(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】モジュール式ジャンクションボックス
(51)【国際特許分類】
H02G 3/08 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
H02G3/08 060
H02G3/08 010
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522389
(86)(22)【出願日】2022-10-24
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 US2022047569
(87)【国際公開番号】W WO2023076160
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524139666
【氏名又は名称】ブルームズバーグ カーペット インダストリーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】弁理士法人大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コール、スコット
【テーマコード(参考)】
5G361
【Fターム(参考)】
5G361AC01
5G361AC02
5G361AC09
5G361AE01
(57)【要約】
本開示によれば、モジュール式ジャンクションボックスのためのシステム、方法及び製品が提供される。本開示のモジュール式ジャンクションボックスは、例えば、1以上のアダプタ、コネクタ、または継手を取り付けることによって所定の位置に固定される一体型の嵌合要素を含む。
【選択図】
図1H
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュール式ジャンクションボックスであって、
少なくとも1つの嵌合スロットを規定する雌型部品と、
少なくとも1つのラッチアームを規定する雄型部品と、
前記雌型部品及び前記雄型部品のうちの1以上によって形成されるポートに配置されるモジュール式アダプタ要素であって、前記モジュール式アダプタの少なくとも1つの表面が、前記少なくとも1つのラッチアームと前記少なくとも1つの嵌合スロットとの結合解除を防止するように配置される、該モジュール式アダプタ要素と、を含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項2】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記雌型部品は、
上側雌型部品と、
前記上側雌型部品に結合される下側雌型部品と、を含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項3】
請求項2に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記上側雌型部品を前記下側雌型部品に結合させるように配置される少なくとも1つの締結具をさらに含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項4】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記雄型部品は、
上側雄型部品と、
前記上側雄型部品に結合された下側雄型部品と、を含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項5】
請求項4に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記上側雄型部品を前記下側雄型部品に結合させるように配置される少なくとも1つの締結具をさらに含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項6】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記ポートは、前記雌型部品及び前記雄型部品の各々によって部分的に形成される、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項7】
請求項6に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記雌型部品によって形成される前記ポートの第1の部分が、前記ポートの面積の55~60%を占める、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項8】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記ポートは、ポート直径を規定し、
前記ポートの開口端部は、前記ポート直径よりも小さい長さを規定する、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項9】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記モジュール式アダプタ要素は、前記ポートの直径と同等の直径を規定する、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項10】
モジュール式ジャンクションボックスであって、
少なくとも1つの第1の嵌合要素を規定する第1の要素と、
少なくとも1つの第2の嵌合要素を規定する第2の要素と、
前記第1の構成要素及び前記第2の構成要素の両方によって形成されるポートに配置されるモジュール式アダプタ要素であって、前記モジュール式アダプタ要素の少なくとも1つの表面が、前記少なくとも1つの第1の嵌合要素と前記少なくとも1つの第2の嵌合要素との結合解除を防止するように配置される、該モジュール式アダプタ要素と、を含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年10月25日出願の「モジュール式ジャンクションボックス(Modular junction box)」と題する米国特許出願第17/509728号に基づく優先権を主張するPCT国際出願である。上記出願は、参照により本明細書中に援用される。
【背景技術】
【0002】
ジャンクションボックスは、住宅用、商業用、工業用の配管設備や電気配線設備などの様々な用途で使用されている。多種多様な用途のために開発された様々なタイプのジャンクションボックスが存在し、実際、多くのジャンクションボックスの革新は、多くの場合、意図された用途に固有の利点を提供することを目的としている。モジュール式ジャンクションボックスの設計の中には、より簡単でカスタマイズ可能な設置オプションを提供するために作製されたものもあるが、そのような設計は、多くの場合、多種多様な用途に必要な強度や信頼性を提供することができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示によれば、モジュール式ジャンクションボックスであって、少なくとも1つの嵌合スロットを規定する雌型部品と、少なくとも1つのラッチアームを規定する雄型部品と、雌型部品及び雄型部品のうちの1以上によって形成されるポートに配置されるモジュール式アダプタ要素であって、モジュール式アダプタの少なくとも1つの表面が、少なくとも1つのラッチアームと少なくとも1つの嵌合スロットとの結合解除を防止するように配置される、該モジュール式アダプタ要素と、を含む、モジュール式ジャンクションボックスが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本明細書に記載される実施形態及びそれに付随する諸利点の多くは、添付図面と併せて、以下の詳細な説明を参照することによって、容易に理解できるであろう。
【0005】
【
図1A】
図1Aは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの斜視断である。
【
図1B】
図1Bは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの上面図である。
【
図1C】
図1Cは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの底面図である。
【
図1D】
図1Dは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの正面図である。
【
図1E】
図1Eは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの背面図である。
【
図1F】
図1Fは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの左側面図である。
【
図1G】
図1Gは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの右側面図である。
【
図1H】
図1Hは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの組立図である。
【
図1I】
図1Iは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの部分組立図である。
【
図1J】
図1Jは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの斜視断面図である。
【
図1K】
図1Kは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの断面図である。
【
図2A】
図2Aは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの雌型部品の斜視図である。
【
図2B】
図2Bは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの雌型部品の斜視組立図である。
【
図2C】
図2Cは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの雌型部品の上方透視図である。
【
図2D】
図2Dは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの雌型部品の下方透視図である。
【
図3A】
図3Aは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの雄型部品の斜視図である。
【
図3B】
図3Bは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの雄型部品の斜視組立図である。
【
図3C】
図3Cは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの雄型部品の上方透視図である。
【
図3D】
図3Dは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの雄型部品の下方透視図である。
【
図4A】
図4Aは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの斜視図である。
【
図4B】
図4Bは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの斜視断面図である。
【
図4C】
図4Cは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの斜視組立図である。
【
図5A】
図5Aは、いくつかの実施形態によるモジュール式ポートアダプタの斜視図である。
【
図5B】
図5Bは、いくつかの実施形態によるモジュール式ポートアダプタの断面図である。
【
図6A】
図6Aは、いくつかの実施形態によるモジュール式ポートアダプタの斜視図である。
【
図6B】
図6Bは、いくつかの実施形態によるモジュール式ポートアダプタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
I.はじめに
【0007】
本明細書に提示される実施形態は、モジュール式ジャンクションボックスのためのシステム、装置、方法、及び製品の説明である。いくつかの実施形態では、本開示のモジュール式ジャンクションボックスは、ケーブル、パイプ、及び/または他の所望の物体が配線される様々なポートを形成するために、互いに選択的かつ取り外し可能に結合される複数のサブコンポーネントまたは部分から組み立てられる。いくつかの実施形態では、結合要素及び/または嵌合要素の一部または全部は、様々なポートに取り付けられる1つまたは複数のモジュール式ポートアダプタによって所定の位置に固定される。このようにして、例えば、本開示のモジュール式ジャンクションボックスは、(i)様々なタイプの設備のために容易にカスタマイズすることができる、(ii)必要な非一体型の締結具(締結要素)の数を減らすことができる(それにより、例えば、コストの削減、非一体型の締結具(締結要素)の損失の可能性の低減、及び/または、取り付け/メンテナンス時間の短縮が可能となる)、及び/または、(iii)確実に結合された構造体を提供することができる(それにより、例えば、修理や故障を減らすことができる)。
【0008】
一般的なモジュール式ジャンクションボックスは、多くの場合、2つの部品(通常は上側部品と下側部品)から組み立てられているという意味でのモジュール式に過ぎない。電気配線設備(高電圧または低電圧)、配管設備、または排水設備に使用されるかどうかにかかわらず、このような取り外し可能な上側部品(例えば、排水設備の場合は、排水ます)は、その側面に円形のポートと、該ポートから取り外し可能な蓋を有しており、該ポートによって、例えば、電線、パイプ、及び/または他の物体が終端、結合、または分割されるボックス内部へのアクセスが提供される。ジャンクションボックスには、特定のサイズのプリカットポートを有するものもあれば、様々なサイズの複数のポート(例えば、どのサイズの導管を使用するかを設置者(ユーザ)が選択できる)及び/または様々なサイズのノックアウト(例えば、壁の予め定められた部分に、選択的なパンチアウト及び/または除去を可能にするために外周に切れ目が入れられている)を有するものもある。
【0009】
しかしながら、このような従来のジャンクションボックスは、各ボックスが最大数のポート/ノックアウトを有し、各ボックスが予め定められたサイズ(通常は、例えば、住宅の壁の一般的なフレームスタッドの間に適合するサイズなどの、特定の用途に合わせたサイズ)を有するため、設置者(ユーザ)に提供される柔軟性は限られていた。よりモジュール化されたジャンクションボックスを提供しようとする従来の試みには、一般的に、剛性が低い、複雑な非一体型の締結具(締結要素)を必要とする、及び/または、意図しない開放や分解が起こりやすいという問題点があった。
【0010】
本明細書に提示される本開示のモジュール式ジャンクションボックスの実施形態は、従来のジャンクションボックス設計のこれらの及び他の問題点を解決し、設置オプション(及び使用)に関する柔軟性の向上、単純で信頼性の高い一体型モジュール式連結、高い剛性、及び意図しない分解の可能性の大幅な低減を可能にする。いくつかの実施形態では、例えば、本開示のモジュール式ジャンクションボックスは、ラッチ機構によって互いに結合される雌型部品及び雄型部品と、該ボックスに取り付けられるモジュール式ポートアダプタとを含み、雌型部品及び雄型部品の結合はモジュール式ポートアダプタによって維持される。いくつかの実施形態では、ポートは、ジャンクションボックスの様々な要素または部分に分布する、及び/または、ジャンクションボックスの様々な要素または部分によって部分的に画定される。各ポートは、例えば、ポートの一部が各要素によって画定されるように、第1の要素(例えば、雌型部品)に形成されるか、第1の要素によって部分的に形成されるか、第2の要素(例えば、雄型部品)に形成されるか、または、第2の要素によって部分的に形成される。いくつかの実施形態では、要素間のポートの分割比率は、モジュール式ポートアダプタが第1の要素のみに結合される場合に所定の位置に保持されることを可能にするように設計される(例えば、より使いやすい組立プロセスを提供するために)。本明細書に提供される本開示のモジュール式ジャンクションボックスのこれらの及び他の有利な特徴は、以下の説明及び添付された特許請求の範囲を参照することによって、より良く理解できるであろう。
【0011】
II.モジュール式ジャンクションボックス
【0012】
図1A、
図1B、
図1C、
図1D、
図1E、
図1F、
図1G、
図1H、
図1I、
図1J、及び
図1Kは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックス100の斜視図、上面図、底面図、正面図、背面図、左側面図、右側面図、組立図、部分組立図、透視断面図、及び断面図である。モジュール式ジャンクションボックス100は、複数の締結具102(
図1H参照)を含み、この締結具102で、1以上の上側締結要素104と、それに対応する1以上の下側締結要素106とを互いに結合させることによって、雌型部品110を形成することができる。締結具102により、例えば、上側雌型部品112(第1の部品;外側上面112-1A、内側上面112-1B、外側前面112-3A、内側前面112-3B、外側左側面112-5A、内側左側面112-5B、外側右側面112-6A、内側右側面112-6Bを有する)を、下側雌型部品114(第2の部品;外側下面114-2A、内側下面114-2B、外側前面114-3A、内側前面114-3B、外側左側面114-5A、内側左側面114-5B、外側右側面114-6A、内側右側面114-6Bを有する)に対して、選択的に及び/または取り外し可能に結合させることができる。
【0013】
いくつかの実施形態では(図示のように)、上側雌型部品112及び下側雌型部品114の様々な外面112-1A、112-3A、112-5A、112-6A、114-2A、114-3A、114-5A、114-6Aは、各面がそれに隣接する面に対して直交する平面内に配置されるように直線的に配置される。いくつかの実施形態では、上側雌型部品112を下側雌型部品114に対して結合、嵌合、連結、及び/または配向させる場合(例えば、雌型部品110を形成するために)、(i)外側上面112-1Aは、外側下面114-2Aが配置される第2の平面に対して平行な第1の平面に配置され、(ii)外側前面112-3A、114-3Aは、第1の平面及び第2の平面に対して直交する第3の平面に配置され、(iii)外側左側面112-5A、114-5Aは、外側右側面112-6A、114-6Aが配置される第5の平面に対して平行な第4の平面に配置され、かつ、(iv)第4の平面及び第5の平面は、第1の平面、第2の平面、及び第3の平面のそれぞれに対して直交している。
【0014】
いくつかの実施形態では、
図1H及び
図1Iに示すように、上側雌型部品112及び下側雌型部品114は、内側上面112-1B及び内側下面114-2Bに形成された嵌合スロット116A~Dを有する。いくつかの実施形態では、嵌合スロット116A~Dは、第1の凹部116-1(第1のチャネル)及び第2の凹部116-2(第2のチャネル)を有する(
図1I参照)。第1の凹部116-1は、内側上面112-1B及び内側下面114-2Bに形成された(あるいは他の方法で設けられた)切欠、溝、チャネル、凹部などを含む。いくつかの実施形態では、第1の凹部116-1は、上側雌型部品112または下側雌型部品114の第1の端部(すなわち、近位端部、または入口端部)から、その第1の端部から所定の距離離間した第2の端部(すなわち、遠位端部、または終端部)まで延びるスロット、例えば、第1の凹部116-1の長さを規定するスロットを含む。いくつかの実施形態では、第1の凹部116-1は、例えば、1ミリメートル(1mm)から、上側雌型部品112または下側雌型部品114の厚さから1ミリメートルを差し引いた値までの範囲の第1の深さを有する。いくつかの実施形態では、第1の凹部116-1は、任意の実施可能な大きさ(例えば、ゼロ(0)から、上側雌型部品112または下側雌型部品114の完全厚さまでの範囲)の様々な深さを有する部分を含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、第2の凹部116-2は、第1の凹部116-1とは1以上の寸法が異なる第1の凹部116-1の一部を含む。第2の凹部116-2は、例えば、第1の凹部116-1の長さの一部分であって、第1の深さよりも大きいまたは小さい第2の深さを有する部分を含む。いくつかの実施形態(
図1Iに示すような)では、第2の深さは第1の深さよりも大きく、第2の凹部116-2は、第1の凹部116-1内にさらなる凹部を形成する(例えば、第2の凹部116-2の位置で第1の凹部116-1の全体の深さが拡張される)。いくつかの実施形態では、第2の凹部116-2は、1以上の他の要素(図示せず)と協働的に嵌合させることができるサイズ、形状、及び/または他の形状に形成される。
【0016】
いくつかの実施形態では、上側雌型部品112は、1以上の凹状嵌合面118A(第1の嵌合面)を有し、凹状嵌合面118Aは、それに対応する下側雌型部品114の凸状嵌合面118B(第2の嵌合面)に対して、結合、着座、及び/または嵌合させることができるサイズ及び形状に形成される。いくつかの実施形態では、
図1H、
図1I、及び
図1Jに示すように、凹状嵌合面118A及び凸状嵌合面118Bは、それらを結合させるときに互いに整列される上側締結要素104及び下側締結要素106を有する。上側締結要素104及び下側締結要素106がねじ孔であり、締結具102がねじである非限定的な例では(
図1Hに図示した例では)、上側締結要素104であるねじ孔は、上側雌型部品112の外側上面112-1Aから凹状嵌合面118Aまで上側雌型部品112を貫通して延びるように形成される。同様に、下側締結要素106であるねじ孔は、下側雌型部品114の凸状嵌合面118Bから下側雌型部品114の外側下面114-2Aまで下側雌型部品114を貫通して延びるように形成される。このようにして、締結具102であるねじを、軸方向に互いに整列された上側締結要素104であるねじ孔と下側締結要素106であるねじ孔とを挿通させ、上側雌型部品112を貫通して下側雌型部品114内に挿入することにより、上側雌型部品112と下側雌型部品114とを互いに結合させることができ、この結合は、凹状嵌合面118Aが凸状嵌合面118Bに着座及び/または嵌合することによって補強される。いくつかの実施形態では(例えば、
図1Jに示すように)、モジュール式ジャンクションボックス100の防水及び/または防塵密封を提供するガスケット、リング、及び/またはシール(図示せず)の取り付けを可能にするガスケットシート部118-1が設けられる(例えば、全てのポート130が各アダプタ140によって密封される場合)。
【0017】
いくつかの実施形態では、締結具102で、1以上の上側締結要素104と、それに対応する1以上の下側締結要素106とを互いに結合させることにより、雄型部品120を形成することができる。締結具102により、例えば、上側雄型部品122(第1の部品;外側上面122-1A、内側上面122-1B、外側後面122-4A、内側後面122-4B、外側左側面122-5A、内側左側面122-5B、外側右側面122-6A、内側右側面122-6Bを有する)を、下側雄型部品124(第2の部品;外側下面124-2A、内側下面124-2B、外側後面124-4A、内側後面124-4B、外側左側面124-5A、内側左側面124-5B、外側右側面124-6A、内側右側面124-6Bを有する)に対して、選択的に及び/または取り外し可能に結合させることができる。
【0018】
いくつかの実施形態では(図示のように)、上側雄型部品122及び下側雄型部品124の様々な外面122-1A、122-4A、122-5A、122-6A、124-2A、124-4A、124-5A、124-6Aは、各面がそれに隣接する面に対して直交する平面内に配置されるように直線的に配置される。いくつかの実施形態では、上側雄型部品122を下側雄型部品124に対して結合、嵌合、連結、及び/または配向させる場合、(i)外側上面122-1Aは、外側下面124-2Aが配置される第2の平面に対して平行な第1の平面に配置され、(ii)外側後面122-4A、124-4Aは、第1の平面及び第2の平面に対して直交する第6の平面に配置され、(iii)外側左側面122-5A、124-5Aは、外側右側面122-6A、124-6Aが配置される第5の平面に対して平行な第4の平面に配置され、かつ、(iv)第4の平面及び第5の平面は、第1の平面、第2の平面、及び第6の平面のそれぞれに対して直交している。
【0019】
いくつかの実施形態では、
図1H及び
図1Iに示すように、上側雄型部品122及び下側雄型部品124は、内側上面122-1B及び内側下面124-2Bに形成された及び/または結合された嵌合アームまたはラッチアーム126A~Dを含む。いくつかの実施形態では、ラッチアーム126A~Dは、第1のラッチ表面126-1と、第2のラッチ表面126-2と、ラッチアーム裏面126-3とを有する細長い突出部を含む(
図1I参照)。いくつかの実施形態では、ラッチアーム126A~Dは、上側雄型部品122及び下側雄型部品124から、第1の平面及び第2の平面に沿って、または第1の平面及び第2の平面に対して平行に延びている。第1及び第2のラッチアーム126A~B(及び/またはそれらのラッチアーム裏面126-3)は、上側雄型部品122の内側上面122-1Bから延びている及び/または内側上面122-1Bと同一平面上にある。また、第3及び第4のラッチアーム126C~D(及び/またはそれらのラッチアーム裏面126-3)は、下側雄型部品124の内側下面124-2Bから延びている及び/または内側下面124-2Bと同一平面上にある。いくつかの実施形態では、ラッチアーム126A~Dは、雌型部品110の各嵌合スロット116A~Dに対して着座、嵌合、及び/または結合させることができるサイズ及び/または形状に形成される。ラッチアーム126A~126Dの長さ及び/または幅は、それに対応する嵌合スロット116A~Dの第1の凹部116-1に嵌合させることができるサイズ及び/または形状に形成される。
【0020】
いくつかの実施形態では、第1のラッチ表面126-1は、第1の凹部116-1に対して着座、嵌合、及び/または結合させることができるように構成され、第2のラッチ表面126-2は、それに対応する第2の凹部116-2に対して着座、嵌合、及び/または結合させることができるように構成される。第2のラッチ表面126-2が突出部(例えば、図示されているような外側に向かって突出した突出部)を有し、第2の凹部116-2がラッチ受容部を有する場合、第2のラッチ表面126-2を第2の凹部116-2と係合させることによって、雄型部品122、124とそれに結合された雌型部品112、114との軸方向または平面方向の結合解除を防止することができる。いくつかの実施形態では、ラッチアーム126A~Dは弾性的に曲げ変形可能に構成されており、ラッチアーム126A~Dを選択的に内側に向けて曲げることによって、第2のラッチ表面126-2と第2の凹部116-2との係合を解除することができ、それによって、雌型部品112、114と雄型部品122、124との結合を選択的に解除することができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、ラッチアーム126A~Dは、第1のラッチ表面126-1とラッチアーム裏面126-3との間に第1の厚さを有し、第2のラッチ表面126-2とラッチアーム裏面126-3との間に第2の厚さを有する。いくつかの実施形態では、第1の厚さ及び第2の厚さは、ラッチアーム126A~Dを、それに対応する嵌合スロット116A~Dに着座及び/または結合させたときに、ラッチアーム裏面126-3が内側上面112-1Bまたは内側下面114-2Bと同一平面上にある及び/または同一平面をなすように設定される。ラッチアーム126A~Dの第1の厚さは、第1の凹部116-1の第1の深さと同等に設定され、ラッチアーム126A~Dの第2の厚さは、第2の凹部116-2の第2の深さと同等に設定される。いくつかの実施形態では、ラッチアーム126A~Dは、他の方法で、嵌合スロット116A~116Dの形状に適合する及び/または協働的なサイズ、形状、及び/または他の形状に形成される。
【0022】
いくつかの実施形態では、上側雄型部品122は、1以上の凹状嵌合面128A(第1の嵌合面)を有し、凹状嵌合面128Aは、それに対応する下側雄型部品124の凸状嵌合面128B(第2の嵌合面)に対して結合、着座、及び/または嵌合させることができるサイズ及び形状に形成される。いくつかの実施形態では、
図1H、
図1I、及び
図1Jに示すように、凹状嵌合面128A及び凸状嵌合面128Bは、それらを結合させるときに互いに整列される上側締結要素104及び下側締結要素106を有する。上側締結要素104及び下側締結要素106がねじ孔であり、締結具102がねじである非限定的な例では(
図1Hに図示した例では)、上側締結要素104であるねじ孔は、上側雄型部品122の外面122-1Aから凹状嵌合面128Aまで上側雄型部品122を貫通して延びるように形成される。同様に、下側締結要素106であるねじ孔は、下側雄型部品124の凸状嵌合面128Bから下側雄型部品124の外側下面124-2Aまで下側雄型部品124を貫通して延びるように形成される。このようにして、締結具102であるねじを、軸方向に互いに整列された上側締結要素104であるねじ孔と下側締結要素106であるねじ孔とを挿通させ、上側雄型部品122を貫通して下側雄型部品124内に挿入することにより、上側雄型部品122と下側雄型部品124とを互いに結合させることができ、この結合は、凹状嵌合面128Aが凸状嵌合面128Bに着座及び/または嵌合することによって補強される。
【0023】
いくつかの実施形態では、モジュール式ジャンクションボックス100は、様々な面112-1A~B、112-3A~B、112-5A~B、112-6A~B、114-2A~B、114-3A~B、114-5A~B、114-6A~B、122-1A~B、122-4A~B、122-5A~B、122-6A~B、124-2A~B、124-4A~B、124-5A~B、124-6A~B、124-6A~Bのうちの1以上を貫通するように形成された複数のポート130を含む(例えば、各ポート130は、リップ、内側端部、及び/または内縁部132を有する)。モジュール式ジャンクションボックス100が、(非限定的な例示を目的として図示されているように)6辺の正方形または長方形の箱形の形状を有する場合、モジュール式ジャンクションボックス100は、上側ポート130-1、下側ポート130-2、前側ポート130-3、後側ポート130-4、左側ポート130-5、右側ポート130-6を含む及び/または画定する。ポート130は、同一または同様の直径を有するものとして図示されているが、ポート130のサイズ、形状、及び/または数は、様々な面112-1A~B、112-3A~B、112-5A~B、112-6A~B、114-2A~B、114-3A~B、114-5A~B、114-6A~B、122-1A~B、122-4A~B、122-5A~B、122-6A~B、124-2A~B、124-4A~B、124-5A~B、124-6A~Bの間で、様々に変更及び/または増減してもよい。モジュール式ジャンクションボックス100のモジュール式組み立てにより、ポート130は、2~4個の部品112、114、122、124の組み合わせによって形成される。例えば、上側ポート130-1は、上側雌型部品112及び上側雄型部品122により形成され、右側ポート130-6は、上側雌型部品112、下側雌型部品114、上側雄型部品122、及び下側雄型部品124により形成される。
【0024】
いくつかの実施形態では、嵌合式アダプタまたはモジュール式アダプタ140A~Dが、1つまたは複数のポート130に結合及び/または保持される。非限定的な例示を目的として図示されているように、前側ポート130-3には第1のアダプタ140Aが結合され、後側ポート130-4には第2のアダプタ140Bが結合され、左側ポート130-5には第3のアダプタ140Cが結合され、右側ポート130-6には第4のアダプタ140Dが結合される。いくつかの実施形態では、上側ポート130-1及び下側ポート130-2について示されるように、1以上のポート130は、アダプタ140A~Dが結合されなくてもよい。いくつかの実施形態では、アダプタ140A~Dは、任意のタイプ、構成、サイズ、または形状の、フィッテング、アダプタ、継手、及び/または所望の他の部品(例えば、1以上の導管、パイプ、ハウジング、継手、及び/または部品(例えば、バンドルケーブル)を接続するための部品)を含む。いくつかの実施形態では、アダプタ140A~Dのうちの1以上はそれ自体が、例えば、第1のアダプタ部分140A-1、140B-1、140D-1、及び/または第2のアダプタ部分140A-2、140B-2、140D-2などにモジュール化される。アダプタ140A~Dのいずれかまたはすべては、例えば、第1のアダプタ部分140A-1、140B-1、140D-1、及び/または、第2のアダプタ部分140A-2、140B-2、140D-2に、縦方向または軸方向に分割して構成してもよい。第1のアダプタ部分140A-1、140B-1、140D-1、及び/または、第2のアダプタ部分140A-2、140B-2、140D-2は、例えば、アダプタ140A~Dを形成するために結合される、及び/または、アダプタ140A~Dを保管や輸送などのために分解するために結合解除される。いくつかの実施形態では、アダプタ140A~Dを各ポート130に結合させることにより、第1のアダプタ部分140A-1、140B-1、140D-1、及び/または、第2のアダプタ部分140A-2、140B-2、140D-2を、結合状態、連結状態、及び/または当接状態に維持することができる。モジュール式ジャンクションボックス100を分解してポート130をなくし(解消し)、ポート130からアダプタ140A~Dを取り外すことによって、アダプタ140A~Dから半径方向の圧力または半径方向の停止限界を除去することができ、それによって、第1のアダプタ部分140A-1、140B-1、140D-1、及び/または、第2のアダプタ部分140A-2、140B-2、140D-2を結合解除することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、
図1J及び
図1Kに示すように、第3のアダプタ140C(非限定的な例として、ブランクまたはプラグとして示されている)などのアダプタ140A~Dは、有利なことに、結合完全性を提供する態様でモジュール式ジャンクションボックス100に結合及び/または挿入される。下側雌型部品114を下側雄型部品124に結合させる第3のラッチアーム126Cに関しては、第3のアダプタ140Cの取付フランジ150などの保持要素を配置することにより、第3のラッチアーム126Cが下側雌型部品114から結合解除されるのを防止することができる。いくつかの実施形態では、第3のラッチアーム126Cのラッチアーム裏面126C-3は、第1のラッチ平面「A」及び第2のラッチ平面「B」のうちの1以上に配置される。いくつかの実施形態では、第1のラッチ平面「A」は、モジュール式ジャンクションボックス100の第2の面と等しいかまたは第2の面に対して平行である、及び/または、互いに結合された下側雌型部品114及び下側雄型部品124の内側下面114-2B、124-2Bと同一平面にある。いくつかの実施形態では、第1のラッチ平面「A」は、第1の高さ、または、(第3のアダプタ140C(及び/またはその取付フランジ150)に対して)より低い高さに配置され、第2のラッチ平面「B」は、第2の高さ、または、(第3のアダプタ140C(及び/またはその取付フランジ150)に対して)より高い高さに配置される。例えば、
図1J及び
図1Kに示すように、第3のラッチアーム126Cのラッチアーム裏面126C-3の少なくとも一部は、第2のラッチ表面「B」に配置され、取付フランジ150の縁部154が、それらに当接される及び/またはそれらに嵌合、係合、及び/または結合される。このようにして、モジュール式ジャンクションボックス100に第3のアダプタ140Cを結合させ、取付フランジ150の縁部154で第3のラッチアーム126Cのラッチアーム裏面126C-3を拘束することにより、下側雌型部品114と下側雄型部品124との結合解除を防止することができる。いくつかの実施形態では、ラッチアーム裏面126C-3のより少ないまたはより多い部分が第2のラッチ表面「B」に配置される、及び/または、取付フランジ150(及び/またはその縁部154)は、第1のラッチ平面「A」に配置されたラッチアーム裏面126C-3の1以上の部分まで延びるタブまたは他の突出部(図示せず)を有する。いくつかの実施形態では、取付フランジ150の縁部154は必ずしもラッチアーム裏面126C-3に当接していなくてもよいが、その場合でも、縁部154は第3のラッチアーム126Cの可動範囲を制限し、それにより、下側雌型部品114と下側雄型部品124との結合解除を防止できることを理解されたい。
【0026】
いくつかの実施形態では、
図1Kに示すように、第3のアダプタ140Cは、取付フランジ150がモジュール式ジャンクションボックス100の内側に配置され、かつ、接続要素160がモジュール式ジャンクションボックス100の外側に配置される及び/またはモジュール式ジャンクションボックス100の外面と同一平面に配置されるように、モジュール式ジャンクションボックス100によって保持される。いくつかの実施形態では、第3のアダプタ140Cは、該アダプタ140Cの取付チャネル170をポート130の内縁部132に係合させることによって、モジュール式ジャンクションボックス100(及び/またはその少なくとも下側雌型部品114及び下側雄型部品124)に保持及び/または結合される。このようにして、第3のアダプタ140C(または他のアダプタ140A~B、140D)をモジュール式ジャンクションボックス100に結合させてモジュール式ジャンクションボックス100自体が組み立てられる場合、第3のアダプタ140Cの縁部154によって第3のラッチアーム126Cの係合解除を防止することができ、それにより、モジュール式ジャンクションボックス100に対する結合完全性を高めることができる。また、ラッチアーム126A~D及びそれに対応する嵌合スロット116A~Dを用いることにより、非一体型の締結具(例えば、締結具102)を必要とすることなく、モジュール式ジャンクションボックス100を少なくとも部分的に組み立てることができる。そして、アダプタ140A~Dの取付フランジ150を用いることにより、追加の及び/または非一体型の部品を必要とすることなく、ラッチアームと嵌合スロットとの係合解除を防止することができる。
【0027】
モジュール式ジャンクションボックス100の様々な要素の様々なサイズ、数、寸法、及び/または比率が記載及び/または図示されているが、いくつかの実施形態では、それらとは異なるサイズ、数、寸法、及び/または比率を用いることができる。同様に、いくつかの実施形態では、嵌合要素及び/または他の協働要素、及び/または、それに対応する要素は、その構成が逆であってもよい。特定の要素及び/または部分が、ラッチアーム126A~Dまたは凸状嵌合面118B、128Bを含み、他の要素が、それらに対応する嵌合スロット116A~Dまたは凹状嵌合面118A、128Aを含むとして説明及び図示されているが、例えば、それらの要素、ラッチアーム、嵌合スロット、及び/または嵌合面は、モジュール式ジャンクションボックス100の全体的な機能性を変更することなく、いくつかの実施形態では、その構成が逆であってもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、モジュール式ジャンクションボックス100の構成要素102、104、106、110、112、112-1A、112-1B、112-3A、112-3B、112-5A、112-5B、112-6A、112-6B、114、114-2A、114-2B、114-3A、114-3B、114-5A、114-5B、114-6A、114-6B、116A-D、116-1、116-2、118A、118B、120、122、122-1A、122-1B、122-4A、122-4B、122-5A、122-5B、122-6A、122-6b、124、124-2A、124-2B、124-4A、124-4B、124-5A、124-5B、124-6A、124-6B、126A-D、126-1、126-2、126-3、126C-3、128A、128B、130、130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6、132、140A-D、140A-1、140B-1、140D-1、140A-2、140B-2、140D-2、150、154、170のいずれかまたはすべては、本明細書に記載された同様の名称及び/または符号の構成要素と構成及び/または機能が類似していてもよい。また、モジュール式ジャンクションボックス100のより少ないまたはより多い数の構成要素102、104、106、110、112、112-1A、112-1B、112-3A、112-3B、112-5A、112-5B、112-6A、112-6B、114、114-2A、114-2B、114-3A、114-3B、114-5A、114-5B、114-6A、114-6B、116A-D、116-1、116-2、118A、118B、120、122、122-1A、122-1B、122-4A、122-4B、122-5A、122-5B、122-6A、122-6b、124、124-2A、124-2B、124-4A、124-4B、124-5A、124-5B、124-6A、124-6B、126A-D、126-1、126-2、126-3、126C-3、128A、128B、130、130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6、132、140A-D、140A-1、140B-1、140D-1、140A-2、140B-2、140D-2、150、154、170(及び/またはその一部)、及び/または、構成要素102、104、106、110、112、112-1A、112-1B、112-3A、112-3B、112-5A、112-5B、112-6A、112-6B、114、114-2A、114-2B、114-3A、114-3B、114-5A、114-5B、114-6A、114-6B、116A-D、116-1、116-2、118A、118B、120、122、122-1A、122-1B、122-4A、122-4B、122-5A、122-5B、122-6A、122-6b、124、124-2A、124-2B、124-4A、124-4B、124-5A、124-5B、124-6A、124-6B、126A-D、126-1、126-2、126-3、126C-3、128A、128B、130、130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6、132、140A-D、140A-1、140B-1、140D-1、140A-2、140B-2、140D-2、150、154、170の様々な構成が、本明細書に記載された実施形態の範囲から逸脱することなく、モジュール式ジャンクションボックス100に含まれ得る。また、いくつかの実施形態では、様々な構成要素102、104、106、110、112、112-1A、112-1B、112-3A、112-3B、112-5A、112-5B、112-6A、112-6B、114、114-2A、114-2B、114-3A、114-3B、114-5A、114-5B、114-6A、114-6B、116A-D、116-1、116-2、118A、118B、120、122、122-1A、122-1B、122-4A、122-4B、122-5A、122-5B、122-6A、122-6b、124、124-2A、124-2B、124-4A、124-4B、124-5A、124-5B、124-6A、124-6B、126A-D、126-1、126-2、126-3、126C-3、128A、128B、130、130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6、132、140A-D、140A-1、140B-1、140D-1、140A-2、140B-2、140D-2、150、154、170のうちの1以上が、モジュール式ジャンクションボックス100において必要でない及び/または所望されない場合もある。
【0029】
III.モジュール式ジャンクションボックスの構成要素
【0030】
図2A、
図2B、
図2C、及び
図2Dは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの雌型部品210の透視図、透視組立図、上方透視図、及び下方透視図である。いくつかの実施形態では、雌型部品210は、1以上の締結具202(
図2B参照)を含み、この締結具202で、上側締結要素204と下側締結要素206とを互いに結合させることにより、上側雌型部品212(少なくとも内側上面212-1Bを有する)を下側雌型部品214(少なくとも内側下面214-2Bを有する)に対して、選択的及び/または取り外し可能に結合させることができる。いくつかの実施形態では、
図2C及び
図2Dに示すように、雌型部品212、214の一方または両方は、それらの内面(内側上面及び内側下面)212-1B、214-2Bに設けられた及び/または形成された、1以上の嵌合要素または嵌合スロット216A~Dを有する。
【0031】
いくつかの実施形態では、内面212-1B、214-2Bは、2つの高さ、平面、または面、すなわち、(i)第1の面または低い面「A」(例えば、第1の平面に配置される)、及び、(ii)第2の面または高い面「B」(例えば、第1の平面に対して平行であるが、第1の平面からオフセットされた第2の平面に配置される)を含む及び/または形成する。いくつかの実施形態では、低い面「A」は、高い面「B」に対して凹状になるように切欠などにより形成された高い面「B」の内面212-1B、214-2B及び/または高い面「B」の一部を含む。また、高い面「B」は、低い面「A」に対して凸状になるように押出などにより形成された低い面「A」の内面212-1B、214-2B及び/または低い面「A」の一部を含む。このようにして、低い面「A」は、シート部(例えば、正方形または長方形のシート部)を形成し、高い面「B」は、低い面「A」のシート部を取り囲む及び/またはそれに隣接するショルダー部を形成する。
【0032】
いくつかの実施形態では、嵌合スロット216A~Dは、内面212-1B、214-2Bの低い面「A」及び高い面「B」のうちの1以上に形成される及び/または設けられる。いくつかの実施形態では、
図2Cの第1の嵌合スロット216A及び
図2Dの第3の嵌合スロット216Cに関して図示されるように、嵌合スロット216A~Dは、第1のチャネルまたは第1の凹部216A-1、216C-1、及び、第2のチャネルまたは第2の凹部216A-2、216C-2を有する。第1の凹部216A-1、216C-1は、内側上面212-1B及び内側下面214-2Bに形成された(あるいは他の方法で設けられた)切欠、溝、チャネル、凹部などを含む。いくつかの実施形態では、第1の凹部216A-1、216C-1は、上側雌型部品212及び下側雌型部品214の第1の端部(すなわち、近位端部、または入口端部)から、その第1の端部から所定の距離離間した第2の端部(すなわち、遠位端部、または終端部)まで延びるスロット、例えば、第1の凹部216A-1、216C-1の長さを規定するスロットを含む。いくつかの実施形態では、第1の凹部216A-1、216C-1は、例えば、1ミリメートル(1mm)から、雌型部品212、214の厚さから1ミリメートル(1mm)を差し引いた値までの範囲の第1の深さを有する。いくつかの実施形態では、第1の凹部216A-1、216C-1は、任意の実行可能な大きさ(例えば、ゼロ(0)から、上側雌型部品212または下側雌型部品214の完全厚さまでの範囲)の様々な深さを有する部分を含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、第2の凹部216A-2、216C-2は、第1の凹部216A-1、216C-1とは1以上の寸法が異なる第1の凹部216A-1、216C-1の一部を含む。第2の凹部216A-2、216C-2は、例えば、第1の凹部216A-1、216C-1の長さの一部分であって、第1の深さよりも大きいまたは小さい第2の深さを有する部分を含む。いくつかの実施形態(
図2C及び
図2Dに示すような)では、第2の深さは第1の深さよりも大きく、第2の凹部216A-2、216C-2は、第1の凹部216A-1、216C-1内にさらなる凹部を形成する(例えば、第2の凹部216A-2、216C-2の位置で第1の凹部216A-1、216C-1の全体の深さが拡張される)。いくつかの実施形態では、第2の凹部216A-2、216C-2は、1以上の他の要素(図示せず)と協働的に嵌合させることができるサイズ、形状、及び/または他の形状に形成される。
【0034】
いくつかの実施形態では、嵌合スロット216A~D(及び/または第1の凹部216A-1、216C-1)は、第1の凹部216A-1、216C-1の底面が、第1の面に対して平行であるが、第1の面からオフセットされた第3の面に配置されるように、内面212-1B、214-2Bの低い面「A」に形成、切欠、及び/または設けられる。図示のように、第3の平面は、第1の平面からの第2の平面のオフセットの方向(第1の方向)とは反対側の方向(第2の方向)に、第1の平面からオフセットされている。いくつかの実施形態では、第2の凹部216A-2、216C-2は、第2の凹部216A-2、216C-2の底面が、第3の面に対して平行であるが第3の面から第2の方向にオフセットされた第4の面に配置されるように、第1の凹部216A-1、216C-1内に形成、切欠、及び/または設けられる嵌合スロット216A~Dの「より深い」部分を有する。
【0035】
いくつかの実施形態では、上側雌型部品212は、1以上の凹状嵌合面218A(第1の嵌合面)を有し、凹状嵌合面218Aは、それに対応する下側雌型部品214の凸状嵌合面218B(第2の嵌合面)に対して結合、着座、及び/または嵌合させることができるサイズ及び形状に形成される。いくつかの実施形態では、
図2B、
図2C、及び
図2Dに示すように、凹状嵌合面218A及び凸状嵌合面218Bは、それらを結合させるときに互いに整列される上側締結要素204及び下側締結要素206を有する。上側締結要素204及び下側締結要素206がねじ孔であり、締結具202がねじである非限定的な例では(
図2Bに図示した例では)、上側締結要素204であるねじ孔は、上側雌型部品212の外側上面から凹状嵌合面218Aまで上側雌型部品212を貫通して延びるように形成される。同様に、下側締結要素206であるねじ孔は、下側雌型部品214の凸状嵌合面218Bから下側雌型部品214の外側下面まで下側雌型部品114を貫通して延びるように形成される。このようにして、締結具202であるねじを、軸方向に互いに整列された上側締結要素204であるねじ孔と下側締結要素206であるねじ孔とを挿通させ、上側雌型部品212を貫通して下側雌型部品214内に挿入することにより、上側雌型部品212と下側雌型部品214とを互いに結合させることができ、この結合は、凹状嵌合面218Aが凸状嵌合面218Bに着座及び/または嵌合することによって補強される。いくつかの実施形態では(
図2Bに示すように)、雌型部品210及び/またはモジュール式ジャンクションボックスの防水及び/または防塵密封を提供するガスケット、リング、及び/またはシール(図示せず)の取り付けを可能にするガスケットシート部218-1が設けられる。
【0036】
いくつかの実施形態では、雌型部品210は、様々な面及び/または側面の1以上に、切欠などによって貫通して形成された複数のポート230を含む。いくつかの実施形態では、雌型部品210は、上側ポート230-1、前側ポート230-3、及び/または右側ポート230-6を、(完全にまたは部分的に)を含む及び/または画定する。ポート230は、同一または同様の直径を有するものとして図示されているが、ポート230のサイズ、形状、及び/または数は、様々な面及び/または側面の間で様々に変更及び/または増減してもよい。いくつかの実施形態では、各ポート230は、2以上の部品、部分、及び/または構成要素によって形成される。
図2Aに示すように、例えば、(i)上側ポート230-1は、上側雌型部品212によって部分的に形成してもよいし、あるいは、図示しない別の部品(例えば、対応する雄型部品及び/または別の上側部品)によって部分的に形成してもよい、(ii)右側ポート230-6は、雌型部品212、214の各々によって部分的に形成してもよいし、あるいは、図示しない別の部品(例えば、対応する雄型部品、あるいは、別の上側部品及び/または下側部品)によって部分的に形成してもよい、及び/または、(iii)前側ポート230-3は、上側雌型部品212、214と下側雌型部品とによってその全体を形成してもよい。いくつかの実施形態では、ポート230の様々な部分の形成及び/または分配は、アダプタ(図示せず)の結合を補強するように構成され得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、任意のポート230は、少なくとも第1の部分「C」と第2の部分「D」とから形成される。非限定的な例として
図2Aに示すように、(i)上側ポート230-1は、上側雌型部品212によって形成された第1の部分「C」によって(少なくとも部分的に)画定される、(ii)前側ポート230-3は、下側雌型部品214によって形成された第1の部分「C」と上側雌型部品212によって形成された第2の部分「D」とによって画定される、及び/または、(iii)右側ポート230-6は、下側雌型部品214及び上側雌型部品212によって形成された第1の部分「C」によって(少なくとも部分的に)画定される(第1の部分「C」は、下側雌型部品214によって形成された第3の部分「E」と、上側雌型部品212によって形成された第4の部分「F」とを含んでもよい)。いくつかの実施形態では、第1の部分「C」と第2の部分「D」との比率は、第1の部分「C」が第2の部分「D」よりもポート230全体のより大きな割合を占めるように設定される。例えば、図示のような円形のポート230の場合、第1の部分「C」は、(直径、面積、円周、及び/または他の寸法に関して)ポート230全体の51%~75%、または55%~60%を占め、第2の部分「D」は、ポート230全体の25%~49%、または40%~45%を占める。いくつかの実施形態では、第1の部分「C」は、ポート230全体の58%~59%を占め、第2の部分「D」は、ポート230全体の41%~42%を占める。このようにして、例えば、様々な形状及び/またはサイズのアダプタ(図示せず)を、ポート230の少なくとも第1の部分「C」に挿入及び/または係合することができ、それによって、選択的及び/または取り外し可能に保持することができる。例えば、上側ポート230-1と等しい直径を有する円形アダプタは、その直径部分を第1の部分「C」のより小さいコード開口部に押し込むことにより、上側ポート230-1の第1の部分「C」に「スナップ」させることができる。この「スナップ」作用は、いくつかの実施形態では、干渉力の克服を表し、これにより、一旦係合されると、同等の(または同様の)除去力が加えられない限り、アダプタが第1の部分「C」から係合解除されるのを防止する。いくつかの実施形態では、このような選択的な自己拘束的な結合により、雌型部品210、及び/または、雌型部品210をその一部として含むモジュール式ジャンクションボックス(図示せず)全体の組み立てをより容易にすることができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、雌型部品210の構成要素202、204、206、212、212-1B、214、214-2B、216A~D、216A-1、216C-1、216A-2、216C-2、218A、218B、230、230-1、230-3、230-6のいずれかまたはすべては、本明細書に記載された同様の名称及び/または符号の構成要素と構成及び/または機能が類似していてもよい。また、雌型部品210のより少ないまたはより多い数の構成要素202、204、206、212、212-1B、214、214-2B、216A~D、216A-1、216C-1、216A-2、216C-2、218A、218B、230、230-1、230-3、230-6(及び/またはその一部)、及び/または、構成要素202、204、206、212、212-1B、214、214-2B、216A~D、216A-1、216C-1、216A-2、216C-2、218A、218B、230、230-1、230-3、230-6の様々な構成が、本明細書に記載された実施形態の範囲から逸脱することなく、雌型部品210に含まれ得る。また、いくつかの実施形態では、様々な構成要素202、204、206、212、212-1B、214、214-2B、216A~D、216A-1、216C-1、216A-2、216C-2、218A、218B、230、230-1、230-3、230-6のうちの1以上が、雌型部品210において必要でない及び/または所望されない場合もある。
【0039】
図3A、
図3B、
図3C、及び
図3Dは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックスの雄型部品320の透視図、透視組立図、上方透視図、及び下方透視図である。いくつかの実施形態では、雄型部品320は、1以上の締結具302(
図3B参照)を含み、この締結具302で、上側締結要素304と下側締結要素306とを互いに結合させることにより、上側雄型部品322(少なくとも内側上面322-1Bを有する)を下側雄型部品324(少なくとも内側下面324-2Bを有する)に対して、選択的及び/または取り外し可能に結合させることができる。いくつかの実施形態では、
図3C及び
図3Dに示すように、雄型部品322、324の一方または両方は、それらの内面(内側上面及び内側下側)322-1B、324-2Bに設けられた及び/または形成された、1以上の嵌合要素またはラッチアーム326A~Dを有する。
【0040】
いくつかの実施形態では、内面322-1B、324-2Bは、2つの高さ、平面、または水平面、すなわち、(i)第1の面または低い面「A」(例えば、第1の平面に配置される)、及び、(ii)第2の面または高い面「B」(例えば、第1の平面に対して平行であるが、第1の平面からオフセットされた第2の平面に配置される)を含む及び/または形成する。いくつかの実施形態では、低い面「A」は、高い面「B」に対して凹状になるように切欠などにより形成された高い面「B」の内面322-1B、324-2B及び/または高い面「B」の一部を含む。また、高い面「B」は、低い面「A」に対して凸状になるように押出などにより形成された低い面「A」の表面322-1B、324-2B及び/または低い面「A」の一部を含む。このようにして、低い面「A」は、シート部(例えば、正方形または長方形のシート部)を形成し、高い面「B」は、低い面「A」のシート部を取り囲む及び/またはそれに隣接するショルダー部を形成する。
【0041】
いくつかの実施形態では、ラッチアーム326A~Dは、内面322-1B、324-2Bの低い面「A」及び高い面「B」のうちの1以上に形成される及び/または設けられる。いくつかの実施形態では、ラッチアーム326A~Dは、第1のラッチ表面326A-1、326B-1、326C-1、326D-1と、第2のラッチ表面326A-2、326B-2、326C-2、326D-2と、ラッチアーム裏面326A-3、326B-3、326C-3、326D-3とを有する細長い突出部を含む。いくつかの実施形態では、ラッチアーム326A~Dは、上側雄型部品322及び下側雄型部品324から、内面322-1B、324-2Bに沿って、または内面322-1B、324-2Bに対して平行に延びている。第1及び第2のラッチアーム326A~B(及び/または各ラッチアーム裏面326A-3、326B-3)は、上側雄型部品322の内側上面322-1B(及び/またはその第1の面「A」または低い面「B」)から延びている及び/または内側上面322-1Bと同一平面上にある。また、第3の及び第4のラッチアーム326C~D(及び/または各ラッチアーム裏面326C-3、326D-3)は、下側雄型部品324の内側下面324-2B(及び/またはその第1の面「A」または低い面「B」)から延びている及び/または内側下面324-2Bと同一平面上にある。いくつかの実施形態では、ラッチアーム326A~Dは、別個の、しかし協働的な雌型部品(図示せず;例えば、
図2A、
図2B、
図2C、及び/または
図2Dの雌型部品210)の各嵌合スロット(図示せず;例えば、
図2A、
図2B、
図2C、及び/または
図2Dの嵌合スロット216A~D)に着座、嵌合、及び/または結合させることができるサイズ及び/または形状に形成される。ラッチアーム326A~Dの長さ及び/または幅は、それに対応する嵌合スロットの第1の凹部、及び/または、他の協働的な嵌合要素に嵌合させることができるサイズ及び/または形状に形成される。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1のラッチ表面326A-1、326B-1、326C-1、326D-1は、それに対応する嵌合スロットの第1の凹部(図示せず)に着座、嵌合、及び/または結合させることができるよう構成され、第2のラッチ表面326A-2、326B-2、326C-2、326D-2は、それに対応する嵌合スロットの第2の凹部(図示せず)に着座、嵌合、及び/または結合させることができるように構成される。第2のラッチ表面326A-2、326B-2、326C-2、326D-2が、突出部(例えば、図示されているような外側に向かって突出した突出部)を有し、嵌合スロットの第2の凹部がラッチ受容部を有する場合、第2のラッチ表面326A-2、326B-2、326C-2、326D-2を第2の凹部と係合させることにより、雄型部品320とそれに嵌合または結合された雌型部品との軸方向または平面方向の係合解除を防止することができる。いくつかの実施形態では、ラッチアーム326A~Dは弾性的に曲げ変形可能に構成されており、それらを選択的に内側に曲げることによって、第2のラッチ表面326A-2、326B-2、326C-2、326D-2と第2の凹部との係合を解除することができ、それによって、雄型部品320と雌型部品との結合を選択的に解除することができる。いくつかの実施形態では、ラッチアーム326A~Dは剛性であってもよく、その場合は、ラッチアーム326A~Dの角度及び/または向きを変えることによって、第2のラッチ表面326A-2、326B~2、326C~2、326D~2と第2の凹部との係合を解除することができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、ラッチアーム326A~Dは、第1のラッチ表面326A-1、326B-1、326C-1、326D-1とラッチアーム裏面326A-3、326B-3との間に第1の厚さを有し、第2のラッチ表面326A-2、326B-2、326C-2、326D-2とラッチアーム裏面326A-3、326B-3、326C-3、326D-3との間の第2の厚さを有する。いくつかの実施形態では、第1の厚さ及び第2の厚さは、ラッチアーム326A~Dを、それに対応する嵌合スロットに着座及び/または結合させたときに、ラッチアーム裏面326A-3、326B-3、326C-3、326D-3が内側上面322-1B及び内側下面324-2B(例えば、第1の面「A」または低い面「B」の一方または両方)と同一平面上にある及び/または同一平面をなすように設定される。ラッチアーム326A~Dの第1の厚さは、第1の凹部の第1の深さと同等に設定され、ラッチアーム326A~Dの第2の厚さは、第2の凹部の第2の深さと同等に設定される。いくつかの実施形態では、ラッチアーム326A~Dは、他の方法で、嵌合スロットの形状に適合する及び/または協働的なサイズ、形状、及び/または他の形状に形成される。
【0044】
いくつかの実施形態では、上側雄型部品322は、1以上の凹状嵌合面328A(第1の嵌合面)を有し、凹状嵌合面328Aは、それに対応する下側雄型部品324の凸状嵌合面328B(第2の嵌合面)に対して係合、着座、及び/または嵌合させることができるサイズ及び形状に形成される。いくつかの実施形態では、
図3B、
図3C、及び
図3Dに示すように、凹状嵌合面328A及び凸状嵌合面328Bは、それらを結合させるときに互いに整列される上側締結要素304及び下側締結要素306を有する。上側締結要素304及び下側締結要素306がねじ孔であり、締結具302がねじである非限定的な例では(
図1Hに図示した例では)、上側締結要素304であるねじ孔は、上側雄型部品322の外側上面から上側雄型部品322の凹状嵌合面328Aまで上側雄型部品322貫通して延びるように形成される。同様に、下側締結要素306であるねじ孔は、下側雄型部品324の凸状嵌合面328Bから下側雄型部品324の外側下面まで下側雄型部品324を貫通して延びるように形成される。このようにして、締結具302であるねじを、軸方向に互いに整列された上側締結要素304であるねじ孔と下側締結要素306であるねじ孔とを挿通させ、上側雄型部品322を貫通して下側雄型部品324内に挿入することにより、上側雄型部品322と下側雄型部品324とを互いに結合させることができ、この結合は、凹状嵌合面328Aが凸状嵌合面328Bに着座及び/または嵌合することによって補強される。
【0045】
いくつかの実施形態では、雄型部品320は、様々な面及び/または側面の1以上に、切欠などによって貫通して形成された複数のポート330を含む。いくつかの実施形態では、雄型部品320は、上側ポート330-1、下側ポート330-2、左側ポート330-5、及び/または右側ポート330-6を、(完全にまたは部分的に)を含む及び/または画定する。ポート330は、同一または同様の直径を有するものとして図示されているが、ポート330のサイズ、形状、及び/または数は、様々な面及び/または側面の間で様々に変更及び/または増減してもよい。いくつかの実施形態では、各ポート330は、2以上の部品、部分、及び/または構成要素によって形成される。
図3Aに示すように、例えば、(i)上側ポート330-1は、上側雄型部品322によって部分的に形成してもよいし、あるいは、図示しない別の部品(例えば、対応する雌型部品及び/または別の下側部品)によって部分的に形成してもよい、(ii)下側ポート330-2は、下側雄型部品324によって部分的に形成してもよいし、あるいは、図示しない別の部品(例えば、対応する雌型部品及び/または別の下側部品)によって部分的に形成してもよい、(iii)左側ポート330-5は、雄型部品322、324の各々によって部分的に形成してもよいし、あるいは、図示しない別の部品(例えば、対応する雌型部品、あるいは、別の上側部品及び/または下側部品)によって部分的に形成してもよい、及び/または、(iv)右側ポート330-6は、雄型部品322、324の各々によって部分的に形成してもよいし、あるいは、図示しない別の部品(例えば、対応する雌型部品、あるいは、別の上側部品及び/または下側部品)によって部分的に形成してもよい。いくつかの実施形態では、ポート330の様々な部分の形成及び/または分配は、アダプタ(図示せず)の結合を補強するように構成され得る。
【0046】
例えば、いくつかの実施形態では、任意のポート330は、少なくとも第1の部分「C」と第2の部分「D」とから形成される。非限定的な例として
図3Aに示すように、(i)下側ポート330-2は、下側雄型部品324によって形成された第2の部分「D」によって(少なくとも部分的に)画定される、及び/または、(ii)左側ポート330-5は、下側雄型部品324及び上側雄型部品322によって形成された第2の部分「D」によって画定される(第2の部分「D」は、下側雄型部品324によって形成された第3の部分「E」と、上側雄型部品322によって形成された第4の部分「F」とを含んでもよい)。いくつかの実施形態では、第1の部分「C」と第2の部分「D」との比率は、本明細書に記載されているように、第1の部分「C」(例えば、図示しない1以上の別の部品、部分及び/または構成要素によって画定及び/または形成される)が第2の部分「D」よりもポート330全体のより大きな割合を占めるように設定される。
【0047】
いくつかの実施形態では、雄型部品320の構成要素302、304、306、322、322-1B、324、324-2B、326A-D、326A-1、326B-1、326C-1、326D-1、326A-2、326B-2、326C-2、326D-2、326A-3、326B-3、326C-3、326D-3、328A、328B、330-1、330-2、330-5、330-6のいずれかまたはすべては、本明細書に記載された同様の名称及び/または符号の構成要素と構成及び/または機能が類似していてもよい。また、雄型部品320のより少ないまたはより多い数の構成要素302、304、306、322、322-1B、324、324-2B、326A-D、326A-1、326B-1、326C-1、326D-1、326A-2、326B-2、326C-2、326D-2、326A-3、326B-3、326C-3、326D-3、328A、328B、330-1、330-2、330-5、330-6(及び/またはその一部)、及び/または、構成要素302、304、306、322、322-1B、324、324-2B、326A-D、326A-1、326B-1、326C-1、326D-1、326A-2、326B-2、326C-2、326D-2、326A-3、326B-3、326C-3、326D-3、328A、328B、330-1、330-2、330-5、330-6の様々な構成が、本明細書に記載された実施形態の範囲から逸脱することなく、雄型部品320に含まれ得る。また、いくつかの実施形態では、様々な構成要素302、304、306、322、322-1B、324、324-2B、326A-D、326A-1、326B-1、326C-1、326D-1、326A-2、326B-2、326C-2、326D-2、326A-3、326B-3、326C-3、326D-3、328A、328B、330-1、330-2、330-5、330-6のうちの1以上が、雄型部品320において必要でない及び/または所望されない場合もある。
【0048】
IV.モジュール式ジャンクションボックスシステム
【0049】
図4A、
図4B、及び
図4Cは、いくつかの実施形態によるモジュール式ジャンクションボックス400の斜視図、斜視断面図、及び斜視組立図である。いくつかの実施形態では、モジュール式ジャンクションボックス400は、モジュール式ジャンクションボックス400が拡張可能な接続プラットフォームを構成及び/または提供する方法の一例を提供する。モジュール式ジャンクションボックス400は、複数の締結具402(
図4C参照)を含み、この締結具402で、1以上の上側締結要素404と、それに対応する1以上の下側締結要素406と互いに結合させることによって、雌型部品410を形成することができる。締結具402は、例えば、上側雌型部品412(第1の部品)を下側雌型部品414(第2の部品;嵌合要素または嵌合スロット416C-Dを有する)に対して、選択的及び/または取り外し可能に結合させることができる。
【0050】
例えば、
図4Cに示すように、少なくとも下側雌型部品414は、該部品に形成された嵌合スロット416C-Dを有する。いくつかの実施形態では、嵌合スロット416C-Dは、1以上の他の要素(後述する)と協働的に嵌合させることができるサイズ、形状、及び/または他の形状に形成される。
【0051】
いくつかの実施形態では、下側雌型部品414は、1以上の嵌合面418Bを有し、嵌合面418Aは、それに対応する上側雌型部品412の嵌合面(図示せず)に対して、結合、着座、及び/または嵌合させることができるサイズ及び形状に形成される。いくつかの実施形態では、
図4Cに示すように、嵌合面418Bは下側締結要素406を有し、下側締結要素406は、下側雌型部品414と上側雌型部品412とを結合させるときに、上側雌型部品412の嵌合面(図示せず)に設けられた上側締結要素404に対して整列される。上側締結要素404及び下側締結要素406がねじ孔であり、締結具402がねじである非限定的な例では(
図4Cに図示した例では)、上側締結要素404であるねじ孔は、上側雌型部品412の外側上面から上側雌型部品412の嵌合面まで上側雌型部品412を貫通して延びるように形成される。同様に、下側締結要素406であるねじ孔は、下側雌型部品414の嵌合面418Bから下側雌型部品114の外側下面まで下側雌型部品414を貫通して延びるように形成される。このようにして、締結具402であるねじを、軸方向に互いに整列された上側締結要素404であるねじ孔と下側締結要素406であるねじ孔とを挿通させ、上側雌型部品412を貫通して下側雌型部品414内に挿入することにより、上側雌型部品412と下側雌型部品414とを互いに結合させることができ、この結合は、嵌合面118Bがそれに対応する上側雌型部品412の嵌合面に着座及び嵌合することによって補強される。
【0052】
いくつかの実施形態では、締結具402で、1以上の上側締結要素404と、それに対応する1以上の下側締結要素406とを互いに結合させることにより、雄型部品420を形成することができる。締結具402により、例えば、上側雄型部品422(第1の部品;第1及び第2のラッチアーム426A~Bを含む)を、下側雄型部品424(第2の部品;第3のラッチアーム426C(ラッチアーム裏面426C-3を有する)と第4のラッチアーム426Dとを含む)に対して、選択的及び/または取り外し可能に結合させることができる。
【0053】
例えば、
図4Cに示すように、上側雄型部品422及び下側雄型部品424は、それらに形成された及び/または結合された嵌合アームまたはラッチアーム426A~Dを含む。いくつかの実施形態では、ラッチアーム426A~Dは、雌型部品410の各嵌合スロット416C~Dに対して着座、嵌合、及び/または結合させることができるサイズ及び/または形状に形成された細長い突出部(
図4C参照)を有する(例えば、雄型部品420が雌型部品410に対して直接結合される場合)。ラッチアーム426A~Dの長さ及び/または幅は、それに対応する嵌合スロット416C~Dに嵌合させることができるサイズ及び/または形状に形成される。
【0054】
いくつかの実施形態では、下側雄型部品424は、1以上の嵌合面428Bを有し、嵌合面428Bは、それに対応する上側雄型部品422の嵌合面(図示せず)に対して、結合、着席、及び/または嵌合させることができるサイズ及び/また形状に形成される。いくつかの実施形態では、
図4Cに示すように、嵌合面428Bは、下側締結要素406を有し、下側締結要素406は、下側雄型部品424と上側雄型部品422とを結合させるときに、上側雄型部品422の嵌合面(図示せず)に設けられた上側締結要素404に対して整列される。上側締結要素404及び下側締結要素406がねじ孔であり、締結具402がねじである非限定的な例では(
図4Cに図示した例では)、上側締結要素404であるねじ孔は、上側雄型部品422の外側上面から上側雄型部品422の嵌合面まで上側雄型部品422を貫通して延びるように形成される。同様に、下側締結要素406であるねじ孔は、下側雄型部品424の嵌合面428Bから下側雄型部品424の外側下面まで下側雄型部品424を貫通して延びるように形成される。このようにして、締結具402であるねじを、軸方向に互いに整列された上側締結要素404であるねじ孔と下側締結要素406であるねじ孔とを挿通させ、上側雄型部品422を貫通して下側雄型部品424内に挿入することにより、上側雄型部品422と下側雄型部品424とを互いに結合させることができ、この結合は、嵌合面428Bがそれに対応する上側雄型部品422の嵌合面に着座及び嵌合することによって補強される。
【0055】
いくつかの実施形態では、モジュール式ジャンクションボックス400は、雌型部品410及び雄型部品420の様々な面及び/または側面の1以上を貫通するように形成された複数のポート430を含む。モジュール式ジャンクションボックス400が、(非限定的な例示を目的として図示されているように)6辺の正方形または長方形の箱形の形状を有する場合、モジュール式ジャンクションボックス400は、第1の上側ポート430A-1、第2の上側ポート430B-1、第1の下側ポート430A-2、第2の下側ポート430B-2、前側ポート430-3、後側ポート430-4、第1の左側ポート430A-5、第2の左側ポート430B-5、第1の右側ポート430A-6、第2の右側ポート430B-6を含む及び/または画定する。ポート430は、同一または同様の直径を有するものとして図示されているが、ポート430のサイズ、形状、及び/または数は、様々な面及び/または側面の間で、様々に変更及び/または増減してもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、ポート430のいくつかは、雌型部品410と雄型部品420との間に配置されて両部品に結合される拡張部品480によっても形成される。いくつかの実施形態では、締結具402で、1以上の上側締結要素404と、それに対応する1以上の下側締結要素406とを互いに結合させることにより、拡張部品480を形成することができる。締結具402は、上側拡張部品482(第1の部品;第1及び第2のラッチアーム496A~Bを含む)を、下側拡張部品484(第2の部品;第3及び第4の嵌合スロット486C-D、及び/または、第3のラッチアーム496C(ラッチアーム裏面496C-3を有する)及び第4のラッチアーム496Dを含む)に対して、選択的及び/または取り外し可能に結合させることができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、下側拡張部品484は、1以上の嵌合面498Bを含み、嵌合面498Bは、それに対応する上側拡張部品482の嵌合面(図示せず)に対して、結合、着座、及び/または結合させることができるサイズ及び/または形状に形成される。いくつかの実施形態では、
図4Cに示すように、嵌合面498Bは、下側締結要素406を有し、下側締結要素406は、下側拡張部品484と上側拡張部品482との結合時に、上側拡張部品482の上側締結要素404に対して整列される。上側締結要素404及び下側締結要素406がねじ孔であり、締結具402がねじである非限定的な例では(
図4Cに図示した例では)、上側締結要素404であるねじ孔は、上側拡張部品482の外側上面から上側拡張部品482の外側下面まで上側拡張部品482を貫通して延びるように形成される。同様に、下側締結要素406であるねじ孔は、下側拡張部品484の嵌合面498Bから下側拡張部品484の外側下面まで下側拡張部品484を貫通して延びるように形成される。このようにして、締結具402であるねじを、軸方向に互いに整列された上側締結要素404であるねじ孔と下側締結要素406であるねじ孔とを挿通させ、上側拡張部品482を貫通して下側拡張部品484内に挿入することにより、上側拡張部品482と下側拡張部品484とを互いに結合させることができ、この結合は、下側拡張部品484の嵌合面498Bがそれに対応する上側拡張部品482の嵌合面に着座及び嵌合することによって補強される。
【0058】
いくつかの実施形態では、雌型部品410及び雄型部品420の間に、1以上の拡張部品480が配置される。例えば、
図4A及び
図4Cに示すように、1つの拡張部品480を雌型部品410と雄型部品420との間に配置することにより、様々なポート430を形成する及び/または様々なモジュール式ジャンクションボックス400を構成することができる。いくつかの実施形態では、
図4Bに示すように、各部品の下側部品414、424、484を互いに結合させることにより、第1の下側領域「A1」、第2の下側領域「A2」、第3の下側領域「A3」、第1の上側領域「B1」、第2の上側領域「B2」、第3の上側領域「B3」などの様々な領域を形成及び/または画定することができる。いくつかの実施形態では、下側領域「A1~A4」の各々は、第1の平面(下側平面)内に配置及び/または配向され、上側領域「B1~B3」の各々は、第1の平面に対して平行であり、かつ第1の平面からオフセットされた第2の平面(上側平面)内に配置及び/または配向される。いくつかの実施形態では、第1の下側領域「A1」及び第2の下側領域「A2」は、第1のシート部を形成及び/または画定し、第3の下側領域「A3」及び第4の下側領域「A4」は、第2のシート部を形成及び/または画定する。いくつかの実施形態では、第1のシート部及び/または第2のシート部は、アダプタ(図示せず)及び/またはその一部(例えば、取付フランジ;これも図示せず)を受容、収容、及び/または嵌合することができるサイズ及び/または形状に形成される(例えば、非限定的な例を目的として図示されている正方形の形状に形成される)。
【0059】
いくつかの実施形態では、下側雄型部品424の第3のラッチアーム426Cのラッチアーム裏面426C-3、及び、下側拡張部品484の第3のラッチアーム496Cのラッチアーム裏面496C-3の少なくとも一部は、下側拡張部品484及び下側雌型部品414の各嵌合スロット(
図4B参照;個別には図示していない)と係合したときに、各下側領域「A1~A4」と同一平面上に配置される。このようにして、第1のシート部に配置及び/または結合される適切なサイズ及び/または形状の取付フランジ(例えば、
図5A及び/または
図5Bの取付フランジ550)は、第1の下側区域「A1」、第2の下側区域「A2」、及び、下側拡張部品分484の第3のラッチアーム496Cのラッチアーム裏面496C-3の各々を被覆及び/または係合する。また、いくつかの実施形態では、第2のシート部に配置及び/または結合された適切なサイズ及び/または形状の取付フランジ(例えば、
図5A及び/または
図5Bの取付フランジ550)は、第3の下側領域「A3」、第4の下側領域「A4」、及び、下側雄型部品424の第3のラッチアーム426Cの第3のラッチアーム裏面426C-3の各々を被覆及び/または係合する。このようにして、取付フランジは、ラッチアーム426A~D、496A~Dが、それらが係合した位置から係合解除されるのを防止することができる。言い換えれば、いくつかの実施形態では、雌型部品410及び/または雄型部品420を拡張部品480から取り外す及び/または分解するためには、その前に、モジュール式ジャンクションボックス400からアダプタ(及び/またはその取付フランジ)を取り外す必要がある。
【0060】
また、いくつかの実施形態では、モジュール式ジャンクションボックス400は、他の方向に拡張及び/または延長する能力を有する。図示した拡張部品480は、非限定的な例を目的として図示した
図4Aの直線状のモジュール式ジャンクションボックス400では、モジュール式ジャンクションボックス400を長さ方向に拡張することをできるが、モジュール式ジャンクションボックス400を高さ方向に拡張することを可能にする1以上の追加の拡張部品をモジュール式ジャンクションボックス400に含めることもできる。このような追加の拡張部品は、例えば、各部品の上側部品412、422、482と、下側部品414、424、484との間に配置される。また、いくつかの実施形態では、各部品の上側部品412、422、482及び各部品の下側部品414、424、484をその幅方向に2以上の部分に分割されるように構成し、その分割された部分の間に1以上の拡張部品(図示せず)を配置することによりモジュール式ジャンクションボックス400を幅方向に拡張することができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、モジュール式ジャンクションボックス400の構成要素402、404、406、410、412、414、416C-D、418B、420、422、424、426A~D、426C-3、428B、430、430A-1、430B-1、430A-2、430B-2、430-3、430-4、430A-5、430B-5、430A-6、430B-6、480、482、484、486C~D、498B、496A~D、496C-3のいずれかまたはすべては、本明細書に記載された同様の名称及び/または符号の構成要素と構成及び/または機能が類似していてもよい。また、モジュール式ジャンクションボックス400のより少ないまたはより多い数の構成要素402、404、406、410、412、414、416C-D、418B、420、422、424、426A~D、426C-3、428B、430、430A-1、430B-1、430A-2、430B-2、430-3、430-4、430A-5、430B-5、430A-6、430B-6、480、482、484、486C~D、498B、496A~D、496C-3(及び/またはその一部)、及び/または、構成要素402、404、406、410、412、414、416C-D、418B、420、422、424、426A~D、426C-3、428B、430、430A-1、430B-1、430A-2、430B-2、430-3、430-4、430A-5、430B-5、430A-6、430B-6、480、482、484、486C~D、498B、496A~D、496C-3の様々な構成が、本明細書に記載された実施形態の範囲から逸脱することなく、モジュール式ジャンクションボックス400に含まれ得る。また、いくつかの実施形態では、様々な構成要素402、404、406、410、412、414、416C-D、418B、420、422、424、426A~D、426C-3、428B、430、430A-1、430B-1、430A-2、430B-2、430-3、430-4、430A-5、430B-5、430A-6、430B-6、480、482、484、486C~D、498B、496A~D、496C-3のうちの1以上が、モジュール式ジャンクションボックス400において必要でない及び/または所望されない場合もある。
【0062】
V.モジュール式ポートアダプタ
【0063】
図5A及び
図5Bは、いくつかの実施形態によるモジュール式ポートアダプタ540の斜視図及び断面図である。いくつかの実施形態では、モジュール式ポートアダプタ540は、図示されているようなブランクまたはプラグを含むか、または、ホースアダプタ、導管アダプタ、配線アダプタ、ホース継手、パイプ継手、圧縮継手、ねじ継手、バーブ継手などの1以上の他のタイプのアダプタを含む。いくつかの実施形態では、モジュール式ポートアダプタ540は、1以上の所望のタイプの部品を協働的に受容する、及び/または嵌合または結合させることができる様々な形状及び/またはサイズ(例えば、直径及び/または寸法)に形成される。いくつかの実施形態では、モジュール式ポートアダプタ540は、取付フランジ550に形成される(場合によっては、取付フランジ550を貫通して形成される)、くぼみ、孔、ポート、通路、ホルダ、開口、及び/または凹部542を有する。取付フランジ550は、それに対応するシート部(図示せず;例えば、
図4Bの第1の下側領域「A1」及び第2の下側領域「A2」(及び/または第3のラッチアーム496Cのラッチアーム裏面496C-3)によって形成されるシート部)に結合及び/または保持されるように構成されたモジュール式ポートアダプタ540の一部を含む。いくつかの実施形態では、取付フランジ550は、複数の周縁部554A~Dを有する前面552(例えば、凹部542が切欠及び/または形成される)を含む。
図5Bの第1の周縁部554A及び第3の周縁部554Cに関して図示するように、周縁部554A~Dは、前面552に対して直交する方向に配向された保持縁部556A、556Cを有する。また、保持縁部556A、556Cは、縁部斜面558A、558Cによって前面552に接続される。
【0064】
いくつかの実施形態では、モジュール式ポートアダプタ540は、取付フランジ550に結合及び/または連結された接続要素560をさらに含む。本明細書では、便宜上、接続要素560という用語を使用するが、
図5A及び
図5Bに示すように、モジュール式ポートアダプタ540のブランクまたはプラグバージョンに関しては、接続要素560は、必ずしも、外部部品に接続されるように構成しなくてもよい。しかしながら、多くの場合、接続要素560は、既知のまたは実際に使用される任意の外部部品に結合させることができる適切なサイズ及び/または形状に形成される。いくつかの実施形態では、接続要素560は、取付フランジ550とは別個に構成し、取付チャネル570によって取付フランジ550に結合させるようにしてもよい。取付チャネル570は、例えば、モジュール式ポートアダプタ540をモジュール式ジャンクションボックス(及び/またはそのポート;図示せず;例えば、
図1Fの左側ポート130-5)に案内、取り付け、及び/または結合させるために使用される円周方向の溝、トラック、スロット、及び/またはパスを含む。いくつかの実施形態では、取付チャネル570は、内側フランジ572、嵌合面574、及び/または嵌合斜面576のうちの1以上によって画定される側面を有する。取付チャネル570の側面は、モジュール式ジャンクションボックスのポート(図示せず)の内縁部に対応する外形(例えば、雄型の外形;図示せず)に適合する形状及び/またはサイズに形成される。いくつかの実施形態では、取付フランジ550は、ラッチアーム(図示せず)を保持及び/または拘束するために使用される。取付フランジ550が、例えば、本明細書に記載されているように、モジュールジャンクションボックスのシート部に挿入及び/または結合される場合、内側フランジ572及び周縁部554A~Dの一方または両方がそれに対応するラッチアームと係合することによって、そのラッチアーム(例えば、ラッチアーム裏面)の変位を制限または防止することができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、モジュール式ポートアダプタ540の構成要素542、550、552、554A~D、556A、556C、558A、558C、560、570、572、574、576のいずれかまたはすべては、本明細書に記載された同様の名称及び/または符号の構成要素と構成及び/または機能が類似していてもよい。また、モジュール式ポートアダプタ540のより少ないまたはより多い数の構成要素542、550、552、554A~D、556A、556C、558A、558C、560、570、572、574、576(及び/またはその一部)、及び/または、構成要素542、550、552、554A~D、556A、556C、558A、558C、560、570、572、574、576の様々な構成が、本明細書に記載された実施形態の範囲から逸脱することなく、モジュール式ポートアダプタ540に含まれ得る。また、いくつかの実施形態では、様々な構成要素542、550、552、554A~D、556A、556C、558A、558C、560、570、572、574、576のうちの1以上が、モジュール式ポートアダプタ540において必要でない及び/または所望されない場合もある。
【0066】
図6A及び
図6Bは、いくつかの実施形態によるモジュール式ポートアダプタ640の斜視図及び断面図である。いくつかの実施形態では、モジュール式ポートアダプタ640は、図示されているようなねじ付き結合部を含むか、または、ホースアダプタ、導管アダプタ、配線アダプタ、ホース結合部、パイプ結合部、圧縮継手、ねじ付き継手、バーブ継手などの1以上の他のタイプのアダプタを含む。いくつかの実施形態では、モジュール式ポートアダプタ640は、1以上の所望のタイプの部品を協働的に受容する、及び/または嵌合または結合させることができる様々な形状及び/またはサイズ(例えば、直径及び/または寸法)に形成される。いくつかの実施形態では、モジュール式ポートアダプタ640は、取付フランジ650及び/または接続要素660を含む。接続要素660は、ねじ付きホース、導管、パイプなど(図示せず)に対して、選択的に結合される内側ねじ部662を有する。
【0067】
いくつかの実施形態では、接続要素660は、取付フランジ650とは別個に構成し、取付チャネル670によって取付フランジ650に結合させるようにしてもよい。取付チャネル670は、例えば、モジュール式ポートアダプタ640をモジュール式ジャンクションボックス(及び/またはそのポート;図示せず;例えば、
図1Fの左側ポート130-5)に案内、取り付け、及び/または結合させるために使用される円周方向の溝、トラック、スロット、及び/またはパスを含む。いくつかの実施形態では、取付チャネル670は、モジュール式ジャンクションボックスのポート(図示せず)の内縁部に対応する外形(例えば、雄型の外形;図示せず)に適合する形状及び/またはサイズに形成される。いくつかの実施形態では、取付フランジ650は、ラッチアーム(図示せず)を保持及び/または拘束するために使用される。
【0068】
いくつかの実施形態では、モジュール式ポートアダプタ640の構成要素650、660、662、670のいずれかまたはすべては、本明細書に記載された同様の名称及び/または符号の構成要素と構成及び/または機能が類似していてもよい。また、モジュール式ポートアダプタ640のより少ないまたはより多い数の構成要素650、660、662、670(及び/またはその一部)、及び/または、構成要素650、660、662、670の様々な構成が、本明細書に記載された実施形態の範囲から逸脱することなく、モジュール式ポートアダプタ640に含まれ得る。また、いくつかの実施形態では、様々な構成要素650、660、662、670のうちの1以上が、モジュール式ポートアダプタ640において必要でない及び/または所望されない場合もある。
【0069】
本開示は、当業者に、いくつかの実施形態及び/または発明の実現可能な説明を提供する。これらの実施形態及び/または発明のいくつかは、本願では請求されていないかもしれないが、本願の優先権を主張する1以上の継続出願において請求される場合がある。出願人は現在、本願で開示され実施可能だが、請求されていない主題についての特許を請求するために追加の出願を行う予定である。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュール式ジャンクションボックスであって、
少なくとも1つの嵌合スロットを
有する雌型部品と、
少なくとも1つのラッチアームを
有する雄型部品
であって、前記少なくとも1つのラッチアームは、前記雄型部品を前記雌型部品に結合させるために前記少なくとも1つの嵌合スロット内に少なくとも部分的に受容可能に構成される、該雄型部品と、
前記雌型部品及び前記雄型部品のうちの1以上によって形成されるポートに配置されるモジュール式アダプタ要素であって、前記モジュール式アダプタ
要素の少なくとも1つの
アダプタ表面が、
前記雌型部品と前記雄型部品との結合解除を防止するべく前記少なくとも1つのラッチアームを前記少なくとも1つの嵌合スロット内に保持するために、前記少なくとも1つのラッチアームのラッチ面と係合するように構成されている、該モジュール式アダプタ要素と、を含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項2】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記雌型部品は、
上側雌型部品と、
前記上側雌型部品に結合される下側雌型部品と、を含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項3】
請求項2に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記上側雌型部品を前記下側雌型部品に結合させるように配置される少なくとも1つの締結具をさらに含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項4】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記雄型部品は、
上側雄型部品と、
前記上側雄型部品に結合された下側雄型部品と、を含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項5】
請求項4に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記上側雄型部品を前記下側雄型部品に結合させるように配置される少なくとも1つの締結具をさらに含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項6】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記ポートは、前記雌型部品及び前記雄型部品の各々によって部分的に形成される、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項7】
請求項6に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記雌型部品によって形成される前記ポートの第1の部分が、前記ポートの面積の55~60%を占める、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項8】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記モジュール式アダプタ要素は、前記ポートの直径と同等の直径を
有する、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項9】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記モジュール式アダプタ要素の前記少なくとも1つのアダプタ表面は、前記少なくとも1つのラッチアームの前記ラッチ面に当接される、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項10】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記少なくとも1つのラッチアームは、
ラッチ部分と、その反対側の裏面部分とを有し、
前記ラッチ部分は、前記雌型部品の前記少なくとも1つの嵌合スロット内に受容可能に構成され、
前記裏面部分は、前記モジュール式アダプタ要素の前記少なくとも1つのアダプタ表面によって係合可能な前記ラッチ面を含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項11】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記モジュール式アダプタ要素は、少なくとも1つのアダプタ表面を画定するフランジを含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項12】
請求項1に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記雌型部品及び前記雄型部品は互いに協働して前記ポートを画定するモジュール式ジャンクションボックス。
【請求項13】
請求項12に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記雌型部品及び前記雄型部品のうちの1つ以上によって画定される少なくとも1つの第2のポートをさらに含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【請求項14】
請求項13に記載のモジュール式ジャンクションボックスであって、
前記少なくとも1つの第2のポート内に配置される継手をさらに含む、モジュール式ジャンクションボックス。
【国際調査報告】