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特表2024-539032情報送信方法、情報受信方法、装置及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】情報送信方法、情報受信方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20241018BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20241018BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20241018BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W8/22
H04W88/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522629
(86)(22)【出願日】2021-10-19
(85)【翻訳文提出日】2024-04-16
(86)【国際出願番号】 CN2021124652
(87)【国際公開番号】W WO2023065109
(87)【国際公開日】2023-04-27
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】リ・グオルゥォン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】
本発明の実施例は、情報送信方法、情報受信方法、装置及びシステムを提供する。該情報送信方法は、第1の端末装置が少なくとも1つの第2の端末装置と接続を確立するステップと、該第1の端末装置がネットワーク装置に第1の識別情報を送信するステップであって、該第1の識別情報は、該少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、ステップと、を含む。
【選択図】図22
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末装置に構成された情報受信装置であって、
少なくとも1つの第2の端末装置と接続を確立する処理部と、
ネットワーク装置に第1の識別情報を送信する第1の送信部であって、前記第1の識別情報は、前記少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、第1の送信部と、
前記ネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信する第1の受信部であって、前記第2の識別情報は、前記少なくとも1つの第2の端末装置の第2の識別子を示す、第1の受信部と、を含む、装置。
【請求項2】
前記第1の識別情報は、SUI又は前記第1の端末装置についての第2のRRCメッセージにより搬送される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の端末装置がRRC接続モードにあり、或いは、
前記第1の端末装置がRRCアイドル又は非アクティブモードである場合、前記第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信し、RRC接続モードに入る第2の受信部、をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の端末装置についての第2のRRCメッセージは、RRC setup request又はRRC setup complete又はRRC resume request又はRRC resume completeを含む、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記第2の端末装置についての第1のRRCメッセージは、RRC setup request又はRRC re-establishment request又はRRC resume requestメッセージを含む、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
第1のトリガ条件が満たされた場合、前記第1の送信部は、前記ネットワーク装置に第1の識別情報を送信し、
前記第1のトリガ条件は、
前記第1の端末装置が前記第2の端末装置と接続を確立していること、
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間でサイドリンク能力メッセージが伝送されていること、及び
前記第1の端末装置が前記第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信したことのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の識別子は、宛先識別子(destination ID)若しくは第1のインデックス、及び/又はPC5ユニキャストリンクの識別子、及び/又はPC5-RRC接続の識別子、及び/又はソース識別子と宛先識別子とのペアである、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の識別情報は、1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を含み、前記1つの第2の端末装置は、前記第1の端末装置と接続を新たに確立する端末装置であり、或いは、前記第1の識別情報は、前記第1の端末装置と接続を確立する全ての第2の端末装置に関する第1の識別子を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第2の識別子は、前記第2の端末装置のローカル/一時的識別子である、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記ローカル/一時的識別子は、
前記第2の端末装置の第2のインデックスであって、前記第1の端末装置と接続関係を有する第2の端末装置を一意に識別するための第2のインデックス、
前記第2の端末装置のC-RNTI、及び
前記第2の端末装置の宛先識別子の一部のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第2の識別情報は、第1の端末装置についての第4のRRCメッセージ又は第1の端末装置についての第3のRRCメッセージにより搬送され、前記第4のRRCメッセージは、RRC reconfiguration又はRRC re-establishment又はRRC resumeメッセージを含み、前記第1の端末装置についての第3のRRCメッセージは、RRC setup又はRRC resume又はRRC reconfigurationを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記ネットワーク装置にサイドリンク障害に関する情報を送信する第2の送信部であって、前記サイドリンク障害に関する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、前記サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又は前記サイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関する第1の識別子とを含む、第2の送信部、をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
ネットワーク装置に適用される情報送信装置であって、
第1の端末装置により送信された第1の識別情報を受信する第3の受信部であって、前記第1の識別情報は、前記第1の端末装置に接続された少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、第3の受信部と、
前記第1の端末装置に第2の識別情報を送信する第3の送信部であって、前記第2の識別情報は、少なくとも1つの前記第2の端末装置に関する第2の識別子を示す、第3の送信部と、を含む、装置。
【請求項14】
前記第1の識別情報は、SUI又は前記第1の端末装置についての第2のRRCメッセージにより搬送される、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
第1のトリガ条件が満たされた場合、前記第3の受信部は、第1の端末装置により送信された第1の識別情報を受信し、
前記第1のトリガ条件は、
前記第1の端末装置が前記第2の端末装置と接続を確立していること、
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間でサイドリンク能力メッセージが伝送されていること、及び
前記第1の端末装置が前記第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信したことのうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記第1の識別子は、宛先識別子(destination ID)若しくは第1のインデックス、及び/又はPC5ユニキャストリンクの識別子、及び/又はPC5-RRC接続の識別子、及び/又はソース識別子と宛先識別子とのペアである、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記第1の識別情報は、1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を含み、前記1つの第2の端末装置は、前記第1の端末装置と接続を新たに確立する端末装置であり、或いは、前記第1の識別情報は、前記第1の端末装置と接続を確立する全ての第2の端末装置に関する第1の識別子を含む、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記第2の識別子は、前記第2の端末装置のローカル/一時的識別子である、請求項13に記載の装置。
【請求項19】
前記第2の識別情報は、第1の端末装置についての第4のRRCメッセージ又は第1の端末装置についての第3のRRCメッセージにより搬送され、前記第4のRRCメッセージは、RRC reconfiguration又はRRC re-establishment又はRRC resumeメッセージを含み、前記第1の端末装置についての第3のRRCメッセージは、RRC setup又はRRC resume又はRRC reconfigurationを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項20】
請求項13乃至19の何れかに記載のネットワーク装置及び/又は請求項1乃至12の何れかに記載の第1の端末装置を含む、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の通信ネットワークでは、端末装置がUuインターフェースを介してネットワーク部分にアクセスし、端末装置がPC5インターフェースを介して他の端末装置と通信し、現在、R17でサイドリンク中継(SL relay)の研究を開始している。図1は、サイドリンク中継のシナリオを示す概略図である。シナリオ1では、リモート端末装置(remote UE)が基地局又はセルのカバー範囲内になく、中継端末装置(relay UE)が基地局又はセルのカバー範囲内にある。シナリオ2では、リモート端末装置と中継端末装置が全て基地局又はセルのカバー範囲内にある。シナリオ3では、リモート端末装置と中継端末装置が異なる基地局又はセルのカバー範囲内にある。ここで、relay UEのUuリンクでNR(新しい無線) Uuが使用され、relay UEとremote UEとの間のPC5でNRサイドリンクが使用される。
【0003】
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の構成をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものである。これらの構成が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
SL中継通信をサポートするために、R17 SL中継(relay)のプロトコルスタックでは、適応層(adaptation layer)が導入され、中継端末装置のサービング基地局がリモート端末装置を識別できるように、適応層のヘッダ(header)に、リモート端末装置に関する識別子及びそのUu無線ベアラの識別子を組み込むことができるが、現在、リモート端末装置に関する識別子をどのように割り当てるかについて解決された方法はない。
【0005】
上記の問題の少なくとも1つ又は他の同様な問題を解決するために、本発明の実施例は、情報送信方法、情報受信方法、装置及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例の1つの態様では、第1の端末装置に構成された情報受信装置であって、少なくとも1つの第2の端末装置と接続を確立する処理部と、ネットワーク装置に第1の識別情報を送信する第1の送信部であって、前記第1の識別情報は、前記少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、第1の送信部と、前記ネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信する第1の受信部であって、前記第2の識別情報は、前記少なくとも1つの第2の端末装置の第2の識別子を示す、第1の受信部と、を含む、装置を提供する。
【0007】
本発明の実施例の1つの態様では、ネットワーク装置に適用される情報送信装置であって、第1の端末装置により送信された第1の識別情報を受信する第3の受信部であって、前記第1の識別情報は、前記第1の端末装置に接続された少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、第3の受信部と、前記第1の端末装置に第2の識別情報を送信する第3の送信部であって、前記第2の識別情報は、少なくとも1つの前記第2の端末装置に関する第2の識別子を示す、第3の送信部と、を含む、装置を提供する。
【0008】
本発明の実施例の1つの態様では、上記の1つの態様に記載のネットワーク装置及び/又は上記の1つの態様に記載の第1の端末装置を含む、通信システムを提供する。
【0009】
本発明の実施例の有利な効果の1つは、以下の通りである。第2の端末装置の識別子が第1の端末装置のサービングネットワーク装置により構成されてもよい。これによって、第1の端末装置は、第2の端末装置のデータ(例えば、RRCメッセージ又はユーザプレーンデータなど)を転送する際に該識別子を使用することができるため、第2の端末装置のRRCメッセージ及びユーザプレーンデータがネットワーク装置により正しく識別されることを容易に実現することができる。
【0010】
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施形態の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施形態は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
【0011】
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
【0012】
なお、本文では、用語「含む/有する」は、特徴、部材、ステップ又は構成要件が存在することを意味し、1つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又は構成要件の存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の実施例の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
【0014】
含まれる図面は、本発明の実施例をさらに理解するために用いられ、明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示するために用いられ、文言の記載と共に本発明の原理を説明する。なお、以下に説明される図面は、単なる本発明の一部の実施例であり、当業者にとっては、これらの図面に基づいて他の図面を容易に想到できる。
図1】remote UE及びrelay UEの応用シナリオの概略図である。
図2図2図4は端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおけるプロトコルスタックの概略図である。
図3図2図4は端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおけるプロトコルスタックの概略図である。
図4図2図4は端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおけるプロトコルスタックの概略図である。
図5】端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおけるアップリンク及びダウンリンク伝送のための接続確立の概略図である。
図6】本発明の実施例に係る情報送信方法の1つの概略図である。
図7】本発明の実施例に係る情報受信方法の1つの概略図である。
図8図8図11は本発明の実施例に係る端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおけるアップリンク及びダウンリンク伝送方法の概略図である。
図9図8図11は本発明の実施例に係る端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおけるアップリンク及びダウンリンク伝送方法の概略図である。
図10図8図11は本発明の実施例に係る端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおけるアップリンク及びダウンリンク伝送方法の概略図である。
図11図8図11は本発明の実施例に係る端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおけるアップリンク及びダウンリンク伝送方法の概略図である。
図12】本発明の実施例に係る情報送信方法の1つの概略図である。
図13】本発明の実施例に係る情報受信方法の1つの概略図である。
図14】本発明の実施例に係る情報送受信方法の1つの概略図である。
図15】本発明の実施例に係る情報送受信方法の1つの概略図である。
図16】本発明の実施例に係る情報送信方法の1つの概略図である。
図17図17図18は、本発明の実施例に係る端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおける切り替え方法の概略図である。
図18図17図18は、本発明の実施例に係る端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおける切り替え方法の概略図である。
図19】本発明の実施例に係る情報送信方法の1つの概略図である。
図20】本発明の実施例に係る情報受信方法の1つの概略図である。
図21】本発明の実施例に係る情報送受信方法の1つの概略図である。
図22】本発明の実施例に係る情報受信装置の1つの概略図である。
図23】本発明の実施例に係る情報受信装置の1つの概略図である。
図24】本発明の実施例に係る情報送信装置の1つの概略図である。
図25】本発明の実施例に係る情報送受信装置の1つの概略図である。
図26】本発明の実施例に係る情報送受信装置の1つの概略図である。
図27】本発明の実施例に係る情報送信装置の1つの概略図である。
図28】本発明の実施例に係る情報送信装置の1つの概略図である。
図29】本発明の実施例に係る情報受信装置の1つの概略図である。
図30】本発明の実施例に係る通信システムの1つの概略図である。
図31】本発明の実施例に係る端末装置の1つの概略図である。
図32】本発明の実施例に係るネットワーク装置の1つの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の上記及び他の特徴は以下の説明により明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる実施形態の一部が示される。なお、本発明は説明される実施形態に限定されない。本発明は、添付される特許請求の範囲内の全ての変更されたもの、変形されたもの及び均等的なものを含む。以下は、図面を参照しながら本発明の各実施形態を説明する。これらの実施形態は単なる例示的なものであり、本発明を制限するものではない。
【0016】
本発明の実施例では、用語「第1」、「第2」などは、タイトルで異なる要素を区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列又は時間的順序などを表すものではなく、これらの要素はこれらの用語に制限されない。用語「及び/又は」は、関連するリストに列挙された用語の1つ又は複数のうち何れか1つ及び全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」などは、列挙された特徴、要素、素子又は構成部材の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、素子又は構成部材の存在又は追加を排除するものではない。
【0017】
本発明の実施例では、単数形の「1つ」、「該」などは複数形を含み、「1種類」又は「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」に限定されない。また、用語「前記」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形及び複数形両方を含むと理解されるべきである。また、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、用語「に記載の」は「少なくとも一部に記載の」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
【0018】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)などの任意の通信規格に適合するネットワークを意味してもよい。
【0019】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われてもよく、該通信プロトコルは、例えば1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、及び将来の5G、6Gなど、及び/又は現在の既知の他の通信プロトコル若しくは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0020】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば通信システムに端末装置をアクセスさせて該端末装置にサービスを提供する通信システム内の装置を意味する。ネットワーク装置は、基地局(BS:Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、送受信点(TRP:Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobile Management Entity)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0021】
そのうち、基地局は、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、及び5G基地局(gNB)など、並びにリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、中継装置(relay)又は低電力ノード(例えばfemto、picoなど)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、用語「基地局」はそれらの機能の一部又は全てを含んでもよく、各基地局は特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供してもよい。用語「セル」は、該用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局及び/又はそのカバレッジエリアを意味してもよい。
【0022】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE:User Equipment)又は用語「端末装置」(TE:Terminal Equipment)は、例えばネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスし、ネットワークサービスを受ける装置を意味する。端末装置は、固定的なもの又は移動的なものであってもよく、移動局(MS:Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、ステーションなどと称されてもよい。
【0023】
そのうち、端末装置は、携帯電話(Cellular Phone)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線変復調装置、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0024】
例えば、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、監視又は測定を行う機器又は装置であってもよく、例えばマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D:Device to Device)端末、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0025】
本発明の実施例では、Relay UEは、ネットワーク装置と直接通信することができる中継可能な端末装置(UE-to-Network Relay UE)を意味し、Remote UEは、ネットワーク装置との通信のためにRelay UEを介する必要がある端末装置を意味する。
【0026】
本発明の実施例では、シグナリング無線ベアラ(SRB)は、SRB0、SRB1、SRB2などを含む。シグナリング無線ベアラは、RRC及びNASメッセージを伝送するための無線ベアラである。SRB0は、共通制御チャネル(common control channel:CCCH)論理チャネルを使用するRRCメッセージ(例えば、RRC確立要求RRC setup request又はRRC確立RRC setup又はRRC拒否RRC reject又はRRC再確立要求RRC re-establishment Request又はRRC回復要求RRC resume request)を伝送する。SRB1は、RRCメッセージ(ピギーバックした(piggybacked)NASメッセージを含む可能性がある)及びSRB2確立前のNASメッセージを伝送し、個別制御チャネル(dedicated control channel:DCCH)論理チャネルを使用する。SRB2は、NASメッセージ及びログ測定メッセージを含むRRCメッセージを伝送し、DCCH論理チャネルを使用する。SRB2は、SRB1よりも優先順位が低く、アクセス層(access stratum:AS)セキュリティのアクティブ化後にネットワークにより構成されてもよい。
【0027】
図2及び図3は、レイヤ2(Layer-2)の端末装置-ネットワーク装置中継(UE-to-Network Relay)のシナリオにおけるコントロールプレーンプロトコルスタックの概略図であり、図4は、レイヤ2の端末装置-ネットワーク装置中継のシナリオにおけるユーザプレーンプロトコルスタックの概略図である。現在、PC5インターフェースでは、適応層(例えば、図におけるADAPT)をサポート可能であり、ベアラマッピング(bearer mapping)にのみ利用する。図3及び図4に示すように、Uuインターフェースでは、remote UEの非SRB0のUu無線ベアラのアップリンク及びダウンリンク伝送について、remote UEの識別子及びそのUu無線ベアラの識別子が適応層のheaderに含まれる。図2に示すように、remote UEのSRB0へのアップリンク及びダウンリンク伝送について、PC5インターフェースでは、適応層が出現しない(適用する)。Uuインターフェースでは、remote UEのSRB0へのアップリンク及びダウンリンク伝送について、適応層が何れも出現する(適用する)。また、Relay UE及びRemote UEのPC5インターフェースにおけるプロトコルスタックは、物理層PHYと、PHY層よりも上の媒体アクセス制御MAC層(パケットフィルタリング、論理チャネル優先順位処理、スケジューリング要求、データ多重化及び逆多重化、論理チャネルと伝送チャネルとの間のマッピングなどを提供する)と、MAC層よりも上の無線リンク層制御プロトコルRLC層と、RLC層よりも上の無線リソース制御層PC5-RRC層(PC5インターフェースでのRRCシグナリングの相互作用)とを含む。ここで、PHYは、伝送チャネルの方式でMAC層にサービスを提供し、MAC層は、論理チャネルの方式でRLC層にサービスを提供する。また、Relay UEは、NR Uuインターフェースプロトコルスタックを介してgNBと通信し、Remote UEの非アクセス層(Non-Access Stratum:NAS)は、コアネットワークにおけるNAS層とピアリングしている。
【0028】
図5は、端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおけるアップリンク及びダウンリンク伝送のための接続確立の概略図である。図5に示すように、remote UEとrelay UEとの間に接続を確立した後、relay UEによりネットワーク装置とRRC接続を確立し、アップリンク及びダウンリンク伝送を行うことができる。現在、remote UEにより送信された1番目のRRCメッセージ(例えば、RRC確立要求RRC setup request又はRRC再確立要求RRC re-establishment request又はRRC回復要求RRC resume request)はSRB0で搬送され、SRB0はUuインターフェースにおいて適応層を使用し、中継端末装置のサービング基地局がリモート端末装置を識別できるように、適応層のヘッダ(header)にリモート端末装置に関する識別子を付加することができるが、現在、リモート端末装置に関する識別子をどのように割り当てるかについて解決された方法はない。
【0029】
本発明の実施例では、リモート端末装置は、中継端末装置のサービング基地局(初期アクセス基地局又はハンドオフ後のターゲット基地局)がリモート端末装置を識別できるように、初期アクセス手順中又はハンドオーバ手順中のいずれにおいても、適応層のヘッダ(header)にリモート端末装置に関する識別子及びそのUu無線ベアラの識別子を組み込む必要がある。以下は、実施例1及び実施例2を参照しながら、初期アクセス手順においてリモート端末装置に関する識別子をどのように割り当てるかについて説明し、実施例3乃至実施例5を参照しながら、ハンドオーバ手順においてリモート端末装置に関する識別子をどのように割り当てるかについて説明する。
【0030】
以下は、図面を参照しながら本発明の様々な実施形態を説明する。これらの実施形態は、単なる例示的なものであり、本発明を限定するものではない。
【0031】
<実施例1>
本発明の実施例は、第1の端末装置側に適用される情報送信方法を提供し、該第1の端末装置はRelay UEであってもよく、該第2の端末装置はRemote UEであってもよい。
【0032】
図6は、該情報送信方法の概略図である。図6に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0033】
ステップ601:該第1の端末装置は少なくとも1つの第2の端末装置と接続を確立する。
【0034】
ステップ602:該第1の端末装置はネットワーク装置に第1の識別情報を送信し、該第1の識別情報は、該少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。
【0035】
幾つかの態様では、第1の端末装置と少なくとも1つの第2の端末装置とが接続を確立することは、第2の端末装置が中継発見、中継選択若しくは中継再選択を実行するプロセス、又は第1の端末装置と第2の端末装置との間でユニキャストリンク(unicast link)を確立するプロセスを含んでもよく、該接続は、PC5接続若しくはサイドリンク(sidelink:SL)、例えばPC5-RRC接続又はPC5-AS(Access Stratum:アクセス層)接続又はPC5ユニキャストリンク(PC5 unicast link)である。該中継発見プロセス、中継選択又は中継再選択のプロセス、ユニキャストリンク確立プロセスは、従来技術を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0036】
幾つかの態様では、第1の端末装置は、1つ又は複数の第2の端末装置と接続を確立してもよく、各第2の端末装置と接続を確立する際に、第1の端末装置は、該第2の端末装置に関する第1の識別子を取得してもよい。第1の識別子は、レイヤ2識別子(layer-2 ID:L2 ID)などの第2の端末装置の宛先識別子(destination ID)であってもよい。或いは、オーバーヘッドを節約するために、該第1の識別子は、第2の端末装置を明示的に示すように、該宛先識別子の長さよりも短い長さの第1のインデックスであってもよく、該第1の識別子は、第2の端末装置のPC5インターフェースにおける通信(第1の端末装置との通信)の識別子を表す。且つ/或いは、該第1の識別情報は、第1の端末装置と第2の端末装置との間のPC5ユニキャストリンクの識別情報(PC5 unicast link ID)であってもよい。例えば、第1の端末装置と第2の端末装置との間で1つ又は複数のPC5ユニキャストリンクを確立してもよく、1つのPC5 unicast link IDは、第2の端末装置の宛先識別又は第1のインデックスに対応する1つのPC5ユニキャストリンクを一意に識別し、即ち、第2の端末装置(の宛先識別子又は第1のインデックス)を暗黙的に示す。且つ/或いは、該第1の識別情報は、第1の端末装置と第2の端末装置との間のPC5-RRC接続の識別子(PC5-RRC connection ID)であってもよい。例えば、第1の端末装置と第2の端末装置との間で1つ又は複数のPC5 RRC接続が確立されてもよく、1つのPC5-RRC connection IDは、第2の端末装置の宛先識別又は第1のインデックスに対応するPC5-RRC接続を一意に識別し、即ち、第2の端末装置(の宛先識別子又は第1のインデックス)を暗黙的に示す。且つ/或いは、該第1の識別子は、例えば、第1の端末装置のL2 IDと第2の端末装置のL2 IDとのペア(pair)などの第1の端末装置と第2の端末装置との間のソース識別子と宛先識別子とのペア(a pair(s) of source layer-2 ID and destination L2 ID)であってもよい。本実施例はこれらに限定されない。
【0037】
例えば、該第1の識別子は、第1の端末装置と第2の端末装置との間のサイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージにより搬送されてもよい。例えば、該サイドリンクシグナリングメッセージは、発見メッセージ又は直接通信リクエストメッセージ(direct communication request)又は直接通信受諾メッセージ(direct communication accept)であってもよく、サイドリンクRRCメッセージは、RRC再構成サイドリンク(RRCReconfigurationSidelink)メッセージ又はRRC再構成完了サイドリンク(RRCReconfigurationCompleteSidelink)メッセージであってもよく、ここでその例について説明を省略する。幾つかの態様では、宛先表現の送信の代わりに第1のインデックスが使用される場合、第1の端末装置又は第2の端末装置は、該第1のインデックスをさらに事前に割り当てる必要があり、該第1のインデックスの割り当てについて、実施例6を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0038】
幾つかの態様では、第1の識別情報は、該第1の端末装置と接続を確立する1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示し、該1つの第2の端末装置は、該第1の端末装置と接続を新たに確立する端末装置であり、或いは、該第1の識別情報は、該第1の端末装置と接続を確立する全ての第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。該第1の識別情報の搬送方式及びフォーマットについて、後述する(一)及び(二)で詳細に説明する。
【0039】
幾つかの態様では、該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0040】
ステップ603:該第1の端末装置は該ネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信し、該第2の識別情報は、該少なくとも1つの第2の端末装置の第2の識別子を示す。
【0041】
幾つかの態様では、ネットワーク装置は、第1の識別情報を受信すると、第1の識別情報に基づいて第2の識別子を割り当て、第2の識別情報を生成し、少なくとも1つの第2の端末装置(第1の識別情報の識別により既知)に割り当てられた第2の識別子を第1の端末装置に通知してもよい。第2の識別子は、第2の端末装置のローカル/一時的識別子である。該ローカル/一時的識別子は、Uuインターフェースのadaptation layerのヘッダ(header)に含まれてもよい。第2の識別情報の搬送方式及びフォーマットについて、後述する(一)及び(二)で詳細に説明する。
【0042】
幾つかの態様では、該ローカル/一時的識別子は、第2の端末装置のUuインターフェースにおいて通信する識別子を表し、以下の少なくとも1つを含む。
【0043】
(1)第2の端末装置の第2のインデックスであって、第1の端末装置と接続関係を有する第2の端末装置を一意に識別するための第2のインデックス。即ち、第2のインデックスは、第1の端末装置と接続(例えば、PC5-RRC接続)を有する第2の端末装置内で一意であり、例えば、第1の端末装置と3つの第2の端末装置と接続を有すると仮定すると、3つの第2のインデックスを採用してこの3つの第2の端末装置を識別してもよく、1つの第2のインデックスは1つの第2の端末装置を識別するために使用され、例えばnビットで表されてもよく、nは3以上8以下であり、或いは、整数などで表されてもよい(例えば、0~16の任意の整数)。
【0044】
(2)第2の端末装置のセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTI
(3)第2の端末装置の宛先識別子の一部。例えば、該宛先識別子は24bitで表され、該第2の識別子は該24bitの一部のビット、例えば上位X bit又は下位X bitなどであってもよく、Xの値は2~5の整数などであってもよく、本実施例はこれに限定されない。
【0045】
幾つかの態様では、第1の端末装置が第1の識別子と第2の識別子との対応関係を決定し、即ち、第1の端末装置がネットワーク装置により割り当てられた第2の識別子にそれぞれ対応する第2の端末装置(第1の識別子)を把握するために、ネットワーク装置は、この対応関係を明示的又は暗黙的に示してもよい。例えば、ネットワーク装置は、第2の識別情報を送信すると共に、少なくとも1つの第2の識別子に対応する第1の識別子を送信する(明示的指示)。或いは、第2の識別情報における第2の識別子の配列順序は、第1の識別情報における少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子の出現順序と同一である(暗黙的指示)。第1の識別子の出現順序は、同一のメッセージにおける出現順序、又は異なるメッセージにおける出現順序を含む。例えば、第1の端末装置に接続された第2の端末装置が複数である場合、第1の識別情報に該複数の第2の端末装置に関する第1の識別子が含まれ、該第2の識別子の出現順序は該第1の識別子の出現順序に一対一で対応し、或いは、第1の識別情報に1つの第2の端末装置に関する第1の識別子が含まれ、第1の端末装置は2つ以上のアップリンクメッセージを送信し、各アップリンクメッセージが1つの第1の識別情報を搬送する場合、該第2の識別子の出現順序は該複数のアップリンクメッセージを受信する順序に対応し、即ち、各アップリンクメッセージにおける該第1の識別子の出現順序に一対一で対応し、或いは、第1の識別情報に1つの第2の端末装置に関する第1の識別子が含まれ、ネットワーク装置は1つの第1の識別子を受信するたびに1つの第2の識別子を割り当て、第1の端末装置は1つの第2の識別子を受信した後、次の第1の識別情報を送信する。第2の識別子の構成方式について、後述する(一)又は(二)でさらに説明する。
【0046】
幾つかの態様では、該方法は、以下のステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0047】
第1の端末装置は、第1の識別子と第2の識別子との対応関係を使用又は記憶又は保持する。
【0048】
例えば、第1の端末装置は、ネットワーク装置により明示的又は暗示的な方式で示された対応関係に基づいて、ネットワーク装置により割り当てられた第2の識別子がどの第2の端末装置(第1の識別子)に対応するかを決定してもよい。該第1の端末装置は、第2の識別子情報を受信した後に、例えば、後続の該第2の端末装置のアップリンク及び/又はダウンリンクデータの中継伝送のために、該第1の識別子と該第2の識別子との対応関係を使用又は記憶又は保持してもよい。
【0049】
幾つかの態様では、以下に説明するように、第1の端末装置は、RRC接続(RRC_CONNECTED)モードにあってもよく、或いは、RRCアイドルモード(RRC_IDLE)又はRRC非アクティブ(RRC_INACTIVE)モードにあってもよい。
【0050】
(一)第1の端末装置がRRC接続モードにある
幾つかの態様では、第1の端末装置がRRC接続モードにあるため、該第1の端末装置は、直接ネットワーク装置にアップリンクメッセージを送信してもよい。ステップ602において、該アップリンクメッセージを使用して第1の識別情報を搬送してもよい。例えば、アップリンクメッセージは、サイドリンクUE情報(sidelink UE information:SUI)メッセージであってよい。以下は、SUIを一例として説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0051】
幾つかの態様では、第1のトリガ条件が満たされた場合、第1の端末装置は、ネットワーク装置に第1の識別情報を送信する(言い換えれば、第1のトリガ条件が満たされた場合、該第1の端末装置はネットワーク装置に該SUIを送信する)。第1のトリガ条件は、第1の端末装置が第2の端末装置と接続を確立していること、第1の端末装置と第2の端末装置との間でサイドリンク能力メッセージが伝送されていること、及び第1の端末装置が第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信したことのうちの少なくとも1つを含む。
【0052】
例えば、従来技術では、サイドリンクサービスについて関心を持っている場合、SUIメッセージの送信をトリガしてもよい。本発明の実施例では、第1の端末装置が第2の端末装置との接続を確立しており、且つ/或いは第1の端末装置が第2の端末装置との間でサイドリンク能力メッセージを送信しており、且つ/或いは第1の端末装置が第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信した場合、SUIメッセージの送信をトリガしてもよい。
【0053】
例えば、ステップ601において接続が確立された(上記の通り)後に、SUIメッセージの送信をトリガしてもよい。
【0054】
或いは、接続の確立後、第1の端末装置と第2の端末装置との間でPC5-RRCメッセージを介してサイドリンク能力(sidelink capability)が伝送された後、SUIメッセージの送信をトリガする。ここで、第1の端末装置は第2の端末装置に第1の端末装置についてのサイドリンク能力及び/又は中継能力を通知してもよいし、第2の端末装置は第1の端末装置に第2の端末装置についてのサイドリンク能力及び/又は第2の端末装置としての能力を通知してもよい。
【0055】
或いは、接続確立の後で該第1の端末装置が該第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信し、SUIメッセージの送信をトリガする。該第1のRRCメッセージは、接続確立の後で該第2の端末装置により該第1の端末装置に送信された第1のRRCメッセージ、又は特定のSRB(例えば、SRB0)を使用して送信されたRRCメッセージ、又は特定のレイヤ2構成(例えば、SRB0に対応するレイヤ2構成を使用する)を使用して送信されたRRCメッセージであってもよい。該第2の端末装置についての第1のRRCメッセージは、該RRCメッセージが第2の端末装置のRRCにより生成されること(アップリンクについて)、或いは該第2の端末装置のRRCにより受信又は解析又は処理されること(ダウンリンクについて)を意味する。例えば、該第1のRRCメッセージは、RRC setup request又はRRC re-establishment request又はRRC resume requestメッセージを含むが、本発明はこれらに限定されない。
【0056】
トリガ条件が満たされた場合、ステップ602において、第1の端末装置は、第1の識別情報を含むSUIをネットワーク装置に送信してもよい。例えば、このSUIは、抽象構文表記ASN.1のデータフォーマットを使用して以下のように表されてもよい。
【0057】
【表1】
又は
【0058】
【表2】
上記の態様では、第1の識別情報sl-RemoteUEList-r16には、現在接続を確立しており、或いは新たに接続を確立している全ての第2の端末装置(1つ又は複数)に関する第1の識別子(例えば、sl-DestinationIdentity-r16)が含まれる。第1の識別子の配列(出現)順序は、第1の端末装置との接続が確立された時間的順序に従って配列されてもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0059】
例えば、SUIは、抽象構文表記ASN.1を使用して以下のように表されてもよい。
【0060】
【表3】
上記の態様では、第1の識別情報SL-TxResourceReq-r16は、現在の接続を確立しており、又は新たに接続を確立している全ての第2の端末装置(例えば、sl-RemoteUEは、destination IDがリモート端末装置、即ち第2の端末装置に対応するか否かを示すために使用される)に関する第1の識別子(例えば、sl-DestinationIdentity-r16)を含む。
【0061】
幾つかの態様では、ステップ603において、第2の識別情報は、第1の端末装置についての第4のRRCメッセージにより搬送されてもよい。第1の端末装置についての第4のRRCメッセージにより搬送されることは、第1の端末装置のRRCにより受信又は解析又は処理されることを意味する。例えば、第4のRRCメッセージは、RRC reconfiguration又はRRC re-establishment又はRRC resumeメッセージなどを含む。
【0062】
幾つかの態様では、第4のRRCメッセージは、第2の識別情報を含んでもよい。第2の識別情報における第2の識別子の配列順序は、第1の識別情報における少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子の出現順序と同一である。第1の識別子の出現順序は、同一のメッセージにおける出現順序、又は異なるメッセージにおける出現順序を含む。例えば、第1の端末装置に接続された第2の端末装置が2つ以上である場合、第1の識別情報に該2つ以上の第2の端末装置に関する第1の識別子が含まれ、該第2の識別子の出現順序は該第1の識別子の出現順序に一対一で対応し、或いは、第1の識別情報に1つの第2の端末装置に関する第1の識別子が含まれ、第1の端末装置は2つ以上のSUIメッセージを送信し、各SUIメッセージが1つの第1の識別情報を搬送する場合、該第2の識別子の出現順序は該2つ以上のSUIメッセージを受信する順序に対応し、即ち、各SUIメッセージにおける該第1の識別子の出現順序に一対一で対応する。これによって、第2の識別子と第1の識別子との対応関係を暗黙的に指示する。
【0063】
幾つかの態様では、第4のRRCメッセージでは、第2の識別子と、第2の識別子に対応する第1の識別子との両方を示してもよい。これによって、第2の識別子と第1の識別子との対応関係を明示的に指示する。
【0064】
幾つかの態様では、第1の端末装置は、ネットワーク装置により割り当てられた第2の識別子を受信した後、適応層のヘッダに第2の識別子を付加してもよい。その詳細は従来技術を参照してもよく、第1の端末装置と第2の端末装置とネットワーク装置との間の情報インタラクションプロセスについて、実施例2で説明する。
【0065】
(二)第1の端末装置がRRCアイドル又は非アクティブモードにある
幾つかの態様では、第1の端末装置がRRCアイドル又は非アクティブモードにある場合、RRC接続モードに入った後に、(一)の方式を用いて第1の識別情報を送信して第2の識別情報を受信してもよい。例えば、該方法は、第1の端末装置が第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信し、RRC接続モードに入るステップをさらに含んでもよい。RRC接続モードに入った後に、第1の端末装置は、(一)の方式を用いて第1の識別情報を送信して第2の識別情報を受信してもよい。該第1のRRCメッセージの態様について、(一)を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0066】
幾つかの態様では、以下に説明するように、第1の端末装置がRRCアイドルモード又は非アクティブモードにある場合、RRC接続確立手順又はRRC再開(RRC resume)手順を実行し、RRC接続確立手順又はRRC再開手順において第1の識別情報を送信してもよい。
【0067】
例えば、ステップ602において、第1の識別情報は、第1の端末装置についての第2のRRCメッセージを用いて搬送されてもよく、例えば、第1の端末装置についての第2のRRCメッセージは、RRCメッセージが第1の端末装置のRRCにより生成されることを示し(アップリンクについて)、或いは、第1の端末装置のRRCにより受信又は解析又は処理されることを示す(ダウンリンクについて)。第2のRRCメッセージは、第1の端末装置がそれ自体のRRC接続確立手順又はRRC再開手順においてネットワーク装置に送信するRRCメッセージであってもよく、RRC setup request又はRRC setup complete又はRRC resume request又はRRC resume completeなどを含む。
【0068】
例えば、ステップ603において、第2の識別情報は、第1の端末装置についての第3のRRCメッセージにより搬送されてもよい。第1の端末装置についての第3のRRCメッセージは、第1の端末装置のRRCにより受信又は処理されることを意味する。例えば、第3のRRCメッセージは、RRC setup 又はRRC resume又はRRC reconfigurationメッセージなどを含む。
【0069】
幾つかの態様では、第3のRRCメッセージは、第2の識別情報を含でもよい。第2の識別情報における第2の識別子の配列順序は、第1の識別情報における少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子の出現順序と同一である。第1の識別子の出現順序は、同一の第2のRRCメッセージにおける出現順序を含む。例えば、第1の端末装置に接続された第2の端末装置が2つ以上である場合、第1の識別情報には、該2つ以上の第2の端末装置に関する第1の識別が含まれ、該第2の識別の出現順序は、該第1の識別の出現順序と一対一に対応する。これによって、第2の識別子と第1の識別子との対応関係を暗黙的に指示する。
【0070】
幾つかの態様では、第3のRRCメッセージでは、第2の識別子と、第2の識別子に対応する第1の識別子との両方を示してもよい。これによって、第2の識別子と第1の識別子との対応関係を明示的に指示する。
【0071】
例えば、第2のRRCメッセージがRRC setup/resume requestである場合、第3のRRCメッセージは、RRC setup/resume又はRRC reconfigurationであってもよい。或いは、第2のRRCメッセージがRRC setup/resume completeである場合、第3のRRCメッセージは、RRC reconfigurationであってもよい。ここでその例について説明を省略する。
【0072】
幾つかの態様では、第1の端末装置は、ネットワーク装置により割り当てられた第2の識別子を受信した後、適応層のヘッダに第2の識別子を付加してもよい。その詳細は従来技術を参照してもよく、第1の端末装置と第2の端末装置とネットワーク装置との間の情報インタラクションプロセスについて実施例2で説明する。
【0073】
本実施例によれば、第2の端末装置の識別子は、第1の端末装置のサービングネットワーク装置により構成されることができ、第1の端末装置は、第2の端末装置のデータ(例えば、RRCメッセージ又はユーザプレーンデータなど)を転送する際に該識別子を使用することができるため、第2の端末装置のRRCメッセージ及びユーザプレーンデータがネットワーク装置により正しく識別されることを容易に実現することができる。
【0074】
<実施例2>
本発明の実施例は、情報受信方法を提供し、ネットワーク装置側に適用される。
【0075】
図7は、該情報受信方法の概略図である。図7に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0076】
ステップ701:ネットワーク装置は第1の端末装置により送信された第1の識別情報を受信し、該第1の識別情報は、該第1の端末装置に接続された少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。
【0077】
幾つかの態様では、ステップ701の態様は、実施例1におけるステップ602に対応し、該第1の識別子、第1の識別情報の搬送方法及びフォーマットなどについて、実施例1を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0078】
幾つかの態様では、該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0079】
ステップ702:ネットワーク装置は該第1の端末装置に第2の識別情報を送信し、該第2の識別情報は、少なくとも1つの該第2の端末装置に関する第2の識別子を示す。
【0080】
幾つかの態様では、ステップ702の態様は、実施例1におけるステップ603に対応し、第2の識別子、第2の識別情報の搬送方法及びフォーマットなどについて、実施例1を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0081】
幾つかの態様では、該方法は、ネットワーク装置が第1の識別子と第2の識別子との対応関係を使用又は記憶するステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。或いは、ネットワーク装置は、第1の識別子、第2の識別子及び割り当てられたC-RNTIの対応関係を使用又は記憶してもよい。
【0082】
図8図11は、本発明の実施例に係る端末装置-ネットワーク装置の中継シナリオにおけるアップリンク及びダウンリンク伝送方法の概略図である。以下は、図8図11を参照しながらそれぞれ説明する。
【0083】
図8は、第1の端末装置がRRC接続モードにある方法の概略図である。図8に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0084】
ステップ801:第1の端末装置と第2の端末装置とが接続を確立する。
【0085】
ステップ802:第2の端末装置は第1の端末装置に第1のRRCメッセージを送信し(例えば、PC5インターフェースでのデフォルトのレイヤ2構成を使用して該第1のRRCメッセージを送信する)、第1の端末装置を介してネットワーク装置との接続を確立する。
【0086】
ステップ803:第1のトリガ条件が満たされた場合、SUIの送信をトリガする。
【0087】
ステップ804:第1の端末装置はネットワーク装置にSUIを送信し、SUIは第1の識別情報を搬送する。
【0088】
ステップ805:ネットワーク装置は該第1の端末装置に第4のRRCメッセージを送信し、第4のRRCメッセージは第2の識別情報を搬送する。
【0089】
ステップ806:第1の端末装置は第1のRRCメッセージをネットワーク装置に転送し、適応層のヘッダに第2の識別子を含む。
【0090】
ステップ807:ネットワーク装置は、第2の端末装置の接続確立要求を受け入れる場合、第1の端末装置に第2の端末装置についてのRRC setupメッセージ(第5のRRCメッセージ)を返し、該メッセージは適応層のヘッダに第2の識別子を含み、好ましは、第2の端末装置のC-RNTIをさらに含んでもよい。
【0091】
ステップ808:第1の端末装置は第2の端末装置にRRC setupメッセージを転送する(例えば、PC5インターフェースでのデフォルトのレイヤ2構成を使用して第5のRRCメッセージを転送する)。
【0092】
ステップ809:第2の端末装置とネットワーク装置との間で第1の端末装置を介してアップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータを送受信する。ここで、PC5インターフェースにおいて、ソースレイヤ2又は宛先レイヤ2識別子を使用してアップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータの送信及び/又は受信を行ってもよい。PC5インターフェースの適応層のヘッダファイルにベアラの識別子を含んでもよい。Uuインターフェースにおいて、アップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータは、Uuインターフェースの適応層のヘッダに第2の識別子及びUu無線ベアラ識別子を含む。これによって、ネットワーク装置は、第2の端末装置を識別し、即ち、アップリンク及びダウンリンク伝送がどの第2の端末装置に対応するかを決定する。
【0093】
図9は、第1の端末装置がRRCアイドル又は非アクティブモードにある方法の概略図である。図9に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0094】
ステップ901:第1の端末装置と第2の端末装置とが接続を確立する。
【0095】
ステップ902:第2の端末装置は第1の端末装置に第1のRRCメッセージを送信し(例えば、PC5インターフェースでのデフォルトのレイヤ2構成を使用して第1のRRCメッセージを送信する)、第1の端末装置を介してネットワーク装置と接続を確立する。
【0096】
ステップ903:第1の端末装置はそれ自体のRRC接続確立手順又はRRC resume手順を実行し、RRC接続モードに入る。詳細については従来技術を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0097】
ステップ904:第1のトリガ条件が満たされた場合、SUIの送信をトリガする。
【0098】
ステップ905:該第1の端末装置はネットワーク装置にSUIを送信し、該SUIは第1の識別情報を搬送する。
【0099】
ステップ906:ネットワーク装置は第1の端末装置に第4のRRCメッセージを送信し、第4のRRCメッセージは第2の識別情報を搬送する。
【0100】
ステップ907:第1の端末装置は第1のRRCメッセージをネットワーク装置に転送し、適応層のヘッダに第2の識別子が含まれる。
【0101】
ステップ908:ネットワーク装置は、第2の端末装置の接続確立要求を受け入れる場合、第1の端末装置に第2の端末装置についてのRRC setupメッセージ(第5のRRCメッセージ)を返し、該メッセージは適応層のヘッダに第2の識別子を含み、好ましくは、第2の端末装置のC-RNTIをさらに含んでもよい。
【0102】
ステップ909:第1の端末装置は第2の端末装置にRRC setupメッセージを転送する(例えば、PC5インターフェースでのデフォルトのレイヤ2構成を使用して第5のRRCメッセージを転送する)。
【0103】
ステップ910:第2の端末装置とネットワーク装置との間で第1の端末装置を介してアップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータを送受信する。ここで、PC5インターフェースにおいて、ソースレイヤ2及び宛先レイヤ2識別子を使用してアップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータの送信及び/又は受信を行ってもよい。PC5インターフェースの適応層のヘッダファイルにベアラの識別子を含んでもよい。Uuインターフェースにおいて、アップリンク及び/又はダウンリンク無線ベアラのデータは、Uuインターフェースの適応層のヘッダに第2の識別子及び第2の端末装置のUu無線ベアラ識別子を含む。これによって、ネットワーク装置は、第2の端末装置を識別し、即ち、アップリンク及びダウンリンク伝送がどの第2の端末装置に対応するかを決定する。
【0104】
図10は、第1の端末装置がRRCアイドル又は非アクティブモードにある方法の概略図である。図10で示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0105】
ステップ1001:第1の端末装置と第2の端末装置とは接続を確立する。
【0106】
ステップ1002:第2の端末装置は第1の端末装置に第1のRRCメッセージを送信し(例えば、PC5インターフェースでのデフォルトのレイヤ2構成を使用して第1のRRCメッセージを送信する)、第1の端末装置を介してネットワーク装置との接続を確立する。
【0107】
ステップ1003:第1の端末装置はそれ自体のRRC接続確立手順又はRRC resume手順を実行し、ネットワーク装置に第2のRRCメッセージを送信し、第2のRRCメッセージは第1の識別情報を搬送し、第2のRRCメッセージは、RRC setup requestメッセージ又はRRC resume requestメッセージである。
【0108】
ステップ1004:ネットワーク装置は、第2のRRCメッセージを受信した後、第3の第1の端末装置に第3のRRCメッセージを送信し、第3のRRCメッセージを第2の識別情報を搬送し、第3のRRCメッセージは、RRC setupメッセージ又はRRC resumeメッセージである。
【0109】
ステップ1005:第1の端末装置は、自身のRRC接続手順又はRRC resume手順を完了するために、ネットワーク装置に自身のRRC setup completeメッセージ又はRRC resume completeメッセージを送信する。
【0110】
ステップ1006:ネットワーク装置は、第1の端末装置にRRC reconfigurationメッセージを送信する。
【0111】
ステップ1007:第1の端末装置はネットワーク装置に第1のRRCメッセージを転送し、適応層のヘッダに第2の識別子が含まれる。
【0112】
ステップ1008:ネットワーク装置は、第2の端末装置の接続確立要求を受け入れる場合、第1の端末装置に第2の端末装置についてのRRC setupメッセージ(第5のRRCメッセージ)を返し、該メッセージは適応層のヘッダに第2の識別子を含み、好ましくは、第2の端末装置のC-RNTIをさらに含んでもよい。
【0113】
ステップ1009:第1の端末装置は第2の端末装置に第2の端末装置についてのRRC setupメッセージを転送する(例えば、PC5インターフェースでのデフォルトのレイヤ2構成を使用して第5のRRCメッセージを転送する)。
【0114】
ステップ1010:第2の端末装置とネットワーク装置との間で第1の端末装置を介してアップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータを送受信する。ここで、PC5インターフェースにおいて、ソースレイヤ2及び宛先レイヤ2識別子を使用してアップリンク及び/又はダウンリンク無線ベアラのデータの送信及び/又は受信を行ってもよい。PC5インターフェースの適応層のヘッダファイルにベアラの識別子を含んでもよい。Uuインターフェースにおいて、アップリンク及び/又はダウンリンク無線ベアラのデータは、Uuインターフェースの適応層のヘッダに第2の識別子及び第2の端末装置のUu無線ベアラ識別子を含む。これによって、ネットワーク装置は、第2の端末装置を識別し、即ち、アップリンク及びダウンリンク伝送がどの第2の端末装置に対応するかを決定する。
【0115】
図11は、第1の端末装置がRRCアイドル又は非アクティブモードにある方法の概略図である。図11に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0116】
ステップ1101:第1の端末装置と第2の端末装置とが接続を確立する。
【0117】
ステップ1102:第2の端末装置は第1の端末装置に第1のRRCメッセージを送信し(例えば、PC5インターフェースでのデフォルトのレイヤ2構成を使用して第1のRRCメッセージを送信する)、第1の端末装置を介してネットワーク装置との接続を確立する。
【0118】
ステップ1103:第1の端末装置は、自身のRRC接続確立手順又はRRC resume手順を実行し、ネットワーク装置に自身についてのRRC setup/resume requestメッセージを送信する。
【0119】
ステップ1104:ネットワーク装置は、該RRC setup/resume requestメッセージを受信した後、第1の端末装置に第1の端末装置についてのRRC setup/resumeメッセージを送信する。
【0120】
ステップ1105:第1の端末装置はネットワーク装置に第2のRRCメッセージを送信し、第2のRRCメッセージは第1の識別情報を搬送し、第2のRRCメッセージはRRC setup/resume completeメッセージである。
【0121】
ステップ1106:ネットワーク装置は第1の端末装置に第3のRRCメッセージを送信し、第3のRRCメッセージは第2の識別情報を搬送し、第3のRRCメッセージはRRC reconfigurationメッセージである。
【0122】
ステップ1107:第1の端末装置はネットワーク装置に第1のRRCメッセージを転送し、適応層のヘッダに第2の識別子が含まれる。
【0123】
ステップ1108:ネットワーク装置は、第2の端末装置の接続確立要求を受け入れる場合、第1の端末装置に第2の端末装置についてのRRC setupメッセージ(第5のRRCメッセージ)を返し、該メッセージは適応層のヘッダに第2の識別子を含み、好ましくは、第2の端末装置のC-RNTIをさらに含んでもよい。
【0124】
ステップ1109:第1の端末装置は第2の端末装置に第2の端末装置についてのRRC setupメッセージを転送する(例えば、PC5インターフェースでのデフォルトのレイヤ2構成を使用して第5のRRCメッセージを転送する)。
【0125】
ステップ1110:第2の端末装置とネットワーク装置との間で第1の端末装置を介してアップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータを送受信する。ここで、PC5インターフェースにおいて、ソースレイヤ2及び宛先レイヤ2識別子を使用してアップリンク及び/又はダウンリンク無線ベアラのデータの送信及び/又は受信を行ってもよい。PC5インターフェースの適応層のヘッダファイルにベアラの識別子を含んでもよい。Uuインターフェースにおいて、アップリンク及び/又はダウンリンク無線ベアラのデータは、Uuインターフェースの適応層のヘッダに第2の識別子及び第2の端末装置のUu無線ベアラ識別子を含む。これによって、ネットワーク装置は、第2の端末装置を識別し、即ち、アップリンク及びダウンリンク伝送がどの第2の端末装置に対応するかを決定する。
【0126】
上記の態様では、ステップ801~805、901~905、1001~1005、1101~1105の態様は、実施例1を参照してもよい。また、ステップ802は、ステップ803の前に実行されてもよし、ステップ803の後に実行されてもよいし、ステップ804又は805の後に実行されてもよく、本発明の実施例はこれらに限定されない。
【0127】
本実施例によれば、第2の端末装置の識別子は、第1の端末装置のサービングネットワーク装置により構成されることができ、第1の端末装置は、第2の端末装置のデータ(例えば、RRCメッセージ又はユーザプレーンデータなど)を転送する際に該識別子を使用することができるため、第2の端末装置のRRCメッセージ及びユーザプレーンデータがネットワーク装置により正しく識別されることを容易に実現することができる。
【0128】
以上は、実施例1及び実施例2を参照しながら、初期アクセス手順においてリモート端末装置に関する識別子をどのように割り当てるかについて説明した。以下は、実施例3乃至実施例5を参照しながら、ハンドオーバ手順においてリモート端末装置に関する識別子をどのように割り当てるかについて説明する。ハンドオーバ手順において、第2の識別子は、ネットワーク装置により構成又は再構成されてもよい。
【0129】
<実施例3>
本発明の実施例は、情報送信方法を提供し、ネットワーク装置に適用される。
【0130】
図12は、該情報送信方法の概略図である。図12に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0131】
ステップ1201:ネットワーク装置は、第2の端末装置が第1の端末装置を介して該ネットワーク装置に接続されるように切り替えると決定する。
【0132】
ステップ1202:該ネットワーク装置は該第1の端末装置に第2の識別情報を送信し、該第2の識別情報は、該第2の端末装置の第2の識別子を示す。
【0133】
幾つかの態様では、ステップ1201において、第2の端末装置の切り替えは、第1の切り替え又は第2の切り替えを含む。該第1の切り替えは、第2の端末装置がUuインターフェースを介してソースネットワーク装置に接続されること(直接リンク:directリンク)から第2の端末装置が第1の端末装置を介して宛先ネットワーク装置に接続されること(間接リンク:indirectリンク)への切り替えを意味する。該第2の切り替えは、第2の端末装置がソース第1の端末装置を介してソースネットワーク装置に接続されることから宛先第1の端末装置を介して宛先ネットワーク装置に接続されることへ(indirectリンクからindirectリンクへ)切り替わることを意味する。ソースネットワーク装置と宛先ネットワーク装置とは、同一又は異なってもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。ネットワーク装置が第2の端末装置が切り替えるか否か/どのように切り替えるかを決定することは、第2の端末装置により報告された測定レポートに基づいて決定されてもよく、具体的には従来技術を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0134】
幾つかの態様では、切り替えのために、ステップ1202において、ネットワーク装置は、第2の端末装置のために新しい第2の識別子を割り当て、第1の端末装置(ターゲットの第1の端末装置)に、新しく割り当てられた第2の識別子を通知してもよい。該第2の識別子の意味は、実施例1を参照してもよい。例えば、第2の識別情報は、第1のRRC再構成メッセージを介して搬送されてもよく、この場合、第1の端末装置と第2の端末装置とは接続を確立してもよいし、しなくてもよく、以下はそれぞれ説明する。
【0135】
(一)第1の端末装置と第2の端末装置との間の接続が切り替え前に確立されていない
この態様では、ネットワーク装置は、第2の端末装置の切り替えが完了する前に、該第1の端末装置に第2の識別情報を送信してもよい。切り替え時に第1の端末装置と第2の端末装置との間に接続が確立されていないため、第1の端末装置は第2の端末装置に関する第1の識別子を把握していないため、割り当てられた第2の識別がどの第2の端末装置に対応するかも把握していない。この態様では、該方法は、以下のステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0136】
ネットワーク装置は、該第2の端末装置に該第2の識別情報を送信する。
【0137】
この態様では、ネットワーク装置は、第2のRRC再構成メッセージを介して、該第2の端末装置に送信された第2の識別子情報を搬送してもよい。これによって、後続の第1の端末装置と第2の端末装置とが接続を確立する手順の中又は後に、第1の端末装置及びネットワーク装置は、第1の識別子と第2の識別子との対応関係を決定することができる。即ち、該方法は、以下のステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0138】
第1の端末装置と第2の端末装置とが接続を確立した後、ネットワーク装置は、第1の端末装置により送信された第1の識別情報及び対応する第2の識別情報を受信する。該第1の識別情報は、第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。該第1の識別子の意味は、実施例1を参照してもよい。
【0139】
この態様では、第1の端末装置と第2の端末装置とが接続を確立し、第1の端末装置は、第2の識別子と第1の識別子との対応関係を決定してもよい(具体的には、実施例4で説明する)。第1の端末装置は、第1の識別子情報及び対応する第2の識別子情報をネットワーク装置に送信してもよい。該方法は、ネットワーク装置が第1の識別子と第2の識別子との対応関係を使用又は記憶するステップをさらに含んでもよい。
【0140】
幾つかの態様では、第1の識別情報及び対応する第2の識別情報は、SUIメッセージにより搬送されてもよい。例えば、SUIにおける新たに追加された情報要素sl-RemoteUEList-r16であってもよく、例えば、新新たに追加された情報要素は、第1の識別子及び第2の識別子を含む。或いは、サイドリンク障害情報要素sl-FailureList-rに含まれ、或いは、サイドリンク送信リソース要求情報要素SL-TxResourceReq-r16に含まれてもよい。
【0141】
例えば、サイドリンク障害情報要素sl-FailureList-r16に含まれる場合、第1の端末装置が第2の端末装置との間のサイドリンク無線リンク失敗を検出し、SUIを送信した場合、ネットワーク装置は、どの第2の端末装置が第1の端末装置との間にサイドリンク無線リンク識別(SL RLF)が発生したかを識別することができると共に、第1の端末装置を介して該第2の端末装置へのデータ送信を停止し、オーバーヘッドを節約することができる。
【0142】
(二)第1の端末装置と第2の端末装置との間の接続が切り替え前に確立されている
この態様では、第1の端末装置と第2の端末装置との間の接続が切り替えの時点で既に確立されているため、即ち、第1の端末装置が第2の端末装置に関する第1の識別子を既に把握しているため、この態様では、該方法は、以下のステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0143】
第1の端末装置と第2の端末装置とが接続を確立した後、ネットワーク装置は、第2の端末装置により送信された第1の識別情報を受信する。該第1の識別情報は、第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。
【0144】
この態様では、第2の端末装置は、測定レポートメッセージにより第1の識別情報を搬送してもよい。言い換えれば、切り替えの前に、ネットワーク装置は、第2の端末装置に関する第1の識別子を既に把握しているため、ステップ1202において、ネットワーク装置は、第2の識別情報及び第2の識別に対応する第1の識別子の両方を第1の端末装置に通知する。即ち、第1のRRC再構成メッセージは、第2の識別情報を搬送することに加えて、第2の識別子に対応する第1の識別子を示す。即ち、該方法は、ネットワーク装置が第1の識別子と第2の識別子との対応関係を使用又は記憶するステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。具体的な態様は、実施例2を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0145】
本実施例によれば、第2の端末装置の識別子は、第1の端末装置のサービングネットワーク装置により構成されることができ、第1の端末装置は、第2の端末装置のデータ(例えば、RRCメッセージ又はユーザプレーンデータなど)を転送する際に該識別子を使用することができるため、第2の端末装置のRRCメッセージ及びユーザプレーンデータがネットワーク装置により正しく識別されることを容易に実現することができる。
【0146】
<実施例4>
本発明の実施例は、情報受信方法を提供し、第1の端末装置(以下は、ターゲットの第1の端末装置を意味する)側に適用される。
【0147】
図13は、該情報受信方法の概略図である。図13に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0148】
ステップ1301:第1の端末装置はネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信し、該第2の識別情報は第2の端末装置の第2の識別子を示し、該第2の端末装置は、該第1の端末装置を介して該ネットワーク装置に接続されるように切り替えると決定する。
【0149】
幾つかの態様では、ステップ1301はステップ1202の態様に対応し、ここでその説明を省略する。
【0150】
(一)第1の端末装置と第2の端末装置との間の接続が切り替え前に確立されていない
幾つかの態様では、ステップ1301において、第2の識別情報は、第1のRRC再構成メッセージを介して搬送されてもよい。
【0151】
幾つかの態様では、該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0152】
第1の端末装置は、第2の端末装置により送信された第2の識別情報を受信する。
【0153】
例えば、第2の端末装置により送信された第2の識別情報は、第1の端末装置と第2の端末装置との間のサイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージにより搬送され、サイドリンクシグナリング(PC5-S)メッセージ又はサイドリンクRRC(PC5-RRC)メッセージは、前記第1の識別子を示す。例えば、該第1の識別子は、該メッセージ内に明示的に含まれてもよいし、下位層(例えば、MAC層及び/又は物理層)を介して暗黙的に示されてもよい。
【0154】
例えば、該サイドリンクシグナリングメッセージは、発見メッセージ又は直接通信要求メッセージ(direct communication request)又は直接通信受諾メッセージ (direct communication accept)であってもよく、該サイドリンクRRCメッセージは、RRC再構成サイドリンク(RRCReconfigurationSidelink)メッセージ又はRRC再構成完了サイドリンク(RRCReconfigurationCompleteSidelink)メッセージであってもよい。上記のメッセージは、第2の端末装置及び第1の端末装置が中継発見、中継選択若しくは中継再選択、又はPC5 unicast link確立手順を実行する間又は後に送信されてもよい。言い換えれば、第1の識別情報及び第2の識別情報が第1の端末装置と第2の端末装置との間のサイドリンク信号シグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージを介して示される場合、第1の端末装置と第2の端末装置とが接続を確立した後に、第1の端末装置は、第2の識別情報と第1の識別情報との対応関係を決定してもよい。
【0155】
幾つかの態様では、第1の端末装置と第2の端末装置とが接続を確立した後、該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0156】
第1の端末装置は、ネットワーク装置に第1の識別情報及び対応する第2の識別情報を送信する。第1の識別情報は、第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。該第1の識別子の意味は、実施例1を参照してもよい。
【0157】
言い換えれば、第1の端末装置は、第2の識別子と第1の識別子との対応関係を決定した後、第1の識別情報及び対応する第2の識別情報をネットワーク装置に送信してもよい。該方法は、第1の端末装置が第1の識別子と第2の識別子との対応関係を使用又は記憶するステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。具体的な態様は、実施例2を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0158】
幾つかの態様では、第1の端末装置により送信された第1の識別情報及び対応する第2の識別情報は、SUIメッセージにより搬送されてもよい。具体的な態様は、実施例3を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0159】
(二)第1の端末装置と第2の端末装置との間の接続が切り替え前に確立されている
この態様では、切り替えの時点において第1の端末装置と第2の端末装置との間で接続が確立されているため、言い換えれば、第1の端末装置が第2の端末装置に関する第1の識別子を既に把握している(具体的には、実施例1を参照してもよい)。従って、この態様では、ステップ1301において、第2の識別子及びそれに対応する第1の識別子は、第1のRRC再構成メッセージにより同時に示され、第1の端末装置は、第1のRRC再構成メッセージを受信した後、第2の識別子と第1の識別子との対応関係を決定してもよい。該方法は、第1の端末装置が第1の識別子と第2の識別子との対応関係を使用又は記憶するステップ(図示せず)をさらに含んでよい。具体的な態様は、実施例2を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0160】
本実施例によれば、第2の端末装置の識別子は、第1の端末装置のサービングネットワーク装置により構成されることができ、第1の端末装置は、第2の端末装置のデータ(例えば、RRCメッセージ又はユーザプレーンデータなど)を転送する際に該識別子を使用することができるため、第2の端末装置のRRCメッセージ及びユーザプレーンデータがネットワーク装置により正しく識別されることを容易に実現することができる。
【0161】
<実施例5>
本発明の実施例は、情報送受信方法を提供し、第2の端末装置側に適用される。
【0162】
図14は、該情報送受信方法の概略図である。図14に示すように、該方法は、以下のステップの何れか1つを含む。
【0163】
ステップ1401:該第2の端末装置はネットワーク装置に第1の識別情報を送信し、該第1の識別情報は、該第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。
【0164】
ステップ1402:該第2の端末装置はネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信し、該第2の識別情報は、該第2の端末装置の第2の識別子を示す。
【0165】
幾つかの態様では、ステップ1401~1402の態様は、実施例3又は実施例4を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0166】
(一)第1の端末装置と第2の端末装置の間の接続が切り替え前に確立されていない
図15は、該情報送受信方法の概略図である。図15に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0167】
ステップ1501:該第2の端末装置はネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信し、該第2の識別情報は、該第2の端末装置の第2の識別子を示す。
【0168】
ステップ1502:該第2の端末装置は該第1の端末装置に該第2の識別情報を送信する。
【0169】
幾つかの態様では、ステップ1501において、第2の識別情報は、第2のRRC再構成メッセージ、例えば、ターゲットの第1の端末装置への切り替えに関する情報を含むRRC再構成メッセージ(例えば、切り替え命令)を介して搬送されてもよい。その態様は、実施例3を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0170】
幾つかの態様では、ステップ1502において、第2の識別情報は、第1の端末装置と第2の端末装置との間のサイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージにより搬送され、サイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージは、第1の識別子を示す。その態様は、実施例4を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0171】
(二)第1の端末装置と第2の端末装置との間の接続が切り替え前に確立されている
図16は、該情報送信方法の概略図である。図16に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0172】
ステップ1601:該第2の端末装置はネットワーク装置に第1の識別情報を送信し、該第1の識別情報は該第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。
【0173】
幾つかの態様では、ステップ1601において、第1の識別情報は、測定レポートメッセージを介して搬送されてもよく、具体的には、実施例3を参照してもよい。
【0174】
以下は、図17図18を参照しながら、直接リンクから間接リンクへの切り替えを一例として切り替え方法を説明する。
【0175】
図17は、第1の端末装置と第2の端末装置との間の接続が切り替え前に確立されていない場合の方法の概略図である。図17に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0176】
ステップ1701:(ターゲット)ネットワーク装置は第2の端末装置に測定構成を送信する。
【0177】
ステップ1702:第2の端末装置は、測定構成に基づいて測定を行い、測定レポートを報告する。該測定レポートは、少なくとも1つの候補の第1の端末装置の識別子(Relay UE ID)、第1の端末装置のサービングセル及びサイドリンク測定結果を含んでもよい。
【0178】
ステップ1703:ネットワーク装置は、測定レポートに基づいて、第2の端末装置が第1の端末装置を介してネットワーク装置に接続するように切り替えると決定する。
【0179】
ステップ1704:ネットワーク装置は、第1の端末装置に第2の端末装置の切り替えのための第1のRRC再構成メッセージを送信する。該メッセージは、第2の識別情報、並びに中継のためのUu及びPC5 RLC構成及びベアラマッピング構成を含む。第1の端末装置は、第1のRRC再構成メッセージに基づいて、対応するPC5インターフェース及びUuインターフェースのRLC構成及びベアラマッピング構成を完了する。
【0180】
ステップ1705:第1の端末装置は、ネットワーク装置にRRC再構成完了メッセージ(ステップ1704に対応する)を送信する。詳細は、従来技術を参照してもよい。
【0181】
ステップ1706:ネットワーク装置は、例えば第1の端末装置を介してネットワーク装置に接続するための切り替え命令など、第2の端末装置についての第2のRRC再構成メッセージを第2の端末装置に送信する。該メッセージは、第2の識別情報、並びに第1の端末装置の識別子(Relay UE ID)、中継サービスのPC5 RLC構成及び関連するエンドツーエンド無線ベアラ(radio bearer)構成を含む。第2の端末装置は、第2のRRC再構成メッセージに基づいて、どの第1の端末装置を介してネットワーク装置に接続するように切り替えるかを決定する。
【0182】
ステップ1707:第2の端末装置と第1の端末装置とが接続を確立する。具体的な態様は、実施例1を参照してもよい。例えば、接続を確立するプロセスの中又はその後に、第2の識別情報は、第1の端末装置と第2の端末装置との間のサイドリンク信号シグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージにより搬送される。サイドリンク信号シグナリング(PC5-S)メッセージ又はサイドリンクRRC(PC5-RRC)メッセージは、第1の識別子をさらに示す。
【0183】
ステップ1708(オプション):第1の端末装置は、ネットワーク装置に第1の識別情報及び対応する第2の識別情報を送信する。例えば、SUIを使用して第1の識別情報及び対応する第2の識別情報を搬送する。ここでその説明を省略する。第1の端末装置によりネットワーク装置に送信された第1の識別情報及び対応する第2の識別情報がSUIメッセージのサイドリンク障害情報要素sl-FailureList-r16に含まれる場合、このステップは、サイドリンク無線リンク障害が検出された際に実行される。
【0184】
ステップ1709:第1の端末装置は、第1の識別子と第2の識別子との対応関係を使用又は記憶する。
【0185】
ステップ1710:第2の端末装置は、第1の端末装置を介してネットワーク装置にRRC再構成完了メッセージを送信する(ステップ1706に対応する)。
【0186】
ステップ1711(オプション):第2の端末装置の切り替えが完了し、第2の端末装置とネットワーク装置との間に第1の端末装置を介してアップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータを送受信する。ここで、PC5インターフェースにおいて、ソースレイヤ2又は宛先レイヤ2の識別子を使用してアップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータの送信及び/又は受信を行ってもよい。PC5インターフェースの適応層のヘッダファイルにベアラの識別子を含んでもよい。Uuインターフェースにおいて、アップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータは、Uuインターフェースの適応層のヘッダに第2の識別子及び第2の端末装置のUu無線ベアラ識別子を含む。これによって、ネットワーク装置は、第2の端末装置を識別し、即ち、アップリンク及びダウンリンク伝送がどの第2の端末装置に対応するかを決定する。
【0187】
図18は、第1の端末装置と第2の端末装置との間の接続が切り替え前に確立されている場合の方法の概略図である。図18に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0188】
ステップ1801:第2の端末装置と第1の端末装置とが接続を確立する。
【0189】
ステップ1802:(ターゲット)ネットワーク装置は第2の端末装置に測定構成を送信する。
【0190】
ステップ1803:第2の端末装置は測定構成に基づいて測定を行い、測定レポートを報告する。該測定レポートは、少なくとも1つの候補の第1の端末装置の識別子(Relay UE ID)、第1の端末装置のサービングセル及びサイドリンク測定結果を含んでもよく、第1の識別情報をさらに含んでもよい。
【0191】
ステップ1804:ネットワーク装置は、測定レポートに基づいて、第2の端末装置が第1の端末装置を介してネットワーク装置に接続するように切り替えると決定する。
【0192】
ステップ1805:ネットワーク装置は、第2の端末装置の切り替えのための第1のRRC再構成メッセージを第1の端末装置に送信する。該メッセージは、第2の識別子及び第2の識別子に対応する第1の識別子(ステップ1803に基づいて取得される)並びに中継のためのUu及びPC5 RLC構成及びベアラマッピング構成を同時に示す。第1の端末装置は、第1のRRC再構成メッセージに基づいて、対応するPC5インターフェース及びUuインターフェースのRLC構成及びベアラマッピング構成を完了する。
【0193】
ステップ1806:ネットワーク装置は、第2の端末装置に第2の端末装置についての第2のRRC再構成メッセージを送信する。該メッセージは、第1の端末装置の識別子(Relay UE ID)、中継サービスのPC5 RLC構成及び関連するエンドツーエンドの無線ベアラ(radio bearer)構成を含む。第2の端末装置は、第2のRRC再構成メッセージに基づいて、どの第1の端末装置を介してネットワーク装置に接続するかを切り替えることを決定する。
【0194】
ステップ1807:第1の端末装置は、第1の識別子と第2の識別子との対応関係を使用又は記憶する。
【0195】
ステップ1808:第2の端末装置は、第1の端末装置を介してネットワーク装置にRRC再構成完了メッセージを送信する(ステップ1806に対応する)。
【0196】
ステップ1809(オプション):第2の端末装置の切り替えが完了し、第2の端末装置とネットワーク装置との間に第1の端末装置を介してアップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータを送受信する。ここで、PC5インターフェースにおいて、ソースレイヤ2又は宛先レイヤ2の識別子を使用してアップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータの送信及び/又は受信を行ってもよい。PC5インターフェースの適応層のヘッダファイルにベアラの識別子を含んでもよい。Uuインターフェースにおいて、アップリンク及び/又はダウンリンクの無線ベアラのデータは、Uuインターフェースの適応層のヘッダに第2の識別子及び第2の端末装置のUu無線ベアラ識別子を含む。これによって、ネットワーク装置は、第2の端末装置を識別し、即ち、アップリンク及びダウンリンク伝送がどの第2の端末装置に対応するかを決定する。
【0197】
上記のステップ1709及び1807の実行順序はこれに限定されず、本発明の実施例はこれに限定されない。また、図示していないが、ネットワーク装置側では、該第1の識別子と第2の識別子との対応関係を使用又は記憶してもよく、ここでその説明を省略する。
【0198】
本実施例によれば、第2の端末装置の識別子は、第1の端末装置のサービングネットワーク装置により構成されることができ、第1の端末装置は、第2の端末装置のデータ(例えば、RRCメッセージ又はユーザプレーンデータなど)を転送する際に該識別子を使用することができるため、第2の端末装置のRRCメッセージ及びユーザプレーンデータがネットワーク装置により正しく識別されることを容易に実現することができる。
【0199】
本実施例では、伝送オーバーヘッドを節約するために、宛先識別子の長さより短い長さの第1のインデックスを宛先識別子の代わりに使用して伝送し、該第1のインデックスは宛先識別子を一意に識別することができるが、PC5インターフェースのSL無線リンク障害(RLF)が検出された場合、宛先識別子の代わりに第1のインデックスを使用すると、ネットワーク装置は第2の端末装置の宛先識別子を把握できないため、どのPC5インターフェースのSLがRLFを検出したかを識別することができない。本発明の実施例に係る情報送信方法によれば、第1の端末装置によりネットワーク装置に送信されるサイドリンク障害に関連する情報に第1のインデックスを搬送すると共に、第2の識別子又は宛先識別子をさらに搬送することによって、ネットワーク装置は、どのPC5インターフェースのSLがRLFを検出したかを正確に識別することができる。以下は、実施例6~実施例8について説明する。
【0200】
<実施例6>
本発明の実施例は、情報送信方法を提供し、第1の端末装置側に適用される。
【0201】
図19は、該情報送信方法の概略図である。図19に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0202】
ステップ1901:第1の端末装置はネットワーク装置にサイドリンク障害に関する情報を送信し、該サイドリンク障害に関する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又は該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関する第1の識別子とを含む。
【0203】
幾つかの態様では、上述したように、送信オーバーヘッドを節約するために、宛先識別子の代わりに宛先識別子の長さより短い長さの第1のインデックスを使用して伝送することができるが、宛先識別子を一意に識別することができる。例えば、第1の端末装置又は第2の端末装置により第1のインデックスを割り当て、第1のインデックスを第1の端末装置及び/又はネットワーク装置に通知してもよい。該第1のインデックスが第1の端末装置により割り当てられた場合、該方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0204】
第1の端末装置は、該第1のインデックスを割り当て、該第1のインデックスを示す第2の情報を第2の端末装置に送信する。例えば、第2の情報は、サイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージにより搬送されてもよい。このサイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージについて、上記の実施例で説明されており、ここでその説明を省略する。
【0205】
幾つかの態様では、第1のインデックスが第2の端末装置により割り当てられる場合、該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0206】
第1の端末装置は、第2の端末装置により割り当てられ送信された第1のインデックスを示す第1の情報を受信する。例えば、第1の情報は、サイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージにより搬送されてもよい。このサイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージについて、上記の実施例で説明されており、ここでその説明を省略する。
【0207】
幾つかの態様では、該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0208】
第1の端末装置は、第1のインデックスを示す第3の情報をネットワーク装置に送信する。
【0209】
幾つかの態様では、第1の端末装置は、PC5インターフェースのサイドリンクRLFを検出した場合、PC5インターフェースのサイドリンクRLFをネットワーク装置に報告する。例えば、サイドリンク障害に関連する情報を使用して、RLFが検出されたことをネットワーク装置に通知する。該サイドリンク障害に関連する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又はサイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関連する第1の識別子とを含む。該第1の識別子は、第1のインデックスであり、該第2の識別子の態様は上述した通りであり、ここでその説明を省略する。
【0210】
幾つかの態様では、サイドリンク障害に関連する情報(例えば、sl-FailureList-r16)は、SUIにより搬送されてもよい。従来技術では、該sl-FailureList-r16は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子を含む。本発明の実施例では、第1の識別子、第2の識別子、又は第1の識別子及び第2の識別子を含んでもよい。
【0211】
本実施例によれば、第1の端末装置によりネットワーク装置に送信されるサイドリンク障害に関連する情報に、第1のインデックスを搬送すると共に、第2の識別子又は宛先識別子をさらに搬送することによって、ネットワーク装置は、どのPC5インターフェースのSLがRLFを検出したかを正確に識別することができる。
【0212】
<実施例7>
本発明の実施例は、情報受信方法を提供し、ネットワーク装置側に適用される。
【0213】
図20は、該情報受信方法の概略図である。図20に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0214】
ステップ2001:ネットワーク装置は第1の端末装置により送信されたサイドリンク障害に関する情報を受信し、該サイドリンク障害に関する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又は該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関する第1の識別子とを含む。
【0215】
幾つかの態様では、ステップ2001の態様は、ステップ1901を参照してもよい。第1の識別子、第2の識別子の態様は、上述した通りであり、ここでその説明を省略する。
【0216】
幾つかの態様では、該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0217】
該ネットワーク装置は、第1の端末装置又は第2の端末装置により宛先識別子のために割り当てられた第1のインデックスを決定するように、第1の端末装置により送信された第1のインデックスを示す第3の情報を受信する。
【0218】
本実施例によれば、第1の端末装置によりネットワーク装置に送信されるサイドリンク障害に関連する情報に、第1のインデックスを搬送すると共に、第2の識別子又は宛先識別子をさらに搬送することによって、ネットワーク装置は、どのPC5インターフェースのSLがRLFを検出したかを正確に識別することができる。
【0219】
<実施例8>
本発明の実施例は、情報送受信方法を提供し、第2の端末装置側に適用される。
【0220】
図21は、該情報送受信方法の概略図である。図21に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0221】
ステップ2101:第2の端末装置は、第1のインデックスを割り当て、第1のインデックスを示す第1の情報を第1の端末装置に送信し、或いは、第2の端末装置は、第1の端末装置により送信された、該第1のインデックスを示す第2の情報を受信し、該第1のインデックスは、第2の端末装置の宛先識別子に対応する。
【0222】
幾つかの態様では、該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0223】
幾つかの態様では、ネットワーク装置は、第1の端末装置又は第2の端末装置により宛先識別子のために割り当てられた第1のインデックスを決定するように、第1の端末装置により送信された第1のインデックスを示す第3の情報を受信する。
【0224】
例えば、第1の情報又は第2の情報は、サイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージにより搬送されてもよい。上記の態様で説明されたように、第1のインデックスの態様について、実施例6を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0225】
なお、以上は、図6図21を参照しながら本発明の実施例を概略的に説明しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、各動作間の実行順序を適切に調整してもよいし、他の幾つかの動作を追加してもよいし、これらの幾つかの動作を削除してもよい。当業者であれば、上述した図6図21の記載に限定されることなく、上述した内容に適宜変更を加えることができる。
【0226】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。例えば、実施例1~5では、第1の識別子が第1のインデックスである場合、実施例1~5と実施例6~8と組み合わせて実施されてもよい。
【0227】
<実施例9>
本発明の実施例は、情報送信/受信装置を提供し、該装置は第1の端末装置に構成されている。
【0228】
図22は、本発明の実施例に係る情報受信装置の1つの概略図である。本発明の実施例は、第1の端末装置側から説明される。ここで、本発明に係る情報受信装置の実施の原理は、実施例1の方法と類似するため、重複する内容について説明を省略する。
【0229】
図22に示すように、本発明の実施例に係る情報受信装置2200は、以下の各部を含む。
【0230】
処理部2201は、少なくとも1つの第2の端末装置と接続を確立する。
【0231】
第1の送信部2202は、ネットワーク装置に第1の識別情報を送信する。該第1の識別情報は、該少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。
【0232】
第1の受信部2203は、該ネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信する。該第2の識別情報は、該少なくとも1つの第2の端末装置の第2の識別子を示す。
【0233】
幾つかの態様では、該第1の識別情報は、SUI又は該第1の端末装置についての第2のRRCメッセージにより搬送される。
【0234】
幾つかの態様では、該第1の端末装置がRRC接続モードにあり、或いは、該第1の端末装置がRRCアイドル又は非アクティブモードである場合、該装置は、第2の受信部(図示せず、オプション)をさらに含む。
【0235】
第2の受信部は、該第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信し、RRC接続モードに入る。
【0236】
幾つかの態様では、該第1の端末装置についての第2のRRCメッセージは、RRC setup request又はRRC setup complete又はRRC resume request又はRRC resume completeを含む。
【0237】
幾つかの態様では、該第2の端末装置についての第1のRRCメッセージは、RRC setup request又はRRC re-establishment request又はRRC resume requestメッセージを含む。
【0238】
幾つかの態様では、第1のトリガ条件が満たされた場合、該第1の送信部は、該ネットワーク装置に第1の識別情報を送信し、該第1のトリガ条件は、該第1の端末装置が該第2の端末装置と接続を確立していること、該第1の端末装置と該第2の端末装置との間でサイドリンク能力メッセージが伝送されていること、及び該第1の端末装置が該第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信したことのうちの少なくとも1つを含む。
【0239】
幾つかの態様では、該第1の識別子は、宛先識別子(destination ID)若しくは第1のインデックス、及び/又はPC5ユニキャストリンクの識別子、及び/又はPC5-RRC接続の識別子、及び/又はソース識別子と宛先識別子とのペアである。
【0240】
幾つかの態様では、該第1の識別情報は、1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を含み、該1つの第2の端末装置は、該第1の端末装置と接続を新たに確立する端末装置であり、或いは、該第1の識別情報は、該第1の端末装置と接続を確立する全ての第2の端末装置に関する第1の識別子を含む。
【0241】
幾つかの態様では、該第2の識別子は、該第2の端末装置のローカル/一時的識別子である。
【0242】
幾つかの態様では、該ローカル/一時的識別子は、該第2の端末装置の第2のインデックスであって、該第1の端末装置と接続関係を有する第2の端末装置を一意に識別するための第2のインデックス、該第2の端末装置のC-RNTI、及び該第2の端末装置の宛先識別子の一部のうちの少なくとも1つを含む。
【0243】
幾つかの態様では、該第2の識別情報は、第1の端末装置についての第4のRRCメッセージ又は第1の端末装置についての第3のRRCメッセージにより搬送され、該第4のRRCメッセージは、RRC reconfiguration又はRRC re-establishment又はRRC resumeメッセージを含み、該第1の端末装置についての第3のRRCメッセージは、RRC setup又はRRC resume又はRRC reconfigurationを含む。
【0244】
幾つかの態様では、該第2の識別情報における第2の識別子の配列順序は、該第1の識別情報における該少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子の出現順序と同一である。
【0245】
幾つかの態様では、該第3のRRCメッセージは、該第2の識別子に対応する該第1の識別子を示し、且つ/或いは、該第4のRRCメッセージは、該第2の識別子に対応する該第1の識別子を示す。
【0246】
幾つかの態様では、該装置は、第1の記憶部(図示せず、オプション)をさらに含む。
【0247】
第1の記憶部は、該第1の識別子と該第2の識別子との対応関係を使用又は記憶する。
【0248】
幾つかの態様では、該装置は、第2の送信部(図示せず、オプション)をさらに含む。
【0249】
第2の送信部は、該ネットワーク装置にサイドリンク障害に関する情報を送信する。該サイドリンク障害に関する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又は該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関する第1の識別子とを含む。
【0250】
上記の各部の態様は、実施例1を参照してもよく、重複する内容について説明を省略する。
【0251】
図23は、本発明の実施例に係る情報受信装置の1つの概略図である。本発明の実施例は、第1の端末装置側から説明される。ここで、本発明に係る情報受信装置の実施の原理は、実施例4の方法と類似するため、重複する内容について説明を省略する。
【0252】
図23に示すように、本発明の実施例に係る情報受信装置2300は、以下の各部を含む。
【0253】
第11の受信部2301は、ネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信する。該第2の識別情報は、第2の端末装置の第2の識別子を示し、該第2の端末装置は、第1の端末装置を介して該ネットワーク装置に接続されるように切り替えると決定する。
【0254】
幾つかの態様では、該装置は、第12の受信部(図示せず、オプション)をさらに含む。
【0255】
第12の受信部は、該第2の端末装置により送信された該第2の識別情報を受信する。
【0256】
幾つかの態様では、該第2の端末装置により送信された該第2の識別情報は、該第1の端末装置と該第2の端末装置との間のサイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージにより搬送され、該サイドリンクシグナリングメッセージ又は該サイドリンクRRCメッセージは、該第1の識別子を示す。
【0257】
幾つかの態様では、該第11の受信部により送信された該第2の識別情報は、第1のRRC再構成メッセージを介して搬送される。
【0258】
幾つかの態様では、該第1のRRC再構成メッセージは、該第2の識別子に対応する第1の識別情報を示す。
【0259】
幾つかの態様では、該装置は、第5の記憶部(図示せず、オプション)をさらに含む。
【0260】
第5の記憶部は、該第1の識別子と該第2の識別子との対応関係を使用又は記憶する。
【0261】
幾つかの態様では、該装置は、第13の送信部(図示せず、オプション)をさらに含む。
【0262】
第13の送信部は、該ネットワーク装置に第1の識別情報及び対応する第2の識別情報を送信する。
【0263】
幾つかの態様では、第1の識別情報及び対応する該第2の識別情報は、SUIにより搬送される。
【0264】
幾つかの態様では、該第1の識別情報及び対応する該第2の識別情報は、前記SUIにおける新たに追加された情報要素であり、或いは、サイドリンク障害情報要素に含まれ、或いは、サイドリンク送信リソース要求情報要素に含まれる。
【0265】
上記の各部の態様は、実施例4を参照してもよく、重複する内容について説明を省略する。
【0266】
図24は、本発明の実施例に係る情報送信装置の1つの概略図である。本発明の実施例は、第1の端末装置側から説明される。ここで、本発明に係る情報送信装置の実施の原理は、実施例6の方法と類似するため、重複する内容について説明を省略する。
【0267】
図24に示すように、本発明の実施例に係る情報送信装置2400は、以下の各部を含む。
【0268】
第4の送信部2401は、ネットワーク装置にサイドリンク障害に関する情報を送信する。該サイドリンク障害に関する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又は該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関する第1の識別子とを含む。
【0269】
幾つかの態様では、該第2の識別子は、該第2の端末装置のローカル/一時的識別子である。
【0270】
幾つかの態様では、該ローカル/一時的識別子は、該第2の端末装置の第2のインデックスであって、第2の端末装置を一意に識別するための第2のインデックス、該第2の端末装置のC-RNTI、及び該第2の端末装置の宛先識別子の一部のうちの少なくとも1つを含む。
【0271】
幾つかの態様では、該第1の識別子は、該第2の端末装置の第1のインデックスである。
【0272】
幾つかの態様では、該装置は、第5の受信部(図示せず、オプション)をさらに含む。
【0273】
第5の受信部は、該第2の端末装置により割り当てられて送信された第1のインデックスを示す第1の情報を受信し、或いは、該第1のインデックスを割り当て、該第1のインデックスを示す第2の情報を該第2の端末装置に送信する。
【0274】
幾つかの態様では、該第1の情報及び/又は該第2の情報は、PC5-RRCメッセージ又はPC5-Sメッセージにより搬送される。
【0275】
上記の各部の態様は、実施例6を参照してもよく、重複する内容について説明を省略する。
【0276】
なお、以上は、本発明に関連する各構成要素又はモジュールについてのみ説明したが、本発明はこれらに限定されない。本発明の実施例の情報送信/受信装置2200、2300、2400は、他の構成要素又はモジュールを含んでもよく、これらの構成要素又はモジュールの具体的な内容について、関連技術を参照してもよい。
【0277】
さらに、説明の便宜上、図22図24には、それぞれの構成要素又はモジュール間の接続関係又は信号の流れのみが例示的に示されているが、当業者であれば、バス接続などの様々な関連技術を採用してもよい。上記の様々な構成要素又はモジュールは、例えば、プロセッサ、メモリ、送信機、受信機などのハードウェアデバイスにより実装されてもよいが、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0278】
<実施例10>
本発明の実施例は、情報送受信装置を提供し、該装置は第2の端末装置に構成されている。
【0279】
図25は、本発明の実施例に係る情報受信装置の1つの概略図である。本発明の実施例は、第2の端末装置側から説明される。ここで、本発明に係る情報送信装置の実施の原理は、実施例5の方法と類似するため、重複する内容について説明を省略する。
【0280】
該装置は、第10の送信部2501及び/又は第10の受信部2502を含む。
【0281】
第10の送信部2501は、ネットワーク装置に第1の識別情報を送信する。該第1の識別情報は、該第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。
【0282】
第10の受信部2502は、ネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信する。該第2の識別情報は、該第2の端末装置の第2の識別子を示す。
【0283】
幾つかの態様では、該装置は、第11の送信部(オプション、図示せず)をさらに含む。
【0284】
第11の送信部は、該第1の端末装置に該第2の識別情報を送信する。
【0285】
幾つかの態様では、該第2の識別情報は、該第1の端末装置と該第2の端末装置との間のサイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージにより搬送され、該サイドリンクシグナリングメッセージ又は前記サイドリンクRRCメッセージは、該第1の識別子を示す。
【0286】
幾つかの態様では、該第10の受信部は、第2のRRC再構成メッセージを介して、該ネットワーク装置により送信された該第2の識別情報を受信する。
【0287】
幾つかの態様では、該第10の送信部は、測定レポートメッセージを介して該ネットワーク装置に該第1の識別情報を送信する。
【0288】
図26は、本発明の実施例に係る情報送受信装置の1つの概略図である。本発明の実施例は、第2の端末装置側から説明される。ここで、本発明に係る情報送信装置の実施の原理は、実施例8の方法と類似するため、重複する内容について説明を省略する。
【0289】
該装置は、第7の送信部2601又は第7の受信部2602を含む。
第7の送信部2601は、第1のインデックスを割り当て、該第1のインデックスを示す第1の情報を第1の端末装置に送信する。第7の受信部2602は、該第1の端末装置により送信された該第1のインデックスを示す第2の情報を受信する。該第1のインデックスは、該第2の端末装置の宛先識別子に対応する。
【0290】
上記の各部の態様は、実施例5又は実施例8を参照してもよく、重複する内容について説明を省略する。
【0291】
なお、以上は、本発明に関連する各構成要素又はモジュールについてのみ説明したが、本発明はこれらに限定されない。本発明の実施例の情報送信/受信装置2500~2600は、他の構成要素又はモジュールを含んでもよく、これらの構成要素又はモジュールの具体的な内容について、関連技術を参照してもよい。
【0292】
さらに、説明の便宜上、図25図26には、それぞれの構成要素又はモジュール間の接続関係又は信号の流れのみが例示的に示されているが、当業者であれば、バス接続などの様々な関連技術を採用してもよい。上記の様々な構成要素又はモジュールは、例えば、プロセッサ、メモリ、送信機、受信機などのハードウェアデバイスにより実装されてもよいが、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0293】
<実施例11>
本発明の実施例は、情報送信/受信装置を提供し、該装置はネットワーク装置に構成されている。
【0294】
図27は、本発明の実施例に係る情報送信装置の1つの概略図である。本発明の実施例は、ネットワーク装置側から説明される。ここで、本発明に係る情報送信装置の実施の原理は、実施例2の方法と類似するため、重複する内容について説明を省略する。
【0295】
図27に示すように、本発明の実施例に係る情報送信装置2700は、以下の各部を含む。
【0296】
第3の受信部2701は、第1の端末装置により送信された第1の識別情報を受信する。該第1の識別情報は、該第1の端末装置に接続された少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。
【0297】
第3の送信部2702は、該第1の端末装置に第2の識別情報を送信する。該第2の識別情報は、少なくとも1つの該第2の端末装置に関する第2の識別子を示す。
【0298】
幾つかの態様では、該第1の識別情報は、SUI又は第1の端末装置についての第2のRRCメッセージにより搬送される。
【0299】
幾つかの態様では、該第1の端末装置についての第2のRRCメッセージは、RRC setup request又はRRC setup complete又はRRC resume request又はRRC resume completeを含む。
【0300】
幾つかの態様では、第1のトリガ条件が満たされた場合、該第3の受信部は、第1の端末装置により送信された第1の識別情報を受信し、該第1のトリガ条件は、該第1の端末装置が該第2の端末装置と接続を確立していること、該第1の端末装置と該第2の端末装置との間でサイドリンク能力メッセージが伝送されていること、及び該第1の端末装置が該第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信したことのうちの少なくとも1つを含む。
【0301】
幾つかの態様では、該第1の識別子は、宛先識別子(destination ID)若しくは第1のインデックスである。
【0302】
幾つかの態様では、該第1の識別情報は、1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を含み、該1つの第2の端末装置は、該第1の端末装置と接続を新たに確立する端末装置であり、或いは、該第1の識別情報は、該第1の端末装置と接続を確立する全ての第2の端末装置に関する第1の識別子を含む。
【0303】
幾つかの態様では、該第2の識別子は、該第2の端末装置のローカル/一時的識別子である。
【0304】
幾つかの態様では、該ローカル/一時的識別子は、該第2の端末装置の第2のインデックスであって、該第1の端末装置と接続関係を有する第2の端末装置を一意に識別するための第2のインデックス、該第2の端末装置のC-RNTI、及び該第2の端末装置の宛先識別子の一部のうちの少なくとも1つを含む。
【0305】
幾つかの態様では、該第2の識別情報は、第1の端末装置についての第4のRRCメッセージ又は第1の端末装置についての第3のRRCメッセージにより搬送され、該第4のRRCメッセージは、RRC reconfiguration又はRRC re-establishment又はRRC resumeメッセージを含み、該第1の端末装置についての第3のRRCメッセージは、RRC setup又はRRC resume又はRRC reconfigurationを含む。
【0306】
幾つかの態様では、該第2の識別情報における第2の識別子の配列順序は、該第1の識別情報における前記少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子の出現順序と同一である。
【0307】
幾つかの態様では、該第3のRRCメッセージは、該第2の識別子に対応する該第1の識別子を示し、且つ/或いは、該第4のRRCメッセージは、該第2の識別子に対応する該第1の識別子を示す。
【0308】
幾つかの態様では、該装置は、第2の記憶部(オプション、図示なし)をさらに含む。
【0309】
第2の記憶部は、該第1の識別子と該第2の識別子との対応関係を使用又は記憶する。
【0310】
幾つかの態様では、該装置は、第3の記憶部(オプション、図示なし)をさらに含む。
【0311】
第3の記憶部は、該第1の識別子、該第2の識別子及び割り当てられたC-RNTIの対応関係を使用又は記憶する。
【0312】
幾つかの態様では、該装置は、第4の受信部(オプション、図示なし)をさらに含む。
【0313】
第4の受信部は、該第1の端末装置により送信されたサイドリンク障害に関する情報を受信する。該サイドリンク障害に関する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又は該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関する第1の識別子とを含む。
【0314】
上記の各部の態様は、実施例2を参照してもよく、重複する内容について説明を省略する。
【0315】
図28は、本発明の実施例に係る情報送信装置の1つの概略図である。本発明の実施例は、ネットワーク装置側から説明される。ここで、本発明に係る情報送信装置の実施の原理は、実施例3の方法と類似するため、重複する内容について説明を省略する。
【0316】
図28に示すように、本発明の実施例に係る情報送信装置2800は、以下の各部を含む。
【0317】
決定部2801は、第2の端末装置が第1の端末装置を介してネットワーク装置に接続されるように切り替えると決定する。
【0318】
第8の送信部2802は、該第1の端末装置に第2の識別情報を送信する。該第2の識別情報は、該第2の端末装置の第2の識別子を示す。
【0319】
幾つかの態様では、該装置は、第9の送信部(オプション、図示なし)をさらに含む。
【0320】
第9の送信部は、該第2の端末装置に該第2の識別情報を送信する。
【0321】
幾つかの態様では、該装置は、第8の受信部(オプション、図示なし)をさらに含む。
【0322】
第8の受信部は、該第1の端末装置と該第2の端末装置とが接続を確立した後、該第1の端末装置により送信された第1の識別情報及び対応する該第2の識別情報を受信する。該第1の識別情報は、該第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。
【0323】
幾つかの態様では、該装置は、第4の記憶部(オプション、図示なし)をさらに含む。
【0324】
第4の記憶部は、該第1の識別子と該第2の識別子との対応関係を使用又は記憶する。
【0325】
幾つかの態様では、該第8の送信部により送信された第2の識別情報は、第1のRRC再構成メッセージにより搬送される。
【0326】
幾つかの態様では、該第8の送信部により送信された第2の識別情報は、第2のRRC再構成メッセージにより搬送される。
【0327】
幾つかの態様では、該装置は、第9の受信部(オプション、図示なし)をさらに含む。
【0328】
第9の受信部は、該第1の端末装置と該第2の端末装置とが接続を確立した後、該第2の端末装置により送信された第1の識別情報を受信する。該第1の識別情報は、該第2の端末装置に関する第1の識別子を示す。
【0329】
幾つかの態様では、該第1の識別情報は、測定レポートメッセージにより搬送される。
【0330】
幾つかの態様では、該第1のRRC再構成メッセージは、該第2の識別子に対応する第1の識別子を示す。
【0331】
幾つかの態様では、該第1の識別情報及び対応する該第2の識別情報は、SUIにより搬送される。
【0332】
幾つかの態様では、該第1の識別情報及び対応する該第2の識別情報は、該SUIにおける新たに追加された情報要素であり、或いは、サイドリンク障害情報要素に含まれ、或いは、サイドリンク送信リソース要求情報要素に含まれる。
【0333】
上記の各部の態様は、実施例3を参照してもよく、重複する内容について説明を省略する。
【0334】
図29は、本発明の実施例に係る情報受信装置の1つの概略図である。本発明の実施例は、ネットワーク装置側から説明される。ここで、本発明に係る情報受信装置の実施の原理は、実施例7の方法と類似するため、重複する内容について説明を省略する。
【0335】
図29に示すように、本発明の実施例に係る情報受信装置2900は、以下の各部を含む。
【0336】
第6の受信部2901は、第1の端末装置により送信されたサイドリンク障害に関する情報を受信する。該サイドリンク障害に関する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又は該サイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関する第1の識別子とを含む。
【0337】
幾つかの態様では、該第2の識別子は、該第2の端末装置のローカル/一時的識別子である。
【0338】
幾つかの態様では、該ローカル/一時的識別子は、該第2の端末装置の第2のインデックスであって、第2の端末装置を一意に識別するための第2のインデックス、該第2の端末装置のC-RNTI、及び該第2の端末装置の宛先識別子の一部のうちの少なくとも1つを含む。
【0339】
幾つかの態様では、該第1の識別子は、該第2の端末装置の第1のインデックスである。
【0340】
幾つかの態様では、該第1のインデックスは、該第1の端末装置により割り当てられ、或いは、該第2の端末装置により割り当てられる。
【0341】
上記の各部の態様は、実施例7を参照してもよく、重複する内容について説明を省略する。
【0342】
なお、以上は、本発明に関連する各構成要素又はモジュールについてのみ説明したが、本発明はこれらに限定されない。本発明の実施例の情報送信/受信装置2700~2900は、他の構成要素又はモジュールを含んでもよく、これらの構成要素又はモジュールの具体的な内容について、関連技術を参照してもよい。
【0343】
さらに、説明の便宜上、図27図29には、それぞれの構成要素又はモジュール間の接続関係又は信号の流れのみが例示的に示されているが、当業者であれば、バス接続などの様々な関連技術を採用してもよい。上記の様々な構成要素又はモジュールは、例えば、プロセッサ、メモリ、送信機、受信機などのハードウェアデバイスにより実装されてもよいが、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0344】
<実施例12>
本発明の実施例は通信システムを提供する。図30は、本発明の実施例に係る通信システムの1つの概略図である。図30に示すように、通信システムは、ネットワーク装置3001、第1の端末装置3002及び少なくとも1つの第2の端末装置3003を含む。
【0345】
幾つかの態様では、ネットワーク装置3001は、実施例2、実施例3又は実施例7に係るネットワーク装置により実行される方法を実行するように構成され、図27図29の何れかの装置を含んでもよい。幾つかの態様では、第1の端末装置3002は、実施例1、実施例4又は実施例6に係る方法を実行するように構成され、図22図24の何れかの装置を含んでもよい。幾つかの態様では、第2の端末装置3003は、実施例5又は実施例8に係る方法を実行するように構成され、図25及び図26の何れかの装置を含んでもよい。
【0346】
また、本発明の実施例は、端末装置をさらに提供する。
【0347】
図31は、本発明の実施例に係る端末装置を示す概略図である。図31に示すように、端末装置3100は、プロセッサ3101及びメモリ3102を含んでもよい。メモリ3102には、データ及びプログラムが記憶され、プロセッサ3101に接続される。なお、この図は例示的なものであり、他のタイプの構造を用いてこの構造を補足又は置換して、通信機能又は他の機能を実現してもよい。
【0348】
例えば、プロセッサ3101は、実施例1、4乃至6、又は8に記載された方法を実現するように、プログラムを実行するように構成されてもよい。
【0349】
図31に示すように、端末装置3100は、通信モジュール3103、入力部3104、ディスプレイ3105、及び電源3106をさらに含んでもよい。ここで、上記の各部の機能は従来技術と同様であり、ここでその説明を省略する。なお、端末装置3100は図31に示す全てのユニットを含む必要がない。また、端末装置3100は、図31に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0350】
本発明の実施例は、ネットワーク装置をさらに提供する。
【0351】
図32は、本発明の実施例に係るネットワーク装置を示す概略図である。図32に示すように、ネットワーク装置3200は、プロセッサ(中央処理装置:CPU)3201及びメモリ3202を含んでもよく、メモリ3202はプロセッサ3201に接続される。メモリ3202は、各種のデータを記憶してもよいし、データ処理のプログラムをさらに記憶し、プロセッサ3201の制御で該プログラムを実行する。
【0352】
例えば、プロセッサ3201は、実施例2、3又は7に記載された方法を実現するように、プログラムを実行するように構成されてもよい。
【0353】
また、図32に示すように、ネットワーク装置3200は、送受信機3203及びアンテナ3204などをさらに含んでもよい。上記部材の機能は従来技術と類似し、ここでその説明を省略する。なお、ネットワーク装置3200は、図32に示す全てのユニットを含む必要がない。また、ネットワーク装置3200は、図32に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0354】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、端末装置において該プログラムを実行する際に、コンピュータに前記端末装置において上記の実施例1、4乃至6、8に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0355】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータに端末装置において上記の実施例1、4乃至6、又は8に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0356】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、ネットワーク装置において該プログラムを実行する際に、コンピュータに前記ネットワーク装置において上記の実施例2、3又は7に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0357】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータにネットワーク装置において上記の実施例2、3又は7に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0358】
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される際に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。ロジック部は、例えば、フィールドプログラマブルロジック部、マイクロプロセッサ、コンピュータで使用されるプロセッサなどである。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
【0359】
本発明の実施例を参照しながら説明した各装置における各処理方法は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせで実施されてもよい。例えば、図面に示す機能的ブロック図における1つ若しくは複数、又は機能的ブロック図の1つ若しくは複数の組み合わせは、コンピュータプログラムのフローの各ソフトウェアモジュールに対応してもよいし、各ハードウェアモジュールに対応してもよい。これらのソフトウェアモジュールは、図面に示す各ステップにそれぞれ対応してもよい。これらのハードウェアモジュールは、例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いてこれらのソフトウェアモジュールをハードウェア化して実現されてもよい。
【0360】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、CD-ROM又は当業者にとって既知の任意の他の形の記憶媒体に位置してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ったり、記憶媒体に情報を書き込むように該記憶媒体をプロセッサに接続してもよいし、記憶媒体がプロセッサの構成部であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。該ソフトウェアモジュールは移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入されたメモリカードに記憶されてもよい。例えば、機器(例えば移動端末)が比較的に大きい容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置を用いる場合、該ソフトウェアモジュールは該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置に記憶されてもよい。
【0361】
図面に記載されている機能的ブロック図における1つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの1つ以上の組合せは、本願に記載されている機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の適切な組み合わせで実現されてもよい。図面に記載されている機能的ブロック図における1つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの1つ以上の組合せは、例えば、コンピューティング機器の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP通信と組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成で実現されてもよい。
【0362】
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、これらの変形及び変更も本発明の範囲内のものである。
【0363】
また、上記の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1の端末装置に適用される情報受信方法であって、
第1の端末装置が少なくとも1つの第2の端末装置と接続を確立するステップと、
前記第1の端末装置がネットワーク装置に第1の識別情報を送信するステップであって、前記第1の識別情報は、前記少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、ステップと、を含む、方法。
(付記2)
前記第1の識別情報は、SUI又は前記第1の端末装置についての第2のRRCメッセージにより搬送される、付記1に記載の方法。
(付記3)
前記第1の端末装置がRRC接続モードにあり、或いは、
前記第1の端末装置がRRCアイドル又は非アクティブモードである場合、前記第1の端末装置が前記第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信し、RRC接続モードに入るステップ、をさらに含む、付記1に記載の方法。
(付記4)
前記第1の端末装置についての第2のRRCメッセージは、RRC setup request又はRRC setup complete又はRRC resume request又はRRC resume completeを含む、付記2に記載の方法。
(付記5)
前記第2の端末装置についての第1のRRCメッセージは、RRC setup request又はRRC re-establishment request又はRRC resume requestメッセージを含む、付記3に記載の方法。
(付記6)
第1のトリガ条件が満たされた場合、前記第1の端末装置は、前記ネットワーク装置に第1の識別情報を送信し、
前記第1のトリガ条件は、
前記第1の端末装置が前記第2の端末装置と接続を確立していること、
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間でサイドリンク能力メッセージが伝送されていること、及び
前記第1の端末装置が前記第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信したことのうちの少なくとも1つを含む、付記1乃至5の何れかに記載の方法。
(付記7)
前記第1の識別子は、宛先識別子(destination ID)若しくは第1のインデックス、及び/又はPC5ユニキャストリンクの識別子、及び/又はPC5-RRC接続の識別子、及び/又はソース識別子と宛先識別子とのペアである、付記1乃至6の何れかに記載の方法。
(付記8)
前記第1の識別情報は、1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を含み、前記1つの第2の端末装置は、前記第1の端末装置と接続を新たに確立する端末装置であり、或いは、前記第1の識別情報は、前記第1の端末装置と接続を確立する全ての第2の端末装置に関する第1の識別子を含む、付記1乃至7の何れかに記載の方法。
(付記9)
前記第1の端末装置が前記ネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信するステップであって、前記第2の識別情報は、前記少なくとも1つの第2の端末装置の第2の識別子を示す、ステップ、をさらに含む、付記1乃至8の何れかに記載の方法。
(付記10)
前記第2の識別子は、前記第2の端末装置のローカル/一時的識別子である、付記9に記載の方法。
(付記11)
前記ローカル/一時的識別子は、
前記第2の端末装置の第2のインデックスであって、前記第1の端末装置と接続関係を有する第2の端末装置を一意に識別するための第2のインデックス、
前記第2の端末装置のC-RNTI、及び
前記第2の端末装置の宛先識別子の一部のうちの少なくとも1つを含む、付記10に記載の方法。
(付記12)
前記第2の識別情報は、第1の端末装置についての第4のRRCメッセージ又は第1の端末装置についての第3のRRCメッセージにより搬送され、前記第4のRRCメッセージは、RRC reconfiguration又はRRC re-establishment又はRRC resumeメッセージを含み、前記第1の端末装置についての第3のRRCメッセージは、RRC setup又はRRC resume又はRRC reconfigurationを含む、付記9又は10又は11に記載の方法。
(付記13)
前記第2の識別情報における第2の識別子の配列順序は、前記第1の識別情報における前記少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子の出現順序と同一である、付記9乃至12の何れかに記載の方法。
(付記14)
前記第3のRRCメッセージは、前記第2の識別子に対応する前記第1の識別子を示し、且つ/或いは、前記第4のRRCメッセージは、前記第2の識別子に対応する前記第1の識別子を示す、付記12に記載の方法。
(付記15)
前記第1の端末装置が前記第1の識別子と前記第2の識別子との対応関係を使用又は記憶するステップ、をさらに含む、付記1乃至14の何れかに記載の方法。
(付記16)
前記第1の端末装置が前記ネットワーク装置にサイドリンク障害に関する情報を送信するステップであって、前記サイドリンク障害に関する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、前記サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又は前記サイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関する第1の識別子とを含む、ステップ、をさらに含む、付記1乃至15の何れかに記載の方法。
(付記17)
ネットワーク装置に適用される情報送信方法であって、
前記ネットワーク装置が第1の端末装置により送信された第1の識別情報を受信するステップであって、前記第1の識別情報は、前記第1の端末装置に接続された少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、ステップ、を含む、方法。
(付記18)
前記第1の識別情報は、SUI又は前記第1の端末装置についての第2のRRCメッセージにより搬送される、付記17に記載の方法。
(付記19)
前記第1の端末装置についての第2のRRCメッセージは、RRC setup request又はRRC setup complete又はRRC resume request又はRRC resume completeを含む、付記2に記載の方法。
(付記20)
第1のトリガ条件が満たされた場合、前記ネットワーク装置は、第1の端末装置により送信された第1の識別情報を受信し、
前記第1のトリガ条件は、
前記第1の端末装置が前記第2の端末装置と接続を確立していること、
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間でサイドリンク能力メッセージが伝送されていること、及び
前記第1の端末装置が前記第2の端末装置により送信された第2の端末装置についての第1のRRCメッセージを受信したことのうちの少なくとも1つを含む、付記17乃至19の何れかに記載の方法。
(付記21)
前記第1の識別子は、宛先識別子(destination ID)若しくは第1のインデックス、及び/又はPC5ユニキャストリンクの識別子、及び/又はPC5-RRC接続の識別子、及び/又はソース識別子と宛先識別子とのペアである、付記17乃至20の何れかに記載の方法。
(付記22)
前記第1の識別情報は、1つの第2の端末装置に関する第1の識別子を含み、前記1つの第2の端末装置は、前記第1の端末装置と接続を新たに確立する端末装置であり、或いは、前記第1の識別情報は、前記第1の端末装置と接続を確立する全ての第2の端末装置に関する第1の識別子を含む、付記17乃至21の何れかに記載の方法。
(付記23)
前記ネットワーク装置が前記第1の端末装置に第2の識別情報を送信するステップであって、前記第2の識別情報は、少なくとも1つの前記第2の端末装置に関する第2の識別子を示す、ステップ、をさらに含む、付記17乃至22の何れかに記載の方法。
(付記24)
前記第2の識別子は、前記第2の端末装置のローカル/一時的識別子である、付記23に記載の方法。
(付記25)
前記ローカル/一時的識別子は、
前記第2の端末装置の第2のインデックスであって、前記第1の端末装置と接続関係を有する第2の端末装置を一意に識別するための第2のインデックス、
前記第2の端末装置のC-RNTI、及び
前記第2の端末装置の宛先識別子の一部のうちの少なくとも1つを含む、付記24に記載の方法。
(付記26)
前記第2の識別情報は、第1の端末装置についての第4のRRCメッセージ又は第1の端末装置についての第3のRRCメッセージにより搬送され、前記第4のRRCメッセージは、RRC reconfiguration又はRRC re-establishment又はRRC resumeメッセージを含み、前記第1の端末装置についての第3のRRCメッセージは、RRC setup又はRRC resume又はRRC reconfigurationを含む、付記23又は24又は25に記載の方法。
(付記27)
前記第2の識別情報における第2の識別子の配列順序は、前記第1の識別情報における前記少なくとも1つの第2の端末装置に関する第1の識別子の出現順序と同一である、付記23乃至25の何れかに記載の方法。
(付記28)
前記第3のRRCメッセージは、前記第2の識別子に対応する前記第1の識別子を示し、且つ/或いは、前記第4のRRCメッセージは、前記第2の識別子に対応する前記第1の識別子を示す、付記26に記載の方法。
(付記29)
前記ネットワーク装置が前記第1の識別子と前記第2の識別子との対応関係を使用又は記憶するステップ、をさらに含む、付記17乃至28の何れかに記載の方法。
(付記30)
前記ネットワーク装置が前記第1の識別子、前記第2の識別子及び割り当てられたC-RNTIの対応関係を使用又は記憶するステップ、をさらに含む、付記17乃至28の何れかに記載の方法。
(付記31)
前記ネットワーク装置が前記第1の端末装置により送信されたサイドリンク障害に関する情報を受信するステップであって、前記サイドリンク障害に関する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、前記サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又は前記サイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関する第1の識別子とを含む、ステップ、をさらに含む、付記17乃至30の何れかに記載の方法。
(付記32)
第1の端末装置に適用される情報送信方法であって、
前記第1の端末装置がネットワーク装置にサイドリンク障害に関する情報を送信するステップであって、前記サイドリンク障害に関する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、前記サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又は前記サイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関する第1の識別子とを含む、ステップ、を含む、方法。
(付記33)
前記第2の識別子は、前記第2の端末装置のローカル/一時的識別子である、付記32に記載の方法。
(付記34)
前記ローカル/一時的識別子は、
前記第2の端末装置の第2のインデックスであって、第2の端末装置を一意に識別するための第2のインデックス、
前記第2の端末装置のC-RNTI、及び
前記第2の端末装置の宛先識別子の一部のうちの少なくとも1つを含む、付記33に記載の方法。
(付記35)
前記第1の識別子は、前記第2の端末装置の第1のインデックスである、付記32に記載の方法。
(付記36)
前記第1の端末装置が前記第2の端末装置により割り当てられて送信された第1のインデックスを示す第1の情報を受信し、或いは、前記第1の端末装置が前記第1のインデックスを割り当て、前記第1のインデックスを示す第2の情報を前記第2の端末装置に送信するステップ、をさらに含む、付記35に記載の方法。
(付記37)
前記第1の情報及び/又は前記第2の情報は、PC5-RRCメッセージ又はPC5-Sメッセージにより搬送される、付記36に記載の方法。
(付記38)
ネットワーク装置に適用される情報受信方法であって、
前記ネットワーク装置が第1の端末装置により送信されたサイドリンク障害に関する情報を受信するステップであって、前記サイドリンク障害に関する情報は、サイドリンク障害が発生した少なくとも1つの第2の端末装置の宛先識別子と、前記サイドリンク障害が発生した第2の端末装置の第2の識別子及び/又は前記サイドリンク障害が発生した第2の端末装置に関する第1の識別子とを含む、ステップ、を含む、方法。
(付記39)
前記第2の識別子は、前記第2の端末装置のローカル/一時的識別子である、付記38に記載の方法。
(付記40)
前記ローカル/一時的識別子は、
前記第2の端末装置の第2のインデックスであって、第2の端末装置を一意に識別するための第2のインデックス、
前記第2の端末装置のC-RNTI、及び
前記第2の端末装置の宛先識別子の一部のうちの少なくとも1つを含む、付記39に記載の方法。
(付記41)
前記第1の識別子は、前記第2の端末装置の第1のインデックスである、付記38に記載の方法。
(付記42)
前記第1のインデックスは、前記第1の端末装置により割り当てられ、或いは、前記第2の端末装置により割り当てられる、付記41に記載の方法。
(付記43)
第2の端末装置に適用される情報送信方法であって、
前記第2の端末装置が第1のインデックスを割り当て、前記第1のインデックスを示す第1の情報を第1の端末装置に送信し、或いは、前記第2の端末装置が前記第1の端末装置により送信された前記第1のインデックスを示す第2の情報を受信するステップであって、前記第1のインデックスは、前記第2の端末装置の宛先識別子に対応する、ステップ、を含む、方法。
(付記44)
ネットワーク装置に適用される情報送信方法であって、
前記ネットワーク装置が、第2の端末装置が第1の端末装置を介して前記ネットワーク装置に接続されるように切り替えると決定するステップと、
前記ネットワーク装置が前記第1の端末装置に第2の識別情報を送信するステップであって、前記第2の識別情報は、前記第2の端末装置の第2の識別子を示す、ステップと、を含む、方法。
(付記45)
前記ネットワーク装置が前記第2の端末装置に前記第2の識別情報を送信するステップ、をさらに含む、付記44に記載の方法。
(付記46)
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが接続を確立した後、前記ネットワーク装置が前記第1の端末装置により送信された第1の識別情報及び対応する前記第2の識別情報を受信するステップであって、前記第1の識別情報は、前記第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、ステップ、をさらに含む、付記44又は45に記載の方法。
(付記47)
前記ネットワーク装置が前記第1の識別子と前記第2の識別子との対応関係を使用又は記憶するステップ、をさらに含む、付記46に記載の方法。
(付記48)
前記ネットワーク装置により前記第1の端末装置に送信される第2の識別情報は、第1のRRC再構成メッセージにより搬送され、前記ネットワーク装置により前記第2の端末装置に送信される第2の識別情報は、第2のRRC再構成メッセージにより搬送される、付記44乃至47の何れかに記載の方法。
(付記49)
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが接続を確立した後、前記ネットワーク装置が前記第2の端末装置により送信された第1の識別情報を受信するステップであって、前記第1の識別情報は、前記第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、ステップ、をさらに含む、付記44又は45に記載の方法。
(付記50)
前記第1の識別情報は、測定レポートメッセージにより搬送される、付記49に記載の方法。
(付記51)
前記第1のRRC再構成メッセージは、前記第2の識別子に対応する第1の識別子を示す、付記50に記載の方法。
(付記52)
前記第1の識別情報及び対応する前記第2の識別情報は、SUIにより搬送される、付記46に記載の方法。
(付記53)
前記第1の識別情報及び対応する前記第2の識別情報は、前記SUIにおける新たに追加された情報要素であり、或いは、サイドリンク障害情報要素に含まれ、或いは、サイドリンク送信リソース要求情報要素に含まれる、付記52に記載の方法。
(付記54)
第2の端末装置に適用される情報送受信方法であって、
前記第2の端末装置がネットワーク装置に第1の識別情報を送信するステップであって、前記第1の識別情報は、前記第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、ステップ、及び/又は、
前記第2の端末装置がネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信するステップであって、前記第2の識別情報は、前記第2の端末装置の第2の識別子を示す、ステップ、を含む、方法。
(付記55)
前記第2の端末装置が前記第1の端末装置に前記第2の識別情報を送信するステップ、をさらに含む、付記54に記載の方法。
(付記56)
前記第2の識別情報は、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間のサイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージにより搬送され、前記サイドリンクシグナリングメッセージ又は前記サイドリンクRRCメッセージは、前記第1の識別子を示す、付記55に記載の方法。
(付記57)
前記第2の端末装置は、第2のRRC再構成メッセージを介して、前記ネットワーク装置により送信された前記第2の識別情報を受信する、付記54に記載の方法。
(付記58)
前記第2の端末装置は、測定レポートメッセージを介して前記ネットワーク装置に前記第1の識別情報を送信する、付記54に記載の方法。
(付記59)
第1の端末装置に適用される情報受信方法であって、
前記第1の端末装置がネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信するステップであって、前記第2の識別情報は、第2の端末装置の第2の識別子を示し、前記第2の端末装置は、前記第1の端末装置を介して前記ネットワーク装置に接続されるように切り替えると決定する、ステップ、を含む、方法。
(付記60)
前記第1の端末装置が前記第2の端末装置により送信された前記第2の識別情報を受信するステップ、をさらに含む、付記59に記載の方法。
(付記61)
前記第2の端末装置により送信された前記第2の識別情報は、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間のサイドリンクシグナリングメッセージ又はサイドリンクRRCメッセージにより搬送され、前記サイドリンクシグナリングメッセージ又は前記サイドリンクRRCメッセージは、前記第1の識別子を示す、付記60に記載の方法。
(付記62)
前記第2の端末装置により送信された前記第2の識別情報は、第1のRRC再構成メッセージを介して搬送される、付記59に記載の方法。
(付記63)
前記第1のRRC再構成メッセージは、前記第2の識別子に対応する第1の識別情報を示す、付記62に記載の方法。
(付記64)
前記第1の端末装置が前記第1の識別子と前記第2の識別子との対応関係を使用又は記憶するステップ、をさらに含む、付記61又は63に記載の方法。
(付記65)
前記第1の端末装置が前記ネットワーク装置に第1の識別情報及び対応する第2の識別情報を送信するステップ、をさらに含む、付記61に記載の方法。
(付記66)
第1の識別情報及び対応する前記第2の識別情報は、SUIにより搬送される、付記65に記載の方法。
(付記67)
前記第1の識別情報及び対応する前記第2の識別情報は、前記SUIにおける新たに追加された情報要素であり、或いは、サイドリンク障害情報要素に含まれ、或いは、サイドリンク送信リソース要求情報要素に含まれる、付記66に記載の方法。
(付記68)
コンピュータプログラムが記憶されたメモリと、プロセッサと、を含む、ネットワーク装置であって、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することで、付記17乃至31、及び44乃至53の何れかに記載の方法を実現するように構成される、ネットワーク装置。
(付記69)
コンピュータプログラムが記憶されたメモリと、プロセッサと、を含む、端末装置であって、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することで、付記1乃至16、32乃至43、及び54乃至67の何れかに記載の方法を実現するように構成される、端末装置。
(付記70)
ネットワーク装置と、第1の端末装置と、第1の端末装置とを含む通信システムであって、
前記ネットワーク装置は、付記17乃至31、及び44乃至53の何れかに記載の方法を実行するように構成され、前記第1の端末装置は、付記1乃至16、及び59乃至67の何れかに記載の方法を実行するように構成され、前記第2の端末装置は、付記32乃至43、及び54乃至58の何れかに記載の方法を実行するように構成される、通信システム。
図1
図2
図3
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図5
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図9
図10
図11
図12
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図15
図16
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図30
図31
図32
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク装置に適用される情報送信装置であって、
第2の端末装置を第1の端末装置を介して前記ネットワーク装置に接続するように切り替えると決定する処理部と、
前記処理部が前記第2の端末装置を前記第1の端末装置を介して前記ネットワーク装置に接続するように切り替えると決定した後、前記第1の端末装置に第2の識別情報を送信する送信部であって、前記第2の識別情報は、前記第2の端末装置の第2の識別子を示す、送信部と、を含む、装置。
【請求項2】
前記送信部は、前記第2の端末装置に前記第2の識別情報を送信する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の端末装置により送信された第1の識別情報を受信する受信部であって、前記第1の識別情報は、前記第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、受信部、をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記送信部により前記第1の端末装置に送信される第2の識別情報は、第1のRRC再構成メッセージにより搬送され、前記送信部により前記第2の端末装置に送信される第2の識別情報は、第2のRRC再構成メッセージにより搬送される、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項5】
前記第2の端末装置により送信された第1の識別情報を受信する受信部であって、前記第1の識別情報は、前記第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、受信部、をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1のRRC再構成メッセージは、前記第2の識別子に対応する第1の識別子を示す第1の識別情報をさらに含む、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の識別情報は、SUIにより搬送され、或いは前記第1の端末装置についての第2のRRCメッセージにより搬送される、請求項3に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の識別情報は、前記SUI又は前記第2のRRCメッセージにおける新たに追加された情報要素である、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1の識別子は、前記第2の端末装置のL2 IDである、請求項3に記載の装置。
【請求項10】
前記第2の識別子は、前記第2の端末装置のローカル/一時的識別子である、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記ローカル/一時的識別子は、8ビットで表される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第2のRRC再構成メッセージは、第1の端末装置への切り替えについての関連情報を含む切り替え命令である、請求項4に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の端末装置はRelay UEであり、前記第2の端末装置はRemote UEである、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記第2の端末装置により送信された測定レポートを受信する受信部であって、前記測定レポートは、少なくとも1つの候補の第1の端末装置の識別子、第1の端末装置のサービングセル識別子及びサイドリンク測定結果を含む、受信部、をさらに含み、
前記処理部は、前記測定レポートを受信した後、前記第2の端末装置を前記第1の端末装置を介して前記ネットワーク装置に接続するように切り替えると決定する、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記第2の端末装置を前記第1の端末装置を介して前記ネットワーク装置に接続するように切り替えることを完了するように、前記第2の端末装置により前記第1の端末装置を介して送信されたRRC再構成完了メッセージを受信する受信部、をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
第2の端末装置に適用される情報送受信装置であって、
ネットワーク装置に第1の識別情報を送信する送信部であって、前記第1の識別情報は、前記第2の端末装置に関する第1の識別子を示す、送信部、及び/又は、
ネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信する受信部であって、前記第2の識別情報は、前記第2の端末装置の第2の識別子を示す、受信部、を含む、装置。
【請求項17】
前記受信部は、第2のRRC再構成メッセージを介して、前記ネットワーク装置により送信された前記第2の識別情報を受信する、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
第1の端末装置を介して前記ネットワーク装置に接続するように切り替えることを完了するように、前記第1の端末装置を介して前記ネットワーク装置にRRC再構成完了メッセージを送信する処理部、をさらに含む、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記送信部は、測定レポートを送信し、前記測定レポートは、少なくとも1つの候補の第1の端末装置の識別子、第1の端末装置のサービングセル識別子及びサイドリンク測定結果を含み、前記測定レポートは、前記ネットワーク装置が前記第2の端末装置を前記第1の端末装置を介して前記ネットワーク装置に接続するように切り替えると決定するために使用される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
第1の端末装置に適用される情報受信装置であって、
ネットワーク装置により送信された第2の識別情報を受信する受信部であって、前記第2の識別情報は、第2の端末装置の第2の識別子を示し、前記ネットワーク装置は、前記第2の端末装置を前記第1の端末装置を介して前記ネットワーク装置に接続するように切り替えると決定する、受信部、を含む、装置。
【国際調査報告】