(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】ローラシューおよびスラットソータコンベヤ
(51)【国際特許分類】
B65G 39/20 20060101AFI20241018BHJP
B65G 47/68 20060101ALI20241018BHJP
B65G 17/06 20060101ALI20241018BHJP
B65G 13/10 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
B65G39/20
B65G47/68 D
B65G17/06 C
B65G13/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523481
(86)(22)【出願日】2022-10-19
(85)【翻訳文提出日】2024-06-17
(86)【国際出願番号】 US2022047192
(87)【国際公開番号】W WO2023069562
(87)【国際公開日】2023-04-27
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516117135
【氏名又は名称】フィブ・イントラロジスティクス・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Fives Intralogistics Corp.
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100113170
【氏名又は名称】稲葉 和久
(72)【発明者】
【氏名】シュローダー,スティーブン バン
(72)【発明者】
【氏名】ヘイグマン ザ サード,リチャード ビー
【テーマコード(参考)】
3F033
3F070
【Fターム(参考)】
3F033BB01
3F033BB05
3F033BC03
3F033BC07
3F033EA00
3F033GB01
3F033GC03
3F070AA06
3F070BD01
3F070EA29
(57)【要約】
ローラ・シュー・スラット・ソータ・コンベヤ・システムは、上向き支持面を形成するコンベヤを含む。支持面は、運搬方向に対して横方向に向けられたスロットと、運搬面の中間位置から両側に物体を横方向に排出するためにそれぞれのスロットに沿って摺動移動するように取り付けられた複数のローラシュー組立体とを含む。各ローラシュー組立体は、運搬面の下方に配置された解放可能に取り付けられたキャリアを含む。解放可能な接続部は、ローラシューがキャリアから外れ、手で再び取り付けられることを可能にする。細長いローラシューは、下方に傾斜した端部を特徴とし、垂直軸線に移動可能な車軸に取り付けられたシューの表面の上方に延在する複数のローラホイールを含み、それにより、シューのローラ上に載置された物品がローラを押し下げるので、ローラはスラット表面に接触し、ローラ上に載置された物品をシューの2倍の速度で移動させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運搬方向に移動可能なエンドレス上向き運搬面であって、前記運搬面が、前記運搬方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数のスラットによって画定される、エンドレス上向き運搬面と、
複数のローラシュー組立体であって、各ローラシュー組立体が、前記運搬面の上方に配置されたローラシューと、前記運搬面の下方に配置されたキャリアとを備え、前記複数のローラシュー組立体の各々が、各ローラシュー組立体が前記運搬面と共に前記運搬方向にも移動しながら前記横方向に移動することを可能にするために、前記運搬面内の前記スロットのうちの少なくとも1つを貫通して延在し、
前記ローラシューが、
a)対向する下方に傾斜した端部分によって接続された第1のサイドレールおよび第2のサイドレールを含むフレームであって、前記対向する端部分が、前記第1のサイドレールと前記第2のサイドレールとの間に等距離に配置された長手方向中央部材によって結合され、前記フレームが、前記スラットと協働係合しかつ摺動可能な関係にある端縁部を有する一対の長手方向リブ付きランナを備えるベースを含み、前記フレームが、前記キャリアの頂部から上方に延在する複数の駆動突起を受け入れるために、前記中央部材の選択された位置に凹部を含む、フレームと、
b)一対の対向する分割車軸を備える車軸に取り外し可能に取り付けられた前記ローラホイールの各々であって、各分割車軸が、外側キャップの近位部分の周りに周方向フランジが延在する前記キャップと前記キャップから延在する略テーパ状円筒体とを有する、前記ローラホイールの各々と、
c)長手方向中心部材とそれぞれの前記第1のサイドレールおよび前記第2のサイドレールとの間の前記シューフレームに形成され、平行かつ離隔した第1のチャネルおよび第2のチャネルの対向する側壁に形成された対向する溝付きスロットと協働係合する前記対向する分割車軸の各々と、
d)複数のローラホイールを含む前記ローラシューであって、各ローラホイールが高摩擦面を有する材料で形成され、前記ローラホイールが選択された硬度の圧縮性ポリマーを含み、前記ローラホイールが、前記テーパ状円筒体と係合するハブに形成されたソケットと前記分割車軸の各々を前記ソケット内の適所に解放可能に保持する前記フランジとを含む前記ハブを有し、前記分割車軸が、前記ハブ内に圧入され、前記転がりシューフレームの前記溝付きスロット内での前記分割車軸の垂直移動を可能にするロック位置にスナップ嵌めされる、前記ローラシューと、
を備え、
前記ローラシュー組立体の各々が、前記ローラシューと前記キャリアとを互いに結合するスナップ嵌め接続部を備え、前記スナップ嵌め接続部が、前記ローラシューに作用する望ましくない力に応答して、前記ローラシュー組立体のいかなる部分も損傷することなく、前記ローラシューを前記キャリアから取り外すことを可能にする構造を有する、複数のローラシュー組立体と
を備える、ソータコンベヤ装置。
【請求項2】
前記ローラシューがポリオキシメチレンを含む、請求項1に記載のソータコンベヤ装置。
【請求項3】
前記ローラシューホイールがウレタンを含む、請求項1に記載のソータコンベヤ装置。
【請求項4】
前記ローラシューが前記運搬面の上方にベースおよびフレームを備え、前記スナップ嵌め接続部が、前記ローラシューに作用する前記望ましくない力に応答して前記キャリアから前記ベースおよび前記フレームの両方を取り外すように配置された、請求項1に記載のソータコンベヤ装置。
【請求項5】
前記エンドレス運搬面が、前記運搬方向および前記運搬方向の反対方向のうちの一方に延在するフック形状部分によって形成された前記横方向に延在する溝を備え、前記ローラシューが、前記フック形状部分によって捕捉される協働縁部を備え、前記縁部が前記溝に沿って摺動することを可能にする、請求項1に記載のソータコンベヤ装置。
【請求項6】
前記エンドレス運搬面が、前記運搬方向または前記運搬方向の反対方向のうちの他方に延在する別のフック形状部分によって形成された前記横方向に延在する別の溝を備え、前記ローラシューが、前記別のフック形状部分によって捕捉される別の協働縁部を備え、前記別の縁部が前記別の溝に沿って摺動することを可能にする、請求項5に記載のソータコンベヤ装置。
【請求項7】
前記スナップ嵌め接続部がコネクタ突起を備え、前記ローラシュー組立体が、前記ローラシューが望ましくない力にさらされることなく前記コネクタ突起が外れずに前記横方向に駆動されるときに、前記ローラシューと前記キャリアとの間で力を伝達するための前記コネクタ突起に隣接した駆動突起をさらに備える、請求項1に記載のソータコンベヤ装置。
【請求項8】
前記コネクタ突起および前記駆動突起の少なくとも一方が、前記キャリアから前記複数のスロットのうちの1つを貫通して、前記運搬面の上方に延在する、請求項7に記載のソータコンベヤ装置。
【請求項9】
前記スナップ嵌め接続部が、前記ローラシューおよび前記キャリアのうちの一方にロック面を含むコネクタ突起と、前記ローラシューおよび前記キャリアのうちの他方に前記ロック面と対向する協働ロック面を含む協働コネクタ部材とを備え、前記ロック面と前記協働ロック面とが互いに対して付勢される、請求項1に記載のソータコンベヤ装置。
【請求項10】
前記分割車軸を前記溝付きスロット内に保持するためのクリップを含む、請求項1に記載のソータコンベヤ装置。
【請求項11】
前記フレームベースが、前記スラットコンベヤを押すかまたは横切って移動するときに前記コンベヤ上を摺動し、物体が前記ローラシューの前記ローラホイール上を摺動すると、前記ローラホイールが前記フレームベースの下方に延在し、前記ローラシューおよび前記ローラホイール上の前記物体を支持する、請求項1に記載のソータコンベヤ装置。
【請求項12】
前記フレーム内の前記ローラホイールによって支持された前記物体が、前記スラットに沿って摺動する前記ローラシューの2倍の速度で移動する、請求項11に記載のソータコンベヤ装置。
【請求項13】
運搬方向に移動可能なエンドレス上向き運搬面と共に使用するためのソータコンベヤの方法であって、前記運搬面が、横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の面によって画定され、前記運搬面が、前記運搬方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の面によって画定され、前記方法が、
複数のシュー組立体を設けることであって、各シュー組立体が、前記運搬面の上方に配置されたシューと、前記運搬面の下方に配置されたキャリアとを備え、前記複数のシュー組立体の各々が、前記運搬面の前記スロットのうちの少なくとも1つを貫通して延在し、各シューが、下方に傾斜した端部を有するフレームと、垂直軸線に移動可能な車軸に取り付けられた前記フレームの表面の上方に延在する複数のローラホイールとを含む細長いローラシューを備え、それにより、前記シューのローラ上に載置された物品が前記ローラを押し下げるので、前記ローラが前記スラット表面に接触し、前記シューの2倍の速度で横方向に前記ローラ上に載置された物品を移動させる、ことと、
スナップ嵌め接続部を使用して前記ローラシューと前記キャリアとを互いに結合することと、
前記運搬面と共に前記運搬方向にも移動する前記シュー組立体の少なくとも一部を前記横方向に移動させることと、
前記シューに作用する望ましくない力にさらされると、前記シューが、前記スナップ嵌め接続部を含む前記シュー組立体のいかなる部分も損傷することなく、前記スナップ嵌め接続部において前記キャリアから自動的に外れることと、
そのように外れた後に、前記損傷していないスナップ嵌め接続部を含む、前記損傷していないシューを使用して、工具を使用せずに手で前記シューを前記キャリアに完全に再び取り付けることと
を含む、ソータコンベヤの方法。
【請求項14】
運搬方向に移動可能なエンドレス上向き運搬面であって、前記運搬面が、前記運搬方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の面によって画定される、エンドレス上向き運搬面と、
複数のローラシュー組立体であって、各ローラシュー組立体が、前記運搬面の上方に配置されたローラシューと、前記運搬面の下方に配置されたキャリアとを備え、前記複数の前記ローラシュー組立体の各々が、各ローラシュー組立体が前記運搬面と共に前記運搬方向にも移動しながら前記横方向に移動することを可能にするために、前記運搬面内の前記スロットのうちの少なくとも1つを貫通して延在し、
前記ローラシュー組立体の各々が複数のローラホイールを含み、各ローラホイールが高摩擦面を有する材料で形成され、前記ローラホイールが選択された硬度の圧縮性ポリマーを含み、前記ローラホイールが、前記テーパ状円筒体と係合するハブに形成されたソケットと前記分割車軸の各々を前記ソケット内の適所に解放可能に保持する前記フランジとを含む前記ハブを有し、前記分割車軸が、前記ハブ内に圧入され、前記転がりシューフレームの前記溝付きスロット内での前記分割車軸の垂直移動を可能にするロック位置にスナップ嵌めされ、
前記複数のローラホイール組立体の各々が、前記ローラシューと前記キャリアとを互いに結合するスナップ嵌め接続部を備え、前記スナップ嵌め接続部が、前記ローラシューに作用する力に応答して、前記ローラシュー組立体のいかなる部分も損傷することなく、前記ローラシューを前記キャリアから取り外すことを可能にする構造を有し、前記スナップ嵌め接続部が、前記キャリアから取り外された後に工具を使用せずに手で前記ローラシューが前記キャリアに完全に再結合されることを可能にする構造を有する、複数のローラシュー組立体と
を備える、スラットソータコンベヤおよびローラシュー装置。
【請求項15】
対向する下方に傾斜した端部分によって接続された第1のサイドレールおよび第2のサイドレールを含むフレームであって、前記対向する端部分が、前記第1のサイドレールと前記第2のサイドレールとの間に等距離に配置された長手方向中央部材によって結合され、前記フレームが、前記スラットと協働係合しかつ摺動可能な関係にある端縁部を有する一対の長手方向リブ付きランナを備えるベースを含み、前記フレームが、前記キャリアの頂部から上方に延在する複数の駆動突起を受け入れるために、前記中央部材の選択された位置に凹部を含む、フレームと、
一対の対向する分割車軸を備える車軸に取り外し可能に取り付けられた前記ローラホイールの各々であって、各分割車軸が、外側キャップの近位部分の周りに周方向フランジが延在する前記キャップと前記キャップから延在する略テーパ状円筒体とを有する、前記ローラホイールの各々と、
長手方向中心部材とそれぞれの前記第1のサイドレールおよび前記第2のサイドレールとの間の前記シューフレームに形成され、平行かつ離隔した第1のチャネルおよび第2のチャネルの対向する側壁に形成された対向する溝付きスロットと協働係合する前記対向する分割車軸の各々と、
複数のローラホイールを含む前記ローラシューであって、各ローラホイールが高摩擦面を有する材料で形成され、前記ローラホイールが選択された硬度の圧縮性ポリマーを含み、前記ローラホイールが、前記テーパ状円筒体と係合するハブに形成されたソケットと前記分割車軸の各々を前記ソケット内の適所に解放可能に保持する前記フランジとを含む前記ハブを有し、前記分割車軸が、前記ハブ内に圧入され、前記転がりシューフレームの前記溝付きスロット内での前記分割車軸の垂直移動を可能にするロック位置にスナップ嵌めされる、前記ローラシューと、
前記ローラシューと前記キャリアとを互いに結合するスナップ嵌め接続部を備える前記ローラシュー組立体の各々であって、前記スナップ嵌め接続部が、前記ローラシューに作用する望ましくない力に応答して、前記ローラシュー組立体のいかなる部分も損傷することなく、前記ローラシューを前記キャリアから取り外すことを可能にする構造を有する、前記ローラシュー組立体の各々と
を備える、スラットソータのローラシュー。
【請求項16】
対向する下方に傾斜した端部分によって接続された第1のサイドレールおよび第2のサイドレールを含むフレームであって、前記対向する端部分が、前記第1のサイドレールと前記第2のサイドレールとの間に等距離に配置された長手方向中央部材によって結合され、前記フレームが、前記スラットと協働係合しかつ摺動可能な関係にある端縁部を有する一対の長手方向リブ付きランナを備えるベースを含み、前記フレームが、前記キャリアの頂部から上方に延在する複数の駆動突起を受け入れるために、前記中央部材の選択された位置に凹部を含む、フレームと、
一対の対向する分割車軸を備える車軸に取り外し可能に取り付けられた前記ローラホイールの各々であって、各分割車軸が、外側キャップの近位部分の周りに周方向フランジが延在する前記キャップと前記キャップから延在する略テーパ状円筒体とを有する、前記ローラホイールの各々と、
長手方向中心部材とそれぞれの前記第1のサイドレールおよび前記第2のサイドレールとの間の前記シューフレームに形成され、平行かつ離隔した第1のチャネルおよび第2のチャネルの対向する側壁に形成された対向する溝付きスロットと協働係合する前記対向する分割車軸の各々と、
複数のローラホイールを含む前記ローラシューであって、各ローラホイールが高摩擦面を有する材料で形成され、前記ローラホイールが選択された硬度の圧縮性ポリマーを含み、前記ローラホイールが、前記テーパ状円筒体と係合するハブに形成されたソケットと前記分割車軸の各々を前記ソケット内の適所に解放可能に保持する前記フランジとを含む前記ハブを有し、前記分割車軸が、前記ハブ内に圧入され、前記転がりシューフレームの前記溝付きスロット内での前記分割車軸の垂直移動を可能にするロック位置にスナップ嵌めされる、前記ローラシューと、
前記ローラシューと前記キャリアとを互いに結合するスナップ嵌め接続部を備える前記ローラシュー組立体の各々であって、前記スナップ嵌め接続部が、前記ローラシューに作用する望ましくない力に応答して、前記ローラシュー組立体のいかなる部分も損傷することなく、前記ローラシューを前記キャリアから取り外すことを可能にする構造を有する、前記ローラシュー組立体の各々と
を備える、スラットソータのローラシュー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年10月19日に出願された米国仮特許出願第63257156号の優先権を主張し、その全体が参照により組み込まれる。
【0002】
本開示は、それぞれの目的地における物体の運搬および排出のためのシュースラットソータコンベヤに関し、特に、望ましくない外力によって作用されていることに応答して切り離された状態になる解放可能なシューおよび関連する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
本開示に関連する背景情報は、必ずしも先行技術ではなく、本発明の新規性を従来技術と区別するために開示されるものである。
【0004】
シューソータは、運搬経路に沿って運搬方向に移動するコンベヤからなるソータ運搬システムの一種である。コンベヤ上には、運搬方向に対して横方向にコンベヤに対して移動可能なプッシャシューが取り付けられている。各シューは、コンベヤ表面に対するシューの横方向位置を決定するために運搬面の下に取り付けられたガイドトラックに係合することができるガイドピンおよびホイールに結合される。レール装置は、ガイドピンまたはホイールの進行方向を運搬方向から運搬方向に対して横方向に向けられた方向に迂回させることができるダイバータを含む。そのように、シューは、物品を横方向に、コンベヤから運搬経路に沿った適切な目的地でシュート上に押すことができる。そのようなソータの例としては、米国特許第4738347号明細書、米国特許第5333715号明細書、米国特許第5613591号明細書、米国特許第5191959号明細書、米国特許第7055669号明細書、米国特許第5027939号明細書、米国特許第8757353号明細書、米国特許第7549527号明細書、米国特許第6419073号明細書、米国特許第5038912号明細書、米国特許第6041909号明細書、米国特許第5967289号明細書、米国特許第8371431号明細書、米国特許第7516835号明細書が挙げられる。
【0005】
シュート上の物体の渋滞が起こる可能性がある。これが起こると、シューは、後続の物体を、それらの物体の進入を許容しない塞がれたシュートに向かって押すことがある。したがって、シューは、シュー、コンベヤ、および/または運搬される物体を損傷する可能性があるかなりの望ましくない(例えば、所定の許容可能なレベルを上回る)外力を受ける場合がある。各シューは、外力の印加に応答して故障または破損して、シューがその駆動ピンから取り外されることを可能にするコネクタ要素によって取り付けることができる(例えば、2009年12月8日にVerploegenらに発行された米国特許第7628265号明細書に開示されているコネクタ要素28、228、および260、ならびに2007年4月3日にBrownらに発行された米国特許第7198145号明細書に開示されているコネクタ要素14を参照されたい)。これが発生した場合、シューを再び取り付けるには、故障もしくは破損した部品が交換されること、および/または工具の使用が必要である。再取付けはまた、操作を正しく行うために特別な知識および技能も必要とし得る。そのような交換プロセスは、交換部品、工具などを入手する必要によって複雑になる可能性があり、これは、時間がかかる可能性があり、場合により、仕分けコンベヤのかなりの停止時間を生じる可能性がある。
【発明の概要】
【0006】
1つの好ましい実施形態では、スラットソータコンベヤ装置は、運搬方向に移動可能なエンドレス上向き運搬面を含む。運搬面は、運搬方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の面によって画定されている。運搬面の上方に配置されたローラシューと運搬面の下方に配置されたキャリアとを各々含む複数のローラシュー組立体。複数のローラシュー組立体の各々は、各ローラシュー組立体が運搬面と共に運搬方向にも移動しながら横方向に移動することを可能にするために、運搬面内のスロットのうちの少なくとも1つを貫通して延在する。ローラシュー組立体の各々は、ローラシューとキャリアとを互いに結合するスナップ嵌め接続部を含む。スナップ嵌め接続部は、ローラシューに作用する望ましくない力に応答して、ローラシュー組立体のいかなる部分も損傷することなく、ローラシューをキャリアから取り外すことを可能にする構造を有する。スナップ嵌め接続部は、キャリアから取り外された後に工具を使用せずに手でローラシューがキャリアに完全に再結合されることを可能にする構造をさらに有する。
【0007】
細長いローラシューは、下方に傾斜した端部を特徴とし、垂直軸線に移動可能な車軸に取り付けられたシューの表面の上方に延在する複数のローラホイールを含み、それにより、シューのローラ上に載置された物品がローラを押し下げるので、ローラはスラット表面に接触し、ローラ上に載置された物品を、スラットを横切って横方向に移動するシューの2倍の速度で移動させる。
【0008】
スラットソータのローラシューは、対向する下方に傾斜した端部分によって接続された第1のサイドレールおよび第2のサイドレールを含むラダーフレームを備えるか、またはそのようなラダーフレームからなる。対向する端部分は、第1のサイドレールと第2のサイドレールとの間に等距離に配置された長手方向中央部材によって結合する。フレームは、スラットと協働係合しかつ摺動可能な関係にある端縁部を有する一対の長手方向リブ付きランナを備えるベースを含む。フレームは、キャリアの頂部から上方に延在する複数の駆動突起を受け入れるために、中央部材の選択された位置に凹部を含む。ローラホイールの各々は、一対の対向する分割車軸を備える車軸に取り外し可能に取り付けられ、各分割車軸は、外側キャップの近位部分の周りに周方向フランジが延在する外側キャップとキャップから延在する略テーパ状円筒体とを有する。対向する分割車軸の各々は、長手方向中央部材とそれぞれの第1のサイドレールおよび第2のサイドレールとの間のシューフレームに形成され、平行かつ離隔した第1のチャネルおよび第2のチャネルの対向する側壁に形成された対向する溝付きスロットと協働係合する。ローラシューは、複数のローラホイールを含み、各ローラホイールは、高摩擦面を有する材料で形成されており、ローラホイールは、選択された硬度の圧縮性ポリマーを含む。ローラホイールは、テーパ状円筒体と係合するハブに形成されたソケットと、分割車軸の各々をソケット内の適所に解放可能に保持するフランジとを含むハブを有し、分割車軸は、ハブに圧入され、転がりシューフレームの溝付きスロット内での分割車軸の垂直移動を可能にするロック位置にスナップ嵌めされる。ローラシュー組立体の各々は、ローラシューとキャリアとを互いに結合するスナップ嵌め接続部を備える。スナップ嵌め接続部は、ローラシューに作用する望ましくない力に応答して、ローラシュー組立体のいかなる部分も損傷することなく、ローラシューをキャリアから取り外すことを可能にする構造を有する。
【0009】
本出願ではキャリアが説明されているが、本発明で説明および特許請求されている新規なローラシューの上部分には、それを一体型のシューおよびキャリアとして使用するか、または異なるキャリア構造を有するローラシューを利用する他のタイプのキャリアを取り付けることもできることが予想される。ローラシューを利用してシューの上の物品を支持し、物品をコンベヤの中央から縁部に向かってより高速で移動させるという概念は、本発明の装置に関して固有のものである。
【0010】
本開示の別の態様では、ソータコンベヤ装置は、運搬方向に移動可能なエンドレス上向き運搬面を含む。運搬面は、運搬方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の面によって画定されている。複数のローラシュー組立体は、運搬面の上方に配置されたローラシューと運搬面の下方に配置されたキャリアとを各々含む。複数のローラシュー組立体の各々は、各ローラシュー組立体が運搬面と共に運搬方向にも移動しながら横方向に移動することを可能にするために、運搬面内のスロットのうちの少なくとも1つを貫通して延在するブリッジを含む。ローラシュー組立体の各々は、ローラシューとキャリアとを互いに結合するスナップ嵌め接続部を含む。スナップ嵌め接続部は、ロック面を有するフック部材と、ローラシューおよびキャリアを一緒に保持するためにフック部材のうちの1つが係合されるそれぞれの協働ロック面とを各々含む2つのコネクタ突起を含む。ローラシュー組立体の各々は、2つの駆動突起をさらに含み、各駆動突起は、ローラシューが望ましくない力にさらされることなくローラシューがキャリアから外れずに横方向に駆動されるときに、ローラシューとキャリアとの間で力を伝達するために協働開口部に受け入れられる。細長いローラシューは、下方に傾斜した端部を特徴とし、垂直軸線に移動可能な車軸に取り付けられたシューの表面の上方に延在する複数のローラホイールを含み、それにより、シューのローラ上に載置された物品がローラを押し下げるので、ローラはスラット表面に接触し、ローラ上に載置された物品をシューの2倍の速度で移動させる。
【0011】
スラットソータコンベヤおよびローラシュー装置の1つの好ましい実施形態は、運搬方向に移動可能なエンドレス上向き運搬面を備えるか、またはそのようなエンドレス上向き運搬面からなり、運搬面は、運搬方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の面によって画定されている。複数のローラシュー組立体がスラット仕分けコンベヤ上で使用され、各ローラシュー組立体は、運搬面の上方に配置されたローラシューと運搬面の下方に配置されたキャリアとを備える。複数のローラシュー組立体の各々は、各ローラシュー組立体が運搬面と共に運搬方向にも移動しながら横方向に移動することを可能にするために、運搬面内のスロットのうちの少なくとも1つを貫通して延在する。ローラシュー組立体の各々は、複数のローラホイールを含み、各ローラホイールは、高摩擦面を有する材料で形成されている。ローラホイールは、選択された硬度の圧縮性ポリマーを含み、ローラホイールは、テーパ状円筒体と係合するハブに形成されたソケットと、分割車軸の各々をソケット内の適所に解放可能に保持するフランジとを含むハブを有する。分割車軸は、ハブに圧入され、転がりシューフレームの溝付きスロット内での分割車軸の垂直移動を可能にするロック位置にスナップ嵌めされる。複数のローラホイール組立体の各々は、ローラシューとキャリアとを互いに結合するスナップ嵌め接続部を備え、スナップ嵌め接続部は、ローラシューに作用する望ましくない力に応答して、ローラシュー組立体のいかなる部分も損傷することなく、ローラシューをキャリアから取り外すことを可能にする構造を有し、スナップ嵌め接続部は、キャリアから取り外された後に工具を使用せずに手でローラシューがキャリアに完全に再結合されることを可能にする構造を有する。
【0012】
本開示のさらなる態様では、ソータコンベヤ装置は、運搬方向に移動可能なエンドレス上向き運搬面を含む。運搬面は、運搬方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の面によって画定されている。運搬面の上方に配置されたローラシューと運搬面の下方に配置されたキャリアとを各々含む複数のローラシュー組立体。複数のローラシュー組立体の各々は、各ローラシュー組立体が運搬面と共に運搬方向にも移動しながら横方向に移動することを可能にするために、運搬面内のスロットのうちの少なくとも1つを貫通して延在するブリッジを含む。ローラシュー組立体の各々は、ローラシューとキャリアとを互いに結合する解放可能なスナップ嵌め接続部を備える。解放可能なスナップ嵌め接続部は、コネクタ突起と、ローラシューおよびキャリアを一緒に保持するためにフック部材がその上に係合する協働コネクタ部材とを含む。ローラシュー組立体は、コネクタ突起を協働部材に対して付勢してローラシューを取り外すのに必要な力を強めるための可撓性材料を含む。
【0013】
本開示のさらに別の態様では、運搬方向に移動可能なエンドレス上向き運搬面と共に使用するためのソータコンベヤの方法が提供される。運搬面は、運搬方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の面によって画定されている。方法は、複数のローラシュー組立体を設けることであって、各ローラシュー組立体が、運搬面の上方に配置されたローラシューと、運搬面の下方に配置されたキャリアとを含む、こと、を含む。複数のローラシュー組立体の各々は、運搬面内のスロットのうちの少なくとも1つを貫通して延在する。方法は、スナップ嵌め接続部を使用してローラシューとキャリアとを互いに結合することと、ローラシュー組立体のうちの少なくとも一部を、運搬面と共に運搬方向にも移動させながら横方向に移動させることと、を含むことができる。ローラシューに作用する望ましくない力にさらされると、ローラシューは、スナップ嵌め接続部を含むローラシュー組立体のいかなる部分も損傷することなく、スナップ嵌め接続部においてキャリアから自動的に外れる。方法は、そのように外れた後に、損傷していないスナップ嵌め接続部を含む、損傷していないローラシューを使用して、工具を使用せずに手でローラシューをキャリアに完全に再び取り付けること、を含む。
【0014】
本発明は、運搬方向に移動可能なエンドレス上向き運搬面を提供し、運搬面は、運搬方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の面によって画定することができる。方法は、運搬面の上方にローラシューを配置することと、運搬面の下方にキャリアを配置することと、ローラシュー組立体を形成するためにローラシューとキャリアとを互いに結合することと、を含むことができる。配置するステップおよび結合するステップを繰り返すことにより、各ローラシュー組立体が運搬面と共に運搬方向にも移動しながら横方向に移動することを可能にするために各ローラシュー組立体が運搬面内のスロットのうちの少なくとも1つを貫通して延在する、複数のローラシュー組立体を形成することができる。
【0015】
ローラ・シュー・スラット・ソータ・コンベヤ・システムは、上向き支持面を形成するコンベヤを含む。支持面は、運搬方向に対して横方向に向けられたスロットと、運搬面の中間位置から両側に物体を横方向に排出するためにそれぞれのスロットに沿って摺動移動するように取り付けられた複数のローラシュー組立体とを含む。各ローラシュー組立体は、運搬面の下方に配置された解放可能に取り付けられたキャリアを含む。解放可能な接続部は、ローラシューがキャリアから外れ、手で再び取り付けられることを可能にする。細長いローラシューは、下方に傾斜した端部を特徴とし、垂直軸線に移動可能な車軸に取り付けられたシューの表面の上方に延在する複数のローラホイールを含み、それにより、シューのローラ上に載置された物品がローラを押し下げるので、ローラはスラット表面に接触し、ローラ上に載置された物品をシューの2倍の速度で移動させる。
【0016】
本発明の目的の一つは、フレームが、水平方向の移動が制限された上下に浮くための垂直スロットに配置された車軸ではなく、ローラシューを支持することである。
【0017】
本発明の目的の一つは、ホイールがスラットを転がることにより、左から右方向の加速度を生じさせる牽引源が、車軸に重量がかけられてローラホイールに伝達されるときのスラットの上のローラホイールの機能であることである。
【0018】
本発明の目的の一つは、ローラシューに形成されたスロットに協働係合するフック突起とのスナップ嵌めによってキャリアに取り外し可能に取り付けられるローラシューと、スラットコンベヤに形成されたスロットと協働係合するピンおよびガイドホイールを有するローラシューキャリアとを提供することである。
【0019】
本発明の目的の一つは、ローラシューキャリアがスラットコンベヤ内のトラックと流れ連通するピンおよびガイドホイールを含むことである。
【0020】
本発明の目的の一つは、キャリアがスラット上に載置され、ローラシュー上に配置された物体またはパッケージの重量が、その垂直移動を可能にする車軸スロット内の転がりホイール車軸を押し下げ、よって転がりホイールがローラシュー上に載置された物体の重量を支持することである。
【0021】
本発明の目的の一つは、選択されたデュロメータ硬度(A~D)、好ましくはAを有するウレタンなどの可撓性材料、およびナイロン(NYLON)の車軸、またはグラファイト、金属、もしくはそれらの組合せなどの他のより硬い材料からローラホイールを形成することである。
【0022】
本発明の目的の一つは、広いリムおよびトラックを有するハブと、狭いホイール部分と、広いハブとを有する形状のウレタンローラホイールを用いて、転がりホイールの屈曲およびスラット表面の牽引を助長する車軸を収容することである。
【0023】
本発明の目的の一つは、スラットコンベヤを詰まらせたりキャリア機構を損傷させたりしないように、所定量の力に達するとローラシューが外れるように、ローラシューをキャリアに取り外し可能に取り付けるための手段を含むことである。
【0024】
本発明の目的の一つは、ローラホイールの各側のハブから延在するスピンドルを有する分割車軸を利用し、それによって、車軸の遠位端が、弾性可撓性材料で形成されたローラシューチャネルの側壁の垂直スロット内に押し込まれ、クリップまたはばね荷重スナップによって保持され、それによって、車軸が、ローラホイールをばね荷重位置に保持する垂直スロット内の弾力性材料によって保持されるように適所に圧迫されることである。
【0025】
本発明の目的の一つは、圧縮性材料の外面を有するローラホイールを提供することである。
【0026】
本発明の目的の一つは、下方に傾斜した前端部、下方に傾斜した後端部、ならびに/または下方に傾斜した前端部および後端部を有し、ローラシューの前方で材料を移動させるプッシャを有する従来のローラシューソータとは対照的に、物品が前方の物体に衝突した場合にローラシュー上に飛び出して、ハサミ作用がローラシューを拘束するのに抵抗し、より小さいローラシュー間のギャップでより大きな容量のために走行することができ、それによって、重なり合い、交差して前方のローラシューに衝突する物品をローラシューが押すときに拘束することができる、ローラシューを提供することである。
【0027】
本発明の目的の一つは、ローラホイール上に支持されたパッケージが前方に前進し、すべてローラシューより前方に出て、スラットコンベヤから押し出されるように、ローラホイールがキャリア/ローラシューの2倍の速度で転がることである。
【0028】
本発明の目的の一つは、ローラシューの上の物体の重量が、ローラホイールの車軸を垂直車軸スロット内で押し下げるのに十分な重力を生じさせ、それによってローラホイールをローラシューフレームの下方に押し込み、フレームをスラット表面の上方に持ち上げ、それによってローラホイールにより支持されたその上の物体がローラシューの2倍の速度で移動することである。
【0029】
本発明の目的の一つは、従来のプッシャを使用する競合品が容量を制限する固定されたセルサイズ「区画」を有するのに対して、ローラシューソータが短い物品と長い物品とを互いにぶつかり合って移動させることができることである。
【0030】
本発明の目的の一つは、必要に応じてパッケージを略中間位置から左または右に押すためにローラシューがスラット上に配置されることである。
【0031】
本発明の目的の一つは、光電アイまたは他のセンサを使用してスラットコンベヤ上のパッケージの位置を決定し、それによって少なくとも1つのローラシューをスラット上に事前配置することができ、スイッチによりローラシューを一方の側または他方の側に事前配置することである。
【0032】
本発明の目的の一つは、ローラシューの上の物品をローラシューの前から離して前方に移動させるためにローラホイールによって支持された物体がローラシューの2倍の速度で移動し、交差を排除し、左側と右側とを交互に繰り返す取り出しシュートを可能にし、いくつかの移動されるローラシューを連続して移動させることを含めて必要なだけの数のローラシューを迂回させ、かつ/または必要に応じてパッケージをさらに移動させることである。
【0033】
本発明の他の目的、特徴、および利点は、以下の詳細な説明を、本発明の好ましい実施形態を示す添付の図面と併せて参照すれば明らかになるであろう。
【0034】
本発明のより良い理解は、以下の説明を添付の図面と併せて参照すれば得られ、添付の図面において同様の符号は、いくつかの図を通して同様の部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】ローラシュー上でコンベヤの両側に迂回させられたパッケージの運搬を示すスラットコンベヤの上面図である。
【
図3】ホイールがスロット内で上下に移動するためのシューキャリッジに形成された長手方向チャネルの対向する側壁に形成された対向する溝の上方に位置合わせして配置された分割車軸を有するローラホイールを示し、取り外し可能なホイールおよびハブを示す
図2のローラシューソータの等角図である。
【
図4A】右側のホイールがチャネル内で通常位置にあるホイールよりも高く浮くことができることを示す、キャリッジによって支持された
図2のローラシューソータの端面図である。
【
図4B】右側のホイールがチャネル内で通常位置にあるホイールよりも高く浮くことができることを示す、キャリッジによって支持された
図2のローラシューソータの断面図である。
【
図5】右側のホイールがチャネル内で通常位置にあるホイールよりも高く浮いた状態でキャリッジ側壁の溝内に浮いているローラ車軸を示す、キャリッジおよびキャリッジに配置されたローラを示す
図4Aおよび
図4Bの側面図である。
【
図6A】右側のホイールがチャネル内で通常位置にあるホイールよりも低く浮くことができることを示す、キャリッジによって支持された
図2のローラシューソータの端面図である。
【
図6B】右側のホイールがチャネル内で通常位置にあるホイールよりも低く浮くことができることを示す、キャリッジによって支持された
図2のローラシューソータの断面図である。
【
図7】右側のホイールがチャネル内で通常位置にあるホイールよりも低く浮いた状態でキャリッジ側壁の溝内に浮いているローラ車軸を示す、キャリッジおよびキャリッジに配置されたローラを示す
図6Aおよび
図6Bの側面図である。
【
図8】転がりシュー上に取り付けられたローラホイールと、車軸の圧入挿入のためのタブまたは突起によって適所に保持されたシューの側壁に形成された放物形状の垂直スロットに配置されたピンを画定するNYLON車軸とを示す側断面図である。
【
図9】転がりシュー上に取り付けられたローラホイールと、車軸の圧入挿入のためのタブまたは突起によって適所に保持されたシューの側壁に形成された放物形状の垂直スロットに配置されたピンを画定するNYLON車軸とを示す
図8の等角図である。
【
図10】垂直取り付けスロット内に配置されたピンを画定する車軸と、車軸上に支持されたローラホイールと、シューの外縁部に沿って隆起部を有するスラット上に取り付けられたシューキャリアから延在する端部傾斜路とを示す、支持レール上に摺動可能に取り付けられたローラシューの等角側断面図である。
【
図11A】ハブおよびタイヤを有するホイール組立体の断面を示す。
【
図11B】タイヤが屈曲する際にホイールの中心に向かって押圧するハブを示す。
【
図12】分割車軸がウレタンローラホイールハブに圧入され、車軸フランジがウレタンローラの可撓性キャビティ内に延在し、シュー取り付けスロット内の垂直移動のためにロック位置にスナップ嵌めされた、ピンおよびタイヤを有するホイール組立体の上面断面図である。
【
図13】ホイールをシューケージの底部から設置することができることを示す。
【
図14】ホイールをシューケージの頂部から設置することができることを示す。
【
図15】レール支持面とレール支持面上に摺動可能に取り付けられた転がりシューとの間に延在するスロットを示すスラットコンベヤの一部分の等角図である。
【
図16】スラットが端から端まで延在するねじれ形配列の複数の転がりシューを示すスラットコンベヤの等角図である。
【
図17】複数のローラシューがねじれ形配列で取り付けられたスラットコンベヤの一部分の斜視図である。
【
図18】スラットの表面との摩擦を低減するための傾斜したまたは角度が付けられた前端部を有するシューおよび複数の長手方向のランナまたはリブを備えるシューベースを示す、ローラシューが取り付けられたスラットコンベヤの一部分の斜視図である。
【
図19】スラット内のスロットを貫通して延在するキャリアプロングまたはフックの斜視図である。
【
図20】スラットスロットを貫通して延在するキャリアのプロングと協働係合するためのシューの中央のスロットを示すキャリアプロングから取り外された転がりシューを示す斜視図である。
【
図21】スラットと摺動可能に係合して保持されたキャリアの底部から延在するピンおよび水平ガイドホイールの等角図である。
【
図22】スラットの一端部から離れるように移動するスラットスロットから延在する複数のキャリアガイドホイールを示す。
【
図23】水平溝内に保持された上下逆さまのキャリアとスラットスロットから延在するピンおよびガイドホイールとを示すスラットの斜視底面図である。
【
図24】コンベヤの一端部からねじれ形のシューの波を形成するスラットの底部から突出する複数のガイドホイールを示す等角図である。
【
図25】コンベヤの下方に延在するキャリアピンおよびガイドホイールを有する各スラット部分の端部のギヤ駆動ユニットを示し、スロットを示すコンベヤスラットの側面図である。
【
図26】シューとの協働係合のために配置されたキャリアと、シューに形成されたスロットに対するキャリアの突起およびコネクタの配置と、スロットに対するピンおよびホイールの配置とを示す、スラットコンベヤ上のローラシューの側面図である。
【
図27】スラットおよびレールの端部における埋め込みギヤを示すローラシューソータの一方の側の立面図である。
【
図28】キャリアから延在するガイドホイールおよびピンを有するキャリアに取り外し可能に取り付けられたシューを示す。
【
図29】シューに形成されたスロットと協働して取り外し可能に係合するためのフック突起を示すキャリアの斜視図である。
【
図30】
図29に示すフック突起と取り外し可能に協働係合するための中間スロットを有するフレームを有するスラットによって支持されるべきローラシューベースの斜視図である。
【
図31】シューのスロットに協働係合する解放して開いたキャリア突起を示す、キャリアとシューのベースとの間の解放可能な接続部の拡大部分図である。
【
図32】キャリアとシューのベースとの間の解放可能な接続部の拡大部分図を示す、
図31と同様の図である。
【
図33】解放可能な接続部の代替構成を示す、
図31と同様の図である。
【
図34】レール角度、湾曲部分の長さを示す、2スイッチレールシステムおよびダイバータスイッチの上面図である。
【
図35】キャリッジを有するスラット上の駆動ホイールA、およびホイールBを使用して、ホイールCが2未満か、2に等しいか、または2より大きい可変ギヤ比を提供するための方向を維持するギヤ比設定を示し、ホイールDは、ホイールDがホイールCと同じ表面速度を有するようにホイールB上を走行するように設定することができ、これは、ホイールAがホイールCよりもはるかに大きい場合、または障害物がある場合に有用であり、この画像は、ホイールとホイールとの接触として示されているが、これは、
図36に示すように、ギヤリングまたはベルトシステム(ホイールBが取り外された場合)を用いて行うこともできる。
【
図36】ローラ表面速度がベルトを使用してAおよびCによって作り出された比であるギヤ比設定を示す図である。
【
図37A】パッケージを摺動させるのを助けるためにシューの前方の箱を傾斜路の両方によってどのように押すことができるか、またはパッケージがホイールと接触してシューから転がりながら離れることができるかを示す。
【
図37B】パッケージを摺動させるのを助けるためにシューの前方の箱を傾斜路の両方によってどのように押すことができるか、またはパッケージがホイールと接触してシューから転がりながら離れることができるかを示す。
【
図37C】パッケージを摺動させるのを助けるためにシューの前方の箱を傾斜路の両方によってどのように押すことができるか、またはパッケージがホイールと接触してシューから転がりながら離れることができるかを示す。
【
図37D】パッケージを摺動させるのを助けるためにシューの前方の箱を傾斜路の両方によってどのように押すことができるか、またはパッケージがホイールと接触してシューから転がりながら離れることができるかを示す。
【
図38A】シューの各端部の傾斜路を考慮した双方向設計である、シューが左から右に移動し、パッケージがシューの頂部上をシューから離れて移動することを示す。
【
図38B】シューの各端部の傾斜路を考慮した双方向設計である、シューが左から右に移動し、パッケージがシューの頂部上をシューから離れて移動することを示す。
【
図38C】シューの各端部の傾斜路を考慮した双方向設計である、シューが左から右に移動し、パッケージがシューの頂部上をシューから離れて移動することを示す。
【
図38D】シューの各端部の傾斜路を考慮した双方向設計である、シューが左から右に移動し、パッケージがシューの頂部上をシューから離れて移動することを示す。
【
図38E】シューの各端部の傾斜路を考慮した双方向設計である、シューが左から右に移動し、パッケージがシューの頂部上をシューから離れて移動することを示す。
【
図38F】シューの各端部の傾斜路を考慮した双方向設計である、シューが左から右に移動し、パッケージがシューの頂部上をシューから離れて移動することを示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本出願は、本出願人に譲渡されたYdoateらによる米国特許第8602201号明細書および米国特許第8727097号明細書の全体を参照により組み込む。
【0037】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態を説明するためのものにすぎず、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り、複数形も含むことを意図され得る。「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(including)」、および「有する(having)」という用語は包含的であり、したがって、記載される特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。本明細書に記載される方法ステップ、プロセス、および動作は、実行の順序として具体的に特定されない限り、必ずしも説明または図示された特定の順序でのそれらの実行を必要とすると解釈されるべきではない。追加のステップまたは代替のステップが使用されてもよいことも理解されたい。
【0038】
ある要素または層が別の要素または層の「上にある」、「に係合されている」、「に接続されている」、または「結合されている」と言及される場合、その要素または層は、直接、他方の要素または層の上にあるか、係合されているか、接続されているか、または結合されていてもよいし、介在する要素または層が存在してもよい。対照的に、ある要素が別の要素または層に対して「すぐ上にある」、「に直接係合されている」、「に直接接続されている」、または「に直接結合されている」と言及される場合、介在する要素または層が存在しない場合がある。要素間の関係を説明するために使用される他の語も同様に解釈されるべきである(例えば、「の間」対「の間に直接」「隣接して」対「直接隣接して」など)。本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、関連付けられる列挙された項目のうちの1つまたは複数のありとあらゆる組合せを含む。
【0039】
第1、第2、第3などの用語は、様々な要素、構成要素、領域、層、および/または部分を説明するために本明細書で使用される場合があるが、これらの要素、構成要素、領域、層、および/または部分は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素、構成要素、領域、層、および/または部分を別の領域、層、または部分と区別するために使用されているにすぎない場合がある。「第1」、「第2」などの用語および他の数値用語は、本明細書で使用される場合、文脈によって明確に示されない限り、順序または順番を示唆するものではない。よって、以下で説明する第1の要素、構成要素、領域、層または部分を、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層部分と呼ぶこともできる。
【0040】
「内側」、「外側」、「真下」、「下方」、「下側」、「上方」、「上側」などといった空間的に相対的な用語は、本明細書では、図に例示される1つの要素または特徴と別の要素または特徴との関係を説明するための説明を容易にするために使用され得る。本明細書で使用される場合、「約」という用語は、±10%の範囲内まで、記載される数値を幾分上回るかまたは下回ることを表すことを、当業者は合理的に理解することができる。
【0041】
本明細書に記載される方法ステップ、プロセス、および動作は、実行の順序として具体的に特定されない限り、必ずしも説明または図示された特定の順序でのそれらの実行を必要とすると解釈されるべきではない。本明細書に開示される追加のステップまたは代替のステップは、そのような追加のステップまたは代替のステップが本明細書の特定の実施形態で使用するために明示的に開示されているかどうかにかかわらず、本明細書で論じられる様々な実施形態のいずれかで使用されてもよいことも理解されるべきである。
【0042】
次に、本発明の好ましい実施形態が示されている添付の図面を参照して、本発明を以下でより十分に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載する実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるように提供されている。同様の符号は、全体を通して同様の要素を指す。
【0043】
図1に示すように、目的地を過ぎて運搬方向Dに物体Aを導くためのエンドレススラット仕分けコンベヤ「スラットコンベヤ」1を備える例示的なローラシューソータ1である。スラットコンベヤ1は、物体が配置される上向き支持面を含む。支持面は、モータ14によって駆動されるスプロケット13などの任意の適切な駆動機構によって運搬方向Dに駆動されるローラチェーンストランド12に接続された支持レール15によって形成することができる。
【0044】
図2~
図22に示すように、ローラシューベース52は、支持レールに沿って摺動するラダー組立体を画定する。図面に見られるように、フレーム50はベース52を完全に囲む必要はない。フレーム50は、小包、パッケージ、または物体Aなどの物体をソータスラットコンベヤ上で押すかまたは運ぶ。ローラシューフレーム50およびベース52は、アルミニウムなどの金属、ガラス繊維、グラファイト材料、または好ましくはサントプレーン(SANTOPRENE)(登録商標)201-64などの熱可塑性エラストマー材料で形成することができ、ベース52は、好ましくはポリオキシメチレンなどのより剛性の高い材料で形成することができる。
【0045】
ローラシューフレーム50は、フレーム50の対向する端部に傾斜路63を画定する少なくとも一方の、好ましくは一対の対向する下方に傾斜した端部分によって接続された第1のサイドレール51および第2のサイドレール53を画定する一対の長手方向に離隔した部材を備える。傾斜路63は、運搬される物体に接触して押し、かつ/または物体がそれによって運搬されるべきローラシュー本体の上に移動するための傾斜路を形成する。対向する端部63は、第1のサイドレール51と第2のサイドレール53との間に等距離に配置された長手方向中央部材55によって中央で接合されている。好ましい実施形態では、シューフレームの第1のサイドレール51、第2のサイドレール53、中央部材55、および端部部材63は、一体ユニットとして形成される。ベース52は、フレーム50と一体的に形成されてもよいし、摩擦嵌合、溶接、接着剤、スナップ嵌め、ねじなどの締結手段または他の手段によってフレームに取り付けられてもよい。ベース52は、シューフレームと同じ材料で形成されても異なる材料で形成されてもよいが、典型的には、低摩擦面を有するより剛性の硬い材料である。ベース52は、方向Tに延在するレール15のフック形状部分61によって形成されたそれぞれの溝69内でその端縁部65が摺動可能である一対の長手方向足部またはリブ付きランナ64を含む。好ましい実施形態では、ローラシュー24は、スラットコンベヤの支持面を画定する互いに協働嵌合するフック形状部分の頂部に直接載置される。
【0046】
各用途において、シューは、コンベヤの幅および長さを最適化するために選択された長さとすることができる。例えば、ラダー組立体を画定する14インチのローラシューをスラットコンベヤの中央に配置し、それらの間に小さなギャップを有するシザリング防止設計で取り付けることができる。コンベヤ上の14インチ間隔ごとにラダーシュー組立体を有することができ、これにより、ラダーシューが連続して移動し、コンベヤを横切るシューの波を形成する、シューを事前配置する代わりに、スラットコンベヤ上に積載された箱などの物体をシューの上に積載することができる。シューは、スラットコンベヤを横切って横方向に運搬するために、物体に当接し、シュー上に残すための傾斜路を有するように設計されており、かつ/または、シューは、詰まりおよび損傷を防止するために、過負荷になった場合に駆動突起およびコネクタから飛び出して、シューの底部から頂部を分離する。典型的には、シューは、コンベヤのいずれかの側に迂回するために、スラットコンベヤの中央に取り付けられる。シュー傾斜路に当接し、シューの頂部上に摺動する箱などの物体は、シューの2倍の速度で移動する。
【0047】
本発明のシューの新規性の核心は、シューの前部の傾斜路の主目的が、スラットコンベヤを横切って物体を「PUSHする(押す)」ことではなく、スラットコンベヤを横切る物体のより速い2倍の横方向の運搬のために、傾斜路が物体の下を摺動して物体をシューの頂部に持ち上げることであるということである。シューの速度の増加は、物体を運ぶためにシューに使用されるホイールのサイズに応じて変えることができることに留意されたい。ローラシューによって支持された物体は、横方向の運搬中にシューフレームではなくシューローラの頂部に載置されて運搬される。
【0048】
シューホイールの上に支持された物体は、シューで押されている物体の2倍の速度で移動する。速度の調整は、シューの高さまたはホイールの直径を変更することによって達成することができる。物体をシューの上で速度を上げて運ぶ能力は、スラットコンベヤが、従来のコンベヤと同様の方法でスラットコンベヤの一方の縁部から他方の交差部にシューを移動させる必要なく、交差能力を提供することを可能にする。シューはスラットコンベヤの中央に配置され、縁部に事前配置される必要はない。シューは、中央からいずれかの側に移動して、積載のために受け入れるか、または反対する。物品がシューの間に落下し、シューを詰まらせる可能性がある場合、シューの傾斜路は物体に接触し、物体に衝突してシューの頂部上に載せ、より速い速度および詰まりに対する抵抗性を可能にし、交差障害および損傷コンベヤなしで運搬されるパッケージ容量およびより高い密度をもたらす。シューの直線レールは、隣接するシューのシザリング作用を防止する。
【0049】
図に示すように、各ローラホイールは、(一対の対向する分割車軸を備える)車軸に取り外し可能に取り付けられ、各分割車軸は、外側キャップの近位部分の周りに周方向フランジが延在する外側キャップとキャップから延在する略テーパ状円筒体とを有する。車軸は、NYLONなどのポリマーから形成されるが、アルミニウム、ステンレス鋼、真鍮、グラファイト複合材、またはそれらの組合せなどの金属を含むこともできる。対向する車軸は、遠位端部分63から、長手方向中央部材とそれぞれの第1のサイドレール51および第2のサイドレール53との間のシューフレーム50に形成された、平行かつ離隔した第1のチャネル57および第2のチャネル59の対向する側壁に形成された対向する溝付きスロットの上方に対向する溝付きスロットと位置合わせして配置される。
【0050】
スラットソータのローラシューは、フレームを、より詳細には、傾斜路を画定する対向する下方に傾斜した端部分によって接続された第1のサイドレール51および第2のサイドレール52を含むラダーフレーム19を利用する。対向する端部分は、第1のサイドレールと第2のサイドレールとの間に等距離に配置された長手方向中央部材によって結合する。フレームは、スラットと協働係合しかつ摺動可能な関係にある端縁部を有する一対の長手方向リブ付きランナを備えるベースを含む。フレームは、キャリアの頂部から上方に延在する複数の駆動突起を受け入れるために、中央部材の選択された位置に凹部を含む。ローラホイールの各々は、一対の対向する分割車軸を備える車軸に取り外し可能に取り付けられ、各分割車軸は、外側キャップの近位部分の周りに周方向フランジが延在する外側キャップとキャップから延在する略テーパ状円筒体とを有する。対向する分割車軸の各々は、長手方向中央部材とそれぞれの第1のサイドレールおよび第2のサイドレールとの間のシューフレームに形成され、平行かつ離隔した第1のチャネルおよび第2のチャネルの対向する側壁に形成された対向する溝付きスロットと協働係合する。ローラシューは、複数のローラホイールを含み、各ローラホイールは、高摩擦面を有する材料で形成されており、ローラホイールは、選択された硬度の圧縮性ポリマーを含む。ローラホイールは、テーパ状円筒体と係合するハブに形成されたソケットと、分割車軸の各々をソケット内の適所に解放可能に保持するフランジとを含むハブを有し、分割車軸は、ハブに圧入され、転がりシューフレームの溝付きスロット内での分割車軸の垂直移動を可能にするロック位置にスナップ嵌めされる。ローラシュー組立体の各々は、ローラシューとキャリアとを互いに結合するスナップ嵌め接続部を備える。スナップ嵌め接続部は、ローラシューに作用する望ましくない力に応答して、ローラシュー組立体のいかなる部分も損傷することなく、ローラシューをキャリアから取り外すことを可能にする構造を有する。
【0051】
より具体的には、1つの好ましい実施形態では、複数の転がりホイール38が、各ホイール41の分割ハブ35と第1のレール、第2のレールの内側側壁に形成されたスロット付き溝との間に延在する車軸によって支持され、長手方向中央部材の内側側壁の両方に形成された相補的な溝付きスロットと位置合わせされた前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの各々に一列に配置される。
図3に示すように、ローラホイール38は、ホイールがスロット内で上下に移動するためのシューキャリッジに形成された、取り外し可能なホイールおよびハブを示す長手方向チャネルの対向する側壁に形成された対向する溝の上方に整列して配置された分割車軸37を有する。各溝付きスロット75は、略放物形状であり、車軸のキャップまたはハブ部分を溝付きスロット内に保持するためのフランジ、突起、またはクリップなどの保持手段39を含み、放物形状の溝付きスロット内での車軸の垂直移動の制限を可能にする。好ましい実施形態は、ホイール、ハブ、および車軸が取り外し可能であるように、弾力がある収縮可能なプロングまたは(1つもしくは複数の)タブを有するクリップを使用して、圧入挿入のために軸を溝付きスロット内に保持する。さらに、溝付きスロットの寸法は、垂直移動を制限するために、車軸の「キャップ部分」を溝内で下方に移動させるための力を加えることを必要とする。
【0052】
ローラホイールは、選択されたデュロメータ硬度(A~D)、好ましくはAを有するウレタンなどの可撓性材料、およびNYLONの車軸、またはグラファイト、金属、もしくはそれらの組合せなどの他のより硬い材料から形成される。ホイールは、金属、グラファイト、プラスチック、または他の合成材料から製造し、牽引力を高め、負荷強度を高めるために、高摩擦塗装、フィルム、テープ、ベルト、リボン、もしくはベルト、および/またはウレタン、ゴム、もしくは他の合成材料などの高摩擦材料の他の層を含むこともできることが企図されている。
【0053】
分割車軸のテーパ状の遠位端部分は、90度の縁部または丸みを帯びた、もしくは角度のついた肩部を有して成形することができるウレタンなどの圧縮性ポリマーで構成されたローラホイールのハブ部分に圧入される。図に示すように、車軸はウレタンハブに形成されたソケットに押し込まれ、フランジは車軸の深さを制限し、車軸を転がりホイールハブのソケット内の適所に解放可能に保持する。分割車軸は、ウレタンのローラホイールハブに圧入され、そこでロック位置にスナップ嵌めされて、転がりシューフレームの溝付きスロット内での車軸の垂直移動を可能にする。
【0054】
転がりシューフレームは、トラックと係合するためにスラットの下側にピンを有するキャリアからスラットスロットを貫通して延在する突起と協働係合するように取り付けられる。ローラシューはスラットコンベヤの側面に配置することもできるが、好ましい位置は、パッケージに接触してパッケージをコンベヤの両側に移動させるようにスラットコンベヤの中央付近にローラシューを配置することである。
【0055】
図20~
図33に最もよく示すように、各支持レール15は、運搬方向Dを横切る方向Tにレールに沿って長手方向に延在するスロット16を形成するように方向Dに離隔した一対の水平部分またはスラット10を含む。支持レール15の各端部には、支持レールの下方に配置されたスラットの各端部に駆動ギヤ18を含む端部インサート17を画定するキャビティを取り付けることができる。
【0056】
コンベヤ上には、各々がそれぞれのレール15に沿って横方向Tに移動するように配置されたローラシュー組立体20が取り付けられている。各ローラシュー組立体20は、キャリア22と、キャリアに取り付けられたローラシュー24とを含む。キャリア22は、水平部分10の下のレール内に配置された本体26を含む。
図28に示すように、キャリアホイール34を回転可能に取り付けることができるピン32が、本体26から下方に突出している。
【0057】
フレーム50は、中央部材55内の選択された位置にローラシューフレームスロット60を画定する凹部を含み、凹部は、好ましくは図に例示するように圧入によって凹部と協働係合するキャリア22の頂部から上方に延在する駆動突起70(70aおよび70b)とコネクタ部材72(72aおよび72b)とを受け入れる。駆動突起70は、スラット10のスロット16を貫通して延在し、転がりシューフレームスロット60(60a、60b、60c、60d)に受け入れられる。
【0058】
キャリアの駆動突起70およびコネクタ72は物体の追加の支持を提供するために、外側フック形状部分61の間の中間に設けられた中央フック形状部分61aを有するが、そのような中央フック形状部分は、中央フック形状部分が配置されたそれぞれの凹部をローラシューが含むため、ローラシュー組立体と相互作用しない。下側パネル60および上側パネル62の各々は、その中に形成された一組の開口部を有する。下側パネル内の下側開口部60a~60d、および上側パネルに形成された上側開口部62a~62d。下側開口部60a~60dは、それぞれの上側開口部62a~62dと垂直に位置合わせされている。
【0059】
キャリア22の本体26は、4つの突起またはタブ、すなわち、一対の薄く平坦な直立した駆動突起70a、70bと、駆動突起の間に配置された一対の薄く平坦な直立したコネクタ突起72a、72bとを含む。4つの突起70a、70b、72aおよび72bは、それぞれのスロット16を含む共通の平面内にある。4つの突起は、それぞれの支持レール15のスロット16、それぞれの下側開口部60a~60d、およびそれぞれの上側開口部62a~62dを貫通して順次上方に突出する。ローラシュー組立体は、駆動突起70a、70bによって横方向Tに駆動することができる。ローラシュー組立体は、溝69内の足部端縁部65の係合により、支持レール15によって運搬方向Dに駆動されるが、駆動突起70a、70bはローラシュー組立体を横方向Tに駆動するだけなので、駆動突起を比較的薄くすることが可能になる。
【0060】
各駆動突起70a、70bは対向する垂直面71を含み、対向する垂直面71は、キャリア22からローラシューに駆動力を伝達してローラシューをスロット16に沿っていずれかの方向に変位させるために、それぞれの上側開口部62a、62dの縁部に係合する。各駆動突起の上側端部は、垂直に対して傾斜した2つの表面73を形成するように面取りすることができる。駆動突起70a、70bの各々はまた、ローラシュー組立体の通常の移動中にベース52の下側パネル60が載置される上向き肩部75も含む。
【0061】
コネクタ突起72a、72bの各々は、方向Tに弾性的に可撓性を有し、そのフック74が互いの方を指し示しているフック形状の上側端部を有する。各フック74は、ローラシュー24をキャリア22に解放可能に接続するための協働ロック面として動作するそれぞれの上側開口部62b、62cを囲む上側パネル62の上面に係合するように配置されたロック面として動作する下向き肩部76を含む。ロック面として動作する下向き肩部76は、協働ロック面として動作し、上側開口部62b、62cを囲む上側パネル62のそれぞれの上面に対して付勢される。この付勢装置は、
図27に示すように、ローラシュー24を表面10に対して下方に付勢するように動作し、これは、ベース52の足部64の端部65が溝69内に配置されることを確実にするのに役立ち得る。この付勢装置にはまた、キャリアを上方に付勢して、キャリア22を水平部分10の下面に対して上方に押圧する傾向もあり得る。よって、付勢装置は、ローラシュー組立体が支持レール15に沿って移動する際のがたつきを低減することができる。
【0062】
駆動突起70a、70bと関連付けられた肩部75は、ローラシュー24に及ぼされる付勢力を制限するように動作することができる。例えば、肩部75は、ローラシュー24にどれだけの下向きの力を加えることができるかを制限し、それによって、ローラシュー24が運搬面10に沿って摺動するときに生じる摩擦を制限するように配置することができる。肩部は、追加的または代替的に、下向き肩部76またはロック面を上側パネル62のそれぞれの上面または協働ロック面に押し付けるロック力を増加させるように配置することもできる。よって、付勢装置は、ローラシュー24と運搬面10との間の界面ではるかに小さい下向きの力を発生させながら、コネクタ突起と関連付けられたロック面の界面で高いロック付勢力を発生させることができる。
【0063】
開口部60b、60c、62bおよび62cの各々は、その中に配置されたそれぞれのコネクタ突起72a、72bの部分よりも大きい幅のものとすることができる。ローラシュー組立体の通常の状態では、フック74の肩部76は、協働コネクタ部材として動作する上側パネル62のそれぞれの表面領域を覆い、それによってローラシュー24をキャリア22に固定する。
【0064】
目的地に向かって物体を押している間に、物体が物体の詰まりに遭遇する可能性があり、物体を押すローラシューの端部が抵抗力Fを受けるようになる場合、物体はシュー傾斜路63に遭遇して、上方のローラシューのローラ上に移動する。この力により、ローラシューの端部が上方に押し上げられるはずである。それぞれのコネクタ突起72a、72bのフックは屈曲し、ローラシュー組立体のいかなる部品も損傷または破損することなく、ローラシューがキャリア22から取り外されることを可能にする。詰まりが除去された後、取り外された(1つまたは複数の)ローラシューは、ローラシュー24を単に位置決めし、ローラシュー24を下方に押圧して、下側パネル60が駆動突起の面取りされた上端部73に助けられて駆動突起70a、70bに沿って下方に通過するようにすることによって、工具を使用することなく手で、キャリアに容易に再び取り付けることができる。各フック74はまた、上向き面78も含むことができ、上向き面78は、垂直に対して傾斜させ、隣接するコネクタ突起の傾斜面78と下方で収束する関係として配置することができる。上側パネル62は、コネクタ突起72a、72bの下方に収束する面78に接触して、コネクタ突起を互いから離れるように弾性的に広げる。これにより、上側パネル62がフック74を越えて下方に移動することが可能になり、その結果、コネクタ突起は、
図7に示す状態に急に戻る。上側パネル62はまた、駆動突起の面取りされた上端部73に助けられて、駆動突起70a、70bに沿って下方に摺動する。
【0065】
キャリアのコネクタ72a、72bおよび突起70a、70bはパネル62と協働係合し、その上面と関連付けられた開口部62b、62cとがローラシューとキャリアとの間に解放可能な接続を形成し、この接続が、排出する物体の詰まりが発生したことに応答してローラシューが取り外されたときにローラシューまたはキャリアのいずれかに損傷が生じるのを防止する。
【0066】
代替の実施形態では、コネクタ突起を、それらのフック74が互いの方を指し示すように配置することができ、フックは代わりに互いから離れる方を指し示すことができる。
【0067】
ローラシューフレームのベースは、コンベヤの予定された表面上に載置されて摺動する。ローラホイールは、ローラ車軸がフレーム側壁の内壁の溝付きスロット内で上位置に浮いた状態で支持面上に浮く。図に示すように、物体がローラホイールに接触してフレーム上に摺動すると、反対したものの重量はローラホイールに伝達され、ローラホイールは、コンベヤによって移動されるフレームの2倍の速度で転がって、物体を予定されたコンベヤの側方に向かって移動させる。
【0068】
図39~
図44に示すように、スラットコンベヤは、ローラシュー上でコンベヤの両側に迂回させられるパッケージの運搬を示している。第2のローラシューは、隣接する第1のローラシューによって押されたパッケージに当接する。パッケージは、くさび形状の端部を越えて第2のローラシューのローラ上に押し込まれ、その上に支持され、第2のローラシューは、第1のローラシューと整列して移動してパッケージを支持する。パッケージは、ローラによって支持されてコンベヤの側方に移動する。
【0069】
解放可能な接続部は、協働する突起および戻り止めを有する代替のスナップ嵌め接続部を含む。
【0070】
ローラシューを使用する方法は、運搬方向に移動可能なエンドレス上向き運搬面と共に使用するためのソータコンベヤを使用することを含み、運搬面は、横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の面によって画定され、運搬方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の面によって画定される運搬面を以下のように示す。ローラシューおよびスラットソータコンベヤは、複数のシュー組立体を提供し、各シュー組立体は、運搬面の上方に配置されたシューと、運搬面の下方に配置されたキャリアとを備え、複数のシュー組立体の各々は、運搬面のスロットのうちの少なくとも1つを貫通して延在し、各シューは、下方に傾斜した端部を有するフレームと、垂直軸線に移動可能な車軸に取り付けられたフレームの表面の上方に延在する複数のローラホイールとを含む細長いローラシューを備える。シューのローラ上に載置された物品は、ローラを押し下げるので、ローラはスラット表面に接触し、ローラ上に載置された物品を横方向に、シューのより速い速度、例えば、シューの2倍の速度で移動させる。シューは、スナップ嵌め接続部を使用してキャリアと互いに結合し、運搬面と共に運搬方向にも移動するシュー組立体の少なくとも一部を横方向に移動させる。シューに作用する望ましくない力にさらされると、シューは、スナップ嵌め接続部を含むシュー組立体のいかなる部分も損傷することなく、スナップ嵌め接続部においてキャリアから自動的に外れる。そのような取り外しの後、損傷していないスナップ嵌め接続部を含む、損傷していないシューを使用して、工具を使用せずに手でシューをキャリアに完全に再び取り付けること。
【0071】
図35に示すように、キャリッジを有するスラット上の駆動ホイールA、およびホイールBが、ホイールCが2未満か、2に等しいか、または2より大きい可変ギヤ比を提供するための方向を維持するためにギヤ比設定が使用され、ホイールDは、ホイールDがホイールCと同じ表面速度を有するようにホイールB上を走行するように設定することができ、これは、ホイールAがホイールCよりもはるかに大きい場合、または障害物がある場合に有用である。この画像は、ホイールとホイールとの接触として示されているが、これは、
図36に示すように、ギヤリングまたはベルトシステム(ホイールBが取り外された場合)を用いて行うこともできる。
【0072】
図34に示すように、以下の発明には、2スイッチレールシステムおよびダイバータスイッチを使用することができる。例に示すように、ソータ速度は毎分400フィートFPMであり、壁付近のダイバータ速度は、20度の角度で136FPMであり、10度の角度で70FPMであり、20度の角度で供給コンベヤを出る。スラットコンベヤの下方に取り付けられたダイバータは、選択された位置でコンベヤスラット上のローラシューを偏向させて運搬される物品をコンベヤから移動させるために、キャリアローラと流れ連通している。図は、2スイッチレールシステムおよびダイバータスイッチ、ならびにレール角度、湾曲部分の長さ、およびシュー速度のフィート/分単位の速度を示している。カメラ、光電アイ、スキャナおよび他のセンサまたはそれらの組合せを使用して、パッケージまたは物体がローラシューおよび/またはスラットコンベヤからサイドシュート上に移送されるまでのローラシューと接触する前およびローラシューとの係合後のスラットコンベヤ上のパッケージの位置を事前に決定することができる。
【0073】
実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的で提供されている。網羅的であることも本開示を限定することを意図されていない。特定の実施形態の個々の要素、特徴、またはステップは、一般に、その特定の実施形態に限定されず、適用可能な場合には、交換可能であり、結果として得られる組合せが本明細書に具体的に例示または説明されていなくても、他の実施形態で使用することができる。これらはまた、他の個々の要素、特徴、またはステップを含むか否かに関して任意のやり方で変更されてもよい。そのような変形は、本開示からの逸脱とみなされるべきではなく、すべてのそのような修正は、本開示の範囲内に含まれることが意図されている。
【国際調査報告】