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特表2024-539147血液分析器用の流体チュービングアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】血液分析器用の流体チュービングアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/05 20060101AFI20241018BHJP
   G01N 33/49 20060101ALI20241018BHJP
   G01N 33/72 20060101ALI20241018BHJP
   G01N 35/08 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
G01N21/05
G01N33/49 K
G01N33/72 A
G01N35/08 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523645
(86)(22)【出願日】2022-10-17
(85)【翻訳文提出日】2024-05-23
(86)【国際出願番号】 US2022078190
(87)【国際公開番号】W WO2023069886
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】63/270,206
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508147326
【氏名又は名称】シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【弁理士】
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100216105
【弁理士】
【氏名又は名称】守安 智
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン・パダック
【テーマコード(参考)】
2G045
2G057
2G058
【Fターム(参考)】
2G045AA13
2G045AA25
2G045CA02
2G045CA24
2G045CA25
2G045CA26
2G045DA51
2G045DA52
2G045FA11
2G045FA13
2G057AC01
2G057BA01
2G057BA05
2G057GA05
2G058DA07
2G058GA06
(57)【要約】
ベース、第1のチューブ、および第2のチューブを含む血液分析器用の流体チュービングアセンブリおよび方法である。ベースは、血液分析器に連結可能であり、前面、後面、第1の面、第2の面、上面、および下面を有する。第1のコネクタは、第1の面に支持されている。第1のチューブの第1の端部は、第1のコネクタに連結されている。第2のコネクタは、上面に支持されている。第1のチューブの第2の端部は、第2のコネクタに連結されている。第3のコネクタは、上面に支持されている。第2のチューブの第1の端部は、第3のコネクタに連結されている。第4のコネクタは、下面に支持されている。第2のチューブの第2の端部は、第4のコネクタに連結されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体試料アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリを支持するハウジングを有する血液分析器用の流体チュービングアセンブリであって:
血液分析器のハウジング中に配置可能なベースと;
流体試料アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリのうちの少なくとも1つにそれぞれが取り外し可能に連結可能となるようにベースから延びている複数のコネクタと;
コネクタのうちの1つから別のコネクタにそれぞれ延びて、一方のコネクタから他方のコネクタへの流体連通を確立する複数のチューブと;
を含み、
該流体チュービングアセンブリがハウジング中に位置する場合、該流体チュービングアセンブリを通じて、流体試料アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリ間に流体連通が確立される、前記流体チュービングアセンブリ。
【請求項2】
コネクタのうちの少なくとも2つの間に流体的に介在するチャネルを有するCOオキシメトリ光学セルをさらに含む、請求項1に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項3】
ベースは、前面、前面と反対の後面、第1の面、第1の面と反対の第2の面、上面、および上面と反対の下面を有し、
複数のチューブは、第1の端部および第2の端部を有する第1のチューブと、第1の端部および第2の端部を有する第2のチューブと、を含み、
複数のコネクタは:
ベースの第1の面に支持され、第1の流体入口を画成し、第1のチューブの第1の端部が連結されている第1のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第1の流体出口を画成し、第1のチューブの第2の端部が連結されている第2のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第2の流体入口を画成し、第2のチューブの第1の端部が連結されている第3のコネクタと;
ベースの下面に支持され、第2の流体出口を画成し、第2のチューブの第2の端部が連結されている第4のコネクタと;
を含む、請求項1に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項4】
第1のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項3に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項5】
第2のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項3に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項6】
第3のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項3に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項7】
第4のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項3に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項8】
第1のコネクタ、第2のコネクタ、第3のコネクタ、および第4のコネクタはそれぞれ、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項3に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項9】
ベースの上面は、凹部を有し、
第2のコネクタおよび第3のコネクタは、凹部内に位置する、請求項3に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項10】
第2のコネクタおよび第3のコネクタはそれぞれ、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項9に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項11】
ベースの下面は、近位端および遠位端を備える下方に延びるアームを有し、
第4のコネクタは、遠位端に隣り合ってアームに支持されている、請求項3に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項12】
第4のコネクタは、アームから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項11に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項13】
アームは、前面および後面を有し、
第2のチューブは、ベースの上面から、前面から後面までアームを通って下方に延び、後面から前面までアームを通って戻っている、請求項11に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項14】
ベースの第1の面は、後面から前面に向かって延びている第1のレールを有し、
ベースの第2の面は、後面から前面に向かって延びている第2のレールを有する、請求項3に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項15】
第1のコネクタ、第2のコネクタ、第3のコネクタ、および第4のコネクタのうちの少なくとも2つの間に流体的に介在するチャネルを有するCOオキシメトリ光学セルをさらに含む、請求項3に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項16】
第3のコネクタと第4のコネクタとの間に流体的に介在するチャネルを有するCOオキシメトリ光学セルをさらに含む、請求項3に記載の流体チュービングアセンブリ。
【請求項17】
血液分析器であって:
流体入口および流体出口を有するセンサアセンブリと;
流体廃棄アセンブリと;
流体入口および流体出口を備える試料プローブを有する試料受容アセンブリと;
センサアセンブリ、流体廃棄アセンブリ、および試料受容アセンブリ間に流体連通が確立されるように、センサアセンブリ、流体廃棄アセンブリ、および試料受容アセンブリに取り外し可能に連結されている流体チュービングアセンブリと;
を支持するハウジングを含む、前記血液分析器。
【請求項18】
試料プローブは、該試料プローブが試薬アセンブリの流体出口と流体連通する第1の位置と該試料プローブが試料輸送容器に連結可能な第2の位置との間で可動である、請求項17に記載の血液分析器。
【請求項19】
流体チュービングアセンブリは、センサアセンブリ、流体廃棄アセンブリ、および試料受容アセンブリと流体連通するチャネルを有するCOオキシメトリ光学セルを含む、請求項17に記載の血液分析器。
【請求項20】
流体チュービングアセンブリは:
前面、前面と反対の後面、第1の面、第1の面と反対の第2の面、上面、および上面と反対の下面を有するベースと;
第1の端部および第2の端部を有する第1のチューブと;
第1の端部および第2の端部を有する第2のチューブと;
ベースの第1の面に支持され、第1の流体入口を画成し、第1のチューブの第1の端部が連結され、試料受容アセンブリの流体出口に連結されている第1のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第1の流体出口を画成し、第1のチューブの第2の端部が連結され、センサアセンブリの流体入口に連結されている第2のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第2の流体入口を画成し、第2のチューブの第1の端部が連結され、センサアセンブリの流体出口に連結されている第3のコネクタと;
ベースの下面に支持され、第2の流体出口を画成し、第2のチューブの第2の端部が連結され、廃棄導管に連結されている第4のコネクタと;
を含む、請求項17に記載の血液分析器。
【請求項21】
流体チュービングアセンブリは、第1のコネクタ、第2のコネクタ、第3のコネクタ、および第4のコネクタのうちの少なくとも2つの間に流体的に介在するチャネルを有するCOオキシメトリ光学セルを含む、請求項20に記載の血液分析器。
【請求項22】
流体チュービングアセンブリは、第3のコネクタと第4のコネクタとの間に流体的に介在するチャネルを有するCOオキシメトリ光学セルをさらに含む、請求項20に記載の血液分析器。
【請求項23】
第1のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項17に記載の血液分析器。
【請求項24】
第2のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項17に記載の血液分析器。
【請求項25】
第3のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項17に記載の血液分析器。
【請求項26】
第4のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項17に記載の血液分析器。
【請求項27】
第1のコネクタ、第2のコネクタ、第3のコネクタ、および第4のコネクタはそれぞれ、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項17に記載の血液分析器。
【請求項28】
ベースの上面は、凹部を有し、
第2のコネクタおよび第3のコネクタは、凹部内に位置する、請求項17に記載の血液分析器。
【請求項29】
第2のコネクタおよび第3のコネクタはそれぞれ、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項28に記載の血液分析器。
【請求項30】
ベースの下面は、近位端および遠位端を備える下方に延びるアームを有し、
第4のコネクタは、遠位端に隣り合ってアームに支持されている、請求項17に記載の血液分析器。
【請求項31】
第4のコネクタは、アームから離れる方向に延びているニップルを有する、請求項30に記載の血液分析器。
【請求項32】
アームは、前面および後面を有し、
第2のチューブは、ベースの上面から、前面から後面までアームを通って下方に延び、後面から前面までアームを通って戻っている、請求項30に記載の血液分析器。
【請求項33】
ベースの第1の面は、後面から前面に向かって延びている第1のレールを有し、
ベースの第2の面は、後面から前面に向かって延びている第2のレールを有する、請求項17に記載の血液分析器。
【請求項34】
センサアセンブリ、試料受容センブリ、および流体廃棄アセンブリを有する血液分析器を動作させる方法であって:
(a)少なくとも試料受容アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリ間に流体連通を確立するためのモジュール式取り外し可能流体チュービングアセンブリを得る工程と;
(b)流体チュービングアセンブリを血液分析器内に挿入し、流体チュービングアセンブリを介して、試料受容アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリ間に流体連通を確立する工程と;
を含む、前記方法。
【請求項35】
モジュール式取り外し可能流体チュービングアセンブリを得る工程は、モジュール式取り外し可能流体チュービングアセンブリがCOオキシメトリ光学セルを有する工程をさらに含み、
流体チュービングアセンブリを挿入する工程は、COオキシメトリ光学セルを介して、試料受容アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリ間に流体連通を確立する工程をさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
モジュール式取り外し可能流体チュービングアセンブリを有する血液分析器を動作させる方法であって:
(a)流体連通していないセンサアセンブリ、試料受容センブリ、および流体廃棄アセンブリを用意する工程と;
(b)流体チュービングアセンブリをセンサアセンブリに連結する工程と;
(c)流体チュービングアセンブリを流体廃棄アセンブリに連結する工程と;
(d)流体チュービングアセンブリを試料受容アセンブリに連結する工程と;
を含み、
工程(b)~(d)は、センサアセンブリ、試料受容センブリ、および流体廃棄アセンブリ間に流体連通を確立する、前記方法。
【請求項37】
流体チュービングアセンブリは、COオキシメトリ光学セルを有し、
工程(b)~(d)は、COオキシメトリ光学セルを介して、試料受容センブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリ間に流体連通を確立する、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
ハウジング、試料受容アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリを有する血液分析器に流体通路を設ける方法であって:
血液分析器用の流体チュービングアセンブリを得る工程を含み、流体チュービングアセンブリは:
血液分析器に連結可能であり、前面、前面と反対の後面、第1の面、第1の面と反対の第2の面、上面、および上面と反対の下面を有するベースと;
第1の端部および第2の端部を有する第1のチューブと;
第1の端部および第2の端部を有する第2のチューブと;
ベースの第1の面に支持され、第1の流体入口を画成し、第1のチューブの第1の端部が連結されている第1のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第1の流体出口を画成し、第1のチューブの第2の端部が連結されている第2のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第2の流体入口を画成し、第2のチューブの第1の端部が連結されている第3のコネクタと;
ベースの下面に支持され、第2の流体出口を画成し、第2のチューブの第2の端部が連結されている第4のコネクタと;
を含み;
該方法はさらに、
流体チュービングアセンブリをハウジング中に配置する工程と;
第1のコネクタを流体供給アセンブリに連結する工程と;
第2のコネクタおよび第3のコネクタをセンサアセンブリに連結する工程と;
第4のコネクタを流体廃棄アセンブリに連結する工程と;
を含む、前記方法。
【請求項39】
流体チュービングアセンブリは、第1の流体チュービングアセンブリであり、
該方法は:
流体供給アセンブリから第1のコネクタを分離する工程と;
センサアセンブリから第2のコネクタおよび第3のコネクタを分離する工程と;
流体廃棄アセンブリから第4のコネクタを分離する工程と;
ハウジングから第1の流体チュービングアセンブリを取り外す工程と;
第1の流体チュービングアセンブリと同様の構成の第2の流体チュービングアセンブリを得る工程と;
第2の流体チュービングアセンブリをハウジング中に配置する工程と;
第2の流体チュービングアセンブリを流体供給アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリに連結する工程と;
をさらに含む、請求項38に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、米国特許法第119条(e)の下、2021年10月21日に出願された米国仮特許出願第63/270,206号の利益を主張する。上記特許出願のすべての内容を参照によって本明細書に明示的に組み入れる。
【背景技術】
【0002】
今日の血液分析器は、患者の少量の血液を測定に使用するように設計されている。これを実現するため、分析器は、小さな穴を有する流体ラインを採用することにより、血液をサンプリングデバイスからセンサ、そして最終的には廃棄容器へと輸送する。流体ラインは、小さいため、血液凝固、タンパク質の蓄積、および塩の結晶の成長による閉塞の影響を受けやすい。流体ラインの閉塞によって、分析器の機能が損なわれる。
【0003】
流体ラインには、抗菌剤および界面活性剤を含む液体洗浄液を循環させることができる。ただし、サンプリングの繰り返しに対して、これがバイオフィルムおよびタンパク質の成長を完全に防止することにはならない。洗浄によって血液凝固等の微粒子を必ずしも除去できるわけではない。
【0004】
閉塞の防止を試みる別の方法としては、定期的または閉塞が発生した場合に、濡れた構成要素をすべて交換する。この場合は一般的に、サービス技術者が分析器の現場を訪れる必要があるため、時間を要するとともに分析器を使用できなくなる問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、アセンブリの機能的部材がモジュール式ユニットとして形成され、閉塞が発生した場合に、ユーザによる迅速かつ容易な交換が可能な、改良された流体チュービングアセンブリが求められている。本明細書に開示の発明概念が対象とするのは、このような流体チュービングアセンブリである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示および請求の発明概念は一般的に、流体試料アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリを支持するハウジングを有する血液分析器用の流体チュービングアセンブリに関する。この流体チュービングアセンブリは、血液分析器のハウジング中に配置可能なベースと;流体試料アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリのうちの少なくとも1つにそれぞれが取り外し可能に連結可能となるようにベースから延びている複数のコネクタと;コネクタのうちの1つから別のコネクタにそれぞれ延びて、一方のコネクタから他方のコネクタへの流体連通を確立する複数のチューブと;を含み、流体チュービングアセンブリがハウジング中に位置する場合、流体チュービングアセンブリを通じて、流体試料アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリ間に流体連通が確立される。
【0007】
別の態様において、この流体チュービングアセンブリは、ベース、第1のチューブ、第2のチューブ、第1のコネクタ、第2のコネクタ、第3のコネクタ、および第4のコネクタを含む。ベースは、血液分析器に連結可能であり、前面、前面と反対の後面、第1の面、第1の面と反対の第2の面、上面、および上面と反対の下面を有する。第1のチューブは、第1の端部および第2の端部を有する。第2のチューブは、第1の端部および第2の端部を有する。第1のコネクタは、ベースの第1の面に支持され、第1の流体入口を画成する。第1のチューブの第1の端部は、第1のコネクタに連結されている。第2のコネクタは、ベースの上面に支持され、第1の流体出口を画成する。第1のチューブの第2の端部は、第2のコネクタに連結されている。第3のコネクタは、ベースの上面に支持され、第2の流体入口を画成する。第2のチューブの第1の端部は、第3のコネクタに連結されている。第4のコネクタは、ベースの下面に支持され、第2の流体出口を画成する。第2のチューブの第2の端部は、第4のコネクタに連結されている。
【0008】
関連技術の当業者による本明細書に開示の発明概念の構成および使用を補助するため、添付の図面および概略図を参照するが、これらは原寸に比例した描画を意図したものではなく、また、一貫性のため同じ参照番号が同一または同様の要素を表すことが意図される。明瞭化のため、すべての図面においてすべての構成要素にラベル付けされるわけではない。明瞭性および簡潔性のため、図面の特定の構成および特定の図が誇張され、原寸に比例せず、または、概略的に示される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本明細書に開示の発明概念に従って流体チュービングアセンブリが構成された血液分析器の斜視図である。
図2】血液分析器から取り出された流体チュービングアセンブリを示す図1の血液分析器の分解斜視図である。
図3】流体チュービングアセンブリの前方斜視図である。
図4図3の流体チュービングアセンブリの分解斜視図である。
図5】流体チュービングアセンブリの後方透明斜視図である。
図6図3の線6-6に沿う断面図である。
図7図3の線7-7に沿う断面図である。
図8図3の線8-8に沿う断面図である。
図9】本明細書に開示の発明概念に従って構成された流体チュービングアセンブリの別の実施形態の前方斜視図である。
図10図9の流体チュービングアセンブリの底面図である。
図11図9の流体チュービングアセンブリで使用されるCOオキシメトリ光学セルの正面図である。
図12図11の線12-12に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
発明概念の少なくとも1つの実施形態を例示的な図面、実験、結果、および検査室手順により詳しく説明する前に、発明概念は、以下の説明または図面、実験、および/もしくは結果に記載の構成要素の構成および配置の詳細への適用において制限を受けないことが了解される。発明概念は、他の実施形態も可能であるし、さまざまな実施または実行も可能である。本明細書に使用の表現は、考えうる最も広い範囲および意味の付与が意図され、実施形態は、例示的なものであり、何ら網羅的なものではない。また、本明細書に採用の表現および専門用語は、説明を目的としたものであり、何ら制限するものと見なされるべきではないことが了解される。
【0011】
別段の定義のない限り、本開示および特許請求の範囲に係る発明概念との関連で使用される科学用語および技術用語は、当業者が一般的に理解する意味を有するものとする。さらに、文脈上の別段の必要のない限り、単数の用語は複数を含み、複数の用語は単数を含むものとする。上記技術および手順は一般的に、当技術分野において周知であるとともに、本明細書の全体にわたって引用および議論される種々一般的および具体的な参考文献に記載のような従来の方法に従って実行される。本明細書に記載の分析化学、合成有機化学、ならびに医化学および薬化学との関連で利用される用語体系、ならびにこれらの検査室手順および技術は、当技術分野において周知かつ一般的に使用されるものである。化学合成および化学分析には、標準的な技術が使用される。
【0012】
本明細書に開示および請求の物品、組成物、および/または方法はすべて、本開示を所与として、過度の実験なく構成および実行することができる。発明概念の物品、組成物、および方法を好適な実施形態の観点で説明したが、当業者には、発明概念の考え方、思想、および範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の物品、組成物、および/もしくは方法、ならびに方法の工程もしくは一連の工程に変形を適用できることが明らかであろう。このような当業者に明らかな類似の置換および修正はすべて、添付の特許請求の範囲により規定される発明概念の思想、範囲、および考え方の範囲内にあるものと見なされる。
【0013】
本開示の下での利用の場合、以下の用語は、別段の指示のない限り、以下の意味を有することが了解されるものとする。
【0014】
特許請求の範囲および/または本明細書において用語「含む(comprising)」と併せて使用する場合の単語「a」または「an」の使用は、「1つ(one)」を意味することができる一方、「1つまたはそれ以上(one or more)」、「少なくとも1つ(at least one)」、および「1つまたは2つ以上(one or more than one)」の意味とも一致する。
【0015】
特許請求の範囲における用語「または(or)」の使用は、選択肢のみを表す明示的な指示もなく、選択肢が相互に排他的でもない限り、「および/または(and/or)」の意味で使用されるが、本開示では、選択肢のみで「および/または(and/or)」を表す定義に対応する。
【0016】
本願の全体を通して、用語「約(about)」は、デバイスの誤差の固有の変動、値の決定に採用されている方法、または検討対象間に存在する変動が値に含まれることを示すのに使用される。
【0017】
用語「少なくとも1つ(at least one)」の使用は、1のほか、2以上の任意の数量を含むことが了解され、2、3、4、5、10、15、20、30、40、50、100等が挙げられるが、これらに限定されない。用語「少なくとも1つ(at least one)」は、それに付随する用語に応じて、100または1000以上に拡大することができる。また、100/1000の数量は、これらより高い上限でも満足な結果が得られるため、何ら限定とは考えられない。また、用語「X、Y、およびZのうちの少なくとも1つ(at least one of X,Y,and Z)」の使用は、Xのみ、Yのみ、およびZのみを含むほか、X、Y、およびZの任意の組合せを含むことが了解される。
【0018】
本明細書および特許請求の範囲における使用の場合、単語「含む(comprising)」(および、「comprising」の任意の形態(「comprise」および「comprises」等))、「有する(having)」(および、「having」の任意の形態(「have」および「has」等))、「具備する(including)」(および、「including」の任意の形態(「includes」および「include」等))、ならびに「包含する(containing)」(および、「containing」の任意の形態(「contains」および「contain」等))は、包括的またはオープンエンドであり、列挙されていない付加的な要素も、方法の工程も除外しない。
【0019】
本明細書における使用の場合、用語「またはこれらの組合せ(or combinations thereof)」は、これらの用語の前に一覧されている項目のすべての順列および組合せを表す。たとえば、「A、B、C、またはこれらの組合せ(A,B,C,or combinations thereof)」は、A、B、C、AB、AC、BC、またはABCのうちの少なくとも1つを含むことが意図され、特定の文脈において順序が重要である場合は、BA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC、またはCABも含む。この例を続けると、BB、AAA、MB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABB等、1つまたはそれ以上の項目または用語の繰り返しを包含する組合せが明示的に含まれる。当業者であれば、文脈上の別段の明示のない限り、通常は、如何なる組合せの項目または用語の数にも制限がないことが了解されよう。
【0020】
本明細書における使用の場合、用語「試料(sample)」およびその変形は、たとえば生物組織、生物流体、化学流体、化学物質、懸濁液、溶液、スラリー、混合物、凝集体、チンキ剤、スライド剤、粉末、生物組織もしくは流体の他の調製物、生物組織もしくは流体の合成類似物、細菌細胞(原核生物もしくは真核生物)、ウィルス、単細胞生物、溶解生物細胞、固定生物細胞、固定生物組織、細胞培養物、組織培養物、遺伝子操作された細胞および組織、遺伝子操作された生物、ならびにこれらの組合せを含むことが意図される。
【0021】
発明概念の実施形態に関する以下の詳細な説明においては、発明概念のより徹底した理解のため、多くの具体的詳細が示される。ただし、当業者には、これらの具体的詳細なく、本開示内の発明概念を実施できることが明らかであろう。他の例においては、本開示の不必要な複雑化を避けるため、周知の構成について詳しく記載していない。
【0022】
最後に、本明細書における使用の場合、「一実施形態(one embodimentまたはan embodiment)」の任意の言及は、本実施形態との関連で説明される特定の要素、構成、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書のさまざまな箇所における表現「一実施形態において(in one embodiment)」の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を表すわけではない。
【0023】
本明細書に記載されるとともに添付の図面に示されるのは、流体試料分析器による分析のため、採集注射器および流体試料分析器との関連での使用により流体試料から空気等のガスの気泡を除去することができる特許請求の範囲および開示の発明概念の装置の複数の非限定的な実施形態である。流体試料は一般的に、生物学的起源に由来する。「流体(fluid)」は、形状が固定されておらず、外部圧力に対して容易に降伏する任意の物質を表す。
【0024】
ここで図面、より詳細には図1および図2を参照して、これらは、1つまたはそれ以上の標的被験物質について1つまたはそれ以上の試料を分析するための血液分析器10を示している。特定の実施形態において、血液分析器10は、当技術分野において知られているようなポイント・オブ・ケア分析器または血液分析器である。例示的なポイント・オブ・ケア分析器は、Siemens Healthcare Diagnostics, Inc.から入手可能であり、RAPIDLab 1200、RapidLab 348EX、RAPIDPoint 500、RAPIDLab 248/348、RAPIDPoint 400/405、およびRAPIDPoint 340/350 Systemsといった商標で販売されている。他の市販のポイント・オブ・ケア器具は、Roche Molecular Systems Inc.、Medica Corp.、Radiometer Medical(Denmark)、およびNova Biomedical Corp.から入手可能である。
【0025】
血液分析器10は、複数の試料分析コンポーネントおよび/またはモジュールを収容して支持するための筐体12を具備する。これらのコンポーネントには、試料受容アセンブリ14、流体チュービングアセンブリ16、センサアセンブリ18、および試薬アセンブリ20を含むことができる。また、筐体12は、試験の進行を示すための表示画面16を支持することができる。
【0026】
血液分析器10に導入される流体試料には、対象から採取された任意の生物材料(たとえば、当技術分野において知られている好適な方法およびデバイスにより対象から採集された体液、感染部、または膿瘍等)を含むことができる。体液としては、尿、全血、血清、血漿、唾液、脳脊髄液、胸水、透析液、鼻咽頭スワブ、膣スワブ、涙、組織等が挙げられるが、これらに限定されない。試料には、特定の試料に必要または望ましい任意好適な緩衝剤、希釈剤等をさらに含むことができる。特定の実施形態において、試料には血液試料を含み、血漿および全血細胞を含む全血試料、血漿試料、または血清試料とすることができる。特定の実施形態において、試料には、全血試料を含む。全血試料は、赤血球、血小板等を含むことができる。他の実施形態において、血液試料には、血漿試料を含む。血漿試料を得るため、遠心分離または市販の多孔質膜等の既知の方法およびコンポーネントを使用して、複数の全血細胞を除去するように試料を処理しておくことができる。
【0027】
試料受容アセンブリ14は、輸送容器(図示せず)から液体試料をセンサアセンブリ18に導入して分析するように適用されている。試料受容アセンブリ14の一例が米国特許第10,928,409号に開示されており、これを参照によって本明細書に明示的に組み入れる。一例において、試料受容アセンブリ14は、異なる種類の試料輸送容器から流体試料を受けられるように選択位置まで回転可能な試料プローブ24を具備する。試料輸送容器の例は、注射器、バキュテナ、および毛細管(図示せず)である。また、試料プローブ24の待機モード(たとえば、鉛直方向)での配向にて試薬アセンブリ20の流体出口26を封止することにより、試料受容アセンブリ14の使用によって、試薬アセンブリ20からセンサアセンブリ18に流体を輸送することができる。
【0028】
試薬アセンブリ20は、試験において使用される複数の試薬流体を保持する。試薬は、封止バックまたはボトル等のリザーバ(図示せず)において提供することができる。試薬アセンブリ20は、既知の組成を有する(当業者に知られているような)プロセス液体(QC1、QC2、QC3、CRL3(S1940)、CRL2(S1930)、RINSE/CAL1(S1920))で予備充填された1つまたは複数のリザーバを含むことができる。当業者には当然のことながら、求められる厳密な試験に応じて、他の化学物質を提供することができる。
【0029】
試薬アセンブリ20は、たとえば試料受容アセンブリ14と封止係合された場合に、センサアセンブリ18と流体連通して試薬流体が試薬アセンブリ20からセンサアセンブリ18に流れうるように、流体出口26を画成するゴムニップル(図示せず)を含むことができる。試薬アセンブリ20は、血液分析器10の一部材として統合することもできるし、あるいは、取り外し/処分可能に構成することもできる。
【0030】
センサアセンブリ18は、流体試料との接触に使用されるセンサ(図示せず)を含む。通常、センサアセンブリ18のセンサには、レアメタル合金(バナジウムブロンズ等)を含み、活性成分を保持する膜で機能化されているセンサを含む。センサアセンブリ18は、血液分析器10に組み込むこともできるし、あるいは、取り外し/処分可能にすることもできる。
【0031】
センサアセンブリ18は、既知の方法に従ってセンサからの試験結果を収集、格納、および分析することができるコンピュータユニット(図示せず)と直接的または間接的に連通することができる。
【0032】
流体試料のセンサアセンブリ18への送達後、血液分析器10は、試薬アセンブリ20から流体を導入して、後続の流体試料の導入の準備をすることができる。
【0033】
流体試料の分析後は、バッグ、パウチ、またはリザーバ(図示せず)等の廃棄流体収集部材(図示せず)に流体試料および/または使用済み試薬が輸送される。一実施形態において、廃棄流体収集部材は、試薬アセンブリ20の一部材として組み込むことができる。
【0034】
ここで図3図8を参照して、これらは、流体チュービングアセンブリ16をより詳しく示している。流体チュービングアセンブリ16は、試料受容アセンブリ14からセンサアセンブリ18への流体連通と、センサアセンブリ18から廃棄流体収集部材と流体連通する廃棄導管30(図5)への流体連通と、を与えるモジュール式ユニットである。流体チュービングアセンブリ16は、血液分析器10の筐体12中に位置するように構成されており、ベース32、第1のチューブ34、第2のチューブ36、第1のコネクタ38、第2のコネクタ40、第3のコネクタ42、および第4のコネクタ44を広範に含む。流体チュービングアセンブリ16は、血液分析器10のさまざまな構成要素を連結する第1のチューブ34および第2のチューブ36が第1のチューブ34および第2のチューブ36との直接接触なく、血液分析器10から取り外し可能に分離および/または交換されるように構成されている。さらに、流体チュービングアセンブリ16の取り外しは、試料受容アセンブリ14、センサアセンブリ18、および試薬アセンブリ20間でのすべて流体チュービングの同時交換を可能にする。
【0035】
ベース32は、流体チュービングアセンブリ16の容易な交換を可能にしつつ、構成要素間に流体経路が確立されるように、流体チュービングアセンブリ16のその他の部材を支持する。非限定的な一例において、ベース32は、前面50、前面50と反対の後面52、第1の面54、第1の面54と反対の第2の面56、上面58、および上面58と反対の下面60を備える大略矩形の構成を有する。ベース32は、複数の部材で形成することができる。たとえば、ベース32は、2つの主要な部材(内部62および外部64)を具備することができる。内部62は、流体チュービングアセンブリ16の流体コンポーネントを支持し、外部64は、外部被覆として機能する。当然のことながら、ベース32は、多様な方法および多様な部材で形成することができる。たとえば、ベース32は、単一片として形成することができる。
【0036】
図5を参照して、ベース32の第1の面54は、後面52から前面50に向かって延びている第1のレール66を有し、ベース32の第2の面56は、後面52から前面50に向かって延びている第2のレール68を有する。レール66および68は、筐体12に対する流体チュービングアセンブリ16の挿入および引き出しを容易化する。また、レール66および68は、流体チュービングアセンブリ16を筐体内に固定するための構造を含むことができる。たとえば、レール66および68は、血液分析器10の抜け止めピン(図示せず)を受けるための溝70aおよび70bを含むことができる。
【0037】
図5に最も良く示されるように、第1のチューブ34は、試料受容アセンブリ14からセンサアセンブリ18に流体を輸送し、第2のチューブ36は、センサアセンブリ18から廃棄導管30に流体を輸送する。第1のチューブ34は、第1の端部74および第2の端部76を有し、第2のチューブ36は、第1の端部78および第2の端部80を有する。第1のチューブ34および第2のチューブ36は、好適な可撓性ポリマー材料で形成することができる。第1のチューブ34および第2のチューブ36は、約0.020インチ~約0.040インチの範囲の内径を有することができる。第1のチューブ34および第2のチューブ36はそれぞれ、単一片であるものとして示される。ただし、第1のチューブ34および第2のチューブ36はそれぞれ、試料受容アセンブリ14からセンサアセンブリ18への流体の輸送およびセンサアセンブリ18から廃棄導管30への流体の輸送をそれぞれ行うための流体導管を形成するように連結、取り付け、あるいは組み立てがなされる複数の断片、コンポーネント、またはセクションで形成することができる。
【0038】
第1のコネクタ38は、試料受容アセンブリ14と第1のチューブ34の第1の端部74との間に流体連通が確立され、試料受容アセンブリ14の流体出口82から第1のコネクタ38を迅速に分離することができるように、試料受容アセンブリ14の流体出口82と嵌合するように適用されている。
【0039】
一実施形態において、第1のコネクタ38は、ベース32から離れる方向に延び、試料受容アセンブリ14の流体出口82(図5)と摺動自在に嵌合しうるニップル84(図4図6)を有する。ニップル84は、流路86を有する。第1のコネクタ38は、ベース32の第1の面54に支持され、第1の流体入口を画成する。ベース32の第1の面54は、第1のコネクタ38を摺動自在に受けるように構成されているスロット88(図4)を有することができる。第1のチューブ34の第1の端部74は、第1のコネクタ38に連結され、ニップル84の流路86と流体連通を確立している。また、第1のコネクタ38は、第1のチューブ34の第1の端部74とニップル84との間に位置して流体密封を形成するシール部材90(図6)を具備することができる。当然のことながら、第1のコネクタ38は、試料受容アセンブリ14の流体出口82に対する連結および分離を行いうる任意の形状で形成することができる。
【0040】
第2のコネクタ40は、第1のチューブ34の第2の端部76とセンサアセンブリ18の流体入口(図5の矢印92により表される)との間に流体連通が確立され、センサアセンブリ18の流体入口92から第2のコネクタ40を迅速に分離することができるように、センサアセンブリ18の流体入口92と嵌合するように適用されている。
【0041】
一実施形態において、第2のコネクタ40は、ベース32から離れる方向に延び、センサアセンブリ18の流体入口92と摺動自在に嵌合しうるニップル94(図4図5、および図7)を有する。ニップル94は、流路96を有する。第2のコネクタ40は、ベース32の上面58に支持され、第1の流体出口を画成する。ベース32の上面58は、第2のコネクタ40を受けるように構成されている第1の開口部98(図4)を有することができる。図7に最も良く示されるように、第1のチューブ34の第2の端部76は、第2のコネクタ40に連結され、ニップル94の流路96と流体連通を確立している。また、第2のコネクタ40は、第1のチューブ34の第2の端部76とニップル94との間に位置して流体密封を形成するシール部材100(図7)を具備することができる。当然のことながら、第2のコネクタ40は、センサアセンブリ18の流体入口92に対する連結および分離を行いうる任意の形状で形成することができる。
【0042】
第3のコネクタ42は、センサアセンブリ18の流体出口(図5の矢印102により表される)と第2のチューブ36の第1の端部78との間に流体連通が確立され、センサアセンブリ18の流体出口102から第3のコネクタ42を迅速に分離することができるように、センサアセンブリ18の流体出口102と嵌合するように適用されている。
【0043】
一実施形態において、第3のコネクタ42は、ベース32から離れる方向に延び、センサアセンブリ18の流体出口102と摺動自在に嵌合しうるニップル104(図4図5、および図7)を有する。ニップル104は、流路106(図7)を有する。第3のコネクタ42は、ベース32の上面58に支持され、第2の流体入口を画成する。ベース32の上面58は、第3のコネクタ42を受けるように構成されている第2の開口部108(図4)を有することができる。第2のチューブ36の第1の端部78は、第3のコネクタ42に連結され、ニップル104の流路106と流体連通を確立している。また、第3のコネクタ42は、第2のチューブ36の第1の端部78とニップル104との間に位置して流体密封を形成するシール部材110(図7)を具備することができる。当然のことながら、第3のコネクタ42は、センサアセンブリ18の流体出口102に対する連結および分離を行いうる任意の形状で形成することができる。
【0044】
第2のコネクタ40および第3のコネクタ42の両者がセンサアセンブリ18と連動するため、第2のコネクタ40および第3のコネクタ42は、横並びの関係での配置によって、センサアセンブリ18との同時連結およびセンサアセンブリ18からの同時分離を容易化することができる。ベース32の上面58は、凹部112を含むことができる。凹部112は、センサアセンブリ18の雄部(図示せず)と嵌合しうる。第2のコネクタ40のニップル94および第3のコネクタ42のニップル104は、固定具114(図4および図7)によってベース32に固定される。固定具114は、タブ、圧入、および/または締結具等によって好適にベース32に連結され、センサアセンブリ18の雄部と嵌合係合する凹部116(図3および図7)を画成するように構成されている。
【0045】
図4図5、および図8を参照して、第4のコネクタ44は、第2のチューブ36の第2の端部80と廃棄導管30の流体入口116との間に流体連通が確立され、廃棄導管30の流体入口116から第4のコネクタ44を迅速に分離することができるように、廃棄導管30(図5)の流体入口116と嵌合するように適用されている。
【0046】
一実施形態において、第4のコネクタ44は、ベース32から離れる方向に延び、廃棄導管30の流体入口116と摺動自在に嵌合しうるニップル118を有する。ニップル118は、流路120(図8)を有する。ベース32の下面60は、近位端122および遠位端124を備える下方に延びるアーム121を有する。第4のコネクタ44は、遠位端124に隣り合ってアーム121に支持されている。アーム121は、前面126および後面128を有する。第2のチューブ36は、ベース32の上面58から、前面126から後面128までアーム121を通って下方に延び、後面128から前面126までアーム121を通って戻っている。
【0047】
第4のコネクタ44は、アーム121の遠位端124から延びて、第2の流体出口を画成する。第2のチューブ36の第2の端部80は、第4のコネクタ44に連結され、ニップル118の流路120と流体連通を確立している。また、第4のコネクタ44は、第2のチューブ36の第2の端部80とニップル118との間に位置して流体密封を形成するシール部材130を具備することができる。当然のことながら、第4のコネクタ44は、廃棄導管30の流体入口116に対する連結および分離を行いうる任意の形状で形成することができる。
【0048】
第1のコネクタ38、第2のコネクタ40、第3のコネクタ42、および第4のコネクタ44はそれぞれ、ベース32とは別個の構成要素として示している。ただし、当然のことながら、製造プロセスにおいて、好適な成形プロセス等により、任意数のコネクタ38~44をベースの一部剤として形成することができる。
【0049】
使用時には、流体チュービングアセンブリ16が筐体12に挿入され、内部で固定される。第1のコネクタ38は、試料受容アセンブリ14の流体出口82に連結される。一実施形態において、試料受容アセンブリ14は、軸方向に移動して、手動または機械的に第1のコネクタ38と係合する。第2のコネクタ40および第3のコネクタ42はそれぞれ、センサアセンブリ18の流体入口92および流体出口102に連結される。一実施形態において、センサアセンブリ18は、ユニットとして軸方向に移動して、手動または機械的に第2のコネクタ40および第3のコネクタ42と係合する。第4のコネクタ44は、廃棄導管30の流体入口116に連結される。一実施形態において、試薬アセンブリ20は、ユニットとして軸方向に移動して、手動または機械的に第4のコネクタ44と係合する。当然のことながら、連結の順序は変更することができる。
【0050】
所定回数の試験の後または流体チュービングアセンブリ16が閉塞したものと判定したときは、試料受容アセンブリ14の流体出口82から第1のコネクタ38を分離することにより、筐体12からユニットとして流体チュービングアセンブリ16を取り外すことができる。モジュール式流体チュービングアセンブリ16の取り外しは、試料受容アセンブリ14、センサアセンブリ18、および廃棄導管30間でのチュービングの分離をもたらす。一実施形態において、試料受容アセンブリ14は、第1のコネクタ38から離れる軸方向に移動して、筐体12から取り外される。第2のコネクタ40および第3のコネクタ42はそれぞれ、センサアセンブリ18の流体入口92および流体出口102から分離される。一実施形態においては、第2のコネクタ40および第3のコネクタ42から離れる軸方向にセンサアセンブリ18を移動させることにより、第2および第3のコネクタ40および42からセンサアセンブリ18が係合解除される。第4のコネクタ44は、廃棄導管30の流体入口116から分離される。一実施形態においては、第4のコネクタ44から離れる軸方向に試薬アセンブリ20を移動させることにより、第4のコネクタ44から試薬アセンブリ20が係合解除される。その後、筐体12から流体チュービングアセンブリ16が取り外される。
【0051】
ここで図9図12を参照して、これらは、流体チュービングアセンブリ16aの別の例示的な実施形態を示している。流体チュービングアセンブリ16aは、COオキシメトリ光学セル140を具備する点を除いて、流体チュービングアセンブリ16と実質的に類似する。流体チュービングアセンブリ16と同様に、流体チュービングアセンブリ16aは、試料受容アセンブリ14からセンサアセンブリ18への流体連通と、センサアセンブリ18から廃棄流体収集部材と流体連通する廃棄導管30(図5)への流体連通と、を与えるモジュール式ユニットである。流体チュービングアセンブリ16aは、血液分析器10の筐体12中に位置するように構成されており、ベース32a、第1のチューブ34a、第2のチューブ36a、第1のコネクタ38a、第2のコネクタ40a、第3のコネクタ42a、および第4のコネクタ44aを広範に含む。流体チュービングアセンブリ16は、血液分析器10のさまざまな構成要素を連結する第1のチューブ34aおよび第2のチューブ36aが第1のチューブ34aおよび第2のチューブ36aとの直接接触なく、血液分析器10から取り外し可能に分離および/または交換されるように構成されている。さらに、流体チュービングアセンブリ16aの取り外しは、試料受容アセンブリ14、センサアセンブリ18、および試薬アセンブリ20間でのすべて流体チュービングの同時交換を可能にする。
【0052】
ベース32aは、流体チュービングアセンブリ16aの容易な交換を可能にしつつ、構成要素間に流体経路が確立されるように、流体チュービングアセンブリ16aのその他の部材(COオキシメトリ光学セル140を含む)を支持する。非限定的な一例において、ベース32aは、前面50a、前面50aと反対の後面52a、第1の面54a、第1の面54aと反対の第2の面56a、上面58a、および上面58aと反対の下面60aを備える大略矩形の構成を有する。
【0053】
非限定的な一実施形態において、ベース32aは、COオキシメトリ光学セル140を支持する。COオキシメトリは、血液試料中に存在するさまざまなヘモグロビン(Hb)種(たとえば、Oxy-Hb、Deoxy-Hb、Met-Hb、Carboxy-Hb、およびTotal-Hb)の量の測定に使用される分光学的または光学的技術である。COオキシメトリ光学セル140は、プリント配線板142、トランスデューサ144、光学セル146、カバー148、第1のコネクタ150、および第2のコネクタ152を具備することができる。光学セル146は、協働してチャネル158を形成する上側透明層154および下側透明層156で形成することができる。カバー148が開口部160を有するため、チャネル158を流れる流体試料が血液分析器10の一部剤として組み込まれている光源(図示せず)を受ける。第1のコネクタ150および第2のコネクタ152は、チャネル158に流体連結され、チャネル158の入口および出口を形成する。例示的なCOオキシメトリ光学セルについては、PCT/US2021/029119に開示されており、これを参照によって本明細書に組み入れる。
【0054】
図10に示されるように、COオキシメトリ光学セル140は、第2のチューブ36aにおいて第3のコネクタ42と第4のコネクタ44との間に流体的に介在することができる。このため、第2のチューブ36aは、第1のチューブセクション162および第2のチューブセクション164を含む。COオキシメトリ光学セル140の第1のコネクタ150は、第1のチューブセクション162の第2の端部166と嵌合するように適用されている。第1のチューブセクション162の第1の端部168は、上述のようなセンサアセンブリ18の流体出口(図5の矢印102により表される)に連結されている。COオキシメトリ光学セル140の第2のコネクタ152は、第2のチューブセクション164の第1の端部170と嵌合するように適用されている。第2のチューブセクション164の第2の端部172は、第2のチューブ36の第2の端部80に対して、上述のような第4のコネクタ44に連結され、ニップル118の流路120と流体連通を確立している。一実施形態において、COオキシメトリ光学セル140の第1のコネクタ150および第2のコネクタ152は、ニップルの形態である(図11および図12)。
【0055】
別の実施形態において、COオキシメトリ光学セル140は、第1のチューブ34aにおいて第1のコネクタ38と第2のコネクタ40との間に流体的に介在することができる。この場合、第1のチューブ34aは、1つまたはそれ以上のセクションで形成することができる。
【0056】
流体チュービングアセンブリ16に関して上述したのと同じく、使用時には、流体チュービングアセンブリ16aが筐体12に挿入され、内部で固定される。所定回数の試験の後または流体チュービングアセンブリ16aが閉塞したものと判定したときは、流体チュービングアセンブリ16に関して上述したのと同様に、筐体12からユニットとして流体チュービングアセンブリ16aを取り外すことができる。
【0057】
上記説明から、本明細書に開示の発明概念は、目的を実行するとともに、本明細書に記載の利点のほか本明細書に開示の発明概念に固有の利点を得るように十分適用されていることが明らかである。本開示を目的として、本明細書に開示の発明概念の例示的な実施形態を説明してきたが、当業者が容易に想到しうるとともに、本明細書に開示かつ添付の特許請求の範囲に規定の発明概念の範囲から逸脱することなく達成される多くの変更を加えられることが了解されよう。
【0058】
以下は、本明細書に開示の発明概念の非限定的な例示的実施形態の一覧である。
【0059】
流体試料アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリを支持するハウジングを有する血液分析器用の例示的な流体チュービングアセンブリであって:
血液分析器のハウジング中に配置可能なベースと;
流体試料アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリのうちの少なくとも1つにそれぞれが取り外し可能に連結可能となるようにベースから延びている複数のコネクタと;
コネクタのうちの1つから別のコネクタにそれぞれ延びて、一方のコネクタから他方のコネクタへの流体連通を確立する複数のチューブと;
を含み、
流体チュービングアセンブリがハウジング中に位置する場合、流体チュービングアセンブリを通じて、流体試料アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリ間に流体連通が確立される、流体チュービングアセンブリ。
【0060】
コネクタのうちの少なくとも2つの間に流体的に介在するチャネルを有するCOオキシメトリ光学セルをさらに含む、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0061】
血液分析器用の例示的な流体チュービングアセンブリであって:
血液分析器に連結可能であり、前面、前面と反対の後面、第1の面、第1の面と反対の第2の面、上面、および上面と反対の下面を有するベースと;
第1の端部および第2の端部を有する第1のチューブと;
第1の端部および第2の端部を有する第2のチューブと;
ベースの第1の面に支持され、第1の流体入口を画成し、第1のチューブの第1の端部が連結されている第1のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第1の流体出口を画成し、第1のチューブの第2の端部が連結されている第2のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第2の流体入口を画成し、第2のチューブの第1の端部が連結されている第3のコネクタと;
ベースの下面に支持され、第2の流体出口を画成し、第2のチューブの第2の端部が連結されている第4のコネクタと;
を含む、流体チュービングアセンブリ。
【0062】
第1のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0063】
第2のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0064】
第3のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0065】
第4のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0066】
第1のコネクタ、第2のコネクタ、第3のコネクタ、および第4のコネクタはそれぞれ、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0067】
ベースの上面は、凹部を有し、第2のコネクタおよび第3のコネクタは、凹部内に位置する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0068】
第2のコネクタおよび第3のコネクタはそれぞれ、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の流体チュービングアセンブリ。
【0069】
ベースの下面は、近位端および遠位端を備える下方に延びるアームを有し、第4のコネクタは、遠位端に隣り合ってアームに支持されている、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0070】
第4のコネクタは、アームから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0071】
アームは、前面および後面を有し、第2のチューブは、ベースの上面から、前面から後面までアームを通って下方に延び、後面から前面までアームを通って戻っている、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0072】
ベースの第1の面は、後面から前面に向かって延びている第1のレールを有し、ベースの第2の面は、後面から前面に向かって延びている第2のレールを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0073】
第1のコネクタ、第2のコネクタ、第3のコネクタ、および第4のコネクタのうちの少なくとも2つの間に流体的に介在するチャネルを有するCOオキシメトリ光学セルをさらに含む、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0074】
第3のコネクタと第4のコネクタとの間に流体的に介在するチャネルを有するCOオキシメトリ光学セルをさらに含む、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な流体チュービングアセンブリ。
【0075】
例示的な血液分析器であって、
ハウジングと;
ハウジング中に位置し、流体入口および流体出口を有するセンサアセンブリと;
流体出口を有する試薬アセンブリと;
流体入口および流体出口を備え、試薬アセンブリの流体出口と流体連通する第1の位置と試料輸送容器に連結可能な第2の位置との間で可動の試料プローブを有する試料受容アセンブリと;
ハウジング中に位置し、前面、前面と反対の後面、第1の面、第1の面と反対の第2の面、上面、および上面と反対の下面を有するベースと;
第1の端部および第2の端部を有する第1のチューブと;
第1の端部および第2の端部を有する第2のチューブと;
ベースの第1の面に支持され、第1の流体入口を画成し、第1のチューブの第1の端部が連結され、試料受容アセンブリの流体出口に連結されている第1のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第1の流体出口を画成し、第1のチューブの第2の端部が連結され、センサアセンブリの流体入口に連結されている第2のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第2の流体入口を画成し、第2のチューブの第1の端部が連結され、センサアセンブリの流体出口に連結されている第3のコネクタと;
ベースの下面に支持され、第2の流体出口を画成し、第2のチューブの第2の端部が連結され、廃棄導管に連結されている第4のコネクタと;
を含む流体チュービングアセンブリと;
を含む、例示的な血液分析器。
【0076】
流体チュービングアセンブリは、センサアセンブリ、流体廃棄アセンブリ、および試料受容アセンブリと流体連通するチャネルを有するCOオキシメトリ光学セルを含む、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な血液分析器。
【0077】
第1のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な血液分析器。
【0078】
第2のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な血液分析器。
【0079】
第3のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な血液分析器。
【0080】
第4のコネクタは、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な血液分析器。
【0081】
第1のコネクタ、第2のコネクタ、第3のコネクタ、および第4のコネクタはそれぞれ、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な血液分析器。
【0082】
ベースの上面は、凹部を有し、第2のコネクタおよび第3のコネクタは、凹部内に位置する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な血液分析器。
【0083】
第2のコネクタおよび第3のコネクタはそれぞれ、ベースから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の血液分析器。
【0084】
ベースの下面は、近位端および遠位端を備える下方に延びるアームを有し、第4のコネクタは、遠位端に隣り合ってアームに支持されている、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な血液分析器。
【0085】
第4のコネクタは、アームから離れる方向に延びているニップルを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な血液分析器。
【0086】
アームは、前面および後面を有し、第2のチューブは、ベースの上面から、前面から後面までアームを通って下方に延び、後面から前面までアームを通って戻っている、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な血液分析器。
【0087】
ベースの第1の面は、後面から前面に向かって延びている第1のレールを有し、ベースの第2の面は、後面から前面に向かって延びている第2のレールを有する、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な血液分析器。
【0088】
ハウジング、試料受容アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリを有する血液分析器に流体通路を設ける例示的方法であって:
血液分析器用の流体チュービングアセンブリを得る工程を含み、流体チュービングアセンブリは:
血液分析器に連結可能であり、前面、前面と反対の後面、第1の面、第1の面と反対の第2の面、上面、および上面と反対の下面を有するベースと;
第1の端部および第2の端部を有する第1のチューブと;
第1の端部および第2の端部を有する第2のチューブと;
ベースの第1の面に支持され、第1の流体入口を画成し、第1のチューブの第1の端部が連結されている第1のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第1の流体出口を画成し、第1のチューブの第2の端部が連結されている第2のコネクタと;
ベースの上面に支持され、第2の流体入口を画成し、第2のチューブの第1の端部が連結されている第3のコネクタと;
ベースの下面に支持され、第2の流体出口を画成し、第2のチューブの第2の端部が連結されている第4のコネクタと;
を含み;
方法はさらに、
流体チュービングアセンブリをハウジング中に配置する工程と;
第1のコネクタを流体供給アセンブリに連結する工程と;
第2のコネクタおよび第3のコネクタをセンサアセンブリに連結する工程と;
第4のコネクタを流体廃棄アセンブリに連結する工程と;
を含む、方法。
【0089】
流体チュービングアセンブリは、第1の流体チュービングアセンブリであり、
方法は;
流体供給アセンブリから第1のコネクタを分離する工程と;
センサアセンブリから第2のコネクタおよび第3のコネクタを分離する工程と;
流体廃棄アセンブリから第4のコネクタを分離する工程と;
ハウジングから第1の流体チュービングアセンブリを取り外す工程と;
第1の流体チュービングアセンブリと同様の構成の第2の流体チュービングアセンブリを得る工程と;
第2の流体チュービングアセンブリをハウジング中に配置する工程と;
第2の流体チュービングアセンブリを流体供給アセンブリ、センサアセンブリ、および流体廃棄アセンブリに連結する工程と;
をさらに含む、先行する例示的実施形態のいずれか1つに記載の例示的な方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】