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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】通信方法、装置、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/11 20180101AFI20241018BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241018BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20241018BHJP
   H04W 40/22 20090101ALI20241018BHJP
【FI】
H04W76/11
H04W92/18
H04W88/04
H04W40/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523682
(86)(22)【出願日】2022-10-09
(85)【翻訳文提出日】2024-05-30
(86)【国際出願番号】 CN2022124044
(87)【国際公開番号】W WO2023066041
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111229637.4
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】パン,シヤオダン
(72)【発明者】
【氏名】プオン,ウエンジエ
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,ゥルイ
(72)【発明者】
【氏名】シー,ユイローン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本願の実施形態は通信方法及びそのネットワークノードを提供する。通信方法はUEとネットワークとの間のU2Nリレー通信に適用され得る。通信方法において、第1ネットワークノードgNB-CUは、第1情報を第2ネットワークノードgNB-DUへ送信して、ローカルアイデンティティを遠隔UEに割り当てることを第2ネットワークノードにトリガし、第1ネットワークノードは第2ネットワークノードから第2情報を受信し、第2情報は、第2ネットワークノードによって遠隔UEに割り当てられたローカルアイデンティティを含む。代替的に、第1ネットワークノードは第1情報を第2ネットワークノードへ送信し、第1情報は、第1ネットワークによって遠隔UEに割り当てられたローカルアイデンティティを含む。第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードはリレーUEを介して遠隔UEと通信する。方法に従って、gNB-CUとgNB-DUとの間の通信は、既存のレイヤ-2 U2Nリレー通信をサポートすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ネットワークノードに適用される通信方法であって、
前記第1ネットワークノードによって第1情報を第2ネットワークノードへ送信することであり、前記第1情報は、ローカルアイデンティティを遠隔端末デバイスに割り当てることを前記第2ネットワークノードにトリガするためのものである、ことと、
前記第1ネットワークノードによって第2情報を前記第2ネットワークノードから受信することであり、前記第2情報は、前記第2ネットワークノードによって前記遠隔端末デバイスに割り当てられた前記ローカルアイデンティティを含む、こととを有するか、又は
前記第1ネットワークノードによって第1情報を第2ネットワークノードへ送信することであり、前記第1情報は、前記第1ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられたローカルアイデンティティを含む、ことを有し、
前記第1ネットワークノード又は前記第2ネットワークノードは、リレー端末デバイスを介して前記遠隔端末デバイスと通信する、
方法。
【請求項2】
前記方法は、前記第1ネットワークノードによって、前記第2ネットワークノードによって送信された第3情報を受信することを更に有し、
前記第3情報は、前記第2ネットワークノードによって前記遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の前記遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を含むか、又は
前記第3情報は、前記第2ネットワークノードによって前記遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の前記遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報と、前記第2ネットワークノードによって前記リレー端末デバイスに割り当てられた、前記第1インターフェース上の前記リレー端末デバイスのアイデンティティ情報とを含み、
前記第1インターフェースは、前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードとの間の通信インターフェースである、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、次の、
前記第1ネットワークノードによって第4情報を前記第2ネットワークノードへ送信することであり、前記第4情報は、前記遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1ラジオリンクコントロールRLCベアラのアイデンティティ情報とを含み、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と前記第1RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在することと、
前記第1ネットワークノードによって、前記第2ネットワークノードによって送信された第5情報を受信することであり、前記第5情報は、前記第2ネットワークノードによって生成された、前記第1RLCベアラの設定情報を含む、こととを有し、
前記第1RLCベアラが、前記遠隔端末デバイスと前記リレー端末デバイスとの間のベアラであり、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と前記第1RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在する、動作1、
前記第1ネットワークノードによって、前記第2ネットワークノードによって生成された第5情報を受信することであり、前記第5情報は、前記遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1RLCベアラのアイデンティティ情報と、前記第1RLCベアラの設定情報とを含み、前記第1RLCベアラが、前記遠隔端末デバイスと前記リレー端末デバイスとの間のベアラであり、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と前記第1RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在する、ことを有する動作2、
前記第1ネットワークノードによって第4情報を前記第2ネットワークノードへ送信することであり、前記第4情報は、前記遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティと、第2RLCベアラのアイデンティティ情報とを含む、ことと、
前記第1ネットワークノードによって、前記第2ネットワークノードによって生成された第5情報を受信することであり、前記第5情報が前記第2RLCベアラの設定情報を含む、こととを有し、
前記第2RLCベアラが、前記第2ネットワークノードと前記リレー端末デバイスとの間のベアラであり、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティと、前記第2RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在する、動作3、又は
前記第1ネットワークノードによって、前記第2ネットワークノードによって生成された第5情報を受信することであり、前記第5情報は、次の、前記遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティ、第2RLCベアラのアイデンティティ情報、及び前記第2RLCベアラの設定情報、のうちの少なくとも1つを含む、ことを有し、
前記第2RLCベアラが、前記第2ネットワークノードと前記リレー端末デバイスとの間のベアラであり、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティと、前記第2RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在する、動作4
のうちのいずれか1つの動作を更に有する、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記動作2又は前記動作4において、前記方法は、
前記第1ネットワークノードによって第4情報を前記第2ネットワークノードへ送信することを更に有し、前記第4情報は、前記遠隔デバイスのアイデンティティ情報を含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
次の、
前記第4情報がアップリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、前記アップリンク伝送トンネルの前記アイデンティティ情報と、次の、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティ、前記遠隔端末デバイスの前記アイデンティティ情報、及び前記第2RLCベアラの前記アイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、前記アップリンク伝送トンネルが、前記第1ネットワークノードによって、前記第1インターフェース上で前記第2ネットワークノードからデータを受信するために使用される、こと、及び/又は
前記第5情報がダウンリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、前記ダウンリンク伝送トンネルの前記アイデンティティ情報と、次の、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティ、前記遠隔端末デバイスの前記アイデンティティ情報、及び前記第2RLCベアラの前記アイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、前記ダウンリンク伝送トンネルは、前記第1ネットワークノードによって、前記第1インターフェース上で前記第2ネットワークノードへデータを送信するために使用される、こと
のうちのいずれか1つが満足される、
請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記第1ネットワークノードによって第1指示情報を前記リレー端末デバイスから受信することを更に有し、前記第1指示情報は、前記遠隔端末デバイスの前記アイデンティティ情報を含み、前記第1指示情報は、前記遠隔端末デバイスに前記ローカルアイデンティティを割り当てることを要求するためのものであり、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティは、前記第1ネットワークノードの制御範囲内で前記遠隔端末デバイスを一意に識別するか、又は前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティは、前記リレー端末デバイスの制御範囲内で前記遠隔端末デバイスを一意に識別する、
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
次の、
前記第1情報が、前記リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであり、前記第2情報が、前記リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージであること、
前記第4情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第5情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること、又は
前記第3情報が、前記遠隔端末デバイスの初期アップリンクRRCメッセージ転送Initial UL RRC Message Transferメッセージであること
のうちのいずれか1つが満足される、
請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1ネットワークノードは、ラジオリソースコントロールRRCプロトコルレイヤ、サービスデータアダプテーションプロトコルSDAPプロトコルレイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPプロトコルレイヤを有し、
前記第2ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを有し、
前記第1ネットワークノード及び前記第2ネットワークノードは、1つの基地局に含まれる、
請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記遠隔端末デバイスが第3ネットワークノードから前記第2ネットワークノードへ切り替えられるプロセスで、前記第2ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるターゲットノードであり、前記第3ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるソースノードであり、前記第1ネットワークノードは前記第2ネットワークノード及び前記第3ネットワークノードを制御し、次の
前記第1情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第2情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること、又は
前記第4情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第5情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること
のうちのいずれか1つが満足される、
請求項1、3乃至6、及び8のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第3ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを有し、
前記第1ネットワークノード、前記第2ネットワークノード、及び前記第3ネットワークノードは、1つの基地局に含まれる、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第4情報又は前記第5情報は、第1アイデンティティを更に含み、
前記第1アイデンティティは、前記第1RLCベアラに対応する前記リレー端末デバイスを示す、
請求項3乃至10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1アイデンティティは、前記リレー端末のアイデンティティ、前記リレー端末のサービングセルアイデンティティ、前記第1ネットワークノードによって前記リレー端末に割り当てられたアイデンティティ、又は前記第2ネットワークノードによって前記リレー端末に割り当てられたアイデンティティである、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
第2ネットワークノードに適用される通信方法であって、
前記第2ネットワークノードによって第1情報を第1ネットワークノードから受信することであり、前記第1情報は、ローカルアイデンティティを遠隔端末デバイスに割り当てることを前記第2ネットワークノードにトリガするためのものである、ことと、
前記第2ネットワークノードによって第2情報を前記第1ネットワークノードへ送信することであり、前記第2情報は、前記第2ネットワークノードによって前記遠隔端末デバイスに割り当てられた前記ローカルアイデンティティを含む、こととを有するか、又は
前記第2ネットワークノードによって第1情報を第1ネットワークノードから受信することであり、前記第1情報は、前記第1ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられたローカルアイデンティティを含む、ことを有し、
前記第1ネットワークノード又は前記第2ネットワークノードは、リレー端末デバイスを介して前記遠隔端末デバイスと通信する、
方法。
【請求項14】
前記方法は、前記第2ネットワークノードによって第3情報を前記第1ネットワークノードへ送信することを更に有し、
前記第3情報は、前記第2ネットワークノードによって前記遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の前記遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を含むか、又は
前記第3情報は、前記第2ネットワークノードによって前記遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の前記遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報と、前記第2ネットワークノードによって前記リレー端末デバイスに割り当てられた、前記第1インターフェース上の前記リレー端末デバイスのアイデンティティ情報とを含み、
前記第1インターフェースは、前記第2ネットワークノードと前記第1ネットワークノードとの間の通信インターフェースである、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、次の、
前記第2ネットワークノードによって、前記第1ネットワークノードによって送信された第4情報を受信することであり、前記第4情報は、前記遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1ラジオリンクコントロールRLCベアラのアイデンティティ情報とを含み、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と前記第1RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在することと、
前記第2ネットワークノードによって第5情報を前記第1ネットワークノードへ送信することであり、前記第5情報は、前記第2ネットワークノードによって生成された、前記第1RLCベアラの設定情報を含む、こととを有し、
前記第1RLCベアラが、前記遠隔端末デバイスと前記リレー端末デバイスとの間のベアラであり、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と前記第1RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在する、動作1、
前記第2ネットワークノードによって第5情報を前記第1ネットワークノードへ送信することであり、前記第5情報は、前記遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1RLCベアラのアイデンティティ情報と、前記第1RLCベアラの設定情報とを含み、前記第1RLCベアラが、前記遠隔端末デバイスと前記リレー端末デバイスとの間のベアラであり、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と前記第1RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在する、ことを有する動作2、
前記第2ネットワークノードによって、前記第1ネットワークノードによって送信された第4情報を受信することであり、前記第4情報は、前記遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティと、第2RLCベアラのアイデンティティ情報とを含む、ことと、
前記第2ネットワークノードによって第5情報を前記第1ネットワークノードへ送信することであり、前記第5情報が前記第2RLCベアラの設定情報を含む、こととを有し、
前記第2RLCベアラが、前記第2ネットワークノードと前記リレー端末デバイスとの間のベアラであり、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティと、前記第2RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在する、動作3、又は
前記第2ネットワークノードによって第5情報を前記第1ネットワークノードへ送信することであり、前記第5情報は、前記遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティ、第2RLCベアラのアイデンティティ情報を含む、ことを有し、
前記第2RLCベアラが、前記第2ネットワークノードと前記リレー端末デバイスとの間のベアラであり、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティと、前記第2RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在する、動作4
のうちのいずれか1つの動作を更に有する、
請求項113又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記動作2又は前記動作4において、前記方法は、
前記第2ネットワークノードによって、前記第1ネットワークノードによって送信された第4情報を受信することを更に有し、前記第4情報は、前記遠隔デバイスのアイデンティティ情報を含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
次の、
前記第4情報がアップリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、前記アップリンク伝送トンネルの前記アイデンティティ情報と、次の、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティ、前記遠隔端末デバイスの前記アイデンティティ情報、及び前記第2RLCベアラの前記アイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、前記アップリンク伝送トンネルが、前記第1ネットワークノードによって、前記第1インターフェース上で前記第2ネットワークノードからデータを受信するために使用される、こと、及び/又は
前記第5情報がダウンリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、前記ダウンリンク伝送トンネルの前記アイデンティティ情報と、次の、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティ、前記遠隔端末デバイスの前記アイデンティティ情報、及び前記第2RLCベアラの前記アイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、前記ダウンリンク伝送トンネルは、前記第1ネットワークノードによって、前記第1インターフェース上で前記第2ネットワークノードへデータを送信するために使用される、こと
のうちのいずれか1つが満足される、
請求項15又は16に記載の方法。
【請求項18】
次の、
前記第1情報が、前記リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであり、前記第2情報が、前記リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージであること、
前記第4情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第5情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること、又は
前記第3情報が、前記遠隔端末デバイスの初期アップリンクRRCメッセージ転送Initial UL RRC Message Transferメッセージであること
のうちのいずれか1つが満足される、
請求項13乃至17のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1ネットワークノードは、ラジオリソースコントロールRRCプロトコルレイヤ、サービスデータアダプテーションプロトコルSDAPプロトコルレイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPプロトコルレイヤを有し、
前記第2ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを有し、
前記第1ネットワークノード及び前記第2ネットワークノードは、1つの基地局に含まれる、
請求項13乃至18のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記遠隔端末デバイスが第3ネットワークノードから前記第2ネットワークノードへ切り替えられるプロセスで、前記第2ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるターゲットノードであり、前記第3ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるソースノードであり、前記第1ネットワークノードは前記第2ネットワークノード及び前記第3ネットワークノードを制御し、次の
前記第1情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第2情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること、又は
前記第4情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第5情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること
のうちのいずれか1つが満足される、
請求項13、15乃至17、及び19のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記第3ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを有し、
前記第1ネットワークノード、前記第2ネットワークノード、及び前記第3ネットワークノードは、1つの基地局に含まれる、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第4情報又は前記第5情報は、第1アイデンティティを更に含み、
前記第1アイデンティティは、前記第1RLCベアラに対応する前記リレー端末デバイスを示す、
請求項15乃至21のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記第1アイデンティティは、前記リレー端末のアイデンティティ、前記リレー端末のサービングセルアイデンティティ、前記第1ネットワークノードによって前記リレー端末に割り当てられたアイデンティティ、又は前記第2ネットワークノードによって前記リレー端末に割り当てられたアイデンティティである、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
第1ネットワークノードに適用される通信方法であって、
前記第1ネットワークノードによって第6情報を第2ネットワークノードへ送信することであり、前記第6情報は第2指示情報を含み、前記第2指示情報は、前記第2ネットワークノードとリレー端末デバイスとの間の第2ラジオリンクコントロールRLCベアラをセットアップすることを前記第2ネットワークノードに指示し、前記第2RLCベアラは第1データを運ぶためのものであり、前記第1データは、遠隔端末デバイスと前記第2ネットワークノード又は前記第1ネットワークノードとの間で交換されるデータである、ことと、
前記第1ネットワークノードによって、前記第2ネットワークノードによって送信された第7情報を受信することであり、前記第7情報は、前記第2RLCベアラの設定情報を含む、ことと
を有する方法。
【請求項25】
前記第2指示情報は、前記遠隔デバイスに対してセットアップされる必要があるシグナリングラジオベアラSRBに関する情報を含むか、又は
前記第2指示情報は、前記リレー端末デバイスのリレーサービス承認情報を含む、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1データは、前記遠隔端末デバイスのシグナリングラジオベアラSRB0、シグナリングラジオベアラSRB1、又はシグナリングラジオベアラSRB2で運ばれるデータである、
請求項24又は25に記載の方法。
【請求項27】
前記第6情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第7情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであるか、又は
前記第6情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであり、前記第7情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージである、
請求項24乃至26のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記第1ネットワークノードは、ラジオリソースコントロールRRCプロトコルレイヤ、サービスデータアダプテーションプロトコルSDAPプロトコルレイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPプロトコルレイヤを有し、
前記第2ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを有し、
前記第1ネットワークノード及び前記第2ネットワークノードは、1つの基地局に含まれる、
請求項24乃至27のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
第2ネットワークノードに適用される通信方法であって、
前記第2ネットワークノードによって、第1ネットワークノードによって送信された第6情報を受信することであり、前記第6情報は第2指示情報を含み、前記第2指示情報は、前記第2ネットワークノードとリレー端末デバイスとの間の第2ラジオリンクコントロールRLCベアラをセットアップすることを前記第2ネットワークノードに指示し、前記第2RLCベアラは第1データを運ぶためのものであり、前記第1データは、遠隔端末デバイスと前記第2ネットワークノード又は前記第1ネットワークノードとの間で交換されるデータである、ことと、
前記第2ネットワークノードによって第7情報を前記第1ネットワークノードへ送信することであり、前記第7情報は、前記第2RLCベアラの設定情報を含む、ことと
を有する方法。
【請求項30】
前記第2指示情報は、前記遠隔デバイスに対してセットアップされる必要があるシグナリングラジオベアラSRBに関する情報を含むか、又は
前記第2指示情報は、前記リレー端末デバイスのリレーサービス承認情報を含む、
請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第1データは、前記遠隔端末デバイスのシグナリングラジオベアラSRB0、シグナリングラジオベアラSRB1、又はシグナリングラジオベアラSRB2で運ばれるデータである、
請求項29又は30に記載の方法。
【請求項32】
前記第6情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第7情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであるか、又は
前記第6情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであり、前記第7情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージである、
請求項29乃至31のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記第1ネットワークノードは、ラジオリソースコントロールRRCプロトコルレイヤ、サービスデータアダプテーションプロトコルSDAPプロトコルレイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPプロトコルレイヤを有し、
前記第2ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを有し、
前記第1ネットワークノード及び前記第2ネットワークノードは、1つの基地局に含まれる、
請求項29乃至32のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
プロセッサ及びメモリを有する第1ネットワークノードであって、
前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するよう構成され、前記プロセッサが前記コンピュータ実行可能命令を実行するとき、前記通信装置は、請求項1乃至12及び24乃至28のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
第1ネットワークノード。
【請求項35】
プロセッサ及びメモリを有する第2ネットワークノードであって、
前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するよう構成され、前記プロセッサが前記コンピュータ実行可能命令を実行するとき、前記通信装置は、請求項13乃至23及び29乃至33のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
第2ネットワークノード。
【請求項36】
請求項1乃至12及び24乃至28のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成されるモジュールを有するか、又は請求項13乃至23及び29乃至33のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成されるモジュールを有するネットワークノード。
【請求項37】
プロセッサ及びインターフェース回路を有する通信装置であって、
前記インターフェース回路は、コンピュータ実行可能命令を受け取り、前記コンピュータ実行可能命令を前記プロセッサへ送るよう構成され、
前記プロセッサは、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、前記通信装置が請求項1乃至33のうちいずれか一項に記載の方法を実行できるようにするよう構成される、
通信装置。
【請求項38】
コンピュータプログラムを記憶し、
前記コンピュータプログラムがコンピュータによって実行される場合に、前記コンピュータは、請求項1乃至33のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項39】
請求項34に記載の第1ネットワークノードと、
請求項35に記載の第2ネットワークノードと
を有するラジオアクセスネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信分野に、特に、通信方法及び装置、ノード、コンピュータ可読記憶媒体、並びにラジオアクセスネットワークデバイスに関係がある。
【背景技術】
【0002】
ユーザ機器(user equipment,UE)とネットワークとの間のリレー(UE-to-Network relay,U2N Relay)技術は、リレーUE(Relay UE)が遠隔UE(Remote UE)にリレー通信を提供し、遠隔UEがリレーUEを経由してラジオアクセスネットワークデバイスにアクセスする方法である。リレーUEはPC5インターフェースにより遠隔UEと通信し、リレーUEと遠隔UEとの間の無線通信リンクはサイドリンク(sidelink,SL)と呼ばれ、リレーUE及びネットワークデバイスはUnインターフェースにより無線通信を行う。
【0003】
レイヤ2(Layer-2,L2)U2Nリレープロトコルスタックアーキテクチャにおいて、遠隔UEのデータパケットは、リレーUEのパケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol,PDCP)レイヤの下方で中継される。すなわち、リレーUEは、リレーラジオリンクコントロール(Radio Link Control,RLC)ベアラを保持し、リレーRLCベアラはRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロール(Media Access Control,MAC)プロトコルレイヤ、及び物理レイヤ(Physical Layer,PHY)を含む。遠隔UEと基地局gNBとの間には、エンド・ツー・エンド通信用であるPDCPプロトコルレイヤ、サービスデータアダプテーションプロトコル(Service Data Adaptation Protocol,SDAP)プロトコルレイヤ、及びラジオリソースコントロール(radio resource control,RRC)プロトコルレイヤが存在するが、エンド・ツー・エンド通信用のRLCレイヤ、MACレイヤ、又はPHYレイヤはない。更に、L2 U2Nリレープロトコルアーキテクチャにおいて、RLCレイヤとPDCPレイヤとの間にはアダプテーションレイヤ(Adaptation layer,ADAPT)が加えられている。アダプテーションレイヤの主な機能には、ベアラの多重化及び逆多重化、例えば、1つのベアラへの異なるベアラの多重化又は複数の異なるベアラへの1つのベアラの分割をサポートすること、がある。
【0004】
次世代ラジオアクセスネットワーク(Next Generation Radio Access Network,NG-RAN)では、CU-DU分離アーキテクチャが基地局gNBのために使用されている。言い換えれば、基地局gNBは、論理的に2つの部分:中央ユニット(Central Unit,CU)及び分散ユニット(Distributed Unit,DU)に分けられる。gNB-CUは、F1インターフェースによりgNB-DUと通信する。しかし、gNB-CUとgNB-DUとの間のF1インターフェースによる既存の通信プロシージャは、L2 U2Nリレー通信をサポートすることができない。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態は、gNB-CUとgNB-DUとの間のF1インターフェースがU2Nリレーシナリオにおける既存のL2 U2Nリレー通信をサポートすることができないという問題を解決するために、通信方法及び装置、ネットワークノード、コンピュータ可読記憶媒体、並びにラジオアクセスネットワークデバイスを提供する。
【0006】
上記の目的を達成するために、以下の技術が、本願の実施形態で使用される。
【0007】
第1の態様に従って、通信方法が提供される。通信方法を実行するエンティティは第1ネットワークデバイスであってよく、あるいは、第1ネットワークデバイスで使用される機能モジュール、第1ネットワークノード内のチップ若しくはチップシステム、又は第1ネットワークノードの機能を実装するネットワークエンティティ若しくはネットワークデバイスであってよい。以下は、実行主体が第1ネットワークノードである例を使用することによって、説明を提供する。通信方法は、第1ネットワークノードが第1情報を第2ネットワークノードへ送信することであり、第1情報は、ローカルアイデンティティを遠隔端末デバイスに割り当てることを第2ネットワークノードにトリガするためのものである、ことと、第1ネットワークノードが第2情報を第2ネットワークノードから受信することであり、第2情報は、第2ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられたローカルアイデンティティを含む、こととを含み得る。代替的に、第1ネットワークノードは第1情報を第2ネットワークノードへ送信し、第1情報は、第1ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられたローカルアイデンティティを含む。第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードはリレー端末デバイスを介して遠隔端末デバイスと通信する。通信方法に基づいて、第1ネットワークノードは、ローカルアイデンティティを遠隔端末デバイスに割り当て、第2ネットワークノードにローカルアイデンティティを通知することができる。代替的に、第1ネットワークノードは、ローカルアイデンティティを遠隔端末デバイスに割り当てることを第2ネットワークに指示することができる。このようにして、第1ネットワークノード(gNB-CUが例として使用される。)と第2ネットワークノード(gNB-DUが例として使用される。)との間の通信は、既存のレイヤ2 U2Nリレー通信をサポートすることができる。
【0008】
第1の態様を参照して、可能な実施において、第1ネットワークノードは、第2ネットワークノードによって送信された第3情報を受信し、第3情報は、第2ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を含むか、又は第3情報は、第2ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報と、第2ネットワークノードによってリレー端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上のリレー端末デバイスのアイデンティティ情報とを含み、第1インターフェースは、第1ネットワークノードと第2ネットワークノードとの間の通信インターフェースである。例えば、上記のプロセスに基づいて、第2ネットワークノード(gNB-DUが例として使用される。)は、第1インターフェース上の遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を端末デバイスに割り当て、第1ネットワークノード(gNB-CUが例として使用される。)が遠隔端末に接続されているリレー端末デバイスを知ることを可能にすることができ、リレーサービスに必要な設定情報をリレー端末デバイスへ成功裏に送信することができる。
【0009】
第1の態様を参照して、可能な実施において、次の任意の動作が更に含まれる:
動作1:第1ネットワークノードが第4情報を第2ネットワークノードへ送信し、第4情報は、遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1ラジオリンクコントロールRLCベアラのアイデンティティ情報とを含み、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と第1RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在し;第1ネットワークノードが、第2ネットワークノードによって送信された第5情報を受信することであり、第5情報は、第2ネットワークノードによって生成された、第1RLCベアラの設定情報を含み、第1RLCベアラが、遠隔端末デバイスとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と第1RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する;
動作2:第1ネットワークノードが、第2ネットワークノードによって生成された第5情報を受信し、第5情報は、遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1RLCベアラのアイデンティティ情報と、第1RLCベアラの設定情報とを含み、第1RLCベアラが、遠隔端末デバイスとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と第1RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する;
動作3:第1ネットワークノードが第4情報を第2ネットワークノードへ送信し、第4情報は、遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティと、第2RLCベアラのアイデンティティ情報とを含み;第1ネットワークノードが、第2ネットワークノードによって生成された第5情報を受信し、第5情報が第2RLCベアラの設定情報を含み、第2RLCベアラが、第2ネットワークノードとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティと、第2RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する;又は
動作4:第1ネットワークノードが、第2ネットワークノードによって生成された第5情報を受信し、第5情報は、次の、遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティ、第2RLCベアラのアイデンティティ情報、及び第2RLCベアラの設定情報、のうちの少なくとも1つを含み、第2RLCベアラが、第2ネットワークノードとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティと、第2RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する。
【0010】
第1の態様を参照して、可能な実施において、動作2又は動作4において、方法は、第1ネットワークノードが第4情報を第2ネットワークノードへ送信することを更に含み、第4情報は遠隔デバイスのアイデンティティ情報を含む。
【0011】
第1の態様を参照して、可能な実施において、次の:
第4情報がアップリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、アップリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報と、次の:遠隔端末デバイスのDRB ID情報、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティ、遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報、及び第2RLCベアラのアイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、アップリンク伝送トンネルが、第1ネットワークノードによって、第1インターフェース上で第2ネットワークノードからデータを受信するために使用される、こと;及び/又は第5情報がダウンリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、ダウンリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報と、次の:遠隔端末デバイスのDRB ID情報、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティ、遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報、及び第2RLCベアラのアイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、ダウンリンク伝送トンネルは、第1ネットワークノードによって、第1インターフェース上で第2ネットワークノードへデータを送信するために使用される、こと
のうちのいずれか1つが満足される。
【0012】
例えば、上記のプロセスに基づいて、第2ネットワークノード(gNB-DUが例として使用される。)及び第2ネットワークノード(gNB-CUが例として使用される。)は、遠隔端末デバイスに対して、遠隔端末デバイスのベアラ設定と、必要とされるリレー端末デバイスのベアラ設定とを設定し、リレー端末デバイスがリレー端末デバイスとネットワークノードとの間のデータ伝送のためにリレーサービスを提供することを可能にすることができる。
【0013】
第1の態様を参照して、可能な実施において、第1ネットワークノードは、第1指示情報をリレー端末デバイスから受信し、第1指示情報は、遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を含み、第1指示情報は、遠隔端末デバイスにローカルアイデンティティを割り当てることを要求するためのものであり、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティは、第1ネットワークノードの制御範囲内で遠隔端末デバイスを一意に識別するか、又は遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティは、リレー端末デバイスの制御範囲内で遠隔端末デバイスを一意に識別する。
【0014】
第1の態様を参照して、可能な実施において、第1情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであり、かつ、第2情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージであり;第4情報は、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、かつ、第5情報は、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであり;又は第3情報は、遠隔端末デバイスの初期アップリンクRRCメッセージ転送Initial UL RRC Message Transferメッセージである。
【0015】
第1の態様を参照して、可能な実施において、第1ネットワークノードは、ラジオリソースコントロールRRCプロトコルレイヤ、サービスデータアダプテーションプロトコルSDAPプロトコルレイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPプロトコルレイヤを含み、第2ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを含み、第1ネットワークノード及び第2ネットワークノードは同じ基地局gNBに属する。
【0016】
第1の態様を参照して、可能な実施において、遠隔端末デバイスが第3ネットワークノードから第2ネットワークノードへ切り替えられるプロセスで、第2ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるターゲットノードであり、第3ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるソースノードであり、第1ネットワークノードは第2ネットワークノード及び第3ネットワークノードを制御し、次の:
第1情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、第2情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること;又は
第4情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、第5情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること
のうちのいずれか1つが満足される。
【0017】
第1の態様を参照して、可能な実施において、第3ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを含み、第1ネットワークノード、第2ネットワークノード、及び第3ネットワークノードは、1つの基地局gNBに含まれる。
【0018】
第1の態様を参照して、可能な実施において、動作1又は動作2において、方法は、第4情報又は第5情報が第1アイデンティティを更に含み、第1アイデンティティが、第1RLCベアラに対応するリレー端末デバイスを示す、ことを更に含み得る。
【0019】
第1アイデンティティは、リレー端末のアイデンティティ、リレー端末のサービングセルアイデンティティ、第1ネットワークノードによってリレー端末に割り当てられたアイデンティティ、又は第2ネットワークノードによってリレー端末に割り当てられたアイデンティティである。
【0020】
第2の態様に従って、通信方法が提供される。通信方法を実行するエンティティは第2ネットワークデバイスであってよく、あるいは、第2ネットワークデバイスで使用される機能モジュール、第2ネットワークノード内のチップ若しくはチップシステム、又は第2ネットワークノードの機能を実装するネットワークエンティティ若しくはネットワークデバイスであってよい。通信方法は、第2ネットワークノードが第1情報を第1ネットワークノードから受信することであり、第1情報は、ローカルアイデンティティを遠隔端末デバイスに割り当てることを第2ネットワークノードにトリガするためのものである、ことと、第2ネットワークノードが第2情報を第1ネットワークノードへ送信することであり、第2情報は、第2ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられたローカルアイデンティティを含む、こととを含み得る。代替的に、第2ネットワークノードは、第1情報を第1ネットワークノードから受信し、第1情報は、第1ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられたローカルアイデンティティを含む。第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードは、リレー端末デバイスを介して遠隔端末デバイスと通信する。通信方法に基づいて、第1ネットワークノードは、ローカルアイデンティティを遠隔端末デバイスに割り当て、第2ネットワークノードにローカルアイデンティティを通知することができる。代替的に、第1ネットワークノードは、ローカルアイデンティティを遠隔端末デバイスに割り当てることを第2ネットワークに指示することができる。このようにして、第1ネットワークノード(gNB-CUが例として使用される。)と第2ネットワークノード(gNB-DUが例として使用される。)との間の通信は、既存のレイヤ2 U2Nリレー通信をサポートすることができる。
【0021】
第2の態様を参照して、可能な実施において、第2ネットワークノードは第3情報を第1ネットワークノードへ送信し、第3情報は、第2ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を含むか、又は第3情報は、第2ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報と、第2ネットワークノードによってリレー端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上のリレー端末デバイスのアイデンティティ情報とを含み、第1インターフェースは、第2ネットワークノードと第1ネットワークノードとの間の通信インターフェースである。
【0022】
第2の態様を参照して、可能な実施において、方法は、次の動作のうちのいずれか1つを含み得る:
任意の動作1:第2ネットワークノードが、第1ネットワークノードによって送信された第4情報を受信し、第4情報は、遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1ラジオリンクコントロールRLCベアラのアイデンティティ情報とを含み、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と第1RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在し、第2ネットワークノードが第5情報を第1ネットワークノードへ送信し、第5情報は、第2ネットワークノードによって生成された、第1RLCベアラの設定情報を含み、第1RLCベアラが、遠隔端末デバイスとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と第1RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する;
任意の動作2:第2ネットワークノードが第5情報を第1ネットワークノードへ送信し、第5情報は、遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1RLCベアラのアイデンティティ情報と、第1RLCベアラの設定情報とを含み、第1RLCベアラが、遠隔端末デバイスとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と第1RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する;
任意の動作3:第2ネットワークノードが、第1ネットワークノードによって送信された第4情報を受信し、第4情報は、遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティと、第2RLCベアラのアイデンティティ情報とを含み、第2ネットワークノードが第5情報を第1ネットワークノードへ送信し、第5情報は第2RLCベアラの設定情報を含み、第2RLCベアラが、第2ネットワークノードとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティと、第2RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する;又は
任意の動作4:第2ネットワークノードが第5情報を第1ネットワークノードへ送信し、第5情報は、遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティ、第2RLCベアラのアイデンティティ情報を含み、第2RLCベアラが、第2ネットワークノードとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティと、第2RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する。
【0023】
第2の態様を参照して、可能な実施において、動作2又は動作4において、方法は、第2ネットワークノードが、第1ネットワークノードによって送信された第4情報を受信することを更に含んでよく、第4情報は遠隔デバイスのアイデンティティ情報を含む。
【0024】
第2の態様を参照して、可能な実施において、次の:
第4情報がアップリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、アップリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報と、次の:遠隔端末デバイスのDRB ID情報、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティ、遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報、及び第2RLCベアラのアイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、アップリンク伝送トンネルが、第1ネットワークノードによって、第1インターフェース上で第2ネットワークノードからデータを受信するために使用される、こと、及び/又は
第5情報がダウンリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、ダウンリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報と、次の:遠隔端末デバイスのDRB ID情報、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティ、遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報、及び第2RLCベアラのアイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、ダウンリンク伝送トンネルは、第1ネットワークノードによって、第1インターフェース上で第2ネットワークノードへデータを送信するために使用される、こと
のうちのいずれか1つが満足される。
【0025】
第2の態様を参照して、可能な実施において、第1情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであり、かつ、第2情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージであり;第4情報は、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、かつ、第5情報は、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであり、又は第3情報は、遠隔端末デバイスの初期アップリンクRRCメッセージ転送Initial UL RRC Message Transferメッセージである。
【0026】
第2の態様を参照して、可能な実施において、第1ネットワークノードは、ラジオリソースコントロールRRCプロトコルレイヤ、サービスデータアダプテーションプロトコルSDAPプロトコルレイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPプロトコルレイヤを含み、第2ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを含み、第1ネットワークノード及び第2ネットワークノードは、1つの基地局gNBに含まれる。
【0027】
第2の態様を参照して、可能な実施において、遠隔端末デバイスが第3ネットワークノードから第2ネットワークノードへ切り替えられるプロセスで、第2ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるターゲットノードであり、第3ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるソースノードであり、第1ネットワークノードは第2ネットワークノード及び第3ネットワークノードを制御し、次の:
第1情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、第2情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること、又は
第4情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、第5情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること
のうちのいずれか1つが満足される。
【0028】
第2の態様を参照して、可能な実施において、第3ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを含み、第1ネットワークノード、第2ネットワークノード、及び第3ネットワークノードは、1つの基地局に含まれる。
【0029】
第2の態様を参照して、可能な実施において、動作1又は動作2において、方法は、第4情報又は第5情報が第1アイデンティティを更に含み、第1アイデンティティが、第1RLCベアラに対応するリレー端末デバイスを示す、ことを更に含み得る。
【0030】
第1アイデンティティは、リレー端末のアイデンティティ、リレー端末のサービングセルアイデンティティ、第1ネットワークノードによってリレー端末に割り当てられたアイデンティティ、又は第2ネットワークノードによってリレー端末に割り当てられたアイデンティティである。
【0031】
第3の態様に従って、通信方法が提供される。通信方法を実行するエンティティは第1ネットワークデバイスであってよく、あるいは、第1ネットワークデバイスで使用される機能モジュール、第1ネットワークノード内のチップ若しくはチップシステム、又は第1ネットワークノードの機能を実装するネットワークエンティティ若しくはネットワークデバイスであってよい。以下は、実行主体が第1ネットワークノードである例を使用することによって、説明を提供する。通信方法は、第1ネットワークノードが第6情報を第2ネットワークノードへ送信することであり、第6情報は第2指示情報を含み、第2指示情報は、第2ネットワークノードとリレー端末デバイスとの間の第2ラジオリンクコントロールRLCベアラをセットアップすることを第2ネットワークノードに指示し、第2RLCベアラは第1データを運ぶためのものであり、第1データは、遠隔端末デバイスと第2ネットワークノード又は第1ネットワークノードとの間で交換されるデータである、ことと、第1ネットワークノードが、第2ネットワークノードDUによって送信された第7情報を受信することであり、第7情報は第2RLCベアラの設定情報を含む、ことを含み得る。この実施形態のラジオリンクコントロールRLCベアラは、RLチャネルの機能を有しているので、RLCチャネルとも呼ばれることがある。この実施形態の方法に従って、詳細は次の通りである。
【0032】
第3の態様を参照して、可能な実施において、第2指示情報は、遠隔デバイスに対してセットアップされる必要があるシグナリングラジオベアラSRBに関する情報を含むか、又は第2指示情報は、リレー端末デバイスのリレーサービス承認情報を含む。
【0033】
第3の態様を参照して、可能な実施において、第1データは、遠隔端末デバイスのシグナリングラジオベアラSRB0、シグナリングラジオベアラSRB1、又はシグナリングラジオベアラSRB2で運ばれるデータである。例えば、遠隔端末デバイスのSRB0、SRB1、及びSRB2上のデータは、伝送のために1つのRLCベアラ上に多重化され得る。
【0034】
第3の態様を参照して、可能な実施において、第6情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、第7情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージである。
【0035】
第3の態様を参照して、可能な実施において、第6情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであり、第7情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージである。
【0036】
第3の態様を参照して、可能な実施において、第1ネットワークノードは、ラジオリソースコントロールRRCプロトコルレイヤ、サービスデータアダプテーションプロトコルSDAPプロトコルレイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPプロトコルレイヤを含み、第2ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを含み、第1ネットワークノード及び第2ネットワークノードは、1つの基地局gNBに含まれる。
【0037】
第4の態様に従って、通信方法が提供される。通信方法を実行するエンティティは第2ネットワークデバイスであってよく、あるいは、第2ネットワークデバイスで使用される機能モジュール、第2ネットワークノード内のチップ若しくはチップシステム、又は第2ネットワークノードの機能を実装するネットワークエンティティ若しくはネットワークデバイスであってよい。以下は、実行主体が第2ネットワークノードである例を使用することによって、説明を提供する。通信方法は、第2ネットワークノードが、第1ネットワークノードによって送信された第6情報を受信することであり、第6情報は第2指示情報を含み、第2指示情報は、第2ネットワークノードとリレー端末デバイスとの間の第2ラジオリンクコントロールRLCベアラをセットアップすることを第2ネットワークノードに指示し、第2RLCベアラは第1データを運ぶためのものであり、第1データは、遠隔端末デバイスと第2ネットワークノード又は第1ネットワークノードとの間で交換されるデータである、ことと、第2ネットワークノードが第7情報を第1ネットワークノードDUへ送信することであり、第7情報は第2RLCベアラの設定情報を含む、こととを含み得る。
【0038】
第4の態様を参照して、可能な実施において、第2指示情報は、遠隔デバイスに対してセットアップされる必要があるシグナリングラジオベアラSRBに関する情報を含むか、又は第2指示情報はリレー端末デバイスのリレーサービス承認情報を含む。
【0039】
第4の態様を参照して、可能な実施において、第1データは、遠隔端末デバイスのシグナリングラジオベアラSRB0、シグナリングラジオベアラSRB1、又はシグナリングラジオベアラSRB2で運ばれるデータである。例えば、遠隔端末デバイスのSRB0、SRB1、及びSRB2上のデータは、伝送のために1つのRLCベアラ上に多重化され得る。
【0040】
第4の態様を参照して、可能な実施において、第6情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、第7情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージである。
【0041】
第4の態様を参照して、可能な実施において、第6情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであり、第7情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージである。
【0042】
第4の態様を参照して、可能な実施において、第1ネットワークノードは、ラジオリソースコントロールRRCプロトコルレイヤ、サービスデータアダプテーションプロトコルSDAPプロトコルレイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPプロトコルレイヤを含み、第2ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを含み、第1ネットワークノード及び第2ネットワークノードは1つの基地局に含まれる。
【0043】
第5の態様に従って、本願は通信装置を提供する。通信装置は、第1ネットワーク、又は第1ネットワーク内のチップ若しくはチップシステムであってよく、あるいは、第1ネットワークノードにおいて、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つに従う方法を実装するよう構成される機能モジュールであってよい。通信装置は、上記の態様又は可能な設計で第1ネットワークノードによって実行される機能を実装でき、機能は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装され得る。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
【0044】
第5の態様の技術的効果については、第1の態様及び第3の態様の技術的項を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0045】
第6の態様に従って、本願は通信装置を提供する。通信装置は、第2ネットワーク、又は第2ネットワーク内のチップ若しくはチップシステムであってよく、あるいは、第2ネットワークノードにおいて、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つに従う方法を実装するよう構成される機能モジュールであってよい。通信装置は、上記の態様又は可能な設計で第2ネットワークノードによって実行される機能を実装でき、機能は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装され得る。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。例えば、通信装置は、トランシーバモジュール及び処理モジュールを含み得る。
【0046】
第6の態様の技術的効果については、第2の態様及び第4の態様の技術的項を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0047】
第7の態様に従って、通信装置が提供され、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するよう構成される。通信装置が動作する場合に、プロセッサは、メモリに記憶されているコンピュータ実行可能命令を実行し、それにより、通信装置は、第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つに従う通信方法を実行する。
【0048】
第8の態様に従って、通信装置が提供され、プロセッサを含む。プロセッサは、メモリへ結合され、メモリ内の命令を読み出した後、命令に従って、第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つに従う通信方法を実行するよう構成される。
【0049】
可能な実施において、通信装置はメモリを更に含み、メモリはコンピュータ命令を記憶するよう構成される。
【0050】
可能な実施において、通信装置は通信インターフェースを更に含み、通信インターフェースは、通信装置によって、他のデバイスと通信するために使用される。例えば、通信インターフェースは、トランシーバ、入力/出力インターフェース、インターフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、又は関連する回路であってよい。
【0051】
可能な実施において、通信装置はチップ又はチップシステムであってよい。通信装置がチップシステムである場合に、通信装置は、チップから成ってよく、あるいは、チップと他のディスクリートデバイスを含んでもよい。
【0052】
可能な実施において、通信装置がチップ又はチップシステムである場合に、通信インターフェースは、チップ又はチップシステム上の入力/出力インターフェース、インターフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、関連する回路などであってよい。プロセッサは、処理回路又はロジック回路として具現されてもよい。
【0053】
第9の態様に従って、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶している。命令がコンピュータで実行される場合に、コンピュータは、第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つに従う通信方法を実行可能であることができる。
【0054】
第10の態様に従って、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行される場合、コンピュータは、第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つに従う通信方法を実行可能であることができる。
【0055】
第11の態様に従って、ラジオアクセスネットワークデバイスが提供される。例えば、ラジオアクセスネットワークデバイスは基地局gNBであってよい。ラジオアクセスネットワークデバイスは、次の:第1の態様及び第3の態様に従ういずれかの通信方法を実行する第1ネットワークノードと、第2の態様及び第4の態様のいずれか1つに従う通信方法を実行する第2ネットワークノードとのうちの少なくとも1つを含む。
【0056】
第5の態様乃至第11の態様における任意の設計方式によってもたらされる技術的効果については、第1の態様乃至第4の態様における種々の設計方式によってもたらされる技術的効果を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【図面の簡単な説明】
【0057】
図1(a)】本願の実施形態に従う、UE間の直接通信のシナリオの模式図である。
図1(b)】本願の実施形態に従う、PC5インターフェース上のUE1とUE2との間の通信のための制御プレーンプロトコルスタックアーキテクチャである。
図2】本願の実施形態に従う、U2Nリレーシナリオに適用可能な通信ネットワークの模式図である。
図3】本願の実施形態に従う通信システムのユーザプレーンプロトコルスタックの模式図である。
図4】本願の実施形態に従う通信システムの制御プレーンプロトコルスタックの模式図である。
図5】本願の実施形態に従う5G通信システムの模式図である。
図6】本願の実施形態に従うgNB CU-DU分離アーキテクチャの模式図である。
図7(a)】本願の実施形態に従う、L2 U2Nリレーに適用可能なCU-DU分離アーキテクチャにおける通信システムの模式図である。
図7(b)】本願の実施形態に従う、アダプテーションレイヤがDUに配置されている制御プレーンプロトコルスタックアーキテクチャの模式図である。
図7(c)】本願の実施形態に従う、アダプテーションレイヤがDUに配置されているユーザプレーンプロトコルスタックの模式図である。
図8】本願の実施形態に従う通信装置の構造の模式図である。
図9(a)】本願の実施形態に従う通信方法の模式図である。
図9(b)】本願の実施形態に従う通信方法の模式図である。
図10】本願の実施形態に従う他の通信方法の模式図である。
図11】本願の実施形態に従う他の通信方法の模式図である。
図12】本願の実施形態に従う他の通信方法の模式図である。
図13】本願の実施形態に従う他の通信方法の模式図である。
図14】本願の実施形態に従う他の通信装置の構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
本願の実施形態が説明される前に、本願の実施形態におけるいくつかの用語が説明及び記載される。なお、以下の説明及び記載は、本願の実施形態の理解を助けるよう意図されるものであるが、本願の実施形態によって必要とされる保護範囲を限定するものとして解釈されるべきでない。
【0059】
1.サイドリンク
従来の無線通信システムで、UEは、無線ネットワークを通じて互いに通信でき、UE間のデータ信号はアクセスネットワークデバイスを経由してリレーされる。しかし、従来のアクセスネットワークデバイス(例えば、従来の基地局)を中心とするセルラーネットワークは、データ伝送品質及びサービス範囲の両方に限界がある。この要件を満足するために、プロキシミティサービス(proximity service,ProSe)通信が出現し、UEは、代替的に、アクセスネットワークデバイスを使用せずに、互いに直接通信できる。この方法は、UE間の通信遅延を有効に減らすことができる。UE間の直接通信のためのリンクはサイドリンクと呼ばれ得る。UE間にある、サイドリンクに対応する通信インターフェースは、PC5インターフェースである。サイドリンクは、サイドリンク/サイドリンク/直接通信リンク、などとも呼ばれることがある。PC5インターフェースは、「サイドリンクインターフェース」、「直接通信インターフェース」、などとも呼ばれることがある。例えば、図1(a)及び図1(b)は夫々、UE間の直接通信のシナリオの模式図である。図1(a)は、サイドリンク通信がPC5インターフェースを通じてUE1とUE2との間で実行されることを示す。サイドリンク通信は、デバイス・ツー・デバイス(device to device,D2D)、マシン・ツー・マシン(machine to machine,M2M)、又はビークル・ツー・エブリシング(vehicle to everything,V2X)などの複数のシナリオに適用され得る。図1(b)は、PC5インターフェース上のUE1とUE2との間の通信のための制御プレーンプロトコルスタックアーキテクチャを示す。UE1及びUE2は両方とも、エンド・ツー・エンド通信用であるラジオリソースコントロール(Radio Resource Control,RRC)プロトコルレイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol,PDCP)プロトコルレイヤ、ラジオリンクコントロール(Radio Link Control,RLC)プロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロール(Media Access Control,MAC)プロトコルレイヤ、及びPHYプロトコルレイヤを有することが分かる。
【0060】
2.サイドリンク上のブロードキャスト、ユニキャスト、及びグループキャスト通信
ブロードキャスト通信は、基地局によるシステム情報のブロードキャストに類似している。具体的に言えば、UEは、データを暗号化せずにブロードキャストサービスのデータを外部へ送信し、有効受信範囲内の任意の他のUEは、UEがブロードキャストサービスに興味がある場合に、ブロードキャストサービスのデータを受信することができる。
【0061】
ユニキャスト通信は、RRC接続がUEと基地局との間でセットアップされた後に実行されるデータ通信に類似しており、ユニキャスト接続は最初に、2つのUE間でセットアップされる必要がある。ユニキャスト接続がセットされた後、2つのUEは、ネゴシエートされたアイデンティティに基づきデータ通信を実行し得る。データは暗号化されてよく、あるいは、暗号化されなくてもよい。ブロードキャスト通信と比較して、ユニキャスト通信は、ユニキャスト接続がセットアップされている2つのUE間でのみ実行可能である。ユニキャスト通信では、データを送信するときに、UEは、データとともに、ソースアイデンティティ及びあて先アイデンティティを送信し得る。ソースアイデンティティは、送信エンドのUEによってユニキャスト接続に割り当てられたアイデンティティであってよく、あて先アイデンティティは、ピアエンドの受信側UEによってユニキャスト接続に割り当てられたアイデンティティであってよい。
【0062】
本願の実施形態は、ユニキャスト通信プロセスに関係がある。サイドリンク上のユニキャスト通信の1回は、ソースL2 ID(Source Layer-2 Identifier)及びあて先レイヤ-2識別子(Destination Layer-2 Identifier,L2 ID)のペアに対応する。各サイドリンクメディアアクセスコントロールプロトコルデータユニット(Media Access Control Protocol Data Unit,MAC PDU)のサブヘッダは、ソースL2 ID及びあて先L2 IDを含むことができ、それにより、データは正確な受信エンドへ伝送される。
【0063】
グループキャスト通信は、通信グループ内の全てのUE間の通信を指し、グループ内の如何なるUEも、グループキャストサービスのデータを受信及び送信することができる。
【0064】
3.ラジオベアラ(Radio Bearer,RB)
ラジオベアラは、基地局によってUEに割り当てられた一連のプロトコルエンティティ及び設定の一般用語であり、通常は、レイヤ2によって提供される、UEと基地局との間のユーザデータの通信用であるサービスである。ラジオベアラは、PDCPプロトコルエンティティ、RLCプロトコルエンティティ、MACプロトコルエンティティ、及びPHYプロトコルエンティティ、などに割り当てられている一連のリソースを含む。ラジオベアラは、データラジオベアラ(Data Radio Bearer,DRB)とシグナリングラジオベアラ(Signaling Radio Bearer,SRB)とに分類される。前者は、データを運ぶためのものであり、後者は、シグナリングメッセージを運ぶためのものである。サイドリンク通信シナリオで、ラジオベアラは、サイドリンクラジオベアラ(Sidelink Radio Bearer,SLRB)と呼ばれ、サイドリンクデータラジオベアラSL DRB及びサイドリンクシグナリングラジオベアラSL SRBを含む。
【0065】
4.RLCベアラ(RLC Bearer)
RLCベアラは、RLCレイヤで及びRLCレイヤの下方でのプロトコルエンティティ及び設定であってよく、RLCプロトコルエンティティと、論理チャネルなどの一連のリソースとを含む。本願の実施形態は、2種類のRLCベアラ、つまり、Uu RLC(Uu RLC)ベアラ及びPC5 RLC(PC5 RLC)ベアラに関係がある。Uu RLCベアラは、Uuリンク(又はUuインターフェース)上のRLCベアラであり、PC5 RLCベアラは、サイドリンク(又はPC5インターフェース)上のRLCベアラである。
【0066】
5.U2Nリレー
ネットワーク性能を向上させるために、例えば、ネットワークカバレッジを向上させるために、リレーUE(Relay UE)は、遠隔UE(Remote UE)とネットワークデバイスとの間の通信を支援するためのものである。図2は、U2Nリレーシナリオに適用可能な通信ネットワークの模式図である。基地局は、Uuインターフェースを通じてリレーUEと通信し、リレーUEは、PC5インターフェース/サイドリンクを通じて遠隔UEと通信する。遠隔UEは、リレーUEを経由して基地局への通信接続をセットアップし得る。U2Nリレーシナリオで、リレーUEは、遠隔UEにリレーサービスを提供する。
【0067】
既存のU2Nリレー技術は、主に2つの設計、すなわち、レイヤ2(Layer-2,L2)リレー及びレイヤ3(Layer-3,L3)を含む。図3を参照されたい。L2リレーが、図2に示されている通信ネットワークのユーザプレーンプロトコルスタックについて記載するための例として使用される。図3は、遠隔UE、リレーUE、基地局gNB、及び5Gコアネットワーク(5G Core Network,5GC)デバイスを含む通信システムのユーザプレーンプロトコルスタックを示す。遠隔UEのプロトコルスタックは、上から下へ、インターネットプロトコル(internet protocol,IP)レイヤ、UuインターフェースによるgNBとのピア・ツー・ピア通信のためのサービスデータアダプテーションプロトコル(service data adaptation protocol,SDAP)(又はUu-SDAP)レイヤ、UuインターフェースによるgNBとのピア・ツー・ピア通信のためのパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol,PDCP)(又はUu-PDCP)レイヤ、アダプテーションレイヤ(Adaptation layer,ADAPT)、PC5インターフェースによるリレーUEとのピア・ツー・ピア通信のためのラジオリンクコントロール(radio link control,RLC)(又はPC5-RLC)レイヤ、PC5インターフェースによるリレーUEとのピア・ツー・ピア通信のためのメディアアクセスコントロール(media access control,MAC)(又はPC5-MAC)レイヤ、遠隔UEとのピア・ツー・ピア通信のための物理(physical,PHY)レイヤ(又はPC5-PHYレイヤ)を含む。リレーUEにおける、遠隔UEとの通信のためのプロトコルスタックは、上から下へ、アダプテーションレイヤ、PC5-RLCレイヤ、PC5-MACレイヤ、及びPC5-PHYレイヤを含む。リレーUEにおける、gNBとの通信のためのプロトコルスタックは、上から下へ、ADAPTレイヤ、Uu-RLCレイヤ、Uu-MACレイヤ、及びUu-PHYレイヤを含む。gNBにおける、遠隔UEとの通信のためのプロトコルスタックは、上から下へ、Uu-SDAPレイヤ及びUu-PDCPレイヤを含む。gNBにおける、リレーUEとの通信のためのプロトコルスタックは、上から下へ、ADAPTレイヤ、Uu-RLCレイヤ、Uu-MACレイヤ、及びUu-PHYレイヤを含む。gNBにおける、GPRSトンネリングプロトコル-ユーザプレーン(GTP-U,GPRS Tunneling Protocol-User Plane)インターフェースによる5GCとの通信のためのプロトコルスタックは、N3プロトコルスタックを含む。5GCにおいて、遠隔UEとの通信のためのプロトコルスタックは、IPレイヤを含み、GTP-UインターフェースによるgNBとの通信のためのプロトコルスタックは、N3プロトコルスタックを含む。
【0068】
図4は、遠隔UE、リレーUE、gNB、及び5GCデバイスを含む通信システムの制御プレーンプロトコルスタックを示す。遠隔UEのプロトコルスタックは、上から下へ、5GCとのピア・ツー・ピア通信のための非アクセス層(non-access stratum,NAS)、UuインターフェースによるgNBとのピア・ツー・ピア通信のためのRRCレイヤ(又はUu-RRCレイヤ)、UuインターフェースによるgNBとのピア・ツー・ピア通信のためのPDCPレイヤ(又はUu-PDCPレイヤ)、ADAPTレイヤ、PC5インターフェースによるリレーUEとのピア・ツー・ピア通信のためのRLCレイヤ(又はPC5-RLCレイヤ)、並びにPC5インターフェースによるリレーUEとのピア・ツー・ピア通信用であるMACレイヤ(又はPC5-MACレイヤ)及びPHYレイヤ(又はPC5-PHYレイヤ)を含む。リレーUEにおける、遠隔UEとの通信のためのプロトコルスタックは、上から下へ、ADAPTレイヤ、PC5-RLCレイヤ、PC5-MACレイヤ、及びPC5-PHYレイヤを含む。リレーUEにおける、gNBとの通信のためのプロトコルスタックは、上から下へ、ADAPTレイヤ、Uu-RLCレイヤ、Uu-MACレイヤ、及びUu-PHYレイヤを含む。gNBにおける、遠隔UEとの通信のためのプロトコルスタックは、上から下へ、Uu-RRCレイヤ及びUu-PDCPレイヤを含む。gNBにおける、リレーUEとの通信のためのプロトコルスタックは、上から下へ、ADAPTレイヤ、Uu-RLCレイヤ、Uu-MACレイヤ、及びUu-PHYレイヤを含む。gNBにおける、N2インターフェースによる5GCデバイスとの通信のためのプロトコルスタックは、N2プロトコルスタックを含む。5GCデバイスにおける、遠隔UEとの通信のためのプロトコルスタックは、NASレイヤを含む。5GCデバイスにおける、N2インターフェースによるgNBとの通信のためのプロトコルスタックは、N2プロトコルスタックを含む。
【0069】
遠隔UEのデータパケットは、リレーUEのPDCP(Packet Data Convergence Protocol,パケットデータコンバージェンスプロトコル)レイヤの下方でリレーされることが分かる。すなわち、リレーUEは、リレー用である、RLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYを含むRLCベアラのみを保持し得る。従って、遠隔UEと基地局との間にはエンド・ツー・エンドのPDCPレイヤ、SDAPレイヤ、及びRRCレイヤが存在するが、遠隔UEと基地局との間にエンド・ツー・エンドのRLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYレイヤは存在しない。
【0070】
更に、図3又は図4に示されるプロトコルスタックアーキテクチャでは、RLCレイヤとPDCPレイヤとの間にアダプテーションレイヤがある。アダプテーションレイヤの主な機能は、ベアラの多重化及び逆多重化、つまり、異なるベアラを1つのベアラに多重化すること又は1つのベアラを異なるベアラに分離することをサポートすることである。PC5インターフェース(つまり、サイドリンク)の2つのエンドでのプロトコルスタック内のアダプテーションレイヤは、PC5アダプテーションレイヤと呼ばれることがあり、Uuインターフェースの2つのエンドでのプロトコルスタック内のアダプテーションレイヤは、Uuアダプテーションレイヤと呼ばれることがある。
【0071】
ダウンリンク方向が例として使用される。gNBのアダプテーションレイヤは、1つ以上の遠隔UEの複数のベアラ上のデータをUuRLCベアラに多重化し得る。すなわち、Uuリンク上の1つのRLCベアラが、1つ以上の遠隔UEの複数のベアラ上のデータを運び得る。各遠隔UEのサイドリンク上で、遠隔UEの1つ以上のベアラ上のデータは1つのPC5 RLCベアラにマッピングされ得る。アップリンク方向における場合は、ダウンリンク方向における場合に類似している。遠隔UEのアダプテーションレイヤは、遠隔UEの複数のベアラ上のデータを1つのPC5 RLCベアラにマッピングし得る。リレーUEのアダプテーションレイヤは、1つ以上の遠隔UEの異なるRLCベアラ上のデータをUuリンク上の1つのRLCベアラに多重化し、それによってベアラ多重化を実装し得る。
【0072】
異なる遠隔UEに属するデータを区別するために、遠隔UEアイデンティティである遠隔UE IDが各遠隔UEに割り当てられる必要がある。アイデンティティは、ローカルアイデンティティ(ローカルID)と呼ばれることがあり、ローカルIDは、データが属する遠隔UEを示すために、データパケットルーティングプロセスで運ばれる。遠隔UEのローカルIDは、リレーUEにサービスを提供しているgNBによって割り当てられ得る。gNBによって割り当てられたローカルIDは、gNBの制御範囲内で一意であることができ、あるいは、リレーUEの制御範囲内で一意であることができる。可能な割り当て方式において、遠隔UEがリレーUEへのユニキャスト接続をセットアップした後、リレーUEは、RRCメッセージ、例えば、SidelinkUEInformationNR(SUI)メッセージをgNBへ送信して、RRCメッセージを使用することによってgNBにローカルIDを遠隔UEに割り当てることを要求する。
【0073】
6.CU-DUアーキテクチャ
図5は、5G通信システムの模式図である。次世代ラジオアクセスネットワーク(Next Generation Radio Access Network,NG-RAN)は、5Gコアネットワーク5GCに接続されている1つ以上の基地局gNBから成る。gNBは、NGインターフェースにより5GCに接続され、gNBは、Xnインターフェースにより互いに接続される。要するに、CU-DU分離アーキテクチャにおいて、1つのgNBは、中央ユニット(Central unit,CU)及び1つ以上の分散ユニット(Distributed Units,DU)に分けられる。gNB-CUは、F1インターフェースによりgNB-DUに接続される。通常、1つのgNB-DUは、ただ1つのgNB-CUのみに接続され得る。
【0074】
CU-DU分離アーキテクチャにおいて、gNB-CUは、RRCプロトコルレイヤ、SDAPプロトコルレイヤ、及びPDCPプロトコルレイヤに関与し得る。言い換えれば、gNB-CUは、RRCプロトコルレイヤ、SDAPプロトコルレイヤ、及びPDCPプロトコルレイヤの機能を備えている。gNB-DUは、RLCプロトコルレイヤ、MACプロトコルレイヤ、及びPHYプロトコルレイヤに関与し得る。言い換えれば、gNB-DUは、RLCプロトコルレイヤ、MACプロトコルレイヤ、及びPHYプロトコルレイヤの機能を備えている。
【0075】
図5を参照して、図6は、gNB CU-DU分離アーキテクチャの模式図である。gNB-CUは、ユーザプレーン(user plane,UP)及び制御プレーン(control plane,CP)に更に分けられる。すなわち、gNB-CUは、2つの部分、つまり、gNB-CU-CP及びgNB-CU-UPに分けられ得る。gNB-CU-CPは、E1インターフェースによりgNB-CU-UPに接続される。gNB-CU-CPは、NG制御プレーン(NG-C)インターフェースによりAMFに接続される。gNB-CU-CPは、Xn制御プレーン(Xn-C)インターフェースにより他のgNBに接続される。gNB-CU-CPは、F1制御プレーン(F1-C)インターフェースによりgNB-DUに接続される。gNB-CU-UPは、F1ユーザプレーン(F1-U)インターフェースによりgNB-DUに接続される。通常、1つのgNB-CU-UPは、ただ1つのgNB-CU-CPのみに接続され得、1つのgNB-DUは、gNB-CU-CPによって管理されている複数のgNB-CU-UPに接続されてよく、1つのgNB-CU-UPは、gNB-CU-CPによって管理されている複数のgNB-DUに接続されてよい。
【0076】
gNB-CUがgNB-CU-CP及びgNB-CU-UPに分けられるアーキテクチャにおいて、制御プレーンについて、gNB-CU-CPは、RRCと、SRBに対応するPDCPエンティティ(PDCP-Cとも呼ばれる)とに関与する。言い換えれば、gNB-CU-CPは、RRCプロトコルレイヤエンティティの機能と、SRBに対応するPDCPエンティティ(PDCP-C)の機能とを備えている。ユーザプレーンについて、gNB-CU-UPは、SDAPと、DRBに対応するPDCPエンティティ(PDCP-Uとも呼ばれる)とに関与する。言い換えれば、gNB-CU-UPは、SDAPプロトコルレイヤの機能と、DRBに対応するPDCPエンティティ(PDCP-U)の機能とを備えている。
【0077】
上記から、既存のgNB-CU-DU分離アーキテクチャでは、L2 U2Nリレー通信に適用可能なUuインターフェースアダプテーションレイヤは、gNB CU又はgNB DUでは構成されないことが分かる。その結果、既存のF1インターフェースプロシージャは、L2 U2Nリレー通信をサポートすることができない。例えば、背景におけるUEは、Uuインターフェース構成に基づき、gNB-DUと直接通信する。しかし、L2 U2Nリレーアーキテクチャでは、Uuアダプテーションレイヤが基地局とリレーUEとの間に加えられ、基地局は、リレーUEの中継により基地局と通信する遠隔UEをサポートするように、遠隔UE及びリレーUEを構成する必要がある。従って、既存のF1インターフェースプロシージャはもはやL2 U2Nリレーに適用可能でない。
【0078】
これを鑑み、本願の実施形態は、既存のCU-DU分離アーキテクチャ及びF1インターフェースプロシージャがL2 U2Nリレーに適用可能でないという問題を解決する方法に関係がある。例えば、L2 U2NリレーがCU-DUアーキテクチャに適用される場合に、次の問題の1つ以上が解決される必要がある:
・遠隔UEのローカルIDはどのように生成されてリレーUEに通知されるか?
・gNB内のUuアダプテーションレイヤはCU又はDUに置かれるか?
・アダプテーションレイヤ設定をどのように生成すべきか?
・新しいUE初期アクセスプロシージャが遠隔UEの成功したアクセスをサポートするよう設計されるか?
・新しいインターDU(インターgNB-DU)スイッチプロシージャが、遠隔UEのモビリティをサポートするよう設計されている同じCUによって管理されるか?
【0079】
本願の実施形態における添付の図面を参照して、以下は、本願の実施形態で提供される技術的解決法について記載する。本願の記載中、別なふうに特定されない限り、「/」は、関連するオブジェクトどうしの“論理和”関係を表す。例えば、A/Bは、A又はBを表す。本願において、「及び/又は」は、関連するオブジェクトどうしの関連付け関係のみを記載し、3つの関係が存在する可能性があることを表す。例えば、A及び/又はBは、次の3つの場合:Aのみ存在、AとBの両方が存在、及びBのみ存在、を表すことができ、ここで、A又はBは単数であっても複数であってもよい。更に、本願の記載中、「複数の」は、別なふうに特定されない限り、2つ又は2つよりも多いことを意味する。「次の・・・のうちの少なくとも1つ」又はその類似表現は、これらのアイテムの任意の組み合わせを意味し、単数アイテム又は複数アイテムの任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aとbの組み合わせ、aとcとの組み合わせ、bとcの組み合わせ、又はaとbとcの組み合わせを表すことができ、ここで、a、b及びcは単数形であっても複数形であってもよい。更に、本願の実施形態における技術的解決法を明りょうに記載するために、「第1」及び「第2」などの用語は、基本的に同じ機能又は目的を果たす同じアイテム又は類似のアイテムを区別するために本願の実施形態で使用されている。当業者であれば、「第1」及び「第2」などの用語は数量又は実行順序を限定するものではなく、「第1」及び「第2」などの用語は明確な違いを示すものではないことを理解し得る。更に、本願の実施形態において、「例」又は「例えば」などの語は、例、実例、又は記載を与えることを表すためのものである。本願の実施形態で「例」又は「例えば」として記載されている実施形態又は設計スキームは、他の実施形態又は設計スキームよりも好ましい又は多くの利点を有しているものとして説明されるべきではない。まさしく、「例」又は「例えば」などの語の使用は、理解を容易にするために、関連する概念を具体的に表すよう意図されている。
【0080】
更に、本願の実施形態におけるネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本願の実施形態における技術的解決法をより明りょうに記載するよう意図されており、本願の実施形態で提供される技術的解決法に対する限定を構成するものではない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進化や新しいサービスシナリオの新興とともに、本願の実施形態で提供される技術的解決法が類似の技術的問題にも適用可能であることを認識し得る。
【0081】
本願の実施形態におけるネットワークノードは、無線通信ネットワーク内のラジオアクセスネットワーク(radio access network,RAN)デバイス、又はアクセスネットワークデバイスのコンポーネントである。例えば、実施形態の第1ネットワークノードは、gNB内のCUであってよく、第2ネットワークノードは、gNB内のDUであってよい。
【0082】
ユーザ機器(user equipment,UE)、移動局(mobile station,MS)、移動端末(mobile terminal,MT)などとも呼ばれる、本願の実施形態における端末デバイスは、ユーザにボイス/データコネクティビティを提供するデバイス、例えば、無線接続機能を備えているハンドヘルド通信デバイス、又は車載通信デバイスである。端末デバイスは、具体的に、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device,MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality,VR)デバイス、拡張現実(augmented reality,AR)デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療処置(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティにおける無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、などであってよい。代替的に、端末デバイスは、ビークル・ツー・エブリシング通信システムにおける路側機(Road Side Unit,RSU)、又はRSU内の通信装置若しくは通信チップであってよい。これは本願の実施形態で限定されない。
【0083】
図7(a)は、本願の実施形態が適用可能である、CU-DU分離アーキテクチャにおけるL2 U2Nリレーの通信システムの模式図である。基地局gNBは2つの部分、つまり、第1ネットワークノードCU及び第2ネットワークノードDUから成る。第1ネットワークノードCUは、F1インターフェースにより第2ネットワークノードDUと通信する。リレーUEは、Uuインターフェースにより基地局内のDUと通信する。遠隔UEは、サイドリンクによりリレーUEと通信し、遠隔UEとリレーUEとの間のインターフェースはPC5インターフェースである。リレーUEは、gNBのセルカバレッジ内に位置し得る。遠隔UEは、gNBのセルカバレッジ内に位置してよく、あるいは、gNBのセルカバレッジの外に移動してもよい。遠隔UEがgNBのセルカバレッジの外に移動する場合に、遠隔UEのデータは、遠隔UEと基地局との間のユーザプレーンインタラクション及びシグナリングプレーンインタラクションを実装するために、リレーUEを経由してリレーされ得る。図7(b)は、アダプテーションレイヤがDUに配置される制御プレーンプロトコルスタックアーキテクチャの模式図である。CUは、RRCレイヤ及びPDCPレイヤを備え、DUは、アダプテーションADAPTレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYレイヤを備える。概略的に、2つのRRC+PDCPエンティティがCUにおいて構成され、異なるSRBに対応する。図7(c)は、アダプテーションレイヤがDUに配置される制御プレーンプロトコルスタックアーキテクチャの模式図である。CUは、SDAPレイヤ及びPDCPレイヤを備え、DUは、アダプテーションADAPTレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYレイヤを備える。概略的に、2つのSDAP+PDCPエンティティがCUにおいて構成され、異なるDRBに対応する。
【0084】
図7(a)で提供される通信システムに基づき、図8は、本願の実施形態に従う通信装置80の構造の模式図である。通信装置80が本願の実施形態における第1ネットワークノードの機能を備える場合に、通信装置80は、第1ネットワークノード、又は第1ネットワークノード内のチップ若しくはチップシステムであってよい。通信装置80が本願の実施形態における第2ネットワークノードの機能を備える場合に、通信装置80は、第2ネットワークノード、又は第2ネットワークノード内のチップ若しくはチップシステムであってよい。確かに、第1ネットワークノード又は第1ネットワークノードの実施は、通信装置80に限定されず、あるいは、第1ネットワークノード又は第1ネットワークノードの機能を備えている論理ネットワークエンティティであってもよい。
【0085】
図8に示されるように、通信装置80は、プロセッサ801、通信ライン802、及び通信インターフェース803を含み得る。任意に、通信装置80は、メモリ804を更に含んでもよい。プロセッサ801、メモリ804、及び通信インターフェース803は、通信ライン802により互いに接続され得る。
【0086】
プロセッサ801は、中央演算処理装置(central processing unit,CPU)、汎用プロセッサ、ネットワークプロセッサ(network processor,NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラム可能ロジックデバイス(programmable logic device,PLD)、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。代替的に、プロセッサ801は、処理機能を備えている他の装置、例えば、回路、コンポーネント、又はソフトウェアモジュールであってもよい。
【0087】
通信ライン802は、通信装置80に含まれているコンポーネントの間で情報を転送するためのものである。
【0088】
通信インターフェース803は、他のデバイス又は他の通信ネットワークと通信するよう構成される。他の通信ネットワークは、Ethernet、ラジオアクセスネットワーク(radio access network,RAN)、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)、などであってよい。通信インターフェース803は、通信を実装することができる無線周波数モジュール又は任意の装置であってよい。本願のこの実施形態では、通信インターフェース803が無線周波数モジュールである例のみが記載のために使用される。無線周波数モジュールは、アンテナ、無線周波数回路、などを含み得る。無線周波数回路は、無線周波数集積チップ、電力増幅器、などを含み得る。
【0089】
メモリ804は、命令を記憶するよう構成される。命令はコンピュータプログラムであってよい。
【0090】
メモリ804は、静的な情報及び/又は命令を記憶できるリードオンリーメモリ(read-only memory,ROM)又は他のタイプの静的記憶デバイスであってよく、情報及び/又は命令を記憶できるランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)又は他のタイプの動的記憶デバイスであってよく、あるいは、電気的消去可能なプログラム可能リードオンリーメモリ(electrically erasable programmable read-only memory,EEPROM)、コンパクトディスク・リードオンリーメモリ(compact disc read-only memory,CD-ROM)若しくは他の光学ディスクストレージ、光学ディスクストレージ、又は磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイスであってよい。光学ディスクストレージには、コンパクトディスク、レーザーディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク、ブルーレイディスク、などが含まれる。
【0091】
なお、メモリ804はプロセッサ801から独立して存在してよく、あるいは、プロセッサ801と一体化されてもよい。メモリ804は、命令、プログラムコード、何らかのデータ、などを記憶するよう構成され得る。メモリ804は、通信装置80に位置してよく、あるいは、通信装置80の外に位置してもよい。これは限定されない。プロセッサ801は、本願の続く実施形態で提供される通信方法を実装するために、メモリ804に記憶されている命令を実行するよう構成される。
【0092】
代替的に、任意に、本願のこの実施形態で、プロセッサ801は、本願の続く実施形態で提供される通信方法における処理関連機能を実装してもよく、通信インターフェース803は、他のデバイス又は通信ネットワークとの通信に関与してもよい。これは、本願のこの実施形態で特に限定されない。
【0093】
任意に、本願のこの実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、アプリケーションプログラムコードとも呼ばれ得る。これは、本願のこの実施形態で特に限定されない。
【0094】
例において、プロセッサ801は、1つ以上のCPU、例えば、図8のCPU0及びCPU1を含み得る。
【0095】
任意の実施において、通信装置80は、複数のプロセッサを含んでもよい。例えば、通信装置80は、図8において、プロセッサ801に加えてプロセッサ807を含み得る。
【0096】
任意の実施において、通信装置80は、出力デバイス806及び入力デバイス807を更に含んでもよい。例えば、入力デバイス807は、キーボード、マウス、マイクロホン、又はジョイスティックなどのデバイスであり、出力デバイス806は、ディスプレイ又はスピーカ(speaker)などのデバイスである。
【0097】
なお、図8に示される構成構造は、通信装置に対する如何なる限定も構成しない。図8に示されているコンポーネントに加えて、通信装置は、図示されているよりも多い又は少ないコンポーネント、一部のコンポーネントの組み合わせ、あるいは、異なるコンポーネント配置を含んでもよい。
【0098】
本願のこの実施形態において、チップシステムは、チップから成ってよく、あるいは、チップ及び他のディスクリートコンポーネントを含んでもよい。
【0099】
図7(a)に示される通信システムを参照して、以下は、本願の実施形態で提供される通信方法について記載する。続く実施形態におけるネットワークノードは、図8に示されているコンポーネント又は構造を備えることができる。本願の実施形態における動作、用語、などは相互に参照され得る。これは限定されない。本願の実施形態において、デバイス間で交換されるメッセージの名称、メッセージ内のパラメータの名称、などは、単なる例に過ぎない。他の名称が、代替的に,具体的な実施中に使用されてもよい。これは限定されない。
【0100】
遠隔UEの通信をサポートする、本願の実施形態で提供される新しいF1インターフェースシグナリングプロシージャは、CU-DUアーキテクチャにおけるL2 U2Nリレー通信を可能にすることができる。本願の実施形態において、アダプテーションレイヤは、CUにおいて構成されてよく、又はDUにおいて構成されてよい。アダプテーションレイヤがDUにおいて構成される例が、CU-DUにおける遠隔UEの初期アクセスプロシージャ、インターDUスイッチプロシージャ、及びUEコンテキスト解放プロシージャを提供するために、続く実施形態で使用される。
【0101】
図7(a)に示されている通信システムを参照して、図9(a)は、本願の実施形態に従う通信方法を示す。図9(a)に示されるように、方法は、第1ネットワークノード(例えば、CU)及び第2ネットワークノード(例えば、DU)に関係がある。方法は次のステップを含み得る。
【0102】
S901:第1ネットワークノードが第1情報を第2ネットワークノードへ送信する。
【0103】
例えば、第1情報は、ローカルアイデンティティを遠隔端末デバイスに割り当てることを第2ネットワークノードにトリガするためのものである。S901は任意のステップであることが理解され得る。
【0104】
第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードは、リレー端末デバイスを介して遠隔端末デバイスと通信する。
【0105】
S902:第2ネットワークノードが第2情報を第1ネットワークへ送信し、第2情報は、第2ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられたローカルアイデンティティを含む。
【0106】
S903:第2ネットワークノードが第3情報を第1ネットワークノードへ送信する。
【0107】
第3情報は、第2ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を含むか、又は第3情報は、第2ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報と、第2ネットワークノードによってリレー端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上のリレー端末デバイスのアイデンティティ情報とを含み、第1インターフェースは、第1ネットワークノードと第2ネットワークノードとの間の通信インターフェースである。
【0108】
S904:第1ネットワークノードが第4情報を第2ネットワークノードへ送信する。S904は任意のステップであること理解され得る。
【0109】
S905:第2ネットワークノードが第5情報を第1ネットワークノードへ送信する。
【0110】
S904及びS905については、次の任意の動作が存在する。
【0111】
任意の動作1は:
第1ネットワークノードが第4情報を第2ネットワークノードへ送信し、第4情報は、遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1ラジオリンクコントロールRLCベアラのアイデンティティ情報とを含み、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と第1RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在し、第1ネットワークノードが、第2ネットワークノードによって送信された第5情報を受信し、第5情報は、第2ネットワークノードによって生成された、第1RLCベアラの設定情報を含み、第1RLCベアラは、遠隔端末デバイスとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と第1RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する、
ことを含む。
【0112】
任意の動作2は:
第1ネットワークノードが、第2ネットワークノードによって生成された第5情報を受信し、第5情報は、遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1RLCベアラのアイデンティティ情報と、第1RLCベアラの設定情報とを含み、第1RLCベアラは、遠隔端末デバイスとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と第1RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する、
ことを含む。
【0113】
任意の動作3は:
第1ネットワークノードが第4情報を第2ネットワークノードへ送信し、第4情報は、遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティと、第2RLCベアラのアイデンティティ情報とを含み、第1ネットワークノードが、第2ネットワークノードによって生成された第5情報を受信し、第5情報は第2RLCベアラの設定情報を含み、第2RLCベアラは、第2ネットワークノードとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティと、第2RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する、
ことを含む。
【0114】
任意の動作4は:
第1ネットワークノードが、第2ネットワークノードによって生成された第5情報を受信し、第5情報は、次の:遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティ、第2RLCベアラのアイデンティティ情報、及び第2RLCベアラの設定情報、のうちの少なくとも1つを含み、第2RLCベアラは、第2ネットワークノードとリレー端末デバイスとの間のベアラであり、遠隔端末デバイスのDRB ID情報と、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティと、第2RLCベアラのアイデンティティ情報との間には対応が存在する、
ことを含む。
【0115】
動作2又は動作4において、方法は、次の:第1ネットワークノードが第4情報を第2ネットワークノードへ送信するステップを更に含んでもよく、第4情報は、遠隔デバイスのアイデンティティ情報を含む、ことが理解され得る。
【0116】
任意の設計において、第4情報はアップリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、アップリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報と、次の:遠隔端末デバイスのDRB ID情報、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティ、遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報、及び第2RLCベアラのアイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、アップリンク伝送トンネルは、第1ネットワークノードによって、第1インターフェース上で第2ネットワークノードからデータを受信するために使用され、かつ/あるいは、第5情報はダウンリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、ダウンリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報と、次の:遠隔端末デバイスのDRB ID情報、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティ、遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報、及び第2RLCベアラのアイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、ダウンリンク伝送トンネルは、第1ネットワークノードによって、第1インターフェース上で第2ネットワークノードへデータを送信するために使用される。
【0117】
任意の設計において、第1ネットワークノードは第1指示情報をリレー端末デバイスから受信することを更に有し、第1指示情報は、遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を含み、第1指示情報は、遠隔端末デバイスにローカルアイデンティティを割り当てることを要求するためのものであり、遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティは、第1ネットワークノードの制御範囲内で遠隔端末デバイスを一意に識別するか、又は遠隔端末デバイスのローカルアイデンティティは、リレー端末デバイスの制御範囲内で遠隔端末デバイスを一意に識別する。
【0118】
任意の設計において、第4情報は第1アイデンティティ情報を更に含み、第1アイデンティティは、第1RLCベアラに対応するリレー端末デバイスを示す。例えば、第1アイデンティティ情報は、リレー端末のレイヤ2識別子であってよく、第1RLCベアラが、遠隔端末と、レイヤ2識別子によって示されるリレー端末との間のRLCベアラであることを示す。遠隔端末が複数のリレー端末を介して第2ネットワークノードと通信する場合に、指示情報は、第1RLCベアラに対応するリレー端末デバイスを区別するためのものであってよい。
【0119】
任意に、例えば、複数のリレー端末が異なるサービングセルに置かれる必要があるという制限が存在するシナリオでは、第1アイデンティティは、リレー端末のサービングセルアイデンティティを更に示してもよい。更に、第1アイデンティティは、代替的に、第1ネットワークノードによってリレー端末に割り当てられたアイデンティティ情報であってよい。例えば、遠隔端末が3つのリレー端末に接続されるとき、第1ネットワークノードは、3つのリレー端末に夫々、アイデンティティ0、1、及び2を割り当て得る。更に、アイデンティティ0、1、及び2は、第1RLCベアラのアイデンティティ情報とともに、第4情報を使用することによって第2ネットワークノードを示す。
【0120】
任意の設計において、第5情報は第1アイデンティティ情報を更に含み、第1アイデンティティは、第1RLCベアラに対応するリレー端末デバイスを示す。例えば、第1アイデンティティ情報は、リレー端末のレイヤ2識別子であってよく、第1RLCベアラが、遠隔端末と、レイヤ2識別子によって示されるリレー端末との間のRLCベアラであることを示す。遠隔端末が複数のリレー端末を介して第2ネットワークノードと通信する場合に、指示情報は、第1RLCベアラに対応するリレー端末デバイスを区別するためのものであってよい。
【0121】
任意に、例えば、複数のリレー端末が異なるサービングセルに置かれる必要があるという制限が存在するシナリオでは、第1アイデンティティは、リレー端末のサービングセルアイデンティティを更に示してもよい。更に、第1アイデンティティは、代替的に、第2ネットワークノードによってリレー端末に割り当てられたアイデンティティ情報であってよい。例えば、遠隔端末が3つのリレー端末に接続されるとき、第2ネットワークノードは、3つのリレー端末に夫々、アイデンティティ0、1、及び2を割り当て得る。更に、アイデンティティ0、1、及び2は、第1RLCベアラのアイデンティティ情報とともに、第5情報を使用することによって第1ネットワークノードを示す。
【0122】
この実施形態では、上述されたように、第1情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであってよく、第2情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージであってよく;第1情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであってよく、第2情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであってよく;第4情報は、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであってよく、第5情報は、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであってよく;あるいは、第3情報は、遠隔端末デバイスの初期アップリンクRRCメッセージ転送Initial UL RRC Message Transferメッセージであってよい。
【0123】
この実施形態では、第1ネットワークノードは、ラジオリソースコントロールRRCプロトコルレイヤ、サービスデータアダプテーションプロトコルSDAPプロトコルレイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPプロトコルレイヤを含むことができ、第2ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを含むことができ、第1ネットワークノード及び第2ネットワークノードは、1つの基地局に含まれ得る。
【0124】
切替シナリオにおいて、遠隔端末デバイスが第3ネットワークノードから第2ネットワークノードへ切り替えられるプロセスで、第2ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるターゲットノードであり、第3ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるソースノードであり、第1ネットワークノードは第2ネットワークノード及び第3ネットワークノードを制御し、第3ネットワークノードは、ラジオリンクコントロールRLCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを含み、第1ネットワークノード、第2ネットワークノード、及び第3ネットワークノードは、1つの基地局に含まれる。更に、次のいずれか1つが満足される:第1情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、かつ、第2情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであるか、あるいは、第4情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、かつ、第5情報が、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージである。
【0125】
図9(b)は、本願の実施形態に従う他の通信方法を示す。方法は、第1ネットワークノード(例えば、CU)及び第2ネットワークノード(例えば、DU)に関係がある。方法は次のステップを含み得る。
【0126】
S901’:第1ネットワークノードが第6情報を第2ネットワークノードへ送信する。
【0127】
第6情報は第2指示情報を含み、第2指示情報は、第2ネットワークノードとリレー端末デバイスとの間の第2ラジオリンクコントロールRLCベアラをセットアップするよう第2ネットワークノードに指示し、第2RLCベアラは、第1データを運ぶためのものであり、第1データは、遠隔端末デバイスと第2ネットワークノード又は第1ネットワークとの間で交換されるデータである。第2RLCベアラはRLCチャネルとも呼ばれ得る。
【0128】
例えば、第2指示情報は、遠隔デバイスに対してセットアップされる必要があるシグナリングラジオベアラSRBに関する情報を含むか、あるいは、第2指示情報は、リレー端末デバイスのリレーサービス承認情報を含む。
【0129】
例えば、第1データは、遠隔端末デバイスのシグナリングラジオベアラSRB0、シグナリングラジオベアラSRB1、又はシグナリングラジオベアラSRB2で運ばれるデータである。なお、遠隔端末デバイスのシグナリングラジオベアラSRB0、シグナリングラジオベアラSRB1、又はシグナリングラジオベアラSRB2で運ばれるデータは、同じUu RLCベアラ上に多重化されてよい。
【0130】
S902’:第2ネットワークノードが第7情報を第1ネットワークノードへ送信する。
【0131】
第6情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、第7情報は、ユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージである。
【0132】
S901’及びS902’において、第2RLCベアラが遠隔UEのランダムアクセスの前に設定されるか、それとも遠隔UEのランダムアクセスプロセス内で設定されるかは、限定されないことが理解され得る。
【0133】
例えば、第1ネットワークノードは、ラジオリソースコントロールRRCプロトコルレイヤ、サービスデータアダプテーションプロトコルSDAPプロトコルレイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPプロトコルレイヤを含み、第2ネットワークノードは、ラジオリソースコントロールRRCプロトコルレイヤ、メディアアクセスコントロールMACプロトコルレイヤ、及び物理PHYプロトコルレイヤを含み、第1ネットワークノード及び第2ネットワークノードは、1つのラジオアクセスネットワークデバイス、例えば基地局gNB、に含まれ得る。
【0134】
図7(a)に示されている通信システム並びに図9(a)及び図9(b)に示されている通信方法を参照されたい。UuアダプテーションレイヤがDUに配置される例が使用される。本願の実施形態は、遠隔UEのUE初期アクセスプロシージャを提供する。具体的に、UEが従来技術においてUuリンクにより基地局と直接通信するシナリオと比較して、リレーUEは、遠隔UEが初期アクセスを実行する前に、次の2つの側面において更に準備を行う必要がある:
・遠隔UEのSRBシグナリングを運ぶRLCベアラが、リレーUEとDUとの間で(つまり、Uuリンク上で)セットアップされる。記載を容易にするために、リレーUEとDUとの間のRLCベアラは、以下では、UuRLCベアラと総称される。
・基地局が、ローカルアイデンティティlocal IDを遠隔UEに割り当て、ローカルアイデンティティをリレーUEに通知する。その後のデータ交換プロセスでは、遠隔UEのSRB0シグナリングを受信した後、リレーUEは、SRB0シグナリングを転送する前に、ローカルIDを加える必要があり、それにより、基地局は、受信したSRB0シグナリングが属する遠隔UEを識別することができる。
【0135】
従って、基地局は、遠隔UEのSRBシグナリングを運ぶために、リレーUEの初期コンテキストセットアッププロセスにおいてDUとリレーUEとの間のUuRLCベアラ(又はRLCチャネル)を前もってセットアップし得る。
【0136】
遠隔UEのSRBシグナリングを運ぶためのUuRLCベアラをセットアップするプロセスについて、図10は、本願の実施形態に従う他の通信方法の模式図である。方法は次のステップを含み得る。
【0137】
S1001:CUがユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージをDUへ送信する。
【0138】
UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージは、UuRLCベアラをセットアップすることをDUに要求するためのものであり、RLCベアラは、遠隔UEのSRB0/1/2を運ぶためのものである。
【0139】
S1002:DUがユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージをCUへ送信する。UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージは、DUによってセットアップされたUuRLCベアラの設定情報を運ぶ。可能な様態では、CUは、UuRLCベアラと遠隔UEのSRB0/1/2との間の対応を設定し、UuRLCベアラをセットアップするようDUに指示する。代替的に、CUは、UuRLCベアラをセットアップするようDUに指示し、UuRLCベアラと遠隔UEのSRB0/1/2との間の対応をDUに示す。
【0140】
他の任意の様態では、リレーUEの初期コンテキストセットアッププロセスは変更されないままである。基地局は、コンテキスト更新プロシージャを使用することによって、遠隔UEのSRBシグナリングを運ぶためのUuRLCベアラをセットアップし得る。プロシージャは、CUによって開始されてよく(例えば、ステップS1001a及びS1002a)、あるいは、DUによって開始されてよい(例えば、ステップS1001b及びS1002b)。具体的に、方法は次のステップを含み得る。
【0141】
S1001a:CUがUEコンテキスト変更要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージをDUへ送信する。UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージは、遠隔UEのSRB0/1/2を運ぶために、UuRLCベアラをセットアップするようDUに指示し得る。
【0142】
S1002a:DUがUEコンテキスト変更応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージをCUへ送信し、UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージは、DUによって生成された、UuRLCベアラの設定情報を運ぶ。
【0143】
可能な様態では、CUは、UuRLCベアラと遠隔UEのSRB0/1/2との間の対応を設定し、UuRLCベアラをセットアップするようDUに指示する。代替的に、SUは、UuRLCベアラをセットアップするようDUに指示し、また、UuRLCベアラと遠隔UEのSRB0/1/2との間の対応する生成するようDUに指示する。
【0144】
代替的に、任意に、方法は次のステップを含み得る。
【0145】
S1001b:DUがユーザ機器コンテキスト変更必須UE CONTEXT MODIFICATION REQUIREDメッセージをCUへ送信する。DUによって生成された、UuRLCベアラの設定情報は、UE CONTEXT MODIFICATION REQUIREDメッセージを介してCUへ送られる。DUによって設定されたUuRLCベアラは、UuRLCベアラと遠隔UEのSRB0/1/2との間の対応を更に示し得ることが理解され得る。
【0146】
S1002b:CUがユーザ機器コンテキスト修正確認UE CONTEXT MODIFICATION CONFIRMメッセージをDUへ送信する。CUは、DUに対してUE CONTEXT MODIFICATION CONFIRMメッセージを使用することによって、DUによってセットアップに成功したRLCベアラを確認する。
【0147】
任意に、S1001、S1002、S1001a、S1002a、S1001b、及びS1002Bにおけるユーザ機器コンテキスト更新プロシージャは、能力及び承認に基づき開始されてよい。例えば、CUによってDUへ送信されるF1インターフェースシグナリング(例えば、UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージ又はUE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージ)は、リレーUEに関するリレーサービス承認情報を運び得る。この場合に、CU又はDUは、承認情報に基づき上記のコンテキスト更新プロシージャをトリガし得る。代替的に、UE能力問い合わせプロセスで、基地局によって送信されたUECapabilityEnquiryメッセージを受信した後、リレーUEは、UECapabilityInformationメッセージを使用することによって、リレーUEのUE能力情報を基地局に通知し得る。UE能力情報が、UEがリレー通信をサポートすることができることを示す情報を含む場合、基地局は、それに応じて、上記のコンテキスト更新プロシージャをトリガし得る。
【0148】
上記のユーザ機器コンテキスト更新プロシージャは、代替的に、第1遠隔UEがアクセスを実行するときに開始されてもよいことが理解され得る。以下で記載されるように、遠隔UEがリレーUEにアクセスした後、リレーUEはSUI情報を基地局へ送信して、サイドリンク通信が遠隔UEとリレーUEとの間で行われるべきであることを基地局に通知し、対応する伝送リソースを割り当てることを基地局に要求する。SUI情報を受信した後、基地局は、遠隔UEのその後のSRBシグナリングのためにUuRLCベアラを前もってセットアップするために、コンテキスト更新プロシージャをトリガする。
【0149】
ローカルアイデンティティlocal IDを遠隔UEに割り当てるプロセスについて、図11は、本願の実施形態に従う他の通信方法の模式図である。方法は次のステップを含み得る。
【0150】
S1101:遠隔UEがリレーUEへのユニキャスト接続をセットアップする。
【0151】
S1102:リレーUEがSUIメッセージをDUへ送信する。
【0152】
例えば、遠隔UEがリレーUEへのユニキャスト接続をセットアップした後、リレーUEは、サイドリンクユーザ機器情報(SidelinkUEInformation,SUI)を(gNB-DUを介して)基地局へ送信するようトリガされる。SUIメッセージは、ローカルIDを遠隔UEに割り当てるよう要求するためのものである。
【0153】
任意の動作S1101a:遠隔UEがSRB0シグナリング(例えば、MSG3メッセージ又はRRCSetupRequestメッセージ)をリレーUEへ送信した後、リレーUEは、SUIメッセージを基地局へ送信するようトリガされる。
【0154】
S1103:DUがアップリンクRRCメッセージ転送UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをCUへ送信する。
【0155】
UR RRC MESSAGE TRANSFERメッセージは、リレーUEによってgNB-DUへ送信されたSUIメッセージを含む。すなわち、DUは、SUIメッセージをCUへトランスペアレントに伝送する。SUIメッセージは、CUのRRCレイヤでパースされ得る。
【0156】
リレーUEへのユニキャスト接続をセットアップし、リレーUEとのサイドリンク通信を実行しようと試みるUEは、通常は2つの部分、つまり、リレーUEからリレーサービスを取得する遠隔UE、及びサイドリンクによりリレーUEと直接通信するUEを含み得る。UEがリレーUEにアクセスし、サイドリンクによりリレーUEと通信しようと試みる場合に、リレーUEは、SUIメッセージを基地局へ送信するようトリガされ得、このとき、SUIメッセージは、遠隔UEのあて先L2 IDを示し、サイドリンク伝送リソースを要求するためのものである。例えば、SUIメッセージは、遠隔UEのあて先L2 IDを運び得る。遠隔UEのあて先L2 IDを受信した後、基地局はサイドリンク伝送リソースを遠隔UEに割り当て得る。なお、本願のこの実施形態については、基地局は、ローカルIDを遠隔IEへ更に割り当てる必要がある。従って、基地局は、SUIで報告されたあて先L2 IDが遠隔UEを識別するかどうかを区別することができる必要がある。具体的に、次のいくつかの任意の様態が含まれ得る:
・新しいアップリンクRRCメッセージが定義され、既存のSUIメッセージとは異なり、遠隔UEのローカルIDを要求するためのものである。基地局は、新たに定義されたアップリンクRRCメッセージを使用することによって、ローカルIDが遠隔UEに割り当てられる必要があることを決定し得る。
・既存のSUIメッセージにおいて、新しいIEが、遠隔UEのL2 IDを示すために導入され、それにより、基地局は、指示された遠隔UEのL2 IDに基づき、ローカルIDが遠隔UEに割り当てられる必要があることを決定する。
・既存のSUIメッセージにおいて、1ビット指示情報が、UEが遠隔UEであるかどうかを示すために導入される。例えば、既存のSUIメッセージ内のIE sl-casttypeにおけるリザーブされたビットスペア1は、UEが遠隔UEであるかどうかを識別する。例えば、ビットの値が1である場合に、それは、UEが遠隔UEであることを示す。代替的にビットの値が0である場合に、それは、UEが遠隔UEであることを示し得る。
【0157】
S1104:CUがユーザ機器コンテキスト変更要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージをDUへ送信する。
【0158】
UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージは、ローカルIDを遠隔UEに割り当てるようDUに指示する。例えば、SUIメッセージがDUへ直接転送されるか、あるいは、専用の指示情報が定義され、UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージで運ばれる。代替的に、CUは、DUへUE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージを介して、CUによって割り当てられた遠隔UEのローカルIDを送信してもよい。
【0159】
上記のステップで、gNB-CUは、SUIメッセージから遠隔UEのL2 IDを受信し得る。従って、基地局は、遠隔UIのL2 IDごとに、対応する遠隔UEのローカルIDを生成することができ、基地局は、遠隔UEのL2 IDと遠隔UEのローカルIDとの間の対応を保持することができる。他の任意の様態では、リレーUEは、送信されるべきSUIメッセージにおいて、遠隔UEのシステムアーキテクチャエボリューション一時移動局識別子(system architecture evolution temporary mobile station identifier,S-TMSI)を運び得る。リレーUEは、ユニキャスト接続セットアッププロセスで遠隔UEからS-TMSIを取得でき、それにより、基地局は、対応するローカルIDを各S-TMSIに割り当て、S-TMSIとローカルIDとの間の対応を保持することができる。
【0160】
S1105:DUがユーザ機器コンテキスト変更応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージをCUへ送信する。
【0161】
DUは、割り当てられた遠隔UEのローカルIDをCUへUE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージを介して送信する。代替的に、CUが、DUへUE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージを介して、CUによって割り当てられた遠隔UEのローカルIDを送信する場合に、DUは、UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージを使用することによって、CUによってDUへ送信された遠隔UEのローカルIDを確認し得る。
【0162】
S1106:CUがダウンリンクRRC転送DL RRC TRANSFERメッセージをDUへ送信し、このとき、ダウンリンクRRC転送メッセージは遠隔UEのローカルIDを運ぶ。
【0163】
CUは、RRCメッセージ、例えば、RRC再設定RRCReconfigurationメッセージにおいて、割り当てられた遠隔UEのローカルIDを運び、遠隔UEのローカルIDをDUへDL RRC TRANSFERメッセージを介して送信することができ、DL RRC TRANSFERメッセージはRRCReconfigurationメッセージを運び得る。
【0164】
S1107:DUが、リレーUEへ、CUによって生成されたRRC再設定RRCReconfigurationメッセージを送信し、このとき、RRCReconfigurationメッセージは、遠隔UEに割り当てられたローカルIDを運ぶ。
【0165】
図7(a)から図11に示されている本願の実施形態を参照されたい。図12は、本願の実施形態に従う他の通信方法の模式図である。初期アクセスが遠隔UEのために提供される通信方法が提供される。方法は次のステップを含む。
【0166】
S1201:遠隔UEがRRCセットアップ要求RRCSetupRequestメッセージをDUへ送信する。
【0167】
遠隔UEは、遠隔UEとgNBとの間のRRC接続をセットアップするよう要求するために、リレーUEのリレー機能を使用することによって、RRCSetupRequestメッセージをDUへ送信し得る。リレーUEがRRCSetupRequestメッセージを転送するプロセスで、リレーUEは、遠隔UEのローカルIDを遠隔UEのSRB0データパケット(例えば、アダプテーションレイヤPDU)のヘッダに加え得る。任意に、リレーUEは、図10に示されている実施形態における様々な設定方法で設定されたUuRLCベアラ設定に基づきSRB0データを転送してもよい。
【0168】
S1202:DUが初期アップリンクRRCメッセージ転送INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをCUへ送信する。
【0169】
DUが、遠隔UEのローカルIDアイデンティティを運ぶ、遠隔UEのSRB0データパケットを受信した後、DUは、ユーザ機器F1インターフェース上のUE F1 AP IDを遠隔UEに割り当て、遠隔UEのローカルIDを遠隔UEのDU UE F1AP IDと関連付け得る。次いで、DUはINITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをCUへ送信し、このとき、メッセージは、DUによって割り当てられた、遠隔UEのDU UE F1AP IDを運ぶ。
【0170】
CUは、遠隔UEが接続されているリレーUEを検知する必要があることが理解され得る。従って、UNITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージは、DUによってリレーUEに割り当てられた、リレーUEのDU UE F1AP IDを運び得る。
【0171】
gNBによって割り当てられたローカルIDがgNBの制御範囲内で一意である場合に、他の任意の実施において、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERは遠隔UEのローカルIDを運ぶことができ、CUは、ローカルIDに基づき、遠隔UEが接続されているリレーUEを決定することができる。
【0172】
S1203:CUがダウンリンクRRCメッセージ転送DL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをDUへ送信する。
【0173】
CUは、遠隔UEに対して、FIインターフェース上の遠隔UEのCU UE F1AP IDを割り当て、遠隔UEへ送信されるべきRRCセットアップRRCSetupメッセージを生成し、RRCSetupメッセージをDUへDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを介して送信する。
【0174】
S1204:DUがRRCSetupメッセージを遠隔UEへ送信する。
【0175】
DUは、リレーUEのリレー情報を使用することによって、遠隔UEへRRCSetupメッセージを送信し得る。リレーUEが、RRCメッセージが属する遠隔UEを知ることを可能にするために、アダプテーションレイヤPDUを構成するとき、アダプテーションレイヤは、アダプテーションレイヤヘッダにおいて遠隔UEのローカルIDを運ぶ。
【0176】
S1205:遠隔UEがRRCセットアップ完了RRCSetupCompleteメッセージをDUへ送信する。
【0177】
遠隔UEは、リレーUEのリレー機能を使用することによって、DUへRRCSetupCompleteメッセージを送信し得る。
【0178】
S1206:DUがアップリンクRRCメッセージ転送UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをCUへ送信する。
【0179】
DUは、UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージにおいてRRCSetupCompleteメッセージを運び、CUに対して、遠隔UEによって送信されたRRCSetupCompleteメッセージを転送し得る。
【0180】
S1207:CUがユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージをDUへ送信する。
【0181】
CUは、遠隔UEのUEコンテキストをセットアップするようDUに指示するために、遠隔UEのUE CONTEXT SETUP REQUESTをDUへ送信する。
【0182】
S1208及びS1210:リレーUE及びDUがセキュリティモードコマンド(SecurityModeCommand,SMC)メッセージを交換する。リレーUEとDUとの間でSMCメッセージを交換するプロセスは、アクセス層(access stratum,AS)サイドでセキュリティモードをアクティブ化するためのものであることができる。
【0183】
S1209:DUは、遠隔UEのUEコンテキストがDUにおいてセットアップに成功したことを示すために、ユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを用いてCUに応答する。
【0184】
実施において、ステップS1207及びS1209により、gNBは、セル設定、遠隔UEのID情報、遠隔UEのSRB/DRBのベアラ設定情報、及びgNBによって遠隔UEへ送信されたRRCメッセージ(例えば、S1208のSMCメッセージ)などの、遠隔UEのコンテキストコンテンツに加えて、リレーUE及び遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定情報を別々に設定し得る。リレーUE及び遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定情報は、gNB-DU又はgNB-CUによって設定され得る。以下は、異なる任意の設定方法について記載する。
【0185】
1.遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定はCUによって決定される。
【0186】
遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定コンテンツは、遠隔UEのDRB ID情報及びPC5 RLCベアラ情報を含んでよく、遠隔UEのDRB ID情報とPC5 RLCベアラ情報との間にはマッピング関係がある。上記のアダプテーションレイヤ情報を設定した後、CUは、ステップS1207で、遠隔UEの上記のアダプテーションレイヤ設定コンテンツをDUへUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを介して送信し得る。更に、DUは、CUの指示に基づきPC5 RLCベアラの対応する設定をセットアップし、ステップ1209で、PC5 RLCベアラの設定情報をCUへUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを介して送信し得る。
【0187】
更に、遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定コンテンツは、PC5 RLCベアラが遠隔UEと指示されているリレーUEとの間のPC5 RLCベアラであることを示すために、リレーUEのアイデンティティ情報を含み得る。リレーUEのアイデンティティ情報は、リレーUEのレイヤ2識別子、CUによってリレーUEに割り当てられたアイデンティティ情報、又はリレーUEのサービングセルアイデンティティであってよい。
【0188】
2.遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定はDUによって決定される。
【0189】
CUは、ステップS1207でUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを使用することによって、遠隔UEに対してアダプテーションレイヤ設定情報を設定するようDUに指示し得る。次いで、DUは、CUに対してUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを介して、DUによって設定された、遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定コンテンツと、PC5 RLCベアラの対応する設定情報とを送信する。遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定コンテンツは、遠隔UEのDRB ID情報及びPC5 RLCベアラ情報を含んでよく、遠隔UEのDRB ID情報とPC5 RLCベアラ情報との間にはマッピング関係がある。任意に、CUは、ステップS1207で、UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージにおいて追加の指示情報を運ぶ必要がない場合がある。DUは、アップロードされたRRCメッセージに基づき、これが遠隔UEであることを知ることができるので、遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定コンテンツ及びPC5 RLCベアラの対応する設定情報は、DUの内部実装により決定され得る。
【0190】
更に、遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定コンテンツは、PC5 RLCベアラが遠隔UEと指示されているリレーUEとの間のPC5 RLCベアラであることを示すために、リレーUEのアイデンティティ情報を含み得る。リレーUEのアイデンティティ情報は、リレーUEのレイヤ2識別子、CUによってリレーUEに割り当てられたアイデンティティ情報、又はリレーUEのサービングセルアイデンティティであってよい。
【0191】
3.リレーUEのアダプテーションレイヤ設定はCUによって決定される。
【0192】
CUは、遠隔UEのデータを運ぶために、リレーUEのUuRLCベアラを生成すると、又はリレーUEの既存のUuRLCベアラを再利用すると決定し得る。ここでのUuRLCベアラは、DUとリレーUEとの間のUuリンク上のRLCベアラであってよい。
【0193】
ステップS1207で、CUによってDUへ送信されたUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージは、生成又は変更されるよう要求されているUuRLCベアラのID情報を運ぶことができ、UuRLCベアラに対応する、遠隔UEのDRB ID情報を更に運ぶことができ、UuRLCベアラのQoS要件を更に運ぶことができる。UuRLCベアラと遠隔UEのDRB IDとの間のマッピング関係は、リレーUEのアダプテーションレイヤに対して設定される必要があり、RLCベアラのQoS要件情報は、DUがRLCベアラ設定を生成するための参照として使用され得る。更に、UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージは、アップリンクトンネル情報を更に含み得る。アップリンクトンネルは、データをCUへ送信するためにDUによって必要とされるトンネルである。各トンネルは1つの遠隔UE DRB IDに対応し、1つのトンネルアドレスが、アップリンクトンネルを識別するためにアップリンクトンネルに割り当てられ得る。図7(c)に示されるように、アップリンクデータは、アダプテーションレイヤからトンネル(例えば、F1-U GTPトンネル)へF1インターフェース上で配信され、アダプテーションレイヤは、UuRLCベアラ上で多重化されたデータを対応するトンネルへ配信する必要がある。従って、CUは更に、遠隔UE IDと、DRB IDと、トンネルアドレスとの間のマッピング関係を設定し、遠隔UE ID、DRB ID、及びトンネルアドレス(遠隔UE IDと、DRB IDと、トンネルアドレスとの間のマッピング関係を含む)をDUに通知する必要がある。
【0194】
CUによって設定されたコンテンツ(遠隔UE ID、DRB ID、及びトンネルアドレス)を受信した後、DUは、CUの指示に基づき、生成又は変更される必要があるUuRLCベアラの設定情報を生成し、CUに対してUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを介してステップS1209で、生成又は変更される必要があるUuRLCベアラの設定情報を送信し得る。例えば、UuRLCベアラの設定情報は、UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージにおいて別個のRRCコンテナ(container)の形で送信されてよい。更に、UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージは、ダウンリンクトンネルの設定情報(つまり、CUによってDUへ送信する方向)を更に含んでもよい。各ダウンリンクトンネルは1つの遠隔UE DRB IDに対応することができ、1つのトンネルアドレスが、ダウンリンクトンネルを識別するためにダウンリンクトンネルに更に割り当てられ得る。DUサイドでは、複数のトンネルが1つのアダプテーションレイヤ又は1つのUuRLCベアラに対応してもよいことが理解され得る。従って、同じトンネルアドレスが異なる遠隔UE DRB IDに割り当てられてもよい。1つのアドレスが全てのトンネルに割り当てられるか、又はアドレスはUuRLCベアラの粒度に基づき割り当てられる。すなわち、同じアドレスが、UuRLCベアラ上で多重化されたDRBに対応するトンネルに割り当てられる。
【0195】
トンネルの受信及び送信のプロセスで、DUサイドでのアドレスが同じであるとして、異なるトンネルは、CUサイドでのアドレスを使用することによって区別され得る。
【0196】
4.リレーUEのアダプテーションレイヤ設定はDUによって決定される。
【0197】
ステップS1207で、CUによってDUへ送信されたUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージは、遠隔UEに対してリレーUEのアダプテーションレイヤ設定を設定するようDUに要求するためのものであってよい。UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージは、遠隔UEベアラのQoS情報及びアップリンクトンネル情報を運び得る。この場合に、DUは、遠隔UEのデータを運ぶためにUuRLCベアラを生成すべきかどうかを決定し、異なるUuRLCベアラに対応する遠隔UE DRB ID及びダウンリンクトンネル情報を設定し得る。UuRLCベアラ情報と、遠隔UEのDRB ID情報と、ダウンリンクトンネル情報との間には対応が存在する。割り当て方法は、上述されたのと同じである。ステップS1209で、DUは、設定をCUへUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを介して送信する。
【0198】
上記の方法では、遠隔UE及びリレーUEのアダプテーションレイヤ設定は両方とも、遠隔UEのコンテキストセットアッププロセスで生成される。他の任意の実施では、遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定のみが遠隔UEのコンテキストセットアッププロセスで生成され、リレーUEのアダプテーションレイヤ設定は、リレーUEのUEコンテキスト変更UE context modificationプロセスで生成される。同様に、このプロセスで、リレーUEのアダプテーションレイヤ設定は、DU又はCUによって開始されてもよい。これはステップS1207及びステップS1209と同様である。違いは、DUとCUとの間のシグナリングが、リレーUEに関連したF1インターフェースシグナリングを使用することによって実行されることにある。以下は、CUがアダプテーションレイヤ設定情報を設定する例を使用することによって説明する。
【0199】
図12に示されるように、詳細は次の通りである。
【0200】
ステップSb1:CUがユーザ機器コンテキスト変更要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージをDUへ送信する。
【0201】
CUは、遠隔UEのデータに対して新しいUuRLCベアラをセットアップすると決定し得る。従って、CUは、UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージをDUへ送信し、メッセージ内の情報要素を使用することによって、生成されたUuRLCベアラのIDと、各UuRLCベアラに対応する、遠隔UEのDRB ID情報とを示す。UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージは、生成される必要があるUuRLCベアラのQoS情報及びDRB IDを含むことができ、更には、アップリンクトンネル情報を含むことができる。
【0202】
ステップSb2:DUがユーザ機器コンテキスト変更応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージをCUへ送信する。
【0203】
DUは、CUの指示に基づきUuRLCベアラの設定情報を決定し、リレーUEとDUとの間のUuRLCベアラの設定情報をCUへUE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージを介して送信し得る。
【0204】
S1211:DUがアップリンクRRCメッセージ転送UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをCUへ送信する。
【0205】
具体的に、DUは、UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージにおいて、リレーUEにより返されたSMCメッセージを運び、CUへ、リレーUEによって返されたSMCメッセージを転送し得る。
【0206】
S1212:CUがダウンリンクRRCメッセージ転送DL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをDUへ送信する。
【0207】
具体的に、CUは、RRC再設定RRCReconfigurationメッセージを生成し得る。RRC再設定RRCReconfigurationメッセージは、遠隔UEのマッピング関係設定情報を含む。例えば、遠隔UEのマッピング関係設定情報は、次の情報の1つ以上及び次の情報の間のマッピング関係を含むことができ:遠隔UEのID情報、遠隔UEのDRB ID情報、トンネルアドレス情報、UuRLCベアラのアイデンティティ情報、PC5 RLCベアラのアイデンティティ情報、及びリレー端末に対応するアイデンティティ情報、また、DUへDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを介して送信される。リレー端末に対応するアイデンティティは、次の:リレー端末のレイヤ2識別し/C-RNTI/F1AP ID、CUによってリレー端末デバイスに割り当てられた一時アイデンティティ、及びリレー端末が位置しているサービングセルのアイデンティティ、のうちの1つ以上を含み得る。
【0208】
S1213:DUがRRCReconfigurationメッセージを遠隔UEへ送信する。
【0209】
例えば、RRCReconfigurationメッセージは、遠隔UE IDとPC5 RLCベアラとの間のマッピング関係を含み得る。
【0210】
S1214:遠隔UEが、RRC接続設定が完了したことを示すために、RRCReconfigurationCompleteメッセージをDUへ送信する。
【0211】
S1215:DUがUL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをCUへ送信し、UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージは、遠隔UEによって送信されたRRCメッセージをCUへ転送するために、遠隔UEによってDUへ送信されたRRCReconfigurationCompleteメッセージを運ぶ。
【0212】
更に、CUは、アダプテーションレイヤ設定をリレーUEへ更に配信してもよい。次のステップが含まれる。
【0213】
ステップSa1:CUがDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをDUへ送信する。
【0214】
CUはRRCReconfigurationメッセージを生成することができ、RRCReconfigurationメッセージは、リレーUEのアダプテーションレイヤ設定情報を含み、DL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを介してDUへ送信される。
【0215】
ステップSa2:DUがRRCReconfigurationメッセージをリレーUEへ送信し、RRCReconfigurationメッセージは、遠隔UEのローカルID情報、遠隔UEのDRB ID情報、UuRLCベアラ、PC5 RLCベアラ、及びリレー端末に対応するアイデンティティ情報などの情報の1つ以上を含むことができ、情報の間にはマッピング関係が存在する。
【0216】
ステップSa3:遠隔UEが、RRC接続設定が完了したことを示すために、RRCReconfigurationCompleteメッセージをDUへ送信する。
【0217】
ステップSa4:DUが、CUに対してUL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを介して、リレーUEによって送信されたRRCメッセージを転送する。
【0218】
ステップS1207及びステップS1209(又はステップSb1及びステップSb2)において、gNBが遠隔UEのデータに対して新しいUuRLCベアラを設定するか、又は元のUuRLCベアラを変更する場合に、gNB-CUは、リレーUEへ送信されるべきRRCメッセージにおいてUuRLCベアラの設定情報を運び得る。
【0219】
CU-DU分離アーキテクチャにおいてL2 U2Nリレーをサポートするために、従来技術と比較して、アダプテーションレイヤが、L2 U2Nリレープロトコルアーキテクチャをサポートするよう本願のこの実施形態ではgNB-DUで導入されている。遠隔UEが初期アクセスを実行する前に、本願のこの実施形態では、リレーUEが遠隔UEのSRBシグナリングのためにUuRLCベアラをセットアップし、基地局がローカルIDを遠隔UEに割り当てるプロシージャ、及びDU又はCUがアダプテーションレイヤ設定を決定するプロシージャが更に導入される。更に、本願のこの実施形態では、アダプテーションレイヤがgNB-DUに置かれる場合に、遠隔UEの初期アクセスプロシージャは、遠隔UEが基地局へのアクセスに成功し、UEコンテキストセットアップできるように、設計される。
【0220】
上記の実施形態を参照して、図12は、本願の実施形態に従う他の通信方法の模式図である。当該方法において、UuアダプテーションレイヤがgNB-DUに配置される場合に、遠隔UEのインターDU切替プロシージャが提案される。具体的に言えば、遠隔UEは、ソースDU(Source DU)からターゲットDU(Target DU)のリレーUEへ切り替えられ、同じCUがソースDU及びターゲットDUを制御する。具体的に、図13に示される方法は次のステップを含む。
【0221】
S1301:遠隔UEが測定報告MeasurementReportをソースDUへ送信する。
【0222】
遠隔UEは、測定報告を実行し、MeasurementReportメッセージをソースDUへ送信する。測定報告コンテンツは、リレーUEのID及びセルID情報を含む。
【0223】
S1302-1:ソースDUがUL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをCUへ送信する。
【0224】
ソースDUは、MeasurementReportメッセージをCUへF1インターフェースシグナリングUL RRC MESSAGE TRANSFERを介して送信する。
【0225】
S1302-2:切替を決定する。
【0226】
CUは、遠隔UEのそくていほうこうに基づき、遠隔UEを、ターゲットDU(Target DU)に接続されているリレーUEへ切り替えると決定する。
【0227】
S1303:CUがUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージをターゲットDUへ送信する。
【0228】
CUは、遠隔UEのUEコンテキストをセットアップするようターゲットDUに指示するために、UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージをターゲットDUへ送信する。
【0229】
S1304:ターゲットDUがUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを用いてCUに応答し、このとき、UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージは、UEコンテキストがgNB-DUでセットアップに成功したことを示し得る。
【0230】
ステップS1303及びステップS1304は、遠隔UEに関係があるF1インターフェースシグナリングに関係がある。従って、gNB-CU及びgNB-DUがシグナリングを送信するプロセスで、gNB-CU及びgNB-DUは、CU F1AP ID及びDU F1AP IDを夫々遠隔UEに割り当て、遠隔UEの割り当てられたF1AP IDをシグナリングにおいて運ぶ。更に、このプロセスで、DU又はCUは遠隔UEのローカルIDを割り当て、ローカルIDをF1AP IDと関連付けてもよい。CUがローカルIDを割り当てる場合に、CUは、DUに対してUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを介してステップS1303で、CUによって割り当てられたローカルIDを送信する。DUがローカルIDを割り当てる場合に、CUは、ステップS1303でUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを使用することによって、ローカルIDを割り当てるようDUに要求し、次いで、DUは、割り当てられたローカルIDをステップS1304でUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを介してCUへ送信する。代替的に、DUは、内部情報に基づき、ローカルIDを割り当てることを自動決定し、割り当てられたローカルIDをステップS1304でUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを介してCUへ送信してもよい。すなわち、ステップS1304でのUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージは、ローカルIDを割り当てるようUDに要求するための指示情報を運ぶ必要がない。
【0231】
ステップS1303及びステップS1304で、遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定及びリレーUEのアダプテーションレイヤ設定が更に生成されてもよく、2つの解決法、つまり、DUが設定を生成すること、及びCUが設定を生成すること、が存在する。具体的な、異なる設定プロセスについては、図12に示されている実施形態(例えば、S1209で提案されている様々な設定方法)を参照されたい。他の可能な実施では、ステップS1303及びステップS1304で、遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定しか生成されなくてもよく、リレーUEのアダプテーションレイヤ設定は、ステップS1307-2に示されているリレーUEのUEコンテキスト変更プロセスを使用することによって生成される。これは、図12に示されている実施形態におけるステップSb1及びステップSb2に類似している。詳細はここで再び記載されない。
【0232】
S1305:CUがUE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージをソースDUへ送信し、このとき、UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージは、CUによって遠隔UEに送信されたRRCReconfigurationメッセージを含む。例えば、従来技術に含まれている設定情報に加えて、RRCReconfigurationメッセージは、遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定情報(例えば、遠隔UEのDRB ID情報、RLCベアラ情報、及び遠隔UEのDRB ID情報とPC5 RLCベアラ情報との間のマッピング関係)及び遠隔UEに割り当てられているローカルIDを更に含み得る。
【0233】
S1306:ソースDUがUE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージを用いてCUに応答する。
【0234】
S1307-1:ソースDUが、遠隔UEへ、CUによって生成されたRRCReconfigurationメッセージを配信する。
【0235】
S1307-2:任意に、CU及びターゲットDUは、リレーUEのUEコンテキスト変更プロシージャを使用することによって、リレーUEのUuRLC設定を生成してもよく、このとき、UuRLC設定は、リレーUEのアダプテーションレイヤ設定(つまり、遠隔UEのローカルIDと、DRB IDと、UuRLCと、PC5 RLCベアラとの間のマッピング関係)及び必要とされるRLCベアラ設定を含む。
【0236】
S1308:CUがDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをターゲットDUへ送信する。
【0237】
CUは、リレーUEの設定情報を運ぶDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを生成し、RRCReconfigurationメッセージをターゲットDUへDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを介して送信する。
【0238】
S1309:ターゲットDUがRRCReconfigurationメッセージをリレーUEへ送信する。
【0239】
S1310:リレーUEが、RRCReconfigurationCompleteメッセージを用いてターゲットDUに応答する。
【0240】
S1311:ターゲットDUが、リレーUEのRRCメッセージをCUへUL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを介して転送する。
【0241】
S1312:ユニキャスト接続をセットアップする。
【0242】
以前に遠隔UEとリレーUEとの間にユニキャスト接続が存在したことがない場合、遠隔UEは更に、最初にリレーUEへのユニキャスト接続をセットアップする必要があり、リレーUEは、ローカルIDを使用することによって、接続されている遠隔UEを、基地局によって配信された設定と照合する。
【0243】
S1313:遠隔UEがRRCReconfigurationCompleteメッセージをターゲットDUへリレーUEを介して転送する。
【0244】
遠隔UEは、リレーUEを介してユニキャスト接続上でRRCReconfigurationCompleteメッセージを送信する。リレーUEは遠隔UEを識別し、転送プロセスで、ローカルIDを、RRCReconfigurationCompleteメッセージを運ぶアダプテーションレイヤPDUに加え、それにより、ターゲットDUのアダプテーションレイヤは、メッセージが遠隔UEに属することを識別し、メッセージを正確に転送することができる。
【0245】
S1314:ターゲットDUがUL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをCUへ送信する。
【0246】
ターゲットDUは、遠隔UEのRRCReconfigurationCompleteメッセージをCUへUL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを介して送信する。
【0247】
S1315:CUが、遠隔UEのUEコンテキストを解放するようソースDUに指示する。
【0248】
この実施形態の方法に従って、アダプテーションレイヤがCU-DU分離アーキテクチャにおけるDUに置かれるときの遠隔UEのインターDU切替プロシージャが提案されており、それにより、遠隔UEは、ターゲットDUに接続されているリレーUEへのアクセスに成功することができる。遠隔UEによって実行される既存のインターDU切替プロシージャと比較して、この実施形態では、遠隔UEのUEコンテキストがセットアップされる必要があり、リレーUEの関連する設定が更に実行される必要がある。更に、基地局は、UEコンテキストセットアッププロセスでローカルIDを割り当て、ローカルIDを遠隔UEのF1AP IDと関連付ける必要があり、それにより、RRCメッセージをリレーUEを介して転送する遠隔UEは、その後のプロシージャで識別され得る。
【0249】
本願の実施形態は通信方法を更に提供する。遠隔UEのUEコンテキスト解放プロシージャが提供される。遠隔UEがRRCアイドル/非アクティブ状態に入るか、又は遠隔UEがリレーUEから離れる場合に、基地局は、遠隔UEのUEコンテキストを解放する必要がある。更に、接続されているリレーUEのUEコンテキストが更に更新/解放される必要があり得る。次のステップが具体的に含まれる。
【0250】
ステップ1:CUが、遠隔UEのUEコンテキスト情報を解放するようDUに指示するために、UE CONTEXT RELEASE COMMAND情報をDUへ送信する。更に、メッセージは、UEへ配信されたRRCReleaseメッセージを運ぶ。
【0251】
ステップ2:DUは、RRC接続を解放するよう遠隔UEに指示するために、CUによって生成されたRRCReleaseメッセージを遠隔UEへ送信する。
【0252】
ステップ3:DUが、遠隔UEのUEコンテキストが解放に成功したことを確認するために、UE CONTEXT RELEASE COMPLETE情報を用いてCUに応答する。
【0253】
従来技術とは異なり、遠隔UEが解放されるとき、リレーUEのUEコンテキストの解放又は変更が更に考慮される必要がある。遠隔UEのコンテキストが解放された後、DUは、リレーUEのUuRLCベアラが解放される必要があるかどうか、又はリレーUEが解放される必要があるかどうかを更に決定すべきである。例えば、遠隔UEが解放されるということで、UuRLCベアラはデータを運ぶ必要がなく、対応するUuRLCベアラは解放され得、あるいは、遠隔UEが解放された後、リレーUEは、リレーUEがリレーデータもリレーUEのデータも有さないので、解放され得る。
【0254】
DUがUuRLCベアラを解放すると決定する場合、ステップ4aからステップ6aでのプロシージャが実行される。DUがリレーUEを解放すると決定する場合、ステップ4bからステップ6bでのプロシージャが実行される。
【0255】
ステップ4a:UuRLCベアラが解放され得ると決定した後、DUは、開放れるべきUuRLCベアラのID情報を示すために、UE CONTEXT MODIFICATION REQUIREDメッセージをCUへ送信する。
【0256】
ステップ5a:CUは、生成されたRRCReconfigurationメッセージを運ぶUE CONTEXT MODIFICATION CONFIRMメッセージを用いてDUに応答し、RRCReconfigurationメッセージは、更新されたリレーUEの設定情報を含む。
【0257】
ステップ6a:DUがRRCReconfigurationメッセージをリレーUEへ送信する。
【0258】
ステップ4b:リレーUEが解放され得ると決定した後、DUは、リレーUEを解放するよう指示するために、UE CONTEXT RELEASE REQUESTメッセージをCUへ送信する。
【0259】
ステップ5b:CUは、リレーUEのRRCReleaseメッセージを生成し、RRCReleaseメッセージをDUへDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージを介して送信する。
【0260】
ステップ6b:DUは、基地局へのRRC接続を解放するようリレーUEに指示するために、RRCReleaseメッセージをリレーUEへ送信する。
【0261】
まとめると、既存のUEコンテキスト解放プロシージャと比較して、この実施形態で提供される方法では、遠隔UEのコンテキストが解放された後、DUは、リレーUEのコンテキストが更新又は解放される必要があるかどうかを更に決定する必要がある。DUの決定の後、リレーUEのコンテキスト更新又は解放プロシージャは相応して実行される。
【0262】
本願の実施形態は通信方法を更に提供する。UuアダプテーションレイヤがCUに置かれるときの遠隔UEの初期アクセスプロシージャが提供される。同様に、UuアダプテーションレイヤがCUに置かれる場合に、初期アクセスプロシージャが開始する前に、以下が更に必要とされる:1.遠隔UEのSRBシグナリングを運ぶRLCベアラがリレーUEとDUとの間にセットアップされる。2.基地局がローカルIDを遠隔UEに割り当て、ローカルIDをリレーUEに通知する。方法は次のステップを含む。
【0263】
ステップ1:DUとCUとの間で交換されるシグナリングは、リレーUEに関係があるF1インターフェースシグナリングである。つまり、遠隔UEのシグナリングは、コンテナの形でリレーUEのシグナリングにおいて運ばれる。DUにはアダプテーションレイヤがないので、DUは、リレーUEによってアップロードされたデータ/シグナリングが遠隔UEのデータ/シグナリングであるかどうかを識別することができない。基地局は、データ/シグナリングがCUのアダプテーションレイヤへ配信される場合にのみアダプテーションレイヤヘッダ上のローカルIDアイデンティティに基づき、データ/シグナリングが遠隔UEに属することを識別し、遠隔UEの上位プロトコルレイヤへデータ/シグナリングを配信することができる。
【0264】
ステップ2:CUはアダプテーションレイヤ設定を生成する。アダプテーションレイヤはCUに位置している。従って、CUがアダプテーションレイヤのマッピング関係設定を決定し、DUに、対応するUuRLCベアラをセットアップするよう要求することが自然な方法である。
【0265】
ステップ3:データプレーンでは、異なるベアラ上のデータがF1インターフェーストンネル上で多重化され得る。F1インターフェースはCUのアダプテーションレイヤとDUのRLCレイヤとを接続する。アダプテーションレイヤは、異なるベアラ上のデータを多重化するためのものである。アップリンク方向において、RLCレイヤは、UuRLCベアラ上に多重化されたデータをトンネルを通じてアダプテーションレイヤに直接配信する。ダウンリンク方向の場合はそれと同様である。特に、トンネルは、リレーUEについてCU及びDUによって設定されたF1-U GTPトンネルであるべきである。従って、コンテキストセットアッププロセスにおいて、アップリンクトンネルを設定する場合に、CUは、アダプテーションレイヤエンティティとトンネルアドレスとの間のマッピング関係を設定する必要があり、ダウンリンクトンネルを設定する場合に、DUは、UuRLCベアラのIDとトンネルアドレスとの間の対応を設定する必要がある。
【0266】
方法において、CU-DU分離アーキテクチャにおけるL2 U2Nリレーをサポートするために、アダプテーションレイヤが、L2 U2NリレープロトコルアーキテクチャをサポートするようCUに導入される。図12に示される実施形態と比較して、DUは遠隔UEのデータを識別することができないので、この解決法では:1.遠隔UEのシグナリングが、リレーUEのF1インターフェースシグナリングを介してDUとCUとの間で交換される。2.遠隔UEのデータが、リレーUEのF1インターフェーストンネルを通じてDUとCUとの間で交換される。データ又はシグナリングがCUのアダプテーションレイヤへ配信される場合にのみ、データ又はシグナリングが遠隔UEに属することが識別され得る。更に、従来技術では、1つのベアラ上のデータは1つのF1インターフェーストンネルに対応する。この解決法では、異なるベアラ情報データがF1インターフェーストンネル上に多重化され得る。
【0267】
なお、上記の方法の実施形態では、図8に示されている通信装置80内のプロセッサ801は、第1ネットワークノードCU又は第2ネットワークノードDUの動作を実行するよう第1端末デバイスに指示するために、メモリ802に記憶されているアプリケーションプログラムコードを呼び出し得る。これは実施形態において限定されない。
【0268】
上記の実施形態では、第1ネットワークノードCUによって実施される方法及び/又はステップは、代替的に、第1ネットワークノードCUで使用され得るコンポーネント(例えば、チップ又は回路)によって実施されてもよいことが理解され得る。第2ネットワークノードDUによって実施される方法及び/又はステップは、代替的に、第2ネットワークノードDUで使用され得るコンポーネントによって実施されてもよい。
【0269】
デバイス間のインタラクションの観点から、上記は、本願の実施形態で提供される解決法について主に記載している。相応して、本願の実施形態は通信装置を更に提供し、通信装置は、上記の様々な方法を実装するよう構成される。通信装置は、上記の方法の実施形態における第1ネットワークノードCU、上記の第1ネットワークノードCUを含む装置、又は第1ネットワークノードCUで使用され得るコンポーネント若しくはコンピュータプログラムであってよい。代替的に、通信装置は、上記の方法の実施形態における第2ネットワークノードDU、上記の第2ネットワークノードDUを含む装置、又は第2ネットワークノードDUで使用され得るコンポーネント若しくはコンピュータプログラムであってよい。上記の機能を実装するために、通信装置は、機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者であれば、本明細書で開示されている実施形態で記載されている例のユニット及びアルゴリズムステップと組み合わせて、本願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実装できることを容易に認識することができる。機能がハードウェア又はコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに機能を実装するために種々の方法を使用することができるが、実施が本願の範囲を越えることは考えられるべきではない。
【0270】
本願の実施形態で、通信装置は、上記の方法の実施形態に従って機能モジュールに分割されてもよい。例えば、各機能モジュールは、夫々の対応する機能に基づいた分割により取得されてよく、あるいは、2つ以上の機能は1つの処理モジュールに一体化されてよい。一体化されたモジュールは、ハードウェアの形で実施されてよく、あるいは、ソフトウェア機能モジュールの形で実施されてもよい。なお、本願の実施形態で、モジュールへの分割は一例であり、論理的な機能分割に過ぎない。他の分割方法が実際の実施中では使用されてもよい。
【0271】
図14は、通信装置140の構造の模式図である。通信装置140は、トランシーバモジュール1401及び処理モジュール1402を含む。トランシーバモジュール1401はトランシーバユニットとも呼ばれることがあり、トランシーバ機能を実装するよう構成される。例えば、トランシーバモジュール1401は、トランシーバ回路、トランシーバ、又は通信インターフェースであってよい。なお、上記の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能の説明で引用され得る。詳細はここで再び記載されない。
【0272】
この実施形態で、通信装置140は、分割により得られた機能モジュールを統合した形態で提供されている。ここでの「モジュール」は、上記の機能を提供することができる1つ以上のソフトウェア若しくはファームウェアプログラム、集積ロジック回路、及び/又は他のコンポーネント特定のASIC、回路、プロセッサ、及びメモリであってよい。簡単な実施形態では、当業者は、通信装置140が図8に示されている通信装置80の形をとり得ることを考え付くことができる。
【0273】
例えば、図8に示されている通信装置80内のプロセッサ801は、メモリ803に記憶されているコンピュータ実行可能命令を呼び出して、通信装置80が上記の方法の実施形態における通信方法を実行できるようにし得る。
【0274】
具体的に、図14のトランシーバモジュール1401及び処理モジュール1402の機能/実施プロセスは、メモリ803に記憶されているコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって、図8に示されている通信装置80内のプロセッサ801によって実施され得る。代替的に、図14の処理モジュール1402の機能/実施プロセスは、メモリ803に記憶されているコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって、図8に示されている通信装置80内のプロセッサ801によって実施され得、図14のトランシーバモジュール1401の機能/実施プロセスは、図8に示されている通信装置80内の通信インターフェース804により実施され得る。
【0275】
本願で提供される通信装置140は、上記の通信方法を実行し得る。従って、通信装置140によって取得され得る技術的効果については、上記の方法の実施形態を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0276】
本願の様々な実施形態で、上記のプロセスの連続番号は、実行順序を意味するわけではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部ロジックに基づき決定されるべきであり、本願の実施形態の実施プロセスに対する如何なる限定も構成するべきではない。
【0277】
当業者であれば、本明細書で開示されている実施形態で記載されている例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装可能であることを認識し得る。機能がハードウェア又はソフトウェアによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに機能を実装するために種々の方法を使用することができるが、実施が本願の範囲を越えることは考えられるべきではない。
【0278】
当業者によって明らかに理解され得るように、便宜上、及び簡潔な記載のために、上記のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0279】
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されているシステム、デバイス、及び方法は他の様態で実施されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記のデバイスの実施形態は例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は論理的な機能分割に過ぎない。実際の実施中、他の分割方法が使用されてもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに結合又は一体化されてよく、あるいは、いくつかの機能は無視されても又は実行されなくてもよい。更に、表示又は議論されている相互結合又は直接結合若しくは通信接続は、いくつかのインターフェースを通じて実施されてもよい。デバイス又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気的な、機械的な、又は他の形態で実施されてもよい。
【0280】
分離した部分として記載されているユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、つまり、1つの場所に位置してもよく、あるいは、複数のネットワークユニットに分布してもよい。一部又は全てのユニットは、実施形態における解決法の目的を達成するために実際の要件に基づき選択され得る。
【0281】
更に、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、ユニットの夫々は物理的に単独で存在してよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0282】
上記の実施形態の全て又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを使用することによって実施されてもよい。ソフトウェアプログラムが実施形態を実施するために使用される場合に、実施形態は、完全に又は部分的にコンピュータプログラム製品の形で実施され得る。コンピュータプログラム製品は1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム製品がコンピュータにロードされ実行される場合、本願の実施形態に従うプロシージャ又は機能は全て又は部分的に生成される。コンピュータは汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、あるいは、コンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送されてよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターへ有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、若しくはデジタル加入者回線(Digital Subscriber Line,DSL))又は無線(例えば、赤外線、電波、若しくはマイクロ波)の形式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の有用な媒体、又は1つ以上の有用な媒体を組み込むサーバ若しくはデータセンターなどのデータ記憶デバイスであってよい。有用な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid-State Drive,SSD))などであってよい。
【0283】
本願で使用されている「コンポーネント」、「モジュール」、及び「システム」などの用語は、コンピュータ関連エンティティを示す。コンピュータ関連エンティティは、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアであってよい。例えば、コンポーネントは、プロセッサで実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであってよいが、これらに限定されない。例において、コンピューティングデバイス、及びコンピューティングデバイスで実行されるアプリケーションは両方ともコンポーネントであることができる。1つ以上のコンポーネントがプロセス及び/又は実行のスレッド内に存在してよく、コンポーネントは、1つのコンピュータに位置しても、及び/又は2つ以上のコンピュータ間に分布してもよい。更に、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ可読媒体から実行され得る。これらのコンポーネントは、ローカル及び/又は遠隔プロセスを使用することによって、例えば、1つ以上のデータパケット(例えば、1つのコンポーネントからのデータであり、コンポーネントは、ローカルシステム又は分散システムにおける他のコンポーネントと相互作用し、かつ/あるいは、信号を使用することによってインターネットなどのネットワークを介して他のシステムと相互作用する)を有する信号に基づいて通信し得る。
【0284】
本願は、複数のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含み得るシステムの周りの側面、実施形態、又は特徴を提示する。各システムは、他のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含んでもよく、かつ/あるいは添付の図面を参照して説明されている全てのデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含まなくてもよいことが認識及び理解されるべきである。更に、解決法の組み合わせが更に使用されてもよい。
【0285】
更に、本願の実施形態における「例」という語は、例、実例、又は記載を与えることを表すためのものである。本願で「例」として記載されている如何なる実施形態又は設計スキームも、他の実施形態又は設計スキームよりも好ましいもの又はより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。まさしく、「例」という用語は、概念を具体的に提示するために使用される。
【0286】
本願の実施形態において、情報(information)、信号(signal)、メッセージ(message)、又はチャネル(channel)は、ときどき同義的に使用されることがある。なお、用語によって表現される意味は、用語間の違いが強調されない場合に一貫している。「~の(of)」、「対応する、関連する(corresponding、relevant)」、及び「対応する(corresponding)」は、ときどき同義的に使用されることがある。なお、用語によって表現される意味は、用語間の違いが強調されない場合に一貫している。「システム」及び「ネットワーク」は、ときどき同義的に使用されることがある。用語によって表現される意味は、用語間の違いが強調されない場合に一貫している。例えば、「通信ネットワーク」は「通信システム」も指す。
【0287】
本願の実施形態におけるネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本願の実施形態における技術的解決法をより明りょうに記載するよう意図され、本願の実施形態で提供される技術的解決法に対する限定を構成するものではない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシナリオの新興により、本願の実施形態で提供される技術的解決法は類似の技術的問題にも適用可能であることを認識し得る。
【0288】
上記の説明は、本願の具体的な実施に過ぎず、本願の保護範囲はそれに限定されない。本願で開示される技術的範囲内で当業者が容易に考え付く如何なる変形又は置換も、本願の保護範囲内に入るべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
【0289】
本願は、2021年10月21日に「COMMUNICATION METHOD, APPRATUS, AND SYSTEM」という発明の名称で中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202111229637.4号の優先権を主張するものであり、先の中国特許出願は、参照によりその全文を本願に援用される。
図1(a)】
図1(b)】
図2
図3
図4
図5
図6
図7(a)】
図7(b)】
図7(c)】
図8
図9(a)】
図9(b)】
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信方法であって、
1情報を第2ネットワークノードへ送信することであり、前記第1情報は、第1ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられたローカルアイデンティティを含む、ことを有し、
記第2ネットワークノードは、リレー端末デバイスを介して前記遠隔端末デバイスと通信する、
方法。
【請求項2】
前記方法は、前記第2ネットワークノードによって送信された第3情報を受信することを更に有し、
記第3情報は、前記第2ネットワークノードによって前記遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の前記遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報と、前記第2ネットワークノードによって前記リレー端末デバイスに割り当てられた、前記第1インターフェース上の前記リレー端末デバイスのアイデンティティ情報とを含み、
前記第1インターフェースは、前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードとの間の通信インターフェースである、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は
4情報を前記第2ネットワークノードへ送信することであり、前記第4情報は、前記遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1ラジオリンクコントロールRLCベアラのアイデンティティ情報とを含み、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と前記第1RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在することと、
記第2ネットワークノードによって送信された第5情報を受信することであり、前記第5情報は、前記第2ネットワークノードによって生成された、前記第1RLCベアラの設定情報を含む、こととを有し、
前記第1RLCベアラが、前記遠隔端末デバイスと前記リレー端末デバイスとの間のベアラである、
請求項に記載の方法。
【請求項4】
記第4情報がアップリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、前記アップリンク伝送トンネルの前記アイデンティティ情報と、次の、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティ、前記遠隔端末デバイスの前記アイデンティティ情報、又は第2RLCベアラのアイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、前記アップリンク伝送トンネルが、前記第1ネットワークノードによって、前記第1インターフェース上で前記第2ネットワークノードからデータを受信するために使用され、前記第2RLCベアラは、前記第2ネットワークノードと前記リレー端末デバイスとの間のベアラである、
請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
1指示情報を前記リレー端末デバイスから受信することを更に有し、前記第1指示情報は、前記遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を含み、前記第1指示情報は、前記遠隔端末デバイスに前記ローカルアイデンティティを割り当てることを要求するためのものであり、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティは、前記第1ネットワークノードの制御範囲内で前記遠隔端末デバイスを一意に識別するか、又は前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティは、前記リレー端末デバイスの制御範囲内で前記遠隔端末デバイスを一意に識別する、
請求項に記載の方法。
【請求項6】
次の、
記第4情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第5情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること、又は
前記第3情報が、前記遠隔端末デバイスの初期アップリンクRRCメッセージ転送Initial UL RRC Message Transferメッセージであること
のうちのいずれか1つが満足される、
請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記遠隔端末デバイスが第3ネットワークノードから前記第2ネットワークノードへ切り替えられるプロセスで、前記第2ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるターゲットノードであり、前記第3ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるソースノードであり、前記第1ネットワークノードは前記第2ネットワークノード及び前記第3ネットワークノードを制御し、次の
前記第4情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第5情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること
満足される、
請求項に記載の方法。
【請求項8】
信方法であって、
1情報を第1ネットワークノードから受信することであり、前記第1情報は、前記第1ネットワークノードによって遠隔端末デバイスに割り当てられたローカルアイデンティティを含む、ことを有し、
前記遠隔端末デバイスは、リレー端末デバイスを介して第2ネットワークノードと通信する、
方法。
【請求項9】
前記方法は、第3情報を前記第1ネットワークノードへ送信することを更に有し、
記第3情報は、前記第2ネットワークノードによって前記遠隔端末デバイスに割り当てられた、第1インターフェース上の前記遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報と、前記第2ネットワークノードによって前記リレー端末デバイスに割り当てられた、前記第1インターフェース上の前記リレー端末デバイスのアイデンティティ情報とを含み、
前記第1インターフェースは、前記第2ネットワークノードと前記第1ネットワークノードとの間の通信インターフェースである、
請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は
記第1ネットワークノードによって送信された第4情報を受信することであり、前記第4情報は、前記遠隔端末デバイスのデータラジオベアラアイデンティティDRB ID情報と、第1ラジオリンクコントロールRLCベアラのアイデンティティ情報とを含み、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報と前記第1RLCベアラの前記アイデンティティ情報との間には対応が存在することと、
5情報を前記第1ネットワークノードへ送信することであり、前記第5情報は、前記第2ネットワークノードによって生成された、前記第1RLCベアラの設定情報を含む、こととを有し、
前記第1RLCベアラが、前記遠隔端末デバイスと前記リレー端末デバイスとの間のベアラである、
請求項に記載の方法。
【請求項11】
記第4情報がアップリンク伝送トンネルのアイデンティティ情報を更に含み、前記アップリンク伝送トンネルの前記アイデンティティ情報と、次の、前記遠隔端末デバイスの前記DRB ID情報、前記遠隔端末デバイスの前記ローカルアイデンティティ、前記遠隔端末デバイスの前記アイデンティティ情報、又は第2RLCベアラのアイデンティティ情報のうちの少なくとも1つとの間には対応があり、前記アップリンク伝送トンネルが、前記第1ネットワークノードによって、前記第1インターフェース上で前記第2ネットワークノードからデータを受信するために使用され、前記第2RLCベアラは、前記第2ネットワークノードと前記リレー端末デバイスとの間のベアラである、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
次の、
記第4情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第5情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること、又は
前記第3情報が、前記遠隔端末デバイスの初期アップリンクRRCメッセージ転送Initial UL RRC Message Transferメッセージであること
のうちのいずれか1つが満足される、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記遠隔端末デバイスが第3ネットワークノードから前記第2ネットワークノードへ切り替えられるプロセスで、前記第2ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるターゲットノードであり、前記第3ネットワークノードは当該切替プロセスにおけるソースノードであり、前記第1ネットワークノードは前記第2ネットワークノード及び前記第3ネットワークノードを制御し、次の
記第4情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであり、前記第5情報が、前記遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであること
満足される、
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される装置。
【請求項15】
コンピュータデバイスによって実行される場合に、前記コンピュータデバイスに、請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を有するコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
コンピュータデバイスによって実行される場合に、前記コンピュータデバイスに、請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項17】
請求項8乃至13のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される装置。
【請求項18】
コンピュータデバイスによって実行される場合に、前記コンピュータデバイスに、請求項8乃至13のうちいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を有するコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
コンピュータデバイスによって実行される場合に、前記コンピュータデバイスに、請求項8乃至13のうちいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
第1の態様を参照して、可能な実施において、動作2又は動作4において、方法は、第1ネットワークノードが第4情報を第2ネットワークノードへ送信することを更に含み、第4情報は遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
第1アイデンティティは、リレー端末デバイスのアイデンティティ、リレー端末デバイスのサービングセルアイデンティティ、第1ネットワークノードによってリレー端末デバイスに割り当てられたアイデンティティ、又は第2ネットワークノードによってリレー端末デバイスに割り当てられたアイデンティティである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
第2の態様を参照して、可能な実施において、動作2又は動作4において、方法は、第2ネットワークノードが、第1ネットワークノードによって送信された第4情報を受信することを更に含んでよく、第4情報は遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を含む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
第1アイデンティティは、リレー端末デバイスのアイデンティティ、リレー端末デバイスのサービングセルアイデンティティ、第1ネットワークノードによってリレー端末デバイスに割り当てられたアイデンティティ、又は第2ネットワークノードによってリレー端末デバイスに割り当てられたアイデンティティである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
第3の態様を参照して、可能な実施において、第2指示情報は、遠隔端末デバイスに対してセットアップされる必要があるシグナリングラジオベアラSRBに関する情報を含むか、又は第2指示情報は、リレー端末デバイスのリレーサービス承認情報を含む。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
第3の態様を参照して、可能な実施において、第6情報は、ユーザ機器コンテキスト変更要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであり、第7情報は、ユーザ機器コンテキスト変更応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
第4の態様を参照して、可能な実施において、第2指示情報は、遠隔端末デバイスに対してセットアップされる必要があるシグナリングラジオベアラSRBに関する情報を含むか、又は第2指示情報はリレー端末デバイスのリレーサービス承認情報を含む。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
第4の態様を参照して、可能な実施において、第6情報は、ユーザ機器コンテキスト変更要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであり、第7情報は、ユーザ機器コンテキスト変更応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0084】
図7(a)で提供される通信システムに基づき、図8は、本願の実施形態に従う通信装置80の構造の模式図である。通信装置80が本願の実施形態における第1ネットワークノードの機能を備える場合に、通信装置80は、第1ネットワークノード、又は第1ネットワークノード内のチップ若しくはチップシステムであってよい。通信装置80が本願の実施形態における第2ネットワークノードの機能を備える場合に、通信装置80は、第2ネットワークノード、又は第2ネットワークノード内のチップ若しくはチップシステムであってよい。確かに、第1ネットワークノード又は第ネットワークノードの実施は、通信装置80に限定されず、あるいは、第1ネットワークノード又は第ネットワークノードの機能を備えている論理ネットワークエンティティであってもよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0096】
任意の実施において、通信装置80は、出力デバイス805及び入力デバイス806を更に含んでもよい。例えば、入力デバイス806は、キーボード、マウス、マイクロホン、又はジョイスティックなどのデバイスであり、出力デバイス805は、ディスプレイ又はスピーカ(speaker)などのデバイスである。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0115】
動作2又は動作4において、方法は、次の:第1ネットワークノードが第4情報を第2ネットワークノードへ送信するステップを更に含んでもよく、第4情報は、遠隔端末デバイスのアイデンティティ情報を含む、ことが理解され得る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0118】
任意の設計において、第4情報は第1アイデンティティ情報を更に含み、第1アイデンティティ情報は、第1RLCベアラに対応するリレー端末デバイスを示す。例えば、第1アイデンティティ情報は、リレー端末デバイスのレイヤ2識別子であってよく、第1RLCベアラが、遠隔端末デバイスと、レイヤ2識別子によって示されるリレー端末デバイスとの間のRLCベアラであることを示す。遠隔端末デバイスが複数のリレー端末デバイスを介して第2ネットワークノードと通信する場合に、指示情報は、第1RLCベアラに対応するリレー端末デバイスを区別するためのものであってよい。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0119】
任意に、例えば、複数のリレー端末デバイスが異なるサービングセルに置かれる必要があるという制限が存在するシナリオでは、第1アイデンティティ情報は、リレー端末デバイスのサービングセルアイデンティティを更に示してもよい。更に、第1アイデンティティ情報は、代替的に、第1ネットワークノードによってリレー端末デバイスに割り当てられたアイデンティティ情報であってよい。例えば、遠隔端末デバイスが3つのリレー端末デバイスに接続されるとき、第1ネットワークノードは、3つのリレー端末デバイスに夫々、アイデンティティ0、1、及び2を割り当て得る。更に、アイデンティティ0、1、及び2は、第1RLCベアラのアイデンティティ情報とともに、第4情報を使用することによって第2ネットワークノードを示す。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0120】
任意の設計において、第5情報は第1アイデンティティ情報を更に含み、第1アイデンティティ情報は、第1RLCベアラに対応するリレー端末デバイスを示す。例えば、第1アイデンティティ情報は、リレー端末デバイスのレイヤ2識別子であってよく、第1RLCベアラが、遠隔端末デバイスと、レイヤ2識別子によって示されるリレー端末デバイスとの間のRLCベアラであることを示す。遠隔端末デバイスが複数のリレー端末デバイスを介して第2ネットワークノードと通信する場合に、指示情報は、第1RLCベアラに対応するリレー端末デバイスを区別するためのものであってよい。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0121】
任意に、例えば、複数のリレー端末デバイスが異なるサービングセルに置かれる必要があるという制限が存在するシナリオでは、第1アイデンティティ情報は、リレー端末デバイスのサービングセルアイデンティティを更に示してもよい。更に、第1アイデンティティ情報は、代替的に、第2ネットワークノードによってリレー端末デバイスに割り当てられたアイデンティティ情報であってよい。例えば、遠隔端末デバイスが3つのリレー端末デバイスに接続されるとき、第2ネットワークノードは、3つのリレー端末デバイスに夫々、アイデンティティ0、1、及び2を割り当て得る。更に、アイデンティティ0、1、及び2は、第1RLCベアラのアイデンティティ情報とともに、第5情報を使用することによって第1ネットワークノードを示す。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0122】
この実施形態では、上述されたように、第1情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更要求UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであってよく、第2情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキスト変更応答UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージであってよく;第1情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであってよく、第2情報は、リレー端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであってよく;第4情報は、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ要求UE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージであってよく、第5情報は、遠隔端末デバイスのユーザ機器コンテキストセットアップ応答UE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージであってよく;あるいは、第3情報は、遠隔端末デバイスの初期アップリンクRRCメッセージ転送Initial UL RRC Message Transferメッセージであってよい。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0128】
例えば、第2指示情報は、遠隔端末デバイスに対してセットアップされる必要があるシグナリングラジオベアラSRBに関する情報を含むか、あるいは、第2指示情報は、リレー端末デバイスのリレーサービス承認情報を含む。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0169
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0169】
DUが、遠隔UEのローカルIDを運ぶ、遠隔UEのSRB0データパケットを受信した後、DUは、ユーザ機器F1インターフェース上のUE F1 AP IDを遠隔UEに割り当て、遠隔UEのローカルIDを遠隔UEのDU UE F1AP IDと関連付け得る。次いで、DUはINITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージをCUへ送信し、このとき、メッセージは、DUによって割り当てられた、遠隔UEのDU UE F1AP IDを運ぶ。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0186
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0186】
遠隔UEのアダプテーションレイヤ設定コンテンツは、遠隔UEのDRB ID情報及びPC5 RLCベアラ情報を含んでよく、遠隔UEのDRB ID情報とPC5 RLCベアラ情報との間にはマッピング関係がある。上記のアダプテーションレイヤ情報を設定した後、CUは、ステップS1207で、遠隔UEの上記のアダプテーションレイヤ設定コンテンツをDUへUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを介して送信し得る。更に、DUは、CUの指示に基づきPC5 RLCベアラの対応する設定をセットアップし、ステップ1209で、PC5 RLCベアラの設定情報をCUへUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを介して送信し得る。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0230
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0230】
ステップS1303及びステップS1304は、遠隔UEに関係があるF1インターフェースシグナリングに関係がある。従って、gNB-CU及びgNB-DUがシグナリングを送信するプロセスで、gNB-CU及びgNB-DUは、CU F1AP ID及びDU F1AP IDを夫々遠隔UEに割り当て、遠隔UEの割り当てられたF1AP IDをシグナリングにおいて運ぶ。更に、このプロセスで、DU又はCUは遠隔UEのローカルIDを割り当て、ローカルIDをF1AP IDと関連付けてもよい。CUがローカルIDを割り当てる場合に、CUは、DUに対してUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを介してステップS1303で、CUによって割り当てられたローカルIDを送信する。DUがローカルIDを割り当てる場合に、CUは、ステップS1303でUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを使用することによって、ローカルIDを割り当てるようDUに要求し、次いで、DUは、割り当てられたローカルIDをステップS1304でUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを介してCUへ送信する。代替的に、DUは、内部情報に基づき、ローカルIDを割り当てることを自動決定し、割り当てられたローカルIDをステップS1304でUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを介してCUへ送信してもよい。すなわち、ステップS1304でのUE CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージは、ローカルIDを割り当てるようDUに要求するための指示情報を運ぶ必要がない。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0263
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0263】
ステップ1:DUとCUとの間で交換されるシグナリングは、リレーUEに関係があるF1インターフェースシグナリングである。つまり、遠隔UEのシグナリングは、コンテナの形でリレーUEのシグナリングにおいて運ばれる。DUにはアダプテーションレイヤがないので、DUは、リレーUEによってアップロードされたデータ/シグナリングが遠隔UEのデータ/シグナリングであるかどうかを識別することができない。基地局は、データ/シグナリングがCUのアダプテーションレイヤへ配信される場合にのみアダプテーションレイヤヘッダ上のローカルIDに基づき、データ/シグナリングが遠隔UEに属することを識別し、遠隔UEの上位プロトコルレイヤへデータ/シグナリングを配信することができる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0267
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0267】
なお、上記の方法の実施形態では、図8に示されている通信装置80内のプロセッサ801は、第1ネットワークノードCU又は第2ネットワークノードDUの動作を実行するよう第1端末デバイスに指示するために、メモリ804に記憶されているアプリケーションプログラムコードを呼び出し得る。これは実施形態において限定されない。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0273
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0273】
例えば、図8に示されている通信装置80内のプロセッサ801は、メモリ804に記憶されているコンピュータ実行可能命令を呼び出して、通信装置80が上記の方法の実施形態における通信方法を実行できるようにし得る。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0274
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0274】
具体的に、図14のトランシーバモジュール1401及び処理モジュール1402の機能/実施プロセスは、メモリ804に記憶されているコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって、図8に示されている通信装置80内のプロセッサ801によって実施され得る。代替的に、図14の処理モジュール1402の機能/実施プロセスは、メモリ804に記憶されているコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって、図8に示されている通信装置80内のプロセッサ801によって実施され得、図14のトランシーバモジュール1401の機能/実施プロセスは、図8に示されている通信装置80内の通信インターフェース803により実施され得る。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0289
【補正方法】削除
【補正の内容】
【国際調査報告】