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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】融合ポリペプチドの一種とその使用
(51)【国際特許分類】
   C07K 19/00 20060101AFI20241018BHJP
   C12N 15/62 20060101ALI20241018BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20241018BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20241018BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20241018BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20241018BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20241018BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20241018BHJP
   A61K 39/00 20060101ALI20241018BHJP
   A61K 38/17 20060101ALI20241018BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20241018BHJP
   A61K 35/12 20150101ALI20241018BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241018BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20241018BHJP
   C07K 16/28 20060101ALN20241018BHJP
   C07K 14/705 20060101ALN20241018BHJP
【FI】
C07K19/00 ZNA
C12N15/62 Z
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
A61K39/395 N
A61K39/00 G
A61K38/17
A61K48/00
A61K35/12
A61P35/00
A61P35/02
C07K16/28
C07K14/705
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523700
(86)(22)【出願日】2022-10-20
(85)【翻訳文提出日】2024-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2022126301
(87)【国際公開番号】W WO2023066322
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111225215.X
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524072846
【氏名又は名称】杭州阿諾生物医薬科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】ADLAI NORTYE BIOPHARMA CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Block 8 No. 1008, Xiangwang Street, Yuhang District Hangzhou, Zhejiang 311121, China
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】何 南海
(72)【発明者】
【氏名】王 友平
(72)【発明者】
【氏名】楊 文静
(72)【発明者】
【氏名】陳 弯弯
【テーマコード(参考)】
4B065
4C084
4C085
4C087
4H045
【Fターム(参考)】
4B065AA90X
4B065AA90Y
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065BC01
4B065CA24
4B065CA44
4C084AA02
4C084AA03
4C084AA07
4C084AA13
4C084BA01
4C084BA41
4C084CA18
4C084CA23
4C084CA25
4C084NA14
4C084ZB26
4C084ZB27
4C085AA14
4C085AA21
4C085BB11
4C085CC23
4C087AA01
4C087AA02
4C087BB63
4C087BB65
4C087CA04
4C087CA12
4C087NA14
4C087ZB26
4C087ZB27
4H045AA10
4H045AA30
4H045BA10
4H045BA41
4H045CA40
4H045DA50
4H045DA76
4H045EA20
4H045FA74
4H045GA26
(57)【要約】
本願は、融合ポリペプチド及びその使用に関し、具体的には、本願の融合ポリペプチドは、PD-1/PD-L1シグナルを遮断する機能及び/又は免疫応答を活性化する機能を有するものである。この出願はまた、ポリペプチドの使用を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のドメインおよび第2のドメインを含む融合ポリペプチドであって、前記第1のドメインは抗体重鎖のHCDR3を含み、前記抗体重鎖が配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み、前記第2のドメインは免疫応答を活性化することができる、融合ポリペプチド。
【請求項2】
前記第1のドメインが抗体重鎖のHCDR2を含み、前記抗体重鎖が配列番号121に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の融合ポリペプチド。
【請求項3】
前記第1のドメインが抗体重鎖のHCDR1を含み、前記抗体重鎖が配列番号121に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1または2に記載の融合ポリペプチド。
【請求項4】
前記第1のドメインが抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み、前記抗体重鎖が配列番号121に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項5】
前記第1のドメインが重鎖を含み、前記重鎖が配列番号121に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項6】
前記第1のドメインが抗体軽鎖のLCDR3を含み、前記抗体軽鎖が配列番号122に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項7】
前記第1のドメインが抗体軽鎖のLCDR2を含み、前記抗体軽鎖が配列番号122に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項8】
前記第1のドメインが抗体軽鎖のLCDR1を含み、前記抗体軽鎖が配列番号122に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項9】
前記第1のドメインが抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み、前記抗体軽鎖が配列番号122に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項10】
前記第1のドメインが軽鎖を含み、前記軽鎖が配列番号122に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項11】
前記第1の結合ドメインが抗体またはその抗原結合断片を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項12】
前記抗体が、組換え抗体、単一ドメイン抗体、重鎖抗体、キメラ抗体、および二重特異性抗体からなる群から選択される、請求項11に記載の融合ポリペプチド。
【請求項13】
前記抗原結合断片が、Fab、Fab'、Fv断片、F(ab')2、F(ab)2、scFv、di-scFv、VHHおよびdAbからなる群の1つまたは複数から選択され得る、請求項11~12のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項14】
前記第2のドメインが、CD80またはその機能活性断片、およびLAG3またはその機能活性断片からなる群から選択される、請求項1~13のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項15】
前記第2のドメインが、ヒト由来のCD80またはその機能的に活性な断片、マウス由来のCD80またはその機能的に活性な断片、ヒト由来のLAG3またはその機能的に活性な断片およびマウス由来のLAG3またはその機能的に活性な断片からなる群から選択される、請求項1~14のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項16】
前記第2のドメインが、CD28に結合し得る、請求項1~15のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項17】
前記第2のドメインが、CD80の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含む、請求項1~16のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項18】
前記第2のドメインが、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項19】
前記第2のドメインが、抗原提示細胞上のMHCII分子に結合し得る、請求項1~18のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項20】
前記第2のドメインが、LAG3の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項21】
前記第2のドメインが、配列番号11に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の融合ポリペプチドに。
【請求項22】
前記第2のドメインが、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項23】
前記第2のドメインが、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、および配列番号12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1~22のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項24】
前記第1のドメインと前記第2のドメインが直接的または間接的に接続されている、請求項1~23のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項25】
前記第1のドメインが抗体重鎖を含み、前記第1のドメインの抗体重鎖が前記第2のドメインに直接的または間接的に接続されている、請求項1~24のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項26】
前記第1のドメインが抗体軽鎖を含み、前記第1のドメインの抗体軽鎖が前記第2のドメインに直接的または間接的に接続されている、請求項1~25のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項27】
前記第1のドメインが前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている、請求項1~26のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項28】
前記第1のドメインが前記第2の構造ドメインのC末端に直接的または間接的に接続されている、請求項1~27のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項29】
前記間接的な接続が、リンカ-を介した接続を含む、請求項24~28のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項30】
前記リンカ-が、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項29に記載の融合ポリペプチド。
【請求項31】
配列番号27~42、配列番号130、配列番号132、配列番号13 :135、配列番号137、配列番号139、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号159、配列番号161 、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1~30のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項32】
第1のドメインおよび第2のドメインを含む融合ポリペプチドであって、前記第1のドメインはPD-1/PD-L1シグナルを遮断することができ、前記第2のドメインはLAG3またはその機能活性断片を含む、融合ポリペプチド。
【請求項33】
前記第1のドメインが、抗体重鎖のHCDR3を含み、前記抗体重鎖が配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項32に記載の融合ポリペプチド。
【請求項34】
前記第1のドメインが、抗体重鎖のHCDR2を含み、前記抗体重鎖が配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項32~33のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項35】
前記第1のドメインが、抗体重鎖のHCDR1を含み、前記抗体重鎖が配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項32~34のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項36】
前記第1のドメインが、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み、前記抗体重鎖が配列番号3~9、及び配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項32から35のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項37】
前記第1のドメインが抗体重鎖を含み、前記抗体重鎖が配列番号3~9、及び配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項32~36のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項38】
前記第1のドメインが、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖のLCDR3を含む、請求項32~37のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項39】
前記第1のドメインが、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖のLCDR2を含む、請求項32~38のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項40】
前記第1のドメインが、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖のLCDR1を含む、請求項32~39のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項41】
前記第1のドメインが、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み、前記抗体軽鎖が配列番号162~167 、配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項32~40のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項42】
前記第1のドメインが、抗体軽鎖を含み、前記抗体軽鎖が配列番号162~167 、配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項32~41のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項43】
前記第1のドメインはPD-L1および/またはPD-1に結合することができる、請求項32~42のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項44】
前記第1のドメインが抗体またはその抗原結合断片を含む、請求項32から43のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項45】
前記抗体が、組換え抗体、単一ドメイン抗体、重鎖抗体、キメラ抗体、および二重特異性抗体からなる群から選択される、請求項44に記載の融合ポリペプチド。
【請求項46】
前記抗原結合断片が、Fab、Fab'、Fv断片、F(ab')2、F(ab)2、scFv、di-scFv、VHHおよびdAbからなる群の1つまたは複数から選択され得る、請求項44~45のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項47】
前記第2のドメインが、ヒト由来のLAG3またはその機能活性断片、およびマウス由来のLAG3またはその機能活性断片からなる群から選択される、請求項32~46のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項48】
前記第2のドメインが、抗原提示細胞上のMHCII分子に結合することができる、請求項32~47のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項49】
前記第2のドメインが、LAG3の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含む、請求項32~48のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項50】
第2の構造ドメインが、配列番号11に示されるアミノ酸配列を含む、請求項32~49のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項51】
前記第2のドメインが、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含む、請求項32~50のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項52】
前記第2のドメインが、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、および配列番号12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、、請求項32~51のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。。
【請求項53】
前記第1のドメインと前記第2のドメインは直接的または間接的に接続されている、請求項32~52のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項54】
前記第1のドメインが、抗体重鎖を含み、前記第1のドメインの抗体重鎖が第2のドメインに直接的または間接的に接続されている、請求項32~53のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項55】
前記第1のドメインが、抗体軽鎖を含み、前記第1のドメインの抗体軽鎖が第2のドメインに直接的または間接的に接続されている、請求項32~54のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項56】
第1のドメインが第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている、請求項32~55のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項57】
第1のドメインが第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されている、請求項32~56のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項58】
前記間接的な接続が、リンカ-を介した接続を含む、請求項53~57のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項59】
前記リンカ-が、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項58に記載の融合ポリペプチド。
【請求項60】
配列番号28~30、配列番号32、配列番号34~42、配列番号36配列番号:44~46、配列番号:48、配列番号:50~58、配列番号:60~62、配列番号:64、配列番号:66~74、配列番号:76~78 、配列番号80、配列番号82~90、配列番号92~94、配列番号96~104、配列番号106~108、配列番号110、配列番号112 -120、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号161 、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項32~59のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項61】
第1のドメイン、第2のドメイン、および第3のドメインを含む融合ポリペプチドであって、前記第1のドメインはPD-1/PD-L1シグナルを遮断することができ、前記第2のドメインはLAG3またはその機能的に活性な断片を含み、前記第3のドメインは免疫応答を活性化することができる、融合ポリペプチド。
【請求項62】
前記第1のドメインが、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む抗体重鎖のHCDR3を含む、請求項61に記載の融合ポリペプチド。
【請求項63】
前記第1のドメインが、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む抗体重鎖のHCDR2を含む、請求項61~62のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項64】
前記第1のドメインが、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む抗体重鎖のHCDR1を含む、請求項61~63のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項65】
前記第1のドメインが、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含む、請求項61~64のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項66】
前記第1のドメインが、抗体重鎖を含み、前記抗体重鎖が配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項61~65のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項67】
前記第1のドメインが、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖のLCDR3を含む、請求項61~66のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項68】
前記第1のドメインが、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖のLCDR2を含む、請求項61~67のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項69】
前記第1のドメインが、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖のLCDR1を含む、請求項61~68のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項70】
前記第1のドメインが、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み、抗体軽鎖が以下の群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項61~69のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。 167、および配列番号122。
【請求項71】
前記第1のドメインが、抗体軽鎖を含み、前記抗体軽鎖が配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項61~70のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項72】
第1のドメインが、PD-L1および/またはPD-1に結合することができる、請求項61~71のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項73】
前記第1のドメインが、抗体またはその抗原結合断片を含む、請求項61から72のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項74】
前記抗体が、組換え抗体、単一ドメイン抗体、重鎖抗体、キメラ抗体、および二重特異性抗体からなる群から選択される、請求項73に記載の融合ポリペプチド。
【請求項75】
前記抗原結合断片が、Fab、Fab'、Fv断片、F(ab')2、F(ab)2、scFv、di-scFv、VHHおよびdAbからなる群の1つまたは複数から選択される、請求項73から74のいずれか一項に記載の融合ポリペプチ。
【請求項76】
前記第2のドメインが、ヒト由来LAG3またはその機能活性断片、およびマウス由来LAG3またはその機能活性断片からなる群から選択される、請求項61~75のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項77】
前記第2のドメインが、抗原提示細胞上のMHCII分子に結合することができる、請求項61から76のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項78】
前記第2のドメインが、LAG3の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含む、請求項61~77のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項79】
前記第2のドメインが、配列番号11に示されるアミノ酸配列を含む、請求項61~78のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド、。
【請求項80】
前記第2のドメインが、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含む、請求項61~79のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項81】
前記第2の構造ドメインが、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、および配列番号12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項61~80のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項82】
前記第3のドメインが、CD80またはその機能的に活性な断片を含む、請求項61から81のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項83】
前記第3のドメインが、ヒト由来のCD80またはその機能活性断片、およびマウス由来のCD80またはその機能活性断片からなる群から選択される、請求項61~82のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項84】
前記第3のドメインが、CD28に結合することができる、請求項61から83のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項85】
前記第3のドメインが、CD80の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含む、請求項61から84のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項86】
前記第3のドメインが、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含む、請求項61~85のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項87】
前記第1のドメインと前記第2のドメインは直接的または間接的に接続されている、請求項61~86のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項88】
前記第1のドメインが、抗体重鎖を含み、前記第1のドメインの抗体重鎖が前記第2のドメインに直接的または間接的に接続されている、請求項61~87のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項89】
前記第1のドメインが、抗体軽鎖を含み、前記第1のドメインの抗体軽鎖が前記第2のドメインに直接的または間接的に接続されている、請求項61~88のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項90】
前記第1のドメインと前記第3のドメインは直接的または間接的に接続されている、請求項61~89のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項91】
前記第1のドメインが、抗体重鎖を含み、前記第1のドメインの抗体重鎖が前記第3のドメインに直接的または間接的に接続されている、請求項61~90のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項92】
前記第1のドメインが、抗体軽鎖を含み、前記第1のドメインの抗体軽鎖が前記第3のドメインに直接的または間接的に接続されている、請求項61~91のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項93】
第2のドメインは、第3のドメインに直接的または間接的に接続される、請求項61~92のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項94】
前記第1のドメインが、前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている、請求項61~93のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項95】
前記第1のドメインが、前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されている、請求項61~94のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項96】
前記第1のドメインが、前記第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている、請求項61から95のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項97】
前記第1のドメインが、前記第3のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されている、請求項61~96のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項98】
第2のドメインは、第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続される、請求項61~97のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項99】
前記第2のドメインが、前記第3のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されている、請求項61~98のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項100】
前記第1のドメインが、前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されており、且つ前記第2のドメインが、第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている、請求項61~99のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項101】
前記第1のドメインが、前記第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されており、且つ前記第3のドメインが第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている、請求項61~100のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項102】
前記第1のドメインが、前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されており、且つ前記第1のドメインが、前記第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている、請求項61~101のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項103】
前記第1のドメインが、前記第3のドメインのC末端に直接的または間接的に連結されており、且つ前記第1のドメインが前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に連結されている、請求項61~102のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項104】
前記間接的な接続が、リンカ-を介した接続を含む、請求項87~103のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項105】
前記リンカ-が、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項104に記載の融合ポリペプチド。
【請求項106】
配列番号35~42、配列番号51~58、配列番号67~74 、配列番号83-90、配列番号97-104、配列番号113-120、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項61~105のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項107】
請求項1~106のいずれか一項に記載の融合ポリペプチドを含む免疫複合体。
【請求項108】
請求項1~106のいずれか一項に記載の融合ポリペプチドをコ-ドする核酸分子。
【請求項109】
請求項108に記載の核酸分子を含むベクタ-。
【請求項110】
請求項1~106のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド、請求項107に記載の免疫複合体、請求項108に記載の核酸分子、および/または109に記載のベクタ-を含む、および/または発現する細胞。
【請求項111】
請求項1~106のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド、請求項107に記載の免疫複合体、請求項108に記載の核酸分子、請求項109に記載のベクタ-、および/または請求項110に記載の細胞、および場合により薬学的に許容される担体を含む、組成物。
【請求項112】
融合ポリペプチドの発現を可能にする条件下で請求項110に記載の細胞を培養することを含む、請求項1~106のいずれか一項に記載の融合ポリペプチドを調製する方法。
【請求項113】
有効量の請求項1~106のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド、請求項107に記載の免疫複合体、請求項108に記載の核酸分子、請求項109に記載のベクタ-、請求項110に記載の細胞、および/または請求項111に記載の組成物を投与することを含む、PD-L1タンパク質とPD-1との間の相互作用を遮断する方法。
【請求項114】
有効量の請求項1~106のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド、請求項107に記載の免疫複合体、請求項108に記載の核酸分子、請求項109に記載のベクタ-、請求項110に記載の細胞、および/または請求項111に記載の組成物を投与することを含む、抗原提示細胞を刺激するおよび/またはT細胞の作用を活性化する方法。
【請求項115】
抗原提示細胞を刺激することは、抗原提示細胞における共刺激分子の発現を増加させること、抗原提示細胞の形態学的変化、成熟を引き起こすこと、抗原提示細胞におけるケモカインの分泌を増加させること、および抗原提示細胞の貪食作用を強化させることからなる群から選択されることを含む、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
有効量の請求項1~106のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド、請求項107に記載の免疫複合体、請求項108に記載核酸分子、請求項108に記載のベクタ-、請求項109に記載の細胞、請求項110に記載の細胞、および/または請求項111に記載の組成物を投与することを含む、腫瘍または腫瘍細胞の成長および/または増殖を阻害する方法。
【請求項117】
請求項1~106のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド、請求項107に記載の免疫複合体、請求項108に記載の核酸分子、請求項109に記載のベクタ-、請求項110に記載の細胞、および/または請求項111に記載の組成物の腫瘍を予防、改善および/または治療するために使用される薬剤の調製における使用。
【請求項118】
前記腫瘍が固形腫瘍および血液腫瘍を含む、請求項117に記載の使用。
【請求項119】
前記腫瘍が、結腸腫瘍、乳房腫瘍、肺腫瘍、胃腫瘍、黒色腫、頭頸部腫瘍、リンパ腫、鼻咽頭腫瘍、子宮頸部腫瘍、食道腫瘍、腎臓腫瘍、皮膚扁平上皮癌、子宮内膜腫瘍、肝臓腫瘍、膀胱腫瘍、尿路上皮腫瘍、皮膚腫瘍からなる群から選択される、請求項117~108のいずれか一項に記載の使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は生物医学の分野、特に融合ポリペプチドおよびその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
免疫チェックポイントは、抑制性シグナル伝達分子を含む免疫関連分子の一種であり、主に、末梢組織における免疫応答を調節することによって免疫防御、免疫寛容、免疫組織損傷への関与など、その機能を達成する。標的免疫チェックポイント関連治療法は、自然免疫応答と適応免疫応答を含む免疫応答を調節し、免疫系の介入を達成して病気の治療目的を達成する。腫瘍細胞は免疫チェックポイント阻害シグナル伝達経路を利用して免疫回避を達成できる。プログラムデス 1 (PD-1) とそのリガンドであるプログラムデス受容体タンパク質リガンド 1 (PD-L1) の結合は、抗腫瘍免疫応答の阻害における重要なイベントであり、PD-L1 は結腸がん、肺がん、卵巣がん、さまざまな骨髄腫などのさまざまな腫瘍細胞で発現され、且つPD-L1 の発現はさまざまながんの予後に大きく関係する。PD-L1 と PD-1 の結合は、T 細胞のアポト-シス、免疫シグナルの抑制、細胞枯渇、免疫抑制因子の分泌を引き起こす可能性があるため、腫瘍浸潤 T 細胞機能の無効な応答に関与し、それによって腫瘍細胞の免疫システムの監視を回避することを助ける。
【0003】
現在市販されているPD-L1を標的とするブロック抗体には、ロシュ社が開発したアテゾリズマブ(Atezolizumab)、メルクKGaA/ファイザ-社が共同開発したアベルマブ(Avelumab)、アストラゼネカ社が開発したデュルバルマブ(Durvalumab)があり、現在市販されているPD-1を標的とするブロック抗体には、ブリストル-マイヤ-ズ スクイブ (BMS)社が開発したニボルマブ(Nivolumab)、メルク社が開発したペルムブロリズマブ(Permbrolizumab)、ヘンルイ ファ-マシュ-ティカルズ社が開発したカムレリズマブ(Camrelizumab)、ベイジ-ンが開発したティスレリズマブ(Tislelizumab)およびイノベント バイオロジクス社が開発したシンチリマブ(Sintilimab)がある。これらの抗体は腫瘍治療において有効性を示しているが、平均治療効果はわずか約20%であり、抗PD-L1 抗体や抗 PD-1 抗体による治療に反応しない腫瘍患者も依然として相当数いる。したがって、腫瘍治療の有効性を高めることは、現在の腫瘍治療において依然として緊急に解決されるべき大きな課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
腫瘍を治療するためのT細胞活性化の調節におけるPD-1/PD-L1経路遮断の有効性には現在のところ限界があるため、本出願は臨床腫瘍の治療に使用されるPD-1/PD-L1経路遮断と相乗してT細胞活性化を増強する新規薬剤の開発を提案する。臨床腫瘍の治療に使用される相乗的な PD-1/PD-L1 経路遮断、T 細胞活性化の強化、および/または臨床がん治療のための抗原提示細胞活性化の改善を組み合わせた新しい薬剤を開発すれば、より多くのがん患者にさらなる利益をもたらす可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は融合ポリペプチドを提供し、本願の融合ポリペプチドは、(i) 抗プログラム死リガンド-1 (PD-L1) 抗体/抗プログラム死レセプタ-タンパク質-1 (PD-1) 抗体に由来する関連抗原結合断片、または/および (ii) 免疫グロブリン Fc ドメイン、または/および (iii) CD80 細胞外ドメイン (ECD) 融合ポリペプチド、または/および (iv) LAG3から構成される融合ポリペプチドを含み得る。本願は、融合ポリペプチドを発現させるためのポリヌクレオチドを提供し、本願は、融合ポリペプチドを使用して免疫を誘導および/または増強する方法および癌などの疾患の治療に使用する方法を提供する。
【0006】
本出願は、PD-1/PD-L1シグナル伝達経路を同時に干渉、阻害、遮断する、および/または抗原提示細胞の活性化を共刺激する、および/またはT細胞を共刺激する、二重および/または多機能融合ポリペプチドを提供する。前記融合ポリペプチドは、T 細胞を効果的に刺激して免疫応答を強化し、および/または抗原提示細胞を刺激することができ、潜在的な腫瘍殺傷効果を有することができるため、腫瘍などのT 細胞機能の阻害によって引き起こされる疾患、特に抗 PD-1 抗体および/または抗 PD-L1 抗体に反応しない、または反応が弱い腫瘍患者において治療の効果を向上させる。
【0007】
一態様では、本出願は、第1のドメインおよび第2のドメインを含む融合ポリペプチドを提供し、前記第1のドメインは配列番号121に示されるアミノ酸配列を含む抗体重鎖のHCDR3を含み、第2のドメインは免疫応答を活性化することができる。
【0008】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖のHCDR2を含み、前記抗体重鎖は配列番号121に示されるアミノ酸配列を含む。
【0009】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖のHCDR1を含み、前記抗体重鎖は配列番号121に示されるアミノ酸配列を含む。
【0010】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み、前記抗体重鎖は配列番号121に示されるアミノ酸配列を含む。
【0011】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは重鎖を含み、前記重鎖は配列番号121に示されるアミノ酸配列を含む。
【0012】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖のLCDR3を含み、前記抗体軽鎖は配列番号122に示されるアミノ酸配列を含む。
【0013】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖のLCDR2を含み、前記抗体軽鎖は配列番号122に示されるアミノ酸配列を含む。
【0014】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖のLCDR1を含み、前記抗体軽鎖は配列番号122に示されるアミノ酸配列を含む。
【0015】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み、前記抗体軽鎖は配列番号122に示されるアミノ酸配列を含む。
【0016】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは軽鎖を含み、前記軽鎖は配列番号122に示されるアミノ酸配列を含む。
【0017】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体またはその抗原結合断片を含む。
【0018】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記抗体は、組換え抗体、単一ドメイン抗体、重鎖抗体、キメラ抗体、および二重特異性抗体からなる群から選択される。
【0019】
融合ポリペプチドの一実施形態では、抗原結合断片は、Fab、Fab’、Fv断片、F(ab’)2、F(ab)2、scFv、di-scFv、VHHおよびdAbからなる群の1つまたは複数から選択され得る。
【0020】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、CD80またはその機能的に活性な断片、およびLAG3またはその機能的に活性な断片からなる群から選択される。
【0021】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、ヒト由来のCD80またはその機能的に活性な断片、マウス由来のCD80またはその機能的に活性な断片、ヒト由来のLAG3またはその機能的に活性な断片、およびマウス由来のLAG3またはその機能的に活性な断片からなる群から選択される。
【0022】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、CD28に結合することができる。
【0023】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、CD80の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含む。
【0024】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含む。
【0025】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、抗原提示細胞上のMHCII分子に結合することができる。
【0026】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、LAG3の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含む。
【0027】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第11のドメインは、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含む。
【0028】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含む。
【0029】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、および配列番号12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0030】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第2のドメインに直接的または間接的に連結される。
【0031】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み、前記第1のドメインの抗体重鎖は前記第2のドメインに直接的または間接的に接続される。
【0032】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含み、前記第1のドメインの抗体軽鎖は前記第2のドメインに直接的または間接的に接続される。
【0033】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続される。
【0034】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続される。
【0035】
融合ポリペプチドの一実施形態では、間接的な接続はリンカ-を介した接続を含む。
【0036】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記リンカ-は、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
融合ポリペプチドの一実施形態では、融合ポリペプチドは、配列番号27~42、配列番号130、配列番号132、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号159、配列番号161、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0037】
一方、本出願は、第1のドメインと第2のドメインを含む融合ポリペプチドを提供し、前記第1のドメインはPD-1/PD-L1シグナルを遮断することができ、前記第2のドメインはLAG3 またはその機能的に活性な断片を含む。
【0038】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖のHCDR3を含み、前記抗体重鎖は配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖のHCDR2を含み、前記抗体重鎖は配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖のHCDR1を含み、前記抗体重鎖は配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0039】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み、前記抗体重鎖は配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0040】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖のLCDR3を含み、前記抗体軽鎖は配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖のLCDR2を含み、前記抗体軽鎖は配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0041】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖のLCDR1を含み、前記抗体軽鎖は配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0042】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み、抗体軽鎖は、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0043】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含み、前記抗体軽鎖は配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0044】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインはPD-L1および/またはPD-1に結合することができる。
【0045】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体またはその抗原結合断片を含む。
【0046】
融合ポリペプチドの一実施形態では、抗体は、組換え抗体、単一ドメイン抗体、重鎖抗体、キメラ抗体、および二重特異性抗体からなる群から選択される。
【0047】
融合ポリペプチドの一実施形態では、抗原結合断片は、Fab、Fab’、Fv断片、F(ab’)2、F(ab)2、scFv、di-scFv、VHHおよびdAbからなる群の1つまたは複数から選択され得る。
【0048】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、ヒト由来のLAG3またはその機能活性断片、およびマウス由来のLAG3またはその機能活性断片からなる群から選択される。
【0049】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、抗原提示細胞上のMHCII分子に結合することができる。
【0050】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、LAG3の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含む。
【0051】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第11のドメインは、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含む。
【0052】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含む。
【0053】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、および配列番号12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0054】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第2のドメインに直接的または間接的に連結される。
【0055】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み、前記第1のドメインの抗体重鎖は前記第2のドメインに直接的または間接的に接続される。
【0056】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含み、前記第1のドメインの抗体軽鎖は前記第2のドメインに直接的または間接的に接続される。
【0057】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続される。
【0058】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続される。
【0059】
融合ポリペプチドの一実施形態では、間接的な接続はリンカ-を介した接続を含む。
【0060】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記リンカ-は、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0061】
融合ポリペプチドの一実施形態では、融合ポリペプチドは、配列番号28~30、配列番号32、配列番号34~42、配列番号44~46、配列番号48、配列番号50-58、配列番号60-62、配列番号64、配列番号66-74、配列番号76-78、配列番号80、配列番号82~90、配列番号92~94、配列番号96~104、配列番号106~108、配列番号110、配列番号112~120、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号161、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。。
【0062】
一方、本出願は、第1のドメイン、第2のドメイン、および第3のドメインを含む融合ポリペプチドを提供し、前記第1のドメインはPD-1/PD-L1シグナルを遮断することができ、前記第2のドメインはLAG3またはその機能的に活性な断片が含み、前記第3のドメインは免疫応答を活性化することができる。
【0063】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖のHCDR3を含み、前記抗体重鎖は配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0064】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖のHCDR2を含み、前記抗体重鎖は配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0065】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖のHCDR1を含み、前記抗体重鎖は配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0066】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0067】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み、前記抗体重鎖は配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0068】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖のLCDR3を含み、前記抗体軽鎖は配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0069】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖のLCDR2を含み、前記抗体軽鎖は配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0070】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖のLCDR1を含み、前記抗体軽鎖は配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0071】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み、抗体軽鎖は、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0072】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含み、前記抗体軽鎖は配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0073】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインはPD-L1および/またはPD-1に結合することができる。
【0074】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体またはその抗原結合断片を含む。
【0075】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記抗体は、組換え抗体、単一ドメイン抗体、重鎖抗体、キメラ抗体、および二重特異性抗体からなる群から選択される。
【0076】
融合ポリペプチドの一実施形態では、抗原結合断片は、Fab、Fab’、Fv断片、F(ab’)2、F(ab)2、scFv、di-scFv、VHHおよびdAbからなる群の1つまたは複数から選択される。
【0077】
融合ポリペプチドの一実施形態では、第2のドメインは、ヒト由来のLAG3またはその機能活性断片、およびマウス由来のLAG3またはその機能活性断片からなる群から選択される。
【0078】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、抗原提示細胞上のMHCII分子に結合することができる。
【0079】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、LAG3の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含む。
【0080】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第11のドメインは、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含む。
【0081】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含む。
【0082】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、および配列番号12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0083】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第3のドメインは、CD80またはその機能的に活性な断片を含む。
【0084】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第3のドメインは、ヒト由来のCD80またはその機能活性断片、およびマウス由来のCD80またはその機能活性断片からなる群から選択される。
【0085】
融合ポリペプチドの一実施形態では、第3のドメインはCD28に結合することができる。
【0086】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第3のドメインは、CD80の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含む。
【0087】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第3のドメインは、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含む。
【0088】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第2のドメインに直接的または間接的に連結される。
【0089】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み、前記第1のドメインの抗体重鎖は前記第2のドメインに直接的または間接的に接続される。
【0090】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、抗体軽鎖を含み、前記第1のドメインの抗体軽鎖は前記第2のドメインに直接的または間接的に接続される。
【0091】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、第3のドメインに直接的または間接的に接続される。
【0092】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み、前記第1のドメインの抗体重鎖は前記第3のドメインに直接的または間接的に接続される。
【0093】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含み、前記第1のドメインの抗体軽鎖は前記第3のドメインに直接的または間接的に接続される。
【0094】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、前記第3のドメインに直接的または間接的に接続される。
【0095】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続される。
【0096】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続される。
【0097】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続される。
【0098】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第3のドメインのC末端に直接的または間接的に接続される。
【0099】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、前記第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続される。
【0100】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第2のドメインは、前記第3のドメインのC末端に直接的または間接的に接続される。
【0101】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続され、前記第2のドメインは、前記第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続される。
【0102】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続され、前記第3のドメインは、前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続される。
【0103】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続され、前記第1のドメインは、前記第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続される。
【0104】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記第1のドメインは、前記第3のドメインのC末端に直接的または間接的に接続され、前記第1のドメインは、前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続される。
【0105】
融合ポリペプチドの一実施形態では、間接的な接続はリンカ-を介した接続を含む。
【0106】
融合ポリペプチドの一実施形態では、前記リンカ-は、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0107】
融合ポリペプチドの一実施形態では、融合ポリペプチドは、配列番号35~42、配列番号51~58、配列番号67~74、配列番号83~90、配列番号97~104、配列番号113~120、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0108】
別の態様では、本願は、本願に記載の融合ポリペプチドを含む免疫複合体を提供する。
【0109】
別の態様では、本願は、本出願に記載の融合ポリペプチドをコ-ドする核酸分子を提供する。
【0110】
別の態様では、本願は、本願に記載の核酸分子を含むベクタ-を提供する。
【0111】
別の態様では、本願は、本願に記載の融合ポリペプチド、本願に記載の免疫複合体、本願に記載の核酸分子、および/また本願に記載の担体を含むおよび/または発現する細胞を提供する。
【0112】
別の態様では、本願は、本願に記載の融合ポリペプチド、本願に記載の免疫複合体、本願に記載の核酸分子、本願に記載のベクタ-、および/または本出願に記載の細胞、および場合により薬学的に許容される担体を含む組成物を提供する。
【0113】
別の態様では、本願は、融合ポリペプチドの発現を可能にする条件下で本願による細胞を培養することを含む、本願に記載の融合ポリペプチドを調製する方法を提供する。
【0114】
別の態様では、本願は、有効量の本願に記載の融合ポリペプチド、本願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/または本出願に記載の組成物を投与することを含む、PD-L1タンパク質とPD-1との間の相互作用を遮断する方法。
【0115】
別の態様では、本願は、有効量の本願に記載の融合ポリペプチド、本願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/または本出願に記載の組成物を投与することを含む、抗原提示細胞を刺激する及び/又はT細胞の作用を活性化する方法を提供する。
【0116】
本出願に記載される方法によれば、抗原提示細胞を刺激することは、抗原提示細胞における共刺激分子の発現を増加させること、抗原提示細胞の形態学的変化および成熟を引き起こすこと、抗原提示細胞におけるケモカインの分泌を増加させること、および抗原提示細胞の貪食能力を強化させることからなる群から選択されることを含む。
【0117】
一方、本出願は、有効量の本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/または本出願に記載の組成物を投与することを含む、腫瘍または腫瘍細胞の成長および/または増殖を阻害する方法を提供する。
【0118】
一方、本出願は、本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/また本明細書に記載の組成物の腫瘍を予防、改善および/または治療するために使用される薬剤の調製における使用を提供する。
【0119】
本出願に記載の使用によれば、腫瘍には固形腫瘍および血液腫瘍が含まれる。
【0120】
前記腫瘍が結腸腫瘍、乳房腫瘍、肺腫瘍、胃腫瘍、黒色腫、頭頸部腫瘍、リンパ腫、鼻咽頭腫瘍、子宮頸部腫瘍、食道腫瘍、腎臓腫瘍、皮膚扁平上皮癌、子宮内膜腫瘍、肝臓腫瘍、膀胱腫瘍、尿路上皮腫瘍、皮膚腫瘍からなる群から選択される。
【0121】
一方、本出願は、本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞を提供する。使用、および/または腫瘍を予防、改善および/または治療するための本明細書に記載の組成物。
【0122】
一方、本出願は、本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞を提供する。腫瘍を予防、改善および/または治療するための本明細書に記載の組成物であって、腫瘍には固形腫瘍および血液腫瘍が含まれる。
【0123】
一方、本出願は、本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞を提供する。腫瘍を予防、改善および/または治療するための本明細書に記載の組成物であって、前記腫瘍は、結腸腫瘍、乳房腫瘍、肺腫瘍、胃腫瘍、黒色腫、頭頸部腫瘍、リンパ腫、鼻咽頭腫瘍、子宮頸部腫瘍、食道腫瘍、腎臓腫瘍、皮膚扁平上皮癌、子宮内膜腫瘍、肝臓腫瘍、膀胱腫瘍、尿路上皮腫瘍、皮膚腫瘍からなる群から選択される。
【0124】
一方、本願は、本願に記載の融合ポリペプチド、本願に記載の免疫複合体、核酸を必要とする対象に投与することを含む、腫瘍を予防、改善および/または治療するための方法を提供する。本出願に記載される分子、本出願に記載されるベクタ-、本出願に記載される細胞、および/または本出願に記載される組成物。
【0125】
本願に記載の方法によれば、腫瘍には固形腫瘍および血液腫瘍が含まれる。
【0126】
本願に記載の方法によれば、前記腫瘍が、結腸腫瘍、乳房腫瘍、肺腫瘍、胃腫瘍、黒色腫、頭頸部腫瘍、リンパ腫、鼻咽頭腫瘍、子宮頸部腫瘍、食道腫瘍、腎臓腫瘍、皮膚扁平上皮癌、子宮内膜腫瘍、肝臓腫瘍、膀胱腫瘍、尿路上皮腫瘍、皮膚腫瘍からなる群から選択される。
【0127】
当業者であれば、以下の詳細な説明から本出願の他の態様および利点を容易に理解するであろう。以下の詳細な説明では、本出願の例示的な実施形態のみが示され、説明される。当業者が理解するように、本出願の内容により、当業者は、本出願がカバ-する本発明の精神および範囲から逸脱することなく、開示された特定の実施形態に変更を加えることができる。したがって、本出願の図面および説明は例示にすぎず、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【0128】
本出願に関連する本発明の特定の特徴は、添付の特許請求の範囲に記載されている。本出願に関連する本発明の特徴および利点は、以下に詳細に説明する例示的な実施形態および添付の図面を参照することによって、よりよく理解することができる。図面の簡単な説明は次のとおりである。
図1】本出願に記載される融合ポリペプチドの例示的な構造図を示す。本出願は、第1のドメイン中の任意の抗PD-L1および/または抗PD-1抗体に由来する抗原認識領域(i)、免疫グロブリンFc領域(ii)、第2のドメイン(iii)および/または第3のドメイン(iv)中の任意の1つ以上のサブユニットを含み得る例を提供する(本明細書では、1つのサブユニットを有する第2のドメイン(iii)および/または第3のドメイン(iv)が示されるが、2つ以上の同じサブユニットの直列結合が考得られ、(iv) 中の任意のサブユニットが混合し組み合わせて直列結合するに拡張できる。第1のドメインは免疫グロブリン Fcドメインを介して第2のドメインにリンカ-ペプチドを介してまたは共有結合で結合することができ、そして同様に、第3のドメイン、第2のドメインのサブユニットは、リンカ-ペプチドを介して、または共有結合によって連結され得る。
図2】本出願の融合ポリペプチド複合体の発現を検出するためにSDS-PAGEを使用した結果を示す。
図3A】本出願の融合ポリペプチド複合体の発現を検出するためにSEC-HPLCを使用した結果を示す。
図3B】本出願の融合ポリペプチド複合体の発現を検出するためにSEC-HPLCを使用した結果を示す。
図3C】本出願の融合ポリペプチド複合体の発現を検出するためにSEC-HPLCを使用した結果を示す。
図3D】本出願の融合ポリペプチド複合体の発現を検出するためにSEC-HPLCを使用した結果を示す。
図3E】本出願の融合ポリペプチド複合体の発現を検出するためにSEC-HPLCを使用した結果を示す。
図3F】本出願の融合ポリペプチド複合体の発現を検出するためにSEC-HPLCを使用した結果を示す。
図4】ELISAを使用して本出願の融合ポリペプチド複合体のヒトPDL1タンパク質への結合を検出した結果を示す。
図5】ELISAを使用して本出願の融合ポリペプチド複合体のヒトCTLA4タンパク質への結合を検出した結果を示す。
図6】ELISAを使用して本出願の融合ポリペプチド複合体のヒトFGL1タンパク質への結合を検出した結果を示す。
図7】フロ-サイトメトリ-を使用して、MHCIIタンパク質を発現するラ-ジ細胞への本出願の融合ポリペプチド複合体の結合を検出した結果を示す。
図8A】本出願の融合ポリペプチド複合体がJurkatT細胞の活性化の制御の結果を示す。
図8B】本出願の融合ポリペプチド複合体がJurkatT細胞の活性化の制御の結果を示す。
図9】本願の融合ポリペプチド複合体がCTLA4媒介免疫抑制を解除する結果を示す。
図10A】抗原提示細胞における共刺激分子発現の上方制御を制御する本出願の融合ポリペプチド複合体の結果を示す。
図10B】抗原提示細胞における共刺激分子発現の上方制御を制御する本出願の融合ポリペプチド複合体の結果を示す。
図10C】抗原提示細胞における共刺激分子発現の上方制御を制御する本出願の融合ポリペプチド複合体の結果を示す。
図10D】抗原提示細胞における共刺激分子発現の上方制御を制御する本出願の融合ポリペプチド複合体の結果を示す。
図10E】抗原提示細胞における共刺激分子発現の上方制御を制御する本出願の融合ポリペプチド複合体の結果を示す。
図11】本願の融合ポリペプチド複合体が抗原提示細胞の形態的分化を調節する結果を示す。
図12A】本願の融合ポリペプチド複合体が抗原提示細胞のCCL4の分泌を調節する結果を示す。
図12B】本願の融合ポリペプチド複合体が抗原提示細胞のCCL4の分泌を調節する結果を示す。
図13A】本出願の融合ポリペプチド複合体が抗原提示細胞による大腸菌の貪食作用を調節する結果を示す。
図13B】本出願の融合ポリペプチド複合体が抗原提示細胞による大腸菌の貪食作用を調節する結果を示す。
図14A】は、本出願の融合ポリペプチド複合体がヒト一次T細胞を活性化する結果を示す。
図14B】は、本出願の融合ポリペプチド複合体がヒト一次T細胞を活性化する結果を示す。
図15図15は、本出願の融合ポリペプチド複合体のMC38/hPD-L1腫瘍モデルにおける腫瘍阻害曲線の結果を示す。
図16A】本出願の融合ポリペプチド複合体のEMT6/hPD-L1腫瘍モデルにおける腫瘍阻害曲線の結果を示す。
図16B】本出願の融合ポリペプチド複合体のEMT6/hPD-L1腫瘍モデルにおける腫瘍阻害曲線の結果を示す。
図17】本出願の融合ポリペプチド複合体がJurkatT細胞の活性化を調節する結果を示す。
図18A】本願の融合ポリペプチド複合体が抗原提示細胞のCCL4の分泌を調節する結果を示す。
図18B】本願の融合ポリペプチド複合体が抗原提示細胞のCCL4の分泌を調節する結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0129】
以下、具体例を挙げて本願発明の実施について説明するが、本技術に精通した者であれば、本明細書の開示内容から本願発明のその他の利点や効果を容易に理解することができる。
用語の定義
本出願において、「T細胞免疫応答を調節する」という用語は、一般に、本出願に開示される二重および/または多機能融合ポリペプチドの作用によるリンパ系T細胞効果の調節を指す。たとえば、同時に任意の他の関連T細胞調節剤が持つT細胞を処理した後にT 細胞 NFAT 転写因子の発現、IL-2、IFN-γ、TNFα、グランザイム B などのサイトカインの分泌、細胞増殖、および細胞殺傷標的細胞(腫瘍細胞を含む)の作用などの効果を含む。前記T細胞は、T細胞株および/または一次T細胞に拡張することができ、CD4 T細胞およびCD4 T細胞サブセットTh 1、Th 2、Th 9、Th 17、TFHおよび/またはTreg細胞などを含む。CD8 T細胞については例えば腫瘍組織浸潤CD8 T細胞、効果CD8 T細胞、免疫記憶CD8 T細胞などを含むが、これらに限定されない。
【0130】
本出願において、「抗原提示細胞を刺激する」という用語は、一般に、本出願に開示される二重および/または多機能融合ポリペプチドによる抗原提示細胞活性化の制御を指す。例えば、抗原提示細胞を処理した後に抗原提示細胞の発現に影響を及ぼす他の抗原提示細胞調節因子にも拡張することができるが、共刺激分子CD40または/およびCD80または/およびCD83または/およびCD86の発見、抗原提示細胞の活性化と分化と成熟、抗原の貪食と提示、ケモカインCCL4、CCL22、CCL17などの産生、サイトカインIL-6、IL-12、TNFα、IL-1βの発現、T 細胞を動員し二次リンパ器官に遊走すること、T 細胞免疫応答やその他の効果を強化することを含むがこれらに限定されない。前記抗原提示細胞は、B リンパ細胞および初代 B リンパ細胞、単球細胞および初代単球細胞、マクロファ-ジ細胞株と初代マクロファ-ジ細胞株、樹状細胞(DC)細胞株と初代DC細胞などにまで拡張できるが、これらに限定されない。
【0131】
本出願において、「PD-L1/PD-1によるT細胞の阻害を解除する」という用語は、一般に、本出願に開示される二重および/または多機能融合ポリペプチドはPD L1タンパク質に結合し、PD-L1/PD-1間の相互作用をブロックすることによって、T細胞に対するPD-L 1/PD-1の抑制を改善すること(T細胞によるNFAT転写因子の発現、サイトカインIL-2、IFN-γ、TNFαとGranzyme Bなどのサイトカインの分泌、細胞増殖及び細胞傷害標的細胞などの効果を含むがこれらにかぎらない)を指す。
本出願において、「抗腫瘍活性」という用語は一般に、インビボおよび/またはインビトロで腫瘍細胞の増殖または生存能力を低下または防止する任意の生物学的活性を指す。一実施形態では、抗腫瘍活性は、本明細書に記載の二重機能性および/または多機能性融合ポリペプチドが有する抗腫瘍効果である。
【0132】
本出願において、「CD80」という用語は一般に、細胞を活性化する分子のクラスを指す。例えば、本出願では、CD80には、その全長、変異体、および/または機能的に活性な断片が含まれる。たとえば、CD80はNCBI アクセッション番号 Gene ID941遺伝子によってコ-ドされるタンパク質と少なくとも約85%アミノ酸同一性を有し、且つCD28(NCBIアクセッション番号Gene ID:940遺伝子によってコ-ドされるタンパク質) および/またはCTLA4(NCBIアクセッション番号Gene ID:1493遺伝子によってコ-ドされるタンパク質)に結合活性を有するポリペプチドまたはその断片を指し、下記提供されるのは例示的なヒトCD80アミノ酸配列(SEQ ID NO:1)。「CD80細胞外ドメイン」という用語は一般に、CD80蛋白細胞外ドメイン中のドメインが有するアミノ酸配列または少なくとも約85%のアミノ酸同一性を有し、且つCD28および/またはCTLA4に結合活性を有するポリペプチドまたはその断片を指し、下記提供されるのは例示的な“CD80細胞外ドメインアミノ酸配列(SEQ ID NO:2)。本願で開示されるタンデムの数は例示的に挙げられるのに限定されるものではなく、の機能ドメインを含む任意のタンデムの組み合わせが本願の範囲に含まれる。
【0133】
本出願において、「抗PD-L1抗体」という用語は、一般に、PD-L1ポリペプチドに選択的に結合し、PD-L1ポリペプチドを遮断する活性を有する抗体を指す。例えば、中国特許第CN102245640号(B)、米国特許出願公開第7,943,743号、米国特許出願公開第8,779,108号、および米国特許出願公開第7,943,743号(これらは参照により本明細書に組み込まれる)が挙げられる。アストラゼネカ社が開発したアスペンデュルバルマブ(MEDI4736)、CStone Pharmaceuticals社が開発したスゲマリマブ(sugemalimab)(CS1001)、Junshi Bioが開発したJS003、Alphamab Oncologyが開発したエンバフォリマブ(Envafolimab)(KN035)、ロシュ社が開発したアテゾリズマブ(Atezolizumab)(MPDL3280A)とMerck KGaA/Pfizerより共同開発されたアベルマブ(Avelumab)(MSB0010718C)を含むがこれらに限定されない。以下に例示的に提供されるのは抗PD-L1抗体スゲマリマブ(CS1001)の重鎖ポリペプチドのアミノ酸配列(配列番号120)および軽鎖ポリペプチドのアミノ酸配列(配列番号121)、JS003重鎖ポリペプチドアミノ酸配列(配列番号3)および軽鎖ポリペプチドアミノ酸配列(配列番号162)、デュルバルマブ(MEDI4736)重鎖ポリペプチドアミノ酸配列(配列番号4)および軽鎖ポリペプチドのアミノ酸配列(配列番号163)、アテゾリズマブ(MPDL3280A)重鎖ポリペプチドのアミノ酸配列(配列番号5)および軽鎖ポリペプチドのアミノ酸配列(配列番号164)、アベルマブ(MSB0010718C)重鎖ポリペプチドのアミノ酸配列(配列番号6)、軽鎖ポリペプチドのアミノ酸配列(配列番号165)、およびエンバフォリマブ(KN035)のアミノ酸配列(配列番号7)である。
【0134】
本出願において、「抗PD-1抗体」という用語は、一般に、PD-1ポリペプチドに選択的に結合し、PD-1ポリペプチドを遮断する活性を有する抗体を指す。例としては、米国特許出願公開第8,354,509号および米国特許出願公開第7,488,802号が挙げられ、これらは参照により本明細書に組み込まれる。メルクによって開発されたペルムブロリズマブ(MK-3475)およびBMS によって開発されたベセスダ ニボルマブ (BMS-936558)などの抗PD-1抗体を含むが、これらに限定されない。下記提供されるのは例示的な抗PD-1抗体Permbrolizumab (MK-3475) 重鎖ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:8)および軽鎖ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:166)ならびにNivolumab(BMS-936558) 重鎖ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:9)および軽鎖ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:167)である。
【0135】
本出願において、「LAG3」という用語は、一般に、タンパク質またはポリペプチドのクラスを指す。例えば、本出願では、LAG3には、その全長、変異体、および/または機能的に活性な断片が含まれる。例えば、LAG3は、LAG3(リンパ球活性化遺伝子3)のNCBIアクセッション番号遺伝子ID:3902遺伝子によってコ-ドされるタンパク質と少なくとも約85%のアミノ酸同一性を有し、且つαサブユニット(NCBIアクセッション番号Gene ID:3122遺伝子によってコ-ドされるタンパク質)とβサブユニット(NCBIアクセッション番号Gene ID:3123遺伝子またはNCBIアクセッション番号Gene ID:3125遺伝子によってコ-ドされるタンパク質)から構築された複合タンパク質MHCII(HLA-DRとも言う)および/またはFGL1 (NCBIアクセッション番号Gene ID:2267遺伝子によってコ-ドされるタンパク質)に結合活性を有するポリペプチドまたはその断片を表すことができる。下記提供されるのは例示的なヒトLAG3アミノ酸配列(SEQ ID NO:10)である。 “LAG3細胞外ドメイン” という用語は、一般に、全長LAG3タンパク質の細胞外ドメインが有するアミノ酸配列またはそれと少なくとも約85%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつMHCIIおよび/またはFGL1に結合活性を有するポリペプチドまたはその断片を指す。下記提供されるのは例示的なヒトLAG3細胞外ドメインアミノ酸配列(SEQ ID NO:11) およびリンカ-ペプチドを介して共有結合して直列に結合したヒトLAG3細胞外ドメインアミノ酸配列(SEQ ID NO:12) である。本願で開示されるタンデムの数は例示的に挙げられるのに限定されるものではなく、の機能ドメインを含む任意のタンデムの組み合わせが本願の範囲に含まれる。
【0136】
本出願において、「LAG3-IgD1」という用語は、一般に、ヒトLAG3の細胞外領域にIg様V型ドメインのアミノ酸配列を有し、少なくとも約85%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドまたはその断片を指す。下記提供されるのは例示的なヒトLAG3-IgD1アミノ酸配列(SEQ ID NO:13)である。「LAG3-IgD2」という用語は、一般に、ヒトLAG3細胞外ドメインIg-like C2-type 1ドメインが有するアミノ酸配列または少なくとも約85%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を指す。下記提供されるのは例示的なヒトLAG3-IgD2アミノ酸配列(SEQ ID NO:14)である。「LAG3-IgD3」という用語は、一般に、ヒトLAG3細胞外ドメインIg-like C2-type 2ドメインが有するアミノ酸配列または少なくとも約85%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を指す。下記提供されるのは例示的なヒトLAG3-IgD3アミノ酸配列(SEQ ID NO:15)である。「LAG3-IgD4」という用語は一般に、ヒトLAG3細胞外ドメインIg-like C2-type 3結構域が有するアミノ酸配列または少なくとも約85%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を指す。下記提供されるのは例示的なヒトLAG3-IgD4アミノ酸配列(SEQ ID NO:16)である。「LAG3-IgD1/IgD2」という用語は一般に、ヒトLAG3-IgD1とヒトLAG3-IgD2が有するアミノ酸配列または少なくとも約85%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列、且つMHCIIおよび/またはFGL1に結合活性を有するポリペプチドまたはその断片を指す。下記提供されるのは例示的なヒトLAG3-IgD1/IgD2アミノ酸配列(SEQ ID NO:17)である。本願で開示されるタンデムの数は例示的に挙げられるのに限定されるものではなく、LAG3-IgD1/IgD2の機能ドメインを含む任意のタンデムの組み合わせが本願の範囲に含まれるである。“LAG3-IgD1/IgD2/IgD3”という用語は一般に、包含人源LAG3-IgD1, 人源LAG3-IgD2和人源LAG3-IgD3が有するアミノ酸配列または少なくとも約85%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含み、且つMHCIIおよび/またはFGL1に結合活性を有するポリペプチドまたはその断片を指す。下記提供されるのは例示的なヒトLAG3-IgD1/IgD2/IgD3アミノ酸配列(SEQ ID NO:18)である。本願で開示されるタンデムの数は例示的に挙げられるのに限定されるものではなく、LAG3-IgD1/IgD2/IgD3の機能ドメインを含む任意のタンデムの組み合わせが本願の範囲に含まれるである。「LAG3-IgD1/IgD2/IgD3/IgD4」という用語はヒトLAG3-IgD1、ヒトLAG3-IgD2、ヒトLAG3-IgD3、ヒトLAG3-IgD4が有するアミノ酸配列、または少なくとも約85%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含み、且つMHCIIおよび/またはFGL1に結合活性を有するポリペプチドまたはその断片を指す。下記提供されるのは例示的なヒトLAG3-IgD1/IgD2/IgD3/IgD4アミノ酸配列(SEQ ID NO:19)である。本願で開示されるタンデムの数は例示的に挙げられるのに限定されるものではなく、LAG3-IgD1/IgD2/IgD3/IgD4の機能ドメインを含む任意のタンデムの組み合わせが本願の範囲に含まれる。
【0137】
本出願において、「融合ポリペプチド」という用語は、一般に、2つ以上のタンパク質またはポリペプチドの融合から生じるポリペプチドを指す。融合ポリペプチドは、組換え DNA 技術を通じて人工的に調製できる。例えば、2つ以上のタンパク質またはポリペプチドをコ-ドする遺伝子または核酸分子を互いに連結して、融合ポリペプチドをコ-ドできる融合遺伝子または融合核酸分子を形成することができる。融合遺伝子の翻訳により、融合前の2つ以上のタンパク質またはポリペプチドの少なくとも1つ、あるいはそれぞれの特性を有する単一のポリペプチドが生成され得る。
【0138】
本出願において、「抗体関連抗原結合断片」という用語は、一般に、抗原への特異的結合に関与するアミノ酸の断片を含む抗体を指す。これは、抗体分子の重要な違いを決定する断片であり、抗原結合ドメイン、または「エピト-プ」または「抗原決定基」とも呼ばれる。抗原結合ドメインは、通常、抗体重鎖可変部分から構成される。本願で開示される抗体の抗原結合ドメインは、抗体重鎖可変領域(VH)および抗体軽鎖可変領域(VL)を含むが、必ずしも両方を含むわけではなく、本願で開示される抗体の抗原結合ドメインは、従来のVHおよびVLから構成されるドメインに限定されず、他の種類の抗体には、組換え抗体、単一ドメイン抗体、重鎖抗体、キメラ抗体、二重特異性抗体および他の非従来型抗体に含まれる抗原結合ドメイン、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
【0139】
さらに、本出願に開示される抗PD-1抗体および/または抗PD-L1抗体は、従来の天然抗体に限定されず、抗PD-1抗体および/または抗PD-L1抗体を有する他の任意のタイプを含むべきである。抗体には、組換え抗体、単一ドメイン抗体、重鎖抗体、キメラ抗体、二重特異性抗体、および他の非従来型抗体、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
【0140】
本出願において、用語「FAB」は、一般に、VL、VH、CLおよびCH1ドメインからなる抗体断片を指す。
【0141】
本出願において、「FAB’」という用語は、一般に、FAB断片と比較して、CH1ドメインのカルボキシ末端にいくつかの追加の残基を有する抗体断片を指す。例えば、FAB’は、抗体のヒンジ領域からの1つ以上のシステインを含み得る。
【0142】
本出願において、「F(ab)2」という用語は一般に、システインによって連結されたFab断片の対からなる抗原結合断片を指す。
【0143】
本出願において、「dAB断片」という用語は、一般に、VHドメインからなる抗体断片を指す(WArdら、NAturE 341:544546(1989))。
本願において「相補性決定領域(CDR)」という用語は、通常、軽鎖可変領域(VL)および重鎖可変領域(VH)の3つの超可変領域(HVR)を指し、この領域は空間的に構造的に抗原決定基と正確な相補性を形成するため、超可変領域は相補性決定領域とも呼ばれる。
【0144】
本出願において、「Fv断片」という用語は、一般に、抗体の単一ア-ムのVLドメインおよびVHドメインからなる抗体断片を指す。
【0145】
本出願において、「scFv」という用語は、一般に、単鎖抗体としても知られる、短いペプチドリンカ-によって接続された抗体重鎖可変領域と軽鎖可変領域から構成される分子を指す。
【0146】
本出願に含まれるタンパク質、ポリペプチドおよび/またはアミノ酸配列は、少なくとも以下の範囲すなわちタンパク質またはポリペプチドと同じまたは類似の機能を有する変異体またはホモログを含むものと理解されるべきである。
【0147】
本出願において、変異体は、タンパク質またはポリペプチド(例えば、タンパク質に特異的に結合する抗体またはその断片)のアミノ酸配列における1つ以上のアミノ酸が置換、欠失、または付加されたタンパク質またはポリペプチドであり得る。例えば、機能的変異体は、少なくとも1個、例えば1~30、1~20または1~10個、例えば1、2、3、4または5個のアミノ酸が置換、欠失、および/または付加されてアミノ酸が変化したタンパク質またはポリペプチドを含み得る。機能的変異体は、改変(例えば、置換、欠失、または付加)前のタンパク質またはポリペプチドの生物学的特性を実質的に保持し得る。例えば、機能的変異体は、改変前のタンパク質またはポリペプチドの生物学的活性(例えば、抗原結合能力)の少なくとも60%、70%、80%、90%、または100%を保持し得る。例えば、置換は保存的置換であってもよい。
【0148】
本出願において、ホモログは、タンパク質および/またはポリペプチド(タンパク質に特異的に結合する抗体またはその断片)のアミノ酸配列と少なくとも約85%(例えば、少なくとも約85%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%以上)の配列相同性を有するタンパク質またはポリペプチドであり得る。
【0149】
本出願において、相同性とは一般に、2つ以上の配列間の類似性、または関連性を指す。「パ-セント配列相同性」は計算することができる。比較ウィンドウ内で整列させる2つの配列を比較し、両方の配列における同一の核酸塩基(例えば、A、T、C、G、I)または同一のアミノ酸残基(例:Ala、Pro、Ser、Thr、Gly、Val、Leu、Ile、Phe、Tyr、Trp、Lys、Arg、His、Asp、Glu、Asn、Gln、Cys、Met)位置の数の存在を決定することによって一致する位置の数を取得し、一致する位置の数を比較ウィンドウ内の位置の総数 (つまり、ウィンドウ サイズ) で割り、結果に 100 を乗じて配列相同性パ-セントを算出する。配列相同性パ-セントを決定する目的のためのアラインメントは、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGNまたはMEgALIgn(DNASTAR)ソフトウェアなどの公的に入手可能なコンピュ-タソフトウェアを使用して、当技術分野で知られている様々な方法で達成することができる。当業者は、比較される全長配列内または対象の配列領域内で最大限のアラインメントを達成するために必要な任意のアルゴリズムを含む、配列をアラインメントするための適切なパラメ-タ-を決定することができる。相同性は、FASTA および BLAST などの方法によっても測定することができる。
【0150】
通常、ポリペプチド鎖はアミノ基とカルボキシル基が結合して鎖状になっているが、タンパク質の両端にはペプチド結合を持たずに遊離したアミノ酸残基が残っている。それらはそれぞれアミノ基を含むポリペプチド鎖の末端とカルボキシル基を有するポリペプチド鎖の末端である。本出願において、「N末端」という用語は、一般に、アミノ酸残基が遊離アミノ基を有するポリペプチド鎖の末端を指す。本出願において、「C末端」という用語は、一般に、アミノ酸残基が遊離カルボキシル基を有するポリペプチド鎖の末端を指す。
【0151】
本出願において、「核酸分子」という用語は一般に、自然環境から単離された、または人工的に合成された、任意の長さのヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチドもしくはリボヌクレオチドまたはその類似体の単離された形態を指す。
【0152】
本明細書で使用する「免疫複合体」という用語は、一般に、1つまたは複数の異種分子(細胞毒素を含むがこれに限定されない)が結合したポリペプチド分子を指す。
【0153】
本発明において「ベクタ-」とは、あるタンパク質をコ-ドするポリヌクレオチドを挿入し、そのタンパク質を発現させることができる核酸送達媒体をいう。
【0154】
本出願において、「免疫グロブリンFcドメイン」という用語は、一般に、従来の抗体IgGのパパイン加水分解によって形成される1つのFc断片と2つの同一のFAB断片にFc断片を指す。Fcドメインには、抗体重鎖 CH2、CH3 およびヒンジ領域フラグメントを含み得、従来のFc断片は、Fc断片受容体に結合して関連する生物学的効果を媒介する機能を持っていますが、部位特異的変異により対応する標的受容体への結合能力が変化し、その生物学的機能に影響を与える可能性がある。本出願に開示される免疫グロブリンFcドメインには、従来のFc断片および任意の他の形態のFc変異体が含まれるが、これらに限定されない。。下記提供されるのは例示的なヒト免疫グロブリンIgG1のFcドメイン(SEQ ID NO:20)およびヒト免疫グロブリンIgG4のFcドメイン(SEQ ID NO:21)である。
【0155】
本出願において、「リンカ-ペプチド」という用語は、一般に、1つ以上のポリペプチドまたはそのドメインを接続するリンカ-分子を指す。例えば、リンカ-ペプチドは、立体構造の柔軟性を有し、アミノ酸Gly(G)残基とSer(S)残基の組み合わせによって形成される短いペプチド鎖であってもよく、ここで、アミノ酸Glyの数とアミノ酸Serの数との比は≧1であってもよい。本出願に開示されているリンカ-ペプチドは、この特性を備えた任意の短いペプチドに拡張することができる。以下に提供されるのは例示的なリンカ-ペプチドアミノ酸配列であり、GGGGS (配列番号22)、GGGGSGGGS(配列番号22)、GGGGSGGGS(配列番号23)、GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号24)、GGGSGGGGSGGGGSGGGGS(配列番号25)およびGGGGSGGGS(配列番号26)を含むが、これらに限られない。
【0156】
本出願において、「二重および/または多機能性融合ポリペプチド」という用語は、一般に、1つまたは複数のポリペプチドまたはそのドメインから融合されたポリペプチドまたはタンパク質を指す。抗PD-L1抗体および/または抗PD-1抗体はリンカ-ペプチドを介し、少なくともCD80細胞外ドメインを含む、または/および少なくともLAG3細胞外ドメインを含む、または/および少なくとも1つのLAG3細胞外ドメインの機能ドメインを含むに連結されており、そこで開示された2つ以上のLAG3細胞外ドメイン、または/および少なくとも1つのLAG3細胞外ドメインおよびLAG3細胞外構造を含む機能ドメイン、少なくとも1つのLAG3細胞外構造を含むドメインまたは/および機能ドメインは、直列に接続されて、リンカ-ペプチドを介して接続された少なくとも1つのLAG3細胞外構造を含む2つ以上のLAG3細胞外ドメインまたは/または機能的ドメインを形成する;本出願において開示される二機能性および/または多機能性融合ポリペプチドには、抗PD-L1抗体および/または抗PD-1抗体以下が含まれるが、これらに限定されない。任意の形態の抗PD-L1抗体および/または抗PD-1抗体がリンカ-ペプチドを介して、CD80細胞外ドメイン、および/またはLAG3細胞外ドメイン、および/またはLAG3細胞外ドメインの少なくとも1つのサブユニット機能ドメインに共有結合した機能性融合ポリペプチドまたはそれらの組み合わせは、本出願の範囲内であるとみなされる。
【0157】
本出願において、「備える」という用語は、一般に、明示的に指定された特徴を含むことを意味するが、他の要素を排除することを意味するものではない。
【0158】
本出願において、「約」という用語は、一般に、指定された値の上下0.5%~10%の範囲内で変動し、例えば指定された値の上下0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、または 10% の範囲で変動することを指す。
【0159】

発明の詳細な説明
一態様では、本出願は融合ポリペプチドを提供し、融合ポリペプチドは第1のドメインおよび第2のドメインを含み得、前記第1のドメインは抗体重鎖のHCDR3を含み得、前記抗体重鎖は配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得、前記第2のドメインは免疫応答を活性化することができる。例えば、前記融合ポリペプチドは、1つまたは複数の第1のドメインおよび1つまたは複数の第2のドメインを含み得る。
【0160】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR2を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0161】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0162】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は、配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0163】
例えば、前記第1のドメインは、重鎖を含み得、前記重鎖は、配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0164】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖のLCDR3を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0165】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖のLCDR2を含含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0166】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖のLCDR1を含含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0167】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0168】
例えば、前記第1のドメインは、軽鎖を含み得、前記軽鎖は、配列番号122に記載のアミノ酸配列を含み得る。
【0169】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はスゲマリマブであってもよい。
【0170】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はスゲマリマブであってもよい。
【0171】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はスゲマリマブであってもよい。
【0172】
例えば、第1のドメインは抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは抗体軽鎖の軽鎖可変領域を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0173】
例えば、前記第1のドメインは、重鎖を含み得、前記重鎖は、配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、軽鎖を含み得、前記軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0174】
例えば、前記第1の結合ドメインは、抗体またはその抗原結合断片を含み得る。
【0175】
例えば、前記抗体は、組換え抗体、単一ドメイン抗体、重鎖抗体、キメラ抗体、および二重特異性抗体からなる群から選択され得る。
【0176】
例えば、前記抗原結合断片は、Fab、Fab’、Fv断片、F(ab’)2、F(ab)2、scFv、di-scFv、VHHおよびdAbからなる群の1つまたは複数から選択され得る。
【0177】
例えば、前記第2のドメインは、CD80またはその機能的に活性な断片、およびLAG3またはその機能的に活性な断片からなる群から選択され得る。
【0178】
例えば、第2のドメインは、ヒト由来のCD80またはその機能的に活性な断片、マウス由来のCD80またはその機能的に活性な断片、ヒト由来のLAG3またはその機能的に活性な断片、およびマウス由来のLAG3またはその機能的に活性な断片からなる群から選択され得る。
【0179】
例えば、前記第2のドメインは、CD28とCTLA4 に結合することができる。
【0180】
例えば、前記第2のドメインは、CD80の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含み得る。
【0181】
例えば、前記第2のドメインは、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0182】
例えば、前記第2の ドメインは、抗原提示細胞上の MHCII 分子に結合することができる。
【0183】
例えば、第2のドメインは、LAG3の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含み得る。
【0184】
例えば、前記第11のドメインは、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0185】
例えば、前記第2のドメインは、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含み得る。
【0186】
例えば、前記第2のドメインは、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、および配列番号12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0187】
例えば、前記第1のドメインと前記第2のドメインは、直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0188】
例えば、前記第1のドメインは抗体重鎖を含んでもよく、前記第1のドメインの抗体重鎖は第2のドメインに直接的または間接的に接続されてもよい。
【0189】
例えば、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含んでもよく、前記第1のドメインの抗体軽鎖は第2のドメインに直接的または間接的に接続されてもよい。
【0190】
例えば、前記第1のドメインと前第2のドメインのN末端は、直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0191】
例えば、前記第1のドメインと前記第2のドメインのC末端は、直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0192】
例えば、第1のドメインは抗体重鎖を含んでもよく、前記第1のドメインの抗体重鎖は第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0193】
例えば、第1のドメインは抗体重鎖を含んでもよく、前記第1のドメインの抗体重鎖は第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0194】
例えば、第1のドメインは抗体軽鎖を含んでもよく、前記第1のドメインの抗体軽鎖は第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0195】
例えば、第1のドメインは抗体軽鎖を含んでもよく、前記第1のドメインの抗体軽鎖は第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0196】
例えば、間接的な接続には、リンカ-を介した接続が含まれてもよい。
【0197】
例えば、前記リンカ-は、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0198】
例えば、融合ポリペプチドは、配列番号27~42、配列番号130、配列番号132、配列番号135、配列番号137 、配列番号139、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号159、配列番号161、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0199】
一方、本願は、PD-1/PD-L1シグナルを遮断することができる第1のドメインと、LAG3 またはその機能的に活性な断片を含み得る第2のドメインとを含む融合ポリペプチドを提供する。例えば、融合ポリペプチドは、1つまたは複数の第1のドメインおよび1つまたは複数の第2のドメインを含み得る。
【0200】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0201】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR2を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0202】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0203】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0204】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0205】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖のLCDR3を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0206】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖のLCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0207】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖のLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0208】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0209】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0210】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はスゲマリマブであってもよい。
【0211】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はスゲマリマブであってもよい。
【0212】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はスゲマリマブであってもよい。
【0213】
例えば、第1のドメインは抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含んでもよく、抗体重鎖は配列番号121に示されるアミノ酸配列を含んでもよく、第1のドメインは抗体軽鎖可変領域VLを含んでもよく、抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はスゲマリマブであってもよい。
【0214】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はJS003であり得る。
【0215】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含むことができ、前記抗体軽鎖は、配列番号162に示されるアミノ酸配列を含むことができる。例えば、前記抗体はJS003であり得る。
【0216】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はJS003であり得る。
【0217】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号3に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はJS003であり得る。
【0218】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号4に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はデュルバルマブであり得る。
【0219】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号163に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はデュルバルマブであり得る。
【0220】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号4に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号163に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はデュルバルマブであり得る。
【0221】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号4に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号163に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はデュルバルマブであり得る。
【0222】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号5に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はアテゾリズマブであり得る。
【0223】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号164に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はアテゾリズマブであり得る。
【0224】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号5に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号164に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はアテゾリズマブであり得る。
【0225】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号5に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号164に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はアテゾリズマブであり得る。
【0226】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号6に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はアベルマブであり得る。
【0227】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号165に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はアベルマブであり得る。
【0228】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号6に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号165に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はアベルマブであり得る。
【0229】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号6に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号165に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はアベルマブであり得る。
【0230】
例えば、前記第1のドメインは、抗体のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体は、配列番号7に記載のアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はエンバフォリマブであり得る。
【0231】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号8に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はペムブロリズマブであり得る。
【0232】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号166に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はペムブロリズマブであり得る。
【0233】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号8に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号166に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はペムブロリズマブであり得る。
【0234】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号8に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号166に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はペムブロリズマブであり得る。
【0235】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号9に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はニボルマブであり得る。
【0236】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号167に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はニボルマブであり得る。
【0237】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号9に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号167に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はニボルマブであり得る。
【0238】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号9に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号167に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はニボルマブであり得る。
【0239】
例えば、前記第1のドメインは、PD-L1および/またはPD-1に結合し得る。
【0240】
例えば、前記第1のドメインは、抗体またはその抗原結合断片を含み得る。
【0241】
例えば、前記抗体は、組換え抗体、単一ドメイン抗体、重鎖抗体、キメラ抗体、および二重特異性抗体からなる群から選択され得る。
【0242】
例えば、前記抗原結合断片は、Fab、Fab’、Fv断片、F(ab’)2、F(ab)2、scFv、di-scFv、VHHおよびdAbからなる群の1つまたは複数から選択され得る。
【0243】
例えば、前記第2のドメインは、ヒト由来のLAG3またはその機能的に活性な断片、およびマウス由来のLAG3またはその機能的に活性な断片からなる群から選択され得る。
【0244】
例えば、前記第2の ドメインは抗原提示細胞上の MHCII 分子に結合できる。
【0245】
例えば、前記第2のドメインは、LAG3の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含み得る。
【0246】
例えば、前記第11のドメインは、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0247】
例えば、前記第2のドメインは、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含み得る。
【0248】
例えば、前記第2のドメインは、LAG3のIgD1、IgD1-IgD2、IgD1-IgD2-IgD3、および/またはIgD1- IgD2-IgD3-IgD4、またはその機能的に活性な断片を含み得る。
【0249】
例えば、前記第2のドメインは、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、および配列番号12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0250】
例えば、前記第1のドメインと前記第2のドメインは、直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0251】
例えば、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体重鎖は前記第2のドメインに直接的または間接的に接続されてもよい。
【0252】
例えば、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体軽鎖は前記第2のドメインに直接的または間接的に接続されてもよい。
【0253】
例えば、前記第1のドメインと前記第2のドメインのN末端は、直接的または間接的に連結されていてもよい。
【0254】
例えば、前記第1のドメインと前記第2のドメインのC末端は、直接的または間接的に連結されていてもよい。
【0255】
例えば、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体軽鎖は前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0256】
例えば、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体軽鎖は前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0257】
例えば、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体重鎖は前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0258】
例えば、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体重鎖は前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0259】
例えば、前記間接的な連結には、リンカ-を介した連結が含み得る。
【0260】
例えば、前記リンカ-は、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0261】
たとえば、融合ポリペプチドは、配列番号28~30、配列番号32、配列番号34~42、配列番号36配列番号:44~46、配列番号48、配列番号50~58、配列番号60~62、配列番号64、配列番号66~74、配列番号76~78、配列番号80、配列番号82~90、配列番号92~94、配列番号96~104、配列番号106~108、配列番号110、配列番号112~120、配列番号135 、配列番号137、配列番号139、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号161、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0262】
一方、本出願は、第1のドメイン、第2のドメイン、および第3のドメインを含み得る融合ポリペプチドを提供し、前記第1のドメインはPD-1/PD-L1シグナルを遮断することができ、前記第2のドメインはLAG3 またはその機能的に活性な断片が含み得、前記第3のドメインは免疫応答を活性化することができる。例えば、融合ポリペプチドは、1つ以上の第1のドメイン、1つ以上の第2のドメイン、および1つ以上の第3のドメインを含み得る。
【0263】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0264】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR2を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0265】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0266】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0267】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0268】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖のLCDR3を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0269】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖のLCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0270】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖のLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0271】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0272】
例えば、前記第1のドメインは、抗体軽鎖を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0273】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含むことができ、前記抗体重鎖は、配列番号121に記載のアミノ酸配列を含むことができる。例えば、前記抗体はスゲマリマブであってもよい。
【0274】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はスゲマリマブであってもよい。
【0275】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はスゲマリマブであってもよい。
【0276】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号122に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はスゲマリマブであってもよい。
【0277】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はJS003であり得る。
【0278】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含むことができ、前記抗体軽鎖は、配列番号162に示されるアミノ酸配列を含むことができる。例えば、前記抗体はJS003であり得る。
【0279】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号3に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はJS003であり得る。
【0280】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号3に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号162に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はJS003であり得る。
【0281】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号4に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はデュルバルマブであり得る。
【0282】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号163に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はデュルバルマブであり得る。
【0283】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号4に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号163に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はデュルバルマブであり得る。
【0284】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号4に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号163に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はデュルバルマブであり得る。
【0285】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号5に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はアテゾリズマブであり得る。
【0286】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含むことができ、前記抗体軽鎖は、配列番号164に示されるアミノ酸配列を含むことができる。例えば、前記抗体はアテゾリズマブであり得る。
【0287】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号5に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号164に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はアテゾリズマブであり得る。
【0288】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号5に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号164に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はアテゾリズマブであり得る。
【0289】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号6に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はアベルマブであり得る。
【0290】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号165に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はアベルマブであり得る。
【0291】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号6に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号165に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はアベルマブであり得る。
【0292】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号6に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号165に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はアベルマブであり得る。
【0293】
例えば、前記第1のドメインは、抗体のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体は、配列番号7に記載のアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はエンバフォリマブであり得る。
【0294】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号8に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はペルムブロリズマブであり得る。
【0295】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含むことができ、前記抗体軽鎖は、配列番号166に示されるアミノ酸配列を含むことができる。例えば、前記抗体はペムブロリズマブであり得る。
【0296】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号8に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号166に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はペムブロリズマブであり得る。
【0297】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号8に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号166に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はペムブロリズマブであり得る。
【0298】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号9に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、前記抗体はニボルマブであり得る。
【0299】
例えば、第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2、およびLCDR1を含むことができ、前記抗体軽鎖は、配列番号167に記載のアミノ酸配列を含むことができる。例えば、抗体はニボルマブであり得る。
【0300】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、およびHCDR1を含み得、前記抗体重鎖は、配列番号9に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体重鎖のLCDR3、LCDR2を含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号167に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はニボルマブであり得る。
【0301】
例えば、前記第1のドメインは、抗体重鎖の重鎖可変領域VHを含み得、前記抗体重鎖は配列番号9に示されるアミノ酸配列を含み得、且つ前記第1のドメインは、抗体軽鎖の軽鎖可変領域VLを含み得、前記抗体軽鎖は、配列番号167に示されるアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗体はニボルマブであり得る。
【0302】
例えば、前記第1の結合ドメインは、PD-L1および/またはPD-1に結合し得る。
【0303】
例えば、前記第1の結合ドメインは、抗体またはその抗原結合断片を含み得る。
【0304】
例えば、前記抗体は、組換え抗体、単一ドメイン抗体、重鎖抗体、キメラ抗体、および二重特異性抗体からなる群から選択され得る。
【0305】
例えば、抗原結合断片は、Fab、Fab’、Fv断片、F(ab’)2、F(ab)2、scFv、di-scFv、VHHおよびdAbからなる群の1つまたは複数から選択され得る。
【0306】
例えば、前記第2のドメインは、ヒト由来のLAG3またはその機能的に活性な断片、およびマウス由来のLAG3またはその機能的に活性な断片からなる群から選択され得る。
【0307】
例えば、前記第2の ドメインは抗原提示細胞上の MHCII 分子に結合できる。
【0308】
例えば、前記第2のドメインは、LAG3の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含み得る。
【0309】
例えば、前記第11のドメインは、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0310】
例えば、前記第2のドメインは、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含み得る。
【0311】
例えば、前記第2のドメインは、LAG3のIgD1、IgD1-IgD2、IgD1- IgD2- IgD3、および/またはIgD1-IgD2- IgD3-IgD4、またはその機能的に活性な断片を含み得る。
【0312】
例えば、前記第2のドメインは、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、および配列番号12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0313】
例えば、前記第3のドメインは、CD80またはその機能的に活性な断片を含み得る。
【0314】
例えば、前記第3のドメインは、ヒト由来のCD80またはその機能的に活性な断片、およびマウス由来のCD80またはその機能的に活性な断片からなる群から選択され得る。
【0315】
例えば、前記第3のドメインはCD28に結合し得る。
【0316】
例えば、前記第3のドメインは、CD80の細胞外ドメインまたはその機能的に活性な断片を含み得る。
【0317】
例えば、前記第3のドメインは、配列番号2に示されるアミノ酸配列を含み得る。
【0318】
例えば、前記第1のドメインと前記第2のドメインは直接的または間接的に連結されていてもよい。
【0319】
例えば、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体重鎖は第2のドメインに直接的または間接的に結合している。
【0320】
例えば、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体軽鎖は前記第2のドメインに直接的または間接的に接続されてもよい。
【0321】
例えば、前記第1のドメインと前記第3のドメインは直接的または間接的に連結されていてもよい。
【0322】
例えば、前記第1のドメインは抗体重鎖を含んでもよく、第1のドメインの抗体重鎖は、第3のドメインに直接的または間接的に接続されてもよい。
【0323】
例えば、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含んでもよく、第1のドメインの抗体軽鎖は第3のドメインに直接的または間接的に接続されてもよい。
【0324】
例えば、前記第2のドメインと前記第3のドメインは直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0325】
例えば、前記第1のドメインと前記第2のドメインのN末端は、直接的または間接的に連結されていてもよい。
【0326】
例えば、前記第1のドメインと前記第2のドメインのC末端は、直接的または間接的に連結されていてもよい。
【0327】
例えば、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体軽鎖は前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0328】
例えば、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体軽鎖は前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0329】
例えば、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体重鎖は前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0330】
例えば、前記第1のドメインは抗体重鎖を含み得、前記第1のドメインの抗体重鎖は前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されてもよい。
【0331】
例えば、前記第1のドメインと前記第3のドメインのN端は直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0332】
例えば、前記第1のドメインと前記第3のドメインのC端は直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0333】
例えば、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含んでもよく、前記第1のドメインの抗体軽鎖と前記第3のドメインのN端は直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0334】
例えば、前記第1のドメインは抗体軽鎖を含んでもよく、前記第1のドメインの抗体軽鎖と前記第3のドメインのC端は直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0335】
例えば、前記第1のドメインは抗体重鎖を含んでもよく、前記第1のドメインの抗体重鎖と前記第3のドメインのN端は直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0336】
例えば、前記第1のドメインは抗体重鎖を含んでもよく、前記第1のドメイン的抗体重鎖と前記第3のドメインのC端は直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0337】
例えば、前記第2のドメインと前記第3のドメインのN末端は直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0338】
例えば、前記第2のドメインと前記第3のドメインのC末端は、直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0339】
例えば、前記第1のドメインと前記第2のドメインのN末端は直接的または間接的に接続されていてもよく、且つ第2のドメインと前記第3のドメインのN端は直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0340】
例えば、前記第1のドメインと前記第3のドメインのN末端は直接的または間接的に接続されていてもよく、且つ前記第3のドメインと前記第2のドメインのN端は直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0341】
例えば、前記第1のドメインと前記第2のドメインのC末端は直接的または間接的に接続されていてもよく、且つ前記第1のドメインと前記第3のドメインのN端は直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0342】
例えば、前記第1のドメインと前記第3のドメインのC末端は直接的または間接的に接続されていてもよく、且つ前記第1のドメインと前記第2のドメインのN端は直接的または間接的に接続されていてもよい。
【0343】
例えば、前記間接的な連結には、リンカ-を介した連結が含み得る。
【0344】
例えば、リンカ-は、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0345】
例えば、融合ポリペプチドは、配列番号35~42、配列番号51~58、配列番号67~74、配列番号83~90、配列番号:97~104、配列番号113~120、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る。
【0346】
一態様では、本出願は、二本鎖融合ポリペプチドを含む二重および/または多機能融合ポリペプチドを開示する。図1に示すように、融合ポリペプチドは、第1の細胞標的に特異的に結合する(i)抗原結合断片(存在または非存在)、(ii)Fcドメインからなる第1のドメイン、および/または第2の細胞標的に特異的に結合する(iii)第2のドメイン、および/または第3の細胞標的に特異的に結合する(iv)第3のドメインを含み得る。第2の細胞標的に結合する第2のドメインはリンカ-ペプチドを介して第1のドメインポリペプチドC末端または第1のドメインポリペプチドN末端に共有結合し、第3の細胞標的に結合する第3のドメインはリンカ-ペプチドを介して第1のドメインポリペプチドC末端または第2のドメインC末端または第1のドメインポリペプチドN末端に共有結合する。本出願に開示される第1のドメインは、単一ドメイン抗体、組換え抗体、抗PD-1抗体、および単鎖抗体等に限定されない、Fcドメインを持たない特定の抗PD-L1抗体および/または抗PD-1抗体に拡張することができることを明らかにすべきである。第1 のドメインの重鎖ポリペプチドまたは軽鎖ポリペプチドの C 末端がリンカ-ペプチドによって第 2のドメインおよび/または第 3 のドメインに共有結合している場合は、本出願の特許請求の範囲内にあるものとみなされ、同様に、第1のドメインの重鎖ポリペプチドまたは軽鎖ポリペプチドのN末端がリンカ-ペプチドを介して第2のドメインおよび/または第3のドメインに共有結合している場合は、本出願の特許請求の範囲ともみなされるべきである。したがって、二重および/または多機能性融合ポリペプチドは、第1の細胞標的、第2の細胞標的および/または第3の細胞標的に同時に結合することができる。
【0347】
別の態様では、本願の二重および/または多機能性融合ポリペプチドの第1の結合ドメインに含まれる(a)抗原結合断片は、任意の抗PD-L1および/または抗PD-1抗体に由来することができる。PD-L1 の受容体への結合をブロックまたは低減し、それによって PD-L1 によって媒介される免疫抑制効果を軽減できる任意の抗体が含まれる。現在公開されている抗 PD-L1 および/または抗 PD-1並びに、将来的に開発される抗PD-L1抗体および/または抗PD-1抗体のを含む。
【0348】
別の態様では、本願の二重および/または多機能融合ポリペプチドの第2のドメインは1 つまたは複数のリガンドの細胞外ドメインを含み、前記細胞外ドメインは少なくとも(b)CD80細胞外ドメイン、(c)CD80細胞外ドメインのIgV領域とIgC2領域からなるポリペプチド、(d)LAG3細胞外ドメイン、または(e)LAG3細胞外ドメインのIgD1、IgD2、IgD3及びIgD4からなるポリペプチドの1 つまたは複数のサブユニットを含む。例えば、LAG 3は免疫チェックポイントで1型膜貫通タンパク質であってもよく、主に活性化NK細胞およびT細胞に発現することができる。LAG3 は腫瘍で枯渇した CD8+ T 細胞上で発現しており、腫瘍免疫療法の効果的な標的となりえる。たとえば、LAG3 の機能には両面がある可能性がある。一方で、LAG3はT 細胞の増殖と活性化において負の制御的役割を果たすことができる。LAG3は、そのリガンド組織適合性複合体II (MHCII)またはそのリガンドフィブリノ-ゲン様タンパク質 1 (FGL1) に結合した後T 細胞の活性化と機能の阻害に関与し得る。一方で、LAG3は、抗原提示細胞上のMHCII分子に結合することにより、抗原提示細胞の活性化の誘導に関与することができる。例えば、CD80/CD83/CD86の発現を上方制御し、抗原提示を増強し、ケモカインを分泌して、T細胞を動員する作用などによりT細胞の活性化を助ける。 LAG3に拮抗する抗体は、LAG3を介するT細胞の抑制効果を直接解除することができるが、同時にLAG3を介した抗原提示細胞の活性化をブロックするため、LAG3に関連する免疫活性化効果を完全に増強することはできない。この出願によって提供されるLAG3細胞外ドメインキメラタンパク質は、T細胞免疫抑制の解除と抗原提示細胞の活性化を同時に行うことができ、潜在的な腫瘍治療の可能性がある。
【0349】
別の態様では、本明細書の二重および/または多機能融合ポリペプチド中に、第3のドメインが1つおよび/または複数のリガンドの細胞外ドメインを含み、少なくとも(b)CD 80細胞外ドメイン、または(c)CD 80細胞外ドメインIgV領域およびIgG 2領域からなるポリペプチド、または(d)LAG 3細胞外ドメイン、または(e)LAG 3細胞外ドメインにおけるIgD 1、IgD 2、IgD 3およびIgD 4からなるポリペプチドの1つまたは複数のサブユニットを含む。たとえば、CD 80およびCD 86は、B7分子ファミリ-タンパク質のメンバ-の中で活性化T細胞を共刺激するメンバ-タンパク質とすることができる。成熟 CD80 および CD86 分子は、それぞれ細胞外ドメイン (ECD)、膜貫通ドメイン、および細胞内ドメインで構成される。細胞外ドメイン (ECD) は、これらの分子が T 細胞上の対応する受容体に結合するための重要な領域となる可能性がある。CD80 と CD86 の細胞外ドメインには、両方とも免疫グロブリン様 V (IgV) 領域と免疫グロブリン様 C2 (IgC2) 領域が含まれていて、IgV ドメインは、それぞれその受容体結合に直接関与する重要なドメインである可能性があり、CD80 および CD86 細胞外ドメインのIgVは CD28 と結合して、T 細胞の活性化、増殖、およびエフェクタ-機能の誘導に関与することができる。CTLA4 は、CD80 および CD86 の IgV 領域に結合して、免疫抑制制御に関与し得る。
【0350】
一態様では、本出願は、二重および/または多機能融合ポリペプチドを構成する特異的なポリペプチド複合体を提供し、この特異的なポリペプチド複合体は、ポリペプチド複合体を構成する第1のポリペプチドおよび第2のポリペプチドを含むが、特定の抗体では第2のポリペプチドが存在しなくてもよい。
【0351】
別の態様では、本願に記載のポリペプチド複合体の第2のポリペプチドは、第1のドメイン軽鎖である。
【0352】
別の態様では、本願に記載のポリペプチド複合体の第1のポリペプチドは、ポリペプチドのN末端からC末端に向かって、第3のドメインおよび/または第2のドメインと、リンカ-ペプチドと、第1のドメイン重鎖と、リンカ-ペプチド、および第3のドメインおよび/または第2のドメインを含んで共有結合して成る。
【0353】
別の態様では、本願に記載のポリペプチド複合体の第1のポリペプチドは、ポリペプチドのN末端からC末端に向かって、第1のドメイン重鎖、リンカ-ペプチド、第2のドメイン、リンカ-ペプチド、および第3のドメインを含んで共有結合して成る。 。
【0354】
別の態様では、本願に記載されるポリペプチド複合体は、第1のポリペプチドの構造のみを含み、その構造は、ポリペプチドのN末端からC末端に向かって、第1の結合ドメイン重鎖と、リンカ-ペプチドと、第2のドメインと、リンカ-ペプチドと、第3のドメインを含んで共有結合して成るか、または第1の結ドメイン重鎖と、リンカ-ペプチドと、第2のドメインと、リンカ-ペプチドと第3のドメインを含んで共有結合して成る。
【0355】
別の態様では、本願に記載のポリペプチド複合体の第2のポリペプチドは、ポリペプチドのN末端からC末端に向かって、第3のドメインおよび/または第2のドメインと、リンカ-ペプチドと、第1のドメイン軽鎖を含んで共有結合して成る。
【0356】
一態様では、本出願は、本明細書に記載のポリペプチド複合体をコ-ドするポリヌクレオチド配列を提供する。
【0357】
一態様では、本出願は、本明細書に記載のポリヌクレオチドを含む組み立て可能なベクタ-を提供する。
【0358】
一態様では、本出願は、本明細書に記載のポリペプチド複合体をコ-ドするための本明細書に記載のポリヌクレオチドまたはベクタ-を含む宿主細胞を提供する。
【0359】
一態様では、本願は、本願に記載の抗体ポリペプチド複合体の発現に使用される宿主細胞を含む、ポリペプチド複合体の発現方法を提供する。
【0360】
一態様では、本出願は、ポリペプチド複合体を生成する方法を提供する。本方法は、本出願の抗体ポリペプチド複合体をコ-ドするポリヌクレオチドを宿主細胞に導入し、第1のポリペプチドおよび/または第2のポリペプチドを発現させることを含み、そこで第1のポリペプチドと第2のポリペプチド、および第1のポリペプチド自体は安定な二量体を形成することができる。前記安定な二量体は天然の結合、または/および少なくとも1つの非天然の鎖間結合によって安定な二量体化を維持する。第1のポリペプチドおよび第2のポリペプチドは宿主細胞内で集合して安定な凝集体を形成し、前記第1の細胞標的、第2の細胞標的、および/または第3の細胞標的との安定な複合体を形成する。
【0361】
以下に提供するのは例示的な抗PD-L1抗体sugemalimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合しそしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:27)、sugemalimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:28)、sugemalimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:29)、sugemalimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:30)、sugemalimabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:31)、sugemalimabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチド (SEQ ID NO:32)、sugemalimabが抗原結合領域軽鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第2のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:33)、sugemalimabが抗原結合領域軽鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第2のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:34)、sugemalimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:35)、sugemalimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:36)、sugemalimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:37)、sugemalimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:38)、sugemalimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:39)、sugemalimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:40)、sugemalimabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合し、そしてsugemalimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:41)、sugemalimab抗原結合領域重鎖N末端がリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに共有結合して、そしてFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:42)である。前記第1のポリペプチドがそれぞれsugemalimab軽鎖ポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなる第2のポリペプチドと二重または多機能性融合タンパク質に構築する。前記第2のポリペプチドがsugemalimab重鎖ポリペプチドからなる第1のポリペプチド(SEQ ID NO:121)と二重または多機能性融合タンパク質に構築する。
【0362】
以下に提供するのは例示的な抗PD-L1抗体DurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:43)、DurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:44)、DurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:45)、DurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:46)、Durvalumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:47)、Durvalumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:48)、Durvalumabが抗原結合領域軽鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第2のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:49)、Durvalumabが抗原結合領域軽鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第2のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:50)、DurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合して、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:51)、DurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合して、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:52)、DurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:53)、DurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外結構IgD1/IgD2ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメイン直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:54)、DurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:55)、DurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:56)、Durvalumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合し、そしてDurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:57)、Durvalumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてDurvalumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:58)である。前記第1のポリペプチドがそれぞれDurvalumab軽鎖ポリペプチドからなる第2のポリペプチド(SEQ ID NO:163)と二重または多機能性融合タンパク質に構築する。前記第2のポリペプチドがDurvalumab重鎖ペプチド;(SEQ ID NO:4)からなる第1のポリペプチドと二重または多機能性融合タンパク質に構築する。
【0363】
以下に提供するのは例示的な抗PD-L1抗体AtezolizumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:59)、AtezolizumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:60)、AtezolizumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:61)、AtezolizumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:62)、Atezolizumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:63)、Atezolizumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:64)、Atezolizumabが抗原結合領域軽鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第2のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:65)、Atezolizumabが抗原結合領域軽鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第2のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:66)、AtezolizumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:67)、AtezolizumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:68)、AtezolizumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:69)、AtezolizumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:70)、AtezolizumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:71)、AtezolizumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:72)、Atezolizumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合し、そしてFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:73)、Atezolizumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:74)である。前記第1のポリペプチドがそれぞれAtezolizumab軽鎖ポリペプチドからなる第2のポリペプチド(SEQ ID NO:164)と前記二重/多機能性融合タンパク質に構築する。前記第2のポリペプチドがAtezolizumab重鎖ポリペプチドからなる第1のポリペプチド(SEQ ID NO:5)と前記双/或多功能性融合タンパク質に構築する。
【0364】
以下に提供するのは例示的な抗PD-L1抗体AvelumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:75)、AvelumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメイン共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:76)、AvelumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:77)、AvelumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:78),Avelumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:79)、Avelumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:80)、Avelumabが抗原結合領域軽鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第2のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:81)、Avelumabが抗原結合領域軽鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第2のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:82)、AvelumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合して、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:83)、AvelumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、リンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:84)、AvelumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、リンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:85)、AvelumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:86)、AvelumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合し、リンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメイン直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:87)、AvelumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:88)、Avelumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合し、そしてFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合しCD80細胞外ドメインに結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:89)、Avelumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合しそしてLAG3細胞外ドメインに結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:90)である。前記第1のポリペプチドがそれぞれAvelumab軽鎖ポリペプチドからなる第2のポリペプチド(SEQ ID NO:165)と二重または多機能性融合タンパク質に構築する。前記第2のポリペプチドがAvelumab重鎖ポリペプチドからなる第1のポリペプチド(SEQ ID NO:6)二重または多機能性融合蛋白タンパク質に構築する。
【0365】
以下に提供するのは例示的な抗PD-L1抗体EnvafolimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:91)、EnvafolimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:92)、EnvafolimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:93)、EnvafolimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:94)、Envafolimabが抗原結合領域N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:95)、Envafolimabが抗原結合領域N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:96)、EnvafolimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、リンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:97)、EnvafolimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:98)、EnvafolimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:99)、EnvafolimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:100)、EnvafolimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:101)、EnvafolimabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:102),Envafolimabが抗原結合領域N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合し、且つEnvafolimabがそしてFcドメインを介して連接リンカ-ペプチド連接CD80細胞外ドメイン的多機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:103)、Envafolimabが抗原結合領域N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合しそしてLAG3細胞外ドメインに結合した多機能性融合ポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:104)である。
【0366】
以下に提供するのは例示的な抗PD-1抗体NivolumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:105)、NivolumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:106)、NivolumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:107)、NivolumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:108)、Nivolumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメイン共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:109)、Nivolumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:110)、Nivolumabが抗原結合領域軽鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第2のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:111)、Nivolumabが抗原結合領域軽鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド第2のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:112)、NivolumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:113)、NivolumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合してリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:114)、NivolumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合してリンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:115)、NivolumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合して、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:116)、NivolumabがFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合して、そしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:117)、NivolumabがFcドメイを介してンリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合しそしてリンカ-ペプチドを介してCD80細胞外ドメインに直列に結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:118)、Nivolumabが抗原結合領域重鎖N末端を介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合し、そしてFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:119)、Nivolumabがを抗原結合領域重鎖N末端介してリンカ-ペプチドに結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてFcドメインを介してリンカ-ペプチドに結合しそしてLAG3細胞外ドメインに結合した多機能性融合ポリペプチド第1のポリペプチドアミノ酸配列(SEQ ID NO:120)である。前記第1のポリペプチドがそれぞれNivolumab軽鎖軽鎖ポリペプチドからなる第2のポリペプチド(SEQ ID NO:167)と二重または多機能性融合タンパク質に構築する。前記第2のポリペプチドがNivolumab重鎖ポリペプチドからなる第1のポリペプチド(SEQ ID NO:9)と二重または多機能性融合タンパク質に構築する。
【0367】
“アミノ酸同一性”という用語は、アミノ酸配列の比較および照合(必要に応じてノッチを導入することができる)が最大対応性を得ることを意味することができる。パ-セント同一性の数値は、配列比較ソフトウェア、またはアルゴリズムを使用してもよく、または目視によって決定されてもよく、前記第2の結合ドメインの2つ以上または混合直列のアミノ酸同一性比較については、前記第2の結合ドメインのいずれかのサブユニットとそれぞれ比較して、第2の結合ドメインのいずれかのサブユニットとのパ-センテ-ジ同一性を計算すべきである。当技術分野では、NCBI BLASTソフトウェアのようなアミノ酸配列の照合を得るために使用可能な異なるアルゴリズムおよびソフトウェアが知られている。
【0368】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0016はsugemalimab重鎖抗体AN_Bif_Abs_0016第1のポリペプチド(SEQ ID NO:121)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0016第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:123)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0016第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0016抗体を構築する。
【0369】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0017はsugemalimab重鎖Fcドメインがリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25)に結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0017第1のポリペプチド(SEQ ID NO:27)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0017第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:125)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0017第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0017二重機能抗体構築する。
【0370】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0025はaSOJAコントロール抗体重鎖Fcドメインがリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25)に結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0025第1のポリペプチド(SEQ ID NO:126)とaSOJA軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:127)からなり得、AN_Bif_Abs_0025第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:128)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0025第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:129)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0025二重機能抗体を構築する。
【0371】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0042はsugemalimab重鎖Fcドメインがリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:24)に結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0042第1のポリペプチド(SEQ ID NO:130)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0042第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:131)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0042第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0042二重機能抗体が構築される。
【0372】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0043はsugemalimab重鎖Fcドメインがリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:23)に結合し、そしてCD80細胞外ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0043第1のポリペプチド(SEQ ID NO:132)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0043第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:133)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0043第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0043二重機能抗体を構築する。
【0373】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0019はsugemalimab重鎖Fcドメインがリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25)に結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0019第1のポリペプチド(SEQ ID NO:28)和sugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0019第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:134)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0019第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0019二重機能抗体を構築する。
【0374】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0044はsugemalimab重鎖Fcドメインがリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:24)を介してLAG3細胞外ドメインに共有結合して形成されたキメラ抗体AN_Bif_Abs_0044第1のポリペプチド(SEQ ID NO:135)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0044第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:136)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0044第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0044二重機能抗体を構築する。
【0375】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0045はsugemalimab重鎖Fcドメインがリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:23)を介してLAG3細胞外ドメインに共有結合して形成されたキメラ抗体AN_Bif_Abs_0045第1のポリペプチド(SEQ ID NO:137)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0045第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:138)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0045第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0045二重機能抗体を構築する。
【0376】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0046はsugemalimab重鎖Fcドメインを介してリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:22)に結合し、そしてLAG3細胞外区に共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0046第1のポリペプチド(SEQ ID NO:139)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0046第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:140)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0046第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0046二重機能抗体を構築する。
【0377】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0035はsugemalimab重鎖抗原ドメイン重鎖N末端を介してリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25)に結合し、そしてLAG3細胞外ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0035第1のポリペプチド(SEQ ID NO:32)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0035第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:141)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0035第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0035二重機能抗体を構築する。
【0378】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0047はsugemalimab重鎖Fcドメインがリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25)を介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0047第1のポリペプチド(SEQ ID NO:30)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0047第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:142)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0047第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0047二重機能抗体構築する。
【0379】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0048はsugemalimab重鎖Fcドメインがリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25)を介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0048第1のポリペプチド(SEQ ID NO:29)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0048第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:143)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0048第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0048二重機能抗体構築する。
【0380】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0036はsugemalimab重鎖抗原ドメイン重鎖N末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25) を介してLAG3細胞外ドメインに共有結合して、且つ同時に重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25) を介してCD80細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0036第1のポリペプチド(SEQ ID NO:41)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0036第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:144)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0036第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0036多機能抗体構築する。
【0381】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0037はsugemalimab重鎖Fcドメイン重鎖C末端がリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25) を介してLAG3細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25) を介してCD80細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0037第1のポリペプチド(SEQ ID NO:40)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0037第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:145)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0037第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0037多機能抗体を構築する。
【0382】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0038はsugemalimab重鎖Fcドメイン重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25) を介してLAG3細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0038第1のポリペプチド(SEQ ID NO:37)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0038第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:146)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0038第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0038多機能抗体構築する。
【0383】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0049はsugemalimab重鎖Fcドメイン重鎖C末端がリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:23)を介してCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:23)を介してLAG3細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0049第1のポリペプチド(SEQ ID NO:147)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0049第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:148)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0049第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0049多機能抗体構築する。
【0384】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0050はsugemalimab重鎖Fcドメイン重鎖C末端がリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:23)を介してCD80細胞外ドメインに共有結合し、そして(SEQ ID NO:23) リンカ-ペプチドを介してLAG3細胞外ドメインのIgD1/IgD2/IgD3/IgD4ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0050第1のポリペプチド(SEQ ID NO:149)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0050第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:150)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0050第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0050多機能抗体を構築する。
【0385】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0051はsugemalimab重鎖Fcドメイン重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:23) を介してCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:23)を介してLAG3細胞外区IgD1/IgD2/IgD3ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0051第1のポリペプチド(SEQ ID NO:36)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0051第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:151)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0051第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0051多機能抗体構築する。
【0386】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0052はsugemalimab重鎖Fcドメイン重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:23)を介してCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:23)を介してLAG3細胞外区IgD1/IgD2ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0052第1のポリペプチド(SEQ ID NO:35)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0052第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:152)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0052第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0052多機能抗体を構築する。
【0387】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0053はsugemalimab重鎖Fcドメイン重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:22)を介してCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:22)を介してLAG3細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0053第1のポリペプチド(SEQ ID NO:153)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0053第1のポリペプチド発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:154)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0053第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0053多機能抗体を構築する。
【0388】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0054はsugemalimab重鎖Fcドメイン重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:24) を介してCD80細胞外ドメインに共有結合し、そしてリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:24)を介してLAG3細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0054第1のポリペプチド(SEQ ID NO:155)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0054第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0054第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:156)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0054多機能抗体を構築する。
【0389】
例えば、二重機能抗体AN_Bif_Abs_0030はaSOJAコントロール抗体重鎖Fcドメインリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25)を介してLAG3細胞外区に共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0030第1のポリペプチド(SEQ ID NO:157)とaSOJA軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:127)からなり得、AN_Bif_Abs_0030第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:158)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0030第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:129)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0030二重機能抗体を構築する。
【0390】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0055はsugemalimab重鎖抗原ドメイン重鎖N末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してLAG3細胞外IgD1/D2ドメインに共有結合して、且つ同時に重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してCD80細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0055第1のポリペプチド(SEQ ID NO:168)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0055第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:169)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0055第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0055多機能抗体を構築する。
【0391】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0056はsugemalimab重鎖抗原ドメイン重鎖N末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してLAG3細胞外IgD1/D2/D3ドメインに共有結合し、且つ同時に重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してCD80細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0056第1のポリペプチド(SEQ ID NO:170)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0056第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:171)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0056第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0056多機能抗体を構築する。
【0392】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0060はsugemalimab重鎖抗原ドメイン重鎖N末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:24)を介してLAG3細胞外ドメインに共有結合し、且つ同時に、重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してCD80細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0060第1のポリペプチド(SEQ ID NO:172)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0060第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:173)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0060第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0060多機能抗体を構築する。
【0393】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0061はsugemalimab重鎖抗原ドメイン重鎖N末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:23)を介して LAG3細胞外ドメインに共有結合し、且つ同時に、重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してCD80細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0061第1のポリペプチド(SEQ ID NO:174)和sugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0061第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:175)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0061第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0061多機能抗体を構築する。
【0394】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0062はsugemalimab重鎖抗原ドメイン重鎖N末端がリンカ-ペプチドを介して (SEQ ID NO:22) LAG3細胞外ドメインに共有結合し、且つ同時に、重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してCD80細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0062第1のポリペプチド(SEQ ID NO:176)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0062第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:177)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0062第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0062多機能抗体を構築する。
【0395】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0014はsugemalimab重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してICOSLG細胞外ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0014第1のポリペプチド(SEQ ID NO:178)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0014第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:179)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0014第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0014多機能抗体を構築する。
【0396】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0006はAvelumab重鎖C末端がリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25)を介してCD80細胞外ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0006第1のポリペプチド(SEQ ID NO:75)とAvelumab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:165)からなり得、AN_Bif_Abs_0006第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:180)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0006第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:188)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0006多機能抗体を構築する。
【0397】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0024はAtezolizumab重鎖C末端がリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25)を介してCD80細胞外ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0024第1のポリペプチド(SEQ ID NO:59)とAtezolizumab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:164)からなり得、AN_Bif_Abs_0024第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:181)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0024第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:189)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0024多機能抗体を構築する。
【0398】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0013はDurvalumab重鎖C末端がリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25)を介してLAG3細胞外ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0013第1のポリペプチド(SEQ ID NO:44)とDurvalumab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:163)からなり得、AN_Bif_Abs_0013第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:182)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0013第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:190)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0013多機能抗体を構築する。
【0399】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0079はEnvafolimab重鎖C末端がリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25) を介してLAG3細胞外ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0079第1のポリペプチド(SEQ ID NO:91); AN_Bif_Abs_0079第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:183)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0079多機能抗体を構築する。
【0400】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0078はEnvafolimab重鎖抗原ドメイン重鎖N末端がリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25)を介してLAG3細胞外ドメインに共有結合して、且つ同時に重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してCD80細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0078第1のポリペプチド(SEQ ID NO:103); AN_Bif_Abs_0078第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:184)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0078多機能抗体を構築する。
【0401】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0106はsugemalimab重鎖抗原ドメイン重鎖N末端がリンカ-ペプチド(SEQ ID NO:25) を介してCD80細胞外ドメインに共有結合して、且つ同時に重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してLAG3細胞外ドメインに直列に結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0106第1のポリペプチド(SEQ ID NO:42)とsugemalimab軽鎖第2のポリペプチド(SEQ ID NO:122)からなり得、AN_Bif_Abs_0106第1のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:185)ベクタ-とAN_Bif_Abs_0106第2のポリペプチドを発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:124)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0106多機能抗体を構築する。
【0402】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0093はEnvafolimab重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してLAG3-D1/D2ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0093第1のポリペプチド(SEQ ID NO:93); AN_Bif_Abs_0093第1のポリペプチド発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:186)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0093多機能抗体を構築する。
【0403】
例えば、多機能抗体AN_Bif_Abs_0094はEnvafolimab重鎖C末端がリンカ-ペプチド (SEQ ID NO:25)を介してLAG3-D1/D2/D3ドメインに共有結合して形成したキメラ抗体AN_Bif_Abs_0094第1のポリペプチド(SEQ ID NO:94); AN_Bif_Abs_0094第1のポリペプチド発現するポリヌクレオチド配列(SEQ ID NO:187)ベクタ-を発現のために宿主細胞に導入することによってAN_Bif_Abs_0094多機能抗体を構築する。
【0404】
特定の実施形態において、本願はまた、ポリペプチド複合体を単離するためのポリペプチド複合体の単離方法も提供する。
【0405】
他の態様では、本出願に開示される内容は、T細胞に対するPD-L1/PD-1の阻害効果を軽減し、同時に抗原提示細胞を刺激するまたは/およびT細胞を活性化する方法を提供する。開示された二重および/または多機能融合ポリペプチドは、T細胞の活性化を刺激するために使用されるが、実施例で使用されるレジメンに限定されず、現在公表されているか、または将来開発された抗原提示細胞または/およびT細胞活性化を評価するためのレジメンに拡張することができる。
【0406】
他の態様では、本出願に開示される二重および/または多機能性融合ポリペプチドは腫瘍の成長を遮断する作用があり、前記腫瘍が、結腸腫瘍、乳房腫瘍、肺腫瘍、胃腫瘍、黒色腫、頭頸部腫瘍、リンパ腫、鼻咽頭腫瘍、子宮頸部腫瘍、食道腫瘍、腎臓腫瘍、皮膚扁平上皮癌、子宮内膜腫瘍、肝臓腫瘍、膀胱腫瘍、尿路上皮腫瘍、皮膚腫瘍を含むが、これらに限らない。
【0407】
別の態様では、本願は、本願に記載の融合ポリペプチドを含む免疫複合体を提供する。
【0408】
別の態様では、本願は、本願に記載の融合ポリペプチドをコ-ドする核酸分子を提供する。
【0409】
別の態様では、本願は、本願に記載の核酸分子を含むベクタ-を提供する。
【0410】
別の態様では、本願は、本願に記載の融合ポリペプチド、本願に記載の免疫複合体、本願に記載の核酸分子、および/また本願に記載の担体を含むおよび/または発現する細胞を提供する
別の態様では、本願は、本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載の別の態様では、本願は、本願に記載の融合ポリペプチド、本願に記載の免疫複合体、本願に記載の核酸分子、本願に記載のベクタ-、および/または本出願に記載の細胞、および場合により薬学的に許容される担体を含む組成物を提供する。
【0411】
別の態様では、本願は、融合ポリペプチドの発現を可能にする条件下で本願による細胞を培養することを含む、本願に記載の融合ポリペプチドを調製する方法を提供する。
【0412】
別の態様では、本願は、PD-L1タンパク質とPD-1との間の相互作用を遮断する方法を提供し、前記方法は有効量の本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/または本出願に記載の組成物を投与することを含み得る。
【0413】
別の態様では、本願は、抗原提示細胞を刺激するおよび/またはT細胞の作用を活性化する方法を提供し、前記方法は有効量の本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/または本出願に記載の組成物を投与することを含み得る。
【0414】
本願にに記載の方法によれば、抗原提示細胞を刺激することは、抗原提示細胞における共刺激分子の発現を増加させること、抗原提示細胞の形態学的変化、成熟を引き起こすこと、抗原提示細胞におけるケモカインの分泌を増加させること、および抗原提示細胞の貪食作用を強化させることからなる群から選択されることを含む。
【0415】
別の態様では、本願は、腫瘍または腫瘍細胞の成長および/または増殖を阻害する方法を提供し、それは有効量の本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/または本出願に記載の組成物を投与することを含み得る。
【0416】
別の態様では、本願は、提供する本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/または本出願に記載の組成物の腫瘍を予防、改善および/または治療するために使用される薬剤の調製における使用。
【0417】
本願に記載の使用によれば、腫瘍には固形腫瘍および血液腫瘍が含まれる。
【0418】
本願に記載の使用によれば、前記腫瘍は結腸腫瘍、乳房腫瘍、肺腫瘍、胃腫瘍、黒色腫、頭頸部腫瘍、リンパ腫、鼻咽頭腫瘍、子宮頸部腫瘍、食道腫瘍、腎臓腫瘍、子宮内膜腫瘍、肝臓腫瘍、膀胱腫瘍、尿路上皮腫瘍、皮膚腫瘍からなる群から選択される。例えば、皮膚腫瘍には、皮膚扁平上皮癌が含まれる場合がある。
【0419】
別の態様では、本願は、本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/または本出願に記載の組成物を提供し、それらは腫瘍を予防、改善および/または治療するのに使用できる。
【0420】
別の態様では、本願は、本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/または本出願に記載の組成物を提供し、それらは腫瘍を予防、改善および/または治療するのに使用でき、前記腫瘍には固形腫瘍および血液腫瘍が含まれる。
【0421】
別の態様では、本願は、本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/または本出願に記載の組成物を提供し、それらは腫瘍を予防、改善および/または治療するのに使用でき、前記腫瘍は結腸腫瘍、乳房腫瘍、肺腫瘍、胃腫瘍、黒色腫、頭頸部腫瘍、リンパ腫、鼻咽頭腫瘍、子宮頸部腫瘍、食道腫瘍、腎臓腫瘍、子宮内膜腫瘍、肝臓腫瘍、膀胱腫瘍、尿路上皮腫瘍、皮膚腫瘍からなる群から選択される。例えば、皮膚腫瘍には、皮膚扁平上皮癌が含まれる場合がある。
【0422】
別の態様では、本願は、腫瘍を予防、改善および/または治療する方法を提供し、前記方法はそれを必要とする対象に本出願に記載の融合ポリペプチド、本出願に記載の免疫複合体、本出願に記載の核酸分子、本出願に記載のベクタ-、本出願に記載の細胞、および/または本出願に記載の組成物を投与することを含み得る。
【0423】
本願に記載の方法によれば、腫瘍には固形腫瘍および血液腫瘍が含まれる。
【0424】
本出願に記載の方法によれば、腫瘍は結腸腫瘍、乳房腫瘍、肺腫瘍、胃腫瘍、黒色腫、頭頸部腫瘍、リンパ腫、鼻咽頭腫瘍、子宮頸部腫瘍、食道腫瘍、腎臓腫瘍、子宮内膜腫瘍、肝臓腫瘍、膀胱腫瘍、尿路上皮腫瘍、皮膚腫瘍からなる群から選択され得る。例えば、皮膚腫瘍には、皮膚扁平上皮癌が含まれる場合がある。
【0425】
いかなる理論によっても制限されることを意図するものではないが、以下の実施例は、本願の生成物、調製方法および用途を説明するためだけのものであり、本願発明の範囲を限定することを意図するものではない。
実施例
実施例1
融合ポリペプチド複合体の発現と精製
スクリ-ニングにより得られた抗体をさらに同定するためには、本願の融合ポリペプチド複合体を哺乳動物細胞で発現させる必要がある。したがって、多機能/二機能性抗体の重鎖を発現する発現プラスミドベクタ-と軽鎖を含む発現プラスミドベクタ-をまず構築した。プラスミドトランスフェクションの約24時間前に、Expi293細胞を約2.4×106細胞/mlの細胞密度まで継代した。細胞密度が 6×106 cells/mlで、生存率が95%を超える場合、25ug前記混合重鎖と軽鎖を発現するプラスミドベクタ-を採取しExpifectamine 293で25ml Expi293細胞をトランスフェクトした。37℃、130rpm、8% CO2で振盪して7日間培養した後、細胞培養産物を遠心分離し、上清を採取し、0.45 MCEフィルタ-で濾過した後、Capturem protein A Maxiprep columnを使用して標的抗体を精製および回収した後、Vivaspin 20 Centrifugal Concentrator 50Kを使用して遠心濃縮し、NanoDrop 2000 測定A280の方法で定量し、SDS-PAGE、SEC-HPLCで抗体の純度を測定した。図2は、本出願の融合ポリペプチド複合体の発現を検出するためにSDS-PAGEを使用した結果を示す。図3A-3Fは、本願の融合ポリペプチド複合体の発現をSEC-HPLCを用いて検出した結果であり、本願の融合ポリペプチド複合体が発現及び精製できることを示す。結果、本願の融合ポリペプチド複合体が発現及び精製できることを示した。
【0426】
実施例2
結合親和性アッセイ
特定の実施形態において、本発明は、AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0017および/またはAN_Bif_Abs_0019、および/またはLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038のヒトPD-L1タンパク質およびヒトCTLA4タンパク質への結合状況やAN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0019、および/またはLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038のヒトPD-L1タンパク質、ヒトFGL1タンパク質、ヒトMHCIIへの結合状況を開示した。
【0427】
具体的には、ヒト PD-L1 タンパク質 (PBS 中 5 μg/mL、Acro、PD1-H5258) を、平底 96 ウェル Immuno 取り外し可能透明マイクロプレ-ト (MaxiSorp) (Thermo Scientific、446469) 内で 4℃ で一晩インキュベートした。洗浄後、2% BSA (PBS中、VWR Life Science Company、0332-1KG) を各ウェルに加え、室温で 1 時間インキュベートし、洗浄後、2% BSA を各ウェルにAN_Bif_Abs_0016,AN_Bif_Abs_0017、および/またはLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0019、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038の段階希釈液を加え、そして最終試験濃度まで添加し、室温で 2 時間インキュベートし、洗浄後、各ウェルに Goat Anti-Human Lambda-HRP (SouthernBiotech、2060-05) を添加し、室温で 30 分間インキュベートした。TMB キット (CoWin Biosciences,Inc.、CW0050S) をを使用して検出した結果を示した。具体的な操作はメ-カ-の指示に従って実施した。候補の多機能・二重機能融合ポリペプチド複合体のヒトPD-L1タンパク質への親和性を検出した。図4は、ELISAを使用して本出願の融合ポリペプチド複合体のヒトPDL1タンパク質への結合を検出した結果を示す図である。
【0428】
同様に、ヒトCTLA4タンパク質 (PBS 中 5 μg/mL、Acro) を、平底 96 ウェル Immuno取り外し可能透明マイクロプレ-ト(MaxiSorp)(Thermo Scientific,446469)内で 4℃ で一晩インキュベートした。前記同様な方法でAN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0017、および/またはAN_Bif_Abs_0019、および/またはLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038のヒトCTLA4タンパク質への親和性を検出した。図5は、ELISAを使用して本願の融合ポリペプチド複合体のヒトCTLA4タンパク質への結合を検出した結果を示す図である。
【0429】
同様に、ヒトFGL1タンパク質(PBS中5 μg/mL、Acro)を、平底 96 ウェルImmuno取り外し可能透明マイクロプレ-ト(MaxiSorp)(Thermo Scientific,446469)内で 4℃ で一晩インキュベートした。前記様な方法でAN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0017、および/またはAN_Bif_Abs_0019、および/またはLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038のヒトFGL1タンパク質への親和性を検出した。図6は、ELISAを使用して本願の融合ポリペプチド複合体のヒトFGL1タンパク質への結合を検出した結果を示す図である。
【0430】
AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0017、および/またはAN_Bif_Abs_0019、および/またはLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038の段階希釈液はMHCII 発現 Raji 細胞と室温で 1 時間インキュベートし、洗浄後、各ウェルにGoat Anti-Human IgG-AF647 (SB Cat. No. 2040-31) を加え、4℃で 30 分間インキュベートした。洗浄後、フロ-サイトメトリ-を使用して、ヒトMHCIIタンパク質に対するスゲマリマブまたはAN_Bif_Abs_0019の親和性を分析した。図7は、フロ-サイトメトリ-を使用して、MHCIIタンパク質を発現するRaji細胞への本出願の融合ポリペプチド複合体の結合を検出した結果を示す図であり、本願の融合ポリペプチド複合体がヒト PD-L1 タンパク質、ヒト CTLA4 タンパク質、ヒト FGL1 タンパク質および/またはヒト MHCII に対する結合親和性をを有する。
【0431】
実施例3
T細胞活性化免疫応答の測定
特定の実施形態において、本発明は、AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0017、および/またはAN_Bif_Abs_0025、および/またはLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038、および/またはAN_Bif_Abs_0014、および/またはAN_Bif_Abs_0023、および/またはAN_Bif_Abs_0024、および/またはAN_Bif_Abs_0106、および/またはAN_Bif_Abs_0005、および/またはAN_Bif_Abs_0006、および/またはAN_Bif_Abs_0031、および/またはAN_Bif_Abs_0078、および/またはAN_Bif_Abs_0060、および/またはAN_Bif_Abs_0061、および/またはAN_Bif_Abs_0062はT細胞免疫応答を制御する状況を開示した。
【0432】
具体的には、初日に0.05% トリプシンを使用してTCR activator PD-L1-CHO 細胞(BPS bioscience)を消化および収集し、計数し、その後プレ-ティングした。新鮮な培地を加え細胞を均一に混合しそして細胞密度を3.5*105cells/mlに調整した。平底プレ-ト(CORNING,3599)に100ul/ウェル、合計35000細胞/ウェルで添加し、37℃のインキュベ-タ-内で一晩80%まで増殖させ、翌日96ウェルプレ-トからTCR activator PD-L1- CHO細胞を除去した。対応する濃度の試験物質(段階希釈された) AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0017、および/またはAN_Bif_Abs_0025、および/またはLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038、および/またはAN_Bif_Abs_0014、および/またはAN_Bif_Abs_0023、および/またはAN_Bif_Abs_0024、および/またはAN_Bif_Abs_0106、および/またはAN_Bif_Abs_0005、および/またはAN_Bif_Abs_0006、および/またはAN_Bif_Abs_0031、および/またはAN_Bif_Abs_0078、および/またはAN_Bif_Abs_0060、および/またはAN_Bif_Abs_0061、および/またはAN_Bif_Abs_0062を含む50ul新鮮な培地を各ウェルに添加し、30分間処理した後、Jurkat-Lucia(登録商標) TCR-hPD-1 細胞(Invivogen)を収集し、計数した。新鮮な培地を加入し細胞を均一に混合しそして細胞密度を4*105cells/mlに調整した。50ul Jurkat-Lucia(登録商標) TCR-hPD-1細胞を細胞の最終的な密度が2*104 /孔になるまでに加入し、96 ウェル平底プレ-ト内で 37°C インキュベ-タ-内で 5 ~ 6 時間インキュベートした。インキュベート後、顕微鏡で細胞の形態を観察し、そしてQUANTI-Luc(登録商標)(Invivogen;rep-qlc1)で化学発光値を検出した。具体的な操作はメ-カ-の指示に従って実施した。図8A-8Bと図17は、本願の融合ポリペプチド複合体がJurkat T細胞活性化を制御図であり、本願の融合ポリペプチド複合体はT細胞免疫応答を制御する能力を有し得る。
【0433】
実施例4
T細胞免疫抑制反応の解除の測定
特定の実施形態において、本発明は、AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0017,AN_Bif_Abs_0025、および/またはLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036,AN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038がCTLA4 および PDL1 媒介 T 細胞免疫抑制応答を解除する状況を開示した。
【0434】
具体的には、Raji-APC-hPD-L1細胞(Invivogen)を収集し、計数し、その後プレ-ティングした。新鮮な培地を加入して細胞を均一に混合しそして細胞密度を0.5*105cells/mlに調整した。対応する濃度の試験物質(段階希釈された)のAN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0017およびコントロールAN_Bif_Abs_0025、および/またはLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038を含む50ul新鮮な培地を各ウェルに添加した。30分間処理した後、PD-1 / NFAT Reporter細胞(BPS bioscience)を収集し、計数し、そして各ウェルに1*105を加入した。1ug/ml CTLA4 タンパク質 (Acro Company) および 1ug/ml 抗ヒトCD3抗体 (invitrogen) を加えて 24 時間インキュベートした後、培養上清を回収し、IL-2 ELISA 検出キット (R&D、DY202) を使用して上清におけるIL-2の分泌を検出した。具体的な操作はメ-カ-の指示に従って実施した。図9は、本願の融合ポリペプチド複合体がCTLA4媒介免疫抑制を解除する結果を示す図であり、本願の融合ポリペプチド複合体はT細胞免疫抑制を解除する能力を有し得る。
【0435】
実施例5
抗原刺激細胞における共刺激分子の上方制御発現の測定
特定の実施形態において、本発明は、AN_Bif_Abs_0016、および/またはLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0019、および/またはAN_Bif_Abs_0025,或LAG3-Ig (Acro,LA3-H5255) 、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038抗原刺激細胞における共刺激分子の上方制御発現を開示した。
【0436】
具体的には、THP-1細胞(ATCC)を収集し、計数し、その後プレ-ティングした。新鮮な培地を加入して細胞を均一に混合しそして細胞密度を1*105cells/mlに調整し、各ウェルに100ulの細胞をプレ-ティングした。100ul対応する濃度の試験物質(段階希釈された)のAN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0025、および/またはAN_Bif_Abs_0019およびコントロールLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038を含む新鮮な培地を各ウェルにに添加し、3 日間の培養後、細胞を回収し、フロ-サイトメトリ-を使用して THP-1 細胞の表面に発現している共刺激分子 CD80、CD83、CD86 のレベルを検出し、具体的な操作はフロ-サイトメトリ-の指示に従って実行した。図10A-10Eは、抗原提示細胞における共刺激分子発現の上方制御を制御する本出願の融合ポリペプチド複合体の結果を示す図であり、本願の融合ポリペプチド複合体は抗原提示細胞による共刺激分子の発現を誘導する能力を有し得る。
【0437】
実施例6
抗原提示細胞の成熟、形態変化の測定
特定の実施形態において、本発明は、AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0017、および/またはAN_Bif_Abs_0019、および/またはLAG3-Ig (Acro,LA3-H5255)、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038が抗原提示細胞の分化と成熟を誘導し、形態変化を引き起すことを開示した。
【0438】
具体的には、THP-1細胞(ATCC)を収集し、計数し、その後プレ-ティングした。新鮮な培地を加え、細胞を均一に混合し、細胞密度を1*105cells/mlに調整し、各ウェルに100μlの細胞をプレ-ティングした。10nMの試験物質のAN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0019およびコントロールLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038を含む100ul新鮮な培地を各ウェルに添加し、3日間培養した後、細胞を収集し、THP-1細胞の形態変化の検出には倒立顕微鏡(Leica)を使用し、具体的な操作は倒立顕微鏡の取扱説明書に従って行った。図11は、本願の融合ポリペプチド複合体が抗原提示細胞形態分化を制御する結果図であり、本願の融合ポリペプチド複合体は、抗原提示細胞の分化と成熟を誘導する能力を有し得る。
【0439】
実施例7
抗原提示細胞分泌ケモカイン測定
特定の実施形態において、本発明は、AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0017、および/またはAN_Bif_Abs_0019、および/またはAN_Bif_Abs_0025、および/またはLAG3-Ig (Acro,LA3-H5255)、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038、および/またはAN_Bif_Abs_0001、および/またはAN_Bif_Abs_0013、および/またはAN_Bif_Abs_0031、および/またはAN_Bif_Abs_0079、および/またはAN_Bif_Abs_0078、および/またはAN_Bif_Abs_0079、および/またはAN_Bif_Abs_0092、および/またはAN_Bif_Abs_0094が抗原提示細胞のケモカインCCL4の分泌を誘導することを開示した。
【0440】
具体的には、THP-1細胞(ATCC)を収集し、計数し、その後プレ-ティングした。新鮮な培地を加入し細胞を均一に混合し、細胞密度を1*106cells/mlに調整し、各ウェルに100μlの細胞をプレ-ティングした。対応する濃度の試験物質 AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0025、および/またはAN_Bif_Abs_0019およびコントロールLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038をを含む新鮮な培地を100ulで各ウェルに添加し、6時間後に細胞培養上清を回収し、CCL4検出キット(PROTEINTECH)を使用してCCL4の発見レベルを検出した。具体的な操作はメ-カ-の指示に従って実施した。図12A-12Bおよび図18A-18Bは、本願の融合ポリペプチド複合体が抗原提示細胞がCCL4を分泌することを制御する図であり、本願の融合ポリペプチド複合体は、抗原提示細胞がケモカインCCL4を分泌するように誘導する能力を有し得る。
【0441】
実施例8
抗原提示細胞による大腸菌の貪食
特定の実施形態において、本発明は、AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0025、および/またはAN_Bif_Abs_0019,或LAG3-Ig (Acro,LA3-H5255)、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038は抗原提示細胞による大腸菌の貪食を誘導することを開示した。
【0442】
具体的には、THP-1細胞(ATCC)を収集し、計数し、その後プレ-ティングした。新鮮な培地を加え、細胞を均一に混合し、細胞密度を1*106cells/mlに調整し、各ウェルに100μlの細胞をプレ-ティングした。100ul対応する濃度の試験物質AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0025、および/またはAN_Bif_Abs_0019以及コントロールLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038を含む新鮮な培地を各ウェルに添加し、3日間培養した後、細胞を収集し、細胞に貪食検出用のpHrodo(登録商標) Deep Red E. coli BioParticles(登録商標) conjugate(Invitrogen)を適量添加し、具体的な操作はメ-カ-の指示に従って実施した。図13A~13Bは、本願の融合ポリペプチド複合体が抗原提示細胞による大腸菌の貪食を調節する結果を示す図であり、本願の融合ポリペプチド複合体は、抗原提示細胞の貪食を誘導する能力を有し得る。
【0443】
実施例9
一次T細胞の活性化
特定の実施形態において、本発明は、AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0017、および/またはAN_Bif_Abs_0019、および/またはAN_Bif_Abs_0025,或LAG3-Ig (Acro,LA3-H5255)、および/またはAN_Bif_Abs_0036、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038はヒトT細胞の活性化を誘導することを開示した。
【0444】
具体的には、ヒト末梢単球から精製したT細胞を収集し、計数し、その後プレ-ティングした。新鮮な培地を加え、細胞を均一に混合し、細胞密度を2*106cells/mlに調整し、2*105cells/mlと混合した後各ウェルに細胞100ulをプレ-ティングした。100ul対応する濃度の試験物質 AN_Bif_Abs_0016、および/またはAN_Bif_Abs_0025、および/またはAN_Bif_Abs_0019、および/またはコントロールLAG3-Ig、および/またはAN_Bif_Abs_0037、および/またはAN_Bif_Abs_0038を含む新鮮な培地を各ウェルに添加し、1時間インキュベートした後、40ng/ml SEB(Toxin BT202)を加入して、3 日間培養した後、培養上清を回収し、IL-2 ELISA 検出キット(R&D、DY202)を用いて上清中の IL-2 の分泌を検出した。具体的な操作はメ-カ-の指示に従って実施した。図14A-14Bは、本願の融合ポリペプチド複合体がヒト一次T細胞を活性化する結果を示す図であり、本願の融合ポリペプチド複合体はT細胞の活性化を誘導する能力を有し得る。
【0445】
実施例10
抗腫瘍活性の測定
特定の実施形態において、本発明は、aPDL1、aPDL1-mCD80、またはaPDL1-mLAG3抗腫瘍活性の状況を開示した。
【0446】
具体的には、マウスにおける二重機能性融合ポリペプチド複合体の役割を研究するために、ヒトCD80細胞外ドメインとマウスCD80細胞外ドメインのアミノ酸配列同一性は約50%であり、ヒトLAG3細胞外ドメインとマウスLAG3細胞外ドメインのアミノ酸配列同一性は約 70% であることを照らして、マウスCD80細胞外ドメインをヒトCD80細胞外ドメインの代わりに使用してaPD-L1抗体がマウスCD80細胞外ドメインに共有結合した二重機能性融合ポリペプチド複合体AN_Bif_Abs_0002を構築した。以下に示されるのはその重鎖アミノ酸配列(SEQ ID NO:159)と軽鎖アミノ酸配列(SEQ ID NO:163)である。aSOJA抗体がマウスCD80細胞外ドメインに共有結合したコントロール融合ポリペプチド複合体AN_Bif_Abs_0003を構築した。以下に示されるのはその重鎖アミノ酸配列(SEQ ID NO:160)と軽鎖アミノ酸配列(SEQ ID NO:127)である。マウスLAG3細胞外ドメインを用いて人類LAG3細胞外ドメインの代わりにaPD-L1抗体がマウスLAG3細胞外ドメイン共有結合した二重機能性融合ポリペプチド複合体AN_Bif_Abs_0004を構築した。以下に示されるのはその重鎖アミノ酸配列(SEQ ID NO:161)と軽鎖アミノ酸配列(SEQ ID NO:163)である。
【0447】
具体的には、ヒトPD-L1を発現する遺伝子組み換え細胞であるマウス結腸がん細胞株MC38 (MC38/hPD-L1)、およびヒトPD-L1を発現する遺伝子組み換え細胞であるマウス乳がん細胞株 EMT6 (EMT6/hPD) -L1)細胞を使用して、それぞれ二重機能性融合ポリペプチド複合体の抗腫瘍活性を検出および評価した。
【0448】
具体的には、初日に、MC38/hPD-L1細胞をC57BL/6マウスに、EMT6/hPD-L1細胞をBalb/cマウスに、各群8匹ずつ皮下移植し、マウス皮下腫瘍の平均体積が50mm3に成長する場合、対照品 (PBS 緩衝液)、または試験品の抗aPD-L1 モノクロ-ナル抗体(1 mg/kg)、または AN_Bif_Abs_0002 (1.35 mg/kg)を週に2 回、2週間腹腔内に投与した。経時的に測定した個々の腫瘍体積の例を図に示した。ip = 腹腔内、sc = 腹腔内皮下。図15は、本出願の融合ポリペプチド複合体のMC38/hPD-L1腫瘍モデルにおける腫瘍阻害曲線の結果を示す
【0449】
同様に、EMT6/hPD-L1 細胞を Balb/c マウス(各群 8 匹)の皮下に移植し、マウスの皮下腫瘍の平均体積が50mm3に成長した時点で、対照項目(PBS バッファ-)または検査項目抗aPD-L1モノクロ-ナル抗体(1mg/kg)、またはAN_Bif_Abs_0002 (1.35mg/kg)、またはAN_Bif_Abs_0003 (1.35mg/kg)、またはaPD-L1モノクロ-ナル抗体(1mg/kg) + AN_Bif_Abs_0003 (1.35mg) /kg)、または AN_Bif_Abs_0004 (1.69 mg/kg)を週に2 回、2週間腹腔内投与した。経時的に測定した個々の腫瘍体積の例を図に示した。ip = 腹腔内、sc = 腹腔内皮下。図16A-16Bは、EMT6/hPD-L1腫瘍モデルにおける融合ポリペプチド複合体の腫瘍阻害曲線の結果を示す。融合ポリペプチド複合体は抗腫瘍活性を有することができる。
【0450】
前述の詳細な説明は、説明および例として提供されたものであり、添付の特許請求の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書に記載の実施形態に対する様々な修正は当業者には明らかであり、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内にとどまる。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15
図16A
図16B
図17
図18A
図18B
【配列表】
2024539164000001.xml
【手続補正書】
【提出日】2024-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のドメインおよび第2のドメインを含む融合ポリペプチドであって、前記第1のドメインは抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、HCDR1および抗体軽鎖のLCDR3、LCDR2、LCDR1を含み、前記抗体重鎖が配列番号121に示されるアミノ酸配列を含み、前記抗体軽鎖が配列番号122に示されるアミノ酸配列を含む、前記第2のドメインは免疫応答を活性化することができる、融合ポリペプチド。
【請求項2】
前記第2のドメインが、CD80またはその機能活性断片、およびLAG3またはその機能活性断片からなる群から選択される、請求項1に記載の融合ポリペプチド。
【請求項3】
前記第2のドメインが、ヒト由来のCD80またはその機能的に活性な断片、マウス由来のCD80またはその機能的に活性な断片、ヒト由来のLAG3またはその機能的に活性な断片およびマウス由来のLAG3またはその機能的に活性な断片からなる群から選択される、請求項2に記載の融合ポリペプチド。
【請求項4】
前記第2のドメインが、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含む、請求項3に記載の融合ポリペプチド。
【請求項5】
前記第1のドメインと前記第2のドメインが直接的または間接的に接続されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項6】
前記間接的な接続が、リンカーを介した接続を含む、前記リンカーが、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項5に記載の融合ポリペプチド。
【請求項7】
配列番号27~42、配列番号130、配列番号132、配列番号13 :135、配列番号137、配列番号139、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号159、配列番号161、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の融合ポリペプチド。
【請求項8】
第1のドメインおよび第2のドメインを含む融合ポリペプチドであって、前記第1のドメインはPD-1/PD-L1シグナルを遮断することができ、前記第2のドメインはLAG3またはその機能活性断片を含む、融合ポリペプチド。
【請求項9】
前記第1のドメインが、抗体重鎖のHCDR3、HCDR2、HCDR1、および抗体軽鎖のLCDR3、LCDR2、LCDR1を含み、前記抗体重鎖が配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、前記抗体軽鎖が配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項32に記載の融合ポリペプチド。
【請求項10】
前記第1のドメインが抗体またはその抗原結合断片を含む、請求項8に記載の融合ポリペプチド。
【請求項11】
前記第2のドメインが、ヒト由来のLAG3またはその機能活性断片、およびマウス由来のLAG3またはその機能活性断片からなる群から選択される、請求項8に記載の融合ポリペプチド。
【請求項12】
前記第2のドメインが、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含む、請求項9に記載の融合ポリペプチド。
【請求項13】
前記第1のドメインと前記第2のドメインは直接的または間接的に接続されている、請求項8に記載の融合ポリペプチド。
【請求項14】
前記第1のドメインが、抗体重鎖を含み、前記第1のドメインの抗体重鎖が第2のドメインに直接的または間接的に接続されている;又は、前記第1のドメインが、抗体軽鎖を含み、前記第1のドメインの抗体軽鎖が第2のドメインに直接的または間接的に接続されている;又は、第1のドメインが第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている;又は、第1のドメインが第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されている、請求項8に記載の融合ポリペプチド。
【請求項15】
前記間接的な接続が、リンカーを介した接続を含む、前記リンカーが、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項14に記載の融合ポリペプチド。
【請求項16】
配列番号28~30、配列番号32、配列番号34~42、配列番号36配列番号:44~46、配列番号:48、配列番号:50~58、配列番号:60~62、配列番号:64、配列番号:66~74、配列番号:76~78、配列番号80、配列番号82~90、配列番号92~94、配列番号96~104、配列番号106~108、配列番号110、配列番号112 -120、配列番号135、配列番号137、配列番号139、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号161、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項8に記載の融合ポリペプチド。
【請求項17】
第1のドメイン、第2のドメイン、および第3のドメインを含む融合ポリペプチドであって、前記第1のドメインはPD-1/PD-L1シグナルを遮断することができ、前記第2のドメインはLAG3またはその機能的に活性な断片を含み、前記第3のドメインは免疫応答を活性化することができる、融合ポリペプチド。
【請求項18】
前記第1のドメインが、抗体重鎖のHCDR3、 HCDR2、HCDR1、および抗体軽鎖のLCDR3、LCDR2、LCDR1を含む、前記抗体重鎖が配列番号3~9、および配列番号121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、前記抗体軽鎖が配列番号162~167、および配列番号122からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項17に記載の融合ポリペプチド。
【請求項19】
前記第1のドメインが、抗体またはその抗原結合断片を含む、請求項17に記載の融合ポリペプチド。
【請求項20】
前記第2のドメインが、ヒト由来LAG3またはその機能活性断片、およびマウス由来LAG3またはその機能活性断片からなる群から選択される、請求項17に記載の融合ポリペプチド。
【請求項21】
前記第2のドメインが、LAG3のIgD1、IgD2、IgD3および/またはIgD4、またはその機能的に活性な断片を含む、請求項20に記載の融合ポリペプチド。
【請求項22】
前記第3のドメインが、CD80またはその機能的に活性な断片を含む、請求項17に記載の融合ポリペプチド。
【請求項23】
前記第1のドメインと前記第2のドメインは直接的または間接的に接続されている、請求項17に記載の融合ポリペプチド。
【請求項24】
前記第1のドメインが、抗体重鎖を含み、前記第1のドメインの抗体重鎖が前記第2のドメインに直接的または間接的に接続されている;又は、前記第1のドメインが、抗体軽鎖を含み、前記第1のドメインの抗体軽鎖が前記第2のドメインに直接的または間接的に接続されている;又は、前記第1のドメインと前記第3のドメインは直接的または間接的に接続されている;又は、前記第1のドメインが、前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている;又は、前記第1のドメインが、前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されている、請求項23に記載の融合ポリペプチド。
【請求項25】
前記第1のドメインと前記第3のドメインは直接的または間接的に接続されている、請求項17に記載の融合ポリペプチド。
【請求項26】
前記第1のドメインが、抗体重鎖を含み、前記第1のドメインの抗体重鎖が前記第3のドメインに直接的または間接的に接続されている;又は、前記第1のドメインが抗体軽鎖を含み、前記第1のドメインの抗体軽鎖が前記第3のドメインに直接的または間接的に接続されている;又は、前記第1のドメインが、前記第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている;又は、前記第1のドメインが、前記第3のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されている、請求項25に記載の融合ポリペプチド。
【請求項27】
第2のドメインは、第3のドメインに直接的または間接的に接続される、請求項17に記載の融合ポリペプチド。
【請求項28】
第2のドメインは、第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続される;又は、前記第2のドメインが、前記第3のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されている、請求項27に記載の融合ポリペプチド。
【請求項29】
前記第1のドメインが、前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されており、且つ前記第2のドメインが、第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている;又は、前記第1のドメインが、前記第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されており、且つ前記第3のドメインが第2のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている;又は、前記第1のドメインが、前記第2のドメインのC末端に直接的または間接的に接続されており、且つ前記第1のドメインが、前記第3のドメインのN末端に直接的または間接的に接続されている;又は、前記第1のドメインが、前記第3のドメインのC末端に直接的または間接的に連結されており、且つ前記第1のドメインが前記第2のドメインのN末端に直接的または間接的に連結されている、請求項17に記載の融合ポリペプチド。
【請求項30】
前記間接的な接続が、リンカーを介した接続を含む、前記リンカーが、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、および配列番号26からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項23~29のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項31】
配列番号35~42、配列番号51~58、配列番号67~74、配列番号83-90、配列番号97-104、配列番号113-120、配列番号147、配列番号149、配列番号153、配列番号155、配列番号168、配列番号170、配列番号172、配列番号174、および配列番号176からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項17に記載の融合ポリペプチド。
【請求項32】
請求項1、8、17のいずれか一項に記載の融合ポリペプチドを含む免疫複合体。
【請求項33】
請求項1、8、17のいずれか一項に記載の融合ポリペプチドをコードする核酸分子。
【請求項34】
請求項33に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項35】
請求項1、8、17のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド、請求項32に記載の免疫複合体、請求項33に記載の核酸分子、および/または34に記載のベクターを含む、および/または発現する細胞。
【請求項36】
請求項1、8、17のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド、請求項32に記載の免疫複合体、請求項33に記載の核酸分子、請求項34に記載のベクター、および/または請求項35に記載の細胞、および場合により薬学的に許容される担体を含む、組成物。
【請求項37】
請求項1、8、17のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド、請求項32に記載の免疫複合体、請求項33に記載核酸分子、請求項34に記載のベクター、請求項35に記載の細胞、および/または請求項36に記載の組成物を有効成分とする、腫瘍または腫瘍細胞の成長および/または増殖を阻害する方法。
【請求項38】
請求項1、8、17のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド、請求項32に記載の免疫複合体、請求項33に記載の核酸分子、請求項34に記載のベクター、請求項35に記載の細胞、および/または請求項36に記載の組成物を有効成分とする、腫瘍を予防、改善および/または治療の薬剤。
【請求項39】
前記腫瘍が固形腫瘍および血液腫瘍を含む、請求項38に記載の薬剤。
【国際調査報告】