IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司の特許一覧

特表2024-539176調理器具及び調理器具の第1の調理容器
<>
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図1
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図2
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図3
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図4
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図5
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図6
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図7
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図8
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図9
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図10
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図11
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図12
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図13
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図14
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図15
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図16
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図17
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図18
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図19
  • 特表-調理器具及び調理器具の第1の調理容器 図20
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】調理器具及び調理器具の第1の調理容器
(51)【国際特許分類】
   A47J 36/00 20060101AFI20241018BHJP
   A47J 27/04 20060101ALI20241018BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
A47J36/00 Z
A47J27/04
A47J27/00 102
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523732
(86)(22)【出願日】2022-04-29
(85)【翻訳文提出日】2024-06-19
(86)【国際出願番号】 CN2022090777
(87)【国際公開番号】W WO2023065643
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202122560543.7
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202123233801.7
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】San Le Road #19,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】李家孔
(72)【発明者】
【氏名】楊保民
(72)【発明者】
【氏名】瞿月紅
(72)【発明者】
【氏名】秦偉偉
(72)【発明者】
【氏名】劉小凱
(72)【発明者】
【氏名】▲シン▼勝華
【テーマコード(参考)】
4B055
【Fターム(参考)】
4B055AA03
4B055AA22
4B055AA24
4B055BA06
4B055BA67
4B055CA02
4B055CA15
4B055CA16
4B055CA22
4B055CA71
4B055CA73
4B055CB02
4B055CB03
4B055CB07
4B055CB08
4B055CB13
4B055CB24
4B055CB25
4B055CB26
4B055CC47
4B055CC61
4B055CD61
4B055DA02
4B055DA09
4B055DB04
4B055DB12
4B055EA03
4B055EA05
4B055EA07
4B055FC01
4B055FD10
(57)【要約】
【要約】
調理器具(100)と調理器具(100)の第1の調理容器(20)であって、調理器具(100)は、側部開口を有する取付キャビティ(11)であって、頂壁に上下に移動可能な第1の位置決め構造(13)が設けられ、底壁又は側壁に第2の位置決め構造(14)が設けられた取付キャビティ(11)を限定する台座(10)と、分離可能に取付キャビティ(11)内に取り付けられ、頂部に第1の位置決め嵌合構造(22)が設けられ、底部又は側部に第2の位置決め嵌合構造(23)が設けられた第1の調理容器(20)と、を備え、第1の調理容器(20)が所定の位置に取り付けられた状態で、第1の位置決め構造(13)は第1の位置決め嵌合構造(22)と嵌合され、第2の位置決め構造(14)は第2の位置決め嵌合構造(23)と嵌合される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側部開口を有する取付キャビティであって、頂壁に上下に移動可能な第1の位置決め構造が設けられ、且つ底壁又は側壁に第2の位置決め構造が設けられた前記取付キャビティを限定する台座と、
分離可能に前記取付キャビティ内に取り付けられ、頂部に第1の位置決め嵌合構造が設けられ、且つ底部又は側部に第2の位置決め嵌合構造が設けられた第1の調理容器と、を備え、
前記第1の調理容器が所定の位置に取り付けられた状態で、前記第1の位置決め構造が前記第1の位置決め嵌合構造と嵌合され、前記第2の位置決め構造が前記第2の位置決め嵌合構造と嵌合される、
調理器具。
【請求項2】
前記第1の位置決め構造の移動可能距離は50mm以下である、
請求項1に記載の調理器具。
【請求項3】
前記取付キャビティの頂壁に第1のガイド溝が設けられ、前記第1の位置決め構造は上下に移動可能に前記第1のガイド溝内に設けられ、前記調理器具は、
前記第1の位置決め構造に接続され、且つ前記第1の位置決め構造に下向きの駆動力を加える駆動部材をさらに備える、
請求項1または2に記載の調理器具。
【請求項4】
前記取付キャビティのキャビティ壁に第2のガイド溝が設けられ、前記第2の位置決め構造は前記第2のガイド溝に沿って移動可能であり、前記調理器具は、
前記第2の位置決め構造に接続され、且つ前記第2の位置決め構造の一部が前記第2のガイド溝から突出するように駆動するリセット部材をさらに備える、
請求項1~3のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項5】
前記第1の位置決め構造と前記第1の位置決め嵌合構造のうちの一方は凹溝であり、且つ他方は前記凹溝内に入り込む突起であり、
前記第2の位置決め構造と前記第2の位置決め嵌合構造のうちの一方は凹溝であり、且つ他方は前記凹溝内に入り込む突起である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項6】
前記第1の位置決め構造は排気装置であって且つ排気通路を有し、前記第1の位置決め嵌合構造は蒸気出口であり、前記排気通路と前記蒸気出口を連通するように、前記排気装置が前記蒸気出口内に入り込み、又は、
前記第1の位置決め嵌合構造は蓋体の取手溝である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項7】
前記第2の位置決め構造は給気装置であって且つ給気通路を有し、前記第2の位置決め嵌合構造は蒸気入口であり、前記給気通路と前記蒸気入口を連通するように、前記給気装置は前記蒸気入口内に入り込み、又は、
前記第2の位置決め嵌合構造は容器の取手溝であり、又は、
前記第2の位置決め構造はヒーターであり、前記第1の調理容器はハウジングと前記ハウジング内に設けられた内鍋を備え、前記第2の位置決め嵌合構造は前記ハウジングに設けられた逃げ口であり、前記ヒーターは前記逃げ口内に入り込み且つ前記内鍋を加熱するために使用される、
請求項1~4、6のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項8】
外周縁に位置決め部が設けられた第2の調理容器をさらに備え、
前記台座の頂部に前記位置決め部と嵌合するための複数の位置決め嵌合部が設けられ、複数の前記位置決め嵌合部の構造が異なる、
請求項1~7のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項9】
複数の前記位置決め嵌合部は横方向の寸法又は形状が異なる、
請求項8に記載の調理器具。
【請求項10】
前記台座の頂部に蒸気排出口が設けられ、前記位置決め嵌合部は環状であって且つ前記蒸気排出口の周りに設けられ、前記第2の調理容器の底壁に蒸気進入口が設けられる、
請求項8又は9に記載の調理器具。
【請求項11】
前記台座は加熱容器と加熱部材を備え、前記加熱部材は前記加熱部材内の水を加熱して蒸気を生成するために使用され、
前記蒸気進入口は、前記第2の調理容器の底壁に設けられた複数の給気貫通穴を含み、前記蒸気排出口は1つであって且つ複数の前記給気貫通穴に連通し、又は、
前記蒸気排出口は、前記加熱容器の頂壁に設けられる複数の排気貫通穴を含み、前記蒸気進入口は1つであって且つ複数の前記排気貫通穴に連通する、
請求項10に記載の調理器具。
【請求項12】
前記台座は台座本体と貯水容器を備え、前記台座本体は、頂部が開放した収納キャビティを限定し、前記貯水容器の少なくとも一部は前記収納キャビティ内に入り込み、前記貯水容器及び/又は前記台座本体に前記位置決め嵌合部が設けられている
請求項8~11のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項13】
前記位置決め嵌合部は段差面であって且つ支持面とリミット面を備え、前記リミット面は前記支持面の内周縁又は外周縁に接続されて且つ縦方向に沿って延び、前記位置決め部は前記支持面に支持され且つ前記リミット面に隙間嵌めされる、
請求項12に記載の調理器具。
【請求項14】
前記収納キャビティは環状キャビティであって且つ内キャビティ壁と外キャビティ壁を備え、前記貯水容器は環状であって且つ内周壁と外周壁を備え、
前記内周壁と前記内キャビティ壁とは高さが異なることで、組み合わされて前記段差面を限定し、前記外周壁と前記外キャビティ壁とは高さが異なることで前記段差面を限定する、
請求項13に記載の調理器具。
【請求項15】
前記収納キャビティは環状キャビティであって且つ内キャビティ壁と外キャビティ壁を備え、前記貯水容器は環状であって且つ貯水ボックスと前記貯水容器に蓋設される貯水蓋を備え、前記貯水ボックスは内周壁と外周壁を備え、
前記内キャビティ壁と前記外キャビティ壁はそれぞれ前記貯水蓋の高さと異なることで、それぞれ前記貯水蓋と組み合わされて前記段差面を限定し、又は、
前記内周壁と前記外周壁はそれぞれ前記貯水蓋より高いことで、それぞれ前記貯水蓋と組み合わされて前記段差面を限定する、
請求項13に記載の調理器具。
【請求項16】
前記貯水容器は、頂部開口を有する貯水ボックスを含み、前記第2の調理容器の底壁が前記頂部開口を蓋封止し、又は、
前記貯水容器は貯水蓋と頂部開口を有する貯水ボックスを含み、前記貯水蓋が前記頂部開口を蓋封止する、
請求項12または13に記載の調理器具。
【請求項17】
前記台座は蒸気出口、第1の収納キャビティ及び第2の収納キャビティを有し、前記第1の調理容器は前記台座に設けられ、且つ前記蒸気出口に連通する第1の調理キャビティを有し、前記調理器具は、
前記第1の収納キャビティ内に設けられた給水装置と、
前記第2の収納キャビティ内に設けられた給電装置と、をさらに備える、
請求項1に記載の調理器具。
【請求項18】
前記第1の収納キャビティは前記台座の側部に形成され、前記第2の収納キャビティは前記台座の底部に形成される、
請求項17に記載の調理器具。
【請求項19】
前記台座は第1の支持座と接続部を備え、前記接続部は前記第1の支持座に接続され、前記第1の調理容器は引き出し可能に前記第1の支持座に設けられ、第1の収納キャビティは前記接続部に形成され、前記第2の収納キャビティは前記第1の支持座に形成される、
請求項17または18に記載の調理器具。
【請求項20】
前記台座は、第2の支持座をさらに備え、
前記第1の支持座と前記第2の支持座は上下方向において間隔をあけて配置され、前記接続部は前記第1の支持座と前記第2の支持座との間に接続され、前記第1の調理容器は前記第1の支持座と前記第2の支持座との間に位置する、
請求項19に記載の調理器具。
【請求項21】
第2の調理容器をさらに備え、前記第2の調理容器は、第2の調理キャビティを有し、前記第2の支持座に設けられる、
請求項20に記載の調理器具。
【請求項22】
前記調理器具は貯水容器と蒸気発生器をさらに備え、前記蒸気発生器は前記蒸気出口に連通し、前記給水装置は第1の給水ポンプを備え、前記第1の給水ポンプは前記貯水容器内の水を前記蒸気発生器に汲み上げるために使用され、前記給電装置は電源ボードユニットを備え、前記電源ボードユニットは前記蒸気発生器と前記第1の給水ポンプに電気的に接続される、
請求項17に記載の調理器具。
【請求項23】
前記蒸気発生器は、前記第1の収納キャビティ内に固定して設置され、前記第1の給水ポンプは前記蒸気発生器に吊り下げられる、
請求項22に記載の調理器具。
【請求項24】
前記第1の給水ポンプに覆設される弾性緩衝部材をさらに備える、
請求項22または23に記載の調理器具。
【請求項25】
加熱装置と第2の調理容器をさらに備え、前記加熱装置は前記第2の調理容器を加熱するために使用され、前記給水装置は、前記貯水容器内の水を前記加熱装置に汲み上げるための第2の給水ポンプをさらに備える
請求項22~24のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項26】
前記蒸気発生器は前記第1の収納キャビティ内に固定して設置され、前記第1の給水ポンプと前記第2の給水ポンプはそれぞれ前記蒸気発生器の両側に吊り下げられる、
請求項25に記載の調理器具。
【請求項27】
前記調理器具は第2の調理容器をさらに備え、前記貯水容器は前記台座の上部に設けられ、前記第2の調理容器は取り外し可能に前記貯水容器の上端に取り付けられる、
請求項22~24のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項28】
前記第1の調理容器は、
上端に出し入れ口が形成された前記第1の調理キャビティを限定する内釜と、
前記出し入れ口を開放又は閉鎖するように、分離可能に前記内釜に設けられた上蓋と、
前記内釜の外側に設けられ、前記内釜との間に断熱キャビティを限定するハウジングと、を備える、
請求項17~27のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項29】
前記第1の調理容器の底部に給気孔を有し、前記給気孔に蒸気弁が設けられ、前記蒸気弁は前記第1の調理キャビティと前記蒸気出口との開閉状態を制御するために使用される、
請求項17~28のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項30】
前記第1の収納キャビティと前記取付キャビティは同一のキャビティである、
請求項17~29のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項31】
調理器具の第1の調理容器であって、前記第1の調理容器の頂部に第1の位置決め嵌合構造が設けられ、前記第1の調理容器の底部又は側部に第2の位置決め嵌合構造が設けられ、
前記第1の位置決め嵌合構造と前記第2の位置決め嵌合構造は、前記第1の調理容器を位置決めするように、それぞれ外部位置決め構造と嵌合するために使用される、
調理器具の第1の調理容器。
【請求項32】
前記第1の位置決め嵌合構造は蒸気出口又は蓋体の取手溝であり、
前記第2の位置決め嵌合構造は蒸気入口、容器の取手溝、又は前記調理器具のヒーターを退避させるための逃げ口である、
請求項31に記載の調理器具の第1の調理容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、台所用電化製品の技術分野に関し、より具体的には、調理器具及び調理器具の第1の調理容器に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術においては、調理器具の調理容器の台座への取付が不安定であるので、正常な調理に影響を与えている。また、台座が一定の容積の調理容器にしか適合できず、調理できる食材の量は限られており、異なる調理ニーズに対応できない。
【0003】
また、関連技術における調理器具、例えば、炊飯器は、食べ物を調理する過程で、一般的に水を加えて通電加熱する必要があるため、漏電リスクがあり、調理器具の使用安全性と信頼性に影響を及ぼしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、少なくとも従来技術に存在する技術的問題の一つを解決することを目的とする。このため、本願の1つの目的は、異なる食材調理量での使用ニーズを満たすことができるとともに、調理容器の位置決めが安定している調理器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は調理器具の第1の調理容器を更に提供する。
【0006】
本願の実施例による調理器具は、側部開口を有する取付キャビティであって、頂壁に上下に移動可能な第1の位置決め構造が設けられ、且つ底壁又は側壁に第2の位置決め構造が設けられた前記取付キャビティを限定する台座と、前記取付キャビティ内に分離可能に取り付けられ、頂部に第1の位置決め嵌合構造が設けられ、且つ底部又は側部に第2の位置決め嵌合構造が設けられ第1の調理容器と、を備え、前記第1の調理容器が所定の位置に取り付けられた状態で、前記第1の位置決め構造が前記第1の位置決め嵌合構造と嵌合され、前記第2の位置決め構造が前記第2の位置決め嵌合構造と嵌合される。
【0007】
本願の実施例の調理器具によれば、第1の位置決め構造が第1の位置決め嵌合構造と嵌合して、第2の位置決め構造が第2の位置決め嵌合構造と嵌合することによって、台座と第1の調理容器との間の二重の位置決めを実現するので、位置決め効果が安定し、第1の位置決め構造を上下へ移動させることができることによって、台座を異なる高さの第1の調理容器に合わせることができ、これにより異なる食材調理量の使用ニーズを満たして、台座の汎用性を向上させ、生産コストを低減させる。
【0008】
また、本願の上記実施例による調理器具は、以下のような付加的な技術的特徴を更に有してもよい。
【0009】
本願の幾つかの実施例によれば、前記第1の位置決め構造の移動可能距離は50mm以下である。
【0010】
本願の幾つかの実施例によれば、前記取付キャビティの頂壁に第1のガイド溝が設けられ、前記第1の位置決め構造は上下に移動可能に前記第1のガイド溝内に設けられ、前記調理器具は、前記第1の位置決め構造に接続されて且つ前記第1の位置決め構造に下向きの駆動力を加える駆動部材をさらに備える。
【0011】
本願の幾つかの実施例によれば、前記取付キャビティのキャビティ壁に第2のガイド溝が設けられ、前記第2の位置決め構造は前記第2のガイド溝に沿って移動可能であり、前記調理器具は、前記第2の位置決め構造に接続されて且つ前記第2の位置決め構造の一部が前記第2のガイド溝から突出するように駆動するリセット部材をさらに備える。
【0012】
本願の幾つかの実施例によれば、前記第1の位置決め構造と前記第1の位置決め嵌合構造のうちの一方は凹溝であり、且つ他方は前記凹溝内に入り込む突起であり、前記第2の位置決め構造と前記第2の位置決め嵌合構造のうちの一方は凹溝であり、且つ他方は前記凹溝内に入り込む突起である。
【0013】
本願の幾つかの実施例によれば、前記第1の位置決め構造は排気装置であって且つ排気通路を有し、前記第1の位置決め嵌合構造は蒸気出口であり、前記排気通路と前記蒸気出口を連通するように、前記排気装置が前記蒸気出口内に入り込み、又は、前記第1の位置決め嵌合構造は蓋体の取手溝である。
【0014】
本願の幾つかの実施例によれば、前記第2の位置決め構造は給気装置を有して且つ給気通路を有し、前記第2の位置決め嵌合構造は蒸気入口であり、前記給気通路と前記蒸気入口を連通するように、前記給気装置は前記蒸気入口内に入り込み、又は、前記第2の位置決め嵌合構造は容器の取手溝であり、又は、前記第2の位置決め構造はヒーターであり、前記第1の調理容器はハウジングと前記ハウジング内に設けられた内鍋を備え、前記第2の位置決め嵌合構造は前記ハウジングに設けられた逃げ口であり、前記ヒーターは前記逃げ口内に入り込み且つ前記内鍋を加熱するために使用される。
【0015】
本願の幾つかの実施例によれば、前記第2の位置決め構造はヒーターであり、前記第1の調理容器はハウジングと前記ハウジング内に設けられた内鍋を備え、前記第2の位置決め嵌合構造は前記ハウジングに設けられた逃げ口であり、前記ヒーターは前記逃げ口内に入り込み且つ前記内鍋を加熱するために使用される。
【0016】
本願の幾つかの実施例によれば、前記調理器具は、外周縁に位置決め部が設けられた第2の調理容器をさらに備え、前記台座の頂部に前記位置決め部と嵌合するための複数の位置決め嵌合部が設けられ、複数の前記位置決め嵌合部の構造が異なる。
【0017】
本願の幾つかの実施例によれば、複数の前記位置決め嵌合部は横方向の寸法又は形状が異なる。
【0018】
本願の幾つかの実施例によれば、前記台座の頂部に蒸気排出口が設けられ、前記位置決め嵌合部は環状であって且つ前記蒸気排出口の周りに設けられ、前記第2の調理容器の底壁に蒸気進入口が設けられる。
【0019】
本願の幾つかの実施例によれば、前記台座は加熱容器と加熱部材とを備え、前記加熱部材は前記加熱部材内の水を加熱して蒸気を生成するために使用され、前記蒸気進入口は、前記第2の調理容器の底壁に設けられた複数の給気貫通穴を含み、前記蒸気排出口は1つであって且つ複数の前記給気貫通穴に連通し、又は、前記蒸気排出口は前記加熱容器の頂壁に設けられる複数の排気貫通穴を含み、前記蒸気進入口は1つであって且つ複数の前記排気貫通穴に連通する。
【0020】
本願の幾つかの実施例によれば、前記台座は台座本体と貯水容器とを備え、前記台座本体は、頂部が開放した収納キャビティを限定し、前記貯水容器の少なくとも一部は前記収納キャビティ内に入り込み、前記貯水容器及び/又は前記台座本体に前記位置決め嵌合部が設けられている。
【0021】
本願の幾つかの実施例によれば、前記位置決め嵌合部は段差面であって且つ支持面とリミット面を備え、前記リミット面は前記支持面の内周縁又は外周縁に接続されて且つ縦方向に沿って延び、前記位置決め部は前記支持面に支持され且つ前記リミット面に隙間嵌めされる。
【0022】
本願の幾つかの実施例によれば、前記収納キャビティは環状キャビティであって且つ内キャビティ壁と外キャビティ壁を備え、前記貯水容器は環状であって且つ内周壁と外周壁を備え、前記内周壁と前記内キャビティ壁とは高さが異なることで、組み合わされて前記段差面を限定し、前記外周壁と前記外キャビティ壁とは高さが異なることで前記段差面を限定する。
【0023】
本願の幾つかの実施例によれば、前記収納キャビティは環状キャビティであって且つ内キャビティ壁と外キャビティ壁を備え、前記貯水容器は環状であって且つ貯水ボックスと前記貯水容器に蓋設される貯水蓋を備え、前記貯水ボックスは内周壁と外周壁を備え、前記内キャビティ壁と前記外キャビティ壁はそれぞれ前記貯水蓋の高さと異なることで、それぞれ前記貯水蓋と組み合わされて前記段差面を限定し、又は、前記内周壁と前記外周壁はそれぞれ前記貯水蓋より高いことで、それぞれ前記貯水蓋と組み合わされて前記段差面を限定する。
【0024】
本願の幾つかの実施例によれば、前記貯水容器は、頂部開口を有する貯水ボックスを含み、前記第2の調理容器の底壁が前記頂部開口を蓋封止するのに適し、又は、前記貯水容器は貯水蓋と頂部開口を有する貯水ボックスを備え、前記貯水蓋は前記頂部開口を蓋封止する。
【0025】
本願の調理器具は水電分離が可能であり、調理過程が安全で信頼性が高いなどの利点がある。
【0026】
本願の幾つかの実施例によれば、前記台座は蒸気出口、第1の収納キャビティ及び第2の収納キャビティを有し、前記第1の調理容器は前記台座に設けられ、且つ前記蒸気出口に連通する第1の調理キャビティを有し、前記調理器具は、前記第1の収納キャビティ内に設けられた給水装置と、前記第2の収納キャビティ内に設けられた給電装置と、を備える。
【0027】
本願の実施例の調理器具によれば、水電分離が可能であり、調理過程が安全で信頼性が高いなどの利点がある。
【0028】
本願の幾つかの実施例によれば、前記第1の収納キャビティは前記台座の側部に形成され、前記第2の収納キャビティは前記台座の底部に形成される。
【0029】
本願の幾つかの実施例によれば、前記台座は第1の支持座と接続部を備え、前記接続部は前記第1の支持座に接続され、前記第1の調理容器は引き出し可能に前記第1の支持座に設けられ、第1の収納キャビティは前記接続部に形成され、前記第2の収納キャビティは前記第1の支持座に形成される。
【0030】
本願の幾つかの実施例によれば、前記台座は第2の支持座をさらに備え、前記第1の支持座と前記第2の支持座は上下方向において間隔をあけて配置され、前記接続部は前記第1の支持座と前記第2の支持座との間に接続され、前記第1の調理容器は前記第1の支持座と前記第2の支持座との間に位置する。
【0031】
本願の幾つかの実施例によれば、前記調理器具は第2の調理容器をさらに備え、前記第2の調理容器は第2の調理キャビティを有し、前記第2の支持座に設けられる。
【0032】
本願の幾つかの実施例によれば、前記調理器具は貯水容器と蒸気発生器をさらに備え、前記蒸気発生器は前記蒸気出口に連通し、前記給水装置は第1の給水ポンプを備え、前記第1の給水ポンプは前記貯水容器内の水を前記蒸気発生器に汲み上げるために使用され、前記給電装置は電源ボードユニットを備え、前記電源ボードユニットは前記蒸気発生器と前記第1の給水ポンプに電気的に接続される。
【0033】
本願の幾つかの実施例によれば、前記蒸気発生器は前記第1の収納キャビティ内に固定して設置され、前記第1の給水ポンプは前記蒸気発生器に吊り下げられる。
【0034】
本願の幾つかの実施例によれば、前記調理器具は、前記第1の給水ポンプに覆設される弾性緩衝部材をさらに備える。
【0035】
本願の幾つかの実施例によれば、前記調理器具は加熱装置と第2の調理容器をさらに備え、前記加熱装置は前記第2の調理容器を加熱するために使用され、前記給水装置は、前記貯水容器内の水を前記加熱装置に汲み上げるための第2の給水ポンプをさらに備える。
【0036】
本願の幾つかの実施例によれば、前記蒸気発生器は前記第1の収納キャビティ内に固定して設置され、前記第1の給水ポンプと前記第2の給水ポンプはそれぞれ前記蒸気発生器の両側に吊り下げられる。
【0037】
本願の幾つかの実施例によれば、前記調理器具は第2の調理容器をさらに備え、前記貯水容器は前記台座の上部に設けられ、前記第2の調理容器は取り外し可能に前記貯水容器の上端に取り付けられる。
【0038】
本願の幾つかの実施例によれば、前記第1の調理容器は、上端に出し入れ口が形成された前記第1の調理キャビティを限定する内釜と、前記出し入れ口を開放又は閉鎖するように、分離可能に前記内釜に設けられた上蓋と、前記内釜の外側に設けられ、前記内釜との間に断熱キャビティを限定するハウジングと、を備える。
【0039】
本願の幾つかの実施例によれば、前記第1の調理容器の底部に給気孔を有し、前記給気孔に蒸気弁が設けられ、前記蒸気弁は前記第1の調理キャビティと前記蒸気出口との開閉状態を制御するために使用される。
【0040】
本願の幾つかの実施例によれば、前記第1の収納キャビティと前記取付キャビティは同一のキャビティである。
【0041】
本願の実施例による調理器具の第1の調理容器は、前記第1の調理容器の頂部に第1の位置決め嵌合構造が設けられ、前記第1の調理容器の底部又は側部に第2の位置決め嵌合構造が設けられ、前記第1の位置決め嵌合構造と前記第2の位置決め嵌合構造は、前記第1の調理容器を位置決めするように、それぞれ外部位置決め構造と嵌合するために使用される。
【0042】
本願の幾つかの実施例によれば、前記第1の位置決め嵌合構造は蒸気出口又は蓋体の取手溝であり、前記第2の位置決め嵌合構造は蒸気入口、容器の取手溝又は前記調理器具のヒーターを退避させるための逃げ口である。
【0043】
本願の追加の態様と利点を以下の説明では部分的に示し、部分的に以下の説明から明らかになり、または本願の実践を通じて了解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
本願の上記および/または追加の態様と利点は、以下の図面を組み合わせた実施例の説明から明らかになり、理解しやすい。
【0045】
図1】本願の実施例による調理器具を示す構造模式図である。
図2】本願の実施例による調理器具を示す分解図である。
図3】本願の実施例による調理器具を示す局所断面図である。
図4】本願の実施例による調理器具を示す局所断面図である。
図5図4の丸印Aの拡大構造模式図である。
図6】本願の幾つかの実施例による調理器具の台座と第2の調理容器を示す部分構造模式図である。
図7】本願の幾つかの実施例による調理器具の台座と第2の調理容器を示す部分構造断面図である。
図8】本願の他の幾つかの実施例による調理器具の台座と第2の調理容器を示す部分構造模式図である。
図9】本願の実施例による調理器具の台座本体と貯水容器を示す部分構造模式図である。
図10図9の丸印Bの拡大構造模式図である。
図11図2の丸印Cの拡大構造模式図である。
図12】本願の幾つかの実施例による調理器具の貯水容器と第2の調理容器を示す分解図である。
図13】本願の他の幾つかの実施例による調理器具の貯水容器と第2の調理容器を示す分解図である。
図14】本願の実施例による調理器具を示す分解図である。
図15】本願の実施例による調理器具を示す構造模式図である。
図16】本願の実施例による調理器具を示す局所分解図である。
図17】本願の実施例による調理器具の第1の調理容器を示す断面図である。
図18】本願の実施例による調理器具の第1の調理容器を示す断面図である。
図19】本願の実施例による調理器具の蒸気発生器、第1の給水ポンプ及び第2の給水ポンプを示す構造模式図である。
図20】本願の実施例による調理器具を示す調理原理図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、図面に示される本願の実施例を詳細に説明し、全図面において、同一又は類似の符号は同一又は類似の素子或いは同一又は類似の機能を有する素子を示す。以下の参考図面を介して説明する実施例は例示的なものであり、本願を説明するためのものであり、本願に対する制限として理解すべきではない。
【0047】
本願の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「逆時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの用語によって示される方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、単に本願の説明を容易にして説明を簡略化するためのものであり、示される装置又は要素が特定の方位を有し、特定の方位で構成され、動作する必要があることを明示又は示唆するものではないため、本願を限定するものとして理解されないことが理解されるべきである。
【0048】
本願の説明では、「第1の特徴」、「第2の特徴」は、1つ又は複数のこの特徴を含んでよく、「複数」の意味は、2つ又は2つ以上を指し、第1の特徴が第2の特徴の「上」または「下」ということは第1および第2の特徴が直接接触することを含んでよく、第1および第2の特徴が直接接触せず、第1および第2の特徴の間の別の特徴を介して接触することを含んでもよい。また、第1の特徴が第2の特徴「の上」、「上方」および「上面」ということは第1の特徴が第2の特徴のちょうど上方および斜め上方であることを含む、または第1の特徴の水平高さが第2の特徴より高いことを示すに過ぎない。
【0049】
以下、図面を参照して本願の実施例による調理器具100を説明する。
【0050】
図1図3に示すように、本願の実施例による調理器具100は、台座10と第1の調理容器20を備えてもよい。
【0051】
具体的に、図1図3に示すように、台座10には取付キャビティ11が限定されており、取付キャビティ11は側部開口を有する。第1の調理容器20は側部開口から取付キャビティ11内に取り付けられ、第1の調理容器20と台座10の分離可能な嵌合を実現し、第1の調理容器20内の食材の出し入れ、及び第1の調理容器20の第1の調理キャビティ204の洗浄に有利である。同時に、第1の調理容器20の電子部品の数量削減を実現するか、または第1の調理容器20に電子部品を設置不要として、乾湿分離を実現し、調理キャビティを洗浄する過程において電子部品が浸水破損することを防止するのにも有利である。例えば第1の調理容器20内に米と水を入れて米飯を蒸すことができる。無論、調理器具100は、米飯を蒸すだけでなく、粥、スープ、骨付き肉の煮込みなどにも使用できる。
【0052】
なお、図2図5に示すように、取付キャビティ11の頂壁に上下に移動可能な第1の位置決め構造13が設けられ、取付キャビティ11の底壁又は側壁に第2の位置決め構造14が設けられる。第1の調理容器20の頂部に第1の位置決め嵌合構造22が設けられ、第1の調理容器20の底部又は側部に第2の位置決め嵌合構造23が設けられ、第1の位置決め嵌合構造22と第2の位置決め嵌合構造23は、第1の調理容器10を位置決めするように、それぞれ外部位置決め構造と嵌合するために使用され、例えばそれぞれ第1の位置決め構造13と第2の位置決め構造14と嵌合する。
【0053】
具体的に、第1の調理容器20が取付キャビティ11内で所定の位置に取り付けられた状態で、第1の位置決め構造13は第1の位置決め嵌合構造22と嵌合し、第2の位置決め構造14は第2の位置決め嵌合構造23と嵌合する。これにより、2組の位置決め構造によって第1の調理容器20と台座10との間の位置決めを実現し、位置決めがより確実となり、調理過程において、第1の調理容器20が揺れたりずれたりして正常な調理に影響を与えにくい。
【0054】
本願の実施例において、図3及び図4に示すように、第1の位置決め構造13は取付キャビティ11の頂壁に対して上下に移動可能であるため、異なる高さがある第1の位置決め嵌合構造22と嵌合するとともに、第1の調理容器20を位置決めするように、異なる高さの第1の調理容器20を押さえることができる。
【0055】
これにより、メーカーは生産プロセスにおいて、異なる高さ、異なる容積の第1の調理容器20に対して1種類の仕様の台座10を共有することができ、台座10の汎用性が高く、生産コストを低減させるのに有利であり、且つ異なるユーザは調理ニーズに応じて異なる高さの第1の調理容器20の調理器具100を購入することができる。又は、調理器具100は複数の第1の調理容器20を備えてもよい。各第1の調理容器20にいずれも第1の位置決め嵌合構造22と第2の位置決め嵌合構造23が設けられ、且つ複数の第1の調理容器20の第1の調理キャビティ204の容積が異なるように、複数の第1の調理容器20の高さが異なる。ユーザは、必要な調理食材の量に応じて容積がより適切な第1の調理容器20を選択して取付キャビティ11内に取り付けて調理することができるため、調理ごとの調理ニーズを満たし、且つ大容積の調理容器で少量の食材を調理することで食材の食感が悪くなりエネルギー消費が高くなることを避けることができる。
【0056】
例えば、幾つかの実施例において、2つの高さが異なる第1の調理容器20の容積はそれぞれ1Lと3Lであってもよく、且つ2つの第1の調理容器20は同一の台座10の第1の位置決め構造13と第2の位置決め構造14に接続することができ、正常な調理を実現する。一人分の食材を調理するだけでよい場合は、容積1Lの第1の調理容器20を使用することができ、このとき、該第1の調理容器20の第1の位置決め嵌合構造22と嵌合するように、第1の位置決め構造13と取付キャビティ11の底壁の間隔が小さくなる。複数人分の食材を調理する必要がある場合は、容積3Lの第1の調理容器20を使用することができ、このとき、該第1の調理容器20の第1の位置決め嵌合構造22と嵌合するように、第1の位置決め構造13と取付キャビティ11の底壁との間隔が大きくなる。
【0057】
第1の位置決め構造13の移動可能な距離が大きいほど、合わせることができる第1の調理容器20の容積の幅が大きくなるが、第1の位置決め構造13の移動可能な距離が大きすぎると、第1の位置決め構造13の構造安定性に影響を与えやすい。このため、幾つかの実施例において、第1の位置決め構造13の取付キャビティ11の頂壁に対する移動可能な距離は50mm以下である。例えば幾つかの具体的な実施例において、第1の位置決め構造13の移動可能な距離は30mm、40mm及び50mmなどであってもよい。
【0058】
本願の幾つかの実施例において、図2に示すように、第1の調理容器20は容器と蓋体を備えてもよく、蓋体は、容器と組み合わせて第1の調理キャビティ204を限定するように、分離可能に容器に蓋設される。関連技術においては、調理容器は反転式上蓋で密封し、ねじりばねで反転動力を提供しているが、ばね力の減衰に伴い、上蓋を反転する反転角度が小さくなり、それを側部開口を有する取付キャビティに取り付けると、取り出す時に、反転式上蓋は調理容器の取り外しを妨害し、ユーザの使用に影響を及ぼす。本願は、分離可能な蓋体を採用し、蓋体と容器との間を排気装置131の圧力で密封し、且つ排気装置131は上下に移動可能であり、圧力減衰、密封悪化や、第1の調理容器20が取付キャビティ11から取り外しにくいという問題を回避する。
【0059】
本願の実施例による調理器具100は、第1の位置決め構造13と第1の位置決め嵌合構造22との嵌合、第2の位置決め構造14と第2の位置決め嵌合構造23との嵌合によって、台座と第1の調理容器との間の二重の位置決めを実現し、位置決め効果が安定する。第1の位置決め構造13が上下に移動可能であるため、台座10は異なる高さの第1の調理容器20に合わせることができ、異なる食材調理量の使用ニーズを満たし、且つ台座10の汎用性を高め、生産コストを低減させる。
【0060】
本発明の幾つかの実施例において、図3図5に示すように、第1の位置決め構造13と第1の位置決め嵌合構造22のうちの一方は凹溝であり、且つ第1の位置決め構造13と第1の位置決め嵌合構造22のうちの他方は凹溝内に入り込むことができる突起であり、凹溝と突起による位置決めにより、位置決め効果が確実となり、且つ所定の位置への配置完了を知らせる役割を実現するのに役に立つ。
【0061】
本発明の幾つかの実施例において、図3図5に示すように、第2の位置決め構造14と第2の位置決め嵌合構造23のうちの一方は凹溝であり、且つ第2の位置決め構造14と第2の位置決め嵌合構造23のうちの他方は凹溝内に入り込むことができる突起であり、凹溝と突起による位置決めにより、位置決め効果が確実となり、且つ所定の位置への配置を注意喚起する役割を実現するのに役に立つ。
【0062】
説明する必要がある点として、本発明では、第1の位置決め構造13と第1の位置決め嵌合構造22、第2の位置決め構造14と第2の位置決め嵌合構造23の具体的な構造を特に制限しない。
【0063】
本発明の幾つかの実施例において、図3及び図4に示すように、台座10に給気装置12と排気装置131が設けられ、給気装置12は給気通路を有し、排気装置131は排気通路133を有する。第1の調理容器20に蒸気出口201と蒸気入口202が設けられ、蒸気出口201と蒸気入口202はそれぞれ第1の調理キャビティ204に連通される。第1の調理容器20が取付キャビティ11内で所定の位置に取り付けられた状態で、給気通路と蒸気入口202を連通するように、給気装置12が蒸気入口202内に入り込み、排気通路133と蒸気出口201を連通するように、排気装置131は蒸気出口201内に入り込む。
【0064】
これにより、蒸気は給気通路と蒸気入口202を介して第1の調理キャビティ204内に入り、第1の調理キャビティ204内の食材を蒸気調理することができ、熱が鍋の伝導に完全に頼ることなく、熱い蒸気が食材と十分に直接接触し、食材の表面まで到達し、第1の調理キャビティ204内の各領域の食材温度を均一に一致させる。
【0065】
説明する必要がある点として、調理器具100は、給気装置12と排気装置131を同時に備えてもよく、調理器具100は給気装置12と排気装置131のうちの一方をのみ備えてもよい。例えば、給気装置12を別途に設け、給気装置12から第1の調理キャビティ204内に導入された蒸気を排気孔などの他の経路を介して排出することができる。さらに、例えば、排気装置131を別途に設け、第1の調理キャビティ204内の蒸気を排出するために使用する。第1の調理キャビティ204内の蒸気は蒸気加熱により生じる蒸気であってもよいし、IH加熱、ホットプレート加熱又は他の加熱方式の加熱により生じる蒸気であってもよい。
【0066】
幾つかの具体的な実施例において、図3及び図4に示すように、第1の位置決め構造13は排気装置131であってもよく、第1の位置決め嵌合構造22は蒸気出口201であってもよい。排気装置131と蒸気出口201は蒸気排出の機能を実現し、蒸気路の密封性を確保するだけでなく、位置決め機能を実現するため、機能が統合され、且つ調理器具100の構造の簡素化に有利である。
【0067】
幾つかの具体的な実施例において、図3に示すように、第2の位置決め構造14は給気装置12であってもよく、第2の位置決め嵌合構造23は蒸気入口202であってもよい。給気装置12と蒸気入口202は、蒸気供給の機能を実現し、蒸気路の密封性を確保するだけでなく、位置決め機能を実現するため、機能が統合され、且つ調理器具100の構造の簡素化に有利である。
【0068】
説明する必要がある点として、図3に示すように、給気装置12は取付キャビティ11の側壁(例えば側壁の下部)、又は取付キャビティ11の底壁に設けられ、対応する蒸気入口202は第1の調理容器20の底部又は側部に設けられることができる。排気装置131は、取付キャビティ11の頂壁に設けられることができ、対応する蒸気出口201は第1の調理容器20の頂部、例えば第1の調理容器20の蓋体に設けられることができる。これにより、蒸気は第1の調理キャビティ204の下部から第1の調理キャビティ204に入り、次に上部へ流れることで、第1の調理キャビティ204内の各領域の食材をすべて蒸気と十分に接触させることができ、食材調理の均一性と食感の向上に有利である。
【0069】
なお、図3に示すように、給気装置12が取付キャビティ11の側壁に設けられ、排気装置131が取付キャビティ11の頂壁に設けられる実施例においては、給気装置12が蒸気入口202と嵌合することで、横方向において第1の調理容器20を位置決めすることができ、排気装置131が蒸気出口201と嵌合することで、縦方向において第1の調理容器20を位置決めすることができ、第1の調理容器20が取付キャビティ11内で蒸気圧力などの要素の影響を受けて揺れたりずれたりしにくく、第1の調理容器20の安定性及び気路の密封性が確保される。
【0070】
無論、位置決め構造と位置決め嵌合構造の具体的な構造はこれを含むが、これに制限されない。
【0071】
例えば、幾つかの実施例において、第2の位置決め構造14はヒーター、例えば加熱コイルプレートであってもよい。第1の調理容器20はハウジングとハウジング内に設けられる内鍋を備え、第2の位置決め嵌合構造23はハウジングに設けられる逃げ口である。第1の調理容器20は、台座10において所定の位置に取り付けると、ヒーターが逃げ口内に入り込むことができ、内鍋を加熱し、同時に第1の調理容器20と台座10の位置決めを実現する。
【0072】
幾つかの実施例において、第1の調理容器20は容器と容器に蓋設されることができる蓋体を備える。第1の位置決め嵌合構造22は蓋体の取手溝であってもよく、ユーザは蓋体の取手溝によって第1の調理容器20の蓋体を取り外したり、容器上に設置したりすることができる。即ち、第1の位置決め嵌合構造22は取手機能と位置決め機能を兼ねる。
【0073】
幾つかの実施例において、第2の位置決め嵌合構造23は容器の取手溝であってもよく、ユーザは容器の取手溝によって第1の調理容器20を移動して持ち上げることができる。容器の取手溝は、第1の調理容器20の側壁に設けられることができる。即ち、第2の位置決め嵌合構造23は取手機能と位置決め機能を兼ねる。
【0074】
幾つかの具体的な実施例において、図5に示すように、第2の位置決め嵌合構造23は第1の調理容器20の底部に設けられる凹溝であってもよく、第2の位置決め構造14は取付キャビティ11の底壁に設けられた、可動な球体であってもよい。球体は凹溝内に入り込んで確実な位置決めを実現することができる。
【0075】
本願の幾つかの実施例によれば、図3及び図4に示すように、取付キャビティ11の頂壁に第1のガイド溝134が設けられることができ、第1の位置決め構造13は上下に移動可能に第1のガイド溝134内に設けられる。調理器具100は駆動部材132をさらに備え、駆動部材132は第1の位置決め構造13に接続され、且つ第1の位置決め構造13に下向きの駆動力を加えるために使用される。その結果、第1の位置決め構造13が第1の調理容器20に緊密に接触し、第1の位置決め構造13は第1の蒸気調理容器を押えることで第1の調理容器20の位置を限定する。また、第1の位置決め構造13が排気通路133を有する実施例において、排気通路133を蒸気出口201に連通させて蒸気出口201から排出した蒸気を外部に排出することもできる。
【0076】
第1の位置決め構造13が上下に移動可能であるため、取付キャビティ11に第1の調理容器20が取り付けられていないと、第1の位置決め構造13は駆動部材132の駆動によって下へ最大伸出位置まで移動する。第1の調理容器20が取付キャビティ11に取り付けられると、第1の調理容器20は駆動部材132の駆動力を克服して第1の位置決め構造13を上へ一定の距離移動するように駆動し、第1の調理容器20の高さだけ退避させる。取り付けられた第1の調理容器20の高さが高いほど、第1の位置決め構造13が上へ移動する距離は大きくなる。
【0077】
幾つかの実施例において、図4に示すように、駆動部材132は予圧縮されたコイルバネであり、コイルバネの両端はそれぞれ第1のガイド溝134の底壁と第1の位置決め構造13に当接され、第1の位置決め構造13に下向きの駆動力を加える。また、コイルバネは、取付キャビティ11内に第1の調理容器20を取り付けない際に第1の位置決め構造13を自動的に駆動して下へ最大伸出位置まで移動させることができ、次回の使用に便利である。また、駆動部材132の構造が簡単であり、体積が小さく、余分な手動操作とエネルギー消費が不要である。
【0078】
本願の幾つかの実施例において、図4に示すように、第1のガイド溝134の側壁に抜け止め部136が設けられ、第1の位置決め構造13の外周面に抜け止め嵌合部137が設けられる。抜け止め部136は第1のガイド溝134の底壁から一定の距離離間しており、抜け止め嵌合部137は抜け止め部136と第1のガイド溝134の底壁との間で移動可能である。第1の位置決め構造13が最大伸出位置にあるとき、抜け止め嵌合部137が抜け止め部136に当接され、これにより、第1の位置決め構造13の第1のガイド溝134内の移動可能な範囲を制限する。
【0079】
なお、図4に示すように、第1の位置決め構造13は排気柱を備え、排気柱は排気通路133を限定しており、且つ排気柱は排気管135を介して外部に連通可能である。排気管135は、空間レイアウトを容易にするために、シリコンパイプ、ベローズなどの可撓性部品であってもよい。コイルバネが排気柱に覆設されることで、コイルバネの位置を限定することができる。
【0080】
本願の幾つかの実施例によれば、図4に示すように、蒸気出口201に環状の密封部材21が設けられ、密封部材21は第1の位置決め構造13に密封接触することができ、蒸気出口201と排気通路133との間の隙間を密封し、蒸気の漏れを防止する。
【0081】
本願の幾つかの実施例によれば、図3及び図5に示すように、取付キャビティ11のキャビティ壁(例えば底壁)に第2のガイド溝141が設けられてもよい。第2の位置決め構造14は第2のガイド溝141に沿って上下に移動可能であり、第2の位置決め構造14が上へ移動することで、第2の位置決め構造14が部分的に第2のガイド溝141から突出し、位置決め溝203内に挿入されて、位置決めを実現することができ、第2の位置決め構造14が下へ移動することで、第2のガイド溝141内に収縮して第1の調理容器20から退避する。その結果、第1の調理容器20は取付キャビティ11内へスムーズに移動することができる。調理器具100はリセット部材143をさらに備え、リセット部材143は第2の位置決め構造14に接続され、且つ第2の位置決め構造14に上向きの駆動力を加えることができ、第2の位置決め構造14が外力を受けていないときは自動的に上へ移動させリセットすることができる。第2の位置決め構造14が外力を受けたとき、例えば第1の調理容器20の底壁が第2の位置決め構造14に当接したとき、リセット部材143の駆動力を克服して第2の位置決め構造14を下へ移動させることができる。
【0082】
幾つかの実施例において、図5に示すように、リセット部材143はコイルバネであってもよく、コイルバネは第2のガイド溝141の底壁と第2の位置決め構造14との間に当接される。第2の位置決め構造14は球体であってもよく、球体の球面はコイルバネの縁部に接触して嵌合することができ、コイルバネを位置決めする。第2のガイド溝141の溝口の縁部にリミット部144が設けられることができ、リミット部144の内径は球体の外径より小さく、第2の位置決め構造14の第2のガイド溝141からの脱出を防止する。
【0083】
本願の幾つかの実施例によれば、図1及び図2に示すように、調理器具100は第2の調理容器30をさらに備えてもよい。第2の調理容器30は台座10に支持されることができ、第1の調理容器20と協働して二重の調理を実現し、調理器具100はより多くの食材を調理することができるか、異なる調理方式を実現することができる。幾つかの実施例において、第2の調理容器30は蒸気調理容器であってもよく、調理器具100が二重蒸し機能を実現する。例えば、第1の調理容器20は、米飯などを蒸すために使用することができ、第2の調理容器30は、餃子、饅頭、トウモロコシ、野菜などを蒸すために使用することができる。
【0084】
ある関連技術においては、蒸しかごを内鍋内に入れ、米飯を炊くと同時に蒸しかごを使用して食物を蒸すが、蒸しかごを入れる時間を把握しにくい。早く入れすぎた場合、蒸しかごの中の食べ物が煮え過ぎ、遅く入れすぎた場合、食べ物が生煮えになる。蒸しかごの体積が一般的に小さく、入れる食物の量が限られる。本願の実施例において、第1の調理容器20の側面からの出し入れは第2の調理容器30と干渉がなく、第2の調理容器30は台座10に支持され、第1の調理容器20内には置かれず、両者を単独に出し入れしたり、単独に使用したりすることができる。調理時に、第1の調理容器20と第2の調理容器30は必要に応じて単独に動作を制御したり、非作動にしたりすることができ、異なる食材を調理する時間の制御が容易になり、且つ調理器具100の構造がよりコンパクトである。
【0085】
本願の幾つかの実施例において、台座10の頂部に複数の位置決め嵌合部15が設けられることができる。複数の前記位置決め嵌合部15の構造が異なる。第2の調理容器30の外周縁に位置決め部31が設けられ、位置決め部31が位置決め嵌合部15と嵌合することができ、第2の調理容器30を台座10の頂部に位置決めし、第2の調理容器30が調理過程において蒸気圧力などを受けてずれたり、落ちたりすることを防止するようにする。構造が異なる複数の位置決め嵌合部15を設けることによって、複数の位置決め嵌合部15が、異なる構造の位置決め部31と嵌合することができ、これにより、異なる構造の第2の調理容器30を位置決めすることができる。
【0086】
説明する必要がある点として、ここで、「位置決め嵌合部15の構造が異なる」は、位置決め嵌合部15の横方向の寸法が異なること、または位置決め嵌合部15の形状が異なることを含み、横方向の寸法が異なるか、形状が異なる第2の調理容器30を位置決めするようにする。
【0087】
例えば、幾つかの実施例において、複数の位置決め嵌合部15はいずれも環状構造であり、環状構造の内径は位置決め嵌合部15の横方向の寸法である。複数の位置決め嵌合部15の内径が異なり、対応する異なる位置決め部31の内径が異なると、対応する異なる第2の調理容器30の横方向の寸法が異なり、容積が異なる。これにより、台座10は異なる容積がある第2の調理容器30を位置決めすることができる。
【0088】
また例えば、幾つかの実施例において、一部の位置決め嵌合部15は四角形の構造であり、一部の位置決め嵌合部15は円形構造である。四角形の位置決め嵌合部15は四角形の位置決め部31と嵌合することができ、対応する第2の調理容器30の横断面は四角形である。円形の位置決め嵌合部15は円形の位置決め部31と嵌合することができ、対応する第2の調理容器30の横断面は円形である。これにより、台座10は異なる形状を有する第2の調理容器30を位置決めすることができる。
【0089】
複数の位置決め嵌合部15の横方向の寸法が異なる場合を例とする。メーカーは生産プロセスにおいて、横方向の寸法が異なり、容積が異なる第2の調理容器30に対して1種類の仕様の台座10を共有することができ、台座10の汎用性が高く、生産コストを低減させるのに有利である。また、それぞれのユーザは調理ニーズに応じて、横方向の寸法が異なる第1の調理容器20を備えた調理器具100を購入することができる。又は、調理器具100は複数の第2の調理容器30を備えてもよく、複数の第2の調理容器30は横方向の寸法が異なり、対応する位置決め部31の横方向の寸法が異なる。その結果、複数の第2の調理容器30の第2の調理キャビティの容積が異なり、ユーザは、必要な調理食材の量に応じて容積がより適切な第2の調理容器30を選択して台座10の頂部に取り付けて調理することで、各調理の調理ニーズを満たし、且つ大容積の調理容器で少量の食材を調理することで食材の食感が悪くなり、エネルギー消費が高くなることを避けることができる。
【0090】
例えば、幾つかの実施例において、図9に示すように、台座10の頂部に2つの位置決め嵌合部15が設けられ、大きい横方向の寸法の位置決め嵌合部15は小さい寸法の位置決め嵌合部15の周りに設けられる。横方向の寸法が異なる2つの第2の調理容器30の外周縁にそれぞれ位置決め部31が設けられ、容積はそれぞれ1人分と4人分に適する。1人分の容積の第2の調理容器30の位置決め部31を内輪の位置決め嵌合部15と嵌合させたり、4人分の第2の調理容器30の位置決め部31を外輪の位置決め嵌合部15と嵌合させたりすることで、異なる家族人数の食事のニーズに対応するようにする。
【0091】
本願の幾つかの実施例において、図7図11に示すように、位置決め部31と位置決め嵌合部15のうちの一方は位置決め凹溝であってもよく、位置決め部31と位置決め嵌合部15のうちの他方は位置決め突起であってもよい。位置決め突起は位置決め凹溝内に入り込むことができ、位置決め凹溝の底壁によって位置決め突起を支持することで、第2の調理容器30を支持する。位置決め凹溝の側壁が位置決め突起の側面とフィットすることによって、横方向において第2の調理容器30の位置を制限して、第2の調理容器30の固定がより安定し、確実になる。
【0092】
本願の幾つかの実施例によれば、図6図9に示すように、台座10の頂部に蒸気排出口101が設けられることができる。位置決め嵌合部15は環状であり、且つ蒸気排出口101の周りに設けられる。第2の調理容器30の底壁に蒸気進入口301が設けられることができる。位置決め部31が位置決め嵌合部15と嵌合すると、蒸気排出口101が蒸気進入口301に連通することができ、台座10が蒸気排出口101と蒸気進入口301を介して第2の調理キャビティに蒸気を提供するのに便利である。且つ、位置決め部31と位置決め嵌合部15との嵌合構造は蒸気の漏れを防止する役割を果たす。
【0093】
説明する必要がある点として、幾つかの実施例において、台座10の蒸気排出口101は、外部蒸気発生装置によって蒸気を提供するように、外部蒸気発生装置に接続することができる。
【0094】
他の幾つかの実施例において、台座10は蒸気発生装置を備えてもよく、蒸気発生装置が作動して蒸気を発生させ、調理器具100自体に蒸気の製造機能を持たせることができる。なお、蒸気発生装置は蒸気発生器を備えてもよく、蒸気発生器の出口は蒸気排出口101に連通される。又は、蒸気発生装置は加熱容器16と加熱部材を備えてもよく、加熱容器16は水を収納するための加熱キャビティ17を有し、加熱部材は加熱キャビティ17内の水を加熱し、蒸気を発生させることができる。
【0095】
図6及び図7に示すように、加熱容器16の頂壁に複数の排気貫通穴102が設けられることができ、蒸気排出口101は上記複数の排気貫通穴102を備える。蒸気進入口301は1つであって且つ複数の排気貫通穴102に連通される。例えば図6に示すように、複数の排気貫通穴102の縦方向の投影はいずれも蒸気進入口301の縦方向の投影範囲内に入る。各排気貫通穴102の開孔面積が小さいので、蒸気を集めて加圧する役割を果たすことができるだけでなく、蒸気が第2の調理キャビティ内により早く流れ、且つ加熱キャビティ17に入る食物残渣、塵埃などを低減し、より安全、衛生的に使用できる。
【0096】
図8に示すように、第2の調理容器30の底壁に複数の給気貫通穴302が設けられることができ、蒸気進入口301は上記複数の給気貫通穴302を含む。蒸気排出口101は1つであって且つ複数の給気貫通穴302に連通される。例えば図8に示すように、第2の調理容器30の底壁は内凸部を備え、内凸部の端壁と側壁のうちの少なくとも一方に給気貫通穴302が設けられる。各給気貫通穴302の開孔面積が小さいため、蒸気を集めて加圧する役割を果たすことができ、蒸気が第2の調理キャビティ内により早く流れるだけでなく、第2の調理キャビティ内の食材が蒸気進入口301を介して台座10内に落ちることを防止し、より安全、衛生的に使用できる。また、給気貫通穴302の開孔の数、開孔の面積及び開孔の位置などはいずれも異なる第2の調理容器30の容積によって異なり、ユーザの多様化するニーズを満たす。
【0097】
以下、図面を参照して本願の幾つかの実施例による台座10の具体的な構造を説明する。
【0098】
本願の幾つかの実施例によれば、図2図6図11に示すように、台座10は台座本体18と貯水容器19を備えることができる。貯水容器19は蒸気発生装置に給水するために使用でき、蒸気発生装置が蒸気を長時間持続的に発生させるのを確保するようにする。台座本体18は収納キャビティ184を限定しており、収納キャビティ184の頂部が開放され、貯水容器19の少なくとも一部は収納キャビティ184内に入り込むことができ、貯水容器19の位置決めが安定し、且つ台座10の構造がよりコンパクトになり、占有スペースが小さくなり、収納が容易になる。また、貯水容器19と台座本体18のうちの少なくとも一方に位置決め嵌合部15が設けられ、第2の調理容器30の位置決め部31と嵌合して位置決めを実現するのに便利である。
【0099】
幾つかの実施例において、図10及び図11に示すように、位置決め嵌合部15は段差面であってもよく、段差面は支持面151とリミット面152を備える。リミット面152は支持面151の内周縁又は外周縁に接続され、且つ縦方向に沿って延び、その結果、リミット面152と支持面151は略「L」字形を構成する。位置決め部31は支持面151に支持されることができ、縦方向において第2の調理容器30を支持して位置決めする。また、位置決め部31はリミット面152に隙間嵌めされることができ、横方向において第2の調理容器30を位置決めし、第2の調理容器30が揺れたり、ずれたりすることを効果的に防止する。
【0100】
幾つかの具体的な実施例において、図6に示すように、収納キャビティ184は環状キャビティであって且つ内キャビティ壁185と外キャビティ壁186を備え、内キャビティ壁185と外キャビティ壁186との間に収納キャビティ184が限定される。図12に示すように、貯水容器19は環状であり、且つ貯水容器19は内周壁193と外周壁194を備え、内周壁193と外周壁194との間に貯水キャビティ196が限定される。貯水容器19の少なくとも一部は内キャビティ壁185と外キャビティ壁186との間に位置し、貯水容器19の位置決めの安定性を向上させる。
【0101】
図10に示すように、内周壁193と内キャビティ壁185の高さは、組み合わされて段差面を限定するように、異なってもよい。例えば、内キャビティ壁185は内周壁193より高く、内周壁193の頂面は支持面151として形成され、内キャビティ壁185の外側面はリミット面152として形成され、支持面151とリミット面152は1つの位置決め嵌合部15を構成する。小さい容積の第2の調理容器30は、貯水容器19の内環の縁部に支持されることで位置決めすることができる。
【0102】
図10に示すように、外周壁194と外キャビティ壁186の高さは段差面を限定するように、異なってもよい。例えば、外周壁194は外キャビティ壁186より高く、外キャビティ壁186の頂面は支持面151として形成され、外周壁194の外側面はリミット面152として形成され、支持面151とリミット面152は1つの位置決め嵌合部15を構成する。大きい容積の第2の調理容器30は、台座本体18の外環の縁部に支持されることで、位置決めすることができる。
【0103】
無論、幾つかの実施例において、内周壁193、外周壁194、内キャビティ壁185又は外キャビティ壁186(図11に示す)は、支持面151とリミット面152を形成するように、単独に凹溝を設けることができ、これも本願の保護範囲内にある。内周壁193と内キャビティ壁185との組合せ、外周壁194と外キャビティ壁186との組合せにより位置決め嵌合部15を構成することで、周壁、外周壁194、内キャビティ壁185及び外キャビティ壁186の構造を簡素化することができ、凹溝を設ける必要がなく、構造強度がより高い。
【0104】
他の幾つかの具体的な実施例において、図6に示すように、収納キャビティ184は環状キャビティであって且つ内キャビティ壁185と外キャビティ壁186を備え、内キャビティ壁185と外キャビティ壁186との間に収納キャビティ184が限定される。図13に示すように、貯水容器19は環状であり、且つ貯水容器19は貯水ボックス191と貯水蓋192を備え、貯水蓋192は貯水容器19に蓋設され、貯水ボックス191は内周壁193と外周壁194を備える。
【0105】
図11に示すように、内キャビティ壁185は、貯水蓋192と組み合わせて段差面を限定するように、貯水蓋192の高さと異なってもよい。例えば、貯水蓋192は内周壁193に支持され、内キャビティ壁185は貯水蓋192の頂面より高く、貯水蓋192の頂面は支持面151として形成され、内キャビティ壁185の外側面はリミット面152として形成され、支持面151とリミット面152は1つの位置決め嵌合部15を構成し、小さい容積の第2の調理容器30を位置決めするために使用できる。
【0106】
外キャビティ壁186は貯水蓋192と組み合わせて段差面を限定するように、貯水蓋192の高さと異なってもよい。例えば、貯水蓋192は外周壁194に支持され、貯水蓋192の頂面は外キャビティ壁186より高く、外キャビティ壁186の頂面は支持面151として形成され、貯水蓋192の外側面はリミット面152として形成され、支持面151とリミット面152は1つの位置決め嵌合部15を構成し、大きい容積の第2の調理容器30を位置決めするために使用できる。
【0107】
内周壁193は、貯水蓋192と組み合わせて段差面を限定するように、貯水蓋192より高くしてもよく、小さい容積の第2の調理容器30を位置決めするために使用できる。内周壁193の外側面はリミット面152として形成され、貯水蓋192の頂面は支持面151として形成される。
【0108】
外周壁194は、貯水蓋192と組み合わせて段差面を限定するように、貯水蓋192より高くしてもよく、大きい容積の第2の調理容器30を位置決めするために使用できる。外周壁194の内側面はリミット面152として形成され、貯水蓋192の頂面は支持面151として形成される。
【0109】
無論、段差面の構造は上記実施例を含むが、これに制限されず、以上の説明に基づいた、これらの実施例に対する変更、修正及び変形は、いずれも本願の保護範囲内にある。
【0110】
本願の幾つかの実施例によれば、図12に示すように、貯水容器19は貯水ボックス191を備えてもよく、貯水ボックス191は頂部開口195を有し、第2の調理容器30の底壁は頂部開口195を蓋封止することができる。換言すれば、貯水ボックス191に貯水蓋192などの蓋構造を設ける必要がなく、第2の調理容器30の底壁は同時に蓋の役割を果たし、部品点数を減らし、生産コストを削減することができる。且つ第2の調理容器30を取り外すことは、頂部開口195を開けることに相当し、貯水ボックス191内に注水するのに便利である。
【0111】
本願の他の幾つかの実施例によれば、図13に示すように、貯水容器19は貯水蓋192と貯水ボックス191を備えてもよく、貯水蓋192は頂部開口195を蓋封止することができる。換言すれば、第2の調理容器30の底壁と貯水蓋192は別個の部材であり、これにより、第2の調理容器30を取り外したとき頂部開口195が直接開放され、塵や食物残渣などの異物が入りやすくなることを防ぐ。
【0112】
本願の幾つかの実施例によれば、図1図3に示すように、台座本体18は第1の支持座181、第2の支持座182及び接続部183を備えてもよく、第1の支持座181と第2の支持座182は上下方向において間隔をあけて配置され、第2の支持座182は第1の支持座181の上方にあり、接続部183は第1の支持座181と第2の支持座182との間に接続されて取付キャビティ11を限定しており、台座本体18は略「U」字型構造を形成する。
【0113】
第1の調理容器20は第1の支持座181に支持されることができ、排気装置131は第2の支持座182に設けられることができ、給気装置12は第1の支持座181又は接続部183に設けられることができ、第2の位置決め構造14は第1の支持座181に設けられることができ、貯水容器19は第2の支持座182に設けられることができ、台座10は全体として「U」字型構造となる。第1の調理容器20は台座本体18の側面から第1の支持座181と第2の支持座182との間に取り付けられることができ、第1の調理容器20は第1の支持座181に支持されて移動可能であり、移動がよりスムーズで省力化され、且つ第1の調理容器20内の食材の出し入れに便利であり、構造の美観とコンパクト性が向上する。調理器具100は高さが小さい空間に置くことができ、より小さなキッチンスペースでの設置要求を満たす。
【0114】
説明する必要がある点として、蒸気発生装置が蒸気発生器、加熱容器16及び加熱部材を備える実施例において、加熱容器16と加熱部材は第2の支持座182に設けられることができ、且つ貯水容器19は加熱容器16と加熱部材の周りに設けられ、台座10の高さを下げることができ、構造がよりコンパクトになる。蒸気発生器は第1の支持座181又は接続部183に設けられることができ、給気装置12に接続され、接続通路の長さを減少し、構造を簡素化して且つ蒸気の漏れの防止効果に優れる。
【0115】
調理器具100は調理装置とも呼ばれ、以下、図面を参照して本願の実施例による調理器具100を説明する。
【0116】
図14図20に示すように、本願の実施例による調理器具100は台座10、第1の調理容器20、給水装置及び給電装置を備えてもよい。
【0117】
台座10は蒸気出口を有してもよく、蒸気出口は水蒸気を提供することができる。台座10は間隔をあけて設けられる第1の収納キャビティと第2の収納キャビティを有してもよい。第1の調理容器20は台座10に設けられるのに適し、第1の調理容器20は蒸気出口に連通される第1の調理キャビティ204を有することができ、蒸気出口からの蒸気で第1の調理キャビティ204内の食物を調理するのに便利である。給水装置は、第1の収納キャビティ内に設けられるのに適し、給電装置は、第2の収納キャビティ内に設けられるのに適する。このように、給水装置と給電装置の分割設置を実現することができる。
【0118】
ここで理解する必要がある点として、台座10は蒸気出口を介して水蒸気を送り出すことができ、蒸気を製造する装置は台座10の内部に設けられることができる。無論、蒸気を製造する装置は台座10の外部に設けてもよく、即ち台座10の蒸気出口は外付けされた蒸気を製造する装置に接続することができる。第1の収納キャビティと第2の収納キャビティはそれぞれ独立した収納スペースである。
【0119】
本願の実施例による調理器具100は、台座10に蒸気出口を設けることによって、蒸気を利用して第1の調理キャビティ204を加熱することができ、蒸気で第1の調理キャビティ204内の食材を調理するのに便利である。調理キャビティを直接加熱する方式に比べて、より食材に対象を絞って調理することができ、調理器具100の調理時間を短縮するのに便利であり、極めて高速な加熱を実現し、調理器具100の調理効果を向上させる。
【0120】
また、第1の調理容器20を別に設けて、蒸気を利用して第1の調理キャビティ204内の食材を調理することによって、調理に必要な時間を大幅に短縮し、ユーザの使用利便性と快適さを高めることができる。
【0121】
例えば、第1の調理容器20は米飯を調理するために使用できる蒸し器である。
【0122】
なお、給水装置と給電装置をそれぞれ第1の収納キャビティと第2の収納キャビティ内に設けることによって、給水装置と給電装置を別々に設けることができ、これにより、給水装置と給電装置の区画の隔離を実現し、該調理器具100の給水構造と給電構造を隔離状態とすることができ、漏電、短絡などの問題を回避し、調理器具100の使用安全性と信頼性を向上させる。
【0123】
このため、本願の実施例による調理器具100は水電分離が可能であり、調理過程が安全で信頼性が高いなどの利点がある。
【0124】
幾つかの実施例において、第1の収納キャビティと取付キャビティ11は同一のキャビティである。
【0125】
以下、図面を参照して本願の具体的な実施例による調理器具100を説明する。
【0126】
本願の幾つかの具体的な実施例において、図14図20に示すように、本願の実施例による調理器具100は台座10、第1の調理容器20、給水装置及び給電装置を備えてもよい。
【0127】
幾つかの実施例において、第1の収納キャビティは台座10の側部に形成することができ、第2の収納キャビティは台座10の底部(上下方向が図14に示される)に形成することができる。このように、第1の収納キャビティと第2の収納キャビティを離間して設けることができ、独立した第1の収納キャビティと第2の収納キャビティをそれぞれ形成するのに便利である。
【0128】
例えば、台座10に第1の収納キャビティ、第2の収納キャビティ及び側面開口の第1の取付スペースが設けられることができ、第1の調理容器20は、引き出し可能に第1の取付スペース内に嵌合するのに適する。第1の収納キャビティと第1の取付スペースは並べて配置され、第2の収納キャビティは第1の収納キャビティと第1の取付スペースの下方に設けられる。このように、第1の収納キャビティと第2の収納キャビティを離間して設けることができ、独立した第1の収納キャビティと第2の収納キャビティをそれぞれ形成するのに便利である。
【0129】
選択可能に、図16に示すように、台座10は第1の支持座110と接続部130を備えてもよく、接続部130は第1の支持座110に接続することができ、第1の調理容器20は引き出し可能に第1の支持座110に設けられることができる。このように、調理器具100の支持面積を増加させて、第1の調理容器20の取付設置を便利にすることができ、また、調理器具100の水平面内における外形の寸法を制御して、垂直方向のスペースを合理的に利用することもできる。
【0130】
さらに、第1の収納キャビティは接続部130内に形成することができ、第2の収納キャビティは第1の支持座110内に形成することができる。このように、第1の収納キャビティと第2の収納キャビティの加工設置に便利であり、さらに独立した第1の収納キャビティと第2の収納キャビティをそれぞれ形成するのに便利である。
【0131】
幾つかの選択可能な実施例において、台座10は第2の支持座120をさらに備え、第1の支持座110と第2の支持座120は上下方向に間隔をあけて配置され、接続部130は第1の支持座110と第2の支持座120との間に接続され、第1の調理容器20は第1の支持座110と第2の支持座120との間に位置する。さらに、調理器具100は第2の調理容器30をさらに備え、第2の調理容器30は第2の調理キャビティを有し、第2の調理容器30は第2の支持座120に設けられる。
【0132】
このように、第2の調理キャビティは食物を入れるため及び/又は調理するために使用できる。第1の調理容器20と第2の調理容器30をそれぞれ設けることによって、第1の調理容器20と第2の調理容器30を利用して異なる種類の食物をそれぞれ調理することができる。例えば、第1の調理容器20で米飯を炊くことができ、第2の調理容器30で饅頭を蒸すことができる。このように、調理器具100の調理の多様性と適用範囲を向上させ、且つ2種類の異なる食物の調理中に味が移るという問題が発生しない。同時に、調理に必要な時間を大幅に短縮でき、単一の鍋で2種類の食物を順番に調理すると時間がかかることを避け、また先に加熱した食物が長時間放置されて冷めてしまうという問題を避けることができる。このように調理器具100の機能性と適用性の向上に有利であり、ユーザの使用利便性と快適さの向上に便利である。
【0133】
例えば、第2の調理容器30は、冷めた米飯や料理を加熱したり、蒸しパンや饅頭などの蒸し物を蒸したりするために使用することができる蒸しかごであってもよい。
【0134】
具体的に、図16に示すように、接続部130は第1の支持座110と第2の支持座120の同じ側の縁部に接続することができ、第1の調理容器20は取り外し可能に第1の支持座110に取り付けられ、第2の調理容器30は第2の支持座120に取り付けられるのに適し、第2の調理容器30の少なくとも一部は第2の支持座120の上端から露出し、上方から第2の調理容器30内の食物を出し入れするのに便利である。
【0135】
例えば、台座10は第1の支持座110、第2の支持座120及び接続部130を備えてもよく、第1の支持座110と第2の支持座120は垂直方向において間隔をあけて配置され、接続部130は第1の支持座110と第2の支持座120との間に接続することができ、第1の支持座110、第2の支持座120及び接続部130の間に側面が開口された第1の取付スペースが限定される。第1の調理容器20は水平方向に沿って引き出し可能に第1の支持座110に設けられることができ、第1の調理容器20は所定の位置に取り付けられると第1の取付スペース内に位置する。第2の調理容器30は第2の支持座120の上端に支持されるのに適する。接続部130は第1の支持座110と第2の支持座120の同じ側の縁部に接続することができ、第1の調理容器20は取り外し可能に第1の支持座110に取り付けられ、第2の調理容器30は取り外し可能に第2の支持座120の上端に取り付けられる。さらに、第1の収納キャビティは接続部130内に形成され、第2の収納キャビティは第1の支持座110内に形成される。このように、第1の収納キャビティと第2の収納キャビティの加工設置に便利であり、独立した第1の収納キャビティと第2の収納キャビティをそれぞれ形成するのに便利である。
【0136】
幾つかの実施例において、図14に示すように、調理器具100は貯水容器19と蒸気発生器510をさらに備えてもよく、蒸気発生器510は、水蒸気を迅速に製造するために使用され、パイプラインを介して蒸気出口に連通され、蒸気出口に蒸気を提供する。給水装置は第1の給水ポンプ610を備えてもよく、第1の給水ポンプ610は、貯水容器19内の水を蒸気発生器510に汲み上げるために使用され、蒸気発生器510が水蒸気を製造するのに便利である。このように、水流の確実な供給を確保できるだけでなく、水量を正確に制御することができる。給電装置は、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610に電気的に接続される電源ボードユニット710を備えてもよい。このように、給電装置を利用して蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610に電力を提供することができ、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610が確実に安定して作動することを確保する。
【0137】
例えば、調理器具100は貯水容器19と蒸気発生器510を備えてもよく、蒸気発生器510は、水蒸気を迅速に製造するために使用され、蒸気発生器510は台座10内に設けられ、パイプラインを介して蒸気出口に連通され、蒸気出口に蒸気を提供する。給水装置は第1の給水ポンプ610を備えてもよく、第1の給水ポンプ610は給水装置と貯水容器19との間に接続され、駆動力を提供することで、貯水容器19内の水を蒸気発生器510に汲み上げ、蒸気発生器510の確実な給水を実現しやすい。このように水流の確実な供給を確保できるだけでなく、水量を正確に制御することができる。給電装置は電源ボードユニット710を備えてもよく、電源ボードユニット710は外部電源に電気的に接続することができ、また、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610に電気的に接続され、外部電力を調理器具100に導入するようにする。このように、給電装置を利用して蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610に電力を提供することができ、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610が確実に安定して作動することを確保する。
【0138】
具体的に、図19に示すように、蒸気発生器510は第1の収納キャビティ内に固定して設置するのに適し、第1の給水ポンプ610は蒸気発生器510に吊り下げるのに適する。このように、設置強度を確保した上で、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610のレイアウトをよりコンパクト且つ合理的にすることができ、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610をほぼ垂直方向に沿って配置することで、水平方向の必要な取付スペースを減少するのに便利である。
【0139】
選択可能に、図19に示すように、調理器具100はさらに弾性緩衝部材800を備えてもよく、弾性緩衝部材800は、第1の給水ポンプ610に覆設するのに適する。このように、第1の給水ポンプ610が作動時に周囲の構造と直接接触することを防止し、第1の給水ポンプ610の機械的エネルギーの保護が容易になり、第1の給水ポンプ610の作動騒音を低減することができる。
【0140】
例えば、蒸気発生器510は第1の収納キャビティの側壁に固定して設置され、第1の給水ポンプ610は蒸気発生器510の下部に吊り下げられる。このように、設置強度を確保した上で、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610のレイアウトをよりコンパクト且つ合理的にすることができ、水平方向の必要な取付スペースを減少するのに便利である。第1の給水ポンプ610の底部に弾性緩衝部材800が覆設され、弾性緩衝部材800はシリコーン材であってもよい。このように、第1の給水ポンプ610が作動時に周囲の構造と直接接触することを防止し、第1の給水ポンプ610の保護が容易になり、第1の給水ポンプ610の作動騒音を低減することができる。さらに、弾性緩衝部材800は第1の給水ポンプ610の下部に覆設される。
【0141】
他の幾つかの実施例において、図14に示すように、調理器具100はさらに加熱装置520と第2の調理容器30を備えてもよく、加熱装置520は台座10に設けられることができ、第2の調理容器30を加熱するために使用される。給水装置はさらに第2の給水ポンプ620を備えてもよく、第2の給水ポンプ620は貯水容器19内の水を加熱装置520に汲み上げるために使用される。このように、蒸気発生器510と加熱装置520を利用して第1の調理容器20と第2の調理容器30をそれぞれ独立して加熱することができ、第1の調理容器20と第2の調理容器30が作動中に互いに干渉しないようにする。
【0142】
例えば、調理器具100は蒸気発生器510と加熱装置520を備えてもよく、蒸気発生器510と加熱装置520はそれぞれ台座10に設けられる。給水装置は第1の給水ポンプ610と第2の給水ポンプ620を備えてもよい。第1の給水ポンプ610は駆動力を提供し、貯水容器19内の水を蒸気発生器510に汲み上げることができる。第2の給水ポンプ620は駆動力を提供して貯水容器19内の水を加熱装置520に汲み上げることができる。第1の調理容器20は蒸し器であってもよく、蒸し器の底部に給気孔2020を有し、蒸気発生器510は給気孔2020を介して第1の調理容器20に蒸気を提供し、第1の調理容器20内の食物を迅速に調理して加工することができる。給気孔2020に給気孔2020の開閉を制御できる蒸気弁240を設けることができる。蒸し器内に水などの液体を入れられる第1の調理キャビティ204を設けることができ、給気孔2020が閉じられたときに、第1の調理キャビティ204内の食物が給気孔2020から漏れないことが保証される。第2の調理容器30は蒸しかごであってもよく、加熱装置520は水を加熱して蒸気を生成することができ、蒸気を利用して第2の調理容器30内の食材を蒸し調理する。このように蒸気発生器510と加熱装置520を利用して第1の調理容器20と第2の調理容器30をそれぞれ独立して加熱することができ、第1の調理容器20と第2の調理容器30が作動中に互いに干渉しないようにする。同時に、調理器具100の調理方式の多様性を実現することもできる。
【0143】
具体的に、図19に示すように、蒸気発生器510は第1の収納キャビティ内に固定して設置するのに適し、第1の給水ポンプ610と第2の給水ポンプ620はそれぞれ蒸気発生器510の両側に吊り下げられることができる。このように、設置強度を確保した上で、第1の給水ポンプ610と第2の給水ポンプ620との確実な設置に便利であり、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610、第2の給水ポンプ620のレイアウトをよりコンパクトで合理的にし、第1の収納キャビティの上下方向のスペースを十分に利用し、水平方向の必要な取付スペースを減少するのに便利である。
【0144】
例えば、蒸気発生器510は第1の収納キャビティの側壁に固定して設置され、第1の給水ポンプ610は蒸気発生器510の下部に吊り下げられる。このように設置強度を確保した上で、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610のレイアウトをよりコンパクトで合理的にし、水平方向の必要な取付スペースを減少するのに便利である。第1の給水ポンプ610の底部に弾性緩衝部材800が覆設され、弾性緩衝部材800はシリコーン材であってもよい。このように第1の給水ポンプ610が作動時に周囲の構造と直接接触することを防止し、第1の給水ポンプ610の保護が容易になり、第1の給水ポンプ610の作動騒音を低減することができる。
【0145】
幾つかの具体的な例において、第1の調理容器20は蒸し器であってもよく、第2の調理容器30は蒸しかごであってもよく、調理器具100に1つの第1の給水ポンプ610と1つの蒸気発生器510が設けられ、蒸気発生器510は蒸し器と蒸しかごに蒸気を提供することができる。蒸し器と蒸しかごは同時に作動してもよいし、一方を選択して単独に作動してもよい。
【0146】
他の幾つかの具体的な例において、第1の調理容器20は蒸し器であってもよく、第2の調理容器30は蒸しかごであってもよく、調理器具100に1つの第1の給水ポンプ610、1つの蒸気発生器510及び1つの加熱装置520が設けられ、蒸気発生器510は蒸し器に蒸気を提供し、加熱装置520は水を加熱することで生成した蒸気で蒸し器内の食物を調理することができる。蒸し器と蒸しかごは同時に作動してもよいし、一方を選択して単独に作動してもよい。
【0147】
具体的に、蒸しかごと蒸し器が独立した構造レイアウトであり、調理過程は互いに影響を及ぼさない。蒸しかごの加熱方式として、第2の給水ポンプ620は、貯水容器19内の水を加熱装置520に汲み上げて加熱し、蒸気を生成することができ、さらに、蒸気で蒸しかご内の食物を加熱する。蒸し器の加熱方式として、第2の給水ポンプ620は貯水容器19内の水を蒸気発生器510に汲み上げて加熱し、蒸気を形成することができ、蒸気で蒸し器内の食物を加熱する。2セットの加熱システムはプログラムによって制御可能であり、同時に加熱してもよいし、単独に加熱してもよい。
【0148】
選択可能に、図15に示すように、調理器具100は第2の調理容器30をさらに備え、貯水容器19は台座10の上部に設けるのに適し、第2の調理容器30は取り外し可能に貯水容器19の上端に取り付けられる。このように、垂直方向において貯水容器19と第2の調理容器30を重ねて設置することを実現し、調理器具100の水平面内の外形の寸法を制御し、垂直方向のスペースを合理的に利用するのに便利である。
【0149】
例えば、台座10の上端に取付キャビティを有し、貯水容器19は取り外し可能に取付キャビティ内に設けられ、貯水容器19は環状構造に形成され、貯水容器19の中央の中空の領域に加熱装置520が設けられる。第2の調理容器30は取り外し可能に貯水容器19の上端に取り付けられる。このように、垂直方向において貯水容器19と第2の調理容器30の重ね設置を実現し、調理器具100の水平面内の外形の寸法を制御し、垂直方向のスペースを合理的に利用するのに便利である。
【0150】
幾つかの実施例において、図17に示すように、第1の調理容器20は内釜210、上蓋220及びハウジング230を備えてもよく、内釜210は第1の調理キャビティ204を限定することができ、第1の調理キャビティ204の上端に出し入れ口が形成されることができる。上蓋220は分離可能に内釜210に設けられ、出し入れ口を開放又は閉鎖する。ハウジング230は内釜210の外側に覆設され、ハウジング230と内釜210との間に断熱キャビティ231を限定することができる。このように、第1の調理容器20の断熱性能を高め、第1の調理容器20が過熱してユーザを傷つけないようにすることができ、ユーザによる第1の調理容器20の出し入れ操作が容易になる。
【0151】
幾つかの実施例において、図17に示すように、第1の調理容器20の底部は給気孔2020を備えてもよく、給気孔2020に蒸気弁240が設けられ、蒸気弁240は給気孔2020の開閉を制御するために使用され、第1の調理キャビティ204と蒸気出口の開閉状態を制御するのに便利である。このように、蒸気を導入する際に蒸気が第1の調理キャビティ204の底部から次第に上部へ拡散することができ、蒸気の調理効果を高めるのに便利である。つまり、蒸気で第1の調理容器20の底部の食物を直接加熱することで、蒸気が上部から金属導管を介して給気されることによるエネルギーの損失を避け、蒸気の高温特性を最大限に利用する。
【0152】
そして、鍋体を熱源とする方式に比べて、第1の調理容器20は蒸気調理の方式を採用し、底部に近い米飯が高い温度のために鍋にこびりつく現象を回避することができ、これにより、第1の調理容器20の内釜210内に複数層のこびりつき防止コーティングを設ける必要がなく、内釜210の使用時間が長くなり、コーティングが剥落して食品の衛生安全問題を引き起こすことを回避できる。
【0153】
また、米飯の煮え方の均一性が悪くなること、米飯の調理中の熱のばらつき、米飯の調理した食感がよくないことを回避でき、例えば、中間と底部の米飯が煮えたが外縁部が煮えていない状況を防止する。
【0154】
例えば、第1の調理容器20は蒸し器であり、蒸し器が作動する時に、高温蒸気が蒸し器の内部を満たし、内部の食物が360度均一に加熱され、特に米飯を調理する際に、米の各粒が周りから蒸気で蒸され、これにより、蒸し器の米飯を均一に加熱し、調理した後の食感が良くなる。
【0155】
さらに、図17及び図18には、蒸気が第1の調理キャビティ204に入った後の流動状況が描かれている。
【0156】
幾つかの実施例において、電源ボードユニット710は蒸気発生器510、加熱装置520、第1の給水ポンプ610及び第2の給水ポンプ620に電気的に接続される。電源ボードユニット710は蒸気発生器510、加熱装置520、第1の給水ポンプ610及び第2の給水ポンプ620に給電することができる。台座10は取付台座を備え、取付台座は台座10の上部に位置し、取付台座に取付キャビティが設けられ、加熱装置520と貯水容器19は取付キャビティ内に設けられる。
【0157】
選択可能に、調理器具100は圧力鍋であってもよく、第1の調理容器20の鍋蓋に圧力感知センサを追加することができる。
【0158】
本願の具体的な一実施例によれば、調理器具100は台座10、第1の調理容器20、第2の調理容器30、給水装置及び給電装置を備えてもよい。台座10は蒸気出口を有してもよく、蒸気出口は水蒸気を提供することができる。台座10はさらに間隔をあけて設けられる第1の収納キャビティと第2の収納キャビティを有してもよい。第1の調理容器20は台座10に設けられるのに適し、第1の調理容器20は蒸気出口に連通される第1の調理キャビティ204を有してもよく、蒸気出口からの蒸気で第1の調理キャビティ204内の食物を調理するのに便利である。第2の調理容器30は、台座10に設けられるのに適し、第2の調理容器30は第2の調理キャビティを有してもよく、第2の調理キャビティは食物を入れるため及び/又は調理するために使用できる。給水装置は、第1の収納キャビティ内に設けられるのに適し、給電装置は第2の収納キャビティ内に設けるのに適し、このように、給水装置と給電装置の離間設置を実現することができる。
【0159】
台座10に第1の収納キャビティ、第2の収納キャビティ及び側面が開口された第1の取付スペースが設けられ、第1の調理容器20は、引き出し可能に第1の取付スペース内に嵌合するのに適する。第1の収納キャビティと第1の取付スペースは並べて配置され、第2の収納キャビティは第1の収納キャビティと第1の取付スペースの下方に設けられる。このように第1の収納キャビティと第2の収納キャビティを間隔をあけて設けることができ、独立した第1の収納キャビティと第2の収納キャビティをそれぞれ形成することが容易になる。
【0160】
台座10は第1の支持座110、第2の支持座120及び接続部130を備えてもよく、第1の支持座110と第2の支持座120は垂直方向において間隔をあけて配置され、接続部130は第1の支持座110と第2の支持座120との間に接続することができ、第1の支持座110と第2の支持座120と接続部130との間に側面が開口された第1の取付スペースが限定される。第1の調理容器20は引き出し可能に第1の支持座110に設けられ、第1の調理容器20は所定の位置に取り付けられると、第1の取付スペース内に位置する。第2の調理容器30は、第2の支持座120の上端に支持されるのに適する。接続部130は第1の支持座110と第2の支持座120の同じ側の縁部に接続することができ、第1の調理容器20は取り外し可能に第1の支持座110に取り付けられ、第2の調理容器30は取り外し可能に第2の支持座120の上端に取り付けられる。さらに、第1の収納キャビティは接続部130内に形成され、第2の収納キャビティは第1の支持座110内に形成される。このように、第1の収納キャビティと第2の収納キャビティの加工設置に便利であり、独立した第1の収納キャビティと第2の収納キャビティをそれぞれ形成するのに便利である。
【0161】
調理器具100は貯水容器19と蒸気発生器510を備えてもよく、蒸気発生器510は、水蒸気を迅速に製造するために使用され、蒸気発生器510は台座10内に設けられ、パイプラインを介して蒸気出口に連通されて、蒸気出口に蒸気を提供する。給水装置は第1の給水ポンプ610を備えてもよく、第1の給水ポンプ610は給水装置と貯水容器19との間に接続され、駆動力を提供し、貯水容器19内の水を蒸気発生器510に汲み上げ、蒸気発生器510の確実な給水を実現しやすい。このように、水流の確実な供給を確保できるだけでなく、水量を正確に制御することができる。給電装置は電源ボードユニット710を備えてもよく、電源ボードユニット710は、外部電源に電気的に接続することができ、また、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610に電気的に接続され、外部電力を調理器具100に導入する。このように、給電装置を利用して蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610に電力を提供することができ、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610が確実に安定して作動することを確保する。
【0162】
蒸気発生器510は第1の収納キャビティの側壁に固定して設置され、第1の給水ポンプ610は蒸気発生器510に吊り下げられる。このように、設置強度を確保した上で、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610のレイアウトをよりコンパクト且つ合理的にすることができ、水平方向の必要な取付スペースを減少するのに便利である。第1の給水ポンプ610の底部に弾性緩衝部材800が覆設され、弾性緩衝部材800はシリコーン材であってもよい。このように、第1の給水ポンプ610が作動時に周囲の構造と直接接触することを防止し、第1の給水ポンプ610の機械エネルギー保護が容易になり、第1の給水ポンプ610の作動騒音を低減することができる。さらに、弾性緩衝部材800は第1の給水ポンプ610の下部に覆設される。
【0163】
調理器具100はさらに加熱装置520を備えてもよく、加熱装置520は、台座10に設けられることができ、第2の調理容器30を加熱するために使用され、給水装置はさらに第2の給水ポンプ620を備えてもよく、第2の給水ポンプ620は貯水容器19内の水を加熱装置520に汲み上げるために使用される。このように、蒸気発生器510と加熱装置520を利用して第1の調理容器20と第2の調理容器30をそれぞれ独立して加熱することができ、第1の調理容器20と第2の調理容器30が作動中に互いに干渉しないようにする。
【0164】
蒸気発生器510と加熱装置520はそれぞれ台座10に設けられる。給水装置は第1の給水ポンプ610と第2の給水ポンプ620を備えてもよい。第1の給水ポンプ610は駆動力を提供し、貯水容器19内の水を蒸気発生器510に汲み上げることができる。第2の給水ポンプ620は駆動力を提供して貯水容器19内の水を加熱装置520に汲み上げることができる。第1の調理容器20は蒸し器であってもよく、蒸し器の底部に給気孔2020を有し、蒸気発生器510は給気孔2020を介して第1の調理容器20に蒸気を提供し、第1の調理容器20内の食物を迅速に調理して加工することができる。給気孔2020に給気孔2020の開閉を制御できる蒸気弁240を設けることができる。蒸し器内に水などの液体を入れられる第1の調理キャビティ204を設けることができ、給気孔2020が閉じられたときに、第1の調理キャビティ204内の食物が給気孔2020から漏れないことが保証される。第2の調理容器30は蒸しかごであってもよく、加熱装置520は水を加熱して蒸気を生成し、蒸気を利用して第2の調理容器30内の食材を蒸し調理することができる。このように蒸気発生器510と加熱装置520を利用して第1の調理容器20と第2の調理容器30をそれぞれ独立して加熱することができ、第1の調理容器20と第2の調理容器30が作動中に互いに干渉しないようにする。同時に、調理器具100の調理方式の多様性を実現することもできる。
【0165】
蒸気発生器510は第1の収納キャビティの側壁に固定して設置されることができ、第1の給水ポンプ610は蒸気発生器510の下部に吊り下げられる。このように、設置強度を確保した上で、蒸気発生器510と第1の給水ポンプ610のレイアウトをよりコンパクト且つ合理的にすることができ、水平方向の必要な取付スペースを減少するのに便利である。第1の給水ポンプ610の底部に弾性緩衝部材800が覆設され、弾性緩衝部材800はシリコーン材であってもよい。このように、第1の給水ポンプ610が作動時に周囲の構造と直接接触することを防止し、第1の給水ポンプ610の保護が容易になり、第1の給水ポンプ610の作動騒音を低減することができる。
【0166】
第1の調理容器20は蒸し器であってもよく、第2の調理容器30は蒸しかごであってもよく、調理器具100に1つの第1の給水ポンプ610、1つの蒸気発生器510及び1つの加熱装置520が設けられ、蒸気発生器510は蒸し器に蒸気を提供し、加熱装置520は水を加熱することで生成した蒸気で蒸し器内の食物を調理することができる蒸し器と蒸しかごは同時に作動してもよいし、一方を選択して単独に作動してもよい。
【0167】
蒸しかごと蒸し器が独立した構造レイアウトであり、調理過程は互いに影響を及ぼさない。蒸しかごの加熱方式として、第2の給水ポンプ620は、貯水容器19内の水を加熱装置520に汲み上げて加熱し、蒸気を生成することができ、さらに、蒸気で蒸しかご内の食物を加熱する。蒸し器の加熱方式として、第2の給水ポンプ620は貯水容器19内の水を蒸気発生器510に汲み上げて加熱し、蒸気を形成することができ、蒸気で蒸し器内の食物を加熱する。2セットの加熱システムはプログラムによって制御可能であり、同時に加熱してもよいし、単独に加熱してもよい。
【0168】
台座10の上端に取付キャビティを有し、貯水容器19は取り外し可能に取付キャビティ内に設けられ、貯水容器19は環状構造に形成され、貯水容器19の中央の中空の領域に加熱装置520が設けられる。第2の調理容器30は取り外し可能に貯水容器19の上端に取り付けられる。このように、垂直方向において貯水容器19と第2の調理容器30を重ねて設置することを実現し、調理器具100の水平面内の外形の寸法を制御し、垂直方向のスペースを合理的に利用するのに便利である。
【0169】
第1の調理容器20は内釜210、上蓋220及びハウジング230を備えてもよく、内釜210は第1の調理キャビティ204を限定することができ、第1の調理キャビティ204の上端に出し入れ口が形成されることができる。上蓋220は分離可能に内釜210に設けられ、出し入れ口を開放又は閉鎖する。ハウジング230は内釜210の外側に覆設され、ハウジング230と内釜210との間に断熱キャビティ231を限定することができる。このように、第1の調理容器20の断熱性能を高め、第1の調理容器20が過熱してユーザを傷つけないようにすることができ、ユーザによる第1の調理容器20の出し入れ操作が容易になる。
【0170】
第1の調理容器20の底部は給気孔2020を備えてもよく、給気孔2020に蒸気弁240が設けられ、蒸気弁240は給気孔2020の開閉を制御するために使用され、第1の調理キャビティ204と蒸気出口の開閉状態を制御するのに便利である。このように、蒸気を導入する際に蒸気が第1の調理キャビティ204の底部から次第に上部へ拡散することができ、蒸気の調理効果を高めるのに便利である。つまり、蒸気で第1の調理容器20の底部の食物を直接加熱することで、蒸気が上部から金属導管を介して給気されることによるエネルギーの損失を避け、蒸気の高温特性を最大限に利用する。
【0171】
本願の実施例による調理器具100の他の構成及び操作は、当業者にとって既知であり、ここで詳細に説明しない。
【0172】
本願の説明では、説明する必要がある点として、「取り付け」、「連結」、「接続」、などの用語は、特に明確に規定されて限定されていない限り、広義に理解されるべきであり、例えば、固定して接続されていてもよく、取り外し可能に接続されていてもよく、または一体的に接続されていてもよいし、機械的に接続されていてもよいし、電気的に接続されてもよく、直接接続されていてもよく、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよく、2つの要素の内部の連通であってもよい。当業者であれば、本願における上記の用語の具体的な意味は、状況に応じて理解され得る。
【0173】
本明細書の説明において、「実施例」、「具体的な実施例」、または「例」などの参照用語の記述は、当該実施例又は例を参照して説明される特定の特徴、構造、材料、または特性が、本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を対象とするものではない。加えて、説明される特定の特徴、構造、材料、または特性は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な方法で組み込まれ得る。
【0174】
本願の実施例を提示し記述したが、当業者にとって、本願の原理と趣旨から逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変化、修正、置換及び変形を行うことができ、本願の範囲は請求項及びその同等物によって限定されることを理解できる。
【関連出願の相互参照】
【0175】
本願は、出願日が2021年10月22日、出願番号が202122560543.7、特許出願名称が「調理器具と調理器具の第1の調理容器」の優先権、及び出願日が2021年12月20日、出願番号が202123233801.7、特許出願名称が「調理装置」の優先権を主張し、その全内容は援用により本開示に組み込まれる。
【符号の説明】
【0176】
100…調理器具、10…台座、101…蒸気排出口、102…排気貫通穴、11…取付キャビティ、12…給気装置、13…第1の位置決め構造、131…排気装置、132…駆動部材、133…排気通路、134…第1のガイド溝、135…排気管、136…抜け止め部、137…抜け止め嵌合部、14…第2の位置決め構造、141…第2のガイド溝、143…リセット部材、144…リミット部、15…位置決め嵌合部、151…支持面、152…リミット面、16…加熱容器、17…加熱キャビティ、18…台座本体、181…第1の支持座、182…第2の支持座、183…接続部、184…収納キャビティ、185…内キャビティ壁、186…外キャビティ壁、19…貯水容器、191…貯水ボックス、192…貯水蓋、193…内周壁、194…外周壁、195…頂部開口、196…貯水キャビティ、20…第1の調理容器、201…蒸気出口、202…蒸気入口、203…位置決め溝、204…第1の調理キャビティ、21…密封部材、22…第1の位置決め嵌合構造、23…第2の位置決め嵌合構造、30…第2の調理容器、301…蒸気進入口、302…給気貫通穴、31…位置決め部、110…第1の支持座、120…第2の支持座、130…接続部、2020…給気孔、210…内釜、220…上蓋、230…ハウジング、231…断熱キャビティ、240…蒸気弁、510…蒸気発生器、520…加熱装置、610…第1の給水ポンプ、620…第2の給水ポンプ、710…電源ボードユニット、800…弾性緩衝部材。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2024-06-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
図1】本願の実施例による調理器具を示す構造模式図である。
図2】本願の実施例による調理器具を示す分解図である。
図3】本願の実施例による調理器具を示す局所断面図である。
図4】本願の実施例による調理器具を示す局所断面図である。
図5】図丸印Aの拡大構造模式図である。
図6】本願の幾つかの実施例による調理器具の台座と第2の調理容器を示す部分構造模式図である。
図7】本願の幾つかの実施例による調理器具の台座と第2の調理容器を示す部分構造断面図である。
図8】本願の他の幾つかの実施例による調理器具の台座と第2の調理容器を示す部分構造模式図である。
図9】本願の実施例による調理器具の台座本体と貯水容器を示す部分構造模式図である。
図10図9の丸印Bの拡大構造模式図である。
図11図2の丸印Cの拡大構造模式図である。
図12】本願の幾つかの実施例による調理器具の貯水容器と第2の調理容器を示す分解図である。
図13】本願の他の幾つかの実施例による調理器具の貯水容器と第2の調理容器を示す分解図である。
図14】本願の実施例による調理器具を示す分解図である。
図15】本願の実施例による調理器具を示す構造模式図である。
図16】本願の実施例による調理器具を示す局所分解図である。
図17】本願の実施例による調理器具の第1の調理容器を示す断面図である。
図18】本願の実施例による調理器具の第1の調理容器を示す断面図である。
図19】本願の実施例による調理器具の蒸気発生器、第1の給水ポンプ及び第2の給水ポンプを示す構造模式図である。
図20】本願の実施例による調理器具を示す調理原理図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
なお、図2図5に示すように、取付キャビティ11の頂壁に上下に移動可能な第1の位置決め構造13が設けられ、取付キャビティ11の底壁又は側壁に第2の位置決め構造14が設けられる。第1の調理容器20の頂部に第1の位置決め嵌合構造22が設けられ、第1の調理容器20の底部又は側部に第2の位置決め嵌合構造23が設けられ、第1の位置決め嵌合構造22と第2の位置決め嵌合構造23は、第1の調理容器20を位置決めするように、それぞれ外部位置決め構造と嵌合するために使用され、例えばそれぞれ第1の位置決め構造13と第2の位置決め構造14と嵌合する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0103】
無論、幾つかの実施例において、内周壁193、外周壁194、内キャビティ壁185又は外キャビティ壁186(図11に示す)は、支持面151とリミット面152を形成するように、単独に凹溝を設けることができ、これも本願の保護範囲内にある。内周壁193と内キャビティ壁185との組合せ、外周壁194と外キャビティ壁186との組合せにより位置決め嵌合部15を構成することで、内周壁193、外周壁194、内キャビティ壁185及び外キャビティ壁186の構造を簡素化することができ、凹溝を設ける必要がなく、構造強度がより高い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側部開口を有する取付キャビティであって、頂壁に上下に移動可能な第1の位置決め構造が設けられ、且つ底壁又は側壁に第2の位置決め構造が設けられた前記取付キャビティを限定する台座と、
分離可能に前記取付キャビティ内に取り付けられ、頂部に第1の位置決め嵌合構造が設けられ、且つ底部又は側部に第2の位置決め嵌合構造が設けられた第1の調理容器と、を備え、
前記第1の調理容器が所定の位置に取り付けられた状態で、前記第1の位置決め構造が前記第1の位置決め嵌合構造と嵌合され、前記第2の位置決め構造が前記第2の位置決め嵌合構造と嵌合される、
調理器具。
【請求項2】
前記第1の位置決め構造の移動可能距離は50mm以下である、
請求項1に記載の調理器具。
【請求項3】
前記取付キャビティの頂壁に第1のガイド溝が設けられ、前記第1の位置決め構造は上下に移動可能に前記第1のガイド溝内に設けられ、前記調理器具は、
前記第1の位置決め構造に接続され、且つ前記第1の位置決め構造に下向きの駆動力を加える駆動部材をさらに備える、
請求項1に記載の調理器具。
【請求項4】
前記取付キャビティのキャビティ壁に第2のガイド溝が設けられ、前記第2の位置決め構造は前記第2のガイド溝に沿って移動可能であり、前記調理器具は、
前記第2の位置決め構造に接続され、且つ前記第2の位置決め構造の一部が前記第2のガイド溝から突出するように駆動するリセット部材をさらに備える、
請求項1に記載の調理器具。
【請求項5】
前記第1の位置決め構造と前記第1の位置決め嵌合構造のうちの一方は凹溝であり、且つ他方は前記凹溝内に入り込む突起であり、
前記第2の位置決め構造と前記第2の位置決め嵌合構造のうちの一方は凹溝であり、且つ他方は前記凹溝内に入り込む突起である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項6】
前記第1の位置決め構造は排気装置であって且つ排気通路を有し、前記第1の位置決め嵌合構造は蒸気出口であり、前記排気通路と前記蒸気出口を連通するように、前記排気装置が前記蒸気出口内に入り込み、又は、
前記第1の位置決め嵌合構造は蓋体の取手溝である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項7】
前記第2の位置決め構造は給気装置であって且つ給気通路を有し、前記第2の位置決め嵌合構造は蒸気入口であり、前記給気通路と前記蒸気入口を連通するように、前記給気装置は前記蒸気入口内に入り込み、又は、
前記第2の位置決め嵌合構造は容器の取手溝であり、又は、
前記第2の位置決め構造はヒーターであり、前記第1の調理容器はハウジングと前記ハウジング内に設けられた内鍋を備え、前記第2の位置決め嵌合構造は前記ハウジングに設けられた逃げ口であり、前記ヒーターは前記逃げ口内に入り込み且つ前記内鍋を加熱するために使用される、
請求項1~4のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項8】
外周縁に位置決め部が設けられた第2の調理容器をさらに備え、
前記台座の頂部に前記位置決め部と嵌合するための複数の位置決め嵌合部が設けられ、複数の前記位置決め嵌合部の構造が異なる、
請求項1~のいずれか1項に記載の調理器具。
【請求項9】
調理器具の第1の調理容器であって、前記第1の調理容器の頂部に第1の位置決め嵌合構造が設けられ、前記第1の調理容器の底部又は側部に第2の位置決め嵌合構造が設けられ、
前記第1の位置決め嵌合構造と前記第2の位置決め嵌合構造は、前記第1の調理容器を位置決めするように、それぞれ外部位置決め構造と嵌合するために使用される、
調理器具の第1の調理容器。
【請求項10】
前記第1の位置決め嵌合構造は蒸気出口又は蓋体の取手溝であり、
前記第2の位置決め嵌合構造は蒸気入口、容器の取手溝、又は前記調理器具のヒーターを退避させるための逃げ口である、
請求項9に記載の調理器具の第1の調理容器。
【国際調査報告】