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特表2024-539179マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)サービスのためのページングの管理
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)サービスのためのページングの管理
(51)【国際特許分類】
   H04W 68/00 20090101AFI20241018BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20241018BHJP
【FI】
H04W68/00
H04W4/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024523747
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-18
(86)【国際出願番号】 US2022046933
(87)【国際公開番号】W WO2023069377
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】63/270,006
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】チー-シャン・ウ
(72)【発明者】
【氏名】ジン・シェ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD13
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE22
(57)【要約】
RANとのアクティブな無線接続を有しない関心を持っているUEのマルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)のためのページングを管理することは、MBSサービスページング命令において、関心を持っているUEの識別情報とともに関心を持っているUEのそれぞれの無線能力の指示を提供することを含んでもよく、たとえば、それにより、DUは、ページング命令に従って必要なUE無線能力情報を得ることができる。別の技法は、基地局が、関心を持っているUEのUE無線能力情報の指示を別の基地局に提供することを含み得る。さらに別の技法は、DUまたはCUに、関心のあるUEをページングする際に使用するための、UE無線能力の指示、および/または、UE無線能力のデフォルトもしくは所定のセットを記憶することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システムのコアネットワーク(CN)において、マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っている複数のユーザ機器(UE)と前記ワイヤレス通信システムのそれぞれの基地局との間のそれぞれの無線接続がアクティブではないときに、前記複数のUEのページングを管理するための方法であって、
前記CNによって、前記MBSサービスに関心を持っている前記複数のUEをページングするためのページング命令のセットを生成するステップであって、ページング命令の前記セットが、前記複数のUEの各UEの無線能力のそれぞれのセットの指示を含む、ステップと、
前記CNによって、ページング命令の前記セットを前記ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の基地局に送信し、それにより、前記MBSサービスのデータ受信をアクティブ化するための無線能力の前記それぞれのセットに従って前記各UEがページングされるようにするステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記複数のUEの少なくとも1つにおける前記MBSサービスのデータ受信のアクティブ化に際し、前記CNによって、前記MBSセッションを介して前記MBSサービスのコンテンツデータを前記複数のUEの前記少なくとも1つに送信するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ページング命令の前記セットを生成するステップが、前記MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子、複数のUEのそれぞれの識別情報、および前記複数のUEの無線能力の前記それぞれのセットの前記指示を含む、マルチキャストページングメッセージを生成するステップを含む、請求項1から2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
ページング命令の前記セットを生成するステップが、前記複数のUEの前記各UEに対応するそれぞれのユニキャストページングメッセージを生成するステップを含み、前記それぞれのユニキャストページングメッセージが、前記各UEのそれぞれの識別情報および前記各UEの無線能力の前記それぞれのセットの前記指示を含む、請求項1から2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記それぞれのユニキャストページングメッセージを生成するステップが、前記それぞれのユニキャストページングメッセージにおいて前記MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子を提供するステップを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
ページング命令の前記セットを生成するステップが、前記CNによって、関心を持っているUEに配信されるべき前記MBSサービスのコンテンツデータを受信したことに応答して、ページング命令の前記セットを生成するステップを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
ページング命令の前記セットを生成するステップが、前記CNによって前記1つまたは複数の基地局の少なくとも1つとともに、前記MBSサービスに対応するリソースのそれぞれのセットをセットアップしたことに応答して、ページング命令の前記セットを生成するステップを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のUEの少なくとも1つのUEがアイドル状態で動作しており、
前記方法がさらに、前記CNにおいて、前記アイドル状態で動作している前記少なくとも1つのUEのUE無線能力の前記それぞれのセットの指示を記憶するステップを備え、
前記複数のUEの各UEの無線能力の前記それぞれのセットの前記指示を含む前記ページング命令を生成するステップが、前記アイドル状態で動作している前記少なくとも1つのUEに対応する前記記憶されている指示に基づく、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のUEの少なくとも1つのUEがアイドル状態で動作しており、前記方法がさらに、前記アイドル状態で動作している前記少なくとも1つのUEにおける前記MBSサービスのデータ受信のそれぞれのアクティブ化に続いて、
前記CNによって、前記MBSサービスのコンテンツデータを前記アイドル状態で動作している前記少なくとも1つのUEに送信するステップを備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のUEの少なくとも1つのUEが非アクティブ状態で動作しており、前記方法がさらに、前記非アクティブ状態で動作している前記少なくとも1つのUEにおける前記MBSサービスのデータ受信のそれぞれのアクティブ化に続いて、
前記CNによって、前記MBSサービスのコンテンツデータを前記非アクティブ状態で動作している前記少なくとも1つのUEに送信するステップを備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のUEの1つまたは複数のUEが非アクティブ状態またはアイドル状態で動作しており、前記方法がさらに、前記非アクティブ状態で動作している前記1つまたは複数のUEにおける前記MBSサービスのデータ受信のそれぞれのアクティブ化に続いて、
前記CNによって、前記非アクティブ状態または前記アイドル状態で動作している前記1つまたは複数のUEとともに、接続状態で動作するように前記1つまたは複数のUEを移行するステップと、
前記CNによって、前記MBSサービスのコンテンツデータを前記接続状態で動作している前記1つまたは複数のUEに送信するステップとを備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のUEの少なくとも1つが、前記ワイヤレス通信システムの第1の基地局とのそれぞれの無線接続に対応する非アクティブ状態で動作しており、
前記方法がさらに、前記CNによって、前記第1の基地局に対応することから前記ワイヤレス通信システムの第2の基地局に対応することへと前記複数のUEの前記少なくとも1つの経路を切り替えるための要求を受信するステップと、
前記CNによって、前記第2の基地局を介して前記MBSサービスのコンテンツデータを前記複数のUEの前記少なくとも1つに送信するステップとを備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記CNによって、示されたサービスのために前記複数のUEをページングすると決定するステップと、前記示されたサービスが前記MBSサービスであると決定するステップとをさらに備え、
請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが、前記示されたサービスが前記MBSサービスであると決定することに応答したものである、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
複数のUEの各UEに対応するそれぞれの非連続受信(DRX)サイクル構成の指示を前記ページング命令に含めるステップをさらに備え、前記それぞれのDRXサイクル構成が、ユニキャストサービスのための前記各UEに対応するそれぞれのDRXサイクル構成とは異なる前記MBSサービスのための前記各UEに対応する、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
マルチキャストサービスおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っている複数のユーザ機器(UE)と前記ワイヤレス通信システムのそれぞれの基地局との間のそれぞれの無線接続がアクティブではないときに、前記複数のUEのページングを管理するための、無線アクセスネットワーク(RAN)の分散型基地局の分散ユニット(DU)における方法であって、前記分散型基地局が前記DUおよび中央ユニット(CU)を含み、
前記DUによって前記CUから、前記MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子および前記複数のUEに含まれる各UEのそれぞれの識別情報を含む、単一のマルチキャストページングメッセージを受信するステップと、
前記DUによって、前記MBSサービスのための前記複数のUEの各UEをページングするステップとを備え、前記ページングが前記各UEの無線能力のそれぞれのセットに従い、前記ページングが前記MBSセッション識別子を示す、方法。
【請求項16】
前記単一のマルチキャストページングメッセージがさらに、前記各UEの無線能力の前記それぞれのセットの指示を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記DUによって、前記各UEの無線能力の前記それぞれのセットの指示を記憶するステップをさらに備え、
前記各UEをページングすることが前記記憶されている指示に基づく、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
無線能力の前記それぞれのセットに従って前記各UEをページングするステップが、
前記DUによって、前記複数のUEの各UEに対応するそれぞれのページングメッセージを生成するステップであって、前記それぞれのページングメッセージが前記MBSセッション識別子を含む、ステップと、
前記DUによって前記各UEのために、前記各UEの無線能力の前記それぞれのセットに従った、それぞれの時間領域リソース配分、それぞれの周波数領域リソース配分、およびそれぞれの変調方式の指示を生成するステップと、
前記DUによって前記各UEの無線能力の前記それぞれのセットに従って、1つまたは複数の共有ダウンリンク制御チャネルを介して、前記各UEに対応する前記それぞれの時間領域リソース配分、前記それぞれの周波数領域リソース配分、および前記それぞれの変調方式の前記指示を送信するステップと、
前記DUによって前記各UEの無線能力の前記それぞれのセットに従って、1つまたは複数の共有ダウンリンクデータチャネルを介して、前記各UEに対応する前記それぞれのページングメッセージを送信するステップとを含む、請求項15から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記各UEのための前記それぞれの時間領域リソース配分、前記それぞれの周波数領域リソース配分、および前記それぞれの変調方式の前記指示を生成するステップが、前記各UEのためのそれぞれのダウンリンク制御情報(DCI)を生成するステップを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記それぞれのDCIのためのそれぞれの巡回冗長符号(CRC)を生成し、ページング無線ネットワーク一時識別子(P-RNTI)を使用して前記それぞれのCRCをスクランブルするステップをさらに備え、
前記それぞれのDCIを送信するステップが、前記それぞれのDCIおよび前記スクランブルされたCRCを送信するステップを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記MBSサービスに関心を持っている前記複数のUEが、各々が同じページング機会を利用する少なくとも2つのUEを含み、
前記複数のUEに対応する前記それぞれのDCIを生成するステップが、その構成員の総数が前記複数のUEに含まれるUEの総数未満である、一意なDCIのセットを生成するステップを含み、
前記複数のUEに対応する前記それぞれのページングメッセージを生成するステップが、その構成員の総数が一意なDCIの前記セットの構成員の前記総数に等しい、一意なページングメッセージのセットを生成するステップを含む、請求項19から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記1つまたは複数の共有ダウンリンク制御チャネルを介して、前記各UEに対応する前記それぞれの時間領域リソース配分、前記それぞれの周波数領域リソース配分、および前記それぞれの変調方式の前記指示を送信するステップが、1つまたは複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して、前記各UEに対応する前記それぞれの時間領域リソース配分、前記それぞれの周波数領域リソース配分、および前記それぞれの変調方式の前記指示を送信するステップを備える、請求項18から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記1つまたは複数の共有ダウンリンクデータチャネルを介して各UEに対応する前記それぞれのページングメッセージを送信するステップが、1つまたは複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して各UEに対応する前記それぞれのページングメッセージを送信するステップを備える、請求項18から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記複数のUEの少なくとも1つが非アクティブ状態で動作しており、前記方法がさらに、前記DUを介して、前記非アクティブ状態で動作している前記複数のUEの前記少なくとも1つと前記分散型基地局との間のそれぞれの無線接続を再接続し、それにより、前記複数のUEの前記少なくとも1つが、接続状態で動作していることへと移行し、前記接続状態で動作している間に前記MBSセッションを介して前記MBSサービスのコンテンツデータを受信するようになるステップを備える、請求項15から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記複数のUEの少なくとも1つが非アクティブ状態またはアイドル状態で動作しており、前記方法がさらに、前期DUによって、前記非アクティブ状態または前記アイドル状態で動作している前記複数のUEの前記少なくとも1つの前記それぞれの非アクティブ無線接続を維持し、それにより、前記複数のUEの前記少なくとも1つが、前記非アクティブ状態または前記アイドル状態で動作している間に前記MBSセッションを介して前記MBSサービスのコンテンツデータを受信するようになるステップを備える、請求項15から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記複数のUEの少なくとも1つがアイドル状態で動作しており、前記方法がさらに、前期DUを介して、前記分散型基地局と前記アイドル状態で動作している前記複数のUEの前記少なくとも1つとの間のそれぞれの無線接続を確立し、それにより、前記複数のUEの前記少なくとも1つが、接続状態で動作することへと移行し、前記接続状態で動作している間に前記MBSセッションを介して前記MBSサービスのコンテンツデータを受信するようになるステップを備える、請求項15から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っている1つまたは複数のユーザ機器(UE)と前記ワイヤレス通信システムのそれぞれの基地局との間のそれぞれの無線接続がアクティブではないときに、1つまたは複数のUEのページングを管理するための、無線アクセスネットワーク(RAN)の分散型基地局の中央ユニット(CU)における方法であって、前記分散型基地局が前記CUおよび分散ユニット(DU)を含み、
前記CUによってコアネットワーク(CN)または別の基地局から、前記MBSサービスに関心を持っている前記1つまたは複数のUEに対応する送信を受信するステップと、
前記CUによって前記DUに、ページング命令のセットを前記DUに送信し、それにより、前記DUが、前記1つまたは複数のUEの各UEにおいて前記MBSサービスのデータ受信をアクティブ化するための無線能力のそれぞれのセットに従って前記各UEをページングするようになるステップとを備える、方法。
【請求項28】
前記CNまたは別の基地局から、前記1つまたは複数のUEに対応する前記送信を受信するステップが、前記MBSサービスのデータコンテンツを前記CNから受信するステップを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記CUによって、前記CUに関連するUEの無線能力のそれぞれのセットの指示を記憶するステップをさらに備え、
ページング命令の前記セットを前記DUに送信するステップが、前記記憶されている指示に基づいて、前記MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子、前記CUに関連し前記MBSサービスに関心を持っている複数のUEのそれぞれの識別情報、および前記複数のUEの無線能力の前記それぞれのセットの指示を含む、単一のマルチキャストページングメッセージを送信するステップを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記CUによって、前記単一のマルチキャストページングメッセージを送信することとともに前記MBSサービスの前記データコンテンツを送信するステップをさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記CUによって、前記CUに関連するUEの無線能力のそれぞれのセットの指示を記憶するステップをさらに備え、
ページング命令の前記セットを前記DUに送信するステップが、前記記憶されている指示に基づいて、前記CUに関連し前記MBSサービスに関心を持っている複数のUEの各UEのためのそれぞれのユニキャストページングメッセージを送信するステップを含み、前記それぞれのユニキャストページングメッセージが、前記複数のUEの前記各UEのそれぞれの識別情報および前記複数のUEの前記各UEの無線能力の前記それぞれのセットの指示を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記複数のUEの前記各UEのための前記それぞれのユニキャストページングメッセージがさらに、前期MBSサービスのMBSセッションのセッションIDを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記CUに関連するUEの無線能力のそれぞれのセットの前記指示を記憶するステップが、前記CUに関連し非アクティブ状態で動作しているUEの無線能力のそれぞれのセットの前記指示を記憶するステップを含む、請求項29から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
ページング命令の前記セットを前記DUに送信するステップが、前記MBSサービスの前記データコンテンツを前記DUに送信し、それにより、前記MBSサービスに関心を持っているUEをページングするように前記DUに命令するステップを含み、
前記MBSサービスに関心を持っている前記1つまたは複数のUEに含まれる前記UEの少なくともいくつかの前記それぞれの識別情報、および前記UEの前記少なくともいくつかの無線能力の前記それぞれのセットが、前記DUに記憶される、請求項28に記載の方法。
【請求項35】
前記DUに送信されるページング命令の前記セットがページング命令の第2のセットであり、
前記CNまたは前記別の基地局から、前記1つまたは複数のUEに対応する前記送信を受信するステップが、前記1つまたは複数のUEの各UEの無線能力のそれぞれのセットの指示に含まれるページング命令の第1のセットを受信するステップを含み、
前記方法がさらに、前期CUによって、ページング命令の前記第1のセットに基づいてページング命令の前記第2のセットを生成するステップを備える、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
ページング命令の前記第1のセットを受信するステップが、前記MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子、前記1つまたは複数のUEのそれぞれの識別情報、および前記1つまたは複数のUEの無線能力の前記それぞれのセットの前記指示を含む、第1の単一のマルチキャストページングメッセージを受信するステップを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
ページング命令の前記第1のセットを受信するステップが、前記1つまたは複数のUEの前記各UEのためのそれぞれのユニキャストページングメッセージを受信するステップを含み、前記それぞれのユニキャストページングメッセージが、前記各UEのそれぞれの識別情報および前記各UEの無線能力の前記それぞれのセットの前記指示を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記それぞれのユニキャストページングメッセージがさらに、前期MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
ページング命令の前記第2のセットを生成するステップが、前記MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子、前記1つまたは複数のUEの前記それぞれの識別情報、および前記1つまたは複数のUEの無線能力の前記それぞれのセットの前記指示を含む、第2の単一のマルチキャストページングメッセージを生成するステップを含む、請求項35から38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
ページング命令の前記第2のセットを生成するステップが、前記1つまたは複数のUEの前記各UEのためのそれぞれのユニキャストページングメッセージを生成するステップを含み、前記それぞれのユニキャストページングメッセージが、前記各UEのそれぞれの識別情報および前記各UEの無線能力の前記それぞれのセットの前記指示を含む、請求項35から38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記それぞれのユニキャストページングメッセージがさらに、前期MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
ページング命令の前記第1のセットを受信するステップが、ページング命令の前記第1のセットを前記コアネットワークから受信するステップを含む、請求項35から41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
ページング命令の前記第1のセットを受信するステップが、ページング命令の前記第1のセットを別の基地局から受信するステップを含む、請求項35から41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記別の基地局が、別の分散型基地局または統合型基地局である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
ページング命令の前記第1のセットを前記別の基地局から受信することに続いて、前記CUによって前記CNに、前記分散型基地局を示す経路切替要求を送信するステップと、前記CUによって前記CNから、対応する経路切替肯定応答を受信するステップとをさらに備える、請求項43から44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記1つまたは複数のUEの少なくとも1つが非アクティブ状態で動作している、請求項27から45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記1つまたは複数のUEの前記少なくとも1つが、前記非アクティブ状態で動作している間に前記MBSサービスのコンテンツデータを受信する、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記1つまたは複数のUEの少なくとも1つがアイドル状態で動作しており、前記アイドル状態で動作している前記1つまたは複数のUEの前記少なくとも1つの少なくともいくつかが、前記アイドル状態で動作している間に前記MBSサービスのコンテンツデータを受信する、請求項27から47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記1つまたは複数のUEの少なくとも1つが、前記1つまたは複数のUEの前記少なくとも1つにおける前記MBSサービスのデータ受信をアクティブ化したことに続いて接続状態で動作することに移行し、前記1つまたは複数のUEの前記少なくとも1つが、前記接続状態で動作している間に前記MBSサービスのコンテンツデータを受信する、請求項27から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記CUによって、示されたサービスのために前記1つまたは複数のUEをページングすることを決定し、前記示されたサービスが前記MBSサービスであると決定するステップをさらに備え、
請求項27から49のいずれか一項に記載の方法を実行することが、前記示されたサービスが前記MBSサービスであると決定することに応答したものである、請求項27から49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
1つまたは複数のUEの各UEに対応するそれぞれの非連続受信(DRX)サイクル構成の指示を前記ページング命令に含めるステップをさらに備え、前記MBSサービスのための前記各UEに対応する前記それぞれのDRXサイクル構成が、ユニキャストサービスのための前記各UEに対応するそれぞれのDRXサイクル構成と異なる、請求項27から50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記MBSサービスに関心を持っている前記1つまたは複数のUEに対応する前記送信を受信するステップが、前記MBSサービスに関心を持っている前記1つまたは複数のUEのそれぞれの識別情報を示す送信を受信するステップを含む、請求項27から51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記MBSサービスに関心を持っている前記1つまたは複数のUEの前記それぞれの識別情報を示す前記送信を受信するステップが、前記MBSサービスに関心を持っており前記CUと関連付けられる1つまたは複数のUEのそれぞれの識別情報を受信するステップを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
ワイヤレス通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノードにおいて、マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っているユーザ機器と前記RANノードとの間の無線接続がアクティブではないときに、前記UEをページングするための方法であって、
前記RANノードによって、前記UEの無線能力のセットの指示が前記RANノードに記憶されているかどうかを決定するステップと、
前記UEの無線能力の前記セットの前記指示が前記RANノードに記憶されているとき、前記RANノードによって、前記記憶されている指示に従って前記UEをページングするステップと、
前記UEの無線能力の前記セットの前記指示が前記RANノードに記憶されていないとき、
(i)
前記RANノードによって、無線能力のデフォルトのセットの指示を取得するステップであって、無線能力の前記デフォルトのセットの前記指示が前記RANノードに記憶されている、ステップ、または
前記RANノードによって、前記UEの無線能力の前記セットの前記指示を前記ワイヤレス通信システムの別のノードから取得するステップであって、前記別のノードがコアネットワーク(CN)または別のRANノードである、ステップ
のうちの1つを実行するステップと、
(ii)前記RANノードによって、前記取得された指示に従って前記UEをページングするステップとを備える、方法。
【請求項55】
前記RANノードが分散型基地局であり、前記UEの無線能力の前記セットの前記指示が前記分散型基地局の中央ユニット(CU)に記憶される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記RANノードが分散型基地局であり、前記UEの無線能力の前記セットの前記指示が前記分散型基地局の分散ユニット(DU)に記憶される、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
前記UEの無線能力の前記セットの前記指示が前記RANノードに記憶されず、前記RANノードが分散型基地局または統合型基地局である、請求項54に記載の方法。
【請求項58】
前記RANノードによって、前記UEをページングすると決定するステップをさらに備える、請求項54から57のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記RANノードによって、前記UEをページングするように前記RANノードに命令するページングメッセージを受信するステップをさらに備え、
前記UEをページングすると決定することが前記ページングメッセージを受信することに応答したものである、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記ページングメッセージを受信するステップが、前記MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子および前記MBSサービスに関心を持っている複数のUEのそれぞれの識別情報を含む、単一のマルチキャストページングメッセージを受信するステップを含み、前記複数のUEが前記UEを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記ページングメッセージを受信するステップが、前記UEの識別情報を含むユニキャストページングメッセージを受信するステップを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
前記ユニキャストページングメッセージがさらに、前期MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記ページングメッセージを受信するステップが、前記ページングメッセージをコアネットワークから受信するステップを含む、請求項59から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
ページングメッセージを受信するステップが、前記ページングメッセージを前記別のRANノードから受信するステップを含み、前記別のRANノードが分散型基地局または統合型基地局である、請求項59から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記RANノードによって、前記MBSサービスのコンテンツデータを受信するステップをさらに備え、
前記UEをページングすると決定するステップが、前記コンテンツデータを受信することに応答したものである、請求項58に記載の方法。
【請求項66】
請求項1から65のいずれか一項に記載の他の方法と組み合わせた、請求項1から65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
処理ハードウェアを備え、請求項1から66のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される、ワイヤレス通信システムのノード。
【請求項68】
マルチキャストサービスおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っている1つまたは複数のユーザ機器(UE)とワイヤレス通信システムのそれぞれの基地局との間のそれぞれの無線接続がアクティブではないときに、前記1つまたは複数のUEのページングを管理するための前記ワイヤレス通信システムであって、前記システムが、
前記MBSサービスに関心を持っている前記1つまたは複数のUEにページングするためのページング命令のセットを生成し、ページング命令の前記セットが、前記1つまたは複数のUEの各UEの無線能力のそれぞれのセットの指示を含み、
ページング命令の前記セットを前記ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の受信コンポーネントに送信し、それにより、前記各UEが、前記MBSサービスの共有セッションを介した前記MBSサービスのデータ受信をアクティブ化するための無線能力の前記それぞれのセットに従ってページングされるようになる
ように構成される第1のコンポーネントを備え、
前記第1のコンポーネントが、コアネットワーク(CN)、基地局(BS)、または前記BSの中央ユニット(CU)である、ワイヤレス通信システム。
【請求項69】
ページング命令の前記セットが、前記共有MBSセッションのセッション識別子、前記1つまたは複数のUEのそれぞれの識別情報、および前記1つまたは複数のUEの無線能力の前記それぞれのセットの前記指示を含む、単一のマルチキャストページングメッセージを含む、請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
前記CUが前記単一のマルチキャストページングメッセージを生成し、前記1つまたは複数の受信コンポーネントが前記BSの1つまたは複数の分散ユニットを含む、請求項69に記載のシステム。
【請求項71】
前記CNが前記単一のマルチキャストページングメッセージを生成し、前記1つまたは複数の受信コンポーネントが前記システムの1つまたは複数の基地局のそれぞれのCUを含む、請求項69に記載のシステム。
【請求項72】
前記BSが前記単一のマルチキャストページングメッセージを生成し、前記1つまたは複数の受信コンポーネントが前記システムの別のBSを含む、請求項69に記載のシステム。
【請求項73】
ページング命令の前記セットが、前記各UEに対応するそれぞれのユニキャストページングメッセージを含み、前記それぞれのユニキャストページングメッセージが、前記各UEのそれぞれの識別情報および前記各UEのそれぞれの無線能力の前記セットの前記指示を含む、請求項68に記載のシステム。
【請求項74】
前記それぞれのユニキャストページングメッセージがさらに、前記共有MBSセッションのセッション識別子を含む、請求項73に記載のシステム。
【請求項75】
前記CNが前記1つまたは複数のUEに対応する前記ユニキャストページングメッセージを生成し、前記1つまたは複数の受信コンポーネントが前記システムの1つまたは複数の基地局を含む、請求項73から74のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項76】
前記CUが前記1つまたは複数のUEに対応する前記ユニキャストページングメッセージを生成し、前記1つまたは複数の受信コンポーネントが前記BSの1つまたは複数DUを含む、請求項73から74のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項77】
前記基地局が前記1つまたは複数のUEに対応する前記ユニキャストページングメッセージを生成し、前記1つまたは複数の受信コンポーネントが前記システムの別の基地局を含む、請求項73から74のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項78】
前記1つまたは複数のUEの少なくとも1つが非アクティブ状態で動作している、請求項68から77のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項79】
前記1つまたは複数のUEの少なくとも1つがアイドル状態で動作している、請求項68から78のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項80】
前記1つまたは複数のUEの前記少なくとも1つが、前記1つまたは複数のUEの前記少なくとも1つにおいて前記MBSサービスのデータ受信をアクティブ化したことに続いて、接続状態で動作することに移行する、請求項78から79のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項81】
前記BSの分散ユニット(DU)、前記BSの別のDU、前記システムの別のBS、または前記別のBSの別のDUのうちの少なくとも1つが、前記1つまたは複数のUEの無線能力の前記それぞれのセットに従って前記1つまたは複数のUEをページングする、請求項68から80のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項82】
前記BSが第1の分散型基地局または第1の統合型基地局であり、前記別のBSが第2の分散型基地局または第2の統合型基地局である、請求項81に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はワイヤレス通信に関し、より具体的には、マルチキャストおよび/またはブロードキャスト通信のためのページングの管理に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で提供される背景の説明は、本開示の文脈を全体的に提示するためのものである。この背景技術のセクションにおいて説明される範囲内で、本明細書で名前を挙げられる発明者の成果、ならびに、出願の時点において従来技術として場合によっては適格ではない可能性がある説明の態様は、本開示に対する従来技術として明確にも暗黙的にも認められない。
【0003】
電気通信システムにおいて、無線プロトコルスタックのパケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol:PDCP)レイヤは、ユーザプレーンデータの転送、暗号化、完全性保護などのサービスを提供する。たとえば、Evolved Universal Terrestrial Radio Access (EUTRA)無線インターフェース(3GPP(登録商標)仕様TS 36.323参照)およびNew Radio (NR)(3GPP仕様TS 38.323参照)のために定義されるPDCPサブレイヤは、(ユーザ機器(user equipment:UE)としても知られているユーザデバイスから基地局への)アップリンク方向における、ならびに(基地局からUEへの)ダウンリンク方向における、プロトコルデータユニット(protocol data unit:PDU)の順序付けを提供する。さらに、PDCPサブレイヤは、シグナリング無線ベアラ(signaling radio bearer:SRB)のためのサービスを無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)サブレイヤに提供する。PDCPサブレイヤはまた、サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol:SDAP)サブレイヤ、または、インターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)レイヤ、イーサネットプロトコルレイヤ、およびインターネット制御メッセージプロトコル(Internet Control Message Protocol:ICMP)レイヤなどのプロトコルレイヤに、データ無線ベアラ(data radio bearer:DRB)のためのサービスを提供する。一般に、UEおよび基地局は、SRBを使用してRRCメッセージならびに非アクセス層(non-access stratum:NAS)メッセージを交換することができ、DRBを使用してユーザプレーンでデータを輸送することができる。
【0004】
RRCサブレイヤは、UEが基地局とのアクティブな無線接続を有しないRRC_IDLE状態と、UEが基地局とのアクティブな無線接続を有するRRC_CONNECTED状態と、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)レベルの基地局調整およびRANページング手順によりUEがRRC_CONNECTED状態により早く戻ることを可能にするためのRRC_INACTIVE状態とを規定する。
【0005】
いくつかのシナリオでは、UEは、RANとの無線リソース制御接続がアクティブではない状態(たとえば、RRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態)において動作し、続いて接続状態に移行することができる。一般に、非アクティブ状態では、UEと無線アクセスネットワーク(RAN)との間の無線接続は中断される。その後、UEがデータの送信(たとえば、電話呼の発振、ブラウザの起動)をトリガされると、またはページングメッセージを基地局から受信すると、UEは次いで接続状態に移行することができる。この移行を行うために、UEは、(たとえば、RRC Setup Requestメッセージを基地局に送信することによって)無線接続を確立するように、または(たとえば、RRC Resume Requestメッセージを基地局に送信することによって)中断された無線接続を再開するように基地局に要求することができ、それにより、基地局は接続状態で動作するようにUEを構成することができる。
【0006】
いくつかの場合、RRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態にあるUEが送信すべきなのは、1つまたはいくつかの比較的小さいパケットだけであり、または、基地局がRRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態で動作するUEに送信すべきなのは、1つまたは複数の比較的小さいパケットだけである。これらの場合、RRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態にあるUEは、たとえば、3GPP仕様36.300 v16.4.0の7.3a~7.3d項において規定されるような技法を使用することによって、RRC_CONNECTED状態に遷移することなく早期のデータ通信を実行することができる。
【0007】
最近、3GPPは、マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(Multicast and/or Broadcast Services:MBS)のためにマルチキャストページングを提供することについて議論しており、すなわち、これは、特定のMBSサービスへの関心を以前に示しておりアクティブ状態で動作していないUEがMBSサービスのためにページングされるべきであることを示すマルチキャストページングメッセージまたは命令を送信することによって行われる。たとえば、コアネットワーク(Core Network:CN)は、複数の関心を持っているUEに送信されるべきMBSデータを受信することができ、受信されたMBSデータに基づいて、CNは、分散型基地局(base station:BS)の中央ユニット(Central Unit:CU)に、MBSサービスに関心を持っているUEのセットを識別するマルチキャストページングメッセージを送信することができる。CUは、1つまたは複数の対応するマルチキャストページングメッセージを分散型基地局の分散ユニット(Distributed Unit:DU)に送信することができ、各CU対DUマルチキャストページングメッセージは、受信DUに関連する1つまたは複数の関心を持っているUEを示す。
【0008】
しかしながら、MBSのためのマルチキャストページングにはいくつかの課題がある。たとえば、DUは、ページングメッセージを準備して送信するための関連するUEの無線能力のどのような情報も記憶せず、または別様に有しない。同様に、関心を持っているUEがRRC_IDLE状態にあるときなどのいくつかの状況では、CUもDUも、MBSサービスに関心を持っているUEの無線能力のどのような情報も記憶せず、または別様に有しない。そのような状況は、DUが必要とされる無線構成能力を取得するための余計な上流への(たとえば、CNに向かう)メッセージング、ならびに関心を持っているUEがそれを介してMBSサービスのコンテンツデータを受信することができるMBSセッションを確立する際の遅延を生じさせ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
無線アクセスネットワーク(RAN)のノードは、本文書で説明される技法の1つまたは複数を使用して、RANとのアクティブな無線接続を有しない関心を持っているUEのマルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)のためのページングを管理することができる。これらの技法は、MBSページング命令を受信することに従って(たとえば、RANおよびワイヤレス通信システムの上流コンポーネントまたはノードに問い合わせる必要なく)、かつ、MBSセッションの確立および関心を持っているUEへのMBSコンテンツデータの配信を遅らせることなく、利用され得る。例示的な技法は、MBSサービスページング命令において、関心を持っているUEのそれぞれの無線能力の指示を関心を持っているUEの識別情報とともに提供することを含み、それにより、DUはページング命令に従って必要なUE無線能力情報を得ることができる。そのようなUE能力情報は、ワイヤレス通信システムの任意の上流コンポーネントまたはノード(たとえば、CN、CUなど)によって、対応する下流コンポーネントまたはノード(たとえば、統合BSまたはCU、DUなど)に提供され得る。別の例示的な技法は、DUにおいて、1つまたは複数の関心を持っているUEのそれぞれの無線能力情報の指示を記憶することを含む。さらに別の例示的な技法は、たとえば関心を持っているUEが他の基地局のカバレッジエリアの中に移動するときに、関心を持っているUEの無線能力情報の指示を基地局が他の基地局に提供することを可能にする。さらに、有利には、本文書で説明されるMBSサービスのためのページングを管理するための技法は、ユニキャストサービスのためのページングを管理するための既知の技法に適合する。
【0010】
これらの技法の例示的な実施形態は、ワイヤレス通信システムのコアネットワーク(CN)において、マルチキャスト-ブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っている複数のユーザ機器(UE)とワイヤレス通信システムのそれぞれの基地局との間のそれぞれの無線接続がアクティブではないとき、たとえばそれぞれの無線接続がアイドル状態または非アクティブであるときに、複数のUEのページングを管理するための方法である。方法は、CNの処理ハードウェアによって、MBSサービスに関心を持っている複数のUEをページングするためのページング命令のセットを生成するステップであって、ページング命令のセットが複数のUEの各UEの無線能力のそれぞれのセットの指示を含む、ステップと、処理ハードウェアによって、ページング命令のセットをワイヤレス通信システムの1つまたは複数の基地局に送信し、それにより、MBSサービスのデータ受信をアクティブ化するための無線能力のそれぞれのセットに従って各UEがページングされるようにするステップとを含む。
【0011】
これらの技法の別の例示的な実施形態は、マルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っている複数のユーザ機器(UE)とワイヤレス通信システムのそれぞれの基地局との間のそれぞれの無線接続がアクティブではないとき、たとえば、それぞれの無線接続がアイドル状態または非アクティブであるときに、複数のUEのページングを管理するための、無線アクセスネットワーク(RAN)の分散型基地局の分散ユニット(DU)における方法であり、分散型基地局はDUおよび中央ユニット(CU)を含む。方法は、DUの処理ハードウェアによってCUから、MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子および複数のUEに含まれる各UEのそれぞれの識別情報を含む単一のマルチキャストページングメッセージを受信するステップと、処理ハードウェアによって、MBSサービスのための複数のUEの各UEをページングするステップとを含み、ページングは各々の識別されたUEの無線能力のそれぞれのセットに従い、ページングはMBSセッション識別子を示す。
【0012】
これらの技法のさらに別の例示的な実施形態は、マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っている1つまたは複数のユーザ機器(UE)とワイヤレス通信システムのそれぞれの基地局との間のそれぞれの無線接続がアクティブではないとき、たとえば、それぞれの無線接続がアイドル状態または非アクティブであるときに、1つまたは複数のUEのページングを管理するための、無線アクセスネットワーク(RAN)の分散型基地局の中央ユニット(CU)における方法であり、分散型基地局はCUおよび分散ユニット(DU)を含む。方法は、CUの処理ハードウェアによってコアネットワーク(CN)または別の基地局から、MBSサービスに関心を持っている1つまたは複数のUEに対応する送信を受信するステップと、処理ハードウェアによってDUに、ページング命令のセットをDUに送信し、それにより、DUが、ページングされたUEの各々においてMBSサービスのデータ受信をアクティブ化するための無線能力のそれぞれのセットに従って1つまたは複数のUEの各UEをページングするようにするステップとを含む。
【0013】
これらの技法の別の例示的な実施形態は、ワイヤレス通信システムの基地局(BS)において、マルチキャストサービスおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っている複数のユーザ機器(UE)とワイヤレス通信システムのそれぞれの基地局との間のそれぞれの無線接続がアクティブではないとき、たとえば、それぞれの無線接続がアイドル状態または非アクティブであるときに、複数のUEをページングするための方法である。方法は、BSの処理ハードウェアによって、MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子、複数のUEのそれぞれの識別情報、および複数のUEの無線能力のそれぞれのセットの指示を含む、単一のマルチキャストページングメッセージを受信するステップを含む。方法はさらに、単一のマルチキャストページングメッセージを受信したことに応答して、処理ハードウェアによって、複数のUEの各UEに対応するそれぞれのページングメッセージを生成するステップであって、それぞれのページングメッセージがMBSセッション識別子を含む、ステップと、処理ハードウェアによって各UEのために、それぞれの時間領域リソース配分、それぞれの周波数領域リソース配分、および各UEの無線能力のそれぞれのセットに従ったそれぞれの変調方式の指示を生成するステップと、各UEの無線能力のそれぞれのセットに従って処理ハードウェアによって、1つまたは複数の共有ダウンリンク制御チャネルを介して、各UEに対応するそれぞれの時間領域リソース配分、それぞれの周波数領域リソース配分、およびそれぞれの変調方式の指示を送信するステップと、各UEの無線能力のそれぞれのセットに従って処理ハードウェアによって、1つまたは複数の共有ダウンリンクデータチャネルを介して、各UEに対応するそれぞれのページングメッセージを送信するステップとを含む。
【0014】
これらの技法のさらに別の例示的な実施形態は、ワイヤレス通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノードにおいて、マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っているユーザ機器とRANノードとの間の無線接続がアクティブではないとき、たとえば、無線接続がアイドル状態または非アクティブであるときに、UEをページングするための方法である。方法は、RANノードの処理ハードウェアによって、UEの無線能力のセットの指示がRANノードに記憶されているかどうかを決定するステップを含む。UEの無線能力のセットの指示がRANノードに記憶されているとき、方法は、処理ハードウェアによって、記憶されている指示に従ってUEをページングするステップを含む。UEの無線能力のセットの指示がRANノードに記憶されていないとき、方法は、(i)処理ハードウェアによって、無線能力のデフォルトセットの指示を取得するステップであって、無線能力のデフォルトセットの指示がRANノードに記憶されている、ステップ、または、処理ハードウェアによって、UEの無線能力のセットの指示をワイヤレス通信システムの別のノードから取得するステップであって、別のノードがコアネットワーク(CN)もしくは別のRANノードである、ステップのうちの1つと、(ii)処理ハードウェアによって、取得された指示に従ってUEをページングするステップとを含む。
【0015】
さらに、これらの技法の別の例示的な実施形態は、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っている複数のユーザ機器(UE)とワイヤレス通信システムのそれぞれの基地局との間のそれぞれの無線接続がアクティブではないとき、たとえば、それぞれの無線接続がアイドル状態または非アクティブであるときに、複数のUEをページングするための、ワイヤレス通信システムの基地局(BS)における方法である。方法は、BSの処理ハードウェアによって、別のBSを介して複数のUEをページングすると決定するステップと、処理ハードウェアによって、MBSサービスのMBSセッションのセッション識別子、複数のUEのそれぞれの識別情報、および複数のUEの無線能力のそれぞれのセットの1つまたは複数の指示を含む、単一のマルチキャストページングメッセージを生成するステップと、処理ハードウェアによって、単一のマルチキャストページングメッセージを別のBSに送信するステップとを含む。
【0016】
これらの技法の別の例示的な実施形態は、マルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)サービスに関心を持っている1つまたは複数のユーザ機器(UE)とワイヤレス通信システムのそれぞれの基地局との間のそれぞれの無線接続がアクティブではないとき、たとえば、それぞれの無線接続がアイドル状態または非アクティブであるときに、1つまたは複数のUEのページングを管理するためのワイヤレス通信システムである。システムは第1のコンポーネントを含み、これはコアネットワーク(CN)、基地局(BS)、またはBSの中央ユニット(CU)であり得る。第1のコンポーネントは、MBSサービスに関心を持っている1つまたは複数のUEをページングするためにページング命令のセットを生成し、ページング命令のセットが1つまたは複数のUEの各UEの無線能力のそれぞれのセットの指示を含み、ページング命令のセットをワイヤレス通信システムの1つまたは複数の受信コンポーネントに送信し、それにより、MBSサービスの共有セッションを介したMBSサービスのデータ受信をアクティブ化するための無線能力のそれぞれのセットに従って各UEがページングされるようにする、ように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A】コアネットワーク(CN)、基地局(BS)、およびユーザ機器(UE)がマルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)のためのマルチキャストページングを管理するための本開示の技法を実施することができる、例示的なワイヤレス通信システムのブロック図である。
図1B図1Aのシステムにおいて動作することができる中央ユニット(CU)および分散ユニット(DU)を含む例示的な基地局(BS)のブロック図である。
図2A図1AのUEがそれに従って基地局と通信する例示的なプロトコルスタックのブロック図である。
図2B図1AのUEがそれに従って基地局のDUおよびCUと通信することができる例示的なプロトコルスタックのブロック図である。
図3】MBSセッションおよびPDUセッションのための例示的なトンネルアーキテクチャを示すブロック図である。
図4】UEとのマルチキャスト、ブロードキャスト、および/またはユニキャストトラフィックを通信するために分散型基地局が構成できる、例示的なMRBおよびDRBを示すブロック図である。
図5A】MBSセッションのMBSデータを複数のUEに送信するためのリソースをCNおよび分散型基地局が構成するような、例示的なシナリオのメッセージング図である。
図5B】MBSセッションのMBSデータを複数のUEに送信するためのリソースをCNおよび分散型基地局が構成するような、例示的なシナリオのメッセージング図である。
図6A】CNがMBSサービスのための単一のマルチキャストページングメッセージをBSのCUに送信し、CUが対応する単一のマルチキャストページングメッセージをDUに送信し、UEがアイドル状態または非アクティブ状態で動作している間に、MBSサービスに関心を持っている1つまたは複数のUEをDUがページングし、それにより状態を変更することなくUEにおけるMBSサービスのためのデータ受信をアクティブ化する、例示的なメッセージの列である。
図6B】CNがMBSサービスのコンテンツデータをBSのCUに送信し、CUがMBSコンテンツデータをDUに送信し、そのことがDUに、UEが非アクティブ状態で動作している間にMBSサービスに関心を持っている1つまたは複数のUEをページングさせ、それにより状態を変更することなくUEにおけるMBSサービスのためのデータ受信をアクティブ化する、例示的なメッセージの列である。
図6C】CNがMBSサービスのコンテンツデータをBSのCUに送信し、そのことがCUにMBSサービスのための対応する単一のマルチキャストページングメッセージをDUへ送信させ、UEが非アクティブ状態で動作しているときにMBSサービスに関心を持っている1つまたは複数のUEをDUがページングし、それにより状態を変更することなくUEにおけるMBSサービスのためのデータ受信をアクティブ化する、例示的なメッセージの列である。
図6D】CNおよびBSが、アイドル状態で動作している関心を持っているUEにおけるMBSサービスのためのデータ受信をアクティブにし、UEがBSに接続して接続状態で動作し始め、CNが接続状態で動作しているUEにMBSコンテンツデータを配信する、例示的なメッセージの列である。
図6E】CNおよびBSが、非アクティブ状態で動作している関心を持っているUEにおけるMBSサービスのためのデータ受信をアクティブ化し、UEがBSへの接続を再開して接続状態で動作し始め、CNが接続状態で動作しているUEにMBSコンテンツデータを配信する、例示的なメッセージの列である。
図6F】非アクティブ状態で動作しており第1のBSに関連する第1の位置に配設されている複数のUEがMBSサービスに関心を持っており、第1のUEが第1の位置にとどまり第2のUEが第2のBSに関連する第2の位置に移動し、第1のBSがMBSサービスのための単一のマルチキャストページングメッセージを第2のBSに送信し、第2のBSがUEにおけるMBSサービスのためのデータ受信をアクティブ化するために第2のUEをページングし、それにより、第2のUEが接続状態にある間に第2のBSを介してMBSサービスのコンテンツデータをCNから受信し、第1のUEが非アクティブ状態にある間に第1のBSを介してMBSコンテンツデータを受信する、例示的なメッセージの列である。
図7A】CNがMBSサービスのための単一のマルチキャストページングメッセージをBSのCUに送信し、CUが単一のマルチキャストページングメッセージにおいて示される各UEへのそれぞれのユニキャストページングメッセージをDUに送信し、UEがアイドル状態または非アクティブ状態で動作している間にDUがUEの各々を個別にページングし、それにより、UEにおけるMBSサービスのためのデータ受信をアクティブ化する、例示的なメッセージの列である。
図7B】CNがMBSサービスのための単一のマルチキャストページングメッセージをBSのCUに送信し、CUが対応する単一のマルチキャストページングメッセージをDUに送信し、UEがアイドル状態または非アクティブ状態で動作している間にDUがUEの各々を個別にページングし、それにより、UEにおけるMBSサービスのためのデータ受信をアクティブ化する、例示的なメッセージの列である。
図7C】アイドル状態または非アクティブ状態で動作している複数のUEが第1の基地局に関連する第1の位置から第2の基地局に関連する第2の位置に移動し、CNがMBSサービスのための単一のマルチキャストページングメッセージを第1の基地局に送信し、第1の基地局が単一のマルチキャストページングメッセージにおいて示される各UEのためのそれぞれのユニキャストメッセージを第2の基地局に送信し、第2の基地局がUEの各々を個別にページングし、それにより、UEにおけるMBSサービスのためのデータ受信をアクティブ化する、例示的なメッセージの列である。
図7D】非アクティブ状態で動作している複数のUEが第1の基地局に関連する第1の位置から第2の基地局に関連する第2の位置に移動し、CNがMBSサービスに関心を持っている複数のUEを示す単一のマルチキャストページングメッセージを第1の基地局に送信し、第1の基地局が対応する単一のマルチキャストページングメッセージを第2の基地局に送信し、第2の基地局が示されたUEの各々に個別にページングし、それにより、UEにおけるMBSサービスのためのデータ受信をアクティブ化する、例示的なメッセージの列である。
図8A】MBSサービスに関心を持っている複数のUEを示す単一のマルチキャストページングメッセージを生成し、マルチキャストページングメッセージを1つまたは複数のDUに送信するための、CUによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
図8B】MBSサービスに関心を持っている複数のUEのセットに含まれる各UEのためのそれぞれのユニキャストページングメッセージを生成し、ユニキャストページングメッセージを1つまたは複数のDUに送信するための、CUによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
図9】UEのページングがMBSサービスのためのものであるか、またはユニキャストサービスのためのものであるかを決定し、サービスがMBSサービスであるとき、単一のマルチキャストページングメッセージを生成して第1の少なくとも1つのDUに送信し、サービスがユニキャストサービスであるとき、ユニキャストページングメッセージを生成して第2の少なくとも1つのDUに送信するための、CUによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
図10A】CUからMBSサービスのための単一のマルチキャストページングメッセージを受信し、受信されたマルチキャストページングメッセージにおいて示される各UEのための対応するページングメッセージを生成して送信するための、DUによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
図10B】CNからMBSサービスのための単一のマルチキャストページングメッセージを受信し、受信されたマルチキャストページングメッセージにおいて示される各UEのための対応するユニキャストページングメッセージを生成して送信するための、BSによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
図10C】第1の無線アクセスネットワーク(RAN)ノードから、MBSサービスのための単一のマルチキャストページングメッセージを受信し、受信されたマルチキャストページングメッセージにおいて示される各UEのための対応するユニキャストページングメッセージを生成して送信するための、第2のRANノードによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
図11】RANノードによって実施され得る、UEに対応する記憶されている無線能力に従ってUEをページングするための、または、RANノードがUEに対応する無線能力を記憶していないときは、所定のもしくはデフォルトの無線能力に従ってUEをページングするための、例示的な方法の流れ図である。
図12A】MBSサービスに関心を持っている複数のUEを示す単一のマルチキャストページングメッセージを生成し、単一のマルチキャストページングメッセージを1つまたは複数のRANノードまたは基地局に送信するための、CNによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
図12B】MBSサービスに関心を持っているUEのセットに含まれる各UEのためのそれぞれのユニキャストページングメッセージを生成し、ユニキャストページングメッセージを1つまたは複数のRANノードまたは基地局に送信するための、CNによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
図13A】MBSサービスに関心を持っている複数のUEを示す単一のマルチキャストページングメッセージを生成し、単一のマルチキャストページングメッセージを1つまたは複数のRANノードに送信するための、別のRANノードによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
図13B】MBSサービスに関心を持っているUEのセットに含まれる各UEのためのそれぞれのユニキャストページングメッセージを生成し、ユニキャストページングメッセージを1つまたは複数のRANノードに送信するための、別のRANノードによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
図14】UEのページングがMBSサービスのためのものか、またはユニキャストサービスのためのものかを決定し、サービスがMBSサービスであるとき単一のマルチキャストページングメッセージを生成して第1の少なくとも1つのRANノードに送信し、サービスがユニキャストサービスであるときユニキャストページングメッセージを生成して第2の少なくとも1つのRANノードに送信するための、CNによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
図15】UEのページングがMBSサービスのためのものか、またはユニキャストサービスのためのものかを決定し、サービスがMBSサービスであるとき単一のマルチキャストページングメッセージを生成して第1の少なくとも1つのRANノードに送信し、サービスがユニキャストサービスであるときユニキャストページングメッセージを生成して第2の少なくとも1つのRANノードに送信するための、別のRANノードによって実施され得る例示的な方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
一般に、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数のノード(たとえば、CN、基地局、RANノード、CU、および/またはDU)は、本開示の技法を実施して、マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)のためのUEのページングの管理を、いくつかのシナリオではユニキャストサービスのためのUEのページングの管理とともに行う。本文書は、ポイントツーマルチポイント通信および/またはデータサービスもしくは方式を全般に指すために、「マルチキャスト-ブロードキャストサービス」、「マルチキャストおよびブロードキャストサービス」、「マルチキャストサービスおよび/またはブロードキャストサービス」、および「マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス」という用語を交換可能に利用し、頭字語「MBS」はこれらの用語のいずれかまたはすべてを、個別におよび/または集合的に指す。加えて、本文書は、ポイントツーポイント通信および/またはデータサービスもしくは方式を全般に指すために、「ユニキャストサービス」という用語を利用する。
【0019】
図1Aは、マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)情報の送信と受信を管理するための本開示の技法が実施され得る、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、コアネットワーク(CN)110に接続された無線アクセスネットワーク(RAN)105のユーザ機器(UE)102A、102Bならびに基地局104、106を含む。他の実装形態またはシナリオでは、ワイヤレス通信システム100は代わりに、図1Aに示されるよりも多数もしくは少数のUE、および/または、より多数もしくは少数の基地局を含んでもよい。基地局104、106は、たとえば、evolved node B(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、または5G Node B(gNB)などの、任意の適切な1つまたは複数のタイプの基地局であり得る。より具体的な例として、基地局104はeNBまたはgNBであってもよく、基地局106はgNBであってもよい。
【0020】
基地局104はセル124をサポートし、基地局106はセル126をサポートする。セル124はセル126と部分的に重複するので、UE102Aは、基地局104との通信範囲にありながら、同時に、基地局106との通信範囲にある(または基地局106からの信号を検出もしくは測定する範囲にある)ことが可能である。この重複は、たとえばUE102Aが無線リンク障害を受ける前に、UE102Aがセル間で(たとえば、セル124からセル126に)または基地局間で(たとえば、基地局104から基地局106に)ハンドオーバーすることを可能にできる。その上、この重複は、様々なデュアルコネクティビティ(dual connectivity:DC)のシナリオを可能にする。たとえば、UE102Aは、基地局104(マスターノード(master node:MN)として動作する)および基地局106(セカンダリノード(secondary node:SN)として動作する)とDCにおいて通信することができる。UE102Aが基地局104および基地局106とDC状態にあるとき、基地局104は、マスターeNB(master eNB:MeNB)、マスターng-eNB(master ng-eNB:Mng-eNB)、またはマスターgNB(master gNB:MgNB)として動作し、基地局106は、セカンダリgNB(secondary gNB:SgNB)またはセカンダリng-eNB(secondary ng-eNB:Sng-eNB)として動作する。
【0021】
非MBS(ユニキャスト)動作では、UE102Aは、MN(たとえば、基地局104)またはSN(たとえば、基地局106)において異なる時間に終端する無線ベアラ(たとえば、DRBまたはSRB)を使用することができる。たとえば、基地局106へのハンドオーバーまたはSN変更の後、UE102Aは、基地局106において終端する無線ベアラ(たとえば、DRBまたはSRB)を使用することができる。UE102Aは、無線ベアラで通信するとき、アップリンク(UE102Aから基地局)および/またはダウンリンク(基地局からUE102A)方向で、1つまたは複数のセキュリティキーを適用することができる。非MBS動作において、UE102Aは、セルのアップリンク(uplink:UL)帯域幅部分(bandwidth part:BWP)の(すなわち、その中の)無線ベアラを介してデータを基地局に送信し、および/または、セルのダウンリンク(downlink:DL)BWP上で無線ベアラを介してデータを基地局から受信する。UL BWPは初期UL BWPまたは専用UL BWPであってもよく、DL BWPは初期DL BWPまたは専用DL BWPであってもよい。UE102Aは、DL BWP上で、ページング、システム情報、公衆警告メッセージ、またはランダムアクセス応答を受信することができる。この非MBS動作では、UE102Aは接続状態にあり得る。代替として、UE102Aがアイドル状態または非アクティブ状態において少量のデータ送信をサポートする場合、UE102Aはアイドル状態または非アクティブ状態にあり得る。
【0022】
MBS動作では、UE102Aは、MN(たとえば、基地局104)またはSN(たとえば、基地局106)において異なる時間に終端するMBS無線ベアラ(たとえば、MRB)を使用することができる。たとえば、ハンドオーバーまたはSN変更の後、UE102Aは基地局106において終端するMRBを使用することができ、これはMNまたはSNとして動作していることがある。いくつかのシナリオでは、基地局(たとえば、MNまたはSN)は、ユニキャスト無線リソース(すなわち、UE102Aに専用の無線リソース)上で、MRBを介してMBSデータをUE102Aに送信することができる。他のシナリオでは、基地局(たとえば、MNまたはSN)は、マルチキャスト無線リソース(すなわち、UE102Aと1つまたは複数の他のUEに共通の無線リソース)上で、またはセルのDL BWP上で、MRBを介してMBSデータを基地局からUE102Aに送信することができる。DL BWPは、初期DL BWP、専用DL BWP、またはMBS DL BWP(すなわち、MBSに固有の、またはユニキャストのためのものではないDL BWP)であり得る。
【0023】
基地局104は処理ハードウェア130を含み、これは、1つまたは複数の汎用プロセッサ(たとえば、中央処理装置(central processing unit:CPU))、および1つまたは複数の汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶するコンピュータ可読メモリ、および/または専用処理ユニットを含み得る。図1Aの例示的な実装形態における処理ハードウェア130は、CN110またはエッジサーバから受信されるMBS情報の送信を管理または制御するように構成されるMBSコントローラ132を含む。たとえば、以下で論じられるように、MBSコントローラ132は、無線リソース制御(RRC)構成、MBS手順に関連する手順およびメッセージング、ならびに/または、それらの構成および/もしくは手順に関連する他の動作をサポートするように構成され得る。処理ハードウェア130はまた、基地局104が非MBS動作の間にMNまたはSNとして動作するとき、1つまたは複数のRRC構成および/またはRRC手順を管理もしくは制御するように構成される非MBSコントローラ134を含み得る。さらに、例示的な実装形態では、処理ハードウェア130は、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態で動作している1つまたは複数のUEとのMBSおよび非MBS(たとえば、ユニキャストサービス)ページング動作を管理するように構成される1つまたは複数のページングコントローラ136を含む。
【0024】
基地局106は処理ハードウェア140を含み、これは、1つまたは複数の汎用プロセッサ(たとえば、CPU)、および汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶するコンピュータ可読メモリ、および/または専用処理ユニットを含み得る。図1Aの例示的な実装形態における処理ハードウェア140は、MBSコントローラ142、非MBSコントローラ144、および1つまたは複数のページングコントローラ146を含み、これらはそれぞれ、基地局130のコントローラ132、134、および136と似ていてもよい。図1Aには示されていないが、RAN105は、基地局104の処理ハードウェア130および/または基地局106の処理ハードウェア140と似た処理ハードウェアを伴う追加の基地局を含み得る。
【0025】
UE102Aは処理ハードウェア150を含み、これは、1つまたは複数の汎用プロセッサ(たとえば、CPU)、および汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶するコンピュータ可読メモリ、および/または専用処理装置を含み得る。図1Aの例示的な実装形態における処理ハードウェア150は、MBS情報の受信を管理または制御するように構成されるMBSコントローラ152を含む。たとえば、以下で論じられるように、UE MBSコントローラ152は、RRC構成、MBS手順に関連する手順およびメッセージング、ならびに/または、それらの構成および/もしくは手順に関連する他の動作をサポートするように構成され得る。処理ハードウェア150はまた、UE102Aが非MBS動作の間にMNおよび/またはSNと通信するとき、以下で論じられる実装形態のいずれかに従って、1つまたは複数のRRC構成および/またはRRC手順を管理もしくは制御するように構成される非MBSコントローラ154を含み得る。さらに、例示的な実装形態において、処理ハードウェア150は、UE102AがRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態で動作しているとき、1つまたは複数の基地局(たとえば、BS104、106)とのMBSおよび非MBS(たとえば、ユニキャストサービス)ページング動作を管理するように構成される1つまたは複数のページングコントローラ156を含む。図1Aには示されていないが、UE102Bは、UE102Aの処理ハードウェア150と同様の処理ハードウェアを含み得る。
【0026】
CN110は、進化型パケットコア(evolved packet core:EPC)111または第5世代コア(fifth-generation core:5GC)160であってもよく、これらの両方が図1Aに示されている。基地局104は、EPC111と通信するためのS1インターフェースをサポートするeNB、5GC160と通信するためのNGインターフェースをサポートするng-eNB、またはNR無線インターフェースならびに5GC160と通信するためのNGインターフェースをサポートするgNBであり得る。基地局106は、EPC111へのS1インターフェースを伴うEUTRA-NR DC(EN-DC)gNB(en-gNB)、EPC111に接続しないen-gNB、5GC160へのNR無線インターフェースおよびNGインターフェースをサポートするgNB、または5GC160へのEUTRA無線インターフェースおよびNGインターフェースをサポートするng-eNBであり得る。以下で論じられるシナリオの間に互いにメッセージを直接交換するために、基地局104および106はX2インターフェースまたはXnインターフェースをサポートし得る。
【0027】
他のコンポーネントの中でもとりわけ、EPC111は、サービングゲートウェイ(serving gateway:SGW)112、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity:MME)114、およびパケットデータネットワークゲートウェイ(packet data network gateway:PGW)116を含み得る。SGW112は一般に、音声通話、ビデオ通話、インターネットトラフィックなどに関するユーザプレーンパケットを転送するように構成され、MME114は、認証、登録、ページング、および他の関連する機能を管理するように構成される。PGW116は、UE(たとえば、UE102Aまたは102B)から1つまたは複数の外部パケットデータネットワーク、たとえば、インターネットネットワークおよび/またはインターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem:IMS)ネットワークへの接続を提供する。5GC160は、ユーザプレーン機能(user plane function:UPF)162およびアクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)164、ならびに/またはセッション管理機能(session management function:SMF)166を含み得る。UPF162は一般に、音声通話、ビデオ通話、インターネットトラフィックなどに関するユーザプレーンパケットを転送するように構成され、AMF164は一般に、認証、登録、ページング、および他の関連する機能を管理するように構成され、SMF166は一般に、PDUセッションを管理するように構成される。
【0028】
UPF162、AMF164、および/またはSMF166は、MBSをサポートするように構成され得る。たとえば、SMF166は、MBSトランスポートを管理もしくは制御し、MBSフローのためのUPF162および/もしくはRAN105を構成し、ならびに/または、UE(たとえば、UE102Aまたは102B)のためのMBSのための1つまたは複数のMBSセッションもしくはPDUセッションを管理もしくは構成するように構成され得る。UPF162は、オーディオ、ビデオ、インターネットトラフィックなどへのMBSデータパケットをRAN105に転送するように構成される。図1Aに示される接頭辞「(MB-)」によって示されるように、UPF162および/またはSMF166は、非MBSユニキャストサービスとMBSサービスの両方のために、またはMBSサービスだけのために構成され得る。
【0029】
一般に、ワイヤレス通信システム100は、NRセルおよび/またはEUTRAセルをサポートする任意の適切な数の基地局を含み得る。より具体的には、EPC111または5GC160は、NRセルおよび/またはEUTRAセルをサポートする任意の適切な数の基地局に接続され得る。以下の例は特定のCNタイプ(EPC、5GC)およびRATタイプ(5G NRおよびEUTRA)を特に参照するが、一般に、たとえば、本開示の技法は、第6世代(sixth generation:6G)無線アクセスおよび/または6Gコアネットワークもしくは5G NR-6G DCなどの、他の適切な無線アクセスおよび/またはコアネットワーク技術にも当てはまり得る。
【0030】
ワイヤレス通信システム100の異なる構成またはシナリオでは、基地局104は、MeNB、Mng-eNB、またはMgNBとして動作することができ、基地局106は、SgNBまたはSng-eNBとして動作することができる。UE102Aは、EUTRAもしくはNRなどの同じ無線アクセス技術(radio access technology:RAT)を介して、または異なるRATを介して、基地局104および基地局106と通信することができる。
【0031】
基地局104がMeNBであり、基地局106がSgNBであるとき、UE102Aは、MeNB104およびSgNB106とEN-DC状態にあり得る。基地局104がMng-eNBであり、基地局106がSgNBであるとき、UE102Aは、Mng-eNB104およびSgNB106と次世代(next generation:NG)EUTRA-NR DC(NGEN-DC)状態にあり得る。基地局104がMgNBであり、基地局106がSgNBであるとき、UE102Aは、MgNB104およびSgNB106とNR-NR DC(NR-DC)状態にあり得る。基地局104がMgNBであり、基地局106がSng-eNBであるとき、UE102Aは、MgNB104およびSng-eNB106とNR-EUTRA DC(NE-DC)状態にあり得る。
【0032】
図1Bは、基地局104および106の任意の1つまたは複数の例示的な分散型の実装形態を示す。この実装形態では、基地局104、106は、中央ユニット(CU)172および1つまたは複数の分散ユニット(DU)174を含む。CU172は、1つまたは複数の汎用プロセッサ(たとえば、CPU)、および汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶するコンピュータ可読メモリ、および/または専用処理ユニットなどの、処理ハードウェアを含む。たとえば、CU172は、図1Aの処理ハードウェア130もしくは140の一部またはすべてを含み得る。
【0033】
DU174の各々はまた、1つまたは複数の汎用プロセッサ(たとえば、CPU)および1つまたは複数の汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶するコンピュータ可読メモリ、ならびに/または専用処理ユニットを含み得る、処理ハードウェアを含む。たとえば、処理ハードウェアは、1つまたは複数の媒体アクセス制御(medium access control:MAC)動作または手順(たとえば、ランダムアクセス手順)を管理もしくは制御するように構成されるMACコントローラと、基地局(たとえば、基地局104)がMNまたはSNとして動作するときに、1つまたは複数のRLC動作または手順を管理もしくは制御するように構成される無線リンク制御(radio link control:RLC)コントローラとを含み得る。処理ハードウェアはまた、1つまたは複数の物理(physical:PHY)レイヤ動作または手順を管理もしくは制御するように構成される、PHYレイヤコントローラを含み得る。
【0034】
いくつかの実装形態では、CU172は、CU172のパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルおよび/またはCU172の無線リソース制御(RRC)プロトコルの制御プレーン部分をホストする、1つまたは複数の論理ノード(CU-CP172A)を含み得る。CU172はまた、CU172のPDCPプロトコルおよび/またはサービスデータ適応プロトコル(SDAP)プロトコルのユーザプレーン部分をホストする、1つまたは複数の論理ノード(CU-UP172B)を含み得る。本明細書で説明されるように、CU-CP172Aは、非MBS制御情報およびMBS制御情報を送信することができ、CU-UP172Bは、非MBSデータパケットおよびMBSデータパケットを送信することができる。
【0035】
CU-CP172Aは、E1インターフェースを通じて複数のCU-UP172Bに接続され得る。CU-CP172Aは、UE102Aのための要求されたサービスに対する適切なCU-UP172Bを選択する。いくつかの実装形態では、単一のCU-UP172Bは、E1インターフェースを通じて複数のCU-CP172Aに接続され得る。CU-CP172Aは、F1-Cインターフェースを通じて1つまたは複数のDU174に接続され得る。CU-UP172Bは、同じCU-CP172Aの制御下でF1-Uインターフェースを通じて1つまたは複数のDU174に接続され得る。いくつかの実施形態では、1つのDU174は、同じCU-CP172Aの制御下で複数のCU-UP172Bに接続され得る。そのような実装形態では、CU-UP172BとDU174との間の接続は、ベアラコンテキスト管理機能を使用してCU-CP172Aによって確立される。
【0036】
図2Aは、簡略化された方式で、UE(たとえば、UE102Aまたは102B)がそれに従ってeNB/ng-eNBまたはgNB(たとえば、基地局104、106の1つまたは複数)と通信できる、例示的なプロトコルスタック200を示す。例示的なプロトコルスタック200において、EUTRAのPHYサブレイヤ202Aは、トランスポートチャネルをEUTRA MACサブレイヤ204Aに提供し、これは次いで、論理チャネルをEUTRA RLCサブレイヤ206Aに提供する。EUTRA RLCサブレイヤ206Aは次いで、RLCチャネルをEUTRA PDCPサブレイヤ208に提供し、いくつかの場合、NR PDCPサブレイヤ210に提供する。同様に、NR PHY 202Bは、トランスポートチャネルをNR MACサブレイヤ204Bに提供し、これは次いで、論理チャネルをNR RLCサブレイヤ206Bに提供する。NR RLCサブレイヤ206Bは次いで、RLCチャネルをNR PDCPサブレイヤ210に提供する。いくつかの実装形態では、UE102Aまたは102Bは、EUTRAとNR基地局との間のハンドオーバーをサポートするために、および/または、EUTRAおよびNRインターフェース上でDCをサポートするために、図2Aに示されるようにEUTRAとNRスタックの両方をサポートする。さらに、図2Aに示されるように、UE102Aまたは102Bは、EUTRA RLC 206A上でのNR PDCP 210のレイヤリング、およびNR PDCPサブレイヤ210上でのSDAPサブレイヤ212をサポートすることができる。本明細書では、サブレイヤは単に「レイヤ」とも呼ばれる。
【0037】
EUTRA PDCPサブレイヤ208およびNR PDCPサブレイヤ210は、サービスデータユニット(service data unit:SDU)と呼ばれ得るパケットを(たとえば、PDCPレイヤ208または210上で直接もしくは間接的にレイヤリングされたIPレイヤから)受信し、プロトコルデータユニット(PDU)と呼ばれ得るパケットを(たとえば、RLCレイヤ206Aまたは206Bに)出力する。SDUとPDUとの違いが重要である場合を除き、本開示では、簡潔にするためにSDUとPDUの両方を「パケット」と呼ぶ。パケットは、MBSパケットまたは非MBSパケットであり得る。MBSパケットは、たとえば、MBSサービスのためのアプリケーションコンテンツ(たとえば、IPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、ワイヤレスのソフトウェア配信、グループ通信、IoT用途、V2X用途、および/または公衆安全に関する緊急メッセージ)を含み得る。別の例として、MBSパケットは、MBSサービスのためのアプリケーション制御情報を含み得る。
【0038】
制御プレーン上で、EUTRA PDCPサブレイヤ208およびNR PDCPサブレイヤ210は、たとえば、RRCメッセージまたは非アクセス層(NAS)メッセージを交換するためにSRBを提供することができる。ユーザプレーン上で、EUTRA PDCPサブレイヤ208およびNR PDCPサブレイヤ210は、データ交換をサポートするためにDRBを提供することができる。NR PDCPサブレイヤ210上で交換されるデータは、たとえば、SDAP PDU、IPパケット、またはイーサネットパケットであり得る。
【0039】
UE102Aまたは102BがMeNBとして動作する基地局104とEN-DCにおいて動作し、基地局106がSgNBとして動作するシナリオでは、ワイヤレス通信システム100は、EUTRA PDCPサブレイヤ208を使用するMN終端ベアラまたはNR PDCPサブレイヤ210を使用するMN終端ベアラを、UE102Aまたは102Bに提供することができる。様々なシナリオにおいて、ワイヤレス通信システム100はまた、NR PDCPサブレイヤ210だけを使用するSN終端ベアラを、UE102Aまたは102Bに提供することができる。MN終端ベアラは、MCGベアラ、分割ベアラ、またはMN終端SCGベアラであり得る。SN終端ベアラは、SCGベアラ、分割ベアラ、またはSN終端MCGベアラであり得る。MN終端ベアラは、SRB(たとえば、SRB1またはSRB2)またはDRBであり得る。SN終端ベアラは、SRBまたはDRBであり得る。
【0040】
いくつかの実装形態では、基地局(たとえば、基地局104、106)は、1つまたは複数のMBS無線ベアラ(MBS radio bearer:MRB)を介してMRBデータパケットをブロードキャストし、そして、UE102Aまたは102BはMRBを介してMBSデータパケットを受信する。基地局は、以下で説明されるマルチキャスト構成パラメータ(MBS構成パラメータとも呼ばれ得る)にMRBの構成を含めることができる。いくつかの実装形態では、基地局は、RLCサブレイヤ206、MACサブレイヤ204、およびPHYサブレイヤ202を介してMBSデータパケットをブロードキャストし、それに対応して、UE102Aまたは102Bは、MBSデータパケットを受信するために、PHYサブレイヤ202、MACサブレイヤ204、およびRLCサブレイヤ206を使用する。そのような実装形態では、基地局およびUE102Aまたは102Bは、MBSデータパケットを通信するためにPDCPサブレイヤ208およびSDAPサブレイヤ212を使用しなくてもよい。他の実装形態では、基地局は、PDCPサブレイヤ208、RLCサブレイヤ206、MACサブレイヤ204、およびPHYサブレイヤ202を介してMBSデータパケットを送信し、それに対応して、UE102Aまたは102Bは、MBSデータパケットを受信するために、PHYサブレイヤ202、MACサブレイヤ204、RLCサブレイヤ206、およびPDCPサブレイヤ208を使用する。そのような実装形態では、基地局およびUE102Aまたは102Bは、MBSデータパケットを通信するためにおよびSDAPサブレイヤ212を使用しなくてもよい。さらに他の実装形態では、基地局は、SDAPサブレイヤ212、PDCPサブレイヤ208、RLCサブレイヤ206、MACサブレイヤ204、およびPHYサブレイヤ202を介してMBSデータパケットを送信し、それに対応して、UE102Aまたは102Bは、MBSデータパケットを受信するために、PHYサブレイヤ202、MACサブレイヤ204、RLCサブレイヤ206、PDCOサブレイヤ208、およびSDAPサブレイヤ212を使用する。
【0041】
図2Bは、簡略化された方式で、UE102Aまたは102Bがそれを介してDU(たとえば、DU174)およびCU(たとえば、CU172)と通信することができる例示的なプロトコルスタック250を示す。無線プロトコルスタック200は、図2Bの無線プロトコルスタック250によって示されるように機能的に分割される。CUは基地局104または106のいずれかにおいて、すべての制御機能およびより上のレイヤの機能(たとえば、RRC214、SDAP212、NR PDCP210)を保持することができるが、より下のレイヤの動作(たとえば、NR RLC206B、NR MAC204B、およびNR PHY202B)はDUに委ねられる。5GCへの接続をサポートするために、NR PDCP210はSRBをRRC214に提供し、NR PDCP210はDRBをSDAP212に提供し、SRBをRRC214に提供する。
【0042】
図3を参照すると、MBSセッション302Aは、CN110および基地局104/106にエンドポイントがあるトンネル312Aを含み得る。MBSセッション302Aは、たとえば、Temporary Mobile Group Identity (TMGI)などのあるセッションIDに対応し得る。MBSデータは、たとえば、IPパケット、TCP/IPパケット、UDP/IPパケット、リアルタイムトランスポートプロトコル(Real-Time Transport Protocol:RTP)/UDP/IPパケット、またはRTP/TCP/IPパケットを含み得る。
【0043】
いくつかの場合、CN110および/または基地局104/106は、CN110から基地局104/106に向けられるMBSトラフィックだけのためにトンネル312Aを構成し、トンネル312Aはダウンリンク(DL)トンネルと呼ばれ得る。しかしながら、他の場合には、CN110および基地局104/106は、たとえば、UEからのコマンドまたはサービス要求をサポートするために、ダウンリンクならびにアップリンク(UL)MBSトラフィックのためのトンネル312Aを使用する。さらに、基地局104/106はトンネル312Aを介して到着したMBSトラフィックを複数のUEに向けることができるので、トンネル312Aは共通トンネルまたは共通DLトンネルと呼ばれ得る。
【0044】
トンネル312Aは、たとえば、インターネットプロトコル(IP)上でレイヤリングされるユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol:UDP)プロトコルで、トランスポートレイヤまたはサブレイヤにおいて動作することができる。より具体的な例として、トンネル312Aは、汎用パケット無線システム(General Packet Radio System:GPRS)トンネリングプロトコル(GPRS Tunneling Protocol:GTP)と関連付けられ得る。トンネル312Aは、たとえば、あるIPアドレス(たとえば、基地局104/106のIPアドレス)およびあるトンネルエンドポイント識別子(Tunnel Endpoint Identifier:TEID)(たとえば、基地局104/106によって割り当てられる)に対応し得る。より一般には、トンネル312Aは、任意の適切なトランスポートレイヤ構成を有し得る。CN110は、MBSデータパケットを含むトンネルパケットのヘッダにおいてIPアドレスおよびTEIDアドレスを指定し、トンネル312Aを介してトンネルパケットを下流へと基地局104/106に送信することができる。ヘッダは、IPアドレスおよび/またはTEIDを含み得る。たとえば、ヘッダは、IPアドレスおよびTEIDをそれぞれ含む、IPヘッダおよびGTPヘッダを含む。したがって、基地局104/106は、IPアドレスおよび/またはTEIDを使用して、トンネル312Aを介して移動するデータパケットを識別することができる。
【0045】
図3に示されるように、基地局104/106は、トンネル312Aの中のトラフィックをN個の無線ベアラ314A-1、314A-2、...、314A-Nにマッピングし、これらはMBS無線ベアラまたはMRBとして構成されてもよく、N≧1である。各MRBは、それぞれの論理チャネルに対応し得る。上で論じられたように、PDCPサブレイヤは、SRB、DRB、およびMRBなどの無線ベアラをサポートし、EUTRAまたはNR MACサブレイヤは、EUTRAまたはNR RLCサブレイヤに論理チャネルを提供する。たとえば、MRB314Aの各々は、それぞれのMBSトラフィックチャネル(MBS Traffic Channel:MTCH)に対応し得る。基地局104/106およびCN110は別のMBSセッション302Bも維持することができ、これらは同様に、MRB314B-1、314B-2、...、314B-Nに対応するトンネル312Bを含んでもよく、N≧1である。MRB314Bの各々は、それぞれの論理チャネルに対応し得る。
【0046】
MBSトラフィックは、トンネル312A、312Bなどの各々のための、1つまたは複数のサービス品質(quality-of-service:QoS)フローを含み得る。たとえば、トンネル312B上のMBSトラフィックは、QoSフロー316A、316B、...、316Lを含むフロー316のセットを含み得る。さらに、MRBの論理チャネルは、単一のQoSフローまたは複数のQoSフローをサポートすることができる。図3の例示的な構成では、基地局104/106は、QoSフロー316Aおよび316BをMRB314B-1のMTCHに、QoSフロー316LをMRB314B-NのMTCHにマッピングする。
【0047】
様々なシナリオにおいて、CN110は、異なるタイプのMBSトラフィックを異なるQoSフローに割り当てることができる。たとえば、比較的QoS値の高いフローはオーディオパケットに対応することがあり、比較的QoS値の低いフローはビデオパケットに対応することがある。別の例として、比較的QoS値の高いフローはビデオ圧縮において使用されるIフレームまたは完全な画像に対応することがあり、比較的QoS値の低いフローはIフレームへの変更のみを含むPフレームまたは予測ピクチャに対応することがある。
【0048】
図3の参照を続けると、基地局104/106およびCN110は、CN110と特定のUEとの間のユニキャストトラフィックをサポートするために、1つまたは複数のPDUセッションを維持することができる。PDUセッション304Aは、DRB324A-1、324A-2、...324A-Nなどの1つまたは複数のDRB324Aに対応する、UE固有DLトンネルおよび/またはUE固有ULトンネル322Aを含み得る。DRB324Aの各々は、専用トラフィックチャネル(Dedicated Traffic Channel:DTCH)などのそれぞれの論理チャネルに対応し得る。基地局104/106およびCN110は、CN110と特定のUEとの間のユニキャストトラフィックをサポートするために1つまたは複数の他のPDUセッションを維持することもできる。たとえば、PDUセッション304Bは、DRB324B-1、324B-2、…、324B-Nなどの1つまたは複数のDRB324Bに対応するUE固有DLトンネルおよび/またはUE固有ULトンネル322Bを含み得る。DRB324Bの各々は、DTCHなどのそれぞれの論理チャネルに対応し得る。
【0049】
ここで図4を参照すると、基地局104/106が分散して実装されるとき、1つまたは複数のDU174A/174BはCU172と関連付けられ得る。CU172およびDU174A/174Bは、MRBもしくはDRBに関連するダウンリンクデータおよび/またはアップリンクデータのためのトンネルを確立することができる。上で論じられたMRB314A-1は、たとえば、UE102AおよびUE102Bなどの複数のUEにCU172を接続するMRB402Aとして実装され得る。MRB402Aは、CU172とDU174A/174Bを接続するDLトンネル412Aと、DLトンネル412Aに対応するDL論理チャネル422Aとを含み得る。特に、DU174A/174Bは、DLトンネル412Aを介して受信されるダウンリンクトラフィックをDL論理チャネル422Aにマッピングすることができ、DL論理チャネル422Aは、たとえばMTCHまたはDTCHであり得る。DLトンネル412Aは、CU172がそれを介してMBSデータパケットを複数のUEに送信する共通DLトンネルであり得る。代替として、DLトンネル412Aは、CU172がそれを介してMBSデータパケットを特定のUEに送信するUE固有DLトンネルであり得る。
【0050】
任意選択で、MRB402Aは、CU172とDU174A/174Bを接続するULトンネル413Aと、ULトンネル413Aに対応するUL論理チャネル423Aとを含む。たとえば、UL論理チャネル423AはDTCHであり得る。DU174A/174Bは、UL論理チャネル423Aを介して受信されるアップリンクトラフィックをULトンネル413Aにマッピングすることができる。
【0051】
トンネル412Aおよび413Aは、F1-Uインターフェースのトランスポートレイヤまたはサブレイヤにおいて動作することができる。より具体的な例として、CU172およびDU174A/174Bは、ユーザプレーントラフィックのためにF1-Uを利用することができ、トンネル412Aおよび413Aは、UDP/IP上でレイヤリングされるGTP-Uプロトコルと関連付けられてもよく、このとき、IPは適切なデータリンクおよび物理(PHY)レイヤ上でレイヤリングされる。さらに、MRB402および/またはDRB404は、少なくとも事例の一部において、制御プレーントラフィックを追加でサポートする。より具体的には、CU172およびDU174A/174Bは、IP上でレイヤリングされるストリーム制御送信プロトコル(Stream Control Transmission Protocol:SCTP)に依存するF1-Cインターフェース上でF1-APメッセージを交換することができ、IPはF1-Uと同様に適切なデータリンクおよびPHYレイヤ上でレイヤリングされる。
【0052】
同様に、MRB402Bは、DLトンネル412B、および任意選択で、ULトンネル413Bを含み得る。DLトンネル412BはDL論理チャネル422Bに対応することがあり、ULトンネル413BはUL論理チャネル423Bに対応することがある。
【0053】
いくつかの場合、CU172は、DRB404Aを使用して、PDUセッションに関連するMBSデータパケットまたはユニキャストデータパケットを特定のUE(たとえば、UE102AまたはUE102B)に送信する。DRB404Aは、CU172とDU174A/174Bを接続するUE固有DLトンネル432Aと、DLトンネル432Aに対応するDL論理チャネル442Aとを含み得る。特に、DU174A/174Bは、DLトンネル432Aを介して受信されるダウンリンクトラフィックをDL論理チャネル442Aにマッピングすることができ、DL論理チャネル442Aは、たとえばDTCHであり得る。DRB404Aはさらに、CU172とDU174A/174Bを接続するUE固有ULトンネル433Aと、ULトンネル433Aに対応するUL論理チャネル443Aとを含む。たとえば、UL論理チャネル443AはPUSCHであり得る。DU174A/174Bは、UL論理チャネル443Aを介して受信されるアップリンクトラフィックをULトンネル433Aにマッピングすることができる。
【0054】
同様に、DRB404Bは、DL論理チャネル442Bに対応するUE固有DLトンネル432Bと、UL論理チャネル443Bに対応するUE固有ULトンネル433Bとを含み得る。
【0055】
図5Aを参照すると、UE102Aはシナリオ500Aにおいて最初に、あるMBSセッションに参加するために、基地局104を介してCN110とのMBSセッション参加手順を実行する(502)。いくつかのシナリオでは、UE102Aは続いて、1つまたは複数の追加のMBS参加手順を実行し、それにより、イベント502が複数のMBS参加手順の最初の手順になる。基地局104がUE固有のトンネルではなくMBSトラフィックのための共通DLトンネルを構成するとき、手順502と586はどちらの順序でも起こり得る。言い換えると、基地局104は、MBSセッションに参加するUEがまだ1つもなくても、共通DLトンネルを構成することができる。
【0056】
MBSセッション参加手順(イベント502)を実行するために、いくつかの実装形態では、UE102Aは、基地局104を介してMBSセッション参加要求メッセージをCN110に送信する。それに応答して、CN110は、第1のMBSセッションへのアクセス権をUE102Aに与えるために、基地局104を介してMBSセッション参加応答メッセージをUE102Aに送信することができる。いくつかの実装形態では、UE102Aは、MBSセッション参加要求メッセージに、MBSセッションのMBSセッションIDを含めることができる。いくつかの場合、CN110は、MBSセッション参加応答メッセージにMBSセッションIDを含める。いくつかの実装形態では、UE102Aは、MBSセッション参加応答メッセージに応答して、基地局104を介してMBSセッション参加完了メッセージをCN110に送信することができる。
【0057】
いくつかの場合、UE102Aは、追加のMBSセッションに参加するために、RAN105(たとえば、基地局104または基地局106)を介してCN110との追加のMBSセッション参加手順を実行する。たとえば、UE102Aは、第2のMBSセッションに参加するために、RAN105を介してCN110との第2のMBSセッション参加手順を実行することができる。イベント502と同様に、いくつかの実装形態では、UE102Aは、基地局104を介して第2のMBSセッション参加要求メッセージをCN110に送信することができ、CN110は、第2のMBSセッションへのアクセス権をUE102Aに与えるために、第2のMBSセッション参加応答メッセージで応答することができる。いくつかの実装形態では、UE102Aは、第2のMBSセッション参加応答メッセージに応答して、基地局104を介して第2のMBSセッション参加完了メッセージをCN110に送信することができる。いくつかの実装形態では、UE102Aは、第2のMBSセッション参加要求メッセージに、第2のMBSセッションの第2のMBSセッションIDを含めることができる。任意選択で、CN110は、第2のMBSセッション参加応答メッセージに第2のMBSセッションIDを含める。いくつかの実装形態では、UE102Aは、第1のMBSセッションおよび第2のMBSセッションに同時に参加するように要求するために、MBSセッション参加要求メッセージ(たとえば、第1のMBSセッション参加要求メッセージ)に第1のMBSセッションIDおよび第2のMBSセッションIDを含めることができる。そのような場合、CN110は、第1のMBSセッションもしくは第2のMBSセッションのいずれか、または第1のMBSセッションと第2のMBSセッションの両方を認めるために、MBSセッション応答メッセージを送信することができる。
【0058】
いくつかの実装形態では、MBSセッション参加要求メッセージ、MBSセッション参加応答メッセージ、およびMBSセッション参加完了メッセージは、セッション開始プロトコル(session initiation protocol:SIP)メッセージであり得る。他の実装形態では、MBSセッション参加要求メッセージ、MBSセッション参加応答メッセージ、およびMBSセッション参加完了メッセージは、5Gモビリティ管理(5G mobility management:5GMM)メッセージまたは5Gセッション管理(5G session management:5GSM)メッセージなどのNASメッセージであり得る。5GSMメッセージの場合、UE102Aは、MBSセッション参加要求メッセージを含む(第1の)ULコンテナメッセージを、基地局104を介してCN110に送信することができ、CN110は、MBSセッション参加応答メッセージを含むDLコンテナメッセージを、基地局104を介してUE102Aに送信することができ、UE102Aは、MBSセッション参加完了メッセージを含む(第2の)ULコンテナメッセージを、基地局104を介してCN110に送信することができる。これらのコンテナメッセージは、代替として、5GMMメッセージであり得る。いくつかの実装形態では、MBSセッション参加要求メッセージ、MBSセッション参加応答メッセージ、およびMBSセッション参加完了メッセージは、それぞれ、PDU Session Modification Requestメッセージ、PDU Session Modification Commandメッセージ、およびPDU Session Modification Completeメッセージであり得る。以下の説明を簡単にするために、MBSセッション参加要求メッセージ、MBSセッション参加応答メッセージ、および/またはMBSセッション参加完了メッセージはまた、それらのそれぞれのコンテナメッセージを表すことができる。
【0059】
いくつかの実装形態では、UE102Aは、(第1の)MBSセッション参加手順を実行するために、基地局104を介してCN110とのPDUセッション確立手順を実行し(図示せず)、PDUセッションを確立することができる。PDUセッション確立手順の間、UE102Aは、基地局104を介してCN110とPDUセッションのPDUセッションIDを通信することができる。
【0060】
第1のMBSセッション参加手順(イベント502)の前、間、または後に、CN110は、(第1の)MBSセッションのためのリソースを構成するようにCU172に要求するために、第1のMBSセッションIDおよび/またはPDUセッションIDを含む(第1の)CN対BSメッセージをCU172に送信することができる(504)。第1のCN対BSメッセージを受信した(504)ことに応答して、CU172は、MBSコンテキストのためのセットアップおよび/または第1のMBSセッションのための共通DLトンネルを要求するために、CU対DUメッセージをDU174に送信する(506)。CU対DUメッセージを受信した(506)ことに応答して、DU174は、第1のMBSセッションのための(たとえば、MRB IDの1つによって識別されるMRBのための)共通のCU対DU DLトンネルを構成するために、第1のDU DLトランスポートレイヤ構成を含むDU対CUメッセージをCU172に送信する(508)。DU174は、MRB IDの追加のMRB IDによって識別される追加のMRBのための追加の共通のCU対DU DLトンネルを構成するために、DU対CUメッセージに、追加のDLトランスポートレイヤ構成を含めることができる。いくつかの実装形態では、DU174は、DU対CUメッセージに、第1のDLトランスポートレイヤ構成および/または追加のDLトランスポートレイヤ構成に関連するMRB IDを含めることができる。いくつかの実装形態では、CU対DUメッセージは、汎用的なF1APメッセージ、またはこのタイプの要求を運ぶために特別に定義される専用のF1APメッセージ(たとえば、MBS Context Setup Requestメッセージ)である。いくつかの実装形態では、イベント508のDU対CUメッセージは、汎用的なF1APメッセージ、またはこの目的で特別に定義される専用のF1APメッセージ(たとえば、MBS Context Setup Responseメッセージ)である。CN110は追加で、第1のCN対BSメッセージに第1のMBSセッションのためのサービス品質(QoS)構成を含めることができる。そのような場合、CU172は、CU対DUメッセージにQoS構成を含めることができる(イベント506)。
【0061】
CU172は、イベント504のメッセージに応答して第1のBS対CNメッセージ(たとえば、MBS Session Resource Setup Responseメッセージ)を送信する(510)。CU172は、第1のBS対CNメッセージに、第1のMBSセッションIDおよび/またはPDUセッションIDを含めることができる。第1のBS対CNメッセージは、MBSデータをCU172に送信するようにCN110のための共通DLトンネルを構成するために、DLトランスポートレイヤ構成を含み得る。DLトランスポートレイヤ構成は、共通DLトンネルを識別するためのトランスポートレイヤアドレス(たとえば、IPアドレスおよび/またはTEID)を含む。いくつかの実装形態では、イベント504のCN対BSメッセージは、汎用的なNGAPメッセージ、またはMBSセッションのためのリソースを要求するために特別に定義される専用のNGAPメッセージ(たとえば、MBS Session Resource Setup Requestメッセージ)である。いくつかの実装形態では、イベント510のBS対CNメッセージは、汎用的なNGAPメッセージ、またはMBSセッションのためのリソースを運ぶために特別に定義される専用のNGAPメッセージ(たとえばMBS Session Resource Setup Responseメッセージ)である。そのような場合、イベント504のCN対BSメッセージおよびイベント510のBS対CNメッセージは、非UE固有メッセージであり得る。
【0062】
いくつかの実装形態では、QoS構成はMBSセッションのためのQoSパラメータを含む。いくつかの実装形態では、QoS構成は、MBSセッションのための1つまたは複数のQoSフローを構成するための構成パラメータを含む(図3参照)。いくつかの実装形態では、構成パラメータは、QoSフローを識別する1つまたは複数のQoSフローIDを含む。QoSフローIDの各々は、QoSフローの特定のQoSフローを識別する。いくつかの実装形態では、構成パラメータは各QoSフローのためのQoSパラメータを含む。QoSパラメータは、5G QoS識別子(5G QoS identifier:5QI)、優先レベル、パケット遅延バジェット、パケットエラーレート、平均区間、および/または最大データバースト量を含み得る。CN110は、QoSフローのためのQoSパラメータの異なる値を指定することができる。
【0063】
イベント504、506、508、および510は、図5Aにおいて、MBSセッションリソースセットアップ手順586と集合的に呼ばれる。
【0064】
CN110が追加のMBSセッション参加手順においてUE102Aに追加のMBSセッションを認める場合、CN110は、第1のCN対BSメッセージ、後続のCN対BSメッセージ、または第1のCN対BSメッセージもしくは後続のCN対BSメッセージと同様の追加のCN対BSメッセージに、追加のMBSセッションIDを、および任意選択で追加のMBSセッションIDのためのQoS構成を含めることができる。そのような場合、CU172は、第1のBS対CNメッセージ、後続のBS対CNメッセージ、または第1もしくは後続のBS対CNメッセージに似た追加のBS対CNメッセージに、追加の共通DLトンネルを構成するための、追加のMBSセッションのための追加のトランスポートレイヤ構成を含める。トランスポートレイヤ構成の各々は、共通DLトンネルの特定の共通DLトンネルを構成し、追加のMBSセッションの特定のMBSセッションに関連付けられ得る。代替として、CN110は、図5Aに示されるシングルセッションMBSセッションリソースセットアップ手順586と同様に、CU172との追加のMBSセッションリソースセットアップ手順を実行して、CU172から追加のトランスポートレイヤ構成を取得することができる。異なる共通DLトンネルを区別するために、トランスポートレイヤ構成は異なり得る。特に、トランスポートレイヤ構成の任意のペアが、異なるIPアドレス、異なるDL TEID、または異なるIPアドレス、ならびに異なるDL TEIDを有し得る。
【0065】
いくつかの実装形態では、CN110は、第1のCN対BSメッセージに、第1のMBSセッションに参加するUEのリストを示すことができる。他の実装形態では、CN110は、第1のMBSセッションに参加するUEのリストを示す第2のCN対BSメッセージをCU172に送信することができる(512)。CN110は、第2のCN対BSメッセージに、第1のMBSセッションIDおよび/またはPDUセッションIDを含めることができる。CU172は、第2のCN対BSメッセージ512に応答して、第2のBS対CNメッセージをCN110に送信することができる(519)。そのような場合、第2のCN対BSメッセージは、非UE固有メッセージ、すなわち、UE102AまたはUE102Bに対して固有ではないメッセージであり得る。CU172は、第2のBS対CNメッセージに、第1のMBSセッションIDおよび/またはPDUセッションIDを含めることができる。たとえば、UEのリストはUE102Aおよび/またはUE102Bを含む。UEのリストを示すために、CN110は、各々がUEの特定のUEを識別する、(CN UEインターフェースID, RAN UEインターフェースID)ペアのリストを含み得る。CN110はCN UEインターフェースIDを割り当て、CU172はRAN UEインターフェースIDを割り当てる。CN110が第2のCN対BSメッセージにおいて(CN UEインターフェースID、RAN UEインターフェースID)ペアのリストを送信し(512)、CU172は、RAN UEインターフェースIDを含むBS対CNメッセージ(たとえば、NGAPメッセージ、INITIAL UE MESSAGEまたはPATH SWITCH REQUESTメッセージ)をUEの各々のためにCN110に送信し(図示せず)、CN110は、CN UEインターフェースIDを含むCN対BSメッセージ(たとえば、NGAPメッセージ、INITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージまたはPATH SWITCH REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージ)をUEの各々のためにCU172に送信する(図示せず)。一例では、ペアのリストは、UE102Aを識別する(第1のCN UEインターフェースIDおよび第1のRAN UEインターフェースID)の第1のペアおよびUE102Bを識別する(第2のCN UEインターフェースID、第2のRAN UEインターフェースID)の第2のペアを含む。いくつかの実装形態では、「CN UEインターフェースID」は「AMF UE NGAP ID」であってもよく、「RAN UEインターフェースID」は「RAN UE NGAP ID」であってもよい。他の実装形態では、CN110は、UEの特定のUEを各々識別する、UE IDのリストを含めることができる。いくつかの実装形態(図示せず)では、CN110は、UE IDを割り当て、CN110が特定のUEと実行するNAS手順(たとえば、登録手順)において、UE IDの各々をUEの特定のUEに送信することができる。たとえば、UE IDのリストは、UE102Aの第1のUE IDおよびUE102Bの第2のUE IDを含み得る。いくつかの実装形態では、UE IDは、S-Temporary Mobile Subscriber Identities (S-TMSIs)(たとえば、5G-S-TMSI)である。CN110がUE IDのリストを送信する(512)前に、CU172は、UEの各々のためにUE102またはCN110からUE IDを受信する(図示せず)ことができる。たとえば、CU172は、RRC接続確立手順の間に、UE IDを含むRRCメッセージ(たとえば、RRCSetupCompleteメッセージ)をUE102から受信する(図示せず)ことができる。別の例では、CU172は、UE IDを含むCN対BSメッセージ(たとえば、NGAPメッセージ、INITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージ、またはUE INFORMATION TRANSFERメッセージ)をCN110から受信する(図示せず)ことができる。
【0066】
他の実装形態では、CN110は、第1のMBSセッションに参加するUE102(たとえば、UE102AまたはUE102Bのいずれか)(のみ)を示す第2のCN対BSメッセージをCU172に送信することができる(512)。第2のCN対BSメッセージは、UE102のためのUE関連メッセージであり得る。すなわち、第2のCN対BSメッセージはUE102に固有である。第2のCN対BSメッセージを受信したことに応答して、CU172は、UE102のためのUE Context RequestメッセージをDU174に送信することができる(514)。いくつかの実装形態では、CU172は、UE Context Requestメッセージに、第1のMBSセッションIDおよび/または第1のMBSセッション(ID)に関連するMRBのMRB IDを含めることができる。UE Context Requestメッセージに応答して、DU174は、UE102Aが第1のMBSセッションのMBSデータを受信するための構成パラメータを含むUE Context ResponseメッセージをCU172に送信する(516)。いくつかの実装形態では、CU172は、UE Context RequestメッセージにQoS構成を含めることができる。そのような場合、CU172は、MBSセッションリソースセットアップ手順586の間に送信される(506)CU対DUメッセージにQoS構成を含めることも含めないこともある。構成パラメータ(の一部)は、MRB/MRB IDに関連付けられ得る。いくつかの実装形態では、DU174は、構成パラメータを含むようにDU構成を生成し、UE Context ResponseメッセージにDU構成を含める。いくつかの実装形態では、DU構成はCellGroupConfig IEであり得る。他の実装形態では、DU構成はMBS固有IEであり得る。いくつかの実装形態では、構成パラメータは1つまたは複数の論理チャネル(logical channel:LC)を構成する。たとえば、構成パラメータは、1つまたは複数の論理チャネルを構成するための1つまたは複数の論理チャネルID(logical channel ID:LCID)を含み得る。LCIDの各々は、1つまたは複数の論理チャネルの特定の論理チャネルを識別する。
【0067】
いくつかの実装形態では、第2のCN対BSメッセージおよび第2のBS対CNメッセージは、それぞれ、PDU Session Resource Modify RequestメッセージおよびPDU Session Resource Modify Responseメッセージであり得る。いくつかの実装形態では、第2のCN対BSメッセージおよび第2のBS対CNメッセージはUE関連メッセージであってもよく、すなわち、メッセージは特定のUE(たとえば、UE102Aまたは102B)に関連付けられる。
【0068】
CN110が追加のMBSセッション参加手順においてUE102Aのための追加のMBSセッションを認める場合、CN110は、第1のCN対BSメッセージまたは第2のCN対BSメッセージに、追加のMBSセッションIDのための追加のMBSセッションIDおよび/またはQoS構成を含めることができる。そのような場合、CU172は、CU対DUメッセージに追加のMBSセッションIDおよびMRB IDを含めることができ、DU174は、DU対CUメッセージに、追加のMBSセッションのための追加のCN対BS DLトンネルを構成するための追加のDUトランスポートレイヤ構成を含める。代替として、CU172は、イベント506および508と同様に、追加のDU DLトランスポートレイヤ構成を取得するために、DU174との追加のMBSセッションリソースセットアップ手順を実行することができる。いくつかの実装形態では、CU172は、第1のBS対CNメッセージに、追加のCN対BS共通DLトンネルを構成するための、追加のMBSセッションのための追加のCU DLトランスポートレイヤ構成を含める。トランスポートレイヤ構成の各々は、共通CN対BS DLトンネルの特定のDLトンネルを構成し、追加のMBSセッションの特定のMBSセッションに関連付けられ得る。代替として、CN110は、MBSセッションリソースセットアップ手順586と同様に、CU172との追加のMBSセッションリソースセットアップ手順を実行して、CU172から追加のCU DLトランスポートレイヤ構成を取得することができる。トランスポートレイヤ構成は、異なる共通DLトンネルを区別するために異なり得る。特に、トランスポートレイヤ構成の任意のペアが、異なるIPアドレス、異なるDL TEID、または異なるIPアドレス、ならびに異なるDL TEIDを有し得る。
【0069】
いくつかの実装形態では、CN110は、第2のCN対BSメッセージにQoS構成を含める。そのような場合、CN110は、第1のCN対BSメッセージにQoS構成を含めてもよく、またはQoS構成を省略してもよい。いくつかの実装形態では、DU174は、CU対DUメッセージを受信した(506)こと、またはUE Context Requestメッセージを受信した(514)ことに応答して、第1のMBSセッションのMBSデータを受信するためのUE102Aのための構成パラメータを生成する。いくつかの実装形態では、CU172は、UE Context Requestメッセージおよび/またはCU対DUメッセージにQoS構成を含める。DU174は、QoS構成に従って構成パラメータの内容を決定することができる。CU172がCU対DUメッセージにもUE Context RequestメッセージにもQoS構成を含めないとき、DU174は、所定の(デフォルト)QoS構成に従って構成パラメータの値を決定することができる。
【0070】
いくつかの実装形態では、UE Context RequestメッセージおよびUE Context Responseメッセージは、それぞれ、UE Context Setup RequestメッセージおよびUE Context Setup Responseメッセージである。他の実装形態では、UE Context RequestメッセージおよびUE Context Responseメッセージは、それぞれ、UE Context Modification RequestメッセージおよびUE Context Modification Responseメッセージである。
【0071】
UE Context Responseメッセージを受信した(516)後、CU172は、構成パラメータおよび1つまたは複数のMRB構成を含むRRC再構成メッセージを生成し、RRC再構成メッセージをDU174に送信する(518)。そして、DU174は、RRC再構成メッセージをUE102に送信する(520)。UE102は次いで、RRC再構成完了メッセージをDU174に送信し(522)、そしてDU174は、RRC再構成完了メッセージをCU172に送信する(523)。
【0072】
イベント512、514、516、518、519、520、522、および523は、図5AではMBS無線接続再構成手順588と集合的に呼ばれる。イベント514、516、518、520、522、および523は、図5AではMBS無線接続再構成手順589と集合的に呼ばれる。
【0073】
いくつかの実装形態では、CU172は、RRC再構成メッセージを含むPDCP PDUを生成し、PDCP PDUを含むCU対DUメッセージをDU174に送信し(518)、DU174は、PDCP PDUをCU対DUメッセージから取り出し、RLCレイヤ206B、MACレイヤ204B、およびPHYレイヤ202Bを介して、PDCP PDUをUE102に送信する(520)。UE102は、PHYレイヤ202B、MACレイヤ204B、およびRLCレイヤ206Bを介して、PDCP PDUをDU174から受信する(520)。いくつかの実装形態では、UE102は、RRC再構成完了メッセージを含むPDCP PDUを生成し、RLCレイヤ206B、MACレイヤ204B、およびPHYレイヤ202Bを介して、PDCP PDUをDU174に送信する(522)。DU174は、PHYレイヤ202B、MACレイヤ204B、およびRLCレイヤ206Bを介して、PDCP PDUをUE102から受信し(522)、PDCP PDUを含むDU対CUメッセージをCU172に送信する(523)。CU172は、PDCP PDUをDU対CUメッセージから取り出し、RRC再構成完了メッセージをPDCP PDUから取り出す。
【0074】
UE Context Responseメッセージを受信する(516)前または後に、CU172は、第2のCN対BSメッセージ512に応答して、第2のBS対CNメッセージをCN110に送信することができる(519)。いくつかの実装形態では、CU172は、RRC再構成完了メッセージを受信する(523)前に、第2のBS対CNメッセージをCN110に送信する(519)。他の実装形態では、CN110は、RRC再構成完了メッセージを受信した(523)後に、第2のBS対CNメッセージをCN110に送信する(519)。CU172は、第2のBS対CNメッセージに、第1のCN UEインターフェースIDおよび第1のRAN UEインターフェースIDを含めることができる。代替として、CU172は、第2のBS対CNメッセージに第1のUE IDを含めることができる。
【0075】
いくつかの実装形態では、MBS無線接続再構成手順588のそれぞれの事例は、UE102AおよびUE102Bの各々について存在する。第1のMBSセッションのMBSデータを受信するためのUE102AおよびUE102Bのための構成パラメータは同じであり得る。
【0076】
いくつかの実装形態では、CU172は、第2のBS対CNメッセージおよび/または後続のBS対CNメッセージにCU DLトランスポートレイヤ構成を含める。言い換えると、CU172は、UEが同じMBSセッションに参加することをCN対BSメッセージが示すことに応答して、BS対CNメッセージにおいて同じCU DLトランスポートレイヤ構成を送信することができる。そのような実装形態では、CN110は、MBSリソースセットアップ手順586とMBS無線接続再構成手順588を単一の手順へと混ぜ合わせることができる。
【0077】
CU172が第1のMBSセッションのための共通のCN対BS DLトンネルを確立するためにCN110とのMBSリソースセットアップ手順586(たとえば、イベント504、510)を実行する場合、CU172は、第2のBS対CNメッセージに第1のMBSセッションのためのDLトランスポートレイヤ構成を含めるのを控えてもよい。そのような場合、CN110は、第2のCN対BSメッセージに第1のMBSセッションのためのULトランスポートレイヤ構成を含めるのを控えてもよい。DU174が第1のMBSセッションのための共通のCU対DU DLトンネルを確立するためにCU172とのMBSリソースセットアップ手順586(たとえば、イベント506、508)を実行する場合、DU174は、UE Context Responseメッセージに第1のMBSセッションのためのDLトランスポートレイヤ構成を含めるのを控えてもよい。そのような場合、CU172は、UE Context Requestメッセージに第1のMBSセッションのためのULトランスポートレイヤ構成を含めるのを控えてもよい。
【0078】
第1のBS対CNメッセージを受信し(510)、または第2のBS対CNメッセージを受信した(519)後、CN110は、共通CN対BS DLトンネルを介してMBSデータ(たとえば、「MBSコンテンツデータ」または「MBSペイロードデータ」とも本明細書では交換可能に呼ばれる、1つまたは複数のMBSデータパケット)をCU172に送信することができ(524)、そしてCU172は、共通CU対DUトンネルを介してMBSデータをDU174に送信する(526)。DU174は、1つまたは複数の論理チャネルを介してMBSデータをUE102(すなわち、UE102AおよびUE102B)に送信(たとえば、マルチキャストまたはユニキャスト)する(528)。UE102は、1つまたは複数の論理チャネルを介してMBSデータを受信する(528)。たとえば、CU172は、MBSデータパケットを受信し(524)、MBSデータパケットを含むPDCP PDUを生成し、PDCP PDUをDU174に送信する(526)。そして、DU174は、論理チャネルIDおよびPDCP PDUを含むMAC PDUを生成し、マルチキャストまたはユニキャストを介してMAC PDUをUE102に送信する(528)。UE102は、マルチキャストまたはユニキャストを介してMAC PDUを受信し(528)、PDCP PDUおよび論理チャネルIDをMAC PDUから取り出し、論理チャネルIDに従ってMRBに関連するPDCP PDUを識別し、MRB構成内のPDCP構成に従ってMBSデータパケットをPDCP PDUから取り出す。
【0079】
いくつかの実装形態では、CU172は、第1のCN対BSメッセージを受信したこと(504)または第2のCN対BSメッセージを受信したこと(512)に応答して、UE102のためのUE固有CN対BS DLトンネルを構成する(と決定する)ことができる。そのような場合、CU172はイベント506を省略することができ、第2のBS対CNメッセージに、UE固有DLトンネルを構成するDLトランスポートレイヤ構成含めることができる。CN110は、UE固有CN対BS DLトンネルを介してMBSデータをCU172に送信することができる(524)。いくつかの実装形態では、CU172は、第1のCN対BSメッセージを受信したこと(504)または第2のCN対BSメッセージを受信したこと(512)に応答して、UE102のためのUE固有CU対DU DLトンネルを構成する(と決定する)ことができる。そのような場合、CU172はイベント510を省略することができ、DU174は、UE Context Responseメッセージに、UE固有CU対DU DLトンネルを構成するDLトランスポートレイヤ構成を含めることができる。そのような場合、CU174は、UE固有CU対DU DLトンネルを介してMBSデータをDU174に送信することができる(526)。
【0080】
いくつかの実装形態では、1つまたは複数のMRBを構成する1つまたは複数のMRB構成は第1のMBSセッションと関連付けられる。いくつかの実装形態では、構成パラメータはまた、各々が特定のMRBと関連付けられる、1つまたは複数のRLCベアラ構成を含む。MRB構成の各々は、MRB ID、PDCP構成、第1のMBSセッションID、PDCP再確立指示(たとえば、reestablishPDCP)、および/またはPDCP回復指示(たとえば、recoveryPDCP)を含み得る。いくつかの実装形態では、PDCP構成はDRBのためのPDCP-Config IEであり得る。他の実装形態では、RLCベアラ構成はRLC-BearerConfig IEであり得る。いくつかの実装形態では、RLCベアラ構成は、論理チャネルを構成する論理チャネル(LC)IDを含み得る。いくつかの実装形態では、論理チャネルはマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)であり得る。他の実装形態では、論理チャネルは専用トラフィックチャネル(DTCH)であり得る。いくつかの実装形態では、構成パラメータは、論理チャネルを構成する論理チャネル構成(たとえば、LogicaChannelConfig IE)を含み得る。いくつかの実装形態では、RLCベアラ構成はMRB IDを含み得る。
【0081】
いくつかの実装形態では、CU172は、MRB構成においてDLのみのRBとしてMRBを構成することができる。たとえば、CU172は、DLのみのRBとしてMRBを構成するために、MRB構成内のPDCP構成にUL構成パラメータを含めるのを控える。CU172は、たとえば上で説明されたように、MRB構成にDL構成パラメータのみを含める。そのような場合、CU172は、MBR構成の中のPDCP構成にMRBのためのUL構成パラメータを含めないことによって、MRBを介してUL PDCPデータPDUをDU174および/またはCU172に送信しないようにUE102を構成する。別の例では、DU174は、RLCベアラ構成にUL構成パラメータを含めるのを控える。そのような場合、DU174は、RLCベアラ構成にUL構成パラメータを含めないことによって、論理チャネルを介して制御PDUを基地局104に送信しないようにUE102を構成する。
【0082】
DU174がRLCベアラ構成にUL構成パラメータを含める場合、UE102は、UL構成パラメータを使用して、論理チャネルを介して制御PDU(たとえば、PDCP制御PDUおよび/またはRLC制御PDU)をDU174に送信し得る。制御PDUがPDCP制御PDUである場合、DU174はPDCP制御PDUをCU172に送信することができる。たとえば、CU172は、たとえば、MRB構成の中の圧縮(解凍)プロトコル(たとえば、ロバストヘッダ圧縮(robust header compression:ROHC)プロトコル)を用いてMBSデータを受信するようにUEを構成し得る。この場合、CU172がMBSデータパケットをCN110から受信する(524)とき、CU172は、圧縮プロトコルを用いてMBSデータパケットを圧縮して圧縮されたMBSデータパケットを取得し、共通のCU対DU DLトンネルを介して、圧縮されたMBSデータパケットを含むPDCP PDUをDU174に送信する(526)。そして、DU174は、論理チャネルを介してPDCP PDUをUE102に送信(たとえば、マルチキャストまたはユニキャスト)する(528)。UE102が論理チャネルを介してPDCP PDUを受信するとき、UE102は圧縮されたMBSデータパケットをPDCP PDUから取り出す。UE102は、圧縮(解凍)プロトコルを用いて圧縮されたMBSデータパケットを解凍して、元のMBSデータパケットを取得する。そのような場合、UE102は、ヘッダ圧縮(解凍)プロトコルの動作のためのヘッダ圧縮プロトコルフィードバック(たとえば、散在したROHCフィードバック)を含むPDCP制御PDUを、論理チャネルを介してDU174に送信し得る。そして、DU174は、UE固有ULトンネルを介してPDCP制御PDUをCU172に送信し、すなわち、ULトンネルはUE102(たとえば、UE102A)に固有である。いくつかの実装形態では、CU172は、UE Context Requestメッセージに、UE固有ULトンネルを構成するCU ULトランスポートレイヤ構成を含めることができる。CU ULトランスポートレイヤ構成は、UE固有ULトンネルを識別するためのCUトランスポートレイヤアドレス(たとえば、インターネットプロトコル(IP)アドレス)およびCU UL TEIDを含む。
【0083】
いくつかの実装形態では、MRB構成は、MRB IDを含むMRB-ToAddMod IE(たとえば、mrb-IdentityまたはMRB-Identity)であり得る。MRB IDは、MRBの特定のMRBを識別する。基地局104は、MRB IDを異なる値に設定する。CU172がユニキャストデータ通信のためにUE102に対してDRBを構成している場合、いくつかの実装形態では、CU172は、DRBのDRB IDとは異なる値にMRB IDの1つまたは複数を設定することができる。そのような場合、UE102およびCU172は、RBのRB IDに従って、RBがMRBであるかDRBであるかを区別することができる。他の実装形態では、CU172は、DRB IDと同じであり得る値にMRB IDの1つまたは複数を設定することができる。そのような場合、UE102およびCU172は、RBのRB IDおよびRBを構成するRRC IEに従って、RBがMRBであるかDRBであるかを区別することができる。たとえば、DRBを構成するDRB構成は、DRB識別情報(たとえば、drb-IdentityまたはDRB-Identity)およびPDCP構成を含むDRB-ToAddMod IEである。したがって、UE102は、RBを構成するDRB-ToAddMod IEを受信する場合は、RBがDRBであると決定し、RBを構成するMRB-ToAddMod IEを受信する場合は、RBがMRBであると決定することができる。同様に、CU172は、RBを構成するDRB-ToAddMod IEをUE102に送信する場合は、RBがDRBであると決定し、RBを構成するMRB-ToAddMod IEをUE102に送信する場合は、RBがMRBであると決定することができる。
【0084】
いくつかの実装形態では、第1のMBSセッションのMBSデータを受信するための構成パラメータは、1つまたは複数の論理チャネルを構成するための1つまたは複数の論理チャネル(LC)IDを含む。いくつかの実装形態では、論理チャネルは専用トラフィックチャネル(DTCH)であり得る。他の実装形態では、論理チャネルはマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)であり得る。いくつかの実装形態では、構成パラメータは、グループ無線ネットワーク一時識別子(group radio network temporary identifier:G-RNTI)を含んでも含まなくてもよい。第1のMBSセッションに参加するUE(たとえば、UE102AおよびUE102B)のためのRRC再構成メッセージは、第1のMBSセッションのMBSデータを受信するためのものと同じ構成パラメータを含む。いくつかの実装形態では、UEのためのRRC再構成メッセージは、非MBSデータを受信するためのものと同じまたは異なる構成パラメータを含み得る。
【0085】
いくつかの実装形態では、CU172は、RRC再構成メッセージにMBSセッション参加応答メッセージを含めることができる。UE102は、RRC再構成完了メッセージにMBSセッション参加完了メッセージを含めることができる。代替として、UE102は、MBSセッション参加完了メッセージを含むUL RRCメッセージを、DU174を介してCU172に送信することができる。UL RRCメッセージは、ULInformationTransferメッセージまたはUL NAS PDUを含み得る任意の適切なRRCメッセージであり得る。CU172は、第2のBS対CNメッセージにMBSセッション参加完了メッセージを含めることができる。代替として、CU172は、MBSセッション参加完了メッセージを含むBS対CNメッセージ(たとえば、UPLINK NAS TRANSPORTメッセージ)をCN110に送信することができる。
【0086】
他の実装形態では、CU172は、MBSセッション参加応答メッセージを含むDL RRCメッセージをUE102に送信する。DL RRCメッセージは、DLInformationTransferメッセージ、別のRRC再構成メッセージ、またはDL NAS PDUを含み得る任意の適切なRRCメッセージであり得る。UE102は、MBSセッション参加完了メッセージを含むUL RRCメッセージを、DU174を介してCU172に送信することができる。UL RRCメッセージは、ULInformationTransferメッセージ、別のRRC再構成完了メッセージ、またはUL NAS PDUを含み得る任意の適切なRRCメッセージであり得る。
【0087】
図5Aを続いて参照すると、UE102Bは、上で論じられた手順502と同様のMBSセッション参加手順を実行することができる(530)。UE102Bは、手順502を参照して説明されたように、基地局104を介してCN110とのPDUセッション確立手順を実行することができる。UE102Bは、PDUセッション確立手順においてCN110とPDUセッションIDを通信することができる。UE102Bは、MBSセッション参加要求を送信して同じMBSセッションIDを指定することによって、UE102Aと同じMBSセッションに参加することができる。この例示的なシナリオでは、UE102Bは、基地局104がMBSデータパケットをUE102Aに送信し始めた(528)後、MBSセッションに参加する。CN110は、UE102BがMBSセッションIDに対応するMBSセッションのためのMBSデータを受信し始めるべきであることを示すために、CU172に、MBSセッションIDおよび/またはPDUセッションIDを含むCN対BSメッセージを送信する(532)。
【0088】
いくつかのシナリオでは、CU172またはCN110は、イベント532において識別されたMBSセッションのためのDLトンネルがすでに存在すること、および手順586を実行する必要がないことを決定する。しかしながら、任意選択で、CU172は、イベント589に似た第1のMBSセッションのためのMBS無線接続再構成手順を触発するために、CU対DUメッセージをDU174に送信し(534)、DU174はDU構成で応答する(536)。
【0089】
CU172は、RRC再構成メッセージをDU174に送信し(538)、DU174は、MBSトラフィックを受信するようにUE102Bを構成するためにRRC再構成メッセージをUE102Bに送信する(540)。RRC再構成メッセージは、UE102Aおよび102Bが同じセルで動作するとき、イベント520と同じLCID(値)、MRB構成、およびRLCベアラ構成を含み得る。UE102Aと102Bが異なるセルで動作するとき、RRC再構成メッセージは、たとえば、異なるG-RNTI、LCID、および/またはRLCベアラ構成を有し得る。RRC再構成メッセージは、UE102Aおよび102Bが異なるセルで動作するとき、イベント520と同じMRB構成を含み得る。図3に示されるように、CU172は、共通CN対BS DLトンネルを介して到着するデータパケットを、各々が共通CU対DU DLトンネルおよび/またはそれぞれの論理チャネルに対応する1つまたは複数のMRBにマッピングすることができる。
【0090】
UE102Bは、DU174によって受信され得る(542)イベント540のRRC再構成メッセージに応答して、RRC再構成完了メッセージ(たとえば、RRCReconfigurationCompleteメッセージ)を基地局104に送信する(542)。基地局104のDU174がRRC再構成完了メッセージを受信した(542)ことに応答して、DU174は、RRC再構成完了メッセージをCU172に送信する(543)。RRC再構成完了メッセージを受信する(542)前または後に、基地局104はいくつかの場合、たとえばイベント519と全般に似た方式で、別のBS対CNメッセージをCN110に送信する(539)。BS対CNメッセージは、たとえば、イベント532において指定されるMBSセッションに関連するUEの更新されたリストを示すことができる。UE102BがMBSセッションに参加し(530)、必要なRRC構成を取得した(540)後、CU172は、共通CN対BS DLトンネルを介してMBSデータを受信し続け(544)、共通CU対DU DLトンネルを介してMBSデータをDU174に送信する(546)。いくつかの実装形態では、DU174は、マルチキャストを介してMBSデータをUE102AおよびUE102Bに送信する(548)。UE102AおよびUE102Bは、イベント528と同様にMBSデータを受信することができる(548)。代替として、基地局104は、ユニキャストを介して別々にMBSデータをUE102AおよびUE102Bに送信することができる(548)。
【0091】
次に図5Bを参照すると、シナリオ500Aと全般に似たシナリオ500Bが図示される。上で論じられたものに似たこのシナリオにおけるイベントは、同じ参照番号で標識され、図5Aの例と実装形態は図5Bに当てはまり得る。図5Aのシナリオと図5Bのシナリオの違いが以下で論じられる。
【0092】
いくつかの実装形態では、CU172は、UE102AのためのUE IDおよびセッションIDを指定する第2のCN対BSメッセージを受信したこと(512)に応答して、CN110とMBSセッションリソースセットアップ手順およびUE固有MBSセッション構成手順587(たとえば、イベント586と589の組合せ)を実行することができる。そのような実装形態では、CU172は、第2のCN対BSメッセージを受信したこと(512)に応答して、第1のBS対CNメッセージをCN110に送信する(510)。次いで、CN110は、第1のBS対CNメッセージを受信したこと(510)に応答して、第1のCN対BSメッセージをCU172に送信する(504)。そのような場合、CN110は、第1のCN対BSメッセージにMBSセッションID(すなわち、第1のMBSセッションID)を含めても含めなくてもよい。CN110は、第2のCN対BSメッセージを受信したこと(512)もしくは第1のCN対BSメッセージを受信したこと(504)に応答して、またはその後に、第2のBS対CNメッセージを送信することができる(519)。第2のCN対BSメッセージを受信したこと(512)、第1のBS対CNメッセージを送信したこと(510)、もしくは第1のCN対BSメッセージを受信したこと(504)の後に、またはそれに応答して、CU172はCU対DUメッセージをDU174に送信することができる(506)。
【0093】
CU172が共通CU対DU DLトンネルを構成することを要求するためにCU対DUメッセージを送信する(506)代わりに、DU174はいくつかの実装形態では、UE Context Responseメッセージを送信すること(516)に加えて、UE Context Requestメッセージを受信したこと(514)に応答して、DU対CUメッセージを送信することができる(508)。次いで、CU172は、DU対CUメッセージを受信したこと(506)に応答して、CU対DU応答メッセージをDU174に送信することができる(508)。そのような場合、DU対CUメッセージおよびCU対DU応答メッセージは、非UE関連メッセージであってもよく、すなわちメッセージは特定のUEに関連付けられない。
【0094】
したがって、イベント512、510、504、506、508、514、516、518、519、520、522、および523は、MBSリソースセットアップおよびUE固有MBSセッション構成手順587と図5Bでは集合的に呼ばれる。CN110が追加のMBSセッション参加手順においてUE102Aのための追加のMBSセッションを認める場合、CN110は、手順587と同様に、基地局104およびUE102AとMBSリソースセットアップおよびUE固有MBSセッション構成手順を実行することができる。そのような場合、CN110は、第1または第2のCN対BSメッセージと同様に、追加のMBSセッションIDを、および任意選択で追加のMBSセッションIDのためのQoS構成を、MBSリソースセットアップおよびUE固有MBSセッション構成手順におけるCN対BSメッセージに含めることができる。そのような場合、CU172は、第1または第2のBS対CNメッセージと同様に、MBSリソースセットアップおよびUE固有MBSセッション構成手順におけるBS対CNメッセージに、追加の共通DLトンネルを構成するための、追加のMBSセッションのための追加のトランスポートレイヤ構成を含める。トランスポートレイヤ構成の各々は、共通DLトンネルの特定の共通DLトンネルを構成し、追加のMBSセッションの特定のMBSセッションに関連付けられ得る。トランスポートレイヤ構成は、異なる共通DLトンネルを区別するために異なり得る。特に、トランスポートレイヤ構成の任意のペアが、異なるIPアドレス、異なるDL TEID、または異なるIPアドレス、ならびに異なるDL TEIDを有し得る。
【0095】
MBSを受信している、または受信することに関心を持っているUEは、MBS関心指示をネットワークに(たとえば、CN110に)送信することができる。MBS関心指示に基づいて、ネットワークは、UEの能力、たとえばUEの無線能力を条件としてMBSおよびユニキャストサービスをUEが受けることを可能にしようとする。MBS関心指示において、UEは、UEがMBSを受信している、または受信することに関心を持っている周波数のセット(1つまたは複数の周波数を含む)を示すことができる。MBS関心指示はまた、示された1つまたは複数の周波数上でUEが受信している、または受信することに関心を持っている、MBSサービスのリストを示すことができる。さらに、UEは、サービングセルがMBSをサポートするかどうかにかかわらず、MBS関心指示を送信することができる。いくつかの場合、UEは、第1のMBS関心指示をネットワークに送信し、後で第2の更新されたMBS関心指示を送信することができる。
【0096】
一般に、UEおよび/またはRANは、マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)に関する情報を管理する。UEは、たとえば、それに従うとUEがMBS送信を受信することを好むような構成(たとえば、「MBS関心構成」)を示すMBS関心指示をRANに送信することができる。MBS関心構成は、UEがMBSを受信している、または受信することに関心を持っている周波数のセットと、UEが示された周波数上で受信している、または受信することに関心を持っているMBSサービスのリストとを含み得る。UEとRANとの間の無線接続が修正されるべきであると決定したことに応答して、UEは、MBS関心構成を維持するか、または解放するかのいずれかを決定することができる。UEがMBS関心構成を維持する場合、UEは後でMBS関心指示更新をRANに送信することができる。UEがMBS関心構成を解放する場合、UEは無線接続を修正した後に別のMBS関心指示をRANに送信し得る。
【0097】
同様に、RANのノードはまた、MBS関心指示をUEから受信し、UEとRANとの間の無線接続が修正されるべきであると決定したことに応答して、MBS関心指示に含まれる構成を維持するか、または解放するかのいずれかを行うことができる。UEおよび/またはRANにMBS関心指示を解放もしくは維持すると決定させることができるトリガイベントには、UEが無線接続の障害を検出すること、またはUEがRANとの無線接続を中断し、再開し、もしくは再確立することがある。
【0098】
さらに、MBS関心構成は、受信RANノードに、他のRANノードに、および/またはワイヤレス通信システムの1つまたは複数のCNに記憶され得る。たとえば、MBS関心構成をUEから受信するRANノードは、受信されたUE MBS関心構成を別のRANノード、CNなどに転送することができ、それらのいずれもが、UE MBS関心構成を他のRANノードおよび/またはCNに転送することができる。
【0099】
次に、図1A図5Bに示されるデバイスが参加できるいくつかの例示的なシナリオが、図6A図6Fおよび図7A図7Dに関して論じられる。
【0100】
図6Aは、ワイヤレス通信システム100において生じ得る、特定のMBSサービスへの関心を以前に示していたUEをページングするようにCN110がBS104に要求するような、例示的なシナリオ600Aを示す。一般に、CN110は、MBSサービスへの関心を以前に示しておりアイドル状態または非アクティブ状態で動作しているUEのグループをページングするようにBS104に命令する、単一の第1のマルチキャストページングメッセージ614をBS104のCU172に送信する。そして、CU172は、UEのグループをBS104のDU174に示す対応する単一の第2のマルチキャストページングメッセージ616を送信し、DU174は、たとえば以下でより詳しく説明されるように、UEがアイドル状態または非アクティブ状態602で動作している間にMBSサービスに関心を持っている1つまたは複数のUE(UE102を含む)をページングし(620)、それにより、UEが状態を変更することなくUEにおいてMBSサービスのためのMBSデータ受信622をアクティブ化する。
【0101】
図6Aに最初に示されるように、CN110およびBS104は、BS104に関連する関心を持っているUEへの、共通DLトンネルおよびMBSサービスのMBSセッションを介したMBSサービスのコンテンツデータの配信をサポートするための、BS104のリソースを準備し、構成し、予約し、および/または別様にセットアップするために、MBSセッションリソースセットアップ手順690を実行することができる。一般に、MBSセッションリソースセットアップ手順690は、図5AのMBSセッションリソースセットアップ手順586と似ていてもよい。たとえば、MBSセッションリソースセットアップ手順690の一部として、CN110は、CN対BSメッセージ(たとえば、MBS Session Resource Setup Requestメッセージ)を基地局104に送信することができ(606)、ここで、メッセージ606は、MBSサービスのMBSセッションIDを、およびいくつかの場合には対応するQoSプロファイルを含み、それにより、MBSサービスのためのリソースを予約して構成するように基地局104に要求する。CN対BSメッセージを受信した(606)ことに応答して、CU172は、MBSリソースセットアップ要求において示されるMBSセッションのためのMBSコンテキストおよび/または共通DLトンネルをセットアップする(たとえば、リソースを準備する、構成する、予約する、および/または別様にセットアップする)ようにDU174に要求するために、CU対DUメッセージ(たとえば、MBS Context Setup Request)を送信する(608)。DU174は、DU174がDUトランスポートレイヤ構成などのMBSサービスのMBSセッションのために準備したリソースを示す、対応する応答(たとえば、MBS Context Setup Responseメッセージ)を送信する(610)。そして、CU172は、CN110がそれを介してMBSデータを基地局104に送信することができる共通DLトンネルを構成する際にCN100が使用するためのDLトランスポートレイヤ構成を含む、BS対CNメッセージ(たとえば、MBS Session Resource Setup Responseメッセージ)を送信する(612)。DLトランスポートレイヤ構成は、たとえば、共通DLトンネルを識別するためのトランスポートレイヤアドレス(たとえば、IPアドレスおよび/またはTEID)を含む。
【0102】
イベント606、608、610、および612は、MBSセッションリソースセットアップ手順690と図6Aでは集合的に呼ばれる。
【0103】
次に、図6Aのシナリオ600Aに示されるように、CN110、BS104、およびUE102は、BS104(および具体的には、BS104のDU174)がそれを介してMBSサービスのためにUE102(およびいくつかの場合、アイドル状態または非アクティブ状態で動作している他の関心を持っているUE)をページングする、MBSセッションアクティブ化手順692を実行することができ、UE102はMBSコンテンツデータの受信のためにアクティブ化する(622)。たとえば、CN110はCN対BSメッセージを送信することができ(614)、メッセージは、MBSサービスに関心を持っておりアイドル状態または非アクティブ状態で動作している、かつMBSサービスのためのページングされるべきである、1つまたは複数のUEのセット(しかし典型的には複数のUEまたはUEのグループ)のための、マルチキャストまたはグループページング命令を含む単一(たとえば、唯一の)メッセージである。イベント614において送信されるそのようなメッセージは一般に、「グループページングメッセージ」または「マルチキャストページングメッセージ」と本文書では呼ばれる。いくつかの実装形態では、イベント614のためのグループページングメッセージまたはマルチキャストページングメッセージは、3GPP TS 38.413 NGAPのために定義されるマルチキャストグループページングメッセージである。単一のマルチキャストページングメッセージは、MBSセッションID、MBSサービスへの関心を以前に示していたUEの識別情報の指示、ならびに任意選択で、望まれる場合、関心を持っているUEのそれぞれのUE無線能力の指示、MBSサービスのサービスエリア、および場合によっては他の情報を含む。たとえば、イベント614において送信されるCN対BSメッセージは、それぞれの特定のおよび/もしくは導出されたページング識別情報を介して、または、たとえば図5Aのイベント512に関して前に論じられたUE識別フォーマット((CN UEインターフェースID/RAN UEインターフェースID)のペア、S-TMSIなど)と同様の、何らかの他の適切な識別のフォーマットによって、関心を持っているUEを識別することができる。したがって、単一のマルチキャストページングメッセージは、単一のメッセージだけを使用することによって、MBSサービスのためにページングされるべき複数のUE、ならびに、複数のUEの各UEがMBSサービスのコンテンツデータを受信するために利用できるMBSセッションIDを、たとえば手順690においてセットアップされた共通トンネルを介して示すことができる。
【0104】
いくつかの状況では、CN110はUEのそれぞれの無線能力の指示を記憶し、CN110は、イベント614において送信されるマルチキャストページングメッセージに、それぞれのUERadioPagingInformation IE、ページング情報要素(Information Elements:IE)のそれぞれの無線能力の他の指示、UEの能力IEなどの、関心を持っているUEのそれぞれのUE無線能力の指示を含めることができる。示されたそれぞれのUE無線能力は、たとえば、それぞれのサポートされる時間領域リソース、サポートされる周波数領域リソース(たとえば、サポートされるNR帯域などのサポートされる帯域)、サポートされる変調方式、起動信号に対するサポート、早期ページング指示に対するサポート、1つまたは複数のタイプおよび1つまたは複数の周波数範囲に対するサポートされるダウンリンクスケジュールオフセット(間欠受信(DRX)サイクル構成など)、および他のタイプのUE固有無線能力情報を含み得る。たとえば、ダウンリンクスケジューリングオフセットの情報は、dl-SchedulingOffset-PDSCH-TypeA-FDD-FR1、dl-SchedulingOffset-PDSCH-TypeA-TDD-FR1、dl-SchedulingOffset-PDSCH-TypeA-TDD-FR2、dl-SchedulingOffset-PDSCH-TypeB-FDD-FR1、dl-SchedulingOffset-PDSCH-TypeB-TDD-FR1、および/またはdl-SchedulingOffset-PDSCH-TypeB-TDD-FR2を含み得る。
【0105】
しかし、UE無線能力情報の少なくともいくつかがCU172および/またはDU174に事前に記憶されているときなどのいくつかの状況では(かつ他の例示的なシナリオに関して本文書の他の箇所で論じるように)、UE無線能力情報は、イベント614においてCN110によって送信されるマルチキャストページングメッセージから除外され得る。
【0106】
いずれにしても、単一のマルチキャストページングメッセージをCN110から受信すると、CU172は、MBSサービスをサポートするための内部リソースを予約し、および/または別様にセットアップし、続いて、1つまたは複数のCU対DUメッセージ、たとえば第2の単一のマルチキャストページングメッセージを生成し、1つまたは複数のDU174に送信する(616)。たとえば、CU172は、非アクティブ状態および/またはアイドル状態で動作しており基地局104と関連付けられる、UEのリストまたは他の指示を維持することができ、CU172は、基地局104と関連付けられ、アイドル状態または非アクティブ状態で動作しており、(たとえば、イベント614において受信されるCN対BSメッセージによって示されたように)MBSサービスに関心を持っている、UEのセットを決定するために、リストをフィルタリングすることができる。CU172は、第2の単一のマルチキャストページングメッセージを生成して1つまたは複数のDU174に送信することができ(616)、第2の単一のマルチキャストページングメッセージは、MBSセッションID、基地局104と関連付けられMBSサービスへの関心を以前に示していたUEのフィルタリングされたセットの識別情報の指示、ならびに任意選択で、UE無線能力情報および/または他の情報を、たとえば、イベント614において送信される単一のマルチキャストページングメッセージについて上で説明されたのと同様の方式で含む。BS104が複数のDU174を含み、どのUEがどの特定のDU174と現在関連付けられているかの指示をCU172が維持するときなどの、いくつかの実施形態では、CU172は追加で、非アクティブ状態またはアイドル状態で動作している関心を持っているUEのセットをDUごとにフィルタリングし、各CU対DUグループマルチキャストページングメッセージにおいて、各DUに関連する関心を持っているUEのそれぞれのサブセットのみの指示を送信することができる(616)。
【0107】
MBSサービスのための示されたUEをページングするようにDU174に命令するCU対DUメッセージを受信する(616)と、DU174は、たとえば各々の示されたUEのそれぞれの無線能力に基づいて、各々の示されたUEのためのそれぞれのページング方式を決定することができる(618)。受信されたページング命令616が各々の示されたUEのそれぞれの無線能力の指示を含むときなどの、いくつかの状況では、DU174は、イベント616でページング命令において示された受信されたそれぞれのUE無線能力に従って、各々の示されたUEをページングすることができる(620)。追加または代替として、いくつかの状況では、DU174は、示されたUEの少なくともいくつかのそれぞれの無線能力の指示を事前に記憶しており、DU174は、それぞれの事前に記憶されている指示に従って、第2のマルチキャストページングメッセージにおいて示されるUEの少なくともいくつかの各々をページングすることができる(620)。しかし、重要なことに、シナリオ600Aに示されるように、DU174は、各UEページングメッセージにMBSセッションIDを含め(620)、それにより、受信UEは、MBSセッションIDを利用してMBSサービスに参加し、MBSサービスのために確立されるトンネルを使用することができる。すなわち、各UEページングメッセージは、受信UEがMBSセッションを介してMBSサービスのコンテンツデータを受信する(622)ことについて自身をアクティブ化するために使用する情報を含む。
【0108】
イベント614、616、628、および620は、MBSセッションアクティブ化手順692と図6Aでは集合的に呼ばれる。
【0109】
アイドル状態または非アクティブ状態602で動作しているUE102において、UE102は、MBSセッションのMBSコンテンツデータを受信するためにアクティブ化する。たとえば、UE102は、MBSセッション参加手順502または530などのMBSセッション参加手順を実行し、それにより、MBSサービスのMBSセッションに参加し、MBSサービスのための共通DLトンネルに通信可能に接続することができる。したがって、共通DLトンネルを介して、CN110は、MBSサービスのコンテンツデータをCU172に送信することができ(624)、CU172は、受信されたMBSコンテンツデータをDU174に送信または転送することができ(626)、DU174は、受信されたMBSコンテンツデータをアクティブ化されたUE102に送信または転送することができる(628)。
【0110】
集合的に、確立された共通DLトンネルを介したCN110からUE102へのMBSコンテンツデータの送信(たとえば、イベント624、626、628の集合)は、MBSコンテンツデータ配信手順696と図6Aでは呼ばれる。さらに、シナリオ600Aでは、UE102は、MBSコンテンツデータを受信するための動作状態を変更しない。すなわち、UE102は、MBSコンテンツデータ受信のためにアクティブ化しながら(622)、かつMBSデータを受信しながら(628)、アイドル状態または非アクティブ状態602にその動作状態を維持することができる。
【0111】
図6Bは、ワイヤレス通信システム100において生じ得る、CN110がMBSサービスのコンテンツデータをBS104のCU172に送信し(630)、CU172が受信されたMBSコンテンツデータをBS104のDU174に送信または転送し(632)、DU174がMBSサービスのための1つまたは複数の関心を持っているUE102をページングする(620)ような、例示的なシナリオ600Bを示す。シナリオ600Bの少なくともいくつかは全般にシナリオ600Aと似ており、したがって、シナリオ600Aについて上で論じられたものに似たシナリオ600Bにおけるイベントは同じ参照番号で標識され、図6Aの似た例と実装形態は図6Bに当てはまり得る。図6Aのシナリオと図6Bのシナリオの違いが以下で論じられる。
【0112】
シナリオ600Bに示されるように、MBSサービスに関心を持っているUE102は、非アクティブ状態603で動作している。ある時点で、CN110およびBS104は、MBSサービスのコンテンツデータがそれを介して関心を持っているUEに配信されることになる共通DLトンネルをサポートするように、ならびに他の必要なリソースをセットアップするように、リソースを構成するために、MBSセッションリソースセットアップ手順690を実行する。たとえば、UE102が図6Bに示されるように非アクティブ状態603で動作することに移行する前に、CN110およびBS104は、MBSサービスのためのMBSセッションリソースセットアップ手順690を実行していることがあり、UE102は、UE102が接続状態で動作していた間にMBSサービスのためのMBSセッションに参加した可能性があり、UE102は、たとえば図5Aおよび図5Bに示されるのと似た方式で、接続状態で動作しながら、MBSサービスのための確立された共通DLトンネルを介してMBSコンテンツデータを受信していた可能性がある。
【0113】
いずれにしても、図6Bにおいて、UE102が非アクティブ状態603で動作することに移行した後、CN110はMBSサービスのためのコンテンツデータを受信し、CN110は、たとえば共通DLトンネルを介して、受信されたMBSコンテンツデータをBS104のCU172に送信する(630)。MBSコンテンツデータを受信する(630)と、CU172は、たとえば共通DLトンネルを介して、受信されたMBSコンテンツデータを1つまたは複数のDU174に送信する(632)。MBSコンテンツデータを受信する(632)と、UE102が非アクティブ状態603で動作しており、DU174とのその無線接続が中断されるので、DU174は、たとえばUE102の無線能力に基づいて、UE102のためのページング方式を決定する(618)。DU174は、UEのそれぞれの無線能力に従ってUE102をページングし(620)、ページングメッセージはMBSセッションIDを含む。たとえば、DU174は、UE102の無線能力に従ってページングメッセージを送信する(620)ことによってUEをページングすることができ、ページングメッセージ620はMBSセッションIDを示す。さらに、シナリオ600Bに示されるように、複数のUEがDU174に関して非アクティブ状態603で動作しているとき、DU174は各々のそのようなUEのためのそれぞれのページング方式を決定することができ(618)、DU174はそれに従って各々のそのようなUEをページングすることができる(620)。
【0114】
シナリオ600Bにおいて、DU174は、たとえば、UE102がそれを介してMBSコンテンツデータを受信していたDU174とのUE102の以前に確立された無線接続に基づいて、または、DU174を介したUE102とBS104との間の以前の接続の試みに基づいて、UE102の無線能力情報を事前に記憶している。したがって、シナリオ600Bにおいて、CU172は、たとえばどのようなUE固有無線能力情報も送信することなく、受信されたMBSコンテンツデータをDU174に単に送信または転送し(632)、DU174は、DU174に記憶されているUEの無線能力情報に基づいてUE102のためのページングメッセージ620を生成する。
【0115】
イベント630、632、618、および620は、MBSセッションアクティブ化手順693と図6Bでは集合的に呼ばれる。
【0116】
DU174がMBSサービスのための非アクティブ状態603で動作しているUE102をページングしている(620)間、DU174は、DU174がCU172から受信した(632)MBSコンテンツデータをキャッシュすることができる。UE102のページング(620)が成功し、UE102がそれに続いてMBSサービスのためのMBSコンテンツデータの受信を(再)アクティブ化する(622)と、DU174は、キャッシュされたMBSコンテンツデータをUE102に送信することができる(634)。さらに、UE102が(再)アクティブ化622の際にMBSセッションに(再び)参加するので、CN110は、MBSサービスの共通DLトンネルを介して、さらなるMBSコンテンツデータをUE102に送信することができる(696)。特に、シナリオ600Bでは、UE102は、MBSコンテンツデータを受信するための動作状態を変更しない。すなわち、UE102は、MBSコンテンツデータの受信のために(再)アクティブ化しながら(622)、かつMBSコンテンツデータを受信しながら(634、696)、その動作状態を非アクティブ603に維持することができる。
【0117】
図6Cは、ワイヤレス通信システム100において生じ得る、CN110がMBSサービスのコンテンツデータをBS104のCU172に送信し(630)、CU172が単一のマルチキャストページングメッセージ(UE102を含む、複数の関心を持っているUEを示す)をBS104のDU174に送信し(616)、受信された(616)マルチキャストページングメッセージに基づいて、DU174が非アクティブ状態603にある関心を持っているUE(UE102を含む)をMBSサービスのためにページングする(620)という、例示的なシナリオ600Cを示す。シナリオ600Cの少なくともいくつかは全般にシナリオ600Aおよび/またはシナリオ600Bに似ているので、シナリオ600Aおよび/またはシナリオ600Bについて上で論じられたものに似たシナリオ600Cにおけるイベントは同じ参照番号で標識され、図6Aおよび図6Bの似た例と実装形態は図6Cに当てはまり得る。シナリオ600C、600B、および600Aの違いが以下で論じられる。
【0118】
シナリオ600Cは、図6Bのシナリオ600Bと同様に、UE102が非アクティブ状態603で動作しているときに生じる。しかしながら、シナリオ600Bとは対照的に、シナリオ600Cでは、(DU174ではなく)CU172が、たとえばBS104とのUE102の以前の接続(または接続の試み)に基づいて、UE102のための無線能力情報を事前に記憶している。したがって、図6Cに示されるシナリオ600Cの実施形態では、CU172がMBSサービスのコンテンツデータを受信する(630)と、CU172は、UE102と、BS104に関して非アクティブ状態603で動作している他の関心を持っているUE(たとえば、複数の関心を持っているUE)とを示すマルチキャストページングメッセージである、CU対DUメッセージをDU174に送信し(616)、マルチキャストページングメッセージは、MBSセッションIDおよび示されたUEのそれぞれの記憶されている無線能力情報の指示を含む。加えて、DU174がページング620を実行している間、CU172は、CN110から受信された(630)MBSコンテンツデータをキャッシュすることができる。関心を持っているUE102がMBSサービスのためのコンテンツデータの受信を(再)アクティブ化する(622)と、CU172はキャッシュされたMBSコンテンツデータをDU174に送信することができ(632)、DU174は受信された(632)MBSコンテンツデータをUE102に送信または転送することができる(634)。図6Cにおいて、UE102は、MBSサービスのコンテンツデータ受信の(再)アクティブ化(622)の後、非アクティブ状態603で動作し続け、UE102は共通DLトンネルを介してさらなるMBSコンテンツデータを受信することができる(696)。
【0119】
イベント630、616、618、および620は、MBSセッションアクティブ化手順694と図6Cでは集合的に呼ばれる。
【0120】
シナリオ600Cの他の実施形態(図示せず)では、マルチキャストページングメッセージをDU174に送信する(616)代わりに、CU172は、非アクティブ状態603で動作しておりDU174と関連付けられる各々の関心を持っているUEのためのそれぞれのユニキャストページングメッセージを、DU174に送信することができる。すなわち、各ユニキャストページングメッセージは、MBSサービスのためにページングされるべき唯一のUEを示すので、複数の関心を持っているUEがMBSサービスのためにページングされることになるとき、CU172は、UEごとの複数のユニキャストページングメッセージをDU174に送信する。各ユニキャストページングメッセージは、MBSセッションIDおよび受信UEの無線能力情報の指示(たとえば、CU172における記憶されているUE無線能力情報に基づく)を含む。
【0121】
図6Dは、ワイヤレス通信システム100において生じ得る、MBSコンテンツデータの受信がアイドル状態601で動作しているUE102においてアクティブ化され(622)、UE102およびBS104が無線接続を確立し、それによりUE102が接続状態640に移行するようにし、UE102が確立された無線接続によってサポートされる共通DLトンネルを介してMBSサービスのためのMBSコンテンツデータを受信する(696)ような、例示的なシナリオ600Dを示す。シナリオ600Dの少なくともいくつかは全般にシナリオ600A、600B、および/または600Cと似ているので、シナリオ600A、600B、および/または600Cについて上で論じられたものに似たシナリオ600Dにおけるイベントは同じ参照番号で標識され、図6A図6B、および図6Cの似た例と実装形態は図6Dに当てはまり得る。シナリオ600Dと、前に論じられたシナリオ600A、600B、および600Cとの違いが、以下で論じられる。
【0122】
図6Dに示されるように、シナリオ600Dは、UE102がアイドル状態601で動作している間に始まる。CN110およびDU174は、たとえばCN110、BS104、およびUE102がMBSセッションアクティブ化手順692を実行し、UEがMBSセッションを介してMBSサービスのコンテンツデータを受信するためにアクティブ化する(622)前に、またはそれとともに、MBSリソースセットアップ手順690を実行することができる。
【0123】
次に、UE102、BS104、およびCN110は状態遷移手順686を実行し、これにより、UE102は、DU174に関してアイドル状態610で動作することから接続状態640で動作することに移行する。図6Dに示されるように、状態遷移手順686は、UE102とBS104のDU174によって実行されるランダムアクセス手順636、およびUE102とBS104のCU172によって実行される無線接続確立手順638を含んでもよく、それにより、UE102は接続状態640で動作することに移行する。ランダムアクセス手順636および無線接続確立手順638は、UEと接続するために分散型基地局によって利用される任意の適切なランダムアクセス手順および無線接続確立手順であり得る。たとえば、無線接続確立手順638は、RRC確立手順であり得る。DU174がUE102との無線接続を確立すると、BS104のCU172は、UE102との確立された無線接続をCN110に通知するためにCU対CNメッセージ(たとえば、初期UEメッセージ)を送信し(642)、CN110は、接続に対応するCU172に応答(たとえば、Initial Context Setup Requestメッセージ)を送信する(644)。受信された(644)Initial Context Setup Requestメッセージに基づいて、CU172およびUE102は、セキュリティモード手順646および無線接続再確立手順648を実行し、それにより、UE102とDU174との間の確立された無線接続を確保する。無線接続を確保すると、CU172は、CN110に通知するために応答(たとえば、Initial Context Setup Response)を送信する(650)。ランダムアクセス手順636および無線接続確立手順638と同様に、セキュリティモード手順646および無線接続再構成手順648は、分散型基地局によって利用される任意の適切なセキュリティモード手順および無線接続再構成手順であり得る。たとえば、無線接続再構成手順648はRRC再構成手順であり得る。別の例では、無線接続再構成手順648は、MBS無線接続再構成手順589であり得る。いくつかの実装形態では、CU172は、Initial Context Setup Requestメッセージに応答して、MBS無線接続再構成手順589を開始することができる。
【0124】
イベント636、638、640、642、644、646、648、および650は、状態遷移手順686と図6Dでは集合的に呼ばれる。
【0125】
さらに、実施形態では、手順648においてMBS無線リソース(すなわち、イベント518、520のようなMRB構成およびDU構成)をUE102に提供する代わりに、BS104は、手順587または588と同様に、MBS無線リソースをUE102に提供するために、UE102およびCN110とのMBS無線接続再構成手順を実行することができる(688)。
【0126】
いずれにしても、UE102とBS104との間の無線接続が確立されて状態遷移手順686を介して確保された後、CN110は、たとえばUE102とDU174との間の確保された無線接続によってサポートされる確立された共通DLトンネルを介して、MBSコンテンツデータをUE102(今は接続状態640で動作している)に送信することができる(696)。したがって、シナリオ600Dにおいて、UE102は、MBSコンテンツデータを受信する(696)ために、アイドル状態601で動作することから接続状態640に動作することに変化する。
【0127】
ここで図6Eを見ると、図6Eは、ワイヤレス通信システム100において生じ得る、MBSサービスのコンテンツデータの受信が非アクティブ状態603で動作しているUE102においてアクティブ化され(622)、UE102およびBS104が無線接続を再開し、UE102が接続状態640で動作することに移行し、UE102が再開された無線接続を介して接続状態640で動作している間にMBSコンテンツデータを受信する(696)ような、例示的なシナリオ600Eを示す。シナリオ600Eの少なくともいくつかは全般にシナリオ600A、600B、600C、および/または600Dと似ているので、シナリオ600A、600B、600C、および/または600Dについて上で論じられたものに似たシナリオ600Eにおけるイベントは同じ参照番号で標識され、図6A図6B図6C、および図6Dの似た例と実装形態は図6Eに当てはまり得る。シナリオ600Eと、前に論じられたシナリオ600A、600B、600C、および600Dとの違いが、以下で論じられる。
【0128】
図6Eに示されるように、CN110およびDU174は、たとえばCN110、BS104、およびUE102がMBSセッションアクティブ化手順692、693、もしくは694を実行し、UEがMBSセッションを介してMBSサービスのためのコンテンツデータを受信するためにアクティブ化する(622)前に、またはそれとともに、MBSリソースセットアップ手順690を実行することができる。
【0129】
次に、UE102、BS104、およびCN110は、状態遷移手順687を実行する。図6Eに示されるように、状態遷移手順687はランダムアクセス手順636および無線接続再開手順639を含んでもよく、その後で、UE102は、たとえばDU174を介して、BS104との接続状態640で(再び)動作することに移行する。ランダムアクセス手順636および無線接続再開手順639は、分散型基地局によって利用される任意の適切なランダムアクセス手順および無線接続再開手順であり得る。たとえば、無線接続再開手順639はRRC再開手順であり得る。無線接続再開手順639を実行することに続いて、UE102は接続状態640で動作することに移行する。
【0130】
イベント636、639、および640は、状態遷移手順687と図6Eでは集合的に呼ばれる。
【0131】
BS104が手順639においてまたはその前にUE102に対してMBS無線リソース(すなわち、イベント518、520のようなMRB構成およびDU構成)を構成していない場合、BS104は、手順587または588と同様に、MBS無線リソースをUE102に提供するために、UE102およびCN110とのMBS無線接続再構成手順を実行することができる(688)。
【0132】
状態遷移手順687を実行した後、CU172は、あらゆるキャッシュされたMBSコンテンツデータ(たとえば、UE102が非アクティブ状態603で動作していた間にCU172によって受信されたMBSサービスのあらゆるコンテンツデータ、図示せず)をDU174に送信することができ(632)、DU174は、たとえばUE102とDU174との間の再開された無線接続によってサポートされるMBSサービスの共通DLトンネルを介して、受信されたMBSコンテンツデータをUE102に送信または転送することができる(634)。したがって、シナリオ600Eにおいて、UE102は、MBSサービスのコンテンツデータを受信するために非アクティブ状態603で動作することから接続状態640で動作することに変化し、MBSサービスのコンテンツデータは、たとえば、CU172においてキャッシュされた(たとえば、イベント632、634に関連する)MBSコンテンツデータを含んでもよく、MBSサービスに対応する共通DLトンネルを介してCN110からUE102に送信される(696)追加のMBSコンテンツデータを含んでもよい。
【0133】
図6Fは、ワイヤレス通信システム100において生じ得る、MBSコンテンツデータの受信がBS104に関して非アクティブ状態603で動作している第1のUE102Aにおいてアクティブ化され(622)、それにより、BS104を介してMBSサービスのために確立される共通DLトンネルを介してUE102BがMBSコンテンツデータを受信する(696)ことを可能にする。さらに、以前にBS104に関して非アクティブ状態603にあった第2のUE102Bは物理的な位置が変わっており、その結果、第2のUE102BはBS104と関連付けられないが、代わりにBS106と関連付けられ、したがって、第2のUE102BはBS106に関して非アクティブ状態604にある。したがって、システム100は、MBSサービスのコンテンツデータを受信するためにUE102Bをアクティブ化する(323)ために、BS106を介して第2のUE102Bをページングする。図6Fにおいて、BS104は、分散型基地局(図6A図6Eに図示されるものなど)であってもよく、または統合型基地局であってもよく、BS106は、分散型基地局であってもよく、または統合型基地局であってもよい。シナリオ600Fの少なくともいくつかは全般にシナリオ600A、600B、600C、600D、および/または600Eと似ているので、シナリオ600A、600B、600C、600D、および/または600Eについて上で論じられたものに似たシナリオ600Fにおけるイベントは同じ参照番号で標識され、図6A図6B図6C図6D、および図6Eの似た例と実装形態は図6Fに当てはまり得る。シナリオ600Fと前に論じられたシナリオ600A、600B、600C、600D、および/または600Eとの違いが以下で論じられる。
【0134】
シナリオ600Fにおいて、CN110およびDU174は、MBSサービスのための共通DLトンネルをサポートするためのBS104におけるリソースをセットアップするために、MBSリソースセットアップ手順690を(たとえば、CN110、BS104、およびUE102AがMBSセッションアクティブ化手順692、693、もしくは694を実行する前に、またはそれとともに)実行することができる。UE102Aは、MBSサービスのコンテンツデータを受信するためにアクティブ化し(622)、UE102AおよびBS104は、無線接続再開手順639を実行して、それにより、MBSサービスのための共通DLトンネルをサポートするためにUE102AとBS104との間の無線接続を再開する。再開された無線接続によってサポートされるMBSサービスの共通DLトンネルを介して、BS104は、UE102AとBS104との間の無線接続が中断されていた間にBS104が受信してキャッシュしたMBSサービスのあらゆるコンテンツデータを送信することができる(617)。さらに、CN110は、共通DLトンネルを介して、さらなるMBSコンテンツデータをUE102Aに送信することができる(696)。シナリオ600Fにおいて、UE102Aは、MBSサービスのコンテンツデータを受信する間(617、696)、非アクティブ状態603で動作し続ける。しかしながら、いくつかの実施形態(図示せず)では、UE102Aは、MBSサービスのコンテンツデータを受信する(617、696)ために、BS104に関して接続状態640において動作することに移行することができる。
【0135】
UE102Aと同様に、UE102BもMBSサービスへの関心を以前に示している。しかしながら、上で説明されたように、UE102Bは、BS104に関してではなく、BS106に関して非アクティブ状態605で動作している。したがって、BS104は、MBSサービスのためのBS対BSメッセージ内で示されるUEをページングするようにBS106に命令するBS対BSメッセージをBS106に送信する(652)。たとえば、BS104は、単一のマルチキャストページングメッセージをBS106に送信することができ(652)、マルチキャストページングメッセージは、MBSセッションID、MBSサービスのためにページングされるべき1つまたは複数のUE(これは、シナリオ600FではUE102Bを含む)のそれぞれの識別情報の指示、および示されたUEのそれぞれのUE無線能力の指示を含む。マルチキャストページングメッセージの内容のフォーマットは、イベント614および616に関連するマルチキャストページングメッセージなどの、他のイベントについて本文書の他の箇所で論じられたマルチキャストページングメッセージの内容のフォーマットと似ていてもよい。たとえば、マルチキャストページングメッセージは複数のUEを示してもよく、または、マルチキャストページングメッセージは単一のUEを示してもよい。特にシナリオ600Fにおいて、BS104は、示されたUEのそれぞれの無線能力の指示でBS対BSマルチキャストページングメッセージを簡単に埋めることができ、それは、示されたUEが以前、BS106のカバレッジエリアへと移動する直前にBS104に関して非アクティブ状態603にあり、したがって、BS104がUEのそれぞれの無線能力の指示を記憶しているからである。いくつかの実装形態では、イベント652におけるBS対BSメッセージは、3GPP TS 38.423 XnAPのために定義されるRANマルチキャストグループページングメッセージである。
【0136】
BS106において、単一のマルチキャストページングメッセージをBS104から受信する(652)と、BS106は、その中で示されるUEのためのそれぞれのページング方式を決定し(618)、BS106は、たとえば受信された(652)マルチキャストページングメッセージにおいて示されるような、UEのそれぞれの無線能力に従って、各々の示されたUEをページングする(620)(UE102Bをページングすること(620)を含む)。各ページングメッセージはMBSセッションIDを含むので、受信UEがBS106を介したMBSサービスのためのMBSコンテンツデータ受信をアクティブ化することができる(623)。
【0137】
イベント652、618、および620は、BSで開始されるMBSセッションアクティブ化手順695と図6Fでは集合的に呼ばれる。
【0138】
BSで開始されるMBSセッションアクティブ化手順の他の実施形態(図示せず)では、BS104がMBSサービスのためにページングされるべき複数のUEを示すマルチキャストページングメッセージを送信する(652)代わりに、BS104は、MBSサービスのためにページングされるべき各UEのためのそれぞれのユニキャストページングメッセージ(たとえば、複数のユニキャストページングメッセージ)をBS106に送信することができ、各ユニキャストページングメッセージは1つだけのそれぞれのUE、その1つだけのそれぞれのUEの無線能力、およびMBSセッションIDを示す。BS106が各々のUEごとのユニキャストページングメッセージを受信すると、BS106は、MBSサービスのための示されるUEをページングすることができる(620)。
【0139】
いずれにしても、シナリオ600Fについて続けると、MBSサービスのためのMBSコンテンツデータを受信するためにUE102Bをアクティブ化する(623)と、UE102B、BS104、およびBS106は、BS104とではなくBS106とではあるが、システム100とのUE102Bの無線接続を再開するために状態遷移手順685を実行する。たとえば、図6Fに示されるように、UE102BおよびBS106はランダムアクセス手順635を実行し、UE102BおよびBS104は、UEコンテキスト検索(637)を伴う無線接続再開手順を実行し、それにより、UE102Bは、BS106に関して非アクティブ状態で動作することから、再開された無線接続を介してBS106に関して接続状態643で動作することに移行する。最後に、CN110およびBS106は、CN110とUE102Bとの間の経路がBS104ではなくBS106を介したものとなるように、経路切替手順641を実行する。ランダムアクセス手順635およびUEコンテキスト検索637を伴う無線接続再開手順は、ある基地局に関して非アクティブ状態で動作しているUEが別の基地局のカバレッジエリアに移動するときに利用される、任意の適切なランダムアクセス手順およびUEコンテキスト検索を伴う無線接続再開手順であり得る。たとえば、UEコンテキスト検索637を伴う無線接続再開手順は、UEコンテキスト検索を伴うRRC再開手順であり得る。
【0140】
イベント635、637、643、および639は、状態遷移手順(UEコンテキスト検索および経路切替を含む)685と図6Fでは集合的に呼ばれる。
【0141】
いくつかの状況では、MBSサービスのための共通DLトンネルは、CN110とBS106との間にすでに存在し、それはたとえば、CN110およびBS106がすでに、UE102BがBS106に関して接続状態643に入る前の何らかの時間において、MBSリソースセットアップ手順691を実行しているからである。たとえば、MBSサービスに関心を持っている別のUE(図6Fには示されない)は、BS106のカバレッジエリア内に位置することがあり、CN110およびBS106は、BS106を介してMBSサービスのコンテンツデータを別の関心を持っているUEに配信するためにMBSリソースセットアップ手順691を実行している。これらの状況では、CN110は、既存の共通DLトンネルを介してMBSサービスのためのMBSコンテンツデータをBS106に送信することができ(625)、BS106は、受信されたMBSコンテンツデータをUE102Bに送信または転送することができる(629)。
【0142】
他の状況では、MBSサービスのための共通DLトンネルはすでにCN110とBS106との間に存在せず、それはたとえば、BS106によって現在サービスされている他のUEのいずれもがMBSサービスに関心を持っていないからである。これらの状況では、シナリオ600Fは、たとえば経路切替手順641を実行した後に(たとえば、シナリオ600Fに示されるようにMBSリソースセットアップ手順691を実行する代わりに)BS106のためのMBSリソースセットアップ手順691を実行することによって、CN110とBS106との間に共通DLトンネルを確立することを含み得る。
【0143】
ここで図7Aを見ると、図7Aは、ワイヤレス通信システム100において生じ得る、CN110がMBSサービスのためのページングのために複数のUEを示す単一のマルチキャストページングメッセージをBS104のCU172に送信し(712)、CU172は、それぞれのユニキャストページングメッセージを介してUE102AおよびUE102BをページングするようにDU174に命令する。一般に、シナリオ700Aは図6Aのシナリオ600Aと似ている。しかしながら、シナリオ700Aでは、CU172は、シナリオ600Aのように複数の関心を持っているUEを示す単一のマルチキャストページングメッセージを送信する(616)のではなく、UEごとに複数のそれぞれのユニキャストページングメッセージ715、765を送信することによって、関心を持っているUEをページングするようにDU174に命令する。さらに、以下で論じられるように、シナリオ700Aの少なくとも他の部分は、シナリオ600A、600B、600C、600D、600E、および/または600Fの態様と全般に似ているので、図6A図6B図6C図6D図6E、および図6Fの似た例と実装形態は図7Aに当てはまり得る。シナリオ700Aと、前に論じられたシナリオ600A、600B、600C、600D、600E、および600Fとの違いが、以下で論じられる。
【0144】
シナリオ700Aに示されるように、UE102AとUE102Bの両方が基地局104のカバレッジエリアに位置し、UE102Aと102Bの両方が分散BS104のDU174と関連付けられ、UE102A、102Bの各々がDU174に関してアイドル状態または非アクティブ状態で動作しており、これらはそれぞれ参照番号702および702Bにより示される。図7Aでは、CN110およびBS104は、CN110がMBSサービスのために関心を持っているUEをページングするようにBS104に命令する(712)前のある時間に、またはそれとともに、MBSリソースセットアップ手順790を実行することができ、MBSリソースセットアップ手順790は、図6AのMBSリソースセットアップ手順690と全般に似ていてもよい。加えて、図6Aのイベント614と全般に同様に、図7Aでは、CN110は、MBSサービスのために複数のUEをページングするようにBS104のCU172に命令するCN対BSメッセージを送信することができ(712)、CN対BSメッセージは、MBSセッションID、少なくともUE102A、102B、および任意選択で示されたUEのそれぞれの無線構成を示す、マルチキャストページングメッセージである。しかしながら、CU172が図6Aに示されるように第2の対応するマルチキャストページングメッセージを1つまたは複数のDU174に送信する(616)代わりに、図7Aでは、CU172は、CU172によって受信される(712)マルチキャストページングメッセージにおいて示される各々の関心を持っているUEのために、異なるUEごとのユニキャストページングメッセージをDU174に送信する(715、765)。すなわち、CU172は、MBSセッションIDを示す第1のCU対DUユニキャストページングメッセージ、UE102Aのみを示すもの、および任意選択でUE102Aのそれぞれの無線能力情報を送信する(715)。同様に、CU172は、MBSセッションID、UE102Bのみを示すもの、および任意選択でUE102Bのそれぞれの無線能力情報を示す、第2のCU対DUユニキャストメッセージを送信する(765)。しかし、CU172は、イベント616の単一のマルチキャストページングメッセージの内容を生成して埋めるのと似た方式で、たとえば各々の関心を持っているUEが非アクティブ状態またはアイドル状態にあるかどうかに基づいて、CU172またはDU172が何らかのUE無線能力情報を記憶しているかどうかに基づいて、CN110がいずれかのUEのためのUE無線能力情報をCU172に送信しているかどうかに基づいて、および/または前に説明されたような他の方式で、イベント715、765の各々の異なるユニキャストページングメッセージの内容を生成して埋めることができる。
【0145】
DU174において、CU172によって送信される(715、758)ユニキャストページングメッセージのそれぞれの受信に基づいて、DU174は、UE102Aのためのそれぞれのページング方式を決定し(718)、UE102Aのそれぞれの無線能力を使用して、UE102AのためのそれぞれのMBSセッションページング手順720を実行し、DU174は、UE102Bのためのそれぞれのページング方式を決定し(758)、UE102Bのそれぞれの無線能力を使用して、UE102BのためのそれぞれのMBSセッションページング手順760を実行する。一般に、図7Aにおけるページング方式の決定(718、758)は、図6Aに示される複数のUEの1つのページング方式の決定(618)と似ていてもよく、図7Aのページング手順720、760は、図6Aに示されるページング手順620のグループの単一のページング手順と似ていてもよい。
【0146】
それぞれのページング手順720、760に応答して、UE102AおよびUE102Bはそれぞれ、MBSサービスのためのコンテンツデータの受信をアクティブ化し(722、721)、それにより、MBSサービスのための共通DLトンネルを確立し、または(場合によっては)それに参加する。いくつかの場合、UE102Aおよび/またはUE102Bが非アクティブ状態702A、702Bで動作しているとき、UE102Aおよび/またはUE102Bは、非アクティブ状態702A、702Bで動作し続け、非アクティブ状態702A、702Bで動作している間にMBSサービスのための確立された共通DLトンネルを介してCN110によって送信されるさらなるMBSコンテンツデータを受信することができる(796)。UE102Aおよび/またはUE102Bが非アクティブ状態702A、70Bにあるような他の場合には、UE102Aおよび/またはUE102Bは、さらなるMBSコンテンツデータをCN110から受信する(796)前に、接続状態で動作することへと移行するために、それぞれの状態遷移手順786、787を実行することができる。さらに、UE102Aおよび/またはUE102Bがアイドル状態702A、702Bにあるとき、UE102Aおよび/またはUE102Bは、さらなるMBSコンテンツデータをCN110から受信する(796)前に、接続状態で動作することに移行するために、それぞれの状態遷移手順786、787を実行することができる。一般に、状態遷移手順786は図6Dの状態遷移手順686と似ていてもよく、状態遷移手順787は図6Eの状態遷移手順687と似ていてもよい。
【0147】
図7Bは、ワイヤレス通信システム100において生じ得る、CN110が、MBSサービスのためにページングすべき複数のUEを示す第1の単一のマルチキャストページングメッセージをBS104のCU172に送信し(712)、続いて、CU172が、対応する第2の単一のマルチキャストページングメッセージを介して複数のUEをページングするようにDU174に命令する(714)ような、例示的なシナリオ700Bを示す。一般に、シナリオ700Bは、図6Aのシナリオ600Aおよび/または図7Aのシナリオ700Aと似ている。さらに、以下で論じられるように、シナリオ700Aの少なくとも他の部分は全般に、シナリオ600A、600B、600C、600D、600E、600F、および/または700Aの態様と似ているので、図6A図6B図6C図6D図6E図6F、および図7Aの似た例と実装形態は図7Bに当てはまり得る。シナリオ700Bと、前に論じられたシナリオ600A、600B、600C、600D、600E、600F、および700Aとの違いが、以下で論じられる。
【0148】
シナリオ700Bに示されるように、かつシナリオ700Aと同様に、UE102AとUE102Bの両方が基地局104のカバレッジエリアに位置し、UE102Aと102Bの両方が分散BS104のDU174と関連付けられ、UE102A、102Bの各々がDU174に関してアイドル状態または非アクティブ状態で動作しており、それらはそれぞれ参照番号702Aおよび702Bによって示されている。また、シナリオ700Aと同様に、シナリオ700Bでは、CN110およびBS104は、CN110がMBSサービスのための関心を持っているUEをページングするようにBS104に命令する(712)前のある時間において、またはそれとともに、MBSリソースセットアップ手順790を実行することができ、CN対BSメッセージは、MBSセッションID、MBSサービスに関心を持っている複数のUEを示すもの(UE102A、102Bを含む)、および任意選択で示されたUEのそれぞれの無線構成を示す、単一のマルチキャストページングメッセージである。
【0149】
しかしながら、図7Aのシナリオ700Aとは異なり、図6Aのシナリオ600Aと同様に、シナリオ700Bでは、CU172が単一の(第1の)マルチキャストページングメッセージをCN110から受信する(712)と、CU172は、対応する単一の第2のマルチキャストページングメッセージを生成してDU174に送信し(714)、第2のマルチキャストページングメッセージは、MBSセッションID、DU174に関してアイドル状態または非アクティブ状態にある複数の関心を持っているUE(UE102AおよびUE102を含む)を示すもの、および任意選択で示されたUEのそれぞれの無線能力情報を示す。CU172は、たとえば、図6Aのイベント616と同様の方式で、単一の第2のマルチキャストページングメッセージの内容を埋めることができる。
【0150】
DU174は、単一の第2のマルチキャストページングメッセージを受信する(714)と、第2のマルチキャストページングメッセージ内で示される各UE102A、102Bのそれぞれのページング方式を決定することができ(718、758)、DU274は、たとえば図7Aのイベント718、720、758、および760について論じられたのと同様の方式で、それぞれの決定されたページング方式を使用して各々の示されたUE102A、102BのためのそれぞれのMBSセッションページング手順720、760を開始することができる。さらに、イベント721、722、786、787、および796も、たとえば図7Aの同じイベントについて論じられたのと同様の方式で実施され得る。
【0151】
図7Cは、ワイヤレス通信システム100において生じ得る、CN110がMBSサービスのためにページングすべき複数のUEを示す第1の単一のマルチキャストページングメッセージを第1のBS106に送信する(712)ような、例示的なシナリオ700Cを示す。第1の単一のマルチキャストページングメッセージを受信する(712)と、第1のBS106は、複数のUEの少なくともいくつかがそのカバレッジエリアに移動した第2のBS104に、複数のユニキャストページングメッセージを送信し(713、763)、それらの各々がMBSサービスのためにページングすべき異なるUEを示す。以下で論じられるように、シナリオ700Cの少なくとも一部はシナリオ600A、600B、600C、600D、600E、600F、700A、および/または700Bの態様と似ているので、図6A図6B図6C図6D図6E図6F図7A、および図7Bの似た例と実装形態は図7Cに当てはまり得る。シナリオ700Cと、前に論じられたシナリオ600A、600B、600C、600D、600E、600F、700A、および700Bとの違いが、以下で論じられる。
【0152】
シナリオ700Cに示されるように、UE102AとUE102Bの両方が、BS106のカバレッジエリアに位置することからBS104のカバレッジエリアに位置することへと移動しており、UE102A、102Bの各々は、BS104に関してアイドル状態または非アクティブ状態で動作している(たとえば、参照番号702Aおよび702Bによって図7Cにおいてそれぞれ示されるように)。シナリオ700Cでは、CN110およびBS106は、たとえば、MBSサービスのためにページングされるべき複数のUE(UE102AおよびUE102Bを含む)を示すものを含む単一のマルチキャストページングメッセージを送信する(712)ことによって、CN110がMBSサービスのために関心を持っているUEをページングするようにBS106に命令する(712)より前のある時間に、またはそれとともに、MBSリソースセットアップ手順790を実行することができる。BS106において、マルチキャストページングメッセージを受信する(712)と、BS104が(BS106ではなく)(少なくとも)UE102A、102Bをページングする必要があるので、BS106は、複数のBS対BSメッセージをBS104に送信し(713、763)、各BS対BSメッセージは、BS104によってMBSサービスのためにページングされるべき異なる(唯一の)UEを示す単一のユニキャストページングメッセージである。すなわち、シナリオ600Fとは対照的に、シナリオ600Fでは、BS104が、ページングされるべき複数のUEを示すために単一のマルチキャストページングメッセージをBS106に送信し(652)、シナリオ700Cでは、BS106が、ページングされるべき複数のUEを示すために、複数のUEごとのユニキャストページングメッセージをBS104に送信する(713、763)。しかし、シナリオ600Fと同様に、BS104は、示されたUEのためのそれぞれの無線能力の指示で各ユニキャストページングメッセージを簡単に埋めることができ、それは、示されたUEが以前に、BS106のカバレッジエリアに移動する直前にBS104に関して非アクティブ状態にあり、その後に、BS104が示されたUEのそれぞれの無線能力の指示を記憶しているからである。
【0153】
シナリオ700Cでは、BS104が各ユニキャストページングメッセージを受信する(718、768)と、BS104は、受信されたユニキャストページングメッセージによって示されるUEのためのそれぞれのページング方式を決定し(718、758)、BS104は、示されたUEのためのそれぞれのMBSセッションページング手順720、760を実行し、それにより、MBSサービスのコンテンツデータを受信するために各々の示されたUE(たとえば、UE102AおよびUE102B)をそれぞれアクティブ化する(722、721)。続いて、図7Cに示されるように、UE102AおよびCN110は、状態遷移手順(UE102Aのコンテキスト検索およびBS106からBS104への経路切替を含む)を実行することができ(784)、それにより、UE102AはBS104に関して接続状態で動作するようになり、UE102AがBS104を介してMBSサービスのMBSセッションを参加することを可能にする。同様に、UE102BおよびCN110は、状態遷移手順(UE102Bのコンテキスト検索およびBS106からBS104への経路切替を含む)を実行することができ(785)、それにより、UE102BがBS104に関して接続状態で動作するようになり、UE102BがBS104を介してMBSサービスのMBSセッションに参加することを可能にする。一般に、UEコンテキスト検索および経路切替を含む状態遷移手順784、785は、UEコンテキスト検索および経路切替を含む状態遷移手順685と似ていてもよい。
【0154】
シナリオ700Cにおいて、BS104がMBSサービスのための既存の共通DLトンネルをすでにサポートするとき(たとえば、図示されていないが、MBSサービスに関心を持っている別のUEのためのMBSリソースをBS104が以前にセットアップしていることにより)、CN110は、既存の共通DLトンネルを介して、MBSサービスのコンテンツデータをUE102AおよびUE102Bに送信することができる(796)。それ以外の場合、BS104およびCN110は、BS104を介して共通DLトンネルを確立するためにMBSリソースセットアップ手順を実行することができ(790)、それにより、CN110がMBSサービスのための確立された共通DLトンネルを介してMBSコンテンツデータをUE102AおよびUE102Bに送信する(796)ことを可能にする。さらに、図7Cは状態遷移手順784の後にあるMBSリソースセットアップ手順790を示すが、MBSリソースセットアップ手順790は、CN110がMBSサービスコンテンツデータを少なくとも1つのUE102A、102Bに送信する(796)前に、少なくとも1つのUEのためのMBSサービスコンテンツデータのアクティブ化(たとえば、UE102Bのためのイベント721、UE102Aのためのイベント722)の後の任意の時間に行われ得る。
【0155】
図7Dは、図7Cの例示的なシナリオ700Cと全般に似ている例示的なシナリオ700Dを示す。しかし、図7Dでは、BS106がCN110からMBSサービスのための複数のUE(UE102AおよびUE102Bを含む)を示す単一のマルチキャストページングメッセージを受信する(712)と、図7CのようにBS106が各々の示されたUEのために異なるユニキャストページングメッセージをBS104に送信する(713、763)代わりに、図7Dでは、BS106が複数のUE(UE102AおよびUE102Bを含む)を示す対応する単一のマルチキャストページングメッセージをBS104に送信する(711)。BS106によってBS104に送信される(711)単一のマルチキャストページングメッセージは、MBSセッションID、複数のUEを示すもの、および示されたUEのそれぞれの無線能力の指示などの、他のシナリオについて上で論じられたものと同様の情報を含み得る。
【0156】
次に、図1Aから図7Dに示されるデバイスが実装できるいくつかの例示的なシナリオが、図8Aから図15を参照して論じられる。これらの方法の各々は、たとえば、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令のセットとして実施され得る。
【0157】
まず図8Aを参照すると、CUは、MBSサービスのための1つまたは複数のUEをページングするようにDUに命令する方法800Aを実施することができる。たとえば、CUは基地局104のCU172であってもよく、DUは基地局104のDU174であってもよい。方法800Aはブロック802において開始し、そこで、CUがMBSサービスのための1~M個のUEをページングすると決定し、Mは1より大きい整数である(たとえば、そのそれぞれの発生が、MBSサービスのために1~M個のUEをページングするとCUに決定させる(802)ことができる、イベント614、630、および712参照)。ブロック804において、決定802に応答して、CUは、UE1~Mのセットを示す単一のCU対DUメッセージを生成する。いくつかの実装形態では、CU対DUメッセージはインターフェースメッセージであり得る。たとえば、インターフェースメッセージは、F1アプリケーションプロトコル(F1AP)メッセージなどのF1インターフェースメッセージであり得る。他の実装形態では、CU対DUメッセージは、マルチキャストページングインターフェースメッセージ(たとえば、F1APマルチキャストページングメッセージ)であり得る。
【0158】
生成されたCU対DUメッセージは、たとえば、MBSサービスのMBSセッションのセッションID、1~M個のUEの各々のそれぞれの識別情報の指示、および1~M個のUEの無線能力のそれぞれのセットの合計N個の指示(たとえば、能力IE、能力IEのフィールド、または他の適切な指示)を含み得る。いくつかの実装形態では、UE IDは5G-S-TMSIである。さらに、無線能力の示されたセットの総数N(Nは1以上の整数である)は、示されたUEの総数M以下であり得る。いくつかの実装形態では、たとえば、複数のUEが共通の無線能力を共有するとき、NはM未満である。他の実装形態では、たとえば、すべてのM個のUEが無線能力(たとえば、ページングのための無線能力)のそれぞれのセットを提供するのではなく、それは、それらがそのような機能をサポートしないことがあり、(M個のUEのうちの)ページングのための合計N個の無線能力のそれぞれのセットしかCUにおいて利用可能ではないからである。いくつかの実装形態では、UE無線能力のセットの指示は、上で説明されたものなどの能力IEであり得る。他の実装形態では、UE無線能力の各セットの指示は、たとえば上で説明されたものなどの、UE無線能力IEに含まれるフィールドまたはIEであり得る。他の実装形態では、UE無線能力のセットの指示は、UE-NR-Capability IEまたはUE-6G-Capability IEであってもよく、その各々が5G RANまたは6G RANとの通信のために複数のUE能力を含み得る。
【0159】
方法800Aのブロック806において、CUは、生成されたCU対DUメッセージを1つまたは複数のDUに送信し、それにより、示されたUE1~Mをページングするように1つまたは複数のDUに命令する。
【0160】
ここで図8Bを参照すると、CUは、MBSサービスのための1つまたは複数のUEをページングするようにDUに命令するために、方法800Bを実施することができる。たとえば、CUは基地局104のCU172であってもよく、DUは基地局104のDU174であってもよい。方法800Bはブロック802において開始し、そこで、CUは、方法800Aのイベント802と同様の方式で、MBSサービスのための1~M個のUEをページングすると決定する。しかし、ブロック814において、決定802に応答して、CUは、DUがUE1~Mの各々をページングすべきであることをDUに示すために、UE1~Mの各々のためのそれぞれのCU対DUメッセージを生成する。すなわち、ブロック814において、CUは、異なるUE1~Mに各々対応する、合計M個のCU対DUメッセージを生成する。
【0161】
いくつかの実装形態では、CUによって生成される(814)各CU対DUメッセージは、MBSサービスのMBSセッションのセッションID、1~M個のUEの1つを示すもの、および示されたUEの無線能力のそれぞれのセットの指示を含み得る。さらに、無線能力の示されたセットの総数N(Nは1以上の整数である)は、UEの総数M以下であり得る。たとえば、複数のUEが共通の無線能力を共有し、NはM未満である。NがMに等しい場合、UE1に対応する第1のCU対DUメッセージは、MBSセッションID、UE1の識別情報の指示、および能力IE1を含んでもよく、UE2に対応する第2のCU対DUメッセージは、MBSセッションID、UE2の識別情報の指示、および能力IE2を含んでもよく、以下同様であり、UE Mに対応する第MのCU対DUメッセージは、MBSセッションID、UE Mの識別情報、および能力IE Mを含む。NがM未満である場合(すなわち、UE1~Mの少なくとも2つが同じUE無線能力を共有する場合)、UE1に対応する第1のCU対DUメッセージは、MBSセッションID、UE1の識別情報の指示、および能力IE1を含んでもよく、UE2に対応する第2のCU対DUメッセージは、MBSセッションID、UE2の識別情報の指示、および能力IE2を含んでもよく、UE Nに対応する第NのCU対DUメッセージは、MBSセッションID、UE Nの識別情報、および能力IE Nを含んでもよい。残りのCU対DUメッセージ(たとえば、UE(N+1)からUE Mに対応するCU対DUメッセージ)の各々は、MBSセッションIDおよび対応する残りのUEの識別情報を含み得るが、UE無線能力のあらゆる指示を省略する。たとえば、UE(N+1)に対応する第N+1のCU対DUメッセージは、MBSセッションIDおよびUE(N+1)の識別情報を含んでもよく、UE(N+2)に対応する第N+2のCU対DUメッセージは、MBSセッションIDおよびUE(N+2)の識別情報を含んでもよく、以下同様である。
【0162】
他の実装形態では、CUによって生成される(814)各CU対DUメッセージは、MBSサービスのMBSセッションのセッションID、1~M個のUEの各々を示すもの、および任意選択で示されたUEの無線能力のそれぞれのセットの指示を含み得る。たとえば、すべてのM個のUEが無線能力(たとえば、ページングのための無線能力)のそれぞれのセットの指示を提供するのではなく、それは、それらがそのような機能をサポートしないことがあり、(M個のUEのうち)合計N個の無線能力のそれぞれのセットしかCUにおいて利用可能ではないからである。無線能力のそれぞれのセットのN個の指示は、必ずしも互いに異なるとは限らない。
【0163】
さらに別の実装形態では、CUによって生成される(814)各CU対DUメッセージは、MBSサービスのMBSセッションのセッションID、1~M個のUEの各々を示すもの、および示されたUEの無線能力のそれぞれのセットの指示を含み得る。無線能力のそれぞれのセットの指示は、MBSを受信することに関心を持っておりあるUEに特に対応するUEのための所定の(デフォルト)能力であり得る。
【0164】
方法800Bのブロック816において、CUは、生成されたCU対DUメッセージを1つまたは複数のDUに送信し、それにより、示されたUE1-Mをページングするように1つまたは複数のDUに命令する。
【0165】
ここで図9を見ると、CUは、MBSサービスのための1つまたは複数のUEをページングするように1つまたは複数のDUに命令するために方法900を実施することができる。たとえば、CUは基地局104のCU172であってもよく、DUは基地局104のDU174であってもよい。方法900はブロック902において開始し、そこでCUはサービスのために1つまたは複数のUEをページングすると決定する。ブロック904において、CUは、サービスがMBSサービスであるかユニキャストサービスであるかを決定する。サービスがMBSサービスであるとCUが決定する(904)と、方法900はブロック906に進み、そこで、CUは、MBSサービスのためのMBSセッションID、1つまたは複数のUEのそれぞれの識別情報の指示、および1つまたは複数のUEのUE無線能力のそれぞれのセットの指示を含む第1のCU対DUメッセージを生成し、それらは、たとえば各々の示されたUEのそれぞれの能力IEによって表され得る。加えて、ブロック908において、CUは任意選択で、第1のCU対DUメッセージに、1つまたは複数のUEの少なくとも1つのUEのためのそれぞれの非連続受信(DRX)サイクル構成の指示を含み得る。ブロック910において、CUは、第1のCU対DUメッセージを1つまたは複数のDUに送り、または送信することができる(たとえば、イベント616およびイベント714参照)。
【0166】
一方、ブロック904において、サービスがユニキャストサービスであるとCUが決定するとき、方法900はブロック912に進み、そこで、CUはCU対DUメッセージの第2のセットを生成し、それらの各々が1つまたは複数のUEの異なるUEに対応する。たとえば、CU対DUメッセージの第2のセットに含まれる各CU対DUメッセージは、それぞれのUEの識別情報の指示、ユニキャストサービスとそれぞれのUEの組合せに一意に対応するセッションID、およびそれぞれのUEのUE無線能力の指示を含み得る。加えて、ブロック914において、CUは任意選択で、各CU対DUメッセージに、それぞれのUEのそれぞれのDRXサイクル構成の指示を含み得る。ブロック916において、CUは、CU対DUメッセージの第2のセットを1つまたは複数のDUに送り、または送信することができ(たとえば、イベント715および765、イベント713および763参照)、それらは、CUが第1のCU対DUメッセージを送ったまたは送信した先の、1つまたは複数のDUの同じセットまたは異なるセットであり得る。
【0167】
方法900を介して、特定のUEが、マルチキャストサービスのみ、ユニキャストサービスのみ、またはマルチキャストサービスとユニキャストサービスの両方のためのページングのために示され得る。さらに、いくつかの実装形態では、第1のCU対DUメッセージおよびCU対DUメッセージの第2のセットは、インターフェースメッセージであり得る。たとえば、インターフェースメッセージは、F1アプリケーションプロトコル(F1AP)メッセージなどのF1インターフェースメッセージであり得る。他の実装形態では、第1のCU対DUメッセージはマルチキャストページングインターフェースメッセージ(たとえば、F1APマルチキャストページングメッセージ)であってもよく、CU対DUメッセージの第2のセットに含まれる各CU対DUメッセージは、ページングインターフェースメッセージ(たとえば、F1APページングメッセージ)であってもよい。
【0168】
ここで図10Aを見ると、DUは、MBSサービスのために1つまたは複数のUEをページングするための方法1000Aを実施することができる。たとえば、DUは基地局104のDU174であり得る。方法1000Aはブロック1002において開始し、そこで、DUは、MBSサービスのMBSセッションのセッションIDと、DUがMBSサービスのためにページングすべきUE1~Mのそれぞれの識別情報の指示と、それらのM個のUEの中のUE無線能力のそれぞれのセットのN個の指示とを含む、CU対DUメッセージをCU(基地局104のCU172など)から受信し、MおよびNは1より大きい整数であり、NはM以下である。いくつかの実装形態では、受信されたCU対DUメッセージはまた、各UE1~MのためのUE無線能力のそれぞれのセットの指示を含み、UE無線能力のそれぞれのセットは、たとえばそれぞれの能力IEによって表され得る。たとえば、受信されたCU対DUメッセージは、各UE1~Mのためのそれぞれの能力IEを含み得る。合計でN個のUE無線能力の異なるセットが示されてもよく、Nは1以上の整数であり、NはUEの総数M以下である。たとえば、異なるUEがUE無線能力の共通のセットを利用するとき、NはM未満である。
【0169】
他の実装形態では、受信されたCU対DUメッセージは任意選択で、各UE1~MのためのUE無線能力のそれぞれのセットの指示を含む。たとえば、すべてのM個のUEが無線能力(たとえば、ページングのための無線能力)のそれぞれのセットの指示を提供するのではなく、それは、それらがそのような機能をサポートしないことがあり、(M個のUEのうちの)合計N個の無線能力のそれぞれのセットの指示しかCUにおいて利用可能ではないからである。無線能力のそれぞれのセットのN個の指示は、必ずしも互いに異なるとは限らない。
【0170】
CU対DUメッセージを受信した(1002)ことに応答して、ブロック1004において、DUは、UE1~Mをページングする際に利用するためにページングメッセージのセットを生成することができ、各ページングメッセージはMBSサービスのMBSセッションのセッションIDを含み、各ページングメッセージはリソース配分情報のそれぞれのセット(たとえば、時間領域リソース配分、周波数領域リソース配分、および変調方式のそれぞれの組合せ)に対応する。実際に、ブロック1006において、DUは、UE1~Mのためのページングメッセージに対応する、かつ具体的には、UE1~MのUE無線能力の異なるセットに対応する、リソース配分情報の異なるセットを生成することができる。たとえば、DUは、リソース配分情報の合計K個の異なるセットを生成することができ、Kは1以上の整数であり、KはM個のUEのためのUE無線能力のセットの総数N以下の整数である。たとえば、UE無線能力の異なるセットがリソース配分情報の共通のセットを利用するとき、KはN未満である。すなわち、数学的には、0<K≦N≦Mである。したがって、ブロック1004において、DUはK個の異なるページングメッセージを生成することができ、ブロック1006において、DUはリソース配分情報のK個の異なるセットを生成することができる。
【0171】
ある実施形態では、リソース配分情報の各々の異なるセット(たとえば、配分されたそれぞれの時間領域リソース、配分されたそれぞれの周波数領域リソース、および変調方式の各々の異なる組合せ)が、異なるダウンリンク制御情報すなわちDCIによって表され得る。さらに、いくつかの実装形態では、ブロック1006において、DUは、各DCIのためのそれぞれの巡回冗長符号(cyclical redundancy code:CRC)を生成することができ、たとえば図10Aに示されるように、ページング無線ネットワーク一時識別子(Paging Radio Network Temporary Identifier:P-RNTI)または他の適切なページング識別子を用いて各CRCをスクランブルすることができる。
【0172】
ブロック1008において、DUは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)および/または他の適切な共有ダウンリンク制御チャネルなどの1つまたは複数の共有ダウンリンク制御チャネル上で、リソース配分情報のK個の異なるセットの各セットを送信することができる。リソース配分の異なるセットが異なるDCIであり、CUが各DCIのためのそれぞれのスクランブルされたCRCを生成するような実装形態では、DUは、1つまたは複数の共有ダウンリンク制御チャネル上で各DCIを送信することとともに、それぞれのスクランブルされたCRCを送信することができる。
【0173】
さらに、ブロック1010において、DUは、たとえば、1つまたは複数の適切な共有ダウンリンクデータチャネル(物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)および/または他の適切な共有ダウンリンクデータチャネルなど)を介して、UE1~MのUE無線能力のそれぞれのセットに従って各々の生成されたページングメッセージを送信することができ、それによりUE1~Mの各々をページングする。
【0174】
ここで図10Bを参照すると、基地局は、MBSサービスのための1つまたは複数のUEをページングするために方法1000Bを実施することができる。方法1000Bを実施する基地局は、統合型基地局であってもよく、または分散型基地局であってもよい。たとえば、基地局は基地局104または基地局106であり得る。方法1000Bは全般に方法1000Aと似ている。しかしながら、DUが、たとえば方法1000Aに示されるように、UE1~Mを示すCU対DUメッセージを受信し(1002)、示されたUE1~MをページングするようにDUに命令する代わりに、方法1000Bでは、BSは、UE1~Mを示し、示されたUE1~MをページングするようにBSに命令する、CN対BSメッセージを(たとえば、コアアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)または類似のものから)受信する(1001)。受信されたCN対BSメッセージは、MBSサービスのMBSセッションのセッションIDと、BSがMBSサービスのためにページングすべきUE1~Mのそれぞれの識別情報の指示とを含み得る。いくつかの実装形態では、受信されたCN対BSメッセージはまた、各UE1~MのためのUE無線能力のそれぞれのセットの指示を任意選択で含み、UE無線能力のそれぞれのセットは、たとえばそれぞれの能力IEによって表され得る。たとえば、すべてのM個のUEが無線能力(たとえば、ページングのための無線能力)のそれぞれのセットの指示を提供するのではなく、それは、それらがそのような機能をサポートしないことがあり、(M個のUEのうちの)合計N個の無線能力のそれぞれのセットしかBSにおいて利用可能ではないからである。無線能力のそれぞれのセットのN個の指示は、必ずしも互いに異なるとは限らない。
【0175】
CN対BSメッセージを受信した(1001)ことに応答して、BSはページングメッセージのセット、たとえばK個の異なるページングメッセージのセットを生成することができ(1005)、その各々がMBSサービスのMBSセッションのIDを含む。続いて、方法1000Bの残り(たとえば、ステップ1006、1008、および1010)は、図10AのDUによって実施されるものと同様の方式でBSによって実施され得る。
【0176】
図10Aの方法1000Aおよび/または図10Bの方法1000Bのいくつかの実装形態では、特定の能力IE X(たとえば、ブロック1002および/またはブロック1001における)は、図6Aについて説明されるように、サポートされるNR帯域の情報および/またはサポートされるダウンリンクスケジューリングオフセットの情報を含み、1≦X≦Nである。いくつかの実装形態では、RANノード(たとえば、DUまたは基地局)は、サポートされるNR帯域の中の少なくとも1つのキャリア周波数上でリソース配分情報の特定のセット(たとえば、特定のDCI)を送信すると決定することができる。いくつかの実装形態では、RANノードは、サポートされるダウンリンクスケジューリングオフセットの情報が少なくとも1つのキャリア周波数のためのダウンリンクスケジューリングスロットオフセットのサポートを示すような状況において、リソース配分情報の特定のセットにおいてダウンリンクスケジューリングスロットオフセット(たとえば、オフセットは0より大きい)を示すことができる。特定の能力IE XがサポートされるNR帯域の情報を含まない場合、RANノードは、リソース配分情報の特定のセットを所定のキャリア周波数に送信すると決定することができる。能力IE Xがサポートされるダウンリンクスケジューリングオフセットの情報を含まない場合、RANノードは、ダウンリンクスケジューリングスロットオフセット(たとえば、オフセットは0に等しい)を示すことができ、または、リソース配分情報の特定のセットにダウンリンクスケジューリングスロットオフセットを含めるのを控えることができる。
【0177】
方法1000Aおよび/または方法1000Bのいくつかの実装形態では、能力IE X(たとえば、ブロック1002および/またはブロック1001における)は、起動信号が対応するUE Yにおいてサポートされることを示すものを含んでもよく、1≦Y≦Mである。したがって、起動信号がUE Yにおいてサポートされることを示すものを能力IE Xが含むとき、RANノード(たとえば、CUまたはBS)は、あるページング機会でリソース配分情報の特定のセットを送信する前に、そのページング機会で起動信号を送ることができる。さらに、UE Yが起動信号を検出する場合、UE Yは、ページング機会で、共有ダウンリンク制御チャネルY(たとえば、PDCCH Y)を介してリソース配分情報の対応するセット(たとえば、対応するDCI)を受信することを試みる。それ以外の場合、UE Yは、ページング機会で、共有ダウンリンク制御チャネルY上でリソース配分情報の対応するセットを受信するのを試みなくてもよい(たとえば、受信するのを控えることができる)。加えて、能力IE Xが起動信号をサポートすることの指示を含まないとき、RANノードは、ページング機会で、UE Yに対応するリソース配分情報のセットを送信するより前に起動信号を送信するのを控えることができる。
【0178】
方法1000Aおよび/または方法1000Bのいくつかの実装形態では、能力IE Xは(たとえば、ブロック1002および/またはブロック1001において)、対応するUE Yにおいて早期ページング指示(paging early indication:PEI)に対するサポートの指示を含んでもよく、1≦Y≦Nである。能力IE Xが特定のUE YにおけるPEIに対するサポートの指示を含む場合、RANノード(たとえば、CUまたはBS)は、リソース配分情報の対応するセット(たとえば、対応するDCI)にPEIフィールドを含めることができる。UE Yがページング機会でリソース配分情報の対応するセットを受信し、含まれているPEIを特定する場合、UE Yは、リソース配分情報の対応するセットに従って、共有ダウンリンクデータチャネル(PDSCHなど)を介して、ページングメッセージを含む送信を受信することを試みることができる。それ以外の場合、UE Yは、共有ダウンリンクデータチャネルを介して、リソース配分情報の対応するセットに従って、いかなる送信を受信することも試みなくてもよい(または受信するのを控えてもよい)。いくつかの実装形態では、UE Yは、PEIに対するサポートが示されていること(または示されていないこと)にかかわらず、リソース配分情報の対応するセットに従って、共有ダウンリンクデータチャネルを介して送信を受信する。UE Yがページング機会でリソース配分情報の対応するセットを受信し、PEIを特定するのであれば、UE Yはそのような場合、リソース配分情報の対応するセットに従って、共有ダウンリンクデータチャネルを介して受信されページングメッセージを含む情報送信を復号することを試みることができる。それ以外の場合、UE Yは、リソース配分情報の対応するセットに従って、共有ダウンリンクデータチャネルを介して受信されるどのような送信を復号することも試みなくてもよい。
【0179】
ここで図10Cを参照すると、基地局は、MBSサービスのために1つまたは複数のUEをページングするために方法1000Cを実施することができる。方法1000Cを実施する基地局は、たとえば、統合型基地局であってもよく、または分散型基地局であってもよい。たとえば、基地局は基地局104であり得る。方法1000Cは、全般に方法1000Aに似ている。しかしながら、方法1000Aに示されるように、DUが、UE1~Mを示すCU対DUメッセージを受信し(1002)、示されたUE1~MをページングするようにDUに命令するのではなく、方法1000Cでは、基地局は、RANノードから(分散型基地局のCUから、または統合型基地局からなど)、UE1~Mを示し、示されたUE1~MをページングするようにBSに命令する、BS対BSメッセージを受信する(1003)。実施形態では、受信されたBS対BSメッセージは、単一の(たとえば、唯一の)メッセージであり得る。受信されたBS対BSメッセージは、MBSサービスのMBSセッションのセッションIDと、BSがMBSサービスのためにページングすべきUE1~Mのそれぞれの識別情報の指示とを含み得る。いくつかの実装形態では、受信されたBS対BSメッセージはまた、各UE1~MのためのUE無線能力のそれぞれのセットの指示を任意選択で含み、UE無線能力のそれぞれのセットは、たとえば、それぞれの能力IEによって表され得る。たとえば、すべてのM個のUEが無線能力(たとえば、ページングのための無線能力)のそれぞれのセットの指示を提供するのではなく、それは、それらがそのような機能をサポートしないことがあり、および/またはM個のUEのうちの合計N個の無線能力のそれぞれのセットしかBSにおいて利用可能ではないことがあるからである。無線能力のそれぞれのセットのN個の指示は、必ずしも互いに異なるとは限らない。
【0180】
BS対BSメッセージを受信した(1003)ことに応答して、BSは、ページングメッセージのセット、たとえばK個の異なるページングメッセージのセットを生成することができ(1007)、それらの各々が、MBSサービスのMBSセッションのIDを含む。続いて、方法1000Bの残り(たとえば、ステップ1006、1008、および1010)は、図10AにおいてDUによって実施されるものと同様の方式でBSによって実施され得る。
【0181】
図11に関して、RANノードは、MBSサービスのために1つまたは複数のUEをページングするための方法1100を実施することができる。たとえば、RANノードは基地局104のDU174などのDUであってもよく、または、RANノードは統合型基地局であってもよい。ブロック1102において、RANノードは、たとえば、UEをページングせよとの命令を別のRANノード(たとえば、CUまたは別の基地局)またはCNから受信した後、UEをページングすると決定することができる(1102)。次に、RANノードは、ページングされるべきUEのためのUE無線能力情報(たとえば、ページングのためのUE無線能力)をRANノードが取得できるかどうかを決定する(1104)。たとえば、上で論じられたように、様々な実施形態および状況において、分散型基地局のDUまたはCUは、UE固有無線能力情報を記憶することができる。RANノードがUEの特定の無線能力情報を記憶されているローカル位置から(たとえば、DUまたはCUから)取得できるとき、ブロック1106において、RANノードは、UEの記憶されている特定の無線能力情報に従って少なくとも1つのUE無線構成を取得し、ブロック1108において、RANノードは、UEの記憶されている特定の無線能力情報に対応する少なくとも1つの第1の構成に従って、ページングメッセージをUEに送信する。
【0182】
一方、RANノードがUEの特定の無線能力情報を取得できないとき、ブロック1100において、RANノードは、UE無線能力の所定またはデフォルトのセットに従って少なくとも1つの無線構成を取得する。UE無線能力の所定またはデフォルトのセットは、たとえば、RANノードに(たとえば、対応するDUまたはCUに)記憶され得る。ブロック1112において、RANノードは、所定またはデフォルトのUE無線能力に従った少なくとも1つの第1の構成に従ってページングメッセージをUEに送信する。
【0183】
いくつかの実装形態では、RANノード(たとえば、DU)は、CU対DUメッセージ(たとえば、F1マルチキャストページングメッセージまたはF1ページングメッセージ)をネットワークノード(たとえば、CU)から受信し、受信されたCU対DUメッセージに応答してUEをページングすると決定する(1102)。他の実装形態では、RANノード(たとえば、基地局)は、CN対BSメッセージ(たとえば、NGAPマルチキャストページングメッセージ、NGAPページングメッセージ、またはマルチキャストグループページングメッセージ)をネットワークノード(たとえば、AMF)から受信し、CN対BSメッセージを受信したことに応答してUEをページングすると決定する(1102)。さらに他の実装形態では、RANノード(たとえば、基地局)は、BS対BSメッセージ(たとえば、Xnマルチキャストページングメッセージ、Xnページングメッセージ、またはRANマルチキャストグループページング)をネットワークノードから(たとえば、別の基地局から)受信し、BS対BSメッセージを受信したことに応答してUEをページングすると決定する(1102)。さらに他の実装形態では、RANノードは、MBSデータパケット(たとえば、MBSサービスのためのコンテンツデータ)をネットワークノードから受信し、MBSデータパケットを受信したことに応答してUEをページングすると決定する(1102)。
【0184】
ここで図12Aを見ると、CNは、MBSサービスのために1つまたは複数のUEをページングするための方法1200Aを実施することができる。たとえば、CNはCN110であり得る。ブロック1202において、CNは、複数のUE、たとえばUE1~Mをページングすると決定することができる。決定したこと(1202)に応答して、CNは単一のCN対BSメッセージを生成することができ(1204)、CN対BSメッセージは、MBSサービスのMBSセッションのセッションID、UE1~Mの識別情報の指示、および各UE1~MのためのUE無線能力のそれぞれのセットの指示を含み、UE無線能力のそれぞれのセットは、たとえば、上で説明された方式などで、それぞれの能力IEによって表され得る。たとえば、CN対BSメッセージは、マルチキャストグループページングメッセージであり得る。次に、CNは、生成されたCN対BSメッセージを1つまたは複数のRANノードに、たとえば統合型基地局を含み得る1つまたは複数のCUまたは基地局に送信することができる(1206)。
【0185】
図12Bは、MBSサービスのために1つまたは複数のUEをページングするための、CNによって実施され得る方法1200Bを示す。たとえば、CNはCN110であり得る。方法1200Aと同様に、方法1200Bは、CNがUE1~Mをページングすると決定すること(1202)を含み得る。しかしながら、図12Aに示されるように単一のCN対BSメッセージを生成して(1204)送信する(1206)代わりに、図12Bでは、方法1200Bは、CNが決定(1202)に応答してUE1~Mの各々のためのそれぞれのCN対BSメッセージを生成すること(1214)を含む。すなわち、CNは複数のCN対BSメッセージを生成し(1214)、その各々は異なるUE1~Mを示す。各CN対BSメッセージは、MBSサービスのセッションID、それぞれのUEを示すもの、および示されたUEの無線能力の特定のセットの指示を含んでもよく、それらは、たとえば、上で説明された方式などで、示されたUEのそれぞれの能力IEによって表され得る。CNは、生成されたCN対BSメッセージの各々を、1つまたは複数のRANノードに、たとえば統合型基地局を含み得る1つまたは複数のCUまたは基地局に送信することができる(1216)。
【0186】
ここで図13Aを見ると、基地局は、MBSサービスのために1つまたは複数のUEをページングするための方法1300Aを実施することができる。基地局は、統合型基地局または分散型基地局であり得る。たとえば、基地局はBS104であり得る。ブロック1302において、BSは、複数のUE、たとえばUE1~Mをページングすると決定することができる。決定(1302)に応答して、BSは、単一のBS対BSメッセージを生成することができ(1304)、BS対BSメッセージは、MBSサービスのMBSセッションのセッションID、UE1~Mの識別情報の指示、および各UE1~MのためのUE無線能力のそれぞれのセットの指示を含み、UE無線能力のそれぞれのセットは、たとえば、上で説明された方式などで、それぞれの能力IEによって表され得る。たとえば、BS対BSメッセージは、RAN Multicast Group Pagingメッセージであり得る。次に、BSは、生成されたBS対BSメッセージを1つまたは複数のRANノードに、たとえば統合型基地局を含み得る1つまたは複数のCUまたは基地局に送信することができる(1306)。
【0187】
図13Bは、MBSサービスのために1つまたは複数のUEをページングするための、基地局によって実施され得る方法1300Bを示す。基地局は、統合型基地局または分散型基地局であり得る。たとえば、基地局は基地局104であり得る。方法1300Aと同様に、方法1300Bは、BSがUE1~Mをページングすると決定する(1302)ことを含み得る。しかしながら、図13Aに示されるように単一のBS対BSメッセージを生成して(1304)送信する(1306)代わりに、図13Bでは、方法1300Bは、BSが決定(1302)に応答してUE1~Mの各々のためのそれぞれのBS対BSメッセージを生成すること(1314)を含む。すなわち、BSは複数のBS対BSメッセージを生成し(1314)、その各々が異なるUE1~Mを示す。各BS対BSメッセージは、MBSサービスのセッションID、それぞれのUEを示すもの、および示されたUEの無線能力の特定のセットの指示を含んでもよく、それらは、たとえば、示されたUEのそれぞれの能力IEによって表され得る。BSは、生成されたBS対BSメッセージの各々を1つまたは複数のRANノードに、たとえば、統合型基地局であり得る1つまたは複数のCUまたは基地局に送信することができる(1316)。たとえば、BS対BSメッセージはRAN Pagingメッセージであり得る。
【0188】
図14に関して、CNは、MBSサービスのために1つまたは複数のUEをページングするように1つまたは複数の基地局に命令するために方法1400を実施することができる。たとえば、CNはCN110であり得る。方法1400はブロック1402において開始し、そこで、CNはサービスのために1つまたは複数のUEをページングすると決定する。ブロック1404において、CNは、サービスがMBSサービスであるかユニキャストサービスであるかを決定する。サービスがMBSサービスであるとCNが決定する(1404)とき、方法1400はブロック1406に進み、そこで、CNは、MBSサービスのためのMBSセッションID、1つまたは複数のUEのそれぞれの識別情報の指示、および1つまたは複数のUEのUE無線能力のそれぞれのセットの指示を含む、第1のCN対BSメッセージを生成し、それらは、たとえば、各々の示されたUEのそれぞれの能力IEによって表され得る。加えて、ブロック1408において、CNは任意選択で、第1のCN対BSメッセージに、1つまたは複数のUEのうちの少なくとも一部のUEのためのそれぞれの非連続受信(discontinuous reception:DRX)サイクル構成の指示を含めることができる。ブロック1410において、CNは、第1のCN対BSメッセージを1つまたは複数のRANノードに、たとえば、統合型基地局を含み得る1つまたは複数のCUおよび/もしくは基地局に送り、または送信することができる。
【0189】
一方、ブロック1404において、サービスがユニキャストサービスであるとCNが決定するとき、方法1400はブロック1412に進み、そこで、CNはCN対BSメッセージの第2のセットを生成し、それらの各々が1つまたは複数のUEの異なるUEに対応する。たとえば、CN対BSメッセージの第2のセットに含まれる各CN対BSメッセージは、それぞれのUEの識別情報の指示、ユニキャストサービスとそれぞれのUEの組合せに一意に対応するユニキャストサービスのセッションID、およびそれぞれのUEのUE無線能力の指示を含み得る。加えて、ブロック1414において、CNは任意選択で、各CN対BSメッセージに、それぞれのUEのそれぞれのDRXサイクル構成の指示を含めることができる。ブロック1416において、CUは、CN対BSメッセージの第2のセットを1つまたは複数のRANノードに送り、または送信することができ、それらは、CNが第1のCN対BSメッセージを送った、または送信した先の、RANノードの同じセットまたは異なるセットであり得る。
【0190】
方法1400を介して、特定のUEが、マルチキャストサービスのみ、ユニキャストサービスのみ、またはマルチキャストサービスとユニキャストサービスの両方のためのページングのために示され得る。さらに、いくつかの実装形態では、第1のCN対BSメッセージおよびCN対BSメッセージの第2のセットは、インターフェースメッセージであり得る。たとえば、インターフェースメッセージは、次世代アプリケーションプロトコル(next generation application protocol:NGAP)メッセージなどのNGインターフェースメッセージであり得る。他の実装形態では、第1のCN対BSメッセージは、マルチキャストページングインターフェースメッセージ(たとえば、NGAPマルチキャストページングメッセージまたはMulticast Group Pagingメッセージ)であってもよく、および/または、CN対BSメッセージの第2のセットは、ページングインターフェースメッセージのセット(たとえば、NGAPページングメッセージのセット)であってもよい。
【0191】
ここで図15を見ると、基地局は、MBSサービスのために1つまたは複数のUEをページングするように、たとえば、基地局のカバレッジエリアに位置していることから1つまたは複数の他の基地局のカバレッジエリアに位置していることに移った1つまたは複数のUEをページングするように、1つまたは複数の他の基地局に命令するために、方法1500を実施することができる。方法1500を実施する基地局は、統合型基地局または分散型基地局であり得る。たとえば、基地局は、基地局104または基地局106であり得る。方法1500はブロック1502で開始し、そこで、BSがサービスのために1つまたは複数のUEをページングすると決定する。ブロック1504において、BSは、サービスがMBSサービスであるか、またはユニキャストサービスであるかを決定する。サービスがMBSサービスであるとBSが決定する(1504)とき、方法1500はブロック1506に進み、そこで、BSが、MBSサービスのためのMBSセッションID、1つまたは複数のUEのそれぞれの識別情報の指示、および1つまたは複数のUEのUE無線能力のそれぞれのセットの指示を含む、第1のBS対BSメッセージを生成し、それらは、たとえば、各々の示されたUEのそれぞれの能力IEによって表され得る。加えて、ブロック1508において、BSは任意選択で、第1のBS対BSメッセージに、1つまたは複数のUEの少なくともいくつかのUEのためのそれぞれの非連続受信(DRX)サイクル構成の指示を含めることができる。ブロック1510において、BSは、第1のBS対BSメッセージを1つまたは複数のRANノードに、たとえば、統合型基地局を含み得る1つまたは複数のCUおよび/もしくは基地局に送り、または送信することができる。さらに、いくつかの実施形態では、ブロック1511において、BSは、図9のイベント906、908、および/もしくは910を実施または実行することができるので、たとえば、BSのカバレッジエリアから出なかった関心を持っているUEは、MBSサービスのためにBSによってページングされる。
【0192】
一方、ブロック1504において、サービスがユニキャストサービスであるとBSが決定するとき、方法1500はブロック1512に進み、そこで、CNはBS対BSメッセージの第2のセットを生成し、その各々が1つまたは複数のUEの異なるUEに対応する。たとえば、BS対BSメッセージの第2のセットに含まれる各BS対BSメッセージは、それぞれのUEの識別情報の指示、ユニキャストサービスとそれぞれのUEの組合せに一意に対応するユニキャストサービスのサービスID、およびそれぞれのUEのUE無線能力の指示を含み得る。加えて、ブロック1514において、CNは任意選択で、各BS対BSメッセージに、それぞれのUEのそれぞれのDRXサイクル構成の指示を含めることができる。ブロック1516において、BSは、BS対BSメッセージの第2のセットを1つまたは複数のRANノードに送り、または送信することができ、それらは、CNが第1のBS対BSメッセージを送ったまたは送信した先の、RANノードの同じセットまたは異なるセットであり得る。さらに、いくつかの実施形態では、ブロック1518において、BSは図9のイベント912、914、および/もしくは916を実施または実行することができるので、BSのカバレッジエリアから出なかった関心を持っているUEは、MBSサービスのためにBSによってページングされる。
【0193】
方法1500を介して、特定のUEが、マルチキャストサービスのみ、ユニキャストサービスのみ、またはマルチキャストサービスとユニキャストサービスの両方のためのページングのために示され得る。さらに、いくつかの実装形態では、第1のBS対BSメッセージおよび第2のBS対BSメッセージは、インターフェースメッセージであり得る。たとえば、インターフェースメッセージは、Xnアプリケーションプロトコル(XnAP)メッセージなどのXnインターフェースメッセージであり得る。他の実装形態では、第1のBS対BSメッセージは、マルチキャストページングインターフェースメッセージ(たとえば、XnAPマルチキャストページングメッセージまたはRAN Multicast Group Pagingメッセージ)であってもよく、第2のBS対BSメッセージのセットは、ページングインターフェースメッセージのセット(たとえば、XnAPページングメッセージまたはRAN Pagingメッセージのセット)であってもよい。
【0194】
以下の追加の考慮事項が、上記の議論に適用される。
【0195】
いくつかの実装形態では、「メッセージ」が使用され、「情報要素(information element:IE)」によって置き換えられ得る。いくつかの実装形態では、「IE」が使用され、「フィールド」によって置き換えられ得る。いくつかの実装形態では、「構成(configuration)」は、「構成(configurations)」または構成パラメータによって置き換えられ得る。いくつかの実装形態では、「MBS」は、「マルチキャスト」または「ブロードキャスト」によって置き換えられ得る。
【0196】
本開示の技法が実施され得るユーザデバイス(たとえば、UE102Aまたは102B)は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルゲームコンソール、point-of-sale (POS)端末、健康管理デバイス、ドローン、カメラ、メディアストリーミングドングルもしくは別のパーソナルメディアデバイス、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイス、ワイヤレスホットスポット、フェムトセル、またはブロードバンドルータなどの、ワイヤレス通信が可能な任意の適切なデバイスであり得る。さらに、ユーザデバイスはいくつかの場合、車両のヘッドユニットまたは高度運転支援システム(advanced driver assistance system:ADAS)などの電子システムに組み込まれ得る。またさらに、ユーザデバイスは、internet-of-things (IoT)デバイスまたはモバイルインターネットデバイス(mobile-internet device:MID)として動作することができる。タイプに応じて、ユーザデバイスは、1つまたは複数の汎用プロセッサ、コンピュータ可読メモリ、ユーザインターフェース、1つまたは複数のネットワークインターフェース、1つまたは複数のセンサなどを含み得る。
【0197】
いくつかの実施形態が、論理、またはいくつかのコンポーネントもしくはモジュールを含むものとして、本開示で説明されている。モジュールは、ソフトウェアモジュール(たとえば、非一時的機械可読媒体に記憶されたコード)、またはハードウェアモジュールであり得る。ハードウェアモジュールは、いくつかの動作を実行することが可能な有形のユニットであり、ある方式で構成または配置され得る。ハードウェアモジュールは、いくつかの動作を実行するように(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array:FPGA)、または特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit:ASIC)などの専用プロセッサとして)永続的に構成される、専用回路または論理を備え得る。ハードウェアモジュールはまた、いくつかの動作を実行するようにソフトウェアによって一時的に構成される、(たとえば、汎用プロセッサまたは他のプログラマブルプロセッサに包含されるような)プログラマブル論理または回路を備え得る。ハードウェアモジュールを、専用の永続的に構成された回路において、または(たとえば、ソフトウェアによって構成された)一時的に構成された回路において実装するための判断は、コストおよび時間の考慮事項次第であり得る。
【0198】
ソフトウェアで実装されるとき、技法は、オペレーティングシステムの一部、複数のアプリケーションにより使用されるライブラリ、特定のソフトウェアアプリケーションなどとして提供され得る。ソフトウェアは、1つまたは複数の汎用プロセッサまたは1つまたは複数の専用プロセッサによって実行され得る。
【0199】
本開示を読めば、本明細書で開示される原理を通じて、MBS情報を通信するためのさらに追加の代替の構造的および機能的な設計を、当業者は理解するだろう。したがって、特定の実施形態および適用例が示され説明されたが、開示される実施形態は、本明細書で開示される厳密な構造およびコンポーネントに限定されないことを理解されたい。当業者に明らかになる、様々な変更、変化、および変形が、添付の特許請求の範囲において定義された趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書で開示される方法および装置の配置、動作、および詳細において行われ得る。
【符号の説明】
【0200】
102 UE
104 基地局
105 RAN
106 基地局
110 コアネットワーク
111 EPC
112 SGW
114 MME
116 PGW
124 セル
126 セル
130 処理ハードウェア
132 MBSコントローラ
134 非MBSコントローラ
136 ページングコントローラ
140 処理ハードウェア
142 MBSコントローラ
144 非MBSコントローラ
146 ページングコントローラ
150 処理ハードウェア
152 MBSコントローラ
154 非MBSコントローラ
156 UEページングコントローラ
160 5GC
162 (MB-)UPF
164 AMF
166 (MB-)SMF
172 CU
174 DU
202 PHY
204 MAC
206 RLC
208 EUTRA PDCP
210 NR PDCP
212 SDAP
214 RRC
302 MBSセッション
304 PDUセッション
312 DLトンネル
314 MRB
316 QoSフロー
322 UE固有DLトンネルおよび/またはULトンネル
324 DRB
402 MRB
404 DRB
412 DLトンネル
413 ULトンネル
422 DL論理チャネル
423 UL論理チャネル
432 UE固有DLトンネル
433 UE固有ULトンネル
442 DRB/DL論理チャネル
443 DRB/UL論理チャネル
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図9
図10A
図10B
図10C
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14
図15
【国際調査報告】