(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】文書タスク処理
(51)【国際特許分類】
G06F 9/50 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
G06F9/50 150Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524359
(86)(22)【出願日】2021-12-31
(85)【翻訳文提出日】2024-04-22
(86)【国際出願番号】 CN2021143562
(87)【国際公開番号】W WO2023065537
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111234113.4
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516184942
【氏名又は名称】北京金山▲辧▼公▲軟▼件股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Kingsoft Office Software,Inc.
(71)【出願人】
【識別番号】519342725
【氏名又は名称】珠海金山▲辧▼公▲軟▼件有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHUHAI KINGSOFT OFFICE SOFTWARE CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100230086
【氏名又は名称】譚 粟元
(72)【発明者】
【氏名】葛 夏▲シ▼
(72)【発明者】
【氏名】陳 昌玲
(72)【発明者】
【氏名】姚 文英
(72)【発明者】
【氏名】王 輝
(57)【要約】
本発明は、文書タスク処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供し、当該方法は、マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するステップと、対象文書に対する操作型タスクを第1機器に割り当て、第1機器に対象文書に対する操作型タスクを処理させるステップと、対象文書に対する表示型タスクをマスタ機器とスレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、第2機器に対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップと、を含む。本発明に係る文書タスク処理方法は、操作が簡単で便利であり、同じ文書の処理効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するステップであって、前記マスタ機器は、対象文書に対するフローイングを開始する機器であり、前記スレーブ機器は、前記対象文書を受信する機器であり、前記第1機器は、前記対象文書を操作するための機器である、ステップと、
前記対象文書に対する操作型タスクを前記第1機器に割り当て、前記第1機器に前記対象文書に対する操作型タスクを処理させるステップと、
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器とのうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップと、を含む、
ことを特徴とする文書タスク処理方法。
【請求項2】
前記マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するステップは、
前記マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、前記スレーブ機器を決定するステップと、
前記マスタ機器と前記スレーブ機器との中から、前記第1機器を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の文書タスク処理方法。
【請求項3】
前記マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、前記スレーブ機器を決定するステップは、
対象入力指示に基づいて、前記マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、前記スレーブ機器を決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文書タスク処理方法。
【請求項4】
前記マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、前記スレーブ機器を決定するステップは、
前記マスタ機器と第3機器との間の距離を計算し、
前記距離が距離閾値以下である場合、前記第3機器を前記スレーブ機器として決定するステップであって、前記第3機器は、前記マスタ機器と通信接続可能な機器のいずれかであるステップと、
前記マスタ機器と第3機器との間の信号強度を計算し、
前記信号強度が信号強度閾値以上である場合、前記第3機器を前記スレーブ機器として決定するステップであって、前記第3機器は、前記マスタ機器と通信接続可能な機器のいずれかあるステップと、の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文書タスク処理方法。
【請求項5】
前記マスタ機器と前記スレーブ機器との中から、前記第1機器を決定するステップは、
予め設定された指定情報に基づいて、前記マスタ機器を前記第1機器として決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文書タスク処理方法。
【請求項6】
前記マスタ機器と前記スレーブ機器との中から、前記第1機器を決定するステップは、
前記マスタ機器の機器情報及び前記スレーブ機器の機器情報を取得するステップと、
前記マスタ機器の機器情報と前記スレーブ機器の機器情報とを比較し、比較結果に基づいて前記第1機器を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文書タスク処理方法。
【請求項7】
前記マスタ機器と前記スレーブ機器との中から、前記第1機器を決定するステップは、
前記対象文書の操作型タスクを実行する順序情報に基づいて、前記マスタ機器又は前記スレーブ機器から現在の番号に対応する機器を決定し、前記現在の番号に対応する機器を前記第1機器とするステップを含み、前記順序情報は、前記操作型タスクを実行するための複数の番号を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文書タスク処理方法。
【請求項8】
前記対象文書に対する操作型タスクを前記第1機器に割り当て、前記第1機器に前記対象文書に対する操作型タスクを処理させるステップは、
前記操作型タスクを前記第1機器に割り当て、前記第1機器に前記操作型タスクに対するインタラクションインタフェースを生成させるステップと、
前記第1機器から送信された前記操作型タスクに対する実行情報を受信し、前記実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップであって、前記実行情報は、前記操作型タスクに対するインタラクションインタフェースが受信した操作情報に基づいて生成される、ステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の文書タスク処理方法。
【請求項9】
前記第1機器から送信された前記操作型タスクに対する実行情報を受信し、前記実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップは、
前記第1機器から送信された複数の実行情報を同一時刻に受信した場合、前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連するか否かを決定するステップと、
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、前記第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップであって、前記第1実行情報は、前記対象文書内の同一要素に関連する前記複数の実行情報のうちの1つである、ステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の文書タスク処理方法。
【請求項10】
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、前記第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップは、
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、前記複数の実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定するステップと、
前記発生時刻の順序が1番目の操作に対応する実行情報を第1実行情報として決定し、前記第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の文書タスク処理方法。
【請求項11】
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、前記第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップは、
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、前記複数の実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定するステップと、
前記発生時刻の昇順に基づいて前記複数の実行情報を順次記憶し、記憶された実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の文書タスク処理方法。
【請求項12】
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、前記第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップは、
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、受信した指示に基づいて前記対象文書を処理するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の文書タスク処理方法。
【請求項13】
前記第1機器から送信された前記操作型タスクに対する実行情報を受信し、前記実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップは、
前記複数の実行情報が前記対象文書内の異なる要素に関連する場合、前記複数の実行情報に基づいて前記対象文書をそれぞれ処理するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の文書タスク処理方法。
【請求項14】
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器とのうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップは、
前記対象文書に対する表示型タスクを前記第2機器に割り当て、前記第2機器に前記表示型タスクの表示インタフェースを生成させ、前記表示インタフェースに前記対象文書を表示させるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の文書タスク処理方法。
【請求項15】
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器とのうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップは、
処理された対象文書が表示型タスクによって表示される必要がある場合、前記処理された対象文書を前記第2機器に伝送して、前記第2機器の表示型タスクの表示インタフェースに前記処理された対象文書を表示するステップを含み、
ここで、前記処理された対象文書は、前記操作型タスクの実行情報に基づいて前記対象文書を処理することによって得られる、
ことを特徴とする請求項14に記載の文書タスク処理方法。
【請求項16】
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器とのうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップは、
処理された対象文書が表示型タスクによって表示される必要がない場合、前記処理された対象文書を前記第2機器に伝送することを禁止するステップをさらに含み、
ここで、前記処理された対象文書は、前記操作型タスクの実行情報に基づいて前記対象文書を処理することによって得られる、
ことを特徴とする請求項14に記載の文書タスク処理方法。
【請求項17】
マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するための決定モジュールであって、前記マスタ機器は、対象文書に対するフローイングを開始する機器であり、前記スレーブ機器は、前記対象文書を受信する機器であり、前記第1機器は、前記対象文書を操作するための機器である、決定モジュールと、
前記対象文書に対する操作型タスクを前記第1機器に割り当て、前記第1機器に前記対象文書に対する操作型タスクを処理させるための第1割り当てモジュールと、
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるための第2割り当てモジュールと、を含む、
ことを特徴とする文書タスク処理装置。
【請求項18】
プロセッサ、メモリ、及びバスを備える電子機器であって、前記プロセッサ及び前記メモリが、前記バスを介して互いに通信し、
前記メモリには、前記プロセッサによって実行可能なプログラム命令が記憶され、前記プロセッサは、前記プログラム命令を呼び出すと、請求項1~16のいずれか一項に記載の文書タスク処理方法のステップを実施するように構成される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項19】
コンピュータ命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに請求項1~16のいずれか一項に記載の文書タスク処理方法のステップを実行させる、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理技術の分野に関し、特に、文書タスク処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
データ処理作業において、データの正確性及び処理効率の向上がますます重要になっている。複数の機器による共同処理は、処理効率の向上に重要な役割を果たす。
【0003】
関連技術では、データの閲覧、編集を容易にするために、通常、無線又は有線接続を用いて、端末機器上のデータの表示インタフェースを、ディスプレイ、テレビ、タブレットなどの他の大画面機器に投影する必要がある。このような処理方法は、データの処理タスクを分割するのではなく、端末機器上でデータに対して対応するタスク処理を行うものである。他の大画面機器はデータに対して操作処理を行う権限を有しないため、データ処理の効率が低い。また、現在、スマート端末機器のスクリーンがますます小さくなっているため、同一のスマート端末上で同一文書に対して操作と表示処理を同時に行う場合、操作が不便であり、処理効率が低く、ユーザエクスペリエンスが悪い。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑みて、本発明は、文書タスク処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【0005】
第1態様において、本発明は、文書タスク処理方法を提供し、当該方法は、
マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するステップであって、前記マスタ機器は、対象文書に対するフローイングを開始する機器であり、前記スレーブ機器は、前記対象文書を受信する機器であり、前記第1機器は、前記対象文書を操作するための機器である、ステップと、
前記対象文書に対する操作型タスクを前記第1機器に割り当て、前記第1機器に前記対象文書に対する操作型タスクを処理させるステップと、
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップと、を含む。
【0006】
第2態様において、本発明は、文書タスク処理装置をさらに提供し、当該装置は、
マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するための決定モジュールであって、前記マスタ機器は、対象文書に対するフローイングを開始する機器であり、前記スレーブ機器は、前記対象文書を受信する機器であり、前記第1機器は、前記対象文書を操作するための機器である、決定モジュールと、
前記対象文書に対する操作型タスクを前記第1機器に割り当て、前記第1機器に前記対象文書に対する操作型タスクを処理させるための第1割り当てモジュールと、
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるための第2割り当てモジュールと、を含む。
【0007】
第3態様において、本発明は、プロセッサ、メモリ、及びバスを備える電子機器をさらに提供し、前記プロセッサ及び前記メモリが、前記バスを介して互いに通信し、前記メモリには、前記プロセッサによって実行可能なプログラム命令が記憶され、前記プロセッサは、前記プログラム命令を呼び出すと、上記第1態様に記載の文書タスク処理方法のステップを実施するように構成される。
【0008】
第4態様において、本発明は、コンピュータ命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに上記第1態様に記載の文書タスク処理方法のステップを実行させる。
【0009】
本発明は、文書タスク処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定し、対象文書に対する操作型タスクを第1機器に割り当て、第1機器に対象文書に対する操作型タスクを処理させ、対象文書に対する表示型タスクをマスタ機器とスレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、第2機器に対象文書に対する表示型タスクを処理させる。本発明に係る文書タスク処理方法は、文書に対するタスクを分割し、操作が簡単で便利であり、同一文書の処理効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に用いられる添付図面を簡単に説明し、明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例であり、当業者にとって、これらの図面に基づいて創造的な労力をかけずに他の添付図面を得ることができる。
【0011】
【
図1】本発明に係る文書タスク処理方法のフローチャートである。
【
図2】本発明に係る手動でフローイングを開始してスレーブ機器を決定する例示図である。
【
図3】本発明に係るフローイングを自動的に開始してスレーブ機器を決定する例示図である。
【
図4】本発明に係る複数のユーザ・複数の機器によるタスク割り当てのフローチャートである。
【
図5】本発明に係る第1機器を決定するための方法の一例示図である。
【
図6】本発明に係る第1機器を決定するための方法の別の例示図である。
【
図7】本発明に係るスライドの具体的な応用の例示図である。
【
図8】本発明に係る文書編集の具体的な応用の例示図である。
【
図9】本発明に係る複数の第1機器が対象文書に対して操作を行う例示図である。
【
図10】本発明に係る第1機器と第2機器との間の共同処理の例示図である。
【
図11】本発明に係るスライドの一部変更の具体的な応用の例示図である。
【
図12】本発明に係る文書タスク処理装置の構造模式図である。
【
図13】本発明に係る電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、本発明における図面を参照しながら、本発明における技術案を明確且つ完全に説明する。明らかに、説明された実施例は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力をかけずに取得した全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0013】
本発明の技術内容をよりよく理解するために、本分野におけるいくつかの技術用語を簡単に紹介する。
【0014】
マスタ機器:対象文書に関連し、対象文書に対するフローイングを開始する機器である。前記対象文書に関連する機器は、対象文書を取得することができる機器であればよい。対象文書を取得することは、具体的には、対象文書が予め保存されていること、クラウドサーバから対象文書を取得すること、又は他の方法で対象文書を取得することを含む。
【0015】
スレーブ機器:対象文書に対するフローイングを受信する機器であり、この機器上でマスタ機器から送信された当該対象文書に対する一部のタスクを実行することができる。
【0016】
フローイング(flowing):当該対象文書に対するマスタ機器の一部のタスクをスレーブ機器に転送する動作である。
【0017】
第1機器:対象文書を操作するための機器であり、即ち、フローイングを開始した後、操作型タスクを担う機器は第1機器である。マスタ機器を第1機器としてもよく、マスタ機器とスレーブ機器とのうちユーザの手持ち操作に適する機器を第1機器としてもよい。
【0018】
第2機器:対象文書を表示するための機器であり、即ち、表示型タスクを担う機器は第2機器である。
【0019】
操作型タスク:編集操作(削除、追加、線の描画、切り替え、対象文字を太字にする処理など)、プレゼンテーション操作(次のページのクリック、リンクのクリックなど)など、対象文書を操作するタスクである。
【0020】
表示型タスク:表示、再生など、対象文書を表示するタスクである。
【0021】
図1は、本発明の実施例に係る文書タスク処理方法のフローチャートである。
図1に示すように、本発明に係る文書タスク処理方法は、以下のステップ101~103を含む。
【0022】
ステップ101において、マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定する。
【0023】
本実施例では、対象文書は、複数の機器によって処理可能な文書である。例えば、スクリーンミラーリング中のPPTプレゼンテーション文書である。マスタ機器は、対象文書に対するフローイングを開始し、当該対象文書が予め保存されている機器である。スレーブ機器は、当該フローイングを受信し、フローイングに成功した後に当該対象文書に対するタスクを実行可能な機器である。第1機器は、前記対象文書を操作するための機器である。
【0024】
対象文書のタスクとは、マスタ機器又はスレーブ機器によって実行可能な、対象文書に関連するタスクである。具体的には、本明細書に記載の対象文書を処理するための操作型タスク及び表示型タスクを含んでもよい。異なる機器のリソースをより合理的に利用するために、対象文書に対する異なるタスクを異なる機器に割り当てて実行させてもよい。このプロセスは、文書に対するタスクのフローイングとも呼ばれる。
【0025】
第1機器は、対象文書に対する操作型タスクを担う機器である。第1機器は、マスタ機器であってもスレーブ機器であってもよいので、このステップでは、当該対象文書に対する操作型タスクを担う第1機器を決定する必要がある。
【0026】
第1機器が決定された後、第1機器以外の他の機器は、対象文書に対して表示型タスクの処理を行うことができる。表示型タスクとは、例えば、表示タスク又は再生タスクである。表示タスクとは、特定のword文書を表示するなど、対象文書内のデータ内容を表示する処理である。再生タスクとは、スライドを再生するなど、あるページから次のページへの表示の流れを実行する処理であってもよい。一例では、表示型タスクは、対象文書内の動画や音声などを再生することをさらに含んでもよい。
【0027】
なお、マスタ機器及びスレーブ機器はいずれもスマート端末機器であってもよい。例えば、マスタ機器は携帯電話端末であり、スレーブ機器はタブレット端末である。対象文書のタイプはテキスト、スライド、テーブルなどであってもよい。
【0028】
ステップ102において、対象文書に対する操作型タスクを第1機器に割り当て、第1機器に対象文書に対する操作型タスクを処理させる。
【0029】
ステップ103において、対象文書に対する表示型タスクをマスタ機器とスレーブ機器とのうちの第2機器に割り当て、第2機器に対象文書に対する表示型タスクを処理させる。
【0030】
一例では、マスタ機器Aが対象文書に対するフローイングを開始した後、マスタ機器Aは、2つの機器の基本情報及び予め設定された第1機器確認条件に基づいて、スレーブ機器Bを第1機器として決定し、マスタ機器Aを第2機器として決定する。その後、スレーブ機器Bにより対象文書に対する操作型タスクが処理され、マスタ機器Aにより対象文書に対する表示型タスクが処理される。
【0031】
本発明に係る文書タスク処理方法は、操作が簡単で便利であり、文書タスクを異なる機器に割り当てることにより、異なる機器のリソースを十分に利用し、対象文書の処理効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0032】
いくつかの実施例において、マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するステップは、マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、スレーブ機器を決定するステップと、マスタ機器とスレーブ機器との中から、第1機器を決定するステップと、を含む。
【0033】
マスタ機器とスレーブ機器の定義から分かるように、対象文書が決定されると、対象文書に対応するマスタ機器が決定される。しかし、対象文書に対応するスレーブ機器は未定であり、決定プロセスが必要である。
【0034】
本実施例において、マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、スレーブ機器を決定する。ここで、機器間に通信接続可能であることは、本発明の技術案の実施の前提条件である。通信接続可能とは、ある機器がマスタ機器と通信接続可能であり、かつ通信接続がまだ実現されていないことを意味し得る。スレーブ機器は、通信接続可能な機器から決定される。
【0035】
なお、通信接続可能な機器は、(1)マスタ機器と通信接続可能で、且つまだ通信接続されていない機器、(2)マスタ機器との通信接続が成功した機器、(3)マスタ機器との通信接続が成功したが、現在切断されている機器、(4)マスタ機器との通信接続が中断された後に再決定する必要がある機器、のうちの少なくとも1つを含む。本明細書における通信接続とは、信号の伝送インタラクションにより相互に接続された機器間で通信が構成されることを意味する。通信接続可能な機器は、実際の必要に応じて設定すればよく、ここで具体的に限定しない。
【0036】
スレーブ機器は、1つであってもよいし、複数であってもよい。本発明の実施例において、スレーブ機器の決定方法は、手動操作によりスレーブ機器を決定する方法と、自動的にスレーブ機器を決定する方式とがある。この2つの決定方法のそれぞれについて、以降の実施例で説明する。
【0037】
マスタ機器とスレーブ機器が決定された後、さらに第1機器を決定することができる。第1機器の決定方法も同様に様々であり、例えば、各機器の属性に基づいて第1機器を決定してもよい。例えば、マスタ機器とスレーブ機器とのうち、ユーザの手持ち操作に適する機器を第1機器として決定してもよいし、マスタ機器とスレーブ機器とのうち、キーボードとマウスを備えた機器を第1機器として決定してもよいし、ユーザの指示に基づいてマスタ機器を第1機器として直接決定してもよい。具体的には、実際の必要に応じて設定すればよく、ここでは具体的に限定しない。
【0038】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、スレーブ機器を決定し、その後、スレーブ機器とマスタ機器との中から第1機器を決定する。スレーブ機器が決定された後、マスタ機器は、まず対象文書をスレーブ機器に送信してもよい。本発明の実施例では、対象文書に対する操作処理権限を有する機器(即ち、第1機器)は、マスタ機器であってもスレーブ機器であってもよく、操作が簡単で便利であり、機器間で同一文書を共同処理する効率を向上させる。
【0039】
いくつかの実施例では、マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、スレーブ機器を決定するステップは、対象入力指示に基づいて、マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、スレーブ機器を決定するステップを含む、
【0040】
本実施例において、対象入力指示とは、ユーザが入力したスレーブ機器を決定する指示情報である。ユーザが操作インタフェース上でスレーブ機器を選択してもよいし、音声や間隔を空けた指操作などによりスレーブ機器を決定してもよい。マスタ機器は、対象入力指示を受信した後、マスタ機器と通信接続可能な機器の情報に基づいて、スレーブ機器を決定する。一例では、マスタ機器と通信接続可能な機器の情報をマスタ機器に表示し、さらに、ユーザはその情報に基づいて所望のスレーブ機器を選択してもよい。ここで、マスタ機器に表示されるマスタ機器と通信接続可能な機器の情報は、機器のタイプ、型番、解像度、キーボードを有するか否か、手持ち可能か否かなどの情報を含む。別の例では、ユーザは、音声、間隔を空けた指操作などによってスレーブ機器を直接決定してもよい。
【0041】
本実施例において、マスタ機器は、対象文書のタスクのタイプに基づいて当該対象文書のスレーブ機器を選択する。例えば、ユーザは、スレーブ機器に対象文書内の一部のテーブル内容を表示させたいと考え、解像度が高いスレーブ機器を必要とする場合、マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、解像度の高い機器を対象文書のスレーブ機器として選択する。あるいは、ユーザは、機器を手に持って対象文書を便利に閲覧することができるように、スレーブ機器に手持ち可能な機能を持たせたい場合、マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、手持ち可能な機器を対象文書のスレーブ機器として優先的に選択する。
【0042】
なお、マスタ機器は、各機器の属性情報を取得した後、各機器の属性及び対象文書の特徴に基づいて、各機器を分析・判断し、各機器に対応する調整を行った上で対象文書の表示要求を満たすことができる機器をスレーブ機器とする。同時に、マスタ機器は、当該スレーブ機器の属性及び対象文書の特徴に基づいて、対応する調整指示を当該スレーブ機器に出力する必要がある。調整指示の具体的な情報については、ユーザが実際の必要に応じて設定すればよく、ここで具体的に限定しない。
【0043】
図2に示すように、ユーザは、マスタ機器上でマスタ機器と接続可能な機器をスレーブ機器として手動で選択することにより、マスタ機器から当該スレーブ機器へタスクフローイングを開始する。
【0044】
なお、本実施例では、スレーブ機器の決定方法は、手動で決定されてもよいし、マスタ機器と接続可能な機器の中から、スレーブ機器を自動的に選択してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0045】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、対象入力指示に基づいて、マスタ機器と通信接続可能な機器の中からスレーブ機器を決定し、複数の機器が同時に同一文書の異なるタスクの処理権限を有することを実現し、同一文書に対する処理効率を向上させるとともに、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0046】
いくつかの実施例では、マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、スレーブ機器を決定するステップは、マスタ機器と第3機器との間の距離を計算し、距離が距離閾値以下である場合、第3機器をスレーブ機器として決定するステップ、又は、マスタ機器と第3機器との間の信号強度を計算し、信号強度が信号強度閾値以上である場合、第3機器をスレーブ機器として決定するステップを含む。ここで、第3機器は、マスタ機器と通信接続可能な機器のいずれかである。
【0047】
前の実施例では、手動操作によりスレーブ機器を決定する方法について説明した。本実施例では、スレーブ機器を自動的に決定する方法について説明する。
【0048】
本実施例では、スレーブ機器の自動決定は、マスタ機器と第3機器との間の距離に基づいて決定してもよく、マスタ機器と第3機器との間の信号強度に基づいて決定してもよい。
【0049】
具体的には、マスタ機器との通信接続可能な機器が複数ある場合、マスタ機器と第3機器との間の距離、又はマスタ機器と第3機器との間の信号強度を計算することにより、スレーブ機器を決定する。本実施例では、距離閾値を100cmとし、対象文書の1つのスレーブ機器のみを決定する必要があると仮定すると、第3機器1とマスタ機器Aとの間の距離を50cmであり、第3機器2とマスタ機器Aとの間の距離を56cmと算出し、且つ第3機器1と第3機器2との両方が距離閾値を満たす場合、マスタ機器との距離が最も小さい第3機器をスレーブ機器として選択してもよい。即ち、第3機器1をスレーブ機器として決定してもよい。2つのスレーブ機器を決定する必要がある場合、第3機器1と第3機器2をスレーブ機器として決定する。なお、距離閾値の設定は、実際の必要に応じて設定すればよく、ここで具体的に限定しない。
【0050】
図3に示すように、第3機器とマスタ機器との間の距離が予め設定された距離閾値より小さい場合、当該第3機器をスレーブ機器とする。これにより、マスタ機器は、対象文書に対する一部のタスクをスレーブ機器に自動的にフローイングする。例えば、マスタ機器は、対象文書に対する「操作型タスク1、操作型タスク2、表示型タスク1、表示型タスク2」の処理権限を有し、スレーブ機器が決定されると、対象文書に対する「表示型タスク1、表示型タスク2」をスレーブ機器に自動的にフローイングし、スレーブ機器に対象文書に対する「表示型タスク1、表示型タスク2」の処理権限を持たせる。
【0051】
本実施例では、第3機器とマスタ機器との間の信号強度を計算することによってスレーブ機器を決定してもよい。信号強度(signal intensity)とは、コンピュータや携帯電話などの機器が使用する信号の強さを指し、単位はdBmである。信号強度閾値を100dBmとし、第3機器3とマスタ機器との間の信号強度を105dBmと算出すると、第3機器3を対象文書のスレーブ機器として決定する。
【0052】
なお、スレーブ機器は複数あってもよく、
図4に示すように、マスタ機器と通信接続可能な機器のうち、複数の第3機器が距離閾値又は信号強度閾値の要求を満たす場合、複数の第3機器をスレーブ機器として決定してもよい。一例において、マスタ機器と、複数のスレーブ機器のうちの1つのスレーブ機器1とが対象文書に対するタスクフローイングを実現した後、当該スレーブ機器1を第1機器、マスタ機器を第2機器と決定し、操作型タスクをスレーブ機器1に割り当る。タスクの割り当てが完了した後、マスタ機器は、次のスレーブ機器2を選択してタスクフローイングを行い、対応するタスクを割り当て、このように、全てのスレーブ機器に対するタスク割り当てが完了するまで繰り返す。全てのスレーブ機器に対するタスク割り当てが完了したらフローイング操作を終了する。
【0053】
なお、本実施例では、対象文書の特徴に基づいてスレーブ機器を自動的に決定し、対応する属性を有する機器をスレーブ機器として決定してもよい。例えば、対象文書がスライドであり、現在、マスタ機器に最も近い第3機器が2つあり、それぞれ機器1と機器2である。機器1が縦画面状態であり、機器2が横画面状態である。対象文書の特徴がPPTであり、最良の効果を達成するためには横画面表示が必要であるため、横画面状態の機器2をスレーブ機器として選択する。
【0054】
なお、スレーブ機器を決定する処理操作において、第3機器とマスタ機器との間の距離を計算することによりスレーブ機器を決定してもよく、第3機器とマスタ機器との間の信号強度を計算することによりスレーブ機器を決定してもよい。ユーザは実際の必要に応じて設定すればよく、ここで具体的に限定しない。上記の2つの方法のいずれかによってスレーブ機器を決定することで、対象文書に対する後続の処理操作を強力にサポートする。
【0055】
いくつかの実施例では、マスタ機器とスレーブ機器との中から、第1機器を決定するステップは、予め設定された指定情報に基づいて、マスタ機器を第1機器として決定するステップを含む。
【0056】
本実施例において、指定情報とは、マスタ機器を第1機器として予め指定する情報である。スレーブ機器が決定された後、予め設定された指定情報に基づいて、対象文書を予め記憶するマスタ機器を第1機器として直接決定する。
図2に示すように、マスタ機器とスレーブ機器との間で対象文書に対するタスクフローイングが完了した後、マスタ機器が第1機器として決定されたため、マスタ機器は対象文書における「操作型タスク1、操作型タスク2」に対する処理権限を有し、スレーブ機器が第2機器であり、対象文書に対する「表示型タスク1、表示型タスク2」に対する処理権限を有する。
【0057】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、予め設定された指定情報により、マスタ機器を第1機器として直接決定し、マスタ機器に対象文書に対する操作型タスクの処理権限を保持させ、複数の機器の間の分業処理を実現し、文書処理の効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0058】
いくつかの実施例において、マスタ機器とスレーブ機器との中から、第1機器を決定するステップは、マスタ機器の機器情報及びスレーブ機器の機器情報を取得するステップと、マスタ機器の機器情報とスレーブ機器の機器情報とを比較し、比較結果に基づいて第1機器を決定するステップと、を含む。
【0059】
本実施例において、マスタ機器とスレーブ機器を決定した後、スレーブ機器はそれぞれの機器のタイプや解像度などの機器情報を報告し、メッセージ指示によってマスタ機器に送信する。マスタ機器は、自身の機器情報とスレーブ機器から報告された機器情報とに基づいて比較分析を行い、第1機器を決定する。前記機器情報は、機器の解像度、機器が手持ち可能か否か、機器がキーボードを有するか否かなどの情報を含み得る。例えば、マスタ機器及びスレーブ機器のうち、解像度の低い機器を第1機器として選択してもよく、マスタ機器及びスレーブ機器のうち、手持ち可能な機器を第1機器として選択してもよく、マスタ機器及びスレーブ機器のうち、キーボードを有する機器を第1機器として選択してもよい。具体的には実際の必要に応じて設定すればよく、ここでは具体的に限定しない。
【0060】
なお、第1機器は、マスタ機器であってもスレーブ機器であってもよい。
図5に示すように、比較結果に基づいてスレーブ機器を第1機器として決定し、マスタ機器はスレーブ機器に第1機器としてのメッセージ指示を送信する。スレーブ機器は第1機器としてのメッセージ指示を受信した後、操作型タスクのインタラクションインタフェースに入り、そこで、スレーブ機器は対象文書に対する「操作型タスク1、操作型タスク2」の処理権限を有し、また、マスタ機器は表示型タスクのインタラクションインタフェースに入り、対象文書に対する「表示型タスク1、表示型タスク2」の処理権限を有する。
【0061】
本実施例では、取得されたスレーブ機器の機器情報及びマスタ機器の機器情報に基づいて、第1機器を決定する。スレーブ機器の機器情報に基づいて、スレーブ機器が対象文書に対する操作型タスクの処理に適すると決定した場合、対象文書に対する操作型タスクの処理権限をスレーブ機器に割り当て、対象文書に対する表示型タスクの処理権限をマスタ機器に割り当てる。マスタ機器の機器情報に基づいて、マスタ機器が対象文書に対する操作型タスクの処理に適すると決定した場合、対象文書に対する操作型タスクの処理権限をマスタ機器に割り当て、対象文書に対する表示型タスクの処理権限をスレーブ機器に割り当てる。
【0062】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、取得されたマスタ機器の機器情報とスレーブ機器の機器情報とを比較して、第1機器を決定することにより、対象文書を分業処理し、対象文書の処理効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0063】
いくつかの実施例において、マスタ機器とスレーブ機器との中から、第1機器を決定するステップは、対象文書の操作型タスクを実行する順序情報に基づいて、マスタ機器又はスレーブ機器から現在の番号に対応する機器を決定し、現在の番号に対応する機器を第1機器とするステップを含む。順序情報は、前記操作型タスクを実行するため複数の番号を含む。
【0064】
本実施例では、複数のユーザ・複数の機器が順番に対象文書に対する操作処理を実現することができる。複数のユーザ・複数の機器による対象文書に対する操作処理を順番に行う場合、対象文書の操作型タスクを実行する順序情報を取得し、その後、取得された順序情報に基づいて、マスタ機器又はスレーブ機器から現在の番号に対応する機器を決定し、現在の番号に対応する機器を第1機器として決定する。第1機器として決定された後にのみ、現在の番号に対応する機器が対象文書に対する操作型タスクを行う処理権限を有する。
【0065】
図4に示すように、操作型タスクは複数台の機器間でフローイングすることができる。例えば会議シーンにおいて、マスタ機器Aは、発表に参加する全てのユーザにフローイングを開始し、発表の順序に従って、現在の番号に対応する機器を第1機器として決定し、操作型タスクを順番に割り当てる目的を実現する。マスタ機器Aを所有するユーザが発表する場合、マスタ機器Aは対象文書に対する操作型タスクの処理権限を有し、このとき、マスタ機器Aは第1機器であり、他のスレーブ機器は対象文書に対する表示型タスクの処理権限を有する。マスタ機器Aを所有するユーザの発表が終了した後、引き続きタスクのフローイングを開始し、スレーブ機器1は対象文書に対する操作型タスクの権限を取得し、このとき、スレーブ機器1は第1機器となり、スレーブ機器1を所有するユーザは対象文書に対して編集操作処理を行うことができ、他のスレーブ機器とマスタ機器Aは対象文書に対する表示型タスクの処理権限を有する。スレーブ機器1を所有するユーザの発表が終了すると、マスタ機器Aは引き続きタスクのフローイングを開始し、次の番号に対応するスレーブ機器を第1機器として決定し、このように、会議が終了するまで順次繰り返す。
【0066】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、対象文書の操作型タスクを実行する順序情報に基づいて、マスタ機器又はスレーブ機器から現在の番号に対応する機器を決定し、現在の番号に対応する機器を第1機器とすることにより、対象文書に対する操作編集処理を順番に実現し、複数のユーザ・複数の機器の適用シーンに適用でき、対象文書に対する処理効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0067】
いくつかの実施例において、対象文書に対する操作型タスクを第1機器に割り当て、第1機器に対象文書に対する操作型タスクを処理させるステップは、操作型タスクを第1機器に割り当て、第1機器に操作型タスクに対するインタラクションインタフェースを生成させるステップと、第1機器から送信された操作型タスクに対する実行情報を受信し、実行情報に基づいて対象文書を処理するステップと、を含む。実行情報は、操作型タスクに対するインタラクションインタフェースが受信した操作情報に基づいて生成される。
【0068】
本実施例では、第1機器が決定された後、対象文書に対する操作型タスクを第1機器に割り当て、第1機器に操作型タスクのインタラクションインタフェースを生成させ、その後、得られた対象文書の操作型タスクの実行情報に基づいて対象文書を処理する。実行情報は、対象文書に対する追加、削除、修正などの処理情報を含む。なお、実行情報は、操作型タスクのインタラクションインタフェースが受信した操作情報に基づいて生成された情報であり、対象文書内のある段落の内容の削除やある文字の修正などを実行するための指示であってもよい。
【0069】
本実施例において、本実施例に係る方法の具体的な応用シーンは、文書プレゼンテーションシーンであってもよい。
図6に示すように、スライドを例として、マスタ機器に近い機器の中からスレーブ機器を決定し、マスタ機器を第1機器として決定した場合、対象文書に対する操作型タスクをマスタ機器に割り当てる。同時に、マスタ機器は、操作型タスクのインタラクションインタフェースを生成し、受信したスライドに対してプレビュー/切り替えを行う操作情報に基づいて対応する実行情報を生成する。第1機器は、当該実行情報に基づいてスライドに対してプレビュー/切り替え処理を行う。例えば、現在スライド1が再生中であり、実行情報に基づいてスライド2に切り替え、スレーブ機器は、表示型タスクのインタラクションインタフェースを生成して、対応するスライドを再生する。即ち、スレーブ機器は、スライドを再生するタスクを実行する。
図7に示すように、スライド応用シーンにおいて、手動操作によりスレーブ機器を選択し、マスタ機器がタスクフローイング要求を開始した後、マスタ機器が選択されたスレーブ機器との通信接続を確立し、マスタ機器を第1機器として決定する。第1機器であるマスタ機器は、操作型タスクのインタラクションインタフェースを生成し、マスタ機器が「プレビュー」の権限を有し、第2機器であるスレーブ機器は、表示型タスクのインタラクションインタフェースを生成し、スレーブ機器が「再生」の権限を有する。各機器は、それぞれが有する権限に基づいて対応するタスク処理を実現する。
【0070】
本実施例において、本実施例に係る方法の応用シーンは、文書編集のシーンであってもよい。
図8に示すように、同様に手動又は自動でスレーブ機器を決定して、マスタ機器とスレーブ機器との間の通信接続を実現し、その後、対象文書の編集機能とプレゼンテーション機能を2つの機器に割り当てて実現することができる。マスタ機器を第1機器として決定する場合、ユーザが情報を入力して対象文書に対して操作編集処理を行うために、マスタ機器において操作型タスクのインタラクションインタフェースを生成し、スレーブ機器が表示型タスクのインタラクションインタフェースを生成して対象文書を表示する。
【0071】
なお、マスタ機器及びスレーブ機器がそれぞれの処理権限を決定した後、対応するインタラクションインタフェースを生成する必要がある。対象文書のタスクのフローイング中にある複数台の機器について、その文書表示スタイルがいずれも異なり、対応するインタラクションインタフェースは、機器の異なる役割(第1機器と第2機器)に応じて生成することができる。例えば、異なる機器から1つの基本フローイング役割(以下、BASEと呼ぶ)に抽象化し、第1機器と第2機器は、基本フローイング役割BASEに基づいてそれぞれHOSTとCLIENTに拡張される。一実施例において、BASEに拡張インタフェース、命令セットインタフェース及び汎用インタフェースを定義し、HOSTがBASEに定義されたインタフェースを介して、HOST状態で必要なインタフェースビューを動的に追加するとともに、初期化抽象化データを取得する過程において、操作に必要なデータ及び各ビューの状態データをインスタンス化し、対象文書の操作型タスクに対応するインタラクションインタフェースを生成することができる。
【0072】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、操作型タスクを第1機器に割り当て、第1機器に操作型タスクのインタラクションインタフェースを生成させ、その後、操作型タスクの実行情報に基づいて対象文書を処理し、生成された操作型タスクのインタラクションインタフェースに基づいて対象文書の操作型タスクに対する処理を実現し、機器による文書処理の効率を向上させる。
【0073】
本発明の実施例において、第1機器から送信された操作型タスクに対する実行情報を受信し、前記実行情報に基づいて対象文書を処理するステップは、第1機器から送信された複数の実行情報を同一時刻に受信した場合、複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連するか否かを決定するステップと、複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップと、を含む。前記第1実行情報は、前記対象文書内の同一要素に関連する前記複数の実行情報のうちの1つである。
【0074】
本実施例では、複数のユーザ・複数の機器が同時に同一の対象文書に対して操作型タスクを有する場合に適用する。要素とは、スライド内の1枚の画像や文書内の1つの文字など、対象文書内の最小の処理対象である。本実施形態では、複数台の機器が同時に対象文書の操作型タスクに対する権限を有し、且つ対象文書の同一要素に対して操作処理を同時に行う場合、決定された第1実行情報に基づいて対象文書を処理してもよい。例えば、各機器におけるそれぞれの実行情報に対応する操作の発生時刻に基づいて対象文書を処理してもよく、ユーザのニーズに応じて対象文書を処理してもよい。
【0075】
なお、同一要素とは、対象文書内の同じの要素を指し、同一時刻に処理される対象が同一要素ではない場合、他の実施例における要求に応じて処理されてもよく、ここで詳細に説明しない。
【0076】
なお、複数台の第1機器が操作型タスクに対する実行情報に基づいて対象文書内の同一要素を順次操作処理する場合、1台目の第1機器の実行が終了した後、2台目の第1機器が対象文書を操作処理することは有効である。
【0077】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、第1機器から送信された操作型タスクに対する複数の実行情報を同一時刻に受信した場合、複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連するか否かを決定し、複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、決定された第1実行情報に基づいて対象文書に対して対応する処理を行うことができる。これにより、同一の対象文書を処理する際の複数の機器の有効性を確保し、対象文書処理の効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0078】
上記いずれかの実施例に基づき、本実施例において、操作型タスクに対する複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、第1実行情報に基づいて対象文書を処理するステップは、操作型タスクに対する複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、操作型タスクに対する複数の実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定するステップと、発生時刻の順序が1番目の操作に対応する実行情報を第1実行情報として決定し、第1実行情報に基づいて対象文書を処理するステップと、を含む。
【0079】
本実施例では、操作型タスクに対する複数の実行情報が同時に対象文書内の同一要素に関連する場合、各機器における実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定し、発生時刻が最も早い操作に対応する実行情報に基づいて対象文書を処理する。機器1及び機器2から送信された対象文書中の画像1に対する実行情報を受信した時刻が同一の時刻で、いずれも2021年9月10日8時00分00秒であり、機器1が実行情報1に基づいて対象文書中の画像1に1つのドットを追加する操作の発生時刻が2021年9月10日7時59分58秒であり、機器2が実行情報2に基づいて対象文書中の画像1に対して1つの文字を削除する操作の発生時刻が2021年9月10日7時59分59秒であると仮定すると、機器1の操作処理が有効であると決定し、機器1の操作に対応する実行情報に基づいて対象文書中の画像1を処理し、即ち、画像1に1つのドットを追加する。
【0080】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、操作型タスクに対する複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、複数の実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定し、発生時刻の順序が1番目の操作に対応する操作型タスクの実行情報を第1実行情報として決定し、第1実行情報に基づいて対象文書を処理する。これにより、同一の対象文書を同時に処理する際の複数の機器の有効性を確保し、対象文書処理の効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0081】
いくつかの実施例では、操作型タスクに対する複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、第1実行情報に基づいて対象文書を処理するステップは、操作型タスクに対する複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、操作型タスクに対する複数の実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定するステップと、発生時刻の昇順に基づいて操作型タスクに対する複数の実行情報を順次記憶し、記憶された実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップと、をさらに含む。
【0082】
本実施例において、操作型タスクに対する複数の実行情報が同時に対象文書内の同一要素に関連する場合、各機器における実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定し、発生時刻の昇順に基づいて複数の実行情報を記憶する。記憶された実行情報に基づいて対象文書を処理し、発生時刻の昇順に基づいて記憶された各実行情報を第1実行情報として順次決定し、第1実行情報に基づいて対象文書を処理してもよい。機器1の操作型タスクAの実行情報1の発生時刻が8時43分であり、機器2の操作型タスクBの実行情報2の発生時刻が8時45分であり、機器3の操作型タスクCの実行情報3の発生時刻が8時48分であるとすると、サーバは、発生時刻情報に基づいて得られた実行情報を順次記憶し(即ち、操作型タスクAの実行情報1-操作型タスクBの実行情報2-操作型タスクCの実行情報3)、記憶された情報に基づいて対象文書に対して対応する操作処理を順次行う。
【0083】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、操作型タスクに対する複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、操作型タスクに対する複数の実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定し、発生時刻の昇順に基づいて操作型タスクの複数の実行情報を順次記憶し、記憶された実行情報に基づいて対象文書を処理する。これにより、同一の対象文書を同時に処理する際の複数の機器の有効性を確保し、対象文書処理の効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0084】
いくつかの実施例において、操作型タスクに対する複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、第1実行情報に基づいて対象文書を処理するステップは、操作型タスクに対する複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、受信した指示に基づいて対象文書を処理するステップをさらに含む。
【0085】
本実施例において、指示とは、ユーザが対象文書に対する処理ニーズに応じて生成した指示である。操作型タスクの複数の実行情報が同時に対象文書内の同一要素に関連する場合、受信したユーザニーズの指示に基づいて対象文書を処理してもよい。例えば、機器1と機器2から送信された対象文書中の画像1に対する実行情報を受信した時刻が同じ時刻であり、機器1の操作型タスクの実行情報1が画像1に対して線を描くことであり、機器2の操作型タスクの実行情報2が画像1を削除することであり、ユーザが判断分析により画像1を削除することを決定した場合、機器はユーザの削除指示を受信した後、実行情報2に基づいて対象文書を処理する。
【0086】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、操作型タスクに対する複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、受信した指示に基づいて対象文書を処理する。これにより、同一の対象文書を同時に処理する際の複数の機器の有効性を確保し、対象文書処理の効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0087】
いくつかの実施例では、第1機器から送信された操作型タスクに対する実行情報を受信し、操作型タスクに対する実行情報に基づいて対象文書を処理するステップは、操作型タスクに対する複数の実行情報が対象文書内の異なる要素に関連する場合、操作型タスクに対する複数の実行情報に基づいて対象文書をそれぞれ処理するステップをさらに含む。
【0088】
本実施形態では、複数の機器が同時に対象文書の操作型タスクを持つ場合にも同様に適用される。同時に取得された操作型タスクの複数の実行情報が対象文書内の異なる要素を処理することである場合、各操作型タスクの実行情報の有効性を保持することで、対象文書内の異なる要素に対する同時処理を実現することができる。
図9に示すように、第1機器1と第1機器2が存在する場合、第1機器1が、対象文書中のテキスト1に横線マークを付けるという操作型タスク1を実現し、第1機器2が、対象文書中のテキスト2にチェックマークを付けるという操作型タスク2を実現し、2つの実行情報を同時に実現することができる。
【0089】
例えば、対象文書がテーブルである場合、対象文書に対してデータ挿入操作を行うと、操作Aは対象文書の1行目、1列目のセルに対するデータ挿入操作であり、操作Bは対象文書の1行目、2列目のセルに対するデータ挿入操作であり、各操作型タスクの処理対象が同一要素ではないため、2つの操作データはいずれも有効に保持される。
【0090】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、同一時刻に受信された操作型タスクに対する複数の実行情報が対象文書内の異なる要素に関連する場合、操作型タスクに対する複数の実行情報に基づいて対象文書をそれぞれ処理する。これにより、同一の対象文書を同時に処理する際の複数の機器の有効性を確保し、対象文書処理の効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0091】
いくつかの実施例では、対象文書に対する表示型タスクをマスタ機器とスレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、第2機器に対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップは、対象文書に対する表示型タスクを第2機器に割り当て、第2機器に表示型タスクの表示インタフェースを生成させ、表示インタフェースに対象文書を表示させるステップを含む。
【0092】
本実施例では、第1機器が決定された後、対象文書に対する表示型タスクを第2機器に割り当て、第2機器は、対象文書を表示するための表示型タスクの表示インタフェースを生成する。なお、第2機器によって表示されるタイプ及びスタイルは、第1機器が対応する指示情報を提供する必要があり、受信された対応する指示情報に基づいて対象文書を表示する。
【0093】
なお、マスタ機器とスレーブ機器がそれぞれの処理権限を決定した後、対応するインタラクションインタフェースを生成する必要がある。複数の機器に対して1つの基本フローイング役割を抽象化し、第1機器及び第2機器は、基本フローイング役割BASEに基づいてそれぞれHOSTとCLIENTに拡張される。
【0094】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、第2機器が決定された後、対象文書に対する表示型タスクを第2機器に割り当て、第2機器は、対象文書を表示するための対応する表示インタフェースを生成し、対象文書の表示多様性を実現し、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0095】
いくつかの実施例において、対象文書に対する表示型タスクをマスタ機器とスレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、第2機器に対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップは、処理された対象文書が表示型タスクによって表示される必要がある場合、処理された対象文書を前記第2機器に伝送して、第2機器の表示型タスクの表示インタフェースに処理された対象文書を表示するステップをさらに含み、ここで、処理された対象文書は、操作型タスクの実行情報に基づいて対象文書を処理することによって得られる。
【0096】
本実施例では、第1機器が対象文書に対して操作処理を行った後、処理された対象文書を第2機器に表示する必要があり、第2機器に表示されるのはリアルタイムに更新された処理後の対象文書である。
図10に示すように、スライドを例として、ノート、ペン、及びレーザーなどを含むプレゼンテーション常用ツールは、第1機器で迅速に呼び出すことができ、第1機器が対象文書に対して操作処理を行う際に、第2機器は、対象文書に対する処理内容及び対応する操作ステップをリアルタイムに表示することができる。
【0097】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、第1機器が対象文書に対して操作処理を行った後、第2機器は処理後の対象文書を表示する。これにより、データのリアルタイム更新処理を保証し、操作型タスクと表示型タスクとの間の同期性を実現し、データの適時性を保証することができる。
【0098】
いくつかの実施例では、対象文書に対する表示型タスクをマスタ機器とスレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップは、処理された対象文書が表示型タスクによって表示される必要がない場合、処理された対象文書を第2機器に伝送することを禁止するステップをさらに含む。
【0099】
本実施例において、第1機器が対象文書に対して操作処理を行う際に、対象文書のノート情報の変更など、一部の操作処理は第2機器によって表示される必要がない。スライドを例として、
図11に示すように、マスタ機器は第2機器であり、スレーブ機器は第1機器であり、第1機器がタスク3のノート情報を変更する場合、第2機器は原則としてノート情報の変更を表示する必要がないため、処理された対象文書を第2機器に伝送することを禁止する。第2機器であるマスタ機器は、対象文書を再生するとき、対象文書のノート情報を再生しない。
【0100】
本発明に係る文書タスク処理方法によれば、第1機器が対象文書に対して操作処理を行った後、変更された部分が第2機器によって表示される必要がない場合、処理後の対象文書を第2機器に伝送することを禁止する。これにより、対象文書のデータの正確性を保証しつつ、不要なリソースの占有を回避し、リソースを節約することができる。
【0101】
いくつかの実施例では、マスタ機器は、手動フローイング又は自動フローイングによってスレーブ機器を決定し、スレーブ機器及びマスタ機器の中から、指定された方式又は機器情報ソートの方式で第1機器及び第2機器を決定し、その後、対象文書に対する操作型タスクを第1機器に割り当て、表示型タスクを第2機器に割り当てる。第1機器及び第2機器は、タスクのタイプに応じて対応するインタラクションインタフェースを生成する。
【0102】
スライドを例として、マスタ機器が複数台のスレーブ機器にフローイングを開始し、通信接続に成功した後、マスタ機器が全ての機器及びタスクのリストをメンテナンスする。マスタ機器は、スレーブ機器の接続状態及び機器情報を受信した後、デフォルトで各機器のタイプと解像度情報に基づいて降順にソートし、解像度が低い機器にデフォルトで操作型タスクを割り当て、即ち解像度の低い機器を第1機器として決定する。マスタ機器が解像度の小さい機器のうちの1つである場合、優先的にマスタ機器に操作型タスクを割り当てる。なお、マスタ機器では、タスクパネルをクリックして、各機器が担うタスクのタイプを手動で調整することもできる。
【0103】
マスタ機器はまた、ビュー切り替え指示及び表示すべきビュースタイルを含む、ビュー切り替えメッセージを第2機器に送信する必要がある。第2機器は、メッセージを受信すると、ビュー切り替えメッセージを解析し、ロードする必要があるビュースタイルを見つけ、元のビュースタイルを非表示にして、ビュー切り替えメッセージで要求されるビュースタイルを表示する。第2機器は、文書ビューの切り替えを完了した後、現在の状態情報(機器ID、ビュースタイル、切り替えが成功したか否かを含む)をマスタ機器に送信する。マスタ機器は、受信側の状態情報を受信した後、メンテナンスしている機器情報及び文書ビュー情報を更新する。なお、あるスレーブ機器の接続が中断された場合、マスタ機器は再接続要求を開始し、再接続に成功した場合は正常に表示され、タイムアウトにより接続が失敗した場合、マスタ機器は機器リストから当該機器情報を削除する。
【0104】
図12は、本発明に係る文書タスク処理装置を示す図である。
図12に示すように、当該文書タスク処理装置は、
マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するための決定モジュール1201であって、マスタ機器は、対象文書に対するフローイングを開始する機器であり、スレーブ機器は、対象文書を受信する機器であり、第1機器は、対象文書を操作するための機器である、決定モジュール1201と、
前記対象文書に対する操作型タスクを前記第1機器に割り当て、前記第1機器に前記対象文書に対する操作型タスクを処理させるための第1割り当てモジュール1202と、
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるための第2割り当てモジュール1203と、を含む。
【0105】
上記いずれかの実施例に基づき、本実施例において、決定モジュール1201は、さらに、
マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、スレーブ機器を決定し、
マスタ機器とスレーブ機器との中から、第1機器を決定するように構成される。
【0106】
上記いずれかの実施例に基づき、本実施例において、決定モジュール1201は、さらに、
対象入力指示に基づいて、マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、対象文書のスレーブ機器を決定するように構成される。
【0107】
上記のいずれかの実施例に基づき、本実施例において、決定モジュール1201は、さらに、
マスタ機器と第3機器との間の距離を計算し、
距離が距離閾値以下である場合、第3機器をスレーブ機器として決定し、又は、
マスタ機器と第3機器との間の信号強度を計算し、
信号強度が信号強度閾値以上である場合、第3機器をスレーブ機器として決定するように構成され、ここで、第3機器は、マスタ機器と通信接続可能な機器のいずれかである。
【0108】
上記いずれかの実施例に基づき、本実施例において、決定モジュール1201は、さらに、
予め設定された指定情報に基づいて、マスタ機器を第1機器として決定するように構成される。
【0109】
上記いずれかの実施例に基づき、本実施例において、決定モジュール1201は、さらに、
マスタ機器の機器情報及びスレーブ機器の機器情報を取得し、
マスタ機器の機器情報とスレーブ機器の機器情報とを比較し、比較結果に基づいて第1機器を決定するように構成される。
【0110】
上記いずれかの実施例に基づき、本実施例において、決定モジュール1201は、さらに、
対象文書の操作型タスクを実行する順序情報に基づいて、マスタ機器又はスレーブ機器から現在の番号に対応する機器を決定し、現在の番号に対応する機器を第1機器とするように構成され、前記順序情報は、前記操作型タスクを実行するための複数の番号を含む。
【0111】
上記いずれかの実施例に基づいて、本実施例において、第1割り当てモジュール1202は、さらに、
操作型タスクを第1機器に割り当て、第1機器に操作型タスクに対するインタラクションインタフェースを生成させ、
第1機器から送信された前記操作型タスクに対する実行情報を受信し、実行情報に基づいて対象文書を処理するように構成され、実行情報は、操作型タスクに対するインタラクションインタフェースが受信した操作情報に基づいて生成される。
【0112】
上記いずれかの実施例に基づいて、本実施例において、第1割り当てモジュール1202は、さらに、
第1機器から送信された複数の実行情報を同一時刻に受信した場合、複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連するか否かを決定し、
複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、前記第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するように構成され、前記第1実行情報は、前記対象文書内の同一要素に関連する前記複数の実行情報のうちの1つである。
【0113】
上記いずれかの実施例に基づいて、本実施例において、第1割り当てモジュール1202は、さらに、
複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、複数の実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定し、
発生時刻が最も早い操作に対応する実行情報を第1実行情報として決定し、前記第1実行情報に基づいて対象文書を処理するように構成される。
【0114】
上記いずれかの実施例に基づいて、本実施例において、第1割り当てモジュール1202は、さらに、
複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、複数の実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定するステップと、
発生時刻の昇順に基づいて複数の実行情報を順次記憶し、記憶された実行情報に基づいて対象文書を処理するように構成される。
【0115】
上記いずれかの実施例に基づいて、本実施例において、第1割り当てモジュール1202は、さらに、
複数の実行情報が対象文書内の同一要素に関連する場合、受信した指示に基づいて対象文書を処理するように構成される。
【0116】
上記いずれかの実施例に基づいて、本実施例において、第1割り当てモジュール1202は、さらに、
複数の実行情報が対象文書内の異なる要素に関連する場合、複数の実行情報に基づいて対象文書をそれぞれ処理するように構成される。
【0117】
上記いずれかの実施例に基づき、本実施例において、第2割り当てモジュール1203は、さらに、
対象文書に対する表示型タスクを第2機器に割り当て、第2機器に表示型タスクの表示インタフェースを生成させ、表示インタフェースに対象文書を表示させるように構成される。
【0118】
上記いずれかの実施例に基づき、本実施例において、第2割り当てモジュール1203は、さらに、
処理された対象文書が表示型タスクによって表示される必要がある場合、処理された対象文書を第2機器に伝送して、第2機器の表示型タスクの表示インタフェースに処理された対象文書を表示するように構成され、
ここで、処理された対象文書は、操作型タスクの実行情報に基づいて対象文書を処理することによって得られる。
【0119】
上記いずれかの実施例に基づき、本実施例において、第2割り当てモジュール1203は、さらに、
処理された対象文書が表示型タスクによって表示される必要がない場合、処理された対象文書を第2機器に伝送することを禁止するように構成され、
ここで、前記処理された対象文書は、前記操作型タスクの実行情報に基づいて前記対象文書を処理することによって得られる。
【0120】
本発明の実施例に記載の装置は、上記実施例に記載の方法の原理及び効果と同じであるため、より詳細な解釈内容について、ここでは説明を省略する。
【0121】
図13は、本発明の実施例に係る電子機器エンティティの構造模式図であり、
図13に示すように、本発明は、プロセッサ(processor)1301、メモリ(memory)1302及びバス1303を備える電子機器を提供する。ここで、プロセッサ1301及びメモリ1302は、バス1303を介して互いに通信する。プロセッサ1301は、メモリ1302内のプログラム命令を呼び出して、上記の各方法の実施例による方法を実行するように構成される。当該方法は、例えば、マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するステップであって、マスタ機器は、対象文書に対するフローイングを開始し、対象文書を予め記憶している機器であり、スレーブ機器は、前記フローイングを受信し、前記フローイングが成功した後に前記対象文書に対するタスクを実行可能な機器であり、第1機器は、対象文書を操作するための機器である、ステップと、対象文書に対する操作型タスクを第1機器に割り当て、第1機器に対象文書に対する操作型タスクを処理させるステップと、対象文書に対する表示型タスクをマスタ機器とスレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、第2機器に対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップと、を含む。
【0122】
本発明の実施例は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該非一時的なコンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ命令が記憶されており、コンピュータ命令は、前記コンピュータに上記各方法の実施例による方法を実行させる。当該方法は、例えば、マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するステップであって、マスタ機器は、対象文書に対するフローイングを開始し、対象文書を予め記憶している機器であり、スレーブ機器は、前記フローイングを受信し、前記フローイングが成功した後に前記対象文書に対するタスクを実行可能な機器であり、第1機器は、対象文書を操作するための機器である、ステップと、対象文書に対する操作型タスクを第1機器に割り当て、第1機器に対象文書に対する操作型タスクを処理させるステップと、対象文書に対する表示型タスクをマスタ機器とスレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、第2機器に対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップと、を含む。
【0123】
本発明は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、当該コンピュータプログラム製品は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プログラム命令がコンピュータによって実行されると、コンピュータは、上記各方法によって提供された方法を実行することができる。当該方法は、マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するステップであって、マスタ機器は、対象文書に対するフローイングを開始し、対象文書を予め保存している機器であり、スレーブ機器は、前記フローイングを受信し、前記フローイングが成功した後に前記対象文書に対するタスクを実行可能な機器であり、第1機器は、対象文書を操作するための機器である、ステップと、対象文書に対する操作型タスクを第1機器に割り当て、第1機器に対象文書に対する操作型タスクを処理させるステップと、対象文書に対する表示型タスクをマスタ機器とスレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、第2機器に対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップと、を含む。
【0124】
当業者が理解できるように、上記方法の実施例を実現するステップの全部又は一部は、プログラム命令に関連するハードウェアによって完成されてもよい。上記プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。当該プログラムが実行されると、上記方法の実施例を含むステップを実行する。上記記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0125】
また、以上の実施例は、本発明の技術案を説明するためのものに過ぎず、それを限定するものではない。上述の実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、上述の各実施例に記載された技術案を修正し、又はその中の一部の技術的特徴に対して同等置換を行うことができる。このような修正又は置換は、対応する技術案の本質を本発明の各実施例の技術案の精神と範囲から逸脱させないことを理解すべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するステップであって、前記マスタ機器は、対象文書
に対するフローイングを開始する機器であり、前記スレーブ機器は、前記対象文書に対するフローイングを受信する機器であり、前記第1機器は、前記対象文書を操作するための機器である、ステップと、
前記対象文書に対する操作型タスクを前記第1機器に割り当て、前記第1機器に前記対象文書に対する操作型タスクを処理させるステップと、
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器とのうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップと、を含む、
ことを特徴とする文書タスク処理方法。
【請求項2】
前記マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するステップは、
前記マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、前記スレーブ機器を決定するステップと、
前記マスタ機器と前記スレーブ機器との中から、前記第1機器を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の文書タスク処理方法。
【請求項3】
前記マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、前記スレーブ機器を決定するステップは、
対象入力指示に基づいて、前記マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、前記スレーブ機器を決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文書タスク処理方法。
【請求項4】
前記マスタ機器と通信接続可能な機器の中から、前記スレーブ機器を決定するステップは、
前記マスタ機器と第3機器との間の距離を計算し、
前記距離が距離閾値以下である場合、前記第3機器を前記スレーブ機器として決定するステップであって、前記第3機器は、前記マスタ機器と通信接続可能な機器のいずれかであるステップと、
前記マスタ機器と第3機器との間の信号強度を計算し、
前記信号強度が信号強度閾値以上である場合、前記第3機器を前記スレーブ機器として決定するステップであって、前記第3機器は、前記マスタ機器と通信接続可能な機器のいずれかあるステップと、の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文書タスク処理方法。
【請求項5】
前記マスタ機器と前記スレーブ機器との中から、前記第1機器を決定するステップは、
予め設定された指定情報に基づいて、前記マスタ機器を前記第1機器として決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文書タスク処理方法。
【請求項6】
前記マスタ機器と前記スレーブ機器との中から、前記第1機器を決定するステップは、
前記マスタ機器の機器情報及び前記スレーブ機器の機器情報を取得するステップと、
前記マスタ機器の機器情報と前記スレーブ機器の機器情報とを比較し、比較結果に基づいて前記第1機器を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文書タスク処理方法。
【請求項7】
前記マスタ機器と前記スレーブ機器との中から、前記第1機器を決定するステップは、
前記対象文書の操作型タスクを実行する順序情報に基づいて、前記マスタ機器又は前記スレーブ機器から現在の番号に対応する機器を決定し、前記現在の番号に対応する機器を前記第1機器とするステップを含み、前記順序情報は、前記操作型タスクを実行するための複数の番号を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文書タスク処理方法。
【請求項8】
前記対象文書に対する操作型タスクを前記第1機器に割り当て、前記第1機器に前記対象文書に対する操作型タスクを処理させるステップは、
前記操作型タスクを前記第1機器に割り当て、前記第1機器に前記操作型タスクに対するインタラクションインタフェースを生成させるステップと、
前記第1機器から送信された前記操作型タスクに対する実行情報を受信し、前記実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップであって、前記実行情報は、前記操作型タスクに対するインタラクションインタフェースが受信した操作情報に基づいて生成される、ステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の文書タスク処理方法。
【請求項9】
前記第1機器から送信された前記操作型タスクに対する実行情報を受信し、前記実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップは、
前記第1機器から送信された複数の実行情報を同一時刻に受信した場合、前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連するか否かを決定するステップと、
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、前記第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップであって、前記第1実行情報は、前記対象文書内の同一要素に関連する前記複数の実行情報のうちの1つである、ステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の文書タスク処理方法。
【請求項10】
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、前記第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップは、
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、前記複数の実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定するステップと、
前記発生時刻の順序が1番目の操作に対応する実行情報を第1実行情報として決定し、前記第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の文書タスク処理方法。
【請求項11】
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、前記第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップは、
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、前記複数の実行情報のそれぞれに対応する操作の発生時刻を決定するステップと、
前記発生時刻の昇順に基づいて前記複数の実行情報を順次記憶し、記憶された実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の文書タスク処理方法。
【請求項12】
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、第1実行情報を決定し、前記第1実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップは、
前記複数の実行情報が前記対象文書内の同一要素に関連する場合、受信した指示に基づいて前記対象文書を処理するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の文書タスク処理方法。
【請求項13】
前記第1機器から送信された前記操作型タスクに対する実行情報を受信し、前記実行情報に基づいて前記対象文書を処理するステップは、
前記複数の実行情報が前記対象文書内の異なる要素に関連する場合、前記複数の実行情報に基づいて前記対象文書をそれぞれ処理するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の文書タスク処理方法。
【請求項14】
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器とのうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップは、
前記対象文書に対する表示型タスクを前記第2機器に割り当て、前記第2機器に前記表示型タスクの表示インタフェースを生成させ、前記表示インタフェースに前記対象文書を表示させるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の文書タスク処理方法。
【請求項15】
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器とのうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップは、
処理された対象文書が表示型タスクによって表示される必要がある場合、前記処理された対象文書を前記第2機器に伝送して、前記第2機器の表示型タスクの表示インタフェースに前記処理された対象文書を表示するステップを含み、
ここで、前記処理された対象文書は、前記操作型タスクの実行情報に基づいて前記対象文書を処理することによって得られる、
ことを特徴とする請求項14に記載の文書タスク処理方法。
【請求項16】
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器とのうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるステップは、
処理された対象文書が表示型タスクによって表示される必要がない場合、前記処理された対象文書を前記第2機器に伝送することを禁止するステップをさらに含み、
ここで、前記処理された対象文書は、前記操作型タスクの実行情報に基づいて前記対象文書を処理することによって得られる、
ことを特徴とする請求項14に記載の文書タスク処理方法。
【請求項17】
マスタ機器とスレーブ機器との中から第1機器を決定するための決定モジュールであって、前記マスタ機器は、対象文書に対するフローイングを開始する機器であり、前記スレーブ機器は、前記対象文書
に対するフローイングを受信する機器であり、前記第1機器は、前記対象文書を操作するための機器である、決定モジュールと、
前記対象文書に対する操作型タスクを前記第1機器に割り当て、前記第1機器に前記対象文書に対する操作型タスクを処理させるための第1割り当てモジュールと、
前記対象文書に対する表示型タスクを前記マスタ機器と前記スレーブ機器のうちの第2機器に割り当て、前記第2機器に前記対象文書に対する表示型タスクを処理させるための第2割り当てモジュールと、を含む、
ことを特徴とする文書タスク処理装置。
【請求項18】
プロセッサ、メモリ、及びバスを備える電子機器であって、前記プロセッサ及び前記メモリが、前記バスを介して互いに通信し、
前記メモリには、前記プロセッサによって実行可能なプログラム命令が記憶され、前記プロセッサは、前記プログラム命令を呼び出すと、請求項1~16のいずれか一項に記載の文書タスク処理方法のステップを実施するように構成される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項19】
コンピュータ命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに請求項1~16のいずれか一項に記載の文書タスク処理方法のステップを実行させる、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】