(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】フレームリスニング周期の調整方法、棚札システム、コンピュータ機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20241018BHJP
H04W 4/35 20180101ALI20241018BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20241018BHJP
【FI】
H04W52/02 110
H04W4/35
H04W84/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524485
(86)(22)【出願日】2023-04-27
(85)【翻訳文提出日】2024-04-23
(86)【国際出願番号】 CN2023091053
(87)【国際公開番号】W WO2024001485
(87)【国際公開日】2024-01-04
(31)【優先権主張番号】202210732978.1
(32)【優先日】2022-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520367544
【氏名又は名称】漢朔科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hanshow Technology Co.Ltd.
【住所又は居所原語表記】Floor 4,Building 1 and Floor 7,Building 5,Jiaxing Guangfu Innovation Park,No.1288 Kanghe Road,Xiuzhou District,Jiaxing,Zhejiang 314031 CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】梁敏
(72)【発明者】
【氏名】吉亞平
(72)【発明者】
【氏名】姜起
(72)【発明者】
【氏名】王宇晶
(72)【発明者】
【氏名】侯世国
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067AA43
5K067BB27
5K067CC22
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本発明は、フレームリスニング周期の調整方法、棚札システム、コンピュータ機器及び記憶媒体を提供する。方法は、サーバが、時間帯に応じて、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定するステップ、サーバが低電力消費時間帯において高速応答タスクを発行しようとする場合、第2フレームリスニング周期変更命令を基地局によって送信し、電子棚札が第2フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップと、を含む。本発明では、各タスクの発行時間帯を予測して電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定することによって、電子棚札による高速応答タスクへのリアルタイムな応答を実行できるとともに、長いフレームリスニング周期による低消費電力の要求を満たし、電子棚札によるリアルタイム性の向上と消費電力の低下の要求を同時に満たすことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームリスニング周期の調整方法であって、サーバと、基地局と、電子棚札とを含む棚札システムに適用され、
前記サーバが、時間帯に応じて、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定するステップであって、前記時間帯は、高速応答タスクを発行する高速応答時間帯と、非高速応答タスクを発行する低消費電力時間帯と、を含み、前記固定フレームリスニング周期は、高速応答時間帯における高速フレームリスニング周期と、低電力消費時間帯における低電力消費フレームリスニング周期と、を含むステップと、
前記固定フレームリスニング周期による高速応答時間帯又は低電力消費時間帯に入る前に、前記サーバが、第1フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、電子棚札に前記第1フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を変更させるステップと、
前記サーバが、低電力消費時間帯において高速応答タスクを発行しようとする場合、第2フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、電子棚札に前記第2フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更させるステップ、
を含む、ことを特徴とするフレームリスニング周期の調整方法。
【請求項2】
前記サーバが時間帯に応じて電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定する前に、
前記サーバが、各タスクの発行時間帯を予測することで、各タスク種類に適した時間帯を決定するステップをさらに含み、
前記タスク種類は、高速応答タスクと非高速応答タスクを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のフレームリスニング周期の調整方法。
【請求項3】
前記サーバがフレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信した後に、
前記サーバが、予め定められたブロードキャスト周期で、現在のフレームリスニング周期を含むブロードキャストメッセージを前記基地局に送信し、前記基地局が、前記ブロードキャストメッセージを電子棚札にブロードキャストして、前記電子棚札に前記ブロードキャストメッセージにおける現在のフレームリスニング周期に基づいて現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を変更させるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のフレームリスニング周期の調整方法。
【請求項4】
前記電子棚札は、外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のフレームリスニング周期の調整方法。
【請求項5】
前記電子棚札は、タッチセンサーと、前記タッチセンサーに接続されたメインコントローラと、を含む場合、
前記電子棚札は外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップは、
前記タッチセンサーからタッチ信号を収集した場合、フレームリスニング周期変更信号を送信すること、
前記メインコントローラが、前記フレームリスニング周期変更信号に基づいて、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更すること、および、
前記メインコントローラが、現在のフレームリスニング周期を含む心拍信号を基地局に送信し、前記基地局に前記電子棚札の現在のフレームリスニング周期をサーバに送信させること、
を含む、ことを特徴とする請求項4に記載のフレームリスニング周期の調整方法。
【請求項6】
前記電子棚札は、ボタンと、ボタン検出回路と、前記ボタン検出回路に接続されたメインコントローラと、を含む場合、
前記電子棚札は、外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップは、
前記ボタン検出回路がボタントリガ信号を収集した場合、フレームリスニング周期変更信号を送信すること、
前記メインコントローラが、前記フレームリスニング周期変更信号に基づいて、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更すること、および、
前記メインコントローラが、現在のフレームリスニング周期を含む心拍信号を基地局に送信して、前記基地局に前記電子棚札の現在のフレームリスニング周期をサーバに送信させること、
を含む、ことを特徴とする請求項4に記載のフレームリスニング周期の調整方法。
【請求項7】
前記電子棚札は、赤外線センサーと、NFC収集モジュールと、前記赤外線センサー及び前記NFC収集モジュールに接続されたメインコントローラと、を含む場合、
前記電子棚札は外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップは、
前記赤外線センサーが人体接近信号を収集した場合又は前記NFC収集モジュールがNFC通信信号を収集した場合、フレームリスニング周期変更信号を送信すること、
前記メインコントローラが、前記フレームリスニング周期変更信号に基づいて、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更すること、および、
前記メインコントローラが、現在のフレームリスニング周期を含む心拍信号を基地局に送信して、前記基地局に前記電子棚札の現在のフレームリスニング周期をサーバに送信させること、
を含む、ことを特徴とする請求項4に記載のフレームリスニング周期の調整方法。
【請求項8】
棚札システムであって、サーバと、基地局と、電子棚札と、を含み、
前記サーバは、時間帯に応じて、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定するためのものであり、
前記固定フレームリスニング周期は、高速応答時間帯における高速フレームリスニング周期と、低電力消費時間帯における低電力消費フレームリスニング周期と、を含み、
前記サーバは、前記固定フレームリスニング周期による高速応答時間帯又は低電力消費時間帯に入る前に、第1フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、前記電子棚札に前記第1フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を変更させ、
前記サーバは、低電力消費時間帯において高速応答タスクを発行しようとする場合、第2フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、前記電子棚札に前記第2フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更させるように構成されている、
ことを特徴とする棚札システム。
【請求項9】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されているとともに、プロセッサにて実行できるコンピュータプログラムと、を含むコンピュータ機器であって、
前記プロセッサによって前記コンピュータプログラムが実行される場合、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を実現させる、ことを特徴とするコンピュータ機器。
【請求項10】
コンピュータプログラムを記憶した読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される場合、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法におけるステップを実現させる、ことを特徴とする読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2022年6月27日に提出された、出願番号202210732978.1の中国特許出願の優先権を主張しており、上記特許出願に開示の全ての内容を引用により本発明の一部として取り組む。
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、具体的に、フレームリスニング周期の調整方法、棚札システム、コンピュータ機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
目下、世界中の大手スーパーを見渡すと、デジタル化のグレードアップや改良が進んでいることが明らかである。デジタル化アプリケーションでは、従来の紙棚札の代わりに、電子棚札が用いられるようになる。電子棚札は、一般的情報の表示に加えて、例えば、高速仕分け、欠品管理、高速な棚卸し、および、ユーザとのヒューマン・マシンインタラクションなどの様々な用途のためのアプリケーションを実現させることができる。電子棚札は、電池の容量に制限されるので、殆どの時間がディープスリープ状態にあり、基地局からの高周波信号を受信するように定期的にウェイクアップされるだけである。そのように定期的にウェイクアップして受信する周期は、フレームリスニング周期と呼ばれる。電子棚札の寿命は、全体的にみると、フレームリスニング周期の長さに関わっている。フレームリスニング周期が長いほど、省電力化となり、電子棚札の寿命も長くなる。しかし、フレームリスニング周期が長いほど、電子棚札によるアプリケーションの請求への応答遅延時間も長くなる。
【0004】
従って、従来技術における電子棚札は、リアルタイム性の向上と消費電力の低下を両立できない課題が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術における既存の課題に対して、本発明が提供するフレームリスニング周期の調整方法、棚札システム、コンピュータ機器及び記憶媒体によれば、従来技術における電子棚札に存在した、リアルタイム性の向上と消費電力の低下を両立できない課題が解決された。本発明によれば、各タスクの発行時間帯を予測して、高速フレームリスニング周期を高速応答タスクに対応させるとともに、低消費電力フレームリスニング周期を非高速応答タスクに対応させるように、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定することによって、電子棚札による高速応答タスクへのリアルタイムな応答を実行できるとともに、長いフレームリスニング周期による低消費電力の要求を満たし、電子棚札によるリアルタイム性の向上と消費電力の低下の要求を同時に満たすことができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様では、本発明は、フレームリスニング周期の調整方法であって、サーバと、基地局と、電子棚札とを含む棚札システムに適用され、
前記サーバが、時間帯に応じて、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定するステップであって、前記時間帯は、高速応答タスクを発行する高速応答時間帯と、非高速応答タスクを発行する低消費電力時間帯と、を含み、前記固定フレームリスニング周期は、高速応答時間帯における高速フレームリスニング周期と、低電力消費時間帯における低電力消費フレームリスニング周期と、を含むステップと、
前記固定フレームリスニング周期による高速応答時間帯又は低電力消費時間帯に入る前に、前記サーバが、第1フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、電子棚札に前記第1フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を変更させるステップと、
前記サーバが、低電力消費時間帯において高速応答タスクを発行しようとする場合、第2フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、電子棚札に前記第2フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更させるステップ、
を含む、フレームリスニング周期の調整方法を提供する。
【0007】
選択的に、前記サーバが時間帯に応じて電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定する前に、前記サーバが、各タスクの発行時間帯を予測することで、各タスク種類に適した時間帯を決定するステップをさらに含み、前記タスク種類は、高速応答タスクと非高速応答タスクを含む。
【0008】
選択的に、前記サーバがフレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信した後に、前記サーバが、予め定められたブロードキャスト周期で、現在のフレームリスニング周期を含むブロードキャストメッセージを前記基地局に送信し、前記基地局が、前記ブロードキャストメッセージを電子棚札にブロードキャストして、前記電子棚札に前記ブロードキャストメッセージにおける現在のフレームリスニング周期に基づいて現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を変更させるステップをさらに含む。
【0009】
選択的に、前記方法は、前記電子棚札は、外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップをさらに含む。
【0010】
選択的に、前記電子棚札は、タッチセンサーと、前記タッチセンサーに接続されたメインコントローラと、を含む場合、前記電子棚札は外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップは、前記タッチセンサーからタッチ信号を収集した場合、フレームリスニング周期変更信号を送信すること、前記メインコントローラが、前記フレームリスニング周期変更信号に基づいて、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更すること、および、前記メインコントローラが、現在のフレームリスニング周期を含む心拍信号を基地局に送信し、前記基地局に前記電子棚札の現在のフレームリスニング周期をサーバに送信させること、を含む。
【0011】
選択的に、前記電子棚札は、ボタンと、ボタン検出回路と、前記ボタン検出回路に接続されたメインコントローラと、を含む場合、前記電子棚札は、外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップは、前記ボタン検出回路がボタントリガ信号を収集した場合、フレームリスニング周期変更信号を送信すること、前記メインコントローラが、前記フレームリスニング周期変更信号に基づいて、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更すること、および、前記メインコントローラが、現在のフレームリスニング周期を含む心拍信号を基地局に送信して、前記基地局に前記電子棚札の現在のフレームリスニング周期をサーバに送信させること、を含む。
【0012】
選択的に、前記電子棚札は、赤外線センサーと、NFC収集モジュールと、前記赤外線センサー及び前記NFC収集モジュールに接続されたメインコントローラと、を含む場合、前記電子棚札は外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップは、前記赤外線センサーが人体接近信号を収集した場合又は前記NFC収集モジュールがNFC通信信号を収集した場合、フレームリスニング周期変更信号を送信すること、前記メインコントローラが、前記フレームリスニング周期変更信号に基づいて、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更すること、および、前記メインコントローラが、現在のフレームリスニング周期を含む心拍信号を基地局に送信して、前記基地局に前記電子棚札の現在のフレームリスニング周期をサーバに送信させることを含む。
【0013】
第2態様では、本発明は、棚札システムであって、サーバと、基地局と、電子棚札と、を含み、前記サーバは、時間帯に応じて、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定するためのものであり、前記固定フレームリスニング周期は、高速応答時間帯における高速フレームリスニング周期と、低電力消費時間帯における低電力消費フレームリスニング周期と、を含み、前記サーバは、前記固定フレームリスニング周期による高速応答時間帯又は低電力消費時間帯に入る前に、第1フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、前記電子棚札に前記第1フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を変更させ、前記サーバは、低電力消費時間帯において高速応答タスクを発行しようとする場合、第2フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、前記電子棚札に前記第2フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更させるように構成されている棚札システムを提供する。
【0014】
第3態様では、本発明は、コンピュータ機器を提供し、前記コンピュータ機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されているとともに、プロセッサにて実行できるコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサによって前記コンピュータプログラムが実行される場合、前記サーバが、時間帯に応じて、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定するステップであって、前記時間帯は、高速応答タスクを発行する高速応答時間帯と、非高速応答タスクを発行する低消費電力時間帯と、を含み、前記固定フレームリスニング周期は、高速応答時間帯における高速フレームリスニング周期と、低電力消費時間帯における低電力消費フレームリスニング周期と、を含むステップと、前記固定フレームリスニング周期による高速応答時間帯又は低電力消費時間帯に入る前に、前記サーバが、第1フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、電子棚札に前記第1フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を変更させるステップと、前記サーバが、低電力消費時間帯において高速応答タスクを発行しようとする場合、第2フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、電子棚札に前記第2フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更させるステップ、を実現させる。
【0015】
第4態様では、本発明は、コンピュータプログラムを記憶した読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される場合、前記サーバが、時間帯に応じて、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定するステップであって、前記時間帯は、高速応答タスクを発行する高速応答時間帯と、非高速応答タスクを発行する低消費電力時間帯と、を含み、前記固定フレームリスニング周期は、高速応答時間帯における高速フレームリスニング周期と、低電力消費時間帯における低電力消費フレームリスニング周期と、を含むステップと、前記固定フレームリスニング周期による高速応答時間帯又は低電力消費時間帯に入る前に、前記サーバが、第1フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、電子棚札に前記第1フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を変更させるステップと、前記サーバが、低電力消費時間帯において高速応答タスクを発行しようとする場合、第2フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信して、電子棚札に前記第2フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更させるステップ、を実現させる。
【発明の効果】
【0016】
従来技術と比べて、本発明は、以下のような有益な効果を有する。
1、本発明では、各タスクの発行時間帯を予測して、高速フレームリスニング周期を高速応答タスクに対応させるとともに、低消費電力フレームリスニング周期を非高速応答タスクに対応させるように、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定することによって、電子棚札による高速応答タスクへのリアルタイムな応答を実行できるとともに、長いフレームリスニング周期による低消費電力の要求を満たし、電子棚札によるリアルタイム性の向上と消費電力の低下の要求を同時に満たすことができる。
2、本発明では、サーバが、低消費電力時間帯において、第2フレームリスニング周期変更命令を送信し、電子棚札が当該命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更することによって、電子棚札は、低消費電力時間帯において発行された高速応答タスクをタイムリーに受信して応答することが可能となり、高速応答タスクの突発的イベントに対してもタイムリーに応答できるようになり、リアルタイム性の向上と消費電力の低下の要求を満たすことがさらに確保され、棚札システムのデータ通信上の安定性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の実施例または従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下は、実施例または従来技術の説明に必要な添付図面を簡単に紹介するが、明らかなことに、以下の説明における添付図面は、本発明における幾つかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わずに、それらの添付図面に基づいて他の添付図面をさらに取得することができるものである。
【
図1】本発明の実施例が提供するフレームリスニング周期の調整方法のフローチャートを示す模式図である。
【
図2】本発明の実施例が提供する棚札システムの構造模式図である。
【
図3】本発明の実施例が提供する固定フレームリスニング周期によるタイミングチャートを示す模式図である。
【
図4】本発明の実施例が提供する動的なフレームリスニング周期によるタイミングチャートを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明における実施例の目的、技術案、および、利点をさらに明瞭にさせるために、以下は、本発明の実施例における添付図面を参照して、本発明の実施例における技術案を明瞭的且つ完全的に説明する。明らかなことに、説明されている実施例は、本発明における一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本発明における実施例を基にして、当業者は、創造的な労力を払わずに取得した全ての他の実施例がいずれも、本発明の保護範囲に入っている。
【0019】
第1態様では、本発明は、フレームリスニング周期の調整方法を提供し、具体的には、以下の実施例が含まれる。
【0020】
図1は、本発明の一実施例が提供するフレームリスニング周期の調整方法のフローチャートを示す模式図である。
図1に示されるように、具体的に以下のステップが含まれる。
【0021】
ステップS101において、前記サーバが、時間帯に応じて、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定する。
【0022】
本実施例では、前記方法は、前記サーバが時間帯に応じて電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定する前に、前記サーバが、各タスクの発行時間帯を予測して、各タスクの種類に適した時間帯を決定するステップをさらに含み、タスク種類は、高速応答タスクと非高速応答タスクを含む。
【0023】
本実施例では、前記フレームリスニング周期の調整方法は、
図2に示される棚札システムに用いられ、前記棚札システムは、サーバと、複数の基地局と、若干の電子棚札と、を含み、サーバは、基地局によって、制御信号又はタスクデータ信号を電子棚札に送信し、それにより、電子棚札は、相応な操作を実行し、又は、相応な表示内容を更新するようになる。
【0024】
本実施例では、前記タスク種類は、高速応答タスクと非高速応答タスクを含み、ここで、前記高速応答タスクは、仕分けランプ点滅タスク、および、商品紐付けタスクを含むが、それらに限らない。そして、前記非高速応答タスクは、商品属性訂正タスク、および、棚札ページ切換タスクを含むが、それらに限らない。
図3に示されるように、予測される時間帯は、高速応答タスクを発行する高速応答時間帯と、非高速応答タスクを発行する低消費電力時間帯と、を含む。
【0025】
さらに、
図3に示されるように、前記固定フレームリスニング周期は、高速応答時間帯における高速フレームリスニング周期と、低電力消費時間帯における低電力消費フレームリスニング周期と、を含み、ここで、各高速フレームリスニング周期および各低消費電力フレームリスニング周期はいずれも、信号を受信するためのフレームリスニングタイムスライスと、スリープのためのスリープタイムスライスを含むが、低消費電力フレームリスニング周期のスリープタイムスライスは、高速フレームリスニング周期のスリープタイムスライスよりも長い。
【0026】
本実施例では、各タスクを発行する時間帯は、作業者が実際なタスク発行要求に応じて設定した固定時間帯であってもよい。例えば、朝6時から朝8時にかけて、仕分けランプ点滅タスクが発生するようにしている。当該タスクの種類は、高速応答タスクに該当するため、ランプ点滅速度が3s未満であることが求められる。そうすると、バックグラウンド制御スケジュールシステムであるサーバは、当該時間帯を高速応答時間帯として設定し、且つ、当該時間帯におけるフレームリスニング周期を2sに設定するとともに、他の時間帯を低消費電力時間帯として設定し、且つ、その低消費電力時間帯におけるフレームリスニング周期を16sに設定してもよい。
【0027】
ステップS102において、前記固定フレームリスニング周期による高速応答時間帯又は低電力消費時間帯に入る前に、前記サーバは、第1フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信し、それにより、電子棚札に、前記第1フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を変更させる。
【0028】
上記例を結び付けて説明すると、朝6時よりも前に、バックグラウンド制御スケジュールシステムは、第1フレームリスニング周期変更命令を基地局によって送信し、全ての電子棚札は、当該命令を受信すると、現在のフレームリスニング周期を16sから2sに変更する。そして、朝8時よりも前に、バックグラウンド制御スケジュールシステムは、さらに、第1フレームリスニング周期変更命令を基地局によって送信し、全ての電子棚札が当該命令を受信すると、現在のフレームリスニング周期を2sから16sに変更する。そのようにフレームリスニング周期を動的に調整する場合は、フレームリスニング周期を単に2sにした場合と比べて、その消費電力が数倍も低下し、リアルタイム性も、フレームリスニング周期が16sである場合よりも数倍も向上し、リアルタイム性の向上及び消費電力の低下の要求を満たすことができる。
【0029】
ステップS103において、前記サーバは、低電力消費時間帯において高速応答タスクを発行しようとする場合、第2フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信し、それにより、電子棚札が前記第2フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更する。
【0030】
本実施例では、高速応答タスクの突発的イベントにリアルタイムに応答するために、前記サーバは、第2フレームリスニング周期変更命令を発行することで、電子棚札の固定フレームリスニング周期を、
図4に示される動的なフレームリスニング周期に調整する。即ち、サーバは低消費電力時間帯において高速応答タスクを一時的に発行しようとする場合に、高速応答タスクを発行する前に、第2フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって電子棚札に送信し、それにより、電子棚札は、低消費電力フレームリスニング周期におけるフレームリスニングタイムスライスにおいて前記第2フレームリスニング周期変更命令を受信すると、前記低消費電力フレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更し、そうすると、電子棚札は、高速応答タスクの突発的イベントにタイムリーに応答することが可能となる。
【0031】
従来技術と比べて、本実施例は、以下のような有益な効果を有する。
1、本発明では、各タスクの発行時間帯を予測して、高速フレームリスニング周期を高速応答タスクに対応させるとともに、低消費電力フレームリスニング周期を非高速応答タスクに対応させるように、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定することによって、電子棚札による高速応答タスクへのリアルタイムな応答を実行できるとともに、長いフレームリスニング周期による低消費電力の要求を満たし、電子棚札によるリアルタイム性の向上と消費電力の低下の要求を同時に満たすことができる。
2、本発明では、サーバが、低消費電力時間帯において、第2フレームリスニング周期変更命令を送信し、電子棚札が当該命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更することによって、電子棚札は、低消費電力時間帯において発行された高速応答タスクをタイムリーに受信して応答することが可能となり、高速応答タスクの突発的イベントに対してもタイムリーに応答できるようになり、リアルタイム性の向上と消費電力の低下の要求を満たすことがさらに確保され、棚札システムのデータ通信上の安定性が向上した。
【0032】
本発明における別の実施例では、前記方法は、前記サーバがフレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信した後に、前記サーバが、予め定められたブロードキャスト周期で、現在のフレームリスニング周期を含むブロードキャストメッセージを前記基地局に送信し、前記基地局が前記ブロードキャストメッセージを電子棚札にブロードキャストし、電子棚札に、前記ブロードキャストメッセージに含まれている現在のフレームリスニング周期に基づいて現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を変更させるステップをさらに含む。
【0033】
なお、上述したように固定フレームリスニング周期を設定する場合にも動的なフレームリスニング周期に適応的に変更する場合にも、フレームリスニング周期パラメータを含む周期ブロードキャストメッセージを発信してもよい。それにより、第1フレームリスニング周期変更命令又は第2フレームリスニング周期変更命令を受信していない電子棚札は、前記周期ブロードキャストメッセージを受信することができ、さらに、電子棚札は、フレームリスニング周期をタイムリーに変更することが可能となる。例えば、朝6時に第1フレームリスニング周期変更命令を送信した後、バックグラウンド制御スケジュールシステムは、さらに、3分毎にブロードキャストメッセージを発信して、全ての基地局に対して現在のフレームリスニング周期が2sである旨をブロードキャストして報知して、その後、基地局は、全ての棚札に対してその旨をブロードキャストして報知する。それにより、第1フレームリスニング周期変更命令の送信時成功に受信していない棚札も確実に受信できる。周期的にブロードキャストされることにより、棚札は、受信を複数回も繰り返して実行できるチャンスをもらえ、電子棚札によるフレームリスニング周期の変更をさらに確実にさせることができる。
【0034】
本発明における別の実施例では、バックグラウンド制御スケジュールシステムは、以下のような適応的アルゴリズムを含む。当該適応的アルゴリズムでは、毎日、1つ目の高速タスクの発行時、全ての電子棚札のフレームリスニング周期を変更するが、各高速タスクが終了した後に或る期間延ばしても、高速タスクがない場合、全てのフレームリスニング周期を再変更するようにしている。例えば、朝6時から始まり、1つ目のランプ点滅タスクが届くと、バックグラウンド制御スケジュールシステムは、APによって、フレームリスニング周期を全局で変更するコマンドを送信し、全ての電子棚札は、そのコマンドを受信すると、フレームリスニング周期を2sに変更する。朝6時から午後6時にかけて1時間ごとにランプ点滅タスクがあれば、フレームリスニング周期が2sのままに保持されている。ただし、午後6時以降、ランプ点滅タスクがない状態は1時間続くと、バックグラウンド制御スケジュールシステムは、APによって、フレームリスニング周期を全局で変更するコマンドを送信し、全ての電子棚札は、そのコマンドを受信すると、フレームリスニング周期を16sに変更する。
【0035】
本発明における別の実施例では、前記方法は、前記電子棚札が、外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップをさらに含む。
【0036】
選択的に、前記電子棚札は、タッチセンサーと、前記タッチセンサーに接続されたメインコントローラと、を含む場合、前記電子棚札は、外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップは、前記タッチセンサーが、タッチ信号を収集した場合、フレームリスニング周期変更信号を送信することと、前記メインコントローラが、前記フレームリスニング周期変更信号に基づいて、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更することと、前記メインコントローラが、現在のフレームリスニング周期を含む心拍信号を基地局に送信し、それにより、基地局が、前記電子棚札の現在のフレームリスニング周期をサーバに送信することを含む。
【0037】
なお、電子棚札の回路には、外部トリガ信号を受信できるセンサーが設けられ、センサーによってトリガ信号が電子棚札のメインコントローラに送信され、メインコントローラは、トリガ信号を検知するとフレームリスニング周期を変更する。例えば、電子棚札の回路には、電気抵抗又は容量などの物理的特性がタッチによって変化することができるセンサーが設けられる。人が電子棚札の特徴領域をタッチすると、メインコントローラは、その旨の信号を受信することができ、さらに、電子棚札のフレームリスニング周期をより速い周期、例えば、2sに調整するとともに、幾つかの心拍信号を基地局に対して連続的に送信して、基地局によって、基地局から送信されるデータ又は命令の受信などのタスクをより速く完成ために自身のフレームリスニング周期が既に速い周期に調整された旨をバックグラウンド制御スケジュールシステムに報知する。このタスクは、ページ切換、紐付け、点灯、消灯などを含んでもよい。電子棚札は、或る期間延ばして、例えば、1時間延ばして、そのセンサーによるトリガ信号の再送信がない場合、低速フレームリスニング周期、例えば、16sに自動で戻ることができる。
【0038】
選択的に、前記電子棚札は、ボタンと、ボタン検出回路と、前記ボタン検出回路に接続されたメインコントローラと、を含む場合、前記電子棚札は、外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップは、前記ボタン検出回路が、ボタントリガ信号を収集した場合、フレームリスニング周期変更信号を送信することと、前記メインコントローラが、前記フレームリスニング周期変更信号に基づいて、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更することと、前記メインコントローラが、現在のフレームリスニング周期を含む心拍信号を基地局に送信し、基地局が、前記電子棚札の現在のフレームリスニング周期をサーバに送信すること、を含む。
【0039】
なお、電子棚札の回路には、ボタンを検出する回路が設けられ、電子棚札のボタンが人に押されると、同様に、メインコントローラは、電子棚札のフレームリスニング周期をより速い周期、例えば、2sに調整してから、バックグラウンドに高速心拍信号を送信することにより同期を取り、ことにより、これからのタスクをより速く完成することを期待する。
【0040】
選択的に、前記電子棚札は、赤外線センサーと、NFC収集モジュールと、前記赤外線センサー及び前記NFC収集モジュールに接続されたメインコントローラと、を含む場合、前記電子棚札は、外部トリガ信号を受信すると、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップは、前記赤外線センサーが人体接近信号を収集した場合又は前記NFC収集モジュールがNFC通信信号を収集した場合、フレームリスニング周期変更信号を送信することと、前記メインコントローラが、前記フレームリスニング周期変更信号に基づいて、現在の時間帯におけるフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更することと、前記メインコントローラが、現在のフレームリスニング周期を含む心拍信号を基地局に送信し、基地局が、前記電子棚札の現在のフレームリスニング周期をサーバに送信すること、を含む。
【0041】
なお、電子棚札には、人体検知用の赤外線センサーが設けられる。その電子棚札への人の接近が検知されると、メインコントローラは、上述したフレームリスニング周期の調整動作を繰り返して、調整作業を完成する。更に、例えば、電子棚札の回路には、NFCのような近距離無線通信回路が設けられる場合、その電子棚札への携帯型機器におけるNFCリーダライターの接近が検知されると、その電子棚札のメインコントローラが近距離エネルギーでウェイクアップされる。その場合、メインコントローラは、上述したフレームリスニング周期の調整動作を繰り返して、調整にかかる全般的なプロセス及び作業を完成してもよい。さらに、例えば、電子棚札には、音声エネルギー又は光エネルギーなどのセンサーが設けられる。音声エネルギー又は光エネルギーが所定の閾値を超えると、主制御回路にトリガ信号が与えられるようになる。その場合、主制御回路は、上述したフレームリスニング周期の変更動作を繰り返して、タスクを完成してもよい。以上に挙げられたセンサ回路は、或る電子棚札において単独に存在してもよいし、組み合せの形態で存在してもよい。メインコントローラは、それらの回路における信号を一括して検出して、フレームリスニング周期の変更動作を一括して完成してもよい。
【0042】
本発明におけるさらに別の実施例では、前記サーバが、各タスクの発行時間帯を予測することで、各タスク種類に適した時間帯を決定するステップは、タスク種類及び発行時間帯に基づいて、重み及びオフセットを含む線形関数を作成すること、トレーニングサンプル集合に基づいて、最小二乗法により、前記線形関数をフィッティングすることで、前記重み及び前記オフセットを算出すること、前記重み及び前記オフセットに基づいて、目標予測関数を作成すること、および、各タスクを前記目標予測関数に入力して予測することで、各タスク種類に適した時間帯を決定することを含む。
【0043】
【0044】
第2態様では、本発明は、フレームリスニング周期の調整システムを提供し、具体的には、以下の実施例が含まれる。
【0045】
本実施例では、前記棚札システムは、サーバと、基地局と、電子棚札と、を含み、
前記サーバは、各タスクの発行時間帯を予測することで、各タスク種類に適した時間帯を決定し、ここで、タスク種類は、高速応答タスクと非高速応答タスクを含み、時間帯は、高速応答タスクを発行する高速応答時間帯と、非高速応答タスクを発行する低消費電力時間帯と、を含み、
前記サーバは、さらに、予測される時間帯に応じて、電子棚札の固定フレームリスニング周期を設定し、ここで、前記固定フレームリスニング周期は、高速応答時間帯における高速フレームリスニング周期と、低電力消費時間帯における低電力消費フレームリスニング周期と、を含み、
前記固定フレームリスニング周期による高速応答時間帯又は低電力消費時間帯に入る前に、前記サーバは、第1フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信し、電子棚札に、前記第1フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を変更させ、
前記サーバは、低電力消費時間帯において高速応答タスクを発行しようとする場合、第2フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信し、電子棚札が前記第2フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更する。
【0046】
第3態様では、本発明の実施例は、コンピュータ機器を提供し、前記コンピュータ機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されているとともに、プロセッサにて実行できるコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサによって前記コンピュータプログラムを実行する場合、
前記サーバが、高速応答タスクを発行する高速応答時間帯と非高速応答タスクを発行する低消費電力時間帯とを含む時間帯に応じて、電子棚札の、高速応答時間帯における高速フレームリスニング周期と低電力消費時間帯における低電力消費フレームリスニング周期とを含む固定フレームリスニング周期を設定するステップと、
前記固定フレームリスニング周期による高速応答時間帯又は低電力消費時間帯に入る前に、前記サーバが、第1フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信し、電子棚札に、前記第1フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を変更させるステップと、
前記サーバが低電力消費時間帯において高速応答タスクを発行しようとする場合、前記サーバが、第2フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信し、電子棚札が前記第2フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップ、
を実現させる。
【0047】
第4態様では、本発明の実施例は、読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される場合、
前記サーバが、高速応答タスクを発行する高速応答時間帯と非高速応答タスクを発行する低消費電力時間帯とを含む時間帯に応じて、電子棚札の、高速応答時間帯における高速フレームリスニング周期と低電力消費時間帯における低電力消費フレームリスニング周期とを含む固定フレームリスニング周期を設定するステップと、
前記固定フレームリスニング周期による高速応答時間帯又は低電力消費時間帯に入る前に、前記サーバが、第1フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信し、電子棚札に前記第1フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を変更させるステップと、
前記サーバが低電力消費時間帯において高速応答タスクを発行しようとする場合、前記サーバが、第2フレームリスニング周期変更命令を前記基地局によって送信し、電子棚札が前記第2フレームリスニング周期変更命令に基づいて現在のフレームリスニング周期を高速フレームリスニング周期に変更するステップ、
を実現させる。
【0048】
当業者であれば理解できるように、上記実施例に係る方法における全部または一部のプロセスの実現は、コンピュータプログラムによって、関連するハードウェアに指示して完成させてもよい。かかるプログラムが不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、当該プログラムが実行されるとき、上記各方法の実施例のプロセスが含まれてもよい。ここで、本発明が提供する各実施例に用いられるメモリ、記憶、データベース又は他の媒体についての如何なる参考は、不揮発性及び/又は揮発性メモリを含んでもよい。不揮発性メモリとして、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、又はフラッシュメモリが含まれてもよい。揮発性メモリとして、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は外部高速バッファメモリが含まれてもよい。RAMは、例えば、スタティックRAM(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期化DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、補強型のSDRAM(ESDRAM)、シンクロリンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、ラムバス(Rambus)直接RAM(RDRAM)、直接ラムバスダイナミックRAM(DRDRAM)、および、ラムバスダイナミックRAM(RDRAM)のような様々な形態で得られてもよいが、上述したものが説明するためのものに過ぎず、それらに限らない。
【0049】
なお、本文では、例えば、「第1」、「第2」のような関係を示す用語は、1つの実体または操作を、別の実体または操作と区別させるために用いられるものに過ぎず、それらの実態または操作の間に、何等かの実際な関係または順序付けが必ず存在することが要求または暗示されたものではない。しかも、「含む」、「包含」という用語又は他の変形は、非排除性の「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または機器はそれらの要素を含むだけではなく、明確に挙げられていない他の要素、又は、そのようなプロセス、方法、物品または機器の固有の要素も含む。あまり多くの制限がない場合、「1つの……を含む」という文章で限定された要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品または機器には、他の同様の要素がさらに存在することを排除できない。
【国際調査報告】