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特表2024-539301情報の更新方法、装置、ユーザイクイップメント、基地局及び記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】情報の更新方法、装置、ユーザイクイップメント、基地局及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20241018BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20241018BHJP
   H04W 48/10 20090101ALI20241018BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W84/06
H04W48/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524761
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(85)【翻訳文提出日】2024-04-24
(86)【国際出願番号】 CN2021129133
(87)【国際公開番号】W WO2023077472
(87)【国際公開日】2023-05-11
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ヂュー,ヤジュン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE10
5K067FF05
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】本開示は情報の更新方法、装置、ユーザイクイップメント、基地局及び記憶媒体を提案し、通信技術の分野に属する。この方法は、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセット(cell-specific offset)を受信するステップと、前記基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信するステップであって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用されるステップと、前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて前記更新後のcell-specific offsetを使用するステップと、を含む。本開示によって提供される方法は通信性能を保証することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星通信をサポートするユーザイクイップメント(UE)に適用される情報の更新方法であって、
基地局から送信された更新後のセル固有のオフセット(cell-specific offset)を受信するステップと、
前記基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信するステップであって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用されるステップと、
前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて前記更新後のcell-specific offsetを使用するステップと、
を含む、
ことを特徴とする情報の更新方法。
【請求項2】
前記基地局から送信された更新後のcell-specific offsetを受信するステップは、
前記基地局によって更新後のシステム情報を介して送信された更新後のcell-specific offsetを受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報の更新方法。
【請求項3】
前記基地局から送信された更新後のcell-specific offsetを受信するステップは、
前記UEと前記基地局が非静止軌道(NGSO)シーンにある場合、前記基地局から送信された更新後のcell-specific offsetを受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報の更新方法。
【請求項4】
前記基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信するステップは、
前記基地局によってユーザイクイップメント固有(UE-specific)シグナリングを介して送信された前記設定情報を受信するステップと、
前記基地局によって共通(common)シグナリングを介して送信された前記設定情報を受信するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報の更新方法。
【請求項5】
前記時間オフセットに基づいて前記更新後のcell-specific offsetを使用するステップは、
前記更新後のcell-specific offsetが受信された後、前記時間オフセット内で更新前のcell-specific offsetを使用して前記基地局と通信し、及び/又は、前記時間オフセットが遅延させられた後、更新後のcell-specific offsetを使用して前記基地局と通信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報の更新方法。
【請求項6】
前記時間オフセットは固定値または設定可能な値である、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報の更新方法。
【請求項7】
前記時間ウィンドウに基づいて前記更新後のcell-specific offsetを使用するステップは、
前記時間ウィンドウ内でUE固有のオフセット(UE-specific offset)を使用して前記基地局と通信し、前記時間ウィンドウの後で前記更新後のcell-specific offsetを使用して前記基地局と通信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報の更新方法。
【請求項8】
前記時間ウィンドウ内でUE-specific offsetを使用して前記基地局と通信するステップは、
前記時間ウィンドウ内で、前記UEが前記UE-specific offsetに基づいてcell-specific offsetを使用する必要がある通信操作を実行するステップと、
前記時間ウィンドウ内で、前記UEが、前記cell-specific offsetを使用する必要がある通信操作を実行しないステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報の更新方法。
【請求項9】
衛星通信をサポートする基地局に適用される情報の更新方法であって、
時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを決定するステップであって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用されるステップと、
前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報をUEに送信するステップと、
前記UEに更新後のcell-specific offsetを送信するステップと、
を含む、
ことを特徴とする情報の更新方法。
【請求項10】
前記時間オフセットは固定値または設定可能な値である、
ことを特徴とする請求項9に記載の情報の更新方法。
【請求項11】
前記時間オフセットを決定するステップは、
前記基地局のカバレッジ範囲内の信号伝送の最大RTTに基づいて前記時間オフセットを決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の情報の更新方法。
【請求項12】
前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報をUEに送信するステップは、
UE-specificシグナリングを介して前記UEに前記設定情報を送信するステップと、
commonシグナリングを介して前記UEに前記設定情報を送信するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の情報の更新方法。
【請求項13】
前記UEに更新後のcell-specific offsetを送信するステップは、
エフェメリス情報に基づいて前記基地局と前記UEがNGSOシーンにあるか否かを決定し、前記UEと前記基地局がNGSOシーンにある場合、前記基地局から送信された更新後のcell-specific offsetを受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の情報の更新方法。
【請求項14】
情報の更新装置であって、
基地局から送信された更新後のセル固有のオフセット(cell-specific offset)を受信し、前記基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信する受信モジュールであって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用される受信モジュールと、
前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて前記更新後のcell-specific offsetを使用するための更新モジュールと、
を含む、
ことを特徴とする情報の更新装置。
【請求項15】
情報の更新装置であって、
時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを決定するための決定モジュールであって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用される決定モジュールと、
前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報をUEに送信するための送信モジュールと、を含み、
送信モジュールはさらに、前記UEに更新後のcell-specific offsetを送信する、
ことを特徴とする情報の更新装置。
【請求項16】
通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは、前記通信装置が請求項1~8のいずれかに記載の情報の更新方法を実行するように、前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項17】
通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは、前記通信装置が請求項9~13のいずれかに記載の情報の更新方法を実行するように、前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項18】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路とを含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記プロセッサに伝送するために使用され、
前記プロセッサは、請求項1~8のいずれかに記載の情報の更新方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項19】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路とを含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記プロセッサに伝送するために使用され、
前記プロセッサは、請求項9~13のいずれかに記載の情報の更新方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項20】
命令が記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項1~8のいずれかに記載の情報の更新方法を実現するようにする、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項21】
命令が記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項9~13のいずれかに記載の情報の更新方法を実現するようにする、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野に関し、特に、情報の更新方法、装置、ユーザイクイップメント、基地局及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
衛星通信システムでは、通常、伝送遅延を補償するために、セル固有のオフセット(cell-specific offset)とUE(User Equipment、ユーザイクイップメント)固有のオフセット(UE-specific offset)とが導入される。
【0003】
関連技術では、当該セル固有のオフセットは衛星移動に伴って更新されるため、基地局は通常、更新されたシステム情報をUEに送信することによって更新されたセル固有のオフセットをUEに指示する。
【0004】
しかし、関連技術では、同じセル内にある各UEと基地局との間の距離が異なるため、基地局によって送信される更新されたシステム情報に対する各UEの受信時間も異なる。すなわち、各UEが更新されたセル固有のオフセットを取得する時間は異なる。このとき、基地局はファジィ期間に入るが、このファジィ期間中、基地局にとっては、基地局が異なるUEと通信する場合、異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットが異なる(すなわち、基地局は、UEがどのセル固有のオフセットを使用しているのかを明らかにしない)場合、通信の信頼性に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示によって提案される情報の更新方法、装置、ユーザイクイップメント、基地局及び記憶媒体は、関連技術における情報の更新方法が通信性能に影響を与えやすいという技術的課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の実施例によって提案される情報の更新方法は、衛星通信をサポートするUEに適用され、前記方法は基地局から送信された更新後のセル固有のオフセット(cell-specific offset)を受信するステップと、前記基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定(configuration)情報を受信するステップであって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用されるステップと、前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて前記更新後のcell-specific offsetを使用するステップと、を含む。
【0007】
本開示の別の態様の実施例によって提案される情報の更新方法は、衛星通信をサポートする基地局に適用され、前記方法は、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを決定するステップであって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用されるステップと、前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報をUEに送信するステップと、前記UEに更新後のcell-specific offsetを送信するステップと、を含む。
【0008】
本開示のもう1つの態様の実施例によって提案される信号情報の更新装置は、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセット(cell-specific offset)を受信し、前記基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信する受信モジュールであって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用される受信モジュールと、前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて前記更新後のcell-specific offsetを使用するための更新モジュールと、を含む。
【0009】
本開示のもう1つの態様の実施例によって提案される信号情報の更新装置は、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを決定するための決定モジュールであって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用される決定モジュールと、前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報をUEに送信するための送信モジュールと、を含み、送信モジュールはさらに、前記UEに更新後のcell-specific offsetを送信する。
【0010】
本開示のもう1つの態様の実施例によって提案された通信装置は、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記通信装置が上記の第1の態様の実施例によって提案される情報の更新方法を実行するように、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する。
【0011】
本開示のもう1つの態様の実施例によって提案された通信装置は、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記通信装置が上記のもう1つの実施例によって提案される情報の更新方法を実行するように、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する。
【0012】
本開示のもう1つの態様の実施例によって提案される通信装置は、プロセッサとインターフェース回路とを含み、前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記プロセッサに伝送するために使用され、前記プロセッサは、一態様の実施例によって提案される情報の更新方法を実行するように、前記コード命令を実行する。
【0013】
本開示のもう1つの態様の実施例によって提案される通信装置は、プロセッサとインターフェース回路とを含み、前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記プロセッサに伝送するために使用され、前記プロセッサは、別の態様の実施例によって提案される情報の更新方法を実行するように、前記コード命令を実行する。
【0014】
本開示のもう1つの態様の実施例によって提案されるのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶し、前記命令が実行される場合、もう1つの態様の実施例によって提案される情報の更新方法が実現される。
【0015】
本開示のもう1つの態様の実施例によって提案されるのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶し、前記命令が実行される場合、別の実施例によって提案される情報の更新方法が実現される。
【発明の効果】
【0016】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法、装置、符号化デバイス、復号化デバイス及び記憶媒体において、UEは基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用され、時間ウィンドウは、更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示の上記及び/又は付加的な態様及び利点は、以下図面と組み合わせて、実施例に対する説明によって明らかになり且つ理解しやすくなる。
図1a】本開示の実施例によって提供される関連技術の情報の更新方法におけるUEと基地局との間の通信の概略図である。
図1b】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図2a】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図2b】本開示の実施例によって提供される情報の更新方法におけるUEと基地局との間の通信の概略図である。
図3】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図4a】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図4b】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図5】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図6a】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図6b】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図7a】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図7b】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図8】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図9】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図10】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図11a】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図11b】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図12a】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図12b】本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。
図13】本開示の一実施例によって提供される情報の更新装置の概略構成図である。
図14】本開示の別の実施例によって提供される情報の更新装置の概略構成図である。
図15】本開示の一実施例によって提供されるユーザイクイップメントのブロック図である。
図16】本開示の一実施例によって提供される基地局のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に説明された実施形態は、本開示の実施例と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本開示の実施例のいくつかの態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0019】
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示の実施例を制限することを意図していない。本開示の実施例と添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「1種類」及び「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又は全ての可能な組み合わせを指す。
【0020】
本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ばれることができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ばれることもできる。文脈によっては、本明細書で使用される単語の「場合」及び「もし」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0021】
図1aは本開示の実施例によって提供される関連技術の情報の更新方法におけるUEと基地局との間の通信の概略図であり、図1aに示すように、セル内の基地局に近い近端UEは基地局から送信された更新後のシステム情報を先に受信し、セル内の基地局から遠い遠端UEは後で基地局から送信された更新後のシステム情報を受信する。各UEが更新後のシステム情報を受信する時点が異なるため、基地局にファジィ期間が存在し、このファジ期間内に、近端UEは更新後のセル固有のオフセットをすでに取得し、この更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信し、遠端UEは、更新後のセル固有のオフセットをまだ取得しておらず、更新前のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信し、これにより、通信の信頼性が低下する。これに基づいて、本発明は、情報の更新方法、装置、ユーザイクイップメント、基地局及び記憶媒体を提案し、関連技術における情報の更新方法が通信の信頼性の低下をもたらしやすい技術的課題を解決する。
【0022】
以下、図面を参照して本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法、装置、ユーザイクイップメント、基地局及び記憶媒体について詳細に説明する。
【0023】
図1bは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートするUEによって実行され、図1bに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ101~103を含むことができる。
【0024】
ステップ101、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信する。
【0025】
本開示の一実施例では、この基地局は衛星通信をサポートする基地局であってもよく、このUEは、ユーザに音声及び/又はデータ接続性を提供するデバイスであってもよい。端末デバイスは、RAN(Radio Access Network、無線アクセスネットワーク)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができ、UEはもののインターネット端末であってもよく、例えば、センサデバイス、携帯電話(または「セルラー」電話とも呼ばれる)及びもののインターネット端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、固定式、携帯式、ポケット式、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵または車載の装置であってもよい。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、モバイル(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)である。または、UEは、無人航空機のデバイスであってもよい。または、UEは、車載デバイスであってもよく、例えば、無線通信機能を有する電子制御ユニットであってもよく、電子制御ユニットを外付けする無線通信デバイスであってもよい。あるいは、UEは、路側デバイス、例えば、無線通信機能を有する街灯、信号灯、または他の路側デバイスなどであってもよい。
【0026】
本開示の一実施例では、基地局はシステム情報を介してUEにセル固有のオフセットを送信し、具体的には、セル固有のオフセットをシステム情報に含めることができる。なお、基地局は、システム情報を介してUEに1つのセル固有のオフセットを送信した後、基地局が位置する衛星通信シーンにおける衛星がセルに対して移動した場合、基地局はセル固有のオフセットを更新する必要があり、更新後のシステム情報を介してUEに更新後のセル固有のオフセットを送信する必要がある。
【0027】
これに基づいて、基地局は、UEと基地局が位置する衛星通信シーンに基づいて、UEがセル固有のオフセットを更新するように指示するか否かを決定することができる。
【0028】
具体的には、本開示の一実施例では、基地局は、エフェメリス情報に基づいて基地局とUEが位置する衛星通信シーンを決定し、基地局が、UEと基地局が位置する衛星通信シーンがGEO(Geostationary Earth Orbit、静止軌道)シーンであると決定した場合、衛星が地面に対して静止していることを示し、このとき基地局は、UEにセル固有のオフセットの更新を指示する必要がなく、すなわち、基地局はUEに更新後のセル固有のオフセットを送信しない。基地局が、UEと基地局が位置する衛星通信シーンがNGSO(Non-GeoStationary Orbit、非静止軌道)シーンであると決定した場合、衛星が地面に対して移動することを示し、この場合、衛星が地面に対して移動する場合、基地局は更新後のシステム情報を介してUEに更新後のセル固有のオフセットを送信する必要がある。
【0029】
ステップ102、基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信する。
【0030】
本開示の一実施例では、この時間オフセットは更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用可能であり、時間ウィンドウは更新後のセル固有のオフセット無効時間を指示するために使用可能である。さらに、時間オフセットと時間ウィンドウに関する詳細な説明は、後の実施例で説明される。
【0031】
さらに、本開示の一実施例では、UEが基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信するステップは、基地局によってユーザイクイップメント固有(UE-specific)シグナリングを介して送信された設定情報を受信するステップと、前記基地局によって共通(common)シグナリングを介して送信された設定情報を受信するステップと、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0032】
ステップ103、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットを使用する。
【0033】
ステップ103に関する詳細な説明は、後の実施例で説明される。
【0034】
なお、本開示の一実施例において、上記のステップ101~ステップ103の実行順序は、本開示の例の実行順序にすぎず、決まった順序ではない。例えば、本開示の一実施例では、上記のステップ101とステップ102との間には決まった順序が存在せず、ステップ101を先に実行してから、ステップ102を実行してもよいし、ステップ102を先に実行してから、ステップ101を実行してもよい。
【0035】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用され、時間ウィンドウは、更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0036】
図2aは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートするUEによって実行され、図2aに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ201~203を含むことができる。
【0037】
ステップ201、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信する。
【0038】
ステップ201に関する説明は、上記の実施例の説明を参照することができ、本開示の実施例はここでは説明を省略する。
【0039】
ステップ202、基地局から送信された、時間オフセットを指示するための設定情報を受信する。
【0040】
本開示の一実施例では、この時間オフセットは更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用可能である。
【0041】
本開示の一実施例では、この時間オフセットは、基地局がそのカバレッジ範囲内の信号伝送のRTT(Round Trip Time、往復時間)に基づいて決定することができる。本開示の一実施例では、セル内の異なるUEに対応する時間オフセットは異なる。本開示の一実施例では、この時間オフセットの大きさは、UEと基地局との間の距離に反比例することができる。例えば、基地局から遠いUEに対応する時間オフセットが小さいほど、基地局に近いUEに対応する時間オフセットが大きくなる。
【0042】
さらに、本開示の一実施例では、この時間オフセットは固定値であってもよい。本開示の別の実施例では、この時間オフセットは設定可能な値であってもよい。
【0043】
ステップ203、時間オフセットに基づいて更新後のセル固有のオフセットを使用する。
【0044】
本開示の一実施例では、時間オフセットに基づいて更新後のセル固有のオフセットを使用するステップは、更新後のセル固有のオフセットが受信された後、この時間オフセット内で更新前のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信するステップ、及び/又は、この時間オフセットが遅延させられた後、更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信するステップを含むことができる。
【0045】
なお、本開示の一実施例では、この時間オフセットは、基地局がセル内の各UEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つようにする条件を満たすべきである。すなわち、セル内の各UEが対応する時間オフセットを遅延させた後に更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信する場合、基地局にとってはファジィ期間が存在せず、このファジィ期間は、セル内の各UEと基地局との間の距離差などにより、各UEが更新後のセル固有のオフセットを受信した時点が異なり、したがって、基地局にとっては、この期間内にセル内の異なるUEが基地局と通信する際に使用するセル固有のオフセットが異なる期間が存在することである。例えば、セル内の一部のUE(例えば基地局に近い近端UE)は更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信し、セル内の別の部分のUE(例えば基地局に近い遠端UE)は更新前のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信する。
【0046】
例示的には、図2bは本開示の実施例によって提供される情報の更新方法におけるUEと基地局との間の通信の概略図である。図2bに示すように、基地局は更新後のシステム情報を決定し、この更新後のシステム情報に更新後のセル固有のオフセットが含まれ、その後、基地局はセル内の各UEにこの更新後のシステム情報をブロードキャストし、近端UEがこの更新後のシステム情報を先に受信し、遠端UEがその後でこの更新後のシステム情報を受信し、各UEがこの更新後のシステム情報を受信すると、更新後のセル固有のオフセットを取得するために、この更新後のシステム情報を解析し、各UEは更新後のセル固有のオフセットを取得した後、直ちにこの更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局と通信するのではなく、先に更新前のセル固有のオフセットに基づいて基地局と通信し、対応する時間オフセットを遅延させた後、更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局と通信し、これにより、基地局がセル内の各UEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、ファジィ期間の発生を回避し、通信の信頼性を確保することができる。
【0047】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用され、時間ウィンドウは、更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0048】
図3は本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートするUEによって実行され、図3に示すように、この情報の更新方法は以下のステップ301~303を含むことができる。
【0049】
ステップ301、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信する。
【0050】
ステップ301に関する説明は、上記の実施例の説明を参照することができ、本開示の実施例はここでは説明を省略する。
【0051】
ステップ302、基地局から送信された、時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信する。
【0052】
本開示の一実施例では、この時間ウィンドウは更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用可能である。ステップ303、時間オフセットに基づいて更新後のセル固有のオフセットを使用する。
【0053】
本開示の一実施例では、時間オフセットに基づいて更新後のセル固有のオフセットを使用するステップは、この時間ウィンドウ内でUE固有のオフセット(UE?specific offset)を使用して基地局と通信するステップと、時間ウィンドウの後に更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信するステップと、を含むことができる。この時間ウィンドウの前に更新前のセル固有のオフセットを使用して通信する。
【0054】
さらに、上記の「この時間ウィンドウ内でUE固有のオフセットを使用して基地局と通信する」方法は以下の少なくとも1つを含むことができる。
方法1、この時間ウィンドウ内で、UEはUE固有のオフセットに基づいてセル固有のオフセットを使用する必要がある通信操作を実行する。
方法2、この時間ウィンドウ内で、UEはcell-specific offsetを使用する必要がある通信操作を実行しない。
【0055】
本開示の一実施例では、上記の通信操作は具体的にUEと基地局との間のアップリンク操作及び/又はダウンリンク操作であってもよい。
【0056】
なお、本開示の一実施例では、この時間ウィンドウは、基地局がセル内の各UEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つようにする条件を満たすべきである。すなわち、セル内の各UEが時間ウィンドウを遅延させた後に更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信する場合、基地局にとってはファジィ期間が存在せず、このファジィ期間は、セル内の各UEと基地局との間の距離差により、各UEが更新後のセル固有のオフセットを受信した時点が異なり、したがって、基地局にとっては、この期間内にセル内の異なるUEが基地局と通信する際に使用するセル固有のオフセットが異なる期間が存在することである。例えば、セル内の一部のUE(例えば基地局に近い近端UE)は更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信し、セル内の別の部分のUE(例えば基地局に近い遠端UE)は更新前のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信する。
【0057】
なお、UE固有のオフセットは、プロトコルの約束に従って決定することができ、シグナリングの送信によって決定することができ、または他の方式によって決定することができ、本開示はこれを限定しないことが理解されたい。
【0058】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用され、時間ウィンドウは、更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0059】
図4aは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートするUEによって実行され、図4aに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ401a~ステップ401bを含むことができる。
【0060】
ステップ401a、基地局によってUE specificシグナリングを介して送信された、時間オフセットを指示するための設定情報を受信する。
【0061】
ステップ401aに関する説明は、上記の実施例の説明を参照することができる。以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセットを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセットに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセットに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0062】
図4bは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートするUEによって実行され、図4bに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ401bを含むことができる。
【0063】
ステップ401b、基地局によってcommonシグナリングを介して送信された、時間オフセットを指示するための設定情報を受信する。
【0064】
ステップ401bに関する説明は、上記の実施例の説明を参照することができる。
【0065】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセットを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセットに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセットに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0066】
図5は本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートするUEによって実行され、図5に示すように、この情報の更新方法は以下のステップ501を含むことができる。
【0067】
ステップ501、時間オフセットを指示する設定情報を受信したことに応答して、更新後のセル固有のオフセットが受信された後、この時間オフセット内で更新前のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信し、及び/又は、この時間オフセットが遅延させられた後、更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信する。
【0068】
ステップ501に関する説明は、上記の実施例の説明を参照することができる。
【0069】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセットを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセットに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセットに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0070】
図6aは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートするUEによって実行され、図6aに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ601a~601bを含むことができる。
【0071】
ステップ601a、基地局によってUE specificシグナリングを介して送信された、時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信する。
【0072】
ステップ601aに関する説明は、上記の実施例の説明を参照することができる。
【0073】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間ウィンドウが更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有ウィンドウを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0074】
図6bは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートするUEによって実行され、図6bに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ601bを含むことができる。
【0075】
ステップ601b、基地局によってcommonシグナリングを介して送信された、時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信する。
【0076】
ステップ601bに関する説明は、上記の実施例の説明を参照することができる。
【0077】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間ウィンドウが更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有ウィンドウを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0078】
なお、UEは、上記の実施例で説明された「UE-specificシグナリング及び/又は共通シグナリングを介して時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信する」ことに加えて、本開示の別の実施例では、プロトコルで合意された方式によって時間ウィンドウを指示するための設定情報を取得でき、または、基地局から送信された他のシグナリングの受信によって時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信することもできる。
【0079】
図7aは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートするUEによって実行され、図7aに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ701aを含むことができる。
【0080】
ステップ701a、時間ウィンドウを指示する設定情報を受信したことに応答して、この時間ウィンドウ内で、UEはUE固有のオフセットに基づいてセル固有のオフセットを使用する必要がある通信操作を実行する。
【0081】
ステップ701aに関する説明は、上記の実施例の説明を参照することができる。
【0082】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセットを指示するための設定情報を受信し、この時間ウィンドウが更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセットに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセットに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0083】
図7bは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートするUEによって実行され、図7aに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ701bを含むことができる。
【0084】
ステップ701b、時間ウィンドウを指示する設定情報を受信したことに応答して、この時間ウィンドウ内で、UEはcell-specific offsetを使用する必要がある通信操作を実行しない。
【0085】
ステップ701bに関する説明は、上記の実施例の説明を参照することができる。
【0086】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセットを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセットに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセットに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0087】
なお、上記の各実施例は本開示によって提供される例示的な実施例であり、上記の実施例を互いに組み合わせることができる。例えば、上記の図2図3に対応する実施例を組み合わせることができ、すなわち、基地局は時間オフセットと時間ウィンドウを指示するための設定情報をUEに同時に送信でき、UEは時間オフセットと時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットを使用することができる。
【0088】
図8は本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートする基地局によって実行され、図8に示すように、この情報の更新方法は以下のステップ801~803を含むことができる。
【0089】
ステップ801、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを決定する。
【0090】
本開示の一実施例では、基地局は、そのカバレッジ範囲内の信号伝送の最大RTTに基づいて時間オフセットを決定することができる。本開示の一実施例では、時間オフセットは更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示することができる。本開示の一実施例では、セル内の異なるUEに対応する時間オフセットは異なる。本開示の一実施例では、この時間オフセットの大きさは、UEと基地局との間の距離に反比例することができる。例えば、基地局から遠いUEに対応する時間オフセットが小さいほど、基地局に近いUEに対応する時間オフセットが大きくなる。
【0091】
なお、本開示の一実施例では、この時間オフセットは、基地局がセル内の各UEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つようにする条件を満たすべきである。すなわち、セル内の各UEが対応する時間オフセットを遅延させた後に更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信する場合、基地局にとってはファジィ期間が存在せず、このファジィ期間は、セル内の各UEと基地局との間の距離差により、各UEが更新後のセル固有のオフセットを受信した時点が異なり、したがって、基地局にとっては、この期間内にセル内の異なるUEが基地局と通信する際に使用するセル固有のオフセットが異なる期間が存在することである。例えば、セル内の一部のUE(例えば基地局に近い近端UE)は更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信し、セル内の別の部分のUE(例えば基地局に近い遠端UE)は更新前のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信する。
【0092】
さらに、本開示の一実施例では、この時間オフセットは固定値であってもよい。本開示の別の実施例では、この時間オフセットは設定可能な値であってもよい。
【0093】
また、さらに、上記の時間ウィンドウは更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示することができる。具体的には、本開示の一実施例では、この時間ウィンドウは、基地局がセル内の各UEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つようにする条件を満たすべきである。すなわち、セル内の各UEが時間ウィンドウを遅延させた後に更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信する場合、基地局にとってはファジィ期間が存在せず、このファジィ期間は、セル内の各UEと基地局との間の距離差により、各UEが更新後のセル固有のオフセットを受信した時点が異なり、したがって、基地局にとっては、この期間内にセル内の異なるUEが基地局と通信する際に使用するセル固有のオフセットが異なる期間が存在することである。例えば、セル内の一部のUE(例えば基地局に近い近端UE)は更新後のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信し、セル内の別の部分のUE(例えば基地局に近い遠端UE)は更新前のセル固有のオフセットを使用して基地局と通信する。
【0094】
ステップ802、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報をUEに送信する。
【0095】
本開示の一実施例では、基地局時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報をUEに送信するステップは、UE-specificシグナリングを介してUEに前記設定情報を送信するステップと、commonシグナリングを介してUEに前記設定情報を送信するステップと、を含む。
【0096】
ステップ803、UEに更新後のセル固有のオフセットを送信する。
【0097】
本開示の一実施例では、基地局は、UEと基地局が位置する衛星通信シーンに基づいて、UEがセル固有のオフセットを更新するように指示するか否かを決定することができる。
【0098】
具体的には、本開示の一実施例では、基地局は、エフェメリス情報に基づいて基地局とUEが位置する衛星通信シーンを決定し、基地局が、UEと基地局が位置する衛星通信シーンがGEOシーンであると決定した場合、基地局は、UEにセル固有のオフセットの更新を指示せず、すなわち、基地局はUEに更新後のセル固有のオフセットを送信しない。基地局がUEと基地局が位置する衛星通信シーンがNGSOシーンであると決定した場合、基地局はUEに更新後の固有のオフセットを送信する。
【0099】
本開示の一実施例において、上記のステップ801~ステップ803の実行順序は、本開示の例の実行順序にすぎず、決まった順序ではない。例えば、本開示の一実施例では、上記のステップ802とステップ803との間には決まった順序が存在せず、ステップ802を先に実行してから、ステップ803を実行してもよいし、ステップ803を先に実行してから、ステップ802を実行してもよい。
【0100】
上記のステップ801~803に関する説明は、前記の実施例の説明を参照することができ、本開示の実施例はここでは説明を省略する。
【0101】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用され、時間ウィンドウが更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0102】
図9は本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートする基地局によって実行され、図9に示すように、この情報の更新方法は以下のステップ901~903を含むことができる。
【0103】
ステップ901、時間オフセットを決定する。
【0104】
ステップ902、UEに時間オフセットを指示するための設定情報を送信する。
【0105】
ステップ903、UEに更新後のセル固有のオフセットを送信する。
【0106】
上記のステップ901~903に関する詳細な説明は、上記の実施例の説明を参照することができ、本開示の実施例はここでは説明を省略する。
【0107】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用され、時間ウィンドウは、更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0108】
図10は本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートする基地局によって実行され、図10に示すように、この情報の更新方法は以下のステップ1001~1003を含むことができる。
【0109】
ステップ1001、時間ウィンドウを決定する。
【0110】
ステップ1002、UEに時間ウィンドウを指示するための設定情報を送信する。
【0111】
ステップ1003、UEに更新後のセル固有のオフセットを送信する。
【0112】
上記のステップ1001~1003に関する詳細な説明は、上記の実施例の説明を参照することができ、本開示の実施例はここでは説明を省略する。
【0113】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用され、時間ウィンドウは、更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0114】
図11aは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートする基地局によって実行され、図11aに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ1101aを含むことができる。
【0115】
ステップ1101a、UE specificシグナリングを介してUEに時間オフセットを指示するための設定情報を送信する。
【0116】
上記のステップ1101aに関する詳細な説明は、上記の実施例の説明を参照することができ、本開示の実施例はここでは説明を省略する。
【0117】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセットを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセットに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセットに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0118】
図11bは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。この方法は衛星通信をサポートする基地局によって実行され、図11bに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ1101bを含むことができる。
【0119】
ステップ1101b、commonシグナリングを介してUEに時間オフセットを指示するための設定情報を送信する。
【0120】
上記のステップ1101bに関する詳細な説明は、上記の実施例の説明を参照することができ、本開示の実施例はここでは説明を省略する。
【0121】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間オフセットを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセットに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセットに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0122】
図12aは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットであり、この方法は衛星通信をサポートする基地局によって実行され、図11aに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ1201aを含むことができる。
【0123】
ステップ1201a、UE specificシグナリングを介してUEに時間ウィンドウを指示するための設定情報を送信する。
【0124】
上記のステップ1201aに関する詳細な説明は、上記の実施例の説明を参照することができ、本開示の実施例はここでは説明を省略する。
【0125】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、時間ウィンドウが更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有ウィンドウを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0126】
図12bは本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法の概略フローチャットである。この方法は衛星通信をサポートする基地局によって実行され、図12bに示すように、この情報の更新方法は以下のステップ1201bを含むことができる。
【0127】
ステップ1201b、commonシグナリングを介してUEに時間ウィンドウを指示するための設定情報を送信する。
【0128】
上記のステップ1201bに関する詳細な説明は、上記の実施例の説明を参照することができ、本開示の実施例はここでは説明を省略する。
【0129】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法では、UEは基地局から送信された、時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間ウィンドウが更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有ウィンドウを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0130】
図13は本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法装置の概略構成図であり、図13に示すように、装置1300は、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセット(cell-specific offset)を受信し、前記基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信する受信モジュール1301であって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用される受信モジュール1301と、前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいてcell-specific offsetを更新する更新モジュール1302と、を含むことができる。
【0131】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新装置では、UEは基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用され、時間ウィンドウは、更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0132】
選択的に、本開示の一実施例では、前記受信モジュールは、さらに、前記基地局によって更新後のシステム情報を介して送信された更新後のcell-specific offsetを受信する。
【0133】
選択的に、本開示の一実施例では、前記受信モジュールは、さらに、前記UEと前記基地局が非静止軌道(NGSO)シーンにある場合、前記基地局から送信された更新後のcell-specific offsetを受信する。
【0134】
選択的に、本開示の一実施例では、前記受信モジュールは、さらに、前記基地局によってユーザイクイップメント固有(UE-specific)シグナリングを介して送信された前記設定情報を受信し、前記基地局によって共通(common)シグナリングを介して送信された前記設定情報を受信する。
【0135】
選択的に、本開示の一実施例では、前記更新モジュールはさらに、前記更新後のcell-specific offsetが受信された後、前記時間オフセット内で更新前のcell-specific offsetを使用して前記基地局と通信し、及び/又は、前記時間オフセットが遅延させられた後、更新後のcell-specific offsetを使用して前記基地局と通信する。
【0136】
選択的に、本開示の一実施例では、前記時間オフセットは固定値または設定可能な値である。
【0137】
選択的に、本開示の一実施例では、前記更新モジュールはさらに、前記時間ウィンドウ内でUE固有のオフセット(UE-specific offset)を使用して前記基地局と通信し、前記時間ウィンドウの後で前記更新後のcell-specific offsetを使用して前記基地局と通信する。
【0138】
選択的に、本開示の一実施例では、前記更新モジュールはさらに、前記時間ウィンドウ内で、前記UEが前記UE-specific offsetに基づいてcell-specific offsetを使用する必要がある通信操作を実行し、前記時間ウィンドウ内で、前記UEが、前記cell-specific offsetを使用する必要がある通信操作を実行しない。
【0139】
図14は本開示の一実施例によって提供される情報の更新方法装置の概略構成図であり、図14に示すように、装置1400は、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを決定するための決定モジュール1401であって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用される決定モジュール1401と、前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報をUEに送信し、前記UEに更新後のcell-specific offsetを送信するための送信モジュール1402と、を含むことができる。
【0140】
以上から分かるように、本開示の一実施例によって提供される情報の更新装置では、UEは基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信し、この時間オフセットは、更新後のセル固有のオフセットの遅延有効時間を指示するために使用され、時間ウィンドウは、更新後のセル固有のオフセットの無効時間を指示するために使用される。UEは、基地局から送信された更新後のセル固有のオフセットを受信した場合、この時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいてこの更新後のセル固有のオフセットを使用する。上記から分かるように、本開示の実施例では、具体的には、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて更新後のセル固有のオフセットの有効時間を決定して、セル内の各UEが更新後のセル固有のオフセットに基づいて基地局にアップリンク情報を送信する際に、基地局が異なるUEによって使用されるセル固有のオフセットに対して同じ理解を持つことを保証し、通信の信頼性を確保する。
【0141】
選択的に、本開示の一実施例では、前記時間オフセットは固定値または設定可能な値である。
【0142】
選択的に、本開示の一実施例では、前記決定モジュールはさらに、前記基地局のカバレッジ範囲内の信号伝送の最大往復時間(RTT)に基づいて前記時間オフセットを決定する。
【0143】
選択的に、本開示の一実施例では、前記送信モジュールはさらに、UE-specificシグナリングを介して前記UEに前記設定情報を送信し、commonシグナリングを介して前記UEに前記設定情報を送信する。
【0144】
選択的に、本開示の一実施例では、前記送信モジュールはさらに、エフェメリス情報に基づいて前記基地局と前記UEがNGSOシーンにあるか否かを決定し、前記UEと前記基地局がNGSOシーンにある場合、前記基地局から送信された更新後のcell-specific offsetを受信する。
【0145】
図15は本開示の一実施例によって提供されるユーザイクイップメントUE1500のブロック図である。例えば、UE1500は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末デバイス、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0146】
図15を参照すると、UE1500は、処理コンポーネント1502、メモリ1504、電源コンポーネント1506、マルチメディアコンポーネント1508、オーディオコンポーネント1510、入力/出力(I/O)インターフェース1512、センサコンポーネント1514、および通信コンポーネント1516、のうちの少なくとも1つのコンポーネントを含むことができる。
【0147】
処理コンポーネント1502は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のようなUE1500の全体の操作を制御する。処理コンポーネント1502は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための少なくとも1つのプロセッサ1511を含むことができる。なお、処理コンポーネント1502は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、少なくとも1つのモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント1502は、マルチメディアコンポーネント1508と処理コンポーネント1502とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0148】
メモリ1504は、UE1500での操作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、UE1500で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ1504は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0149】
電源コンポーネント1506は、UE1500の各種類のコンポーネントに電力を提供する。電源コンポーネント1506は、電源管理システム、少なくとも1つの電源、および他のUE1500への電力の生成、管理、及び配分に関連するコンポーネントを含むことができる。
【0150】
マルチメディアコンポーネント1508は、前記UE1500とユーザとの間の出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、少なくとも1つのタッチセンサが含まれる。前記タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連するウェイクアップ時間と圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント1508は、1つのフロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。UE1500が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラ及び/又はリアカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびリアカメラは、1つの固定的な光学レンズシステムであってもよく、または焦点距離と光学ズーム能力を備えてもよい。
【0151】
オーディオコンポーネント1510は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント1510は、UE1500が呼び出しモード、記録モード、および音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ1504に記憶されてもよく、または通信コンポーネント1516を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント1510は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0152】
I/Oインターフェース1512は、処理コンポーネント1502と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0153】
センサコンポーネント1514は、UE1500に様々な態様の状態評価を提供するように、少なくとも1つのセンサを含む。例えば、センサコンポーネント1514は、デバイス1500のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、前記コンポーネントはUE1500のディスプレイおよびキーパッドであり、センサコンポーネント1514は、さらに、UE1500またはUE1500の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザとUE1500との接触の有無、UE1500の方向及び位置または加速/減速およびUE1500の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント1514は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント1514は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント1514は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサをさらに含むことができる。
【0154】
通信コンポーネント1516は、UE1500と他のデバイスとの間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。UE1500は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、WiFi,2G、3G、4G、5G、またはこれらの組み合わせにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント1516は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例では、前記通信コンポーネント1516は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT:登録商標)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0155】
例示的な実施例では、UE1500は、上記の方法を実行するように、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品のような少なくとも1つのアプリケーションによって実現されてもよい。
【0156】
図16は本開示の一実施例によって提供される基地局1600のブロック図である。例えば、基地局1600は、基地局として提供されてもよい。図16を参照すると、基地局1600は、少なくとも1つのプロセッサを含む処理コンポーネント1611と、メモリ1632によって表される、処理コンポーネント1622によって実行される命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースとを含む。メモリ1632に記憶されているアプリケーションプログラムは、各が1組の命令に対応する1以上のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント1610は、上記方法に記載の前記基地局に適用される任意の方法、例えば、図1に示す方法を実行するように命令を実行するように構成される。
【0157】
基地局1600は、基地局1600の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント1626と、基地局1600をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインターフェース1650と、入出力(I/O)インターフェース1658とをさらに含むことができる。基地局1600は、Windows Server TM,Mac OS X(登録商標)TM,Unix TM,Linux (登録商標)TM,Free BSDTMまたは同様のようなメモリ1632に記憶されているオペレーティングシステムを操作することができる。
【0158】
上記本開示によって提供される実施例では、本開示の一実施例によって提供される方法を基地局、UEの観点からそれぞれ説明した。上記の本開示の一実施例によって提供される方法の各機能を実現するために、基地局とUEは、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造プラスソフトウェアモジュールの形態で上記各機能を実現するハードウェア構造、ソフトウェアモジュールを含むことができる。上記の各機能のうちのある機能は、ハードウェア構成、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構成プラスソフトウェアモジュールの形態で実行することができる。
【0159】
本開示の一実施例は通信装置を提供する。通信装置は、送受信モジュールと処理モジュールとを含むことができる。送受信モジュールは送信モジュールと受信モジュールを含むことができ、送信モジュールは送信機能を実現するために使用され、受信モジュールは受信機能を実現するために使用され、送受信モジュールは送信機能および/または受信機能を実現することができる。
【0160】
通信装置は端末デバイス(例えば、上記方法実施例の端末デバイス)であってもよいし、端末デバイスにおける装置であってもよいし、端末デバイスにマッチングして使用可能な装置であってもよい。または、通信装置は、ネットワークデバイスであってもよいし、ネットワークデバイスにおける装置であってもよいし、ネットワークデバイスにマッチングして使用可能な装置であってもよい。
【0161】
本開示の一実施例は別の通信装置を提供する。通信装置は、ネットワークデバイスであってもよいし、端末デバイス(例えば、前記方法の実施例における端末デバイス)であってもよいし、ネットワークデバイスが上記方法を実現することを支援するチップ、チップシステム、またはプロセッサなどであってもよいし、端末デバイスが上記方法を実現することを支援するチップ、チップシステム、またはプロセッサなどであってもよい。この装置は、上記の方法の実施例で説明された方法を実現するために使用されることができ、具体的には、上記方法の実施例の説明を参照することができる。
【0162】
通信装置は、1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。プロセッサは、汎用プロセッサまたは専用プロセッサなどであってよい。例えば、ベースバンドプロセッサまたは中央処理ユニットであってもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルと通信データとを処理するために使用されることができ、中央処理ユニットは、通信装置(例えば、基地局、ベースバンドチップ、端末デバイス、端末デバイスチップ、DUまたはCUなど)を制御し、コンピュータプログラムを実行し、コンピュータプログラムのデータを処理するために使用されることができる。
【0163】
選択的に、通信装置にはコンピュータプログラムが記憶可能である1つまたは複数のメモリがさらに含まれることができ、通信装置が上記方法の実施例で説明された方法を実行するように、プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する。選択的に、前記メモリにはさらにデータが記憶されることができる。通信装置とメモリは、個別に設けられてもよく、統合されてもよい。
【0164】
選択的に、通信装置は、トランシーバ、アンテナをさらに含むことができる。トランシーバは、送受信機能を実現するために、送受信ユニット、トランシーバ、または送受信回路などと呼ぶことができる。トランシーバは、受信器と送信機とを含むことができ、受信機は受信機能を実現するための受信機または受信回路などと呼ばれることができ、送信機は、送信機能を実現するための送信機または送信回路などと呼ばれることがる。
【0165】
選択的に、通信装置には、1つまたは複数のインターフェース回路がさらに含まれることができる。インターフェース回路は、コード命令を受信し、プロセッサに伝送するために使用される。プロセッサは、上記の方法の実施例で説明された方法を通信装置に実行させるために前記コード命令を実行する。
【0166】
通信装置は端末デバイス(上記方法の実施例の端末デバイス)である。プロセッサは、図1図7bのいずれかに示す方法を実行するために使用される。
【0167】
通信装置はネットワークデバイスである。トランシーバは図8図12bのいずれかに示す方法を実行するために使用される。
【0168】
一実施形態では、プロセッサには、受信と送信機能を実現するためのトランシーバが含まれることができる。例えば、このトランシーバは、送受信回路であってもよいし、またはインターフェースであってもよいし、インターフェース回路であってもよい。受信と送信機能を実現するための送受信回路、インターフェースまたはインターフェース回路は、別々であってもよく、統合されていてもよい。上記送受信回路、インターフェースまたはインターフェース回路は、コード/データの読み書きのために使用されるか、または、上記送受信回路、インターフェースまたはインターフェース回路は、信号の伝送または伝達のために使用されることができる。
【0169】
一実現形態では、プロセッサは、コンピュータプログラムがプロセッサで実行されると、上記の方法の実施例で説明された方法を通信装置に実行させることができるコンピュータプログラムを記憶することができる。コンピュータプログラムは、プロセッサ内に硬化する可能性があり、この場合、プロセッサはハードウェアによって実現される可能性がある。
【0170】
一実現形態では、通信装置は、上記方法の実施例における送信または受信または通信の機能を実現可能である回路を含むことができる。本開示で説明されたプロセッサとトランシーバは、集積回路(integrated circuit、IC)、アナログIC、無線周波数集積回路RFIC、ハイブリッド信号IC、専用集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、プリント基板(printed circuit board、PCB)、電子デバイスなどに実現されることができる。このプロセッサとトランシーバは、相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor,CMOS)、N型金属酸化物半導体(nMetal-oxide-semiconductor,NMOS)、P型金属酸化物半導体(positive channel metal oxide semiconductor,PMOS)、バイポーラ接合型トランジスタ(bipolar junction transistor,BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウム砒素(Gas)などの様々なICプロセス技術で製造することもできる。
【0171】
上記の実施例で説明された通信装置は、ネットワークデバイスまたは端末デバイス(例えば、前記方法の実施例における端末デバイス)であってもよいが、本開示で説明された通信装置の範囲はこれに限定されず、通信装置の構造は限定されないものであってもよい。通信装置は独立したデバイスであってもよいし、大きなデバイスの一部であってもよい。例えば、前記通信装置は、以下の通りであってもよい。
(1)独立した集積回路IC、またはチップ、またはチップシステムまたはサブシステム、
(2)1つまたは複数のICのセットを有し、選択的に、このICセットはデータ、コンピュータプログラムを記憶するための記憶部品を含むことができること、
(3)モデム(Modem)などのASIC、
(4)他のデバイスに組み込まれることができるモジュール、
(5)受信機、端末デバイス、スマート端末デバイス、携帯電話、無線デバイス、ハンドヘルド、モバイルユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイスなど、
(6)その他など。
【0172】
通信装置がチップまたはチップシステムである場合、チップはプロセッサとインターフェースを含む。プロセッサの数は1つまたは複数であってもよく、インターフェースの数は複数であってもよい。
【0173】
選択的に、チップは、必要なコンピュータプログラムとデータとを記憶するためのメモリをさらに含む。
【0174】
当業者はまた、本開示の実施例に列挙されたさまざまな例示的な論理ブロック(illustrative logical block)とステップ(step)が、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせによって実現できることが理解することができる。このような機能をハードウェアで実現するかソフトウェアで実現するかは、特定のアプリケーションとシステム全体の設計要件によって決定される。当業者は、それぞれの固有のの応用に対して、様々な方法を使用して説明された機能を実現することができるが、この実現は、本開示の実施例の保護の範囲を超えていると理解されたくない。
【0175】
本開示の実施例は、前記の実施例における端末デバイス(例えば、前記方法の実施例における第1の端末デバイス)としての通信装置とネットワークデバイスとしての通信装置とを含み、または、前記の実施例における端末デバイス(例えば、前記方法の実施例における第1の端末デバイス)としての通信装置とネットワークデバイスとしての通信装置とを含むサイドリンクの時間長を決定するシステムをさらに提供する。
【0176】
本開示は、コンピュータによって実行される場合、上記のいずれかの方法の実施例の機能を実現する命令が記憶される読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0177】
本開示は、コンピュータによって実行される場合、上記のいずれかの方法の実施例の機能を実現するコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0178】
上記の実施例では、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって、すべてまたは部分的に実現することができる。ソフトウェアを使用して実現される場合に、コンピュータプログラム製品の形態で全体的にまたは部分的に実現されることができる。前記コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータプログラムを含む。本開示の前記の実施例に従ったプロセスまたは機能は、コンピュータで前記コンピュータプログラムをロードして実行するとき、全体的にまたは部分的に生成される。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってもよい。前記コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、または1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送されることができ、例えば、前記コンピュータプログラムは、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(digital subscriber line、DSL)または無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波など)を介して、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに伝送されることができる。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよいし、1つまたは複数の利用可能な媒体によって統合されたサーバ、データセンターなどのデータ記憶デバイスを含んでいてもよい。前記利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートハードディスク(solid state disk、SSD))などであってもよい。
【0179】
当業者であれば、本開示に係る第1、第2等の各種の数字番号は、説明の便宜的な区分のみであり、本開示の実施例の範囲を限定するものではなく、優先順位も表すことが理解することができる。
【0180】
本出願のうちの少なくとも1つは、1つまたは複数として説明することもでき、複数は、2つ、3つ、4つまたはそれ以上であってもよく、本開示に限定されるものではない。本開示の実施例では、1つの技術的特徴に対して、「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」、及び「D」等によって当該種類の技術的特徴における技術的特徴を区別し、当該「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」、及び「D」に記載の技術的特徴間には前後の順序や大小の順序がない。
【0181】
当業者であれば、明細書を検討し、かつ、本明細書で開示された発明を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本開示は、本発明の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適応的変化は、本発明の一般原理に従い、本開示で開示されていない本技術分野における技術常識または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示と見なされ、本開示の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0182】
なお、本開示は、上記に記載され、図面に示されている厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
図1a
図1b
図2a
図2b
図3
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
図7a
図7b
図8
図9
図10
図11a
図11b
図12a
図12b
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-04-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星通信をサポートするユーザイクイップメント(UE)に適用される情報の更新方法であって、
基地局から送信された更新後のセル固有のオフセット(cell-specific offset)を受信するステップと、
前記基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信するステップであって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用されるステップと、
前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウに基づいて前記更新後のcell-specific offsetを使用するステップと、
を含む、
ことを特徴とする情報の更新方法。
【請求項2】
前記基地局から送信された更新後のcell-specific offsetを受信するステップは、
前記基地局によって更新後のシステム情報を介して送信された更新後のcell-specific offsetを受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報の更新方法。
【請求項3】
前記基地局から送信された更新後のcell-specific offsetを受信するステップは、
前記UEと前記基地局が非静止軌道(NGSO)シーンにある場合、前記基地局から送信された更新後のcell-specific offsetを受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報の更新方法。
【請求項4】
前記基地局から送信された、時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報を受信するステップは、
前記基地局によってユーザイクイップメント固有(UE-specific)シグナリングを介して送信された前記設定情報を受信するステップと、
前記基地局によって共通(common)シグナリングを介して送信された前記設定情報を受信するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報の更新方法。
【請求項5】
前記時間オフセットに基づいて前記更新後のcell-specific offsetを使用するステップは、
前記更新後のcell-specific offsetが受信された後、前記時間オフセット内で更新前のcell-specific offsetを使用して前記基地局と通信し、及び/又は、前記時間オフセットが遅延させられた後、更新後のcell-specific offsetを使用して前記基地局と通信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報の更新方法。
【請求項6】
前記時間オフセットは固定値または設定可能な値である、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報の更新方法。
【請求項7】
前記時間ウィンドウに基づいて前記更新後のcell-specific offsetを使用するステップは、
前記時間ウィンドウ内でUE固有のオフセット(UE-specific offset)を使用して前記基地局と通信し、前記時間ウィンドウの後で前記更新後のcell-specific offsetを使用して前記基地局と通信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報の更新方法。
【請求項8】
前記時間ウィンドウ内でUE-specific offsetを使用して前記基地局と通信するステップは、
前記時間ウィンドウ内で、前記UEが前記UE-specific offsetに基づいてcell-specific offsetを使用する必要がある通信操作を実行するステップと、
前記時間ウィンドウ内で、前記UEが、前記cell-specific offsetを使用する必要がある通信操作を実行しないステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報の更新方法。
【請求項9】
衛星通信をサポートする基地局に適用される情報の更新方法であって、
時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを決定するステップであって、前記時間オフセットは、更新後のcell-specific offsetの遅延有効時間を指示するために使用され、前記時間ウィンドウは、前記更新後のcell-specific offsetの無効時間を指示するために使用されるステップと、
前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報をUEに送信するステップと、
前記UEに更新後のcell-specific offsetを送信するステップと、
を含む、
ことを特徴とする情報の更新方法。
【請求項10】
前記時間オフセットは固定値または設定可能な値である、
ことを特徴とする請求項9に記載の情報の更新方法。
【請求項11】
前記時間オフセットを決定するステップは、
前記基地局のカバレッジ範囲内の信号伝送の最大RTTに基づいて前記時間オフセットを決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の情報の更新方法。
【請求項12】
前記時間オフセット及び/又は時間ウィンドウを指示するための設定情報をUEに送信するステップは、
UE-specificシグナリングを介して前記UEに前記設定情報を送信するステップと、
commonシグナリングを介して前記UEに前記設定情報を送信するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の情報の更新方法。
【請求項13】
前記UEに更新後のcell-specific offsetを送信するステップは、
エフェメリス情報に基づいて前記基地局と前記UEがNGSOシーンにあるか否かを決定し、前記UEと前記基地局がNGSOシーンにある場合、前記基地局から送信された更新後のcell-specific offsetを受信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の情報の更新方法。
【請求項14】
通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは、前記通信装置が請求項1~8のいずれかに記載の情報の更新方法を実行するように、前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項15】
通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは、前記通信装置が請求項9~13のいずれかに記載の情報の更新方法を実行するように、前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項16】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路とを含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記プロセッサに伝送するために使用され、
前記プロセッサは、請求項1~8のいずれかに記載の情報の更新方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項17】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路とを含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記プロセッサに伝送するために使用され、
前記プロセッサは、請求項9~13のいずれかに記載の情報の更新方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項18】
命令が記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項1~8のいずれかに記載の情報の更新方法を実現するようにする、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項19】
命令が記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項9~13のいずれかに記載の情報の更新方法を実現するようにする、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】