(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】トレーラ車両に配置された連結手段を位置決めするための装置
(51)【国際特許分類】
B62D 53/08 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
B62D53/08 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024525142
(86)(22)【出願日】2022-10-27
(85)【翻訳文提出日】2024-06-18
(86)【国際出願番号】 IB2022060339
(87)【国際公開番号】W WO2023073607
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】102021005348.6
(32)【優先日】2021-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508323757
【氏名又は名称】ヨスト-ベルケ・ドイチェラント・ゲーエムベーハー
【住所又は居所原語表記】Siemensstrasse 2, 63263 Neu-Isenburg, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー、マルク
(57)【要約】
連結動作前に、トレーラ車両(10)に配置された連結手段(11,12)を位置決めするための装置であって、後方方向(R)に開口し、連結手段(11)を挿入するために意図された挿入開口(22)を有するように設計された牽引車両側の連結(21)と、牽引車両側の連結(21)に取り付けられた光送信機(30)と、連結手段(11)によって反射された光送信機(30)からの光(60)を捕捉する光受信機(40)とを有している。本発明は、牽引車両側の連結(21)がトレーラ車両(10)の連結手段(11)により正確に接近することを可能にするために使用できる装置を提供するという課題に対処した。この課題は、光送信機がストロボ光源(30)であることによって解決される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結動作の前に、トレーラ車両(10)に配置された連結手段(11、12)を位置付けるための装置であって、
後方方向(R)に開口し、前記連結手段(11)の進入を意図した挿入開口(22)を有するように設計された、牽引車両側の連結(21)と、
前記牽引車両側の前記連結(21)に取り付けられた光送信機(30)と、
前記連結手段(11)によって反射された前記光送信機(30)からの光(60)を捕捉する光受信機(40)とを備え、
前記光送信機は、ストロボ光源(30)であることを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記ストロボ光源(30)は、放射光(32)が前記牽引車両側の前記連結(21)に対して後方方向(R)に放射されるように位置合わせされることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記牽引車両側の前記連結(21)は、第5輪カップリング(23)であり、ここで、前記ストロボ光源(30)は、前記第5輪カップリング(23)の連結プレート(24)、2つの軸受ブロック(25)のうちの1つ、または取付プレート(26)に取り付けられることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記ストロボ光源(30)は、前記連結プレート(24)に枢動可能に取り付けられることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記光受信機(40)は、前記牽引車両側の前記連結(21)に配置されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記光受信機(40)は、前記後方方向(R)からの反射光(60)が捕捉されるように位置合わせされることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記光受信機(40)は、カメラまたはフォトセルであることを特徴とする、請求項1から6のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記ストロボ光源(30)と前記光受信機(40)とが、共通の構造ユニットに統合されていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記共通の構造ユニットは、前記光受信機(40)の周りに周方向にオフセットして配置された複数のストロボ光源(30)を備えることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ストロボ光源(30)と前記光受信機(40)とは、前記牽引車両側の前記連結(21)の車両長手方向軸(X)に対して対称に、設置位置において反対側に配置されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
電子評価ユニット(50)が設けられ、前記電子評価ユニット(50)によって、前記連結手段(11)の存在が、前記光受信機(40)によって受信された反射光(60)の平均反射雲(61)から決定されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記平均反射雲(61)の高さ(H
M)は、前記電子評価ユニット(50)によって決定されることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記連結手段(11)までの距離(l)は、前記平均反射雲(61)の高さ(H
M)から前記電子評価ユニット(50)によって決定されることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記平均反射雲(61)の両側の輪郭評価と、前記連結手段(11)の検証とが、前記電子評価ユニット(50)によって実行されることを特徴とする、請求項11から13のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルの特徴による、連結動作前にトレーラ車両に配置された連結手段を位置決めするための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
牽引車両は、通常、牽引車両側の連結に取り付けられ、トレーラ車両は、連結と適合する連結手段も有し、それを介して、牽引車両側の連結への機械的接続を確立することができる。連結されたとき、トレーラ車両と牽引車両とは、回転可能であるが、互いに取り外し可能に接続されている。トレーラ車両は、特に、キングピンの形態の連結手段が取り付けられたセミトレーラであってもよい。この場合、牽引車両は、キングピンが挿入されてロックされる第5輪カップリングを有する。
【0003】
牽引車両が後進中に静止しているトレーラ車両に接近し、牽引車両側の連結がトレーラ車両の連結手段を正確にピックアップしなければならないので、連結動作はしばしば問題となる。連結に正しく挿入されたように見えるが、連結に完全にロックされていない連結手段は、特に危険である。この場合、トレーラ車両が制御不能に牽引車両から離れ、高速走行時に独立する危険がある。従って、牽引車両のドライバは、発進前に連結が正しい状態にあることを確認することを強いられ、これは、連結のロック機構が、特に第5輪カップリングでは、ほとんど見えないために困難であり、ドライバは、ロック状態を評価することができるように、セミトレーラの下を這う必要がある。したがって、従来技術では、技術的な補助手段を用いて、連結手段が連結に正しく挿入され、連結にロックされたことを示すか、または牽引車両の正しい接近を最初から特定する努力が既になされている。
【0004】
WO2016/186841A1は、キングピン及びロック機構の位置を監視し、正しいロックの場合には、連結プレートの下のエリアを照明するために2つのセンサを使用することを提案しており、その結果、ドライバにとって目視検査がより容易になり、懐中電灯が必要なくなる。しかしながら、牽引車両側の連結とトレーラ側の連結手段との位置合わせが不正確な場合、実際の連結動作の前に、連結又は牽引車両と、連結手段及びトレーラ車両との両方に著しい損傷が生じる可能性があることが欠点であることが分かっている。
【0005】
文献DD221693A1は、大部分が視野外にある基準物体に近接して操舵するときに車両を方向付けるための装置を開示している。1つの実施形態では少なくとも、光送信機と光受信機とを1つの機能ユニットとして一緒に車両に配置することが提案される。光線を偏向するために、凹面鏡がトレーラの牽引棒に固定して配置されるべきである。しかし、実際には、凹面鏡の僅かな位置ずれでさえ、既知の装置の使用可能な機能をもたらさないことが分かっている。
【0006】
DE19950808A1は、トレーラを牽引車両に接続するための装置及び方法を記載している。とりわけ、送信機と、横方向にオフセットされた3つの受信機とが、連結口に近接して牽引車両の後部エリアに配置されることができる。
【0007】
測定信号は、反射要素によって反射され、1つ以上の受信機も配置されている送信機に送り返されるべきである。超音波送信機、または無線信号もしくはレーザビームなどの他のタイプの送信機信号が、可能な送信機として言及される。しかしながら、古い装置で使用される送信機信号に基づいて牽引車両とトレーラ車両とを連結するアプローチは、まだ満足に機能していない。
【0008】
したがって、本発明は、牽引車両側の連結がトレーラ車両の連結手段により正確に接近することを可能にするために使用できる装置を提供するという課題に対処した。
【発明の概要】
【0009】
本発明の基本的な目的は、請求項1の特徴で解決される。牽引車両がトレーラ車両に接近している間、トレーラの連結手段と接触する前に、牽引車両側の連結に取り付けられたストロボ光源の形態の光送信機が作動される。トレーラ車両の連結手段は、牽引車両にも配置された光受信機によって検出され、この光受信機は、ストロボ光源によって連結手段から反射された光を検出する。
【0010】
ストロボ光源は、予め定められた時間間隔でフラッシュを発するフラッシュ装置である。その結果、特に比較的暗い周囲条件では、動きは、静止画像のシーケンスとして途切れ途切れに見える。この効果により、光源としてストロボ光源を使用して、連結手段の位置決定を特に正確に行うことができる。特に、放出される光のフラッシュは、一定のフラッシュ周波数を有する。しかしながら、第1の周波数の光フラッシュのグループを生成することも可能であり、1つまたはさらなるグループが続き、それぞれ異なる周波数を有する。ストロボ光源は、好ましくは1Hzから1,000Hz、特に好ましくは5Hzから100Hz、非常に特に好ましくは10Hzから50Hzのフラッシュ周波数を発生させる。
【0011】
牽引車両側連結上のストロボ光源の設置位置は、ストロボ光源によって放射される光が牽引車両の後部で可能な限り遠くに放射され、牽引車両側連結自体または他のアタッチメントによって覆われないという利点を有する。ストロボ光源が牽引車両の連結に近接していることにより、例えば第5輪カップリングの場合にストロボ光源が遅れてキングピンを通過するだけであるため、反射光をできるだけ長く検出することも可能になり、したがって、反射光は、例えば牽引車両の後部に取り付けられた場合よりも長く見える状態に留まる。
【0012】
特にセミトレーラの場合、連結手段は、セミトレーラによって覆われ、したがって大部分が陰になるセミトレーラフロアの下側にキングピンの形態で配置される。キングピン自体は、典型的には、ストロボ光源によって放射される光を特に良好に反射する光沢のある金属表面を有する。この反射光は、光受信機によってピックアップされ、したがって、トレーラ車両の連結手段が検出される。
【0013】
好ましくは、ストロボ光源は、放射光が牽引車両側の連結に対して後方方向に放射されるように位置合わせされる。これは、光受信機のための反射光の特に高い収率と、連結手段の特に正確な識別とをもたらす。「後方」という用語は、進行方向に対して180°の開き角を有するファンを指す。このファンは、例えば最大90°の、または特に好ましくは最大60°の、より小さい開口角度を有することもできる。理想的には、ファンは、牽引車両の長手方向軸における線状の光放射に縮小される。
【0014】
可視光に加えて、ストロボ光源は、赤外線スペクトルの光を放射することもでき、またはレーザであってもよい。定義されたスペクトルの適切な光は、780nmから1000nm、特に好ましくは800nmから900nm、非常に特に好ましくは820nmから880nmの周波数範囲のIR光である。レーザは、特に、905nmから1000nmの周波数範囲で動作する短距離レーザであってもよい。白色光、特にハロゲンランプからの白色光であって、少なくとも1550lmの光束及び少なくとも3200kの色温度を有する白色光も使用されることができる。
【0015】
特に好ましい実施形態によれば、牽引車両側の連結は、第5輪カップリングであり、ここで、ストロボ光源は、連結プレート、2つの軸受ブロックのうちの1つ、または第5輪カップリングの取り付けプレートに取り付けられる。
【0016】
ストロボ光源は、連結プレートに枢動可能に取り付けられることも提供されることができる。ストロボ光源は、好ましくは、旋回可能に取り付けられたホルダに取り付けられる。ストロボ光源の旋回可能な取り付けは、トレーラ車両が連結される前にのみ使用できるが、連結中及び連結後にはトレーラ車両の影響のエリア内にある取り付け位置を使用することを可能にし、その結果、恒久的に取り付けられたストロボ光源はトレーラ車両によって破壊されることになる。旋回ホルダの助けにより、ストロボ光源は、トレーラ車両の影響のエリアから出る。ストロボ光源と共にホルダの旋回運動は、トレーラ車両によって、例えば、旋回可能に取り付けられたホルダに衝突するトレーラプレートなどのトレーラ車両の部品によって引き起こされることがあり、これにより、位置の変化を引き起こす。ストロボ光源の旋回可能な取り付けは、牽引車両の車両長手方向軸のエリアにおける取り付け位置の大幅に自由な選択を可能にし、それによって、トレーラ車両の連結手段は、特に中心で照明され、反射光は、光受信機からのストロボ光源に空間的に近接して検出される。
【0017】
ストロボ光源またはその旋回可能に取り付けられたホルダが連結プレートに対してばねで留められている場合、ストロボ光源は、トレーラ車両を連結解除した後にその元の直立位置をとり、新たな連結動作の準備ができている。
【0018】
光受信機は、有利には、牽引車両側の連結に配置され、特に好ましくは、牽引車両側の連結にも取り付けられる。これは、光受信機とストロボ光源が互いに近接していることを意味し、例えばキングピンが光受信機とストロボ光源を同時に通過するとき、接近する連結手段の検出可能範囲を最大にし、この点からは、光受信機によって反射光はもはやピックアップすることができない。
【0019】
光受信機は、後方方向から反射された光が検出されるように位置合わせされることが意味をなす。これは、光受信機とストロボ光源とが同じ有効方向に整列されることを意味する。
【0020】
光受信機がカメラまたはフォトセルである場合に特に有用であることが証明されている。
【0021】
ストロボ光源と光受信機は、好ましくは、共通の構造ユニットに一体化される。共通の構造ユニットは、特に、共通のハウジングを表すことができる。いずれにしても、本実施形態では、ストロボ光源と光受信機は、牽引車両側の連結に取り付けられた共通の支持要素上の作動位置に取り付けられる。
【0022】
共通の構造ユニットが、好ましくは光受信機の周りに円周方向にオフセットして配置された複数のストロボ光源を備える場合、特に有利である。有利には、4つのストロボ光源があり、これらは、円周方向に光受信機の周りに均等に分散されて配置される。その結果、特に均一な光が光受信機の周囲に放射され、比較的強い反射光が生成される。
【0023】
取り付け位置において、ストロボ光源と光受信機は、牽引車両側の連結の車両長手方向軸に対して対称に、互いに反対側に配置されていてもよい。この場合、ストロボと光受信機とは、共通のユニットとせず、異なる取り付け位置に設置される。車両の長手方向軸からの横方向のずれは、ストロボ光源と光受信機とで同じであるべきであり、その結果、ストロボ光源の放出光は、トレーラ車両の連結手段に入射角で当たり、反射光とほぼ同じ反射角で放出され、光受信機によって検出されることができる。
【0024】
原則として、可視光がストロボ光源によって放射され、光受信機がカメラである場合、装置は、ドライバの運転室内に配置された表示装置と対話することができる。しかしながら、電子評価ユニットが有利に設けられ、それによって、連結手段の存在が、光受信機によって受信された反射光の平均反射雲から決定される。平均反射雲は、連結手段の表面上の光の全ての反射点を、トレーラ車両上に結像する。従って、光受信機によって検出される最も明るい点は、連結手段の位置も表す。
【0025】
電子評価ユニットは、特に、平均反射雲の高さを決定することができる。これにより、電子評価ユニットを用いて平均反射雲の高さから連結手段までの距離を計算することができるという利点が得られる。
【0026】
電子評価ユニットを使用して、平均反射雲の両側の輪郭を評価し、連結手段を検証することは理にかなっている。これにより、トレーラに取り付けられた連結装置のタイプおよびその構造状態を識別することが可能になる。例えば、セミトレーラに2.5’、3.5’または5’の直径を有するキングピンが取り付けられているかどうかを認識することができる。この情報は、評価ユニットにおいて互換性チェックを実行し、トレーラ車両が牽引車両に連結できるかどうかをオペレータに示すために使用できる。
【0027】
より良い理解のために、本発明を、12の図面を使用して以下により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】
図1は、連結プロセス前の、ストロボ光源と、トレーラ車両から離間した光受信機とを有する牽引車両の側面図である。
【
図2】
図2は、光受信機の周囲に配置されたいくつかのストロボ光源を有する共通の構造ユニットの斜視図である。
【
図3】
図3は、ストロボ光源のためのいくつかの可能な取り付け位置を有する第5輪カップリングの背面図である。
【
図4】
図4は、
図3のPos1.1.1およびPos1.1.2によるストロボ光源のための取り付け位置を通る断面の拡大詳細図である。
【
図5】
図5は、
図3のPos1.2およびPos2.3.4によるストロボ光源のための取り付け位置を通る断面の拡大詳細図である。
【
図6】
図6は、
図3のPos2によるストロボ光源のための取り付け位置を通る断面の拡大詳細図である。
【
図7】
図7は、
図3のPos2.1.1およびPos2.2によるストロボ光源のための取り付け位置の拡大詳細斜視上面図である。
【
図8】
図8は、
図3のPos2.1.2によるストロボ光源のための取り付け位置の拡大断面斜視上面図である。
【
図9】
図9は、
図3のPos2.3.1によるストロボ光源のための取り付け位置の拡大断面斜視上面図である。
【
図10】
図10は、
図3のPos2.3.2によるストロボ光源のための取り付け位置の拡大断面斜視底面図である。
【
図11】
図11は、
図3のPos2.3.3によるストロボ光源のための取り付け位置の拡大詳細斜視底面図である。
【
図12】
図12は、平均反射雲を有するストロボ光源によって照明されたキングピンの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、連結動作前のセミトレーラの形態のトレーラ車両10から間隔を置いて配置された牽引車両20の側面図を示す。トレーラ車両10は、連結手段11としてキングピン12を備え、キングピン12は、トレーラ車両10の下面に取り付けられたトレーラ車両10のトレーラプレート13に対して下方に突出している。トレーラ車両10との機械的接続が確立される連結動作のために、牽引車両20は、キングピン12が牽引車両側の連結21に到達してそこでロックされるまで、後方方向Rにトレーラ車両10に接近する。
【0030】
牽引車両側の連結21は、第5輪カップリング23であり、第5輪カップリング23は、連結プレート24と、連結プレート24に横方向に係合し、連結プレート24を牽引車両20に取り付ける2つの軸受ブロック25と、車両フレーム(図示せず)に締結され、2つの軸受ブロック25を支持する取り付けプレート26とを備える。連結動作の終了後、トレーラプレート13は連結プレート24の上面24aに載置され、牽引車両20に支持される。
【0031】
ストロボ光源30の形態の光送信機30と光受信機40との両方が、牽引車両側の連結21に配置され、ここで、これらの両方は、後方方向Rに整列される。ストロボ光源30によって発せられた光32によって、トレーラ車両10の連結手段11、特にキングピン12を点滅させ、光受信機40、特にカメラ又はフォトセルによって、連結手段11から反射された光60を記録することによって、トレーラ車両10の連結手段11から牽引車両20までの距離lを決定することが可能である。
【0032】
図2に係る例示的な実施形態に示されるように、ストロボ光源30及び光受信機40は、共通の構造ユニットに組み合わされることができる。共通の構造ユニットは、ストロボ光源30および光受信機40が恒久的に取り付けられるハウジングを含む。図示の実施例では、4つのストロボ光源30が設けられており、これらのストロボ光源30は、光受信機40の周りに環状に配置されている。
【0033】
光受信機40は、扇状の検出範囲41と、後方Rに延びる光学中心軸42とを有する。ストロボ光源30の光学中心軸38もまた、後方方向Rに延び、光受信機40の光学中心軸42と軸平行に整列される。
【0034】
さらに、電子評価ユニット50が、ストロボ光源30と光受信機40との共通の構造ユニットに配置され、この電子評価ユニット50を用いて、トレーラ車両10の連結手段11が識別され、必要に応じて、連結手段11までの距離が計算される。評価ユニット50は、ストロボ光源30及び/又は、牽引車両20の別の箇所、特に牽引車両側のその連結21に設けられた光受信機40とは別に取り付けることもできる。
【0035】
図3は、少なくとも1つのストロボ光源30のためのいくつかの可能な取り付け位置Pos1.1.1、Pos1.1.2、Pos1.2、Pos2.3.4、Pos2、Pos2.1.1、Pos2.2、Pos2.1.2、Pos2.3.1、Pos2.3.2、Pos2.3.3を有する、牽引車両側の連結21としての第5輪カップリング23の例を背面図で示し、その各々は、以下の
図4から
図11でさらに詳細に説明される。ストロボ光源30と光受信機40が共通の構造ユニットに一体化されている場合、これもまた、提案された取り付け位置の1つに取り付けることができる。
【0036】
連結プレート24は、その上に成形され、後方方向Rに延在する2つの入口ホーン24dを有し、これらの入口ホーンは、それらの間に位置し、後方方向Rに円錐状に広がる挿入開口22を横方向に区切る。牽引車両20が徐々に接近するにつれて、キングピン12は挿入開口22に入り、その端部位置に達するまで連結プレート24のロックエリア24e内にガイドされる。連結プレート24の平坦な上側24aから始まって、入口ホーン24dは、下方に傾斜したランプ形状の上側を備えて形成され、その上で、低い位置にあるトレーラプレート13が、連結動作中にその最終高さ位置まで摺動することができる。
【0037】
図4は、ストロボ光源30の取り付け位置Pos1.1.1,Pos1.1.2を拡大して示す断面図である。Pos1.1.1では、ストロボ光源30は、この目的のために光通過開口37を備えて設計された摩耗リング28に挿入される。摩耗リング28は、ロックエリア24eを馬蹄形に取り囲み、後方方向Rにのみ開いており、その結果、キングピン12は、挿入開口22からロックエリア24e内にガイドされることができる。
【0038】
ストロボ光源30は、ロックエリア24eから後退して摩耗リング28の内側に配置され、光通過開口37は、摩耗リング28が摩耗し、それに関連して材料の損失が生じるので、特に制動操作中にキングピン12がストロボ光源30と衝突するのを防止するために、ストロボ光源30とロックエリア24eとの間に形成される。さらに、摩耗リング28内のストロボ光源30の埋め込み取り付けは、ストロボ光源30の汚染の減少を確実にする。
【0039】
摩耗リング28内のストロボ光源30の取り付けは、車両長手方向軸Xに位置し、その結果、キングピン12は、牽引車両20の後ろの後方方向で特に好ましく検出されることができる。
【0040】
図4は、ストロボ光源30のための代替的な又は追加的な取り付け位置Pos1.1.2も示しており、ストロボ光源30は、連結プレート24内の長手方向軸Xに取り付けられるが、ロック機構のロックフック29の下に取り付けられる。垂直方向において、ロックフック29とストロボ光源30とは、ロックフック29の開位置において少なくとも部分的に重なる。ストロボ光源30から発せられた光32は、連結プレート24の挿入開口22を通って、および/またはその下をキングピン12の方向に照らす。
【0041】
図5は、代替的なまたは補足的な取り付け位置Pos2.3.4を示しており、これは、原則として、取り付け位置Pos1.2においても可能であり、車両の長手方向軸Xにも位置している。
【0042】
取り付け位置Pos2.3.4では、ストロボ光源30は、トレーラ車両10が存在しない状態で、連結プレート24の上面24aのレベルよりも上に示された機能位置において、ストロボ光源30を保持する可撓性のホルダ33に取り付けられる。トレーラプレート13又はキングピン12のようなトレーラ車両10の部品が接近して高すぎる場合、トレーラ車両10の対応する部品は、ストロボ光源30が連結プレート24の上側24aのレベルより下に押されるように、可撓性ホルダ33と相互作用する。
【0043】
図5において示される例示的な実施形態では、可撓性ホルダ33は、枢動軸受31によって連結プレート24に取り付けられ、ばね要素34によって上昇機能位置に保持される。接触アーム36は、後方方向Rに延び、その自由端は、連結プレート24の上側24aを越えて突出する。ばね要素34は、ホルダ33と連結プレート24との間に締結され、上昇した機能位置では収縮状態にある。ストロボ光源30は、接触アーム36と角度的に整列され、ストロボ光源30を連結プレート24の上側24aのレベルより上に保持するホルダアタッチメント35に堅く接続され、その結果、ストロボ光源30によって発せられる光32は、連結プレート24を横切ってキングピン12に向かって放射する。
【0044】
牽引車両20が静止したトレーラ車両10に接近すると、トレーラプレート13は、特に、第5輪カップリング23を通過し、連結プレート24の上側24aをスライドし、接触アーム36の自由端に衝突する。その結果、可撓性ホルダ33は、そのピボット軸受31の周りで回転し(
図5による図では時計回り)、連結プレート24の上側24aのレベルより下に下がる。これにより、ストロボ光源30の破損を確実に防止することができる。
【0045】
トレーラ車両10の連結解除中、トレーラプレート13は、連結プレート24の上側24aを越えて後方方向Rに移動し、接触アーム36を解放し、接触アーム36は、次いで、ばね要素34の予張力により後方に揺動し、その結果、ホルダアタッチメント35も、
図5による図では反時計回りに真っ直ぐになり、ストロボ光源30は、再び連結プレート24の上側24aのレベルの上方にある。
【0046】
図5による可撓性ホルダ33を有する実施形態は、原則として、組立位置Pos1.2に対応する挿入開口22の下で2つの入口ホーン24dを橋渡しする接続ブリッジ27上でも実現することができる。トレーラ車両10を連結する間、そのキングピン12は、小さな垂直方向のクリアランスをもって接続ブリッジ27を通過し、そのクリアランスは、接続ブリッジ27に固定して配置されたストロボ光源30を破壊する。ストロボ光源30を可撓性ホルダ33に取り付けることによって、車両の長手方向軸Xのエリアにおけるストロボ光源30の好ましい位置を使用し、さらに、キングピン12の影響のエリアからストロボ光源30を旋回させることが可能である。この取り付け位置Pos1.2では、キングピン12は、可撓性ホルダ33を直立位置から押し出す。
【0047】
図6による実施形態は、取り付け位置Pos2を用いて、接続ブリッジ27内のストロボ光源30の代替的なまたは追加的な剛性取り付けを提供する。この取り付け位置Pos2において、ストロボ光源30は、車両の長手方向軸Xにも位置し、接続ブリッジ27によって後方方向Rに少なくとも部分的に張り出しており、その結果、ストロボ光源30は、たとえトレーラ車両10が誤って連結されたとしても、キングピン12およびそれと衝突する可能性のあるトレーラ車両10の他の部分から常に保護される。連結プレート24a内に移動するキングピン12は、進入方向X
Kに接続ブリッジ27を通過する。
【0048】
図7は、代替的なまたは補足的な取り付け位置Pos2.1.1を示しており、これは、原則として、取り付け位置Pos2.2においても使用されることができる。取り付け位置Pos2.1.1およびPos2.2の両方において、ストロボ光源30は、剛性ホルダ33によって取り付け板26に間接的に(Pos2.1.1)または直接取り付けられる。剛性ホルダ33は、水平脚部と直立脚部とを有する角として設計され、水平脚部は、固定ねじ39によって貫通され、垂直脚部は、ストロボ光源30を担持する。
図7によるPos2.1.1の図では、軸受ブロック25の1つもまた、締結ねじ39で取り付けプレート26に固定される。ストロボ光源30のこの取り付けは、必然的に、車両の長手方向軸Xから横方向にオフセットして配置される。
【0049】
ホルダ33がストロボ光源30と共に取り付け板26に直接締結される場合、Pos2.2に従った車両の長手方向軸Xにおける位置合わせもまた、好ましくは提供されることができる。この取り付け位置Pos2.2では、垂直方向に十分な自由設置空間があり、連結中に連結プレート24に入るトレーラ車両10のキングピン12は、車両の長手方向軸Xに取り付けられたホルダ33の上をストロボ光源30と共に移動する。
【0050】
図8は、ストロボ光源30が軸受ブロック25のうちの1つに堅固に組み込まれる、補足的または代替的な取り付け位置Pos2.1.2を示す。このために、軸受ブロック25は、後方方向Rに形成された光通過開口37を有し、この光通過開口37を通して、ストロボ光源30によって発せられた光32が通過することができる。ストロボ光源30は、車両の長手方向軸Xに面する軸受ブロック25の内側に位置し、したがって、損傷および外部の影響に対して特に良好に保護される。
【0051】
図9は、剛性ホルダ33がストロボ光源30と共に連結プレート24の側部に取り付けられる、補足的なまたは代替的な取り付け位置Pos2.3.1を示す。ホルダ33及びストロボ光源30は、連結プレート24の上面24a及び入口ホーン24dの垂直レベルよりも下方に配置されている。ホルダ33及びストロボ光源30を入口ホーン24dの隣の側に取り付けることが特に好ましい。なぜなら、そこから、ストロボ光源30によって発せられる光32が、障害なく、後方方向Rにおいてトレーラ車両10に当たるからである。
【0052】
図10は、追加のまたは代替の取り付け位置Pos2.3.2を示し、この位置では、ストロボ光源30は、剛性ホルダ33によって、連結プレート24の下面24bに、特に入口ホーン24dのうちの1つの下に締結される。ストロボ光源30によって放射された光32は、連結プレート24、特にそれぞれの入口ホーン24dにおいてストロボ光源30と位置合わせされた光通過開口37から後方方向Rに出る。
図10の斜視底面図のために、入口ホーン24dの下方に傾斜したランプ形状の上側に形成された光通過開口37は、見ることができない(
図3参照)。各入口ホーン24dは、車両の長手方向軸Xから横方向にオフセットされて配置され、その結果、その中に挿入されたストロボ光源30も、車両の長手方向軸Xから横方向にオフセットされた位置を有する。
【0053】
図11に示される取り付け位置Pos2.3.3は、Pos2.3.2にほぼ対応し、ストロボ光源30が剛性ホルダ33に挿入されず、連結プレート24の下面24b、特に入口ホーン24dのエリアに配置された補強リブ24cに挿入される点のみが異なる。
【0054】
図12は、トレーラ車両10に配置された連結手段11のキングピン12の正面図を示す。キングピン12は、ストロボ光源30からの放射光32によってフラッシュされ、対応する反射光60がその表面上に一時的に見える。反射光60は、キングピン12の軸方向高さH
K全体にわたって、帯状の平均反射雲61として見ることができる。
【0055】
光受信機40は、
図2に例として示される電子評価ユニット50に接続される。例えば、電子評価ユニット50は、その上に配置された画像認識ソフトウェアによって、周囲よりも著しく明るい平均反射雲61を識別し、それによって、トレーラ車両10の連結手段11を見つける。電子評価ユニット50は、平均反射雲61の高さH
Mから、トレーラ車両10の連結手段11までの距離lを決定する。
【0056】
場合によっては、電子評価ユニット50を用いて、連結手段11、例えばキングピン12を位置決めした後に、光受信機40及び電子評価ユニット50によって提供される画像の輪郭評価を実行することも可能である。連結手段11としてキングピン12を用いる場合、輪郭評価は、キングピン12の認識可能な外側可視エッジ63に対する平均反射雲61の中心線62の両側のエッジ距離Aの評価と、直径2.5’、3.5’、または5’の寸法に従ったキングピン12の分類とを含む。この分類に続いて、見つかった連結手段11が牽引車両側の連結21によって収容されるのに適しているかどうかについての妥当性チェックを行うことができる。
【0057】
参照番号のリスト
10 トレーラ車両
11 トレーラ車両連結手段
12 キングピン
13 トレーラプレート
14 取り付けフランジ
20 牽引車両
21 牽引車両側の連結
22 挿入開口
23 第5輪カップリング
24 連結プレート
24a連結プレートの上側
24b連結プレートの下側
24c補剛リブ連結プレート
24d入口ホーン連結プレート
24eロックエリア連結プレート
25 軸受ブロック
26 取り付けプレート
27 連結橋挿入開口
28 摩耗リング
29 ロックフック
30 光送信機/ストロボ光源
31 ピボット軸受
32 放射光
33 ストロボ光源ホルダ
34 ばね要素ホルダ
35 ストロボ光源用ホルダアタッチメント
36 接触アーム
37 光通過開口
38 ストロボ光源光学中心軸
39 締結ねじホルダ
40 光受信機
41 光受信機検出範囲
42 光受信機光学中心軸
50 電子評価ユニット
60 反射光
61 平均反射雲
62 中心線平均反射雲
63 外側可視エッジキングピン
A エッジ距離キングピン
HK 高さキングピン
HM 平均反射雲の高さ
l 連結手段までの距離
R 後方方向
X 車両長手方向軸
XK 進入方向キングピン
【手続補正書】
【提出日】2024-06-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結動作の前に、トレーラ車両(10)に配置された連結手段(11、12)を位置付けるための装置であって、
後方方向(R)に開口し、前記連結手段(11)の進入を意図した挿入開口(22)を有するように設計された、牽引車両側の連結(21)と、
前記牽引車両側の前記連結(21)に取り付けられた光送信機(30)と、
前記連結手段(11)によって反射された前記光送信機(30)からの光(60)を捕捉する光受信機(40)とを備え、前記光送信機は、ストロボ光源(30)であ
り、
前記光受信機(40)によって受信された反射光(60)の平均反射雲(61)から、前記連結手段(11)の存在、前記平均反射雲(61)の高さ(H
M
)、及び前記平均反射雲(61)の高さ(H
M
)から前記連結手段(11)までの距離(l)を決定する、電子評価ユニット(50)が設けられることを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記ストロボ光源(30)は、放射光(32)が前記牽引車両側の前記連結(21)に対して後方方向(R)に放射されるように位置合わせされることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記牽引車両側の前記連結(21)は、第5輪カップリング(23)であり、ここで、前記ストロボ光源(30)は、前記第5輪カップリング(23)の連結プレート(24)、2つの軸受ブロック(25)のうちの1つ、または取付プレート(26)に取り付けられることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記ストロボ光源(30)は、前記連結プレート(24)に枢動可能に取り付けられることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記光受信機(40)は、前記牽引車両側の前記連結(21)に配置されることを特徴とする、請求項
1または2に記載の装置。
【請求項6】
前記光受信機(40)は、前記後方方向(R)からの反射光(60)が捕捉されるように位置合わせされることを特徴とする、請求項
1または2に記載の装置。
【請求項7】
前記光受信機(40)は、カメラまたはフォトセルであることを特徴とする、請求項
1または2に記載の装置。
【請求項8】
前記ストロボ光源(30)と前記光受信機(40)とが、共通の構造ユニットに統合されていることを特徴とする、請求項
1または2に記載の装置。
【請求項9】
前記共通の構造ユニットは、前記光受信機(40)の周りに周方向にオフセットして配置された複数のストロボ光源(30)を備えることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ストロボ光源(30)と前記光受信機(40)とは、前記牽引車両側の前記連結(21)の車両長手方向軸(X)に対して対称に、設置位置において反対側に配置されることを特徴とする、請求項
1または2に記載の装置。
【請求項11】
前記平均反射雲(61)の両側の輪郭評価と、前記連結手段(11)の検証とが、前記電子評価ユニット(50)によって実行されることを特徴とする、請求項
1または2に記載の装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
参照番号のリスト
10 トレーラ車両
11 トレーラ車両連結手段
12 キングピン
13 トレーラプレート
14 取り付けフランジ
20 牽引車両
21 牽引車両側の連結
22 挿入開口
23 第5輪カップリング
24 連結プレート
24a連結プレートの上側
24b連結プレートの下側
24c補剛リブ連結プレート
24d入口ホーン連結プレート
24eロックエリア連結プレート
25 軸受ブロック
26 取り付けプレート
27 連結橋挿入開口
28 摩耗リング
29 ロックフック
30 光送信機/ストロボ光源
31 ピボット軸受
32 放射光
33 ストロボ光源ホルダ
34 ばね要素ホルダ
35 ストロボ光源用ホルダアタッチメント
36 接触アーム
37 光通過開口
38 ストロボ光源光学中心軸
39 締結ねじホルダ
40 光受信機
41 光受信機検出範囲
42 光受信機光学中心軸
50 電子評価ユニット
60 反射光
61 平均反射雲
62 中心線平均反射雲
63 外側可視エッジキングピン
A エッジ距離キングピン
HK 高さキングピン
HM 平均反射雲の高さ
l 連結手段までの距離
R 後方方向
X 車両長手方向軸
XK 進入方向キングピン
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 連結動作の前に、トレーラ車両(10)に配置された連結手段(11、12)を位置付けるための装置であって、
後方方向(R)に開口し、前記連結手段(11)の進入を意図した挿入開口(22)を有するように設計された、牽引車両側の連結(21)と、
前記牽引車両側の前記連結(21)に取り付けられた光送信機(30)と、
前記連結手段(11)によって反射された前記光送信機(30)からの光(60)を捕捉する光受信機(40)とを備え、
前記光送信機は、ストロボ光源(30)であることを特徴とする、装置。
[2] 前記ストロボ光源(30)は、放射光(32)が前記牽引車両側の前記連結(21)に対して後方方向(R)に放射されるように位置合わせされることを特徴とする、[1]に記載の装置。
[3] 前記牽引車両側の前記連結(21)は、第5輪カップリング(23)であり、ここで、前記ストロボ光源(30)は、前記第5輪カップリング(23)の連結プレート(24)、2つの軸受ブロック(25)のうちの1つ、または取付プレート(26)に取り付けられることを特徴とする、[1]または[2]に記載の装置。
[4] 前記ストロボ光源(30)は、前記連結プレート(24)に枢動可能に取り付けられることを特徴とする、[3]に記載の装置。
[5] 前記光受信機(40)は、前記牽引車両側の前記連結(21)に配置されることを特徴とする、[1]から[4]のいずれか一項に記載の装置。
[6] 前記光受信機(40)は、前記後方方向(R)からの反射光(60)が捕捉されるように位置合わせされることを特徴とする、[1]から[5]のいずれか一項に記載の装置。
[7] 前記光受信機(40)は、カメラまたはフォトセルであることを特徴とする、[1]から[6]のうちのいずれか一項に記載の装置。
[8] 前記ストロボ光源(30)と前記光受信機(40)とが、共通の構造ユニットに統合されていることを特徴とする、[1]から[7]までのいずれか1項に記載の装置。
[9] 前記共通の構造ユニットは、前記光受信機(40)の周りに周方向にオフセットして配置された複数のストロボ光源(30)を備えることを特徴とする、[8]に記載の装置。
[10]前記ストロボ光源(30)と前記光受信機(40)とは、前記牽引車両側の前記連結(21)の車両長手方向軸(X)に対して対称に、設置位置において反対側に配置されることを特徴とする、[1]から[7]のいずれか一項に記載の装置。
[11] 電子評価ユニット(50)が設けられ、前記電子評価ユニット(50)によって、前記連結手段(11)の存在が、前記光受信機(40)によって受信された反射光(60)の平均反射雲(61)から決定されることを特徴とする、[1]から[10]のいずれか一項に記載の装置。
[12] 前記平均反射雲(61)の高さ(H
M
)は、前記電子評価ユニット(50)によって決定されることを特徴とする、[11]に記載の装置。
[13] 前記連結手段(11)までの距離(l)は、前記平均反射雲(61)の高さ(H
M
)から前記電子評価ユニット(50)によって決定されることを特徴とする、[12]に記載の装置。
[14] 前記平均反射雲(61)の両側の輪郭評価と、前記連結手段(11)の検証とが、前記電子評価ユニット(50)によって実行されることを特徴とする、[11]から[13]のいずれか一項に記載の装置。
【国際調査報告】