IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

<>
  • 特表-端末装置及び方法 図1
  • 特表-端末装置及び方法 図2
  • 特表-端末装置及び方法 図3
  • 特表-端末装置及び方法 図4
  • 特表-端末装置及び方法 図5
  • 特表-端末装置及び方法 図6
  • 特表-端末装置及び方法 図7A
  • 特表-端末装置及び方法 図7B
  • 特表-端末装置及び方法 図7C
  • 特表-端末装置及び方法 図8
  • 特表-端末装置及び方法 図9A
  • 特表-端末装置及び方法 図9B
  • 特表-端末装置及び方法 図10
  • 特表-端末装置及び方法 図11
  • 特表-端末装置及び方法 図12
  • 特表-端末装置及び方法 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】端末装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/54 20230101AFI20241018BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241018BHJP
   H04W 72/566 20230101ALI20241018BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20241018BHJP
【FI】
H04W72/54 110
H04W92/18
H04W72/566
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525210
(86)(22)【出願日】2021-10-29
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 CN2021127693
(87)【国際公開番号】W WO2023070592
(87)【国際公開日】2023-05-04
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(72)【発明者】
【氏名】ミャオ ジャオバン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE25
(57)【要約】
本開示の実施形態は、通信の方法、装置、及びコンピュータ可読媒体に関する。方法は、端末装置において、第1の変数と第2の変数とに基づいて、拡張信号の信号時間間隔を決定することを含む。方法は、サイドリンク通信を実行する前に拡張信号を送信することをさらに含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
端末装置において、第1の変数と第2の変数とに基づいて、拡張信号の信号時間間隔を決定することと、
サイドリンク通信を実行する前に、前記拡張信号を送信することと、
を含む、
方法。
【請求項2】
前記第1の変数と前記第2の変数とに基づいて前記拡張信号の信号時間間隔を決定することは、
前記信号時間間隔を、第1の数のシンボルから前記第2の変数を引いた時間間隔として決定することを含み、
前記第1の数は、前記第1の変数に等しい、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記拡張信号のパラメータリスト、
割振情報、
サイドリンクCOにおけるリソース構造、又は
チャネルアクセスプロシージャのタイプ、
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1の変数と前記第2の変数とを決定すること
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記拡張信号の前記パラメータリストは、
システム事前定義、
事前設定、又は
設定、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記割振情報は、前記第1の変数と前記第2の変数とのうちの少なくとも1つを示す、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記割振情報を制御ノード装置から受信すること
をさらに含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記拡張信号の前記パラメータリストを示す前記設定を制御ノード装置から受信すること
をさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記拡張信号の前記パラメータリストは、
前記第1の変数の、各々が第1のインデックスに関連付けられた可用値の第1のリスト、
前記第2の変数の、各々が第2のインデックスに関連付けられた可用値の第2のリスト、又は
前記第1の変数の可用値及び前記第2の変数の可用値の第3のリストであって、前記第1の変数の可用値及び前記第2の変数の可用値の組み合わせの各々が第3のインデックスに関連付けられた第3のリスト、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記拡張信号の前記パラメータリストは、
前記第1の変数、
前記第2の変数、
チャネルアクセスプロシージャのタイプ、又は
チャネルアクセス優先度クラス(CAPC:Channel Access Priority Class)、
のうちの少なくとも3つによる組み合わせの第4のリストを含み、
前記組み合わせの各々が第4のインデックスに関連付けられている、
請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記拡張信号の前記パラメータリストは、
前記第1のインデックス、
前記第2のインデックス、
前記第3のインデックス、
チャネルアクセスプロシージャのタイプ、又は
チャネルアクセス優先度クラス(CAPC:Channel Access Priority Class)、
のうちの少なくとも2つによる組み合わせの第5のリストを含み、
前記組み合わせの各々が第5のインデックスに関連付けられている、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記割振情報は、
前記第1のリストにおける前記第1のインデックス、
前記第2のリストにおける前記第2のインデックス、又は
前記第3のリストにおける前記第3のインデックス、
のうちの少なくとも1つを示す、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記割振情報は、前記第4のリストにおける前記第4のインデックスを示す、
請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記割振情報は、前記第5のリストにおける前記第5のインデックスを示す、
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の変数の最大値が事前設定又は事前定義され、
前記方法は、
前記第1の変数を、ゼロと前記最大値との間の値として決定すること
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項15】
設定又は事前設定された固定値、
チャネルアクセスプロシージャに関連する時間ギャップ、又は
自動利得制御(AGC:Automatic Gain Control)プロシージャに関連する時間ギャップ、
のうちの少なくとも1つとして、前記第2の変数を決定すること
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記AGCプロシージャに関連する前記時間ギャップは、サブキャリア間隔(SCS:Subcarrier Spacing)ごとに設定又は事前設定された固定値と等しく、又は、
前記AGCプロシージャに関連する前記時間ギャップは、前記SCSに関連付けられた事前定義されたパラメータに基づいて決定される、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記拡張信号を送信することは、
サイドリンク信号を送信する前に、前記拡張信号を送信すること、
サイドリンク送信用の開始シンボルの前に、前記拡張信号を送信すること、
自動利得制御(AGC)信号を送信する前に、前記拡張信号を送信すること、又は
前記拡張信号を送信する前に、前記AGC信号を送信すること、
のうちの1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の変数を前記サイドリンクCOにおける前記リソース構造に基づいて決定することは、
前記サイドリンクCO内の、送信バーストの最後のシンボルと、サイドリンク送信のための次の利用可能な開始シンボルとの位置に基づいて、前記第1の変数を決定すること
を含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項19】
前記チャネルアクセスプロシージャのタイプに基づいて前記第2の変数を決定することは、
前記チャネルアクセスプロシージャの各タイプについて、前記第2の変数を固定値として決定すること、又は
前記チャネルアクセスプロシージャの各タイプについて、前記第2の変数を、固定値に自動利得制御(AGC)プロシージャに関連する時間ギャップを加算したものとして決定すること
を含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項20】
前記パラメータリストは、
サイドリンク送信のためのリソースプール、
リソースブロック(RB:Resource Block)セット、
帯域幅パート(BWP:Bandwidth Part)、
キャリア、
サイドリンクチャネル占有(CO:Channel Occupancy)、又は
前記サイドリンクCO内の送信開始シンボル、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、
請求項3に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の変数及び前記第2の変数のうちの少なくとも1つを前記パラメータリストに従って選択すること
をさらに含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項22】
前記制御ノード装置は、
ネットワーク装置、
路側機、
サイドリンク通信グループ内のヘッダ端末装置、
サイドリンクユニキャスト通信のためにペアリングされた端末装置、又は
別の端末装置、
のうちの1つを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項23】
通信の方法であって、
制御ノード装置により、拡張信号の信号時間間隔に関連付けられる第1の変数及び第2の変数に関する設定情報を決定することと、
前記設定情報を送信することと、
を含む、
方法。
【請求項24】
前記信号時間間隔は、第1の数のシンボルから前記第2の変数を引いた時間間隔として決定され、前記第1の数は、前記第1の変数に等しい、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記設定情報は
前記拡張信号のパラメータリスト、又は
割振情報、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記割振情報は、前記第1の変数と前記第2の変数とのうちの少なくとも1つを示す、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記拡張信号の前記パラメータリストは、
前記第1の変数の、各々が第1のインデックスに関連付けられた可用値の第1のリスト、
前記第2の変数の、各々が第2のインデックスに関連付けられた可用値の第2のリスト、又は
前記第1の変数の可用値及び前記第2の変数の可用値の第3のリストであって、前記第1の変数の可用値及び前記第2の変数の可用値の組み合わせの各々が第3のインデックスに関連付けられた第3のリスト、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記拡張信号の前記パラメータリストは、
前記第1の変数、
前記第2の変数、
チャネルアクセスプロシージャのタイプ、又は
チャネルアクセス優先度クラス(CAPC:Channel Access Priority Class)、
のうちの少なくとも3つによる組み合わせの第4のリストを含み、
前記組み合わせの各々が第4のインデックスに関連付けられている、
請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記拡張信号の前記パラメータリストは、
前記第1のインデックス、
前記第2のインデックス、
前記第3のインデックス、
チャネルアクセスプロシージャのタイプ、又は
チャネルアクセス優先度クラス(CAPC:Channel Access Priority Class)、
のうちの少なくとも2つによる組み合わせの第5のリストを含み、
前記組み合わせの各々が第5のインデックスに関連付けられている、
請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記割振情報は、
前記第1のリストにおける前記第1のインデックス、
前記第2のリストにおける前記第2のインデックス、又は
前記第3のリストにおける前記第3のインデックス、
のうちの少なくとも1つを示す、
請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記割振情報は、前記第4のリストにおける前記第4のインデックスを示す、
請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記割振情報は、前記第5のリストにおける前記第5のインデックスを示す、
請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記設定情報は、前記第1の変数の最大値をさらに含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項34】
第1の変数と第2の変数とに関する前記設定情報を決定することは、
第1の固定値、
チャネルアクセスプロシージャに関連する時間ギャップ、又は
自動利得制御(AGC:Automatic Gain Control)プロシージャに関連する時間ギャップ、
のうちの少なくとも1つとして、前記第2の変数を決定すること
を含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項35】
前記AGCプロシージャに関連する前記時間ギャップを、サブキャリア間隔(SCS)ごとの第2固定値として決定すること
をさらに含む、
請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記パラメータリストは、
サイドリンク送信のためのリソースプール、
リソースブロック(RB:Resource Block)セット、
帯域幅パート(BWP:Bandwidth Part)、
キャリア、
サイドリンクチャネル占有(CO:Channel Occupancy)、又は
前記サイドリンクCO内の送信開始シンボル、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、
請求項25に記載の方法。
【請求項37】
前記制御ノード装置は、
ネットワーク装置、
路側機、
サイドリンク通信グループ内のヘッダ端末装置、
サイドリンクユニキャスト通信のためにペアリングされた端末装置、又は
別の端末装置、
のうちの1つを含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項38】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、命令を記憶しているメモリと、
を備える端末装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法を実行する、
端末装置。
【請求項39】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、命令を記憶しているメモリと、
を備える制御ノード装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項23~37のいずれか一項に記載の方法を実行する、
制御ノード装置。
【請求項40】
装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している、
コンピュータ可読媒体。
【請求項41】
装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に、請求項23~37のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として、電気通信の分野に関するものであり、特にサイドリンク通信の方法、装置、及びコンピュータ可読媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無許可スペクトル又は帯域(SL-U:Sidelink in unlicensed spectrum or band)におけるサイドリンクは、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP:the 3rd Generation Partnership Project(登録商標))リリース18の主要テーマである。SL-Uは、New Radio(NR)サイドリンク及びNR-Uに基づくべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、通信の方法、装置、及びコンピュータ可読媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、第1の変数と第2の変数とに基づいて、拡張信号の信号時間間隔を決定することと、サイドリンク通信を実行する前に、前記拡張信号を送信することと、を含む。
【0005】
第2の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、制御ノード装置により、拡張信号の信号時間間隔に関連付けられる第1の変数及び第2の変数に関する設定情報を決定することと、前記設定情報を送信することと、を含む。
【0006】
第3の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、命令を記憶しているメモリとを備える。前記メモリと前記命令とは、前記プロセッサを用いて、前記端末装置に第1の態様にかかる方法を実行させるように設定されている。
【0007】
第4の態様において、制御ノード装置が提供される。制御ノード装置は、プロセッサと、命令を記憶しているメモリとを備える。前記メモリと前記命令とは、前記プロセッサを用いて、前記制御ノード装置に第2の態様にかかる方法を実行させるように設定されている。
【0008】
第5の態様において、命令を記憶しているコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に第1の態様にかかる方法を実行させる。
【0009】
第6の態様において、命令を記憶しているコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に第2の態様にかかる方法を実行させる。
【0010】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
図1】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す図である。
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる、自動利得制御(AGC:automatic gain control)シンボルとガード周期(GP:guard period)シンボルの例を示す図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかるサブチャネルの例を示す図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかるCO共有の例を示す図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートである。
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す図である。
図7A】本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す図である。
図7B】本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す図である。
図7C】本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す図である。
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す図である。
図9A】本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す図である。
図9B】本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す図である。
図10】本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す図である。
図11】本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す図である。
図12】本開示のいくつかの別の実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートである。
図13】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。 図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0013】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0014】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を指す。端末装置の例は、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、携帯電話、セルラーフォン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)装置、超信頼性低遅延通信(URLLC)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)装置、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)装置、Xが歩行者、車両、又はインフラストラクチャ/ネットワークを意味するV2X通信のための車載装置、統合アクセス及び統合アクセス及びバックホール(IAB)のための装置、衛星及び無人航空機システム(UAS:Unmanned Aircraft System)を包含する高高度プラットフォーム(HAP:High Altitude Platform)を含む非地上系ネットワーク(NTN)内の衛星搭載車両又は航空機搭載車両、拡張現実(AR)、混合現実(MR)、仮想現実(VR)などの、異なるタイプの現実を含むエクステンデッドリアリティ(XR:extended reality)装置、人間の操縦者を持たない航空機でありドローンとして一般に称される無人航空車両(UAV:unmanned aerial vehicle)、高速列車(HST:high speed train)上の装置、又はデジタルカメラなどの画像取得装置、センサーゲーム装置、音楽保存及び再生装置、又は無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧などを可能とするインターネット家電など、を含むがこれらに限定されない。「端末装置」は、公共の安全及びミッションを最重要視する、V2Xアプリケーション、トランスペアレントIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、スマートTV、無線サービス、無線を介するソフトウェア配信、グループ通信及びIoTアプリケーションをサポートするために、「マルチキャスト/ブロードキャスト」機能をさらに有してもよい。また、マルチSIMとして知られる1つ又は複数の加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module)を組み込んでもよい。用語「端末装置」は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。
【0015】
用語「ネットワーク装置」は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることができる装置を指す。ネットワーク装置の例は、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、IABノード、フェムトノード、ピコノード、再設定可能なインテリジェントサーフェス(RIS:reconfigurable intelligent surface)などの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0016】
端末装置又はネットワーク装置は、人工知能(AI:Artificial intelligence)又は機械学習の能力を有していてもよい。一般的に、特定の関数のために収集された多数のデータから訓練済みのモデルが含まれ、いくつかの情報を予測するために使用されることができる。
【0017】
端末装置又はネットワーク装置は、例えば、FR1(410MHz~7125MHz)、FR2(24.25GHz~71GHz)、100GHzより大きい周波数帯域、及びテラヘルツ(THz:Tera Hertz)などのいくつかの周波数範囲上で動作してもよい。さらに許可/無許可/共有スペクトル上で動作することができる。端末装置は、マルチ無線デュアル接続(MR-DC:Multi-Radio Dual Connectivity)アプリケーションシナリオの下で、ネットワーク装置と2つ以上の接続を有していてもよい。端末装置又はネットワーク装置は、全二重、フレキシブル二重、クロス分割二重モードで動作することができる。
【0018】
本開示の実施形態は、例えば、信号生成器、信号分析器、スペクトル分析器、ネットワーク分析器、テスト端末装置、テストネットワーク装置、チャネルエミュレータ等のテスト機器において実施されてもよい。
【0019】
本明細書で使用される単数形「1つ」及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。用語「に基づく」は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「いくつかの実施形態」及び「実施形態」は、「少なくともいくつかの実施形態」と理解されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指してもよい。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0020】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
【0021】
図1は、本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100の模式図である。図1に示すように、通信ネットワーク100は、端末装置110と、端末装置120と、端末装置130と、ネットワーク装置140及び150とを含んでもよい。ネットワーク装置140及び150は、それぞれの無線通信チャネルを介して、端末装置110、端末装置120、及び端末装置130と通信してもよい。
【0022】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置140は、NRにおけるgNBであってもよく、ネットワーク装置150は、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システムにおけるeNBであってもよい。
【0023】
図1における装置の数は説明の目的で与えられており、本開示に対するいかなる限定も暗示していないことを理解すべきである。通信ネットワーク100は、本開示の実施態様を実施するのに適した任意の適切な数のネットワーク装置及び/又は端末装置を含んでもよい。
【0024】
通信ネットワーク100における通信は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、LTE、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、マシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)などを含むが、これらに限定されない任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0025】
いくつかの実施形態において、通信ネットワーク100における通信は、サイドリンク通信を含んでもよい。サイドリンク通信は、2つ又はより多くの端末装置間、例えば端末装置110、端末装置120、及び端末装置130のうちの2つ又はより多くの端末装置間の直接な無線ラジオ通信である。このタイプの通信において、地理的に近接し合う2つ又はより多くの端末装置が、ネットワーク装置140若しくは150、又はコアネットワークを介さずに直接通信することができる。したがって、サイドリンク通信におけるデータ送信は、端末装置がネットワーク装置140又は150にデータを送信する(即ち、アップリンク送信)又はネットワーク装置140又は150からデータを受信する(即ち、ダウンリンク送信)典型的なセルラーネットワーク通信とは異なる。図1に示すように、サイドリンク通信において、データは、ソース端末装置(例えば、端末装置110)からターゲット端末装置(例えば、端末装置120)へ、統合されたエアインターフェース、例えば、PC5インターフェース(即ち、サイドリンク送信)を介して直接送信される。
【0026】
サイドリンク通信は、コアネットワーク上のデータ送信負荷、システムリソース消費、送信電力消費及びネットワーク運用コストの低減、無線スペクトルリソースの節約及びセルラー無線通信システムのスペクトル効率の向上を含む、いくつかの利点を提供することができる。
【0027】
サイドリンク通信システムにおいて、サイドリンクリソースは、端末装置間で情報を送信するために使用される。応用シナリオ、サービスの種類などに応じて、サイドリンク通信方式は、装置間(D2D:device to device)通信、車両対あらゆるもの(V2X:Vehicle-to-Everything)通信などを含むが、これらに限定されるものではない。
【0028】
V2X通信により、車両の、他の車両との通信(即ち、車両対車両(V2V:Vehicle-to-Vehicle)通信)、インフラストラクチャとの通信(即ち、車両対インフラストラクチャ(V2I:Vehicle-to-Infrastructure)通信)、無線ネットワークとの通信(即ち、車両対ネットワーク(V2N:Vehicle-to-Network)通信)、歩行者との通信(即ち、車両対歩行者(V2P:Vehicle-to-Pedestrian)通信)、さらには、所有者の自宅との通信(即ち、車両対自宅(V2H:Vehicle-to-Home))が可能になる。インフラストラクチャの例としては、信号機などの路側機、料金所などが挙げられる。V2X通信は、事故防止や安全、利便性、交通効率、無事故運転など幅広いシーンで利用でき、最終的には自律や自動運転車両につながる。
【0029】
サイドリンク通信の場合、端末装置は、サイドリンクリソースプール内のリソースを使用して信号を送信又は受信する。サイドリンクリソースプールは、時間領域及び周波数領域におけるリソースを含み、これらのリソースは、サイドリンク通信の専用リソースであるか、又はサイドリンク通信とセルラーリンクとにより共有される。
【0030】
サイドリンクリソースプールでは、複数のスロットとリソースブロック(RB)とが含まれてもよく、スロット内のシンボルの全部又は一部が、サイドリンク送信のために使用されることができる。リソースプール内では、各スロット内のサイドリンク用に設定された全てのシンボルのうち、第1のシンボル(即ち、開始シンボル)が自動利得制御(AGC)シンボルとして使用され、最後のシンボルがガード周期(GP)シンボルとして使用される。AGCシンボルとGPシンボルとは、サイドリンクリソース内の固定オーバーヘッドであると考えられてもよい。以下の実施形態の説明において、図2に示すように、AGCシンボルとGPシンボルとは、サイドリンクチャネルリソース設定により示されるサイドリンクシンボルに含まれ、AGCシンボルは、冗長なサイドリンク情報を送信し、GPシンボルは、サイドリンク情報を搬送するために使用されない。
【0031】
端末装置110、端末装置120、及び端末装置130は、サイドリンクチャネルを使用してサイドリンクシグナリング又は情報を送信してもよい。サイドリンクチャネルは、サイドリンク制御情報(SCI:sidelink control information)を搬送するために使用される物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:Physical Sidelink Control Channel)リソースと、サイドリンクデータサービス情報を搬送するために使用される物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)リソースと、サイドリンクACK/NACKフィードバック情報を搬送するために使用される物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH:physical sidelink feedback channel)リソースと、サイドリンクブロードキャスト情報を搬送するための物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH:physical sidelink broadcast channel)リソースと、サイドリンクディスカバリ信号を搬送するために使用される物理サイドリンクディスカバリチャネル(PSDCH:physical sidelink discovery channel)リソースと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
リソースプール内では、PSSCHリソースは、サイドリンク利用可能シンボルとして設定されたスロット内の全てのシンボルと、周波数領域における1つ又は複数のサブチャネルとを含み、ここで、各サブチャネルは整数個の連続するRBを含む。1つのサブチャネルに含まれるRBの数mは、サブチャネルサイズとも称される。リソースプールに含まれる各スロットは、複数の利用可能なサイドリンクシンボルを含み、PSSCHリソースは、このスロット内の第1の利用可能なサイドリンクシンボルから全ての利用可能なシンボルまでの時間領域内に位置する。周波数領域において、リソースプールは複数のRBを含み、サブチャネルサイズmに従って、リソースプール内の第1のRBから、各m個のRBが1つのサブチャネルに分けられ、各PSSCHチャネルリソースは、1つ又は複数のサブチャネル上に位置する。端末装置110、端末装置120、及び端末装置130のうちの1つは、PSSCHリソースを使用してサイドリンク情報を送信する場合、1つ又は複数のサブチャネルを使用して、対応するデータ情報を搬送してもよい。PSCCHリソースは、時間領域におけるt個のシンボルと、周波数領域におけるk個のRBとを含む。図3に示すように、各PSCCHチャネルリソースは、時間領域において、利用可能なシンボルのうちの第1のシンボルから始まる連続するt個のシンボルに位置し、周波数領域において、対応するサブチャネルのうちの第1のRBから始まる連続するk個のRBの位置に位置する。
【0033】
NR-U方式において、ネットワーク装置140又は端末装置110、120、及び130のうちの1つの端末装置は、チャネルアクセスプロシージャを用いて非免許スペクトルにおけるチャネルにアクセスし、チャネル占有(CO:Channel Occupancy)を取得してもよい。チャネル占有時間(COT:Channel Occupancy Time)は、図4に示すように、ネットワーク装置140と端末装置110、120、及び130のうちの1つとの間で共有される可能性のあるCOについての合計時間を指す。
【0034】
NR-Uの場合、ネットワーク装置がそのDL COを端末装置と共有する場合、アップリンク送信のためのチャネルアセスメント(CA:Channel Assess)プロシージャのタイプ、チャネルアクセス優先度クラス(CAPC:Channel Access Priority Class)及びサイクリックプレフィックス拡張(CPE:Cyclic Prefix Extension)インデックスは、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングを介して端末装置ごとに設定される。CPEインデックスは、C1、C2及びC3のうちの1つを含んでもよい。C1は固定値であり、C2又はC3は端末装置についてのRRCシグナリング内で設定され、そして、CPE信号の信号時間間隔は、CPEインデックスと端末装置のタイミングアドバンス(TA:Timing Advance)とに基づいて決定されるべきである。
【0035】
非免許スペクトルにおけるサイドリンク通信について、サイドリンクCOがサイドリンク端末装置間で共有される場合、CPE信号を送信すべきか否か、CPE信号の位置及び信号時間間隔は、考慮及び決定されるべきである。換言すれば、1つの端末装置により開始されたサイドリンクCOの間に、他の端末装置は、このサイドリンクCO内のリソースを共有し、CPE信号の信号時間間隔を決定してもよい。
【0036】
SLチャネル占有(CO)におけるリソースを共有することは、異なる要件及び特徴を有してもよい。共有COにおけるサイドリンク端末装置の送信を調整するために、関連する指示又は設定及び拡張信号方式を定義すべきである。
【0037】
本開示の実施形態は、上記の問題及び1つ又は複数の他の潜在的な問題を解決するために、サイドリンク送信のための解決策を提供する。この解決策によれば、端末装置は、第1の変数と第2の変数とに基づいて、拡張信号の信号時間間隔を決定し、拡張信号を送信する。こうして、端末装置は、サイドリンク送信の開始シンボルよりも前に拡張信号を送信してもよい。拡張信号を送信することにより、端末装置は、チャネルアクセスプロシージャが成功した後に非免許スペクトルにおけるチャネルリソースを占有し、後続の実際のサイドリンク情報送信のためにチャネル占有を保持することができる。
【0038】
図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法500のフローチャートである。いくつかの実施形態において、方法500は、端末装置、例えば図1に示すような端末装置110、端末装置120、及び端末装置130のうちの1つにおいて実現可能である。説明のために、図1を参照して、一般性を失わずに、端末装置120により実行されるように方法500を説明する。
【0039】
ブロック510において、端末装置120は、第1の変数と第2の変数とに基づいて、拡張信号の信号時間間隔を決定する。いくつかの実施形態において、拡張信号は、サイクリックプレフィックス拡張(CPE:Cyclic Prefix Extension)信号を含んでもよい。
【0040】
ブロック520において、端末装置120は、サイドリンク送信を実行する前に拡張信号を送信する。
【0041】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1の数のシンボルから第2の変数を引いた時間間隔として、拡張信号の信号時間間隔を決定してもよい。第1の数は、第1の変数に等しい。
【0042】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、
【数1】
に基づいて、拡張信号の信号時間間隔を決定してもよい。
ここで、Textは拡張信号の信号時間間隔を表し、Cは第1の変数を表し、Δは第2の変数を表し、lはOFDM、即ち、サイドリンク信号の開始シンボルを表し、μはサブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing)設定を表す。例えば、μは、以下に基づいて決定されてもよい。
【0043】
【表1】
【0044】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、拡張信号を、
【数2】
に基づいて生成してもよい。
ここで、
はアンテナポートp上の拡張信号、即ち、OFDMシンボルの前に送信される信号を表し、
は、OFDMシンボルl内で送信される信号を表す。
【0045】
本開示の解決策により、端末装置は、サイドリンク送信の開始シンボルよりも前に拡張信号を送信してもよい。拡張信号を送信することにより、端末装置は、チャネルアクセスプロシージャが成功した後に非免許スペクトルにおけるチャネルリソースを占有し、後続の実際のサイドリンク情報送信のためにチャネル占有を保持することができる。
【0046】
図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す。図6の例において、端末装置110により開始されるサイドリンクCO内で、端末装置110は、そのCOの開始からサイドリンク信号送信を実行し、その送信後の残りのリソースは端末装置120により共有されることができる。端末装置120は、このCOにおけるサイドリンク送信のための次の利用可能な開始シンボルの前に、拡張信号を送信すべきか否か、及び、どのくらいの期間送信すべきかを決定すべきである。換言すれば、第1の端末装置120は、拡張信号の信号時間間隔を決定すべきである。そして、端末装置120は、決定された信号時間間隔で拡張信号を送信する。
【0047】
なお、図6には図示していないが、端末装置110はまた、サイドリンク信号送信を実行する前に、拡張信号を送信してもよい。この場合、端末装置110は、本開示の解決策を用いて、拡張信号の信号時間間隔を決定してもよい。
【0048】
いくつかの実施形態において、第1の変数は、[0,1,2,…,最大値]の範囲内にあってもよい。最大値は、事前設定されてもよく、事前定義されてもよい。例えば、この最大値は、7・2μとして事前設定又は事前定義されてもよく、ここで、μは、SCS設定を表す。もちろん、本開示には他の最大値が適用されてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態において、第2の変数は、設定又は事前設定される固定値であってもよい。例えば、第2の変数は、T μsであってもよい。
【0050】
代替として、第2の変数は、チャネルアクセスプロシージャに関連する時間ギャップに等しくてもよい。チャネルアクセスプロシージャは、クリアチャネルアセスメント(CCA:Clear Channel Assessment)プロシージャとも称されてもよい。そのため、用語「チャネルアクセス」及び「CCA」は、互換的に使用されてもよい。以では下、チャネルアクセスプロシージャに関連する時間ギャップはTGPにより表されてもよい。例えば、TGP=16、25、18、又は27 μsである。
【0051】
代替として、第2の変数は、自動利得制御(AGC:Automatic Gain Control)プロシージャに関連する時間ギャップに等しくてもよい。以下では、AGCプロシージャに関連する時間ギャップは、TAGCにより表されてもよい。例えば、TAGCは、SCSごとに設定又は事前設定される固定値に等しくてもよい。代替として、AGCプロシージャに関連する時間ギャップは、SCSに関連付けられた事前定義されたパラメータに基づいて決定されてもよい。例えば、AGCプロシージャに関連する時間ギャップは、
【数3】
に基づいて決定されてもよい。
ここで、NAGC=N*K*2-μであり、NAGCは、SCSに関連付けられた事前定義されたパラメータを表し、Nは、整数であり、T=1/(480・10・4096)、且つK=64である。
【0052】
代替として、第2の変数は、T、TGP及びTAGCのうちの少なくとも2つの和に等しくてもよい。
【0053】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、拡張信号のパラメータリスト、割振情報、サイドリンクCOにおけるリソース構造、又はチャネルアクセスプロシージャのタイプ、のうちの少なくとも1つに基づいて、第1の変数及び第2の変数を決定してもよい。
【0054】
いくつかの実施形態において、サイドリンクCOは、サイドリンク端末装置により開始されるCO、又はサイドリンク送信を含むCO、サイドリンクチャネルを含むCO、のうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、サイドリンク送信は、CO内のサイドリンク送信とUu送信とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0055】
いくつかの実施形態において、サイドリンクCOは、特別にサイドリンクのために制御ノード装置により開始されたCOであってもよい。
【0056】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、システム事前定義、事前設定、又は設定、のうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。
【0057】
いくつかの実施形態において、割振情報は、第1の変数と第2の変数とのうちの少なくとも1つを示してもよい。端末装置120は、制御ノード装置から割振情報を受信してもよい。
【0058】
いくつかの実施形態において、制御ノード装置は、ネットワーク装置、例えば、図1のネットワーク装置140又は150を含んでもよい。代替として、制御ノード装置は、路側機(RSU:road side unit)を含んでもよい。代替として、制御ノード装置は、サイドリンク通信グループ内のヘッダ端末装置、サイドリンクユニキャスト通信のためにペアリングされた端末装置、又は、ヘッダ端末装置及びサイドリンクユニキャスト通信のためにペアリングされた端末装置とは異なってもよい別の端末装置を含んでもよい。例えば、ヘッダ端末装置、サイドリンクユニキャスト通信のためにペアリングされた端末装置及び該別の端末装置の各々は、図1の端末装置110及び130のうちの1つであってもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、拡張信号のパラメータリストを示す設定を制御ノード装置から受信してもよい。代替として、拡張信号のパラメータリストは、事前定義されてもよく、事前設定されてもよい。
【0060】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、第1の変数の、各々が第1のインデックスに関連付けられた可用値の第1のリスト、第2の変数の、各々が第2のインデックスに関連付けられた可用値の第2のリスト、又は第1の変数の可用値及び第2の変数の可用値の第3のリストであって、第1の変数の可用値及び第2の変数の可用値の組み合わせの各々が第3のインデックスに関連付けられた第3のリスト、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0061】
表1、表2及び表3は、それぞれ、第1のリスト、第2のリスト及び第3のリストの例を示す。
【表2】
【表3】
【表4】
【0062】
第1のインデックスは、表1においてiにより表され、第2のインデックスは、表2においてtにより表され、第3のインデックスは、表3においてgにより表される。
【0063】
いくつかの実施形態において、割振情報は、第1のリストにおける第1のインデックス、第2のリストにおける第2のインデックス、又は第3のリストにおける第3のインデックス、のうちの少なくとも1つを示してもよい。例えば、割振情報は、第1のインデックス及び第2のインデックスをそれぞれ示すことにより、第1の変数C及び第2の変数Δを示してもよい。代替として、割振情報は、第3のインデックスを示すことにより、第1の変数C及び第2の変数Δを示してもよい。
【0064】
第1の変数C及び第2の変数Δに基づいて、端末装置120は、CCAプロシージャを実行し、図7A図7B、及び図7Cを参照して説明される拡張信号及び対応するサイドリンク信号を送信してもよい。
【0065】
図7A図7B、及び図7Cはそれぞれ、本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す。図7A図7B、及び図7Cにおいて、Tsymbolは、シンボルの時間間隔を表す。例えば、シンボルは、OFDMシンボルを含んでもよいが、これに限定されない。
【0066】
図7Aの例において、C=1及びΔ=TGP=25μsが事前定義され、端末装置120は、サイドリンク送信用の開始シンボルの前に拡張信号を送信する。図7Aの例において、サイドリンク送信は、AGC信号及びサイドリンク信号の送信(例えば、PSCCH又はPSSCH)を含む。
【0067】
図7Bの例において、C=2及びΔ=TGP+TAGCが事前定義され、端末装置120は、AGC信号を送信する前に、拡張信号を送信する。なお、図7Bの例において、AGC信号が固定され、サイドリンク送信の開始シンボル#Nの前に送信され、拡張信号は、AGC信号の前に送信される。
【0068】
図7Cの例において、端末装置120は、拡張信号の前にAGC信号を送信し、次に、実際のサイドリンク情報送信を実行する。
【0069】
いくつかの実施形態において、端末装置120はサイドリンク信号を送信する前に拡張信号を送信してもよい。
【0070】
上述したように、端末装置120は、拡張信号のパラメータリスト、割振情報、サイドリンクCOにおけるリソース構造、のうちの少なくとも1つに基づいて、第1の変数及び第2の変数を決定してもよい。
【0071】
第1の変数及び第2の変数がサイドリンクCOにおけるリソース構造に基づいて決定される実施形態において、第1の変数及び第2の変数は、事前定義されたルールに基づいて暗黙的に決定されてもよい。こうして、追加のシグナリングオーバーヘッドは必要なくなる。
【0072】
このような実施形態において、第1の変数Cは、端末装置120により、サイドリンクCO内の、送信バーストの最後のシンボル(シンボル#M)と、サイドリンク送信のための次の利用可能な開始シンボル(シンボル#N)との位置に基づいて、暗黙的に決定されてもよく、即ち、C=N-M-1である。
【0073】
このような実施形態において、Δは、CCAプロシージャのタイプに基づいて暗黙的に決定されてもよい。以下では、CCAプロシージャのタイプはCCAタイプとも称されてもよい。このような実施形態において、Δは各CCAタイプについてのそれぞれの固定値、又はそれぞれの固定値に各CCAタイプについてのAGCプロシージャに関連する時間ギャップ(TAGC)を加算したものとして決定されてもよい。例えば、Δは、
【数4】
【数5】
として決定されてもよい。
【0074】
図8は、本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す。図8の例において、第1の変数C及び第2の変数Δは暗黙的に決定される。例えば、端末装置120は、端末装置110により開始されたサイドリンクCOの状況に従ってC及びΔを決定してもよい。
【0075】
図8に示すように、CO内で、端末装置110は、COの開始からシンボル#Mまでサイドリンク信号を送信する。その後、端末装置120は、タイプ2AのCCAプロシージャを実行して、CO内の残りのリソースを共有する。端末装置110は、SCI内で、COに関する設定情報であって、サイドリンク用の利用可能な送信開始シンボルとこのCO内のサイドリンクチャネル割当とを含むこの設定情報を送信してもよい。COに関する設定情報に基づいて、端末装置120は、シンボル#Nから実際の信号を送信し、シンボル#Nの前に拡張信号を送信する。拡張信号の信号時間間隔は、
【数6】
として決定される。ここで、C=N-M-1であり、Δ=25μsである。
【0076】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、第1のリストにおける第1のインデックス、第2のリストにおける第2のインデックス、第3のリストにおける第3のインデックス、チャネルアクセスプロシージャのタイプ、チャネルアクセス優先度クラス(CAPC)、のうちの少なくとも2つによる組み合わせの第5のリストを含んでもよい。これらの組み合わせの各々は、第5のインデックスに関連付けられる。このような実施形態において、割振情報は、第5のリストにおける第5のインデックスを示してもよい。
【0077】
表4及び表5は、それぞれ、第5のリストの例を示す。
【表5】
【表6】
【0078】
いくつかの実施形態において、第1の変数C及び第2の変数Δの可用値は、表1及び表2に示すように、システム内で事前定義される。これに基づいて、制御ノード装置は、第1の変数C及び表4に示すCCAタイプの組み合わせと、第2の変数Δ及び表5に示すCAPCの組み合わせとをさらに示してもよい。このような実施形態は、制御ノード装置の設定の柔軟性をさらに向上させる。
【0079】
表4において、第5のインデックスはjにより表され、CCAタイプ及び第1の変数Cのインデックスiを割り振る。表5において、第5のインデックスはkにより表され、CAPC及びΔのインデックスtを割り振る。
【0080】
さらに、制御ノード装置は、PC5又はRRCシグナリングを介して表4及び表5内の項目を設定し、そして、SCI又はDCI内で適切なインデックスj及びインデックスkを端末装置120に示してもよい。
【0081】
端末装置120について、制御ノード装置から表4及び表5に示す項目を、また、SCI又はDCIからインデックスj及びインデックスkの割振を受信すべきである。この指示に基づいて、端末装置120は、第1の変数及び第2の変数を決定し、それに応じて拡張信号を送信すべきである。
【0082】
表6は、第5のリストの別の例を示す。表6において、第5のインデックスは、jにより表される。
【表7】
【0083】
いくつかの実施形態において、第1の変数C及び第2の変数Δの可用値は、表1及び表2に示すように、システム内で事前定義される。制御ノード装置は、図6に示す第1の変数C、第2の変数Δ、CAPC及びCCAタイプの組み合わせを、さらに示してもよい。表6に従って、インデックスjは、CCAタイプ、CAPC、第1の変数Cのインデックスi及び第2の変数Δのインデックスtを割り振る。
【0084】
端末装置120について、制御ノード装置から表6に示す項目を、また、SCI又はDCIからインデックスjの割振を受信すべきである。この指示に基づいて、端末装置120は、第1の変数C及び第2の変数Δを決定し、それに従って拡張信号を送信する。
【0085】
表7は、第5のリストの別の例を示す。表7において、第5のインデックスは、jにより表される。
【表8】
【0086】
いくつかの実施形態において、第1の変数Cの可用値は表1に示すようにシステム内で事前定義され、第2の変数は暗黙的に決定されてもよい。制御ノード装置は、図7に示すように、RRCシグナリングを介して、CAPC、CCAタイプ及びCのインデックスの組み合わせをさらに示してもよい。表7に従って、インデックスjは、CCAタイプ、CAPC及びCのインデックスiを割り振る。
【0087】
端末装置120について、制御ノード装置から表7に示す項目を、また、DCIからインデックスjの割振を受信すべきである。この指示に基づいて、端末装置120は、第1の変数Cを決定する。追加として、端末装置120は、上述した式(4)及び式(5)のうちの1つに基づいて、第2の変数を決定してもよい。そして、端末装置120は、それに従って、拡張信号を送信する。
【0088】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、第1の変数、第2の変数、チャネルアクセスプロシージャのタイプ、CAPC、のうちの少なくとも3つによる組み合わせの第4のリストを含んでもよい。これらの組み合わせの各々は、第4のインデックスに関連付けられる。このような実施形態において、割振情報は、第4のリストにおける第4のインデックスを示してもよい。
【0089】
表8は、第4のリストの別の例を示す。表8において、第4のインデックスは、jにより表される。
【表9】
【0090】
いくつかの実施形態において、制御ノード装置は、表8に示すように、第1の変数C、第2の変数Δ、CAPC及びCCAタイプの組み合わせを割り振る。表8に従って、インデックスjは、CCAタイプ、CAPC、第1の変数C及び第2の変数Δを割り振る。
【0091】
端末装置120について、制御ノード装置から表8に示す項目を、また、SCI又はDCIからインデックスjの割振を受信すべきである。この指示に基づいて、端末装置120は、第1の変数C及び第2の変数Δを決定し、それに従って拡張信号を送信する。
【0092】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、CAPC又はCCAタイプごとに設定又は事前設定されてもよい。各CAPC又はCCAタイプについて、上述したような方式又は組み合わせのうちのいずれか1つを用いて、独立した拡張信号のパラメータリストを割り振ってもよい。CAPCが、送信される情報の優先度を提示するため、CAPCごとに割り振られる拡張信号のパラメータリストは、各CAPCについて、異なるアクセス機会を提供することができる。追加として、CCAタイプごとに割り振られる拡張信号のパラメータリストは類似の利点を有する。
【0093】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、CAPCごとに事前定義され、
- CAPC#1の場合、C=4且つΔ=0である、
- CAPC#2の場合、C=2且つΔ=Tμsである、
- CAPC#3の場合、C=2且つΔ=0である、
- CAPC#4の場合、C=4且つΔ=Tμsである、
を含む。
【0094】
事前設定に基づいて、端末装置110により開始されたサイドリンクCO内で、該CO内の残りのリソースは、1つ又は複数の他の端末装置により共有されてもよい。これについては、図9Aを参照して説明する。
【0095】
図9Aは、本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す。図9Aの例において、端末装置120について、送信されるサイドリンク情報がCAPC#1を有するが、端末装置130について、送信されるサイドリンク情報がCAPC#2を有する。事前設定及び端末装置110の指示に従って、端末装置120及び端末装置130は、それぞれのCCAプロシージャを実行し、チャネルにアクセスすることを試みてもよい。第1の変数及び第2の変数の可用値が、各CAPCについて異なるため、共通の送信開始シンボルの前に、端末装置120の拡張信号の信号時間間隔Textが、端末装置130の信号時間間隔Textよりも大きい。換言すれば、端末装置120は、チャネルを占有する可能性がより高いかもしれない。
【0096】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、CCAタイプごとに事前定義され、
- CCAタイプ2Aの場合、μ∈{0,1}についてC=1、μ=2についてC=2であり、且つΔ=25μsである、
- CCAタイプ2Bの場合、C=2であり、且つΔ=16μsである、
- CCAタイプ2Bの場合、C=4であり、且つΔ=0である、
を含む。
【0097】
図9Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す。図9Bの例において、端末装置120は、CCAタイプ2Bを用いてチャネルにアクセスし、端末装置130は、CCAタイプ2Aを用いてチャネルにアクセスする。事前設定及び端末装置110の指示に従って、端末装置120及び端末装置130は、対応するCCAタイプについて第1の変数及び第2の変数を決定すべきである。図示のように、CCAタイプ2Bの場合、Δ=16μsであり、CCAタイプ2Aの場合、Δ=25μsである。そのため、端末装置120の拡張信号の信号時間間隔Textは、端末装置130の信号時間間隔Textよりも大きい。こうして、CCAタイプ2Bを用いる端末装置120は、チャネルを占有する可能性がより高いかもしれない。
【0098】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、サイドリンク送信のためのリソースプール、リソースブロック(RB:Resource Block)セット、帯域幅パート(BWP:Bandwidth Part)、キャリア、サイドリンクチャネル占有(CO:Channel Occupancy)、又はサイドリンクCO内のサイドリンク用の送信開始シンボル、に基づいて設定又は事前設定されてもよい。対応するリソースプール、RBセット、BWP、又はキャリア上で動作する端末装置120は、設定された可用値から、第1の変数及び第2の変数のうちの少なくとも1つを自ら選択し、そして、拡張信号の送信を実行してもよい。
【0099】
拡張信号のパラメータリストの異なる設定粒度により、非免許スペクトルにおけるサイドリンク通信のための、より大きな設定及び管理の柔軟性を提供することができる。
【0100】
いくつかの実施形態において、サイドリンク通信のために複数のリソースプールが設定され、各リソースプールは、異なるキャストタイプ、サイドリンクグループ、又は管理ノードなどのために使用されてもよい。各リソースプールについて、拡張信号のパラメータリストは独立して割り振られてもよい。例えば、異なるグループのために使用されるリソースプールについては、拡張信号のパラメータリストは、グループキャストの要件に従って、グループのヘッダ端末装置により割り振られてもよい。
【0101】
リソースプール#1において動作する端末装置120について、拡張信号のパラメータリストは、
- C=[0,1,4,8]、
-Δ=[0,25μs]、
を含んでもよい。
【0102】
そして、端末装置120は、拡張信号の送信のために適切なC及びΔを選択してもよい。
【0103】
拡張信号のパラメータリストがリソースプールごとに設定される実施形態と類似に、独立した拡張信号のパラメータリストは、RBセットごと、BWPごと、又はキャリアごとに割り振られてもよい。
【0104】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、サイドリンクCOごとに設定又は事前設定されてもよい。拡張信号のパラメータリストは、COを開始する端末装置110により割り振られてもよい。端末装置110は、SCIを介して拡張信号のパラメータリストを示してもよい。このような実施形態において、端末装置110はCOにおいてCO共有設定を割り振ってもよい。これについては、図10を参照して説明する。
【0105】
図10は、本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す。図10の例において、端末装置110は、サイドリンクCOを開始し、SCI内でサイドリンクCOについての共通設定を割り振る。SCI内の指示項目は、チャネル設定、端末装置120及び130のために利用可能なCCAタイプ及びCAPC、サイドリンク用の利用可能な送信開始シンボル、サイドリンクCO内のC及びΔを含む。
【0106】
SCIに従って、端末装置120は、そのサイドリンク情報をCO内のリソースを用いて送信できるか否かを決定してもよい。YESであれば、CCA処理が成功した後に、端末装置120は、拡張信号を送信する必要があるか否か、及び、どのくらいの期間送信する必要があるかを決定してもよい。
【0107】
いくつかの実施形態において、サイドリンクCO内には、端末装置110により事前設定又は設定されたサイドリンク送信用の送信開始シンボルが2つ以上存在してもよい。このような実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、サイドリンクCO内のサイドリンク用の送信開始シンボルごとに設定又は事前設定されてもよい。こうして、サイドリンク用の送信開始シンボルごとの拡張信号のパラメータリストを用いて、多様なタイプの情報又はCAPCについて、異なるチャネルアクセス可能性を割り振ってもよい。これについては、図11を参照して説明する。
【0108】
図11は、本開示のいくつかの実施形態にかかるサイドリンク送信の例を示す。図11の例において、サイドリンク通信グループ内のヘッダ端末装置(例えば、端末装置110)がサイドリンクCOを開始し、同じグループ内のメンバー端末装置(例えば、端末装置120及び130)とこのCOを共有する。事前設定されたリソース構造に従って、複数の送信開始シンボルがCO内に割り当てられる。図示のように、3つの送信開始シンボルがこのCO内に割り当てられている。
【0109】
さらに、ヘッダ端末装置は、下記の表9に示すように、PC5シグナリングを介して、各開始シンボルについて、CCAタイプ、CAPC、及びs第1の変数及び第2の変数の可用値の組み合わされた設定を示してもよい。
【表10】
【0110】
例えば、ヘッダ端末装置からの組み合わされた設定に従って、メンバー端末装置は、適切な開始シンボルと、第1の変数及び第2の変数の可用値とを用いて、チャネルにアクセスしてもよい。
【0111】
例えば、1つのメンバー端末装置は、CAPC 1でサイドリンク信号を送信してもよく、そして、メンバー端末装置は、開始シンボル1を用いて、表9に基づいて、第1の変数C及び第2の変数Δを、それぞれ7及びTAGCとして決定すべきである。別のメンバー端末装置は、CAPC 2でサイドリンク信号を送信してもよく、そして、メンバー端末装置は、開始シンボル2を用いて、表9に基づいて、第1の変数C及び第2の変数Δを、それぞれ4及び25μs+TAGCとして決定すべきである。さらに別のメンバー端末装置は、開始シンボル3を用い、表9に基づいて、第1の変数C及び第2の変数Δを、それぞれ1及び25μsとして決定してもよい。
【0112】
上述したように、制御ノード装置は、ネットワーク装置、路側機、サイドリンク通信グループ内のヘッダ端末装置、サイドリンクユニキャスト通信のためにペアリングされた端末装置、又は別の端末装置、のうちの1つを含んでもよい。
【0113】
制御ノード装置がネットワーク装置を含む実施形態において、ネットワーク装置は、RRCシグナリングを介して第1の変数及び第2の変数に関する設定情報を送信してもよい。このような実施形態において、ネットワーク装置は、COを開始し、DCI内でスケジューリング情報を端末装置120に示してもよい。端末装置120は、ネットワーク装置の指示に従って、拡張信号を送信する。このような実施形態は、ハイブリッドCO共有、即ち、同じCOにおけるUu及びサイドリンク通信のために用いられてもよい。ネットワーク装置により開始されるCOにおける、ネットワーク装置によりスケジュールされたサイドリンク送信(モード1)をサポートする。
【0114】
例えば、前記ネットワーク装置は、COを開始し、サイドリンク通信のためにこのCO内のリソースをスケジューリングする。サイドリンク端末装置について第1の変数及び第2の変数に関する適切な設定を割り振るために、ネットワーク装置は、RRCシグナリング、例えば、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)を用いて、サイドリンク専用の利用可能な設定を示してもよい。さらに、ネットワーク装置は、サイドリンク端末装置について、リソースと、第1の変数及び第2の変数に関する設定と、をスケジュールしてもよい。指示に従って、サイドリンク端末装置は、割り振られたリソースと、第1の変数及び第2の変数に関する設定とを用いて、ネットワーク装置により開始されるCO内でチャネルにアクセスすべきである。
【0115】
制御ノード装置がRSUを含む実施形態において、RSUは、PC5ブロードキャストを介して第1の変数及び第2の変数に関する設定情報を送信してもよい。RSUは、COを開始し、SCI内でスケジューリング情報をサイドリンク端末装置に示してもよい。サイドリンク端末装置は、割り振られた設定に含まれた第1の変数及び第2の変数を決定する。第1の変数及び第2の変数に関する設定を管理するRSUについてのこのような実施形態は、図11を参照して説明された実施形態と類似である。
【0116】
例えば、RSUは、表8に例が示されたCCAタイプ、CAPC及び対応する第1の変数及び第2の変数の組み合わせのいくつかの項目を含む、第1の変数及び第2の変数に関する利用可能な設定を周期的にブロードキャストする。
【0117】
第1の変数及び第2の変数に関する設定に基づいて、RSUによりカバーされる(又はRSUにより開始されたサイドリンクCOを共有する)サイドリンク端末装置は、表8に含まれる項目を使用してもよい。換言すれば、サイドリンク端末装置は、RSUの割り振りと、CCAプロシージャに関連する他のファクターに従って、第1の変数及び第2の変数に関する設定を決定すべきである。
【0118】
図12は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1200のフローチャートである。いくつかの実施形態において、方法1200は、制御ノード装置、例えば図1に示すような端末装置110及び130のうちの1つ、又はネットワーク装置140及び150のうちの1つにおいて実現可能である。説明のために、図1を参照して、一般性を失わずに、ネットワーク装置140により実行されるように方法1200を説明する。
【0119】
ブロック1210において、制御ノード装置は、拡張信号の信号時間間隔に関連付けられる第1の変数及び第2の変数に関する設定情報を決定する。
【0120】
ブロック1220において、制御ノード装置は、設定情報を送信する。
【0121】
いくつかの実施形態において、信号時間間隔は、第1の数のシンボルから第2の変数を引いた時間間隔として決定され、第1の数は、第1の変数に等しい。
【0122】
いくつかの実施形態において、設定情報は、拡張信号のパラメータリスト、又は割振情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0123】
いくつかの実施形態において、割振情報は、第1の変数と第2の変数とのうちの少なくとも1つを示す。
【0124】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、第1の変数の、各々が第1のインデックスに関連付けられた可用値の第1のリスト、第2の変数の、各々が第2のインデックスに関連付けられた可用値の第2のリスト、又は第1の変数の可用値及び第2の変数の可用値の第3のリスト、のうちの少なくとも1つを含む。第1の変数の可用値と第2の変数の可用値との組み合わせの各々は、第3のインデックスに関連付けられる。
【0125】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、第1の変数、第2の変数、チャネルアクセスプロシージャのタイプ、又はチャネルアクセス優先度クラス(CAPC)、のうちの少なくとも3つによる組み合わせの第4のリストを含む。いくつかの実施形態において、組み合わせの各々は、第4のインデックスに関連付けられている。
【0126】
いくつかの実施形態において、拡張信号のパラメータリストは、第1のインデックス、第2のインデックス、第3のインデックス、チャネルアクセスプロシージャのタイプ、又はチャネルアクセス優先度クラス(CAPC)、のうちの少なくとも2つによる組み合わせの第5のリストを含む。これらの組み合わせの各々は、第5のインデックスに関連付けられる。
【0127】
いくつかの実施形態において、割振情報は、第1のリストにおける第1のインデックス、第2のリストにおける第2のインデックス、又は第3のリストにおける第3のインデックス、のうちの少なくとも1つを示す。
【0128】
いくつかの実施形態において、割振情報は、第4のリストにおける第4のインデックスを示す。
【0129】
いくつかの実施形態において、割振情報は、第5のリストにおける第5のインデックスを示す。
【0130】
いくつかの実施形態において、設定情報は、第1の変数の最大値をさらに含む。
【0131】
いくつかの実施形態において、第1の変数と第2の変数とに関する前記設定情報を決定することは、第2の変数を、第1の固定値、チャネルアクセスプロシージャに関連する時間ギャップ、又は自動利得制御(AGC)プロシージャに関連する時間ギャップ、のうちの少なくとも1つとして決定することを含む。
【0132】
いくつかの実施形態において、追加として、制御ノード装置は、AGCプロシージャに関連する時間ギャップを、サブキャリア間隔(SCS)ごとの第2固定値として決定する。
【0133】
いくつかの実施形態において、パラメータリストは、サイドリンク送信のためのリソースプール、リソースブロック(RB:Resource Block)セット、帯域幅パート(BWP:Bandwidth Part)、キャリア、サイドリンクチャネル占有(CO:Channel Occupancy)、又はサイドリンクCO内の送信開始シンボル、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0134】
いくつかの実施形態において、制御ノード装置は、ネットワーク装置、路側機、サイドリンク通信グループ内のヘッダ端末装置、サイドリンクユニキャスト通信のためにペアリングされた端末装置、又は別の端末装置、のうちの1つを含む。
【0135】
図13は、本開示のいくつかの実施形態を実装するのに適した装置1300の概略ブロック図である。装置1300は、図1に示す端末装置120又はネットワーク装置140の別の例示的な実施形態として考えられる。したがって、装置1300は、端末装置120又はネットワーク装置140において、又はそれらの少なくとも一部として実現されてもよい。
【0136】
図示のように、装置1300は、プロセッサ1310と、プロセッサ1310に結合されたメモリ1320と、プロセッサ1310に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1340と、TX/RX 1340に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1320は、プログラム1330の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1340は双方向通信に用いられる。TX/RX 1340は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、gNB又はeNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)/サービングゲートウェイ(S-GW:Serving Gateway)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、gNB又はeNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はgNB又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0137】
プログラム1330は、図5図14を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1310により実行された場合、装置1300が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定される。本明細書の実施形態は、装置1300のプロセッサ1310により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ1310は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ1310とメモリ1320との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1350を形成してもよい。
【0138】
メモリ1320は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置1300内には1つのメモリ1320のみが示されているが、装置1300内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1310は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置1300は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0139】
本開示の機器及び/又は装置に含まれるコンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを含む様々な態様で実現されてもよい。一つの実施形態において、記憶媒体上に記憶されたマシン実行可能な命令などのようなソフトウェア及び/又はファームウェアを使用して1つ又は複数のユニットを実現することができる。マシン実行可能な命令に加えて、又はその代わりに、機器及び/又は装置内のユニットの一部又は全部は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェア論理コンポーネントにより実装されてもよい。限定ではなく、一例として、使用可能なハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け汎用製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、複合プログラマブル論理装置(CPLD)などを含む。
【0140】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0141】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図1から図12のいずれか一つを参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的には、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0142】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0143】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0144】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続する順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実施形態の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0145】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-06-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク送信のために使用されるサイクリックプレフィックス拡張(CPE:Cyclic Prefix Extension)についての変数に対応する1組のインデックスであって、優先度ごとに関連付けられた前記1組のインデックスを含む設定を受信する手段と、
前記変数に基づいて、前記CPEの時間間隔を決定する手段と、
前記サイドリンク送信の開始シンボルに前記CPEを適用する手段と、
を備える、
端末装置。
【請求項2】
前記端末装置は、チャネル占有を開始する第1の端末装置、又はチャネル占有内で送信する第2の端末装置である、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
チャネル占有内の第1のサイドリンク送信と、前記第1のサイドリンク送信に続く第2のサイドリンク送信との間のギャップに基づいて、前記CPEの時間間隔を決定する手段をさらに備える、
請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記時間間隔を決定する手段は、優先度ごとに関連付けられた前記1組のインデックスからインデックスを選択する手段を含む、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
端末装置により実行される方法であって、
サイドリンク送信のために使用されるサイクリックプレフィックス拡張(CPE:Cyclic Prefix Extension)についての変数に対応する1組のインデックスであって、優先度ごとに関連付けられた前記1組のインデックスを含む設定を受信することと、
前記変数に基づいて、前記CPEの時間間隔を決定することと、
前記サイドリンク送信の開始シンボルに前記CPEを適用することと、
を含む、
方法。
【請求項6】
前記端末装置は、チャネル占有を開始する第1の端末装置、又はチャネル占有内で送信する第2の端末装置である、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
チャネル占有内の第1のサイドリンク送信と、前記第1のサイドリンク送信に続く第2のサイドリンク送信との間のギャップに基づいて、前記CPEの時間間隔を決定することをさらに含む、
請求項5記載の方法。
【請求項8】
前記時間間隔を決定することは、優先度ごとに関連付けられた前記1組のインデックスからインデックスを選択することを含む、
請求項5に記載の方法。
【国際調査報告】