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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】眼内の硝子体浮遊物の撮像及び治療
(51)【国際特許分類】
   A61B 3/10 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
A61B3/10 300
A61B3/10 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526015
(86)(22)【出願日】2022-10-26
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 IB2022060315
(87)【国際公開番号】W WO2023089420
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】63/281,498
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】319008904
【氏名又は名称】アルコン インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【弁理士】
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】ジョン パーク
(72)【発明者】
【氏名】エドワード エー.デホーグ
【テーマコード(参考)】
4C316
【Fターム(参考)】
4C316AA09
4C316AB02
4C316AB12
4C316FA09
4C316FB21
4C316FC12
4C316FZ01
(57)【要約】
特定の実施形態において、眼内の目標を撮像及び治療する眼科レーザー手術システムは撮像システムを含んでいる。撮像システムは、走査型レーザー検眼鏡(SLO)装置と光干渉断層計(OCT)装置とを含んでいる。SLO装置はSLO画像を生成し、OCT装置はOCT画像を生成する。SLO装置とOCT装置は走査システム及び光検出器を共有している。走査システムは眼内をSLO及びOCT撮像ビームで走査する。光検出器は、眼から反射されたSLO及びOCT撮像ビームを検出して、撮像ビームの検出に応答してSLO及びOCT信号を生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼内の目標を撮像及び治療する眼科レーザー手術システムであって、前記眼科レーザー手術システムが、
複数の撮像ビームを眼内に誘導して前記眼内の目標の画像を生成すべく構成された撮像システムを含み、前記複数の撮像ビームが、走査型レーザー検眼鏡(SLO)撮像ビーム及び光干渉断層計(OCT)撮像ビームを含み、前記眼が眼軸を有し、前記眼軸がz軸を画定し、前記z軸が前記z軸と直交する複数のxy平面を画定し、前記撮像システムが、SLO装置とOCT装置とを含み、
前記SLO装置が、
前記眼内を前記SLO撮像ビームで走査すべく構成された走査システムと、
前記眼から反射された前記SLO撮像ビームの検出に応答してSLO信号を生成すべく構成された光検出器と、
前記SLO信号から複数のSLO画像を生成すべく構成されたSLO検出器とを含み、
前記OCT装置が、
前記眼内を前記OCT撮像ビームで走査すべく構成された走査システムと、
前記眼から反射された前記OCT撮像ビームの検出に応答してOCT信号を生成すべく構成された光検出器と、
前記OCT信号から複数のOCT画像を生成すべく構成されたOCT検出器とを含み、
前記眼科レーザー手術システムが更に、レーザー装置を含む治療システムを含み、前記レーザー装置がレーザービームを前記眼内の前記目標の方向に向けるべく構成されていて、
前記眼科レーザー手術システムが更にコンピュータを含み、前記コンピュータが、
前記撮像システムに前記複数の画像を生成するよう指示し、
前記レーザー装置に前記レーザービームを前記目標の方向に向けるよう指示すべく構成されている眼科レーザー手術システム。
【請求項2】
請求項1に記載の眼科用レーザー手術システムであって、
前記SLO撮像ビーム及び前記OCT撮像ビームを含む複数の撮像ビームを生成すべく構成された撮像ビーム光源を更に含んでいる眼科用レーザー手術システム。
【請求項3】
請求項1に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、前記コンピュータが、
前記OCT装置に、前記OCT撮像ビームで前記z軸に沿ってz方向に走査して前記眼内のA走査を生成するよう指示し、
前記SLO装置に、前記SLO撮像ビームでxy平面をxy方向に走査して複数の2次元(2D)アンファス画像を生成するよう指示すべく構成されている眼科用レーザー手術システム。
【請求項4】
請求項1に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、前記走査システムが、
撮像ビームで前記眼内のxy平面をxy方向に走査すべく構成されたxyスキャナと、
前記撮像ビームで前記眼内のz軸に沿ってz方向に走査すべく構成されたzスキャナとを含んでいる眼科用レーザー手術システム。
【請求項5】
請求項4に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、前記xyスキャナが、
前記撮像ビームを撮像ビーム経路に沿って前記目標のxy位置の方向に向け、
前記レーザービームを前記撮像ビーム経路に整列するレーザービーム経路に沿って前記目標の前記xy位置の方向に向けるべく構成されている眼科用レーザー手術システム。
【請求項6】
請求項4に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、前記zスキャナが、
前記撮像ビームを撮像ビーム経路に沿って前記目標のz位置の方向に向け、
前記レーザービームを前記撮像ビーム経路に整列するレーザービーム経路に沿って前記目標のz位置の方向に向けるべく構成されている眼科用レーザー手術システム。
【請求項7】
請求項4に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、前記zスキャナが、
経路長を調整すべく移動して最大信号用のコヒーレンスゲートを形成すべく構成されたコーナーキューブ移動ミラー(CCMM)を含んでいる眼科用レーザー手術システム。
【請求項8】
請求項1に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、前記光検出器が、
前記SLO信号を提供すべく構成された高周波フィルタと、
前記OCT信号を提供すべく構成された低周波フィルタとを含んでいる眼科用レーザー手術システム。
【請求項9】
請求項1に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、前記OCT検出器が、干渉縞を数えるべく構成されたフリンジカウンタを含んでいる眼科用レーザー手術システム。
【請求項10】
請求項1に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、前記OCT装置が、
z軸に沿って前記目標のz位置を測定すべく構成されている眼科用レーザー手術システム。
【請求項11】
請求項1に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、前記レーザー装置が、前記撮像システムから前記目標のz位置を受信し、
前記レーザービームを前記目標のz位置の方向に向けるべく構成されている眼科用レーザー手術システム。
【請求項12】
請求項1に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、前記コンピュータが、
前記目標のz位置の方向に向けられたレーザービームに起因する、前記眼の網膜における放射露光を判定し、
前記放射露光が最大放射露光未満であるか否かを判定すべく構成されている眼科用レーザー手術システム。
【請求項13】
請求項1に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、
前記SLO装置が複数の2次元(2D)アンファス画像を生成すべく構成されていて、各アンファス画像が異なるxy平面に配置されており、
前記コンピュータが複数の2Dアンファス画像を組み合わせて1個以上の3次元(3D)画像を生成すべく構成されている眼科用レーザー手術システム。
【請求項14】
請求項13に記載の眼科用レーザー手術システムにおいて、前記コンピュータが更に、ディスプレイを介して3D画像を出力すべく構成されている眼科用レーザー手術システム。
【請求項15】
眼内の目標を撮像及び治療する方法であって、
撮像システムにより、眼内に複数の撮像ビームを誘導して前記眼内の目標の複数の画像を生成するステップを含み、前記複数の撮像ビームが走査型レーザー検眼鏡(SLO)撮像ビームと光コヒーレンストモグラフィ(OCT)撮像ビームとを含み、前記眼が眼軸を有し、前記眼軸がz軸を画定し、前記z軸が、前記z軸と直交する複数のxy平面を画定し、前記目標の画像を生成するステップが、
前記撮像システムのSLO装置の走査システムにより、前記眼内を前記SLO撮像ビームで走査するステップと、
前記SLO装置の光検出器により、前記眼から反射された前記SLO撮像ビームの検出に応答してSLO信号を生成するステップと、
前記SLO装置のSLO検出器により、前記SLO信号から複数のSLO画像を生成するステップと、
前記撮像システムの前記OCT装置の前記走査システムにより、前記眼内の前記OCT撮像ビームで走査するステップと、
前記OCT装置の前記光検出器により、前記眼から反射された前記OCT撮像ビームの検出に応答してOCT信号を生成するステップと、
前記OCT装置のOCT検出器により、前記OCT信号から複数のOCT画像を生成するステップとを含み、前記方法が更に、
治療システムのレーザー装置により、前記眼内の目標の方向にレーザービームを向けるステップと、
コンピュータにより、前記撮像システムに前記複数の画像を生成するよう指示するステップと、
前記コンピュータにより、前記レーザー装置に前記レーザービームを前記目標の方向に向けるよう指示するステップとを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に眼科手術システムに関し、より具体的には眼内の浮遊物の撮像及び治療に関する。
【背景技術】
【0002】
硝子体浮遊物は、凝集して患者の視力を低下させる微細なコラーゲン繊維である。レーザービトレオライシスは、レーザービームを浮遊物の方向に向けて硝子体内に誘導することによりこの状態を治療する。レーザービームは浮遊物を断片化して除去することにより視力を向上させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
特定の実施形態において、眼内の目標を撮像及び治療する眼科レーザー手術システムは、撮像システム、治療システム、及びコンピュータを含んでいる。撮像システムは、撮像ビームを眼内に誘導して眼内の目標の画像を生成する。撮像ビームは、走査型レーザー検眼鏡(SLO)撮像ビーム及び光干渉断層計(OCT)撮像ビームを含んでいる。撮像システムはSLO装置及びOCT装置を含んでいる。SLO装置は、走査システム、光検出器、及びSLO検出器を含んでいる。走査システムはSLO撮像ビームで眼内を走査する。光検出器は、眼から反射されたSLO撮像ビームの検出に応答してSLO信号を生成する。SLO検出器はSLO信号からSLO画像を生成する。OCT装置は、走査システム、光検出器、及びOCT検出器を含んでいる。走査システムは眼内をOCT撮像ビームで走査する。光検出器は、眼から反射されたOCT撮像ビームの検出に応答してOCT信号を生成する。OCT検出器はOCT信号からOCT画像を生成する。治療システムは、レーザービームを目標の方向に向けるレーザー装置を含んでいる。コンピュータは、撮像システムに画像を生成するよう指示し、レーザー装置にレーザービームを目標の方向に向けるよう指示する。
【0004】
複数の実施形態は、以下の特徴を全く含んでいないか、又は以下の特徴の1個、数個、又は全部を含んでいてよい。
【0005】
眼科用レーザー手術システムは、SLO撮像ビーム及びOCT撮像ビームを含む撮像ビームを生成する撮像ビーム光源を含んでいる。
【0006】
コンピュータは、OCT装置にOCT撮像ビームでz軸に沿ってz方向に走査して眼内のA走査を生成するよう指示し、SLO装置にSLO撮像ビームでxy平面に沿ってxy方向に走査して2次元(2D)アンファス画像を生成するよう指示する。
【0007】
走査システムは、撮像ビームで眼内のxy平面に沿ってxy方向に走査するxyスキャナと、撮像ビームで眼内のz軸に沿ってz方向に走査するzスキャナとを含んでいる。xyスキャナは、撮像ビームを撮像ビーム経路に沿って目標のxy位置の方向に向け、且つレーザービームを撮像ビーム経路に整列するレーザービーム経路に沿って目標のxy位置の方向に向けることができる。zスキャナは、撮像ビームを撮像ビーム経路に沿って目標のz位置の方向に向け、且つレーザービームを撮像ビーム経路に整列するレーザービーム経路に沿って目標のz位置の方向に向けることができる。zスキャナは、経路長を調整すべく移動して最大信号用のコヒーレンスゲートを形成するコーナーキューブ移動ミラー(CCMM)を含んでいてよい。
【0008】
光検出器は、SLO信号を提供する高周波フィルタと、OCT信号を提供する低周波フィルタとを含んでいる。
【0009】
OCT検出器は、干渉縞を数えるフリンジカウンタを含んでいる。
【0010】
OCT装置はz軸に沿って目標のz位置を測定する。
【0011】
レーザー装置は、撮像システムから目標のz位置を受信してレーザービームを目標のz位置の方向に向ける。
【0012】
コンピュータは、目標のz位置の方向に向けられたレーザービームに起因する眼の網膜での放射露光量を判定し、当該放射露光量が最大放射露光量より小さいか否かを判定する。
【0013】
SLO装置は2次元(2D)アンファス画像を生成し、各アンファス画像は異なるxy平面に配置される。コンピュータは複数の2Dアンファス画像を組み合わせて3次元(3D)画像を生成する。コンピュータは3D画像をディスプレイを介して出力することができる。
【0014】
特定の実施形態において、眼内の目標を撮像及び治療する方法は、撮像システムにより撮像ビームを眼内に誘導して眼内の目標の画像を生成するステップを含んでいる。撮像ビームは、走査型レーザー検眼鏡(SLO)撮像ビーム及び光干渉断層計(OCT)撮像ビームを含んでいる。眼は、z軸を画定する眼軸を有し、当該眼軸はz軸と直交するxy平面を画定する。目標の画像は、撮像システムのSLO装置の走査システムにより、眼内のSLO撮像ビームで走査するステップと、SLO装置の光検出器により、眼から反射されたSLO撮像ビームの検出に応答してSLO信号を生成するステップと、SLO装置のSLO検出器により、SLO信号から複数のSLO画像を生成するステップと、撮像システムのOCT装置の走査システムにより、眼内のOCT撮像ビームで走査するステップと、OCT装置の光検出器により、眼から反射されたOCT撮像ビームの検出に応答してOCT信号を生成するステップと、OCT装置のOCT検出器により、OCT信号から複数のOCT画像を生成するステップにより生成される。レーザービームは、治療システムのレーザー装置により眼内の目標の方向に向けられる。画像処理システムは、コンピュータから画像を生成するよう指示され、レーザー装置はコンピュータからレーザービームを目標の方向に向けるよう指示される。
【0015】
複数の実施形態は、以下の特徴を全く含んでいないか、又は以下の特徴の1個、数個、又は全部を含んでいてよい。
【0016】
OCT装置はコンピュータから、OCT撮像ビームでz軸に沿ってz方向に走査して眼内のA走査を生成するよう指示される。SLO装置はコンピュータから、SLO撮像ビームでxy平面に沿ってxy方向に走査して2次元(2D)アンファス画像を生成するよう指示される。
【0017】
撮像ビームは、走査システムのxyスキャナにより眼内のxy平面に沿ってxy方向に走査する。撮像ビームは、走査システムのzスキャナにより眼内のz軸に沿ってz方向に走査する。
【0018】
撮像ビームは、xyスキャナにより撮像ビームの経路に沿って目標のxy位置の方向に向けられる。レーザービームは、xyスキャナにより撮像ビーム経路に整列するレーザービーム経路に沿って目標のxy位置の方向に向けられる。
【0019】
撮像ビームは、zスキャナにより撮像ビーム経路に沿って目標のz位置の方向に向けられる。レーザービームは、zスキャナにより、撮像ビーム経路に整列するレーザービーム経路に沿って目標のz位置の方向に向けられる。
【0020】
zスキャナは、コーナーキューブ移動ミラー(CCMM)を含み、当該CCMMが移動することによりパス長を調整して最大信号のコヒーレンスゲートを形成する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】特定の実施形態による、眼内の目標を撮像及び治療する眼科レーザー手術システムの一例を示す。
図2】特定の実施形態による、図1のSLO装置により生成されてよいSLO2Dアンファス画像の複数の例を示す。
図3】特定の実施形態による、図1のzスキャナのコーナーキューブ移動ミラーCCMM及びミラーの一例を示す。
図4】特定の実施形態による、図1のシステムにより実行されてよい、眼内の目標を撮像及び断片化する方法の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
ここで記述及び図面を参照するに、開示する装置、システム、及び方法の例示的な複数の実施形態を詳細に示している。記述及び図面は、本明細書で図示及び開示する特定の実施形態に請求項を網羅又は別途限定することを意図していない。図面は可能な実施形態を表しているが、これらの図面は必ずしも定縮尺で描画されておらず、実施形態を分かり易く図示すべく特定の特徴が簡略化、誇張、除去、又は部分的に分割される場合がある。
【0023】
レーザー硝子体手術は、レーザービームを用いて眼内浮遊物を断片化して除去する。しかし、レーザー硝子体融解術を行う公知のシステムは浮遊物を効果的且つ効率的に治療できない。例えば、公知のシステムは多くの場合、浮遊物の撮像レベルを低下させる顕著な網膜反射を生成する照明を用いる。更に、本システムは典型的に、正確な深度測定を行うことができないデュアルビーム技術を用いる。
【0024】
従って、本明細書に記述する手術システムは、浮遊物のより鮮明な画像を提供する2次元(2D)及び3次元(3D)画像を生成する走査型レーザー検眼鏡(SLO)装置を有している。更に、本システムは、浮遊物の深度測定をより正確に行える光干渉断層計(OCT)装置を含んでいる。更に、手術システムの治療システム及び画像処理システムは、治療及び画像処理ビームの共位置合わせ、及び製造コストの削減も可能な要素を共有している。
【0025】
図1に、特定の実施形態による、眼内の目標を撮像及び治療する眼科レーザー手術システム10の一例を示す。本例において、目標は硝子体浮遊物であってよい。眼は、z軸を画定する眼軸(例:視軸又は光軸)を有している。z位置及びz方向はz軸に沿っている。z軸は、z軸と直交するxy平面を画定する。XY位置及びXY方向はXY平面に沿っている。
【0026】
図示する例を概観するに、システム10は、図示するように結合された撮像及び測定システム20、治療システム22、及びコンピュータ23を含んでいる。撮像システム20は、図示するように結合されたSLO装置24とOCT装置26を含んでいる。SLO装置24とOCT装置26は、撮像レーザー光源30(例:レーザダイオードLD)、レンズ31、ビームスプリッタBS1(32)、ビームスプリッタBS2(34)、xyスキャナ36、(zスキャナ38と連動する)レンズ37、zスキャナ38、対物レンズ40、及び検出器システム42を含む、システム10の特定の要素を共有している。zスキャナ38は、図示するように結合されたコーナーキューブ移動ミラーCCMM44、ミラーM1(46)、レンズL1(37)を含んでいる。
【0027】
引き続き概述するに、検出器システム42は、図示するように結合された検出器50(例:フォトダイオードPD)、高周波(HF)フィルタ52、SLO検出器54、低周波(LF)フィルタ56、OCT検出器58、ピンホール60等の小開口、及びレンズ62を含んでいる。検出器システム42に関して、SLO装置24はHFフィルタ52及びSLO検出器54を利用し、OCT装置26はLFフィルタ56及びOCT検出器58を利用する。治療システム22は、図示するように結合された治療レーザー光源71とレンズ72、74を含むレーザー装置70を含んでいる。治療システム22は、図示するように結合されたビームスプリッタBS2(34)、xyスキャナ36、レンズ37、対物レンズ40を含んでいて撮像システム20と共有している。コンピュータは、図示するように結合された論理素子80、(プログラム84を保存する)メモリ82、及び(ディスプレイ88を含む)インターフェース86を含んでいる。
【0028】
動作の一例として、レーザー光源30は、SLO及びOCT撮像ビームを含む撮像ビームを生成する。撮像システム20は、撮像ビームを眼内に誘導して、撮像ビームを反射する眼内の目標の画像を生成する。SLO装置24では、走査システム(xyシステム36とzスキャナ38を含んでいる)が眼内をSLO撮像ビームの焦点で走査する。光検出器50は、眼から反射されたSLO撮像ビームの感知に応じてSLO信号を生成する。SLO検出器54は、SLO信号からSLO画像90(90a、90b、90c)を生成する。
【0029】
引き続き動作の例を参照するに、OCT装置26において、走査システムは眼内をOCT撮像ビームの焦点で走査する。光検出器50は、眼から反射されたOCT撮像ビームの感知に応答してOCT信号を生成する。OCT検出器58はOCT信号からOCT画像を生成する。レーザー装置70は、レーザービームをレーザービーム経路に沿って眼内の目標の方向に向ける。コンピュータ23は、撮像システムに画像を生成するよう指示し、レーザー装置にレーザービームをレーザービーム経路に沿って目標の方向に向けるよう指示する。
【0030】
各要素に目を転じれば、撮像システム20及び治療システム22は、光ビームを眼の内部の方向に向けて誘導する。撮像システム20は、眼内目標(例:浮遊物)の画像を含む眼の内部の画像を生成する。撮像システム20において、SLO装置24はSLO画像を生成し、OCT装置26はOCT画像を生成する。撮像レーザー光源30は、SLO撮像ビーム及びOCT撮像ビームを含む撮像ビームを生成する。撮像レーザー光源30は、任意の適当な波長のレーザービームを生成する任意の適当なレーザー光源を含んでいてよい。例えば、レーザー光源30は、750~1400ナノメートル(nm)等の近赤外(NIR)範囲のOCT撮像ビームを生成することができる。一般に、OCT撮像ビームの中心波長は、被検組織内への最大透過深度を達成すべく選択される。眼科システムの場合、波長は典型的に、網膜色素上皮(REP)を光が貫通できるように脈絡膜の撮像を可能にすべく約850nm又は約1050nmである。レーザー光源30は、380~910nm等、可視から近赤外の範囲のSLO撮像ビームを生成することができる。レンズ31は撮像ビームを視準する。
【0031】
ビームスプリッタBS1(32)は撮像ビームを分割して、眼球を撮像するサンプルビーム及びOCT装置26の参照アーム用の参照ビームを生成する。一般に、撮像ビームは、サンプルビームの強度が参照ビームの強度よりも大きくなるように、例えばサンプルビームの強度が撮像ビームの強度の70%~90%、例えば80%であるように分割される。ビームスプリッタBS1(32)はまた、眼から反射された撮像ビームを検出器システム42の方向に向ける。ビームスプリッタBS1(32)は、任意の適当なビームスプリッタ、例えば、光学基板に塗布された金属及び/又は誘電体薄膜、偏光ビームスプリッタ、或いは入射ビームの部分的透過及び/又は反射を可能にするペリキュールを含んでいてよい。
【0032】
治療システム22は、治療レーザービームを眼内に誘導して目標を断片化するレーザー装置70を含んでいる。治療レーザー光源30は治療ビームを生成し、任意の適当な波長、例えば1030~1065ナノメートル(nm)のレーザービームを生成する任意の適当なレーザー光源を含んでいてよい。レンズ72、74は、治療ビームを視準する。レンズ72、74は、画像の焦点を維持しながらレーザービームを目標に合焦させる光学リレーであってもよい。
【0033】
ビームスプリッタBS2(34)は、撮像及び治療ビームをxyスキャナ36に伝送する。ビームスプリッタBS2(34)はまた、眼から反射された撮像ビームをビームスプリッタBS1(32)の方向に向けて誘導する。ビームスプリッタBS2(34)は、任意の適当なビームスプリッタ、例えばダイクロイックミラー、偏光ビームスプリッタ、又は光学基板に塗布された部分反射金属或いは誘電体薄膜を含んでいてよい。ダイクロイックミラーにより、異なる波長を同一光路に沿って組み合わせて撮像及び治療ビーム経路を結合することができる。ビームスプリッタBS2(34)から眼に至るまで、撮像及び治療ビーム経路は整列している。
【0034】
走査システムは、レーザービームで眼内をx、y、z方向に走査する。本例において、走査システムは、ビームでxy方向に走査するxyスキャナ36と、z方向に走査するzスキャナ38とを含んでいる。撮像及び治療ビーム経路が整列しているため、スキャナは撮像ビームと治療ビームを同一位置に向けることができる。例えば、xyスキャナ36は撮像及び治療ビームを撮像及び治療ビーム経路に沿って目標のxy位置の方向に向けて誘導する。別の例として、zスキャナ38は撮像及び治療ビームを撮像及び治療ビーム経路に沿って目標のz位置の方向に向けて誘導する。
【0035】
xyスキャナ36は、治療及び撮像ビームでxy方向を横断的に走査する。スキャナの例としては、ガルボスキャナ(例:互いに垂直な軸に対して傾いていてよい一対の検流計により起動される動作スキャナミラー)、電気光学的にビームを操作可能な電気光学スキャナ(例:電気光学結晶スキャナ)、又は音響光学的にビームを操作可能な音響光学スキャナ(例:音響光学結晶スキャナ)を含んでいる。xyスキャナ36は、患者の屈折誤差の補正を可能にする無限焦点リレーレンズシステムを含んでいてよい。無限焦点リレーレンズシステムは、光ビームが網膜を横断する間に、眼の瞳孔におけるビームの動きを最小化してビネッティングを低減又は除去するように、スキャナを眼の瞳孔に結像させるべく用いられてよい。無限焦点リレーレンズシステムは、スキャナが瞳孔と共役であって、無限焦点リレーのレンズの動き(レンズ37と40の間の相対間隔)が患者の屈折誤差を受容できるように設計されてよい。
【0036】
zスキャナ38は、コーナーキューブ移動ミラーCCMM44、ミラーM1(46)、及びレンズL1(37)を含んでいる。CCMM44は、ビームスプリッタBS1(32)及びミラーM1(46)に相対的に移動して、撮像及び/又は治療経路長を調整してコヒーレンスゲートを形成し、撮像及び/又は治療ビーム経路が最大信号に対して位相整合している。CCMM44について、図3を参照しながらより詳細に説明する。対物レンズ40は治療及び撮像ビームを眼内で合焦させる。
【0037】
眼は撮像ビームを反射する。検出器システム42は眼から反射された撮像ビームを受光して反射ビームからSLO及びOCT画像を生成する。レンズ62は、注目対象以外の光源からの焦点外光を遮断する小開口又はピンホール60を通してビームを合焦させる。ピンホール60は、眼の撮像面Z2と光学的に共役であり、面Z2に含まれないあらゆる物体からの反射/後方散乱光を遮断する。検出器50は、反射ビームを検出して当該ビームに応答して信号を生成する。検出器50は例えばフォトダイオードを含んでいてよい。HFフィルタ52はSLO検出器54にSLO信号を提供し、LFフィルタ56はOCT検出器58にOCT信号を提供する。OCT検出器58は、干渉信号を画像に変換できる任意の適当な装置、例えば干渉縞を数えるべく構成されたフリンジカウンタを含んでいてよい。
【0038】
SLO装置24は眼内部のSLO画像を生成する。一般に、SLO装置24は、視野(FOV)のより高画質な撮像を行うことができるため、治療の最中に動く浮遊物又は他の硝子体混濁の検出を容易にすることができる。更に、SLO画像は、浮遊物(又は浮遊物の影)と網膜とのコントラストを強くして浮遊物の検出を容易にする。
【0039】
特定の実施形態において、SLO装置24は複数の2次元(2D)アンファス画像を、各アンファス画像が異なるxy平面に位置するように生成する。例えば、網膜アンファス画像は網膜上又は網膜の近くで撮像されてよい。当該画像は、浮遊物の視覚的影響の評価に使用できる浮遊物の影を示すことができる。別の例として、目標2D画像は、当該目標の上又は近傍で撮像されて浮遊物を示すことができる。特定の実施形態において、コンピュータ23は、2Dアンファス画像を組み合わせて眼内目標の3次元(3D)画像を生成する。複数の実施形態において、コンピュータ23はディスプレイ88を介して画像を出力することができる。
【0040】
OCT装置26は、眼内部のOCT画像を生成し、任意の適当なOCT装置、例えば時間領域OCT(TD-OCT)装置であってよい。TD-OCTは、ミクロンレベルの精度で眼全体を高速走査できるため、浮遊物のz位置(すなわち深度)を数ミクロン以内で迅速に測定することができる。特定の実施形態において、OCT装置26は目標のz位置を測定し、レーザー装置70が撮像システム20から目標のz位置を受信してレーザービームを目標のz位置の方向に向けて誘導する。
【0041】
特定の実施形態において、OCT装置26は基準信号を参照アームへ送り、サンプル信号を眼へ送って反射された信号を検出する。基準経路長はCCMM44を動かすことにより調整される。基準経路長が調整されるに従い、検出器50は交互に現れる明暗信号、すなわち光学フリンジを検出してA走査(z方向走査)を生成する。光学フリンジは、例えば目標(例:浮遊物)、レーザービームの焦点、及び/又は眼の解剖学的特徴(例:水晶体及び/又は網膜)のz位置を測定すべく解析される。
【0042】
コンピュータ23はシステム10の動作を制御し、例えば撮像システム20及び/又は治療システム22の動作を制御することができる。特定の実施形態において、コンピュータ23は、OCT装置26にOCT撮像ビームでz方向に走査してOCTA走査を生成するよう指示し、SLO装置24にSLO撮像ビームでxy方向に走査して2次元(2D)アンファス画像を生成するよう指示する。OCT及びSLO撮像ビームで同時に走査されてよい。特定の実施形態において、コンピュータ23は画像に対して画像処理を実行して浮遊物の視覚的影響を評価する。例えば、浮遊物の影の大きさは浮遊物の大きさを示す。別の例として、網膜に対する浮遊物の影のコントラストは浮遊物の密度及び/又は厚さを示す。
【0043】
特定の実施形態において、コンピュータ23は、目標のz位置の方向に向けられたレーザービームの結果として生じる網膜における放射露光を判定し、放射露光が最大許容放射露光よりも大きいか又は小さいかを判定する。本実施形態において、コンピュータ23は、網膜上のレーザービームのレーザースポットサイズを判定して、目標から網膜までの距離ΔZ及び網膜上のレーザースポットサイズに従い放射露光Hを計算することにより、放射露光Hを計算する。例えば、レーザースポットの直径Φは、Φ=2*ΔZ*tanαに従って計算されてよく、ここにαはレーザービームの円錐の既知の半角を表す。放射露光HはH=4*E/Φ*π=4*E/(2*ΔZ*tanα)πに従い計算でき、ここにEはレーザーパルスのエネルギーである。放射露光が最大許容放射露光より大きい場合、コンピュータ23はユーザーに通知し、レーザービームのエネルギーを調整し、及び/又は網膜の過剰露光を避けるべくレーザーの発光を防止する場合がある。
【0044】
図2に、特定の実施形態による、図1のSLO装置24により生成されてよいSLO2Dアンファス画像90(90a、90b、90c)の複数の例を示す。異なる2Dアンファス画像90が異なるz位置でxy平面を撮像する。例えば、画像S1(90a)はz1でxy平面を撮像し、画像S2(90b)はz2でxy平面を撮像し、画像S3(90c)はz3でxy平面を撮像する。
【0045】
特定の実施形態において、コンピュータ23は2D画像から3D画像を生成する。コンピュータ23は、2D画像をそれらのz位置の順に整列させ、次いで整列された2D画像から3D画像を生成する。例えば、コンピュータ23はz走査中の眼の運動について各画像90a、90b、90cを補正し、z走査内の先行画像に対して各画像を横方向に照合してずらすことにより補正された3Dデータセットを生成する。コンピュータ23は、補正された3Dデータセットの更なるなる処理及び解析を行うことができる。例えば、コンピュータ23は、3Dデータセットからトポグラフィ及び/又は反射画像を計算できる。別の例として、コンピュータ23は、各xyピクセルのz断面形状を解析して対応する2D画像内の浮遊物を検出できる。
【0046】
図3に、特定の実施形態による、図1のzスキャナ38のコーナーキューブ移動ミラーCCMM44及びミラーM1(46)の一例を示す。CCMM44を用いて、経路が最大信号について位相整合されたコヒーレンスゲートを形成するように経路長を調整する。CCMM44は、ビームスプリッタBS1(32)及びミラーM1(46)に相対的に移動して、Z方向におけるOCT/SLO撮像経路及びレーザービーム経路の光路長を合致させる。例えば、CCMM44は、OCT装置26の参照アームの長さ、SLO撮像ビームの焦点、及び/又はレーザービームの焦点を変更すべく移動する。CCMM44は、ビームをビームスプリッタBS1(32)の方向に再び向けるために完全に整列されていなくてもよいため、整列公差を大きくすることができる。
【0047】
図4に、特定の実施形態による、図1のシステム10により実行されてよい、眼内の目標を撮像及び断片化する方法の一例を示す。本方法は、ステップ110で開始され、撮像レーザー光源が撮像ビームを生成する。走査システムはステップ112で眼内を撮像ビームで走査する。例えば、走査システムは、xy方向をビームで走査するxyスキャナと、z方向をビームで走査するzスキャナとを含んでいる。コンピュータは、OCT装置にOCT撮像ビームでz方向に走査してA走査を生成するよう指示し、SLO装置にSLO撮像ビームでxy方向に走査して2次元(2D)アンファス画像を生成するよう指示することができる。OCT撮像ビームとSLO撮像ビームで同時に走査してもよい。
【0048】
眼は撮像ビームを反射する。検出器システムはステップ114で反射された撮像ビームを検出する。検出器システムはステップ120でOCT検出器にOCT信号を提供する。例えば、LFフィルタがOCT信号をOCT検出器に提供する。OCT装置はステップ122で目標のOCT画像を生成する。OCT装置はステップ124で目標のz位置を判定する。検出器システムはステップ130でSLO検出器にSLO信号を提供する。例えば、HFフィルタがSLO信号をSLO検出器に提供する。SLO装置はステップ132で目標の2DSLOアンファス画像を生成する。各アンファス画像は異なるxy平面に配置されていてよい。コンピュータはステップ134で2D画像から目標の3D画像を生成する。コンピュータは、整列された2Dアンファス画像を組み合わせて目標の3DSLO画像を生成することができる。
【0049】
コンピュータはステップ140で、目標のz位置の方向に向けられたレーザービームから生じる網膜における放射露光を計算する。特定の実施形態において、コンピュータは、網膜上のレーザービームのレーザースポットサイズを判定して、目標のz位置及びレーザースポットサイズに従い放射露光Hを計算することにより放射露光Hを計算する。これらの実施形態において、コンピュータは、放射露光が最大放射露光よりも大きいか又は小さいかを判定できる。放射露光が最大許容放射露光より大きい場合、コンピュータは、ユーザーに通知し、レーザーエネルギーを調整し、及び/又はレーザーの発光を阻止してよい。治療システムは、ステップ142でレーザービームを目標の方向に向け、目標を断片化して除去する。レーザー装置は、撮像システムから目標のxy及びz位置を受信してレーザービームをxy及びz位置の方向に向ける。次いで本方法は終了する。
【0050】
本明細書に開示するシステム及び装置の要素(制御コンピュータ等)は、インターフェース、論理素子、及び/又はメモリを含んでいてよく、これらのいずれもコンピュータハードウェア及び/又はソフトウェアを含んでいてよい。インターフェースは、要素への入力を受信し、及び/又は要素からの出力を送信することができ、典型的には、例えばソフトウェア、ハードウェア、周辺装置、ユーザー、及びこれらの組み合わせの間で情報を交換すべく用いられる。ユーザーインターフェースは、ユーザーがコンピュータと通信(例:入力をコンピュータへ送信、及び/又は出力をコンピュータから受信)すべく利用できるインターフェースの一種である。ユーザーインターフェースの例としては、ディスプレイ、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)、タッチスクリーン、キーボード、マウス、ジェスチャーセンサー、マイク、スピーカー等が含まれる。
【0051】
論理素子は要素の動作を実行することができる。論理素子は、データを処理する、例えば命令を実行して入力から出力を生成する1個以上の電子機器を含んでいてよい。このような電子機器の例として、コンピュータ、プロセッサ、マイクロプロセッサ(例:中央処理装置(CPU))、コンピュータチップ等が含まれる。論理素子は、動作を実行すべく電子機器により実行される、命令を符号化するコンピュータソフトウェアが含まれていてよい。コンピュータソフトウェアの例として、コンピュータプログラム、アプリケーション、オペレーティングシステムが含まれる。
【0052】
メモリは情報を保存でき、有形、コンピュータ可読、及び/又はコンピュータ実行可能な記憶媒体を含んでいてよい。メモリの例として、コンピュータメモリ(例:ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読取専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例:ハードディスク)、着脱可能記憶媒体(例:コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオ又はバーサタイルディスク(DVD))、データベース、ネットワークストレージ(例:サーバ)、及び/又は他のコンピュータ可読媒体が含まれる。特定の実施形態は、コンピュータソフトウェアにより符号化されたメモリを対象としていてよい。
【0053】
本開示を特定の実施形態の観点から記述してきたが、当該実施形態の変更(変化、置換、追加、省略、及び/又は他の変更等)は当業者には明らかであろう。従って、本発明の範囲から逸脱することなく実施形態に変更を加えることができる。例えば、本明細書に開示するシステム及び装置に変更を加えることができる。当業者には明らかなように、システム及び装置の要素は統合又は分離されてよく、又はシステム及び装置の動作はより多くの要素、より少ない要素、又は他の要素により実行されてよい。別の例として、本明細書に開示する方法に変更を加えてもよい。本方法は、より多くのステップ、より少ないステップ、又は他のステップを含んでいてよく、当該ステップは当業者には明らかなように任意の適当な順序で実行されてよい。
【0054】
請求項の解釈で特許庁及び読者を支援すべく、出願人は、「~のための手段」又は「~のためのステップ」という語句が特定の請求項において明示的に使用されていない限り、請求項又は請求項の要素が合衆国法典第35巻第112条(f)の発動を意図していないことを注記する。請求項内で他の用語(例:「機構」、「モジュール」、「機器」、「ユニット」、「要素」、「素子」、「部材」、「装置」、「機械」、「システム」、「プロセッサ」、又は「コントローラ」)の使用は関連技術の当業者に公知の構造を指すものと出願人は理解しており、合衆国法典第35巻第112条(f)の発動を意図していない。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】