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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】ユーザ装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20241018BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20241018BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526520
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(85)【翻訳文提出日】2024-07-01
(86)【国際出願番号】 CN2021129095
(87)【国際公開番号】W WO2023077454
(87)【国際公開日】2023-05-11
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】グアン ポン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD19
5K067DD25
5K067DD43
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
本開示の例示的な実施形態は、不連続カバレッジのシナリオに対処するための効果的なメカニズムに関する。この解決策において、物理セルアイデンティティ(PCI:physical cell identity)に関連付けられたサービングセルと、第2のPCIに関連付けられた隣接セルとのうちの少なくとも1つを有するように設定された端末装置は、前記端末装置のアクティブ送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態に基づいて、少なくとも1つのビーム報告を生成する。端末装置はさらに、サービングセル内で又は隣接セル内で、該少なくとも1つのビーム測定報告を送信する。こうして、無駄で不必要な測定結果を報告する回数が減少する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
第1の物理セルアイデンティティ(PCI:physical cell identity)に関連付けられたサービングセルと、第2のPCIに関連付けられた隣接セルとのうちの少なくとも1つを有するように設定された端末装置において、前記端末装置のアクティブ送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態に基づいて、少なくとも1つのビーム報告を生成することと、
前記サービングセル内で又は前記隣接セル内で、前記少なくとも1つのビーム測定報告を送信することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記アクティブTCI状態に基づいて前記少なくとも1つのビーム測定報告を生成することは、
前記少なくとも1つのビーム測定報告を、
前記アクティブTCI状態に対応する、前記サービングセル又は前記隣接セルであるセル、又は
前記アクティブTCI状態に対応する、アップリンク又はダウンリンクである送信方向、
のうちの少なくとも1つに基づいて生成すること、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アクティブTCI状態が前記端末装置の前記サービングセルに対応する場合、前記少なくとも1つの測定報告は、
前記サービングセルに関連付けられた少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)についての測定結果、
前記隣接セルに関連付けられ且つ信号品質が報告条件を満たすRSについての測定結果、又は
前記サービングセルに関連付けられたRSのみについての測定結果、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記報告条件は、前記隣接セルに関連付けられたRSの信号品質が、
事前設定された閾値、
前記サービングセルに関連付けられたRSの最高信号品質、又は
前記サービングセルに関連付けられたRSの最高信号品質と事前設定されたオフセットとの和、
のうちの1つを超えたことである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの測定報告が、前記サービングセルのRSのみについての測定結果を含む場合、前記RSを示すためのビット数は、測定され且つ前記サービングセルに関連付けられるように設定された、RSの数に基づいて決定される、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記アクティブTCI状態が前記端末装置の前記隣接セルに対応する場合、前記少なくとも1つの測定報告は、
前記隣接セルに関連付けられた少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)についての測定結果、
前記サービングセルに関連付けられ且つ信号品質が報告条件を満たすRSについての測定結果、又は
前記隣接セルに関連付けられたRSのみについての測定結果、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記報告条件は、前記サービングセルに関連付けられたRSの信号品質が、
事前設定された閾値、
前記隣接セルに関連付けられたRSの最高信号品質、又は
前記隣接セルに関連付けられたRSの最高信号品質と事前設定されたオフセットとの加算、
のうちの1つを超えたことである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの測定報告が、前記隣接セルのRSのみについての測定結果を含む場合、前記RSを示すためのビット数は、測定され且つ前記隣接セルに関連付けられるように設定された、RSの数に基づいて決定される、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記アクティブTCI状態がアップリンク送信に対応する場合、前記少なくとも1つの測定報告は、アップリンクビーム選択のために設定された少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)についての測定結果を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記アクティブTCI状態がダウンリンク送信に対応する場合、前記少なくとも1つの測定報告は、ダウンリンクビーム選択のために設定された少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)についての測定結果を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの測定報告がレイヤ1信号対干渉雑音比(L1-SINR:layer 1-signal to interference and noise ratio)に関するものである場合、前記L1-SINRの値は、
前記アクティブTCI状態が前記サービングセルに対応する場合、前記サービングセルに関連付けられた少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)をチャネル測定RSとして用い、前記隣接セルに関連付けられた少なくとも1つのRSを干渉測定として用いることにより、又は
前記アクティブTCI状態が前記隣接セルに対応する場合、前記隣接セルに関連付けられた少なくとも1つのRSをチャネル測定RSとして用い、前記サービングセルに関連付けられた少なくとも1つのRSを干渉測定として用いることにより、決定される、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記アクティブTCI状態が前記端末装置の前記サービングセルに対応する場合、前記サービングセルに関連付けられた参照信号(RS:reference signal)の疑似コロケーション(QCL:Quasi Co-location)想定を前記隣接セルに関連付けられたRSのQCL想定として用いて測定を実行すること、又は
前記アクティブTCI状態が前記端末装置の前記隣接セルに対応する場合、前記隣接セルに関連付けられたRSのQCL想定を前記サービングセルに関連付けられたRSのQCL想定として用いて測定を実行すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記アクティブTCI状態に基づいて前記少なくとも1つのビーム測定報告を生成することは、
前記アクティブTCI状態に基づいて、事前設定されたオフセットにより少なくとも1つの測定結果をスケーリングすることと、
スケーリングされた測定結果を含む前記少なくとも1つのビーム測定報告を生成することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記事前設定されたオフセットは、
イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセット、又は
前記サービングセルと前記隣接セルとの送信電力差、
のうちの1つである、請求項4、7及び13のうちの何れか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記事前設定されたオフセットにより前記少なくとも1つの測定結果をスケーリングすることは、
前記アクティブTCI状態が前記端末装置の前記サービングセルに対応する場合、前記隣接セルに関連付けられた参照信号(RS:reference signal)についての測定結果を、前記事前設定されたオフセットによりスケーリングすること、
前記アクティブTCI状態が前記端末装置の前記隣接セルに対応する場合、前記サービングセルに関連付けられたRSについての測定結果を、前記事前設定されたオフセットによりスケーリングすること、
前記アクティブTCI状態が前記端末装置の前記隣接セルに対応する場合、前記隣接セルに関連付けられたRSについての測定結果を、前記事前設定されたオフセットによりスケーリングすること、又は
前記アクティブTCI状態が前記端末装置の前記サービングセルに対応する場合、前記サービングセルに関連付けられたRSについての測定結果を、前記事前設定されたオフセットによりスケーリングすること、
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つのビーム測定報告を生成することは、
前記サービングセルと前記隣接セルとの送信電力差により、より低い送信電力を有するセルに関連付けられたRSについての測定結果をスケーリングすることと、
スケーリングされた測定結果を含む前記少なくとも1つのビーム測定報告を生成することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記サービングセル内で又は前記隣接セル内で、前記端末装置の前記アクティブTCI状態に基づいて前記少なくとも1つの測定報告を生成することを前記端末装置がサポートするか否かを示す能力関連情報を送信すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記端末装置の前記アクティブTCI状態に基づいて前記少なくとも1つの測定報告を前記端末装置が生成することを可能にするための情報、又は
測定される少なくとも1つの個別のセルの少なくとも1つの識別情報(ID:identification)と、
前記少なくとも1つの個別のセルの各々に関連付けられた、測定される少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)IDと、
を示す測定リソースに関する情報、
のうちの少なくとも1つを示す測定設定を受信すること、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記測定リソースに関する情報は、単一のリソースセットにより示されるか、又は
前記測定リソースに関する情報は、測定されるセルに各々が関連付けられた少なくとも1つのリソースセットにより示される、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
通信の方法であって、
端末装置において、
サービングセルについての測定結果の第1の絶対値と、
隣接セルについての測定結果の第2の絶対値と、
を示す少なくとも1つのビーム測定報告を生成することと、
前記サービングセル内で又は前記隣接セル内で、前記少なくとも1つのビーム測定報告を送信することと、
を含む方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つのビーム測定は、
前記第1の絶対値に対する、前記サービングセルに関連付けられたRSについての差分測定結果と、
前記第2の絶対値に対する、前記隣接セルに関連付けられたRSについての差分測定結果と、
のうちの少なくとも1つをさらに示す、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
通信の方法であって、
第1のセルにおける回復閾値を有するように設定された端末装置において、第2のセルに関連付けられた参照信号(RS:reference signal)であって、同期信号ブロック(SSB:synchronization signal blocks)又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS:channel state information-reference signal)である前記RSの測定結果を取得することと、
ビーム障害回復プロシージャ中に、前記回復閾値を前記第2のセルに関連付けられたRSについて得られた測定結果に、
イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセット、又は
前記第1のセルと前記第2のセルとの送信電力差のうちの1つである、
事前設定されたオフセットにより前記測定結果をスケーリングした後に、適用することと、
を含む方法。
【請求項23】
通信の方法であって、
第1の物理セルアイデンティティ(PCI)に関連付けられたサービングセルと、第2のPCIに関連付けられた隣接セルとのうちの少なくとも1つを有するように設定された端末装置において、
前記サービングセルに関連付けられた第1のセットの電力制御パラメータであって、前記サービングセルに関連付けられた参照信号(RS:reference signal)についての少なくとも1つの電力制御パラメータを含む前記第1のセットの電力制御パラメータ、又は
前記隣接セルに関連付けられた第2のセットの電力制御パラメータ、
のうちの少なくとも1つを含むパワーヘッドルームメッセージを生成することと、
前記サービングセル内で又は前記隣接セル内で、前記パワーヘッドルームメッセージを送信することと、
を含む方法。
【請求項24】
前記パワーヘッドルームメッセージは、前記第1のPCI及び前記第2のPCIを含む複数のPCIに対応する複数のセットの電力制御パラメータを含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のセットの電力制御パラメータと前記第2のセットの電力制御パラメータとの各々は、
個別のPCIに対応する最大送信電力レベル、
前記個別のPCIに対応する最大電力低減、
前記個別のPCIに対応するパワーヘッドルーム、
前記最大電力低減に対する、前記個別のRSについてのデルタ電力低減、又は
前記個別のRSが前記サービングセルに属するかそれとも前記隣接セルに属するかを示す情報、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記パワーヘッドルームメッセージを送信することは、
前記第1のPCIとは異なるPCIに対応するTCI状態がアクティブ化されたことに応じて、前記パワーヘッドルームメッセージを送信することを含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項27】
通信の方法であって、
ネットワーク装置において、ビーム測定をトリガするためのメッセージを送信することと、
端末装置から、前記端末装置のアクティブ送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態に基づいて前記端末装置により生成された少なくとも1つのビーム測定報告を受信することと、
を含む方法。
【請求項28】
前記端末装置から、前記端末装置の前記アクティブTCI状態に基づいて前記少なくとも1つの測定報告を生成することを前記端末装置がサポートするか否かを示す能力関連情報を受信すること、
をさらに含む請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記端末装置に、
前記端末装置の前記アクティブTCI状態に基づいて前記少なくとも1つの測定報告を前記端末装置が生成することを可能にするための情報、又は
測定される少なくとも1つの個別のセルの少なくとも1つの識別情報(ID:identification)と、
前記少なくとも1つの個別のセルの各々に関連付けられた、測定される少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)IDと、
を示す測定リソースに関する情報、
のうちの少なくとも1つを示す測定設定を送信すること、
をさらに含む請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記測定リソースに関する情報は、単一のリソースセットにより示されるか、又は
前記測定リソースに関する情報は、測定されるセルに各々が関連付けられた少なくとも1つのリソースセットにより示される、
請求項29に記載の方法。
【請求項31】
通信の方法であって、
端末装置のためのサービングセルを提供する第1の装置、又は前記端末装置のための隣接セルを提供する第2の装置において、少なくとも1つのビーム測定を前記端末装置から受信することを含み、
前記少なくとも1つのビーム測定報告は
前記サービングセルについての測定結果の第1の絶対値と、
前記隣接セルについての測定結果の第2の絶対値と、を示す
方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つのビーム測定は、
前記第1の絶対値に対する、前記サービングセルに関連付けられたRSについてのデルタ測定結果と、
前記第2の絶対値に対する、前記隣接セルに関連付けられたRSについてのデルタ測定結果と、
のうちの少なくとも1つをさらに示す、
請求項31に記載の方法。
【請求項33】
通信の方法であって、
第1の物理セルアイデンティティ(PCI:physical cell identity)に関連付けられたサービングセルを提供する第1のネットワーク装置、又は第2のPCIに関連付けられた隣接セルを提供する第2の装置において、端末装置から、
前記第1のPCIに対応する第1のセットの電力制御パラメータであって、前記第1のPCIに対応する参照信号(RS:reference signal)についての電力制御パラメータを含む前記第1のセットの電力制御パラメータ、又は
前記端末装置の隣接セルに関連付けられた第2のPCIに対応する第2のセットの電力制御パラメータ、
のうちの少なくとも1つを含むパワーヘッドルームメッセージを受信すること、
を含む方法。
【請求項34】
前記パワーヘッドルームメッセージは、前記第1のPCI及び前記第2のPCIを含む複数のPCIに対応する複数のセットの電力制御パラメータを含む、
請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記第1のセットの電力制御パラメータと前記第2のセットの電力制御パラメータとの各々は、
個別のPCIに対応する最大送信電力レベル、
前記個別のPCIに対応する最大電力低減、
前記個別のPCIに対応するパワーヘッドルーム、
前記最大電力低減に対する、前記個別のRSについてのデルタ電力低減、又は
前記個別のRSが前記サービングセルに属するかそれとも前記隣接セルに属するかを示す情報、
のうちの少なくとも1つを含む請求項33に記載の方法。
【請求項36】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備える端末装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1~26の何れか一項に記載の方法を実行する、
端末装置。
【請求項37】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備えるネットワーク装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項27~35の何れか一項に記載の方法を実行する、
ネットワーク装置。
【請求項38】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~35の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施形態は、全体として通信技術の分野に関し、特に、ビーム測定及び報告のための方法、装置及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信ネットワークは広く展開され、端末装置(つまり、ユーザ機器、UE)のためのさまざまなタイプのサービス応用をサポートすることができる。急速に増加するデータトラフィックをサポートするために、多くの通信方式が提案されている。例えば、現在の無線通信ネットワークにおいて、端末装置は、サービングセルを含み且つオプションとして少なくとも1つの隣接セルを含む2つ以上のセルを有するように設定されてもよい。さらに、サービングセルと隣接セルとの双方において、ネットワーク装置と端末装置との間の通信は、2つ以上のビームで行われてもよい。ネットワーク内でビームを維持するためにビーム管理を用いることにより、通信ネットワークの性能を向上させる。ビーム管理プロシージャ中に、ネットワーク装置は、ビーム測定を設定及びトリガしてもよく、端末装置は、ビーム測定を実行し、測定結果をネットワーク装置に報告してもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、ビーム測定及び報告のための解決策を提供する。請求項の範囲に含まれない実施形態(もしあれば)は、本開示の様々な実施形態を理解するのに有用な例として解釈される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、物理セルアイデンティティ(PCI:physical cell identity)に関連付けられたサービングセルと、第2のPCIに関連付けられた隣接セルとのうちの少なくとも1つを有するように設定された端末装置において、前記端末装置のアクティブ送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態に基づいて、少なくとも1つのビーム報告を生成することを含む。前記方法は、前記サービングセル内で又は前記隣接セル内で、前記少なくとも1つのビーム測定報告を送信することをさらに含む。
【0005】
第2の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、前記サービングセルについての測定結果の第1の絶対値と、前記隣接セルについての測定結果の第2の絶対値とを示す少なくとも1つのビーム測定報告を生成することを含む。前記方法は、サービングセル内で又は隣接セル内で、前記少なくとも1つのビーム測定報告を送信することをさらに含む。
【0006】
第3の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第1のセルにおける回復閾値を有するように設定された端末装置において、第2のセルに関連付けられた参照信号(RS:reference signal)であって、同期信号ブロック(SSB:synchronization signal blocks)又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS:channel state information-reference signal)である前記RSの測定結果を取得することを含む。前記方法は、ビーム障害回復プロシージャ中に、前記回復閾値を前記第2のセルに関連付けられたRSについて得られた測定結果に、イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセット、又は前記第1のセルと前記第2のセルとの送信電力差のうちの1つである事前設定されたオフセットにより前記測定結果をスケーリングした後に適用することをさらに含む。
【0007】
第4の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第1の物理セルアイデンティティ(PCI)に関連付けられたサービングセルと、第2のPCIに関連付けられた隣接セルとのうちの少なくとも1つを有するように設定された端末装置において、前記サービングセルに関連付けられた第1のセットの電力制御パラメータであって、前記サービングセルに関連付けられたRSについての少なくとも1つの電力制御パラメータを含む前記第1のセットの電力制御パラメータ、又は前記隣接セルに関連付けられた第2のセットの電力制御パラメータ、のうちの少なくとも1つを含むパワーヘッドルームメッセージを生成することを含む。前記方法は、前記サービングセル内で又は前記隣接セル内で、前記パワーヘッドルームメッセージを送信することをさらに含む。
【0008】
第5の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、ビーム測定をトリガするためのメッセージを送信することを含む。前記方法は、端末装置から、前記端末装置のアクティブTCI状態に基づいて前記端末装置により生成された少なくとも1つのビーム測定報告を受信することをさらに含む。
【0009】
第6の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置のためのサービングセルを提供する第1の装置、又は前記端末装置のための隣接セルを提供する第2の装置において、前記端末装置から、前記サービングセルについての測定結果の第1の絶対値と、前記隣接セルについての測定結果の第2の絶対値と、を示す少なくとも1つのビーム測定報告を受信することを含む。
【0010】
第7の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第1のPCIに関連付けられたサービングセルを提供する第1のネットワーク装置、又は第2のPCIに関連付けられた隣接セルを提供する第2の装置において、端末装置から、第1のPCIに対応する第1のセットの電力制御パラメータであって、第1のPCIに対応するRSについての電力制御パラメータを含む前記第1のセットの電力制御パラメータ、又は前記端末装置の隣接セルに関連付けられた第2のPCIに対応する第2のセットの電力制御パラメータと、のうちの少なくとも1つを含むパワーヘッドルームメッセージを受信することを含む。
【0011】
第8の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第1の態様に記載の方法を実行する。
【0012】
第9の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第2の態様に記載の方法を実行する。
【0013】
第10の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第3の態様に記載の方法を実行する。
【0014】
第11の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第4の態様に記載の方法を実行する。
【0015】
第12の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記ネットワーク装置は、前記第5の態様に記載の方法を実行する。
【0016】
第13の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記ネットワーク装置は、前記第6の態様に記載の方法を実行する。
【0017】
第14の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記ネットワーク装置は、前記第7の態様に記載の方法を実行する。
【0018】
第15の態様において、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、以上の第1~第7の態様の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶しているコンピュータ可読媒体が提供される。
【0019】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
添付図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0021】
図1】本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信環境を示す図である。
【0022】
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる、通信のためのプロセスを示すシグナリング図である。
【0023】
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0024】
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0025】
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0026】
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0027】
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0028】
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0029】
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0030】
図10】本開示の例示的な実施形態を実現するのに適した機器の概略ブロック図である。
【0031】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される実施形態は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0033】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0034】
本開示における「一つの実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」等への参照は、説明された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含むことができることを示すが、各実施形態が必ずしも該特定の特徴、構造、又は特性を含むとは限らない。さらに、このようなフレーズは、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、実施形態に関連して特定の特徴、構造又は特性を説明する場合、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してかかる特徴、構造又は特性に影響を与えることは当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0035】
用語「第1」及び「第2」などは本明細書では様々な要素を説明することに用いることができるが、これらの要素はこれらの用語により制限されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、一つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲を逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と名付けてもよく、そして同様に、第2の要素を第1の要素と名付けてもよい。本明細書で使用されるように、用語「及び/又は」は、記載された用語のうちの一つ又は複数の任意及び全ての組み合わせを含む。
【0036】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけに使用され、例示的な実施形態を限定することを意図していない。本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。本明細書で使用される場合、用語「含む」、「包含する」、「有する」、「具備する」、「備える」、及び/又は「持つ」は、記載された特徴、要素、及び/又は構成部品などの存在を指定するが、一つ又は複数のその他の特徴、要素、構成部品、及び/又はそれらの組み合わせの存在又は追加を除外しないことをさらに理解すべきである。
【0037】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
【0038】
本明細書で使用されるように、用語「通信ネットワーク」は、New Radio(NR)、ロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT:Narrow Band Internet of Things)などのような、任意の適切な通信規格に準拠するネットワークを意味する。さらに、通信ネットワークにおける端末装置とネットワーク装置との間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-Advancedネットワーク又は第6世代(6G)通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない任意の適切な世代の通信プロトコルに従って実現されてもよい。本開示の実施形態は、さまざまな通信システムに適用することが可能である。通信の急速な発展に鑑みて、本開示を具現化することができる将来のタイプの通信技術及びシステムも当然存在するであろう。これは、本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものとみなされるべきではない。
【0039】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を指す。端末装置の例は、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、携帯電話、セルラーフォン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)装置、超信頼性低遅延通信(URLLC)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)装置、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)装置、Xが歩行者、車両、又はインフラストラクチャ/ネットワークを意味するV2X通信のための車載装置、統合アクセス及び統合アクセス及びバックホール(IAB)のための装置、衛星及び無人航空機システム(UAS:Unmanned Aircraft System)を包含する高高度プラットフォーム(HAP:High Altitude Platform)を含む非地上系ネットワーク(NTN)内の衛星搭載車両又は航空機搭載車両、拡張現実(AR)、混合現実(MR)、仮想現実(VR)などの、異なるタイプの現実を含むエクステンデッドリアリティ(XR:extended reality)装置、人間の操縦者を持たない航空機でありドローンとして一般に称される無人航空車両(UAV:unmanned aerial vehicle)、高速列車(HST:high speed train)上の装置、又はデジタルカメラなどの画像取得装置、センサーゲーム装置、音楽保存及び再生装置、又は無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧などを可能とするインターネット家電など、を含むがこれらに限定されない。「端末装置」は、公共の安全及びミッションを最重要視する、V2Xアプリケーション、トランスペアレントIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、スマートTV、無線サービス、無線を介するソフトウェア配信、グループ通信及びIoTアプリケーションをサポートするために、「マルチキャスト/ブロードキャスト」機能をさらに有してもよい。また、マルチSIMとして知られる1つ又は複数の加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module )が組み込まれてもよい。用語「端末装置」は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。
【0040】
本明細書で使用される用語「ネットワーク装置」は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例は、衛星、無人航空システム(UAS:unmanned aerial systems)プラットフォーム、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、IABノード、フェムトノード、ピコノード、再設定可能なインテリジェントサーフェス(RIS:reconfigurable intelligent surface)などの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0041】
端末装置又はネットワーク装置は、人工知能(AI:Artificial intelligence)又は機械学習の能力を有していてもよい。一般的に、特定の関数のために収集された多数のデータから訓練済みのモデルが含まれ、いくつかの情報を予測するために使用されることができる。
【0042】
端末装置又はネットワーク装置は、例えば、FR1(410MHz~7125MHz)、FR2(24.25GHz~71GHz)、100GHzより大きい周波数帯域、及びテラヘルツ(THz:Tera Hertz)などのいくつかの周波数範囲上で動作してもよい。さらに許可/無許可/共有スペクトル上で動作することができる。端末装置は、マルチ無線デュアル接続(MR-DC:Multi-Radio Dual Connectivity)アプリケーションシナリオの下で、ネットワーク装置と2つ以上の接続を有していてもよい。端末装置又はネットワーク装置は、全二重、フレキシブル二重、クロス分割二重モードで動作することができる。
【0043】
本開示の実施形態は、例えば、信号生成器、信号分析器、スペクトル分析器、ネットワーク分析器、テスト端末装置、テストネットワーク装置、チャネルエミュレータ等のテスト機器において実施されてもよい。
【0044】
本開示の実施形態は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコル、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)ネットワークを含むが、これらに限定されない。
【0045】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実現も含む。
【0046】
上述したように、現在の無線通信ネットワークにおいては、端末装置は、サービングセルを含み且つオプションとして少なくとも1つの隣接セル(「非サービングセル」とも称される場合もある)を含む2つ以上のセルを有するように設定されてもよく、これは、以下では、セル間シナリオと称される。セル間のシナリオ中に、RS、例えばSSB又はCSI-RSは、サービングセルと隣接セルとの両方から端末装置に送信される。
【0047】
上記に加えて、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))リリース17(Rel-17)において、統合TCI状態、又はRel-17 TCI状態の技術が導入され、統合TCI状態に関する、以下を含むいくつかの合意がなされた:
● セル内ビーム指示の場合、以下のダウンリンク(DL)RSは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上のUE専用受信と、また、コンポーネントキャリア(CC)内の全てのCORESET又はCORESETのサブセット上のUE専用受信について、同じ示されたRel-17 TCI状態を共有することができる:
・ CORESET及び関連するPDSCH上の非UE専用受信に関連付けられた復調参照信号(DMRS:Demodulation reference signals)。
・ 非UE専用物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel )、及び非UE専用PUSCHについては未決である。
● セル間ビーム管理について、サポートされるRel-17メディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)に基づく(MAC-CEに基づく)及び/又はダウンリンク制御情報に基づく(DCIに基づく)ビーム指示(関連付けられるMAC-CEに基づくTCI状態アクティブ化を含むDL割振を有する及び有しないDCIフォーマット1_1/1_2を少なくとも使用する)は以下に適用される:
・ 非UE専用チャネル/信号を除く、セル内ビーム管理用のチャネル及び信号に適用される。
・ 上記適用可能なチャネル及び信号については、サービングセルとは異なる物理セルアイデンティティ(PCI)に関連付けられたSSBは、DL TCL(別々のDL/アップリンク(UL)TCIの場合)又は結合されたTCIのための間接疑似コロケーション(QCL)参照、又はUL TCIのための間接/直接QCL参照(別々のDL/UL TCIの場合)として使用される。さらに、RS(「RS X」として表される)がターゲットチャネルの間接QCL参照である場合、RS Xとターゲットチャネルとの間のQCLチェーン上には、少なくとも1つの他のソース信号が存在する。ここで、3GPPリリース15/16(Rel-15/16)QCLルールは、SSBをサービングセルのPCIと異なるPCIに関連付けられたSSBに置き換えることにより再利用される。
● セル間ビーム管理について、帯域ごとの2つ以上のRel-17アクティブDL TCI状態/QCLのサポートはUE能力である。
・ UEがそのような能力をサポートしなければ、MAC-CEに基づくビーム指示(1つのTCI状態のアクティブ化)を使用して、2つの異なるビームに沿って2つの異なるDL受信の間で切り替えることができる。さらに、ビーム選択が行われたときに、サービングセルが変化しないことに注意すべきである。
・ 非サービングセル上のタイミングアドバンス(TA)更新の可能性を排除しない。
・ BWP又はセル間ビーム管理のためのRel.17ビーム指示機能をサポートするUEごとに最大5つのCORESETを設定できるか否かはまだ未決である。
【0048】
以上に加えて、3GPP Rel-17において、隣接セルビームの選択を有効化するために、セル間BMについてのレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)報告をサポートすることが提案されている。これまで、L1-RSRP報告に関して、以下を含むいくつかの合意がなされた。
● L1/レイヤ2(L2)を中心とするセル間モビリティ及びセル間マルチ送受信ポイント(mTRP)についてのRel.17マルチビーム測定/報告拡張について
・ 1つの報告インスタンスにおいて、NW設定によっては、非サービングセルに関連付けられたビームをサービングセルに関連付けられたビームと混合することができる。
・ これが周期的、半永続的、及び/又は非周期的に適用するか否かについては未決である。
・ 非サービングセルとサービングセルとの間の送信(Tx)電力が同じではない場合、K個のビーム及び対応する品質をどのように報告するかについて未決である。
● セル間ビーム管理及びセル間mTRPについてのRel-17の拡張について、以下を含むいくつかの代替案が提案されている:
・ 代替案1:Rel-15 L1-RSRP報告フォーマットは、1つのL1-RSRP報告インスタンス内の全てのL1-RSRPのために再利用され、即ち、K>1について、参照(絶対)7ビットL1-RSRPに対して、(K-1)個の4ビット差分L1-RSRPが計算される。
・ 代替案2:PCIごとの差分L1-RSRPが使用される。同じPCIに関連付けられた2つ以上のL1-RSRPが報告される場合、Rel-15 L1-RSRP報告フォーマットは、同じPCIに関連付けられたL1-RSRPのために再利用され、即ち、PCI固有の参照(絶対)7ビットL1-RSRPに対して、4ビット差分L1-RSRPが計算される。
● セル間ビーム管理及びセル間mTRPについてのRel-17の拡張について、L1-RSRP報告はRel-15 L1-RSRPテーブルを再利用する。
● セル間ビーム管理及びセル間mTRPのためのRel.17 L1-RSRPマルチビーム測定/報告拡張について、RAN1#106bis-eでは、以下の代替案のうちの1つが選択される:
・ 代替案1:セル間ビーム管理及びセル間mTRPについて、L1に基づくイベント駆動型ビーム報告がサポートされる。
・ 代替案2:セル間ビーム管理及びセル間mTRPについて、MAC CEに基づくイベント駆動型ビーム報告がサポートされる。また、
・ 代替案3:Rel-17において、セル間ビーム管理及びセル間mTRPについて、イベント駆動型ビーム報告がサポートされない。
【0049】
ビーム測定及び報告についていくつかの議論及び提案が行われた、対処する必要のある複数の未決の問題がまだ存在する。
【0050】
1つの未決の問題は、隣接セルについてのビーム測定をどのように設定するかである。別の未決の問題は、セル間ビーム情報のための効果的な報告をどのように達成するかである。例えば、サービングTCI状態又は隣接セルTCI状態の指示により、サービングセルと隣接セルとの間の迅速な切替がサポートされる。セル間のシナリオにおいて、サービングセルと隣接セルとの両方についての測定結果が生成される。しかしながら、全ての測定結果が有用で必要であるわけではない。これまで、無駄で不必要な測定結果を報告する回数をどのように減らすかについての解決策はなかった。
【0051】
追加として、L1-RSRP報告の従来の解決策は、報告される最高RSRPからの最大サポート量子化差が30dbである差分モードで実現されている。また、差が30dBよりも大きい場合、測定結果を報告することはできない、又は、4ビット値「1111」で「範囲外」として報告する。さらに、従来の解決策では、SSB電力は、上位層パラメータss-PBCH-BlockPowerにより、Tx電力の非常に大きなばらつきを示唆する(-60…50)dBmの範囲内で示される。
【0052】
したがって、セル間シナリオの場合、サービングセルと隣接セルとの送信電力が別々に設定され、大きな送信電力差を有するように設定される可能性があるため、いくつかの有用な測定結果を正常に報告することができない。
【0053】
他の例示的な未決問題は、セル切替プロシージャの従来の解決策はビーム回復条件が考慮していない、パワーヘッドルーム報告(PHR)がサービングセルのみについて報告されるなどを含む。
【0054】
以上に例示された問題は、説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も暗示していないことを理解すべきである。これらの未決問題及び本開示により解決される問題は、いずれも、上記例示された問題に限定されるものではない。
【0055】
以下の文章では、いくつかの実施形態は、よりよく理解するためだけに、セル間のシナリオにおいて説明される。明確な文字記述がない限り、本明細書で説明される実施形態は、セル間及びセル内の両方のシナリオにおいて実現されてもよいことを、理解すべきである。
【0056】
さらに、以下の文章では、単によりよく理解するために、サービングセルと隣接セルとが通信ネットワークにおいて設定されている特定のセル間シナリオに関して、いくつかの例示的な実施形態を説明する。サービングセルの数が2つ以上であってもよく、隣接セルの数が2つ以上であってもよく、異なる隣接セルは、異なるPCIに関連付けられてもよい/異なるPCIを有するように設定されてもよい。
【0057】
以下では、L1-RSRP/L1信号対干渉雑音比(L1-SINR:L1-signal to interference and noise ratio)が本開示のいくつかの特定の例示的な実施形態を説明するためのビーム品質の一例として用いられる。なお、L1-RSRPに関して説明された例示的な実施形態は、L1/L3-RSRP、L1/l3-SINR、L1/L3受信信号強度インジケータ(RSSI:received signal strength indicator)、L1/L3参照信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)などを含むがこれらに限定されない他のタイプのビーム品質にも均等に適用可能である。本開示は、この点において限定されない。
【0058】
説明を容易にするために、以下の説明で使用されるいくつかの用語及び表現を以下のように挙げる。
● 用語「サービングセル」:PCI/第1のPCIを有するセル、又はPCI/第1のPCIに関連付けられたセルとして記載され、
● 用語「隣接セル」:サービングセルとは異なるPCIを有するセル、第2のPCIを有するセル、サービングセルと異なるPCIに関連付けられたセル、又は第2のPCIに関連付けられたセル、「非サービングセル」と称されてもよい場合もある。
● 用語「サービングセルRS」:サービングセルに関連付けられたSSB/CSI-RS/SRS及び他のRS、
● 用語「サービングセルSSB」:サービングセルに関連付けられたSSB、
● 用語「サービングセルCSI-RS」:サービングセルSSBに関連付けられたCSI-RS、
● 用語「サービングセルSRS」:サービングセルSSBに関連付けられたSRS、
● 用語「隣接セルRS」:隣接セルに関連付けられたSSB/CSI-RS/SRS及び他のRS、
● 用語「隣接セルSSB」:隣接セルに関連付けられたSSB、
● 用語「隣接セルCSI-RS」:隣接セルSSBに関連付けられたCSI-RS、
● 用語「隣接セルSRS」:隣接セルSSBに関連付けられたSRS、
● 用語「サービングセルTCI状態」:サービングセルRSに直接又は間接的にリンクされたTCI状態、
● 用語「隣接セルTCI状態」:隣接セルRSに直接又は間接的にリンクされたTCI状態、
● 用語「アクティブTCI状態」:ネットワーク装置からのメッセージ/シグナリング(例えば、DCIメッセージ、RRC、MAC CEなど)によって示される。
● ビームインデックス/アイデンティティ(ID):リソースインジケータ/ID、例えば、RS(例えばSSB、CSI-RS及びSRS)のインジケータ/IDにより識別されてもよい。
【0059】
本開示において、いくつかの用語は、同一又は類似の物理的意味を指してもよく、互換的に使用されてもよい。以下にいくつかの例示的な例を挙げる。
● 用語「RS」及び「RSリソース」は、互換的に使用されてもよい。
● 用語「アクティブTCI状態」、「アクティブ化されたTCI状態」、「適用されたTCI状態」、「示されたTCI状態」、「DCI内のTCIフィールド内で示されたTCI状態」、「現在のTCI状態」、「想定されたTCI状態」は互換的に使用されてもよい。
● 用語「送信」、「送信オケージョン」、及び「反復」は、互換的に使用されてもよい。
● 用語「ビーム障害」、「リンク障害」及び「無線リンク障害」は、互換的に使用されてもよい。
● 用語「回復閾値」、「Qin閾値」、「同期閾値(in-sync threshold)」、「新しいビーム閾値」及び「候補ビーム閾値」は、互換的に使用されてもよい。
● 用語「プリコーダ」、「プリコーディング」、「プリコーディングマトリクス」、「ビーム」、「空間関係情報」、「空間関係インフォ」、「TPMI」、「プリコーディング情報」、「プリコーディング情報及び層数」、「プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI:precoding matrix indicator)」、「プリコーディングマトリクスインジケータ」、「送信プリコーディングマトリクス支持」、「プリコーディングマトリクス指示」、「TCI状態」、「送信設定インジケータ」、「疑似コロケーション(QCL:quasi co-location)」、「擬似コロケーション」、「QCLパラメータ」、「QCL想定(QCL assumption)」、「QCL関係」及び「空間関係」は、互換的に使用されてもよい。
● 用語「SRSリソースインデックス(SRI:SRS resource index)」、「SRSリソースセットインデックス」、「UL TCI」、「UL空間領域フィルタ」、「ULビーム」、「結合されたTCI」は、互換的に使用されてもよい。
環境例
【0060】
図1は本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信環境100を示す。
【0061】
通信ネットワーク100は、端末装置110と、ネットワーク装置120-1及びネットワーク装置120-2と、を含む。以下の文章では、ネットワーク装置120-1及び120-2は、それぞれ第1の端末ネットワーク120-1及び第2のネットワーク装置120-2と称される。
【0062】
図1の具体例において、第1のネットワーク装置120-1は、端末装置110のためにサービングセル130-1を提供し、第2のネットワーク装置120-2は、端末装置110のために隣接セル130-2を提供する。
【0063】
1つ又は複数のビーム/RSがサービングセル130-1又は隣接セル130-2内で設定されてもよい。よりよく理解するためだけに、図1の具体例において、ビーム140-1は、サービングセル130-1に関連付けられ、サービングセル130-1に関連付けられたSSB#1のためのTxビームとして使用される。さらに、ビーム150-1及び160-1は、サービングセル130-1に関連付けられ、CSI-RS#1及びCSI-RS#2のためのTxビームとして用いられ、CSI-RS#1及びCSI-RS#2のためのビームは、サービングセル130-1とSSB#1との両方に関連付けられる。
【0064】
同様に、図1の具体例において、ビーム140-2は、隣接セル130-2に関連付けられ、隣接セル130-2に関連付けられたSSB#2のためのTxビームとして使用される。さらに、ビーム150-2及び160-2は、隣接セル130-2に関連付けられ、CSI-RS#3及びCSI-RS#4のためのTxビームとして用いられ、CSI-RS#1及びCSI-RS#2のためのビームは、サービングセル130-2とSSB#2との両方に関連付けられる。
【0065】
環境100において、ネットワーク装置120から端末装置110へのリンクはDLと称され、端末装置110からネットワーク装置120へのリンクはULと称される。DLにおいて、ネットワーク装置120は送信装置(又は送信機)であり、端末装置110は受信装置(又は受信機)であり、ネットワーク装置120は、1つ又は複数のビームを介してDL送信を端末装置110に送信してもよい。ULにおいて、ネットワーク装置120は受信装置(又は受信機)であり、端末装置110は送信装置(又は送信機)である。
【0066】
追加として、TCI状態のタイプは、本開示に従って導入及び定義されてもよい。TCI状態のタイプは、サービングセルTCI状態、隣接セルTCI状態、DL/UL結合されたTCI状態、DLのみTCI状態、ULのみTCI状態、Rel-17 TCI状態、Rel-15/16 TCI状態などのうちの1つであってもよい。異なるタイプのTCI状態が異なるRSセットに関連してもよい。一例として、隣接セルTCI状態について、CSI-RS#3又はCSI-RS#4がQCLソース/参照RSとして用いられてもよい。別の例として、隣接セルULのみTCI状態について、SSB#2、CSI-RS#3又はCSI-RS#4がTxビーム参照として用いられてもよい。
【0067】
通信環境100における通信は、これらに限定されないが、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)及びモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)などを含む任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0068】
図1に示されるような装置(即ち端末装置110、ネットワーク装置120)の数及びそれらの接続関係及びタイプは、説明のためにのみ使用され、いかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。通信ネットワーク100は、本開示の実施形態を実施するのに適した任意の適切な数の装置を備えてもよい。
プロセス例
【0069】
特定の例示的な実施形態において特徴/オペレーションについて別々に説明したが、明確に反対の指示がない限り、異なる例示的な実施形態において説明されたこれらの特徴/オペレーションは、任意の適切な組み合わせで使用されてもよいことを、理解すべきである。
【0070】
以下の説明において、いくつかの例示的な実施形態において、表現「最高」が用いられる。本開示において、「最高」とは、唯一な最高値を指すものではなく、相対的な最高値を指してもよい。具体的には、最高値は、n番目に高い値、例えば、2番目に高い値、3番目に高い値などを指してもよく、ここで、nが「0」よりも大きい。
【0071】
追加として、以下の説明において、値品質パラメータ(例えば、L1-RSRP、L1-SINRなど)は、測定された値、報告された値、スケーリングされた値などを指してもよい。
【0072】
例えば、「最も高いL1-RSRP」は、少なくとも「測定された全てのRSのn番目に高いL1-RSRP」、「報告された全てのRSのn番目に高いL1-RSRP」、「スケーリングされた全てのRSのn番目に高いL1-RSRP」などを指してもよい。また、「最も高いL1-RSRP」は、他の品質パラメータ(例えば、L1/L3-RSRP、L1/l3-SINR、L1/L3 RSSI、L1/L3 RSRQなど)により均等に置き換えられてもよい。
【0073】
以下では、本開示のいくつかの実施形態にかかる通信のプロセス200を例示するシグナリングチャートを示す図2を参照し、本開示の原理及び実施形態について詳細に説明する。説明のために、図1を参照してプロセス200を説明する。プロセス200には、端末装置120と、ネットワーク装置120(第1のネットワーク装置120-1又は第2のネットワーク装置120-2)とが関与してもよい。さらに、図2の具体例において、第1のネットワーク装置120-1は、端末装置110のためにサービングセル130-1を提供し、サービングセル130-1は第1のPCIに関連付けられている。さらに、第2のネットワーク装置120-2は、端末装置110のために隣接セル130-2を提供し、隣接セル130-2は第2のPCIに関連付けられている。
【0074】
オプションとして、端末装置110とネットワーク装置120とは、以下のように説明される本開示にかかる実施形態を可能にするために、能力関連情報及び関連する測定設定を通信してもよい。このインタラクティブプロシージャ中に、測定結果を設定及び報告するための一定のルールが規定され、関連する再定義/新たに導入されたパラメータが端末装置110とネットワーク装置120との間で交換されてもよい。
【0075】
図2に示すように、端末装置110は、能力関連情報をネットワーク装置120に送信する(210)。代替として又は追加として、ネットワーク装置120は、測定設定を端末装置110に送信する(220)。
【0076】
追加として、能力関連情報及び測定設定は、これらに限定されないが、無線リソース制御(RRC)メッセージ、DCIメッセージ、MAC CEなどを含む任意の適切なシグナリング/メッセージ内で搬送されてもよい。
【0077】
こうして、既存のシグナリング構造を再利用し、セル間ビーム測定及び報告に適応するように更新してもよい。
【0078】
能力関連情報の一例は、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて少なくとも1つの測定報告を生成することを端末装置110がサポートするか否かである。追加として、該(アクティブ)TCI状態のタイプが導入された場合、能力関連情報はまた、該(アクティブ)TCI状態のタイプに基づいて報告内容を決定する(即ち、少なくとも1つの測定報告を生成する)ことを端末装置110がサポートするか否かを示してもよい。
【0079】
能力関連情報の別の例は、1つのL1-RSRP報告インスタンスについての、又はL1-RSRP報告のための1つのリソースセット内の、サービングセルRS及び隣接セルRSの設定を端末装置110がサポートするか否かである。代替として又は追加として、能力関連情報は、端末装置110が測定結果(例えば、測定されたL1-RSRP)のスケーリングをサポートするか否かを示してもよい。こうして、隣接セルRSのL1-RSRP報告が有効化される。
【0080】
能力関連情報の別の例は、サービングセルSSB、隣接セルSSB、サービングセルCSI-RS、隣接セルCSI-RSの報告/リソースセットにおける最大数である。
【0081】
上述したように、ネットワーク装置120はまた、測定設定を端末装置110に送信してもよい。1つの例示的な実施形態において、測定設定は、端末装置110から受信された能力関連情報に基づいて生成されてもよい。別の例示的な実施形態において、測定設定は、能力関連情報とは独立して(つまり、端末装置110からの能力関連情報を必要とせずに)生成される。
【0082】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、上位層設定を(即ち、測定設定を、例えばRRCメッセージを介して)ネットワーク装置120から受信してもよい。また、上位層設定は、セル関連設定を示してもよい/含んでもよい。例えば、上位層設定は、PCI、セルID、SSB送信電力等のパラメータを含む、セル固有の設定を含む。
【0083】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、上位層設定は、測定及び報告関連の設定を示してもよい/含んでもよい。例えば、上位層設定は、報告量、例えば、SSBリソースインジケータ(SSBRI:SSB Resource Indicator)-RSRP、CSI-RSリソースインジケータ(CRI:CSI-RS resource indicator)-RSRP、SSBRI-SINR、CRI-SINRなどを示してもよい。
【0084】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、上位層設定は、本開示で説明された、測定及び報告解決策を改善可能にするための情報(例えば、表示)を示してもよい/含んでもよい。1つの例示的な実施形態において、測定設定は、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて該少なくとも1つの測定報告を端末装置110が生成することを可能にするための情報を示す。代替として又は追加として、一実施形態において、測定設定は、端末装置110が測定結果(例えば、RSRP)をスケーリングすることにより該少なくとも1つの測定報告を生成することを可能にするための情報を示す。
【0085】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、上位層設定は、いくつかの関連するパラメータ、例えば電力オフセットを示してもよい/含んでもよい。電力オフセットは、以下のプロシージャにおいて端末装置110により使用される任意の電力オフセットであってもよい。いくつかの実施形態において、電力オフセットは、
標準要件内で定義された電力オフセットと、
ネットワーク装置により設定される電力オフセットと、
SSB送信電力差と、
イベント駆動型ビーム報告内で定義された電力オフセットと、
モビリティイベント内で定義された電力オフセットと、
CSI-RS EPREとSSB EPREとの比と、
CSI-RS EPREとPDSCH EPREとの比と、
パスロスにおける差と、
結合損失における差と、
送信電力から受信電力を差し引くことにより得られる値における差と、
UEにより報告された電力オフセットと、
送信アンテナ/ビームフォーミング利得における差と、
受信アンテナ/ビームフォーミング利得における差と、
送受信アンテナ/ビームフォーミング利得の差と、
のうちの少なくとも1つに関連付けられる。
【0086】
いくつかの例示的な実施形態において、電力オフセットは、以上に示されたパラメータのうちの1つを指す。代替として、いくつかの他の実施形態において、電力オフセットは、以上に示されたパラメータの組み合わせを指す。
【0087】
電力オフセットの一例は、イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセットである。電力オフセットの別の例は、第1のネットワーク装置120-1(即ち、サービングセル130-1)と、第2のネットワーク装置120-2(即ち、隣接セル130-2)との送信電力差である。
【0088】
上記「電力オフセット」についての説明は、本開示の全体に適用可能であることを理解すべきである。簡潔のために、本開示の他の部分については同様の説明を省略する。
【0089】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、測定設定は、測定リソースに関する情報を示す。具体的には、測定設定は、測定される少なくとも1つの個別のセルの少なくとも1つのIDと、該少なくとも1つの個別のセルの各々に関連付けられた、測定される少なくとも1つのRS IDと、を示す。
【0090】
追加として、測定設定は、1つの報告設定内の混合設定として実現されてもよい。例えば、対応する測定リソースについて追加のPCI又はセルIDが設定される。1つの特定の例示的な実施形態として、測定リソースに関する情報は、単一のリソースセットにより示される。
【0091】
1つの例示的な混合設定を以下のように示す。
【0092】
この特定の例示的な実施形態において、パラメータ/フィールド「cell ServCellIndex」がオプションのパラメータとして用いられ、これは、このパラメータ/フィールドが異なる応用要件/シナリオによっては、設定されてもよく、設定されなくてもよいことを意味する。
【0093】
本具体的且つ例示的な実施形態において、SSBは、いかなる限定を暗示することなく、例示のためだけに、RSリソースとして使用される。他の実施形態において、SSBは、任意の適切なRS(例えば、CSI-RS、SRSなど)又は異なるRSの組み合わせに置き換えられてもよい。
【0094】
また、具体的且つ例示的な実施形態において示されたメッセージ構造及び関連パラメータ/フィールドが、説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も暗示していないことを、理解すべきである。本開示にかかる実施形態は、任意の適切なパラメータ/フィールドを含む任意の適切なシグナリング/メッセージにより実現されてもよい。
【0095】
追加として、いくつかの例示的な実施形態において、混合設定の場合、端末装置110は、このリソースセットのパラメータ「反復(repetition)」が「ON」として設定されることを期待しない。また、パラメータ「反復」が「ON」であるように設定されていれば、端末装置110は、これを、同じ空間フィルタが同一PCIに関連付けられたリソースのために使用されると解釈してもよい。
【0096】
代替として、いくつかの他の実施形態において、測定設定は、単独の設定として、例えば、各報告設定がそれぞれのPCI/cellに対応する2つ又は複数の報告設定内で実現されてもよい。1つの特定の具体的な実施形態として、測定リソースに関する情報は、測定されるセルに各々が関連付けられた少なくとも1つのリソースセットにより示される。追加として、これらの報告設定間のつながりは、端末装置110により知られる必要がある。
【0097】
いくつかの例示的な実施形態において、mTRPの場合、1つの報告設定を2つの測定リソースセットに関連付けることができる。1つの特定の例示的な実施形態において、1つのチャネル測定リソースセットは、同じPCIに関連付けられたリソースのみを含むことができる。
【0098】
いくつかの例示的な実施形態において、測定設定は、ビーム障害回復(BFR)のための関連設定、例えばBFD RS、候補ビームRS、関連閾値などの設定を示してもよい/含んでもよい。
【0099】
いくつかの例示的な実施形態において、測定設定は、パワーヘッドルーム報告(PHR)、ULビーム選択についての関連設定、候補SSB/CSI-RSリソースプールの設定など示してもよい/含んでもよい。
【0100】
以上に例示された能力関連情報及び関連する測定設定は、説明のためだけに与えられた。この段階の間、以下の測定及び報告プロシージャを可能にするための任意の適切な能力関連情報及び関連する測定設定が通信されてもよいことを、理解すべきである。本開示は、この点において限定されない。
【0101】
図2を参照し、いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置120は、端末装置110においてビーム測定をトリガするためのメッセージ(例えば、DCIメッセージ)を送信してもよい(230)。端末装置110は、ネットワーク装置120からRSを受信してもよい(240)。そして、端末装置110は、少なくとも1つのビーム測定報告(例えば、報告されるSSBRI/CRI-RSRP)を生成し(250)、該少なくとも1つのビーム測定報告をネットワーク装置120に(即ち、サービングセル130-1内で又は隣接セル130-2内で)送信してもよい(260)。
【0102】
上述したように、従来の解決策によれば、いくつかの無駄で不必要な測定結果が端末装置110からネットワーク装置120へ報告されるかもしれない。1つの例示的なシナリオとして、端末装置110は、その送受信がサービングセル130-1に関連付けられている場合に、隣接セルビーム情報を報告する。この場合、隣接セルRSのL1-RSRP<サービングセルRSの最高L1-RSRPの場合、隣接セル130-2に切り替える必要がなく、これは、この報告は有用ではないことを意味する。
【0103】
別の例示的なシナリオとして、端末装置110は、その送受信が隣接セル130-2に関連付けられている場合に、サービングセルビーム情報を報告する。この場合、サービングセルRSのL1-RSRP<隣接セルRSの最高L1-RSRPの場合、サービングセル130-1に戻るように切り替える必要がなく、これは、この報告は有用ではないことを意味する。
【0104】
無駄で不必要な測定結果を報告する回数を減らすために、いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて、該少なくとも1つのビーム測定報告を生成する。
【0105】
上述したように、端末装置110のアクティブTCI状態は、異なるセル、例えばサービングセル130-1又は隣接セル130-2に対応してもよい。いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、アクティブTCI状態に対応する具体的なセルに基づいて、該少なくとも1つのビーム測定報告を生成してもよい。代替として又は追加として、端末装置110のアクティブTCI状態は、異なる送信方向、例えばアップリンク又はダウンリンクに対応してもよい。いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、アクティブTCI状態に対応する送信方向に基づいて、該少なくとも1つのビーム測定報告を生成してもよい。
【0106】
対応するセルと対応する送信方向とは、アクティブTCI状態に関する2つの異なる態様であることを理解すべきであり、これは、これら2つの側面は組み合わされてもよいことを意味する。例えば、アクティブTCI状態は、サービングセルULのみTCI状態と、隣接セルDLのみTCI状態とに対応してもよい。単に簡潔のために、これら2つの側面の他の組み合わせ方式は例示されていない。
【0107】
よりよく理解するために、アクティブTCI状態に基づいてビーム測定報告を生成するいくつかの例示的なプロセスを以下に説明する。
【0108】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態がサービングセル130-1に対応する場合(サービングセルTCI状態と称される場合がある)、隣接セルビーム情報の報告は制限されてもよい。
【0109】
隣接セルビーム情報の報告を制限することは、いくつかの手段で実現されてもよいことを、理解すべきである。
【0110】
1つの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、サービングセル130-1に関連付けられた少なくとも1つのRSについての測定結果を含む。
【0111】
代替として、別の例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、隣接セル130-2に関連付けられ且つ信号品質が報告条件を満たすRSについての測定結果を含む。換言すれば、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、隣接セル130-2に関連付けられ且つ信号品質が報告条件を満たさないRSについての測定結果を一切含まない。
【0112】
1つの例示的な実施形態において、報告条件は、隣接セル130-1に関連付けられているRSの信号品質が事前設定された閾値を超えたことである。追加として、事前設定された閾値は、デフォルトの閾値(例えば、無線規格例えば3GPPにより規定される固定値)であってもよく、又はネットワーク装置120により設定され、端末装置110に送信されてもよい。
【0113】
代替として、別の例示的な実施形態において、報告条件は、隣接セル130-2に関連付けられたRSの信号品質が、サービングセル130-1に関連付けられたRSの最高信号品質を超えたこと、例えば、隣接セルRSのL1-RSRP>サービングセルRSの最高L1-RSRPである。
【0114】
代替として、別の例示的な実施形態において、報告条件は、隣接セル130-2に関連付けられたRSの信号品質が、サービングセル130-1に関連付けられたRSの最高信号品質と事前設定されたオフセットとの和を超えたこと、例えば、隣接セルRSのL1-RSRP>サービングセルRSの最高L1-RSRP+事前設定されたオフセットである。いくつかの例示的な実施形態において、電力オフセットは、イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセットである。代替として、いくつかの他の実施形態において、電力オフセットは、第1のネットワーク装置120-1(すなわち、サービングセル130-1)と、第2のネットワーク装置120-2(すなわち、隣接セル130-2)との送信電力差である。追加として、送信電力差は、SSB送信電力差である。
【0115】
代替として、別の例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、サービングセル130-1に関連付けられたRSのみについての測定結果を含む。
【0116】
追加として、いくつかの実施形態において、該少なくとも1つの測定報告が、サービングセル130-1のRSのみについての測定結果を含む場合、RSを示すためのビット数は、測定され且つサービングセル130-1に関連付けられるように設定された、RSの数に基づいて、決定される。即ち、L1-RSRP報告フォーマットを更新することができる。1つの特定の例示的な実施形態において、SSBRI/CRIフィールドのビット幅をceil(log2(K))からceil(log2(K1))に小さくすることができ、ここで、Kは、対応するリソースセットの設定されるリソースの総数であり、K1は、サービングセル130-1に関連付けられた設定されるリソースの総数である。
【0117】
代替として、SSBRI/CRIフィールドのビット幅はceil(log2(max(K1,K2)))であってもよく、ここで、K1は、サービングセル130-1に関連付けられた設定されるリソースの総数であり、K2は、隣接セル130-2に関連付けられた設定されるリソースの総数である。
【0118】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が隣接セル130-2に対応する場合(隣接セルTCI状態と称される場合がある)、サービングセル130-1ビーム情報の報告は制限されてもよい。同様に、サービングセル130-1ビーム情報の報告を制限することも、いくつかの手段により実現されてもよい。
【0119】
2つの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、隣接セル130-2に関連付けられた少なくとも1つのRSについての測定結果を含む。
【0120】
代替として、別の例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、サービングセル130-1に関連付けられ且つ信号品質が報告条件を満たすRSについての測定結果を含む。換言すれば、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、サービングセル130-1に関連付けられ且つ信号品質が報告条件を満たさないRSについての測定結果を一切含まない。
【0121】
1つの例示的な実施形態において、報告条件は、サービングセル130-1に関連付けられているRSの信号品質が事前設定された閾値を超えたことである。追加として、事前設定された閾値は、デフォルトの閾値(例えば、無線規格例えば3GPPにより規定される固定値)であってもよく、又はネットワーク装置120により設定され、端末装置110に送信されてもよい。
【0122】
代替として、別の例示的な実施形態において、報告条件は、サービングセル130-1に関連付けられたRSの信号品質が、隣接セル130-2に関連付けられたRSの最高信号品質を超えたこと、即ち、サービングセルRSのL1-RSRP>隣接セルRSの最高L1-RSRPである。
【0123】
代替として、別の例示的な実施形態において、報告条件は、サービングセル130-1に関連付けられたRSの信号品質が、隣接セル130-2に関連付けられたRSの最高信号品質と事前設定されたオフセットとの和を超えたこと、例えば、サービングセルRSのL1-RSRP>隣接セルRSの最高L1-RSRP+事前設定されたオフセットである。いくつかの例示的な実施形態において、電力オフセットは、イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセットである。代替として、いくつかの他の実施形態において、電力オフセットは、第1のネットワーク装置120-1(即ち、サービングセル130-1)と、第2のネットワーク装置120-2(即ち、隣接セル130-2)との送信電力差である。追加として、送信電力差は、SSB送信電力差である。
【0124】
代替として、別の例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、隣接セル130-2に関連付けられたRSのみについての測定結果を含む。
【0125】
追加として、いくつかの実施形態において、該少なくとも1つの測定報告が、隣接セル130-2のRSのみについての測定結果を含む場合、RSを示すビット数は、測定され且つ隣接セル130-2に関連付けられるように設定された、RSの数に基づいて、決定される。即ち、L1-RSRP報告フォーマットを更新することができる。1つの特定の例示的な実施形態において、SSBRI/CRIフィールドのビット幅をceil(log2(K))からceil(log2(K2))に小さくすることができ、ここで、Kは、対応するリソースセットの設定されるリソースの総数であり、K2は、隣接セル130-2に関連付けられた設定されるリソースの総数である。
【0126】
代替として、SSBRI/CRIフィールドのビット幅はceil(log2(max(K1,K2)))であってもよく、ここで、K1は、サービングセル130-1に関連付けられた設定されるリソースの総数であり、K2は、隣接セル130-2に関連付けられた設定されるリソースの総数である。
【0127】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態がアップリンク送信に対応する場合(ULのみTCI状態と称される場合がある)、DLビーム情報の報告は制限されてもよい。
【0128】
1つの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態がアップリンク送信に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、アップリンクビーム選択(即ち、ULに適した少なくとも1つのビーム)のために設定された少なくとも1つのRSについての測定結果を含む。1つの例示的な実施形態において、ULに適したビームは、MPE緩和のためのPHR報告用の設定される/使用されるSSB/CSI-RSであるビームであってもよい。
【0129】
代替として、いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態がダウンリンク送信に対応する場合(DLのみTCI状態と称される場合がある)、ULビーム情報の報告は制限されてもよい。
【0130】
1つの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態がダウンリンク送信に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、ダウンリンクビーム選択のために設定された少なくとも1つのRSについての測定結果を含む。
【0131】
追加として、上述したように、対応するセルと対応する送信方向とは、アクティブTCI状態に関する2つの異なる態様であることを理解すべきであり、これは、これら2つの側面は別々に使用されるか、又は組み合わせで使用されてもよいことを意味する。
【0132】
1つの具体的な例として、アクティブTCI状態は、サービングセルULのみTCI状態と、隣接セルDLのみTCI状態とに対応する。このような特定のシナリオにおいて、該少なくとも1つの測定報告は、ULに適した少なくとも1つのサービングビームと、少なくとも1つの隣接セルビームとを含む。1つの例示的な実施形態において、ULに適したビームは、MPE緩和のためのPHR報告用の設定される/使用されるSSB/CSI-RSであるビームであってもよい。さらに、端末装置110は、報告RSの設定された数が1よりも大きいことを期待する。他の実現も、結合された状態のために実現されてもよいことを、理解すべきである。簡潔のために、ここでは他の実現を省略する。
【0133】
代替として又は追加として、いくつかの例示的な実施形態において、測定挙動及び報告内は、以下のように、アクティブTCI状態に基づいて決定されてもよい。こうして、無駄で不必要な測定報告が回避され、データ送信の現在関連付けられているセルについてのビーム選択がより合理的になる可能性がある。
【0134】
1つの例示的な実施形態において、該少なくとも2つの測定報告がL1-SINRに関するものであり、且つ、アクティブTCI状態がサービングセル130-1に対応する場合、サービングセル130-1に関連付けられた少なくとも1つのRSをチャネル測定RSとして、隣接セル130-1に関連付けられた少なくとも1つのRSを干渉測定として用いて、L1-SINRの値を決定する。
【0135】
代替として、別の例示的な実施形態において、該少なくとも1つの測定報告がL1-SINRに関するものであり、且つ、アクティブTCI状態が隣接セル130-2に対応する場合、隣接セル130-2に関連付けられた少なくとも1つのRSをチャネル測定RSとして、サービングセル130-1に関連付けられた少なくとも1つのRSを干渉測定として用いて、L1-SINRの値を決定する。
【0136】
追加として、いくつかの例示的な実施形態において、L1-SINR報告の設定について、2つのリソースセットが設定されてもよく、ここで、1つのリソースセットがチャネル測定用であり、別のリソースセットが干渉測定用である。また、1つのリソース内のリソースを同じPCIに関連付けることができる。
【0137】
追加として、いくつかの例示的な実施形態において、1つの初期設定として、アクティブTCIがサービングセルTCI状態である場合、サービングセルRSはチャネル測定リソースセット内で設定され、隣接セルRSは干渉測定リソースセット内で設定される。アクティブTCI状態がサービングセルTCI状態から隣接セルTCI状態に切り替えられた後に、チャネル測定リソースセットが干渉測定リソースセットとなり、干渉リソースセットがチャネル測定リソースセットとなる。1つの例示的な実施形態において、チャネル測定リソース(CMR:channel measurement resource)内のリソースと干渉測定リソース(IMR:interference measurement resource)内のリソースとが1対1(1-1)にマッピングされてもよい。代替として、別の例示的な実施形態において、IMR内の全てのリソース又はリソースのサブセットを用いて、例えば、干渉電力を累算したり、最も高い干渉のみを考慮したり、トップN個の干渉を平均したりするなど、干渉電力を算出することができる。
【0138】
追加として、いくつかの例示的な実施形態において、L1-SINR報告の設定について、1つのリソースセットは、混合されたサービングセルRSと隣接セルRSとの両方を有するように設定されてもよい。アクティブTCI状態がサービングセル130-1に対応する場合、リソースセット内のサービングセルRSはチャネル測定のために用いられ、リソースセット内の隣接セルRSは干渉測定に用いられる。さらに、RSを示すためのL1-SINR報告のビット数は、リソースセット内に設定されたサービングセルRSの数に基づいて決定される。アクティブTCI状態がサービングセルTCI状態から隣接セルTCI状態に切り替えられた場合、リソースセット内の隣接セルRSはチャネル測定のために用いられ、リソースセット内のサービングセルRSは干渉測定に用いられる。さらに、RSを示すためのL1-SINR報告のビット数は、リソースセット内に設定された隣接セルRSの数に基づいて決定される。
【0139】
1つの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、端末装置110は、サービングセル130-1に関連付けられたRSの疑似コロケーション(QCL:Quasi Co-location)想定を隣接セル130-2に関連付けられたRSのQCL想定として用いて、測定を実行する。追加として、サービングセル130-1に関連付けられたRSは、アクティブTCI状態内に含まれたRSである。代替として、サービングセルに関連付けられたRSは、1-1 CMR/IMRマッピング関係にある、隣接セルRSの対応するサービングセルRSである。
【0140】
代替として、別の例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、隣接セル130-2に関連付けられたRSのQCL想定をサービングセル130-1に関連付けられたRSのQCL想定として用いて、測定を実行する。追加として、隣接セルに関連付けられたRSは、アクティブTCI状態内に含まれたRSである。代替として、隣接セルに関連付けられたRSは、1-1 CMR/IMRマッピング関係にある、サービングセルRSの対応する隣接セルRSである。
【0141】
追加として、上述したように、セル間のシナリオの場合、送信電力差が原因で、「範囲外」を報告する回数が増加する。本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、端末装置110は、アクティブTCI状態に基づいて、事前設定されたオフセットにより、少なくとも1つの測定結果をスケーリングしてもよい。
【0142】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、端末装置110は、隣接セル130-2に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングし、例えば、隣接セルRSのスケーリングされたRSRP=隣接セルRSの測定されたRSRP+オフセットである。したがって、いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、端末装置110は、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングする。
【0143】
代替として、いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、端末装置110は、隣接セル130-2に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングする。したがって、いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、端末装置110は、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングする。
【0144】
いくつかの例示的な実施形態において、電力オフセットは、イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセットである。代替として、いくつかの他の実施形態において、電力オフセットは、第1のネットワーク装置120-1(すなわち、サービングセル130-1)と、第2のネットワーク装置120-2(すなわち、隣接セル130-2)との送信電力差である。追加として、送信電力差は、SSB送信電力差である。
【0145】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、より低い送信電力を有するセルに関連付けられたRSについての測定結果を、サービングセル130-1と隣接セル130-2との送信電力差によりスケーリングしてもよい。換言すれば、端末装置110は、どのセルがより高いSSB送信電力を有するかに応じて測定結果をスケーリングする。例えば、セル1のSSB電力がセル1のSSB電力とセル2のSSB電力とのうちより高い方である場合、セル2 RSのRSRPは、セル2 RSのスケーリングされたRSRP=セル2 RSの測定されたRSRP+セル1のSSB電力-セル2のSSB電力のようにスケーリングされてもよい。
【0146】
測定をスケーリングすることに加えて、以下に説明するような測定結果の改善されたフォーマットにより、「範囲外」を報告する回数を減らしてもよい。
【0147】
いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つのビーム測定報告は、サービングセル130-1についての測定結果の第1の絶対値と、隣接セル130-2についての測定結果の第2の絶対値との両方を示す。さらに、このようなビーム測定報告は、条件付きで生成される。1つの例示的な条件は、端末装置110のためのサービングセル130-1における送信電力(例えば、SSB送信電力)が、端末装置110のための隣接セル130-2における送信電力と異なることである。追加として、いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つのビーム測定は、第1の絶対値に対する、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての差分測定結果、又は第2の絶対値に対する、隣接セル130-2に関連付けられたRSについての差分測定結果をさらに示す。
【0148】
1つの特定の例示的な実施形態として、サービングセル130-1と隣接セル130-2とのSSB送信電力が異なる場合、常にPCI固有の参照(絶対)7ビットL1-RSRPを報告する。さらに、差分RSRPは、PCIごとに報告される基準RSRPに対して算出される。
【0149】
測定報告の2つの例示的なフォーマット例を以下に表1及び表2に示す。
【0150】
上述したように、従来のBFRプロシージャを改善する必要もある。
【0151】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、第1のセル(サービングセル130-1又は隣接セル130-2)における回復閾値を有するように設定され、第1のセルとは異なる第2のセルに関連付けられたRSの測定結果を得る。そして、BFRプロシージャ中に、端末装置110は、事前設定されたオフセットにより測定結果をスケーリングした後に、第2のセルに関連付けられたRSについて得られた測定結果に、回復閾値を適用する。いくつかの例示的な実施形態において、電力オフセットは、イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセットである。代替として、いくつかの他の実施形態において、電力オフセットは、第1のネットワーク装置120-1(即ち、サービングセル130-1)と、第2のネットワーク装置120-2(即ち、隣接セル130-2)との送信電力差である。追加として、送信電力差は、SSB送信電力差である。
【0152】
こうして、BFRプロシージャ中に適切なビームを選択してもよい。
【0153】
1つの例示的な実施形態において、隣接セルSSB又は隣接セルCSI-RSが候補ビームRSとして設定されている場合、端末装置110は、その受信電力をスケーリング後に閾値と比較する。
【0154】
1つの特定の例示的な実施形態において、「powerControlOffsetInterCell」が該閾値として使用される。この場合、端末装置110は、powerControlOffsetInterCellにより提供される値で個別のSSB受信電力をスケーリングした後に、隣接セルSSBについて得られたL1-RSRP測定にQin,LR閾値を適用する。代替として又は追加として、端末装置110は、powerControlOffsetSS及びpowerControlOffsetInterCellにより提供される値で個別のCSI-RS受信電力をスケーリングした後に、隣接セルCSI-RSリソースについて得られたL1-RSRP測定にQin,LR閾値を適用する。
【0155】
別の例示的な実施形態において、candidateBeamRSList内のSSBのうち、SS-RSRPがrsrp-ThresholdSSBをX dBだけ超えた隣接セルSSB、又はcandidateBeamRSList内の CSI-RSのうち、CSI-RSRPがrsrp-ThresholdCSI-RSをX dBだけ超えた隣接セルCSI-RSのうち少なくとも1つが利用可能である場合、端末装置110は、candidateBeamRSList内のSSBのうち、SS-RSRPがrsrp-ThresholdSSBをX dBだけ超えた隣接セルSSB、又はcandidateBeamRSList内の CSI-RSのうち、CSI-RSRPがrsrp-ThresholdCSI-RSをX dBだけ超えた隣接セルCSI-RSを選択する。
● rsrp-ThresholdSSB:SpCellビーム障害回復のためのRSRP閾値。
● rsrp-ThresholdBFR:SCellビーム障害回復のためのRSRP閾値。
● candidateBeamRSList:SpCellビーム障害回復のための候補ビームのリスト。
● candidateBeamRSSCellList:SCellビーム障害回復のための候補ビームのリスト。
● rsrp-ThresholdSSB:4ステップRAタイプについてのSSB選択のためのRSRP閾値。ランダムアクセスプロシージャがビーム障害回復のために開始された場合、candidateBeamRSList内のSSBの選択のために使用されるrsrp-ThresholdSSBは、BeamFailureRecoveryConfigであるIE内のrsrp-ThresholdSSBを指す。
● rsrp-ThresholdCSI-RS:4ステップRAタイプについてのCSI-RS選択のためのRSRP閾値。ランダムアクセスプロシージャがビーム障害回復のために開始された場合、rsrp-ThresholdCSI-RSは、IEであるBeamFailureRecoveryConfig内のrsrp-ThresholdSSBと等しい。
【0156】
さらに、それに応じて、BFR MAC CEを改善してもよい。BFR MAC CEシグナリングを用いて、BFR関連情報をネットワーク装置120に通知することができる。MACフォーマットは、少なくとも、ACフィールド、候補RS IDフィールドを含むことができる。具体的には、いくつかの実施形態において、フィールド「AC」は、このオクテット内の、Candidate RS IDフィールドの存在を示す。candidateBeamRSSCellList内のSSBのうち、SS-RSRPがrsrp-ThresholdBFRをX dBだけ超える隣接セルSSB、又はcandidateBeamRSSCellList内のCSI-RSのうち、CSI-RSRPがrsrp-ThresholdBFRをX dBだけ超える隣接セルCSI-RSのうち少なくとも1つが利用可能である場合、ACフィールドは1にセットされ、それ以外の場合、0にセットされる。ACフィールドが1にセットされている場合、Candidate RS IDフィールドは存在する。ACフィールドが0にセットされている場合、代わりに、R個のビットが存在する。さらに、いくつかの実施形態において、フィールド「Candidate RS ID」は、candidateBeamRSSCellList内のSSBのうち、rsrp-ThresholdBFRをX dBだけ超えたSS-RSRPを有する隣接セルSSBのインデックスにセットされるか、又はcandidateBeamRSSCellList内のCSI-RSのうち、rsrp-ThresholdBFRをX dBだけ超えたCSI-RSRPを有する隣接セルCSI-RSのインデックスにセットされる。SSB又はCSI-RSのインデックスは、該SSB又はCSI-RSに対応するcandidateBeamRSSCellList内のエントリのインデックスである。インデックス0はcandidateBeamRSSCellList内の第1のエントリに対応し、インデックス1はリスト内の第2のエントリに対応し、以下同様である。このフィールドの長さは6ビットである。
【0157】
いくつかの実施形態において、隣接セルRSとサービングセルRSとの両方がBFD RSである場合、端末装置110が仮定的なPDCCH BLERを推定するとき、RS EPREに対するPDCCH EPREの比は0dbとして仮定される。具体的には、リンク回復のために、対応するNZP CSI-RS EPREに対するPDCCH EPREの比は、0 dBとして仮定される。さらに、対応するRSは、アクティブ化されたRSであってもよく、又は、両方のRSがアクティブ化された場合に、対応するRSは、最も高いERPEを有するRSであってもよい。
【0158】
追加として、上述したように、PHRを報告するための従来の解決策を改善する必要がある。いくつかの実施形態において、端末装置110は、サービングセル130-1に関連付けられた第1のセットの電力制御パラメータであって、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての少なくとも1つの電力制御パラメータを含む前記第1のセットの電力制御パラメータを含むパワーヘッドルームメッセージを生成する。こうして、ビーム専有PHRがサポートされる。現在のPHR報告フォーマットにおいて、報告されるPCMAX,f,cは、サービングセルcのキャリアfと、報告されるPH及びP-MPR値とについて定義される。報告されるSSBRI/CRIが隣接セルc’に関連付けられた場合、報告されるPCMAX、PH、及びP-MPRも隣接セルc’についてのものでなければならない。そうでなければ、異なるセルにおける電力制御についてのミスアライメントが発生する。したがって、MPEの緩和を容易にするために拡張されたPHR報告について、複数のセットの電力制御パラメータを報告することができ、報告される各セットのPCMAX、PH、又はP-MPRパラメータの各報告セットを、報告されるSSBRI/CRIが関連付けられている個別のPCIを有するセルに関連付けることができる。電力制御パラメータが任意の適切なパラメータを含んでもよいことを、理解すべきである。電力制御パラメータの一例は、3GPP TS 38.213に規定され、前のパワーヘッドルーム(PH:power headroom)フィールドの計算のために使用されるPCMAX,f,cである。
【0159】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、端末装置110は、隣接セル130-2に関連付けられた第2のセットの電力制御パラメータを含むPHメッセージを生成する。こうして、隣接セル130-2についての電力制御がサポートされる。
【0160】
1つの具体的な実施形態において、PCMAX,f,cは、隣接セル130-2のキャリアfについてのUE設定最大出力電力であり、さらに、PHは隣接セル130-2に関連付けられる。
【0161】
いくつかの実施形態において、PHメッセージは、第1のPCI及び第2のPCIを含む複数のPCIに対応する複数のセットの電力制御パラメータを含む。1つの例示的な実施形態において、複数のパラメータ(すなわちPCMAX)が報告され、報告されるPCMAXの数が異なるPCIの数に関連する。具体的には、PCMAX,f,cは、SSBRI/CRIが関連付けられているセルのキャリアfについて定義される。
【0162】
いくつかの実施形態において、第1のセットの電力制御パラメータと第2のセットの電力制御パラメータとの各々は少なくとも1つのパラメータを含み、前記少なくとも1つのパラメータは、個別のPCIに対応するパワーヘッドルームと、個別のPCIに対応する特定のチャネル又はRS(PUCCH、PUSCH、SRSなど)ごとのパワーヘッドルームと、個別のPCIに関連付けられたセルに対応する特定のチャネル又はRS(PUCCH、PUSCH、SRSなど)ごとのパワーヘッドルームと、個別のPCIに対応する最大送信電力レベルと、個別のPCIに関連付けられたセルに対応する最大送信電力レベルと、前記個別のPCIに対応する最大電力低減と、前記個別のPCIに関連付けられたセルに対応する最大電力低減と、前記個別のRSについての最大電力低減と、前記最大電力低減に対する、前記個別のRSについてのデルタ電力低減と、該個別のRSがサービングセル130-1に属するかそれとも隣接セル130-2に属するかを示す情報と、を含む。
【0163】
一つの特定の例示的な実施形態において、電力管理電力低減(P-MPR:power management power reduction)がPHメッセージ内に含まれる。具体的には、PHメッセージは、PCIごとの1つの共通P-MPRと、RS IDごとのデルタP-MPRとを含む。
【0164】
追加として、いくつかの実施形態において、RS IDは、MPE報告のため又はP-MPR報告のための設定されたSSB/CSI-RSリスト内の対応するRSの位置を示すための論理IDである。
【0165】
追加として、いくつかの実施形態において、報告されたRS IDが隣接セルRSを指すか否かを示すために、追加のビットが導入される。代替として、いくつかの実施形態において、報告RS IDの正確なセルを示すために、追加のビットが導入されている。
【0166】
追加として、端末装置110は、第1のPCIとは異なるPCIに対応するTCI状態がアクティブ化されたことに応じて、PHメッセージを送信する。1つの特定の例示的な実施形態において、端末装置110は、現在のPCI以外の異なるPCIに関連付けられたTCI状態がアクティブ化され(又は示され)、且つ、SSB送信電力差が閾値よりも大きい(又はオフセットが閾値よりも大きい)場合に、このPHメッセージを送信する。
方法例
【0167】
図3は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法300のフローチャートである。例えば、方法300は、図1に示すような端末装置110において実現されてもよい。
【0168】
ブロック310において、PCIに関連付けられたサービングセル130-1と、第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2とのうちの少なくとも1つを有するように設定された端末装置110は、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて、少なくとも1つのビーム報告を生成する。
【0169】
ブロック310において、端末装置110は、サービングセル130-1内で又は隣接セル130-2内で、少なくとも1つのビーム測定報告を送信する。
【0170】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、該少なくとも1つのビーム測定報告を、アクティブTCI状態に対応する、サービングセル130-1又は隣接セル130-2であるセルと、アクティブTCI状態に対応する、アップリンク又はダウンリンクである送信方向と、うちの少なくとも1つに基づいて生成する。
【0171】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、サービングセル130-1に関連付けられた少なくとも1つのRSについての測定結果、隣接セル130-2に関連付けられ且つ信号品質が報告条件を満たすRSについての測定結果、又はサービングセル130-1に関連付けられたRSのみについての測定結果、のうちの少なくとも1つを含む。
【0172】
いくつかの例示的な実施形態において、報告条件は、隣接セル130-2に関連付けられたRSの信号品質が、事前設定された閾値、サービングセル130-1に関連付けられたRSの最高信号品質、又は、サービングセル130-1に関連付けられたRSの最高信号品質と事前設定されたオフセットとの和、のうちの1つを超えたことである。
【0173】
いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つの測定報告が、サービングセル130-1のRSのみについての測定結果を含む場合、RSを示すためのビット数は、測定され且つサービングセル130-1に関連付けられるように設定された、RSの数に基づいて、決定される。
【0174】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、隣接セル130-2に関連付けられた少なくとも1つのRSについての測定結果、サービングセル130-1に関連付けられ且つ信号品質が報告条件を満たすRSについての測定結果、又は隣接セル130-2に関連付けられたRSのみについての測定結果、のうちの少なくとも1つを含む。
【0175】
いくつかの例示的な実施形態において、報告条件は、サービングセル130-1に関連付けられたRSの信号品質が、事前設定された閾値、隣接セル130-2に関連付けられたRSの最高信号品質、又は、隣接セル130-2に関連付けられたRSの最高信号品質と事前設定されたオフセットとの加算、のうちの1つを超えたことである。
【0176】
いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つの測定報告が、隣接セル130-2のRSのみについての測定結果を含む場合、RSを示すためのビット数は、測定され且つ隣接セル130-2に関連付けられるように設定された、RSの数に基づいて、決定される。
【0177】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態がアップリンク送信に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、アップリンクビーム選択のために設定された少なくとも1つのRSについての測定結果を含む。
【0178】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態がダウンリンク送信に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、ダウンリンクビーム選択のために設定された少なくとも1つのRSについての測定結果を含む。
【0179】
いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つの測定報告がL1-SINRに関するものである場合、L1-SINRの値は、アクティブTCI状態がサービングセル130-1に対応する場合、サービングセル130-1に関連付けられた少なくとも1つのRSをチャネル測定RSとして用い、隣接セル130-2に関連付けられた少なくとも1つのRSを干渉測定として用いることにより、又は、アクティブTCI状態が隣接セル130-2に対応する場合、隣接セル130-2に関連付けられた少なくとも1つのRSをチャネル測定RSとして用い、サービングセル130-1に関連付けられた少なくとも1つのRSを干渉測定として用いることにより、決定される。
【0180】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、端末装置110は、サービングセル130-1に関連付けられたRSのQCL想定を隣接セル130-2に関連付けられたRSのQCL想定として用いて、測定を実行するか、又は、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、端末装置110は、隣接セル130-2に関連付けられたRSのQCL想定をサービングセル130-1に関連付けられたRSのQCL想定として用いて、測定を実行する。
【0181】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、アクティブTCI状態に基づいて、事前設定されたオフセットにより少なくとも1つの測定結果をスケーリングし、スケーリングされた測定結果を含む該少なくとも1つのビーム測定報告を生成する。
【0182】
いくつかの例示的な実施形態において、該事前設定されたオフセットは、イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセット、又は、サービングセル130-1と隣接セル130-2との送信電力差、のうちの1つである。
【0183】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合に、隣接セル130-2に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングする。
【0184】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合に、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングする。
【0185】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合に、隣接セル130-2に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングする。
【0186】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合に、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングする。
【0187】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、サービングセル130-1と隣接セル130-2との送信電力差により、より低い送信電力を有するセルに関連付けられたRSについての測定結果をスケーリングし、スケーリングされた測定結果を含む該少なくとも1つのビーム測定報告を生成する。
【0188】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、サービングセル130-1内で又は隣接セル130-2内で、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて該少なくとも1つの測定報告を生成することを端末装置110がサポートするか否かを示す能力関連情報を送信する。
【0189】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて該少なくとも1つの測定報告を端末装置110が生成することを可能にするための情報、又は測定される少なくとも1つの個別のセルの少なくとも1つのIDと、該少なくとも1つの個別のセルの各々に関連付けられた、測定される少なくとも1つのRS IDと、を示す測定リソースに関する情報、のうちの少なくとも1つを示す測定設定を受信する。
【0190】
いくつかの例示的な実施形態において、測定リソースに関する情報は、単一のリソースセットにより示され、又は、測定リソースに関する情報は、測定されるセルに各々が関連付けられた少なくとも1つのリソースセットにより示される。
【0191】
図4は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法400のフローチャートである。例えば、方法400は、図1に示すような端末装置110において実現されてもよい。
【0192】
ブロック410において、端末装置110は、サービングセル130-1についての測定結果の第1の絶対値と、隣接セル130-2についての測定結果の第2の絶対値とを示す少なくとも1つのビーム測定報告を生成する。
【0193】
ブロック420において、端末装置110は、サービングセル130-1内で又は隣接セル130-2内で、少なくとも1つのビーム測定報告を送信する。
【0194】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110のためのサービングセル130-1における送信電力が、端末装置110のための隣接セル130-1における送信電力と異なる場合、端末装置110は、端末装置において、サービングセルについての測定結果の第1の絶対値と、前記隣接セルについての測定結果の第2の絶対値とを示す少なくとも1つのビーム測定を生成する。さらに、端末装置110は、サービングセル内で又は隣接セル内で、少なくとも1つのビーム測定報告を送信する。
【0195】
いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つのビーム測定は、第1の絶対値に対する、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての差分測定結果と、第2の絶対値に対する、隣接セル130-2に関連付けられたRSについての差分測定結果とのうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0196】
図5は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法500のフローチャートである。例えば、方法500は、図1に示すような端末装置110において実現されてもよい。
【0197】
ブロック510において、第1のセルにおける回復閾値を有するように設定された端末装置110は、第2のセルに関連付けられたRSであって、SSB又はCSI-RSであるRSの測定結果を取得する。
【0198】
ブロック510において、ビーム障害回復プロシージャ中に、端末装置110は、回復閾値を第2のセルに関連付けられたRSについて得られた測定結果に、イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセット、又は第1のセルと第2のセルとの送信電力差のうちの1つである事前設定されたオフセットにより測定結果をスケーリングした後に適用する。
【0199】
図6は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法600のフローチャートである。例えば、方法600は、図1に示すような端末装置110において実現されてもよい。
【0200】
ブロック610において、第1のPCIに関連付けられたサービングセル130-1と、第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2とのうちの少なくとも1つを有するように設定された端末装置110は、サービングセル130-1に関連付けられた第1のセットの電力制御パラメータであって、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての少なくとも1つの電力制御パラメータを含む、第1のセットの電力制御パラメータ、又は隣接セル130-2に関連付けられた第2のセットの電力制御パラメータ、のうちの少なくとも1つを含むパワーヘッドルームメッセージを生成する。
【0201】
ブロック620において、端末装置110は、サービングセル130-1内で又は隣接セル130-2内で、パワーヘッドルームメッセージを送信する。
【0202】
いくつかの例示的な実施形態において、パワーヘッドルームメッセージは、第1のPCI及び第2のPCIを含む複数のPCIに対応する複数のセットの電力制御パラメータを含む。
【0203】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のセットの電力制御パラメータと第2のセットの電力制御パラメータとの各々は、個別のPCIに対応する最大送信電力レベル、該個別のPCIに対応する最大電力低減、該個別のPCIに対応するパワーヘッドルーム、最大電力低減に対する、該個別のRSについてのデルタ電力低減、又は該個別のRSがサービングセル130-1に属するかそれとも隣接セル130-2に属するかを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0204】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、第1のPCIとは異なるPCIに対応するTCI状態がアクティブ化されたことに応じて、パワーヘッドルームメッセージを送信する。
【0205】
図7は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートである。例えば、方法700は、図1に示すようなネットワーク装置120において実現されてもよい。
【0206】
ブロック710において、ネットワーク装置120(第1のPCIに関連付けられたサービングセル130-1を提供する第1のネットワーク装置120-1、又は第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2を提供する第2の装置)は、ビーム測定をトリガするためのメッセージを送信する。
【0207】
ブロック720において、ネットワーク装置120は、端末装置110から、端末装置110により端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて生成された少なくとも1つのビーム測定報告を受信する。
【0208】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置120は、端末装置110から、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて該少なくとも1つの測定報告を生成することを端末装置110がサポートするか否かを示す能力関連情報を受信する。
【0209】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置120は、端末装置110に、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて該少なくとも1つの測定報告を端末装置110が生成することを可能にするための情報、又は測定される少なくとも1つの個別のセルの少なくとも1つのIDと、該少なくとも1つの個別のセルの各々に関連付けられた、測定される少なくとも1つのRS IDと、を示す測定リソースに関する情報、のうちの少なくとも1つを示す測定設定を送信する。
【0210】
いくつかの例示的な実施形態において、測定リソースに関する情報は、単一のリソースセットにより示され、又は、測定リソースに関する情報は、測定されるセルに各々が関連付けられた少なくとも1つのリソースセットにより示される。
【0211】
図8は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートである。例えば、方法800は、図1に示すようなネットワーク装置120において実現されてもよい。
【0212】
ブロック810において、ネットワーク装置120(第1のPCIに関連付けられたサービングセル130-1を提供する第1のネットワーク装置120-1、又は第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2を提供する第2の装置)は、端末装置110から、サービングセル130-1についての測定結果の第1の絶対値と、隣接セル130-2についての測定結果の第2の絶対値とを示す少なくとも1つのビーム測定報告を受信する。
【0213】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置120(第1のPCIに関連付けられたサービングセル130-1を提供する第1のネットワーク装置120-1、又は第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2を提供する第2の装置)は、端末装置110から、サービングセル130-1についての測定結果の第1の絶対値と、隣接セル130-2についての測定結果の第2の絶対値とを示す少なくとも1つのビーム測定報告を受信し、ここで、第1の装置の送信電力が第2の装置の送信電力と異なる。
【0214】
いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つのビーム測定は、第1の絶対値に対する、サービングセル130-1に関連付けられたRSについてのデルタ測定結果と、第2の絶対値に対する、隣接セル130-2に関連付けられたRSについてのデルタ測定結果とのうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0215】
図9は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法900のフローチャートである。例えば、方法900は、図1に示すようなネットワーク装置120において実現されてもよい。
【0216】
ブロック910において、ネットワーク装置120(第1のPCIに関連付けられたサービングセル130-1を提供する第1のネットワーク装置120-1、又は第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2を提供する第2の装置)は、端末装置110から、第1のPCIに対応する第1のセットの電力制御パラメータであって、第1のPCIに対応するRSについての電力制御パラメータを含む、第1のセットの電力制御パラメータ、又は端末装置110の隣接セル130-2に関連付けられた第2のPCIに対応する第2のセットの電力制御パラメータと、のうちの少なくとも1つを含むパワーヘッドルームメッセージを受信する。
【0217】
いくつかの例示的な実施形態において、パワーヘッドルームメッセージは、第1のPCI及び第2のPCIを含む複数のPCIに対応する複数のセットの電力制御パラメータを含む。
【0218】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のセットの電力制御パラメータと第2のセットの電力制御パラメータとの各々は、個別のPCIに対応する最大送信電力レベル、該個別のPCIに対応する最大電力低減、該個別のPCIに対応するパワーヘッドルーム、最大電力低減に対する、該個別のRSについてのデルタ電力低減、又は該個別のRSがサービングセル130-1又は隣接セル130-2に属するか否かを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
装置例
【0219】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は回路を備え、前記回路は、PCIに関連付けられたサービングセル130-1と、第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2とのうちの少なくとも1つを有するように設定された端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて、少なくとも1つのビーム報告を生成し、サービングセル130-1内で又は隣接セル130-2内で、該少なくとも1つのビーム測定報告を送信するように設定されている。
【0220】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、該少なくとも1つのビーム測定報告を、アクティブTCI状態に対応する、サービングセル130-1又は隣接セル130-2であるセルと、アクティブTCI状態に対応する、アップリンク又はダウンリンクである送信方向と、うちの少なくとも1つに基づいて生成するように設定されている。
【0221】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、サービングセル130-1に関連付けられた少なくとも1つのRSについての測定結果、隣接セル130-2に関連付けられ且つ信号品質が報告条件を満たすRSについての測定結果、又はサービングセル130-1に関連付けられたRSのみについての測定結果、のうちの少なくとも1つを含む。
【0222】
いくつかの例示的な実施形態において、報告条件は、隣接セル130-2に関連付けられたRSの信号品質が、事前設定された閾値、サービングセル130-1に関連付けられたRSの最高信号品質、又は、サービングセル130-1に関連付けられたRSの最高信号品質と事前設定されたオフセットとの和、のうちの1つを超えたことである。
【0223】
いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つの測定報告が、サービングセル130-1のRSのみについての測定結果を含む場合、RSを示すためのビット数は、測定され且つサービングセル130-1に関連付けられるように設定された、RSの数に基づいて決定される。
【0224】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、隣接セル130-2に関連付けられた少なくとも1つのRSについての測定結果、サービングセル130-1に関連付けられ且つ信号品質が報告条件を満たすRSについての測定結果、又は隣接セル130-2に関連付けられたRSのみについての測定結果、のうちの少なくとも1つを含む。
【0225】
いくつかの例示的な実施形態において、報告条件は、サービングセル130-1に関連付けられたRSの信号品質が、事前設定された閾値、隣接セル130-2に関連付けられたRSの最高信号品質、又は、隣接セル130-2に関連付けられたRSの最高信号品質と事前設定されたオフセットとの加算、のうちの1つを超えたことである。
【0226】
いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つの測定報告が、隣接セル130-2のRSのみについての測定結果を含む場合、RSを示すためのビット数は、測定され且つ隣接セル130-2に関連付けられるように設定されたRSの数に基づいて決定される。
【0227】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態がアップリンク送信に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、アップリンクビーム選択のために設定された少なくとも1つのRSについての測定結果を含む。
【0228】
いくつかの例示的な実施形態において、アクティブTCI状態がダウンリンク送信に対応する場合、該少なくとも1つの測定報告は、ダウンリンクビーム選択のために設定された少なくとも1つのRSについての測定結果を含む。
【0229】
いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つの測定報告がL1-SINRに関するものである場合、L1-SINRの値は、アクティブTCI状態がサービングセル130-1に対応する場合、サービングセル130-1に関連付けられた少なくとも1つのRSをチャネル測定RSとして用い、隣接セル130-2に関連付けられた少なくとも1つのRSを干渉測定として用いることにより、又はアクティブTCI状態が隣接セル130-2に対応する場合、隣接セル130-2に関連付けられた少なくとも1つのRSをチャネル測定RSとして用い、サービングセル130-1に関連付けられた少なくとも1つのRSを干渉測定として用いることにより、決定される。
【0230】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、サービングセル130-1に関連付けられたRSのQCL想定を隣接セル130-2に関連付けられたRSのQCL想定として用いて測定を実行するように設定されている。アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、隣接セル130-2に関連付けられたRSのQCL想定をサービングセル130-1に関連付けられたRSのQCL想定として用いて測定を実行するように設定されている。
【0231】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、アクティブTCI状態に基づいて、事前設定されたオフセットにより少なくとも1つの測定結果をスケーリングし、スケーリングされた測定結果を含む該少なくとも1つのビーム測定報告を生成するように設定されている。
【0232】
いくつかの例示的な実施形態において、該事前設定されたオフセットは、イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセット、又は、サービングセル130-1と隣接セル130-2との送信電力差、のうちの1つである。
【0233】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、隣接セル130-2に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングするように設定されている。
【0234】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングするように設定されている。
【0235】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、アクティブTCI状態が端末装置110の隣接セル130-2に対応する場合、隣接セル130-2に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングするように設定されている。
【0236】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、アクティブTCI状態が端末装置110のサービングセル130-1に対応する場合、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての測定結果を、事前設定されたオフセットによりスケーリングするように設定されている。
【0237】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、サービングセル130-1と隣接セル130-2との送信電力差により、より低い送信電力を有するセルに関連付けられたRSについての測定結果をスケーリングし、スケーリングされた測定結果を含む該少なくとも1つのビーム測定報告を生成するように設定されている。
【0238】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、サービングセル130-1内で又は隣接セル130-2内で、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて該少なくとも1つの測定報告を生成することを端末装置110がサポートするか否かを示す能力関連情報を送信するように設定されている。
【0239】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて該少なくとも1つの測定報告を端末装置110が生成することを可能にするための情報、又は測定される少なくとも1つの個別のセルの少なくとも1つのIDと、該少なくとも1つの個別のセルの各々に関連付けられた、測定される少なくとも1つのRS IDと、を示す測定リソースに関する情報、のうちの少なくとも1つを示す測定設定を受信するように設定されている。
【0240】
いくつかの例示的な実施形態において、測定リソースに関する情報は、単一のリソースセットにより示され、又は、測定リソースに関する情報は、測定されるセルに各々が関連付けられた少なくとも1つのリソースセットにより示される。
【0241】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は回路を備え、前記回路は、端末装置110が、サービングセル130-1についての測定結果の第1の絶対値と、隣接セル130-2についての測定結果の第2の絶対値とを示す少なくとも1つのビーム測定報告を生成し、サービングセル130-1内で又は隣接セル130-2内で、該少なくとも1つのビーム測定報告を送信するように設定されている。
【0242】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は回路を備え、前記回路は、端末装置110のためのサービングセル130-1における送信電力が、端末装置110のための隣接セル130-1における送信電力と異なる場合、端末装置において、サービングセルについての測定結果の第1の絶対値と、前記隣接セルについての測定結果の第2の絶対値とを示す少なくとも1つのビーム測定を生成するように設定されている。サービングセル内で又は隣接セル内で、該少なくとも1つのビーム測定報告を送信するように設定されている。
【0243】
いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つのビーム測定は、第1の絶対値に対する、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての差分測定結果と、第2の絶対値に対する、隣接セル130-2に関連付けられたRSについての差分測定結果とのうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0244】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のセルにおける回復閾値を有するように設定された端末装置110は回路を備え、前記回路は、第2のセルに関連付けられたRSであって、SSB又はCSI-RSである前記RSの測定結果を取得し、ビーム障害回復プロシージャ中に、前記回復閾値を前記第2のセルに関連付けられたRSについて得られた測定結果に、イベント駆動型ビーム報告又はイベント駆動型セル切替により定義されるオフセット、又は前記第1のセルと前記第2のセルとの送信電力差のうちの1つである事前設定されたオフセットにより前記測定結果をスケーリングした後に適用するように設定されている。
【0245】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のPCIに関連付けられたサービングセル130-1と、第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2とのうちの少なくとも1つを有するように設定された端末装置110は回路を備え、前記回路は、サービングセル130-1に関連付けられた第1のセットの電力制御パラメータであって、サービングセル130-1に関連付けられたRSについての少なくとも1つの電力制御パラメータを含む前記第1のセットの電力制御パラメータ、又は隣接セル130-2に関連付けられた第2のセットの電力制御パラメータ、のうちの少なくとも1つを含むパワーヘッドルームメッセージを生成し、サービングセル130-1内で又は隣接セル130-2内で、該パワーヘッドルームメッセージを送信するように設定されている。
【0246】
いくつかの例示的な実施形態において、パワーヘッドルームメッセージは、第1のPCI及び第2のPCIを含む複数のPCIに対応する複数のセットの電力制御パラメータを含む。
【0247】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のセットの電力制御パラメータと第2のセットの電力制御パラメータとの各々は、個別のPCIに対応する最大送信電力レベル、該個別のPCIに対応する最大電力低減、該個別のPCIに対応するパワーヘッドルーム、最大電力低減に対する、該個別のRSについてのデルタ電力低減、又は該個別のRSがサービングセル130-1又は隣接セル130-2に属するか否かを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0248】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、第1のPCIとは異なるPCIに対応するTCI状態がアクティブ化されたことに応じて、パワーヘッドルームメッセージを送信するように設定されてもよい。
【0249】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置120(第1のPCIに関連付けられたサービングセル130-1を提供する第1のネットワーク装置120-1又は第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2を提供する第2の装置)は、回路を備え、前記回路は、ビーム測定をトリガするためのメッセージを送信し、端末装置110から、端末装置のアクティブTCI状態に基づいて端末装置により生成された少なくとも1つのビーム測定報告を受信するように設定されている。
【0250】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、端末装置110から、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて該少なくとも1つの測定報告を生成することを端末装置110がサポートするか否かを示す能力関連情報を受信するように設定されている。
【0251】
いくつかの例示的な実施形態において、前記回路はさらに、端末装置110に、端末装置110のアクティブTCI状態に基づいて該少なくとも1つの測定報告を端末装置110が生成することを可能にするための情報、又は測定される少なくとも1つの個別のセルの少なくとも1つのIDと、該少なくとも1つの個別のセルの各々に関連付けられた、測定される少なくとも1つのRS IDと、を示す測定リソースに関する情報、のうちの少なくとも1つを示す測定設定を送信するように設定されている。
【0252】
いくつかの例示的な実施形態において、測定リソースに関する情報は、単一のリソースセットにより示され、又は、測定リソースに関する情報は、測定されるセルに各々が関連付けられた少なくとも1つのリソースセットにより示される。
【0253】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置120(第1のPCIに関連付けられたサービングセル130-1を提供する第1のネットワーク装置120-1又は第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2を提供する第2の装置)は、回路を備え、前記回路は、端末装置110から、サービングセル130-1についての測定結果の第1の絶対値と、隣接セル130-2についての測定結果の第2の絶対値とを示す少なくとも1つのビーム測定報告を受信するように設定されている。
【0254】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置120(第1のPCIに関連付けられたサービングセル130-1を提供する第1のネットワーク装置120-1又は第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2を提供する第2の装置)は、回路を備え、前記回路は、端末装置110から、サービングセル130-1についての測定結果の第1の絶対値と、隣接セル130-2についての測定結果の第2の絶対値とを示す少なくとも1つのビーム測定報告を受信するように設定され、ここで、第1の装置の送信電力が第2の装置の送信電力と異なる。
【0255】
いくつかの例示的な実施形態において、該少なくとも1つのビーム測定は、第1の絶対値に対する、サービングセル130-1に関連付けられたRSについてのデルタ測定結果と、第2の絶対値に対する、隣接セル130-2に関連付けられたRSについてのデルタ測定結果とのうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0256】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置120(第1のPCIに関連付けられたサービングセル130-1を提供する第1のネットワーク装置120-1又は第2のPCIに関連付けられた隣接セル130-2を提供する第2の装置)は、回路を備え、前記回路は、端末装置110から、第1のPCIに対応する第1のセットの電力制御パラメータであって、第1のPCIに対応するRSについての電力制御パラメータを含む前記第1のセットの電力制御パラメータと、端末装置110の隣接セル130-2に関連付けられた第2のPCIに対応する第2のセットの電力制御パラメータと、のうちの少なくとも1つを含むパワーヘッドルームメッセージを受信するように設定されている。
【0257】
いくつかの例示的な実施形態において、パワーヘッドルームメッセージは、第1のPCI及び第2のPCIを含む複数のPCIに対応する複数のセットの電力制御パラメータを含む。
【0258】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のセットの電力制御パラメータと第2のセットの電力制御パラメータとの各々は、個別のPCIに対応する最大送信電力レベル、該個別のPCIに対応する最大電力低減、該個別のPCIに対応するパワーヘッドルーム、最大電力低減に対する、該個別のRSについてのデルタ電力低減、又は該個別のRSがサービングセル130-1又は隣接セル130-2に属するか否かを示す情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0259】
図10は本開示の実施形態を実装するのに適した装置1000の概略ブロック図である。装置1000は、図1に示す端末装置110と、ネットワーク装置120-1及び120-2との別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置1000は、端末装置110とネットワーク装置120-1及び120-2とにおいて、又はそれらの少なくとも一部として実現されてもよい。
【0260】
図示されるように、装置1000は、プロセッサ1010と、プロセッサ1010に結合されたメモリ1020と、プロセッサ1010に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1040と、TX/RX 1040に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1010は、プログラム1030の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1040は双方向通信に用いられる。TX/RX 1040は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0261】
プログラム1030は、図3図9を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1010により実行された場合、装置1000が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定される。本明細書の実施形態は、装置1000のプロセッサ1010により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ1010は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ1010とメモリ1020との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1050を形成してもよい。
【0262】
メモリ1020は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置1000内には1つのメモリ1020のみが示されているが、装置1000内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1010は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置1000は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0263】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0264】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図11から図22を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的には、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0265】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0266】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0267】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続する順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスク及び並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0268】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-07-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)であって、
サービングセルとは異なる物理セル識別子(PCI:Physical Cell Identifier)を有するセルについてのレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP:Layer 1 Reference Signal Received Power )測定であって、前記UEがサービングセルPCIとは異なる追加のPCIに関連付けられた同期信号及びPBCHブロック(SSB:Synchronization Signal and PBCH block)であって、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と疑似コロケーション(QCLed)である前記SSBから前記L1-RSRP測定を取得する測定をサポートする手段と、
前記UEがpowerControlOffsetSSにより提供される値で個別のCSI-RS受信電力をスケーリングした後に、CSI-RSリソースについて得られた前記L1-RSRP測定にQin,LR閾値を適用するリンク回復プロシージャをサポートする手段と、
を含むUE。
【請求項2】
セル間ビーム管理(BM)及びマルチ送受信ポイント(mTRP)のサポートを示すパラメータが含まれたUE能力情報要素を含む無線リソース制御(RRC)メッセージをネットワークに送信する手段、
をさらに含む、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記サービングセルPCIと同じ又は異なるPCIを有するスロット内のL1-RSRPを測定するように設定されたSSBリソースの最大数を示すパラメータが含まれたUE能力情報要素を含む無線リソース制御(RRC)メッセージをネットワークに送信する手段、
をさらに含む、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
ユーザ装置(UE)の方法であって、
サービングセルとは異なる物理セル識別子(PCI:Physical Cell Identifier)を有するセルについてのレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP:Layer 1 Reference Signal Received Power )測定であって、前記UEがサービングセルPCIとは異なる追加のPCIに関連付けられた同期信号及びPBCHブロック(SSB:Synchronization Signal and PBCH block)であって、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と疑似コロケーション(QCLed)である前記SSBから前記L1-RSRP測定を取得する測定をサポートすることと、
前記UEがpowerControlOffsetSSにより提供される値で個別のCSI-RS受信電力をスケーリングした後に、CSI-RSリソースについて得られた前記L1-RSRP測定にQin,LR閾値を適用するリンク回復プロシージャをサポートすることと、
を含む方法。
【請求項5】
セル間ビーム管理(BM)及びマルチ送受信ポイント(mTRP)のサポートを示すパラメータが含まれたUE能力情報要素を含む無線リソース制御(RRC)メッセージをネットワークに送信すること、
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記サービングセルPCIと同じ又は異なるPCIを有するスロット内のL1-RSRPを測定するように設定されたSSBリソースの最大数を示すパラメータが含まれたUE能力情報要素を含む無線リソース制御(RRC)メッセージをネットワークに送信すること、
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【国際調査報告】