(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】容器およびラッチングシステム
(51)【国際特許分類】
B65D 43/22 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
B65D43/22 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529354
(86)(22)【出願日】2022-11-11
(85)【翻訳文提出日】2024-07-11
(86)【国際出願番号】 US2022079726
(87)【国際公開番号】W WO2023091882
(87)【国際公開日】2023-05-25
(32)【優先日】2021-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515284526
【氏名又は名称】イエティ クーラーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Yeti Coolers,LLC
【住所又は居所原語表記】7601 Southwest Parkway,AustinTX 78735,USA
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】ブロック,ダスティン アール
(72)【発明者】
【氏名】ダーリン,コリン
(72)【発明者】
【氏名】ブランチャード,ウォルター ティー
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA22
3E084AA24
3E084BA02
3E084CA03
3E084CC01
3E084CC03
3E084DA03
3E084DB14
3E084DC01
3E084DC03
3E084FA06
3E084FD03
3E084GA06
3E084GB06
3E084HA03
3E084HB04
3E084HC03
3E084HD01
(57)【要約】
容器は、ヒンジを中心として閉鎖状態から開放状態へと回転可能な蓋を備える基部を有している。蓋は、ラッチアセンブリによって基部に固定されていてよい。ラッチアセンブリは、ロック位置およびロック解除位置を有してよく、ラッチアセンブリは、蓋に枢動式に接続されたラッチ本体と、ラッチ本体にスライド可能に接続された、ラッチボタンロック部材を有するラッチボタンと、ラッチ本体に枢動式に接続されたラッチロックアームと、ラッチロックアームに回転力を加えるラッチロックアーム付勢部材とを含んでいる。ラッチアセンブリがロック位置へと運動させられる場合、ラッチロックアームは基部に係合し、ラッチロックアームからの回転力に抗して回転し、これにより、ラッチボタンが線形力に抗して運動させられ、その後にラッチボタンロック部材がアームロック部材に係合することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器であって、
基部であって、
少なくとも第1の側と、該第1の側とは反対側の第2の側とを有する側壁構造体であって、第1の端部と、該第1の端部とは反対側の第2の端部とを有する側壁構造体と、
前記側壁構造体の前記第1の端部に接続された、表面上で前記容器を支持するように構成された底部部分と、
前記側壁構造体の前記第2の端部に形成された基部開口であって、前記側壁構造体と前記底部部分とにより形成された、前記容器の内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている基部開口と
を含む、基部と、
前記基部に枢動式に接続された蓋であって、前記基部開口へのアクセスを可能にする開放状態と、前記基部開口へのアクセスを阻止する閉鎖状態との間で回転するように構成されている蓋と、
ロック位置とロック解除位置とを有するラッチアセンブリであって、
前記蓋に枢動式に接続されたラッチ本体と、
前記ラッチ本体にスライド可能に接続された、ラッチボタンロック部材を有するラッチボタンと、
前記ラッチ本体に枢動式に接続された、アームロック部材を有するラッチロックアームと、
前記ラッチボタンに線形力を加えるラッチボタン付勢部材と、
前記ラッチロックアームに回転力を加えるラッチロックアーム付勢部材と
を備える、ラッチアセンブリと
を備え、
前記ラッチアセンブリが前記ロック位置へと運動させられる場合、前記ラッチロックアームが前記基部に係合し、前記回転力に抗して回転し、かつ前記ラッチボタンが前記線形力に抗して運動し、その後に前記ラッチボタンロック部材が前記アームロック部材に係合する
容器。
【請求項2】
前記ラッチボタンロック部材は、前記ラッチロックアームが実質的に鉛直方向の位置にある場合に、前記アームロック部材に係合する、請求項1記載の容器。
【請求項3】
前記ラッチロックアーム付勢部材が、ねじりばねである、請求項1記載の容器。
【請求項4】
前記アームロック部材が、第1のロック面と、該第1のロック面の上縁部から延びる湾曲させられた上面とを含む、請求項1記載の容器。
【請求項5】
前記アームロック部材が、前記ラッチロックアームに沿って実質的に中央にある、請求項1記載の容器。
【請求項6】
前記ラッチロックアームが、前記アームロック部材の各側に配置された一対の係合部材を有しており、かつ
前記一対の係合部材の各係合部材が、前記アームロック部材から離間している、
請求項1記載の容器。
【請求項7】
前記ラッチロックアームの前記一対の係合部材の各係合部材が、前記基部の前記第1の側に沿って延びるリップの下側に位置決めされた収容部に係合する湾曲させられた面を備えた端部を有する、請求項6記載の容器。
【請求項8】
かみ合い爪が、前記ラッチ本体に回転可能に取り付けられていて、かつ前記ラッチ本体の下縁部よりも前記ラッチ本体の上縁部の近傍に配置されている、請求項1記載の容器。
【請求項9】
前記かみ合い爪が、前記基部を通って延びる孔を備えた中央部材と、該中央部材から外方に延びる第1の突出部と、該第1の突出部とは反対側で前記中央部材から外方に延びる第2の突出部とを含む、請求項8記載の容器。
【請求項10】
前記かみ合い爪の前記第1の突出部は、前記ラッチアセンブリが前記ロック解除位置にある場合に、前記ラッチボタンの上方への運動を阻止するために前記ラッチボタンに接触するように構成されている、請求項9記載の容器。
【請求項11】
前記かみ合い爪の前記第2の突出部は、前記ラッチアセンブリが前記ロック解除位置にある場合に、前記蓋が前記閉鎖状態になる前に前記ラッチアセンブリのロックを阻止するために、前記蓋に接触する湾曲させられた外面を有する、請求項10記載の容器。
【請求項12】
前記ラッチアセンブリが、前記かみ合い爪に第2の回転力を加える第3の付勢部材をさらに備える、請求項10記載の容器。
【請求項13】
前記蓋の蓋開口にわたって延びる分割体をさらに有し、該分割体が前記蓋に枢動式に接続されている、請求項1記載の容器。
【請求項14】
前記分割体が、ヒンジにより前記蓋に接続されており、前記分割体の回転運動を阻止するために、前記ヒンジとは反対側で前記蓋に選択的に固定されている、請求項13記載の容器。
【請求項15】
前記分割体が、取外し可能にスナップ嵌めにより固定されている、請求項14記載の容器。
【請求項16】
前記分割体が、複数の細長い開口を含む、請求項15記載の容器。
【請求項17】
容器であって、
基部であって、
少なくとも第1の側と、該第1の側とは反対側の第2の側と、第1の端部と、該第1の端部とは反対側の第2の端部とを有する基部側壁構造体と、
前記基部側壁構造体の前記第1の端部に接続された、表面上で前記容器を支持するように構成された底部部分と、
前記基部側壁構造体の前記第2の端部に形成された基部開口であって、前記基部側壁構造体と前記底部部分とにより形成された、前記基部の基部内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている基部開口と
を含む、基部と、
前記基部に枢動式に接続された蓋であって、
少なくとも第1の側と、該第1の側とは反対側の第2の側と、第1の端部と、該第1の端部とは反対側の第2の端部とを有する蓋側壁構造体と、
前記蓋側壁構造体の前記第2の端部に接続された上側部分と、
前記蓋側壁構造体の前記第1の端部に形成された蓋開口であって、前記蓋側壁構造体と前記上側部分とにより形成された蓋内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている蓋開口と、
前記蓋の内部部分に枢動式に接続された分割体であって、前記基部内部空隙と前記蓋内部空隙とを分離し、前側と、後側と、組み込まれたヒンジを含む第1の側と、該第1の側とは反対側の第2の側とを含み、前記組み込まれたヒンジが、前記蓋のヒンジ収容部に接続されている、分割体と
を含み、
前記基部開口へのアクセスを可能にする開放状態と、前記基部開口へのアクセスを阻止する閉鎖状態との間で回転するように構成されている、
蓋と、
前記蓋に枢動式に接続されていて、ロック位置とロック解除位置とを有するラッチアセンブリと
を備える、容器。
【請求項18】
前記分割体の前記第2の側が、一対のタブを形成する、中央に配置された凹設部を含み、前記一対のタブの各タブが、係合収容部を含み、該係合収容部が、前記分割体の回転運動を阻止するために、前記蓋の内面から延びる蓋係合部材と摩擦嵌めを形成する、請求項17記載の容器。
【請求項19】
前記分割体が、該分割体の前記第1の側から前記分割体の前記第2の側に向けられた方向で前記分割体の前記前側の一部にわたって延びる複数の細長い開口を含む、請求項17記載の容器。
【請求項20】
前記ラッチアセンブリが、
前記蓋に枢動式に接続されたラッチ本体と、
前記ラッチ本体にスライド可能に接続された、ラッチボタンロック部材を有するラッチボタンと、
前記ラッチ本体に枢動式に接続された、アームロック部材を有するラッチロックアームと、
前記ラッチボタンに線形力を加えるラッチボタン付勢部材と、
前記ラッチロックアームに回転力を加えるラッチロックアーム付勢部材と
をさらに備え、
前記ラッチアセンブリが前記ロック位置へと運動させられる場合に、前記ラッチロックアームが前記基部に係合し、前記回転力に抗して回転し、かつ前記ラッチボタンは前記線形力に抗して運動し、その後に前記ラッチボタンロック部材が前記アームロック部材に係合する、
請求項17記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本願は、2021年11月18日に出願された米国特許出願第17/530,053号明細書の利益および優先権を主張し、あらゆる非限定的な目的のために、その内容全体を参照により本明細書に明示的に援用するものとする。
【技術分野】
【0002】
本開示は、ラッチングシステムを備えたポータブル式の容器に関する。
【背景技術】
【0003】
種々異なるタイプの容器およびラッチングシステムが存在している。容器は、食品、飲料および別の材料または物品のために使用することができる。容器を閉鎖状態にロックするためのラッチングシステムが存在する。しかし、従来の容器およびラッチングシステムは、耐久性に乏しく、使用しにくいことが多い。例えば、容器は、特定の物品を保持するために十分に頑丈ではないことがあり、かつ容器上に物品を保持するために十分に頑丈ではないことがある。付加的に、幾つかのラッチングシステムは、ユーザがシステムの掛合を望まない場合にも掛合してしまい、かつ別のケースでは、容器のためにその間で十分なロックを提供しないことがある。このような装置では、これらの欠陥および別の欠陥により、容器および/またはラッチングシステムが実質的に役立たないものになってしまう。
【発明の概要】
【0004】
この概要は、以下で詳細な説明においてさらに説明される、選択された概念を簡略化した形式で紹介するために提供されている。この概要は、特許請求される主題の主要な特徴または必須の特徴を識別することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもない。
【0005】
本開示の1つの態様は、容器に関し、容器が、(a)基部であって、(1)少なくとも第1の側と、第1の側とは反対側の第2の側とを有する側壁構造体であって、第1の端部と、第1の端部とは反対側の第2の端部とを有している側壁構造体と、(2)側壁構造体の第1の端部に接続された、表面上で容器を支持するように構成された底部部分と、(3)側壁構造体の第2の端部に形成された基部開口であって、側壁構造体と底部部分とにより形成された、容器の内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている基部開口とを含む、基部と、(b)基部に枢動式に接続された蓋であって、基部の形状に対応する形状を有しており、基部開口へのアクセスを可能にする開放状態と、基部開口へのアクセスを阻止する閉鎖状態との間で回転するように構成されている蓋と、(c)ロック位置とロック解除位置とを有するラッチアセンブリとを備えている。ラッチアセンブリは、(a)蓋に枢動式に接続されたラッチ本体と、(b)ラッチ本体にスライド可能に接続された、ラッチボタンロック部材を有するラッチボタンと、(c)ラッチ本体に枢動式に接続された、ラッチアームロック部材を有するラッチロックアームと、(d)ラッチボタンに線形力を加えるラッチボタン付勢部材と、(e)ラッチロックアームに回転力を加えるラッチロックアーム付勢部材とを備えていてよい。ラッチアセンブリをロック位置へと運動させるために、ラッチロックアームが基部に係合し、ラッチロックアーム付勢部材の回転力に抗して回転し、ラッチボタンは、ラッチボタン付勢部材の線形力に抗して運動し、その後にラッチボタンロック部材がアームロック部材に係合する。付加的に、ラッチボタンロック部材は、ラッチロックアームが実質的に鉛直方向の位置にある場合に、アームロック部材に係合する。例示的な実施形態では、ラッチロックアーム付勢部材が、ねじりばねである。ラッチアームロック部材が、第1のロック面と、第1のロック面の上縁部から延びる湾曲させられた上面とを含んでいてよく、ラッチアームロック部材が、ラッチロックアームに沿って実質的に中央にあってよい。ラッチロックアームは、アームロック部材の各側に配置された一対の係合部材を有していてよく、一対の係合部材の各係合部材が、アームロック部材から離間していてよい。付加的に、ラッチロックアームの一対の係合部材の各係合部材が、基部の第1の側に沿って延びるリップの下側に位置決めされた収容部に係合する湾曲させられた面を備える端部を有していてよい。ラッチアセンブリが、かみ合い爪を含んでいてよく、かみ合い爪は、ラッチ本体に回転可能に取り付けられ、かつラッチ本体の下縁部よりもラッチ本体の上縁部の近傍に配置されている。かみ合い爪が、基部を通って延びる孔を備えた中央部材と、中央部材から外方に延びる第1の突出部と、第1の突出部とは反対側で中央部材から外方に延びる第2の突出部とを含んでいる。かみ合い爪の第1の突出部は、ラッチアセンブリがロック解除位置にある場合に、ラッチボタンの上方への運動を阻止するためにラッチボタンに接触することができる。かみ合い爪の第2の突出部は、ラッチアセンブリがロック解除位置にある場合に、蓋が閉鎖状態になる前にラッチアセンブリのロックを阻止するために、蓋に接触する湾曲させられた外面を有していてよい。ラッチアセンブリが、かみ合い爪に第2の回転力を加える第3の付勢部材を含んでいてもよい。幾つかの例では、容器が、蓋の蓋開口にわたって延びる分割体を含んでいてよく、この分割体は、蓋に枢動式に接続されている。分割体が、ヒンジにより蓋に接続されており、分割体の回転運動を阻止するために、ヒンジとは反対側で蓋に選択的に固定されていてよい。分割体が、取外し可能にスナップ嵌めにより蓋に固定されていてもよい。分割体が、複数の細長い開口を含んでいてよい。
【0006】
本開示の別の態様は、容器に関し、容器が、(a)基部であって、(1)少なくとも第1の側と、第1の側とは反対側の第2の側と、第1の端部と、第2の端部とを有する基部側壁構造体と、(2)基部側壁構造体の第1の端部に接続された、表面上で容器を支持するように構成された底部部分と、(3)基部側壁構造体の第2の端部に形成された基部開口であって、基部側壁構造体と底部部分とにより形成された、基部の基部内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている基部開口とを含む、基部と、(b)基部に枢動式に接続された蓋であって、(1)少なくとも第1の側と、第1の側とは反対側の第2の側と、第1の端部と、第1の端部とは反対側の第2の端部とを有する蓋側壁構造体と、(2)蓋側壁構造体の第2の端部に接続された上側部分と、(3)蓋側壁構造体の第1の端部に形成された蓋開口であって、蓋側壁構造体と上側部分とにより形成された蓋内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている蓋開口と、(4)蓋の内部部分に枢動式に接続された分割体であって、基部内部空隙と蓋内部空隙とを分離する分割体とを含む蓋と、(c)蓋に枢動式に接続されており、ロック位置とロック解除位置とを有しているラッチアセンブリとを備えている。分割体は、前側と、後側と、組み込まれたヒンジを含む第1の側と、第1の側とは反対側の第2の側とを含んでいてよく、組み込まれたヒンジが、蓋のヒンジ収容部に接続されている。蓋が、基部開口へのアクセスを可能にする開放状態と、基部開口へのアクセスを阻止する閉鎖状態との間で回転するように構成されていてよい。分割体の第2の側が、一対のタブを形成する、中央に配置された凹設部を含んでいてよく、一対のタブの各タブは、係合収容部を含んでいる。係合収容部は、分割体の回転運動を阻止するために、蓋の内面から延びる蓋係合部材と摩擦嵌めを形成する。幾つかの例では、分割体が、分割体の第1の側から分割体の第2の側に向けられた方向で分割体の前側の一部にわたって延びる複数の細長い開口を含んでいてよい。容器のラッチアセンブリは、(a)蓋に枢動式に接続されたラッチ本体と、(b)ラッチ本体にスライド可能に結合された、ラッチボタンロック部材を有するラッチボタンと、(c)ラッチ本体に枢動式に接続された、アームロック部材を有するラッチロックアームと、(d)ラッチボタンに線形力を加えるラッチボタン付勢部材と、(e)ラッチロックアームに回転力を加えるラッチロックアーム付勢部材とを備えていてよい。ラッチアセンブリがロック位置へと運動させられた場合に、ラッチロックアームが、基部に係合し、回転力に抗して回転し、ラッチボタンは、線形力に抗して運動し、その後にラッチボタンロック部材が前記アームロック部材に係合する。
【0007】
この概要は、以下で詳細な説明においてさらに説明される、選択された概念を簡略化した形式で紹介するために提供されている。この概要は、特許請求される主題の主要な特徴または必須の特徴を識別することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明は、例示的に図示されており、かつ添付の図面に制限されるものではない。図面において、同様の参照番号は同様の要素を示している。
【
図1】本明細書に記載した1つ以上の態様による容器を閉鎖状態で示す上面斜視図である。
【
図2】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を閉鎖状態で示す底面斜視図である。
【
図3】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を開放状態で示す上面斜視図である。
【
図4】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を開放状態で示す分解された上面斜視図である。
【
図5】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を開放状態で、見やすくするために幾つかの構成要素を取り外して示す上面斜視図である。
【
図6】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を閉鎖状態で、見やすくするために幾つかの構成要素を取り外して示す平面図である。
【
図7】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を閉鎖状態で、見やすくするために幾つかの構成要素を取り外して示す正面図である。
【
図8】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を閉鎖状態で、見やすくするために幾つかの構成要素を取り外して示す底面図である。
【
図9】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を閉鎖状態で、見やすくするために幾つかの構成要素を取り外して示す後面図である。
【
図10】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を閉鎖状態で、見やすくするために幾つかの構成要素を取り外して示す右側からの側面図である。
【
図11】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を閉鎖状態で、見やすくするために幾つかの構成要素を取り外して示す左側からの側面図である。
【
図12】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を12-12線に沿って断面して示す側面図である。
【
図13】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を13-13線に沿って断面して示す側面図である。
【
図14】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器を14-14線に沿って断面して示す側面図である。
【
図15】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器の蓋および分割体を15-15線に沿って断面して示す側面図である。
【
図16A】本明細書に記載した1つ以上の態様による、ロック解除状態からロック状態へと運動する、
図1に示した容器のラッチアセンブリを部分的に断面して示す図である。
【
図16B】本明細書に記載した1つ以上の態様による、ロック解除状態からロック状態へと運動する、
図1に示した容器のラッチアセンブリを部分的に断面して示す別の図である。
【
図16C】本明細書に記載した1つ以上の態様による、ロック解除状態からロック状態へと運動する、
図1に示した容器のラッチアセンブリを部分的に断面して示すさらに別の図である。
【
図16D】本明細書に記載した1つ以上の態様による、ロック解除状態からロック状態へと運動する、
図1に示した容器のラッチアセンブリを部分的に断面して示すさらに別の図である。
【
図17A】本明細書に記載した1つ以上の態様による、ロック状態からロック解除状態へと運動する、
図1に示した容器のラッチアセンブリを部分的に断面して示す図である。
【
図17B】本明細書に記載した1つ以上の態様による、ロック状態からロック解除状態へと運動する、
図1に示した容器のラッチアセンブリを部分的に断面して示す別の図である。
【
図17C】本明細書に記載した1つ以上の態様による、ロック状態からロック解除状態へと運動する、
図1に示した容器のラッチアセンブリを部分的に断面して示すさらに別の図である。
【
図18】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図1に示した容器のラッチアセンブリを後側から示す斜視図である。
【
図19】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図18に示したラッチアセンブリを、幾つかの構成要素を取り外して後側から示す斜視図である。
【
図20】本明細書に記載した1つ以上の態様による、
図18に示したラッチアセンブリを断面して示す側面図である。
【0009】
さらに、図面は、1つの実施形態の種々異なる構成要素の規模を表し得るが、開示された実施形態は、その特定の規模に限定されるものではないということを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る種々異なる例示的な構造体の以下の説明では、その一部を形成する添付の図面が参照される。添付の図面には、本発明の態様を実施することができる種々異なる例示的な装置、システムおよび環境が例示的に示されている。本発明の範囲から逸脱することなしに、部分、例示的なデバイス、システムの別の特定の配置および環境を利用することができ、構造的および機能的な修正を行うことができると理解されたい。また、「上」、「下」、「前」、「背後」、「側」、「後」などの用語は、本発明の種々異なる例示的な特徴および要素を説明するために本明細書において使用され得るが、これらの用語は、便宜上、例えば、図面に示されている例示的な向きまたは典型的な使用中の向きに基づいて本明細書において使用される。さらに、本明細書において使用される「複数」という用語は、1より大きい任意の数を示し、必要に応じて任意選択的にまたは接続的に、無限の数までを示す。本明細書中のいかなる部分も、本発明の範囲内に入るべく、構造の特定の三次元の配向を必要とするものとして解釈されるべきではない。また、添付の図面は必ずしも正しい縮尺で描かれていないということを読者に助言する。
【0011】
概して、本発明の態様は、容器および容器のためのラッチングアセンブリに関する。種々異なる態様および実施形態によれば、本明細書に記載される容器およびラッチングアセンブリは、金属(金属合金を含む)、ポリマーおよび複合材のような種々異なる材料のうちの1つ以上から形成されていてもよく、かつ本発明の範囲を逸脱することなしに、種々異なる構成のうちの1つから形成されていてもよい。容器およびラッチアセンブリは、複数の互いに異なる材料から形成された構成要素を含んでもよいことが理解される。付加的に、構成要素は、様々な成形法によって成形されていてよい。例えば金属構成要素は、鍛造、成形、鋳造、スタンピング、機械加工および/または別の既知の技術によって成形することができる。さらに、エラストマーのようなポリマー構成要素は、ポリマー加工技術、例えば種々異なる成形および流込み成形技術および/または別の既知の技術によって製造することができる。
【0012】
本願における種々の図面は、本発明による容器およびラッチアセンブリの例を示している。同一の参照番号が2つ以上の図面に使用される場合、この参照番号は、本明細書では一貫して使用され、図面は、全体を通して同じまたは類似の部分を指している。
【0013】
図1~
図15は、容器100の種々異なる図を示している。容器100は、基部110および蓋150を含んでいてよく、蓋150は、幾つかの例では、基部110に連結されてよく、または幾つかの例では、破壊されることなしに取外し可能に基部110に連結されていてよい。基部110は、本明細書においてより完全に説明されるように、物品を収容するための空隙を形成する構造体であってよい。幾つかの例では、基部110は、直方体の形状であるか、または実質的に直方体の形状であってよい。別の例では、基部110は、角錐台状または実質的に角錐台状(例えば、四角柱、五角柱、六角柱、七角柱など)の形状であってもよい。さらに別の例では、基部110は、実質的に円筒形の形状を有していてよく、または実質的に台形の横断面を有していてよい。本発明から逸脱することなしに、種々異なる別の形状が使用されてもよい。
【0014】
基部110は、第1の側114と、第1の側114とは反対側の第2の側116と、第1の側114の縁部と第2の側116の縁部との間に延びる第3の側118と、第3の側118とは反対側の第4の側120とを有する基部側壁構造体112を含んでいてよい。基部側壁構造体112は、第1の端部122と第2の端部124とを含んでいてもよく、底部部分126が、基部側壁構造体112の第1の端部122に接続されている。底部部分126は、テーブル、地面等のような表面上で容器100を支持するように構成されていてよい。幾つかの実施形態では、底部部分126が、支持部材128を含んでいてよく、かつ/または含んでいる。支持部材128は、容器100のための滑止め面を提供することを支援するために、底部部分126に取り付けられてよい。支持部材128は、基部110と一体的に形成することができる単独の部材であるか、または基部110が形成された後に基部110に取り付けることができる単独の部材であってよい。支持部材128は、底部部分126の表面積の少なくとも50%を占めるサイズを有していてよい。図示されていないが、幾つかの実施例では、支持部材128は、底部部分126上に配置された複数の脚部を備えていてよい。
【0015】
基部110は、基部側壁構造体112の第2の端部124に基部開口130を含んでいてよい(
図3~
図5を参照)。基部開口130は、基部側壁構造体112および底部部分126によって形成された基部内部空隙132へのアクセスを可能にするように構成されている。
【0016】
容器100は、蓋150を含んでいてよい。蓋150は、基部110に枢動式に接続されていてよく、開放状態と閉鎖状態との間で回転するように構成されていてよく、開放状態は、基部開口130および基部内部空隙132へのアクセスを可能にし、閉鎖状態は、基部開口130および基部内部空隙132へのアクセスを阻止する。幾つかの例では、蓋150を閉鎖状態から開放状態へと回転させることは、蓋を閉鎖状態から約90°、または閉鎖状態から約180°、または閉鎖状態から約270°回転させることを含む。
図1に示すように、容器100が閉鎖状態にある場合に、基部開口130は蓋150によって覆われていてよい。幾つかの装置では、蓋150は、プレス嵌めを使用して閉鎖状態において基部110に接続することができる。付加的または代替的には、本明細書においてより完全に説明するように、蓋150を基部110に固定するために別の固定システムまたは固定装置を使用することができる。
【0017】
幾つかの例では、蓋150は、この蓋150がヒンジ142において基部110に(取外し可能または永続的に)接続されているようにヒンジ結合されていてよく、ヒンジ142を中心として回転させられてよい。ヒンジ142は、連続ピアノヒンジ、ダブルヒンジ、ボールジョイントヒンジ、リビングヒンジ等を含んだ、種々異なるタイプのヒンジの1つであってよい。これらのヒンジおよび種々異なる別のヒンジ装置は、本明細書においてより完全に説明され得る。ヒンジ142は、(例えば、基部開口130を介して、)基部110によって画定された基部内部空隙132へのアクセスを可能にするために、蓋150を開けて、基部110から離れるように回転させることを可能にすることができる。すなわち、ヒンジ142は、容器100の閉鎖状態(例えば、
図1に示すように、蓋150が、基部110によって形成された基部内部空隙132を覆う位置にある場合)から開放状態(例えば、
図3~
図5に示すように、蓋150が、基部110によって形成された基部内部空隙132を覆っていない場合)への蓋150の回転を容易にすることができ、逆もまた然りである。
【0018】
蓋150は、第1の側154と、第1の側154とは反対側の第2の側156と、第1の側154の縁部と第2の側156の縁部との間に延びる第3の側158と、第3の側158とは反対側の第4の側160とを有する蓋側壁構造体152を含んでいてよい。蓋側壁構造体152は、第1の端部162および第2の端部164を含んでいてもよく、上側部分166が、蓋側壁構造体152の第2の端部164に接続されている。上側部分166は、容器100上に配置される物品を支持することができる、容器100のためのカバーとして機能するように構成されていてよい。幾つかの例では、上側部分166は、第2の容器が上側部分166の上に配置され得るように、上側部分に沿って中央に配置された凹設部168を有していてよい。さらに蓋150は、蓋側壁構造体152の第1の端部162に、蓋開口170を含んでいてよい。蓋開口170は、蓋側壁構造体152と、蓋側壁構造体152の第2の端部164における上側部分166とによって形成された蓋内部空隙172へのアクセスを可能にするように構成されている。ほとんどの例では、蓋側壁構造体152の高さは、基部側壁構造体112の高さよりも小さくてよい。したがって、基部内部空隙132の容積は、蓋内部空隙172の容積よりも大きくてよい。
【0019】
幾つかの装置では、容器100は、ガスケット199または別のシール装置を含んでいてよい。ガスケット199は、蓋150または基部110のいずれかに配置されていてよく、蓋150が閉鎖状態にある場合に蓋150と基部110とのシールを補助することができる。例えば、1つの例では、容器100は、8時間にわたって試験した場合に防塵性であり、かつ/または1メートルの水深で30分間にわたって試験した場合に防水性であるように製造されていてよい。幾つかの実施形態において、容器100は、(国際電気標準会議によって規定されているように)IP68評価を得ることができ、この評価は、8時間にわたって試験された場合に塵の侵入がないか、または塵から完全に保護されており、エンクロージャが所定の圧力および時間の条件下(1メートルの水没)で水に浸漬された場合に、有害な量の水の侵入が不可能であることを規定している。IP68防塵試験は8時間の長さであり、エンクロージャは真空中で試験される。IP68耐水試験は30分の長さであり、エンクロージャは、エンクロージャの最低点が1メートルの水深で試験される。
【0020】
幾つかの例では(および
図12~
図14に最良に示されるように)、ガスケット199が、蓋150の周囲を巡って延びる、蓋150に形成された凹設部174に座着していてよい。付加的には、幾つかの例では、容器100は、基部110に設けられた隆起部134を含んでいてよい。隆起部134は、基部110の周囲を巡って延びている。ガスケット199は、凹設部174と隆起部134との間に配置されていてよい。蓋150が閉鎖状態にある場合、凹設部174に対応する形状を有する隆起部134がガスケット199に接触し、ガスケット199を圧縮し、
図12~
図14に示したような閉鎖状態において、蓋150および基部110のシールを支援することができる。幾つかの例では、ガスケット199は、実質的に円形の断面を有する従来のガスケットであってよい。別の装置では、ガスケット199は、通気孔(例えば、蓋のロックを防止するための通気孔)の必要性を減じるか、または排除することができる、戦略的に配置された切欠きを含んでいてよい。ガスケット199は、容器100の内部と外側環境との間のシールの維持を支援することができ、幾つかの例では、ガスケット199は、容器100内に含まれる物品の温度の維持を支援することができる。代替的に、ガスケット199は、基部110に形成された凹設部またはチャネル内に配置されてもよい。
【0021】
容器100は、ユーザが容器100を持ち運ぶか、または容器100を別の物体に取り付けることを可能にするために、
図2に示されるランヤード198のような付加的な特徴を含んでいてよい。ランヤード198は、第3の側118において基部に接続されていてよく、底部部分126に沿って第4の側120にまで延びている。図示した例に示したように、支持部材128は、溝136(または一対の溝)を有していてよく、溝136は、ランヤード198を収容し、かつ底部部分126に沿って案内している。付加的に、基部側壁構造体112の第3の側面118および第4の側面120が、ランヤード198に係合し、このランヤード198を第3の側面118および第4の側面120に沿って案内するためのガイドレール138を含んでいてよい。基部側壁構造体112は、容器100の基部110にランヤード198を固定するために、ガイドレール138に隣接する接続部材140も含んでいてもよい。ガイドレール138および接続部材は、基部110と一体的に形成されていてよい。
【0022】
図3、
図4、
図5および
図12~
図15に示されるように、蓋150は、蓋150の内部部分に枢動式に接続された分割体178を含んでいてよく、これにより、蓋内部空隙172内に保管されていてよい物品を基部内部空隙132から分離することができる。分割体178は、基部内部空隙132を蓋内部空隙172から分離しながら蓋開口170にわたって延びていてよい。分割体178は、前側179および後側180と、第1の側182に沿って形成された組み込まれたヒンジ181とを有していてよく、このヒンジ181は、蓋150のヒンジ収容部175において蓋150に枢動式に接続されている。組み込まれたヒンジ181は、第1の側182の縁部から離間した複数の孔を含んでいてよい。付加的に、組み込まれたヒンジ181は、前側179に対して所定の角度で配置されていてよく、分割体178を蓋150に固定するために、蓋150のヒンジ収容部175にスナップ嵌めされていてよい。これにより、分割体178は、蓋150に取外し可能に固定されている。分割体178は、複数の細長い開口184を含んでいてよい。細長い開口184は、概して第1の側182から、この第1の側182とは反対側の第2の側183に向けられた方向で分割体178の一部にわたって延びていてよい。各細長い開口184は、分割体178の幅Wの少なくとも50%または幅の55%~80%の範囲にわたって延びる長さLを有していてよく、幅Wは、第1の側182から第2の側183までの距離である。代替的に、分割体178は、開口を有しない連続的な面であってもよい。
【0023】
分割体178が設置されると、分割体178の回転運動を阻止するために、
図15に最もよく図示されているように、分割体178の第2の側183が、蓋150に選択的に固定されていてよい。分割体178は、第2の側183に沿って、一対のタブ186を形成する中央の凹設部185を含んでいてよい。各タブ186は、蓋150の内面から延びる蓋係合部材177との摩擦嵌めまたはスナップ嵌めを形成する係合収容部187を有していてよい。蓋係合部材177は、分割体178の係合収容部187によって形成された溝内に嵌合することができる。
【0024】
容器100は、取外し可能なトレイ188を含んでいてもよい。トレイ188は、ユーザが容器100に物品を保管するための別のレベルを可能にすることができる。トレイ188は、基部内部空隙132の内周に沿って延びる棚部148に沿って載置される。トレイ188は、周壁192を備えた上向きの張出し部190を含んでいてよく、周壁192は、上向きの張出し部190の内縁部194から、トレイ188の底部部分を形成する底部壁196にまで延びている。トレイの周壁192および底部壁196によって形成された容積は、基部内部空隙132の上側の貯蔵領域を形成することができる。トレイ188は、基部110の基部側壁構造体112の深さよりも小さなトレイ深さを有していてよく、これにより、トレイ188の底部壁196は基部110の底部部分126から離間しており、このことは、トレイ188の底部壁196の下側の基部内部空隙132内における二次的な貯蔵領域を可能にする。上述したように、トレイ188は取外し可能であり、トレイ188が除去されている場合に、基部内部空隙132は、基部110内で単独の収容領域を形成することができる。
【0025】
上向きの張出し部190は、中実の上向きの張出し部190を形成するために、周壁192に沿って連続していてよい。同様に、周壁192および底部壁196は、穴または孔がトレイ188に存在しないように連続的であってよい。代替的には、周壁192および/または底部壁196が、孔を含んでいてよい。幾つかの例では、棚部148が、基部内部空隙132の内周に沿って連続的であってよい一方で、別の例では、棚部148が中断されていてよく、または複数のマウント(図示せず)が、基部側壁構造体112の内面に沿って位置決めされてもよく、これらのマウントはトレイ188を支持するための平坦な面を形成するようになっている。
【0026】
分割体178およびトレイ188は、軟らかい触感および感触を提供し、繊細な物体を貯蔵するためにエラストマー材料コーティングを有していてよい。この分割体178および/またはトレイ188は、より剛性のベース上にオーバーモールドされていてよく、または幾つかの場合に、分割体178および/またはトレイ188は、エラストマー材料から形成されていてよい。模範的な分割体178および/またはトレイ188を形成するか、または部分的に形成するために使用されるエラストマー材料は、天然ゴムおよび合成ゴム、熱可塑性ウレタン(TPU)、熱可塑性エラストマー(TPE)または別の類似の材料のような材料であるか、またはこれらの材料を含んでいてよい。
【0027】
幾つかの装置では、容器100は、ラッチアセンブリ200を含んでいてもよい。
図16A~
図20に最も良く示されているように、ラッチアセンブリ200は、ロック位置およびロック解除位置を有していてよく、ラッチアセンブリ200は、蓋150が閉鎖状態にある場合に、蓋150をロックするように構成されている。ラッチアセンブリ200は、蓋150に枢動式に接続されたラッチ本体210と、ラッチ本体210にスライド可能に接続されたラッチボタン230と、ラッチ本体210に、ラッチ本体210に接続されたラッチピン270を中心として枢動式に接続されたラッチロックアーム250とを含んでいてよい。ラッチアセンブリ200は、ラッチボタン230に鉛直方向の力を加えるラッチボタン付勢部材280と、ラッチロックアーム250に回転力を加えるロックアーム付勢部材282とを含んでいてもよい。ラッチボタン230は、ラッチボタンロック部材232を有していてよく、ラッチロックアーム250は、アームロック部材252を有していてよい。幾つかの例では、ラッチアセンブリ200は、かみ合い爪288をさらに備えていてよく、かみ合い爪288は、ピン接続部を介してラッチ本体210に回転可能に取り付けられており、この場合、かみ合い爪288は、ラッチ本体210の下縁部214よりもラッチ本体210の上縁部212の近傍に配置されている。以下でより詳細に説明するように、ラッチアセンブリ200がロック位置へと運動させられた場合、ラッチロックアーム250は、基部110に係合し、ロックアーム付勢部材282の回転力に抗して回転し、ラッチボタン230は、ラッチボタン付勢部材280の鉛直方向の力に抗して運動し、その後にラッチボタンロック部材232が、
図16A~
図16Dに示したようにアームロック部材252に係合する。
【0028】
図16A~
図16Dは、ロック解除位置からロック位置へのラッチアセンブリ200の運動を図示している。
図16Aに示したように、ラッチロックアーム250がラッチ本体210から離れて基部110に向かって延びている状態で、ラッチアセンブリ200はロック解除位置にある。かみ合い爪288は、容器100が開放状態にある(例えば、基部110と蓋150とが少なくとも一方の側において互いに分離されている)場合に、ラッチロックアーム250が意図せずにラッチボタン230に係合してそのロック位置になることを阻止することができる。かみ合い爪288は、中央部材290を含んでいてよく、中央部材290は、中央部材290を通って延びる孔292と、中央部材290から外方に延びる第1の突出部294と、第1の突出部294とは反対側で中央部材290から外方に延びる第2の突出部296とを備えている。第1の突出部294は、ラッチアセンブリ200がロック解除位置にある場合にラッチボタン230に接触することができ、これによりラッチボタン230がラッチ本体210の上縁部212に向かって上方に運動することを阻止することができる。かみ合い爪288の第2の突出部296は、湾曲させられた外面を有していてよく、この湾曲させられた外面は、ラッチアセンブリ200がロック解除位置にある場合に蓋150に接触してよく、これにより、蓋150が閉鎖状態になる前に、ラッチロックアーム250がロックされることを阻止する。付加的には、容器100が開放状態にある場合に、かみ合い爪288をラッチボタン230に接触させ続けるために、爪付勢部材298が、かみ合い爪288に回転力を加えることができる。ラッチボタン230はスライドすることができないので、ラッチロックアーム250は、蓋150が基部110上に閉じられる前に、回転して意図せずにラッチボタン230に係合することはできない。例えば、爪付勢部材298は、第1の突出部294をラッチ本体210に向かって(すなわち、
図16Aに示したように時計回り方向で)付勢するための回転力を加えるねじりばねであってよい。かみ合い爪288の回転運動は、爪288の第2の突出部296の外面と蓋150との間のカムのような相互作用により制御することができる。幾つかの例では、対応する係合領域176は、第2の突出部296の湾曲させられた外面に係合するための対応する湾曲させられた表面を備えている。
【0029】
図16Bおよび
図16Cは、ラッチアセンブリ200がロック解除位置からロック位置へと運動し始めることを引き起こす、基部110に係合するラッチアセンブリ200を図示している。(
図13に最も良く示したように、)ラッチロックアーム250のロックアーム係合部材254が、側壁構造体の第1の側114に沿って外方に延びるリップ146の下側に位置決めされた収容部144に係合すると、ラッチロックアーム250が、ラッチ本体210に向かって回転し始める(すなわち、ラッチロックアーム250が
図16Bに示したように反時計回り方向に回転する)。幾つかの例では、リップ146は、基部110の全周に沿って外方に向かって延びていてよい。収容部144は、凹形の横断面形状を有していてよく、ロックアーム係合部材254は、凸形の横断面形状を有していてよい。ラッチロックアーム250が基部110に接触すると、ラッチロックアーム250は基部110の下側で運動し始める。ラッチロックアーム250の回転運動により、ラッチボタンロック部材232は、アームロック部材252の外面258に沿って接触させられ、上昇させられる。ラッチボタンロック部材232が外面258に沿って運動すると、ラッチボタン230は、ラッチ本体210の上縁部212に向かってスライド運動で上方に向かって並進することができる。ラッチロックアーム250が回転すると、ラッチアセンブリ200全体が鉛直方向の向きに向かって回転する。
【0030】
図16Dは、ロック位置にあるラッチアセンブリ200を図示している。ロック位置では、ラッチボタンロック部材232は、アームロック部材252に係合し、この場合に、ラッチロックアーム250は、実質的に鉛直方向の向きにある。各ロック部材232,252は、ラッチアセンブリ200がロック位置にある場合に互いに対峙するロック面234,256をそれぞれ含んでいてよい。さらに、ロック位置にある場合に、各ロック面234,256は、実質的に鉛直方向に配向されていてよい。ラッチボタンロック部材232がアームロック部材252の湾曲させられた外面258を運動させると、ラッチボタンロック部材232は最終的に湾曲させられた外面258の上縁部260に到達する。上縁部260は、ロック面256の上縁部であってもよく、これにより、ラッチボタンロック部材232が外面258の上縁部260を通過するや否や、ラッチボタンロック部材232が落下し、これにより、ロック面234が、アームロック部材252のロック面256と対峙するように下方に向かって運動する。
【0031】
ラッチアセンブリ200をロック位置からロック解除位置へと運動させるために、
図17A~
図17Cに示したように、上述のプロセスが反転させられる。ユーザは、ラッチボタン230を上方に向かって押し上げることができ、この場合、ロック面234がロック面256から係合解除させられる。次いで、ロックアーム付勢部材282が、ラッチロックアーム250を基部110に向かって回転させて、これによりラッチボタンロック部材232がアームロック部材252の外面258を下方に向かってスライドさせる。付加的に、ラッチボタン付勢部材280が、ラッチボタン230に下向きの力を加え、これにより、ラッチボタン230の引出しを支援し、ラッチボタンロック部材232がアームロック部材252の外面258を下方に向かってスライドさせることを支援する。幾つかの例では、ラッチアセンブリ200は、かみ合い爪288なしで動作することができる。
【0032】
図18~
図20は、蓋150から取り外されたラッチアセンブリ200を図示している。上述のように、ラッチアセンブリ200は、ラッチ本体210と、ラッチ本体210にスライド可能に接続されたラッチボタン230と、ラッチ本体210に接続されたラッチピン270を中心としてラッチ本体210に枢動式に接続されたラッチロックアーム250とを含んでいてよい。
【0033】
ラッチ本体210は、上縁部212、下縁部214、および上縁部212と下縁部214との間に延びる外方に向いた面216を含んでいてよい。外方に向いた面216の反対側の内側217において、ラッチ本体210は、さらに、一対のヒンジ部材223と、ラッチピン収容部218と、一対のラッチボタンガイド220と、ボタン付勢部材収容部222とをさらに備えていてよい。ヒンジ部材223は、ラッチアセンブリ200を蓋150に接続するために、蓋ラッチピン272を収容するように構成されていてよい。ラッチピン収容部218は、ラッチ本体210の側面226に配置された孔228を含んでいてよく、かつラッチピン270を少なくとも2つの側で収容するピン支持体221を含んでいてもよい。付加的に、各ラッチボタンガイド220は、ラッチボタン230が線形の向きで運動し続けるように、ラッチボタン230の各側に配置された突出部であってよい。ボタン付勢部材収容部222は、ラッチボタン付勢部材280の一部を保持するように構成された、ラッチ本体210における凹設部または一対の凹設部を備えていてよい。ラッチボタン付勢部材280は、下縁部214に向かう線形力をラッチボタン230に加えるための圧縮ばねまたは一対の圧縮ばねであってよい。この線形力は、ラッチボタンロック部材232をアームロック部材252に係合させたままにするために役立つ。かみ合い爪288を含む模範的なラッチアセンブリ200では、ラッチ本体210は、ピンおよび爪付勢部材298を収容する爪収容部224をさらに含んでいてよい。
【0034】
ラッチボタン230が、後面236から外方に向かって延びるラッチボタンロック部材232を含んでいてよいのに対して、前面238は、ラッチ本体210の内側217の内面に対峙してこの内面に沿ってスライド可能に運動するように構成されていてよい。ラッチボタン230は、ラッチアセンブリ200を係合解除するかつ/または係合するための上向き力をユーザが加えるためのインタフェースを提供する底部面240をさらに含んでいてよい。ラッチボタンピン収容部242が、底部面240の上側に位置決めされていてよい。ラッチボタンピン収容部242は、ラッチピン270を収容する孔を備えていてよい。ラッチボタンピン収容部242は、ラッチピン270がラッチ本体210に固定されている間にラッチボタン230がラッチ本体210に沿ってスライドすることを可能にするために、ラッチピン270の直径よりも大きな高さを有していてよい。例えば、ラッチボタンピン収容部242の高さは、ラッチピン270の直径の2倍の大きさであってよい。幾つかの例では、ラッチボタンピン収容部242の高さは、ラッチピン270の直径の1.5~3倍の範囲内の大きさであってよい。別の特徴として、前面238は、ラッチボタン付勢部材280の一部を保持するように構成された、ラッチ本体210に設けられたボタン付勢部材収容部222と実質的に整列する凹設部を含んでいてよい。
【0035】
ラッチボタンロック部材232は、ラッチボタン230上の中央に配置されていてよく、かつ底部面240に対して実質的に垂直に延びるロック面234を含んでいてよい。ラッチボタンロック部材232は、ロック面234の下縁部に隣接するスライド面244を含んでいてよく、この場合、スライド面244は、アームロック部材252の外面258に沿ってスライドするように構成されていてよい。スライド面244は、ロック面234に対して鋭角(すなわち、1度~89度の範囲内)で配置されていてよい。幾つかの例では、ストッパ245が、ラッチボタン230の上面246から延びていてよく、この場合、ストッパは、ラッチアセンブリ200がロック解除位置にある場合にラッチボタン230が意図せずに運動することを阻止するために、かみ合い爪288に接触するように構成されている。
【0036】
ラッチロックアーム250は、ラッチ本体210に面した前側268と、基部110に面した後側269とを有していてよい。ラッチロックアーム250は、ラッチロックアーム250に沿って実質的に中央にあるアームロック部材252と、アームロック部材252の各側に配置された一対のロックアーム係合部材254とを含んでいてよく、この場合、各係合部材254は、アームロック部材252から離間していてよい。さらに、各係合部材254は、基部110上の収容部144に係合する湾曲させられたまたは凸状の横断面形状を有する自由端262と、ラッチピン270を収容する固定された端部264とを有していてよい。ロックアーム付勢部材282は、ラッチピン270に接続されかつ係合部材254に回転力を加えるねじりばねまたは一対のねじりばねであってよい。付加的に、
図14に示すように、各係合部材254の自由端262は、基部110の収容部144内に位置決めされたロック部材149に対峙して接触することができるロック面266を含んでいてよい。ロック面266は、アームロック部材252のロック面256と実質的に平行であってよく、かつロック面256から前方に(ラッチ本体210に向かって)離間していてよい。
【0037】
本開示は、種々異なる例を参照して上記および添付の図面に開示されている。しかし、本開示によって提供される目的は、本発明の範囲を限定することではなく、本開示に関連する種々異なる特徴および概念の例を提供することである。当業者は、本開示の範囲から逸脱することなしに、上述した例に対して多くの変更および修正を行うことができることを認識するだろう。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
基部110は、第1の側114と、第1の側114とは反対側の第2の側116と、第1の側114の縁部と第2の側116の縁部との間に延びる第3の側118と、第3の側118とは反対側の第4の側120とを有する基部側壁構造体112を含んでいてよい。基部側壁構造体112は、第1の端部124と第2の端部122とを含んでいてもよく、底部部分126が、基部側壁構造体112の第1の端部124に接続されている。底部部分126は、テーブル、地面等のような表面上で容器100を支持するように構成されていてよい。幾つかの実施形態では、底部部分126が、支持部材128を含んでいてよく、かつ/または含んでいる。支持部材128は、容器100のための滑止め面を提供することを支援するために、底部部分126に取り付けられてよい。支持部材128は、基部110と一体的に形成することができる単独の部材であるか、または基部110が形成された後に基部110に取り付けることができる単独の部材であってよい。支持部材128は、底部部分126の表面積の少なくとも50%を占めるサイズを有していてよい。図示されていないが、幾つかの実施例では、支持部材128は、底部部分126上に配置された複数の脚部を備えていてよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
基部110は、基部側壁構造体112の第2の端部
122に基部開口130を含んでいてよい(
図3~
図5を参照)。基部開口130は、基部側壁構造体112および底部部分126によって形成された基部内部空隙132へのアクセスを可能にするように構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
本開示は、種々異なる例を参照して上記および添付の図面に開示されている。しかし、本開示によって提供される目的は、本発明の範囲を限定することではなく、本開示に関連する種々異なる特徴および概念の例を提供することである。当業者は、本開示の範囲から逸脱することなしに、上述した例に対して多くの変更および修正を行うことができることを認識するだろう。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
容器において、
基部であって、
少なくとも第1の側と、該第1の側とは反対側の第2の側とを有する側壁構造体であって、第1の端部と、該第1の端部とは反対側の第2の端部とを有する側壁構造体と、
前記側壁構造体の前記第1の端部に接続された、表面上で前記容器を支持するように構成された底部部分と、
前記側壁構造体の前記第2の端部に形成された基部開口であって、前記側壁構造体と前記底部部分とにより形成された、前記容器の内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている基部開口と
を含む、基部と、
前記基部に枢動式に接続された蓋であって、前記基部開口へのアクセスを可能にする開放状態と、前記基部開口へのアクセスを阻止する閉鎖状態との間で回転するように構成されている蓋と、
ロック位置とロック解除位置とを有するラッチアセンブリであって、
前記蓋に枢動式に接続されたラッチ本体と、
前記ラッチ本体にスライド可能に接続された、ラッチボタンロック部材を有するラッチボタンと、
前記ラッチ本体に枢動式に接続された、アームロック部材を有するラッチロックアームと、
前記ラッチボタンに線形力を加えるラッチボタン付勢部材と、
前記ラッチロックアームに回転力を加えるラッチロックアーム付勢部材と
を備える、ラッチアセンブリと
を備え、
前記ラッチアセンブリが前記ロック位置へと運動させられる場合、前記ラッチロックアームが前記基部に係合し、前記回転力に抗して回転し、かつ前記ラッチボタンが前記線形力に抗して運動し、その後に前記ラッチボタンロック部材が前記アームロック部材に係合する
容器。
実施形態2
前記ラッチボタンロック部材は、前記ラッチロックアームが実質的に鉛直方向の位置にある場合に、前記アームロック部材に係合する、実施形態1記載の容器。
実施形態3
前記ラッチロックアーム付勢部材が、ねじりばねである、実施形態1記載の容器。
実施形態4
前記アームロック部材が、第1のロック面と、該第1のロック面の上縁部から延びる湾曲させられた上面とを含む、実施形態1記載の容器。
実施形態5
前記アームロック部材が、前記ラッチロックアームに沿って実質的に中央にある、実施形態1記載の容器。
実施形態6
前記ラッチロックアームが、前記アームロック部材の各側に配置された一対の係合部材を有しており、かつ
前記一対の係合部材の各係合部材が、前記アームロック部材から離間している、
実施形態1記載の容器。
実施形態7
前記ラッチロックアームの前記一対の係合部材の各係合部材が、前記基部の前記第1の側に沿って延びるリップの下側に位置決めされた収容部に係合する湾曲させられた面を備えた端部を有する、実施形態6記載の容器。
実施形態8
かみ合い爪が、前記ラッチ本体に回転可能に取り付けられていて、かつ前記ラッチ本体の下縁部よりも前記ラッチ本体の上縁部の近傍に配置されている、実施形態1記載の容器。
実施形態9
前記かみ合い爪が、前記基部を通って延びる孔を備えた中央部材と、該中央部材から外方に延びる第1の突出部と、該第1の突出部とは反対側で前記中央部材から外方に延びる第2の突出部とを含む、実施形態8記載の容器。
実施形態10
前記かみ合い爪の前記第1の突出部は、前記ラッチアセンブリが前記ロック解除位置にある場合に、前記ラッチボタンの上方への運動を阻止するために前記ラッチボタンに接触するように構成されている、実施形態9記載の容器。
実施形態11
前記かみ合い爪の前記第2の突出部は、前記ラッチアセンブリが前記ロック解除位置にある場合に、前記蓋が前記閉鎖状態になる前に前記ラッチアセンブリのロックを阻止するために、前記蓋に接触する湾曲させられた外面を有する、実施形態10記載の容器。
実施形態12
前記ラッチアセンブリが、前記かみ合い爪に第2の回転力を加える第3の付勢部材をさらに備える、実施形態10記載の容器。
実施形態13
前記蓋の蓋開口にわたって延びる分割体をさらに有し、該分割体が前記蓋に枢動式に接続されている、実施形態1記載の容器。
実施形態14
前記分割体が、ヒンジにより前記蓋に接続されており、前記分割体の回転運動を阻止するために、前記ヒンジとは反対側で前記蓋に選択的に固定されている、実施形態13記載の容器。
実施形態15
前記分割体が、取外し可能にスナップ嵌めにより固定されている、実施形態14記載の容器。
実施形態16
前記分割体が、複数の細長い開口を含む、実施形態15記載の容器。
実施形態17
容器において、
基部であって、
少なくとも第1の側と、該第1の側とは反対側の第2の側と、第1の端部と、該第1の端部とは反対側の第2の端部とを有する基部側壁構造体と、
前記基部側壁構造体の前記第1の端部に接続された、表面上で前記容器を支持するように構成された底部部分と、
前記基部側壁構造体の前記第2の端部に形成された基部開口であって、前記基部側壁構造体と前記底部部分とにより形成された、前記基部の基部内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている基部開口と
を含む、基部と、
前記基部に枢動式に接続された蓋であって、
少なくとも第1の側と、該第1の側とは反対側の第2の側と、第1の端部と、該第1の端部とは反対側の第2の端部とを有する蓋側壁構造体と、
前記蓋側壁構造体の前記第2の端部に接続された上側部分と、
前記蓋側壁構造体の前記第1の端部に形成された蓋開口であって、前記蓋側壁構造体と前記上側部分とにより形成された蓋内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている蓋開口と、
前記蓋の内部部分に枢動式に接続された分割体であって、前記基部内部空隙と前記蓋内部空隙とを分離し、前側と、後側と、組み込まれたヒンジを含む第1の側と、該第1の側とは反対側の第2の側とを含み、前記組み込まれたヒンジが、前記蓋のヒンジ収容部に接続されている、分割体と
を含み、
前記基部開口へのアクセスを可能にする開放状態と、前記基部開口へのアクセスを阻止する閉鎖状態との間で回転するように構成されている、
蓋と、
前記蓋に枢動式に接続されていて、ロック位置とロック解除位置とを有するラッチアセンブリと
を備える、容器。
実施形態18
前記分割体の前記第2の側が、一対のタブを形成する、中央に配置された凹設部を含み、前記一対のタブの各タブが、係合収容部を含み、該係合収容部が、前記分割体の回転運動を阻止するために、前記蓋の内面から延びる蓋係合部材と摩擦嵌めを形成する、実施形態17記載の容器。
実施形態19
前記分割体が、該分割体の前記第1の側から前記分割体の前記第2の側に向けられた方向で前記分割体の前記前側の一部にわたって延びる複数の細長い開口を含む、実施形態17記載の容器。
実施形態20
前記ラッチアセンブリが、
前記蓋に枢動式に接続されたラッチ本体と、
前記ラッチ本体にスライド可能に接続された、ラッチボタンロック部材を有するラッチボタンと、
前記ラッチ本体に枢動式に接続された、アームロック部材を有するラッチロックアームと、
前記ラッチボタンに線形力を加えるラッチボタン付勢部材と、
前記ラッチロックアームに回転力を加えるラッチロックアーム付勢部材と
をさらに備え、
前記ラッチアセンブリが前記ロック位置へと運動させられる場合に、前記ラッチロックアームが前記基部に係合し、前記回転力に抗して回転し、かつ前記ラッチボタンは前記線形力に抗して運動し、その後に前記ラッチボタンロック部材が前記アームロック部材に係合する、
実施形態17記載の容器。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器
において、
基部であって、
少なくとも第1の側と、該第1の側とは反対側の第2の側とを有する側壁構造体であって、第1の端部と、該第1の端部とは反対側の第2の端部とを有する側壁構造体と、
前記側壁構造体の前記第1の端部に接続された、表面上で前記容器を支持するように構成された底部部分と、
前記側壁構造体の前記第2の端部に形成された基部開口であって、前記側壁構造体と前記底部部分とにより形成された、前記容器の内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている基部開口と
を含む、基部と、
前記基部に枢動式に接続された蓋であって、前記基部開口へのアクセスを可能にする開放状態と、前記基部開口へのアクセスを阻止する閉鎖状態との間で回転するように構成されている蓋と、
ロック位置とロック解除位置とを有するラッチアセンブリであって、
前記蓋に枢動式に接続されたラッチ本体と、
前記ラッチ本体にスライド可能に接続された、ラッチボタンロック部材を有するラッチボタンと、
前記ラッチ本体に枢動式に接続された、アームロック部材を有するラッチロックアームと、
前記ラッチボタンに線形力を加えるラッチボタン付勢部材と、
前記ラッチロックアームに回転力を加えるラッチロックアーム付勢部材と
を備える、ラッチアセンブリと
を備え、
前記ラッチアセンブリが前記ロック位置へと運動させられる場合、前記ラッチロックアームが前記基部に係合し、前記回転力に抗して回転し、かつ前記ラッチボタンが前記線形力に抗して運動し、その後に前記ラッチボタンロック部材が前記アームロック部材に係合する
容器。
【請求項2】
前記ラッチボタンロック部材は、前記ラッチロックアームが実質的に鉛直方向の位置にある場合に、前記アームロック部材に係合する、請求項1記載の容器。
【請求項3】
前記ラッチロックアーム付勢部材が、ねじりばねである、請求項1記載の容器。
【請求項4】
前記アームロック部材が、第1のロック面と、該第1のロック面の上縁部から延びる湾曲させられた上面とを含む、請求項1記載の容器。
【請求項5】
前記アームロック部材が、前記ラッチロックアームに沿って実質的に中央にある、請求項1記載の容器。
【請求項6】
前記ラッチロックアームが、前記アームロック部材の各側に配置された一対の係合部材を有しており、かつ
前記一対の係合部材の各係合部材が、前記アームロック部材から離間している、
請求項1記載の容器。
【請求項7】
前記ラッチロックアームの前記一対の係合部材の各係合部材が、前記基部の前記第1の側に沿って延びるリップの下側に位置決めされた収容部に係合する湾曲させられた面を備えた端部を有する、請求項6記載の容器。
【請求項8】
かみ合い爪が、前記ラッチ本体に回転可能に取り付けられていて、かつ前記ラッチ本体の下縁部よりも前記ラッチ本体の上縁部の近傍に配置されている、請求項1記載の容器。
【請求項9】
前記かみ合い爪が、前記基部を通って延びる孔を備えた中央部材と、該中央部材から外方に延びる第1の突出部と、該第1の突出部とは反対側で前記中央部材から外方に延びる第2の突出部とを含む、請求項8記載の容器。
【請求項10】
前記かみ合い爪の前記第1の突出部は、前記ラッチアセンブリが前記ロック解除位置にある場合に、前記ラッチボタンの上方への運動を阻止するために前記ラッチボタンに接触するように構成されている、請求項9記載の容器。
【請求項11】
前記かみ合い爪の前記第2の突出部は、前記ラッチアセンブリが前記ロック解除位置にある場合に、前記蓋が前記閉鎖状態になる前に前記ラッチアセンブリのロックを阻止するために、前記蓋に接触する湾曲させられた外面を有する、請求項10記載の容器。
【請求項12】
前記ラッチアセンブリが、前記かみ合い爪に第2の回転力を加える第3の付勢部材をさらに備える、請求項10記載の容器。
【請求項13】
前記蓋の蓋開口にわたって延びる分割体をさらに有し、該分割体が前記蓋に枢動式に接続されている、請求項1記載の容器。
【請求項14】
前記分割体が、ヒンジにより前記蓋に接続されており、前記分割体の回転運動を阻止するために、前記ヒンジとは反対側で前記蓋に選択的に固定されている、請求項13記載の容器。
【請求項15】
前記分割体が、取外し可能にスナップ嵌めにより固定されている、請求項14記載の容器。
【請求項16】
前記分割体が、複数の細長い開口を含む、請求項15記載の容器。
【国際調査報告】