(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-29
(54)【発明の名称】消費者インターフェース装置および使用方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/30 20230101AFI20241022BHJP
G07F 7/06 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
G06Q10/30
G07F7/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024515054
(86)(22)【出願日】2022-10-03
(85)【翻訳文提出日】2024-03-07
(86)【国際出願番号】 IB2022059428
(87)【国際公開番号】W WO2023057878
(87)【国際公開日】2023-04-13
(32)【優先日】2021-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100228337
【氏名又は名称】大橋 綾
(72)【発明者】
【氏名】アリジェヴィック オマール
【テーマコード(参考)】
3E044
5L010
【Fターム(参考)】
3E044CC04
5L010AA20
(57)【要約】
外部容器から使用済み消耗品を回収するように構成された回収アセンブリであって、外部容器が消費者インターフェース装置と機械的に係合して配置されるように構成される、回収アセンブリ、回収アセンブリに動作可能に連結され、外部容器から回収された少なくとも使用済み消耗品に関するデータを収集するように構成されたコントローラであって、外部容器または外部容器の所有者が、容器から回収された使用済み消耗品に対してリサイクル報酬が付与される、コントローラ、ならびに容器から回収された使用済み消耗品を貯蔵するための装置リサイクル区画を備える、消費者インターフェース装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
外部容器、ならびに
消費者インターフェース装置であって、
前記外部容器から使用済み消耗品を回収するように構成された回収アセンブリであって、前記外部容器が、前記消費者インターフェース装置と機械的に係合して配置されるように構成され、前記使用済み消耗品の各々が、消耗品の使用後に残っているエアロゾル発生基体の一部分を含む、回収アセンブリ、
前記回収アセンブリに動作可能に結合され、少なくとも前記外部容器から回収された使用済み消耗品に関するデータを収集するように構成されたコントローラであって、前記外部容器または前記外部容器の所有者が、前記容器から回収された使用済み消耗品に対するリサイクル報酬を付与される、コントローラ、および
前記容器から回収された前記使用済み消耗品を貯蔵するための装置リサイクル区画を含む、消費者インターフェース装置、を備える、システム。
【請求項2】
前記回収アセンブリが、ロボットアームを備える、請求項1に記載の消費者インターフェース装置。
【請求項3】
前記消費者インターフェース装置が、未使用消耗品を貯蔵するための新しい貯蔵区画をさらに備える、請求項1または2に記載の消費者インターフェース装置。
【請求項4】
前記回収アセンブリが、前記消費者インターフェース装置の前記新しい貯蔵区画から未使用消耗品を前記外部容器の中に配置するようにさらに構成される、請求項3に記載の消費者インターフェース装置。
【請求項5】
容器または前記容器の所有者に一つ以上のリサイクル報酬を付与するためのシステムであって、前記システムが、
外部容器であって、一つ以上の使用済み消耗品を少なくとも一時的に収容するように構成された容器リサイクル区画を備える、外部容器、ならびに
消費者インターフェース装置であって、
前記外部容器から使用済み消耗品を回収するように構成された回収アセンブリ、
前記回収アセンブリに動作可能に結合され、少なくとも前記外部容器から回収された前記使用済み消耗品に関するデータを収集するように構成されたコントローラ、および
前記外部容器から回収された前記使用済み消耗品を貯蔵するための装置リサイクル区画を含む、消費者インターフェース装置、を備え、
前記外部容器が、前記消費者インターフェース装置と機械的に係合して取り外し可能に配置されるように構成され、前記外部容器または前記外部容器の所有者が、前記回収アセンブリによって前記外部容器の前記容器リサイクル区画から回収された前記使用済み消耗品に対するリサイクル報酬を付与される、システム。
【請求項6】
前記回収アセンブリが、未使用消耗品を前記消費者インターフェース装置から前記外部容器の中に放出するようにさらに構成される、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記外部容器が、未使用区画をさらに備える、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記外部容器が、それに関連付けられたデータを保存するように構成される、請求項5~8のいずれかに記載のシステム。
【請求項9】
前記外部容器と関連付けられた前記データが、中間装置に関連付けられている、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
エアロゾル発生装置の使用によって生じた使用済み消耗品の返却に対するリサイクル報酬を消費者に付与する方法であって、前記方法が、
外部容器を消費者インターフェース装置と機械的に係合して取り外し可能に配置すること、
前記消費者インターフェース装置の回収アセンブリを介して、前記外部容器から少なくとも一つの使用済み消耗品を回収すること、および
前記消費者インターフェース装置の前記回収アセンブリによって前記外部容器から回収された前記使用済み消耗品に対するリサイクル報酬を、前記外部容器または前記外部容器の所有者に付与すること、を含む、方法。
【請求項11】
前記消費者インターフェース装置が前記外部容器またはその所有者に関連するデータを収集することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記収集されたデータが、前記外部容器の前記所有者によって所有されるリサイクル報酬に関連する情報に関する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記収集されたデータが、前記外部容器から回収された前記使用済み消耗品、前記外部容器内に収容された未使用消耗品、前記外部容器内に以前に収容された未使用消耗品、またはそれらの組み合わせの詳細に関する、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記収集されたデータが、前記外部容器内に放出される所望の追加的な未使用消耗品に関連する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記消費者インターフェース装置、前記外部容器、またはその両方が、外部電子ユーザー装置にデータを送受信することができる、請求項10~14のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、消耗品の消費者によるリサイクルを促進する方法に関する。本開示はまた、それによって消費財の容器、消費者、および消費者インターフェース装置が相互作用することができる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
吸入可能なエアロゾルを発生するためのエアロゾル形成基体が燃焼されるのではなく加熱されるエアロゾル発生物品は、当該技術分野で公知である。典型的に、こうしたエアロゾル発生物品では、使用済み消耗品と称されるエアロゾル発生基体の一部分が、エアロゾルが発生した後に残る。未使用および使用済みの消耗品の両方は、消費者が所有する容器に保管することができる。これらの容器は典型的に、使用済みおよび未使用消耗品の両方のための別々の空間を含む。
【発明の概要】
【0003】
本発明の態様によると、使用済み消耗品を外部容器から回収するように構成された回収アセンブリを備え得る消費者インターフェース装置が提供されている。外部容器は、消費者インターフェース装置と機械的に係合して配置されるように構成され得る。消費者インターフェース装置はまた、コントローラを備え得る。コントローラは、回収アセンブリに動作可能に結合され得、外部容器から回収された使用済み消耗品に関するデータを収集するように構成され得、随意に他のデータを収集することもできる。外部容器または外部容器の所有者は、外部容器から回収された使用済み消耗品それぞれに対してリサイクル報酬を与えられ得る。消費者インターフェース装置はまた、外部容器から回収された使用済み消耗品を保管するための装置リサイクル区画を備え得る。
【0004】
本発明の態様によれば、容器または容器の所有者に一つ以上のリサイクル報酬を与えるためのシステムが提供される。システムは、外部容器を備え得る。外部容器は、一つ以上の使用済み消耗品を少なくとも一時的に収容するように構成され得る容器リサイクル区画を備え得る。外部容器は、少なくとも外部容器または外部容器の所有者に関連付けられたリサイクル報酬に関連する情報を保存するように構成され得る。こうしたシステムはまた、外部容器から使用済み消耗品を回収するように構成された回収アセンブリを備える消費者インターフェース装置を備え得る。消費者インターフェース装置はまた、コントローラを備え得る。コントローラは、回収アセンブリに動作可能に結合され、少なくとも外部容器から回収された使用済み消耗品に関するデータを収集するように構成され得る。消費者インターフェース装置はまた、外部容器から回収された使用済み消耗品を保管するための装置リサイクル区画を備え得る。外部容器は、消費者インターフェース装置と機械的に係合して取り外し可能に配置されるように構成され得る。外部容器または外部容器の所有者は、回収アセンブリによって外部容器から回収された使用済み消耗品に対してリサイクル報酬を与えられ得る。いくつかの例では、外部容器は、リサイクル報酬を外部容器に帰属させることができるように、記憶機能を含み得る。いくつかの例では、消費者は、外部容器を自身に帰属させるオンラインデータベースに自主的にサインアップすることができ、リサイクル報酬はオンラインデータベースに保存され得る。いくつかの例では、リサイクル報酬は、消費者インターフェース装置によって消費者に分配される物理的物体であり得、消費者は自分で報酬を保存し得る。
【0005】
本発明の態様によると、エアロゾル発生装置の使用によって発生した使用済み消耗品の返却に対する消費者リサイクル報酬を付与する方法が提供される。方法は、外部容器を消費者インターフェース装置と機械的に係合するように取り外し可能に配置することを含み得る。方法はまた、消費者インターフェース装置の回収アセンブリを介して、外部容器から少なくとも一つの使用済み消耗品を回収することを含み得る。さらに、方法は、消費者インターフェース装置の回収アセンブリによって外部容器から回収された使用済み消耗品に対するリサイクル報酬を外部容器または外部容器の所有者に付与することを含み得る。リサイクル報酬は、使用済み消耗品それぞれに対して、またはリサイクル報酬と使用済み消耗品の比率:1対1以外の何らかの量に対して付与され得る。
【0006】
本明細書に開示される消費者インターフェース装置は、未使用消耗品を保存するための新しい貯蔵区画をさらに備え得る。こうした消費者インターフェース装置では、消費者インターフェース装置の回収アセンブリは、新しい消耗品を新しい貯蔵区画から外部容器の中に排出するように構成され得る。こうしたいくつかの消費者インターフェース装置では、外部容器は、消費者インターフェース装置から排出された新しい消耗品を少なくとも一時的に収容するように構成された新しい消耗品区画を含み得る。
【0007】
本発明の方法、システム、および装置は、消費者が他の場合よりも、より多くの使用済み消耗品をリサイクルするように推奨し得る。
【0008】
本発明の開示された方法、システム、および装置は、使用済み消耗品をリサイクルするために、ユーザーまたは外部容器自体にクレジットを提供するように構成され得る。さらに、本発明の方法、システムおよび装置は、消費者が追加的な未使用消耗品、さらなる物品、または情報を取得できるように、消費者と相互作用する機会を提供し得る。情報はまた、本発明のシステムおよび装置との相互作用を介して消費者から取得され得る。さらに、本発明の方法、システムおよび装置は、外部容器、関連付けられたエアロゾル発生装置に関連付けられた情報、外部電子装置(例えば、スマートフォン)上のアプリケーションによって保存されたエアロゾル発生装置に関連付けられた情報、またはこれらのいずれかの組み合わせを検証することによって、許可されたユーザーのみが未使用消耗品を入手することを保証する能力を提供し得る。本発明の開示された方法、システムおよび装置は、外部電子装置(例えば、スマートフォン)上のアプリケーションの使用の有無にかかわらず、消費者との相互作用する能力を提供する。
【0009】
さらなる消耗品、その他の物品(例えば、非エアロゾル発生関連、エアロゾル発生装置もしくは電子装置全般の充電など)、またはその他の消費者にとって魅力的な報酬(例えば、第三者へのクレジットの寄付)を得るために使用され得る、使用済み消耗品のリサイクルに対する報酬を提供することによって、本発明は、より多くの消費者によるリサイクルを得るだろう。本発明の開示された方法、システム、および装置は、ユーザーがいつでも追加の未使用消耗品をより簡単に入手することを可能にし、入手した消耗品をより簡単に調整ことができるようにすることにより、先行技術に勝る利点を提供し得る。すべての消耗品が使用された時だけではなく、すべてが使用される前も、いつでも使用済み消耗品をリサイクルできることによって、ユーザーはリサイクルに対してより多くの選択肢を有することができ、それが消費者によるリサイクルをより促進することになるだろう。
【0010】
本明細書で使用される単数形(「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」)はまた、複数形の対象を有する実施形態を包含するが、その内容によって明らかに別途定められている場合はその限りではない。
【0011】
「好ましい」および「好ましくは」という語は特定の状況下で、特定の利点をもたらす場合がある本発明の実施形態を指す。しかしながら、同じ状況下または他の状況下で、他の実施形態もまた好ましいものである場合がある。さらに、一つ以上の好ましい実施形態の列挙は、他の実施形態が有用ではないことを暗示するものではなく、また特許請求の範囲を含む本開示の範囲から他の実施形態を除外することを意図しない。
【0012】
本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」は、ユーザーがエアロゾル発生装置を吸う時に、ユーザーによって吸入されてもよい、またはユーザーの肺に粒子を送達するエアロゾルを発生する装置である。エアロゾル発生装置は、たばこを含む基体などのエアロゾル発生基体を加熱するが、燃焼しない装置であり得る。エアロゾル発生装置は、液体を加熱、気化、または噴霧してエアロゾル形成を引き起こす装置を備え得る。液体はニコチンを含んでもよい。エアロゾル発生装置は、粒子をユーザーに送達するように構成された粉末吸入器(乾燥粉末吸入器など)を備えてもよい。粒子はニコチンを含んでもよい。ユーザーがエアロゾル発生装置を吸う時に、粒子がユーザーの肺に送達されるように、粒子はサイズ設定されてもよく、また装置は構成され得る。
【0013】
「エアロゾル発生物品」または「エアロゾル発生基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を加熱時に放出する能力を有する基体を指す。本開示によるエアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体から発生したエアロゾルは、可視または不可視であってもよく、またベイパー(蒸気)(例えば、室温では通常、液体または固体である物質の、気体状態にある物質の微粒子)ならびに気体および凝縮されたベイパーの液滴を含み得る。
【0014】
「コントローラ」および「プロセッサ」という用語は、例えばマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、等価の個別論理回路もしくは集積論理回路、またはこれらの任意の組み合わせなどの適切な演算能力および制御能力を提供する能力と、読み出し可能および/または書き込み可能であってもよいデジタルビット(例えば、二進または三進などでコードされた)を含有する任意の媒体(例えば、揮発性または不揮発性メモリ、CD-ROM、ディスクまたはテープなどの磁気記録可能媒体など)を含む適切なデータストレージ能力を提供する能力と、を有する、任意の装置または器具を指す。
【0015】
「通信インターフェース」という用語は、エアロゾル発生装置と、ユーザーインターフェース装置(例えば様々なテレメトリ回路およびアンテナなど)との間の適切なデータ通信能力を提供する能力を有し、例えばBluetooth、Wi-Fi、極超短波(UHF)帯における任意のプロトコル、センチメートル波(SHF)帯における任意のプロトコル、低周波、またはそれらの組み合わせなどの一つ以上の有線または無線(例えば無線周波数)データ伝送プロトコルを使用してもよい、任意の装置または器具を指す。
【0016】
用語「データベース」は、例えば、関係データベースなどのクエリ可能で、関連データのコレクション、セット、またはリポジトリを指す。
【0017】
上述のように、エアロゾル発生装置は、エアロゾルがエアロゾル発生物品から生成された後、使用済み消耗品が生じる。エアロゾル発生物品を含み得る未使用消耗品は典型的に、消費者に提供されるか、または消費者によって外部容器に貯蔵され得る。未使用消耗品を利用してエアロゾルを生成させると、消費者は次に使用済み消耗品を外部容器の中に配置し得る。外部容器は、使用済み消耗品を貯蔵するための別の区画または複数の別の区画を備え得る。
【0018】
開示された装置、システム、および方法は、例えば、外部容器とともに利用され得る。外部容器は随意に、未使用消耗品を貯蔵するための一つ以上の区画も含み得る。さらに、一部の外部容器は随意に、エアロゾル発生装置ならびに他の装置または物品を貯蔵するための区画を含み得る。
【0019】
消費者インターフェース装置は、任意の適切な形状またはサイズのハウジングを備え得る。ハウジングは、他のすべての構成要素を組み立てるのに適した構造を提供するサイズおよび形状を有する。ハウジングは、上部、底部、前部、左側、右側、および後部を備え得る。前部は、消費者インターフェース装置に貯蔵された消耗品または放出可能な構成要素または装置を見るための一つ以上の窓を備え得る。好ましくは、ハウジングの少なくとも一つの側面またはハウジングの一部分は、消費者インターフェース装置の保守を実施するために開放され得る。好ましくは、ハウジングの開放可能な側面または部分は、許可された人員に鍵付きアクセスなどのアクセスを提供するために、施錠および解錠可能である。ハウジングは、床、壁、柱など、消費者インターフェース装置がその周囲に固定されることを可能にするつなぎ止め要素を備えることが好ましい。ハウジングは、金属もしくは金属材料、ガラス材料、またはプラスチック材料など、一つ以上の適切な材料から形成され得る。ハウジングの少なくとも一部分は、グラフィック要素が表示され得る表面を提供することが好ましい。ハウジング内には、使用済み消耗品をリサイクルするための消費者インターフェース装置の使用を通して消費者から入手した使用済み消耗品を収容するための区画または容器が収容されている。
【0020】
消費者インターフェース装置は電源を備え得る。電源は、好ましくは交流電源を備える。電源は、電池を備え得る。好ましくは、消費者インターフェース装置は、バックアップ電源システムを備える。好ましくは、バックアップ電源システムは、取引中に主電源が失われた場合に処理中の任意の取引を完了させることを可能にするのに十分な容量を有する一つ以上の電池を備える。例えば、バックアップ電源は、主電源が失われた後、少なくとも10分間にわたり消費者インターフェース装置が完全に機能することを可能にするのに十分な容量を有する一つ以上の電池を備え得る。
【0021】
消費者インターフェース装置は、消費者インターフェース装置中のすべての電子構成要素を接続して構成要素に電力を供給し、構成要素が相互にならびに外部構成要素とデータを交換することを可能にする回路および配線を備え得る。
【0022】
消費者インターフェース装置は、その状態に関するデータを、有線または無線接続を介したネットワーク装置を介して遠隔サーバに提供するように構成され得る。状態に関するデータは、リサイクルされた使用済み消耗品、存在する未使用消耗品、交換用部品、交換用装置、付属品、および消費者インターフェース装置の中に残っている他の放出可能な物品の量を含み得る。使用済み消耗品の量が多い場合、消費者インターフェース装置またはリモートサーバによって警告が送信され、消費者インターフェース装置から使用済み消耗品を空にするように人員に促すことができる。未使用消耗品の量が少ない場合、自動販売装置またはリモートサーバによって警告が送信され、物品を補充するように人員に促すことができる。消費者インターフェース装置の状態に関するデータは、消費者インターフェース装置から付与されたリサイクル報酬を示すレポートを含み得る。
【0023】
消費者インターフェース装置は、ユーザーがリモートサービスセンターに接続することを可能にするように構成され得、そのような構成要素を含有し得る。リモートサービスセンターへの接続は、取引に関連付けられた問題について、または消費者インターフェース装置との相互作用に関連付けられた問題について通知するために、または消費者インターフェース装置を適切に操作する方法に関する質問を尋ねるためにユーザーが人に連絡することを可能にする。消費者インターフェース装置は、リモートサービスセンターと接続するために、電話、Voice over Internet Protocol装置、またはモデムとともに、マイクおよびスピーカーを備え得る。消費者インターフェース装置がディスプレーおよびカメラを備える場合、リモートサービスセンターの人員との連絡は、ビデオ会議の形で行うことができる。リモートサービスセンターの人員は、消費者インターフェース装置によって受信されたエアロゾル発生装置に関するデータに基づいて、エアロゾル発生装置の修理に関する命令または推奨事項を提供することができてもよい。リモートサービスセンターの人員は、消費者インターフェース装置の一つ以上の機能を遠隔制御することが可能であり得る。
【0024】
消費者インターフェース装置は随意に、一つ以上の光学センサーを備え得る。例えば、消費者インターフェース装置は、一つ以上のカメラを備え得る。カメラは、ユーザーが消費者インターフェース装置と相互作用する時に立つ可能性が最も高い方向を向いていることが好ましい。光学センサーはコントローラに動作可能に連結されてもよく、このコントローラは、消費者インターフェース装置のメモリにローカルに保存された、または遠隔サーバを介してアクセス可能である顔認識ソフトウェアと連結され得る。
【0025】
消費者インターフェース装置は、ユーザーのエアロゾル発生装置の電池を再充電するモジュールを備え得る。再充電モジュールは、物理的接続によって、または誘導再充電システムなどの無線再充電システムによって、エアロゾル発生装置の電池を再充電し得る。再充電モジュールは、ユーザーがエアロゾル発生装置を中に定置しうる消費者インターフェース装置のハウジング中に空洞を備え得る。再充電モジュールは、エアロゾル発生装置への物理的接続のための一つ以上の適切なコネクタを備え得る。
【0026】
開示される消費者インターフェース装置は、少なくとも回収アセンブリ、コントローラおよび装置リサイクル区画を含む。これらの構成要素ならびに随意の追加的構成要素は、使用済み消耗品を外部容器から回収し、使用済み消耗品に関するまたは関連するデータを消費者インターフェース装置から外部容器の所有者に通信するように機能する消費者インターフェース装置を形成する。
【0027】
回収アセンブリは、外部容器から少なくとも一つの使用済み消耗品を回収するように構成され得る。回収アセンブリは、外部容器から少なくとも一つの使用済み消耗品を回収するための任意の適切な構成要素を備え得る。回収アセンブリは、外部容器がインターフェース装置と接触し得る時に、外部容器、またはより具体的には、外部容器の使用済み消耗品区画と機械的に係合するように制御され得る。例えば、回収アセンブリは、シャフトから上昇または下降し得、シャフトに対して回転または旋回し得るロボットアームを備え得る。ロボットアームは、使用済み消耗品を回収するために適宜伸縮し得る。ロボットアームは、使用済み消耗品を把持して解放するためのハサミを含み得る。
【0028】
コントローラは、回収アセンブリに動作可能に結合し、少なくとも外部容器から回収された使用済み消耗品に関するデータを収集するように構成され得る。コントローラはまた、消費者インターフェース装置によって容器から回収された未使用消耗品それぞれに対して、外部容器または外部容器の所有者にリサイクル報酬を付与するように機能し得る。例えば、外部容器は、報酬を保持するためのメモリ機能、または例えばデータベースなどで、報酬を容器に帰属させることが可能となる識別子を有し得る。代替的に、リサイクル報酬は、消費者がそれを保持できるように機械によって分配される物体、例えば紙片やコインなどの他の物理的キャリアなどであり得る。
【0029】
リサイクル報酬は、使用済み消耗品がそこから取得された外部容器の所有者によって選択される通り、様々な目的のために利用され得る。例えば、リサイクル報酬は、未使用消耗品、その他の物品(例えば、エアロゾル発生関連物品、非エアロゾル発生関連物品など)、エアロゾル発生関連物品または非エアロゾル発生関連物品の充電、またはこれらの組み合わせを得るために使用され得る。リサイクル報酬は、消費者インターフェース装置から報酬を受け取るとすぐに使用することができ、または、リサイクル報酬を保存し、貯まった額を利用して物品または他の所望の機能を得ることができるように特定の個人と関連付けることもできる。リサイクル報酬は、物理的物体でない場合、外部容器のメモリ機能、消費者インターフェース装置によってアクセス可能なデータベースなどに保存され得る。
【0030】
コントローラは、外部容器からエアロゾル発生装置に関するデータを随意に受信し得る。コントローラは、ネットワーキング装置に、エアロゾル発生装置に関するデータを遠隔サーバに送信させ、(i)エアロゾル発生装置に関するデータに基づいて、どの消耗品または他の自動販売可能な物品の選択肢をユーザーに提示するかについてと、(ii)エアロゾル発生装置に関するデータに基づいて、エアロゾル発生装置が修理から利益を得ることができるかどうかについてとのうちの一方または両方に関するデータを遠隔サーバから受信するように構成され得る。データが送信されるサーバ、およびデータが受信されるサーバは、同一であっても異なっていてもよい。消費者インターフェース装置は、リモートサーバから情報を送受信するための任意の適切なネットワーク装置を包含し得る。例えば、消費者インターフェース装置は、モデムを備え得る。
【0031】
データに関連する計算面は、コントローラ、またはリモートサーバ、またはコントローラとリモートサーバの両方によって実施され得る。計算面は、コントローラとリモートサーバの間で共有され得る。一つ以上の計算面は、コントローラとリモートサーバの間で冗長または非冗長であり得る。
【0032】
本明細書に記述されるプロセスを実施するために使用されるコンピュータプログラム製品は、任意のプログラム可能な言語、例えばコンピュータシステムとの通信に適した、高レベル手続き型またはオブジェクト指向型のプログラム言語を使用して提供され得る。任意のこうしたプログラム製品は、例えば、任意の適切な装置、例えば、汎用または特殊用途プログラムによって読み出し可能な記憶媒体、本明細書に記述される手順を遂行するために適切な装置が読み出す時にコンピュータを構成および動作させるためのコントローラ装置上に保存され得る。少なくとも一実施形態において、消費者インターフェース装置は、コンピュータプログラムを有して構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を使用して実装されてもよく、そのように構成された記憶媒体は、本明細書に記載の機能を遂行するために、コンピュータを特定のかつ所定の様式で動作させる。
【0033】
消費者インターフェース装置のコントローラの正確な構成は限定されるものではなく、本質的に、本明細書に記載の例示的な方法を実施するのに適切な計算能力および制御能力を提供可能な任意の装置が使用され得る。本発明による一つ以上の実施形態で説明される通りの機能が、当業者に公知の任意の様式で実施され得る。そのため、コンピュータ言語、コントローラ、または本明細書に記述されるプロセスを実施するのに使用される任意のその他のソフトウェアまたはハードウェアは、本明細書に記述されるシステム、プロセス、またはプログラム(例えば、こうしたプロセスまたはプログラムによって提供される機能)の範囲に限定されるべきではない。本システムに起因するものを含む、本開示に記載する方法および処理、または様々な構成要素は、少なくとも部分的に、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。例えば、本技術の様々な態様は、一つ以上のマイクロプロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、CPLD、マイクロコントローラ、またはその他の任意の同等の集積回路もしくは個別の論理回路、ならびにこうした構成要素の任意の組み合わせを含む、一つ以上のプロセッサ内で実装され得る。ソフトウェア内に実装される場合、本開示で説明されるシステム、装置、および方法に属する機能は、RAM、ROM、NVRAM、EEPROM、FLASHメモリー、磁気データ記憶媒体、光データ記憶媒体、またはこれに類するものなどのコンピュータ可読媒体上の命令として具体化されてもよい。命令は、一つ以上のプロセッサによって実行されて、本開示で説明される機能の一つ以上の態様を支援する場合がある。
【0034】
消費者と消費者インターフェース装置との相互作用の間、データが交換され得る。データは、任意の適切な様式で、関与する構成要素のいずれかの間で交換され得る。装置、システム、または装置(例えば、消費者インターフェース装置、外部容器、エアロゾル発生装置、中間装置、またはこれらの任意の組み合わせ)のいずれかは、その他の装置(例えば、消費者インターフェース装置、外部容器、エアロゾル発生装置、中間装置、またはこれらの任意の組み合わせ)のいずれかと通信するための一つ以上の有線または無線通信モジュールを備え得る。
【0035】
消費者インターフェース装置は、ユーザーがエアロゾル発生装置で使用するための未使用消耗品のうちの一つ以上を選択することを可能にするように構成されたインターフェースを含み得る。消費者インターフェース装置は、コントローラに動作可能に連結されてもよく、これは、エアロゾル発生装置の過去の使用に関するデータに基づいて、消費者インターフェース装置に一つ以上の未使用消耗品の選択肢をユーザーに提示させ得る。消費者インターフェース装置は、ユーザーまたは他の適切な出力装置に選択肢を視覚的に提示するためのディスプレーを備え得る。消費者インターフェース装置は、ユーザーが提示された選択肢から選択することを可能にする入力装置を備え得る。入力装置の例には、ディスプレーとしての機能も果たしうるタッチスクリーン、マイク、ノブ、ダイヤル、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、トラックボール、キーボード、タッチ表面、スライダ、圧力センサー、静電容量式センサー、抵抗センサー、導電性センサー、マウス、同類のものが含まれる。
【0036】
消費者インターフェース装置は、エアロゾル発生装置および中間装置のうちの一方または両方と通信するための適切なポート、受信機(アンテナなど)、送信機、またはトランシーバを含んでもよく、これらには携帯電話、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、フィットネストラッカー、ウェアラブル装置、スマートグラス、またはポータブルコンピューティング装置が含まれ得る。消費者インターフェース装置は、多数の異なるプロトコルを介して通信するように構成された通信装置を含み、膨大な数のエアロゾル発生装置および中間装置との相互作用を可能にしてもよく、または一つもしくは少数の異なるプロトコルを介して通信するように構成された通信装置を含み、限られた数のエアロゾル発生装置および中間装置との選択的な相互作用を可能にし得る。通信装置は、テレメトリ回路、および他の装置との双方向通信のためのアンテナを含むことが好ましい。
【0037】
消費者インターフェース装置と任意の他のユーザー装置またはユーザー装置の構成要素との間の通信は、物理的接続または無線接続を介して行われ得る。物理的接続には、例えばUSB(ユニバーサルシリアルバス)接続、ライトニングコネクタ、または任意の他の適切な接続またはコネクタによる有線接続が含まれる。無線通信には、近距離無線通信(NFC)、Bluetooth、Bluetooth Low-energy、無線USB、Wi-Fi、White-Fi、WiFi HalLow、Wi-FAR、WRAN、WLAN、LPWAN(Sigfox、LoRa、INGenu、Wait、NB-Iot、LTE-M、Telensa、CYANconnode、Weightless)、電話データ接続(GPRS、LTE、3G、4G、5G)、zigbee、z wave、RuBee、TransferJetが含まれ得る。無線通信には、赤外線、Li-Fi、光学(カメラとQRコード、ドットコード、またはバーコードの組み合わせ)などの光ベースの通信が含まれ得る。無線通信には、音波通信などの音声ベースの通信が含まれ得る。無線通信には、近距離磁気誘導通信(NFMI)などの磁気通信が含まれ得る。
【0038】
消費者インターフェース装置と他の装置または装置の構成要素との間の通信は、任意の適切な様式で開始され得る。例えば、外部容器および中間装置のうちの一方または両方の物理的接続が通信を開始し得る。消費者インターフェース装置と、エアロゾル発生装置および外部容器または中間装置のうちの一方または両方とは、無線通信を介して互いを検出し得る。自動販売装置は、通信装置を介して、消費者インターフェース装置および中間装置のうちの一方または両方に、物理的データ接続または無線接続によって、要求を送信し得る。消費者インターフェース装置は、通信装置を介して、エアロゾル発生装置および中間装置のうちの一方または両方から、接続要求を受信し得る。接続は、要求に応じて自動であり得、または消費者インターフェース装置、エアロゾル発生装置、および中間装置のうちの一つ以上による承認を必要とし得る。
【0039】
エアロゾル発生装置に関する任意の適切なデータは、例えば、消費者インターフェース装置によって受信され得る。消費者が消費者インターフェース装置との共有を望み得るこうした情報には、装置のID番号、製品シリアル番号、インストール済みソフトウェアまたはファームウェアのバージョン、装置または装置の一つ以上の構成要素の状態(動作状態など)、ユーザーの好みの消耗品ブランド、消耗品の好みの味、好みの消耗品タイプ、エアロゾル発生装置の使用履歴、装置で以前に使用された消耗品タイプおよび風味のうちの一つ以上が含まれる。消費者インターフェース装置によって収集された任意の情報は、消費者によって承認された情報である。
【0040】
装置の使用履歴に関するデータには、例えば、装置を以前に使用した場所、以前の装置使用時間、発熱体の温度、気流、湿度、電力消費量、以前のセッション中の吸煙回数、吸煙の経過時間、各吸煙中の気流、使用した消耗品、以前のセッション中に消費された消耗品の量、装置の電池の充電の時間・場所・経過時間、以前の保守またはクリーニングの時間、以前のエラーが発生した場所および時間、装置が製造された時期および場所、装置が販売された時期および場所、ならびに同類のものが含まれ得る。
【0041】
消費者が消費者インターフェース装置またはその他の装置との共有を望み得るその他の情報には、ユーザーが食品および飲料などのその他の製品で好む好みの味覚や風味が含まれる。
【0042】
例えばアンケートなどに対するユーザー応答後、中間装置を介してエアロゾル発生装置に入力され得るユーザーの好みは、エアロゾル発生装置のメモリに記憶され得る。こうしたユーザーの好みの情報は、消費者インターフェース装置に送信され得る。
【0043】
消費者インターフェース装置は、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生装置の一つ以上の構成要素の状態に関する情報を受信し得る。状態データには、電池容量、電池充電レベル、発熱体の現在の抵抗または以前の抵抗またはインピーダンス、発熱体に給電するために必要な電池容量、一つ以上のセンサーの動作状態、および同類のものが含まれ得る。状態データは、装置に問い合わせを行うこと、およびシステムチェックを実行することによって取得されたデータであり得、または装置によってメモリに保存された情報であり得る。
【0044】
消費者インターフェース装置は、装置から取得された状態データに関連する側面を表示したり、装置の修理または保守についての推奨事項を提供したり、装置で使用され得る交換用部品についての推奨事項を提供したり、装置の交換についての推奨事項を提供したりすることができる。
【0045】
取得されたデータにかかわらず、消費者インターフェース装置は、エアロゾル発生装置から、または中間装置から、またはエアロゾル発生装置と中間装置の両方から、エアロゾル発生装置に関するデータを取得し得る。消費者インターフェース装置は、パーソナルコンピューティング装置(例えばスマートフォンおよび同類のもの)などの任意の適切な中間装置からデータを受信し得る。中間装置は、消費者インターフェース装置と通信するのと同時にエアロゾル発生装置と通信して、エアロゾル発生装置に関するデータを取得し得る。加えて、または代替的に、中間装置は、装置との以前の通信から取得された装置に関するデータ、または装置およびユーザーの好みに関するユーザー入力から取得されたデータを記憶している場合がある。
【0046】
エアロゾル発生装置、または中間装置、またはエアロゾル発生装置と中間装置の両方は、エアロゾル発生装置に関するデータを消費者インターフェース装置に送信するための通信装置を含み得る。通信装置は受動的でも能動的でもよい。受動的通信装置には、バーコードまたは消費者インターフェース装置の適切なリーダーによってスキャンされ得る他の識別機能を含み得る。通信装置は、エアロゾル発生装置に関する情報を有するRFID(無線周波数識別)タグを含んでもよく、消費者インターフェース装置は、RFIDタグに問い合わせを行うためのRFIDリーダーを有し得る。RFIDタグは能動的でも受動的でもよい。
【0047】
消費者インターフェース装置は、エアロゾル発生装置の所有者にさらに関連付けられ得る外部容器の所有者からのデータを含み得るデータベースにアクセスすることができる。記載したデータベースは、例えば、各検証されたユーザーに関連付けられたユーザーアカウントなどのユーザーデータのセットを含み得る。本発明の一つ以上の態様では、データベースの各ユーザーアカウントは、エアロゾル発生装置を使用する法定年齢であることが検証される人物と関連付けられる。記載されるデータベースは、例えば、各エアロゾル発生装置を識別する固有の装置識別情報(例えば、シリアル番号)など、エアロゾル発生装置データのセットをさらに含み得る。ユーザーアカウントおよび固有の装置識別情報は、ユーザーが、例えば、エアロゾル発生装置の購入時に、エアロゾル発生装置の一つ以上のロック解除可能特徴をロック解除するときに、データベース内で相互に関連付けられ得る。逆に、ユーザーアカウントおよび固有の装置識別情報は、ユーザーが、例えば、エアロゾル発生装置の販売または他の処分時に、エアロゾル発生装置の一つ以上のロック解除可能特徴を再ロックするときに、データベース内で相互に関連付け解除され得る。言い換えれば、固有の装置識別情報(例えば、シリアル番号)は、一つのユーザーアカウントにのみリンクされ得、エアロゾル発生装置は、固有の装置識別情報がユーザーアカウントにリンクされている時にのみロック解除することができる(例えば、一つ以上のロック解除可能特徴がロック解除される)。さらに、エアロゾル発生装置が関連付けられたユーザーアカウントとリンクされていない場合、エアロゾル発生装置は自動的にロックされる(例えば、一つ以上のロック解除可能特徴がロックされる)。
【0048】
開示される方法は、消費者インターフェース装置、使用済み消耗品を保持する外部容器の所有者(直接またはユーザー周辺装置を介して)、および消費者インターフェース装置によって使用済み消耗品を取得することができる外部容器の三つの実体間のインターフェースを可能にする。方法は、消費者インターフェース装置の回収アセンブリを介して外部容器から少なくとも一つの使用済み消耗品を回収すること、および、消費者インターフェース装置の回収アセンブリによって外部容器から回収された各使用済み消耗品に対して、外部容器またはその所有者にリサイクル報酬を付与することを含む。方法はまた、外部容器を消費者インターフェース装置と機械的に係合するように取り外し可能に配置することを含み得る。
【0049】
方法は随意に、外部容器の所有者、外部容器の所有者が所有するエアロゾル発生装置、外部容器の所有者が所有する周辺装置、またはそれらの任意の組み合わせに関連する追加データの送信を含み得る。こうしたデータ送信は、消費者による完全な承認が必要となる。方法は随意に、リサイクル報酬の機能として、または支払いの機能として、未使用消耗品を放出するステップを含み得る。
【実施例】
【0050】
下記に非限定的な実施例を非網羅的に提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0051】
実施例1は、外部容器から使用済み消耗品を回収するように構成された回収アセンブリであって、外部容器が消費者インターフェース装置と機械的に係合して配置されるように構成される、回収アセンブリ、回収アセンブリに動作可能に連結され、外部容器から回収された少なくとも使用済み消耗品に関するデータを収集するように構成されたコントローラであって、外部容器または外部容器の所有者が、容器から回収された使用済み消耗品に対してリサイクル報酬が付与される、コントローラ、ならびに容器から回収された使用済み消耗品を貯蔵するための装置リサイクル区画を備える、消費者インターフェース装置を含む。
【0052】
実施例2は、回収アセンブリがロボットアームを備える、実施例1に記載の消費者インターフェース装置である。
【0053】
実施例3は、消費者インターフェース装置が未使用消耗品を貯蔵するための新しい貯蔵区画をさらに備える、実施例1または2に記載の消費者インターフェース装置である。
【0054】
実施例4は、回収アセンブリが、消費者インターフェース装置の新しい貯蔵区画から未使用消耗品を外部容器の中に配置するようにさらに構成される、実施例3に記載の消費者インターフェース装置である。
【0055】
実施例5は、容器または容器の所有者に一つ以上のリサイクル報酬を付与するためのシステムであって、一つ以上の使用済み消耗品を少なくとも一時的に含有するように構成された容器リサイクル区画を含む外部容器、ならびに、外部容器から使用済み消耗品を回収するように構成された回収アセンブリ、回収アセンブリに動作可能に連結され、少なくとも外部容器から回収された使用済み消耗品に関するデータを回収するように構成されたコントローラ、および容器から回収された使用済み消耗品を貯蔵するための装置リサイクル区画を含む消費者インターフェース装置を備え、外部容器が消費者インターフェース装置と機械的に係合して取り外し可能に配置されるように構成され、外部容器または外部容器の所有者が、回収アセンブリによって外部容器の容器リサイクル区画から回収された使用済み消耗品に対してリサイクル報酬を付与される、システムである。
【0056】
実施例6は、回収アセンブリが、未使用消耗品を消費者インターフェース装置から外部容器の中に放出するようにさらに構成される、実施例5に記載のシステムである。
【0057】
実施例7は、外部容器が、未使用区画をさらに備える、実施例6に記載のシステムである。
【0058】
実施例8は、外部容器が、それに関連付けられたデータを有するように構成される、実施例5~7のいずれかによるシステムである。
【0059】
実施例9は、外部容器と関連付けられたデータが、中間装置に関連付けられている、実施例8に記載のシステムである。
【0060】
実施例10は、エアロゾル発生装置の使用によって生じた使用済み消耗品の返却に対するリサイクル報酬を消費者に付与する方法であって、外部容器を消費者インターフェース装置と機械的に係合するように取り外し可能に配置すること、消費者インターフェース装置の回収アセンブリを介して、外部容器から少なくとも一つの使用済み消耗品を回収すること、および外部容器または外部容器の所有者に、消費者インターフェース装置の回収アセンブリによって外部容器から回収された使用済み消耗品に対するリサイクル報酬を付与すること、を含む、方法である。
【0061】
実施例11は、外部容器またはその所有者に関連するデータを収集する消費者インターフェース装置をさらに含む、実施例10に記載の方法である。
【0062】
実施例12は、収集されたデータが、外部容器の所有者によって所有されるリサイクル報酬に関連する情報に関する、実施例11に記載の方法である。
【0063】
実施例13は、収集されたデータが、外部容器から回収された使用済み消耗品、外部容器内に収容された未使用消耗品、外部容器内に以前に収容された未使用消耗品、またはそれらの組み合わせの詳細に関する、実施例11に記載の方法である。
【0064】
実施例14は、収集されたデータが、外部容器内に放出される所望の追加的な未使用消耗品に関連する、実施例11に記載の方法である。
【0065】
実施例15は、消費者インターフェース装置、外部容器、またはその両方が、外部電子ユーザー装置にデータを送受信することができる、実施例10~14のいずれかに記載の方法である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
ここで、図を参照しながら実施例をさらに記述する。
【0067】
【
図1】
図1は、例示的な消費者インターフェース装置100である。
【発明を実施するための形態】
【0068】
消費者インターフェース装置は、少なくとも回収アセンブリ105、コントローラ110および装置リサイクル区画125を含むことができる。回収アセンブリ105は、コントローラ110に電気的に接続される。回収アセンブリ105はまた、外部容器130から使用済み消耗品136を取得し、それらを装置リサイクル区画125内に廃棄することができるという点で、装置リサイクル区画125と可逆的に接触する。図示した実施形態では、使用済み消耗品136は、外部容器の容器リサイクル区画134内に収容される。
【0069】
コントローラ110はまた、装置リサイクル区画125内の使用済み消耗品の数を監視し得るように、随意に装置リサイクル区画125と電気的に接続され得る。いくつかの例では、装置リサイクル区画125が満杯になり始めると、コントローラ110は、消費者インターフェース装置が追加的な使用済み消耗品を受け入れることができなくなる前に装置リサイクル区画を空にすることができるように、サービス技術者に警告を送信し得る。
【0070】
消費者インターフェース装置100はまた随意に、使用不可能な消耗品138を含む未使用区画120を含み得る。こうした実施形態では、消費者インターフェース装置100は、未使用消耗品138を外部容器130に放出することができる。いくつかの実施形態では、未使用消耗品138は、外部容器130の未使用区画132内に放出され得る。
【0071】
コントローラ110はまた、未使用区画120内の未使用消耗品の量、タイプ、またはその両方を監視し得るように、随意に未使用区画120と電気的に接続され得る。いくつかの例では、未使用区画120が空になり始めるか、または特定のタイプの未使用消耗品138が無くなり始めると、コントローラ110は、消費者インターフェース装置が未使用消耗品の追加注文を受け付けることができなくなる前に未使用区画を補充できるように、サービス技術者に警告を送信し得る。
【0072】
外部容器130はまた、随意に情報キャリア140を含み得る。情報キャリア140は、RAM、ROM、NVRAM、EEPROM、FLASHメモリ、磁気データ記憶媒体、光データ記憶媒体などの任意のタイプのコンピュータ可読媒体であり得、任意のタイプのデータを含み得る。例えば、外部容器自体(例えば、サイズ、容量、構成要素など)、外部容器の所有者、外部容器に関連付けられた一つ以上のエアロゾル発生装置、またはそれらの任意の組み合わせに関連するデータは、情報キャリア140内またはその上に含まれ得る。代替的に、情報キャリア140は、例えば、QRコードなど、特定の消費者と事前に関連付けられた一意のコードを含むことができるため、装置は外部容器の情報キャリアから読み取られた情報を相互参照するだけで、例えば所有者を信用することができる。
【0073】
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、数量(quantities)、割合などを表すすべての数字は、すべての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。従って、この文脈において、数字AはA±2%として理解される。この文脈内で、数字Aは、数字Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられてもよい。数字Aは、添付の特許請求の範囲で使用される通りの一部の場合において、Aが逸脱する量が特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性(複数可)に実質的に影響を及ぼさないという条件で、上記に列挙された割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。
【国際調査報告】