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特表2024-539561サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-29
(54)【発明の名称】サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/16 20230101AFI20241022BHJP
   H04W 74/08 20240101ALI20241022BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20241022BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241022BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20241022BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20241022BHJP
【FI】
H04L1/16
H04W74/08
H04W72/25
H04W92/18
H04W28/04 110
H04W72/0446
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518701
(86)(22)【出願日】2022-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-04-18
(86)【国際出願番号】 IB2022059315
(87)【国際公開番号】W WO2023053069
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】63/249,758
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PYTHON
2.JAVA
3.BLUETOOTH
4.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】カルティケヤン・ガネサン
(72)【発明者】
【氏名】アンキト・バムリ
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー・ゴリチェク・エドラー・フォン・エルプヴァルト
(72)【発明者】
【氏名】ヴィジャイ・ナンギア
(72)【発明者】
【氏名】アリ・ラマダン・アリ
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィ・クチボトラ
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K067AA01
5K067CC04
5K067DD24
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067HH28
5K067JJ21
(57)【要約】
サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のための装置、方法、およびシステムが、開示される。装置(500)は、プロセッサ(505)およびメモリ(510)を含む。プロセッサ(505)は、グループキャストデータ送信に対応する物理共有制御チャネル(「PSCCH」)および物理共有サイドリンクチャネル(「PSSCH」)を送信するように構成される。プロセッサ(505)は、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、ハイブリッド自動再送要求(「HARQ」)フィードバックを含む物理共有フィードバックチャネル(「PSFCH」)を受信するように構成される。プロセッサ(505)は、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと
を含み、前記プロセッサが、前記装置に、
グループキャストデータ送信に対応する物理共有制御チャネル(「PSCCH」)および物理共有サイドリンクチャネル(「PSSCH」)を送信させ、
対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、ハイブリッド自動再送要求(「HARQ」)フィードバックを含む物理共有フィードバックチャネル(「PSFCH」)を受信させ、
参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定させる
ように構成された装置。
【請求項2】
前記プロセッサが、同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのユーザ機器(「UE」)から受信された肯定応答(「ACK」)/否定応答(「NACK」)HARQフィードバックの割合に基づいて、HARQフィードバックオプション2を使用してグループキャストPSSCHを送信する前記装置の前記コンテンションウィンドウサイズ調整を決定するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記プロセッサが、前記参照継続時間内に前記同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからの「NACK」と判定されたHARQ-ACK値の少なくともZ=X%に応じて、優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズを次に高い許可された値または計算された値min(CW×2 + 1, CWmax)に設定するように構成され、ここで、CWは、前記コンテンションウィンドウサイズである、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記プロセッサが、前記参照継続時間内に前記同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからの「ACK」と判定されたHARQ-ACK値の少なくともZ=Y%に応じて、前記優先度クラスの前記コンテンションウィンドウサイズを最小に設定するように構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記参照継続時間内のPSSCH送信に関するPSFCH受信機会にPSFCH受信を検出しないことが、「NACK」応答を示す、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
NACKおよび/またはACKそれぞれのZ=X%および/またはZ=Y%の値が、リソースプールごと、UEごと、送信先グループもしくはキャリアごと、またはそれらの何らかの組合せで構成可能であるか、あるいは決まった値である、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記プロセッサが、受信されたNACKの数のカウントに基づいて、またはグループキャストPSSCHに対応する複数のPSFCH機会からPSFCHフィードバックが検出されないことに基づいて、HARQフィードバックオプション1を使用してグループキャストPSSCHを送信する送信UEのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するように構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項8】
前記参照継続時間が、送信UEによって開始されたチャネルの占有に、前記チャネルの占有の開始から始まり、前記グループキャストPSSCHのために割り当てられたリソース上で少なくとも1つのグループキャストPSSCHが送信される最初のスロットの終わりまでの継続時間、または前記グループキャストPSSCHのために割り当てられた前記リソース上で送信されるグループキャストPSSCHを含む前記送信UEによる最初の送信バーストの終わりまでの継続時間として対応する、請求項2に記載の装置。
【請求項9】
前記プロセッサが、複数のPSFCH受信機会のX%に関して予め定義された値を超えるグループキャストPSSCHに対応する複数のPSFCH機会から受信されたNACKの数に応じて、優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズを次に高い許可された値または計算された値min(CW×2 + 1, CWmax)に設定するように構成され、ここで、CWは、前記コンテンションウィンドウサイズである、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記プロセッサが、前記参照継続時間内のPSSCH送信に関する複数のPSFCH受信機会にPSFCHの受信がないことの検出に応じて、コンテンションウィンドウサイズをCWmin,pに設定するように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記参照継続時間が、送信UEによって開始されたチャネルの占有に、前記チャネルの占有の開始から始まり、同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからのPSFCHリソースにおけるいくつかのPSFCH受信機会のうちの少なくとも1つのPSFCH受信機会から少なくともHARQ-ACKフィードバックが予想されるまでの継続時間として対応する、請求項2に記載の装置。
【請求項12】
前記プロセッサが、占有されたチャネル内でのブラインド再送信、ブロードキャスト、HARQを無効化された送信、またはそれらの何らかの組合せを使用した送信ユーザ機器(「UE」)によるトランスポートブロックの送信に応じて、前記コンテンションウィンドウサイズ調整を一定に維持するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記プロセッサが、ブラインド再送信とHARQフィードバックを有効化された送信との混合を使用した送信ユーザ機器(「UE」)によるトランスポートブロックの送信に応じて、前記参照継続時間内の最初のHARQフィードバックを有効化されたPSSCH送信に従って前記参照継続時間を設定するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
グループキャストデータ送信に対応する物理共有制御チャネル(「PSCCH」)および物理共有サイドリンクチャネル(「PSSCH」)を送信するステップと、
対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、ハイブリッド自動再送要求(「HARQ」)フィードバックを含む物理共有フィードバックチャネル(「PSFCH」)を受信するステップと、
参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するステップと
を含む方法。
【請求項15】
装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと
を含み、前記プロセッサが、前記装置に、
グループキャストデータ送信に対応する物理共有制御チャネル(「PSCCH」)および物理共有サイドリンクチャネル(「PSSCH」)を受信させ、
参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストハイブリッド自動再送要求(「HARQ」)フィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するために、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含む物理共有フィードバックチャネル(「PSFCH」)を送信させる
ように構成された装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、Karthikeyan Ganesanらの、「Contention window size adjustment procedure for sidelink groupcast」と題され、2021年9月29日に出願された米国特許仮出願第63/249,758号の利益を主張するものであり、この仮出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書において開示される主題は、概して、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレスネットワークにおいて、デバイスが、サイドリンク通信と呼ばれる技術を使用して互いに直接接続する場合がある。サイドリンクは、セルラデバイスが自らが有するデータをネットワークを介して中継することなく通信することができる通信パラダイムである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP(登録商標) TS 37.213
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のための装置、方法、およびシステムが、開示される。
【0006】
一実施形態において、第1の装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを含む。一実施形態において、プロセッサは、装置に、グループキャストデータ送信に対応する物理共有制御チャネル(「PSCCH: physical shared control channel」)および物理共有サイドリンクチャネル(「PSSCH: physical shared sidelink channel」)を送信させるように構成される。一実施形態において、プロセッサは、装置に、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、ハイブリッド自動再送要求(「HARQ」)フィードバックを含む物理共有フィードバックチャネル(「PSFCH: physical shared feedback channel」)を受信させるように構成される。一実施形態において、プロセッサは、装置に、参照継続時間(reference duration)内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定させるように構成される。
【0007】
一実施形態において、第1の方法は、グループキャストデータ送信に対応するPSCCHおよびPSSCHを送信する。一実施形態において、第1の方法は、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含むPSFCHを受信する。一実施形態において、第1の方法は、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定する。
【0008】
一実施形態において、第2の装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを含む。一実施形態において、プロセッサは、装置に、グループキャストデータ送信に対応するPSCCHおよびPSSCHを受信させるように構成される。一実施形態において、プロセッサは、装置に、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するために、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含むPSFCHを送信させるように構成される。
【0009】
一実施形態において、第2の方法は、グループキャストデータ送信に対応するPSCCHおよびPSSCHを受信する。一実施形態において、第2の方法は、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するために、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含むPSFCHを送信する。
【0010】
上記で簡潔に説明された実施形態のより詳細な説明が、添付の図面に示される特定の実施形態を参照することによってなされる。これらの図面はほんのいくつかの実施形態を示すに過ぎず、したがって、範囲の限定であるとみなされるべきでないことを理解したうえで、実施形態が、添付の図面を使用してより具体的かつ詳細に記載され、説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のためのワイヤレス通信システムの一実施形態を示す概略的なブロック図である。
図2】新無線(「NR」)-Uにおけるチャネルアクセスの例を示す図である。
図3】ユーザ機器(「UE」)-UE間中継を示す図である。
図4】NRプロトコルスタックの一実施形態を示す図である。
図5】サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のために使用されてよいユーザ機器装置の一実施形態を示すブロック図である。
図6】サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のために使用されてよいネットワーク装置の一実施形態を示す概略的なブロック図である。
図7】サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のための方法の一実施形態を示す流れ図である。
図8】サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のための方法の一実施形態を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
当業者には理解されるように、実施形態の態様は、システム、装置、方法、またはプログラム製品として具現化される場合がある。したがって、実施形態は、すべてハードウェアの実施形態、すべてソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、またはソフトウェアの態様とハードウェアの態様とを組み合わせる実施形態の形態をとる場合がある。
【0013】
たとえば、開示される実施形態は、カスタムの超大規模集積(「VLSI」)回路もしくはゲートアレイ、論理チップなどの既製の半導体、トランジスタ、または他のディスクリートコンポーネントを含むハードウェア回路として実装されてよい。開示される実施形態は、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスなどのプログラマブルハードウェアデバイスに実装されてもよい。別の例として、開示される実施形態は、たとえば、オブジェクト、手順、または関数として編成される場合がある実行可能コードの1つまたは複数の物理的または論理的ブロックを含んでよい。
【0014】
さらに、実施形態は、以降でコードと呼ばれる機械可読コード、コンピュータ可読コード、および/またはプログラムコードを記憶する1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージデバイスにおいて具体化されたプログラム製品の形態をとる場合がある。ストレージデバイスは、有形、非一時的、および/または非送信であってよい。ストレージデバイスは、信号を具現化しない場合がある。特定の実施形態において、ストレージデバイスは、コードにアクセスするための信号のみを採用する。
【0015】
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組合せが、利用されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読ストレージ媒体である場合がある。コンピュータ可読ストレージ媒体は、コードを記憶するストレージデバイスであってよい。ストレージデバイスは、たとえば、電子、磁気、光、電磁、赤外線、ホログラフィック、微小機械、または半導体のシステム、装置、またはデバイス、またはそれらの任意の適切な組合せであるがそれらに限定されない可能性がある。
【0016】
ストレージデバイスのより特定的な例(非網羅的リスト)は、以下、すなわち、1つもしくは複数の配線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、読み出し専用メモリ(「ROM」)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(「EPROM」もしくはフラッシュメモリ)、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(「CD-ROM」)、光学式ストレージデバイス、磁気式ストレージデバイス、またはそれらの任意の適切な組合せを含む。本明細書の文脈で、コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによってまたは命令実行システム、装置、もしくはデバイスに関連して使用するためのプログラムを含むかまたは記憶することができる任意の有形の媒体であってよい。
【0017】
実施形態の動作を実行するためのコードは、任意の数のラインであってよく、Python、Ruby、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、「C」プログラミング言語などの通常の手続き型プログラミング言語、および/またはアセンブリ言語などの機械語を含む1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで記述されてよい。コードは、すべてユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとしてユーザのコンピュータ上で部分的に、ユーザのコンピュータ上で部分的にかつリモートコンピュータ上で部分的に、またはすべてリモートコンピュータもしくはサーバ上で実行される場合がある。後のシナリオにおいては、リモートコンピュータが、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイヤレスLAN(「WLAN」)、もしくは広域ネットワーク(「WAN」)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてよく、または外部コンピュータへの接続が(たとえば、インターネットサービスプロバイダ(「ISP」)を使用してインターネットを介して)行われてよい。
【0018】
さらに、実施形態の説明される特徴、構造、または特性は、任意の適切な方法で組み合わされてよい。以下の説明において、プログラミング、ソフトウェアモジュール、ユーザ選択、ネットワークトランザクション、データベースクエリ、データベース構造、ハードウェアモジュール、ハードウェア回路、ハードウェアチップなどの例などの多数の特定の詳細が、実施形態を完全に理解してもらうために提供される。しかし、当業者は、実施形態が特定の詳細のうちの1つもしくは複数なしに、または他の方法、コンポーネント、材料などを用いて実施されてよいことを認識するであろう。他の場合、よく知られている構造、材料、または動作は、実施形態の態様を曖昧にすることを避けるために詳細に示されないかまたは説明されない。
【0019】
本明細書全体を通じて「一実施形態(one embodiment)」、「実施形態(an embodiment)」、または同様の文言への言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通じて「一実施形態において(in one embodiment)」、「実施形態において(in an embodiment)」という語句、および同様の文言の出現は、すべて同じ実施形態に言及する可能性があるが、必ずそうであるとは限らず、特に明記されない限り「1つまたは複数の、ただし、すべてではない実施形態」を意味する場合がある。「含む(including)」、「含む(comprising)」、「有する(having)」という用語、およびそれらの変化形は、特に明記されない限り、「含むがこれ(ら)に限定されない」を意味する。項目の列挙されたリストは、特に明記されない限り、項目のいずれかまたはすべてが互いに排他的であることを示唆しない。また、「a」、「an」、および「the」という用語は、特に明記されない限り「1つまたは複数」のことを指す。
【0020】
本明細書において使用されるとき、接続詞「および/または(and/or)」を用いるリストは、リスト内の任意の単一の項目またはリスト内の項目の組合せを含む。たとえば、A、B、および/またはCのリストは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとの組合せ、BとCとの組合せ、AとCとの組合せ、またはAとBとCとの組合せを含む。本明細書において使用されるとき、「~のうちの1つまたは複数(one or more of)」という用語を使用するリストは、リスト内の任意の単一の項目またはリスト内の項目の組合せを含む。たとえば、A、B、およびCのうちの1つまたは複数は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとの組合せ、BとCとの組合せ、AとCとの組合せ、またはAとBとCとの組合せを含む。本明細書において使用されるとき、「~のうちの1つ(one of)」という用語を使用するリストは、リスト内の任意の単一の項目のただ1つを含む。たとえば、「A、B、およびCのうちの1つ」は、Aのみ、Bのみ、またはCのみを含み、A、B、およびCの組合せを除外する。本明細書において使用されるとき、「A、B、およびCからなる群から選択された要素(a member selected from the group consisting of A, B, and C)」は、A、B、またはCのうちのただ1つを含み、A、B、およびCの組合せを除外する。本明細書において使用されるとき、「A、B、およびC、ならびにそれらの組合せからなる群から選択された要素(a member selected from the group consisting of A, B, and C and combinations thereof)」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとの組合せ、BとCとの組合せ、AとCとの組合せ、またはAとBとCとの組合せを含む。
【0021】
実施形態の態様が、実施形態による方法、装置、システム、およびプログラム製品の概略的な流れ図および/または概略的なブロック図を参照して以下に説明される。概略的な流れ図および/または概略的なブロック図の各ブロックならびに概略的な流れ図および/または概略的なブロック図のブロックの組合せがコードによって実装され得ることは、理解されるであろう。このコードは、コンピュータまたは他のプログラミング可能なデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令が流れ図および/またはブロック図において規定された機能/動作を実施するための手段を作成するように、マシンを生成するために多目的コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラミング可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてよい。
【0022】
コードは、ストレージデバイスに記憶された命令が流れ図および/またはブロック図において規定された機能/動作を実施する命令を含む製品を生成するように、特定の方法で機能するようにコンピュータ、他のプログラミング可能なデータ処理装置、または他のデバイスに指示することができるストレージデバイスに記憶されてもよい。
【0023】
コードは、コンピュータまたは他のプログラミング可能な装置において実行されるコードが流れ図および/またはブロック図において規定された機能/動作を実施するためのプロセスを提供するように、コンピュータによって実施されるプロセスを生成するようにコンピュータ、他のプログラミング可能な装置、または他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させるためにコンピュータ、他のプログラミング可能なデータ処理装置、または他のデバイスにロードされてもよい。
【0024】
図面の中の流れ図および/またはブロック図は、様々な実施形態による装置、システム、方法、およびプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、および動作を示す。この点に関して、流れ図および/またはブロック図の各ブロックは、規定された論理的機能を実装するためのコードの1つまたは複数の実行可能な命令を含むコードのモジュール、セグメント、または一部を表す場合がある。
【0025】
一部の代替的な実装形態においては、ブロックに示された機能が図に示された順序から外れて行われる場合があることにも留意されたい。たとえば、連続して示された2つのブロックが、実際には、実質的に同時に実行される可能性があり、またはブロックは、関連する機能に応じて逆順に実行されることがある可能性がある。示された図の1つもしくは複数のブロックまたはその一部と機能、論理、または効果において同等である他のステップおよび方法が、考え出される可能性がある。
【0026】
様々な種類の矢印および線が流れ図および/またはブロック図において使用される場合があるが、それらは、対応する実施形態の範囲を限定しないと理解される。実際、いくつかの矢印または他の接続線が、示された実施形態の論理的な流れだけを示すために使用される場合がある。たとえば、矢印が、示された実施形態の列挙されたステップ間の不特定の継続時間の待機または監視期間を示す場合がある。ブロック図および/または流れ図の各ブロックならびにブロック図および/または流れ図のブロックの組合せは、規定された機能もしくは動作を実行する専用のハードウェアに基づくシステム、または専用のハードウェアとコードとの組合せによって実装され得ることにも留意されたい。
【0027】
各図の要素の説明は、手順の図の要素を参照する場合がある。同様の番号は、すべての図において同様の要素(同様の要素の代替的な実施形態を含む)を指す。
【0028】
概して、本開示は、サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のためのシステム、方法、および装置を説明する。特定の実施形態において、方法は、コンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータコードを使用して実行されてよい。特定の実施形態において、装置またはシステムは、プロセッサによって実行されるときに、以下に説明される解決策の少なくとも一部を装置またはシステムに実行させるコンピュータ可読コードを含むコンピュータ可読媒体を含んでよい。
【0029】
(参照により本明細書に組み込まれる)3GPP(登録商標) TS 37.213に記載のコンテンションウィンドウサイズ適応手順を説明するタイプ1チャネルアクセスは、Uuインターフェース用であり、より詳細には、ユニキャスト物理ダウンリンク共有チャネル(「PDSCH」)と、物理アップリンク共有チャネル(「PUSCH」)と、そして、トランスポートブロック(「TB」)およびコードブロックグループ(「CBG: code block group」)に基づく送信とのために設計される。しかし、そのようなコンテンションウィンドウサイズ(「CWS」)調整手順は、グループキャストのサポートの異なるHARQフィードバックタイプ、たとえば、NR Rel16 Sidelinkにおいて定義されたグループキャストHARQフィードバックオプション1(共通NACK)、グループキャストHARQフィードバックオプション2(専用ACK/NACK)を考慮すると、グループキャストまたはマルチキャストトラフィックのさらなる考慮を必要とする場合がある。
【0030】
図1は、本開示の実施形態によるより高い周波数のためのCSIの強化をサポートするワイヤレス通信システム100を示す。一実施形態において、ワイヤレス通信システム100は、少なくとも1つのリモートユニット105、無線アクセスネットワーク(「RAN」)120、およびモバイルコアネットワーク130を含む。RAN 120およびモバイルコアネットワーク130は、モバイル通信ネットワークを形成する。RAN 120は、リモートユニット105がワイヤレス通信リンク115を使用して通信するベースユニット121から構成されてよい。特定の数のリモートユニット105、ベースユニット121、ワイヤレス通信リンク115、RAN 120、およびモバイルコアネットワーク130が図1に示されているが、当業者は、任意の数のリモートユニット105、ベースユニット121、ワイヤレス通信リンク115、RAN 120、およびモバイルコアネットワーク130がワイヤレス通信システム100に含まれてよいことを認識されたい。
【0031】
1つの実装形態において、RAN 120は、第3世代パートナーシッププロジェクト(「3GPP(登録商標)」)仕様で規定された5Gシステムに準拠する。たとえば、RAN 120は、NR RATおよび/または3GPP(登録商標)ロングタームエボリューション(「LTE」)RATを実装する新世代無線アクセスネットワーク(「NG-RAN」)である場合がある。別の例において、RAN 120は、非3GPP(登録商標) RAT(たとえば、Wi-Fi(登録商標)または米国電気電子学会(「IEEE」)802.11ファミリーに準拠したWLAN)を含む場合がある。別の実装形態において、RAN 120は、3GPP(登録商標)仕様で規定されたLTEシステムに準拠する。しかし、より広く、ワイヤレス通信システム100は、ネットワークの中でもとりわけ、何らかの他のオープンなまたは独自仕様の通信ネットワーク、たとえば、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(「WiMAX: Worldwide Interoperability for Microwave Access」)またはIEEE 802.16ファミリーの規格を実装する場合がある。本開示は、いかなる特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態にも限定されるように意図されていない。
【0032】
一実施形態において、リモートユニット105は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(「PDA」)、タブレットコンピュータ、スマートフォン、スマートテレビ(たとえば、インターネットに接続されたテレビ)、スマート家電(たとえば、インターネットに接続された家電)、セットトップボックス、ゲームコンソール、(防犯カメラを含む)セキュリティシステム、車載コンピュータ、ネットワークデバイス(たとえば、ルータ、スイッチ、モデム)などのコンピューティングデバイスを含んでよい。一部の実施形態において、リモートユニット105は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学式ヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブルデバイスを含む。さらに、リモートユニット105は、UE、加入者ユニット、携帯電話、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、無線送信/受信ユニット(「WTRU: wireless transmit/receive unit」)、デバイスと呼ばれるか、または当技術分野で使用される他の用語で呼ばれる場合がある。様々な実施形態において、リモートユニット105は、加入者アイデンティティ(subscriber identity)および/または識別モジュール(「SIM」)と、モバイル端末機能(たとえば、無線送信、ハンドオーバ、音声符号化および復号、誤り検出および訂正、シグナリング、ならびにSIMへのアクセス)を提供するモバイル機器(「ME」)とを含む。特定の実施形態において、リモートユニット105は、端末機器(「TE」)を含む場合があり、かつ/または家電もしくはデバイス(たとえば、上述のコンピューティングデバイス)に組み込まれる場合がある。
【0033】
リモートユニット105は、アップリンク(「UL」)通信信号およびダウンリンク(「DL」)通信信号によってRAN 120内のベースユニット121のうちの1つまたは複数と直接通信する場合がある。さらに、UL通信信号およびDL通信信号は、ワイヤレス通信リンク123上で伝送されてよい。ここで、RAN 120は、リモートユニット105にモバイルコアネットワーク130へのアクセスを提供する中間ネットワークである。
【0034】
一部の実施形態において、リモートユニット105は、モバイルコアネットワーク130とのネットワーク接続を介してアプリケーションサーバと通信する。たとえば、リモートユニット105内のアプリケーション107(たとえば、ウェブブラウザ、メディアクライアント、電話および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(「VoIP」)アプリケーション)は、RAN 120を介してモバイルコアネットワーク130とのプロトコルデータユニット(「PDU」)セッション(または他のデータ接続)を確立するようにリモートユニット105をトリガしてよい。そして、モバイルコアネットワーク130は、PDUセッションを使用して、リモートユニット105とアプリケーションサーバ(たとえば、パケットデータネットワーク150内のコンテンツサーバ151)との間でトラフィックを中継する。PDUセッションは、リモートユニット105とユーザプレーン機能(「UPF」)131との間の論理接続を表す。
【0035】
PDUセッション(またはPDN接続)を確立するために、リモートユニット105は、モバイルコアネットワーク130に登録される(第4世代(「4G」)システムの文脈では「モバイルコアネットワークにアタッチされる」とも言われる)必要がある。リモートユニット105は、モバイルコアネットワーク130との1つまたは複数のPDUセッション(または他のデータ接続)を確立してよいことに留意されたい。したがって、リモートユニット105は、たとえば、インターネットを表すパケットデータネットワーク150と通信するための少なくとも1つのPDUセッションを有していてよい。リモートユニット105は、他のデータネットワークおよび/または他の通信ピアと通信するために追加のPDUセッションを確立してよい。
【0036】
5Gシステム(「5GS」)の文脈で、「PDUセッション」という用語は、UPF 131を介して、リモートユニット105と特定のデータネットワーク(「DN」)との間のエンドツーエンド(「E2E」)のユーザプレーン(「UP」)接続を提供するデータ接続を指す。PDUセッションは、1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)フローをサポートする。特定の実施形態においては、特定のQoSフローに属するすべてのパケットが同じ5G QoS識別子(「5QI」)を有するように、QoSフローとQoSプロファイルとの間に1対1のマッピングが存在する場合がある。
【0037】
進化型パケットシステム(「EPS: Evolved Packet System」)などの4G/LTEシステムの文脈では、パケットデータネットワーク(「PDN」)接続(EPSセッションとも呼ばれる)が、リモートユニットとPDNとの間のE2EのUP接続を提供する。PDN接続手順は、EPSベアラ、すなわち、リモートユニット105とモバイルコアネットワーク130内のパケットゲートウェイ(「PGW」、図示せず)との間のトンネルを確立する。特定の実施形態においては、特定のEPSベアラに属するすべてのパケットが同じQoSクラス識別子(「QCI」)を有するように、EPSベアラとQoSプロファイルとの間に1対1のマッピングが存在する。
【0038】
ベースユニット121は、地理的な地域に分散されてよい。特定の実施形態において、ベースユニット121は、アクセス端末、アクセスポイント、ベース、基地局、ノードB(「NB」)、進化型ノードB(eNodeBまたは「eNB」と略され、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(「E-UTRAN: Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network」)ノードBとしても知られる)、5G/NRノードB(「gNB」)、ホームノードB、中継ノード、RANノードと呼ばれるか、または当技術分野で使用される任意の他の用語で呼ばれる場合もある。ベースユニット121は、概して、1つまたは複数の対応するベースユニット121に通信可能なように結合された1つまたは複数のコントローラを含んでよいRAN 120などのRANの一部である。無線アクセスネットワークのこれらおよび他の要素は、図示されていないが、概して当業者によく知られている。ベースユニット121は、RAN 120を介してモバイルコアネットワーク130に接続する。
【0039】
ベースユニット121は、ワイヤレス通信リンク123を介して、サービングエリア、たとえば、セルまたはセルのセクタ内の多数のリモートユニット105にサービスを提供してよい。ベースユニット121は、通信信号によってリモートユニット105のうちの1つまたは複数と直接通信してよい。概して、ベースユニット121は、時間、周波数、および/または空間領域においてリモートユニット105にサービスを提供するためにDL通信信号を送信する。さらに、DL通信信号は、ワイヤレス通信リンク123上で伝送されてよい。ワイヤレス通信リンク123は、認可されたまたは無認可の無線スペクトルの任意の適切なキャリアであってよい。ワイヤレス通信リンク123は、リモートユニット105のうちの1つもしくは複数および/またはベースユニット121のうちの1つもしくは複数の間の通信を容易にする。NR-U動作中、ベースユニット121およびリモートユニット105は、無認可の無線スペクトル上で通信することに留意されたい。
【0040】
一実施形態においては、サイドリンク125接続が、データトラフィックの送受信に基地局が参加しない2つのデバイス間の直接通信を可能にする。
【0041】
一実施形態において、モバイルコアネットワーク130は、データネットワークの中でもとりわけ、インターネットおよびプライベートデータネットワークのようなパケットデータネットワーク150に結合されてよい5GCまたは進化型パケットコア(「EPC」)である。リモートユニット105は、モバイルコアネットワーク130に加入しているかまたは他のアカウントを有していてよい。各モバイルコアネットワーク130は、単一の公衆陸上モバイルネットワーク(「PLMN: public land mobile network」)に属する。本開示は、いかなる特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態にも限定されるように意図されていない。
【0042】
モバイルコアネットワーク130は、いくつかのネットワーク機能(「NF」)を含む。示されるように、モバイルコアネットワーク130は、少なくとも1つのUPF 131を含む。モバイルコアネットワーク130は、RAN 120にサービスを提供するアクセスおよびモビリティ管理機能(「AMF: Access and Mobility Management Function」)133、セッション管理機能(「SMF」)135、ネットワーク公開機能(「NEF: Network Exposure Function」)、ポリシー制御機能(「PCF」)137、統合データ管理機能(「UDM: Unified Data Management function」)およびユーザデータリポジトリ(「UDR」)を含むがそれらに限定されない複数の制御プレーン(「CP」)機能も含む。
【0043】
UPF 131は、5Gアーキテクチャにおいて、データネットワーク(「DN」)を相互接続するためのパケットのルーティングおよび転送、パケットの検査、QoSの処理、ならびに外部PDUセッションを担う。AMF 133は、NASシグナリングの終了、NASの暗号化および完全性保護、登録管理、接続管理、モビリティ管理、アクセスの認証および認可、セキュリティコンテキスト管理を担う。SMF 135は、セッション管理(すなわち、セッションの確立、修正、解放)、リモートユニット(すなわち、UE)のIPアドレスの割り当ておよび管理、DLデータ通知、ならびに適切なトラフィックのルーティングのためのUPFのトラフィックステアリング構成を担う。
【0044】
NEFは、ネットワークデータおよびリソースを、顧客およびネットワークパートナーに簡単にアクセスされ得るようにすることを担う。サービスプロバイダは、新しい能力をアクティブ化し、それらをAPIを通じて公開する場合がある。これらのAPIは、サードパーティの認可されたアプリケーションが、多数の異なる加入者(すなわち、異なるアプリケーションを持つ接続されたデバイス)のためのネットワークの挙動を監視し、構成することを可能にする。PCF 137は、統一されたポリシーフレームワーク、CP機能へのポリシー規則の提供、UDRにおけるポリシー決定のためのアクセス加入情報を担う。
【0045】
UDMは、認証および鍵合意(「AKA: Authentication and Key Agreement」)クレデンシャルの生成、ユーザ識別処理、アクセス認可、加入管理を担う。UDRは、加入者情報のリポジトリであり、いくつかのネットワーク機能にサービスを提供するために使用され得る。たとえば、UDRは、加入データ、ポリシー関連データ、サードパーティアプリケーションに公開されることを許される加入者関連データなどを記憶する場合がある。一部の実施形態において、UDMは、UDRと同じ場所に置かれ、組み合わされたエンティティ「UDM/UDR」139として示されている。
【0046】
様々な実施形態において、モバイルコアネットワーク130は、認証サーバ機能(「AUSF」)(認証サーバとして働く)、ネットワークリポジトリ機能(「NRF」)(NFサービスの登録および発見を提供し、NFが互いに適切なサービスを特定し、アプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)を介して互いに通信することを可能にする)、または5GCのために定義された他のNFも含む場合がある。特定の実施形態において、モバイルコアネットワーク130は、認証、認可、およびアカウンティング(「AAA」)サーバを含む場合がある。
【0047】
様々な実施形態において、モバイルコアネットワーク130は、異なる種類のモバイルデータ接続および異なる種類のネットワークスライスをサポートし、各モバイルデータ接続は、特定のネットワークスライスを利用する。ここで、「ネットワークスライス」は、特定のトラフィックの種類または通信サービスのために最適化されたモバイルコアネットワーク130の一部分を指す。ネットワークインスタンスは、単一ネットワークスライス選択支援情報(「S-NSSAI: single-network slice selection assistance information」)によって特定され、一方、リモートユニット105が使用することを認可されるネットワークスライスのセットは、ネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI: network slice selection assistance information」)によって特定される。
【0048】
ここで、「NSSAI」は、1つまたは複数のS-NSSAI値を含むベクトル値を指す。特定の実施形態においては、様々なネットワークスライスが、SMF 135およびUPF 131などのネットワーク機能の別々のインスタンスを含む場合がある。一部の実施形態においては、異なるネットワークスライスが、AMF 133などのいくつかの共通のネットワーク機能を共有する場合がある。図示を簡単にするために、図1には異なるネットワークスライスが示されていないが、それらのサポートは想定されている。異なるネットワークスライスがデプロイされる場合、モバイルコアネットワーク130は、リモートユニット105にサービスを提供するためのネットワークスライスインスタンスの選択、許可されるNSSAIの決定、リモートユニット105にサービスを提供するために使用されるAMFセットの決定を担うネットワークスライス選択機能(「NSSF」)を含む場合がある。
【0049】
特定の数および種類のネットワーク機能が図1に描かれているが、当業者は、任意の数および種類のネットワーク機能がモバイルコアネットワーク130に含まれてよいことを認識されたい。さらに、モバイルコアネットワーク130がEPCを含むLTEの変種において、示されたネットワーク機能は、モビリティ管理エンティティ(「MME: Mobility Management Entity」)、サービングゲートウェイ(「SGW」)、PGW、ホーム加入者サーバ(「HSS」)などの適切なEPCエンティティによって置き換えられてよい。たとえば、AMF 133が、MMEにマッピングされ、SMF 135が、PGWの制御プレーン部分および/またはMMEにマッピングされ、UPF 131が、SGWおよびPGWのユーザプレーン部分にマッピングされ、UDM/UDR 139が、HSSにマッピングされるなどしてよい。
【0050】
図1は5G RANおよび5Gコアネットワークのコンポーネントを示すが、説明される実施形態は、IEEE 802.11の変種、移動体通信用グローバルシステム(「GSM: Global System for Mobile Communications」、すなわち、2Gデジタルセルラネットワーク)、汎用パケット無線サービス(「GPRS」)、UMTS、LTEの変種、CDMA 2000、Bluetooth、ZigBee、Sigfoxなどを含む他の種類の通信ネットワークおよびRATに適用される。
【0051】
以下の説明において、「gNB」という用語は、基地局に使用されるが、それは、任意の他の無線アクセスノード、たとえば、RANノード、eNB、基地局(「BS」)、アクセスポイント(「AP」)、NRなどによって置き換えられ得る。さらに、動作は、主に5G NRの文脈で説明される。しかし、提案される解決策/方法は、より高い周波数のためのCSIの強化をサポートする他のモバイル通信システムにも等しく適用可能である。
【0052】
背景として、NR-Uにおいては、DLとULとの両方のチャネルアクセスが、リッスンビフォアトーク(「LBT: listen before talk」)に依拠する。gNBおよび/またはUEは、すべての送信の前に、進行中の通信がないかどうかを判定するために、まず、チャネルを感知する。通信チャネルが広帯域の無認可のキャリアであるとき、クリアチャネルアセスメント(「CCA: clear channel assessment」)手順は、図2に示されるように、通信チャネルの複数のサブバンドにおけるエネルギーレベルを検出することに依拠する。Rel.16のNR-UにおけるLBTに関して、ビームフォーミングは考慮されておらず、無指向性のLBTのみが想定されている。
【0053】
【表1】
【0054】
Rel.16のNR-Uでは、PDSCHおよびPUSCHを含む送信のためのCW調整に関して、
・ 前のCW更新に対して新しいHARQフィードバックが利用可能である場合、新しいフィードバックが受信される最新のCOTのフィードバックが使用される。
・ HARQフィードバックがACKである場合、CWは、CWminに設定される。
・ HARQフィードバックがNACKである場合(または以下に定義されるウィンドウ内にフィードバックがない状態で、gNBまたはUEがTBを再送信する場合)、CWは、min(CW×2 + 1, CWmax)に設定される。
・ ウィンドウは参照継続時間の終わりから始まり、max(Xms、参照継続時間の始めからの送信バーストの継続時間 + 1ms)の継続時間を有する。
・ 他のテクノロジーがないことが保証され得ない場合(他のケースに関する既存のスペックと同じ条件)、X = 5である。そうでない場合、X = 10である。
・ そうではなく、新しいHARQフィードバックが利用可能でない場合、CWは、同じままである。
・ 注: HARQフィードバックは、HARQフィードバックの判定の任意の暗黙的方法を含む。
【0055】
単一のLBTサブバンド内のTBに基づくHARQフィードバックに関して、少なくとも1つの「ACK」が受信されるか、または少なくとも1つのNDIが参照継続時間内に送信されたTBに関してトグル式に切り替えられる場合、CWは、リセットされる。注: HARQフィードバックは、HARQフィードバックの判定の任意の暗黙的方法を含む。
【0056】
単一のLBTサブバンド内のCBGに基づくHARQフィードバックに関して、すべてのCBGがLBTサブバンド内にとどめられるとき、参照継続時間内のCBGの少なくとも10%に関して「ACK」が受信される場合、CWは、リセットされる。CWS調整を目的として、0に設定されたCBG TIは、ACKとみなされる。注: HARQフィードバックは、HARQフィードバックの判定の任意の暗黙的方法を含む。
【0057】
明示的なフィードバックのないチャネルは、明示的なフィードバックがあり、同じCAPCを使用するチャネルが存在する場合はそのようなチャネルによって最後に更新されたCWSを使用し、そうでない場合はCAPCに対応する最小CWSを使用する。
【0058】
LBTサブバンドごとに単一のコンテンションウィンドウが維持されるときのLBTサブバンドのためのCWS調整に関しては、そのLBTサブバンドと部分的または完全に重なるCBG(存在する場合)およびTBが考慮に入れられる。参照継続時間内のCBGの少なくとも10%または少なくとも1つのTBに関して「ACK」が受信される場合、CWは、リセットされる。注: LBTサブバンド内のコンテンションウィンドウ調整のための他の手順も、適用可能である。UEは、CW調整のために、TBに基づくフィードバックのみを適用することを選択し得る。
【0059】
DLのためのCWS調整に関して、複数のLBTサブバンドのために単一のコンテンションウィンドウが維持されるとき、それらの複数のLBTサブバンドと部分的または完全に重なるCBG(存在する場合)およびTBが考慮に入れられる。参照継続時間内のCBGの少なくとも10%または少なくとも1つのTBに関して「ACK」が受信される場合、CWは、リセットされる。注: LBTサブバンド内のコンテンションウィンドウ調整のための他の手順も、適用可能である。
【0060】
(参照により本明細書に組み込まれる)3GPP(登録商標) TS 37.213、コンテンションウィンドウ調整手順によれば、eNB/gNBが、チャネルアクセス優先度クラスpに関連付けられるPDSCHを含む送信をチャネル上で送信する場合、eNB/gNBは、コンテンションウィンドウ値CWpを維持し、4.1.1項に記載されているように、それらの送信のためにこの項に記載の手順のステップ1の前にCWpを調整する。
【0061】
eNBが、チャネルアクセス優先度クラスpに関連付けられるPDSCHを含む送信をチャネル上で送信する場合、eNBは、コンテンションウィンドウ値CWpを維持し、それらの送信のために4.1.1項に記載の手順のステップ1の前に、以下のステップを使用してCWpを調整する。
・ あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関して、CWp = CWmin,pと設定する
・ 参照サブフレーム(reference subframe)kにおけるPDSCH送信に対応するHARQ-ACK値のうちの少なくともZ = 80%がNACKと判定される場合、あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}のCWpを次に高い許可された値まで増やし、ステップ2に留まり、そうでない場合、ステップ1に進む。
【0062】
参照サブフレームkは、少なくとも何らかのHARQ-ACKフィードバックが利用可能であると予想される、eNBによって行われたチャネル上の最新の送信の開始サブフレームである。
【0063】
eNBは、所与の参照サブフレームkに基づいてあらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}のCWpの値を一度だけ調整する。
【0064】
Zの判定に関して、
・ HARQ-ACKフィードバックが利用可能であるeNBの送信がサブフレームkの第2のスロットにおいて始まる場合、サブフレームkにおけるPDSCH送信に対応するHARQ-ACK値に加えて、サブフレームk + 1におけるPDSCH送信に対応するHARQ-ACK値も使用される。
・ HARQ-ACK値が、同じLAA SCell上で送信される(E)PDCCHによって割り振られるLAA SCell上のPDSCH送信に対応する場合、
・ eNBによってPDSCH送信に関してHARQ-ACKフィードバックが検出されない場合、またはeNBが「DTX」、「NACK/DTX」、または「any」状態を検出する場合、それは、NACKとしてカウントされる。
・ HARQ-ACK値が、別のサービングセル上で送信される(E)PDCCHによって割り振られるLAA SCell上のPDSCH送信に対応する場合、
・ PDSCH送信のHARQ-ACKフィードバックがeNBによって検出される場合、「NACK/DTX」または「any」状態は、NACKとしてカウントされ、「DTX」状態は、無視される。
・ eNBによってPDSCH送信に関してHARQ-ACKフィードバックが検出されない場合、
・ チャネル選択をともなうPUCCHフォーマット1bがUEによって使用されると予想される場合、10.1.2.2.1項、10.1.3.1項、および10.1.3.2.1項に記載の「no transmission」に対応する「NACK/DTX」状態は、NACKとしてカウントされ、「no transmission」に対応する「DTX」状態は、無視される。
・ そうでない場合、PDSCH送信に関するHARQ-ACKは無視される。
・ PDSCH送信が2つのコードワードを有する場合、各コードワードのHARQ-ACK値は、別々に考慮される
・ M個のサブフレームにまたがるバンドルされたHARQ-ACKは、M個のHARQ-ACK応答とみなされる。
【0065】
eNBが、DCIフォーマット0A/0B/4A/4Bを用いるPDCCH/EPDCCHを含み、チャネルアクセス優先度クラスpに関連付けられるPDSCHを含まない送信を時間t0から開始してチャネル上で送信する場合、eNBは、コンテンションウィンドウ値CWpを維持し、それらの送信のために4.1.1項に記載の手順のステップ1の前に、以下のステップを使用してCWpを調整する。
・ あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関して、CWp = CWmin,pと設定する
・ t0からt0 + TCOまでの間の時間間隔において(4.2.1.2項に記載の)タイプ2チャネルアクセス手順を使用してeNBによってスケジューリングされたULトランスポートブロックのうちの10%未満が正常に受信された場合、あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}のCWpを次に高い許可された値まで増やし、ステップ2に留まり、そうでない場合、ステップ1に進む。
【0066】
TCOは、4.2.1.0.3項に記載されているように計算される。
【0067】
gNBが、チャネルアクセス優先度クラスpに関連付けられるPDSCHを含む送信をチャネル上で送信する場合、gNBは、コンテンションウィンドウ値CWpを維持し、それらの送信のために4.1.1項に記載の手順のステップ1の前に、以下のステップを使用してCWpを調整する。
・ 1) あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関して、CWp = CWmin,pと設定する。
・ 2) HARQ-ACKフィードバックが、CWpの最後の更新後に利用可能である場合、ステップ3に進む。そうではなく、4.1.1項に記載の手順後のgNBの送信が、再送信を含まないか、またはCWpの最後の更新後の最も早いDLチャネルの占有に対応する参照継続時間の終わりから継続時間Tw内に送信される場合、ステップ5に進み、そうでない場合、ステップ4に進む。
・ 3) HARQ-ACKフィードバックが利用可能である最新のDLチャネルの占有の参照継続時間内のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバックが、以下のように使用される。
・ a. 少なくとも1つのHARQ-ACKフィードバックが、トランスポートブロックに基づくフィードバックのあるPDSCHに関する「ACK」であるか、またはHARQ-ACKフィードバックの少なくとも10%が、コードブロックグループに基づくフィードバックのあるチャネル上で少なくとも部分的に送信されたPDSCH CBGに関する「ACK」である場合、ステップ1に進み、そうでない場合、ステップ4に進む。
・ 4) あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}のCWpを次に高い許可された値まで増やす。
・ 5) あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関して、CWpをそのままに維持し、ステップ2に進む。
【0068】
上記の手順における参照継続時間および継続時間Twは、以下のように定義される。
・ PDSCHの送信を含むgNBによって開始されたチャネルの占有に対応する参照継続時間は、この項において、チャネルの占有の開始から始まり、PDSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で少なくとも1つのユニキャストPDSCHが送信される最初のスロットの終わりまでか、またはPDSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で送信されるユニキャストPDSCHを含むgNBによる最初の送信バーストの終わりまでかのどちらか早く発生する方までの継続時間として定義される。チャネルの占有がユニキャストPDSCHを含むが、そのPDSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で送信されるいかなるユニキャストPDSCHも含まない場合、ユニキャストPDSCHを含むチャネルの占有内のgNBによる最初の送信バーストの継続時間が、CWS調整のための参照継続時間である。
・ Tw = max(TA, TB + 1ms)であり、ここで、TBは、msで表された参照継続時間の始めからの送信バーストの継続時間であり、チャネルを共有するいかなる他のテクノロジーもないことが長期的に(たとえば、規制のレベルによって)保証され得ない場合、TA = 5msであり、そうでない場合、TA = 10msである。
【0069】
gNBがチャネル上でチャネルアクセス優先度クラスpに関連するタイプ1チャネルアクセス手順を使用して送信を送信し、送信が対応するUEによる明示的なHARQ-ACKフィードバックに関連付けられない場合、gNBは、副項4.1.1に記載の手順のステップ1の前に、チャネルアクセス優先度クラスpに関連するタイプ1チャネルアクセス手順を使用するチャネル上でのいずれかのDL送信のために使用された最新のCWpを使用してCWpを調整する。対応するチャネルアクセス優先度クラスpがチャネル上のいずれのDL送信にも使用されなかった場合、CWp = CWmin,pが使用される。
【0070】
UEが、チャネル上でチャネルアクセス優先度クラスpに関連付けられるタイプ1チャネルアクセス手順を使用して送信を送信する場合、UEは、コンテンションウィンドウ値CWpを維持し、副項4.2.1.1に記載の手順のステップ1の前にそれらの送信のために、以下の手順を使用してCWpを調整する。
・ UEがULグラント(grant)またはAUL-DFIを受信する場合、すべての優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズが以下のように調整される。
・ HARQ_ID_refに関連する少なくとも1つのHARQプロセスのNDI値がトグル式に切り替えられる場合、またはnref+3の後の最も早いAUL-DFI内で受信されたHARQ_ID_refに関連するHARQプロセスのうちの少なくとも1つのHARQ-ACK値がACKを示す場合、
・ あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関して、CWp = CWmin,pと設定する。
・ そうでない場合、あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}のCWpを次に高い許可された値まで増やす。
・ タイプ1チャネルアクセス手順を使用する1つまたは複数の前の送信{T0, ... ,Tn}が存在し、上記前の送信の開始サブフレームからN以上のサブフレームが経過し、ULグラントもAUL-DFIも受信されず、ここで、各送信Tiに関して、contentionWindowSizeTimer > 0である場合はN = max(contentionWindowSizeTimer, Tiのバースト長 + 1)であり、そうでない場合はN = 0である場合、CWpは、以下のように調整される。
・ あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}のCWpを次に高い許可された値まで増やす。
・ CWpは、1回調整される。
・ そうではなく、UEが、タイプ1チャネルアクセス手順を使用する前のUL送信バーストの開始からNサブフレームが経過する前に、タイプ1チャネルアクセス手順を使用して送信を送信し、ULグラントもAUL-DFIも受信されない場合、
・ CWpは元のままである。
・ UEがULグラントを受信するか、またはAUL-DFIがタイプ1チャネルアクセス手順を使用する1つまたは複数の前の送信{T0, ... ,Tn}のフィードバックを示し、上記前の送信の開始サブフレームからN以上のサブフレームが経過し、ULグラントもAUL-DFIも受信されず、ここで、contentionWindowSizeTimer > 0である場合はN = max(contentionWindowSizeTimer, Tiのバースト長 + 1)であり、そうでない場合はN = 0である場合、UEは、CWpを以下のように再計算してよい。
・ UEは、CWpを、タイプ1チャネルアクセス手順を使用してnT0で送信するために使用された値に戻す。
・ UEは、CWpを、送信{T0, ... ,Tn}の順序で順次更新する。
・ HARQ_ID_ref'に関連する少なくとも1つのHARQプロセスのNDI値がトグル式に切り替えられる場合、またはnTi+3の後の最も早いAUL-DFI内で受信されたHARQ_ID_ref'に関連するHARQプロセスのうちの少なくとも1つのHARQ-ACK値がACKを示す場合、
・ あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関して、CWp = CWmin,pと設定する。
・ そうでない場合、あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}のCWpを次に高い許可された値まで増やす。
・ UEが、タイプ1チャネルアクセス手順を使用する前のUL送信バーストの開始からNサブフレームが経過する前に、タイプ1チャネルアクセス手順を使用して送信を送信し、ULグラントもAUL-DFIも受信されない場合、
・ CWpは元のままである。
【0071】
HARQ_ID_refは、参照サブフレームnrefにおけるUL-SCHのHARQプロセスIDである。参照サブフレームnrefは、以下のように決定される。
・ UEがサブフレームngにおいてULグラントまたはAUL-DFIを受信する場合、サブフレームnwは、UEがタイプ1チャネルアクセス手順を使用してUL-SCHを送信した、サブフレームng - 3より前の最新のサブフレームである。
・ UEが、サブフレームn0で始まり、サブフレームn0、n1、・・・、nwにおいて隙間なくUL-SCHを含む送信を送信し、サブフレームn0におけるUL-SCHが、サブフレームの第2のスロットにおいて始まるPUSCHモード1でない場合、参照サブフレームnrefは、サブフレームn0である。
・ UEが、サブフレームn0の第2のスロットで始まり、サブフレームn0、n1、・・・、nwにおいて隙間なくPUSCHモード1を含む送信を送信する場合、参照フレームnrefは、サブフレームn0およびn1である。
・ それ以外の場合、参照サブフレームnrefは、サブフレームnwである。
【0072】
HARQ_ID_ref'は、参照サブフレームnTiにおけるUL-SCHのHARQプロセスIDである。参照サブフレームnTiは、タイプ1チャネルアクセス手順を使用し、Nサブフレームが経過し、ULグラントもAUL-DFIも受信されなかった送信Tiの開始サブフレームとして決定される。
【0073】
DCIフォーマット0Aを用いるAUL-DFIが、AUL送信でアクティブ化されるUEに示され、送信モード2が、グラントに基づくアップリンク送信のためにUEに関して構成される場合、空間HARQ-ACKバンドリング(spatial HARQ-ACK bundling)が、自律UL送信のために構成されていないHARQプロセスに関する複数のコードワードにわたる論理OR演算によって実行される。
【0074】
進行中のチャネルアクセス手順中にCWpが変わる場合、UEは、カウンタNinitを引き出し、それを進行中のチャネルアクセス手順に適用する。
【0075】
UEは、タイプ1チャネルアクセス手順を使用してサブフレームn0、n1、・・・、nw-1のセットにおいてPUSCHを含む送信を隙間なく送信するようにスケジューリングされる場合、および、サブフレームのセットにおいてPUSCHを含むいかなる送信も送信することができない場合、あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関してCWpの値を元のままに保ってよい。
【0076】
UEは、最後にスケジューリングされた送信の参照サブフレームがnrefでもある場合、あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}のCWpの値を、タイプ1チャネルアクセス手順を使用するPUSCHを含む最後にスケジューリングされた送信のための値と同じままに保ってよい。
【0077】
UEが、チャネル上でチャネルアクセス優先度クラスpに関連付けられるタイプ1チャネルアクセス手順を使用して送信を送信する場合、UEは、コンテンションウィンドウ値CWpを維持し、副項4.2.1.1に記載の手順のステップ1の前にそれらの送信のために、以下のステップを使用してCWpを調整する。
・ 1) あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関して、CWp = CWmin,pと設定する。
・ 2) HARQ-ACKフィードバックが、CWpの最後の更新後に利用可能である場合、ステップ3に進む。そうではなく、副項4.2.1.1に記載の手順後のUEの送信が、再送信を含まないか、または副項4.1.1に記載の手順後に送信されたCWpの最後の更新後の最も早いUL送信バーストに対応する参照継続時間の終わりから継続時間Tw内に送信される場合、ステップ5に進み、そうでない場合、ステップ4に進む。
・ 3) HARQ-ACKフィードバックが利用可能である最新のUL送信バーストの参照継続時間内のPUSCHに対応するHARQ-ACKフィードバックが、以下のように使用される。
・ a. 少なくとも1つのHARQ-ACKフィードバックが、トランスポートブロック(TB)に基づく送信を用いるPUSCHに関する「ACK」であるか、またはHARQ-ACKフィードバックの少なくとも10%が、コードブロックグループ(CBG)に基づく送信を用いるPUSCHに関する「ACK」である場合、ステップ1に進み、そうでない場合、ステップ4に進む。
・ 4) あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}のCWpを次に高い許可された値まで増やす。
・ 5) あらゆる優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関して、CWpをそのままに維持し、ステップ2に進む。
【0078】
上記の手順におけるHARQ-ACKフィードバック、参照継続時間、および継続時間Twは、以下のように定義される。
・ PUSCH送信のHARQ-ACKフィードバックは、明示的または暗黙的にUEに提供されることが予想され、この副項におけるコンテンションウィンドウ調整を目的とする暗黙的なHARQ-ACKフィードバックは、PUSCHをスケジューリングするDCI内の新規送信または再送信のインジケーションに基づいて、以下のように決定される。
・ 新規送信が示される場合、それぞれ、TBに基づく送信およびCBGに基づく送信のための対応するPUSCH内のトランスポートブロックまたはコードブロックグループに関して「ACK」が想定される。
・ TBに基づく送信に関して再送信が示される場合、対応するPUSCH内のトランスポートブロックに関して「NACK」が想定される。
・ CBGに基づく送信に関して再送信が示される場合に、コードブロックグループ送信情報(CBGTI: code block group transmission information)フィールドのビット値が「0」または「1」である場合、対応するPUSCH内の対応するCBGに関して、それぞれ、「ACK」または「NACK」が想定される。
・ PUSCHの送信を含むUEによって開始されたチャネルの占有に対応する参照継続時間は、この副項において、チャネルの占有の開始から始まり、PUSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で少なくとも1つのユニキャストPUSCHが送信される最初のスロットの終わりまでか、またはPDSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で送信されるユニキャストPUSCHを含むgNBによる最初の送信バーストの終わりまでかのどちらか早く発生する方までの継続時間として定義される。チャネルの占有がユニキャストPDSCHを含むが、そのPUSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で送信されるいかなるユニキャストPDSCHも含まない場合、PUSCHを含むチャネルの占有内のUEによる最初の送信バーストの継続時間が、CWS調整のための参照継続時間である。
・ Tw = max(TA, TB + 1ms)であり、ここで、TBは、msで表された参照継続時間の始めからの送信バーストの継続時間であり、チャネルを共有するいかなる他のテクノロジーもないことが長期的に(たとえば、規制のレベルによって)保証され得ない場合、TA = 5msであり、そうでない場合、TA = 10msである。
【0079】
UEがチャネル上でチャネルアクセス優先度クラスpに関連するタイプ1チャネルアクセス手順を使用して送信を送信し、送信がこの副項において上で説明された明示的または暗黙的なHARQ-ACKフィードバックに関連付けられない場合、UEは、副項4.2.1.1に記載の手順のステップ1の前に、チャネルアクセス優先度クラスpに関連するタイプ1チャネルアクセス手順を使用するチャネル上でのいずれかのUL送信のために使用された最新のCWpを使用してCWpを調整する。対応するチャネルアクセス優先度クラスpがチャネル上のいずれのUL送信のためでもなかった場合、CWp = CWmin,pが使用される。
【0080】
概して、本明細書において説明される主題は、異なるSLグループキャストHARQフィードバックオプションを含むグループキャストデータ送信のCWS調整のためのサイドリンクチャネルアクセス手順を対象とする。
・ グループキャストHARQフィードバックオプション1のCWS調整は、参照継続時間内にグループのメンバーのUEから受信されたNACKフィードバックがCWS調整手順のために考慮に入れられることを含む。
・ グループキャストHARQフィードバックオプション2のCWS調整は、参照継続時間内にグループのメンバーのUEから受信されたNACKフィードバックの数がCWS調整手順のために考慮に入れられることを含む。
・ グループキャストを考慮するPSSCHの参照継続時間の様々な定義が、提案される。
【0081】
グループキャストHARQフィードバックオプション2(専用ACK/NACK)のCWS調整を対象とする第1の実施形態において、サイドリンクグループキャストに基づくPSSCH送信のためのCWS調整の決定は、構成された/シグナリングされたサイドリンクグループキャストHARQフィードバックオプション2に基づく可能性があり、送信(「Tx」)UEは、キャストタイプインジケータが「01」に設定されるようにしてSCIフォーマット2Aを送信することによって、サイドリンクグループキャストHARQフィードバックオプション2を使用してPSSCHを送信している可能性がある。
【0082】
グループキャストHARQフィードバックオプション2のためのCWS調整手順は、参照継続時間内に1つまたは複数のグループのメンバーのUEから受信されるいくつかのACKまたはNACKフィードバックを含み、参照継続時間は、(グループキャストHARQフィードバックオプション2に関連する)グループキャストPSSCHの送信を含むTx UEによって開始されたチャネルの占有に、チャネルの占有の開始から始まり、グループキャストPSSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で(グループキャストHARQフィードバックオプション2に関連する)少なくとも1つのグループキャストPSSCHが送信される最初のスロットの終わりまでか、またはグループキャストPSSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で送信される(グループキャストHARQフィードバックオプション2に関連する)グループキャストPSSCHを含むTx UEによる最初の送信バーストの終わりまでかのどちらか早く発生する方までの継続時間として対応する。チャネルの占有が(グループキャストHARQフィードバックオプション2に関連する)グループキャストPSSCHを含むが、そのグループキャストPSSCHのために割り当てられたリソース上で送信される(グループキャストHARQフィードバックオプション2に関連する)いかなるグループキャストPSSCHも含まない場合、(グループキャストHARQフィードバックオプション2に関連する)グループキャストPSSCHを含むチャネルの占有内のUEによる最初の送信バーストの継続時間が、CWS調整のための参照継続時間である。
【0083】
参照継続時間に関する別の例は、(グループキャストHARQフィードバックオプション2に関連する)グループキャストPSSCHの送信を含むTx UEによって開始されたチャネルの占有に、チャネルの占有の開始から始まり、同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからの(グループキャストPSSCHに関連する)PSFCHリソースにおけるいくつかのPSFCH受信機会のうちの少なくとも1つのPSFCH受信機会から少なくともHARQ-ACKフィードバックが予想されるかまたは受信されるまでの継続時間として対応する。
【0084】
一実施形態においては、あらゆるチャネルアクセス優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関して、CWp = CWmin,pと設定する。UEがグループキャストHARQフィードバックオプション2に関連するPSFCHを受信する場合、およびHARQ-ACKフィードバック値の少なくともZ=X%が、UEが対応するPSSCHを受信すると予想するUEのあらゆるアイデンティティ(identity)M_「ID」に対応するPSFCHリソースにおけるいくつかのPSFCH受信機会からの少なくとも1つのPSFCH受信機会から参照継続時間内のグループキャストPSSCH送信に対応する「NACK」と判定される場合、あらゆる優先度クラスのCWSを、次に高い許可された値またはmin(CWp×2 + 1, CWmax,p)まで増やす。
【0085】
そうではなく、HARQ-ACKフィードバック値の少なくともZ=Y%が、UEが対応するPSSCHを受信すると予想するUEのあらゆるアイデンティティM_「ID」に対応する参照継続時間内のグループキャストPSSCH送信に対応する「ACK」と判定される場合、CWSは、CWmin,pに設定される(最初の箇条書き項目に記載されたステップ1(たとえば、TS 37.213に記載されたステップ1)に進む)。
【0086】
UEが同じL2送信先IDに属する対応するPSSCHを受信すると予想するUEのあらゆるアイデンティティM_「ID」に対応するグループキャストPSSCH送信に関してHARQ-ACKフィードバックが検出されない場合、またはTx UEが「DTX」を検出する場合、それは、受信(「Rx」)UEのアイデンティティM_「ID」に対応するNACKとしてカウントされる。HARQ-ACK値の少なくともZ=X%が、同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからの「NACK」と判定される場合、上記のステップに従う。
【0087】
NACKおよび/またはACKそれぞれのZ=X%および/またはZ=Y%の値は、リソースプールごと、またはUE、もしくは送信先グループ、もしくはキャリアごとに構成されるか、または規格で規定された決まった値である可能性がある。これらの値は、グループキャストPSSCH送信に対応するPSFCHフィードバックを送信するUEの数に依存する場合がある。
【0088】
グループキャストHARQフィードバックオプション1(共通NACKフィードバックリソース)のCWS調整を対象とする第2の実施形態において、サイドリンクグループキャストに基づくPSSCH送信のためのコンテンションウィンドウサイズ(CWS)調整の決定は、構成された/シグナリングされたサイドリンクグループキャストHARQフィードバックオプション1に基づく可能性があり、UEは、キャストタイプインジケータが「11」に設定されるようにしてSCIフォーマット2BまたはSCIフォーマット2Aを送信するように構成される場合、以下の方法のうちの1つを使用してサイドリンクグループキャストHARQフィードバックオプション1で構成される可能性がある。
【0089】
第1の実装形態において、グループキャストHARQフィードバックオプション1(共通NACK)のためのCWS調整手順は、参照継続時間内に共通NACKフィードバックリソースにおいてグループのメンバーのUEから受信されるNACKフィードバックを含み、参照継続時間は、(グループキャストHARQフィードバックオプション1に関連する)グループキャストPSSCHの送信を含むTx UEによって開始されたチャネルの占有に、チャネルの占有の開始から始まり、グループキャストPSSCHのために割り当てられたリソース上で(グループキャストHARQフィードバックオプション1に関連する)少なくとも1つのグループキャストPSSCHが送信される最初のスロットの終わりまでか、またはグループキャストPSSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で送信される(グループキャストHARQフィードバックオプション1に関連する)グループキャストPSSCHを含むTx UEによる最初の送信バーストの終わりまでかのどちらか早く発生する方までの継続時間として対応する。チャネルの占有が(グループキャストHARQフィードバックオプション1に関連する)グループキャストPSSCHを含むが、そのグループキャストPSSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で送信される(グループキャストHARQフィードバックオプション1に関連する)いかなるグループキャストPSSCHも含まない場合、(グループキャストHARQフィードバックオプション1に関連する)グループキャストPSSCHを含むチャネルの占有内のUEによる最初の送信バーストの継続時間が、CWS調整のための参照継続時間である。
【0090】
一実施形態においては、あらゆるチャネルアクセス優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関して、CWp = CWmin,pと設定し、UEがグループキャストHARQフィードバックオプション1に関連するPSFCHを受信する場合、および参照継続時間内のグループキャストPSSCH送信に対応するHARQ-ACKフィードバック値が「NACK」と判定される場合、あらゆる優先度クラスのCWSを、次に高い許可された値またはmin(CWp×2 + 1, CWmax,p)まで増やす。
【0091】
そうではなく、UEがグループキャストHARQフィードバックオプション1に関連するPSFCHを受信する場合、および参照継続時間内のグループキャストPSSCH送信に対応するHARQ-ACKフィードバック値が「ACK」と判定される場合、上記の第1のステップに進む。
【0092】
そうではなく、PSSCH送信に関するPSFCH受信機会にPSFCHの受信がないことが参照継続時間内に検出される場合、それは「ACK」応答とみなされ、そして、CWSはCWmin,pに設定される。
【0093】
第2の実装形態においては、PSFCH受信からの参照信号受信電力(「RSRP: reference signal received power」)測定が、参照継続時間内にチャネルの占有を開始したTx UEにPSFCHを送信する(最小通信範囲(「MCR: minimum communication range」)、通信範囲の要件を満たす)UEの最大数、目標受信電力パラメータPo、およびフラクショナル経路損失補償パラメータ(fractional path-loss compensation parameter)αのうちの少なくとも1つに基づいて閾値が設定される可能性があるCWS調整手順を決定するための別の測定基準として使用される可能性がある。受信されたPSFCHの測定されたRSRPが閾値を超えているとき、あらゆる優先度クラスのCWSを、次の許可された値またはmin(CWp×2 + 1, CWmax,p)まで増やす。受信されたPSFCHの測定されたRSRPが閾値未満であるとき、CWSは、CWmin,pに設定される。
【0094】
第3の実装形態において、グループキャストHARQフィードバックオプション1(共通NACK)のCWS調整手順は、参照継続時間内にグループのメンバーのUEから受信されたNACKフィードバックの数を含み、参照継続時間は、PSSCHの送信を含むTx UEによって開始されたチャネルの占有に、チャネルの占有の開始から始まり、グループキャストPSSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で(グループキャストHARQフィードバックオプション1に関連する)少なくとも1つのグループキャストPSSCHが送信されるいくつかのスロットのPSFCH受信から少なくともHARQ-ACKフィードバックが予想されるまでの継続時間として対応する。参照継続時間に関する別の例は、(グループキャストHARQフィードバックオプション1に関連する)グループキャストPSSCHの送信を含むTx UEによって開始されたチャネルの占有に、チャネルの占有の開始から始まり、グループキャストPSSCHに関連するPSFCHリソースにおけるいくつかのPSFCH受信機会のうちの少なくとも1つのPSFCH受信機会から少なくともHARQ-ACKフィードバックが予想されるまでの継続時間として対応する。
【0095】
一実施形態においては、あらゆるチャネルアクセス優先度クラスp∈{1,2,3,4}に関して、CWp = CWmin,pと設定し、UEがグループキャストHARQフィードバックオプション1に関連するPSFCHを受信する場合、およびHARQ-ACKフィードバック値の少なくともZ = X%(たとえば、カウントはPSFCH受信機会ごとに1つのHARQ-ACKフィードバック値を含む)が参照継続時間内のグループキャストPSSCH送信に対応する「NACK」と判定されるか、または受信されたPSFCHのRSRPの閾値がPSFCH受信機会のX%に関して予め定義された値を超えている場合、あらゆる優先度クラスのCWSを、次に高い許可された値またはmin(CWp×2 + 1, CWmax,p)まで増やす。
【0096】
そうではなく、PSSCH送信に関するPSFCH受信機会にPSFCHの受信がないことが参照継続時間内に検出される場合、それは「ACK」応答とみなされ、HARQ-ACKフィードバック値の少なくともZ = Y%が参照継続時間内のグループキャストPSSCH送信に対応する「ACK」と判定されるか、または受信されたPSFCHのRSRPの閾値がPSFCH受信機会のY%に関して予め定義された値未満である場合、CWSは、CWmin,pに設定される(最初の箇条書き項目に記載されたステップ1(たとえば、TS 37.213に記載されたステップ1)に進む)。Z=X%および/またはZ=Y%の値は、リソースプールごと、UEごと、送信先グループごと、キャリアごとに構成されるか、または規格で規定された決まった値である可能性がある。
【0097】
ブラインド再送信(blind retransmission)および/またはHARQに基づく再送信とブラインド再送信との両方を含む混合再送信を対象とする第3の実施形態においては、チャネルの占有がユニキャストまたはグループキャストに基づくPSSCH送信を含むが、PSSCHのために割り当てられたすべてのリソース上で送信されるいかなるHARQフィードバックを有効化されたPSSCHも含まない(たとえば、サイドリンク制御情報(「SCI」)においてHARQ有効化ビットが「enable」に設定されていない)場合、HARQフィードバックPSSCHで有効化されて送信されるチャネルの占有内のUEによる最初の送信バーストの継続時間が、CWS調整のための参照継続時間である。
【0098】
たとえば、Tx UEが占有されたチャネル内でブラインド再送信を使用してトランスポートブロック(「TB」)を送信すると決めるとき、CWS調整は同じままである。別の例においては、Tx UEがブラインド再送信とHARQフィードバックを有効化された送信との混合を使用してTBを送信すると決めるとき、参照継続時間(ひいてはCWS)は、参照継続時間内の最初のHARQフィードバックを有効化されたPSSCH送信に従って設定される。
【0099】
一実施形態において、参照継続時間中にブロードキャストに基づくPSSCHのみが送信されるとき、ブロードキャストのためのCWS調整は、常に同じに設定される。しかし、HARQフィードバックPSSCHで有効化されて送信されるチャネルの占有内のUEによる最初の送信バーストの継続時間が、すべてのキャストタイプのCWS調整のための参照継続時間である。
【0100】
UE-UE間中継を対象とする第4の実施形態においては、eNB/gNBという用語が、基地局に使用されるが、任意の他の無線アクセスノード、たとえば、BS、eNB、gNB、AP、NRなどによって置き換え可能である。さらに、提案される方法は、主に5G NRの文脈で説明される。しかし、提案される解決策/方法は、PC5インターフェースを介したサイドリンク通信のために構成されているサービングセル/キャリアをサポートする他のモバイル通信システムにも等しく適用可能である。
【0101】
本明細書においては、以下の用語が使用される。
【0102】
UE-ネットワーク間中継: N中継
【0103】
UE-UE間中継: UE中継
【0104】
中継=上記の中継のどちらか
【0105】
TxリモートUE(UE1)302は、中継機(UE2)304を介して、図3にRxリモートUE(UE3)306として示される別のリモートUEに送信される何らかのアプリケーションデータを有するUEである。異なる時点では、UE3 306が、UE2 304を介してUE1 302に送信するデータを有する場合があり、この文脈では、UE3 306が、送信機UEの役割を果たす。図3に示しされた用語および役割は、特定のデータパケットにのみ関連する。
【0106】
第4の実施形態において、中継UE 304は、1つまたは複数のUE1 302(TxリモートUE)と第1のインターフェースを使用して、および1つまたは複数のRxリモートUEと第2のインターフェースを使用して、複数のユニキャスト接続を有する可能性がある。中継UE(図3のUE2 304)のためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順の決定は、第1および第2の実施形態において説明された手順を再利用することによって、第2のインターフェースにおいて1つまたは複数のRxリモートUEから受信されたHARQフィードバックに依存する可能性があるが、それらの同じ手順は、1つまたは複数のRxリモートUEとの第2のインターフェースにおいて発生するユニキャストPSSCH送信にも等しく適用可能である可能性がある。これらのRxリモートUEは、第1および第2の実施形態において説明されたように、同じ送信先IDの一部であるとは限らない。トランスポートブロックは、複数のRxリモートUEのための多重化されたデータを有する可能性があり、一例において、コンテンションウィンドウサイズ調整の決定は、参照継続時間内に属する1つまたは複数のRxリモートUEから受信されたHARQフィードバックに依存する。
【0107】
別の実施形態において、TxリモートUEは、同じ送信先IDに属する同じTBまたは異なるTBを送信するために複数の中継UEとの接続を有する可能性がある。そのような場合、コンテンションウィンドウサイズの決定は、すべてのキャストタイプに関して、第1および第2の実施形態において説明されたように、同じ送信先に向けてデータを送信するように構成された1つまたは複数の中継UEから受信されたHARQフィードバックに依存する。
【0108】
図4は、本開示の実施形態によるNRプロトコルスタック400を示す。図4はリモートユニット105、ベースユニット121、およびモバイルコアネットワーク130を示すが、これらは、UEのセットがRANノードおよびコアネットワーク内のNF(たとえば、AMF)とインタラクションすることを表す。示されるように、プロトコルスタック400は、ユーザプレーンプロトコルスタック405および制御プレーンプロトコルスタック410を含む。ユーザプレーンプロトコルスタック405は、物理(「PHY」)レイヤ415、媒体アクセス制御(「MAC」)サブレイヤ420、無線リンク制御(「RLC」)サブレイヤ425、パケットデータコンバージェンスプロトコル(「PDCP: Packet Data Convergence Protocol」)サブレイヤ430、およびサービスデータ適応プロトコル(「SDAP: Service Data Adaptation Protocol」)レイヤ435を含む。また、制御プレーンプロトコルスタック410は、物理レイヤ415、MACサブレイヤ420、RLCサブレイヤ425、およびPDCPサブレイヤ430を含む。制御プレーンプロトコルスタック410は、無線リソース制御(「RRC」)サブレイヤ440および非アクセス層(「NAS」)レイヤ445も含む。
【0109】
制御プレーンプロトコルスタック410のASプロトコルスタックは、少なくとも、RRC、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤからなる。ユーザプレーンプロトコルスタック405のASプロトコルスタックは、少なくとも、SDAP、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤからなる。レイヤ2(「L2」)は、SDAP、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤに分割される。レイヤ3(「L3」)は、制御プレーンのRRCサブレイヤ440およびNASレイヤ445を含み、たとえば、ユーザプレーンのインターネットプロトコル(「IP」)レイヤまたはPDUレイヤ(図示せず)を含む。L1およびL2は、PUCCH/PUSCHまたはMAC CEなどの「下位レイヤ」と呼ばれ、一方、L3以上(たとえば、トランスポートレイヤ、アプリケーションレイヤ)は、RRCなどの「高位レイヤ(higher layer)」または「上位レイヤ(upper layer)」と呼ばれる。
【0110】
物理レイヤ415は、MACサブレイヤ420にトランスポートチャネルを提供する。MACサブレイヤ420は、RLCサブレイヤ425に論理チャネルを提供する。RLCサブレイヤ425は、PDCPサブレイヤ430にRLCチャネルを提供する。PDCPサブレイヤ430は、SDAPサブレイヤ435および/またはRRCレイヤ440に無線ベアラを提供する。SDAPサブレイヤ435は、モバイルコアネットワーク130(たとえば、5GC)にQoSフローを提供する。RRCレイヤ440は、キャリアアグリゲーションおよび/またはデュアルコネクティビティの追加、修正、および解放を提供する。また、RRCレイヤ440は、シグナリング無線ベアラ(「SRB」)およびデータ無線ベアラ(「DRB」)の確立、構成、維持、および解放を管理する。特定の実施形態において、RRCエンティティは、無線リンク障害の検出および無線リンク障害からの回復のために機能する。
【0111】
図5は、本開示の実施形態によるサイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のために使用されてよいユーザ機器装置500を示す。様々な実施形態において、ユーザ機器装置500は、上述の解決策のうちの1つまたは複数を実施するために使用される。ユーザ機器装置500は、上述のリモートユニット105および/またはUE 205などのUEの一実施形態である場合がある。さらに、ユーザ機器装置500は、プロセッサ505、メモリ510、入力デバイス515、出力デバイス520、およびトランシーバ525を含んでよい。一部の実施形態において、入力デバイス515および出力デバイス520は、タッチスクリーンなどの単一のデバイスへと組み合わされる。特定の実施形態において、ユーザ機器装置500は、いかなる入力デバイス515および/または出力デバイス520も含まない場合がある。様々な実施形態において、ユーザ機器装置500は、プロセッサ505、メモリ510、およびトランシーバ525のうちの1つまたは複数を含む場合があり、入力デバイス515および/または出力デバイス520を含まない場合がある。
【0112】
示されるように、トランシーバ525は、少なくとも1つの送信機530および少なくとも1つの受信機535を含む。ここで、トランシーバ525は、1つまたは複数の基ユニット121と通信する。加えて、トランシーバ525は、少なくとも1つのネットワークインターフェース540および/またはアプリケーションインターフェース545をサポートしてよい。アプリケーションインターフェース545は、1つまたは複数のAPIをサポートする場合がある。ネットワークインターフェース540は、UuおよびPC5などの3GPP(登録商標)参照点(reference point)をサポートする場合がある。当業者によって理解されるように、他のネットワークインターフェース540がサポートされる場合がある。
【0113】
プロセッサ505は、一実施形態において、コンピュータ可読命令を実行することができ、および/または論理演算を実行することができる任意の知られているコントローラを含んでよい。たとえば、プロセッサ505は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(「CPU」)、グラフィックス処理ユニット(「GPU」)、補助処理ユニット、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)、コプロセッサ、特定用途向けプロセッサ、または同様のプログラマブルコントローラであってよい。一部の実施形態において、プロセッサ505は、メモリ510に記憶された命令を実行して、本明細書に記載の方法およびルーチンを実行する。プロセッサ505は、メモリ510、入力デバイス515、出力デバイス520、およびトランシーバ525に通信可能なように結合される。特定の実施形態において、プロセッサ505は、アプリケーションドメインおよびオペレーティングシステム(「OS」)の機能を管理するアプリケーションプロセッサ(「メインプロセッサ」としても知られる)と、無線機能を管理するベースバンドプロセッサ(「ベースバンド無線プロセッサ」としても知られる)とを含んでよい。
【0114】
メモリ510は、一実施形態において、コンピュータ可読ストレージ媒体である。一部の実施形態において、メモリ510は、揮発性コンピュータストレージ媒体を含む。たとえば、メモリ510は、ダイナミックRAM(「DRAM」)、同期ダイナミックRAM(「SDRAM」)、および/またはスタティックRAM(「SRAM」)を含むRAMを含んでよい。一部の実施形態において、メモリ510は、不揮発性コンピュータストレージ媒体を含む。たとえば、メモリ510は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の適切な不揮発性コンピュータストレージデバイスを含んでよい。一部の実施形態において、メモリ510は、揮発性コンピュータストレージ媒体と不揮発性コンピュータストレージ媒体との両方を含む。
【0115】
一部の実施形態において、メモリ510は、より高い周波数のためのCSIの強化に関連するデータを記憶する。たとえば、メモリ510は、上述のパラメータ、構成、リソースの割り振り、ポリシーなどを記憶してよい。特定の実施形態において、メモリ510は、ユーザ機器装置500上で動作するオペレーティングシステムまたは他のコントローラアルゴリズム、および1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションなどのプログラムコードおよび関連データも記憶する。
【0116】
入力デバイス515は、一実施形態において、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む任意の知られているコンピュータ入力デバイスを含んでよい。一部の実施形態において、入力デバイス515は、たとえば、タッチスクリーンまたは同様のタッチ式ディスプレイとして出力デバイス520と統合されてよい。一部の実施形態において、入力デバイス515は、タッチスクリーン上に表示された仮想キーボードを使用して、および/またはタッチスクリーン上の手書きによってテキストが入力されてよいように、タッチスクリーンを含む。一部の実施形態において、入力デバイス515は、キーボードおよびタッチパネルなどの2つ以上の異なるデバイスを含む。
【0117】
出力デバイス520は、一実施形態において、視覚、聴覚、および/または触覚信号を出力するように設計される。一部の実施形態において、出力デバイス520は、ユーザに対して視覚的データを出力することができる電子的に制御可能なディスプレイまたはディスプレイデバイスを含む。たとえば、出力デバイス520は、ユーザに対して画像、テキストなどを出力することができるLCDディスプレイ、LEDディスプレイ、OLEDディスプレイ、プロジェクタ、または同様のディスプレイデバイスを含んでよいがそれらに限定されない。別の非限定的な例として、出力デバイス520は、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドアップディスプレイなどの、ユーザ機器装置500の残りの部分と別れているが、それらと通信可能なように結合されたウェアラブルディスプレイを含んでよい。さらに、出力デバイス520は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビ、テーブルコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両のダッシュボードなどのコンポーネントであってよい。
【0118】
特定の実施形態において、出力デバイス520は、音を生成するための1つまたは複数のスピーカを含む。たとえば、出力デバイス520は、可聴のアラートまたは通知(たとえば、ビープ音またはチャイム)を生成してよい。一部の実施形態において、出力デバイス520は、振動、動き、または他の触覚フィードバックを生成するための1つまたは複数の触覚デバイスを含む。一部の実施形態においては、出力デバイス520のすべてまたは一部が、入力デバイス515と統合される場合がある。たとえば、入力デバイス515および出力デバイス520が、タッチスクリーンまたは同様のタッチ式ディスプレイを形成する場合がある。他の実施形態において、出力デバイス520は、入力デバイス515の近くに配置される場合がある。
【0119】
トランシーバ525は、少なくとも1つの送信機530および少なくとも1の受信機535を含む。トランシーバ525は、本明細書において説明されるように、ベースユニット121にUL通信信号を提供し、ベースユニット121からDL通信信号を受信するために使用される場合がある。同様に、トランシーバ525は、本明細書において説明されるように、SL信号(たとえば、V2X通信)を送受信するために使用される場合がある。1つの送信機530および1つの受信機535のみが示されているが、ユーザ機器装置500は、任意の適切な数の送信機530および受信機535を有していてよい。さらに、送信機530および受信機535は、任意の適切な種類の送信機および受信機であってよい。一実施形態において、トランシーバ525は、認可された無線スペクトル上でモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第1の送信機/受信機ペアと、無認可の無線スペクトル上でモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第2の送信機/受信機ペアとを含む。
【0120】
特定の実施形態において、認可された無線スペクトル上でモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第1の送信機/受信機ペア、および無認可の無線スペクトル上でモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第2の送信機/受信機ペアは、単一のトランシーバユニット、たとえば、認可された無線スペクトルと無認可の無線スペクトルとの両方で使用するための機能を実行する単一のチップへと組み合わされてよい。一部の実施形態において、第1の送信機/受信機ペアおよび第2の送信機/受信機ペアは、1つまたは複数のハードウェアコンポーネントを共有する場合がある。たとえば、特定のトランシーバ525、送信機530、および受信機535は、たとえば、ネットワークインターフェース540などの共有されたハードウェアリソースおよび/またはソフトウェアリソースにアクセスする物理的に別々のコンポーネントとして実装される場合がある。
【0121】
様々な実施形態において、1つもしくは複数の送信機530および/または1つもしくは複数の受信機535は、マルチトランシーバチップ、システムオンチップ、ASIC、または他の種類のハードウェアコンポーネントなどの単一のハードウェアコンポーネントに実装および/または統合されてよい。特定の実施形態において、1つもしくは複数の送信機530および/または1つもしくは複数の受信機535は、マルチチップモジュールに実装および/または統合されてよい。一部の実施形態において、ネットワークインターフェース540または他のハードウェアコンポーネント/回路などの他のコンポーネントは、任意の数の送信機530および/または受信機535とともに単一のチップに統合されてよい。そのような実施形態において、送信機530および受信機535は、1つもしくは複数の共通の制御信号を使用するトランシーバ525として、または同じハードウェアチップ内もしくはマルチチップモジュール内に実装されたモジュール式の送信機530および受信機535として論理的に構成されてよい。
【0122】
一実施形態において、プロセッサ505は、グループキャストデータ送信に対応するPSCCHおよびPSSCHを送信する。一実施形態において、プロセッサ505は、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含むPSFCHを受信する。一実施形態において、プロセッサ505は、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定する。
【0123】
一実施形態において、プロセッサ505は、同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEから受信されたACK/NACK HARQフィードバックの割合に基づいて、HARQフィードバックオプション2を使用してグループキャストPSSCHを送信する装置のコンテンションウィンドウサイズ調整を決定する。
【0124】
一実施形態において、プロセッサ505は、参照継続時間内に同じ送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからの「NACK」と判定されたHARQ-ACK値の少なくともZ=X%に応じて、優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズを次に高い許可された値または計算された値min(CW×2 + 1, CWmax)に設定し、ここで、CWは、コンテンションウィンドウサイズである。
【0125】
一実施形態において、プロセッサ505は、参照継続時間内に同じ送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからの「ACK」と判定されたHARQ-ACK値の少なくともZ=Y%に応じて、優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズを最小に設定する。
【0126】
一実施形態において、参照継続時間内にPSSCH送信に関するPSFCH受信機会にPSFCH受信を検出しないことは、「NACK」応答を示す。
【0127】
一実施形態において、プロセッサ505は、参照継続時間内にPSSCH送信に関するPSFCH受信機会にPSFCHの受信がないことの検出に応じて、コンテンションウィンドウサイズをCWmin,pに設定する。
【0128】
一実施形態において、NACKおよび/またはACKそれぞれのZ=X%および/またはZ=Y%の値は、リソースプールごと、UEごと、送信先グループもしくはキャリアごと、またはそれらの何らかの組合せで構成可能であるか、あるいは決まった値である。
【0129】
一実施形態において、プロセッサ505は、受信されたNACKの数のカウントに基づいて、またはグループキャストPSSCHに対応する複数のPSFCH機会からPSFCHフィードバックが検出されないことに基づいて、HARQフィードバックオプション1を使用してグループキャストPSSCHを送信する送信UEのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定する。
【0130】
一実施形態において、参照継続時間は、送信UEによって開始されたチャネルの占有に、チャネルの占有の開始から始まり、グループキャストPSSCHのために割り当てられたリソース上で少なくとも1つのグループキャストPSSCHが送信される最初のスロットの終わりまで、またはグループキャストPSSCHのために割り当てられたリソース上で送信されるグループキャストPSSCHを含む送信UEによる最初の送信バーストの終わりまでの継続時間として対応する。
【0131】
一実施形態において、プロセッサ505は、PSFCH受信機会のX%に関して予め定義された値を超えるグループキャストPSSCHに対応する複数のPSFCH機会から受信されたNACKの数に応じて、優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズを次に高い許可された値または計算された値min(CW×2 + 1, CWmax)に設定し、ここで、CWは、コンテンションウィンドウサイズである。
【0132】
一実施形態において、プロセッサ505は、参照継続時間内にPSSCH送信に関する複数のPSFCH受信機会にPSFCHの受信がないことの検出に応じて、コンテンションウィンドウサイズをCWmin,pに設定する。
【0133】
一実施形態において、参照継続時間は、送信UEによって開始されたチャネルの占有に、チャネルの占有の開始から始まり、同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからのPSFCHリソースにおけるいくつかのPSFCH受信機会のうちの少なくとも1つのPSFCH受信機会から少なくともHARQ-ACKフィードバックが予想されるまでの継続時間として対応する。
【0134】
一実施形態において、プロセッサ505は、占有されたチャネル内でのブラインド再送信、ブロードキャスト、HARQを無効化された送信、またはそれらの何らかの組合せを使用した送信UEによるトランスポートブロックの送信に応じて、コンテンションウィンドウサイズ調整を一定に維持する。
【0135】
一実施形態において、プロセッサ505は、ブラインド再送信とHARQフィードバックを有効化された送信との混合を使用した送信UEによるトランスポートブロックの送信に応じて、参照継続時間内の最初のHARQフィードバックを有効化されたPSSCH送信に従って参照継続時間を設定する。
【0136】
図6は、本開示の実施形態によるサイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のために使用されてよいネットワーク装置600の一実施形態を示す。一部の実施形態において、ネットワーク装置600は、上述のベースユニット121および/またはgNBなどのRANノードおよびそのサポートハードウェアの一実施形態である場合がある。さらに、ネットワーク装置600は、プロセッサ605、メモリ610、入力デバイス615、出力デバイス620、およびトランシーバ625を含んでよい。特定の実施形態において、ネットワーク装置600は、いかなる入力デバイス615および/または出力デバイス620も含まない。
【0137】
示されるように、トランシーバ625は、少なくとも1つの送信機630および少なくとも1つの受信機635を含む。ここで、トランシーバ625は、1つまたは複数のリモートユニット105と通信する。加えて、トランシーバ625は、少なくとも1つのネットワークインターフェース640および/またはアプリケーションインターフェース645をサポートしてよい。アプリケーションインターフェース645は、1つまたは複数のAPIをサポートする場合がある。ネットワークインターフェース640は、Uu、N1、N2、N3、N5、N6、および/またはN7インターフェースなどの3GPP(登録商標)参照点をサポートする場合がある。当業者によって理解されるように、他のネットワークインターフェース640がサポートされる場合がある。
【0138】
NEFを実装するとき、ネットワークインターフェース640は、アプリケーション機能と通信し(すなわち、N5)、モバイルコアネットワーク130などのモバイル通信ネットワーク内の少なくとも1つのネットワーク機能(たとえば、UDR、SFC機能、UPF)と通信するためのインターフェースを含んでよい。
【0139】
プロセッサ605は、一実施形態において、コンピュータ可読命令を実行することができ、および/または論理演算を実行することができる任意の知られているコントローラを含んでよい。たとえば、プロセッサ605は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGA、DSP、コプロセッサ、特定用途向けプロセッサ、または同様のプログラマブルコントローラであってよい。一部の実施形態において、プロセッサ605は、メモリ610に記憶された命令を実行して、本明細書に記載の方法およびルーチンを実行する。プロセッサ605は、メモリ610、入力デバイス615、出力デバイス620、およびトランシーバ625に通信可能なように結合される。特定の実施形態において、プロセッサ605は、アプリケーションドメインおよびOSの機能を管理するアプリケーションプロセッサ(「メインプロセッサ」としても知られる)と、無線機能を管理するベースバンドプロセッサ(「ベースバンド無線プロセッサ」としても知られる)とを含んでよい。様々な実施形態において、プロセッサ605は、サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のために、上述のネットワークエンティティの挙動(たとえば、gNBの)を実施するようにネットワーク装置600を制御する。
【0140】
メモリ610は、一実施形態において、コンピュータ可読ストレージ媒体である。一部の実施形態において、メモリ610は、揮発性コンピュータストレージ媒体を含む。たとえば、メモリ610は、DRAM、SDRAM、および/またはSRAMを含むRAMを含んでよい。一部の実施形態において、メモリ610は、不揮発性コンピュータストレージ媒体を含む。たとえば、メモリ610は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の適切な不揮発性コンピュータストレージデバイスを含んでよい。一部の実施形態において、メモリ610は、揮発性コンピュータストレージ媒体と不揮発性コンピュータストレージ媒体との両方を含む。
【0141】
一部の実施形態において、メモリ610は、より高い周波数のためのCSIの強化に関連するデータを記憶する。たとえば、メモリ610は、上述のパラメータ、構成、リソースの割り振り、ポリシーなどを記憶してよい。特定の実施形態において、メモリ610は、ネットワーク装置600上で動作するOSまたは他のコントローラアルゴリズム、および1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションなどのプログラムコードおよび関連データも記憶する。
【0142】
入力デバイス615は、一実施形態において、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む任意の知られているコンピュータ入力デバイスを含んでよい。一部の実施形態において、入力デバイス615は、たとえば、タッチスクリーンまたは同様のタッチ式ディスプレイとして出力デバイス620と統合されてよい。一部の実施形態において、入力デバイス615は、タッチスクリーン上に表示された仮想キーボードを使用して、および/またはタッチスクリーン上の手書きによってテキストが入力されてよいように、タッチスクリーンを含む。一部の実施形態において、入力デバイス615は、キーボードおよびタッチパネルなどの2つ以上の異なるデバイスを含む。
【0143】
出力デバイス620は、一実施形態において、任意の知られている電子的に制御可能なディスプレイまたはディスプレイデバイスを含んでよい。出力デバイス620は、視覚的、聴覚的、および/または触覚的信号を出力するように設計されてよい。一部の実施形態において、出力デバイス620は、ユーザに対して視覚的データを出力することができる電子ディスプレイを含む。さらに、出力デバイス620は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビ、テーブルコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両のダッシュボードなどのコンポーネントであってよい。
【0144】
特定の実施形態において、出力デバイス620は、音を生成するための1つまたは複数のスピーカを含む。たとえば、出力デバイス620は、可聴のアラートまたは通知(たとえば、ビープ音またはチャイム)を生成してよい。一部の実施形態において、出力デバイス620は、振動、動き、または他の触覚フィードバックを生成するための1つまたは複数の触覚デバイスを含む。一部の実施形態においては、出力デバイス620のすべてまたは一部が、入力デバイス615と統合される場合がある。たとえば、入力デバイス615および出力デバイス620が、タッチスクリーンまたは同様のタッチ式ディスプレイを形成する場合がある。他の実施形態において、出力デバイス620のすべてまたは一部は、入力デバイス615の近くに配置される場合がある。
【0145】
上で説明されたように、トランシーバ625は、1つもしくは複数のリモートユニットと、および/または1つもしくは複数のPLMNへのアクセスを提供する1つもしくは複数の相互接続機能と通信してよい。トランシーバ625は、(たとえば、モバイルコアネットワーク130内の)1つまたは複数のネットワーク機能と通信してもよい。トランシーバ625は、メッセージ、データ、および他の信号を送信し、また、メッセージ、データ、および他の信号を受信するためにプロセッサ605の制御の下で動作する。たとえば、プロセッサ605は、メッセージを送受信するために、特定の時間にトランシーバ(またはその一部)を選択的にアクティブ化してよい。
【0146】
トランシーバ625は、1つまたは複数の送信機630および1つまたは複数の受信機635を含んでよい。特定の実施形態において、1つもしくは複数の送信機630および/または1つもしくは複数の受信機635は、トランシーバのハードウェアおよび/または回路を共有する場合がある。たとえば、1つもしくは複数の送信機630および/または1つもしくは複数の受信機635は、アンテナ、アンテナチューナ、増幅器、フィルタ、発振器、混合器、変調器/復調器、電源などを共有する場合がある。一実施形態において、トランシーバ625は、共通の物理ハードウェアを使用しながら、異なる通信プロトコルまたはプロトコルスタックを使用する複数の論理的なトランシーバを実装する。
【0147】
一実施形態において、プロセッサ605は、グループキャストデータ送信に対応するPSCCHおよびPSSCHを送信する。一実施形態において、プロセッサ605は、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するために、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含むPSFCHを送信する。
【0148】
図7は、サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のための方法700の流れ図である。方法700は、本明細書において説明されるUE、たとえば、リモートユニット105および/またはユーザ機器装置500によって実行されてよい。一部の実施形態において、方法700は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなどによって実行されてよい。
【0149】
一実施形態において、方法700は、開始し、グループキャストデータ送信に対応するPSCCHおよびPSSCHを送信する(705)。一実施形態において、方法700は、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含むPSFCHを受信する(710)。一実施形態において、方法700は、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定し(715)、方法700は、終了する。
【0150】
図8は、サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のための方法800の流れ図である。方法800は、本明細書において説明されるネットワークデバイス、たとえば、ベースユニット121、gNB、および/またはネットワーク機器装置600によって実行されてよい。一部の実施形態において、方法800は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなどによって実行されてよい。
【0151】
一実施形態において、方法800は、開始し、グループキャストデータ送信に対応するPSCCHおよびPSSCHを受信する(805)。一実施形態において、方法800は、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するために、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含むPSFCHを送信し(810)、方法800は、終了する。
【0152】
サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のための第1の装置が、開示される。第1の装置は、本明細書において説明されるUE、たとえば、リモートユニット105および/またはユーザ機器装置500を含んでよい。一部の実施形態において、第1の装置は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなどを含む。
【0153】
一実施形態において、第1の装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを含む。一実施形態において、プロセッサは、装置に、グループキャストデータ送信に対応するPSCCHおよびPSSCHを送信させるように構成される。一実施形態において、プロセッサは、装置に、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含むPSFCHを受信させるように構成される。一実施形態において、プロセッサは、装置に、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定させるように構成される。
【0154】
一実施形態において、プロセッサは、同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEから受信されたACK/NACK HARQフィードバックの割合に基づいて、HARQフィードバックオプション2を使用してグループキャストPSSCHを送信する装置のコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するように構成される。
【0155】
一実施形態において、プロセッサは、参照継続時間内に同じ送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからの「NACK」と判定されたHARQ-ACK値の少なくともZ=X%に応じて、優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズを次に高い許可された値または計算された値min(CW×2 + 1, CWmax)に設定するように構成され、ここで、CWは、コンテンションウィンドウサイズである。
【0156】
一実施形態において、プロセッサは、参照継続時間内に同じ送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからの「ACK」と判定されたHARQ-ACK値の少なくともZ=Y%に応じて、優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズを最小に設定するように構成される。
【0157】
一実施形態において、参照継続時間内にPSSCH送信に関するPSFCH受信機会にPSFCH受信を検出しないことは、「NACK」応答を示す。
【0158】
一実施形態において、プロセッサは、参照継続時間内にPSSCH送信に関するPSFCH受信機会にPSFCHの受信がないことの検出に応じて、コンテンションウィンドウサイズをCWmin,pに設定するように構成される。
【0159】
一実施形態において、NACKおよび/またはACKそれぞれのZ=X%および/またはZ=Y%の値は、リソースプールごと、UEごと、送信先グループもしくはキャリアごと、またはそれらの何らかの組合せで構成可能であるか、あるいは決まった値である。
【0160】
一実施形態において、プロセッサは、受信されたNACKの数のカウントに基づいて、またはグループキャストPSSCHに対応する複数のPSFCH機会からPSFCHフィードバックが検出されないことに基づいて、HARQフィードバックオプション1を使用してグループキャストPSSCHを送信する送信UEのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するように構成される。
【0161】
一実施形態において、参照継続時間は、送信UEによって開始されたチャネルの占有に、チャネルの占有の開始から始まり、グループキャストPSSCHのために割り当てられたリソース上で少なくとも1つのグループキャストPSSCHが送信される最初のスロットの終わりまで、またはグループキャストPSSCHのために割り当てられたリソース上で送信されるグループキャストPSSCHを含む送信UEによる最初の送信バーストの終わりまでの継続時間として対応する。
【0162】
一実施形態において、プロセッサは、PSFCH受信機会のX%に関して予め定義された値を超えるグループキャストPSSCHに対応する複数のPSFCH機会から受信されたNACKの数に応じて、優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズを次に高い許可された値または計算された値min(CW×2 + 1, CWmax)に設定するように構成され、ここで、CWは、コンテンションウィンドウサイズである。
【0163】
一実施形態において、プロセッサは、参照継続時間内にPSSCH送信に関する複数のPSFCH受信機会にPSFCHの受信がないことの検出に応じて、コンテンションウィンドウサイズをCWmin,pに設定するように構成される。
【0164】
一実施形態において、参照継続時間は、送信UEによって開始されたチャネルの占有に、チャネルの占有の開始から始まり、同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからのPSFCHリソースにおけるいくつかのPSFCH受信機会のうちの少なくとも1つのPSFCH受信機会から少なくともHARQ-ACKフィードバックが予想されるまでの継続時間として対応する。
【0165】
一実施形態において、プロセッサは、占有されたチャネル内でのブラインド再送信、ブロードキャスト、HARQを無効化された送信、またはそれらの何らかの組合せを使用した送信UEによるトランスポートブロックの送信に応じて、コンテンションウィンドウサイズ調整を一定に維持するように構成される。
【0166】
一実施形態では、プロセッサは、ブラインド再送信とHARQフィードバックを有効化された送信との混合を使用した送信UEによるトランスポートブロックの送信に応じて、参照継続時間内の最初のHARQフィードバックを有効化されたPSSCH送信に従って参照継続時間を設定するように構成される。
【0167】
サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のための第1の方法が、開示される。第1の方法は、本明細書において説明されるUE、たとえば、リモートユニット105および/またはユーザ機器装置500によって実行されてよい。一部の実施形態において、第1の方法は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなどによって実行されてよい。
【0168】
一実施形態において、第1の方法は、グループキャストデータ送信に対応するPSCCHおよびPSSCHを送信する。一実施形態において、第1の方法は、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含むPSFCHを受信する。一実施形態において、第1の方法は、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定する。
【0169】
一実施形態において、第1の方法は、同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEから受信されたACK/NACK HARQフィードバックの割合に基づいて、HARQフィードバックオプション2を使用してグループキャストPSSCHを送信する装置のコンテンションウィンドウサイズ調整を決定する。
【0170】
一実施形態において、第1の方法は、参照継続時間内に同じ送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからの「NACK」と判定されたHARQ-ACK値の少なくともZ=X%に応じて、優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズを次に高い許可された値または計算された値min(CW×2 + 1, CWmax)に設定し、ここで、CWは、コンテンションウィンドウサイズである。
【0171】
一実施形態において、第1の方法は、参照継続時間内に同じ送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからの「ACK」と判定されたHARQ-ACK値の少なくともZ=Y%に応じて、優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズを最小に設定する。
【0172】
一実施形態において、参照継続時間内にPSSCH送信に関するPSFCH受信機会にPSFCH受信を検出しないことは、「NACK」応答を示す。
【0173】
一実施形態において、第1の方法は、参照継続時間内にPSSCH送信に関するPSFCH受信機会にPSFCHの受信がないことの検出に応じて、コンテンションウィンドウサイズをCWmin,pに設定する。
【0174】
一実施形態において、NACKおよび/またはACKそれぞれのZ=X%および/またはZ=Y%の値は、リソースプールごと、UEごと、送信先グループもしくはキャリアごと、またはそれらの何らかの組合せで構成可能であるか、あるいは決まった値である。
【0175】
一実施形態において、第1の方法は、受信されたNACKの数のカウントに基づいて、またはグループキャストPSSCHに対応する複数のPSFCH機会からPSFCHフィードバックが検出されないことに基づいて、HARQフィードバックオプション1を使用してグループキャストPSSCHを送信する送信UEのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定する。
【0176】
一実施形態において、参照継続時間は、送信UEによって開始されたチャネルの占有に、チャネルの占有の開始から始まり、グループキャストPSSCHのために割り当てられたリソース上で少なくとも1つのグループキャストPSSCHが送信される最初のスロットの終わりまで、またはグループキャストPSSCHのために割り当てられたリソース上で送信されるグループキャストPSSCHを含む送信UEによる最初の送信バーストの終わりまでの継続時間として対応する。
【0177】
一実施形態において、第1の方法は、PSFCH受信機会のX%に関して予め定義された値を超えるグループキャストPSSCHに対応する複数のPSFCH機会から受信されたNACKの数に応じて、優先度クラスのコンテンションウィンドウサイズを次に高い許可された値または計算された値min(CW×2 + 1, CWmax)に設定し、ここで、CWは、コンテンションウィンドウサイズである。
【0178】
一実施形態において、第1の方法は、参照継続時間内にPSSCH送信に関する複数のPSFCH受信機会にPSFCHの受信がないことの検出に応じて、コンテンションウィンドウサイズをCWmin,pに設定する。
【0179】
一実施形態において、参照継続時間は、送信UEによって開始されたチャネルの占有に、チャネルの占有の開始から始まり、同じL2送信先IDに属する1つまたは複数のグループのメンバーのUEからのPSFCHリソースにおけるいくつかのPSFCH受信機会のうちの少なくとも1つのPSFCH受信機会から少なくともHARQ-ACKフィードバックが予想されるまでの継続時間として対応する。
【0180】
一実施形態において、第1の方法は、占有されたチャネル内でのブラインド再送信、ブロードキャスト、HARQを無効化された送信、またはそれらの何らかの組合せを使用した送信UEによるトランスポートブロックの送信に応じて、コンテンションウィンドウサイズ調整を一定に維持する。
【0181】
一実施形態において、第1の方法は、ブラインド再送信とHARQフィードバックを有効化された送信との混合を使用した送信UEによるトランスポートブロックの送信に応じて、参照継続時間内の最初のHARQフィードバックを有効化されたPSSCH送信に従って参照継続時間を設定する。
【0182】
サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のための第2の装置が、開示される。第2の装置は、本明細書において説明されるネットワークデバイス、たとえば、ベースユニット121、gNB、および/またはネットワーク機器装置600を含んでよい。一部の実施形態において、第2の装置は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなどを含んでよい。
【0183】
一実施形態において、第2の装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを含む。一実施形態において、プロセッサは、装置に、グループキャストデータ送信に対応するPSCCHおよびPSSCHを受信させるように構成される。一実施形態において、プロセッサは、装置に、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するために、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含むPSFCHを送信させるように構成される。
【0184】
サイドリンクグループキャストのためのコンテンションウィンドウサイズ調整手順のための第2の方法が、開示される。第2の方法は、本明細書において説明されるネットワークデバイス、たとえば、ベースユニット121、gNB、および/またはネットワーク機器装置600によって実行されてよい。一部の実施形態において、第2の方法は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなどによって実行されてよい。
【0185】
一実施形態において、第2の方法は、グループキャストデータ送信に対応するPSCCHおよびPSSCHを受信する。一実施形態において、第2の方法は、参照継続時間内のPSSCHに関連する送信されたグループキャストHARQフィードバックに基づいて、グループキャストPSSCHのためのコンテンションウィンドウサイズ調整を決定するために、対応するグループキャスト送信の所定の数のスロットの後に、HARQフィードバックを含むPSFCHを送信する。
【0186】
実施形態は、他の特定の形態で実施される場合がある。説明された実施形態は、すべての点において例示的とだけみなされるべきであり、限定的とみなされるべきでない。したがって、本発明の範囲は、上記の説明によってではなく添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と均等な意味および範囲内に入るすべての変更は、特許請求の範囲の範囲内に包含されるべきである。
【符号の説明】
【0187】
100 ワイヤレス通信システム
105 リモートユニット
107 アプリケーション
115 ワイヤレス通信リンク
120 RAN
121 ベースユニット
123 ワイヤレス通信リンク
125 サイドリンク
130 モバイルコアネットワーク
131 UPF
133 AMF
135 SMF
137 PCF
139 UDM/UDR
150 パケットデータネットワーク
151 コンテンツサーバ
205 UE
302 TxリモートUE(UE1)
304 中継機(UE2)
306 RxリモートUE(UE3)
400 NRプロトコルスタック
405 ユーザプレーンプロトコルスタック
410 制御プレーンプロトコルスタック
415 物理レイヤ
420 MACサブレイヤ
425 RLCサブレイヤ
430 PDCPサブレイヤ
435 SDAPレイヤ
440 RRCサブレイヤ
445 NASレイヤ
500 ユーザ機器装置
505 プロセッサ
510 メモリ
515 入力デバイス
520 出力デバイス
525 トランシーバ
530 送信機
535 受信機
540 ネットワークインターフェース
545 アプリケーションインターフェース
600 ネットワーク装置
605 プロセッサ
610 メモリ
615 入力デバイス
620 出力デバイス
625 トランシーバ
630 送信機
635 受信機
640 ネットワークインターフェース
645 アプリケーションインターフェース
700 方法
800 方法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】