(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-29
(54)【発明の名称】糖尿病管理を改善するための行動修正フィードバック
(51)【国際特許分類】
G16H 20/00 20180101AFI20241022BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519391
(86)(22)【出願日】2022-10-26
(85)【翻訳文提出日】2024-03-28
(86)【国際出願番号】 US2022047876
(87)【国際公開番号】W WO2023076379
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】504016422
【氏名又は名称】デックスコム・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャーダ・アッチャロリ
(72)【発明者】
【氏名】マーガレット・エー・クロフォード
(72)【発明者】
【氏名】マーク・デルジンスキー
(72)【発明者】
【氏名】ローレン・エイチ・ジェプソン
(72)【発明者】
【氏名】サラ・ケイト・ピッカス
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・ジェイ・ダウド
(72)【発明者】
【氏名】アプルヴ・ユー・カマス
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
5L099AA22
(57)【要約】
グルコース測定値が受信され、時間窓にわたる対応する期間についての特徴が生成され、特徴は、ユーザが有益な糖尿病管理行動に関与しているか否かを示す値である。集約された特徴を使用して、有益な糖尿病管理行動に関与していないことを示すパターンが識別される。潜在的な行動修正フィードバックは、識別したパターンごとに、有益な糖尿病管理行動に関与するためにユーザが取り得る少なくとも1つの行動修正フィードバックを、潜在的な行動修正フィードバックに含めることによって生成される。潜在的な行動修正フィードバックのうちの少なくとも1つが選択され、ユーザに表示されるか、又は別様に提示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続グルコースレベルモニタリングシステムにおいて実施される方法であって、前記方法は、
前記連続グルコースレベルモニタリングシステムのグルコースセンサから複数の時間窓のそれぞれの時間窓について、前記時間窓の複数の期間のうちの第1の期間にユーザについて測定されたグルコース測定値を取得する(602)ことであって、前記グルコースセンサは、前記ユーザの挿入部位において挿入されている、ことと、
前記グルコース測定値から、前記複数の時間窓の前記第1の期間について1つ以上の特徴を生成する(604)ことと、
前記複数の時間窓の前記第1の期間についての前記1つ以上の特徴から、前記複数の時間窓の前記第1の期間における前記グルコース測定値のパターンを検出する(606)ことと、
前記パターンに対応する、グルコースレベルを改善するための行動修正フィードバックを決定する(608)ことと、
前記行動修正フィードバックを含むユーザインタフェースを生成する(610)ことと、
前記ユーザインタフェースを表示させる(612)ことと、を含む、方法。
【請求項2】
各時間窓は1週間を含み、前記複数の時間窓は複数の週を含み、前記複数の期間のそれぞれは、1週間の異なる日を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記パターンを検出することは、前記1つ以上の特徴のうちのある特徴についての基準が満たされていないと判定することを含む、請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記パターンは、前記グルコース測定値において検出される複数のパターンのうちの1つであり、前記複数のパターンのそれぞれは、対応する基準が満たされていない、前記1つ以上の特徴のうちの1つであり、前記方法は、前記複数のパターンを正規化して前記複数のパターンのそれぞれについてサイズを生成することを更に含み、前記行動修正フィードバックを決定することは、最大サイズを有する前記複数のパターンのうちの1つに対応する行動修正フィードバックを選択することを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記行動修正フィードバックを決定することは、複数のパターンのうちの1つに対応する行動修正フィードバックを選択することを含む、請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項6】
活動トラッカから前記ユーザの活動データを受信することを更に含み、前記行動修正フィードバックを選択することは、前記活動データが前記ユーザは実行済みであることを示す活動を実行するように示す行動修正フィードバックを選択しないことを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記行動修正フィードバック内の行動修正が前記ユーザによって実行されたか否かを引き続き判定することと、
前記行動修正フィードバック内の前記行動修正が前記ユーザによって実行されたと判定することに応答して、前記ユーザを褒める追加のフィードバックを提供することと、を更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
デバイスであって、
ディスプレイデバイスと、
複数の行動修正フィードバックを含む行動ライブラリ(122)と、
少なくとも部分的にハードウェアに実装されて、連続グルコースレベルモニタリングシステムのグルコースセンサから複数の時間窓のそれぞれの時間窓について、前記時間窓の複数の期間のうちの第1の期間にユーザについて測定されたグルコース測定値を取得するためのグルコース測定値収集モジュール(302)であって、前記グルコースセンサは前記ユーザの挿入部位において挿入されている、グルコース測定値収集モジュール(302)と、
少なくとも部分的にハードウェアに実装されて、前記グルコース測定値から、前記複数の時間窓の前記第1の期間についての1つ以上の特徴を生成するための特徴決定モジュール(304)と、
少なくとも部分的にハードウェアに実装されて、前記複数の時間窓の前記第1の期間についての前記1つ以上の特徴から、前記複数の時間窓の前記第1の期間における前記グルコース測定値のパターンを検出するためのパターン検出モジュール(306)と、
少なくとも部分的にハードウェアに実装されて、前記パターンに対応する、グルコースレベルを改善するための行動修正フィードバックを前記行動ライブラリから決定するため、前記行動修正フィードバックを含むユーザインタフェースを生成するため、及び前記ユーザインタフェースを前記ディスプレイデバイスに表示させるための行動修正選択モジュール(312)と、を含む、デバイス。
【請求項9】
各時間窓は1日を含み、前記複数の時間窓は複数の日を含み、前記複数の期間のそれぞれは、1日の間の異なる複数時間の期間を含む、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
少なくとも部分的にハードウェアに実装されて、前記グルコース測定値又は前記1つ以上の特徴に基づいて前記ユーザの数値を生成し、前記行動修正フィードバックに少なくとも1つの数値を含めることによって前記行動修正フィードバックを前記ユーザに合わせてカスタマイズするための行動修正フィードバックカスタマイズモジュールを更に含む、請求項8又は請求項9に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2021年12月22日に出願された「Behavior Modification Feedback For Improving Diabetes Management」と題された米国特許仮出願第63/292,957号の利益を主張し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるものであり、2021年10月28日に出願された「Ranking Feedback For Improving Diabetes Management」と題する米国特許仮出願第63/263,188号の利益も主張し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は、数億人の人々に悪影響を及ぼす代謝状態であり、世界的に突出する死因のうちの1つである。I型糖尿病を患って生活する人々の場合、治療へのアクセスは、人々の生存にとって必要不可欠であり、それは、II型糖尿病を患う人々の間の有害転帰を減少させることができる。適切な治療を行えば、糖尿病に起因する心臓、血管、眼、腎臓、及び神経への重大な損傷を回避することができる。糖尿病の型(例えば、I型又はII型)のいかんにかかわらず、糖尿病をうまく管理することには、食物及び活動をモニタリングし、何度も調整して、人の血糖を制御すること、例えば、人のグルコースの深刻な変動を低減すること、及び/又は人のグルコースを総体的に低下させることが含まれる。
【0003】
しかしながら、多くの従来のグルコースモニタリングアプリケーションは、ユーザ、特に自身のグルコースのモニタリングを最近開始したばかりのユーザにとっては解釈しづらい方式で未処理のグルコース情報を表示するユーザインタフェースを用いる。結果として、ユーザは、データから洞察を引き出すことができない場合があり、したがって、ユーザのグルコースを改善するために、ユーザの行動に有意な方法で変更することができない。更に、時間が経つにつれ、これらのユーザは、これらの従来のグルコースモニタリングアプリケーションによる情報の提示方法に圧倒され、苛立つことが多く、したがって、グルコース及び健康全般の改善が実現できる前に、これらのアプリケーションの使用を中断してしまう。更に、ユーザが、モバイルデバイス(例えば、スマートウォッチ及びスマートフォン)を利用してグルコースモニタリング情報にアクセスすることが多くなるにつれて、これらのモバイルデバイスの小型画面によって課される制約によって、従来のシステムでは、ユーザが従って行動できるように有意なグルコース情報を提供できないことが、更に深刻化する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
これらの問題を克服するために、糖尿病管理を改善するための行動修正フィードバックのための技法が論じられる。1つ以上の実装形態では、連続グルコースレベルモニタリングシステムにおいて、複数の時間窓内の時間窓ごとに、窓内の複数の期間のうちの第1の期間について、グルコース測定値が取得される。複数の時間窓のうちの第1の期間について、1つ以上の特徴がグルコース測定値から生成される。複数の時間窓の第1の期間におけるグルコース測定値のパターンは、複数の時間窓のうちの第1の期間についての1つ以上の特徴から検出される。パターンに対応する、グルコースレベルを改善するための行動修正フィードバックが決定され、行動修正フィードバックを含むユーザインタフェースが生成され、ユーザインタフェースが表示される。
【0005】
この発明の概要は、以下の発明を実施するための形態で更に記載される概念の選択を簡略化された形態で紹介している。したがって、この発明の概要は、特許請求される主題の本質的な特徴を識別することを意図しておらず、特許請求される主題の範囲を決定する際の補助として使用されることも意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
詳細な説明は、添付の図を参照して記載されている。
【
図1】本明細書で説明されるように糖尿病管理を改善するための行動修正フィードバックを実施するように動作可能である実装形態の例における環境の図である。
【
図2】装着型グルコースモニタリングデバイスの実装形態の例をより詳細に示す。
【
図3】行動修正識別システムの例示的なアーキテクチャの図である。
【
図4】糖尿病管理を改善するための行動修正の推奨を提供する例を示す。
【
図5】異なる検出パターンに対する正規化サイズのサイズの例を示す。
【
図6】糖尿病管理を改善するための行動修正フィードバックを実施する例における手順を示す。
【
図7】本明細書で説明される様々な技法を実施し得る1つ以上のコンピューティングシステム及び/又はデバイスを表現するコンピューティングデバイスの例を含む、システムの例の概要を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
概要
糖尿病管理を改善するための行動修正フィードバックのための技法が、本明細書で論じられる。概して、ユーザの血糖値測定値は経時的に取得される。グルコースレベル測定値は、ユーザが装着する装着型グルコースモニタリングデバイスによって取得され得る。これらのグルコースレベル測定値は、デバイスが、異なるデバイスとの通信結合の確立(例えば、コンピューティングデバイスが、測定値のうちの1つ以上を取り出すために装着型グルコースレベルモニタリングデバイスとの無線接続を確立するとき)などに応答して、規則的又は不規則な時間間隔(例えば、約1時間ごと、約30分ごと、約5分ごとなど)でグルコースレベル測定値を生成するように構成され得るように、実質的に連続的に生成され得る。これらのグルコースレベル測定値は、糖尿病管理を改善するためにユーザが行う行動修正を識別するために分析される。
【0008】
1つ以上の実装形態では、グルコース測定値のデータストリームが受信される。特定期間について1つ以上の特徴が生成され、記憶され、各特徴は、グルコース測定値から計算され得、ユーザが有益な糖尿病管理行動に関与しているか否かを示す値である。特徴は、特定期間についてのデータストリーム内のデータの表現又は要約であるメトリックを含み得る。これらの期間は、例えば、1日の間の異なる複数時間の時間ブロックである。例えば、1日は、真夜中から午前6時までの第1の期間(睡眠又は夜間に対応する)、午前6時から正午までの第2の期間(朝食後に対応する)、正午から午後6時までの第3の期間(昼食後に対応する)、及び午後6時から真夜中までの第4の期間(夕食後に対応する)を含み得る。これらの期間は、固定され得るか、又は様々な受信データに基づいて適応的に識別され得る(例えば、睡眠開始は、活動モニタによって検出され得、当該日の「睡眠」期間の開始を決定するために使用され得る、ユーザ入力は、期間の開始時間又は終了時間を指定し得る(例えば、ユーザに表示されるユーザ設定ユーザインタフェースを介して受信されるユーザ入力)など)。
【0009】
期間の特徴は、1週間などの時間窓にわたって集約される。これらの集約された特徴は、有益な糖尿病管理行動が関与していないことを示すパターンを識別するために使用される。例えば、ある特徴は、範囲内時間特徴(例えば、範囲は、70ミリグラム/デシリットル(mg/dL)~180mg/dLの間のグルコースレベルである)であり得、有益な糖尿病管理行動が関与していないことを示すパターンは、1週間にわたる特定期間の範囲内時間が70%未満であることであり得る。有益な糖尿病管理行動に関与するためにユーザが取り得る、潜在的な行動修正フィードバックが、識別されたパターンごとに生成される。潜在的な行動修正フィードバックのうちの少なくとも1つが選択され、ユーザに表示されるか、又は別様に提示される。
【0010】
実行可能な目標とも呼ばれる行動修正フィードバックは、ユーザが自身の糖尿病管理を変更(例えば、改善)するために行うことができる1つ以上のアクションを指す。行動修正の例としては、「今週3回は、夕方に散歩して下さい」、「今週2晩は、低炭水化物の夕食にして下さい」、「就寝間際に食べないように、毎晩食べない時間を設定して下さい」などが挙げられる。
【0011】
本明細書で説明される技法は、糖尿病管理を改善するための行動修正フィードバックを生成し、そのような通知をユーザに提供する。これにより、ユーザが自身の健康、寿命、糖尿病管理などを改善するために有益かつ実用的である方法で、目標又は行動修正フィードバックをユーザに提供する。このため、ユーザがライフスタイルを適切に変更することが可能になり、ユーザが行動修正フィードバックに従う場合には、グルコースレベルを注意深くモニタリングする必要性が低減する。
【0012】
更に、本明細書で論じられる技法は、糖尿病管理を改善する方法の目標又は提案が生成され、ユーザに提示されることを可能にする。したがって、未処理のグルコースデータを単純に表示するのではなく(又はそれに加えて)、本明細書で論じられる技法は、ユーザが、未処理のグルコースデータのみに基づいて糖尿病管理の改善方法を考え出そうとする必要なく、糖尿病管理を改善することができるように、有用なアクション又は行うべき手順がユーザに対して識別されることを可能にする。
【0013】
以下の説明では、最初に、本明細書で説明される技法を使用することができる例示的な環境が説明される。次いで、例示的な環境及び他の環境で実行され得る実装形態の例の詳細及び手順が説明される。例示的な手順の実行は、例示的な環境に限定されず、例示的な環境は、例示的な手順の実行に限定されない。
【0014】
環境の例
図1は、本明細書で説明されるように糖尿病管理を改善するためのフィードバックを実施するように動作可能である実装形態の例における環境100の図である。この例示された環境100は、装着型グルコースモニタリングデバイス104を装着して描かれている人102を含む。図示された環境100はまた、コンピューティングデバイス106、グルコースモニタリングデバイス104を装着するユーザ母集団108内の他のユーザ、及びグルコースモニタリングプラットフォーム110を含む。装着型グルコースモニタリングデバイス104、コンピューティングデバイス106、ユーザ母集団108、及びグルコースモニタリングプラットフォーム110は、ネットワーク112を介してなど通信可能に結合される。
【0015】
代替的に又は追加的に、装着型グルコースモニタリングデバイス104及び計算デバイス106は、1つ以上の無線通信プロトコル又は技法を使用するなど、他の方法で通信可能に接続することができる。例として、装着型グルコースモニタリングデバイス104及びコンピューティングデバイス106は、Bluetooth(例えば、Bluetooth Low Energyリンク)、近距離無線通信(near-field communication、NFC)、5Gなどのうちの1つ以上を使用して、互いに通信することができる。
【0016】
記載される技法によれば、装着型グルコースモニタリングデバイス104は、人102のグルコースの測定値を提供するように構成されている。本明細書では、装着型グルコースモニタリングデバイスを議論するが、グルコースモニタリングのためのユーザインタフェースは、グルコース測定値を提供することが可能な他のデバイス、例えば、フィンガースティック、パッチなどを必要とする血糖測定器などの非装着型グルコースデバイスと関連して生成及び提示できることを理解されたい。しかしながら、装着型グルコースモニタリングデバイス104を含む実装形態では、例えば、人102のグルコースを示す分析物を連続的に検出し、かつグルコース測定値の生成を可能にするグルコースセンサで構成することができる。例示された環境100において、また詳細な説明全体にわたって、これらの測定値は、グルコース測定値114として表される。
【0017】
1つ以上の実装形態では、装着型グルコースモニタリングデバイス104は、連続グルコースモニタリング(continuous glucose monitoring、CGM)システムである。本明細書で使用される場合、グルコースモニタリングに関連して使用される「連続的」という用語は、デバイスが、規則的又は不規則な時間間隔(例えば、1時間ごと、30分ごと、5分ごとなど)で、異なるデバイスと通信結合を確立すること(例えば、コンピューティングデバイスが、測定値のうちの1つ以上を取り出すために装着型グルコースモニタリングデバイス104との無線接続を確立するとき)などに応答して、グルコース測定値114を生成するように構成され得るように、実質的に連続して測定値を生成するデバイスの能力を指し得る。この機能は、装着型グルコースモニタリングデバイス104の構成の更なる態様とともに、
図2に関連してより詳細に説明される。
【0018】
更に、装着型グルコースモニタリングデバイス104は、無線接続などを介して、グルコース測定値114をコンピューティングデバイス106に送信する。装着型グルコースモニタリングデバイス104は、例えば、これらの測定値がグルコースセンサを使用して生成されたときに、それらの測定値をリアルタイムで通信することができる。代替的に又は追加的に、装着型グルコースモニタリングデバイス104は、設定された時間間隔でグルコース測定値114をコンピューティングデバイス106に伝達することができる。例えば、装着型グルコースモニタリングデバイス104は、グルコース測定値114をコンピューティングデバイス106に(それらの測定値が生成されているときに)5分ごとに伝達するように構成することができる。
【0019】
確実に、グルコース測定値114が伝達される時間間隔は、本記載の技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、上記の例とは異なってもよい。それらの測定値は、コンピューティングデバイス106からの要求に基づくなど、本記載の技法による他の基礎に従って、装着型グルコースモニタリングデバイス104によってコンピューティングデバイス106に通信することができる。いずれにしても、コンピューティングデバイス106は、人102のグルコース測定値114を少なくとも一時的に、例えば、コンピューティングデバイス106のコンピュータ可読記憶媒体内に維持することができる。
【0020】
コンピューティングデバイス106は、モバイルデバイス(例えば、携帯電話)として例示されているが、本記載の技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、様々な方法で構成され得る。限定ではなく例として、コンピューティングデバイス106は、モバイルデバイス(例えば、装着型デバイス、タブレットデバイス、又はラップトップコンピュータ)、固定デバイス(例えば、デスクトップコンピュータ)、自動車用コンピュータなど、異なるタイプのデバイスとして構成され得る。1つ以上の実装形態では、コンピューティングデバイス106は、グルコースモニタリングプラットフォーム110に関連付けられた専用デバイスとして構成され得、その専用デバイスは、例えば、装着型グルコースモニタリングデバイス104からグルコース測定値114を取得し、グルコース測定値114に関連する様々な計算を実行し、グルコース測定値114及びグルコースモニタリングプラットフォーム110に関連する情報を表示し、グルコース測定値114をグルコースモニタリングプラットフォーム110に伝達するなどのための機能を有する。
【0021】
更に、コンピューティングデバイス106は、本記載の技法による2つ以上のデバイスを表すことができる。1つ以上のシナリオでは、例えば、コンピューティングデバイス106は、装着型デバイス(例えば、スマートウォッチ)と携帯電話との両方に対応することができる。そのようなシナリオでは、これらのデバイスの両方は、装着型グルコースモニタリングデバイス104からグルコース測定値114を取り出し、ネットワーク112を介してそれらの測定値をグルコースモニタリングプラットフォーム110に伝達し、グルコース測定値114に関連する情報を表示するなどのために、同じ動作のうちの少なくともいくつかを実行することが可能であり得る。代替的には追加的に、異なるデバイスは、他のデバイスが有さない、又は計算命令を通して指定されたデバイスに制限される、異なる能力を有していてもよい。
【0022】
コンピューティングデバイス106が別個のスマートウォッチ及び携帯電話に対応するシナリオでは、例えば、スマートウォッチは、人102の様々な生理学的マーカ(例えば、心拍数、心拍数変動性、呼吸、血流速度など)及び活動(例えば、歩行又は他の運動)を測定するための様々なセンサ及び機能を備えて構成され得る。このシナリオでは、携帯電話は、これらのセンサ及び機能を備えて構成されなくてもよいか、又はその機能の限定された量を含むことができる-ただし、他のシナリオでは、携帯電話は、同じ機能を提供することが可能である場合がある。この特定のシナリオを用いて続けると、携帯電話は、グルコースモニタリングに関連付けられた画像を取り込むためのカメラ、及びその携帯電話がグルコース測定値114に関連する計算をより効率的に実行することを可能にするコンピューティングリソース(例えば、バッテリ及び処理速度)の量など、スマートウォッチが有しない能力を有することができる。スマートウォッチがそのような計算を実行することができるシナリオにおいても、コンピューティング命令は、それらの計算の実行を携帯電話に限定して、両方のデバイスに負担をかけず、利用可能なリソースを効率的に利用することができる。この程度まで、コンピューティングデバイス106は、本記載の技術の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されたものとは異なる方法で構成され、かつ異なる数のデバイスを表すことができる。
【0023】
論じられる技法によると、コンピューティングデバイス106は、糖尿病管理を改善するための行動修正フィードバックを実施するように構成されている。環境100において、計算デバイス106は、グルコースモニタリングアプリケーション116及び記憶デバイス118を含む。ここで、グルコースモニタリングアプリケーション116は、行動修正識別システム120を含む。コンピューティングデバイス106に含まれるものとして示されているが、追加的に又は代替的に、行動修正識別システム120の少なくとも一部の機能は、グルコースモニタリングプラットフォーム110など他の場所に位置する。更に、グルコース測定値114及び行動ライブラリ122は、記憶デバイス118に記憶されて示されている。記憶デバイス118は、1つ以上のデータベース、並びにグルコース測定値114及び行動ライブラリ122を記憶することが可能な他のタイプの記憶装置も表し得る。行動ライブラリ122は、ユーザ102に提供され得る複数の行動修正を記憶し、例えば、ユーザはそれを行って、有益な糖尿病管理行動に関与し、おそらくは自身のグルコースレベルを改善し得る。
【0024】
1つ以上の実装形態では、グルコース測定値114及び/又は行動ライブラリ122は、少なくとも部分的にコンピューティングデバイス106から遠隔に、例えば、グルコースモニタリングプラットフォーム110の記憶装置に記憶されて、糖尿病管理フィードバックを提示するためのユーザインタフェースを構成し、出力する(例えば、表示する)ことに関連して取り出され得るか、又は別様にアクセスされ得る。例として、グルコース測定値114及び/又は行動ライブラリ122は、概して、ユーザ母集団のグルコース測定値108及び/又は行動ライブラリ122とともにグルコースモニタリングプラットフォーム110の記憶装置に記憶され得、当該データの一部は、糖尿病管理フィードバックを提示するためのユーザインタフェースを表示するために、必要に応じて取り出され得るか、又は別様にアクセスされ得る。
【0025】
大まかに言えば、グルコースモニタリングアプリケーション116は、ユーザの糖尿病管理を改善するために行動修正を提示できるようにする、ユーザとの対話をサポートするように構成されている。これは、例えば、処理のために(例えば、適切な行動修正を決定するために)グルコース測定値114を取得すること、(例えば、オンボーディング処理及び/又はユーザフィードバックを通して)ユーザに関する情報を受信すること、情報を医療提供者に通信させること、情報をグルコースモニタリングプラットフォーム110に通信させることなどを含み得る。
【0026】
1つ以上の実装形態では、グルコースモニタリングアプリケーション116はまた、糖尿病管理を改善するための行動修正フィードバックに関連してグルコースモニタリングプラットフォーム110のリソースを活用する。上述したように、例として、グルコースモニタリングプラットフォーム110は、ユーザ(例えば、人102)及び/又はユーザ母集団108のユーザに関連付けられたグルコース測定値114などのデータ、並びに行動ライブラリ122を記憶するように構成され得る。グルコースモニタリングプラットフォーム110はまた、グルコースモニタリングアプリケーション116に対する更新及び/又は追加を提供することができる。更にまた、グルコースモニタリングプラットフォーム110は、アルゴリズム(例えば、機械学習アルゴリズム)を訓練、維持、及び/又は展開して、人102及びユーザ母集団108のユーザから収集された豊富なデータを使用することなどによって、フィードバックを生成するか、若しくは選択する、又はフィードバックが提供される期間を識別することができる。1つ以上のそのようなアルゴリズムは、典型的なパーソナル計算デバイス、例えば、ほんの数例を挙げると、携帯電話、ラップトップ、タブレットデバイス、及び装着型のリソースを超える計算リソースの量を必要とする場合がある。それでもなお、グルコースモニタリングプラットフォーム110は、そのようなアルゴリズムを動作させるために必要とされるリソース、例えば、クラウドストレージ、サーバデバイス、仮想化リソースなどを含むか、又は別様にそれらへアクセスすることができる。グルコースモニタリングプラットフォーム110は、ユーザインタフェースを介した糖尿病管理フィードバックの提示を可能にすることに関連してグルコースモニタリングアプリケーション116が活用する様々なリソースを提供し得る。
【0027】
説明される技法によると、行動修正識別システム120は、グルコース測定値114を使用して、行動ライブラリ122内の1つ以上の行動修正を識別し、識別した1つ以上の行動修正を提示する1つ以上のユーザインタフェースを出力させるように構成されている。グルコースモニタリングアプリケーション116は、コンピューティングデバイス106のディスプレイデバイス又は他のディスプレイデバイスを介して、構成されたユーザインタフェース124を表示させ得る。
【0028】
上記及び下記で論じられるように、記載の技法に従って、ユーザのグルコース測定値114に基づいて、様々な行動修正が選択され得るか、又は生成され得る。グルコースを、例えば、連続して測定して、そのような測定値を記述するデータを取得するという文脈において、
図2の以下の説明を検討する。
【0029】
図2は、
図1の装着型グルコースモニタリングデバイス104の実装形態のより詳細な例200を示している。特に、図示された例200は、装着型グルコースモニタリングデバイス104の上面図及び対応する側面図を含む。装着型グルコースモニタリングデバイス104は、本記載の技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、以下の説明から、実装形態において、様々な方法で変更を行うことができることを理解されたい。上述したように、例として、糖尿病管理フィードバックの提示を含むユーザインタフェースは、非装着型デバイス(例えば、フィンガースティックを必要とする血糖測定器)、パッチなどグルコースモニタリングのための他のタイプのデバイスに関連して構成及び表示(又は別様に出力)され得る。
【0030】
この例200では、装着型グルコースモニタリングデバイス104は、センサ202及びセンサモジュール204を含むように図示されている。ここでは、センサ202は、例えば、人102の皮膚206中の皮下に挿入されている側面図に示してある。センサモジュール204は、上面図に破線長方形として図示してある。装着型グルコースモニタリングデバイス104はまた、図示された例200において送信機208も含む。センサモジュール204について破線長方形を使用することにより、そのセンサモジュールが送信機208のハウジング内に収容されるか、又はそうでなければ実装され得ることが示されている。この例200では、装着型グルコースモニタリングデバイス104は、接着パッド210及び取り付け機構212を更に含む。
【0031】
動作中、センサ202、接着パッド210、及び取り付け機構212は、アプリケーションアセンブリを形成するように組み立てられ得、アプリケーションアセンブリは、描写されているようにセンサ202が皮下挿入されるように皮膚206に適用されるように構成されている。そのようなシナリオでは、送信機208は、取り付け機構212を介して皮膚206に貼り付けた後、アセンブリに取り付けられ得る。あるいは、送信機208は、貼り付けアセンブリの一部として組み込まれ得、その結果、センサ202、接着パッド210、取り付け機構212、及び送信機208(センサモジュール204を有する)は、皮膚206に一度に全て貼り付けることができる。1つ以上の実装形態では、この貼り付けアセンブリは、別個のセンサ貼り付け具(図示せず)を使用して皮膚206に貼り付けられる。従来の血糖測定器によって必要とされる指穿刺とは異なり、装着型グルコースモニタリングデバイス104の、ユーザが開始する貼り付けは、ほぼ無痛であり、血液の回収を必要としない。更に、自動センサ貼り付け具により、一般に、臨床医又は医療提供者の支援なしに、人102がセンサ202を皮膚206中の皮下に埋め込むことが可能になる。
【0032】
この貼り付けアセンブリはまた、接着パッド210を皮膚206から剥離することによって取り外すこともできる。図示されているように、装着型グルコースモニタリングデバイス104及びその様々な構成要素は、単純に、1つの例示的なフォームファクタであり、装着型グルコースモニタリングデバイス104及びその構成要素は、本記載の技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、異なるフォームファクタを有することができることを理解されたい。
【0033】
動作中、センサ202は、無線接続又は有線接続とすることができる少なくとも1つの通信チャネルを介して、センサモジュール204に通信可能に結合されている。センサ202からセンサモジュール204への通信、又はセンサモジュール204からセンサ202への通信は、能動的又は受動的に実施され得、これらの通信は、連続的(例えば、アナログ式)又は離散的(例えば、デジタル式)であり得る。
【0034】
センサ202は、デバイス、分子、及び/又は化学物質であってもよく、それらは、センサ202とは少なくとも部分的に独立している事象に応答して変化するか又は変化を引き起こす。センサモジュール204は、センサ202に対する変化のインジケーション、又はセンサ202によって引き起こされた変化のインジケーションを受信するように実装されている。例えば、センサ202は、グルコース及び酸素と反応して、電極を含み得るセンサモジュール204によって電気化学的に検出可能である過酸化水素を形成するグルコースオキシダーゼを含むことができる。この例では、センサ202は、1つ以上の測定技法を使用して糖尿病管理を示す、血液又は間質液中の分析物を検出するように構成されたグルコースセンサとして構成され得るか、又はグルコースセンサを含み得る。1つ以上の実装形態では、センサ202はまた、乳酸レベルなど他のマーカを示す血液又は間質液中の分析物も検出するように構成され得、これは、様々な糖尿病管理フィードバックを生成する際の精度を向上することができる。追加的又は代替的に、装着型グルコースモニタリングデバイス104は、他のマーカを示す分析物を検出するために、センサ202に追加のセンサを含むことができる。
【0035】
別の例では、センサ202(又は装着型グルコースモニタリングデバイス104の追加の図示されていないセンサ)は、第1及び第2の導体を含むことができ、センサモジュール204は、センサ202のその第1及び第2の導体の両端の電位の変化を電気的に検出することができる。この例では、センサモジュール204及びセンサ202は、電位変化が温度変化に対応するように、熱電対として構成されている。いくつかの例では、センサモジュール204及びセンサ202は、単一の分析物、例えば、グルコースを検出するように構成されている。他の例では、センサモジュール204及びセンサ202は、複数の分析物、例えば、ナトリウム、カリウム、二酸化炭素、及びグルコースを検出するように構成されている。代替的に又は追加的に、装着型グルコースモニタリングデバイス104は、1つ以上の分析物(例えば、ナトリウム、カリウム、二酸化炭素、グルコース、及びインスリン)だけでなく、1つ以上の環境条件(例えば、温度)も検出するための複数のセンサを含む。したがって、センサモジュール204及びセンサ202(及び任意の追加のセンサ)は、1つ以上の分析物の存在、1つ以上の分析物の不在、及び/又は1つ以上の環境条件の変化を検出し得る。
【0036】
1つ以上の実装形態では、センサモジュール204は、プロセッサ及びメモリ(図示せず)を含むことができる。このセンサモジュール204は、プロセッサを活用することによって、上述した変化を示すセンサ202との通信に基づいて、グルコース測定値114を生成することができる。センサ202からのこれらの伝達に基づいて、センサモジュール204は、少なくとも1つのグルコース測定値114を含む伝達可能なデータパッケージを生成するように更に構成されている。1つ以上の実装形態では、センサモジュール204は、限定ではなく例として、センサ識別子、センサの状態、グルコース測定値114に対応する温度、グルコース測定値114に対応する他の分析物の測定値などを含む追加のデータを含むようにこれらのパッケージを構成することができる。このようなパケットは、記載される技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、少なくとも1つのグルコース測定値114に加えて、様々なデータを含むことができることを理解されたい。
【0037】
装着型グルコースモニタリングデバイス104が無線送信用に構成される実装形態では、送信機208は、グルコース測定値114をデータストリームとして計算デバイスに無線で送信することができる。代替的に又は追加的に、センサモジュール204は、グルコース測定値114を(例えば、センサモジュール204のメモリ及び/又は装着型グルコースモニタリングデバイス104の他の物理的コンピュータ可読記憶媒体に)バッファリングし、後ほど様々な間隔、例えば、時間間隔(1秒ごと、30秒ごと、1分ごと、5分ごと、1時間ごとなど)、記憶間隔(バッファリングされたグルコース測定値114がデータの閾値量又は測定値の数に達するとき)などにおいて、バッファリングされたグルコース測定値114を送信機208に送信させてもよい。
【0038】
環境の例、及び装着型グルコースモニタリングデバイスの例を検討してきたが、ここで、糖尿病管理を改善するための行動修正フィードバックのための技法の詳細のいくつかの例に関する説明について検討する。
【0039】
システムアーキテクチャ
図3は、行動修正識別システム120の例示的なアーキテクチャの図である。行動修正識別システム120は、グルコース測定値収集モジュール302と、特徴決定モジュール304と、パターン検出モジュール306と、標準化モジュール308と、マッピングモジュール310と、行動修正選択モジュール312と、UIモジュール314と、を含む。概して、行動修正識別システム120は、ユーザ102のグルコース測定値114を分析し、ユーザによる不十分な(又は最適ではない)糖尿病管理を示す、グルコース測定値114内のパターンを探す。不十分な糖尿病管理は、グルコース測定値114が特定範囲内に留まらないこと、グルコース測定値114が特定量を超えて変動することなど、様々な方法で定量化され得る。1つ以上の実装形態では、行動修正識別システム120は、複数の時間窓にわたる時間窓の所与の期間(例えば、複数日のそれぞれにおける午前6時から正午など所与の複数時間期間)についてグルコース測定値114内のパターンを識別することによって不十分な糖尿病管理を識別する。
【0040】
グルコース測定値収集モジュール302は、グルコース測定値114と、任意選択的に、グルコース測定値114のそれぞれが取得された(例えば、装着型グルコースモニタリングデバイス104によって)又は受信された(例えば、グルコースモニタリングアプリケーション116によって)時刻を示すタイムスタンプと、を含む。タイムスタンプは、例えば、装着型グルコースモニタリングデバイス104又はグルコースモニタリングアプリケーション116によって提供され得る。グルコース測定値収集モジュール302は、グルコース測定値114を異なる期間にグループ化し、グループ化測定値320と呼ばれる。
【0041】
1つ以上の実装形態では、各期間は、1日の一部(又は他の24時間間隔)である。これらの期間は、特定の糖尿病管理の決定及びライフスタイルの選択の影響を捉えるように選択される。1つ以上の実装形態では、各日は、ユーザが食事する時刻及びユーザが就寝する時刻に基づいて複数の期間に分割される。例えば、1日は、真夜中から午前6時までの第1の期間(睡眠又は夜間に対応する)、午前6時から正午までの第2の期間(朝食後に対応する)、正午から午後6時までの第3の期間(昼食後に対応する)、及び午後6時から真夜中までの第4の期間(夕食後に対応する)を含み得る。追加的に又は代替的に、追加期間は、ユーザが運動するときなどグルコースレベルに影響を及ぼす他のユーザアクションに対応し得る。
【0042】
グルコースモニタリングアプリケーション116は、任意選択的に、ユーザ102が自身の典型的なスケジュールに合わせて期間をカスタマイズすることができるユーザインタフェースを提供する。例えば、ユーザ102が通常、午後10時に就寝し、午前7時に朝食を食べ、正午に昼食を食べ、午後5時に夕食を食べると仮定する。これらの時間は、(例えば、ユーザによって)グルコースモニタリングアプリケーション116に提供され得、グルコースモニタリングアプリケーション116は、午後10時から午前7時までの第1の期間(睡眠又は夜間に対応する)、午前7時から正午までの第2の期間(朝食後に対応する)、正午から午後5時までの第3の期間(昼食後に対応する)、及び午後5時から真夜中までの第4の期間(夕食後に対応する)を含むように1日の期間を決定する。1日は、4以外の数の期間に分割されてもよい。例えば、ユーザ102が通常、午後10時に就寝し、午前5時に運動し、午前7時に朝食を食べ、午前11時に昼食を食べ、午後2時におやつを食べ、午後6時に夕食を食べると仮定する。これらの時間は、グルコースモニタリングアプリケーション116に提供され得、グルコースモニタリングアプリケーション116は、午後10時から午前5時までの第1の期間(睡眠又は夜間に対応する)、午前5時から午前7時までの第2の期間(運動に対応する)、午前7時から午前11時までの第3の期間(朝食後に対応する)、午前11時から午後2時までの第4の期間(昼食後に対応する)、午後2時から午後6時までの第4の期間(おやつに対応する)及び午後6時から午後10時までの第6の期間(夕食後に対応する)を含むように1日の期間を決定する。
【0043】
追加的に又は代替的に、ユーザ102の異なる期間は、グルコースモニタリングアプリケーション116に利用可能な種々のデータ(例えば、活動トラッカからの運動又は睡眠パターン、食物又はカロリー追跡アプリケーションからの食事パターン)をモニタリングすることによって、グルコースモニタリングアプリケーション116によって自動的に学習されるか、又は直接検出される(例えば、活動トラッカによって検出される睡眠開始)ことができる。活動トラッカから睡眠開始及び睡眠停止を検出し、睡眠開始時刻及び睡眠停止時刻を使用して睡眠に対応する期間を決定するなど、グルコースモニタリングアプリケーション116に利用可能な様々なデータに基づいて期間を決定するために様々な規則又は基準を使用することができる。
【0044】
1つ以上の実装形態では、グルコースモニタリングアプリケーション116は、機械学習システムを使用して、ユーザ102の異なる期間を決定する。機械学習システムは、未知の関数を近似するために、入力に基づいて調整(例えば、トレーニング)され得るコンピュータ表現を指す。特に、機械学習システムは、既知のデータのパターン及び属性を反映する出力を生成するように学習するために、既知のデータを分析することによって、既知のデータから学習し、既知のデータに対して予測を行うアルゴリズムを利用するシステムを含むことができる。例えば、機械学習システムは、決定木、サポートベクトルマシン、線形回帰、ロジスティック回帰、ベイジアンネットワーク、ランダムフォレスト学習、次元削減アルゴリズム、ブースティングアルゴリズム、人工ニューラルネットワーク、深層学習などを含むことができる。
【0045】
機械学習システムは、例えば、複数のデータ(例えば、1日の間の運動、睡眠、又は食事の回数)と、運動、睡眠、又は食事が行われた時刻を示すタイムスタンプとのセットである訓練データを使用することによって訓練される。既知のラベルは、データが対応する期間を示す複数のデータのセットに関連付けられている。機械学習システムは、訓練データについて機械学習システムによって生成された期間と訓練データの対応する既知のラベルとの間の損失を最小限に抑えるように、機械学習システム内の層の重み又は値を更新することによって訓練される。機械学習システムをトレーニングする際に、クロスエントロピー損失、平均二乗誤差損失などの様々な異なる損失関数を使用することができる。
【0046】
1つ以上の実装形態では、機械学習システムは、グルコースモニタリングアプリケーション116が経時的に使用されるにつれて経時的に訓練される。例えば、ユーザは、特定の期間が正しいか否かのインジケーションを提供することができ、このインジケーションは、現在の期間に対する既知のラベルとして使用され、機械学習システムを更に訓練するために使用され得る。
【0047】
したがって、異なるユーザに対して異なる期間を確立することができる。更に、異なる日に対して異なる期間を確立することができる。例えば、ユーザ102は、異なる種類の日に異なるスケジュールを有し得る(例えば、週末及び休日に、平日とは異なるスケジュール、勤務日には、非勤務日とは異なるスケジュール)。したがって、異なる種類の日の期間は、ユーザ102によって提供され得るか、又はグルコースモニタリングアプリケーション116の機械学習システムによって決定され得る。
【0048】
1つ以上の実施形態では、異なる期間の時間のブロックは、異なる日にわたってユーザに対して異なり得る。例えば、あるユーザは、通常、午後11時~真夜中の間に就寝し、午前5時30分~午前6時30分の間に起床し得る。任意の所与の日について、ユーザの就寝時間及びユーザの起床時間は、ユーザが装着する活動トラッカからのデータなど種々のデータストリームを使用して検出され得る。したがって、ユーザの睡眠に対応する期間が、ある日は午後11:13~午前6:00、その翌日は午後11:27~午前5:48、その翌日は午後11:45~午前6:12などであり得る。
【0049】
特徴決定モジュール304は、グループ化測定値320に基づいて1つ以上の特徴322を生成する。特徴322は、グルコース測定値114(及び任意選択的に追加データ)から計算され得、ユーザが有益な糖尿病管理行動又はライフスタイル選択に関与しているか否かを示す任意の値を指す。特徴322は、グルコース測定値114内の、又は時間窓中の特定期間のデータの表現又は要約であるメトリックであり得る。
【0050】
1つ以上の実装形態では、特徴決定モジュール304はまた、追加データ324を受信する。追加データ324は、不十分な糖尿病管理を識別するために使用され得る、任意の追加データを指す。例えば、追加データ324は、コンピューティングデバイス106、コンピューティングデバイス106のディスプレイ、又は糖尿病管理への関与レベルを示す他のシステム構成要素とのユーザ対話に関係するデータを含み得る。例えば、このデータとしては、ユーザ102がアプリケーションを閲覧した時刻のタイムスタンプ、並びに閲覧した画面又はUIの部分、ユーザ102がアプリケーション116に入力を提供した(又は別様に対話した)時刻のタイムスタンプ、並びに入力内容、ユーザが行動修正識別システム120によって提供されるフィードバックを閲覧又は認識した時刻のタイムスタンプ、アプリケーション(例えば、グルコースモニタリングアプリケーション116)の閲覧回数又は起動回数、アプリケーション(例えば、グルコースモニタリングアプリケーション116)が閲覧又は起動されたタイミング、グルコースデータ又は以前の洞察若しくは教材を検討するのに費やされた時間、コーチ又は臨床医との対話の頻度などが挙げられ得る。そのようなデータは、グルコースモニタリングアプリケーション116から、コンピューティングデバイス106上で実行されるオペレーティングシステムから、グルコースモニタリングプラットフォーム110からなど、様々なソースから受信することができる。追加データ324はまた、以下でより詳細に論じられるように、他のソースからの他のデータを含み得る。
【0051】
1つ以上の実装形態では、各特徴322は、時間窓にわたる特定期間についてグルコース測定値114又は追加データ324を表すか又は要約する1つ又は2つの値であり、グルコース測定値114を、有益な糖尿病管理及びライフスタイル選択を厳守する数値インジケータに変換する。例えば、各特徴322は、1週間の間の睡眠に対応する期間の1週間にわたるグルコース測定値114を表すか又は要約する値であり得る。
【0052】
特徴決定モジュール304は、時間窓内の対応する時間期間について、様々な特徴322のいずれかを生成する。1つ以上の実装形態では、特徴決定モジュール304は、グルコース測定値114から、対応する期間における平均グルコース測定値、対応する期間におけるグルコース測定値の変動係数(当該期間におけるグルコース測定値の標準偏差対平均の比率)、当該期間におけるグルコース測定値の標準偏差、受信者動作特性(receiver operating characteristics、ROC)など様々な統計値のいずれかを生成する。
【0053】
追加的に又は代替的に、特徴決定モジュール304は、グルコース測定値がグルコースレベルの許容範囲内又は所望の範囲内、例えば、70mg/dL~180mg/dL、又は70mg/dL~130mg/dLの狭い範囲内にあった期間中の時間など範囲内時間特徴を生成する。この許容範囲又は所望の範囲は、デフォルト範囲であり得、ユーザ又は医療専門家などによって設定されるカスタム範囲であり得る。異なるグルコースレベルの許容範囲又は所望の範囲を有する異なる範囲内時間特徴は、異なる対応する期間に対して生成され得る(例えば、睡眠に対応する期間に対するグルコースレベルの範囲は、昼食後に対応する期間に対するグルコースレベルの範囲とは異なり得る)。
【0054】
追加的に又は代替的に、特徴決定モジュール304は、グルコース測定値が特定のグルコースレベル(例えば、180mg/dL又は250mg/dL)を上回った期間中の時間など閾値超過時間特徴を生成する。この特定のグルコースレベルは、デフォルトレベルであり得、ユーザ又は医療専門家などによって設定されたカスタムレベルであり得る。それぞれ異なる特定のグルコースレベルを有する複数の閾値超過時間特徴が生成され得る。
【0055】
追加的に又は代替的に、特徴決定モジュール304は、グルコース測定値が特定のグルコースレベル(例えば、又は70mg/dL)を下回った期間中の時間など閾値未満特徴の時間を生成する。この特定のグルコースレベルは、デフォルトレベルであり得、ユーザ又は医療専門家などによって設定されたカスタムレベルであり得る。それぞれ異なる特定のグルコースレベルを有する複数の閾値未満時間特徴が生成され得る。
【0056】
追加的に又は代替的に、特徴決定モジュール304は、期間中に受信した最大グルコース測定値である最大グルコース測定値特徴を生成する。
【0057】
追加的に又は代替的に、特徴決定モジュール304は、食後グルコースレベルピーク、食後曲線下面積(AUC)、グルコース測定値が特定のグルコースレベル(例えば、250mg/dL)を上回った食後時間の量など食後特徴を生成する。
【0058】
追加的に又は代替的に、特徴決定モジュール304は、特定のグルコース測定値がグルコースレベルの許容範囲内又は所望の範囲内、例えば、70ミリグラム/デシリットル(mg/dL)~180mg/dL、又は70mg/dL~130mg/dLの狭い範囲内にあったか否かを示すインジケーション(例えば、真又は偽)など範囲内空腹時グルコース特徴を生成する。この許容範囲又は所望の範囲は、デフォルト範囲であり得、ユーザ又は医療専門家などによって設定されるカスタム範囲であり得る。グルコースレベルの異なる許容範囲又は所望の範囲を有する異なる範囲内時間特徴は、異なる対応する期間に対して生成され得る。例えば、範囲内空腹時グルコース特徴は、ユーザが毎朝摂取する第1の食物の直前に受信したグルコース測定値、睡眠に対応する期間の終了時に受信した最終グルコース測定値のうちの1つなどに基づいて生成され得る。別の例として、範囲内就寝時グルコース特徴は、睡眠に対応する期間の開始時に受信したグルコース測定値などに基づいて生成され得る。
【0059】
追加的に又は代替的に、特徴決定モジュール304は、期間内の最大グルコース測定値変化率、期間内の最大グルコース測定値の上昇、期間内の低血糖指数(LBGI)、期間内の高血糖指数(HBGI)、期間内のグルコースレベルの増加率又は減少率を示す値など他の特徴を生成する。
【0060】
1つ以上の実装形態では、特徴決定モジュール304は、本明細書で説明される様々な異なるソースから受信した、様々な異なる種類のデータであり得る追加データ324から特徴を生成する。例えば、特徴決定モジュール304は、期間中のグルコースモニタリングアプリケーション116の閲覧回数又は起動回数、食後の(例えば、朝食後、昼食後、夕食後など対応する期間の開始時の)グルコースモニタリングアプリケーション116の起動回数又は閲覧回数などを特徴322として生成することができる。
【0061】
特徴決定モジュール304は、生成された特徴322を特徴ストア326(例えば、記憶デバイス118上に維持される)に記憶する。生成された特徴322は、実施形態によって異なり得る期間にわたって維持される。例えば、生成された特徴322は、2週間、1か月、1年などにわたって維持され得る。
【0062】
図4は、糖尿病管理を改善するための行動修正の推奨を提供する例400を示す。例400は、横軸に沿って複数日の時間窓(月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、及び金曜日として示される)を示し、縦軸に沿ってグルコース測定値を示す。各日は、複数の期間(例えば、夜間、朝食、昼食、及び夕食)を有し、各日の夜間期間中のグルコース測定値は、402、404、406、408、及び410として示される。範囲内時間特徴322は、80~130mg/dLの範囲を有する対応する期間(例えば、夜間期間)について生成される。図示の例400では、範囲内時間特徴322は、約0.37である(夜間期間の37%が範囲内にある)。以下でより詳細に説明されるように、パターンは、夜間期間について範囲内時間特徴322を考慮して検出され、その結果、行動修正フィードバック412がコンピューティングデバイス106上に表示される。
【0063】
図3に戻ると、パターン検出モジュール306は、(例えば、特徴ストア326から、又は特徴決定モジュール304から直接)異なる特徴322を受信し、特徴322から、時間窓の対応する期間内のパターンを検出する。これらのパターンは、ユーザによる不十分な(すなわち、最適ではない)糖尿病管理を示すパターンである。パターン検出モジュール306は、これらのパターンを識別するために、様々な規則、基準、又は他の技法のいずれかを使用し得る。
【0064】
パターン検出モジュール306は、時間窓内の対応する期間からの特徴322に基づいてパターン(例えば、夜間期間のパターン、朝食期間のパターン、昼食期間のパターン、夕食期間のパターンなど)を識別する。パターン検出モジュール306は、異なる対応する期間内で同じパターン又は異なるパターンを識別し得る。例えば、パターンは、夜間期間及び昼食期間について、それらの期間についての範囲内時間特徴322を前提として検出され得るが、そのようなパターンは、朝食及び夕食期間について検出されないことがある。
【0065】
1つ以上の実装形態では、パターン検出モジュール306は、特徴322について所望の値を示す特徴322のターゲット基準に基づいた規則を使用する。表Iは、特徴322及びそれらの対応するターゲット基準の例を示す。
【0066】
【0067】
パターン検出モジュール306は、ユーザによる不十分な(すなわち、最適ではない)糖尿病管理を示すパターンとして、その基準を満たさない各特徴を検出する。例えば、対応する期間(例えば、朝食後に対応する期間)内のグルコース測定値の平均が155mg/dL以上である場合、パターン検出モジュール306は、朝食後期間内の平均特徴のグルコース測定値を、不十分な糖尿病管理を示すパターンとして検出する。別の例として、対応する期間(例えば、昼食後に対応する期間)内のグルコース測定値が、時間の70%を超えて70~180mg/dLの範囲内にある場合、パターン検出モジュール306は、昼食後期間内の範囲内時間(夜間以外)特徴を、不十分な糖尿病管理を示すパターンとして検出しない。
【0068】
パターン検出モジュール306は、時間窓中に検出されたパターン(それらの基準を満たさなかった特徴322、例えば、時間窓内の様々な対応する期間内の様々な特徴322について検出されたパターンの全て)を、検出パターン328として出力する。各検出パターン328は、検出パターンのインジケーション(例えば、パターンが検出された特徴、及びパターンが検出された対応する期間)を含む。1つ以上の実装形態では、各検出パターン328はまた、パターンが検出された特徴のインジケーションを含む。例えば、昼食後に対応する期間についてパターンが検出され、70~180mg/dLの範囲内にない時間が70%を超える場合、検出パターン328は、昼食後に対応する期間についてグルコース測定値が70~180mg/dLの範囲内にあった時間(例えば、45%)を含む。
【0069】
1つ以上の実装形態では、検出パターン328(又は少なくとも、パターンが検出された特徴)は正規化モジュール308に提供され、正規化モジュール308は、検出パターン328の特徴を共通スケール又は共通単位(例えば、0~100、又は0~1の範囲の値)に調整する。正規化モジュール308は、正規化された特徴を正規化特徴330として出力する。この正規化は、様々な周知の技法又は独自の技法のいずれかを使用して実行され得る。正規化モジュール308は任意選択であり、ある状況では正規化を実行する必要がないことに留意されたい。例えば、いくつかの状況では、共通スケール又は共通単位を有する特徴のみがパターン検出モジュール306によって使用される場合(例えば、180超時間特徴及び250超時間特徴)、検出パターン328の特徴を共通スケール又は単位に調整する必要はない。
【0070】
1つ以上の実施形態では、正規化モジュール308によって実行される正規化は、パターンのサイズを示し、このサイズのインジケーションは、正規化特徴330に含まれる。パターンのサイズは、特徴の基準が不十分に満たされた程度を示す。例えば、範囲内時間特徴についての場合に、特定範囲(例えば、70~180mg/dL)内の時間が45%であるが、基準は少なくとも70%であると、このパターンのサイズは、35.7のサイズについて
【0071】
【数1】
として計算され得、一方、異なる範囲(例えば、80~10mg/dL)内の時間が68%であるが、基準は少なくとも70%であると、このパターンのサイズは、2のサイズについて
【0072】
【数2】
として計算され得る。これらのサイズは、行動修正選択モジュール312が、最大サイズを有する(例えば、より不十分と考えられるか、又はより不十分な糖尿病管理行動に対応する)パターンに基づいて行動修正を選択することを可能にする。
【0073】
図5は、異なる検出パターンに対する正規化サイズのサイズの例500を示す。検出パターン(及びそれらが検出された期間)502が縦軸に沿って示され、サイズ504が横軸に沿って示される。図示のように、就寝期間中の80~130mg/dLの範囲内時間について検出されたパターンは最大サイズを有し、これにより、行動修正選択モジュール312は、就寝期間中の80~130mg/dLの範囲内時間がマッピングする行動修正フィードバックを選択し得る。
【0074】
図3に戻ると、1つ以上の実装形態では、パターン検出モジュール306によって検出され得る様々なパターンは、1つ以上のトピックに対応する(マッピングされる)。マッピングモジュール310は、検出パターン328(及び任意選択的に正規化特徴330)を受信し、検出パターン328を1つ以上のトピック332にマッピングする。トピック332は、1つ以上のパターンへのマッピングとも呼ばれる。様々な行動修正フィードバックが、カテゴリとも呼ばれる複数の異なるトピックにグループ化される。そのようなトピックのそれぞれは、1つ以上の行動修正フィードバックにマッピングされる、1つ以上のパターンを含む。マッピングモジュール310は、検出パターン328を1つ以上のトピック332にマッピングし、行動修正選択モジュール312は、以下でより詳細に説明されるように、それら1つ以上のトピック332に対応する行動修正フィードバックを(行動ライブラリ122から)選択して、出力するためにUIモジュール314に提供する。どの検出パターンが、1つ以上のどのトピックにマッピングされるかは、行動修正識別システム120の開発者又は設計者によって、医療提供者又は専門家によってなど、様々な方法で指定され得る。
【0075】
マッピングモジュール310は、検出パターン328を様々な異なるトピックのいずれかにマッピングすることができる。例えば、行動修正の1つのトピックは、グルコースモニタリングアプリケーション116などグルコースモニタリングアプリケーションとの関与である。このトピックにマッピングされ得るパターンは、例えば、少数(例えば、固定数(例えば、3)又は可変数(例えば、1時間当たり2未満)など閾値未満の数)の画面閲覧又はアプリケーションの起動、食事の前後に画面閲覧がないことなどによって測定される、グルコースモニタリングアプリケーションへの関与が低いことを含む。1つ以上の実装形態では、期間のいずれかにおいて検出されたパターンは、グルコースモニタリングアプリケーショントピックへの関与にマッピングされ得る。グルコースモニタリングアプリケーショントピックへの関与は、1)グルコースを1日にX回チェックすること、2)毎日指定された時間(例えば、食前/食後、就寝時、朝)にグルコースをチェックすること、3)グルコースのチェックを思い出させるためにアラームを設定することなど行動修正フィードバックにマッピングされ得る。
【0076】
別の例として、行動修正の1つのトピックは食後グルコースである。このトピックにマッピングすることができるパターンとしては、高食後グルコースピーク(例えば、固定値(例えば、300mg/dL)又は可変数(例えば、2週間などの期間にわたる期間中にユーザが有した最高値)など閾値を超える)、高食後曲線下面積(AUC)(例えば、固定値(例えば、300mg/dL)又は可変数(例えば、2週間などの期間にわたる期間中にユーザが有した最高値)など閾値を超える)、グルコースレベル250mg/dL超の高食後時間(例えば、固定時間(例えば、30分)又は可変時間(例えば、期間の10%)など閾値時間を超える)、グルコースレベル180mg/dL超の高食後時間(例えば、固定時間(例えば、90分)又は可変時間(例えば、期間の20%)などの閾値時間を超える)、高平均(average or mean)グルコース(例えば、固定値(例えば、180mg/dL)又は可変数(例えば、2週間などの期間にわたる期間中にユーザが有した平均値)など閾値を超える)、低範囲(70~180mg/dLなど)内時間(例えば、固定時間(例えば、90分)又は可変時間(例えば、期間の20%)など閾値時間未満である)などが挙げられる。1つ以上の実装形態では、期間のいずれかにおいて検出されたパターンは、食後グルコーストピックにマッピングされ得る。
【0077】
高食後グルコーストピックは、1)グルコースを範囲内に維持するのに役立つ食品(例えば、低炭水化物)を摂取することによって、Xだけ平均グルコースを低下させるように努める、2)食後グルコースレベルを上昇させた(Xよりも高い)原因に注釈を付ける(例えば、食品の種類、行動)、3)食後に活動的であるように努めて、グルコースを範囲内に維持する(例えば、翌週X日間(又は連続X日間)について、食事(例えば、朝食/昼食/夕食)後に活動的にして(例えば、15分の散歩を追加するように努める)、グルコースを調整し、急上昇を低減するなど行動修正フィードバックにマッピングされ得る。
【0078】
別の例として、行動修正の1つのトピックは、A1C-GMI(グルコース管理指標)又は単にGMIである。このトピックにマッピングされ得るパターンは、高平均グルコース(例えば、固定値(例えば、180mg/dL)又は可変数(例えば、2週間などの期間にわたる期間中にユーザが有した平均値)など閾値よりも大きい)を含む。1つ以上の実装形態では、朝食後期間、昼食後期間、及び夕食後期間内で検出されたパターンは、A1C-GMIトピックにマッピングされ得る。
【0079】
A1C-GMIトピックは、1)平均グルコースをX低下させる、2)処方どおり忘れずに薬剤を服用し、医師に相談する、3)発生したときに感情/ストレスに注釈を付ける、4)日中により活動的であるように努める(例えば、翌週はX歩の達成を目指す、翌週はX時間の運動を目指す、翌週はX回の身体活動(例えば、散歩、サイクリング、ダンス、階段を上ること、ジョギングなど)など身体活動の目標)など行動修正フィードバックにマッピングされ得る。
【0080】
別の例として、行動修正の1つのトピックは夜間グルコースである。このトピックにマッピングされ得るパターンとしては、高平均夜間グルコース(例えば、固定値(例えば、180mg/dL)又は可変数(例えば、2週間などの期間にわたる期間中にユーザが有した最高値)など閾値よりも大きい)、低夜間範囲(70~180mg/dLなど)内時間(例えば、固定時間(例えば、30分)又は可変時間(例えば、期間の10%)など閾値時間よりも小さい)、低夜間範囲内(80~130mg/dLなど)時間(例えば、固定時間(例えば、15分)又は可変時間(例えば、期間の5%)など閾値時間よりも小さい)、高夜間高血糖範囲内時間(例えば、固定時間(例えば、30分)又は可変時間(例えば、期間の10%)など閾値時間よりも大きい)、高就寝時グルコース(例えば、固定値(例えば、250mg/dL)又は可変数(例えば、2週間などの期間にわたる期間中にユーザが有した最高値)など閾値よりも大きい)、低就寝時グルコース(例えば、固定値(例えば、70mg/dL)又は可変数(例えば、2週間などの期間にわたる期間中にユーザが有した最低値)など閾値よりも小さい)、グルコースレベル250mg/dL超の高夜間時間(例えば、固定時間(例えば、30分)又は可変時間(例えば、期間の10%)など閾値時間よりも大きい)、グルコースレベル180mg/dL超の高夜間時間(例えば、固定時間(例えば、90分)又は可変時間(例えば、期間の20%)など閾値時間よりも大きい)などが挙げられる。1つ以上の実装形態では、就寝期間後に検出されたパターンは、夜間グルコーストピックにマッピングされ得る。
【0081】
夜間グルコーストピックは、1)夜間範囲内時間をX%増加させる、2)処方どおり忘れずに薬剤を服用し、医師に相談する、3)グルコースを上昇させ過ぎない夕食(例えば、少量、低炭水化物)を食べるように努める、4)就寝間際に食べないようにする(例えば、午後X時以降は食べないように努める、合図としてアラームを設定する)、5)範囲内であるか否かを確認する(自己反省)ために、就寝前にグルコースをチェックするなど行動修正フィードバックにマッピングされ得る。
【0082】
別の例として、行動修正の1つのトピックはグルコース変動性である。このトピックにマッピングされ得るパターンは、高変動性メトリックに対する高い値(例えば、固定数(例えば、2)又は可変数(例えば、2週間などの期間にわたる期間中にユーザが有した最高値)、例えば、変動係数又は|ROC|>2で費やされた時間などを含む。1つ以上の実装形態では、期間のいずれかにおいて検出されたパターンは、グルコース変動性トピックにマッピングされ得る。
【0083】
グルコース変動性トピックは、1)翌週X日間は低炭水化物食品を選択し、高炭水化物食品を制限する、2)翌週X日間は、食事関連のグルコース急上昇の頻度に注意する、3)日中に食べるのは、X回以下に努める、4)食事の前/後にグルコースをチェックして範囲内か否かを確認し、特定の食物がグルコース与える影響を理解する(自己反省)、5)摂取頻度のより多い食物の炭水化物含有量をチェックし、注釈を付ける(自己反省)、6)翌週に発生したときに感情/ストレスに注釈を付けるなど行動修正フィードバックにマップされ得る。
【0084】
別の例として、行動修正の1つのトピックは空腹時グルコースである。このトピックにマッピングされ得るパターンは、高い予測空腹時グルコース(例えば、固定値(例えば、250mg/dL)又は可変数(例えば、2週間などの期間にわたる期間中にユーザが有した最高値)など閾値よりも大きい)を含む。1つ以上の実装形態では、朝食後期間の開始時、昼食後期間、及び就寝期間の終了時に検出されたパターンは、空腹時グルコーストピックにマッピングされ得る。空腹時グルコーストピックは、1)グルコースを上昇させ過ぎない夕食(少量、低炭水化物)を食べるように努める、2)最後の食事と最初の食事との間に何時間空けるかに注意する、3)夕食と朝食との間にX時間空けるように努めるなど行動修正フィードバックにマッピングされ得る。
【0085】
別の例として、行動修正の1つのトピックは高血糖(持続的高血糖とも呼ばれる)である。このトピックにマッピングされ得るパターンとしては、180mg/dL超の高時間(例えば、固定時間(例えば、30分)又は可変時間(例えば、期間の10%)など閾値時間よりも大きい)、250mg/dL超の高時間(例えば、固定時間(例えば、10分)又は可変時間(例えば、期間の3%)など閾値時間よりも大きい)などを含む。1つ以上の実装形態では、朝食後期間、昼食後期間、及び夕食後期間において検出されたパターンは、高血糖トピックにマッピングされ得る。
【0086】
高血糖トピックは、1)高時間が15%超の場合は、医者に相談する、2)処方どおり忘れずに薬剤を服用する、3)翌週に発生したときに感情/ストレスに注釈を付ける、4)日中により活動的であるように努め(身体活動)、例えば、翌週にX歩の達成を目指す、翌週にX時間運動することを目指す、翌週にX回身体活動を行うこと(例えば、歩行、サイクリング、ダンス、階段を上ること、ジョギングなど)など行動修正フィードバックにマッピングされ得る。
【0087】
別の例として、行動修正の1つのトピックは、範囲内時間である。このトピックにマッピングされ得るパターンとしては、範囲内(70~180mg/dLなど)の低時間(例えば、固定時間(例えば、90分)又は可変時間(例えば、期間の20%)など閾値時間未満)を含む。1つ以上の実装形態では、朝食後期間、昼食後期間、及び夕食後期間において検出されたパターンは、範囲内時間トピックにマッピングされ得る。範囲内時間トピックは、範囲内時間をX増加させるなど行動修正フィードバックにマッピングされ得る。
【0088】
別の例として、行動修正の1つのトピックは低血糖である。このトピックにマッピングされ得るパターンとしては、高低血糖範囲(例えば、70mg/dL未満)内時間(例えば、固定時間(例えば、30分)又は可変時間(例えば、期間の10%)が挙げられる。1つ以上の実装形態では、期間のいずれかにおいて検出されたパターンは、低血糖トピックにマッピングされ得る。低血糖トピックは、1)医師に相談する、2)これらの提案(ユーザへのメッセージに追加され得る教育コンテンツ)を検討する、例えば、70未満の場合の15の規則を知っているか、身体的に活動的である前にグルコースをチェックする、運転前にグルコースをチェックするなど行動修正フィードバックにマッピングされ得る。
【0089】
1つ以上の実装形態では、期間のいずれかにおいて検出されたパターンは、トピックにマッピングされ得る。追加的に又は代替的に、特定期間においてのみ検出されたパターンは、トピックにマッピングされ得る。例えば、空腹時グルコーストピックにマッピングされたパターンは、就寝期間の終了時又は朝食後期間の開始時に検出され得るが、他の期間中には検出され得ない。別の例として、夜間グルコーストピックにマッピングされたパターンは、就寝期間中に検出され得るが、他の期間中には検出され得ない。
【0090】
1つ以上の実装形態では、一部のパターンは、トピックに対して1対1のマッピングを有する。例えば、高予測空腹時グルコースパターンは、空腹時グルコーストピックのみにマッピングされる。しかしながら、他のパターンは、複数のトピックにマッピングされる可能性がある。例えば、180mg/dL超の高時間パターンは、食後グルコーストピック又は高血糖トピックにマッピングされ得る。そのようなパターンに対して、マッピングモジュール310は、パターンが識別される期間の数に基づいて、パターンにマッピングするトピックを決定する。
【0091】
例えば、グルコースレベル180mg/dL超の高食後時間又はグルコースレベル250mg/dL超の高食後時間のパターンの一方又は両方が、1日又は他の24時間(例えば、3期間)の閾値数未満の期間で検出される場合、パターンは食後グルコーストピックにマッピングされる。しかしながら、パターンが、1日又は24時間の少なくとも閾値数の期間(例えば、少なくとも3期間)で検出される場合、パターンは、高血糖トピックにマッピングされる。
【0092】
別の例として、高平均グルコースパターンが、1日又は他の24時間の閾値数未満の期間(例えば、3期間)で検出される場合、パターンは食後グルコーストピックにマッピングされる。しかしながら、パターンが、1日又は24時間の少なくとも閾値数の期間(例えば、少なくとも3期間)で検出される場合、パターンは、GMIトピックにマッピングされる。
【0093】
別の例として、70~180mg/dLなど範囲内低時間パターンが、1日又は他の24時間の閾値数未満の期間(例えば、3期間)で検出される場合、パターンは食後グルコーストピックにマッピングされる。しかしながら、パターンが、1日又は24時間の少なくとも閾値数の期間(例えば、少なくとも3期間)で検出される場合、パターンは、範囲内時間トピックにマッピングされる。
【0094】
マッピングモジュール310は、複数のパターンを同一トピックにマッピングして、同一の行動修正フィードバックが糖尿病管理を改善するために提供され得る状況における冗長性を低減する。例えば、昼食後に高食後グルコースピークパターン及び昼食後にグルコースレベル250mg/dL超の高食後時間パターンが検出される状況において、同一の行動修正フィードバックを提供して、糖尿病管理を改善することができる。これらの両パターンを「食後グルコース」トピックにマッピングすることによって、行動修正識別システム120は、両パターンがある期間内に検出された場合に同一の行動修正フィードバックを提供することを回避することができる。
【0095】
様々な異なる例示的な時間、グルコースレベル、及び他の値が、検出パターン328を参照して論じられる。これらの様々な異なる時間、グルコースレベル、及び他の値は単なる例であり、様々な他の時間、グルコースレベル、及び他の値が代わりに使用され得ることに留意されたい。
【0096】
マッピングモジュール310は、行動修正選択モジュール312に対して1つ以上のトピック332を出力する。1つ以上のトピック332としては、検出パターン328がマッピングされる各トピックが挙げられる。複数パターンが同一トピックにマッピングされる状況では、1つ以上のトピック332は、当該トピックを1回だけ含む必要がある(典型的には含む)。しかしながら、1つ以上のトピック332は、パターンが複数の異なる期間で同一トピックにマッピングされた状況などにおいて、異なる期間に対して同一トピックを含み得る。1つ以上の実装形態では、各トピック332について、マッピングモジュール310はまた、トピック332にマッピングされた検出パターン328及び正規化特徴330の一方又は両方を提供する。
【0097】
パターンがマッピングされる様々なトピックは、1つ以上の行動修正フィードバックにマッピングされ、対応する(マッピングされる)。行動修正選択モジュール312は、1つ以上のトピック332(及び任意選択的に正規化特徴330)を受信し、行動ライブラリ122から行動修正フィードバックを選択して、出力するためにUIモジュール314に提供する。1つ以上の実施形態では、行動修正選択モジュール312は、各トピック332を特定の行動修正フィードバック(例えば、特定のメッセージ又はテキスト)にマッピングする。行動ライブラリ122内の行動修正フィードバックのそれぞれは、トピック332にマッピングされているとも呼ばれる。トピック332と行動修正フィードバックとの間のマッピングは、行動修正識別システム120の開発者又は設計者によって、医療提供者又は専門家によってなど、様々な方法で指定され得る。
【0098】
行動ライブラリ122内の行動修正フィードバックは、様々なソースのいずれかから取得され得る。例えば、行動修正フィードバックは、医療提供者又は専門家、臨床医、標準治療又は他の刊行物などから得ることができる。1つ以上の実装形態では、行動ライブラリ122は、ユーザ入力又は指定された行動修正フィードバックを含み、ユーザが、自身の行動修正フィードバックにマッピングするパターンが検出されたか否かを確認する行動修正フィードバックを選択又は作成することを可能にする。行動修正フィードバックはまた、任意選択的に、行動修正フィードバックを説明する追加情報、行動修正フィードバック内の用語を説明する追加情報などのための追加教材又は(例えば、インターネットを介した)リソースへのリンクを含む。例えば、行動修正フィードバックが、より少量の炭水化物を含む夕食を食べるように努めることである場合、行動修正フィードバックは、低炭水化物の食品又はレシピを識別するガイドへのリンクを含み得る。
【0099】
1つ以上の実装形態では、行動修正選択モジュール312は、少なくとも1つのトピック332によってマッピングされる全ての行動修正フィードバックを選択して、UIモジュール314に提供する。
【0100】
追加的に又は代替的に、複数の行動修正フィードバックが異なるトピックによってマッピングされる状況では、行動修正選択モジュール312は、マッピングされた行動修正フィードバックのうちの1つ以上を選択して、UIモジュール314に提供する。行動修正選択モジュール312は、マッピングされた行動修正フィードバックのうちの1つをランダムに又は擬似ランダムに選択するなど、マッピングされた行動修正フィードバックのうちの1つ以上を様々な方法で選択し得る。追加的に又は代替的に、行動修正選択モジュール312は、複数のマッピングされた行動修正フィードバックに優先度を付け、複数のマッピングされた行動修正フィードバックのうちの1つ以上を最も高い優先度に選択することができる。例えば、最も高い優先度を有する、マッピングされた行動修正フィードバックが選択される。
【0101】
行動修正選択モジュール312は、任意選択的に、様々な基準を使用して、マッピングされた行動修正フィードバックのうちのいずれを選択するかを決定する。これらの基準は、トピックにマッピングされたパターンがどの位前に検出されたか、行動修正フィードバック、トピック、又は行動修正フィードバックのカテゴリのランク又は優先度など、様々な要因に基づき得る。例えば、正規化特徴330に対応するパターンは、上述のように様々なサイズを有する。したがって、最大サイズを有するパターンがマッピングされたトピックによってマッピングされた行動修正フィードバックが選択される。
【0102】
別の例として、それほど最近ではなく検出されたパターンがマッピングされるトピックによってマッピングされる行動修正フィードバックは、より最近に検出されたパターンがマッピングされるトピックによってマッピングされる行動修正フィードバックに優先して選択される。例えば、これにより、異なるトピックによってマッピングされる行動修正フィードバックが行動修正フィードバック334として選択されることを可能にし、あまりに頻繁に行動修正フィードバックを繰り返すことを回避する。
【0103】
別の例として、特定のトピック又はカテゴリに対応する行動修正フィードバックは、他のトピック又はカテゴリに対応する行動修正フィードバックよりも優先して選択され得る。例えば、低血糖トピックによってマッピングされた行動修正フィードバックは、グルコースモニタリングアプリケーショントピックへの関与によってマッピングされた行動修正フィードバックよりも優先して選択され得る。例えば、これにより、ユーザの健康にとってより重要であるとみなされるトピック又はカテゴリによってマッピングされる行動修正フィードバックが、あまり重要ではないとみなされるトピック又はカテゴリによってマッピングされる行動修正フィードバックよりも前に選択されることが可能になる。
【0104】
別の例として、(例えば、行動修正選択モジュール312の開発者又は設計者によって)緊急性又は安全性への関連が高いと指定された行動修正フィードバックは、緊急性又は安全性への関連が低い偏差よりも優先して選択される。例えば、これにより、緊急性又は安全性関連の特徴(例えば、範囲内に留まらない、又は閾値グルコースレベルを超えない)に対応する行動修正フィードバックが、他の非緊急性又は非安全性関連の特徴よりも優先して選択され、より重要な行動修正フィードバックをユーザに表示するか、又は別様に提示することが可能になる。
【0105】
別の例として、(例えば、ユーザ102によって)より高い優先度であると指定された行動修正フィードバックは、(例えば、ユーザ102によって)より低い優先度であると指定された行動修正フィードバックよりも優先して選択される。例えば、これにより、ユーザにとって関心の低い行動修正フィードバックではなく、ユーザにとって関心の高い行動修正フィードバックを表示するか、又は別様に提示することが可能になる。
【0106】
別の例として、ユーザ102によって有用であると指定された、又は糖尿病管理の改善に関連付けられた行動修正フィードバックは、ユーザ102によって有用であると指定されていない、又は糖尿病管理の改善をもたらさなかった行動修正フィードバックよりも優先して選択される。例えば、これにより、他の行動修正フィードバックではなく、ユーザにとってより有用であるか、又は以前に糖尿病管理の改善をもたらした行動修正フィードバックが再びユーザに提示されることが可能になる(任意選択的に、週2回ではなく週4回の散歩など、更新された値でカスタマイズされる)。
【0107】
更に、行動修正選択モジュール312は、追加データ324を受信することができ、これは、上述したように不十分な糖尿病管理を識別するために使用され得る任意の追加のデータであり得る。追加データ324は、様々なソース、例えば、コンピューティングデバイス106のアプリケーション又はプログラム、ユーザ102によるユーザ入力、医療提供者(例えば、ユーザの医師又は看護師)による入力、アクティビティトラッカなど外部デバイスなどからのデータを含み得る。
【0108】
追加データ324は、上述のように、コンピューティングデバイス106、コンピューティングデバイス106のディスプレイ、又は糖尿病管理への関与レベルを示す他のシステム構成要素とのユーザ対話に関係するデータを含み得る。
【0109】
別の例として、追加データ324は、特定の時間範囲(例えば、10秒ごと、毎分)にわたる歩数、特定の時間範囲(例えば、15秒ごとなど規則的又は不規則な間隔)にわたる心拍数とタイムスタンプ、移動速度(例えば、15秒ごとなど規則的又は不規則な間隔)とタイムスタンプなど活動データを含み得る。活動データは、装着型グルコースモニタリングデバイス104、コンピューティングデバイス106上で実行される活動追跡アプリケーション、ユーザ102が装着する活動又はフィットネストラッカなど様々なソースから受信され得る。
【0110】
別の例として、追加データ324は、ユーザの睡眠パターンに関するデータを含み得る。例えば、追加データ324は、ユーザの睡眠時間、特定の時間におけるユーザの睡眠状態(例えば、ステージ1、ステージ2、ステージ3、又は急速眼球運動(REM)睡眠)などを示すデータを含み得る。
【0111】
別の例として、追加データ324は、グルコースモニタリングプラットフォーム110などを介してユーザ母集団108の他人へのユーザの関与に関するデータを含み得る。例えば、この他ユーザ関与データは、ユーザ102が別のユーザと通信した時刻のタイムスタンプ、並びに当該他ユーザが誰であったか、別のユーザと通信した情報の説明などを含み得る。
【0112】
別の例として、追加データ324は食事データを含み得る。例えば、この食事データは、ユーザ102が食事した時刻のタイムスタンプ及び消費された食物、特定の種類又はクラスの食物(例えば、野菜、穀物、肉、菓子、炭酸飲料)が消費された時刻のタイムスタンプ、食物の消費量などを含み得る。
【0113】
別の例として、追加データ324は、ユーザが眠っていた1日の分数を示すデータなど睡眠データを含み得る。睡眠データは、装着型グルコースモニタリングデバイス104、コンピューティングデバイス106上で実行される睡眠追跡アプリケーション、ユーザ102が装着する活動又はフィットネストラッカなど様々なソースから受信され得る。
【0114】
別の例として、追加データ324は薬剤データを含み得る。例えば、この薬剤データは、ユーザ102が薬剤(例えば、基礎インスリン)を服用した時刻のタイムスタンプ、及び服用した薬剤(ユーザ102が所定の時間又は間隔で自身の薬剤を服用しているかどうかを判定するために使用され得る)、薬剤変更のインジケーション(例えば、服用した薬剤の種類又は用量の変更)などを含み得る。
【0115】
別の例として、追加データ324は、心拍変動(HRV)、皮膚伝導度及び温度、呼吸速度測定値、脳波(EEG)からのデータ、生体液中のコルチゾール、皮膚から放出される揮発性有機成分(VOC)などのストレス管理を反映するデータを含み得る。
【0116】
別の例として、追加データ324は現在の健康データを含み得る。例えば、この現在の健康データは、ユーザが現在病気である(例えば、風邪を引いている、ウイルスに感染している)か否か、ユーザが手術又は他の処置から現在回復中であるか否か、ユーザが現在診断されている疾患又は慢性疾患(例えば、腎疾患又は肝疾患)などを含み得る。
【0117】
1つ以上の実装形態では、行動修正選択モジュール312は、追加データ324を使用して行動修正フィードバックに優先度を付けるか、又は行動修正フィードバックをフィルタにかけて除去することなどによって、追加データ324に基づいて、マッピングされた行動修正フィードバックのうちの1つ以上を選択することができる。例えば、行動修正選択モジュール312は、追加データ324が、ユーザは病気であるか又は足の手術から回復中であることを示す場合、翌週に身体活動をX回実行する行動修正フィードバックをフィルタリングして除去する(選択しない)。別の例として、行動修正選択モジュール312は、追加データ324が、ユーザは、通常、食後に活動的であることを示す場合、食後に活動的であるように努めて、グルコースを範囲内に維持するように支援する行動修正フィードバックをフィルタリングして除去する(選択しない)。別の例として、行動修正選択モジュール312は、追加データ324が、ユーザは、ほとんど(又は決して)食後に活動的ではないことを示す場合、食後に活動的であるように努めて、グルコースを範囲内に維持するように支援する行動修正フィードバックを選択し得るか、又はこのフィードバックにより高い優先度を与える。
【0118】
1つ以上の実装形態では、行動修正選択モジュール312は、行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336と通信する。一部の行動修正フィードバックは、特定のユーザ102に基づいて変更される変数又は空白箇所を含む。行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336は、グルコース測定値114、グループ化測定値320、特徴322、及び追加データ324のうちの1つ以上を受信し、行動修正フィードバック内のこれらの変数又は空白箇所を変更するか、又は記入して、ユーザ102に合わせてグルコース測定値フィードバックをカスタマイズする。例えば、上述の様々な異なる行動修正フィードバックは、例えば、グルコースを1日にX回チェックする、又はグルコースを範囲内に維持するのに役立つ食物(例えば、低炭水化物)を摂取することによって食後グルコースをXよりも低く維持するように努めるなどのXを含む。行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336は、ユーザに表示される行動修正フィードバック334が、単に「グルコースを範囲内に維持するのに役立つ食品(例えば、低炭水化物)を摂取することによって、食後グルコースをより低く維持して下さい」である、又はXを標準値(例えば、180)に置き換えるのではなく、「グルコースを範囲内に維持するのに役立つ食品(例えば、低炭水化物)を摂取することによって、食後グルコースを197よりも低く維持して下さい」であるようにXを置き換える値(例えば、特定の数又は数の範囲)を決定する。
【0119】
行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336は、様々な方法で行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336をカスタマイズする。1つ以上の実装形態では、行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336は、グルコース測定値114又は特徴322にデフォルト値(例えば、50)を加える。例えば、特徴322は、対応する期間(例えば、夕食期間)の開始時の平均グルコース測定値114であり得る。行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336は、デフォルト値(例えば、50)を平均値(例えば、147)に加算し、「グルコースを範囲内に維持するのに役立つ食品(例えば、低炭水化物)を摂取して、食後グルコースを197未満に維持して下さい」というカスタマイズされた行動修正フィードバックをもたらす。
【0120】
追加的に又は代替的に、行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336は、受信する様々なデータを分析して、ユーザ102のために現実的で実行可能な目標を決定する。例えば、ユーザが食後に定期的に散歩しない場合、行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336は、食後に週2回散歩することを提案するように行動修正フィードバックをカスタマイズすることを決定し得る。しかしながら、ユーザが食後に定期的に週2回散歩する場合、行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336は、食後に週4回散歩することを提案するように行動修正フィードバックをカスタマイズすることを決定し得る。別の例として、ユーザがグルコースモニタリングアプリケーション116を介して自身のグルコースレベルを毎日チェックしない場合、行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336は、「グルコースを1日3回チェックして下さい」と提案するように行動修正フィードバックをカスタマイズすることを決定し得る。しかしながら、ユーザがグルコースモニタリングアプリケーション116を介して自身のグルコースレベルを定期的に毎日2回チェックする場合、行動修正フィードバックカスタマイズモジュール336は、「グルコースを1日6回チェックして下さい」と提案するように行動修正フィードバックをカスタマイズすることを決定し得る。
【0121】
UIモジュール314は、選択された行動修正フィードバック334を受信し、行動修正フィードバック334を(例えば、コンピューティングデバイス106において)表示させるか、又は別様に提示させる。この表示又は他の提示は、静的テキスト表示、グラフィック又はビデオ表示、オーディオ提示、それらの組み合わせなど、様々な形態を取り得る。1つ以上の実装形態では、異なるトピック又はカテゴリの行動修正フィードバックが、異なる方法で表示されるか、又は別様に提示される。例えば、異なるトピック又はカテゴリに対応する行動修正フィードバックは、異なる色、異なるアイコンなどを使用して表示され得る。
図4の例400は、行動修正フィードバックとして行動修正フィードバック412の一例を示す。
【0122】
行動修正識別システム120は、選択された行動修正フィードバック334を様々な間隔で生成し、表示するか、又は別様に通信する。1つ以上の実施形態では、行動修正フィードバック334は、日曜日の夕方など、毎週生成され、表示されるか、又は別様に通信され、したがって、行動修正フィードバック334は、週明けにユーザが利用可能である(例えば、その週に達成する目標をユーザに与える)。追加的に又は代替的に、隔週、毎日、1日2回など他のタイミングを使用することができる。追加的に又は代替的に、行動修正選択モジュール312は、(例えば、低血糖に起因して)切迫した安全リスクが存在する状況などにおいて、高優先度の行動修正フィードバック334を即時に表示し得る、又は別様に通信し得る。
【0123】
1つ以上の実装形態では、行動修正選択モジュール312は、UIモジュール314に与えられた行動修正フィードバック334を追跡し、行動修正フィードバック334に従ったか否かを判定し、行動修正フィードバック334に従ったか否かに基づいて追加の行動修正フィードバック334を提供する。例えば、行動修正フィードバック334が、翌週に35,000歩を達成することである場合、追加データ324は、ユーザがその週に35,000歩を達成したか否かを示す活動データを含み得る。例えば、ユーザが35,000歩を達成した場合には、ユーザが前週の行動修正フィードバックにきちんと従ったことを褒める行動修正フィードバックが提供され得る、又はユーザが35,000歩を達成しなかったが、前週よりも近づいたか、若しくは有意な改善を有した場合には、頑張り続けるようにユーザを促す行動修正フィードバックが提供され得る。
【0124】
行動修正識別システム120は、任意選択的に、行動修正フィードバック334に基づいて追加アクションを行う。1つ以上の実装形態では、これらのアクションは、グルコース測定値114の生成頻度が低減され得ることをグルコースモニタリングアプリケーション116又は装着型グルコースモニタリングデバイス104に通知することを含む。例えば、行動修正識別システム120が、特定期間(例えば、睡眠に対応する)についてパターンが検出されないことを識別する場合、行動修正識別システム120は、グルコース測定値114の生成頻度を(例えば、5分ごとから10分ごとに)低減して、グルコース測定値114の生成に消費される電力を低減し得ることをグルコースモニタリングアプリケーション116又は装着型グルコースモニタリングデバイス104に通知する。
【0125】
追加的に又は代替的に、これらのアクションは、現在進行中のCGMの使用を推奨するか否か(例えば、現在のセンサが使用期限切れになった直後に新しいセンサを開始する)、又はCGMの使用を中断し、数日後日に新しいセンサを開始することが適切であり得るか否かを判定することを含む。例えば、行動修正識別システム120が、全ての期間内でパターンが定期的に検出されることを識別する場合、行動修正識別システム120は、(例えば、ユーザへの表示又は他の提示を介して)進行中のCGMの使用を推奨する。
【0126】
本明細書では、行動修正フィードバックがユーザ102に表示されるか、又は別様に提示されることに関しても説明する。追加的に又は代替的に、行動修正フィードバックは、臨床医(例えば、ユーザの主治医又は看護師)、薬剤師など他人に通信されるか、又は別様に送達される。これは、生成された行動修正フィードバックがない場合に臨床医が自身で行う必要があり得る、未処理のグルコース又は他の糖尿病管理データを再検討する手動作業の一部を部分的に自動化するのに役立つことができる。追加的に又は代替的に、行動修正フィードバック334を提供するのではなく、行動修正選択モジュール312は、特徴322、正規化特徴330を提供し得るか、又は検出パターン328は、臨床医、薬剤師、若しくは他人に提供され得、彼らが、ユーザ102に渡されるべき行動修正フィードバックを決定する際に自身の好ましい行動修正選択(存在する場合)を適用することを可能にする。
【0127】
本明細書では、時間窓内の特定期間を決定することに関しても論じられている。これらの期間は、パターン検出モジュール306による特徴322の分析の前に決定されて、時間窓の対応する期間内のパターンを検出し得る。追加的に又は代替的に、これらの期間は後に決定され得る。1つ以上の実装形態では、パターン検出モジュール306又は別のモジュールは、1日のうちの様々な時間範囲(例えば、5分又は10分などの何らかの間隔で30分、60分、120分などの時間範囲)内で特徴322を分析し得る。パターン検出モジュール306が1日のそれらの時間範囲のうちの1つにおいてパターンを検出した場合、当該時間範囲は、行動修正識別システム120によって期間として処理される。時間範囲は、任意選択的に拡大されて(例えば、いずれかの側で10分)、期間を作成する。次に、他の時間窓内の対応する期間(例えば、他の複数日の同一時間範囲)を使用して、複数の時間窓にわたる対応する期間にパターンが存在するか否かを判定する。
【0128】
例えば、時間窓が1日であると仮定する。パターン検出モジュール306は、特定日の午前1:00に始まり、10分間隔で進む、前60分間の特徴322の分析を開始し得る。午前1:20~午前2:20の時間範囲について特徴322を分析すると、パターン検出モジュール306は、午前1:20~午前2:20の時間範囲内でパターンを検出し得る。パターン検出モジュール306は、午前1:20~午前2:20の時間範囲を期間として使用し(又は時間範囲を午前1:10~午前2:30に拡大し)、複数日(例えば、前週)にわたって当該期間について特徴322を分析して、複数日の対応する期間にパターンが存在するか否かを検出する。
【0129】
追加的に又は代替的に、1つ以上の実装形態では、行動修正識別システム120(例えば、行動修正選択モジュール312)は、検出パターン328、特徴322、及び行動修正フィードバック334のうちの1つ以上の記録を維持する。行動修正識別システム120(例えば、行動修正選択モジュール312)は、検出パターン328又は特徴322を、数か月又は数年などより長い時間範囲にわたって分析し、それらのより長い時間範囲にわたって改善を識別する。例えば、行動修正識別システム120は、今週1週間の時間窓の検出パターン328又は特徴322を、6か月又は1年前の1週間の時間窓の検出パターン328又は特徴322と比較する。この比較によって識別された糖尿病管理の改善(例えば、特徴322によって、又は今週は検出されず、6か月前若しくは1年前に検出されたパターンによって示されるように)は、UIモジュール314を介してユーザに対して識別され得る。例えば、改善を識別する、褒める内容のメッセージが、ユーザ又は他人(例えば、医療提供者又は臨床医)に通信、表示、又は別様に提示され得る。以前(例えば、6か月前又は1年前)にユーザに提供された行動修正フィードバックはまた、ユーザ又は他人に通信、表示、又は別様に提示され得、ユーザがどの行動修正フィードバックに従って、糖尿病管理の改善をもたらしたかを示すインジケーションを提供する。
【0130】
本明細書には、パターンを検出すること、パターンをトピックにマッピングすること、及びトピックを行動修正フィードバックにマッピングすることに関する議論も含まれる。追加的に又は代替的に、本明細書で説明される技法は、トピックを使用する必要はない。そのような状況では、検出パターンが行動修正フィードバックにマッピングされ得る。どのパターンが、どの行動修正フィードバックにマッピングされるかは、行動修正識別システムの開発者又は設計者によって、医療提供者又は専門家によってなど、様々な方法で指定され得る。
【0131】
グルコースの洞察を提示するユーザインタフェースに関する技法の例示的な詳細を論じてきたが、次に、手順のいくつかの例を考察してこれら技法の追加の態様を示す。
【0132】
例示的な手順
この節では、糖尿病管理を改善するための行動修正フィードバックを実施するための例示的な手順を説明する。手順の態様は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せにおいて実装され得る。手順は、1つ以上のデバイスによって実行される動作を指定するブロックのセットとして示され、必ずしもそれぞれのブロックによって動作を実行するために示される順序に限定されない。
【0133】
図6は、糖尿病管理を改善するための糖尿病管理フィードバックを実施する例における手順600を示す。手順600は、例えば、行動修正識別システム120など行動修正識別システムによって実行される。
【0134】
複数の時間窓のそれぞれの期間についてユーザのグルコース測定値を取得する(ブロック602)。グルコース測定値は、複数日の昼食期間など、複数の時間窓にわたる対応期間について取得する。これらのグルコース測定値は、例えば、グルコースセンサがユーザの挿入部位において挿入されている、連続グルコースレベルモニタリングシステムのグルコースセンサから取得する。
【0135】
複数の時間窓の期間について1つ以上の特徴を生成する(ブロック604)。これらの1つ以上の特徴は、グルコース測定値から生成する。
【0136】
複数の時間窓の期間内でグルコース測定値のパターンを検出する(ブロック606)。この検出は、複数の時間窓の期間について生成した特徴に基づいて行われる。
【0137】
検出パターンに対応する、グルコースレベルを改善するための行動修正フィードバックを決定する(ブロック608)。検出パターンは、1つ以上の行動修正フィードバックにマッピングされるトピックにマッピングされ得、そのうちの1つ以上がブロック608において選択される。追加的に又は代替的に、検出パターンは、複数の行動修正フィードバックにマッピングされるか、又はそれらに対応し得、複数の行動修正フィードバックのうちの1つ以上を、ブロック608において選択する。
【0138】
識別した行動修正フィードバックを含むユーザインタフェースを生成する(ブロック610)。識別した糖尿病管理フィードバックを表示させる(ブロック612)か、又は別様に提示させる。追加的に又は代替的に、識別した糖尿病管理フィードバックを、臨床医、薬剤師、又は他の医療提供者に通信し得る、又は別様に提示し得る。
【0139】
例示的なシステム及びデバイス
図7は、700において、システムの例の概要を示しており、このシステムには、本明細書に説明される様々な技術を実施することができる1つ以上のコンピューティングシステム及び/又はデバイスを表すコンピューティングデバイス702の例が含まれる。これは、行動修正識別システム120を含めることを通じて図示されている。コンピューティングデバイス702は、例えば、サービスプロバイダのサーバ、クライアントに関連付けられたデバイス(例えば、クライアントデバイス)、オンチップシステム、及び/又は任意の他の好適なコンピューティングデバイス若しくはコンピューティングシステムであり得る。
【0140】
図示されているような例示的なコンピューティングデバイス702は、処理システム704、1つ以上のコンピュータ可読媒体706、及び互いに通信可能に結合されている1つ以上のI/Oインタフェース708を含む。図示されていないが、コンピューティングデバイス702は、様々な構成要素を互いに結合するシステムバス又は他のデータ及びコマンド転送システムを更に含み得る。システムバスは、メモリバス若しくはメモリコントローラ、ペリフェラルバス、ユニバーサルシリアルバス、及び/又は多様なバスアーキテクチャのいずれかを利用するプロセッサ若しくはローカルバスなどの異なるバス構造のうちの任意の1つ又は組合せを含み得る。制御ライン及びデータラインなど、多様な他の例も企図されている。
【0141】
処理システム704は、ハードウェアを使用して1つ以上の動作を実行するための機能を表す。したがって、処理システム704は、プロセッサ、機能ブロックなどとして構成され得るハードウェア要素710を含むものとして例示されている。これは、1つ以上の半導体を使用して形成された特定用途向け集積回路又は他のロジックデバイスとして、ハードウェア内の実装形態を含み得る。ハードウェア要素710は、それらが形成される材料、又はその中に採用される処理機構によって限定されない。例えば、プロセッサは、半導体及び/又はトランジスタ(例えば、電子集積回路(electronic integrated circuits、IC))で構成され得る。このような文脈では、プロセッサ実行可能な命令は、電子的に実行可能な命令であり得る。
【0142】
コンピュータ可読媒体706は、メモリ/記憶装置712を含むものとして例示されている。メモリ/記憶装置712は、1つ以上のコンピュータ可読媒体に関連付けられたメモリ/記憶容量を表す。メモリ/記憶装置構成要素712は、揮発性媒体(ランダムアクセスメモリ(RAM)など)及び/又は不揮発性媒体(読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気ディスクなど)を含み得る。メモリ/記憶装置構成要素712は、固定媒体(例えば、RAM、ROM、固定ハードドライブなど)、並びに取り外し可能媒体(例えば、フラッシュメモリ、取り外し可能ハードドライブ、光ディスクなど)を含み得る。コンピュータ可読媒体706は、以下で更に説明されているように、様々な他の方法で構成され得る。
【0143】
入力/出力インタフェース708は、ユーザが、コマンド及び情報をコンピューティングデバイス702に入力することを可能にし、また、様々な入力/出力デバイスを使用して情報がユーザ及び/又は他の構成要素若しくはデバイスに提示されることを可能にする機能を表す。入力デバイスの例としては、キーボード、カーソル制御デバイス(例えば、マウス)、マイクロフォン、スキャナ、タッチ機能(例えば、物理的接触を検出するように構成されている容量型センサ又は他のセンサ)、カメラ(例えば、可視波長、又は赤外線周波数などの非可視波長を採用して、非接触ジェスチャとして動きを認識することができる)などが挙げられる。出力デバイスの例は、ディスプレイデバイス(例えば、モニタ又はプロジェクタ)、スピーカ、プリンタ、ネットワークカード、触覚応答デバイスなどを含む。したがって、コンピューティングデバイス702は、以下に更に説明されているように、様々な方法で構成されて、ユーザ対話をサポートすることができる。
【0144】
本明細書では、ソフトウェア、ハードウェア要素、又はプログラムモジュールの一般的なコンテキストで様々な技法が記載され得る。一般に、そのようなモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実装するルーティン、プログラム、オブジェクト、エレメント、コンポーネント、データ構造などを含む。本明細書で使用される場合、「モジュール」、「機能」、及び「構成要素」という用語は、一般に、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの組合せを表す。本明細書に記載の技法の特徴は、プラットフォームに依存せず、つまり、この技法は、多様なプロセッサを有する多様な商用計算プラットフォームに実装され得ることを意味する。
【0145】
記載されるモジュール及び技法の実装形態は、何らかの形式のコンピュータ可読媒体に記憶されるか、又はそれを介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイス702によってアクセスされ得る様々な媒体を含み得る。例として、コンピュータ可読媒体は、「コンピュータ可読記憶媒体」及び「コンピュータ可読信号媒体」を含み得る。
【0146】
「コンピュータ可読記憶媒体」とは、単なる信号送信、搬送波、又は信号それ自体とは対照的に、情報の永続的及び/又は非一時的記憶を可能にする媒体及び/又はデバイスを指し得る。したがって、コンピュータ可読記憶媒体は、非信号担持媒体を指す。コンピュータ可読記憶媒体は、揮発性及び非揮発性、リムーバブル及び非リムーバブル媒体などのハードウェア、並びに/又はコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、論理要素/回路、若しくは他のデータなどの情報の記憶に好適な方法若しくは技術で実装された記憶デバイスを含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)若しくは他の光記憶装置、ハードディスク、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス、若しくは他の記憶デバイス、有形媒体、又は所望の情報を記憶するのに好適であり、コンピュータによってアクセスされ得る製品を含み得るが、これらに限定されない。
【0147】
「コンピュータ可読信号媒体」とは、ネットワークなどを介して、コンピューティングデバイス702のハードウェアに命令を送信するように構成されている信号担持媒体を指し得る。信号媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波、データ信号、若しくは他の輸送機構などの変調されたデータ信号における他のデータを具体化し得る。信号媒体は、任意の情報送達媒体も含む。「変調されたデータ信号」という用語は、信号における情報を符号化するような様式で設定又は変更されたその特性のうちの1つ以上を有する信号を意味する。例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、及び音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0148】
以前に説明されているように、ハードウェア要素710及びコンピュータ可読媒体706は、いくつかの実施形態において採用されて、1つ以上の命令を実行するためなどの、本明細書で説明される技法の少なくともいくつかの態様を実施することができる、ハードウェア形態で実装されるモジュール、プログラマブルデバイスロジック、及び/又は固定デバイスロジックを表す。ハードウェアは、集積回路又はオンチップシステムの構成要素、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device、CPLD)、及びシリコン又は他のハードウェアにおける他の実装形態を含み得る。この文脈において、ハードウェアは、ハードウェアによって具現化された命令及び/又はロジックによって定義されるプログラムタスク、並びに、実行のための命令を格納するために利用されるハードウェア、例えば、以前説明されたコンピュータ可読記憶媒体、を実行する処理デバイスとして動作することができる。
【0149】
前述の組合せを用いて、本明細書に記載の様々な技法を実装し得る。したがって、ソフトウェア、ハードウェア、又は実行可能モジュールは、何らかの形態のコンピュータ可読記憶媒体上に、かつ/又は1つ以上のハードウェア要素710によって具現化された1つ以上の命令及び/又はロジックとして実装され得る。コンピューティングデバイス702は、ソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールに対応する特定の命令及び/又は機能を実装するように構成され得る。したがって、コンピューティングデバイス702によって、ソフトウェアとして実行可能であるモジュールの実装形態は、例えば、コンピュータ可読記憶媒体、及び/又は処理システム704のハードウェア要素710の使用を介して、少なくとも部分的にハードウェア内で達成され得る。命令及び/又は機能は、本明細書で説明される技法、モジュール、及び例を実施するための1つ以上の製造物品(例えば、1つ以上のコンピューティングデバイス702及び/又は処理システム704)によって実行可能/動作可能であり得る。
【0150】
本明細書で説明される技法は、コンピューティングデバイス702の様々な構成によってサポートされ得、本明細書で説明される技法の特定の例に限定されない。この機能はまた、以下に説明されるように、プラットフォーム716を介した「クラウド」714上などでの分散システムの使用を通じて、全て又は部分的に実装され得る。
【0151】
クラウド714は、リソース718のためのプラットフォーム716を含み、かつ/又は表す。プラットフォーム716は、クラウド714のハードウェア(例えば、サーバ)及びソフトウェアリソースの基礎となる機能を抜粋する。リソース718は、コンピューティングデバイス702から遠隔にあるサーバ上でコンピュータ処理が実行されている間に利用することができるアプリケーション及び/又はデータを含み得る。リソース718はまた、インターネットを介して、かつ/又はセルラーネットワーク若しくはWi-Fiネットワークなどの加入者ネットワークを介して提供されるサービスも含むことができる。
【0152】
プラットフォーム716は、コンピューティングデバイス702を他のコンピューティングデバイスと接続するためのリソース及び機能を抽象化することができる。プラットフォーム716はまた、リソースのスケーリングを抽象化して、プラットフォーム716を介して実装されている、リソース718が直面した需要に対応するスケールレベルを提供する役割も果たすことができる。したがって、相互接続されたデバイスの実施形態では、本明細書に説明されている機能の実装形態は、システム700全体にわたって分散することができる。例えば、この機能は、コンピューティングデバイス702上に、並びにクラウド714の機能を抜粋するプラットフォーム716を介して、部分的に実行され得る。
【0153】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、連続グルコースレベルモニタリングシステムにおいて実施される方法に関し、この方法は、連続グルコースレベルモニタリングシステムのグルコースセンサから複数の時間窓のそれぞれについて、時間窓の複数の期間のうちの第1の期間にユーザについて測定されたグルコース測定値を取得することであって、グルコースセンサはユーザの挿入部位において挿入されている、ことと、グルコース測定値から、複数の時間窓の第1の期間について1つ以上の特徴を生成することと、複数の時間窓の第1の期間についての1つ以上の特徴から、複数の時間窓の第1の期間におけるグルコース測定値のパターンを検出することと、パターンに対応する、グルコースレベルを改善するための行動修正フィードバックを決定することと、行動修正フィードバックを含むユーザインタフェースを生成することと、ユーザインタフェースを表示させることと、を含む。
【0154】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、方法に関し、各時間窓は1日を含み、複数の時間窓は複数の日を含み、複数の期間のそれぞれは、1日の間の異なる複数時間の期間を含む。
【0155】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、方法に関し、複数の期間は、夜間期間、朝食後期間、昼食後期間、及び夕食後期間を含む。
【0156】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、方法に関し、この方法は、複数の期間のそれぞれについて、期間について1日の間の複数時間の期間を指定するユーザ入力を受信することを更に含む。
【0157】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、方法に関し、この方法は、機械学習システムによって、1日の複数時間の期間のうちの少なくとも1つを自動的に学習することを更に含む。
【0158】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、方法に関し、各時間窓は1週間を含み、複数の時間窓は複数の週を含み、複数の期間のそれぞれは、1週間の異なる日を含む。
【0159】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は方法に関し、パターンを検出することは、1つ以上の特徴のうちのある特徴についての基準が満たされていないと判定することを含む。
【0160】
いくつかの態様では、本明細書に記載される技法は、方法に関し、パターンは、グルコース測定値において検出される複数のパターンのうちの1つであり、複数のパターンのそれぞれは、対応する基準が満たされていない1つ以上の特徴のうちの1つであり、この方法は、複数のパターンを正規化して複数のパターンのそれぞれについてサイズを生成することを更に含む。
【0161】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、方法に関し、行動修正フィードバックを決定することは、最大サイズを有する複数のパターンのうちの1つに対応する行動修正フィードバックを選択することを含む。
【0162】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、方法に関し、この方法は、グルコース測定値又は1つ以上の特徴に基づいてユーザの数値を生成することと、行動修正フィードバックに少なくとも1つの数値を含めることによって行動修正フィードバックをユーザに合わせてカスタマイズすることと、を更に含む。
【0163】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、方法に関し、パターンは、グルコース測定値において検出される複数のパターンのうちの1つであり、行動修正フィードバックを決定することは、複数のパターンのうちの1つによってマッピングされる複数のトピックのうちの1つによってマッピングされる行動修正フィードバックを選択することを含む。
【0164】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、方法に関し、パターンは、グルコース測定値において検出される複数のパターンのうちの1つであり、行動修正フィードバックを決定することは、複数のパターンのうちの1つに対応する行動修正フィードバックを選択することを含む。
【0165】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、方法に関し、この方法は、活動トラッカからユーザの活動データを受信することを更に含み、行動修正フィードバックを選択することは、活動データがユーザは実行済みであることを示す活動を実行するように示す行動修正フィードバックを選択しないことを含む。
【0166】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、方法に関し、この方法は、行動修正フィードバックに含まれる行動修正がユーザによって実行されたか否かを引き続き判定することと、行動修正フィードバックに含まれる行動修正がユーザによって実行されたと判定することに応答して、ユーザを褒める追加のフィードバックを提供することと、を更に含む。
【0167】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法はコンピューティングデバイスに関し、このコンピューティングデバイスは、プロセッサと、ディスプレイデバイスと、プロセッサによる実行に応答して、プロセッサに、連続グルコースレベルモニタリングシステムのグルコースセンサから複数の時間窓のそれぞれ時間窓について、時間窓の複数の期間のうちの第1の期間にユーザについて測定されたグルコース測定値を取得することであって、グルコースセンサは、ユーザの挿入部位において挿入されている、こと、グルコース測定値から、複数の時間窓の第1の期間について1つ以上の特徴を生成すること、複数の時間窓の第1の期間についての1つ以上の特徴から、複数の時間窓の第1の期間におけるグルコース測定値のパターンを検出すること、パターンに対応する、グルコースレベルを改善するための行動修正フィードバックを決定すること、行動修正フィードバックを含むユーザインタフェースを生成すること、及びユーザインタフェースをディスプレイデバイスに表示させること、を行わせるアプリケーションの複数の命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体と、を含む。
【0168】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、コンピューティングデバイスに関し、各時間窓は1日を含み、複数の時間窓は複数の日を含み、複数の期間のそれぞれは、1日の間の異なる複数時間の期間を含む。
【0169】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法はコンピューティングデバイスに関し、パターンを検出することは、1つ以上の特徴のうちのある特徴についての基準が満たされていないと判定することである。
【0170】
いくつかの態様では、本明細書に記載される技法は、コンピューティングデバイスに関し、パターンは、グルコース測定値において検出される複数のパターンのうちの1つであり、複数のパターンのそれぞれは、対応する基準が満たされていない、1つ以上の特徴のうちの1つであり、命令は、プロセッサに、複数のパターンを正規化して複数のパターンのそれぞれについてサイズを生成させる。
【0171】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、コンピューティングデバイスに関し、命令は、プロセッサに更に、グルコース測定値又は1つ以上の特徴に基づいてユーザの数値を生成させ、行動修正フィードバックに少なくとも1つの数値を含めることによって行動修正フィードバックをユーザに合わせてカスタマイズさせる。
【0172】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法はデバイスに関し、このデバイスは、ディスプレイデバイスと、複数の行動修正フィードバックを含む行動ライブラリと、少なくとも部分的にハードウェアに実装されて、連続グルコースレベルモニタリングシステムのグルコースセンサから複数の時間窓のそれぞれの時間窓について、時間窓の複数の期間のうちの第1の期間にユーザについて測定されたグルコース測定値を取得するためのグルコース測定値収集モジュールであって、グルコースセンサはユーザの挿入部位において挿入されている、グルコース測定値収集モジュールと、少なくとも部分的にハードウェアに実装されて、グルコース測定値から、複数の時間窓の第1の期間について1つ以上の特徴を生成するための特徴決定モジュールと、少なくとも部分的にハードウェアに実装されて、複数の時間窓の第1の期間についての1つ以上の特徴から、複数の時間窓の第1の期間におけるグルコース測定値のパターンを検出するためのパターン検出モジュールと、少なくとも部分的にハードウェアに実装されて、パターンに対応する、グルコースレベルを改善するための行動修正フィードバックを行動ライブラリから決定するため、行動修正フィードバックを含むユーザインタフェースを生成するため、及びユーザインタフェースをディスプレイデバイスに表示させるための行動修正選択モジュールと、を含む。
【0173】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、デバイスに関し、各時間窓は1日を含み、複数の時間窓は複数の日を含み、複数の期間のそれぞれは、1日の間の異なる複数時間の期間を含む。
【0174】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法はデバイスに関し、パターンを検出することは、1つ以上の特徴のうちのある特徴についての基準が満たされていないと判定することである。
【0175】
いくつかの態様では、本明細書に記載される技法は、デバイスに関し、パターンは、グルコース測定値において検出される複数のパターンのうちの1つであり、複数のパターンのそれぞれは、対応する基準が満たされていない、1つ以上の特徴のうちの1つであり、デバイスは、少なくとも部分的にハードウェアに実装されて、複数のパターンを正規化して複数のパターンのそれぞれについてサイズを生成するための正規化モジュールを更に含む。
【0176】
いくつかの態様では、本明細書で説明される技法は、コンピューティングデバイスに関し、このコンピューティングデバイスは、少なくとも部分的にハードウェアに実装されて、グルコース測定値又は1つ以上の特徴に基づいてユーザの数値を生成し、行動修正フィードバックに少なくとも1つの数値を含めることによって行動修正フィードバックをユーザに合わせてカスタマイズするための行動修正フィードバックカスタマイズモジュールを更に含む。
【0177】
結論
システム及び技法は、構造的特徴及び/又は方法論的行為に固有の言語で記載されているが、添付の特許請求の範囲で定義されるシステム及び技法は、必ずしも記載される特定の特徴又は行為に限定されないと理解するべきである。むしろ、特定の特徴及び行為は、特許請求される主題を実装するための例示的な形態として開示されている。
【国際調査報告】