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  • 特表-環状核燃料棒 図1
  • 特表-環状核燃料棒 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-29
(54)【発明の名称】環状核燃料棒
(51)【国際特許分類】
   G21C 3/28 20060101AFI20241022BHJP
   G21C 3/07 20060101ALI20241022BHJP
   G21C 3/62 20060101ALI20241022BHJP
   G21C 21/02 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
G21C3/28 700
G21C3/28 110
G21C3/07
G21C3/62 220
G21C21/02 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523832
(86)(22)【出願日】2022-10-21
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 US2022078480
(87)【国際公開番号】W WO2023070067
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】17/451,726
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521219442
【氏名又は名称】ウェスティングハウス エレクトリック カンパニー エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】WESTINGHOUSE ELECTRIC COMPANY LLC
【住所又は居所原語表記】1000 Westinghouse Drive, Suite 141, Cranberry Township, Pennsylvania 16066 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルーク シー. オルソン
(72)【発明者】
【氏名】キャスリン イー. メッツガー
(72)【発明者】
【氏名】エドワード ジェイ. ラホダ
(72)【発明者】
【氏名】エルウィン ロバーツ
(72)【発明者】
【氏名】マイケル アール. イッキーズ
(72)【発明者】
【氏名】パオロ フェルローニ
(72)【発明者】
【氏名】デニス アドルノ-ロペス
(72)【発明者】
【氏名】ルーク ディー. チェルニアック
(72)【発明者】
【氏名】ファウスト フランチェスキーニ
(57)【要約】
環状核燃料棒が開示されている。環状核燃料棒は、セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる外側被覆管と、セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる内側被覆管と、外側被覆管と内側被覆管との間に位置する核燃料領域と、液体冷却材が流れるための開放チャネルとを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状核燃料棒であって、
セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる外側被覆管と、
セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる内側被覆管と、
前記外側被覆管と前記内側被覆管との間に位置する核燃料領域と、
液体冷却材が流れるための開放チャネルと、を備え、
前記開放チャネルは、前記内側被覆管を通って延在する、
環状核燃料棒。
【請求項2】
前記セラミック複合材料は、炭化ケイ素(SiC)、酸化アルミニウム(Al)、炭化ホウ素(BC)、窒化ホウ素(BN)、カーボンファイバ(C)、他の超高温セラミックマトリックス複合材料(UHTCMC)、例えばSiO、SiN、ZrO、SiAlON型セラミック、ZrB、HfB、TaSi、Si、MoSi、ZrSi、(Hf、Zr、Ta)C等のファインセラミックス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項1に記載の環状核燃料棒。
【請求項3】
前記サーメット複合材料は、
金属と、
1つ若しくは複数のSiC、Al、BC、BN、C、UHTCMC、例えばSiO、SiN、ZrO、SiAlON型セラミックス、ZrB、HfB、TaSi、Si、MoSi、ZrSi、(Hf、Zr、Ta)C等のファインセラミックス、又はそれらの組み合わせと、を備える、請求項1に記載の環状核燃料棒。
【請求項4】
前記核燃料領域は、環状ペレット形態の核燃料を備える、請求項1に記載の環状核燃料棒。
【請求項5】
環状ペレット形態の前記核燃料は、二酸化ウラン(UO)、窒化ウラン(UN)、二ホウ化ウラン(UB)、四ホウ化ウラン(UB)、及び炭化ウラン(UC)からなる群から選択され、
前記核燃料は、単体であるか、別の核燃料と組み合わされるか、又はZr、Cr、Mo、ZrB、Cr、Al、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される添加剤と組み合わされる、請求項4に記載の環状核燃料棒。
【請求項6】
環状ペレット形態の前記核燃料は、5%よりも多い濃縮235Uを備える、請求項4に記載の環状核燃料棒。
【請求項7】
環状ペレット形態の前記核燃料は、少なくとも6%の濃縮235Uを備える、請求項4に記載の環状核燃料棒。
【請求項8】
前記環状核燃料棒は、さらに、
前記外側被覆管と前記核燃料領域との間に位置する外側ギャップと、
前記内側被覆管と前記核燃料領域との間に位置する内側ギャップと、を備える、請求項1に記載の環状核燃料棒。
【請求項9】
前記外側被覆管、前記核燃料領域、及び前記内側被覆管は、上端プラグ及び下端プラグによって密閉されている、請求項1に記載の環状核燃料棒。
【請求項10】
前記上端プラグ及び前記下端プラグは、SiC環状端プラグ又は金属環状端プラグである、請求項9に記載の環状核燃料棒。
【請求項11】
前記SiC環状端プラグは、セラミックろう付けを用いて、前記外側被覆管、前記核燃料領域、及び前記内側被覆管に取り付けられている、請求項10に記載の環状核燃料棒。
【請求項12】
前記金属環状端プラグは、金属ろう付けを用いて、前記外側被覆管、前記核燃料領域、及び内前記側被覆管に取り付けられている、請求項10に記載の環状核燃料棒。
【請求項13】
前記環状核燃料棒は、さらに、
前記外側被覆管と前記核燃料領域との間に位置する前記外側ギャップ内に液体金属を備える、請求項8に記載の環状核燃料棒。
【請求項14】
前記環状核燃料棒は、さらに、
前記内側被覆管と前記核燃料領域との間に位置する前記内側ギャップ内に液体金属を備える、請求項8に記載の環状核燃料棒。
【請求項15】
前記上端プラグ及び前記下端プラグは、機械的インターロッキング法を用いて、前記外側被覆管、前記核燃料領域、及び前記内側被覆管に取り付けられている、請求項9に記載の環状核燃料棒。
【請求項16】
前記上端プラグ及び前記下端プラグは、機械的インターロッキング法、セラミックろう付け、金属ろう付け、又はそれらの組み合わせを用いて、前記外側被覆管、前記核燃料領域、及び前記内側被覆管に取り付けられている、請求項9に記載の環状核燃料棒。
【請求項17】
前記環状核燃料棒は、軽水炉(LWR)、重水炉(HWR)、鉛高速炉(LFR)、ナトリウム高速炉、溶融塩炉、及びガス冷却炉からなる群から選択される原子炉で使用される、請求項1に記載の環状核燃料棒。
【請求項18】
環状核燃料棒であって、
セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる外側被覆管と、
セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる内側被覆管と、
前記外側被覆管と前記内側被覆管との間に位置するとともに、環状ペレット形態の核サーメット燃料を備える核燃料領域と、
液体冷却材が流れるための開放チャネルと、を備え、
前記開放チャネルは、前記内側被覆管を通って延在する、
環状核燃料棒。
【請求項19】
環状ペレット形態の前記核サーメット燃料は、
不活性金属マトリックスと、
UO、UN、UB、UB、又はUCと、を備え、
前記UO、UN、UB、UB、又はUCは、単体であるか、組み合わせられるか、又はZr、Cr、Mo、ZrB、Cr、Al、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される添加剤と組み合わせられる、請求項18に記載の環状核燃料棒。
【請求項20】
環状ペレット形態の前記核サーメット燃料は、5%より多い濃縮235Uを備える、請求項18に記載の環状核燃料棒。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2021年10月21日に出願された「ANNULAR NUCLEAR FUEL ROD」と題する米国非仮出願第17/451,726号の、米国特許法第120条に基づく利益および及び優先権を主張する。
【0002】
(政府支援)
本発明は、契約番号NE-0008824の下で米国政府の支援を受けてなされた。米国政府は本発明において一定の権利を有する。
【背景技術】
【0003】
本発明は、一般に、内側チューブおよび及び外側チューブを備えた環状核燃料棒、より具体的には、セラミック複合材料または又はサーメット複合材料からなる内側チューブおよび及び外側チューブを備えた環状核燃料棒に関する。
【発明の概要】
【0004】
様々な実施形態では、環状核燃料棒が開示される。環状核燃料棒は、セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる外側被覆管と、セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる内側被覆管と、外側被覆管と内側被覆管との間に位置する核燃料領域と、液体冷却材が流れるための開放チャネルと、を備える。開放チャネルは、内側被覆管を通って延びている。
【0005】
様々な他の実施形態において、環状核燃料棒が開示されている。環状核燃料棒は、セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる外側被覆管と、サーメット複合材料又はサーメット複合材料からなる内側被覆管と、外側被覆管と内側被覆管との間に位置し、環状ペレット形態の核サーメット燃料を含む核燃料領域と、液体冷却材が流れるための開放チャネルとを備えている。開放チャネルは、内側被覆管を通って延びている。
【0006】
本明細書に記載される実施形態の種々の特徴は、その利点と共に、以下の添付図面と併せて、以下の説明に従って理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の少なくとも1つの態様による環状核燃料棒を示す。
図2】本開示の少なくとも1つの態様による環状核燃料棒を示す。
【0008】
対応する参照文字は、いくつかの図を通して対応する部分を示す本明細書に記載された実例は、ある形態における本発明の種々の実施形態を示しており、そのような実例は、本発明の範囲を限定するものと決して解釈されるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に記載され、添付の図面に示されている実施形態の全体的な構造、機能、製造、及び使用を十分に理解するために、多数の具体的な詳細が記載される。本明細書に記載された実施形態を不明瞭にしないように、周知の操作、構成要素、及び要素は詳細には記載されていない。読者は、本明細書に記載され図示された実施形態が非限定的な例であることを理解し、従って、本明細書に開示された特定の構造的詳細及び機能的詳細は代表的かつ例示的なものであり得ることが理解されるであろう。それらへのさまざまな変形及び変更は、特許請求の範囲から逸脱することなく加えられてもよい。
【0010】
核燃料棒は、通常、ジルコニウム系被覆及び二酸化ウラン(UO)燃料を備える。ジルコニウム系被覆及びUO燃料は、それらのエネルギー密度及び動作出力が制限される可能性がある。例えば、安全要件により、UO燃料の中心線温度は、通常の出力レベルよりも高い出力レベルを引き起こす過渡現象及び事故状態の間、UOの融点未満、かつ指定された被覆表面温度未満に制限される。
【0011】
従って、本開示の目的は、増加したエネルギー密度と、より高い出力レベルを可能にする燃料ペレットの低減された中心線温度と、5%より多い濃縮235Uを備える核燃料と、をもたらす環状核燃料棒を提供することである。
【0012】
ここで図1を参照すると、本開示の少なくとも1つの態様による環状核燃料棒100が提供される。環状核燃料棒100は、外側被覆管102と、内側被覆管104と、外側被覆管102と内側被覆管104との間に位置する核燃料領域106と、開放チャネル108とを備えてもよい。開放チャネル108は、内側被覆管104を通って延在してもよい。液体冷却材は、開放チャネル108内を流れてもよい。出力密度の増加は、核燃料領域106から、内側被覆管104を通って延在する開放チャネル108内の液体冷却材と、外側被覆102の外側の液体冷却材と、への体積当たりのさらなる伝熱面積により可能である。
【0013】
外側被覆管102は、セラミック複合材料又はサーメット複合材料から構成することができる。内側被覆管104は、セラミック複合材料又はサーメット複合材料から構成することができる。外側被覆管102及び内側被覆管104は、同じ複合材料(すなわち、セラミック/セラミック又はサーメット/サーメット)又は異なる複合材料(すなわち、セラミック/サーメット又はサーメット/セラミック)であることができる。
【0014】
セラミック複合材料は、炭化ケイ素(SiC)、酸化アルミニウム(Al)、炭化ホウ素(BC)、窒化ホウ素(BN)、カーボンファイバ(C)、他の超高温セラミックマトリックス複合材料(UHTCMC)、SiO、SiN、ZrO、SiAlON型セラミックス、ZrB、HfB、TaSi、Si、MoSi、ZrSi、(Hf、Zr、Ta)Cのようなファインセラミックス、又はそれらの組み合わせを備えてもよい。
【0015】
前記サーメット複合材料は、ジルコニウム(Zr)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)、FeCrAl、FeCrAlY、又はそれらの組み合わせといった金属を備えてもよい。前記サーメット複合材料は、さらに、本明細書に開示される1つ又は複数のセラミックス(即ち、SiC、Al、BC、BN、C、超高音セラミックマトリックス複合材料、若しくはファインセラミックス)、又はそのセラミックスの組み合わせを備える。
【0016】
セラミック複合材料及びサーメット複合材料は、耐酸化性、高温(すなわち、500℃より高い、1000℃より高い、又は1500℃より高い)での優れた強度を提供し、ジルコニウム系被覆に伴う動作上の制限(すなわち、事故及び過渡現象時に直面するより高い表面温度)及び偶発的な懸念事項の多くを排除するために使用される。
【0017】
核燃料領域106は、環状ペレット形態の核燃料を備えてもよい。環状ペレット形態の核燃料は、燃料ペレットの中心線温度を低下させる。環状ペレット形態の核燃料は、二酸化ウラン(UO)、窒化ウラン(UN)、二ホウ化ウラン(UB)、四ホウ化ウラン(UB)、及び炭化ウラン(UC)であってもよい。前記核燃料は、単体であるか、別の核燃料と組み合わされるか、又はZr、Cr、Mo、ZrB、Cr、Al、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される添加剤と組み合わされてもよい。
【0018】
環状ペレット形態の核燃料は、5%よりも多い濃縮235Uを備えてもよい。環状ペレット形態の核燃料は、少なくとも6%の濃縮235U、少なくとも6.5%の濃縮235U、少なくとも7%の濃縮235U、少なくとも7.5%の濃縮235U、少なくとも8%の濃縮235U、少なくとも8.5%の濃縮235U、少なくとも9%の濃縮235U、少なくとも9.5%の濃縮235U、少なくとも10%の濃縮235U、少なくとも10.5%の濃縮235U、少なくとも11%の濃縮235U、少なくとも11.5%の濃縮235U、少なくとも12%の濃縮235U、少なくとも12.5%の濃縮235U、少なくとも13%の濃縮235U、少なくとも13.5%の濃縮235U、少なくとも14%の濃縮235U、少なくとも14.5%の濃縮235U、少なくとも15%の濃縮235U、少なくとも15.5%の濃縮235U、少なくとも16%の濃縮235U、少なくとも16.5%の濃縮235U、少なくとも17%の濃縮235U、少なくとも17.5%の濃縮235U、少なくとも18%の濃縮235U、少なくとも18.5%の濃縮235U、少なくとも19%の濃縮235U、少なくとも19.5%の濃縮235U、又は少なくとも20%の濃縮235U、を備えてもよい。
【0019】
環状ペレット形態の核燃料は、5%より多く6%以下の濃縮235U、5%より多く6.5%以下の濃縮235U、5%より多く7%以下の濃縮235U、5%より多く7.5%以下の濃縮235U、5%より多く8%以下の濃縮235U、5%より多く8.5%以下の濃縮235U、5%より多く9%以下の濃縮235U、5%より多く9.5%以下の濃縮235U、5%より多く10%以下の濃縮235U、5%より多く10.5%以下の濃縮235U、5%より多く11%以下の濃縮235U、5%より多く11.5%以下の濃縮235U、5%より多く12%以下の濃縮235U、5%より多く12.5%以下の濃縮235U、5%より多く13%以下の濃縮235U、5%より多く13.5%以下の濃縮235U、5%より多く14%以下の濃縮235U、5%より多く14.5%以下の濃縮235U、5%より多く15%以下の濃縮235U、5%より多く15.5%以下の濃縮235U、5%より多く16%以下の濃縮235U、5%より多く16.5%以下の濃縮235U、5%より多く17%以下の濃縮235U、5%より多く17.5%以下の濃縮235U、5%より多く18%以下の濃縮235U、5%より多く18.5%以下の濃縮235U、5%より多く19%以下の濃縮235U、5%より多く19.5%以下の濃縮235U、及び5%より多く20%以下の濃縮235Uを備えてもよい。
【0020】
環状ペレット形態の核燃料は、少なくとも10%から20%までの濃縮235U、少なくとも10.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも11%から20%までの濃縮235U、少なくとも11.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも12%から20%までの濃縮235U、少なくとも12.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも13%から20%までの濃縮235U、少なくとも13.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも14%から20%までの濃縮235U、少なくとも14.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも15%から20%までの濃縮235U、少なくとも15.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも16%から20%までの濃縮235U、少なくとも16.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも17%から20%までの濃縮235U、少なくとも17.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも18%から20%までの濃縮235U、少なくとも18.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも19%から20%までの濃縮235U、及び少なくとも19.5%から20%までの濃縮235Uを備えてもんでもよい。
【0021】
核燃料領域106は、環状ペレット形態の核サーメット燃料を備えてもよい。環状ペレット形態の核サーメット燃料は、燃料ペレットの中心線温度を低下させる。環状ペレット形態の核サーメット燃料は、不活性金属マトリックス(即ち、Mo、Zr、ステンレス鋼、Al、W、Ta、Nb、FeCrAl、FeCrAlY)及び本明細書に開示される任意の核燃料(即ち、UO、UN、UB、UB、UC。核燃料は、単体で、別の核燃料と組み合わせる、又は添加剤、例えば、Zr、Cr、Mo、ZrB、Cr、Al、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される添加剤と組み合わせてもよい)を備えてもよい。不活性金属マトリックスは、燃料粒子からの高い熱輸送をもたらす。
【0022】
環状ペレット形態の核サーメット燃料は、5%より多い濃縮235Uを備えてもよい。環状ペレット形態の核サーメット燃料は、少なくとも6%の濃縮235U、少なくとも6.5%の濃縮235U、少なくとも7%の濃縮235U、少なくとも7.5%の濃縮235U、少なくとも8%の濃縮235U、少なくとも8.5%の濃縮235U、少なくとも9%の濃縮235U、少なくとも9.5%の濃縮235U、少なくとも10%の濃縮235U、少なくとも10.5%の濃縮235U、少なくとも11%の濃縮235U、少なくとも11.5%の濃縮235U、少なくとも12%の濃縮235U、少なくとも12.5%の濃縮235U、少なくとも13%の濃縮235U、少なくとも13.5%の濃縮235U、少なくとも14%の濃縮235U、少なくとも14.5%の濃縮235U、少なくとも15%の濃縮235U、少なくとも15.5%の濃縮235U、少なくとも16%の濃縮235U、少なくとも16.5%の濃縮235U、少なくとも17%の濃縮235U、少なくとも17.5%の濃縮235U、少なくとも18%の濃縮235U、少なくとも18.5%の濃縮235U、少なくとも19%の濃縮235U、少なくとも19.5%の濃縮235U、又は少なくとも20%の濃縮235Uを備えてもよい。
【0023】
環状ペレット形態の核サーメット燃料は、5%より多く6%以下の濃縮235U、5%より多く6.5%以下の濃縮235U、5%より多く7%以下の濃縮235U、5%より多く7.5%以下の濃縮235U、5%より多く8%以下の濃縮235U、5%より多く8.5%以下の濃縮235U、5%より多く9%以下の濃縮235U、5%より多く9.5%以下の濃縮235U、5%より多く10%以下の濃縮235U、5%より多く10.5%以下の濃縮235U、5%より多く11%以下の濃縮235U、5%より多く11.5%以下の濃縮235U、5%より多く12%以下の濃縮235U、5%より多く12.5%以下の濃縮235U、5%より多く13%以下の濃縮235U、5%より多く13.5%以下の濃縮235U、5%より多く14%以下の濃縮235U、5%より多く14.5%以下の濃縮235U、5%より多く15%以下の濃縮235U、5%より多く15.5%以下の濃縮235U、5%より多く16%以下の濃縮235U、5%より多く16.5%以下の濃縮235U、5%より多く17%以下の濃縮235U、5%より多く17.5%以下の濃縮235U、5%より多く18%以下の濃縮235U、5%より多く18.5%以下の濃縮235U、5%より多く19%以下の濃縮235U、5%より多く19.5%以下の濃縮235U、及び5%より多く20%以下の濃縮235Uを備えてもよい。
【0024】
環状ペレット形態の核サーメット燃料は、少なくとも10%から20%までの濃縮235U、少なくとも10.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも11%から20%までの濃縮235U、少なくとも11.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも12%から20%までの濃縮235U、少なくとも12.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも13%から20%までの濃縮235U、少なくとも13.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも14%から20%までの濃縮235U、少なくとも14.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも15%から20%までの濃縮235U、少なくとも15.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも16%から20%までの濃縮235U、少なくとも16.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも17%から20%までの濃縮235U、少なくとも17.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも18%から20%までの濃縮235U、少なくとも18.5%から20%までの濃縮235U、少なくとも19%から20%までの濃縮235U、及び少なくとも19.5%から20%までの濃縮235Uを備えてもよい。
【0025】
様々な実施形態では、本明細書に開示される管状燃料棒は、外側被覆管202と核燃料領域206との間に位置し、50μmから2mmの外側ギャップ210をさらに備えてもよい。様々な実施形態では、本明細書に開示される管状燃料棒は、内側被覆管204と核燃料領域206との間に位置し、50μmから2mmの内側ギャップ212をさらに備えてもよい。他の実施形態では、図2に示されるように、本明細書に開示される管状燃料棒は、外側被覆管202と核燃料領域206との間に位置する外側ギャップ210と、内側被覆管204と核燃料領域206との間に位置する内側ギャップ212とをさらに備えてもよい。燃料ペレットと外側被覆管/内側被覆管との間に位置するギャップ(即ち外側ギャップ及び/又は内側ギャップ)は、セラミック被覆管又はサーメット被覆管の亀裂を防ぐことができ、それによって、使用中のペレットの膨張によるペレットと被覆との間の強い接触を回避することによって、気密性を維持することができる。
【0026】
様々な実施形態では、Na、K、Pb、Sn、Bi、Ga及びそれらの混合物のような低い融点及び比較的高い沸点を有する液体金属又は合金(即ち液体金属接合)は、外側被覆管202と核燃料領域206との間に位置する外側ギャップ210内に含まれていてもよい。液体金属又は合金は、内側被覆管204と核燃料領域206との間に位置する内側ギャップ212内に含まれていてもよい。液体金属接合は、核燃料ペレット-被覆ギャップの熱伝導性を高めることができ、比較的大きいギャップサイズによる燃料膨張を増加させ、被覆内の亀裂又は穴から漏れが発生した場合に、燃料棒への冷却材の侵入を妨害する可能性があり、それによって、核分裂生成物を保持し、燃料-冷却材相互作用及び腐食を低減することに役立つ。
【0027】
液体金属接合による充填ウラン燃料粒子(即ちUO、UN、UB、UB、又はUC)、金属、及びサーメット燃料は、ピーク燃料温度を低下させることができ、それによって、より高い熱体積発生率、及び炉心平均されたときの燃料から冷却材へのより高い熱流束を可能にする。
【0028】
様々な実施形態では、外側被覆管、核燃料領域、及び内側被覆管は、上端プラグ及び下端プラグによって密閉されてもよい。上端プラグは、SiC環状端プラグ(又は主要被覆材に適したセラミック若しくは複合材料プラグ)又は金属環状端プラグであってもよい。下端プラグは、SiC環状端プラグ(又は主要被覆材に適したセラミック若しくは複合材料プラグ)又は金属環状端プラグであってもよい。特定の実施形態では、SiC環状端プラグは、セラミックろう付けを用いて、外側被覆管、核燃料領域、及び内側被覆管に取り付けられてもよい。特定の実施形態では、金属環状端プラグは、金属ろう付けを用いて、外側被覆管、核燃料領域、及び内側被覆管に取り付けられてもよい。特定の実施形態では、上端プラグ及び下端プラグは、機械的インターロッキング法を用いて、外側被覆管、核燃料領域、及び内側被覆管に取り付けられてもよい。上端プラグ及び下端プラグは、機械的インターロッキング法、セラミックろう付け、金属ろう付け、又はそれらの組み合わせを用いて、外側被覆管、核燃料領域、及び内側被覆管に取り付けられてもよい。
【0029】
本明細書に開示される環状燃料棒は、極めて出力密度の高い炉心を提供することができ、高い235U含有量により、ウラン1メートルトン当たり65ギガワット・日(GWD/MTU)より大きい燃焼度、70GWD/MTUより大きいの燃焼度、75GWD/MTUより大きいの燃焼度、80GWD/MTUより大きい燃焼度、85GWD/MTUより大きい燃焼度、90GWD/MTUより大きい燃焼度、95GWD/MTUより大きい燃焼度、又は100GWD/MTUより大きい燃焼度を達成することができる。
【0030】
本明細書に開示される環状燃料棒は、軽水炉(LWR)、重水炉(HWR)、鉛高速炉(LFR)、ナトリウム高速炉、溶融塩炉、及びガス冷却炉からなる群から選択される原子炉で使用されてもよい。
【0031】
本明細書に記載される主題の様々な態様が、以下の例に示される。
【0032】
(例1)環状核燃料棒であって、セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる外側被覆管と、セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる内側被覆管と、前記外側被覆管と前記内側被覆管との間に位置する核燃料領域と、液体冷却材が流れるための開放チャネルと、を備え、前記開放チャネルは、前記内側被覆管を通って延在する環状核燃料棒。
【0033】
(例2)前記セラミック複合材料は、炭化ケイ素(SiC)、酸化アルミニウム(Al)、炭化ホウ素(BC)、窒化ホウ素(BN)、カーボンファイバ(C)、他の超高温セラミックマトリックス複合材料(UHTCMC)、例えばSiO、SiN、ZrO、SiAlON型セラミックス、ZrB、HfB、TaSi、Si、MoSi、ZrSi、(Hf、Zr、Ta)C等のファインセラミックス、又はそれらの組み合わせを備える、例1に記載の環状核燃料棒。
【0034】
(例3)前記サーメット複合材料は、金属と、1つ若しくは複数のSiC、Al、BC、BN、C、UHTCMC、例えばSiO、SiN、ZrO、SiAlON型セラミックス、ZrB、HfB、TaSi、Si、MoSi、ZrSi、(Hf、Zr、Ta)C等のファインセラミックス、又はそれらの組み合わせと、を備える、例1又は例2に記載の環状核燃料棒。
【0035】
(例4)前記核燃料領域は、環状ペレット形態の核燃料を備える、例1から3のいずれか一つに記載の環状核燃料棒。
【0036】
(例5)環状ペレット形態の前記核燃料は、二酸化ウラン(UO)、窒化ウラン(UN)、二ホウ化ウラン(UB)、四ホウ化ウラン(UB)、及び炭化ウラン(UC)からなる群から選択され、前記核燃料は、単体であるか、別の核燃料と組み合わされるか、又はZr、Cr、Mo、ZrB、Cr、Al、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される添加剤と組み合わされる、例4に記載の環状核燃料棒。
【0037】
(例6)環状ペレット形態の前記核燃料は、5%よりも多い濃縮235Uを備える、例4又は5に記載の環状核燃料棒。
【0038】
(例7)環状ペレット形態の前記核燃料は、少なくとも6%の濃縮235Uを備える、例4又は5に記載の環状核燃料棒。
【0039】
(例8)前記環状核燃料棒は、さらに、前記外側被覆管と前記核燃料領域との間に位置する外側ギャップと、前記内側被覆管と前記核燃料領域との間に位置する内側ギャップと、を備える、例1から7のいずれか一つに記載の環状核燃料棒。
【0040】
(例9)前記外側被覆管、前記核燃料領域、及び前記内側被覆管は、上端プラグ及び下端プラグによって密閉されている、例1から8のいずれか一つに記載の環状核燃料棒。
【0041】
(例10)前記上端プラグ及び前記下端プラグは、SiC環状端プラグ又は金属環状端プラグである、例9に記載の環状核燃料棒。
【0042】
(例11)前記SiC環状端プラグは、セラミックろう付けを用いて、前記外側被覆管、前記核燃料領域、及び前記内側被覆管に取り付けられている、例10に記載の環状核燃料棒。
【0043】
(例12)前記金属環状端プラグは、金属ろう付けを用いて、前記外側被覆管、前記核燃料領域、及び内前記側被覆管に取り付けられている、例10に記載の環状核燃料棒。
【0044】
(例13)前記環状核燃料棒は、さらに、前記外側被覆管と前記核燃料領域との間に位置する前記外側ギャップ内に液体金属を備える、例8から12のいずれか一つに記載の環状核燃料棒。
【0045】
(例14)前記環状核燃料棒は、さらに、前記内側被覆管と前記核燃料領域との間に位置する前記内側ギャップ内に液体金属を備える、例8から12のいずれか一つに記載の環状核燃料棒。
【0046】
(例15)前記上端プラグ及び前記下端プラグは、機械的インターロッキング法を用いて、前記外側被覆管、前記核燃料領域、及び前記内側被覆管に取り付けられている、例9から14のいずれか一つに記載の環状核燃料棒。
【0047】
(例16)前記上端プラグ及び前記下端プラグは、機械的インターロッキング法、セラミックろう付け、金属ろう付け、又はそれらの組み合わせを用いて、前記外側被覆管、前記核燃料領域、及び前記内側被覆管に取り付けられている、例9から14のいずれか一つに記載の環状核燃料棒。
【0048】
(例17)前記環状核燃料棒は、軽水炉(LWR)、重水炉(HWR)、鉛高速炉(LFR)、ナトリウム高速炉、溶融塩炉、及びガス冷却炉からなる群から選択される原子炉で使用される、例1から16のいずれか一つに記載の環状核燃料棒。
【0049】
(例18)環状核燃料棒であって、セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる外側被覆管と、セラミック複合材料又はサーメット複合材料からなる内側被覆管と、前記外側被覆管と前記内側被覆管との間に位置するとともに、環状ペレット形態の核サーメット燃料を備える核燃料領域と、液体冷却材が流れるための開放チャネルと、を備え、前記開放チャネルは、前記内側被覆管を通って延在する、環状核燃料棒。
【0050】
(例19)環状ペレット形態の前記核サーメット燃料は、不活性金属マトリックスと、UO、UN、UB、UB、又はUCと、を備え、前記UO、UN、UB、UB、又はUCは、単体であるか、組み合わせられるか、又はZr、Cr、Mo、ZrB、Cr、Al、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される添加剤と組み合わせられる、例18に記載の環状核燃料棒。
【0051】
(例20)環状ペレット形態の前記核サーメット燃料は、5%より多い濃縮235Uを備える、例18に記載の環状核燃料棒。
【0052】
当業者は、一般に、本明細書、特に添付の請求項(例えば、添付の請求項のボディ)において使用される用語は、一般に「オープン」用語として意図されることを認識するであろう(例えば、用語「~を含んだ」は、「~を含むが限定されない」と解釈すべきであり、用語「~を有する」は、「~を少なくとも有する」と解釈すべきであり、用語「~を含む」は、「~を含むが限定されない」と解釈すべきである、など)。特定の数の前置きされた請求項の記載が意図される場合、そのような意図は請求項において明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが当業者によってさらに理解されるであろう。例えば、理解を助けるために、以下の添付の請求項には、請求項の記載に前置きをつけるための前置きフレーズ「少なくとも1つ」及び「1つ又は複数」の使用を含んでもよい。しかしながら、そのようなフレーズの使用は、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の前置きが、たとえ同じ請求項が前置きフレーズ「1つ又は複数」又は「少なくとも1つ」及び「a」もしくは「an」などの不定冠詞を含む場合でも、このように前置きした請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、このような記載を1つのみ含む請求項に制限することを意味するものと解釈してはならない(例えば、「a」及び/又は「an」は、典型的には、「少なくとも1つ」又は「1つ又は複数」を意味すると解釈されるべきである)、請求項の記載に前置きするために使用される定冠詞の使用についても同じことが当てはまる。
【0053】
さらに、たとえ特定の数の前置きされた請求項が明示的に記載されている場合でも、当業者であれば、そのような記載は、典型的には、少なくとも記載された数を意味すると解釈すべきであることを認識するであろう(例えば、他の修飾語を伴わない「2つの記載」の単なる記載は、典型的には、少なくとも2つの記載、又は2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ、など」に類似する慣例が使用される場合、一般に、そのような構成は、当業者が慣例を理解するであろう意味で意図される(例えば、「A、B、及びCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びB、A及びC、B及びC、ならびに/又はA、B、及びCを有するシステムを含むが、これに限定されない、など)。「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ、など」に類似する慣例が使用される場合、一般に、そのような構成は、当業者が慣例を理解するであろう意味で意図される(例えば、「A、B、又はCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びB、A及びC、B及びC、ならびに/又はA、B、及びCを有するシステムを含むが、これに限定されない、など)。当業者にはさらに、明細書、請求項、又は図面のいずれにおいても、典型的には、2つ以上の代替用語を提示する離接的な単語及び/又はフレーズは、文脈により別途指示されない限り、用語の1つ、用語のいずれか、又は両方の用語を含む可能性を想定していると理解されるべきであることが理解されるであろう。例えば、「A又はB」というフレーズは、典型的には、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むと理解されるであろう。
【0054】
「一態様」、「態様」、「実例」、「一実例」などへの任意の言及は、その態様に関連して記載される特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの態様に含まれることを意味することに留意する価値がある。本明細書を通して様々な箇所における「一態様では」、「態様では」、「実例では」、「一実例では」というフレーズの出現は、必ずしもすべて同一の態様を指しているわけではない。さらに、特定の特性、構造又は特性は、1つ又は複数の態様で任意の適切な方法で組み合わせてよい。
【0055】
本明細書で言及された、及び/又は出願データシートに列挙されたいかなる特許出願、特許、非特許文献、又はその他の開示資料も、組み込まれた資料が本明細書と矛盾しない範囲において、参照により本明細書に組み込まれる。本明細書に明確に説明された開示は、このように、かつ必要な程度まで、本明細書に参照により組み込まれたいかなる矛盾する資料にも優先する。本明細書に参照により組み込むと述べた、ただし、本明細書に記載した既存の定義、記述、又は他の開示資料と矛盾する、あらゆる資料又はその一部は、組み込まれる資料と既存の開示資料との間に矛盾が生じない範囲においてのみ組み込むものとする。
【0056】
「含む、備える(comprise)」(ならびに「comprises」及び「comprising」などの含む(compise)の任意の形態)、「有する(have)」(ならびに「has」及び「having」などの有する(have)の任意の形態)、「含む、備える(include)」(ならびに「includes」及び「including」などの含む、備える(include)の任意の形態)、又は「含有する、含む(contain)」(ならびに「contains」及び「containing」などの含有する、含む(contain)の任意の形態)という用語は、オープンエンドの連結動詞である。結果として、1つ又は複数の要素を「含む、備える(comprise)」、「有する(has)」、「含む、備える(includes)」、又は「含有する、含む(contains)」システムは、それらの1つ又は複数の要素を持つが、それらの1つ又は複数の要素を持つことに限定されない。同様に、1つ又は複数の特徴を「含む、備える(comprise)」、「有する(has)」、「含む、備える(includes)」、又は「含有する、含む(contains)」システム、デバイス、又は装置の要素は、それらの1つ又は複数の特徴を所有するが、それらの1つ又は複数の特徴のみを所有することに限定されない。
【0057】
用語「実質的に」、「約」、又は「およそ」は、本開示において使用される場合、別途指定されない限り、当業者によって決定される特定の値についての許容可能な誤差を意味し、これは、その値がどのように測定又は決定されるかに部分的に依存する。特定の実施形態では、用語「実質的に」、「約」、又は「およそ」は1、2、3、又は4標準偏差以内を意味する。特定の実施形態では、用語「実質的に」、「約」、又は「およそ」は、所定の値又は範囲の50%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、又は0.05%以内を意味する。
【0058】
要約すると、本明細書に記載された概念を採用することによって生じる多数の利点が記載されている。1つ又は複数の形態に関する前述の説明は、例示及び説明の目的で示されている。これは包括的であることも、開示されたそのままの形態に限定することも意図するものではない。上記教示を考慮すれば、変更又は変形が可能である。1つ又は複数の形態は、原理及び実用的応用を説明するために選択され、説明され、それによって、当業者が、想定される特定の使用に適した様々な変更を伴って、様々な形態を利用することを可能にする。本明細書と共に提出された請求項は、範囲全体を定義することを意図している。
図1
図2
【国際調査報告】