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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-29
(54)【発明の名称】腹圧性尿失禁の補助加圧装置
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/02 20060101AFI20241022BHJP
   A61F 6/00 20060101ALI20241022BHJP
   A61F 5/37 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
A61F2/02
A61F6/00
A61F5/37 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524741
(86)(22)【出願日】2023-05-18
(85)【翻訳文提出日】2024-04-24
(86)【国際出願番号】 CN2023094930
(87)【国際公開番号】W WO2023226860
(87)【国際公開日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】202210564541.1
(32)【優先日】2022-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521329534
【氏名又は名称】江蘇泰科博曼医療器械有限公司
【氏名又は名称原語表記】JIANGSU TECH-BIO-MED MEDICAL EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.28 Changyang Road, Wujin Economic Development Zone, Changzhou, Jiangsu 213100, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】郭 燕林
(72)【発明者】
【氏名】張 偉
【テーマコード(参考)】
4C097
4C098
【Fターム(参考)】
4C097AA30
4C097BB01
4C097CC01
4C097CC18
4C098AA08
4C098FF10
(57)【要約】
本発明は、医療機器の技術分野に関し、特に、膣留置前の第1の状態と膣留置後の第2の状態とを含む膣留置構造である拡張体と、拡張体の第1の状態を保持及び/又は解除するための調整システムと、拡張体に接続され、利用者が拡張体を膣から取り外すように付勢するための牽引構造である付勢部と、を含む腹圧性尿失禁の補助加圧装置に関する。本発明において、調整システムを有する腹圧性尿失禁の補助加圧装置を提供し、調整システムの使用により、第1の状態の付与により拡張体の膣に入る利便性を向上させ、膣に入れる過程における快適さを向上させる一方、拡張体の膣内における位置安定性を向上させ、使用中の位置変化による不快感、及び不意の脱落による恥ずかしさを回避し、医師の依存度を最大限に低下させることを目的とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
膣留置前の第1の状態と膣留置後の第2の状態とを含む膣留置構造である拡張体と、前記拡張体の第1の状態を保持するための調整システムと、前記拡張体に接続され、利用者が前記拡張体を膣から取り外すように付勢するための牽引構造である付勢部と、を含み、
前記拡張体は、円周方向に沿って均一に配布する少なくとも2つの引出端を含み、各前記引出端の根元部が接続され、先端が自由端となり、前記第1の状態で、前記先端が互いに接近又は貼合し、前記第2の状態で、前記先端が互いに離間し、
前記付勢部は、各前記引出端の根元部の接続箇所に接続され、
前記引出端は、弾性の接続構造と、先端として前記接続構造の一端に接続されている貼合端とを含み、前記接続構造の他端を前記根元部とし、前記貼合端は、前記接続構造に対して外側に拡張され、前記第2の状態で膣壁に貼合され、
前記拡張体は、一体構造であり、各前記引出端の根元部の接続箇所は、追加の貼合点として膣壁に貼合することができ、各前記引出端の根元部の接続箇所が滑らかな構造により実現され、
前記拡張体が膣内で一側限界位置まで回動した状態で、各前記引出端の根元部の接続箇所に新たな貼合箇所が形成されることにより、回動し続けることが制限され、このような状態で、引出端の根元部の接続箇所に形成された貼合箇所の膣壁に対する押圧力は、前記先端に形成された貼合箇所の膣壁に対する押圧力よりも小さいことを特徴とする腹圧性尿失禁の補助加圧装置である。
【請求項2】
膣留置前の第1の状態と膣留置後の第2の状態とを含む膣留置構造である拡張体と、前記拡張体の第1の状態を解除するための調整システムと、前記拡張体に接続され、利用者が前記拡張体を膣から取り外すように付勢するための牽引構造である付勢部と、を含み、
前記拡張体は、円周方向に沿って均一に配布する少なくとも2つの引出端を含み、各前記引出端の根元部が接続され、先端が自由端となり、前記調整システムは、前記拡張体の第1の状態を解除して第2の状態に達することに用いられ、且つ前記第1の状態で、前記先端が外力の作用で互いに接近又は貼合し、前記第2の状態で、前記外力が解除され、各前記先端が前記調整システムの作用で互いに離間し、
前記付勢部は、各前記引出端の根元部の接続箇所に接続され、
前記引出端は、弾性を有し、及び/又は各前記引出端の根元部の接続箇所は、弾性を有し、前記調整システムは、前記先端に一対一に対応して設けられるとともに前記先端に対して固設される一組の同性永久磁石であり、
前記拡張体は、一体構造であり、各前記引出端の根元部の接続箇所は、追加の貼合点として膣壁に貼合することができ、各前記引出端の根元部の接続箇所が滑らかな構造により実現され、
前記拡張体が膣内で一側限界位置まで回動した状態で、各前記引出端の根元部の接続箇所に新たな貼合箇所が形成されることにより、回動し続けることが制限され、このような状態で、引出端の根元部の接続箇所に形成された貼合箇所の膣壁に対する押圧力は、前記先端に形成された貼合箇所の膣壁に対する押圧力よりも小さいことを特徴とする腹圧性尿失禁の補助加圧装置である。
【請求項3】
膣留置前の第1の状態と膣留置後の第2の状態とを含む膣留置構造である拡張体と、前記拡張体の第1の状態を解除するための調整システムと、前記拡張体に接続され、利用者が前記拡張体を膣から取り外すように付勢するための牽引構造である付勢部と、を含み、
前記拡張体は、円周方向に沿って均一に配布する少なくとも2つの引出端を含み、各前記引出端の根元部が接続され、先端が自由端となり、前記調整システムは、前記拡張体の第1の状態を解除して第2の状態に達することに用いられ、且つ前記第1の状態で、前記先端が外力の作用で互いに接近又は貼合し、前記第2の状態で、前記外力が解除され、各前記先端が前記調整システムの作用で互いに離間し、
前記付勢部は、各前記引出端の根元部の接続箇所に接続され、
各前記引出端の根元部は、相対的に回動するように設けられ、前記調整システムは、前記先端に一対一に対応して設けられるとともに前記先端に対して固設される一組の同性永久磁石であり、
前記拡張体は、一体構造であり、各前記引出端の根元部の接続箇所は、追加の貼合点として膣壁に貼合することができ、各前記引出端の根元部の接続箇所が滑らかな構造により実現され、
前記拡張体が膣内で一側限界位置まで回動した状態で、各前記引出端の根元部の接続箇所に新たな貼合箇所が形成されることにより、回動し続けることが制限され、このような状態で、引出端の根元部の接続箇所に形成された貼合箇所の膣壁に対する押圧力は、前記先端に形成された貼合箇所の膣壁に対する押圧力よりも小さいことを特徴とする腹圧性尿失禁の補助加圧装置である。
【請求項4】
前記同性永久磁石は、それぞれ各前記引出端の先端に嵌め込まれることを特徴とする請求項2又は3に記載の腹圧性尿失禁の補助加圧装置。
【請求項5】
膣留置前の第1の状態と膣留置後の第2の状態とを含む膣留置構造である拡張体と、前記拡張体の第1の状態を解除するための調整システムと、前記拡張体に接続され、利用者が前記拡張体を膣から取り外すように付勢するための牽引構造である付勢部と、を含み、
前記拡張体は、円周方向に沿って均一に配布する少なくとも2つの引出端を含み、各前記引出端の根元部が接続され、先端が自由端となり、前記調整システムは、前記拡張体の第1の状態を解除して第2の状態に達することに用いられ、且つ前記第1の状態で、前記先端が外力の作用で互いに接近又は貼合し、前記第2の状態で、前記外力が解除され、各前記先端が前記調整システムの作用で互いに離間し、
前記付勢部は、各前記引出端の根元部の接続箇所に接続され、
前記引出端は、弾性を有し、及び/又は各前記引出端の根元部の接続箇所は、弾性を有し、前記調整システムは、各前記引出端に接続されるとともにいずれかの前記引出端の押圧により変形可能である弾性構造であり、
前記拡張体は、一体構造であり、各前記引出端の根元部の接続箇所は、追加の貼合点として膣壁に貼合することができ、各前記引出端の根元部の接続箇所が滑らかな構造により実現され、
前記拡張体が膣内で一側限界位置まで回動した状態で、各前記引出端の根元部の接続箇所に新たな貼合箇所が形成されることにより、回動し続けることが制限され、このような状態で、引出端の根元部の接続箇所に形成された貼合箇所の膣壁に対する押圧力は、前記先端に形成された貼合箇所の膣壁に対する押圧力よりも小さいことを特徴とする腹圧性尿失禁の補助加圧装置である。
【請求項6】
膣留置前の第1の状態と膣留置後の第2の状態とを含む膣留置構造である拡張体と、前記拡張体の第1の状態を解除するための調整システムと、前記拡張体に接続され、利用者が前記拡張体を膣から取り外すように付勢するための牽引構造である付勢部と、を含み、
前記拡張体は、円周方向に沿って均一に配布する少なくとも2つの引出端を含み、各前記引出端の根元部が接続され、先端が自由端となり、前記調整システムは、前記拡張体の第1の状態を解除して第2の状態に達することに用いられ、且つ前記第1の状態で、前記先端が外力の作用で互いに接近又は貼合し、前記第2の状態で、前記外力が解除され、各前記先端が前記調整システムの作用で互いに離間し、
前記付勢部は、各前記引出端の根元部の接続箇所に接続され、
各前記引出端の根元部は相対的に回動するように設けられ、前記調整システムは、各前記引出端に接続されるとともにいずれかの前記引出端の押圧により変形可能である弾性構造であり、
前記拡張体は、一体構造であり、各前記引出端の根元部の接続箇所は、追加の貼合点として膣壁に貼合することができ、各前記引出端の根元部の接続箇所が滑らかな構造により実現され、
前記拡張体が膣内で一側限界位置まで回動した状態で、各前記引出端の根元部の接続箇所に新たな貼合箇所が形成されることにより、回動し続けることが制限され、このような状態で、引出端の根元部の接続箇所に形成された貼合箇所の膣壁に対する押圧力は、前記先端に形成された貼合箇所の膣壁に対する押圧力よりも小さいことを特徴とする腹圧性尿失禁の補助加圧装置である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器の技術分野に関し、特に、腹圧性尿失禁の補助加圧装置に関する。
【背景技術】
【0002】
腹圧性尿失禁は、ストレス性尿失禁であり、SUIと略称され、主な原因として、骨盤底筋の緩みで、尿道のストレスの低下となり、通常、患者がくしゃみ、咳、大笑いや急速な歩行などのお腹に力が入った時に、腹内の圧力が高くなり、尿道の外口からの不自由な尿漏れが発生するからである。日常生活において、女性にとって、SUIは、不快で恥ずかしさがあり、SUIに最もよく用いられるペッサリーは、SUIを治療するための実行可能な非手術的選択手段となっている。
【0003】
しかしながら、従来のペッサリーは、長時間にわたって膣に留置すると、利用者の不快感を引き起こし、使用中に脱落するリスクがあり、上記の場合により、使用中に、依然として大きな医師の依存度がある。
【0004】
上記の問題を纏めると、現在の女性が直面するSUI関連の問題を解消するために、如何にして快適さと利便性を集約した膣留置装置が得られるかは、早急に解決すべき問題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、腹圧性尿失禁の補助加圧装置を提供し、背景技術における問題を効果的に解決できる。
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術案を採用する。
【0007】
膣留置前の第1の状態と、膣留置後の第2の状態とを含む膣留置構造である拡張体と、
前記拡張体の第1の状態を保持及び/又は解除するための調整システムと、
前記拡張体に接続され、利用者が前記拡張体を膣から取り外すように付勢する牽引構造である付勢部とを含む腹圧性尿失禁の補助加圧装置である。
【0008】
さらに、前記拡張体は、一体構造である。
【0009】
さらに、前記拡張体は、円周方向に沿って均一に配布する少なくとも2つの引出端を含み、
各前記引出端の根元部が接続され、先端が自由端となり、
前記調整システムは、前記拡張体の第1の状態を保持するために用いられ、且つ前記第1の状態で、前記先端が互いに接近又は貼合し、前記第2の状態で、前記先端が互いに離間し、
前記付勢部は、各前記引出端の接続箇所に接続されている。
【0010】
さらに、前記引出端は、バックルの弾性湾曲構造であり、先端が前記第2の状態で膣壁から離間している。
【0011】
さらに、前記引出端は、弾性の接続構造と、先端として前記接続構造の一端に接続されている貼合端とを含み、
前記接続構造の他端を前記根元部とし、
前記貼合端は、前記接続構造に対して外側に拡張され、前記第2の状態で膣壁に貼合される。
【0012】
さらに、前記拡張体は、中空の変形可能な構造であり、
前記調整システムは、前記拡張体の第1の状態を保持するために用いられ、且つ前記第1の状態で、前記拡張体の内部キャビティが圧縮変形されるようになり、前記第2の状態で、圧縮変形された内部キャビティが少なくとも部分的に回復し、
前記付勢部は、前記拡張体の一端に接続されている。
【0013】
さらに、前記変形可能な構造は、膣方向に入れる中央部に最大寸法を有し、両側に徐々に収縮して延在する弾性構造であり、延在方向における長さが前記中央部の最大幅よりも大きい。
【0014】
さらに、前記拡張体の側壁に前記変形可能な構造の長手方向に沿って配布する複数の貫通溝体である複数の貫通領域が設けられる。
【0015】
さらに、前記拡張体の内壁の対向する方向に一組の異性永久磁石が設けられ、且つ前記対向する方向は、膣に入れる方向である。
【0016】
さらに、前記調整システムは、外管体と押し棒とを含み、
前記外管体の一端は、開口端であり、且つ前記拡張体は、前記開口端の側で少なくとも部分的に前記外管体に挿入され、前記外管体の他端は、前記付勢部が引き出されるものであり、
前記押し棒は、前記外管体の前記付勢部が引き出された一端から挿入され、
前記拡張体は、前記押し棒の作用で前記開口端から取り外される。
【0017】
さらに、前記開口端は、前記外管体の曲面外面に設けられる。
【0018】
さらに、前記外管体の内壁は、曲面の収縮により前記開口端の縁に移行する。
【0019】
さらに、前記外管体の側壁は、連続又は透かし彫りの構造である。
【0020】
さらに、前記外管体の内壁は、前記押し棒を直線案内する。
【0021】
さらに、前記押し棒は、中空構造であり、中空部分は、前記付勢部が貫通するものである。
【0022】
さらに、前記開口端は、ノーマリーオン状態である。
【0023】
さらに、前記外管体は、弾性体であり、前記開口端は、ノーマリーオフ状態であり、且つ外部押圧力の作用でオンとなる。
【0024】
さらに、前記拡張体は、円周方向に沿って均一に配布する少なくとも2つの引出端を含み、
各前記引出端の根元部が接続され、先端が自由端となり、
前記調整システムは、前記拡張体の第1の状態を解除して第2の状態に達することに用いられ、且つ前記第1の状態で、前記先端が外力の作用で互いに接近又は貼合し、前記第2の状態で、前記外力が解除され、各前記先端が前記調整システムの作用で互いに離間し、
前記付勢部は、各前記引出端の接続箇所に接続されている。
【0025】
さらに、前記引出端は、弾性を有し、及び/又は各前記引出端の接続箇所は、弾性を有する。
【0026】
さらに、各前記引出端の根元部は、相対的に回動するように設けられる。
【0027】
さらに、前記調整システムは、前記先端に一対一に対応して設けられるとともに、前記先端に対して固設されている一組の同性永久磁石である。
【0028】
さらに、前記同性永久磁石は、それぞれ各前記引出端の先端に嵌め込まれる。
【0029】
さらに、前記調整システムは、各前記引出端に接続されるとともに、いずれかの前記引出端の押圧により変形可能である弾性構造である。
【0030】
さらに、前記拡張体は、中空の変形可能な構造であり、
前記調整システムは、前記拡張体の第1の状態を解除して第2の状態に達することに用いられ、且つ前記第1の状態で、前記変形可能な構造は、外力の作用で前記拡張体の内部キャビティが圧縮変形されるようになり、前記第2の状態で、前記外力が解除され、前記内部キャビティが前記調整システムの作用で少なくとも部分的に回復し、
前記付勢部は、前記拡張体の一端に接続されている。
【0031】
さらに、前記変形可能な構造は、膣方向に入れる中央部に最大寸法を有し、両側に徐々に収縮して延在する弾性構造であり、延在方向における長さが前記中央部の最大幅よりも大きく、前記拡張体の内壁に、前記変形可能な構造の中央部の周りに均一に配布され、前記外力の作用位置が前記中央部の外壁である複数の同性永久磁石が設けられる。
【0032】
さらに、前記変形可能な構造は、膣方向に入れる中央部に最大寸法を有し、両側に徐々に収縮して延在する弾性構造であり、延在方向における長さが前記中央部の最大幅よりも大きく、
前記付勢部の一端は、前記内部キャビティの内壁に接続され、且つ接続箇所は、前記変形可能な構造の長手方向の一端に位置し、前記付勢部の他端は、前記内部キャビティの他端を貫通し、
前記調整システムは、前記付勢部に固定された位置決めブロックを含み、前記位置決めブロックは、前記内部キャビティに位置する使用待ち状態と、前記内部キャビティの外部に位置し、且つ前記拡張体外壁に押圧されて貼合するままの位置決め状態とを含み、
ここで、前記使用待ち状態から位置決め状態への移行は、外力により前記拡張体の膣内における位置を保持し、並びに外力により付勢部を引っ張る過程でなされる。
【0033】
さらに、前記位置決めブロックの外部は、前記内部キャビティから取り外される方向に沿って徐々に収縮する。
【0034】
さらに、前記位置決めブロックは、前記付勢部において、前記内部キャビティから取り外される方向に沿って間隔をあけて少なくとも2つ並設されている。
【0035】
さらに、前記拡張体は、中空の変形可能な構造であり、
前記調整システムは、前記拡張体の第1の状態を保持及び解除するために用いられ、且つ前記第1の状態で、前記拡張体の内部キャビティが圧縮変形されるようになり、前記第2の状態で、圧縮変形された内部キャビティが少なくとも部分的に回復し、
前記付勢部は、前記拡張体の一端に接続されている。
【0036】
さらに、前記変形可能な構造は、膣方向に入れる中央部に最大寸法を有し、両側に徐々に収縮して延在する弾性構造であり、延在方向における長さが前記中央部の最大幅よりも大きく、
前記付勢部の一端は、前記内部キャビティの内壁に接続され、且つ接続箇所は、前記変形可能な構造の長手方向の一端に位置し、前記付勢部の他端は、前記内部キャビティの他端を貫通し、
前記調整システムは、外管体と押し棒とを含み、
前記外管体の一端は、開口端であり、且つ前記拡張体は、前記開口端の側で少なくとも部分的に前記外管体に挿入され、前記外管体の他端は、前記付勢部が引き出されるものであり、
前記押し棒は、前記外管体の前記付勢部が引き出された一端から挿入され、
前記拡張体は、前記押し棒の作用で前記開口端から取り外され、
前記調整システムは、前記付勢部に固定された位置決めブロックをさらに含み、前記位置決めブロックは、前記内部キャビティに位置する使用待ち状態と、前記内部キャビティの外部に位置し、且つ前記拡張体外壁に押圧されて貼合するままの位置決め状態とを含み、
ここで、前記使用待ち状態から位置決め状態への移行は、外力により前記外管体及び/又は押し棒の位置及び前記拡張体との貼合状態を保持し、並びに外力により付勢部を引っ張る過程でなされる。
【0037】
さらに、前記調整システムは、気体又は液体を媒体とする圧力システムであり、搬送管路と弁体構造とを含み、
前記搬送管路は、前記拡張体の内部キャビティと外部空間とを連通し、
前記弁体構造は、前記搬送管路の前記外部空間に位置する部分に取り付けられ、前記搬送管路の内部通路をオン・オフする。
【0038】
本発明の技術案により、以下の技術効果を実現することができる。
【0039】
本発明において、調整システムを有する腹圧性尿失禁の補助加圧装置を提供し、調整システムの使用により、第1の状態の付与により拡張体の膣に入る利便性を向上させ、膣に入れる過程における快適さを向上させる一方、拡張体の膣内における位置安定性を向上させ、使用中の位置変化による不快感、及び不意の脱落による恥ずかしさを回避し、医師の依存度を最大限に低下させることを目的とする。
【0040】
以下、本発明の実施例又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、実施例又は従来技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明し、以下の説明における図面は、本発明に記載されたいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】拡張体の第1の状態から第2の状態への移行の模式図である。
図2】一実施形態における拡張体と付勢部との接続後の模式図である。
図3】貼合範囲の模式図である。
図4】3つの引出端が設けられ、且つ引出端が一部の球体状の貼合端を含む場合、拡張体と付勢部とが接続された模式図である。
図5】2つの引出端が設けられ、且つ引出端が一部の球体状の貼合端を含む場合、拡張体と付勢部とが接続された模式図である。
図6図4に示す拡張体が膣内で限界位置まで回動する模式図である。
図7図5に示す拡張体が膣内で限界位置まで回動する模式図である。
図8】2つの引出端が設けられ、且つ引出端が一部の球体状の貼合端を含む場合、拡張体が付勢部に接続された模式図である。
図9】変形可能な構造が楕円球状構造である場合の模式図である。
図10】調整システムの概略構造図である。
図11図10における調整システムが拡張体を完全に収容した斜視図である。
図12】外管体の端部と膣壁との貼合箇所の断面図である。
図13】調整システムが拡張体部分を収容した模式図である。
図14図10における調整システムが楕円球状構造の拡張体を完全に収容した断面図である。
図15】変形可能な構造に永久磁石が取り付けられた応力解析模式図である。
図16】ノーマリーオフ開口端の開放過程の模式図である。
図17】拡張体が受ける外力方向の模式図。
図18】一組の同性永久磁石の拡張体に対する分解模式図である。
図19】2つの引出端の根元部が相対的に回動するように設けられる模式図である。
図20】調整システムが弾性構造である場合の模式図である。
図21】変形可能な構造の中央部が外力を受けて第1の状態となっているから調整システムの作用で第2の状態に達するまでの過程模式図である。
図22】位置決めブロックの使用形態の模式図である。
図23図22のAにおける部分拡大図である。
図24】調整システムが圧力システムである場合において、拡張体の第1の状態から第2の状態への移行過程の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術案を明確且つ完全に説明し、説明された実施例は、本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。
【0043】
なお、特に断りのない限り、本明細書中で使用される全ての技術および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本発明の明細書中で使用される技術用語は、具体的な実施例を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではない。本明細書中で使用される技術用語「及び/又は」は、1つ又は複数の関連する項目のいずれか及び全ての組み合わせを含む。
【0044】
腹圧性尿失禁の補助加圧装置であって、膣留置前の第1の状態01と膣留置後の第2の状態02とを含む膣留置構造である拡張体1と、拡張体1の第1の状態01を保持及び/又は解除するための調整システム2と、拡張体1に接続され、利用者が拡張体1を膣から取り外すように付勢するための牽引構造である付勢部3と、を含む。
【0045】
本発明において、調整システム2を有する腹圧性尿失禁の補助加圧装置を提供し、調整システム2の使用により、第1の状態01の付与により拡張体1の膣に入る利便性を向上させ、膣に入れる過程における快適さを向上させる一方、拡張体1の膣内における位置安定性を向上させ、使用中の位置変化による不快感、及び不意の脱落による恥ずかしさを回避し、医師の依存度を最大限に低下させることを目的とする。
【0046】
付勢部3は、拡張体1を膣に入れた後、人体の外部に部分的に配置され、柔軟な材質を採用することによって人体に与える影響を低減することができ、柔軟性のある糸体は、比較的通常の選択であり、通常の実施形態は、綿状の糸体であり、このような材質は、本発明における付勢部3の材質に関して唯一の選択ではなく、人体に受けられ、摩擦過程において人体に不快感を与えない他の材質も全て本発明の範囲に含まれることは明らかである。
【0047】
好ましい形態として、拡張体1は、一体構造である。このような形態では、拡張体1は、より良好な一体性を有することができ、構造の安定性を確保することができる一方、形状をより容易に人体を快適にする形態に制御することができ、意匠性に優れた効果が得られる。
【0048】
上記実施形態に対して、調整システム2は、以下の発明を実施するための形態を備えてもよく、当業者は、一々列挙することによって、本発明の技術的目的を容易且つ明瞭に理解されよう。
【実施例1】
【0049】
この実施形態では、調整システム2は、拡張体1の第1の状態01を保持するために用いられ、拡張体1から離間されると、拡張体1は、自然に第2の状態02となっている。
【0050】
具体的には、拡張体1は、円周方向に沿って均一に配布する少なくとも2つの引出端11を含み、各引出端11の根元部11aが接続され、先端11cが自由端となり、調整システム2は、拡張体1の第1の状態01を保持するために用いられ、第1の状態01で、先端11cが互いに接近又は貼合し、第2の状態02で、先端11cが互いに離間し、付勢部3が各引出端11の接続箇所に接続されている。
【0051】
図1に示すように、上記実施形態の構成形態を示し、上記実施形態において、第1の状態01で、引出端11の先端11cが接近又は貼合すると、必然的に各引出端11の先端11cの被覆範囲を減少させ、このような減少した状態は、膣に入る利便性を増加させる主な原因であるが、第2の状態02で、先端11cが互いに離間し、被覆範囲の増加により膣壁4との貼合力を向上させ、膣壁4が押圧されて変形することにより、尿道に対する押圧力を向上させ、腹圧性尿失禁の状況を効果的に改善する。
【0052】
本実施形態において、拡張体1は、一体成形されることが好ましく、調整システム2の押圧により引出端11が変形し、拡張体1と調整システム2とが離間した後、各引出端11が弾性復帰して元の拡張状態に戻る。このような形態では、拡張体1の材質が一定である場合、第2の状態02での拡張体1のサイズを合理的に制御することにより、膣に入れた後に膣壁4に対する異なる押圧力を得ることができ、即ち、拡張体1は、このような形態によって異なる型番を得ることができ、異なるニーズを有する利用者が選択して使用することができる。
【0053】
利用の快適さをさらに向上させるために、上記実施例の好ましい第1の構成形態として、引出端11は、バックルの弾性湾曲構造であり、引出端11の先端11cは、第2の状態02で膣壁4から離間している。
【0054】
図2図3に示すように、本実施形態において、引出端11は、根元部11aと、膣との貼合箇所11bと、先端11cとを含み、先端11cは、本実施形態において膣壁4に貼合されず、先端11cと根元部11aとの中間の部分を通じて膣壁4に貼合され、このような形態により、端部位置が膣に対して押圧の不快感を与えることを回避することができる一方、完全な構造の中央部と膣壁4との貼合により拡張体1の利用をより安定させ、引出端11の湾曲形態により、貼合箇所11bの両側においていずれも貼合範囲03が相対的に延在するようになり、膣壁4とのよりも大きい作用範囲を得ることができ、拡張体1の安定的な固定に有利であることが明らかである。
【0055】
本実施形態において、湾曲構造の断面は、円形、楕円形などであってもよく、又は、少なくとも膣壁4に向かう側が平滑であることを確保する必要があり、これにより、膣壁4が押圧された状態における快適さが確保される一方、他側の形状により、人体と直接接触しないため、より広い選択範囲を得ることができる。
【0056】
このような形態では、図1図2に示す形態のように、引出端11は、棒の構成形態であってもよく、膣壁4との貼合箇所11bにおいて、適切な拡張により膣壁4とのより大きな貼合面積が得られるようになり、快適さと位置安定性を向上させる。上記の図には、6つの引出端11が均一に配布される形態が示され、上記の数は、ここでの1つの実施形態のみを示し、他の2、3、4…などのような数も、いずれも本発明の範囲に含まれ、数の選択は、加工と応用の可能性があるように確保する必要があることはいうまでもない。
【0057】
本実施例の第2の構成形態として、引出端11は、異なる箇所を通じて膣壁4に貼合することができ、具体的には、引出端11は、弾性の接続構造と、先端11cとして接続構造の一端に接続されている貼合端とを含み、接続構造の他端を根元部11aとし、貼合端は、接続構造に対して外側に拡張され、貼合端は、第2の状態02で膣壁4に貼合している。
【0058】
第1の構成形態において、湾曲構造は、引出端11の構成形態であり、その中央部が膣壁4に貼合するが、本構成形態において、湾曲構造は、引出端11の一部として、それに接続されている貼合端によって膣壁4との貼合を達成し、本実施形態において、上記実施例における貼合箇所11bの最適化形態によって取付安定性を確保するのと異なるのは、貼合端構造の最適化によって補助加圧装置全体の取付安定性を確保することにある。
【0059】
図4には、3つの屈曲構造と3つの貼合端とを含む3つの引出端11が設けられる形態が示され、図5には、2つの屈曲構造と2つの貼合端とを含む2つの引出端11が設けられる形態が示され、上記の図において選択された貼合端は、いずれも一部の球体であり、もちろん、ここでいう球体は、円球体、楕円球体などであってもよく、球体の球面は、使用中に、膣壁4と貼合する部分であり、その体積や大きさを制御することにより、膣壁4との貼合面積の調整を効果的に実現することができる。
【0060】
本発明における補助加圧装置は、貼合端の形状及び数を制御することにより、膣に入れた後の位置安定性を制御することができ、本実施例において、引出端11の数が多いほど、より多くの貼合端を通じて膣内壁に貼合されるため、貼合端の寸法を適切に小さくすることができ、逆に、引出端11の数が少ないほど、膣との貼合箇所11bが少なくなるため、図4図5との比較に示すように、貼合端の寸法を適切に大きくすることができ、上記の場合は、製品コスト等しか考慮しないものであり、本発明の範囲を限定する根拠としない。
【0061】
使用中に、本実施例における貼合端と膣壁4との間に、図4に示す貼合箇所11b-1~貼合箇所11b-3、及び図5に示す貼合箇所11b-4~貼合箇所11b-5のような異なる貼合箇所11bが形成され、使用中に、貼合箇所11bの膣壁4に対する回動という回避しがたい状況があり、上記第1の構成形態において、貼合範囲03の拡大により、「弓」状に近似する構造によって膣壁4と接触していることにより、上記問題を適切に解決することができる。具体的には、第2の構成形態において、貼合端が一部の球体である形態について、各引出端11の根元部11aの接続箇所が追加の貼合点として膣壁4に貼合することができ、図6に示すような場合、拡張体1が膣内で一側限界位置まで回動した状態を示し、このような状態で、各引出端11の根元部11aの接続箇所に、新たな貼合箇所11b-6が形成されることにより、回動し続けることが制限され、このような状態で、貼合箇所11b-6の膣壁4に対する押圧力は、貼合箇所11b-1~11b-3の膣壁4に対する押圧力よりも小さいため、該貼合箇所11bは、補助貼合装置を位置決めする役割を果たすことができず、回動を防止する目的のみである。
【0062】
拡張体1が回動すると、付勢部3も必然的に位置を変えるが、膣内空間の制限のため、位置の変動量は、人体外部に位置する長さに影響を与えず、利用の快適さをより良く向上させるために、各引出端11の根元部11aの接続箇所においても、より滑らかな構造により実現されることが好ましい。
【0063】
引出端11の数が3つよりも多くなると、実現される効果は、3つの場合とほぼ合致しているが、2つの引出端11を設ける形態についても、効果も同様であるが、拡張体1の回動方向のみにおいて、区別が明らかな回動方向が2種類存在し、1番目は、図7に示すように、2つの引出端11の配布方向に回動し、2番目は、図5における矢印方向に示すように、2つの引出端11の配布方向の両側に対して回動し、ここで、配布方向は、図7に示す平面方向であり、いずれの方向においても、図7に示す貼合箇所11b11-7によって回動の程度を制限することができることはもちろんである。
【0064】
貼合端が一部の環状体である場合、図8に示すように、実現された技術目的は、一部の球体と同じであり、異なるのは、接触箇所の違いであり、環状の形態により膣壁4の円周方向とのよりも大きい接触面積を得ることができ、湾曲構造の湾曲方向と異なるのは、ここでの環状の湾曲が膣の進入方向に垂直であり、完全な構造の湾曲が膣の進入方向に沿うということである。
【0065】
本実施形態において、環状体の断面は、円形又は楕円形であることが好ましく、又は、少なくとも膣壁4に向かう側が曲面であることを確保する必要があり、これにより、膣壁4が押圧された状態における快適さが確保される一方、他側の形状により、人体と直接接触しないため、より広い選択範囲を得ることができる。
【0066】
引出端11の根元部11aの接続箇所によって回動角度の制限を実現するために、引出端11の長さを適切に延ばすことができ、より小さい回動角度で回動限界の規制を実現することができ、長さの限界は、人体が感知できる快適さの程度を基に選択されてもよい。
【0067】
本実施例の別の好ましい形態として、拡張体1は、中空の変形可能な構造であり、調整システム2は、拡張体1の第1の状態01を保持することに用いられ、且つ第1の状態01で、拡張体1の内部キャビティが圧縮変形されるようになり、第2の状態02で、圧縮変形された内部キャビティが少なくとも部分的に回復し、付勢部3は、拡張体1の一端に接続されている。
【0068】
上記実施形態において、拡張体1は、医療用シリコン樹脂構造、プラスチック構造又は金属構造などのような弾性且つ非吸収性の材料であってもよく、その材料は、膣壁4に圧力を印加すればよく、付勢力は、湾曲による変形復元力、又は圧縮変形による変形復元力であってもよい。明らかに、上記した引出端11を設ける形態では、湾曲による弾性復元力は、膣壁4に対して固定させる要因であるが、変形可能な構造の形態では、圧縮変形による弾性復元力によって膣壁4に対して固定させる要因であり、圧縮変形及び湾曲は、同時に発生可能であり、両者の共通の弾性復元力も同様に拡張体1の安定した固定を確保することができることは、もちろんである。
【0069】
変形可能な構造は、膣方向に入れる中央部に最大寸法を有し、両側に徐々に収縮して延在する弾性構造であり、延在方向における長さが中央部の最大幅よりも大きい。
【0070】
変形可能な構造の両側の収縮は、対称又は非対称であってもよく、均一又は非均一であってもよく、ここで、楕円球状は、好ましい形態であり、楕円球状の長軸方向は、膣に入れる方向であり、ここで指す延在方向でもあり、図9に示すように、短軸周りのより緩やかな側壁によって膣壁4とのより広い貼合面積が得られるようになり、本実施形態において、変形可能な構造のキャビティ部分は、外部が押圧された後の変形を収容し、拡張体1全体の重量を軽減するために用いられる。
【0071】
ここで、拡張体1の側壁に、変形可能な構造の長さ方向に沿って配布する複数の貫通溝体12である複数の貫通領域が設けられる。溝体12の設置により、拡張体1が調整システム2に対して第1の状態01を達成する過程をより便利にする一方、膣に入る過程において、膣の内側と外側の圧力を相対的に一致させて、局所的な高圧による進入しにくい問題を回避することができる。
【0072】
上記実施形態において、拡張体1の膣壁4に対する押圧は、自身の変形又は材料の圧縮性などによるものであり、押圧力がその自体によって発生するが、膣壁4に対する押圧効果をさらに向上させるために、好ましい形態として、拡張体1の内壁の対向する方向に一組の異性永久磁石が設けられ、且つ対向する方向が膣に入れる方向であるという好ましい形態を提供する。
【0073】
図15に示すように、一組の異性永久磁石は、第1の永久磁石51と第2の永久磁石52とを含み、互いに吸引し、吸引力が図中のF1方向であることを特徴とし、変形可能な構造が楕円球状構造であると、一組の該構造を楕円球状の長軸の両側に設けることにより、変形可能な構造に押圧されて短軸の周方向に延在する効果を発生させることができ、このような効果は、膣内での固定により有利であることはもちろんである。
【0074】
異性永久磁石の設置について、より多くの形状に適用することができ、ここで、楕円球状は、そのうちの比較的好ましい構成形態であり、なお、弾性変形後に復元力を発生することができ、且つ異性永久磁石の取り付けにより、2つの磁石の相互吸引に伴って変形するという構成形態は、全て本発明の範囲に含まれる。
【0075】
本実施例において、調整システム2が拡張体1の第1の状態01を保持するための以下の発明を実施するための形態として、図10及び11に示すように、調整システム2は、外管体21と押し棒22とを含み、外管体21の一端は、開口端21aであり、且つ拡張体1は、開口端21aの側で少なくとも部分的に外管体21に挿入され、外管体21の他端は、付勢部3が引き出されるものであり、押し棒22は、外管体21の付勢部3から引き出された一端から挿入され、拡張体1は、押し棒22の作用で開口端21aから引き外される。
【0076】
使用中に、調整システム2によって拡張体1を膣内に入れ、外管体21の端部の位置を決めた後、押し棒22を押すと拡張体1を開口端21aの頂部から押して、拡張体1が自由状態となって第2の状態02に達し、その後、調整システム2を膣から取り外されればよい。
【0077】
上記過程において、利用者の手部は、常に人体の外部に位置し、より衛生的であるが、調整システム2の構造設計過程において、外管体21の形状最適化により膣に入る過程において、人体により大きな快適さを与えることができる。図11には、拡張体1の全部が外管体21の内部に位置する場合が示され、このような場合、引出端11がバックルの湾曲構造である形態により適合している。
【0078】
好ましい形態として、開口端21aは、外管体21の曲面外面21cに開けられる。これにより、外管体21が人体に入る過程において、より柔らかくすることができるとともに、曲面の形態により、開口端21aの環状縁21bが外管体21が膣に挿入された後に膣壁4に対して内側に引っ込むことにより、膣壁4との間に図12に示すような距離Hが形成され、この距離Hにより、拡張体1が外管体21から引き出される過程において、できるだけ状態が変更する過程において、膣壁4と接触しないようになり、このような形態によっても、利用の快適さをさらに向上させることができる。
【0079】
内壁の最適化角度から、外管体21の内壁は、曲面の収縮により開口端21aの縁に移行する。これにより、図11及び図12に示すように、拡張体1を外管体21から取り外す過程において、利用者がより小さな付勢力で膣の所定の位置に入れるように案内することができる。
【0080】
本実施例の上記外管体21の構成形態は、案内部分として拡張体1の留置過程に関与し、即ち、弾性拡張体の第1の状態01を保持する以外に、キャリアの役割を果たす。ここで、材質の選択について、外管体21は、医療用シリコーン樹脂構造、プラスチック構造、又は金属構造などのような弾性且つ非吸収性の構造であってもよい。
【0081】
ここで、外管体21の側壁は、連続又は透かし彫りの構造である。もちろん、利用の快適さを確保するために、外管体21の外壁は、滑らかであることが好ましく、且つ人体に入れて長さを設定した後、依然として利用者が人体の外部で押し棒22を押す操作を行うのに十分な長さを有するように長さを確保する必要がある。連続的又は透かし彫りにかかわらず、滑らかな目的を達成することができ、且つそれぞれの利点を有し、側壁が連続的な構成形態であると、図10及び図11に示すように、加工に対してより便利であり、且つ調整システム2が使い捨て製品ではないと、清掃の難しさから考慮してもより便利であり、側壁が透かし彫りの構成形態であると、透かし彫りのパターンは、実際のニーズに応じて選択することができるが、膣に入る過程において、膣内の気体が透かし彫りの部分を介してより良く流通することができ、それにより該空間内の圧力を保持し、調整システム2の進入による局所的な高圧による抵抗を回避するという利点をいずれも達成することができる。
【0082】
図13には、拡張体1の一部が外管体21の内部に位置する場合が示されており、このような場合は、引出端11は、湾曲構造と貼合端とを含む形態により適合され、ここで、貼合端が先端11cとして外管体21の外部に位置し、このような形態では、貼合端が膣に入る過程において、膣壁4と接触することが避けられず、膣壁4が適切に拡張されて留置させ、所定の位置に到達し且つ押し棒22によって押される過程において、根元部11aの取り外しに伴って各貼合箇所11bの膣壁4に対する効果的な支持を徐々に実現し、その後、調整システム2を取り外せばよく、このような形態では、調整システム2のサイズを縮小させることができ、入れる時の不快感をある程度緩和することもできる。
【0083】
図14に示すように、変形可能な構造の拡張体1を調整システム2に対して取り付ける形態を示し、具体的な使用中に、図11及び図13に示す構造の使用形態と同じであり、ここでは説明を省略する。
【0084】
外管体21と押し棒22への改良について、外管体21の内壁が押し棒22に対して直線案内を行い、このような形態は、外管体21の外壁の形状に制限されず、直線案内は、利用者による押し動作の実行に対して最も簡単であり、押し棒22の外壁を外管体21の内壁に貼合させるだけで、貼合箇所11bが直線方向に沿って延在可能であるように確保すればよい。付勢部3に対する操作を容易にするために、押し棒22は、中空構造であり、中空部分は、付勢部3が貫通するためのものであり、より操作しやすい。
【0085】
ここで、開口端21aの設置について、本発明では、開口端21aがノーマリーオン状態である第1の形態と、外管体21が弾性体であり、開口端21aがノーマリーオフ状態であり、且つ外部押圧力の作用でオンとなる第2の形態との2つの実施形態が挙げられる。
【0086】
図10図14には、ノーマリーオン状態の開口端21aが示されているが、使用前の清潔性を確保するために、ノーマリーオフで設定条件下でオンとなる開口端21aをさらに設けてもよく、図16に示すように、比較的簡単なノーマリーオフ状態の開口端21aが示されており、完全な構造に貫通痕を開けるという形態により、貫通痕の開放により拡張体1を通過させるようにすることができる。
【0087】
ここで、十字交差の形態は、通常の形態であり、即ち、図16に示された2本の貫通痕が交差する形態であり、もちろん、より多くの貫通痕が交差する形態もいずれも本発明の範囲に含まれ、このような形態では、外管体21の弾性材質は、必要な条件であり、貫通痕は、切断によって得られ、痕の両側の貼り合わせによってノーマリーオフ状態を達成できるが、オンとなる過程は、貫通痕の変形のみによって実現されればよく、図16における矢印方向は、変形方向である。
【実施例2】
【0088】
上記実施例1には、調整システム2は拡張体1の第1の状態01を保持する場合が示されたが、それが拡張体1と離間すると、拡張体1は、自然に第2の状態02となっている。本実施例において、調整システム2は、拡張体1の第1の状態01を解除するために用いられ、第1の状態01の保持は、利用者の手部の付勢力、即ち後述する外力により行われるという点で異なる。
【0089】
本実施例において、利用者の手部が膣に入る必要がある補助加圧装置を提供し、図17に示すように、力Fの矢印方向は、手部の引出端11に対する付勢方向を示し、各先端11cを接近させることにより、より膣に入りやすい状態となる。
【0090】
拡張体1は、円周方向に沿って均一に配布する少なくとも2つの引出端11を含み、各引出端11の根元部11aが接続され、先端11cが自由端となり、調整システム2は、拡張体1の第1の状態01を解除して第2の状態02に達することに用いられ、第1の状態01で、先端11cが外力の作用で互いに接近又は貼合し、第2の状態02で、外力が解除され、各先端11cが調整システム2の作用で互いに離間し、付勢部3が各引出端11の接続箇所に接続されている。
【0091】
このような形態では、力Fが解除された後、各引出端11は、先端11cが調整システム2によって互いに離間し、ここで、引出端11は、弾性を有し、及び/又は各引出端11の接続箇所は、弾性を有し、上記構造が有する弾性によって、外力の作用で、引出端11自体が弾性変形し、及び/又は各引出端11の接続箇所が弾性変形して、利用者による外力が解除された後、変形の回復により復帰力が発生し、ここでいう復帰力は、拡張体1全体の膣壁4に対する固定に有利であるが、本実施例において、上記復帰力は、拡張体1の膣壁4に対する固定の達成の要因ではなく、補助的な作用のみを果たす。
【0092】
このような場合や、上記弾性を有さない場合にも、別の好ましい態様として、各引出端11の根元部11aは、相対的に回動するように設けられる。図19に示すように、このような形態でも、相対的に回動した各引出端11が第2の状態02に達することを確保することができ、回動設置の形態により各引出端11の相対位置の変化を許容する。
【0093】
ここでいう相対回動設置は、図19に示すような2つの引出端11間の回動接続であってもよく、全ての引出端11がいずれも追加の第3の構造との回動接続であってもよく、第三者に対する回動によりそれぞれの間の相対回動設置を達成する。
【0094】
調整システム2の実施形態について、本実施例において、以下の形態を提供する。
【0095】
調整システム2の第1の形態は、一組の同性永久磁石であり、同性永久磁石は、先端11cに一対一に対応して設けられ、先端11cに対して固設され、同性永久磁石は、それぞれ各引出端11の先端11cに嵌め込まれることができる。
【0096】
本発明における拡張体1自体の材質が磁気に影響を与えないため、使用中に人体に不快感を与えないようにすることができ、図18に示す第3の永久磁石53と第4の永久磁石54は、嵌め込みを必要とする永久磁石構造である。
【0097】
加工過程において、永久磁石の嵌め込み位置がシームレスに接続されていることが好ましく、拡張体1の外側において全体構造が一体であると考えられ、使用の安全性を確保するとともに、製品の美観性を効果的に向上させ、より良い使用体験をもたらす。
【0098】
十分な磁性を確保するために、永久磁石のサイズを確保する必要があり、十分な取付位置を確保するために、永久磁石の嵌め込み位置を適切に増大することができ、上記実施例1における貼合端は、この目的を達成することができ、同時に膣壁4との貼合面積を増大させる目的を達成することもできることはもちろんである。
【0099】
上記実施例1における貼合面積を増大させる最適化手段は、本実施例においても同様に適用できるため、ここでは説明を省略する。
【0100】
調整システム2の第2の形態として、各引出端11に接続され、且ついずれかの引出端11の押圧により変形可能である弾性構造である。図20に示す模式図のように、調整システム2が弾性を達成する一形態を示し、引出端11と一対一に対応する弾性突出位置により引出端11に接続され、なお、図中の折れ線構造は、弾性変形可能な構造の形態のみを示し、バネ構造、ゴム構造又は圧縮可能なエアバッグなどのいずれかの形態であってもよく、各引出端11は、いずれも膣壁4に貼合するため、弾性構造の各引出端11に向かう方向における変形は、差異性がなく、各方向における利用の同一性を確保する必要がある。
【0101】
利用者の手部が引出端11を付勢する過程において、弾性構造は、変形して各引出端11が相対的に接近することを許容して第1の状態01となるが、外力が解除されると、弾性変形の復帰により拡張体1に対する作用を果たし、拡張体が第2の状態02に達するようにすることができる。
【0102】
調整システム2の第3の形態として、拡張体1は、中空の変形可能な構造であり、調整システム2は、拡張体1の第1の状態01を解除して第2の状態02に達するために用いられ、第1の状態01で、変形可能な構造は、外力の作用で拡張体1の内部キャビティが圧縮変形されるようになり、第2の状態02で、外力が解除され、内部キャビティが調整システム2の作用で少なくとも部分的に回復し、付勢部3は、拡張体1の一端に接続されている。
【0103】
図21に示すように、拡張体1の変形可能な構造が示され、同様に、変形可能な構造の両側の収縮は、対称又は非対称であってもよく、均一又は非均一であってもよく、ここで、楕円球状は、好ましい形態であり、楕円球状の利点は、上記実施例1に記載のとおりであり、ここでは説明を省略する。
【0104】
具体的な最適化形態として、変形可能な構造は、膣方向に入れる中央部に最大寸法を有し、両側に徐々に収縮して延在する弾性構造であり、延在方向における長さが中央部の最大幅よりも大きく、拡張体1の内壁に複数の同性永久磁石が設けられ、同性永久磁石が変形可能な構造の中央部の周りに均一に配布され、外力の作用位置が中央部の外壁である。
【0105】
同様に、図21を参照すると、図中の力Fは、利用者の外力方向を示し、図中のF1は、永久磁石同士が互いに反発する力を示し、拡張体1と膣壁4との間に十分な貼合力を持たせるようにする。
【0106】
本実施例において、拡張体1は、弾性の構造であってもよく、それ自体も弾性の復帰により膣壁4に対して一定の復帰力による押圧効果を発生し、同様に、本実施例において、上記復帰力は、拡張体1の膣壁4に対する固定を達成する要因ではなく、補助的な作用のみを果たす。
【0107】
上記実施例のように、楕円球状構造の弾性構造は、好ましい形態であり、当然ながら、鼓形状又は上記条件を満たす他の異性構造なども本発明の範囲に含まれる。楕円球状を例として、楕円球状の長軸方向は、膣に入れる方向であり、楕円球状が長軸および短軸を有する特徴及び同性永久磁石の作用方向に鑑みて、膣に入れる過程において一定の偏向が発生しても、膣内で長軸および短軸の設定方向の調整を自然に達成し、膣壁4の押圧に対して所望の効果を達成させる。
【0108】
調整システム2の第4の形態として、変形可能な構造は、膣方向に入れる中央部に最大寸法を有し、両側に徐々に収縮して延在する弾性構造であり、延在方向における長さが中央部の最大幅よりも大きく、付勢部3の一端が内部キャビティの内壁に接続され、接続箇所が変形可能な構造の長手方向の一端に位置し、付勢部3の他端が内部キャビティの他端を貫通し、調整システム2は、付勢部3に固定された位置決めブロック23を含み、位置決めブロック23は、内部キャビティに位置する使用待ち状態と、内部キャビティの外部に位置し、拡張体1の外壁に押圧されて貼合するままの位置決め状態とを含み、使用待ち状態から位置決め状態への移行は、外力により拡張体1の膣内における位置を保持し、並びに外力により付勢部3を引っ張る過程でなされる。
【0109】
本実施例において、調整システム2が拡張体1の第1の状態01を解除する目的で、上記最適化手段を達成し、具体的には、拡張体1が所定の位置に達した後、付勢部3を引っ張ることにより、内部キャビティとの接続箇所に対する付勢を達成し、拡張体1に弾性的な変形を発生させ、且つ変形過程が付勢部3に垂直して拡張体1を付勢する方向に発生し、該方向が膣壁4に対する押圧方向であり、位置決めブロック23の位置を制御することにより、最終的な変形程度の制御を達成し、膣壁4に対する押圧力の制御を達成する。
【0110】
位置決めブロック23が内部キャビティの外部で拡張体1の外壁に貼合できることを確保するために、変形可能な構造の弾性構造によって、貫通位置を通過する際に、弾性構造を押圧して貫通位置を変形させて通過させ、通過した後に変形が回復することで、位置決めブロック23を弾性構造の外部にストッパすることができる。
【0111】
ストッパ効果をより良く実現するために、位置決めブロック23の外部は、内部キャビティから取り外される方向に沿って徐々に収縮する。図23に示す円錐台形状は、本発明の一実施形態である。これに対して、拡張体1において位置決めブロック23を取り外すための穴位置は、位置決めブロック23と同じ収縮形態及び方向を採用することができ、案内を達成する一方、位置決めブロック23の外部の安定した位置決めを確保することができる。
【0112】
位置決めブロック23は、付勢部3において、内部キャビティから取り外す方向に間隔をあけて少なくとも2つ並設されている。これにより、異なる位置決めブロック23と拡張体1の外壁との貼り合わせによって膣壁4に対する異なる押圧力の調整を達成することができる。
【実施例3】
【0113】
本実施例において、調整システム2は、第1の状態01の保持又は解除を独立して達成せず、上記2つの技術的目的を同時に達成し、具体的には、拡張体1は、中空の変形可能な構造であり、調整システム2は、拡張体1の第1の状態01を保持及び解除するために用いられ、且つ第1の状態01で、拡張体1の内部キャビティが圧縮変形されるようになり、第2の状態02で、圧縮変形された内部キャビティが少なくとも部分的に回復し、付勢部3は、拡張体1の一端に接続されている点で上記実施例と異なる。
【0114】
本実施例において、変形可能な構造は、膣方向に入れる中央部に最大寸法を有し、両側に徐々に収縮して延在する弾性構造であり、延在方向における長さが中央部の最大幅よりも大きく、付勢部3の一端が内部キャビティの内壁に接続され、接続箇所が楕円球状の長軸の一端に位置し、付勢部3の他端が内部キャビティを貫通して長軸の他端に位置する。調整システム2は、外管体21と押し棒22とを含み、外管体21の一端は、開口端21aであり、且つ拡張体1は、開口端21aの側で少なくとも部分的に外管体21に挿入され、外管体21の他端は、付勢部3が引き出されるものであり、押し棒22は、外管体21の付勢部3から引き出された一端から挿入され、拡張体1は、押し棒22の作用で開口端21aから取り外されるものであり、調整システム2は、付勢部3に固定された位置決めブロック23をさらに含み、位置決めブロック23は、内部キャビティに位置する使用待ち状態と、内部キャビティの外部に位置し、拡張体1の外壁に押圧されて貼合するままの位置決め状態とを含み、使用待ち状態から位置決め状態への移行は、外力により外管体21及び/又は押し棒22の位置及び拡張体1との貼合状態を保持し、並びに外力により付勢部3を引っ張る過程でなされる。
【0115】
図22図23に示すように、本実施例における外管体21と押し棒22は、実施例1と同じ機能を有し、同じ最適化形態を採用してもよく、位置決めブロック23は、実施例2と同じ機能を有し、同じ最適化形態を採用してもよく、ここでは実施例1における最適化形態について再び説明しない。膣に挿入され、拡張体1が外管体21に対して外付けされる場合に、拡張体1を位置保持する役割を果たす必要があるという点で異なる。
【実施例4】
【0116】
本実施例において、実施例3と比べて、異なる調整システム2を採用し、具体的には、調整システム2は、気体又は液体を媒体とする圧力システムであり、搬送管路61と弁体構造62とを含み、搬送管路61は、拡張体1の内部キャビティと外部空間とを連通し、弁体構造62は、搬送管路61の外部空間に位置する部分に取り付けられ、搬送管路61の内部通路をオン・オフする。
【0117】
実施過程において、外付けの注射器などの構造によって搬送管路61からの媒体の入力及び吸い出しを達成することができ、ここで、媒体の注入は、第1の状態01で拡張体1が膣に入った後に実行され、搬送管路61の一部が膣の外部に位置することを確保し、且つ媒体注入量の調整によって膣壁4に対する押圧力の調整を達成する必要があり、選択された弁体構造62は、媒体の進入を確保するように、一方向であってもよく、補助加圧装置が膣から引き出されると、入れる時の媒体の圧力を確保すればよく、又は、弁体構造62は、双方向であってもよく、使用が完了すると、媒体を吸い出してから、補助加圧装置を膣から取り外す。
【0118】
ここで、弁体構造62は、拡張体1に近い位置に設けられてもよく、拡張体1が膣に入ることに伴って、拡張体1の膣に対する拡張作用により、膣内が部分的に拡張して弁体構造62のある場所を収容し、人体の外部で不快感を与えることを回避する。
【0119】
膣壁4との摩擦力を増大させるために、本発明の上記各実施例における変形可能な構造の外面のいずれにも適切な滑り止め構造が設けられて、位置の安定性を確保することができ、当然ながら、表面の突出を好ましい実施形態とし、不快感を回避するために、突出の幅を効果的に制御する必要があることは勿論である。
【0120】
本実施例において、外管体21と押し棒22によって拡張体の進入を補助してもよく、同様に調整システム2の一部として、最適化形態も実施例1と同じであることはもちろんである。
【0121】
以上、本発明の基本原理、主な特徴及び利点を説明した。当業者であれば、本発明は、上記実施例に限定されず、上記実施例及び明細書に記載されたのは、本発明の原理を説明するためのものに過ぎず、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、本発明には様々な変更及び改良があり、これらの変更及び改良は。いずれも本発明の範囲内に含まれることを理解すべきである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義される。
【符号の説明】
【0122】
01 第1の状態
02 第2の状態
03 貼合範囲
1 拡張体
11 引出端
11a 根元部
11b 貼合箇所
11c 先端
12 溝体
2 調整システム
21 外管体
21a 開口端
21b 環状縁
21c 曲面外面
22 押し棒
23 位置決めブロック
3 付勢部
4 膣壁
51 第1の永久磁石
52 第2の永久磁石
53 第3の永久磁石
54 第4の永久磁石
61 搬送管路
62 弁体構造
図1
図2
図3
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【国際調査報告】