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特表2024-539758プラグコネクタ及び無線周波数コネクタアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-30
(54)【発明の名称】プラグコネクタ及び無線周波数コネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/6581 20110101AFI20241023BHJP
【FI】
H01R13/6581
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521137
(86)(22)【出願日】2022-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-05-07
(86)【国際出願番号】 CN2022122728
(87)【国際公開番号】W WO2023056888
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】202122412432.1
(32)【優先日】2021-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514074371
【氏名又は名称】電連技術股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】余皇生
(72)【発明者】
【氏名】▲ライ▼小林
(72)【発明者】
【氏名】尹緒引
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA11
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB02
5E021FB11
5E021FB13
5E021FC20
5E021FC21
5E021LA09
5E021LA15
(57)【要約】
プラグコネクタ及び無線周波数コネクタアセンブリであって、そのうち、プラグコネクタ(100)は、絶縁嵌合部(111)及び絶縁固持部(112)を備える第1絶縁座(110)と、第1絶縁座に設けられた第1信号端子(120)及び第1シールドセパレータ(130)と、第1絶縁座の上方に設けられた第1シールドケース(140)と、第1絶縁座の下方に設けられ、下シールド枠(151)及び下シールドケース(152)を備える第2シールドケース(150)と、第1絶縁座と第2シールドケースとの間に設けられ、順次設けられた前縁シールド板(161)、接続板(162)及び固持板(163)を備え、前縁シールド板が絶縁嵌合部に接続され、前縁シールド板の幅が下シールド枠の厚さよりも大きく、固持板が絶縁固持部に接続されたシールド補強ケース(160)と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
順次設けられた絶縁嵌合部(111)及び絶縁固持部(112)を備える第1絶縁座(110)と、
前記第1絶縁座(110)に設けられ、各々が、順次設けられた第1接触部(121)、第1接続部(122)及び第1固定部(123)を備え、前記第1接触部(121)が前記絶縁嵌合部(111)に設けられ、前記第1固定部(123)が前記絶縁固持部(112)に設けられ、同軸ケーブルと固定接続されるように構成される2つの第1信号端子(120)と、
前記第1絶縁座(110)に設けられ、2つの隣り合う前記第1信号端子(120)の間に設けられた第1シールドセパレータ(130)と、
前記第1絶縁座(110)の上側に設けられた第1シールドケース(140)と、
前記第1絶縁座(110)の下側に設けられ、下シールド枠(151)及び下シールドケース(152)を備える第2シールドケース(150)と、
前記第1絶縁座(110)と前記第2シールドケース(150)との間に設けられ、順次設けられた前縁シールド板(161)、接続板(162)及び固持板(163)を備え、前記前縁シールド板(161)が前記絶縁嵌合部(111)に接続され、前記前縁シールド板(161)の幅が前記下シールド枠(151)の厚さよりも大きく、前記固持板(163)が前記絶縁固持部(112)に接続されるシールド補強ケース(160)と、を備える、
プラグコネクタ。
【請求項2】
前記第1シールドセパレータ(130)は、
前記絶縁嵌合部(111)に設けられたシールド嵌合セグメント(131)と、
前記絶縁固持部(112)に設けられ、上側表面が前記第1シールドケース(140)に接し、下側表面が前記シールド補強ケース(160)に接するシールド固持セグメント(133)とを備える、
請求項1に記載のプラグコネクタ。
【請求項3】
前記絶縁嵌合部(111)の後側には、凹溝構造(1111)が設けられ、前記第1シールドセパレータ(130)には、補強接続溝(132)が設けられており、前記前縁シールド板(161)は、前記凹溝構造(1111)及び前記補強接続溝(132)と嵌合接続される、
請求項1に記載のプラグコネクタ。
【請求項4】
前記シールド補強ケース(160)は、前記絶縁嵌合部(111)の側壁の後側に係着された触角構造(164)をさらに備える、
請求項1に記載のプラグコネクタ。
【請求項5】
前記下シールド枠(151)の対向して設けられた一対の側壁の内側には、前記第2シールドケース(150)と相手コネクタとの嵌合強度を補強するように構成される嵌合タング(1512)が設けられている、
請求項1に記載のプラグコネクタ。
【請求項6】
前記固持板(163)には、前記シールド補強ケース(160)を固定するように構成される固定タング(1631)が設けられている、
請求項1に記載のプラグコネクタ。
【請求項7】
前記絶縁固持部(112)の上側と前記絶縁嵌合部(111)の上側とは同一の表面にあり、前記絶縁固持部(112)の厚さは前記絶縁嵌合部(111)の厚さよりも大きい、
請求項1に記載のプラグコネクタ。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のプラグコネクタ(100)と、
第2絶縁座(210)、前記第2絶縁座(210)に設けられた2つの第2信号端子(220)及び第2シールドセパレータ(230)、並びに前記第2絶縁座(210)の外側に環設された第3シールドケース(240)を備えるコンセントコネクタ(200)とを備え、
前記プラグコネクタ(100)と前記コンセントコネクタ(200)とが嵌合接続される場合、前記第3シールドケース(240)の外壁は前記下シールド枠(151)の内壁及び前記シールド補強ケース(160)に接し、前記第1信号端子(120)は前記第2信号端子(220)に接触して電気的接触を実現し、前記第1シールドセパレータ(130)と前記第2シールドセパレータ(230)とは嵌合接続され、信号干渉の発生を防止する2つのシールド空間を形成する、
無線周波数コネクタアセンブリ。
【請求項9】
前記第1シールドセパレータ(130)には、嵌合凸起(1311)が設けられ、前記第2シールドセパレータ(230)には、前記嵌合凸起(1311)とマッチングする嵌合凹溝(232)が設けられている、
請求項8に記載の無線周波数コネクタアセンブリ。
【請求項10】
前記下シールド枠(151)の内壁には、係止凸起(1511)が設けられ、前記第3シールドケース(240)の外壁には、係止凹溝(241)が設けられており、前記プラグコネクタ(100)と前記コンセントコネクタ(200)とが嵌合接続される場合、前記係止凸起(1511)と前記係止凹溝(241)とは嵌合接続される、
請求項8に記載の無線周波数コネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年10月08日に中国専利局に出願された、出願番号が202122412432.1である中国特許出願の優先権を主張し、以上の出願のすべての内容は引用によって本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、電気コネクタの技術分野に関し、例えば、プラグコネクタ及び無線周波数コネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
無線周波数コネクタは、通常、ケーブル又は機器に装着されて、伝送路システムが電気的に接続するために用いられる。無線周波数信号は、帯域が広く、減衰耐力が強いなどの利点で、信号伝送分野に広く用いられている。通信技術の発展に伴い、無線周波数コネクタのシールド、耐干渉性能に対する要求がますます高まっている。
【0004】
関連技術(中国出願公告番号:CN211062980U)では、第1基体と、シールドカバーと、複数の第1信号端子と、少なくとも1群の隣り合う第1信号端子の間に設けられたセパレータとを備える無線周波数コネクタのオス端アセンブリが開示されている。セパレータによりシールドカバーの内部に複数のシールド領域が区画されており、隔離度の要求が高い信号端子が異なるシールド領域内に位置して、コネクタのオス端アセンブリのシールド性能を向上させる。
【0005】
欠点としては、関連技術における無線周波数コネクタのオス端アセンブリを採用すれば、電界漏洩、信号干渉などの状況が依然として存在し、無線周波数コネクタアセンブリの電気的性能に厳しく影響している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国実用新案第211062980号明細書
【発明の概要】
【0007】
本願は、順次設けられた絶縁嵌合部及び絶縁固持部を備える第1絶縁座と、
前記第1絶縁座に設けられ、各々が、順次設けられた第1接触部、第1接続部及び第1固定部を備え、前記第1接触部が前記絶縁嵌合部に設けられ、前記第1固定部が前記絶縁固持部に設けられ、同軸ケーブルと固定接続されるように構成される2つの第1信号端子と、
前記第1絶縁座に設けられ、2つの隣り合う前記第1信号端子の間に設けられた第1シールドセパレータと、
前記第1絶縁座の上側に設けられた第1シールドケースと、
前記第1絶縁座の下側に設けられ、下シールド枠及び下シールドケースを備える第2シールドケースと、
前記第1絶縁座と前記第2シールドケースとの間に設けられ、順次設けられた前縁シールド板、接続板及び固持板を備え、前記前縁シールド板が前記絶縁嵌合部に接続され、前記前縁シールド板の幅が前記下シールド枠の厚さよりも大きく、前記固持板が前記絶縁固持部に接続されるシールド補強ケースと、を備える、プラグコネクタを提供する。
【0008】
本願は、上記したプラグコネクタ及びコンセントコネクタを備える無線周波数コネクタアセンブリを提供し、そのうち、
前記コンセントコネクタは、第2絶縁座と、前記第2絶縁座に設けられた2つの第2信号端子及び第2シールドセパレータと、前記第2絶縁座の外側に環設された第3シールドケースと、を備え、
前記プラグコネクタと前記コンセントコネクタとが嵌合接続される場合、前記第3シールドケースの外壁は前記下シールド枠の内壁及び前記シールド補強ケースに接し、前記第1信号端子は前記第2信号端子に接触して電気的接触を実現し、前記第1シールドセパレータと前記第2シールドセパレータとは嵌合接続され、信号干渉の発生を防止する2つのシールド空間を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本願の実施例におけるプラグコネクタの構造模式図である。
図2図1に示すプラグコネクタの構造分解模式図である。
図3図1に示すプラグコネクタにおけるシールド補強ケースの構造模式図である。
図4図2に示す第1絶縁座、第1信号端子、第1シールドセパレータ及びシールド補強ケースの構造模式図である。
図5図1に示すプラグコネクタの第2シールドケースが含まれていない構造模式図である。
図6図1に示すプラグコネクタの断面模式図である。
図7図6に示す断面模式図における局部Aの拡大模式図である。
図8図1に示すプラグコネクタにおける第1シールドセパレータの構造模式図である。
図9】本願の実施例における無線周波数コネクタアセンブリの構造模式図である。
図10図9に示す無線周波数コネクタアセンブリの嵌合状態における断面模式図である。
図11図10に示す断面模式図における局部Bの拡大模式図である。
図12】本願の実施例におけるコンセントコネクタの構造模式図である。
図13図12に示すコンセントコネクタの構造分解模式図である。
図14】本願の実施例における別のプラグコネクタの構造分解模式図である。
図15】本願の実施例における別の無線周波数コネクタアセンブリの構造模式図である。
【符号の説明】
【0010】
100・・・プラグコネクタ、110・・・第1絶縁座、111・・・絶縁嵌合部、1111・・・凹溝構造、1112・・・タング収容溝、112・・・絶縁固持部、120・・・第1信号端子、121・・・第1接触部、122・・・第1接続部、123・・・第1固定部、130・・・第1シールドセパレータ、131・・・シールド嵌合セグメント、1311・・・嵌合凸起、132・・・補強接続溝、133・・・シールド固持セグメント、140・・・第1シールドケース、150・・・第2シールドケース、151・・・下シールド枠、1511・・・係止凸起、1512・・・嵌合タング、152・・・下シールドケース、160・・・シールド補強ケース、161・・・前縁シールド板、162・・・接続板、163・・・固持板、1631・・・固定タング、164・・・触角構造、200・・・コンセントコネクタ、210・・・第2絶縁座、211・・・第1貫通孔構造、212・・・第2貫通孔構造、213・・・タング挿着溝、220・・・第2信号端子、221・・・第2接触部、222・・・第2接続部、223・・・第2固定部、230・・・第2シールドセパレータ、231・・・上固持面、232・・・嵌合凹溝、233・・・下固持面、240・・・第3シールドケース、241・・・係止凹溝、242・・・保護縁構造、300・・・同軸ケーブル。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本願の上記の特徴及び利点をより明らかにかつ理解しやすくするために、図面を参照しながら本願の具体的な実施形態について詳しく説明する。本願を十分に理解するために、以下の説明において多くの具体的な詳細が記載されている。但し、本願は、ここで説明されているものと異なる多くのその他の形態で実施可能であり、当業者であれば、本願の趣旨から逸脱することなく、類似する改良を行うことができるため、本願は以下に開示した具体的な実施によって限定されるものではない。
【0012】
本願の実施例は、プラグコネクタを提供することにより、関連技術における無線周波数コネクタのオス端アセンブリに、電界漏洩、信号干渉などの状況が存在することを解決する。本明細書において、プラグコネクタとコンセントコネクタとが嵌合される場合の、プラグコネクタの所在方向を上側又は上方とし、コンセントコネクタの所在方向を下側又は下方とし、即ち、プラグコネクタのコンセントコネクタと嵌合可能な一側を下側又は下方とし、それと反対する一側を上側又は上方とし、プラグコネクタにおける第1絶縁座の絶縁嵌合部の、絶縁固持部に対する所在方向を前側又は前方とし、それと反対する方向を後側又は後方とする。
【0013】
図1図8に示すように、本願の一実施例において、
プラグコネクタ100は、第1絶縁座110、2つの第1信号端子120、第1シールドセパレータ130、第1シールドケース140、第2シールドケース150、及びシールド補強ケース160を備える。そのうち、第1絶縁座110は、順次設けられた絶縁嵌合部111及び絶縁固持部112を備える。第1信号端子120、及び2つの第1信号端子120の間に設けられた第1シールドセパレータ130は、いずれも第1絶縁座110に設けられ、第1シールドケース140は、第1絶縁座110の上側に設けられ、第2シールドケース150は、第1絶縁座110の下側に設けられ、シールド補強ケース160は、第1絶縁座110と第2シールドケース150との間に設けられている。2つの第1信号端子120及び第1絶縁座110は、インサート成形(insert-molding)の方式で一緒に固定される。
【0014】
第1信号端子120は、順次設けられた第1接触部121、第1接続部122及び第1固定部123を備える。第1接触部121は、絶縁嵌合部111に設けられ、且つ絶縁嵌合部111の下側表面に露出し、コンセントコネクタ200と嵌合接続される場合、第2接触部221に接触して電気的接続を実現し、第1固定部123は、絶縁固持部112に設けられ、第1固定部123は、同軸ケーブル300と固定接続するために用いられる。
【0015】
第2シールドケース150は、下シールド枠151及び下シールドケース152を備える。そのうち、下シールド枠151は、絶縁嵌合部111の外側を包んでおり、下シールドケース152は、絶縁固持部112の下側をカバーしている。
【0016】
シールド補強ケース160は、順次設けられた前縁シールド板161、接続板162及び固持板163を備え、固持板163は、絶縁固持部112に接続され、前縁シールド板161は、絶縁嵌合部111に接続され、前縁シールド板161の幅が下シールド枠151の厚さよりも大きく、コンセントコネクタ200と嵌合接続される場合、第3シールドケース240は、前縁シールド板161及び下シールド枠151と互いに接触して接続される。
【0017】
一実施例において、図6及び図8に示すように、第1シールドセパレータ130は、シールド嵌合セグメント131及びシールド固持セグメント133を備え、シールド嵌合セグメント131は、絶縁嵌合部111に設けられ、シールド固持セグメント133は、絶縁固持部112に設けられ、シールド固持セグメント133の上側表面が第1シールドケース140に接し、シールド固持セグメント133の下側表面がシールド補強ケース160に接し、これにより、無線周波数信号が隣り合う2つの同軸ケーブル300からそれぞれ対応する第1信号端子120に伝送される過程で干渉し、信号干渉を生じさせることを効果的に防止することができる。
【0018】
一実施例において、絶縁嵌合部111の後側には凹溝構造1111が設けられ、第1シールドセパレータ130には補強接続溝132が設けられ、前縁シールド板161は、凹溝構造1111及び補強接続溝132と嵌合接続される。図4図8に示すように、絶縁嵌合部111には、前縁シールド板161の厚さと同じ凹溝構造1111が設けられ、第1シールドセパレータ130のシールド嵌合セグメント131とシールド固持セグメント133との間には補強接続溝132が設けられており、第1シールドセパレータ130の第1絶縁座110への取り付けが済んだ場合、凹溝構造1111及び補強接続溝132は共同で前縁シールド板161のサイズとマッチングする凹溝を構成し、前縁シールド板161の取り付けが済んだ後、前縁シールド板161の下側表面が絶縁嵌合部111の下側表面と面一である。
【0019】
一実施例において、図3及び図4に示すように、シールド補強ケース160は、絶縁嵌合部111の側壁の後側に係着された触角構造164をさらに備える。触角構造164の設置により、シールド補強ケース160は第1絶縁座110と一緒に係着され、生産過程で第1絶縁座110から離脱しにくく、さらに生産効率の向上に有利である。一実施例において、触角構造164は、対称的に接続板162の両側に設けられ、即ち、接続板162の両側壁の下方がそれぞれ前に向かって延伸し、そして、絶縁嵌合部111の側壁の後側の形状と合致する触角構造164を形成し、構造が簡単で、加工及び生産しやすい。
【0020】
一実施例において、図14及び図15に示すように、下シールド枠151の対向して設けられた一対の側壁の内側には、第2シールドケース150と相手コネクタとの嵌合強度を補強するための嵌合タング1512が設けられている。例えば、下シールド枠151の対向して設けられた一対の側壁の上側の端部が内側方向に沿って下側へ延伸し屈曲して嵌合タング1512を形成し、第1絶縁座110の絶縁嵌合部111には嵌合タング1512を収容するためのタング収容溝1112が設けられている。コンセントコネクタ200の第2絶縁座210にはタング挿着溝213が設けられている。無線周波数コネクタアセンブリは使用時、プラグコネクタ100とコンセントコネクタ200が挿着され、この時、嵌合タング1512がタング挿着溝213内に嵌入し、第3シールドケース240が嵌合タング1512と下シールド枠151との間に位置し、プラグコネクタ100とコンセントコネクタ200との嵌合強度を補強し、無線周波数コネクタアセンブリのフレキシブルな挿抜能力を向上させることで、操作者のプラグコネクタを挿抜する手当りが明らかとなる。
【0021】
一実施例において、嵌合タング1512は、下側の端部からその上側まで、嵌合タング1512と該嵌合タング1512が設けられた下シールド枠151の側壁の所在平面との距離が総体的に、先に減少してから増大する傾向にある。嵌合タング1512の下側の端部において、嵌合タング1512と対応する側壁との間の距離が大きく、挿着案内作用を有し、プラグコネクタとコンセントコネクタとを一緒に接続して互いに挿着しやすく、嵌合タング1512の中間に近づく位置において、対応する側壁との間の距離が最小となり、これにより、操作者の挿抜する手当りが明らかとなり、操作体験を向上させ、プラグコネクタとコンセントコネクタとの挿着程度を明確で明瞭に把握することができる。
【0022】
一実施例において、固持板163には、シールド補強ケース160を固定するための固定タング1631が設けられている。プラグコネクタの実際の生産過程で、半田付けプロセスによって第1シールドセパレータ130、第1シールドケース140、第2シールドケース150及びシールド補強ケース160を一緒に固定しており、固持板163に固定タング1631が設けられることにより、溶接面積を効果的に増加させ、溶接構造の安定性を向上させることができる。
【0023】
一実施例において、絶縁固持部112の上側と絶縁嵌合部111の上側とは同一の表面にあり、絶縁固持部112の厚さは絶縁嵌合部111の厚さよりも大きい。図2及び図4に示すように、第1絶縁座110は、ステップ型構造となり、絶縁嵌合部111の厚さが小さく、コンセントコネクタと挿着嵌合された後、無線周波数コネクタアセンブリ全体の対応する部分の厚さも小さく、現在の製品の小型化、マイクロ化の発展ニーズを満たすことに有利である。
【0024】
一実施例において、図6を参照し、充填されたソルダーペーストは、170で示され、第1シールドセパレータ130と第1シールドケース140との間の隙間を充填して、閉鎖的な完全シールドを形成するために用いられる。
【0025】
図9図13に示すように、本実施例は、上記いずれかのプラグコネクタ100及びコンセントコネクタ200を備える無線周波数コネクタアセンブリを提供し、そのうち、コンセントコネクタ200は、第2絶縁座210と、第2絶縁座210に設けられた2つの第2信号端子220と、第2絶縁座210に設けられ且つ2つの第2信号端子220の間に位置する第2シールドセパレータ230と、第2絶縁座210の外側に環設された第3シールドケース240と、を備える。
【0026】
プラグコネクタ100とコンセントコネクタ200とが嵌合接続される場合、図10及び図11に示すように、第3シールドケース240の外壁が下シールド枠151の内壁及びシールド補強ケース160に接しており、これにより、無線周波数信号が漏洩して信号干渉を引き起こすことを効果的に防止することができ、第1信号端子120が第2信号端子220に接触しており、これにより、電気的接触を実現して電力及び/又は信号を伝送することができ、第1シールドセパレータ130と第2シールドセパレータ230とが嵌合接続され、信号干渉の発生を防止する2つのシールド空間を形成する。
【0027】
一実施例において、第1シールドセパレータ130には、嵌合凸起1311が設けられ、第2シールドセパレータ230には、嵌合凸起1311とマッチングする嵌合凹溝232が設けられている。プラグコネクタ100とコンセントコネクタ200とが嵌合接続される場合、嵌合凸起1311と嵌合凹溝232とは互いに嵌合して、信号干渉の発生を防止する2つのシールド空間を形成する。
【0028】
図12及び図13に示すように、第2絶縁座210には、第1貫通孔構造211及び第2貫通孔構造212が設けられている。第2信号端子220は、第2接触部221、第2接続部222及び第2固定部223を備える。第2シールドセパレータ230は、上固持面231が第2絶縁座210の上側表面と面一であり、下固持面233が第2絶縁座210の下側表面と面一であり、上固持面231には、嵌合凸起1311のサイズと互いに合致する1つの嵌合凹溝232が下に向かって形成される。第2接触部221は、第1貫通孔構造211に設けられ、嵌合凹溝232は、第2貫通孔構造212に設けられている。
【0029】
一実施例において、下シールド枠151の内壁には、係止凸起1511が設けられ、第3シールドケース240の外壁には、係止凹溝241が設けられており、プラグコネクタ100とコンセントコネクタ200とが嵌合接続される場合、係止凸起1511と係止凹溝241とは嵌合接続され、これにより、プラグコネクタ100とコンセントコネクタ200との挿着強度を補強し、無線周波数コネクタアセンブリの信号伝送の安定性を向上させる。
【0030】
一実施例において、第3シールドケース240の下側の底板の外縁には、保護縁構造242が設けられている。
【0031】
一実施例において、第1接触部121は、二層貼合構造であり、この時、第1接触部121の厚さが他の領域の厚さの2倍になり、均一な厚さの一般的な従来の信号端子に対して、第1接触部121は、それが2倍の厚さを具備するため、伝送通路の同一のインピーダンス(通常、50オーム)の要求を保証するように、その幅を一般的な信号端子の半分程度に縮小することができ、これにより、2つの第1信号端子120の距離がより大きく隔てられ、間隔距離がより遠くなり、そのため、より良い、信号干渉を防止するアイソレーション効果を具備する。また、第1接触部121が二層貼合構造に設けられるため、コンセントコネクタの第2信号端子220に接続される場合、第1接触部121の厚さが大きくなり、第2信号端子220と第1接触部121との接続面に一定の圧力を与え、これにより、接触強度を補強することができ、二層構造は、貼り合わせるように設けられ、即ち、二層構造を形成する2つの分枝のセパレータの間に隙間がなく、キャパシタンス効果が形成されず、隙間が存在して高周波共振の現象が発生することを防止する。そのため、第1接触部121を二層貼合構造に設けることで、2つのプラグ信号端子の間のシールド効果を向上させることができるだけでなく、高周波共振の現象が現れることを防止するとともに、プラグ信号端子とコンセントコネクタにおけるコンセント信号端子との接触強度及び接続安定性を向上させることもできる。
【0032】
関連技術における無線周波数コネクタのオス端アセンブリに、電界漏洩、信号干渉などの状況が存在することを解決するために、本願では、プラグコネクタは、第1シールドセパレータ及びシールド補強ケースを設け、コンセントコネクタと嵌合接続される場合、第1シールドセパレータとコンセントコネクタにおける第2シールドセパレータとが嵌合し、信号が互いに干渉することを防止する2つのシールド空間を形成し、シールド補強ケース、第2シールドケースがコンセントコネクタの第3シールドケースに接続されることで、完全に閉鎖したシールドを実現でき、電磁干渉(Electromagnetic Interference、EMI)及び無線周波干渉に関する輻射を減らし、無線周波の漏洩を防止し、外部磁場に対する感度を最低に下げることができ、優れたシールド性能、耐干渉能力及び電気的性能を有する。
【0033】
前記インサート成形とは、予め準備した異材質インサートをモールド内に装入した後に樹脂を注入し、溶融させた材料とインサートとを接合固化させて、一体化製品を作る成形方法である。
【0034】
上記実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせることができ、説明を簡単にするために、上記の実施例における各技術的特徴の全ての可能な組合せについては説明していないが、これらの技術的特徴の組合せは矛盾しない限り、本明細書に記載の範囲とみなされるべきである。
【0035】
上記実施例は、本願の実施形態を示すものに過ぎず、その説明は、より具体的且つ詳細であるが、それによって特許請求の範囲を制限するものとして理解できない。当業者にとっては、本発明の思想から逸脱しない前提で、さらにいくつかの変形及び改良を行うことができ、これらは本願の保護範囲に属することは注意されたい。したがって、本願の保護範囲は、添付された特許請求の範囲に準拠すべきである。
図1
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【国際調査報告】