(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】プログラム可能なメタサーフェスを使用するための通信システム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 16/26 20090101AFI20241024BHJP
【FI】
H04W16/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572604
(86)(22)【出願日】2023-08-01
(85)【翻訳文提出日】2023-11-22
(86)【国際出願番号】 EP2023071257
(87)【国際公開番号】W WO2024083376
(87)【国際公開日】2024-04-25
(32)【優先日】2022-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】カトサリス コスタス
(72)【発明者】
【氏名】トライアイ マルケス ヨアン
(72)【発明者】
【氏名】久野 友也
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
さまざまな実施形態によれば、通信システムが説明され、その通信システムは、通信リソースを提供するように構成されるプログラム可能なメタサーフェスと、メタサーフェス仮想化構成要素と、を含み、メタサーフェス仮想化構成要素は、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを作成し、各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、プログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースのそれぞれの部分と関連し、1つ又は複数の通信機能を提供するためのリソースとして、1つ又は複数の管理構成要素に仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを公開し、1つ又は複数の管理構成要素がそれぞれの通信機能の提供を要求している各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスについて、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスと関連するプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースの一部によって、要求されている通信機能を提供するようにプログラム可能なメタサーフェスを制御する、ように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムであって、
通信リソースを提供するように構成されるプログラム可能なメタサーフェスと、
メタサーフェス仮想化構成要素と、を含み、前記メタサーフェス仮想化構成要素は、
複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを作成し、各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、前記プログラム可能なメタサーフェスが提供する前記通信リソースのそれぞれの部分と関連し、
1つ又は複数の通信機能を提供するためのリソースとして、1つ又は複数の管理構成要素に前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを公開し、
前記1つ又は複数の管理構成要素がそれぞれの通信機能の提供を要求している各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスについて、前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスと関連する前記プログラム可能なメタサーフェスが提供する前記通信リソースの前記一部によって、前記要求されている通信機能を提供するように前記プログラム可能なメタサーフェスを制御する、ように構成され、
前記通信リソースは、前記プログラム可能なメタサーフェスを使用して通信するための時間スロット、周波数範囲、及び位相のうちの少なくとも1つを含み、前記メタサーフェス仮想化構成要素は、前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの異なる仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスが提供するように要求されている通信機能が、それぞれ、時間多重化、周波数多重化、及び位相多重化のうちの少なくとも1つによって前記プログラム可能なメタサーフェスが提供する前記通信リソースの異なる部分によって提供されるということを保証するように構成される、
通信システム。
【請求項2】
前記プログラム可能なメタサーフェスを使用して通信するための前記通信リソースは、前記プログラム可能なメタサーフェスのメタ原子のサブセットを含む、請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、前記プログラム可能なメタサーフェスが提供する前記通信リソースの異なる部分と関連する、請求項1又は2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記メタサーフェス仮想化構成要素は、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを作成するための前記1つ又は複数の管理構成要素からのそれぞれの要求に基づいて、前記複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つを作成するように構成される、請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項5】
前記メタサーフェス仮想化構成要素は、前記複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つと前記プログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースとを関連させて、前記要求の中で指定されている要件を満たすように構成される、請求項4に記載の通信システム。
【請求項6】
前記メタサーフェス仮想化構成要素は、前記複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つについて、前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの前記少なくとも1つと前記プログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースとの前記関連付けを変更するように構成される、請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項7】
複数のプログラム可能なメタサーフェスを含み、前記メタサーフェス仮想化構成要素は、前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを作成するように構成され、それによって、各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、前記プログラム可能なメタサーフェスが提供する前記通信リソースのそれぞれの部分と関連し、前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つは、前記プログラム可能なメタサーフェスのうちの異なるプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースと関連する、請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項8】
前記メタサーフェス仮想化構成要素は、前記複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つについて、前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの前記少なくとも1つと前記プログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースとの前記関連付けを変更するように構成され、それによって、前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの前記少なくとも1つと関連する前記プログラム可能なメタサーフェスのうちの1つが提供する通信リソースの量を増加させ又は減少させる、請求項7に記載の通信システム。
【請求項9】
前記メタサーフェス仮想化構成要素は、前記1つ又は複数の管理構成要素に前記プログラム可能なメタサーフェス及び前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスの能力を公開するように構成される、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項10】
前記メタサーフェス仮想化構成要素は、前記1つ又は複数の管理システムのうちのそれぞれ1つが管理するそれぞれのテナントに各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを割り当てるように構成される、請求項1乃至9のうちのいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項11】
当該通信システムは、複数のネットワークスライスを含み、前記1つ又は複数の管理システムのうちの少なくとも一部は、異なるネットワークスライスのための管理システムである、請求項1乃至10のうちのいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項12】
前記メタサーフェス仮想化構成要素は、異なるネットワークスライスに前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを割り当てるように構成される、請求項11に記載の通信システム。
【請求項13】
通信システムにおいてプログラム可能なメタサーフェスを使用するための方法であって、
複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを作成するステップであって、各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、前記プログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースのそれぞれの部分と関連する、ステップと、
1つ又は複数の通信機能を提供するためのリソースとして、1つ又は複数の管理構成要素に前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを公開するステップと、
前記1つ又は複数の管理構成要素がそれぞれの通信機能の提供を要求している各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスについて、前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスと関連する前記プログラム可能なメタサーフェスが提供する前記通信リソースの前記一部によって、前記要求されている通信機能を提供するように前記プログラム可能なメタサーフェスを制御するステップと、を含み、
前記通信リソースは、前記プログラム可能なメタサーフェスを使用して通信するための時間スロット、周波数範囲、及び位相のうちの少なくとも1つを含み、前記仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの異なる仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスが提供するように要求されている通信機能が、それぞれ、時間多重化、周波数多重化、及び位相多重化のうちの少なくとも1つによって前記プログラム可能なメタサーフェスが提供する前記通信リソースの異なる部分によって提供されるということを保証する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム可能なメタサーフェスを使用するための通信システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の通信システムは、大きな量の通信システムリソース(communication system resources)を含み、それらの通信システムリソースは、複数のネットワークスライスインスタンス(network slice instances)及び/又は(例えば、複数の異なるテナント(tenants)等の)複数の管理システム(management systems)が通信機能を提供するのに使用してもよい。通信システムリソースの提供は、労力及びコストを必要とするため、通信システムリソースは、効率的に使用される必要がある。効率的な使用を可能にする1つの方法は、通信システムリソースの共有(sharing)である。このことは、特に、プログラム可能なメタサーフェス(programmable metasurfaces)に関連する。したがって、例えば、複数のネットワークスライスの間での共有、又は、一般的に、(テナント等の)複数の異なるリソース消費者(resource consumers)と関連する場合がある複数の管理システムの間での共有等のプログラム可能なメタサーフェスの効率的な且つ柔軟な共有を可能とするアプローチは望ましい。
【発明の概要】
【0003】
ある1つの実施形態によれば、プログラム可能なメタサーフェス(programmable metasurface)及びメタサーフェス仮想化構成要素(metasurface virtualization component)を含む通信システムが提供され、プログラム可能なメタサーフェスは、通信リソースを提供するように構成され、メタサーフェス仮想化構成要素は、
・ 複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェス(virtual programmable metasurfaces)を作成し、各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、プログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースのそれぞれの部分と関連し、;
・ (例えば、仮想的な)リソースとして、1つ又は複数の管理構成要素(managing components)にその仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを公開して、1つ又は複数の通信機能を提供し、そして、;
・ 1つ又は複数の管理構成要素がそれぞれの通信機能の提供を要求している各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスについて、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスと関連するプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースの一部を使用して、要求されている通信機能を提供するようにプログラム可能なメタサーフェスを制御する;
、ように構成される。
【0004】
さらなる実施形態によれば、上記で説明されている通信システムにしたがってプログラム可能なメタサーフェスを使用するための方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
複数の図面において、同様の参照記号は、一般的に、複数の異なる視点を通して一貫して同じ部分を指し示す。それらの複数の図面は、必ずしも、同じ縮尺によっては描かれておらず、むしろ、一般的に、発明の原理を解説することに重点が置かれる。以下の説明においては、さまざまな態様が、以下の図面を参照して説明される。
【0006】
【
図2】ネットワーク機能仮想化管理及びオーケストレーション(Network Functions Virtualisation Management and Orchestration (NFV-MANO))アーキテクチャフレームワークを含むアーキテクチャを示している。
【
図3】2つの異なるテナントの間でネットワークサービス(Network Service (NS))を共有するVNF共有シナリオを図示している。
【
図4】2つのネットワークスライスサブネットインスタンス(network slices subnet instances)の間で2つのネットワークサービスを共有する共有シナリオを図示している。
【
図5】管理の観点から3GPP(登録商標)の場合のネットワークスライス(network slicing)を図示している。
【
図6】MANOの観点からスライス管理(slice management)を図示している。
【
図7】プログラム可能なメタサーフェス(programmable metasurface (PMS))を示している。
【
図8】PMSハイパーバイザー(PMS-Hypervisor (PMS-H))801を含むアーキテクチャを図示している。
【
図9】PMSハイパーバイザー(PMS-H)を詳細に示している。
【
図10】2つのネットワークスライス又はテナントによる1つ又は複数のPMSの共有使用を図示している。
【
図11】PMS対応システムのスライス管理のある1つの例を図示している。
【
図12】vPMS移行操作(vPMS migration operations)を図示している。
【
図13】追加的なスライスサブネット管理ドメイン(slice subnet management domain)によるPMS管理機能の追加を図示している。
【
図14】スライス管理システムにPMS仮想化機能(PMS virtualization functionality)を追加するための代替的なアプローチを図示している。
【
図15】ネットワークスライスのためのvPMSの作成のフロー図を示している。
【
図16】vPMSの解除のためのフロー図を示している。
【
図17】PMSハイパーバイザーを含むアーキテクチャのバリエーションを示している。
【
図18】ある1つの実施形態にしたがった通信システムを示している。
【
図19】通信システムにおいてプログラム可能なメタサーフェスを使用するための方法を図示しているフローチャートを示している。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の詳細な説明は、複数の添付の図面に言及し、それらの複数の添付の図面は、例示のために、本発明を実施することが可能である本開示の複数の具体的な細部及び複数の態様を示す。他の態様を利用してもよく、本発明の範囲から離れることなく、構造的な変更、論理的な変更、及び電気的な変更を行ってもよい。本開示の1つ又は複数の他の態様と本開示の複数の態様のうちのいくつかとを組み合わせて、新たな態様を形成してもよいので、本開示のさまざまな態様は、必ずしも、相互に排他的ではない。
【0008】
以下では、本開示の複数の態様に対応するさまざまな例を説明する。
【0009】
例1は、
図18を参照して以下で説明される通信システムである。
【0010】
例2は、例1の通信システムであり、プログラム可能なメタサーフェスによって通信するための通信リソースは、周波数範囲、タイムスロット、及び/又はプログラム可能なメタサーフェスのメタ原子(meta-atoms)のようなリソースのサブセットを含む。
【0011】
例3は、例1又は例2の通信システムであり、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、プログラム可能なメタサーフェスが提供する複数の通信リソースの複数の異なる部分と関連する。
【0012】
例4は、例1乃至例3のうちのいずれか1つの通信システムであり、複数の通信リソースは、プログラム可能なメタサーフェスを介して通信するための複数のタイムスロットを含み、メタサーフェス仮想化構成要素は、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの異なる仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスが提供するように要求される複数の通信機能が、プログラム可能なメタサーフェスが時間多重化によって提供するそれらの複数の通信リソースのうちの複数の異なる部分によって提供されるということを保証するように構成される。
【0013】
例5は、例1乃至例4のうちのいずれか1つの通信システムであり、複数の通信リソースは、周波数範囲を含み、メタサーフェス仮想化構成要素は、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの異なる仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスが提供するように要求される通信機能が、プログラム可能なメタサーフェスが周波数多重化によって提供するそれらの複数の通信リソースの複数の異なる部分によって提供されるということを保証するように構成される。
【0014】
例6は、例1乃至例5のうちのいずれか1つの通信システムであり、メタサーフェス仮想化構成要素は、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを作成するための1つ又は複数の管理構成要素からのそれぞれの要求に基づいて、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つを作成するように構成される。
【0015】
例7は、例6の通信システムであり、メタサーフェス仮想化構成要素は、要求の中で指定されている要件を満たすために、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つとプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースとを関連させるように構成される。
【0016】
例8は、例1乃至例7のうちのいずれか1つの通信システムであり、メタサーフェス仮想化構成要素は、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つについて、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つと(例えば、メタサーフェス仮想化構成要素が管理する)プログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースとの関連付けを変更するように構成される。
【0017】
例9は、例1乃至8のうちのいずれか1つの通信システムであり、その通信システムは、複数のプログラム可能なメタサーフェスを含み、メタサーフェス仮想化構成要素は、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを作成するように構成され、それによって、各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、複数のプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースのそれぞれの部分と関連し、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つは、それらの複数のプログラム可能なメタサーフェスのうちの異なるプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースと関連する。
【0018】
例10は、例9の通信システムであり、メタサーフェス仮想化構成要素は、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つについて、(例えば、ポリシー、しきい値を満たさないこと、システム負荷、環境条件等の複数の異なる入力に基づいて、)それらの複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つと複数のプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースとの関連付けを変更するように構成され、それによって、それらの複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つと関連する複数のプログラム可能なメタサーフェスのうちの1つが提供する通信リソースの量を増加させ又は減少させる。それらの複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つと関連する複数のプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースの量が減少するときに、それらの複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つと関連する複数のプログラム可能なメタサーフェスのうちの他のプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースの量は、それに応じて増加してもよい(すなわち、それらの複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのうちの少なくとも1つと関連する複数のプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースの減少を補償する)。
【0019】
例11は、例1乃至例10のうちのいずれか1つの通信システムであり、メタサーフェス仮想化構成要素は、1つ又は複数の管理構成要素に対して、プログラム可能なメタサーフェス及び仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスの能力を公開するように構成される。
【0020】
例12は、例1乃至例11のうちのいずれか1つの通信システムであり、メタサーフェス仮想化構成要素は、1つ又は複数の管理システムのそれぞれの管理システムが管理するそれぞれのテナントに、各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを割り当てるように構成される。
【0021】
例13は、例1乃至例12のうちのいずれか1つの通信システムであり、通信システムは、複数のネットワークスライスを含み、1つ又は複数の管理システムのうちの少なくとも一部は、複数の異なるネットワークスライスのための管理システムである。
【0022】
例14は、例13の通信システムであり、メタサーフェス仮想化構成要素は、複数の異なるネットワークスライスに複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを割り当てるように構成される。
【0023】
例15は、
図19を参照して以下で説明するように、通信システムにおいてプログラム可能なメタサーフェスを使用するための方法である。
【0024】
上記の複数の例のうちのいずれかの特徴のうちの1つ又は複数は、他の例のうちのいずれかの例と組み合わせられてもよいということに留意するべきである。特に、デバイスとの関連で説明される複数の例は、同様に、その方法のために有効である。
【0025】
さらなる実施形態によれば、命令を含むコンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータによって実行されるときに、そのコンピュータに、上記の複数の例のうちのいずれかの例の方法を実行させる。
【0026】
以下では、さまざまな例をより詳細に説明する。
【0027】
図1は、例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project)が簡素化されている形式で規定する5G(Fifth Generation)にしたがって構成されるモバイル無線通信システム100を示している。
【0028】
モバイル無線通信システム100は、UE(user equipment)等のモバイル無線端末デバイス102を含む。モバイル無線端末デバイス102は、また、加入者端末と称され、端末側を形成し、一方で、以下で説明されるモバイル無線通信システム100の他の構成要素は、モバイル通信ネットワーク側の部分、すなわち、(例えば、公衆陸上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network (PLMN))等の)モバイル通信ネットワークの部分となっている。
【0029】
さらに、モバイル無線通信システム100は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network (RAN))103を含み、そのRAN103は、複数の無線アクセスネットワークノード、すなわち、5G(第5世代(Fifth Generation))無線アクセス技術(5G New Radio)にしたがって無線アクセスを提供するように構成される基地局を含んでもよい。モバイル無線通信システム100は、また、LTE(ロングタームエボリューション(Long Term Evolution))又は(例えば、WiFi等の非3GPPアクセス等の)他のモバイル無線通信規格にしたがって構成されてもよいが、本明細書においては、ある1つの例として5Gを使用するということに留意するべきである。各々の無線アクセスネットワークノードは、無線インターフェイスによってモバイル無線端末デバイス102との間で無線通信を提供してもよい。無線アクセスネットワーク103は、任意の数の無線アクセスネットワークノードを含んでもよいということに留意するべきである。
【0030】
モバイル無線通信システム100は、コアネットワーク(5GC)119をさらに含み、そのコアネットワーク119は、RAN103に接続されるアクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function (AMF))101、統合データ管理(Unified Data Management (UDM))104、及びネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function (NSSF))105を含む。本明細書において及び以下の複数の例において、UDMは、さらに、例えば、UDR(統合データリポジトリ(Unified Data Repository))として知られる実際のUEのサブスクリプションデータベースから構成されてもよい。コアネットワーク119は、AUSF(認証サーバ機能(Authentication Server Function))114、PCF(ポリシー制御機能(Policy Control Function))115、及びAF(アプリケーション機能(application function))120をさらに含む。
【0031】
コアネットワーク119は、複数のコアネットワークスライス106及び107を有してもよく、各々のコアネットワークスライス106及び107について、(また、モバイルネットワークオペレータ(Mobile Network Operator)のためのMNOと称される)オペレータは、複数のコアネットワークスライスインスタンス108及び109を作成してもよい。例えば、コアネットワーク119は、強化型モバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband (eMBB))を提供するための3つのコアネットワークスライスインスタンス108を有する第1のコアネットワークスライス106及び車両対あらゆる対象(Vehicle-to-Everything (V2X))を提供するための3つのコアネットワークスライスインスタンス(core network slice instances (CNI))109を有する第2のコアネットワークスライス107を含む。
【0032】
通常、コアネットワークスライスを展開する(deploy)(すなわち、作成する(create))ときに、ネットワーク機能(network functions (NFs))は、インスタンス化されるか、又は、(既に、インスタンス化されている場合には)参照されて、コアネットワークスライスインスタンスを形成し、コアネットワークスライスインスタンスに属するネットワーク機能は、コアネットワークスライスインスタンス識別情報によって構成される。
【0033】
具体的には、示されている例においては、第1のコアネットワークスライス106の各々のインスタンス108は、第1のセッション管理機能(Session Management Function (SMF))110及び第1のユーザプレーン機能(User Plane Function (UPF))111を含み、第2のコアネットワークスライス107の各々のインスタンス109は、第2のセッション管理機能(SMF)112及び第2のユーザプレーン機能(UPF)113を含む。SMF110及び112は、PDU(Protocol Data Unit)セッションを処理するためのセッション管理機能、すなわち、PDUセッションを作成し、更新し、及び削除し、そして、ユーザプレーン機能(UPF)を使用してセッションコンテキストを管理するためのセッション管理機能である。
【0034】
RAN103及びコアネットワーク119は、モバイル無線通信システムのネットワーク側を形成する、言い換えると、モバイル無線通信ネットワークを形成する。モバイル無線通信ネットワーク及びモバイル無線通信ネットワークにアクセスするモバイル端末は、共に、モバイル無線通信システムを形成する。
【0035】
コアネットワーク119と同様に、RAN103は、また、スライスされてもよい、すなわち、複数のRANスライスを含んでもよい。RANスライス及びコアネットワークスライス106、107をグループ分けして、ネットワークスライスを形成してもよい。
【0036】
以下では、
"ネットワークスライス"(又は、単に、"スライス")は、一般的に、コアネットワークスライスを指し、また、RANスライス又はトランスポートネットワークスライスさえも含んでもよい。言い換えると、各々のネットワークスライスは、RANサブネット、コアネットワークサブネット、及びトランスポートサブネット等のネットワークスライスサブネットから構成されてもよい。
【0037】
S-NSSAI(単一ネットワークスライス選択支援情報(Single Network Slice Selection Assistance information))は、ネットワークスライスを識別し、S-NSSAIは、
- 機能及びサービスに関する予想されるネットワークスライスの挙動を指すスライス/サービスタイプ(Slice/Service type (SST))、
- スライス/サービスタイプを補完して、同じスライス/サービスタイプの複数のネットワークスライスを判別する選択的な情報であるスライス判別子(Slice Differentiator (SD))、
から構成される。
【0038】
ネットワークスライスインスタンス(network slice instance (NSI))は、NSI IDによって識別される。
【0039】
NSSAIは、1つ又は複数のS-NSSAIを含んでもよい。
【0040】
許可されるNSSAIは、例えば、登録手順等の際にサービングPLMN(Public Land Mobile Network)が提供するNSSAIであり、現在の登録エリアのためのサービングPLMNの中のUEのためにネットワークが許可するS-NSSAIの値を示す。
【0041】
構成されているNSSAIは、UEの中に供給されているNSSAIである。その構成されているNSSAIは、1つ又は複数のPLMNに適用可能であってもよい。
【0042】
要求されているNSSAIは、要求されているネットワークスライスへのPDUセッションを確立するために、UEが登録の際にネットワークに提供するNSSAIである。
【0043】
モバイル無線通信システム100は、OAM(運用、管理、及び保守(Operation, Administration and Maintenance))機能(又は、エンティティ)116をさらに含んでもよく、例えば、(接続は、単純化のために示されてはいないが)RAN103及びコアネットワーク119に接続される1つ又は複数のOAMサーバによって実装される。OAM116は、MDAS(管理データ分析サービス(Management Data Analytics Service))を含んでもよい。MDASは、例えば、ネットワークスライスインスタンスの負荷に関する分析報告を提供してもよい。例えば、ネットワークにアクセスするUEの数、QoSフローの数、ネットワークスライスインスタンスに関連する複数の異なるNFのリソース使用率等のさまざまな要因が、ネットワークスライスインスタンスの負荷に影響を与える場合がある。
【0044】
さらに、コアネットワーク118は、NRF(ネットワークリポジトリ機能(Network Repository Function))を含む。
【0045】
コアネットワーク119は、ネットワークデータ分析機能(Network Data Analytics Function (NWDAF))117をさらに含んでもよい。NWDAFは、ネットワーク機能からの要求に応じて、ネットワーク分析及び/又は予測情報を提供する役割を担う。
【0046】
さまざまなネットワーク機能は、専用のハードウェア、すなわち、いわゆるACTA(高度化されている通信コンピューティングアーキテクチャ(Advanced Telecommunications Computing Architecture))デバイスに実装されてもよい。この実装は、ネットワーク機能が専用のハードウェアに配置される物理的なネットワーク機能として実装されるということを意味する。その場合には、ネットワーク機能を実装するためのソフトウェアは、ハードウェアと強く結合される。
【0047】
一方で、また、非専門のハードウェア、すなわち、COTS(民生利用の(Commercial off-the-shelf))サーバに展開されている仮想マシン(及び/又は、コンテナ)で実行されている(すなわち、汎用目的プラットフォーム又はオープンコンピューティングプラットフォーム、すなわち、汎用目的デバイス又はオープンコンピューティングデバイスで実行されている)ソフトウェアアプリケーションとして、複数のネットワーク機能を実装することが望ましい場合がある。この実装は、(例えば、ハイパーバイザー、オペレーティングシステム(OS)コンテナ等の)仮想化技術を使用することによって可能とされ、その仮想化技術は、仮想マシン(VM)及び/又はコンテナで実行されているソフトウェアアプリケーションとして、(例えば、SMF、PCF等の)ネットワーク機能を展開するのに使用されてもよい。それらのネットワーク機能は、仮想ネットワーク機能(VNF)と称される。
【0048】
管理及びオーケストレーション(Management and orchestration (MANO))は、ETSI(欧州電気通信標準化機構(European Telecommunications Standards Institute))ネットワーク機能仮想化(network functions virtualization (NFV))アーキテクチャの鍵となる要素である。NFV-MANOは、ある1つのアーキテクチャフレームワークであり、そのアーキテクチャフレームワークは、クラウドベースのアプリケーションのためのネットワークリソース、及び、仮想ネットワーク機能(virtual network functions (VNF))とネットワークサービスのライフサイクル管理を調整する。そのため、NFV-MANOは、大規模な且つ迅速で信頼性の高いNFVの展開を保証するために重要である。NFV-MANOは、NFVオーケストレータ(NFVO)、VNFマネージャ(VNFM)、仮想インフラストラクチャマネージャ(VIM)、及びコンテナインフラストラクチャサービス管理(CISM)等の機能と複数の機能ブロックのうちのいくつかとを含む。
【0049】
図2は、ネットワーク機能仮想化管理及びオーケストレーション(Network Functions Virtualisation Management and Orchestration (NFV-MANO))アーキテクチャフレームワークの簡素化されている版を含むアーキテクチャ200を示している。アーキテクチャ200は、機能ブロック及び機能のコレクション、それらの機能ブロックが使用するデータリポジトリ、及びそれらの機能ブロックがNFVを管理し及びオーケストレーションする目的で情報を交換する参照ポイント及びインターフェイスを含む。
【0050】
アーキテクチャ200は、OSS/BSS(運用支援システム及び業務支援システム(operations support system and business support system))201及びNFV-MANOを含み、そのNFV-MANOは、NFVO202、VNFM203、VIM204、CISM(コンテナインフラストラクチャサービス管理(container Infrastructure Service Management))205、及びCCM(CISクラスタ管理(CIS Cluster Management))217を含む。
【0051】
NFVO202は、ネットワークサービス(NS)206を管理し、そのネットワークサービス(NS)206は、この例では、AMF208、SMF209及びPCF210、及び、RAN構成要素207、という仮想化されている機能を含む。ネットワークサービス(NS)は、機能及び挙動仕様(behavioural specification)によって定義される物理的なネットワーク機能及び仮想的なネットワーク機能及び/又はサービスの複合体(a composition of physical and virtual network function(s) and/or service(s))である。
【0052】
アーキテクチャ200は、NFVI(ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ(Network Function Virtualization Infrastructure))211をさらに含み、そのNFVI211は、VNFが配置される仮想化環境を構築するハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素を含む。
【0053】
この例では、AMF208、SMF209及びPCF210は、VNF、すなわち、NFVI 211に配置されてもよいNFとして実装される。SMF209は、仮想マシンにおいて実行されるコンテナ212、仮想マシン213におけるPCF210及びコンテナ214の中のAMF208によって実装され、コンテナ212、PCF210、及びAMF208のすべては、COTSサーバ215において実行される。RAN構成要素207は、対照的に、ATCAデバイス216において実装される、すなわち、物理的なネットワーク機能となる。
【0054】
NFVO202は、NSライフサイクルを管理し、NSの全体的なリソース利用を調整し、VNFライフサイクルは、VNFM203によってサポートされ、NFVIリソース管理は、VIM204、CISM205、及びCCM217によってサポートされて、必要なリソース及び接続性の最適化された割り当てを保証する。
【0055】
VNFM203は、VNFがVMに配置されているか又はコンテナに配置されているかとは無関係に、VNFのライフサイクルを管理する役割を担う。
【0056】
VIM204は、通常は、ある1つのオペレータのインフラストラクチャドメインの中のNFVIの計算、記憶、及びネットワークリソースを制御し及び管理する役割を担う。CISM205は、複数のコンテナインフラストラクチャサービス及びそれらの複数のコンテナインフラストラクチャサービスによってインスタンス化されるコンテナ化ワークロードのオーケストレーション及び管理の役割を担う。CCM217は、コンテナクラスタを管理する役割を担う。
【0057】
ネットワーク機能に関しては、3GPPは、複数のネットワーク機能(Network Functions (NF))を管理し及び構成し、及び、複数のNFの間の対話(interactions)を管理し及び構成する役割を担うが、3GPPは、仮想ネットワーク機能の態様を管理する役割は担わないということに留意するべきである。実際には、3GPPの機能は、ネットワーク機能が仮想化されるか否かとは無関係に、アプリケーションの観点からは同じ状態のままとなる。ETSI NFVの観点からは、NFV-MANOは、(例えば、VNFアプリケーションが仮想化されているPCFであるか又は仮想化されているSMFである場合には)実際のVNFアプリケーションには依存しない状態のままで、仮想化されているリソース及び配置されるVNFの双方のオーケストレーション及び管理を処理する。
【0058】
VNF管理に関しては、VNFのインスタンス化のみならず、更新、スケーリング等の他のライフサイクル管理(LCM)操作も、NFV-MANO(NFVO/VNFM/CISM/VIM)によって行われ、VNF構成は、OSSとの対話を通じて要素マネージャによって行われてもよい。
【0059】
VNFは、複数のネットワークサービスの一部であってもよく、ネットワークサービスは、3GPP及びNFV-MANOにしたがって、複数のネットワークスライス(又は、複数のネットワークスライスサブネット)の間で共有されてもよい。さらに、NFVの場合には、3GPPネットワークスライスを考慮することなく、複数テナントへの提供(multi-tenancy)が可能となる、すなわち、(複数テナントへの提供(multi-tenancy)の意味で)複数のテナントの間で(between multiple tenants)ある1つのNFV環境を共有してもよく、サービスプロバイダーは、複数のテナントにNFVを提供してもよい(can offer NFV to multiple tenants)。テナントは、これらには限定されないが、ネットワークスライス、ネットワークサービス等を含む。複数のユーザは、同じNFV-MANO又は専用のNFV-MANOからのサービスを消費する。3GPPが定義するネットワークスライスメカニズム及び特定のネットワークスライス記述子(NSD)又は(例えば、NSI-ID等の)識別子を有する複数の共有されているリソースの間の相関を参照することなく、複数の異なる共有シナリオを実現することが可能である。
【0060】
図3は、共有シナリオを図示し、その共有シナリオの場合には、特に、ネットワークサービス301は、2つのテナント302及び303の間で共有される。共有ネットワークサービスの複数の部分である複数の異なるVNFは、また、複数の異なるテナント302及び303の間で共有される。
【0061】
図4は、共有シナリオを図示し、その共有シナリオの場合には、2つのネットワークサービス401及び402は、2つのネットワークスライスサブネットインスタンス403及び404の間で共有される。
【0062】
3GPPのネットワークスライス管理モデルとETSI NFV管理モデルとの間のタッチ点に関しては、1つ又は複数のネットワークスライスサブネットインスタンスは、1つ又は複数の共有されているネットワークサービスにマッピングされる。
【0063】
NFVネットワークサービス(NS)を使用するネットワークスライスの展開(deployment of network slices)に関しては、
・ NFVが接続を提供する場合に、ある1つのネットワークスライスインスタンスについての展開の単位(deployment unit for one network slice instance)としての複数のNS、
・ NFVがネットワークスライスサブネット間の接続を提供しない場合に(without NFV provided connectivity for inter network slice subne)、ある1つのネットワークスライスインスタンスについての展開の単位としての複数のNS、
・ ある1つのネットワークスライスインスタンスについての展開の単位としての単一のNS、
・ マルチサイト接続サービスの場合に、ネットワークスライスインスタンストランスポートネットワーク接続の管理、
というさまざまな選択肢が存在する。
【0064】
図5は、管理の観点から3GPPの場合のネットワークスライスを図示している。
【0065】
通信サービス管理機能(Communication Service Management Function (CSMF))501は、ネットワークスライス要件へと通信サービス要件を変換する役割を担う。
【0066】
スライス管理機能(Slice Management Function (NSMF))502は、NSI(ネットワークスライスインスタンス(network slice instance))503のエンドトゥエンドの管理及びオーケストレーション、すなわち、ネットワークスライスの実現に役立つ。
【0067】
ネットワークスライスサブネット管理機能(Network Slice Subnet Management Functions (NSSMFs))504、505、及び506は、ある特定のドメインにおけるサブネットワークスライスインスタンス(sub-network slice instance)503の、すなわち、ネットワークスライスサブネットインスタンス(network slice subnet-instances (NSSIs))の管理及びオーケストレーションのための役割を担う。例えば、トランスポートネットワークスライスサブネットインスタンス(Transport Network Slice Subnet Instance (TN-NSSI))507は、トランスポートドメインにおけるネットワークスライスの実現であり、Core-NSSI508は、コアドメインにおけるネットワークスライスの実現である。NSI503は、複数のNSSI507、508、及び512の複合体(composition)である。
【0068】
NSSMF504、505、及び506は、それぞれのドメインコントローラ509、510、及び511に接続され、それらドメインコントローラ509、510、及び511は、それぞれのドメインの中の関連する制御及び管理プレーン操作のための役割を担う。
【0069】
図6は、MANOの観点からのスライス管理を図示している。
【0070】
図5を参照して説明されているように、NSMF601及び複数のNSSMF602が存在する。さらに、上記で説明されているように、VNFとNFVI605とを管理するオーケストレーションシステム及びOSS603が存在する。
【0071】
図6の例では、OSS603は、通常の手順にしたがって、要素マネージャ(element manager (EM))611によって共有されているVNF606の複数のアプリケーションの態様(application aspects)を構成することが可能である。(例えば、第1のテナント等の)第1の通信ネットワーク608に属するVNF607及び第2の通信ネットワーク610に属するVNF609は、また、その共有されているVNF606に接続される。
【0072】
(また、オーケストレータと称される)オーケストレーションシステム604は、仮想化ネットワーク機能(Virtualized Network Functions (VNF))のみならず物理ネットワーク機能(Physical Network Functions (PNF))の展開及び管理を制御する。
【0073】
さまざまな実施形態によれば、通信システムは、特に、プログラム可能なメタサーフェス(Programmable Metasurfaces (PMS))を含む。PMSの語は、スマートミラー(Smart Mirror)、空間マイクロ波変調器(Spatial Microwave Modulator (SMM))再構成可能インテリジェント表面(Reconfigurable intelligent Surfaces (RIS)又は(RSI))、及び大規模インテリジェント表面(Large Intelligent surface (LIS))等のいずれかの種類のメタサーフェスのバリエーション及び技術を含むと理解されてもよい。
【0074】
図7は、プログラム可能なメタサーフェス(PMS)700を示している。
【0075】
プログラム可能なメタサーフェス(programmable metasurface (PMS))700は、("メタ原子(meta-atoms)"として示される)切り替え可能な要素(switchable elements)701の(例えば、マトリックス等の)配置を含み、その切り替え可能な要素701は、ある特定の方向に無線ビームをステアリングする(steering radio beams in a specific direction)といったように無線信号を操作する(manipulate radio signals)能力又は電波を完全に吸収する能力を提供する。
【0076】
メタ原子(meta-atoms)701(又は、"タイル(tile)")の配列(arrangement of meta-atoms)は、現実の(物理的な)メタサーフェス(actual (physical) metasurface)を形成し、その物理的なメタサーフェスは、屋内の壁及び/又は屋外の壁に取り付けられてもよい。PMS700は、PMSコントローラ機能702、すなわち、(例えば、IoT(モノのインターネット)ゲートウェイを実装する)コントローラをさらに含み、そのコントローラは、複数の接続703によってPMS700の制御層を実装して、例えば、タイル中央電源(tile central power supply)及びタイル間通信(inter-tile communication)を提供し、(特に、PMSマネージャへの)タイルから外部世界への通信、及び、選択的に、環境検知義務を可能とする。例えば、PMSコントローラ機能702は、(例えば、メタサーフェスの隣に配置されるか又はメタサーフェスと緊密に結合される)専用のプログラム可能なハードウェアデバイスである。
【0077】
メタサーフェスは、数千の小型アンテナ又はメタマテリアル素子(meta material elements)(すなわち、メタ原子701)を使用してスマート無線表面を活用するあるタイプの通信システムノードを提供することを可能とし、それらの数千の小型アンテナ又はメタマテリアル素子は、目標指向の方式によって(in a goal-oriented manner)無線信号を動的に成形し及び制御する。メタサーフェスは、帯域幅の利用を最適化するとともに、メタサーフェスの対応する制御による散乱及びマルチパス現象の活用によって受信機において受信される信号を最適化するのに使用されてもよい。メタサーフェスの望ましい且つサポートされている電磁機能は、メタ原子に対する対応するスイッチ状態構成設定によって達成される。このことは、ある特定の方向にビームをステアリングし、又は、入来する無線信号を完全に吸収する能力を提供する。特に、メタサーフェスは、実世界の無線通信における望ましくない経路損失効果を軽減することを可能とするとともに、波伝搬を調整する(grooming wave propagation)ことによってMIMO(多入力多出力(multiple input multiple output))容量を最適化して、ユーザデバイスにおいて建設的な重畳(constructive superposition)を達成することを可能とし、その電力遅延プロファイル(PDP)を最適化するとともに、マルチパスフェージングの悪影響を回避する。
【0078】
(
図3を参照して)複数のテナントと(
図4におけるような)複数のネットワークスライス(network slices)又はネットワークスライスサブネット(network slice subnets)との間でのVNF及びネットワークサービスの共有と同様に、複数のテナント又は複数のネットワークスライス又は(複数のサブネットが複数の異なるスライスに属しているときに、再度、複数のスライスの間での共有につながる)複数のネットワークスライスサブネットの間でのメタサーフェスの共有は、この特定のリソースの利用の効率、すなわち、メタサーフェスの利用の効率を増加させることを可能とする。
【0079】
さまざまな実施形態によれば、効率的な方式によってそのような共有を可能とするために、いわゆる仮想的な壁(すなわち、メタサーフェス抽象化(metasurface abstractions))が、構成要素によって作成され、以下の記載において、共有可能な且つプログラム可能なメタサーフェス(shareable programmable metasurfaces)(PMS)の上で動作するようにネットワークスライスインスタンスを管理するためのアプローチ及びPMSハイパーバイザー(PMS-H)として示される複数の例を提供する。
【0080】
ネットワークスライスインスタンスは、ネットワークスライスの実現であるということに留意するべきである。例えば、(例えば、2つのルーターの間でのVLAN(仮想ローカルエリアネットワーク(virtual local area network))接続によって動作する2つのルーターといったように)ネットワークスライスの一般的な記述(generic description)を提供することが可能である。その次に、ドメインコントローラは、この記述を利用し(take this description)、そして、それらの2つのルーターのための正しい構成を作成し、リソースの割り当て等を実行してもよい。その次に、"ネットワークスライスインスタンス"と呼ばれるネットワークスライスの上記の実現を管理してもよい。このことは、VNFとVNFインスタンスとの間の関係と同様である。VNFは、VNFが何であるかに関する抽象的な定義及び記述(abstract definition and description of what the VNF is)として理解されてもよいが、一方で、VNFインスタンスは、そのようなタイプのVNFのある特定のインスタンス化(すなわち、インスタンス)である。
【0081】
PMS-Hは、(プログラム可能な且つ)仮想的な壁((programmable) virtual walls)(vPMS、すなわち、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェス(virtual programmable metasurfaces)、言い換えると、仮想メタサーフェスリソース要素(virtual metasurface resource elements))として、以下の例の中で示されているプログラム可能なメタサーフェス抽象化(programmable metasurface abstractions)を作成し(creates)及び管理する(manages)。vPMSは、また、テナントごとの基準で又はスライスごとの基準で、管理システムによってプログラム可能となっている。PMS-Hは、このようにして、複数の物理PMSリソース(physical PMSs resources)の上で複数テナントへの提供(multitenancy)及びスライス(slicing)を可能にする機能を導入し、それらの物理PMSリソースは、例えば、PMS-H及び/又はより多くのネットワークスライス管理システム(network slice management systems)又はオーケストレーションシステム(orchestration systems)の間のインターフェイス等を含む。PMS-Hは、例えば、vPMSライフサイクル管理(Lifecycle management (LCM))のための役割を担い、また、リソース及びサービスの分離を処理し、他のPMSへの当該vPMSの移行等の追加的な機能をサポートしてもよく、且つ、1つ又は複数の他のPMS-Hとの間で対話して、(例えば、移行等の)マルチ技術操作をサポートしてもよい。さらに、それぞれの通信事業者スライス管理システム(respective telecom operator slicing management system)の中に機能を提供して、共有されているPMS操作環境を考慮することにより、複数のネットワークスライスインスタンス(network slices instances (NSs))の展開及び操作を管理し及び最適化してもよい。
【0082】
ネットワーク機能は、vPMSの上で動作してもよい(そして、特に、それに応じて、当該vPMSを構成してもよい)、すなわち、vPMSを使用して、通信機能を実行してもよい。そのようなネットワーク機能は、vPMS-NFとして示され、PNFであってもよく又はVNFであってもよい。
【0083】
図8は、PMS-ハイパーバイザー(PMS-Hypervisor (PMS-H))801を含むアーキテクチャを図示している。
【0084】
PMS-H801は、("サウスバウンド(southbound)"の中の)プログラム可能なメタサーフェス(programmable metasurface)802と("ノースバウンド(northbound)"の中の)2つのPMSマネージャ803及び804とに接続される。各々のPMSマネージャ803及び804は、次に、それぞれのテナント又はNSSMF/NSMF810及び811のためのそれぞれのネットワークサービス管理又はオーケストレーションシステム(respective network service management or orchestration system)805及び806に接続される。
【0085】
PMS-H801は、複数の仮想的な壁(vPMS)807を作成し、各々の仮想的な壁は、PMS802が提供する通信リソースと関連する。この例では、それらの複数の仮想的な壁のうちの第1の仮想的な壁は、例えば、PMS802のメタ原子の第1のサブセット808と関連し、それらの複数の仮想的な壁のうちの第2の仮想的な壁は、例えば、メタ原子の第2のサブセット809と関連する。(管理又はオーケストレーションシステム805及び806からの要求にしたがって)仮想的な壁が提供する(通常は、データ伝送操作等を含む)通信機能は、その仮想的な壁と関連する通信リソースが提供する。これらは、この例の中で図示されているように、PMS802のメタ原子のサブセットであってもよいが、また、PMS802が提供する時間スロット又は周波数帯域であってもよい(すなわち、複数の仮想的な壁は、また、時間多重化方式又は周波数多重化方式によって、或いは、位相操作方式によって、PMSが提供してもよい)。
【0086】
PMS-H801は、物理エンティティの上で仮想的なエンティティを実装することによってリソース共有メカニズムを提供するという意味で、OSハイパーバイザーと同様であると理解されてもよい。具体的には、PMS-H801は、仮想的な且つプログラム可能な壁(virtual programmable walls (vPMSs))を作成し、その仮想的な且つプログラム可能な壁は、あるテナント又はNSSI(すなわち、リソース消費者)に割り当てられてもよい。PMS-H801は、PMSリソース共有を可能にするとともに、分離(isolation)を保証し、PMS-H801は、物理層における複数の異なるvPMSの間の分離を保証する役割を担う。
【0087】
PMS-H801は、PMSマネージャ機能に組み込まれてもよく、又は、複数の異なるテナントに専用の複数のマネージャにサービスを公開する独立したエンティティであってもよい。PMS-H801は、(適切な識別メカニズムをサポートする)NSSIごとに又はテナントごとに、割り当てられるリソースの状態を保持してもよい。PMS-H801は、すべてのPMSリソースを管理するとともに、PMS操作をモニタリングする。PMS-Hアプローチは、必然的には3GPPスライスを使用することなく複数テナントへの提供(multitenancy)を考慮するときでさえも、共有シナリオにおいて適用されてもよい。
【0088】
図9は、より詳細にPMSハイパーバイザー(PMS Hypervisor (PMS-H))900を示している。
【0089】
PMS-H900は、(例えば、PMSマネージャ803及び804、オーケストレーション及び管理システム(orchestration and management systems)805及び806、及び、テナント又はNSSIの管理システム等の)制御及び管理システム(control and management systems)913に接続されるノースバウンドインターフェイス(northbound interface)901を含む。
【0090】
さらに、PMS-H900は、例えば、PMS802等の(おそらく、複数の異なる技術の)1つ又は複数のPMS904に接続されるサウスバウンドインターフェイス(northbound interface)914を含む。
【0091】
PMS-ハイパーバイザー900の(機能的な) コアは、
● PMS仮想化層(PMS Virtualization layer)916であって、
○ そのPMS仮想化層916は、vPMSを作成し及び管理する、すなわち、PMSリソースの抽象的な表現を作成し及び管理し、
○ 仮想的な壁(vPMS)は、1つ又は複数のタイプのPMSリソース(すなわち、1つ又は複数のPMSが提供する通信リソース)と関連してもよい(例えば、リソース(すなわち、多重化)の分離(separation)は、空間領域及び時間領域、又は、空間領域及び周波数領域等において行われてもよい)、
PMS仮想化層916と、
● ロギング情報(logging information)のためのPMS及びvPMSロガー(PMS and vPMS logger)902と、
● 通知のためのPMS及びvPMS通知器(PMS and vPMS notifier)903と、
● 1つ又は複数のvPMSと、PMS904から受信する(例えば、パフォーマンスメトリクス(performance metrics)、障害(faults)等の)データ及び統計値とを相関させるPMS及びvPMSモニタリング機能904と、
● 例えば、スライス特有のvPMSポリシー(slice specific vPMS policies)を解釈するのに使用されるポリシー機能をホストするPMS及びvPMSポリシー管理機能(PMS and vPMS policy management function)905と、
● PMS及びvPMSセキュリティ機能906と、
● PMS電源管理最適化機能907と、
● PMSからvPMSへとリソースをマッピングするためのリソースマッピング機能908であって、vPMSは、(おそらく、複数の異なる技術の)1つよりも多くのPMSにマッピングされてもよい、リソースマッピング機能908と、
● (例えば、ラウンドロビン(Round Robin)、DRR(不完全ラウンドロビン(Deficit Round Robin))、WRR(重みづけラウンドロビン(Weighted Round Robin))、WFQ(重みづけ公平キューイング(Weighted Fair Queuing))、静的なメカニズム等の)使用されるリソース共有メカニズムに関する制御メカニズムを導入する(vPMS多重化をサポートする)リソーススケジューリング機能909と、
● 多重化に起因して競合が存在しないということを保証するとともに、複数の異なるドメインにおける複数のvPMSの間の分離を維持する(preserves isolation between vPMSs)vPMS分離機能(vPMS isolation function)910と、
● (vPMSを作成し、削除し、スケーリングし、移行等する)vPMS(ライフサイクル)管理機能911と、
● PMS構成及び管理機能912と、
● 仮想的な壁のスナップショット、高い可用性、自動修復等の追加的な機能と、
を含む。
【0092】
(例えば、PMS-H900が対応するAPIゲートウェイ915を含むAPI(アプリケーションプログラミングインターフェイス(Application Programming Interface))等の)ノースバウンドインターフェイス901は、
● vPMS管理に関連する機能を公開し、
● ノースバウンドにおける物理的なPMSリソース及び仮想的なPMSリソースの一覧表作成サービス(inventory services)を公開し、
● 例えば、SDK(ソフトウェア開発キット(software development kit))及びREST(表現状態転送(representational state transfer))等に準拠し、
● vPMSの作成/削除/移行等のスライスサービス要求を処理し、
● PMS能力の公開及び容量管理を公開し、
● PMSに適用される実際の構成へと、PMS技術に依存しないノースバウンドインターフェイス(PMS technology-agnostic northbound interface (N-API))から受信する構成コマンドを変換し、
● 実際の仮想的な壁表現又は推奨される仮想的な壁表現へと、PMS N-APIが受信するハイレベルな要件を変換し、
● (例えば、NSSMFのためのドメインコントローラとして機能する)専用のPMS管理システムが使用するN-API、
● スライスごとの仮想的な壁に基づいて、フィルタリングされているパフォーマンス及び/又は障害管理データを公開する。
【0093】
ノースバウンドインターフェイスを使用して通信される情報の例は、
■ (PMSと同様である)vPMS容量管理(vPMS capacity management)のためのvPMS能力(vPMS capabilities)、
■ (PMSと同様である)vPMSテナント情報、
■ id、
■ 所有者名(owner-name)、
■ 所有者記述(owner-description)、
■ (このテナント/スライスのためのvPMSのすべてに適用される)vPMSテナントポリシー、
■ vPMS情報[リスト(List)]、
■ vPMS-id、
■ vPMS位置(vPMS-location)、
■ vPMSポリシー、
■ vPMSポリシーid(vPMS-policy-id)、
■ vPMSポリシー記述(vPMS-policy-description)、
■ vPMSモニタリング情報、
■ (作成、開始、停止、更新/スケーリング、解除等の)vPMS仮想的な壁LCM、
■ (vPMSをインスタンス化するのに使用される)vPMS要件、
■ 技術のドメイン(technology-domain)、
■ (例えば、時間領域、空間、周波数、位相等の)実現の要件(realization-requirements)、
■ 予約期間(reservation-duration)、
■ 予約の開始(start of reservation)、
■ セキュリティ認証、
■ 機能、
である。
【0094】
これらの属性は、例であるにすぎず、より拡張された機能(拡張)を含めてもよい。PMS-Hは、また、(所有者、リソース等の)PMSのための同様の情報を公開する。
【0095】
(例えば、API等の)サウスバウンドインターフェイス902は、
・ 実際のPMS構成及び管理を実行し、
・ 1つ又は複数のPMS904からパフォーマンス及び/又は障害管理データを収集し及び/又は分析し、
・ (例えば、ドライバ等の形態になっている)PMS技術に依存する。
【0096】
仮想的な壁によって、PMS904は、その次に、複数のネットワークサービスの間で(そして、このようにして、PMS904が、複数の異なるテナント及び/又はスライスに属している場合には、複数のテナントによって及び/又は複数のスライスによって)共有されてもよい。
【0097】
図10は、2つのネットワークスライス又はテナント1004及び1005による1つ又は複数のPMS1015の共有されている使用を図示し、各々のPMS1015は、それぞれのUE1006及びUE1007にそれぞれのネットワークサービス1001及び1002を提供する。各々のネットワークサービス1001及び1002は、それぞれのネットワークサービスオーケストレーション及び管理システム1013及び1014によって管理される。
【0098】
図2と同様に、第1のネットワークサービス1001及び第2のネットワークサービス1002の各々は、さまざまなそれぞれの構成要素1003によって提供され、それらのさまざまなそれぞれの構成要素1003は、1つ又は複数の分散型構成要素及び集中型構成要素、複数の無線ユニット、及び、物理的なネットワーク機能及び/又は仮想的なネットワーク機能が提供してもよいRAN構成要素、AMF、SMF、及びPCF等のコアネットワーク構成要素を含む。
【0099】
さらに、第1のネットワークサービス1001は、PMSハイパーバイザー1010がPMS1015から作成する(すなわち、第1のネットワークサービス1001のためのPMS1015の通信リソースの割り当てによって)第1のvPMS1009の上で動作する第1のvPMS-NF1008をホストし(hosts)、第2のネットワークサービス1002は、PMSハイパーバイザー1010がPMS1015から作成する(すなわち、第2のネットワークサービス1002のためのPMS1015の通信リソースの割り当てによって)第2のvPMS1012の上で動作する第2のvPMS-NF1011をホストする(hosts)。
【0100】
【0101】
図11に示されているように、vPMS1101を含む構成要素1101乃至構成要素1105は、ある1つのネットワークサービスを提供する。vPMS1101及びRU1102は、RAN-NSSI1106(すなわち、RANドメインNSSI)に属する。コアネットワーク構成要素1105は、CN-NSSI1108(すなわち、コアネットワークドメインNSSI)に属する。構成要素1101乃至構成要素1105の間の接続は、TN-NSSI1107(すなわち、トランスポートドメインNSSI)に属する。NSSI1106、1107、及び1108は、NSI1109の一部となっている。
【0102】
図5におけるのと同様に、NSI1109は、NSMF1110によって管理され、NSSIは、対応するNSSMF1111、NSSMF1112、NSSMF1113によって管理される。
【0103】
構成要素1101乃至構成要素1105は、PNF/VNFオーケストレーションシステムによって管理される。そのPNF/VNFオーケストレーションシステムは、コアドメインコントローラ1115、RANドメインコントローラ1116、及び、例えば、上記で説明されているように、1つ又は複数のPMS1119からvPMSを作成するPMS-H1118と通信するPMSマネージャ1117等のPMSドメインコントローラと通信する。OSSは、PNF/VNFオーケストレーション1114を制御し、NSMF1110と対話する。
【0104】
NFV-MANOの観点からは、NSSIへのVNF/PNF及び物理リソースのマッピングを管理しているエンティティは存在しない。NFV-MANOは、スライスを認識せず、NFVネットワークサービスのみを認識する。PMSマネージャは、スライスを認識してもよく、又は、スライスを認識しなくてもよい。
【0105】
スライスを認識するか又はスライスを認識しないかは、いずれの管理レベルにマッピングが保持されるかに依存する。PMS-Hは、スライスを認識しないが、vPMSは、1つ又は複数のネットワークサービスの一部となっていてもよく、それらの1つ又は複数のネットワークサービスは、1つ又は複数のNSIの一部となっている。ネットワークスライスの下では、NSSIは、複数の関連するvPMSを有する。各々のvPMSは、異なる物理層特性を使用して構築されてもよい。vPMS(仮想的な壁)の共有は、また、複数の異なるNSSIの間で可能である。
【0106】
【0107】
図12の例では、第1のPMS-H1201は、第1のPMS1206から第1のvPMS1203及び第2のvPMS1204を作成し、第2のPMS-H1202は、第2のPMS1207から第3のvPMS1205を作成している。
【0108】
PMS-H1201及びPMS-H1202は、vPMSの移行の機能を提供してもよい。このことは、vPMSの状態及び機能に影響を与えないままにしつつ、(同じPMS技術によって又は他のPMS技術によって動作する)他のPMSにvPMSを移行するということを意味する。この例では、第2のvPMS1204は、最初に、第1のPMS1206によって(すなわち、第1のPMS1206が提供する通信リソースを第2のvPMS1204に割り当てることによって)提供され、その次に、第2のPMS1207によって(すなわち、第2のPMS1207が提供する通信リソースを第2のvPMS1204に割り当てることによって)提供される。PMS-HS1201及びPMS-HS1202は、この機能を直接的に可能にするか又は他の管理システムによって調整されて可能にするために適宜通信する。
【0109】
一般的に、移行は、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスについて、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスと関連するプログラム可能なメタサーフェスのうちの1つが提供する通信リソースの量を減少させ、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスと関連するプログラム可能なメタサーフェスのうちの他の1つが提供する通信リソースの量を増加させるということを意味する。
【0110】
さらに、PMS-H1201及びPMS-H1202の各々は、vPMSリソース再マッピングの機能を提供してもよい。このことは、PMS-H1201及びPMS-H1202の各々が、vPMSを作成し(インスタンス化し)、1つ又は複数のPMSにその作成したvPMSをマッピングし(すなわち、1つ又は複数のPMSが提供する通信リソースをその作成したvPMSに割り当て)、そして、その次に、1つ又は複数の異なるPMSに再マッピングすることによって、PMSへのvPMSのマッピングを更新するということを意味する。
【0111】
この例では、第3のvPMS1205は、最初に、第2のPMS1207にマッピングされ、そして、その次に、第2のPMS-H1202によって第3のPMS1208に再マッピングされる。一般的に、通信リソースと仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスとの関連付けを変更する。
【0112】
再マッピング操作及び移行操作は、例えば、管理システムの作成のための着信要求を満たすことを可能とするように実行されてもよい。例えば、要求されている仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、すでに作成されている仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのために必要ではない(例えば、特定の周波数範囲をサポートする)特定の通信リソースが必要とされ、且つ、したがって、要求されている仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスのためにそのときに使用されてもよい適切な通信リソースを解放するように移行及び/又は再マッピングを実行する要件を有する場合がある。
【0113】
vPMSは、複数のPMSからの通信リソースと関連する場合があり(すなわち、PMS-Hによって複数のPMSにマッピングされてもよい)、すなわち、vPMSは、必ずしも、単一のPMSからの通信と関連する(すなわち、PMS-Hによって単一のPMSにマッピングされる)とは限らないということに留意するべきである。
【0114】
さらに、(PMS-Hノースバウンドインターフェイスへのコール等の)イベントに基づいて、vPMSをスケールアウトし(scaled out)/スケールアップし(scaled up)、スケールインし(scaled in)/スケールダウンしてもよい(scaled down)、すなわち、vPMSに割り当てられるとともに1つ又は複数のPMSが提供する通信リソースの量は、vPMSを管理するPMS-Hによって増加されてもよく又は減少させられてもよい(すなわち、vPMSに割り当てられるメタ原子の数を増加させてもよく又は減少させてもよい)。PMS技術に依存して、複数の異なる手段を使用して、(例えば、より多くの原子を割り当てる、より多くの周波数、時間等を割り当てる等の)スケーリングを実現してもよい。
【0115】
vPMSの移行及び/又はリソース再マッピングの場合には、PMS-Hとモバイルネットワークコントローラの無線部分との間の通信は、また、(例えば、vPMSの移行に基づいて、モバイルネットワークの送信アンテナにおけるビームフォーミングパラメータを動的に調整する、といったように)全体的な通信を共同で最適化することを可能とする。
【0116】
図13は、
図5を参照して説明されているように、RANドメイン、トランスポートドメイン、及びコアドメインのほかに、追加的な管理ドメイン(すなわち、サブネット管理機能)によって、上記のようにPMS仮想化機能を追加することを図示し、RAN NSSMF1302は、(VNF、PNF、アンテナ等の)RAN要素を考慮するときに、スライス管理のための役割を担う。TN-NSSMF1303は、トランスポートネットワークRAN要素を考慮するときに、スライス管理のための役割を担う。CN-NSSMF1304は、コアネットワーク(CN)要素(VNFS、PNF)を考慮するときに、スライス管理のための役割を担う。
【0117】
追加的なドメイン1301は、プログラム可能なメタサーフェスがそのような物理的な環境の一部となっているとき等に、物理的な環境に関連するNSSIインスタンスを管理するのに使用される。具体的には、対応するPHY_ENV-NSSMF1305は、PHY_ENV NSSIに関連する態様のLCMを管理する役割を担う。PHY_ENV-NSSMF1305は、プログラム可能なメタサーフェスを含むあらゆるタイプの環境に関連するリソースから構成されるサブネットを管理することが可能であり、(例えば、センシング等の)多くの追加的なユースケースをサポートするのに使用されてもよい。PHY_ENV-NSSMFを使用すると、複数の異なる環境リソースは、(例えば、ある1つのNSSIは、センシングのために最適化され、ある1つのNSSIは、ビームフォーミングの最適化のために最適化される、といったように)複数のNSSIをサポートするのに使用されてもよい。また、非公衆ネットワークのみならず(例えば、Wi-Fiを含む)マルチ技術環境を考慮してもよい。
【0118】
図14は、物理的な環境のサブネット管理がRAN-NSSMF1402の一部となっている代替的なアプローチを図示している。このことは、PHY-NSSMF機能が、(例えば、PMSタイプのリソースを考慮するように)RAN-NSSMFの範囲を広げることによってRAN-NSSMFの中に組み込まれるということを意味する。
【0119】
図15は、ネットワークスライスのためにvPMSを作成するためのフロー
図1500を示している。
【0120】
(OSS1120又はRAN-NSSMF1111等の)上位レベルのオーケストレーションシステム(upper level orchestration system)1501、(例えば、PNF/VNFオーケストレーション1114又はPMSコントローラ等に対応する)ドメイン管理システム1502、(例えば、PMS-H1118に対応する)PMS-H1503、及び(例えば、PMS1119に対応する)PMS1504がフローの中に含まれている。
【0121】
1505において、オーケストレーションシステム1501は、ドメイン管理システム1502にPMS能力及び容量要求(PMS capabilities & capacity request)を送信し、1506において、ドメイン管理システム1502は、PMS-H1503にPMS能力及び容量要求を転送する。
【0122】
1507において、PMS-H1503は、ドメイン管理システム1502に対応する応答を送信し、1508において、ドメイン管理システム1502は、オーケストレーションシステム1501にその対応する応答を転送する。
【0123】
1509において、オーケストレーションシステム1501は、ドメイン管理システム1502にvPMSの作成のための要求を送信する。その要求は、vPMS要件を含んでもよい。1510において、ドメイン管理システム1502は、その要求に対して、vPMSの作成を開始し、その作成にしたがってPMS-H1503に指示する。
【0124】
1511において、PMS-H1503は、vPMSのための要求を解析する(parses)。リソースが利用可能であり、且つ、要求を満たすことが可能である場合には、PMS-H1503は、vPMSを作成し、(例えば、この例ではネットワークスライス等の)所有者とその作成したvPMSを関連させる。さらに、PMS-H1503は、vPMSのためにPMS1504の通信リソースを予約し(reserves)、vPMSのLCM(ライフサイクル管理(Lifecycle management))を開始する。
【0125】
1512において、PMS-H1503は、ドメイン管理システム1502に作成要求に対する応答を送信し、1513において、ドメイン管理システム1502は、上位レベルのオーケストレーションシステム(upper level orchestration system)1501にその作成要求に対する応答を転送する。
【0126】
1514において、オーケストレーションシステム1501は、ドメイン管理システム1502にvPMS構成要求(vPMS configuration request)を送信し、1515において、ドメイン管理システム1502は、PMS-H1503にvPMS構成要求を転送する。
【0127】
1516において、PMS-H1503は、実際の物理リソース構成命令へと構成要求を変換し、1517において、PMS1504の対応する構成を実行する。
【0128】
1518において、PMS-H1503は、ドメイン管理システム1502に構成要求に対する応答を送信し、1519において、ドメイン管理システム1502は、上位レベルのオーケストレーションシステム1501にその構成要求に対する応答を転送する。
【0129】
図16は、vPMSの解除(release)のためのフロー
図1600を示している。
【0130】
図15におけるのと同様に、上位レベルのオーケストレーションシステム(upper level orchestration system)1601、ドメイン管理システム(domain management system)1602、PMS-H1603及びPMS1604がフローの中に含まれている。
【0131】
1605において、上位レベルのオーケストレーションシステム1601は、ドメイン管理システム1602にvPMSを削除する(delete)要求を送信する。1606において、ドメイン管理システム1602は、vPMSを解除する(release)か否かを決定し、この例では、1607において、vPMSを解除することをPMS-H1603に要求する。
【0132】
1608において、PMS-H1603は、vPMS-idを解除する(すなわち、削除する(deleted))要求(the request for the vPMS-id to be released)を解析し、vPMSオブジェクト(vPMS objects)を削除し、その解除にしたがって、局所的な一覧表(local inventories)を更新し、そして、通信リソースの利用可能なプール(available pool)へと、(解除されるvPMSに割り当てられている)通信リソースを戻し、それによって、それらの通信リソースは、他のvPMSのために再利用されてもよい。
【0133】
1609において、PMS-H1609は、例えば、解除されているvPMSに以前に割り当てられているとともに構成されているメタ原子を無効化して、エネルギーを節約する、といったように、PMS1604の物理リソース構成を実行する。
【0134】
1610において、PMS-H1603は、ドメイン管理システム1602に解除要求に対する応答を送信する。
【0135】
1611において、ドメイン管理システム1602は、1つ又は複数のNSにしたがって、1つ又は複数のNS等のための一覧表(inventories)を更新する。
【0136】
1612において、ドメイン管理システム1602は、上位レベルのオーケストレーションシステム1601に解除要求に対するその応答を転送する。
【0137】
図17は、PMSハイパーバイザー(PMS-Hypervisor)を含むアーキテクチャの複数の変形例1701乃至1704を示している。
【0138】
第1の変形例1701において、PMS-H1705は、(MANOを有していない)関連する3GPP通信管理システムとの間で通信する。
【0139】
第2の変形例1702において、MANO1706がさらに含まれる。
【0140】
第3の変形例1703において、PMS-H1707は、3GPP通信管理システムとの間で通信し、そのほかに、3GPP通信システムの外部のOSS1708との間で通信する。
【0141】
第4の変形例1704において、PMS-H1709は、MANO1710が関与するO-RAN管理システムとの間で通信する。
【0142】
特に、本明細書において説明されているアプローチの使用は、ETSI NFV-MANO等のある1つのオーケストレーションフレームワークに限定されず、むしろ、O-RANベースのシステムにおけるような他の設計に適用されてもよい。
【0143】
PMS-Hは、既存のPMSマネージャに(ソフトウェアとして)組み込まれてもよく、又は、複数のマネージャにサービスを公開する独立したエンティティであってもよいということに留意するべきである。
【0144】
要約すると、さまざまな実施形態によれば、通信システムは、
図18に図示されているように提供される。
【0145】
図18は、ある1つの実施形態にしたがった通信システム1800を示している。
【0146】
通信システム1800は、通信リソースを提供するように構成されるプログラム可能なメタサーフェス(programmable metasurface)1801及びメタサーフェス仮想化構成要素(metasurface virtualization component)1802を含む。
【0147】
メタサーフェス仮想化構成要素1802は、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを作成するように構成され、各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、プログラム可能なメタサーフェス1801が提供する通信リソースのそれぞれの部分と関連する。
【0148】
さらに、メタサーフェス仮想化構成要素1802は、1つ又は複数の通信機能を提供するためのリソースとして、1つ又は複数の管理構成要素1803に仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを公開する(expose)ように構成され(言い換えると、情報を提示する(offers)、情報を提供する(provides)、及び/又は利用可能にする(makes available)、及び/又はアクセス可能にし(makes accessible))、そして、1つ又は複数の管理構成要素がそれぞれの通信機能の提供を要求している各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスについて、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスと関連するプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースの部分によって、要求されている通信機能を提供するように、プログラム可能なメタサーフェスを制御するように構成される。
【0149】
言い換えると、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェス(仮想的な壁)は、(物理的な且つ)プログラム可能なメタサーフェスによって提供される、すなわち、仮想化を実行し、プログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースは、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェス(仮想的な壁)の間で分配される。
【0150】
さまざまな実施形態によれば、言い換えると、プログラム可能なメタサーフェスは、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスに仮想化される。このことは、複数の異なるネットワークスライス又はテナントの間で(プログラム可能なインフラストラクチャ要素であると考えられる)プログラム可能なメタサーフェスの効率的な共有を可能とする。特に、上記のような仮想化は、通信ネットワークオーケストレータの観点から制御及び管理プレーンを考慮するときに、メタサーフェスの上でネットワークスライスを実行することを可能とする。エンドトゥエンドのネットワークスライスを考慮して、高度なネットワークサービスのライフサイクルを管理するための機能及びインターフェイスを提供してもよい。
【0151】
(例えば、PMSハイパーバイザー機能として示される構成要素が実行する)PMS仮想化は、有効な技術に応じて、時間的に、空間的に(すなわち、タイルの複数の異なる部分、すなわち、メタサーフェス原子の複数の異なるサブセットは、複数の異なる仮想的な壁と関連する)、周波数的に(すなわち、複数の異なる周波数範囲は、複数の異なる仮想的な壁、したがって、テナント/スライスと関連する)、位相的に実行されてもよい。PMSハイパーバイザー(機能)は、vPMSライフサイクル管理を実行する(すなわち、vPMSを作成し、削除し、移行し、スケーリング等をする)。PMSハイパーバイザーは、さらに、(障害及びパフォーマンスのモニタリング、セキュリティ及び自動修復等の)関連するvPMS操作、PMSリソース管理及びリソーススケジューリング、及び、PMSの構成及び管理をサポートしてもよい。さらに、通信事業者ネットワークスライス管理システムの中の機能は、NSSIのライフサイクル管理をサポートするように提供されてもよく、そのNSSIは、共有されているPMSの上で動作する仮想的な壁によってホストされるVNF(又は、VNFの一部)から構成される(vPMSは、NSSI及びネットワークサービスと関連させられている/分離されている(associate/de-associate with))。
【0152】
図18のアプローチは、ネットワークスライスに割り当てられるエンドトゥエンドの通信ネットワークサービスの一部としてPMS能力を公開することを可能とする。
【0153】
例えば、さまざまな実施形態によれば、プログラム可能なメタサーフェスの展開及び操作を最適化するための方法が提供され、その方法は、
● 管理システムから、
○ 仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを作成し、
○ 仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスごとに、適切なPMSリソースを割り当て、
○ 仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスをプログラム可能なメタサーフェスにマッピングし、
○ 受信した入力が、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェス及びプログラム可能なメタサーフェスvPMSポリシーに準拠しているということを検証し、
○ 物理的なPMSに対して、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを構成するとともに、適切なPMSリソースを構成する、
ための要求を受信するステップと、
● 情報を受信し、公開し(exposing)、変換する(translating)ステップであって、その情報は、
○ 仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェス及び物理的な且つプログラム可能なメタサーフェスのリソースの能力(capabilities)、
○ 仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェス及び物理的な且つプログラム可能なメタサーフェスの状態、
○ 仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェス及び物理的な且つプログラム可能なメタサーフェスの容量管理及びリソース予約(capacity management and resource reservation)、
○ 複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスの間の分離(isolation)を保持すること、
に関する情報である、ステップと、
を含む。
【0154】
例えば、通信システム1800は、
図19に図示されている方法を実行する。
【0155】
図19は、通信システムにおいて、プログラム可能なメタサーフェスを使用する方法を図示しているフローチャート1900を示している。
【0156】
1901において、複数の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスを作成し、各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、プログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースのそれぞれの部分と関連する。
【0157】
1902において、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスは、1つ又は複数の通信機能を提供するためのリソースとして、1つ又は複数の管理構成要素に公開される。
【0158】
1903において、1つ又は複数の管理構成要素がそれぞれの通信機能の提供を要求する各々の仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスについて、プログラム可能なメタサーフェスは、仮想的な且つプログラム可能なメタサーフェスと関連するプログラム可能なメタサーフェスが提供する通信リソースの一部によって、要求されている通信機能を提供するように制御される。
【0159】
通信システム1800の構成要素(特に、メタサーフェス仮想化構成要素)は、例えば、1つ又は複数の回路によって実装されてもよい。"回路"は、いずれかの種類の論理実装エンティティであると理解されてもよく、"回路"は、メモリ、ファームウェア、又はそれらのいずれかの組み合わせの中に格納されているソフトウェアを実行する特別な目的の回路又はプロセッサであってもよい。このようにして、"回路"は、例えば、マイクロプロセッサ等のプログラム可能なプロセッサ等のプログラム可能な論理回路又はハードウェアにより配線接続されている論理回路であってもよい。"回路"は、また、例えば、いずれかの種類のコンピュータプログラム等のソフトウェアを実行するプロセッサであってもよい。上記で説明されているそれぞれの機能の他の種類の実装は、また、"回路"であると理解されてもよい。
【0160】
複数の特定の態様が説明されてきたが、当業者は、添付の特許請求の範囲が定義するこの開示のそれらの複数の態様の趣旨及び範囲から離れることなく、それらの複数の態様の中で形態及び細部のさまざまな変更を行ってもよいということを理解するはずである。その範囲は、したがって、添付の特許請求の範囲によって示され、したがって、特許請求の範囲の意味及び同等性の範囲の中で生じる変更のすべては、利用されるように意図される。
【国際調査報告】