(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】キャリアアグリゲーションのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20241024BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20241024BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20241024BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20241024BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W92/18
H04W72/25
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518928
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-05-07
(86)【国際出願番号】 CN2022128298
(87)【国際公開番号】W WO2023072258
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/127141
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン, チャン
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067CC02
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本開示の様々な実施形態はキャリアアグリゲーションのための方法を提供する。ユーザ装置によって実行される方法は、基地局から、ユーザ装置のために構成されたサイドリンクキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを受信することを有する。例示的な実施形態によれば、本方法は、第1のインジケーションは、サイドリンクキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定することをさらに有する。別の例示的な実施形態によれば、本方法は、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを、SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することをさらに有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)によって実行される方法(100)であって、
基地局から、前記UEのために構成されたサイドリンク(SL)キャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを受信すること(102)と、
前記第1のインジケーションに従って前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを決定すること(104)と、
前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを、前記SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することと、
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のインジケーションは、
前記SLキャリアの識別子と、
前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータと、
前記SLキャリアに関連付けられた1つまたは複数の宛先識別子と、
1つまたは複数のファクタと、ここで、前記1つまたは複数のファクタが満たされる場合に、前記SLキャリアはアクティブ化または非アクティブ化される必要がある、
のうちの1つまたは複数の情報を含む方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記1つまたは複数のファクタは、
前記SLキャリアが非アクティブ化される必要がある期間を示す時間閾値と、
それを超えると前記SLキャリアがアクティブ化される必要があるバッファ閾値と、
前記SLキャリアをアクティブ化するタイミングと、
前記SLキャリアを非アクティブ化するタイミングと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項4】
請求項2または3に記載の方法であって、前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示す前記インジケータは、ビットマップ中において前記SLキャリアに関連付けられたビットである方法。
【請求項5】
請求項2~4のいずれか一項に記載の方法であって、前記UEは、前記1つまたは複数のファクタに少なくとも部分的に基づいて、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかを決定する方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法であって、前記UEが前記SLキャリアをアクティブ化することを決定する場合、前記方法は、さらに、
前記第1のインジケーションに従って前記SLキャリアをアクティブ化すること、
を有する方法。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の方法であって、前記UEが前記SLキャリアを非アクティブ化すると決定する場合、前記方法は、さらに、
前記第1のインジケーションに従って前記SLキャリアを非アクティブ化すること、
を有する方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記非アクティブ化は、
前記SLキャリアに関連する任意のモード2のSLグラントをクリアすることと、
前記UEがモード2リソース割り当てを採用する場合に前記SLキャリア上でのセンシングを停止することと、
前記SLキャリア上でのSL送信を停止することと、
前記SLキャリア上でのSL受信を停止することと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項9】
請求項6~8のいずれか一項に記載の方法であって、前記第1のインジケーションに少なくとも部分的に基づいて決定されるタイミング情報にしたがって、前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される方法。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の方法であって、前記第2のインジケーションは、
前記SLキャリアの識別子と、
前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータと、
のうちの1つまたは複数の情報を含む方法。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の方法であって、前記1つまたは複数の他のUEは、前記SLキャリアに関連付けられ、前記第1のインジケーションによって示される1つまたは複数の宛先識別子に関連付けられる方法。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、前記1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、
前記第2のインジケーションが前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメントと、
前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つが前記SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否することを示すメッセージと、
のうちの1つまたは複数を受信すること、を有する方法。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか一項に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、
前記第2のインジケーションが前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメントと、
前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つが前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化を受諾することを示すメッセージと、
のうちの1つまたは複数を受信すると、前記UEによって実行される方法。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記UEから前記UEのピアUEへの方向に適用可能である方法。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記SLキャリアについての情報を前記基地局および/または前記UEのピアUEに送信すること、を有し、ここで、前記SLキャリアについての前記情報は、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを決定するために、前記UEの前記基地局および/または前記ピアUEによって使用されることが可能である方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記SLキャリアについての前記情報の前記送信は、
定期的に、
イベントでトリガーされること、
前記UEの前記ピアUEから要求を受信すること、および、
前記基地局からシグナリングを受信すること、
のうちの1つまたは複数の手法で、前記UEによって実行される方法。
【請求項17】
請求項15または16に記載の方法であって、前記SLキャリアに関する前記情報は、
前記SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスについてのバッファ状態レポートと、
現在のデータのバッファ状態レポートと、
来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポートと、
前記SLキャリアのリソースステータスと、
チャネル測定情報と、
電力節約についての好みと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記UEのピアUEから前記SLキャリアについての情報を受信すること、を有し、ここで、前記SLキャリアについての情報は、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化することを決定するために前記UEによって使用されることが可能である方法。
【請求項19】
請求項1~18のいずれか一項に記載の方法であって、前記UEが前記SLキャリアのためのタイマを構成される場合に、前記方法は、さらに、
前記SLキャリアの前記アクティブ化に応じて前記タイマを始動することと、
1つまたは複数のイベントに応じて前記タイマを再始動することと、
前記タイマが満了したときに前記SLキャリアを非アクティブ化することを開始することと、
前記UEが前記SLキャリアを非アクティブ化することを開始した場合に前記タイマを停止することと、
のうちの1つまたは複数のアクションを実行すること、を有する方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、前記1つまたは複数のイベントは、
前記SLキャリアについての1つまたは複数のSLグラントを示すダウンリンク制御情報(DCI)の前記UEによる受信と、
構成されたSLグラントにおける前記SLキャリア上での媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の前記UEによる送信と、
前記UEがSLグラントを取得した後に前記SLキャリア上でのサイドリンク制御情報(SCI)の送信と、
前記UEのピアUEから到来する受信信号を示すSCIを前記SLキャリア上で前記UEにより受信することと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項21】
請求項1~20のいずれか一項に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化が、前記SLキャリア上での送信に、または、前記SLキャリア上での受信に、または、その両方に適用可能である方法。
【請求項22】
ユーザ装置であるUE(610)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(611)と、
コンピュータプログラムコード(613)を含む1つまたは複数のメモリ(612)と、
を有し、
前記1つまたは複数のメモリ(612)および前記コンピュータプログラムコード(613)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(611)を用いて、前記UE(610)を少なくとも、
前記UEのために構成されたサイドリンク(SL)キャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを基地局から受信させ、
前記第1のインジケーションに従って前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを決定させ、
前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを、前記SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信させる、
ように構成されているUE。
【請求項23】
請求項22に記載のUEであって、前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つまたは複数のプロセッサを用いて、前記UEに、請求項2~21のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されている、UE。
【請求項24】
コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法のうちのいずれものステップを実行させる、コンピュータプログラムコード(613)が具現化されたコンピュータ可読媒体。
【請求項25】
基地局によって実行される方法(200)であって、
ユーザ装置(UE)のために構成されたサイドリンク(SL)キャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを決定すること(202)と、
前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを前記SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することができる前記UEへ前記第1のインジケーションを送信すること(204)と、
を有する方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法であって、前記第1のインジケーションは、
前記SLキャリアの識別子と、
前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータと、
前記SLキャリアに関連付けられた1つまたは複数の宛先識別子と、
1つまたは複数のファクタと、ここで、前記1つまたは複数のファクタが満たされる場合、前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要がある、
のうちの1つまたは複数の情報を含む方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、前記1つまたは複数のファクタは、
前記SLキャリアが非アクティブ化される必要がある期間を示す時間閾値と、
それを超えると前記SLキャリアがアクティブ化される必要があるというバッファ閾値と、
前記SLキャリアをアクティブ化するタイミングと、
前記SLキャリアを非アクティブ化するタイミングと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項28】
請求項26または27に記載の方法であって、前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示す前記インジケータは、ビットマップ中において前記SLキャリアに関連付けられているビットである方法。
【請求項29】
請求項25~28のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記UEのピアUEから、前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化されるという通知を受信することと、
前記SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否する命令を前記UEの前記ピアUEに送信することと、
を有する方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法であって、前記UEの前記ピアUEは、前記SLキャリアに関連付けられており、かつ、前記第1のインジケーションによって示される宛先識別子に関連付けられている方法。
【請求項31】
請求項25~30のいずれか一項に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記UEから前記UEのピアUEへの方向に適用可能である方法。
【請求項32】
請求項25~31のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記UEから前記SLキャリアについての情報を受信すること、を有し、ここで、前記SLキャリアについての情報は、前記SLキャリアをアクティブ化するかまたは非アクティブ化するかを決定するために前記基地局によって使用可能である方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法であって、前記SLキャリアに関する情報は、
前記SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスのバッファ状態レポートと、
現在のデータのバッファ状態レポートと、
来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポートと、
前記SLキャリアのリソース状況と、
チャネル測定情報と、
電力節約についての好みと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項34】
請求項25~33のいずれか一項に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記SLキャリア上での送信に、または、前記SLキャリア上での受信に、または、その両方に適用可能である方法。
【請求項35】
請求項25~34のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記SLキャリアをアクティブ化するかまたは非アクティブ化するかを決定するために1つまたは複数の他の基地局と情報を交換すること、を有する方法。
【請求項36】
基地局(610)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(611)と、
コンピュータプログラムコード(613)を有する1つまたは複数のメモリ(612)と、
を有し、
前記1つまたは複数のメモリ(612)および前記コンピュータプログラムコード(613)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(611)を用いて、前記基地局(610)に少なくとも、
ユーザ装置(UE)のために構成されたサイドリンク(SL)キャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを決定させ、
前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを、前記SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することができる前記UEへ前記第1のインジケーションを送信させる、基地局。
【請求項37】
請求項36に記載の基地局であって、前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つまたは複数のプロセッサを用いて、前記基地局に、請求項26~35のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されている、基地局。
【請求項38】
コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに、請求項25~35のいずれか一項に記載の方法におけるいずれものステップを実行させるように具現化されたコンピュータプログラムコード(613)を有するコンピュータ可読媒体。
【請求項39】
ユーザ装置(UE)によって実行される方法(300)であって、
前記UEのために構成されたサイドリンク(SL)キャリアをアクティブ化するかまたは非アクティブ化するかを決定すること(302)と、
前記決定の結果に従って1つまたは複数のアクションを実行すること(304)と、
を有し、ここで、前記1つまたは複数のアクションは、
前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを生成することと、
前記第2のインジケーションを、前記SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEへ送信することと、
を含む方法。
【請求項40】
請求項39に記載の方法であって、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかの前記決定は、基地局から前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを受信することなく、前記UE自身によって実行される方法。
【請求項41】
請求項39または40に記載の方法であって、前記1つまたは複数のアクションは、
前記UEによって決定されたタイミング情報に従って、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化すること、を含む方法。
【請求項42】
請求項41に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記非アクティブ化は、
前記SLキャリアに関連する任意のモード2のSLグラントをクリアすることと、
前記UEがモード2リソース割り当てを採用する場合に前記SLキャリア上でのセンシングを停止することと、
前記SLキャリア上でのSL送信を停止することと、
前記SLキャリア上でのSL受信を停止することと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項43】
請求項39~42のいずれか一項に記載の方法であって、前記第2のインジケーションは、
前記SLキャリアの識別子と、
前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータと、
のうちの1つまたは複数の情報を含む方法。
【請求項44】
請求項43に記載の方法であって、前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示す前記インジケータは、ビットマップ中において前記SLキャリアに関連付けられたビットである方法。
【請求項45】
請求項39~44のいずれか一項に記載の方法であって、前記1つまたは複数の他のUEは、前記SLキャリアに関連付けられ、前記UEによって決定される1つまたは複数の宛先識別子に関連付けられる方法。
【請求項46】
請求項39~45のいずれか一項に記載の方法であって、前記1つまたは複数のアクションは、さらに、前記1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、
前記第2のインジケーションが前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメントと、
前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つが前記SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否することを示すメッセージと、
のうちの1つまたは複数を受信すること、を含む方法。
【請求項47】
請求項39から46のいずれか一項に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、
前記第2のインジケーションが前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメントと、
前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つが前記SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾することを示すメッセージと、
のうちの1つまたは複数を受信すると、前記UEによって実行される方法。
【請求項48】
請求項39~47のいずれか一項に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記UEから前記UEのピアUEへの方向に適用可能である方法。
【請求項49】
請求項39~48のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記SLキャリアについての情報を前記UEの基地局および/またはピアUEに送信すること、を有し、前記SLキャリアについての前記情報は、前記SLキャリアをアクティブ化するかまたは非アクティブ化するかを決定するために、前記UEの前記基地局および/または前記ピアUEによって使用されることが可能である方法。
【請求項50】
請求項49に記載の方法であって、前記SLキャリアについての前記情報の前記送信は、
定期的に、
イベントでトリガーされると、
前記UEの前記ピアUEからの要求を受信すると、
前記基地局からシグナリングを受信すると、
のうちの1つまたは複数の手法で、前記UEによって実行される方法。
【請求項51】
請求項49または50に記載の方法であって、前記SLキャリアに関する情報は、
前記SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスのバッファ状態レポートと、
現在のデータのバッファ状態レポートと、
来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポートと、
前記SLキャリアのリソース状況と、
チャネル測定情報と、
電力節約についての好みと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項52】
請求項39~51のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
UEのピアUEからSLキャリアについての情報を受信することであって、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するかまたは、非アクティブ化するかを決定するためにUEによって使用されることが可能である、受信すること、を有する方法。
【請求項53】
請求項39~52のいずれか一項に記載の方法であって、前記UEが前記SLキャリアのためのタイマを構成されている場合、前記方法は、さらに、
前記SLキャリアをアクティブ化する際に前記タイマを始動することと、
1つまたは複数のイベントに応じて前記タイマの再始動することと、
前記タイマが満了すると前記SLキャリアを非アクティブ化することを開始することと、
前記UEが前記SLキャリアを非アクティブ化することを開始すると前記タイマを停止することと、
のうちの1つまたは複数のアクションを実行すること、を有する方法。
【請求項54】
請求項53に記載の方法であって、前記1つまたは複数のイベントは、
前記SLキャリアのための1つまたは複数のSLグラントを示すダウンリンク制御情報(DCI)の前記UEによる受信と、
構成されたSLグラントにしたがった前記SLキャリア上での媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の前記UEによる送信と、
前記UEがSLグラントを取得した後に前記SLキャリア上でのサイドリンク制御情報(SCI)の送信と、
前記UEのピアUEから到来する受信信号を示すSCIのSLキャリア上での前記UEによる受信と、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項55】
請求項39~54のいずれか一項に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記SLキャリア上での送信のために、または、前記SLキャリア上での受信のために、または、その両方のために適用可能である方法。
【請求項56】
ユーザ装置であるUE(610)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(611)と、
コンピュータプログラムコード(613)を含む1つまたは複数のメモリ(612)と、
を有し、
前記1つまたは複数のメモリ(612)および前記コンピュータプログラムコード(613)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(611)を用いて、前記UE(610)を少なくとも、
前記UEのために構成されたサイドリンク(SL)キャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを決定させ、
前記決定の結果に従って1つまたは複数のアクションを実行させる、ように構成されており、ここで、前記1つまたは複数のアクションは、
前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを生成することと、
前記第2のインジケーションを、前記SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することと、
を含むUE。
【請求項57】
請求項56に記載のUEであって、前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つまたは複数のプロセッサを用いて、前記UEに、請求項40~55のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されているUE。
【請求項58】
コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに、請求項39~55のいずれか一項に記載の方法におけるいずれものステップを実行させるように具現化されたコンピュータプログラムコード(613)を有するコンピュータ可読媒体。
【請求項59】
ユーザ装置(UE)によって実行される方法(400)であって、
前記UEのピアUEから、前記UEおよび前記UEの前記ピアUEのために構成されたサイドリンク(SL)キャリアをアクティブ化または非アクティブ化するインジケーションを受信(402)すること、を有する方法。
【請求項60】
請求項59に記載の方法であって、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する前記インジケーションは、
前記SLキャリアの識別子と、
前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータと、
のうちの1つまたは複数の情報を含む方法。
【請求項61】
請求項60に記載の方法であって、前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示す前記インジケータは、ビットマップ中において前記SLキャリアに関連付けられたビットである方法。
【請求項62】
請求項59~61のいずれか一項に記載の方法であって、前記UEは、前記SLキャリアに関連付けられた宛先識別子に関連付けられており、前記宛先識別子は、基地局によって前記UEの前記ピアUEに示されるか、または、前記UEの前記ピアUEによって決定される方法。
【請求項63】
請求項59~62のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化されるという通知を基地局に送信することと、
SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否する命令を基地局から受信することと、
を有する方法。
【請求項64】
請求項59~63のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する前記インジケーションの前記受信に応じて、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化を受諾するか拒否するかを決定する(404)こと、を有する方法。
【請求項65】
請求項64に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化を受諾するかまたは拒否するかの前記決定は、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化を受諾するかまたは拒否することを前記UEそれ自体によって、または前記UEへの命令に従って、基地局によって行われる方法。
【請求項66】
請求項59から65のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記UEの前記ピアUEに、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する前記インジケーションが前記UEによって受信されたことを示すアクノレッジメントと、
前記UEが前記SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否することを示すメッセージと、
のうちの1つまたは複数を送信すること、を有する方法。
【請求項67】
請求項59~66のいずれか一項に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記UEの前記ピアUEから前記UEへの方向に適用可能である方法。
【請求項68】
請求項59~67のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記UEから前記UEのピアUEへの方向のために前記SLキャリアをアクティブ化するかまたは非アクティブ化するかを決定すること、を有する方法。
【請求項69】
請求項59~68のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記UEの前記ピアUEから前記SLキャリアについての情報を受信すること、を有し、ここで、前記SLキャリアについての前記情報は、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを決定するために前記UEによって使用されることが可能である方法。
【請求項70】
請求項69に記載の方法であって、前記SLキャリアに関する前記情報は、
前記SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスのバッファ状態レポートと、
現在のデータのバッファ状態レポートと、
来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポートと、
前記SLキャリアのリソース状況と、
チャネル測定情報と、
電力節約についての好みと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項71】
請求項59~70のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記SLキャリアについての情報を前記UEの基地局および/または前記ピアUEに送信すること、を有し、ここで、前記SLキャリアについての前記情報は、前記SLキャリアをアクティブ化するかまたは非アクティブ化するかを決定するために、前記UEの前記基地局および/または前記ピアUEによって使用されることが可能である方法。
【請求項72】
請求項71に記載の方法であって、前記SLキャリアについての前記情報の前記送信は、
定期的に、
イベントでトリガーされると、
前記UEの前記ピアUEからの要求を受信すると、
前記基地局からシグナリングを受信すると、
のうちの1つまたは複数の手法で、前記UEによって実行される方法。
【請求項73】
請求項59~72のいずれか一項に記載の方法であって、前記UEが前記SLキャリアのためのタイマを構成されている場合、前記方法は、さらに、
前記SLキャリアのアクティブ化の際に前記タイマを始動することと、
1つまたは複数のイベントに応じで前記タイマを再始動することと、
前記タイマが満了すると前記SLキャリアを非アクティブ化することを開始することと、
前記UEが前記SLキャリアを非アクティブ化することを開始すると前記タイマを停止することと、
のうちの1つまたは複数のアクションを実行すること、を有する方法。
【請求項74】
請求項73に記載の方法であって、前記1つまたは複数のイベントは、
前記SLキャリアのための1つまたは複数のSLグラントを示すダウンリンク制御情報(DCI)の前記UEによる受信と、
構成されたSLグラントにしたがった前記SLキャリア上での媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の前記UEによる送信と、
前記UEがSLグラントを取得した後での前記SLキャリア上でのサイドリンク制御情報(SCI)の送信と、
前記UEの前記ピアUEから到来する受信信号を示すSCIの前記SLキャリア上での前記UEによる受信と、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項75】
請求項59~74のいずれか一項に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記SLキャリア上での送信のために、または、前記SLキャリア上での受信のために、または、その両方のために適用可能である方法。
【請求項76】
ユーザ装置であるUE(610)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(611)と、
コンピュータプログラムコード(613)を含む1つまたは複数のメモリ(612)と、
を有し、
前記1つまたは複数のメモリ(612)および前記コンピュータプログラムコード(613)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(611)を用いて、前記UE(610)に少なくとも、
前記UEのピアUEから、前記UEおよび前記UEの前記ピアUEのために構成されたサイドリンク(SL)キャリアをアクティブ化または非アクティブ化するインジケーションを受信させる、
ように構成されているUE。
【請求項77】
請求項76に記載のUEであって、前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つまたは複数のプロセッサを用いて、前記UEに、請求項60~75のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されているUE。
【請求項78】
コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに、請求項59~75のいずれか一項に記載の方法におけるいずれものステップを実行させるように具現化されたコンピュータプログラムコード(613)を有するコンピュータ可読媒体。
【請求項79】
基地局によって実行される方法(500)であって、
ユーザ装置(UE)から、前記UEおよび前記UEのピアUEのために構成されたサイドリンク(SL)キャリアがアクティブ化または非アクティブ化されるという通知を受信すること(502)と、
前記SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否する命令を前記UEに送信すること(504)と、
を有する方法。
【請求項80】
請求項79に記載の方法であって、前記UEは、前記SLキャリアに関連付けられ、かつ、前記UEの前記ピアUEおよび/または前記UEの前記ピアUEをサービングする別の基地局によって決定される、宛先識別子に関連付けられる方法。
【請求項81】
請求項79または80に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記UEの前記ピアUEから前記UEへの方向に適用可能である方法。
【請求項82】
請求項79~81のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記UEから前記SLキャリアについての情報を受信することを有し、ここで、前記SLキャリアについての前記情報は、前記SLキャリアをアクティブ化するかまたは非アクティブ化するかを決定するために前記基地局によって使用可能である方法。
【請求項83】
請求項82に記載の方法であって、前記SLキャリアに関する情報は、
前記SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスのバッファ状態レポートと、
現在のデータのバッファ状態レポートと、
来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポートと、
前記SLキャリアのリソース状況と、
チャネル測定情報と、
電力節約についての好みと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項84】
請求項79~83のいずれか一項に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化が、前記SLキャリア上での送信のために、または、前記SLキャリア上での受信のために、または、その両方のために適用可能である方法。
【請求項85】
請求項79~84のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化を受諾するか拒否するかを決定するために1つまたは複数の他の基地局と情報を交換すること、を有する方法。
【請求項86】
基地局(610)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(611)と、
コンピュータプログラムコード(613)を有する1つまたは複数のメモリ(612)と、
を有し、
前記1つまたは複数のメモリ(612)および前記コンピュータプログラムコード(613)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(611)を用いて、前記基地局(610)に少なくとも、
ユーザ装置(UE)および前記UEのピアUEのために構成されたサイドリンク(SL)キャリアがアクティブ化または非アクティブ化されるという通知を前記UEから受信させ、
前記SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否する命令を前記UEに対して送信させる、
ように構成されている基地局。
【請求項87】
請求項86に記載の基地局であって、前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つまたは複数のプロセッサを用いて、前記基地局に、請求項80~85のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されている、基地局。
【請求項88】
コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに、請求項79~85のいずれか一項に記載の方法におけるいずれものステップを実行させるように具現化されたコンピュータプログラムコード(613)を有するコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に通信ネットワークに関し、より詳細には、キャリアアグリゲーション(CA)のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示のより良い理解を容易にしてもよい態様を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点から読まれるべきであり、何が従来技術にあるか、または何が従来技術にないかについての自認として理解されるべきではない。
【0003】
通信サービスプロバイダおよびネットワークオペレータは、たとえば、説得力のあるネットワークサービスおよびパフォーマンスを提供することによって、コンシューマ(消費者)に価値および利便性を提供するという課題に絶えず直面している。無線通信の発展に伴い、様々なアプリケーションにおいてデバイスツーデバイス(D2D)通信フィーチャ(特徴・機能)をサポートするための要件が提案されている。D2D運用のための拡張は、車両間、歩行者間、およびインフラストラクチャ間といった直接通信の任意の組合せを含み得る、車両対あらゆるもの(V2X)通信をサポートすることからなり得る。第4世代(4G)/ロングタームエボリューション(LTE)および第5世代(5G)/新無線(NR)ネットワークなどの無線通信ネットワークは、V2Xサービスを使用し、V2X対応ユーザ装置(UE)のための通信をサポートすることが期待されてもよい。
【発明の概要】
【0004】
この発明の概要は、以下の詳細な説明においてさらに説明される概念の選択を簡略化された形態で紹介するために提供される。この発明の概要は、特許請求の範囲に記載される主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に記載される主題の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもない。
【0005】
近隣デバイス間のD2D通信(サイドリンク(SL)通信またはPC5インターフェースを介した通信とも呼ばれる)は、リリース12(Rel-12)の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって規定される。SLのいくつかの拡張は、車車間(V2V)またはV2X通信のための後続のリリースにおいて導入される。SL通信をサポートする無線通信ネットワークでは、セルカバレッジ外に位置することがあり、かつ、ネットワークと直接接続することができない場合がある別のUEのためのネットワークへの接続性をサポートするための機能を提供することができるリレーUEとして、V2X対応UEが動作することができる。場合によって、UEは、直接、または1つまたは複数のリレーUEを介して別のUEと通信してもよい。
【0006】
キャリアアグリゲーション(CA)は、帯域幅を増加させ、それによってビットレートを増加させるために無線通信において使用されてもよい技法である。各アグリゲートされたキャリアは、コンポーネントキャリア(CC)と呼ばれることがある。CAが使用されるとき、UEは、たとえば、各コンポーネントキャリアについて1つのプライマリセル(PCell)および1つまたは複数のセカンダリセル(SCell)を含む、いくつかのサービングセルを構成されてもよい。複数のサービングセルのカバレッジは、たとえば、異なる周波数帯域上の各CCが異なるパスロスを経験してもよいため、異なり得る。複数のSCellは、必要に応じて起動または停止させることができる。たとえば、基地局は、UEのためのSCellをアクティブ化または非アクティブ化するために、Uuインターフェース上でシグナリングを送信してもよい。しかしながら、CAの場合、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するための既存ソリューションは存在しない。UuにおけるCAのためのシグナリングは、特に、SL UEがネットワークカバレッジ外にあるとき、CAにおけるSL UEのために使用されないことがある。加えて、SL無線ベアラ(RB)は、Uu RBとは異なる指向性であるので、Uuにおけるキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するための機構は、CAにおけるSL UEに適用可能でないことがある。したがって、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化をより効率的な方法で実施することが望ましい場合がある。
【0007】
本開示の様々な例示的な実施形態は、CAの場合、基地局またはUEがSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化することを可能にしてもよい、CAのためのソリューションを提案する。
【0008】
D2D動作のために少なくとも2つのUE間で信号が送信されるリンクまたは無線リンクは、本明細書ではサイドリンク(SL)と呼ばれ得ることを諒解されたい。D2D動作のためにUE間で送信される信号は、本明細書ではSL信号と呼ばれることがある。「サイドリンク」および「SL」という用語は、D2Dリンク、V2Xリンク、Pr
oSeリンク、ピアツーピアリンク、PC5リンクなどと交換可能に呼称されることもある。SL信号は、V2X信号、D2D信号、Pr
oSe信号、PC5信号、ピアツーピア信号などと交換可能に呼称されることもある。
【0009】
本開示の第1の態様によれば、UEによって実行される方法が提供される。本方法は、基地局から、該UEのために構成されたSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを受信することを含む。例示的な実施形態によれば、本方法はさらに、第1のインジケーションに従って、前記SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定することを含む。
【0010】
例示的な実施形態によれば、本開示の第1の態様による方法は、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを、SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することをさらに含み得る。
【0011】
例示的な実施形態によれば、第1のインジケーションは、以下の情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
● SLキャリアの識別子。
● SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータ。
● SLキャリアに関連付けられた1つまたは複数の宛先識別子。
●1つまたは複数のファクタとを含み。1つまたは複数のファクタが満たされるとき、SLキャリアは、アクティブ化または非アクティブ化される必要がある。
【0012】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数のファクタは次の一つ以上を含んでもよい。
● SLキャリアが非アクティブ化される必要がある期間を示す時間閾値。
● それを超えるとSLキャリアがアクティブ化される必要があるバッファ閾値。
● SLキャリアをアクティブ化するタイミング。および
●SLキャリアを非アクティブ化するタイミング。
【0013】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータは、ビットマップ中のSLキャリアに関連付けられたビットであってもよい。
【0014】
例示的な実施形態によれば、UEは、1つまたは複数のファクタに少なくとも部分的に基づいて、SLキャリアをアクティブ化するかまたは、非アクティブ化するかを決定してもよい。
【0015】
本開示の一実施形態によれば、前記UEが前記SLキャリアをアクティブ化することを決定すると、本開示の第1の態様に係る前記方法は、さらに、前記第1のインジケーションに基づいて、前記SLキャリアをアクティブ化すること、を含む。
【0016】
例示的な実施形態によれば、本開示の第1の態様による方法は、UEが前記SLキャリアをアクティブ化すると決定すると、第1のインジケーションに従ってSLキャリアを非アクティブ化することをさらに含み得る。
【0017】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアの非アクティブ化は、次の1つまたは複数を含み得る。
● SLキャリアに関連する任意のモード2 SLグラントをクリアすること。
● UEがモード2リソース割り当てを採用する場合、SLキャリア上でのセンシングを停止すること。
● SLキャリア上でのSL送信を停止すること。および、
● SLキャリア上でのSL受信を停止すること。
【0018】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアは、少なくとも部分的に第1のインジケーションに基づいて決定されてもよいタイミング情報に従って、アクティブ化または非アクティブ化されてもよい。
【0019】
例示的な実施形態によれば、第2のインジケーションは、SLキャリアの識別子、および/または、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータなどを含み得る。
【0020】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数の他のUEは、SLキャリアに関連付けられ、かつ、第1のインジケーションによって示される、1つまたは複数の宛先識別子に関連付けられ得る。
【0021】
例示的な実施形態によれば、本開示の第1の態様による方法は、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、第2のインジケーションが1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメント(肯定応答)を受信することをさらに含み得る。代替的にまたは追加的に、本開示の第1の態様による方法は、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するかまたは拒否することを示すメッセージを受信することをさらに含み得る。
【0022】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、第2のインジケーションが1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメントを受信すると、UEによって、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化が実行されてもよい。代替または追加として、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾することを示すメッセージを受信すると、UEによって実行されてもよい。
【0023】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、UEから当該UEのピアUEへの方向に適用可能であってもよい。
【0024】
例示的な実施形態によれば、本開示の第1の態様による方法は、SLキャリアについての情報をUEの基地局および/またはピアUEに送信することをさらに含み得る。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するために、基地局および/またはUEのピアUEによって使用されてもよい。
【0025】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアについての情報の送信は、以下の方法のうちの1つまたは複数においてUEによって実行されてもよい。
● 定期的に実行される。
● イベントによってトリガーされると。
● UEのピアUEからの要求を受信すると。
● 基地局からのシグナリングを受信すると。
【0026】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアに関する情報は次の1つまたは複数を含み得る。
● SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスのバッファ状態レポート。
● 現在のデータのバッファ状態レポート。
● 来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポート。
● SLキャリアのリソース状況。
● チャネル測定情報。および
● 電力節約のプリファレンス(好み)。
【0027】
例示的な実施形態によれば、本開示の第1の態様による方法は、UEのピアUEからSLキャリアについての情報を受信することをさらに含み得る。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するためにUEによって使用されてもよい。
【0028】
例示的な実施形態によれば、UEがSLキャリアのためのタイマを構成されるとき、本開示の第1の態様による方法は、以下のアクションのうちの1つまたは複数を実行することをさらに含み得る。
● SLキャリアのアクティブ化するとタイマをスタート(始動)させること。
● 1つまたは複数のイベントに応答してタイマをリスタート(再始動)すること。
● タイマが満了したときにSLキャリアを非アクティブ化を開始すること。および、
● UEがSLキャリアを非アクティブ化を開始するとタイマを停止すること。
【0029】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数のイベントは次の1つまたは複数を含み得る。
● UEによるSLキャリアのための1つまたは複数のSLグラントを示すダウンリンク制御情報(DCI)の受信。
● 構成されたSLグラントにおけるUEによるSLキャリア上での媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の送信。
● UEがSLグラントを取得した後のSLキャリア上のサイドリンク制御情報(SCI)の送信。
● UEのピアUEからの将来の受信を示す、SLキャリア上でのSCIのUEによる受信。
【0030】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、SLキャリア上での送信のために、SLキャリア上での受信のために、または、両方のために、適用可能であってもよい。
【0031】
本開示の第2の態様によれば、UEとして実装されてもよい装置が提供される。本装置は、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つまたは複数のメモリと、を含み得る。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、装置に、少なくとも本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成されてもよい。
【0032】
本開示の第3の態様によれば、コンピュータ上で実行されたときに、本開示の第1の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、その上に具現化されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供される。
【0033】
本開示の第4の態様によれば、UEとして実装されてもよい装置が提供される。本装置は、受信部と決定部と、を含み得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、受信部は、本開示の第1の態様による方法の少なくとも受信ステップを実行するように動作可能であってもよい。決定部は、少なくとも本開示の第1の態様による方法の決定ステップを実行するように動作可能であってもよい。
【0034】
本開示の第5の態様によれば、基地局によって実行される方法が提供される。本方法は、UEのために構成されたSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを決定すること、を含む。例示的な実施形態によれば、本方法は、前記第1のインジケーションを前記UEへ送信することをさらに含む。ある実施形態によれば、UEは、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーション(たとえば、本開示の第1の態様に従って説明されるような第2のインジケーション)を、SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することが可能であってもよい。
【0035】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による基地局によって送信された第1のインジケーションは、本開示の第1の態様によるUEによって受信された第1のインジケーションに対応することができる。したがって、本開示の第1および第5の態様に従って説明されるような第1のインジケーションは、同じまたは同様のコンテンツおよび/または、特徴要素を含み得る。
【0036】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による方法は、UEのピアUEから、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化されるという通知を受信すること、をさらに含み得る。
【0037】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による方法は、UEのピアUEに、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するかまたは拒否する命令を送信することをさらに含み得る。
【0038】
例示的な実施形態によれば、UEのピアUEは、SLキャリアに関連付けられ、第1のインジケーションによって示される宛先識別子に関連付けられ得る。
【0039】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による方法は、UEからSLキャリアについての情報を受信することをさらに含み得る。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか、または、非アクティブ化するかを決定するために、基地局によって使用されてもよい。
【0040】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による基地局によって受信されるSLキャリアに関する情報は、本開示の第1の態様によるUEによって送信されたSLキャリアに関する情報に対応することができる。したがって、本開示の第1および第5の態様に従って説明されたSLキャリアについての情報は、同じまたは同様のコンテンツおよび/または、特徴要素を含み得る。
【0041】
例示的な実施形態によれば、本開示の第5の態様による方法は、SLキャリアをアクティブ化するかまたは、非アクティブ化するかを決定するために、1つまたは複数の他の基地局と情報を交換することをさらに含み得る。
【0042】
本開示の第6の態様によれば、基地局として実装されてもよい装置が提供される。装置は、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つまたは複数のメモリと、を含み得る。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、装置に、少なくとも本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成されてもよい。
【0043】
本開示の第7の態様によれば、コンピュータ上で実行されるときに、本開示の第5の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、その上に具現化されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供される。
【0044】
本開示の第8の態様によれば、基地局として実装されてもよい装置が提供される。本装置は、決定部と送信部と、を含み得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、決定部は、少なくとも本開示の第5の態様による方法の決定ステップを実行するように動作可能であってもよい。送信部は、本開示の第5の態様による方法の少なくとも送信ステップを実行するように動作可能であってもよい。
【0045】
本開示の第9の態様によれば、UEによって実行される方法が提供される。本方法は、UEのために構成されたSLキャリアをアクティブ化するかまたは、非アクティブ化するかを決定することを備える。例示的な実施形態によれば、本方法は、決定の結果に従って1つまたは複数のアクション(動作)を実行することをさらに含む。
【0046】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数の動作は、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを生成することを含み得る。
【0047】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数のアクションは、第2のインジケーションを、SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することをさらに含み得る。
【0048】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかの判定は、基地局からSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーション(たとえば、本開示の第1の態様に関して説明された第1のインジケーション)を受信することなく、UE自身によって行われ得る。
【0049】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数のアクションは、UEによって決定されたタイミング情報に従って、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化することを含み得る。
【0050】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアの非アクティブ化は、SLキャリアに関連する任意のモード2 SLグラントをクリアすること、UEがモード2リソース割り当てを採用する場合にSLキャリア上でのセンシング(検知)を停止すること、SLキャリア上でSL送信を停止すること、および/または、SLキャリア上でSL受信を停止すること、などを含み得る。
【0051】
例示的な実施形態によれば、第2のインジケーションは、SLキャリアの識別子、および/または、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータなどを含み得る。
【0052】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータは、ビットマップ中のSLキャリアに関連付けられたビットであってもよい。
【0053】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数の他のUEは、SLキャリアに関連付けられ、UEによって決定される1つまたは複数の宛先識別子に関連付けられ得る。
【0054】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数のアクションは、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、第2のインジケーションが1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つによって受信されたことを示す肯定応答、および/または、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否することを示すメッセージなどを受信すること、をさらに含み得る。
【0055】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、第2のインジケーションが1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つによって受信されたことを示す肯定応答、および/または、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾することを示すメッセージなどを受信すると、UEによって実行されてもよい。
【0056】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、UEからUEのピアUEへの方向に適用可能であってもよい。
【0057】
例示的な実施形態によれば、本開示の第9の態様による方法は、SLキャリアについての情報をUEの基地局および/またはピアUEに送信することをさらに含み得る。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するために、基地局および/またはUEのピアUEによって使用されてもよい。
【0058】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアについての情報の送信は、以下の方法のうちの少なくとも1つにおいてUEによって実行されてもよい。
● 定期的に。
● イベントでトリガーされると。
● UEのピアUEからの要求を受信すると。
● 基地局からのシグナリングを受信すると。
【0059】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアに関する情報は、次の1つまたは複数を含み得る。
● SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスのバッファ状態レポート。
● 現在のデータのバッファ状態レポート。
● 来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポート。
● SLキャリアのリソース状況。
● チャネル測定情報。および、
● 電力節約についての好み。
【0060】
例示的な実施形態によれば、本開示の第9の態様による方法は、UEのピアUEからSLキャリアについての情報を受信することをさらに含み得る。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するためにUEによって使用されてもよい。
【0061】
例示的な実施形態によれば、UEは、SLキャリアのためのタイマを構成されてもよい。この場合、UEは、本開示の第1の態様に関して説明されたように、タイマのための様々なアクションを実行してもよく、たとえば、異なる要件に従ってタイマを始動、再始動、または停止してもよい。
【0062】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、SLキャリア上での送信のために、SLキャリア上での受信のために、または、両方のために、適用可能であってもよい。
【0063】
本開示の第10の態様によれば、UEとして実装されてもよい装置が提供される。装置は、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つまたは複数のメモリと、を含み得る。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、装置に、少なくとも本開示の第9の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成されてもよい。
【0064】
本開示の第11の態様によれば、コンピュータ上で実行されると、本開示の第9の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、コンピュータプログラムコードが具現化されたコンピュータ可読媒体が提供される。
【0065】
本開示の第12の態様によれば、UEとして実装されてもよい装置が提供される。本装置は、決定部と、実行部と、を含み得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、決定部は、本開示の第9の態様による方法の少なくとも決定ステップを実行するように動作可能であってもよい。実行部は、本開示の第9の態様による方法の実行ステップを少なくとも実行するように動作可能であってもよい。
【0066】
本開示の第13の態様によれば、UE(たとえば、本開示の第1~第4の態様および第9~第12の態様に関して説明されたようなUEのピアUE)によって実行される方法が提供される。本方法は、UEのピアUEから、UEおよびUEのピアUEのために構成されたSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するインジケーションを受信することを含む。
【0067】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するインジケーションは、SLキャリアの識別子、および/または、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータなどを含み得る。
【0068】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータは、ビットマップ中のSLキャリアに関連付けられたビットであってもよい。
【0069】
例示的な実施形態によれば、UEは、SLキャリアに関連付けられた宛先識別子に関連付けられ得る。一実施形態によれば、宛先識別子は、ピアUEそれ自体によって決定されてもよい。別の実施形態によれば、宛先識別子は、基地局によってピアUEに示されてもよい。
【0070】
例示的な実施形態によれば、本開示の第13の態様による方法は、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化されるという通知を基地局に送信することをさらに含み得る。
【0071】
例示的な実施形態によれば、本開示の第13の態様による方法は、基地局から、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するまたは拒否する命令を受信することをさらに含み得る。
【0072】
一実施形態によれば、本開示の第13の態様に係る方法は、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するインジケーションの受信に応じて、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するか拒否するかを決定することをさらに含み得る。
【0073】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するか拒否するかの判定は、UEそれ自体によって行われ得る。別の例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するかまたは拒否するかの判定は、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するかまたは拒否する、基地局によるUEへの命令に従って、UEによって行われ得る。
【0074】
例示的な実施形態によれば、本開示の第13の態様による方法は、UEのピアUEに、次の1つ以上を送信することをさらに含み得る。
● SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するインジケーションがUEによって受信されることを示す肯定応答。および、
● UEがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否することを示すメッセージ。
【0075】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、UEのピアUEからUEへの方向に適用可能であってもよい。
【0076】
例示的な実施形態によれば、本開示の第13の態様による方法は、UEからUEのピアUEへの方向についてSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを決定することをさらに含み得る。
【0077】
例示的な実施形態によれば、本開示の第13の態様による方法は、UEのピアUEからSLキャリアに関する情報を受信することをさらに含み得る。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するためにUEによって使用されてもよい。
【0078】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアに関する情報は次の1つまたは複数を含み得る。
● SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスのバッファ状態レポート。
● 現在のデータのバッファ状態レポート。
● 来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポート。
● SLキャリアのリソース状況。
● チャネル測定情報。および、
● 電力節約についての好み。
【0079】
例示的な実施形態によれば、本開示の第13の態様による方法は、SLキャリアについての情報をUEの基地局および/またはピアUEに送信することをさらに含み得る。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するために、基地局および/またはUEのピアUEによって使用されてもよい。
【0080】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアについての情報の送信は、周期的に、および/または、イベントでトリガされてUEによって実行されてもよい。代替的または追加的に、SLキャリアについての情報の送信は、UEのピアUEからの要求を受信すると、および/または、基地局からのシグナリングを受信すると、UEによって実行されてもよい。
【0081】
例示的な実施形態によれば、UEがSLキャリアのためのタイマを設定(構成)されるとき、本開示の第13の態様による方法は、以下のアクションのうちの1つまたは複数を実行することをさらに含み得る。
● SLキャリアをアクティブ化すると、タイマを始動すること。
● 1つまたは複数のイベントに応答してタイマを再始動すること。
● タイマが満了したときにSLキャリアを非アクティブ化を開始すること。および、
●UEがSLキャリアを非アクティブ化を開始すると、タイマを停止すること。
【0082】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数のイベントは次の1つまたは複数を含み得る。
● UEによるSLキャリアのための1つまたは複数のSLグラントを示すDCIを受信すること。
● 構成されたSLグラントにおけるSLキャリア上でのMAC PDUのUEによる送信。
● UEがSLグラントを取得した後のSLキャリア上でのSCIの送信。および、
● UEのピアUEからの将来の受信を示す、SLキャリア上でのSCIのUEによる受信。
【0083】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、SLキャリア上での送信のために、SLキャリア上での受信のために、または、両方のために、適用可能であってもよい。
【0084】
本開示の第14の態様によれば、UEとして実装されてもよい装置が提供される。本装置は、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つまたは複数のメモリと、を含み得る。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、本装置に、少なくとも本開示の第13の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成されてもよい。
【0085】
本開示の第15の態様によれば、コンピュータ上で実行されると、本開示の第13の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、コンピュータプログラムコードが具現化されたコンピュータ可読媒体が提供される。
【0086】
本開示の第16の態様によれば、UEとして実装されてもよい装置が提供される。本装置は、受信部と、オプションで決定部と、を含み得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、受信部は、本開示の第13の態様による方法の少なくとも受信ステップを実行するように動作可能であってもよい。決定部は、少なくとも、本開示の第13の態様による方法の決定ステップを実行するように動作可能であってもよい。
【0087】
本開示の第17の態様によれば、基地局によって実行される方法が提供される。本方法は、UEのために構成されたSLキャリアおよびUEのピアUEがアクティブ化または非アクティブ化されるという通知をUEから受信することを含む。例示的な実施形態によれば、本方法は、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するかまたは拒否するインストラクション(命令)をUEに送信することをさらに含む。
【0088】
例示的な実施形態によれば、UEは、SLキャリアに関連付けられた宛先識別子に関連付けられ得る。ある実施形態によれば、宛先識別子は、UEのピアUE、および/または、UEのピアUEをサービングする別の基地局によって決定されてもよい。
【0089】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、UEのピアUEからUEへの方向に適用可能であってもよい。
【0090】
例示的な実施形態によれば、本開示の第17の態様による方法は、UEからSLキャリアに関する情報を受信することをさらに含み得る。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか、または、非アクティブ化するかを決定するために、基地局によって使用されてもよい。
【0091】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスについてのバッファ状態レポート、現在のデータのバッファ状態レポート、来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポート、SLキャリアのリソースステータス、チャネル測定情報、および/または、電力節約の好みなどを含み得る。
【0092】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、SLキャリア上での送信のために、SLキャリア上での受信のために、または、両方のために、適用可能であってもよい。
【0093】
例示的な実施形態によれば、本開示の第17の態様による方法は、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するか拒否するかを決定するために、1つまたは複数の他の基地局と情報を送受信(交換)することをさらに含み得る。
【0094】
本開示の第18の態様によれば、基地局として実装されてもよい装置が提供される。本装置は、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを記憶する1つまたは複数のメモリと、を含み得る。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、本装置に、少なくとも本開示の第17の態様による方法の任意のステップを実行させるように構成されてもよい。
【0095】
本開示の第19の態様によれば、コンピュータ上で実行されると、本開示の第17の態様による方法の任意のステップをコンピュータに実行させる、その上に具現化されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供される。
【0096】
本開示の第20の態様によれば、基地局として実装されてもよい装置が提供される。本装置は、受信部と送信部と、を含み得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、受信部は、本開示の第17の態様による方法の少なくとも受信ステップを実行するように動作可能であってもよい。送信部は、本開示の第17の態様による方法の少なくとも送信ステップを実行するように動作可能であってもよい。
【0097】
本開示の第21の態様によれば、ホストコンピュータ、基地局およびUEを含みうる通信システムにおいて実装可能な方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含み得る。オプションで、本方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第5または第17の態様による方法の任意のステップを実行することができる基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEへのユーザデータを搬送する送信を開始することを含み得る。
【0098】
本開示の第22の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、UEへの送信のためにユーザデータをセルラーネットワークに転送するように構成された通信インターフェースと、を含み得る。セルラーネットワークは、無線インターフェースおよび処理回路を有する基地局を含み得る。基地局の処理回路は、本開示の第5または第17の態様による方法の任意のステップを実行するように構成されてもよい。
【0099】
本開示の第23の態様によれば、ホストコンピュータ、基地局およびUEを含みうる通信システムにおいて実装される方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含み得る。オプションで、本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を開始することを含み得る。UEは、本開示の第1、第9、または第13の態様による方法の任意のステップを実行してもよい。
【0100】
本開示の第24の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、UEへの送信のためにセルラーネットワークにユーザデータを転送するように構成された通信インターフェースと、を含み得る。UEは、無線インターフェースおよび処理回路を含み得る。UEの処理回路は、本開示の第1、第9、または第13の態様による方法の任意のステップを実行するように構成されてもよい。
【0101】
本開示の第25の態様によれば、ホストコンピュータ、基地局およびUEを含みうる通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第1、第9、または第13の態様による方法の任意のステップを実行してもよいUEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含み得る。
【0102】
本開示の第26の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信から発信されたユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを含み得る。UEは、無線インターフェースおよび処理回路を含み得る。UEの処理回路は、本開示の第1、第9、または第13の態様による方法の任意のステップを実行するように構成されてもよい。
【0103】
本開示の第27の態様によれば、ホストコンピュータ、基地局およびUEを含みうる通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発信されたユーザデータを受信することを含み得る。基地局は、本開示の第5または第17の態様による方法の任意のステップを実行してもよい。
【0104】
本開示の第28の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信から発信されたユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを含み得る。基地局は、無線インターフェースおよび処理回路を含み得る。基地局の処理回路は、本開示の第5または第17の態様による方法の任意のステップを実行するように構成されてもよい。
【0105】
様々な例示的な実施形態によれば、UEに対して構成されたすべてのSLキャリアのうちのSLキャリアは、UEそれ自体によって、および/または、基地局からのシグナリングに従って、アクティブ化または非アクティブ化されてもよい。これは、UEが基地局への直接コネクションを有するか、またはネットワークカバレッジ外であるかにかかわらず、SLキャリアのアクティブ化/非アクティブ化を実現可能にすることができる。加えて、適応型のSLキャリアアクティブ化/非アクティブ化の実装は、満足されるサービス品質(Q
oS)を提供することと、UEの電力を節約すること、を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0106】
本開示自体、好ましい使用形態、およびさらなる目的は、添付の図面と併せて読まれるとき、実施形態の以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解される。
【0107】
【
図1】は、本開示のいくつかの実施形態による様々な方法を示すフローチャートである。
【
図2】は、本開示のいくつかの実施形態による様々な方法を示すフローチャートである。
【
図3】は、本開示のいくつかの実施形態による様々な方法を示すフローチャートである。
【
図4】は、本開示のいくつかの実施形態による様々な方法を示すフローチャートである。
【
図5】は、本開示のいくつかの実施形態による様々な方法を示すフローチャートである。
【0108】
【
図6A】は、本開示のいくつかの実施形態による様々な装置を示すブロック図である。
【
図6B】は、本開示のいくつかの実施形態による様々な装置を示すブロック図である。
【
図6C】は、本開示のいくつかの実施形態による様々な装置を示すブロック図である。
【
図6D】は、本開示のいくつかの実施形態による様々な装置を示すブロック図である。
【
図6E】は、本開示のいくつかの実施形態による様々な装置を示すブロック図である。
【
図6F】は、本開示のいくつかの実施形態による様々な装置を示すブロック図である。
【0109】
【
図7】は、本開示のいくつかの実施形態に従って、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを図示するブロック図である。
【0110】
【
図8】は、本開示のいくつかの実施形態による、部分的無線コネクションを介して基地局を介してUEと通信するホストコンピュータを例示する構成図である。
【0111】
【
図9】は、本開示の実施形態に従って、通信システムにおいて実施される方法を例示するフローチャートである。
【0112】
【
図10】は、本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。
【0113】
【
図11】は、本開示の一実施形態による、通信システムに実装される方法を示すフローチャートである
【0114】
【
図12】は、本開示の一実施形態による、通信システムに実装される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0115】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明される。これらの実施形態は、当業者が本開示をよりよく理解し、したがって実施することを可能にする目的でのみ論じられ、本開示の範囲に対するいかなる限定も示唆するものではないことを理解されたい。本明細書を通して、特徴、利点、または類似の言葉への基準は、本開示によって実現されてもよい特徴および利点のすべてが、本開示の任意の単一の実施形態であるべきであるか、またはその中にあるべきであることを暗示するものではない。むしろ、特性および利点に言及する言葉は、実施形態とコネクションて説明される具体的な特性、利点、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解される。さらに、本開示の記載された特性、利点、および特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な様式で組み合わせることができる。当業者は、本開示が、特定の実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つまたは複数なしに実施されてもよいことを認識するであろう。他の事例では、本開示のすべての実施形態に存在しない場合がある特定の実施形態において、追加の特徴および利点が認識されてもよい。
【0116】
本明細書で使用される場合、「通信ネットワーク」という用語は、新無線(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、高速パケットアクセス(HSPA)などの任意の適切な通信規格に従うネットワークを指す。さらに、端末装置と通信ネットワーク内のネットワークノードとの間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、4G、4.5G、5G通信プロトコル、および/または、現在知られているか将来開発されるであろう任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない、任意の好適な世代通信プロトコルに従って実行されてもよい。
【0117】
「ネットワークノード」という語は、端末デバイスがネットワークにアクセスし、そこからサービスを受信する通信ネットワーク内のネットワークデバイスを指す。本ネットワークノードは、無線通信ネットワーク中の基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、制御装置、または任意の他の好適な装置を指してもよい。基地局は、たとえば、ノードB(NodeBまたはNB)、発展型NodeB(eNodeBまたはeNB)、次世代NodeB(gNodeBまたはgNB)、遠隔無線ユニット(RRU)、無線ヘッダー(RH)、遠隔無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノードなどであってもよい。
【0118】
本ネットワークノードのさらに別の実施形態は、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局制御装置(BSC)などのネットワークコントローラ、ベーストランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、測位ノードなどを含む。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線通信ネットワークへの端末デバイスアクセスを可能にするおよび/または、提供する、または無線通信ネットワークにアクセスした端末デバイスに何らかのサービスを提供するように構成、配置、および/または、動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスの群)を表してもよい。
【0119】
「端末デバイス」という用語は、通信ネットワークにアクセスし、そこからサービスを受信することができる任意の端末デバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、モバイル端末、ユーザ装置(UE)、または他の適切なデバイスを指してもよい。UEは、たとえば、加入者局、ポータブル加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)であってもよい。端末デバイスは、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽記憶および再生機器、携帯電話、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)、車両などを含み得るが、これらに限定されない。
【0120】
さらに別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスは、IoTデバイスとも呼ばれ、監視、検知および/または、測定などを実行し、そのような監視、検知および/または、測定などの結果を別の端末デバイスおよび/または、ネットワーク機器に送信する機械または他のデバイスを表すことができる。端末デバイスは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))文脈では、マシンタイプ通信(MTC)デバイスと呼ばれ得る。
【0121】
1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP(登録商標)狭帯域インターネットオブシングス(NB-IoT)規格を実装するUEであってもよい。そのような機械またはデバイスの特定の例は、センサ、電力メータなどの計量装置、産業機械、または家庭用または個人用機器、たとえば冷蔵庫、テレビ、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスは、車両または他の機器、たとえば、その動作ステータスまたはその動作に関連する他の機能を監視、検知、および/または、報告することができる医療機器を表すことができる。
【0122】
本明細書で使用するとき、用語「第1の」、「第2の」などは、異なる要素を指す。単数形「a」および「an」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。用語「含む(comprises)」、「含んでいる(comprising)」、「備える(has)」、「備えている(having)」、「有する(includes)」、および/または、「有している(including)」は、本明細書で使用される場合、述べられた特徴、要素、および/または、構成要素などの存在を特定するが、1つまたは複数の他である。用語「~に基づく」は、「~に少なくとも部分的に基づく」と読まれるべきである。用語「一実施形態」および「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と読まれるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と読まれるべきである。明示的および暗示的な他の定義を以下に含めることができる。
【0123】
無線通信ネットワークは、音声、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。トラフィック容量およびデータレートに関するネットワーク要件の劇的な増加を満たすために、通信技術開発のための1つの興味深い選択肢は、4G/LTEまたは5G/NRネットワークなどの無線通信ネットワークにおいてD2D通信が実装されることを可能にすることである。本明細書で使用されるとき、D2Dは、より広い意味で、任意のタイプのUE間の通信を含むと呼ばれ得、車両UEと任意の他のタイプのUEとの間のV2X通信を含み得る。D2Dおよび/または、V2Xは、無線デバイス間の直接通信になると、多くの現存する無線技術の構成要素であってもよい。セルラーネットワークへのアンダーレイとしてのD2Dおよび/または、V2X通信は、デバイスの近接性を利用するためのアプローチとして提案されてもよい。
【0124】
NR SL通信は、Rel-16において3GPP(登録商標)によって規定されている。NR SLは、LTE SLの進化であり、特に、V2X通信のためにRel-14およびRel-15に導入された特徴の進化である。NR SLの最も関連する特徴のいくつかは、以下の通りである。
● LTEで既にサポートされていたブロードキャスト送信に加えて、ユニキャストおよびグループキャスト送信のサポート。
● ユニキャストおよびグループキャストのためのSLを介したハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックのサポート。このフィードバックは、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)を使用して、受信側のUEによって送信側のUEに伝達される。この機能は、LTEと比較してNRにおいて新規である。
● 異なるUEによって開始される異なるサイドリンク送信間のリソース衝突を緩和するために、それは、チャネル検知およびリソース選択手順を強化し、それはさらに、サイドリンク制御情報(SCI)を搬送する物理チャネルの新しい設計につながる。SCIの新しい設計は、ロバストで、かつ、あらかじめ定義されたフォーマットを用いる単一のチャネル内でのリソースの割り当て(共存のために重要である)に関連するすべての情報を一まとめにグループ化することによって、異なる規格リリース間の共存を単純化する。他の制御情報は、他の手段によって、より柔軟な方法で搬送される。
● NRアップリンク送信においてサポートされるグラントフリー送信も、レイテンシ性能を改善するために、NRサイドリンク送信において提供される。
● 高コネクション密度を達成するために、輻輳制御、ひいてはQoS管理が、NRサイドリンク送信においてサポートされる。
【0125】
NRサイドリンクでは、以下の物理レイヤ(PHY)チャネルが定義される。
● PSCCH(物理サイドリンク共通制御チャネル): このチャネルは、受信機がこれに対応するPSSCH(たとえば、復調基準信号(DMRS)パターンおよびアンテナポート、変調および符号化方式(MCS)など)をさらに処理およびデコードすることを可能にするスケジューリング割当て(SA)の一部を含む、SCIを搬送する。また、PSCCHは、将来の予約済みリソースを示す。これは、受信機(RX)が、将来におけるチャネルの利用を検知し、予測することを可能にする。このセンシング情報は、後述するUE自律的なリソース割り当て(M
ode 2)のために用いられる。
● PSSCH(物理サイドリンク共有チャネル): PSSCHは、サイドリンク送信データ(つまり、SL共有チャネルSL-SCH)およびSCIの一部を伝達するサイドリンク送信機UEによって送信される。さらに、上位レイヤ制御情報は、PSSCH (たとえば、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、RRCシグナリングなど)を使用して搬送されてもよい。たとえば、チャネル状態情報(CSI)は、PSFCHの代わりにPSSCHを介してMAC CEで搬送される。
● PSFCH(物理サイドリンクフィードバックチャネル): PSFCHは、ユニキャストおよびグループキャストのためにサイドリンク受信機UEによって送信される。それは、ACK/NACK(ユニキャストおよびグループキャストオプション2のために使用される)またはNACK専用(グループキャストオプション1のために使用される)からなり得る、SL HARQアクノレッジメントを伝達する。
● PSBCH(物理サイドリンクブロードキャストチャネル): PSBCHは、ダイレクトフレーム番号(DFN)、サイドリンク送信のためのスロットおよびシンボルレベルでの時間リソースのインジケーション、カバレッジ内インジケータなどの同期に関する情報を伝達する。同期信号ブロック(SSB)は、160ms毎に周期的に送信される。PSBCHは、サイドリンク同期信号ブロック(S-SSB)として、サイドリンク1次同期信号/サイドリンク2次同期信号(S-PSS/S-SSS)とともに送信される。
○ サイドリンクプライマリ/セカンダリ同期信号(S-PSS/S-SSS)は、ネットワーク(NW)時間の全地球航法衛星システム(GNSS)時間などの別の基準が存在しない場合に、UE間の共通タイミング基準を確立するためにUEによって使用される。
【0126】
異なる物理チャネルとともに、復調RS(DM-RS)、位相トラッキングRS(PT-RS)、またはチャネル状態情報取得のためのRS(CSI-RS)を含む、基準信号(RS)が異なる目的のために送信される。
【0127】
もう1つの新しい特徴は、2ステージ型のSCIである。SCIの第1の部分(第1のステージ)は、PSCCH上で送信される。この部分は、(送信のための予約された時間-周波数リソース、復調基準信号(DMRS)パターン、およびアンテナポートなどを含む)チャネルセンシング目的のために使用され、SCIの残りの部分(第2のステージ)が、8ビットのソース識別情報(ID)および16ビットの宛先ID、新しいデータインジケータ(NDI)、冗長バージョン(RV)、およびHARQプロセスIDなどの残りのスケジューリングおよび制御情報を搬送するもので、すべてのUEによって読み取らることができ、受信機UEによって復号されるべきPSSCH上で送られる。
【0128】
例示的な実施形態によれば、NRサイドリンクは、以下の2つのリソース割り当てモードをサポートすることができる。
● モード1: サイドリンクリソースはgNBによってスケジュールされる。
● モード2: UEは、(事前に)構成されたサイドリンクリソースプールからサイドリンクリソースを自律的に選択する。UE間の衝突を回避するために、チャネル検知およびリソース予約に基づくプロシージャ(手順)が使用される。
【0129】
カバレッジ内UEは、モード1またはモード2を使用するようにgNBによって構成されてもよい。カバレッジ外UEの場合、モード2のみが使用されてもよい。
【0130】
LTEと同様に、NRにおけるサイドリンク上のスケジューリングは、モード1およびモード2に対して異なる方法で行われる。モード1では、グラントはgNBによって提供される。以下の2種類のグラントがサポートされている。
● ダイナミック(動的)グラントは、単一のパケット(すなわち、トランスポートブロック)の1つまたは複数の送信のために与えられる。サイドリンクを介して送信されるようとしているトラフィックが送信機UEに(すなわち、対応するTXバッファに)到着すると、当該UEは、UL上のgNB(スケジューリング要求(SR)、グラント、UL上のバッファ状態レポート(BSR)、UEに送信されたSL上のデータに対するグラント)からサイドリンクリソースを要求するための4メッセージ交換手順を開始する。gNBは、対応するUEのサイドリンク無線ネットワーク一時識別情報(SL-RNTI)でスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を用いて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によって伝達されるダウンリンク制御情報(DCI)において、PSCCHおよびPSSCHのためのリソース割り当てを示す。そのようなDCIを受信するUEは、DCIのCRCがそのSL-RNTIでスクランブルされたことを検出した場合にのみ、SL動的グラントが与えられたと仮定する。送信機UEは、次いで、PSCCH中の割り当てられたPSSCHの時間-周波数リソースおよび送信方式を示し、サイドリンク送信のために割り当てられたリソース上でPSCCHおよびPSSCHを立ち上げる。グラントがgNBから取得されると、送信機UEは、単一のトランスポートブロック(TB)のみを送信することができる。結果として、この種のグラントは、緩やかなレイテンシ(遅延時間)要件を有するトラフィックに適している。
● コンフィギュアドグラント(構成されたグラント): 厳密な遅延要件を有するトラフィックの場合、サイドリンクリソースを要求するために4メッセージ交換手順を実行することは、許容できない遅延を誘発してもよい。この場合、トラフィック到達の前に、送信機UEは、4メッセージ交換手順を実行し、リソースのセットを要求してもよい。グラントがgNBから取得可能な場合、要求されたリソースは、定期的に予約される。トラフィックが送信機UEに到着すると、このUEは、次回のリソース機会にPSCCHおよびPSSCHを起動することができる。この種のグラントは、グラントフリー送信としても知られている。
【0131】
送信機UEのみがgNBによってスケジューリングされることに留意されたい。受信機UEは、gNBから直接情報を受信しない。代わりに、それは、SCIを通じて送信機UEによりスケジューリングされる。したがって、受信機UEは、ブラインド復号を実行して、PSCCHの存在を識別し、SCIを介してPSSCHのためのリソースを見つける必要があってもよい。
【0132】
モード2リソース割り当てでは、グラントは、UEそれ自体によって生成される。トラフィックが送信機UEに(すなわち、対応するTXバッファに)到着すると、この送信機は、PSCCHおよびPSSCHのためのリソースを自律的に選択する。1つのショットにおいてTB復号が成功する確率をさらに高め、したがって再送信を実行する確率を抑制するために、送信機UEは、初回のTB送信とともにそのTB送信を繰り返し送信することができる。これらの再送信は、対応するSL HARQフィードバックによってトリガされてもよいし、または、送信機UEによってブラインドで送信されてもよい。いずれの場合も、潜在的な再送信を引き起こすよう衝突の確率を最小限に抑えるために、送信機UEはさらに、再送信のためにPSCCH/PSSCHのための対応するリソースを予約してもよい。すなわち、送信機UEは、以下のためのリソースを選択する。
1) 最初(初回)の送信に対応するPSCCH/PSSCH。
2) 再送に対応するPSCCH/PSCCH。最大2回の再送信のためのリソースが予約されてもよい。これらの予約済みリソースは、ブラインド再送信の場合に常に使用されてもよい。SL HARQフィードバックが使用される場合、予約済みリソースの使用は、ネガティブなSL HARQアクノレッジメントを条件とすることができる。
【0133】
サイドリンク送信における各送信機UEは、それ自体の送信のためのリソースを自律的に選択する必要があってもよいので、異なる送信機UEが同じリソースを選択することを防ぐことは、モード2において重大な問題であることが分かる。したがって、特定のリソース選択プロシージャが、チャネルセンシング(検知)に基づいてモード2に課される。チャネルセンシングアルゴリズムは、他のUEによって送信された予約を検出することと、到来してくる送信信号に対して電力測定(すなわち、基準信号受信電力またはRSRP)を実行することとを伴う。
【0134】
3GPP(登録商標)技術仕様書(TS)38.321 V16.6.0の節5.9に規定されるように、MACエンティティが1つまたは複数のSCellを構成される場合、ネットワークは、構成されたSCellをアクティブ化および非アクティブ化することができる。SCellの構成時に、sCellStateというパラメータが上位レイヤによってSCellのためにアクティブ化されるように設定されない限り、SCellは非アクティブ化される。
【0135】
例示的な実施形態によれば、構成されたSCellは、以下によってアクティブ化されたり、非アクティブ化されたりする。
● たとえば、3GPP(登録商標) TS 38.321 V16.6.0の6.1.3.10節に記載されているような、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEの受信。
● 構成されたSCellごとのsCellDeactivationTimerというタイマを構成すること。(ただし、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を構成されたSCellを除く):関連するSCellは、タイマの有効期限が切れると非アクティブになる。
● 構成されたSCellごとのsCellStateを構成すること:これが構成されている場合、関連するSCellは、SCell構成時にアクティブ化される。
【0136】
例示的な実施形態によれば、構成されたSCellごとに、MACエンティティは、以下の動作を実行することができる。
1> SCellが、SCell構成時にアクティブ化されるように設定されたsCellStateを構成されるているか、または、SCellアクティブ化/非アクティブ化するMAC CEが受信される場合、SCellをアクティブ化する。
2> このSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信する前にSCellが非アクティブ化された場合、または
2> SCellがSCell構成時にアクティブに設定されたsCellStateを構成される場合、
3> firstActiveDownlinkBWP-Idがドーマント(休止)帯域幅部分(BWP)に設定されていない場合、
4> MAC CEアクティブ化のためのタイミングに従って、および、ダイレクトSCellアクティブ化のためのタイミングに従って、SCellをアクティブ化すること、すなわち、以下の処理を含む通常のSCell動作を適用する。
5> SCell上でサウンディング基準信号(SRS)を送信する。
5> SCellについてのCSI報告。
5> SCell上でのPDCCHモニタリング(監視)。
5> SCellについてのPDCCH監視。
5> 送することが構成されている場合、SCell上でのPUCCH送信。
3> つまり、firstActiveDownlinkBWP-Idが休止BWPに設定される。
4> このサービングセルのbwp-InactivityTimerが起動中の場合はこれを停止する。
3> それぞれfirstActiveDownlinkBWP-IdおよびfirstActiveUplinkBWP-Idによって示されるダウンリンク(DL)BWPおよびアップリンク(UL)BWPをアクティブ化する。
2> MAC CE アクティブ化のタイミングとダイレクトSCellアクティブ化のタイミングに従って、SCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerを始動または再始動する。
2> アクティブなDL BWPが休止状態のBWPでない場合、
3> もし構成が記憶されていればそれに従って、このSCellに関連付けられている、構成されたグラントタイプ1の中断された構成済みアップリンクグラントを(再)初期化し、3GPP(登録商標) TS 38.321 V16.6.0の節5.8.2のルールに従って、そのシンボルにおいて開始する。
3> 3GPP(登録商標) TS 38.321 V16.6.0の節5.4.6に従った電力ヘッドルーム(PHR)をトリガ(開始)する。
1> そうでない場合、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEが受信され、SCellを非アクティブ化する
1> 有効化されたSCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerが期限切れになった場合、
2> そのタイミングに応じてSCellを非アクティブ化する。
2> SCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerを停止する。
2> SCellに関連付けられたbwp-InactivityTimerを停止する。
2> SCellに関連するアクティブBWPを非アクティブにする。
2> SCellにそれぞれ関連付けられた任意の構成されたダウンリンク割り当ておよび任意の構成されたアップリンクグラントタイプ2をクリアする。
2> SCellに関連するセミパーシステントCSI報告のための任意の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースをクリアする。
2> SCellに関連する設定されたアップリンクグラントタイプ1をサスペンドする。
2> SCellに関連するすべてのHARQバッファをフラッシュする。
2> SCellの一貫したリッスン・ビフォア・トーク(LBT) 障害が発生した場合は、キャンセルする。
1> アクティブ化されたSCell上のPDCCHがアップリンクグラントまたはダウンリンク割り当てを示す場合、または
1> アクティブ化されたSCellをスケジューリングするサービングセル上のPDCCHが、アクティブ化されたSCellのためのアップリンクグラントまたはダウンリンク割り当てを示す場合、または、
1> 構成されたアップリンクグラントでMAC PDUが送信されたが、下位レイヤからLBT障害インジケーションが受信されていない場合、または、
1> 構成されたダウンリンク割り当てにおいてMAC PDUが受信される場合、
2> SCellに関連付けられているsCellDeactivationTimerを再始動する。
1> SCellが非アクティブの場合:
2> SCell上でSRSを送信しない。
2> SCellについてのCSIを報告しない。
2> SCell上のUL-SCH上で送信しない。
2> SCell上のランダムアクセスチャネル(RACH)上で送信しない。
2> SCell上のPDCCHを監視しない。
2> SCellのPDCCHを監視しない。
2> SCell上でPUCCHを送信しない。
【0137】
例示的な実施形態によれば、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを含むMAC PDUのためのHARQフィードバックは、SCellアクティブ化/非アクティブ化に起因して、PCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびPUCCH SCell割り込みによって影響を受けないことがある。
【0138】
3GPP(登録商標)では、CAは、Rel-18におけるサイドリンク(SL)トピックのために提案されており、3GPP(登録商標)によって1つのRel-18トピックとして合意される可能性が最も高い。UuにおけるCAの場合、SCellは、異なるシグナリング代替手段を介してアクティブ化または非アクティブ化されてもよい。これは、UEがCAを使用している間に、UEのためのSCellにおけるデータ送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されてもよい。同様の理由のために、CAにおいてSL UEのためのアクティブ化/非アクティブ化機構を導入することも必要とされてもよい。Uuでは、gNBは、RRCシグナリングまたはMAC CEを使用してUEのためのSCellをアクティブ化または非アクティブ化するためにシグナリングを送信することができる。そのようなシグナリング代替案は、たとえば、以下の理由のために、CA内のSL UEのために直接再利用されないことがある。
● SL無線ベアラ(RB)は指向性を有し、Uu RBの指向性とは異なる。この場合、たとえば、UE1およびUE2のようなUEペアに対して、あるサービスについて、当該UEペアは、2つのSL RB、たとえば、SL RB1およびSL RB2をセットアップする必要があり得、ここで、SL RB1は、UE1からUE2への送信方向のためのものであり、SL RB2は、UE2からUE1への送信方向のためのものである。このため、UE1とUE2は等しく配置される。UE1またはUE2は、通常、一方向のみを制御することができるが、逆方向を制御することはできない。
● ネットワークカバレッジ外にああるSL UEペアの場合、gNBは、SL UEペアのリンクを制御することができないことがある。
【0139】
したがって、SL CAの場合、SLキャリアのアクティブ化および非アクティブ化の機構を設計することが望ましい場合がある。
【0140】
本開示の様々な例示的な実施形態は、gNBまたはSL UEが、CAを使用する場合に、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化することを可能にするための解決策を提案する。例示的な実施形態によれば、SL CAを構成されたUEについて、UEがgNBに接続する場合、gNBは、SLキャリアをいつアクティブ化または非アクティブ化すべきかを決定することができる。別の例示的な実施形態によれば、ネットワークカバレッジ外にあり、SL CAを構成された1つまたは複数のUEについて、これらのUEのうちの少なくとも1つのUEは、SLキャリアをいつアクティブ化または非アクティブ化すべきかを決定してもよい。一実施形態によれば、SL UEは、SLキャリアのステータス情報を交換することができ、それに基づいて、UEは、SLキャリアをいつアクティブ化または非アクティブ化すべきかを決定することができる。別の実施形態によれば、タイマは、CAの場合に、UEのための各SLキャリアについて定義されてもよい。UEは、異なる要件に従って、タイマを動作させる、たとえば、タイマをスタート(始動)、リスタート(再始動)、またはストップ(停止)させることができる。タイマの動作は、対応するSLキャリアのアクティブ化および非アクティブ化に関連付けられ得る。
【0141】
提案された解決策を適用することによって、多くの利点を達成することができる。たとえば、SL UEが、構成されたすべてのSLキャリアのうちで、あるSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化することが実現可能であってもよい。さらに、SL UEは、省電力とサービスのQ
oS満足度との間の良好なバランスを達成することが可能であってもよい。
【0142】
いくつかの例示的な実施形態がNRランダムアクセス技術(RAT)の文脈で説明されるが、本開示で説明される様々な実施形態は、一般に、D2D通信を伴う任意の種類の通信シナリオに適用可能であってもよいことを諒解されたい。たとえば、本開示で説明される様々な実施形態は、LTE RAT、および、意味を失うことなく2つ(またはそれを上回る)の近くのデバイス間の直接通信を可能にする任意の他のRATにも適用可能であってもよい。
【0143】
本開示で説明される様々な実施形態は、ユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャストを含むSL送信キャストタイプをもつ1つまたは複数のSL UEのためのCAの場合、SLキャリアをアクティブ化および/または、非アクティブ化することに適用可能であってもよい。UE間のコネクションは、サイドリンクに限定されないことが理解されてもよい。ワイヤレスフィデリティ(WiFi)などの任意の近距離通信技術も同様に適用可能であってもよい。
【0144】
SL CAを構成されたSL UEは、UEがそのSL送信または受信のために複数のSLキャリアを構成されてもよいことを意味する。したがって、UEは、そのSL送信または受信のために、これらのSLキャリアを一緒にアグリゲートすることができる。UEは、以下のモードのうちの少なくとも1つに従って、送信または受信を実行することが可能であってもよい。
● UEは、SL送信または受信を実行するために、SLキャリアのうちの1つのみを使用してもよい。
● UEは、SL送信または受信を実行するために、構成されたSLキャリアのうちの複数のSLキャリアを同時に使用してもよい。SLキャリア上の送信または受信は、別のSLキャリア上の別の送信または受信と時間領域において完全にまたは部分的に重複してもよい。
【0145】
例示的な実施形態によれば、SL CAを構成された1つまたは複数のSL UEについて、当該UEのうちの少なくとも1つがネットワークカバレッジを有し、たとえば、gNBへの直接コネクションを有する場合、gNBは、特定のSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するために、UEにシグナリングを送信してもよい。実施形態によれば、gNBは、以下のシグナリング代替のうちの少なくとも1つを介して、シグナリングをUEに送信することができる。
● システム情報。
● 専用RRCシグナリング。
● MAC CE。および、
● DCIなどの物理層(L1)シグナリング。
【0146】
例示的な実施形態によれば、gNBからUEに送られるシグナリングは、以下の情報のうちの少なくとも1つを搬送することができる。
● アクティブ化または非アクティブ化される必要があってもよい1つまたは複数のSLキャリアの識別子(たとえば、インデックスなど)。
● 1つまたは複数のSLキャリアのインジケータ。各インジケータは、関連するSLキャリアがアクティブ化される必要があるかまたは、非アクティブ化される必要があるかどうかを示してもよい。
● SLキャリアに関連付けられた1つまたは複数の宛先ID。
● SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があってもよい1つまたは複数の条件。たとえば、1つまたは複数の条件は、以下を含んでもよい。
□ このキャリアが非アクティブ化されてもよいように、キャリア上でSL送信または受信がないことがある最短時間期間を示すしきい値、および/または、一実施形態によれば、SLキャリアごとに1つの別個のしきい値、および/または、
□ より大きなデータボリュームに対処するためにUEがSLキャリアをアクティブ化する必要があることがあるバッファしきい値。
【0147】
例示的な実施形態によれば、複数のビットを含むビットマップフィールドは、gNBからUEに送信されるシグナリングにおいて定義されてもよい。各ビットは、特定のSLキャリアを表してもよい。一実施形態によれば、値「1」を有するビットは、関連するSLキャリアがアクティブ化される必要があることを示すことができ、値「0」を有するビットは、関連するSLキャリアが非アクティブ化される必要があることを示すことができる。
【0148】
例示的な実施形態によれば、gNBからUEに送信される異なる情報コンテンツは、異なるシグナリング代替手段によって搬送されてもよい。このケースでは、情報のうちのいくつか(たとえば、ビットマップなど)は、1つのタイプのシグナリング(たとえば、MAC CEまたはDCIなど)中で搬送され得、情報のうちの他のいくつか(たとえば、1つまたは複数の状態など)は、別のタイプのシグナリング(たとえば、システム情報または専用RRCシグナリングなど)中で搬送されてもよい。
【0149】
例示的な実施形態によれば、UEは、gNBからシグナリングを受信すると、以下の動作のうちの少なくとも1つを実行することができる。
● 動作1:SLキャリアがアクティブ化されていることをシグナリングが示す場合、UEは、以下のようにSLキャリアをアクティブ化することができる。
○ 受信されたシグナリングに従って決定されうるタイミングに従って、SLキャリアをアクティブ化すること。
○ たとえば、以下の動作のうちの少なくとも1つを含む、1つまたは複数の通常のSLキャリア動作を適用すること。
■ SLキャリアのCSI要求。
■ SLキャリアのCSI報告。
■ SLキャリア上のSCIモニタリング。
■ UEがモード2リソース割り当てを採用する場合、SLキャリア上でのセンシング(検知)。
■ PSSCH受信。
■ SLキャリア上のPSFCH監視。
■ トリガされた場合のSLキャリア上のPSSCH送信。
■ トリガされた場合、SLキャリア上でのPSCCH送信。
■ トリガされた場合、SL キャリアでのPSFCH 送信。
● 動作2:SLキャリアが非アクティブ化されていることをシグナリングが示す場合、UEは、以下のようにSLキャリアを非アクティブ化することができる。
o 受信されたシグナリングに従ってUEによって決定されてもよいタイミングに従ってSLキャリアを非アクティブ化する。
o SLキャリアに関連付けられているアクティブなBWPを非アクティブにする。
o SLキャリアに関連付けられた構成済みのSLグラントタイプ2をクリアする。
o SLキャリアに関連付けられている構成済みのSLグラントタイプ1をサスペンドする。
o SLキャリアに関連付けられているモード2 SLグラントをクリアする。
o UEがモード2リソース割り当てを採用する場合、SLキャリア上での検知を停止する。
o SLキャリアに関連付けられたすべてのHARQバッファをフラッシュ(クリア)する。
o SLキャリア上でのSL送信/受信を停止する。
● 動作3:どの条件(複数可)に基づいてSLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要がありうるをシグナリングが示す場合、UEは、その条件(複数可)に基づいてSLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があるかどうかを決定し、次いで、それに応じて、動作1または動作2で説明された動作(複数可)を実行することができる。
【0150】
例示的な実施形態によれば、SL CAを構成された1つまたは複数のSL UEについて、UEのうちの少なくとも1つがネットワークカバレッジを有する、すなわち、gNBへの直接コネクションを有するケースでは、gNBは、特定のSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するために、UEにシグナリングを送信することができる。シグナリングを受信すると、UEは、同じSLキャリアを構成された1つまたは複数の他のSL UEにシグナリングをさらに送信し、以下のシグナリング代替のうちの少なくとも1つを介して、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化をそれらに通知することができる。
● PC5-Sシグナリング。
● PC5-RRCシグナリング。
● MAC CE。および、
● PSSCH、PSCCH、PSFCHなどの物理チャネル上でのL1シグナリング。
【0151】
例示的な実施形態によれば、UEから1つまたは複数の他のSL UEに送られるシグナリングは、以下の情報のうちの少なくとも1つを搬送することができる。
● アクティブ化または非アクティブ化される必要があってもよい1つまたは複数のSLキャリアの識別子(たとえば、インデックスなど)。
● 1つまたは複数のSLキャリアのインジケータ。各インジケータは、関連するSLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があるかどうかを示してもよい。
【0152】
例示的な実施形態によれば、複数のビットを含むビットマップフィールドは、UEから1つまたは複数の他のSL UEに送信されるシグナリングにおいて定義されてもよい。各ビットは、特定のSLキャリアを表してもよい。一実施形態によれば、値「1」を有するビットは、関連するSLキャリアがアクティブ化される必要があることを示すことができ、値「0」を有するビットは、関連するSLキャリアが非アクティブ化される必要があることを示すことができる。
【0153】
例示的な実施形態によれば、UEは、現在アクティブ化されているSLキャリア中の1つまたは複数の他のSL UEにシグナリングを送信し得る。一実施形態によれば、UEは、gNBから受信されたシグナリングにおいて示されてもよい関連する宛先にのみシグナリングを送信することができる。
【0154】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を示すgNBからのシグナリングを受信すると、UEは、最初に、同じSLキャリアを構成された1つまたは複数の他のSL UEにシグナリングを送信し、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化をそれらに通知することができる。その後、UEが、少なくとも1つのUEがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を示すシグナリングを受信したことを示す、1つまたは複数の他のSL UEのうちの少なくとも1つのUEからのアクノレッジメントを受信した場合、UEは、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するために、動作1または動作2において説明されるような1つまたは複数の動作を実行してもよい。代替的または追加的に、UEは、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化に対する受諾を示す応答メッセージを、1つまたは複数の他のSL UEのうちの少なくとも1つのUEから受信した場合、UEは、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するための1つまたは複数の動作を実行してもよい。
【0155】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を示すgNBからのシグナリングを受信すると、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を通知する同じSLキャリアを構成された1つまたは複数の他のSL UEにさらなるシグナリングを送信することなく、UEは、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するために、動作1または動作2において説明されるような1つまたは複数の動作を実行してもよい。
【0156】
例示的な実施形態によれば、UEがネットワークカバレッジ外にあるとき、UEは、それ自体でSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化することを決定してもよい。この場合、UEは、それ自体によってシグナリングを生成し、同じSLキャリアを構成された1つまたは複数の他のSL UE(たとえば、ピアUE)にシグナリングを送信し、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化をそれらに通知することができる。一実施形態によれば、少なくとも1つのピアUEは、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するというUEの決定に対する受諾または拒否を示す応答メッセージをUEに提供することができる。この場合、UEは、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するというUEの決定に対する受諾を示す応答メッセージを、UEが少なくとも1つのピアUEから受信したときにのみ、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するためのさらなる動作を実行してもよい。代替的または追加的に、UEは、少なくとも1つのピアUEがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を示すシグナリングを受信したことを示すアクノレッジメントを少なくとも1つのピアUEから受信した場合、UEは、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するための1つまたは複数の動作を実行してもよい。
【0157】
例示的な実施形態によれば、SL CAを構成された1つまたは複数のSL UEについて、UEのうちの少なくとも1つがネットワークカバレッジを有する、すなわち、gNBへの直接コネクションを有するケースでは、gNBは、特定のSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するために、UEにシグナリングを送信することができる。シグナリングを受信すると、UEは、同じSLキャリアを構成された1つまたは複数の他のSL UEにシグナリングをさらに送信し、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化をそれらに通知することができる。シグナリングを受信すると、1つまたは複数の他のUEは、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するために、動作1または動作2において説明されるような動作を実行してもよい。たとえば、UEからSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を示すシグナリングを受信すると、UEのピアUEはさらに、同じSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するために、動作1または動作2において説明されるような1つまたは複数の動作を実行してもよい。この場合、UEは、UEからピアUEへの方向についてSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化することのみができ、ピアUEは、ピアUEからUEへの方向についてSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化することができる。言い換えれば、UEは、特定の方向についてSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化することが可能であってもよい。
【0158】
例示的な実施形態によれば、SL CAを構成されたUEについて、特定のSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化のためにUEがそのピアUEのうちの1つからシグナリングを受信した場合に、UEがgNBへのコネクションを有する場合、UEは、シグナリングをgNBに転送することができる。gNBは、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化のための受諾または拒否を示すさらなるシグナリングをUEに提供してもよい。gNBからのシグナリングの受信後、UEは、そのピアUEにシグナリングをさらに転送することができる。
【0159】
例示的な実施形態によれば、SL CAを構成されたUEは、以下の情報のうちの少なくとも1つを含むSLキャリア上の情報を、そのピアUEに提供することができる。
● バッファ状態レポート。たとえばバッファサイズおよび/またはプライオリティインジケーションを含む。
○ オプションとして、UEは、すべてのサービスのためのバッファ状態レポートを報告することができる。
○ 別のオプションとして、UEは、当該SLキャリアにマッピングされるサービスのバッファ状態レポートを報告することができる。
○ バッファ状態レポートには、現在のデータのステータス、および/または、来ると予想される将来データのステータスが含まれる場合がある。
● SLキャリアのリソース状態、たとえば、次の1つ以上を含む。
○ UEによって占有/消費されるリソースの割合。
○ 使用可能なリソースの割合。
● RSRP、基準信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対干渉雑音比(SINR)、信号対干渉比(SIR)などの指標に関してUEによって測定される無線チャネル品質。
● チャネル占有率、チャネルビジー率(CBR)、またはチャネル使用率(CR)などの他の指標に関するUEによる測定。
● 電力節約の好みなど他の情報。
【0160】
例示的な実施形態によれば、UEからSLキャリアについての情報を受信すると、UEのピアUEは、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するための情報を考慮することができる。UEのピアUEはさらに、決定結果を用いてUEに応答してもよい。
【0161】
例示的な実施形態によれば、UEは、以下の方式のうちの少なくとも1つを介して、1つまたは複数のそのピアUEにSLキャリアについての情報を提供することができる。
● 定期的に。
● イベントでトリガーされて。
● ピアUEからの要求メッセージを受信すると、
● gNBからのシグナリングを受信すると。
【0162】
例示的な実施形態によれば、UEおよび/または、そのピアUEはさらに、SLキャリアについての情報をそれぞれそれらのgNBに報告/転送してもよく、その結果、gNBは、SLキャリアをアクティブ化するかまたは、非アクティブ化するかを決定するための情報を考慮してもよい。
【0163】
例示的な実施形態によれば、SL CAを構成されたUEについて、SLキャリア上でのUEのアクティビティを監視するために、SLキャリアごとにタイマが定義されてもよい。実施形態によれば、構成されたSLキャリアごとに、UEは、SLキャリアのアクティブ化時にタイマを始動することができ、および/または、タイマは、以下の条件のうちのいずれか1つが満たされるときに再始動されてもよい。
● UEが、SLキャリアのための1つまたは複数のSLグラントを示すサービングセルにおいてPDCCH上でDCIシグナリングを受信していること。
● MAC PDUが、構成されたSLグラントにおいてUEによってSLキャリア上で送信されること。
● UEがモード2リソース割り当てを使用してSLグラントを取得した後にSCIがSLキャリア上で送信されること。
● 他のUEからの到来する受信信号を示すSCIが、UEによってSLキャリアから受信されること。
【0164】
別の例示的な実施形態によれば、タイマは、以下の条件のうちのいずれか1つが満たされるときに再始動されてもよい。
● UEがモード1またはモード2リソース割り当てのいずれかを使用してSLグラントを取得した後に、SCIがSLキャリア上で送信されること。
● 他のUEからの到来する受信信号を示すSCIがUEによってSLキャリアから受信されること。
【0165】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのために定義されたタイマが満了すると、UEは、SLキャリアを非アクティブ化を開始し得る。代替的または追加的に、SLキャリアのために定義されたタイマは、UEがSLキャリアを非アクティブ化を開始するときに停止されてもよい。
【0166】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアアクティブ化/非アクティブ化は、UEによる送信および受信のために別々に実行されてもよい。つまり、SLキャリアは、送信のために、受信のために、またはその両方のために、UEによってのみアクティブ化されてもよい。このとき、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するための上述したようなシグナリング/パラメータ/手順は、SLキャリアの送受信のためにそれぞれ別々に定義/実行されてもよい。
【0167】
例示的な実施形態によれば、SL CAの場合、SLキャリアの同じセットを構成されたSL UEについて、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを決定するための手順に関与するgNBが1つだけである場合、そのgNBは、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するときを決定することができる。SLキャリアをアクティブ化するかまたは、非アクティブ化するかどうかを決定するための手順に関与する複数のgNBが存在してもよい場合、これらのgNBは、インターgNBインターフェースを介して情報またはシグナリングを交換する必要があってもよい。手順中、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化のための最終決定を行うように選択される1つのgNBが存在してもよい。代替的にまたは追加的に、UEをサービングするgNBは、SL送信のためにSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを決定するだけであり得、一方、UEのピアUEをサービングするgNBは、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化のための決定を受諾または拒否してもよい。この決定が受諾可能な場合、ピアUEは、少なくともSL受信のために、関連するSLキャリアをアクティブ化させることができる。SLキャリアをアクティブ化するかまたは、非アクティブ化するかどうかを決定する手順に関与するgNBが存在しない場合、すなわち、すべてのUEがネットワークカバレッジ外にある場合、SLキャリアをアクティブ化するかまたは、非アクティブ化するときに最終決定を行うように選択される1つのUEが存在してもよい。
【0168】
本開示のいくつかの実施形態は、4G/LTEまたは5G/NRの規格書が、特定の例示的なネットワークコンフィギュレーションおよびシステム展開のための非限定的な実例として使用されることに関連して主に説明されることに留意されたい。したがって、本明細書で与えられる例示的な実施形態の説明は、具体的には、それに直接関連する用語を指す。そのような用語は、提示された非限定的な実施例および実施形態の文脈においてのみ使用され、本開示をいかなる形でも当然に限定しない。むしろ、本明細書で説明される例示的な実施形態が適用可能である限り、任意の他のシステムな構成または無線技術を等しく利用することができる。
【0169】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による方法100を示すフローチャートである。
図1に示される方法100は、UEまたはUEに通信可能に結合された装置によって実行されてもよい。例示的な実施形態によれば、UEは、他のデバイスとのD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)をサポートするように構成されてもよい。例示的な実施形態によれば、UEは、直接的に、または、リレーUEを介して、ネットワークノード(たとえば、gNBなどの基地局)と通信するように構成されてもよい。
【0170】
図1に示される例示的な方法100によれば、UEは、基地局から、ブロック102に示されるように、UEのために構成されたSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを受信することができる。第1のインジケーションによれば、UEは、ブロック104に示されるように、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定することができる。
【0171】
例示的な実施形態によれば、第1のインジケーションは、以下の情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
● SLキャリアの識別子。
● SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータ。
● SLキャリアに関連付けられた1つまたは複数の宛先識別子。
●1つまたは複数のファクタ。ここで1つまたは複数のファクタが満たされるとき、SLキャリアは、アクティブ化または非アクティブ化される必要があってもよい。
【0172】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数のファクタは次の1つまたは複数を含みうる。
● SLキャリアが非アクティブ化される必要がありうる期間を示す時間閾値。
● それを超えるとSLキャリアがアクティブ化される必要があってもよいバッファ閾値。
● SLキャリアをアクティブ化するタイミング。および、
●SLキャリアを非アクティブ化するタイミング。
【0173】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータは、ビットマップ中のSLキャリアに関連付けられたビットであってもよい。
【0174】
例示的な実施形態によれば、UEは、1つまたは複数のファクタに少なくとも部分的に基づいて、SLキャリアをアクティブ化するかまたは、非アクティブ化するかを決定してもよい。
【0175】
例示的な実施形態によれば、UEがSLキャリアをアクティブ化することを決定すると、UEは、第1のインジケーションに従ってSLキャリアをアクティブ化してもよい。別の例示的な実施形態によれば、UEがSLキャリアを非アクティブ化することを決定すると、UEは、第1のインジケーションに従ってSLキャリアを非アクティブ化してもよい。
【0176】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアの非アクティブ化は次の1つまたは複数を含みうる。
● SLキャリアに関連する任意のモード2 SLグラントのクリア。
● UEがモード2リソース割り当てを採用する場合のSLキャリア上でのセンシングの停止。
● SLキャリア上でのSL送信を停止。
● SLキャリア上でのSL受信を停止。
【0177】
SLキャリアの非アクティブ化はさらに、SLキャリアを非アクティブ化するための任意の他の適切な動作、たとえば、SLキャリアに関連付けられた任意のアクティブBWPを非アクティブ化すること、SLキャリアに関連付けられた任意の構成されたSLグラントタイプ2をクリアすること、SLキャリアに関連付けられた任意の構成されたSLグラントタイプ1をサスペンドすること、SLキャリアに関連付けられたすべてのHARQバッファをフラッシュすること、などを含み得ることを諒解されたい。
【0178】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアは、少なくとも部分的に第1のインジケーションに基づいて決定されてもよいタイミング情報に従って、アクティブ化または非アクティブ化されてもよい。
【0179】
例示的な実施形態によれば、UEは、ブロック106に示されるように、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを、SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することができる。一実施形態によれば、第2のインジケーションは、SLキャリアの識別子、および/または、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータなどを含み得る。
【0180】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数の他のUEは、SLキャリアに関連付けられ、第1のインジケーションによって示される1つまたは複数の宛先識別子に関連付けられ得る。
【0181】
例示的な実施形態によれば、UEは、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、第2のインジケーションが1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメントを受信してもよい。代替的または追加的に、UEは、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否することを示すメッセージを受信してもよい。
【0182】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、第2のインジケーションが1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメントを受信すると、UEによって、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化が実行されてもよい。代替または追加として、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾することを示すメッセージを受信すると、UEによって実行されてもよい。
【0183】
例示的な実施形態によれば、
図1に関して説明されたSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、UEからUEのピアUEへの方向に適用可能であってもよい。
【0184】
例示的な実施形態によれば、UEは、SLキャリアについての情報をUEの基地局および/またはピアUEに送信することができる。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するために、基地局および/またはUEのピアUEによって使用されてもよい。
【0185】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアについての情報の送信は、以下の方法のうちの1つまたは複数においてUEによって実行されてもよい:
● 定期的に。
● イベントでトリガーされること。
● UEのピアUEからの要求を受信した場合。
● 基地局からのシグナリングを受信した場合。
【0186】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアに関する情報は次の1つまたは複数を含みうる。
● SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスのバッファ状態レポート。
● 現在のデータのバッファ状態レポート。
● 来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポート。
● SLキャリアのリソース状況。
● チャネル測定情報。および、
● 電力節約についての好み。
【0187】
例示的な実施形態によれば、UEは、UEのピアUEからSLキャリアに関する情報を受信することができる。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するためにUEによって使用されてもよい。
【0188】
例示的な実施形態によれば、UEがSLキャリアのためのタイマを構成されるとき、UEは、以下のアクションのうちの1つまたは複数を実行してもよい。
● SLキャリアのアクティブ化時のタイマ始動。
● 1つまたは複数のイベントに応答したタイマの再始動。
● タイマが満了したときにSLキャリアを非アクティブ化することを開始すること。および、
● UEがSLキャリアを非アクティブ化を開始したときにタイマを停止すること。
【0189】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数のイベントは次の1つまたは複数を含みうる。
● UEによる、SLキャリアのための1つまたは複数のSLグラントを示すDCIを受信したこと。
● UEによる、構成されたSLグラントにおけるSLキャリア上のMAC PDUを送信したこと。
● UEがSLグラントを取得した後にSLキャリア上でSCIを送信したこと。
● UEのピアUEから到来する受信信号を示す、UEによるSLキャリア上でSCIを受信すること。
【0190】
例示的な実施形態によれば、
図1に関して説明されたSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、SLキャリア上での送信に、またはSLキャリア上での受信に、またはその両方に適用可能であってもよい。
【0191】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による方法200を示すフローチャートである。
図2に示される方法200は、基地局(たとえば、gNB、APなど)または基地局に通信可能に結合された装置によって実行されてもよい。例示的な実施形態によれば、基地局は、D2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)を用いてセルラーカバレッジ拡張をサポートするように構成されてもよい。例示的な実施形態によれば、基地局は、たとえば、直接、または、リレーUEを介して、UEなどの端末デバイスと通信するように構成されてもよい。
【0192】
図2に示される例示的な方法200によれば、基地局は、ブロック202に示されるように、UE(たとえば、
図1に関して説明されたようなUE)のために構成されたSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを決定することができる。例示的な実施形態によれば、基地局は、ブロック204に示されるように、第1のインジケーションをUEに送信することができる。一実施形態によれば、UEは、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーション(たとえば、
図1に関して説明された第2のインジケーション)を、SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することが可能であってもよい。
【0193】
例示的な実施形態によれば、方法200に従って基地局によって送信された第1のインジケーションは、方法100に従ってUEによって受信された第1のインジケーションに対応することができる。したがって、
図1および
図2に関して説明された第1のインジケーションは、同じまたは同様のコンテンツおよび/または、特徴要素を含み得る。
【0194】
例示的な実施形態によれば、基地局は、UEのピアUEから、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化されるという通知を受信することができる。一実施形態によれば、基地局は、UEのピアUEに、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するかまたは拒否する命令を送信してもよい。
【0195】
例示的な実施形態によれば、UEのピアUEは、SLキャリアに関連付けられ、第1のインジケーションによって示される宛先識別子に関連付けられ得る。
【0196】
例示的な実施形態によれば、基地局は、SLキャリアについての情報をUEから受信することができる。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか、または、非アクティブ化するかを決定するために、基地局によって使用されてもよい。
【0197】
例示的な実施形態によれば、方法200に従って基地局によって受信されたSLキャリアに関する情報は、方法100に従ってUEによって送信されたSLキャリアに関する情報に対応することができる。したがって、
図1および
図2に関して説明されたSLキャリアについての情報は、同じまたは同様の内容および/または、特徴要素を含み得る。
【0198】
例示的な実施形態によれば、基地局は、1つまたは複数の他の基地局と情報を交換して、SLキャリアをアクティブ化するか、または、非アクティブ化するかを決定することができる。
【0199】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による方法300を示すフローチャートである。
図3に示される方法300は、UEまたはUEに通信可能に結合された装置によって実行されてもよい。例示的な実施形態によれば、UEは、他のデバイスとのD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)をサポートするように構成されてもよい。例示的な実施形態によれば、UEは、直接的に、または、リレーUEを介して、ネットワークノード(たとえば、gNBなどの基地局)と通信するように構成されてもよい。
【0200】
図3に示される例示的な方法300によれば、UEは、ブロック302に示されるように、UEのために構成されたSLキャリアをアクティブ化するか、または、非アクティブ化するかを決定することができる。例示的な実施形態によれば、UEは、ブロック304に示されるように、決定の結果に従って1つまたは複数のアクションを実行してもよい。
【0201】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかの判定は、基地局からSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーション(たとえば、
図1および
図2に関して説明された第1のインジケーション)を受信することなく、UE自身によって行われ得る。
【0202】
例示的な実施形態によれば、UEによって実行される1つまたは複数のアクションは、UEによって決定されたタイミング情報に従って、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化することを含み得る。
【0203】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアの非アクティブ化は、SLキャリアに関連する任意のモード2 SLグラントをクリアすること、UEがモード2リソース割り当てを採用する場合にSLキャリア上での検知を停止すること、SLキャリア上でSL送信を停止すること、および/または、SLキャリア上でSL受信を停止することなどを含み得る。
【0204】
例示的な実施形態によれば、前記UEによって実行される1つまたは複数のアクションは、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを生成することを含み得る。別の例示的な実施形態によれば、UEによって実行される1つまたは複数のアクションは、第2のインジケーションを、SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することをさらに含み得る。
【0205】
例示的な実施形態によれば、第2のインジケーションは、SLキャリアの識別子、および/または、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータなどを含み得る。一実施形態によれば、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータは、ビットマップ中のSLキャリアに関連付けられたビットであってもよい。
【0206】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数の他のUEは、SLキャリアに関連付けられ、UEによって決定される1つまたは複数の宛先識別子に関連付けられ得る。
【0207】
例示的な実施形態によれば、UEによって実行される1つまたは複数の動作は、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、第2のインジケーションが1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメントを受信することをさらに含み得る。別の例示的な実施形態によれば、UEによって実行される1つまたは複数のアクションは、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否することを示すメッセージなどを受信することをさらに含み得る。
【0208】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、たとえば、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、第2のインジケーションが1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメントを受信すると、UEによって実行されてもよい。別の例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、たとえば、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾することを示すメッセージなどを受信すると、UEによって実行されてもよい。
【0209】
例示的な実施形態によれば、
図3に関して説明されたSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、UEからUEのピアUEへの方向に適用可能であってもよい。
【0210】
例示的な実施形態によれば、UEは、SLキャリアについての情報をUEの基地局および/またはピアUEに送信することができる。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するために、基地局および/またはUEのピアUEによって使用されてもよい。
【0211】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアについての情報の送信は、周期的に、および/または、イベントトリガされてUEによって実行されてもよい。代替または追加として、SLキャリアについての情報の送信は、UEのピアUEからの要求の受信時に、および/または、基地局からのシグナリングの受信時に、UEによって実行されてもよい。
【0212】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアに関する情報は次の1つまたは複数を含みうる。
● SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスのバッファ状態レポート。
● 現在のデータのバッファ状態レポート。
● 来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポート。
● SLキャリアのリソース状況。
● チャネル測定情報。および、
● 電力節約についての好み。
【0213】
例示的な実施形態によれば、UEは、UEのピアUEからSLキャリアに関する情報を受信することができる。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するためにUEによって使用されてもよい。
【0214】
例示的な実施形態によれば、UEは、SLキャリアのためのタイマを構成されてもよい。この場合、UEは、方法100に従って、UEに関して説明されたようなタイマのための様々なアクションを実行してもよい。たとえば、UEは、異なる要件およびアプリケーションシナリオに従って、タイマを始動、再始動、または停止してもよい。
【0215】
例示的な実施形態によれば、
図3に関して説明されたSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、SLキャリア上での送信に、または、SLキャリア上での受信に、またはその両方に適用可能であってもよい。
【0216】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による方法400を示すフローチャートである。
図4に示される方法400は、UEまたはUEに通信可能に結合された装置によって実行されてもよい。例示的な実施形態によれば、UEは、他のデバイスとのD2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)をサポートするように構成されてもよい。例示的な実施形態によれば、UEは、直接的に、または、リレーUEを介して、ネットワークノード(たとえば、gNBなどの基地局)と通信するように構成されてもよい。
【0217】
図4に示される例示的な方法400によれば、UEは、ブロック402に示されるように、UEのピアUEから(たとえば、
図1および
図3に関して説明されるようにUEから)、UEおよびUEのピアUEのために構成されるSLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するインジケーションを受信してもよい。
【0218】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するインジケーションは、SLキャリアの識別子、および/または、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータなどを含み得る。一実施形態によれば、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータは、ビットマップ中のSLキャリアに関連付けられたビットであってもよい。
【0219】
例示的な実施形態によれば、UEは、SLキャリアに関連付けられた宛先識別子に関連付けられ得る。一実施形態によれば、宛先識別子は、ピアUEそれ自体によって決定されてもよい。別の実施形態によれば、宛先識別子は、基地局(たとえば、
図2に関して説明されたような基地局)によってピアUEに示されてもよい。
【0220】
例示的な実施形態によれば、UEは、SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化されるという通知を基地局に送信することができる。一実施形態によれば、UEは、基地局から、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するかまたは拒否する命令を受信することができる。
【0221】
図4に示される例示的な方法400によれば、UEは、ブロック404に示されるように、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するインジケーションの受信に応じて、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するか拒否するかを選択的に決定することができる。
【0222】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するか拒否するかの判定は、UEそれ自体によって行われ得る。別の例示的な実施形態によれば、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するかまたは拒否するかの判定は、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するかまたは拒否する、基地局によるUEへの命令に従って、UEによって行われ得る。
【0223】
例示的な実施形態によれば、UEは、そのピアUEに、SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するインジケーションがUEによって受信されたことを示すアクノレッジメントを送信してもよい。代替的または追加的に、UEは、そのピアUEに、UEがSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するかまたは拒否することを示すメッセージを送信してもよい。
【0224】
例示的な実施形態によれば、
図4に関して説明されたSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、UEのピアUEからUEへの方向に適用可能であってもよい。
【0225】
例示的な実施形態によれば、UEは、UEからUEのピアUEへの方向について、SLキャリアをアクティブ化するか、または、非アクティブ化するかを決定してもよい。
【0226】
例示的な実施形態によれば、UEは、UEのピアUEからSLキャリアに関する情報を受信することができる。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するためにUEによって使用されてもよい。
【0227】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアに関する情報は次の1つまたは複数を含みうる。
● SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスのバッファ状態レポート。
● 現在のデータのバッファ状態レポート。
● 来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポート。
● SLキャリアのリソース状況。
● チャネル測定情報。および、
● 電力節約についての好み。
【0228】
例示的な実施形態によれば、UEは、SLキャリアについての情報をUEの基地局、および/または、ピアUEに送信することができる。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか非アクティブ化するかを決定するために、基地局および/またはUEのピアUEによって使用されてもよい。
【0229】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアについての情報の送信は、周期的に、および/または、イベントトリガされてUEによって実行されてもよい。代替または追加として、SLキャリアについての情報の送信は、UEのピアUEからの要求の受信時に、および/または、基地局からのシグナリングの受信時に、UEによって実行されてもよい。
【0230】
例示的な実施形態によれば、UEがSLキャリアのためのタイマを構成されるとき、UEは、以下のアクションのうちの1つまたは複数を実行してもよい。
● SLキャリアのアクティブ化時のタイマ始動。
● 1つまたは複数のイベントに応答したタイマの再始動。
● タイマが満了したときにSLキャリアを非アクティブ化を開始すること。および、
● UEがSLキャリアを非アクティブ化し始めたときにタイマを停止すること。
【0231】
例示的な実施形態によれば、1つまたは複数のイベントは次の1つまたは複数を含みうる。
● UEによるSLキャリアのための1つまたは複数のSLグラントを示すDCIの受信。
● 構成されたSLグラントにおけるUEによるSLキャリア上のMAC PDUの送信。
● UEがSLグラントを取得した後のSLキャリア上でのSCIの送信。
● UEのピアUEから到来する受信信号を示すSCIをUEによりSLキャリア上で受信すること。
【0232】
例示的な実施形態によれば、
図4に関して説明されたSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、SLキャリア上での送信に、または、SLキャリア上での受信に、または、その両方に適用可能であってもよい。
【0233】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による方法500を示すフローチャートである。
図5に示される方法500は、基地局(たとえば、gNB、APなど)または基地局に通信可能に結合された装置によって実行されてもよい。例示的な実施形態によれば、基地局は、D2D通信(たとえば、V2XまたはSL通信など)を用いてセルラーカバレッジ拡張をサポートするように構成されてもよい。例示的な実施形態によれば、基地局は、たとえば、直接、または、リレーUEを介して、UEなどの端末デバイスと通信するように構成されてもよい。
【0234】
図5に示される例示的な方法500によれば、基地局は、ブロック502に示されるように、UE(たとえば、
図4に関して説明されたようなUE)から、UEのために構成されたSLキャリアおよびUEのピアUEがアクティブ化または非アクティブ化されるという通知を受信することができる。例示的な実施形態によれば、基地局は、ブロック504に示されるように、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するかまたは拒否する命令をUEに送信することができる。
【0235】
例示的な実施形態によれば、UEは、SLキャリアに関連付けられた宛先識別子に関連付けられ得る。ある実施形態によれば、宛先識別子は、UEのピアUEによって(たとえば、
図3に関して説明されたような方法300に従って)、および/または、UEのピアUEをサービングする別の基地局によって(たとえば、
図1に関して説明されたような方法100に従って)決定されてもよい。
【0236】
例示的な実施形態によれば、
図5に関して説明されたSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、UEのピアUEからUEへの方向に適用可能であってもよい。
【0237】
例示的な実施形態によれば、基地局は、SLキャリアについての情報をUEから受信することができる。一実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアをアクティブ化するか、または、非アクティブ化するかを決定するために、基地局によって使用されてもよい。
【0238】
例示的な実施形態によれば、SLキャリアについての情報は、SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスについてのバッファ状態レポート、現在のデータのバッファ状態レポート、来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポート、SLキャリアのリソースステータス、チャネル測定情報、および/または、電力節約の好みなどを含み得る。
【0239】
例示的な実施形態によれば、
図5に関して説明されたSLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化は、SLキャリア上での送信に、またはSLキャリア上での受信に、またはその両方に適用可能であってもよい。
【0240】
例示的な実施形態によれば、基地局は、SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾するか拒否するかを決定するために、1つまたは複数の他の基地局と情報を交換することができる。
【0241】
図1に関して説明されたようなUEは、異なるアプリケーションシナリオおよびサービス要件に従って、
図3に関して説明されたような方法300、および/または、
図4に関して説明されたような方法400を実行するようにも構成されてもよいことを諒解されたい。
【0242】
同様に、
図3に関して説明されたようなUEは、異なるアプリケーションシナリオおよびサービス要件に従って、
図1に関して説明されたような方法100、および/または、
図4に関して説明されたような方法400を実行するようにも構成されてもよいことを諒解されてもよい。
【0243】
同様に、
図4に関して説明されたようなUEは、異なるアプリケーションシナリオおよびサービス要件に従って、
図1に関して説明されたような方法100、および/または、
図3に関して説明されたような方法300を実行するようにも構成されてもよいことを諒解されてもよい。
【0244】
また、
図2に関して説明された基地局は、異なるアプリケーションシナリオおよびサービス要件に従って、
図5に関して説明された方法500を実行するように構成されてもよいことが理解されてもよい。同様に、
図5に関して説明されたような基地局は、異なるアプリケーションシナリオおよびサービス要件に従って、
図2に関して説明されたような方法200を実行するようにも構成されてもよいことを諒解されてもよい。
【0245】
図1~5に示される様々なブロックは、方法ステップとして、および/または、コンピュータプログラムコードの動作から生じる動作として、および/または、関連する機能を実行するように構成された複数の結合論理回路要素として見なされてもよい。上述の概略フローチャート図は、一般に、論理フローチャート図として記載されている。したがって、描写された順序およびラベル付けされたステップは、提示された方法の特定の実施形態を示す。例示された方法の1つまたは複数のステップまたはその一部と機能、ロジック、または効果が同等である他のステップおよび方法が考えられ得る。さらに、特定の方法が行われる順序は、示される対応するステップの順序に厳密に従う場合もあれば、従わない場合もある。
【0246】
図6Aは、本開示の様々な実施形態による装置610を示すブロック図である。
図6Aに示されるように、装置610は、プロセッサ611などの1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコード613を記憶するメモリ612などの1つまたは複数のメモリと、を含み得る。メモリ612は、非一時的マシン/プロセッサ/コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。いくつかの例示的な実施形態によれば、装置610は、
図1に関して説明されたようなUE、
図2に関して説明されたような基地局、
図3に関して説明されたようなUE、
図4に関して説明されたようなUE、または
図5に関して説明されたような基地局にプラグ接続またはインストールすることができる集積回路チップまたはモジュールとして実装されてもよい。そのような場合、装置610は、
図1に関して説明されるようなUE、
図2に関して説明されるような基地局、
図3に関して説明されるようなUE、
図4に関して説明されるようなUE、または
図5に関して説明されるような基地局として実装されてもよい。
【0247】
いくつかの実施態様では、1つまたは複数のメモリ612およびコンピュータプログラムコード613は、1つまたは複数のプロセッサ611とともに、
図1でコネクションに説明されたような方法の任意の動作を装置610に少なくとも実行させるように構成されてもよい。他の実施態様では、1つまたは複数のメモリ612およびコンピュータプログラムコード613は、1つまたは複数のプロセッサ611を用いて、
図2でコネクションに説明されたような方法の任意の動作を装置610に少なくとも実行させるように構成されてもよい。他の実施態様では、1つまたは複数のメモリ612およびコンピュータプログラムコード613は、1つまたは複数のプロセッサ611を用いて、
図3を用いてコネクションに説明されたような方法の任意の動作を装置610に少なくとも実行させるように構成されてもよい。他の実施態様では、1つまたは複数のメモリ612およびコンピュータプログラムコード613は、1つまたは複数のプロセッサ611を用いて、
図4を用いてコネクションに説明されたような方法の任意の動作を装置610に少なくとも実行させるように構成されてもよい。他の実施態様では、1つまたは複数のメモリ612およびコンピュータプログラムコード613は、1つまたは複数のプロセッサ611を用いて、
図5を用いてコネクションに説明されたように、装置610に少なくとも本方法の任意の動作を実行させるように構成されてもよい。代替的にまたは追加的に、1つまたは複数のメモリ612およびコンピュータプログラムコード613は、1つまたは複数のプロセッサ611とともに、装置610に、本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実装するためのより多いまたはより少ない動作を少なくとも実行させるように構成されてもよい。
【0248】
図6Bは、本開示のいくつかの実施形態による装置620を示すブロック図である。
図6Bに示されるように、装置620は、受信部621および決定部622を含み得る。例示的な実施形態によれば、装置620は、UEにおいて実装されてもよい。受信部621は、ブロック102における動作を実行するように動作可能であり得、決定部622は、ブロック104における動作を実行するように動作可能であってもよい。オプションで、受信部621、および/または、決定部622は、本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実装するために、多かれ少なかれ動作を実行するように動作可能であってもよい。
【0249】
図6Cは、本開示のいくつかの実施形態による装置630を示すブロック図である。
図6Cに示されるように、装置630は、決定部631および送信部632を含み得る。例示的な実施形態によれば、装置630は、基地局(たとえば、gNBなど)において実装されてもよい。決定部631は、ブロック202における動作を実行するように動作可能であり得、送信部632は、ブロック204における動作を実行するように動作可能であってもよい。オプションで、決定部631、および/または、送信部632は、本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実装するために、多かれ少なかれ動作を実行するように動作可能であってもよい。
【0250】
図6Dは、本開示のいくつかの実施形態による装置640を示すブロック図である。
図6Dに示されるように、装置640は、決定部641および実行部642を含み得る。例示的な実施形態によれば、装置640は、UEにおいて実装されてもよい。決定部641は、ブロック302における動作を実行するように動作可能であり得、実行部642は、ブロック304における動作を実行するように動作可能であってもよい。オプションで、決定部641、および/または、実行部642は、本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実装するために、多かれ少なかれ動作を実行するように動作可能であってもよい。
【0251】
図6Eは、本開示のいくつかの実施形態による装置650を示すブロック図である。
図6Eに示されるように、装置650は、受信部651と、オプションで決定部652と、を含み得る。例示的な実施形態によれば、装置650は、UEにおいて実装されてもよい。受信部651は、ブロック402における動作を実行するように動作可能であり得、決定部652は、ブロック404における動作を実行するように動作可能であってもよい。オプションで、受信部651、および/または、決定部652は、本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実装するために、多かれ少なかれ動作を実行するように動作可能であってもよい。
【0252】
図6Fは、本開示のいくつかの実施形態による装置660を示すブロック図である。
図6Fに示されるように、装置660は、受信部661および送信部662を含み得る。例示的な実施形態によれば、装置660は、基地局(たとえば、gNBなど)において実装されてもよい。受信部661は、ブロック502における動作を実行するように動作可能であり得、送信部662は、ブロック504における動作を実行するように動作可能であってもよい。オプションで、受信部661、および/または、送信部662は、本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実装するために、多かれ少なかれ動作を実行するように動作可能であってもよい。
【0253】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを示すブロック図である。
【0254】
図7に関して、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク711と、コアネットワーク714とを備える、3GPP(登録商標)タイプのセルラネットワークなどの電気通信ネットワーク710を有する。アクセスネットワーク711は、NB、eNB、gNB、または他のタイプのワイヤレスアクセスポイントなどの複数の基地局712a、712b、712cを備え、それぞれが対応するカバレッジエリア713a、713b、713cを確定する。それぞれの基地局712a、712b、712cは、有線または無線コネクション715を介してコアネットワーク714に接続可能である。カバレッジエリア713cに位置する第1のUE791は、対応する基地局712cと無線で接続されるか、またはページングされるように構成されている。カバレッジエリア713a内の第2のUE792は、対応する基地局712aに無線で接続可能である。この例では、複数のUE791、792が示されているが、開示された実施形態は、単一のUEがカバレッジエリア内に存在する状況や、単一のUEが対応する基地局712に接続している状況にも、等しく適用可能である。
【0255】
通信ネットワーク710は、それ自体がホストコンピュータ730に接続されており、これは、スタンドアロン型サーバ、クラウドに実装されたサーバ、分散型サーバ、またはサーバファーム内のプロセッシングリソースのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実装されてもよい。ホストコンピュータ730は、サービスプロバイダの所有権または制御下にあってもよいし、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに運用されてもよい。通信ネットワーク710とホストコンピュータ730との間のコネクション721および722は、コアネットワーク714からホストコンピュータ730まで直接的に延びてもよく、あるいは任意の中間ネットワーク720を介してもよい。中間ネットワーク720は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホステッドネットワークのうちの1つ、またはそれらの2つ以上の組合せであってもよく、中間ネットワーク720は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよく、特に、中間ネットワーク720は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備えてもよい。
【0256】
図7の通信システムは、全体として、コネクティビティされたUE791、792とホストコンピュータ730との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティ(接続性)は、オーバーザトップ(OTT)コネクション750として記述されてもよい。ホストコンピュータ730および接続されたUE791、792は、アクセスネットワーク711、コアネットワーク714、任意の中間ネットワーク720、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTTコネクション750を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTTコネクション750は、OTTコネクション750が通過するように参加している通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティング(経路指定)に気付かないという意味でトランスペアレントでありうる。たとえば、基地局712は、接続されたUE791に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ためにホストコンピュータ730から発信されるデータをもつ着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされる必要はない。同様に、基地局712は、UE791からホストコンピュータ730へ向かう発信されるアップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0257】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、部分的無線コネクションを介して基地局を介してUEと通信するホストコンピュータを示す構成図である。
【0258】
先の段落で説明されたUE、基地局、およびホストコンピュータの、一実施形態による例示的な実装形態を、
図8を参照して以下に説明される。通信システム800において、ホストコンピュータ810は、通信システム800の別の通信装置のインターフェースと有線または無線コネクションをセットアップし維持するように構成された通信インターフェース816を備えるハードウェア815を有する。ホストコンピュータ810は、記憶および/またはプロセッシング(処理)能力を有することができるプロセッシング回路818をさらに有する。特に、プロセッシング回路818は、命令を実行するように適合した1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を含んでもよい。ホストコンピュータ810はさらにソフトウェア811を有し、それがホストコンピュータ810に記憶されるか、またはアクセス可能であり、プロセッシング回路818によって実行可能である。ソフトウェア811は、ホストアプリケーション812を有する。ホストアプリケーション812は、UE830およびホストコンピュータ810で終端されるOTTコネクション850を介して接続するUE830などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション812は、OTTコネクション850を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
【0259】
通信システム800は、さらに、通信システム内に設けられ、ホストコンピュータ810およびUE830と通信することを可能にするハードウェア825を有する基地局820を有する。ハードウェア825は、UE830が基地局820によって提供されるカバレッジエリア(
図8には示されていない)に位置する状態で、少なくとも無線コネクション870を設定および維持するための無線インターフェース827と同様に、通信システム800の別の通信装置のインターフェースとの有線または無線コネクションを設定および維持するための通信インターフェース826を含み得る。通信インターフェース826は、ホストコンピュータ810へのコネクション860を容易にするように構成されてもよい。コネクション860は、直接的であってもよく、電気通信システムのコアネットワーク(
図8には示されていない)を通過してもよく、および/または電気通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過してもよい。図示の実施形態によれば、基地局820のハードウェア825は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を含み得るプロセッシング回路828をさらに有する。さらに、基地局820は、内部に記憶されるか、または外部コネクションを介してアクセス可能なソフトウェア821を有する。
【0260】
通信システム800は、すでに言及されたUE830をさらに有する。そのハードウェア835は、UE830が現在位置しているカバレッジエリアにサービスを提供する基地局との無線コネクション870をセットアップして、維持するように構成された無線インターフェース837を有してもよい。UE830のハードウェア835は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組合せ(図示せず)を備えることができるプロセッシング回路838をさらに有する。UE830はさらにソフトウェア831を有し、これらはUE830内に記憶されるかアクセス可能であり、またプロセッシング回路838によって実行可能である。ソフトウェア831は、クライアントアプリケーション832を有する。クライアントアプリケーション832は、ホストコンピュータ810のサポートを受けて、UE830を介して人間または、非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能である。ホストコンピュータ810において、実行中のホストアプリケーション812は、UE830で終了するOTTコネクション850およびホストコンピュータ810を介して実行中のクライアントアプリケーション832と通信してもよい。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション832は、ホストアプリケーション812から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTTコネクション850は、リクエストデータとユーザデータの両方を伝送してもよい。クライアントアプリケーション832は、ユーザと対話して、ユーザが提供するユーザデータを生成してもよい。
【0261】
図8に示されるホストコンピュータ810、基地局820、およびUE830は、それぞれ、ホストコンピュータ730、基地局712a、712b、712cのうちの1つ、および
図7のUE791、792のうちの1つと類似または同一であってもよいことに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部動作は、
図8に示されるようなものであってもよいし、これとは別に、周囲のネットワークトポロジは、
図7のものであってもよい。
【0262】
図8では、OTTコネクション850は、基地局820を介したホストコンピュータ810とUE830との間の通信を説明されるために抽象的に描かれているが、これらのデバイスを介したメッセージの中間デバイスおよび正確なルーティングへの明示的な言及はない。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定してもよく、ルーティングは、UE830から、またはサービスプロバイダが運用するホストコンピュータ810から、あるいはその両方から隠すように構成されてもよい。OTTコネクション850がアクティブな間、ネットワークインフラストラクチャは、(たとえば、ロードバランシングの考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる。
【0263】
UE830と基地局820との間の無線コネクション870は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線コネクション870が最後の区間を形成するOTTコネクション850を使用して、UE830に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、待ち時間および電力消費を改善することができ、それによって、より低い複雑さ、セルにアクセスするために必要とされる時間の低減、より良好な応答性、バッテリ寿命の延長などの利点を提供することができる。
【0264】
1つまたは複数の実施形態により改善されるであろう、データレート、遅延時間、および他の要因を監視する目的で、測定手順を提供することができる。さらに、計測結果のばらつきに応じて、ホストコンピュータ810とUE830との間でOTTコネクション850を再構成するための任意のネットワーク機能があってもよい。OTTコネクション850を再構成するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ810のソフトウェア811およびハードウェア815、またはUE830のソフトウェア831およびハードウェア835、あるいはその両方で実装されてもよい。実施形態によれば、センサ(図示せず)は、OTTコネクション850が通過する通信デバイスに、またはそれに関連して配備されてもよく、センサは、上記で例示された監視量の値を供給することによって、またはソフトウェア811、831が監視量を演算または推定することができる他の物理量の値を供給することによって、測定手続に関与してもよい。OTTコネクション850の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含むことができ、再構成は、基地局820に影響を及ぼす必要はなく、基地局820には知られていないか、または知覚できないことがある。このようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野で公知であり、実践されているものであってもよい。特定の実施形態によれば、測定は、ホストコンピュータ810のスループット、伝搬時間、待ち時間などの測定を容易にする独自のUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア811および831が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTTコネクション850を使用して、メッセージ、特に空または「ダミー」メッセージを送信させることによって実施されてもよい。
【0265】
図9は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図7および
図8に関連して説明されたホストコンピュータ、基地局およびUEを有する。本開示を簡単にするために、
図9を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ910において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ910のサブステップ911では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ920において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。ステップ930(オプションであってもよい)において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ940(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0266】
図10は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図7および
図8に関連して説明されたホストコンピュータ、基地局およびUEを有する。本開示を簡単にするために、
図10を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップ1010において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意のサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1020において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。送信された信号は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示にしたがって、基地局を介して渡されてもよい。ステップ1030(任意であってもよい)において、UEは、送信信号により搬送されるユーザデータを受信する。
【0267】
図11は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図7および
図8に関連して説明されたホストコンピュータ、基地局およびUEを有する。本開示を簡単にするために、
図11を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1110(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。これに加えて、またはこれに代えて、ステップ1120において、UEは、ユーザデータを提供する。ステップ1120のサブステップ1121(オプションであってもよい)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1110のサブステップ1111(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供されて受信された入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、サブステップ1130(オプションでも可)において、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ1140において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0268】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図7および
図8に関連して説明されたホストコンピュータ、基地局およびUEを有する。本開示を簡単にするために、
図12を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1210(オプションであってもよい)において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。ステップ1220(オプションでよい)において、基地局は、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ1230(任意であってもよい)において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0269】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含み得る通信システムにおいて実現される方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含み得る。オプションで、本方法は、ホストコンピュータにおいて、
図2に関して説明された例示的な方法200の任意のステップ、または
図5に関して説明された例示的な方法500の任意のステップを実行することができる基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEへのユーザデータを搬送する送信を開始することを含み得る。
【0270】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、UEへの送信のためにユーザデータをセルラーネットワークに転送するように構成された通信インターフェースと、を含み得る。セルラーネットワークは、無線インターフェースおよび処理回路を有する基地局を含み得る。基地局の処理回路は、
図2に関して説明された例示的な方法200の任意のステップ、または
図5に関して説明された例示的な方法500の任意のステップを実行するように構成されてもよい。
【0271】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含み得る通信システムにおいて実現される方法が提供される。この方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含み得る。オプションで、本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を開始することを含み得る。UEは、
図1に関して説明された例示的な方法100の任意のステップ、または
図3に関して説明された例示的な方法300の任意のステップ、または
図4に関して説明された例示的な方法400の任意のステップを実行することができる。
【0272】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、UEへの送信のためにセルラーネットワークにユーザデータを転送するように構成された通信インターフェースと、を含み得る。UEは、無線インターフェースおよび処理回路を含み得る。UEの処理回路は、
図1に関して説明された例示的な方法100の任意のステップ、または
図3に関して説明された例示的な方法300の任意のステップ、または
図4に関して説明された例示的な方法400の任意のステップを実行するように構成されてもよい。
【0273】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含み得る通信システムにおいて実現される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、
図1に関して説明された例示的な方法100の任意のステップ、または
図3に関して説明された例示的な方法300の任意のステップ、または
図4に関して説明された例示的な方法400の任意のステップを実行してもよいUEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含み得る。
【0274】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信から発信されたユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを含み得る。UEは、無線インターフェースおよび処理回路を含み得る。UEの処理回路は、
図1に関して説明された例示的な方法100の任意のステップ、または
図3に関して説明された例示的な方法300の任意のステップ、または
図4に関して説明された例示的な方法400の任意のステップを実行するように構成されてもよい。
【0275】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含み得る通信システムにおいて実現される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局がUEから受信した送信信号に由来するユーザデータを基地局から受信することを含み得る。基地局は、
図2に関して説明された例示的な方法200の任意のステップ、または
図5に関して説明された例示的な方法500の任意のステップを実行することができる。
【0276】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ホストコンピュータを含み得る通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信信号に由来するユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを含み得る。基地局は、無線インターフェースおよび処理回路を含み得る。基地局の処理回路は、
図2に関して説明された例示的な方法200の任意のステップ、または
図5に関して説明された例示的な方法500の任意のステップを実行するように構成されてもよい。
【0277】
一般に、様々な例示的な実施形態は、ハードウェアまたは専用チップ、回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組合せで実装されてもよい。たとえば、いくつかの態様はハードウェアで実装されてもよいが、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行されてもよいファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよいが、本開示はそれらに限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、またはいくつかの他の図表現を使用して図示および説明されてもよいが、本明細書で説明されるこれらのブロック、機器、システム、技法、または方法は、非限定的な実例として、ハードウェア、ソフトウエア、ファームウェア、専用回路、もしくはロジック、汎用ハードウェアもしくはコントローラ、もしくは他の計算装置、またはそれらの何らかの組合せで実装されてもよいことが十分に理解される。
【0278】
したがって、本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様は、集積回路チップおよびモジュールなどの様々な構成要素において実施されてもよいことを諒解されたい。したがって、本開示の例示的な実施形態は、集積回路として実施される装置で実現されてもよく、集積回路は、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように構成可能なデータプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンド回路、および無線周波数回路のうちの少なくとも1つまたは複数を実施するための回路(ならびに場合によってはファームウェア)を備えてもよいことを諒解されたい。
【0279】
本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様は、1つまたは複数のコンピュータまたは他の装置によって実行される、1つまたは複数のプログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令で具現化されてもよいことを理解されたい。一般に、プログラムモジュールは、コンピュータまたは他の装置内のプロセッサによって実行されたときに、特定の作業を実行するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、物体、構成要素、データ構成などを含む。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、リムーバブル記憶媒体、ソリッドステートメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのコンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。当業者によって理解されるように、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において所望されるように、組み合わされてもよく、または分散されてもよい。さらに、機能は、全体的または部分的に、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのファームウェアまたはハードウェア均等物において具現化されてもよい。
【0280】
本開示は、明示的にまたはその任意の一般化のいずれかで、本明細書に開示される任意の新規の特徴または特徴の組み合わせを含む。本開示の前述の例示的な実施形態に対する様々な修正および適応は、添付の図面と併せて読まれるとき、前述の説明を考慮して、当業者に明らかになり得る。しかしながら、任意のおよび全ての変更は、本開示の非限定的かつ例示的な実施形態の範囲内に依然として含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)によって実行される方法(100)であって、
基地局から、前記UEのために構成されたサイドリンク(SL)キャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを受信すること(102)と、
前記第1のインジケーションに従って前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを決定すること(104)と、
前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを、前記SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することと、
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のインジケーションは、
前記SLキャリアの識別子と、
前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータと、
前記SLキャリアに関連付けられた1つまたは複数の宛先識別子と、
1つまたは複数のファクタと、ここで、前記1つまたは複数のファクタが満たされる場合に、前記SLキャリアはアクティブ化または非アクティブ化される必要がある、
のうちの1つまたは複数の情報を含む方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記1つまたは複数のファクタは、
前記SLキャリアが非アクティブ化される必要がある期間を示す時間閾値と、
それを超えると前記SLキャリアがアクティブ化される必要があるバッファ閾値と、
前記SLキャリアをアクティブ化するタイミングと、
前記SLキャリアを非アクティブ化するタイミングと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項4】
請求項2
に記載の方法であって、前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示す前記インジケータは、ビットマップ中において前記SLキャリアに関連付けられたビットである方法。
【請求項5】
請求項2
に記載の方法であって、前記UEは、前記1つまたは複数のファクタに少なくとも部分的に基づいて、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかを決定する方法。
【請求項6】
請求項1
に記載の方法であって、前記UEが前記SLキャリアをアクティブ化することを決定する場合、前記方法は、さらに、
前記第1のインジケーションに従って前記SLキャリアをアクティブ化すること、
を有する方法。
【請求項7】
請求項1
に記載の方法であって、前記UEが前記SLキャリアを非アクティブ化すると決定する場合、前記方法は、さらに、
前記第1のインジケーションに従って前記SLキャリアを非アクティブ化すること、
を有する方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記非アクティブ化は、
前記SLキャリアに関連する任意のモード2のSLグラントをクリアすることと、
前記UEがモード2リソース割り当てを採用する場合に前記SLキャリア上でのセンシングを停止することと、
前記SLキャリア上でのSL送信を停止することと、
前記SLキャリア上でのSL受信を停止することと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項9】
請求項6
に記載の方法であって、前記第1のインジケーションに少なくとも部分的に基づいて決定されるタイミング情報にしたがって、前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される方法。
【請求項10】
請求項1
に記載の方法であって、前記第2のインジケーションは、
前記SLキャリアの識別子と、
前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータと、
のうちの1つまたは複数の情報を含む方法。
【請求項11】
請求項1
に記載の方法であって、前記1つまたは複数の他のUEは、前記SLキャリアに関連付けられ、前記第1のインジケーションによって示される1つまたは複数の宛先識別子に関連付けられる方法。
【請求項12】
請求項1
に記載の方法であって、さらに、前記1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、
前記第2のインジケーションが前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメントと、
前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つが前記SLキャリアのアクティブ化または非アクティブ化を受諾または拒否することを示すメッセージと、
のうちの1つまたは複数を受信すること、を有する方法。
【請求項13】
請求項1
に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記1つまたは複数の他のUEのうちの少なくとも1つから、
前記第2のインジケーションが前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つによって受信されたことを示すアクノレッジメントと、
前記1つまたは複数の他のUEのうちの前記少なくとも1つが前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化を受諾することを示すメッセージと、
のうちの1つまたは複数を受信すると、前記UEによって実行される方法。
【請求項14】
請求項1
に記載の方法であって、前記SLキャリアの前記アクティブ化または前記非アクティブ化は、前記UEから前記UEのピアUEへの方向に適用可能である方法。
【請求項15】
請求項1
に記載の方法であって、さらに、
前記SLキャリアについての情報を前記基地局および/または前記UEのピアUEに送信すること、を有し、ここで、前記SLキャリアについての前記情報は、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを決定するために、前記UEの前記基地局および/または前記ピアUEによって使用されることが可能である方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記SLキャリアについての前記情報の前記送信は、
定期的に、
イベントでトリガーされること、
前記UEの前記ピアUEから要求を受信すること、および、
前記基地局からシグナリングを受信すること、
のうちの1つまたは複数の手法で、前記UEによって実行される方法。
【請求項17】
請求項15
に記載の方法であって、前記SLキャリアに関する前記情報は、
前記SLキャリアにマッピングされるすべてのサービスまたは1つもしくは複数のサービスについてのバッファ状態レポートと、
現在のデータのバッファ状態レポートと、
来ると予想される将来のデータのバッファ状態レポートと、
前記SLキャリアのリソースステータスと、
チャネル測定情報と、
電力節約についての好みと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項18】
請求項1
に記載の方法であって、さらに、
前記UEのピアUEから前記SLキャリアについての情報を受信すること、を有し、ここで、前記SLキャリアについての情報は、前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化することを決定するために前記UEによって使用されることが可能である方法。
【請求項19】
請求項1
に記載の方法であって、前記UEが前記SLキャリアのためのタイマを構成される場合に、前記方法は、さらに、
前記SLキャリアの前記アクティブ化に応じて前記タイマを始動することと、
1つまたは複数のイベントに応じて前記タイマを再始動することと、
前記タイマが満了したときに前記SLキャリアを非アクティブ化することを開始することと、
前記UEが前記SLキャリアを非アクティブ化することを開始した場合に前記タイマを停止することと、
のうちの1つまたは複数のアクションを実行すること、を有する方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、前記1つまたは複数のイベントは、
前記SLキャリアについての1つまたは複数のSLグラントを示すダウンリンク制御情報(DCI)の前記UEによる受信と、
構成されたSLグラントにおける前記SLキャリア上での媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の前記UEによる送信と、
前記UEがSLグラントを取得した後に前記SLキャリア上でのサイドリンク制御情報(SCI)の送信と、
前記UEのピアUEから到来する受信信号を示すSCIを前記SLキャリア上で前記UEにより受信することと、
のうちの1つまたは複数を含む方法。
【請求項21】
ユーザ装置であるUE(610)であって、
請求項1から20のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された1つまたは複数のプロセッサ
を有するUE。
【請求項22】
基地局によって実行される方法(200)であって、
ユーザ装置(UE)のために構成されたサイドリンク(SL)キャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第1のインジケーションを決定すること(202)と、
前記SLキャリアをアクティブ化または非アクティブ化する第2のインジケーションを前記SLキャリアを構成された1つまたは複数の他のUEに送信することができる前記UEへ前記第1のインジケーションを送信すること(204)と、
を有する方法。
【請求項23】
請求項2
2に記載の方法であって、前記第1のインジケーションは、
前記SLキャリアの識別子と、
前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要があることを示すインジケータと、
前記SLキャリアに関連付けられた1つまたは複数の宛先識別子と、
1つまたは複数のファクタと、ここで、前記1つまたは複数のファクタが満たされる場合、前記SLキャリアがアクティブ化または非アクティブ化される必要がある、
のうちの1つまたは複数の情報を含む方法。
【請求項24】
基地局(610)であって、
請求項22または23に記載の方法を実行するように構成された1つまたは複数のプロセッサ(611)
を有する基地局。
【国際調査報告】