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特表2024-539850国際エリアにおけるワイヤレスネットワーク選択
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】国際エリアにおけるワイヤレスネットワーク選択
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20241024BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20241024BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20241024BHJP
【FI】
H04W48/16 134
H04W48/16 131
H04W84/06
H04W64/00 160
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520998
(86)(22)【出願日】2022-10-03
(85)【翻訳文提出日】2024-04-05
(86)【国際出願番号】 US2022045585
(87)【国際公開番号】W WO2023075994
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】63/273,877
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/582,696
(32)【優先日】2022-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】アメル・カトヴィッチ
(72)【発明者】
【氏名】オサマ・ロトフォラー
(72)【発明者】
【氏名】レナイグ・ジュネヴィーヴ・シャポニエール
(72)【発明者】
【氏名】ステファン・ウィリアム・エッジ
(72)【発明者】
【氏名】バラット・シュレスタ
(72)【発明者】
【氏名】フランチェスコ・ピカ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ17
5K067JJ61
(57)【要約】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法は、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行したか否かを決定することを含む。本方法はまた、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行していたことに応答して、サービスを受信するためのネットワークの、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択をトリガすることも含む。UEによるワイヤレス通信の方法は、より高い優先度のPLMNに関する、PLMN探索を実行することを含む。本方法は、探索に基づいて、候補PLMNのリストを決定することを含む。本方法は、サービングPLMNの識別情報が共有の運用地域識別コード(MCC)ではないことに応答して、候補PLMNのリストの中からPLMNを選択することを更に含む。候補PLMNは、サービングPLMNの識別情報と同じMCC又は共有MCCのいずれかを有する。選択されたPLMNは、サービングPLMNよりも高い優先度を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法であって、
国際エリアと国内エリアとの間で前記UEが移行したか否かを決定することと、
前記国際エリアと前記国内エリアとの間で前記UEが移行していたことに応答して、サービスを受信するためのネットワークの、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択をトリガすることと、を含む、方法。
【請求項2】
PLMN選択の間、直近に登録されたPLMN(RPLMN)よりも、高優先度PLMNリストを優先することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記高優先度PLMNリストが、ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)リストを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記高優先度PLMNリストが、同等ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(EHPLMN)リストを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記PLMN選択の前に、最後のサービングPLMNから受信された同等公衆陸上移動体ネットワークリストを削除することを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記PLMN選択を実行することが、直近に登録されたPLMN(RPLMN)を、最高優先度よりも低い優先度レベルに割り当てることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記PLMN選択を実行することが、直近に登録されたPLMN(RPLMN)よりも高い優先度を有するPLMNを選択することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記PLMN選択が、非地上系ネットワーク(NTN)アクセスに関するものである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記PLMN選択が、PLMNの順序付きリストから選択する前に、利用可能である場合、直近に登録されたPLMN(RPLMN)を選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記PLMN選択が、高優先度PLMNスキャンの間に生成されたリストから選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記PLMN選択が、電源投入又はカバレージの欠如からの回復のいずれかに関して定義されている、PLMN選択手順に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記PLMN選択が、より高い優先度のPLMNに関する周期的探索の完了時に行われる、PLMN選択手順に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法であって、
より高い優先度の公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)に関する、PLMN探索を実行することと、
前記PLMN探索に基づいて、候補PLMNのリストを決定することと、
サービングPLMNの識別情報が共有の運用地域識別コード(MCC)ではないことに応答して、前記候補PLMNのリストの中からPLMNを選択することと、を含み、前記候補PLMNが、前記サービングPLMNの前記識別情報と同じMCC又は前記共有MCCのいずれかを有し、前記選択されたPLMNが、前記サービングPLMNよりも高い優先度を有する、方法。
【請求項14】
前記サービングPLMNの前記識別情報が前記共有MCCを含む場合、前記候補PLMNのリストが、前記共有MCC又は前記UEが位置している国に対応するMCCのいずれかを有する、候補PLMNを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記選択されたPLMNとの登録手順を開始することを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記PLMN探索を実行することが、国際エリア内に前記UEが位置していると決定することに応答して行われる、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記サービングPLMNの前記識別情報が、前記共有MCCを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記候補PLMNのうちの少なくとも1つの識別情報が、前記共有MCCを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記共有MCCが、900~999の範囲である、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記候補PLMNのうちの少なくとも1つが、非地上系ネットワークアクセスを提供する、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
国際エリアにおける選択に関して前記PLMNが適格であるという指示に基づいて、前記PLMNを選択することを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合されている少なくとも1つのプロセッサと、を備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
国際エリアと国内エリアとの間で前記UEが移行したか否かを決定し、
前記国際エリアと前記国内エリアとの間で前記UEが移行していたことに応答して、サービスを受信するためのネットワークの、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択をトリガするように構成されている、装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つのプロセッサが、直近に登録されたPLMN(RPLMN)を、最高優先度よりも低い優先度レベルに割り当てることによって、前記PLMN選択を実行するように更に構成されている、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つのプロセッサが、直近に登録されたPLMN(RPLMN)よりも高い優先度を有するPLMNを選択することによって、前記PLMN選択を実行するように更に構成されている、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
前記PLMN選択が、非地上系ネットワーク(NTN)アクセスに関するものである、請求項22に記載の装置。
【請求項26】
前記PLMN選択が、電源投入又はカバレージの欠如からの回復のいずれかに関して定義されている、PLMN選択手順に基づく、請求項22に記載の装置。
【請求項27】
前記PLMN選択が、より高い優先度のPLMNに関する周期的探索の完了時に行われる、PLMN選択手順に基づく、請求項22に記載の装置。
【請求項28】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合されている少なくとも1つのプロセッサと、を備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
より高い優先度の公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)に関する、PLMN探索を実行し、
前記PLMN探索に基づいて、候補PLMNのリストを決定し、
サービングPLMNの識別情報が共有の運用地域識別コード(MCC)ではないことに応答して、前記候補PLMNのリストの中からPLMNを選択するように構成されており、前記候補PLMNが、前記サービングPLMNの前記識別情報と同じMCC又は前記共有MCCのいずれかを有し、前記選択されたPLMNが、前記サービングPLMNよりも高い優先度を有する、装置。
【請求項29】
前記サービングPLMNの前記識別情報が前記共有MCCを含む場合、前記候補PLMNのリストが、前記共有MCC又は前記UEが位置している国に対応するMCCのいずれかを有する、候補PLMNを含む、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記候補PLMNのうちの少なくとも1つが、非地上系ネットワークアクセスを提供する、請求項28に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年10月29日出願の「WIRELESS NETWORK SELECTION IN INTERNATIONAL AREAS」と題された米国仮特許出願第63/273,877号の利益を主張する、2022年1月24日出願の「WIRELESS NETWORK SELECTION IN INTERNATIONAL AREAS」と題された米国特許出願第17/582,696号に対する優先権を主張するものであり、それらの開示は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
本開示の諸態様は、全般的に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、国際エリアにおける衛星アクセスに関するネットワーク選択のための技術及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、電話、動画、データ、メッセージング、及びブロードキャストなどの、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な、多元接続技術を採用することができる。そのような多元接続技術の例としては、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、及びロングタームエボリューション(LTE)が挙げられる。LTE/LTE-Advancedは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標、下記同様))によって公表された、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)モバイル規格に対する拡張のセットである。
【0004】
ワイヤレス通信ネットワークは、いくつものユーザ機器(UE)に関する通信をサポートすることが可能な、いくつもの基地局(BS)を含み得る。ユーザ機器(UE)は、ダウンリンク及びアップリンクを介して、基地局(BS)と通信することができる。ダウンリンク(又は、順方向リンク)は、BSからUEへの通信リンクを指し、アップリンク(又は、逆方向リンク)は、UEからBSへの通信リンクを指す。より詳細に説明されるように、BSは、ノードB、gNB、アクセスポイント(AP)、無線ヘッド、送受信ポイント(TRP)、新無線(NR)BS、5GノードBなどと称される場合がある。
【0005】
上記の多元接続技術は、都市レベル、国家レベル、地域レベル、また更には世界レベルで種々のユーザ機器が通信することを可能にする、共通のプロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されてきた。5Gと称される場合もある新無線(NR)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表された、LTEモバイル規格に対する拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新たなスペクトルを利用すること、及び、ダウンリンク(DL)上でサイクリックプレフィックス(CP)を有する直交周波数分割多重(OFDM)(CP-OFDM)を使用し、アップリンク(UL)上でCP-OFDM及び/又はSC-FDM(例えば、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られているもの)を使用して、他のオープン規格とより良好に統合すること、並びに、ビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、及びキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良好にサポートするように設計されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のいくつかの態様では、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法は、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行したか否かを決定することを含む。本方法は更に、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行していたことに応答して、サービスを受信するためのネットワークの、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択をトリガすることを含む。
【0007】
本開示の他の態様では、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法は、より高い優先度の公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)に関する、PLMN探索を実行することを含む。本方法はまた、探索に基づいて、候補PLMNのリストを決定することも含む。本方法は更に、サービングPLMNの識別情報が共有の運用地域識別コード(MCC)ではないことに応答して、候補PLMNのリストの中からPLMNを選択することを更に含み、候補PLMNは、サービングPLMNの識別情報と同じMCC又は共有MCCのいずれかを有する。選択されたPLMNは、サービングPLMNよりも高い優先度を有する。
【0008】
本開示の他の態様は、メモリと、メモリに結合されている1つ又は複数のプロセッサとを有する、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための装置を対象とする。プロセッサは、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行したか否かを決定するように構成されている。プロセッサは更に、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行していたことに応答して、サービスを受信するためのネットワークの、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択をトリガするように構成されている。
【0009】
本開示の他の態様は、メモリと、メモリに結合されている1つ又は複数のプロセッサとを有する、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための装置を対象とする。プロセッサは、より高い優先度の公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)に関する、PLMN探索を実行するように構成されている。プロセッサはまた、探索に基づいて、候補PLMNのリストを決定するようにも構成されている。プロセッサは更に、サービングPLMNの識別情報が共有の運用地域識別コード(MCC)ではないことに応答して、候補PLMNのリストの中からPLMNを選択するように構成されており、候補PLMNは、サービングPLMNの識別情報と同じMCC又は共有MCCのいずれかを有する。選択されたPLMNは、サービングPLMNよりも高い優先度を有する。
【0010】
諸態様は全般的に、添付図面及び本明細書を参照して実質的に説明され、かつ添付図面及び本明細書によって示されるような、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、及び処理システムを含む。
【0011】
上記では、以下の「発明を実施するための形態」をより良好に理解することができるように、本開示による実施例の特徴及び技術的利点を、かなり広範に概説している。追加的な特徴及び利点が説明される。開示される構想及び具体的実施例は、本開示の同じ目的を遂行するように他の構造を修正又は設計するための基礎として、容易に利用することができる。そのような等価の構造は、添付の特許請求の範囲から逸脱するものではない。開示される構想の特性、それらの構成と動作方法の双方が、関連する利点と共に、以下の説明を添付の図に関連して検討することにより、より良好に理解されるであろう。図のそれぞれは、例示及び説明の目的のために提供されており、特許請求の範囲の制限を定義するものとして提供されているのではない。
【0012】
本開示の特徴を詳細に理解することができるように、添付図面にその一部が示されている諸態様を参照することによって、特定の説明が行われる場合がある。しかしながら、添付図面は、本開示の特定の態様のみを示すものであり、それゆえ、他の同様に効果的な態様を本説明が認め得るため、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではない点に留意されたい。異なる図面における同じ参照番号は、同じ要素又は同様の要素を識別し得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワークの一実施例を概念的に示すブロック図である。
図2】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワーク内で基地局がユーザ機器(UE)と通信している一実施例を概念的に示すブロック図である。
図3】本開示の諸態様による、非地上系ネットワーク(NTN)の展開シナリオを示す図である。
図4】本開示の諸態様による、非地上系ネットワーク(NTN)の展開シナリオを示す図である。
図5】本開示の諸態様による、非地上系ネットワーク(NTN)の別の展開シナリオを示す図である。
図6】本開示の諸態様による、国際エリアにUEが位置している場合の、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択を示すフロー図である。
図7】本開示の諸態様による、共有の公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)IDを有するPLMNによってUEがサービス提供されている場合の、PLMN選択を示すフロー図である。
図8】本開示の様々な態様による、例えばユーザ機器(UE)によって実行される、例示的なプロセスを示すフロー図である。
図9】本開示の様々な態様による、例えばユーザ機器(UE)によって実行される、別の例示的なプロセスを示すフロー図である。
図10】本開示の様々な態様による、例えばユーザ機器(UE)によって実行される、別の例示的なプロセスを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の様々な態様が、添付図面を参照して、以下でより十分に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本開示全体にわたって提示されている任意の特定の構造又は機能に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が充分かつ完全なものとなり、当業者に本開示の範囲を十分に伝えるために提供されている。それらの教示に基づいて、当業者には、本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは独立して実装されるか、又は本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるかに関わりなく、本開示のあらゆる態様を包含することが意図されている点を理解されたい。例えば、記載されている任意の数の態様を使用して、装置を実装することができ、又は方法を実践することができる。更には、本開示の範囲は、記載されている本開示の様々な態様に加えて、又はそれらの態様以外の、他の構造、機能、あるいは構造及び機能を使用して実践される、そのような装置又は方法を包含することが意図されている。開示される本開示のいずれの態様も、特許請求の範囲の1つ又は複数の要素によって具現化することできる点を理解されたい。
【0015】
次に、電気通信システムのいくつかの態様が、様々な装置及び技術を参照して提示される。これらの装置及び技術は、以下の「発明を実施するための形態」において説明され、添付図面において、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(「要素」と総称されるもの)によって示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを使用して実装することができる。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、又はソフトウェアとして実装されるかは、具体的な適用例、及びシステム全体に課される設計上の制約に依存する。
【0016】
諸態様は、5G及びそれ以降のワイヤレス技術に一般的に関連付けられている用語を使用して説明される場合があるが、本開示の諸態様は、3G及び/又は4G技術などの、及びそれらの技術を含む、他の世代ベースの通信システムにおいても適用することができる点に留意されたい。
【0017】
本開示の諸態様は、例えば衛星を介した、非地上系ネットワーク(NTN)アクセスに関する、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択を実行するための技術を提供する。説明されるように、衛星のカバレージエリアは、複数の国と国際エリアとに及ぶ場合がある。国際エリアは、国のあらゆる管轄区域の外側のエリアを含み、領土外エリアと称される場合もある。
【0018】
一般に、レガシーPLMN選択手順は、ユーザ機器(UE)が、キャンプオンしてサービスを受信するためのネットワークを選択するために使用する手順である。本開示の諸態様は、UEが国際エリアに物理的に位置している場合、又は、共有PLMN識別情報(ID)を有するPLMNによってUEがサービス提供されている場合、又は、国際エリアに位置する地理的エリアをカバーするように無線セルが展開されている場合などの、レガシー手順がカバーしないシナリオに対処する。説明される技術は、例えばUEによって、NTN(例えば、衛星)アクセスに関するPLMN選択を実行するために展開することができる。いくつかの場合、NTNアクセスは、地上系アクセスとは別個の無線アクセス技術(RAT)と見なすことができる。
【0019】
国際エリアに位置しているUEに関する、本開示の諸態様によれば、UEがカバレージに復帰する場合には、UEは、国際エリアから出るか又は国際エリアに入る際にPLMN選択をトリガすることを含む、第1のオプションを適用することができる。第2のオプションでは、UEはまた、最近登録されたPLMNの代わりに、ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)リスト又は同等ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(EHPLMN)リストを、最高優先度と見なすこともできる。このことは、第1のオプションに加えて、又は第1のオプションの代わりに行うことができる。更には、又は代替的に、UEは、別個の国際PLMNセレクタリストを使用するか、又は、PLMNが国際アクセスを目的としているか否かの指示、すなわち、PLMNからのカバレージが国際エリアへと拡張する場合の指示に依拠する、第3のオプションを実施することができる。更には、又は代替的に、第4のオプションでは、UEは、同等PLMNリストを削除することができる。UEがローミングしている間に、高優先度PLMN(HP-PLMN)に関する周期的探索が行われる場合には、UEは、運用地域識別コード(MCC)に基づいてUEが探索を制限することのない、第5のオプションを適用することができる。
【0020】
UEが、共有PLMN IDを有する(例えば、9xxなどの、9で始まる運用地域識別コード(MCC)を有する)PLMNによってサービス提供されている場合、UEは、国際エリア内に存在している場合もあれば、又は国際エリア外に存在している場合もある。いずれの場合にも、改善されたPLMN選択手順を有することが有益であろう。本開示の諸態様によれば、共有PLMN IDを有するPLMNによってUEがサービス提供されている場合には、高優先度の公衆陸上移動体ネットワーク(HP-PLMN)に関するPLMN探索の間、UEは、サービングPLMNとは異なるMCCを有する候補PLMNを除外しない。このことは、国際エリア内と、国内、例えば国内エリア内との、双方のPLMN選択に適用される。更には、又は代替的に、UEは、別個の国際PLMNセレクタリストを使用するか、又は、PLMNが国際アクセスを目的としているか否かの指示に依拠する、第3のオプションを実施することができる。
【0021】
図1は、本開示の諸態様を実践することが可能な、ネットワーク100を示す図である。ネットワーク100は、5Gネットワーク又はNRネットワーク、あるいは、LTEネットワークなどの何らかの他のワイヤレスネットワークとすることができる。ワイヤレスネットワーク100は、いくつものBS110(BS110a、BS110b、BS110c、及びBS110dとして示されているもの)、及び他のネットワークエンティティを含み得る。BSは、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、基地局、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、送受信ポイント(TRP)などと称される場合もある。各BSは、特定の地理的エリアに関する通信カバレージを提供することができる。3GPPでは、「セル」という用語は、その用語が使用される文脈に応じて、BSのカバレージエリア、及び/又は、このカバレージエリアにサービス提供しているBSサブシステムを指すことができる。
【0022】
BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、及び/又は別のタイプのセルに関する、通信カバレージを提供することができる。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、自宅)をカバーすることができ、そのフェムトセルとの関連性を有するUE(例えば、限定加入者グループ(CSG)内のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルに関するBSは、マクロBSと称される場合がある。ピコセルに関するBSは、ピコBSと称される場合がある。フェムトセルに関するBSは、フェムトBS又はホームBSと称される場合がある。図1に示されている実施例では、BS110aは、マクロセル102aに関するマクロBSとすることができ、BS110bは、ピコセル102bに関するピコBSとすることができ、BS110cは、フェムトセル102cに関するフェムトBSとすることができる。BSは、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、及び「セル」という用語は、互換的に使用される場合がある。
【0023】
いくつかの態様では、セルは、必ずしも静止していない場合があり、セルの地理的エリアは、移動式BSの場所に従って移動し得る。いくつかの態様では、BSは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接的な物理接続、仮想ネットワークなどの、様々なタイプのバックホールインタフェースを通じて、ワイヤレスネットワーク100内で、互いに、かつ/あるいは、1つ又は複数の他のBS若しくはネットワークノード(図示せず)に、相互接続することができる。
【0024】
ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局も含み得る。中継局とは、上流局(例えば、BS又はUE)からのデータの送信を受信して、そのデータの送信を下流局(例えば、UE又はBS)へ送信することが可能なエンティティである。中継局はまた、他のUEに対する送信を中継することが可能な、UEとすることもできる。図1に示されている実施例では、中継局110dは、BS110aとUE120dとの通信を容易にするために、マクロBS110a及びUE120dと通信することができる。中継局はまた、中継BS、中継基地局、中継器などと称される場合もある。
【0025】
ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、例えば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継BSなどを含む、異種ネットワークとすることができる。これらの異なるタイプのBSは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、及び、ワイヤレスネットワーク100内での干渉に対する異なる影響を有し得る。例えば、マクロBSは、高い送信電力レベル(例えば、5~40ワット)を有し得る一方で、ピコBS、フェムトBS、及び中継BSは、より低い送信電力レベル(例えば、0.1~2ワット)を有し得る。
【0026】
一実施例として、BS110(BS110a、BS110b、BS110c、及びBS110dとして示されているもの)とコアネットワーク130とは、バックホールリンク132(例えば、S1など)を介して通信を交換することができる。基地局110は、直接的又は間接的(例えば、コアネットワーク130を通じて)のいずれかで、他のバックホールリンク(例えば、X2など)を介して互いに通信することができる。
【0027】
コアネットワーク130は、少なくとも1つのモビリティ管理エンティティ(MME)、少なくとも1つのサービングゲートウェイ(S-GW)、及び少なくとも1つのパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)を含み得る、発展型パケットコア(EPC)とすることができる。MMEは、UE120とEPCとの間のシグナリングを処理する、制御ノードとすることができる。全てのユーザIPパケットは、S-GWを通じて転送することができ、S-GW自体は、P-GWに接続することができる。P-GWは、IPアドレスの割り当て、並びに他の機能を提供することができる。P-GWは、ネットワーク事業者のIPサービスに接続することができる。事業者のIPサービスは、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、及びパケット交換(PS)ストリーミングサービスを含み得る。
【0028】
コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス認可、トラッキング、IP接続性、及び他のアクセス機能、ルーティング機能、又はモビリティ機能を提供することができる。基地局110又はアクセスノードコントローラ(ANC)のうちの1つ若しくは複数は、バックホールリンク132(例えば、S1、S2など)を通じてコアネットワーク130とインタフェースすることができ、UE120との通信のための無線構成及びスケジューリングを実行することができる。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティ又は基地局110の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(例えば、無線ヘッド及びアクセスネットワークコントローラ)にわたって分散させることができ、又は、単一のネットワークデバイス(例えば、基地局110)内に統合することもできる。
【0029】
UE120(例えば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散させることができ、各UEは、固定式又は移動式とすることができる。UEはまた、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと称される場合もある。UEは、セルラ電話(例えば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイス若しくは医療機器、生体認証センサ/デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリ(例えば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(例えば、音楽若しくはビデオデバイス、又は衛星ラジオ)、乗り物用構成要素若しくはセンサ、スマートメータ/センサ、産業用製造機器、全地球測位システムデバイス、又は、ワイヤレス若しくはワイヤード媒体を介して通信するように構成されている任意の他の好適なデバイスとすることができる。
【0030】
1つ又は複数のUE120は、ネットワークスライスに関するプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立することができる。いくつかの場合、UE120は、アプリケーション又はサブスクリプションサービスに基づいて、ネットワークスライスを選択することができる。異なるアプリケーション又はサブスクリプションをサービス提供する、異なるネットワークスライスを有することによって、UE120は、ワイヤレスネットワーク100内での、そのリソース利用を改善すると同時に、UE120の個々のアプリケーションの性能仕様もまた満たすことができる。いくつかの場合、UE120によって使用されるネットワークスライスは、基地局110又はコアネットワーク130の一方若しくは双方に関連付けられているAMF(図1には示さず)によって、サービス提供することができる。更には、ネットワークスライスのセッション管理を、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)によって実行することができる。
【0031】
UE120は、PLMN選択モジュール140を含み得る。簡略化のために、1つのUE120dのみが、PLMN選択モジュール140を含むものとして示されている。PLMN選択モジュール140は、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行したか否かを決定することができる。PLMN選択モジュール140はまた、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行していたことに応答して、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択をトリガすることもできる。PLMN選択モジュール140は、より高い優先度の公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)に関する、PLMN探索を実行することができる。PLMN選択モジュール140はまた、探索に基づいて、候補PLMNのリストを決定することもできる。PLMN選択モジュール140は、サービングPLMNの識別情報が共有の運用地域識別コード(MCC)ではないことに応答して、候補PLMNのリストの中からPLMNを選択することができる。
【0032】
いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)UE、又は、発展型若しくは拡張型マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なすことができる。MTC UE及びeMTC UEとしては、例えば、基地局、別のデバイス(例えば、リモートデバイス)、若しくは何らかの他のエンティティと通信することが可能な、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサ、メータ、モニタ、位置情報タグなどを挙げることができる。ワイヤレスノードは、例えば、ワイヤード通信リンク又はワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(例えば、インターネットなどのワイドエリアネットワーク、又はセルラネットワーク)に対する、又はネットワークへの、接続性を提供することができる。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なすことができ、かつ/又は、NB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装することもできる。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE)と見なすことができる。UE120は、プロセッサ構成要素、メモリ構成要素などの、UE120の構成要素を収容する、ハウジングの内部に含めることができる。
【0033】
一般に、任意の数のワイヤレスネットワークを、所与の地理的エリアにおいて展開することができる。各ワイヤレスネットワークは、特定の無線アクセス技術(RAT)をサポートすることができ、1つ又は複数の周波数上で動作することができる。RATはまた、無線技術、エアインタフェースなどと称される場合もある。周波数はまた、キャリア、周波数チャネルなどと称される場合もある。異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、各周波数は、所与の地理的エリアにおいて単一のRATをサポートし得る。いくつかの場合、NRネットワーク又は5G RATネットワークを展開することができる。
【0034】
いくつかの態様では、2つ以上のUE120(例えば、UE120a及びUE120eとして示されているもの)は、1つ又は複数のサイドリンクチャネルを使用して(例えば、互いに通信するための仲介として基地局110を使用することなく)直接通信することができる。例えば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、端末間(D2D)通信、ビークルツーエブリシング(V2X)プロトコル(例えば、車車間(V2V)プロトコル、路車間(V2I)プロトコルなどを含み得るもの)、メッシュネットワークなどを使用して通信することができる。この場合、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、及び/又は、基地局110によって実行されているものとして他の箇所で説明される、他の動作を実行することができる。例えば、基地局110は、下りリンク制御情報(DCI)、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)を介して、又はシステム情報(例えば、システム情報ブロック(SIB))を介して、UE120を構成することができる。
【0035】
上述のように、図1は、一実施例として提供されているに過ぎない。他の実施例は、図1に関して説明されているものとは異なる場合もある。
【0036】
図2は、図1における基地局のうちの1つ及びUEのうちの1つとすることが可能な、基地局110及びUE120の設計200のブロック図を示す。基地局110は、T個のアンテナ234a~234tを装備することができ、UE120は、R個のアンテナ252a~252rを装備することができ、一般にT≧1及びR≧1である。
【0037】
基地局110において、送信プロセッサ220は、1つ又は複数のUEに関する、データソース212からのデータを受信して、そのUEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて、各UE用の1つ若しくは複数の変調及びコーディング方式(MCS)を選択し、そのUE用に選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいて、各UEに関するデータを処理して(例えば、符号化及び変調して)、全てのUE用のデータシンボルを提供することができる。MCSを減らすことにより、スループットは低下するが、送信の信頼性が向上する。送信プロセッサ220はまた、(例えば、半静的リソース区分情報(SRPI)などに関する)システム情報、及び制御情報(例えば、CQI要求、グラント、上位レイヤシグナリングなど)を処理して、オーバーヘッドシンボル及び制御シンボルを提供することもできる。送信プロセッサ220はまた、参照信号(例えば、セル固有参照信号(CRS))及び同期信号(例えば、プライマリ同期信号(PSS)又はセカンダリ同期信号(SSS))に関する、参照シンボルを生成することもできる。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合には、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、及び/又は参照シンボルに対して空間処理(例えば、プリコーディング)を実行することができ、T個の変調器(MOD)232a~232tにT個の出力シンボルストリームを提供することができる。各変調器232は、対応の出力シンボルストリームを(例えば、OFDMなどのために)処理することにより、出力サンプルストリームを取得することができる。各変調器232は、出力サンプルストリームを更に処理する(例えば、アナログに変換する、増幅する、フィルタリングする、及びアップコンバートする)ことにより、ダウンリンク信号を取得することができる。変調器232a~232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ234a~234tを介して送信することができる。以下でより詳細に説明される様々な態様によれば、追加的な情報を伝達するために、位置符号化を使用して同期信号を生成することができる。
【0038】
UE120において、アンテナ252a~252rは、基地局110及び/又は他の基地局から、ダウンリンク信号を受信することができ、受信された信号を、それぞれ、復調器(DEMOD)254a~254rに提供することができる。各復調器254は、受信された信号を調整する(例えば、フィルタリングする、増幅する、ダウンコンバートする、及びデジタル化する)ことにより、入力サンプルを取得することができる。各復調器254は、入力サンプルを(例えば、OFDMなどのために)更に処理することにより、受信シンボルを取得することができる。MIMO検出器256は、全てのR個の復調器254a~254rから受信シンボルを取得することができ、適用可能な場合には、その受信シンボルに対してMIMO検出を実行することができ、検出されたシンボルを提供することができる。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理する(例えば、復調及び復号する)ことができ、UE120用の復号されたデータをデータシンク260に提供することができ、復号された制御情報及びシステム情報を、コントローラ/プロセッサ280に提供することができる。チャネルプロセッサは、参照信号受信電力(RSRP)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、参照信号受信品質(RSRQ)、チャネル品質インジケータ(CQI)などを決定することができる。いくつかの態様では、UE120の1つ又は複数の構成要素を、ハウジング内に含めることができる。
【0039】
アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータ、及びコントローラ/プロセッサ280からの(例えば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを含む報告用の)制御情報を受信して、処理することができる。送信プロセッサ264はまた、1つ又は複数の参照信号に関する、参照シンボルを生成することもできる。それらの送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合には、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングすることができ、変調器254a~254rによって(例えば、DFT-s-OFDM、CP-OFDMなどのために)更に処理して、基地局110に送信することができる。基地局110において、UE120及び他のUEからのアップリンク信号を、アンテナ234によって受信して、復調器254によって処理し、適用可能な場合には、MIMO検出器236によって検出して、受信プロセッサ238によって更に処理することにより、UE120によって送信された復号済みのデータ及び制御情報を取得することができる。受信プロセッサ238は、復号済みのデータをデータシンク239に提供し、復号済みの制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供することができる。基地局110は、通信ユニット244を含み得るものであり、通信ユニット244を介してコアネットワーク130と通信することができる。コアネットワーク130は、通信ユニット294、コントローラ/プロセッサ290、及びメモリ292を含み得る。
【0040】
基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、及び/又は、図2の任意の他の構成要素は、他の箇所でより詳細に説明されるような、PLMN選択に関連付けられる1つ又は複数の技術を実行することができる。例えば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、及び/又は、図2の任意の他の構成要素は、例えば、図6図10のプロセス及び/又は説明されるような他のプロセスの動作を、実行又は指示することができる。メモリ242及び282は、それぞれ、基地局110及びUE120に関する、データ及びプログラムコードを記憶することができる。スケジューラ246は、ダウンリンク及び/又はアップリンク上でのデータ送信に関して、UEをスケジューリングすることができる。
【0041】
いくつかの態様では、UE120は、決定するための手段、切り替えるための手段、選択するための手段、トリガするための手段、優先順位付けするための手段、削除するための手段、取得するための手段、及び/又は受信するための手段を含み得る。そのような手段は、図2に関連して説明された、UE120の1つ又は複数の構成要素を含み得る。
【0042】
上述のように、図2は、一実施例として提供されているに過ぎない。他の実施例は、図2に関して説明されているものとは異なる場合もある。
【0043】
本開示の諸態様は、例えば衛星を介した、非地上系ネットワーク(NTN)アクセスに関する、PLMN選択を実行するための技術を提供する。説明されるように、衛星のカバレージエリアは、複数の国と国際エリアとに及ぶ場合がある。国際エリアは、国のあらゆる管轄区域の外側のエリアを含み、領土外エリアと称される場合もある。
【0044】
一般に、レガシーPLMN選択手順は、(例えば、3GPP TS 23.122で規定されているように)UEが、キャンプオンしてサービスを受信するためのネットワークを選択するために使用する手順である。本開示の諸態様は、UEが国際エリアに物理的に位置している場合、又は、共有PLMN識別情報(ID)を有するPLMNによってUEがサービス提供されている場合などの、レガシー手順がカバーしないシナリオに対処する。共有PLMN IDは、9で始まる3桁の運用地域識別コード(MCC)、例えば、9xxを有し、xは任意の数とすることができる。共有PLMN IDはまた、グローバルPLMN IDと称される場合もある。
【0045】
本開示の諸態様によれば、PLMN選択手順の新たな分岐が導入される。UEは最初に、そのUEが国際エリア内に位置しているか否かを決定する。位置している場合には、UEは、新たなPLMN選択手順に従う。位置していない場合には、UEは、レガシーPLMN選択手順に従う。
【0046】
レガシーPLMN選択手順は、2つの方式のうちの一方でトリガすることができる。第1の方式は、UEが電源投入されるか、又はサービスを喪失して再取得する場合などの、カバレージの喪失から復帰することである。このシナリオでは、PLMNは、特定の順序で選択されることになる。UEは最初に、利用可能である場合には、最後に登録されたPLMNを選択することを試みる。そのPLMNが利用可能ではない場合には、UEは、PLMNの順序付きリストを、以下の順序で選択するように進行する:
i)ホームPLMN(HPLMN)(同等HPLMN(EHPLMN)リストが存在しないか、又は空である場合)、又は利用可能である最高優先度EHPLMN(EHPLMNリストが存在する場合)のいずれか;
ii)(例えば、優先度順の)加入者識別モジュール(SIM)内の「アクセス技術を伴うユーザ制御PLMNセレクタ(User Controlled PLMN Selector with Access Technology)」データファイル内の各PLMN及び/又は無線アクセス技術(RAT)の組み合わせ;
iii)SIM内の(例えば、優先度順の)、又はUE内に記憶されている(例えば、優先度順の)「アクセス技術を伴う事業者制御PLMNセレクタ(Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology)」データファイル内の各PLMN及び/又は無線アクセス技術の組み合わせ;
iv)(例えば、ランダム順の)受信信号品質が高い他のPLMN及び/又は無線アクセス技術の組み合わせ;又は、
v)信号品質が低下する順の、他のPLMN及び/又は無線アクセス技術の組み合わせ。
【0047】
別のレガシーPLMN選択手順は、UEがローミングしている場合などの、UEが現在PLMNによってサービス提供中である場合に、周期的にトリガする。すなわち、ローミング中のUEは、より高い優先度のPLMNを周期的に探索し、(現在の)サービングPLMNと同じ国における、より高い優先度のPLMNへと(例えば、カバレージ喪失から復帰する際のPLMN選択と同じ優先順位付けに従って)再選択する。いくつかの場合、UEはまた、サービングPLMNによって(例えば、登録手順の間に非アクセス層(NAS)プロトコルシグナリングを使用して)提供された同等PLMNのリスト内の、PLMNを考慮することもできる。
【0048】
いくつかの場合、国際エリアにおけるUE、又は、非地上系ネットワーク(NTN)アクセスネットワークなどの、共有PLMN IDを有するPLMNによってサービス提供されるUEに適応させるように、レガシーPLMN選択手順を修正することが有益であり得る。衛星ネットワークを含むNTNの様々な展開が、図3図4、及び図5に関して説明される。
【0049】
図3及び図4は、本開示の諸態様による、非地上系ネットワーク(NTN)の展開シナリオを示す図である。図3は、NTNセルのカバレージが、1つの国(例えば、A国)と、その国の接続水域とを対象としている展開を示す。一般に、接続水域は、所与の国の海岸から、最大200マイルにまで及ぶ。このことは、国際水域内への漏洩と称される。この展開においてPLMN IDをブロードキャストするために、種々のシナリオが存在している。第1のシナリオでは、ブロードキャストPLMN IDは、A国の運用地域識別コード(MCC)を有する。別のシナリオでは、PLMN IDは、A国のMCCと、国際水域用に確保されている共有MCCとを含む。
【0050】
図4は、NTNセルのカバレージが、国際水域のみを対象としている展開を示す。この展開では、A国の接続水域内への漏洩が存在している。PLMN IDは、種々のシナリオに従ってブロードキャストすることができる。第1のシナリオでは、事業者の自国のMCCが、PLMN IDに含まれている。第2のシナリオでは、共有MCCが含まれている。第3のシナリオでは、事業者の自国のMCCと、国際水域用に確保されている共有MCCとが含まれている。
【0051】
図5は、本開示の諸態様による、非地上系ネットワーク(NTN)の別の展開シナリオを示す図である。図5は、衛星506を介した、船舶(例えば、船舶502)及び飛行機(図示せず)に関するレガシー衛星ベース展開シナリオの展開を示している。この場合、衛星リンクは、バックホールとしてのみ使用されている。更には、3GPPアクセスを、船上の無線アクセスネットワーク(RAN)504によって提供することができる。この展開は、国際水域及び/又は(例えば、船舶502の代わりに航空機である場合には)国際空域に適用可能であろう。更には、この展開は、国境を越えた漏洩に伴う問題点、又はPLMN IDの使用に伴う問題点を、殆ど若しくは全く経験しない可能性がある。
【0052】
上述の展開において提示されている様々な問題点を考慮すると、国際エリア内から、又は、共有PLMN IDを有するPLMNによってUEがサービス提供されている場合に、NTNなどのネットワークにアクセスするために、UEは、PLMN選択手順の修正バージョンを実施することが有利であり得る。説明されるように、UEは、国際エリア内から、又は、共有PLMN IDを有するPLMNによってUEがサービス提供されている場合に、選択することが許容される利用可能なPLMNのリストを生成し、その新たなリストに基づいてPLMN選択を実行することができる。国際エリアと国内エリアとの間で移行する際にPLMN選択をトリガすることなどの、他の解決策もまた説明される。
【0053】
説明される技術は、例えばUEによって、NTN(例えば、衛星)アクセスに関するPLMN選択を実行するために展開することができる。いくつかの場合、NTNアクセスは、地上系アクセスとは別個の無線アクセス技術(RAT)と見なすことができる。NTNアクセスは、地上系アクセスと比較して、別個の周波数帯域を使用し得る。
【0054】
更には、非地上系(衛星)アクセスに関するPLMN選択を実行するUEは、汎用SIM(USIM)内の「アクセス技術を伴うユーザ制御PLMNセレクタ(User Controlled PLMN Selector with Access Technology)」及び/又は「アクセス技術を伴う事業者制御PLMNセレクタ(Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology)」ファイルを使用して構成されていると想定することができる。これらのファイルのそれぞれは、対応するサポート対象のRATを伴う、優先順位付けされた(例えば、順序付きの)PLMNのリストを含み得る。
【0055】
一般に、PLMN選択手順は、NASプロトコルレイヤにおいて実行することができる。上述のように、各PLMNは、そのPLMNの国を一意に定義するMCCを含む、それ自体の識別情報(例えば、PLMN ID)を、システム情報においてブロードキャストすることができる。それゆえ、下位レイヤ(例えば、アクセス層(AS))は、利用可能なネットワークをスキャンして、利用可能なPLMNのリストを、RATと共にNASレイヤに提供することができる。共有MCC(例えば、9xx)を有するPLMN IDは、いずれの国にも関連付けられていない。これらのPLMN IDは、国際エリアに関して使用されるが、排他的に使用されるものではない。
【0056】
高優先度PLMN(HP-PLMN)に関する、レガシーの周期的PLMN探索の間、UEは、サービングPLMNとは異なるMCCを有する候補PLMNを除外する。その理論的根拠は、探索を同じ国に限定することである。このことは、UEが国際エリア内に位置していることを、そのUEが認識している場合には、行われるべきではない。本開示の諸態様によれば、HP-PLMNに関するPLMN探索の間、UEは、その探索をサービングPLMNと同じMCCに限定しない。例えば、サービングPLMNの識別情報が共有MCCではない場合には、UEは、サービングPLMNの識別情報と同じMCC又は共有MCCのいずれかを有する、候補PLMNの中から選択する。選択されたPLMNは、サービングPLMNよりも高い優先度を有する。サービングPLMNの識別情報が共有MCCである場合には、UEは、共有MCC又は現在UEが地理的に位置している国に対応するMCCのいずれかを有する、候補PLMNの中からPLMNを選択する。
【0057】
高優先度PLMN(HP-PLMN)に関する、レガシーの周期的PLMN探索の間、UEは、サービングPLMNによって提供された同等PLMNリストを考慮する。このことは、国際エリア内にUEが位置している際に、そのサービングPLMNが選択されなかった場合には、行われるべきではない。例えば、UEは、米国から出港するカナダ人の顧客に属している可能性がある。この場合、米国における最後のサービングPLMNによって供給された同等PLMNリストは、カナダ人の顧客にとって、国際水域上にいる際には有効ではない可能性がある。本開示の諸態様によれば、国際エリアに入ると、UEは、PLMN選択の前に、最後のサービングPLMNによって提供された同等PLMNリストを削除する。
【0058】
現在のところ、UEは常に、最後に登録されたPLMN(RPLMN)を、PLMN選択に関して最高優先度と見なす。このことは、国際エリア内に移行する場合、又は国際エリアから外に出る場合、デフォルトで当てはめるべきではない。例えば、UEは、米国から出港するカナダ人の顧客に属している可能性がある。この場合、顧客は、国際水域上にいる際には、その港にサービスを提供している米国のPLMNではなく、カナダのPLMNを好む可能性がある。本開示の諸態様によれば、UEは、国際エリアに移行する際、又は国際エリアから移行する際、RPLMNを最高優先度PLMNとは見なさない。むしろUEは、(USIMから取得された)HPLMNリスト又はEHPLMNリストを、電源投入時のPLMN選択の場合と同様に最高優先度と見なす。それゆえ、UEは、国際エリアに/国際エリアからUEが移行しているため、RPLMNを選択しない可能性がある。
【0059】
本開示の更なる態様では、UEは、UEがそれ自体を国際エリア内で見出す場合に、PLMN選択をトリガする。UEはまた、UEが国際エリアから出る場合にも、PLMN選択をトリガする。これらの新たなトリガは、カバレージの欠如からの回復時の、PLMN選択に関するものとすることができる。これらの新たなトリガを、レガシートリガに追加することができる。
【0060】
いくつかの態様では、国際エリア内に、又は国際エリアの外に移行する際、UEは、電源投入時又はカバレージの欠如からの回復時のPLMN選択と同様の方式で、PLMN選択を実行することができる。例えば、UEが、特定の期間にわたって、それ自体をRPLMNのカバレージの外で見出す場合に、UEは、「サービス停止」(OOS)条件を宣言することになる。UEは、それ自体がRPLMNから登録解除されたと見なして、PLMN選択を実行する。UEは最初に、PLMN探索(PLMNスキャンとも称されるもの)を実行し、その探索に基づいて、候補PLMNのリストを作成する。これらの態様によれば、その候補リスト内にRPLMNがある場合には、そのRPLMNが最高優先度PLMN候補と見なされる。候補リスト内にRPLMNがない場合には、UEは、優先順位付けされたリスト、例えば、USIM内に記憶されているリストに従う。
【0061】
他の態様では、国際エリア内に、又は国際エリアの外に移行する際、UEは、より高い優先度のPLMNに関する周期的探索を完了する場合と同様の方式で、PLMN選択を実行することができる。例えば、最高優先度PLMN(例えば、HPLMN又はEHPLMN)ではないサービングPLMNに登録されている間、UEは、より高い優先度(HP)PLMNスキャンを周期的に実行する。探索の周期は、UEによって決定され、ネットワークが、その周期に関する最小値(最小周期探索タイマ)を設定する。各探索の後、UEは、候補PLMNのリストを作成する。これらの態様によれば、共有MCCが存在しない限り、サービングPLMNと同じMCCを有するPLMNのみが、候補リスト内に保持される。次いで、UEは、優先順位付けされたリストに従って、最高優先度PLMNを選択する。
【0062】
現在のところ、UEが国内に存在しているのではなく、国際エリアに存在している場合、PLMN選択に関する異なるPLMN優先順位付けを規定する方式は存在しない。本開示の諸態様によれば、UEは、国際エリアに関して指定された、USIM内の別個のPLMNセレクタリストを有する。この別個の国際リストは、レガシーPLMNセレクタリストとは異なる優先度を有し得る。あるいは、そのPLMNを国際エリアにおいて選択することが可能であるという新たな指示を、レガシーPLMNセレクタリストに追加することもできる。本開示の諸態様によれば、国際エリアに位置している地理的エリアをカバーするように展開されている無線セルに関しては、そのPLMNの無線セルのブロードキャストチャネルは、その無線セルのPLMNが国際アクセスを目的としているという指示を含み得る。他の態様では、この指示は、USIMから取得することができる。指示を受信すると、UEは、その無線セルのPLMNを、国際アクセスを目的とするものと見なし得る。これらの態様は、例えば、図5によって示されているシナリオに適用することができる。いくつかの態様では、新たな指示は、バイナリフラグとして実装することができる。他の態様では、新たな指示は、国際エリアに関連付けられたMCCとして実装することができる。
【0063】
図6は、本開示の諸態様による、国際エリアにUEが位置している場合の、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択を示すフロー図である。ブロック610において、PLMN選択が開始する。例えば、この選択は、カバレージの喪失に基づいて(例えば、電源投入の間に)、又はローミングしている間に開始することができる。ブロック620において、UEは、そのUEの物理的位置を決定する。この位置に基づいて、UEは、ブロック630において、そのUEが国際エリアに位置しているか否かを決定する。位置していない場合には、ブロック640において、レガシーPLMN選択が行われる。UEが国際エリア内に位置している場合には、ブロック650において、この論理は、PLMN選択手順における別個の分岐に従い、UEは、国際PLMN選択手順を開始する。
【0064】
例えば、UEがカバレージの外に存在している場合には、UEは、国際エリアから出るか又は国際エリアに入る際にPLMN選択をトリガすることを含む、第1のオプションを適用することができる。第2のオプションでは、UEはまた、最近登録されたPLMNの代わりに、HPLMNリスト又はEHPLMNリストを、最高優先度と見なすこともできる。このことは、第1のオプションに加えて、又は第1のオプションの代わりに行うことができる。更には、又は代替的に、UEは、別個の国際PLMNセレクタリストを使用するか、又は、PLMNが国際アクセスに関するものであるか否かの指示に依拠する、第3のオプションを実施することができる。更には、又は代替的に、第4のオプションでは、UEは、同等PLMNリストを削除することができる。より高い優先度のPLMNに関する周期的探索が行われる場合には、UEは、MCCに基づいてUEが探索を制限することのない、第5のオプションを適用することができる。
【0065】
UEが、共有PLMN IDを有する(例えば、MCC9xxを有する)PLMNによってサービス提供されている場合、UEは、国際エリア内に存在している場合もあれば、又は国際エリア外に存在している場合もある。いずれの場合にも、改善されたPLMN選択手順を有することが有益であろう。このシナリオにおけるレガシーPLMN選択手順に伴う問題点としては、HP-PLMNに関する周期的PLMN探索の間、UEが、サービングPLMNとは異なるMCCを有する候補PLMNを除外することが挙げられる。その理論的根拠は、探索を同じ国に限定することである。このことは、サービングPLMNが共有PLMN IDを有する場合(例えば、MCCが9xxである場合)、又は候補PLMNが共有PLMN IDを有する場合には、行われるべきではない。本開示の諸態様によれば、共有PLMN IDを有するPLMNによってUEがサービス提供されている場合には、HP-PLMNに関するPLMN探索の間、UEは、サービングPLMNとは異なるMCCを有する候補PLMNを除外しない。UEは、共有MCCを有するPLMNに加えて、そのUEが位置している国に対応するMCCを有するPLMNを選択することができる。更には、サービングPLMNの識別情報が共有MCCではない場合には、UEは、サービングPLMNのMCCと同じMCCを有するPLMNを選択するか、又は共有MCCを有するPLMNを選択することができる。このことは、国際エリア内と国内との、双方のPLMN選択に適用される。更には、又は代替的に、UEは、別個の国際PLMNセレクタリストを使用するか、又は、PLMNが国際アクセスを目的としているか否かの指示に依拠することができる。
【0066】
図7は、本開示の諸態様による、共有の公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)IDを有するPLMNによってUEがサービス提供されている場合の、PLMN選択を示すフロー図である。ブロック710において、PLMN選択が開始する。例えば、選択は、UEがローミングしていることに基づいて開始することができる。ブロック720において、UEは、そのUEの物理的位置を決定する。この位置に基づいて、UEは、ブロック730において、そのUEが国際エリアに位置しているか否かを決定する。位置していない場合には、ブロック740において、国内である場合に関するPLMN選択手順が行われる。UEが国際エリア内に位置している場合には、ブロック750において、UEは、国際PLMN選択手順を開始する。
【0067】
ブロック740及びブロック750の双方において、UEは、第6のオプションを適用することができる。高優先度PLMN(HP-PLMN)に関する、レガシーの周期的PLMN探索の間、UEは、サービングPLMNとは異なるMCCを有する候補PLMNを除外する。本開示の諸態様によれば、HP-PLMNに関するPLMN探索の間、UEは、その探索をサービングPLMNと同じMCCに限定しない。このオプションは、UEが国際エリアに存在しているか否かに関わりなく適用される。むしろ、このオプションは、共有PLMN IDを使用してUEがサービス提供されている場合に適用される。更には、又は代替的に、UEは、別個の国際PLMNセレクタリストを使用するか、又は、PLMNが国際アクセスを目的としているか否かの指示に依拠する、第3のオプションを実施することができる。
【0068】
上述のように、図3図7は、実施例として提供されている。他の実施例は、図3図7に関して説明されているものとは異なる場合もある。
【0069】
図8は、本開示の様々な態様による、例えばUEによって実行される、例示的なプロセス800を示すフロー図である。例示的なプロセス800は、国際エリアにおける衛星アクセスに関するワイヤレスネットワーク選択の一実施例である。
【0070】
図8に示されるように、いくつかの態様では、プロセス800は、より高い優先度の公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)に関する、PLMN探索を実行することを含み得る(ブロック802)。例えば、UEは(例えば、アンテナ252、DEMOD/MOD254、MIMO検出器256、TX MIMOプロセッサ266、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、及び/又はメモリ282を使用して)、PLMN探索を実行することができる。いくつかの態様では、PLMN探索を実行することは、国際エリア内にUEが位置していると決定することに応答して行われる。PLMNは、非地上系ネットワークアクセスを提供することができる。
【0071】
いくつかの態様では、プロセス800はまた、探索に基づいて、候補PLMNのリストを決定することも含み得る(ブロック804)。例えば、UEは(例えば、コントローラ/プロセッサ280、及び/又はメモリ282を使用して)、探索に基づいて、候補PLMNのリストを決定することができる。いくつかの態様では、サービングPLMNの識別情報は、共有の運用地域識別コード(MCC)を含む。他の態様では、候補PLMNの少なくとも1つの識別情報は、MCCを含む。共有MCCは、900~999の範囲とすることができる。
【0072】
いくつかの態様では、プロセス800はまた、サービングPLMNの識別情報が共有の運用地域識別コード(MCC)ではないことに応答して、候補PLMNのリストの中からPLMNを選択することも含み得る。候補PLMNは、サービングPLMNの識別情報と同じMCC又は共有MCCのいずれかを有する。選択されたPLMNは、サービングPLMNよりも高い優先度を有する(ブロック806)。候補PLMNの少なくとも1つの識別情報は、サービングPLMNの識別情報とは異なる運用地域識別コード(MCC)を有する。例えば、UEは(例えば、アンテナ252、DEMOD/MOD254、MIMO検出器256、TX MIMOプロセッサ266、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、及び/又はメモリ282を使用して)、PLMNを選択することができる。いくつかの態様では、PLMNの選択は、国際エリア探索専用のリストからのものである。他の態様では、PLMNの選択は、国際エリアにおける選択に関してPLMNが適格であるという指示に基づく。サービングPLMNの識別情報が共有MCCを含む場合、候補PLMNのリストは、共有MCC又はUEが位置している国に対応するMCCのいずれかを有する、候補PLMNを含み得る。
【0073】
図9は、本開示の様々な態様による、例えばUEによって実行される、例示的なプロセス900を示すフロー図である。例示的なプロセス900は、国際エリアにおける衛星アクセスに関するワイヤレスネットワーク選択の一実施例である。
【0074】
図9に示されるように、いくつかの態様では、プロセス900は、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行したか否かを決定することを含み得る(ブロック902)。例えば、UEは(例えば、アンテナ252、DEMOD/MOD254、MIMO検出器256、TX MIMOプロセッサ266、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、及び/又はメモリ282を使用して)、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行したか否かを決定することができる。UEは、国際エリアにUEが位置していることを決定し、次いで、国際エリア探索専用のリストからPLMNを選択することができる。UEは、国際エリアにUEが位置していることを決定し、次いで、国際エリアにおける選択に関してPLMNが適格であるという指示に基づいて、PLMNを選択することができる。いくつかの態様では、PLMN選択は、非地上系ネットワーク(NTN)アクセスに関するものである。
【0075】
いくつかの態様では、プロセス900はまた、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行していたことに応答して、サービスを受信するためのネットワークの、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択をトリガすることも含み得る(ブロック904)。例えば、UEは(例えば、アンテナ252、DEMOD/MOD254、MIMO検出器256、TX MIMOプロセッサ266、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、及び/又はメモリ282を使用して)、PLMN選択をトリガすることができる。いくつかの態様では、PLMN選択の間、高優先度PLMNリストが、直近に登録されたPLMNよりも優先される。高優先度PLMNリストは、ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)リストを含み得る。高優先度PLMNリストは、同等ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(EHPLMN)リストを含み得る。いくつかの態様では、UEは、PLMN選択の前に、最後のサービングPLMNから受信された同等公衆陸上移動体ネットワークリストを削除することができる。
【0076】
図10は、本開示の様々な態様による、例えばUEによって実行される、例示的なプロセス1000を示すフロー図である。例示的なプロセス1000は、国際エリアにおける衛星アクセスに関するワイヤレスネットワーク選択の一実施例である。図10に示されるように、いくつかの態様では、プロセス1000は、国際エリア内にUEが位置しているか否かを決定することを含み得る(ブロック1002)。例えば、UEは(例えば、アンテナ252、DEMOD/MOD254、MIMO検出器256、TX MIMOプロセッサ266、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、及び/又はメモリ282を使用して)、いずれの場所にUEが位置しているかを決定することができる。いくつかの態様では、プロセス1000はまた、UEによって、国際エリアにおける選択に関して公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)が適格であるという指示を受信することも含み得る(ブロック1004)。例えば、UEは(例えば、アンテナ252、DEMOD/MOD254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280、及び/又はメモリ282を使用して)、指示を受信することができる。いくつかの態様では、プロセス1000はまた、国際エリアにおける選択に関してPLMNが適格であるという指示に基づいて、PLMNを選択することも含み得る(ブロック1006)。例えば、UEは(例えば、コントローラ/プロセッサ280、及び/又はメモリ282を使用して)、PLMNを選択することができる。
【0077】
例示的な態様
態様1:ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法であって、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行したか否かを決定することと、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行していたことに応答して、サービスを受信するためのネットワークの、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択をトリガすることとを含む、方法。
【0078】
態様2:PLMN選択の間、直近に登録されたPLMN(RPLMN)よりも、高優先度PLMNリストを優先することを更に含む、態様1の方法。
【0079】
態様3:高優先度PLMNリストが、ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)リストを含む、態様1又は2の方法。
【0080】
態様4:高優先度PLMNリストが、同等ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(EHPLMN)リストを含む、先行の態様1又は2のうちのいずれかの方法。
【0081】
態様5:PLMN選択の前に、最後のサービングPLMNから受信された同等公衆陸上移動体ネットワークリストを削除することを更に含む、先行の態様のうちのいずれかの方法。
【0082】
態様6:PLMN選択を実行することが、直近に登録されたPLMN(RPLMN)を、最高優先度よりも低い優先度レベルに割り当てることを更に含む、先行の態様のうちのいずれかの方法。
【0083】
態様7:PLMN選択を実行することが、直近に登録されたPLMN(RPLMN)よりも高い優先度を有するPLMNを選択することを更に含む、先行の態様のうちのいずれかの方法。
【0084】
態様8:PLMN選択が、非地上系ネットワーク(NTN)アクセスに関するものである、先行の態様のうちのいずれかの方法。
【0085】
態様9:PLMN選択が、PLMNの順序付きリストから選択する前に、利用可能である場合、直近に登録されたPLMN(RPLMN)を選択する、先行の態様のうちのいずれかの方法。
【0086】
態様10:PLMN選択が、高優先度PLMNスキャンの間に生成されたリストから選択する、先行の態様1~8のうちのいずれかの方法。
【0087】
態様11:PLMN選択が、電源投入又はカバレージの欠如からの回復のいずれかに関して定義されている、PLMN選択手順に基づく、先行の態様のうちのいずれかの方法。
【0088】
態様12:PLMN選択が、より高い優先度のPLMNに関する周期的探索の完了時に行われる、PLMN選択手順に基づく、先行の態様1~10のうちのいずれかの方法。
【0089】
態様13:ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法であって、より高い優先度の公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)に関する、PLMN探索を実行することと、探索に基づいて、候補PLMNのリストを決定することと、サービングPLMNの識別情報が共有の運用地域識別コード(MCC)ではないことに応答して、候補PLMNのリストの中からPLMNを選択することとを含み、候補PLMNが、サービングPLMNの識別情報と同じMCC又は共有MCCのいずれかを有し、選択されたPLMNが、サービングPLMNよりも高い優先度を有する、方法。
【0090】
態様14:サービングPLMNの識別情報が共有MCCを含む場合、候補PLMNのリストが、共有MCC又はUEが位置している国に対応するMCCのいずれかを有する、候補PLMNを含む、態様13の方法。
【0091】
態様15:選択されたPLMNとの登録手順を開始することを更に含む、態様13又は14の方法。
【0092】
態様16:PLMN探索を実行することが、国際エリア内にUEが位置していると決定することに応答して行われる、態様13~15のうちのいずれかの方法。
【0093】
態様17:サービングPLMNの識別情報が、共有MCCを含む、態様13~16のうちのいずれかの方法。
【0094】
態様18:候補PLMNのうちの少なくとも1つの識別情報が、共有MCCを含む、態様13~17のうちのいずれかの方法。
【0095】
態様19:共有MCCが、900~999の範囲である、態様13~18のうちのいずれかの方法。
【0096】
態様20:候補PLMNのうちの少なくとも1つが、非地上系ネットワークアクセスを提供する、態様13~19のうちのいずれかの方法。
【0097】
態様21:国際エリアにおける選択に関してPLMNが適格であるという指示に基づいて、PLMNを選択することを更に含む、態様13~20のうちのいずれかの方法。
【0098】
態様22:ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための装置であって、メモリと、メモリに結合されている少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行したか否かを決定し、国際エリアと国内エリアとの間でUEが移行していたことに応答して、サービスを受信するためのネットワークの、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)選択をトリガするように構成されている、装置。
【0099】
態様23:少なくとも1つのプロセッサが、直近に登録されたPLMN(RPLMN)を、最高優先度よりも低い優先度レベルに割り当てることによって、PLMN選択を実行するように更に構成されている、態様22の装置。
【0100】
態様24:少なくとも1つのプロセッサが、直近に登録されたPLMN(RPLMN)よりも高い優先度を有するPLMNを選択することを更に含む、PLMN選択を実行するように更に構成されている、態様22又は23のうちのいずれかの装置。
【0101】
態様25:PLMN選択が、非地上系ネットワーク(NTN)アクセスに関するものである、態様22~24のうちのいずれかの装置。
【0102】
態様26:PLMN選択が、電源投入又はカバレージの欠如からの回復のいずれかに関して定義されている、PLMN選択手順に基づく、態様22~25うちのいずれかの装置。
【0103】
態様27:PLMN選択が、より高い優先度のPLMNに関する周期的探索の完了時に行われる、PLMN選択手順に基づく、態様22~26のうちのいずれかの装置。
【0104】
態様28:ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための装置であって、メモリと、メモリに結合されている少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、より高い優先度の公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)に関する、PLMN探索を実行し、探索に基づいて、候補PLMNのリストを決定し、サービングPLMNの識別情報が共有の運用地域識別コード(MCC)ではないことに応答して、候補PLMNのリストの中からPLMNを選択するように構成されており、候補PLMNが、サービングPLMNの識別情報と同じMCC又は共有MCCのいずれかを有し、選択されたPLMNが、サービングPLMNよりも高い優先度を有する、装置。
【0105】
態様29:サービングPLMNの識別情報が共有MCCを含む場合、候補PLMNのリストが、共有MCC又はUEが位置している国に対応するMCCのいずれかを有する、候補PLMNを含む、態様28の装置。
【0106】
態様30:候補PLMNのうちの少なくとも1つが、非地上系ネットワークアクセスを提供する、態様28又は29の装置。
【0107】
上記の開示は、例示及び説明を提供するものであるが、網羅的であること、又は開示されている厳密な形態に諸態様を限定することを意図するものではない。修正及び変形を、上記の開示に照らし合わせて加えることができ、又は、諸態様の実践から獲得することもできる。
【0108】
使用される場合、「構成要素」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして、広範に解釈されることが意図されている。使用される場合、プロセッサは、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにおいて実装される。
【0109】
いくつかの態様が、閾値に関連して説明されている。使用される場合、閾値を満たすこととは、文脈に応じて、値が閾値よりも大きいこと、閾値以上であること、閾値よりも小さいこと、閾値以下であること、閾値に等しいこと、閾値に等しくないことなどを指す場合がある。
【0110】
説明されているシステム及び/又は方法は、種々の形態のハードウェア、ファームウェア、及び/又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにおいて実装することができる点が明らかとなるであろう。これらのシステム及び/又は方法を実装するために使用される、実際の特殊化された制御ハードウェア又はソフトウェアコードは、諸態様を限定するものではない。それゆえ、本システム及び/又は方法の、動作及び挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく説明するものとした。ソフトウェア及びハードウェアは、本説明に少なくとも部分的に基づいて、本システム及び/又は方法を実装するように設計することができる点を理解されたい。
【0111】
特徴の特定の組み合わせが、特許請求の範囲において列挙され、かつ/又は本明細書で開示されている場合であっても、それらの組み合わせは、様々な態様の開示を限定することを意図するものではない。実際には、これらの特徴の多くは、特許請求の範囲に具体的に列挙されていない方式で、かつ/又は本明細書で開示されていない方式で、組み合わせることができる。以下に列挙される各従属請求項は、1つのみの請求項に直接従属している場合もあるが、様々な態様の開示は、各従属請求項を、請求項セット内のあらゆる他の請求項と組み合わせて含むものである。項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」に言及する語句は、単一のメンバーを含めた、それらの項目の任意の組み合わせを指す。一例として、「a、b、又はcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、及びa-b-c、並びに、複数の同じ要素を有する任意の組み合わせ(例えば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、及びc-c-c、あるいは、a、b、及びcの任意の他の配列)を包含することが意図されている。
【0112】
使用されている要素、行為、又は命令のいずれも、そのように明示的に説明されていない限り、不可欠又は必須であるとして解釈されるべきではない。また、使用される場合、冠詞「a」及び「an」は、1つ又は複数の項目を含むことも意図されており、「1つ又は複数の」と互換的に使用される場合がある。更には、使用される場合、「セット」及び「グループ」という用語は、1つ又は複数の項目(例えば、関連する項目、関連しない項目、関連する項目と関連しない項目との組み合わせなど)を含むことが意図されており、「1つ又は複数」と互換的に使用される場合がある。1つのみの項目が意図されている場合、「1つのみ」という語句、又は同様の言葉が使用される。また、使用される場合、「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、オープンエンドの用語であることも意図されている。更には、「~に基づいて」という語句は、別段に明記されていない限り、「~に少なくとも部分的に基づいて」を意味することが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】