IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ラジオ・フライヤー・インコーポレイテッドの特許一覧

<>
  • 特表-衝突検出装置 図1
  • 特表-衝突検出装置 図2
  • 特表-衝突検出装置 図3
  • 特表-衝突検出装置 図4
  • 特表-衝突検出装置 図5
  • 特表-衝突検出装置 図6
  • 特表-衝突検出装置 図7
  • 特表-衝突検出装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】衝突検出装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 19/48 20060101AFI20241024BHJP
   A63G 25/00 20060101ALI20241024BHJP
   A63H 17/26 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
B60R19/48 B
A63G25/00
A63H17/26 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521157
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-06-05
(86)【国際出願番号】 US2022048151
(87)【国際公開番号】W WO2023076546
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】63/273,280
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】599122905
【氏名又は名称】ラジオ・フライヤー・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Radio Flyer, Inc.
【住所又は居所原語表記】6515 West Grand Avenue, Chicago, Illinois 60707 United States
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 達己
(72)【発明者】
【氏名】グリーンバーグ,ダニエル
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150CA08
2C150ED41
2C150EF01
2C150EF15
(57)【要約】
乗用車両のための衝突検出装置システムが提供される。衝突検出装置システムは、第1の表面および第2の表面を有する延伸長さの内側折り畳み部材を使用する。内側折り畳み部材は、その延伸長さにおいて離間された複数の貫通孔を有する。第1の外側導電性部材が内側折り畳み部材の第1の表面に固定され、複数の貫通孔の上を延在し、第2の外側導電性部材が内側折り畳み部材の第2の表面に固定され、複数の貫通孔の上を延在する。乗用車両の緩衝装置は、内側折り畳み部材、第1の外側導電性部材、および第2の外側導電性部材を受けるようにサイズ決めされた凹部を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗用車両のための衝突検出装置システムであって、
第1の表面および第2の表面を有する内側折り畳み部材であって、前記内側折り畳み部材が延伸長さを有し、前記内側折り畳み部材が前記延伸長さにおいて離間された複数の貫通孔を有し、前記複数の貫通孔が前記内側折り畳み部材の前記第1の表面から前記内側折り畳み部材の前記第2の表面まで延在する、内側折り畳み部材と、
前記内側折り畳み部材の前記第1の表面に固定されて前記内側折り畳み部材内の前記複数の貫通孔の上を延在する第1の外側導電性部材と、
前記内側折り畳み部材の前記第2の表面に固定されて前記内側折り畳み部材内の前記複数の貫通孔の上を延在する第2の外側導電性部材と、
前記第1の外側導電性部材に電気接続された第1のワイヤと、
前記第2の外側導電性部材に電気接続された第2のワイヤと、
中に凹部を有する緩衝装置であって、前記凹部が、前記内側折り畳み部材、前記第1の外側導電性部材、および前記第2の外側導電性部材を受けるようにサイズ決めされ、前記内側折り畳み部材、前記第1の外側導電性部材、および前記第2の外側導電性部材が前記凹部内で固定され、前記緩衝装置が前記乗用車両のハウジングに固定される、緩衝装置と、
制御システムであって、前記第1のワイヤおよび前記第2のワイヤの各々が前記制御システムに電気接続される、制御システムと、
を備える、衝突検出装置システム。
【請求項2】
前記緩衝装置が圧縮性材料で作られ、前記緩衝装置が外側表面および内側表面を有し、前記内側表面が前記乗用車両の前記ハウジングに隣接し、前記溝が前記緩衝装置の前記内側表面に隣接する、請求項1に記載の衝突検出装置システム。
【請求項3】
前記内側折り畳み部材、前記第1の外側導電性部材、および前記第2の外側導電性部材が、接着剤を用いて前記緩衝装置の前記溝の中で保持される、請求項1に記載の衝突検出装置システム。
【請求項4】
前記第1の導電性部材に接続された第1のリードと、前記第2の導電性部材に接続された第2のリードと、をさらに備え、前記第1のワイヤが前記第1のリードに接続され、前記第2のワイヤが前記第2のリードに接続される、請求項1に記載の衝突検出装置システム。
【請求項5】
前記第1のワイヤが前記第1のリードにはんだ付けされ、前記第2のワイヤが前記第2のリードにはんだ付けされる、請求項4に記載の衝突検出装置システム。
【請求項6】
乗用車両のための衝突検出装置システムであって、
第1の表面および第2の表面を有する内側折り畳み部材であって、前記内側折り畳み部材が延伸長さを有し、前記内側折り畳み部材が前記延伸長さにおいて離間された複数の貫通孔を有し、前記複数の貫通孔が前記内側折り畳み部材の前記第1の表面から前記内側折り畳み部材の前記第2の表面まで延在する、内側折り畳み部材と、
前記内側折り畳み部材の前記第1の表面に固定されて前記内側折り畳み部材内の前記複数の貫通孔の上を延在する第1の外側導電性部材と、
前記内側折り畳み部材の前記第2の表面に固定されて前記内側折り畳み部材内の前記複数の貫通孔の上を延在する第2の外側導電性部材と、
前記第1の外側導電性部材に電気接続された第1のワイヤと、
前記第2の外側導電性部材に電気接続された第2のワイヤと、
制御システムであって、前記第1のワイヤおよび前記第2のワイヤの各々が前記制御システムに電気接続される、制御システムと、
を備える、衝突検出装置システム。
【請求項7】
前記車両のハウジングに固定された緩衝装置をさらに備え、前記緩衝装置が中に凹部を有し、前記凹部が、前記内側折り畳み部材、前記第1の外側導電性部材、および前記第2の外側導電性部材を受けるようにサイズ決めされる、請求項6に記載の衝突検出装置システム。
【請求項8】
前記内側折り畳み部材、前記第1の外側導電性部材、および前記第2の外側導電性部材が、前記凹部の中で前記緩衝装置に固定される、請求項7に記載の衝突検出装置システム。
【請求項9】
前記緩衝装置が圧縮性材料で作られ、前記緩衝装置が外側表面および内側表面を有し、前記内側表面が前記乗用車両の前記ハウジングに隣接し、前記凹部が前記緩衝装置の前記内側表面に隣接する、請求項7に記載の衝突検出装置システム。
【請求項10】
前記内側折り畳み部材、前記第1の外側導電性部材、および前記第2の外側導電性部材が、接着剤を用いて前記緩衝装置の前記凹部の中で保持される、請求項7に記載の衝突検出装置システム。
【請求項11】
前記第1の導電性部材に接続された第1のリードと、前記第2の導電性部材に接続された第2のリードと、をさらに備え、前記第1のワイヤが前記第1のリードに接続され、前記第2のワイヤが前記第2のリードに接続される、請求項6に記載の衝突検出装置システム。
【請求項12】
前記第1のワイヤが前記第1のリードにはんだ付けされ、前記第2のワイヤが前記第2のリードにはんだ付けされる、請求項11に記載の衝突検出装置システム。
【請求項13】
前記内側折り畳み部材が、前記乗用車両のハウジングの外周の90%にわたってその周りを延在する、請求項6に記載の衝突検出装置システム。
【請求項14】
ハウジングを有する乗用車両のための衝突検出装置システムであって、前記衝突検出装置システムが、
第1の表面および第2の表面を有する内側折り畳み部材であって、前記内側折り畳み部材が延伸長さを有し、前記内側折り畳み部材が前記延伸長さにおいて離間された複数の貫通孔を有し、前記複数の貫通孔が前記内側折り畳み部材の前記第1の表面から前記内側折り畳み部材の前記第2の表面まで延在する、内側折り畳み部材と、
前記内側折り畳み部材の前記第1の表面に固定されて前記内側折り畳み部材内の前記複数の貫通孔の上を延在する第1の外側導電性部材と、
前記内側折り畳み部材の前記第2の表面に固定されて前記内側折り畳み部材内の前記複数の貫通孔の上を延在する第2の外側導電性部材と、
中に凹部を有する緩衝装置であって、前記凹部が、前記内側折り畳み部材、前記第1の外側導電性部材、および前記第2の外側導電性部材を受けるようにサイズ決めされ、前記内側折り畳み部材、前記第1の外側導電性部材、および前記第2の外側導電性部材が前記凹部内で保持され、前記緩衝装置が前記乗用車両の前記ハウジングに固定される、緩衝装置と、
を備える、衝突検出装置システム。
【請求項15】
前記第1の外側導電性部材に電気接続された第1のワイヤと、前記第2の外側導電性部材に電気接続された第2のワイヤと、制御システムと、をさらに備え、前記第1のワイヤおよび前記第2のワイヤの各々が前記制御システムに電気接続される、請求項14に記載の衝突検出装置システム。
【請求項16】
前記緩衝装置が前記ハウジングの外周の周りを延在し、前記内側折り畳み部材が前記緩衝装置の長さの90%にわたって延在する、請求項14に記載の衝突検出装置システム。
【請求項17】
前記緩衝装置が圧縮性材料で作られ、前記緩衝装置が外側表面および内側表面を有し、前記内側表面が前記乗用車両の前記ハウジングに隣接し、前記凹部が前記緩衝装置の前記内側表面に隣接する、請求項14に記載の衝突検出装置システム。
【請求項18】
前記内側折り畳み部材、前記第1の外側導電性部材、および前記第2の外側導電性部材が、接着剤を用いて前記緩衝装置の前記凹部の中で保持される、請求項14に記載の衝突検出装置システム。
【請求項19】
前記第1の導電性部材に接続された第1のリードと、前記第2の導電性部材に接続された第2のリードと、をさらに備え、前記第1のワイヤが前記第1のリードに接続され、前記第2のワイヤが前記第2のリードに接続される、請求項15に記載の衝突検出装置システム。
【請求項20】
前記第1のワイヤが前記第1のリードにはんだ付けされ、前記第2のワイヤが前記第2のリードにはんだ付けされる、請求項19に記載の衝突検出装置システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2021年10月29日に出願した米国仮特許出願63/273,280号の利益を主張するものであり、この出願は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、本明細書の一部をなす。
【0002】
[0002]本主題は、検出装置に関し、より詳細には、乗用玩具の緩衝装置との接触を検出する検出装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]衝突検出システム(bump detection system)は、当業界で知られている。先行技術によるそのような製品は、いくつかの利点を提供するが、それにもかかわらず、いくつかの制限を有する。本開示は、先行技術のこれらの制限および他の欠点のいくつかを克服し、これまで利用できなかった新たな特徴を提供しようとする。本開示の特徴および利点の完全な議論は、添付図面を参照して進める以下の詳細な説明へ後ろ倒しされる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004]本開示のいくつかの態様によれば、開示される主題の技術は、乗用車両のための衝突検出装置システムに関する。
[0005]本開示の技術は、乗用車両のための衝突検出装置システムにさらに関し、衝突検出装置システムは、第1の表面および第2の表面を有する内側折り畳み部材であって、内側折り畳み部材は延伸長さを有し、内側折り畳み部材はその延伸長さにおいて離間された複数の貫通孔を有し、複数の貫通孔は内側折り畳み部材の第1の表面から内側折り畳み部材の第2の表面まで延在する、内側折り畳み部材と、内側折り畳み部材の第1の表面に固定されて内側折り畳み部材内の複数の貫通孔の上を延在する第1の外側導電性部材と、内側折り畳み部材の第2の表面に固定されて内側折り畳み部材内の複数の貫通孔の上を延在する第2の外側導電性部材と、第1の外側導電性部材に電気接続された第1のワイヤと、第2の外側導電性部材に電気接続された第2のワイヤと、中に凹部を有する緩衝装置であって、凹部は、内側折り畳み部材、第1の外側導電性部材、および第2の外側導電性部材を受けるようにサイズ決めされ、内側折り畳み部材、第1の外側導電性部材、および第2の外側導電性部材は凹部内で固定され、緩衝装置は乗用車両のハウジングに固定される、緩衝装置と、制御システムであって、第1および第2のワイヤの各々が制御システムに電気接続される、制御システムと、を備える。
【0005】
[0006]本開示の技術は、乗用車両のための衝突検出装置システムにさらに関し、衝突検出装置システムは、第1の表面および第2の表面を有する内側折り畳み部材であって、内側折り畳み部材は延伸長さを有し、内側折り畳み部材はその延伸長さにおいて離間された複数の貫通孔を有し、複数の貫通孔は内側折り畳み部材の第1の表面から内側折り畳み部材の第2の表面まで延在する、内側折り畳み部材と、内側折り畳み部材の第1の表面に固定されて内側折り畳み部材内の複数の貫通孔の上を延在する第1の外側導電性部材と、内側折り畳み部材の第2の表面に固定されて内側折り畳み部材内の複数の貫通孔の上を延在する第2の外側導電性部材と、第1の外側導電性部材に電気接続された第1のワイヤと、第2の外側導電性部材に電気接続された第2のワイヤと、制御システムであって、第1および第2のワイヤの各々が制御システムに電気接続される、制御システムと、を備える。
【0006】
[0007]本開示の技術は、ハウジングを有する乗用車両のための衝突検出装置システムにさらに関し、衝突検出装置システムは、第1の表面および第2の表面を有する内側折り畳み部材であって、内側折り畳み部材は延伸長さを有し、内側折り畳み部材はその延伸長さにおいて離間された複数の貫通孔を有し、複数の貫通孔は内側折り畳み部材の第1の表面から内側折り畳み部材の第2の表面まで延在する、内側折り畳み部材と、内側折り畳み部材の第1の表面に固定されて内側折り畳み部材内の複数の貫通孔の上を延在する第1の外側導電性部材と、内側折り畳み部材の第2の表面に固定されて内側折り畳み部材内の複数の貫通孔の上を延在する第2の外側導電性部材と、中に凹部を有する緩衝装置であって、凹部は、内側折り畳み部材、第1の外側導電性部材、および第2の外側導電性部材を受けるようにサイズ決めされ、内側折り畳み部材、第1の外側導電性部材、および第2の外側導電性部材は凹部内で保持され、緩衝装置は乗用車両のハウジングに保持される、緩衝装置と、備える。
【0007】
[0008]本開示の技術は、衝突検出装置システムにさらに関し、緩衝装置は圧縮性材料で作られ、緩衝装置は外側表面および内側表面を有し、内側表面は乗用車両のハウジングに隣接し、溝は緩衝装置の内側表面に隣接する。
【0008】
[0009]本開示の技術は、衝突検出装置システムにさらに関し、内側折り畳み部材、第1の外側導電性部材、および第2の外側導電性部材は、接着剤を用いて緩衝装置の溝の中で保持される。
【0009】
[0010]本開示の技術は、衝突検出装置システムにさらに関し、衝突検出装置システムは、第1の導電性部材に接続された第1のリードと、第2の導電性部材に接続された第2のリードと、をさらに備え、第1のワイヤが第1のリードに接続され、第2のワイヤが第2のリードに接続される。
【0010】
[0011]本開示の技術は、衝突検出装置システムにさらに関し、第1のワイヤは第1のリードにはんだ付けされ、第2のワイヤは第2のリードにはんだ付けされる。
[0012]本開示の技術は、衝突検出装置システムにさらに関し、衝突検出装置システムは車両のハウジングに固定された緩衝装置をさらに備え、緩衝装置は中に凹部を有し、凹部は、内側折り畳み部材、第1の外側導電性部材、および第2の外側導電性部材を受けるようにサイズ決めされる。
【0011】
[0013]本開示の技術は、衝突検出装置システムにさらに関し、内側折り畳み部材、第1の外側導電性部材、および第2の外側導電性部材は、凹部の中で緩衝装置に固定される。
[0014]本開示の技術は、衝突検出装置システムにさらに関し、緩衝装置は圧縮性材料で作られ、緩衝装置は外側表面および内側表面を有し、内側表面は乗用車両のハウジングに隣接し、凹部は緩衝装置の内側表面に隣接する。
【0012】
[0015]本開示の技術は、衝突検出装置システムにさらに関し、内側折り畳み部材、第1の外側導電性部材、および第2の外側導電性部材は、接着剤を用いて緩衝装置の凹部の中で保持される。
【0013】
[0016]本開示の技術は、衝突検出装置システムにさらに関し、内側折り畳み部材は、乗用車両のハウジングの外周の90%にわたってその周りを延在する。
[0017]本開示の技術は、衝突検出装置システムにさらに関し、衝突検出装置システムは、第1の外側導電性部材に電気接続された第1のワイヤと、第2の外側導電性部材に電気接続された第2のワイヤと、制御システムと、をさらに備え、第1および第2のワイヤの各々が制御システムに電気接続される。
【0014】
[0018]本開示の技術は、衝突検出装置システムにさらに関し、緩衝装置はハウジングの外周の周りを延在し、内側折り畳み部材は緩衝装置の長さの90%にわたって延在する。
[0019]主題技術の他の実施形態および構成は、主題技術の様々な構成が例示によって図示および説明されている以下の詳細な説明から当業者に容易に理解されるであろうと理解される。お気づきとなるように、主題技術は、他の構成および異なる構成が可能であり、そのいくつかの詳細は、様々な他の態様において修正可能であり、全ては主題技術の範囲から逸脱しない。したがって、図面および詳細な説明は、本質的に例示であるとみなされるべきであり、限定とみなされるべきではない。
【0015】
[0020]本開示を理解するために、次に、本開示は、本開示の実施形態が図示される添付図面を参照して例によって説明され、下記説明と共に、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】[0021]本開示による、緩衝装置および内部衝突検出装置を有する乗用玩具を示す正面斜視図である。
図2】[0022]本開示による、図1の乗用玩具を示す上面図である。
図3】[0023]本開示による、図1の緩衝装置および内部衝突検出装置を示す断面図である。
図4】[0024]本開示による、図1の乗用玩具と共に使用されるための衝突検出装置システムの一実施形態を示す斜視図である。
図5】[0025]本開示による、図1の乗用玩具と共に使用されるための衝突検出装置システムの一実施形態を示す概略図である。
図6】[0026]本開示による、図1の乗用玩具と共に使用されるための衝突検出装置システムの一部分の一実施形態を示す端面図である。
図7】[0027]本開示による、図1の乗用玩具のための衝突検出装置システムのための内側折り畳み部材の一実施形態の一部分を示す側面図である。
図8】[0028]本開示による、図1の乗用玩具のための衝突検出装置システムの実施形態の一部分を示す長手方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0029]1つまたは複数の実装形態で、各図の描かれる構成要素の全てが必要である可能性があるわけではなく、1つまたは複数の実装形態は図に示されない追加の構成要素を含むことができる。構成要素の配置構成および種類の変形形態が本開示の範囲から逸脱することなく作られ得る。本開示の範囲内で、追加の構成要素、異なる構成要素、またはより少ない構成要素が利用され得る。
【0018】
[0030]本開示は多くの異なる形態における実施形態の余地があるが、本開示は本開示の原理の例示とみなされるべきであり、本開示の幅広い態様を図示の実施形態に限定することは意図されないという理解の下で、図面に示されており、本明細書中で詳細な好ましい実施形態において説明される。図面に示された特徴は、必ずしも原寸に比例せず、一実施形態の特徴は、本明細書中に明示的に述べられていない場合でも、当業者が認識する他の実施形態で用いられてもよいことに留意されたい。さらに、よく知られている構成要素および加工技術の説明は、本開示の実施形態を不必要に曖昧にしないように省略され得る。本明細書中に使用される例は、本開示を実施することができるやり方の理解を助け、さらに、当業者が本開示の実施形態を実施することを可能にすることを目的とするものにすぎない。したがって、本明細書中の例および実施形態は、添付の特許請求の範囲および適用法によってもっぱら定められる本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0019】
[0031]概して、本開示は、乗用車両12のための衝突検出装置システム10の種々の実施形態を説明する。一実施形態では、乗用玩具12は、駆動システム14と、制御システム16と、ハウジング18と、緩衝装置20と、衝突検出装置システム10と、を有する。図1および図2に示されるように、衝突検出装置システム10は、リミットスイッチおよび振動スイッチを含む、代替の感知システムより正確で高い信頼性を有する、乗用玩具12のためのほぼ360度の接触感知システムを提供する。
【0020】
[0032]図を参照すると、また最初に図4図6および図8を参照すると、衝突検出装置システム10の一実施形態が示される。一実施形態では、衝突検出装置システム10は、第1の外側導電性部材30と、第2の外側導電性部材32と、内側折り畳み部材34と、第1のワイヤ36と、第2のワイヤ38と、を備える。好適には、衝突検出装置システム10の長さは乗用車両12の緩衝装置20の全長であるが、代替的実施形態では、衝突検出装置システム10は、乗用車両12の特定の所望の領域のみでの衝突検出を実現するようにより短くてもよい。一実施形態では、内側折り畳み部材34は第1の表面44および第2の表面46を有し、さらに、延伸長さを有する。図8に示されるように、第1の外側導電性部材30は接着剤などを用いて内側折り畳み部材34の第1の表面44に隣接して固定され、複数の貫通孔50の上を延在し、第2の外側導電性部材32は内側折り畳み部材34の第2の表面46に隣接して固定され、複数の貫通孔50の上を延在する。外側導電性部材の構成に応じて、衝突検出装置システム10は、第1のリード40を介して第1のワイヤ36を第1の外側導電性部材30に固定するのを可能にするために第1の外側導電性部材30の上にある第1のリード40と、第2のリード42を介して第2のワイヤ38を第2の外側導電性部材32に固定するのを可能にするために第2の外側導電性部材32の上にある第2のリード42と、をさらに有することができる。一実施形態では、第1のリード40は第1の外側導電性部材30に固定された銅テープであり、第1のワイヤ36は第1のリード40にはんだ付けされ、第2のリード42は同様に第2の外側導電性部材32に固定された銅テープであり、第2のワイヤ38は第2のリード42にはんだ付けされる。別法として、ワイヤは導電性部材に直接に固定され得る。加えて、一実施形態では、第1の外側導電性部材30および第2の外側導電性部材32の一方が正極と称され、第1の外側導電性部材30および第2の外側導電性部材32のもう一方が負極と称される。さらに、一実施形態では、第1の導電性部材30および第2の導電性部材32は、中に導電性材料を有するPET(ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate))などの押出材で作られ得る。
【0021】
[0033]図7および図8を参照すると、一実施形態では、内側折り畳み部材34は、発泡体TPU(熱可塑性ポリウレタン(thermoplastic polyurethane))を含む発泡体部材である。さらに、一実施形態では、内側折り畳み部材34は、その延伸長さにおいて離間された複数の貫通孔50を有する。一実施形態では、複数の貫通孔50は、内側折り畳み部材34の第1の表面44から内側折り畳み部材34の第2の表面46まで延在する。図7に示されるように、一実施形態では、発泡体部材34は約5mmの厚さおよび16mmの高さを有する。内側折り畳み部材34の長さは、衝突検出装置システム10の所望の長さおよびその所望の使用によって決定される。一実施形態では、貫通孔50は約12mmの直径を有し、貫通孔50は約18mmごとに離間されるが、貫通孔50が別のサイズであってもよく、多様な要因に基づいて別の手法で離間されてもよいことが理解されよう。好ましい実施形態では、内側折り畳み部材34は可撓性および圧縮性を有する。
【0022】
[0034]図3の断面図に示されるように、乗用玩具12の一実施形態では、乗用玩具12の緩衝装置20はゴムなどの圧縮性材料で作られる。緩衝装置20は、内側折り畳み部材34、第1の外側導電性部材30、および第2の外側導電性部材32を受けるようにサイズ決めされた溝60または凹部60を有する。内側折り畳み部材34、第1の外側導電性部材30、および第2の外側導電性部材32が組み立てられて緩衝装置20内の凹部60の中に挿入され、接着剤またはテープ62などを用いて定位置で固定される。一実施形態では、テープ62は両面テープであり、その結果、その凹部60の中に固定された衝突検出装置システム10を有する緩衝装置20が、テープ62を介して乗用玩具12のハウジング18に固定される。次いで、ワイヤ36、38が乗用玩具12の制御システム16に接続される。さらに、一実施形態では、図2に示されるように、緩衝装置20および衝突検出装置システム10は乗用車両全体の周りに設けられ、360°の衝突検出を実現する。好ましい実施形態では、内側折り畳み部材34は、図2に示されるように、乗用車両のハウジングの外周の90%にわたってその周りを延在する。さらに、一実施形態では、緩衝装置20はハウジングの外周の周りを延在し、内側折り畳み部材34は緩衝装置20の長さの90%にわたって延在する。
【0023】
[0035]乗用車両が障害物に接触するときの衝突検出装置システム10の動作中、緩衝装置20が圧縮される。緩衝装置20が圧縮されるとき、緩衝装置20の溝60内の衝突検出装置システム10が同様に圧縮されることになり、それにより第1の外側導電性部材30および第2の外側導電性部材32を一体に押しつぶす。内側折り畳み部材34が複数の貫通孔50を有することを理由として、2つの外側導電性部材30、32が障害物との接触に隣接する適切な貫通孔50を介して互いに接触することになり、それにより正極および負極を接続してワイヤ36、38を介して制御システム16に信号を提供する。信号が制御システム16によって受信されると、多様な効果が生じ得る。例えば、車両12が一定時間にわたって停止することができたり、音楽を再生することができたり、車両が動きおよび/または音に反応することができたり、アラームが作動され得たりする、などである。
【0024】
[0036]本明細書において上で詳細される実施形態は、完全にまたは部分的に、説明される任意の代替的実施形態と組み合わされ得る。
[0037]単数形の要素の言及は、具体的に述べられていない限り「1つおよびただ1つ」を意味するのではなく、むしろ「1つまたは複数の」を意味することが意図される。「いくつかの」という用語は、1つまたは複数を指す。下線付きおよび/またはイタリック体の見出しおよび小見出しは、便宜のためだけに使用され、主題技術を限定するものではなく、主題技術の説明の解釈に関連して言及されない。第1および第2等などの関連用語が、そのような実体間または行為間の何らかの実際のそのような関係または順序を必ずしも必要とすることなくまたは示唆することなく、ある実体または行為を別のものと区別するために使用され得る。当業者に知られているまたは後で知られることになるこの開示全体にわたって説明される様々な構成の要素の全ての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、主題技術によって包含されることが意図される。また、本明細書で開示されたものはどれも、そのような開示が上記説明に明示的に記載されているかどうかに関わらず、公衆に提供されることが意図されたものではない。
【0025】
[0038]上記の説明を考察することにより当業者には、本開示に対しての多くの修正形態が明らかとなる。本開示の好ましい実施形態は、本明細書では、本開示を実行することにおいて発明者によって知られる最良の形態を含めて、説明される。示される実施形態が単に例示であり、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。
【0026】
[0039]いくつかの代替実施形態および例が本明細書中で説明および図示されてきた。当業者は、個々の実施形態の特徴、構成要素の可能な組合せおよび変形を理解するであろう。当業者は、実施形態のいずれかが、本明細書に開示された他の実施形態との任意の組合せで与えられてもよいことをさらに理解するであろう。さらに、本明細書中で使用されるとき、「第1の」、「第2の」、「第3の」、および「第4の」という用語は、例示のためだけのものであり、実施形態を少しも限定するものではない。さらに、本明細書中で使用されるとき、「複数」という用語は、必要に応じて、無限数まで択一的または接続的に2以上の任意の数を示す。さらに、本開示と特許請求の範囲の両方において、本明細書中で使用されるとき、「有する」という用語は、オープンエンド形式で利用される。
【0027】
[0040]本明細書で使用されるとき、一連の項目に先行する「少なくとも1つ」というフレーズは、項目のいずれかを分離する「および」または「または」という用語と共に、リストをこのリストの各要素(すなわち、各項目)ではなく全体として修飾する。「少なくとも1つ」というフレーズは、少なくとも1つの項目の選択を必要とはせず、むしろ、このフレーズは、項目のうちのいずれか1つの少なくとも1つ、および/または項目の任意の組合せのうちの少なくとも1つ、および/または各項目の少なくとも1つを含む意味を可能にする。例として、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」というフレーズは、Aのみ、Bのみ、またはCのみ、A、B、およびCの任意の組合せ、ならびに/あるいはA、B、およびCのそれぞれのうちの少なくとも1つをそれぞれ指す。
【0028】
[0041]「含む、備える」、「有する」などの用語が明細書または特許請求の範囲内で使用される限り、そのような用語は、「含む、備える」が請求項内の移行語として用いられるときに解釈されるように「含む、備える(comprise)」という用語に類似したやり方で包括的であることが意図される。一態様、態様、別の態様、いくつかの態様、1つまたは複数の態様、一実施、実施、別の実施、いくつかの実施、1つまたは複数の実施、一実施形態、実施形態、他の実施形態、いくつかの実施形態、1つまたは複数の実施形態、一構成、構成、別の構成、いくつかの構成、1つまたは複数の構成、主題技術、本開示(the disclosure)、本開示(the present disclosure)、これの他の変形例等などのフレーズは、便宜上のためであり、そのようなフレーズに関連した開示が主題技術に不可欠であること、またはそのような開示が主題技術の全ての構成に適用されることを示唆しない。そのようなフレーズに関連した開示は、全ての構成、あるいは1つまたは複数の構成に当てはまり得る。そのようなフレーズに関連した開示は、1つまたは複数の例を提供することができる。態様またはいくつかの態様などのフレーズは、1つまたは複数の態様を言及することができ、逆も同じであり、これは、他の前述のフレーズに同様に当てはまる。
【0029】
[0042]単数形の要素の言及は、具体的に述べられていない限り「1つおよびただ1つ」を意味するのではなく、むしろ「1つまたは複数の」を意味することが意図される。「いくつかの」という用語は、1つまたは複数を指す。下線付きおよび/またはイタリック体の見出しおよび小見出しは、便宜のためだけに使用され、主題技術を限定するものではなく、主題技術の説明の解釈に関連して言及されない。第1および第2等などの関連用語が、そのような実体間または行為間の何らかの実際のそのような関係または順序を必ずしも必要とすることなくまたは示唆することなく、ある実体または行為を別のものと区別するために使用され得る。当業者に知られているまたは後で知られることになるこの開示全体にわたって説明される様々な構成の要素の全ての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、主題技術によって包含されることが意図される。また、本明細書で開示されたものはどれも、そのような開示が上記説明に明示的に記載されているかどうかに関わらず、公衆に提供されることが意図されたものではない。請求項の要素のいずれも、この要素が「~のための手段」というフレーズを用いて明示的に記載されていない限り、または方法の請求項の場合には、要素が「~のためのステップ」というフレーズを用いて記載されていない限り、米国特許法第112条第6パラグラフの規定の下で解釈されるべきではない。
【0030】
[0043]本明細書は、多くの具体例を含むが、これらは権利主張され得るものの範囲に対する限定と解釈されるべきではなく、むしろ主題事項の特定の実施の説明と解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で本明細書に記載されるいくつかの特徴は、単一の実施形態で組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、または任意の適切なサブコンビネーションで実施することもできる。また、特徴はいくつかの組合せで働くものとして、およびさらに当初にそのように権利主張されたものとして上述され得るが、場合によっては、権利主張された組合せからの1つまたは複数の特徴は、組合せから削除されてもよく、権利主張された組合せがサブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形例に向けられてもよい。
【0031】
[0044]発明の名称、背景、図面の簡単な説明、要約、および図面は、これによって本開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、本開示の実例として与えられる。それらは、特許請求の範囲の範囲または意味を限定するために使用されないとの理解の下で提出されている。加えて、詳細な説明では、説明は実例を与え、様々な特徴が本開示を合理化する目的で様々な実施において一緒にグループ化されていることが理解できる。開示の方法は、請求項に記載された主題が、各請求項において明示的に列挙されているものよりも多くの特徴を必要とするという意図を表すものとして解釈されるべきではない。むしろ、特許請求の範囲が表すように、発明の主題は、単一の開示された構成または動作の全ての特徴よりも少ない。特許請求の範囲は、これによって詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別々に権利主張される主題として独立して存在する。
【0032】
[0045]本開示はその趣旨または中心的特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化されてもよいことが理解されよう。したがって、本例および本実施形態は、全ての点で例示としてみなされ、限定としてはみなされず、特許請求の範囲は、本明細書に与えられた詳細に限定されるべきではない。したがって、特定の実施形態が図示および説明されてきたが、本開示の趣旨から大きく逸脱することなく多数の修正形態に想到し、保護範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0033】
[0046]さらに、特許請求の範囲は、本明細書に記載された態様に限定されることは意図されず、文言上の特許請求の範囲と一致する完全な範囲に一致し、全ての法的な均等物を包含すべきである。それにもかかわらず、請求項のどれも、適用可能な特許法の要件を満足することができない主題事項を包含することは意図されず、それらは、そのように解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】