(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】電気エネルギーを捕捉する電子回路アセンブリ
(51)【国際特許分類】
H02N 11/00 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
H02N11/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522050
(86)(22)【出願日】2022-10-11
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 EP2022078227
(87)【国際公開番号】W WO2023072581
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(74)【復代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バルティ、ハリシュ
(72)【発明者】
【氏名】スンダララジャン、ムクンダン
(72)【発明者】
【氏名】スクヒジャ、サンディープ
(72)【発明者】
【氏名】バジャジ、ディーパック
(72)【発明者】
【氏名】サックス、ブライアン
(57)【要約】
電子回路アセンブリが提供され、電子回路アセンブリは、印加された圧力に基づいて電気エネルギーを生成するトランスデューサ回路、及び静電荷から電気エネルギーを捕捉する静電気捕捉回路を備える。さらに、電子回路アセンブリは、トランスデューサ回路における印加された圧力に基づく生成された電気エネルギー及び静電気捕捉回路によって捕捉された静電荷からの電気エネルギーを少なくとも部分的に受け取る、トランスデューサ回路及び静電気捕捉回路に電気に結合された電力管理回路を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印加された圧力に基づいて電気エネルギーを生成するトランスデューサ回路;
静電荷から電気エネルギーを捕捉する静電気捕捉回路;及び
前記トランスデューサ回路における印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー及び前記静電気捕捉回路によって捕捉された静電荷からの前記電気エネルギーを少なくとも部分的に受け取る、前記トランスデューサ回路及び前記静電気捕捉回路に電気に結合された電力管理回路
を備える、電子回路アセンブリ。
【請求項2】
前記トランスデューサ回路は、直列接続及び並列接続の間でスイッチング可能な複数の可変キャパシタサブアセンブリを有し、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリは、直列接続の場合により大きい電気エネルギーを貯蔵し、並列接続にスイッチングされた場合に電気エネルギーを前記電力管理回路に少なくとも部分的に解放する、請求項1に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項3】
前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する1つ又は複数のスイッチングデバイスを更に備え、前記1つ又は複数のスイッチングデバイスは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの電気充電レベルによって制御される、請求項2に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項4】
前記電力管理回路は、前記トランスデューサ回路への前記印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー、及び静電荷からの前記捕捉された電気エネルギーの分配を制御するコントローラを有し、前記コントローラは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する、請求項2に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項5】
前記トランスデューサ回路又は前記静電気捕捉回路のうちの少なくとも1つは、複数の導電性要素を有し、前記複数の導電性要素のうちの1つの導電性要素は、複数の水平延在導電性領域及び複数の鉛直延在導電性領域を含む、請求項2に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項6】
前記導電性要素は、導電性スレッドである、請求項5に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項7】
前記導電性スレッドは、導電性材料がコーティングされた可撓性非導電性コアを含む、請求項6に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項8】
前記静電気捕捉回路は、前記静電荷から電気エネルギーを捕捉することを容易にする複数の鉛直延在導電性要素を有する、請求項1に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項9】
静電荷からの捕捉された電気エネルギーは、前記電力管理回路によってエネルギー貯蔵デバイスに貯蔵される、請求項8に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項10】
複数の導電性スレッドを更に備え、前記電力管理回路は、前記受け取られた電気エネルギーを、前記複数の導電性スレッドのうちの1つ又は複数の導電性スレッドに発熱させるために少なくとも部分的に方向付ける、請求項1に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項11】
前記トランスデューサ回路及び前記静電気捕捉回路は、複数の導電性スレッドを有する、請求項1に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項12】
前記複数の導電性スレッドのうちの1つの導電性スレッドは、導電性材料がコーティングされた可撓性非導電性コアを含む、請求項11に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項13】
前記トランスデューサ回路は、直列接続及び並列接続の間でスイッチング可能な複数の可変キャパシタサブアセンブリを有し、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリは、直列接続の場合により大きい電気エネルギーを貯蔵し、並列接続にスイッチングされた場合に電気エネルギーを前記電力管理回路に少なくとも部分的に解放する、請求項11に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項14】
前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する1つ又は複数のスイッチングデバイスを更に備え、前記1つ又は複数のスイッチングデバイスは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの電気充電レベルによって制御される、請求項13に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項15】
前記電力管理回路は、前記トランスデューサ回路への前記印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー、及び静電荷からの前記捕捉された電気エネルギーの分配を制御するコントローラを有し、前記コントローラは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する、請求項13に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項16】
電子回路アセンブリを製造する方法であって、前記方法は、
印加された圧力に基づいて電気エネルギーを生成するトランスデューサ回路を提供する段階;
静電荷からの電気エネルギーを捕捉する静電気捕捉回路を提供する段階;及び
電力管理回路を前記トランスデューサ回路及び前記静電気捕捉回路に電気に結合する段階、前記電力管理回路は、前記トランスデューサ回路における前記印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー及び前記静電気捕捉回路による前記静電荷からの前記電気エネルギーを少なくとも部分的に受け取る
を備える、方法。
【請求項17】
前記トランスデューサ回路は、直列接続及び並列接続の間でスイッチング可能な複数の可変キャパシタサブアセンブリを有し、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリは、直列接続の場合により大きい電気エネルギーを貯蔵し、並列接続にスイッチングされた場合に電気エネルギーを前記電力管理回路に少なくとも部分的に解放する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する1つ又は複数のスイッチングデバイスを更に備え、前記1つ又は複数のスイッチングデバイスは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの電気充電レベルによって制御される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記トランスデューサ回路又は前記静電気捕捉回路のうちの少なくとも1つは、複数の導電性要素を有し、前記複数の導電性要素のうちの1つの導電性要素は、複数の水平延在導電性領域及び複数の鉛直延在導電性領域を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記導電性要素は、導電性スレッドであり、前記導電性スレッドは、導電性材料がコーティングされた可撓性非導電性コアを含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
代替エネルギー生成は、化石燃料ベース生成以外の電気エネルギーの生成を指す。エネルギーセキュリティを大幅に向上させ、気候変動の軽減を提供し、経済的な利益を提供するために、再生可能の代替エネルギー源の急速な展開及び高められたエネルギー効率の技術が必要とされている。再生可能エネルギー源及びエネルギー効率は、電気エネルギー生成の脱炭素化を向上するための安全で、高信頼度かつ低価格の手法である。この目標を達成するために、多様な代替の再生可能源からのエネルギー生成が必要とされ続けている。
【発明の概要】
【0002】
1つ又は複数の態様における、印加された圧力に基づいて電気エネルギーを生成するトランスデューサ回路、及び静電荷から電気エネルギーを捕捉する静電気捕捉回路を備える電子回路アセンブリのプロビジョニングを通して、従来技術の特定の欠点が克服され、追加の利点が提供される。さらに、電子回路アセンブリは、トランスデューサ回路における印加された圧力からの生成された電気エネルギー及び静電気捕捉回路によって捕捉された静電荷からの電気エネルギーを少なくとも部分的に受け取る、トランスデューサ回路及び静電気捕捉回路に電気に結合された電力管理回路を備える。
【0003】
別の態様では、印加された圧力に基づいて電気エネルギーを生成するトランスデューサ回路、及び静電荷から電気エネルギーを捕捉する静電気捕捉回路を備える電子回路アセンブリが提供される。トランスデューサ回路及び静電気捕捉回路は、複数の導電性スレッドを有し、電子回路アセンブリは、トランスデューサ回路における印加された圧力からの生成された電気エネルギー及び静電気捕捉回路によって捕捉された静電荷からの電気エネルギーを少なくとも部分的に受け取る、トランスデューサ回路及び静電気捕捉回路に電気に結合された電力管理回路を更に備える。
【0004】
更なる態様では、印加された圧力に基づいて電気エネルギーを生成するトランスデューサ回路を提供する段階、及び静電荷から電気エネルギーを捕捉する静電気捕捉回路を提供する段階を備える、電子回路アセンブリを製造する方法が提供される。さらに、方法は、トランスデューサ回路及び静電気捕捉回路に電力管理回路を電気的に結合する段階を備える。電力管理回路は、トランスデューサ回路における印加された圧力からの生成された電気エネルギー、及び静電気捕捉回路によって捕捉された静電荷からの電気エネルギーを少なくとも部分的に受け取る。
【0005】
追加の特徴及び利点が、本明細書において説明される技法を通じて実現される。本発明の他の実施形態及び態様が、本明細書において詳細に説明され、特許請求される態様の一部とみなされる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本明細書の結論において、本発明の1つ又は複数の態様が特に指摘され、明確に特許請求の範囲における例として特許請求される。本発明の前述及び他の対象、特徴、及び利点は、添付図面と併せて読まれる以下の詳細な説明から明らかである。
【0007】
【
図1】本発明の1つ又は複数の態様に係る、電子回路アセンブリを備えるエネルギー捕捉システムの1つの実施形態を示す図である。
【0008】
【
図2A】本発明の1つ又は複数の態様に係る、電子回路アセンブリのトランスデューサ回路の動作を示す図である。
【
図2B】本発明の1つ又は複数の態様に係る、電子回路アセンブリのトランスデューサ回路の動作を示す図である。
【0009】
【
図3A】本発明の1つ又は複数の態様に係る、電子回路アセンブリの電気エネルギー捕捉回路の概略的な実施形態を示す図である。
【0010】
【
図3B】本発明の1つ又は複数の態様に係る、複数の導電スレッドを有する電子回路アセンブリの電気エネルギー捕捉回路の更なる実施形態を示す図である。
【0011】
【
図4A】本発明の1つ又は複数の態様に係る、電子回路アセンブリの電気エネルギー捕捉回路の動作回路図の1つの実施形態を示す図である。
【
図4B】本発明の1つ又は複数の態様に係る、電子回路アセンブリの電気エネルギー捕捉回路の動作回路図の1つの実施形態を示す図である。
【0012】
【
図5】本発明の幾つかの実施形態の特定の態様を示すワークフローの1つの実施形態を示す図である。
【0013】
【
図6】本発明の1つ又は複数の実施形態に係る、制御処理の1つ又は複数の態様を実装するか、又は実装することを容易にするコンピューティング環境の1つの実施形態を示す図である。
【0014】
【
図7】本発明の1つ又は複数の態様に係る、クラウドコンピューティング環境の1つの実施形態を示す図である。
【0015】
【
図8】本発明の1つ又は複数の態様に係る、抽象化モデル層の1つの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
同様の参照符号が別個の図面全体を通して同一の又は機能的に類似の要素を指し、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付の図は、本発明を更に示し、詳細な説明とともに、本発明の態様を説明するように機能する。これに関して、周知のシステム、デバイス、処理技法等の説明が、詳細において本発明を曖昧しないように省略されることに留意されたい。しかしながら、詳細な説明及びこの具体的な例は、本発明の態様を示すが、限定ではなく単に例示として与えられることが理解されるべきである。基礎をなす発明の概念の範囲内の様々な置換、修正、追加、及び/又は他の配置は、本開示から当業者にとって明らかになるであろう。多数の発明の態様及び特徴が本明細書において開示され、矛盾しない限り、各開示される態様又は特徴が、本明細書において開示される概念のうちの1つ又は複数の特定のアプリケーションのために望まれるような他の任意の開示される態様又は特徴と組み合わせ可能であることに更に留意されたい。
【0017】
例示的な実施形態が、限定ではなく単に例示として特定のシステム、回路、設計、アーキテクチャ、プロトコル、レイアウト、回路図、又はツールを使用して以下で説明されることにも留意されたい。さらに、例示的な実施形態は、説明の明確さのための単に例として、特定のソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ツール、又はデータ処理環境を使用して特定の事例において説明される。例示的な実施形態は、他の相応する又は同様の目的のシステム、アプリケーション、又はアーキテクチャと併せて使用することができる。例示的な実施形態の1つ又は複数の態様は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせにおいて実装することができる。
【0018】
当業者によって理解されるように、本明細書において説明される1つ又は複数の実施形態において参照されるコントロール(すなわち、コントローラ又は制御システム)は、例えば、説明される処理の少なくとも1つ又は複数の態様を実行するように構成されたマイクロコントローラを含むことができる。1つ又は複数の実装では、制御処理は、エネルギー捕捉システム内で統合され、例えば、エネルギー捕捉システムの電子回路アセンブリ内で統合される。1つ又は複数の他の実装では、コントロールは、電子回路アセンブリからリモートで実装することができる。例えば、1つ又は複数の実施形態では、本明細書において説明される制御処理の特定の態様は、建築物又は設備内の中央ロケーションにおいて実装される。1つ又は複数の更なる実施形態では、開示される特定のモニタリング及び制御処理態様は、クラウドベース環境における等のリモートで実装することができ、電子回路アセンブリは、1つ又は複数のネットワークにわたって様々なモニタリング及び/又は制御態様に動作可能に結合される。
【0019】
特定の実施形態では、制御(及びモニタリング)処理は、プログラムコードを介して実装することができる。プログラムコードは、本願で称される場合、ソフトウェア及び/又はハードウェアを含む。例えば、本発明の特定の実施形態におけるプログラムコードは、固定機能ハードウェアを含むことができるが、他の実施形態は、説明される機能のソフトウェアベース実装を利用することができる。特定の実施形態は、例えば、ファームウェアとして両方のタイプのプログラムコードを組み合わせることができる。1つ又は複数のプログラムとも称されるプログラムコードの1つの例は、
図6において、メモリ623に記憶され得るプログラムモジュール642のセット(少なくとも1つ)を有するプログラム/ユーティリティ640として、及び/又はコンピューティングシステム612の制御モジュール601として示される。1つ又は複数の他の実装では、制御処理は、電子回路アセンブリに関連付けられるか、又はその一部として提供される1つ又は複数のマイクロコントローラにおいて少なくとも部分的に実装することができる。例えば、1つの実装では、本明細書において開示されるような電子回路アセンブリは、説明される電力管理制御処理の1つ又は複数の態様を実行することを容易にするようにマイクロコントローラが関連付けられ得る。
【0020】
記載されたように、代替エネルギー生成システムとして電気エネルギーを生成又は捕捉する、エネルギー捕捉システムの電子回路アセンブリが、本明細書の1つ又は複数の態様において開示される。例として、
図1は、全体として100で示されるエネルギー捕捉システムの1つの実施形態を示しており、これは、本明細書において説明されるような電気エネルギーを捕捉するように構成された電子回路アセンブリ101を備える。1つ又は複数の実装では、電子回路アセンブリ101は、例えば、フロアパッド、カーペット又はタイルにおいて、壁パッド、布又はタイルとして、衣類品(グローブ等)として、又は圧力及び/又は静電気が印加され得る任意の表面に関連付けて、を含めて多様な構成において実装することができる。1つ又は複数の実施形態では、本明細書において説明される電子回路アセンブリは、1つ又は複数の場所又は設備での使用における動作アセンブリとすることができる。
【0021】
示されているように、1つの実施形態では、電子回路アセンブリ101は、電気エネルギー捕捉回路110及び電力管理回路120を有する。電気エネルギー捕捉回路110は、トランスデューサパッド112等の1つ又は複数のトランスデューサ回路、及び1つ又は複数の静電気捕捉回路114を含む。捕捉された電気エネルギーの分配は、1つの実施形態では、電力管理回路120に関連付けられたコントロール122によって制御され、1つの実装では、必要に応じた1つ又は複数の電気負荷130への選択的分配のために電力管理回路120に関連付けられたエネルギー貯蔵デバイス124に貯蔵される。
【0022】
図1に示されているように、制御処理(及び/又は本明細書において説明される認知解析)の1つ又は複数の態様は、電力管理回路120のコントロール122によって、及び/又は1つ又は複数のネットワーク105にわたって電子回路アセンブリ101と通信する中央サーバ140等のリモートシステムのコントロール142によって、実装することができる。1つ又は複数の実装では、コントロール142を有する中央サーバ140は、1つ又は複数のネットワーク105にわたって設備、建築物等の1つ又は複数の電気回路アセンブリと通信する中央認知サーバとすることができ、及び/又は例えば、クラウドベースシステムとすることもできるし、又はこれを利用することもできる。ネットワーク105は、例えば、電気通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のワイドエリアネットワーク(WAN)、又はこれらの組み合わせとすることができ、有線、ワイヤレス、光ファイバ接続等を含むことができる。ネットワーク105は、データを受信及び送信し、信号を制御して、本明細書において説明されるように処理を容易にすることが可能である1つ又は複数の有線及び/又はワイヤレスネットワークを含むことができる。
【0023】
更なる例として、1つ又は複数の実施形態では、電力管理回路120のコントロール122及び/又は中央サーバ140のコントロール142は、多様な認知エンジンを実装することができる。1つの認知システムは、米国ニューヨーク州アーモンク所在のInternational Business Machines Corporationから入手可能なIBM Watson(登録商標)システムである。IBM Watson(登録商標)システムは、ドメイン質問回答の分野における高度な自然言語処理、情報索出、知識表現及び推論、及び機械学習技術のアプリケーションである。IBM Watson(登録商標)システムは、仮説生成、大量証拠収集、解析、及びスコアリングのために使用されるInternational Business Machine CorporationのDeep QA(商標)技術上で構築される。本明細書において説明されるように、認知解析制御は、電子回路アセンブリの配置のための適切なロケーションの選択を容易にするために、電子回路アセンブリの性能を評価するために、及び、例えば、電気エネルギー生成及び/又は捕捉を最適化するために電子回路アセンブリのためのロケーションの選択を周期的に再評価するために使用することができる。
【0024】
1つの実施形態では、電気エネルギー捕捉回路110のトランスデューサ回路(例えば、トランスデューサパッド)112は、機械的エネルギーを電位エネルギーに変換するように構成された1つ又は複数の可変キャパシタ又は可変キャパシタサブアセンブリとすることができるか、又はこれらを含むことができ、当該電位エネルギーは、その後、電力管理回路によって抽出される。1つ又は複数の実装では、トランスデューサ回路の可変キャパシタは、印加された圧力を用いて電力を生成するように構成されたマイクロキャパシタ(又はナノキャパシタ)とすることができる。記載されたように、1つ又は複数の実施形態では、電子回路アセンブリは、多様な製品及びロケーションにおいて使用することができる。1つの実施形態では、
図1の電気エネルギー捕捉回路110は、例えば、パッド、カーペット、タイル、又は他の固定ロケーション製品において具現化することもできるし、又はポータブル、ウェアラブル又は埋め込み可能デバイス又は構造において具現化することもでき、ここで、例えば、個人、車両等のような主体の動きは、機械的エネルギー源を提供することができる。
【0025】
例として、
図2Aでは、トランスデューサ回路の可変キャパシタプレート202、204(又はパッド)間の互いに一緒の又は互いに離れる相対運動を、電気エネルギーに変換することができ、これは、
図2Bに示されているように、キャパシタプレート202、204の直線又はスライド運動であり得る。1つの実施形態では、例えば移動している車両又は個人がトランスデューサ回路を通り過ぎる場合に、下向き圧力、及び直線又はスライド圧力を用いて電気エネルギーを捕捉するために複数の可変キャパシタサブアセンブリを提供することができる。
【0026】
更なる例として、
図3Aは、電気エネルギー捕捉回路110のトランスデューサ回路の更なる実施形態を示しており、ここで、複数の可変キャパシタサブアセンブリ300は、各キャパシタサブアセンブリが、プレート間の誘電体で間隔を空けられた対向するキャパシタプレート302、304によって形成された1つ又は複数の可変キャパシタを含む状態で示されている。
図3Aに示されているように、キャパシタプレート302、304は、対向するプレートの表面積を増加させるために交互配置することができ、1つ又は複数の実施形態では、示されているように、サブアセンブリの個々の可変キャパシタのために櫛状構造を使用することができる。1つ又は複数の実装では、電子回路アセンブリによって覆われることになるサイズ又はロケーションに依存して、電気エネルギー捕捉回路110内に可変キャパシタサブアセンブリの大規模アレイを実装することができる。さらに、可変キャパシタがマイクロキャパシタ又はナノキャパシタである場合、多数の可変キャパシタサブアセンブリを提供することができる。
【0027】
1つ又は複数の実施形態では、複数の導電性スレッド等の複数の導電性要素が、例えば、可変キャパシタサブアセンブリ、及び/又は静電気捕捉回路(又は回路によって給電される電気負荷)を含む電気エネルギー捕捉回路を少なくとも部分的に形成する。
図3Bでは、水平部分311及び鉛直延在部分312を含む複数の導電性スレッド310を有する電子回路アセンブリの一部分が示されており、水平部分311及び鉛直延在部分312は、層状化し、例えば、
図3Aに示されたような可変キャパシタサブアセンブリ及び/又は静電気捕捉回路(導電性アンテナ等)又は電気負荷(空間を加熱するために使用されることになる抵抗スレッド等)の1つ又は複数の態様を形成するように配置することができる。
図3Bに示されているように、導電性スレッド310は、誘電材料313上に、又はこれに関連付けて形成することができ、当該誘電材料313は、1つの実施形態では、可撓性誘電体層とすることができ、電気エネルギー捕捉回路は、所望のトランスデューサ回路、静電気捕捉回路、及び/又は電気負荷を規定するように構成された複数のスタック層から形成される。
【0028】
1つの実装では、導電性スレッド310及びキャパシタ回路からの誘電材料及び/又はスレッド313は、回路への圧力の印加によって変位され、これは、誘電率を変化させ、キャパシタンスが変化することになる。1つ又は複数の更なる実装では、1つ又は複数の導電性スレッド上の捕捉された電荷は、エネルギー捕捉システムの上を移動している個人又は物体の静電荷からも由来し得る。1つの例では、(例えば、導電性スレッドから形成された)ワイヤアンテナ上の静電気は、エネルギー貯蔵デバイスを充電するために収集及び使用することができる。1つの回路実装では、12ボルト変圧器等の変圧器、アンテナワイヤ、高電圧キャパシタ、及び絶縁体(絶縁体タイプ回路を有する点火プラグ等)をともに接続して、静電気捕捉回路を形成することができる。
【0029】
1つ又は複数の実装では、本明細書において論述される導電性スレッドは、電流を同様に導電性ワイヤに搬送するのに使用され、本明細書において説明されるような回路を作成するのに使用される。導電性スレッドは、はんだ付けを要求しない可撓性回路を作成するためにともにつなぎ合わせるか又は形成することができる。1つ又は複数の実施形態では、銀コーティング、ステンレス鋼コーティング、又は銅コーティングされたスレッドを多様な異なるプライにおいて使用することができる。特定のスレッドの属性の選択は、所望のエネルギー捕捉システムのタイプ又はサイズに依存することができ、特定の導電性スレッドの選択は、例えば、所望の線抵抗に依存する。1つの実装では、特定のエネルギー捕捉システム実装に固有のスレッド抵抗を決定するためにオームの法則を使用することができる。
【0030】
1つの実装では、導電性スレッドは、銀、銅等を用いたようなスレッドの表面上の導電性材料の1つ又は複数の薄層がコーティングされた、綿、ポリエステル、ナイロン等、ファイバコアのような非導電性コアを有することができ、これは、個人への突然のショックを回避するために、数秒の期間にわたって、又はより小さい量において、電子回路アセンブリの上を歩行する個人から等の、静電気電荷を取り除くようにも(部分的に)機能することになる。1つの実装では、導電性スレッドは、
図3Bに示されたように、複数の方向において鉛直部分及び水平部分を用いて拡大するように構成することができる。1つ又は複数の実装では、導電性スレッドは、プレート又はトランスデューサ回路の他の導電性回路及び/又は導電性アンテナ又は静電気捕捉回路の他の導電性線を規定するのに使用することができる。1つの特定の実装では、トランスデューサ回路及び静電気捕捉回路は、例えば、静電気の捕捉を容易にする導電性スレッドの鉛直部分とともに統合することができ、水平部分は、トランスデューサ回路の可変マイクロキャパシタの対向するキャパシタプレートを規定するために複数の層において配列される。多様な実装が、本明細書において提供される説明によって想定される。
【0031】
1つ又は複数の更なる実施形態では、静電気捕捉回路は、電子回路アセンブリの表面から、より具体的には、電気エネルギー捕捉回路の表面から上向きに鉛直に延在する複数の導電性スレッドを用いて構成することができる。1つの実装では、小さい鉛直配向導電性スレッドが、主体、車両、又は電子回路アセンブリと接触する他の構造上の静電荷を捕捉又は放電するために外向きに延在する。捕捉された電気エネルギーは、電力管理回路、例えば、それに関連付けられたエネルギー貯蔵デバイスに貯蔵することができる。1つの例では、2000~4000ボルトの典型的な範囲は、個人が静電気ショックを感じ得る閾値であり、これは、個人のサイズ、及び他の要因にも依存し得る。1つの実装では、鉛直延在導電性スレッドは、静電気捕捉回路のアンテナ(これは、雰囲気における任意の静電荷も捕捉することができる)を形成するために電気的に相互接続することができ、これは、(1つの実施形態では、)適切な高電圧キャパシタ、絶縁体、及び変圧器を含むこともできる。
【0032】
更なる例として、
図4A及び
図4Bは、
図1に示されたような電子回路アセンブリの電気エネルギー捕捉回路110の動作回路図の1つの実施形態を示している。
図4A及び
図4Bは、電圧が直列接続の場合に可変キャパシタサブアセンブリを介して捕捉され、その後、並列接続の場合に伝達される方法を示している。最初に、
図4Aに示されているように、可変キャパシタサブアセンブリは、1つ又は複数のスイッチ400、401の制御によって直列に接続され、これは、可変キャパシタが完全電圧レベルまで充電することを可能にし、これは、回路において利用可能な最大電位であり、総充電は、キャパシタにわたる電圧レベルの総和である。
【0033】
図4Bでは、スイッチ400、401は、可変キャパシタンスサブアセンブリを直列接続から並列接続にスイッチングするためにアクティベートされ、これは、貯蔵及び(1つの実施形態では)エネルギー貯蔵124のために電力管理回路120への電圧の放電をもたらす。直列接続及び並列接続の間でスイッチングすることによって、生成される機械的圧力キャパシタンスは、電力管理回路に流れる。このようにして、摩擦電気効果及び/又は静電効果は、貯蔵又は他の使用のためにエネルギーを捕捉するために電気エネルギー捕捉回路によって利用される。
【0034】
図5は、本発明の1つ又は複数の実施形態の回路の態様を示すワークフローの1つの実施形態を示している。
図5を参照すると、制御処理は、1つの実施形態では、本明細書において説明されるような1つ又は複数の電気回路アセンブリのための1つ又は複数のロケーションの認知解析ベース選択500を含む。例えば、認知解析は、電子回路アセンブリを介した電気エネルギーの生成をもたらす可能性が最も高い高トラフィックエリアを識別するのに使用することができる。論述されるように、1つの実施形態では、電子回路アセンブリは、建築物の床等の床構造において、又は、ガレージ又は道路において埋め込むことができ、ロケーションは、それらのエリアにおいて行われる物理的活動に基づいて選択される。選択されたロケーションは、その後、本明細書において説明されるような1つ又は複数の電気回路アセンブリで層状化され(502)、印加された圧力及び/又は静電荷は、電子回路アセンブリによって電気エネルギーとしての使用において捕捉される(504)。捕捉されたエネルギーは、エネルギー貯蔵デバイスに貯蔵され、及び/又は電気負荷に提供される(506)。1つの実施形態では、電子回路アセンブリは、1つ又は複数の温度センサ等の1つ又は複数のセンサ、及びエネルギー節約ユニットを含むことができ、これは、貯蔵のためのエネルギーの変換、又は例えば、電子回路アセンブリが内部に位置する空間を加熱するための電気エネルギーの熱への変換のいずれかをもたらすことができる。1つの実施形態では、認知解析は、電子回路アセンブリのためのロケーションの選択を再評価(例えば、周期的に再評価)することができ(508)、選択されたロケーションが変化するべき場合、電子回路アセンブリは、1つの実施形態では、例えば、トラフィックパターンにおけるシフト又は印加された圧力及び/又は静電荷のロケーションにおける他の変化を考慮するために、新たに選択されたロケーションに移動することができる。
【0035】
当業者であれば、上記の説明から、電子回路アセンブリを備えるエネルギー貯蔵システムが本明細書において提供されることに留意するであろう。電子回路アセンブリは、印加された圧力に基づいて電気エネルギーを生成する1つ又は複数のトランスデューサ回路、及び静電荷から電気エネルギーを捕捉する1つ又は複数の静電気捕捉回路を備える。トランスデューサ回路における印加された圧力からの生成された電気エネルギー及び静電気捕捉回路によって捕捉された静電荷からの電気エネルギーを少なくとも部分的に受け取る、トランスデューサ回路及び静電気捕捉回路に電気に結合された電力管理回路が提供される。
【0036】
1つの実装では、トランスデューサ回路は、直列接続及び並列接続の間でスイッチング可能な複数の可変キャパシタサブアセンブリを有し、ここで、複数の可変キャパシタサブアセンブリは、直列接続の場合により大きい電気エネルギーを貯蔵し、並列接続にスイッチングされた場合に電気エネルギーを電力管理回路に少なくとも部分的に解放する。
【0037】
1つの例では、複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する1つ又は複数のスイッチングデバイスが提供される。スイッチングデバイスは、複数の可変キャパシタサブアセンブリの電気充電レベルによって制御することができる。別の実施形態では、電力管理回路は、トランスデューサ回路への印加された圧力からの生成された電気エネルギー、及び静電荷からの捕捉された電気エネルギーの分配を制御するコントローラを有する。1つの実施形態では、コントローラは、複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する。
【0038】
1つ又は複数の実施形態では、トランスデューサ回路、静電気捕捉回路、又は電気負荷のうちの少なくとも1つは、複数の導電性要素を有し、ここで、複数の導電性要素のうちの1つの導電性要素は、複数の水平延在導電性領域及び複数の鉛直延在導電性領域を含む。1つの実施形態では、導電性要素は、導電性スレッドである。例えば、導電性スレッドは、導電性材料がコーティングされた可撓性非導電性コアを有する。1つ又は複数の実施形態では、静電気捕捉回路は、静電荷から電気エネルギーを捕捉することを容易にする複数の鉛直延在導電性要素を有する。1つの実施形態では、静電荷からの捕捉された電気エネルギーは、電力管理回路によってエネルギー貯蔵デバイスに貯蔵される。
【0039】
1つ又は複数の実装では、複数の導電性スレッドが提供され、ここで、電力管理回路は、受け取られた電気エネルギーを、複数の導電性スレッドのうちの1つ又は複数の導電性スレッドに発熱させるために少なくとも部分的に方向付ける。
【0040】
1つ又は複数の実施形態では、電子回路アセンブリは、捕捉された静電荷について、トランスデューサ回路のキャパシタプレート上の充電のメンテナンスを容易にするように構成することができ、それによって、キャパシタプレートのために要求される電圧の量が最小化される。
【0041】
1つ又は複数の実施形態では、導電性スレッドは、多様な材料から実装することができる。1つの実施形態では、材料は、摩耗及び断裂に耐え、洗浄可能であり、所望のヤング率で応力、歪みに耐性を有する等であり得る特性を有する。1つの実施形態では、導電性スレッドは、導電性スレッドを規定するための1つ又は複数の導電性層又はコーティングがコーティングされているポリマーコアを有する。
【0042】
有利には、本明細書において説明される電力捕捉システムは、機械的圧力及び静電荷の組み合わせを利用して電気エネルギーを生成し、これは、その後貯蔵されるか、又は加熱(又は冷却)効果を提供するために動的に使用され得る。粒子は、印加された圧力に起因して充電されるようになり、したがって電気を生成する。静電荷は、摩擦電気効果に起因して生成される。
【0043】
1つ又は複数の実施形態では、特定のアプリケーション又は経験される重量負荷のために製造されるマイクロサイズの電気エネルギー捕捉回路が利用される。
【0044】
1つ又は複数の実装では、電気エネルギー捕捉回路は、構造の複数の層において配置され得、これは、1つ又は複数のトランスデューサ回路及び1つ又は複数の静電気捕捉回路を備える。
【0045】
1つ又は複数の実装では、導電性スレッドのファブリックが、電気エネルギー捕捉回路の上に配置され、例えば、本明細書において説明されるように生成される電気エネルギーを使用する空間を加熱するための電気負荷として使用され得る。
【0046】
1つ又は複数の実装では、電気エネルギー捕捉回路の複数の態様を、説明されたような導電性スレッドを介して実装することができる。
【0047】
さらに、本発明の1つ又は複数の制御態様を実装するためのコンピューティング環境の例示的な実施形態が、
図6~
図8を参照して以下で説明される。
【0048】
更なる例として、
図6は、コンピューティング環境600の1つの実施形態を示しており、これは、コンピューティングシステム612を備える。コンピュータシステム612との使用に適し得る周知のコンピューティングシステム、環境及び/又は構成の例としては、サーバ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、ワイヤレスコンピュータ、ハンドヘルド又はラップトップコンピュータ又はデバイス、携帯電話、プログラマブルコンシューマ電子デバイス、タブレット、携帯情報端末(PDA(登録商標))等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0049】
コンピューティングシステム612は、コンピュータシステムによって実行される、プログラムモジュール等のコンピュータシステム実行可能命令の一般的文脈において説明することができる。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、ロジック、及びデータ構造等を含む。
【0050】
図6に示されているように、コンピューティングシステム612は、汎用コンピューティングデバイスの形式において示されている。コンピューティングシステム612のコンポーネントは、1つ又は複数のプロセッサ又は処理ユニット616、システムメモリ623、及びシステムメモリ623を含む様々なシステムコンポーネントをプロセッサ616に結合するバス618を含むことができるが、これらに限定されない。
【0051】
1つの実施形態では、プロセッサ616は、International Business Machines Corporationによってオファーされるz/Architecture(登録商標)、又はInternational Business Machines Corporation又は他の企業によってオファーされる他のアーキテクチャに基づくことができる。
【0052】
バス618は、メモリバス又はメモリコントローラ、ペリフェラルバス、アクセラレーテッドグラフィックスポート、及び多様なバスアーキテクチャのうちの任意のものを使用するプロセッサ又はローカルバスを含む、幾つかのタイプのバス構造のうちの任意のもののうちの1つ又は複数を表す。限定ではなく例として、そのようなアーキテクチャとしては、産業標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、エンハンスドISA(EISA)バス、ビデオエレクトロニクススタンダーズアソシエーション(VESA)ローカルバス、及びペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)バスが挙げられる。
【0053】
コンピューティングシステム612は、多様なコンピュータシステム可読媒体を含むことができる。そのような媒体は、コンピューティングシステム612によってアクセス可能である任意の利用可能な媒体であってよく、それは、揮発性及び不揮発性媒体、取り外し可能及び取り外し不能媒体の両方を含む。
【0054】
システムメモリ623は、ランダムアクセスメモリ(RAM)630及び/又はキャッシュメモリ632等の揮発性メモリの形式のコンピュータシステム可読媒体を含むことができる。コンピューティングシステム612は、他の取り外し可能/取り外し不能、揮発性/不揮発性コンピュータシステム記憶媒体を更に含むことができる。単なる例として、記憶システム634は、取り外し不能な不揮発性磁気媒体(図示せず、典型的には「ハードドライブ」と呼ばれる)からの読み出し及びそこへの書き込みを行うために提供することができる。示されていないが、取り外し可能な不揮発性磁気ディスク(例えば、「フロッピディスク」)からの読み出し及びそこへの書き込みを行うための磁気ディスクドライブ、及び、CD-ROM、DVD-ROM又は他の光学媒体等の取り外し可能な不揮発性光学ディスクからの読み出し又はそこへの書き込みを行うための光学ディスクドライブを提供することができる。そのような事例では、各々が、1つ又は複数のデータ媒体インターフェースによってバス618に接続することができる。以下で更に説明されるように、メモリ623は、本発明の実施形態の機能を実行するように構成されているプログラムモジュール又はコードのセット(例えば、少なくとも1つ)を有する少なくとも1つのプログラム製品を含むことができる。
【0055】
プログラムモジュール642のセット(少なくとも1つ)を有するプログラム/ユーティリティ640は、限定ではなく例として、メモリ632に記憶することができ、また、オペレーティングシステム、1つ又は複数のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール、及びプログラムデータも同様である。オペレーティングシステム、1つ又は複数のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール、及びプログラムデータの各々、又はこれらの何らかの組み合わせは、ネットワーキング環境の実装を含むことができる。プログラムモジュール642は、概して、本明細書において説明される本発明の実施形態の機能及び/又は方法論を実行する。代替的に、制御設備、モジュール、ロジック等601は、本明細書において開示されるように、コンピューティング環境612内に提供することができる。
【0056】
コンピュータシステム/サーバ612は、キーボード、ポインティングデバイス、ディスプレイ624等のような1つ又は複数の外部デバイス614;ユーザがコンピューティングシステム612とインタラクトすることを可能にする1つ又は複数のデバイス;及び/又はコンピューティングシステム612が1つ又は複数の他のコンピューティングデバイスと通信することを可能にする任意のデバイス(例えば、ネットワークカード、モデム等)と通信することもできる。そのような通信は、入力/出力(I/O)インターフェース622を介して行うことができる。なおもさらに、コンピューティングシステム612は、ネットワークアダプタ620を介して、ローカルエリアネットワーク(LAN)、一般的なワイドエリアネットワーク(WAN)、及び/又はパブリックネットワーク(例えば、インターネット)等の1つ又は複数のネットワークと通信することができる。示されているように、ネットワークアダプタ620は、バス618を介して、コンピューティングシステム612の他のコンポーネントと通信する。示されていないが、他のハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントをコンピューティングシステム612と併せて使用することができることが理解されるべきである。例は、マイクロコード、デバイスドライバ、冗長処理ユニット、外部ディスクドライブアレイ、RAIDシステム、テープドライブ、及びデータアーカイブストレージシステム等を含むが、これらに限定されない。
【0057】
1つ又は複数の態様は、クラウドコンピューティングに関し、又はこれを使用してよい。
【0058】
本開示はクラウドコンピューティングに関する詳細な説明を含むが、本明細書において記載される特定の教示の実装はクラウドコンピューティング環境に限定されないことが事前に理解される。むしろ、本発明の実施形態は、現在既知の、又は今後開発される他の任意のタイプのコンピューティング環境と併せて実装されることが可能である。
【0059】
クラウドコンピューティングは、最小の管理労力又はサービスプロバイダとのインタラクションで迅速にプロビジョニング及びリリースすることができる構成可能コンピューティングリソース(例えば、ネットワーク、ネットワーク帯域幅、サーバ、処理、メモリ、ストレージ、アプリケーション、仮想機械、及びサービス)の共有プールへの簡便なオンデマンドネットワークアクセスを可能にするためのサービス提供のモデルである。このクラウドモデルは、少なくとも5つの特性、少なくとも3つのサービスモデル、及び少なくとも4つの展開モデルを含んでよい。
【0060】
特性は、以下のとおりである。
【0061】
オンデマンドセルフサービス:クラウド消費者は、サービスプロバイダとの人的対話を必要とすることなく、必要に応じて自動的に、サーバ時間及びネットワークストレージ等のコンピューティング能力を一方的にプロビジョニングすることができる。
【0062】
幅広いネットワークアクセス:この能力は、ネットワークを介して利用可能であり、異種のシン又はシッククライアントプラットフォーム(例えば、携帯電話、ラップトップ、及びPDA)による使用を促す標準メカニズムを通してアクセスされる。
【0063】
リソースプーリング:プロバイダのコンピューティングリソースは、マルチテナントモデルを使用して複数の消費者に役立つようプールされ、異なる物理及び仮想リソースが、需要に従って動的に割り当て及び再割り当てされる。消費者は概して提供されたリソースの正確なロケーションに対して制御又は知識を有していないが、より高いレベルの抽象化(例えば、国、州、又はデータセンタ)においてロケーションを指定することが可能である場合があるという点で、ロケーションの独立性がある。
【0064】
迅速な弾力性:この能力は、迅速かつ弾力的に、幾つかの事例では自動的にプロビジョニングして、早急にスケールアウトし、かつ迅速にリリースして早急にスケールインすることができる。消費者にとって、多くの場合、プロビジョニングに利用可能な能力は無制限に見え、任意の時点において任意の量で購入することができる。
【0065】
測定されるサービス:クラウドシステムは、サービスのタイプ(例えば、ストレージ、処理、帯域幅及びアクティブユーザアカウント)に適切な或るレベルの抽象化における計測能力を活用することによって、自動的にリソース使用を制御及び最適化する。リソース使用量をモニタリング、制御及び報告することができ、それにより、利用されるサービスのプロバイダ及び消費者の両方に透明性が提供される。
【0066】
サービスモデルは、以下のとおりである。
【0067】
ソフトウェアアズアサービス(SaaS):消費者に提供される能力は、クラウドインフラストラクチャ上で稼働するプロバイダのアプリケーションを使用することである。アプリケーションは、ウェブブラウザ(例えば、ウェブベース電子メール)等のシンクライアントインターフェースを通して様々なクライアントデバイスからアクセス可能である。消費者は、限定されたユーザ固有のアプリケーション構成設定を考えられる例外として、ネットワーク、サーバ、オペレーティングシステム、ストレージ、又は更には個々のアプリケーション能力を含む、基礎をなすクラウドインフラストラクチャを管理又は制御しない。
【0068】
プラットフォームアズアサービス(PaaS):消費者に提供される能力は、クラウドインフラストラクチャ上に、プロバイダによってサポートされるプログラミング言語及びツールを使用して作成される、消費者が作成又は取得したアプリケーションを展開することである。消費者は、ネットワーク、サーバ、オペレーティングシステム、又はストレージを含む、基礎をなすクラウドインフラストラクチャを管理又は制御しないが、展開されたアプリケーション、及び場合によってはアプリケーションホスティング環境構成を制御する。
【0069】
インフラストラクチャアズアサービス(IaaS):消費者に提供される能力は、処理、ストレージ、ネットワーク及び他の基本的なコンピューティングリソースをプロビジョニングすることであり、ここで消費者は、オペレーティングシステム及びアプリケーションを含むことができる任意のソフトウェアを展開及び実行することが可能である。消費者は、基礎をなすクラウドインフラストラクチャを管理又は制御しないが、オペレーティングシステム、ストレージ、展開されたアプリケーションを制御するとともに、場合によっては選択されたネットワーキングコンポーネント(例えば、ホストファイアウォール)を限定的に制御する。
【0070】
展開モデルは、以下のとおりである。
【0071】
プライベートクラウド:このクラウドインフラストラクチャは、或る組織のためにのみ動作する。それは、その組織又はサードパーティによって管理されてよく、オンプレミス又はオフプレミスで存在してよい。
【0072】
コミュニティクラウド:このクラウドインフラストラクチャは、幾つかの組織によって共有され、共有される関心事項(例えば、ミッション、セキュリティ要件、ポリシ及びコンプライアンス考慮事項)を有する特定のコミュニティをサポートする。それは、それらの組織又はサードパーティによって管理されてよく、オンプレミス又はオフプレミスで存在してよい。
【0073】
パブリッククラウド:このクラウドインフラストラクチャは、一般大衆又は大規模な業界団体に利用可能とされ、クラウドサービスを販売する組織によって所有される。
【0074】
ハイブリッドクラウド:このクラウドインフラストラクチャは、2つ又はそれより多くのクラウド(プライベート、コミュニティ、又はパブリック)の複合体であり、2つ又はそれより多くのクラウドは、独自のエンティティのままであるが、データ及びアプリケーションのポータビリティ(例えば、クラウド間の負荷分散のためのクラウドバースト)を可能にする標準技術又は独自技術によってともに結合される。
【0075】
クラウドコンピューティング環境は、ステートレス性、低結合性、モジュール性、及びセマンティック相互運用性に焦点を当てたサービス指向である。クラウドコンピューティングの中核には、相互接続されたノードからなるネットワークを含むインフラストラクチャが存在する。
【0076】
クラウドコンピューティングノードは、
図6に示されているもの等のコンピュータシステム/サーバを備えることができる。
図6のコンピュータシステム/サーバ612は、通信ネットワークを介してリンクされるリモート処理デバイスによってタスクが実行される分散クラウドコンピューティング環境において実施することができる。分散クラウドコンピューティング環境では、メモリ記憶デバイスを含むローカルコンピュータシステム記憶媒体及びリモートコンピュータシステム記憶媒体の両方にプログラムモジュールが位置してよい。コンピュータシステム/サーバ612は、本明細書の上記で記載された機能のうちの任意のものを実装されること、及び/又はこれらを実行することが可能である。
【0077】
ここで
図7を参照すると、例示的なクラウドコンピューティング環境50が示されている。示されているように、クラウドコンピューティング環境50は、例えば、携帯情報端末(PDA)又は携帯電話54A、デスクトップコンピュータ54B、ラップトップコンピュータ54C、及び/又は自動車コンピュータシステム54N等の、クラウド消費者によって使用されるローカルコンピューティングデバイスが通信し得る、1つ又は複数のクラウドコンピューティングノード10を備えることができる。ノード10は、互いに通信してよい。それらは、本明細書の上記で説明されたようなプライベート、コミュニティ、パブリック、又はハイブリッドクラウド、又はこれらの組み合わせ等の、1つ又は複数のネットワーク内で物理的に又は仮想的にグループ化されてよい(図示せず)。これにより、クラウドコンピューティング環境50は、インフラストラクチャ、プラットフォーム、及び/又はソフトウェアを、クラウド消費者がそのためにローカルコンピューティングデバイス上にリソースを維持する必要がないサービスとしてオファーすることが可能になる。
図6に示されているコンピューティングデバイス54A~Nのタイプは、単に例示を意図し、コンピューティングノード10及びクラウドコンピューティング環境50は、任意のタイプのネットワーク及び/又はネットワークアドレス指定可能接続を介して(例えば、ウェブブラウザを使用して)、任意のタイプのコンピュータ化デバイスと通信することができることが理解される。
【0078】
ここで
図8を参照すると、クラウドコンピューティング環境50(
図7)によって提供される機能抽象化層のセットが示されている。
図8に示されているコンポーネント、層、及び機能は、単に例示を意図するものであり、本発明の実施形態がそれらに限定されないことが事前に理解されるべきである。示されているように、以下の層及び対応する機能が提供される。
【0079】
ハードウェア及びソフトウェア層60は、ハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを含む。ハードウェアコンポーネントの例としては、メインフレーム61;RISC(縮小命令セットコンピュータ)アーキテクチャベースサーバ62;サーバ63;ブレードサーバ64;記憶デバイス65;及びネットワーク及びネットワーキングコンポーネント66が挙げられる。幾つかの実施形態では、ソフトウェアコンポーネントは、ネットワークアプリケーションサーバソフトウェア67及びデータベースソフトウェア68を備える。
【0080】
仮想化層70は、仮想エンティティの次の例:仮想サーバ71;仮想ストレージ72;仮想プライベートネットワークを含む仮想ネットワーク73;仮想アプリケーション及びオペレーティングシステム74;及び仮想クライアント75が提供され得る抽象化層を提供する。
【0081】
1つの例では、管理層80は、以下で説明される機能を提供してよい。リソースプロビジョニング81は、クラウドコンピューティング環境内でタスクを実行するために利用されるコンピューティングリソース及び他のリソースの動的な調達を提供する。計測及び価格設定82は、リソースがクラウドコンピューティング環境内で利用されるときのコスト追跡、及び、これらのリソースの消費に対する課金又は請求書発行を提供する。1つの例では、これらのリソースは、アプリケーションソフトウェアライセンスを含んでよい。セキュリティは、クラウド消費者及びタスクに対する識別情報検証、並びに、データ及び他のリソースに対する保護を提供する。ユーザポータル83は、消費者及びシステムアドミニストレータに対してクラウドコンピューティング環境へのアクセスを提供する。サービス水準管理84は、要求されるサービス水準が満たされるように、クラウドコンピューティングリソース割り当て及び管理を提供する。サービス水準合意(SLA)計画及び履行85は、将来の要件がSLAに従って予期されるクラウドコンピューティングリソースの事前の取り決め及び調達を提供する。
【0082】
ワークロード層90は、クラウドコンピューティング環境が利用され得る機能の例を提供する。この層から提供され得るワークロード及び機能の例としては、マッピング及びナビゲーション91;ソフトウェア開発及びライフサイクル管理92;仮想クラスルーム教育配信93;データ解析処理94;トランザクション処理95;及び制御処理96が挙げられる。
【0083】
本発明の様々な実施形態の説明は、例示のために提示されてきたが、網羅的であることも、又は開示された実施形態に限定されることも意図するものではない。説明された実施形態の範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形が、当業者には明らかであろう。本明細書において使用される術語は、実施形態の原理、実用的な適用、又は市場で見られる技術に対する技術的改善を最も良好に説明するように、又は、本明細書において開示された実施形態を他の当業者が理解することを可能にするように選択された。
【0084】
本発明は、統合のあらゆる可能な技術詳細レベルにおけるシステム、方法、及び/又はコンピュータプログラム製品であってよい。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読記憶媒体(又は複数の媒体)を含むことができる。
【0085】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用されるための命令を保持及び記憶することができる有形デバイスとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光学記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、又は前述したものの任意の適した組み合わせであってよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的なリストは、次のもの:ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリスティック、フロッピディスク、機械的にエンコードされたデバイス、例えば、パンチカード又は命令を記録した溝内の隆起構造、及び前述したものの任意の適した組み合わせを含む。コンピュータ可読記憶媒体は、本明細書において使用される場合、電波又は他の自由に伝播する電磁波、導波路又は他の伝送媒体を通して伝播する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、又はワイヤを通して送信される電気信号等の一時的信号それ自体とは解釈されるべきではない。
【0086】
本明細書において説明されるコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体から、それぞれのコンピューティング/処理デバイスに、又は、ネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク及び/又はワイヤレスネットワークを介して、外部コンピュータ又は外部記憶デバイスに、ダウンロードすることができる。ネットワークは、銅送信ケーブル、光送信ファイバ、ワイヤレス送信、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ及び/又はエッジサーバを含んでよい。各コンピューティング/処理デバイス内のネットワークアダプタカード又はネットワークインターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、当該コンピュータ可読プログラム命令を、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するために転送する。
【0087】
本発明の動作を実行するコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路のための構成データ、又は1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかであってよく、1つ又は複数のプログラミング言語は、Smalltalk(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語等の手続き型プログラミング言語を含む。コンピュータ可読プログラム命令は、ユーザのコンピュータ上で完全に実行されてもよいし、スタンドアロンソフトウェアパッケージとしてユーザのコンピュータ上で部分的に実行されてもよいし、部分的にユーザのコンピュータ上で、かつ、部分的にリモートコンピュータ上で実行されてもよいし、又はリモートコンピュータ又はサーバ上で完全に実行されてもよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータが、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてもよいし、又はその接続が、(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータに対して行われてもよい。幾つかの実施形態では、例えば、プログラマブルロジック回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はプログラマブルロジックアレイ(PLA)を含む電子回路は、本発明の態様を実行するために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用することによってコンピュータ可読プログラム命令を実行して、電子回路をパーソナライズしてよい。
【0088】
本発明の態様は、本明細書において、本発明の実施形態に係る方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して説明されている。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、及びフローチャート図及び/又はブロック図におけるブロックの組み合わせは、コンピュータ可読プログラム命令によって実装することができることが理解されよう。
【0089】
これらのコンピュータ可読プログラム命令をコンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供して機械を生成することができ、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図の単数又は複数のブロックで指定された機能/動作を実装する手段を作成するようになる。また、これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、当該命令は、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置、及び/又は他のデバイスに対し、特定の方法で機能するよう命令することができ、それにより、命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート及び/又はブロック図の単数又は複数のブロックで指定された機能/動作の態様を実装する命令を含む製品を含むようになる。
【0090】
また、コンピュータ可読プログラム命令を、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイスにロードして、一連の動作段階をコンピュータ、他のプログラマブル装置又は他のデバイス上で実行させ、コンピュータ実装プロセスを生成することができ、それにより、コンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で実行される命令は、フローチャート及び/又はブロック図の単数又は複数のブロックで指定された機能/動作を実装するようになる。
【0091】
図におけるフローチャート及びブロック図は、本発明の様々な実施形態に係るシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。これに関して、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、指定される論理機能を実装する1つ又は複数の実行可能命令を含む命令のモジュール、セグメント、又は部分を表し得る。幾つかの代替的な実装では、ブロックに記載される機能が、図に記載される順序とは異なる順序で行われ得る。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際には、1つの段階として達成されてもよいし、同時に、実質的に同時に、部分的に又は完全に時間的に重複する方式で実行されてもよいし、又はブロックは、場合によって、関与する機能に依存して逆の順序で実行されてもよい。ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャート図におけるブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行するか、又は専用ハードウェア及びコンピュータ命令の組み合わせを実行する専用ハードウェアベースシステムによって実装することができることにも留意されたい。
【0092】
上記に加えて、顧客環境の管理をオファーするサービスプロバイダによって、1つ又は複数の態様の提供、オファー、展開、管理、サービス提供等が行われてよい。例えば、サービスプロバイダは、1つ又は複数の顧客のために1つ又は複数の態様を実行するコンピュータコード及び/又はコンピュータインフラストラクチャの作成、維持、サポート等を行うことができる。その見返りに、サービスプロバイダは、例として、加入及び/又は手数料契約下の顧客から支払いを受け取り得る。加えて又は代替的に、サービスプロバイダは、1つ又は複数のサードパーティに対する広告コンテンツの販売から、支払いを受け取り得る。
【0093】
1つの態様では、アプリケーションは、1つ又は複数の実施形態を実行するために展開されてよい。1つの例として、アプリケーションの展開は、1つ又は複数の実施形態を実行するように動作可能なコンピュータインフラストラクチャを提供することを含む。
【0094】
更なる態様として、コンピューティングシステムにコンピュータ可読コードを統合することを含むコンピューティングインフラストラクチャが展開され得、ここで、コンピューティングシステムと組み合わされたコードは、1つ又は複数の実施形態を実行することが可能である。
【0095】
また更なる態様として、コンピュータシステムにコンピュータ可読コードを統合することを含むコンピューティングインフラストラクチャを統合するためのプロセスが提供されてよい。コンピュータシステムは、コンピュータ可読媒体を含み、ここで、コンピュータ媒体は、1つ又は複数の実施形態を含む。コンピュータシステムと組み合わされたコードは、1つ又は複数の実施形態を実行することが可能である。
【0096】
様々な実施形態が上記に説明されたが、これらは単なる例である。例えば、他のアーキテクチャのコンピューティング環境が、1つ又は複数の実施形態を組み込み使用するために使用され得る。さらに、異なる命令、命令フォーマット、命令フィールド及び/又は命令値が使用され得る。多くの変形例が可能である。
【0097】
さらに、他のタイプのコンピューティング環境が有益であり、使用され得る。一例として、システムバスを通してメモリ要素に直接又は間接的に結合された少なくとも2つのプロセッサを含む、プログラムコードを記憶及び/又は実行するのに適したデータ処理システムが有用である。メモリ要素は、例えば、プログラムコードの実際の実行中に利用されるローカルメモリ、バルクストレージ、及びコードが実行中にバルクストレージから索出されなければならない回数を削減するために、少なくとも何らかのプログラムコードの一時的記憶を提供するキャッシュメモリを含む。
【0098】
入力/出力又はI/Oデバイス(限定されないが、キーボード、ディスプレイ、ポインティングデバイス、DASD、テープ、CD、DVD、サムドライブ及び他のメモリ媒体等を含む)は、直接、又は介在するI/Oコントローラを通してのいずれかでシステムに結合され得る。ネットワークアダプタも、データ処理システムが他のデータ処理システム又はリモートプリンタ又は記憶デバイスに介在するプライベート又はパブリックネットワークを介して結合されるようになることを可能にするためにシステムに結合され得る。モデム、ケーブルモデム、及びEthernet(登録商標)カードは、利用可能なタイプのネットワークアダプタのほんの幾つかにすぎない。
【0099】
本明細書において使用される術語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけのものであり、本発明を限定することを意図されていない。本明細書において使用される場合、「1つの/一(a、an)」及び「その(the)」という単数形は、文脈による別段の明確な指示がない限り、複数形も含むことを意図されている。「備える/有する/含む(comprise)」(及び「comprises」及び「comprising」等のcompriseの任意の形式)、「有する(have)」(及び「has」及び「having」等のhaveの任意の形式)、「備える/有する/含む(include)」(及び「includes」及び「including」等のincludeの任意の形式)、及び「含有する(contain)」(及び「contains」及び「containing」等のcontainの任意の形式)は、オープンエンドの連結動詞であることがさらに理解されるであろう。結果として、1つ又は複数の段階又は要素を「備える/有する/含む(comprises)」、「有する(has)」、「備える/有する/含む(includes)」又は「含有する(contains)」方法又はデバイスは、それらの1つ又は複数の段階又は要素を所有するが、それらの1つ又は複数の段階又は要素のみを所有するものと限定されない。同様に、1つ又は複数の特徴を「備える/有する/含む(comprises)」、「有する(has)」、「備える/有する/含む(includes)」又は「含有する(contains)」方法の段階又はデバイスの要素は、それらの1つ又は複数の特徴を所有するが、それらの1つ又は複数の特徴のみを所有することに限定されない。さらに、特定の方法において構成されるデバイス又は構造は、少なくともその方法において構成されるが、列挙されていない方法において構成されてもよい。
【0100】
以下の特許請求の範囲における全てのミーンズプラスファンクション要素又はステッププラスファンクション要素の対応する構造、材料、行為、及び均等物は、存在する場合、具体的に特許請求されているものとして、他の特許請求される要素と組み合わせて機能を実行する任意の構造、材料、又は行為を含むものとして意図される。本発明の説明は、例示及び説明の目的で提示されるが、網羅的であることとも、本発明を開示される形式に限定することも意図されていない。本発明の範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形が、当業者には明らかであろう。実施形態は、本発明の1つ又は複数の態様の原理及び実用的な適用を最も良好に説明するために、また、他の当業者が、企図される特定の使用に適合するような様々な修正を伴う様々な実施形態について本発明の1つ又は複数の態様を理解することを可能にするために、選択及び説明されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印加された圧力に基づいて電気エネルギーを生成するトランスデューサ回路;
静電荷から電気エネルギーを捕捉する静電気捕捉回路;及び
前記トランスデューサ回路における印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー及び前記静電気捕捉回路によって捕捉された静電荷からの前記電気エネルギーを少なくとも部分的に受け取る、前記トランスデューサ回路及び前記静電気捕捉回路に電気に結合された電力管理回路
を備える、電子回路アセンブリ。
【請求項2】
前記トランスデューサ回路は、直列接続及び並列接続の間でスイッチング可能な複数の可変キャパシタサブアセンブリを有し、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリは、直列接続の場合により大きい電気エネルギーを貯蔵し、並列接続にスイッチングされた場合に電気エネルギーを前記電力管理回路に少なくとも部分的に解放する、請求項1に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項3】
前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する1つ又は複数のスイッチングデバイスを更に備え、前記1つ又は複数のスイッチングデバイスは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの電気充電レベルによって制御される、請求項2に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項4】
前記電力管理回路は、前記トランスデューサ回路への前記印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー、及び静電荷からの前記捕捉された電気エネルギーの分配を制御するコントローラを有し、前記コントローラは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する、請求項2に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項5】
前記トランスデューサ回路又は前記静電気捕捉回路のうちの少なくとも1つは、複数の導電性要素を有し、前記複数の導電性要素のうちの1つの導電性要素は、複数の水平延在導電性領域及び複数の鉛直延在導電性領域を含む、請求項2に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項6】
前記導電性要素は、導電性スレッドである、請求項5に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項7】
前記導電性スレッドは、導電性材料がコーティングされた可撓性非導電性コアを含む、請求項6に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項8】
前記静電気捕捉回路は、前記静電荷から電気エネルギーを捕捉することを容易にする複数の鉛直延在導電性要素を有する、請求項
1から7のいずれか一項に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項9】
静電荷からの捕捉された電気エネルギーは、前記電力管理回路によってエネルギー貯蔵デバイスに貯蔵される、請求項8に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項10】
複数の導電性スレッドを更に備え、前記電力管理回路は、前記受け取られた電気エネルギーを、前記複数の導電性スレッドのうちの1つ又は複数の導電性スレッドに発熱させるために少なくとも部分的に方向付ける、請求項
1から7のいずれか一項に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項11】
前記トランスデューサ回路及び前記静電気捕捉回路は、複数の導電性スレッドを有する、請求項
1から7のいずれか一項に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項12】
前記複数の導電性スレッドのうちの1つの導電性スレッドは、導電性材料がコーティングされた可撓性非導電性コアを含む、請求項11に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項13】
前記トランスデューサ回路は、直列接続及び並列接続の間でスイッチング可能な複数の可変キャパシタサブアセンブリを有し、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリは、直列接続の場合により大きい電気エネルギーを貯蔵し、並列接続にスイッチングされた場合に電気エネルギーを前記電力管理回路に少なくとも部分的に解放する、請求項11に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項14】
前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する1つ又は複数のスイッチングデバイスを更に備え、前記1つ又は複数のスイッチングデバイスは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの電気充電レベルによって制御される、請求項13に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項15】
前記電力管理回路は、前記トランスデューサ回路への前記印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー、及び静電荷からの前記捕捉された電気エネルギーの分配を制御するコントローラを有し、前記コントローラは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する、請求項13に記載の電子回路アセンブリ。
【請求項16】
電子回路アセンブリを製造する方法であって、前記方法は、
印加された圧力に基づいて電気エネルギーを生成するトランスデューサ回路を提供する段階;
静電荷からの電気エネルギーを捕捉する静電気捕捉回路を提供する段階;及び
電力管理回路を前記トランスデューサ回路及び前記静電気捕捉回路に電気に結合する段階、前記電力管理回路は、前記トランスデューサ回路における前記印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー及び前記静電気捕捉回路による前記静電荷からの前記電気エネルギーを少なくとも部分的に受け取る
を備える、方法。
【請求項17】
前記トランスデューサ回路は、直列接続及び並列接続の間でスイッチング可能な複数の可変キャパシタサブアセンブリを有し、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリは、直列接続の場合により大きい電気エネルギーを貯蔵し、並列接続にスイッチングされた場合に電気エネルギーを前記電力管理回路に少なくとも部分的に解放する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する1つ又は複数のスイッチングデバイスを更に備え、前記1つ又は複数のスイッチングデバイスは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの電気充電レベルによって制御される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記トランスデューサ回路又は前記静電気捕捉回路のうちの少なくとも1つは、複数の導電性要素を有し、前記複数の導電性要素のうちの1つの導電性要素は、複数の水平延在導電性領域及び複数の鉛直延在導電性領域を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記導電性要素は、導電性スレッドであり、前記導電性スレッドは、導電性材料がコーティングされた可撓性非導電性コアを含む、請求項19に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0100】
以下の特許請求の範囲における全てのミーンズプラスファンクション要素又はステッププラスファンクション要素の対応する構造、材料、行為、及び均等物は、存在する場合、具体的に特許請求されているものとして、他の特許請求される要素と組み合わせて機能を実行する任意の構造、材料、又は行為を含むものとして意図される。本発明の説明は、例示及び説明の目的で提示されるが、網羅的であることとも、本発明を開示される形式に限定することも意図されていない。本発明の範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形が、当業者には明らかであろう。実施形態は、本発明の1つ又は複数の態様の原理及び実用的な適用を最も良好に説明するために、また、他の当業者が、企図される特定の使用に適合するような様々な修正を伴う様々な実施形態について本発明の1つ又は複数の態様を理解することを可能にするために、選択及び説明されている。
[項目1]
印加された圧力に基づいて電気エネルギーを生成するトランスデューサ回路;
静電荷から電気エネルギーを捕捉する静電気捕捉回路;及び
前記トランスデューサ回路における印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー及び前記静電気捕捉回路によって捕捉された静電荷からの前記電気エネルギーを少なくとも部分的に受け取る、前記トランスデューサ回路及び前記静電気捕捉回路に電気に結合された電力管理回路
を備える、電子回路アセンブリ。
[項目2]
前記トランスデューサ回路は、直列接続及び並列接続の間でスイッチング可能な複数の可変キャパシタサブアセンブリを有し、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリは、直列接続の場合により大きい電気エネルギーを貯蔵し、並列接続にスイッチングされた場合に電気エネルギーを前記電力管理回路に少なくとも部分的に解放する、項目1に記載の電子回路アセンブリ。
[項目3]
前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する1つ又は複数のスイッチングデバイスを更に備え、前記1つ又は複数のスイッチングデバイスは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの電気充電レベルによって制御される、項目2に記載の電子回路アセンブリ。
[項目4]
前記電力管理回路は、前記トランスデューサ回路への前記印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー、及び静電荷からの前記捕捉された電気エネルギーの分配を制御するコントローラを有し、前記コントローラは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する、項目2に記載の電子回路アセンブリ。
[項目5]
前記トランスデューサ回路又は前記静電気捕捉回路のうちの少なくとも1つは、複数の導電性要素を有し、前記複数の導電性要素のうちの1つの導電性要素は、複数の水平延在導電性領域及び複数の鉛直延在導電性領域を含む、項目2に記載の電子回路アセンブリ。
[項目6]
前記導電性要素は、導電性スレッドである、項目5に記載の電子回路アセンブリ。
[項目7]
前記導電性スレッドは、導電性材料がコーティングされた可撓性非導電性コアを含む、項目6に記載の電子回路アセンブリ。
[項目8]
前記静電気捕捉回路は、前記静電荷から電気エネルギーを捕捉することを容易にする複数の鉛直延在導電性要素を有する、項目1に記載の電子回路アセンブリ。
[項目9]
静電荷からの捕捉された電気エネルギーは、前記電力管理回路によってエネルギー貯蔵デバイスに貯蔵される、項目8に記載の電子回路アセンブリ。
[項目10]
複数の導電性スレッドを更に備え、前記電力管理回路は、前記受け取られた電気エネルギーを、前記複数の導電性スレッドのうちの1つ又は複数の導電性スレッドに発熱させるために少なくとも部分的に方向付ける、項目1に記載の電子回路アセンブリ。
[項目11]
前記トランスデューサ回路及び前記静電気捕捉回路は、複数の導電性スレッドを有する、項目1に記載の電子回路アセンブリ。
[項目12]
前記複数の導電性スレッドのうちの1つの導電性スレッドは、導電性材料がコーティングされた可撓性非導電性コアを含む、項目11に記載の電子回路アセンブリ。
[項目13]
前記トランスデューサ回路は、直列接続及び並列接続の間でスイッチング可能な複数の可変キャパシタサブアセンブリを有し、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリは、直列接続の場合により大きい電気エネルギーを貯蔵し、並列接続にスイッチングされた場合に電気エネルギーを前記電力管理回路に少なくとも部分的に解放する、項目11に記載の電子回路アセンブリ。
[項目14]
前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する1つ又は複数のスイッチングデバイスを更に備え、前記1つ又は複数のスイッチングデバイスは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの電気充電レベルによって制御される、項目13に記載の電子回路アセンブリ。
[項目15]
前記電力管理回路は、前記トランスデューサ回路への前記印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー、及び静電荷からの前記捕捉された電気エネルギーの分配を制御するコントローラを有し、前記コントローラは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する、項目13に記載の電子回路アセンブリ。
[項目16]
電子回路アセンブリを製造する方法であって、前記方法は、
印加された圧力に基づいて電気エネルギーを生成するトランスデューサ回路を提供する段階;
静電荷からの電気エネルギーを捕捉する静電気捕捉回路を提供する段階;及び
電力管理回路を前記トランスデューサ回路及び前記静電気捕捉回路に電気に結合する段階、前記電力管理回路は、前記トランスデューサ回路における前記印加された圧力からの前記生成された電気エネルギー及び前記静電気捕捉回路による前記静電荷からの前記電気エネルギーを少なくとも部分的に受け取る
を備える、方法。
[項目17]
前記トランスデューサ回路は、直列接続及び並列接続の間でスイッチング可能な複数の可変キャパシタサブアセンブリを有し、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリは、直列接続の場合により大きい電気エネルギーを貯蔵し、並列接続にスイッチングされた場合に電気エネルギーを前記電力管理回路に少なくとも部分的に解放する、項目16に記載の方法。
[項目18]
前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの直列接続から並列接続へのスイッチングを制御する1つ又は複数のスイッチングデバイスを更に備え、前記1つ又は複数のスイッチングデバイスは、前記複数の可変キャパシタサブアセンブリの電気充電レベルによって制御される、項目17に記載の方法。
[項目19]
前記トランスデューサ回路又は前記静電気捕捉回路のうちの少なくとも1つは、複数の導電性要素を有し、前記複数の導電性要素のうちの1つの導電性要素は、複数の水平延在導電性領域及び複数の鉛直延在導電性領域を含む、項目17に記載の方法。
[項目20]
前記導電性要素は、導電性スレッドであり、前記導電性スレッドは、導電性材料がコーティングされた可撓性非導電性コアを含む、項目19に記載の方法。
【国際調査報告】