(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】V2V、V2L、又はG2V充電又は電力供給のためのコードセット
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
H02J7/00 P
H02J7/00 302A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523785
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-06-11
(86)【国際出願番号】 US2022078896
(87)【国際公開番号】W WO2023077080
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301041
【氏名又は名称】アティエヴァ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ム、ミンカイ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、リ
(72)【発明者】
【氏名】シャオ、バイ
(72)【発明者】
【氏名】バッハ、エリック マグヌス
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503AA04
5G503BA01
5G503BB01
5G503FA03
5G503FA06
(57)【要約】
コードセットは、回路を有する電気車両供給機器(EVSE)、前記EVSEは、レセプタクルを有する;第1のコードの一端部に結合された第1の充電ガン、ここで、第1のコネクタが前記第1のコードの反対側の端部に結合されており、ここで、前記第1のコネクタは、ビークルツービークル充電のために前記レセプタクルに結合されるように構成されている;第2のコードの一端部に結合された第2の充電ガン、ここで、前記第2のコードの反対側の端部が前記EVSEに結合されている;及びグリッドコード、ここで、第2のコネクタが前記グリッドコードの一端部に結合されており、ここで、前記第2のコネクタは、グリッドツービークル充電のために前記レセプタクルに結合されるように構成されている、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路を有する電気車両供給機器(EVSE)、前記EVSEは、レセプタクルを有する;
第1のコードの一端部に結合された第1の充電ガン、ここで、第1のコネクタが前記第1のコードの反対側の端部に結合されており、ここで、前記第1のコネクタは、ビークルツービークル充電のために前記レセプタクルに結合されるように構成されている;
第2のコードの一端部に結合された第2の充電ガン、ここで、前記第2のコードの反対側の端部が前記EVSEに結合されている;及び
グリッドコード、ここで、第2のコネクタが前記グリッドコードの一端部に結合されており、ここで、前記第2のコネクタは、グリッドツービークル充電のために前記レセプタクルに結合されるように構成されている、
を備える、コードセット。
【請求項2】
前記第1の充電ガンでは、プロキシミティピンが、抵抗器及びスイッチの並列配置と直列の抵抗器を通してグラウンドに結合されている、請求項1に記載のコードセット。
【請求項3】
前記第1の充電ガンでは、プロキシミティピンが、第1の抵抗器及びスイッチの並列配置を通して結合されており、前記プロキシミティピンは、第2の抵抗器を通してグラウンドに結合されている、請求項1に記載のコードセット。
【請求項4】
前記第1の充電ガンでは、プロキシミティピンが、抵抗器を通してグラウンドに結合されている、請求項1に記載のコードセット。
【請求項5】
前記EVSEは、前記第1のコネクタまたは前記第2のコネクタのいずれが前記レセプタクルに結合されているのかを検出する、請求項1に記載のコードセット。
【請求項6】
前記第1の充電ガン及び前記第2の充電ガンの各々は、J1772充電ガンである、請求項1に記載のコードセット。
【請求項7】
前記コードセットは、前記第1のコネクタが前記レセプタクルに結合された状態でのビークルツービークル充電が、前記第1の充電ガンがドナー電気車両に結合されていること、かつ前記第2の充電ガンがアクセプタ電気車両に結合されていることを伴うように構成されている、請求項1に記載のコードセット。
【請求項8】
前記コードセットは、前記第2のコネクタが前記レセプタクルに結合された状態でのグリッドツービークル充電が、前記第2の充電ガンが充電対象の電気車両に結合されていることを伴うように構成されている、請求項1に記載のコードセット。
【請求項9】
第1の電気車両(EV)によって、プロキシミティピンにおいて第1の電圧を提供する段階、ここで、第1のコードが、前記プロキシミティピンをEV供給機器(EVSE)に結合する;
前記第1のEVによって、前記プロキシミティピンにおいて第2の電圧を検出する段階;
第1のレベルを有する前記第2の電圧に基づいて、前記第1のEVによって、前記第1のEVのグリッドツービークル充電を開始する段階;及び
前記第1のレベルとは異なる第2のレベルを有する前記第2の電圧に基づいて、前記第1のEVによって、ドナー車両としての前記第1のEV及びアクセプタ車両としての第2のEVを伴うビークルツービークル充電を開始する段階
を備える、方法。
【請求項10】
前記第2のレベルを有する前記第2の電圧に応答して、ユーザに、前記ビークルツービークル充電を開始するか否かを入力するように促す段階を更に備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のEVによって、前記グリッドツービークル充電について、前記第1のコードによって前記EVSEに結合されたパイロットピン上で第3の電圧を検出する段階を更に備え、前記第3の電圧は、前記グリッドツービークル充電のために利用可能な電流のレベルを表す、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のEVによって、前記ビークルツービークル充電について、前記第1のコードによって前記EVSEに結合されたパイロットピン上で第3の電圧を提供する段階を更に備え、前記第3の電圧は、前記ビークルツービークル充電のために利用可能な電流のレベルを表す、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のEVによって、前記ビークルツービークル充電を終了する段階を更に備える、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のEVは、アプリケーションに関連付けられており、前記方法は、前記第1のEVによって、前記アプリケーションによって生成された停止コマンドを受信する段階を更に備え、前記第1のEVは、前記停止コマンドを受信することに応答して前記ビークルツービークル充電を終了する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のEVは、タッチスクリーンを有し、前記方法は、前記第1のEVによって、前記タッチスクリーンを使用してユーザによって入力された停止コマンドを受信する段階を更に備え、前記第1のEVは、前記停止コマンドを受信することに応答して前記ビークルツービークル充電を終了する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
充電ガンが前記第1のコードの一端部に結合されており、前記充電ガンは、前記ビークルツービークル充電のために前記第1のEVに結合されており、前記充電ガンは、ボタンを有し、前記第1のEVは、前記ボタンが押下されていることに応答して前記ビークルツービークル充電を終了する、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のEVによって、前記EVSEから信号を受信する段階を更に備え、前記第1のEVは、前記信号に応答して前記ビークルツービークル充電を終了する、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
充電ガンが前記ビークルツービークル充電のために前記第2のEVに結合されており、前記充電ガンは、ボタンを有し、前記信号の送信は、前記ボタンの押下によってトリガされた、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のEVによって、前記ビークルツービークル充電における障害を検出する段階、及び前記障害に応答して前記第1のEVの状態を変化させる段階を更に備える、請求項9に記載の方法。
【請求項20】
回路を有する電源タップ、前記電源タップは、レセプタクルを有する;
コードの一端部に結合された第1の充電ガン、ここで、第1のコネクタが、前記コードの反対側の端部に結合されており、ここで、前記第1のコネクタは、ビークルツーロード電力供給のために前記レセプタクルに結合されるように構成されている;及び
グリッドコード、ここで、第2のコネクタが、前記グリッドコードの一端部に結合されており、ここで、前記第2のコネクタは、グリッドツーロード電力供給のために前記レセプタクルに結合されるように構成されている、
を備える、コードセット。
【請求項21】
前記第1の充電ガンでは、プロキシミティピンが、抵抗器及びスイッチの並列配置と直列の抵抗器を通してグラウンドに結合されている、請求項20に記載のコードセット。
【請求項22】
前記第1の充電ガンでは、プロキシミティピンが、第1の抵抗器及びスイッチの並列配置を通して結合されており、前記プロキシミティピンは、第2の抵抗器を通してグラウンドに結合されている、請求項20に記載のコードセット。
【請求項23】
前記第1の充電ガンでは、プロキシミティピンが、抵抗器を通してグラウンドに結合されている、請求項20に記載のコードセット。
【請求項24】
電気車両(EV)によって、第1の周波数の第1のパルス幅変調信号(第1のPWM)を受信する段階、前記第1のPWMは、EV供給機器(EVSE)によって制御パイロット線上で生成される;
前記EVによって、前記第1の周波数よりも高い第2の周波数の第2のPWMを生成する段階、前記第2のPWMは、抵抗器を前記制御パイロット線に接続及び接続解除するために生成される;及び
前記EVによって、前記第1のPWMの第1のデューティ比を読み取る段階
を備える、方法。
【請求項25】
前記EVSEは、前記制御パイロット線上の前記第2のPWMの第2のデューティ比を読み取る、請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2021年10月28日に提出され、「CORD SET FOR V2V, V2L, OR G2V CHARGING OR POWER SUPPLY」という名称の米国特許出願第17/452,635号に対する優先権を主張し、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本文書は、V2V、V2L、又はG2V充電又は電力供給のためのコードセットに関する。
【背景技術】
【0003】
近年、電気車両(electric vehicle:EV)技術が開発され続けており、ますます多くの人々が、個人用の車両としてEVを所持することを選択するようになってきている。EVは、車載バッテリパック又は他のエネルギー貯蔵部を有する。過去、EVバッテリは、EVそれ自体のための(例えば、自身のパワートレイン及び電気コンポーネントのための)エネルギー源として利用されてきた。
【発明の概要】
【0004】
第1の態様では、コードセットは、回路を有する電気車両供給機器(electric-vehicle supply equipment:EVSE)、前記EVSEは、レセプタクルを有する;第1のコードの一端部に結合された第1の充電ガン、ここで、第1のコネクタが前記第1のコードの反対側の端部に結合されており、ここで、前記第1のコネクタは、ビークルツービークル充電のために前記レセプタクルに結合されるように構成されている;第2のコードの一端部に結合された第2の充電ガン、ここで、前記第2のコードの反対側の端部が前記EVSEに結合されている;及びグリッドコード、ここで、第2のコネクタが前記グリッドコードの一端部に結合されており、ここで、前記第2のコネクタは、グリッドツービークル充電のために前記レセプタクルに結合されるように構成されている、を備える。
【0005】
実装は、以下の特徴のうちのいずれか又は全てを含むことができる。EVSEは、分圧器を更に有し、第1の充電ガンは、プロキシミティピンを有し、レセプタクルとの第1のコネクタの結合は、分圧器を、第1のコードを通してプロキシミティピンに結合させる。分圧器は、少なくとも抵抗器を含み、抵抗器を第1のコードを通してプロキシミティピンに結合することは、プロキシミティピンにおける電圧を低下させる。前記EVSEは、前記レセプタクルに前記第1のコネクタが結合されているのか又は前記第2のコネクタが結合されているのかを検出する。前記第1及び第2の充電ガンの各々は、J1772充電ガンである。前記コードセットは、前記第1のコネクタが前記レセプタクルに結合された状態でのビークルツービークル充電が、前記第1の充電ガンがドナー電気車両に結合されていること、かつ前記第2の充電ガンがアクセプタ電気車両に結合されていることを伴うように構成されている。前記コードセットは、前記第2のコネクタが前記レセプタクルに結合された状態でのグリッドツービークル充電が、前記第2の充電ガンが充電対象の電気車両に結合されていることを伴うように構成されている。
【0006】
第2の態様では、方法は、第1の電気車両(EV)によって、プロキシミティピンにおいて第1の電圧を提供する段階、ここで、第1のコードが、前記プロキシミティピンをEV供給機器(EVSE)に結合する;前記第1のEVによって、前記プロキシミティピンにおいて第2の電圧を検出する段階;第1のレベルを有する前記第2の電圧に基づいて、前記第1のEVによって、前記第1のEVのグリッドツービークル充電を開始する段階;及び前記第1のレベルとは異なる第2のレベルを有する前記第2の電圧に基づいて、前記第1のEVによって、ドナー車両としての前記第1のEV及びアクセプタ車両としての第2のEVを伴うビークルツービークル充電を開始する段階を備える。
【0007】
実装は、以下の特徴のうちのいずれか又は全てを含むことができる。前記方法は、前記第2のレベルを有する前記第2の電圧に応答して、ユーザに、前記ビークルツービークル充電を開始するか否かを入力するように促す段階を更に備える。前記方法は、前記第1のEVによって、前記グリッドツービークル充電について、前記コードによって前記EVSEに結合されたパイロットピン上で第3の電圧を検出する段階を更に備え、前記第3の電圧は、前記グリッドツービークル充電のために利用可能な電流のレベルを表す。前記方法は、前記第1のEVによって、前記ビークルツービークル充電について、前記コードによって前記EVSEに結合されたパイロットピン上で第3の電圧を提供する段階を更に備え、前記第3の電圧は、前記ビークルツービークル充電のために利用可能な電流のレベルを表す。前記方法は、前記第1のEVによって、前記ビークルツービークル充電を終了する段階を更に備える。前記第1のEVは、アプリケーションに関連付けられており、前記方法は、前記第1のEVによって、前記アプリケーションによって生成された停止コマンドを受信する段階を更に備え、前記第1のEVは、前記停止コマンドを受信することに応答して前記ビークルツービークル充電を終了する。前記第1のEVは、タッチスクリーンを有し、前記方法は、前記第1のEVによって、前記タッチスクリーンを使用してユーザによって入力された停止コマンドを受信する段階を更に備え、前記第1のEVは、前記停止コマンドを受信することに応答して前記ビークルツービークル充電を終了する。充電ガンが前記コードの一端部に結合されており、前記充電ガンは、前記ビークルツービークル充電のために前記第1のEVに結合されており、前記充電ガンは、ボタンを有し、前記第1のEVは、前記ボタンが押下されていることに応答して前記ビークルツービークル充電を終了する。前記方法は、前記第1のEVによって、前記EVSEから信号を受信する段階を更に備え、前記第1のEVは、前記信号に応答して前記ビークルツービークル充電を終了する。充電ガンが前記ビークルツービークル充電のために前記第2のEVに結合されており、前記充電ガンは、ボタンを有し、前記信号の送信は、前記ボタンの押下によってトリガされた。前記方法は、前記第1のEVによって、前記ビークルツービークル充電における障害を検出する段階、及び前記障害に応答して前記第1の車両の状態を変化させる段階を更に備える。
【0008】
第3の態様では、コードセットは、回路を有する電源タップ、前記電源タップは、レセプタクルを有する;コードの一端部に結合された第1の充電ガン、ここで、第1のコネクタが、前記コードの反対側の端部に結合されており、ここで、前記第1のコネクタは、ビークルツーロード電力供給のために前記レセプタクルに結合されるように構成されている;及びグリッドコード、ここで、第2のコネクタが、前記グリッドコードの一端部に結合されており、ここで、前記第2のコネクタは、グリッドツーロード電力供給のために前記レセプタクルに結合されるように構成されている、を備える。
【0009】
実装は、以下の特徴のうちのいずれか又は全てを含むことができる。電源タップは、分圧器を更に有し、第1の充電ガンは、プロキシミティピンを有し、レセプタクルとの第1のコネクタの結合は、分圧器を、第1のコードを通してプロキシミティピンに結合させる。分圧器は、少なくとも抵抗器を含み、抵抗器を第1のコードを通してプロキシミティピンに結合することは、プロキシミティピンにおける電圧を低下させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】ビークルツービークル(vehicle-to-vehicle:V2V)又はグリッドツービークル(grid-to-vehicle:G2V)充電を実行することができるコードセットの一例を示す図である。
【0011】
【
図1B】
図1AのドナーEV、充電ガン、及びEVSEとともに使用することができる回路の一例を示す図である。
【0012】
【
図1C】
図1AのドナーEV、充電ガン、及びEVSEとともに使用することができる回路の別の例を示す図である。
【0013】
【
図1D】
図1AのドナーEV、充電ガン、及びEVSEとともに使用することができる回路の別の例を示す図である。
【0014】
【
図2】ビークルツーロード(vehicle-to-load:V2L)又はグリッドツーロード(grid-to-load:G2L)電力供給を実行することができるコードセットの一例を示す図である。
【0015】
【
図3】EVに関する通信フローの一例を示す図である。
【0016】
【0017】
【
図5】V2V、V2L、又はG2V充電又は電力供給についての検出可能状態の一例を示す図である。
【0018】
【
図6】V2V充電に関するパルス幅変調(pulse width modulation:PWM)図の一例を示す図である。
【0019】
【
図7】V2V充電についての開始シーケンスに関する状態図の一例を示す図である。
【0020】
【
図8】V2V充電についての停止シーケンスに関する状態図の一例を示す図である。
【
図9】V2V充電についての停止シーケンスに関する状態図の一例を示す図である。
【0021】
【
図10】V2V充電についての障害を検出することに関する状態図の一例を示す図である。
【
図11】V2V充電についての障害を検出することに関する状態図の一例を示す図である。
【0022】
【
図12】V2V、V2L、又はG2V充電又は電力供給についての検出可能状態の別の例を示す図である。
【0023】
【
図13】V2V充電に関するPWM図の別の例を示す図である。
【0024】
【
図14】V2V充電についての検出可能状態の別の例を示す図である。
【0025】
【
図15】V2V充電に関するPWM図の別の例を示す図である。
【0026】
様々な図面における同様の参照符号は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本文書は、1つ又は複数の他の電気装置に電力を提供するために電気車両(EV)のエネルギー貯蔵部の使用を促進するためのシステム及び技法の例を説明する。例えば、当該他の電気装置は、受信された電気を使用して自身のエネルギー貯蔵部を充電する別のEVとすることができる。別の例として、当該他の装置は、EVに結合された電源タップに差し込まれることによってEVからその電力を受信する電気デバイスとすることができる。本明細書において説明されるコードセットは、グリッドからの電力を用いたEVの充電、及びEVから他の機器への電気の伝達を可能にする通信スキームを促進することができる。これは、可搬型エネルギー貯蔵部としてのEVのバッテリパックの使用を可能にすることができる。
【0028】
本明細書において説明される例は、車両を参照する。車両は、乗員又は積荷、又はその両方を輸送する機械である。車両は、少なくとも1つのタイプの燃料又は他のエネルギー源(例えば、電気)を使用する1つ又は複数のモータを有することができる。車両の例としては、車、トラック、及びバスが挙げられるが、これらに限定されない。車輪の数は、車両のタイプ間で異なり得、車輪のうちの1つ又は複数(例えば、全て)が車両の推進のために使用され得る。車両は、1人又は複数人の人物を収容する乗員コンパートメントを含むことができる。EVは、ほんの数例を挙げると、電気のみによって給電されることもできるし、又は電気に加えて1つ又は複数の他のエネルギー源を使用することもできる。本明細書において使用される場合、EVは、1つ又は複数の電気モータに給電するために、時としてバッテリパックと称される車載エネルギー貯蔵部を含む。2つ又はそれよりも多くのEVが、異なるタイプのエネルギー貯蔵部及び/又はその異なるサイズを有することができる。
【0029】
本明細書において説明される例は、ビークルツービークル(V2V)充電を参照する。本明細書において使用される場合、V2Vは、少なくとも2つのEVに対して実行され、第1のEVは、エネルギーのドナーEVとして機能し、1つ又は複数の第2のEVは、エネルギーのアクセプタEVとして機能する。V2V充電は、ドナーEVを放電すること及び第2のEVを充電することを伴う。エネルギー貯蔵部を充電することは、貯蔵部にエネルギーを供給し、その充電状態を上昇させることを伴う。エネルギー貯蔵部を放電することは、貯蔵部からエネルギーを取り出し、その充電状態を低下させることを伴う。したがって、V2V充電では、別個のEVの充電及び放電の両方が伴う。その上、EVに結合されている電気コネクタは、時として充電ガンと称される。V2V充電では、それぞれの充電ガンがEVの各々に結合されている。すなわち、充電ガンは、ドナーEV及びアクセプタEVの両方のために使用される。EVが代わりにグリッドから電気を充電される場合、これは、グリッドツービークル(G2V)充電と称され得る。
【0030】
本明細書において説明される例は、ビークルツーロード(V2L)電力供給を参照する。本明細書において使用される場合、V2L電力供給では、EVは、1つ又は複数の負荷のためのエネルギーのドナーEVとして機能する。V2L電力供給は、EVの放電及び負荷による電気エネルギーの消費を伴う。負荷が代わりにグリッドから電気を供給される場合、これは、グリッドツーロード(G2L)電力供給と称され得る。
【0031】
本明細書において説明される例は、電力グリッド、又は略してグリッドを参照する。本明細書において使用される場合、電力を供給するグリッドは、生産者から1つ又は複数の消費者に電気を送達するための複数のタイプのネットワークのうちの任意のものを含む。グリッドは、限定されないが、1つ又は複数の公益事業会社を通して行為し得る公共団体(例えば、自治体、市、州、又は国)、又は民間団体(例えば、法人、別の民間企業、又は個人)を含む、複数のタイプの行為者のうちのいずれかによって所有及び/又は運用され得る。グリッドは、電力の複数のレベルのうちの任意のものにおいて電気を建築物に送達することができる。
【0032】
本明細書において説明される例は、電気回路の特定のコンポーネントを、互いに結合されているものとして記述する。本明細書において使用される場合、結合されているとは、別段述べられない限り、電気的に結合されていることを意味する。
【0033】
図1Aは、V2V又はG2V充電を実行することができる一例のコードセット100を示している。コードセット100は、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。コードセット100は、ここでは、ドナーEV102及びアクセプタEV104A~104Bに関連付けられているものとして示されている。ドナーEV102及びアクセプタEV104A~104Bの各々は、外部電源から充電され得る車載エネルギー貯蔵部(例えば、バッテリパック)を有する複数のタイプのEVのうちの任意のものとすることができる。ドナーEV102及びアクセプタEV104Aは、ここでは、同じモデルのEVとして示されており、一方、アクセプタEV104Bは、ドナーEV102及びアクセプタEV104Aとは異なる(例えば、同じ又は異なる製造者からの)EVモデルである。示されている車両タイプ(例えば、セダン車両、又は他のタイプの乗用車)は、単に例示の目的で使用される。
【0034】
コードセット100は、電気車両供給機器(EVSE)106を備える。EVSE106は、ドナーEV102及びアクセプタEV104A~104Bと通信するための回路を有する。EVSE106は、本図の左右方向における電力潮流のために構成することができる。EVSE106は、電気接続のためのレセプタクル108を有する。意図されるレベルの電流及び電圧に適合し、かつ十分な通信能力をサポートする任意のタイプの電気コネクタを使用することができる。幾つかの実装では、レセプタクル108は、AC商用電源とともに使用されるように構成されている。
【0035】
コードセット100は、コード112Aの一端部に結合された充電ガン110Aを備える。コネクタ114Aが、コード112Aの充電ガン110Aとは反対側の端部に結合されている。コネクタ114Aは、V2V充電のためにレセプタクル108に結合されるように構成されている。例えば、そのようなV2V充電では、EV102は、ドナー車両とすることができる。
【0036】
コードセット100は、コード112Bの一端部に結合された充電ガン110Bを備える。コード112Bの充電ガン110Bとは反対側の端部は、EVSE106に結合させることができる。例えば、当該反対側の端部は、EVSE106に永久的に取り付けることもできるし、又は当該反対側の端部は、EVSE106との取り外し可能結合を促進するコネクタ(例えば、プラグ及び対応するレセプタクル)を有することもできる。
【0037】
充電ガン110A~110Bは、EVのうちの1つ又は複数に適合する任意のタイプの充電ガンとすることができる。例えば、関連付けられたコードを通して通信及び電気の移送を促進するために、複数の電力ピン及び1つ又は複数の制御ピンを含めることができる。
【0038】
コードセット100は、グリッドコード116を備える。コネクタ114Bが、グリッドコード116の一端部に結合されている。コネクタ114Bは、G2V充電のためにレセプタクル108に結合されるように構成されている。例えば、そのようなG2V充電では、EV102又は104A~104Bのうちの任意のものを、充電されるEVとすることができる。グリッドプラグ118が、グリッドコード116のコネクタ114Bとは反対側の端部に結合されている。
【0039】
言及されたように、コネクタ114Aがレセプタクル108に結合されている場合に、コードセット100はV2V充電を実行することができ、コネクタ114Bがレセプタクル108に結合されている場合に、コードセット100はG2V充電を実行することができる。コードセット100は、レセプタクル108に結合されているのがコード112Aであるのか又はグリッドコード116であるのかを、EV102又は104A~104Bのうちの1つ又は複数に通信することができる。すなわち、充電ガン110A~110Bは、互いに実質的に同一であり得、それらのうちのいずれかが差し込まれたEVは、自身がドナーEVとして機能することになるのか又はアクセプタEVとして機能することになるのかを知得する必要がある。
【0040】
EVSE106は、ここでは拡大差し込み図に示されている、分圧器120を有することができる。分圧器120は、EVSE106の回路に結合させることができる。コネクタ114A~114Bがレセプタクル108に結合されている場合、分圧器120は、プロキシミティピン線に含まれるように回路に結合させることができる。分圧器120は、少なくとも1つの抵抗器122を含むことができる。EVSE106の回路への分圧器120の結合は、(V2V充電のために)プロキシミティピン線に抵抗器122を含めること、又は(G2V充電のために)プロキシミティピン線に抵抗器122を含めないことのいずれかに対応することができる。コネクタ114A及び114Bの両方が、分圧器120に結合することになる。コネクタ114A及び114Bは、異なる内部設計を有し、したがって、分圧器120に結合されると、それらは、異なる検出可能電圧を生成することになる。EVSE106及び車両は、状態を判断するためにコネクタ114A及び114Bについての対応する電圧を検出することができる。
【0041】
充電ガン110A~110Bのうちのいずれかは、1つ又は複数の作動可能特徴を有することができる。幾つかの実装では、充電ガン110Aは、ボタン124Aを有し、充電ガン110Bは、ボタン124Bを有する。例えば、ボタン124A~124Bの各々は、電気リレー又は他のスイッチ(時としてラッチと称される)を制御することができる。
【0042】
図1Bは、
図1AのドナーEV102、充電ガン110A、及びEVSE106とともに使用することができる一例の回路130を示している。ここでは、ドナーEV102は、車載充電器(OBC)132によって表され、充電ガン110Aは、ドナーEV102のインレット134に結合されて示されている。検出は、プロキシミティピン(PP)136上の信号に基づく。PP136は、抵抗器140を通してOBC132における電圧源138に結合されているとともに、抵抗器142を通してグラウンドに結合されている。インレット134では、PP136は、抵抗器144を通してグラウンドに結合されている。充電ガン110Aでは、PP136は、抵抗器148及びスイッチ150の並列配置と直列の抵抗器146を通してグラウンドに結合されている。例えば、スイッチ150は、
図1Aにおけるボタン124Aによって制御される。EVSE106では、PP136は、抵抗器152を通してグラウンドに結合されている。
【0043】
回路130における通信は、制御パイロット(CP)154上の信号に基づく。OBC132では、CP154は、抵抗器156を通してグラウンドに結合されている。EVSE106は、抵抗器158を有し、OBC132は、CP154のためのダイオード160を有する。
【0044】
図1Cは、
図1AのドナーEV102、充電ガン110A、及びEVSE106とともに使用することができる別の例の回路170を示している。回路130と比較した幾つかの相違点が言及されることになる。充電ガン110Aでは、PP136は、抵抗器172及びスイッチ150の並列配置を通して結合することができ、PP136は、抵抗器146を通してグラウンドに結合することができる。
【0045】
図1Dは、
図1AのドナーEV102、充電ガン110A、及びEVSE106とともに使用することができる別の例の回路180を示している。回路130及び170と比較した幾つかの相違点が言及されることになる。インレット134では、PP136は、抵抗器182を通してグラウンドに結合することができる。充電ガン110Aでは、PP136は、抵抗器184を通してグラウンドに結合することができる。
【0046】
図2は、V2L又はG2L電力供給を実行することができる一例のコードセット200を示している。コードセット200は、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。コードセット200は、ここでは、ドナーEV102に関連付けられているものとして示されている。
【0047】
コードセット200は、電源タップ202を備える。電源タップ202は、ドナーEV102と通信するための回路を有する。電源タップ202は、本図の左右方向における電力潮流のために構成することができる。電源タップ202は、電気接続のためのレセプタクル108を有する。
【0048】
コードセット200は、コード112Aの端部に結合された充電ガン110Aを備え、コネクタ114Aは、コード112Aの反対側の端部に結合されている。例えば、V2L電力供給では、EV102は、ドナー車両とすることができる。電源タップ202は、1つ又は複数のレセプタクル204を有する。電気コンポーネントをレセプタクル204に差し込んで、電源タップ202を通して電気を受信することができる。
【0049】
コードセット200は、端部にコネクタ114Bが結合されたグリッドコード116を備え、グリッドプラグ118は、グリッドコード116の反対側の端部に結合されている。例えば、G2L電力供給では、レセプタクル204に差し込まれた電気コンポーネントは、グリッドから電気を提供され得る。
【0050】
言及されたように、コネクタ114Aがレセプタクル108に結合されている場合に、コードセット200はV2L電力供給を実行することができ、コネクタ114Bがレセプタクル108に結合されている場合に、コードセット200はG2L電力供給を実行することができる。コードセット200は、コード112Aがレセプタクル108に結合されていることをEV102に通信することができる。すなわち、充電ガン110Aが差し込まれたEV102は、自身がドナーEVとして機能することになるのか、又はエネルギーを充電されることになるのかを知得する必要がある。電源タップ202は、電源タップ202の回路に結合された分圧器120(
図1A)を有することができる。分圧器120は、少なくとも抵抗器122を含むことができる。電源タップ202の回路への分圧器120の結合は、(V2L電力供給のために)プロキシミティピン線に抵抗器122を含めることに対応することができる。
【0051】
図3は、EV102及び104Aに関する通信フローの一例を示している。通信フローは、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。EV102及び104Aは、単に例示の目的で使用される。例えば、異なる実装では、通信フローは、互いに同じタイプではないEVに関して行われ得る。
【0052】
通信フローは、V2Vプラグ検出300を含む。幾つかの実装では、EV102は、自身の充電ポートにおいてプロキシミティピンに対して電圧を提供し、当該プロキシミティピンは、コードによってEVSE106に結合されている。EV102は、プロキシミティピンにおいて結果として得られる電圧を検出することができる。少なくとも1つの特定の検出された電圧について、検出は、EV102がG2V充電を開始することをトリガする。これは、EV102がパイロットピン上でG2V充電に関する信号302(ここでは、入力信号)を受信することを伴うことができる。例えば、EVSE106は、EV102に、EVSE106がいずれの電流レベルを提供することができるのかを通知することができる。
【0053】
少なくとも1つの他の特定の検出された電圧について、検出は、EV102がV2V充電を開始することをトリガする。入力信号がパイロットピンにおいて受信された直前の例とは反対に、V2Vは、代わりに、パイロットピン上の信号302がEV102からのV2V充電に関する出力信号であることを伴うことができる。例えば、EV102は、EVSE106に、EV102がいずれの電流レベルを提供することができるのかを通知することができる。EVSE106の回路304(例えば、パイロット検出器)を、G2V及びV2V充電の両方において信号302を用いて呼び出すことができる。
【0054】
EVSE106は、コントローラ(時としてMCUと称される)306を有する。コントローラ306は、G2V及びV2V充電においてEVSE106への及びこれからの通信をハンドリングすることができる。EVSE106は、コントローラ306に結合された回路308(例えば、パイロット生成器)を有する。幾つかの実装では、回路308は、EV104Aへの信号310を生成することができる。例えば、信号310は、アクセプタパイロット信号と称することができ、EV104Aのパイロットピンにおいて検出することができる。回路304及び308のうちの一方又は両方が、パルス幅変調(PWM)信号に基づいて通信をハンドリングすることができる。シグナリングの例が以下で提供される。
【0055】
G2V及びV2V充電中の通信フローに関する本明細書において説明される例は、修正を伴って、V2L電力供給又はG2L電力供給を伴うシナリオにも当てはまる。例えば、電源タップ202(
図2)は、EVSE106の説明された回路のうちの幾つか又は全てを含むことができる。
【0056】
図4は、ピンマッピングの一例を示している。説明されるピンのうちの任意のもの又は全てを、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。これらの例は、ドナー車両インターフェース400及びEVSEインターフェース402を伴う。ドナー車両インターフェース400は、充電中にEVに、又はEVがドナー車両として機能する場合にはEVから、電気を伝達するための電力ピン(ここでは、それぞれL1及びL2/Nとラベル付けされている)を備えることができる。ドナー車両インターフェース400は、プロキシミティピン404A、パイロットピン406A、及び機器グラウンドピン408を備える。EVSEインターフェース402は、プロキシミティピン404B及びパイロットピン406B等の幾つかの対応するピンを含む。
【0057】
電圧レベル410を生成し、プロキシミティピン404A~404B間のいずれかの方向において転送することができる。電圧レベル410は、コネクタ114A及び114B(
図1A)のうちのいずれかが差し込まれると生成される。例えば、電圧レベル410は、EVSEにおける負温度係数抵抗器の検出に基づくことができる。別の例として、電圧レベル410は、V2V充電が開始されるべきか否かの検出に基づくことができる。
【0058】
信号412を生成し、パイロットピン406A~406B間のいずれかの方向において転送することができる。例えば、信号412は、グリッドプラグの検出を伴うことができる。別の例として、信号412は、ドナーEVから制御パイロット信号を送信することを伴うことができる。
【0059】
図5は、V2V、V2L、又はG2V充電又は電力供給についての検出可能状態の一例500を示している。検出可能状態500のうちの任意のもの又は全てを、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。例えば、検出可能状態500は、
図1Bにおける回路130とともに使用することができる。異なる状態が、プロキシミティ状態とラベル付けされた水平軸に対して示されている(例えば、状態は、プロキシミティピンと称されるピンを使用して検出することができる)。状態は、異なる範囲における電圧を有するものとして特徴付けられ、そのような電圧は、プロキシミティ電圧範囲とラベル付けされた垂直軸に対して示されている。7つの状態が示されており、ここでは、それぞれ、状態500-1~500-7と称される。状態500-1及び500-2は、V2V充電に関連付けることができる。状態500-3及び500-4は、V2V充電に関連付けることができる。例えば、状態500-3及び500-4は、
図1Aにおけるコネクタ114Aがレセプタクル108から引き抜かれた状態になることに基づいて示唆され得る。状態500-5、500-6、及び500-7は、G2V充電に関連付けることができる。
【0060】
状態500-1は、ドナーEVに結合されている充電ガン上のボタンの押下に関連付けることができる。例えば、充電ガン110Aのボタン124A(
図1A)を押下して、状態500-1に対応する電圧を生成することができる。状態500-2は、ボタンが解放されていることに対応することができる。幾つかの実装では、状態500-1は、クイック状態であり、状態500-2は、ボタンが解放されているときの定常状態である。状態500-1及び500-2は、検出可能状態500の他の状態よりも低い電圧を有することができる。したがって、分圧器(例えば、
図1Aにおける抵抗器122)をコードを通してプロキシミティピンに結合することによって行うことができるV2V充電の呼び出しは、プロキシミティピンにおける電圧を低下させることを伴うことができる。
【0061】
図6は、V2V充電に関するパルス幅変調(PWM)図の一例600を示している。PWM
図600は、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。PWM
図600は、ドナーEVのパイロットピン上の信号に関する
図602、及びアクセプタEVのパイロットピン上の信号に関する
図604を含む。異なる状態が水平軸に対して示されている。様々な状態において、PWM信号は、異なる範囲における電圧を有することができ、そのような電圧は、
図602及び604についてそれぞれの垂直軸に対して示されている。以下では、これらの様々な状態が、PWM
図600において左から右に順番に論述される。
【0062】
ドナーについての状態D-Eでは、PWMは生成されない。アクセプタについての対応する状態Aでは、12V信号を生成することができる。この状態は、充電ガンがアクセプタEVに差し込まれていないことに対応することができ、ここで接続は確立されない。例えば、ドナーEVのAC放電をイネーブルすることができ、EVSEに電源投入することができる。
【0063】
ドナーについての状態D-Bでは、9V信号を生成することができる。アクセプタについての対応する状態B1では、9V信号を生成することができる。充電ガンがアクセプタEVに差し込まれると、電圧は、自動的に9Vに引き下げることができる。
【0064】
ドナーについての状態D-Cでは、6~9V PWM信号が生成される。アクセプタについての対応する状態B2では、9V PWM信号を生成することができる。EVSEは、状態を検出し、9V PWM信号を生成することができる。
【0065】
ドナーについての状態D-Cでは、ドナーは、6~9V PWM信号を維持することができる。アクセプタについての対応する状態Cでは、6V PWM信号を生成することができる。アクセプタEVは、9V PWMを検出し、電流制限に関するPWM信号のデューティ比を理解することができる。したがって、アクセプタEVは、PWM信号を6V PWMに引き下げることができる。アクセプタEVは、ドナーEVが放電することが可能であるのと同じレベルの電流、又はEVSEがフルレベルを送達することができない場合にはより低いレベルを受信することができる。アクセプタについての状態Cは、エネルギーがドナーEVからアクセプタEVに移送される状態である。デューティ比は、このプロセス中に変化し得る。ドナー及びアクセプタの両方が、デューティ比を変化させることができる。例えば、ドナーは、充電状態に基づいて自身の電流の生産を調節する。EVSEは、自身の温度に基づいてそれ自体を出力低下させることができる。
【0066】
ドナーについての状態D-Cでは、6~9V PWM信号を生成することができる。アクセプタについての対応する状態B2では、9V PWM信号を生成することができる。これは、初期化プロセスの逆とすることができる。アクセプタEVは、PWM信号を6Vから9Vに変化させることによってプロセスを停止することができる。
【0067】
ドナーについての状態D-Bでは、9V信号を生成することができる。アクセプタについての対応する状態B1では、9V信号を生成することができる。EVSEは、アクセプタEVによって停止を検出し、プロセスを停止することができる。
【0068】
ドナーについての状態D-Eでは、信号は生成されない。アクセプタについての対応する状態Aでは、12V信号を生成することができる。この状態は、充電ガンがアクセプタEVに差し込まれていないことに対応することができ、ここで接続は確立されない。
【0069】
図7は、V2V充電についての開始シーケンスに関する状態図の一例700を示している。状態
図700は、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。動作702、706、及び710は、ユーザが取るアクションに対応する。動作704及び712は、ドナーEVが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。動作708は、アクセプタEVが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。動作714は、EVSEが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。
【0070】
動作702において、ユーザは、V2VプラグをドナーEVに接続することができる。
【0071】
動作704Aにおいて、ドナー車両の車載充電器(OBC)は、プロキシミティピン(PP)によってV2Vセッションを検出することができる。動作704Bにおいて、ドナーEVは、V2V放電が開始されるために利用可能であるというメッセージをユーザに(例えば、タッチスクリーンデバイス上で)提示することができる。例えば、メッセージは、ユーザに入力を促すとともに、車載充電器が、ユーザがV2V放電をアクティブ化することを待機していることを示すことができる。
【0072】
動作706において、ユーザは、充電ガンをアクセプタEVに接続することができる。
【0073】
動作708において、アクセプタEVは、状態(例えば、
図6におけるアクセプタパイロットについての状態D-E)を検出することができる。検出は、パイロットピン上の制御パイロット(CP;例えば、ドナーEVのPWM信号)及びプロキシミティピン信号に基づいて行うことができる。
【0074】
動作710において、ユーザは、アプリケーションを使用して、又はタッチスクリーン入力によって、V2V充電をアクティブ化することができる。例えば、ドナーEVに関連付けられたアプリケーションは、ユーザによって制御されるモバイル電子デバイス上で実行することができる。アプリケーションは、V2V充電をアクティブ化することができる。
【0075】
動作712Aにおいて、ドナーEVの車載充電器は、車両制御ユニット(VCU)及び/又はバッテリ管理ユニット(BMU)とのハンドシェーク手順に参加することができる。動作712Bにおいて、車載充電器は、ドナーEVのエネルギー貯蔵部からAC電力を生成することができるとともに、制御パイロット上でPWM信号を生成することができる。
【0076】
動作714Aにおいて、EVSEは、セルフチェック手順を実行することができる。動作714Bにおいて、EVSEは、アクセプタEVとの(例えば、SAE InternationalからのJ1772規格による)充電ガンハンドシェークを実行することができる。動作714Cにおいて、EVSEは、電力線上の自身のリレーを閉じることができ、V2V充電が開始し得る。
【0077】
図8~
図9は、V2V充電についての停止シーケンスに関する状態図の例を示している。
図8は、ドナーEVのためのアプリケーション、又はタッチスクリーン、又はV2Vプラグボタンを使用して、V2V充電を停止(例えば、終了)することに関する状態図の一例800を示している。
図9は、アクセプタEVのための充電ガンボタンを使用して、V2V充電を停止(例えば、終了)することに関する状態図の一例900を示している。状態
図800及び/又は900は、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。
【0078】
動作802及び814は、ユーザが取るアクションに対応する。動作804及び808は、ドナーEVが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。動作812は、アクセプタEVが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。動作806及び810は、EVSEが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。
【0079】
状態
図800から開始して、動作802において、第1のケースでは、ユーザは、アプリケーション又はタッチスクリーン入力を使用して、V2V充電を非アクティブ化することができる。これは、停止コマンドを生成する入力を作成することによって行うことができる。第2のケースでは、ユーザは、V2Vプラグ上のボタンを押下することができる(例えば、充電ガンがドナーEVに差し込まれている)。
【0080】
動作804Aにおいて、ドナーEVの車載充電器は、VCU及び/又はBMUとのハンドシェーク手順に参加することができる。動作804Bにおいて、車載充電器は、制御ピン上でPWM信号を停止することができる。
【0081】
動作806Aにおいて、EVSEは、アクセプタEVとの(例えば、SAE InternationalからのJ1772規格による)ハンドシェークを実行して、充電を停止することができる。動作806Bにおいて、EVSEは、電力線上の自身のリレーを開くことができる。動作806Cにおいて、EVSEは、ドナーEVとのハンドシェーク手順に参加して、ドナーからの放電を停止することができる。
【0082】
動作808において、ドナーEVの車載充電器は、自身のAC電力出力を停止することができる。
【0083】
動作810において、EVSEは、自身が電力を喪失したことを検出することができる。
【0084】
動作812において、アクセプタEVは、状態(例えば、
図6におけるドナーパイロットについての状態D-E)を検出することができる。検出は、パイロットピン上の制御パイロット(CP;例えば、ドナーEVのPWM信号)及びプロキシミティピン信号に基づいて行うことができる。
【0085】
動作814において、ユーザは、ドナーEVからV2Vプラグを引き抜くとともに、アクセプタEVから充電ガンを引き抜くことができる。
【0086】
ここで状態
図900を参照すると、動作902及び910は、ユーザが取るアクションに対応する。動作904は、アクセプタEVが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。動作906は、EVSEが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。動作908は、ドナーEVが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。
【0087】
動作902において、ユーザは、アクセプタEVに結合された充電ガン上のボタンを押下することができる。
【0088】
動作904において、アクセプタEVは、ボタン押下の結果としてプロキシミティピン上で変化を検出することができ、これに応答して停止シーケンスを実行することができる。
【0089】
動作906Aにおいて、EVSEは、電力線上の自身のリレーを開くことができる。動作906Bにおいて、EVSEは、ドナーEVとのハンドシェーク手順に参加して、自身の放電を停止することができる。
【0090】
動作908Aにおいて、ドナーEVの車載充電器は、自身のAC電力出力を停止することができる。動作908Bにおいて、車載充電器は、VCU及び/又はBMUとのハンドシェーク手順に参加して、V2V充電を停止することができる。
【0091】
動作910において、ユーザは、ドナーEVからV2Vプラグを引き抜くとともに、アクセプタEVから充電ガンを引き抜くことができる。
【0092】
図10~
図11は、V2V充電についての障害を検出することに関する状態図の例を示している。
図10は、V2VプラグがEVSEボックスから接続解除されている場合のV2V充電中の障害の検出に関する状態図の一例1000を示している。
図11は、EVSEがそれ自体の障害を検出する場合のV2V充電中の障害の検出に関する状態図の一例1100を示している。状態
図1000及び/又は1100は、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。
【0093】
動作1002は、継続中プロセスに対応する。動作1004は、ドナーEVが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。動作1006は、EVSEが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。動作1008は、アクセプタEVが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。
【0094】
動作1002において、V2V充電セッションが進行中である。
【0095】
動作1004Aにおいて、ドナーEVの車載充電器は、プロキシミティピンにおける信号によってV2Vセッションの停止を検出する。
【0096】
動作1004Bにおいて、ドナーEVは、自身のAC電力出力を停止する。
【0097】
動作1004Cにおいて、ドナーEVの車載充電器は、VCU及び/又はBMUとのハンドシェーク手順に参加して、放電を停止することができる。
【0098】
動作1006において、EVSEは、自身が電力を喪失したことを検出することができ、電力線上の自身のリレーを開くことができる。
【0099】
動作1008において、アクセプタEVは、状態C(例えば、ここで、6V PWM信号が生成される、
図6を参照されたい)から状態Eに変化させることができる。例えば、状態Eにおいて、プロキシミティ信号がエンゲージされ得るが、制御パイロットは喪失される。動作1008において、V2VケーブルがEVSEから接続解除されているので、EVSE電力供給は喪失されており、したがって制御パイロットは喪失されている。しかしながら、プロキシミティピンは利用可能であり得、充電ガンが車両に差し込まれている限り、車両は、有効なプロキシミティピン信号を参照し得る。
【0100】
ここで状態
図1100を参照すると、動作1102は、継続中プロセスに対応する。動作1104は、EVSEが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。動作1106は、ドナーEVが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。動作1108は、アクセプタEVが取るアクション及び/又はこれが入る状態に対応する。
【0101】
動作1102において、V2V充電セッションが進行中である。
【0102】
動作1104Aにおいて、EVSEは、自身の状態を状態C(例えば、ここで、6V PWM信号が生成される、
図6を参照されたい)から状態Eに変化させることができる。状態Eに関して、上記の動作1008の説明を参照されたい。
【0103】
動作1104Bにおいて、EVSEは、電力線上の自身のリレーを開くことができる。
【0104】
動作1104Cにおいて、EVSEは、ドナーEVの制御ピンにおける信号についての電圧極性を変化させることができる。
【0105】
動作1106Aにおいて、ドナーEVは、自身のAC電力出力を停止することができる。
【0106】
動作1106Bにおいて、ドナーEVの車載充電器は、VCU及び/又はBMUとのハンドシェーク手順に参加して、V2Vセッションを停止することができる。
【0107】
動作1108において、アクセプタEVは、自身の充電状態を出ることができる。
【0108】
上記で説明された例は、V2V、V2L、又はG2V充電又は電力供給が実行されることになるか否かを制御するためにどのように回路130(
図1B)、170(
図1C)、又は180(
図1D)がEVSE106及び車両の間の通信において使用され得るのかについて言及している。他の手法を使用することができる。
【0109】
図12は、V2V、V2L、又はG2V充電又は電力供給についての検出可能状態の一例1200を示している。検出可能状態1200のうちの任意のもの又は全てを、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。例えば、検出可能状態1200は、
図1Cにおける回路170とともに使用することができる。異なる状態がV2V状態とラベル付けされた水平軸に対して示されている。状態は、異なる範囲における電圧を有するものとして特徴付けられ、そのような電圧は、プロキシミティ電圧とラベル付けされた垂直軸に対して示されている。7つの状態が示されており、ここでは、それぞれ、状態1200-1~1200-7と称される。状態1200-1~1200-4は、V2V充電に関連付けることができる。状態1200-5~1200-7は、G2V充電に関連付けることができる。
【0110】
状態1200-1は、ドナーEVに結合されている充電ガン上のボタンの押下に関連付けることができる。例えば、充電ガン110Aのボタン124A(
図1A)を押下して、状態1200-1に対応する電圧を生成することができる。状態1200-2は、ボタンが解放されていることに対応することができる。幾つかの実装では、状態1200-1は、クイック状態であり、状態1200-2は、ボタンが解放されているときの定常状態である。
【0111】
状態1200-1を参照すると、ボタンが押下されている間には、V2V充電は開始することができない。状態1200-2を参照すると、ボタンの解放により、システムに、V2V作動モードに入らせる。状態1200-3及び1200-4を参照すると、V2Vケーブル障害の場合には、V2V充電は、即座に停止される必要がある。状態1200-3の電圧は、ここでは、状態1200-1と重複するが、状態1200-3は、システムがV2V充電に入った後にのみ監視される。状態1200-1及び1200-3を参照すると、V2V充電が開始していた場合、それは即座に停止されなければならず、それが開始していなかった場合、それは開始することができない。同様に、状態1200-4及び1200-7を参照すると、V2V充電が開始していた場合、それは即座に停止されなければならず、それが開始していなかった場合、J1772規格によるプロトコルに従うべきである。
【0112】
ここで通信スキームの一例が説明されることになる。
図13は、V2V充電に関するPWM図の別の例を示している。EVSE106は、ドナーEV102が制御パイロット線(例えば、
図1C)上で受信する第1の周波数のPWMを生成することができる。ドナーEV102は、制御パイロット線及びグラウンドの間で抵抗器を接続及び接続解除するために、第1の周波数よりも高い第2の周波数のPWMを生成することができる。抵抗器が接続された状態では、制御パイロット電圧はV1であり、抵抗器が接続解除された状態では、制御パイロット電圧はV2であり、これは、V1よりも高い。ドナーEV102は、第1の周波数の信号のデューティ比を読み取ることができ、EVSE106は、第2の周波数の信号のデューティ比を読み取ることができる。ドナーEV102は、V1を超える任意の電圧を論理highと解釈するとともに、ゼロに近い任意の電圧を論理lowと解釈することができる。EVSE106は、V1及びV2の間の参照を超える任意の電圧を論理highと解釈するとともに、およそこの参照未満である任意の電圧を論理lowと解釈することができる。
【0113】
図14は、V2V充電についての検出可能状態の一例1400を示している。検出可能状態1400のうちの任意のもの又は全てを、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。例えば、検出可能状態1400は、
図1Dにおける回路180とともに使用することができる。異なる状態がプロキシミティ状態とラベル付けされた水平軸に対して示されている。状態は、異なる範囲における電圧を有するものとして特徴付けられ、そのような電圧は、プロキシミティ電圧範囲とラベル付けされた垂直軸に対して示されている。8つの状態が示されており、ここでは、それぞれ、状態1400-1~1400-8と称される。状態1400-1~1400-6は、通常充電のために使用することができ、状態1400-6及び1400-7は、V2V充電のために使用することができる。例えば、状態1400-1~1400-6は、規格によって定義することができる。状態1400-1は、非接続状態を表すことができる。状態1400-2~1400-5は、それぞれ、第1、第2、第3、及び第4の利用可能な電流の検出を表すことができ、ここで、各利用可能な電流は、先行する利用可能な電流よりも高い。状態1400-6は、ケーブルエラーを表すことができる。状態1400-7は、V2V充電の状態を表すことができる。状態1400-8は、V2V障害の状態を表すことができる。状態1400-8の電圧は、ここでは、状態1400-5と重複するが、状態1400-8は、システムがV2V充電に入った後にのみ監視される。状態1400-5及び1400-8を参照すると、V2V充電が開始していた場合、それは即座に停止されなければならず、それが開始していなかった場合、IEC61851規格によるプロトコルに従うべきである。
【0114】
図15は、V2V充電に関するPWM図の別の例1500を示している。PWM
図1500は、本明細書の他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。PWM
図1500の幾つかの態様は、
図6におけるPWM
図600の特徴と同様又は同一である。以下では、幾つかの相違点が説明される。
【0115】
PWM
図1500は、ドナーについての3つの状態D-Cの中央において、通信スキームの改善された特徴を含む。PWM
図600が単一の周波数(例えば、高周波数信号、例えば、
図13における第2の周波数)のみを使用した一方、PWM
図1500は、EVSEによって生成された別の周波数(例えば、
図13における第1の周波数)も使用する。例えば、これは、双方向通信を促進することができる。
図602におけるドナーパイロットについての通信スキームの他の態様、及び
図604におけるアクセプタパイロットについての通信スキームの全ての態様は、PWM
図600と比較して本質的に変更されていないものであり得る。
【0116】
本明細書全体を通して使用される「実質的に」及び「約」という用語は、処理時のばらつきに起因するもの等の小さい変動を説明及び考慮するために使用される。例えば、それらは、±5%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば、±2%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば、±1%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば、±0.5%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば、±0.2%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば、±0.1%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば、±0.05%よりも小さいか又はそれに等しいことを指すことができる。また、本明細書において使用される場合、「a」又は「an」等の不定冠詞は、「少なくとも1つ」を意味する。
【0117】
前述の概念及び以下でより詳細に論述される追加の概念の全ての組み合わせが(そのような概念が相互に矛盾しないことを条件として)、本明細書において開示される本発明の主題の一部であると想定されることを理解されたい。特に、本開示の最後に現れる特許請求される主題の全ての組み合わせが、本明細書において開示される本発明の主題の一部であると想定される。
【0118】
幾つかの実装が説明された。それにもかかわらず、本明細書の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な修正が行われ得ることが理解されるであろう。
【0119】
加えて、図において示される論理フローは、所望の結果を達成するために、示された特定の順序も、又は連続する順序も要求しない。加えて、他のプロセスが提供されてもよいし、又は説明されたフローからプロセスが除去されてもよく、他のコンポーネントは、説明されたシステムに追加され、又はこれらから除外されてよい。したがって、他の実装が以下の特許請求の範囲に記載の範囲内に含まれる。
【0120】
説明された実装の特定の特徴が、本明細書において説明されたように示されてきたが、今や多くの修正、置換、変更、及び均等物が当業者には想到されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、これらの実装の範囲に入る全てのそのような修正及び変更を包含するように意図されていることが理解されるべきである。それらは限定ではなく単なる例として提示されており、形態及び詳細の様々な変更が行われてよいことを理解されたい。相互に排他的な組み合わせを除き、本明細書において説明された装置及び/又は方法の任意の部分が任意の組み合わせで組み合わされてよい。本明細書において説明された実装は、説明された異なる実装の機能、コンポーネント及び/又は特徴の様々な組み合わせ及び/又は部分組み合わせを含むことができる。
【国際調査報告】