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特表2024-539907チルダセルフォントの結晶性組成物ならびにその使用方法および調製方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】チルダセルフォントの結晶性組成物ならびにその使用方法および調製方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 45/00 20060101AFI20241024BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20241024BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 9/20 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 9/16 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 9/48 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 47/38 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 47/36 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 47/42 20170101ALI20241024BHJP
   A61K 47/32 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 47/20 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20241024BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20241024BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 5/38 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 5/28 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 17/10 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 17/14 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 15/08 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 3/00 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 3/08 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
A61K45/00
A61K31/5377
C07D487/04 142
A61K9/20
A61K9/16
A61K9/48
A61K47/02
A61K47/38
A61K47/36
A61K47/26
A61K47/42
A61K47/32
A61K47/20
A61K47/18
A61K47/10
A61K47/12
A61P35/00
A61P15/00
A61P5/38
A61P5/28
A61P17/10
A61P17/14
A61P15/08
A61P3/00
A61P3/08
A61P9/00
A61P25/04
A61P43/00 121
A61P43/00 111
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523848
(86)(22)【出願日】2022-11-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-21
(86)【国際出願番号】 US2022050436
(87)【国際公開番号】W WO2023091684
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】63/281,462
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/340,874
(32)【優先日】2022-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522022203
【氏名又は名称】スプルース バイオサイエンシーズ,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レディ,ダシャラタ
(72)【発明者】
【氏名】ラヤゴパル,アショクラジ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ルー
(72)【発明者】
【氏名】バーンズ,クリストファー
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA31
4C076AA36
4C076AA53
4C076BB01
4C076CC01
4C076CC17
4C076CC18
4C076CC21
4C076CC27
4C076CC30
4C076DD04
4C076DD05
4C076DD08
4C076DD09
4C076DD19
4C076DD25
4C076DD26
4C076DD28C
4C076DD29
4C076DD38
4C076DD41C
4C076DD42C
4C076DD66
4C076EE16
4C076EE23
4C076EE31
4C076EE32
4C076EE32B
4C076EE36
4C076EE38
4C076EE42
4C084AA17
4C084AA19
4C084MA02
4C084MA34
4C084MA35
4C084MA37
4C084MA41
4C084MA52
4C084NA05
4C084NA14
4C084ZA081
4C084ZA361
4C084ZA811
4C084ZA891
4C084ZA921
4C084ZB261
4C084ZC082
4C084ZC101
4C084ZC102
4C084ZC192
4C084ZC211
4C084ZC351
4C084ZC411
4C084ZC412
4C084ZC511
4C084ZC751
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA04
4C086CB06
4C086GA14
4C086GA15
4C086MA05
4C086MA34
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA41
4C086MA52
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZA08
4C086ZA36
4C086ZA81
4C086ZA89
4C086ZA92
4C086ZB26
4C086ZC10
4C086ZC21
4C086ZC35
4C086ZC41
4C086ZC51
4C086ZC75
(57)【要約】
【解決手段】
本明細書には、結晶性組成物と、そのような結晶性組成物、医薬組成物、およびそのような結晶性組成物を含む薬剤を作製する方法と、そのような結晶性組成物を、コルチコトロピン放出ホルモン受容体1(CRF1)の調節から恩恵を受けることになる疾病、疾患、または障害の処置において使用する方法と、が記載される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
CRF1アンタゴニストを含む医薬組成物であって、前記医薬組成物が、10.84±0.2°2-θ、15.96±0.2°2-θ、23.44±0.2°2-θ、および24.80±0.2°2-θのうちのいずれか1つ以上から選択されるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、医薬組成物。
【請求項2】
前記医薬組成物が、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記X線粉末回折パターンが、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、5.44±0.2°2-θ、20.78±0.2°2-θ、22.74±0.2°2-θ、23.04±0.2°2-θ、26.80±0.2°2-θ、および28.86±0.2°2-θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記X線粉末回折パターンが、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも5つのピークをさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記医薬組成物が、約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、約11%の質量減少を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムによってさらに特徴付けられる、請求項1~4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記医薬組成物が、図2に示されるものと実質的に同様の熱重量分析(TGA)サーモグラムによってさらに特徴付けられる、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記CRF1アンタゴニストが、化合物1
【化1】
またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と
を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記医薬組成物が結晶性医薬組成物である、請求項1~7のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記結晶性医薬組成物がシュウ酸をさらに含む、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記結晶性医薬組成物が、化合物1およびシュウ酸を約2:1のモル比で含む、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
CRF1アンタゴニストを含む医薬組成物であって、前記医薬組成物が、約160℃~170℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、医薬組成物。
【請求項12】
前記医薬組成物が、約164℃のオンセットおよび約166℃のピークを有する吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記医薬組成物が、約166℃の融点によって特徴付けられる、請求項11または12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
前記CRF1アンタゴニストが化合物1
【化2】
またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と
を含む、請求項11~13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記医薬組成物が結晶性医薬組成物である、請求項11~14のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項16】
前記結晶性医薬組成物がシュウ酸をさらに含む、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
前記結晶性医薬組成物が、化合物1およびシュウ酸を約2:1のモル比で含む、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
前記医薬組成物が、約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、約11%の質量減少を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムによってさらに特徴付けられる、請求項11~17のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項19】
化合物1
【化3】
を含む結晶性組成物を調製する方法であって、
前記方法が、
(a)化合物1および酸を溶媒に溶解する工程と、
(b)工程(a)からの溶液またはスラリーを加熱する工程と、
(c)工程(b)で得られた前記溶液またはスラリーを結晶化して、化合物1を含む前記結晶性組成物を得る工程と
含む、方法。
【請求項20】
前記酸がシュウ酸を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
工程(a)における前記溶媒はヘプタンである、請求項19または20に記載の方法。
【請求項22】
工程(a)における前記溶媒が、メチルtert-ブチルエーテルまたはメチルエチルケトンである、請求項19または20に記載の方法。
【請求項23】
工程(a)における前記溶媒が、ヘプタンとメチルエチルケトンの混合物である、請求項19または20に記載の方法。
【請求項24】
工程(b)では、約50℃で加熱される、請求項19~23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
25%w/wの量で存在する化合物1
【化4】
またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、約5%~約70%の希釈剤とを含む医薬組成物。
【請求項26】
化合物1が、約50mg~約200mgの量である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項27】
化合物1が約50mgの量である、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記希釈剤が、炭酸カルシウム、微結晶性セルロース、リン酸カルシウム、デンプン、アルファ化デンプン、炭酸ナトリウム、マンニトール、およびラクトース一水和物、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項29】
前記希釈剤がラクトース一水和物である、請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項30】
前記ラクトース一水和物が、前記医薬組成物の約20重量%~約45重量%である、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項31】
前記ラクトース一水和物が、前記医薬組成物の約20重量%~約40.25重量%である、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項32】
前記ラクトース一水和物が、約16.1、40.25、80.5、または322mgの量である、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項33】
前記希釈剤が微結晶性セルロースである、請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項34】
微結晶性セルロースを含む第2の希釈剤をさらに含む、請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項35】
前記微結晶性セルロースが、前記医薬組成物の約25重量%である、請求項33に記載の医薬組成物。
【請求項36】
前記微結晶性セルロースが、約50mgの量である、請求項35に記載の医薬組成物。
【請求項37】
トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプン、ゼラチン、スクロースヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリビニルピロリドン(PVP)、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される結合剤をさらに含む、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項38】
前記結合剤がHPCを含む、請求項37に記載の医薬組成物。
【請求項39】
前記HPCが、固形剤形の約3重量%である、請求項38に記載の医薬組成物。
【請求項40】
ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシル含有テトラデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ヘキサデシル化合物、ベンザルコニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、アルキルサルフェート、アルキルエトキシレートサルフェート、石鹸、カルキシレートイオン、サルフェートイオン、スルホネートイオン、ポリオキシエチレン誘導体、ポリオキシプロピレン誘導体、ポリオール誘導体、ポリオールエステル、ポリオキシエチレンエステル、ポロキサマ、グロコール、グリセロールエステル、ソルビタン誘導体、およびポリエチレングリコール、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される界面活性剤をさらに含む、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項41】
前記界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウムを含む、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項42】
前記ラウリル硫酸ナトリウムが、固形剤形の約0.75重量%である、請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項43】
前記ラウリル硫酸ナトリウムが約1.5mgの量である、請求項42に記載の医薬組成物。
【請求項44】
デンプン、アルギン酸、ac-di-sol、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、およびクロスポビドン、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される崩壊剤をさらに含む、請求項25に記載の医薬製剤。
【請求項45】
前記崩壊剤がクロスカルメロースナトリウムを含む、請求項44に記載の医薬製剤。
【請求項46】
コロイド状二酸化ケイ素を含む流動促進剤をさらに含む、請求項25に記載の医薬製剤。
【請求項47】
前記コロイド状二酸化ケイ素が、固形剤形の約1重量%である、請求項46に記載の医薬製剤。
【請求項48】
前記コロイド状二酸化ケイ素が、約2mgの量である、請求項46に記載の医薬製剤。
【請求項49】
タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される潤滑剤をさらに含む、請求項25に記載の医薬製剤。
【請求項50】
医薬製剤が固形剤形である、請求項25に記載の医薬製剤。
【請求項51】
前記固形剤形が錠剤である、請求項50に記載の医薬製剤。
【請求項52】
固形剤形が顆粒剤形である、請求項50に記載の医薬製剤。
【請求項53】
前記顆粒形態がカプセル剤に包装される、請求項52に記載の医薬製剤。
【請求項54】
前記顆粒形態がサシェに包装される、請求項52に記載の医薬製剤。
【請求項55】
医薬製剤であって、
(a)約10mg~約300mgの3-(4-クロロ-2-(モルホリン-4-イル)チアゾール-5-イル)-7-(1-エチルプロピル)-2,5-ジメチルピラゾロ(1,5-α)ピリミジン(化合物1)、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、
(b)ラクトース一水和物を含む、約40重量%~約45重量%の第1の希釈剤と、
(c)微結晶性セルロースを含む、約25重量%の第2の希釈剤と、
(d)約1重量%~約6重量%のヒドロキシプロピルセルロースと、
(e)約0.5重量%~約5重量%のラウリル硫酸ナトリウムと、
(f)約4重量%のクロスカルメロースナトリウムと
を含む、医薬製剤。
【請求項56】
式I
【化5】
を含む結晶性組成物。
【請求項57】
結晶が、T=150°Kで、a=34.003(4)Å、b=6.5843(13)Å、c=21.062(5)Å、β=108.703(12)°、V=4466.5(15)Å、および単斜晶系C2/c空間群の単位格子パラメータを有する、請求項56に記載の結晶性組成物。
【請求項58】
前記結晶性組成物が、
(a)0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、10.84±0.2°2-θ、15.96±0.2°2-θ、23.44±0.2°2-θ、および24.80±0.2°2-θにピークを含む、X線粉末回折パターン、
(b)図1に示されるものと実質的に同じX線粉末回折パターン、
(c)約160℃~170℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(d)約164℃のオンセットおよび約166℃のピークを有する吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(e)図2に示されるものと実質的に同じ示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(f)約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、約11%の質量減少を含む熱重量分析(TGA)サーモグラム、
(g)図3に示されるものと実質的に同じ熱重量分析(TGA)サーモグラム、または
(h)これらの組み合わせ
によって特徴付けられる、請求項56に記載の結晶性組成物。
【請求項59】
前記結晶性組成物が、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、10.84±0.2°2-θ、15.96±0.2°2-θ、23.44±0.2°2-θ、および24.80±0.2°2-θにピークを含む、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項56に記載の結晶性組成物。
【請求項60】
前記X線粉末回折パターンが、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、5.44±0.2°2-θ、20.78±0.2°2-θ、22.74±0.2°2-θ、23.04±0.2°2-θ、26.80±0.2°2-θ、および28.86±0.2°2-θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む、請求項59に記載の結晶性組成物。
【請求項61】
前記X線粉末回折パターンが、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも5つのピークをさらに含む、請求項59に記載の結晶性組成物。
【請求項62】
前記結晶性組成物が、図1に示されるものと実質的に同じX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項56~61のいずれか一項に記載の結晶性組成物。
【請求項63】
前記結晶性組成物が、約160℃~170℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、請求項56~62のいずれか一項に記載の結晶性組成物。
【請求項64】
前記結晶性組成物が、約164℃のオンセットおよび約166℃のピークを有する吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、請求項56~62のいずれか一項に記載の結晶性組成物。
【請求項65】
前記結晶性組成物が、約166℃の融点を特徴によって特徴付けられる、請求項56~64のいずれか一項に記載の結晶性組成物。
【請求項66】
前記結晶性組成物が、図2に示されるものと実質的に同じ示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、請求項56~65のいずれか一項に記載の結晶性組成物。
【請求項67】
前記結晶性組成物が、図3に示されるものと実質的に同じ熱重量分析(TGA)サーモグラムによって特徴付けられる、請求項56~66のいずれか一項に記載の結晶性組成物。
【請求項68】
前記結晶性組成物が、図4に示されるものと実質的に同じ動的蒸気収着(DVS)トレースによって特徴付けられる、請求項56~67のいずれか一項に記載の結晶性組成物。
【請求項69】
式I
【化6】
を含む結晶性組成物を調製する方法であって、
前記方法が
(a)4-(4-クロロ-5-(2,5-ジメチル-7-(ペンタン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)チアゾール-2-イル)モルホリン(化合物1)およびシュウ酸を溶媒に溶解する工程と、
(b)工程(a)からの溶液またはスラリーを加熱する工程と、
(c)工程(b)で得られた前記溶液またはスラリーを結晶化して、式Iを含む結晶性組成物を得る工程と
を含む、方法。
【請求項70】
工程(a)における前記溶媒が、アセトン、ヘプタン、水、2-ブタノール、酢酸エチル、2-プロパノール、メチルtert-ブチルエーテル、エタノール、メチルエチルケトン、1-ペンタノール、またはこれらの組み合わせを含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
工程(a)における前記溶媒がヘプタンである、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
工程(a)における前記溶媒が、メチルtert-ブチルエーテルまたはメチルエチルケトンである、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
工程(a)における前記溶媒が、ヘプタンとメチルエチルケトンの混合物である、請求項70に記載の方法。
【請求項74】
工程(b)では、約50℃で加熱される、請求項69に記載の方法。
【請求項75】
精巣副腎残存腫瘍(TART)または卵巣副腎残存腫瘍(OART)の処置または予防を必要とする対象において精巣副腎残存腫瘍(TART)または卵巣副腎残存腫瘍(OART)を処置または予防する方法であって、前記対象に、請求項1~74のいずれか一項に記載の結晶性組成物を投与する工程を含む、方法。
【請求項76】
前記対象が先天性副腎過形成(CAH)を有する、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
先天性副腎過形成(CAH)の処置を必要とする対象において先天性副腎過形成(CAH)を処置する方法であって、前記対象に、請求項1~76のいずれか一項に記載の結晶性組成物を投与する工程を含む、方法。
【請求項78】
前記CAHが典型的CAHである、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記CAHが非典型的CAHである、請求項77に記載の方法。
【請求項80】
高アンドロゲン症状の改善を必要とする対象において高アンドロゲン症状を改善する方法であって、前記対象に、請求項1~79のいずれか一項に記載の結晶性組成物を投与する工程を含む、方法。
【請求項81】
前記高アンドロゲン症状が、座瘡、多毛症、および脱毛症からなる群から選択される、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
月経不順、排卵機能不全、または不妊症の処置を必要とする対象において月経不順、排卵機能不全、または不妊症を処置する方法であって、前記対象に、請求項1~81のいずれか一項に記載の結晶性組成物を投与する工程を含む、方法。
【請求項83】
代謝症状の改善を必要とする対象において代謝症状を改善する方法であって、前記対象に、請求項1~82のいずれか一項に記載の結晶性組成物を投与する工程を含む、方法。
【請求項84】
前記代謝症状が、体重、BMI、体脂肪量、胴囲、血圧、および血糖コントロールからなる群から選択される、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
機能的卵巣高アンドロゲン症および機能的副腎高アンドロゲン症(PCOS-FOH+FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群の処置を必要とする対象において、機能的卵巣高アンドロゲン症および機能的副腎高アンドロゲン症(PCOS-FOH+FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群を処置する方法であって、前記対象に、請求項1~84のいずれか一項に記載の結晶性組成物を投与する工程を含む、方法。
【請求項86】
機能性副腎高アンドロゲン症(PCOS-FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群の処置を必要とする対象において機能性副腎高アンドロゲン症(PCOS-FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群を処置する方法であって、前記対象に、請求項1~85のいずれか一項に記載の結晶性組成物を投与する工程を含む、方法。
【請求項87】
子宮内膜症の処置または子宮内膜症の症状の改善を必要とする対象において子宮内膜症を処置または子宮内膜症の症状を改善する方法であって、前記対象に、請求項1~86のいずれか一項に記載の結晶性組成物を投与する工程を含む、方法。
【請求項88】
前記結晶性組成物または前記医薬組成物の投与が、前記対象が経験する疼痛の症状を改善する、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記結晶性組成物または前記医薬組成物の投与が、前記対象が経験する疼痛の症状を低減する、請求項87に記載の方法。
【請求項90】
前記結晶性組成物または前記医薬組成物の投与が、前記対象が経験する疼痛の症状を予防する、請求項87に記載の方法。
【請求項91】
前記結晶性組成物または前記医薬組成物の投与が、前記対象が経験する疼痛の症状を排除する、請求項87に記載の方法。
【請求項92】
前記結晶性組成物または前記医薬組成物が、約5mg/日~約1000mg/日の用量で投与される、請求項75~87のいずれか一項に記載の方法。
【請求項93】
前記結晶性組成物または前記医薬組成物が、摂食状態で75である、請求項75~92のいずれか一項に記載の方法。
【請求項94】
前記結晶性組成物または前記医薬組成物が、絶食状態で投与される、請求項75~92のいずれか一項に記載の方法。
【請求項95】
前記結晶性組成物または前記医薬組成物が、1日に少なくとも1回投与される、請求項75~94のいずれか一項に記載の方法。
【請求項96】
前記対象に追加の治療剤を投与する工程をさらに含む、請求項75~95のいずれか一項に記載の方法。
【請求項97】
前記方法が追加の治療剤を投与する工程をさらに含み、前記追加の治療剤が、グルココルチコイド、ミネラルコルチコイド、ACAT1阻害剤、または抗アンドロゲン剤である、請求項1~96のいずれか一項に記載の方法。
【請求項98】
前記グルココルチコイドが、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、コルチゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、またはトリアムシノロンである、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記ミネラルコルチコイドがフルドロコルチゾンである、請求項97に記載の方法。
【請求項100】
前記追加の治療剤が、別のCRFアンタゴニストである、請求項97に記載の方法。
【請求項101】
腫瘍の外科的切除および放射線療法、またはそれらの組み合わせから選択される追加の処置をさらに含む、請求項75~100のいずれか一項に記載の方法。
【請求項102】
追加の治療が、外科的切除であり、前記外科的切除が、請求項1~101のいずれか一項に記載の結晶性組成物の投与前、投与後、および/または投与と同時に行われる、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記追加の処置が放射線療法であり、前記放射線療法が、請求項1~102のいずれか一項に記載の結晶性組成物の投与前、投与後、および/または投与と同時に行われる、請求項75~97のいずれか一項に記載の方法。
【請求項104】
前記対象が、約9歳~約18歳である、請求項1~103のいずれか一項に記載の方法。
【請求項105】
前記対象が約8歳~約55歳である、請求項1~104のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、2021年11月19日に出願された米国仮出願第63/281,462号、および2022年5月11日に出願された米国仮出願第63/340,874号の利益を主張し、これらの文献はそれぞれ、参照によりその全体が本明細書に援用される。
【0002】
参照による援用
本明細書で言及されるすべての刊行物、特許、および特許出願は、あたかも各個々の刊行物、特許、または特許出願が具体的かつ個別に参照により援用されることが示されるのと同程度に、参照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0003】
コルチコトロピン放出因子(CRF)は、下垂体前葉からのプロオピオメラノコルチン(POMC)由来ペプチド分泌の主要な生理学的調節因子である41アミノ酸ペプチドである。下垂体におけるその内分泌の役割に加えて、CRFの免疫組織化学的局在化は、ホルモンが中枢神経系において広い視床下部外分布を有し、脳における神経伝達物質または神経調節物質の役割と一致する広範囲の自律神経効果、電気生理学的効果、および行動効果を生じることを実証した。CRFが、生理学的ストレッサ、心理学的ストレッサ、および免疫学的ストレッサに対する免疫系における応答の統合において重要な役割を果たすという証拠もある。
【発明の概要】
【0004】
第1の態様では、本開示は、化合物I
【0005】
【化1】
を含む結晶性組成物を提供する。
【0006】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性組成物は、式I
【0007】
【化2】
を含む結晶性組成物を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の結晶は、T=150°Kで、a=34.003(4)Å、b=6.5843(13)Å、c=21.062(5)Å、β=108.703(12)°、V=4466.5(15)Å、および単斜晶系C2/c空間群の単位格子パラメータを有する。
【0009】
いくつかの実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の結晶は、
(a)0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、10.84±0.2°2-θ、15.96±0.2°2-θ、23.44±0.2°2-θ、および24.80±0.2°2-θにピークを含む、X線粉末回折パターン、
(b)図1に示されるものと実質的に同じX線粉末回折パターン、
(c)約160℃~170℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(d)約164℃のオンセットおよび約166℃のピークを有する吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(e)図2に示されるものと実質的に同じ示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(f)約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、約11%の質量減少を含む熱重量分析(TGA)サーモグラム、
(g)図3に示されるものと実質的に同じ熱重量分析(TGA)サーモグラム、または
(h)これらの組み合わせ
によって特徴付けられる。
【0010】
いくつかの実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の結晶は、(a)、(c)、(d)、および(f)によって特徴付けられる。
【0011】
いくつかの実施形態では、CRF1アンタゴニストを含む組成物(例えば、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、10.84±0.2°2-θ、15.96±0.2°2-θ、23.44±0.2°2-θ、および24.80±0.2°2-θに1つ以上のピークを含む、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、10.84±0.2°2-θ、15.96±0.2°2-θ、23.44±0.2°2-θ、および24.80±0.2°2-θにピークを含む、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、5.44±0.2°2-θ、20.78±0.2°2-θ、22.74±0.2°2-θ、23.04±0.2°2-θ、26.80±0.2°2-θ、および28.86±0.2°2-θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも5つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、図1に示されるものと実質的に同じX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0012】
いくつかの実施形態では、CRF1アンタゴニストを含む結晶性組成物(例えば、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は、約160℃~170℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約164℃のオンセットおよび約166℃のピークを有する吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約160℃~約170℃のオンセットを有する吸熱を含むDSCサーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約150℃~約170℃のオンセットを有する吸熱を含むDSCサーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約160℃~約180℃のオンセットを有する吸熱を含むDSCサーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約160℃でのオンセットを伴う吸熱を含むDSCサーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約166℃のピークを含むDSCサーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約166℃からのピークを含むDSCサーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約166℃の融点によって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約160℃~約170℃の融点によって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約150℃~約170℃の融点によって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約160℃~約180℃の融点によって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、図2に示されるものと実質的に同じ示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。
【0013】
いくつかの実施形態では、CRF1アンタゴニストを含む結晶性組成物(例えば、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は、約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、約11%の質量減少を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、図3に示されるものと実質的に同じ熱重量分析(TGA)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、10%超の質量減少を含むTGAサーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、約15%未満の質量減少を含むTGAサーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、約20%未満の質量減少を含むTGAサーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、図4に示されるものと実質的に同じ動的蒸気収着(DVS)トレースによって特徴付けられる。
【0014】
いくつかの態様では、本開示は、式I
【0015】
【化3】
と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む結晶性組成物を含む医薬組成物を提供する。
【0016】
いくつかの態様では、本開示は、化合物1
【0017】
【化4】
またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、化合物1を含む医薬組成物は、結晶性医薬組成物である。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、結晶性化合物1を含む。
【0018】
別の態様では、本開示は、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式I
【0019】
【化5】
を含む)を調製する方法を提供し、
該方法は、
a)4-(4-クロロ-5-(2,5-ジメチル-7-(ペンタン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)チアゾール-2-イル)モルホリン(化合物1)およびシュウ酸を溶媒に溶解する工程と、
(b)工程(a)からの溶液またはスラリーを加熱する工程と、
(c)工程(b)で得られた溶液またはスラリーを結晶化して、化合物1を含む(例えば、式Iを含む)結晶性組成物を得る工程と
を含む。
【0020】
化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を調製する方法のいくつかの実施形態では、工程(a)における溶媒は、アセトン、ヘプタン、水、2-ブタノール、酢酸エチル、2-プロパノール、メチルtert-ブチルエーテル、エタノール、メチルエチルケトン、1-ペンタノール、またはこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、工程(a)における溶媒はヘプタンである。いくつかの実施形態では、工程(a)における溶媒はメチルtert-ブチルエーテルまたはメチルエチルケトンである。いくつかの実施形態では、工程(a)における溶媒は、ヘプタンとメチルエチルケトンの混合物である。いくつかの実施形態では、工程(b)では、約50℃で加熱される。
【0021】
別の態様では、本開示は、精巣副腎残存腫瘍(testicular adrenal rest tumors)(TART)または卵巣副腎残存腫瘍(OART)の処置または予防を必要とする対象において精巣副腎残存腫瘍(TART)または卵巣副腎残存腫瘍(OART)を処置または予防する方法を提供し、該方法は、対象に、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物、または本明細書に記載の化合物1を含む医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、対象は先天性副腎過形成(CAH)を有する。
【0022】
別の態様では、本開示は、先天性副腎過形成(CAH)の処置を必要とする対象において先天性副腎過形成(CAH)を処置する方法を提供し、該方法は、対象に、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物、または本明細書に記載の化合物1を含む医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、CAHは典型的なCAHである。いくつかの実施形態では、CAHは非典型的なCAHである。
【0023】
別の態様では、本開示は、高アンドロゲン症状の改善を必要とする対象において高アンドロゲン症状を改善する(例えば、重症度および/または頻度を低下させる)方法を提供し、該方法は、対象に、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物、または本明細書に記載の化合物1を含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、高アンドロゲン症状は、座瘡、多毛症、無月経、および脱毛症からなる群から選択される。
【0024】
別の態様では、本開示は、月経不順、排卵機能不全、または不妊症の処置を必要とする対象において月経不順、排卵機能不全、または不妊症を処置する方法を提供し、該方法は、対象に、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物、または本明細書に記載の化合物1を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0025】
別の態様では、本開示は、代謝症状を改善する必要がある対象において代謝症状を改善する(例えば、重症度および/または頻度を低下させる)方法を提供し、該方法は、対象に、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物、または本明細書に記載の化合物1を含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、代謝症状は、体重、BMI、体脂肪量、胴囲、血圧、および血糖コントロールからなる群から選択される。代謝症状は、例えば、空腹時脂質パネル、空腹時グルコースおよびインスリンレベルに基づくインスリン抵抗性[HOMA-IR]の恒常性モデル評価、糖化ヘモグロビン[HbAlc]、グルコース負荷試験などの評価を用いて評価され得る。
【0026】
別の態様では、本開示は、機能的卵巣高アンドロゲン症(functional ovarian hyperandrogenism)および機能的副腎高アンドロゲン症( functional adrenal hyperandrogenism)(PCOS-FOH+FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome)の処置を必要とする対象において機能的卵巣高アンドロゲン症および機能的副腎高アンドロゲン症(PCOS-FOH+FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群を処置する方法を提供し、該方法は、対象に、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物、または本明細書に記載の化合物1を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0027】
別の態様では、本開示は、機能性副腎高アンドロゲン症(functional adrenal hyperandrogenism)(PCOS-FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome)の処置を必要とする対象において機能性副腎高アンドロゲン症(PCOS-FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群を処置する方法を提供し、該方法は、対象に、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物、または本明細書に記載の化合物1を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0028】
別の態様では、本開示は、子宮内膜症の処置または子宮内膜症の症状の改善を必要とする対象において子宮内膜症を処置するかまたは子宮内膜症の症状を改善する方法を提供し、該方法は、対象に、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物、本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物、または本明細書に記載の化合物1を含む医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物の投与は、対象が経験する疼痛の症状を改善する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物の投与は、対象が経験する疼痛の症状を低減する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物の投与は、対象が経験する疼痛の知覚を予防または低下させる(例えば、疼痛スケールで測定される)。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物の投与は、対象が経験する疼痛の知覚を排除する。
【0029】
本明細書に記載の方法の様々な実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物は、約5mg/日~約1000mg/日の用量で投与される。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物は、摂食状態で投与される。摂食状態は、対象が、結晶性組成物または医薬組成物を摂取する前の30分以内に食べていることを意味し得る。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物は、絶食状態で投与される。絶食状態は、対象が、結晶性組成物または医薬組成物を受ける前の30分以内に食べていないことを意味し得る。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物は、1日に少なくとも1回投与される。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物は、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物は、1日2回投与される。
【0030】
本明細書に記載の方法の様々な実施形態では、方法は、対象に、追加の治療剤を投与する工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、グルココルチコイド、ミネラルコルチコイド、ACAT1阻害剤、または抗アンドロゲン剤である。いくつかの実施形態では、グルココルチコイドは、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、コルチゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、またはトリアムシノロンである。いくつかの実施形態では、ミネラルコルチコイドはフルドロコルチゾンである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、異なるCRF1アンタゴニストである。
【0031】
本明細書に記載の方法の様々な実施形態では、方法は、腫瘍の外科的切除および放射線療法、またはそれらの組み合わせから選択される追加の処置をさらに含む。いくつかの実施形態では、追加の治療は外科的切除であり、外科的切除は、本明細書に記載の結晶性組成物もしくは本明細書に記載の結晶性組成物を含む医薬組成物の投与前、投与後、および/または投与と同時に行われる。いくつかの実施形態では、追加の治療は放射線療法であり、放射線療法は、本明細書に記載の結晶性組成物、本明細書に記載の結晶性組成物を含む医薬組成物、または本明細書に記載の化合物1を含む医薬組成物の投与前、投与後、および/または投与と同時に行われる。
【0032】
方法の様々な実施形態では、対象は、約9歳~約18歳である。いくつかの実施形態では、対象は約8歳~約55歳である。
【0033】
さらなる態様では、CRF1アンタゴニストを含む医薬組成物が本明細書で提供され、該組成物は、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、10.84±0.2°2-θ、15.96±0.2°2-θ、23.44±0.2°2-θ、および24.80±0.2°2-θのうちのいずれか1つ以上から選択されるピークを含む、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、該組成物は、10.84±0.2°2-θ、15.96±0.2°2-θ、23.44±0.2°2-θ、および24.80±0.2°2-θにピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、5.44±0.2°2-θ、20.78±0.2°2-θ、22.74±0.2°2-θ、23.04±0.2°2-θ、26.80±0.2°2-θ、および28.86±0.2°2-θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、X線粉末回折パターンは、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも5つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、約11%の質量減少を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムによってさらに特徴付けられる。いくつかの実施形態では、CRF1アンタゴニストは、化合物1
【0034】
【化6】
またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とを含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は結晶性医薬組成物である。いくつかの実施形態では、結晶性医薬組成物はシュウ酸をさらに含む。いくつかの実施形態では、結晶性医薬組成物は、化合物1およびシュウ酸を約2:1のモル比で含む。
【0035】
さらなる態様では、CRF1アンタゴニストを含む医薬組成物が本明細書で提供され、医薬組成物は、約160~170℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約164℃のオンセットおよび約166℃のピークを有する吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約166℃の融点によって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、CRF1アンタゴニストは、化合物1
【0036】
【化7】
またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とを含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は結晶性医薬組成物である。いくつかの実施形態では、結晶性医薬組成物はシュウ酸をさらに含む。いくつかの実施形態では、結晶性医薬組成物は、化合物1およびシュウ酸を約2:1のモル比で含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、約11%の質量減少を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムによってさらに特徴付けられる。
【0037】
追加の態様では、本明細書には、化合物1
【0038】
【化8】
を含む結晶性組成物を調製する方法が提供され、該方法は、(a)化合物1および酸を溶媒に溶解する工程と、(b)工程(a)からの溶液またはスラリーを加熱する工程と、(c)工程(b)で得られた溶液またはスラリーを結晶化して、化合物1を含む結晶性組成物を得る工程とを含む。いくつかの実施形態では、酸はシュウ酸を含む。いくつかの実施形態では、工程(a)における溶媒はヘプタンである。いくつかの実施形態では、工程(a)における溶媒は、メチルtert-ブチルエーテルまたはメチルエチルケトンである。いくつかの実施形態では、工程(a)における溶媒は、ヘプタンとメチルエチルケトンの混合物である。いくつかの実施形態では、工程(b)では、約50℃で加熱される。
【0039】
追加の態様において、本明細書には、化合物1
【0040】
【化9】
またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、希釈剤とを含む医薬組成物が提供され、ここで、化合物1は25%w/wの量で存在し、希釈剤は約5%~約70%で存在する。いくつかの実施形態では、化合物1は、約50mg~約200mgの量である。いくつかの実施形態では、化合物1は約50mgの量である。いくつかの実施形態では、希釈剤は、炭酸カルシウム、微結晶性セルロース、リン酸カルシウム、デンプン、アルファ化デンプン、炭酸ナトリウム、マンニトール、およびラクトース一水和物、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、希釈剤はラクトース一水和物である。いくつかの実施形態では、ラクトース一水和物は、医薬組成物の約20重量%~約45重量%である。いくつかの実施形態では、ラクトース一水和物は、医薬組成物の約20重量%~約40.25重量%である。いくつかの実施形態では、ラクトース一水和物は、約16.1、40.25、80.5、または322mgである量である。いくつかの実施形態では、希釈剤は微結晶性セルロースである。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、第2の希釈剤をさらに含み、第2の希釈剤は、微結晶性セルロースを含む。いくつかの実施形態では、微結晶性セルロースは、医薬組成物の約25重量%である。いくつかの実施形態では、微結晶性セルロースは、約50mgの量である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、結合剤をさらに含み、該結合剤は、トウモロコシデンプンやジャガイモデンプン、ゼラチン、スクロースヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリビニルピロリドン(PVP)、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、バインダーはHPCを含む。いくつかの実施形態では、HPCは、固形剤形の約3重量%である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、界面活性剤をさらに含み、該界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシル含有テトラデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ヘキサデシル化合物、ベンザルコニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、アルキルサルフェート、アルキルエトキシレートサルフェート、石鹸、カルキシレートイオン、サルフェートイオン、スルホネートイオン、ポリオキシエチレン誘導体、ポリオキシプロピレン誘導体、ポリオール誘導体、ポリオールエステル、ポリオキシエチレンエステル、ポロキサマー、グロコール、グリセロールエステル、ソルビタン誘導体、およびポリエチレングリコール、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、界面活性剤はラウリル硫酸ナトリウムを含む。いくつかの実施形態では、ラウリル硫酸ナトリウムは固形剤形の約0.75重量%である。いくつかの実施形態では、ラウリル硫酸ナトリウムは約1.5mgの量である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は崩壊剤をさらに含み、崩壊剤は、デンプン、アルギン酸、ac-di-sol、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、およびクロスポビドン、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、崩壊剤はクロスカルメロースナトリウムを含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、流動促進剤をさらに含み、流動促進剤はコロイド状二酸化ケイ素を含む。いくつかの実施形態では、コロイド状二酸化ケイ素は、固形剤形の約1重量%である。いくつかの実施形態では、コロイド状二酸化ケイ素は、約2mgの量である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、潤滑剤をさらに含み、潤滑剤は、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、医薬製剤は固形剤形である。いくつかの実施形態では、固形剤形は錠剤である。いくつかの実施形態では、固形剤形は顆粒剤形である。いくつかの実施形態では、上記顆粒形態はカプセル剤に包装される。いくつかの実施形態では、上記顆粒形態はサシェに包装される。
【0042】
追加の態様では、本明細書には、(a)約10mg~約300mgの3-(4-クロロ-2-(モルホリン-4-イル)チアゾール-5-イル)-7-(1-エチルプロピル)-2,5-ジメチルピラゾロ(1,5-α)ピリミジン(化合物1)、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、(b)約40重量%~約45重量%の第1の希釈剤であって、この第1の希釈剤がラクトース一水和物を含む、第1の希釈剤と、(c)約25重量%の第2の希釈剤であって、この第2の希釈剤が微結晶性セルロースを含む、第2の希釈剤と、(d)約1重量%~約6重量%のヒドロキシプロピルセルロースと、(e)約0.5重量%~約5重量%のラウリル硫酸ナトリウムと、(f)約4重量%のクロスカルメロースナトリウムと含む医薬製剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
本開示の新規な特徴は、添付の特許請求の範囲において詳細に記載される。本開示の特徴および利点の理解は、本開示の原理が利用される、例示的な実施形態を記載する以下の詳細な説明および添付の図面を参照することによって得られ得る。
図1】化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式1を含む)のX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。
図2】化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式1を含む)の示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。
図3】化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す。
図4】化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の動的蒸気収着(DVS)トレースを示す。
図5】化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の赤外(IR)スペクトルを示す。
図6】化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)のプロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルを示す。
図7】化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)のラマンスペクトルを示す。
【発明の詳細な説明】
【0044】
4-(4-クロロ-5-(2,5-ジメチル-7-(ペンタン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)チアゾール-2-イル)モルホリン(化合物1)は、コルチコトロピン放出ホルモン受容体1(CRF1)の強力なアンタゴニストである。CRF1アンタゴニストは、異常なCRF1活性が関与する様々な疾患、疾病、および障害の処置において有用であり得る。
【0045】
CRF1アンタゴニストなどの小分子薬物候補の結晶形態は、融点、見かけの溶解度、溶解速度、光学的および機械的特性、蒸気圧、および密度を含む、異なる物理的特性を有し得る。これらの特性は、原薬および医薬品を加工または製造する能力に影響を与え得る。さらに、これらの特性の違いは、薬物の異なる多形性形態について異なる薬物動態プロファイルをもたらし得、しばしばもたらす。多形は、CRF1アンタゴニストなどの医薬品の品質、安全性、および/または有効性に影響を与え得る。したがって、CRF1アンタゴニストの結晶性組成物の必要性が依然として残っている。本開示は、この必要性に対処し、関連する利点も提供する。
【0046】
化合物1
本明細書に記載される場合、化合物1は、以下
【0047】
【化10】
に示される化学構造を有する4-(4-クロロ-5-(2,5-ジメチル-7-(ペンタン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)チアゾール-2-イル)モルホリンを指す。
【0048】
化合物1は、CRF1モジュレーターである。CRF1アンタゴニストまたはCRF1阻害剤などのCRF1モジュレーターは、CRF1活性によって媒介される様々な疾病および障害の処置において有用である。
【0049】
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物1を含む結晶性組成物を提供する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、化合物1および弱酸(例えばシュウ酸)を(例えば2:1のモル比で)含む。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、化合物1および酸を2:1のモル比で含む。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、化合物1および酸を1:1のモル比で含む。
【0050】
本明細書で使用される場合、「結晶質(crystalline)」、「結晶形態(crystalline form)」、「多形体(polymorph)」、「形態(Form)」、および「形態(form)」は、本明細書で互換的に使用され得、特定の結晶形態または非晶質形態が言及されない限り、例えば、共結晶、多形体、偽多形体、塩、溶媒和物、水和物、非溶媒和多形体(無水物を含む)、立体配座多形体、および非晶質形態、ならびにそれらの混合物を含む、化合物のすべての結晶質形態および非晶質形態を含むことを意味する。本開示の化合物は、例えば、化合物の多形体、共結晶、偽多形体、溶媒和物、水和物、非溶媒和多形体(無水物を含む)、立体配座多形体、および非晶質形態、ならびにそれらの混合物を含む、それらの化合物の結晶形態および非晶質形態を含む。
【0051】
本明細書で使用される場合、「共結晶(co-crystal)」は、塩形態を形成するための水素イオンの水素結合相互作用に基づく多成分結晶を含む結晶性組成物を記載するために使用され得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の結晶性組成物は、酸(例えば、弱酸(例えば、シュウ酸))および化合物1を含む共結晶である。
【0052】
定義
「薬学的に許容される担体(pharmaceutically acceptable carrier)」は、対象に対して非毒性である、活性成分以外の医薬製剤中の成分を指す。薬学的に許容される担体には、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences 16th edition,Osol,A.Ed.(1980)に記載されている当技術分野で公知のものなどの緩衝剤、賦形剤、安定剤、または保存剤が含まれるが、これらに限定されない。
【0053】
本明細書で使用するとき、「処置する(treating)」および同様の用語は、症状の重症度および/または頻度を低減すること、症状および/または上記症状の根底にある原因を排除すること、症状の頻度または可能性および/またはそれらの根底にある原因を低減すること、疾患および/または障害の進行を遅延(delaying)、予防、および/または遅らせること(slowing)、ならびに疾患および/または障害によって直接的または間接的に引き起こされる損傷を改善(improving)または修復(remediating)することを指す。
【0054】
本明細書で使用する場合、「疾患の発症を遅延させること(delaying development of a disease)」などは、疾患(がんなど)の発症または疾患の徴候もしくは症状を遅延させる、妨げる(hinder)、遅らせる、妨害する(retard)、安定化する、および/または延期することを意味する。この遅延は、疾患の病歴および/または処置される個体に応じて、様々な長さの時間であり得る。当業者には明らかなように、十分な遅延または大幅な遅延は、実質的に、個体が疾患を発症しないという予防を包含し得る。例えば、転移の発症などの末期がんは遅延され得る。
【0055】
本明細書で使用される場合、薬物、化合物、または医薬組成物の「有効投与量(effective dosage)」または「有効量(effective amount)」は、有益なまたは所望の結果をもたらすのに十分である。予防的使用について、有益なまたは所望の結果には、リスクの排除もしくは低減、重症度の軽減、または疾患の生化学的、組織学的および/もしくは行動の症状を含む疾患のオンセットの遅延、その合併症、ならびに疾患の発症中に現れる中間の病理学的表現型などの結果が含まれる。治療的使用について、有益なまたは所望の結果には、疾患に起因する1つ以上の症状の減少、疾患に罹患している人々の生活の質の増加、疾患の処置に必要な他の薬物の用量の減少、標的化などの別の薬物の効果の増強、疾患の進行の遅延、および/または生存の延長などの臨床結果が含まれる。がんまたは腫瘍の場合、有効量の薬物は、がん細胞の数の減少、腫瘍サイズの縮小、末梢器官へのがん細胞の浸潤の阻害(すなわち、ある程度遅くし、好ましくは停止させる)、腫瘍転移の阻害(すなわち、ある程度遅く、好ましくは停止する)、腫瘍増殖のある程度の阻害、および/または障害に関連する症状の1つ以上のある程度の緩和に効果を有し得る。有効投与量は、1回以上の投与で投与され得る。本発明の目的のために、薬物、化合物、または医薬組成物の有効投与量は、直接的または間接的のいずれかで予防的または治療的処置を達成するのに十分な量である。臨床的文脈において理解されるように、薬物、化合物、または医薬組成物の有効投与量は、別の薬物、化合物、または医薬組成物と併用して達成され得るか、または達成されないこともあり得る。したがって、「有効投与量(effective dosage)」は、1つ以上の治療剤を投与する文脈において考慮され得、および1つ以上の他の薬剤と併用して、所望の結果が達成され得るか、または達成される場合、単一の薬剤が有効量で与えられると考慮され得る。
【0056】
本明細書で定義される場合、タンパク質-阻害剤相互作用に関する、「阻害(inhibition)」、「阻害する(inhibit)」、「阻害する(inhibiting)」などの用語は、阻害剤の非存在下でのタンパク質の活性または機能と比較して、タンパク質の活性または機能に負の影響を与える(例えば、低下させる)ことを意味する。阻害は、疾患または疾患の症状の低減を指し得る。阻害は、特定のタンパク質または核酸標的の活性の低下を指し得る。タンパク質は、デオキシシチジンキナーゼであり得る。したがって、阻害は、刺激を、少なくとも部分的に、部分的もしくは完全に遮断すること、活性化を減少させること、防止すること、もしくは遅延させること、またはシグナル伝達もしくは酵素活性もしくはタンパク質の量を不活性化すること、脱感作すること、もしくは下方調節(down-regulating)することを含む。
【0057】
「モジュレーター(modulator)」という用語は、標的分子のレベルまたは標的分子の機能または分子の標的の物理的状態を増加または減少させる組成物を指す。
【0058】
「調節する(modulate)」という用語は、その明白な通常の意味に従って使用され、1つ以上の特性を変化または変更させる行為を指す。「調節(modulation)」とは、1つ以上の特性を変更または変化させるプロセスを指す。例えば、標的タンパク質のモジュレーターは、標的分子の特性もしくは機能または標的分子の量を増加または減少させることによって変化する。疾患のモジュレーターは、標的疾患の症状、原因、または特性を減少させる。
【0059】
化合物の「選択的(selective)」または「選択性(selectivity)」などは、分子標的を識別する化合物の能力を指す。
【0060】
化合物の「特異的(specific)」、「特異的に(specifically)」、「特異性(specificity)」などは、特定の分子標的に対して阻害などの特定の作用を引き起こす化合物の能力を指し、細胞内の他のタンパク質に対する作用は最小限であるかまたは全く伴わない。
【0061】
「薬学的に許容される賦形剤(pharmaceutically acceptable excipient)」および「薬学的に許容される担体(pharmaceutically acceptable carrier)」は、対象への活性剤の投与および対象による吸収を助ける物質を指し、患者に対して、重大な有害な毒物学的影響を引き起こすことなく本発明の組成物に含めることができる。薬学的に許容される賦形剤の非限定的な例には、水、NaCl、生理食塩水、乳酸加リンゲル液、通常のスクロース、通常のグルコース、結合剤、充填剤、崩壊剤、潤滑剤、コーティング剤、甘味剤、香味剤、塩溶液(リンゲル液など)、アルコール、油、ゼラチン、ラクトース、アミロース、またはデンプンなどの炭水化物、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリジン、および着色料などが含まれる。そのような調製物は、滅菌され得、必要に応じて、潤滑剤、保存剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を与えるための塩、緩衝剤、着色剤、および/または芳香族物質など、本発明の化合物と有害に(deleteriously)反応しない補助剤と混合され得る。当業者は、他の医薬賦形剤が本発明において有用であることを認識するであろう。
【0062】
「調製物(preparation)」という用語は、他の担体を伴うかまたは伴わない(active component with or without other carriers)活性成分が担体によって囲まれ、したがって担体と会合しているカプセル剤を提供する担体としての封入材料を有する活性化合物の製剤を含むことが意図される。同様に、カシェ剤およびトローチ剤が含まれる。錠剤、散剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤、およびロゼンジ剤は、経口投与に適した固形剤形として使用することができる。
【0063】
本明細書で使用される場合、「投与(administering)」という用語は、対象への、経口投与、坐剤としての投与、局所接触、静脈内、非経口、腹腔内、筋肉内、病巣内、髄腔内、鼻腔内、または皮下投与、あるいは徐放性デバイス、例えば、ミニ浸透圧ポンプの移植を意味する。投与は、非経口および経粘膜(例えば、頬側、舌下、口蓋、歯肉、鼻、膣、直腸、または経皮)を含む任意の経路による。非経口投与には、例えば、静脈内、筋肉内、動脈内、皮内、皮下、腹腔内、脳室内、および頭蓋内が含まれる。他の送達様式には、リポソーム製剤の使用、静脈内注入、経皮パッチなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0064】
「同時投与する(co-administer)」とは、本明細書に記載される化合物が、1つ以上の追加の療法、例えば、本明細書に記載される抗がん剤の投与と同時に、その直前に、またはその直後に投与されることを意味する。本明細書に記載される化合物は、単独で投与され得るか、または患者に同時投与され得る。同時投与は、個々にまたは組み合わせて(複数の化合物または薬剤)、化合物の同時または連続投与を含むことを意味する。したがって、調製物はまた、所望により、他の活性物質(例えば、抗がん剤)と組み合わせることができる。
【0065】
同時投与は、第2の活性薬剤(例えば、抗がん剤)の0.5、1、2、4、6、8、10、12、16、20、または24時間以内に1つの活性薬剤(例えば、本明細書に記載の化合物1)を投与することを含む。また、本明細書では、同時投与は、第2の活性薬剤の0.5、1、2、4、6、8、10、12、16、20、または24時間以内に1つの活性薬剤を投与することを含む。同時投与は、2つの活性薬剤を同時に、ほぼ同時に(例えば、互いに約1、5、10、15、20、または30分以内に)、または任意の順序で連続的に投与することを含む。同時投与は、共製剤、すなわち、両方の活性薬剤を含む単一の医薬組成物を調製することによって達成することができる。他の実施形態では、活性剤は別々に製剤化することができる。いくつかの実施形態では、活性剤および/または補助剤は、互いに結合(linked)またはコンジュゲートされる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、化学療法または放射線療法などのがんの処置と組み合わされる。
【0066】
疾患に関連する物質または物質の活性または機能の文脈における、「関連する」または「関連する」という用語は、疾患が、疾患の症状によって(全体的にまたは部分的に)引き起こされること、または疾患の症状が、物質または物質の活性または機能によって(全体的にまたは部分的に)引き起こされること、または化合物の副作用(例えば毒性)は、物質または物質の活性もしくは機能によって(全体的または部分的に)引き起こされる。
【0067】
「患者(patient)」、「対象(subject)」、「それを必要とする患者(patient in need thereof)」、および「それを必要とする対象(subject in need thereof)」は、本明細書において互換的に使用され、本明細書において提供される医薬組成物の投与によって処置され得る疾患または疾病に罹患しているか、またはその傾向がある生体を指す。非限定的な例には、ヒト、他の哺乳動物、ウシ、ラット、マウス、イヌ、サル、ヤギ、ヒツジ、ウシ、シカ、および他の非哺乳動物が含まれる。いくつかの実施形態では、患者はヒトである。「がん患者(cancer-patient)」は、がんに罹患しているかまたはがんを発症しやすい患者である。
【0068】
別段の明確な指示がない限り、本明細書で使用される「個体(individual)」という用語は、ウシ、ウマ、ネコ、ウサギ、イヌ、げっ歯類、または霊長類(例えば、ヒト)を含むがこれらに限定されない哺乳動物を指す。いくつかの実施形態では、個体はヒトである。いくつかの実施形態では、個体は、チンパンジーおよび他の類人猿およびサル種などの非ヒト霊長類である。いくつかの実施形態では、個体は、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギおよびブタなどの家畜、ウサギ、イヌ、およびネコなどのペット、ラット、マウス、およびモルモットなどのげっ歯類を含む実験動物などである。いくつかの実施形態では、本発明は、ヒト医学および獣医学の文脈の両方において用途を見出す。
【0069】
「疾患(disease)」または「疾病(condition)」は、本明細書に提供される化合物または方法を用いて処置することが可能な患者または対象の状態または健康状態を指す。いくつかの実施形態では、本明細書で使用される疾患は、がんを指す。
【0070】
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上別段の明確な指示がない限り、複数形の参照を含む。
【0071】
「約(about)」という用語は、数値範囲、カットオフ、または特定の値に関して使用される場合、列挙された値が列挙された値から最大10%変動し得ることを示すために使用される。本明細書で使用される数値の多くは実験的に決定されるので、当業者は、そのような決定が異なる実験間で変動し得、しばしば変動し得ることを理解する必要がある。本明細書で使用される値は、この固有の変動により過度に限定すると見なされるべきではない。したがって、「約」という用語は、特定された値から±10%以下の変動、±5%以下の変動、±1%以下の変動、±0.5%以下の変動、または±0.1%以下の変動を包含するために使用される。
【0072】
本明細書に記載される本発明の態様および変形は、「からなる(consisting of)」、および/または「から本質的になる(consisting essentially of)」態様および変形を含むことが理解される。
【0073】
化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)
本開示の方法に従って調製される結晶性組成物は、当技術を含む任意の方法によって特徴付けられ得る。例えば、化合物1を含む((例えば、式Iを含む)結晶性組成物(例えば、本開示の方法を含んで調製される)は、X線粉末回折(XRPD)、示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)、および/または分光法(例えば、ラマン、固体核磁気共鳴(ssNMR))、プロトン核磁気共鳴(H NMR)、および赤外(IR)によって特徴付けられる))。いくつかの実施形態では、固体形態の結晶化度は、X線粉末回折(XPRD)によって決定される。
【0074】
式1は、化合物1の2つの分子およびシュウ酸の1つの分子を含む組成物を表し得る。
したがって、式Iは、化合物1対シュウ酸のモル比を約2:1の比で表し得る。
【0075】
XRPD.本開示による結晶性組成物は、XRPDによって特徴付けることができる(例えば、本開示を含む結晶性組成物は、図1に示されるようなその特徴的なXRPDピークによっても同定され得る)。XRPDピークの相対強度は、粒子サイズ、試料調製技術、試料取り付け手順、および使用される特定の機器に応じて変化し得る。さらに、機器の変動および他の要因が、2-θ値に影響を与え得る。したがって、XRPDピーク割当ては、例えば±約0.2度変動し得る。
【0076】
DSC.本開示による結晶性組成物は、図2に示されるようなその特徴的なDSCサーモグラムによっても同定することができる。DSCについて、観察される温度は、温度変化の速度ならびに試料調製技術および使用される特定の機器に依存し得ることが知られている。したがって、DSCサーモグラムに関して本明細書で報告される値は、例えば±約4℃変動し得る。
【0077】
TGA.本開示による結晶性組成物はまた、非晶質材料または他の結晶形態の熱挙動とは異なる熱挙動を生じ得る。熱挙動は、いくつかの結晶形態を他の結晶形態と区別するために使用され得る熱重量分析(TGA)によって実験室で測定され得る。一態様では、本明細書に記載の結晶性組成物は、熱重量分析によって特徴付けられ得る。
【0078】
DVS.本開示を含む結晶性組成物はまた、非晶質材料または他の結晶形態の蒸気収着挙動(vapors sorption behavior)とは異なる蒸気収着挙動を生じ得る。蒸気収着挙動は、いくつかの結晶形態を他のものと区別するために使用され得る動的蒸気収着(DVS)によって実験室で測定され得る。一態様では、本明細書に記載の結晶性組成物は、動的蒸気収着によって特徴付けられ得る。
【0079】
化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、医薬製剤の製造において有用であり得、結晶性および半結晶性形態を生成するための結晶化プロセスまたは非晶質形態を得るための凝固プロセスによって得ることができる。いくつかの実施形態では、結晶化は、所望の化合物(例えば、化合物1)を反応混合物中で生成させ、かつ所望の結晶性組成物を反応混合物から単離することによって、または原料化合物(raw compound)(例えば、化合物1)を溶媒に、任意選択で熱を用いて溶解し、その後、冷却(能動的冷却を含む)および/もしくはある期間の逆溶媒の添加によって生成物を結晶化/凝固させることによって、のいずれかで実施される。結晶化または凝固の後、最終結晶性組成物において所望の含水量が達成されるまで、制御された条件下で乾燥が実施され得る。
【0080】
図1は、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式1を含む)のX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。
【0081】
図2は、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式1を含む)の示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。
【0082】
図3は、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式1を含む)の熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す。
【0083】
図4は、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式1を含む)の動的蒸気収着(DVS)トレースを示す。
【0084】
図5は、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式1を含む)の赤外(IR)スペクトルを示す。
【0085】
図6は、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式1を含む)のプロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルを示す。
【0086】
図7は、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式1を含む)のラマンスペクトルを示す。
【0087】
いくつかの態様では、本開示は、化合物1を含む結晶性組成物を提供する。いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性組成物は、式I
【0088】
【化11】
を含む結晶性組成物である。
【0089】
いくつかの実施形態では、式Iは、化合物1およびシュウ酸を2:1のモル比で表す。
【0090】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の結晶は、T=150°Kで、a=34.003(4)Å、b=6.5843(13)Å、c=21.062(5)Å、β=108.703(12)°、V=4466.5(15)Å、および単斜晶系C2/c空間群の単位格子パラメータを有する。
【0091】
いくつかの実施形態では、組成物(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))の結晶は、
(a)0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、10.84±0.2°2-θ、15.96±0.2°2-θ、23.44±0.2°2-θ、および24.80±0.2°2-θにピークを含む、X線粉末回折パターン、
(b)図1に示されるものと実質的に同じX線粉末回折パターン、
(c)約160℃~170℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(d)約164℃のオンセットおよび約166℃のピークを有する吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(e)図2に示されるものと実質的に同じ示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(f)約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、約11%の質量減少を含む熱重量分析(TGA)サーモグラム、
(g)図3に示されるものと実質的に同じ熱重量分析(TGA)サーモグラム、または
(h)これらの組み合わせ
によって特徴付けられる。
【0092】
いくつかの実施形態では、組成物(例えば、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式I))は、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、10.84±0.2°2-θ、15.96±0.2°2-θ、23.44±0.2°2-θ、および24.80±0.2°2-θにおける任意の1つ以上のピークを含む、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、XRPDパターンは、前述のピーク(0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、10.84±0.2°2-θ、15.96±0.2°2-θ、23.44±0.2°2-θ、および24.80±0.2°2-θ)の少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、XRPDパターンは、前述のピークの少なくとも2つを含む。いくつかの実施形態では、XRPDパターンは、前述のピークの少なくとも3つを含む。いくつかの実施形態では、XRPDパターンは、前述のピークの少なくとも4つを含む。いくつかの実施形態では、組成物(例えば、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、10.84±0.1°2-θ、15.96±0.1°2-θ、23.44±0.1°2-θ、および24.80±0.1°2-θにピークを含む、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、組成物(例えば、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、約10.84°2-θ、約15.96°2-θ、約23.44°2-θ、約24.80°2-θにピークを含む、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0093】
いくつかの実施形態では、X線粉末回折(XRPD)パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、5.44±0.2°2-θ、20.78±0.2°2-θ、22.74±0.2°2-θ、23.04±0.2°2-θ、26.80±0.2°2-θ、および28.86±0.2°2-θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、5.44±0.1°2-θ、20.78±0.1°2-θ、22.74±0.1°2-θ、23.04±0.1°2-θ、26.80±0.1°2-θ、および28.86±0.1°2-θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、約5.44°2-θ、約20.78°2-θ、約22.74°2-θ、約23.04°2-θ、約26.80°2-θ、および約28.86°2-θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも2つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも3つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも4つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも5つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも6つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも7つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.2°2-θ、11.70±0.2°2-θ、14.60±0.2°2-θ、15.56±0.2°2-θ、16.70±0.2°2-θ、18.82±0.2°2-θ、19.18±0.2°2-θ、20.02±0.2°2-θ、20.50±0.2°2-θ、21.72±0.2°2-θ、25.52±0.2°2-θ、25.92±0.2°2-θ、26.94±0.2°2-θ、および28.00±0.2°2-θから選択される少なくとも8つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82±0.1°2-θ、11.70±0.1°2-θ、14.60±0.1°2-θ、15.56±0.1°2-θ、16.70±0.1°2-θ、18.82±0.1°2-θ、19.18±0.1°2-θ、20.02±0.1°2-θ、20.50±0.1°2-θ、21.72±0.1°2-θ、25.52±0.1°2-θ、25.92±0.1°2-θ、26.94±0.1°2-θ、および28.00±0.1°2-θから選択されるピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、0.71073ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定される場合に、8.82°2-θ、11.70°2-θ、14.60°2-θ、15.56°2-θ、16.70°2-θ、18.82°2-θ、19.18°2-θ、20.02°2-θ、20.50°2-θ、21.72°2-θ、25.52°2-θ、25.92°2-θ、26.94°2-θ、および28.00°2-θから選択されるピークを含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、組成物(例えば、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は、約160~170℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約164℃のオンセットおよび約166℃のピークを有する吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約166℃の融点によって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、図2に示されるものと実質的に同じ示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。
【0096】
いくつかの実施形態では、組成物(例えば、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は、約160℃~約170℃、約160℃~約169℃、約160℃~約168℃、約160℃~約167℃、約160℃~約166℃、約160℃~約165℃、約160℃~約164℃、約160℃~約163℃、約160℃~約162℃、約160℃~約161℃、約161℃~約170℃、約162℃~約170℃、約163℃~約170℃、約164℃~約170℃、約165℃~約170℃、約166℃~約170℃、約167℃~約170℃、約168℃~約170℃、または約169℃~約170℃の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、組成物(例えば、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は、約162℃~約166℃、例えば、約162℃、約163℃、約164℃、165℃、または166℃の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、組成物(例えば、CRF1アンタゴニスト(例えば、(例えば、化合物1を含む))を含む結晶性組成物)は、約164℃の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、式Iの結晶性組成物は、約166℃の融点を有する。
【0097】
いくつかの実施形態では、組成物(例えば、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は、約25℃~約200℃の温度範囲にわたって、約11%の質量減少を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約50℃、約100℃、約150℃、約200℃、約250℃、約300℃、約350℃、または約400℃の温度を超えて分解する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約200℃の温度を超えて分解する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約250℃の温度を超えて分解する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、図3に示されるものと実質的に同じ熱重量分析(TGA)サーモグラムによって特徴付けられる。
【0098】
いくつかの実施形態では、組成物(例えば、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は、図4に示されるものと実質的に同じ動的蒸気収着(DVS)トレースによって特徴付けられる。
【0099】
いくつかの実施形態では、組成物(例えば、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む))は無水である。
【0100】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は室温で安定している。いくつかの例では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、結晶形態の著しい化学的分解または変化なしに、室温で長期間保存することができる。いくつかの例では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、室温で、少なくとも約10日間、30日間、60日間、90日間、120日間、150日間、または180日間の期間保存することができる。いくつかの例では、結晶性組成物は、室温で約180日を超える期間保存することができる。いくつかの例では、結晶性組成物は、10~14日間、10~18日間、10~22日間、10~26日間、10~30日間、10~40日間、10~50日間、10~60日間、10~90日間、10~120日間、10~150日間、10~180日間、14~18日、14~22日、14~26日、14~30日、14~40日、14~50日、14~60日、14~90日、14~120日、14~150日、14~180日、18~22日、18~26日、18~30日、18~40日、18~50日、18~60日、18~90日、18~120日、18~150日、18~180日、22~26日、22~30日、22~40日、22~50日、22~60日、22~90日、22~120日、22~150日、22~180日、26~30日、26~40日、26~50日、26~60日、26~90日、26~120日、26~150日、26~180日、30~40日、30~50日、30~60日、30~90日、30~120日、30~150日、30~180日、40~50日、40~60日、40~90日、40~120日、40~150日、40~180日、50~60日、50~90日、50~120日、50~150日、50~180日、60~90日、60~120日、60~150日、60~180日、90~120日、90~150日、または90~180日間の期間、室温で保存することができる。いくつかの例では、結晶性組成物は、室温で、少なくとも10日間、14日間、18日間、22日間、26日間、30日間、40日間、50日間、60日間、90日間、120日間、150日間、または180日間の期間保存することができる。
【0101】
いくつかの実施形態では、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、室温または室温より高い温度および/あるいは高い相対湿度(RH)(例えば、加速劣化条件または長期保存条件)で安定している。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、少なくとも1ヶ月間、少なくとも2ヶ月間、少なくとも3ヶ月間、少なくとも4ヶ月間、少なくとも5ヶ月間、少なくとも6ヶ月間、少なくとも7ヶ月間、少なくとも8ヶ月間、少なくとも9ヶ月間、少なくとも10ヶ月間、少なくとも11ヶ月間、少なくとも12ヶ月間、少なくとも14ヶ月間、少なくとも16ヶ月間、少なくとも18ヶ月間安定している。いくつかの例では、結晶性組成物は、約25℃および約75%RHで長期間、結晶形態の著しい化学的分解または変化なしに保存することができる。いくつかの例では、CRF1アンタゴニスト(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、約25℃および約75%RHで、少なくとも約10日間、30日間、60日間、90日間、120日間、150日間、または180日間保存することができる。いくつかの例では、結晶性組成物は、約25℃および約75%RHで、10~14日間、10~18日間、10~22日間、10~26日間、10~30日間、10~40日間、10~50日間、10~60日間、10~90日間、10~120日間、10~150日間、10~180日、14~18日、14~22日、14~26日、14~30日、14~40日、14~50日、14~60日、14~90日、14~120日、14~150日、14~180日、18~22日、18~26日、18~30日、18~40日、18~50日、18~60日、18~90日、18~120日、18~150日、18~180日、22~26日、22~30日、22~40日、22~50日、22~60日、22~90日、22~120日、22~150日、22~180日、26~30日、26~40日、26~50日、26~60日、26~90日、26~120日、26~150日、26~180日、30~40日、30~50日、30~60日、30~90日、30~120日、30~150日、30~180日、40~50日、40~60日、40~90日、40~120日、40~150日、40~180日、50~60日、50~90日、50~120日、50~150日、50~180日、60~90日、60~120日、60~150日、60~180日、90~120日、90~150日、または90~180日間の期間、保存することができる。いくつかの例では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、約25℃で、少なくとも10日間、14日間、18日間、22日間、26日間、30日間、40日間、50日間、60日間、90日間、120日間、150日間、または180日間の期間保存することができる。
【0102】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、熱力学的に安定している。
【0103】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、高度に生物学的に利用可能である。
【0104】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、加速保存条件下で安定している。
【0105】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、図5に示されるものと実質的に同じ赤外(IR)スペクトルによって特徴付けられる。
【0106】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、図6に示されるものと実質的に同じプロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルによって特徴付けられる。
【0107】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、図7に示されるものと実質的に同じラマンスペクトルによって特徴付けられる。
【0108】
組成物および製剤
いくつかの態様では、本開示は、式I
【0109】
【化12】
を含む結晶性組成物と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。
【0110】
いくつかの態様では、本開示は、化合物1
【0111】
【化13】
またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、化合物1を含む結晶性医薬組成物である。いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性医薬組成物は式Iを含む。
【0112】
剤形
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、単位剤形で提供される。本明細書で使用される場合、「単位剤形(unit dosage form)」は、化合物1を含む、ある量の結晶性組成物(例えば、式1を含む)を含有する組成物であり、それは、単回用量での対象への投与に適切である。そのような剤形は、1日に1回、2回、3回、またはそれ以上投与されることが企図され、ある期間(例えば、約30分~約2~6時間)にわたる注入として投与され得るか、または連続注入として投与され得、治療過程中に複数回投与され得るが、単回投与は具体的に除外されない。
【0113】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、経口剤形として製剤化される。適切な経口剤形には、例えば、錠剤、丸剤、サシェ剤、またはカプセル剤が含まれる。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、1つ以上の追加の薬学的に許容される賦形剤を含む。薬学的に許容される賦形剤のリストについては、例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy (Gennaro,21st Ed.Mack Pub.Co.,Easton,PA(2005)for a list of pharmaceutically acceptable excipientsを参照されたい。
【0114】
カプセル剤
いくつかの実施形態では、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む医薬組成物は、カプセル剤として製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、硬ゲルカプセル剤に封入される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、軟ゲルカプセル剤に封入される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、硬ゲルカプセル剤として製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、軟ゲルカプセル剤として製剤化される。
【0115】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む医薬組成物は、カプセル剤として製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、硬ゲルカプセル剤に封入される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、軟ゲルカプセル剤に封入される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、硬ゲルカプセル剤として製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、軟ゲルカプセル剤として製剤化される。
【0116】
いくつかの実施形態では、カプセル剤は、天然または合成ゼラチン、ペクチン、カゼイン、コラーゲン、タンパク質、加工デンプン、ポリビニルピロリドン、アクリルポリマー、セルロース誘導体、またはそれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない、材料を使用して形成される。いくつかの実施形態では、カプセル剤は、防腐剤、着色剤および不透明化剤、香味料および甘味料、糖、胃抵抗性物質(gastroresistant substance)、またはそれらの任意の組み合わせを使用して形成される。いくつかの実施形態では、カプセル剤は、コーティングされる。いくつかの実施形態では、カプセル剤を覆うコーティングには、即時放出コーティング、保護コーティング、腸溶性または遅延放出コーティング、持続放出コーティング、バリアコーティング、シールコーティング、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、本明細書のカプセル剤は、硬質または軟質である。いくつかの実施形態では、カプセル剤はシームレスである。いくつかの実施形態では、カプセル剤は、微粒子が柔らかい食品に振りかけられ、噛むことなく飲み込まれるように壊される。いくつかの実施形態では、カプセル剤の形状およびサイズも様々である。カプセル形状の例には、円形、楕円形、管状、楕円形(oblong)、ねじれた形状、または非標準形状が含まれるが、これらに限定されない。カプセル剤のサイズは、微粒子の体積を含んで変化し得る。いくつかの実施形態では、カプセル剤のサイズは、微粒子および粉末の体積に基づいて調整される。硬ゼラチンカプセル剤または軟ゼラチンカプセル剤は、標準的なカプセル形状を含む単一の本体ユニットとして従来の方法に従って製造され得る。単体軟ゼラチンカプセル剤は、一般的に、例えば、3~22ミニム(1ミニムは0.0616mlに等しい)のサイズで、かつ楕円形、楕円形、または他の形状で提供され得る。ゼラチンカプセル剤はまた、従来の方法に従って、例えば、(000)、(00)、(0)、(1)、(2)、(3)、(4)、および(5)として従来指定される、一般的に標準形状および様々な標準サイズで、密閉または非密閉の2ピース硬ゼラチンカプセル剤(two-piece hard gelatin capsule,sealed or unsealed)として製造され得る。最大の数は、最小のサイズに対応する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物(例えば、カプセル剤)は、丸ごと飲み込まれる。
【0117】
いくつかの実施形態では、カプセル剤は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤を含む。
【0118】
いくつかの実施形態では、カプセル剤は、追加の賦形剤を含まない。
【0119】
錠剤
いくつかの実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む医薬組成物は、錠剤として製剤化される。
【0120】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む医薬組成物は、錠剤として製剤化される。
【0121】
いくつかの実施形態では、錠剤サイズは、約1000mg未満、約800mg未満、約600mg未満、約400mg未満、または約200mg未満である。いくつかの実施形態では、錠剤は、約50mg超、約100mg超、約150mg超、約200mg超、または約250mg超の用量強度を有する。いくつかの実施形態では、錠剤サイズは、約50mgを超える用量強度に対して約1000mg未満である。いくつかの実施形態では、錠剤サイズは、約100mgを超える用量強度に対して800mg未満である。いくつかの実施形態では、錠剤サイズは、約150mgを超える用量強度に対して600mg未満である。いくつかの実施形態では、錠剤サイズは、約200mgを超える用量強度に対して400mg未満である。いくつかの実施形態では、錠剤サイズは、200mgの用量強度に対して400mg未満である。いくつかの実施形態では、錠剤サイズは、約50mgの用量強度に対して約200mgである。
【0122】
いくつかの実施形態では、錠剤の約20%超が従来の溶解媒体に溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約40%超が従来の溶解媒体に溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約50%超が従来の溶解媒体に溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約60%超が従来の溶解媒体に溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約70%超が従来の溶解媒体に溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約80%超が従来の溶解媒体に溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約20%超が従来の溶解媒体に24時間未満で溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約20%超が従来の溶解媒体に12時間未満で溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約20%超が従来の溶解媒体に6時間未満で溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約20%超が従来の溶解媒体に3時間未満で溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約20%超が従来の溶解媒体に2時間未満で溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約20%超が従来の溶解媒体に60分未満で溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約40%超が従来の溶解媒体に60分未満で溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約50%超が従来の溶解媒体に60分未満で溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約60%超が従来の溶解媒体に60分未満で溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約70%超が、従来の溶解媒体に60分未満で溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の約80%超が従来の溶解媒体に60分未満で溶解される。いくつかの実施形態では、錠剤の70%超を従来の溶解媒体中に60分で溶解する。
【0123】
いくつかの実施形態では、錠剤は商業規模で製造される。
【0124】
いくつかの実施形態では、錠剤は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤を含む。
【0125】
いくつかの実施形態では、錠剤は、コーティング材料、例えばシーラントでコーティングされる。いくつかの実施形態では、コーティング材料は水溶性である。いくつかの実施形態では、コーティング材料は、ポリマー、可塑剤、顔料、またはこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、コーティング材料は、フィルムコーティング、例えば、光沢フィルム、pH非依存性フィルムコーティング(pH independent film coating)、水性フィルムコーティング、乾燥粉末フィルムコーティング(例えば、完全乾燥粉末フィルムコーティング)、またはそれらの任意の組み合わせの形態である。いくつかの実施形態では、コーティング材料は、高度に接着性である。いくつかの実施形態では、コーティング材料は、低レベルの水透過を提供する。いくつかの実施形態では、コーティング材料は、酸素バリア保護(oxygen barrier protection)を提供する。いくつかの実施形態では、コーティング材料は、化合物1の迅速な放出のための即時崩壊を可能にする。いくつかの実施形態では、コーティング材料は、着色されているか、透明であるか、または白色である。いくつかの実施形態では、コーティングは腸溶コーティングである。例示的なコーティング材料には、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アクリレート-メタクリル酸コポリマー、メタクリレート-メタクリル酸コポリマー、セルロースアセテートフタレート、セルロースアセテートスクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセタートスクシネート、ポリビニルアセタートフタレート、シェラック、セルロースアセテートトリメリテート、アルギン酸ナトリウム、ゼイン、およびこれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0126】
経口剤形
いくつかの実施形態では、化合物1を含む医薬組成物または式Iを含む結晶性組成物は、経口剤形として製剤化される。いくつかの実施形態では、経口剤形は、錠剤、カプセル剤、口腔錠、舌下錠、口腔内崩壊錠、薄膜、液剤、液状懸濁液、シロップ剤、散剤、および固体結晶(solid crystals)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、経口剤形は、錠剤、カプセル剤、口腔錠、舌下錠、口腔内崩壊錠、薄膜、液剤、液状懸濁液、シロップ剤、散剤、固体結晶、ミニタブ、コーティングされたペレット、およびサシェからなる群から選択される。
【0127】
経口剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、または顆粒剤が含まれ得る。このような形態は、口腔環境において迅速に溶解または崩壊する形態を含み得る。このような形態は、コーティングおよびシェルを用いて調製され得る。いくつかの実施形態では、これらの経口剤形は、制御放出または持続放出が可能である。
【0128】
薬学的に許容される賦形剤
いくつかの実施形態では、化合物1を含む医薬組成物(例えば、化合物1を含む結晶性組成物)または式Iを含む結晶性組成物は、薬学的に許容される賦形剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、薬学的に許容される賦形剤を含まない。「薬学的に許容される賦形剤(pharmaceutically acceptable excipient)」という用語は、本明細書で使用される場合、哺乳動物への投与に適した1つ以上の適合性のある固形物質または封入物質を意味する。本明細書で使用される「適合性のある(compatible)」という用語は、通常の使用状況下で組成物の薬学的有効性を実質的に低下させる相互作用がないような様式で、組成物の成分が対象化合物と、および互いに混ざり合うことができることを意味する。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、処置される、好ましくは動物、好ましくは哺乳動物への投与に適するように、十分に高い純度かつ十分に低い毒性のものである。
【0129】
薬学的に許容される賦形剤として役立ち得る物質のいくつかの例には、以下が含まれる。
・アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、およびバリンなどのアミノ酸。いくつかの実施形態では、アミノ酸はアルギニンである。
いくつかの実施形態では、アミノ酸はL-アルギニンである。
・グルコース(デキストロース)、アラビノース、マンニトール、フルクトース(レブロース)、およびガラクトースなどの単糖類(Monosaccharides)。
・カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、およびメチルセルロースなどのセルロースおよびその誘導体。
・タルク、フマル酸ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、およびナトリウムステアリルなどの固形潤滑剤。
・プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、およびポリエチレングリコールなどのポリオール。
・ポリソルベートなどの乳化剤。
・ラウリル硫酸ナトリウム、Tween(登録商標)、Span、アルキルサルフェート、およびアルキルエトキシレートサルフェートなどの湿潤剤。
・セトリミド、塩化ベンザルコニウム、およびセチルピリジニウムクロリドなどの陽イオン性界面活性剤。
・炭酸カルシウム、微結晶性セルロース、リン酸カルシウム、デンプン、アルファ化デンプン、炭酸ナトリウム、マンニトール、およびラクトースなどの希釈剤。
・デンプン(コーンスターチおよびジャガイモデンプン)、ゼラチン、スクロースヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリビニルピロリドン(PVP)およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)などの結合剤。
・デンプンおよびアルギン酸などの崩壊剤。
・ac-ジ-ゾル、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、およびクロスポビドンなどの超崩壊剤。
・二酸化ケイ素などの流動促進剤。
・FD&C染料などの着色剤。
・アスパルテーム、サッカリン、メントール、ペパーミント、および果実フレーバーなどの甘味剤および香味剤。
・塩化ベンザルコニウム、PHMB、クロロブタノール、チメロサール、フェニル水銀、酢酸塩、硝酸フェニル水銀、パラベン、および安息香酸ナトリウムなどの防腐剤。
・塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトール、およびグリセリンなどの等張性調整剤。
・亜硫酸水素ナトリウム、アセトン亜硫酸水素ナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒド、スルホキシレート、チオ尿素、およびEDTAなどの抗酸化剤。
・NaOH、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、HClおよびクエン酸などのpH調整剤。
・リン酸ナトリウムもしくはリン酸カリウム、クエン酸、酒石酸、ゼラチンなどの凍結保護剤、ならびにデキストロース、マンニトール、およびデキストランなどの炭水化物。
・ラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤。例えば、セトリミド(ドデシル含有テトラデシルトリメチルアンモニウムブロミドならびにヘキサデシル化合物を含む)、塩化ベンザルコニウム、およびセチルピリジニウムクロリドなどの陽イオン性界面活性剤。陰イオン性界面活性剤のいくつかの例は、アルキルサルフェート、アルキルエトキシレートサルフェート、石鹸、カルボン酸イオン、硫酸イオン、およびスルホン酸イオンである。非イオン性界面活性剤のいくつかの例は、ポリオキシエチレン誘導体、ポリオキシプロピレン誘導体、ポリオール誘導体、ポリオールエステル、ポリオキシエチレンエステル、ポロキサマー、グロコール、グリセロールエステル、ソルビタン誘導体、ポリエチレングリコール(PEG-40、PEG-50、またはPEG-55など)、および脂肪アルコールのエステルである。
・炭水化物、修飾炭水化物、ラクトース(α-ラクトース、一水和物噴霧乾燥ラクトース、または無水ラクトースを含む)、デンプン、アルファ化デンプン、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース(粉末セルロースおよび微結晶性セルロースを含む)などの有機材料。
・リン酸カルシウム(無水二塩基性リン酸カルシウム、二塩基性リン酸カルシウム、または三塩基性リン酸カルシウムを含む)などの無機材料。
・共処理された希釈剤。
・圧縮助剤。
・二酸化ケイ素およびタルクなどの粘着防止剤。
【0130】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、式Iを含む結晶性組成物を含む。
【0131】
いくつかの実施形態では、医薬組成物(例えば、結晶性組成物)は、化合物1を含む。
【0132】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約95重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約90重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約85重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約80重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約75重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約70重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約65重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約60重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約55重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約50重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約45重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約40重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約35重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約30重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約25重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約20重量%の希釈剤を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約95重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約90重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約85重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約80重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約75重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約70重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約65重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約60重量%に希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約55重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約50重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約45重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約40重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約35重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約30重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約25重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約20重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約10重量%の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%の希釈剤を含む。
【0134】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約95重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約90重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約85重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約80重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約75重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約70重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約65重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約60重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約55重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約50重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約45重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約40重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約35重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約30重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約25重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%~約20重量%の第2の希釈剤を含む。
【0135】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約95重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約90重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約85重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約80重量%中に第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約75重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約70重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約65重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約60重量%中に第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約55重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約50重量%中に第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約45重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約40重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約35重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約30重量%中に第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約25重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約20重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約10重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%の第2の希釈剤を含む。
【0136】
いくつかの実施形態では、希釈剤は、炭酸カルシウム、微結晶性セルロース、リン酸カルシウム、デンプン、アルファ化デンプン、炭酸ナトリウム、マンニトール、およびラクトースから選択される。いくつかの実施形態では、希釈剤はラクトース一水和物である。いくつかの実施形態では、希釈剤は微結晶性セルロースである。いくつかの実施形態では、希釈剤は炭酸カルシウムである。いくつかの実施形態では、希釈剤はリン酸カルシウムである。いくつかの実施形態では、希釈剤はデンプンである。いくつかの実施形態では、希釈剤はアルファ化デンプンである。いくつかの実施形態では、希釈剤は炭酸ナトリウムである。いくつかの実施形態では、希釈剤はマンニトールである。
【0137】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約10重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約9重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約8重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約7重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約6重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約5重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約4重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約3重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約2重量%の結合剤を含む。
【0138】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約10重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約9重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約8重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約7重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約6重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約4重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約3重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約2重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%の結合剤を含む。
【0139】
いくつかの実施形態では、結合剤は、デンプン(コーンスターチおよびジャガイモデンプン)、ゼラチン、スクロースヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリビニルピロリドン(PVP)、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)から選択される。いくつかの実施形態では、バインダーはヒドロキシプロピルセルロース(HPC)である。いくつかの実施形態では、結合剤はデンプンである。いくつかの実施形態では、結合剤はゼラチンである。いくつかの実施形態では、結合剤はポリビニルピロリドン(PVP)である。いくつかの実施形態では、結合剤はヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)である。
【0140】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約5重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約4.5重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約4.0重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約3.5重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約3.0重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約2.5重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約2.0重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約1.5重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約1重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約0.8重量%の界面活性剤を含む。
【0141】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約4.5重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約4.0重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約3.5重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約3.0重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約2.5重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約2.0重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1.5重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.75重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.50重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.25重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.1重量%で界面活性剤を含む。
【0142】
いくつかの実施形態では、界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、セトリミド、ベンザルコニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、アルキルサルフェート、アルキルエトキシレートサルフェート、石鹸、カルボキシレートイオン、サルフェートイオン、スルホネートイオン、ポリオキシエチレン誘導体、ポリオキシプロピレン誘導体、ポリオール誘導体、ポリオールエステル、ポリオキシエチレンエステル、ポロキサマー、グロコール、グリセロールエステル、ソルビタン誘導体、ポリエチレングリコール(PEG-40、PEG-50またはPEG-55など)、および脂肪アルコールのエステルから選択される。いくつかの実施形態では、界面活性剤はラウリル硫酸ナトリウムである。
【0143】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約10重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約9重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約8重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約7重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約6重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約5重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約4重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約3重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約2重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約1.5重量%の崩壊剤を含む。
【0144】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約10重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約9重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約8重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約7重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約6重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約4重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約3重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約2重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%の崩壊剤を含む。
【0145】
いくつかの実施形態では、崩壊剤は、デンプン、アルギン酸、ac-di-sol、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、およびクロスポビドンから選択される。いくつかの実施形態では、崩壊剤はクロスカルメロースナトリウムである。いくつかの実施形態では、崩壊剤はデンプングリコール酸ナトリウムである。いくつかの実施形態では、崩壊剤はクロスポビドンである。
【0146】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約5重量%の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約4重量%の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約3重量%の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約2重量%の流動促進剤を含む。
【0147】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約4重量%の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約3重量%の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約2重量%の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%の流動促進剤を含む。
【0148】
いくつかの実施形態では、流動促進剤はコロイド状二酸化ケイ素である。
【0149】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約5重量%の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約4重量%の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約3重量%の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約2重量%の潤滑剤を含む。
【0150】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約5重量%の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約4重量%の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約3重量%の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約2重量%の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%の潤滑剤を含む。
【0151】
いくつかの実施形態では、潤滑剤は、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、およびフマル酸ナトリウムステアリルから選択される。いくつかの実施形態では、潤滑剤はタルクである。いくつかの実施形態では、潤滑剤はステアリン酸である。いくつかの実施形態では、潤滑剤はステアリン酸マグネシウムである。いくつかの実施形態では、潤滑剤はフマル酸ステアリルナトリウムである。
【0152】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は造粒剤を含む。いくつかの実施形態では、造粒剤は精製水である。
【0153】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約10重量%~約60重量%の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約10重量%~約40重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約10重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約5重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約10重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約5重量%の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約0.5%~約5%の潤滑剤を含む。
【0154】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約35重量%~約50重量%の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約15重量%~約35重量%の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1重量%~約5重量%の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約2重量%の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約2重量%~約6重量%の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約3重量%の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約0.5重量%~約3重量%の潤滑剤を含む。
【0155】

いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約50mg~約200mgを含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は約50mgを含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は約200mgを含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約500mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約450mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約400mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約350mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約300mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約250mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約200mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約175mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約150mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約125mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約100mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約90mgの、化合物1を含む結晶(例えば、式Iを含む組成物)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約80mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約70mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約60mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約50mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約40mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約30mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約20mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約10mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約9mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約8mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約7mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約6mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約5mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約4mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約3mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約2mgの、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。
【0156】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約500mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約450mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約400mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約350mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約300mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約250mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約200mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約150mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約100mgの間の、化合物1を含む結晶(例えば、式Iを含む組成物)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約90mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約80mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約70mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約60mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約50mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約40mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約30mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約20mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約5mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mgの間の、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む。
【0157】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む医薬組成物(例えば、結晶性組成物)は、約50mg~約200mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、化合物1を含む医薬組成物(例えば、結晶性組成物)は、約50の化合物1を含む。いくつかの実施形態では、化合物1を含む医薬組成物(例えば、結晶性組成物)は、約100の化合物1を含む。いくつかの実施形態では、化合物1を含む薬学的組成物(例えば、結晶性組成物)は、約200の化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約500mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約450mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約400mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約350mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約300mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約250mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約200mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約175mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約150mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約125mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約100mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約90mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約80mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約70mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約60mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約50mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約40mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約30mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約20mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約10mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約9mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約8mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約7mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約6mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約5mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約4mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約3mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mg~約2mgの化合物1を含む。
【0158】
いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約500mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約450mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約400mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約350mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約300mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約250mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約200mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約150mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約100mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約90mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約80mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約70mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約60mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約50mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約40mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約30mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約20mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約10mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約5mgの化合物1を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約1mgの化合物1を含む。
【0159】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、化合物Iを約25%w/wで含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、化合物Iを約10%~約50%w/wで含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、化合物Iを、約10%~約15%、約10%~約20%、約10%~約25%、約10%~約30%、約10%~約35%、約10%~約40%、約10%~約45%、約10%~約50%、約15%~約20%含む、約15%~約25%、約15%~約30%、約15%~約35%、約15%~約40%、約15%~約45%、約15%~約50%、約20%~約25%、約20%~約30%、約20%~約35%、約20%~約40%、約20%~約45%、約20%~約50%、約25%~約30%、約25%~約35%、約25%~約40%、約25%~約45%、約25%~約50%、約30%~約35%、約30%~約40%、約30%~約45%、約30%~約50%、約35%~約40%、約35%~約45%、約35%~約50%、約40%~約45%、約40%~約50%、または約45%~約50%w/wで含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、化合物Iを、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、または約50%w/wで含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、化合物Iを、少なくとも約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、または約45%w/wで含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、化合物Iを、最大で約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、または約50%w/wで含む。
【0160】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約500mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約450mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約400mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約350mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約300mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約250mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約200mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約150mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約100mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約90mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約80mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約70mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約60mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約50mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約40mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約30mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mg~約20mgの量の希釈剤を含む。
【0161】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約300mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約200mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約100mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約90mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約80mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約70mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約60mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約50mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約40mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約30mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約20mgの量の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mgの量の希釈剤を含む。
【0162】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約300mgの量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約200mgの量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約100mgの量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約90mgの量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約80mgの量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約70mgの量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約60mgの量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約50mgの量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約40mgの量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約30mgの量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約20mgの量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mgの量の第1の希釈剤を含む。
【0163】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約300mgの量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約200mgの量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約100mgの量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約90mgの量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約80mgの量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約70mgの量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約60mgの量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約50mgの量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約40mgの量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約30mgの量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約20mgの量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mgの量の第2の希釈剤を含む。
【0164】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約100mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約90mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約80mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約70mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約60mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約50mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約40mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約30mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約20mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約10mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約5mgの量の結合剤を含む。
【0165】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約100mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約90mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約80mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約70mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約60mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約50mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約40mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約30mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約20mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約9mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約8mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約7mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約6mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約5mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約4mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約3mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約2mgの量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mgの量の結合剤を含む。
【0166】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約50mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約40mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約30mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約20mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約10mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約9mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約8mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約7mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約6mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約5mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約4mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約3mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約2mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約1.5mgの量の界面活性剤を含む。
【0167】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約50mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約40mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約30mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約20mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約9mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約8mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約7mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約6mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約5mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約4mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約3mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約2mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1.75mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1.5mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1.25mgの量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mgの量の界面活性剤を含む。
【0168】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約100mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約90mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約80mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約70mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約60mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約50mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約40mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約30mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約20mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約10mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約9mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約8mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約7mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約6mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約5mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約4mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約3mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約2mgの量の崩壊剤を含む。
【0169】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約100mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約90mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約80mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約70mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約60mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約50mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約40mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約30mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約20mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約9mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約8mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約7mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約6mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約5mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約4mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約3mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約2mgの量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mgの量の崩壊剤を含む。
【0170】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約50mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約45mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約40mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約35mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約30mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約25mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約20mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約15mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約10mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約5mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約2mgの量の流動促進剤を含む。
【0171】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約50mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約40mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約30mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約20mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約9mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約8mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約7mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約6mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約5mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約4mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約3mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約2mgの量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mgの量の流動促進剤を含む。
【0172】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約50mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約45mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約40mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約35mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約30mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約25mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約20mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約15mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約10mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約5mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~約2mgの量の潤滑剤を含む。
【0173】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約50mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約40mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約30mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約20mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約10mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約9mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約8mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約7mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約6mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約5mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約4mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約3mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約2mgの量の潤滑剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mgの量の潤滑剤を含む。
【0174】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約200mg重量である量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約200mg重量である量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約100mg重量である量の結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約50mg重量である量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約100mg重量である量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約50mg重量である量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約50mg重量である量の潤滑剤を含む。
【0175】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約100mg重量である量の第1の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約100mg重量である量の第2の希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約1mg~20mgの量で結合剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約10mg重量である量の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約20mg重量である量の崩壊剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約20mg重量である量の流動促進剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、剤形の約1mg~約20mg重量である量の潤滑剤を含む。
粒径
【0176】
いくつかの実施形態では、医薬組成物(例えば、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む)は、微粒子の形態である。いくつかの態様において、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の微粒子は、約1μm~約100μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約1μm~約90μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約1μm~約80μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約1μm~約70μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約1μm~約60μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約1μm~約50μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約1μm~約40μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約1μm~約30μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約1μm~約20μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約1μm~約10μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約1μm~約5μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約100μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約90μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約80μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約70μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約60μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約50μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約40μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約30μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約20μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約10μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約9μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約8μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約7μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約6μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約5μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約4μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約3μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約2μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約1μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約100μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約90μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約80μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約70μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約60μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約50μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約40μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約30μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約20μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約10μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物の微粒子は、約5μm未満の平均サイズを有する。
【0177】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含み、ここで、該結晶性組成物は、約1μm~約50μmのD90を有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約1μm~約20μm、約2μm~約19μm、約3μm~約18μm、約4μm~約17μm、約5μm~約16μm、約6μm~約15μm、約7μm~約14μm、約8μm~約13μm、約9μm~約13μm、または約8μm~約12μmのD90を有する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、化合物1を含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含み、ここで、該結晶性組成物は、約1μm超、約2μm超、約3μm超、約4μm超、約5μm超、約6μm超、約7μm超、約8μm超、約9μm超、約10μm超、約11μm超、約12μm超、約13μm超、約14μm超、約15μm超、約16μm超、約17μm超、約18μm超、または約19μm超のD90を有する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、約20μm未満、約19μm未満、約18μm未満、約17μm未満、約16μm未満、約15μm未満、約14μm未満、約13μm未満、約12μm未満、または約11μm未満のD90を有する。
【0178】
いくつかの実施形態では、化合物1を含む医薬組成物は、微粒子の形態である。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μm~約100μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μm~約90μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μm~約80μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μm~約70μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μm~約60μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μm~約50μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μm~約40μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μm~約30μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μm~約20μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μm~約10μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μm~約5μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約100μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約90μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約80μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約70μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約60μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約50μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約40μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約30μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約20μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約10μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約9μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約8μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約7μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約6μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約5μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約4μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約3μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約2μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約1μmの平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約100μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約90μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約80μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約70μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約60μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約50μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約40μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約30μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約20μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約10μm未満の平均サイズを有する。いくつかの実施形態では、化合物1の微粒子は、約5μm未満の平均サイズを有する。
【0179】
いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、化合物1を含み、ここで、化合物1は、約1μm~約50μmのD90を有する。いくつかの実施形態では、化合物1は、約1μm~約20μm、約2μm~約19μm、約3μm~約18μm、約4μm~約17μm、約5μm~約16μm、約6μm~約15μm、約7μm~約14μm、約8μm~約13μm、約9μm~約13μm、または約8μm~約12μmのD90を有する。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、化合物1を含み、ここで、化合物1は、約1μm超、約2μm超、約3μm超、約4μm超、約5μm超、約6μm超、約7μm超、約8μm超、約9μm超、約10μm超、約11μm超、約12μm超、約13μm超、約14μm超、約15μm超、約16μm超、約17μm超、約18μm超、または約19μm超のD90を有する。いくつかの実施形態では、化合物1は、約20μm未満、約19μm未満、約18μm未満、約17μm未満、約16μm未満、約15μm未満、約14μm未満、約13μm未満、約12μm未満、または約11μm未満のD90を有する。
【0180】
化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の調製方法
本明細書に記載される化学的実体および中間体の単離および精製は、必要に応じて、濾過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーもしくは厚層クロマトグラフィー、またはこれらの手順の組み合わせなど、任意の適切な分離または精製手順によって行うことができる。適切な分離および単離手順の具体的な例証は、以下の実施例を参照することによって得ることができる。しかしながら、他の同等の分離または単離手順も使用することができる。結晶化の前に、化合物1は、約50%の化学純度、55%の化学純度、60%の化学純度、65%の化学純度、70%の化学純度、75%の化学純度、80%の化学純度、90%の化学純度、91%の化学純度、92%の純度、93%の化学純度、94%の化学純度、95%の化学純度、96%の化学純度、97%の化学純度、98%の化学純度、99%の化学純度、約98%の化学純度、または約100%の化学純度で単離され得る。
【0181】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、化合物1を、約98%未満、約97%未満、約96%未満、約95%未満、約94%未満、約93%未満、約92%未満、約91%未満、約90%未満、約89%未満、約88%未満、約87%未満、約86%未満、約85%未満、約84%未満、約83%未満、約82%未満、約81%未満、約80%未満、約78%未満、約76%未満、約74%未満、約72%未満、または約70%未満の化学純度で結晶化することによって得られる。いくつかの実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、化合物1を、約70%~約99%、80%~約96%、約85%~約96%、約90%~約96%、約80%~98%、約85%~約98%、約90%~約98%、約92%~約98%、約94%~98%、または約96%~約98%の範囲の化学純度で結晶化することによって得られる。
【0182】
結晶形態Iの調製
いくつかの態様では、本開示は、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を調製する方法を提供し、該方法は、
(a)4-(4-クロロ-5-(2,5-ジメチル-7-(ペンタン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)チアゾール-2-イル)モルホリン(化合物1)および酸(例えば、シュウ酸)を溶媒に溶解する工程と、
(b)工程(a)からの溶液またはスラリーを加熱する工程と、
(c)工程(b)で得られた溶液またはスラリーを結晶化して、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を得る工程と
を含む。
【0183】
いくつかの実施形態では、工程(a)における溶媒は、アセトン、ヘプタン、水、2-ブタノール、酢酸エチル、2-プロパノール、メチルtert-ブチルエーテル、エタノール、メチルエチルケトン、1-ペンタノール、またはこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、工程(a)における溶媒はヘプタンである。いくつかの実施形態では、工程(a)における溶媒は、メチルtert-ブチルエーテルまたはメチルエチルケトンである。いくつかの実施形態では、工程(a)における溶媒は、ヘプタンとメチルエチルケトンの混合物である。
【0184】
いくつかの実施形態では、工程(b)は、約50℃で加熱される。いくつかの実施形態では、工程(b)は、少なくとも約50℃に加熱される。
【0185】
いくつかの実施形態では、工程(a)で得られた化合物1を含む溶液の濃度は、約20mg/mL~約300mg/mLである。いくつかの実施形態では、工程(a)で得られた化合物1を含む溶液の濃度は、約40mg/mL~約250mg/mLである。いくつかの実施形態では、工程(a)で得られた化合物1を含む溶液の濃度は、約100mg/mL~約200mg/mLである。いくつかの実施形態では、工程(a)で得られた化合物1を含む溶液の濃度は、125mg/mL~約175mg/mLである。
【0186】
様々な実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を調製する方法は、集合的に多溶媒系として理解される、二元系、三次系、またはそれ以上の溶媒系からの化合物1の再結晶を含む。いくつかの実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を調製する方法は、単溶媒系または多溶媒系からの結晶化を含み、結晶化は、周囲温度より高い温度で単溶媒系または多溶媒系に化合物1を溶解することを含む。いくつかの実施形態では、単溶媒系または多溶媒系への化合物1の溶解は、約0~90℃、5~90℃、10~90℃、15~90℃、20~90℃、25~90℃、30~90℃、35~90℃、40~90℃、45~90℃、50~90℃、55~90℃、60~90℃、65~90℃、70~90℃、75~90℃、80~90℃、85~90℃、0~80℃、5~80℃、10~80℃、20~80℃、30~80℃、40~80℃、50~80℃、60~80℃、70~80℃、0~70℃、5~70℃、10~70℃、15~70℃、20~70℃、30~70℃、40~70℃、50~70℃、60~70℃、0~60℃、10~60℃、20~60℃、30~60℃、40~60℃、または50~60℃の温度で行われる。
【0187】
様々な実施形態では、結晶化は、溶解した化合物1を含有する溶液を、例えば、約40~100℃、40~90℃、40~80℃、40~70℃、40~60℃、40~50℃、50~100℃、50~90℃、50~80℃、50~70℃、50~60℃、60~100℃、60~90℃、60~80℃、60~70℃、70~100℃、70~90℃、70~80℃、80~100℃、または80~90℃の温度に能動的に加熱することをさらに含む。様々な実施形態では、溶解した化合物1を含有する溶液を、ある期間、例えば、約30分、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、約24時間以上、加熱温度で維持する。
【0188】
様々な実施形態では、結晶化は、溶解した化合物1を含有する加熱溶液を、例えば、約0~40℃、0~30℃、0~20℃、0~10℃、10~40℃、10~30℃、10~20℃、20~40℃、20~30℃、20~10℃、または30℃~40℃の温度まで能動的に冷却することをさらに含む。いくつかの実施形態では、結晶化は、溶解した化合物1を含有する加熱溶液を、約20~30℃の温度まで能動的に冷却することをさらに含む。様々な実施形態では、溶解した化合物1を含有する溶液は、このより低い温度で、ある期間、例えば、約30分、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、約24時間以上、さらに維持される。
【0189】
様々な実施形態では、能動的加熱に続く能動的冷却の工程は、複数回、例えば、少なくとも2回、少なくとも3回、少なくとも4回、少なくとも5回、少なくとも6回、少なくとも7回、少なくとも8回、少なくとも9回、または少なくとも10回繰り返される。いくつかの実施形態では、能動的加熱に続く能動的冷却の工程は、2、3、4、5、6、7、8、9、または10回繰り返される。
【0190】
様々な実施形態では、結晶化は、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の得られた結晶を含有する溶液を濾過することをさらに含む。いくつかの実施形態では、結晶化は、任意選択で、得られた結晶を、溶媒によって、例えば再結晶溶媒によって1回以上洗浄することを含む。いくつかの実施形態では、結晶化は、任意選択で、例えば真空下で、得られた結晶を乾燥させることを含む。
【0191】
いくつかの実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の化学純度は、60%、70%、80%、90%、95%、または99%超である。いくつかの実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の化学純度は、約90%超である。いくつかの実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の化学純度は、約95%超である。いくつかの実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の化学純度は、約99%超である。化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の化学純度は、任意の利用可能な分析技術によって、例えばHPLC分析によって測定され得る。
【0192】
様々な実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は乾燥している。様々な実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、非溶媒和物である。様々な実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は、無水和物である。様々な実施形態では、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)は無水物である。
【0193】
治療方法
別の態様では、本開示は、精巣副腎残存腫瘍(TART)または卵巣副腎残存腫瘍(OART)の処置または予防を必要とする対象において精巣副腎残存腫瘍(TART)または卵巣副腎残存腫瘍(OART)を処置または予防する方法を提供し、該方法は、対象に、化合物Iを含む組成物、または本明細書に記載の化合物1を含む結晶性組成物、または本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、対象は先天性副腎過形成(CAH)を有する。
【0194】
別の態様では、本開示は、先天性副腎過形成(CAH)の処置を必要とする対象において先天性副腎過形成(CAH)を処置する方法を提供し、該方法は、対象に、化合物Iを含む組成物、または本明細書に記載の化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)、または本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、CAHは古典的CAHである。いくつかの実施形態では、CAHは非古典的CAHである。
【0195】
別の態様では、本開示は、高アンドロゲン症状の改善を必要とする対象において高アンドロゲン症状を改善する方法を提供し、該方法は、対象に、化合物Iを含む組成物、または本明細書に記載の化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)、または本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、高アンドロゲン症状は、座瘡、多毛症、および脱毛症からなる群から選択される。
【0196】
別の態様では、本開示は、月経異常、排卵機能不全、または不妊症の処置を必要とする対象において月経不順、排卵機能不全、または不妊症を処置する方法を提供し、該方法は、対象に、記載の化合物Iを含む組成物、または本明細書に化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)、または本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0197】
別の態様では、本開示は、代謝症状の改善を必要とする対象において代謝症状を改善する方法であって、対象に、本明細書に記載の化合物Iを含む組成物、または化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)、または本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、代謝症状は、体重、BMI、体脂肪量、胴囲、血圧、および血糖コントロールからなる群から選択される。
【0198】
別の態様では、本開示は、機能的卵巣高アンドロゲン症および機能的副腎高アンドロゲン症(PCOS-FOH+FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群の処置を必要とする対象において機能的卵巣高アンドロゲン症および機能的副腎高アンドロゲン症(PCOS-FOH+FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群を処置する方法を提供し、該方法は、化合物Iを含む組成物、または本明細書に記載の化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)、または本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む。
【0199】
別の態様では、本開示は、機能性副腎高アンドロゲン症(PCOS-FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群の処置を必要とする対象において機能性副腎高アンドロゲン症(PCOS-FAH)を伴う多嚢胞性卵巣症候群を処置する方法であって、該方法は、対象に、化合物Iを含む組成物、または本明細書に記載の化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)、または本明細書に記載の化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を含む医薬組成物を投与する工程を含む方法を提供する。
【0200】
別の態様では、本開示は、子宮内膜症の処置または子宮内膜症の症状の改善を必要とする対象において子宮内膜症を処置するかまたは子宮内膜症の症状を改善する方法を提供し、該方法は、対象に、化合物Iを含む組成物、または本明細書に記載の化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)、または本明細書に記載の式Iを含む結晶性組成物を含む医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物の投与は、対象が経験する疼痛の症状を改善する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物の投与は、対象が経験する疼痛の症状を低減する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物の投与は、対象が経験する疼痛の症状を予防する。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物の投与は、対象が経験する疼痛の症状を排除する。
【0201】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、ホルモンレベルの低下をもたらす。このようなホルモンには、デオキシコルチコステロン、11-デオキシコルチゾール、コルチゾール、コルチコステロン、アルドステロン、プレグネノロン、ヒドロキシプレグネノロン、プロゲステロン、17a-ヒドロキシプロゲステロン(17-OHP)、デヒドロエピアンドロステロン、アンドロステンジオール、アンドロステンジオン、テストステロン、ジヒドロテストステロン、エストロン、エストラジオール、エストリオール、および副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が含まれる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、17a-ヒドロキシプロゲステロン(17-OHP)の減少をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、コルチコトロピンとしても知られる副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の減少をもたらす。
【0202】
本明細書に記載される方法の様々な実施形態では、化合物Iを含む組成物、または結晶性組成物もしくは医薬組成物(例えば、化合物1を含む)は、約5mg/日~約1000mg/日の用量で投与される。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物は、摂食状態で投与される。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物は、絶食状態で投与される。いくつかの実施形態では、結晶性組成物または医薬組成物は、1日に少なくとも1回投与される。
【0203】
本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、組成物、または結晶性組成物もしくは医薬組成物は就寝時に投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、睡眠前約4時間以内に、本明細書に記載の結晶性組成物または医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、睡眠前約3時間以内に、本明細書に記載の結晶性組成物または医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、睡眠前約2時間以内に、本明細書に記載の結晶性組成物または医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、睡眠前約1時間以内に、本明細書に記載の結晶性組成物または医薬組成物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、睡眠前約30分以内に、本明細書に記載の結晶性組成物または医薬組成物を投与する工程を含む。
【0204】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される方法は、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の予想される概日放出時またはその前に、本明細書に記載される結晶性組成物(例えば、化合物1を含む)または医薬組成物(例えば、化合物1を含む)の投与を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の予想される概日放出の約3~4時間前に、本明細書に記載の結晶性組成物または医薬組成物を投与する工程を含む。
【0205】
本明細書に記載の方法の様々な実施形態では、方法は、対象に、追加の治療剤を投与する工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、グルココルチコイド、ミネラルコルチコイド、ACAT1阻害剤、または抗アンドロゲン剤である。いくつかの実施形態では、グルココルチコイドは、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、コルチゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、またはトリアムシノロンである。いくつかの実施形態では、ミネラルコルチコイドはフルドロコルチゾンである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、別のCRF1アンタゴニストである。
【0206】
本明細書に記載の方法の様々な実施形態では、方法は、腫瘍の外科的切除および放射線療法、またはそれらの組み合わせから選択されるさらなる処置をさらに含む。いくつかの実施形態では、追加の治療は外科的切除であり、外科的切除は、本明細書に記載の結晶性組成物、または本明細書に記載の結晶性組成物を含む医薬組成物の投与前、投与後、および/または投与と同時に行われる。いくつかの実施形態では、追加の治療は放射線療法であり、放射線療法は、本明細書に記載の結晶性組成物、または本明細書に記載の結晶性組成物を含む医薬組成物の投与前、投与後、および/または投与と同時に行われる。
【0207】
方法の様々な実施形態では、対象は、約9歳~約18歳である。いくつかの実施形態では、対象は約8歳~約55歳である。
【0208】
いくつかの態様では、4-(2-クロロ-4-メトキシ-5-メチルフェニル)-N-[(1S)-2-シクロプロピル-1-(3-フルオロ-4-メチルフェニル)エチル]-5-メチル-N-(2-プロピニル)-1,3-チアゾール-2-アミン(「crinecerfont」)を含む結晶性組成物が本明細書に記載される。いくつかの実施形態では、crinecerfontは塩(例えば、塩酸塩、p-トルエンスルホン酸塩など)である。crinecerfontの薬学的に許容される酸付加塩は、塩基性部分を有する化合物を無機酸および有機酸と組み合わせることによって形成され得る。crinecerfontの塩を調製するために使用され得る無機酸には、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などが含まれる。crinecerfontの塩を調製するために使用され得る有機酸には、例えば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などが含まれる。crinecerfontの薬学的に許容される塩基付加塩は、酸性部分を有する化合物を無機および有機塩基と組み合わせることによって形成され得る。crinecerfontの塩を調製するために使用され得る無機塩基には、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、水酸化アルミニウム、炭酸塩、重炭酸塩、リン酸塩などが含まれる。
いくつかの実施形態では、無機塩基塩は、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、および水酸化マグネシウム、炭酸塩、重炭酸塩、またはリン酸塩である。crinecerfontの塩を調製するために使用され得る有機塩基には、例えば、第一級アミン、第二級アミン、および第三級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、塩基性イオン交換樹脂など、具体的には、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、およびエタノールアミンなどが含まれる。一般に、このようなcrinecerfontの塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基形態を、水中または有機溶媒中、あるいは一般に、エーテル、酢酸エチル、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、またはブタノール)、もしくはアセトニトリル(ACN)などの非水性媒体のうちの2つの混合物中で、少なくとも化学量論量の適切な塩基または酸と反応させることによって調製され得る。いくつかの実施形態では、結晶性組成物は、crinecerfontおよびシュウ酸を含む。
【0209】
いくつかの実施形態では、crinecerfontを含む結晶性組成物は、crinecerfontおよび酸を約2:1、約1:1、またはcrinecerfontおよび酸を約1:2の比で含む。
【0210】
いくつかの実施形態では、crinecerfontを含む組成物は、カプセル(例えば、即時放出カプセル剤または開口用カプセル剤(例えば、crinecerfont顆粒を含む))中にある。
【0211】
いくつかの態様において、本明細書には、crinecerfontを含む組成物(例えば、結晶性組成物)を投与する方法が開示される。いくつかの実施形態では、方法は、追加の治療剤を投与する工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、追加の治療剤。いくつかの実施形態では、追加の治療薬はヒドロコルチゾンを含む。いくつかの実施形態では、ヒドロコルチゾンは即時放出ヒドロコルチゾンである。いくつかの実施形態では、ヒドロコルチゾンはカプセル剤(例えば、開口用カプセル剤(a capsule for opening)(例えば、カプセル剤中のヒドロコルチゾン顆粒))中にある。いくつかの実施形態では、ヒドロコルチゾンは、調節放出ヒドロコルチゾン(modified-release hydrocortisone)である。いくつかの実施形態では、ヒドロコルチゾンは硬カプセル剤(例えば、調節放出硬カプセル剤(modified-release hard capsule))中にある。
【0212】
他の実施形態
以下の実施形態は、本開示の様々な実施形態を例示する目的で与えられ、本開示またはその任意の態様(例えば、要素)をいかなる様式でも限定することを意味しない。以下の実施形態は、本明細書に開示される追加の要素を含み得る。特許請求の範囲によって定義される本開示の精神内に包含されるその変更および他の使用は、当業者には思い浮かぶであろう。
医薬製剤であって、
(a)約10mg~約300mgの3-(4-クロロ-2-(モルホリン-4-イル)チアゾール-5-イル)-7-(1-エチルプロピル)-2,5-ジメチルピラゾロ(1,5-α)ピリミジン(化合物1)、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、
(b)ラクトース一水和物を含む、約40重量%~約45重量%の第1の希釈剤と、
(c)微結晶性セルロースを含む、約25重量%の第2の希釈剤と、
(d)約1重量%~約6重量%のヒドロキシプロピルセルロースと、
(e)約0.5重量%~約5重量%のラウリル硫酸ナトリウムと、
(f)約4重量%のクロスカルメロースナトリウムと
を含む、医薬製剤。
2.コロイド状二酸化ケイ素を含む流動促進剤をさらに含む、実施形態1に記載の医薬製剤。
3.ステアリン酸マグネシウムを含む潤滑剤をさらに含む、実施形態1に記載の医薬製剤。
4.ステアリン酸マグネシウムが、医薬製剤の約1重量%である、実施形態3の医薬製剤。
5.ステアリン酸マグネシウムが、約2mgの量である、実施形態3の医薬製剤。
6.化合物1またはその薬学的に許容される塩が、約50mgの量である、実施形態1に記載の医薬製剤。
7.ラクトース一水和物が、医薬製剤の約40.25重量%である、実施形態1に記載の医薬製剤。
8.ラクトース一水和物が、約80.50mgの量である、実施形態1に記載の医薬製剤。
9.微結晶性セルロースが、約50mgの量である、実施形態1に記載の医薬製剤。
10.ヒドロキシプロピルセルロースが、医薬製剤の約3重量%である、実施形態1に記載の医薬製剤。
11.ヒドロキシプロピルセルロースが、約6mgの量である、実施形態1に記載の医薬製剤。
12.ラウリル硫酸ナトリウムが、医薬製剤の約0.75重量%である、実施形態1に記載の医薬製剤。
13.ラウリル硫酸ナトリウムが、約1.50mgの量である、実施形態1に記載の医薬製剤。
14.クロスカルメロースナトリウムが、約8mgの量である、実施形態1に記載の医薬製剤。
15.コロイド状二酸化ケイ素が、医薬製剤の約1重量%である、実施形態2に記載の医薬製剤。
16.コロイド状二酸化ケイ素が、約2mgの量である、実施形態2に記載の医薬製剤。
17.ステアリン酸マグネシウムが、医薬製剤の約1重量%である、実施形態3に記載の医薬製剤。
18.ステアリン酸マグネシウムが、約2mgの量である、実施形態3に記載の医薬製剤。
19.医薬製剤が錠剤形態である、実施形態1に記載の医薬製剤。
20.医薬製剤が顆粒形態である、実施形態1に記載の医薬製剤。
21.医薬製剤はカプセル剤中にある、実施形態1に記載の医薬製剤。
22.医薬製剤がサシェ中に包装される、実施形態1に記載の医薬製剤。
【実施例
【0213】
以下の実施例は、本開示の使用方法をさらに説明するのに役立つ。これらの実施例は、例示目的で提示され、本開示の真の範囲を限定する役割を果たすものではない。
【0214】
本明細書に記載される方法の手順を実行する際に、特定の緩衝液、培地、試薬、細胞、培養条件などへの言及は、限定することを意図しないことが当然理解される必要があるが、当業者が、その議論が提示される特定の文脈において関心または価値があると認識するすべての関連材料を含むように読まれることになる。例えば、緩衝系または培養培地を別の緩衝系または培養培地と置換することがしばしば可能であり、それでもなお、同じではないにしても、同様の結果を達成する。当業者は、過度の実験を行うことなく、本明細書に開示される方法および手順を使用する際にその目的を最適に果たすような置換を行うことができるように、そのようなシステムおよび方法の充分な知識を有するであろう。
【0215】
実施例1-化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)の調製と特徴付け
化合物Iを含む結晶性組成物の調製(例えば、式Iを含む)
185.0mg(0.441mmol)の4-(4-クロロ-5-(2,5-ジメチル-7-(ペンタン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)チアゾール-2-イル)モルホリン(化合物1)、45.0mg(0.500mmol)のシュウ酸、および2.5mLのジイソプロピルエーテルの混合物を撹拌した。1時間後、さらに1mLのジイソプロピルエーテルを添加した。一晩撹拌した後、混合物を真空濾過し(vacuum filtered)、得られた固形を乾燥させて、170mg(76%)の、化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)を固形物として得た。
【0216】
X線粉末回折
X線粉末回折(XPRD)パターンは、Rigaku Smart-Lab X線回折システムで得た。40kVおよび44mAで最小限に作動するCuK光源(=0.71073Å)は、各サンプルを2~40°2θで走査する。ステップサイズは0.02°2θである。
【0217】
化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)について得られたXRPDパターンは、以下の表1に要約され、図1に示される。
【0218】
【表1】
【0219】
示差走査熱量測定(DSC)
示差走査熱量測定分析を、TA Instruments Q2500 Discovery Series機器で行った。インジウムを用いて機器の温度較正を行った。DSCセルは、各分析の間、毎分約50mLの窒素パージ下に維持した。試料を、標準的なクリンプされたアルミニウムパン(crimpled,aluminum pan)に入れ、毎分10℃の速度で約25℃から350℃に加熱した。化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)のDSCトレースを、図2に示す。
【0220】
熱重量分析(TGA)
熱重量分析は、TA Instruments Refrigerated Cooling S ystem(RCS)90冷却器を使用して冷却したTA Instruments Discovery TGA 5500機器を使用して行った。クラスMの分銅を使用して機器の天秤を較正し、Alumel(登録商標)のキュリー点を測定することによって温度較正を行った。試料を白金試料パンに載せ、パンをTG機器に載せた。パンを毎分100℃の速度で周囲温度から350℃に加熱した。機器は、TA Triosソフトウェアを使用して制御した。化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)のTGAトレースを、図3に示す。
【0221】
動的蒸気収着(DVS)
DVS分析はTA Instruments Q5000収着分析装置で行った。標準分銅および湿度の臭化ナトリウム標準を用いて機器を較正した。各分析について、試料の一部を金属コーティング石英パン(metal-coated,quartz pan)に秤量した。各試料を、5~95%RH(吸着サイクル)および95~5%RH(脱着サイクル)の10%相対湿度(RH)ステップで60分の最大平衡時間、25℃で分析した。データ収集は、Advantage for Q Seriesバージョン5.5.23を使用して行った。重量変化率の値は、Microsoft Excel(登録商標)を用いて計算した。化合物Iを含む結晶性組成物のDVSトレース(例えば、式Iを含む)を、図4に示す。
【0222】
赤外線(IR)
IRスペクトルは、重水素化硫酸トリグリシン(DTGS)検出器、臭化カリウム(KBr)ビームスプリッタ、および電子温度制御(ETC)Ever-Glo(登録商標)IRソースを備えた、Nicolet iS50 Model 60825フーリエ変換(FT)IR分光光度計を用いて得た。機器は、SMART iTRダイヤモンド減衰全反射率(ATR)サンプリングアクセサリを用いて構成した。バックグラウンド(空気)および試料の単一ビーム走査を、スペクトル範囲400~4000cm-1にわたって、2cm-1の分解能、128回のシグナル平均走査(signal-averaged scans)で収集した。波長較正は、認定ポリスチレン標準を使用して検証した。データ収集および処理は、Omnic 9.2ソフトウェアを用いて行った。化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)のIRスペクトルを、図5に示す。
【0223】
プロトン核磁気共鳴(H NMR)
H NMRスペクトルは、TopSpin v3.2ソフトウェアを用いて、Bruker Avance 400MHz分光計で取得した。試料をCDODに溶解し、得られた溶液を、その後のデータ取得のために5mm NMRチューブに移した。データ収集パラメータを表14に示す。プログラムMNovaを用いてスペクトルを処理し、CDOD(3.31ppm)中の残留プロトンの化学シフトを参照した。化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)のH NMRスペクトルを、図6に示す。
【0224】
ラマン
ラマンアクセサリーを備えたThermo Scientific model iS50フーリエ変換(FT)IR分光光度計を利用して、ラマンスペクトルを得た。システムは、ヒ化インジウムガリウム(InGaAs)検出器、フッ化カルシウム(CaF2)ビームスプリッタ、および1064nmで作動する2.5Wレーザを備える。モジュールは、180°反射サンプリングアクセサリで構成した。試料は、スライドガラス上に粒子を載せることによって調製した。各FT-ラマンスペクトルは、スペクトル範囲100~3700cm-1にわたって、4cm-1の分解能、256個のシグナル平均走査で、0.50Wのレーザ出力を用いて収集した。波長較正はポリスチレンを用いて検証した。データ取得および処理を、Omnic 9.7ソフトウェアを用いて行った。化合物Iを含む結晶性組成物(例えば、式Iを含む)のラマンスペクトルを、図7に示す。
【0225】
実施例2-化合物1を含む製剤
一般的な製造手順
関連する賦形剤を手動でふるいにかけ、次いで乾燥混合した(dry mixed)。バインダー溶液を添加し、混合物を湿式造粒(wet granulation)に供した。次いで、顆粒を湿式粉砕し、乾燥させた。得られた顆粒を乾式粉砕し、他の関連する一般的な顆粒および賦形剤に添加した。次いで、混合物を目標錠剤重量まで錠剤に圧縮した。
【0226】
最小限の量および数の賦形剤を用いて顆粒を開発した。顆粒は、界面活性剤および結合剤、ならびに、いくつかの場合では超崩壊剤を含む化合物1(「Tildacerfont」)を含んでいた。顆粒化が成功した後、他の賦形剤を添加して圧縮を可能にした。これらの賦形剤には、圧縮助剤、潤滑剤、粘着防止剤、および超崩壊剤が含まれた。
【0227】
以下の表1は、錠剤および顆粒形態の両方でTildacerfontを含む製剤を要約する。
【0228】
【表2-1】
【0229】
【表2-2】
【0230】
実施例3-化合物1を含む結晶性組成物の安定性
本明細書に記載される方法を含んで調製される結晶性組成物の安定性を決定するために、化合物1およびシュウ酸を含む結晶性組成物を製剤化した。化合物1-シュウ酸共結晶を含む結晶性組成物の試料を、透明な低密度ポリエチレン(LDPE)バッグに詰め、バッグをねじってストリップシールで結ぶことによって閉じた。次いで、透明なLDPEバッグを、ねじってストリップシールで結んだ黒色のLDPEバッグに入れた。次いで、バッグを高密度ポリエチレン容器に入れた。
【0231】
次いで、試料を加速劣化条件(40±2℃/75±5%相対湿度(RH))または長期保存条件(25±2℃/60±5%RH)に供した。各条件における試料安定性測定は、ベースライン時(加速劣化条件または長期保存条件への曝露前)、および上記条件への曝露後1ヶ月、2ヶ月、および3ヶ月で測定した。試料の安定性測定は、試料の物理的外観(例えば、色および形態)の記載、フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)による同定、X線粉末回折(XRPD)による同定、含水量(%重量/重量ベースでKarl Fischer(KF)によって測定)、関連物質(例えば、不純物)の同定、ならびに、高速液体クロマトグラフィー((HPLC)無水ベースおよび無溶媒ベースの重量/重量%で測定)。
【0232】
表3は、1~3ヶ月間にわたる加速劣化条件に曝露された試料から得られた測定の結果を要約する。表4は、1~3ヶ月間にわたる長期保存条件に曝露された試料から得られた試験の結果を要約する。
【0233】
【表3-1】
【0234】
【表3-2】
【0235】
表3からの上記データは、化合物1-シュウ酸共結晶が加速劣化条件(40±2℃/75±5%RH)で3ヶ月まで安定していることを示す。
【0236】
【表4-1】
【0237】
【表4-2】
【0238】
表4からの上記データは、化合物1-シュウ酸共結晶が長期保存条件(25±2℃/60±5%RH)で3ヶ月まで安定であることを示す。
【0239】
実施例4- 6ヶ月間の化合物1を含む結晶性組成物の安定性
実施例3で調製した化合物1-シュウ酸共結晶を含む結晶性組成物の試料を加速劣化条件(40±2℃/75±5%相対湿度(RH))または長期保存条件(25±2℃/60±5%RH)に供する。各条件における試料の安定性測定は、ベースライン(加速劣化条件または長期保存条件への曝露前)、ならびに上記条件への曝露後4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、12ヶ月、14ヶ月、16ヶ月、および18ヶ月で測定する。試料の安定性測定は、試料の物理的外観(例えば、色および形態)の記載、フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)による同定、X線粉末回折(XRPD)による同定、含水量(%重量/重量ベースでKarl Fischer(KF)によって測定)、関連物質(例えば、不純物)の同定、ならびに、高速液体クロマトグラフィー((HPLC)無水ベースおよび無溶媒ベースの重量/重量%で測定される)。
【0240】
化合物1-シュウ酸共結晶を含む結晶性組成物の試料は、試料の安定性測定によって実証されるように、上記条件への曝露後の4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、12ヶ月、14ヶ月、16ヶ月、および18ヶ月に安定するであろう。上記条件への曝露の4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、12ヶ月、14ヶ月、16ヶ月、および18ヶ月の上記試料の安定性測定は、表3および表4に列挙される結果に従うであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】