(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】ピリジル含有化合物
(51)【国際特許分類】
C07D 401/14 20060101AFI20241024BHJP
C07D 471/04 20060101ALI20241024BHJP
C07D 413/14 20060101ALI20241024BHJP
C07D 405/14 20060101ALI20241024BHJP
A61K 31/506 20060101ALI20241024BHJP
A61K 31/444 20060101ALI20241024BHJP
A61K 31/4439 20060101ALI20241024BHJP
A61K 31/4709 20060101ALI20241024BHJP
A61K 31/4725 20060101ALI20241024BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20241024BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20241024BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
C07D401/14 CSP
C07D471/04 113
C07D413/14
C07D405/14
A61K31/506
A61K31/444
A61K31/4439
A61K31/4709
A61K31/4725
A61P35/00
A61P35/02
A61P43/00 111
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523981
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-04-22
(86)【国際出願番号】 CN2022128251
(87)【国際公開番号】W WO2023072248
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111269381.X
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210233624.2
(32)【優先日】2022-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210849103.X
(32)【優先日】2022-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202211274771.0
(32)【優先日】2022-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516089784
【氏名又は名称】チア タイ ティエンチン ファーマシューティカル グループ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Chia Tai Tianqing Pharmaceutical Group Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.369 Yuzhou South Rd.,Lianyungang,Jiangsu 222062 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 飛
(72)【発明者】
【氏名】徐 宏 江
(72)【発明者】
【氏名】彭 岩
(72)【発明者】
【氏名】施 偉
(72)【発明者】
【氏名】周 佳 偉
(72)【発明者】
【氏名】顧 佳 佳
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC60
4C086BC67
4C086CB09
4C086GA02
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA09
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZC41
(57)【要約】
本開示は、式Iで示されるピリジル含有化合物及びその製造方法を提供し、腫瘍を治療する医薬物の製造における使用にも関する。
【化1】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体。
【化1】
(式中、R
1は、-NH
2、C
1~6アルキル-O-、C
1~6アルキル-NH-または(C
1~6アルキル)
2N-から選択され;
環Aは、C
6~10芳香環基または5~10員のヘテロ芳香環基から選択され;
Rは、ハロゲン、CN、OH、NH
2、C
1~6アルキル、C
1~6アルキル-O-、C
1~6アルキル-S-、ハロゲン化C
1~6アルキル-O-、ハロゲン化C
1~6アルキル-S-、ハロゲン化C
1~6アルキル、3~10員のヘテロシクロアルキルで置換されているC
1~6アルキル、R
aNH-または(R
a)
2N-から選択され;
R
aは、C
1~6アルキル、C
3~10シクロアルキルまたは3~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、前記R
aは、ハロゲン、CN、OH、NH
2、C
1~6アルキル、C
1~6アルキルO-または5~6員のヘテロシクロアルキルから選択される1つまたは複数の置換基によって置換されていてもよく;
nは、0、1、2、3または4から選択され;
R
2は、シクロプロピルまたはトリフルオロメチルから選択される。)
【請求項2】
前記R
1は、-NH
2、C
1~4アルキル-O-またはC
1~4アルキル-NH-または(C
1~4アルキル)
2N-から選択され;
あるいは、前記R
1は、-NH
2、C
1~3アルキル-O-またはC
1~3アルキル-NH-または(C
1~3アルキル)
2N-から選択され;
あるいは、前記R
1は、-NH
2、イソプロピル-O-またはメチル-NH-から選択され;
あるいは、前記R
1は、-NH
2またはイソプロピル-O-から選択され;
あるいは、前記R
1は、-NH
2から選択される、請求項1に記載の式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体。
【請求項3】
前記環Aは、フェニルまたは5~10員のヘテロ芳香環基から選択され;
あるいは、前記環Aは、5員、6員、7員、8員、9員または10員のヘテロ芳香環基から選択され;
あるいは、前記環Aは、5~6員または9~10員のヘテロ芳香環基から選択され;
あるいは、前記環Aは、10員のヘテロ芳香環基から選択され;
あるいは、前記環Aは、5~6員のヘテロ芳香環基から選択され;
あるいは、前記環Aは、6員のヘテロ芳香環基から選択され;
あるいは、前記環Aは、ピリミジニル、ピリジル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、キノリル、インダゾリル、ピリダジニル、チアゾリル、フラニル、ピラニル、チエニル、ピロリル、ピラジニル、イソチアゾリル、オキサゾリル、インドリル、ナフチリジニル、イソキノリニル、キナゾリニルまたはベンゾフラニルから選択され;
あるいは、前記環Aは、ピリミジニル、ピリジル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、キノリル、インダゾリル、ナフチリジニルまたはイソキノリニルから選択され;
あるいは、前記環Aは、ピリミジニルまたはピリジルから選択され;
あるいは、前記環Aは、ピリミジニルから選択され;
あるいは、前記環Aは、ピリジルから選択され;
あるいは、前記環Aは、ピラゾリルまたはイソオキサゾリルから選択され;
あるいは、前記環Aは、キノリル、インダゾリル、ナフチリジニルまたはイソキノリニルから選択され;
あるいは、前記環Aは、
【化2】
から選択される、請求項1または2に記載の式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体。
【請求項4】
前記Rは、ハロゲン、CN、OH、NH
2、C
1~4アルキル、C
1~4アルキル-O-、C
1~4アルキル-S-、ハロゲン化C
1~4アルキル-O-、ハロゲン化C
1~4アルキル-S-、ハロゲン化C
1~4アルキル、R
aNH-または(R
a)
2N-から選択され;
あるいは、前記Rは、ハロゲン、CN、OH、NH
2、C
1~3アルキル、C
1~3アルキル-O-、C
1~3アルキル-S-、ハロゲン化C
1~3アルキル-O-、ハロゲン化C
1~3アルキル-S-、ハロゲン化C
1~3アルキル、R
aNH-または(R
a)
2N-から選択され;
あるいは、前記Rは、フッ素、塩素、CN、OH、NH
2、C
1~3アルキル、C
1~3アルキル-O-、ハロゲン化C
1~3アルキルまたはR
aNH-から選択され;
あるいは、前記Rは、フッ素、CN、NH
2、メチル、メトキシ、トリフルオロメチルまたはR
aNH-から選択され;
あるいは、前記Rは、フッ素、CN、NH
2、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、
【化3】
から選択される、請求項1~3のいずれか1項に記載の式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体。
【請求項5】
前記R
aは、C
1~4アルキル、C
3~6シクロアルキルまたは3~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、前記R
aは、ハロゲン、CN、OH、NH
2または5~6員のヘテロシクロアルキルから選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよく;
あるいは、前記R
aは、C
1~3アルキル、C
5~6シクロアルキルまたは5~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、前記R
aは、ハロゲン、CN、OH、NH
2または5~6員のヘテロシクロアルキルから選択される1つまたは複数の基によって置換されていてもよく;
あるいは、前記R
aは、C
1~3アルキルまたは5~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、前記R
aは、ハロゲン、CN、OH、NH
2または5~6員のヘテロシクロアルキルから選択される1つまたは複数の基によって置換されていてもよく;
あるいは、前記R
aは、C
1~3アルキルまたは6員のヘテロシクロアルキルから選択され、前記R
aは、フッ素、塩素、臭素、CN、OH、NH
2または6員のヘテロシクロアルキルから選択される1つまたは複数の基によって置換されていてもよく;
あるいは、前記R
aは、メチル、エチル、プロピルまたはテトラヒドロピラニルから選択され、前記R
aは、1つまたは複数のフッ素またはジオキサンによって置換されていてもよく;
あるいは、前記R
aは、FCH
2CH
2-、F
2CHCH
2-、F
3CCH
2-、CF
3CH(CH
3)-、CH
3CF
2CH
2-、テトラヒドロピラニルまたはジオキサン-CH
2-から選択される、請求項1~4のいずれか1項に記載の式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体。
【請求項6】
nは、0、1、2または3から選択され;
あるいは、nは、0、1または2から選択され;
あるいは、nは、0または1から選択される、請求項1~5のいずれか1項に記載の式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体。
【請求項7】
R
2は、シクロプロピルから選択される、請求項1~6のいずれか1項に記載の式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体。
【請求項8】
構造単位
【化4】
は、
【化5】
から選択され;
あるいは、構造単位
【化6】
は、
【化7】
から選択され;
あるいは、構造単位
【化8】
は、
【化9】
から選択され;
あるいは、構造単位
【化10】
は、
【化11】
から選択され;
あるいは、構造単位
【化12】
は、
【化13】
から選択され;
あるいは、構造単位
【化14】
は、
【化15】
から選択される、請求項1~7のいずれか1項に記載の式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体。
【請求項9】
構造単位
【化16】
は、
【化17】
から選択され;
所望により、構造単位
【化18】
は、
【化19】
から選択される、請求項1~8のいずれか1項に記載の式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体。
【請求項10】
式I-1、I-2で示される化合物、その薬学的に許容される塩もしくはその立体異性体から選択される、請求項1~9のいずれか1項に記載の式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体。
【化20】
(式中、T
1、T
2、T
3、T
4またはT
5はそれぞれ独立して、結合、O、S、NまたはCHから選択され、ただし、1つ以下が結合から選択され、少なくとも1つがNから選択され;
【化21】
は、単結合または二重結合を表し;
所望により、T
1、T
2、T
3、T
4またはT
5はそれぞれ独立して、NまたはCHから選択され、少なくとも1つがNから選択され;
あるいは、T
2及びT
4は、Nから選択され、T
1、T
3及びT
5は、CHから選択され;
あるいは、T
3は、Nから選択され、T
1、T
2、T
4及びT
5は、CHから選択され;
あるいは、T
2は、Nから選択され、T
1、T
3、T
4及びT
5は、CHから選択される。)
【請求項11】
構造単位
【化22】
は、
【化23】
から選択され;
あるいは、構造単位
【化24】
は、
【化25】
から選択され;
あるいは、構造単位
【化26】
は、
【化27】
から選択され;
あるいは、構造単位
【化28】
【化29】
から選択され;
あるいは、構造単位
【化30】
は、
【化31】
から選択され;
あるいは、構造単位
【化32】
は、
【化33】
から選択される、請求項10に記載の式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体。
【請求項12】
下記の化合物、その薬学的に許容される塩もしくはその立体異性体。
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体を含む医薬組成物。
【請求項14】
請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、または請求項13に記載の医薬組成物の、各種XPO-1関連疾患を治療する薬物の製造における使用であって、
所望により、前記各種XPO-1関連疾患は、腫瘍から選択され;
あるいは、前記各種XPO-1関連疾患は、白血病またはリンパ腫から選択される、使用。
【請求項15】
請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、または請求項13に記載の医薬組成物の、各種XPO-1関連疾患を治療するための使用であって、
所望により、前記各種XPO-1関連疾患は、腫瘍から選択され;
あるいは、前記各種XPO-1関連疾患は、白血病またはリンパ腫から選択される、使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2021年10月29日に中華人民共和国国家知識産権局に提出された第202111269381.X号の中国発明特許出願、2022年03月10日に中華人民共和国国家知識産権局に提出された第202210233624.2号の中国発明特許出願、2022年07月19日に中華人民共和国国家知識産権局に提出された第202210849103.X号の中国発明特許出願、及び2022年10月18日に中華人民共和国国家知識産権局に提出された第202211274771.0号の中国発明特許出願の権益及び優先権を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は医薬化学分野に属し、ピリジル含有化合物(核外輸送タンパク質阻害剤)及びその製造方法を提供し、腫瘍を治療する薬物の製造におけるその使用に関する。
【背景技術】
【0003】
核外輸送タンパク質-1(exportin-1(CRM-1及びXPO-1とも呼ばれる))は、一部の重要な成長調節タンパク質及び腫瘍抑制因子を真核細胞の細胞核から細胞質へ輸送するための重要な「キャリア」タンパク質となっている。核外輸送タンパク質-1の流出が異常に高くなると(例えば、XPO-1の過剰発現に起因する。)、これらの核調節因子の枯渇は様々な疾患を引き起こす恐れがある。
【0004】
XPO1は、腫瘍抑制因子(例えば、p53、p27、FOXO1、IkB)を輸送する唯一の核外輸送因子であり、様々な固形腫瘍及び血液系悪性腫瘍(例えばGBM、卵巣癌、膵臓癌、子宮頸癌、AML、MM、CLL及びNHL)において過剰発現する。ここで、XPO1が癌を発症する主なポイントは、XPO1タンパク質が複数タイプの癌細胞において過剰発現し、かつ増殖した細胞周期に関連し、細胞核中の腫瘍抑制タンパク質(例えば、p53、p27、FOXO1、IkB)を枯渇させ、癌細胞の成長を可能にすることである(例えば、M.L.Crochiere等、Oncotargetv.7、p1863~1877(2015))。一般に、選択的核外輸送タンパク質阻害剤(Selective Inhibitor of Nuclear Export、SINE)は、Exportin-1(XPO1、CRM1(染色体維持タンパク質1)とも呼ばれる)のカーゴ結合ポケットにおける528位のシステイン(Cys528)に共有結合することにより、カーゴタンパク質(cargo protein)の核外輸送を阻害し、抗増殖効果を発揮する小分子である。XPO1と細胞核内の活性化低分子Gタンパク質Ran(Ran-GTP)との相互作用は、核外輸送シグナル(Nuclear export signal、NES)と呼ばれる疎水性残基の短いアミノ酸配列を含むカーゴタンパク質への結合を促進する。
【0005】
前臨床結果によると、同様の病理が多くの炎症性疾患、神経変性疾患、自己免疫疾患にも関与している。したがって、たとえば、グルココルチコイドは広く使用されている抗炎症薬及び免疫調節薬であり、その治療効果/作用機序は主に、ステロイド活性化グルココルチコイド受容体(glucocorticoid receptor、GR)を十分回復することによって、NF-κBなどの転写因子の細胞核における過剰活性を干渉することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在、XPO-1の過度流出に起因する疾患を抑制する医薬物は、臨床効果を有することは米国FDAによって証明されているが、依然として多くの疾患に対して新しい薬剤治療が緊急に必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体を提供する。
【0008】
【0009】
(式中、R1は、-NH2、C1~6アルキル-O-、C1~6アルキル-NH-または(C1~6アルキル)2N-から選択され;
環Aは、C6~10芳香環基または5~10員のヘテロ芳香環基から選択され;
Rは、ハロゲン、CN、OH、NH2、C1~6アルキル、C1~6アルキル-O-、C1~6アルキル-S-、ハロゲン化C1~6アルキル-O-、ハロゲン化C1~6アルキル-S-、ハロゲン化C1~6アルキル、3~10員のヘテロシクロアルキルで置換されているC1~6アルキル、RaNH-または(Ra)2N-から選択され;
Raは、C1~6アルキル、C3~10シクロアルキルまたは3~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、前記Raは、ハロゲン、CN、OH、NH2、C1~6アルキル、C1~6アルキルO-または5~6員のヘテロシクロアルキルから選択される1つまたは複数の基によって置換されていてもよく;
nは、0、1、2、3または4から選択され;
R2は、シクロプロピルまたはトリフルオロメチルから選択される。)
【0010】
一部の実施形態において、前記R1は、-NH2、C1~4アルキル-O-またはC1~4アルキル-NH-または(C1~4アルキル)2N-から選択される。
【0011】
一部の実施形態において、前記R1は、-NH2、C1~3アルキル-O-またはC1~3アルキル-NH-または(C1~3アルキル)2N-から選択される。
【0012】
一部の実施形態において、前記R1は、-NH2、イソプロピル-O-またはメチル-NH-から選択される。一部の実施形態において、前記R1は、-NH2、またはイソプロピル-O-から選択される。一部の実施形態において、前記R1は、-NH2から選択される。
【0013】
一部の実施形態において、環Aは、フェニルまたは5~10員のヘテロ芳香環基から選択される。一部の実施形態において、環Aは、5員、6員、7員、8員、9員または10員のヘテロ芳香環基から選択される。一部の実施形態において、環Aは、5~6員または9~10員のヘテロ芳香環基から選択される。一部の実施形態において、環Aは、6員または10員のヘテロ芳香環基から選択される。一部の実施形態において、環Aは、10員のヘテロ芳香環基から選択される。一部の実施形態において、環Aは、5~6員のヘテロ芳香環基から選択される。一部の実施形態において、環Aは、6員のヘテロ芳香環基から選択される。
【0014】
一部の実施形態において、環Aは、ピリミジニル、ピリジル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、キノリル、インダゾリル、ピリダジニル、チアゾリル、フラニル、ピラニル、チエニル、ピロリル、ピラジニル、イソチアゾリル、オキサゾリル、インドリル、ナフチリジニル、イソキノリニル、キナゾリニル、ベンゾフラニルから選択される。
【0015】
一部の実施形態において、環Aは、ピリミジニル、ピリジル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、キノリル、インダゾリル、ナフチリジニルまたはイソキノリニルから選択される。いくつかの具体的な実施形態において、環Aは、ピリミジニルまたはピリジルから選択され;いくつかの具体的な実施形態において、環Aは、ピリミジニルから選択され;いくつかの具体的な実施形態において、環Aは、ピリジルから選択され;いくつかの具体的な実施形態において、環Aは、ピラゾリルまたはイソオキサゾリルから選択され;いくつかの具体的な実施形態において、環Aは、キノリル、インダゾリル、ナフチリジニルまたはイソキノリニルから選択され;いくつかの具体的な実施形態において、環Aは、キノリルまたはナフチリジニルから選択される。
【0016】
一部の実施形態において、環Aは、
【0017】
【0018】
から選択される。
一部の実施形態において、環Aは、
【0019】
【0020】
から選択される。
別の一部の実施形態において、環Aは、ピリミジニル、ピリジル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、キノリル、インダゾリル、ピリダジニル、チアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラジニル、イソチアゾリル、オキサゾリルまたはインドリルから選択される。
【0021】
別の一部の実施形態において、環Aは、ピリミジニル、ピリジル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、キノリルまたはインダゾリルから選択される。
【0022】
別の一部の実施形態において、環Aは、
【0023】
【0024】
から選択される。
別の一部の実施形態において、環Aは、
【0025】
【0026】
から選択される。
一部の実施形態において、前記Rは、ハロゲン、CN、OH、NH2、C1~4アルキル、C1~4アルキル-O-、C1~4アルキル-S-、ハロゲン化C1~4アルキル-O-、ハロゲン化C1~4アルキル-S-、ハロゲン化C1~4アルキル、RaNH-または(Ra)2N-から選択される。
【0027】
一部の実施形態において、前記Rは、ハロゲン、CN、OH、NH2、C1~3アルキル、C1~3アルキル-O-、C1~3アルキル-S-、ハロゲン化C1~3アルキル-O-、ハロゲン化C1~3アルキル-S-、ハロゲン化C1~3アルキル、RaNH-または(Ra)2N-から選択される。一部の実施形態において、前記Rは、フッ素、塩素、CN、OH、NH2、C1~3アルキル、C1~3アルキル-O-、ハロゲン化C1~3アルキルまたはRaNH-から選択される。
【0028】
一部の実施形態において、前記Rは、フッ素、CN、NH2、メチル、メトキシ、トリフルオロメチルまたはRaNH-から選択される。
【0029】
一部の実施形態において、前記Raは、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキルまたは3~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、前記Raは、ハロゲン、CN、OH、NH2または5~6員のヘテロシクロアルキルから選択される1つまたは複数の基によって置換されていてもよい。
【0030】
一部の実施形態において、前記Raは、C1~3アルキル、C5~6シクロアルキルまたは5~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、前記Raは、ハロゲン、CN、OH、NH2または5~6員のヘテロシクロアルキルから選択される1つまたは複数の基によって置換されていてもよい。
【0031】
一部の実施形態において、前記Raは、C1~3アルキルまたは5~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、前記Raは、ハロゲン、CN、OH、NH2または5~6員のヘテロシクロアルキルから選択される1つまたは複数の基によって置換されていてもよい。
【0032】
一部の実施形態において、前記Raは、C1~3アルキルまたは6員のヘテロシクロアルキルから選択され、前記Raは、フッ素、塩素、臭素、CN、OH、NH2または6員のヘテロシクロアルキルから選択される1つまたは複数の基によって置換されていてもよい。
【0033】
一部の実施形態において、前記Raは、メチル、エチル、プロピルまたはテトラヒドロピラニルから選択され、前記Raは、1つまたは複数のフッ素またはジオキサンによって置換されていてもよい。
【0034】
一部の実施形態において、前記Raは、FCH2CH2-、F2CHCH2-、F3CCH2-、CF3CH(CH3)-、CH3CF2CH2-、テトラヒドロピラニルまたはジオキサン-CH2-から選択される。
【0035】
一部の実施形態において、前記Rは、フッ素、CN、NH2、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、
【0036】
【0037】
から選択される。
一部の実施形態において、nは、0、1、2または3から選択される。
【0038】
一部の実施形態において、nは、0、1または2から選択されから選択される。
一部の実施形態において、nは、0または1から選択される。一部の実施形態において、nは、0から選択され、一部の実施形態において、nは、1から選択される。
【0039】
一部の実施形態において、R2は、シクロプロピルから選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0040】
【0041】
は、
【0042】
【0043】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0044】
【0045】
は、
【0046】
【0047】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0048】
【0049】
は、
【0050】
【0051】
から選択される。一部の実施形態において、構造単位
【0052】
【0053】
は、
【0054】
【0055】
から選択される。一部の実施形態において、構造単位
【0056】
【0057】
は、
【0058】
【0059】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0060】
【0061】
は、
【0062】
【0063】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0064】
【0065】
は、
【0066】
【0067】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0068】
【0069】
は、
【0070】
【0071】
から選択される。
別の一部の実施形態において、構造単位
【0072】
【0073】
は、
【0074】
【0075】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0076】
【0077】
は、
【0078】
【0079】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0080】
【0081】
は、
【0082】
【0083】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0084】
【0085】
は、
【0086】
【0087】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0088】
【0089】
は、
【0090】
【0091】
から選択される。一部の実施形態において、構造単位
【0092】
【0093】
は、
【0094】
【0095】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0096】
【0097】
は、
【0098】
【0099】
から選択される。
別の一部の実施形態において、構造単位
【0100】
【0101】
は、
【0102】
【0103】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0104】
【0105】
は、
【0106】
【0107】
から選択される。
別の一部の実施形態において、構造単位
【0108】
【0109】
は、
【0110】
【0111】
から選択される。
別の一部の実施形態において、構造単位
【0112】
【0113】
は、
【0114】
【0115】
から選択される。
一部の実施形態において、前記式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体は、式I-1、I-2で示される化合物、その薬学的に許容される塩もしくはその立体異性体から選択される。
【0116】
【0117】
(式中、R、nは本開示に記載のとおりである。)
T1、T2、T3、T4またはT5はそれぞれ独立して、結合、O、S、NまたはCHから選択され、ただし、1つ以下が結合から選択され、少なくとも1つがNから選択され;
【0118】
【0119】
は、単結合または二重結合を表す。
一部の実施形態において、T1、T2、T3、T4またはT5はそれぞれ独立して、NまたはCHから選択され、少なくとも1つがNから選択される。
【0120】
一部の実施形態において、T2及びT4は、Nから選択され、T1、T3及びT5は、CHから選択される。
【0121】
一部の実施形態において、T3は、Nから選択され、T1、T2、T4及びT5は、CHから選択される。
【0122】
一部の実施形態において、T2は、Nから選択され、T1、T3、T4及びT5は、CHから選択される。
【0123】
一部の実施形態において、構造単位
【0124】
【0125】
は、
【0126】
【0127】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0128】
【0129】
は、
【0130】
【0131】
から選択される。
一部の実施形態において、構造単位
【0132】
【0133】
は、
【0134】
【0135】
から選択される。一部の実施形態において、構造単位
【0136】
【0137】
は、
【0138】
【0139】
から選択される。一部の実施形態において、構造単位
【0140】
【0141】
は、
【0142】
【0143】
から選択される。一部の実施形態において、構造単位
【0144】
【0145】
は、
【0146】
【0147】
から選択される。
一部の実施形態において、本開示は、上記で定義された変数およびその実施形態、ならびにそれらの任意の組み合わせを包含する。
【0148】
前記ヘテロシクロアルキルまたはヘテロ芳香環基中のヘテロ原子は、窒素、酸素または硫黄から選択され、他の環原子は炭素から選択される。前記ヘテロシクロアルキルまたはヘテロ芳香環基中のヘテロ原子は、窒素または酸素から選択され、他の環原子は炭素から選択される。前記ヘテロシクロアルキルまたはヘテロ芳香環基中のヘテロ原子は、窒素から選択され、他の環原子は、炭素から選択される。一部の実施形態において、前記ヘテロ原子の数は、1、2、3または4から選択される。一部の実施形態において、前記ヘテロ原子の数は、1、2または3から選択される。一部の実施形態において、前記ヘテロ原子の数は、1または2から選択される。
【0149】
本開示は、以下の化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体を提供する。
【0150】
【0151】
【0152】
【0153】
【0154】
【0155】
【0156】
【0157】
別の側面において、本開示は、上記化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体を含む医薬組成物をさらに提供する。一部の実施形態において、本開示の医薬組成物は、薬学的に許容される添加成分をさらに含む。
【0158】
別の側面において、本開示は、治療を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに本開示に係る化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、またはその医薬組成物を治療有効量で投与することを含む、各種XPO-1関連疾患を治療する方法をさらに提供する。
【0159】
別の側面において、本開示は、本開示に係る化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、またはその医薬組成物の、各種XPO-1関連疾患を治療する薬物の製造における使用をさらに提供する。
【0160】
別の側面において、本開示は、本開示に係る化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、またはその医薬組成物の、各種XPO-1関連疾患の治療における使用をさらに提供する。
【0161】
別の側面において、本開示は、各種XPO-1関連疾患を治療する本開示に係る化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその立体異性体、またはその医薬組成物をさらに提供する。
【0162】
一部の実施形態において、前記各種XPO-1関連疾患は、腫瘍から選択され;一部の実施形態において、前記各種XPO-1関連疾患は、白血病またはリンパ腫から選択される。
【発明の効果】
【0163】
本開示の化合物は、細胞(例えば、Jurkat細胞及び/又はOCI-LY10細胞に対する)増殖阻害活性を有し、in vitro肝ミクロソーム代謝が安定であり、ヒト全血安定性が良好であり、in vivo薬物動態データ(AUC、Cmax、Tmaxまたは絶対的バイオアベイラビリティなどのパラメータ)、in vivo薬力学データ及びin vivo安全性データ(脳-血液比などのパラメータ)が良好である。
【発明を実施するための形態】
【0164】
定義
特に断りがない限り、本発明における下記用語の定義は以下のとおりである。特定の用語は、特定の定義がない場合に不確実または不明瞭であるとみなされるべきではなく、当業界における通常の意味に従って理解されるべきである。本明細書における商品名は、それに対応する商品又はその活性成分を指すことを意図している。
【0165】
本開示における一部の構造単位または基における共有結合が具体的な原子に結合していない場合、原子価結合法に反しない限り、当該共有結合が当該構造単位又は基における任意の原子に結合し得ることを意味する。
【0166】
用語「置換されている」とは、特定原子の原子価状態が正常であり、かつ置換された化合物が安定である限り、特定原子上の任意1つまたは複数の水素原子が置換基によって置換されていることを意味する。置換基がオキソ(即ち、=O)の場合、2つの水素原子が置換されていることを意味する。オキソによる置換は芳香族基に発生しない。
【0167】
用語「てもよい」または「所望により」とは、後述する事象又は状況が発生する場合も発生しない場合もあり、当該表現にはかかる事象又は状況が発生することと発生しないことの両方が含まれることを意味する。例えば、エチルはハロゲンによって置換されてい「てもよい」とは、エチルが、非置換(CH2CH3)、一置換(CH2CH2Fなど)、多置換(CHFCH2F、CH2CHF2など)、または完全に置換されたもの(CF2CF3)であり得ることを指す。当業者であれば、1つまたは複数の置換基を含む任意の基について、空間的に存在し得ない及び/又は合成できない置換または置換態様が一切導入されないことを理解できる。
【0168】
本明細書における「1つまたは複数」とは、1~10の整数を指す。例えば、「1つまたは複数」は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つまたは10を指す。あるいは、「1つまたは複数」は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは6つを指す。あるいは、「1つまたは複数」は、1つ、2つまたは3つを指す。
【0169】
本明細書におけるCm~nは、当該部分が所定の範囲内の整数個の炭素原子を有することをいう。例えば、「C1~6」は、その基が1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子、4つの炭素原子、5つの炭素原子、または6つの炭素原子を有してもよいことを意味する。たとえば、C1~3は、その基が1つの炭素原子、2つの炭素原子、または3つの炭素原子を有してもよいことを意味する。
【0170】
化合物の組成または構造中に任意の変数(Rなど)が1回以上現れる場合、それぞれの場合の定義は独立している。したがって、たとえば、1つの基が2つのRで置換されている場合、各Rは独立した選択肢を有する。
【0171】
例えば-(CH2)0-のように、ある連結基の数が0である場合、当該連結基が共有結合であることを意味する。
【0172】
1つの変数が共有結合から選択される場合、それに連結している2つの基が直接連結していることを意味する。たとえば、A-L’-ZにおけるL’が共有結合を表す場合、当該構造が実際にA-Zであることを意味する。
【0173】
1つの置換基の結合が環上の2つの原子に交差して連結する場合、このような置換基はこの環上の任意の原子に結合することができる。例えば、構造単位
【0174】
【0175】
は、シクロヘキシルまたはシクロヘキサジエン上の任意の1つの位置で置換できることを意味する。
【0176】
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を指す。
用語「アルキル」は、一般式がCnH2n+1である炭化水素基を指す。当該アルキルは直鎖であっても分岐であってもよい。例えば、用語「C1~6アルキル」は、1~6の炭素原子を有するアルキルを指す(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、ネオペンチル、ヘキシル、2-メチルペンチルなど)。同様に、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルホニル及びアルキルチオのアルキル部分(すなわち、アルキル)は、上記と同義である。また、例えば用語「C1~3アルキル」は、1~3の炭素原子を有するアルキルを指す(例えば、メチル、エチル、プロピル及びイソプロピル)。
【0177】
用語「アルコキシ」は、-O-アルキルを指す。
用語「シクロアルキル」は、完全に飽和であり、かつ単環式、架橋環またはスピロ環として存在し得る炭素環を指す。特に断りのない限り、当該炭素環は通常、3~10員環(例えば、3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、または10員環)である。シクロアルキルの非限定的な例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルボルニル(ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、ビシクロ[2.2.2]オクチル、アダマンチル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イルなどが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、C3~4シクロアルキルには、シクロプロピル及びシクロブチルが含まれる。
【0178】
用語「ヘテロシクロアルキル」とは、完全に飽和であり、かつ単環式、架橋環(縮合環を含む)またはスピロ環として存在し得る環状基を指す。特に断りのない限り、当該複素環は通常、独立して硫黄、酸素及び/又は窒素から選択されるヘテロ原子(好ましくは1つ又は2つのヘテロ原子)を1~3個含む3~7員環(例えば、3員環、4員、5員、6員または7員環)である。3員のヘテロシクロアルキルの例としては、オキシラニル、チイラニル、アジラニルが挙げられるが、これらに限定されない。4員のヘテロシクロアルキルの非限定的な例としては、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニルが挙げられるが、これらに限定されない。5員のヘテロシクロアルキルの例としては、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、チアゾリジン、イミダゾリジニル、テトラヒドロピラゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。6員のヘテロシクロアルキルの例としては、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、モルホリニル、ピペラジニル、1,4-オキサチアニル、1,4-ジオキサニル、チオモルホリニル、1,3-ジチアニル、1,4-ジチアニルが挙げられるが、これらに限定されない。7員のヘテロシクロアルキルの例としては、アゼパニル、オキセパニル、チエパニルが挙げられるが、これらに限定されない。5または6個の環原子を有する単環式ヘテロシクロアルキルが好ましい。
【0179】
用語「アリール」とは、共役π電子系を有する全炭素単環式または縮合多環式芳香環基を指す。例えば、アリールは、6~20個の炭素原子、6~14個の炭素原子、または6~12個の炭素原子を有しうる。アリールの非限定的な例としては、フェニル、ナフチル、アントラセニル及び1,2,3,4-テトラリンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0180】
用語「ヘテロアリール」または用語「ヘテロ芳香環基」は、N、O、Sから選択される少なくとも1つの環原子を含み、他の環原子はCであり、かつ少なくとも1つの芳香環を有する単環式または縮合多環式系を指す。好ましいヘテロアリール基は、1つの5~8員環(例えば、5員、6員、7員または8員環)、または6~14個、特に6~10個の環原子を含む複数の縮合環(例えば、6員、7員、8員、9員、または10員環)を有する。ヘテロアリールの非限定的な例としては、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、キノリル、イソキノリニル、テトラゾリル、トリアゾリル、トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インドリル、ナフチリジニル、インダゾリル及びイソインドリルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0181】
用語「治療する」とは、疾患または上記疾患に関連する1つまたは複数の症状を改善または解消するために、本開示に係る化合物または製剤を投与することを意味し、下記のことを含む。
【0182】
(i)疾患または病症を抑制し、つまり、その進行を阻止すること。
(ii)疾患または病症を緩和し、つまり、該疾患または病症を軽減・解消すること。
【0183】
用語「予防する」とは、疾患または上記疾患に関連する1つまたは複数の症状を予防するために、本開示に係る化合物または製剤を投与することを意味し、かつ、哺乳類における疾患又は疾患状態の発生を予防すること(特に、そのような哺乳動物が疾患状態を患いやすくなっているが、未だそれに罹患していると診断されていない場合)を含む。
【0184】
用語「治療有効量」とは、(i)特定の疾患、病状または障害を治療または予防する、(ii)特定の疾患、病状または障害の1つまたは複数の症状を軽減、改善または解消する、または(iii)本明細書に記載の特定の疾患、病状、または障害の1つまたは複数の症状の発症を予防または遅延する本開示の化合物の量を意味する。「治療有効量」となる本開示の化合物の量は、当該化合物、疾患状態及びその重症度、投与方法、並びに治療される哺乳動物の年齢に応じて変化するが、当業者であれば、当業者自身の知識及び本開示の内容に基づいて通常的に決定できる。
【0185】
用語「薬学的に許容される」とは、化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対して、健全な医学的判断の範囲内で、過度な毒性、刺激、アレルギー性応答または他の問題もしくは合併症を伴うことなく、ヒト及び動物の組織と接触して使用するのに好適で、合理的な利益/リスク比に釣り合うことを意味する。
【0186】
薬学的に許容される塩の例としては、例えば、金属塩、アンモニウム塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。
【0187】
用語「医薬組成物」とは、1つまたは複数の本開示の化合物またはその塩と薬学的に許容される添加成分とからなる混合物を指す。医薬組成物は、生体への本開示の化合物の投与を容易にすることを目的とする。
【0188】
用語「薬学的に許容される添加成分」とは、生体に対して顕著な刺激作用がなく、該活性化合物の生体活性及び性能を損なわない添加成分を指す。適切な添加成分は、例えば炭水化物、ワックス、水溶性及び/又は水膨潤性ポリマー、親水性または疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、水などの当業者に周知されるものである。
【0189】
用語「含む(comprise)」または「包含(comprise)」、及びそれらの英語の変形例、例えば、comprisesまたはcomprisingは、開放的、非排他的な意味、つまり、「含むが、限定されない」という意味で理解されるべきである。
【0190】
本開示の化合物及び中間体は、異なる互変異性形態として存在することが可能であり、そのような形態はすべて本開示の範囲に含まれる。用語「互変異性体」または「互変異性形態」とは、低いエネルギー障壁を介して相互変換することが可能である、異なるエネルギーの構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピック互変異性体とも呼ばれる)には、ケト-エノール異性化及びイミン-エナミン異性化など、プロトンの移動を介する相互変換が含まれる。プロトン互変異性体の具体例は、プロトンが2つの環窒素間に移動できるイミダゾール部分である。原子価互変異性体には、一部の結合電子の再結合による相互変換が含まれる。
【0191】
本開示は、本明細書に記載のものと同じであるが、1つまたは複数の原子が、自然界で一般的に見られる原子量や質量数とは異なる原子量または質量数を有する原子で置換された同位体標識物をさらに含む。本開示の化合物に組み込むことができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素および塩素の同位体が挙げられ、例えばそれぞれ、2H、3H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、123I、125I及び36Clである。
【0192】
本開示の化合物の一部の同位体標識物(例えば、3H及び14Cで標識されたもの)は、化合物及び/又は基質の組織分布アッセイに使用することができる。トリチウム化(即ち3H)同位体及び炭素-14(即ち14C)同位体は、製造及び検出が容易であるので、特に好ましい。15O、13N、11C、18Fなどの陽電子放出同位体は、基質占有率を測定する陽電子放射断層撮影(PET)研究に有用である。本開示の同位体標識化合物は、一般に、同位体標識されていない試薬を同位体標識された試薬に替えることにより、後述するスキーム及び/又は実施例に開示されるものに類似する以下の手順に従って製造できる。
【0193】
さらに、より重い同位元素(例えば重水素(すなわち2H))による置換は、より大きい代謝安定性から生じる特定の治療的メリット(例えば、インビボ半減期の増加や用量ニーズの低減)を与え得て、そのためいくつかの状況で好ましくなり得る。重水素置換は部分的でも完全でもよく、部分的な重水素置換は、少なくとも1つの水素が少なくとも1つの重水素により置換されていることを意味する。そのような形態の化合物はすべて本開示の範囲に含まれる。
【0194】
本開示の化合物は、1つ以上の立体異性体を有するなど、非対称なものであり得る。特記されない限り、すべての立体異性体には、例えばエナンチオマー及びジアステレオマーが含まれる。本開示の不斉炭素原子を含む化合物は、光学活性の純粋な形態またはラセミ形態で単離できる。光学活性の純粋な形態は、ラセミ混合物から分割することができ、またはキラル原料やキラル試薬を使用して合成することもできる。
【0195】
本開示の医薬組成物は、本開示の化合物を、適切な薬学的に許容される添加成分と組み合わせることにより製造できる。例えば、本開示の医薬組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、軟膏剤、乳剤、懸濁剤、坐剤、注射剤、吸入剤、ゲル剤、ミクロスフェア及びエアゾール剤など、固形、半固形、液体又は気体の製剤に調製できる。
【0196】
本開示の化合物もしくはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物の典型的な投与経路としては、経口投与、直腸投与、局所投与、吸入投与、非経口投与、舌下投与、膣内投与、鼻腔内投与、眼内投与、腹腔内投与、筋肉内投与、皮下投与、及び静脈内投与が挙げられるが、これらに限定されない。
【0197】
本開示の医薬組成物は、通常の混合法、溶解法、造粒法、糖衣錠製造法、粉砕法、乳化法、及び凍結乾燥法など、当業界で周知な方法を利用して製造できる。
【0198】
一部の実施形態において、医薬組成物は経口形態である。経口投与について、活性化合物を当業界で周知である薬学的に許容される添加成分とを混合して該医薬組成物を製造できる。これらの添加成分により、本開示の化合物が、患者への経口投与のために、錠剤、丸剤、ロゼンジ剤、糖衣錠剤、カプセル剤、液剤、ゲル剤、シロップ剤、懸濁剤などに製剤されることが可能である。
【0199】
固体経口組成物は、通常の混合、充填又は錠剤化方法によって製造できる。例えば、前記活性化合物と固体添加成分とを混合した混合物を所望により粉砕し、必要に応じて他の適切な添加成分を加え、次いで当該混合物を顆粒に加工して、錠剤又は糖衣錠剤のコアを得る方法によって得ることができる。適切な添加成分としては、結合剤、希釈剤、崩壊剤、滑剤、流動促進剤、甘味剤、又は着香剤などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0200】
医薬組成物は、好適な単位剤形の滅菌された液剤、懸濁剤又は凍結乾燥製品など、非経口投与に適用できる。
【0201】
本開示の化合物の治療用量は、例えば、治療の具体的な用途、化合物の投与方法、患者の健康状態、及び処方する医師の判断に基づいて決定され得る。医薬組成物における本開示の化合物の割合または濃度は固定されず、用量、化学的特性(例えば疎水性)、及び投与経路を含む様々な要因に依存する。例えば、本出願の化合物は、約0.1~10%w/vの該化合物を含有する生理緩衝水溶液中で非経口投与のために提供され得る。典型的な用量範囲は1日あたり約1μg/kg~約1g/kg体重である。一部の実施形態において、用量範囲は1日あたり約0.01mg/kg~約100mg/kg体重/である。用量は、疾患または病症の種類と進行度、特定の患者の一般的な健康状態、選択された化合物の相対的な生物学的効力、賦形剤の製剤及びその投与経路などの変化に依存すると考えられる。有効用量は、インビトロまたは動物モデル試験系から求められた用量-反応曲線の外挿によって得ることができる。
【0202】
本開示の化合物は、以下に例示される具体的な実施形態、他の化学合成方法との組合せにより形成された実施形態、及び当業者に周知である等価な代替実施形態を含む、当業者に周知である種々の合成方法により製造でき、好ましい実施形態としては、本開示の実施例が挙げられるが、これに限定されない。
【0203】
本開示の具体的な実施形態における化学反応は、好適な溶媒中で完成するが、前記溶媒は、本開示の化学変化並びにその必要な試薬及び材料に適するものでなければならない。本開示の化合物を得るために、場合によって、当業者は、既存の実施形態をベースに合成工程又は反応スキームを変更又は選択する必要がある。
【0204】
当業界における合成経路の設計における1つの重要な考慮事項は、反応性官能基(例えば本開示におけるアミノ基)に好適な保護基の選択である。例えば、Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis(4th Ed).,Hoboken,New Jersey:John Wiley&Sons,Inc.が参照されうる。
【0205】
一部の実施形態において、本開示の化合物は、以下の製造スキームに当業界で既知の方法を組み合わせることにより製造できる。
【0206】
【0207】
式中、環A、R、n、R2及びR1の定義は、本開示に記載のとおりである。
本開示において下記の略語を用いる。
【0208】
Pd(dppf)Cl2は[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウムを表し、DMFはN,N-ジメチルホルムアミドを表し、DABCOはトリエチレンジアミンを表し、THFはテトラヒドロフランを表し、SEMはトリメチルシリルエトキシメチルを表す。
【0209】
以下、実施例を参照しながら本開示を明確に説明するが、実施例は、本開示の範囲を限定するものではない。本開示に使用された全ての試薬は市販されるものであり、さらに精製することなく使用できる。
【実施例】
【0210】
実施例1
【0211】
【0212】
(1)化合物1-2の製造
ビス(ピナコラート)ジボロン(2.13g)、4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ジピリジン(18.7mg)、メトキシ(シクロオクタジエン)イリジウムダイマー(23.1mg)をシクロヘキサン(30mL)に加え、窒素ガス保護下、10分間撹拌した。3,5-ビス(トリフルオロメチル)ピリジン(化合物1-1、3.0g)を加え、窒素ガス保護下、55℃の条件下で撹拌した。反応が終了した後、反応液に氷水(20mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を収集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物1-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0213】
(2)化合物1-3の製造
化合物1-2(4.7g)をエチレングリコールジメチルエーテル(50mL)に加え、3-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(3.9g)、炭酸カリウム(5.8g)水溶液(10mL)を加え、窒素ガス保護下、室温で撹拌し、1時間後にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(805.8mg)を加え、窒素ガス保護下、90℃で撹拌した。反応が終了した後、反応液に氷水(40mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(100mL)で抽出し、有機相を収集し、塩水(50mL×2)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物1-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0214】
(3)化合物1-4の製造
化合物1-3(5.7g)を4M HCl/ジオキサン(50mL)に分散させ、60℃で撹拌した。反応が終了した後、反応液を氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム溶液にゆっくりと注ぎ、炭酸水素ナトリウムでpH=6~7に調整し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で液体が流出しなくなるまで濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物1-4を得た。
【0215】
(4)化合物1-5の製造
化合物1-4(900mg)をDMF(20mL)に分散させ、DABCO(716mg)を加え、20~25℃で30分間撹拌した後、0~10℃まで温度を下げ、化合物1-4a(1.15g)を滴下した。滴下が完了した後、20~25℃で1.5時間撹拌する。反応が終了した後、反応液を水50mLに注ぎ、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物1-5(750mg)を得た。
【0216】
(5)化合物1-6の製造
化合物1-5(750mg)をジクロロメタン(20mL)に加え、0℃まで温度を下げ、液体臭素(605mg)を15分間で滴下した。その後、ゆっくりと室温まで昇温し、4時間撹拌した。反応が終了した後、反応混合物を氷水30mLに注ぎ、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和亜硫酸水素ナトリウム溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物1-6を得た。
【0217】
(6)化合物1-7の製造
化合物1-6(1.05g)をTHF(20mL)に加え、0℃まで温度を下げ、トリエチルアミン(383.5mg)を滴下した。滴下終了後、ゆっくりと室温まで昇温し、12時間反応させた。反応が終了した後、水20mLを加えて反応液を希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物1-7を得た。
【0218】
(7)化合物1-8の製造
化合物1-7(700mg)、5-ピリミジンボロン酸(220mg)、酢酸カリウム(435.7mg)、およびPd(dppf)Cl2(54mg)をジオキサン20mLおよび水2mLに加え、窒素ガス保護下、90℃に昇温して完全に反応させた。反応液に水(20mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を収集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物1-8(200mg)を得た。
【0219】
(8)化合物1-9の製造
化合物1-8(200mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化ナトリウム(33.9mg)及び水(15mL)の溶液を滴下し、室温で一晩反応させた。反応液を塩酸で酸性(pH3~5)に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して、化合物1-9を得、そのまま次の反応に用いる。
【0220】
(9)実施例1の製造
化合物1-9(182mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に加え、氷水浴下でN-メチルモルホリン(85.6mg)、クロロギ酸イソブチル(115.5mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(88.8mg)を加え、氷水浴で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により実施例1(13mg)を得た。ESI-MS:m/z=430.26[M+H]+。1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.22(d,J=9.8Hz,2H),8.74(s,2H),8.45(s,1H),8.07(s,2H),7.68(s,1H),7.44(s,1H)。
【0221】
実施例2
【0222】
【0223】
(1)化合物2-2の製造
化合物1-7(394mg)、2-1(285mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(244mg)、Pd(dppf)Cl2(29mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物2-2を得た。
【0224】
(2)化合物2-3の製造
化合物2-2(100mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(38.1mg)及び水(5mL)の溶液を滴下した。室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物2-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0225】
(3)化合物2の製造
化合物2-3(91mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(36mg)、クロロギ酸イソブチル(49mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(38mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物2(41mg)を得た。ESI-MS:m/z=509.32[M+H]+。
【0226】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.14(s,1H),8.25(d,J=10.4Hz,5H),7.76(t,J=6.2Hz,1H),7.58(s,1H),7.43(s,1H),6.09(tt,J=56.5,4.2Hz,1H),3.74(dddd,J=19.0,14.9,8.2,5.2Hz,2H)。
【0227】
実施例3
【0228】
【0229】
(1)化合物3-2の製造
化合物1-7(394mg)、3-1(299mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(244mg)、Pd(dppf)Cl2(29mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物3-2を得た。
【0230】
(2)化合物3-3の製造
化合物3-2(360mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(133.6mg)及び水(5mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物3-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0231】
(3)化合物3の製造
化合物3-3(335mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(129mg)、クロロギ酸イソブチル(175mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(134mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物3(90mg)を得た。ESI-MS:m/z=523.37[M+H]+。
【0232】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.14(s,1H),8.26(s,2H),8.21(d,J=5.5Hz,3H),7.76(t,J=6.6Hz,1H),7.57(s,1H),7.45(s,1H),3.83(td,J=13.6,6.6Hz,2H),1.61(t,J=19.0Hz,3H)。
【0233】
実施例4
【0234】
【0235】
(1)化合物4-2の製造
化合物1-7(300mg)、4-1(230mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(46mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物4-2を得た。
【0236】
(2)化合物4-3の製造
化合物4-2(302mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(44.6mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物4-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0237】
(3)化合物4の製造
化合物4-3(280mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(107mg)、クロロギ酸イソブチル(145mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(111mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物4(30mg)を得た。ESI-MS:m/z=527.17[M+H]+。
【0238】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.16(s,1H),8.24(d,J=4.6Hz,5H),7.99(t,J=6.7Hz,1H),7.57(s,1H),7.45(s,1H),4.18(q,J=8.7,8.3Hz,2H)。
【0239】
実施例5
【0240】
【0241】
(1)化合物5-2の製造
化合物1-7(300mg)、5-1(241mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(187mg)、Pd(dppf)Cl2(23mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物5-2を得た。
【0242】
(2)化合物5-3の製造
化合物5-2(200mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(29mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、0~10℃で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物5-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0243】
(3)化合物5の製造
化合物5-3(185mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(69mg)、クロロギ酸イソブチル(94mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(72mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物5(50mg)を得た。ESI-MS:m/z=541.25[M+H]+。
【0244】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.17(d,J=3.5Hz,1H),8.25(q,J=3.8Hz,5H),7.96(dd,J=9.3,3.2Hz,1H),7.58(s,1H),7.47(s,1H),5.02-4.86(m,1H),1.36(dd,J=7.3,3.2Hz,3H)。
【0245】
実施例6
【0246】
【0247】
(1)化合物6-1の製造
化合物1-7(200mg)、ピリジン-4-ボロン酸(62.35mg)を1,4-ジオキサン(10mL)に分散させ、酢酸カリウム(124.4mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(1mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物6-1を得た。
【0248】
(2)化合物6-2の製造
化合物6-1(150mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(67.14mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物6-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0249】
(3)化合物6の製造
化合物6-2(137.4mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(64.74mg)、クロロギ酸イソブチル(87.41mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(67.2mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物6(10mg)を得た。ESI-MS:m/z=429.19[M+H]+。
【0250】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.02(s,1H),8.65(d,J=5.0Hz,2H),8.26(s,1H),8.10(s,2H),7.66(s,1H),7.32(d,J=5.0Hz,2H),7.23(s,1H)。
【0251】
実施例7
【0252】
【0253】
(1)化合物7-1の製造
化合物1-7(300mg)、1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(158.3mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(46mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮して化合物7-1を得、そのまま次の反応に用いる。
【0254】
(2)化合物7-2の製造
化合物7-1(298mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(52.87mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物7-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0255】
(3)化合物7の製造
化合物7-2(270mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(127.45mg)、クロロギ酸イソブチル(154.41mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(132.3mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させた後、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物7(77mg)を得た。ESI-MS:m/z=432.18[M+H]+。
【0256】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.87(s,1H),8.48(s,2H),7.84(s,1H),7.73(s,1H),7.58(s,1H),7.54(s,1H),7.26(d,J=0.9Hz,1H),3.85(s,3H)。
【0257】
実施例8
【0258】
【0259】
(1)化合物8-1の製造
化合物1-7(200mg)、5-フルオロ-3-ピリジンボロン酸(75.03mg)を1,4-ジオキサン(10mL)に分散させ、酢酸カリウム(124.4mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(1mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物8-1を得た。
【0260】
(2)化合物8-2の製造
化合物8-1(150mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(65.1mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物8-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0261】
(3)化合物8の製造
化合物8-2(138.65mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(62.71mg)、クロロギ酸イソブチル(84.68mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(65.1mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物8(43mg)を得た。ESI-MS:m/z=447.14[M+H]+。
【0262】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.15(s,1H),8.63(d,J=2.8Hz,1H),8.39(s,1H),8.34(d,J=1.8Hz,1H),8.09(s,2H),7.76(dt,J=10.0,2.2Hz,1H),7.67(s,1H),7.28(s,1H)。
【0263】
実施例9
【0264】
【0265】
(1)化合物9-1の製造
化合物1-7(500mg)をテトラヒドロフラン(12mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化ナトリウム(84.5mg)及び水(12mL)の溶液を滴下し、室温で一晩反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物9-1を得、そのまま次の反応に用いる。
【0266】
(2)化合物9-2の製造
化合物9-1(455mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(213.7mg)、クロロギ酸イソブチル(288.6mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(222mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、9-2を得た。ESI-MS:m/z=430.04/432.06[M+H]+。
【0267】
(3)化合物9の製造
化合物9-2(180mg)、4-ボロン酸-2-トリフルオロメチルピリジン(95.9mg)を1,4-ジオキサン(6mL)に分散させ、酢酸カリウム(123mg)、Pd(dppf)Cl2(15.3mg)及び水(0.6mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、分取精製により化合物9(18mg)を得た。ESI-MS:m/z=497.09[M+H]+。
【0268】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.21(s,1H),8.83(d,J=4.9Hz,1H),8.39(s,1H),7.99(s,2H),7.89(s,1H),7.69(s,1H),7.62(d,J=4.9Hz,1H),7.29(s,1H)。
【0269】
実施例10
【0270】
【0271】
(1)化合物10-1の製造
化合物1-7(200mg)、5-シアノ-3-ピリジルボロン酸(75.03mg)を1,4-ジオキサン(10mL)に分散させ、酢酸カリウム(124.4mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(1mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物10-1を得た。
【0272】
(2)化合物10-2の製造
化合物10-1(173mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(73.12mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物10-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0273】
(3)化合物10の製造
化合物10-2(159mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(70.8mg)、クロロギ酸イソブチル(95.6mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(73.5mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物10(23mg)を得た。ESI-MS:m/z=454.20[M+H]+。
【0274】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.21(s,1H),9.09(d,J=2.0Hz,1H),8.76(d,J=2.1Hz,1H),8.45(s,1H),8.36(t,J=2.1Hz,1H),8.05(s,2H),7.70(s,1H),7.30(s,1H)。
【0275】
実施例11
【0276】
【0277】
(1)化合物11-1の製造
化合物1-7(300mg)、3-キノリンボロン酸(131.61mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(46mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、化合物11-1を得、そのまま次の反応に用いる。
【0278】
(2)化合物11-2の製造
化合物11-1(328mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(52.87mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物11-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0279】
(3)化合物11の製造
化合物11-2(301mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(127.45mg)、クロロギ酸イソブチル(154.41mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(132.3mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物11(30mg)を得た。ESI-MS:m/z=479.31[M+H]+。
【0280】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.17(s,1H),8.76(d,J=2.2Hz,1H),8.43(s,1H),8.30(d,J=2.2Hz,1H),8.08(d,J=8.4Hz,1H),8.01(dd,J=8.1,1.4Hz,1H),7.88(s,2H),7.84(ddd,J=8.5,6.9,1.5Hz,1H),7.70-7.62(m,2H),7.36(s,1H)。
【0281】
実施例12
【0282】
【0283】
(1)化合物12-1の製造
化合物1-7(300mg)、インダゾール-6-ボロン酸(123.22mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(46mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、化合物12-1を得、そのまま次の反応に用いる。
【0284】
(2)化合物12-2の製造
化合物12-1(321mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(52.87mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物12-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0285】
(3)化合物12の製造
化合物12-2(295mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(127.45mg)、クロロギ酸イソブチル(154.41mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(132.3mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物12(40mg)を得た。ESI-MS:m/z=468.22[M+H]+。
【0286】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ13.11(s,1H),8.63(s,1H),8.19(s,1H),8.13(t,J=1.3Hz,1H),8.09(s,2H),7.82(d,J=8.2Hz,1H),7.62(s,1H),7.47-7.43(m,1H),7.11(s,1H),6.95(dd,J=8.3,1.4Hz,1H)。
【0287】
実施例13
【0288】
【0289】
(1)化合物13-2の製造
化合物13-1(15g)、シクロプロピルボロン酸(11.4g)、炭酸カリウム(27.5g)、Pd(dppf)Cl2(2.4g)をジオキサン150mL及び水15mLに分散させ、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液に水(1000mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を収集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物13-2を得た。
【0290】
(2)化合物13-3の製造
ビス(ピナコラート)ジボロン(6.51g)、4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ジピリジン(76.16mg)、メトキシ(シクロオクタジエン)イリジウムダイマー(70.82mg)をシクロヘキサン(80mL)に分散させ、窒素ガス保護下で10分間撹拌した。化合物13-2(8.0g)を加え、窒素ガス保護下、55℃で撹拌した。反応が終了した後、反応液に氷水(80mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。有機相を収集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物13-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0291】
(3)化合物13-4の製造
13-3(10.7g)をエチレングリコールジメチルエーテル(80mL)に分散させ、3-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(10.5g)、炭酸カリウム(14.18g)水溶液(16mL)を加え、窒素ガス保護下、室温で撹拌した。1時間後にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.97g)を加え、窒素ガス保護下、90℃で撹拌した。反応が終了した後、反応液に氷水(60mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を収集し、塩水(60mL×2)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物13-4を得、そのまま次の反応に用いる。
【0292】
(4)化合物13-5の製造
化合物13-4(6.0g)を塩化水素1,4-ジオキサン溶液(4.0M、50mL)に分散させ、60℃で反応が終了するまで撹拌した。反応液を氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム溶液にゆっくりと注ぎ、炭酸水素ナトリウムでpH=7~8に調整し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物13-5を得た。
【0293】
(5)化合物13-6の製造
化合物13-5(4g)をDMF(20mL)及びジオキサン(20mL)に分散させ、DABCO(3.5g)を加え、20~25℃で30分間撹拌した後、0~10℃まで温度を下げ、化合物13-5a(5.6g)を滴下した。滴下が終了した後、20~25℃で1.5時間撹拌した。反応が終了した後、反応液を水100mLに注ぎ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物13-6(3.0g)を得た。
【0294】
(6)化合物13-7の製造
化合物13-6(3g)をジクロロメタン(30mL)に分散させ、0℃まで温度を下げであり、液体臭素(2.6g)を15分間で滴下した。その後、徐々に室温に昇温し、6時間撹拌した。反応が終了した後、反応混合物を氷水40mLに注ぎ、ジクロロメタン(40mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和亜硫酸水素ナトリウム溶液(30mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物13-7を得た。
【0295】
(7)化合物13-8の製造
化合物13-7(4.3g)をテトラヒドロフラン(40mL)に分散させ、0℃まで温度を下げ、トリエチルアミン(1.65g)を滴下した。滴下が終了した後、徐々に室温に昇温し、6時間反応させた。反応が終了した後、水40mLを加えて反応液を希釈し、酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物13-8(2g)を得た。
【0296】
(8)化合物13-9の製造
13-8(300mg)、5-ピリミジンボロン酸(100mg)、酢酸カリウム(198mg)、Pd(dppf)Cl2(24.6mg)をジオキサン8mL及び水0.8mLに分散させ、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、水(15mL)を加えて反応液を希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を収集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物13-9(200mg)を得た。
【0297】
(9)化合物13-10の製造
化合物13-9(200mg)をテトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化ナトリウム(36mg)及び水(8mL)の溶液を滴下し、室温で一晩反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物13~10を得、そのまま次の反応に用いる。
【0298】
(10)化合物13の製造
化合物13-10(181mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(91mg)、クロロギ酸イソブチル(123mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(95mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物13(57mg)を得た。ESI-MS:m/z=402.27[M+H]+。
【0299】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.24(s,1H),9.13(s,1H),8.73(s,2H),8.42(s,1H),7.69(s,1H),7.65(s,1H),7.49(s,1H),7.41(s,1H),2.28(tt,J=8.3,4.7Hz,1H),1.10(dq,J=6.6,3.8Hz,2H),0.99-0.91(m,2H)。
【0300】
実施例14
【0301】
【0302】
(1)化合物14-2の製造
化合物13-8(300mg)、14-1(228mg)を1,4-ジオキサン(15mL)に分散させ、酢酸カリウム(196mg)、Pd(dppf)Cl2(22mg)及び水(1.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物14-2を得た。
【0303】
(2)化合物14-3の製造
化合物14-2(100mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(40.1mg)及び水(5mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物14-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0304】
(3)化合物14の製造
化合物14-3(60mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(26mg)、クロロギ酸イソブチル(35mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(27mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物14(10mg)を得た。ESI-MS:m/z=481.3[M+H]+。
【0305】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.05(s,1H),8.21(s,3H),7.84(d,J=1.3Hz,1H),7.76(t,J=6.2Hz,1H),7.71(d,J=1.3Hz,1H),7.55(s,1H),7.40(s,1H),6.10(tt,J=56.5,4.2Hz,1H),3.74(tdd,J=15.0,6.2,4.1Hz,2H),2.30(tt,J=8.1,4.7Hz,1H),1.08(dt,J=8.1,3.2Hz,2H),0.99-0.95(m,2H)。
【0306】
実施例15
【0307】
【0308】
(1)化合物15-2の製造
化合物13-8(371mg)、15-1(299mg)を1,4-ジオキサン(55mL)に分散させ、酢酸カリウム(244mg)、Pd(dppf)Cl2(30mg)及び水(1.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物15-2を得た。
【0309】
(2)化合物15-3の製造
化合物15-2(340mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(132.7mg)及び水(5mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物15-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0310】
(3)化合物15の製造
化合物15-3(312mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(127mg)、クロロギ酸イソブチル(172mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(132mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物15(70mg)を得た。ESI-MS:m/z=495.39[M+H]+。
【0311】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.05(s,1H),8.20(d,J=3.2Hz,3H),7.84(d,J=1.2Hz,1H),7.77(t,J=6.6Hz,1H),7.73(d,J=1.3Hz,1H),7.54(s,1H),7.42(s,1H),3.83(td,J=13.6,6.6Hz,2H),2.29(tt,J=8.3,4.7Hz,1H),1.61(t,J=19.0Hz,3H),1.08(dt,J=8.0,3.2Hz,2H),1.00-0.94(m,2H)。
【0312】
実施例16
【0313】
【0314】
(1)化合物16-2の製造
化合物13-8(400mg)、16-1(327mg)を1,4-ジオキサン(15mL)に分散させ、酢酸カリウム(264mg)、Pd(dppf)Cl2(65.7mg)及び水(1.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物16-2を得た。
【0315】
(2)化合物16-3の製造
化合物16-2(300mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(46.5mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物16-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0316】
(3)化合物16の製造
化合物16-3(276mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(112mg)、クロロギ酸イソブチル(151mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(116mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物16(58.4mg)を得た。ESI-MS:m/z=499.28[M+H]+。
【0317】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.07(s,1H),8.23(d,J=6.1Hz,3H),8.00(t,J=6.7Hz,1H),7.83(d,J=1.3Hz,1H),7.70(d,J=1.3Hz,1H),7.55(s,1H),7.42(s,1H),4.18(qd,J=9.5,6.6Hz,2H),2.28(tt,J=8.1,4.7Hz,1H),1.08(dt,J=8.0,3.2Hz,2H),0.99-0.94(m,2H)。
【0318】
実施例17
【0319】
【0320】
(1)化合物17-2の製造
化合物13-8(400mg)、17-1(342mg)を1,4-ジオキサン(15mL)に分散させ、酢酸カリウム(264mg)、Pd(dppf)Cl2(65.7mg)及び水(1.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。反応が終了した後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物17-2を得た。
【0321】
(2)化合物17-3の製造
化合物17-2(400mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(91mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、温度を0~10℃に制御して3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを3~5に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物17-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0322】
(3)化合物17の製造
化合物17-3(370mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(146mg)、クロロギ酸イソブチル(197mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(151mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物17(49mg)を得た。ESI-MS:m/z=513.33[M+H]+。
【0323】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.07(s,1H),8.23(d,J=7.2Hz,3H),7.96(d,J=9.1Hz,1H),7.85(s,1H),7.71(d,J=1.3Hz,1H),7.54(s,1H),7.43(s,1H),4.95(h,J=7.2Hz,1H),2.29(tt,J=8.3,4.7Hz,1H),1.35(d,J=7.0Hz,3H),1.07(dt,J=8.3,3.1Hz,2H),0.98(dq,J=7.0,3.4Hz,2H)。
【0324】
実施例18
【0325】
【0326】
(1)化合物18-2の製造
化合物1-7(300mg)、2-フルオロピリジン-4-ボロン酸(18-1、107mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(23.2mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させ、TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物18-2を得た。
【0327】
(2)化合物18-3の製造
化合物18-2(240mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(61.7mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、0~5℃で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物18-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0328】
(3)化合物18の製造
化合物18-3(219mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(99mg)、クロロギ酸イソブチル(133.8mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(102.9mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物18(57mg)を得た。ESI-MS:m/z=447.17[M+H]+。
【0329】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.13(s,1H),8.34(s,1H),8.30(d,J=5.1Hz,1H),8.09(s,2H),7.68(s,1H),7.26(dt,J=5.1,1.7Hz,1H),7.21(s,1H),7.19(d,J=1.6Hz,1H)。
【0330】
実施例19
【0331】
【0332】
(1)化合物19-2の製造
化合物1-7(200mg)、2-フルオロピリジン-5-ボロン酸(19-1、71.5mg)を1,4-ジオキサン(10mL)に分散させ、酢酸カリウム(124.4mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(1mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させ、TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物19-2を得た。
【0333】
(2)化合物19-3の製造
化合物19-2(205mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(35.4mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物19-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0334】
(3)化合物19の製造
化合物19-3(137.4mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(64.74mg)、クロロギ酸イソブチル(87.41mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(67.2mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物19(70mg)を得た。ESI-MS:m/z=447.15[M+H]+。
【0335】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.14(s,1H),8.37(s,1H),8.14(d,J=2.4Hz,1H),8.11(s,2H),7.89(td,J=8.1,2.5Hz,1H),7.64(s,1H),7.27(dd,J=8.4,2.7Hz,2H)。
【0336】
実施例20
【0337】
【0338】
(1)化合物20-2の製造
化合物1-7(200mg)、2-フルオロピリジン-3-ボロン酸(20-1、71.5mg)を1,4-ジオキサン(10mL)に分散させ、酢酸カリウム(124.4mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(1mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させ、TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物20-2を得た。
【0339】
(2)化合物20-3の製造
化合物20-2(205mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(35.4mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物20-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0340】
(3)化合物20の製造
化合物20-3(137.4mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(64.74mg)、クロロギ酸イソブチル(87.41mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(67.2mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物20(15mg)を得た。ESI-MS:m/z=447.16[M+H]+
【0341】
実施例21
【0342】
【0343】
(1)化合物21-2の製造
化合物1-7(300mg)、6-メチルピリジン-3-ボロン酸(21-1、104mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(23.2mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させ、TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物21-2を得た。
【0344】
(2)化合物21-3の製造
化合物21-2(120mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(20.7mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、0~5℃で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物21-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0345】
(3)化合物21の製造
化合物21-3(109mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(50mg)、クロロギ酸イソブチル(67.5mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(51.9mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物21(42mg)を得た。ESI-MS:m/z=443.17[M+H]+。
【0346】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.05(s,1H),8.32(d,J=2.1Hz,1H),8.29(s,1H),8.11(s,2H),7.61(s,1H),7.57(dd,J=7.9,2.3Hz,1H),7.34(d,J=7.9Hz,1H),7.23(s,1H),2.54(s,3H)。
【0347】
実施例22
【0348】
【0349】
(1)化合物22-2の製造
化合物1-7(300mg)、2-メチルピリジン-4-ボロン酸(22-1であり、104mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(23.2mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させ、TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物22-2を得た。
【0350】
(2)化合物22-3の製造
化合物22-2(170mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(29mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、0~5℃で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物22-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0351】
(3)化合物22の製造
化合物22-3(155mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(70.8mg)、クロロギ酸イソブチル(95.6mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(73.5mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物22(57mg)を得た。ESI-MS:m/z=443.16[M+H]+。
【0352】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.99(s,1H),8.49(dd,J=5.0,0.8Hz,1H),8.23(s,1H),8.12(s,2H),7.64(s,1H),7.21-7.19(m,1H),7.17(s,1H),7.06(dd,J=5.1,1.6Hz,1H),2.49(s,3H)。
【0353】
実施例23
【0354】
【0355】
(1)化合物23-2の製造
化合物1-7(300mg)、6-メトキシ-3-ピリジンボロン酸(23-1、116.23mg)を1,4-ジオキサン(10mL)に分散させ、酢酸カリウム(186.7mg)、Pd(dppf)Cl2(23.2mg)及び水(1mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させ、TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物23-2を得た。
【0356】
(2)化合物23-3の製造
化合物23-2(306mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(53.2mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物23-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0357】
(3)化合物23の製造
化合物23-3(289mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(128.3mg)、クロロギ酸イソブチル(173.2mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(133.1mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物23(100mg)を得た。ESI-MS:m/z=459.22[M+H]+。
【0358】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.04(s,1H),8.25(s,1H),8.17(s,2H),8.07-8.04(m,1H),7.58(dd,J=8.5,2.5Hz,2H),7.23(s,1H),6.90(dd,J=8.6,0.7Hz,1H),3.91(s,3H)。
【0359】
実施例24
【0360】
【0361】
(1)化合物24-2の製造
化合物1-7(300mg)、2-メチルピリジン-3-ボロン酸(24-1、104mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(23.2mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させ、TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物24-2を得た。
【0362】
(2)化合物24-3の製造
化合物24-2(150mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(38.9mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、0~25℃で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物24-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0363】
(3)化合物24の製造
化合物24-3(137mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(62.5mg)、クロロギ酸イソブチル(84.4mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(64.9mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物24(82mg)を得た。ESI-MS:m/z=443.28[M+H]+。
【0364】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.07(s,1H),8.51(dd,J=4.9,1.7Hz,1H),8.34(s,1H),8.05(s,2H),7.59(s,1H),7.51(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),7.29(dd,J=7.6,4.9Hz,1H),7.18(s,1H),2.28(s,3H)。
【0365】
実施例25
【0366】
【0367】
(1)化合物25-2の製造
化合物1-7(300mg)、25-1(195mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(46mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、化合物25-2を得た。
【0368】
(2)化合物25-3の製造
化合物25-2(240mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(57.8mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物25-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0369】
(3)化合物25の製造
化合物25-3(220mg)をテトラヒドロフラン(15mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(93mg)、クロロギ酸イソブチル(125mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(96mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物25(86mg)を得た。ESI-MS:m/z=480.24[M+H]+。
【0370】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.22(s,1H),9.04(dd,J=4.2,1.7Hz,1H),8.89(d,J=2.1Hz,1H),8.53-8.45(m,2H),8.34(d,J=2.1Hz,1H),7.88(dd,J=8.5,4.2Hz,1H),7.82(s,2H),7.70(s,1H),7.38(s,1H)。
【0371】
実施例26
【0372】
【0373】
(1)化合物26-2の製造
化合物13-8(200mg)、3-キノリンボロン酸(26-1、76.6mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させ、TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物26-2を得た。
【0374】
(2)化合物26-3の製造
化合物26-2(120mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(30.6mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物26-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0375】
(3)化合物26の製造
化合物26-3(100mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(44.5mg)、クロロギ酸イソブチル(60.1mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(46.2mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物26(40mg)を得た。ESI-MS:m/z=451.20[M+H]+。
【0376】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.07(s,1H),8.74(d,J=2.2Hz,1H),8.40(s,1H),8.29(d,J=2.2Hz,1H),8.09(dd,J=8.4,1.1Hz,1H),8.01(dd,J=8.1,1.5Hz,1H),7.82(ddd,J=8.5,6.9,1.5Hz,1H),7.64(ddd,J=8.1,6.9,1.2Hz,2H),7.48(d,J=1.4Hz,1H),7.33(s,1H),7.29(d,J=1.3Hz,1H),2.07(tt,J=8.1,4.7Hz,1H),1.06-0.97(m,2H),0.83-0.75(m,2H)。
【0377】
実施例27
【0378】
【0379】
(1)化合物27-2の製造
化合物13-8(200mg)、5-フルオロ-3-ピリジンボロン酸(27-1、76.1mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させ、TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物27-2を得た。
【0380】
(2)化合物27-3の製造
化合物27-2(120mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(32.8mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物27-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0381】
(3)化合物27の製造
化合物27-3(100mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(48.6mg)、クロロギ酸イソブチル(65.6mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(50.4mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物27(40mg)を得た。ESI-MS:m/z=419.22[M+H]+。
【0382】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.05(s,1H),8.63(d,J=2.8Hz,1H),8.34(d,J=19.3Hz,2H),7.79-7.69(m,2H),7.64(s,1H),7.51(s,1H),7.25(s,1H),2.28(tt,J=8.4,4.7Hz,1H),1.10(dd,J=8.0,3.0Hz,2H),0.93(dd,J=4.7,2.6Hz,2H)。
【0383】
実施例28
【0384】
【0385】
(1)化合物28-2の製造
化合物13-8(200mg)、2-アミノピリミジン-5-ボロン酸(28-1、75mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させ、TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物28-2を得た。
【0386】
(2)化合物28-3の製造
化合物28-2(102mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(27.7mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物28-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0387】
(3)化合物28の製造
化合物28-3(100mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(48.6mg)、クロロギ酸イソブチル(65.6mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(50.4mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物28(45mg)を得た。ESI-MS:m/z=417.22[M+H]+。
【0388】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.00(s,1H),8.15(s,1H),8.08(s,2H),7.85(d,J=1.2Hz,1H),7.78(d,J=1.3Hz,1H),7.53(s,1H),7.41(s,1H),6.84(s,2H),2.36-2.28(m,1H),1.09(dt,J=8.0,3.2Hz,2H),0.98(dq,J=6.9,3.9Hz,2H)。
【0389】
実施例29
【0390】
【0391】
(1)化合物29-2の製造
化合物13-8(200mg)、1-メチル-1H-ピラゾール-4-ボロン酸(29-1、68mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させ、TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物29-2を得た。
【0392】
(2)化合物29-3の製造
化合物29-2(100mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(27.7mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物29-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0393】
(3)化合物29の製造
化合物29-3(88.96mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(44.5mg)、クロロギ酸イソブチル(60.09mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(46.2mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物29(30mg)を得た。ESI-MS:m/z=404.24[M+H]+。
【0394】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.75(s,1H),8.08-8.03(m,1H),7.94(d,J=1.3Hz,1H),7.82(s,1H),7.72(s,1H),7.55(s,1H),7.49(s,1H),7.25(s,1H),3.85(s,3H),2.37(tt,J=8.1,4.7Hz,1H),1.10(dt,J=8.1,3.2Hz,2H),1.00(dq,J=7.0,4.3,3.9Hz,2H)。
【0395】
実施例30
【0396】
【0397】
(1)化合物30-2の製造
化合物13-8(200mg)、5-シアノ-ピリジン-3-ボロン酸(30-1、79.8mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物30-2を得た。
【0398】
(2)化合物30-3の製造
化合物30-2(150mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(40.28mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物30-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0399】
(3)化合物30の製造
化合物30-3(136.44mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(64.74mg)、クロロギ酸イソブチル(87.4mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(67.2mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物30(45mg)を得た。ESI-MS:m/z=426.21[M+H]+。
【0400】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.12(s,1H),9.09(d,J=2.0Hz,1H),8.75(d,J=2.1Hz,1H),8.42(s,1H),8.35(t,J=2.1Hz,1H),7.70(d,J=1.3Hz,1H),7.66(s,1H),7.45(d,J=1.3Hz,1H),7.28(s,1H),2.29(tt,J=8.1,4.7Hz,1H),1.10(dt,J=8.1,3.3Hz,2H),0.97-0.89(m,2H)。
【0401】
実施例31
【0402】
【0403】
(1)化合物31-2の製造
化合物13-8(200mg)、3,5-ジメチルイソオキサゾール-4-ボロン酸(31-1、76.1mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、炭酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物31-2を得た。
【0404】
(2)化合物31-3の製造
化合物31-2(150mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(41.54mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物31-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0405】
(3)化合物31の製造
化合物31-3(134mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(64.74mg)、クロロギ酸イソブチル(87.4mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(67.2mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物31(30mg)を得た。ESI-MS:m/z=419.23[M+H]+。
【0406】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.07(s,1H),8.38(s,1H),7.86(d,J=1.3Hz,1H),7.78(d,J=1.3Hz,1H),7.52(s,1H),7.37(s,1H),2.31(tt,J=8.1,4.7Hz,1H),2.17(s,3H),1.96(s,3H),1.14-1.08(m,2H),1.01-0.95(m,2H)。
【0407】
実施例32
【0408】
【0409】
(1)化合物32-2の製造
化合物13-8(200mg)、2-フルオロ-ピリジン-3-ボロン酸(32-1、76.1mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、炭酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物32-2を得た。
【0410】
(2)化合物32-3の製造
化合物32-2(70mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(18.9mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物32-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0411】
(3)化合物32の製造
化合物32-3(50mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(24.3mg)、クロロギ酸イソブチル(32.7mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(25.2mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物32(10mg)を得た。ESI-MS:m/z=419.21[M+H]。
【0412】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.13(s,1H),8.39(s,1H),8.32(dd,J=5.0,1.9Hz,1H),7.86(ddd,J=9.5,7.3,1.9Hz,1H),7.69(d,J=1.3Hz,1H),7.59(s,1H),7.50(d,J=1.3Hz,1H),7.44(ddd,J=7.1,4.9,1.9Hz,1H),7.40(s,1H),2.27(tt,J=8.2,4.7Hz,1H),1.10(dt,J=8.1,3.3Hz,2H),0.97-0.90(m,2H)。
【0413】
実施例33
【0414】
【0415】
(1)化合物33-2の製造
化合物13-8(200mg)、[1,5]ナフチリジン-3-ボロン酸(33-1、138.3mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物33-2を得た。
【0416】
(2)化合物33-3の製造
化合物33-2(160mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(40.28mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物33-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0417】
(3)化合物33の製造
化合物33-3(144.7mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(64.74mg)、クロロギ酸イソブチル(87.4mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(67.2mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物33(20mg)を得た。ESI-MS:m/z=452.21[M+H]+。
【0418】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.12(s,1H),9.03(dd,J=4.2,1.7Hz,1H),8.87(d,J=2.2Hz,1H),8.51(d,J=8.5Hz,1H),8.46(s,1H),8.31(d,J=2.2Hz,1H),7.86(dd,J=8.5,4.2Hz,1H),7.65(s,1H),7.51(s,1H),7.34(s,1H),7.20-7.14(m,1H),2.10(tt,J=8.4,4.7Hz,1H),1.01(dt,J=6.4,3.3Hz,2H),0.79(dq,J=6.9,4.0Hz,2H)。
【0419】
実施例34
【0420】
【0421】
(1)化合物34-2の製造
化合物13-8(200mg)、2-メトキシピリジン-5-ボロン酸(34-1、82.6mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物34-2を得た。
【0422】
(2)化合物34-3の製造
化合物34-2(180mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(47.9mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物34-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0423】
(3)化合物34の製造
化合物34-3(163.9mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(76.8mg)、クロロギ酸イソブチル(103.8mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(79.8mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物34(80mg)を得た。ESI-MS:m/z=431.19[M+H]+。
【0424】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.91(s,1H),8.21(s,1H),8.04(d,J=2.4Hz,1H),7.81(d,J=1.3Hz,1H),7.61(d,J=1.3Hz,1H),7.58(d,J=2.4Hz,1H),7.56(d,J=2.5Hz,1H),7.55(s,1H),7.20(s,1H),6.89(d,J=8.5Hz,1H),3.91(s,3H),2.29(tt,J=8.1,4.8Hz,1H),1.12-1.05(m,2H),0.98-0.93(m,2H)。
【0425】
実施例35
【0426】
【0427】
(1)化合物35-1の製造
化合物13-8(200mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(56.65mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物35-1を得、そのまま次の反応に用いる。
【0428】
(2)化合物35-2の製造
化合物35-1(181.4mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(91.04mg)、クロロギ酸イソブチル(122.9mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(94.5mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、化合物35-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0429】
(3)化合物35の製造
化合物35-2(200mg)、2-フルオロ-ピリミジン-5-ボロン酸(35-3、134.4mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(147.21mg)、Pd(dppf)Cl2(18.3mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、分取精製により化合物35(30mg)を得た。ESI-MS:m/z=420.19[M+H]+。
【0430】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.18(s,1H),8.74(s,2H),8.47(s,1H),7.74(s,1H),7.66(s,1H),7.49(s,1H),7.35(s,1H),2.28(tt,J=8.4,4.7Hz,1H),1.11(dq,J=6.7,3.9Hz,2H),1.00-0.89(m,2H)。
【0431】
実施例36
【0432】
【0433】
(1)化合物36-2の製造
化合物13-8(200mg)、2-フルオロ-ピリジン-4-ボロン酸(36-1、76.09mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物36-2を得た。
【0434】
(2)化合物36-3の製造
化合物36-2(150mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(40.3mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物36-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0435】
(3)化合物36の製造
化合物36-3(100mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(48.5mg)、クロロギ酸イソブチル(65.5mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(50.4mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物36(30mg)を得た。ESI-MS:m/z=419.19[M+H]+。
【0436】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.03(s,1H),8.29(d,J=5.3Hz,2H),7.68(s,1H),7.63(s,1H),7.53(s,1H),7.25(d,J=5.0Hz,1H),7.18(d,J=6.6Hz,2H),2.26(tt,J=8.3,4.7Hz,1H),1.10(dq,J=6.8,3.9Hz,2H),0.94(dq,J=6.7,4.0Hz,2H)。
【0437】
実施例37
【0438】
【0439】
(1)化合物37-2の製造
化合物13-8(200mg)、6-フルオロ-ピリジン-2-ボロン酸(37-1、76.09mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物37-2を得た。
【0440】
(2)化合物37-3の製造
化合物37-2(170mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(46.4mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物37-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0441】
(3)化合物37の製造
化合物37-3(155.2mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(74.8mg)、クロロギ酸イソブチル(101.1mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(77.7mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物37(40mg)を得た。ESI-MS:m/z=419.19[M+H]+。
【0442】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.01(d,J=1.4Hz,1H),8.27(d,J=1.4Hz,1H),8.05(q,J=8.1Hz,1H),7.73(s,1H),7.60(s,1H),7.51(d,J=1.4Hz,1H),7.34(dd,J=7.4,2.3Hz,1H),7.23(dd,J=8.5,2.3Hz,2H),2.29(tt,J=8.4,4.7Hz,1H),1.09(dq,J=6.5,3.8Hz,2H),0.94(dt,J=5.0,3.3Hz,2H)。
【0443】
実施例38
【0444】
【0445】
(1)化合物38-2の製造
化合物13-8(200mg)、2-メチル-ピリジン-5-ボロン酸(38-1、73.95mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物38-2を得た。
【0446】
(2)化合物38-3の製造
化合物38-2(105mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(28.95mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物38-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0447】
(3)化合物38の製造
化合物38-3(95.5mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(46.5mg)、クロロギ酸イソブチル(62.8mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(48.3mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物38(30mg)を得た。ESI-MS:m/z=415.24[M+H]+。
【0448】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.93(s,1H),8.30(d,J=2.3Hz,1H),8.24(s,1H),7.78(s,1H),7.56(dd,J=8.0,2.4Hz,2H),7.53(d,J=1.3Hz,1H),7.33(d,J=7.9Hz,1H),7.20(s,1H),2.54(s,3H),2.29(tt,J=8.3,4.7Hz,1H),1.09(dt,J=8.1,3.3Hz,2H),1.00-0.89(m,2H)。
【0449】
実施例39
【0450】
【0451】
(1)化合物39-2の製造
化合物13-8(200mg)、2-フルオロ-ピリジン-5-ボロン酸(39-1、76.09mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物39-2を得た。
【0452】
(2)化合物39-3の製造
化合物39-2(180mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(49.1mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物39-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0453】
(3)化合物39の製造
化合物39-3(163mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(78.9mg)、クロロギ酸イソブチル(106.5mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(81.9mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物39(40mg)を得た。ESI-MS:m/z=419.20[M+H]+。
【0454】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.04(s,1H),8.33(s,1H),8.13(d,J=2.4Hz,1H),7.88(td,J=8.2,2.5Hz,1H),7.75(d,J=1.2Hz,1H),7.61(s,1H),7.52(d,J=1.3Hz,1H),7.27(dd,J=8.4,2.7Hz,1H),7.24(s,1H),2.28(tt,J=8.0,4.7Hz,1H),1.09(dt,J=8.0,3.3Hz,2H),0.99-0.89(m,2H)。
【0455】
実施例40
【0456】
【0457】
(1)化合物40-2の製造
化合物13-8(200mg、0.45mmol、1.0eq)、2-トリフルオロエチルアミノピリジン-5-ボロン酸(40-1、118.08mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物40-2を得た。
【0458】
(2)化合物40-3の製造
化合物40-2(130mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(30.3mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物40-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0459】
(3)化合物40の製造
化合物40-3(119.6mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(48.6mg)、クロロギ酸イソブチル(65.6mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(50.4mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物40(50mg)を得た。ESI-MS:m/z=498.29[M+H]+。
【0460】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.78(s,1H),8.05(s,1H),7.88(d,J=2.0Hz,2H),7.75(d,J=1.3Hz,1H),7.56-7.49(m,1H),7.39(t,J=6.6Hz,1H),7.32(dd,J=8.5,2.4Hz,1H),7.24(s,1H),6.69(d,J=8.5Hz,1H),4.19(qd,J=9.7,6.5Hz,2H),2.30(tt,J=8.2,4.7Hz,1H),1.08(dt,J=8.0,3.2Hz,2H),1.02-0.91(m,2H)。
【0461】
実施例41
【0462】
【0463】
(1)化合物41-2の製造
化合物13-8(200mg)、6-(2,2-ジフルオロエチルアミノ)ピリジン-3-ボロン酸(41-1、108.86mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物41-2を得た。
【0464】
(2)化合物41-3の製造
化合物41-2(120mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(28.9mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物41-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0465】
(3)化合物41の製造
化合物41-3(110.5mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(46.5mg)、クロロギ酸イソブチル(62.8mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(48.3mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物41(40mg)を得た。ESI-MS:m/z=480.31[M+H]+。
【0466】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.74(s,1H),8.03(s,1H),7.90(d,J=1.3Hz,1H),7.87(d,J=2.4Hz,1H),7.77(d,J=1.2Hz,1H),7.53(s,1H),7.27(dd,J=8.6,2.4Hz,1H),7.25-7.18(m,2H),6.64(d,J=8.6Hz,1H),6.09(tt,J=56.6,4.1Hz,1H),3.73(tdd,J=15.4,6.1,4.1Hz,2H),2.31(tt,J=8.1,4.7Hz,1H),1.08(dt,J=8.0,3.2Hz,2H),1.00-0.94(m,2H)。
【0467】
実施例42
【0468】
【0469】
(1)化合物42-2の製造
化合物13-8(200mg)、ピリジン-3-ボロン酸(42-1、66.37mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物42-2を得た。
【0470】
(2)化合物42-3の製造
化合物42-2(85mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(24.1mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物42-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0471】
(3)化合物42の製造
化合物42-3(76.28mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(38.4mg)、クロロギ酸イソブチル(51.9mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(39.9mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物42(20mg)を得た。ESI-MS:m/z=401.32[M+H]+。
【0472】
実施例43
【0473】
【0474】
(1)化合物43-2の製造
化合物13-8(200mg)、4-ピリジンボロン酸(43-1、66.37mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、酢酸カリウム(132.5mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物43-2を得た。
【0475】
(2)化合物43-3の製造
化合物43-2(120mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(34.06mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物43-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0476】
(3)化合物43の製造
化合物43-3(108.4mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(54.6mg)、クロロギ酸イソブチル(73.7mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(56.7mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物43(60mg)を得た。ESI-MS:m/z=401.24[M+H]+。
【0477】
実施例44
【0478】
【0479】
(1)化合物44-2の製造
化合物1-7(200mg)、ピリジン-3-ボロン酸(44-1、62.4mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、炭酸カリウム(175mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物44-2を得た。
【0480】
(2)化合物44-3の製造
化合物44-2(100mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(290mg)及び水(5mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物44-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0481】
(3)化合物44の製造
化合物44-3(91mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(42.9mg)、クロロギ酸イソブチル(58mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(44.5mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物44(60mg)を得た。ESI-MS:m/z=429.29[M+H]+。
【0482】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.05(s,1H),8.62(d,J=4.9Hz,1H),8.46(d,J=2.2Hz,1H),8.31(s,1H),8.10(s,2H),7.70(dt,J=7.9,1.9Hz,1H),7.64(s,1H),7.48(dd,J=7.8,4.8Hz,1H),7.28(s,1H)。
【0483】
実施例45
【0484】
【0485】
(1)化合物45-2の製造
化合物1-7(200mg)、3,5-ジメチルイソオキサゾール-4-ボロン酸(45-1、71.6mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、炭酸カリウム(175mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物45-2を得た。
【0486】
(2)化合物45-3の製造
化合物45-2(159mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(44.7mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物45-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0487】
(3)化合物45の製造
化合物45-3(145mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(65.7mg)、クロロギ酸イソブチル(88.7mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(68mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物45(66mg)を得た。ESI-MS:m/z=447.29[M+H]+。
【0488】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.16(s,1H),8.41(s,1H),8.31(s,2H),7.57(s,1H),7.42(s,1H),2.18(s,3H),1.97(s,3H)。
【0489】
実施例46
【0490】
【0491】
(1)化合物46-2の製造
化合物1-7(250mg)、6-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)ピリジン-3-ボロン酸(46-1、140mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、炭酸カリウム(219mg)、Pd(dppf)Cl2(19.3mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物46-2を得た。
【0492】
(2)化合物46-3の製造
化合物46-2(220mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(48.7mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物46-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0493】
(3)化合物46の製造
化合物46-3(203mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(78mg)、クロロギ酸イソブチル(106mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(81mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物46(30mg)を得た。ESI-MS:m/z=526.33[M+H]+。
【0494】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.91(s,1H),8.28(s,2H),8.08(s,1H),7.89(d,J=2.3Hz,1H),7.55(s,1H),7.40(t,J=6.5Hz,1H),7.33(dd,J=8.6,2.4Hz,1H),7.27(s,1H),6.68(d,J=8.6Hz,1H),4.18(qd,J=9.7,6.4Hz,2H)。
【0495】
実施例47
【0496】
【0497】
(1)化合物47-2の製造
化合物1-7(200mg)、4-キノリンホウ酸(47-1、87.7mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(124mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物47-2を得た。
【0498】
(2)化合物47-3の製造
化合物47-2(200mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(48mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物47-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0499】
(3)化合物47の製造
化合物47-3(184mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(77.7mg)、クロロギ酸イソブチル(105mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(80mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物47(90mg)を得た。ESI-MS:m/z=479.22[M+H]+。
【0500】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.10(s,1H),8.95(d,J=4.4Hz,1H),8.57(s,1H),8.12(d,J=8.4Hz,1H),7.77(dd,J=8.4,1.4Hz,1H),7.74(ddd,J=8.3,6.8,1.4Hz,1H),7.63(s,1H),7.61(s,2H),7.52(ddd,J=8.2,6.8,1.2Hz,1H),7.42(d,J=4.4Hz,1H),7.22(s,1H)。
【0501】
実施例48
【0502】
【0503】
(1)化合物48-2の製造
化合物1-7(200mg)、8-イソキノリンボロン酸(48-1、87.7mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、酢酸カリウム(124mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物48-2を得た。
【0504】
(2)化合物48-3の製造
化合物48-2(170mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(41mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物48-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0505】
(3)化合物48の製造
化合物48-3(156mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(66mg)、クロロギ酸イソブチル(89mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(68mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物48(45mg)を得た。ESI-MS:m/z=479.24[M+H]+。
【0506】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.10(d,J=43.7Hz,2H),8.54(d,J=37.6Hz,2H),8.08(d,J=8.1Hz,1H),7.99-7.81(m,2H),7.66(s,3H),7.55(d,J=7.0Hz,1H),7.28(s,1H)。
【0507】
実施例49
【0508】
【0509】
(1)化合物49-2の製造
化合物1-7(200mg)、5-キノリンボロン酸(49-1、87.7mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、炭酸カリウム(175mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物49-2を得た。
【0510】
(2)化合物49-3の製造
化合物49-2(200mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(48mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物49-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0511】
(3)化合物49の製造
化合物49-3(184mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(77.7mg)、クロロギ酸イソブチル(105mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(80mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物49(62mg)を得た。ESI-MS:m/z=479.25[M+H]+。
【0512】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.98(s,1H),8.93(d,J=4.4Hz,1H),8.56(s,1H),8.18(dd,J=18.0,8.5Hz,2H),7.88(t,J=7.8Hz,1H),7.72(s,2H),7.63(s,1H),7.59-7.43(m,2H),7.15(s,1H)。
【0513】
実施例50
【0514】
【0515】
(1)化合物50-2の製造
化合物1-7(200mg)、6-キノリンボロン酸(50-1、87.7mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、炭酸カリウム(175mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物50-2を得た。
【0516】
(2)化合物50-3の製造
化合物50-2(150mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(36mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物50-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0517】
(3)化合物50の製造
化合物50-3(138mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(58mg)、クロロギ酸イソブチル(78.7mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(60.5mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物50(87mg)を得た。ESI-MS:m/z=479.22[M+H]+。
【0518】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.00(dd,J=4.3,1.7Hz,1H),8.95(s,1H),8.45(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),8.32(s,1H),8.09(d,J=8.6Hz,1H),7.98(d,J=1.9Hz,1H),7.92(s,2H),7.67(s,1H),7.65-7.62(m,1H),7.62-7.58(m,1H),7.19(s,1H)。
【0519】
実施例51
【0520】
【0521】
(1)化合物51-2の製造
化合物1-7(200mg)、5-キノリンボロン酸(51-1、87.7mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、炭酸カリウム(175mg)、Pd(dppf)Cl2(15.5mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して反応させた。TLCにより原料が完全に反応したことが検出された。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物51-2を得た。
【0522】
(2)化合物51-3の製造
化合物51-2(200mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(48mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物51-3を得、そのまま次の反応に用いる。
【0523】
(3)化合物51の製造
化合物51-3(184mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(77.7mg)、クロロギ酸イソブチル(105mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(80mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物51(29mg)を得た。ESI-MS:m/z=479.23[M+H]+。
【0524】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.39(s,1H),9.02(s,1H),8.56(s,1H),8.42(d,J=5.8Hz,1H),8.24(d,J=8.2Hz,1H),7.90-7.49(m,6H),7.16(s,1H)。
【0525】
実施例52
【0526】
【0527】
(1)化合物52-1の製造
化合物1-7(300mg)、5-キノリンボロン酸(131.6mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、炭酸カリウム(263mg)、Pd(dppf)Cl2(23.2mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物52-1を得た。
【0528】
(2)化合物52-2の製造
化合物52-1(200mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(48mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物52-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0529】
(3)化合物52の製造
化合物52-2(184mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(77.7mg)、クロロギ酸イソブチル(105mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(80mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物52を合計90mg得た。ESI-MS:m/z=479.14[M+H]+。
【0530】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.96(s,1H),8.92(dd,J=4.2,1.7Hz,1H),8.44(dd,J=8.5,1.8Hz,1H),8.31(s,1H),8.04(d,J=8.4Hz,1H),7.94(d,J=1.6Hz,1H),7.91(s,2H),7.65(s,1H),7.61(dd,J=8.3,4.2Hz,1H),7.47(dd,J=8.3,1.7Hz,1H),7.19(s,1H)。
【0531】
実施例53
【0532】
【0533】
(1)化合物53-1の製造
化合物1-7(300mg)、6-トリフルオロメチル-3-ピリジンボロン酸(145mg)を1,4-ジオキサン(8mL)に分散させ、炭酸カリウム(138.2mg)、Pd(dppf)Cl2(23.2mg)及び水(0.8mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物53-1を得た。
【0534】
(2)化合物53-2の製造
化合物53-1(300mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(70mg)及び水(10mL)の溶液を滴下し、室温で3時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物53-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0535】
(3)化合物53の製造
化合物53-2(276mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(112mg)、クロロギ酸イソブチル(152mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(117mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物53を合計150mg得た。ESI-MS:m/z=497.05[M+H]+。
【0536】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.22(s,1H),8.68(d,J=2.0Hz,1H),8.44(s,1H),8.01(d,J=4.4Hz,3H),7.98(d,J=8.0Hz,1H),7.67(s,1H),7.33(s,1H)。
【0537】
実施例54
【0538】
【0539】
(1)化合物54-1の製造
化合物である5-ブロモ-2-クロロピリジン(2.4g)、2,2-ジフルオロエチルアミン(1.76g)を1,4-ジオキサン(30mL)に分散させ、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(420mg)、1,1’-ビス(ジ-t-ブチルホスフィノ)フェロセン(710mg)及びカリウム tert-ブトキシド(5.6g)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物54-1を得た。
【0540】
(2)化合物54-2の製造
化合物54-1(200mg)を1,4-ジオキサン(10mL)に分散させ、ビス(ピナコラート)ジボロン(236mg)、酢酸カリウム(331mg)、Pd(dppf)Cl2(62mg)を加え、窒素ガス保護下、90℃で3時間反応させた。水(10ml)を加えて希釈し、酢酸エチル(20mL×2)を加えて抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、化合物54-2を得た。
【0541】
(3)化合物54-3の製造
化合物1-7(332mg)、54-2(240mg)を1,4-ジオキサン(10mL)に分散させ、酢酸カリウム(207mg)、Pd(dppf)Cl2(25.7mg)及び水(1mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物54-3を得た。
【0542】
(4)化合物54-4の製造
化合物54-3(180mg)をテトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(41mg)及び水(8mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物54-4を得、そのまま次の反応に用いる。
【0543】
(5)化合物54の製造
化合物54-4(166mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(66mg)、クロロギ酸イソブチル(89mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(69mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により73mgの化合物54を得た。ESI-MS:m/z=508.16[M+H]+。
【0544】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.87(s,1H),8.31(s,2H),8.06(s,1H),7.88(d,J=2.4Hz,1H),7.55(s,1H),7.31-7.19(m,3H),6.64(dd,J=8.6,0.8Hz,1H),6.08(tt,J=56.6,4.1Hz,1H),3.73(tdd,J=15.4,6.1,4.2Hz,2H)。
【0545】
実施例55
【0546】
【0547】
(1)化合物55-1の製造
化合物13-8(200mg)、イソキノリン-8-ボロン酸(93.4mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、炭酸カリウム(186.57mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物55-1を得た。
【0548】
(2)化合物55-2の製造
化合物55-1(170mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(43.4mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物55-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0549】
(3)化合物55の製造
化合物55-2(171.5mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(76.8mg)、クロロギ酸イソブチル(103.8mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(79.8mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により30mgの化合物55を得た。ESI-MS:m/z=451.23[M+H]+。
【0550】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.12(s,1H),8.93(s,1H),8.51(d,J=12.6Hz,2H),8.07(d,J=8.2Hz,1H),8.01-7.76(m,2H),7.71-7.47(m,2H),7.38(s,1H),7.22(s,1H),7.03(s,1H),2.18(s,1H),1.05(d,J=8.3Hz,2H),0.84(s,2H)。
【0551】
実施例56
【0552】
【0553】
(1)化合物56-1の製造
化合物13-8(200mg)、キノリン-4-ボロン酸(93.4mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、炭酸カリウム(186.57mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物56-1を得た。
【0554】
(2)化合物56-2の製造
化合物56-1(160mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(40.8mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物56-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0555】
(3)化合物56の製造
化合物56-2(144.4mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(64.7mg)、クロロギ酸イソブチル(87.4mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(67.2mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により60mgの化合物56を得た。ESI-MS:m/z=451.26[M+H]+。
【0556】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.00(s,1H),8.95(d,J=4.3Hz,1H),8.54(s,1H),8.13(d,J=8.4Hz,1H),7.82-7.70(m,2H),7.59(s,1H),7.52(t,J=7.6Hz,1H),7.42(d,J=4.3Hz,1H),7.23(s,1H),7.18(s,1H),7.05(s,1H),2.14(tt,J=8.3,4.7Hz,1H),1.06(dd,J=8.1,3.0Hz,2H),0.90-0.75(m,2H)。
【0557】
実施例57
【0558】
【0559】
(1)化合物57-1の製造
化合物13-8(200mg)、キノリン-6-ボロン酸(93.4mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、炭酸カリウム(186.57mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物57-1を得た。
【0560】
(2)化合物57-2の製造
化合物57-1(150mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(38.3mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物57-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0561】
(3)化合物57の製造
化合物57-2(135.4mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(60.7mg)、クロロギ酸イソブチル(81.9mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(63mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により30mgの化合物57を得た。ESI-MS:m/z=451.21[M+H]+。
【0562】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.96(dd,J=4.2,1.7Hz,1H),8.81(s,1H),8.39(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),8.27(s,1H),8.07(d,J=8.6Hz,1H),7.93(d,J=1.9Hz,1H),7.65-7.53(m,4H),7.37(d,J=1.3Hz,1H),7.15(s,1H),2.10(ddd,J=8.2,6.5,4.1Hz,1H),1.03-0.98(m,2H),0.82-0.77(m,2H)。
【0563】
実施例58
【0564】
【0565】
(1)化合物58-1の製造
化合物13-8(200mg)、イソキノリン-5-ボロン酸(93.4mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、炭酸カリウム(186.57mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物58-1を得た。
【0566】
(2)化合物58-2の製造
化合物58-1(160mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(40.8mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物58-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0567】
(3)化合物58の製造
化合物58-2(144.4mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(64.7mg)、クロロギ酸イソブチル(87.4mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(67.2mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により40mgの化合物58を得た。ESI-MS:m/z=451.20[M+H]+。
【0568】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.39(s,1H),8.89(s,1H),8.51(s,1H),8.41(d,J=5.9Hz,1H),8.23(d,J=8.2Hz,1H),7.76(dd,J=8.2,7.1Hz,1H),7.66(dd,J=7.0,1.2Hz,1H),7.56(s,1H),7.54(d,J=5.9Hz,1H),7.37(d,J=1.2Hz,1H),7.11(s,1H),7.04(d,J=1.2Hz,1H),2.18(tt,J=8.1,4.7Hz,1H),1.05(dd,J=8.2,2.9Hz,2H),0.85(d,J=7.0Hz,2H)。
【0569】
実施例59
【0570】
【0571】
(1)化合物59-1の製造
化合物13-8(200mg)、キノリン-7-ボロン酸(93.4mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、炭酸カリウム(186.57mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物59-1を得た。
【0572】
(2)化合物59-2の製造
化合物59-1(145mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(37mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物59-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0573】
(3)化合物59の製造
化合物59-2(135.4mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(60.6mg)、クロロギ酸イソブチル(81.9mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(63mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により40mgの化合物59を得た。ESI-MS:m/z=451.22[M+H]+。
【0574】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.93(dd,J=4.2,1.8Hz,1H),8.83(s,1H),8.44(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),8.27(s,1H),8.04(d,J=8.4Hz,1H),7.93(d,J=1.6Hz,1H),7.66-7.55(m,3H),7.46(dd,J=8.4,1.7Hz,1H),7.32(d,J=1.3Hz,1H),7.17(s,1H),2.12(tt,J=8.4,4.7Hz,1H),1.01(dt,J=8.1,3.3Hz,2H),0.83-0.77(m,2H)。
【0575】
実施例60
【0576】
【0577】
(1)化合物60-1の製造
化合物13-8(200mg)、6-トリフルオロメチルピリジン-3-ボロン酸(103.1mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、炭酸カリウム(186.57mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物60-1を得た。
【0578】
(2)化合物60-2の製造
化合物60-1(130mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(32mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物60-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0579】
(3)化合物60の製造
化合物60-2(117.3mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(50.6mg)、クロロギ酸イソブチル(68.3mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(52.5mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により45mgの化合物60を得た。ESI-MS:m/z=469.19[M+H]+。
【0580】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ9.13(s,1H),8.66(d,J=2.0Hz,1H),8.41(s,1H),8.04-7.94(m,2H),7.74(s,1H),7.64(s,1H),7.38(s,1H),7.30(s,1H),2.24(tt,J=8.3,4.7Hz,1H),1.06(dt,J=8.0,3.3Hz,2H),0.99-0.86(m,2H)。
【0581】
実施例61
【0582】
【0583】
(1)化合物61-1の製造
化合物13-8(200mg)、キノリン-5-ボロン酸(93.4mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、炭酸カリウム(186.57mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物61-1を得た。
【0584】
(2)化合物61-2の製造
化合物61-1(220mg)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(56.6mg)及び水(4mL)の溶液を滴下し、室温で4時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物61-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0585】
(3)化合物61の製造
化合物61-2(203.1mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(91mg)、クロロギ酸イソブチル(123mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(94mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により70mgの化合物61を得た。ESI-MS:m/z=451.21[M+H]+。
【0586】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.89(dd,J=4.1,1.7Hz,1H),8.83(s,1H),8.51(s,1H),8.18-8.08(m,2H),7.84(dd,J=8.5,7.1Hz,1H),7.57(s,1H),7.50(dd,J=7.0,1.2Hz,1H),7.45(dd,J=8.5,4.1Hz,1H),7.32(d,J=1.3Hz,1H),7.17(d,J=1.4Hz,1H),7.09(s,1H),2.16(tt,J=8.0,4.7Hz,1H),1.06(dd,J=8.2,2.8Hz,2H),0.85(q,J=4.2Hz,2H)。
【0587】
実施例62
【0588】
【0589】
(1)化合物62-1の製造
化合物13-8(200mg)、2-メチルピリジン-3-ボロン酸(73.95mg)を1,4-ジオキサン(5mL)に分散させ、炭酸カリウム(186.6mg)、Pd(dppf)Cl2(14.6mg)及び水(0.5mL)を加え、窒素ガス保護下で90℃まで昇温して完全に反応させた。反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して化合物62-1を得た。
【0590】
(2)化合物62-2の製造
化合物62-1(140mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、氷水浴下で水酸化リチウム水和物(38.5mg)及び水(5mL)の溶液を滴下し、室温で2時間反応させ、塩酸で反応液のpHを6~7に調整し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で蒸発乾固して化合物62-2を得、そのまま次の反応に用いる。
【0591】
(3)化合物62の製造
化合物62-2(124.6mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に分散させ、氷水浴下でN-メチルモルホリン(60.7mg)、クロロギ酸イソブチル(81.9mg)を加え、30分間撹拌した。アンモニア水(63mg)を滴下し、氷水浴下で10分間反応させ、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、液体が流出しなくなるまで濃縮し、分取精製により化合物62(72mg)を得た。ESI-MS:m/z=415.27[M+H]+。
【0592】
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ8.95(s,1H),8.52(dd,J=4.9,1.8Hz,1H),8.31(s,1H),7.66(d,J=1.3Hz,1H),7.57-7.52(m,1H),7.50(dt,J=4.4,2.4Hz,2H),7.29(dd,J=7.6,4.9Hz,1H),7.14(s,1H),2.28(s,3H),2.27-2.23(m,1H),1.09(dt,J=8.3,3.2Hz,2H),0.96-0.90(m,2H)。
【0593】
試験例1:in vitro細胞増殖阻害活性
1.1 Jurkat細胞増殖阻害活性測定
良好な成長状態にあるJurkat細胞を遠心管に採取し、細胞密度を5×104個/mLに調整し、96ウェルプレート(100μL/ウェル)に播種し、細胞インキュベーターで一晩培養した。ナノリットルピペッターを用いて、化合物を最終濃度が1000nM~0.46nMになるように添加し、2ウェルを設定すると同時にコントロールを設定した。細胞培養インキュベーターで72時間培養を続けた後、検出試薬CCK-8(Dojindo Laboratories製、10μL/ウェル)を添加し、細胞培養インキュベーターで2時間インキュベートした後、Envisionマイクロプレートリーダーを用いて、450nmにおける吸光度を測定し、4パラメーター分析を実施し、用量反応曲線をフィッティングし、IC50を算出した。
【0594】
1.2 OCI-LY10細胞増殖阻害活性測定
良好な成長状態にあるOCI-LY10細胞を遠心管に採取し、細胞密度を9×104個/mLに調整し、96ウェルプレート(100μL/ウェル)に播種し、細胞インキュベーターで一晩培養した。ナノリットルピペッターを用いて、化合物を最終濃度が1000nM~0.46nMになるように添加し、2ウェルを設定すると同時にコントロールを設定した。細胞インキュベーターで72時間培養を続けた後、検出試薬CCK-8(Dojindo Laboratories製、10μL/ウェル)を添加し、細胞インキュベーターで2時間インキュベートした後、Envisionマイクロプレートリーダーを用いて、450nmにおける吸光度を測定し、4パラメーター分析を実施し、用量反応曲線をフィッティングし、IC50を算出した。
【0595】
1.3 RPMI-8226細胞増殖阻害活性測定
良好な成長状態にあるRPMI-8226細胞を遠心管に採取し、細胞密度を調整し、96ウェルプレートに播種し、細胞培インキュベーターで一晩培養した。ナノリットルピペッターを用いて化合物を添加し、コントロールを設定した。細胞インキュベーターで培養を続け、検出試薬を添加した。細胞インキュベーターで一定期間インキュベートした後、Envisionマイクロプレートリーダーを用いて吸光度を測定した。4パラメータ分析を実施し、用量反応曲線をフィッティングし、IC50を算出した。
【0596】
詳細な結果は表1に示す。Jurkat細胞増殖阻害活性について、AはIC50≦20nMを表す。OCI-LY10細胞増殖阻害活性について、+はIC50≦40nMを表す。
【0597】
【0598】
本開示の化合物は、in vitro細胞増殖阻害活性試験において良好な結果を示している。
【0599】
試験例2:in vitro肝ミクロソーム安定性
肝ミクロソームインキュベーションサンプルは、PBS緩衝液(pH=7.4)、肝ミクロソーム溶液(0.5mg/mL)、被験化合物及びNADPH+MgCl2溶液を混合し、37℃、300rpmで1時間インキュベートして調製した。0時間サンプルは、PBS緩衝液(pH=7.4)、肝ミクロソーム溶液(0.5mg/mL)、被験化合物を混合して調製した。サンプルに内部標準物を含むアセトニトリル溶液を添加し、タンパク質を沈殿させて上清を調製し、希釈して、LC/MS/MS測定に用いた。試験結果を表2に示す。
【0600】
【0601】
本開示の化合物は肝ミクロソーム安定性試験において良好な特性を示している。
【0602】
試験例3:in vivo薬物動態学
3.1 マウスにおける薬物動態学
体重18~22gのICRマウスを、3~5日間順応させた後、1群あたりにマウス9匹となるように無作為に群分けし、3mg/kgの用量で胃内投与した。
【0603】
15分、30分、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、10時間、24時間の採血時点で、眼窩から採血して被検用の血漿サンプルを調製した。
【0604】
被検用の血漿サンプルと検量線用サンプルを20μL取り、内部標準物質を含むアセトニトリル溶液を加え、タンパク質を沈殿させて上清を得た。希釈した後、LC/MS/MS測定に用いた。
【0605】
ノンコンパートメントモデルを使用して薬物動態パラメータをフィッティングした。試験結果を表3に示す。
【0606】
【0607】
本開示の化合物は、薬物動態試験において、良好なバイオアベイラビリティ、AUCなどの良好な特性を示しているが、これらに限定されない。
【0608】
3.2 マウスの脳分布
体重20~26gのICRマウスを3~5日間順応させた後、1群あたりにマウス3匹となるように無作為に群分けし、5mg/kgの用量で胃内投与した。
【0609】
3時間の採血時点で、眼窩から採血し、被検用の血漿サンプルを調製すると同時に、各時点の脳組織を取り出し、ホモジネートを秤量した。
【0610】
被検用の血漿及び組織のホモジネートサンプルと検量線用サンプルを20μL取り、アセトニトリル溶液を加えてタンパク質を沈殿させ、上清を得た。希釈した後、LC/MS/MS測定に用い、脳-血液比を計算した。
【0611】
本開示の化合物は脳-血液比が1未満であり、脳への取り込み量が低い結果を示した。
【0612】
試験例4:in vivo薬力学
OCI-LY10ヒトびまん性大細胞型B細胞リンパ腫のNOD-SCIDマウスの皮下異種移植腫瘍モデルにおける薬効評価
(1)SPFレベルの雌のNOD-SCIDマウス(由来:Jiangsu Huachuang Xinnuo Pharmaceutical Technology Co., Ltd.)の右側腋にOCI-LY10ヒトびまん性大細胞型B細胞リンパ腫細胞を1×107細胞/マウス皮下接種した。平均腫瘍体積が約200mm3に達したとき、動物を対照群(溶媒対照群)と治療群(化合物群)に分けた。
【0613】
投与量を1mg/kg、2mg/kg、4mg/kg、投与頻度を1日1回とした。群分け日を0日目とし、群分け0日目から連続21日間胃内投与を開始した。
【0614】
あるいは、投与量を4mg/kg、投与頻度を週5回とし、群分け日を0日目とし、0日目から週5回、2週間連続で胃内投与を開始した。
【0615】
腫瘍体積を3日に1回測定し、同時にマウスの体重を測定してデータを記録した。マウスの一般的なパフォーマンスを毎日観察し、記録した。実験終了後、腫瘍を摘出し、重量を計り、写真を撮影した。
【0616】
検出指標と計算式は以下のとおりである。
腫瘍体積、TV(mm3)=1/2×(a×b2)(ここで、aは腫瘍の長径であり、bは腫瘍の短径である。)
相対腫瘍体積、RTV=TVt/TV0(ここで、TV0は0日目の腫瘍体積であり、TVtは各測定時の腫瘍体積である。)
相対腫瘍増殖率、T/C(%)=TRTV/CRTV×100%(ここで、TRTVは治療群のRTVであり、CRTVは溶媒対照群のRTVである。)
腫瘍成長阻害率、TGI(%)=(1-TW/TW0)×100%(ここで、TWは治療群の腫瘍重量であり、TW0は溶媒対照群の腫瘍重量である。)
体重変化率、WCR(%)=(Wtt-Wt0)/Wt0×100%(ここで、Wt0は0日目のマウスの体重であり、Wttは各測定時のマウスの体重である。)
具体的な試験結果は表4及び表5に示すとおりである。
【0617】
【0618】
備考:対照群と比較して、*p<0.05、**p<0.01である。
【0619】
【0620】
備考:対照群と比較して、**p<0.01である。
【0621】
本開示の化合物は、試験において顕著な毒性を示さず、結果として、良好な腫瘍成長阻害率を示した。
【国際調査報告】