(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】フレアシステムの排出ガス分析装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241024BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525033
(86)(22)【出願日】2022-10-24
(85)【翻訳文提出日】2024-06-25
(86)【国際出願番号】 US2022078596
(87)【国際公開番号】W WO2023076862
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506018363
【氏名又は名称】サウジ アラビアン オイル カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】サファル、アナス エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】アル-マムード、モハメド エー.
(72)【発明者】
【氏名】アルフィ、ユーセフ ディー.
(72)【発明者】
【氏名】アル サナド、アブドゥルマジード アイ.
(72)【発明者】
【氏名】アルジャラル、モハメド エー.
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC11
(57)【要約】
システム及び方法には、排出量をリアルタイムで監視するためのコンピュータ実装方法が含まれる。フレアスタックのフレアリング排出量は、1)フレアシステムに排出される、システムの熱及び物質収支と連動したフレアリング量と、2)フレアシステムに排出される各リリーフ源の組成と、に基づいて、リアルタイムで特定される。排出量を特定するために、フレアスタック周辺のモルバランスは、フレアリング排出量を用いてリアルタイムで実施される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレアスタックのフレアリング排出量を、1)フレアシステムに排出されるシステムの熱及び物質収支と連動したフレアリング量、及び、2)前記フレアシステムに排出される各リリーフ源の組成と、に基づいてリアルタイムで特定するステップと、
前記排出量を特定するために、前記フレアスタック周辺のモルバランスを、前記フレアリング排出量を用いてリアルタイムで実施するステップと、を備える、
コンピュータ実装方法。
【請求項2】
フレアリング排出量を計算するステップは、二酸化硫黄(SO
2)、二酸化窒素(NO
2)、二酸化炭素(CO
2)、及びメタン(CH
4)からなる排出ガスの集合内の各排出ガスに対して毎時フレア排出量を計算するステップを含む、
請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記モルバランスを実施するステップは、標準圧力及び標準圧力を用いて、前記排出ガスの集合内の各排出ガスに対してモル流量及び質量流量を特定するステップを含む、
請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記標準圧力は14.7重量ポンド毎平方インチ絶対圧(psia)であり、前記標準温度は華氏60度(°F)である、
請求項3に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
SO
2及びCO
2の前記排出量を特定するステップは、SO
2及びCO
2の生成速度を計算するための燃焼化学量論係数に基づく、
請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
NO
2及びCH
4の前記排出量を特定するステップは、米国石油協会(API)概要の排出量方法論に基づく、
請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記特定された排出量を、オペレータに表示されるレポートとしてリアルタイムで提供するステップと、
前記フレアリングシステムの動作を調整するための入力を前記オペレータから受信するステップと、
前記オペレータから受信した前記入力を使用して前記フレアリングシステムの動作を調整するステップと、をさらに備える、
請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
フレアスタックのフレアリング排出量を、1)フレアシステムに排出される、システムの熱及び物質収支と連動したフレアリング量と、2)前記フレアシステムに排出される各リリーフ源の組成と、に基づいて、リアルタイムで特定するステップと、
前記排出量を特定するために、前記フレアスタック周辺のモルバランスを、前記フレアリング排出量を用いてリアルタイムで実施するステップと、を備える動作を実行するようにコンピュータシステムによって実行可能な1つ以上の命令を格納する、
非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
【請求項9】
フレアリング排出量を計算するステップは、二酸化硫黄(SO
2)、二酸化窒素(NO
2)、二酸化炭素(CO
2)、及びメタン(CH
4)からなる排出ガスの集合における各排出ガスに対して毎時フレア排出量を計算するステップを含む、
請求項8に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
【請求項10】
前記モルバランスを実施するステップは、標準圧力及び標準圧力を用いて、前記排出ガスの集合内の各排出ガスに対してモル流量及び質量流量を特定するステップを含む、
請求項9に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
【請求項11】
前記標準圧力は14.7重量ポンド毎平方インチ絶対圧(psia)であり、前記標準温度は華氏60度(°F)である、
請求項10に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
【請求項12】
SO
2及びCO
2の前記排出量を特定するステップは、SO
2及びCO
2の生成速度を計算するための燃焼化学量論係数に基づく、
請求項9に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
【請求項13】
NO
2及びCH
4の前記排出量を特定するステップは、米国石油協会(API)概要の排出量方法論に基づく、
請求項9に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
【請求項14】
前記動作は、
前記特定された排出量を、オペレータに表示されるレポートとしてリアルタイムで提供するステップと、
前記フレアリングシステムの動作を調整するための入力を前記オペレータから受信するステップと、
前記オペレータから受信した前記入力を使用して前記フレアリングシステムの動作を調整するステップと、をさらに備える、
請求項8に記載の非一時的なコンピュータ読取可能媒体。
【請求項15】
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサに結合され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるプログラミング命令を格納する非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体であって、前記プログラミング命令は、前記1つ以上のプロセッサに、
フレアスタックのフレアリング排出量を、1)フレアシステムに排出される、システムの熱及び物質収支と連動したフレアリング量と、2)前記フレアシステムに排出される各リリーフ源の組成と、に基づいて、リアルタイムで特定するステップと、
前記排出量を特定するために、前記フレアスタック周辺のモルバランスを、前記フレアリング排出量を用いてリアルタイムで実施するステップと、を備える動作を実行するように命令する、前記非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体と、を備える、
コンピュータ実装システム。
【請求項16】
フレアリング排出量を計算するステップは、二酸化硫黄(SO
2)、二酸化窒素(NO
2)、二酸化炭素(CO
2)、及びメタン(CH
4)からなる排出ガスの集合内の各排出ガスに対して毎時フレア排出量を計算するステップを含む、
請求項15に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項17】
前記モルバランスを実施するステップは、標準圧力及び標準圧力を用いて、前記排出ガスの集合内の各排出ガスに対してモル流量及び質量流量を特定するステップを含む、
請求項16に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項18】
前記標準圧力は14.7重量ポンド毎平方インチ絶対圧(psia)であり、前記標準温度は華氏60度(°F)である、
請求項17に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項19】
SO
2及びCO
2の前記排出量を特定するステップは、SO
2及びCO
2の生成速度を計算するための燃焼化学量論係数に基づく、
請求項16に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項20】
NO
2及びCH
4の前記排出量を特定するステップは、米国石油協会(API)概要の排出量方法論に基づく、
請求項16に記載のコンピュータ実装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年10月26日に出願された米国特許出願17/452,332号に基づく優先権を主張し、当該米国特許出願の全ての記載内容を援用する。
【0002】
本開示は、フレアシステムの監視及び制御に適用される。
【背景技術】
【0003】
フレアシステムには、陸上及び海上の石油及びガスの生産現場といった産業プラントでガス燃焼を行うガスフレア(又はフレアスタック)が含まれる。フレアシステムは、始動時又は停止時に通気(vent、ベント)を提供し、安全弁、ブローダウン、及び減圧システムからの緊急放出に対応することができる。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、フレアシステムの排出ガスを分析するために使用できる技術を説明する。実施によっては、コンピュータ実装方法は以下を含む。フレアスタックのフレアリング排出量は、1)フレアシステムに排出される、システムの熱及び物質収支と連動したフレアリング量と、2)フレアシステムに排出される各リリーフ源の組成と、に基づいて、リアルタイムで特定される。排出量を特定するために、フレアスタック周辺のモルバランス(molar balance、モル収支、モル調整)は、フレアリング排出量を用いてリアルタイムで行われる。
【0005】
先に説明した実施は、コンピュータ実装方法と、コンピュータ実装方法を実行するためのコンピュータ読取可能命令を記憶した非一時的なコンピュータ読取可能媒体と、コンピュータ実装方法及び非一時的なコンピュータ読取可能媒体に記憶された命令を実行するように構成されたハードウェアプロセッサと相互運用可能に結合されたコンピュータメモリを含むコンピュータ実装システムと、を用いて実施可能である。
【0006】
本明細書で説明する主題は、以下の利点の1つ以上を実現するために、特定の実施において実行できる。本開示の技術を使用すると、特定の動作範囲で設計された市販の代替品に共通する読み取り範囲の制限を排除できる。この技術は、各フレアヘッダーのライフストリーム測定や監視に役立つことができる。可燃性流体の損失を減らすことができる(環境への炭素排出量を少なくする技術を導入することで脱炭素化を向上する)。二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)、二酸化炭素(CO2)及びメタン(CH4)の排出量計算の精度を向上させることができる。温室効果ガス(GHG)排出量の監視と報告を自動化できる。本開示の技術は、リアルタイムでの排出量計算が利用可能であるため、オペレータがフレアリングイベントの徹底的な分析を実施するのを支援できる。本開示の技術は、非侵入型(non-intrusive)であってよく、フレアシステムのGHG排出量を含む、フレアシステムの組成の費用対効果の高いリアルタイムでの推定を、資本支出(CAPEX)及び運用費用(OPEX)コストをゼロにして、提供できる。これにより、測定範囲、及び頻繁な校正とメンテナンスの必要性に関連する、従来のシステムの限界を克服できる。また、従来のシステムはオンラインソリューションではないという制約があり、個別の期間に読み取りを行う必要がある。本開示の技術は、読み取り範囲に制限がなく、メンテナンスも必要としないため、常に正確な結果を保証できる。施設は、分析装置を設置することなく、各フレアヘッダーの排出量を測定及び監視できる。本開示の技術は、フレア排出量を特定するために、フレアシステムに排出されるシステムの熱/物質収支を開示していない従来のシステムの限界を克服する。この技術を用いて、フレアシステムのGHG及びSO2排出量が特定可能なシステムを実装できる。
【0007】
本明細書の主題に関する1つ以上の実施の詳細は、詳細な説明、添付図面及び特許請求の範囲に記載される。主題の他の特徴、態様及び利点は、明細書、特許請求の範囲及び添付した図面から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示のいくつかの実施に係る、リアルタイム表示を生成するためのワークフローの一例を示すフロー図である。
【0009】
【
図2】本開示のいくつかの実施に係る、フレアシステムの排出量情報を報告するためのユーザインタフェースの一例を示すスクリーンショットである。
【0010】
【
図3】本開示のいくつかの実施に係る、二酸化炭素の排出量情報を報告するためのユーザインタフェースの一例を示すスクリーンショットである。
【0011】
【
図4】本開示のいくつかの実施に係る、排出量情報を報告するためのユーザインタフェースの一例を示すスクリーンショットである。
【0012】
【
図5】本開示のいくつかの実施に係る、フレアリング量、フレアシステムに排出されるシステムの熱/物質収支、及び各リリーフ源の組成に基づいてフレアリング排出量を計算する方法の一例を示すフローチャートである。
【0013】
【
図6】本開示のいくつかの実施に係る、本開示で説明するアルゴリズム、方法、機能、プロセス、フロー、及び手順に関連付けられた計算機能を提供するために使用されるコンピュータシステムの一例を示すブロック図である。
【0014】
様々な図面における同様の参照番号及び名称は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の詳細な説明では、フレアシステムの排気ガスの分析技術について説明する。開示された実施が様々な修正、変更及び並べ替えを行うことができることは当業者には容易に明らかであろうし、定義された一般原則は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施及び用途に適用できる。場合によっては、1つ以上の記載された実施を不必要な詳細で不明瞭にしないように、また、そのような詳細が当業者の技術の範囲内である限りにおいて、記載された主題の理解を得るために不必要な詳細が省略されることがある。本開示は、説明又は図示された実施に限定されることを意図するものではなく、説明される原則及び特徴と一致する最も広い範囲が与えられることを意図している。
【0016】
本開示は、例えばフレアスタックの、二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)、二酸化炭素(CO2)及びメタン(CH4)のフレアリング排出量の計算に関するものであり、その計算は、1)フレアシステムに排出される、システムの熱/物質収支と連動したフレアリング量と、2)フレアシステムに排出される各リリーフ源の組成と、に基づく。排出量を特定するために、フレアスタック周辺のモルバランスが行われる。入力データを受信し、計算をリアルタイムで実行できる。特定された排出量は、オペレータに(例えばリアルタイムで)報告され、オペレータはそれに応じて、(フレアに排出される)システムの運転を調整してフレアリング排出量を変更することができる。
【0017】
フレアシステムの排出ガス分析装置は、フレアスタックごとにSO2、NO2、CO2、CH4の実際のフレアリング排出量を計算する機能を有するソリューションである。本開示の技術は、各処理施設からフレアリング量のリアルタイムデータを受信することを含むことができる。データは、処理施設の熱と物質収支、及びフレアシステムに接続された各リリーフ源の組成と連動して分析できる。分析結果を用いて、フレアスタック周辺の包括的なモルバランスを行い、高い精度で排出量を特定できる。分析結果は、毎日の平均排出量を示すレポートの形でオペレータに提供され、追跡目的でリアルタイム表示が提供できる。レポートと表示は、オペレータがフレアシステムでのガス排出量の追跡及び削減に役立つ。
【0018】
図1は、本開示のいくつかの実施に係る、リアルタイム表示を生成するためのワークフロー100の一例を示すフロー図である。102では、フレア源の流れ性能方程式がフレアネットワーク監視システム(FMS)104から確立される。これには、FMSから各リリーフ源の体積流量を特定するステップ、及びフレアネットワークに接続された各リリーフ源の排出組成を特定するステップが含まれる。106では、102で特定されたフレア源の流れ性能方程式を用いて、及び各リリーフ源108の組成を用いて、各成分のモル比が特定される。モル比を特定するステップには、例えば、14.7重量ポンド毎平方インチ絶対圧(psia)及び華氏60度(°F)での各成分の対応するモル流量と質量流量を計算するステップが含まれる。標準の圧力と温度を用いると、計算が標準状態で確実に実行できる。110では、CO
2、CH
4及びSO
2の生成速度がフレアスタックごとに特定される。その計算は、硫化水素(H
2S)と炭化水素(HC)の燃焼化学量論112を用いて、2009年のアメリカ石油協会(API)概要(Compendium、解説集)に基づいて行うことができる。114では、各成分の物質収支が行われる。116では、性能方程式が、各コンポーネント(成分)に対して作成され、性能指標(PI)サーバ118に格納される。120では、日々の値を見るために、PIサーバ118を使用してリアルタイム表示及びレポートダッシュボードが開発される。実施によっては、PIサーバは、運用に関する実態(insight、洞察)を提供するPIシステムの一部となり、信頼できる高品質の運用データを通じてデジタルトランスフォーメーションを可能にすることができる。
【0019】
燃焼の化学量論係数をSO
2とCO
2の生成に用いて、生成速度を計算できる。
【数1】
【数2】
ここで、HCは、成分(i)のモル流量、例えば1日当たりのポンドモル(lb-mol/d)で表され、a、b、及びcは(炭化水素成分に依存する)燃焼反応の化学量論係数であり、O
2は、燃焼に必要な酸素のモル比の量、例えば、lb-mol/dであり、H
2Sは、硫化水素のモル流量、例えば、lb-mol/dであり、CO
2は、H
2Sの生成速度、例えば、lb-mol/dであり、SO
2は、SO
2の生成速度、例えば、lb-mol/dである。用語HCiでは、成分iは所与の化合物の炭素数を表す。例えば、C
3H
6には炭素原子が3つあるため、CH
4と比較して3倍多くのCO
2が生成される。
【0020】
API概要の排出量方法論(例えば、API、石油及び天然ガス業界のための温室効果ガス方法論の概要、2009年)を用いると、
【数3】
ここで、Molar Volume Conversion(モル体積変換)は、モル体積から質量への変換で、例えば379.3標準立方フィート/ポンド・モル(scf/lb-mol)又は23.685立方メートル/キログラム・モル(m3/kg-mole)、であり、MW CO
2は、CO
2分子量であり、mass conversion(質量変換)は、例えばトン/2204.62ポンド又はトン/1000kgであり、Aは、特定の炭化水素の炭素モル数であり、Bは、フレアガス流に存在するCO
2モル数である。API概要は、ガス流からのフレア排出量を推定するために、フレア燃焼効率などのテストデータ又はベンダー固有の情報を推奨していることに留意されたい。これは、この情報がデフォルトの98%の燃焼効率よりも高品質であるからである。
【数4】
ここで、E
CH4は、CH
4の排出量(例えばlb)であり、Vは、フレアされた体積(例えばscf)であり、%residual CH
4(%残留CH
4)は、フレアされた流れの非燃焼分率(例えばデフォルトで0.5%又は2%)であり、molar volume conversion(モル体積変換)は、モル体積から質量への変換(例えば379.3scf/lb-mole又は23.685m3/kg-moleの変換)であり、MW
CH4は、CH
4の分子量である。API概要では、フレアシステムは、98%を超える燃焼効率を有しているため、%residual CH
4は保守的な手段としてデフォルトの2%に設定できることに留意されたい。次に、式(4)に基づいて、
【数5】
ここで、E
N2Oは、N
2Oの排出量であり、Vは、生産量又は精製量(m3、scf、又はバレル(bbl))であり、EF
N2OはN
2O排出係数(例えば、環境保護データに基づく値に設定)である。性能方程式(PI経過)では、前述の方程式を使用して、PIサーバ内にPIタグを作成できる。PIタグを、施設のリアルタイム表示と監視ダッシュボードに使用して、実際のフレアリング組成を示し監視することができる。
【0021】
本開示の技術は、デバイスレベルでの排出ガスの詳細な内訳を提供するために使用できる。排出量の多い排出源を特定することによって、事業施設は根本原因分析を効果的に実施し、排出源レベルでの排出量削減のために財源を配分できる。排出量レポートは、日々の平均値の特定や、高排出量の状態やイベントの理由の自動特定を含め、リアルタイムで提供することもできる。実施によっては、排出情報は、
図2及び
図3を参照して説明したようなユーザインタフェースで提示することができる。
【0022】
図2は、本開示のいくつかの実施に係る、フレアシステムの排出量情報を報告するためのユーザインタフェース200の例を示すスクリーンショットである。情報は、例えば製油所について表示できる。ユーザインタフェースは、排出量の全体的な数値スコアを表示する製油所排出量スコア領域202と、低スコア範囲及び高スコア範囲と相対的なスコアを示す指針付きのメーターとを含む。排出量内訳領域204は、例えばトン単位で測定されるNO
2、CH
4、CO
2、及びSO
2を含む特定の排出量の大きさを示す棒グラフを含むことができる。全体的な排出実績領域206は、CO
2又はCO2eの全体的な排出量を、現在の排出量、年初からの(YTD)排出量、目標排出量(例えば、トン単位)、及び遵守率のカテゴリで提示できる。排出量内訳表208は、例えばSO
2、CO
2、CH
4及びNO
2を含む特定の排出のそれぞれについて、例えば、トン単位で測定されたスイート及びサワーの排出量の内訳を示す。排出量内訳表208は、フレアシステムの各ヘッダーを表す。例えば、運用施設には3つのフレアヘッダーを装備できる。各フレアヘッダーはサワー(低圧)、スイート(高圧)、スイート低温(高圧)に対応できる。したがって、排出量内訳表208は、個々のフレアヘッダーごとの排出量を示す。
【0023】
図3は、本開示のいくつかの実施に係る、二酸化炭素の排出量情報を報告するためのユーザインタフェース300の一例を示すスクリーンショットである。例えば、ユーザが選択したさまざまなヘッダーに対して情報を表示できる。ユーザインタフェースは、CO
2及び回収されたCO
2(例えば、トンで測定)を経時的にプロットするCO
2グラフ領域302を含む。プロットは、重量軸と時間軸に対してプロットされる。統計領域304には、CO
2、回収されたCO
2、平均SO
2、及び累積SO
2の累積値がリストされる。表示されるデータは、管理エリア欄306及び施設欄308で行われたユーザ選択に対応する。ヘッダー選択領域310は、1つ以上のヘッダーの選択を容易にする。期間選択領域312は、ユーザインタフェース300内のデータが表示される期間を定義するためのスライダーコントロールを含む。毎日の排出量表示領域314は、CO
2、CH
4、NO
2、SO
2、及び回収されたCO
2の毎日の排出量の表示を提供する。
【0024】
図4は、本開示のいくつかの実施に係る、排出情報を報告するためのユーザインタフェース400の例を示すスクリーンショットである。例えば、ユーザが選択したさまざまなヘッダーに対して情報を表示できる。ユーザインタフェースは、個々のプラント(例えば、Q70、Q68、Q69、及びQ77)による総排出量に対する異なる寄与のパーセンテージをプロットする円グラフ領域402を含む。表示されるデータは、管理エリアフィールド404及び施設フィールド406で行われたユーザ選択に対応する。ヘッダー選択領域408は、1つ以上のヘッダーの選択を容易にする。期間選択領域410は、ユーザインタフェース400内のデータが表示される期間を定義するためのスライダーコントロールを含む。排出パーセント表示領域412は、各プラントの日々の排出量を表示する。
【0025】
図5は、本開示のいくつかの実施形態に係る、フレアリング量、フレアシステムに排出されるシステムの熱/物質収支及び各リリーフ源の組成に基づいてフレアリング排出量を計算する方法500の一例を示すフローチャートである。表現を明確にするために、以下の説明では、本説明の他の図との関連で方法500を一般的に説明する。しかし、方法500は、例えば、任意の適切なシステム、環境、ソフトウェア及びハードウェア、あるいはシステム、環境、ソフトウェア、及びハードウェアの組み合わせによって、必要に応じて実行できることが理解されよう。実施によっては、方法500のさまざまなステップは、並行して、組み合わせて、ループで、又は任意の順序で実行することができる。
【0026】
502では、フレアスタックのフレアリング排出量が、1)フレアシステムに排出される、システムの熱及び物質収支と連動したフレアリング量と、2)フレアシステムに排出される各リリーフ源の組成と、に基づいて、リアルタイムで特定される。例えば、排出量は、式(1)から式(5)を参照して説明したように特定することができる。方法500は、502から504に進む。
【0027】
504では、排出量を特定するために、フレアスタック周辺のモルバランスは、フレアリング排出量を用いてリアルタイムで実施される。モルバランスを実施するステップは、標準圧力(例えば、14.7psia)及び標準圧力(例えば、60°F)を用いて、排出ガスの集合内の各排出ガスに対してモル流量及び質量流量を特定するステップを含むことができる。フレアリング排出量の特定には、二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)、二酸化炭素(CO2)及びメタン(CH4)を含む排出ガスの集合内の各排出ガスに対して時間ごとのフレアリング排出量を計算するステップが含まれる。SO2及びCO2の排出量を特定するステップは、例えば、SO2及びCO2の生成速度を計算するための燃焼化学量論係数に基づいて行うことができる。NO2とCH4の排出量を特定するステップは、例えば、米国石油協会(API)概要の排出量方法論に基づいて行うことができる。方法500は、504の後、停止することができる。
【0028】
実施によっては、方法500は、排出量をユーザに報告し、ユーザからの入力を用いてフレアリングシステムを調整するためのプロセスをさらに含む。例えば、特定された排出量は、オペレータに表示されるレポートとしてリアルタイムで提供される。フレアリングシステムの動作を調整するための入力は、オペレータから受信できる。フレアリングシステムの動作は、オペレータから受信した入力を使用して調整できる。排出量を報告するプロセスには、ユーザ/オペレータが操作で使用する値を調整することなく、ディスプレイからプロセスを監視するために使用するディスプレイを含むことができる。実施によっては、調整はプロセス施設システムから行うことができる。変化があれば、ユーザインタフェース200を用いてリアルタイムで監視することができる。
【0029】
実施によっては、前述の任意の特徴に加えて(又はそれと組み合わせて)、本開示の技術は以下を含むことができる。カスタマイズされたユーザインタフェースは、上記のプロセスの中間結果又は最終結果をユーザに表示できる。表示される情報は、ダッシュボードなどを通じて、1つ以上のテキスト、表、又はグラフィック形式で表示できる。その情報は、1つ以上の現場(油井やその他の施設等)、インターネット上(ウェブページ等)、モバイルアプリケーション(又は「アプリ」)、又は中央処理施設で表示できる。表示される情報は、石油化学プロセス又は設備の探査、生産及び/又はテストなどの生産環境において、ユーザが改善を実施するために選択できる、パラメータ又は処理入力の変更案などの提案を含むことができる。例えば、この提案には、ユーザが選択した場合には、掘削パラメータ(速度及び方向を含む)又はガス井もしくは油井の全体的な生産量の変更や改善につながり得るパラメータを含むことができる。この提案は、ユーザが実行することで、計算のスピードと精度を向上させ、プロセスを合理化し、モデルを改善し、効率、性能、安全性、信頼性、コスト、ダウンタイム、人間との対話のニーズに関する問題を解決できる。実施によっては、この提案は、操作又はモデルに即時又はほぼ即時の変更を提供するなど、リアルタイムで実施できる。用語「リアルタイム」は、例えば、1分以内又は1秒以内など、指定された期間内に発生するイベントに対応する。実施によっては、特定されたパラメータ又は他の変数の値を(ルールを用いるなどして)自動的に使用して、油井又はガス井の探査、生産/掘削又はテストにおける変更を実施できる。例えば、本開示の結果は、施設の他の機器及び/又はシステムへの入力として使用できる。これは、数メートル又は数マイル離れて配置、又は異なる国や他の管轄区域に配置されているシステムやさまざまな機器に対して特に役立つ。
【0030】
図6は、本開示のいくつかの実施に係る、本開示で説明されるアルゴリズム、方法、機能、プロセス、フロー及び手順に関連付けられた計算機能を提供するために使用されるコンピュータシステム600の一例を示すブロック図である。図示のコンピュータ602は、サーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ/ノートブックコンピュータ、ワイヤレスデータポート、スマートフォン、パーソナルデータアシスタント(PDA)、タブレットコンピューティングデバイス、又はこれらのデバイス内の1つ以上のプロセッサなどの任意のコンピューティングデバイスを含むことを意図しており、物理インスタンス、仮想インスタンス、又はその両方を含む。コンピュータ602は、ユーザ情報を受け入れることができるキーパッド、キーボード、及びタッチスクリーンなどの入力デバイスを含むことができる。また、コンピュータ602は、コンピュータ602の動作に関連付けられた情報を伝えることができる出力装置を含むことができる。情報には、デジタルデータ、視覚データ、音声情報や、それらの情報の組み合わせが含まれる。その情報は、グラフィカルユーザインタフェース(UI)(又はGUI)で表示することができる。
【0031】
コンピュータ602は、クライアント、ネットワークコンポーネント、サーバ、データベース、永続性(persistency)、又は本開示に記載の主題を実行するためのコンピュータシステムのコンポーネントとしての役割を果たすことができる。図示のコンピュータ602は、ネットワーク630と通信可能に接続されている。実施によっては、コンピュータ602の1つ以上のコンポーネントは、クラウドコンピューティングベースの環境、ローカル環境、グローバル環境、及びこれらの環境の組み合わせを含む、異なる環境内で動作するように構成することができる。
【0032】
概観的には、コンピュータ602は、記載された主題に関連するデータ及び情報を受信、送信、処理、記憶及び管理するように動作可能な電子計算装置である。いくつかの実施によれば、コンピュータ602は、アプリケーションサーバ、電子メールサーバ、ウェブサーバ、キャッシュサーバ、ストリーミングデータサーバ、又はそれらのサーバの組み合わせも含むことができ、又はこれらと通信可能に結合することもできる。
【0033】
コンピュータ602は、ネットワーク630を介して(例えば、別のコンピュータ602上で実行される)クライアントアプリケーションからの要求を受信できる。コンピュータ602は、ソフトウェアアプリケーションを用いて受信した要求を処理することによって、受信した要求に応答できる。要求は、(例えば、コマンドコンソールからの)内部ユーザ、外部関係者(又は第三者)、自動アプリケーション、エンティティ、個人、システム及びコンピュータからコンピュータ602に送信することもできる。
【0034】
コンピュータ602の各コンポーネントは、システムバス603を使用して通信できる。実施によっては、ハードウェア又はソフトウェアコンポーネントを含むコンピュータ602のコンポーネントのいずれか又は全てが、システムバス603を介して互いに、又はインタフェース604(又は両方の組み合わせ)と相互接続できる。インタフェースは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)612、サービス層613、又はAPI612とサービス層613との組み合わせを使用できる。API612は、ルーチン、データ構造、及びオブジェクトクラスの仕様を含むことができる。API612は、コンピュータ言語に依存しないことも、コンピュータ言語に依存することもできる。API612は、完全なインタフェース、単一の関数、又はAPIの一式を参照することができる。
【0035】
サービス層613は、コンピュータ602及びコンピュータ602に通信可能に結合された(図示されているかどうかに関係なく)他のコンポーネントにソフトウェアサービスを提供できる。コンピュータ602の機能は、このサービス層を使用する全てのサービス消費者がアクセス可能である。サービス層613によって提供されるようなソフトウェアサービスは、定義されたインタフェースを通じて再利用可能な定義された機能を提供できる。例えば、インタフェースは、JAVA(登録商標)、C++、又は拡張可能なマークアップ言語(XML)形式でデータを提供する言語で書かれたソフトウェアにすることができる。コンピュータ602の統合されたコンポーネントとして図示されているが、代替の実装では、API612又はサービス層613は、コンピュータ602の他のコンポーネント及びコンピュータ602に通信可能に結合された他のコンポーネントに対して、スタンドアロンのコンポーネントであってもよい。さらに、API612又はサービス層613のいずれか又はすべての部分は、本開示の範囲から逸脱することなく、別のソフトウェアモジュール、エンタープライズアプリケーション、又はハードウェアモジュールのチャイルド又はサブモジュールとして実装することができる。
【0036】
コンピュータ602はインタフェース604を含む。
図6では単一のインタフェース604として図示されているが、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ602及び説明した機能の特定の実装に従って、2つ以上のインタフェース604を使用できる。インタフェース604は、分散環境において(図示されているかどうかに関係なく)ネットワーク630に接続されている他のシステムと通信するためにコンピュータ602によって使用され得る。一般に、インタフェース604は、ネットワーク630と通信するように動作可能なソフトウェア又はハードウェア(又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせ)で符号化されたロジックを含むか、又はそれを使用して実装され得る。より具体的には、インタフェース604は、通信に関連付けられた1つ以上の通信プロトコルをサポートするソフトウェアを含むことができる。したがって、ネットワーク630又はインタフェースのハードウェアは、図示されたコンピュータ602の内部及び外部で物理信号で通信するように動作可能とすることができる。
【0037】
コンピュータ602はプロセッサ605を含む。
図6では単一のインタフェース604として図示されているが、特定のニーズ、要望、又はプロセッサ605及び説明した機能の特定の実装に従って、2つ以上のプロセッサ605を使用できる。一般に、プロセッサ605は、命令を実行することができ、データを操作して、本開示に記載されるようなアルゴリズム、方法、機能、プロセス、フロー及び手順を使用する動作を含む、コンピュータ602の動作を実行することができる。
【0038】
コンピュータ602は、コンピュータ602及び(図示されているかどうかに関係なく)ネットワーク630に接続された他のコンポーネントのデータを保持できるデータベース606も含む。例えば、データベース606は、インメモリデータベース、従来のデータベース、又は本開示と一致するデータを格納するデータベースであってもよい。実施によっては、データベース606は、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ602の特定の実装及び説明された機能に従って、2つ以上の異なるデータベースタイプ(例えば、ハイブリッドインメモリ及び従来のデータベース)の組み合わせとすることができる。
図6では単一のプロセッサ605として図示されているが、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ602の特定の実装及び説明された機能に従って、2つ以上のプロセッサ605を使用できる。データベース606はコンピュータ602の内部コンポーネントとして示されているが、代替の実施では、データベース606はコンピュータ602の外部にあってもよい。
【0039】
コンピュータ602は、コンピュータ602又は(図示されているかどうかに関係なく)ネットワーク630に接続されたコンポーネントの組み合わせのデータを保持できるメモリ607も含む。メモリ607は、本開示と一致する任意のデータを記憶できる。実施によっては、メモリ607は、コンピュータ602の特定のニーズ、要望、又は特定の実装及び説明された機能に応じて、2つ以上の異なるタイプのメモリの組み合わせ(例えば、半導体記憶装置と磁気記憶装置の組み合わせ)とすることができる。
図6では単一のメモリ607として図示されているが、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ602の特定の実装及び説明された機能に応じて、2つ以上のメモリ607(同じタイプ、異なるタイプ、又はその組み合わせ)を使用できる。メモリ607はコンピュータ602の内部コンポーネントとして示されているが、代替の実施では、メモリ607はコンピュータ602の外部にあってもよい。
【0040】
アプリケーション608は、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ602の特定の実装及び説明された機能に従って機能を提供するアルゴリズムソフトウェアエンジンとすることができる。例えば、アプリケーション608は、1つ以上のコンポーネント、モジュール、又はアプリケーションとして機能することができる。さらに、単一のアプリケーション608として示されているが、アプリケーション608は、コンピュータ602上で複数のアプリケーション608として実装できる。さらに、コンピュータ602の内部として示されているが、代替の実施では、アプリケーション608はコンピュータ602の外部にあってもよい。
【0041】
コンピュータ602は、電源614も含むことができる。電源614は、ユーザが交換可能又はユーザが交換できないように構成できる再充電可能又は非再充電可能バッテリーを含むことができる。実施によっては、電源614は、再充電、スタンバイ、及び電力管理機能を含む電力変換及び管理回路を含むことができる。実施によっては、電源614は、コンピュータ602を壁のコンセント又は電源に差し込んで、例えばコンピュータ602に電力を供給したり、充電式バッテリーを充電したりできるようにする電源プラグを含むことができる。
【0042】
コンピュータ602を含むコンピュータシステムに関連付けられた、又はコンピュータシステムの外部に任意の数のコンピュータ602が存在することができ、各コンピュータ602はネットワーク630を介して通信する。さらに、用語「クライアント」、「ユーザ」、及び他の適切な用語は、本開示の範囲から逸脱することなく、必要に応じて交換可能に使用できる。さらに、本開示は、多くのユーザが1台のコンピュータ602を使用することができ、1人のユーザが複数のコンピュータ602を使用できることを意図している。
【0043】
本主題の記載された実施は、1つ以上の特徴を単独で、又は組み合わせて含むことができる。
【0044】
例えば、第1の実施では、コンピュータ実装方法は以下を含む。フレアスタックのフレアリング排出量は、1)フレアシステムに排出される、システムの熱及び物質収支と連動したフレアリング量と、2)フレアシステムに排出される各リリーフ源の組成と、に基づいて、リアルタイムで特定される。排出量を特定するために、フレアスタック周辺のモルバランスは、フレアリング排出量を用いてリアルタイムで行われる。
【0045】
前述及び他の説明された実装には、それぞれ、オプションで、次の特徴の1つ以上を含むことができる。
【0046】
以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第1の特徴であって、フレアリング排出量を計算するステップは、二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)、二酸化炭素(CO2)、及びメタン(CH4)からなる排出ガスの集合内の各排出ガスに対して時間ごとのフレアリング排出量を計算するステップを含む。
【0047】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第2の特徴であって、モルバランスを実施するステップは、標準圧力及び標準圧力を用いて排出ガスの集合内の各排出ガスに対してモル流量及び質量流量を特定するステップを含む。
【0048】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第3の特徴であって、標準圧力が14.7重量ポンド毎平方インチ絶対圧(psia)で、標準温度が華氏60度(°F)である。
【0049】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第4の特徴であって、SO2及びCO2の排出量を特定するステップは、SO2及びCO2の生成速度を計算するための燃焼化学量論係数に基づく。
【0050】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第5の特徴であって、NO2及びCH4の排出量を特定するステップは、米国石油協会(API)概要の排出量方法論に基づく。
【0051】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第6の特徴であって、本方法は、特定された排出量を、オペレータに表示された報告書においてリアルタイムで提供するステップと、フレアリングシステムの動作に対して行われるべき調整についてオペレータからの入力を受信するステップと、オペレータから受信した入力を用いてフレアリングシステムの動作を調整するステップと、をさらに含む。
【0052】
第2の実施では、非一時的なコンピュータ読取可能媒体は、以下を含む動作を実行するためにコンピュータシステムによって実行可能な1つ以上の命令を格納する。フレアスタックのフレアリング排出量は、1)フレアシステムに排出される、システムの熱及び物質収支と連動したフレアリング量と、2)フレアシステムに排出される各リリーフ源の組成と、に基づいて、リアルタイムで特定される。排出量を特定するために、フレアスタック周辺のモルバランスは、フレアリング排出量を用いてリアルタイムで実施される。
【0053】
前述及び他の説明された実装には、それぞれ、オプションで、次の特徴の1つ以上を含むことができる。
【0054】
以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第1の特徴であって、フレアリング排出量を計算するステップは、二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)、二酸化炭素(CO2)、及びメタン(CH4)からなる排出ガスの集合内の各排出ガスに対して時間ごとのフレアリング排出量を計算するステップを含む。
【0055】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第2の特徴であって、モルバランスを実施するステップは、標準圧力及び標準圧力を用いて排出ガスの集合内の各排出ガスに対してモル流量及び質量流量を特定するステップを含む。
【0056】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第3の特徴であって、標準圧力が14.7重量ポンド毎平方インチ絶対圧(psia)で、標準温度が華氏60度(°F)である。
【0057】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第4の特徴であって、SO2及びCO2の排出量を特定するステップは、SO2及びCO2の生成速度を計算するための燃焼化学量論係数に基づく。
【0058】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第5の特徴であって、NO2及びCH4の排出量を特定するステップは、米国石油協会(API)概要の排出量方法論に基づく。
【0059】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第6の特徴であって、本動作は、特定された排出量を、オペレータに表示された報告書においてリアルタイムで提供するステップと、フレアリングシステムの動作に対して行われるべき調整についてオペレータからの入力を受信するステップと、オペレータから受信した入力を用いてフレアリングシステムの動作を調整するステップと、をさらに含む。
【0060】
第3の実施では、コンピュータ実装システムは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサに結合され1つ以上のプロセッサによる実行のためのプログラミング命令を記憶する非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体とを含む。プログラミング命令は、1つ以上のプロセッサに以下を含む動作を実行するよう命令する。フレアスタックのフレアリング排出量は、1)フレアシステムに排出される、システムの熱及び物質収支と連動したフレアリング量と、2)フレアシステムに排出される各リリーフ源の組成と、に基づいて、リアルタイムで特定される。排出量を特定するために、フレアスタック周辺のモルバランスは、フレアリング排出量を用いてリアルタイムで実施される。
【0061】
前述及び他の説明された実装には、それぞれ、オプションで、次の特徴の1つ以上を含むことができる。
【0062】
以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第1の特徴であって、フレアリング排出量を計算するステップは、二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)、二酸化炭素(CO2)、及びメタン(CH4)からなる排出ガスの集合内の各排出ガスに対して時間ごとのフレアリング排出量を計算するステップを含む。
【0063】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第2の特徴であって、モルバランスを実施するステップは、標準圧力及び標準圧力を用いて排出ガスの集合内の各排出ガスに対してモル流量及び質量流量を特定するステップを含む。
【0064】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第3の特徴であって、標準圧力が14.7重量ポンド毎平方インチ絶対圧(psia)で、標準温度が華氏60度(°F)である。
【0065】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第4の特徴であって、SO2及びCO2の排出量を特定するステップは、SO2及びCO2の生成速度を計算するための燃焼化学量論係数に基づく。
【0066】
上記又は以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第5の特徴であって、NO2及びCH4の排出量を特定するステップは、米国石油協会(API)概要の排出量方法論に基づく。
【0067】
本明細書に記載された主題及び機能的動作の実装は、デジタル電子回路、無形に具現化されたコンピュータソフトウェア又はファームウェア、本明細書に開示された構造及びそれらの構造的等価物を含むコンピュータハードウェア、又はそれらの1つ以上の組み合わせで実装できる。説明された主題のソフトウェア実装は、1つ以上のコンピュータプログラムとして実装できる。各コンピュータプログラムは、データ処理装置による実行のため、又はデータ処理装置の動作を制御するために、有形、非一時的な、コンピュータ読取可能なコンピュータ記憶媒体に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールを含むことができる。あるいは、又はさらに、プログラム命令は、人工的に生成された伝播信号内又は伝播信号上に符号化することができる。例えば、信号は、データ処理装置による実行のために適切な受信装置に送信するための情報を符号化するために生成される、機械生成の電気信号、光信号、又は電磁信号とすることができる。コンピュータ記憶媒体は、機械読取可能記憶装置、機械読取可能記憶基板、ランダムアクセス又はシリアルアクセスメモリ装置、あるいはコンピュータ記憶媒体の組み合わせとすることができる。
【0068】
用語「データ処理装置」、「コンピュータ」、及び「電子コンピュータ装置」(又は当業者によって理解される均等物)は、データ処理ハードウェアを指す。例えば、データ処理装置は、データを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、機械を包含することができ、これには、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、又は複数のプロセッサやコンピュータが含まれる。本装置はまた、例えば中央処理装置(CPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)を含む専用論理回路を含むことができる。実施によっては、データ処理装置又は専用論理回路(又はデータ処理装置又は専用論理回路の組み合わせ)は、ハードウェアベース又はソフトウェアベース(又はハードウェアベースとソフトウェアベースの両方の組み合わせ)とすることができる。本装置は、オプションとして、コンピュータプログラムの実行環境を構築するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、又は実行環境の組み合わせを構成するコードを含むことができる。本開示は、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、WINDOWS(登録商標)、MAC OS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、又はIOSなどの従来のオペレーティングシステムを備えた、又は備えていないデータ処理装置の使用を意図している。
【0069】
コンピュータプログラムは、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、モジュール、ソフトウェアモジュール、スクリプト、又はコードとも呼ばれ、又は記述されることもあり、任意の形式のプログラミング言語で記述することができる。プログラミング言語には、例えば、コンパイル型言語、インタープリタ型言語、宣言型言語、又は手続き型言語が含まれる。プログラムは、スタンドアロンプログラム、モジュール、コンポーネント、サブルーチン、コンピューティング環境で使用するユニットなど、あらゆる形式で導入できる。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応できるが、対応する必要はない。プログラムは、他のプログラムやデータを保持するファイルの一部、例えば、マークアップ言語文書に格納された1つ以上のスクリプト、問題のプログラム専用の単一ファイル、又は1つ以上のモジュール、サブプログラム、コードの一部を格納する複数の調整ファイルに格納できる。コンピュータプログラムは、1台のコンピュータ上、又は例えば1つのサイトに配置された、又は通信ネットワークによって相互接続された複数のサイトに分散された複数のコンピュータ上で実行するために展開できる。さまざまな図に示されているプログラムの一部は、さまざまなオブジェクト、メソッド、又はプロセスを通じてさまざまな特徴や機能を実装する個々のモジュールとして示されている場合があるが、代わりにプログラムは、多数のサブモジュール、サードパーティサービス、コンポーネント、及びライブラリを含むことができる。逆に、さまざまなコンポーネントの特徴や機能を必要に応じて単一のコンポーネントに組み合わせることができる。計算による特定に使用されるしきい値は、静的に、動的に、又は静的と動的の両方で特定することができる。
【0070】
本明細書で説明される方法、プロセス、又は論理フローは、入力データを操作して出力を生成することによって機能を実行する1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルコンピュータによって実行できる。方法、プロセス、又は論理フローは、例えば、CPU、FPGA、又はASICなどの専用論理回路によって実行することもでき、装置を実装することもできる。
【0071】
コンピュータプログラムの実行に適したコンピュータは、1つ以上の汎用及び専用マイクロプロセッサ、及び他の種類のCPUをベースにすることができる。コンピュータの要素は、命令を実行又は実行するCPUと、命令とデータを保存する1つ以上のメモリデバイスである。一般に、CPUはメモリから命令とデータを受信する(及びメモリにデータを書き込む)ことができる。
【0072】
グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)をCPUと組み合わせて使用することもできる。GPUは、CPUによって実行される処理と並行して発生する特殊な処理を提供できる。特殊な処理には、例えば、人工知能(AI)アプリケーション及び処理が含まれる。GPUは、GPUクラスタ又はマルチGPUコンピューティングで使用できる。
【0073】
コンピュータは、データを保存するための1つ以上の大容量のストレージデバイスを含むか、又はそれに動作可能に接続できる。実施によっては、コンピュータは、磁気ディスク、光磁気ディスク、又は光ディスクなどの大容量ストレージデバイスとの間でデータを受信したり、大容量ストレージデバイスにデータを転送したりすることができる。さらに、コンピュータを他の装置、例えば、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、携帯オーディオ又はビデオプレーヤー、ゲーム機、全地球測位システム(GPS)受信機、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブなどの携帯ストレージデバイスに組み込むこともできる。
【0074】
コンピュータプログラム命令及びデータの保存に適したコンピュータ読取可能媒体(必要に応じて一時的又は非一時的)には、あらゆる形式の永久/非永久、揮発性/不揮発性メモリ、メディア、及びメモリデバイスを含めることができる。コンピュータ読取可能媒体としては、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイスを含むことができる。コンピュータ読取可能メディアには、テープ、カートリッジ、カセット、内蔵/リムーバブルディスクなどの磁気デバイスも含むことができる。コンピュータ読取可能メディアには、例えば、デジタルビデオディスク(DVD)、CD-ROM、DVD+/-R、DVD-RAM、DVD-ROM、HD-DVD、及びブルーレイなどの、光磁気ディスク、光メモリデバイス及びテクノロジも含むことができる。メモリには、キャッシュ、クラス、フレームワーク、アプリケーション、モジュール、バックアップデータ、ジョブ、ウェブページ、ウェブページテンプレート、データ構造、データベーステーブル、リポジトリ、動的情報など、さまざまなオブジェクト又はデータを格納できる。メモリに保存されるオブジェクトとデータの種類には、パラメータ、変数、アルゴリズム、命令、ルール、制約、参照などを含むことができる。さらに、メモリにはログ、ポリシー、セキュリティ又はアクセス データ、及びレポートファイルを含むことができる。プロセッサとメモリは、専用の論理回路によって補完したり、専用の論理回路に組み込んだりすることができる。
【0075】
本開示に記載される主題の実施は、ユーザに情報を表示する(及びユーザから入力を受信する)ことを含む、ユーザとの対話を提供するためのディスプレイデバイスを有するコンピュータ上で実施できる。表示装置の種類には、例えば、ブラウン管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、及びプラズマモニタなどを含むことができる。表示デバイスには、キーボードや、マウス、トラックボール、トラックパッドなどのポインティングデバイスを含むことができる。ユーザ入力は、圧力感知機能を備えたタブレットコンピュータの表面や、静電容量又は電気センサを使用したマルチタッチスクリーンなどのタッチスクリーンを使用してコンピュータに提供することもできる。例えば、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、触覚的フィードバックなどの感覚的フィードバックを含むユーザフィードバックを受信することを含め、ユーザとの相互作用を提供するために他の種類のデバイスを使用できる。ユーザからの入力は、音響、音声、又は触覚入力の形式で受信できる。さらに、コンピュータは、ユーザが使用するデバイスに文書を送信したり、デバイスから文書を受信したりすることによって、ユーザと対話できる。例えば、コンピュータは、ウェブブラウザから受信した要求に応じて、ユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザにウェブページを送信することができる。
【0076】
用語「グラフィカルユーザインタフェース」又は「GUI」は、1つ以上のグラフィカルユーザインタフェース及び特定のグラフィカルユーザインタフェースの各ディスプレイを表すために単数形又は複数形で使用できる。したがって、GUIは、ウェブブラウザ、タッチスクリーン、又は情報を処理し情報の結果を効率的にユーザに提示するコマンドラインインタフェース(CLI)を含むが、これらに限定されない、任意のグラフィカルユーザインタフェースを表すことができる。一般に、GUIは、対話型フィールド、プルダウンリスト、ボタンなど、ウェブブラウザに関連付けられた複数のユーザインタフェース(UI)要素を含むことができる。これら及びその他のUI要素は、ウェブブラウザの機能に関連することができ、又はウェブブラウザの機能を表すことができる。
【0077】
本明細書で説明する主題の実施は、例えばデータサーバのようなバックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム、又は、例えば、アプリケーションサーバのようなミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステムで実装できる。さらに、コンピューティングシステムは、フロントエンドコンポーネント、例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザの一方又は両方を有するクライアントコンピュータを含むことができ、これを通じてユーザはコンピュータと対話できる。システムのコンポーネントは、通信ネットワーク内の有線又は無線のデジタルデータ通信(又はデータ通信の組み合わせ)の任意の形式又は媒体によって相互接続できる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線アクセスネットワーク(RAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、世界規模相互運用マイクロ波アクセス(WIMAX)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)(例えば、802.11a/b/g/n又は802.20又はそのプロトコルの組み合わせを使用する)、インターネットの全部又は一部、あるいは1つ以上の場所にある他の通信システム又はシステム(又はその通信ネットワークの組み合わせ)が含まれる。ネットワークは、例えば、インターネットプロトコル(IP)パケット、フレームリレーフレーム、非同期転送モード(ATM)セル、音声、ビデオ、データ又はネットワークアドレス間の通信タイプの組み合わせで通信することができる。
【0078】
コンピューティングシステムは、クライアントとサーバを含むことができる。クライアントとサーバは通常、互いにリモートに配置でき、通常は通信ネットワークを通じて対話できる。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行されるコンピュータプログラムがクライアントとサーバの関係を持つことによって発生することができる。
【0079】
クラスターファイルシステムは、読取と更新のために複数のサーバからアクセスできる任意のファイルシステムタイプであってもよい。ファイル交換システムのロックはアプリケーションレイヤーで実行できるため、ロックや整合性の追跡は必要ない場合がある。さらに、ユニコードデータファイルは非ユニコードデータファイルとは異なる場合がある。
【0080】
本明細書には多くの具体的な実施の詳細が記載されているが、これらは、特許請求に係り得るものの範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実施に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。本明細書で、個別の実施の文脈で説明されている特定の特徴は、組み合わせても単一でも実施することができる。逆に、単一の実施の文脈で説明されているさまざまな特徴は、複数でも、又は適切なサブ組み合わせでも、個別にも実施することができる。さらに、先に説明した特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして説明され、当初はそのように特許請求に係ることさえあるが、特許請求に係る組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては組み合わせから除外されることがあり、特許請求に係る組み合わせは、下位の組み合わせ又は下位の組み合わせのバリエーションに向けられることがある。
【0081】
主題の特定の実施について説明してきた。当業者には明らかなように、記載された実施の他の実施、変更及び置換は、特許請求の範囲に含まれる。図面又は特許請求の範囲には、特定の順序で操作が描かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような操作を、示された特定の順序で、又は順次実行すること、又は図示されたすべての操作を実行すること(いくつかの操作は任意であると考えられること)を要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク又は並列処理(又はマルチタスクと並列処理の組み合わせ)が有利であり、適切とみなされる場合に実行される場合がある。
【0082】
さらに、先に説明した実施態様におけるさまざまなシステムモジュール及びコンポーネントの分離又は統合は、全ての実施態様においてそのような分離又は統合が必要であると理解されるべきではない。説明されたプログラムコンポーネント及びシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品に一緒に統合することも、複数のソフトウェア製品にパッケージ化することもできることを理解されたい。
【0083】
したがって、前述の実施例は、本開示を定義又は制限するものではない。本開示の主旨及び範囲から逸脱することなく、他の変更、置換、及び改変も可能である。
【0084】
さらに、特許請求に係る実施はいずれも、少なくとも、コンピュータ実施方法と、コンピュータ実装方法を実行するためのコンピュータ読取可能命令を記憶した非一時的なコンピュータ読取可能媒体と、コンピュータ実装方法又は非一時的なコンピュータ読取可能媒体に記憶された命令を実行するように構成されたハードウェアプロセッサと相互運用可能に結合されたコンピュータメモリを含むコンピュータシステムと、に適用可能であると考えられる。
【国際調査報告】