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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】冷水タンク
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20241024BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
B67D1/08 A
B67D1/08 Z
F25D11/00 102D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525075
(86)(22)【出願日】2022-10-13
(85)【翻訳文提出日】2024-04-25
(86)【国際出願番号】 KR2022015503
(87)【国際公開番号】W WO2023075226
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0146992
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514170813
【氏名又は名称】コーウェイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】COWAY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジェマン
【テーマコード(参考)】
3E082
3L045
【Fターム(参考)】
3E082BB01
3E082CC01
3E082EE02
3E082FF01
3E082FF09
3L045AA04
3L045GA02
3L045PA04
(57)【要約】
流体を収容する収容空間を横方向に交互に配置された隔壁に区画し、流体が隔壁に沿って直結給水方式に移動され、オフセットを形成するm個の蒸発管とm個の蒸発管とを連結するm-1個の連結管を備えた蒸発器が流体と熱交換されるように収容空間に隔壁と対向するように配置され、流体と熱交換される接触面積が増加し、過度に氷が発生することを防止することにより、冷水抽出性能が改善された冷水タンクを提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を収容する収容空間を備える本体部と、
前記本体部の前記収容空間をn+1個の区域(nは、1以上の整数)に横方向に区画するn個の隔壁で構成される隔壁部と、
前記n+1個の区域を移動する流体を冷却するために前記本体部の前記収容空間に配置される蒸発器と、を含み、
前記蒸発器は、
前記隔壁に対向するように配置され、少なくとも一部が第1方向に延びるm個の蒸発管(mは、2以上の整数)と、
k+1番目の蒸発管(kは、1以上m-1以下の奇数)が前記第1方向に垂直な第2方向にk番目の蒸発管と第1オフセットを形成し、縦方向に前記k番目の蒸発管と第2オフセットを形成するように、前記k番目の蒸発管と前記k+1番目の蒸発管を連結し、k+2番目の蒸発管が前記第2方向の逆方向である第3方向に前記k+1番目の蒸発管と第1オフセットを形成し、縦方向に前記k+1番目の蒸発管と第2オフセットを形成するように、前記k+1番目の蒸発管と前記k+2番目の蒸発管を連結するm?1個の連結管と、を含み、
前記隔壁は、前記連結管が貫通する開口を含むことを特徴とする冷水タンク。
【請求項2】
前記収容空間の区域のうち、最上側区域と最下側区域を除いた区域は、それぞれ少なくとも1つの蒸発管が配置されることを特徴とする請求項1に記載の冷水タンク。
【請求項3】
前記m-1個の連結管は、前記k番目の蒸発管と前記k+1番目の蒸発管を連結する複数の第1連結管と、前記k+1番目の蒸発管と前記k+2番目の蒸発管を連結する複数の第2連結管と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の冷水タンク。
【請求項4】
前記複数の第1連結管は、前記収容空間の第1平面上に互いに並んで同一間隔で配置されることを特徴とする請求項3に記載の冷水タンク。
【請求項5】
前記複数の第2連結管は、前記収容空間で前記第1平面に並んだ第2平面上に互いに並んで同一間隔で配置されることを特徴とする請求項4に記載の冷水タンク。
【請求項6】
前記n個の隔壁のそれぞれは、前記複数の第1連結管および前記複数の第2連結管のいずれかが貫通される高さに形成されることを特徴とする請求項3に記載の冷水タンク。
【請求項7】
前記n個の隔壁は、前記複数の第1連結管のいずれかが貫通される第1隔壁部と、前記複数の第2連結管のいずれかが貫通される第2隔壁部と、を含み、
前記第1隔壁部および第2隔壁部は、前記収容空間で横方向に交互に配置されることを特徴とする請求項3に記載の冷水タンク。
【請求項8】
前記複数の第1連結管のいずれかを含む第3平面と前記隔壁部を含む平面は、互いに0度より大きく、90度より小さい角度を有するように形成されることを特徴とする請求項3に記載の冷水タンク。
【請求項9】
前記複数の第2連結管のいずれかを含む第4平面と前記隔壁部を含む平面は、互いに0度より大きく、90度より小さい角度を有するように形成されることを特徴とする請求項3に記載の冷水タンク。
【請求項10】
前記開口は、前記本体部の内側面から一定間隔で離隔して位置することを特徴とする請求項1に記載の冷水タンク。
【請求項11】
前記本体部の上側に形成され、前記本体部に収容された流体の水位に応じて前記本体部の内部の空気が前記本体部の外部に排出可否を調節する空気排出部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の冷水タンク。
【請求項12】
前記本体部の上側に配置され、前記本体部の収容された流体の水位を感知する水位センサをさらに含み、
前記水位センサは、前記本体部の収容された流体の水位に応じて前記空気排出部を制御することを特徴とする請求項11に記載の冷水タンク。
【請求項13】
前記本体部の内部の温度を感知する温度センサをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の冷水タンク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷水タンクに関するものであって、多くの冷水を抽出するために冷水タンクを大きくしないようにして製作コストを低減しながらも冷水を抽出する性能が向上し、冷水を直結給水方式で抽出して使用者満足度を向上させることができる冷水タンクに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、冷水タンクは、水道栓、ミネラルウォーターボトル、または浄水貯蔵装置から供給された水を冷却して使用者に提供する装置である。このような冷水タンクは、浄水器、炭酸水器、冷温水機など低温の飲用水生成のために主に設置されるが、冷水の生成が必要な様々な分野に利用することができる。
【0003】
コーウェイ株式会社の韓国公開特許公報第10-2020-0008263号は、従来の冷水タンクを開示する。このような冷水タンクには、タンク本体およびタンク本体内部に貯蔵された水を冷却して冷水となるようにする冷却ユニットが備えられる。このとき、冷却ユニットの外側面には、氷が発生するようになり、タンク本体内部に貯蔵された水に十分に冷気が伝達されなくなり、結果的に冷水抽出効率が低下する問題がある。
【0004】
(株)ヘ・ウォン電気の韓国登録特許公報第10-1658496号に開示された浄水器用冷却装置は、冷水タンクおよび冷水タンクの外周面に接触して冷水タンクに貯蔵された水を冷却する冷却パイプを備える。このような冷却装置は、冷却パイプが冷水タンクの外周面に配置されることによって、冷却パイプの冷気が冷水タンクにのみ伝達されずに外部に排出されるため、冷却効率が低下する問題がある。
【0005】
(株)ウォンボンの韓国登録特許公報第10-2053784号に開示された浄水器用冷水タンクは、タンク本体、タンク本体の外周面を包む冷却コイルおよび冷却コイルを包む保温材を備える。前記浄水器用冷水タンクでは、冷却コイルが保温材によって外部に露出されないが、冷却コイルがタンク本体に貯蔵された水と直接接触しないため、冷却効率が低下する問題がある。また、タンク本体が円筒形状からなることになって浄水器の設計空間を制約する問題があり、タンク本体を大容量に設計するには浄水器全体の大きさが増大して製造コストが増加する問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2020-0008263号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-1658496号公報
【特許文献3】韓国登録特許第10-2053784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記の問題を解決するために、本発明の実施形態による冷水タンクは、流体を収容する収容空間を隔壁に区画し、流体が隔壁に沿って直結給水方式で移動し、蒸発器が流体と熱交換するように収容空間に配置されることによって、冷水を大量に抽出しながらも浄水器の設計空間を最小化できるようにすることを目的とする。
【0008】
本発明の実施形態による冷水タンクは、蒸発器がオフセットを形成するm個の蒸発管とm個の蒸発管を連結するm-1個の連結管とを備えて収容空間で流体と熱交換される接触面積が増大されることによって、冷水抽出の性能が向上することを目的とする。
【0009】
本発明の実施形態による冷水タンクは、隔壁が収容空間内で横方向に交互に配置されることによって、連結管と隔壁が互いに過度に近接することが防止され、連結管の外周面に過度に氷が発生することによる冷水抽出の性能が低下することを防止することを目的とする。
【0010】
本発明の実施形態による直結給水浄水器用冷水タンクは、内部空気の排出が調節されることにより、本体部が流体によって急激に膨張して破損されることを防止することを目的とする。
【0011】
本発明の実施形態による直結給水浄水器用冷水タンクは、冷媒の温度を精密に測定して使用者が望む温度範囲に該当する冷水を提供しながら電力消費の効率性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために、本発明の実施形態による冷水タンクは、流体を収容する収容空間を備える本体部と、前記本体部の前記収容空間をn+1個の区域(nは、1以上の整数)に横方向に区画するn個の隔壁で構成される隔壁部と、前記n+1個の区域を移動する流体を冷却するために前記本体部の前記収容空間に配置される蒸発器と、を含み、前記蒸発器は、前記隔壁に対向するように配置され、少なくとも一部が第1方向に延びるm個の蒸発管(mは、2以上の整数)と、k+1番目の蒸発管(kは、1以上m-1以下の奇数)が前記第1方向に垂直な第2方向にk番目の蒸発管と第1オフセットを形成し、縦方向に前記k番目の蒸発管と第2オフセットを形成するように、前記k番目の蒸発管と前記k+1番目の蒸発管を連結し、k+2番目の蒸発管が前記第2方向の逆方向である第3方向に前記k+1番目の蒸発管と第1オフセットを形成し、縦方向に前記k+1番目の蒸発管と第2オフセットを形成するように、前記k+1番目の蒸発管と前記k+2番目の蒸発管を連結するm?1個の連結管と、を含み、前記隔壁は、前記連結管が貫通する開口を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の実施形態による冷水タンクにおいて、前記収容空間の区域のうち、最上側区域と最下側区域を除いた区域は、それぞれ少なくとも1つの蒸発管が配置されることを特徴とする。
【0014】
本発明の実施形態による冷水タンクにおいて、前記m-1個の連結管は、前記k番目の蒸発管と前記k+1番目の蒸発管を連結する複数の第1連結管と、前記k+1番目の蒸発管と前記k+2番目の蒸発管を連結する複数の第2連結管と、を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の実施形態による冷水タンクにおいて、前記複数の第1連結管は、前記収容空間の第1平面上に互いに並んで同一間隔で配置されることを特徴とする。
【0016】
本発明の実施形態による冷水タンクにおいて、前記複数の第2連結管は、前記収容空間で前記第1平面に並んだ第2平面上に互いに並んで同一間隔で配置されることを特徴とする。
【0017】
本発明の実施形態による冷水タンクにおいて、前記n個の隔壁のそれぞれは、前記複数の第1連結管および前記複数の第2連結管のいずれかが貫通される高さに形成されることを特徴とする。
【0018】
本発明の実施形態による冷水タンクにおいて、前記n個の隔壁は、前記複数の第1連結管のいずれかが貫通される第1隔壁部と、前記複数の第2連結管のいずれかが貫通される第2隔壁部と、を含み、前記第1隔壁部および第2隔壁部は、前記収容空間で横方向に交互に配置されることを特徴とする。
【0019】
本発明の実施形態による冷水タンクにおいて、前記複数の第1連結管のいずれかを含む第3平面と前記隔壁部を含む平面は、互いに0度より大きく、90度より小さい角度を有するように形成されることを特徴とする。
【0020】
本発明の実施形態による冷水タンクにおいて、前記複数の第2連結管のいずれかを含む第4平面と前記隔壁部を含む平面は、互いに0度より大きく、90度より小さい角度を有するように形成されることを特徴とする。
【0021】
本発明の実施形態による冷水タンクにおいて、前記開口は、前記本体部の内側面から一定間隔で離隔して位置することを特徴とする。
【0022】
本発明の実施形態による冷水タンクは、前記本体部の上側に形成され、前記本体部に収容された流体の水位に応じて前記本体部の内部の空気が前記本体部の外部に排出可否を調節する空気排出部をさらに含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の実施形態による冷水タンクは、前記本体部の上側に配置され、前記本体部の収容された流体の水位を感知する水位センサをさらに含み、前記水位センサは、前記本体部の収容された流体の水位に応じて前記空気排出部を制御することを特徴とする。
【0024】
本発明の実施形態による冷水タンクは、前記本体部の内部の温度を感知する温度センサをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施形態による冷水タンクは、流体を収容する収容空間を隔壁に区画し、流体が隔壁に沿って直結給水方式で移動し、蒸発器が流体と熱交換するように収容空間に配置されることによって、冷水を大量に抽出しながらも浄水器の設計空間を最小化できるようにする効果を提供する。
【0026】
本発明の実施形態による冷水タンクは、蒸発器がオフセットを形成するm個の蒸発管とm個の蒸発管を連結するm-1個の連結管を備えて収容空間で流体と熱交換する接触面積が増大されることによって、冷水抽出の性能が向上する効果を提供する。
【0027】
本発明の実施形態による冷水タンクは、隔壁が収容空間内で横方向に交互に配置されることによって、連結管と隔壁が互いに過度に近接することが防止され、連結管の外周面に過度に氷が発生することによる冷水抽出の性能が低下することを防止する効果を提供する。
【0028】
本発明の実施形態による直結給水浄水器用冷水タンクは、内部空気の排出が調節されることにより、本体部が流体によって急激に膨張して破損されることを防止する効果を提供する。
【0029】
本発明の実施形態による直結給水浄水器用冷水タンクは、冷媒の温度を精密に測定し、使用者が望む温度範囲に該当する冷水を提供しながら電力消費の効率性を向上させる効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の実施形態による冷水タンクの外観を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態による冷水タンクの内部を示す斜視図である。
図3】本発明の実施形態による冷水タンクの内部を示す正面図である。
図4】本発明の実施形態による冷水タンクの蒸発器を示す斜視図である。
図5】本発明の実施形態による冷水タンクの蒸発器を示す正面図である。
図6】本発明の実施形態による冷水タンクの蒸発器を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本明細書および特許請求の範囲で使用される単語および用語は、通常または辞書的な意味に限定して解釈されず、自分の発明を最良の方法で説明するために発明者が用語および概念を定義できる原則に従って本発明の技術的思想に符合する意味と概念として解釈されなければならない。
【0032】
したがって、本明細書に記載された実施形態および図面に示された構成は、本発明の好ましい一実施形態に該当し、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないため、当該構成は、本発明の出願時点でこれを置き換える様々な均等物と変形例を有することができる。
【0033】
本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを説明しようとするものであり、1つまたは複数の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0034】
ある構成要素が他の構成要素の「前方」、「後方」、「上部」または「下部」にあるということは、特別な事情がない限り、他の構成要素と直接接して「前方」、「後方」、「上部」または「下部」に配置されるだけでなく、その中間にまた他の構成要素が配置される場合も含む。また、ある構成要素が他の構成要素と「連結」されているということは、特別な事情がない限り、互いに直接連結されるだけでなく、間接的に互いに連結される場合も含む。
【0035】
以下においては、図面を参照して本発明の実施形態による冷水タンクについて説明する。
【0036】
図1は、本発明の実施形態による冷水タンクの外観を示す斜視図であり、図2は、本発明の実施形態による冷水タンクの内部を示す斜視図であり、図3は、本発明の実施形態による冷水タンクの内部を示す正面図であり、図4は、本発明の実施形態による冷水タンクの蒸発器を示す斜視図であり、図5は、本発明の実施形態による冷水タンクの蒸発器を示す正面図であり、図6は、本発明の実施形態による冷水タンクの蒸発器を示す側面図である。
【0037】
図1図6を参照すると、本発明の実施形態による冷水タンク100は、流体を収容する収容空間119を備える本体部110と、前記本体部110の前記収容空間119を区画する隔壁部120と、前記本体部110の前記収容空間119に配置される蒸発器130と、を含む。
【0038】
前記本体部110は、正六面体の形で形成され、浄水器(図示せず)の内部に配置される。ただし、前記本体部110は、前記浄水器の内部に配置されるものに限定されず、前記浄水器の外部に配置することができる。また、前記本体部110の前記収容空間119には、前記隔壁部120と前記蒸発器130が備えられる。また、前記本体部110は、上側面111と、前記上側面111と並んで形成される下側面112と、前記上側面111と前記下側面112との間に連結される第1側面113と、前記第1側面113と並んで形成される第2側面114と、を含んで正六面体の形で形成される。このように、前記本体部110が正六面体の形で形成されることにより、同一空間で円筒形状に比べて前記収容空間119に前記流体を大量に収容するため、浄水器自体の大きさを増大させることなく大容量の冷水を抽出するという利点がある。また、本発明の様々な実施形態によると、前記本体部110は、正六面体の形で形成されるものに限定されず、浄水器内部の設置空間に応じて浄水器の内部に設置できる様々な形で形成することができる。また、前記本体部110の材質は、ステンレス鋼である。ただし、前記本体部110の材質は、ステンレス鋼に限定されず、耐食性に強く剛性を有する金属またはプラスチックなどの様々な材質を用いることができる。また、前記上側面111には、前記本体部110の外部から前記流体が流入する流入管117が形成される。このとき、前記流入管117は、前記上側面111を貫通する第1流入部材117aと、前記第1流入部材117aから延びる第2流入部材117bと、前記第2流入部材117bから延びて前記流体が前記収容空間119に移動するように形成される第3流入部材117cと、を含む。また、前記第2流入部材117bがU字形状になって前記流体が重力方向に沿って直ちに落下せず、前記上側面111に向かって排出されるため、前記流体の速度が過度に増加することを防止できる。また、前記第2側面114の下側部分には、前記収容空間119の前記流体を外部に排出するための排出管118が形成される。これにより、前記流入管117を介して流入した前記流体は、前記収容空間119から移動した後に前記排出管118に排出される。
【0039】
前記隔壁部120は、前記本体部110の前記収容空間119をn+1個の区域(nは、1以上の整数)に横方向に区画するn個の隔壁で構成される。例えば、前記nは、5であってもよく、前記n個の隔壁は、5つの隔壁121、122、123、124、125であり、前記n+1個の区域は、6つの区域110b、110c、110d、110e、110f、110gである。ただし、前記nは、5に限定されず、nは、1~4または6以上であってもよい。また、前記n個の隔壁121、122、123、124、125は、横方向に沿って互いに並んで配置される第1隔壁121、第2隔壁122、第3隔壁123、第4隔壁124および第5隔壁125を含む。また、前記n個の隔壁121、122、123、124、125には、前記流体が下側に移動する開口121a、122a、123a、124a、125aが形成される。また、前記開口121a、122a、123a、124a、125aは、スリット形状からなる。ただし、前記開口121a、122a、123a、124a、125aは、スリット形状からなるものに限定されず、前記流体が移動する様々な形状とすることができる。このとき、前記n個の隔壁121、122、123、124、125は、互いに異なる間隔で離隔して配置される。すなわち、前記第1隔壁121は、前記本体部110の前記上側面111から第1間隔G1に離隔して配置される。また、前記第2隔壁122は、前記第1隔壁121から第2間隔G2に離隔して配置される。このとき、前記第2間隔G2は、前記第1間隔G1よりも長い。また、前記第3隔壁123は、前記第2隔壁122から第3間隔G3に離隔して配置される。このとき、前記第3間隔G3は、前記第1間隔G1よりも小さい。また、前記第4隔壁124は、前記第3隔壁123から第4間隔G4に離隔して配置される。このとき、前記第4間隔G4は、前記第2間隔G2と同じである。また、前記第5隔壁125は、前記第4隔壁124から第5間隔G5に離隔して配置される。このとき、前記第5間隔G5は、前記第3間隔G3と同じである。また、本発明の様々な実施形態によると、前記n個の隔壁121、122、123、124、125は、互いに異なる間隔で離隔して配置されることに限定されず、等間隔で離隔して配置されてもよい。また、前記隔壁部120の材質は、前記本体部110の材質と同様に、ステンレス鋼である。ただし、前記隔壁部120の材質は、ステンレス鋼に限定されず、耐食性が強く剛性を有する金属またはプラスチックなどの様々な材質を用いることができる。また、前記n+1個の区域110b、110c、110d、110e、110f、110gは、前記n個の隔壁121、122、123、124、125によって区画される第1区域110b、第2区域110c、第3区域110d、第4区域110e、第5区域110f、および第6区域110gを含む。前記第1区域110bは、前記本体部110の前記上側面111と前記第1隔壁121との間に形成される。また、前記第1隔壁121には、前記第1区域110bを介して移動する前記流体が下側方向に移動するための第1開口121aが形成される。前記第2区域110cは、前記第1隔壁121と前記第2隔壁122との間に形成される。また、前記第2隔壁122には、前記第2区域110cを介して移動する前記流体が下側方向に移動するための第2開口122aが形成される。前記第3区域110dは、前記第2隔壁122と前記第3隔壁123との間に形成される。また、前記第3隔壁123には、前記第3区域110dを介して移動する前記流体が下側方向に移動するための第3開口123aが形成される。前記第4区域110eは、前記第3隔壁123と前記第4隔壁124との間に形成される。このとき、前記第4区域110eの大きさは、前記第2区域110cの大きさと同じである。また、前記第4隔壁124には、前記第4区域110eを介して移動する前記流体が下側方向に移動するための第4開口124aが形成される。前記第5区域110fは、前記第4隔壁124と前記第5隔壁125との間に形成される。このとき、前記第5区域110fの大きさは、前記第3区域110dの大きさと同じである。また、前記第5隔壁125には、前記第5区域110fを介して移動する前記流体が下側方向に移動するための第5開口125aが形成される。前記第6区域110gは、前記第5隔壁125と前記第6隔壁126との間に形成される。
【0040】
前記蒸発器130は、前記n+1個の区域110b、110c、110d、110e、110f、110gを移動する前記流体を冷却するために前記本体部110の前記収容空間119に配置される。また、前記蒸発器130には、前記流体と熱交換される冷媒が移動される。このとき、前記蒸発器130の一方の側には、外部から前記冷媒が供給される冷媒供給管145が備えられる。前記冷媒供給管145は、前記本体部110の前記第1側面113の上側部分を貫通する。また、前記蒸発器130の他方の側には、前記冷媒が外部に排出される冷媒排出管146が備えられる。前記冷媒排出管146は、前記本体部110の前記第1側面113の下側部分を貫通する。また、前記蒸発器130は、前記隔壁121、122、123、124、125に対向するように配置され、少なくとも一部が第1方向(“1”、図4参照)に配置されるm個の蒸発管(mは、2以上の整数)およびm個の蒸発管を連結するm-1個の連結管を含む。例えば、前記mは、12であり、前記m個の蒸発管は、12個の蒸発管131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142であり、前記m-1個の連結管は、11個の連結管151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161である。例えば、前記12個の蒸発管131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142は、第1~12番目の蒸発管131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142で構成される。ただし、前記mは、12に限定されず、mは、2~11または13以上であってもよい。
【0041】
また、前記m-1個の連結管は、k番目の蒸発管(kは、1以上m-1以下の奇数)とk+1番目の蒸発管を連結し、前記k+1番目の蒸発管とk+2番目の蒸発管を連結する。前記m-1個の連結管は、U字形状からなる。ただし、前記m-1個の連結管は、U字形状からなるものに限定されず、前記m個の蒸発管を互いに連結する様々な形状で構成することができる。このとき、前記k+1番目の蒸発管は、前記第1方向(“1”、図4参照)に垂直な第2方向(“2”、図4参照)に前記k番目の蒸発管と第1オフセットを形成し、縦方向に前記k番目の蒸発管と第2オフセットを形成する。また、前記k+2番目の蒸発管は、前記第2方向“2”の逆方向である第3方向(“3”、図4参照)に前記k+1番目の蒸発管と第1オフセットを形成し、縦方向に前記k+1番目の蒸発管と第2オフセットを形成する。例えば、前記mが2であり、kが1である場合、前記2番目の蒸発管132が前記第2方向“2”に前記1番目の蒸発管131と第1オフセットa1(図4参照)を形成し、縦方向に前記1番目の蒸発管131と第2オフセットa2(図4参照)を形成する。また、前記3番目の蒸発管133は、前記第3方向“3”に前記2番目の蒸発管132と第1オフセットa1を形成し、縦方向に前記2番目の蒸発管132と第2オフセットa2を形成する。このとき、前記m-1個の連結管は、前記k番目の蒸発管と前記k+1番目の蒸発管を連結する複数の第1連結管151、153、155、157、159、161と、前記k+1番目の蒸発管と前記第k+1番目の蒸発管を連結する複数の第2連結管152、154、156、158、160と、を含む。例えば、複数の第1連結管151、153、155、157、159、161は、前記1番目の蒸発管131と前記2番目の蒸発管132を連結する第1連結管151と、前記3番目の蒸発管133と前記4番目の蒸発管134を連結する第3連結管153と、前記5番目の蒸発管135と前記6番目の蒸発管136を連結する第5連結管155と、前記7番目の蒸発管137と前記8番目の蒸発管138を連結する第7連結管157と、前記9番目の蒸発管139と前記10番目の蒸発管140を連結する第9連結管159と、前記11番目の蒸発管141と前記12番目の蒸発管142を連結する第11連結管161と、を含む。また、前記複数の第2連結管152、154、156、158、160は、前記2番目の蒸発管132と前記3番目の蒸発管133を連結する第2連結管152と、前記4番目の蒸発管134と前記5番目の蒸発管135を連結する第4連結管154と、前記6番目の蒸発管136と前記7番目の蒸発管137を連結する第6連結管156と、前記8番目の蒸発管138と前記9番目の蒸発管139を連結する第8連結管158と、前記10番目の蒸発管140と前記11番目の蒸発管141を連結する第10連結管160と、を含む。このとき、前記1番目の蒸発管131、前記第1連結管151および前記2番目の蒸発管132は、前記第1区域110bに配置されることにより、前記1番目の蒸発管131と前記2番目の蒸発管132が前記第1区域110bを介して移動する前記流体を冷却させることになるため、前記流体の冷却効率が向上する。また、前記2番目の蒸発管132が前記第2方向“2”に前記1番目の蒸発管131と前記第1オフセットa1を形成し、縦方向に前記1番目の蒸発管131と前記第2オフセットa2を形成することによって、前記1番目の蒸発管131と前記2番目の蒸発管132との間の流体が過度に冷却され、前記1番目の蒸発管131と前記2番目の蒸発管132との間が氷によって塞がることを防止する。また、前記2番目の蒸発管132が前記第2方向“2”に前記1番目の蒸発管131と前記第1オフセットa1を形成し、縦方向に前記1番目の蒸発管131と前記第2オフセットa2を形成することによって、前記第1連結管151が過度に曲がらずに、前記1番目の蒸発管131と前記2番目の蒸発管132を円滑に連結するという利点がある。また、前記第2連結管152は、前記第1隔壁121の第1開口121aを通過する。このとき、前記3番目の蒸発管133、前記第3連結管153、前記4番目の蒸発管134、前記第4連結管154および前記5番目の蒸発管135は、前記第2区域110cに配置され、前記第2区域110cから移動する流体を冷却させる。このとき、前記第2区域110cの大きさは、前記第1区域110bの大きさよりも大きくなることにより、前記第2区域110cが収容する前記流体の量が、前記第1区域110bが収容する前記流体の量よりも大きくなる。すなわち、前記第2区域110cを介して移動する前記流体が前記第2開口152aを介して下側に移動する間に、前記第1区域110bを介して移動する前記流体が前記第1開口151aを介して前記第2区域110cに円滑に移動し、前記収容空間119の水位が急激に増加することを防止する。また、前記第5連結管155は、前記第3開口123aを通過する。このとき、前記6番目の蒸発管136は、前記第3区域110dに配置される。前記第3区域110dの大きさは、前記第2区域110cの大きさよりも小さくなることにより、前記第3区域110cが収容する前記流体の量が、前記第2区域110bが収容する前記流体の量より小さくなる。すなわち、前記第3区域110cを介して移動する前記流体が前記第3開口153aを介して下側に移動する間に、前記第2区域110cを介して移動する前記流体が前記第3区域110cに連続的に移動し、前記流体が前記6番目の蒸発管136によって冷却される冷却効率が向上する。また、前記第6連結管156は、前記第3開口123aを通過する。このとき、前記7番目の蒸発管137、前記第7連結管157、前記8番目の蒸発管138、前記第8連結管158および前記9番目の蒸発管139は、前記第4区域110eに配置され、前記第4区域110eから移動する前記流体を冷却させる。このとき、前記第4区域110eの大きさは、前記第2区域110cの大きさと同じになることにより、前記第4区域110eを移動する前記流体の量が前記第2区域110cを移動する前記流体の量と同じになるため、前記第2区域110cの前記流体は、前記第3区域110dを通過して前記第4区域110dに円滑に移動する。また、前記第9連結管159は、前記第4開口124aを通過する。このとき、前記10番目の蒸発管140は、前記第5区域110fに配置される。前記第5区域110fの大きさは、前記第4区域110eの大きさよりも小さくなることにより、前記第5区域110fが収容する前記流体の量が、前記第4区域110eが収容する流体の量より小さくなる。すなわち、前記第5区域110fを介して移動する前記流体が前記第4開口124aを介して下側に移動する間に、前記第4区域110eを介して移動する前記流体が前記第5区域110fに連続的に移動し、前記流体が前記10番目の蒸発管140によって冷却される冷却効率が向上する。また、前記第10連結管160は、前記第5開口125aを通過する。このとき、前記11番目の蒸発管141、前記第11連結管161と前記12番目の蒸発管142は、前記第6区域110gに配置され、前記第6区域110gから移動する前記流体を冷却させる。このように、本発明の実施形態によると、前記流体が前記本体部110の前記収容空間119を区画した隔壁部120に沿って前記蒸発器130と直結給水方式で熱交換して冷却されるため、大容量の冷水抽出性能が向上する。
【0042】
また、本発明の一実施形態によると、前記収容空間119の区域のうち、最上側区域110aと最下側区域110hを除いた区域は、それぞれ少なくとも1つの蒸発管131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142を配置することができる。前記最上側区域110aは、前記上側面111に隣接し、前記最下側区域110hは、前記下側面112に隣接するため、前記少なくとも1つの蒸発管131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142が前記最上側区域110aと前記最下側区域110hに配置されないことによって、前記蒸発器130の冷気が前記上側面111と前記下側面112に急激に伝達されることを防止する。また、本発明の様々な実施形態によると、前記少なくとも1つの蒸発管131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142が前記最上側区域110aに配置され、前記最下側区域110hに配置されないことがある。また、本発明の様々な実施形態によると、前記少なくとも1つの蒸発管131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142が前記最上側区域110aに配置せずに、前記最下側区域110hに配置することができる。また、本発明の様々な実施形態によると、前記少なくとも1つの蒸発管131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142が前記最上側区域110aに配置され、前記最下側区域110hにも配置されてもよい。
【0043】
また、図5に示すように、前記複数の第1連結管151、153、155、157、159、161は、前記収容空間119の仮想平面である第1平面V1上に互いに並んで同一間隔で配置される。また、前記複数の第2連結管152、154、156、158、160は、前記収容空間119で前記第1平面V1に並んだ第2平面V2上に互いに並んで同一間隔で配置される。これにより、前記複数の第1連結管151、153、155、157、159、161と前記複数の第2連結管152、154、156、158、160は、前記m個の蒸発管を互いに連結しながら、正六面体形状からなる前記本体部110の前記収容空間119に最大限分散配置されることによって、前記蒸発器130が前記流体と熱交換される面積を最大限確保するという利点がある。また、前記n個の隔壁121、122、123、124、125のそれぞれは、前記複数の第1連結管151、153、155、157、159、161および前記複数の第2連結管152、154、156、158、160のいずれかが貫通される高さに形成される。これにより、前記蒸発器130は、前記n個の隔壁121、122、123、124、125を通過しながら前記流体と直結給水方式で冷却されるという利点がある。また、本発明の実施形態によると、前記n個の隔壁121、122、123、124、125は、前記複数の第1連結管151、153、155、157、159、161のいずれかが貫通される第1隔壁部122、124と、前記複数の第2連結管152、154、156、158、160のいずれかが貫通される第2隔壁部121、123、125と、を含む。また、前記第1隔壁部122、124および前記第2隔壁部121、123、125は、前記収容空間で横方向に交互に配置される。これにより、前記第1隔壁部122、124の開口122a、124aと前記第2隔壁部121、123、125の開口121a、123a、125aは、互いに離隔して配置されることによって、前記開口121a、122a、123a、124a、125aの間に冷気が集中するのを防止し、前記開口121a、122a、123a、124a、125aの周りに氷が過剰に生成されることを防止する。また、本発明の実施形態によると、前記複数の第1連結管151、153、155、157、159、161のいずれかを含む第3平面151a(図6参照)と前記隔壁部120を含む平面120a(図2参照)は、互いに0度より大きく、90度より小さい角度を有するように形成される。例えば、前記角度は、約30度であってもよい。また、前記複数の第2連結管152、154、156、158、160のいずれかを含む第4平面152a(図6参照)と前記隔壁部120を含む平面120a(図2参照)は、互いに0度より大きく、90度より小さい角度を有するように形成される。例えば、前記角度は、約30度であってもよい。このように、図6に示すように、前記複数の第1連結管のいずれか151と前記複数の第2連結管のいずれか152との間の第1角度α1は、約60度であってもよい。また、前記複数の第2連結管のいずれか152と前記複数の第1連結管のいずれか153との間の第2角度α2は、前記複数の第1連結管のいずれか151と前記複数の第2連結管のいずれか152との間の第1角度α1と同じである。例えば、前記第2角度α2は、約60度であってもよい。このように、前記複数の第1連結管151、153、155、157、159、161と前記複数の第2連結管152、154、156、158、160が互いに約60度の角度を有するように形成されることによって、前記複数の第1連結管151、153、155、157、159、161と前記複数の第2連結管152、154、156、158、160が過度に曲がらずに、前記m個の蒸発管131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142を安定的に連結することができる。
【0044】
また、本発明の実施形態によると、前記冷水タンク100には、前記本体部110の内部の温度を感知する温度センサ170が備えられる。このとき、前記温度センサ170は、前記第4区域110eに配置される第1温度センサ171と、前記第5区域110fに配置される第2温度センサ172と、を含む。前記第1温度センサ171は、前記第9連結管159の上側に隣接して配置され、前記第2温度センサ172は、前記第9連結管159の下側に隣接して配置される。前記第9連結管159の外周面には、氷が過剰に生成される場合、前記第4開口124aが塞がれる問題がある。これを解決するために、前記第1温度センサ171と前記第2温度センサ172は、前記第9連結管159の周囲温度を測定し、前記第9連結管159の外周面に氷が過剰に生成されることを防止する。また、本発明の実施形態によると、前記冷水タンク100には、前記本体部110の前記第2側面114の上側部分を貫通する空気排出部115が備えられる。前記空気排出部115は、前記本体部110に収容された流体の水位に応じて、前記本体部110の内部の空気が前記本体部110の外部に排出を調節する。例えば、前記空気排出部115は、冷気の流出を防止するために、前記本体部110の内部の空気が前記本体部110の外部に排出されないように閉鎖され、前記本体部110に収容された流体の水位が高くなると、前記本体部110の内部の空気を前記本体部110の外部に排出させ、前記本体部110の内部圧力によって前記本体部110が破損されることを防止する。また、本発明の実施形態によると、前記冷水タンク100には、前記本体部110の上側に配置される水位センサ116が備えられる。前記水位センサ116は、前記本体部110に収容された前記流体の水位を感知する。また、前記水位センサ116は、前記本体部110に収容された流体の水位に応じて前記本体部110に供給される前記流体の流量の供給を制御するように備えられる。また、前記水位センサ116は、前記本体部110に収容された流体の水位に応じて前記空気排出部115を制御する。これにより、前記水位センサ116は、前記本体部110に収容された流体によって前記本体部110の内部圧力が上昇し、前記本体部110が破損されることを防止する。
【0045】
また、[表1]は、従来の冷水タンクと本発明の実施形態による冷水タンクの冷水効率を比較する表である。従来発明1の冷水タンクは、直結給水型ではなく冷水を貯蔵した状態で冷水を生成し、従来発明2の冷水タンクは、円筒状構造からなり、直結給水型で冷水を生成する。ここで、タンクの冷水効率は、冷水抽出量からタンク容量で割った値である。
【0046】
【表1】
【0047】
表1を参照すると、従来発明1の冷水タンクの冷水効率は、84%であり、従来発明2の冷水タンクの冷水効率は、100%であり、本発明による冷水タンクの冷水効率は、127%である。このとき、本発明による冷水タンクの冷水効率は、前記蒸発器の外周面に氷が形成されるため、供給される流体に比べて抽出される冷水の量が多いことが分かる。このように、本発明による冷水タンクは、従来発明1および従来発明2に比べてタンクの冷水効率が向上することが分かる。また、本発明による冷水タンクは、円筒構造に限定する必要がないため、本発明による冷水タンクのサイズは、従来発明2の冷水タンクのサイズに比べて小さくしながらも、むしろタンクの冷水効率が向上することが分かる。また、本発明による冷水タンクの冷水の最低温度は、3.2℃であり、従来発明1の冷水タンクの冷水の最低温度は、3.3℃であり、従来発明2の冷水タンクの冷水の最低温度は、4.3℃であるため、本発明による冷水タンクは、従来発明1および従来発明2に比べてより低い温度の冷水を抽出して使用者の満足感を向上させることができる。また、本発明による冷水タンクと蒸発器が2列に平行に配置される冷水タンクとを比較すると、蒸発器の冷媒が隔壁部に沿って下側に移動した後に再び上側に移動することになり、冷媒による冷却効率が低下するため、本発明による冷水タンクは、蒸発器が2列に平行に配置される冷水タンクに比べて冷却効率が向上する。
【0048】
本発明の実施形態について説明したが、本発明の思想は、本明細書に提示される実施形態によって限定されず、本発明の思想を理解する当業者は、同じ思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施形態を容易に提案できるが、これも本発明の思想範囲内に入ると言うことができる。
【符号の説明】
【0049】
100:冷水タンク
110:ボディ本体部
110a:最上側区域
110b、110c、110d、110e、110f、110g:n個の区域
110h:最下側区域
119:収容空間
120:隔壁部
121、122、123、124、125:n個の隔壁
121a、122a、123a、124a、125a:開口
130:蒸発器
131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142:m個の蒸発管
151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161:m-1個の連結管
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】