(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】静脈内バッグ絞り器
(51)【国際特許分類】
A61J 1/14 20230101AFI20241024BHJP
【FI】
A61J1/14 390Z
A61J1/14 524
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525232
(86)(22)【出願日】2022-10-13
(85)【翻訳文提出日】2024-06-18
(86)【国際出願番号】 US2022046600
(87)【国際公開番号】W WO2023076037
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パサックカッド、ラーフル ラジャン
(72)【発明者】
【氏名】メイソン、ジーン イー.
【テーマコード(参考)】
4C047
【Fターム(参考)】
4C047AA11
4C047BB11
4C047BB24
4C047BB26
4C047CC05
4C047DD01
4C047DD22
4C047DD32
4C047EE02
4C047EE04
(57)【要約】
IVバッグ絞り器は、フレーム開口部を画定するフレームと、フレーム開口部内に配設された複数のローラ・アセンブリと、を含む。各ローラ・アセンブリは、フレームに結合されたシャフトと、シャフトに結合されたローラと、を含む。2つの対向するローラは、IVバッグ絞り器がIV流体バッグ上に掛かるように、ローラ間の間隙にIV流体バッグを受け入れるように位置付けられている。IVバッグ絞り器の重りは、対向するローラがIV流体バッグのみからの重力での流量よりも大きい量で、IV流体バッグから流体を圧搾するように、IV流体バッグに沿って下方に移動させる。ハンド・クランク式IVバッグ絞り器、モータ作動式IVバッグ絞り器、及びIVバッグ絞り器の動作方法も提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
静脈内(IV)バッグ絞り器であって、
フレーム開口部を画定するフレームと、
前記フレーム開口部内に配設された複数のローラ・アセンブリと、を備え、各ローラ・アセンブリが、
前記フレームに結合されたシャフトと、
前記シャフトに結合されたローラと、を備え、
2つの対向するローラは、前記IVバッグ絞り器がIV流体バッグ上に掛かるように、前記ローラ間の間隙に前記IV流体バッグを受け入れるように位置付けられており、
前記IVバッグ絞り器は、前記対向するローラが前記IV流体バッグのみからの重力での流量よりも大きい量で、前記IV流体バッグから流体を圧搾するように、前記IVバッグ絞り器の重量に基づいて、前記IV流体バッグに沿って下方に移動するように構成されている、IVバッグ絞り器。
【請求項2】
各ローラ・アセンブリが、
前記フレーム内の第1の空洞内に固定的に配設された第1のシャフト端部と、
前記フレーム内の第2の空洞内に固定的に配設された第2のシャフト端部と、を備え、
前記ローラが、前記シャフトに回転可能に結合されている、請求項1に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項3】
各ローラ・アセンブリが、
前記フレーム内の第1の空洞内に回転可能に配設された第1のシャフト端部と、
前記フレーム内の第2の空洞内に回転可能に配設された第2のシャフト端部と、を備え、
前記ローラが、前記シャフトに固定的に結合されている、請求項1に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項4】
少なくとも1つのローラ・アセンブリが、前記フレームに調整可能に結合されており、前記調整可能に結合されたローラ・アセンブリが、調整された位置に基づいて、前記対向するローラ間の前記間隙のサイズを調整するように構成されている、請求項1に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項5】
前記フレームに結合された1つ又は複数の重りをさらに備え、前記1つ又は複数の重りの総重量が、前記IV流体バッグから所定の流体流量を得るように構成されている、請求項1に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項6】
前記1つ又は複数の重りが、前記フレームと一体的に形成されている、請求項5に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項7】
前記1つ又は複数の重りが、前記フレームに固定的に結合されている、請求項5に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項8】
前記1つ又は複数の重りが、前記フレームに取り外し可能に結合されている、請求項5に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項9】
前記IVバッグ絞り器を前記IV流体バッグに対して非作動状態に保持するように構成された拘束部材をさらに備える、請求項1に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項10】
静脈内(IV)バッグ絞り器であって、
後壁、頂壁、第1の側壁、及び対向する第2の側壁を備えるハウジングと、
前記ハウジングの前記後壁に結合されたローラ・アセンブリであって、前記ローラ・アセンブリが、
第1の直線摺動軸受と、
第2の直線摺動軸受と、
前記第1及び第2の直線摺動軸受に結合されたシャフトと、
前記シャフトに結合されたローラと、を備える、ローラ・アセンブリと、
前記ハウジングと前記第1及び第2の直線摺動軸受とに結合されたクランク・アセンブリであって、前記後壁に対する前記第1及び第2の直線摺動軸受の位置を摺動可能に調整するように構成されている、クランク・アセンブリと、を備え、
前記ローラと前記ハウジングの前記後壁との間の間隙が、IV流体バッグを受け入れるように構成されている、IVバッグ絞り器。
【請求項11】
前記ハウジングの前記後壁に固定的に結合された第1のスライダ・ガイドであって、前記第1の直線摺動軸受が、前記第1のスライダ・ガイドに摺動可能に結合されている、第1のスライダ・ガイドと、
前記第1のスライダ・ガイドに平行な前記ハウジングの前記後壁に固定的に結合された第2のスライダ・ガイドであって、前記第2の直線摺動軸受が、前記第2のスライダ・ガイドに摺動可能に結合されている、第2のスライダ・ガイドと、をさらに備える、請求項10に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項12】
前記第1の直線摺動軸受の第1のねじ付き開口部に回転可能に結合された第1のサイド・スクリューと、
前記第2の直線摺動軸受の第2のねじ付き開口部に回転可能に結合された第2のサイド・スクリューと、をさらに備え、
前記第1及び第2のサイド・スクリューの回転が、前記第1及び第2のスライダ・ガイドに沿って、前記第1及び第2の直線摺動軸受を摺動可能に移動させるように構成されている、請求項11に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項13】
前記第1及び第2のサイド・スクリューが、前記ハウジングの前記頂壁に固定的に結合される第1及び第2のサイド・スクリュー取り付けブラケットに回転可能に結合されている、請求項12に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項14】
前記クランク・アセンブリが、
前記ハウジングの前記第1及び第2の側壁に回転可能に結合されたリード・スクリューを備え、前記リード・スクリューの第1の部分が、前記第1のサイド・スクリューの第1の歯車に結合されており、前記リード・スクリューの第2の部分が、前記第2のサイド・スクリューの第2の歯車に結合されており、前記リード・スクリューの回転が、前記第1及び第2のサイド・スクリューの対応する回転を引き起こすように構成されている、請求項12に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項15】
前記リード・スクリューが、前記第1及び第2の側壁にそれぞれ固定的に結合された第1及び第2のリード・スクリュー取り付けブラケットに回転可能に結合されている、請求項14に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項16】
前記リード・スクリューに固定的に結合されたハンド・クランクをさらに備え、前記ハンド・クランクが、前記ハウジングの前記第1の側壁の外面に回転可能に配設されており、
前記ハンド・クランクの手動回転が、前記ローラを前記IV流体バッグに沿って移動させて、前記IV流体バッグのみからの全開の重力での流量よりも大きい量で、前記IV流体バッグから流体を圧搾するように構成されており、
前記ハンド・クランクの第1の回転速度が、前記IV流体バッグからの前記流体流量の第1のレベルの増加に対応する、請求項14に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項17】
前記リード・スクリューに固定的に結合されたモータをさらに備え、前記モータが、前記ハウジングの前記第1の側壁の外面に回転可能に配設されており、
前記モータの作動が、前記ローラを前記IV流体バッグに沿って移動させて、前記IV流体バッグのみからの全開の重力での流量よりも大きい量で、前記IV流体バッグから流体を圧搾するように構成されており、
前記モータの第1の速度が、前記IV流体バッグからの前記流体流量の増加の第1のレベルに対応する、請求項14に記載のIVバッグ絞り器。
【請求項18】
請求項1に記載のIVバッグ絞り器を動作させる方法であって、前記方法が、
IVセットをIV流体バッグに結合することと、
前記IV流体バッグを掛けることと、
前記IV流体バッグから前記IVセットを通る流体の重力に基づく流体流量を設定することと、
前記IVバッグ絞り器の前記2つの対向するローラ間の前記間隙内に、前記IV流体バッグの頂部分を配設することと、
前記IVバッグ絞り器を前記IV流体バッグから掛けることと、
前記IVバッグ絞り器の重量が前記2つの対向するローラを、前記IV流体バッグに沿って第1の速度で下方に移動させるように、前記IVバッグ絞り器を解放することと、
前記2つの対向するローラ間で前記IV流体バッグを圧搾して、前記第1の速度に対応する前記IV流体バッグからの増加した流体流量を引き起こすことと、を備える、方法。
【請求項19】
請求項10に記載のIVバッグ絞り器を動作させる方法であって、前記方法が、
IVセットをIV流体バッグに結合することと、
前記IV流体バッグを掛けることと、
前記IV流体バッグから前記IVセットを通る流体の重力に基づく流体流量を設定することと、
前記ローラと前記IVバッグ絞り器の前記後壁との間の前記間隙内に、前記IV流体バッグの頂部分を配設することと、
前記クランク・アセンブリに結合されたハンド・クランクを回転させることと、
前記ハンド・クランクの回転数に基づく第1の速度で、前記ローラを前記IV流体バッグに沿って下方に移動させることと、
前記ローラと前記後壁との間で前記IV流体バッグを圧搾して、前記第1の速度に対応する前記IV流体バッグからの増加した流体流量を引き起こすことと、を備える、方法。
【請求項20】
請求項10に記載のIVバッグ絞り器を動作させる方法であって、前記方法が、
IVセットをIV流体バッグに結合することと、
前記IV流体バッグを掛けることと、
前記IV流体バッグから前記IVセットを通る流体の重力に基づく流体流量を設定することと、
前記ローラと前記IVバッグ絞り器の前記後壁との間の前記間隙内に、前記IV流体バッグの頂部分を配設することと、
前記クランク・アセンブリに結合されたモータを作動させることと、
前記モータの速度に基づく第1の速度で、前記ローラを前記IV流体バッグに沿って下方に移動させることと、
前記ローラと前記後壁との間で前記IV流体バッグを圧搾して、前記第1の速度に対応する前記IV流体バッグからの増加した流体流量を引き起こすことと、を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年10月29日に出願された「INTRAVENOUS BAG WRINGER」と題する米国仮特許出願第63/273,601号に対する優先権の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、静脈内(IV:Intravenous)セット、具体的には、IV流体バッグ用の絞り器に関する。
【背景技術】
【0003】
輸血は、手術又は怪我によって失われた血液を補充するのに役立つ可能性のある救命処置であり、病気によって体が血液又は一部の血液成分の正しい生成を妨げる場合にも役立ち得る。例えば、輸血の実施時間の短縮は、外傷患者の死亡リスクの低下につながる。
【0004】
医療処置は、多くの場合、「IVセット」と一般に称される可撓性配管及び取り付け具の構成を介して、流体源、例えばIVバッグに接続されるIVカテーテルを使用する、医療流体(例えば、血液、血漿)の患者への注入を含む。手術中、医療流体は、流量が大幅に増加して、迅速に必要とされる場合がある。典型的なIV血液セットは、手で圧搾して流体流量を急速に増加させる手動のハンド・ポンプ・バルブ又は可撓性容器を使用するため、筋肉疲労をもたらす。
【0005】
これらの理由から、筋肉疲労を除去するために、IVバッグを機械的に圧搾する絞り器を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示による1つ又は複数の実施の形態では、IVバッグ絞り器は、フレーム開口部を画定するフレームと、フレーム開口部内に配設された複数のローラ・アセンブリと、を備え、各ローラ・アセンブリが、フレームに結合されたシャフトと、シャフトに結合されたローラと、を備え、2つの対向するローラは、IVバッグ絞り器がIV流体バッグ上に掛かるように、ローラ間の間隙にIV流体バッグを受け入れるように位置付けられており、IVバッグ絞り器は、対向するローラがIV流体バッグのみからの重力での流量よりも大きい量で、IV流体バッグから流体を圧搾するように、IVバッグ絞り器の重量に基づいて、IV流体バッグに沿って下方に移動するように構成されている。
【0007】
本開示による1つ又は複数の実施の形態では、IVバッグ絞り器は、後壁、頂壁、第1の側壁、及び対向する第2の側壁を備えるハウジングと、ハウジングの後壁に結合されたローラ・アセンブリであって、ローラ・アセンブリが、第1の直線摺動軸受と、第2の直線摺動軸受と、第1及び第2の直線摺動軸受に結合されたシャフトと、シャフトに結合されたローラと、を備える、ローラ・アセンブリと、ハウジングと第1及び第2の直線摺動軸受とに結合されたクランク・アセンブリであって、後壁に対する第1及び第2の直線摺動軸受の位置を摺動可能に調整するように構成されている、クランク・アセンブリと、を備え、ローラとハウジングの後壁との間の間隙は、IV流体バッグを受け入れるように構成されている。
【0008】
本開示による1つ又は複数の実施の形態では、IVバッグ絞り器を動作させる方法は、IVセットをIV流体バッグに結合することと、IV流体バッグを掛けることと、IV流体バッグからIVセットを通る流体の重力に基づく流体流量を設定することと、IVバッグ絞り器の2つの対向するローラ間の間隙内に、IV流体バッグの頂部分を配設することと、IV流体バッグからIVバッグ絞り器を掛けることと、IVバッグ絞り器の重量が2つの対向するローラを、IV流体バッグに沿って第1の速度で下方に移動させるように、IVバッグ絞り器を解放することと、2つの対向するローラ間でIV流体バッグを圧搾して、第1の速度に対応するIV流体バッグからの増加した流体流量を引き起こすことと、を備える。
【0009】
本開示による1つ又は複数の実施の形態では、IVバッグ絞り器を動作させる方法は、IVセットをIV流体バッグに結合することと、IV流体バッグを掛けることと、IV流体バッグからIVセットを通る流体の重力に基づく流体流量を設定することと、ローラとIVバッグ絞り器の後壁との間の間隙内に、IV流体バッグの頂部分を配設することと、クランク・アセンブリに結合されたハンド・クランクを回転させることと、ハンド・クランクの回転数に基づく第1の速度で、ローラをIV流体バッグに沿って下方に移動させることと、ローラと後壁との間でIV流体バッグを圧搾して、第1の速度に対応するIV流体バッグからの増加した流体流量を引き起こすことと、を備える。
【0010】
本開示による1つ又は複数の実施の形態では、IVバッグ絞り器を動作させる方法は、IVセットをIV流体バッグに結合することと、IV流体バッグを掛けることと、IV流体バッグからIVセットを通る流体の重力に基づく流体流量を設定することと、ローラとIVバッグ絞り器の後壁との間の間隙内に、IV流体バッグの頂部分を配設することと、クランク・アセンブリに結合されたモータを作動させることと、モータの速度に基づく第1の速度で、ローラをIV流体バッグに沿って下方に移動させることと、ローラと後壁との間でIV流体バッグを圧搾して、第1の速度に対応するIV流体バッグからの増加した流体流量を引き起こすことと、を含む。
【0011】
主題の技術の他の構成は、主題の技術の様々な構成が例として示され説明される以下の詳細な説明から、当業者に容易に明らかになるであろうことが理解される。理解されるであろうように、主題の技術は、全て主題の技術の範囲から逸脱することなく、他の異なる構成が可能であり、そのいくつかの詳細は、様々な他の点において修正が可能である。したがって、図面及び詳細な説明は、本質的に例示的なものとみなされ、制限的なものとはみなされない。
【0012】
添付の図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成しており、本開示の実施の形態を例示し、説明と共に本開示の原理を説明する機能を果たしている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】4つの流体注入ポンプを有し、その各々が患者に流体補給品の内容物を汲み上げるためにそれぞれの流体補給品に接続された、例示的な患者ケア・システムの斜視図を描く。
【
図2】ハンド・ポンプ及びIVバッグを伴う典型的な組み立て後のIV注入セットの上面図を描く。
【
図3】本開示の態様による、IVバッグを伴うIVバッグ絞り器の斜視図を描く。
【
図4】本開示の態様による、
図3のIVバッグ絞り器の上面図を描く。
【
図5】本開示の態様による、
図3のIVバッグ絞り器の側面図を描く。
【
図6】本開示の態様による、IVバッグを伴うIVバッグ絞り器の斜視図を描く。
【
図7】本開示の態様による、
図6のIVバッグ絞り器の正面図を描く。
【
図8】本開示の態様による、
図6のIVバッグ絞り器の底面図を描く。
【
図9】本開示の態様による、IVバッグ絞り器の正面図を描く。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に記載される詳細な説明は、主題の技術の種々の構成を記載しており、主題の技術が実施され得る構成のみを表現することは意図されていない。詳細な説明は、主題の技術の完全な理解を提供する目的のための特有の詳細を含む。したがって、寸法は、非限定的な例として特定の態様に関して提供される。しかしながら、主題の技術は、これらの特有の詳細なしで実施され得ることは当業者に明らかであろう。一部の事例では、よく知られた構造及び構成要素は、主題の技術の概念を曖昧にすることを回避するために、ブロック図の形態で示される。
【0015】
本開示は、主題の技術の例を含み、添付の特許請求の範囲を限定していないことを理解されたい。主題の技術の種々の態様は、特定の、ただし非限定的な例に従って次に開示される。本開示に記載される種々の実施の形態は、異なる方式及び変形形態で、並びに所望の用途又は実装形態に従って実施される場合もある。
【0016】
複数の図面の中で同様の参照番号が同様の又は対応する要素を指す図面を次により詳細に参照すると、4つの注入ポンプ22、24、26、及び28を有し、その各々が、上流流体ライン30、32、34、及び36とそれぞれ流体接続されている、患者ケア・システム20が
図1に示されている。4つの注入ポンプ22、24、26、及び28の各々はまた、下流流体ライン31、33、35、及び37ともそれぞれ流体接続されている。流体ラインは、IV投与セットなど任意のタイプの流体導管とすることができ、その中を通って流体が流れることができる。注射器ポンプを含む、多様なポンプ機構のいずれも使用することができることを理解されたい。
【0017】
流体補給品38、40、42、及び44は、種々の形態を採り得るが、この場合には、ボトルとして示されており、逆さにされて、ポンプより上に吊り下げられている。流体補給品はまた、バッグ又は注射器を含む他のタイプの容器の形態を採る場合もある。患者ケア・システム20及び流体補給品38、40、42、及び44は共に、ローラ・スタンド、IVポール46、テーブルの上などに取り付けられる。
【0018】
別個の注入ポンプ22、24、26、及び28が、流体補給品の流体の各々を患者に注入するために使用される。注入ポンプは、それぞれの流体ラインに対して作用して、流体補給品からの流体を流体ラインを通って患者48まで移動させる流れ制御デバイスである。個々のポンプが使用されることから、各々が、それぞれの流体補給品からの特定の医療流体を、医者によってその流体に関して定められた特定の割合で患者に注入するのに必要な汲み上げパラメータ又は動作パラメータを個別に設定されることができる。そのような医療流体は、薬剤又は栄養剤又は他の流体を含んでよい。注入ポンプ22、24、26、及び28は、ポンプ制御ユニット60によって制御される。
【0019】
流体補給品38、40、42、及び44は各々、電子データ・タグ81、83、85、及び87にそれぞれ結合される、又は電子送信機に結合される。注入システムと対応付けられた任意のデバイス又は構成要素が、電子データ・タグ、リーダ、又は送信機を装備してよい。
【0020】
典型的な注入セットはまた、注入ポンプの使用を必要としない重力セットであってもよい。例えば、流体補給品38、40、42、及び44のいずれかが、重力IVセットを介して患者48に直接接続されてよく、その場合、ポンプの助けを借りることなく、重力が流体を、注入セットを通って患者48の中に流れるようにさせる。
【0021】
典型的には、医療流体投与セットは、
図2Cに示されるものなど、
図1に示されるものより多くの部品を有する。IVセットは、注入構成要素及び配管の任意の組み合わせから形成されてよい。典型的には、注入構成要素及び配管は、一度使用され、その後破棄される使い捨て製品である。注入構成要素及び配管は、任意の好適な材料(例えばプラスチック、シリコーン、ゴム)から形成されてよく、その多く、又はその全ては、内部の流体流れ又は流体レベルが見えるように透明又は半透明である。
【0022】
図2に示されるように、IVセット120は、配管160によって一緒に接続されたドリップ・チャンバ130、ハンド・ポンプ140、及びローラ・クランプ150を含んでよい。IVセット120はまた、ニードルレス・コネクタ175並びにルアー・ロック・コネクタ180をIVセット120の端部に有するY字形状の接合部を有するY字箇所170を含んでよい。ルアー・ロック・コネクタ180は、例えば患者の中に挿入されたカテーテルへの接続のために使用されてよい。他方の端部では、ドリップ・チャンバ130は、IVバッグ190に結合されてよい。IVセット120は、追加の注入構成要素を含んでよく、構成要素及び配管160の任意の組み合わせで形成されてよい。
【0023】
血液は、典型的に、ハンド・ポンプ式バルブによって体内に加速されるが、これを行うと手の疲労が生じる。本開示の態様では、IVバッグ絞り器は、1つ又は複数のローラを使用して、IVバッグから血液を直接圧搾する。IVバッグ絞り器は、電動式、ハンド・クランク式、又は重力式であってよい。電動式及びハンド・クランク式のIVバッグ絞り器は、クランク回転力を最大許容流量に制限する圧力ゲージを有してよい。重力に基づくIVバッグ絞り器は、最大許容流量をもたらす力を及ぼすように、重みをかけることができる。
【0024】
本開示の態様では、再使用可能な重力に基づくIVバッグ絞り器は、手の疲労を伴わずにIVバッグからの血液の流れを増加させるように、掛かっている流体(例えば、血液)で満たされたIVバッグに結合されてよい。ここで、IVバッグは、IVバッグ絞り器に挿入されてよく、その結果、IVバッグがローラ間に位置付けられ、次いで、IVバッグ絞り器が重力によって下方に引っ張られると、IVバッグを圧搾して、IVバッグの絞りアクションを引き起こす。
【0025】
本開示の態様では、ハンド・クランク式の再使用可能な取り付けられたIVバッグ絞り器は、流体で満たされたIVバッグを受け取って、手の疲労を伴わずに、IVバッグからの血液の流れを増加させることができる。IVバッグ絞り器のクランク回転速度及び対応する流量は、臨床医によって選ばれてよい。ここで、IVバッグは、IVバッグ絞り器に挿入されてよく、その結果、IVバッグがローラと静止表面との間に位置付けられ、次いで、IVバッグを圧搾して絞りアクションを引き起こす。
【0026】
本開示の態様では、電動式の再使用可能な取り付け式IVバッグ絞り器は、流体で満たされたIVバッグを受け取って、手の疲労を伴わずに、IVバッグからの血液の流れを増加させることができる。IVバッグ絞り器の回数及び対応する流量は、臨床医によって選ばれてよい。ここで、IVバッグは、IVバッグ絞り器に挿入されてよく、その結果、IVバッグがローラと静止表面との間に位置付けられ、次いで、IVバッグを圧搾して絞りアクションを引き起こす。
【0027】
図3~
図5に示されるように、本開示の態様に従ってIVバッグ絞り器200が提供される。IVバッグ絞り器200は、フレーム開口部212を有するフレーム210と、フレーム210に結合された2つのローラ・アセンブリ220と、を含み、ローラ・アセンブリ220は、フレーム開口部212内に配設されている。各ローラ・アセンブリ220は、シャフト222と、ローラ224と、を含んでよい。例えば、シャフト222の各端部226は、フレーム210内の対応する空洞214によって受け入れることができる。本開示の態様では、シャフト222は、フレーム210に対して静止したままであってよく、ローラ224は、ローラ224がシャフト222の周りを回ることができるように、シャフト222に回転可能に取り付けられてよい。本開示の態様では、シャフト222は、フレーム210に回転可能に結合されてよく、ローラ224は、ローラ224とシャフト222との組み合わせがフレームに対して一緒に回転するように、シャフト222に固定的に結合されてよい。例えば、シャフト端部226は、空洞214内で回転することができる。
【0028】
1つ又は複数の重り230が、フレーム210に結合されてよい。本開示の態様では、重り230は、フレーム210に固定的に又は取り外し可能に結合されてよい。例えば、フレーム210及び重り230は、一体的に形成され(例えば、鋳造され、成形され、3D印刷され)てよい。別の例として、フレーム210及び重り230は、別々に形成され、一緒に固定的に結合され(例えば、溶接され、はんだ付けされ、接合され、接着され)てよい。さらに別の例として、フレーム210及び重り230は、別々に形成され、一緒に取り外し可能に結合され(例えば、ねじ止めされ、ボルト止めされ、磁石を介し、面ファスナー材料を介し)てよい。
【0029】
本開示の態様では、重り230は、IVバッグ絞り器200を、重力に基づいてIVバッグ190に沿って下方に移動させるように構成されてよい。ここで、重り230は、IVバッグ190からの所望の流量に基づいて、構成又は選択されてよい。例えば、流量が、IVバッグ190又はIVセット120の任意の構成要素(例えば、ドリップ・チャンバ130、ハンド・ポンプ140)を圧搾することなく、IVセット(例えば、IVセット120)の完全に開いたIV流量よりもいくらか速くすることが望まれる場合、重り230は各々、軽い重りとして選択されてよい。同様に、IVバッグ190をできるだけ迅速に空にするために流量を非常に速くすることが望まれる場合、重り230は各々、重い重りとして選択されてよい。
【0030】
したがって、本開示の態様では、重り230がフレーム210と一体であるか、又はフレーム210に固定的に結合されている場合、ユーザ(例えば、医療臨床医)が、目の前の医療問題に対して、適切に重みがかけられたIVバッグ絞り器200を選ぶことができるように、様々なIVバッグ絞り器200が提供されてよい。また、本開示の態様では、重り230がフレーム210に取り外し可能に結合される場合、ユーザ(例えば、医療臨床医)が、目の前の医療問題に対して、標準的なIVバッグ絞り器200に迅速に結合するために、適切な重り230のセットを選ぶことができるように、様々な重り230が提供されてよい。
【0031】
使用中、IVセット(例えば、IVセット120)のIVバッグ(例えば、IVバッグ190)は、IVバッグ絞り器200の間に挿入される。例えば、IVバッグの頂部を、ローラ224の間に送り込むことができる。IVセットは、すでに結合されていてよく、又はその後、医療流体(例えば、血液)を格納するIVバッグに結合されてよい。非作動状態では、IVバッグ絞り器200は、IVバッグに接触しなくてよく、且つ/又は圧縮しなくてよく、これにより、血液は、流れコントローラ(例えば、ローラ・クランプ150)によって設定された量で、IVセットを通って流れることができる。例えば、IVバッグ絞り器200は、拘束部材によって、例えば、IVポール(例えば、IVポール46)に結合されるか、そこから掛けられることによって、又はローラ224の下でバッグに結合されることができる取り外し可能なクリップを介して、IVバッグの頂部の所定の位置に保持されることができる。したがって、IVバッグ絞り器200を作動させることが望まれる場合、拘束部材を解放するか(例えば、IVポール結合具から解放する)、又は取り外す(例えば、バッグからクリップを取り外す)ことができる。
【0032】
本開示の態様では、IVバッグ絞り器200は、拘束部を有しなくてよく、IVバッグに結合されるとすぐに作動させることができる。例えば、臨床医は、単にIVバッグをローラ224内に送り込み、次いで、IVバッグをIVポールから掛け、これにより、IVバッグ絞り器200を作動させることができる。
【0033】
作動状態では、IVバッグ絞り器200の総重量(例えば、フレーム210、ローラ・アセンブリ220、及び重り230の合計重量)は、IVバッグ絞り器200を重力によりIVバッグの下に移動させる。IVバッグ絞り器200のこの下方への移動は、ローラ224を回転させ、これは、ローラ224にIVバッグを圧縮させ、これにより、安定した及び/又は連続的な汲み上げ様式で、2つのローラ224の間でIVバッグを圧搾する。したがって、IVバッグ絞り器200の使用を伴わない場合、流体流量は、IVセットの重力に基づく流量よりも急速に増加する可能性がある。
【0034】
本開示の態様では、ローラ・アセンブリ220は、フレーム210上で位置的に調整可能であってよく、ローラ224間の間隙228のサイズの調整を提供する。例えば、必要に応じてシャフト端部226が異なる空洞214間を移動できるように、フレーム210内に複数の空洞214が存在してよい。別の例として、必要に応じて前後に摺動可能に移動できるように、シャフト端部226が溝内に配設されてよい。シャフト222とフレーム210との間には、任意の好適な結合具(例えば、ばね仕掛け、ラチェット、カム機構)が使用されてよい。したがって、IVバッグ絞り器200は、異なるサイズ及び/又は形状のIVバッグとともに働くように調整されることができる。本開示の態様では、IVバッグ絞り器200は、再使用可能であるが、IVバッグ及び/又はIVセットは使い捨てである。したがって、IVバッグ絞り器200は、必要に応じて又は医療洗浄プロトコルに従って、洗浄されることができる。
【0035】
図3に示されるように、IVバッグ絞り器200は、IVバッグ190から直接掛かるように構成された内蔵型デバイスであってよい。したがって、IVバッグ絞り器200は、IVバッグ190又はIVセット120に過度の負担をかけないように小型且つ軽量であってよい。
【0036】
図6~
図8に示されるように、本開示の態様によるIVバッグ絞り器300が提供される。IVバッグ絞り器300は、後壁312、頂壁314、及び2つの側壁316を有するハウジング310を含む。ローラ・アセンブリ320は、後壁312に結合されてよい。ローラ・アセンブリ320は、2つの直線摺動軸受322と、シャフト325を有するローラ324と、を含んでよい。例えば、シャフト325の各端部326は、直線摺動軸受322のうちの1つに結合されてよい。本開示の態様では、シャフト325は、直線摺動軸受322に対して静止したままであってよく、ローラ324は、ローラ324がシャフト325の周りを回ることができるように、シャフト325に回転可能に取り付けられてよい。本開示の態様では、シャフト325は、直線摺動軸受322に回転可能に結合され、ローラ324は、ローラ324とシャフト325との組み合わせが直線摺動軸受322に対して一緒に回転するように、シャフト325に固定的に結合されてよい。例えば、シャフト端部326は、摺動軸受322の空洞323内で回転することができる。
【0037】
各直線摺動軸受322は、後壁312に固定又は結合されたスライダ・ガイド328に移動可能に結合される(例えば、摺動可能である)。例えば、スライダ・ガイド328は、直線スライダ軸受322がレール上を上下に摺動できる直線レールであってよい。直線摺動軸受322はまた、ねじ付き開口部329を含んでよい。
【0038】
IVバッグ絞り器300は、クランク・アセンブリ330をさらに含んでよい。クランク・アセンブリ330は、側壁316に固定的に結合されたリード・スクリュー取り付けブラケット333に回転可能に結合されたリード・スクリュー332を含んでよい。リード・スクリュー端部334は、リード・スクリュー取り付けブラケット333の空洞又は開口部335によって受け入れられ、その中で回転することができる。サイド・スクリュー336は、頂壁314に固定的に結合されるサイド・スクリュー取り付けブラケット337に回転可能に結合されてよい。サイド・スクリュー336は、直線摺動軸受322のねじ付き開口部329によって受け入れられるねじ付きシャフト338を含んでよい。サイド・スクリュー336はまた、リード・スクリュー332と係合/連結する歯車339を含んでよい。
【0039】
IVバッグ絞り器300は、ハンド・クランク340をさらに含んでよい。ハンド・クランク340は、一方のリード・スクリュー端部334に固定的に結合されてよい。例えば、リード・スクリュー端部334は、一方のリード・スクリュー取り付けブラケット333の開口部335を通って、側壁316の開口部317を通って延び、ハンド・クランク340の空洞又は開口部342内に受け入れられてよい。
【0040】
ハンド・クランク340の回転移動は、結合されたリード・スクリュー332を回転させ、これにより、サイド・スクリュー336の係合された歯車339を回転させ、それによって、ねじ付きシャフト338も同様に、直線摺動軸受322のねじ付き開口部329内で回転させる。ハンド・クランク340の回転方向に応じて、直線摺動軸受322は、直線摺動軸受322のねじ付き開口部329内で回転するねじ付きシャフト338間の相互作用に基づいて、スライダ・ガイド328に沿って上下に摺動可能に移動する。直線摺動軸受322の摺動可能な移動は、ローラ324を同じ方向に移動させる。
【0041】
使用中、
図6に示されるように、流体を格納したIVバッグ190は、IVバッグ絞り器300内に配置されてよく、ここで、IVバッグ190は、スライダ・ガイド328の間の後壁312に対して配設される。例えば、IVバッグ190の頂部は、後壁312とローラ324との間に配置又は挿入されてよい。IVバッグ190が所定の位置にある状態で、ハンド・クランク340を動作(例えば、手で回転)させて、リード・スクリュー332を回転させ、次いで、サイド・スクリュー336を回転させることができる。サイド・スクリュー336の回転は、直線摺動軸受322をスライダ・ガイド328に沿って下方に移動させ、そして、ローラ324を下方に移動させる。ローラ324の下方への移動は、後壁312とローラ324との間でIVバッグ190を圧搾し、これにより、IVバッグ190から出る流体流量を重力のみに基づく流量よりも増加させる。
【0042】
IVバッグ190内に流体がまだ残っている任意の時点で、ハンド・クランク340の回転を停止することができ、流体の流れを重力に基づく流量に再調整することができる。同様に、ハンド・クランク340を反対方向に回転させることによって、ローラ・アセンブリ320は、スライダ・ガイド328に沿って上方に移動する。例えば、IVバッグ190が空になるまでハンド・クランク340を一方向(例えば、時計回り)に回転させることができ、次いで、ハンド・クランク340を反対方向(例えば、反時計回り)に回転させて、ローラ・アセンブリ320を頂部位置(例えば、開始位置)に戻すように移動させることができ、空のIVバッグ190をIVバッグ絞り器300から取り外し、満杯のIVバッグ190をIVバッグ絞り器300内に配置することができる。
【0043】
本開示の態様では、IVバッグ絞り器300は、
図6~
図8に示されるような開放フレーム構成を有する。本開示の態様では、IVバッグ絞り器300は、前壁及び底壁を有する封入ハウジングを含んでよく、ハウジングがハンド・クランク340以外の上に挙げた要素の一部又は全てを封入するようにする。本開示の態様では、このような筐体は、IVバッグ絞り器300を開いて、内部にIVバッグ190を挿入又は配置することを提供するためのドア又は開閉可能な部分を有してよい。
【0044】
本開示の態様では、IVバッグ絞り器300は、IVバッグ絞り器300をIVポール(例えば、IVポール46)、ベッド・レール、壁、作業台、又は任意の他の好適な表面に取り付けるための任意の好適な留め具を含んでよい。例えば、留め具は、ブラケット、ハンガー、フック、Velcro(登録商標)、接着剤、及び/又は任意の他の好適な留め具であってよい。
【0045】
図9に示されるように、本開示の態様による、IVバッグ絞り器400が提供される。IVバッグ絞り器400は、IVバッグ絞り器300の特徴の一部又はほぼ全てを有し得るが、IVバッグ絞り器400が、ハンド・クランク340の代わりに一方のリード・スクリュー端部334に結合されたモータ440を有するという違いがある。例えば、リード・スクリュー端部334は、一方のリード・スクリュー取り付けブラケット333の開口部335を通って延び、側壁316の開口部317を通り、モータ440の空洞又は開口部442内に受け入れられてよい。
【0046】
作動状態では、モータ440は、リード・スクリュー332を回転させ、サイド・スクリュー336の係合された歯車339を回転させ、ねじ付きシャフト338も同様に、直線摺動軸受322のねじ付き開口部329内で回転させる。モータ440の回転方向に応じて、直線摺動軸受322は、直線摺動軸受322のねじ付き開口部329内で回転するねじ付きシャフト338間の相互作用に基づいて、スライダ・ガイド328に沿って上下に摺動可能に移動する。直線摺動軸受322の摺動可能な移動は、ローラ324を同じ方向に移動させる。非作動状態では、モータ440は、静止したままであり、したがって、ローラ324は、その現在の位置に留まる。
【0047】
使用中、流体を格納したIVバッグ190は、IVバッグ絞り器400内に配置されてよく、ここで、IVバッグ190は、スライダ・ガイド328の間の後壁312に対して配設される。例えば、IVバッグ190の頂部は、後壁312とローラ324との間に配置又は挿入されてよい。IVバッグ190が所定の位置にある状態で、モータ440を動作させて(例えば、通電し、結合されたリード・スクリュー端部334を回転させて)、リード・スクリュー332を回転させ、そして、サイド・スクリュー336を回転させることができる。サイド・スクリュー336の回転は、直線摺動軸受322をスライダ・ガイド328に沿って下方に移動させ、そして、ローラ324を下方に移動させる。ローラ324の下方への移動は、後壁312とローラ324との間でIVバッグ190を圧搾し、これにより、IVバッグ190から出る流体流量を重力のみに基づく流量よりも増加させる。流量は、モータ440の速度を増加させることによって増加させることができ、それによって、リード・スクリュー332をより速く回転させて、IVバッグ190をより迅速且つ/又はより力強く圧搾することができる。
【0048】
本開示の態様では、リード・スクリュー332とサイド・スクリュー336の歯車339との間の歯車比は、ローラ・アセンブリ320の圧搾移動を増加又は減少させるように調整されることができる。したがって、IVバッグ絞り器300、400は、異なるサイズ及び/又は形状のIVバッグとともに働くように構成されることができる。本開示の態様では、IVバッグ絞り器300、400は、再使用可能であるが、IVセット120及び/又はIVバッグ190は使い捨てである。したがって、IVバッグ絞り器300、400は、必要に応じて又は医療洗浄プロトコルに従って、洗浄されることができる。
【0049】
本開示の態様では、IVバッグ190からの流体流れのリアルタイムのインライン圧力測定を提供するために、圧力センサ・アセンブリが、IVバッグ190の送出ライン192に結合されてよい。本開示の態様では、センサ・アセンブリとモータ440との間にフィードバック・ループが結合されてよく、これにより、センサ・アセンブリからのリアルタイムの圧力測定に基づいて、モータ440の速度の調整を提供する。本開示の態様では、圧力センサ・アセンブリは、流体流圧力のリアルタイムの視覚的指示を提供する視覚的インジケータを含んでよいか、又は視覚的インジケータと結合されてよい。例えば、視覚的インジケータは、流体流圧力が所定の限界値(例えば、安全又は許容限界値)を超えているかどうかを視覚的に示すことができる。
【0050】
本開示の態様では、IVバッグは、コントローラによってセットアップ及び/又は制御することができる、IVバッグ絞り器(例えば、IVバッグ絞り器400)に挿入されてよい。したがって、IVバッグ絞り器の可動要素の速度を制御することによって、IVバッグからの血液の所望の流量を、IV配管(例えば、IV配管160)を通して患者に送達することができる。
【0051】
本開示によるいくつかの実施の形態では、IVバッグ絞り器は、フレーム開口部を画定するフレームと、フレーム開口部内に配設された複数のローラ・アセンブリと、を備え、各ローラ・アセンブリが、フレームに結合されたシャフトと、シャフトに結合されたローラと、を備え、2つの対向するローラは、IVバッグ絞り器がIV流体バッグ上に掛かるように、ローラ間の間隙にIV流体バッグを受け入れるように位置付けられており、IVバッグ絞り器は、対向するローラがIV流体バッグのみからの重力での流量よりも大きい量で、IV流体バッグから流体を圧搾するように、IVバッグ絞り器の重量に基づいて、IV流体バッグに沿って下方に移動するように構成されている。
【0052】
本開示の態様では、各ローラ・アセンブリは、フレーム内の第1の空洞内に固定的に配設された第1のシャフト端部と、フレーム内の第2の空洞内に固定的に配設された第2のシャフト端部と、を備え、ローラは、シャフトに回転可能に結合されている。本開示の態様では、各ローラ・アセンブリは、フレーム内の第1の空洞内に回転可能に配設された第1のシャフト端部と、フレーム内の第2の空洞内に回転可能に配設された第2のシャフト端部と、を備え、ローラは、シャフトに固定的に結合されている。本開示の態様では、少なくとも1つのローラ・アセンブリは、フレームに調整可能に結合され、調整可能に結合されたローラ・アセンブリは、調整された位置に基づいて、対向するローラ間の間隙のサイズを調整するように構成されている。
【0053】
本開示の態様では、1つ又は複数の重りが、フレームに結合されており、1つ又は複数の重りの総重量が、IV流体バッグから所定の流体流量を得るように構成されている。本開示の態様では、1つ又は複数の重りは、フレームと一体的に形成されている。本開示の態様では、1つ又は複数の重りは、フレームに固定的に結合されている。本開示の態様では、1つ又は複数の重りは、フレームに取り外し可能に結合されている。本開示の態様では、拘束部材が、IVバッグ絞り器をIV流体バッグに対して非作動状態に保持するように構成されている。
【0054】
本開示によるいくつかの実施の形態では、IVバッグ絞り器は、後壁、頂壁、第1の側壁、及び対向する第2の側壁を備えるハウジングと、ハウジングの後壁に結合されたローラ・アセンブリであって、ローラ・アセンブリが、第1の直線摺動軸受と、第2の直線摺動軸受と、第1及び第2の直線摺動軸受に結合されたシャフトと、シャフトに結合されたローラと、を備える、ローラ・アセンブリと、ハウジングと第1及び第2の直線摺動軸受とに結合されたクランク・アセンブリであって、後壁に対する第1及び第2の直線摺動軸受の位置を摺動可能に調整するように構成されている、クランク・アセンブリと、を備え、ローラとハウジングの後壁との間の間隙は、IV流体バッグを受け入れるように構成されている。
【0055】
本開示の態様では、第1のスライダ・ガイドが、ハウジングの後壁に固定的に結合されており、第1の直線摺動軸受は、第1のスライダ・ガイドに摺動可能に結合されており、第2のスライダ・ガイドが、第1のスライダ・ガイドに平行なハウジングの後壁に固定的に結合されており、第2の直線摺動軸受は、第2のスライダ・ガイドに摺動可能に結合されている。本開示の態様では、第1のサイド・スクリューが、第1の直線摺動軸受の第1のねじ付き開口部に回転可能に結合されており、第2のサイド・スクリューが、第2の直線摺動軸受の第2のねじ付き開口部に回転可能に結合されており、第1及び第2のサイド・スクリューの回転は、第1及び第2のスライダ・ガイドに沿って第1及び第2の直線摺動軸受を摺動可能に移動させるように構成されている。本開示の態様では、第1及び第2のサイド・スクリューは、ハウジングの頂壁に固定的に結合される第1及び第2のサイド・スクリュー取り付けブラケットに回転可能に結合されている。
【0056】
本開示の態様では、クランク・アセンブリは、ハウジングの第1及び第2の側壁に回転可能に結合されたリード・スクリューを備え、リード・スクリューの第1の部分が、第1のサイド・スクリューの第1の歯車に結合されており、リード・スクリューの第2の部分が、第2のサイド・スクリューの第2の歯車に結合されており、リード・スクリューの回転は、第1及び第2のサイド・スクリューの対応する回転を引き起こすように構成されている。本開示の態様では、リード・スクリューは、第1及び第2の側壁にそれぞれ固定的に結合された第1及び第2のリード・スクリュー取り付けブラケットに回転可能に結合されている。
【0057】
本開示の態様では、ハンド・クランクが、リード・スクリューに固定的に結合されており、ハンド・クランクは、ハウジングの第1の側壁の外面に回転可能に配設されており、ハンド・クランクの手動回転は、ローラをIV流体バッグに沿って移動させて、IV流体バッグのみからの全開の重力での流量よりも大きい量で、IV流体バッグから流体を圧搾するように構成されており、ハンド・クランクの第1の回転速度が、IV流体バッグからの流体流量の増加の第1のレベルに対応する。本開示の態様では、モータが、リード・スクリューに固定的に結合されており、モータは、ハウジングの第1の側壁の外面に回転可能に配設されており、モータの作動は、ローラをIV流体バッグに沿って移動させて、IV流体バッグのみからの全開の重力での流量よりも大きい量で、IV流体バッグから流体を圧搾するように構成されており、モータの第1の速度が、IV流体バッグからの流体流量の増加の第1のレベルに対応する。
【0058】
本開示によるいくつかの実施の形態では、IVバッグ絞り器を動作させる方法は、IVセットをIV流体バッグに結合することと、IV流体バッグを掛けることと、IV流体バッグからIVセットを通る流体の重力に基づく流体流量を設定することと、IVバッグ絞り器の2つの対向するローラ間の間隙内に、IV流体バッグの頂部分を配設することと、IVバッグ絞り器をIV流体バッグから掛けることと、IVバッグ絞り器の重量が2つの対向するローラを、IV流体バッグに沿って第1の速度で下方に移動させるように、IVバッグ絞り器を解放することと、2つの対向するローラ間でIV流体バッグを圧搾して、第1の速度に対応するIV流体バッグからの増加した流体流量を引き起こすことと、を備える。
【0059】
本開示によるいくつかの実施の形態では、IVバッグ絞り器を動作させる方法は、IVセットをIV流体バッグに結合することと、IV流体バッグを掛けることと、IV流体バッグからIVセットを通る流体の重力に基づく流体流量を設定することと、ローラとIVバッグ絞り器の後壁との間の間隙内に、IV流体バッグの頂部分を配設することと、クランク・アセンブリに結合されたハンド・クランクを回転させることと、ハンド・クランクの回転数に基づく第1の速度で、ローラをIV流体バッグに沿って下方に移動させることと、ローラと後壁との間でIV流体バッグを圧搾して、第1の速度に対応するIV流体バッグからの増加した流体流量を引き起こすことと、を備える。
【0060】
本開示によるいくつかの実施の形態では、IVバッグ絞り器を動作させる方法は、IVセットをIV流体バッグに結合することと、IV流体バッグを掛けることと、IV流体バッグからIVセットを通る流体の重力に基づく流体流量を設定することと、ローラとIVバッグ絞り器の後壁との間の間隙内に、IV流体バッグの頂部分を配設することと、クランク・アセンブリに結合されたモータを作動させることと、モータの速度に基づく第1の速度で、ローラをIV流体バッグに沿って下方に移動させることと、ローラと後壁との間でIV流体バッグを圧搾して、第1の速度に対応するIV流体バッグからの増加した流体流量を引き起こすことと、を備える。
【0061】
開示されるプロセスの方法におけるブロックの任意の特有の順序又は階層は、実例の手法の例示であることを理解されたい。設計又は実装の好みに基づいて、プロセスにおけるブロックの特有の順序又は階層は、再構成されてよい、又はその全ての例示されるブロックが行われてよいことを理解されたい。一部の実装形態では、ブロックのいずれかが同時に行われてよい。
【0062】
本開示は、任意の当業者が本明細書に記載される種々の態様を実施することを可能にするために提供される。本開示は、主題の技術の種々の例を提供し、主題の技術は、これらの例に限定されるものではない。これらの態様に対する種々の修正形態が、当業者には容易に明らかであり、本明細書に規定される包括的な原理が、他の態様に適用されてよい。
【0063】
単数の要素に対する言及は、具体的にそうであることが記述されていなければ「1つ及び1つのみ」を意味することが意図されているのではなく、むしろ「1つ又は複数」を意味することが意図されている。具体的に別様に記述されていなければ、用語「いくつかの」は、1つ又は複数を指す。男性の代名詞(例えば彼)は、女性及び中性(例えば彼女及びその)も含み、その逆もまた同様である。見出し及び小見出しは、あるとすれば、単に簡便にするために使用されており、発明を限定するものではない。
【0064】
用語「例示的」は、本明細書では、「一例又は例示として機能」することを意味するために使用される。「例示的」として本明細書に記載されるいずれの態様又は設計も、他の態様又は設計に対して好ましい、又は有利であるように必ずしも解釈されるべきではない。一態様において、本明細書に記載される種々の代替構成又は動作は、少なくとも等価であるようにみなされてよい。
【0065】
本明細書で使用されるとき、項目のいずれかを分けるために、用語「又は」と共に、一連の項目に先行する「少なくとも1つの」という表現は、リストの各項目ではなく、リストを全体として修正する。「少なくとも1つの」という表現は、少なくとも1つの項目の選択を必要とするのではなく、むしろ、その表現は、項目のいずれか1つのうちの少なくとも1つ、及び/又は項目の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、及び/又は項目の各々のうちの少なくとも1つを含む意味を可能にする。一例として、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」という表現は、Aのみ、Bのみ、又はCのみ、或いはA、B及びCの任意の組み合わせを指してよい。
【0066】
「態様」などの表現は、そのような態様が主題の技術に必須であること、又はそのような態様が主題の技術の全ての構成に適用されることは示唆していない。一態様に関する開示は、全ての構成に適用されてよい、或いは1つ又は複数の構成に適用されてもよい。一態様は、1つ又は複数の例を提供してよい。一態様などの表現は、1つ又は複数の態様を指してよく、その逆もまた同様である。「実施の形態」などの表現は、そのような実施の形態が主題の技術に必須であること、又はそのような実施形態が主題の技術の全ての構成に適用されることは示唆していない。一実施の形態に関する開示は、全ての実施の形態に適用されてよい、或いは1つ又は複数の実施の形態に適用されてよい。一実施の形態は、1つ又は複数の例を提供してよい。一実施の形態などの表現は、1つ又は複数の実施の形態を指してよく、その逆もまた同様である。「構成」などの表現は、そのような構成が主題の技術に必須であること、又はそのような構成が主題の技術の全ての構成に適用されることは示唆していない。構成に関する開示は、全ての構成に適用されてよい、或いは1つ又は複数の構成に適用されてよい。構成は1つ又は複数の例を提供してよい。一構成などの表現は、1つ又は複数の構成を指してよく、その逆もまた同様である。
【0067】
本明細書で使用されるとき、用語「決定する」又は「決定すること」は、広範な行動を包含する。例えば、「決定すること」は、ユーザの介入なしでハードウェア要素を介して、算出すること、計算すること、処理すること、導出すること、生成すること、取得すること、検索すること(例えば表、データベース又は別のデータ構造を検索すること)、及び確認することなどを含んでよい。また、「決定すること」は、ユーザの介入なしでハードウェア要素を介して、受信すること(例えば情報を受信すること)、及びアクセスすること(例えば、メモリ内のデータにアクセスすること)などを含んでよい。「決定すること」は、ユーザの介入なしでハードウェア要素を介して、解決すること、選択すること、選ぶこと、及び確立することなどを含んでよい。
【0068】
本明細書で使用されるとき、用語「提供する」又は「提供すること」は、広範な行動を包含する。例えば「提供すること」は、その後の抽出のために記憶デバイスのある場所に値を記憶すること、少なくとも1つの有線又は無線通信媒体を介して受信者に直接値を送信すること、及び値に対する参照値を送信すること、又は記憶することなどを含んでよい。「提供すること」はまた、ハードウェア要素を介して、符号化すること、復号すること、暗号化すること、暗号解読すること、実証すること、検証すること、及び挿入することなどを含んでよい。
【0069】
一態様では、別様に記述されなければ、次に続く特許請求の範囲内などの本明細書に記載される全ての測定値、値、定格、位置、大きさ、サイズ、及び他の仕様は、おおよそであって、正確ではない。一態様では、それらは、それらが関連する機能と一致し、それらが属する分野において慣例であるものと一致する、妥当な範囲を有することが意図されている。
【0070】
開示されるステップ、動作、又はプロセスの特有の順序又は階層は、例示的な手法の例示であることを理解されたい。設計の好みに基づいて、ステップ、動作又はプロセスの特有の順序又は階層は、再構成されてよいことを理解されたい。ステップ、動作、又はプロセスの一部は、同時に行われてよい。ステップ、動作、又はプロセスの一部又は全ては、ユーザの介入なしで自動的に行われてよい。添付の方法クレームは、あるとすれば、サンプル順序での種々のステップ、動作、又はプロセスの要素を提示しており、提示された特有の順序又は階層に限定されることは意味していない。
【0071】
当業者に知られる、又は後に知られるべき、本開示を通して記載される種々の態様の要素に対する全ての構造及び機能的等価物は、参照により本明細書に明白に組み込まれており、特許請求の範囲によって包含されることが意図されている。さらに、本明細書に開示されるいずれも、そのような開示が特許請求の範囲において明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公共に捧げられることが意図されている。いずれのクレーム要素も、その要素が「~のための手段」という表現を使用して明白に列挙されるのでなければ、又は方法クレームの場合、その要素が「~のためのステップ」という表現を使用して列挙されているのでなければ、米国特許法第112条(f)の規定の下に解釈されるべきではない。さらに、「含む」又は「有する」などの用語が使用される範囲で、そのような用語は、「備える」が特許請求の範囲において移行語として利用されるときに解釈されるように、用語「備える」と同様の様式で包括的であることが意図されている。
【0072】
本開示の発明の名称、背景技術、発明の概要、図面の簡単な説明、及び要約はこれにより、開示に組み込まれており、制限的な説明としてではなく、本開示の例示の例として提供されている。それらは、特許請求の範囲又は意味を限定するために使用されるのではないことの理解と共に提示されている。加えて、詳細な説明において、説明は、例示の実例を提供し、種々の特徴は、本開示を合理化する目的のために種々の実施の形態において一緒にグループ化されることを見ることができる。本開示のこの方法は、請求される主題は、各請求項において明白に列挙されるものを超える特徴を必要とする意図を反映するように解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、単一の開示される構成又は動作の全ての特徴より少ない状態である。以下の特許請求の範囲は本明細書により詳細な説明に組み込まれており、その各請求項は、個別に請求される主題として独立している。
【0073】
特許請求の範囲は、本明細書に記載される態様に限定されることは意図されていないが、その言語の特許請求の範囲と一致する全ての範囲と一致すべきであり、全ての法的等価物を包含するべきである。それにも関わらず、特許請求の範囲のいずれも、米国特許法第101条、102条、又は103条の要件を満たさない主題を含むことは意図されていないし、それらは、そのような方法で解釈されるべきでもない。
【国際調査報告】