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特表2024-540084色域エクスカーションを表示するためのシステム
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  • 特表-色域エクスカーションを表示するためのシステム 図1
  • 特表-色域エクスカーションを表示するためのシステム 図2A
  • 特表-色域エクスカーションを表示するためのシステム 図2B
  • 特表-色域エクスカーションを表示するためのシステム 図3A
  • 特表-色域エクスカーションを表示するためのシステム 図3B
  • 特表-色域エクスカーションを表示するためのシステム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】色域エクスカーションを表示するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 17/02 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
H04N17/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525342
(86)(22)【出願日】2022-10-27
(85)【翻訳文提出日】2024-06-04
(86)【国際出願番号】 US2022048086
(87)【国際公開番号】W WO2023076514
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111049484
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】319013861
【氏名又は名称】プロジェクト・ジャイアンツ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100109896
【弁理士】
【氏名又は名称】森 友宏
(72)【発明者】
【氏名】ゴーピーシャンカー,ラクシュマナン
(72)【発明者】
【氏名】ナヤック,アービンド マドハー
(72)【発明者】
【氏名】ダン,ブライアン シー.
(57)【要約】
試験及び測定デバイスは、色画像を解析する際にCIE色度図100に対する付加物として機能し得るグラフィカルディスプレイを含む。グラフィカルディスプレイは、選択された色域の境界線の外側にあるピクセル色のエクスカーションの表示を示している。グラフィカルディスプレイは、1以上の基準点に対するエクスカーションの表示を示し得る。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
規定された色のセットを含む選択された色域に対してビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイであって、
前記選択された色域内の色の範囲を超える前記ビデオフレーム中のピクセル色についてのピクセル位置の表示を有し、前記ピクセル位置の前記表示は、基準点から参照される位置参照を含む、
ディスプレイ。
【請求項2】
前記基準点は、前記選択された色域内にある、請求項1に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項3】
前記基準点は白色点である、請求項1に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項4】
前記表示は、前記基準点からの前記ピクセル位置に対する角度位置参照及び距離参照を含むグラフ上の要素である、請求項1に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項5】
前記距離参照は、前記選択された色域の外側縁から前記ピクセル位置までの距離である、請求項4に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項6】
前記距離は、前記選択された色域の外側縁と第2の基準点との間における前記ピクセル位置の相対距離である、請求項5に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項7】
前記相対距離は、線形又は非線形表現である、請求項6に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項8】
前記第2の基準点は、選択されていない色域の縁である、請求項6に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項9】
前記第2の基準点は、色度図の縁である、請求項6に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項10】
前記表現は、前記選択された色域内の色の範囲を超える前記ビデオフレーム内の前記ピクセル色の色に合致するように色付けされている、請求項4に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項11】
それぞれの角度位置参照に対する前記選択された色域の個々の色を示すカラーバーをさらに有する、請求項4に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項12】
前記選択された色域の外側の個々のピクセルの色が偽って色付けされたピクセルとして現れる前記ビデオフレームの視覚的表現をさらに有する、請求項1に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項13】
前記選択された色域内の個々のピクセルの色は、これらのオリジナルの色を保持する、請求項12に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイ。
【請求項14】
ビデオ波形モニタであって、
1以上のビデオフレームを含むビデオを受信するための入力部と、
前記ビデオの前記1以上のフレームを解析するためのビデオプロセッサと、
規定された色のセットを含む選択された色域に対して前記1以上のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイであって、前記選択された色域内の色の範囲を超える前記ビデオフレーム内のピクセル色についてのピクセル位置の表示を有するディスプレイと
を備え、
前記ピクセル位置の前記表示は、基準点から参照される位置参照を含む、
ビデオ波形モニタ。
【請求項15】
前記ディスプレイ上の前記表示は、前記基準点からの前記ピクセル位置に対する角度位置参照及び距離参照を含むグラフ上の要素である、請求項14に記載のビデオ波形モニタ。
【請求項16】
選択された色域について規定された色のセット内にない色を有するビデオのフレーム中のピクセルの色域エクスカーションの量を示す方法であって、
前記フレーム中のピクセルの色を決定し、
前記ピクセルの前記色が前記選択された色域について前記規定された色のセット内にあるか否かを評価し、
位置グラフを生成し、
前記選択された色域について前記規定された色のセット内になり色を有する前記フレームのピクセルのみに対して前記位置グラフ上に表示を追加する、
方法。
【請求項17】
前記位置グラフ上の前記表示は、前記選択された色域について前記規定された色のセット内になり色を有する前記フレームのそれぞれのピクセルに対する位置参照を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
予め定義された基準点からの角度位置参照及び距離参照を含む前記位置グラフ上の要素である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記予め定義された基準点は、前記選択された色域内の色点である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記距離参照は、前記色域の縁と第2の基準点との間の縮尺距離を示す、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第2の基準点は、選択されていない色域の縁である、請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の分野
本開示は、試験及び測定デバイスに関し、特に、画像及びビデオを測定して測定値を報告するためのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
背景
良く知られているCIE1931色度図は、図1の符号100で示されるように、色を二次元で視覚化する直接的な方法を提供する。CIE1931色度図は、一般的な観察者による色の観察に基づいて1931年に国際照明委員会により開発された。CIE色度図100の2つの次元は、x及びyが色度を表し、Yが輝度を表すxyY色空間からのx色度値及びy色度値に対応している。xyY色空間は、X成分、Y成分、及びZ成分をこれらの和に対して正規化することによりXYZ色空間から得られることが良く知られている。CIE色度図100においては、xyYの3次元色空間からのxy値が、Y軸に沿った2次元平面に投影される。CIE1931色度図の一部の版は内部色を含んでいるが、図1のCIE色度図100のような他の色度図は、一般的な観察者に見える色域の輪郭だけを示している。
【0003】
図1のCIE色度図100は、標準的な観察者の目で見た色を表しているが、テレビ、タブレット、電話、コンピュータモニタ、及び他の種類のディスプレイのような画像生成デバイスは、一般的に、そのような大きな色域を表示するものではない。実際、多くの色表示及び再現システムは、図1のCIE色度図100に示される完全彩度値(full chroma values)の小さなサブセットだけを表すことができる。
【0004】
また、図1は、1931色度図100全体に重ね合わせた3つの色域、この場合においては、ITU BT.709(国際電気通信連合無線通信部門により開発された規格。符号110)とDCI-P3(デジタルシネマイニシアチブにより開発された赤緑青(RGB)色空間。符号120)とITU BT.2020(国際電気通信連合無線通信部門により開発された別の規格。符号130)の境界線も示している。図1に示される色域110,120,130のような定義済み色域は、特定の色域において生成される色の外縁を示している。CIE色度図の内側であるが特定の色域の外側にある色は、特定の色域でサポートされていない色である。ITU BT.2020(130)についての色域は、他の2つの色域(120,110)よりも大きいことに留意されたい。これは、ITU BT.2020の色域130に適合するデバイスは、図示されている他の色域よりも多くの色を忠実に再現することができることを意味している。反対に、色域ITU BT.709(110)は、図示されている3つの色域の中で最も小さく、図示されている他の2つの色域(120,130)ほど多くの色を忠実に再現することができない。テレビ又は他のディスプレイは、定義済み色域を適切に表示することができる能力に関する条件を満たし得る。
【0005】
CIE色度図100を上手く使えるケースは、映画/テレビの編集中のカラーグレーディングにおいてである。例えば、カラリストは、あるシーンに対する色の分布をCIE色度図で見て、すべての色が予測される色域(例えばITU BT.709)内にあるか、あるいは色が予測される色度位置にあるか否かを判断することがあるかもしれない。カラリストにより使用される「生の」内容は、典型的には、色の広い色域、例えばITU BT.2020色域130の境界線までの色域を含んでいる。カラリストの仕事は、例えば映画用ディスプレイなどのために色がDCI-P3色域120内にマップし直されるように内容を選別することであるかもしれない。
【0006】
CIE色度図100及び色域境界線を用いる際に最も挙げられる問題の1つは、注目する色域境界線から色がどれくらい遠くに離れているかを決定する問題である。色が色域境界線に近ければ、カラリストは、カラーマッピングによる色相シフトが生じるリスクを負うのではなく、その色を色域の縁の色にクリップできるようにすることを選択するかもしれない。図1に示されるように、色域三角形の間の小さな領域により、カラリストが画像を構成する特定のピクセルの色が特定の色域境界線の外側にあり得るか否か及びどの程度外側にあり得るかを正確に評価することが難しくなる。例えば、図2Aは、例示の基本画像200(オリジナルはカラー)であり、図2Bは、図1に示されるCIE色度図100及び色域110,120,130上にプロットされた、オリジナルの図2Aを構成するオリジナルの色ピクセルの色位置を示すチャートである。ビデオのフレームをCIE色度図100にプロットすることは、そのフレームを構成するピクセルの位置ではなく、フレーム内のそれぞれのピクセルにより表現される色のみを色度図にマッピングすることにより実現されることは留意されたい。基本画像200を構成するそれぞれのピクセルは特定の色を有しており、その色はCIE色度図100又は他の色度図上の単一の位置として表現される。フレームを構成するピクセルの色のすべてをマッピングすることは、色度図上における色ドット又はピクセルの集合を生成する。CIE色度図100は、人間に一般的に見える色のすべてを含んでいるので、ビデオの任意のフレームのピクセルのすべての色をCIE色度図100にマッピングすることができる。しかしながら、予め定義された色の集合である、ある色域は、図2Bに示されるように、CIE色度図100全体をカバーしていないので、フレームを構成するピクセルの色のすべてがCIE色度図100のどこかに表されているとしても、画像を構成するある色は特定の色域の内部又は外部に存在し得る可能性がある。
【0007】
BT.709色域境界線110の外側に色が広範に分布しているように、個々のピクセルのいずれかが特定の色域の内部又は外部に存在しているか否かを判断することがいかに難しいことであるかに留意されたい。図2BのCIE色度図100から理解できるように、特に青又は赤に近い色について、BT.709色域境界線110の外側のエクスカーション量を推定することが難しくなる。
【0008】
加えて、重なる色域境界線の非線形的性質によって、カラリストが、特定の色域境界線の外側において色のエクスカーションを全体的に見ることが難しくなり、直感的なものでなくなる。
【0009】
本開示の実施形態は、従来技術におけるこれらの制限及び他の制限を解決しようとするものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図面の簡単な説明
図1図1は、本開示の実施形態により使用され得る3つの色域がその上に重ね合わされているCIE1931の標準的な観察者の色度図を示す図である。
【0011】
図2A図2Aは、解析される画像である。
【0012】
図2B図2Bは、図2Aの画像に対する色チャートである。
【0013】
図3A図3Aは、本発明の実施形態による例示の色域エクスカーションを示す図である。
【0014】
図3B図3Bは、色域エクスカーションを伝達する新しい方法を示すグラフである。
【0015】
図4図4は、本開示の実施形態による色域エクスカーショングラフを生成するための例示動作を示すフロー図である。
【0016】
図5図5は、本開示の実施形態による色域エクスカーショングラフを含む測定デバイスの例示的ディスプレイスクリーンのレンダリングである。
【0017】
図6図6は、本開示の実施形態による色域エクスカーションを表示するシステムを含む、ビデオ解析波形ツールのような試験及び測定機器の機能的ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
説明
図3Aは、本開示の実施形態による例示の色域エクスカーションを示す図300である。図1の図と同様に、図3A図300は、CIE1931色度図100の外形とともに、ITU BT.709(110)、DCI-P3(120)、及びITU BT.2020色域(130)に関する外形を示している。さらに、CIE1931色度図100の中心近傍に白色点350が示されている。図3Bは、本開示の実施形態による、視覚的にユーザに色域エクスカーションを伝達する新しい表現を示すグラフ380であり、以下でその詳細が述べられる。実際には、グラフ380は、ビデオ解析器又は他のビデオ測定デバイスのディスプレイ上に生成され得る。
【0019】
説明のために、図3A中の点P1は、画像中の注目ピクセルの色を表しているものと仮定する。P1は、BT.709色域110の外側にあるが、BT.2020色域130及びDCI-P3色域120の内部にあることに留意されたい。概して、本明細書に開示される実施形態は、CIE色度図中以外で、注目する色が注目する色域の外側にあるか否かを示す別個の表示を生成する。さらに、その色が実際には注目する色域の外側にある場合には、本発明の実施形態は、図3Bのグラフ380を用いてそのピクセルがどの色であるか及びその色がどの程度その色域の外側にあるかを伝達する。そして、ユーザは、図3Bのグラフ380を用いて色域の色逸脱(color violation)の程度を視覚化及び決定することを手助けすることができる。
【0020】
図3Bのグラフ380は、数多くの要素を含んでいる。まず、グラフの背景382は、そのY軸上のエクスカーションのパーセントに対してそのX軸上に0~359度をマッピングしている。カラーバー384(オリジナルは色付き)は、CIE1931色度図100からの色のスペクトルを示している。カラーバー384に表されている原色は、左から右に向かって、橙色、黄色、緑色、水色、紺色、深紅色、及び赤色にわたっている。図3Bに見られるように、カラーバー384は色の連続的なスペクトルである。
【0021】
ユーザは、図3Bのグラフ380を数多くの方法で使用することができる。例えば、注目色が注目する色域から少しだけ外側にある場合には、カラリストは、その色を、それがオリジナルのピクセルの実際の絶対色ではなかったとしても、特定の色域の縁における色によって、その色域で切り取ることができるように(clipped)、すなわちできる限り良く表されるように選択することができる。本発明の実施形態を用いて、この決定を素早く簡単に、込み入った色域図上の小さなピクセルを探すよりもずっと簡単に行うことができる。
【0022】
図3Aに戻ると、本開示の実施形態は、CIE色度図100の白色点350から、注目しているピクセルP1を通り、解析における最も外側の色域の縁まで延びる線分を生成する。この例では、最も外側の色域はBT.2020130であり、点A1が色域130の縁におけるこの線分の端を示している。また、この線分は、生成された線分上のBT.709色域110の縁にある点である点B1を含んでおり、BT.709色域110は、この例については注目する色域であり、図3Bに示される色域である。
【0023】
また、生成された線分(すなわち白色点350からA1までの線分)の回転角/放射角が相対的な開始点又は開始線から測定され得る。図3Aに示される例では、開始線(0度)は、白色点350からCIE1931色度図100に沿って正確に水平に延びる線である。他の実施形態においては、開始線は、白色点350を通りBT.709色域110の赤原色を通る仮想線352、白色点350を通りDCI-P3色域120の赤原色を通る仮想線354、又は白色点350を通りBT.2020色域130の赤原色を通る仮想線356であり得る。白色点350からそれぞれの色域110,120,130の赤原色を通る開始線352,354,356は、白色点350を通り水平に延びる開始線とは少し異なることに留意されたい。この小さなオフセットは、それぞれの色域110,120,130の赤原色がCIE1931色度図100上でわずかに異なる位置にあることによるものである。もちろん、放射基準線の方向は任意であり、生成された線の相対回転量は、任意の所望の開始線又は基準線から測定されてもよい。図示された例については、注目する色域はBT.709色域110である。開始点から注目ピクセルまでの線長さを与えることに加えて、ベースラインから相対回転距離をユーザに与えることにより、注目ピクセルを単一的に特定するメカニズムがユーザに提供される。また、本実施形態は、注目する色域の外側のピクセルの位置を決めるために線長さと回転を用いているが、デカルト平面に基づくグリッドシステムや他の位置特定システムのような他のピクセル位置識別子を使用することができる。CIE色度図100を参照すると、「ピクセル位置」という用語又は他の同様の言葉は、色度図100内の特定の色の位置を意味しており、上述したような色度図にマッピングされるビデオのオリジナルのフレーム内のピクセルの位置を意味するものではないことに留意されたい。
【0024】
本明細書で述べられる距離+回転の実施形態においては、白色点350からA1までの線分の長さの測定は、数多くの方法により行われ得る。1つのそのような測定方法は、注目する色域の縁から始まりグラフ上に表される最も大きい色域で終わる範囲を作成することである。図3Aに示される例では、点B1は0%基準点であり(すなわち、色点がそこに位置しているとすると、それは注目する色域の0%外側にある)、点A1は100%基準点である。換言すれば、この測定方法では、注目する点P1の位置が0%と100%との間の相対スケール上で測定され、これは、注目する色域とCIE1931色度図100において最も外側にある色域との間での点P1の相対距離を反映している。
【0025】
点P1を通る線分を生成し、当該線分上でのP1の相対距離を決定した後、かつ、線分の回転角度を決定した後、この情報がグラフ380(図3B)上にマッピングされ、ユーザに提示され得る。この例では、説明を容易にするために、図3Aに示される図においてP1に位置する単一のピクセルのみがバー386として図3Bのグラフに示されている。このピクセルの表現は3Bにおいてバー386により示され、基準線から測定して約120度に位置しており、バーグラフは、ピクセルが注目の色域の約20%外側にあることを示している。このように、図3Bのグラフ380は、ピクセル自体の色とともに、ピクセルの色が色域からどの程度外側にあるのか、すなわちエクスカーション距離についての重要な情報を伝達する。
【0026】
この例では、図3Bは、BT.709色域110の外側におけるピクセル色エクスカーションを示していることに留意されたい。これに代えてDCI-P3色域120又はBT.2020色域130が解析される場合には、グラフ380は、それぞれの色域の外側にピクセルを有さず、グラフ380は、解析される特定のフレームに対してブランクのままである。実際には、グラフ380は、選択された任意の画像フレームに対して、選択された任意の色域に対して生成され得るものであり、オペレータは、ビデオ内の注目する個々のフレームを通して色域の色逸脱を探すのを手動又は自動で進めるメカニズムを有する。これらは、解析されている特定のフレームに対する色域色逸脱のすべてを示している、Y軸に沿った高さとX軸に沿った位置とが変化するバーとして現れる。また、ユーザは、色域110,120,130又は他の色域のうちどれを対象としてグラフ380が生成されるかを選択するメカニズムを有している。
【0027】
ユーザは、解析を容易にするために事前に定義された閾値を設定し得る。図3Bには、グラフ380が特定の色域の外側におけるピクセル色エクスカーションの情報を伝達することの簡単さを増すために、グラフ380上に2つのそのような閾値、閾値Aと閾値Bが示されている。バー386が閾値を超えたときに様々な動作を行うことができる。例えば、閾値Aを超えるバーがグラフ380上に現れたときに、バー386の色が黄色などに変化してもよい。そして、閾値Bを超えるバーがグラフ380上に現れたときにはバー386の色が赤に変化してもよい。これに代えて又はこれに加えて、閾値を超えたことをフレーム番号、位置角度、及びそれぞれの色域逸脱の色域エクスカーションのパーセンテージとともにリストに記録することができ、これは後で見直すことができる。生成され得る閾値の数は可変であり、個々の閾値は、解析されるそれぞれの色域に対して設定されてもよい。換言すれば、閾値レベルはすべての色域に対して同一でなくてもよい。
【0028】
図4は、本発明の実施形態による色域エクスカーショングラフを生成するフロー400の例示動作を示すフロー図である。このフローは、処理のためにビデオフレームを受信したときに動作402から開始する。フロー400は何らかの情報を受信する。この情報は、ユーザから受信されるものであってもよいし、事前に設定されるものであってもよい。例えば、フロー400は、ガンマの選択404、色域の選択408、及び目標色域416を受信する。その後、フロー400は、動作406に進み、ガンマを除去し410、色空間をXYZ色空間に変換し412、色空間をXYZからxyYに変換する。動作412からのx及びy座標は、(x,y)として表現されてもよく、解析される特定のピクセルの色度座標と呼ばれてもよい。動作402-412は従来からあるものであり、さらに述べることをしない。ある実施形態においては、動作414-428において色域エクスカーションについて解析される前に、動作402-412が特定のフレーム内のピクセルのすべてに対して、あるいは複数のフレームからなるビデオの特定の部分におけるピクセルのすべてに対してさえ繰り返される。
【0029】
動作414は、現在のピクセルの(x,y)色度座標を比較してBT.709のような目標色域の内側にあるか否か又は外側にあるか否かを決定する。現在のピクセルの(x,y)色度座標が目標色域の内部、すなわち色域三角形の内部に位置している場合には、ピクセルはグラフ上で無視され、動作418が次に処理されるピクセルを取得する。
【0030】
一方、現在のピクセルの(x,y)色度座標が図3AにおいてBT.709(110)に対するP1のように目標色域の外側に位置している場合には、フロー400は、図3A及び図3Bを参照して上記で述べたエクスカーショングラフを作成する動作を続ける。
【0031】
まず、動作420において、白色点350から現在のピクセルの(x,y)色度座標を通る延長線を生成する。一実施形態においては、この線の端部は、白色点350と注目する色域が測定されている最も外側の色域、すなわち最も広い色域の境界線である。他の実施形態においては、線長さは、他の色域に対して、あるいは、CIE1931色度図自体の縁に対してさえ異なるように作成又は参照され得る。図3Aを参照し直すと、線は、白色点350からA1まで延びている。
【0032】
次に、作成された線とa)注目する色域の縁との交点及びb)基準色域の縁との交点が決定される。図3Aを参照し直すと、これらは、作成された線とBT.709色域110及びBT.2020色域130との交点である点B1とA1である。
【0033】
そして、動作422において、点B1とA1との間における点P1の相対距離が決定される。換言すると、点B1とA1との間で点P1がどこまで遠くに延びているか?図3Aを参照して得られる例では、点P1は、B1とA1との間の距離の約20%延びている。相対距離は、動作424において示されているようにパーセンテージで表現されていてもよい。以下で述べるように、注目する色域の外側におけるP1のエクスカーションの相対距離は、パーセンテージの計算において他の線長さを用いる他の方法で計算されてもよい。例えば、線形又は非線形スケールに対する参照のように、他の相対距離測定値が用いられてもよい。このように、エクスカーションを測定するために使用される特定の参照は、実施する方法に固有のものであり得る。
【0034】
同時に、動作426においては、生成された線の色相角が決定されてもよい。上記のことから基準線は例えば白色点350から注目する色域の赤原色頂点を通る線352、354、又は356から生成され得ることを思い出して欲しい。あるいは、どの色域が注目する色域として使用されているとしても、基準線が白色点350から延びる水平線であってもよい。また、上述したように、生成された線の色相角は、放射基準線としての所望の線から形成され得る。
【0035】
最後に、動作426において色相角が決定された後、動作420-426において生成された情報が注目ピクセルに対して動作428においてグラフ化され、図3Bに示されるグラフ380のようなグラフ上に注目ピクセルの表現を生成し、ユーザに対して提示される。
【0036】
ある実施形態においては、選択された注目色域の外側に位置し、単一のグラフ380上にマッピングされる選択された画像中の各ピクセルに対して動作420-428が繰り返されることに留意されたい。したがって、図3Bの例とは異なり、ビデオフレームにおける色域エクスカーションのすべてに対して生成されるグラフは、おそらく数百又は数千のオーダの多くのデータ点を含む可能性が高い。グラフは、特定のエクスカーションに対するフレーム数を特定し得る。他の実施形態においては、ビデオの選択された部分における各フレームに対して380のような個々のグラフが生成され得る。そして、ユーザは、個々のグラフ380を通して色域逸脱を探すことに進むことができる。さらに他の実施形態においては、閾値A及び閾値Bだけではなく、0%を超える色域色逸脱に対しても、予め決められた閾値を超えるフレームに対して特定のグラフ380のみが生成されてもよい。
【0037】
総じて、上述のように生成されるグラフは、目標色域境界線の外側のエクスカーションを有する様々な色をユーザが素早く特定する手助けとなる。
【0038】
図5は、上述したエクスカーショングラフを生成してユーザに示すために使用され得る試験及び測定デバイスのディスプレイ(ディスプレイとも呼ばれる)のイメージ500である。解析される画像は、図5の左上の隅に位置している。試験画像510の色512の表現もディスプレイ上に提示され得る。スクリーンショットの上部中央に現状の技術であるCIE及び色域グラフ520が示されている。ディスプレイの右上部は、ディスプレイ540上でユーザが見るもの(これは図3Bのグラフ380の実施形態であり得る)を定義するのを助けるために、ユーザが所望の色域、ピクセル持続性、ルーマ試験などを選択することを可能にするユーザインタフェイス530を提供している。イメージの底部に沿って、図3Bを参照して上記で述べたように生成されたディスプレイ540中にグラフの例が存在している。105度近くでディスプレイ540上に見られるスパイクは、試験画像中に選択されたBT.709色域の外側にある緑色ピクセルが存在することを示している。150度あたりに他のスパイクが存在し、180度近くに単一のスパイクが存在する。ディスプレイ540のグラフ上のこれらのスパイクは、選択された色域を逸脱する他の色エクスカーションをユーザに警告するものである。閾値A、閾値B、及び他の事項をユーザインタフェイス530を通じて、あるいはこれらをディスプレイ540に追加して所望の位置にドラッグすることにより設定してもよい。さらに、処理される画像又はビデオの色が選択された色域を逸脱する箇所をユーザに素早くわからせるために、ディスプレイ540のグラフの下方にカラーバー542を提示してもよい。さらに、色域の範囲を超える実際の色でグラフバー自体を提示してもよい。さらにまた、ある実施形態においては、選択された色域の外側の色を含む画像のピクセルに関係する強度を変化させた偽色又はヒートマップを生成するために試験画像510内のピクセルが処理中に修正され得る。選択された色域内に完全に位置する色を有する試験画像510のピクセルは修正されない。このため、ユーザが多くの偽色を有する試験画像510を見ると、ユーザは、試験画像510上で色域エクスカーションが生じている箇所を簡単に把握することができる。図5は、黒の背景上の様々な部分を示しているが、これらの部分のいずれかの背景及びグラフは他の色、例えば白色であってもよい。また、本発明のすべての実施形態において、画像500の要素のすべてが存在しなければならないわけではない。
【0039】
上述した色域エクスカーショングラフの概念は、現在規定されていない色域を含む任意のソース及び目標色域境界線に適用することができる。また、パーセンテージでエクスカーションを測定するために基準長さ(長さの比における分母)の異なる表現を用いてもよい。例えば、図5に示されるグラフは、白色点350とB1との間の距離に対する点P1とB1との間の距離の比を用いている(図3A)。このため、図5に示されるような場合においては、グラフ高さが100%を超えることも考えられる。他の実施形態においては、エクスカーション距離が非線形スケールを使用する場合がある。さらに他の実施形態においては、線形又は非線形スケールのいずれかにおけるエクスカーション距離が、定義可能なエクスカーションゾーンに分類され得るので、レベル5エクスカーションはレベル2逸脱よりも深刻な色域逸脱であり得る。上述したものと同様に、本発明の範囲を逸脱することなく角度又は距離に対して任意の基準を選択することができ、あるいは、選択された色域の外側にあるピクセルを特定するための他のメカニズムが使用され得る。
【0040】
ある実施形態においては、本明細書で図示されている1931CIE色度図100ではなく、1976CIE色度図を用いてディスプレイ500を構成することができる。1976CIE色度図は、チャート上の点の間の距離が知覚的に線形であるという付加的な利点を有する。すなわち、1976CIE色度図を用いると、点間の等しい距離は、1931CIE色度図100と異なり、色度における等しい変化を示す。もちろん、他の実施形態においては他の色度図も用いることができる。
【0041】
図6は、本開示の実施形態による色域エクスカーションを表示するためのシステムを含む、ビデオ解析波形ツールのような試験及び測定機器を含む試験及び測定システム600の機能的ブロック図である。試験及び測定システム600は、解析されるビデオ用のソース610とともにビデオ波形モニタのようなビデオを解析するための機器620を含んでいる。ビデオ用ソース610は、ダイレクトビデオ接続を介してあるいはインターネットプロトコル(IP)を用いて、解析のためにビデオを機器620に従来の手段を介して送信し得る。
【0042】
機器620は、ソース610からビデオを受け入れるためのビデオ入力部622とともに、本発明の実施形態を動作させ得るビデオプロセッサ624を含んでいる。実際には、複数のソース610から複数の異なるビデオストリームを受け入れるために、機器620内に複数のビデオ入力部622が存在し得る。
【0043】
1以上のプロセッサ626は、ビデオプロセッサ624から分離され得るか、あるいは、ある実施形態においては、機器620を動作させ、ビデオ解析を行う処理機能が単一のプロセッサの内部に含められていてもよい。他の実施形態においては、機器620を動作させ、ビデオ解析を行う処理機能が、当該分野において知られているように、複数のプロセッサにわたって分散していてもよい。1以上のプロセッサ626は、メモリ627からの命令を実行するように構成され得るし、受信、解析、測定、保存、及びディスプレイ630上へのそのような動作の結果の表示のような、そのような命令により指示される方法及び/又は関連ステップを実施し得る。ディスプレイ630は、図5を参照して述べたディスプレイ500と同一のもの又は類似するものであり得る。メモリ627は、プロセッサキャッシュ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、ソリッドステートメモリ、ハードディスクドライブ、又は他のメモリタイプとして実現され得る。また、メモリ627は、当該分野において知られているように、ビデオデータ、コンピュータプログラムプロダクト、及び他の命令を保存するための媒体として機能し得る。ビデオプロセッサ624は、類似の機能のためにそれ自体のメモリを含んでいてもよく、あるいは、メモリ627に連結されるかメモリ627から動作してもよい。
【0044】
ユーザ入力部628は、プロセッサ116に連結されている。ユーザ入力部628は、機器620を設定及び制御するために、ユーザにより利用可能なキーボード、マウス、タッチスクリーン、及び/又は他のコントールを含み得る。また、ユーザ入力部628は、ディスプレイ630上のグラフィカルユーザインタフェイスを含んでいてもよく、あるいは、ディスプレイ630により全体が具現化されていてもよい。ユーザ入力部628は、機器620上でのユーザからの又は遠隔デバイスからのプログラム入力部をさらに含み得る。
【0045】
試験機器620のコンポーネントは試験及び測定機器の内部に一体化されているものとして示されているが、これらのコンポーネントのいずれかを試験機器620の外部に設けることができ、従来の方法(例えば、有線及び/又は無線通信媒体及び/又は機構)で試験機器に連結できることは当業者により理解されよう。例えば、ある実施形態においては、ディスプレイ630は、試験及び測定機器620から離れていてもよいし、あるいは、機器は、機器620上に出力を表示することに加えて、その出力を遠隔デバイスに送信するように構成されていてもよい。さらなる実施形態においては、測定機器620からの出力は、クラウドデバイスに連結される他の機械からアクセス可能なクラウドデバイスのような遠隔デバイスに送信されるか、そのようなデバイス内に保存されてもよい。
【0046】
実施例
本明細書に開示される技術の説明的な例が以下に提供される。本技術の構成は、以下に述べる例のうちの1つ以上及び任意の組み合わせを含み得る。
【0047】
実施例1は、規定された色のセットを含む選択された色域に対してビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイであって、上記選択された色域内の色の範囲を超える上記ビデオフレーム中のピクセル色についてのピクセル位置の表示を有し、上記ピクセル位置の上記表示は、基準点から参照される位置参照を含む、ディスプレイである。
【0048】
実施例2は、上記基準点は、上記選択された色域内にある、実施例1に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0049】
実施例3は、上記基準点は白色点である、実施例1に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0050】
実施例4は、上記表示は、上記基準点からの上記ピクセル位置に対する角度位置参照及び距離参照を含むグラフ上の要素である、先行する実施例のいずれかに記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0051】
実施例5は、上記距離参照は、上記選択された色域の外側縁から上記ピクセル位置までの距離である、実施例4に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0052】
実施例6は、上記距離は、上記選択された色域の外側縁と第2の基準点との間における上記ピクセル位置の相対距離である、実施例5に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0053】
実施例7は、上記相対距離は、線形又は非線形表現である、実施例5又は6に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0054】
実施例8は、上記第2の基準点は、選択されていない色域の縁である、実施例6に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0055】
実施例9は、上記第2の基準点は、色度図の縁である、実施例6に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0056】
実施例10は、上記表現は、上記選択された色域内の色の範囲を超える上記ビデオフレーム内の上記ピクセル色の色に合致するように色付けされている、実施例4に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0057】
実施例11は、それぞれの角度位置参照に対する上記選択された色域の個々の色を示すカラーバーをさらに有する、実施例4に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0058】
実施例12は、上記選択された色域の外側の個々のピクセルの色が偽って色付けされたピクセルとして現れる上記ビデオフレームの視覚的表現をさらに有する、先行する実施例のいずれかに記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0059】
実施例13は、上記選択された色域内の個々のピクセルの色は、これらのオリジナルの色を保持する、実施例12に記載のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイである。
【0060】
実施例14は、ビデオ波形モニタであって、1以上のビデオフレームを含むビデオを受信するための入力部と、上記ビデオの上記1以上のフレームを解析するためのビデオプロセッサと、規定された色のセットを含む選択された色域に対して上記1以上のビデオフレームからの情報を表示するためのディスプレイであって、上記選択された色域内の色の範囲を超える上記ビデオフレーム内のピクセル色についてのピクセル位置の表示を有するディスプレイとを備え、上記ピクセル位置の上記表示は、基準点から参照される位置参照を含む、ビデオ波形モニタである。
【0061】
実施例15は、上記ディスプレイ上の上記表示は、上記基準点からの上記ピクセル位置に対する角度位置参照及び距離参照を含むグラフ上の要素である、実施例14に記載のビデオ波形モニタである。
【0062】
実施例16は、選択された色域について規定された色のセット内にない色を有するビデオのフレーム中のピクセルの色域エクスカーションの量を示す方法であって、上記フレーム中のピクセルの色を決定し、上記ピクセルの上記色が上記選択された色域について上記規定された色のセット内にあるか否かを評価し、位置グラフを生成し、上記選択された色域について上記規定された色のセット内になり色を有する上記フレームのピクセルのみに対して上記位置グラフ上に表示を追加する、方法である。
【0063】
実施例17は、上記位置グラフ上の上記表示は、上記選択された色域について上記規定された色のセット内になり色を有する上記フレームのそれぞれのピクセルに対する位置参照を含む、実施例16に記載の方法である。
【0064】
実施例18は、予め定義された基準点からの角度位置参照及び距離参照を含む上記位置グラフ上の要素である、実施例16に記載の方法である。
【0065】
実施例19は、上記予め定義された基準点は、上記選択された色域内の色点である、実施例17に記載の方法である。
【0066】
実施例20は、上記距離参照は、上記色域の縁と第2の基準点との間の縮尺距離を示す、実施例17に記載の方法である。
【0067】
実施例21は、上記第2の基準点は、選択されていない色域の縁である、実施例19に記載の方法である。
【0068】
さらに、ここに書かれている説明は特定の特徴に言及するものである。本明細書の開示は、これら特定の特徴の考えられるすべての組み合わせを含むものであることは理解すべきである。例えば、特定の特徴が特定の態様の観点から開示されている場合には、当該特徴は、他の態様の観点からも考えられる範囲で使用され得る。
【0069】
また、本出願において、2以上の定義されたステップ又は動作を有する方法に言及する場合には、文脈がそのような可能性を排除している場合を除き、それらの定義されたステップ又は動作を任意の順番で又は同時に行うことができる。
【0070】
特許請求の範囲、要約、及び図面を含む本明細書に開示されるすべての特徴及び開示される方法又はプロセスにおけるステップのすべては、そのような特徴及び/又はステップの少なくとも一部が互いに排他的であるような組み合わせを除いて、任意の組み合わせで組み合わされ得る。特許請求の範囲、要約、及び図面を含む本明細書に開示されるそれぞれの特徴は、明確にそうではないことが述べられていない限り、同一の、等価な、あるいは同様の目的を達成する別の特徴に置き替えられ得る。
【0071】
本開示の特定の態様が説明のために図示され述べられてきたが、本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく様々な変形例がなされ得ることは理解されよう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲による場合を除いて限定されるべきではない。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
【国際調査報告】