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特表2024-540085血友病B療法のための第IX因子を発現させるための組成物及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】血友病B療法のための第IX因子を発現させるための組成物及び方法
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/57 20060101AFI20241024BHJP
   C12N 15/113 20100101ALI20241024BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20241024BHJP
   C12N 15/864 20060101ALI20241024BHJP
   C12N 15/88 20060101ALI20241024BHJP
   C12N 15/09 20060101ALI20241024BHJP
   C12N 15/67 20060101ALI20241024BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 7/04 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 9/51 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20241024BHJP
   A61K 47/24 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 47/28 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20241024BHJP
   A61K 35/407 20150101ALI20241024BHJP
   A61K 31/7105 20060101ALI20241024BHJP
   C12N 5/071 20100101ALN20241024BHJP
【FI】
C12N15/57
C12N15/113 130Z
C12N15/63 Z ZNA
C12N15/864 100Z
C12N15/88 Z
C12N15/09 110
C12N15/67 Z
C12N5/10
A61P7/04
A61K48/00
A61K9/51
A61K47/18
A61K47/24
A61K47/28
A61K47/10
A61K35/407
A61K31/7105
C12N5/071
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525344
(86)(22)【出願日】2022-10-27
(85)【翻訳文提出日】2024-05-31
(86)【国際出願番号】 US2022078798
(87)【国際公開番号】W WO2023077012
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】63/272,324
(32)【優先日】2021-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/306,037
(32)【優先日】2022-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/369,864
(32)【優先日】2022-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】597160510
【氏名又は名称】リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】REGENERON PHARMACEUTICALS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】サビン, リア
(72)【発明者】
【氏名】カラツオス, クリストス
(72)【発明者】
【氏名】ペファニス, エヴァンゲロス
(72)【発明者】
【氏名】モーラー-タンク, スヴェン
(72)【発明者】
【氏名】カタコウスキ, ジョゼフ
(72)【発明者】
【氏名】バイク, アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】シグナー, キャサリン
(72)【発明者】
【氏名】サマイ, ポウラミ
(72)【発明者】
【氏名】カラファティ, フィリップ
【テーマコード(参考)】
4B065
4C076
4C084
4C086
4C087
【Fターム(参考)】
4B065AA90X
4B065AA90Y
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065CA31
4B065CA44
4C076AA65
4C076AA95
4C076BB11
4C076CC29
4C076DD49
4C076DD63
4C076DD70
4C076EE23
4C084AA13
4C084MA21
4C084MA55
4C084NA14
4C084ZA53
4C086AA01
4C086AA02
4C086EA16
4C086MA01
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA05
4C086MA21
4C086MA55
4C086NA14
4C086ZA53
4C087AA01
4C087AA02
4C087BB65
4C087CA12
4C087MA21
4C087MA55
4C087NA14
4C087ZA53
(57)【要約】
内因性ALB遺伝子座などの標的ゲノム遺伝子座へのFIXコード配列の挿入及び/又はFIXコード配列の発現を可能にする核酸構築物及び組成物が提供される。核酸構築物及び組成物は、F9核酸を細胞に導入する方法、F9核酸を標的ゲノム遺伝子座に組み込む方法、細胞におけるFIXの発現方法、及び対象における血友病B又はFIX欠乏症を治療する方法において使用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の第IX因子タンパク質コード配列又は前記第1の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む核酸構築物を含む、組成物。
【請求項2】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、
(I)配列番号166、165、164、及び167~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%同一であり、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質コード配列が、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(II)配列番号159、160、及び161のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、若しくは(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、
(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、
(II)配列番号165に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(III)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、
(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(II)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166、165、又は159を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166、165、又は159からなる、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166又は159を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166又は159からなる、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166からなる、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159からなる、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項19】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む、請求項1~18のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含み、前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項21】
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項1~20のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項22】
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まない、請求項1~22のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項24】
前記核酸構築物が、双方向性構築物である、請求項1~23のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項25】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含むか、又は前記核酸構築物が、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列及び前記第1の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体を含む、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列及び前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、異なっているが、同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
(I)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、又は(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、
(II)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも95%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項25又は26に記載の組成物。
【請求項28】
(I)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、
(II)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項25~27のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項29】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇しており、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している、請求項25~28のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項30】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項25~29のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項31】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードし、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする、請求項25~30のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項32】
(I)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
(II)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項25~31のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項33】
(I)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159からなり、
(II)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166からなる、請求項25~32のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項34】
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含むか、又は前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含む、請求項24~33のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項35】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列及び前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、異なっているが、前記同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、前記第1のポリアデニル化シグナル及び前記第2のポリアデニル化シグナルが、異なっている、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項1~35のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項37】
前記核酸構築物が、配列番号210、若しくは180、又はそれらの逆相補体を含む、請求項1~36のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項38】
前記核酸構築物が、一本鎖DNA又は二本鎖DNAである、請求項1~37のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項39】
前記核酸構築物が、一本鎖DNAである、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
前記核酸構築物が、核酸ベクター又は脂質ナノ粒子内にある、請求項1~39のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項41】
前記核酸構築物が、前記核酸ベクター内にあり、任意選択的に、前記核酸ベクターが、ウイルスベクターである、請求項40に記載の組成物。
【請求項42】
前記核酸ベクターが、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターであり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項41に記載の組成物。
【請求項43】
前記AAVベクターが、一本鎖AAV(ssAAV)ベクターである、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
前記AAVベクターが、AAV8ベクター、AAV3Bベクター、AAV5ベクター、AAV6ベクター、AAV7ベクター、AAV9ベクター、AAVrh.74ベクター、又はAAVhu.37ベクターに由来する、請求項42又は43に記載の組成物。
【請求項45】
前記AAVベクターが、組換えAAV8(rAAV8)ベクターである、請求項44に記載の組成物。
【請求項46】
前記AAVベクターが、一本鎖rAAV8ベクターである、請求項45に記載の組成物。
【請求項47】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項1~46のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項48】
前記核酸構築物が、一方向性構築物である、請求項1~22のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項49】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項49に記載の組成物。
【請求項51】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項49に記載の組成物。
【請求項52】
前記核酸構築物が、一本鎖DNA又は二本鎖DNAである、請求項48~51のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項53】
前記核酸構築物が、一本鎖DNAである、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
前記核酸構築物が、核酸ベクター又は脂質ナノ粒子内にある、請求項48~53のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項55】
前記核酸構築物が、前記核酸ベクター内にある、請求項54に記載の組成物。
【請求項56】
前記核酸ベクターが、ウイルスベクターである、請求項55に記載の組成物。
【請求項57】
前記核酸ベクターが、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターであり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項55又は56に記載の組成物。
【請求項58】
前記AAVベクターが、一本鎖AAV(ssAAV)ベクターである、請求項57に記載の組成物。
【請求項59】
前記AAVベクターが、AAV8ベクター、AAV3Bベクター、AAV5ベクター、AAV6ベクター、AAV7ベクター、AAV9ベクター、AAVrh.74ベクター、又はAAVhu.37ベクターに由来する、請求項57又は58に記載の組成物。
【請求項60】
前記AAVベクターが、組換えAAV8(rAAV8)ベクターである、請求項59に記載の組成物。
【請求項61】
前記AAVベクターが、一本鎖rAAV8ベクターである、請求項60に記載の組成物。
【請求項62】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項48~61のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項63】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項62に記載の組成物。
【請求項64】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項62に記載の組成物。
【請求項65】
標的遺伝子におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とするヌクレアーゼ剤を更に含む、請求項1~64のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項66】
前記標的遺伝子が、アルブミン遺伝子であり、任意選択的に、前記アルブミン遺伝子が、ヒトアルブミン遺伝子である、請求項65に記載の組成物。
【請求項67】
前記ヌクレアーゼ剤が、
(a)ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、
(b)転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、又は
(c)(i)Casタンパク質若しくは前記Casタンパク質をコードする核酸、及び
(ii)ガイドRNA若しくは前記ガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、前記ガイドRNAが、ガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、前記ガイドRNAが、前記Casタンパク質に結合し、前記Casタンパク質に前記ガイドRNA標的配列を標的とさせる、請求項65又は66に記載の組成物。
【請求項68】
前記ヌクレアーゼ剤が、
(a)Casタンパク質又は前記Casタンパク質をコードする核酸、及び
(b)ガイドRNA又は前記ガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、前記ガイドRNAが、アルブミン遺伝子のイントロン1におけるガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、前記ガイドRNAが、前記Casタンパク質に結合し、前記Casタンパク質に前記ガイドRNA標的配列を標的とさせる、請求項65に記載の組成物。
【請求項69】
前記アルブミン遺伝子が、ヒトアルブミン遺伝子である、請求項68に記載の組成物。
【請求項70】
(I)前記DNA標的化セグメントが、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、任意選択的に、前記DNA標的化セグメントが、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される前記配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、かつ/又は
(II)前記DNA標的化セグメントが、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される前記配列に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一であり、任意選択的に、前記DNA標的化セグメントが、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される前記配列に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一である、請求項68又は69に記載の組成物。
【請求項71】
前記DNA標的化セグメントが、配列番号30~61のうちのいずれか1つを含み、任意選択的に、前記DNA標的化セグメントが、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つを含む、請求項68~70のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項72】
前記DNA標的化セグメントが、配列番号30~61のうちのいずれか1つからなり、任意選択的に、前記DNA標的化セグメントが、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つからなる、請求項68~71のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項73】
前記ガイドRNAが、配列番号62~125のうちのいずれか1つを含み、任意選択的に、前記ガイドRNAが、配列番号68、100、62、94、65、97、73、及び105のうちのいずれか1つを含む、請求項68~72のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項74】
(I)前記DNA標的化セグメントが、配列番号36の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、かつ/又は
(II)前記DNA標的化セグメントが、配列番号36に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一である、請求項68~73のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項75】
前記DNA標的化セグメントが、配列番号36を含む、請求項68~74のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項76】
前記DNA標的化セグメントが、配列番号36からなる、請求項68~75のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項77】
前記ガイドRNAが、配列番号68又は100を含む、請求項68~76のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項78】
前記組成物が、RNAの形態で前記ガイドRNAを含む、請求項68~77のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項79】
前記ガイドRNAが、少なくとも1つの修飾を含む、請求項68~78のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項80】
前記少なくとも1つの修飾が、2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む、請求項79に記載の組成物。
【請求項81】
前記少なくとも1つの修飾が、ヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む、請求項79又は80に記載の組成物。
【請求項82】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記5’末端の最初の5つのヌクレオチドのうちの1つ以上での修飾を含む、請求項79~81のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項83】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記3’末端の最後の5つのヌクレオチドのうちの1つ以上での修飾を含む、請求項79~82のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項84】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む、請求項79~83のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項85】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む、請求項79~84のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項86】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む、請求項79~85のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項87】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む、請求項79~86のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項88】
前記少なくとも1つの修飾が、(i)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含む、請求項79~87のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項89】
前記ガイドRNAが、単一のガイドRNA(sgRNA)である、請求項68~88のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項90】
前記組成物が、RNAの前記形態で前記ガイドRNAを含み、前記ガイドRNAが、配列番号100を含み、前記ガイドRNAが、(i)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含む、請求項68~89のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項91】
前記Casタンパク質が、Cas9タンパク質である、請求項68~90のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項92】
前記Casタンパク質が、Streptococcus pyogenes Cas9タンパク質に由来する、請求項91に記載の組成物。
【請求項93】
前記Casタンパク質が、配列番号11に示される配列を含む、請求項68~92のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項94】
前記Casタンパク質をコードする前記核酸が、哺乳動物細胞又はヒト細胞における発現のためにコドン最適化されている、請求項68~93のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項95】
前記組成物が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含む、請求項68~94のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項96】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、少なくとも1つの修飾を含む、請求項95に記載の組成物。
【請求項97】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、1つ以上又は全てのウリジン位置に修飾ウリジンを含むように修飾されている、請求項95又は96に記載の組成物。
【請求項98】
前記修飾ウリジンが、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンである、請求項97に記載の組成物。
【請求項99】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されている、請求項97又は98に記載の組成物。
【請求項100】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、5’キャップを含む、請求項95~99のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項101】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、ポリ(A)テールを含む、請求項95~100のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項102】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される配列を含む、請求項95~101のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項103】
前記組成物が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される前記配列を含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む、請求項68~102のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項104】
前記組成物が、RNAの前記形態で前記ガイドRNAを含み、前記ガイドRNAが、配列番号68又は100を含み、
前記組成物が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される前記配列を含む、請求項68~102のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項105】
前記組成物が、RNAの前記形態で前記ガイドRNAを含み、前記ガイドRNAが、配列番号100を含み、前記ガイドRNAが、(i)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、
前記組成物が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される前記配列を含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む、請求項68~102のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項106】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項104に記載の組成物。
【請求項107】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項104に記載の組成物。
【請求項108】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項107に記載の組成物。
【請求項109】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項107に記載の組成物。
【請求項110】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項105に記載の組成物。
【請求項111】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項105に記載の組成物。
【請求項112】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項111に記載の組成物。
【請求項113】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項111に記載の組成物。
【請求項114】
前記Casタンパク質又は前記Casタンパク質をコードする前記核酸、及び前記ガイドRNA又は前記ガイドRNAをコードする前記1つ以上のDNAが、脂質ナノ粒子と会合している、請求項68~113のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項115】
前記脂質ナノ粒子が、カチオン性脂質、中性脂質、ヘルパー脂質、及びステルス脂質を含む、請求項114に記載の組成物。
【請求項116】
前記カチオン性脂質が、脂質Aである、請求項115に記載の組成物。
【請求項117】
前記中性脂質が、DSPCである、請求項115又は116に記載の組成物。
【請求項118】
前記ヘルパー脂質が、コレステロールである、請求項115~117のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項119】
前記ステルス脂質が、1,2-ジミリストイル-rac-グリセロ-3-メトキシポリエチレングリコール-2000(PEG2k-DMG)である、請求項115~118のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項120】
前記カチオン性脂質が脂質Aであり、前記中性脂質がDSPCであり、前記ヘルパー脂質がコレステロールであり、前記ステルス脂質がPEG2k-DMGである、請求項115~119のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項121】
前記脂質ナノ粒子が、以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで4つの脂質を含む、請求項115~120のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項122】
前記アルブミン遺伝子が、ヒトアルブミン遺伝子であり、
前記組成物が、RNAの前記形態で前記ガイドRNAを含み、前記ガイドRNAが、配列番号68又は100を含み、
前記組成物が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される前記配列を含み、
前記ガイドRNA及び前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している、請求項68~121のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項123】
前記アルブミン遺伝子が、ヒトアルブミン遺伝子であり、
前記組成物が、RNAの前記形態で前記ガイドRNAを含み、前記ガイドRNAが、配列番号100を含み、前記ガイドRNAが、(i)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、
前記組成物が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される前記配列を含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、
前記ガイドRNA及び前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している、請求項68~121のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項124】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項122に記載の組成物。
【請求項125】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項122に記載の組成物。
【請求項126】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項125に記載の組成物。
【請求項127】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項125に記載の組成物。
【請求項128】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項123に記載の組成物。
【請求項129】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項123に記載の組成物。
【請求項130】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項129に記載の組成物。
【請求項131】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項129に記載の組成物。
【請求項132】
第9因子核酸を細胞に導入する方法、第9因子核酸構築物を細胞内の標的遺伝子に組み込む方法、又は第IX因子を細胞内で発現させる方法における使用のための、請求項1~131のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項133】
前記細胞が、新生児細胞である、請求項132に記載の使用のための組成物。
【請求項134】
前記新生児細胞が、出生後24週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項133に記載の使用のための組成物。
【請求項135】
前記新生児細胞が、出生後12週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項133に記載の使用のための組成物。
【請求項136】
前記新生児細胞が、出生後8週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項133に記載の使用のための組成物。
【請求項137】
前記新生児細胞が、出生後4週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項133に記載の使用のための組成物。
【請求項138】
前記細胞が、新生児細胞ではない、請求項132に記載の使用のための組成物。
【請求項139】
対象における第IX因子欠乏症を治療する方法における使用のための、請求項1~131のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項140】
対象における血友病Bを治療する方法における使用のための、請求項1~131のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項141】
前記対象が、新生児対象である、請求項139又は140に記載の使用のための組成物。
【請求項142】
前記新生児対象が、出生後24週間以内のヒト新生児対象である、請求項141に記載の使用のための組成物。
【請求項143】
前記新生児対象が、出生後12週間以内のヒト新生児対象である、請求項141に記載の使用のための組成物。
【請求項144】
前記新生児対象が、出生後8週間以内のヒト新生児対象である、請求項141に記載の使用のための組成物。
【請求項145】
前記新生児対象が、出生後4週間以内のヒト新生児対象である、請求項141に記載の使用のための組成物。
【請求項146】
前記対象が、新生児対象ではない、請求項139又は140に記載の使用のための組成物。
【請求項147】
請求項1~146のいずれか一項に記載の組成物を含む、細胞。
【請求項148】
前記核酸構築物が、内因性標的遺伝子遺伝子座に組み込まれ、第IX因子タンパク質が、前記内因性標的遺伝子遺伝子座から発現されるか、又は前記核酸構築物が、内因性アルブミン遺伝子座のイントロン1に組み込まれ、第IX因子タンパク質が、前記内因性アルブミン遺伝子座から発現される、請求項147に記載の細胞。
【請求項149】
前記細胞が、ヒト細胞である、請求項147又は148に記載の細胞。
【請求項150】
前記細胞が、肝臓細胞である、請求項147~149のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項151】
前記肝臓細胞が、肝細胞である、請求項150に記載の細胞。
【請求項152】
前記細胞が、新生児細胞である、請求項147~151のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項153】
前記新生児細胞が、出生後24週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項152に記載の細胞。
【請求項154】
前記新生児細胞が、出生後12週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項152に記載の細胞。
【請求項155】
前記新生児細胞が、出生後8週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項152に記載の細胞。
【請求項156】
前記新生児細胞が、出生後4週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項152に記載の細胞。
【請求項157】
前記細胞が、新生児細胞ではない、請求項147~151のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項158】
前記細胞が、エクスビボ又はインビトロである、請求項147~157のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項159】
前記細胞が、インビボである、請求項147~157のいずれか一項に記載の細胞。
【請求項160】
第9因子核酸を細胞に導入する方法であって、請求項1~131のいずれか一項に記載の組成物を前記細胞に投与することを含む、方法。
【請求項161】
第9因子核酸構築物を細胞内の標的遺伝子に組み込む方法であって、請求項65~131のいずれか一項に記載の組成物を前記細胞に投与することを含み、
前記ヌクレアーゼ剤が、前記標的遺伝子におけるヌクレアーゼ標的部位を切断して切断部位を作製し、前記核酸構築物が、前記切断部位に挿入されて、修飾された標的遺伝子を作製し、第IX因子タンパク質が、前記修飾された標的遺伝子から発現される、方法。
【請求項162】
第IX因子を細胞内で発現させる方法であって、請求項65~131のいずれか一項に記載の組成物を前記細胞に投与することを含み、
前記ヌクレアーゼ剤が、前記標的遺伝子におけるヌクレアーゼ標的部位を切断して切断部位を作製し、前記核酸構築物が、前記切断部位に挿入されて、修飾された標的遺伝子を作製し、第IX因子タンパク質が、前記修飾された標的遺伝子から発現される、方法。
【請求項163】
前記ヌクレアーゼ剤が、
(a)Casタンパク質又は前記Casタンパク質をコードする核酸、及び
(b)ガイドRNA又は前記ガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、前記ガイドRNAが、ガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、前記ガイドRNAが、前記Casタンパク質に結合し、前記Casタンパク質に前記ガイドRNA標的配列を標的とさせる、請求項161又は162に記載の方法。
【請求項164】
前記核酸構築物、前記Casタンパク質又は前記Casタンパク質をコードする前記核酸、及び前記ガイドRNA又は前記ガイドRNAをコードする前記1つ以上のDNAが、同時に投与される、請求項163に記載の方法。
【請求項165】
前記核酸構築物が、前記Casタンパク質又は前記Casタンパク質をコードする前記核酸、及び前記ガイドRNA又は前記ガイドRNAをコードする前記1つ以上のDNAと同時に投与されない、請求項163に記載の方法。
【請求項166】
前記標的遺伝子が、アルブミン遺伝子であり、前記ヌクレアーゼ標的部位が、前記アルブミン遺伝子のイントロン1内にある、請求項161~165のいずれか一項に記載の方法。
【請求項167】
前記細胞が、肝臓細胞である、請求項160~166のいずれか一項に記載の方法。
【請求項168】
前記細胞が、肝細胞である、請求項160~167のいずれか一項に記載の方法。
【請求項169】
前記細胞が、ヒト細胞である、請求項160~168のいずれか一項に記載の方法。
【請求項170】
前記細胞が、新生児細胞である、請求項160~169のいずれか一項に記載の方法。
【請求項171】
前記新生児細胞が、出生後24週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項170に記載の方法。
【請求項172】
前記新生児細胞が、出生後12週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項170に記載の方法。
【請求項173】
前記新生児細胞が、出生後8週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項170に記載の方法。
【請求項174】
前記新生児細胞が、出生後4週間以内のヒト新生児対象からのものである、請求項170に記載の方法。
【請求項175】
前記細胞が、新生児細胞ではない、請求項160~169のいずれか一項に記載の方法。
【請求項176】
前記細胞が、インビボである、請求項160~175のいずれか一項に記載の方法。
【請求項177】
前記細胞が、インビトロ又はエクスビボである、請求項160~175のいずれか一項に記載の方法。
【請求項178】
対象における第IX因子欠乏症を治療する方法であって、請求項65~131のいずれか一項に記載の組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項179】
対象における血友病Bを治療する方法であって、請求項65~131のいずれか一項に記載の組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項180】
血友病Bを有する対象における自然出血を予防又は阻害する方法であって、請求項65~131のいずれか一項に記載の組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項181】
前記血友病Bが、軽度の血友病Bである、請求項179又は180に記載の方法。
【請求項182】
前記血友病Bが、中程度の血友病Bである、請求項179又は180に記載の方法。
【請求項183】
前記血友病Bが、重度の血友病Bである、請求項179又は180に記載の方法。
【請求項184】
前記ヌクレアーゼ剤が、
(a)Casタンパク質又は前記Casタンパク質をコードする核酸、及び
(b)ガイドRNA又は前記ガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、前記ガイドRNAが、ガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、前記ガイドRNAが、前記Casタンパク質に結合し、前記Casタンパク質に前記ガイドRNA標的配列を標的とさせる、請求項178~183のいずれか一項に記載の方法。
【請求項185】
前記ガイドRNA標的配列が、アルブミン遺伝子のイントロン1内にある、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記核酸構築物、前記Casタンパク質又は前記Casタンパク質をコードする前記核酸、及び前記ガイドRNA又は前記ガイドRNAをコードする前記1つ以上のDNAが、同時に投与される、請求項184又は185に記載の方法。
【請求項187】
前記核酸構築物が、前記Casタンパク質又は前記Casタンパク質をコードする前記核酸、及び前記ガイドRNA又は前記ガイドRNAをコードする前記1つ以上のDNAと同時に投与されない、請求項184又は185に記載の方法。
【請求項188】
前記対象が、新生児対象である、請求項178~187のいずれか一項に記載の方法。
【請求項189】
前記新生児対象が、出生後24週間以内のヒト新生児対象である、請求項188に記載の方法。
【請求項190】
前記新生児対象ヒト新生児対象が、出生後12週間以内である、請求項188に記載の方法。
【請求項191】
前記新生児対象が、出生後8週間以内のヒト新生児対象である、請求項188に記載の方法。
【請求項192】
前記新生児対象が、出生後4週間以内のヒト新生児対象である、請求項188に記載の方法。
【請求項193】
前記対象が、新生児対象ではない、請求項178~187のいずれか一項に記載の方法。
【請求項194】
前記対象が、ヒト対象である、請求項178~193のいずれか一項に記載の方法。
【請求項195】
前記方法が、前記対象において治療有効レベルの循環第IX因子タンパク質をもたらす、請求項178~194のいずれか一項に記載の方法。
【請求項196】
前記方法が、前記対象において治療有効レベルの循環第IX因子凝固活性をもたらす、請求項178~195のいずれか一項に記載の方法。
【請求項197】
前記方法が、前記第IX因子タンパク質をコードするエピソーム発現ベクターを対照対象に投与することを含む方法と比較して、前記対象における前記第IX因子タンパク質の発現の増加をもたらす、請求項178~196のいずれか一項に記載の方法。
【請求項198】
前記方法が、前記第IX因子タンパク質をコードするエピソーム発現ベクターを対照対象に投与することを含む方法と比較して、前記対象における前記第IX因子タンパク質の血清レベルの増加をもたらす、請求項178~197のいずれか一項に記載の方法。
【請求項199】
前記方法が、少なくとも約1μg/mL、少なくとも約2μg/mL、少なくとも約3μg/mL、少なくとも約4μg/mL、又は少なくとも約5μg/mLの前記対象における前記第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす、請求項178~198のいずれか一項に記載の方法。
【請求項200】
前記方法が、少なくとも約5μg/mLの前記対象における前記第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす、請求項178~199のいずれか一項に記載の方法。
【請求項201】
前記方法が、約1μg/mL~約10μg/mLの前記対象における前記第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす、請求項178~200のいずれか一項に記載の方法。
【請求項202】
前記方法が、正常の少なくとも約1%、正常の少なくとも約5%、正常の少なくとも約10%、正常の少なくとも約15%、正常の少なくとも約20%、正常の少なくとも約25%、正常の少なくとも約30%、正常の少なくとも約35%、正常の少なくとも約40%、正常の少なくとも約45%、又は正常の少なくとも約50%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成し、任意選択的に、前記方法が、正常の約40%~約150%又は約40%~約100%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する、請求項178~201のいずれか一項に記載の方法。
【請求項203】
(I)前記対象が重度の血友病を有し、前記方法が正常の少なくとも約1%若しくは約1%超の循環第IX因子タンパク質若しくは凝固活性レベルを達成するか、
(II)前記対象が中程度の血友病を有し、前記方法が正常の少なくとも約5%若しくは約5%超の循環第IX因子タンパク質若しくは凝固活性レベルを達成するか、又は
(III)前記対象が軽度の血友病を有し、前記方法が正常の少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、約10%超、約15%超、約20%超、約25%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、若しくは約50%超の循環第IX因子タンパク質若しくは凝固活性レベルを達成する、請求項202に記載の方法。
【請求項204】
前記方法が、正常の少なくとも約15%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する、請求項202又は203に記載の方法。
【請求項205】
前記方法が、正常の約300%未満、約250%未満、約200%未満、又は約150%未満の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する、請求項178~204のいずれか一項に記載の方法。
【請求項206】
前記方法が、前記対象のベースラインの第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルよりも、循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%増加させる、請求項178~205のいずれか一項に記載の方法。
【請求項207】
前記循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルが、前記組成物の投与後、少なくとも約1ヶ月間、少なくとも約2ヶ月間、少なくとも約3ヶ月間、少なくとも約6ヶ月間、少なくとも約1年間、又は少なくとも約2年間持続する、請求項178~206のいずれか一項に記載の方法。
【請求項208】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの6ヶ月後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも50%である、請求項178~207のいずれか一項に記載の方法。
【請求項209】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの1年後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも50%である、請求項178~208のいずれか一項に記載の方法。
【請求項210】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの6ヶ月後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも60%である、請求項178~209のいずれか一項に記載の方法。
【請求項211】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの2年後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも50%である、請求項178~210のいずれか一項に記載の方法。
【請求項212】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの2年後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも60%である、請求項178~211のいずれか一項に記載の方法。
【請求項213】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの6ヶ月後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも60%である、請求項178~212のいずれか一項に記載の方法。
【請求項214】
前記方法が、前記対象に前記組成物を投与する前に、前記対象における既存のAAV免疫力を評価することを更に含む、請求項178~213のいずれか一項に記載の方法。
【請求項215】
前記既存のAAV免疫力が、既存のAAV8免疫力である、請求項214に記載の方法。
【請求項216】
既存のAAV免疫力を評価することが、全抗体免疫アッセイ又は中和抗体アッセイを使用して免疫原性を評価することを含む、請求項214又は215に記載の方法。
【請求項217】
第IX因子タンパク質をコードする核酸を、新生児細胞又は新生児細胞の集団における標的ゲノム遺伝子座に挿入する方法であって、前記新生児細胞又は前記新生児細胞の集団に、
(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び
(b)ヌクレアーゼ剤又は前記ヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、前記ヌクレアーゼ剤が、前記標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、
前記ヌクレアーゼ剤が、前記ヌクレアーゼ標的部位を切断し、前記核酸構築物が、前記標的ゲノム遺伝子座に挿入される、方法。
【請求項218】
標的ゲノム遺伝子座から第IX因子タンパク質を、新生児細胞又は新生児細胞の集団において発現させる方法であって、前記新生児細胞又は前記新生児細胞の集団に、
(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び
(b)ヌクレアーゼ剤又は前記ヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、前記ヌクレアーゼ剤が、前記標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、
前記ヌクレアーゼ剤が、前記ヌクレアーゼ標的部位を切断し、前記核酸構築物が、前記標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製し、前記第IX因子タンパク質が、前記修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現される、方法。
【請求項219】
前記新生児細胞が、肝臓細胞であるか、又は前記新生児細胞の集団が、肝臓細胞の集団である、請求項217又は218に記載の方法。
【請求項220】
前記新生児細胞が、肝細胞であるか、又は前記新生児細胞の集団が、肝細胞の集団である、請求項217~219のいずれか一項に記載の方法。
【請求項221】
前記新生児細胞が、ヒト細胞であるか、又は前記新生児細胞の集団が、ヒト細胞の集団である、請求項217~220のいずれか一項に記載の方法。
【請求項222】
前記新生児細胞又は前記新生児細胞の集団が、出生後24週間以内の新生児対象からのものである、請求項221に記載の方法。
【請求項223】
前記新生児細胞又は前記新生児細胞の集団が、出生後12週間以内の新生児対象からのものである、請求項221に記載の方法。
【請求項224】
前記新生児細胞又は前記新生児細胞の集団が、出生後8週間以内の新生児対象からのものである、請求項221に記載の方法。
【請求項225】
前記新生児細胞又は前記新生児細胞の集団が、出生後4週間以内の新生児対象からのものである、請求項221に記載の方法。
【請求項226】
前記新生児細胞が、インビトロ若しくはエクスビボであるか、又は前記新生児細胞の集団が、インビトロ若しくはエクスビボである、請求項217~225のいずれか一項に記載の方法。
【請求項227】
前記新生児細胞が、新生児対象におけるインビボであるか、又は前記新生児細胞の集団が、新生児対象におけるインビボである、請求項217~225のいずれか一項に記載の方法。
【請求項228】
第IX因子タンパク質をコードする核酸を、新生児対象における新生児細胞内の標的ゲノム遺伝子座に挿入する方法であって、前記新生児対象に、
(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び
(b)ヌクレアーゼ剤又は前記ヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、前記ヌクレアーゼ剤が、前記標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、
前記ヌクレアーゼ剤が、前記ヌクレアーゼ標的部位を切断し、前記核酸構築物が、前記標的ゲノム遺伝子座に挿入される、方法。
【請求項229】
標的ゲノム遺伝子座から第IX因子タンパク質を、新生児対象における新生児細胞において発現させる方法であって、前記新生児対象に、
(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び
(b)ヌクレアーゼ剤又は前記ヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、前記ヌクレアーゼ剤が、前記標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、
前記ヌクレアーゼ剤が、前記ヌクレアーゼ標的部位を切断し、前記核酸構築物が、前記標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製し、前記第IX因子タンパク質が、前記修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現される、方法。
【請求項230】
前記新生児細胞が、肝臓細胞である、請求項228又は229に記載の方法。
【請求項231】
前記新生児細胞が、肝細胞である、請求項228~230のいずれか一項に記載の方法。
【請求項232】
前記新生児細胞が、ヒト細胞である、請求項228~231のいずれか一項に記載の方法。
【請求項233】
第IX因子欠乏症の治療を必要とする新生児対象においてそれを行う方法であって、前記新生児対象に、
(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び
(b)ヌクレアーゼ剤又は前記ヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、前記ヌクレアーゼ剤が、標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、
前記ヌクレアーゼ剤が、前記ヌクレアーゼ標的部位を切断し、前記核酸構築物が、前記標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製し、前記第IX因子タンパク質が、前記修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現される、方法。
【請求項234】
血友病Bを有する新生児対象における自然出血を予防又は阻害する方法であって、前記新生児対象に、
(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び
(b)ヌクレアーゼ剤又は前記ヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、前記ヌクレアーゼ剤が、標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、
前記ヌクレアーゼ剤が、前記ヌクレアーゼ標的部位を切断し、前記核酸構築物が、前記標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製し、前記第IX因子タンパク質が、前記修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現され、前記新生児対象における自然出血を予防又は阻害する、方法。
【請求項235】
前記対象が、血友病Bを有する、請求項227~233のいずれか一項に記載の方法。
【請求項236】
血友病Bの治療を必要とする新生児対象においてそれを行う方法であって、前記新生児対象に、
(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び
(b)ヌクレアーゼ剤又は前記ヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、前記ヌクレアーゼ剤が、標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、
前記ヌクレアーゼ剤が、前記ヌクレアーゼ標的部位を切断し、前記核酸構築物が、前記標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製し、前記第IX因子タンパク質が、前記修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現され、それによって前記血友病Bを治療する、方法。
【請求項237】
前記対象が、軽度の血友病Bを有する、請求項235又は236に記載の方法。
【請求項238】
前記対象が、中程度の血友病Bを有する、請求項235又は236に記載の方法。
【請求項239】
前記対象が、重度の血友病Bを有する、請求項235又は236に記載の方法。
【請求項240】
前記対象が、ヒト対象である、請求項227~239のいずれか一項に記載の方法。
【請求項241】
前記新生児対象が、出生後24週間以内のヒト新生児対象である、請求項240に記載の方法。
【請求項242】
前記新生児対象が、出生後12週間以内のヒト新生児対象である、請求項240に記載の方法。
【請求項243】
前記新生児対象が、出生後8週間以内のヒト新生児対象である、請求項240に記載の方法。
【請求項244】
前記新生児対象が、出生後4週間以内のヒト新生児対象である、請求項240に記載の方法。
【請求項245】
前記方法が、前記第IX因子タンパク質をコードするエピソーム発現ベクターを対照対象に投与することを含む方法と比較して、前記対象における前記第IX因子タンパク質の発現の増加をもたらす、請求項227~244のいずれか一項に記載の方法。
【請求項246】
前記方法が、前記第IX因子タンパク質をコードするエピソーム発現ベクターを対照対象に投与することを含む方法と比較して、前記対象における前記第IX因子タンパク質の血清レベルの増加をもたらす、請求項227~245のいずれか一項に記載の方法。
【請求項247】
前記方法が、少なくとも約1μg/mL、少なくとも約2μg/mL、少なくとも約3μg/mL、少なくとも約4μg/mL、又は少なくとも約5μg/mLの前記対象における前記第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす、請求項227~246のいずれか一項に記載の方法。
【請求項248】
前記方法が、少なくとも約5μg/mLの前記対象における前記第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす、請求項227~247のいずれか一項に記載の方法。
【請求項249】
前記方法が、約1μg/mL~約10μg/mLの前記対象における前記第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす、請求項227~248のいずれか一項に記載の方法。
【請求項250】
前記方法が、前記対象のベースラインの第IX因子タンパク質の発現よりも、第IX因子タンパク質の発現を少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%増加させる、請求項227~249のいずれか一項に記載の方法。
【請求項251】
前記方法が、前記対象のベースラインの第IX因子タンパク質の血清レベルよりも、血清中の第IX因子タンパク質のレベルを少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%増加させる、請求項227~250のいずれか一項に記載の方法。
【請求項252】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの6ヶ月後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも50%である、請求項227~251のいずれか一項に記載の方法。
【請求項253】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの1年後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも50%である、請求項227~252のいずれか一項に記載の方法。
【請求項254】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの6ヶ月後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも60%である、請求項227~253のいずれか一項に記載の方法。
【請求項255】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの2年後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも50%である、請求項227~254のいずれか一項に記載の方法。
【請求項256】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの2年後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも60%である、請求項227~255のいずれか一項に記載の方法。
【請求項257】
前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性が、前記投与することの6ヶ月後で前記ヒト対象について測定された発現のピークレベルでの前記第IX因子タンパク質の前記発現又は活性の少なくとも60%である、請求項227~256のいずれか一項に記載の方法。
【請求項258】
前記方法が、前記対象において治療有効レベルの循環第IX因子タンパク質をもたらす、請求項227~257のいずれか一項に記載の方法。
【請求項259】
前記方法が、前記対象において治療有効レベルの循環第IX因子凝固活性をもたらす、請求項227~258のいずれか一項に記載の方法。
【請求項260】
前記方法が、正常の少なくとも約1%、正常の少なくとも約5%、正常の少なくとも約10%、正常の少なくとも約15%、正常の少なくとも約20%、正常の少なくとも約25%、正常の少なくとも約30%、正常の少なくとも約35%、正常の少なくとも約40%、正常の少なくとも約45%、又は正常の少なくとも約50%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成し、任意選択的に、前記方法が、正常の約40%~約150%又は約40%~約100%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する、請求項227~259のいずれか一項に記載の方法。
【請求項261】
(I)前記対象が重度の血友病を有し、前記方法が正常の少なくとも約1%若しくは約1%超の循環第IX因子タンパク質若しくは凝固活性レベルを達成するか、
(II)前記対象が中程度の血友病を有し、前記方法が正常の少なくとも約5%若しくは約5%超の循環第IX因子タンパク質若しくは凝固活性レベルを達成するか、又は
(III)前記対象が軽度の血友病を有し、前記方法が正常の少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、約10%超、約15%超、約20%超、約25%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、若しくは約50%超の循環第IX因子タンパク質若しくは凝固活性レベルを達成する、請求項260に記載の方法。
【請求項262】
前記方法が、正常の少なくとも約15%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する、請求項260又は261に記載の方法。
【請求項263】
前記方法が、正常の約300%未満、約250%未満、約200%未満、又は約150%未満の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する、請求項227~262のいずれか一項に記載の方法。
【請求項264】
前記方法が、前記対象のベースラインの第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルよりも、循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%増加させる、請求項227~263のいずれか一項に記載の方法。
【請求項265】
前記核酸構築物が、前記ヌクレアーゼ剤又は前記ヌクレアーゼ剤をコードする前記1つ以上の核酸と同時に投与される、請求項217~264のいずれか一項に記載の方法。
【請求項266】
前記核酸構築物が、前記ヌクレアーゼ剤又は前記ヌクレアーゼ剤をコードする前記1つ以上の核酸と同時に投与されない、請求項217~264のいずれか一項に記載の方法。
【請求項267】
前記核酸構築物が、前記ヌクレアーゼ剤又は前記ヌクレアーゼ剤をコードする前記1つ以上の核酸の前に投与される、請求項266に記載の方法。
【請求項268】
前記核酸構築物が、前記ヌクレアーゼ剤又は前記ヌクレアーゼ剤をコードする前記1つ以上の核酸の後に投与される、請求項266に記載の方法。
【請求項269】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項217~268のいずれか一項に記載の方法。
【請求項270】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする、請求項217~269のいずれか一項に記載の方法。
【請求項271】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、
(I)配列番号166、165、164、及び167~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%同一であり、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質コード配列が、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(II)配列番号159、160、及び161のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、若しくは(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項217~270のいずれか一項に記載の方法。
【請求項272】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、
(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、
(II)配列番号165に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(III)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項217~271のいずれか一項に記載の方法。
【請求項273】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、
(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(II)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項217~272のいずれか一項に記載の方法。
【請求項274】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項217~273のいずれか一項に記載の方法。
【請求項275】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項217~273のいずれか一項に記載の方法。
【請求項276】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している、請求項217~275のいずれか一項に記載の方法。
【請求項277】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166、165、又は159を含む、請求項217~270のいずれか一項に記載の方法。
【請求項278】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166、165、又は159からなる、請求項277に記載の方法。
【請求項279】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166又は159を含む、請求項217~270のいずれか一項に記載の方法。
【請求項280】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166又は159からなる、請求項279に記載の方法。
【請求項281】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項217~270のいずれか一項に記載の方法。
【請求項282】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166からなる、請求項281に記載の方法。
【請求項283】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項217~270のいずれか一項に記載の方法。
【請求項284】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159からなる、請求項283に記載の方法。
【請求項285】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含む、請求項217~284のいずれか一項に記載の方法。
【請求項286】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む、請求項217~285のいずれか一項に記載の方法。
【請求項287】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含み、前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む、請求項217~284のいずれか一項に記載の方法。
【請求項288】
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項217~287のいずれか一項に記載の方法。
【請求項289】
前記核酸構築物が、非相同末端結合を介して前記標的ゲノム遺伝子座に挿入される、請求項288に記載の方法。
【請求項290】
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含む、請求項217~287のいずれか一項に記載の方法。
【請求項291】
前記核酸構築物が、相同組換え修復を介して前記標的ゲノム遺伝子座に挿入される、請求項290に記載の方法。
【請求項292】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まない、請求項217~291のいずれか一項に記載の方法。
【請求項293】
前記核酸構築物が、双方向性構築物であり、前記第IX因子タンパク質コード配列が、第1の第IX因子タンパク質コード配列である、請求項217~292のいずれか一項に記載の方法。
【請求項294】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む、請求項293に記載の方法。
【請求項295】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列及び前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、異なっているが、同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項294に記載の方法。
【請求項296】
(I)(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、若しくは(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも95%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(II)(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも95%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、若しくは(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項294又は295に記載の方法。
【請求項297】
(I)(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(II)(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項294~296のいずれか一項に記載の方法。
【請求項298】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇しており、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している、請求項294~297のいずれか一項に記載の方法。
【請求項299】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項294~298のいずれか一項に記載の方法。
【請求項300】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードし、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする、請求項294~299のいずれか一項に記載の方法。
【請求項301】
(I)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は
(II)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項294~300のいずれか一項に記載の方法。
【請求項302】
(I)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159からなり、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166からなるか、又は
(II)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166からなり、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159からなる、請求項294~301のいずれか一項に記載の方法。
【請求項303】
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含む、請求項294~302のいずれか一項に記載の方法。
【請求項304】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列及び前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、異なっているが、前記同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、前記第1のポリアデニル化シグナル及び前記第2のポリアデニル化シグナルが、異なっている、請求項303に記載の方法。
【請求項305】
前記核酸構築物が、双方向性構築物であり、前記第IX因子タンパク質コード配列が、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、前記双方向性構築物が、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項217~304のいずれか一項に記載の方法。
【請求項306】
前記核酸構築物が、配列番号210、若しくは180、又はそれらの逆相補体を含む、請求項217~305のいずれか一項に記載の方法。
【請求項307】
前記核酸構築物が、一本鎖DNA又は二本鎖DNAである、請求項217~306のいずれか一項に記載の方法。
【請求項308】
前記核酸構築物が、一本鎖DNAである、請求項307に記載の方法。
【請求項309】
前記核酸構築物が、核酸ベクター又は脂質ナノ粒子内にある、請求項217~308のいずれか一項に記載の方法。
【請求項310】
前記核酸構築物が、前記核酸ベクター内にある、請求項309に記載の方法。
【請求項311】
前記核酸ベクターが、ウイルスベクターである、請求項310に記載の方法。
【請求項312】
前記核酸ベクターが、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターであり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項310又は311に記載の方法。
【請求項313】
前記AAVベクターが、一本鎖AAV(ssAAV)ベクターである、請求項312に記載の方法。
【請求項314】
前記AAVベクターが、AAV8ベクター、AAV3Bベクター、AAV5ベクター、AAV6ベクター、AAV7ベクター、AAV9ベクター、AAVrh.74ベクター、又はAAVhu.37ベクターに由来する、請求項312又は313に記載の方法。
【請求項315】
前記AAVベクターが、組換えAAV8(rAAV8)ベクターである、請求項314に記載の方法。
【請求項316】
前記AAVベクターが、一本鎖rAAV8ベクターである、請求項315に記載の方法。
【請求項317】
前記核酸構築物が、双方向性構築物であり、前記第IX因子タンパク質コード配列が、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、前記双方向性構築物が、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項217~316のいずれか一項に記載の方法。
【請求項318】
前記核酸構築物が、一方向性構築物である、請求項217~292のいずれか一項に記載の方法。
【請求項319】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項318に記載の方法。
【請求項320】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項319に記載の方法。
【請求項321】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項319に記載の方法。
【請求項322】
前記核酸構築物が、一本鎖DNA又は二本鎖DNAである、請求項318~321のいずれか一項に記載の方法。
【請求項323】
前記核酸構築物が、一本鎖DNAである、請求項322に記載の方法。
【請求項324】
前記核酸構築物が、核酸ベクター又は脂質ナノ粒子内にある、請求項318~323のいずれか一項に記載の方法。
【請求項325】
前記核酸構築物が、前記核酸ベクター内にある、請求項324に記載の方法。
【請求項326】
前記核酸ベクターが、ウイルスベクターである、請求項325に記載の方法。
【請求項327】
前記核酸ベクターが、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターであり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項325又は326に記載の方法。
【請求項328】
前記AAVベクターが、一本鎖AAV(ssAAV)ベクターである、請求項327に記載の方法。
【請求項329】
前記AAVベクターが、AAV8ベクター、AAV3Bベクター、AAV5ベクター、AAV6ベクター、AAV7ベクター、AAV9ベクター、AAVrh.74ベクター、又はAAVhu.37ベクターに由来する、請求項327又は328に記載の方法。
【請求項330】
前記AAVベクターが、組換えAAV8(rAAV8)ベクターである、請求項329に記載の方法。
【請求項331】
前記AAVベクターが、一本鎖rAAV8ベクターである、請求項330に記載の方法。
【請求項332】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項318~331のいずれか一項に記載の方法。
【請求項333】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項332に記載の方法。
【請求項334】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項332に記載の方法。
【請求項335】
前記標的ゲノム遺伝子座が、アルブミン遺伝子であり、任意選択的に、前記アルブミン遺伝子が、ヒトアルブミン遺伝子である、請求項217~334のいずれか一項に記載の方法。
【請求項336】
前記ヌクレアーゼ標的部位が、前記アルブミン遺伝子のイントロン1内にある、請求項335に記載の方法。
【請求項337】
前記ヌクレアーゼ剤が、
(a)ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、
(b)転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、又は
(c)(i)Casタンパク質若しくは前記Casタンパク質をコードする核酸、及び
(ii)ガイドRNA若しくは前記ガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、前記ガイドRNAが、ガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、前記ガイドRNAが、前記Casタンパク質に結合し、前記Casタンパク質に前記ガイドRNA標的配列を標的とさせる、請求項217~336のいずれか一項に記載の方法。
【請求項338】
前記ヌクレアーゼ剤が、
(a)Casタンパク質又は前記Casタンパク質をコードする核酸、及び
(b)ガイドRNA又は前記ガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、前記ガイドRNAが、ガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、前記ガイドRNAが、前記Casタンパク質に結合し、前記Casタンパク質に前記ガイドRNA標的配列を標的とさせる、請求項217~336のいずれか一項に記載の方法。
【請求項339】
前記ガイドRNA標的配列が、アルブミン遺伝子のイントロン1内にある、請求項338に記載の方法。
【請求項340】
前記アルブミン遺伝子が、ヒトアルブミン遺伝子である、請求項339に記載の方法。
【請求項341】
(I)前記DNA標的化セグメントが、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、任意選択的に、前記DNA標的化セグメントが、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される前記配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、かつ/又は
(II)前記DNA標的化セグメントが、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される前記配列に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一であり、任意選択的に、前記DNA標的化セグメントが、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される前記配列に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一である、請求項338~340のいずれか一項に記載の方法。
【請求項342】
前記DNA標的化セグメントが、配列番号30~61のうちのいずれか1つを含み、任意選択的に、前記DNA標的化セグメントが、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つを含む、請求項338~341のいずれか一項に記載の方法。
【請求項343】
前記DNA標的化セグメントが、配列番号30~61のうちのいずれか1つからなり、任意選択的に、前記DNA標的化セグメントが、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つからなる、請求項338~342のいずれか一項に記載の方法。
【請求項344】
前記ガイドRNAが、配列番号62~125のうちのいずれか1つを含み、任意選択的に、前記ガイドRNAが、配列番号68、100、62、94、65、97、73、及び105のうちのいずれか1つを含む、請求項338~343のいずれか一項に記載の方法。
【請求項345】
(I)前記DNA標的化セグメントが、配列番号36の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、かつ/又は
(II)前記DNA標的化セグメントが、配列番号36に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一である、請求項338~344のいずれか一項に記載の方法。
【請求項346】
前記DNA標的化セグメントが、配列番号36を含む、請求項338~345のいずれか一項に記載の方法。
【請求項347】
前記DNA標的化セグメントが、配列番号36からなる、請求項338~346のいずれか一項に記載の方法。
【請求項348】
前記ガイドRNAが、配列番号68又は100を含む、請求項338~347のいずれか一項に記載の方法。
【請求項349】
前記方法が、RNAの形態で前記ガイドRNAを投与することを含む、請求項338~348のいずれか一項に記載の方法。
【請求項350】
前記ガイドRNAが、少なくとも1つの修飾を含む、請求項338~349のいずれか一項に記載の方法。
【請求項351】
前記少なくとも1つの修飾が、2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む、請求項350に記載の方法。
【請求項352】
前記少なくとも1つの修飾が、ヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む、請求項350又は351に記載の方法。
【請求項353】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記5’末端の最初の5つのヌクレオチドのうちの1つ以上での修飾を含む、請求項350~352のいずれか一項に記載の方法。
【請求項354】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記3’末端の最後の5つのヌクレオチドのうちの1つ以上での修飾を含む、請求項350~353のいずれか一項に記載の方法。
【請求項355】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む、請求項350~354のいずれか一項に記載の方法。
【請求項356】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む、請求項350~355のいずれか一項に記載の方法。
【請求項357】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む、請求項350~356のいずれか一項に記載の方法。
【請求項358】
前記少なくとも1つの修飾が、前記ガイドRNAの前記3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む、請求項350~357のいずれか一項に記載の方法。
【請求項359】
前記少なくとも1つの修飾が、(i)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含む、請求項350~358のいずれか一項に記載の方法。
【請求項360】
前記ガイドRNAが、単一のガイドRNA(sgRNA)である、請求項338~359のいずれか一項に記載の方法。
【請求項361】
前記方法が、RNAの前記形態で前記ガイドRNAを投与することを含み、前記ガイドRNAが、配列番号100を含み、前記ガイドRNAが、(i)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含む、請求項338~360のいずれか一項に記載の方法。
【請求項362】
前記Casタンパク質が、Cas9タンパク質である、請求項338~361のいずれか一項に記載の方法。
【請求項363】
前記Cas9タンパク質が、Streptococcus pyogenes Cas9タンパク質、Staphylococcus aureus Cas9タンパク質、Campylobacter jejuni Cas9タンパク質、Streptococcus thermophilus Cas9タンパク質、又はNeisseria meningitidis Cas9タンパク質に由来する、請求項362に記載の方法。
【請求項364】
前記Casタンパク質が、Streptococcus pyogenes Cas9タンパク質に由来する、請求項362に記載の方法。
【請求項365】
前記Casタンパク質が、配列番号11に示される配列を含む、請求項338~364のいずれか一項に記載の方法。
【請求項366】
前記Casタンパク質をコードする前記核酸が、哺乳動物細胞又はヒト細胞における発現のためにコドン最適化されている、請求項338~365のいずれか一項に記載の方法。
【請求項367】
前記方法が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を投与することを含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含む、請求項338~366のいずれか一項に記載の方法。
【請求項368】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、少なくとも1つの修飾を含む、請求項367に記載の方法。
【請求項369】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、1つ以上又は全てのウリジン位置に修飾ウリジンを含むように修飾されている、請求項367又は368に記載の方法。
【請求項370】
前記修飾ウリジンが、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンである、請求項369に記載の方法。
【請求項371】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されている、請求項369又は370に記載の方法。
【請求項372】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、5’キャップを含む、請求項367~371のいずれか一項に記載の方法。
【請求項373】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、ポリ(A)テールを含む、請求項367~372のいずれか一項に記載の方法。
【請求項374】
前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される配列を含む、請求項367~373のいずれか一項に記載の方法。
【請求項375】
前記方法が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を投与することを含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される前記配列を含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む、請求項338~374のいずれか一項に記載の方法。
【請求項376】
前記方法が、RNAの前記形態で前記ガイドRNAを投与することを含み、前記ガイドRNAが、配列番号68又は100を含み、
前記方法が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を投与することを含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される前記配列を含む、請求項338~375のいずれか一項に記載の方法。
【請求項377】
前記方法が、RNAの前記形態で前記ガイドRNAを投与することを含み、前記ガイドRNAが、配列番号100を含み、前記ガイドRNAが、(i)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、
前記方法が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を投与することを含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される前記配列を含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む、請求項338~375のいずれか一項に記載の方法。
【請求項378】
前記核酸構築物が、双方向性構築物であり、前記第IX因子タンパク質コード配列が、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、前記双方向性構築物が、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項376に記載の方法。
【請求項379】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項376に記載の方法。
【請求項380】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項379に記載の方法。
【請求項381】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項379に記載の方法。
【請求項382】
前記核酸構築物が、双方向性構築物であり、前記第IX因子タンパク質コード配列が、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、前記双方向性構築物が、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項377に記載の方法。
【請求項383】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まない、請求項377に記載の方法。
【請求項384】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項383に記載の方法。
【請求項385】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項383に記載の方法。
【請求項386】
前記Casタンパク質又は前記Casタンパク質をコードする前記核酸、及び前記ガイドRNA又は前記ガイドRNAをコードする前記1つ以上のDNAが、脂質ナノ粒子と会合している、請求項338~385のいずれか一項に記載の方法。
【請求項387】
前記脂質ナノ粒子が、カチオン性脂質、中性脂質、ヘルパー脂質、及びステルス脂質を含む、請求項386に記載の方法。
【請求項388】
前記カチオン性脂質が、脂質A((9Z,12Z)-3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピルオクタデカ-9,12-ジエノアート)である、請求項387に記載の方法。
【請求項389】
前記中性脂質が、ジステアロイルホスファチジルコリン又は1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(DSPC)である、請求項387又は388に記載の方法。
【請求項390】
前記ヘルパー脂質が、コレステロールである、請求項387~389のいずれか一項に記載の方法。
【請求項391】
前記ステルス脂質が、1,2-ジミリストイル-rac-グリセロ-3-メトキシポリエチレングリコール-2000である、請求項387~390のいずれか一項に記載の方法。
【請求項392】
前記カチオン性脂質が脂質Aであり、前記中性脂質がDSPCであり、前記ヘルパー脂質がコレステロールであり、前記ステルス脂質がPEG2k-DMGである、請求項387~391のいずれか一項に記載の方法。
【請求項393】
前記脂質ナノ粒子が、以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで4つの脂質を含む、請求項387~392のいずれか一項に記載の方法。
【請求項394】
前記アルブミン遺伝子が、ヒトアルブミン遺伝子であり、
前記方法が、RNAの前記形態で前記ガイドRNAを投与することを含み、前記ガイドRNAが、配列番号68又は100を含み、
前記方法が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を投与することを含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される前記配列を含み、
前記ガイドRNA及び前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している、請求項338~393のいずれか一項に記載の方法。
【請求項395】
前記アルブミン遺伝子が、ヒトアルブミン遺伝子であり、
前記方法が、RNAの前記形態で前記ガイドRNAを投与することを含み、前記ガイドRNAが、配列番号100を含み、前記ガイドRNAが、(i)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)前記ガイドRNAの前記5’末端の前記最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)前記ガイドRNAの前記3’末端の前記最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、
前記方法が、前記Casタンパク質をコードする前記核酸を投与することを含み、前記核酸が、前記Casタンパク質をコードするmRNAを含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、配列番号226、225、又は12に示される前記配列を含み、前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、
前記ガイドRNA及び前記Casタンパク質をコードする前記mRNAが、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している、請求項338~393のいずれか一項に記載の方法。
【請求項396】
前記核酸構築物が、双方向性構築物であり、前記第IX因子タンパク質コード配列が、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、前記双方向性構築物が、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項394に記載の方法。
【請求項397】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項394に記載の方法。
【請求項398】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項397に記載の方法。
【請求項399】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項397に記載の方法。
【請求項400】
前記核酸構築物が、双方向性構築物であり、前記第IX因子タンパク質コード配列が、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、前記双方向性構築物が、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項395に記載の方法。
【請求項401】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、
前記核酸構築物が、5’から3’に、スプライスアクセプター、前記第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159又は配列番号166を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、
前記核酸構築物が、ホモロジーアームを含まず、
前記核酸構築物が、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、
任意選択的に、前記核酸構築物が、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端における前記ITRが、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる、請求項395に記載の方法。
【請求項402】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項401に記載の方法。
【請求項403】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項401に記載の方法。
【請求項404】
前記方法が、前記対象に前記核酸構築物を投与する前に、前記新生児対象における既存のAAV免疫力を評価することを更に含む、請求項228~403のいずれか一項に記載の方法。
【請求項405】
前記既存のAAV免疫力が、既存のAAV8免疫力である、請求項404に記載の方法。
【請求項406】
既存のAAV免疫力を評価することが、全抗体免疫アッセイ又は中和抗体アッセイを使用して免疫原性を評価することを含む、請求項404又は405に記載の方法。
【請求項407】
請求項217~227及び265~406のいずれか一項に記載の方法によって作製された、新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項408】
標的ゲノム遺伝子座に挿入された第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物を含む、新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項409】
前記新生児細胞が、肝臓細胞であるか、又は前記新生児細胞の集団が、肝臓細胞の集団である、請求項407又は408に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項410】
前記新生児細胞が、肝細胞であるか、又は前記新生児細胞の集団が、肝細胞の集団である、請求項407~409のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項411】
前記新生児細胞が、ヒト細胞であるか、又は前記新生児細胞の集団が、ヒト細胞の集団である、請求項407~410のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項412】
前記新生児細胞又は前記新生児細胞の集団が、出生後24週間以内の新生児対象からのものである、請求項411に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項413】
前記新生児細胞又は前記新生児細胞の集団が、出生後12週間以内の新生児対象からのものである、請求項411に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項414】
前記新生児細胞又は前記新生児細胞の集団が、出生後8週間以内の新生児対象からのものである、請求項411に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項415】
前記新生児細胞又は前記新生児細胞の集団が、出生後4週間以内の新生児対象からのものである、請求項411に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項416】
前記新生児細胞が、インビトロ若しくはエクスビボであるか、又は前記新生児細胞の集団が、インビトロ若しくはエクスビボである、請求項407~415のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項417】
前記新生児細胞が、対象におけるインビボであるか、又は前記新生児細胞の集団が、インビボである、請求項407~415のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項418】
前記第IX因子タンパク質が発現されている、請求項407~417のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項419】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項407~418のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項420】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする、請求項407~419のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項421】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、
(I)配列番号166、165、164、及び167~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%同一であり、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質コード配列が、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(II)配列番号159、160、及び161のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、若しくは(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項407~420のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項422】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、
(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、
(II)配列番号165に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(III)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項407~421のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項423】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、
(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(II)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項407~422のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項424】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項407~423のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項425】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項407~423のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項426】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している、請求項407~425のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項427】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166、165、又は159を含む、請求項407~426のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項428】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166、165、又は159からなる、請求項427に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項429】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166又は159を含む、請求項407~420のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項430】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166又は159からなる、請求項429に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項431】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含む、請求項407~420のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項432】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166からなる、請求項431に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項433】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項407~420のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項434】
前記第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159からなる、請求項433に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項435】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含む、請求項407~434のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項436】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む、請求項407~435のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項437】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含み、前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む、請求項407~436のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項438】
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、前記第IX因子タンパク質コード配列が、前記標的ゲノム遺伝子座において内因性プロモーターに作動可能に連結されている、請求項407~437のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項439】
前記核酸構築物が、双方向性構築物であり、前記第IX因子タンパク質コード配列が、第1の第IX因子タンパク質コード配列である、請求項407~438のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項440】
前記核酸構築物が、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む、請求項439に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項441】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列及び前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、異なっているが、同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項440に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項442】
(I)(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、若しくは(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも95%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(II)(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも95%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、若しくは(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項440又は441に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項443】
(I)(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は
(II)(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項440~442のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項444】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇しており、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している、請求項440~443のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項445】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、前記第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない、請求項440~444のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項446】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードし、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする、請求項440~445のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項447】
(I)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は
(II)前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含む、請求項440~446のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項448】
(I)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159からなり、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166からなるか、又は
(II)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166からなり、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159からなる、請求項440~447のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項449】
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含む、請求項440~448のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項450】
前記第1の第IX因子タンパク質コード配列及び前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、異なっているが、前記同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、前記第1のポリアデニル化シグナル及び前記第2のポリアデニル化シグナルが、異なっている、請求項449に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項451】
前記核酸構築物が、双方向性構築物であり、前記第IX因子タンパク質コード配列が、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、前記双方向性構築物が、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、
前記核酸構築物が、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、前記第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列の前記逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、
(i)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含むか、又は(ii)前記第1の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号166を含み、前記第2の第IX因子タンパク質コード配列が、配列番号159を含み、
前記核酸構築物が、前記第IX因子タンパク質の前記発現を駆動するプロモーターを含まず、前記第IX因子タンパク質コード配列が、前記標的ゲノム遺伝子座において内因性プロモーターに作動可能に連結されている、請求項407~450のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項452】
前記核酸構築物が、配列番号210、若しくは180、又はそれらの逆相補体を含む、請求項407~451のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項453】
前記標的ゲノム遺伝子座が、アルブミン遺伝子であり、任意選択的に、前記アルブミン遺伝子が、ヒトアルブミン遺伝子である、請求項407~452のいずれか一項に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【請求項454】
前記ヌクレアーゼ標的部位が、前記アルブミン遺伝子のイントロン1内にある、請求項453に記載の新生児細胞又は新生児細胞の集団。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年10月27日に出願された米国出願第63/272,324号、2022年2月2日に出願された米国出願第63/306,037号、及び2022年7月29日に出願された米国出願第63/369,864号の利益を主張し、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
EFS Webを介したテキストファイルとして提出された配列表への参照
ファイル057766-586369.xmlに記載された配列表は516キロバイトであり、2022年10月26日に作成され、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
血友病Bは、凝固第IX因子(factor IX、FIX)の欠乏症又は不在によって特徴付けられる稀な先天性遺伝性障害であり、出血素因をもたらす。これは、欠損又は欠陥FIXタンパク質をもたらす第9因子(factor 9、F9)遺伝子の遺伝性又は自然発生的なX連鎖劣性変異によって引き起こされる。血友病Bの世界的な発生率は、25,000人の男児出生においておよそ1人である。2019年付けの最新の世界中の血友病調査では、米国において4,093人の血友病Bを有して生活している患者が報告され、世界中で合計31,997人の血友病B患者が報告された。World Federation of Hemophilia,「Report on the Annual Global Survey 2019」World Federation of Hemophilia(2020)。
【0004】
X連鎖劣性変異に起因して、血友病Bは主に男性に影響を及ぼすが、女性保因者も影響を受ける可能性がある。血友病Bの出血傾向は、因子の測定された濃度に関連し、軽度、中程度、又は重度として分類される。血友病Bの重度の症例及び中程度に重度の症例では、頻繁な自然出血エピソードが最も一般的な症状である。そのような出血エピソードは、筋肉及び関節において起こり得、疼痛及び運動制限を引き起こし、治療されないままである場合、滑膜炎、関節症、及び筋力低下を伴う関節の長期損傷をもたらし得る。
【0005】
米国における現在の標準治療は、組換え又は血液ドナーの血漿由来のいずれかの凝血因子濃縮物(clotting factor concentrate、CFC)による出血エピソードの予防及び治療である。しかしながら、アレルギー反応がCFC注入の3~4%で起こる可能性があり、患者のうちの約5%が反復投与後にFIX中和抗体を発生する。Srivastava et al.「WFH Guidelines for the Management of Hemophilia,」Haemophilia 26.6:1-158(2020)。因子置き換えはまた、厄介であり(頻繁な静脈内投与を必要とする)、費用がかかり、出血エピソードを低減させるが、排除せず、依然として関節疾患及び障害の進行を引き起こす。
【発明の概要】
【0006】
第1の第IX因子タンパク質コード配列又は第1の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む核酸構築物を含む組成物、組成物を含むセル、並びにそのような核酸構築物を使用する方法、例えば、第9因子核酸を細胞に導入する方法、第9因子核酸構築物を細胞内の標的遺伝子に組み込む方法、第IX因子を細胞内で発現させる方法、対象における第IX因子欠乏症を治療する方法、対象における血友病Bを治療する方法、及び血友病Bを有する対象における自然出血を予防又は阻害する方法が提供される。
【0007】
一態様では、第1の第IX因子タンパク質コード配列又は第1の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む核酸構築物を含む、組成物が提供される。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、(I)配列番号166、165、164、及び167~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%同一であり、任意選択的に、第IX因子タンパク質コード配列は、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は(II)配列番号159、160、及び161のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、若しくは(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。
【0008】
いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、(II)配列番号165に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は(III)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。
【0009】
いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は(II)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。
【0010】
いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166、165、又は159を含む。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166、165、又は159からなる。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166又は159を含む。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166又は159からなる。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166からなる。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165からなる。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159からなる。
【0011】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含み、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、ホモロジーアームを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まない。
【0012】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、双方向性構築物である。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含むか、又は核酸構築物は、第2の第IX因子タンパク質コード配列及び第1の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列は、異なっているが、同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質は、機能亢進性第IX因子バリアントではない。
【0013】
いくつかのそのような組成物では、(I)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、又は(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(II)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも95%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。
【0014】
いくつかのそのような組成物では、(I)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、又は(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(II)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165に対して少なくとも95%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。
【0015】
いくつかのそのような組成物では、(I)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(II)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。
【0016】
いくつかのそのような組成物では、(I)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(II)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。
【0017】
いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇しており、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している。
【0018】
いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードし、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする。
【0019】
いくつかのそのような組成物では、(I)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、(II)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような組成物では、(I)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159からなり、(II)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166からなる。
【0020】
いくつかのそのような組成物では、(I)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、(II)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。いくつかのそのような組成物では、(I)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159からなり、(II)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165からなる。
【0021】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含むか、又は核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第2の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第1の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含む。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列は、異なっているが、同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、第1のポリアデニル化シグナル及び第2のポリアデニル化シグナルは、異なっている。
【0022】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。
【0023】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、配列番号210、若しくは180、又はそれらの逆相補体を含む。
【0024】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。
【0025】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、配列番号209、若しくは179、又はそれらの逆相補体を含む。
【0026】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、一本鎖DNA又は二本鎖DNAである。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、一本鎖DNAである。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、核酸ベクター又は脂質ナノ粒子内にある。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、核酸ベクター内にある。いくつかのそのような組成物では、核酸ベクターは、ウイルスベクターである。いくつかのそのような組成物では、核酸ベクターは、アデノ随伴ウイルス(adeno-associated viral、AAV)ベクターであり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(inverted terminal repeat、ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、AAVベクターは、一本鎖AAV(single-stranded AAV、ssAAV)ベクターである。いくつかのそのような組成物では、AAVベクターは、AAV8ベクター、AAV3Bベクター、AAV5ベクター、AAV6ベクター、AAV7ベクター、AAV9ベクター、AAVrh.74ベクター、又はAAVhu.37ベクターに由来する。いくつかのそのような組成物では、AAVベクターは、組換えAAV8(recombinant AAV8、rAAV8)ベクターである。いくつかのそのような組成物では、AAVベクターは、一本鎖rAAV8ベクターである。
【0027】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。
【0028】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。
【0029】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、一方向性構築物である。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0030】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、一方向性構築物である。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0031】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、一本鎖DNA又は二本鎖DNAである。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、一本鎖DNAである。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、核酸ベクター又は脂質ナノ粒子内にある。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、核酸ベクター内にある。いくつかのそのような組成物では、核酸ベクターは、ウイルスベクターである。いくつかのそのような組成物では、核酸ベクターは、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターであり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、AAVベクターは、一本鎖AAV(ssAAV)ベクターである。いくつかのそのような組成物では、AAVベクターは、AAV8ベクター、AAV3Bベクター、AAV5ベクター、AAV6ベクター、AAV7ベクター、AAV9ベクター、AAVrh.74ベクター、又はAAVhu.37ベクターに由来する。いくつかのそのような組成物では、AAVベクターは、組換えAAV8(rAAV8)ベクターである。いくつかのそのような組成物では、AAVベクターは、一本鎖rAAV8ベクターである。
【0032】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0033】
いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。いくつかのそのような組成物では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0034】
いくつかのそのような組成物は、標的遺伝子におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とするヌクレアーゼ剤を更に含む。いくつかのそのような組成物では、標的遺伝子は、アルブミン遺伝子であり、任意選択的に、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子である。いくつかのそのような組成物では、ヌクレアーゼ剤は、(a)ジンクフィンガーヌクレアーゼ(zinc finger nuclease、ZFN)、(b)転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(transcription activator-like effector nuclease、TALEN)、又は(c)(i)Casタンパク質若しくはCasタンパク質をコードする核酸、及び(ii)ガイドRNA若しくはガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、ガイドRNAは、ガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質にガイドRNA標的配列を標的とさせる。いくつかのそのような組成物では、ヌクレアーゼ剤は、(a)Casタンパク質又はCasタンパク質をコードする核酸、及び(b)ガイドRNA又はガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、ガイドRNAは、アルブミン遺伝子のイントロン1におけるガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質にガイドRNA標的配列を標的とさせる。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子である。
【0035】
いくつかのそのような組成物では、(I)DNA標的化セグメントは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、任意選択的に、DNA標的化セグメントは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、かつ/又は(II)DNA標的化セグメントは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一であり、任意選択的に、DNA標的化セグメントは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一である。いくつかのそのような組成物では、DNA標的化セグメントは、配列番号30~61のうちのいずれか1つを含み、任意選択的に、DNA標的化セグメントは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つを含む。いくつかのそのような組成物では、DNA標的化セグメントは、配列番号30~61のうちのいずれか1つからなり、任意選択的に、DNA標的化セグメントは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つからなる。いくつかのそのような組成物では、ガイドRNAは、配列番号62~125のうちのいずれか1つを含み、任意選択的に、ガイドRNAは、配列番号68、100、62、94、65、97、73、及び105のうちのいずれか1つを含む。
【0036】
いくつかのそのような組成物では、(I)DNA標的化セグメントは、配列番号36の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、かつ/又は(II)DNA標的化セグメントは、配列番号36に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一である。いくつかのそのような組成物では、DNA標的化セグメントは、配列番号36を含む。いくつかのそのような組成物では、DNA標的化セグメントは、配列番号36からなる。いくつかのそのような組成物では、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含む。
【0037】
いくつかのそのような組成物では、(I)DNA標的化セグメントは、配列番号30の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、かつ/又は(II)DNA標的化セグメントは、配列番号30に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一である。いくつかのそのような組成物では、DNA標的化セグメントは、配列番号30を含む。いくつかのそのような組成物では、DNA標的化セグメントは、配列番号30からなる。いくつかのそのような組成物では、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含む。
【0038】
いくつかのそのような組成物では、(I)DNA標的化セグメントは、配列番号33の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、かつ/又は(II)DNA標的化セグメントは、配列番号33に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一である。いくつかのそのような組成物では、DNA標的化セグメントは、配列番号33を含む。いくつかのそのような組成物では、DNA標的化セグメントは、配列番号33からなる。いくつかのそのような組成物では、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含む。
【0039】
いくつかのそのような組成物では、(I)DNA標的化セグメントは、配列番号41の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、若しくは少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、かつ/又は(II)DNA標的化セグメントは、配列番号41に対して少なくとも90%若しくは少なくとも95%同一である。いくつかのそのような組成物では、DNA標的化セグメントは、配列番号41を含む。いくつかのそのような組成物では、DNA標的化セグメントは、配列番号41からなる。いくつかのそのような組成物では、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含む。
【0040】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含む。いくつかのそのような組成物では、ガイドRNAは、少なくとも1つの修飾を含む。いくつかのそのような組成物では、少なくとも1つの修飾は、2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む。いくつかのそのような組成物では、少なくとも1つの修飾は、ヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む。いくつかのそのような組成物では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの5’末端の最初の5つのヌクレオチドのうちの1つ以上での修飾を含む。いくつかのそのような組成物では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの3’末端の最後の5つのヌクレオチドのうちの1つ以上での修飾を含む。いくつかのそのような組成物では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む。いくつかのそのような組成物では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む。いくつかのそのような組成物では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む。いくつかのそのような組成物では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む。いくつかのそのような組成物では、少なくとも1つの修飾は、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含む。
【0041】
いくつかのそのような組成物では、ガイドRNAは、単一のガイドRNA(single guide RNA、sgRNA)である。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含む。
【0042】
いくつかのそのような組成物では、ガイドRNAは、単一のガイドRNA(sgRNA)である。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含む。
【0043】
いくつかのそのような組成物では、ガイドRNAは、単一のガイドRNA(sgRNA)である。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含む。
【0044】
いくつかのそのような組成物では、ガイドRNAは、単一のガイドRNA(sgRNA)である。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含む。
【0045】
いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質は、Cas9タンパク質である。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質は、Streptococcus pyogenes Cas9タンパク質であるか、又はそれに由来する。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質は、配列番号11に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質をコードする核酸は、哺乳動物細胞又はヒト細胞における発現のためにコドン最適化される。いくつかのそのような組成物では、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含む。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質をコードするmRNAは、少なくとも1つの修飾を含む。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質をコードするmRNAは、1つ以上又は全てのウリジン位置に修飾ウリジンを含むように修飾されている。いくつかのそのような組成物では、修飾ウリジンは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンである。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されている。いくつかのそのような組成物では、修飾ウリジンは、シュードウリジンである。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されている。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質をコードするmRNAは、5’キャップを含む。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質をコードするmRNAは、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含む。
【0046】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。
【0047】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。
【0048】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。
【0049】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0050】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0051】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0052】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0053】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0054】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0055】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0056】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0057】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0058】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0059】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0060】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0061】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0062】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0063】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0064】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0065】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0066】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0067】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0068】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0069】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0070】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0071】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0072】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0073】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0074】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0075】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0076】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0077】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0078】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0079】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0080】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0081】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0082】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0083】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0084】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0085】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0086】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0087】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0088】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0089】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0090】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0091】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0092】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0093】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0094】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0095】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0096】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0097】
いくつかのそのような組成物では、Casタンパク質又はCasタンパク質をコードする核酸、及びガイドRNA又はガイドRNAをコードする1つ以上のDNAは、脂質ナノ粒子と会合している。いくつかのそのような組成物では、脂質ナノ粒子は、カチオン性脂質、中性脂質、ヘルパー脂質、及びステルス脂質を含む。いくつかのそのような組成物では、カチオン性脂質は、脂質Aである。いくつかのそのような組成物では、中性脂質は、DSPCである。いくつかのそのような組成物では、ヘルパー脂質は、コレステロールである。いくつかのそのような組成物では、ステルス脂質は、1,2-ジミリストイル-rac-グリセロ-3-メトキシポリエチレングリコール-2000(1,2-dimyristoyl-rac-glycero-3-methoxypolyethylene glycol-2000、PEG2k-DMG)である。いくつかのそのような組成物では、カチオン性脂質は脂質Aであり、中性脂質はDSPCであり、ヘルパー脂質はコレステロールであり、ステルス脂質はPEG2k-DMGである。いくつかのそのような組成物では、脂質ナノ粒子は、以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで4つの脂質を含む。
【0098】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0099】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0100】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0101】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0102】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0103】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0104】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0105】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0106】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0107】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0108】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0109】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0110】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0111】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0112】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0113】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0114】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0115】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0116】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0117】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0118】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0119】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0120】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0121】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0122】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0123】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0124】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0125】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0126】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0127】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0128】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0129】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号225に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0130】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0131】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0132】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0133】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号62又は94を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0134】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0135】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号65又は97を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0136】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0137】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号73又は105を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0138】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0139】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0140】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0141】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号94を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0142】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0143】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号97を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0144】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0145】
いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、組成物は、RNAの形態でガイドRNAを含み、ガイドRNAは、配列番号105を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、組成物は、Casタンパク質をコードする核酸を含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む双方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような組成物では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号165を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号165を含む。任意選択的に、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0146】
いくつかのそのような組成物では、組成物は、第9因子核酸を細胞に導入する方法、第9因子核酸構築物を細胞内の標的遺伝子に組み込む方法、又は第IX因子を細胞内で発現させる方法における使用のためのものである。いくつかのそのような組成物では、組成物は、対象における第IX因子欠乏症を治療する方法における使用のためのものである。いくつかのそのような組成物では、組成物は、対象における血友病Bを治療する方法における使用のためのものである。いくつかのそのような組成物では、細胞は、新生児細胞である。いくつかのそのような組成物では、新生児細胞は、出生後24週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような組成物では、新生児細胞は、出生後12週間以内のヒト新生児対象からのものである。新生児細胞は、出生後8週間以内のヒト新生児対象からのものである。新生児細胞は、出生後4週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような組成物では、細胞は、新生児細胞ではない。いくつかのそのような組成物では、対象は、新生児対象である。いくつかのそのような組成物では、新生児対象は、出生後24週間以内のヒト新生児対象である。いくつかのそのような組成物では、新生児対象は、出生後12週間以内のヒト新生児対象である。いくつかのそのような組成物では、新生児対象は、出生後8週間以内のヒト新生児対象である。いくつかのそのような組成物では、新生児対象は、出生後4週間以内のヒト新生児対象である。いくつかのそのような組成物では、対象は、新生児対象ではない。
【0147】
別の態様では、上記の組成物のいずれかを含む細胞が提供される。いくつかのそのような細胞では、核酸構築物は、内因性標的遺伝子遺伝子座に組み込まれ、第IX因子タンパク質は、内因性標的遺伝子遺伝子座から発現されるか、又は核酸構築物は、内因性アルブミン遺伝子座のイントロン1に組み込まれ、第IX因子タンパク質は、内因性アルブミン遺伝子座から発現される。いくつかのそのような細胞は、ヒト細胞である。いくつかのそのような細胞は、肝臓細胞(例えば、ヒト肝臓細胞)である。任意選択的に、肝臓細は、肝細胞である。いくつかのそのような細胞では、細胞は、新生児細胞である。いくつかのそのような細胞では、新生児細胞は、出生後24週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような細胞では、新生児細胞は、出生後12週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような細胞では、新生児細胞は、出生後8週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような細胞では、新生児細胞は、出生後4週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような細胞では、細胞は、新生児細胞ではない。いくつかのそのような細胞では、細胞は、エクスビボ又はインビトロである。いくつかのそのような細胞では、細胞は、インビボである。
【0148】
別の態様では、第9因子核酸を細胞に導入する方法、第9因子核酸構築物を細胞内の標的遺伝子に組み込む方法、及び第IX因子を細胞内で発現させる方法が提供される。いくつかのそのような方法は、第9因子核酸を細胞に導入するためのものであり、上記組成物のいずれかを細胞に投与することを含む。いくつかのそのような方法は、第9因子核酸構築物を細胞内の標的遺伝子に組み込むためのものであり、上記組成物のいずれかを細胞に投与することを含み、ヌクレアーゼ剤は、標的遺伝子におけるヌクレアーゼ標的部位を切断して切断部位を作製し、核酸構築物は、切断部位に挿入されて、修飾された標的遺伝子を作製し、第IX因子タンパク質は、修飾された標的遺伝子から発現される。いくつかのそのような方法は、第IX因子を細胞内で発現させるためのものであり、上記組成物のいずれかを細胞に投与することを含み、ヌクレアーゼ剤は、標的遺伝子におけるヌクレアーゼ標的部位を切断して切断部位を作製し、核酸構築物は、切断部位に挿入されて、修飾された標的遺伝子を作製し、第IX因子タンパク質は、修飾された標的遺伝子から発現される。
【0149】
いくつかのそのような方法では、ヌクレアーゼ剤は、(a)Casタンパク質又はCasタンパク質をコードする核酸、及び(b)ガイドRNA又はガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、ガイドRNAは、ガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質にガイドRNA標的配列を標的とさせる。
【0150】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物、Casタンパク質又はCasタンパク質をコードする核酸、及びガイドRNA又はガイドRNAをコードする1つ以上のDNAは、同時に投与される。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、Casタンパク質又はCasタンパク質をコードする核酸、及びガイドRNA又はガイドRNAをコードする1つ以上のDNAと同時に投与されない。
【0151】
いくつかのそのような方法では、標的遺伝子は、アルブミン遺伝子であり、ヌクレアーゼ標的部位は、アルブミン遺伝子のイントロン1内にある。いくつかのそのような方法では、細胞は、肝臓細胞である。いくつかのそのような方法では、細胞は、肝細胞である。いくつかのそのような方法では、細胞は、ヒト細胞(例えば、ヒト肝臓細胞)である。いくつかのそのような方法では、細胞は、新生児細胞である。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、出生後24週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、出生後12週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、出生後8週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、出生後4週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような方法では、細胞は、新生児細胞ではない。いくつかのそのような方法では、細胞は、インビボである。いくつかのそのような方法では、組織は、インビトロ又はエクスビボである。
【0152】
別の態様では、対象における第IX因子欠乏症を治療する方法、対象における血友病Bを治療する方法、及び血友病Bを有する対象における自然出血を予防又は阻害する方法が提供される。いくつかのそのような方法は、対象における第IX因子欠乏症を治療するためのものであり、上記組成物のいずれかを対象に投与することを含む。いくつかの方法は、対象における血友病Bを治療するためのものであり、上記組成物のいずれかを対象に投与することを含む。いくつかの方法は、血友病Bを有する対象における自然出血を予防又は阻害するためのものであり、上記組成物のいずれかを対象に投与することを含む。
【0153】
いくつかのそのような方法では、血友病Bは、軽度の血友病Bである。いくつかのそのような方法では、血友病Bは、中程度の血友病Bである。いくつかのそのような方法では、血友病Bは、重度の血友病Bである。
【0154】
いくつかのそのような方法では、ヌクレアーゼ剤は、(a)Casタンパク質又はCasタンパク質をコードする核酸、及び(b)ガイドRNA又はガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、ガイドRNAは、ガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質にガイドRNA標的配列を標的とさせる。いくつかのそのような方法では、ガイドRNA標的配列は、アルブミン遺伝子のイントロン1内にある。
【0155】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物、Casタンパク質又はCasタンパク質をコードする核酸、及びガイドRNA又はガイドRNAをコードする1つ以上のDNAは、同時に投与される。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、Casタンパク質又はCasタンパク質をコードする核酸、及びガイドRNA又はガイドRNAをコードする1つ以上のDNAと同時に投与されない。
【0156】
いくつかのそのような方法では、対象は、ヒト対象である。いくつかのそのような方法では、対象は、新生児対象である。いくつかのそのような方法では、新生児対象は、出生後24週間以内のヒト新生児対象である。いくつかのそのような方法では、新生児対象は、出生後12週間以内のヒト新生児対象である。いくつかのそのような方法では、新生児対象は、出生後8週間以内のヒト新生児対象である。いくつかのそのような方法では、新生児対象は、出生後4週間以内のヒト新生児対象である。いくつかのそのような方法では、対象は、新生児対象ではない。
【0157】
いくつかのそのような方法では、方法は、対象において治療有効レベルの循環第IX因子タンパク質をもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、対象において治療有効レベルの循環第IX因子凝固活性をもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、第IX因子タンパク質をコードするエピソーム発現ベクターを対照対象に投与することを含む方法と比較して、対象における第IX因子タンパク質の発現の増加をもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、第IX因子タンパク質をコードするエピソーム発現ベクターを対照対象に投与することを含む方法と比較して、対象における第IX因子タンパク質の血清レベルの増加をもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、少なくとも約1μg/mL、少なくとも約2μg/mL、少なくとも約3μg/mL、少なくとも約4μg/mL、又は少なくとも約5μg/mLの対象における第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、少なくとも約5μg/mLの対象における第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、約1μg/mL~約10μg/mLの対象における第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす。
【0158】
いくつかのそのような方法では、方法は、正常の少なくとも約1%、正常の少なくとも約5%、正常の少なくとも約10%、正常の少なくとも約15%、正常の少なくとも約20%、正常の少なくとも約25%、正常の少なくとも約30%、正常の少なくとも約35%、正常の少なくとも約40%、正常の少なくとも約45%、又は正常の少なくとも約50%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する。いくつかのそのような方法では、方法は、正常の約40%~約150%又は約40%~約100%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する。
【0159】
いくつかのそのような方法では、(I)対象は、重度の血友病を有し、方法は、正常の少なくとも約1%若しくは約1%超の循環第IX因子タンパク質若しくは凝固活性レベルを達成するか、(II)対象は、中程度の血友病を有し、方法は、正常の少なくとも約5%若しくは約5%超の循環第IX因子タンパク質若しくは凝固活性レベルを達成するか、又は(III)対象は、軽度の血友病を有し、方法は、正常の少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、約10%超、約15%超、約20%超、約25%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、若しくは約50%超の循環第IX因子タンパク質若しくは凝固活性レベルを達成する。
【0160】
いくつかのそのような方法では、方法は、正常の少なくとも約15%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する。
【0161】
いくつかのそのような方法では、方法は、正常の約300%未満、約250%未満、約200%未満、又は約150%未満の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する。
【0162】
いくつかのそのような方法では、方法は、対象のベースラインの第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルよりも、循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%増加させる。
【0163】
いくつかのそのような方法では、循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルは、組成物の投与後、少なくとも約1ヶ月間、少なくとも約2ヶ月間、少なくとも約3ヶ月間、少なくとも約6ヶ月間、少なくとも約1年間、又は少なくとも約2年間持続する。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの6ヶ月後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも50%である。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの1年後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも50%である。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの6ヶ月後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも60%である。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの2年後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも50%である。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの2年後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも60%である。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの6ヶ月後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも60%である。
【0164】
いくつかのそのような方法では、方法は、対象に組成物を投与する前に、対象における既存のAAV免疫力を評価することを更に含む。いくつかのそのような方法では、既存のAAV免疫力は、既存のAAV8免疫力である。いくつかのそのような方法では、既存のAAV免疫力を評価することは、全抗体免疫アッセイ又は中和抗体アッセイを使用して免疫原性を評価することを含む。
【0165】
第IX因子タンパク質をコードする核酸を、新生児細胞、新生児細胞の集団、若しくは新生児対象における標的ゲノム遺伝子座に挿入するため、又は第IX因子タンパク質をコードする核酸を、新生児細胞、新生児細胞の集団、若しくは新生児対象における標的ゲノム遺伝子座から発現させるための組成物及び方法も提供される。対象(例えば、新生児対象における第IX因子欠乏症を治療する方法、自然出血を予防又は阻害する方法、及び血友病Bを治療する方法も提供される。標的ゲノム遺伝子座に挿入された第IX因子タンパク質をコードする核酸を含む新生児細胞又は新生児細胞の集団も提供される。
【0166】
一態様では、第IX因子タンパク質をコードする核酸を、新生児細胞又は新生児細胞の集団内の標的ゲノム遺伝子座に挿入する方法が提供される。いくつかのそのような方法は、新生児細胞又は新生児細胞の集団に、(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び(b)ヌクレアーゼ剤又はヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、ヌクレアーゼ剤は、標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、ヌクレアーゼ剤は、ヌクレアーゼ標的部位を切断し、核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座に挿入される。別の態様では、標的ゲノム遺伝子座から第IX因子タンパク質を、新生児細胞又は新生児細胞の集団において発現させる方法が提供される。いくつかのそのような方法は、新生児細胞又は新生児細胞の集団に、(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び(b)ヌクレアーゼ剤又はヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、ヌクレアーゼ剤は、標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、ヌクレアーゼ剤は、ヌクレアーゼ標的部位を切断し、核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製し、第IX因子タンパク質は、修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現される。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、肝臓細胞であるか、又は新生児細胞の集団は、肝臓細胞の集団である。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、肝細胞であるか、又は新生児細胞の集団は、肝細胞の集団である。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、ヒト細胞であるか、又は新生児細胞の集団は、ヒト細胞の集団である。いくつかのそのような方法では、新生児細胞又は新生児細胞の集団は、出生後24週間以内の新生児対象からのものである。いくつかのそのような方法では、新生児細胞又は新生児細胞の集団は、出生後12週間以内の新生児対象からのものである。いくつかのそのような方法では、新生児細胞又は新生児細胞の集団は、出生後8週間以内の新生児対象からのものである。いくつかのそのような方法では、新生児細胞又は新生児細胞の集団は、出生後4週間以内の新生児対象からのものである。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、インビトロ若しくはエクスビボであるか、又は新生児細胞の集団は、インビトロ若しくはエクスビボである。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、新生児対象におけるインビボであるか、又は新生児細胞の集団は、新生児対象におけるインビボである。
【0167】
別の態様では、第IX因子タンパク質をコードする核酸を、新生児対象における新生児細胞又は新生児細胞の集団内の標的ゲノム遺伝子座に挿入する方法が提供される。いくつかのそのような方法は、新生児対象に、(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び(b)ヌクレアーゼ剤又はヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、ヌクレアーゼ剤は、標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、ヌクレアーゼ剤は、ヌクレアーゼ標的部位を切断し、核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座に挿入される。別の態様では、標的ゲノム遺伝子座から第IX因子タンパク質を、新生児対象における新生児細胞又は新生児細胞の集団において発現させる方法が提供される。いくつかのそのような方法は、新生児対象に、(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び(b)ヌクレアーゼ剤又はヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、ヌクレアーゼ剤は、標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、ヌクレアーゼ剤は、ヌクレアーゼ標的部位を切断し、核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製し、第IX因子タンパク質は、修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現される。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、肝臓細胞であるか、又は新生児細胞の集団は、肝臓細胞の集団である。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、肝細胞であるか、又は新生児細胞の集団は、肝細胞の集団である。いくつかのそのような方法では、新生児細胞は、ヒト細胞であるか、又は新生児細胞の集団は、ヒト細胞の集団である。
【0168】
別の態様では、第IX因子欠乏症の治療を必要とする新生児対象においてそれを行う方法が提供される。いくつかのそのような方法は、新生児対象に、(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び(b)ヌクレアーゼ剤又はヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、ヌクレアーゼ剤は、標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、ヌクレアーゼ剤は、ヌクレアーゼ標的部位を切断し、核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製し、第IX因子タンパク質は、修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現される。別の態様では、血友病Bを有する新生児対象における自然出血を予防又は阻害する方法が提供される。いくつかのそのような方法は、新生児対象に、(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び(b)ヌクレアーゼ剤又はヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、ヌクレアーゼ剤は、標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、ヌクレアーゼ剤は、ヌクレアーゼ標的部位を切断し、核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製し、第IX因子タンパク質は、修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現され、新生児対象における自然出血を予防又は阻害する。いくつかのそのような方法では、対象は、血友病Bを有する。別の態様では、血友病Bの治療を必要とする新生児対象においてそれを行う方法が提供される。いくつかのそのような方法は、新生児対象に、(a)第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物、及び(b)ヌクレアーゼ剤又はヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸を投与することを含み、ヌクレアーゼ剤は、標的ゲノム遺伝子座におけるヌクレアーゼ標的部位を標的とし、ヌクレアーゼ剤は、ヌクレアーゼ標的部位を切断し、核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製し、第IX因子タンパク質は、修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現され、それによって血友病Bを治療する。いくつかのそのような方法では、対象は、軽度の血友病Bを有する。いくつかのそのような方法では、対象は、中程度の血友病Bを有する。いくつかのそのような方法では、対象は、重度の血友病Bを有する。
【0169】
いくつかのそのような方法では、新生児対象は、出生後24週間以内のヒト新生児対象である。いくつかのそのような方法では、新生児対象は、出生後12週間以内のヒト新生児対象である。いくつかのそのような方法では、新生児対象は、出生後8週間以内のヒト新生児対象である。いくつかのそのような方法では、新生児対象は、出生後4週間以内のヒト新生児対象である。
【0170】
いくつかのそのような方法では、方法は、第IX因子タンパク質をコードするエピソーム発現ベクターを対照対象に投与することを含む方法と比較して、対象における第IX因子タンパク質の発現の増加をもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、第IX因子タンパク質をコードするエピソーム発現ベクターを対照対象に投与することを含む方法と比較して、対象における第IX因子タンパク質の血清レベルの増加をもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、少なくとも約1μg/mL、少なくとも約2μg/mL、少なくとも約3μg/mL、少なくとも約4μg/mL、又は少なくとも約5μg/mLの対象における第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、少なくとも約5μg/mLの対象における第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、約1μg/mL~約10μg/mLの対象における第IX因子タンパク質の血清レベルをもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、対象のベースラインの第IX因子タンパク質の発現よりも、第IX因子タンパク質の発現を少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%増加させる。いくつかのそのような方法では、方法は、対象のベースラインの第IX因子タンパク質の血清レベルよりも、血清中の第IX因子タンパク質のレベルを少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%増加させる。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの6ヶ月後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも50%である。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの1年後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも50%である。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの6ヶ月後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも60%である。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの2年後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも50%である。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの2年後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも60%である。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質の発現又は活性は、投与することの6ヶ月後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでの第IX因子タンパク質の発現又は活性の少なくとも60%である。いくつかのそのような方法では、方法は、対象において治療有効レベルの循環第IX因子タンパク質をもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、対象において治療有効レベルの循環第IX因子凝固活性をもたらす。いくつかのそのような方法では、方法は、正常の少なくとも約1%、正常の少なくとも約5%、正常の少なくとも約10%、正常の少なくとも約15%、正常の少なくとも約20%、正常の少なくとも約25%、正常の少なくとも約30%、正常の少なくとも約35%、正常の少なくとも約40%、正常の少なくとも約45%、又は正常の少なくとも約50%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する。いくつかのそのような方法では、方法は、正常の約40%~約150%又は約40%~約100%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する。いくつかのそのような方法では、対象は、重度の血友病を有し、方法は、正常の少なくとも約1%若しくは約1%超の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する。いくつかのそのような方法では、対象は、中程度の血友病を有し、方法は、正常の少なくとも約5%又は約5%超の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する。いくつかのそのような方法では、対象は、軽度の血友病を有し、方法は、正常の少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、約10%超、約15%超、約20%超、約25%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、又は約50%超の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する。いくつかのそのような方法では、方法は、正常の少なくとも約15%の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する。いくつかのそのような方法では、方法は、正常の約300%未満、約250%未満、約200%未満、又は約150%未満の循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを達成する。いくつかのそのような方法では、方法は、対象のベースラインの第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルよりも、循環第IX因子タンパク質又は凝固活性レベルを少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%増加させる。いくつかのそのような方法では、対象は、ヒト対象である。
【0171】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤又はヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸と同時に投与される。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤又はヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸と同時に投与されない。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤又はヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸の前に投与される。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤又はヌクレアーゼ剤をコードする1つ以上の核酸の後に投与される。
【0172】
いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質は、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、(I)配列番号166、165、164、及び167~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%同一であり、任意選択的に、第IX因子タンパク質コード配列は、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は(II)配列番号159、160、及び161のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、若しくは(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、(II)配列番号165に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は(III)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は(II)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質は、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質は、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166、165、又は159を含む。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166、165、又は159からなる。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166又は159を含む。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166又は159からなる。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166からなる。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159からなる。
【0173】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含む。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、非相同末端結合を介して標的ゲノム遺伝子座に挿入される。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、ホモロジーアームを含む。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、相同組換え修復を介して標的ゲノム遺伝子座に挿入される。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まない。
【0174】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、双方向性構築物であり、第IX因子タンパク質コード配列は、第1の第IX因子タンパク質コード配列である。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む。いくつかのそのような方法では、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列は、異なっているが、同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質は、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、又は(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも95%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも95%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、又は(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇しており、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している。いくつかのそのような方法では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような方法では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードし、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする。いくつかのそのような方法では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような方法では、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。いくつかのそのような方法では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159からなり、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166からなる。いくつかのそのような方法では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166からなり、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159からなる。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含む。いくつかのそのような方法では、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列は、異なっているが、同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、第1のポリアデニル化シグナル及び第2のポリアデニル化シグナルは、異なっている。
【0175】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、双方向性構築物であり、第IX因子タンパク質コード配列は、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、双方向性構築物は、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、配列番号210、若しくは180、又はそれらの逆相補体を含む。
【0176】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、一本鎖DNA又は二本鎖DNAである。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、一本鎖DNAである。
【0177】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、核酸ベクター又は脂質ナノ粒子内にある。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、核酸ベクター内にある。いくつかのそのような方法では、核酸ベクターは、ウイルスベクターである。いくつかのそのような方法では、核酸ベクターは、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターであり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような方法では、AAVベクターは、一本鎖AAV(ssAAV)ベクターである。いくつかのそのような方法では、AAVベクターは、AAV8ベクター、AAV3Bベクター、AAV5ベクター、AAV6ベクター、AAV7ベクター、AAV9ベクター、AAVrh.74ベクター、又はAAVhu.37ベクターに由来する。いくつかのそのような方法では、AAVベクターは、組換えAAV8(rAAV8)ベクターである。いくつかのそのような方法では、AAVベクターは、一本鎖rAAV8ベクターである。
【0178】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、双方向性構築物であり、第IX因子タンパク質コード配列は、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、双方向性構築物は、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。
【0179】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、一方向性構築物である。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0180】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、一本鎖DNA又は二本鎖DNAである。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、一本鎖DNAである。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、核酸ベクター又は脂質ナノ粒子内にある。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、核酸ベクター内にある。いくつかのそのような方法では、核酸ベクターは、ウイルスベクターである。いくつかのそのような方法では、核酸ベクターは、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターであり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような方法では、AAVベクターは、一本鎖AAV(ssAAV)ベクターである。いくつかのそのような方法では、AAVベクターは、AAV8ベクター、AAV3Bベクター、AAV5ベクター、AAV6ベクター、AAV7ベクター、AAV9ベクター、AAVrh.74ベクター、又はAAVhu.37ベクターに由来する。いくつかのそのような方法では、AAVベクターは、組換えAAV8(rAAV8)ベクターである。いくつかのそのような方法では、AAVベクターは、一本鎖rAAV8ベクターである。
【0181】
いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0182】
いくつかのそのような方法では、標的ゲノム遺伝子座は、アルブミン遺伝子であり、任意選択的に、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子である。いくつかのそのような方法では、ヌクレアーゼ標的部位は、アルブミン遺伝子のイントロン1内にある。いくつかのそのような方法では、ヌクレアーゼ剤は、(a)ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、(b)転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、又は(c)(i)Casタンパク質若しくはCasタンパク質をコードする核酸、及び(ii)ガイドRNA若しくはガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、ガイドRNAは、ガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質にガイドRNA標的配列を標的とさせる。
【0183】
いくつかのそのような方法では、ヌクレアーゼ剤は、(a)Casタンパク質又はCasタンパク質をコードする核酸、及び(b)ガイドRNA又はガイドRNAをコードする1つ以上のDNAを含み、ガイドRNAは、ガイドRNA標的配列を標的とするDNA標的化セグメントを含み、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質にガイドRNA標的配列を標的とさせる。いくつかのそのような方法では、ガイドRNA標的配列は、アルブミン遺伝子のイントロン1内にある。いくつかのそのような方法では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子である。いくつかのそのような方法では、DNA標的化セグメントは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを含み、任意選択的に、DNA標的化セグメントは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを含む。いくつかのそのような方法では、DNA標的化セグメントは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列に対して少なくとも90%又は少なくとも95%同一であり、任意選択的に、DNA標的化セグメントは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列に対して少なくとも90%又は少なくとも95%同一である。いくつかのそのような方法では、DNA標的化セグメントは、配列番号30~61のうちのいずれか1つを含み、任意選択的に、DNA標的化セグメントは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つを含む。いくつかのそのような方法では、DNA標的化セグメントは、配列番号30~61のうちのいずれか1つからなり、任意選択的に、DNA標的化セグメントは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つからなる。いくつかのそのような方法では、ガイドRNAは、配列番号62~125のうちのいずれか1つを含み、任意選択的に、ガイドRNAは、配列番号68、100、62、94、65、97、73、及び105のうちのいずれか1つを含む。いくつかのそのような方法では、DNA標的化セグメントは、配列番号36の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを含む。いくつかのそのような方法では、DNA標的化セグメントは、配列番号36に対して少なくとも90%又は少なくとも95%同一である。いくつかのそのような方法では、DNA標的化セグメントは、配列番号36を含む。いくつかのそのような方法では、DNA標的化セグメントは、配列番号36からなる。いくつかのそのような方法では、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含む。
【0184】
いくつかのそのような方法では、方法は、RNAの形態でガイドRNAを投与することを含む。いくつかのそのような方法では、ガイドRNAは、少なくとも1つの修飾を含む。いくつかのそのような方法では、少なくとも1つの修飾は、2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む。いくつかのそのような方法では、少なくとも1つの修飾は、ヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む。いくつかのそのような方法では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの5’末端の最初の5つのヌクレオチドのうちの1つ以上での修飾を含む。いくつかのそのような方法では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの3’末端の最後の5つのヌクレオチドのうちの1つ以上での修飾を含む。いくつかのそのような方法では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む。いくつかのそのような方法では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合を含む。いくつかのそのような方法では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む。いくつかのそのような方法では、少なくとも1つの修飾は、ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む。いくつかのそのような方法では、少なくとも1つの修飾は、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含む。いくつかのそのような方法では、ガイドRNAは、単一のガイドRNA(sgRNA)である。いくつかのそのような方法では、方法は、RNAの形態でガイドRNAを投与することを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含む。
【0185】
いくつかのそのような方法では、Casタンパク質は、Cas9タンパク質である。いくつかのそのような方法では、Cas9タンパク質は、Streptococcus pyogenes Cas9タンパク質、Staphylococcus aureus Cas9タンパク質、Campylobacter jejuni Cas9タンパク質、Streptococcus thermophilus Cas9タンパク質、又はNeisseria meningitidis Cas9タンパク質に由来する。いくつかのそのような方法では、Casタンパク質は、Streptococcus pyogenes Cas9タンパク質に由来する。いくつかのそのような方法では、Casタンパク質は、配列番号11に示される配列を含む。いくつかのそのような方法では、Casタンパク質をコードする核酸は、哺乳動物細胞又はヒト細胞における発現のためにコドン最適化される。いくつかのそのような方法では、方法は、Casタンパク質をコードする核酸を投与することを含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含む。いくつかのそのような方法では、Casタンパク質をコードするmRNAは、少なくとも1つの修飾を含む。いくつかのそのような方法では、Casタンパク質をコードするmRNAは、1つ以上又は全てのウリジン位置に修飾ウリジンを含むように修飾されている。いくつかのそのような方法では、修飾ウリジンは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンである。いくつかのそのような方法では、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されている。いくつかのそのような方法では、Casタンパク質をコードするmRNAは、1つ以上又は全てのウリジン位置に修飾ウリジンを含むように修飾されている。いくつかのそのような方法では、修飾ウリジンは、シュードウリジンである。いくつかのそのような方法では、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されている。いくつかのそのような方法では、Casタンパク質をコードするmRNAは、5’キャップを含む。いくつかのそのような方法では、Casタンパク質をコードするmRNAは、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような方法では、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226、225、又は12に示される配列を含む。いくつかのそのような方法では、方法は、Casタンパク質をコードする核酸を投与することを含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226、225、又は12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような方法では、方法は、Casタンパク質をコードする核酸を投与することを含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226、225、又は12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。
【0186】
いくつかのそのような方法では、方法は、RNAの形態でガイドRNAを投与することを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、方法は、Casタンパク質をコードする核酸を投与することを含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226、225、又は12に示される配列を含む。いくつかのそのような方法では、方法は、RNAの形態でガイドRNAを投与することを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、方法は、Casタンパク質をコードする核酸を投与することを含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226、225、又は12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような方法では、方法は、RNAの形態でガイドRNAを投与することを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、方法は、Casタンパク質をコードする核酸を投与することを含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226、225、又は12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含む。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、双方向性構築物であり、第IX因子タンパク質コード配列は、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、双方向性構築物は、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、双方向性構築物であり、第IX因子タンパク質コード配列は、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、双方向性構築物は、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0187】
いくつかのそのような方法では、Casタンパク質又はCasタンパク質をコードする核酸、及びガイドRNA又はガイドRNAをコードする1つ以上のDNAは、脂質ナノ粒子と会合している。いくつかのかかる方法では、脂質ナノ粒子は、カチオン性脂質、中性脂質、ヘルパー脂質、及びステルス脂質を含む。いくつかのそのような方法では、カチオン性脂質は、脂質A((9Z,12Z)-3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピルオクタデカ-9,12-ジエノアート)である。いくつかのそのような方法では、中性脂質は、ジステアロイルホスファチジルコリン又は1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(1,2-distearoyl-sn-glycero-3-phosphocholine、DSPC)である。いくつかのそのような方法では、ヘルパー脂質は、コレステロールである。いくつかのそのような方法では、ステルス脂質は、PEG2k-DMGである。いくつかのそのような方法では、カチオン性脂質は脂質Aであり、中性脂質はDSPCであり、ヘルパー脂質はコレステロールであり、ステルス脂質はPEG2k-DMGである。いくつかのそのような方法では、脂質ナノ粒子は、以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで4つの脂質を含む。
【0188】
いくつかのそのような方法では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、方法は、RNAの形態でガイドRNAを投与することを含み、ガイドRNAは、配列番号68又は100を含み、方法は、Casタンパク質をコードする核酸を投与することを含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226、225、又は12に示される配列を含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような方法では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、方法は、RNAの形態でガイドRNAを投与することを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、方法は、Casタンパク質をコードする核酸を投与することを含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226、225、又は12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジン又はN1-メチル-シュードウリジン、任意選択的にN1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような方法では、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子であり、方法は、RNAの形態でガイドRNAを投与することを含み、ガイドRNAは、配列番号100を含み、ガイドRNAは、(i)ガイドRNAの5’末端の最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(ii)ガイドRNAの3’末端の最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合と、(iii)ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、(iv)ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾ヌクレオチドと、を含み、方法は、Casタンパク質をコードする核酸を投与することを含み、核酸は、Casタンパク質をコードするmRNAを含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、配列番号226、225、又は12に示される配列を含み、Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンで完全に置換されており、5’キャップを含み、ポリ(A)テールを含み、ガイドRNA及びCasタンパク質をコードするmRNAは、脂質A、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを含む脂質ナノ粒子と、任意選択的に以下のモル比:約50mol%の脂質A、約9mol%のDSPC、約38mol%のコレステロール、及び約3mol%のPEG2k-DMGで会合している。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、双方向性構築物であり、第IX因子タンパク質コード配列は、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、双方向性構築物は、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、双方向性構築物であり、第IX因子タンパク質コード配列は、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、双方向性構築物は、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような方法では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列を含む一方向性構築物であり、核酸構築物は、5’から3’に、スプライスアクセプター、第IX因子タンパク質コード配列、及びポリアデニル化シグナルを含み、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159又は配列番号166を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まず、核酸構築物は、一本鎖rAAV8ベクター内にあり、任意選択的に、核酸構築物は、各末端に逆位末端反復(ITR)が隣接しており、任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなるか、又は任意選択的に、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなり、任意選択的に、各末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、若しくはそれからなる。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような方法では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。
【0189】
いくつかのそのような方法では、方法は、対象に組成物を投与する前に、対象における既存のAAV免疫力を評価することを更に含む。いくつかのそのような方法では、既存のAAV免疫力は、既存のAAV8免疫力である。いくつかのそのような方法では、既存のAAV免疫力を評価することは、全抗体免疫アッセイ又は中和抗体アッセイを使用して免疫原性を評価することを含む。
【0190】
別の態様では、上記方法のいずれかによって作製された新生児細胞又は新生児細胞の集団が提供される。別の態様では、標的ゲノム遺伝子座に挿入された第IX因子タンパク質コード配列を含む核酸構築物を含む、新生児細胞又は新生児細胞の集団が提供される。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、新生児細胞は、肝臓細胞であるか、又は新生児細胞の集団は、肝臓細胞の集団である。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、新生児細胞は、肝細胞であるか、又は新生児細胞の集団は、肝細胞の集団である。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、新生児細胞は、ヒト細胞であるか、又は新生児細胞の集団は、ヒト細胞の集団である。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、新生児細胞又は新生児細胞の集団は、出生後24週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、新生児細胞又は新生児細胞の集団は、出生後12週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、新生児細胞又は新生児細胞の集団は、出生後8週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、新生児細胞又は新生児細胞の集団は、出生後4週間以内のヒト新生児対象からのものである。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、新生児細胞は、インビトロ若しくはエクスビボであるか、又は新生児細胞の集団は、インビトロ若しくはエクスビボである。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、新生児細胞は、対象におけるインビボであるか、又は新生児細胞の集団は、インビボである。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質が発現される。
【0191】
いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質は、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、(I)配列番号166、165、164、及び167~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%同一であり、任意選択的に、第IX因子タンパク質コード配列は、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は(II)配列番号159、160、及び161のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、若しくは(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、(II)配列番号165に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は(III)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、(I)配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではないか、又は(II)配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質は、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質は、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166、165、又は159を含む。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166、165、又は159からなる。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166又は159を含む。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166又は159からなる。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166からなる。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159からなる。
【0192】
いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含む。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列の上流にスプライスアクセプターを含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質コード配列の下流にポリアデニル化シグナルを含む。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、第IX因子タンパク質コード配列は、標的ゲノム遺伝子座において内因性プロモーターに作動可能に連結されている。
【0193】
いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、核酸構築物は、双方向性構築物であり、第IX因子タンパク質コード配列は、第1の第IX因子タンパク質コード配列である。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、核酸構築物は、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を含む。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列は、異なっているが、同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質は、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、又は(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも95%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも95%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、(i)CpGが枯渇しているか、(ii)1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されているか、又は(iii)CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、コドン最適化されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、(ii)第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%同一であり、CpGが枯渇しており、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列を変異させるように修飾されており、任意選択的に、第IX因子タンパク質が、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇しており、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質は、機能亢進性第IX因子バリアントではなく、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%同一である第IX因子タンパク質をコードし、任意選択的に、第IX因子タンパク質は、機能亢進性第IX因子バリアントではない。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードし、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号195を含む第IX因子タンパク質をコードする。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含む。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含む。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159からなり、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166からなる。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166からなり、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159からなる。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含む。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、第1の第IX因子タンパク質コード配列及び第2の第IX因子タンパク質コード配列は、異なっているが、同じ第IX因子タンパク質配列をコードし、第1のポリアデニル化シグナル及び第2のポリアデニル化シグナルは、異なっている。
【0194】
いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、核酸構築物は、双方向性構築物であり、第IX因子タンパク質コード配列は、第1の第IX因子タンパク質コード配列であり、双方向性構築物は、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体を更に含み、核酸構築物は、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1の第IX因子タンパク質コード配列、第1のポリアデニル化シグナル、第2のポリアデニル化シグナルの逆相補体、第2の第IX因子タンパク質コード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含み、(i)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含むか、又は(ii)第1の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号166を含み、第2の第IX因子タンパク質コード配列は、配列番号159を含み、核酸構築物は、第IX因子タンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、第IX因子タンパク質コード配列は、標的ゲノム遺伝子座において内因性プロモーターに作動可能に連結されている。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、核酸構築物は、配列番号210、若しくは180、又はそれらの逆相補体を含む。
【0195】
いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、標的ゲノム遺伝子座は、アルブミン遺伝子であり、任意選択的に、アルブミン遺伝子は、ヒトアルブミン遺伝子である。いくつかのそのような新生児細胞又は新生児細胞の集団では、ヌクレアーゼ標的部位は、アルブミン遺伝子のイントロン1内にある。
【図面の簡単な説明】
【0196】
図1】凝固カスケードの概略図を示す。
【0197】
図2】アルブミン(albumin、ALB)遺伝子座における双方向性AAV挿入鋳型のCRISPR/Cas9媒介挿入についての概略図を示す。ヒトALB遺伝子座を示しており、Cas9切断部位をハサミで示している。F9 DNA挿入鋳型における第9因子(F9)導入遺伝子に隣接するスプライスアクセプター部位を示す。各F9導入遺伝子の後に転写を終結させるためのポリアデニル化配列を示す。内因性ALBプロモーターによって駆動される挿入及び転写に続いて、ALBエキソン1と挿入されたF9 DNA鋳型との間にスプライシングが起こり、破線で図示されるように、ハイブリッドALB-F9 mRNAが生成される。ALBシグナルペプチド(signal peptide、sp;エキソン1にコードされ、括弧内に図示されている)は、第IX因子(FIX)の分泌を促進し、タンパク質成熟中にFIXプロペプチドとともに除去されて、血漿中に成熟野生型FIXを生じる。
【0198】
図3】Cas9 mRNA及びヒトALBイントロン1を標的とするsgRNA 9860を含有する脂質ナノ粒子である開発候補LNPF9、並びにインサート30によってコードされる双方向性F9挿入鋳型とともにパッケージされた組換えAAV8(rAAV8)キャプシドであるREGV131を示す。
【0199】
図4】インサート30によってコードされる双方向性F9挿入鋳型についての概略図を示す。
【0200】
図5】PHHにおけるインビトロでのFIX発現を示す。PHHを96ウェルプレートに播種し、次いで、rAAV8にパッケージされた一定の6.0E+4vg/細胞の示された挿入鋳型(インサート72、インサート29、又はインサート30)で処理した。Cas9 mRNAと、ALBイントロン1を標的とする4つのsgRNAのうちの1つ(g9860、g9857、g9874、及びg9844)とを含むLNPを、3倍連続希釈系列にわたって1000ng/mL~4.1ng/MLの範囲の濃度で複製ウェルに添加した。細胞を37℃でインキュベートし、3日目及び5日目に培地を交換し、8日目にhFIX ELISAを介してhFIX発現を測定した。
【0201】
図6】PCHにおけるインビトロでのFIX発現を示す。PCHを96ウェルプレートに播種し、次いで、rAAV8にパッケージされた一定の6.0E+4vg/細胞の示された挿入鋳型(インサート72、インサート29、又はインサート30)で処理した。Cas9 mRNAと、ALBイントロン1を標的とする4つのsgRNAのうちの1つ(g9860、g9857、g9874、及びg9844)とを含むLNPを、3倍連続希釈系列にわたって1000ng/mL~4.1ng/mLの範囲の濃度で複製ウェルに添加した。細胞を37℃でインキュベートし、3日目及び5日目に培地を交換し、8日目にhFIX ELISAを介してhFIX発現を測定した。
【0202】
図7】LNPF9及び/又はREGV131で治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからの血漿中のhFIXの測定された発現を示す。血漿を特定の時点でマウスから単離し、Meso Scale Device(MSD)プラットフォーム上でhFIXに特異的な検出抗体(AHIX-5041、Haematologic Technologies)を使用してhFIXレベルについて定量した。
【0203】
図8A】LNPF9及び/又はREGV131で治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからの血漿中の相対的hFIX活性を示す。活性は、FIX活性を特異的に測定する発色アッセイに基づいた。
【0204】
図8B】LNPF9及び/又はREGV131で治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからの血漿中の相対的hFIX活性に対するhFIX発現の相関を示す。
【0205】
図9】CpGが枯渇していないF9挿入鋳型(インサート72)及びCpGが枯渇しているF9挿入鋳型(インサート27、インサート28、インサート29、及びインサート30)についての初代ヒト形質細胞様DCベースアッセイにおけるIFN-I応答を示す。
【0206】
図10A】LNPF9(g9860)及び/又はREGV131(インサート30)若しくはREGV013(インサート72)で治療したカニクイザルサルからの血漿中のhFIXの測定された発現を示す。血漿を特定の時点でサルから単離し、Meso Scale Device(MSD)プラットフォーム上でhFIXに特異的な検出抗体(AHIX-5041、Haematologic Technologies)を使用してhFIXレベルについて定量した。
【0207】
図10B】LNPF9及び/又はREGV131若しくはREGV013で治療したサルからの血漿中のhFIX活性に対する評価したhFIXレベルの相関を示す。ヒトFIX(human FIX、hFIX)タンパク質を、hFIXに特異的な抗体(AHIX-5041、Haematologic Technologies)を用いるプルダウン技術を使用してサル血漿から単離し、hFIX機能的活性を発色FIX活性アッセイ(BioPhen FIX、Hypen BioMed)を用いて決定した。
【0208】
図10C】6ヶ月の時間経過にわたる、LNPF9(g9860)及び/又はREGV131(インサート30)で治療したカニクイザルサルからの血漿中のhFIXの測定された発現を示す。血漿を特定の時点でサルから単離し、hFIXレベルをMeso Scale Device(MSD)プラットフォーム上でhFIXに特異的な検出抗体(AHIX-5041、Haematologic Technologies)を使用して定量した。
【0209】
図11】成体マウス及び新生児マウスにおいて試験した異なるヒト第IX因子(hFIX)挿入鋳型を説明する概略図を示す。
【0210】
図12A】エピソームhFIX(エピソーム)、LNP-g666+hFIX-HDR-500鋳型(HDR500)、LNP-g666+hFIX-HDR-800鋳型(HDR800)、及びLNP-g666+hFIX-NHEJ鋳型(NHEJ)の投与後の異なる時点での新生児マウス(群当たりn=4~10、雄及び雌)及び成体マウス(群当たりn=5、雌)におけるhFIX血漿レベルを示す。新生児マウスにおける投与はP0又はP1に行った。陰性対照として、生理食塩水を注射したマウスを使用した。データを対数スケールで示す。
図12B】エピソームhFIX(エピソーム)、LNP-g666+hFIX-HDR-500鋳型(HDR500)、LNP-g666+hFIX-HDR-800鋳型(HDR800)、及びLNP-g666+hFIX-NHEJ鋳型(NHEJ)の投与後の異なる時点での新生児マウス(群当たりn=4~10、雄及び雌)におけるhFIX血漿レベルを示す。新生児マウスにおける投与はP0又はP1に行った。陰性対照として、生理食塩水を注射したマウスを使用した。データを線形スケールで示す。
【0211】
図13A】145bp ITR、141bp ITR、及び130bp ITRプラスミドを使用して生成された組換えAAV8 hFIXウイルスが、初代ヒト肝細胞において同様に機能することを示す。hFIX発現を、7日目にELISAによって測定した。
図13B】145bp ITR、141bp ITR、及び130bp ITRプラスミドを使用して生成された組換えAAV8 hFIXウイルスが、初代ヒト肝細胞において同様に機能することを示す。hFIX発現を、7日目にELISAによって測定した。
【0212】
図14A】LNPF9及び/又はREGV131で治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからの血漿中のhFIXの測定された発現を示す。血漿を特定の時点でマウスから単離し、hFIXレベルをMeso Scale Device(MSD)プラットフォーム上でhFIXに特異的な検出抗体(AHIX-5041、Haematologic Technologies)を使用して定量した。示された値は平均+SEMである。
【0213】
図14B】治療後6週目における、LNPF9及び/又はREGV131で治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからの血漿中のhFIXの測定された発現を示す。
【0214】
図14C】治療後の種々の時点の、LNPF9及び/又はREGV131の異なる用量の組み合わせで治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからの血漿中のhFIXの測定された発現を示す。
【0215】
図15A】LNPF9及び/又はREGV131で治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからの血漿中の相対的hFIX活性を示す。血漿を特定の時点でマウスから単離した。活性は、FIX活性を特異的に測定する発色アッセイに基づいた。
【0216】
図15B】治療後6週目における、LNPF9及び/又はREGV131で治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからの血漿中の相対的hFIX活性を示す。
【0217】
図15C】LNPF9及びREGV131で治療したALBhu/hu/F9 /-マウスからの血漿中の相対的hFIX活性に対するhFIX発現の相関を示す。データは、活性に対するレベルの相関として個々の動物についてプロットされる。
【0218】
図16】治療後4週目における、LNPF9及び/又はREGV131で治療したALBhu/hu/F9-/-マウスにおける尾切断後の出血時間を示す。示された値は平均+SEMである。
【0219】
図17】治療後6週目における、LNPF9及び/又はREGV131で治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからの希釈していない血漿中の活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time、aPTT)を示す。示された値は平均+SEMである。
【0220】
図18】LNPF9及び/又はREGV131で治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからのマウス生成ヒトFIXが、一段階凝血/aPTTアッセイにおいて精製ヒトFIXと同様の特異的活性を示すことを示す。
【0221】
図19】LNPF9及び/又はREGV131で治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからのマウス生成ヒトFIXが、二段階発色基質(chromogenic substrate、CS)アッセイにおいて精製ヒトFIXと同様の特異的活性を示すことを示す。
【発明を実施するための形態】
【0222】
定義
本明細書で互換的に使用される、「タンパク質」、「ポリペプチド」、及び「ペプチド」という用語は、コードされたアミノ酸及び非コードのアミノ酸並びに化学的又は生化学的に修飾又は誘導体化されたアミノ酸を含む、任意の長さのアミノ酸のポリマー形態を含む。これらの用語には、修飾されているペプチド骨格を有するポリペプチドなどの修飾されているポリマーも含まれる。「ドメイン」という用語は、特定の機能又は構造を有するタンパク質又はポリペプチドの任意の部分を指す。
【0223】
タンパク質は、「N末端」及び「C末端」を有すると言われている。「N末端」という用語は、遊離アミン基(-NH2)を有するアミノ酸を末端に有する、タンパク質又はポリペプチドの開始部に関する。「C末端」という用語は、遊離カルボキシル基(-COOH)によって終端されたアミノ酸鎖(タンパク質又はポリペプチド)の末端に関する。
【0224】
本明細書で互換的に使用される、「核酸」及び「ポリヌクレオチド」という用語は、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、又はそれらの類似体若しくは修飾バージョンを含む、任意の長さのヌクレオチドのポリマー形態を含む。これらには、一本鎖、二本鎖、及び多重鎖DNA又はRNA、ゲノムDNA、cDNA、DNA-RNAハイブリッド、並びにプリン塩基、ピリミジン塩基、又は他の天然、化学的に修飾された、生化学的に修飾された、非天然、若しくは誘導体化されたヌクレオチド塩基を含むポリマーが含まれる。
【0225】
1つのモノヌクレオチドペントース環の5’リン酸がホスホジエステル結合を介して一方向で、その隣の3’酸素に結合する手法でオリゴヌクレオチドを作製するように、モノヌクレオチドが反応するため、核酸は、「5’末端」及び「3’末端」を有すると言われている。オリゴヌクレオチドの末端は、その5’リン酸がモノヌクレオチドペントース環の3’酸素に連結されていない場合、「5’末端」と称される。オリゴヌクレオチドの末端は、その3’酸素が別のモノヌクレオチドペントース環の5’リン酸に連結されていない場合、「3’末端」と称される。核酸配列は、より大きなオリゴヌクレオチドの内部に存在するとしても、5’及び3’末端を有するとも言われ得る。直線状又は環状DNA分子のいずれかにおいて、別個の要素は、「上流」又は「下流」の5’若しくは3’要素であると称される。
【0226】
「ゲノムに組み込まれた」という用語は、ヌクレオチド配列が細胞のゲノムに組み込まれるように、細胞に導入されている核酸を指す。細胞のゲノムへの核酸の安定した組み込みのために、任意のプロトコルが使用され得る。
【0227】
「ウイルスベクター」という用語は、ウイルス起源の少なくとも1つの要素を含み、かつウイルスベクター粒子へのパッケージングに十分な、又はそれを許容する要素を含む、組換え核酸を指す。ベクター及び/又は粒子は、DNA、RNA、又は他の核酸を、インビトロ、エクスビボ、又はインビボで細胞に移入する目的で利用することができる。ウイルスベクターの多くの形態が知られている。
【0228】
細胞、組織(例えば、肝臓サンプル)、タンパク質、及び核酸に関して「単離された」という用語は、通常インサイチュで存在し得る他の細菌、ウイルス、細胞、又は他の成分に関して比較的精製されている細胞、組織(例えば、肝臓サンプル)、タンパク質、及び核酸、細胞、組織(例えば、肝臓サンプル)、タンパク質、及び核酸の実質的に純粋な調製物までを含み、並びにそれらの実質的に純粋な調製物を含む。「単離された」という用語はまた、天然に存在する対応物を有せず、化学的に合成され、それにより他の細胞、組織(例えば、肝臓サンプル)、タンパク質、及び核酸が実質的に混入していないか、又はそれらに天然に付随する(例えば、他の細胞タンパク質、ポリヌクレオチド、若しくは他の成分)ほとんどの他の成分(例えば、細胞成分)から分離若しくは精製されているタンパク質及び核酸も含む。
【0229】
「野生型」という用語は、(変異体、病変した、改変したなどとは対照的に)正常な状態又は文脈に見出されるような構造及び/又は活性を有する実体を含む。野生型遺伝子及びポリペプチドは、多くの場合、複数の異なる形態(例えば、対立遺伝子)で存在する。
【0230】
「内因性配列」という用語は、細胞又は動物内で天然に存在する核酸配列を指す。例えば、ヒトの内因性ALB配列は、ヒトにおけるALB遺伝子座で天然に存在する天然のALB配列を指す。
【0231】
「外因性」分子又は配列には、その形態で細胞に通常は存在しない分子又は配列が含まれる。通常の存在には、細胞の特定の発生段階及び環境条件に関する存在が含まれる。外因性分子又は配列には、例えば、内因性配列のヒト化バージョンなどの、細胞内の対応する内因性配列の変異バージョンが含まれ得るか、又は細胞内であるが、異なる形態の(すなわち、染色体内ではない)内因性配列に対応する配列が含まれ得る。対照的に、内因性分子又は配列は、その形態で、特定の細胞において、特定の発生段階で、特定の環境条件下で通常存在する分子又は配列を含む。
【0232】
核酸又はタンパク質の文脈で使用される場合の「異種」という用語は、核酸又はタンパク質が、同じ分子内で一緒に天然に存在しない少なくとも2つのセグメントを含むことを示す。例えば、核酸のセグメント又はタンパク質のセグメントに関して使用される場合の「異種」という用語は、核酸又はタンパク質が、自然界で互いに同じ関係(例えば、一緒に結合)で見出されない2つ以上のサブ配列を含むことを示す。一例として、核酸ベクターの「異種」領域は、自然界で他の分子と関連して見出されない、別の核酸分子内の、又は別の核酸分子に結合した核酸のセグメントである。例えば、核酸ベクターの異種領域は、自然界のコード配列に関連して見出されない配列に隣接するコード配列を含み得る。同様に、タンパク質の「異種」領域は、自然界の他のペプチド分子(例えば、融合タンパク質、又はタグ付きタンパク質)に関連して見出されない、別のペプチド分子内にあるか、又はそれに結合しているアミノ酸のセグメントである。同様に、核酸又はタンパク質は、異種標識又は異種分泌又は局在化配列を含み得る。
【0233】
「コドン最適化」(すなわち、「コドン最適化された」配列)は、アミノ酸を指定する3塩基対のコドンの組み合わせの多様性によって示されるように、コドンの縮重を利用し、一般に、天然アミノ酸配列を維持しながら、天然配列の少なくとも1つのコドンを、宿主細胞の遺伝子においてより頻繁に又は最も頻繁に使用されるコドンで置き換えることによって、特定の宿主細胞における発現の増強のために核酸配列を修飾するプロセスを含む。例えば、第IX因子タンパク質をコードする核酸は、天然に存在する核酸配列と比較して、細菌細胞、酵母細胞、ヒト細胞、非ヒト細胞、哺乳動物細胞、げっ歯類細胞、マウス細胞、ラット細胞、ハムスター細胞、又は他の任意の宿主細胞を含む、所与の原核細胞又は真核細胞においてより高い頻度で使用される代替コドンへと修飾することができる。コドン使用表は、例えば、「コドン使用データベース(Codon Usage Database)」において容易に利用可能である。これらの表は、様々な方法で適用することができる。全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Nakamura et al.(2000)Nucleic Acids Res.28(1):292を参照されたい。特定の宿主における発現のための特定の配列のコドン最適化のためのコンピュータアルゴリズム(例えば、Gene Forgeを参照されたい)もまた利用可能である。
【0234】
「遺伝子座」という用語は、遺伝子(又は重要な配列)、DNA配列、ポリペプチドコード配列、又は生物のゲノムの染色体上の位置(position)の特定の位置(location)を指す。例えば、「ALB遺伝子座」は、ALB遺伝子、ALB DNA配列、アルブミンコード配列、又はそのような配列が常駐すると同定されている生物のゲノムの染色体上のALB位置の特定の位置を指し得る。「ALB遺伝子座」は、例えば、エンハンサー、プロモーター、5’及び/若しくは3’非翻訳領域(untranslated region、UTR)、又はそれらの組み合わせを含む、ALB遺伝子の調節エレメントを含み得る。
【0235】
「遺伝子」という用語は、自然に存在する場合、少なくとも1つのコード領域及び少なくとも1つの非コード領域を含有する可能性のある染色体中のDNA配列を指す。遺伝子が完全長のRNA(5’及び3’の非翻訳配列を含む)に対応するように、産物(例えば、非限定的に、RNA産物及び/又はポリペプチド産物)をコードする染色体中のDNA配列は、非コードイントロンで中断されたコード領域並びに5’端及び3’端の両方のコード領域に隣接して位置する配列を含み得る。更に、調節配列を含む他の非コード配列(例えば、非限定的に、プロモーター、エンハンサー、及び転写因子結合部位)、ポリアデニル化シグナル、配列内リボソーム進入部位、サイレンサー、絶縁配列、及びマトリックス結合領域も遺伝子に存在してもよい。これらの配列は、遺伝子のコード領域に近接(例えば、非限定的に、10kb以内)しているか、又は離れた部位にあってもよく、それらは遺伝子の転写及び翻訳のレベル又は速度に影響を及ぼす。
【0236】
「対立遺伝子」という用語は、遺伝子のバリアント形態を指す。いくつかの遺伝子は、染色体上の同じ位置、又は遺伝子座に位置する様々な異なる形態を有する。二倍体生物は、各遺伝子座に2つの対立遺伝子を有する。対立遺伝子の各対は、特定の遺伝子遺伝子座の遺伝子型を表す。遺伝子型は、特定の遺伝子座に2つの同一の対立遺伝子がある場合はホモ接合であり、2つの対立遺伝子が異なる場合はヘテロ接合であると記載される。
【0237】
「プロモーター」は、RNAポリメラーゼIIが特定のポリヌクレオチド配列のための適切な転写開始部位でRNA合成を開始することを指示することができるTATAボックスを通常含むDNAの調節領域である。プロモーターは、転写開始速度に影響を及ぼす他の領域を追加的に含み得る。本明細書に開示されるプロモーター配列は、作動可能に連結されたポリヌクレオチドの転写を調節する。プロモーターは、本明細書に開示される1つ以上の細胞型(例えば、マウス細胞、ラット細胞、多能性細胞、1細胞期胚、分化細胞、又はそれらの組み合わせ)において活性であり得る。プロモーターは、例えば、構成的に活性なプロモーター、条件付きプロモーター、誘導性プロモーター、時間的に制限されたプロモーター(例えば、発生的に調節されたプロモーター)、又は空間的に制限されたプロモーター(例えば、細胞特異的又は組織特異的プロモーター)であり得る。プロモーターの例は、例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2013/176772号において見出すことができる。
【0238】
「作動可能な連結」又は「作動可能に連結される」とは、その両方の成分が正常に機能し、かつ成分のうちの少なくとも1つが他の成分のうちの少なくとも1つに及ぶ機能を媒介し得る可能性を許すような、2つ以上の成分(例えば、プロモーター及び別の配列要素)の並列を含む。例えば、プロモーターが、1つ以上の転写調節因子の存在又は不在に応じてコード配列の転写のレベルを制御する場合、プロモーターは、コード配列に作動可能に連結され得る。作動可能な連結は、そのような配列が互いに近接していること、又はトランスに作用する(例えば、調節配列が、コード配列の転写を制御するために離れて作用し得る)ことを含み得る。
【0239】
本明細書で提供される方法及び組成物は、様々な異なる成分を用いる。記載全体のいくつかの成分は、活性なバリアント及び断片を有し得る。「機能的」という用語は、生物学的活性又は機能を示すタンパク質又は核酸(又はその断片、若しくはバリアント)の生来の能力を指す。機能的断片又はバリアントの生物学的機能は、元の分子と比較して同じであるか、又は実際に変更され得る(例えば、それらの特異性又は選択性又は有効性に関して)が、分子の基本的な生物学的機能を保持する。
【0240】
「バリアント」という用語は、集団で最も一般的な配列とは異なるヌクレオチド配列(例えば、1ヌクレオチド)、又は集団で最も一般的な配列とは異なるタンパク質配列(例えば、1アミノ酸)を指す。
【0241】
「断片」という用語は、タンパク質に言及する場合、完全長タンパク質よりも短いか、又は少ないアミノ酸を有するタンパク質を意味する。「断片」という用語は、核酸に言及する場合、完全長核酸よりも短いか、又は少ないヌクレオチドを有する核酸を意味する。断片は、例えば、タンパク質断片に言及する場合、N末端断片(すなわち、タンパク質のC末端の一部の除去)、C末端断片(すなわち、タンパク質のN末端の一部の除去)、又は内部断片(すなわち、タンパク質のN末端及びC末端の各々の一部の除去)であり得る。断片は、例えば、核酸断片に言及する場合、5’断片(すなわち、核酸の3’末端の一部の除去)、3’断片(すなわち、核酸の5’末端の一部の除去)、又は内部断片(すなわち、核酸の5’末端及び3’末端の各々の一部の除去)であり得る。
【0242】
2つのポリヌクレオチド又はポリペプチド配列の文脈における「配列同一性」又は「同一性」は、特定の比較ウィンドウで最大の一致のためにアラインさせる場合、同じである2つの配列の残基を指す。タンパク質に関して、配列同一性のパーセンテージを使用する場合、同一ではない残基位置は多くの場合に、保存的アミノ酸置換によって異なり、その保存的アミノ酸置換では、アミノ酸残基は同様の化学的特性(例えば、電荷又は疎水性)を有する他のアミノ酸残基で置換されており、したがって、分子の機能的特性を変化させない。配列が保存的置換で異なる場合、配列同一性パーセントを、置換の保存的性質について補正するために、上方に調整され得る。そのような保存的置換によって異なる配列は、「配列類似性」又は「類似性」を有すると言われている。この調整を行うための手段は周知である。典型的には、これは、保存的置換を完全なミスマッチではなく部分的なミスマッチとしてスコアリングして、それによって、配列同一性パーセンテージを増加させることを含む。したがって、例えば、同一のアミノ酸が1のスコアを与えられ、非保存的置換が0のスコアを与えられる場合に、保存的置換は、0~1のスコアを与えられる。保存的置換のスコアリングは、例えば、プログラムPC/GENE(Intelligenetics、Mountain View,California)で実行されるように計算される。
【0243】
「配列同一性のパーセンテージ」は、比較ウィンドウにわたって2つの最適にアラインされた配列(完全にマッチする残基の数が最大)を比較することによって決定される値を含み、比較ウィンドウにおけるポリヌクレオチド配列の部分は、2つの配列の最適アラインメントのための(付加また欠失を含まない)参照配列と比較した場合に、付加又は欠失(すなわち、ギャップ)を含み得る。パーセンテージは、同一の核酸塩基又はアミノ酸残基が両方の配列中に発生する位置の数を決定してマッチする位置の数を得ること、マッチする位置の数を比較のウィンドウにおける位置の総数で割ること、及び結果に100を掛けて配列同一性のパーセンテージを得ることによって計算される。特に明記しない限り(例えば、短い方の配列が、連結された非相同配列を含む)、比較ウィンドウは、比較される2つの配列のうちの短い方の全長である。
【0244】
特に指示しない限り、配列同一性/類似性の値は、以下のパラメータ:50のGAP重量及び3の長さ重量、並びにnwsgapdna.cmpスコアリングマトリックスを使用するヌクレオチド配列についての同一性%及び類似性%;8のGAP重量及び2の長さ重量、並びにBLOSUM62スコアリングマトリックスを使用するアミノ酸配列についての同一性%及び類似性%;又はその任意の同等のプログラムを使用し、GAPバージョン10を使用して得られた値を含む。「同等のプログラム」は、問題の任意の2つの配列について、GAPバージョン10によって生成された対応するアラインメントと比較した場合、同一のヌクレオチド又はアミノ酸残基のマッチ及び同一の配列同一性パーセントを有するアラインメントを生成する任意の配列比較プログラムを含む。
【0245】
「保存的アミノ酸置換」という用語は、配列中に通常存在するアミノ酸の、類似のサイズ、電荷、又は極性の、異なるアミノ酸との置換を指す。保存的置換の例には、イソロイシン、バリン、又はロイシンなどの非極性(疎水性)残基の、別の非極性残基との置換が含まれる。同様に、保存的置換の例には、アルギニンとリジンとの間、グルタミンとアスパラギンとの間、又はグリシンとセリンとの間などの、1つの極性(親水性)残基の別のものとの置換が含まれる。追加的に、リジン、アルギニン、若しくはヒスチジンなどの塩基性残基の別のものへの置換、又はアスパラギン酸若しくはグルタミン酸などのある酸性残基の別の酸性残基への置換は、保存的置換の追加の例である。非保存的置換の例には、非極性(疎水性)アミノ酸残基、例えば、イソロイシン、バリン、ロイシン、アラニン、若しくはメチオニンの極性(親水性)残基、例えば、システイン、グルタミン、グルタミン酸、若しくはリジンへの置換、及び/又は極性残基の非極性残基への置換が含まれる。典型的なアミノ酸の分類を以下で要約する。
【0246】
【表1】
【0247】
「相同」配列(例えば、核酸配列)には、例えば、既知の参照配列に対して少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、若しくは100%同一であるような、既知の参照配列に対して同一か、又は実質的に同様である配列が含まれる。相同配列は、例えば、オルソログ配列及びパラロガス配列を含み得る。例えば、相同遺伝子は典型的には、種分化事象(オルソログ遺伝子)又は遺伝子重複事象(パラロガス遺伝子)のいずれかを介して、共通の祖先DNA配列から派生する。「オルソログ」遺伝子には、種分化によって共通の祖先遺伝子から進化した様々な種における遺伝子が含まれる。オルソログは典型的には、進化の過程で同じ機能を保持する。「パラロガス」遺伝子には、ゲノム内の重複によって関連する遺伝子が含まれる。パラログは、進化の過程で新しい機能を進化させることができる。
【0248】
「インビトロ」という用語は、人工環境、及び人工環境(例えば、試験管又は単離された細胞若しくは細胞株)内で生じるプロセス又は反応を含む。「インビボ」という用語は、天然環境(例えば、細胞又は生物又は身体)、及び天然環境内で生じるプロセス又は反応を含む。「エクスビボ」という用語は、個体の身体から除去される細胞、及びそのような細胞内で生じるプロセス又は反応を含む。
【0249】
本明細書で使用される場合、ヒトの文脈における「新生児」という用語は、1歳(52週齢)以下、好ましくは24週齢以下、より好ましくは12週齢以下、より好ましくは8週齢以下、及び更により好ましくは4週齢以下のヒト対象を包含する。ある特定の実施形態では、新生児ヒト対象は、最大4週齢である。ある特定の実施形態では、新生児ヒト対象は、最大8週齢である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後3週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後2週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後1週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後7日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後6日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後5日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後4日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後3日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後2日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後1日以内である。上に開示される時間窓は、ヒト対象のためのものであり、他の動物のための対応する発生時間窓を包含することも意図される。本明細書で使用される場合、「新生児細胞」は、新生児対象の細胞であり、新生児細胞の集団は、新生児対象の細胞の集団である。
【0250】
本明細書で使用される場合、対照サンプル又は対照対象におけるような「対照」は、測定、例えば、疾患の徴候又は症状の診断測定のための比較物である。ある特定の実施形態では、対照は、より早い時点、例えば、治療介入前の同じ対象からの対象サンプルであり得る。ある特定の実施形態では、対照は、正常な対照、例えば、対象サンプル中のFIX濃度又は活性を提供するための、正常な対象、すなわち、治療された対象の疾患を有しない対象からの測定であり得る。ある特定の実施形態では、正常対照は、集団対照、すなわち、一般集団における対象の平均であり得る。ある特定の実施形態では、対照は、同じ疾患を有する未治療の対象であり得る。ある特定の実施形態では、対照は、異なる療法、例えば、標準治療で治療された対象であり得る。ある特定の実施形態では、対照は、比較される対象の疾患を有する対象の自然史研究からの対象又は対象の集団であり得る。ある特定の実施形態では、対照は、ある特定の因子、例えば、年齢、性別について、試験される対象に適合される。ある特定の実施形態では、対照は、特定の検査室、例えば、臨床検査室についての対照レベルであり得る。適切な対照の選択は、当業者の能力の範囲内である。
【0251】
1つ以上の列挙された要素を「含む(comprising)」又は「含む(including)」組成物又は方法は、具体的に列挙されていない他の要素を含み得る。例えば、タンパク質を「含む(comprises)」又は「含む(includes)」組成物は、タンパク質を単独で、又は他の成分との組み合わせで含有し得る。「から本質的になる」という移行句は、特許請求の範囲の範囲が、特許請求の範囲に列挙された特定の要素、及び特許請求される発明の基本的かつ新規の特性に実質的に影響しない要素を包含すると解釈されることを意味する。したがって、本発明の特許請求の範囲で使用される場合の「から本質的になる」という用語は、「含む」と同等であると解釈されることを意図するものではない。
【0252】
「任意選択的な」又は「任意選択的に」は、それに続いて記載された事象又は状況が起こっても起こらなくてもよいことであり、説明が、事象又は状況が起こる場合の例及びそれが起こらない場合の例を含むことを意味する。
【0253】
値の範囲の指定は、その範囲内の、又はその範囲を定義する全ての整数、及びその範囲内の整数によって定義される全ての部分範囲を含む。例えば、5~10ヌクレオチドは、5、6、7、8、9、又は10ヌクレオチドとして理解され、一方、5~10%は、5%及び10%までの全ての可能な値を含むと理解される。
【0254】
20ヌクレオチド配列のうちの少なくとも17ヌクレオチドは、提供される配列の17、18、19、又は20ヌクレオチドを含むと理解され、それによって、明確に理解されるように、1つが具体的に提供されない場合であっても上限を提供する。同様に、最大3ヌクレオチドは、0、1、2、又は3ヌクレオチドを包含すると理解され、1つが具体的に提供されない場合であっても下限を提供する。「少なくとも」、「最大」、又は他の同様の言語が数を修飾する場合、それは、一連の各数を修飾すると理解することができる。
【0255】
本明細書で使用される場合、「以下」又は「未満」は、句に隣接する値、及び文脈から論理的に0までの論理的なより低い値又は整数として理解される。例えば、「2以下のヌクレオチド塩基対」の二重鎖領域は、2、1、又は0ヌクレオチド塩基対を有する。一連の数又は範囲の前に「以下」又は「未満」が存在する場合、その一連又は範囲内の数の各々が修飾されていることが理解される。
【0256】
本明細書で使用される場合、値の最大量が100%(例えば、100%阻害又は100%カプセル化)で表される場合、その値は検出方法によって制限されることが理解される。例えば、100%阻害は、アッセイの検出レベル未満のレベルへの阻害として理解され、100%カプセル化は、カプセル化のために意図される物質が小胞の外側に検出され得ないとして理解される。
【0257】
文脈から特に明らかでない限り、「約」という用語は、記載された値の±5%である値を包含する。ある特定の実施形態では、「約」という用語は、当該技術分野内で許容される変動若しくは誤差、例えば、平均からの2標準偏差、又は測定を行うために使用される方法の感度、又は当該技術分野において許容される値のパーセント、例えば、年齢を伴うものを包含すると理解される。一連の最初の値の前に「約」が存在する場合、一連の各値を修飾すると理解することができる。
【0258】
「及び/又は」という用語は、関連するリストされる項目のうちの1つ以上の任意及び全ての可能な組み合わせ、並びに代替物(「又は」)で解釈されるときの組み合わせの欠如を指し、これらを包含する。
【0259】
「又は」という用語は、特定のリストの任意の1つのメンバーを指し、そのリストのメンバーの任意の組み合わせも含む。
【0260】
冠詞「a」、「an」、及び「the」の単数形は、文脈が特に明確に規定していない限り、複数形の言及を含む。例えば、「タンパク質」又は「少なくとも1つのタンパク質」という用語は、それらの混合物を含む複数のタンパク質を含み得る。
【0261】
統計的に有意なとは、p≦0.05を意味する。
【0262】
本出願中の配列と、示されたアクセッション番号又はアクセッション番号中の位置との間に矛盾がある場合、本出願中の配列が優勢である。
(発明を実施するための形態)
【0263】
I.概要
内因性アルブミン(ALB)遺伝子座などの標的ゲノム遺伝子座への第IX因子(FIX)コード配列の挿入及び/又はFIXコード配列の発現を可能にする核酸構築物及び組成物が本明細書で提供される。核酸構築物及び組成物は、第9因子(F9)核酸を細胞に導入する方法、F9核酸を標的ゲノム遺伝子座に組み込む方法、細胞におけるFIXの発現方法、及び対象における血友病B又はFIX欠乏症を治療する方法において使用することができる。場合によっては、細胞又は対象は、本明細書で定義される新生児細胞又は新生児対象であり得る。他の場合、細胞は、新生児細胞ではなく、対象は、新生児対象ではない。ヌクレアーゼ剤(例えば、内因性ALB遺伝子座を標的とする)又はヌクレアーゼ剤をコードする核酸も提供され、内因性ALB遺伝子座などの標的ゲノム遺伝子座への核酸構築物の組み込みを容易にする。
【0264】
より具体的には、いくつかの実施形態では、CRISPR/Cas9遺伝子編集技術に基づき、組換えアデノ随伴ウイルス血清型8(rAAV8)に任意選択的に含有されるF9 DNA遺伝子挿入鋳型(例えば、一方向性又は双方向性F9 DNA遺伝子挿入鋳型)と会合した脂質ナノ粒子(lipid nanoparticle、LNP)送達系に任意選択的に含有される、治療用産物が本明細書に記載される。CRISPR/Cas9成分は、標的遺伝子遺伝子座(例えば、肝細胞におけるALB遺伝子遺伝子座などのセーフハーバー遺伝子座)において二本鎖DNAを標的とし、切断するように設計されており、F9 DNA鋳型が標的ゲノム遺伝子座においてゲノムに挿入されることを可能にする。導入遺伝子の挿入は、血友病B患者における欠損又は欠陥ゲノムF9をコードする機能的F9遺伝子を提供する。
【0265】
場合によっては、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、天然のFIXコード配列と比較して発現のために最適化されている。他の場合、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、天然のFIXコード配列を含み得る。例えば、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、コドン最適化(例えば、ヒトコドンへの)、CpGジヌクレオチドの枯渇、潜在性スプライス部位の変異、又はそれらの任意の組み合わせなどの1つ以上の修飾を含み得る。1つの具体的な例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、天然のFIXコード配列と比較して、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の具体的な例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、天然FIXコード配列と比較して、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されており(例えば、1つのCpGを導入して、潜在性スプライス部位を変異させる)、1つ以上又は全ての同定された潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の具体的な例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、天然のFIXコード配列と比較して、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドンが最適化されている)。別の具体的な例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、天然のFIXコード配列と比較して、全てのCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)。
【0266】
特に、2つの異なるFIXコード配列(すなわち、第1のFIXコード配列及び第2のFIXコード配列の逆相補体)を含む双方向性構築物が本明細書で提供される。そのような双方向性構築物の一例では、一方のFIXコード配列は、天然のFIXコード配列と比較して、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、コドン最適化されており(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)(例えば、天然のFIXコード配列と比較して、全てのCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されており(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている))、他方のFIXコード配列は、天然のFIXコード配列と比較して、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライス部位が変異又は除去されている(例えば、天然のFIXコード配列と比較して、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されており(例えば、1つのCpGを導入して、潜在性スプライス部位を変異させる)、1つ以上又は全ての同定された潜在性スプライス部位が変異又は除去されている)。
【0267】
コドン最適化されており、完全にCpGが枯渇しているFIXコード配列の1つの特定の例は、配列番号166に示される。コドン最適化されており、完全にCpGが枯渇しているFIXコード配列の別の特定の例は、配列番号165に示される。1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されており、1つ以上の潜在性スプライス部位を変異させるように修飾されている、最適化された天然のFIXコード配列の1つの特定の例は、配列番号159に示される。2つの異なるFIXコード配列(すなわち、第1のFIXコード配列及び第2のFIXコード配列の逆相補体)を含む双方向性構築物の1つの特定の例は、配列番号166及び159に示されるFIXコード配列を含む。2つの異なるFIXコード配列(すなわち、第1のFIXコード配列及び第2のFIXコード配列の逆相補体)を含む双方向性構築物の別の特定の例は、配列番号165及び159に示されるFIXコード配列を含む。
【0268】
単一のFIXコード配列を含む一方向性構築物も本明細書で提供される。そのような一方向性構築物の一例では、FIXコード配列は、天然のFIXコード配列と比較して、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)(例えば、天然のFIXコード配列と比較して、全てのCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている))。そのような一方向性構築物の別の例では、FIXコード配列は、天然のFIXコード配列と比較して、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライス部位が変異又は除去されている(例えば、天然のFIXコード配列と比較して、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されており(例えば、1つのCpGを導入して、潜在性スプライス部位を変異させる)、1つ以上又は全ての同定された潜在性スプライス部位が変異又は除去されている)。
【0269】
コドン最適化されており、完全にCpGが枯渇しているFIXコード配列の1つの特定の例は、配列番号166に示される。コドン最適化されており、完全にCpGが枯渇しているFIXコード配列の別の特定の例は、配列番号165に示される。1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されており、1つ以上の潜在性スプライス部位を変異させるように修飾されている、最適化された天然のFIXコード配列の1つの特定の例は、配列番号159に示される。一方向性構築物の1つの特定の例は、配列番号166に示されるFIXコード配列を含む。一方向性構築物の別の特定の例は、配列番号165に示されるFIXコード配列を含む。一方向性構築物の別の特定の例は、配列番号159に示されるFIXコード配列を含む。
【0270】
前世代のFIXコード配列及び前世代の双方向性F9挿入カセットと比較して、本明細書に開示される構築物は、FIX発現(レベル、活性、低変動性、製造可能性)を維持する一方で、ヒト患者における鋳型性能に影響を与え得る潜在的な負の特徴も除去し、野生型マウス及び非ヒト霊長類において観察される意図しない潜在性スプライシング事象を最小化し、AAVウイルスベクターにおけるCpG部位が強力なTLR9アゴニストであり得る非メチル化C残基を含有するため、CpGを枯渇させる。
【0271】
本明細書に記載の遺伝子挿入プラットフォームはまた、既存のエピソームFIXプラットフォームを超える利点を有する。例えば、使用されるF9挿入鋳型はプロモーターを含まないため、プロモーター含有構築物の組み込みに関する懸念がない。使用されるAAVカセットにおいてプロモーター/調節エレメントがないため、ランダムに挿入された場合、隣接する遺伝子座の発現に影響を及ぼす可能性が低い。同様に、使用されるカセットの5’末端にインフレームATG/メチオニンがないため、鋳型単独からはタンパク質は生成されない。加えて、正確なリーディングフレームへのスプライシングをもたらすイントロン挿入を必要とするため、オフターゲット挿入からタンパク質を生成する可能性は極めて低い。既存のF9エピソームプラットフォームを超える別の利点は、ロバストなタンパク質発現が、高度に活性なゲノム遺伝子座からの転写を利用することによってインビボで達成されたので、治療活性を達成するためにFIXの機能亢進性バリアントを使用する必要がないことである。対照的に、現在臨床試験中のエピソームFIXプラットフォームは、治療活性レベルを達成するために、FIXの機能亢進性変異体バリアントをコードする。しかしながら、本明細書に開示される方法における組成物は、野生型成熟FIXが任意の人工的な機能亢進性変異を伴わずにコードされる場合であっても、高レベルの発現をもたらす。更に、本明細書に開示される組成物及び方法におけるようなコード配列の組み込みは、経時的な導入遺伝子保持が、非複製エピソームベクターでは問題となり得、継続的な治療応答のためにより多くのウイルスを投与することを必要とするため、非組み込みエピソームベクターよりも有利である。しかしながら、これらのその後の曝露は、ウイルスの急速な中和をもたらし、したがって、導入遺伝子発現の低下をもたらす可能性がある。これは、本明細書に開示される組成物及び方法では問題ではなく、組成物及び方法がゲノムへの組み込み及び永続的な発現をもたらすため、再投薬は必要とされない。
【0272】
II.第IX因子を発現させるための組成物
内因性アルブミン(ALB)遺伝子座などの標的ゲノム遺伝子座への第IX因子(FIX)コード配列の挿入及び/又はFIXコード配列の発現を可能にする核酸構築物及び組成物が本明細書で提供される。核酸構築物及び組成物は、標的ゲノム遺伝子座への組み込み及び/若しくは細胞内での発現のための方法、又は血友病B若しくはFIX欠乏症を治療する方法において使用することができる。ヌクレアーゼ剤(例えば、内因性ALB遺伝子座を標的とする)又はヌクレアーゼ剤をコードする核酸も提供され、内因性ALB遺伝子座などの標的ゲノム遺伝子座への核酸構築物の組み込みを容易にする。
【0273】
A.第9因子核酸構築物
本明細書に記載の組成物及び方法は、FIXタンパク質コード配列(第9因子(F9)核酸)又はFIXタンパク質コード配列の逆相補体(例えば、異種FIXタンパク質コード配列(異種F9核酸)又は異種FIXタンパク質コード配列の逆相補体)を含む、核酸構築物の使用を含む。例えば、核酸構築物は、異種FIXタンパク質コード配列(例えば、異種F9核酸)などのFIXタンパク質コード配列(F9核酸)を含み得る。そのような核酸構築物は、本明細書の他の場所に開示されるヌクレアーゼ剤若しくはCRISPR/Cas系による切断後の標的ゲノム遺伝子座への挿入のためのものであり得るか、又は標的ゲノム遺伝子座への(例えば、エピソームにおける)挿入を伴わないFIXの発現のためのものであり得る。例えば、そのような核酸構築物は、本明細書の他の場所に開示されるヌクレアーゼ剤又はCRISPR/Cas系によって作製される切断部位への挿入のためのものであり得るか、又は切断部位への(例えば、エピソームにおける)挿入を伴わないFIXの発現のためのものであり得る。切断部位という用語は、ヌクレアーゼ剤(例えば、ガイドRNAと複合体を形成したCas9タンパク質)によってニック又は二本鎖切断が作製されるDNA配列を含む。「異種」FIXタンパク質コード配列は、外因性供給源として宿主細胞ゲノム内の部位に(例えば、ALBイントロン1を含むセーフハーバー遺伝子座などのゲノム遺伝子座において)導入されているコード配列を指し得る。すなわち、異種タンパク質コード配列は、その挿入部位に関して異種であり、そのような異種コード配列から発現されたポリペプチドは、異種ポリペプチドと称される。異種コード配列は、天然に存在し得るか、又は操作され得、野生型又はバリアントであり得る。異種コード配列は、異種ポリペプチドをコードする配列以外のヌクレオチド配列(例えば、配列内リボソーム進入部位)を含み得る。異種コード配列は、野生型又はバリアント(例えば、変異体)として宿主ゲノム内に天然に存在するコード配列であり得る。例えば、宿主細胞は目的のコード配列を(野生型として、又はバリアントとして)含有するが、同じコード配列又はそのバリアントを外因性供給源として(例えば、高度に発現される遺伝子座での発現のために)導入することができる。異種コード配列はまた、宿主ゲノム内に天然に存在しないか、又は宿主ゲノム内に天然に存在しない異種ポリペプチドを発現するコード配列であり得る。異種コード配列は、外因性核酸配列(例えば、核酸配列は、レシピエント細胞に対して内因性ではない)を含み得るか、又はその挿入部位に関して、かつ/若しくはそのレシピエント細胞に関して異種であり得る。
【0274】
本明細書に開示されるF9核酸構築物の長さは、変動し得る。構築物は、例えば、約1kb~約5kb、例えば、約1kb~約4.5kb又は約1kb~約4kbであり得る。例示的な核酸構築物は、約1kb~約5kbの長さ、又は約1kb~約4kbの長さである。代替的に、核酸構築物は、約1kb~約1.5kb、約1.5kb~約2kb、約2kb~約2.5kb、約2.5kb~約3kb、約3kb~約3.5kb、約3.5kb~約4kb、約4kb~約4.5kb、又は約4.5kb~約5kbの長さであり得る。代替的に、核酸構築物は、例えば、5kb以下、4.5kb以下、4kb以下、3.5kb以下、3kb以下、又は2.5kb以下の長さであり得る。
【0275】
構築物は、デオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid、DNA)又はリボ核酸(ribonucleic acid、RNA)を含み得、一本鎖、二本鎖、又は部分的に一本鎖及び部分的に二本鎖であり得、直線状又は環状(例えば、ミニサークル)形態で宿主細胞に導入され得る。例えば、米国特許出願公開第2010/0047805号、米国特許出願公開第2011/0281361号、及び米国特許出願公開第2011/0207221号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。直線状の形態で導入された場合、構築物の末端は、既知の方法によって(例えば、エキソヌクレアーゼ分解から)保護することができる。例えば、1つ以上のジデオキシヌクレオチド残基を直線状分子の3’末端に付加することができ、かつ/又は自己相補的オリゴヌクレオチドを一方又は両方の末端にライゲーションすることができる。例えば、Chang et al.(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.」84:4959-4963、及びNehls et al.(1996)Science272:886-889を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。外因性ポリヌクレオチドを分解から保護するための追加の方法としては、末端アミノ基の付加、並びに例えば、ホスホロチオエート、ホスホルアミデート、及びO-メチルリボース又はデオキシリボース残基などの修飾ヌクレオチド間結合の使用が挙げられるが、これらに限定されない。構築物は、例えば、複製起点、プロモーター、及び抗生物質耐性をコードする遺伝子などの追加の配列を有するベクター分子の一部として細胞に導入され得る。構築物は、ウイルス要素を省いてもよい。更に、構築物は、ネイキッド核酸として導入され得るか、リポソーム若しくはポロキサマーなどの薬剤と複合体を形成した核酸として導入され得るか、又はウイルス(例えば、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス(AAV)、ヘルペスウイルス、レトロウイルス、若しくはレンチウイルス)によって送達され得る。
【0276】
本明細書に開示される構築物は、必要に応じて1つ以上の好適な構造的特徴を含むように、かつ/又は1つ以上の機能的利益を付与するように、いずれか又は両方の末端で修飾され得る。例えば、構造的修飾は、本明細書に開示される構築物を宿主細胞に送達するために使用される方法(例えば、ウイルスベクター送達の使用又は送達のための脂質ナノ粒子へのパッケージング)に応じて変動し得る。そのような修飾には、例えば、逆位末端反復(ITR)、ヘアピン、ループなどの末端構造、及びトロイドなどの他の構造が含まれる。例えば、本明細書に開示される構築物は、1つ、2つ、若しくは3つのITRを含み得るか、又は2つ以下のITRを含み得る。構造的修飾の種々の方法が既知である。
【0277】
いくつかの構築物は、それらの発現が挿入部位での内因性プロモーター(例えば、構築物が宿主細胞のALB遺伝子座に組み込まれる場合、内因性ALBプロモーター)によって駆動されるように挿入され得る。そのような構築物は、FIXの発現を駆動するプロモーターを含まなくてもよい。例えば、FIXの発現は、宿主細胞のプロモーター(例えば、導入遺伝子が宿主細胞のALB遺伝子座に組み込まれる場合、内因性ALBプロモーター)によって駆動され得る。そのような場合、構築物は、その発現を駆動する制御要素(例えば、プロモーター及び/又はエンハンサー)を欠いていてもよい(例えば、プロモーターを含まない構築物)。それでもなお、他の場合、構築物は、プロモーター及び/又はエンハンサー、例えば、エピソーム中で又は組み込み時にFIXの発現を駆動する構成的プロモーター又は誘導性若しくは組織特異的(例えば、肝臓特異的又は血小板特異的)プロモーターを含み得る。非限定的な例示的な構成的プロモーターには、サイトメガロウイルス即時初期プロモーター(cytomegalovirus、CMV)、シミアンウイルス(SV40)プロモーター、アデノウイルス主要後期(major late promoter、MLP)プロモーター、ラス肉腫ウイルス(Rous sarcoma virus、RSV)プロモーター、マウス乳腺腫瘍ウイルス(mouse mammary tumor virus、MMTV)プロモーター、ホスホグリセリン酸キナーゼ(phosphoglycerate kinase、PGK)プロモーター、伸長因子-アルファ(elongation factor-alpha、EF1a)プロモーター、ユビキチンプロモーター、アクチンプロモーター、チューブリンプロモーター、免疫グロブリンプロモーター、その機能的断片、又は前述のいずれかの組み合わせが含まれる。例えば、プロモーターは、CMVプロモーター又は切断型CMVプロモーターであり得る。別の例では、プロモーターは、EF1aプロモーターであり得る。非限定的な例示的な誘導性プロモーターには、熱ショック、光、化学物質、ペプチド、金属、ステロイド、抗生物質、又はアルコールによって誘導性であるプロモーターが含まれる。誘導性プロモーターは、Tet-On(登録商標)プロモーター(Clontech)などの低い基底(非誘導)発現レベルを有するものであってもよい。発現に必要ではないが、構築物は、プロモーター、エンハンサー、インスレーター、配列内リボソーム進入部位、ペプチドをコードする追加の配列、及び/又はポリアデニル化シグナルなどの転写又は翻訳調節配列を含み得る。構築物は、シグナルペプチドをコードするシグナル配列の下流にあり、かつそれに作動可能に連結された異種FIXタンパク質をコードする配列を含み得る。いくつかの例では、核酸構築物は、FIXタンパク質をコードする核酸のホモロジー非依存性挿入において機能する。そのような核酸構築物は、例えば、非分裂細胞(例えば、相同組換え(homologous recombination、HR)ではなく、非相同末端結合(non-homologous end joining、NHEJ)が、二本鎖DNA切断が修復される主要な機構である細胞)において機能し得る。そのような構築物は、例えば、ホモロジー非依存性ドナー構築物であり得る。そのような核酸構築物は、例えば、分裂細胞(例えば、活発に分裂している細胞)において機能し得る。
【0278】
本明細書に開示される構築物は、任意の特定の使用のために必要に応じて、かつ/又は1つ以上の所望の機能を付与する、任意の好適な構造的特徴を含むか、又は除外するように修飾され得る。例えば、本明細書に開示されるいくつかの構築物は、ホモロジーアームを含まない。本明細書に開示されるいくつかの構築物は、非相同末端結合によって、ヌクレアーゼ剤の標的DNA配列中の切断部位への挿入が可能である(例えば、ALB遺伝子座などのセーフハーバー遺伝子への挿入が可能である)。いくつかのそのような構築物は、ホモロジーアームを含まない。例えば、そのような構築物は、本明細書に開示されるヌクレアーゼ剤(例えば、CRISPR/Cas系)による切断後の平滑末端二本鎖切断に挿入することができる。具体的な例では、構築物は、AAVを介して送達することができ、非相同末端結合による挿入が可能であり得る(例えば、構築物は、ホモロジーアームを含まないものであり得る)。
【0279】
特定の例では、構築物は、ホモロジー非依存性標的化組み込みを介して挿入することができる。例えば、構築物中の異種F9核酸は、ヌクレアーゼ剤の標的部位(例えば、標的化挿入のための標的DNA配列中(例えば、セーフハーバー遺伝子中)と同じ標的部位、及び標的化挿入のための標的DNA配列を切断するために使用される同じヌクレアーゼ剤)によって各側に隣接され得る。次いで、ヌクレアーゼ剤は、異種F9核酸に隣接する標的部位を切断することができる。具体的な例では、構築物は、AAV媒介送達で送達され、異種F9核酸に隣接する標的部位の切断は、AAVの逆位末端反復(ITR)を除去することができる。いくつかの例では、標的化挿入のための標的DNA配列(例えば、隣接するプロトスペーサー隣接モチーフを含むgRNA標的配列などのセーフハーバー遺伝子座中の標的DNA配列)は、異種F9核酸が切断部位又は標的DNA配列に正しい向きで挿入される場合にはもはや存在しないが、異種F9核酸が切断部位又は標的DNA配列に逆の向きで挿入される場合には再形成される。これは、異種F9核酸が発現のために正しい向きで挿入されることを確実にするのに役立ち得る。
【0280】
本明細書に開示される構築物は、ポリアデニル化テール配列(例えば、FIXコード配列の下流又は3’)を含み得る。好適なポリアデニル化テール配列を設計する方法は周知である。ポリアデニル化テール配列は、例えば、FIXコード配列の下流の「ポリA」ストレッチとしてコードされ得る。ポリAテールは、例えば、少なくとも20、30、40、50、60、70、80、90、又は100のアデニン、及び任意選択的に最大300のアデニンを含み得る。具体的な例では、ポリAテールは、95、96、97、98、99、又は100のアデニンヌクレオチドを含む。好適なポリアデニル化テール配列及び/又はポリアデニル化シグナル配列を設計する方法は周知である。例えば、ポリアデニル化シグナル配列AAUAAAは哺乳動物系において一般的に使用されるが、UAUAAA又はAU/GUAAAなどのバリアントが同定されている。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Proudfoot(2011)Genes & Dev.25(17):1770-82を参照されたい。ポリアデニル化シグナル配列という用語は、転写の終結及びmRNA転写物へのポリAテールの付加を指示する任意の配列を指す。真核生物では、転写ターミネーターはタンパク質因子によって認識され、終結の後に、ポリ(A)ポリメラーゼの存在下でmRNA転写物にポリ(A)テールを追加するプロセスであるポリアデニル化が続く。哺乳動物のポリ(A)シグナルは、典型的には、約45ヌクレオチド長のコア配列で構成されており、切断及びポリアデニル化の効率を高めるのに役立つ多様な補助配列が隣接している場合がある。コア配列は、ポリA認識モチーフ又はポリA認識配列と呼ばれ、切断及びポリアデニル化特異性因子(cleavage and polyadenylation-specificity factor、CPSF)によって認識される、mRNA内の高度に保存された上流要素(AATAAA又はAAUAAA)、並びに定義が不十分であり、切断刺激因子(cleavage stimulation factor、CstF)によって結合される下流領域(U又はG及びUが豊富)で構成される。使用され得る転写ターミネーターの例には、例えば、ヒト成長ホルモン(human growth hormone、HGH)ポリアデニル化シグナル、シミアンウイルス40(simian virus 40、SV40)後期ポリアデニル化シグナル、ウサギベータグロビンポリアデニル化シグナル、ウシ成長ホルモン(bovine growth hormone、BGH)ポリアデニル化シグナル、ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)ポリアデニル化シグナル、AOX1転写終結配列、CYC1転写終結配列、又は真核細胞における遺伝子発現の調節に好適であることが既知の任意の転写終結配列が含まれる。一例では、ポリアデニル化シグナルは、シミアンウイルス40(SV40)後期ポリアデニル化シグナルである。例えば、ポリアデニル化シグナルは、配列番号199を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。別の例では、ポリアデニル化シグナルは、ウシ成長ホルモン(BGH)ポリアデニル化シグナル又はCpGが枯渇しているBGHポリアデニル化シグナルである。例えば、ポリアデニル化シグナルは、配列番号200を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0281】
本明細書に開示される構築物はまた、スプライスアクセプター部位(例えば、FIXコード配列の上流又は5’などのFIXコード配列に作動可能に連結されている)を含み得る。スプライスアクセプター部位は、例えば、NAGを含み得るか、又はNAGからなり得る。具体的な例では、スプライスアクセプターは、ALBスプライスアクセプターである(例えば、ALBのエキソン1及び2を一緒にスプライシングする際に使用されるALBスプライスアクセプター(すなわち、ALBエキソン2スプライスアクセプター))。例えば、そのようなスプライスアクセプターは、ヒトALB遺伝子に由来し得る。別の例では、スプライスアクセプターは、マウスAlb遺伝子に由来し得る(例えば、マウスAlbのエキソン1及び2を一緒にスプライシングする際に使用されるALBスプライスアクセプター(すなわち、マウスAlbエキソン2スプライスアクセプター))。別の例では、スプライスアクセプターは、F9スプライスアクセプターである(例えば、F9のエキソン1及び2を一緒にスプライシングする際に使用されるF9スプライスアクセプター)。例えば、そのようなスプライスアクセプターは、ヒトF9遺伝子に由来し得る。代替的に、そのようなスプライスアクセプターは、マウスF9遺伝子に由来し得る。人工スプライスアクセプターを含む、真核生物において有用な追加の好適なスプライスアクセプター部位は周知である。例えば、Shapiro et al.(1987)Nucleic Acids Res.15:7155-7174、及びBurset et al.(2001)Nucleic Acids Res.29:255-259を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。具体的な例では、スプライスアクセプターは、マウスAlbエキソン2スプライスアクセプターである。具体的な例では、スプライスアクセプターは、配列番号201を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0282】
いくつかの例では、本明細書に開示される核酸構築物は、以下により詳細に記載される双方向性構築物であり得る。いくつかの例では、本明細書に開示される核酸構築物は、以下により詳細に記載される一方向性構築物であり得る。同様に、いくつかの例では、本明細書に開示される核酸構築物は、本明細書の他の場所でより詳細に記載されるように、ベクター(例えば、AAV又はrAAV8などのウイルスベクター)及び/又は脂質ナノ粒子内にあり得る。
【0283】
(1)第9因子(F9)
凝固第IX因子(FIX;クリスマス因子又は血漿トロンボプラスチン成分又はPTCとしても既知である)は、第9因子F9によってコードされ、肝臓で合成される415アミノ酸セリンプロテアーゼである。それは、Ca2+イオン、リン脂質、及び第VIIIa因子の存在下で第X因子をその活性型に変換することによって血液凝固の内因的経路に関与するビタミンK依存性血漿タンパク質である。FIXの血漿濃度は第VIII因子の約50倍であり、FIXは約24時間の半減期を有する。
【0284】
本明細書に開示される組成物及び方法から発現されたFIXは、任意の野生型又はバリアントFIXであり得る。一例では、FIXは、ヒトFIXタンパク質である。ヒトFIXは、UniProt参照番号P00740が割り当てられている。ヒト第IX因子についての例示的なアミノ酸配列は、NCBIアクセッション番号NP_000124.1が割り当てられており、配列番号1に示されている。例示的なヒトF9mRNA(cDNA)配列は、NCBIアクセッション番号NM_000133.4が割り当てられており、配列番号2.例示的なヒトF9コード配列は、CCDS ID CCDS14666.1が割り当てられており、配列番号3に示されている。
【0285】
いくつかの例では、FIX(例えば、ヒトFIX)は、野生型FIX(例えば、野生型ヒトFIX)配列又はその断片である。例えば、FIXは、成熟FIXアミノ酸配列(すなわち、シグナルペプチド及びプロペプチドの除去後のFIX配列)を含む断片、又は成熟FIXアミノ酸配列及びプロペプチドの一部を含む断片であり得る。具体的な例では、FIXは、配列番号195を含み得るか、又は配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、若しくは少なくとも99.5%同一であり得る。
【0286】
いくつかの例では、FIX(例えば、ヒトFIX)は、FIXの機能亢進性又は高機能性バリアントではない(すなわち、FIXは、野生型と比較してバリアントFIXの活性を増加させる1つ以上の変異を有しない)。他の例では、FIX(例えば、ヒトFIX)は、FIXのFVIII非依存性バリアントではない(すなわち、FIXは、バリアントFIXがその補因子である第VIII因子の不在下で凝固を活性化することを可能にする1つ以上の変異を有しない)。他の例では、FIX(例えば、ヒトFIX)は、FIXの機能亢進性又は高機能性バリアントではなく、FIXのFVIII非依存性バリアントではない。
【0287】
他の例では、FIX(例えば、ヒトFIX)は、バリアントFIX(例えば、バリアントヒトFIX)又はその断片である。例えば、バリアントFIX又はその断片は、1つ以上の変異を含み得る。一例では、バリアントFIX又はその断片は、位置R338におけるアミノ酸置換(例えば、R338A又はR338L)及び/又は位置S377におけるアミノ酸置換(例えば、S377W)などの、野生型と比較してバリアントFIX(機能亢進性又は高機能性)の活性を増加させる1つ以上の変異を有し得る。例えば、米国特許出願公開第2019/0017039号及び米国特許出願公開第2020/0172892号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。本明細書で言及される番号付けは、標準的なFIX番号付けであり、位置1は、配列番号1におけるアミノ酸47でのチロシンである(すなわち、配列番号1におけるシグナルペプチド及びプロペプチドに続く成熟FIXタンパク質の最初のアミノ酸)。バリアントFIXの更なる例は、アラニン、ロイシン、バリン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、メチオニン、セリン、及びトレオニンから選択される残基338でのアミノ酸を含む。更なるFIXバリアントは、ロイシン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒスチジン、リジン、アスパラギン、グルタミン、又はチロシンから選択される残基338でのアミノ酸を含む。別の例では、バリアントFIX又はその断片は、位置L6、V181、E185、Y259、A261、K265、Y345、I383、E388におけるアミノ酸置換、又はそれらの組み合わせ(例えば、L6F、V181I、E185D、E185S、Y259F、A261K、K265A、K265T、Y345F、I383V、E188G、又はそれらの組み合わせ)などの、その補因子である第VIII因子の不在下でバリアントFIXが凝固を活性化することを可能にする1つ以上の変異を有し得る。例えば、米国特許第10,125,357号、米国特許第10,000,748号、米国特許第10,604,749号、米国特許出願公開第2008/0214462号、米国特許第8,022,187号、及び米国特許第8,513,386号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。別の例では、バリアントFIX又はその断片は、位置V181、K265、I383若しくはそれらの組み合わせ、又は位置L6、V181、K265、I383、E185若しくはそれらの組み合わせにおけるアミノ酸置換などの、その補因子である第VIII因子の不在下でバリアントFIXが凝固を活性化することを可能にする1つ以上の変異を有し得る(例えば、L6F変異、V181I変異、K265A若しくはK265T変異、I383V変異、E185D変異、又はそれらの組み合わせ、例えば、L6F/V181I/K265A/I383V、L6F/V181I/K265T/I383V、V181I/K265A/I383V/E185D、V181I/K265T/I383V/E185D、V181I/K265A/I383V/E185S、又はV181I/K265T/I383V/E185S、あるいはV181I変異、K265A若しくはK265T変異、I383V変異、又はそれらの組み合わせ、例えば、V181I/K265A/I383V又はV181I/K265T/I383V)。別の例では、バリアントFIX又はその断片は、野生型と比較してバリアントFIXの活性を増加させる1つ以上の変異、及びその補因子である第VIII因子の不在下でバリアントFIXが凝固を活性化することを可能にする1つ以上の変異を有し得る。
【0288】
本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、いかなる修飾も伴わない野生型FIXコード配列を含み得る。本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、コドン最適化(例えば、ヒトコドンへの)、CpGジヌクレオチドの枯渇、潜在性スプライス部位の変異、1つ以上のグリコシル化部位の付加、又はそれらの任意の組み合わせなどの1つ以上の修飾を含み得る。構築物中のCpGジヌクレオチドは、構築物の治療的有用性を制限し得る。第一に、非メチル化CpGジヌクレオチドは、宿主トール様受容体9(toll-like receptor-9、TLR-9)と相互作用して、先天性の炎症促進性免疫応答を刺激することができる。第二に、CpGジヌクレオチドがメチル化されると、それらは、メチル-CpG結合タンパク質によって調整された導入遺伝子発現の抑制をもたらし得る。潜在性スプライス部位は、通常はスプライス部位として使用されないが、例えば、標準スプライス部位を不活性化するか、又は以前に存在しなかったスプライス部位を作製するかのいずれかの変異によって活性化され得る、プレメッセンジャーRNA中の配列である。正確なスプライス部位選択は、遺伝子発現の成功のために重要であり、潜在性スプライス部位の除去は、正常な又は意図されたスプライス部位の使用に有利であり得る。
【0289】
一例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、1つ以上の潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、全ての同定された潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されている(すなわち、CpGが枯渇している)。別の例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されている。別の例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、全てのCpGジヌクレオチドが除去されている(すなわち、完全にCpGが枯渇している)。別の例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)。具体的な例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の具体的な例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されており(例えば、1つのCpGを導入して、潜在性スプライス部位を変異させる)、1つ以上又は全ての同定された潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の具体的な例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)。別の具体的な例では、本明細書に開示される構築物中のFIXコード配列は、全てのCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)。
【0290】
種々のコドン最適化されたFIXコード配列が提供される。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい(例えば、CpGが枯渇しており(例えば、完全にCpGが枯渇しており)、コドン最適化されている)。一例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに示される配列からなる。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0291】
一例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0292】
一例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0293】
一例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0294】
一例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0295】
種々の最適化された天然のFIXコード配列も提供される。一例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されている)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0296】
一例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されている)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0297】
特定のF9核酸構築物配列が本明細書に開示される場合、それらは、開示される配列又はその配列の逆相補体を包含することを意味する。例えば、本明細書に開示されるF9核酸構築物が仮定配列5’-CTGGACCGA-3’からなる場合、それはまた、その配列の逆相補体(5’-TCGGTCCAG-3’)を包含することを意味する。同様に、双方向性構築物要素が特定の5’から3’への順序で本明細書に開示される場合、それらはまた、それらの要素の順序の逆相補体を包含することを意味する。同様に、一方向性構築物要素が特定の5’から3’への順序で本明細書に開示される場合、それらはまた、それらの要素の順序の逆相補体を包含することを意味する。このための理由の1つは、本明細書に開示される多くの実施形態では、F9核酸構築物が一本鎖組換えAAVベクターの一部であることである。一本鎖AAVゲノムは、センス(プラス鎖)又はアンチセンス(マイナス鎖ゲノム)のいずれかとしてパッケージされ、+及び-極性の一本鎖AAVゲノムは、等しい頻度で成熟rAAVビリオンにパッケージされる。例えば、LING et al.(2015)J.Mol.Genet.Med.9(3):175、Zhou et al.(2008)Mol.Ther.16(3):494-499、及びSamulski et al.(1987)J.Virol.61:3096-3101を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0298】
(2)双方向性構築物
本明細書に開示されるF9核酸構築物は、双方向性構築物であり得る。そのような双方向性構築物は、コードされたFIXの増強された挿入及び発現を可能にすることができる。本明細書に記載のヌクレアーゼ剤(例えば、CRISPR/Cas系、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)系、転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)系)と組み合わせて使用される場合、核酸構築物の双方向性は、構築物が標的ゲノム遺伝子座内のいずれかの方向に挿入されることを可能にし(すなわち、一方向の挿入に限定されない)、いずれかの向きで挿入された場合にFIXの発現を可能にし、それによって、本明細書に例示されるように、発現効率を増強する。例えば、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤(例えば、CRISPR/Cas系、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)系、転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)系)と組み合わせて使用される場合、核酸構築物の双方向性は、構築物が切断部位又は標的挿入部位内のいずれかの方向に挿入されることを可能にし(すなわち、一方向の挿入に限定されない)、いずれかの向きで挿入された場合にFIXの発現を可能にし、それによって、本明細書に例示されるように、挿入及び発現効率を増強する。
【0299】
本明細書に開示される双方向性構築物は、少なくとも2つの核酸セグメントを含み得、第1のセグメントは、第1のFIXコード配列を含み、第2のセグメントは、第2のFIXコード配列の逆相補体を含むか、又はその逆である。しかしながら、本明細書に開示される他の双方向性構築物は、少なくとも2つの核酸セグメントを含み得、第1のセグメントは、FIXコード配列を含み、第2のセグメントは、別のタンパク質についてのコード配列の逆相補体を含むか、又はその逆である。逆相補体は、参照配列の相補体配列である配列を指し、相補体配列は逆向きに書かれている。例えば、仮定配列5’-CTGGACCGA-3’について、完全相補体配列は3’-GACCTGGCT-5’であり、完全逆相補体配列は5’-TCGGTCCAG-3’と書かれる。逆相補体配列は完全である必要はなく、それでも参照配列と同じポリペプチド又は類似のポリペプチドをコードし得る。コドン使用冗長性のために、逆相補体は、同じポリペプチドをコードする参照配列から分岐し得る。コード配列は、FIX又は他のタンパク質に連結されたシグナル配列、標識配列(例えば、HiBit)、又は異種機能的配列(例えば、核局在化配列(nuclear localization signal、NLS)又は自己切断ペプチド)などのアミノ末端又はカルボキシ末端アミノ酸配列をコードする配列などの、1つ以上の追加の配列を任意選択的に含み得る。
【0300】
特定の双方向性構築物配列が本明細書に開示される場合、それらは、開示される配列又はその配列の逆相補体を包含することを意味する。例えば、本明細書に開示される双方向性構築物が仮定配列5’-CTGGACCGA-3’からなる場合、それはまた、その配列の逆相補体(5’-TCGGTCCAG-3’)を包含することを意味する。同様に、双方向性構築物要素が特定の5’から3’への順序で本明細書に開示される場合、それらはまた、それらの要素の順序の逆相補体を包含することを意味する。例えば、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1のコード配列、第1のターミネーター、第2のターミネーターの逆相補体、第2のコード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含む双方向性構築物が本明細書に開示される場合、それはまた、5’から3’に、第2のスプライスアクセプター、第2のコード配列、第2のターミネーター、第1のターミネーターの逆相補体、第1のコード配列の逆相補体、及び第1のスプライスアクセプターの逆相補体を含む構築物を包含することを意味する。このための理由の1つは、本明細書に開示される多くの実施形態では、双方向性構築物が一本鎖組換えAAVベクターの一部であることである。一本鎖AAVゲノムは、センス(プラス鎖)又はアンチセンス(マイナス鎖ゲノム)のいずれかとしてパッケージされ、+及び-極性の一本鎖AAVゲノムは、等しい頻度で成熟rAAVビリオンにパッケージされる。例えば、LING et al.(2015)J.Mol.Genet.Med.9(3):175、Zhou et al.(2008)Mol.Ther.16(3):494-499、及びSamulski et al.(1987)J.Virol.61:3096-3101を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0301】
少なくとも2つのセグメントが両方ともFIXをコードする場合、少なくとも2つのセグメントは、同じFIXタンパク質又は異なるFIXタンパク質をコードし得る。異なるFIXタンパク質は、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は少なくとも約99.5%同一であり得る。例えば、第1のセグメントは、野生型FIXタンパク質若しくはその断片をコードし得、第2のセグメントは、バリアントFIXタンパク質若しくはその断片をコードし得るか、又はその逆である。代替的に、第1のセグメントは、第1のバリアントFIXタンパク質をコードし得、第2のセグメントは、第1のバリアントFIXタンパク質とは異なる第2のバリアントFIXタンパク質をコードし得る。好ましくは、2つのセグメントは、同じFIXタンパク質(すなわち、100%同一)をコードする。
【0302】
2つのセグメントが同じFIXタンパク質をコードする場合であっても、第1のセグメントにおけるFIXコード配列は、第2のセグメントにおけるFIXコード配列とは異なり得る。いくつかの双方向性構築物では、第1のコード配列でのコドン使用は、第2のコード配列でのコドン使用と同じである。他の双方向性構築物では、ヘアピン形成を低減するために、第2のコード配列は、第1のコード配列のコドン使用とは異なるコドン使用を採用する。コード配列の一方又は両方は、宿主細胞での発現のためにコドン最適化され得る。いくつかの双方向性構築物では、コード配列のうちの1つのみがコドン最適化される。いくつかの双方向性構築物では、第1のコード配列がコドン最適化される。いくつかの双方向性構築物では、第2のコード配列がコドン最適化される。いくつかの双方向性構築物では、両方のコード配列がコドン最適化される。例えば、第2のFIXコード配列は、コドン最適化され得るか、又は第1のセグメントにおけるFIXコード配列によってコードされる同じFIX(すなわち、同じアミノ酸配列)の1つ以上のアミノ酸に対して1つ以上の代替コドンを使用し得る。代替コドンは、本明細書で使用される場合、所与のアミノ酸についてのコドン使用の変動を指し、所与の発現系について好ましい又は最適化されたコドン(コドン最適化)であってもなくてもよい。好ましいコドン使用、又は所与の発現系において十分に許容されるコドンは既知である。
【0303】
一例では、第2のセグメントは、ヘアピン形成を低減させるために、第1のセグメントにおけるFIXコード配列のコドン使用とは異なるコドン使用を採用するFIXコード配列の逆相補体を含む。そのような逆相補体は、第1のセグメントにおけるコード配列の全てのヌクレオチドよりも少ない塩基対を形成するが、任意選択的に同じポリペプチドをコードする。一例では、第2のセグメントにおける逆相補体配列は、第1のセグメントにおけるコード配列に対して実質的に相補的ではない(例えば、70%以下相補的)。しかしながら、他の場合、第2のセグメントは、第1のセグメントにおけるコード配列に対して高度に相補的(例えば、少なくとも90%相補的)である逆相補体配列を含む。
【0304】
第2のセグメントは、第1のセグメントに対して任意のパーセンテージの相補性を有することができる。例えば、第2のセグメント配列は、第1のセグメントに対する少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%、又は少なくとも約99%の相補性を有することができる。別の例として、第2のセグメント配列は、第1のセグメントに対する約30%未満、約35%未満、約40%未満、約45%未満、約50%未満、約55%未満、約60%未満、約65%未満、約70%未満、約75%未満、約80%未満、約85%未満、約90%未満、約95%未満、約97%未満、又は約99%未満の相補性を有することができる。いくつかの核酸構築物では、第2のコード配列の逆相補体は、第1のコード配列に実質的に相補的ではなく(例えば、70%以下相補的)、第1のコード配列の断片に実質的に相補的ではなく、第1のコード配列に高度に相補的であり(例えば、少なくとも90%相補的)、第1のコード配列の断片に高度に相補的であり、第1のコード配列の逆相補体に対して約50%~約80%同一であるか、又は第1のコード配列の逆相補体に対して約60%~約100%同一であり得る。
【0305】
本明細書に開示される双方向性構築物は、任意の特定の使用のために必要に応じて、及び/又は1つ以上の所望の機能を付与する、任意の好適な構造的特徴を含むように修飾され得る。例えば、本明細書に開示される双方向性核酸構築物は、ホモロジーアームを含む必要はなく、かつ/又は例えば、ホモロジー非依存性ドナー構築物であり得る。核酸構築物の双方向性機能に部分的に起因して、双方向性構築物は、FIXの効率的な挿入及び/又は発現を可能にするために、本明細書に記載されるようにいずれかの方向でゲノム遺伝子座に挿入され得る。
【0306】
場合によっては、双方向性核酸構築物は、FIXの発現を駆動するプロモーターを含まない。例えば、FIXの発現は、宿主細胞のプロモーター(例えば、導入遺伝子が宿主細胞のALB遺伝子座に組み込まれる場合、内因性ALBプロモーター)によって駆動され得る。他の場合、双方向性核酸構築物は、FIXコード配列に作動可能に連結された1つ以上のプロモーターを含み得る。すなわち、発現に必要ではないが、本明細書に開示される構築物はまた、プロモーター、エンハンサー、インスレーター、配列内リボソーム進入部位、ペプチドをコードする追加の配列、及び/又はポリアデニル化シグナルなどの転写又は翻訳調節配列を含み得る。いくつかの双方向性構築物は、第1のFIXコード配列の発現を駆動するプロモーター、及び/又は第2のFIXコード配列の逆相補体の発現を駆動するプロモーターの逆相補体を含み得る。
【0307】
本明細書に開示される双方向性構築物は、任意の特定の使用のために必要に応じて、かつ/又は1つ以上の所望の機能を付与する、任意の好適な構造的特徴を含むか、又は除外するように修飾され得る。例えば、本明細書に開示されるいくつかの双方向性核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。核酸構築物の双方向性機能に部分的に起因して、双方向性構築物は、異種FIXの効率的な挿入及び/又は発現を可能にするために、本明細書に記載されるようにいずれかの方向(向き)でゲノム遺伝子座に挿入され得る。
【0308】
双方向性構築物は、場合によっては、1つ以上(例えば、2つ)のポリアデニル化テール配列又はポリアデニル化シグナル配列を含むことができる。いくつかの双方向性構築物では、第1のセグメントは、ポリアデニル化シグナル配列を含むことができる。いくつかの双方向性構築物では、第2のセグメントは、ポリアデニル化シグナル配列を含むことができる。いくつかの双方向性構築物では、第1のセグメントは、第1のポリアデニル化シグナル配列を含むことができ、第2のセグメントは、第2のポリアデニル化シグナル配列(例えば、ポリアデニル化シグナル配列の逆相補体)を含むことができる。いくつかの双方向性構築物では、第1のセグメントは、第1のコード配列の3’に位置する第1のポリアデニル化シグナル配列を含むことができる。いくつかの双方向性構築物では、第2のセグメントは、第2のコード配列の逆相補体の5’に位置する第2のポリアデニル化シグナル配列の逆相補体を含むことができる。いくつかの双方向性構築物では、第1のセグメントは、第1のコード配列の3’に位置する第1のポリアデニル化シグナル配列を含むことができ、第2のセグメントは、第2のコード配列の逆相補体の5’に位置する第2のポリアデニル化シグナル配列の逆相補体を含むことができる。第1及び第2のポリアデニル化シグナル配列は、同じであっても異なっていてもよい。一例では、第1及び第2のポリアデニル化シグナルは異なっている。具体的な例では、第1のポリアデニル化シグナルは、シミアンウイルス40(SV40)後期ポリアデニル化シグナル(若しくはそのバリアント)であり、第2のポリアデニル化シグナルは、ウシ成長ホルモン(BGH)ポリアデニル化シグナル(若しくはそのバリアント)であるか、又はその逆である。例えば、一方のポリアデニル化シグナルは、SV40ポリアデニル化シグナルであり得、他方のポリアデニル化シグナルは、CpGが枯渇しているBGHポリアデニル化シグナルであり得る。具体的な例では、一方のポリアデニル化シグナルは、配列番号199を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得、他方のポリアデニル化シグナルは、配列番号200を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0309】
いくつかの双方向性構築物では、第1のセグメント及び第2のセグメントの両方は、ポリアデニル化テール配列を含む。好適なポリアデニル化テール配列を設計する方法は既知である。例えば、いくつかの双方向性構築物では、第1及び第2のセグメントの一方又は両方は、オープンリーディングフレームの下流にポリアデニル化テール配列及び/又はポリアデニル化シグナル配列(すなわち、コード配列の3’のポリアデニル化テール配列及び/若しくはポリアデニル化シグナル配列、又はコード配列の逆相補体の5’のポリアデニル化テール配列及び/若しくはポリアデニル化シグナル配列の逆相補体)を含む。ポリアデニル化テール配列は、例えば、第1及び/又は第2のセグメントにおけるFIXコード配列(又は他のタンパク質コード配列)の下流の「ポリA」ストレッチとしてコードされ得る。ポリAテールは、例えば、少なくとも20、30、40、50、60、70、80、90、又は100のアデニン、及び任意選択的に最大300のアデニンを含み得る。具体的な例では、ポリAテールは、95、96、97、98、99、又は100のアデニンヌクレオチドを含む。好適なポリアデニル化テール配列及び/又はポリアデニル化シグナル配列を設計する方法は周知である。例えば、ポリアデニル化シグナル配列AAUAAAは哺乳動物系において一般的に使用されるが、UAUAAA又はAU/GUAAAなどのバリアントが同定されている。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Proudfoot(2011)Genes & Dev.25(17):1770-82を参照されたい。いくつかの双方向性構築物では、単一の双方向性ターミネーターが、センス方向又はアンチセンス方向のいずれかでRNAポリメラーゼ転写を終結させるために(すなわち、第1のセグメント及び第2のセグメントの両方からのRNAポリメラーゼ転写を終結させるために)使用され得る。双方向性ターミネーターの例には、ARO4、TRP1、TRP4、ADH1、CYC1、GAL1、GAL7、及びGAL10ターミネーターが含まれる。
【0310】
双方向性構築物は、場合によっては、1つ以上(例えば、2つ)のスプライスアクセプター部位を含むことができる。いくつかの双方向性構築物では、第1のセグメントは、スプライスアクセプター部位を含むことができる。いくつかの双方向性構築物では、第2のセグメントは、スプライスアクセプター部位を含むことができる。いくつかの双方向性構築物では、第1のセグメントは、第1のスプライスアクセプター部位を含むことができ、第2のセグメントは、第2のスプライスアクセプター部位(例えば、スプライスアクセプター部位の逆相補体)を含むことができる。いくつかの双方向性構築物では、第1のセグメントは、第1のコード配列の5’に位置する第1のスプライスアクセプター部位を含む。いくつかの双方向性構築物では、第2のセグメントは、第2のコード配列の逆相補体の3’に位置する第2のスプライスアクセプター部位の逆相補体を含む。いくつかの双方向性構築物では、第1のセグメントは、第1のコード配列の5’に位置する第1のスプライスアクセプター部位を含み、第2のセグメントは、第2のコード配列の逆相補体の3’に位置する第2のスプライスアクセプター部位の逆相補体を含む。第1及び第2のスプライスアクセプター部位は、同じであっても異なっていてもよい。具体的な例では、両方のスプライスアクセプターは、マウスAlbエキソン2スプライスアクセプターである。具体的な例では、両方のスプライスアクセプターは、配列番号201を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0311】
双方向性構築物は、スプライスアクセプターに連結された第1のコード配列をコードする第1のコード配列と、スプライスアクセプターの逆相補体に作動可能に連結された第2のコード配列の逆相補体とを含み得る。本明細書に開示される双方向性構築物はまた、構築物のいずれか若しくは両方の末端にスプライスアクセプター部位、又は第1のセグメント及び第2のセグメントの両方にスプライスアクセプター部位(例えば、コード配列の5’のスプライスアクセプター部位、又はコード配列の逆相補体の3’のスプライスアクセプターの逆相補体)を含むことができる。スプライスアクセプター部位は、例えば、NAGを含み得るか、又はNAGからなり得る。具体的な例では、スプライスアクセプターは、ALBスプライスアクセプターである(例えば、ALBのエキソン1及び2を一緒にスプライシングする際に使用されるALBスプライスアクセプター(すなわち、ALBエキソン2スプライスアクセプター))。例えば、そのようなスプライスアクセプターは、ヒトALB遺伝子に由来し得る。別の例では、スプライスアクセプターは、マウスAlb遺伝子に由来し得る(例えば、マウスAlbのエキソン1及び2を一緒にスプライシングする際に使用されるALBスプライスアクセプター(すなわち、マウスAlbエキソン2スプライスアクセプター))。別の例では、スプライスアクセプターは、F9スプライスアクセプターである(例えば、F9のエキソン1及び2を一緒にスプライシングする際に使用されるF9スプライスアクセプター)。例えば、そのようなスプライスアクセプターは、ヒトF9遺伝子に由来し得る。代替的に、そのようなスプライスアクセプターは、マウスF9遺伝子に由来し得る。人工スプライスアクセプターを含む、真核生物において有用な追加の好適なスプライスアクセプター部位は既知である。例えば、Shapiro et al.(1987)Nucleic Acids Res.15:7155-7174、及びBurset et al.(2001)Nucleic Acids Res.29:255-259を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。双方向性構築物において使用されるスプライスアクセプターは、同じであっても異なっていてもよい。具体的な例では、両方のスプライスアクセプターは、マウスAlbエキソン2スプライスアクセプターである。
【0312】
双方向性構築物は、環状又は直線状であり得る。例えば、双方向性構築物は直線状であり得る。第1及び第2のセグメントは、リンカー配列を介して直線状の様式で結合され得る。例えば、逆相補体配列を含む第2のセグメントの5’末端は、第1のセグメントの3’末端に連結され得る。代替的に、第1のセグメントの5’末端は、逆相補体配列を含む第2のセグメントの3’末端に連結され得る。リンカーは、任意の好適な長さであり得る。例えば、リンカーは、約5~約2000ヌクレオチドの長さであり得る。一例として、リンカー配列は、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約25、約30、約35、約40、約45、約50、約55、約60、約65、約70、約75、約80、約85、約90、約95、約100、約150、約200、約250、約300、約500、約1000、約1500、約2000、又はそれ以上のヌクレオチド長であり得る。リンカー配列に加えて、又はリンカー配列の代わりに、他の構造的要素もまた、第1のセグメントと第2のセグメントとの間に挿入され得る。
【0313】
本明細書に開示される双方向性構築物は、DNA又はRNA、一本鎖、二本鎖、又は部分的に一本鎖及び部分的に二本鎖であり得る。例えば、構築物は、一本鎖又は二本鎖DNAであり得る。いくつかの実施形態では、核酸は、本明細書に記載されるように、(例えば、ヌクレオシド類似体を使用して)修飾され得る。具体的な例では、双方向性構築物は、一本鎖(例えば、一本鎖DNA)である。
【0314】
本明細書に開示される双方向性構築物は、必要に応じて1つ以上の好適な構造的特徴を含むように、かつ/又は1つ以上の機能的利益を付与するように、いずれか又は両方の末端で修飾され得る。例えば、構造的修飾は、本明細書に開示される構築物を宿主細胞に送達するために使用される方法(例えば、ウイルスベクター送達の使用又は送達のための脂質ナノ粒子へのパッケージング)に応じて変動し得る。そのような修飾には、例えば、逆位末端反復(ITR)、ヘアピン、ループなどの末端構造、及びトロイドなどの他の構造が含まれる。例えば、本明細書に開示される構築物は、1つ、2つ、若しくは3つのITRを含み得るか、又は2つ以下のITRを含み得る。構造的修飾の種々の方法が既知である。
【0315】
同様に、構築物の一方又は両方の末端は、既知の方法によって(例えば、エキソヌクレアーゼ分解から)保護することができる。例えば、1つ以上のジデオキシヌクレオチド残基を直線状分子の3’末端に付加することができ、かつ/又は自己相補的オリゴヌクレオチドを一方又は両方の末端にライゲーションすることができる。例えば、Chang et al.(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.」84:4959-4963、及びNehls et al.(1996)Science272:886-889を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。構築物を分解から保護するための追加の方法には、末端アミノ基の付加、並びに例えば、ホスホロチオエート、ホスホルアミデート、及びO-メチルリボース又はデオキシリボース残基などの修飾ヌクレオチド間連結の使用が含まれるが、これらに限定されない。
【0316】
本明細書でより詳細に開示されるように、本明細書に開示される双方向性構築物は、例えば、複製起点、プロモーター、及び抗生物質耐性をコードする遺伝子などの追加の配列を有するベクターの一部として細胞に導入され得る。構築物は、ネイキッド核酸として導入され得るか、リポソーム、ポリマー、若しくはポロキサマーなどの薬剤と複合体を形成した核酸として導入され得るか、又はウイルスベクター(例えば、アデノウイルス、AAV、ヘルペスウイルス、レトロウイルス、レンチウイルス)によって送達され得る。
【0317】
本明細書に開示される双方向性構築物中のFIXコード配列は、コドン最適化(例えば、ヒトコドンへの)、CpGジヌクレオチドの枯渇、潜在性スプライス部位の変異、1つ以上のグリコシル化部位の付加、又はそれらの任意の組み合わせなどの1つ以上の修飾を含み得る。構築物中のCpGジヌクレオチドは、構築物の治療的有用性を制限し得る。第一に、非メチル化CpGジヌクレオチドは、宿主トール様受容体9(TLR-9)と相互作用して、先天性の炎症促進性免疫応答を刺激することができる。第二に、CpGジヌクレオチドがメチル化されると、それらは、メチル-CpG結合タンパク質によって調整された導入遺伝子発現の抑制をもたらし得る。潜在性スプライス部位は、通常はスプライス部位として使用されないが、例えば、標準スプライス部位を不活性化するか、又は以前に存在しなかったスプライス部位を作製するかのいずれかの変異によって活性化され得る、プレメッセンジャーRNA中の配列である。正確なスプライス部位選択は、遺伝子発現の成功のために重要であり、潜在性スプライス部位の除去は、正常な又は意図されたスプライス部位の使用に有利であり得る。
【0318】
一例では、本明細書に開示される双方向性構築物中のFIXコード配列は、1つ以上の潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の例では、本明細書に開示される双方向性構築物中のFIXコード配列は、全ての同定された潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の例では、本明細書に開示される双方向性構築物中のFIXコード配列は、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されている(すなわち、CpGが枯渇している)。別の例では、本明細書に開示される双方向性構築物中のFIXコード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されている。別の例では、本明細書に開示される双方向性構築物中のFIXコード配列は、全てのCpGジヌクレオチドが除去されている(すなわち、完全にCpGが枯渇している)。別の例では、本明細書に開示される双方向性構築物中のFIXコード配列は、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)。具体的な例では、本明細書に開示される双方向性構築物中のFIXコード配列は、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の具体的な例では、本明細書に開示される双方向性構築物中のFIXコード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されており、1つ以上又は全ての同定された潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の具体的な例では、本明細書に開示される双方向性構築物中のFIXコード配列は、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)。別の具体的な例では、本明細書に開示される双方向性構築物中のFIXコード配列は、全てのCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)。
【0319】
1つの具体的な例では、本明細書に開示される双方向性構築物中の一方のFIXコード配列は、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライス部位が変異又は除去されており、本明細書に開示される双方向性構築物中の他方のFIXコード配列は、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、コドンが最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドンが最適化されている)。別の具体的な例では、本明細書に開示される双方向性構築物中の一方のFIXコード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されており、1つ以上又は全ての同定された潜在性スプライス部位が変異又は除去されており、本明細書に開示される双方向性構築物中の他方のFIXコード配列は、全てのCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)。
【0320】
例示的な双方向性構築物では、第2のセグメントは、第1のセグメントの3’に位置し、第1のFIXコード配列及び第2のFIXコード配列は両方とも同じヒトFIXタンパク質をコードし、第2のFIXコード配列は、第1のFIXコード配列のコドン使用とは異なるコドン使用を採用し、第1のセグメントは、第1のFIXコード配列の3’に位置する第1のポリアデニル化シグナル配列を含み、第2のセグメントは、第2のFIXコード配列の逆相補体の5’に位置する第2のポリアデニル化シグナル配列の逆相補体を含み、第1のセグメントは、第1のFIXコード配列の5’に位置する第1のスプライスアクセプター部位を含み、第2のセグメントは、第2のFIXコード配列の逆相補体の3’に位置する第2のスプライスアクセプター部位の逆相補体を含み、核酸構築物は、第1のFIXタンパク質又は第2のFIXタンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、任意選択的に、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。
【0321】
双方向性構築物の一例では、第1のFIXタンパク質コード配列及び第2のFIXタンパク質コード配列は、異なっているが、同じFIXタンパク質配列をコードし、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇しており(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されている(例えば、CpGが枯渇しており、コドン最適化されているか、又は完全にCpGが枯渇しており、コドン最適化されている)。一例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号162~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号162~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号162~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号162~171のうちのいずれか1つに示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号162~171のうちのいずれか1つに示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号162~171のうちのいずれか1つに示される配列からなる。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0322】
一例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号164~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号164~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号164~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号164~171のうちのいずれか1つに示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号164~171のうちのいずれか1つに示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号164~171のうちのいずれか1つに示される配列からなる。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0323】
一例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166又は165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166又は165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166又は165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166又は165に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166又は165に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166又は165に示される配列からなる。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0324】
一例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に示される配列からなる。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0325】
一例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に示される配列からなる。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0326】
種々の最適化された天然のFIXコード配列も提供される。一例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159~161のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159~161のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159~161のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159~161のうちのいずれか1つに示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159~161のうちのいずれか1つに示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159~161のうちのいずれか1つに示される配列からなる。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0327】
一例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に示される配列からなる。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列のうちの1つは、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0328】
一例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0329】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0330】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0331】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0332】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0333】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0334】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0335】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0336】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0337】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に示される配列を含む。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0338】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に示される配列から本質的になる。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0339】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号166に示される配列からなる。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0340】
一例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0341】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0342】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0343】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0344】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0345】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0346】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0347】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0348】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0349】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に示される配列を含む。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0350】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に示される配列から本質的になる。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0351】
別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に示される配列からなる。FIXコード配列のうちの1つは、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列のうちの1つは、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。一例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、他のFIXコード配列は、配列番号159に示される配列からなる。他のFIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、他のFIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列の一方又は両方は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0352】
特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号202~224又は172~194のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号202~224又は172~194のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号202~224又は172~194のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号202~224又は172~194のうちのいずれか1つを含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号202~224又は172~194のうちのいずれか1つから本質的になる。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号202~224又は172~194のうちのいずれか1つからなる。
【0353】
特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号203~224又は173~194のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号203~224又は173~194のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号203~224又は173~194のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号203~224又は173~194のうちのいずれか1つを含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号203~224又は173~194のうちのいずれか1つから本質的になる。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号203~224又は173~194のうちのいずれか1つからなる。
【0354】
特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号204~224又は174~194のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号204~224又は174~194のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号204~224又は174~194のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号204~224又は174~194のうちのいずれか1つを含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号204~224又は174~194のうちのいずれか1つから本質的になる。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号204~224又は174~194のうちのいずれか1つからなる。
【0355】
特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は209又は180又は179に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は209又は180又は179に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は209又は180又は179に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は209又は180又は179を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は209又は180又は179から本質的になる。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は209又は180又は179からなる。
【0356】
特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は180に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は180に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は180に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は180を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は180から本質的になる。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210又は180からなる。
【0357】
特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210から本質的になる。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号210からなる。
【0358】
特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号180に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号180に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号180に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号180を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号180から本質的になる。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号180からなる。
【0359】
特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209又は179に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209又は179に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209又は179に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209又は179を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209又は179から本質的になる。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209又は179からなる。
【0360】
特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209から本質的になる。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号209からなる。
【0361】
特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号179に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号179に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号179に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である配列を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号179を含む。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号179から本質的になる。別の特定の例では、例示的な双方向性構築物は、配列番号179からなる。
【0362】
(3)一方向性構築物
本明細書に開示されるF9核酸構築物は、一方向性構築物であり得る。
【0363】
特定の一方向性構築物配列が本明細書に開示される場合、それらは、開示される配列又はその配列の逆相補体を包含することを意味する。例えば、本明細書に開示される一方向性構築物が仮定配列5’-CTGGACCGA-3’からなる場合、それはまた、その配列の逆相補体(5’-TCGGTCCAG-3’)を包含することを意味する。同様に、一方向性構築物要素が特定の5’から3’への順序で本明細書に開示される場合、それらはまた、それらの要素の順序の逆相補体を包含することを意味する。このための理由の1つは、本明細書に開示される多くの実施形態では、一方向性構築物が一本鎖組換えAAVベクターの一部であることである。一本鎖AAVゲノムは、センス(プラス鎖)又はアンチセンス(マイナス鎖ゲノム)のいずれかとしてパッケージされ、+及び-極性の一本鎖AAVゲノムは、等しい頻度で成熟rAAVビリオンにパッケージされる。例えば、LING et al.(2015)J.Mol.Genet.Med.9(3):175、Zhou et al.(2008)Mol.Ther.16(3):494-499、及びSamulski et al.(1987)J.Virol.61:3096-3101を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0364】
一方向性構築物では、FIXコード配列は、更なる改変を伴わない野生型FIXコード配列であり得る。一方向性構築物では、FIXコード配列は、宿主細胞での発現のためにコドン最適化され得る。例えば、FIXコード配列は、コドン最適化され得るか、又はFIXの1つ以上のアミノ酸(すなわち、同じアミノ酸配列)の1つ以上の代替コドンを使用し得る。代替コドンは、本明細書で使用される場合、所与のアミノ酸についてのコドン使用の変動を指し、所与の発現系について好ましい又は最適化されたコドン(コドン最適化)であってもなくてもよい。好ましいコドン使用、又は所与の発現系において十分に許容されるコドンは既知である。
【0365】
本明細書に開示される一方向性構築物は、任意の特定の使用のために必要に応じて、及び/又は1つ以上の所望の機能を付与する、任意の好適な構造的特徴を含むように修飾され得る。例えば、本明細書に開示される一方向性核酸構築物は、ホモロジーアームを含む必要はなく、かつ/又は例えば、ホモロジー非依存性ドナー構築物であり得る。
【0366】
場合によっては、一方向性核酸構築物は、FIXの発現を駆動するプロモーターを含まない。例えば、FIXの発現は、宿主細胞のプロモーター(例えば、導入遺伝子が宿主細胞のALB遺伝子座に組み込まれる場合、内因性ALBプロモーター)によって駆動され得る。他の場合、一方向性核酸構築物は、FIXコード配列に作動可能に連結された1つ以上のプロモーターを含み得る。すなわち、発現に必要ではないが、本明細書に開示される構築物はまた、プロモーター、エンハンサー、インスレーター、配列内リボソーム進入部位、ペプチドをコードする追加の配列、及び/又はポリアデニル化シグナルなどの転写又は翻訳調節配列を含み得る。いくつかの一方向性構築物は、FIXコード配列の発現を駆動するプロモーターを含むことができる。
【0367】
一方向性構築物は、場合によっては、1つ以上のポリアデニル化テール配列又はポリアデニル化シグナル配列を含むことができる。いくつかの一方向性構築物は、FIXコード配列の3’に位置するポリアデニル化シグナル配列を含むことができる。具体的な例では、ポリアデニル化シグナルは、シミアンウイルス40(SV40)後期ポリアデニル化シグナル(又はそのバリアント)である。別の具体的な例では、ポリアデニル化シグナルは、ウシ成長ホルモン(BGH)ポリアデニル化シグナル(又はそのバリアント)である。別の具体的な例では、ポリアデニル化シグナルは、CpGが枯渇しているBGHポリアデニル化シグナルである。例えば、ポリアデニル化シグナルは、SV40ポリアデニル化シグナル又はCpGが枯渇しているBGHポリアデニル化シグナルであり得る。具体的な例では、ポリアデニル化シグナルは、配列番号199を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。別の具体的な例では、ポリアデニル化シグナルは、配列番号200を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0368】
好適なポリアデニル化テール配列を設計する方法は既知である。例えば、いくつかの一方向性構築物は、オープンリーディングフレームの下流にポリアデニル化テール配列及び/又はポリアデニル化シグナル配列(すなわち、コード配列の3’のポリアデニル化テール配列及び/又はポリアデニル化シグナル配列)を含む。ポリアデニル化テール配列は、例えば、第1及び/又は第2のセグメントにおけるFIXコード配列(又は他のタンパク質コード配列)の下流の「ポリA」ストレッチとしてコードされ得る。ポリAテールは、例えば、少なくとも20、30、40、50、60、70、80、90、又は100のアデニン、及び任意選択的に最大300のアデニンを含み得る。具体的な例では、ポリAテールは、95、96、97、98、99、又は100のアデニンヌクレオチドを含む。好適なポリアデニル化テール配列及び/又はポリアデニル化シグナル配列を設計する方法は周知である。例えば、ポリアデニル化シグナル配列AAUAAAは哺乳動物系において一般的に使用されるが、UAUAAA又はAU/GUAAAなどのバリアントが同定されている。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Proudfoot(2011)Genes & Dev.25(17):1770-82を参照されたい。
【0369】
一方向性構築物は、場合によっては、1つ以上のスプライスアクセプター部位を含むことができる。いくつかの一方向性構築物は、FIXコード配列の5’に位置するスプライスアクセプター部位を含む。具体的な例では、スプライスアクセプターは、マウスAlbエキソン2スプライスアクセプターである。具体的な例では、スプライスアクセプターは、配列番号201を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0370】
スプライスアクセプター部位は、例えば、NAGを含み得るか、又はNAGからなり得る。具体的な例では、スプライスアクセプターは、ALBスプライスアクセプターである(例えば、ALBのエキソン1及び2を一緒にスプライシングする際に使用されるALBスプライスアクセプター(すなわち、ALBエキソン2スプライスアクセプター))。例えば、そのようなスプライスアクセプターは、ヒトALB遺伝子に由来し得る。別の例では、スプライスアクセプターは、マウスAlb遺伝子に由来し得る(例えば、マウスAlbのエキソン1及び2を一緒にスプライシングする際に使用されるALBスプライスアクセプター(すなわち、マウスAlbエキソン2スプライスアクセプター))。別の例では、スプライスアクセプターは、F9スプライスアクセプターである(例えば、F9のエキソン1及び2を一緒にスプライシングする際に使用されるF9スプライスアクセプター)。例えば、そのようなスプライスアクセプターは、ヒトF9遺伝子に由来し得る。代替的に、そのようなスプライスアクセプターは、マウスF9遺伝子に由来し得る。人工スプライスアクセプターを含む、真核生物において有用な追加の好適なスプライスアクセプター部位は既知である。例えば、Shapiro et al.(1987)Nucleic Acids Res.15:7155-7174、及びBurset et al.(2001)Nucleic Acids Res.29:255-259を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0371】
一方向性構築物は、環状又は直線状であり得る。例えば、一方向性構築物は直線状であり得る。
【0372】
本明細書に開示される一方向性構築物は、DNA又はRNA、一本鎖、二本鎖、又は部分的に一本鎖及び部分的に二本鎖であり得る。例えば、構築物は、一本鎖又は二本鎖DNAであり得る。いくつかの実施形態では、核酸は、本明細書に記載されるように、(例えば、ヌクレオシド類似体を使用して)修飾され得る。具体的な例では、一方向性構築物は、一本鎖(例えば、一本鎖DNA)である。
【0373】
本明細書に開示される一方向性構築物は、必要に応じて1つ以上の好適な構造的特徴を含むように、かつ/又は1つ以上の機能的利益を付与するように、いずれか又は両方の末端で修飾され得る。例えば、構造的修飾は、本明細書に開示される構築物を宿主細胞に送達するために使用される方法(例えば、ウイルスベクター送達の使用又は送達のための脂質ナノ粒子へのパッケージング)に応じて変動し得る。そのような修飾には、例えば、逆位末端反復(ITR)、ヘアピン、ループなどの末端構造、及びトロイドなどの他の構造が含まれる。例えば、本明細書に開示される構築物は、1つ、2つ、若しくは3つのITRを含み得るか、又は2つ以下のITRを含み得る。構造的修飾の種々の方法が既知である。
【0374】
同様に、構築物の一方又は両方の末端は、既知の方法によって(例えば、エキソヌクレアーゼ分解から)保護することができる。例えば、1つ以上のジデオキシヌクレオチド残基を直線状分子の3’末端に付加することができ、かつ/又は自己相補的オリゴヌクレオチドを一方又は両方の末端にライゲーションすることができる。例えば、Chang et al.(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.」84:4959-4963、及びNehls et al.(1996)Science272:886-889を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。構築物を分解から保護するための追加の方法には、末端アミノ基の付加、並びに例えば、ホスホロチオエート、ホスホルアミデート、及びO-メチルリボース又はデオキシリボース残基などの修飾ヌクレオチド間連結の使用が含まれるが、これらに限定されない。
【0375】
本明細書でより詳細に開示されるように、本明細書に開示される一方向性構築物は、例えば、複製起点、プロモーター、及び抗生物質耐性をコードする遺伝子などの追加の配列を有するベクターの一部として細胞に導入され得る。構築物は、ネイキッド核酸として導入され得るか、リポソーム、ポリマー、若しくはポロキサマーなどの薬剤と複合体を形成した核酸として導入され得るか、又はウイルスベクター(例えば、アデノウイルス、AAV、ヘルペスウイルス、レトロウイルス、レンチウイルス)によって送達され得る。
【0376】
本明細書に開示される一方向性構築物中のFIXコード配列は、コドン最適化(例えば、ヒトコドンへの)、CpGジヌクレオチドの枯渇、潜在性スプライス部位の変異、1つ以上のグリコシル化部位の付加、又はそれらの任意の組み合わせなどの1つ以上の修飾を含み得る。構築物中のCpGジヌクレオチドは、構築物の治療的有用性を制限し得る。第一に、非メチル化CpGジヌクレオチドは、宿主トール様受容体9(TLR-9)と相互作用して、先天性の炎症促進性免疫応答を刺激することができる。第二に、CpGジヌクレオチドがメチル化されると、それらは、メチル-CpG結合タンパク質によって調整された導入遺伝子発現の抑制をもたらし得る。潜在性スプライス部位は、通常はスプライス部位として使用されないが、例えば、標準スプライス部位を不活性化するか、又は以前に存在しなかったスプライス部位を作製するかのいずれかの変異によって活性化され得る、プレメッセンジャーRNA中の配列である。正確なスプライス部位選択は、遺伝子発現の成功のために重要であり、潜在性スプライス部位の除去は、正常な又は意図されたスプライス部位の使用に有利であり得る。
【0377】
一例では、本明細書に開示される一方向性構築物中のFIXコード配列は、1つ以上の潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の例では、本明細書に開示される一方向性構築物中のFIXコード配列は、全ての同定された潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の例では、本明細書に開示される一方向性構築物中のFIXコード配列は、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されている(すなわち、CpGが枯渇している)。別の例では、本明細書に開示される一方向性構築物中のFIXコード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されている。別の例では、本明細書に開示される一方向性構築物中のFIXコード配列は、全てのCpGジヌクレオチドが除去されている(すなわち、完全にCpGが枯渇している)。別の例では、本明細書に開示される一方向性構築物中のFIXコード配列は、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)。具体的な例では、本明細書に開示される一方向性構築物中のFIXコード配列は、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の具体的な例では、本明細書に開示される一方向性構築物中のFIXコード配列は、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されており、1つ以上又は全ての同定された潜在性スプライス部位が変異又は除去されている。別の具体的な例では、本明細書に開示される一方向性構築物中のFIXコード配列は、1つ以上のCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、CpGが枯渇している)、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)。別の具体的な例では、本明細書に開示される一方向性構築物中のFIXコード配列は、全てのCpGジヌクレオチドが除去されており(すなわち、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されている(例えば、ヒト又は哺乳動物における発現のためにコドン最適化されている)。
【0378】
例示的な一方向性構築物では、構築物は、FIXコード配列の3’に位置するポリアデニル化シグナル配列を含み、構築物は、FIXコード配列の5’に位置するスプライスアクセプター部位を含み、核酸構築物は、FIXタンパク質の発現を駆動するプロモーターを含まず、任意選択的に、核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。
【0379】
一方向性構築物の一例では、FIXタンパク質コード配列は、CpGが枯渇しており(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されている(例えば、CpGが枯渇しており、コドン最適化されているか、又は完全にCpGが枯渇しており、コドン最適化されている)。一例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号162~171のうちのいずれか1つに示される配列からなる。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0380】
一例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号164~171のうちのいずれか1つに示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0381】
一例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166又は165に示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0382】
一例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号166に示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0383】
一例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号165に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号165に示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、かつ/又はコドン最適化されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、完全にCpGが枯渇している)、コドン最適化されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0384】
種々の最適化された天然のFIXコード配列も提供される。一例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159~161のうちのいずれか1つに示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0385】
一例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一である(又は配列を含む)。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であり(又は配列を含み)、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に示される配列を含む。別の例では、FIXコード配列は、配列番号159に示される配列から本質的になる。別の例では、FIXコード配列のうちの1つは、配列番号159に示される配列からなる。FIXコード配列は、例えば、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、かつ/又は1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。例えば、FIXコード配列は、CpGが枯渇していてもよく(例えば、1つを除く全てのCpGジヌクレオチドが除去されているか、又は完全にCpGが枯渇している)、1つ以上の潜在性スプライスドナー配列(例えば、全ての同定された潜在性スプライスドナー配列)を変異させるように修飾されていてもよい。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、FIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に対して少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は100%同一であるFIXタンパク質(又は配列を含むFIXタンパク質)をコードする(かつ例えば、天然FIXの活性を保持する)。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列を含むFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列から本質的になるFIXタンパク質をコードする。任意選択的に、上記の例におけるFIXコード配列は、配列番号195に示される配列からなるFIXタンパク質をコードする。
【0386】
(4)ベクター
本明細書に開示されるF9核酸構築物は、発現のための、又は標的ゲノム遺伝子座への組み込み及び標的ゲノム遺伝子座からの発現のためのベクターにおいて提供され得る。ベクターは、例えば、複製起点、プロモーター、及び抗生物質耐性をコードする遺伝子などの追加の配列を含むことができる。ベクターはまた、本明細書の他の場所に開示されるヌクレアーゼ剤成分を含むことができる。例えば、ベクターは、F9核酸構築物、CRISPR/Cas系(Casタンパク質及びgRNAをコードする核酸)、CRISPR/Cas系のうちの1つ以上の成分、又はそれらの組み合わせ(例えば、F9核酸構築物及びgRNA)を含むことができる。場合によっては、F9核酸構築物を含むベクターは、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤のいかなる成分も含まない(例えば、Casタンパク質をコードする核酸を含まず、gRNAをコードする核酸を含まない)。いくつかのそのようなベクターは、標的ゲノム遺伝子座の標的部位に対応するホモロジーアームを含む。他のそのようなベクターは、いかなるホモロジーアームも含まない。
【0387】
いくつかのベクターは、環状であり得る。代替的に、ベクターは、直線状であり得る。ベクターは、脂質ナノ粒子、リポソーム、非脂質ナノ粒子、又はウイルスキャプシドを介して送達されるようにパッケージされ得る。非限定的な例示的なベクターとしては、プラスミド、ファージミド、コスミド、人工染色体、ミニ染色体、トランスポゾン、ウイルスベクター、及び発現ベクターが挙げられる。
【0388】
ベクターは、例えば、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターなどのウイルスベクターであり得る。AAVは任意の好適な血清型であり得、一本鎖AAV(ssAAV)又は自己相補的AAV(scAAV)であり得る。他の例示的なウイルス/ウイルスベクターには、レトロウイルス、レンチウイルス、アデノウイルス、ワクシニアウイルス、ポックスウイルス、及び単純ヘルペスウイルスが含まれる。ウイルスは、分裂細胞、非分裂細胞、又は分裂細胞及び非分裂細胞の両方に感染し得る。ウイルスは、宿主ゲノムに組み込むことができるか、又は代替的に宿主ゲノムに組み込まない。このようなウイルスは、免疫力が低減するように操作することもできる。ウイルスは、複製可能であり得、複製欠損性(例えば、ビリオン複製及び/又はパッケージングの追加ラウンドに必要な1つ以上の遺伝子に欠損がある)であり得る。ウイルスは、一過性の発現、長期的な発現(例えば、少なくとも1週間、2週間、1ヶ月、2ヶ月、又は3ヶ月)、又は永続的な発現を引き起こし得る。ウイルスベクターは、それらの野生型対応物から遺伝的に修飾され得る。例えば、ウイルスベクターは、クローニングを容易にするために、又はベクターの1つ以上の特性が変化するように、1つ以上のヌクレオチドの挿入、欠失、又は置換を含み得る。そのような特性には、パッケージング容量、形質導入効率、免疫原性、ゲノム組み込み、複製、転写、及び翻訳が含まれ得る。いくつかの例では、ウイルスゲノムの一部は、ウイルスがより大きなサイズを有する外因性配列をパッケージングすることができるように欠失され得る。いくつかの例では、ウイルスベクターは、増強された形質導入効率を有し得る。いくつかの例では、宿主においてウイルスによって誘導される免疫応答が低減され得る。いくつかの例では、宿主ゲノムへのウイルス配列の組み込みを促進するウイルス遺伝子(インテグラーゼなど)は、ウイルスが非組み込み型になるように変異され得る。いくつかの例では、ウイルスベクターは、複製欠損性であり得る。いくつかの例では、ウイルスベクターは、ベクター上のコード配列の発現を駆動するための外因性転写又は翻訳制御配列を含み得る。いくつかの例では、ウイルスは、ヘルパー依存性であり得る。例えば、ウイルスは、ベクターを増幅してウイルス粒子にパッケージングするのに必要とされるウイルス成分(ウイルスタンパク質など)を供給するために、1つ以上のヘルパーウイルスを必要とし得る。そのような場合、ウイルス成分をコードする1つ以上のベクターを含む1つ以上のヘルパー成分が、本明細書に記載のベクター系とともに宿主細胞又は宿主細胞の集団に導入され得る。他の例では、ウイルスは、ヘルパーフリーであり得る。例えば、ウイルスは、ヘルパーウイルスなしでベクターを増幅及びパッケージングすることが可能であり得る。いくつかの例では、本明細書に記載のベクター系はまた、ウイルス増幅及びパッケージングに必要とされるウイルス成分をコードし得る。
【0389】
例示的なウイルス力価(例えば、AAV力価)は、1012、1013、1014、1015、及び1016ベクターゲノム/mLを含む。例示的なウイルス力価(例えば、AAV力価)としては、約1012、約1013、約1014、約1015及び約1016のベクターゲノム(vg)/mL、又は約1012~約1016、約1012~約1015、約1012~約1014、約1012~約1013、約1013~約1016、約1014~約1016、約1015~約1016、若しくは約1013~約1015vg/mLが挙げられる。他の例示的なウイルス力価(例えば、AAV力価)としては、約1012、約1013、約1014、約1015及び約1016のベクターゲノム(vg)/kgの体重、又は約1012~約1016、約1012~約1015、約1012~約1014、約1012~約1013、約1013~約1016、約1014~約1016、約1015~約1016、若しくは約1013~約1015vg/kgの体重が挙げられる。一例では、ウイルス力価は、約1013~約1014vg/mL又はvg/kgである。別の例では、ウイルス力価は、約1012~約1013vg/mL又はvg/kg(例えば、約1012~約1013vg/kg)である。別の例では、ウイルス力価は、約1012~約1014vg/mL又はvg/kg(例えば、約1012~約1014vg/kg)である。例えば、ウイルス力価は、約1.5E12~約1.5E13vg/kgであり得るか、約1.5E12vg/kgであり得るか、又は約1.5E13vg/kgであり得る。別の例では、ウイルス力価は、約2E13vg/mL又はvg/kgである。
【0390】
アデノ随伴ウイルス(AAV)は、ヒト及び非ヒト霊長類(non-human primate、NHP)を含む複数の種に固有である。現在までに、少なくとも12種の天然血清型及び数百種の天然バリアントが単離され、特徴付けられている。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Li et al.(2020)Nat.Rev.Genet.21:255-272を参照されたい。AAV粒子は、一本鎖DNA(ssDNA)ゲノムを含有する非エンベロープ二十面体タンパク質キャプシドから天然に構成される。DNAゲノムには、ウイルスの複製起点及びパッケージングシグナルとして働く2つの逆位末端反復(ITR)が隣接している。rep遺伝子は、ウイルス複製及びパッケージングに必要とされる4つのタンパク質をコードするが、cap遺伝子は、AAV血清型を規定する3つの構造的キャプシドサブユニット、及びいくつかの血清型においてビリオンアセンブリを促進するアセンブリ活性化タンパク質(Assembly Activating Protein、AAP)をコードする。
【0391】
組換えAAV(rAAV)は、現在、治療用導入遺伝子を標的細胞にインビボで送達することによってヒト疾患を治療するための遺伝子療法において使用される最も一般的に使用されるウイルスベクターのうちの1つである。実際、rAAVベクターは、天然のAAVに類似した二十面体キャプシドから構成されるが、rAAVビリオンは、AAVタンパク質コード配列又はAAV複製配列をキャプシド化しない。これらのウイルスベクターは非複製性である。rAAVベクターにおいて必要とされる唯一のウイルス配列は、2つのITRであり、これらは、rAAVベクターの製造中にゲノム複製及びパッケージングを誘導するために必要とされる。rAAVゲノムは、AAV rep及びcap遺伝子を欠いており、インビボでそれらを非複製性にする。rAAVベクターは、rep及びcap遺伝子を、AAV ITRに隣接する意図された導入遺伝子カセットと組み合わせて、追加のウイルスヘルパータンパク質とともにトランスで発現させることによって生成される。
【0392】
治療用rAAVゲノムでは、遺伝子発現カセットは、ITR配列の間に配置される。典型的には、rAAVゲノムカセットは、治療用導入遺伝子の発現を駆動するためのプロモーター、続いてポリアデニル化配列を含む。rAAV発現カセットに隣接するITRは、通常、単離され、組換えウイルスベクターに変換される最初の血清型であるAAV2に由来する。それ以来、ほとんどのrAAV生成方法は、AAV2 Repベースのパッケージング系に依存している。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Colella et al.(2017)Mol.Ther.Methods Clin.Dev.8:87-104を参照されたい。
【0393】
使用され得るITRのいくつかの非限定的な例には、配列番号196、配列番号197、又は配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるITRが含まれる。ITRの他の例は、配列番号196、配列番号197、又は配列番号198と比較して1つ以上の変異を含み、配列番号196、配列番号197、又は配列番号198に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であり得る。本明細書に開示されるいくつかのrAAVゲノムでは、F9核酸構築物は、両側に同じITR(すなわち、5’末端におけるITR、及び3’末端におけるITRの逆相補体)が隣接している。一例では、各末端におけるITRは、配列番号196を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。別の例では、各末端におけるITRは、配列番号197を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。一例では、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、5’末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、3’末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、各末端におけるITRは、配列番号198を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。一例では、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、5’末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、3’末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、各末端におけるITRは、配列番号196を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。本明細書に開示される他のrAAVゲノムでは、F9核酸構築物は、各末端に異なるITRが隣接している。一例では、1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなり、他の末端におけるITRは、配列番号197を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。別の例では、1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなり、他の末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、1つの末端におけるITRは、配列番号197を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなり、他の末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。
【0394】
組換えAAVベクターの特定の血清型は、特定の組織に対するそのインビボ指向性に影響を及ぼす。AAVキャプシドタンパク質は、標的細胞への付着及び侵入を仲介し、続いてエンドソーム脱出及び核への輸送を担う。したがって、rAAVベクターを開発する場合の血清型の選択は、どの細胞型及び組織にベクターがインビボで注射された場合に結合及び形質導入する可能性が最も高いかに影響を与える。rAAV8を含むrAAVのいくつかの血清型は、マウス、NHP及びヒトにおいて全身的に送達された場合、肝臓に形質導入することができる。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Li et al.(2020)Nat.Rev.Genet.21:255-272を参照されたい。
【0395】
核に入ると、ssDNAゲノムはビリオンから放出され、相補的DNA鎖が合成されて二本鎖DNA(double-stranded DNA、dsDNA)分子が生成される。二本鎖AAVゲノムは、それらのITRを介して自然に環状化し、染色体外で核内に存続するエピソームになる。したがって、エピソーム遺伝子療法プログラムのために、rAAV送達rAAVエピソームは、非分裂細胞において長期のプロモーター駆動遺伝子発現を提供する。しかしながら、このrAAV送達エピソームDNAは、細胞が分裂するにつれて希釈される。対照的に、本明細書に記載の遺伝子療法は、長期の遺伝子発現を可能にする遺伝子挿入に基づく。
【0396】
特定の配列(例えば、特定の双方向性構築物配列又は特定の一方向性構築物配列)を含む特定のrAAVが本明細書に開示される場合、それらは、開示される配列又はその配列の逆相補体を包含することを意味する。例えば、本明細書に開示される双方向性又は一方向性構築物が仮定配列5’-CTGGACCGA-3’からなる場合、それはまた、その配列の逆相補体(5’-TCGGTCCAG-3’)を包含することを意味する。同様に、双方向性又は一方向性構築物要素を含むrAAVが特定の5’から3’への順序で本明細書に開示される場合、それらはまた、それらの要素の順序の逆相補体を包含することを意味する。例えば、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1のコード配列、第1のターミネーター、第2のターミネーターの逆相補体、第2のコード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含む双方向性構築物を含むrAAVが本明細書に開示される場合、それはまた、5’から3’に、第2のスプライスアクセプター、第2のコード配列、第2のターミネーター、第1のターミネーターの逆相補体、第1のコード配列の逆相補体、及び第1のスプライスアクセプターの逆相補体を含む構築物を包含することを意味する。一本鎖AAVゲノムは、センス(プラス鎖)又はアンチセンス(マイナス鎖ゲノム)のいずれかとしてパッケージされ、+及び-極性の一本鎖AAVゲノムは、等しい頻度で成熟rAAVビリオンにパッケージされる。例えば、LING et al.(2015)J.Mol.Genet.Med.9(3):175、Zhou et al.(2008)Mol.Ther.16(3):494-499、及びSamulski et al.(1987)J.Virol.61:3096-3101を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0397】
ssDNA AAVゲノムは、2つのオープンリーディングフレーム、Rep及びCapからなり、相補的DNA鎖の合成を可能にする2つの逆位末端反復が隣接している。AAVトランスファープラスミドを構築する場合、導入遺伝子は、2つのITRの間に配置され、Rep及びCapは、トランスで供給され得る。Rep及びCapに加えて、AAVはアデノウイルスからの遺伝子を含有するヘルパープラスミドを必要とする場合がある。これらの遺伝子(E4、E2a、及びVA)はAAV複製を仲介する。例えば、トランスファープラスミド、Rep/Cap、及びヘルパープラスミドをアデノウイルス遺伝子E1+を含むHEK293細胞にトランスフェクトして、感染性AAV粒子を生成することができる。代替的に、Rep、Cap、及びアデノウイルスヘルパー遺伝子を組み合わせて単一のプラスミドとすることもできる。同様のパッケージングセル及び方法は、レトロウイルスなどの他のウイルスにも使用できる。
【0398】
AAVの複数の血清型が確認されている。これらの血清型は、感染する細胞の種類(すなわち、それらの指向性)が異なり、特定の細胞型の優先的な形質導入を可能にする。AAVという用語は、例えば、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV6.2、AAV7、AAVrh.64R1、AAVhu.37、AAVrh.8、AAVrh.32.33、AAV8、AAV9、AAV-DJ、AAV2/8、AAVrh10、AAVLK03、AV10、AAV11、AAV12、rh10、及びそれらのハイブリッド、トリAAV、ウシAAV、イヌAAV、ウマAAV、霊長類AAV、非霊長類AAV、及びヒツジAAVを含む。AAVの種々の血清型のゲノム配列、並びにネイティブ末端反復(terminal repeat、TR)、Repタンパク質、及びキャプシドサブユニットの配列は、当該技術分野で既知である。そのような配列は、文献又はGenBankなどの公開データベースに見出すことができる。「AAVベクター」は、本明細書で使用される場合、AAV起源ではない異種配列(すなわち、AAVに対して異種の核酸配列)を含むAAVベクターを指し、典型的には、目的の異種ポリペプチドをコードする配列を含む。構築物は、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV6.2、AAV7、AAVrh.64R1、AAVhu.37、AAVrh.8、AAVrh.32.33、AAV8、AAV9、AAV-DJ、AAV2/8、AAVrh10、AAVLK03、AV10、AAV11、AAV12、rh10、及びそれらのハイブリッド、トリAAV、ウシAAV、イヌAAV、ウマAAV、霊長類AAV、非霊長類AAV、及びヒツジAAVキャプシド配列を含み得る。一般に、異種核酸配列(導入遺伝子)は、少なくとも1つ、及び一般に2つのAAV逆位末端反復配列(ITR)が隣接している。AAVベクターは、一本鎖(ssAAV)又は自己相補的(scAAV)のいずれかであり得る。肝臓組織の血清型の例には、AAV3B、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAVrh.74、及びAAVhu.37が含まれ、特にAAV8が含まれる。具体的な例では、核酸構築物を含むAAVベクターは、組換えAAV8(rAAV8)であり得る。本明細書に記載のrAAV8ベクターは、キャプシドがAAV8からのものであるベクターである。例えば、AAV2からのITR及びAAV8のキャプシドを使用するAAVベクターは、本明細書においてrAAV8ベクターであるとみなされる。
【0399】
指向性は、キャプシド及び異なるウイルス血清型からのゲノムの混合である偽型付けによって更に洗練することができる。例えば、AAV2/5は、血清型5のキャプシドにパッケージされた血清型2のゲノムを含むウイルスを示す。偽型ウイルスの使用は、形質導入効率を改善するだけでなく、指向性を変えることができる。異なる血清型に由来するハイブリッドキャプシドを使用して、ウイルスの指向性を改変することもできる。例えば、AAV-DJは、8つの血清型からのハイブリッドキャプシドを含有しており、インビボで幅広い細胞型にわたって高い感染力を示す。AAV-DJ8は、AAV-DJの特性を示すが、脳への取り込みが増強された別の例である。AAV血清型は、変異によっても修飾することができる。AAV2の変異修飾の例には、Y444F、Y500F、Y730F、及びS662Vが含まれる。AAV3の変異修飾の例には、Y705F、Y731F、及びT492Vが含まれる。AAV6の変異修飾の例には、S663V及びT492Vが含まれる。他の偽型/修飾AAVバリアントには、AAV2/1、AAV2/6、AAV2/7、AAV2/8、AAV2/9、AAV2.5、AAV8.2、及びAAV/SASTGが含まれる。
【0400】
導入遺伝子の発現を加速するために、自己相補的AAV(self-complementary AAV、scAAV)バリアントを使用することができる。AAVは細胞のDNA複製機構に依存して、AAVの一本鎖DNAゲノムの相補的鎖を合成するため、導入遺伝子の発現が遅れる可能性がある。この遅延に対処するために、感染時に自発的にアニーリングすることができる相補的配列を含むscAAVを使用することができ、宿主細胞のDNA合成の必要性を排除する。しかしながら、一本鎖AAV(ssAAV)ベクターも使用できる。
【0401】
パッケージング容量を増加させるために、より長い導入遺伝子を、1つ目は3’スプライスドナー、2つ目は5’スプライスアクセプターである2つのAAVトランスファープラスミドとの間に分割することができる。細胞の共感染時に、これらのウイルスはコンカテマー(concatemer)を形成し、一緒にスプライシングされ、完全長導入遺伝子を発現させることができる。これにより、より長い導入遺伝子の発現が可能になるが、発現の効率は低下する。容量を増加させるための同様の方法は、相同組換えを利用する。例えば、導入遺伝子は2つのトランスファープラスミドの間に分割することができるが、共発現が相同組換え及び完全長導入遺伝子の発現を誘導するように、実質的な配列の重複がある。
【0402】
ベクター(例えば、組換えAAV8などのAAV)は、例えば、10mMのリン酸ナトリウム、180mMの塩化ナトリウム、及び0.005%のポロキサマー188において、pH7.3で製剤化することができる。
【0403】
B.ヌクレアーゼ剤及びCRISPR/Cas系
本明細書に開示される方法及び組成物は、本明細書に開示されるF9核酸構築物の挿入のために、クラスター化して規則的に散在する短い回文配列リピート(Clustered Regularly Interspersed Short Palindromic Repeat、CRISPR)/CRISPR関連(Cas)系、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)系、若しくは転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)系などのヌクレアーゼ剤、又はそのような系の成分を利用し、セーフハーバー遺伝子(例えば、ALB)などの標的遺伝子内の標的ゲノム遺伝子座を修飾することができる。一般に、ヌクレアーゼ剤は、ヌクレアーゼ標的部位において二本鎖切断又はニック(すなわち、一本鎖切断)を誘導するための操作された切断系の使用を伴う。切断又はニッキングは、ヌクレアーゼ標的部位の特異的切断又はニッキングを誘導するための操作されたガイドRNAを有する、操作されたZFN、TALEN、又はCRISPR/Cas系などの特異的ヌクレアーゼの使用を介して起こり得る。所望の標的配列においてニック又は二本鎖切断を誘導する任意のヌクレアーゼ剤を、本明細書に開示される方法及び組成物で使用することができる。ヌクレアーゼ剤を使用して、宿主ゲノム内の所望の遺伝子座(標的遺伝子)に挿入の部位を作製することができ、その部位にF9核酸構築物を挿入してFIXを発現させる。FIXは、FIXが通常発現されないセーフハーバー遺伝子座などの、その挿入部位又は遺伝子座(標的遺伝子)に関して異種であり得る。代替的に、FIXは、欠損F9遺伝子を補正するための内因性F9遺伝子座への挿入などの、その挿入部位に関して非異種であってもよい。
【0404】
一例では、ヌクレアーゼ剤は、CRISPR/Cas系である。別の例では、ヌクレアーゼ剤は、1つ以上のZFNを含む。更に別の例では、ヌクレアーゼ剤は、1つ以上のTALENを含む。具体的な例では、CRISPR/Cas系又はそのような系の成分は、細胞内のALB遺伝子若しくは遺伝子座(例えば、ALBゲノム遺伝子座)、又は細胞内のALB遺伝子若しくは遺伝子座のイントロン1を標的とする。より具体的な例では、CRISPR/Cas系又はそのような系の成分は、細胞内のヒトALB遺伝子若しくは遺伝子座又はヒトALB遺伝子若しくは遺伝子座のイントロン1を標的とする。
【0405】
CRISPR/Cas系には、Cas遺伝子の発現に関与する、又はその活性を指示する転写物及び他の要素が含まれる。CRISPR/Cas系は、例えば、タイプI、タイプII、タイプIII系、又はタイプV系(例えば、サブタイプV-A又はサブタイプV-B)であり得る。本明細書に開示される方法及び組成物は、核酸の部位特異的結合又は切断のためにCRISPR複合体(Casタンパク質と複合体を形成したガイドRNA(gRNA)を含む)を利用することによってCRISPR/Cas系を用いることができる。ALB遺伝子又は遺伝子座を標的とするCRISPR/Cas系は、Casタンパク質(又はCasタンパク質をコードする核酸)及び1つ以上のガイドRNA(又は1つ以上のガイドRNAをコードするDNA)を含み、1つ以上のガイドRNAの各々は、標的ゲノム遺伝子座(例えば、ALB遺伝子又は遺伝子座)内の異なるガイドRNA標的配列を標的とする。
【0406】
本明細書に開示される組成物及び方法で使用されるCRISPR/Cas系は、天然に存在しなくてもよい。天然に存在しない系は、系の1つ以上の成分が、それらの天然に存在する状態から改変若しくは変異されている、それらが自然界で天然に関連する少なくとも1つの他の成分を少なくとも実質的に含まない、又はそれらが天然に関連しない少なくとも1つの他の成分と関連するなどの、ヒトの手の関与を示す任意のものを含む。例えば、いくつかのCRISPR/Cas系は、天然に存在しないgRNA及びCasタンパク質を一緒に含む天然に存在しないCRISPR複合体を用いるか、天然に存在しないCasタンパク質を用いるか、又は天然に存在しないgRNAを用いる。
【0407】
(1)標的ゲノム遺伝子座及びアルブミン(ALB)
セーフハーバー遺伝子座(ALBなどのセーフハーバー遺伝子)又は内因性F9遺伝子座などの、遺伝子を発現することができる任意の標的ゲノム遺伝子座を使用することができる。核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座の任意の部分に組み込むことができる。例えば、核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座のイントロン若しくはエキソンに挿入することができ、又は標的ゲノム遺伝子座の1つ以上のイントロン及び/若しくはエキソンを置き換えることができる。具体的な例では、核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座の第1のイントロン(例えば、ALBイントロン1)などの、標的ゲノム遺伝子座のイントロンに組み込むことができる。例えば、国際公開第2020/082042号、米国特許出願公開第2020/0270617号、国際公開第2020/082041号、米国特許出願公開第2020/0268906号、国際公開第2020/082046号、及び米国特許出願公開第2020/0289628号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。標的ゲノム遺伝子座に組み込まれた構築物は、標的ゲノム遺伝子座において内因性プロモーター(例えば、内因性ALBプロモーター)に作動可能に連結され得る。
【0408】
組み込まれた外因性DNAと宿主ゲノムとの間の相互作用は、組み込みの信頼性及び安全性を制限する可能性があり、標的化遺伝子修飾によるものではなく、代わりに周囲の内因性遺伝子に対する組み込みの意図しない影響による明白な表現型効果をもたらす可能性がある。例えば、ランダムに挿入された導入遺伝子は、位置効果及びサイレンシングの影響を受けやすく、その発現が信頼できず、予測できないものになる可能性がある。同様に、外因性DNAの染色体遺伝子座への組み込みは、周囲の内因性遺伝子及びクロマチンに影響を及ぼし、それによって細胞の挙動及び表現型を変化させる可能性がある。セーフハーバー遺伝子座には、導入遺伝子又は他の外因性核酸インサートが、細胞の挙動又は表現型を明白に変えることなく(すなわち、宿主細胞に有害な影響を与えることなく)、目的の全ての組織で安定かつ確実に発現できる染色体遺伝子座が含まれる。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Sadelain et al.(2012)Nat.Rev.Cancer12:51-58を参照されたい。例えば、セーフハーバー遺伝子座は、挿入された遺伝子配列の発現が、隣接する遺伝子からのリードスルー発現によって乱されない遺伝子座であり得る。例えば、セーフハーバー遺伝子座には、内因性遺伝子の構造又は発現に悪影響を及ぼすことなく、外因性DNAが予測可能な方法で組み込まれて機能できる染色体遺伝子座を含めることができる。セーフハーバー遺伝子座には、遺伝子外領域又は遺伝子内領域、例えば、必須ではない、不要な、又は明白な表現型の結果なしに破壊できる遺伝子内の遺伝子座を含めることができる。
【0409】
このようなセーフハーバー遺伝子座は、全ての組織でオープンクロマチン構成を提供でき、胚発生中及び成体で遍在的に発現することができる。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Zambrowicz et al.(1997)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.」94:3789-3794を参照されたい。加えて、セーフハーバー遺伝子座を高効率で標的化することができ、セーフハーバー遺伝子座を明白な表現型を伴わずに破壊することができる。セーフハーバー遺伝子座の例には、ALB、CCR5、HPRT、AAVS1、及びRosa26が含まれる。例えば、米国特許第7,888,121号、同第7,972,854号、同第7,914,796号、同第7,951,925号、同第8,110,379号、同第8,409,861号、同第8,586,526号、並びに米国特許出願公開第2003/0232410号、同第2005/0208489号、同第2005/0026157号、同第2006/0063231号、同第2008/0159996号、同第2010/00218264号、同第2012/0017290号、同第2011/0265198号、同第2013/0137104号、同第2013/0122591号、同第2013/0177983号、同第2013/0177960号、及び同第2013/0122591号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0410】
具体的な例では、セーフハーバー遺伝子座は、ゲノム内の遺伝子座であり、遺伝子は、肝細胞などの宿主細胞に対する顕著な有害効果なしに(例えば、アポトーシス、壊死、及び/若しくは老化を引き起こすことなく、又は対照細胞と比較して5%、10%、15%、20%、25%、30%、若しくは40%を超えるアポトーシス、壊死、及び/若しくは老化を引き起こすことなく)挿入され得る。セーフハーバー遺伝子座は、肝細胞などの宿主細胞に対する顕著な有害効果なしに(例えば、アポトーシス、壊死、及び/若しくは老化を引き起こすことなく、又は対照細胞と比較して5%、10%、15%、20%、25%、30%、若しくは40%を超えるアポトーシス、壊死、及び/若しくは老化を引き起こすことなく)外因性遺伝子の過剰発現を可能にすることができる。望ましいセーフハーバー遺伝子座は、挿入された遺伝子配列の発現が、隣接する遺伝子からのリードスルー発現によって乱されない遺伝子座であり得る。セーフハーバーは、ヒトセーフハーバー(例えば、肝臓組織又は肝細胞宿主細胞について)であり得る。
【0411】
具体的な例では、標的ゲノム遺伝子座は、ALB遺伝子座、例えば、ALB遺伝子座のイントロン1である。より具体的な例では、標的ゲノム遺伝子座は、ヒトALB遺伝子座、例えば、ヒトALB遺伝子座のイントロン1である(例えば、配列番号4)。
【0412】
(2)Casタンパク質
Casタンパク質は一般に、ガイドRNAと相互作用することができる少なくとも1つのRNA認識又は結合ドメインを含む。Casタンパク質はまた、ヌクレアーゼドメイン(例えば、DNaseドメイン又はRNaseドメイン)、DNA結合ドメイン、ヘリカーゼドメイン、タンパク質-タンパク質相互作用ドメイン、二量体化ドメイン、及び他のドメインを含み得る。いくつかのそのようなドメイン(例えば、DNaseドメイン)は、天然のCasタンパク質からのものであり得る。他のそのようなドメインを追加して、修飾Casタンパク質を作製することができる。ヌクレアーゼドメインは、核酸分子の共有結合の切断を含む、核酸切断に対する触媒活性を有する。切断は平滑末端又は付着末端を生成することができ、一本鎖又は二本鎖であってもよい。例えば、野生型Cas9タンパク質は、典型的には、平滑切断産物を作製する。代替的に、野生型Cpf1タンパク質(例えば、FnCpf1)は、非標的化鎖におけるPAM配列から18番目の塩基対の後及び標的化鎖における23番目の塩基の後に切断が生じる、5-ヌクレオチドの5’オーバーハングを有する切断産物をもたらし得る。Casタンパク質は、完全な切断活性を有し、標的ゲノム遺伝子座で二本鎖切断を作製することができるか(例えば、平滑末端を持つ二本鎖切断)、又はそれは、標的ゲノム遺伝子座で一本鎖切断を作製するニッカーゼであってもよい。
【0413】
Casタンパク質の例には、Cas1、Cas1B、Cas2、Cas3、Cas4、Cas5、Cas5e(CasD)、Cas6、Cas6e、Cas6f、Cas7、Cas8a1、Cas8a2、Cas8b、Cas8c、Cas9(Csn1又はCsx12)、Cas10、Cas10d、CasF、CasG、CasH、Csy1、Csy2、Csy3、Cse1(CasA)、Cse2(CasB)、Cse3(CasE)、Cse4(CasC)、Csc1、Csc2、Csa5、Csn2、Csm2、Csm3、Csm4、Csm5、Csm6、Cmr1、Cmr3、Cmr4、Cmr5、Cmr6、Csb1、Csb2、Csb3、Csx17、Csx14、Csx10、Csx16、CsaX、Csx3、Csx1、Csx15、Csf1、Csf2、Csf3、Csf4、及びCu1966、並びにそれらのホモロジー又は修飾バージョンが含まれる。
【0414】
例示的なCasタンパク質は、Cas9タンパク質又はCas9タンパク質に由来するタンパク質である。Cas9タンパク質は、タイプII CRISPR/Cas系からのものであり、典型的には、保存されたアーキテクチャを有する4つの重要なモチーフを共有する。モチーフ1、2、及び4はRuvC様モチーフであり、モチーフ3はHNHモチーフである。例示的なCas9タンパク質は、Streptococcus pyogenes、Streptococcus thermophilus、Streptococcus sp.、Staphylococcus aureus、Nocardiopsis dassonvillei、Streptomyces pristinaespiralis、Streptomyces viridochromogenes、Streptomyces viridochromogenes、Streptosporangium roseum、Streptosporangium roseum、Alicyclobacillus acidocaldarius、Bacillus pseudomycoides、Bacillus selenitireducens、Exiguobacterium sibiricum、Lactobacillus delbrueckii、Lactobacillus salivarius、Microscilla marina、Burkholderiales bacterium、Polaromonas naphthalenivorans、Polaromonas sp.、Crocosphaera watsonii、Cyanothece sp.、Microcystis aeruginosa、Synechococcus sp.、Acetohalobium arabaticum、Ammonifex degensii、Caldicelulosiruptor becscii、Candidatus Desulforudis、Clostridium botulinum、Clostridium difficile、Finegoldia magna、Natranaerobius thermophilus、Pelotomaculum thermopropionicum、Acidithiobacillus caldus、Acidithiobacillus ferrooxidans、Allochromatium vinosum、Marinobacter sp.、Nitrosococcus halophilus、Nitrosococcus watsoni、Pseudoalteromonas haloplanktis、Ktedonobacter racemifer、Methanohalobium evestigatum、Anabaena variabilis、Nodularia spumigena、Nostoc sp.、Arthrospira maxima、Arthrospira platensis、Arthrospira sp.、Lyngbya sp.、Microcoleus chthonoplastes、Oscillatoria sp.、Petrotoga mobilis、Thermosipho africanus、Acaryochloris marina、Neisseria meningitidis、又はCampylobacter jejuniからのものである。Cas9ファミリーメンバーの追加の例は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2014/131833号に記載されている。S.pyogenesからのCas9(SpCas9)(例えば、UniProtアクセッション番号Q99ZW2が割り当てられている)は、例示的なCas9タンパク質である。例示的なSpCas9タンパク質配列は、配列番号8に示されている(配列番号9に示されるDNA配列によってコードされる)。例示的なSpCas9 mRNA(cDNA)は、配列番号10に示されている。より小さなCas9タンパク質(例えば、SaCas9及びCjCas9及びNme2Cas9などのCas9及びガイドRNAのガイドRNAコード配列及び調節エレメントと組み合わせた場合にそのコード配列が最大AAVパッケージング容量と互換性があるCas9タンパク質)は、他の例示的なCas9タンパク質である。例えば、S.aureusからのCas9(SaCas9)(例えば、UniProtアクセッション番号J7RUA5が割り当てられている)は、別の例示的なCas9タンパク質である。同様に、Campylobacter jejuniからのCas9(CjCas9)(例えば、UniProtアクセッション番号Q0P897が割り当てられている)は、別の例示的なCas9タンパク質である。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Kim et al.(2017)Nat.Commun.8:14500を参照されたい。SaCas9は、SpCas9よりも小さく、CjCas9は、SaCas9及びSpCas9の両方よりも小さい。Neisseria meningitidis由来のCas9(Nme2Cas9)は、別の例示的なCas9タンパク質である。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Edraki et al.(2019)Mol.Cell 73(4):714-726を参照されたい。Streptococcus thermophilusからのCas9タンパク質(例えば、CRISPR1遺伝子座(St1Cas9)によってコードされるStreptococcus thermophilus LMD-9 Cas9又はCRISPR3遺伝子座(St3Cas9)からのStreptococcus thermophilus Cas9)は、他の例示的なCas9タンパク質である。Francisella novicidaからのCas9(FnCas9)又は代替PAM(E1369R/E1449H/R1556A置換)を認識するRHA Francisella novicida Cas9バリアントは、他の例示的なCas9タンパク質である。これら及び他の例示的なCas9タンパク質は、例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Cebrian-Serrano and Davies(2017)Mamm.Genome 28(7):247-261で概説されている。Cas9コード配列、Cas9 mRNA、及びCas9タンパク質配列の例は、国際公開第2013/176772号、国際公開第2014/065596号、国際公開第2016/106121号、国際公開第2019/067910号、国際公開第2020/082042号、米国特許出願公開第2020/0270617号、国際公開第2020/082041号、米国特許出願公開2020/0268906号、国際公開第2020/082046号、及び米国特許出願公開2020/0289628号に提供されており、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。ORF及びCas9アミノ酸配列の具体的な例は、表30の段落[0449]国際公開第2019/067910号に提供され、Cas9 mRNA及びORFの具体的な例は、国際公開第2019/067910号の段落[0214]~[0234]に提供される。また、国際公開第2020/082046(A2)号(pp.84-85)、及び国際公開第2020/069296号における表24も参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。例示的なSpCas9タンパク質配列は、配列番号11を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。SpCas9タンパク質配列をコードする例示的なSpCas9 mRNA配列は、配列番号12を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。SpCas9タンパク質配列をコードする別の例示的なSpCas9 mRNA配列は、配列番号225を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。SpCas9タンパク質配列をコードする別の例示的なSpCas9 mRNA配列は、配列番号226を含む。例示的なSpCas9コード配列は、配列番号227を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。
【0415】
Casタンパク質の別の例は、Cpf1(Prevotella及びFrancisella1由来のCRISPR)タンパク質である。Cpf1は、Cas9の対応するドメインに相同なRuvC様ヌクレアーゼドメインを、Cas9の特徴的なアルギニンに富むクラスターの対応物とともに含有する大きなタンパク質(約1300のアミノ酸)である。しかしながら、Cpf1は、Cas9タンパク質に存在するHNHヌクレアーゼドメインを欠いており、HNHドメインを含む長い挿入を含有するCas9とは対照的に、RuvC様ドメインは、Cpf1配列において連続している。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Zetsche et al.(2015)Cell163(3):759-771を参照されたい。例示的なCpf1タンパク質は、Francisella tularensis 1、Francisella tularensis subsp.novicida、Prevotella albensis、Lachnospiraceae bacterium MC2017 1、Butyrivibrio proteoclasticus、Peregrinibacteria bacterium GW2011_GWA2_33_10、Parcubacteria bacterium GW2011_GWC2_44_17、Smithella sp.SCADC、Acidaminococcus sp.BV3L6、Lachnospiraceae bacterium MA2020、Candidatus Methanoplasma termitum、Eubacterium eligens、Moraxella bovoculi 237、Leptospira inadai、Lachnospiraceae bacterium ND2006、Porphyromonas crevioricanis 3、Prevotella disiens、及びPorphyromonas macacaeからのものである。Francisella novicida U112由来のCpf1(FnCpf1、割り当てられたUniProtアクセッション番号A0Q7Q2)は、例示的なCpf1タンパク質である。
【0416】
Casタンパク質の別の例は、CasX(Cas12e)である。CasXは、DNA中に付着二本鎖切断を生成するRNA誘導型DNAエンドヌクレアーゼである。CasXは、1000未満のアミノ酸のサイズである。例示的なCasXタンパク質は、Deltaproteobacteria(DpbCasX又はDpbCas12e)及びPlanctomycetes(PlmCasX又はPlmCas12e)からのものである。Cpf1と同様に、CasXは、DNA切断のために単一のRuvC活性部位を使用する。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Liu et al.(2019)Nature 566(7743):218-223を参照されたい。
【0417】
Casタンパクの別の例は、CasΦ(CasPhi又はCas12j)であり、これはバクテリオファージにおいて特有に見出される。CasΦは、1000未満のアミノ酸のサイズ(例えば、700~800のアミノ酸)である。CasΦ切断は、付着5’オーバーハングを生成する。CasΦにおける単一のRuvC活性部位は、crRNAプロセシング及びDNA切断が可能である。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Pausch et al.(2020)Science 369(6501):333-337を参照されたい。
【0418】
Casタンパク質は、野生型タンパク質(すなわち、自然界で発生するもの)、修飾Casタンパク質(すなわち、Casタンパク質バリアント)、又は野生型若しくは修飾Casタンパク質の断片であり得る。Casタンパク質はまた、野生型又は修飾Casタンパク質の触媒活性に関して、活性なバリアント又は断片であり得る。触媒活性に関する活性なバリアント又は断片は、野生型若しくは修飾Casタンパク質又はその一部に対して少なくとも80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又はそれ以上の配列同一性を含み得、活性なバリアントは、所望の切断部位で切断する能力を保持し、したがってニック誘導又は二本鎖切断誘導活性を保持する。ニック誘導又は二本鎖切断誘導活性のためのアッセイは既知であり、一般に、切断部位を含有するDNA基質上のCasタンパク質の全体的な活性及び特異性を測定する。
【0419】
改変されたCasタンパク質の一例は、改変されたSpCas9-HF1タンパク質であり、これは、非特異的DNA接触を減らすように設計された改変(N497A/R661A/Q695A/Q926A)を有するStreptococcus pyogenes Cas9の忠実度の高いバリアントである。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Kleinstiver et al.(2016)Nature 529(7587):490-495を参照されたい。修飾Casタンパク質の別の例は、オフターゲット効果を低減させるように設計された修飾eSpCas9バリアント(K848A/K1003A/R1060A)である。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Slaymaker et al.(2016)Science 351(6268):84-88を参照されたい。他のSpCas9バリアントには、K855A及びK810A/K1003A/R1060Aが含まれる。これら及びその他の改変Casタンパク質は、例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Cebrian-Serrano and Davies(2017)Mamm.Genome 28(7):247-261で概説されている。修飾Cas9タンパク質の別の例は、xCas9であり、これは拡大された範囲のPAM配列を認識することができるSpCas9バリアントである。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Hu et al.(2018)Nature 556:57-63を参照されたい。
【0420】
Casタンパク質は、核酸結合親和性、核酸結合特異性、及び酵素活性のうちの1つ以上を増加又は減少させるように修飾することができる。Casタンパク質は、安定性などの、タンパク質の他の活性又は特性を変更するように修飾することもできる。例えば、Casタンパク質の1つ以上のヌクレアーゼドメインを修飾、欠失、又は不活性化することができるか、あるいはCasタンパク質を短縮して、タンパク質の機能に必須ではないドメインを除去するか、又はCasタンパク質の活性若しくは特性を最適化(例えば、増強又は低減)することができる。
【0421】
Casタンパク質は、DNaseドメインなどの少なくとも1つのヌクレアーゼドメインを含み得る。例えば、野生型Cpf1タンパク質は、一般に、おそらく二量体立体配座で、標的DNAの両方の鎖を切断するRuvC様ドメインを含む。同様に、CasX及びCasΦは、一般に、標的DNAの両方の鎖を切断する単一のRuvC様ドメインを含む。Casタンパク質はまた、DNaseドメインなどの少なくとも2つのヌクレアーゼドメインを含み得る。例えば、野生型Cas9タンパク質は、一般に、RuvC様ヌクレアーゼドメイン及びHNH様ヌクレアーゼドメインを含む。RuvCドメイン及びHNHドメインは各々、二本鎖DNAの異なる鎖を切断して、DNAに二本鎖切断を行うことができる。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Jinek et al.(2012)Science 337(6096):816-821を参照されたい。
【0422】
ヌクレアーゼドメインの1つ又は複数を欠失又は変異させ、その結果、それらが、もはや機能的でないか、又は低減したヌクレアーゼ活性を有する場合がある。例えば、Cas9タンパク質でヌクレアーゼドメインのうちの1つが欠失又は変異している場合、得られるCas9タンパク質はニッカーゼと称され得、二本鎖標的DNA内で一本鎖切断を生成できるが、二本鎖切断は生成できない(すなわち、相補的鎖又は非相補的鎖を切断することができるが、両方を切断することはできない)。Cas9タンパク質でヌクレアーゼドメインのいずれも欠失又は変異していない場合、Cas9タンパク質は二本鎖切断誘導活性を保持する。Cas9をニッカーゼに変換する変異の例は、S.pyogenes由来のCas9のRuvCドメインにおけるD10A(Cas9の位置10におけるアラニンからアスパラギン酸への)変異である。同様に、S.pyogenes由来のCas9のHNHドメインにおけるH939A(アミノ酸位置839におけるヒスチジンからアラニンへ)、H840A(アミノ酸位置840におけるヒスチジンからアラニン)、又はN863A(アミノ酸位置N863におけるアスパラギンからアラニン)は、Cas9をニッカーゼに変換することができる。Cas9をニッカーゼに変換する変異の他の例としては、S.thermophilus由来のCas9に対する対応する変異が挙げられる。例えば、Sapranauskas et al.(2011)Nucleic Acids Res.39(21):9275-9282及び国際公開第2013/141680号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。そのような変異は、部位特異的変異誘発、PCR媒介変異誘発、又は全遺伝子合成などの方法を使用して生成することができる。ニッカーゼを作製する他の変異の例は、例えば、国際公開第2013/176772号及び国際公開第2013/142578号に見出すことができ、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0423】
xCas9の触媒ドメインにおける不活性化変異の例は、SpCas9について上に記載されるものと同じである。Staphylococcus aureus Cas9タンパク質の触媒ドメインにおける不活性化変異の例も公知である。例えば、Staphylococcus aureus Cas9酵素(SaCas9)は、位置N580での置換(例えば、N580A置換)又は位置D10での置換(例えば、D10A置換)を含み得、Casニッカーゼを生成する。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる国際公開第2016/106236号を参照されたい。Nme2Cas9の触媒ドメインにおける不活性化変異の例も既知である(例えば、D16A又はH588A)。St1Cas9の触媒ドメインにおける不活性化変異の例も既知である(例えば、D9A、D598A、H599A、又はN622A)。St3Cas9の触媒ドメインにおける不活性化変異の例も既知である(例えば、D10A又はN870A)。CjCas9の触媒ドメインにおける不活性化変異の例も既知である(例えば、D8A又はH559Aの組み合わせ)。FnCas9及びRHA FnCas9の触媒ドメインにおける不活性化変異の例も既知である(例えば、N995A)。
【0424】
Cpf1タンパク質の触媒ドメインにおける不活性化変異の例も既知である。Francisella novicida U112(FnCpf1)、Acidaminococcus sp.BV3L6(AsCpf1)、Lachnospiraceae bacterium細菌ND2006(LbCpf1)、及びMoraxella bovoculi 237(MbCpf1 Cpf1)由来のCpf1タンパク質に関して、そのような変異は、AsCpf1の位置908、993又は1263あるいはCpf1オルソログ中の対応する位置、あるいはLbCpf1の位置832、925、947又は1180あるいはCpf1オルソログ中の対応する位置における変異を含むことができる。そのような変異は、例えば、AsCpf1の変異D908A、E993A、及びD1263A若しくはCpf1オルソログにおける対応する変異、又はLbCpf1のD832A、E925A、D947A、及びD1180A若しくはCpf1オルソログにおける対応する変異のうちの1つ以上を含み得る。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2016/0208243号を参照されたい。
【0425】
CasXタンパク質の触媒ドメインにおける不活性化変異の例も既知である。DeltaproteobacteriaからのCasXタンパク質に関して、D672A、E769A、及びD935A(個々に又は組み合わせて)又は他のCasXオルソログにおける対応する位置は、不活性化されている。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Liu et al.(2019)Nature 566(7743):218-223を参照されたい。
【0426】
CasΦタンパク質の触媒ドメインにおける不活性化変異の例も既知である。例えば、D371A及びD394Aは、単独で又は組み合わせて、不活性化変異である。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Pausch et al.(2020)Science 369(6501):333-337を参照されたい。
【0427】
Casタンパク質はまた、融合タンパク質として異種ポリペプチドに作動可能に連結することができる。例えば、Casタンパク質を切断ドメインに融合させることができる。全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2014/089290号を参照されたく、Casタンパク質はまた、安定性の増加又は減少を提供する異種ポリペプチドに融合させることができる。融合ドメイン又は異種ポリペプチドは、N末端、C末端、又はCasタンパク質内に内部的に位置し得る。
【0428】
一例として、Casタンパク質は、細胞内局在化を提供する1つ以上の異種ポリペプチドに融合させることができる。そのような異種ポリペプチドは、例えば、核を標的とするための単一部分SV40 NLS及び/又は二部分アルファインポーチンNLSなどの1つ以上の核局在化シグナル(NLS)、ミトコンドリアを標的とするためのミトコンドリア局在化シグナル、ER保持シグナルなどを含み得る。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Lange et al.(2007)J.Biol.Chem.282(8):5101-5105を参照されたい。そのような細胞内局在化シグナルは、N末端、C末端、又はCasタンパク質内のどこにでも位置することができる。NLSは、一続きの塩基性アミノ酸を含むことができ、単一部分配列又は二部分配列であり得る。任意選択的に、Casタンパク質は、N末端にNLS(例えば、アルファインポーチンNLS又は単一部分NLS)及びC末端にNLS(例えば、SV40 NLS又は二部分NLS)を含む2つ以上のNLSを含み得る。Casタンパク質はまた、N末端に2つ以上のNLS及び/又はC末端に2つ以上のNLSを含み得る。
【0429】
Casタンパク質は、例えば、1~10個のNLSと融合され得る(例えば、1~5つのNLSと融合されるか、1つのNLSと融合され得る。1つのNLSが使用される場合、NLSは、Casタンパク質配列のN末端又はC末端で連結され得る。NLSはまた、Casタンパク質配列内に挿入され得る。代替的に、Casタンパク質は、2つ以上のNLSと融合され得る。例えば、Casタンパク質は、2、3、4、又は5つのNLSと融合され得る。具体的な例では、Casタンパク質は、2つのNLSと融合され得る。ある特定の状況では、2つのNLSは、同じ(例えば、2つのSV40 NLS)又は異なり得る。例えば、Casタンパク質は、カルボキシ末端で連結された2つのSV40 NLS配列に融合され得る。代替的に、Casタンパク質は、2つのNLSと融合され得、1つはN末端で、1つはC末端で連結されている。他の例では、Casタンパク質は、3つのNLSと融合され得るか、又はNLSなしで融合され得る。NLSは、例えば、SV40 NLS、PKKKRKV(配列番号13)又はPKKKRRV(配列番号14)などの単一部分配列であり得る。NLSは、ヌクレオプラスミンのNLS、KRPAATKKAGQAKKKK(配列番号15)などの二部分配列であり得る。具体的な例では、単一のPKKKRKV(配列番号13)NLSは、Casタンパク質のC末端に連結され得る。1つ以上のリンカーは、融合部位に任意選択的に含まれる。
【0430】
Casタンパク質はまた、細胞透過性ドメイン又はタンパク質導入ドメインに作動可能に連結することができる。例えば、細胞透過性ドメインは、HIV-1 TATタンパク質、ヒトB型肝炎ウイルスからのTLM細胞透過性モチーフ、MPG、Pep-1、VP22、単純ヘルペスウイルスからの細胞透過性ペプチド、又はポリアルギニンペプチド配列に由来することができる。例えば、国際公開第2014/089290号及び国際公開第2013/176772号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。細胞透過性ドメインは、N末端、C末端、又はCasタンパク質内のどこにでも位置することができる。
【0431】
Casタンパク質はまた、追跡又は精製を容易にするために、蛍光タンパク質、精製タグ、又はエピトープタグなどの異種ポリペプチドに作動可能に連結することができる。蛍光タンパク質の例には、緑色蛍光タンパク質(例えば、GFP、GFP-2、tagGFP、turboGFP、eGFP、Emerald、Azami Green、Monomeric Azami Green、CopGFP、AceGFP、ZsGreenl)、黄色蛍光タンパク質(例えば、YFP、eYFP、Citrine、Venus、YPet、PhiYFP、ZsYellowl)、青色蛍光タンパク質(例えば、eBFP、eBFP2、Azurite、mKalamal、GFPuv、Sapphire、T-sapphire)、シアン蛍光タンパク質(例えば、eCFP、Cerulean、CyPet、AmCyanl、Midoriishi-Cyan)、赤色蛍光タンパク質(例えば、mKate、mKate2、mPlum、DsRed単量体、mCherry、mRFP1、DsRed-Express、DsRed2、DsRed-Monomer、HcRed-Tandem、HcRedl、AsRed2、eqFP611、mRaspberry、mStrawberry、Jred)、オレンジ色蛍光タンパク質(例えば、mOrange、mKO、Kusabira-Orange、Monomeric Kusabira-Orange、mTangerine、tdTomato)、及び任意の他の好適な蛍光タンパク質が含まれる。タグの例には、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ(glutathione-S-transferase、GST)、キチン結合タンパク質(chitin binding protein、CBP)、マルトース結合タンパク質、チオレドキシン(thioredoxin、TRX)、ポリ(NANP)、タンデムアフィニティー精製(tandem affinity purification、TAP)タグ、myc、AcV5、AU1、AU5、E、ECS、E2、FLAG、ヘマグルチニン(hemagglutinin、HA)、nus、Softag 1、Softag 3、Strep、SBP、Glu-Glu、HSV、KT3、S、S1、T7、V5、VSV-G、ヒスチジン(histidine、His)、ビオチンカルボキシルキャリアタンパク質(biotin carboxyl carrier protein、BCCP)、及びカルモジュリンが含まれる。
【0432】
Casタンパク質はまた、標識された核酸に係留され得る。そのような係留(すなわち、物理的連結)は、共有相互作用若しくは非共有相互作用を介して達成することができ、係留は、直接(例えば、タンパク質又はインテイン修飾上のシステイン又はリジン残基の修飾によって達成することができる直接融合又は化学的結合を介して)、又はストレプトアビジン若しくはアプタマーなどの1つ以上の介在するリンカー又はアダプター分子を介して達成することができる。例えば、Pierce et al.(2005)Mini Rev.Med.Chem.5(1):41-55、Duckworth et al.(2007)Angew.Chem.Int.Ed.Engl.46(46):8819-8822、Schaeffer and Dixon(2009)Australian J.Chem.62(10):1328-1332、Goodman et al.(2009)Chembiochem.10(9):1551-1557、及びKhatwani et al.(2012)Bioorg.Med.Chem.20(14):4532-4539を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。タンパク質-核酸コンジュゲートを合成するための非共有戦略には、ビオチン-ストレプトアビジン及びニッケル-ヒスチジン法が含まれる。共有結合タンパク質-核酸コンジュゲートは、様々な化学物質を使用して適切に機能化された核酸とタンパク質を接続することによって合成できる。これらの化学物質のいくつかは、タンパク質表面のアミノ酸残基(例えば、リジンアミン又はシステインチオール)へのオリゴヌクレオチドの直接結合を含むが、他のより複雑なスキームは、タンパク質の翻訳後修飾又は触媒若しくは反応性タンパク質ドメインの関与を必要とする。タンパク質の核酸への共有結合の方法には、例えば、オリゴヌクレオチドのタンパク質リジン又はシステイン残基への化学的架橋、発現されたタンパク質ライゲーション、化学酵素的方法、及び光アプタマーの使用が含まれ得る。標識された核酸は、Casタンパク質のC末端、N末端、又は内部領域に係留され得る。一例では、標識された核酸は、Casタンパク質のC末端又はN末端に係留される。同様に、Casタンパク質は、標識された核酸の5’末端、3’末端、又は内部領域に係留され得る。すなわち、標識された核酸は、任意の向き及び極性で係留され得る。例えば、Casタンパク質は、標識された核酸の5’末端又は3’末端に係留され得る。
【0433】
Casタンパク質は、任意の形態で提供され得る。例えば、Casタンパク質は、gRNAと複合体を形成したCasタンパク質などのタンパク質の形態で提供され得る。代替的に、Casタンパク質は、RNA(例えば、メッセンジャーRNA(mRNA))又はDNAなどの、Casタンパク質をコードする核酸の形態で提供され得る。任意選択的に、Casタンパク質をコードする核酸は、特定の細胞又は生物におけるタンパク質への効率的な翻訳のためにコドン最適化され得る。例えば、Casタンパク質をコードする核酸は、天然に存在するポリヌクレオチド配列と比較して、細菌細胞、酵母細胞、ヒト細胞、非ヒト細胞、哺乳動物細胞、げっ歯類細胞、マウス細胞、ラット細胞、又は任意の他の目的の宿主細胞においてより頻度高く使用される代替コドンへと修飾され得る。Casタンパク質をコードする核酸が細胞に導入されると、Casタンパク質は、一過性に、条件付きで、又は構成的に細胞内で発現され得る。
【0434】
Casタンパク質をコードする核酸は、細胞のゲノムに安定して組み込まれ、細胞内で活性のあるプロモーターに作動可能に連結され得る。代替的に、Casタンパク質をコードする核酸は、発現構築物中のプロモーターに作動可能に連結され得る。発現構築物は、遺伝子又は他の目的の核酸配列(例えば、Cas遺伝子)の発現を指示することができ、そのような目的の核酸配列を標的細胞に移入し得る任意の核酸構築物を含む。例えば、Casタンパク質をコードする核酸は、gRNAをコードするDNAを含むベクター内に存在してもよい。代替的に、それは、gRNAをコードするDNAを含むベクターとは別個であるベクター又はプラスミド内にあり得る。発現構築物で使用され得るプロモーターには、例えば、真核細胞、ヒト細胞、非ヒト細胞、哺乳動物細胞、非ヒト哺乳動物細胞、げっ歯類細胞、マウス細胞、ラット細胞、多能性細胞、胚性幹(embryonic stem、ES)細胞、成体幹細胞、発達的に制限された前駆細胞、誘導多能性幹(induced pluripotent stem、iPS)細胞、又は1細胞期胚のうちの1つ以上において活性なプロモーターが含まれる。そのようなプロモーターは、例えば、条件付きプロモーター、誘導性プロモーター、構成的プロモーター、又は組織特異的プロモーターであり得る。任意選択的に、プロモーターは、一方向のCasタンパク質及び他の方向のガイドRNAの両方の発現を駆動する双方向プロモーターであり得る。かかる双方向プロモーターは、(1)遠位配列要素(distal sequence element、DSE)、近位配列要素(proximal sequence element、PSE)、及びTATAボックスの3つの外部制御要素を含む完全な従来の一方向Pol IIIプロモーター、並びに(2)DSEの5’末端に逆方向に融合されたPSE及びTATAボックスを含む第2の基本的なPol IIIプロモーターからなり得る。例えば、H1プロモーターでは、DSEはPSE及びTATAボックスに隣接しており、プロモーターは、U6プロモーターに由来するPSE及びTATAボックスを追加することによって逆方向の転写が制御されるハイブリッドプロモーターを作成することにより、双方向にすることができる。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2016/0074535号を参照されたい。双方向プロモーターを使用してCasタンパク質及びガイドRNAをコードする遺伝子を同時に発現させることにより、コンパクトな発現カセットを生成して送達を容易にすることを可能にする。
【0435】
様々なプロモーターを使用して、Cas発現又はCas9発現を駆動できる。いくつかの方法では、Cas又はCas9コード配列がAAV構築物に適合することができるように小さなプロモーターが使用される。例えば、Cas又はCas9及び1つ以上のgRNA(例えば、1つのgRNA又は2つのgRNA又は3つのgRNA又は4つのgRNA)は、LNP媒介送達(例えば、RNAの形態)又はアデノ随伴ウイルス(AAV)媒介送達(例えば、AAV2媒介送達、AAV5媒介送達、AAV8媒介送達又はAAV7m8媒介送達)を介して送達することができる。例えば、ヌクレアーゼ剤は、CRISPR/Cas9であり得、内因性ヒトALB遺伝子座のイントロン1を標的とするCas9 mRNA及びgRNAは、LNP媒介送達又はAAV媒介送達を介して送達することができる。Cas又はCas9及びgRNAは、単一のAAVにおいて、又は2つの別個のAAVを介して送達することができる。例えば、第1のAAVは、Cas又はCas9発現カセットを担持することができ、第2のAAVは、gRNA発現カセットを担持することができる。同様に、第1のAAVは、Cas又はCas9発現カセットを担持することができ、第2のAAVは、2つ以上のgRNA発現カセットを担持することができる。代替的に、単一のAAVは、Cas又はCas9発現カセット(例えば、プロモーターに作動可能に連結されたCas又はCas9コード配列)及びgRNA発現カセット(例えば、プロモーターに作動可能に連結されたgRNAコード配列)を担持することができる。同様に、単一のAAVは、Cas又はCas9発現カセット(例えば、プロモーターに作動可能に連結されたCas又はCas9コード配列)及び2つ以上のgRNA発現カセット(例えば、プロモーターに作動可能に連結されたgRNAコード配列)を担持することができる。U6プロモーター又は小さなtRNA Glnなど、様々なプロモーターを使用してgRNAの発現を駆動することができる。同様に、Cas9の発現を駆動するために様々なプロモーターを使用できる。例えば、Cas9コード配列がAAV構築物に適合することができるように小さなプロモーターが使用される。同様に、小さなCas9タンパク質(例えば、SaCas9又はCjCas9を使用して、AAVパッケージング容量を最大化する)。
【0436】
mRNAとして提供されるCasタンパク質は、安定性及び/又は免疫原性の特性を改善するために修飾することができる。修飾は、mRNA内の1つ以上のヌクレオシドに対して行われ得る。mRNA核酸塩基への化学修飾の例としては、シュードウリジン、1-メチル-シュードウリジン、及び5-メチル-シチジンが挙げられる。Casタンパク質をコードするmRNAはまたキャップされ得る。キャップは、例えば、+1リボヌクレオチドがリボースの2’O位置でメチル化されているキャップ1構造であり得る。キャッピングは、例えば、インビボで優れた活性を与えることができ(例えば、天然のキャップを模倣することによって)、宿主の自然免疫系の刺激を低減する天然の構造をもたらすことができる(例えば、自然免疫系におけるパターン認識受容体の活性化を低減することができる)。Casタンパク質をコードするmRNAは、ポリアデニル化することもできる(ポリ(A)テールを含むため)。Casタンパク質をコードするmRNAは、シュードウリジンを含むように修飾することもできる(例えば、シュードウリジンで完全に置換することができる)。別の例として、N1-メチル-シュードウリジンを含有するキャップ及びポリアデニル化されたCas mRNAを使用することができる。Casタンパク質をコードするmRNAは、N1-メチル-シュードウリジンを含むように修飾することもできる(例えば、N1-メチル-シュードウリジンで完全に置換することができる)。別の例として、シュードウリジンで完全に置換されたCas mRNAを使用することができる(すなわち、全ての標準的なウラシル残基は、ウラシルが窒素-炭素ではなく炭素-炭素結合で結合しているウリジン異性体であるシュードウリジンで置換される)。別の例として、N1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されたCas mRNAを使用することができる(すなわち、全ての標準ウラシル残基がN1-メチル-シュードウリジンで置換される)。同様に、Cas mRNAは、同義のコドンを使用してウリジンを枯渇させることによって修飾することができる。例えば、シュードウリジンで完全に置換されたキャップ及びポリアデニル化されたCas mRNAを使用することができる。例えば、N1-メチル-シュードウリジンで完全に置換されたキャップ及びポリアデニル化されたCas mRNAを使用することができる。
【0437】
Cas mRNAは、少なくとも1つ、複数、又は全てのウリジン位置に修飾ウリジンを含むことができる。修飾ウリジンは、5位で修飾されたウリジンであり得る(例えば、ハロゲン、メチル、又はエチルで)。修飾ウリジンは、1位で修飾されたシュードウリジンであり得る(例えば、ハロゲン、メチル、又はエチルで)。修飾ウリジンは、例えば、シュードウリジン、N1-メチル-シュードウリジン、5-メトキシウリジン、5-ヨードウリジン、又はそれらの組み合わせであり得る。いくつかの例では、修飾ウリジンは、5-メトキシウリジンである。いくつかの例では、修飾ウリジンは、5-ヨードウリジンである。いくつかの例では、修飾ウリジンは、シュードウリジンである。いくつかの例では、修飾ウリジンは、N1-メチル-シュードウリジンである。いくつかの例では、修飾ウリジンは、シュードウリジンとN1-メチル-シュードウリジンとの組み合わせである。いくつかの例では、修飾ウリジンは、シュードウリジンと5-メトキシウリジンとの組み合わせである。いくつかの例では、修飾ウリジンは、N1-メチルシュードウリジンと5-メトキシウリジンとの組み合わせである。いくつかの例では、修飾ウリジンは、5-ヨードウリジンとN1-メチル-シュードウリジンとの組み合わせである。いくつかの例では、修飾ウリジンは、シュードウリジンと5-ヨードウリジンとの組み合わせである。いくつかの例では、修飾ウリジンは、5-ヨードウリジンと5-メトキシウリジンとの組み合わせである。
【0438】
本明細書に開示されるCas mRNAはまた、Cap0、Cap1、又はCap2などの5’キャップを含み得る。5’キャップは、一般に、5’-三リン酸を介して、mRNAの5’から3’鎖の最初のヌクレオチドの5’位(すなわち、最初のキャップ近位ヌクレオチド)に連結された7-メチルグアニンリボヌクレオチド(例えば、ARCAに関して更に修飾され得る)である。Cap0では、mRNAの第1及び第2のキャップ近位ヌクレオチドのリボースは両方とも、2’-ヒドロキシルを含む。Cap1では、mRNAの第1及び第2の転写ヌクレオチドのリボースは、それぞれ、2’-メトキシ及び2’-ヒドロキシルを含む。Cap2では、mRNAの第1及び第2のキャップ近位ヌクレオチドのリボースは両方とも、2’-メトキシを含む。例えば、Katibah et al.(2014)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.」111(33):12025-30、及びAbbas et al.(2017)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.」114(11):E2106-E2115を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。ヒトmRNAなどの哺乳動物mRNAを含むほとんどの内因性高等真核生物mRNAは、Cap1又はCap2を含む。Cap1及びCap2とは異なるCap0及び他のキャップ構造は、IFIT-1及びIFIT-5などの自然免疫系の構成要素によって非自己として認識されるため、ヒトなどの哺乳動物では免疫原性であり得、I型インターフェロンを含むサイトカインレベルの上昇を引き起こす可能性がある。IFIT-1及びIFIT-5などの自然免疫系の構成要素もeIF4Eと競合して、mRNAとCap1又はCap2以外のキャップとの結合を競合し、mRNAの翻訳を阻害する可能性がある。
【0439】
キャップは共転写的に含むことができる。例えば、ARCA(アンチリバースキャップアナログ、Thermo Fisher Scientificカタログ番号AM8045)は、グアニンリボヌクレオチドの5’位に連結された7-メチルグアニン3’-メトキシ-5’-三リン酸を含むキャップ類似体であり、開始時に転写物にインビトロで組み込むことができる。ARCAは、最初のキャップ近位ヌクレオチドの2’位がヒドロキシルであるCap0キャップをもたらす。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Stepinski et al.(2001)RNA 7:1486-1495を参照されたい。
【0440】
CleanCap(商標)AG(m7G(5’)ppp(5’)(2’OMeA)pG、TriLink Biotechnologiesカタログ番号N-7113)又はCleanCap(商標)GG(m7G(5’)ppp(5’)(2’OMeG)pG、TriLink Biotechnologiesカタログ番号N-7133)を使用して、Cap1構造を共転写的に提供することができる。CleanCap(商標)AG及びCleanCap(商標)GGの3’-O-メチル化バージョンはまた、それぞれ、カタログ番号N-7413及びN-7433としてTriLink Biotechnologiesから入手可能である。
【0441】
代替的に、転写後にキャップをRNAに追加することもできる。例えば、ワクシニアキャッピング酵素は、市販されており(New England Biolabsカタログ番号M2080S)、そのD1サブユニットによって提供されるRNAトリホスファターゼ及びグアニリルトランスフェラーゼ活性、並びにそのD12サブユニットによって提供されるグアニンメチルトランスフェラーゼを有する。したがって、S-アデノシルメチオニン及びGTPの存在下で、RNAに7-メチルグアニンを付加してCap0を与えることができる。例えば、Guo and Moss(1990)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.」87:4023-4027及びMao and Shuman(1994)J.Biol.Chem.269:24472-24479を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0442】
Cas mRNAは、ポリアデニル化(ポリA又はポリ(A)又はポリアデニン)テールを更に含むことができる。ポリAテールは、例えば、少なくとも20、少なくとも30、少なくとも40、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90、又は少なくとも100のアデニン、及び任意選択的に最大300のアデニンを含む。例えば、ポリAテールは、95、96、97、98、99、又は100のアデニンヌクレオチドを含むことができる。
【0443】
(3)ガイドRNA
「ガイドRNA」又は「gRNA」は、Casタンパク質(例えば、Cas9タンパク質)に結合し、かつCasタンパク質を標的DNA内の特定の位置に標的化するRNA分子である。ガイドRNAは、2つのセグメント:「DNA標的化セグメント」(「ガイド配列」とも呼ばれる)及び「タンパク質結合セグメント」を含むことができる。「セグメント」は、分子のセクション又は領域、例えば、RNA中のヌクレオチドの連続ストレッチを含む。Cas9についてのものなどのいくつかのgRNAは、2つの別個のRNA分子:「アクチベーターRNA」(例えば、tracrRNA)及び「ターゲッターRNA」(例えば、CRISPR RNA又はcrRNA)を含むことができる。他のgRNAは、単一のRNA分子(単一のRNAポリヌクレオチド)であり、これは「単一分子gRNA」、「単一ガイドRNA」、又は「sgRNA」とも呼ばれ得る。例えば、国際公開第2013/176772号、国際公開第2014/065596号、国際公開第2014/089290号、国際公開第2014/093622号、国際公開第2014/099750号、国際公開第2013/142578号、及び国際公開第2014/131833号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。ガイドRNAは、CRISPR RNA(crRNA)又はcrRNAとトランス活性化CRISPR RNA(tracrRNA)との組み合わせのいずれかを指し得る。crRNA及びtracrRNAは、単一のRNA分子(単一ガイドRNA又はsgRNA)として、又は2つの別個のRNA分子(二重ガイドRNA又はdgRNA)において関連付けることができる。例えば、Cas9の場合、単一ガイドRNAは、(例えば、リンカーを介して)tracrRNAに融合したcrRNAを含み得る。例えば、Cpf1及びCasΦの場合、標的配列への結合を達成するために必要なのはcrRNAだけである。「ガイドRNA」及び「gRNA」という用語は、二重分子(すなわち、モジュラー)gRNA及び単一分子gRNAの両方を含む。本明細書に開示される方法及び組成物のうちのいくつかでは、gRNAは、S.pyogenes Cas9 gRNA又はその同等物である。本明細書に開示される方法及び組成物のうちのいくつかでは、gRNAは、S.aureus Cas9 gRNA又はその同等物である。
【0444】
例示的な2分子gRNAは、crRNA様(「CRISPR RNA」又は「ターゲッターRNA」又は「crRNA」又は「crRNAリピート」)分子及び対応するtracrRNA様(「トランス活性化CRISPR RNA」又は「アクチベーターRNA」又は「tracrRNA」)分子を含む。crRNAは、gRNAのDNA標的化セグメント(一本鎖)、及びgRNAのタンパク質結合セグメントのdsRNA二重鎖の半分を形成するヌクレオチドのストレッチの両方を含む。DNA標的化セグメントの下流(3’)に位置するcrRNAテール(例えば、S.pyogenes Cas9とともに使用するための)の例は、GUUUUAGAGCUAUGCU(配列番号16)又はGUUUUAGAGCUAUGCUGUUUUG(配列番号17)を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。本明細書に開示されるDNA標的化セグメントのうちのいずれかは、配列番号16又は17の5’末端に結合して、crRNAを形成することができる。
【0445】
対応するtracrRNA(アクチベーター-RNA)は、gRNAのタンパク質結合セグメントのdsRNA二重鎖の他の半分を形成するヌクレオチドのストレッチを含む。crRNAのヌクレオチドのストレッチは、tracrRNAのヌクレオチドのストレッチと相補的であり、それをハイブリダイズして、gRNAのタンパク質結合ドメインのdsRNA二重鎖を形成する。したがって、各crRNAは、対応するtracrRNAを有すると言われ得る。tracrRNA配列(例えば、S.pyogenes Cas9とともに使用するための)の例は、AGCAUAGCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUU(配列番号18)、AAACAGCAUAGCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUU(配列番号19)、又はGUUGGAACCAUUCAAAACAGCAUAGCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGC(配列番号20)のうちのいずれか1つを含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。
【0446】
crRNA及びtracrRNAの両方が必要とされる系では、crRNA及び対応するtracrRNAは、ハイブリダイズしてgRNAを形成する。crRNAのみが必要な系では、crRNAはgRNAであり得る。crRNAは追加的に、標的DNAの相補的鎖にハイブリダイズする一本鎖DNA標的化セグメントを提供する。細胞内での修飾に使用する場合、所与のcrRNA又はtracrRNA分子の正確な配列は、RNA分子が使用される種に特異的になるように設計することができる。例えば、Mali et al.(2013)Science 339(6121):823-826、Jinek et al.(2012)Science 337(6096):816-821、Hwang et al.(2013)Nat.Biotechnol.31(3):227-229、Jiang et al.(2013)Nat.Biotechnol.31(3):233-239、及びCong et al.(2013)Science 339(6121):819-823を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0447】
所与のgRNAのDNA標的化セグメント(crRNA)は、以下により詳細に記載されるように、標的DNAの相補的鎖上の配列に相補的であるヌクレオチド配列を含む。gRNAのDNA標的化セグメントは、ハイブリダイゼーション(すなわち、塩基対合)を介して配列特異的様式で標的DNAと相互作用する。したがって、DNA標的化セグメントのヌクレオチド配列は変動してもよく、gRNA及び標的DNAが相互作用する標的DNA内の位置を決定する。目的のgRNAのDNA標的化セグメントは、標的DNA内の任意の所望の配列にハイブリダイズするように修飾され得る。天然に存在するcrRNAは、CRISPR/Cas系及び生物に応じて異なるが、21~46ヌクレオチド長の2つの直接反復(direct repeat、DR)が隣接する、21~72ヌクレオチド長の標的化セグメントを含有することが多い(例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2014/131833号を参照されたい)。S.pyogenesの場合、DRは36ヌクレオチド長であり、標的セグメントは30ヌクレオチド長である。3’に位置するDRは、対応するtracrRNAに相補的であり、ハイブリダイズし、これが次に、Casタンパク質に結合する。
【0448】
DNA標的化セグメントは、例えば、少なくとも約12、少なくとも約15、少なくとも約17、少なくとも約18、少なくとも約19、少なくとも約20、少なくとも約25、少なくとも約30、少なくとも約35、又は少なくとも約40ヌクレオチドの長さを有し得る。そのようなDNA標的化セグメントは、例えば、約12~約100、約12~約80、約12~約50、約12~約40、約12~約30、約12~約25、又は約12~約20ヌクレオチドの長さを有し得る。例えば、DNA標的化セグメントは、約15~約25ヌクレオチド(例えば、約17~約20ヌクレオチド、又は約17、18、19、若しくは20ヌクレオチド)であり得る。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2016/0024523号を参照されたい。S.pyogenes由来のCas9の場合、典的なDNA標的セグメントは、16~20ヌクレオチド長、又は17~20ヌクレオチド長である。S.aureus由来のCas9の場合、典型的なDNA標的セグメントは、21~23ヌクレオチド長である。Cpf1の場合、典型的なDNA標的化セグメントは、少なくとも16ヌクレオチド長又は少なくとも18ヌクレオチド長である。
【0449】
一例では、DNA標的化セグメントは、約20ヌクレオチド長であり得る。しかしながら、より短い配列及びより長い配列も標的化セグメントに使用することができる(例えば、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、又は25ヌクレオチド長などの、15~25ヌクレオチド長)。DNA標的化セグメントと対応するガイドRNA標的配列との間の同一性の程度(又はDNA標的化セグメントとガイドRNA標的配列の他の鎖との間の相補性の程度)は、例えば、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、又は約100%であり得る。DNA標的化セグメント及び対応するガイドRNA標的配列には、1つ以上のミスマッチが含まれ得る。例えば、ガイドRNAのDNA標的化セグメント及び対応するガイドRNA標的配列には、1~4、1~3、1~2、1、2、3、又は4つのミスマッチが含まれ得る(例えば、ガイドRNA標的配列の全長が、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20以上のヌクレオチドである)。例えば、ガイドRNAのDNA標的化セグメント及び対応するガイドRNA標的配列には、ガイドRNA標的配列の全長が、20ヌクレオチドである、1~4、1~3、1~2、1、2、3、又は4つのミスマッチが含まれ得る。
【0450】
一例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメント(すなわち、ガイド配列)を含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30~61のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドと3以下、2以下、又は1以下ヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。
【0451】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメント(すなわち、ガイド配列)を含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つに示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドと3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。
【0452】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36に示される配列(DNA標的化セグメント)を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメント(すなわち、ガイド配列)を含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36に示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36に示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36に示される配列(DNA標的化セグメント)と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号36に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドと3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。
【0453】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30に示される配列(DNA標的化セグメント)を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメント(すなわち、ガイド配列)を含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30に示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30に示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30に示される配列(DNA標的化セグメント)と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号30に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドと3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。
【0454】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号33に示される配列(DNA標的化セグメント)を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメント(すなわち、ガイド配列)を含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号33に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号33に示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号33に示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号33に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号33に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号33に示される配列(DNA標的化セグメント)と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号33に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドと3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。
【0455】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号41に示される配列(DNA標的化セグメント)を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメント(すなわち、ガイド配列)を含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号41に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号41に示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号41に示される配列(DNA標的化セグメント)に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号41に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号41に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号41に示される配列(DNA標的化セグメント)と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号41に示される配列(DNA標的化セグメント)の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドと3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるDNA標的化セグメントを含むことができる。
【0456】
【表2】
【0457】
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【0458】
【表4】
【0459】
【表5】
【0460】
TracrRNAは、任意の形態(例えば、完全長tracrRNA又は活性部分tracrRNA)であり得、様々な長さのものであり得る。それらには、一次転写物又は処理された形態が含まれ得る。例えば、tracrRNA(単一ガイドRNAの一部として、又は2分子gRNAの一部としての別個の分子として)は、野生型tracrRNA配列(例えば、野生型tracrRNA配列の約20、26、32、45、48、54、63、67、85、又はそれ以上のヌクレオチド)の全て又は一部を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。S.pyogenes由来の野生型tracrRNA配列の例としては、171ヌクレオチド、89ヌクレオチド、75ヌクレオチド、及び65ヌクレオチドのバージョンが挙げられる。例えば、Deltcheva et al.(2011)Nature471(7340):602-607、国際公開第2014/093661号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。単一ガイドRNA(sgRNA)内のtracrRNAの例には、sgRNAの+48、+54、+67、及び+85バージョン内に見出されるtracrRNAセグメントが含まれ、ここで、「+n」は、野生型tracrRNAの最大+nヌクレオチドがsgRNAに含まれることを示す。全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第8,697,359号を参照されたい。
【0461】
ガイドRNAのDNA標的化セグメントと標的DNAの相補的鎖との間の相補性パーセントは、少なくとも60%(例えば、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は100%)であり得る。DNA標的化セグメントと標的DNAの相補的鎖との間の相補性パーセントは、約20個の連続するヌクレオチドにわたって少なくとも60%であり得る。一例として、DNA標的化セグメントと標的DNAの相補的鎖との間の相補性パーセントは、標的DNAの相補的鎖の5’末端における14個の連続するヌクレオチドにわたって100%であってもよく、残りの部分にわたって0%まで低くてもよい。そのような場合、DNA標的化セグメントは、14ヌクレオチド長であるとみなされ得る。別の例として、DNA標的化セグメントと標的DNAの相補的鎖との間の相補性パーセントは、標的DNAの相補的鎖の5’末端における7個の連続するヌクレオチドにわたって100%であってもよく、残りの部分にわたって0%まで低くてもよい。そのような場合、DNA標的化セグメントは、7ヌクレオチド長であるとみなされ得る。いくつかのガイドRNAでは、DNA標的化セグメント内の少なくとも17個のヌクレオチドが標的DNAの相補的鎖に相補的である。例えば、DNA標的化セグメントは、20ヌクレオチド長であり得、標的DNAの相補的鎖との1、2、又は3つのミスマッチを含むことができる。一例では、ミスマッチは、プロトスペーサー隣接モチーフ(protospacer adjacent motif、PAM)配列に対応する相補的鎖(すなわち、PAM配列の逆相補体)の領域に隣接していない(例えば、ミスマッチは、ガイドRNAのDNA標的化セグメントの5’末端におけるか、又はミスマッチは、PAM配列に対応する相補的鎖の領域から、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、若しくは19塩基対離れている)。
【0462】
gRNAのタンパク質結合セグメントは、互いに相補的である2つのヌクレオチドのストレッチを含むことができる。タンパク質結合セグメントの相補的ヌクレオチドは、ハイブリダイズして二本鎖RNA二重鎖(dsRNA)を形成する。対象のgRNAのタンパク質結合セグメントはCasタンパク質と相互作用し、gRNAは結合したCasタンパク質をDNA標的化セグメントを介して標的DNA内の特定のヌクレオチド配列に指向する。
【0463】
単一ガイドRNAは、DNA標的化セグメント及び足場配列(すなわち、ガイドRNAのタンパク質結合又はCas結合配列)を含むことができる。例えば、そのようなガイドRNAは、3’足場配列に結合された5’DNA標的化セグメントを有することができる。例示的な足場配列(例えば、S.pyogenes Cas9とともに使用するための)は、GUUUUAGAGCUAGAAAUAGCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCU(バージョン1、配列番号21)、GUUGGAACCAUUCAAAACAGCAUAGCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGC(バージョン2、配列番号22)、GUUUUAGAGCUAGAAAUAGCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGC(バージョン3、配列番号23)、及びGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGC(バージョン4、配列番号24)、GUUUUAGAGCUAGAAAUAGCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(バージョン5、配列番号25)、GUUUUAGAGCUAGAAAUAGCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUU(バージョン6、配列番号26)、GUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUU(バージョン7、配列番号27)、又はGUUUUAGAGCUAGAAAUAGCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGGCACCGAGUCGGUGC(バージョン8、配列番号28)を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。いくつかのガイドsgRNAでは、バージョン6の4つの末端U残基が存在しない。いくつかのガイドsgRNAでは、バージョン6の4つの末端U残基のうちの1つ、2つ、又は3つしか存在しない。本明細書に開示されるガイドRNA標的配列のうちのいずれかを標的とするガイドRNAは、例えば、ガイドRNAの3’末端における例示的なガイドRNA足場配列のいずれかに融合したガイドRNAの5’末端におけるDNA標的化セグメントを含み得る。すなわち、本明細書に開示されるDNA標的化セグメントのうちのいずれかは、上記の足場配列のうちのいずれか1つの5’末端に結合して、単一ガイドRNA(キメラガイドRNA)を形成することができる。
【0464】
ガイドRNAは、追加の望ましい特徴(例えば、修飾又は調節された安定性、細胞内標的化、蛍光標識による追跡、タンパク質又はタンパク質複合体についての結合部位など)を提供する修飾又は配列を含むことができる。すなわち、ガイドRNAは、1つ以上の修飾ヌクレオシド若しくはヌクレオチド、又は標準A、G、C、及びU残基の代わりに、若しくはそれに加えて使用される1つ以上の非天然及び/若しくは天然に存在する成分若しくは構成を含み得る。そのような修飾の例には、例えば、5’キャップ(例えば、7-メチルグアニレートキャップ(m7G))、3’ポリアデニル化テール(すなわち、3’ポリ(A)テール)、リボスイッチ配列(例えば、タンパク質及び/又はタンパク質複合体による調節された安定性及び/又は調節されたアクセス可能性を可能にするため)、安定性制御配列、dsRNA二重鎖(すなわち、ヘアピン)を形成する配列、RNAを細胞内の位置(例えば、核、ミトコンドリア、葉緑体など)に標的化する修飾又は配列、追跡を提供する修飾又は配列(例えば、蛍光分子への直接結合、蛍光検出を容易にする部分への複合体化、蛍光検出を可能にする配列など)、タンパク質(例えば、転写活性化因子、転写抑制因子、DNAメチルトランスフェラーゼ、DNAデメチラーゼ、ヒストンアセチルトランスフェラーゼ、ヒストンデアセチラーゼなどを含む、DNAに作用するタンパク質)の結合部位を提供する修飾又は配列、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。修飾の他の例には、操作されたステムループ二重構造、操作されたバルジ領域、ステムループ二重構造の操作されたヘアピン3’、又はそれらの任意の組み合わせが含まれる。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2015/0376586号を参照されたい。バルジは、crRNA様領域と最小のtracrRNA様領域で構成される二重鎖内のヌクレオチドの対になっていない領域であり得る。バルジは、二重鎖の片側に、Xが任意のプリンであり、Yが反対側の鎖上のヌクレオチドとゆらぎ対を形成することができるヌクレオチドであり得る、対になっていない5’-XXXY-3’、及び二重鎖の他方の側に対になっていないヌクレオチド領域を含むことができる。
【0465】
ガイドRNAは、例えば、以下のうちの1つ以上を含む修飾ヌクレオシド及び修飾ヌクレオチドを含むことができる:(1)ホスホジエステル骨格連結において、非連結リン酸酸素の一方若しくは両方及び/又は連結リン酸酸素のうちの1つ以上の改変又は置換(例示的な骨格修飾)、(2)リボース糖での2’ヒドロキシルの改変又は置換などのリボース糖の成分の改変又は置換(例示的な糖修飾)、(3)リン酸部分のデホスホリンカーによる置換(例えば、大規模な置換)(例示的な骨格修飾)、(4)非標準核酸塩基を含む天然に存在する核酸塩基の修飾又は置換(例示的な塩基修飾)、(5)リボース-リン酸骨格の置換又は修飾(例示的な骨格修飾)、(6)オリゴヌクレオチドの3’末端又は5’末端の修飾(例えば、末端リン酸基の除去、修飾、若しくは置換、又は部分、キャップ、若しくはリンカーの複合(そのような3’又は5’キャップ修飾は、糖及び/又は骨格修飾を含み得る))、並びに(7)糖の修飾又は置換(例示的な糖修飾)。他の可能なガイドRNA修飾には、ウラシル又はポリ-ウラシルトラクトの修飾又は置換が含まれる。例えば、国際公開第2015/048577号及び米国特許出願公開第2016/0237455号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。同様の修飾を、Cas mRNAなどのCasコード核酸に行うことができる。例えば、Cas mRNAは、同義のコドンを使用してウリジンを枯渇させることによって修飾することができる。
【0466】
上にリストされるホースでのような化学修飾を組み合わせて、2、3、4、又はそれ以上の修飾を有することができる残基(ヌクレオシド及びヌクレオチド)を含む修飾gRNA及び/又はmRNAを提供することができる。例えば、修飾残基は、修飾された糖及び修飾された核酸塩基を有することができる。一例では、gRNAの全ての塩基が修飾されている(例えば、全ての塩基は、ホスホロチオエート基などの修飾されたリン酸基を有する)。例えば、gRNAの全て又は実質的に全てのリン酸基をホスホロチオエート基で置換することができる。代替的又は追加的に、修飾gRNAは、5’末端又はその近くに少なくとも1つの修飾残基を含むことができる。代替的又は追加的に、修飾gRNAは、3’末端又はその近くに少なくとも1つの修飾残基を含むことができる。
【0467】
いくつかのgRNAは、1つ、2つ、3つ、又はそれ以上の修飾残基を含む。例えば、修飾gRNAにおける少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、又は100%の位置は、修飾ヌクレオシド又はヌクレオチドであり得る。
【0468】
修飾されていない核酸は分解されやすい可能性がある。外因性核酸はまた、自然免疫応答を誘導し得る。修飾は、安定性を導入し、免疫原性を低減させるのに役立ち得る。本明細書に記載のいくつかのgRNAは、細胞内又は血清ベースのヌクレアーゼに対する安定性を導入するために、1つ以上の修飾ヌクレオシド又はヌクレオチドを含むことができる。本明細書に記載のいくつかの修飾gRNAは、細胞の集団に導入された場合、自然免疫応答の低減を示す可能性がある。
【0469】
本明細書に開示されるgRNAは、修飾残基のリン酸基が、酸素のうちの1つ以上を異なる置換基で置き換えることによって修飾され得る骨格修飾を含むことができる。修飾は、本明細書に記載されるように、修飾されていないリン酸部分を修飾されたリン酸基で大規模に置き換えすることを含み得る。リン酸骨格の骨格修飾には、非荷電リンカー又は非対称電荷分布を有する荷電リンカーのいずれかをもたらす改変も含まれ得る。
【0470】
修飾されたリン酸基の例には、ホスホロチオエート、ホスホロセレン酸、ボラノホスフェート、ボラノホスフェートエステル、水素ホスホネート、ホスホロアミデート、アルキル又はアリールホスホネート及びホスホトリエステルが含まれる。修飾されていないリン酸基におけるリン原子は、アキラル性である。しかしながら、非架橋酸素のうちの1つを上記の原子又は原子の基のうちの1つと置き換えると、リン原子がキラルになる可能性がある。立体中心のリン原子は、「R」配置(Rp)又は「S」配置(Sp)のいずれかを有することができる。骨格は、架橋酸素(すなわち、リン酸をヌクレオシドに結合する酸素)を、窒素(架橋ホスホロアミデート)、硫黄(架橋ホスホロチオエート)、及び炭素(架橋メチレンホスホネート)で置換することによっても修飾することができる。置き換えは、結合酸素のいずれか又は結合酸素の両方で生じる可能性がある。
【0471】
リン酸基は、ある特定の骨格修飾でリンを含まないコネクタに置き換えることができる。いくつかの実施形態では、荷電リン酸基は、中性部分によって置き換えることができる。リン酸基を置き換えることができる部分の例には、例えば、メチルホスホネート、ヒドロキシルアミノ、シロキサン、カーボネート、カルボキシメチル、カルバメート、アミド、チオエーテル、エチレンオキシドリンカー、スルホネート、スルホンアミド、チオホルムアセタール、ホルムアセタール、オキシム、メチレンイミノ、メチレンメチルイミノ、メチレンヒドラゾ、メチレンジメチルヒドラゾ、及びメチレンオキシメチルイミノが含まれ得るが、これらに限定されない。
【0472】
核酸を模倣することができる足場はまた、リン酸リンカー及びリボース糖がヌクレアーゼ耐性ヌクレオシド又はヌクレオチド代用物によって置き換えられるように構築され得る。そのような修飾は、骨格及び糖修飾を含み得る。いくつかの実施形態では、核酸塩基は、代理骨格によってつながれ得る。例には、モルフォリノ、シクロブチル、ピロリジン、及びペプチド核酸(peptide nucleic acid、PNA)ヌクレオシド代用物が含まれるが、これらに限定されない。
【0473】
修飾ヌクレオシド及び修飾ヌクレオチドは、糖基への1つ以上の修飾(糖修飾)を含むことができる。例えば、2’ヒドロキシル基(OH)を修飾することができる(例えば、いくつかの異なるオキシ又はデオキシ置換基で置き換えることができる)。2’-アルコキシドイオンを形成するためにヒドロキシルを脱プロトン化することができなくなるため、2’ヒドロキシル基への修飾は核酸の安定性を高めることができる。
【0474】
2’ヒドロキシル基修飾の例は、アルコキシ又はアリールオキシ(OR、「R」が、例えば、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、又は糖であり得る)、ポリエチレングリコール(polyethyleneglycol、PEG)、O(CHCHO)CHCHORを含み得、Rは、例えば、H又は任意選択的に置換されたアルキルであり得、nは、0~20(例えば、0~4、0~8、0~10、0~16、1~4、1~8、1~10、1~16、1~20、2~4、2~8、2~10、2~16、2~20、4~8、4~10、4~16、及び4~20)の整数であり得る。2’ヒドロキシル基修飾は、2’-O-Meであり得る。同様に、2’ヒドロキシル基修飾は、2’-フルオロ修飾であり得、これは2’ヒドロキシル基をフッ化物で置き換える。2’ヒドロキシル基修飾は、2’ヒドロキシルが、例えば、C1~6アルキレン又はC1~6ヘテロアルキレンブリッジによって、同じリボース糖の4’炭素に接続され得るロックされた核酸(LNA)を含み得、例示的なブリッジは、メチレン、プロピレン、エーテル又はアミノブリッジ;O-アミノ(アミノは、例えば、NH;アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクリル、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、又はジヘテロアリールアミノ、エチレンジアミン又はポリアミノであり得る)及びアミノアルコキシ、O(CH-アミノ、(アミノは、例えば、NH;アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクリル、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ヘテロアリールアミノ又はジヘテロアリールアミノ、エチレンジアミン、又はポリアミノであり得る)を含み得る。2’ヒドロキシル基修飾は、リボース環がC2’~C3’結合を欠いているアンロックされた核酸(unlocked nucleic acid、UNA)を含み得る。2’ヒドロキシル基修飾は、メトキシエチル基(MOE)(OCHCHOCH、例えば、PEG誘導体)を含み得る。
【0475】
デオキシ2’修飾には、水素(すなわち、例えば、部分的にdsRNAのオーバーハング部分におけるデオキシリボース糖)、ハロ(例えば、ブロモ、クロロ、フルオロ又はヨード)、アミノ(アミノは、例えば、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクリル、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、ジヘテロアリールアミノ、又はアミノ酸であり得る)、NH(CHCHNH)CHCH-アミノ(アミノは、例えば、本明細書に記載されるとおりであり得る)、-NHC(O)R(Rは、例えば、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール又は糖であり得る)、シアノ、メルカプト、アルキル-チオ-アルキル、チオアルコキシ、並びにアルキル、シクロアルキル、アリール、アルケニル及びアルキニルを含み得、これらは、任意選択的に、例えば、本明細書に記載のアミノで置換することができる。
【0476】
糖修飾は、リボース中の対応する炭素とは反対の立体化学的配置を有する1つ以上の炭素を含み得る糖基を含むことができる。したがって、修飾核酸は、糖として、例えば、アラビノースを含むヌクレオチドを含み得る。修飾核酸はまた、脱塩基糖(abasic sugar)を含み得る。これらの脱塩基糖はまた、構成糖原子のうちの1つ以上で更に修飾することができる。修飾核酸はまた、L型における1つ以上の糖(例えば、L-ヌクレオシド)を含み得る。
【0477】
修飾核酸に組み込むことができる、本明細書に記載の修飾ヌクレオシド及び修飾ヌクレオチドは、核酸塩基とも呼ばれる修飾塩基を含み得る。核酸塩基の例には、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、及びウラシル(U)が含まれるが、これらに限定されない。これらの核酸塩基は、修飾核酸に組み込むことができる修飾残基を提供するために修飾され得るか、又は完全に置換され得る。ヌクレオチドの核酸塩基は、独立して、プリン、ピリミジン、プリン類似体、又はピリミジン類似体から選択することができる。いくつかの実施形態では、核酸塩基は、例えば、塩基の天然に存在する合成誘導体を含み得る。
【0478】
二重ガイドRNAでは、crRNA及びtracrRNAの各々に修飾を含めることができる。そのような修飾は、crRNA及び/又はtracrRNAの一端又は両端にあり得る。sgRNAでは、sgRNAの一端又は両端の1つ以上の残基が化学的に修飾されており、かつ/又は内部ヌクレオシドが修飾されていおり、かつ/又はsgRNA全体が化学的に修飾されている可能性がある。いくつかのgRNAは、5’末端修飾を含む。いくつかのgRNAは、3’末端修飾を含む。
【0479】
本明細書に開示されるガイドRNAは、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2018/107028(A1)号に開示される修飾パターンのうちの1つを含むことができる。本明細書に開示されるガイドRNAはまた、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2017/0114334号に開示される構造/修飾パターンのうちの1つを含むことができる。本明細書に開示されるガイドRNAはまた、国際公開第2017/136794号、国際公開第2017/004279号、米国特許出願公開第2018/0187186号、又は米国特許出願公開第2019/0048338号に開示される構造/修飾パターンのうちの1つを含むことができ、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0480】
一例として、ガイドRNAの5’又は3’末端におけるヌクレオチドは、ホスホロチオエート連結を含み得る(例えば、塩基は、ホスホロチオエート基である修飾されたリン酸基を有することができる)。例えば、ガイドRNAは、ガイドRNAの5’又は3’末端における2、3、又は4つの末端ヌクレオチド間のホスホロチオエート連結を含み得る。別の例として、ガイドRNAの5’及び/又は3’末端におけるヌクレオチドは、2’-O-メチル修飾を有することができる。例えば、ガイドRNAは、ガイドRNAの5’及び/又は3’末端(例えば、5’末端)における2、3、又は4つの末端ヌクレオチドにおける2’-O-メチル修飾を含み得る。例えば、国際公開第2017/173054(A1)号、及びFinn et al.(2018)Cell Rep.22(9):2227-2235を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。他の可能な修飾は、本明細書の他の場所でより詳細に記載されている。具体的な例では、ガイドRNAは、最初の3つの5’及び3’末端RNA残基に2’-O-メチル類似体及び3’ホスホロチオエートヌクレオチド間連結を含む。そのような化学修飾は、例えば、エキソヌクレアーゼからガイドRNAへのより優れた安定性及び保護を提供し、それらが修飾されていないガイドRNAよりも長く細胞内に存続することを可能にする。そのような化学修飾はまた、例えば、RNAを積極的に分解し得るか、又は細胞死につながる免疫カスケードを引き起こし得る自然細胞内免疫応答に対して保護することもできる。
【0481】
一例として、本明細書に記載のガイドRNAのうちのいずれかは、少なくとも1つの修飾を含むことができる。一例では、少なくとも1つの修飾は、2’-O-メチル(2’-O-Me)修飾ヌクレオチド、ヌクレオチド間のホスホロチオエート(phosphorothioate、PS)結合、2’-フルオロ(2’-F)修飾ヌクレオチド、又はそれらの組み合わせを含む。例えば、少なくとも1つの修飾は、2’-O-メチル(2’-O-Me)修飾ヌクレオチドを含むことができる。代替的又は追加的に、少なくとも1つの修飾は、ヌクレオチド間のホスホロチオエート(PS)結合を含むことができる。代替的又は追加的に、少なくとも1つの修飾は、2’-フルオロ(2’-F)修飾ヌクレオチドを含むことができる。一例では、本明細書に記載のガイドRNAは、1つ以上の2’-O-メチル(2’-O-Me)修飾ヌクレオチド及びヌクレオチド間の1つ以上のホスホロチオエート(PS)結合を含む。
【0482】
修飾は、ガイドRNAにおいてどこにでも生じ得る。一例として、ガイドRNAは、ガイドRNAの5’末端の最初の5つのヌクレオチドのうちの1つ以上での修飾を含み、ガイドRNAは、ガイドRNAの3’末端の最後の5つのヌクレオチドのうちの1つ以上での修飾、又はそれらの組み合わせを含む。例えば、ガイドRNAは、ガイドRNAの最初の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合、ガイドRNAの最後の4つのヌクレオチド間のホスホロチオエート結合、又はそれらの組み合わせを含むことができる。代替的又は追加的に、ガイドRNAは、ガイドRNAの5’末端の最初の3つのヌクレオチドでの2’-O-Me修飾ヌクレオチドを含むことができ、ガイドRNAの3’末端の最後の3つのヌクレオチドでの2’-O-Me修飾ヌクレオチド、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0483】
一例では、修飾gRNAは、以下の配列:mNmNmNNNNNNNNNNNNNNNNNNGUUUUAGAmGmCmUmAmGmAmAmAmUmAmGmCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAmAmCmUmUmGmAmAmAmAmAmGmUmGmGmCmAmCmCmGmAmGmUmCmGmGmUmGmCmUmUmUmU(配列番号29)を含むことができ、式中、「N」は、任意の天然又は非天然ヌクレオチドであってもよい。例えば、N残基の全体は、本明細書に記載のヒトALBイントロン1 DNA標的化セグメントを含む(例えば、配列番号29に示される配列であり、式中、N残基は、配列番号30~61のうちのいずれか1つのDNA標的化セグメント、配列番号36、30、33、及び41のうちのいずれか1つのDNA標的化セグメント、又は配列番号36のDNA標的化セグメントで置き換えられる。例えば、修飾gRNAは、表3における配列番号94~125のうちのいずれか1つに示される配列、配列番号100、94、97、及び105のうちのいずれか1つに示される配列、又は配列番号100に示される配列を含むことができる。「mA」、「mC」、「mU」、及び「mG」という用語は、2’-O-Meで修飾されたヌクレオチド(それぞれ、A、C、U、及びG)を示す。「」という記号は、ホスホロチオエート修飾を示す。ホスホロチオエート連結又は結合は、ホスホジエステル結合、例えばヌクレオチド塩基間の結合において、硫黄が1つの非架橋リン酸酸素の代わりに使用される結合を指す。ホスホロチオエートを使用してオリゴヌクレオチドを生成する場合、修飾オリゴヌクレオチドはS-オリゴと呼ばれることもあり得る。A、C、U又はGという用語は、ホスホロチオエート結合で次の(例えば3’)ヌクレオチドに連結されるヌクレオチドを示す。「mA」、「mC」、「mU」及び「mG」という用語は、2’-O-Me置換され、ホスホロチオエート結合で次の(例えば、3’)ヌクレオチドに連結されるヌクレオチド(それぞれA、C、U、及びG)を示す。
【0484】
ヌクレオチド糖環に影響を与えることが示されている他の化学修飾は、ハロゲン置換である。例えば、ヌクレオチド糖環における2’-フルオロ(2’-F)置換は、オリゴヌクレオチド結合親和性及びヌクレアーゼ安定性を増加させることができる。脱塩基ヌクレオチドとは、窒素塩基を欠くヌクレオチドを指す。反転した塩基とは、通常の5’から3’への連結(すなわち、5’から5’への連結又は3’から3’への連結のいずれか)から反転している連結を有するものを指す。
【0485】
脱塩基ヌクレオチドは、反転した連結で結合することができる。例えば、脱塩基ヌクレオチドは、5’から5’への連結を介して末端5’ヌクレオチドに結合され得るか、又は脱塩基ヌクレオチドは、3’から3’への連結を介して末端3’ヌクレオチドに結合され得る。末端5’又は3’ヌクレオチドのいずれかにおける反転した脱塩基ヌクレオチドは、反転した脱塩基エンドキャップと呼ばれることもあり得る。
【0486】
一例では、5’末端の最初の3つ、4つ、又は5つのヌクレオチドのうちの1つ以上、及び3’末端の最後の3つ、4つ、又は5つのヌクレオチドのうちの1つ以上が修飾されている。修飾は、例えば、2’-O-Me、2’-F、反転した塩基性ヌクレオチド、ホスホロチオエート結合、又は安定性及び/若しくは性能を増加させることが周知の他のヌクレオチド修飾であり得る。
【0487】
別の例では、5’末端の最初の4つのヌクレオチド、及び3’末端の最後の4つのヌクレオチドをホスホロチオエート結合で連結することができる。
【0488】
別の例では、5’末端の最初の3つのヌクレオチド、及び3’末端の最後の3つのヌクレオチドは、2’-O-メチル(2’-O-Me)修飾ヌクレオチドを含むことができる。別の例では、5’末端の最初の3つのヌクレオチド、及び3’末端の最後の3つのヌクレオチドは、2’-フルオロ(2’-F)修飾ヌクレオチドを含む。別の例では、5’末端の最初の3つのヌクレオチド、及び3’末端の最後の3つのヌクレオチドは、反転した塩基性ヌクレオチドを含む。
【0489】
ガイドRNAは、任意の形態で提供され得る。例えば、gRNAは、2つの分子(別個のcrRNA及びtracrRNA)又は1つの分子(sgRNA)のいずれかとしてRNAの形態で、及び任意にCasタンパク質との複合体の形態で提供され得る。gRNAはまた、gRNAをコードするDNAの形態で提供され得る。gRNAをコードするDNAは、単一RNA分子(sgRNA)又は別個のRNA分子(例えば、別個のcrRNA及びtracrRNA)をコードすることができる。後者の場合、gRNAをコードするDNAは、1つのDNA分子として、又はそれぞれcrRNA及びtracrRNAをコードする別個のDNA分子として提供され得る。
【0490】
gRNAがDNAの形態で提供される場合、gRNAは、一過性、条件付き、又は構成的に細胞内で発現され得る。gRNAをコードするDNAは、細胞のゲノムにおいて安定して組み込まれ、細胞において活性なプロモーターに作動可能に連結され得る。代替的に、gRNAをコードするDNAは、発現構築物中のプロモーターに作動可能に連結され得る。例えば、gRNAをコードするDNAは、Casタンパク質をコードする核酸などの異種核酸を含むベクター内にあり得る。代替的に、それは、Casタンパク質をコードする核酸を含むベクターとは別個のベクター又はプラスミドであり得る。そのような発現構築物において使用され得るプロモーターには、例えば、真核細胞、ヒト細胞、非ヒト細胞、哺乳動物細胞、非ヒト哺乳動物細胞、げっ歯類細胞、マウス細胞、ラット細胞、多能性細胞、胚性幹(ES)細胞、成体幹細胞、発達的に制限された前駆細胞、誘導多能性幹(iPS)細胞、又は1細胞期胚のうちの1つ以上において活性なプロモーターが含まれる。そのようなプロモーターは、例えば、条件付きプロモーター、誘導性プロモーター、構成的プロモーター、又は組織特異的プロモーターであり得る。そのようなプロモーターはまた、例えば、双方向プロモーターであり得る。好適なプロモーターの具体的な例には、ヒトU6プロモーター、ラットU6ポリメラーゼIIIプロモーター、又はマウスU6ポリメラーゼIIIプロモーターなどのRNAポリメラーゼIIIプロモーターが含まれる。
【0491】
代替的に、gRNAは、種々の他の方法によって調製され得る。例えば、gRNAは、例えば、T7 RNAポリメラーゼを使用するインビトロ転写によって調製され得る(例えば、国際公開第2014/089290号及び国際公開第2014/065596号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる)。ガイドRNAはまた、化学的合成によって調製された合成的に生成された分子であり得る。例えば、ガイドRNAを化学的に合成して、最初の3つの5’及び3’末端RNA残基に2’-O-メチル類似体及び3’ホスホロチオエートヌクレオチド間連結を含むことができる。
【0492】
ガイドRNA(又はガイドRNAをコードする核酸)は、1つ以上のガイドRNA(例えば、1、2、3、4、又はそれ以上のガイドRNA)と、ガイドRNAの安定性を増加させる(例えば、所定の保存条件下(例えば、-20℃、4℃、又は周囲温度)で、分解産物が閾値未満、例えば出発核酸又はタンパク質の0.5重量%未満のままである期間を延長するか、あるいはインビボでの安定性を増加させる)担体と、を含む組成物にあり得る。そのような担体の非限定的な例には、ポリ(乳酸)(poly(lactic acid)、PLA)ミクロスフェア、ポリ(D,L-乳酸-コグリコール-酸)(poly(D,L-lactic-coglycolic-acid)、PLGA)ミクロスフェア、リポソーム、ミセル、逆ミセル、脂質コキレート(cochleate)、及び脂質微小管が含まれる。そのような組成物は、Cas9タンパク質などのCasタンパク質、又はCasタンパク質をコードする核酸を更に含むことができる。
【0493】
一例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号62~125のうちのいずれか1つに示される配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号62~125のうちのいずれか1つに示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号62~125のうちのいずれか1つに示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号62~125のうちのいずれか1つに示される配列と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0494】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号68、100、62、94、65、97、73、及び105のうちのいずれか1つに示される配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号68、100、62、94、65、97、73、及び105のうちのいずれか1つに示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号68、100、62、94、65、97、73、及び105のうちのいずれか1つに示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号68、100、62、94、65、97、73、及び105のうちのいずれか1つに示される配列と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0495】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号68又は100に示される配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号68又は100に示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号68又は100に示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号68又は100に示される配列と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0496】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号62又は94に示される配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号62又は94に示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号62又は94に示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号62又は94に示される配列と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0497】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号65又は97に示される配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号65又は97に示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号65又は97に示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号65又は97に示される配列と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0498】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号73又は105に示される配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号73又は105に示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号73又は105に示されるDNA標的化セグメントに対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。代替的に、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号73又は105に示される配列と3以下、2以下、又は1以下のヌクレオチドの異なる配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。
【0499】
(4)ガイドRNA標的配列
ガイドRNAの標的DNAには、結合に十分な条件が存在する場合に、gRNAのDNA標的化セグメントが結合するDNAに存在する核酸配列が含まれる。好適なDNA/RNA結合条件には、細胞に通常存在する生理学的条件が含まれる。他の好適なDNA/RNA結合条件(例えば、無細胞系における条件)は、当該技術分野で既知である(例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Molecular Cloning:A Laboratory Manual,3rd Ed.(Sambrook et al.,Harbor Laboratory Press 2001)を参照されたい)。gRNAに相補的であり、かつそれとハイブリダイズする標的DNAの鎖は、「相補的鎖」と呼ばれ得、「相補的鎖」に相補的である(したがって、Casタンパク質又はgRNAに相補的ではない)標的DNAの鎖は、「非相補的鎖」又は「鋳型鎖」と呼ばれ得る。
【0500】
標的DNAは、ガイドRNAがハイブリダイズする相補的鎖上の配列と非相補的鎖上の対応する配列(例えば、プロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)に隣接する)の両方を含む。「ガイドRNA標的配列」という用語は、本明細書で使用される場合、具体的には、ガイドRNAが相補鎖上でハイブリダイズする配列に対応する(すなわち、その逆相補体)非相補的鎖上の配列を指す。すなわち、ガイドRNA標的配列は、PAMに隣接する非相補的鎖上の配列(例えば、Cas9の場合、PAMの上流又は5’)を指す。ガイドRNA標的配列は、ガイドRNAのDNA標的化セグメントと同等であるが、ウラシルの代わりにチミンを含む。一例として、SpCas9酵素のガイドRNA標的配列は、非相補的鎖上の5’-NGG-3’PAMの上流の配列を指し得る。ガイドRNAは、標的DNAの相補的鎖に対して相補性を有するように設計されており、ガイドRNAのDNA標的化セグメントと標的DNAの相補的鎖との間のハイブリダイゼーションは、CRISPR複合体の形成を促進する。ハイブリダイゼーションを引き起こし、CRISPR複合体の形成を促進するのに十分な相補性があれば、完全な相補性は必ずしも必要ではない。ガイドRNAが本明細書でガイドRNA標的配列を標的とするものとして言及される場合、それは、ガイドRNAが、非相補的鎖上のガイドRNA標的配列の逆相補体である標的DNAの相補的鎖配列にハイブリダイズすることを意味する。
【0501】
標的DNA又はガイドRNA標的配列は、任意のポリヌクレオチドを含み得、例えば、細胞の核又は細胞質内、あるいはミトコンドリア又は葉緑体などの細胞の細胞小器官内に位置し得る。標的DNA又はガイドRNA標的配列は、細胞に対して内因性又は外因性の任意の核酸配列であり得る。ガイドRNA標的配列は、遺伝子産物(例えば、タンパク質)をコードする配列又は非コード配列(例えば、調節配列)であり得るか、又は両方を含み得る。
【0502】
Casタンパク質による標的DNAの部位特異的結合及び切断は、(i)ガイドRNAと標的DNAの相補的鎖との間の塩基対合相補性、及び(ii)標的DNAの非相補的鎖におけるプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)と呼ばれる短いモチーフの両方によって決定される位置で起こり得る。PAMは、ガイドRNA標的配列に隣接し得る。任意選択的に、ガイドRNA標的配列は、3’末端でPAMが隣接し得る(例えば、Cas9の場合)。代替的に、ガイドRNA標的配列は、5’末端でPAMが隣接し得る(例えば、Cpf1の場合)。例えば、Casタンパク質の切断部位は、PAM配列の上流又は下流(例えば、ガイドRNA標的配列内)の約1~約10又は約2~約5塩基対(例えば、3塩基対)であり得る。SpCas9の場合、PAM配列(すなわち、非相補的鎖上)は、5’-NGG-3’であり得、式中、Nは、任意のDNAヌクレオチドであり、PAMは、標的DNAの非相補的鎖上のガイドRNA標的配列の3’のすぐ近くである。したがって、相補的鎖上のPAMに対応する(すなわち、逆相補体)配列は、5’-CCN-3’であり、式中、Nは、任意のDNAヌクレオチドであり、ガイドRNAのDNA標的化セグメントが標的DNAの相補的鎖上でハイブリダイズする配列の5’のすぐ近くである。いくつかのそのような場合、N及びNは、相補的であり得、N~N塩基対は、任意の塩基対であり得る(例えば、N=C及びN=G、N=G及びN=C、N=A及びN=T、又はN=T及びN=A)。S.aureusからのCas9の場合、PAMは、NNGRRT又はNNGRRであり得、式中、Nは、A、G、C、又はTであり得、Rは、G又はAであり得る。C.jejuniからのCas9の場合、PAMは、例えば、NNNNACAC又はNNNNRYACであり得、式中、Nは、A、G、C、又はTであり得、Rは、G又はAであり得る。場合によっては(例えば、FnCpf1の場合)、PAM配列は、5’末端の上流であり得、配列5’-TTN-3’を有し得る。DpbCasXの場合、PAMは、配列5’-TTCN-3’を有し得る。CasΦの場合、PAMは、配列5’-TBN-3’を有し得、式中、Bは、G、T、又はCである。
【0503】
ガイドRNA標的配列の例は、SpCas9タンパク質によって認識されるNGGモチーフの直前の20ヌクレオチドのDNA配列である。例えば、ガイドRNA標的配列及びPAMの2つの例は、GN19NGG(配列番号5)又はN20NGG(配列番号6)である。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2014/165825号を参照されたい。5’末端におけるグアニンは、細胞内のRNAポリメラーゼによる転写を容易にすることができる。ガイドRNA標的配列及びPAMの他の例は、インビトロでのT7ポリメラーゼによる効率的な転写を容易にするために、5’末端に2つのグアニンヌクレオチドを含み得る(例えば、GGN20NGG、配列番号7)。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2014/065596号を参照されたい。他のガイドRNA標的配列及びPAMは、5’G又はGG及び3’GG又はNGGを含む、配列番号5~7の4~22ヌクレオチド長を有し得る。更に他のガイドRNA標的配列及びPAMは、配列番号5~7の14~20ヌクレオチド長を有し得る。
【0504】
標的DNAにハイブリダイズしたCRISPR複合体の形成は、ガイドRNA標的配列(すなわち、標的DNAの非相補的鎖上のガイドRNA標的配列及びガイドRNAがハイブリダイズする相補的鎖上の逆相補体)に対応する領域内又は領域の近くの標的DNAの一方又は両方の鎖の切断をもたらし得る。例えば、切断部位は、ガイドRNA標的配列内にあり得る(例えば、PAM配列に対して定義された位置に)。「切断部位」は、Casタンパク質が一本鎖切断又は二本鎖切断を生成する標的DNAの位置を含む。切断部位は、一本鎖のみ(例えば、ニッカーゼが使用される場合)又は二本鎖DNAの両方の鎖上にあり得る。切断部位は、両方の鎖の同じ位置(平滑末端を生成する、例えば、Cas9)にあってもよく、又は各鎖の異なる部位(付着末端(すなわち、オーバーハング)を生成する、例えば、Cpf1)にあってもよい。付着末端は、例えば、その各々が異なる鎖上の異なる切断部位で一本鎖切断を生成し、それによって二本鎖切断を生成する2つのCasタンパク質を使用することによって生成され得る。例えば、第1のニッカーゼは、二本鎖DNA(dsDNA)の第1の鎖上に一本鎖切断を作製することができ、第2のニッカーゼは、オーバーハング配列が作製されるようにdsDNAの第2の鎖上に一本鎖切断を作製することができる。場合によっては、第1の鎖上のニッカーゼのガイドRNA標的配列又は切断部位は、第2の鎖上のニッカーゼのガイドRNA標的配列又は切断部位から、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、50、75、100、250、500、又は1,000塩基対離れている。
【0505】
ガイドRNA標的配列は、オフターゲット修飾を最小限に抑えるか、又はオフターゲット効果を回避するように選択することもできる(例えば、オフターゲットゲノム配列とのミスマッチが2つ以下になることを回避することによって)。
【0506】
一例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号126~157のうちのいずれか1つに示されるガイドRNA標的配列を標的とすることができる。別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号126~157のうちのいずれか1つに示されるガイドRNA標的配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを標的とすることができる。
【0507】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号132、126、129、及び137のうちのいずれか1つに示されるガイドRNA標的配列を標的とすることができる。別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号132、126、129、及び137のうちのいずれか1つに示されるガイドRNA標的配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを標的とすることができる。
【0508】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号132に示されるガイドRNA標的配列を標的とすることができる。別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号132に示されるガイドRNA標的配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを標的とすることができる。
【0509】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号126に示されるガイドRNA標的配列を標的とすることができる。別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号126に示されるガイドRNA標的配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを標的とすることができる。
【0510】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号129に示されるガイドRNA標的配列を標的とすることができる。別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号129に示されるガイドRNA標的配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを標的とすることができる。
【0511】
別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号137に示されるガイドRNA標的配列を標的とすることができる。別の例として、ヒトALB遺伝子のイントロン1を標的とするガイドRNAは、配列番号137に示されるガイドRNA標的配列の少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、又は少なくとも20の連続するヌクレオチドを標的とすることができる。
【0512】
【表6】
【0513】
【表7】
【0514】
(5)ヌクレアーゼ剤を含む脂質ナノ粒子
ヌクレアーゼ剤(例えば、CRISPR/Cas系)を含む脂質ナノ粒子も提供される。脂質ナノ粒子は、代替的又は追加的に、本明細書に開示されるF9核酸構築物を含むことができる。例えば、脂質ナノ粒子は、ヌクレアーゼ剤(例えば、CRISPR/Cas系)を含むことができるか、F9核酸構築物を含むことができるか、又はヌクレアーゼ剤(例えば、CRISPR/Cas系)及びF9核酸構築物の両方を含むことができる。CRISPR/Cas系に関して、脂質ナノ粒子は、任意の形態(例えば、タンパク質、DNA、又はmRNA)でCasタンパク質を含むことができ、かつ/又は任意の形態(例えば、DNA又はRNA)でガイドRNAを含むことができる。一例では、脂質ナノ粒子は、mRNAの形態でCasタンパク質(例えば、本明細書に記載の修飾RNA)及びRNAの形態でガイドRNA(例えば、本明細書に開示される修飾ガイドRNA)を含む。別の例として、脂質ナノ粒子は、タンパク質の形態でCasタンパク質及びRNAの形態でガイドRNAを含むことができる)。具体的な例では、ガイドRNA及びCasタンパク質はそれぞれ、同じLNPでのLNP媒介送達を介してRNAの形態で導入される。本明細書の他の場所でより詳細に論じられるように、RNAのうちの1つ以上が修飾され得る。例えば、ガイドRNAは、5’末端及び/又は3’末端に1つ以上の安定化末端修飾を含むように修飾され得る。そのような修飾には、例えば、5’末端及び/若しくは3’末端の1つ以上のホスホロチオエート連結、並びに/又は5’末端及び/若しくは3’末端の1つ以上の2’-O-メチル修飾が含まれ得る。別の例として、Cas mRNA修飾は、シュードウリジンでの置換(例えば、シュードウリジンで完全に置換される)、5’キャップ、及びポリアデニル化を含み得る。別の例として、Cas mRNA修飾は、N1-メチル-シュードウリジンでの置換(例えば、N1-メチル-シュードウリジンで完全に置換される)、5’キャップ、及びポリアデニル化を含み得る。他の修飾もまた、本明細書の他の場所に開示されるように企図される。そのような方法による送達は、一過性のCas発現及び/又は一過性のガイドRNAの存在をもたらし得、生分解性脂質はクリアランスを改善し、忍容性を改善し、免疫原性を減少させる。脂質製剤は、生体分子を分解から保護すると同時に、細胞への取り込みを改善することができる。脂質ナノ粒子は、分子間力によって互いに物理的に結合した複数の脂質分子を含む粒子である。これらには、ミクロスフェア(単層及び多層ベシクル、例えば、リポソームを含む)、エマルジョン中の分散相、ミセル、又は懸濁液中の内相が含まれる。そのような脂質ナノ粒子は、送達のために1つ以上の核酸又はタンパク質をカプセル化するために使用することができる。カチオン性脂質を含む製剤は、核酸などのポリアニオンを送達するのに有用である。含めることができる他の脂質は、中性脂質(すなわち、非荷電又は両性イオン脂質)、アニオン性脂質、トランスフェクションを増強するヘルパー脂質、及びナノ粒子がインビボで存在することができる時間の長さを増加させるステルス脂質である。好適なカチオン性脂質、中性脂質、アニオン性脂質、ヘルパー脂質、及びステルス脂質の例は、全ての目的のためにそれぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2016/010840(A1)号及び国際公開第2017/173054(A1)号に見出すことができる。例示的な脂質ナノ粒子は、カチオン性脂質及び1つ以上の他の成分を含むことができる。一例において、他の成分は、コレステロールなどのヘルパー脂質を含むことができる。別の例において、他の成分は、コレステロールなどのヘルパー脂質及びDSPCなどの中性脂質を含むことができる。別の例では、他の成分は、コレステロールなどのヘルパー脂質、DSPCなどの任意選択的な中性脂質、及びS010、S024、S027、S031、又はS033などのステルス脂質を含むことができる。
【0515】
LNPは、以下のうちの1つ以上又は全てを含有してもよい:(i)カプセル化及びエンドソーム脱出のための脂質、(ii)安定化のための中性脂質、(iii)安定化のためのヘルパー脂質、及び(iv)ステルス脂質。例えば、Finn et al.(2018)Cell Rep.22(9):2227-2235及び国際公開第2017/173054(A1)号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。ある特定のLNPにおいて、カーゴは、ガイドRNA又はガイドRNAをコードする核酸を含み得る。特定のLNPにおいて、カーゴは、Cas9などのCasヌクレアーゼをコードするmRNA、及びガイドRNA又はガイドRNAをコードする核酸を含み得る。ある特定のLNPにおいて、カーゴは、本明細書の他の場所で記載されるようなF9核酸構築物を含み得る。ある特定のLNPにおいて、カーゴは、Cas9などのCasヌクレアーゼをコードするmRNA、ガイドRNA又はガイドRNAをコードする核酸、及びF9核酸構築物を含み得る。いくつかのLNPにおいて、脂質成分は、生分解性のイオン化可能脂質などのアミン脂質を含む。いくつかの例では、脂質成分は、生分解性のイオン化可能脂質、コレステロール、DSPC、及びPEG-DMGを含む。例えば、Cas9 mRNA及びgRNAは、3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピル(9Z,12Z)-オクタデカ-9,12-ジエノアート)とも呼ばれるイオン化可能脂質((9Z,12Z)-3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピルオクタデカ-9,12-ジエノアート、コレステロール、DSPC、及びPEG2k-DMGを含む脂質製剤を利用して細胞及び動物に送達することができる。
【0516】
いくつかの例では、LNPは、カチオン性脂質を含む。いくつかの例では、LNPは、3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピル(9Z,12Z)-オクタデカ-9,12-ジエノアート)とも呼ばれる、(9Z,12Z)-3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピルオクタデカ-9,12-ジエノアート、又は別のイオン化可能脂質を含む。例えば、国際公開第2019/067992号、国際公開第2017/173054号、国際公開第2015/095340号、及び国際公開第2014/136086号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの例では、LNPは、約4.5、約5.0、約5.5、約6.0、又は約6.5のカチオン性脂質アミン対RNAリン酸のモル比(N:P)を含む。いくつかの例では、LNP脂質の文脈におけるカチオン性及びイオン化可能という用語は、互換的である(例えば、イオン化可能脂質はpHに応じてカチオン性である)。
【0517】
カプセル化及びエンドソーム脱出のための脂質は、カチオン性脂質であり得る。脂質はまた、生分解性イオン化可能脂質などの生分解性脂質であり得る。好適な脂質の一例は、3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピル(9Z,12Z)-オクタデカ-9,12-ジエノアートとも呼ばれる、(9Z,12Z)-3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピルオクタデカ-9,12-ジエノアートである脂質A又はLP01である。例えば、Finn et al.(2018)Cell Rep.22(9):2227-2235及び国際公開第2017/173054(A1)号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。好適な脂質の別の例は、((5-((ジメチルアミノ)メチル)-1,3-フェニレン)ビス(オキシ))ビス(オクタン-8,1-ジイル)ビス(デカノアート)とも呼ばれる、((5-((ジメチルアミノ)メチル)-1,3-フェニレン)ビス(オキシ))ビス(オクタン-8,1-ジイル)ビス(デカノアート)である脂質Bである。好適な脂質の別の例は、2-((4-(((3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)ヘキサデカノイル)オキシ)プロパン-1,3-ジイル(9Z,9’Z,12Z,12’Z)-ビス(オクタデカ-9,12-ジエノアート)である脂質Cである。好適な脂質の別の例は、3-(((3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)-13-(オクタノイルオキシ)トリデシル3-オクチルウンデカノアートである脂質Dである。他の好適な脂質には、ヘプタトリアコンタ-6,9,28,31-テトラエン-19-イル4-(ジメチルアミノ)ブタノアート([(6Z,9Z,28Z,31Z)-ヘプタトリアコンタ-6,9,28,31-テトラエン-19-イル]4-(ジメチルアミノ)ブタノアート又はDlin-MC3-DMA(MC3))としても既知である)が含まれる。
【0518】
本明細書に記載のLNPにおける使用に好適ないくつかのそのような脂質は、インビボで生分解性である。例えば、そのような脂質を含むLNPには、脂質の少なくとも75%が、8、10、12、24、若しくは48時間以内、又は3、4、5、6、7、若しくは10日以内に血漿から除去されるものが含まれる。別の例として、LNPの少なくとも50%が、8、10、12、24、若しくは48時間以内、又は3、4、5、6、7、若しくは10日以内に血漿から除去される。
【0519】
そのような脂質は、それらが含まれる培地のpHに応じてイオン化可能であり得る。例えば、わずかに酸性の培地では、脂質は、プロトン化され、したがって正電荷を帯びることができる。逆に、例えば、pHが約7.35である血液などのわずかに塩基性の媒体では、脂質はプロトン化されない可能性があり、したがって電荷を帯びない可能性がある。いくつかの実施形態では、脂質は、少なくとも約9、9.5、又は10のpHでプロトン化され得る。そのような脂質が電荷を帯びる能力は、その固有のpKaに関連している。例えば、脂質は、独立して、約5.8~約6.2の範囲のpKaを有し得る。
【0520】
中性脂質は、LNPを安定化し、そのプロセシングを改善するよう機能する。好適な中性脂質の例には、様々な中性、非荷電、又は両性イオン脂質が含まれる。本開示における使用に好適な中性リン脂質の例には、5-ヘプタデシルベンゼン-1,3-ジオール(レゾルシノール)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(dipalmitoylphosphatidylcholine、DPPC)、ジステロイルホスファチジルコリン、又は1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(DSPC)、ホスホコリン(phosphocholine、DOPC)、ジミリストイルホスファチジルコリン(dimyristoylphosphatidylcholine、DMPC)、ホスファチジルコリン(phosphatidylcholine、PLPC)、1,2-ジアラキドノイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(1,2-diarachidonoyl-sn-glycero-3-phosphocholine、DAPC)、ホスファチジルエタノールアミン(phosphatidylethanolamine、PE)、卵ホスファチジルコリン(egg phosphatidylcholine、EPC)、ジラウリロイルホスファチジルコリン(dilauryloylphosphatidylcholine、DLPC)、ジミリストイルホスファチジルコリン(dimyristoylphosphatidylcholine、DMPC)、1-ミリストイル-2-パルミトイルホスファチジルコリン(1-myristoyl-2-palmitoyl phosphatidylcholine、MPPC)、1-パルミトイル-2-ミリストイルホスファチジルコリン(1-palmitoyl-2-myristoyl phosphatidylcholine、PMPC)、1-パルミトイル-2-ステアロイルホスファチジルコリン(1-palmitoyl-2-stearoyl phosphatidylcholine、PSPC)、1,2-ジアラキドイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(1,2-diarachidoyl-sn-glycero-3-phosphocholine、DBPC)、1-ステアロイル-2-パルミトイルホスファチジルコリン(1-stearoyl-2-palmitoyl phosphatidylcholine、SPPC)、1,2-ジエイコセノイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(1,2-dieicosenoyl-sn-glycero-3-phosphocholine、DEPC)、パルミトイルオレオイルホスファチジルコリン(palmitoyloleoyl phosphatidylcholine、POPC)、リソホスファチジルコリン、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(dioleoyl phosphatidylethanolamine、DOPE)、ジリノレオイルホスファチジルコリンジステアロイルホスファチジルエタノールアミン(dilinoleoylphosphatidylcholine distearoylphosphatidylethanolamine、DSPE)、ジミリストイルホスファチジルエタノールアミン(dimyristoyl phosphatidylethanolamine、DMPE)、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン(dipalmitoyl phosphatidylethanolamine、DPPE)、パルミトイルオレオイルホスファチジルエタノールアミン(palmitoyloleoyl phosphatidylethanolamine、POPE)、イソホスファチジルエタノールアミン、1-ステアロイル-2-オレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(1-stearoyl-2-oleoyl-sn-glycero-3-phosphocholine、SOPC)、及びそれらの組み合わせが含まれるが、それらに限定されない。例えば、中性リン脂質は、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、及びジミリストイルホスファチジルエタノールアミン(DMPE)からなる群から選択され得る。
【0521】
ヘルパー脂質には、トランスフェクションを増強する脂質が含まれる。ヘルパー脂質がトランスフェクションを増強する機構は、粒子安定性を増強することを含み得る。場合によっては、ヘルパー脂質は、膜の融合性を増強することができる。ヘルパー脂質は、ステロイド、ステロール、及びアルキルレゾルシノールを含む。好適な好適なヘルパー脂質の例には、コレステロール、5-ヘプタデシルレゾルシノール、及びヘミコハク酸コレステロールが含まれる。一例では、ヘルパー脂質は、コレステロール又はヘミコハク酸コレステロールであり得る。
【0522】
ステルス脂質は、ナノ粒子がインビボで存在することができる時間の長さを変える脂質を含む。ステルス脂質は、例えば、粒子凝集を低減させ、粒子サイズを制御することによって、製剤化プロセスにおいて支援し得る。ステルス脂質は、LNPの薬物動態特性を調節し得る。好適なステルス脂質には、脂質部分に連結された親水性頭部基を有する脂質が含まれる。
【0523】
ステルス脂質の親水性頭部基は、例えば、PEG(しばしば、ポリ(エチレンオキシド)と称される)、ポリ(オキサゾリン)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(グリセロール)、ポリ(N-ビニルピロリドン)、ポリアミノ酸、及びポリN-(2-ヒドロキシプロピル)メタクリルアミドに基づくポリマーから選択されるポリマー部分を含むことができる。PEGという用語は、ポリエチレングリコール又は他のポリアルキレンエーテルポリマーを意味する。特定のLNP製剤において、PEGはPEG2000とも呼ばれるPEG-2Kであり、平均分子量は約2,000ダルトンである。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2017/173054(A1)号を参照されたい。
【0524】
ステルス脂質の脂質部分は、例えば、独立して約C4~約C40の飽和又は不飽和の炭素原子を含むアルキル鎖長を有するジアルキルグリセロール又はジアルキルグリカミド基を含むものを含むジアシルグリセロール又はジアシルグリカミドに由来し得、ここで鎖は1つ以上の、例えば、アミド又はエステルなどの官能基を含み得る。ジアルキルグリセロール又はジアルキルグリカミド基は、1つ以上の置換アルキル基を更に含み得る。
【0525】
一例として、ステルス脂質は、PEG-ジラウロイルグリセロール、PEG-ジミリストイルグリセロール(PEG-DMG)、PEG-ジパルミトイルグリセロール、PEG-ジステアロイルグリセロール(PEG-distearoylglycerol、PEG-DSPE)、PEG-ジラウリルグリカミド、PEG-ジミリスチルグリカミド、PEG-ジパルミトイルグリカミド、及びPEG-ジステアロイルグリカミド、PEG-コレステロール(l-[8’-(コレスト-5-エン-3[ベータ]-オキシ)カルボキシアミド-3’,6’-ジオキサオクタニル]カルバモイル-[オメガ]-メチル-ポリ(エチレングリコール)、PEG-DMB(3,4-ジテトラデコキシルベンジル-[オメガ]-メチル-ポリ(エチレングリコール)エーテル)、1,2-ジミリストイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン-N-[メトキシ(ポリエチレングリコール)-2000](1,2-dimyristoyl-sn-glycero-3-phosphoethanolamine-N-[methoxy(polyethylene glycol)-2000]、PEG2k-DMPE)、又は1,2-ジミリストイル-rac-グリセロ-3-メチルポリオキシエチレングリコール-2000(PEG2k-DMG)、1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン-N-[メトキシ(ポリエチレングリコール)-2000](1,2-distearoyl-sn-glycero-3-phosphoethanolamine-N-[methoxy(polyethylene glycol)-2000]、PEG2k-DSPE)、1,2-ジステアロイル-sn-グリセロール、メトキシポリエチレングリコール(1,2-distearoyl-sn-glycerol、methoxypoly ethylene glycol、PEG2k-DSG)、ポリ(エチレングリコール)-2000-ジメタクリレート(poly(ethylene glycol)-2000-dimethacrylate、PEG2k-DMA)、及び1,2-ジステアリルオキシプロピル-3-アミン-N-[メトキシ(ポリエチレングリコール)-2000](1,2-distearyloxypropyl-3-amine-N-[methoxy(polyethylene glycol)-2000]、PEG2k-DSA)から選択され得る。1つの特定の例では、ステルス脂質は、PEG2k-DMGであり得る。
【0526】
いくつかの実施形態では、PEG脂質は、グリセロール基を含む。いくつかの実施形態では、PEG脂質は、ジミリストイルグリセロール(DMG)基を含む。いくつかの実施形態では、PEG脂質は、PEG2kを含む。いくつかの実施形態では、PEG脂質は、PEG-DMGである。いくつかの実施形態では、PEG脂質は、PEG2k-DMGである。いくつかの実施形態では、PEG脂質は、1,2-ジミリストイル-rac-グリセロ-3-メトキシポリエチレングリコール-2000である。いくつかの実施形態では、PEG2k-DMGは、1,2-ジミリストイル-rac-グリセロ-3-メトキシポリエチレングリコール-2000である。
【0527】
LNPは、製剤中の成分脂質の異なるそれぞれのモル比を含むことができる。CCD脂質のモル%は、例えば、約30モル%~約60モル%、約35モル%~約55モル%、約40モル%~約50モル%、約42モル%~約47モル%、又は約45%であり得る。ヘルパー脂質のモル%は、例えば、約30モル%~約60モル%、約35モル%~約55モル%、約40モル%~約50モル%、約41モル%~約46モル%、又は約44モル%であり得る。中性脂質のモル%は、例えば、約1モル%~約20モル%、約5モル%~約15モル%、約7モル%~約12モル%、又は約9モル%であり得る。ステルス脂質のモル%は、例えば、約1モル%~約10モル%、約1モル%~約5モル%、約1モル%~約3モル%、約2モル%、又は約1モル%であり得る。
【0528】
LNPは、生分解性脂質(N)の正に帯電したアミン基と、カプセル化される核酸の負に帯電したリン酸基(P)との間で異なる比を有することができる。これは、方程式N/Pによって数学的に表すことができる。例えば、N/P比は、約0.5~約100、約1~約50、約1~約25、約1~約10、約1~約7、約3~約5、約4~約5、約4、約4.5、又は約5であり得る。N/P比はまた、約4~約7又は約4.5~約6であり得る。具体的な例では、N/P比は、4.5であり得るか、又は6であり得る。
【0529】
いくつかのLNPにおいて、カーゴは、Cas mRNA(例えば、Cas9 mRNA)及びgRNAを含むことができる。Cas mRNA及びgRNAは、異なる比にあり得る。例えば、LNP製剤は、約25:1~約1:25の範囲、約10:1~約1:10の範囲、約5:1~約1:5の範囲、又は約1:1のCas mRNAとgRNA核酸との比を含み得る。代替的に、LNP製剤は、約1:1~約1:5、又は約10:1のCas mRNAとgRNA核酸との比を含み得る。代替的に、LNP製剤は、約1:10、25:1、10:1、5:1、3:1、1:1、1:3、1:5、1:10、又は1:25のCas mRNAとgRNA核酸との比を含み得る。代替的に、LNP製剤は、約2:1~約1:2のCas mRNAとgRNA核酸との比を含み得る。代替的に、LNP製剤は、約1:1~約1:2の、Cas mRNAとgRNA核酸との比を含み得る。具体的な例では、Cas mRNAとgRNAとの比は、約1:1であり得る。具体的な例では、Cas mRNAとgRNAとの比は、約1:2であり得る。具体的な例では、Cas mRNAとgRNAとの比は、約2:1であり得る。
【0530】
LNPの例示的な投薬は、総RNA(Cas9 mRNA及びgRNA)カーゴ含有量に関して約0.1、約0.25、約0.3、約0.5、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約8、若しくは約10mg/kg体重(mpk)、又は約0.1~約10、約0.25~約10、約0.3~約10、約0.5~約10、約1~約10、約2~約10、約3~約10、約4~約10、約5~約10、約6~約10、約8~約10、約0.1~約8、約0.1~約6、約0.1~約5、約0.1~約4、約0.1~約3、約0.1~約2、約0.1~約1、約0.1~約0.5、約0.1~約0.3、約0.1~約0.25、約0.25~約8、約0.3~約6、約0.5~約5、約1~約5、若しくは約2~約3mg/kg体重を含む。そのようなLNPは、例えば、静脈内に投与することができる。一例では、約0.01mg/kg~約10mg/kg、約0.1~約10mg/kg、又は約0.01~約0.3mg/kgのLNP用量を使用することができる。例えば、約0.01、約0.03、約0.1、約0.3、約1、約3、又は約10mg/kgのLNP用量を使用することができる。LNPの追加の例示的な投薬には、総RNA(Cas9 mRNA及びgRNA)カーゴ含有量に対して約0.1、約0.25、約0.3、約0.5、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約8又は約10mg/kg(mpk)体重、又は約0.1~約10、約0.25~約10、約0.3~約10、約0.5~約10、約1~約10、約2~約10、約3~約10、約4~約10、約5~約10、約6~約10、約8~約10、約0.1~約8、約0.1~約6、約0.1~約5、約0.1~約4、約0.1~約3、約0.1~約2、約0.1~約1、約0.1~約0.5、約0.1~約0.3、約0.1~約0.25、約0.25~約8、約0.3~約6、約0.5~約5、約1~約5、若しくは約2~約3mg/kgの体重が含まれる。そのようなLNPは、例えば、静脈内に投与することができる。一例では、約0.01mg/kg~約10mg/kg、約0.1~約10mg/kg、又は約0.01~約0.3mg/kgのLNP用量を使用することができる。例えば、約0.01、約0.03、約0.1、約0.3、約0.5、約1、約2、約3、又は約10mg/kgのLNP用量を使用することができる。別の例では、約0.5~約10、約0.5~約5、約0.5~約3、約1~約10、約1~約5、約1~約3、又は約1~約2mg/kgのLNP用量を使用することができる。別の例では、約0.5~約3、約0.5~約2.5、約0.5~約2、約0.5~約1.5、約0.5~約1、約1~約3、約1~約2.5、約1~約2、又は約1~約1.5mg/kgのLNP用量を使用することができる。別の例では、約1mg/kgのLNP用量を使用することができる。
【0531】
いくつかのLNPにおいて、カーゴは、F9核酸構築物及びgRNAを含むことができる。F9核酸構築物及びgRNAは、異なる比にあり得る。例えば、LNP製剤は、約25:1~約1:25の範囲、約10:1~約1:10の範囲、約5:1~約1:5の範囲、又は約1:1のF9核酸構築物とgRNA核酸との比を含み得る。代替的に、LNP製剤は、約1:1~約1:5、約5:1~約1:1、約10:1、又は約1:10のF9核酸構築物とgRNA核酸との比を含み得る。代替的に、LNP製剤は、約1:10、約25:1、約10:1、約5:1、約3:1、約1:1、約1:3、約1:5、約1:10、又は約1:25のF9核酸構築物とgRNA核酸との比を含み得る。
【0532】
好適なLNPの具体的な例は、約4.5の窒素対リン酸塩(N/P)比を有し、約45:44:9:2のモル比(約45:約44:約9:約2)で生分解性カチオン性脂質、コレステロール、DSPC、及びPEG2k-DMGを含有する。生分解性カチオン性脂質は、3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピル(9Z,12Z)-オクタデカ-9,12-ジエノアートとも呼ばれる、(9Z,12Z)-3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピルオクタデカ-9,12-ジエノアートであり得る。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Finn et al.(2018)Cell Rep.22(9):2227-2235を参照されたい。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約1:1(約1:約1)にすることができる。好適なLNPの別の具体的な例は、約50:38.5:10:1.5のモル比(約50:約38.5:約10:約1.5)で、Dlin-MC3-DMA(MC3)、コレステロール、DSPC、及びPEG-DMGを含有する。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約1:2(約1:約2)にすることができる。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約1:1(約1:約1)にすることができる。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約2:1(約2:約1)にすることができる。
【0533】
好適なLNPの別の具体的な例は、約6の窒素対リン酸塩(N/P)比を有し、約50:38:9:3のモル比(約50:約38:約9:約3)で生分解性カチオン性脂質、コレステロール、DSPC、及びPEG2k-DMGを含有する。生分解性カチオン性脂質は、3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピル(9Z,12Z)-オクタデカ-9,12-ジエノアート)とも呼ばれる、脂質A((9Z,12Z)-3-((4,4-ビス(オクチルオキシ)ブタノイル)オキシ)-2-((((3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)カルボニル)オキシ)メチル)プロピルオクタデカ-9,12-ジエノアートであり得る。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約1:2(約1:約2)にすることができる。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約1:1(約1:約1)にすることができる。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約2:1(約2:約1)にすることができる。
【0534】
好適なLNPの別の具体的な例は、約3の窒素対リン酸塩(N/P)比を有し、約50:10:38.5:1.5の比(約50:約10:約38.5:約1.5)又は約47:10:42:1の比(約47:約10:約42:約1)で、カチオン性脂質、構造脂質、コレステロール(例えば、コレステロール(ヒツジ)(Avanti 700000))、及びPEG2k-DMG(例えば、PEG-DMG 2000(NOF America-SUNBRIGHT(登録商標)GM-020(DMG-PEG))を含有する。構造脂質は、例えば、DSPC(例えば、DSPC(Avanti 850365))、SOPC、DOPC、又はDOPEであり得る。カチオン性/イオン化可能脂質は、例えば、Dlin-MC3-DMA(例えば、Dlin-MC3-DMA(Biofine International))であり得る。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約1:2(約1:約2)にすることができる。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約1:1(約1:約1)にすることができる。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約2:1(約2:約1)にすることができる。
【0535】
好適なLNPの別の具体的な例は、約45:9:44:2の比(約45:約9:約44:約2)でDlin-MC3-DMA、DSPC、コレステロール、及びPEG脂質を含有する。好適なLNPの別の具体的な例は、約50:10:39:1の比(約50:約10:約39:約1)でDlin-MC3-DMA、DOPE、コレステロール、及びPEG脂質又はPEG DMGを含有する。好適なLNPの別の具体的な例は、約55:10:32.5:2.5の比(約55:約10:約32.5:約2.5)でDlin-MC3-DMA、DSPC、コレステロール、及びPEG2k-DMGを有する。好適なLNPの別の具体的な例は、約50:10:38.5:1.5の比(約50:約10:約38.5:約1.5)でDlin-MC3-DMA、DSPC、コレステロール、及びPEG-DMGを有する。好適なLNPの別の具体的な例は、約50:10:38.5:1.5の比(約50:約10:約38.5:約1.5)でDlin-MC3-DMA、DSPC、コレステロール、及びPEG-DMGを有する。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約1:2(約1:約2)にすることができる。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約1:1(約1:約1)にすることができる。Cas9 mRNAは、ガイドRNAに対して重量比で約2:1(約2:約1)にすることができる。
【0536】
好適なLNPの他の例は、例えば、国際公開第2019/067992号、国際公開第2020/082042号、米国特許出願公開第2020/0270617号、国際公開第2020/082041号、米国特許出願公開第2020/0268906号、国際公開第2020/082046号(例えば、pp.85-86を参照されたい)、及び米国特許出願公開第2020/0289628号に見出すことができ、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0537】
(6)ヌクレアーゼ剤を含むベクター
本明細書に開示されるヌクレアーゼ剤(例えば、ZFN、TALEN、又はCRISPR/Cas)は、発現のためのベクターで提供され得る。ベクターは、例えば、複製起点、プロモーター、及び抗生物質耐性をコードする遺伝子などの追加の配列を含むことができる。
【0538】
いくつかのベクターは、環状であり得る。代替的に、ベクターは、直線状であり得る。ベクターは、脂質ナノ粒子、リポソーム、非脂質ナノ粒子、又はウイルスキャプシドを介して送達されるようにパッケージすることができる。非限定的な例示的なベクターとしては、プラスミド、ファージミド、コスミド、人工染色体、ミニ染色体、トランスポゾン、ウイルスベクター、及び発現ベクターが挙げられる。
【0539】
核酸の導入は、AAV媒介送達又はレンチウイルス媒介送達などのウイルス媒介送達によっても達成することができる。ベクターは、例えば、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターなどのウイルスベクターであり得る。AAVは任意の好適な血清型であり得、一本鎖AAV(ssAAV)又は自己相補的AAV(scAAV)であり得る。他の例示的なウイルス/ウイルスベクターには、レトロウイルス、レンチウイルス、アデノウイルス、ワクシニアウイルス、ポックスウイルス、及び単純ヘルペスウイルスが含まれる。ウイルスは、分裂細胞、非分裂細胞、又は分裂細胞及び非分裂細胞の両方に感染し得る。ウイルスは、宿主ゲノムに組み込むことができるか、又は代替的に宿主ゲノムに組み込まない。このようなウイルスは、免疫力が低減するように操作することもできる。ウイルスは、複製可能であり得、複製欠損性(例えば、ビリオン複製及び/又はパッケージングの追加ラウンドに必要な1つ以上の遺伝子に欠損がある)であり得る。ウイルスは、一過性の発現、長期的な発現(例えば、少なくとも1週間、2週間、1ヶ月、2ヶ月、又は3ヶ月)、又は永続的な発現(例えば、Cas及び/又はgRNAの)を引き起こし得る。ウイルスベクターは、それらの野生型対応物から遺伝的に修飾され得る。例えば、ウイルスベクターは、クローニングを容易にするために、又はベクターの1つ以上の特性が変化するように、1つ以上のヌクレオチドの挿入、欠失、又は置換を含み得る。そのような特性には、パッケージング容量、形質導入効率、免疫原性、ゲノム組み込み、複製、転写、及び翻訳が含まれ得る。いくつかの例では、ウイルスゲノムの一部は、ウイルスがより大きなサイズを有する外因性配列をパッケージングすることができるように欠失され得る。いくつかの例では、ウイルスベクターは、増強された形質導入効率を有し得る。いくつかの例では、宿主においてウイルスによって誘導される免疫応答が低減され得る。いくつかの例では、宿主ゲノムへのウイルス配列の組み込みを促進するウイルス遺伝子(インテグラーゼなど)は、ウイルスが非組み込み型になるように変異され得る。いくつかの例では、ウイルスベクターは、複製欠損性であり得る。いくつかの例では、ウイルスベクターは、ベクター上のコード配列の発現を駆動するための外因性転写又は翻訳制御配列を含み得る。いくつかの例では、ウイルスは、ヘルパー依存性であり得る。例えば、ウイルスは、ベクターを増幅してウイルス粒子にパッケージングするのに必要とされるウイルス成分(ウイルスタンパク質など)を供給するために、1つ以上のヘルパーウイルスを必要とし得る。そのような場合、ウイルス成分をコードする1つ以上のベクターを含む1つ以上のヘルパー成分が、本明細書に記載のベクター系とともに宿主細胞又は宿主細胞の集団に導入され得る。他の例では、ウイルスは、ヘルパーフリーであり得る。例えば、ウイルスは、ヘルパーウイルスなしでベクターを増幅及びパッケージングすることが可能であり得る。いくつかの例では、本明細書に記載のベクター系はまた、ウイルス増幅及びパッケージングに必要とされるウイルス成分をコードし得る。
【0540】
例示的なウイルス力価(例えば、AAV力価)としては、約1012、約1013、約1014、約1015及び約1016のベクターゲノム(vg)/mL、又は約1012~約1016、約1012~約1015、約1012~約1014、約1012~約1013、約1013~約1016、約1014~約1016、約1015~約1016、若しくは約1013~約1015vg/mLが挙げられる。他の例示的なウイルス力価(例えば、AAV力価)としては、約1012、約1013、約1014、約1015及び約1016のベクターゲノム(vg)/kgの体重、又は約1012~約1016、約1012~約1015、約1012~約1014、約1012~約1013、約1013~約1016、約1014~約1016、約1015~約1016、若しくは約1013~約1015vg/kgの体重が挙げられる。一例では、ウイルス力価は、約1013~約1014vg/mL又はvg/kgである。別の例では、ウイルス力価は、約1012~約1013vg/mL又はvg/kg(例えば、約1012~約1013vg/kg)である。別の例では、ウイルス力価は、約1012~約1014vg/mL又はvg/kg(例えば、約1012~約1014vg/kg)である。例えば、ウイルス力価は、約1.5E12~約1.5E13vg/kgであり得るか、約1.5E12vg/kgであり得るか、又は約1.5E13vg/kgであり得る。別の例では、ウイルス力価は、約2E13vg/mL又はvg/kgである。
【0541】
アデノ随伴ウイルス(AAV)は、ヒト及び非ヒト霊長類(NHP)を含む複数の種に固有である。現在までに、少なくとも12種の天然血清型及び数百種の天然バリアントが単離され、特徴付けられている。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Li et al.(2020)Nat.Rev.Genet.21:255-272を参照されたい。AAV粒子は、一本鎖DNA(ssDNA)ゲノムを含有する非エンベロープ二十面体タンパク質キャプシドから天然に構成される。DNAゲノムには、ウイルスの複製起点及びパッケージングシグナルとして働く2つの逆位末端反復(ITR)が隣接している。rep遺伝子は、ウイルス複製及びパッケージングに必要とされる4つのタンパク質をコードするが、cap遺伝子は、AAV血清型を規定する3つの構造的キャプシドサブユニット、及びいくつかの血清型においてビリオンアセンブリを促進するアセンブリ活性化タンパク質(AAP)をコードする。
【0542】
組換えAAV(rAAV)は、現在、治療用導入遺伝子を標的細胞にインビボで送達することによってヒト疾患を治療するための遺伝子療法において使用される最も一般的に使用されるウイルスベクターのうちの1つである。実際、rAAVベクターは、天然のAAVに類似した二十面体キャプシドから構成されるが、rAAVビリオンは、AAVタンパク質コード配列又はAAV複製配列をキャプシド化しない。これらのウイルスベクターは非複製性である。rAAVベクターにおいて必要とされる唯一のウイルス配列は、2つのITRであり、これらは、rAAVベクターの製造中にゲノム複製及びパッケージングを誘導するために必要とされる。rAAVゲノムは、AAV rep及びcap遺伝子を欠いており、インビボでそれらを非複製性にする。rAAVベクターは、rep及びcap遺伝子を、AAV ITRに隣接する意図された導入遺伝子カセットと組み合わせて、追加のウイルスヘルパータンパク質とともにトランスで発現させることによって生成される。
【0543】
治療用rAAVゲノムでは、遺伝子発現カセットは、ITR配列の間に配置される。典型的には、rAAVゲノムカセットは、治療用導入遺伝子の発現を駆動するためのプロモーター、続いてポリアデニル化配列を含む。rAAV発現カセットに隣接するITRは、通常、単離され、組換えウイルスベクターに変換される最初の血清型であるAAV2に由来する。それ以来、ほとんどのrAAV生成方法は、AAV2 Repベースのパッケージング系に依存している。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Colella et al.(2017)Mol.Ther.Methods Clin.Dev.8:87-104を参照されたい。
【0544】
使用され得るITRのいくつかの非限定的な例には、配列番号196、配列番号197、又は配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなるITRが含まれる。ITRの他の例は、配列番号196、配列番号197、又は配列番号198と比較して1つ以上の変異を含み、配列番号196、配列番号197、又は配列番号198に対して少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一であり得る。本明細書に開示されるいくつかのrAAVゲノムでは、ヌクレアーゼ剤(又はその成分)をコードする核酸は、両側に同じITR(すなわち、5’末端におけるITR、及び3’末端におけるITRの逆相補体)が隣接している。一例では、各末端におけるITRは、配列番号196を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。別の例では、各末端におけるITRは、配列番号197を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。一例では、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、5’末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、3’末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、各末端におけるITRは、配列番号198を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。一例では、少なくとも1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、5’末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、3’末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、各末端におけるITRは、配列番号196を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。本明細書に開示される他のrAAVゲノムでは、ヌクレアーゼ剤(又はその成分)をコードする核酸は、各末端に異なるITRが隣接している。一例では、1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなり、他の末端におけるITRは、配列番号197を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。別の例では、1つの末端におけるITRは、配列番号196を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなり、他の末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。一例では、1つの末端におけるITRは、配列番号197を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなり、他の末端におけるITRは、配列番号198を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる。
【0545】
組換えAAVベクターの特定の血清型は、特定の組織に対するそのインビボ指向性に影響を及ぼす。AAVキャプシドタンパク質は、標的細胞への付着及び侵入を仲介し、続いてエンドソーム脱出及び核への輸送を担う。したがって、rAAVベクターを開発する場合の血清型の選択は、どの細胞型及び組織にベクターがインビボで注射された場合に結合及び形質導入する可能性が最も高いかに影響を与える。rAAV8を含むrAAVのいくつかの血清型は、マウス、NHP及びヒトにおいて全身的に送達された場合、肝臓に形質導入することができる。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Li et al.(2020)Nat.Rev.Genet.21:255-272を参照されたい。
【0546】
核に入ると、ssDNAゲノムはビリオンから放出され、相補的DNA鎖が合成されて二本鎖DNA(dsDNA)分子が生成される。二本鎖AAVゲノムは、それらのITRを介して自然に環状化し、染色体外で核内に存続するエピソームになる。したがって、エピソーム遺伝子療法プログラムのために、rAAV送達rAAVエピソームは、非分裂細胞において長期のプロモーター駆動遺伝子発現を提供する。しかしながら、このrAAV送達エピソームDNAは、細胞が分裂するにつれて希釈される。対照的に、本明細書に記載の遺伝子療法は、長期の遺伝子発現を可能にする遺伝子挿入に基づく。
【0547】
特定の配列(例えば、特定の双方向性構築物配列又は特定の一方向性構築物配列)を含む特定のrAAVが本明細書に開示される場合、それらは、開示される配列又はその配列の逆相補体を包含することを意味する。例えば、本明細書に開示される双方向性又は一方向性構築物が仮定配列5’-CTGGACCGA-3’からなる場合、それはまた、その配列の逆相補体(5’-TCGGTCCAG-3’)を包含することを意味する。同様に、双方向性又は一方向性構築物要素を含むrAAVが特定の5’から3’への順序で本明細書に開示される場合、それらはまた、それらの要素の順序の逆相補体を包含することを意味する。例えば、5’から3’に、第1のスプライスアクセプター、第1のコード配列、第1のターミネーター、第2のターミネーターの逆相補体、第2のコード配列の逆相補体、及び第2のスプライスアクセプターの逆相補体を含む双方向性構築物を含むrAAVが本明細書に開示される場合、それはまた、5’から3’に、第2のスプライスアクセプター、第2のコード配列、第2のターミネーター、第1のターミネーターの逆相補体、第1のコード配列の逆相補体、及び第1のスプライスアクセプターの逆相補体を含む構築物を包含することを意味する。一本鎖AAVゲノムは、センス(プラス鎖)又はアンチセンス(マイナス鎖ゲノム)のいずれかとしてパッケージされ、+及び-極性の一本鎖AAVゲノムは、等しい頻度で成熟rAAVビリオンにパッケージされる。例えば、LING et al.(2015)J.Mol.Genet.Med.9(3):175、Zhou et al.(2008)Mol.Ther.16(3):494-499、及びSamulski et al.(1987)J.Virol.61:3096-3101を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0548】
ssDNA AAVゲノムは、2つのオープンリーディングフレーム、Rep及びCapからなり、相補的DNA鎖の合成を可能にする2つの逆位末端反復が隣接している。AAVトランスファープラスミドを構築する場合、導入遺伝子は、2つのITRの間に配置され、Rep及びCapは、トランスで供給され得る。Rep及びCapに加えて、AAVはアデノウイルスからの遺伝子を含有するヘルパープラスミドを必要とする場合がある。これらの遺伝子(E4、E2a、及びVA)はAAV複製を仲介する。例えば、トランスファープラスミド、Rep/Cap、及びヘルパープラスミドをアデノウイルス遺伝子E1+を含むHEK293細胞にトランスフェクトして、感染性AAV粒子を生成することができる。代替的に、Rep、Cap、及びアデノウイルスヘルパー遺伝子を組み合わせて単一のプラスミドとすることもできる。同様のパッケージングセル及び方法は、レトロウイルスなどの他のウイルスにも使用できる。
【0549】
AAVの複数の血清型が確認されている。これらの血清型は、感染する細胞の種類(すなわち、それらの指向性)が異なり、特定の細胞型の優先的な形質導入を可能にする。AAVという用語は、例えば、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV6.2、AAV7、AAVrh.64R1、AAVhu.37、AAVrh.8、AAVrh.32.33、AAV8、AAV9、AAV-DJ、AAV2/8、AAVrh10、AAVLK03、AV10、AAV11、AAV12、rh10、及びそれらのハイブリッド、トリAAV、ウシAAV、イヌAAV、ウマAAV、霊長類AAV、非霊長類AAV、及びヒツジAAVを含む。AAVの種々の血清型のゲノム配列、並びにネイティブ末端反復(TR)、Repタンパク質、及びキャプシドサブユニットの配列は、当該技術分野で既知である。そのような配列は、文献又はGenBankなどの公開データベースに見出すことができる。「AAVベクター」は、本明細書で使用される場合、AAV起源ではない異種配列(すなわち、AAVに対して異種の核酸配列)を含むAAVベクターを指し、典型的には、目的の異種ポリペプチドをコードする配列を含む。構築物は、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV6.2、AAV7、AAVrh.64R1、AAVhu.37、AAVrh.8、AAVrh.32.33、AAV8、AAV9、AAV-DJ、AAV2/8、AAVrh10、AAVLK03、AV10、AAV11、AAV12、rh10、及びそれらのハイブリッド、トリAAV、ウシAAV、イヌAAV、ウマAAV、霊長類AAV、非霊長類AAV、及びヒツジAAVキャプシド配列を含み得る。一般に、異種核酸配列(導入遺伝子)は、少なくとも1つ、及び一般に2つのAAV逆位末端反復配列(ITR)が隣接している。AAVベクターは、一本鎖(ssAAV)又は自己相補的(scAAV)のいずれかであり得る。肝臓組織の血清型の例には、AAV3B、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAVrh.74、及びAAVhu.37が含まれ、特にAAV8が含まれる。具体的な例では、核酸構築物を含むAAVベクターは、組換えAAV8(rAAV8)であり得る。本明細書に記載のrAAV8ベクターは、キャプシドがAAV8からのものであるベクターである。例えば、AAV2からのITR及びAAV8のキャプシドを使用するAAVベクターは、本明細書においてrAAV8ベクターであるとみなされる。
【0550】
指向性は、キャプシド及び異なるウイルス血清型からのゲノムの混合である偽型付けによって更に洗練することができる。例えば、AAV2/5は、血清型5のキャプシドにパッケージされた血清型2のゲノムを含むウイルスを示す。偽型ウイルスの使用は、形質導入効率を改善するだけでなく、指向性を変えることができる。異なる血清型に由来するハイブリッドキャプシドを使用して、ウイルスの指向性を改変することもできる。例えば、AAV-DJは、8つの血清型からのハイブリッドキャプシドを含有しており、インビボで幅広い細胞型にわたって高い感染力を示す。AAV-DJ8は、AAV-DJの特性を示すが、脳への取り込みが増強された別の例である。AAV血清型は、変異によっても修飾することができる。AAV2の変異修飾の例には、Y444F、Y500F、Y730F、及びS662Vが含まれる。AAV3の変異修飾の例には、Y705F、Y731F、及びT492Vが含まれる。AAV6の変異修飾の例には、S663V及びT492Vが含まれる。他の偽型/修飾AAVバリアントには、AAV2/1、AAV2/6、AAV2/7、AAV2/8、AAV2/9、AAV2.5、AAV8.2、及びAAV/SASTGが含まれる。
【0551】
導入遺伝子の発現を加速するために、自己相補的AAV(scAAV)バリアントを使用することができる。AAVは細胞のDNA複製機構に依存して、AAVの一本鎖DNAゲノムの相補的鎖を合成するため、導入遺伝子の発現が遅れる可能性がある。この遅延に対処するために、感染時に自発的にアニーリングすることができる相補的配列を含むscAAVを使用することができ、宿主細胞のDNA合成の必要性を排除する。しかしながら、一本鎖AAV(ssAAV)ベクターも使用できる。
【0552】
パッケージング容量を増加させるために、より長い導入遺伝子を、1つ目は3’スプライスドナー、2つ目は5’スプライスアクセプターである2つのAAVトランスファープラスミドとの間に分割することができる。細胞の共感染時に、これらのウイルスはコンカテマーを形成し、一緒にスプライシングされ、完全長導入遺伝子を発現させることができる。これにより、より長い導入遺伝子の発現が可能になるが、発現の効率は低下する。容量を増加させるための同様の方法は、相同組換えを利用する。例えば、導入遺伝子は2つのトランスファープラスミドの間に分割することができるが、共発現が相同組換え及び完全長導入遺伝子の発現を誘導するように、実質的な配列の重複がある。
【0553】
ベクター(例えば、組換えAAV8などのAAV)は、例えば、10mMのリン酸ナトリウム、180mMの塩化ナトリウム、及び0.005%のポロキサマー188において、pH7.3で製剤化することができる。
【0554】
ある特定のAAVにおいて、カーゴは、1つ以上のガイドRNAをコードする核酸(例えば、ガイドRNAをコードするDNA、又は2つ以上のガイドRNAをコードするDNA)を含み得る。ある特定のAAVにおいて、カーゴは、Cas9などのCasヌクレアーゼをコードする核酸(例えば、DNA)、及び1つ以上のガイドRNAをコードするDNA(例えば、ガイドRNAをコードするDNA、又は2つ以上のガイドRNAをコードするDNA)を含み得る。ある特定のAAVにおいて、カーゴは、F9核酸構築物を含み得る。ある特定のAAVにおいて、カーゴは、Cas9などのCasヌクレアーゼをコードする核酸(例えば、DNA)、ガイドRNA(又は複数のガイドRNA)をコードするDNA、及びF9核酸構築物を含み得る。
【0555】
例えば、Cas又はCas9及び1つ以上のgRNA(例えば、1つのgRNA又は2つのgRNA又は3つのgRNA又は4つのgRNA)は、LNP媒介送達(例えば、RNAの形態)又はアデノ随伴ウイルス(AAV)媒介送達(例えば、rAAV8媒介送達)を介して送達することができる。例えば、Cas9 mRNA及びgRNAは、LNP媒介送達を介して送達することができるか、又はCas9をコードするDNA及びgRNAをコードするDNAは、AAV媒介送達を介して送達することができる。Cas又はCas9及びgRNAは、単一のAAVにおいて、又は2つの別個のAAVを介して送達することができる。例えば、第1のAAVは、Cas又はCas9発現カセットを担持することができ、第2のAAVは、gRNA発現カセットを担持することができる。同様に、第1のAAVは、Cas又はCas9発現カセットを担持することができ、第2のAAVは、2つ以上のgRNA発現カセットを担持することができる。代替的に、単一のAAVは、Cas又はCas9発現カセット(例えば、プロモーターに作動可能に連結されたCas又はCas9コード配列)及びgRNA発現カセット(例えば、プロモーターに作動可能に連結されたgRNAコード配列)を担持することができる。同様に、単一のAAVは、Cas又はCas9発現カセット(例えば、プロモーターに作動可能に連結されたCas又はCas9コード配列)及び2つ以上のgRNA発現カセット(例えば、プロモーターに作動可能に連結されたgRNAコード配列)を担持することができる。U6プロモーター又は小さなtRNA Glnなど、様々なプロモーターを使用してgRNAの発現を駆動することができる。同様に、Cas9の発現を駆動するために様々なプロモーターを使用できる。例えば、Cas9コード配列がAAV構築物に適合することができるように小さなプロモーターが使用される。同様に、小さなCas9タンパク質(例えば、SaCas9又はCjCas9を使用して、AAVパッケージング容量を最大化する)。
【0556】
C.細胞又は動物又はゲノム
上記の組成物のうちのいずれか(例えば、F9核酸構築物、ヌクレアーゼ剤、ベクター、脂質ナノ粒子、又はそれらの任意の組み合わせ)を含む細胞又は動物(すなわち、対象)もまた本明細書で提供される。そのような細胞又は動物(又はゲノム)は、本明細書に開示される方法によって生成することができる。例えば、細胞又は動物は、本明細書に記載のF9核酸構築物のうちのいずれか、本明細書に開示されるヌクレアーゼ剤のうちのいずれか、又はその両方を含むことができる。そのような細胞又は動物(又はゲノム)は、新生児細胞又は動物(又はゲノム)であり得る。代替的に、そのような細胞又は動物(又はゲノム)は、非新生児細胞又は動物(又はゲノム)であり得る。
【0557】
新生児対象(例えば、動物)は、1歳(52週齢)以下、好ましくは24週齢以下、より好ましくは12週齢以下、より好ましくは8週齢以下、及び更により好ましくは4週齢以下のヒト対象であり得る。ある特定の実施形態では、新生児ヒト対象は、最大4週齢である。ある特定の実施形態では、新生児ヒト対象は、最大8週齢である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後3週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後2週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後1週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後7日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後6日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後5日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後4日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後3日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後2日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後1日以内である。上に開示される時間窓は、ヒト対象のためのものであり、他の動物のための対応する発生時間窓を包含することも意図される。本明細書で使用される場合、「新生児細胞」は、新生児対象の細胞であり、新生児細胞の集団は、新生児対象の細胞の集団である。
【0558】
新生児細胞は、任意の新生児対象のものであり得る。例えば、新生児細胞は、1歳(52週齢)以下、好ましくは24週齢以下、より好ましくは12週齢以下、より好ましくは8週齢以下、及び更により好ましくは4週齢以下のヒト対象からのものであり得る。ある特定の実施形態では、新生児ヒト対象は、最大4週齢である。ある特定の実施形態では、新生児ヒト対象は、最大8週齢である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後3週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後2週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後1週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後7日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後6日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後5日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後4日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後3日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後2日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後1日以内である。上に開示される時間窓は、ヒト対象のためのものであり、他の動物のための対応する発生時間窓を包含することも意図される。本明細書で使用される場合、「新生児細胞」は、新生児対象の細胞であり、新生児細胞の集団は、新生児対象の細胞の集団である。
【0559】
いくつかのそのような細胞又は動物又はゲノムでは、F9核酸構築物は、セーフハーバー遺伝子座などの標的ゲノム遺伝子座(例えば、ALB遺伝子座又はヒトALB遺伝子座のイントロン1などのALB遺伝子座又はヒトALB遺伝子座)にゲノムに組み込まれ得る。いくつかのそのような細胞、動物、又はゲノムでは、F9核酸構築物は、細胞、動物、又はゲノムにおいて発現される。例えば、F9核酸構築物がALB遺伝子座(例えば、ヒトALB遺伝子座のイントロン1)に組み込まれる場合、FIXタンパク質はALB遺伝子座から発現され得る。FIXコード配列は、標的ゲノム遺伝子座に組み込まれると、標的ゲノム遺伝子座で内因性プロモーターに作動可能に連結され得るか、又は核酸構築物に存在する外因性プロモーターに作動可能に連結され得る。核酸構築物が本明細書に開示される双方向性核酸構築物である場合、ゲノム、細胞、又は動物は、第1のFIXタンパク質を発現させることができるか、又は第2のFIXタンパク質を発現させることができる。いくつかのゲノム、細胞、又は動物では、標的ゲノム遺伝子座は、ALB遺伝子座である。例えば、核酸構築物は、内因性ALB遺伝子座のイントロン1にゲノムに組み込まれ得る。次いで、内因性ALBエキソン1は、核酸構築物中のFIXタンパク質のコード配列にスプライスすることができる。
【0560】
核酸構築物が安定して組み込まれる標的ゲノム遺伝子座は、核酸構築物からのFIXコード配列についてヘテロ接合であり得るか、又は核酸構築物からのFIXコード配列についてホモ接合であり得る。二倍体生物は、各遺伝子座に2つの対立遺伝子を有する。対立遺伝子の各対は、特定の遺伝子遺伝子座の遺伝子型を表す。遺伝子型は、特定の遺伝子座に2つの同一の対立遺伝子がある場合はホモ接合であり、2つの対立遺伝子が異なる場合はヘテロ接合であると記載される。
【0561】
細胞、動物、又はゲノムは、真核細胞若しくは真核生物、又は哺乳動物細胞若しくは哺乳動物(例えば、非ヒト哺乳動物細胞若しくは非ヒト哺乳動物、又はヒト細胞若しくはヒト)などの任意の好適な種からのものであり得る。哺乳動物は、例えば、非ヒト哺乳動物、ヒト、げっ歯動物、ラット、マウス、又はハムスターであり得る。他の非ヒト哺乳動物には、例えば、非ヒト霊長類、サル、類人猿、ネコ、イヌ、ウサギ、ウマ、雄ウシ、シカ、バイソン、家畜(例えば、ウシ、去勢牛などのウシ種、ヒツジ、ヤギなどのヒツジ種、並びにブタ、及びイノシシなどのブタ種)が含まれる。鳥類には、例えば、ニワトリ、シチメンチョウ、ダチョウ、ガチョウ、アヒルなどが含まれる。飼育動物及び農業用動物も含まれる。「非ヒト」という用語はヒトを除外する。例には、ヒト細胞/ヒト、げっ歯類細胞/げっ歯類、マウス細胞/マウス、ラット細胞/ラット、及び非ヒト霊長類細胞/非ヒト霊長類が含まれるが、これらに限定されない。具体的な例では、細胞はヒト細胞であるか、又は動物はヒトである。同様に、細胞は、任意の好適なタイプの細胞であり得る。具体的な例では、細胞は、肝細胞などの肝臓細胞(例えば、ヒト肝臓細胞又はヒト肝細胞)である。
【0562】
細胞は、単離された細胞(例えば、インビトロ)、エクスビボ細胞であり得るか、又は動物内(すなわち、対象内)でインビボであり得る。細胞は、有糸分裂能力のある細胞又は有糸分裂的に不活性な細胞、減数分裂能力のある細胞又は減数分裂的に不活性な細胞であり得る。同様に、細胞はまた、初代体細胞又は初代体細胞ではない細胞であり得る。体細胞には、配偶子、生殖細胞、配偶子細胞、又は未分化幹細胞ではない任意の細胞が含まれる。例えば、細胞は、肝細胞(例えば、マウス、非ヒト霊長類、又はヒト肝細胞)などの肝臓細胞であり得る。
【0563】
本明細書で提供される細胞は、正常で健康な細胞であり得るか、又は病変した細胞若しくは変異体を担持する細胞であり得る。例えば、細胞は、FIX欠乏症を有し得るか、又はFIX欠乏症若しくは血友病(例えば、血友病B)を有する対象からのものであり得る。
【0564】
本明細書で提供される細胞は、非分裂細胞であり得る。非分裂細胞は、最終的に分化し、分裂しない細胞、並びに分裂しないが細胞分裂及び増殖に再び入る能力を保持する静止細胞を指す。例えば、肝臓細胞は、(例えば、損傷又は切除された場合に)分裂する能力を保持するが、典型的には分裂しない。有糸分裂細胞分裂の間、相同組換えは、ゲノムが保護され、二本鎖切断が修復される機構である。非分裂細胞は、相同組換え(HR)が、(例えば、対照分裂細胞と比較して)二本鎖DNA切断が細胞において修復される主要な機構ではない細胞を指し得る。非分裂細胞は、非相同末端結合(NHEJ)が、(例えば、対照分裂細胞と比較して)二本鎖DNA切断が細胞において修復される主要な機構である細胞を指し得る。非分裂細胞型は、例えば、活性NHEJ二本鎖DNA切断修復機構によって、文献に記載されている。例えば、Iyama,DNA Repair(Amst.)2013,12(8):620-636を参照されたい。
【0565】
III.F9核酸を導入するか、組み込むか、若しくは発現させるための方法、又は血友病B若しくはFIX欠乏症の治療のための方法
本明細書に開示される核酸構築物及び組成物は、F9核酸を細胞に導入する方法、F9核酸を標的ゲノム遺伝子座に組み込む方法、細胞におけるFIXの発現方法、及び対象における血友病B又はFIX欠乏症を治療する方法において使用することができる。本明細書に開示される核酸構築物及び組成物は、F9核酸を細胞若しくは細胞の集団又は対象に導入する方法、F9核酸を標的ゲノム遺伝子座に挿入又は組み込む方法、細胞若しくは細胞の集団又は対象においてFIXタンパク質を発現させる方法、及び対象における血友病B又はFIX欠乏症を治療する方法において使用することができる。
【0566】
A.血友病B
本明細書に開示される組成物(例えば、F9核酸構築物、又はヌクレアーゼ剤(例えば、CRISPR/Cas系)との組み合わせにおけるF9核酸構築物は、FIX欠乏症若しくは血友病Bの治療及び/又はFIX欠乏症若しくは血友病Bに関連する少なくとも1つの症状の回復に有用である。同様に、本明細書に開示される組成物は、FIX欠乏症又は血友病Bを有する対象を治療するための薬学的組成物又は医薬の調製に使用することができる。
【0567】
症状及び原因。止血は、正常な条件下で血液を流体状態に維持し、血管損傷の場合に迅速に血餅を形成するための凝固促進活性と抗凝固活性との間のバランスである。凝固は、血小板をコラーゲン及び血管外組織因子に曝露する内皮の破壊によって開始される。これは、FIXを含む凝血因子の活性化カスケードをもたらし、フィブリンモノマーの活性化及び重合がプラグを形成して血流を遮断し、止血を達成するまで凝固反応を増幅する(図1)。凝固プロセスは、凝血封じ込め、創傷治癒、凝血溶解、組織再生、及びリモデリングを伴う。
【0568】
血友病Bは、X染色体上に存在するF9遺伝子における遺伝性又は自然発生的な劣性変異によって引き起こされる稀な先天性障害であり、機能不全又は欠乏FIXタンパク質の発現をもたらす。機能するFIXタンパクの不在は、凝固カスケードを妨害し、血餅の正常な形成が大幅に制限され、異常出血をもたらす。バリアントの劣性の性質に起因して、血友病は通常、男性のみに影響を及ぼすが、女性保因者は、軽度から中程度の症状を経験し得、治療を必要とし得る。
【0569】
血友病は通常、母体のX染色体から遺伝するが、前向き研究は、重度の血友病Bを有すると新たに診断された人々の43%が血友病の以前の家族歴を有しないことを報告している。例えば、Srivastava et al.(2020)Haemophilia 26.6:1-158、及びKasper et al.(2007)Haemophilia 13:90-92を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。World Federation of Hemophiliaによって2019年に実施されたAnnual Global Surveyに関する報告は、31,997人の患者が世界中で血友病Bとともに生活し、4,093人の患者が米国で生活していることを報告した。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、World Federation of Hemophilia,「Report on the Annual Global Survey 2019」World Federation of Hemophilia(2020)を参照されたい。世界中の血友病Bの推定発生率(出生時の有病率)は、男性100,000人当たり5.0症例であり、重度の血友病Bについては男性100,000人当たり1.5症例である。血友病を有する人々についての死亡率がより高いため、年齢群にわたる推定有病率はより低く、男性100,000人当たり1.1症例の重度の血友病を含む男性100,000人当たり3.8症例の血友病Bである。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、World Federation of Hemophilia,「Report on the Annual Global Survey 2019」World Federation of Hemophilia(2020)を参照されたい。
【0570】
血友病及び出血症状の重症度は、凝血因子の活性レベルの程度と相関する(表8)。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Srivastava et al.(2020)Haemophilia 26.6:1-158を参照されたい。高所得市場では、血友病B患者のうちの34%が軽度の血友病を有し、約31%が中程度の血友病を有し、33%が重度の血友病を有すると推定される。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、World Federation of Hemophilia,「Report on the Annual Global Survey 2019」World Federation of Hemophilia(2020)を参照されたい。
【0571】
【表8】
【0572】
血友病Bの臨床症状には、容易な挫傷、関節、筋肉及び軟組織における「自然」出血、疼痛、外傷又は手術後の過剰な出血、並びに生命を脅かす頭蓋内出血の観察が含まれる。
【0573】
自然出血は最も一般的には関節で起こり、膝(全ての出血事象の50%超)、肘、足首、肩、及び手首が最も影響を受ける。関節における出血の再発は、関節の腫脹を伴う炎症、軟骨の変性、及び血友病性関節症と呼ばれる関節腔の進行性破壊をもたらす。関節症が関節において発症するにつれて、正常な体重負荷などの最小限の関節ストレスが加えられた場合であっても、出血がますます頻繁になり、慢性滑膜炎、疼痛、線維症及び進行性関節硬直をもたらす。血友病性関節症の最終段階では、軟骨の進行性かつ浸食性の破壊が関節空間を狭め、関節の崩壊又は硬化をもたらす。
【0574】
筋肉内出血は、出血事象の30%を表している。筋膜筋のような限られた腔に局在する場合、虚血、壊疽、拘縮及び神経障害を伴う重要な構造の顕著な圧縮をもたらし得る。骨盤腔における出血は、大腿神経圧迫をもたらし得、神経障害が発生した場合、潜在的な永続的障害をもたらす。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Napolitano et al.,「Chapter 3-Hemophilia A and Hemophilia B,」Consultative Hemostasis and Thrombosis,Elsevier 4(2019):39-58を参照されたい。
【0575】
鼻血、口腔及び胃腸出血は、咳又は嘔吐のような軽い外傷後にも起こり得る。腹壁又は腸壁における出血も起こり得、例えば虫垂炎と誤診されることが多い重度の疼痛を生じる。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Hoots et al.,「Clinical manifestations and diagnosis of hemophilia」UptoDate(2019)を参照されたい。血尿は重度の血友病の頻繁な症状であるが、通常は良性であり、腎機能の進行性喪失に関連しない。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Hoots et al.,「Clinical manifestations and diagnosis of hemophilia」UptoDate(2019)を参照されたい。
【0576】
頭蓋内出血は、血友病を有する個体の約2.7%において生じると推定され、罹患した成人において50%の確率で自然発生的である。その低い発生率にもかかわらず、頭蓋内出血は、血友病患者における出血からの死亡の最も一般的な原因である。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Napolitano et al.,「Chapter 3-Hemophilia A and Hemophilia B,」Consultative Hemostasis and Thrombosis,Elsevier 4(2019):39-58を参照されたい。
【0577】
血友病Bを有する患者の全体期待寿命は、患者が適切な治療を受けるかどうかによって変化する。米国で利用可能なものなどの予防及びオンデマンド治療では、2018年にオランダで実施された研究において、平均期待寿命は健康な男性より6年短いことが見出された(77歳対83歳)。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Hassan et al.(2021)J.Thromb.Haemost.19:645-653を参照されたい。
【0578】
診断。重度の血友病Bを有する患者は通常、臨床的特徴に基づいて2歳より前に診断されるが、軽度の血友病を有する患者は、出血症状が傷害又は手術時にのみ現れる場合、より高齢で診断され得る。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Berntorp et al.(2021)Nat.Rev.Dis.Primers 7.45を参照されたい。
【0579】
一般的な血友病の診断は、最初に臨床的特徴に基づき、次いで、正常な血小板計数、正常なプロトロンビン時間(prothrombin time、PT)アッセイであるが、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の延長を伴うスクリーニング検査結果によって確認される。例えば、Srivastava et al.(2020)Haemophilia 26.6:1-158及びHoots et al.,「Clinical manifestations and diagnosis of hemophilia」UptoDate(2019)を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。血友病Bの最終診断は、正常の40%未満のFIX活性レベルを測定する一段階FIXアッセイの結果に基づく。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Srivastava et al.(2020)Haemophilia 26.6:1-158を参照されたい。稀な状況では、血友病B患者のFIX活性レベルは40%以上であり得、病原性FIXレベルが調査され得る。
【0580】
遺伝子診断は、疾患の生物学を定義し、困難な症例における診断を確立し、阻害因子発生のリスクを予測し、女性保因者を同定し、必要に応じて出生前診断を提供するために実施することができる。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Srivastava et al.(2020)Haemophilia 26.6:1-158を参照されたい。遺伝子検査は必ずしも正確な変異を同定しない可能性があることが認識されているが、血友病Bの原因である変異は、症例の98%においてF9遺伝子において同定されると推定される。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Carcao et al.,「Hemophilia A and B」Hematology,Elsevier 7(2018):2001-2022を参照されたい。初生児は、第IX因子レベルを測定するための血液検査を介して血友病Bについて検査され得る。例えば、血液は臍帯から採取することができる。
【0581】
治療及び満たされていない医学的必要性。血友病B治療の主な目的は、急性出血の予防又は治療のために、失われた血餅因子を止血的に適切な血漿レベルに置き換えることによって出血を予防又は治療することである。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Napolitano et al.,「Chapter 3-Hemophilia A and Hemophilia B,」Consultative Hemostasis and Thrombosis,Elsevier 4(2019):39-58を参照されたい。
【0582】
現在の標準治療は、血友病Bの予防又は治療のための、血奬由来又は組換えFIX凝血因子濃縮物(CFC)の使用である。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Srivastava et al.(2020)Haemophilia 26.6:1-158を参照されたい。CFCの定期的投与による予防は、中程度から重度の血友病Bを有する患者における自然出血を予防して、FIXレベルを1%を超えて維持するために推奨される。軽い若しくは中程度の出血を制御するために、又は再発性自然出血を予防するために、正常の30~50%のFIX活性レベルが必要とされ(Srivastava et al.(2020)Haemophilia 26.6:1-158)、これは血友病治療を専門とする医師の監督下で行われる、標準FIX CFCの週当たり2~3回の静脈内注入に相当する。例えば、Srivastava et al.(2020)Haemophilia 26.6:1-158、及びPowell et al.(2013)N.Engl.J.Med.369.24:2313-2323を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。投与頻度を毎週又は2週間毎に低減させるために、延長された半減期のCFCが開発されている。例えば、Powell et al.(2013)N.Engl.J.Med.369.24:2313-2323を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。予防の開始は、開始時の年齢が長期臨床転帰の強力な予測因子であることが実証されているので、可能な限り早く、好ましくは3歳前に推奨される。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Srivastava et al.(2020)Haemophilia 26.6:1-158を参照されたい。新生児段階及び乳児段階中の血友病患者に対する遺伝子療法は、血友病性関節症及び頭蓋内出血などの不可逆性症状及び生命を脅かす事象を予防することができる。
【0583】
出血又は外科的処置の場合、エピソード療法又はオンデマンド療法を予防に追加することができ、その場合、正常なFIX活性の50~100%のレベルが達成され、最低7~10日間維持されるべきである。例えば、Carcao et al.,「Hemophilia A and B」Hematology,Elsevier 7(2018):2001-2022、及びNapolitano et al.,「Chapter 3-Hemophilia A and Hemophilia B,」Consultative Hemostasis and Thrombosis,Elsevier 4(2019):39-58を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。オンデマンド療法は、自然出血を経験しない中程度の形態の血友病Bを有する患者に対する唯一の処置であり得る。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Srivastava et al.(2020)Haemophilia 26.6:1-158を参照されたい。
【0584】
予防治療に対する高いアドヒアランスを有する患者は、より低いレベルの年間出血率(annualized bleeding rate、ABR)を有することが観察されている。rCFCの効力に関する最近の研究では、研究全体にわたる平均ABRが0~4の範囲であることが観察された。例えば、Davis et al.(2019)J.Med.Econ.22.10:1014-1021、及びChhabra(2020)Blood Coagul.Fibrinolysis 31.3:186-192を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0585】
薬理学的治療に加えて、一般的に少なくとも血液病専門医、看護師、及び理学療法士からなる、血友病に関して患者の治癒及び教育を支援する多領域のチームが配置される。
【0586】
米国におけるCFCの使用は、疾患の全体的な経過を変化させているが、血友病B患者に対する満たされていない医学的必要性が残っている。第一に、CFCから投与された外因性FIXに対する中和抗体の発生は、出血を治療する能力を大きく妨害し得る重度のFIX欠乏症を有する個体の約10%において起こることが報告されている。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Male et al.(2021)Hemophilia 106.1:123-129を参照されたい。第二に、専用センターでの週当たり数回の注射又は2週間毎の注射を必要とする予防治療は、患者に対する顕著な治療負担並びに医療システム及び社会に対する顕著な経済的負担を表す。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Burke et al.(2021)Orphanet.J.Rare Dis.16:143を参照されたい。予防が自然関節出血のリスクを下げるとしても、それは完全には排除されず、残存する慢性疼痛及び障害につながる。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Burke et al.(2021)Orphanet.J.Rare Dis.16:143を参照されたい。したがって、機能的FIXタンパク質の血漿レベルを長期に持続させる治療が依然として必要とされている。
【0587】
アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター遺伝子療法は、血友病Bについて調査中である。臨床試験データは、一部の患者においてFIXの持続する内因性生成を実証しており、これは、置き換えFIXの注入に対する必要性の排除をもたらす。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Von Drygalski(2020)Blood 136(supp 1):13を参照されたい。しかしながら、FIXのAAV発現はエピソーム性であり、したがって、効力に関する更なる長期データが生成されるまで、発現の耐久性は未知のままである。
【0588】
いくつかの組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターエピソーム遺伝子治療は、血友病Bについて第3相調査下にある。これらのrAAVベクターは、肝臓特異的プロモーターと関連するコドン最適化されたPaduaバリアントヒトF9遺伝子を肝細胞の核に送達し、そこで染色体外環状エピソームとして維持される。得られた発現Padua FIXタンパク質は、野生型FIXタンパク質のバリアントであり、野生型FIXと比較してFIX特異的活性が8倍増加していると推定される。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、VandenDriessche et al.(2018)Mol.Ther.26.1:14-16を参照されたい。しかしながら、FIXのAAV発現はエピソーム性であり、したがって、効力に関する更なる長期データが生成されるまで、発現の耐久性は未知のままである。
【0589】
B.方法
F9核酸を細胞に導入する方法、F9核酸を標的ゲノム遺伝子座に組み込む方法、細胞におけるFIXの発現方法、及び対象における血友病B又はFIX欠乏症を治療する方法が提供される。F9核酸を細胞又は細胞の集団(又は対象における細胞若しくは細胞の集団)に導入する方法、F9核酸を細胞又は細胞の集団(又は対象における細胞若しくは細胞の集団)における標的ゲノム遺伝子座に挿入する方法、細胞又は細胞の集団(又は対象における細胞若しくは細胞の集団)においてFIXタンパク質を発現させる方法、対象における血友病B又はFIX欠乏症を治療する方法が提供される。
【0590】
細胞又は細胞の集団は、新生児細胞又は新生児細胞の集団であり得、対象は、いくつかの方法において新生児対象であり得る。新生児対象は、1歳(52週齢)以下、好ましくは24週齢以下、より好ましくは12週齢以下、より好ましくは8週齢以下、及び更により好ましくは4週齢以下のヒト対象であり得る。ある特定の実施形態では、新生児ヒト対象は、最大4週齢である。ある特定の実施形態では、新生児ヒト対象は、最大8週齢である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後3週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後2週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後1週間以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後7日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後6日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後5日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後4日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後3日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後2日以内である。別の実施形態では、新生児ヒト対象は、出生後1日以内である。上に開示される時間窓は、ヒト対象のためのものであり、他の動物のための対応する発生時間窓を包含することも意図される。本明細書で使用される場合、「新生児細胞」は、新生児対象の細胞であり、新生児細胞の集団は、新生児対象の細胞の集団である。
【0591】
細胞又は細胞の集団は、幼若細胞又は幼若細胞の集団であり得、対象は、いくつかの方法において幼若対象であり得る。ヒトの文脈における幼若対象は、18歳未満のヒト対象を包含する。一実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後17年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後16年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後15年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後14年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後13年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後12年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後11年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後10年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後9年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後8年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後7年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後6年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後5年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後4年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後3年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後2年以内の対象である。別の実施形態では、ヒト幼若対象は、出生後1年以内の対象である。上に開示される時間窓は、ヒト対象のためのものであり、他の動物のための対応する発生時間窓を包含することも意図される。本明細書で使用される場合、幼若細胞は、幼若対象の細胞であり、幼若細胞の集団は、幼若対象の細胞の集団である。
【0592】
いくつかの方法では、対象は、活発に成長している肝臓を有するか、又は細胞若しくは細胞の集団は、活発に成長している肝臓からのものである。他の方法では、対象は、活発に成長している肝臓を有しないか、又は細胞若しくは細胞の集団は、活発に成長している肝臓からのものではない。
【0593】
一例では、F9核酸の導入を必要とする細胞又は対象にF9核酸を導入する方法が本明細書で提供される。そのような方法は、本明細書に記載のF9核酸構築物のうちのいずれか(又は例えば、ベクター若しくは脂質ナノ粒子を含む、本明細書に記載のF9核酸構築物を含む組成物のうちのいずれか)を細胞に投与することを含み得る。F9核酸構築物は、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤と一緒に投与され得るか、又は単独で投与され得る。いくつかの方法では、F9核酸構築物は、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤と一緒に投与され得る。ヌクレアーゼ剤は、標的遺伝子内のヌクレアーゼ標的配列を切断して切断部位を作製し得、F9核酸構築物は、切断部位に挿入されて、修飾された標的遺伝子を作製し得、FIXタンパク質は、修飾された標的遺伝子から発現され得る。FIXコード配列は、標的ゲノム遺伝子座に組み込まれると、標的ゲノム遺伝子座で内因性プロモーターに作動可能に連結され得るか、又は核酸構築物に存在する外因性プロモーターに作動可能に連結され得る。一例では、ヌクレアーゼ剤は、CRISPR/Cas系であり、標的遺伝子は、ALB(例えば、ALBのイントロン1)である。そのような方法では、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質をALB遺伝子のイントロン1内のガイドRNA標的配列に標的とすることができ、Casタンパク質は、ガイドRNA標的配列を切断して切断部位を作製することができ、核酸構築物は、切断部位に挿入されて、修飾されたALB遺伝子を作製することができ、FIXタンパク質は、修飾されたALB遺伝子から発現することができる。
【0594】
一例では、F9核酸の導入を必要とする細胞若しくは細胞の集団又は対象に(例えば、対象における細胞又は細胞の集団に)F9核酸を導入する方法が本明細書で提供される。細胞又は細胞の集団は、新生児細胞又は新生児細胞の集団であり得、対象は、いくつかの方法において新生児対象であり得る。他の方法では、細胞又は細胞の集団は、新生児細胞ではなく、新生児細胞の集団ではなく、対象は、新生児対象ではない。細胞又は細胞の集団は、幼若細胞又は幼若細胞の集団であり得、対象は、いくつかの方法において幼若対象であり得る。他の方法では、細胞又は細胞の集団は、幼若細胞ではなく、幼若細胞の集団ではなく、対象は、幼若対象ではない。そのような方法は、本明細書に記載のF9核酸構築物のうちのいずれか(又は例えば、ベクター若しくは脂質ナノ粒子を含む、本明細書に記載のF9核酸構築物を含む組成物のうちのいずれか)を細胞に投与することを含み得る。F9核酸構築物は、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤と一緒に投与され得るか、又は単独で投与され得る。いくつかの方法では、F9核酸構築物は、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤と一緒に(例えば、同時に又は任意の順序で逐次的に)投与され得る。ヌクレアーゼ剤は、標的ゲノム遺伝子座(例えば、標的遺伝子)内のヌクレアーゼ標的配列を切断することができ、F9核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製することができ、FIXタンパク質は、修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現することができる。F9コード配列は、標的ゲノム遺伝子座に組み込まれると、標的ゲノム遺伝子座で内因性プロモーターに作動可能に連結され得るか、又は核酸構築物に存在する外因性プロモーターに作動可能に連結され得る。一例では、ヌクレアーゼ剤は、CRISPR/Cas系であり、標的遺伝子は、ALB(例えば、ALBのイントロン1)である。そのような方法では、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質をALB遺伝子のイントロン1内のガイドRNA標的配列に標的とすることができ、Casタンパク質は、ガイドRNA標的配列を切断することができ、核酸構築物は、ALB遺伝子に挿入されて、修飾されたALB遺伝子を作製することができ、FIXタンパク質は、修飾されたALB遺伝子から発現することができる。
【0595】
別の例では、FIXの発現を必要とする細胞又は対象においてFIXを発現させる方法が本明細書で提供される。そのような方法は、本明細書に記載のF9核酸構築物のうちのいずれか(又は例えば、ベクター若しくは脂質ナノ粒子を含む、本明細書に記載のF9核酸構築物を含む組成物のうちのいずれか)を細胞に投与することを含み得る。いくつかの方法では、F9核酸構築物又はF9核酸構築物を含む組成物は、ヌクレアーゼ剤なしで投与され得る(例えば、F9核酸構築物が、標的ゲノム遺伝子座への組み込みなしにFIXの発現に必要とされる要素を含む場合)。いくつかの方法では、F9核酸構築物は、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤と一緒に投与され得る。ヌクレアーゼ剤は、標的遺伝子内のヌクレアーゼ標的配列を切断して切断部位を作製することができ、F9核酸構築物は、切断部位に挿入されて、修飾された標的遺伝子を作製することができ、FIXタンパク質は、修飾された標的遺伝子から発現することができる。FIXコード配列は、標的ゲノム遺伝子座に組み込まれると、標的ゲノム遺伝子座で内因性プロモーターに作動可能に連結され得るか、又は核酸構築物に存在する外因性プロモーターに作動可能に連結され得る。一例では、ヌクレアーゼ剤は、CRISPR/Cas系であり、標的遺伝子は、ALB(例えば、ALBのイントロン1)である。そのような方法では、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質をALB遺伝子のイントロン1内のガイドRNA標的配列に標的とすることができ、Casタンパク質は、ガイドRNA標的配列を切断して切断部位を作製することができ、核酸構築物は、切断部位に挿入されて、修飾されたALB遺伝子を作製することができ、FIXタンパク質は、修飾されたALB遺伝子から発現することができる。
【0596】
別の例では、FIXタンパク質の発現を必要とする細胞若しくは細胞の集団又は対象において(例えば、対象における細胞又は細胞の集団において)FIXタンパク質を発現させる方法が本明細書で提供される。細胞又は細胞の集団は、新生児細胞又は新生児細胞の集団であり得、対象は、いくつかの方法において新生児対象であり得る。他の方法では、細胞又は細胞の集団は、新生児細胞ではなく、新生児細胞の集団ではなく、対象は、新生児対象ではない。細胞又は細胞の集団は、幼若細胞又は幼若細胞の集団であり得、対象は、いくつかの方法において幼若対象であり得る。他の方法では、細胞又は細胞の集団は、幼若細胞ではなく、幼若細胞の集団ではなく、対象は、幼若対象ではない。そのような方法は、本明細書に記載のF9核酸構築物のうちのいずれか(又は例えば、ベクター若しくは脂質ナノ粒子を含む、本明細書に記載のF9核酸構築物を含む組成物のうちのいずれか)を細胞に投与することを含み得る。いくつかの方法では、F9核酸構築物又はF9核酸構築物を含む組成物は、ヌクレアーゼ剤なしで投与され得る(例えば、F9核酸構築物が、標的ゲノム遺伝子座への組み込みなしにFIXタンパク質の発現に必要とされる要素を含む場合)。いくつかの方法では、F9核酸構築物は、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤と一緒に(例えば、同時に又は任意の順序で逐次的に)投与され得る。ヌクレアーゼ剤は、標的ゲノム遺伝子座(例えば、標的遺伝子)内のヌクレアーゼ標的配列を切断することができ、F9核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製することができ、FIXタンパク質は、修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現することができる。F9コード配列は、標的ゲノム遺伝子座に組み込まれると、標的ゲノム遺伝子座で内因性プロモーターに作動可能に連結され得るか、又は核酸構築物に存在する外因性プロモーターに作動可能に連結され得る。一例では、ヌクレアーゼ剤は、CRISPR/Cas系であり、標的遺伝子は、ALB(例えば、ALBのイントロン1)である。そのような方法では、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質をALB遺伝子のイントロン1内のガイドRNA標的配列に標的とすることができ、Casタンパク質は、ガイドRNA標的配列を切断することができ、核酸構築物は、ALB遺伝子に挿入されて、修飾されたALB遺伝子を作製することができ、FIXタンパク質は、修飾されたALB遺伝子から発現することができる。
【0597】
別の例では、F9核酸構築物の組み込みを必要とする細胞又は対象における標的ゲノム遺伝子座にF9核酸構築物を組み込む方法が本明細書で提供される。そのような方法は、本明細書に記載のF9核酸構築物のうちのいずれか(又は例えば、ベクター若しくは脂質ナノ粒子を含む、本明細書に記載のF9核酸構築物を含む組成物のうちのいずれか)を細胞に投与することを含み得る。いくつかの方法では、F9核酸構築物又はF9核酸構築物を含む組成物は、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤と一緒に投与され得る。ヌクレアーゼ剤は、標的遺伝子内のヌクレアーゼ標的配列を切断して切断部位を作製することができ、F9核酸構築物は、切断部位に挿入されて、修飾された標的遺伝子を作製することができ、FIXタンパク質は、修飾された標的遺伝子から発現することができる。FIXコード配列は、標的ゲノム遺伝子座に組み込まれると、標的ゲノム遺伝子座で内因性プロモーターに作動可能に連結され得るか、又は核酸構築物に存在する外因性プロモーターに作動可能に連結され得る。一例では、ヌクレアーゼ剤は、CRISPR/Cas系であり、標的遺伝子は、ALB(例えば、ALBのイントロン1)である。そのような方法では、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質をALB遺伝子のイントロン1内のガイドRNA標的配列に標的とすることができ、Casタンパク質は、ガイドRNA標的配列を切断して切断部位を作製することができ、核酸構築物は、切断部位に挿入されて、修飾されたALB遺伝子を作製することができ、FIXタンパク質は、修飾されたALB遺伝子から発現することができる。
【0598】
別の例では、F9核酸構築物の挿入又は組み込みを必要とする細胞若しくは細胞の集団又は対象における(例えば、対象における細胞又は細胞の集団における)標的ゲノム遺伝子座に、F9核酸構築物を挿入又は組み込む方法が本明細書で提供される。細胞又は細胞の集団は、新生児細胞又は新生児細胞の集団であり得、対象は、いくつかの方法において新生児対象であり得る。他の方法では、細胞又は細胞の集団は、新生児細胞ではなく、新生児細胞の集団ではなく、対象は、新生児対象ではない。細胞又は細胞の集団は、幼若細胞又は幼若細胞の集団であり得、対象は、いくつかの方法において幼若対象であり得る。他の方法では、細胞又は細胞の集団は、幼若細胞ではなく、幼若細胞の集団ではなく、対象は、幼若対象ではない。そのような方法は、本明細書に記載のF9核酸構築物のうちのいずれか(又は例えば、ベクター若しくは脂質ナノ粒子を含む、本明細書に記載のF9核酸構築物を含む組成物のうちのいずれか)を細胞に投与することを含み得る。いくつかの方法では、F9核酸構築物又はF9核酸構築物を含む組成物は、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤と一緒に(例えば、同時に又は任意の順序で逐次的に)投与され得る。ヌクレアーゼ剤は、標的ゲノム遺伝子座(例えば、標的遺伝子)内のヌクレアーゼ標的配列を切断することができ、F9核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製することができ、FIXタンパク質は、修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現することができる。F9コード配列は、標的ゲノム遺伝子座に組み込まれると、標的ゲノム遺伝子座で内因性プロモーターに作動可能に連結され得るか、又は核酸構築物に存在する外因性プロモーターに作動可能に連結され得る。一例では、ヌクレアーゼ剤は、CRISPR/Cas系であり、標的遺伝子は、ALB(例えば、ALBのイントロン1)である。そのような方法では、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質をALB遺伝子のイントロン1内のガイドRNA標的配列に標的とすることができ、Casタンパク質は、ガイドRNA標的配列を切断することができ、核酸構築物は、ALB遺伝子に挿入されて、修飾されたALB遺伝子を作製することができ、FIXタンパク質は、修飾されたALB遺伝子から発現することができる。
【0599】
上記方法のうちのいずれかにおいて、細胞は、真核細胞又は哺乳動物細胞(例えば、非ヒト哺乳動物細胞又はヒト細胞)などの任意の好適な種からのものであり得る。哺乳動物は、例えば、非ヒト哺乳動物、ヒト、げっ歯動物、ラット、マウス、又はハムスターであり得る。他の非ヒト哺乳動物には、例えば、非ヒト霊長類、サル、類人猿、ネコ、イヌ、ウサギ、ウマ、雄ウシ、シカ、バイソン、家畜(例えば、ウシ、去勢牛などのウシ種、ヒツジ、ヤギなどのヒツジ種、並びにブタ、及びイノシシなどのブタ種)が含まれる。鳥類には、例えば、ニワトリ、シチメンチョウ、ダチョウ、ガチョウ、アヒルなどが含まれる。飼育動物及び農業用動物も含まれる。「非ヒト」という用語はヒトを除外する。具体的な例には、ヒト細胞、げっ歯類細胞、マウス細胞、ラット細胞、及び非ヒト霊長類細胞が含まれるが、これらに限定されない。具体的な例では、細胞は、ヒト細胞である。同様に、細胞は、任意の好適なタイプの細胞であり得る。具体的な例では、細胞は、肝細胞などの肝臓細胞(例えば、ヒト肝臓細胞又はヒト肝細胞)である。
【0600】
細胞は、単離された細胞(例えば、インビトロ)、エクスビボ細胞であり得るか、又は動物内(すなわち、対象内)でインビボであり得る。具体的な例では、細胞は、インビボである(例えば、FIX欠乏症又は血友病(例えば、血友病B)を有する対象において)。細胞は、有糸分裂能力のある細胞又は有糸分裂的に不活性な細胞、減数分裂能力のある細胞又は減数分裂的に不活性な細胞であり得る。同様に、細胞はまた、初代体細胞又は初代体細胞ではない細胞であり得る。体細胞には、配偶子、生殖細胞、配偶子細胞、又は未分化幹細胞ではない任意の細胞が含まれる。例えば、細胞は、肝細胞(例えば、マウス、非ヒト霊長類、又はヒト肝細胞)などの肝臓細胞であり得る。
【0601】
本明細書で提供される細胞は、正常で健康な細胞であり得るか、又は病変した細胞若しくは変異体を担持する細胞であり得る。例えば、細胞は、FIX欠乏症を有し得るか、又はFIX欠乏症若しくは血友病(例えば、血友病B)を有する対象からのものであり得る。
【0602】
細胞は、分裂細胞(例えば、活発に分裂している細胞)であり得る。細胞はまた、非分裂細胞であり得る。非分裂細胞は、最終的に分化し、分裂しない細胞、並びに分裂しないが細胞分裂及び増殖に再び入る能力を保持する静止細胞を指す。例えば、肝臓細胞は、(例えば、損傷又は切除された場合に)分裂する能力を保持するが、典型的には分裂しない。有糸分裂細胞分裂の間、相同組換えは、ゲノムが保護され、二本鎖切断が修復される機構である。非分裂細胞は、相同組換え(HR)が、(例えば、対照分裂細胞と比較して)二本鎖DNA切断が細胞において修復される主要な機構ではない細胞を指し得る。非分裂細胞は、非相同末端結合(NHEJ)が、(例えば、対照分裂細胞と比較して)二本鎖DNA切断が細胞において修復される主要な機構である細胞を指し得る。非分裂細胞型は、例えば、活性NHEJ二本鎖DNA切断修復機構によって、文献に記載されている。例えば、Iyama,DNA Repair(Amst.)2013,12(8):620-636を参照されたい
【0603】
対象におけるFIX欠乏症を治療する方法、及び対象における血友病Bを治療する方法、及び血友病Bを有する対象における自然出血を予防又は阻害する方法も提供される。血友病Bは、任意のタイプの血友病B(例えば、軽度の血友病B、中程度の血友病B、又は重度の血友病B)であり得る。血友病Bは、本明細書の他の場所でより詳細に記載されている。そのような方法は、対象において治療有効レベルのFIX発現を達成するように、本明細書に記載のF9核酸構築物のうちのいずれか(又は例えば、ベクター若しくは脂質ナノ粒子を含む、本明細書に記載のF9核酸構築物を含む組成物のうちのいずれか)を対象に投与することを含み得る。いくつかの方法では、F9核酸構築物又はF9核酸構築物を含む組成物は、ヌクレアーゼ剤なしで投与され得る(例えば、F9核酸構築物が、標的ゲノム遺伝子座への組み込みなしにFIXの発現に必要とされる要素を含む場合)。いくつかの方法では、F9核酸構築物は、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤と一緒に投与され得る。ヌクレアーゼ剤は、標的遺伝子内のヌクレアーゼ標的配列を切断して切断部位を作製することができ、F9核酸構築物は、切断部位に挿入されて、修飾された標的遺伝子を作製することができ、FIXタンパク質は、対象において治療有効レベルのFIX発現を達成するように、修飾された標的遺伝子から発現することができる。FIXコード配列は、標的ゲノム遺伝子座に組み込まれると、標的ゲノム遺伝子座で内因性プロモーターに作動可能に連結され得るか、又は核酸構築物に存在する外因性プロモーターに作動可能に連結され得る。一例では、ヌクレアーゼ剤は、CRISPR/Cas系であり、標的遺伝子は、ALB(例えば、ALBのイントロン1)である。そのような方法では、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質をALB遺伝子のイントロン1内のガイドRNA標的配列に標的とすることができ、Casタンパク質は、ガイドRNA標的配列を切断して切断部位を作製することができ、核酸構築物は、切断部位に挿入されて、修飾されたALB遺伝子を作製することができ、FIXタンパク質は、対象において治療有効レベルのFIX発現を達成するように、修飾されたALB遺伝子から発現することができる。
【0604】
対象におけるFIX欠乏症を治療する方法、及び対象における血友病Bを治療する方法、及び血友病Bを有する対象における自然出血を予防又は阻害する方法も提供される。対象は、いくつかの方法において新生児対象であり得る。他の方法では、対象は、新生児対象ではない。対象は、いくつかの方法において幼若対象であり得る。他の方法では、対象は、幼若対象ではない。血友病Bは、任意のタイプの血友病B(例えば、軽度の血友病B、中程度の血友病B、又は重度の血友病B)であり得る。血友病Bは、本明細書の他の場所でより詳細に記載されている。そのような方法は、対象において治療有効レベルのFIXタンパク質発現又は治療有効レベルの循環FIXタンパク質を達成するように、本明細書に記載のF9核酸構築物のうちのいずれか(又は例えば、ベクター若しくは脂質ナノ粒子を含む、本明細書に記載のF9核酸構築物を含む組成物のうちのいずれか)を対象に投与することを含み得る。いくつかの方法では、F9核酸構築物又はF9核酸構築物を含む組成物は、ヌクレアーゼ剤なしで投与され得る(例えば、F9核酸構築物が、標的ゲノム遺伝子座への組み込みなしにFIXタンパク質の発現に必要とされる要素を含む場合)。いくつかの方法では、F9核酸構築物は、本明細書に記載のヌクレアーゼ剤と一緒に(例えば、同時に又は任意の順序で逐次的に)投与され得る。ヌクレアーゼ剤は、標的ゲノム遺伝子座(例えば、標的遺伝子)内のヌクレアーゼ標的配列を切断することができ、F9核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座に挿入されて、修飾された標的ゲノム遺伝子座を作製することができ、FIXタンパク質は、(例えば、対象において治療有効レベルのFIXタンパク質発現又は治療有効レベルの循環FIXタンパク質を達成するように)修飾された標的ゲノム遺伝子座から発現することができる。F9コード配列は、標的ゲノム遺伝子座に組み込まれると、標的ゲノム遺伝子座で内因性プロモーターに作動可能に連結され得るか、又は核酸構築物に存在する外因性プロモーターに作動可能に連結され得る。一例では、ヌクレアーゼ剤は、CRISPR/Cas系であり、標的遺伝子は、ALB(例えば、ALBのイントロン1)である。そのような方法では、ガイドRNAは、Casタンパク質に結合し、Casタンパク質をALB遺伝子のイントロン1内のガイドRNA標的配列に標的とすることができ、Casタンパク質は、ガイドRNA標的を切断することができ、核酸構築物は、ALB遺伝子に挿入されて、修飾されたALB遺伝子を作製することができ、FIXタンパク質は、(例えば、対象において治療有効レベルのFIXタンパク質発現又は治療有効レベルの循環FIXタンパク質を達成するように)修飾されたALB遺伝子から発現することができる。
【0605】
治療は、対象における疾患又は障害のための治療薬の任意の投与又は適用を指し、疾患を阻害すること、その発症を阻止すること、疾患の1つ以上の症状を軽減すること、疾患を治癒すること、又は疾患の1つ以上の症状の再発を予防することを含む。例えば、血友病Bの治療は、血友病Bの症状を緩和することを含み得る。1つの具体的な例では、血友病Bを有する対象における自然出血を予防又は阻害する方法が提供される。血友病Bは、上で詳細に記載されており、欠損又は欠陥F9遺伝子又はFIXポリペプチドによって引き起こされる障害を指す。障害は、遺伝性及び/又は後天性(例えば、遺伝子における自然発生的な変異によって引き起こされる)状態を含む。欠陥F9遺伝子又はFIXポリペプチドは、血漿中のFIXレベルの低減及び/又はFIXの凝固活性の低減をもたらし得る。血友病Bには、軽度、中程度、及び重度の血友病Bが含まれる。例えば、約1%未満の活性因子を有する個体は重度の血友病を有すると分類され、約1~5%の活性因子を有する個体は中程度の血友病を有し、軽度の血友病を有する個体は約5~40%の正常レベルの活性凝血因子を有する。本明細書で使用される場合、「正常な」又は「健康な」個体は、50~160%のFIX活性及び抗原レベルの正常なプール血漿レベルを有する個体を含む。一例では、正常な血漿FIXレベルは、約3~5μg/mLである。具体的な例では、正常なFIX活性は、FIX活性の正常なプール血漿レベルの約100%であるとみなされるか、又はFIX活性の正常なプール血漿レベルの100%であるとみなされる。具体的な例では、正常な血漿FIXレベルは、約5μg/mLであるとみなされるか、又は5μg/mLであるとみなされる。いくつかの実施形態では、FIX(例えば、循環FIX)のレベルは、凝固及び/又は免疫学的アッセイによって測定され得る。FIX凝固促進活性は、患者の血漿がFIX欠乏血漿の凝血時間を補正する能力によって決定され得る。
【0606】
いくつかの方法では、治療有効量のF9核酸構築物又はF9核酸構築物を含む組成物又はF9核酸構築物とヌクレアーゼ剤との組み合わせ(例えば、CRISPR/Cas系)が対象に投与される。治療有効量は、それが投与される所望の効果を生み出す量である。正確な量は、治療の目的に依存し、既知の技術を使用して当業者によって確認可能である。例えば、Lloyd(1999)The Art,Science and Technology of Pharmaceutical Compoundingを参照されたい。
【0607】
本明細書に開示される組成物を含む治療用又は薬学的組成物は、好適な担体、賦形剤、及び改善された移入、送達、耐性などを提供するために製剤に組み込まれる他の薬剤とともに投与され得る。多数の適切な製剤は、全ての薬剤師に既知である処方集に見出すことができる:Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Company、Easton,PA。また、Powell et al.「Compendium of excipients for parenteral formulations」PDA(1998)J.Pharm.Sci.Technol.52:238-311も参照されたい。
【0608】
本明細書に開示される組成物は、FIX欠乏症又は血友病Bの症状のうちの1つ以上の重症度を軽減又は予防又は減少させるために投与され得る。そのような症状は、本明細書の他の場所でより詳細に記載されている。
【0609】
上記方法のうちのいずれかにおける対象は、FIX欠乏症又は血友病Bの回復又は治療を必要とする対象であり得る。上記方法のうちのいずれかにおける対象は、真核生物又は哺乳動物などの任意の好適な種からのものであり得る。哺乳動物は、例えば、非ヒト哺乳動物、ヒト、げっ歯動物、ラット、マウス、又はハムスターであり得る。他の非ヒト哺乳動物には、例えば、非ヒト霊長類、サル、類人猿、ネコ、イヌ、ウサギ、ウマ、雄ウシ、シカ、バイソン、家畜(例えば、ウシ、去勢牛などのウシ種、ヒツジ、ヤギなどのヒツジ種、並びにブタ、及びイノシシなどのブタ種)が含まれる。鳥類には、例えば、ニワトリ、シチメンチョウ、ダチョウ、ガチョウ、アヒルなどが含まれる。飼育動物及び農業用動物も含まれる。「非ヒト」という用語はヒトを除外する。好適な種の具体的な例には、ヒト、げっ歯類、マウス、ラット、及び非ヒト霊長類が含まれるが、これらに限定されない。具体的な例では、対象は、ヒトである。
【0610】
F9核酸構築物がゲノムに組み込まれる方法では、セーフハーバー遺伝子座(セーフハーバー遺伝子)又は内因性F9遺伝子座などの、遺伝子を発現することができる任意の標的ゲノム遺伝子座を使用することができる。そのような遺伝子座は、本明細書の他の場所でより詳細に説明されている。具体的な例では、標的ゲノム遺伝子座は、内因性ヒトALB遺伝子座などの内因性ALB遺伝子座であり得る。例えば、核酸構築物は、内因性ALB遺伝子座のイントロン1にゲノムに組み込まれ得る。次いで、内因性ALBエキソン1は、核酸構築物中のFIXタンパク質のコード配列にスプライスすることができる。
【0611】
FIXコード配列を含むF9核酸構築物の標的ゲノム遺伝子座、及び特に内因性ALB遺伝子座への標的化挿入は、複数の利点を提供する。そのような方法は、FIXコード配列の安定した長期の発現を可能にするための安定した修飾をもたらす。ALB遺伝子座に関して、そのような方法は、内因性ALBプロモーター及び調節領域を利用して、治療有効レベルの発現を達成することができる。例えば、核酸構築物中のFIXコード配列は、プロモーターを含まない遺伝子を含み得、挿入された核酸構築物は、標的ゲノム遺伝子座(例えば、ALB遺伝子座)において内因性プロモーターに作動可能に連結され得る。内因性プロモーターの使用は、核酸構築物にプロモーターを含める必要がなく、(例えば、AAVでは)通常効率的にパッケージングされない可能性があるより大きな導入遺伝子のパッケージングを可能にするため、有利である。代替的に、核酸構築物中のFIXコード配列は、核酸構築物中の外因性プロモーターに作動可能に連結され得る。使用され得るプロモーターのタイプの例は、本明細書の他の場所で開示されている。
【0612】
任意選択的に、標的ゲノム遺伝子座における内因性遺伝子(例えば、内因性ALB遺伝子)のいくつか又は全てを、核酸構築物からのFIXコード配列の挿入時に発現させることができる。代替的に、いくつかの方法では、標的ゲノム遺伝子座の内因性遺伝子のいずれも発現されない。一例として、核酸構築物の組み込み後の修飾された標的ゲノム遺伝子座(例えば、修飾されたALB遺伝子座)は、内因性分泌シグナル(例えば、アルブミン分泌シグナル)を含むキメラタンパク質及び核酸構築物によってコードされるFIXタンパク質をコードし得る。別の例では、ALB遺伝子座の第1のイントロンを標的とすることができる。ALBの分泌シグナルペプチドは、ALB遺伝子のエキソン1によってコードされる。そのようなシナリオでは、スプライスアクセプター及びFIXコード配列を担持するプロモーターを含まないカセットが、FIXタンパク質の発現及び分泌を支持する。内因性ALBエキソン1と組み込まれたFIXコード配列との間のスプライシングは、組み込まれた核酸構築物によってコードされるFIXタンパク質配列に作動可能に連結されたエキソン1によってコードされる内因性ALB配列を含むキメラmRNA及びタンパク質を作製する。
【0613】
F9核酸構築物は、本明細書の他の場所で記載されているように、相同組換え(HR)及び非相同末端結合(NHEJ)を含む任意の手段によって標的ゲノム遺伝子座に挿入することができる。具体的な例では、F9核酸構築物は、NHEJによって挿入される(例えば、ホモロジーアームを含まず、NHEJによって挿入される)。
【0614】
別の具体的な例では、核酸構築物は、ホモロジー非依存性標的化組み込み(例えば、方向性のあるホモロジー非依存性標的化組み込み)を介して挿入することができる。例えば、核酸構築物中のFIXコード配列は、各側にヌクレアーゼ剤の標的部位が隣接していてもよい(例えば、標的ゲノム遺伝子座と同じ標的部位、及び同じヌクレアーゼ剤が標的ゲノム遺伝子座における標的部位を切断するために使用される)。次いで、ヌクレアーゼ剤は、FIXコード配列に隣接する標的部位を切断することができる。具体的な例では、核酸構築物は、AAV媒介送達で送達され、FIXコード配列に隣接する標的部位の切断は、AAVの逆位末端反復(ITR)を除去することができる。ITRを除去すると、繰り返された配列のために配列決定作業が妨げられる可能性があるため、成功したターゲティングの評価が容易になる。いくつかの方法では、FIXコード配列が正しい向きで標的ゲノム遺伝子座に挿入されている場合、標的ゲノム遺伝子座における標的部位(例えば、隣接するプロトスペーサー隣接モチーフを含むgRNA標的配列)はもはや存在しないが、FIXタンパク質コード配列が逆の向きで標的ゲノム遺伝子座に挿入されると再形成される。これは、FIXコード配列が発現のために正しい向きで挿入されることを確実にするのに役立ち得る。
【0615】
上記方法のうちのいずれかにおいて、F9核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤(例えば、CRISPR/Cas系)と同時に投与され得るか、又は同時に投与され得ない(例えば、任意の組み合わせで逐次的に)。例えば、F9核酸構築物及びヌクレアーゼ剤を含む組成物を投与することを含む方法では、それらは別々に投与され得る。例えば、F9核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤の前に、ヌクレアーゼ剤の後に、又はヌクレアーゼ剤と同時に投与され得る。核酸構築物及びヌクレアーゼ剤を細胞に投与する任意の好適な方法、特に、肝臓に投与する方法を使用することができ、そのような方法の例は、本明細書の他の場所で詳細に記載されている。治療方法又は対象においてインビボで細胞を標的とする方法では、核酸構築物は、対象における特定のタイプの細胞に挿入され得る。F9核酸構築物及び/又はヌクレアーゼ剤を対象に導入するための方法及びビヒクルは、対象において、どのタイプの細胞が標的化されるかに影響を及ぼし得る。いくつかの方法では、例えば、核酸構築物は、肝細胞などの肝臓細胞における標的ゲノム遺伝子座(例えば、内因性ALB遺伝子座)に挿入される。そのような構築物及びヌクレアーゼ剤を対象に導入するための方法及びビヒクル(脂質ナノ粒子媒介送達及びAAV媒介送達(例えば、rAAV8媒介送達)並びに静脈内注射などの、肝臓又は肝細胞を標的とする方法及びビヒクルを含む)は、本明細書の他の場所により詳細に開示されている。
【0616】
核酸構築物(又はベクター若しくはLNP)及びヌクレアーゼ剤を含む組成物が投与される方法では(すなわち、核酸構築物(又はベクター若しくはLNP)及びヌクレアーゼ剤の両方が投与される方法では)、核酸構築物及びヌクレアーゼ剤は、同時に投与され得る。代替的に、核酸構築物及びヌクレアーゼ剤は、任意の順序で逐次的に投与され得る。例えば、核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤の後に投与され得るか、又はヌクレアーゼ剤は、核酸構築物の後に投与され得る。例えば、ヌクレアーゼ剤は、核酸構築物の投与の約1時間~約48時間、約1時間~約24時間、約1時間~約12時間、約1時間~約6時間、約1時間~約2時間、約2時間~約48時間、約2時間~約24時間、約2時間~約12時間、約2時間~約6時間、約3時間~約48時間、約6時間~約48時間、約12時間~約48時間、又は約24時間~約48時間の前後に投与され得る。
【0617】
一例では、核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤を投与する約4時間、約8時間、約12時間、約18時間、約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、又は約1週間前に投与される。別の例では、核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤を投与する少なくとも約4時間、少なくとも約8時間、少なくとも約12時間、少なくとも約18時間、少なくとも約1日、少なくとも約2日、少なくとも約3日、少なくとも約4日、少なくとも約5日、少なくとも約6日、又は少なくとも約1週間前に投与される。別の例では、核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤を投与する約4時間~約24時間、約4時間~約12時間、約4時間~約8時間、約8時間~約24時間、約12時間~約24時間、約1日~約7日、約1日~約6日、約1日~約5日、約1日~約4日、約1日~約3日、約1日~約2日、約2日~約7日、約3日~約7日、約4日~約7日、約5日~約7日、約6日~約7日、又は約1日~約3日前に投与される。
【0618】
一例では、核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤を投与してから約4時間、約8時間、約12時間、約18時間、約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、又は約1週間後に投与される。別の例では、核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤を投与してから少なくとも約4時間、少なくとも約8時間、少なくとも約12時間、少なくとも約18時間、少なくとも約1日、少なくとも約2日、少なくとも約3日、少なくとも約4日、少なくとも約5日、少なくとも約6日、又は少なくとも約1週間後に投与される。別の例では、核酸構築物は、ヌクレアーゼ剤を投与してから約4時間~約24時間、約4時間~約12時間、約4時間~約8時間、約8時間~約24時間、約12時間~約24時間、約1日~約7日、約1日~約6日、約1日~約5日、約1日~約4日、約1日~約3日、約1日~約2日、約2日~約7日、約3日~約7日、約4日~約7日、約5日~約7日、約6日~約7日、又は約1日~約3日後に投与される。
【0619】
上記方法のうちのいずれかにおいて、F9核酸構築物及びヌクレアーゼ剤(例えば、CRISPR/Cas系)は、任意の好適な送達系及び既知の方法を使用して投与され得る。ヌクレアーゼ剤成分及びF9核酸構築物(例えば、ガイドRNA、Casタンパク質、及びF9核酸構築物)は、必要に応じて同じ又は異なる送達方法を使用して、個別に又は任意の組み合わせで一緒に送達され得る。
【0620】
CRISPR/Cas系が使用される方法では、ガイドRNAは、例えば、RNA(例えば、本明細書に開示される修飾ガイドRNAなどのインビトロ転写RNA)の形態で、又はガイドRNAをコードするDNAの形態で、対象又は細胞に導入又は投与され得る。DNAの形態で導入されると、ガイドRNAをコードするDNAは、細胞内で又は対象における細胞内で活性であるプロモーターに作動可能に連結され得る。例えば、ガイドRNAは、AAVを介して送達され、U6プロモーターの下で、インビボで発現され得る。そのようなDNAは、1つ以上の発現構築物中にあり得る。例えば、そのような発現構築物は、単一の核酸分子の構成要素であり得る。代替的に、それらは、2つ以上の核酸分子の間で任意の組み合わせで分離することができる(すなわち、1つ以上のCRISPR RNAをコードするDNA及び1つ以上のtracrRNAをコードするDNAは、別個の核酸分子の構成要素であり得る)。
【0621】
同様に、Casタンパク質は、任意の形態で対象又は細胞に導入され得る。例えば、Casタンパク質は、gRNAと複合体を形成したCasタンパク質などのタンパク質の形態で提供され得る。代替的に、Casタンパク質は、本明細書に開示される修飾mRNAなどのRNA(例えば、メッセンジャーRNA(mRNA))又はDNA)などの、Casタンパク質をコードする核酸の形態で提供され得る。任意選択的に、Casタンパク質をコードする核酸は、特定の細胞又は生物におけるタンパク質への効率的な翻訳のためにコドン最適化され得る。例えば、Casタンパク質をコードする核酸は、天然に存在するポリヌクレオチド配列と比較して、哺乳動物細胞、ヒト細胞、げっ歯類細胞、マウス細胞、ラット細胞、又は任意の他の目的の宿主細胞においてより高い頻度で使用される代替コドンへと修飾され得る。Casタンパク質をコードする核酸が細胞又は対象に導入されると、Casタンパク質は、一過性に、条件付きで、又は構成的に細胞内で又は対象における細胞内で発現され得る。
【0622】
一例では、Casタンパク質は、mRNA(例えば、本明細書に開示される修飾mRNA)の形態で導入され、ガイドRNAは、本明細書に開示される修飾gRNAなどのRNAの形態で(例えば、同じ脂質ナノ粒子内に一緒に)導入される。ガイドRNAは、本明細書の他の場所に開示されるように修飾され得る。同様に、Cas mRNAは、本明細書の他の場所に開示されるように修飾され得る。
【0623】
遺伝子編集系(例えば、Casタンパク質)による切断後にF9核酸構築物が挿入される方法では、遺伝子編集系(例えば、Casタンパク質)は、標的ゲノム遺伝子座を切断して一本鎖切断(ニック)又は二本鎖切断を作製することができ、切断された又はニックの入った遺伝子座は、非相同末端結合(NHEJ)媒介挿入又は相同組換え修復を介してF9核酸構築物の挿入によって修復することができる。任意選択的に、F9核酸構築物による修復は、ガイドRNA標的配列を除去又は破壊し、その結果、標的化されている対立遺伝子は、CRISPR/Cas試薬によって再標的化され得ない。
【0624】
本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、F9核酸構築物は、デオキシリボ核酸(DNA)又はリボ核酸(RNA)を含み得、それらは一本鎖又は二本鎖であり得、それらは直線状又は環状の形態であり得る。F9核酸構築物は、ネイキッド核酸であり得るか、又はAAVなどのウイルスによって送達され得る。具体的な例では、F9核酸構築物は、AAVを介して送達され得、非相同末端結合によって標的ゲノム遺伝子座(例えば、セーフハーバー遺伝子、ALB遺伝子、又はALB遺伝子のイントロン1)に挿入することが可能であり得る(例えば、F9核酸構築物は、ホモロジーアームを含まないものであり得る)。
【0625】
いくつかのF9核酸構築物は、非相同末端結合によって挿入することが可能である。場合によっては、そのようなF9核酸構築物は、ホモロジーアームを含まない。例えば、そのようなF9核酸構築物は、Casタンパク質による切断後の平滑末端二本鎖切断に挿入され得る。具体的な例では、F9核酸構築物は、AAVを介して送達され得、非相同末端結合によって挿入することが可能であり得る(例えば、F9核酸構築物は、ホモロジーアームを含まないものであり得る)。
【0626】
別の例では、F9核酸構築物は、ホモロジー非依存性標的化組み込みを介して挿入され得る。例えば、F9核酸構築物は、各側にガイドRNA標的配列(例えば、標的ゲノム遺伝子座と同じ標的部位、及びCRISPR/Cas試薬(Casタンパク質及びガイドRNA)が標的ゲノム遺伝子座における標的部位を切断するために使用される)が隣接していてもよい。次いで、Casタンパク質は、核酸インサートに隣接する標的部位を切断することができる。具体的な例では、F9核酸構築物は、AAV媒介送達で送達され、核酸インサートに隣接する標的部位の切断は、AAVの逆位末端反復(ITR)を除去することができる。いくつかの方法では、核酸インサートが正しい向きで標的ゲノム遺伝子座に挿入されている場合、標的ゲノム遺伝子座における標的部位(例えば、隣接するプロトスペーサー隣接モチーフを含むガイドRNA標的配列)はもはや存在しないが、核酸インサートが逆の向きで標的ゲノム遺伝子座に挿入されると再形成される。
【0627】
本明細書に開示される方法は、F9核酸構築物、及び任意選択的に、核酸(例えば、DNA又はRNA)、タンパク質、又は核酸-タンパク質複合体の形態を含む、CRISPR/Cas試薬などのヌクレアーゼ剤を、対象(例えば、動物又はヒトなどの哺乳動物)又は細胞に導入又は投与することを含み得る。「導入すること」又は「投与すること」は、細胞の内部又は対象内の細胞の内部にアクセスできるような様式で、細胞又は対象に分子(例えば、核酸又はタンパク質)を提示することが含まれる。導入することは、任意の手段によって達成され得、構成要素のうちの2つ以上(例えば、構成要素のうちの2つ、又は構成要素の全て)を、任意の組み合わせで同時に又は逐次的に細胞又は動物に導入し得る。例えば、Casタンパク質は、ガイドRNAの導入前に細胞又は対象に導入され得るか、又はガイドRNAの導入後に導入され得る。別の例として、F9核酸構築物は、Casタンパク質及びガイドRNAの導入前に導入され得るか、又はCasタンパク質及びガイドRNAの導入後に導入され得る(例えば、F9核酸構築物は、Casタンパク質及びガイドRNAの導入の約1、2、3、4、8、12、24、36、48、又は72時間前又は後に投与され得る)。例えば、米国特許出願公開第2015/0240263号及び米国特許出願公開第2015/0110762号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。加えて、構成要素のうちの2つ以上は、同じ送達方法又は異なる送達方法によって細胞又は対象に導入され得る。同様に、構成要素のうちの2つ以上は、同じ投与経路又は異なる投与経路によって対象に導入され得る。
【0628】
ガイドRNAは、例えば、RNA(例えば、インビトロ転写RNA)の形態で、又はガイドRNAをコードするDNAの形態で、対象又は細胞に導入され得る。ガイドRNAは、本明細書の他の場所に開示されるように修飾され得る。DNAの形態で導入されると、ガイドRNAをコードするDNAは、細胞内で又は対象における細胞内で活性であるプロモーターに作動可能に連結され得る。例えば、ガイドRNAは、AAVを介して送達され、U6プロモーターの下で、インビボで発現され得る。そのようなDNAは、1つ以上の発現構築物中にあり得る。例えば、そのような発現構築物は、単一の核酸分子の構成要素であり得る。代替的に、それらは、2つ以上の核酸分子の間で任意の組み合わせで分離することができる(すなわち、1つ以上のCRISPR RNAをコードするDNA及び1つ以上のtracrRNAをコードするDNAは、別個の核酸分子の構成要素であり得る)。
【0629】
同様に、Casタンパク質は、任意の形態で提供され得る。例えば、Casタンパク質は、gRNAと複合体を形成したCasタンパク質などのタンパク質の形態で提供され得る。代替的に、Casタンパク質は、RNA(例えば、メッセンジャーRNA(mRNA))又はDNAなどの、Casタンパク質をコードする核酸の形態で提供され得る。Cas RNAは、本明細書の他の場所に開示されるように修飾され得る。任意選択的に、Casタンパク質をコードする核酸は、特定の細胞又は生物におけるタンパク質への効率的な翻訳のためにコドン最適化され得る。例えば、Casタンパク質をコードする核酸は、天然に存在するポリヌクレオチド配列と比較して、哺乳動物細胞、ヒト細胞、げっ歯類細胞、マウス細胞、ラット細胞、又は任意の他の目的の宿主細胞においてより高い頻度で使用される代替コドンへと修飾され得る。Casタンパク質をコードする核酸が細胞又は対象に導入されると、Casタンパク質は、一過性に、条件付きで、又は構成的に細胞内で又は対象における細胞内で発現され得る。
【0630】
Casタンパク質又はガイドRNAをコードする核酸は、発現構築物中のプロモーターに作動可能に連結され得る。発現構築物は、遺伝子又は他の目的の核酸配列(例えば、Cas遺伝子)の発現を指示することができ、そのような目的の核酸配列を標的細胞に移入することができる任意の核酸構築物を含む。例えば、Casタンパク質をコードする核酸は、1つ以上のgRNAをコードするDNAを含むベクター内に存在し得る。代替的に、それは、1つ以上のgRNAをコードするDNAを含むベクターとは別のベクター又はプラスミドであり得る。発現構築物で使用され得る好適なプロモーターには、例えば、真核細胞、ヒト細胞、非ヒト細胞、哺乳動物細胞、非ヒト哺乳動物細胞、げっ歯類細胞、マウス細胞、ラット細胞、ハムスター細胞、ウサギ細胞、多能性細胞、胚性幹(ES)細胞、成体幹細胞、発達的に制限された前駆細胞、誘導多能性幹(iPS)細胞、又は1細胞期胚のうちの1つ以上において活性なプロモーターが含まれる。例えば、好適なプロモーターは、肝細胞などの肝臓細胞において活性であり得る。そのようなプロモーターは、例えば、条件付きプロモーター、誘導性プロモーター、構成的プロモーター、又は組織特異的プロモーターであり得る。任意選択的に、プロモーターは、一方向のCasタンパク質及び他の方向のガイドRNAの両方の発現を駆動する双方向プロモーターであり得る。そのような双方向プロモーターは、(1)遠位配列要素(DSE)、近位配列要素(PSE)、及びTATAボックスの3つの外部制御要素を含む完全な従来の一方向Pol IIIプロモーター、並びに(2)DSEの5’末端に逆方向に融合されたPSE及びTATAボックスを含む第2の基本的なPol IIIプロモーターからなり得る。例えば、H1プロモーターでは、DSEはPSE及びTATAボックスに隣接しており、プロモーターは、U6プロモーターに由来するPSE及びTATAボックスを追加することによって逆方向の転写が制御されるハイブリッドプロモーターを作成することにより、双方向にすることができる。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2016/0074535号を参照されたい。双方向プロモーターを使用してCasタンパク質及びガイドRNAをコードする遺伝子を同時に発現させることにより、コンパクトな発現カセットを生成して送達を容易にすることを可能にする。
【0631】
対象又は細胞に導入された分子(例えば、Casタンパク質又はガイドRNA又は核酸をコードする)は、導入された分子の安定性を増加させる(例えば、所定の保存条件下(例えば、-20℃、4℃、又は周囲温度)で、分解産物が閾値未満、例えば出発核酸又はタンパク質の0.5重量%未満のままである期間を延長するか、又はインビボでの安定性を増加させる)担体を含む組成物で提供され得る。そのような担体の非限定的な例には、ポリ(乳酸)(PLA)ミクロスフェア、ポリ(D,L-乳酸-コグリコール-酸)(PLGA)ミクロスフェア、リポソーム、ミセル、逆ミセル、脂質コキレート、及び脂質微小管が含まれる。
【0632】
細胞又は対象への分子(例えば、核酸又はタンパク質)の導入を可能にするために、種々の方法及び組成物が本明細書で提供される。分子を種々の細胞型に導入するための方法は既知であり、例えば、安定したトランスフェクション法、一過性トランスフェクション法、及びウイルス媒介法が含まれる。
【0633】
トランスフェクションプロトコル、及び分子を細胞に導入するためのプロトコルは異なり得る。非限定的なトランスフェクション法には、リポソーム、ナノ粒子、リン酸カルシウム(Graham et al.(1973)Virology52(2):456-67、Bacchetti et al.(1977)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.」74(4):1590-4、及びKriegler,M(1991).Transfer and Expression:A Laboratory Manual.New York:W.H.Freeman and Company.pp.96-97)、デンドリマー、又はDEAE-デキストラン若しくはポリエチレンイミンなどのカチオン性ポリマーを使用する化学的ベースのトランスフェクション法が含まれる。非化学的方法には、電気穿孔法、ソノポレーション、及び光トランスフェクションが含まれる。粒子ベースのトランスフェクションには、遺伝子銃の使用、又はマグネットアシストトランスフェクション(Bertram(2006)Current Pharmaceutical Biotechnology 7,277-28)が含まれる。ウイルス法もトランスフェクションに使用され得る。
【0634】
細胞への核酸又はタンパク質の導入はまた、電気穿孔法、細胞質内注射、ウイルス感染、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、レンチウイルス、レトロウイルス、トランスフェクション、脂質媒介トランスフェクション、又はヌクレオフェクションによって媒介され得る。ヌクレオフェクションは、核酸基質を細胞質だけでなく核膜を介して核に送達することを可能にする改善された電気穿孔法技術である。加えて、本明細書に開示される方法でのヌクレオフェクションの使用は、典型的には、通常の電気穿孔法よりもはるかに少ない細胞を必要とする(例えば、通常の電気穿孔法による700万に対してわずか約200万)。一例では、ヌクレオフェクションは、LONZA(登録商標)NUCLEOFECTOR(商標)系を使用して実施される。
【0635】
細胞(例えば、接合子)への分子(例えば、核酸又はタンパク質)の導入は、マイクロインジェクションによっても達成され得る。接合子(すなわち、1細胞期胚)では、マイクロインジェクションは母体及び/又は父方の前核又は細胞質に行うことができる。マイクロインジェクションが1つの前核のみに行われる場合は、サイズが大きいため、父方の前核が適している。mRNAのマイクロインジェクションは、好ましくは細胞質へ(例えば、mRNAを翻訳機構に直接送達するために)のものであるが、一方で、Casタンパク質若しくはCasタンパク質をコードするか又はRNAをコードするポリヌクレオチドのマイクロインジェクションは、核/前核へのものが好ましい。代替的に、マイクロインジェクションは、核/前核及び細胞質の両方への注射によって実施することができ、針を最初に核/前核に導入し、最初の量を注射することができ、1細胞期胚から針を除去しながら、2番目の量を細胞質に注射することができる。Casタンパク質が細胞質に注入される場合、Casタンパク質は、核/前核への送達を確実にするために、核局在化シグナルを含むことが好ましい。マイクロインジェクションを実施する方法は周知である。例えば、Nagy et al.(Nagy A,Gertsenstein M,Vintersten K,Behringer R.,2003,Manipulating the Mouse Embryo.Cold Spring Harbor,New York:Cold Spring Harbor Laboratory Press)を参照されたく、また、Meyer et al.(2010)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.」107:15022-15026、及びMeyer et al.(2012)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.」109:9354-9359を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0636】
分子(例えば、核酸又はタンパク質)を細胞又は対象に導入するための他の方法には、例えば、ベクター送達、粒子媒介送達、エクソソーム媒介送達、脂質ナノ粒子媒介送達、細胞透過性ペプチド媒介送達、又は埋め込み型デバイス媒介送達が含まれ得る。具体的な例として、核酸又はタンパク質は、ポリ(乳酸)(PLA)マイクロスフェア、ポリ(D,L-乳酸-コグリコール酸)(PLGA)マイクロスフェア、リポソーム、ミセル、逆ミセル、脂質コキレート、又は脂質微小管などの担体中で、細胞又は対象に導入され得る。対象への送達のいくつかの具体的な例には、流体力学的送達、ウイルス媒介送達(例えば、アデノ随伴ウイルス(AAV)媒介送達)、及び脂質ナノ粒子媒介送達が含まれる。
【0637】
細胞又は対象への核酸及びタンパク質の導入は、流体力学的送達(hydrodynamic delivery、HDD)によって達成され得る。実質細胞への遺伝子送達では、必須のDNA配列のみを選択した血管から注射する必要があり、現在のウイルス及び合成ベクターに関連する安全性の懸念が排除される。DNAは血流に注入されると、血液にアクセスできる様々な組織の細胞に到達することができる。流体力学的送達は、循環中の非圧縮性血液への大量の溶液の迅速な注射によって生成される力を利用して、大きくかつ膜不透過性の化合物が実質細胞に入るのを妨げる内皮及び細胞膜の物理的障壁を克服する。DNAの送達に加えて、この方法は、RNA、タンパク質、及び他の小さな化合物をインビボで効率的に細胞内に送達するのに有用である。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Bonamassa et al.(2011)Pharm.Res.28(4):694-701を参照されたい。
【0638】
核酸の導入は、AAV媒介送達又はレンチウイルス媒介送達などのウイルス媒介送達によっても達成することができる。他の例示的なウイルス/ウイルスベクターには、レトロウイルス、アデノウイルス、ワクシニアウイルス、ポックスウイルス、及び単純ヘルペスウイルスが含まれる。ウイルスは、分裂細胞、非分裂細胞、又は分裂細胞及び非分裂細胞の両方に感染し得る。ウイルスは、宿主ゲノムに組み込むことができるか、又は代替的に宿主ゲノムに組み込まない。このようなウイルスは、免疫力が低減するように操作することもできる。ウイルスは、複製可能であり得、複製欠損性(例えば、ビリオン複製及び/又はパッケージングの追加ラウンドに必要な1つ以上の遺伝子に欠損がある)であり得る。ウイルスは、一過性の発現、長期的な発現(例えば、少なくとも1週間、2週間、1ヶ月、2ヶ月、又は3ヶ月)、又は永続的な発現(例えば、Cas9及び/又はgRNAの)を引き起こし得る。ウイルスベクターは、それらの野生型対応物から遺伝的に修飾され得る。例えば、ウイルスベクターは、クローニングを容易にするために、又はベクターの1つ以上の特性が変化するように、1つ以上のヌクレオチドの挿入、欠失、又は置換を含み得る。そのような特性には、パッケージング容量、形質導入効率、免疫原性、ゲノム組み込み、複製、転写、及び翻訳が含まれ得る。いくつかの例では、ウイルスゲノムの一部は、ウイルスがより大きなサイズを有する外因性配列をパッケージングすることができるように欠失され得る。いくつかの例では、ウイルスベクターは、増強された形質導入効率を有し得る。いくつかの例では、宿主においてウイルスによって誘導される免疫応答が低減され得る。いくつかの例では、宿主ゲノムへのウイルス配列の組み込みを促進するウイルス遺伝子(インテグラーゼなど)は、ウイルスが非組み込み型になるように変異され得る。いくつかの例では、ウイルスベクターは、複製欠損性であり得る。いくつかの例では、ウイルスベクターは、ベクター上のコード配列の発現を駆動するための外因性転写又は翻訳制御配列を含み得る。いくつかの例では、ウイルスは、ヘルパー依存性であり得る。例えば、ウイルスは、ベクターを増幅してウイルス粒子にパッケージングするのに必要とされるウイルス成分(ウイルスタンパク質など)を供給するために、1つ以上のヘルパーウイルスを必要とし得る。そのような場合、ウイルス成分をコードする1つ以上のベクターを含む1つ以上のヘルパー成分が、本明細書に記載のベクター系とともに宿主細胞又は宿主細胞の集団に導入され得る。他の例では、ウイルスは、ヘルパーフリーであり得る。例えば、ウイルスは、ヘルパーウイルスなしでベクターを増幅及びパッケージングすることが可能であり得る。いくつかの例では、本明細書に記載のベクター系はまた、ウイルス増幅及びパッケージングに必要とされるウイルス成分をコードし得る。
【0639】
例示的なウイルス力価(例えば、AAV力価)としては、約1012、約1013、約1014、約1015及び約1016のベクターゲノム(vg)/mL、又は約1012~約1016、約1012~約1015、約1012~約1014、約1012~約1013、約1013~約1016、約1014~約1016、約1015~約1016、若しくは約1013~約1015vg/mLが挙げられる。他の例示的なウイルス力価(例えば、AAV力価)としては、約1012、約1013、約1014、約1015及び約1016のベクターゲノム(vg)/kgの体重、又は約1012~約1016、約1012~約1015、約1012~約1014、約1012~約1013、約1013~約1016、約1014~約1016、約1015~約1016、若しくは約1013~約1015vg/kgの体重が挙げられる。一例では、ウイルス力価は、約1013~約1014vg/mL又はvg/kgである。別の例では、ウイルス力価は、約1012~約1013vg/mL又はvg/kg(例えば、約1012~約1013vg/kg)である。別の例では、ウイルス力価は、約1012~約1014vg/mL又はvg/kg(例えば、約1012~約1014vg/kg)である。例えば、ウイルス力価は、約1.5E12~約1.5E13vg/kgであり得るか、約1.5E12vg/kgであり得るか、又は約1.5E13vg/kgであり得る。本方法における使用のためのAAVは、本明細書の他の場所でより詳細に論じられている。
【0640】
核酸及びタンパク質の導入は、脂質ナノ粒子(LNP)媒介送達によっても達成され得る。例えば、LNP媒介送達は、Cas mRNA及びガイドRNAの組み合わせ、又はCasタンパク質及びガイドRNAの組み合わせを送達するために使用され得る。LNP媒介送達は、RNAの形態でガイドRNAを送達するために使用され得る。具体的な例では、ガイドRNA及びCasタンパク質はそれぞれ、同じLNPでのLNP媒介送達を介してRNAの形態で導入される。本明細書の他の場所でより詳細に論じられるように、RNAのうちの1つ以上が修飾され得る。例えば、ガイドRNAは、5’末端及び/又は3’末端に1つ以上の安定化末端修飾を含むように修飾され得る。そのような修飾には、例えば、5’末端及び/若しくは3’末端の1つ以上のホスホロチオエート連結、又は5’末端及び/若しくは3’末端の1つ以上の2’-O-メチル修飾が含まれ得る。別の例として、Cas mRNA修飾は、シュードウリジンでの置換(例えば、シュードウリジンで完全に置換される)、5’キャップ、及びポリアデニル化を含み得る。別の例として、Cas mRNA修飾は、N1-メチル-シュードウリジンでの置換(例えば、N1-メチル-シュードウリジンで完全に置換される)、5’キャップ、及びポリアデニル化を含み得る。他の修飾もまた、本明細書の他の場所に開示されるように企図される。そのような方法による送達は、一過性のCas発現及び/又は一過性のガイドRNAの存在をもたらし得、生分解性脂質はクリアランスを改善し、忍容性を改善し、免疫原性を減少させる。脂質製剤は、生体分子を分解から保護すると同時に、細胞への取り込みを改善することができる。脂質ナノ粒子は、分子間力によって互いに物理的に結合した複数の脂質分子を含む粒子である。これらには、ミクロスフェア(単層及び多層ベシクル、例えば、リポソームを含む)、エマルジョン中の分散相、ミセル、又は懸濁液中の内相が含まれる。そのような脂質ナノ粒子は、送達のために1つ以上の核酸又はタンパク質をカプセル化するために使用することができる。カチオン性脂質を含む製剤は、核酸などのポリアニオンを送達するのに有用である。含めることができる他の脂質は、中性脂質(すなわち、非荷電又は両性イオン脂質)、アニオン性脂質、トランスフェクションを増強するヘルパー脂質、及びナノ粒子がインビボで存在することができる時間の長さを増加させるステルス脂質である。好適なカチオン性脂質、中性脂質、アニオン性脂質、ヘルパー脂質、及びステルス脂質の例は、全ての目的のためにそれぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2016/010840(A1)号及び国際公開第2017/173054(A1)号に見出すことができる。例示的な脂質ナノ粒子は、カチオン性脂質及び1つ以上の他の成分を含むことができる。一例において、他の成分は、コレステロールなどのヘルパー脂質を含むことができる。別の例において、他の成分は、コレステロールなどのヘルパー脂質及びDSPCなどの中性脂質を含むことができる。別の例では、他の成分は、コレステロールなどのヘルパー脂質、DSPCなどの任意選択的な中性脂質、及びS010、S024、S027、S031、又はS033などのステルス脂質を含むことができる。
【0641】
LNPは、以下のうちの1つ以上又は全てを含有してもよい:(i)カプセル化及びエンドソーム脱出のための脂質、(ii)安定化のための中性脂質、(iii)安定化のためのヘルパー脂質、及び(iv)ステルス脂質。例えば、Finn et al.(2018)Cell Rep.22(9):2227-2235及び国際公開第2017/173054(A1)号を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。ある特定のLNPにおいて、カーゴは、ガイドRNA又はガイドRNAをコードする核酸を含み得る。特定のLNPにおいて、カーゴは、Cas9などのCasヌクレアーゼをコードするmRNA、及びガイドRNA又はガイドRNAをコードする核酸を含み得る。ある特定のLNPにおいて、カーゴは、F9核酸構築物を含み得る。ある特定のLNPにおいて、カーゴは、Cas9などのCasヌクレアーゼをコードするmRNA、ガイドRNA又はガイドRNAをコードする核酸、及びF9核酸構築物を含み得る。本方法における使用のためのLNPは、本明細書の他の場所でより詳細に記載されている。
【0642】
LNPの例示的な投薬は、総RNA(Cas9 mRNA及びgRNA)カーゴ含有量に関して約0.1、約0.25、約0.3、約0.5、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約8、若しくは約10mg/kgの体重(mpk)、又は約0.1~約10、約0.25~約10、約0.3~約10、約0.5~約10、約1~約10、約2~約10、約3~約10、約4~約10、約5~約10、約6~約10、約8~約10、約0.1~約8、約0.1~約6、約0.1~約5、約0.1~約4、約0.1~約3、約0.1~約2、約0.1~約1、約0.1~約0.5、約0.1~約0.3、約0.1~約0.25、約0.25~約8、約0.3~約6、約0.5~約5、約1~約5、若しくは約2~約3mg/kgの体重を含む。そのようなLNPは、例えば、静脈内に投与することができる。一例では、約0.01mg/kg~約10mg/kg、約0.1~約10mg/kg、又は約0.01~約0.3mg/kgのLNP用量を使用することができる。例えば、約0.01、約0.03、約0.1、約0.3、約1、約3、又は約10mg/kgのLNP用量を使用することができる。LNPの追加の例示的な投薬には、総RNA(Cas9 mRNA及びgRNA)カーゴ含有量に対して約0.1、約0.25、約0.3、約0.5、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約8又は約10mg/kg(mpk)体重、又は約0.1~約10、約0.25~約10、約0.3~約10、約0.5~約10、約1~約10、約2~約10、約3~約10、約4~約10、約5~約10、約6~約10、約8~約10、約0.1~約8、約0.1~約6、約0.1~約5、約0.1~約4、約0.1~約3、約0.1~約2、約0.1~約1、約0.1~約0.5、約0.1~約0.3、約0.1~約0.25、約0.25~約8、約0.3~約6、約0.5~約5、約1~約5、若しくは約2~約3mg/kgの体重が含まれる。そのようなLNPは、例えば、静脈内に投与することができる。一例では、約0.01mg/kg~約10mg/kg、約0.1~約10mg/kg、又は約0.01~約0.3mg/kgのLNP用量を使用することができる。例えば、約0.01、約0.03、約0.1、約0.3、約0.5、約1、約2、約3、又は約10mg/kgのLNP用量を使用することができる。別の例では、約0.5~約10、約0.5~約5、約0.5~約3、約1~約10、約1~約5、約1~約3、又は約1~約2mg/kgのLNP用量を使用することができる。別の例では、約0.5~約3、約0.5~約2.5、約0.5~約2、約0.5~約1.5、約0.5~約1、約1~約3、約1~約2.5、約1~約2、又は約1~約1.5mg/kgのLNP用量を使用することができる。別の例では、約1mg/kgのLNP用量を使用することができる。
【0643】
免疫原性を低下させるために、送達様式を選択することができる。例えば、Casタンパク質及びgRNAは、異なる様式(例えば、バイモーダル(bi-modal)送達)によって送達され得る。これらの異なる様式は、対象の送達された分子(例えば、Cas又は核酸をコードする、gRNA又は核酸をコードする、又はF9核酸構築物)に異なる薬力学又は薬物動態特性を与える可能性がある。例えば、異なる様式は、異なる組織分布、異なる半減期、又は異なる時間的分布をもたらす可能性がある。いくつかの送達様式(例えば、自律複製又はゲノム組み込みによって細胞内で持続する核酸ベクターの送達)は、分子のより持続的な発現及び存在をもたらすが、他の送達様式は、一過性で持続性が低い(例えば、RNA又はタンパク質の送達)。例えばmRNA又はタンパク質としてのより一時的な方法でのCasタンパク質の送達は、Cas/gRNA複合体が短期間のみ存在し、活性であることを保証し、MHC分子によって細胞の表面に表示される細菌由来のCas酵素からのペプチドによって引き起こされる免疫原性を低下させることができる。そのような一過性な送達は、オフターゲット修飾の可能性を低減させることもできる。
【0644】
インビボでの投与は、例えば、非経口、静脈内、経口、皮下、動脈内、頭蓋内、髄腔内、腹腔内、局所、鼻腔内、又は筋肉内を含む任意の好適な経路によることができる。全身投与様式には、例えば、経口及び非経口経路が含まれる。非経口経路の例には、静脈内、動脈内、骨内、筋肉内、皮内、皮下、鼻腔内、及び腹腔内経路が含まれる。具体的な例は、静脈内注入である。鼻腔内注入及び硝子体内注射は、他の具体的な例である。局所投与様式には、例えば、髄腔内、脳室内、実質内(例えば、線条体(例えば、尾状核又は被殻へ)、大脳皮質、前中心回旋、海馬(例えば、歯状回又はCA3領域)、側頭皮質、扁桃体、前頭皮質、視床、小脳、髄質、視床、視蓋、被蓋、又は黒質への局所的な実質内送達)、眼内、眼窩内、結膜下、硝子体内、網膜下、及び強膜を介した経路が含まれる。(全身的アプローチと比較して)顕著に少量の成分は、全身的に投与された場合(例えば、静脈内)と比較して、局所的に投与された場合(例えば、実質内又は硝子体内)に効果を発揮し得る。局所投与様式はまた、治療有効量の成分が全身投与されるときに起こり得る潜在的に毒性の副作用の発生率を低減又は排除し得る。具体的な例では、インビボでの投与は、静脈内である。
【0645】
インビボでの投与は、例えば、非経口、静脈内、経口、皮下、動脈内、頭蓋内、髄腔内、腹腔内、局所、鼻腔内、又は筋肉内を含む任意の好適な経路によることができる。具体的な例は、静脈内注入である。ガイドRNA及び/又はCasタンパク質(又はガイドRNA及び/又はCasタンパク質をコードする核酸)を含む組成物は、1つ以上の生理学的及び薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤又は助剤を使用して処方することができる。製剤は、選択した投与経路に依存し得る。薬学的に許容されるとは、担体、希釈剤、賦形剤、又は補助剤が製剤の他の成分と適合性であり、そのレシピエントに実質的に有害ではないことを意味する。具体的な例では、投与経路及び/又は製剤、あるいは肝臓(例えば肝細胞)への送達のために選択される。
【0646】
投与頻度及び投薬回数は、いくつかの因子に依存し得る。細胞又は対象への核酸又はタンパク質の導入は、ある期間にわたって1回又は複数回実施することができる。例えば、導入は、ある期間にわたって一度だけ、ある期間にわたって少なくとも2回、ある期間にわたって少なくとも3回、ある期間にわたって少なくとも4回、ある期間にわたって少なくとも5回、ある期間にわたって少なくとも6回、ある期間にわたって少なくとも7回、ある期間にわたって少なくとも8回、ある期間にわたって少なくとも9回、ある期間にわたって少なくとも10回、ある期間にわたって少なくとも11回、ある期間にわたって少なくとも12回、ある期間にわたって少なくとも13回、ある期間にわたって少なくとも14回、ある期間にわたって少なくとも15回、ある期間にわたって少なくとも16回、ある期間にわたって少なくとも17回、ある期間にわたって少なくとも18回、ある期間にわたって少なくとも19回、又はある期間にわたって少なくとも20回、実施することができる。いくつかの方法では、F9核酸構築物の単回投与(又はF9核酸構築物及びヌクレアーゼ剤(例えば、Casタンパク質及びガイドRNA)の単回投与)は、FIXの発現を望ましいレベルまで増加させるのに十分である。他の方法では、治療的効果を最大化するために2回以上の投与が有益であり得る。
【0647】
本明細書に開示される方法は、細胞又は対象におけるFIXタンパク質レベル及び/又はFIX活性レベル(例えば、対象における循環、血清、又は血漿レベル)を増加させることができ、細胞又は対象におけるFIXタンパク質レベル及び/又は活性レベル(例えば、対象における循環、血清、又は血漿レベル)を測定することを含むことができる。一例では、対象における治療の有効性は、血清又は血漿FIX活性を測定することによって評価することができ、対象のFIXの血漿レベル及び/又は活性の増加は、治療の有効性を示す。別の例では、治療の有効性は、aPTTアッセイにおける凝血機能及び/又はTGA-EAアッセイにおけるトロンビン生成を評価することによって決定することができる。別の例では、治療の有効性は、凝固及び/又は免疫学的アッセイ(例えば、サンドイッチイムノアッセイ、ELISA、又はMSD)を介して第IX因子(例えば、循環FIX)のレベル又は活性を評価することによって決定することができる。
【0648】
正常又は健康な個体では、FIX活性及び抗原レベルは、成人血漿からのその精製に基づいて約3~5μg/mLである正常なプール血漿の約50%~160%で変動する。例えば、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Amiral et al.(1984)Clin.Chem.30(9):1512-1516を参照されたい。具体的な例では、正常なFIX活性は、FIX活性の正常なプール血漿レベルの約100%であるとみなされるか、又はFIX活性の正常なプール血漿レベルの100%であるとみなされる。具体的な例では、正常な血漿FIXレベルは、約5μg/mLであるとみなされるか、又は5μg/mLであるとみなされる。FIX活性及び/又は抗原レベルの正常な血漿レベルの50%未満を有する個体は、血友病を有すると分類される。特に、約1%未満の活性FIXを有する個体は、重度の血友病を有するとして分類され、一方、約1~5%の活性FIXを有する個体は、中程度の血友病を有する。軽度の血友病を有する個体は、正常レベルの約6~49%の活性凝血因子を有する。いくつかの実施形態では、循環FIXのレベルは、周知の方法を使用する凝固及び/又は免疫学的アッセイによって測定することができる。
【0649】
いくつかの方法では、血友病を有する対象におけるFIXの血漿レベル又はFIX活性レベルは、正常レベルの約若しくは少なくとも約2%、約若しくは少なくとも約3%、約若しくは少なくとも約4%、約若しくは少なくとも約5%、約若しくは少なくとも約6%、約若しくは少なくとも約7%、約若しくは少なくとも約8%、約若しくは少なくとも約9%、約若しくは少なくとも約10%、約若しくは少なくとも約11%、約若しくは少なくとも約12%、約若しくは少なくとも約13%、約若しくは少なくとも約14%、約若しくは少なくとも約15%、約若しくは少なくとも約16%、約若しくは少なくとも約17%、約若しくは少なくとも約18%、約若しくは少なくとも約19%、約若しくは少なくとも約20%、約若しくは少なくとも約21%、約若しくは少なくとも約22%、約若しくは少なくとも約23%、約若しくは少なくとも約24%、約若しくは少なくとも約25%、約若しくは少なくとも約26%、約若しくは少なくとも約27%、約若しくは少なくとも約28%、約若しくは少なくとも約29%、約若しくは少なくとも約30%、約若しくは少なくとも約31%、約若しくは少なくとも約32%、約若しくは少なくとも約33%、約若しくは少なくとも約34%、約若しくは少なくとも約35%、約若しくは少なくとも約36%、約若しくは少なくとも約37%、約若しくは少なくとも約38%、約若しくは少なくとも約39%、約若しくは少なくとも約40%、約若しくは少なくとも約41%、約若しくは少なくとも約42%、約若しくは少なくとも約43%、約若しくは少なくとも約44%、約若しくは少なくとも約45%、約若しくは少なくとも約46%、約若しくは少なくとも約47%、約若しくは少なくとも約48%、約若しくは少なくとも約49%、約若しくは少なくとも約50%、又はそれ以上まで増加する。
【0650】
いくつかの方法では、循環FIXタンパク質レベルは、約若しくは少なくとも約0.05、約若しくは少なくとも約0.1、約若しくは少なくとも約0.2、約若しくは少なくとも約0.5、約若しくは少なくとも約1、約若しくは少なくとも約2、約若しくは少なくとも約3、又は約若しくは少なくとも約4μg/mLまで増加する。FIXタンパク質レベルは、約150μg/mL、又はそれ以上に達し得る。いくつかの方法では、FIXタンパク質レベルは、少なくとも約4μg/mL、又は約4μg/mLまで増加する。いくつかの方法では、FIXタンパク質レベルは、約4μg/mL~約5μg/mL、約4μg/mL~6μg/mL、約4μg/mL~8μg/mL、約4μg/mL~約10μg/mL、又はそれ以上まで増加する。いくつかの方法では、FIXタンパク質レベルは、約0.1μg/mL~約10μg/mL、約1μg/mL~約10μg/mL、約0.1μg/mL~約6μg/mL、約1μg/mL~約6μg/mL、約2μg/mL~約5μg/mL、又は約3μg/mL~約5μg/mLまで増加する。例えば、本明細書に開示される組成物及び方法は、血友病を有する対象における第IX因子の血漿レベルを、約6、約7、約8、約9、約10、約12、約14、約16、約18、約20、約22、約24、約26、約28、約30、約32、約34、約36、約38、約40、約42、約44、約46、約48、約50、約52、約54、約56、約58、約60、約62、約64、約66、約68、約70、約75、約80、約85、約90、約95、約100、約105、約110、約115、約120、約125、約130、約135、約140、約145、約150μg/mL、又はそれ以上まで増加させるのに有用である。
【0651】
いくつかの方法では、対象(例えば、血友病を有する)における血漿FIX活性及び/又はレベルは、投与前の対象のFIXの血漿レベル及び/又は活性と比較して、約若しくは少なくとも約1%、約若しくは少なくとも約2%、約若しくは少なくとも約3%、約若しくは少なくとも約4%、約若しくは少なくとも約5%、約若しくは少なくとも約6%、約若しくは少なくとも約7%、約若しくは少なくとも約8%、約若しくは少なくとも約9%、約若しくは少なくとも約10%、約若しくは少なくとも約11%、約若しくは少なくとも約12%、約若しくは少なくとも約13%、約若しくは少なくとも約14%、約若しくは少なくとも約15%、約若しくは少なくとも約16%、約若しくは少なくとも約17%、約若しくは少なくとも約18%、約若しくは少なくとも約19%、約若しくは少なくとも約20%、約若しくは少なくとも約21%、約若しくは少なくとも約22%、約若しくは少なくとも約23%、約若しくは少なくとも約24%、約若しくは少なくとも約25%、約若しくは少なくとも約26%、約若しくは少なくとも約27%、約若しくは少なくとも約28%、約若しくは少なくとも約29%、約若しくは少なくとも約30%、約若しくは少なくとも約31%、約若しくは少なくとも約32%、約若しくは少なくとも約33%、約若しくは少なくとも約34%、約若しくは少なくとも約35%、約若しくは少なくとも約36%、約若しくは少なくとも約37%、約若しくは少なくとも約38%、約若しくは少なくとも約39%、約若しくは少なくとも約40%、約若しくは少なくとも約41%、約若しくは少なくとも約42%、約若しくは少なくとも約43%、約若しくは少なくとも約44%、約若しくは少なくとも約45%、約若しくは少なくとも約46%、約若しくは少なくとも約47%、約若しくは少なくとも約48%、約若しくは少なくとも約49%、約若しくは少なくとも約50%、約若しくは少なくとも約55%、約若しくは少なくとも約60%、約若しくは少なくとも約65%、約若しくは少なくとも約70%、約若しくは少なくとも約75%、約若しくは少なくとも約80%、約若しくは少なくとも約85%、約若しくは少なくとも約90%、約若しくは少なくとも約95%、約若しくは少なくとも約100%、約若しくは少なくとも約110%、約若しくは少なくとも約120%、約若しくは少なくとも約130%、約若しくは少なくとも約140%、約若しくは少なくとも約150%、約若しくは少なくとも約160%、約若しくは少なくとも約170%、約若しくは少なくとも約180%、約若しくは少なくとも約190%、約若しくは少なくとも約200%、又はそれ以上増加する。
【0652】
いくつかの方法では、細胞又は細胞の集団(例えば、肝臓細胞又は肝細胞)におけるFIX活性及び/又はタンパク質レベルは、投与前のFIX活性及び/又はタンパク質レベル(例えば、正常レベル)と比較して、約若しくは少なくとも約1%、約若しくは少なくとも約2%、約若しくは少なくとも約3%、約若しくは少なくとも約4%、約若しくは少なくとも約5%、約若しくは少なくとも約6%、約若しくは少なくとも約7%、約若しくは少なくとも約8%、約若しくは少なくとも約9%、約若しくは少なくとも約10%、約若しくは少なくとも約11%、約若しくは少なくとも約12%、約若しくは少なくとも約13%、約若しくは少なくとも約14%、約若しくは少なくとも約15%、約若しくは少なくとも約16%、約若しくは少なくとも約17%、約若しくは少なくとも約18%、約若しくは少なくとも約19%、約若しくは少なくとも約20%、約若しくは少なくとも約21%、約若しくは少なくとも約22%、約若しくは少なくとも約23%、約若しくは少なくとも約24%、約若しくは少なくとも約25%、約若しくは少なくとも約26%、約若しくは少なくとも約27%、約若しくは少なくとも約28%、約若しくは少なくとも約29%、約若しくは少なくとも約30%、約若しくは少なくとも約31%、約若しくは少なくとも約32%、約若しくは少なくとも約33%、約若しくは少なくとも約34%、約若しくは少なくとも約35%、約若しくは少なくとも約36%、約若しくは少なくとも約37%、約若しくは少なくとも約38%、約若しくは少なくとも約39%、約若しくは少なくとも約40%、約若しくは少なくとも約41%、約若しくは少なくとも約42%、約若しくは少なくとも約43%、約若しくは少なくとも約44%、約若しくは少なくとも約45%、約若しくは少なくとも約46%、約若しくは少なくとも約47%、約若しくは少なくとも約48%、約若しくは少なくとも約49%、約若しくは少なくとも約50%、約若しくは少なくとも約55%、約若しくは少なくとも約60%、約若しくは少なくとも約65%、約若しくは少なくとも約70%、約若しくは少なくとも約75%、約若しくは少なくとも約80%、約若しくは少なくとも約85%、約若しくは少なくとも約90%、約若しくは少なくとも約95%、約若しくは少なくとも約100%、約若しくは少なくとも約110%、約若しくは少なくとも約120%、約若しくは少なくとも約130%、約若しくは少なくとも約140%、約若しくは少なくとも約150%、約若しくは少なくとも約160%、約若しくは少なくとも約170%、約若しくは少なくとも約180%、約若しくは少なくとも約190%、約若しくは少なくとも約200%、又はそれ以上増加する。
【0653】
いくつかの方法は、治療有効量のFIXタンパク質を発現させること(例えば、個体において治療有効レベルの循環FIX凝固活性を達成すること)を含む。いくつかの方法は、正常の少なくとも約5%~約50%又は正常の少なくとも約50%~約150%のFIX活性又は発現レベルを達成することを含む。いくつかの方法は、正常なFIX活性の少なくとも約1%~約50%、又は正常なFIX活性の少なくとも約5%~約50%、又は正常なFIX活性の少なくとも約50%~約150%の、患者のベースラインFIX活性又は発現に対するFIX活性又は発現の増加を達成することを含む。いくつかの方法は、正常の約40%~約150%(すなわち、正常の40%~150%)のFIX活性又は発現レベルを達成することを含む。いくつかの方法は、正常の約40%~約100%(例えば、正常の40%~100%)のFIX活性又は発現レベルを達成することを含む。いくつかの方法は、正常の約40%~約150%(すなわち、正常の40%~150%)のFIX活性レベルを達成することを含む。いくつかの方法は、正常の約40%~約100%(例えば、正常の40%~100%)のFIX活性レベルを達成することを含む。いくつかの方法は、正常の約40%~約150%(すなわち、正常の40%~150%)のFIX発現レベルを達成することを含む。いくつかの方法は、正常の約40%~約100%(例えば、正常の40%~100%)のFIX発現レベルを達成することを含む。
【0654】
具体的な例では、対象におけるFIX活性レベルは、正常なFIX活性レベルの約1%~約300%、約1%~約250%、約1%~約200%、約1%~約190%、約1%~約180%、約1%~約170%、約1%~約160%、約1%~約150%、約1%~約140%、約1%~約130%、約1%~約120%、約1%~約110%、約1%~約100%、約1%~約90%、約1%~約80%、約1%~約70%、約1%~約60%、約1%~約50%、約5%~約300%、約5%~約250%、約5%~約200%、約5%~約190%、約5%~約180%、約5%~約170%、約5%~約160%、約5%~約150%、約5%~約140%、約5%~約130%、約5%~約120%、約5%~約110%、約5%~約100%、約5%~約90%、約5%~約80%、約5%~約70%、約5%~約60%、約5%~約50%、約15%~約300%、約15%~約250%、約15%~約200%、約15%~約190%、約15%~約180%、約15%~約170%、約15%~約160%、約15%~約150%、約15%~約140%、約15%~約130%、約15%~約120%、約15%~約110%、約15%~約100%、約15%~約90%、約15%~約80%、約15%~約70%、約15%~約60%、約15%~約50%、約10%~約300%、約15%~約300%、約20%~約300%、約25%~約300%、約30%~約300%、約35%~約300%、約40%~約300%、約45%~約300%、約50%~約300%、約55%~約300%、約60%~約300%、約65%~約300%、約70%~約300%、約75%~約300%、約80%~約300%、約85%~約300%、約90%~約300%、約95%~約300%、約100%~約300%、約10%~約200%、約15%~約200%、約20%~約200%、約25%~約200%、約30%~約200%、約35%~約200%、約40%~約200%、約45%~約200%、約50%~約200%、約55%~約200%、約60%~約200%、約65%~約200%、約70%~約200%、約75%~約200%、約80%~約200%、約85%~約200%、約90%~約200%、約95%~約200%、約100%~約200%、約10%~約150%、約15%~約150%、約20%~約150%、約25%~約150%、約30%~約150%、約35%~約150%、約40%~約150%、約45%~約150%、約50%~約150%、約55%~約150%、約60%~約150%、約65%~約150%、約70%~約150%、約75%~約150%、約80%~約150%、約85%~約150%、約90%~約150%、約95%~約150%、約100%~約150%、約50%~約300%、約50%~約250%、約50%~約200%、約50%~約190%、約50%~約180%、約50%~約170%、約50%~約160%、約50%~約150%、約50%~約140%、約50%~約130%、約50%~約120%、約50%~約110%、約50%~約100%(例えば、正常なFIX活性レベルの約50%~約150%)まで増加する。
【0655】
具体的な例では、対象におけるFIX活性レベルは、正常なFIX活性レベルの約5%~約200%、約10%~約190%、約20%~約180%、約30%~約170%、約40%~約160%、約50%~約150%、約60%~約140%、約70%~約130%、約80%~約120%、又は約90%~約110%まで(例えば、正常なFIX活性レベルの100%まで又は約100%まで)増加する。
【0656】
具体的な例では、対象における血漿FIXレベルは、正常な血漿FIXレベルの約1%~約300%、約1%~約250%、約1%~約200%、約1%~約190%、約1%~約180%、約1%~約170%、約1%~約160%、約1%~約150%、約1%~約140%、約1%~約130%、約1%~約120%、約1%~約110%、約1%~約100%、約1%~約90%、約1%~約80%、約1%~約70%、約1%~約60%、約1%~約50%、約5%~約300%、約5%~約250%、約5%~約200%、約5%~約190%、約5%~約180%、約5%~約170%、約5%~約160%、約5%~約150%、約5%~約140%、約5%~約130%、約5%~約120%、約5%~約110%、約5%~約100%、約5%~約90%、約5%~約80%、約5%~約70%、約5%~約60%、約5%~約50%、約15%~約300%、約15%~約250%、約15%~約200%、約15%~約190%、約15%~約180%、約15%~約170%、約15%~約160%、約15%~約150%、約15%~約140%、約15%~約130%、約15%~約120%、約15%~約110%、約15%~約100%、約15%~約90%、約15%~約80%、約15%~約70%、約15%~約60%、約15%~約50%、約10%~約300%、約15%~約300%、約20%~約300%、約25%~約300%、約30%~約300%、約35%~約300%、約40%~約300%、約45%~約300%、約50%~約300%、約55%~約300%、約60%~約300%、約65%~約300%、約70%~約300%、約75%~約300%、約80%~約300%、約85%~約300%、約90%~約300%、約95%~約300%、約100%~約300%、約10%~約200%、約15%~約200%、約20%~約200%、約25%~約200%、約30%~約200%、約35%~約200%、約40%~約200%、約45%~約200%、約50%~約200%、約55%~約200%、約60%~約200%、約65%~約200%、約70%~約200%、約75%~約200%、約80%~約200%、約85%~約200%、約90%~約200%、約95%~約200%、約100%~約200%、約10%~約150%、約15%~約150%、約20%~約150%、約25%~約150%、約30%~約150%、約35%~約150%、約40%~約150%、約45%~約150%、約50%~約150%、約55%~約150%、約60%~約150%、約65%~約150%、約70%~約150%、約75%~約150%、約80%~約150%、約85%~約150%、約90%~約150%、約95%~約150%、約100%~約150%、約50%~約300%、約50%~約250%、約50%~約200%、約50%~約190%、約50%~約180%、約50%~約170%、約50%~約160%、約50%~約150%、約50%~約140%、約50%~約130%、約50%~約120%、約50%~約110%、約50%~約100%(例えば、正常な血漿FIXレベルの約50%~約150%)まで増加する。
【0657】
具体的な例では、対象における血漿FIXレベルは、正常な血漿FIXレベルの約5%~約200%、約10%~約190%、約20%~約180%、約30%~約170%、約40%~約160%、約50%~約150%、約60%~約140%、約70%~約130%、約80%~約120%、又は約90%~約110%まで(例えば、正常な血漿FIXレベルの100%まで又は約100%まで)増加する。
【0658】
具体的な例では、対象における血漿FIXレベルは、約0.25μg/mL~約15μg/mL、約0.25μg/mL~約14μg/mL、約0.25μg/mL~約13μg/mL、約0.25μg/mL~約12μg/mL、約0.25μg/mL~約11μg/mL、約0.25μg/mL~約10μg/mL、約0.25μg/mL~約9μg/mL、約0.25μg/mL~約8μg/mL、約0.25μg/mL~約7μg/mL、約0.25μg/mL~約6μg/mL、約0.25μg/mL~約5μg/mL、約0.25μg/mL~約4μg/mL、約0.25μg/mL~約3μg/mL、約0.25μg/mL~約2μg/mL、約0.25μg/mL~約1μg/mL、約0.75μg/mL~約15μg/mL、約0.75μg/mL~約14μg/mL、約0.75μg/mL~約13μg/mL、約0.75μg/mL~約12μg/mL、約0.75μg/mL~約11μg/mL、約0.75μg/mL~約10μg/mL、約0.75μg/mL~約9μg/mL、約0.75μg/mL~約8μg/mL、約0.75μg/mL~約7μg/mL、約0.75μg/mL~約6μg/mL、約0.75μg/mL~約5μg/mL、約0.75μg/mL~約4μg/mL、約0.75μg/mL~約3μg/mL、約0.75μg/mL~約2μg/mL、約0.75μg/mL~約1μg/mL、約0.5μg/mL~約15μg/mL、約0.75μg/mL~約15μg/mL、約1μg/mL~約15μg/mL、約2μg/mL~約15μg/mL、約3μg/mL~約15μg/mL、約4μg/mL~約15μg/mL、約5μg/mL~約15μg/mL、約0.5μg/mL~約10μg/mL、約0.75μg/mL~約10μg/mL、約1μg/mL~約10μg/mL、約2μg/mL~約10μg/mL、約3μg/mL~約10μg/mL、約4μg/mL~約10μg/mL、約5μg/mL~約10μg/mL、約0.5μg/mL~約7.5μg/mL、約0.75μg/mL~約7.5μg/mL、約1μg/mL~約7.5μg/mL、約2μg/mL~約7.5μg/mL、約2.5μg/mL~約7.5μg/mL、約3μg/mL~約7.5μg/mL、約4μg/mL~約7.5μg/mL、約5μg/mL~約7.5μg/mL、約2.5μg/mL~約15μg/mL、約2.5μg/mL~約14μg/mL、約2.5μg/mL~約13μg/mL、約2.5μg/mL~約12μg/mL、約2.5μg/mL~約11μg/mL、約2.5μg/mL~約10μg/mL、約2.5μg/mL~約9μg/mL、約2.5μg/mL~約8μg/mL、約2.5μg/mL~約7μg/mL、約2.5μg/mL~約6μg/mL、約2.5μg/mL~約5μg/mL、約3μg/mL~約15μg/mL、約3μg/mL~約14μg/mL、約3μg/mL~約13μg/mL、約3μg/mL~約12μg/mL、約3μg/mL~約11μg/mL、約3μg/mL~約10μg/mL、約3μg/mL~約9μg/mL、約3μg/mL~約8μg/mL、約3μg/mL~約7μg/mL、約3μg/mL~約6μg/mL、約3μg/mL~約5μg/mL(例えば、約2.5μg/mL~約7.5μg/mL又は約3μg/mL~約5μg/mL)まで増加する。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも1ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも2ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも3ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも4ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも5ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも6ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも9ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも12ヶ月後である。
【0659】
具体的な例では、対象における血漿FIXレベルは、約0.5μg/mL~約10μg/mL、約1μg/mL~約9μg/mL、約2μg/mL~約8μg/mL、約3μg/mL~約7μg/mL、又は約4μg/mL~約6μg/mLまで(例えば、約5μg/mLまで)増加する。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも1ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも2ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも3ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも4ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも5ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも6ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも9ヶ月後である。いくつかの実施形態では、列挙された発現レベルは、投与の少なくとも12ヶ月後である。
【0660】
具体的な例では、対象におけるFIX活性レベルは、正常なFIX活性レベルの少なくとも約15%まで増加する。具体的な例では、対象における血漿FIXレベルは、正常な血漿FIXレベルの少なくとも約15%まで増加する。具体的な例では、対象における血漿FIXレベルは、少なくとも約0.75μg/mLまで増加する。例えば、方法は、血友病Bを有する対象における自然出血を予防又は阻害する方法であり得、対象におけるFIX活性レベルは、正常なFIX活性レベルの少なくとも約15%まで増加するか、又は対象における血漿FIXレベルは、正常な血漿FIXレベルの少なくとも約15%まで増加するか、又は対象における血漿FIXレベルは、少なくとも約0.75μg/mLまで増加する。
【0661】
具体的な例では、対象におけるFIX活性レベルは、正常なFIX活性レベルの約300%以下、約250%以下、約200%以下、又は約150%以下まで増加する。具体的な例では、対象における血漿FIXレベルは、正常な血漿FIXレベルの約300%以下、約250%以下、約200%以下、又は約150%以下まで増加する。
【0662】
具体的な例では、対象は、重度の血友病を有し、対象におけるFIX活性レベルは、正常なFIX活性レベルの少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%まで増加する。
【0663】
具体的な例では、対象は、重度の血友病を有し、対象における血漿FIXレベルは、正常な血漿FIXレベルの少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%まで増加する。
【0664】
具体的な例では、対象は、重度の血友病を有し、対象におけるFIX活性レベルは、正常なFIX活性レベルの約1%超、約5%超、約10%超、約15%超、約20%超、約25%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、約50%超、約55%超、約60%超、約65%超、約70%超、約75%超、約80%超、約85%超、約90%超、又は約100%超まで増加する。
【0665】
具体的な例では、対象は、重度の血友病を有し、対象における血漿FIXレベルは、正常な血漿FIXレベルの約1%超、約5%超、約10%超、約15%超、約20%超、約25%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、約50%超、約55%超、約60%超、約65%超、約70%超、約75%超、約80%超、約85%超、約90%超、又は約100%超まで増加する。
【0666】
具体的な例では、対象は、中程度の血友病を有し、対象におけるFIX活性レベルは、正常なFIX活性レベルの少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%まで増加する。
【0667】
具体的な例では、対象は、中程度の血友病を有し、対象における血漿FIXレベルは、正常な血漿FIXレベルの少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%まで増加する。
【0668】
具体的な例では、対象は、中程度の血友病を有し、対象におけるFIX活性レベルは、正常なFIX活性レベルの約5%超、約10%超、約15%超、約20%超、約25%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、約50%超、約55%超、約60%超、約65%超、約70%超、約75%超、約80%超、約85%超、約90%超、又は約100%超まで増加する。
【0669】
具体的な例では、対象は、中程度の血友病を有し、対象における血漿FIXレベルは、正常な血漿FIXレベルの約5%超、約10%超、約15%超、約20%超、約25%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、約50%超、約55%超、約60%超、約65%超、約70%超、約75%超、約80%超、約85%超、約90%超、又は約100%超まで増加する。
【0670】
具体的な例では、対象は、軽度の血友病を有し、対象におけるFIX活性レベルは、正常なFIX活性レベルの少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%まで増加する。
【0671】
具体的な例では、対象は、軽度の血友病を有し、対象における血漿FIXレベルは、正常な血漿FIXレベルの少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、又は少なくとも約100%まで増加する。
【0672】
具体的な例では、対象は、軽度の血友病を有し、対象におけるFIX活性レベルは、正常なFIX活性レベルの約5%超、約10%超、約15%超、約20%超、約25%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、約50%超、約55%超、約60%超、約65%超、約70%超、約75%超、約80%超、約85%超、約90%超、又は約100%超まで増加する。
【0673】
具体的な例では、対象は、軽度の血友病を有し、対象における血漿FIXレベルは、正常な血漿FIXレベルの約5%超、約10%超、約15%超、約20%超、約25%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、約50%超、約55%超、約60%超、約65%超、約70%超、約75%超、約80%超、約85%超、約90%超、又は約100%超まで増加する。
【0674】
いくつかの方法は、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも1年、又は少なくとも2年の効果などの耐久性効果を達成することを含む。いくつかの方法は、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも1年、又は少なくとも2年の効果などの耐久性かつ持続性な様式で治療的効果を達成することを含む。いくつかの方法では、増加した循環FIX活性及び/又は発現レベルは、少なくとも1ヶ月間、少なくとも2ヶ月間、少なくとも6ヶ月間、少なくとも1年間、又はそれ以上安定である。いくつかの方法では、FIXタンパク質の定常状態の活性及び/又はレベルは、少なくとも7日間、少なくとも14日間、又は少なくとも28日間で達成される。追加の方法では、方法は、少なくとも1ヶ月間、少なくとも2ヶ月間、少なくとも4ヶ月間、若しくは少なくとも6ヶ月間、又は少なくとも1年間、少なくとも2年間、少なくとも3年間、少なくとも4年間、若しくは少なくとも5年間、単回用量後のFIX活性及び/又はレベルを維持することを含む。いくつかの方法は、ヒトにおいて、少なくとも少なくとも8週間、少なくとも24週間、例えば、少なくとも1年(52週間)、又は任意選択的に、少なくとも2年の効果、及びいくつかの実施形態では、少なくとも3年、少なくとも4年、又は少なくとも5年の効果などの耐久性かつ持続性な効果を達成することを含む。いくつかの方法は、ヒトにおいて、少なくとも8週間、少なくとも24週間、例えば、少なくとも1年、又は任意選択的に、少なくとも2年の効果、及びいくつかの実施形態では、少なくとも3年、少なくとも4年、又は少なくとも5年の効果などの耐久性かつ持続性な様式で治療的効果を達成することを含む。いくつかの方法では、ヒトにおける増加したFIX活性及び/又は発現レベルは、少なくとも少なくとも8週間、少なくとも24週間、例えば、少なくとも1年、任意選択的に少なくとも2年、及びいくつかの実施形態では、少なくとも3年、少なくとも4年、又は少なくとも5年間安定である。いくつかの方法では、ヒトにおけるFIXの定常状態の活性及び/又はレベルは、少なくとも7日間、少なくとも14日間、又は少なくとも28日間、任意選択的に少なくとも56日間、少なくとも80日間、又は少なくとも96日間で達成される。追加の方法では、方法は、少なくとも8週間、少なくとも16週間、若しくは少なくとも24週間、又はいくつかの実施形態では、少なくとも1年間、若しくは少なくとも2年間、任意選択的に少なくとも3年間、少なくとも4年間、若しくは少なくとも5年間、ヒトにおける単回用量後のFIX活性及び/又はレベルを維持することを含む。例えば、FIXの発現は、ヒト対象において、治療後少なくとも約8週間、少なくとも約12週間、少なくとも約24週間、ある特定の実施形態では、少なくとも約1年間、又は少なくとも約2年間、及びいくつかの実施形態では、治療後少なくとも3年間、少なくとも4年間、又は少なくとも5年間持続され得る。同様に、FIXの活性は、ヒト対象において、治療後少なくとも約8週間、少なくとも約12週間、少なくとも約24週間、ある特定の実施形態では、治療後少なくとも約1年間、又は少なくとも約2年間、及びいくつかの実施形態では、治療後少なくとも3年間、少なくとも4年間、又は少なくとも5年間持続され得る。いくつかの方法では、FIXの発現又は活性は、治療前のFIXの発現又は活性(すなわち、対象のベースライン)よりも高いレベルで維持される。いくつかの方法では、FIXの発現又は活性は、治療有効レベルの発現又は活性で維持される場合、持続しているとみなされる。他の生物における相対的持続期間は、例えば、寿命及び発育段階に基づいて理解され、上記の開示内に包含される。いくつかの方法では、FIXの発現又は活性は、投与の6ヶ月後、投与の1年後、又は投与の2年後のヒトにおける発現又は活性、発現又は活性がその対象について測定された発現又は活性のピークレベルの発現又は活性の少なくとも50%である場合、「持続している」とみなされる。ある特定の実施形態では、投与の6ヶ月後、例えば、24週間~28週間で、発現又は活性は、その対象について測定された発現又は活性のピークレベルの発現又は活性の少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、又は80%である。ある特定の実施形態では、投与の1年後、すなわち、約12ヶ月、例えば、11~13ヶ月で、発現又は活性は、その対象について測定された発現又は活性のピークレベルの発現又は活性の少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、又は80%である。ある特定の実施形態では、投与の2年後、すなわち、約24ヶ月、例えば、23~25ヶ月で、発現又は活性は、その対象について測定された発現又は活性のピークレベルの発現又は活性の少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、又は80%である。ある特定の実施形態では、投与の6ヶ月後で、発現又は活性は、その対象について測定された発現又は活性のピークレベルの発現又は活性の少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%である。ある特定の実施形態では、投与の1年後で、発現又は活性は、その対象について測定された発現又は活性のピークレベルの発現又は活性の少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%である。ある特定の実施形態では、投与の2年後で、発現又は活性は、その対象について測定された発現又は活性のピークレベルの発現又は活性の少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%である。好ましい実施形態では、対象は、例えば、毎週、毎月、特に、投与後早期に、例えば、最初の6ヶ月以内に、FIXの発現又は活性レベルの日常的なモニタリングを有する。定期的な測定は、発現又は活性に対する効果が、例えば、投与の6ヶ月後、投与の1年後、又は投与の2年後に持続されることを確立し得る。新生児対象におけるいくつかの方法では、FIXの発現は、新生児対象が成人になるときに持続される。いくつかの方法では、FIXの発現は、対象又は新生児対象の生涯にわたって持続する。
【0675】
いくつかの方法では、FIXの発現又は活性は、投与することの24週間後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでのFIXの発現又は活性の少なくとも50%である。いくつかの方法では、FIXの発現又は活性は、投与することの1年後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでのFIXの発現又は活性の少なくとも50%である。いくつかの方法では、FIXの発現又は活性は、投与することの24週間後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでのFIXの発現又は活性の少なくとも60%である。いくつかの方法では、FIXの発現又は活性は、投与することの2年後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでのFIXの発現又は活性の少なくとも50%である。いくつかの方法では、FIXの発現又は活性は、投与することの2年後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでのFIXの発現又は活性の少なくとも60%である。いくつかの方法では、FIXの発現又は活性は、投与することの24週間後でヒト対象について測定された発現のピークレベルでのFIXの発現又は活性の少なくとも60%である。
【0676】
ALB遺伝子座への挿入を伴ういくつかの方法では、対象の循環アルブミンレベル又は細胞のアルブミンレベルは正常である。そのような方法は、対象の循環アルブミンレベル又は細胞のアルブミンレベルを、正常な循環アルブミンレベル又は正常なアルブミンレベルの±5%、±10%、±15%、±20%、又は±50%以内に維持することを含み得る。いくつかの方法では、対象のアルブミンレベル又は細胞のアルブミンレベルは、少なくとも4週目、少なくとも8週目、少なくとも12週目、又は少なくとも20週目まで、未治療の個体のアルブミンレベルと比較して変化しない。いくつかの方法では、対象のアルブミンレベル又は細胞のアルブミンレベルは、一過性に低下し、次いで正常レベルに戻る。特に、方法は、血漿アルブミンのレベルの顕著な変化を検出しないことを含み得る。
【0677】
いくつかの方法では、本明細書に開示されるFIXを発現させるための組成物のうちのいずれかを、血友病B又はFIX欠乏症を治療するのに好適な追加の療法と一緒に含む組み合わせ療法が使用される。一例として、本明細書に記載される方法は、他の止血剤、血液因子、及び薬物の使用と組み合わせることができる。例えば、対象は、第XI因子、第XII因子、プレカリクレイン、高分子量キニノーゲン(high molecular weight kininogen、HMWK)、第V因子、第VII因子、第VIII因子、第X因子、第XIII因子、第II因子、第VIIa因子、及びフォンヴィレブランド因子からなる群から選択される1つ以上の因子の治療有効量を投与され得る。追加的又は代替的に、治療は、凝固促進、例えば、第Xa因子、第IXa因子、第XIa因子、第XIIa因子、及び第VIIIa因子、プレカリクレイン、並びに高分子量キニノーゲンを含む内因的凝固経路の活性化因子;又は組織因子、第VIIa因子、第Va因子、及び第Xa因子を含む外因的凝固経路の活性化因子を投与することを更に含み得る。
【0678】
いくつかの方法では、方法は、本明細書に記載のF9核酸構築物のうちのいずれかを投与する前に、対象における既存の抗AAV(例えば、抗AAV8)免疫力を評価することを更に含む。例えば、そのような方法は、全抗体(TAb)免疫アッセイ又は中和抗体(NAb)アッセイを使用して免疫原性を評価することを含み得る。例えば、Manno et al.(2006)Nat.Med.12(3):342-347、Kruzik et al.(2019)Mol.Ther.Methods Clin.Dev.14:126-133、及びWeber(2021)Front.Immunol.12:658399を参照されたく、それらの各々は、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、TAbアッセイは、AAVベクターに結合する抗体を探すのに対して、NAbアッセイは、存在する抗体が、AAVベクターが標的細胞に形質導入するのを止めるかどうかを評価する。TAbアッセイでは、薬物製品又は空のキャプシドを使用して抗体を捕捉することができ、NAbアッセイは、レポーターベクター(例えば、ルシフェラーゼをコードするAAVベクターのバージョン)を必要とし得る。
【0679】
上記又は下記で引用されている全ての特許出願、ウェブサイト、他の刊行物、アクセッション番号などは、各個々の項目が、参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されたのと同じ程度に、全ての目的のためにその全体が参照により組み込まれる。配列の異なるバージョンが違う時間にアクセッション番号に関連付けられている場合、本出願の有効な出願日においてアクセッション番号に関連付けられるバージョンを意味する。有効な出願日とは、該当する場合、アクセッション番号に関する実際の出願日以前又は優先出願の出願日を意味する。同様に、刊行物、ウェブサイトなどの異なるバージョンが違う時間に公開されている場合、別段の指定のない限り、本出願の有効な出願日の直近に公開されたバージョンを意味する。別段に他の指示がない限り、本発明の任意の特徴、ステップ、要素、実施形態、又は態様を、任意の他のものと組み合わせて使用することができる。本発明は、明瞭さ及び理解の目的に対し図表及び例を介していくつかの詳細が記載されているが、添付の特許請求の範囲の範囲内で、ある特定の変化及び修正を実施することができることが明らかになろう。
【0680】
配列の簡単な説明
添付の配列表にリストされているヌクレオチド及びアミノ酸配列は、ヌクレオチド塩基のための標準的な文字略語、及びアミノ酸のための三文字表記を使用して示されている。ヌクレオチド配列は、配列の5’末端から始まって先へ(すなわち、各行で左から右へ)進み3’末端に至る標準規則に従っている。各ヌクレオチド配列の1本の鎖のみが示されているが、相補的鎖は、示されている鎖を任意に参照することによって含まれると理解される。アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列が提供される場合、同じアミノ酸配列をコードするそのコドン縮重バリアントもまた提供されることが理解される。アミノ酸配列は、配列のアミノ末端から始まって先へ(すなわち、各行で左から右へ)進みカルボキシ末端に至る標準規則に従っている。
【0681】
【表9-1】
【表9-2】
【実施例
【0682】
実施例1.単一のガイドRNA及びDNA鋳型選択
血友病Bは、第9因子F9遺伝子及び第IX因子(FIX)タンパク質の欠損又は欠陥によって引き起こされる遺伝性障害であり、出血障害をもたらす。血友病B患者は、凝血する能力の低減を示す。血漿中のFIXタンパク質を回復させるために、アルブミン(ALB)遺伝子座における標的化導入遺伝子挿入を使用する血友病Bを治療するためのアプローチが本明細書に記載される。このアプローチは、組換えアデノ随伴ウイルス血清型8(rAAV8)に含有される双方向性F9 DNA遺伝子挿入鋳型と会合した、脂質ナノ粒子(LNP)送達系に含有されるCRISPR/Cas9遺伝子編集技術に基づく。代替アプローチは、組換えアデノ随伴ウイルス血清型8(rAAV8)に含有される一方向性F9 DNA遺伝子挿入鋳型と会合した、脂質ナノ粒子(LNP)送達系に含有されるCRISPR/Cas9遺伝子編集技術に基づく。CRISPR/Cas9成分は、肝細胞におけるALB遺伝子遺伝子座において二本鎖DNAを標的とし、切断するように設計されており、AAVベクターによって送達されるF9 DNA鋳型がセーフハーバー遺伝子座においてゲノムに挿入されることを可能にした。図2を参照されたい。導入遺伝子の挿入は、血友病B患者における欠損又は欠陥ゲノムF9をコードする機能的F9遺伝子を提供する。本明細書に記載の遺伝子挿入プラットフォームは、単一の1回用量の後、患者の生涯にわたって、血漿中のFIXの正常レベルを回復することができる。本明細書に記載の遺伝子挿入プラットフォームは、AAVエピソーム遺伝子療法の既存の制限のいくつかを克服し得る。
【0683】
AAVベクターは、インビボでの治療用導入遺伝子の細胞への強力な送達ビヒクルである。特に、AAV血清型8(AAV8)を含むいくつかのAAV血清型は、マウス、非ヒト霊長類、及びヒト患者に全身的に注射された場合、肝臓肝細胞を標的とすることができる。したがって、肝臓で発現される遺伝子の欠乏によって引き起こされる障害は、AAVベースの遺伝子療法のための潜在的な候補である。1つのそのような疾患は血友病Bであり、これは、F9遺伝子によってコードされるFIXタンパク質における欠乏症又は変異によって引き起こされる。
【0684】
F9遺伝子は、肝細胞において排他的に発現され、肝臓によるFIXタンパク質の合成をもたらす。したがって、プロモーターを含まないF9コードDNAが、CRISPR/Cas9誘導性二本鎖切断(double strand break、DSB)の形成後に特定のセーフハーバー部位で宿主細胞DNAに永続的に組み込まれる、標的化遺伝子挿入プラットフォームを作製した。
【0685】
F9 DNA鋳型は、rAAV8ベクターによって細胞内にもたらされ、CRISPR/Cas9 RNA成分(Cas9 mRNA及びsgRNA)は、LNP媒介送達によって肝細胞に送達される(図3)。rAAV送達F9 DNAカセットはプロモーターを含まず、代わりに挿入遺伝子座の転写を利用して、FIXタンパク質をコードする治療用導入遺伝子の発現を駆動する。
【0686】
AAV8血清型は、複数のモデル系において肝臓を標的とするその能力、その好ましい製造プロファイル、及び血友病分野における複数の試験を含むヒト臨床試験における肝臓指向性ベクターとしてのその使用に起因して、挿入プラットフォームのための血清型として選択された。
【0687】
ALB遺伝子座は、肝細胞においてロバストな発現を有する肝臓セーフハーバー部位である。加えて、エキソン1にシグナルペプチドが存在し、これは下流に挿入された導入遺伝子の分泌を媒介するために選ばれ得る。CRISPR/Cas9成分を指示する単一のガイドRNA(sgRNA)を設計して、ALB遺伝子のイントロン1内に切断を作製した。挿入されたF9遺伝子は、発現のためにALBプロモーター及び開始コドンに依存し、分泌のためにALBシグナルペプチドに依存する。
【0688】
rAAV8送達DNA挿入鋳型は、ALB sgRNA標的部位に隣接するヌクレオチドに対していかなるホモロジーも有せず、ホモロジー非依存性機構を介して挿入される。したがって、挿入カセットを双方向性であるように設計し、いずれかの挿入の向きがFIXタンパク発現を支持することができるように、センスの向き及びアンチセンスの向きの両方で野生型FIXタンパクのコピーをコードする。しかしながら、一方向性挿入カセットを使用することもできる。スプライスアクセプター部位は各F9導入遺伝子の上流にコードされ、ポリアデニル化配列はF9の各コピーの下流にコードされる(図2)。したがって、ALBエキソン1スプライスドナーは、F9 DNA鋳型にコードされるスプライスアクセプターと連結される。
【0689】
要約すると、LNPによって送達される高度に正確かつ標的化されたCRISPR/Cas9技術と、選択されたrAAV8ベクターによって送達されるF9 DNA鋳型との組み合わせは、肝細胞からの野生型FIXタンパク質の長期発現を可能にし、血友病B患者に生涯にわたる有効な治療を潜在的に提供する。加えて、FIX発現は、gRNAの効率、AAV鋳型の用量、及びLNPの用量によって調整することができる。
【0690】
単一のガイドRNAの設計及び選択
ALB遺伝子座をF9 DNA鋳型のための挿入部位として選択したのは、それが肝細胞において最も高度に発現される遺伝子座であり、アルブミンの分泌を媒介するシグナルペプチドがエキソン1に見出され、挿入された導入遺伝子の分泌を促進するために利用することができるからである。ヒトALB遺伝子座を、特定のCRISPR/Cas9プロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)部位の存在について評価して、Cas9誘導性DNA切断が起こり得る遺伝子座の第1のイントロン中の標的部位のリストを生成した。部位を一塩基多型(single nucleotide polymorphism、SNP)分析に対して相互参照して、選択された部位が、gRNA効率に影響を与え得る共通のSNPを有しないことを確実にした。次いで、sgRNAのリストを生成した。表10を参照されたい。候補sgRNAを合成し、インビトロ及びインビボでの評価のためにCas9 mRNAとともにLNPに製剤化した。
【0691】
【表10】
【0692】
レポーターとして双方向性nanolucコードAAV挿入鋳型を使用して、初代ヒト肝細胞(primary human hepatocyte、PHH)においてLNPを最初にスクリーニングした。PHH培養物の上清中に分泌されたnanolucタンパク質を測定することによって、nanolucの標的化挿入を支持したLNPを同定した。
【0693】
次いで、最初のPHHスクリーニングに合格した候補を、ヒト化ALB遺伝子座及びF9遺伝子欠乏症の両方を有する遺伝子操作マウスにおいて、インビボで遺伝子挿入を支持するそれらの能力について試験した。インビボでの研究からの上位候補を、オフターゲット切断について機能的に評価した。
【0694】
ALB標的化sgRNA 9860を用いて製剤化されるLNPF9を、複数のプラットフォーム(初代ヒト及び非ヒト霊長類肝細胞、ALBヒト化マウス、及び非ヒト霊長類)にわたるロバストなhFIX発現レベルの支持、確認されたオフターゲット部位の欠如、種間の翻訳、標的部位における共通ヒトSNPの欠如、群内のhFIX発現の低い変動性、及び用量範囲にわたる性能に基づいて開発候補として選択した(図3)。sgRNA 9860の標的部位は、カニクイザルサルにおいて保存されている。LNPF9は、ヒトゲノムにおいて検出可能なオフターゲット部位を有せず(編集の飽和レベルで初代ヒト肝細胞のうちの2つのロットにおいて実施した標的化アンプリコン配列決定(rhAMP-Seq)は、ALBにおけるオンターゲット以外の任意の遺伝子座を検証することができなかった)、初代ヒト及び非ヒト霊長類肝細胞、ALBヒト化マウス、並びに非ヒト霊長類における挿入を介するFIX発現を支持した。
【0695】
LNPF9の説明及び製造
LNPF9は、約100ヌクレオチド長のsgRNAと、4つの異なる脂質から構成されるLNPにカプセル化されたCas9コードmRNAとを含む脂質ナノ粒子である。LNPの組成物を表11に要約する。LNPF9は、以下のモル比:50mol%の脂質A、9mol%のDSPC、38mol%のコレステロール、及び3mol%のPEG2k-DMGで4つの脂質を含み、50mMのTris-HCl、45mMのNaCl、5%(w/v)のスクロースから構成されるpH7.4での水性緩衝液中で製剤化する。N:P比は約6であり、gRNA:Cas9 mRNA比は重量で約1:2である。LNPは、単回静脈内(intravenous、IV)投与を目的とする。
【0696】
【表11】
【0697】
LNPF9は、脂質ナノ粒子にカプセル化された2つのCRISPR/Cas9分子からなる。第1は、33キロダルトン(kDa)の分子量を有する100ヌクレオチドからなり、ヒトALB遺伝子のイントロン1における標的領域に相補的である20ヌクレオチド配列を含有する単一のガイドRNA(sgRNA)配列であるsgRNA 9860である。g9860によって認識される標的配列は、カニクイザルサルmfAlb遺伝子イントロン1において保存されている。第2は、約1.5メガダルトン(MDa)の分子量を有する約4,400ヌクレオチドからなる、CRISPR関連Cas9タンパク質をコードするコドン最適化されたメッセンジャーRNA(mRNA)配列である。Cas9 mRNAから発現されたCas9タンパク質は、sgRNA 9860がPAMに関連する標的化相補的DNA配列に結合する場合にのみ、DNAを切断するように指向される。
【0698】
ALB遺伝子座が肝臓肝細胞で特異的かつロバストに発現されるため、それを挿入のための標的化部位として選択した。加えて、ALBシグナルペプチドはエキソン1にコードされ、これは下流に挿入された導入遺伝子の分泌を媒介するために選ばれ得る。したがって、挿入されたF9遺伝子は、発現のためにALBプロモーター及び開始コドンに依存し、分泌のためにALBシグナルペプチドに依存する。ALB遺伝子座内の遺伝子挿入は、ALB遺伝子のうちのほんのわずかな画分が挿入を介して修飾されるため、全体的な血清アルブミンレベルに実質的に影響を及ぼすとは予想されない。
【0699】
単一のガイドRNA。LNPF9において使用される単一のガイドRNA(sgRNA 9860)は、標準的な固体相ホスホロアミダイトオリゴヌクレオチド合成を介して作製された100量体のオリゴヌクレオチドである。製造は、固体支持体に固定された3’末端ウラシルヌクレオチドから構築する99サイクル化学合成からなる。化学修飾は、合成中に100量体に組み込まれ、これは、sgRNAの5’末端及び3’末端におけるホスホロチオエート(PS)結合、並びにRNAの糖の一部に対する2’-0-メチル修飾を含む。合成後、100量体を固体支持体から切断し、続いて保護基を除去する。粗100量体産物の精製は、イオン交換クロマトグラフィによって完了する。クロマトグラフィ画分をプールし、緩衝液を交換し、脱塩し、水中で-65℃未満で凍結保存する。
【0700】
Cas9 mRNA。LNPF9において使用されるCas9メッセンジャーRNA(mRNA)は、Streptococcus pyogenesからのCas9タンパク配列に基づく。Cas9コードmRNA(配列番号225、CDSは配列番号226に示される)は、約4400ヌクレオチド長であり、線状化DNA鋳型及びT7 RNAポリメラーゼを使用するインビトロ転写(in vitro transcription、IVT)反応を介して合成される。配列は、5’キャップ、5’非翻訳領域(UTR)、Cas9タンパク質をコードするオープンリーディングフレーム(open reading frame、ORF)、3’UTR及びポリAテールを含有する。5’キャップは、アンチリバースキャップアナログ(ARCA)として既知の合成キャップ類似体構造の使用によって共転写的に生成される。IVT反応に使用されるヌクレオチド(NTP)は、3つの修飾されていないNTP、ATP、CTP、及びGTP、並びに1つの修飾ヌクレオチド、N1-メチルシュードUTPを含む。IVT反応の完了後、粗mRNAを、塩化リチウムによる選択的沈殿及び接線方向流れ濾過によって精製する。最終精製mRNAを水中(-65℃以下)で-80℃で凍結保存する。
【0701】
mRNA配列中のウラシルは、インビトロ転写中に修飾Nメチルシュードウリジンによって完全に置き換えられている。Nメチルシュードウリジンは、ウラシルの天然の誘導体であり、mRNAへのその組み込みは、タンパク質の発現を増加させることが示されている。mRNAの5’末端は、安定性を増加させるために合成キャップ類似体構造を有する。約100ヌクレオチドのポリAテールは、mRNA分子に追加の細胞内安定性を付与する。
【0702】
Cas9 mRNAは、組換え酵素プロセスを使用するインビトロ転写によって生成することができる。主な成分を表12に要約する。mRNA合成のための鋳型は、E.coliにおいて生成されたプラスミド内に含有されるCas9コード配列であり得る。
【0703】
【表12】
【0704】
プラスミドを抽出し、標準的な方法によって精製する。この出発物質を定義された仕様に照らして試験し、放出する。プラスミドを制限消化によって線状化し、mRNAを作製するための鋳型として使用する前に、このエンドヌクレアーゼから精製する。プラスミドをバルク溶液として凍結保存する。
【0705】
Cas9 mRNAを、線状化プラスミド鋳型によって提供されるT7 RNAポリメラーゼプロモーターによって駆動されるインビトロ転写(IVT)反応によって生成する。IVTプロセスは、2~4時間、37℃の反応を通して進行し、T7ポリメラーゼは、新生鎖の5’末端で合成アンチリバースキャップアナログ(例えば、ARCA)を用いて転写を開始し、次いで、dsDNA鋳型の末端に到達し、約4,514ヌクレオチドのmRNA分子を放出するまで、適切な対応するヌクレオチドを成長中の一本鎖mRNAに逐次的かつ漸進的に付加する。
【0706】
IVT反応後、残りのプラスミドDNA(pDNA)鋳型はDNase消化によって分解される。その後の下流精製ステップを実施して、出発物質を除去し、mRNA原薬を濃縮する。バルクCas9 mRNAを放出試験に供し、-20℃で又は-20℃未満で凍結保存する。
【0707】
脂質賦形剤。3つの非専売の脂質、1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン-N-[メトキシ(ポリエチレングリコール)-2000](PEG2K-DMG)、1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(DSPC)、及びコレステロールは、cGMP基準で製造することができる。
【0708】
LNPF9最終製剤。交差流混合プロセスは、sgRNA及びCas9 mRNAをLNPにカプセル化する。凍結乾燥したsgRNAを注射用水(water for injection、WFI)中で再構成し、Cas9 mRNA溶液を解凍する。sgRNA及びmRNAを混合する。制御された混合プロセスは、特定の重量に基づく量のsgRNA及びCas9 mRNAを含有する水性緩衝溶液を、4つの脂質成分を特定のモル比で含有するエタノール溶液とブレンドした。混合後、WFI又は緩衝液でインライン希釈する。その後の下流処理は、最終濃度及び緩衝液交換のための限外濾過及びダイアフィルトレーションを伴う。次いで、リダンダント滅菌フィルターを使用して製剤を滅菌濾過し、バイアルに充填する。最終産物は、sgRNA及びCas9 mRNAを含有する凍結LNP懸濁液である。
【0709】
DNA鋳型の設計及び選択
rAAV8ベクターによって送達されるF9 DNA鋳型は、免疫原性を最小化しながら強力なオンターゲットFIX発現を支持するために野生型FIXタンパク質をコードする双方向性カセットとして設計された。しかしながら、一方向性カセットを使用することもできる。F9 DNA鋳型は、プロモーターを含まない鋳型であり、したがって、発現のために標的化ALB遺伝子座プロモーターに依存する。
【0710】
カセットに隣接するAAV逆位末端反復(ITR)は、AAV2に由来した。部分的野生型F9コード配列(coding sequence、CDS)は、DNA鋳型内でセンスの向き及びアンチセンスの向きの両方でコードされる。これらのF9導入遺伝子は、天然FIXシグナルペプチドを欠き、代わりにALBエキソン1シグナルペプチドに依存するが、F9導入遺伝子は、部分的FIXプロペプチド配列を保持する。F9の各コピーは、固有のコード配列を使用し、一方はコンセンサスヒトCDSの修飾バージョンであり、他方はコドン最適化された。F9の2つのコピーは、2つのコピー間の分子内ハイブリダイゼーション及びプラスミド又はAAV DNAにおけるヘアピン構造の形成を制限するために、可能な限り互いに配列が異なるように設計される。両方のコピーからCpGジヌクレオチドモチーフを枯渇させ、潜在性スプライスドナーモチーフを適宜除去した。
【0711】
各F9導入遺伝子の5’末端のスプライスアクセプター配列は、マウスAlbエキソン2スプライスアクセプターに由来した。F9導入遺伝子の3’末端のポリアデニル化配列は、シミアンウイルス40(SV40)及びウシ成長ホルモン(bGH)に由来した。
【0712】
開発候補を選択するために、F9の一方又は両方のコピーをコードするヌクレオチド配列が修飾された双方向性挿入カセットのいくつかのバージョンを生成した。表13は、試験したF9インサートの異なるバージョンをリストし、表14は、試験した異なる双方向性挿入カセットをリストする。候補挿入鋳型をインビトロ、初代ヒト肝細胞(PHH)、初代カニクイザルサル肝細胞(primary cynomolgus monkey hepatocyte、PCH)、及びマウスにおいてインビボで比較し、FIXタンパク質発現及び変動性について評価した。リードAAV鋳型は、複数のプラットフォーム(初代ヒト及び非ヒト霊長類肝細胞、ALBヒト化マウス、及び非ヒト霊長類)にわたってロバストなhFIX発現レベルを支持すること、潜在性スプライシング事象の低減、最小CpG含有量、及び製造可能性(パッケージング効率/収率、空/完全比)に基づいて選択した。表13における「天然CpG除去スプライスなし」F9インサートは、18個のCpGジヌクレオチドが除去され、3個の潜在性スプライスドナー部位が除去された天然F9配列を指す(1個の新規CpGジヌクレオチドモチーフの導入は不可避である)。表13における「コドン最適化された」F9インサート、及びインサート72において使用されたF9インサートは、74個のCpGを有し、インサート72において使用された「天然」F9インサートは、18個のCpGを有する。表14におけるインサート27、インサート28、インサート29、及びインサート30は全て、ITR内に単一のCpGのみを含有する。
【0713】
【表13】
【0714】
【表14】
【0715】
選択された開発候補は、インサート30によってコードされる双方向性挿入カセットであり、これは、rAAV8にパッケージされた場合、本明細書においてREGV131と示される(図3)。REGV131は、初代ヒト及び非ヒト霊長類肝細胞、ALBヒト化マウス、並びに非ヒト霊長類における挿入を介するFIXタンパク質発現を実証している。他の双方向性F9挿入カセット(例えば、インサート72)と比較して、インサート30は、hFIX発現(レベル、活性、低変動性、製造可能性)を維持する一方で、ヒト患者における鋳型性能に影響を与え得る潜在的な負の特徴も除去し、野生型マウス及び非ヒト霊長類において観察される意図しない潜在性スプライシング事象を最小化し、AAVウイルスベクターにおけるCpG部位が強力なTLR9アゴニストであり得る非メチル化Cを含有するため、CpGを枯渇させる。これを実証するために、末梢血単核細胞(peripheral blood mononuclear cell、PBMC)をヒト血液から単離した。形質細胞様樹状細胞(Plasmacytoid dendritic cell、pDC)を濃縮し、PBMCと組み合わせた(ウェル当たり1e4個のpDC+1e5個のPBMC)。細胞をAAV又は対照CpG-オリゴデオキシヌクレオチド(oligodeoxynucleotide、ODN)とともに16~18時間インキュベートした。上清を回収し、IFNα ELISAを実施した。CpGが枯渇しているF9配列(例えば、インサート29及びインサート30)は、CpGが枯渇していないF9配列と比較して、初代ヒト形質細胞様DCベースアッセイにおいてIFN-I応答の低減を誘発した(図9)。
【0716】
REGV131(rAAV8ベクター)の説明及び製造
REGV131は、複製不全のrAAV8キャプシドにパッケージされた、野生型FIXタンパク質をコードする双方向性F9 rAAV ssDNAゲノムカセットからなる。野生型FIXは、前臨床研究におけるロバストな発現に基づいて選択され、これは、機能亢進性バリアントFIXの使用についての必要性を排除した。AAV8は、複数のモデル系において肝臓を標的とするその能力、その好ましい製造プロファイル、及びヒト臨床試験における肝臓指向性ベクターとしてのその使用に起因して、挿入プラットフォームのための血清型として選択された。
【0717】
DNA鋳型は、各末端でAAV2由来ITRを利用し、2つのF9コード配列(CDS)を含み、各CDSは、スプライスアクセプター及びポリアデニル化(ポリA)配列に隣接する。
【0718】
F9 DNA鋳型は、ALB sgRNA標的部位に隣接するヌクレオチドに対していかなるホモロジーも有せず、ホモロジー非依存性機構を介して挿入される。したがって、挿入カセットは、いずれかの挿入の向きがFIXタンパク質発現を支持することができるように、双方向性であるように設計され、2つのタンデム反転F9導入遺伝子をコードする。これらのF9導入遺伝子は、分泌のためにALBエキソン1シグナルペプチドに依存するが、細胞内タンパク質分解プロセシングのための部分的FIXプロペプチド配列を保持するので、天然FIXシグナルペプチドを欠く。
【0719】
F9の各コピーは、固有のコード配列を使用し、一方はコンセンサスヒトCDSの修飾バージョンであり、他方はコドン最適化された。F9の2つのコピーは、2つのコピー間の分子内ハイブリダイゼーション及びプラスミド又はAAV DNAにおけるヘアピン構造の形成を制限するために、可能な限り互いに配列が異なるように設計される。両方のコピーは、導入遺伝子発現制限免疫応答を最小化するためにCpGジヌクレオチドモチーフが枯渇されており、潜在性スプライスドナーモチーフは、適宜除去されている。
【0720】
各F9導入遺伝子の5’末端のスプライスアクセプター配列は、マウスAlbエキソン2スプライスアクセプターに由来する。F9導入遺伝子の3’末端のポリアデニル化配列は、シミアンウイルス40(SV40)及びウシ成長ホルモン(bGH)に由来する。
【0721】
REGV131注射は、所定の強度で水性緩衝溶液として製剤化された、選択されたDNA鋳型を含有する精製rAAV8ベクターの滅菌注射用製品である。原薬(drug substance、DS)は、HEK293細胞の三重トランスフェクションを利用して製造され、その後、滅菌注射用薬物製品へと更に製造される。
【0722】
REGV131の構造。REGV131は、AAV血清型8に由来するAAVベースのベクターである。REGV131ゲノムは、各末端に逆位末端反復(ITR)を含む一本鎖デオキシリボ核酸(DNA)である。ITRは、図3に示すように、野生型FIXタンパク質の双方向性のプロモーターを含まない挿入鋳型の、2つの異なるコドン最適化されたCpG最小化コードDNA(cDNA)配列に隣接する。REGV131は、DNA双方向性鋳型を標的化細胞に送達する非複製性ベクターである。
【0723】
以下の実施例において実証されるように、双方向性鋳型は、CRISPR/Cas9(LNPF9)標的部位におけるホモロジー非依存性DNA修復後に、ALBイントロン1内の標的細胞ゲノムに組み込まれる。以下の実施例において実証されるように、この組み込みは、FIXプロペプチド及びアルブミンエキソン1からの残りのアミノ酸、すなわち、シグナル配列及び8個のアミノ酸からなる融合タンパク質の安定した発現をもたらす。タンパク質分解切断は分泌の間に起こり、野生型FIX成熟タンパク質の血漿又は細胞外区画への放出をもたらす。
【0724】
図4に示される双方向性鋳型プラスミドは、F9遺伝子についての2つのコード配列を含有し、相補性を最小化するために、各々別々にCpGが最小化され、コドン最適化されている。この設計は、鋳型が挿入方向にかかわらず機能的なFIX発現をもたらすことを確実にする。各F9遺伝子の停止コドンの後、構築物の中央に、2つのポリA配列のうちの1つが配置される。一方は、最初にウシ成長ホルモン遺伝子(bGHポリA)から取られ、他方は、サルウイルス40ポリA(SV40ポリA)に由来する配列から取られ、これらの両方は、いくつかの哺乳動物宿主のために設計された導入遺伝子構築物において一般的に使用され、効率的なポリAシグナルであることが既知である。構築物中の各F9遺伝子はプロモーターを含まず、代わりに3’スプライスアクセプター部位がコードされて、アルブミンシグナル配列が天然ALB遺伝子座からの転写後に導入遺伝子産物に融合されることを可能にする。
【0725】
AAVウイルスゲノム(virus genome、vg)をコードするプラスミド配列を、細菌複製起点(origin of replication、ori)及びカナマイシン耐性遺伝子(kanamycin resistance gene、KanR)をコードする細菌発現カセットを含有するプラスミド骨格に挿入した。
【0726】
rep/capプラスミドRep2/Cap8は、AAV及びその意図されるF9導入遺伝子の適切なアセンブリを可能にするために、双方向性鋳型プラスミドとともに細胞に同時トランスフェクトされるウイルスタンパク質をコードする2つのプラスミドのうちの1つである。複製/capプラスミドは、タンパク質キャプシドのアセンブリ、AAVトランスジェニックゲノムをコードするDNAの一本鎖DNA(ssDNA)へのプロセシング、及びssDNAウイルスゲノムのキャプシドへのパッケージングに必要である、野生型AAVゲノムの2つの主要な成分:rep遺伝子及びcap遺伝子をコードする。このプラスミドは、AAV2からのrep遺伝子及びAAV8からのcap遺伝子を使用するキメラ配列を含有する。cap遺伝子のみがタンパク質キャプシド中のタンパク質をコードするため、これは、AAV8血清型を有する組換えAAVを作製するのに十分である。rep転写物は、野生型AAV P5プロモーターの切断型バージョンの制御下にあるが、cap転写物は、転写及び翻訳を駆動するために追加のアデノウイルスタンパク質を必要とするAAV p40プロモーターの制御下にある。P5-rep/cap系を、細菌ori及びKanRを含有する標準的なプラスミド骨格に合成した。
【0727】
プラスミドpAd-ヘルパー-Kanは、AAVプロデューサー細胞がAAV rep/capプラスミドからRep及びCapタンパク質を首尾よく発現するために必要なアデノウイルスタンパク質をコードするヘルパープラスミドである。アデノウイルスタンパク質は、必要とされるDNA複製及びトランスファープラスミドからのAAV導入遺伝子のパッケージングを駆動し、AAV生成を駆動するために必要とされる追加の機能を実施する。pAd-ヘルパー-Kanにコードされる一連のアデノウイルスオープンリーディングフレーム(ORF)及びRNAは、完全長アデノウイルスゲノム又はAAV産生のためのヘルパー剤としての感染性アデノウイルスの使用を必要とせずに、このタスクを駆動するのに十分である。
【0728】
REGV131は、市販のHEK293細胞株CTS Viral Production Cells(カタログ番号A3152801、Thermo Fisher Scientific)の三重トランスフェクションによって製造することができる。
【0729】
REGV131は、例えば、10mMのリン酸ナトリウム、180mMの塩化ナトリウム、及び0.005%のポロキサマー188において、pH7.3で製剤化することができる。
【0730】
血友病Bの治療のためのREGV131-LNPF9
REGV131及びLNPF9は、静脈内注入によって全身的に投与されるように計画されている。肝細胞に侵入すると、REGV131はF9 DNA鋳型を核に送達し、一方、LNPF9は2つのRNA分子を細胞質内に送達する。翻訳されると、Cas9タンパク質はsgRNA 9860と複合体を形成してリボ核タンパク質(ribonucleoprotein、RNP)複合体を形成し、これは核に移動し、ALB遺伝子座のイントロン1内のsgRNA 9860標的部位で宿主dsDNAを切断することができる。それに続いて、F9 DNA鋳型を、NHEJによってDSB部位に挿入することができる。
【0731】
F9 DNA鋳型のALBイントロン1への挿入後、内因性ALBプロモーターからのmRNA転写は、ALBエキソン1を介して進行し、ポリA配列に到達するまでF9 DNA鋳型へと続き、転写の終結をシグナル伝達する。ALBエキソン1スプライスドナーとF9挿入鋳型にコードされるスプライスアクセプターとの間のスプライシング後、得られるmRNAは、ALBエキソン1とF9コード配列との間の融合転写物である。翻訳中、エキソン1にコードされるALBシグナルペプチドは、分泌経路へのポリペプチドの進入を媒介し、分泌中にタンパク質分解的に除去される。FIXポリペプチドは、FIXプロペプチドを除去するために細胞内で更にプロセシングされ、したがって、成熟しかつ機能的な野生型FIXタンパク質を生じ、これは、次いで、循環中に分泌され、血漿中で検出される。
【0732】
要約すると、LNPF9によって送達される高度に正確かつ標的化されたCRISPR/Cas9技術と、選択されたrAAV8ベクター(REGV131)によって送達されるF9 DNA鋳型との組み合わせは、肝細胞からの野生型FIXタンパクの発現を可能にし、血友病B患者に生涯にわたる有効な治療を潜在的に提供すると予想される。
【0733】
実施例2.インビトロでの検証
初代ヒト肝細胞におけるFIXタンパク質発現レベル
rAAV8送達DNA鋳型の標的化挿入が、本発明者らのリードLNP候補とカップリングされた本発明者らのリードrAAV候補を有するヒト肝細胞において起こり得ることを確認するために、ALB遺伝子座からの野生型FIXタンパク質の発現を、初代ヒト肝細胞(PHH)においてインビトロで評価した。
【0734】
PHHを、ALBイントロン1への鋳型の挿入を標的とするためにLNPF9を用いて、又は用いずに、インサート30によってコードされるF9 DNA鋳型又は2つの他の候補挿入鋳型(インサート72及びインサート29)のいずれかをパッケージしたrAAV8で処理した。図2を参照されたい。FIXタンパク質濃度を、hFIX(Abcam番号ab188393)についてのELISAアッセイを使用して8日後に測定した。
【0735】
未処理のままの細胞は、低レベルの内因性hFIXを発現し、rAAV8パッケージF9 DNA鋳型単独で形質導入された細胞は、同様に低い内因性レベルのhFIXを発現した。対照的に、rAAV8送達F9 DNA挿入鋳型及びLNPF9又はヒトALBイントロン1を標的とする他のsgRNAを含有するLNP(例えば、g9857、g9874、及びg9844)で処理した細胞は、LNP用量依存性様式でhFIXを分泌した(図5)。
【0736】
結論として、PHHのALB遺伝子座へのF9 DNA鋳型の標的化挿入は、インビトロでFIXタンパク質発現をもたらした。インサート30から生成されたF9 DNA鋳型は、LNPF9とともにPHHにおいて直接(head to head)試験した場合、他の鋳型よりも高いレベルのhFIXを支持した。
【0737】
初代非ヒト霊長類肝細胞におけるFIXタンパク質発現レベル
rAAV8送達DNA鋳型の標的化挿入が、本発明者らのリードLNP候補とともに本発明者らのリードrAAV8候補を有する非ヒト霊長類肝細胞において起こり得ることを確認するために、ALB遺伝子座からの野生型FIXタンパク質の発現を、初代カニクイザルサル肝細胞(PCH)においてインビトロで評価した。
【0738】
PCHを、ALBイントロン1への鋳型の挿入を標的とするためにLNPF9を用いて、又は用いずに、インサート30によってコードされるAAV鋳型又は2つの他の候補挿入鋳型(インサート72及びインサート29)のいずれかをパッケージしたrAAV8で処理した。FIXタンパク質濃度を、hFIX(Abcam番号ab188393)についてのELISAアッセイを使用して8日後に測定した。
【0739】
未処理のままのPCH及びrAAV8パッケージされたF9 DNA鋳型単独で形質導入された細胞では、低レベルのバックグラウンドhFIXシグナルが測定された。対照的に、rAAV8送達F9 DNA挿入鋳型及びLNPF9又はヒトALBイントロン1を標的とする他のsgRNAを含有するLNP(例えば、g9857、g9874、及びg9844)で処理した細胞は、LNP用量依存性様式でhFIXを分泌した(図6)。
【0740】
結論として、PCHのALB遺伝子座へのF9 DNA鋳型の標的化挿入は、インビトロでFIXタンパク質発現をもたらした。これらの結果は、非ヒト霊長類に由来する肝細胞が、LNPF9及びrAAV8パッケージされたF9 DNA鋳型インサート30(REGV131)を使用する挿入を介してhFIXの発現を支持することができることを実証し、更に、これらの候補を用いる翻訳研究のための好適な大型動物モデルとしての非ヒト霊長類の選択を支持する。
【0741】
実施例3.血友病Bのマウス疾患モデルにおけるインビボでのヒトFIXタンパク質の発現及び活性
FIXの欠乏症又は機能異常症のいずれかを有する血友病B患者と同様に、ヒト化ALB遺伝子座を有し、F9遺伝子の欠乏症に起因するFIX活性を欠く遺伝子操作マウスにおけるヒト野生型FIXタンパク質(hFIX)の発現及び活性のレベルについて、用量マトリックス研究において、LNPF9(g9860)及びREGV131(インサート30)を評価した。
【0742】
ALBhu/hu/F9-/-マウスに、LNPF9(0.3、1.0、又は3.0mg/kg)及び/又はREGV131(3.0E10又は1.5E11vg/マウス)を静脈内投与した。LNPF9又はREGV131単独で治療した群は、4週間のモニタリングにわたって血漿中にhFIXを発現しなかった。しかしながら、LNPF9とREGV131との組み合わせで治療した動物は、用量依存性様式で血漿hFIXを発現した(図7)。
【0743】
LNPF9とREGV131との組み合わせで治療したALBhu/hu/F9-/-マウスからの血漿は、hFIX活性を示したhFIXを発現した(図8A)。治療の4週間後にマウスから血漿を単離し、hFIXに特異的な捕捉抗体(AHIX-5041、Haematologic Technologies)を使用してマウス生成hFIXをプルダウンし、次いで、発色アッセイ(BioPhen FIX、Hypen BioMed)を使用して相対的hFIX活性を測定した。hFIXレベルは、4週目でのhFIX活性と相関していた(図8B)。データは、活性に対するレベルの相関として個々の動物についてプロットされる。
【0744】
要約すると、この概念実証研究は、FIX欠乏症を有するALBhu/hu/F9-/-マウスが、ヒト化ALB遺伝子座へのhF9遺伝子のCRISPR/Cas9挿入後に機能的hFIXを発現することができることを実証した。
【0745】
組み合わされたデータは、インサート30におけるF9 DNA鋳型が、PHH(図5を参照されたい)において、PCH(図6を参照されたい)において、及びインビボでのカニクイザルサル(図10Aを参照されたい)において第1世代鋳型(インサート72)よりも高いレベルのhFIX発現を生じたことを示した。加えて、インサート30鋳型は、インサート72と比較して、ベクターに応答してより少ないIFNα生成をもたらした(図9)。
【0746】
実施例4.非ヒト霊長類におけるインビボでのヒトFIXタンパク質の発現及び活性
LNPF9(g9860)とREGV131(インサート30)との組み合わせを、LNPF9とREGV013(インサート72)との組み合わせと比較して、雌及び雄のカニクイザルサル(非ヒト霊長類(NHP))におけるヒトFIX(hFIX)発現及び活性の効率について評価した。g9860の標的部位は、カニクイザルサルにおいて保存されているので、インサート30をサルALB遺伝子座に挿入することができる。
【0747】
サルに、LNPF9(1.0又は3.0mg/kg)、及び/又はREGV131(1.5×1013vg/kg)若しくはREGV013(1.5×1013vg/kg)を静脈内投与した。3.0mg/kgのLNPのみで治療した対照群は、注射後4週間のモニタリング期間中に血漿中にhFIXを発現しなかった。しかしながら、LNPF9とREGV131との組み合わせで治療したサルは、LNP用量依存性様式で血漿hFIXを発現する(図10A)。インサート30は、3.0mg/kgのLNPF9と一緒に1.5×1013vg/kgで投与した場合、インサート72よりも高いFIXレベルを生成した。より低い用量のLNPF9(1.0mg/kg)と一緒に投与した場合であっても、インサート30は、より高い用量のLNPF9(3.0mg/kg)と一緒に投与した場合のインサート72と少なくとも同程度のヒトFIXを依然として生成した。LNPF9(1.0又は3.0mg/kg)及び/又はREGV131(1.5x1013vg/kg)を静脈内投与した一部のサルでは、血漿中のhFIXの発現を6ヶ月間評価した(図10C)。治療は、非ヒト霊長類において6ヶ月間全体にわたって用量応答性hFIX発現をもたらした。
【0748】
ヒトFIXに特異的な抗体(AHIX-5041、Haematologic Technologies)を使用して、内因性サルFIXを有するサル血漿からサル発現hFIXタンパク質を単離して、エクスビボでFIX活性アッセイにおいてhFIX機能を評価した。LNPF9のみで治療したサルからの血漿は、hFIXタンパク質を有せず、したがって、hFIX活性を示さなかった。しかしながら、LNPF9とREGV131との組み合わせで治療したサルからの血漿は、hFIXタンパクを発現し、hFIX活性に対するhFIX発現の相関分析において示されるように、hFIX活性に対するLNP用量依存性応答を示した(図10B、表15)。
【0749】
【表15】
【0750】
要約すると、この概念実証研究は、カニクイザルサルが、サルALB遺伝子座へのhF9遺伝子のCRISPR/Cas9挿入後に機能的hFIXを発現することができることを実証した。これらの結果は、サル研究において使用された同じLNP及びAAV成分が、肝臓肝細胞におけるヒトALB遺伝子座への挿入のためにhF9遺伝子を標的とするので、血友病Bを有する患者にとって有望である。
【0751】
実施例5.マウスにおける新生児挿入後の耐久性ヒトFIXタンパク質発現
成体マウス及び新生児マウスにおけるエピソーム媒介性発現対挿入媒介性発現を比較するため、並びに成体マウス及び新生児マウスにおける異なるDNA修復経路を比較するため、本発明者らは、hFIXエピソーム(hAATプロモーターによって駆動される発現)、双方向性hFIX NHEJ挿入鋳型、500bpのホモロジーアームを有するhFIX HDR挿入鋳型、及び800bpのホモロジーアームを有するhFIX HDR挿入鋳型の投与後のhFIX血清レベルを比較した。図11を参照されたい。新生児C57BL/6マウスに、P0又はP1で以下を投与した:(1)4mg/kgのLNP-g666及びhFIX-HDR-500鋳型を有する3e9vg/マウスのrAAV8、(2)4mg/kgのLNP-g666及びhFIX-HDR-800鋳型を有する3e9vg/マウスのrAAV8、(3)4mg/kgのLNP-g666及びhFIX-NHEJ鋳型を有する3e9vg/マウスのrAAV8、又は(4)3e9vg/マウスのrAAV8エピソーム鋳型。陰性対照として、生理食塩水を注射したマウスを使用した。エピソームAAV中のhFIXコード配列は、野生型ヒトF9をコードするコドン最適化された配列であった。2つのHDR構築物中のhFIXコード配列は、Padua変異(R338L)を有する天然ヒトF9コード配列であった。投薬後1週間、2週間、及び5週間で血液を収集し、血漿を調製した。hFIXレベルをヒトFIX ELISAによって測定した。次いで、実験を成体C57BL/6マウスにおいて繰り返し、成体マウスに以下を投与した:(1)0.8mg/kgのLNP-g666及びhFIX-HDR-500鋳型を有する2e10vg/マウスのrAAV8、(2)0.8mg/kgのLNP-g666及びhFIX-HDR-800鋳型を有する2e10vg/マウスのrAAV8、(3)0.8mg/kgのLNP-g666及びhFIX-NHEJ鋳型を有する2e10vg/マウスのrAAV8、又は(4)2e10vg/マウスのrAAV8エピソーム鋳型。陰性対照として、生理食塩水を注射したマウスを使用した。投薬後1週間、2週間、及び4週間で血液を収集し、血漿を調製した。結果を、図2及び表12~表13に示す。エピソーム媒介性発現は、新生児において挿入媒介性発現と比較して、最初の時点でさえ低く、新生児において経時的に失われた。成体マウスでは反対のことが観察された:エピソーム媒介性発現は、成体マウスにおいて挿入媒介性発現と比較して、最初の時点及びその後の時点でより高かった。これらの結果は、以前の同様の実験において観察されたことを確認した(データは示さず)。新生児マウスにおける結果とは対照的に、hFIXレベルは、エピソーム及び挿入構築物の両方を有する成体マウスにおいて一定のままであり、エピソーム構築物が最も高い発現を与えた。図12A図12B及び表16~表18を参照されたい。
【0752】
【表16】
【0753】
【表17】
【0754】
【表18】
【0755】
これらの実験は、挿入されたF9の発現が新生児の肝臓において耐久性であることを示し、アルブミン遺伝子座へのF9鋳型の挿入が、新生児対象において耐久性発現をもたらし得ることを示している。これらのゲノムの組み込みは、新生児マウスにおける実験を通して維持された耐久性発現を提供した。
【0756】
実施例6.種々のITR長のプラスミドを使用して生成されたrAAV8ウイルス
初代ヒト肝細胞のALB遺伝子座へのF9 DNA鋳型の標的化挿入を、種々の長さのITR長のプラスミドを使用して生成した組換えAAV8ウイルスで試験し、インビトロでのFIXタンパク質発現に対する効果を決定した。具体的には、組換えAAV8ウイルスを、145bpのITR(配列番号196)、141bpのITR(配列番号197)、又は130bpのITR(配列番号198)を有するプラスミドを使用して生成した。LNPF9を、異なるITR長を有するrAAV8パッケージされたF9 DNA鋳型インサート30と一緒に、初代ヒト肝細胞に様々な濃度で投与した(2.8E10vg/μL rAAV8-F9-145bp ITR、3.24E10vg/μL rAAV8-F9-130bp ITR、及び1.33E10vg/μL rAAV8-F9-141bp ITR)。次いで、FIX発現を7日目にELISAによって評価した。図13A図13Bに示すように、種々のITR長のプラスミドを使用して生成されたrAAV8ウイルスは、ヒト肝細胞において同様に機能し、同様のレベルのFIX発現を生成した。
【0757】
実施例7.CRISPR/Cas9挿入ヒトF9遺伝子は止血を回復させる
FIXの欠乏症又は機能異常症のいずれかを有する血友病B患者と同様に、ヒト化ALB遺伝子座を有し、F9遺伝子の欠乏症に起因するFIX活性を欠く遺伝子操作マウスにおける尾出血チャレンジ後に止血を回復(すなわち出血を抑制)させることができるヒトFIX(hFIX)の発現及び分泌について、LNPF9(g9860)とREGV131(インサート30)との組み合わせを評価した。
【0758】
ALBhu/hu/F9-/-マウスに、表19に示すように、LNPF9(0.3又は1.0mg/kg)及び/又はREGV131(1.5E13又は1.5E12vg/kg)を静脈内投与した。
【0759】
【表19】
【0760】
治療の1、2、4、及び6週間後にマウスから血漿を単離し、hFIXに特異的な捕捉抗体(AHIX-5041、Haematologic Technologies)を使用してマウス生成hFIXをプルダウンし、発色アッセイ(BioPhen FIX、Hypen BioMed)を使用して相対的hFIX活性を測定した。ヒトFIX発現を、MESO Scale Discovery(MSD)を使用して評価した。ストック(MSDによってコンジュゲートされたCapture Mab HFIX R044ビオチン、1000μg/mL)からアッセイ希釈剤(0.5%のBSA-PBS)中で1μg/mLの捕捉抗体を作製することによって、ビオチン化捕捉抗体を調製し、ストック(MSDによってコンジュゲートされたDetection Mab AHIX-5041 Sulfo-tag、1000μg/mL)からアッセイ希釈剤(0.5%のBSA)中で1μg/mLの検出抗体を作製することによって、検出抗体を調製した。標準を調製し、サンプルをアッセイ希釈剤中で1~500及び1~1000希釈で調製した。150μL/ウェルのブロッキング溶液をMSD GOLDプレートに添加し、密封し、プレートを振盪しながら(約700rpm)室温で1時間インキュベートすることによって、ブロッキングを実施した。プレートをゴミ箱の中で軽くたたくことによってブロッキング溶液をたたき出すことによって、コーティングを実施した。ビオチン化捕捉抗体を添加した(アッセイ希釈剤中の1μg/mLのビオチン化捕捉抗体の25μL/ウェル)。プレートを密封し、4℃で一晩インキュベートした。プレートをプレート洗浄機内で洗浄した(350μL PBST×4)。較正標準(50μL)及び希釈サンプルをウェルに添加した。プレートを密封し、振盪しながら(約700rpm)室温で2時間、又は4℃で一晩インキュベートした。検出のために、プレートをプレート洗浄機内で洗浄し(350μL PBST×4)、SULFO-TAG検出抗体を添加し(アッセイ希釈剤中の1μg/mLのSULFO-TAG検出抗体の25μL/ウェル)、プレートを密封し、振盪しながら(約700rpm)室温で1時間インキュベートした。プレートをプレート洗浄機内で洗浄し、Read溶液を添加し(150μL/ウェルの2xMSD Read Solution)、プレートをMESO SECTOR S 600MM(Methodical Mindソフトウェアを備える)で直ちに読み取った。
【0761】
ヒトFIX活性を、マウス血漿からのhFIXの免疫沈降後にBIOPHEN第IX因子キットを使用して評価した。血漿からのhFIXの免疫沈降のための調製のために、ELISAプレートを、100ngの抗Hu FIX抗体(HTI-AHIX-5041からのモノクローナル抗体)で、mAbをPBS中に1μg/mLで希釈し、次いで、100μLの希釈mAbをHigh-Boundアッセイプレート上に100ng/100μL/ウェルで添加することによってコーティングした。プレートを4℃で一晩インキュベートした。コーティングmAb溶液を廃棄した。次いで、コーティングされたプレートを、プレート上に150μL/ウェルを添加することによって3%のBSA/PBSでブロックし、室温で2時間インキュベートした。次いで、プレートを洗浄した(4×400μLのPBS洗浄緩衝液)。研究サンプル及び標準/較正物質の調製のために、研究血漿サンプルをキットからのR4緩衝液中で希釈した。キットのプロトコルに従って100%~0%の標準範囲を使用して、キットから較正物質の血漿を生成した。(例えば、George King Bio-Medicalから購入したヒト正常プール血漿は、アッセイにおいて100%hFIX活性としてR4緩衝液で100倍に希釈される)。標準較正物質(精製hFIX)及びサンプルをR4緩衝液中で希釈し(出発Std1=100ng/mLから3倍連続希釈でR4緩衝液中で希釈したERL精製血漿hFIXタンパク質を使用することによって標準曲線を生成した)、次いで、100μL/ウェルでプレートに添加し、室温で2時間(又は4℃で一晩)インキュベートした。次いで、プレートをPBSTで3回洗浄した。活性を引き起こし定量するために、全ての内容物を廃棄し、50μLのR4を試験ウェルのうちの全てに添加した。次いで、活性アッセイを、キットプロトコルに記載されるように、かつ以下のように実行した:50μLのR1緩衝液(37℃で予熱)を添加し、37℃で4分間インキュベートし;50μLのR2緩衝液(37℃で予熱)を添加し、37℃で8分間インキュベートし;50μLのR3緩衝液(37℃で予熱)を添加し、37℃で5分間インキュベートし;50μLの20%酢酸(停止溶液)を添加し、SoftMax7.2によるMolecular Deviceマイクロプレートリーダーにおいて405nmで吸光度を読み取った。
【0762】
図14A及び図14Cは、1、2、4、及び6週目の血漿中のhFIX発現レベルを示し、図14Bは、6週目の血漿中のhFIX発現レベルを示し、図15Aは、1、2、4、及び6週目の血漿中のhFIX活性を示し、図15Bは、6週目の血漿中のhFIX活性を示す。図15Cは、hFIX活性に対する血漿中のhFIX発現レベルの相関を示す。図14A図15Cに示すように、REGV131-LNPF9治療は、試験した6週間を通して、ALBhu/hu/F9-/-マウスにおいて用量応答性hFIX発現及び活性をもたらした。挿入鋳型(インサート30)の挿入のレベル及びhFIXのmRNAレベルは、同様の用量応答を示した(データは示さず)。
【0763】
尾切断後の出血時間を4週目に測定して、インビボでの止血を評価した。温度制御された37℃のミニインキュベーターに、イソフルラン麻酔のための準備ができているノーズコーンを準備した。各マウスについて、塩酸リドカイン(2%)を、鎮痛のために尾の先端に適用した。マウスを、2%のイソフルラン及び1.5L/分の速度の100%の酸素を用いて、加熱した37℃のイソフルランチャンバーに5分間入れた。マウスが意識不明になったら(約5分)、マウスを加熱パッドの上に置いて体温を維持し、鼻当てを介して麻酔を維持した。ブプレノルフィン-SR/ER(1mg/mL)を、鎮痛のために1mg/kgで皮下投与した。ポビドンガーゼを使用して尾の先端を拭き、続いてアルコールパッドで拭いた。これを、毎回新しいポビドンパッド及びアルコールパッドを使用して更に2回繰り返した。定規又はキャリパーを使用して先端から2mm及び/又は直径1mmを測定し、滅菌外科用メスの刃を使用して尾を切断した。マウスを直ちに温度制御(37℃)されたミニインキュベーターに移し、マウスの鼻をイソフルランノーズコーンに入れ、尾の先端を5mLの生理食塩水に入れた(尾の先端から1cmの深さ)。血流を最初の止血までの時間について厳密にモニタリングした。最初の止血時間までの時間は、尾を切断した後1分間、再出血を伴わない出血時間を指す。総出血時間は、初期の出血時間に尾切断後10分間の任意の追加の再出血時間を加えた合計を指す。血流を再出血について10分間まで連続してモニタリングし、全ての再出血時間を記録した。10分後、マウスをミニインキュベーターから取り出し、尾の先端を滅菌したゲージパッドで押して出血が完全に停止したことを確認した。必要に応じて、Clotisol(血餅懸濁液)を尾切断部位に適用した。生理食塩水(0.5mLの0.9%の生理食塩水)を皮下注射し、動物をそのケージに戻し、麻酔から完全に回復するまでモニタリングした。各群についての総出血時間を図16に示す。図16に示すように、REGV131-LNPF9治療は、4週目に止血能力のレスキューをもたらした。
【0764】
活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)を、6週目に希釈していない血漿中で評価した。図17に示すように、ALBhu/hu/F9-/-マウスにおけるREGV131-LNPF9治療は、aPTTをALBhu/hu/F9+/+マウスで観察された値に正常化した。
【0765】
次いで、ヒトFIX活性を、エラグ酸又はSynthAsilによる臨床一段階凝血/aPTTアッセイを使用して評価した。ALBhu/hu/F9-/-マウス血漿中にスパイクされた精製ヒトFIXタンパク質(ERL HFIX 1009、ロット4940から)の同じ調製物からの標準/較正物質血漿を、KOマウス血漿中の1.25IU/mL~0IU/mLのヒトFIXからの標準曲線を調製するために使用した。F9-/-マウス血漿中のhFIXタンパク質の濃度を、挿入研究から選択されたマウス血漿サンプルと同じ濃度まで一致させることによって、対照血漿サンプルを生成した。研究標準/較正物質及び対照サンプルの調製後、全ての研究血漿サンプルを、ヒトFIX欠乏血漿(PrecisionBioLogic、カタログ番号FDP09-15から購入した)で10倍希釈した。次いで、ボールをキュベットストリップ中の各キュベットに分配した。Start4 Hemostasis分析器(Diagnostica Stago、Manual Ref 0931079A)上のインキュベーション領域にキュベットストリップを置き、機械を37℃で予熱した。希釈した血漿サンプルを、Start4 Hemostasis分析器のキュベットに添加し(50μL/キュベットを2連で)、試験キュベットを37℃で3分間インキュベートした。エラグ酸(APTT-XL Thermo Scientific、カタログ番号95059-804)又はSynthAsil(HemosIL、APTT凍結乾燥シリカ-0008468710)を添加し(50μL/キュベット)、37℃で5分間インキュベートした。試験カラム上で、ピペット制御キーを作動させ(ボールがキュベット内で前後に動き始める)、予熱した50μLの0.025MのCaClを各キュベットに分配した。凝血が形成されると、ボールが止まり、凝血時間が記録される。データ分析は、GraphPad Prism 8ソフトウェアにより、非線形最良曲線適合を使用して標準曲線から補間データを得た。図18に示すように、マウス生成ヒトFIXは、一段階凝血/aPTTアッセイにおいて精製ヒトFIXと同様の特異的活性を示した。
【0766】
次いで、ヒトFIX活性を、Aniara Diagnosticaによる臨床二段階発色基質アッセイキットを使用して評価した。ALBhu/hu/F9-/-マウス血漿中にスパイクされた精製ヒトFIXタンパク質(ERL HFIX 1009、ロット4940から)の同じ調製物からの標準/較正物質血漿を、KOマウス血漿中の1.25IU/mL~0IU/mLのヒトFIXからの標準曲線を調製するために使用した。F9-/-マウス血漿中のhFIXタンパク質の濃度を、挿入研究から選択されたマウス血漿サンプルと同じ濃度まで一致させることによって、対照血漿サンプルを生成した。研究標準/較正物質及び対照サンプルの調製後、全ての研究血漿サンプルをR4緩衝液で希釈して100倍希釈し、25μL/ウェルを96ウェルアッセイプレートに2連で添加した。次に、25μL/ウェルのR1試薬を上記アッセイプレートに添加し、37℃で5分間インキュベートし、25μL/ウェルのR2試薬(37℃で予熱)を添加し、プレートを37℃で8分間インキュベートし、25μL/ウェルのR3試薬を添加し、アッセイプレートを37℃で3~5分間インキュベートし、25μL/ウェルの20%の酢酸(停止溶液)を添加し、405nmでの吸光度をSoftMax7.2によるMolecular Deviceマイクロプレートリーダーにおいて読み取った。データ分析は、GraphPad Prism 8ソフトウェアにより、非線形最良曲線適合を使用して標準曲線から補間データを得た。
【0767】
次いで、別の実験において、ヒトFIX活性を、Rossixによる臨床二段階発色基質アッセイキットを使用して評価した。ALBhu/hu/F9-/-マウス血漿中にスパイクされた精製ヒトFIXタンパク質(ERL HFIX 1009、ロット4940から)の同じ調製物からの標準/較正物質血漿を、KOマウス血漿中の1.25IU/mL~0IU/mLのヒトFIXからの標準曲線を調製するために使用した。F9-/-マウス血漿中のhFIXタンパク質の濃度を、挿入研究から選択されたマウス血漿サンプルと同じ濃度まで一致させることによって、対照血漿サンプルを生成した。研究標準/較正物質及び対照サンプルの調製後、全ての研究血漿サンプルを希釈剤緩衝液で80倍希釈し、13μL/ウェルを96ウェルアッセイプレートに2連で添加した。次に、13μL/ウェルの試薬Aを上記アッセイプレートに添加し、37℃で5分間インキュベートし、75μL/ウェルの試薬B(37℃で予熱した試薬)を添加し、プレートを37℃で8分間インキュベートし(活性化のため)、25μL/ウェルのFXa基質を添加し、アッセイプレートを37℃で3分間インキュベートし、25μL/ウェルの20%の酢酸(停止溶液)を添加し、405nmでの吸光度をSoftMax7.2によるMolecular Deviceマイクロプレートリーダーにおいて読み取った。データ分析は、GraphPad Prism 8ソフトウェアにより、非線形最良曲線適合を使用して標準曲線から補間データを得た。図19に示すように、マウス生成ヒトFIXは、Aniara Diagnosticaによる臨床二段階発色基質アッセイキット及びRossixによる臨床二段階発色基質アッセイキットの両方を使用して、二段階発色基質アッセイにおいて精製ヒトFIXと同様の特異的活性を示した。
【0768】
要約すると、用量依存性hFIX発現が、増加する濃度のLNP及びAAVで観察され、発現は、6週間の観察にわたって持続していた。加えて、マウス生成hFIXは、複数の機能的アッセイを使用して検証されるように、機能的に活性であった:それは、aPTTを正常に回復させ、精製hFIXと同様の特異的活性を有し(OS及びCS臨床アッセイを使用して確認された)、尾出血チャレンジ後に止血能力を回復させた。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10A
図10B
図10C
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図15C
図16
図17
図18
図19
【配列表】
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【国際調査報告】