(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】抵抗負荷力を確立するための代替手段
(51)【国際特許分類】
A61B 17/072 20060101AFI20241024BHJP
A61B 34/30 20160101ALI20241024BHJP
【FI】
A61B17/072
A61B34/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525377
(86)(22)【出願日】2022-10-25
(85)【翻訳文提出日】2024-06-20
(86)【国際出願番号】 IB2022060230
(87)【国際公開番号】W WO2023073545
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506157570
【氏名又は名称】シラグ・ゲーエムベーハー・インターナショナル
【氏名又は名称原語表記】Cilag GMBH International
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ラインバック・リチャード・エル
【テーマコード(参考)】
4C130
4C160
【Fターム(参考)】
4C130AA13
4C130AA17
4C130AA24
4C130AA44
4C130AA48
4C130AD11
4C160CC23
4C160CC40
4C160NN23
(57)【要約】
外科用器具であって、電池と、電池によって電力供給される、モータと、組織を把持するように構成された、エンドエフェクタと、エンドエフェクタに連結されたアクチュエータであって、モータが、アクチュエータを移動させて、エンドエフェクタによる組織の外科的処置をもたらすように、構成されている、アクチュエータと、を含む、外科用器具。外科用器具は、アクチュエータを移動させるためにモータの作動中に活性化電池電圧を測定し、モータの作動に関連付けられたパルス幅変調(PWM)値を特定し、アクチュエータの感知された位置変化に基づいてアクチュエータ速度を計算し、活性化電池電圧、PWM値、及びアクチュエータ速度に基づいて抵抗負荷力を計算するように構成された、制御回路を、更に含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用器具であって、
電池と、
前記電池によって電力供給される、モータと、
組織を把持するように構成された、エンドエフェクタと、
前記エンドエフェクタに連結されたアクチュエータであって、前記モータが、前記エンドエフェクタによる前記組織の外科的処置をもたらすために、前記アクチュエータを移動させるように、構成されている、アクチュエータと、
制御回路であって、
前記アクチュエータを移動させるための前記モータの作動中に、活性化電池電圧を測定し、
前記モータの作動に関連付けられたパルス幅変調(PWM)値を特定し、
前記アクチュエータの感知された位置変化に基づいて、アクチュエータ速度を計算し、
前記活性化電池電圧、前記PWM値、及び前記アクチュエータ速度に基づいて、抵抗負荷力を計算するように構成された、制御回路と、を備える、外科用器具。
【請求項2】
前記制御回路が、
前記アクチュエータ及び前記モータの電圧特性に基づいて、速度定数を特定し、
前記活性化電池電圧、前記PWM、及び前記速度定数に基づいて、開ループアクチュエータ速度を決定するように、更に構成されている、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項3】
前記制御回路が、前記モータの最大出力を決定するように、更に構成されている、請求項1又は2に記載の外科用器具。
【請求項4】
前記制御回路が、前記開ループアクチュエータ速度及び前記最大出力に基づいて、前記抵抗負荷力を計算するように、構成されている、請求項3に記載の外科用器具。
【請求項5】
前記制御回路が、前記計算された抵抗負荷力を記憶するように、更に構成されている、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項6】
前記制御回路が、前記計算された抵抗負荷力に基づいて、前記外科用器具の標的発射位置を最適化するように、構成されている、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項7】
外科用器具であって、
電池と、
前記電池によって電力供給される、モータと、
組織を把持するように構成された、エンドエフェクタと、
前記エンドエフェクタに連結されたアクチュエータであって、前記モータが、前記エンドエフェクタによる前記組織の外科的処置をもたらすために、前記アクチュエータを移動させるように、構成されている、アクチュエータと、
制御回路であって、
基準電池電圧を決定し、
前記モータの作動中に活性化電池電圧を測定し、
前記アクチュエータの感知された位置変化に基づいて、前記アクチュエータの速度を計算し、
前記基準電池電圧、前記活性化電池電圧、及び前記アクチュエータ速度に基づいて、抵抗負荷力を計算するように構成された、制御回路と、を備える、外科用器具。
【請求項8】
前記制御回路が、前記活性化電池電圧と前記基準電池電圧との間の差に基づいて、電池電圧低下を計算するように、更に構成されている、請求項7に記載の外科用器具。
【請求項9】
前記制御回路が、前記電池電圧低下に基づいて、電池出力電力を計算するように、更に構成されている、請求項7又は8に記載の外科用器具。
【請求項10】
前記制御回路が、前記電池出力電力に基づいて、前記抵抗負荷力を計算するように、構成されている、請求項9に記載の外科用器具。
【請求項11】
前記制御回路が、前記外科用器具の効率係数を決定するように更に構成されており、前記抵抗負荷力が、前記効率係数に基づいて計算される、請求項7に記載の外科用器具。
【請求項12】
前記効率係数が、前記アクチュエータ速度に依存している、請求項11に記載の外科用器具。
【請求項13】
前記制御回路が、前記計算された抵抗負荷力を記憶するように、更に構成されている、請求項7に記載の外科用器具。
【請求項14】
前記制御回路が、前記計算された抵抗負荷力に基づいて、前記外科用器具の標的発射位置を最適化するように、構成されている、請求項7に記載の外科用器具。
【請求項15】
外科用ステープル留め器具の発射に関連するデータを記憶する方法であって、前記方法が、
前記外科用器具のモータの作動中に、活性化電池電圧を測定することと、
前記外科用器具のアクチュエータの感知された位置変化に基づいて、アクチュエータ速度を計算することと、
前記活性化電池電圧及び前記アクチュエータ速度に関連付けられたデータを、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を含む、方法。
【請求項16】
前記モータの作動に関連付けられたパルス幅変調(PWM)値を特定することと、
前記PWM値に関連付けられたデータを、前記不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記モータの作動中に、作動時刻印を捕捉することと、
前記モータの作動中に、前記アクチュエータの位置を測定することと、
前記作動時刻印及び前記アクチュエータの前記位置に関連付けられたデータを、前記不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を更に含む、請求項15又は16に記載の方法。
【請求項18】
外科用ステープル留め器具を発射する場合に遭遇する抵抗負荷力を計算することと、
前記抵抗力に関連付けられたデータを、前記不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記データを書き込む工程が、前記外科用器具の発射成功後に行われる、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記データを書き込む工程が、前記外科用器具の前記発射に関連する失速事象の後に行われる、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、請求項1に記載の外科用器具の前記制御回路によって実行された場合に、前記制御回路に、
前記アクチュエータを移動させるための前記モータの作動中に、活性化電池電圧を測定させ、
前記モータの作動に関連付けられたパルス幅変調(PWM)値を特定させ、
前記アクチュエータの感知された位置変化に基づいて、アクチュエータ速度を計算させ、
前記活性化電池電圧、前記PWM値、及び前記アクチュエータ速度に基づいて、前記抵抗負荷力を計算させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項22】
命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、請求項7に記載の外科用器具の前記制御回路によって実行された場合に、前記制御回路に、
基準電池電圧を決定させ、
前記モータの作動中に活性化電池電圧を測定させ、
前記アクチュエータの感知された位置変化に基づいて、前記アクチュエータの速度を計算させ、
前記基準電池電圧、前記活性化電池電圧、及び前記アクチュエータ速度に基づいて、抵抗負荷力を計算させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項23】
命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、請求項1に記載の外科用器具の前記制御回路によって実行された場合に、前記制御回路に、請求項15に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項24】
請求項21に記載のコンピュータプログラム製品を記憶した、コンピュータ可読媒体。
【請求項25】
請求項21に記載のコンピュータプログラム製品を伝送する信号。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、外科用ロボットと共に使用するためのロボットツール取付部を含む、外科用器具及び外科用ロボットに関する。
【図面の簡単な説明】
【0002】
構成及び操作方法の両方に関して本明細書に記載される様々な態様は、それらの更なる目的及び利点と共に、以下の説明を以下の添付図面と併せて参照することで、最良に理解され得る。
【
図1】本開示の1つ以上の態様による、シャフトアセンブリ及びエンドエフェクタを有する外科用器具の斜視図である。
【
図2】本開示の一態様による、
図1の外科用器具の一部分の分解組立図である。
【
図3】本開示の一態様による、
図1の外科用器具のエンドエフェクタの分解図である。
【
図4】本開示の少なくとも1つの態様による、外科用器具又はツールの制御システムの論理図を示す。
【
図5】本開示の少なくとも1つの態様による、外科用器具又はツールの態様を制御するように構成された制御回路を示す。
【
図6】本開示の少なくとも1つの態様による、外科用器具又はツールの態様を制御するように構成された組み合わせ論理回路を示す。
【
図7】本開示の少なくとも1つの態様による、外科用器具又はツールの態様を制御するように構成された順序論理回路を示す。
【
図8】本開示の少なくとも1つの態様による、様々な機能を実施するために起動され得る複数のモータを備える外科用器具又はツールを示す。
【
図9】本開示の少なくとも1つの態様による、本明細書に記載される外科用ツールを操作するように構成されたロボット外科用器具の概略図である。
【
図10】本開示の少なくとも1つの態様による、変位部材の遠位並進を制御するようにプログラムされた外科用器具のブロック図を示す。
【
図11】本開示の少なくとも1つの態様による、様々な機能を制御するように構成された外科用器具の概略図である。
【
図12】本開示の一態様による、電池電圧、速度、及びパルス幅変調(PWM)に基づいて抵抗負荷力を決定するための制御プログラム又は論理構成を示すプロセスの論理フロー図である。
【
図13】本開示の一態様による、外科用器具の様々な発射を特徴付ける様々なモータ入力電圧における抵抗負荷力対速度曲線のグラフ図である。
【
図14】本開示の一態様による、基準電池電圧、活性化電池電圧、及びアクチュエータ速度に基づいて抵抗負荷力を決定するための制御プログラム又は論理構成を示すプロセスの論理フロー図である。
【
図15】本開示の一態様による、外科用器具の発射を特徴付ける、電池電力出力、電池電圧低下、アクチュエータ速度、及び抵抗負荷力対時間硬化のグラフ図である。
【0003】
複数の図面を通して、対応する参照符号は対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は、様々な開示された態様を1つの形態で例示するものであり、このような例示は、いかなる方法によってもその範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0004】
本願の出願人は、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、同時に出願された以下の米国特許出願を所有する。
-米国特許出願、発明の名称「ELECTRICAL LEAD ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、代理人整理番号END9362USNP1/210195-1、
-米国特許出願、発明の名称「SURGICAL DEVICE WITH INTERNAL COMMUNICATION THAT COMBINES MULTIPLE SIGNALS PER WIRE」、代理人整理番号END9362USNP2/210195-2、
-米国特許出願、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE IDENTIFICATION SYSTEMS」、代理人整理番号END9362USNP3/210195-3、
-米国特許出願、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT CARTRIDGE WITH UNIQUE RESISTOR FOR SURGICAL INSTRUMENT IDENTIFICATION」、代理人整理番号END9362USNP4/210195-4、及び
-米国特許出願、発明の名称「METHOD AND DEVICE FOR TRANSMITTING UART COMMUNICATIONS OVER A SECURITY SHORT RANGE WIRELESS COMMUNICATION」、代理人整理番号END9362USNP5/210195-5。
【0005】
本願の出願人はまた、2020年10月29日に出願された、米国特許出願第17/084,258号、発明の名称「METHOD FOR OPERATING A SURGICAL INSTRUMENT」を所有しており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0006】
本願の出願人はまた、2020年4月11日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第16/846,303号、発明の名称「METHODS FOR STAPLING TISSUE USING A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第16/846,304号、発明の名称「ARTICULATION ACTUATORS FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第16/846,305号、発明の名称「ARTICULATION DIRECTIONAL LIGHTS ON A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第16/846,307号、発明の名称「SHAFT ROTATION ACTUATOR ON A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第16/846,308号、発明の名称「ARTICULATION CONTROL MAPPING FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第16/846,309号、発明の名称「INTELLIGENT FIRING ASSOCIATED WITH A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第16/846,310号、発明の名称「INTELLIGENT FIRING ASSOCIATED WITH A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第16/846,311号、発明の名称「ROTATABLE JAW TIP FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第16/846,312号、発明の名称「TISSUE STOP FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、及び
-米国特許出願第16/846,313号、発明の名称「ARTICULATION PIN FOR A SURGICAL INSTRUMENT」。
【0007】
2019年4月30日に出願された、米国仮特許出願第62/840,715号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ADAPTIVE CONTROL SYSTEM」の開示全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0008】
本願の出願人は、2019年2月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第16/281,658号、発明の名称「METHODS FOR CONTROLLING A POWERED SURGICAL STAPLER THAT HAS SEPARATE ROTARY CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、
-米国特許出願第16/281,670号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A LOCKOUT KEY CONFIGURED TO LIFT A FIRING MEMBER」、
-米国特許出願第16/281,675号、発明の名称「SURGICAL STAPLERS WITH ARRANGEMENTS FOR MAINTAINING A FIRING MEMBER THEREOF IN A LOCKED CONFIGURATION UNLESS A COMPATIBLE CARTRIDGE HAS BEEN INSTALLED THEREIN」、
-米国特許出願第16/281,685号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING CO-OPERATING LOCKOUT FEATURES」、
-米国特許出願第16/281,693号、発明の名称「SURGICAL STAPLING ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT AND AN EXTERIOR ACCESS ORIFICE TO PERMIT ARTIFICIAL UNLOCKING OF THE LOCKOUT」、
-米国特許出願第16/281,704号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH FEATURES FOR BLOCKING ADVANCEMENT OF A CAMMING ASSEMBLY OF AN INCOMPATIBLE CARTRIDGE INSTALLED THEREIN」、
-米国特許出願第16/281,707号、発明の名称「STAPLING INSTRUMENT COMPRISING A DEACTIVATABLE LOCKOUT」、
-米国特許出願第16/281,741号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A JAW CLOSURE LOCKOUT」、
-米国特許出願第16/281,762号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH CARTRIDGE COMPATIBLE CLOSURE AND FIRING LOCKOUT ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第16/281,666号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH IMPROVED ROTARY DRIVEN CLOSURE SYSTEMS」、
-米国特許出願第16/281,672号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH ASYMMETRIC CLOSURE FEATURES」、
-米国特許出願第16/281,678号、発明の名称「ROTARY DRIVEN FIRING MEMBERS WITH DIFFERENT ANVIL AND CHANNEL ENGAGEMENT FEATURES」、及び
-米国特許出願第16/281,682号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH SEPARATE ROTARY DRIVEN CLOSURE AND FIRING SYSTEMS AND FIRING MEMBER THAT ENGAGES BOTH JAWS WHILE FIRING」。
【0009】
本願の出願人は、2019年2月19日に出願された以下の米国仮特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国仮特許出願第62/807,310号、発明の名称「METHODS FOR CONTROLLING A POWERED SURGICAL STAPLER THAT HAS SEPARATE ROTARY CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、
-米国仮特許出願第62/807,319号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH IMPROVED LOCKOUT SYSTEMS」、及び
-米国仮特許出願第62/807,309号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH IMPROVED ROTARY DRIVEN CLOSURE SYSTEMS」。
【0010】
本願の出願人は、2018年3月28日に出願された以下の米国仮特許出願を所有しており、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国仮特許出願第62/649,302号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS WITH ENCRYPTED COMMUNICATION CAPABILITIES」、
-米国仮特許出願第62/649,294号、発明の名称「DATA STRIPPING METHOD TO INTERROGATE PATIENT RECORDS AND CREATE ANONYMIZED RECORD」、
-米国仮特許出願第62/649,300号、発明の名称「SURGICAL HUB SITUATIONAL AWARENESS」、
-米国仮特許出願第62/649,309号、発明の名称「SURGICAL HUB SPATIAL AWARENESS TO DETERMINE DEVICES IN OPERATING THEATER」、
-米国仮特許出願第62/649,310号、発明の名称「COMPUTER IMPLEMENTED INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS」、
-米国仮特許出願第62/649,291号、発明の名称「USE OF LASER LIGHT AND RED-GREEN-BLUE COLORATION TO DETERMINE PROPERTIES OF BACK SCATTERED LIGHT」、
-米国仮特許出願第62/649,296号、発明の名称「ADAPTIVE CONTROL PROGRAM UPDATES FOR SURGICAL DEVICES」、
-米国仮特許出願第62/649,333号、発明の名称「CLOUD-BASED MEDICAL ANALYTICS FOR CUSTOMIZATION AND RECOMMENDATIONS TO A USER」、
-米国仮特許出願第62/649,327号、発明の名称「CLOUD-BASED MEDICAL ANALYTICS FOR SECURITY AND AUTHENTICATION TRENDS AND REACTIVE MEASURES」、
-米国仮特許出願第62/649,315号、発明の名称「DATA HANDLING AND PRIORITIZATION IN A CLOUD ANALYTICS NETWORK」、
-米国仮特許出願第62/649,313号、発明の名称「CLOUD INTERFACE FOR COUPLED SURGICAL DEVICES」、
-米国仮特許出願第62/649,320号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
-米国仮特許出願第62/649,307号、発明の名称「AUTOMATIC TOOL ADJUSTMENTS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、及び
-米国仮特許出願第62/649,323号、発明の名称「SENSING ARRANGEMENTS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」。
【0011】
本願の出願人は、2018年3月30日に出願された以下の米国仮特許出願を所有しており、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国仮特許出願第62/650,887号、発明の名称「SURGICAL SYSTEMS WITH OPTIMIZED SENSING CAPABILITIES」。
【0012】
本願の出願人は、2018年12月4日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第16/209,423号、発明の名称「METHOD OF COMPRESSING TISSUE WITHIN A STAPLING DEVICE AND SIMULTANEOUSLY DISPLAYING THE LOCATION OF THE TISSUE WITHIN THE JAWS」。
【0013】
本願の出願人は、2018年8月20日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第16/105,101号、発明の名称「METHOD FOR FABRICATING SURGICAL STAPLER ANVILS」、
-米国特許出願第16/105,183号、発明の名称「REINFORCED DEFORMABLE ANVIL TIP FOR SURGICAL STAPLER ANVIL」、
-米国特許出願第16/105,150号、発明の名称「SURGICAL STAPLER ANVILS WITH STAPLE DIRECTING PROTRUSIONS AND TISSUE STABILITY FEATURES」、
-米国特許出願第16/105,098号、発明の名称「FABRICATING TECHNIQUES FOR SURGICAL STAPLER ANVILS」、
-米国特許出願第16/105,140号、発明の名称「SURGICAL STAPLER ANVILS WITH TISSUE STOP FEATURES CONFIGURED TO AVOID TISSUE PINCH」、
-米国特許出願第16/105,081号、発明の名称「METHOD FOR OPERATING A POWERED ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第16/105,094号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH PROGRESSIVE JAW CLOSURE ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第16/105,097号、発明の名称「POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLUTCHING ARRANGEMENTS TO CONVERT LINEAR DRIVE MOTIONS TO ROTARY DRIVE MOTIONS」、
-米国特許出願第16/105,104号、発明の名称「POWERED ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLUTCHING AND LOCKING ARRANGEMENTS FOR LINKING AN ARTICULATION DRIVE SYSTEM TO A FIRING DRIVE SYSTEM」、
-米国特許出願第16/105,119号、発明の名称「ARTICULATABLE MOTOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH DEDICATED ARTICULATION MOTOR ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第16/105,160号、発明の名称「SWITCHING ARRANGEMENTS FOR MOTOR POWERED ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
-米国意匠特許出願第29/660,252号、発明の名称「SURGICAL STAPLER ANVILS」。
【0014】
本願の出願人は、以下の米国特許出願及び米国特許を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/386,185号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES THEREOF」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168642号)、
-米国特許出願第15/386,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168649号)、
-米国特許出願第15/386,221号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168646号)、
-米国特許出願第15/386,209号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND FIRING MEMBERS THEREOF」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168645号)、
-米国特許出願第15/386,198号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168644号)、
-米国特許出願第15/386,240号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND ADAPTABLE FIRING MEMBERS THEREFOR」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168651号)、
-米国特許出願第15/385,939号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168629号)、
-米国特許出願第15/385,941号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLUTCHING ARRANGEMENTS FOR SHIFTING BETWEEN CLOSURE SYSTEMS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES AND ARTICULATION AND FIRING SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168630号)、
-米国特許出願第15/385,943号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVILS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168631号)、
-米国特許出願第15/385,950号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168635号)、
-米国特許出願第15/385,945号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168632号)、
-米国特許出願第15/385,946号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVILS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168633号)、
-米国特許出願第15/385,951号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAW OPENING FEATURES FOR INCREASING A JAW OPENING DISTANCE」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168636号)、
-米国特許出願第15/385,953号、発明の名称「METHODS OF STAPLING TISSUE」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168637号)、
-米国特許出願第15/385,954号、発明の名称「FIRING MEMBERS WITH NON-PARALLEL JAW ENGAGEMENT FEATURES FOR SURGICAL END EFFECTORS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168638号)、
-米国特許出願第15/385,955号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH EXPANDABLE TISSUE STOP ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168639号)、
-米国特許出願第15/385,948号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVILS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168584号)、
-米国特許出願第15/385,956号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH POSITIVE JAW OPENING FEATURES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168640号)、
-米国特許出願第15/385,958号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR PREVENTING FIRING SYSTEM ACTUATION UNLESS AN UNSPENT STAPLE CARTRIDGE IS PRESENT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168641号)、
-米国特許出願第15/385,947号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168634号)、
-米国特許出願第15/385,896号、発明の名称「METHOD FOR RESETTING A FUSE OF A SURGICAL INSTRUMENT SHAFT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168597号)、
-米国特許出願第15/385,898号、発明の名称「STAPLE-FORMING POCKET ARRANGEMENT TO ACCOMMODATE DIFFERENT TYPES OF STAPLES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168599号)、
-米国特許出願第15/385,899号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING IMPROVED JAW CONTROL」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168600号)、
-米国特許出願第15/385,901号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE AND STAPLE CARTRIDGE CHANNEL COMPRISING WINDOWS DEFINED THEREIN」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168602号)、
-米国特許出願第15/385,902号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CUTTING MEMBER」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168603号)、
-米国特許出願第15/385,904号、発明の名称「STAPLE FIRING MEMBER COMPRISING A MISSING CARTRIDGE AND/OR SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168605号)、
-米国特許出願第15/385,905号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168606号)、
-米国特許出願第15/385,907号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN END EFFECTOR LOCKOUT AND A FIRING ASSEMBLY LOCKOUT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168608号)、
-米国特許出願第15/385,908号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A FUSE」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168609号)、
-米国特許出願第15/385,909号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A MULTIPLE FAILED-STATE FUSE」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168610号)、
-米国特許出願第15/385,920号、発明の名称「STAPLE-FORMING POCKET ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168620号)、
-米国特許出願第15/385,913号、発明の名称「ANVIL ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168614号)、
-米国特許出願第15/385,914号、発明の名称「METHOD OF DEFORMING STAPLES FROM TWO DIFFERENT TYPES OF STAPLE CARTRIDGES WITH THE SAME SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168615号)、
-米国特許出願第15/385,893号、発明の名称「BILATERALLY ASYMMETRIC STAPLE-FORMING POCKET PAIRS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168594号)、
-米国特許出願第15/385,929号、発明の名称「CLOSURE MEMBERS WITH CAM SURFACE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARATE AND DISTINCT CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168626号)、
-米国特許出願第15/385,911号、発明の名称「SURGICAL STAPLERS WITH INDEPENDENTLY ACTUATABLE CLOSING AND FIRING SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168612号)、
-米国特許出願第15/385,927号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH SMART STAPLE CARTRIDGES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168625号)、
-米国特許出願第15/385,917号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING STAPLES WITH DIFFERENT CLAMPING BREADTHS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168617号)、
-米国特許出願第15/385,900号、発明の名称「STAPLE-FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING PRIMARY SIDEWALLS AND POCKET SIDEWALLS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168601号)、
-米国特許出願第15/385,931号、発明の名称「NO-CARTRIDGE AND SPENT CARTRIDGE LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168627号)、
-米国特許出願第15/385,915号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN ANGLE」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168616号)、
-米国特許出願第15/385,897号、発明の名称「STAPLE-FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING ZONED FORMING SURFACE GROOVES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168598号)、
-米国特許出願第15/385,922号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FAILURE RESPONSE MODES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168622号)、
-米国特許出願第15/385,924号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH PRIMARY AND SAFETY PROCESSORS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168624号)、
-米国特許出願第15/385,910号、発明の名称「ANVIL HAVING A KNIFE SLOT WIDTH」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168611号)、
-米国特許出願第15/385,903号、発明の名称「CLOSURE MEMBER ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168604号)、
-米国特許出願第15/385,906号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN CONFIGURATIONS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168607号)、
-米国特許出願第15/386,188号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH ASYMMETRICAL STAPLES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168585号)、
-米国特許出願第15/386,192号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH TISSUE RETENTION AND GAP SETTING FEATURES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168643号)、
-米国特許出願第15/386,206号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE WITH DEFORMABLE DRIVER RETENTION FEATURES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168586号)、
-米国特許出願第15/386,226号、発明の名称「DURABILITY FEATURES FOR END EFFECTORS AND FIRING ASSEMBLIES OF SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168648号)、
-米国特許出願第15/386,222号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS HAVING END EFFECTORS WITH POSITIVE OPENING FEATURES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168647号)、
-米国特許出願第15/386,236号、発明の名称「CONNECTION PORTIONS FOR DEPOSABLE LOADING UNITS FOR SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168650号)、
-米国特許出願第15/385,887号、発明の名称「METHOD FOR ATTACHING A SHAFT ASSEMBLY TO A SURGICAL INSTRUMENT AND,ALTERNATIVELY,TO A SURGICAL ROBOT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168589号)、
-米国特許出願第15/385,889号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A MANUALLY-OPERABLE RETRACTION SYSTEM FOR USE WITH A MOTORIZED SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168590号)、
-米国特許出願第15/385,890号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING SEPARATELY ACTUATABLE AND RETRACTABLE SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168591号)、
-米国特許出願第15/385,891号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A CLUTCH CONFIGURED TO ADAPT THE OUTPUT OF A ROTARY FIRING MEMBER TO TWO DIFFERENT SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168592号)、
-米国特許出願第15/385,892号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM COMPRISING A FIRING MEMBER ROTATABLE INTO AN ARTICULATION STATE TO ARTICULATE AN END EFFECTOR OF THE SURGICAL SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168593号)、
-米国特許出願第15/385,894号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168595号)、
-米国特許出願第15/385,895号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING FIRST AND SECOND ARTICULATION LOCKOUTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168596号)、
-米国特許出願第15/385,916号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168575号)、
-米国特許出願第15/385,918号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168618号)、
-米国特許出願第15/385,919号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168619号)、
-米国特許出願第15/385,921号、発明の名称「SURGICAL STAPLE CARTRIDGE WITH MOVABLE CAMMING MEMBER CONFIGURED TO DISENGAGE FIRING MEMBER LOCKOUT FEATURES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168621号)、
-米国特許出願第15/385,923号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168623号)、
-米国特許出願第15/385,925号、発明の名称「JAW ACTUATED LOCK ARRANGEMENTS FOR PREVENTING ADVANCEMENT OF A FIRING MEMBER IN A SURGICAL END EFFECTOR UNLESS AN UNFIRED CARTRIDGE IS INSTALLED IN THE END EFFECTOR」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168576号)、
-米国特許出願第15/385,926号、発明の名称「AXIALLY MOVABLE CLOSURE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR APPLYING CLOSURE MOTIONS TO JAWS OF SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168577号)、
-米国特許出願第15/385,928号、発明の名称「PROTECTIVE COVER ARRANGEMENTS FOR A JOINT INTERFACE BETWEEN A MOVABLE JAW AND ACTUATOR SHAFT OF A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168578号)、
-米国特許出願第15/385,930号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTOR WITH TWO SEPARATE COOPERATING OPENING FEATURES FOR OPENING AND CLOSING END EFFECTOR JAWS」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168579号)、
-米国特許出願第15/385,932号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTOR WITH ASYMMETRIC SHAFT ARRANGEMENT」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168628号)、
-米国特許出願第15/385,933号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT WITH INDEPENDENT PIVOTABLE LINKAGE DISTAL OF AN ARTICULATION LOCK」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168580号)、
-米国特許出願第15/385,934号、発明の名称「ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR IN AN ARTICULATED POSITION IN RESPONSE TO ACTUATION OF A JAW CLOSURE SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168581号)、
-米国特許出願第15/385,935号、発明の名称「LATERALLY ACTUATABLE ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR OF A SURGICAL INSTRUMENT IN AN ARTICULATED CONFIGURATION」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168582号)、
-米国特許出願第15/385,936号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATION STROKE AMPLIFICATION FEATURES」(現在は、米国特許出願公開第2018/0168583号)、
-米国特許出願第14/318,996号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGES INCLUDING EXTENSIONS HAVING DIFFERENT CONFIGURATIONS」(現在は、米国特許出願公開第2015/0297228号)、
-米国特許出願第14/319,006号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING FASTENER CAVITIES INCLUDING FASTENER CONTROL FEATURES」(現在は、米国特許第10,010,324号)、
-米国特許出願第14/318,991号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGES WITH DRIVER STABILIZING ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第9,833,241号)、
-米国特許出願第14/319,004号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH FIRING ELEMENT MONITORING ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第9,844,369号)、
-米国特許出願第14/319,008号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING NON-UNIFORM FASTENERS」(現在は、米国特許出願公開第2015/0297232号)、
-米国特許出願第14/318,997号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING DEPLOYABLE TISSUE ENGAGING MEMBERS」(現在は、米国特許出願公開第2015/0297229号)、
-米国特許出願第14/319,002号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING TISSUE CONTROL FEATURES」(現在は、米国特許第9,877,721号)、
-米国特許出願第14/319,013号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE ASSEMBLIES AND STAPLE RETAINER COVER ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2015/0297233号)、及び
-米国特許出願第14/319,016号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE INCLUDING A LAYER ATTACHED THERETO」(現在は、米国特許出願公開第2015/0297235号)。
【0015】
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/191,775号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」(現在は、米国特許出願公開第2017/0367695号)、
-米国特許出願第15/191,807号、発明の名称「STAPLING SYSTEM FOR USE WITH WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」(現在は、米国特許出願公開第2017/0367696号)、
-米国特許出願第15/191,834号、発明の名称「STAMPED STAPLES AND STAPLE CARTRIDGES USING THE SAME」(現在は米国特許出願公開第2017/0367699号)、
-米国特許出願第15/191,788号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OVERDRIVEN STAPLES」(現在は、米国特許出願公開第2017/0367698号)、及び
-米国特許出願第15/191,818号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OFFSET LONGITUDINAL STAPLE ROWS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0367697号)。
【0016】
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国意匠特許出願第29/569,218号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」(現在は、米国意匠特許第D826,405号)、
-米国意匠特許出願第29/569,227号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」(現在は、米国意匠特許第D822,206号)、
-米国意匠特許出願第29/569,259号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」、及び
-米国意匠特許出願第29/569,264号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」。
【0017】
本願の出願人は、2016年4月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/089,325号、発明の名称「METHOD FOR OPERATING A SURGICAL STAPLING SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281171号)、
-米国特許出願第15/089,321号、発明の名称「MODULAR SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY」(現在は、米国特許第10,271,851号)、
-米国特許出願第15/089,326号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY INCLUDING A RE-ORIENTABLE DISPLAY FIELD」、(現在は、米国特許出願公開第2017/0281172号)、
-米国特許出願第15/089,263号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE ASSEMBLY WITH RECONFIGURABLE GRIP PORTION」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281165号)、
-米国特許出願第15/089,262号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH MANUALLY ACTUATABLE BAILOUT SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281161号)、
-米国特許出願第15/089,277号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND STAPLING END EFFECTOR WITH ANVIL CONCENTRIC DRIVE MEMBER」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281166号)、
-米国特許出願第15/089,296号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SURGICAL TOOL ASSEMBLY WITH A SURGICAL END EFFECTOR THAT IS SELECTIVELY ROTATABLE ABOUT A SHAFT AXIS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281168号)、
-米国特許出願第15/089,258号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SHIFTABLE TRANSMISSION」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281178号)、
-米国特許出願第15/089,278号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO PROVIDE SELECTIVE CUTTING OF TISSUE」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281162号)、
-米国特許出願第15/089,284号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A CONTOURABLE SHAFT」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281186号)、
-米国特許出願第15/089,295号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A TISSUE COMPRESSION LOCKOUT」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281187号)、
-米国特許出願第15/089,300号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING AN UNCLAMPING LOCKOUT」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281179号)、
-米国特許出願第15/089,196号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW CLOSURE LOCKOUT」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281183号)、
-米国特許出願第15/089,203号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW ATTACHMENT LOCKOUT」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281184号)、
-米国特許出願第15/089,210号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281185号)、
-米国特許出願第15/089,324号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SHIFTING MECHANISM」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281170号)、
-米国特許出願第15/089,335号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT COMPRISING MULTIPLE LOCKOUTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281155号)、
-米国特許出願第15/089,339号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281173号)、
-米国特許出願第15/089,253号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO APPLY ANNULAR ROWS OF STAPLES HAVING DIFFERENT HEIGHTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281177号)、
-米国特許出願第15/089,304号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A GROOVED FORMING POCKET」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281188号)、
-米国特許出願第15/089,331号、発明の名称「ANVIL MODIFICATION MEMBERS FOR SURGICAL STAPLERS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281180号)、
-米国特許出願第15/089,336号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES WITH ATRAUMATIC FEATURES」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281164号)、
-米国特許出願第15/089,312号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING AN INCISABLE TISSUE SUPPORT」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281189号)、
-米国特許出願第15/089,309号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING ROTARY FIRING SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281169号)、及び
-米国特許出願第15/089,349号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING LOAD CONTROL」(現在は、米国特許出願公開第2017/0281174号)。
【0018】
本願の出願人はまた、2015年12月30日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/984,488号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR BATTERY PACK FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0189018号)、
-米国特許出願第14/984,525号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0189019号)、及び
-米国特許出願第14/984,552号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARABLE MOTORS AND MOTOR CONTROL CIRCUITS」(現在は、米国特許第10,265,068号)。
【0019】
本願の出願人はまた、2016年2月9日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/019,220号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH ARTICULATING AND AXIALLY TRANSLATABLE END EFFECTOR」(現在は、米国特許第10,245,029号)、
-米国特許出願第15/019,228号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE LINK ARTICULATION ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0224342号)、
-米国特許出願第15/019,196号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」(現在は、米国特許出願公開第2017/0224330号)、
-米国特許出願第15/019,206号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH AN END EFFECTOR THAT IS HIGHLY ARTICULATABLE RELATIVE TO AN ELONGATE SHAFT ASSEMBLY」(現在は、米国特許出願公開第2017/0224331号)、
-米国特許出願第15/019,215号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH NON-SYMMETRICAL ARTICULATION ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0224332号)、
-米国特許出願第15/019,227号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH SINGLE ARTICULATION LINK ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0224334号)、
-米国特許出願第15/019,235号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH TENSIONING ARRANGEMENTS FOR CABLE DRIVEN ARTICULATION SYSTEMS」(現在は、米国特許第10,245,030号)、
-米国特許出願第15/019,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH OFF-AXIS FIRING BEAM ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0224335号)、及び
-米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0224343号)。
【0020】
本願の出願人はまた、2016年2月12日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/043,254号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,258,331号)、
-米国特許出願第15/043,259号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0231626号)、
-米国特許出願第15/043,275号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0231627号)、及び
-米国特許出願第15/043,289号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2017/0231628号)。
【0021】
本願の出願人は、2015年6月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/742,925号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH POSITIVE JAW OPENING ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第10,182,818号)、
-米国特許出願第14/742,941号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH DUAL CAM ACTUATED JAW CLOSING FEATURES」(現在は、米国特許第10,052,102号)、
-米国特許出願第14/742,933号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR PREVENTING FIRING SYSTEM ACTUATION WHEN A CARTRIDGE IS SPENT OR MISSING」(現在は、米国特許第10,154,841号)、
-米国特許出願第14/742,914号、発明の名称「MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2016/0367255号)、
-米国特許出願第14/742,900号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH COMPOSITE FIRING BEAM STRUCTURES WITH CENTER FIRING SUPPORT MEMBER FOR ARTICULATION SUPPORT」(現在は、米国特許出願公開第2016/0367254号)、
-米国特許出願第14/742,885号、発明の名称「DUAL ARTICULATION DRIVE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2016/0367246号)、及び
-米国特許出願第14/742,876号、発明の名称「PUSH/PULL ARTICULATION DRIVE SYSTEMS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,178,992号)。
【0022】
本願の出願人は、2015年3月6日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/640,746号、発明の名称「POWERED SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,808,246号)、
-米国特許出願第14/640,795号、発明の名称「MULTIPLE LEVEL THRESHOLDS TO MODIFY OPERATION OF POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2016/02561185号)、
-米国特許出願第14/640,832号、発明の名称「ADAPTIVE TISSUE COMPRESSION TECHNIQUES TO ADJUST CLOSURE RATES FOR MULTIPLE TISSUE TYPES」、(現在は、米国特許出願公開第2016/0256154号)、
-米国特許出願第14/640,935号、発明の名称「OVERLAID MULTI SENSOR RADIO FREQUENCY(RF)ELECTRODE SYSTEM TO MEASURE TISSUE COMPRESSION」(現在は、米国特許出願公開第2016/0256071号)、
-米国特許出願第14/640,831号、発明の名称「MONITORING SPEED CONTROL AND PRECISION INCREMENTING OF MOTOR FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,895,148号)、
-米国特許出願第14/640,859号、発明の名称「TIME DEPENDENT EVALUATION OF SENSOR DATA TO DETERMINE STABILITY,CREEP,AND VISCOELASTIC ELEMENTS OF MEASURES」(現在は、米国特許第10,052,044号)、
-米国特許出願第14/640,817号、発明の名称「INTERACTIVE FEEDBACK SYSTEM FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,924,961号)、
-米国特許出願第14/640,844号、発明の名称「CONTROL TECHNIQUES AND SUB-PROCESSOR CONTAINED WITHIN MODULAR SHAFT WITH SELECT CONTROL PROCESSING FROM HANDLE」(現在は、米国特許第10,045,776号)、
-米国特許出願第14/640,837号、発明の名称「SMART SENSORS WITH LOCAL SIGNAL PROCESSING」(現在は、米国特許第9,993,248号)、
-米国特許出願第14/640,765号、発明の名称「SYSTEM FOR DETECTING THE MIS-INSERTION OF A STAPLE CARTRIDGE INTO A SURGICAL STAPLER」(現在は、米国特許出願公開第2016/0256160号)、
-米国特許出願第14/640,799号、発明の名称「SIGNAL AND POWER COMMUNICATION SYSTEM POSITIONED ON A ROTATABLE SHAFT」(現在は、米国特許第9,901,342号)、及び
-米国特許出願第14/640,780号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A LOCKABLE BATTERY HOUSING」(現在は、米国特許第10,245,033号)。
【0023】
本願の出願人は、2015年2月27日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/633,576号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN INSPECTION STATION」(現在は、米国特許第10,045,779号)、
-米国特許出願第14/633,546号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO ASSESS WHETHER A PERFORMANCE PARAMETER OF THE SURGICAL APPARATUS IS WITHIN AN ACCEPTABLE PERFORMANCE BAND」(現在は、米国特許第10,180,463号)、
-米国特許出願第14/633,560号、発明の名称「SURGICAL CHARGING SYSTEM THAT CHARGES AND/OR CONDITIONS ONE OR MORE BATTERIES」(現在は、米国特許出願公開第2016/0249910号)、
-米国特許出願第14/633,566号、発明の名称「CHARGING SYSTEM THAT ENABLES EMERGENCY RESOLUTIONS FOR CHARGING A BATTERY」(現在は、米国特許第10,182,816号)、
-米国特許出願第14/633,555号、発明の名称「SYSTEM FOR MONITORING WHETHER A SURGICAL INSTRUMENT NEEDS TO BE SERVICED」(米国特許出願公開第2016/0249916号)、
-米国特許出願第14/633,542号、発明の名称「REINFORCED BATTERY FOR A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,931,118号)、
-米国特許出願第14/633,548号、発明の名称「POWER ADAPTER FOR A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第10,245,028号)、
-米国特許出願第14/633,526号、発明の名称「ADAPTABLE SURGICAL INSTRUMENT HANDLE」(現在は、米国特許第9,993,258号)、
-米国特許出願第14/633,541号、発明の名称「MODULAR STAPLING ASSEMBLY」(現在は、米国特許第10,226,250号)、及び
-米国特許出願第14/633,562号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO TRACK AN END-OF-LIFE PARAMETER」(現在は、米国特許第10,159,483号)。
【0024】
本願の出願人は、2014年12月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/574,478号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEMS COMPRISING AN ARTICULATABLE END EFFECTOR AND MEANS FOR ADJUSTING THE FIRING STROKE OF A FIRING MEMBER」(現在は米国特許第9,844,374号)、
-米国特許出願第14/574,483号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING LOCKABLE SYSTEMS」(現在は、米国特許第10,188,385号)、
-米国特許出願第14/575,139号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,844,375号)、
-米国特許出願第14/575,148号、発明の名称「LOCKING ARRANGEMENTS FOR DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES WITH ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTORS」(現在は、米国特許第10,085,748号)、
-米国特許出願第14/575,130号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH AN ANVIL THAT IS SELECTIVELY MOVABLE ABOUT A DISCRETE NON-MOVABLE AXIS RELATIVE TO A STAPLE CARTRIDGE」(現在は、米国特許第10,245,027号)、
-米国特許出願第14/575,143号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH IMPROVED CLOSURE ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第10,004,501号)、
-米国特許出願第14/575,117号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第9,943,309号)、
-米国特許出願第14/575,154号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND IMPROVED FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第9,968,355号)、
-米国特許出願第14/574,493号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A FLEXIBLE ARTICULATION SYSTEM」(現在は、米国特許第9,987,000号)、及び
-米国特許出願第14/574,500号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKABLE ARTICULATION SYSTEM」(現在は、米国特許第10,117,649号)。
【0025】
本願の出願人は、2013年3月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第13/782,295号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH CONDUCTIVE PATHWAYS FOR SIGNAL COMMUNICATION」(現在は、米国特許第9,700,309号)、
-米国特許出願第13/782,323号、発明の名称「ROTARY POWERED ARTICULATION JOINTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,782,169号)、
-米国特許出願第13/782,338号、発明の名称「THUMBWHEEL SWITCH ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2014/0249557号)、
-米国特許出願第13/782,499号、発明の名称「ELECTROMECHANICAL SURGICAL DEVICE WITH SIGNAL RELAY ARRANGEMENT」(現在は、米国特許第9,358,003号)、
-米国特許出願第13/782,460号、発明の名称「MULTIPLE PROCESSOR MOTOR CONTROL FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,554,794号)、
-米国特許出願第13/782,358号、発明の名称「JOYSTICK SWITCH ASSEMBLIES FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,326,767号)、
-米国特許出願第13/782,481号、発明の名称「SENSOR STRAIGHTENED END EFFECTOR DURING REMOVAL THROUGH TROCAR」(現在は、米国特許第9,468,438号)、
-米国特許出願第13/782,518号、発明の名称「CONTROL METHODS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH REMOVABLE IMPLEMENT PORTIONS」(現在は、米国特許出願公開第2014/0246475号)、
-米国特許出願第13/782,375号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE DEGREES OF FREEDOM」(現在は、米国特許第9,398,911号)、及び
-米国特許出願第13/782,536号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SOFT STOP」(現在は、米国特許第9,307,986号)。
【0026】
本願の出願人はまた、2013年3月14日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第13/803,097号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」(現在は、米国特許第9,687,230号)、
-米国特許出願第13/803,193号、発明の名称「CONTROL ARRANGEMENTS FOR A DRIVE MEMBER OF A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,332,987号)、
-米国特許出願第13/803,053号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SHAFT ASSEMBLIES FOR USE WITH A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,883,860号)、
-米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」(現在は、米国特許出願公開第2014/0263541号)、
-米国特許出願第13/803,210号、発明の名称「SENSOR ARRANGEMENTS FOR ABSOLUTE POSITIONING SYSTEM FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,808,244号)、
-米国特許出願第13/803,148号、発明の名称「MULTI-FUNCTION MOTOR FOR A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許出願公開第2014/0263554号)、
-米国特許出願第13/803,066号、発明の名称「DRIVE SYSTEM LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,629,623号)、
-米国特許出願第13/803,117号、発明の名称「ARTICULATION CONTROL SYSTEM FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,351,726号)、
-米国特許出願第13/803,130号、発明の名称「DRIVE TRAIN CONTROL ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,351,727号)、及び
-米国特許出願第13/803,159号、発明の名称「METHOD AND SYSTEM FOR OPERATING A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第9,888,919号)。
【0027】
本願の出願人はまた、2014年3月7日に出願された以下の特許出願を所有しており、この全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/200,111号、発明の名称「CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第9,629,629号)。
【0028】
本願の出願人はまた、2014年3月26日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/226,106号、発明の名称「POWER MANAGEMENT CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許出願公開第2015/0272582号)、
-米国特許出願第14/226,099号、発明の名称「STERILIZATION VERIFICATION CIRCUIT」(現在は、米国特許第9,826,977号)、
-米国特許出願第14/226,094号、発明の名称「VERIFICATION OF NUMBER OF BATTERY EXCHANGES/PROCEDURE COUNT」(現在は、米国特許出願公開第2015/0272580号)、
-米国特許出願第14/226,117号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SLEEP OPTIONS OF SEGMENTED CIRCUIT AND WAKE UP CONTROL」(現在は、米国特許第10,013,049号)、
-米国特許出願第14/226,075号、発明の名称「MODULAR POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES」(現在は、米国特許第9,743,929号)、
-米国特許出願第14/226,093号、発明の名称「FEEDBACK ALGORITHMS FOR MANUAL BAILOUT SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,028,761号)、
-米国特許出願第14/226,116号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT UTILIZING SENSOR ADAPTATION」(現在は、米国特許出願公開第2015/0272571号)、
-米国特許出願第14/226,071号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT CONTROL CIRCUIT HAVING A SAFETY PROCESSOR」(現在は、米国特許第9,690,362号)、
-米国特許出願第14/226,097号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING INTERACTIVE SYSTEMS」(現在は、米国特許第9,820,738号)、
-米国特許出願第14/226,126号、発明の名称「INTERFACE SYSTEMS FOR USE WITH SURGICAL INSTRUMENTS」(現在は、米国特許第10,004,497号)、
-米国特許出願第14/226,133号、発明の名称「MODULAR SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」(現在は、米国特許出願公開第2015/0272557号)、
-米国特許出願第14/226,081号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SEGMENTED CIRCUIT」(現在は、米国特許第9,804,618号)、
-米国特許出願第14/226,076号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SEGMENTED CIRCUIT AND VARIABLE VOLTAGE PROTECTION」(現在は、米国特許第9,733,663号)、
-米国特許出願第14/226,111号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT SYSTEM」(現在は、米国特許第9,750,499号)、及び
-米国特許出願第14/226,125号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A ROTATABLE SHAFT」(現在は、米国特許第10,201,364号)。
【0029】
本願の出願人はまた、2014年9月5日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/479,103号、発明の名称「CIRCUITRY AND SENSORS FOR POWERED MEDICAL DEVICE」(現在は、米国特許第10,111,679号)、
-米国特許出願第14/479,119号、発明の名称「ADJUNCT WITH INTEGRATED SENSORS TO QUANTIFY TISSUE COMPRESSION」(現在は、米国特許第9,724,094号)、
-米国特許出願第14/478,908号、発明の名称「MONITORING DEVICE DEGRADATION BASED ON COMPONENT EVALUATION」(現在は、米国特許第9,737,301号)、
-米国特許出願第14/478,895号、発明の名称「MULTIPLE SENSORS WITH ONE SENSOR AFFECTING A SECOND SENSOR’S OUTPUT OR INTERPRETATION」(現在は、米国特許第9,757,128号)、
-米国特許出願第14/479,110号、発明の名称「POLARITY OF HALL MAGNET TO IDENTIFY CARTRIDGE TYPE」(現在は、米国特許第10,016,199号)、
-米国特許出願第14/479,098号、発明の名称「SMART CARTRIDGE WAKE UP OPERATION AND DATA RETENTION」(現在は、米国特許第10,135,242号)、
-米国特許出願第14/479,115号、発明の名称「MULTIPLE MOTOR CONTROL FOR POWERED MEDICAL DEVICE」(現在は、米国特許第9,788,836号)、及び
-米国特許出願第14/479,108号、発明の名称「LOCAL DISPLAY OF TISSUE PARAMETER STABILIZATION」(現在は、米国特許出願公開第2016/0066913号)。
【0030】
本願の出願人はまた、2014年4月9日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/248,590号、発明の名称「MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKABLE DUAL DRIVE SHAFTS」(現在は、米国特許第9,826,976号)、
-米国特許出願第14/248,581号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CLOSING DRIVE AND A FIRING DRIVE OPERATED FROM THE SAME ROTATABLE OUTPUT」(現在は、米国特許第9,649,110号)、
-米国特許出願第14/248,595号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM COMPRISING FIRST AND SECOND DRIVE SYSTEMS」(現在は、米国特許第9,844,368号)、
-米国特許出願第14/248,588号、発明の名称「POWERED LINEAR SURGICAL STAPLER」(現在は、米国特許出願公開第2014/0309666号)、
-米国特許出願第14/248,591号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A GAP SETTING SYSTEM」(現在は、米国特許第10,149,680号)、
-米国特許出願第14/248,584号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH ALIGNMENT FEATURES FOR ALIGNING ROTARY DRIVE SHAFTS WITH SURGICAL END EFFECTOR SHAFTS」(現在は、米国特許第9,801,626号)、
-米国特許出願第14/248,587号、発明の名称「POWERED SURGICAL STAPLER」(現在は、米国特許第9,867,612号)、
-米国特許出願第14/248,586号、発明の名称「DRIVE SYSTEM DECOUPLING ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」(現在は、米国特許第10,136,887号)、及び
-米国特許出願第14/248,607号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH STATUS INDICATION ARRANGEMENTS」(現在は、米国特許第9,814,460号)。
【0031】
本願の出願人はまた、2013年4月16日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国仮特許出願第61/812,365号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」、
-米国仮特許出願第61/812,376号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH POWER」、
-米国仮特許出願第61/812,382号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH MOTOR AND PISTOL GRIP」、
-米国仮特許出願第61/812,385号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE WITH MULTIPLE ACTUATION MOTORS AND MOTOR CONTROL」、及び
-米国仮特許出願第61/812,372号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」。
【0032】
本願の出願人は、2017年12月28日に出願された以下の米国仮特許出願を所有しており、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国仮特許出願第62/611,341号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」、
-米国仮特許出願第62/611,340号、発明の名称「CLOUD-BASED MEDICAL ANALYTICS」、及び
-米国仮特許出願第62/611,339号、発明の名称「ROBOT ASSISTED SURGICAL PLATFORM」。
【0033】
本願の出願人は、2018年3月28日に出願された以下の米国仮特許出願を所有しており、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国仮特許出願第62/649,302号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS WITH ENCRYPTED COMMUNICATION CAPABILITIES」、
-米国仮特許出願第62/649,294号、発明の名称「DATA STRIPPING METHOD TO INTERROGATE PATIENT RECORDS AND CREATE ANONYMIZED RECORD」、
-米国仮特許出願第62/649,300号、発明の名称「SURGICAL HUB SITUATIONAL AWARENESS」、
-米国仮特許出願第62/649,309号、発明の名称「SURGICAL HUB SPATIAL AWARENESS TO DETERMINE DEVICES IN OPERATING THEATER」、
-米国仮特許出願第62/649,310号、発明の名称「COMPUTER IMPLEMENTED INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS」、
-米国仮特許出願第62/649,291号、発明の名称「USE OF LASER LIGHT AND RED-GREEN-BLUE COLORATION TO DETERMINE PROPERTIES OF BACK SCATTERED LIGHT」、
-米国仮特許出願第62/649,296号、発明の名称「ADAPTIVE CONTROL PROGRAM UPDATES FOR SURGICAL DEVICES」、
-米国仮特許出願第62/649,333号、発明の名称「CLOUD-BASED MEDICAL ANALYTICS FOR CUSTOMIZATION AND RECOMMENDATIONS TO A USER」、
-米国仮特許出願第62/649,327号、発明の名称「CLOUD-BASED MEDICAL ANALYTICS FOR SECURITY AND AUTHENTICATION TRENDS AND REACTIVE MEASURES」、
-米国仮特許出願第62/649,315号、発明の名称「DATA HANDLING AND PRIORITIZATION IN A CLOUD ANALYTICS NETWORK」、
-米国仮特許出願第62/649,313号、発明の名称「CLOUD INTERFACE FOR COUPLED SURGICAL DEVICES」、
-米国仮特許出願第62/649,320号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
-米国仮特許出願第62/649,307号、発明の名称「AUTOMATIC TOOL ADJUSTMENTS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、及び
-米国仮特許出願第62/649,323号、発明の名称「SENSING ARRANGEMENTS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」。
【0034】
本願の出願人は、2018年3月29日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/940,641号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS WITH ENCRYPTED COMMUNICATION CAPABILITIES」、
-米国特許出願第15/940,648号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS WITH CONDITION HANDLING OF DEVICES AND DATA CAPABILITIES」、
-米国特許出願第15/940,656号、発明の名称「SURGICAL HUB COORDINATION OF CONTROL AND COMMUNICATION OF OPERATING ROOM DEVICES」、
-米国特許出願第15/940,666号、発明の名称「SPATIAL AWARENESS OF SURGICAL HUBS IN OPERATING ROOMS」、
-米国特許出願第15/940,670号、発明の名称「COOPERATIVE UTILIZATION OF DATA DERIVED FROM SECONDARY SOURCES BY INTELLIGENT SURGICAL HUBS」、
-米国特許出願第15/940,677号、発明の名称「SURGICAL HUB CONTROL ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/940,632号、発明の名称「DATA STRIPPING METHOD TO INTERROGATE PATIENT RECORDS AND CREATE ANONYMIZED RECORD」、
-米国特許出願第15/940,640号、発明の名称「COMMUNICATION HUB AND STORAGE DEVICE FOR STORING PARAMETERS AND STATUS OF A SURGICAL DEVICE TO BE SHARED WITH CLOUD BASED ANALYTICS SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/940,645号、発明の名称「SELF DESCRIBING DATA PACKETS GENERATED AT AN ISSUING INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/940,649号、発明の名称「DATA PAIRING TO INTERCONNECT A DEVICE MEASURED PARAMETER WITH AN OUTCOME」、
-米国特許出願第15/940,654号、発明の名称「SURGICAL HUB SITUATIONAL AWARENESS」、
-米国特許出願第15/940,663号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM DISTRIBUTED PROCESSING」、
-米国特許出願第15/940,668号、発明の名称「AGGREGATION AND REPORTING OF SURGICAL HUB DATA」、
-米国特許出願第15/940,671号、発明の名称「SURGICAL HUB SPATIAL AWARENESS TO DETERMINE DEVICES IN OPERATING THEATER」、
-米国特許出願第15/940,686号、発明の名称「DISPLAY OF ALIGNMENT OF STAPLE CARTRIDGE TO PRIOR LINEAR STAPLE LINE」、
-米国特許出願第15/940,700号、発明の名称「STERILE FIELD INTERACTIVE CONTROL DISPLAYS」、
-米国特許出願第15/940,629号、発明の名称「COMPUTER IMPLEMENTED INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/940,704号、発明の名称「USE OF LASER LIGHT AND RED-GREEN-BLUE COLORATION TO DETERMINE PROPERTIES OF BACK SCATTERED LIGHT」、
-米国特許出願第15/940,722号、発明の名称「CHARACTERIZATION OF TISSUE IRREGULARITIES THROUGH THE USE OF MONO-CHROMATIC LIGHT REFRACTIVITY」、及び
-米国特許出願第15/940,742号、発明の名称「DUAL CMOS ARRAY IMAGING」。
【0035】
本願の出願人は、2018年3月29日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/940,636号、発明の名称「ADAPTIVE CONTROL PROGRAM UPDATES FOR SURGICAL DEVICES」、
-米国特許出願第15/940,653号、発明の名称「ADAPTIVE CONTROL PROGRAM UPDATES FOR SURGICAL HUBS」、
-米国特許出願第15/940,660号、発明の名称「CLOUD-BASED MEDICAL ANALYTICS FOR CUSTOMIZATION AND RECOMMENDATIONS TO A USER」、
-米国特許出願第15/940,679号、発明の名称「CLOUD-BASED MEDICAL ANALYTICS FOR LINKING OF LOCAL USAGE TRENDS WITH THE RESOURCE ACQUISITION BEHAVIORS OF LARGER DATA SET」、
-米国特許出願第15/940,694号、発明の名称「CLOUD-BASED MEDICAL ANALYTICS FOR MEDICAL FACILITY SEGMENTED INDIVIDUALIZATION OF INSTRUMENT FUNCTION」、
-米国特許出願第15/940,634号、発明の名称「CLOUD-BASED MEDICAL ANALYTICS FOR SECURITY AND AUTHENTICATION TRENDS AND REACTIVE MEASURES」、
-米国特許出願第15/940,706号、発明の名称「DATA HANDLING AND PRIORITIZATION IN A CLOUD ANALYTICS NETWORK」、及び
米国特許出願第15/940,675号、発明の名称「CLOUD INTERFACE FOR COUPLED SURGICAL DEVICES」。
【0036】
本願の出願人は、2018年3月29日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/940,627号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
-米国特許出願第15/940,637号、発明の名称「COMMUNICATION ARRANGEMENTS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
-米国特許出願第15/940,642号、発明の名称「CONTROLS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
-米国特許出願第15/940,676号、発明の名称「AUTOMATIC TOOL ADJUSTMENTS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
-米国特許出願第15/940,680号、発明の名称「CONTROLLERS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
-米国特許出願第15/940,683号、発明の名称「COOPERATIVE SURGICAL ACTIONS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
-米国特許出願第15/940,690号、発明の名称「DISPLAY ARRANGEMENTS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、及び
-米国特許出願第15/940,711号、発明の名称「SENSING ARRANGEMENTS FOR ROBOT-ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」。
【0037】
本開示は、外科用器具に関し、様々な構成において、組織をステープル留め及び切断するように設計された、外科用ステープル留め及び切断用器具に関する。外科用器具が組織をステープル留め及び切断するために使用される際に、器具の動作の態様は、例えば、器具を発射する場合に遭遇する抵抗負荷力などの様々な動作パラメータに基づいて、監視、分析、又は調整されてもよい。したがって、外科用器具の様々な動作パラメータを測定、計算、又はその他の方法で決定することが、有用であり得る。更に、これらの動作パラメータに関するデータを、外科用器具に関連付けられた記憶媒体に記憶することが、有用であり得る。
【0038】
外科用システム、器具、及びステープルカートリッジの様々な態様を詳細に説明する前に、例示的な実施例は、応用又は使用において、添付の図面及び説明に示される部品の構造及び配置の詳細に限定されないことに、留意されたい。例示的な実施例は、その他の態様、変形形態、及び修正形態で実装されるか、あるいはそれらに組み込まれてもよく、様々な方法で実施又は実行されてもよい。更に、特に明記しない限り、本明細書で用いられる用語及び表現は、読者の便宜のために例示の実施例を説明する目的で選択されたものであり、それらを限定するためのものではない。更に、以下に記述される態様、態様の表現、及び/又は実施例のうち1つ以上を、以下に記述されるその他の態様、態様の表現、及び/又は実施例のうち任意の1つ以上と組み合わせることができるものと、理解されたい。
【0039】
図1~
図3は、再使用されてもされなくてもよい、切断及び締結用のモータ駆動式の外科用器具10を示す。示される実施例では、外科用器具10は、臨床医が把持し、操作し、作動させるように構成されたハンドルアセンブリ14を含む、ハウジング12を含む。ハウジング12は、1つ以上の外科的タスク又は手技を実施するように構成されている、エンドエフェクタ300がそこに動作可能に連結されている交換式シャフトアセンブリ200に動作可能に取り付けられるように、構成されている。本開示によると、様々な形態の交換式シャフトアセンブリが、ロボット制御式の外科用システムと関連させて効果的に採用され得る。したがって、「ハウジング(housing)」という用語は、交換式シャフト組立体を作動させるために使用され得る少なくとも1つの制御運動を生成及び加えるように構成された、少なくとも1つの駆動システムを収容する又は動作可能に支持する、ロボットシステムのハウジング又は類似部分を、包含してもよい。「フレーム(frame)」という用語は、手持ち式外科用器具の一部分を指してもよい。「フレーム」という用語はまた、ロボット制御式の外科用器具の一部分、及び/又は外科用器具を動作可能に制御するために使用され得るロボットシステムの一部分を表す場合もある。交換式シャフト組立体は、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許第9,072,535号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」に開示されている、様々なロボットシステム、器具、構成要素、及び方法と共に、用いられてもよい。
【0040】
図1は、本開示の一態様による、そこに動作可能に連結された交換式シャフト組立体200を有する外科用器具10の斜視図である。ハウジング12はエンドエフェクタ300を含み、エンドエフェクタ300は、外科用ステープルカートリッジ304をその内部で動作可能に支持するように構成された、外科用切断デバイス及び締結デバイスを含む。ハウジング12は、交換式シャフトアセンブリと共に使用するように構成されていてもよく、交換式シャフトアセンブリは、様々なサイズ及びタイプのステープルカートリッジを支持するように適合されたエンドエフェクタを含み、様々なシャフト長さ、サイズ、及びタイプを有する。ハウジング12は、その他の動き、並びに高周波(RF)エネルギー、超音波エネルギー、及び/又は動きなどのその他の形態のエネルギーを、様々な外科用途及び外科的手技に関連して使用するように適合されたエンドエフェクタ配列に適用するように構成されたアセンブリを含めた、様々な交換式シャフトアセンブリと共に用いられてもよい。エンドエフェクタ、シャフトアセンブリ、ハンドル、外科用器具、及び/又は外科用器具システムは、組織を締結するために任意の好適な締結具、若しくは複数の締結具を利用され得る。例えば、内部に取り外し可能に格納された複数の締結具を含む締結具カートリッジは、シャフトアセンブリのエンドエフェクタに取り外し可能に挿入され得る、かつ/又は取り付けられ得る。
【0041】
ハンドルアセンブリ14は、ねじ、スナップ機構、接着剤などで相互接続された一対の相互接続可能なハンドルハウジングセグメント16、18を含んでもよい。ハンドルハウジングセグメント16、18は、協働して、臨床医が握持及び操作し得るピストルグリップ部分19を形成する。ハンドルアセンブリ14は、複数の駆動システムを動作可能に支持し、駆動システムは、制御運動を生成し、そこに動作可能に取り付けられた交換式シャフトアセンブリの対応する部分に制御運動を適用するように、構成される。
【0042】
図2は、本開示の一態様による、
図1の外科用器具10の一部分の分解組立図である。ハンドルアセンブリ14は、複数の駆動システムを動作可能に支持するフレーム20を含んでもよい。フレーム20は、「第1の(first)」、すなわち、閉鎖駆動システム30を動作可能に支持し得、閉鎖駆動システムは、交換式シャフト組立体200に対して、閉鎖及び開放運動を適用し得る。閉鎖駆動システム30は、フレーム20によって枢動可能に支持される閉鎖トリガ32などのアクチュエータを含んでもよい。閉鎖トリガ32は、枢動ピン33によってハンドルアセンブリ14に枢動可能に連結されて、閉鎖トリガ32が、臨床医によって操作されることを可能にする。臨床医がハンドル組立体14のピストルグリップ部分19を把持した場合に、閉鎖トリガ32は、開始位置又は「非作動(unactuated)」位置から「作動(actuated)」位置へと、より具体的には完全圧縮位置又は完全作動位置へと枢動し得る。
【0043】
ハンドルアセンブリ14及びフレーム20は、発射駆動システム80を動作可能に支持してもよく、発射駆動システム80は、そこに取り付けられた交換式シャフトアセンブリの対応する部分に発射運動を適用するように、構成される。発射駆動システム80は、ハンドルアセンブリ14のピストルグリップ部分19内に位置した電気モータ82を用いてもよい。電気モータ82は、例えば、約25,000RPMの最大回転速度を有するDCブラシ付きモータであってもよい。その他の構成では、モータとしては、ブラシレスモータ、コードレスモータ、同期モータ、ステッパモータ、又は任意のその他の好適な電気モータが挙げられてもよい。電気モータ82は、取り外し可能な電源パック92を含み得る電源90によって、給電されてもよい。取り外し可能な電源パック92は、遠位ハウジング部分96に取り付けるように構成された、近位ハウジング部分94を備えてもよい。近位ハウジング部分94及び遠位ハウジング部分96は、その内部に複数の電池98を動作可能に支持するように、構成されている。電池98は、それぞれ、例えば、リチウムイオン(LI)又はその他の好適な電池を備えてもよい。遠位ハウジング部分96は、制御回路基板100に取り外し可能かつ動作可能に取り付けられるように構成されており、制御回路基板100は、電気モータ82に動作可能に結合されている。直列に接続されたいくつかの電池98は、外科用器具10に給電してもよい。電源90は、交換可能及び/又は再充電可能であってもよい。
【0044】
電気モータ82は、長手方向に移動可能な駆動部材120上にある駆動歯122の組又はラックと噛合係合して装着されるギア減速機組立体84と、動作可能にインターフェース接続する、回転式シャフト(図示せず)を含み得る。長手方向に移動可能な駆動部材120は、ギア減速機アセンブリ84の対応する駆動ギア86と噛合係合するための、その上に形成された駆動歯122のラックを有する。
【0045】
使用中、電源90によって提供される電圧極性は、電気モータ82を時計周り方向に動作させ得るが、電池によって電気モータに適用される電圧極性は、電気モータ82を反時計回り方向に動作させるために反転し得る。電気モータ82が一方向に回転された場合に、長手方向に移動可能な駆動部材120は、遠位方向「Distal Direction、DD」へと、軸方向に駆動されることになる。電気モータ82が反対の回転方向に駆動された場合に、長手方向に移動可能な駆動部材120は、近位方向「Proximal Direction、PD」へと、軸方向に駆動されることになる。ハンドルアセンブリ14は、電源90によって電気モータ82に適用される極性を反転させるように構成され得るスイッチを含み得る。ハンドルアセンブリ14は、長手方向に移動可能な駆動部材120の位置、及び/又は長手方向に移動可能な駆動部材120が移動されている方向を検出するように構成された、センサを含んでもよい。
【0046】
電気モータ82の作動は、ハンドルアセンブリ14上に枢動可能に支持される発射トリガ130によって、制御され得る。発射トリガ130は、非作動位置と作動位置との間で枢動されてもよい。
【0047】
図1に戻ると、交換式シャフトアセンブリ200はエンドエフェクタ300を含み、エンドエフェクタ300は、内部に外科用ステープルカートリッジ304を動作可能に支持するように構成された、細長いチャネル302を備える。エンドエフェクタ300は、細長いチャネル302に対して枢動可能に支持されるアンビル306を含んでもよい。交換式シャフトアセンブリ200は、関節接合部270を含んでもよい。エンドエフェクタ300及び関節接合部270の構成及び動作は、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2014/0263541号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」に記述されている。交換式シャフトアセンブリ200は、ノズル部分202、203から構成される、近位ハウジング又はノズル201を含んでもよい。交換式シャフトアセンブリ200は、シャフト軸線SAに沿って延在する閉鎖管260を含んでもよく、閉鎖管260は、エンドエフェクタ300のアンビル306を閉鎖及び/又は開放するために、利用され得る。
【0048】
図1を再び参照すると、上述の参考文献である米国特許出願公開第2014/0263541号に記載されている方法で、例えば、閉鎖トリガ32の作動に応答して、閉鎖管260が遠位方向(方向「DD」)に並進されて、アンビル306を閉鎖する。アンビル306は、閉鎖管260を近位方向に並進させることによって、開放される。アンビル開放位置において、閉鎖管260は、その近位位置へと移動される。
【0049】
図3は、本開示の1つ以上の態様による、
図1の外科用器具10のエンドエフェクタ300の一態様の分解図である。エンドエフェクタ300は、アンビル306及び外科用ステープルカートリッジ304を含んでもよい。この非限定的な例では、アンビル306は、細長いチャネル302に連結されている。例えば、開口部199を、アンビル306から延在するピン152を受容し得る細長いチャネル302内に画定し得るが、開口部199によって、細長いチャネル302及び外科用ステープルカートリッジ304に対して、アンビル306を、開放位置から閉鎖位置まで枢動させることが可能である。発射バー172は、エンドエフェクタ300内へと長手方向に並進するように、構成されている。発射バー172は、1つの中実部分から構築されてもよい、又は様々な例では、例えば鋼板のスタックを含む、積層材料を含んでもよい。発射バー172は、E型ビーム178と、その遠位端部にある切断縁部182と、を含む。様々な態様では、E型ビームは、I型ビームと称されてもよい。発射バー172の遠位側に突出する端部を、任意の好適な方法でE型ビーム178要素に取り付け得るが、この端部は、中でも特に、アンビル306が閉鎖位置にある場合に、細長いチャネル302内に位置付けられた外科用ステープルカートリッジ304からアンビル306を離すことを、補助し得る。E型ビーム178はまた、E型ビーム178を発射バー172によって遠位側に前進させながら組織を切るために使用され得る、鋭利な切断縁部182を含み得る。動作の際、E型ビーム178はまた、外科用ステープルカートリッジ304を作動、すなわち、発射させ得る。外科用ステープルカートリッジ304は、ステープルドライバ192上に載置された複数のステープル191を、それぞれの上向きに開いたステープル空洞195内に保持する、成形されたカートリッジ本体194を含み得る。楔形スレッド190は、E型ビーム178によって遠位側に駆動されて、外科用ステープルカートリッジ304の様々な構成要素を共に保持するカートリッジトレイ196上を、摺動する。楔形スレッド190は、E型ビーム178の切断縁部182がクランプされた組織を切る間、ステープルドライバ192を上向きにカム駆動して、ステープル191を追い出して、アンビル306と変形接触させる。
【0050】
E型ビーム178は、発射の間、アンビル306に係合する上部ピン180を含み得る。E型ビーム178は、カートリッジ本体194、カートリッジトレイ196、及び細長いチャネル302の様々な部分に係合し得る、中央ピン184及び下部フット186を更に含み得る。外科用ステープルカートリッジ304が細長いチャネル302内に位置決めされた場合に、カートリッジ本体194内に画定されたスロット193は、カートリッジトレイ196内に画定された長手方向スロット197、及び細長いチャネル302内に画定されたスロット189と、位置合わせされ得る。使用の際、E型ビーム178は、位置合わせされた長手方向スロット193、197、及び189を通って摺動し得、
図3に示されるように、E型ビーム178の下部フット186は、スロット189の長さに沿って細長いチャネル302の底面に沿って通っている溝に係合し得、中央ピン184は、長手方向スロット197の長さに沿ってカートリッジトレイ196の上面に係合し得、上部ピン180は、アンビル306に係合し得る。このような状況では、発射バー172が遠位側へと移動させられて、ステープルを外科用ステープルカートリッジ304から発射し、かつ/又はアンビル306と外科用ステープルカートリッジ304との間に捕捉された組織を切開するにつれて、E型ビーム178は、アンビル306と外科用ステープルカートリッジ304とを離し得る、又はそれらの間の相対移動を制限し得る。その後、発射バー172及びE型ビーム178は、近位側へと後退することで、アンビル306が開放されて、ステープル留めされて切られた2つの組織部分を解放することを可能にし得る。
【0051】
図4は、本開示の1つ以上の態様による、外科用器具又はツールの制御システム470の論理図を示す。システム470は、制御回路を備える。制御回路は、プロセッサ462及びメモリ468を備えるマイクロコントローラ461を含む。例えば、センサ472、474、476のうちの1つ以上が、プロセッサ462に実時間でのフィードバックを提供する。モータドライバ492によって駆動されるモータ482は、長手方向に移動可能な変位部材を動作可能に連結して、Iビームナイフ要素を駆動する。追跡システム480は、長手方向に移動可能な変位部材の位置を決定するように、構成されている。位置情報は、長手方向に移動可能な駆動部材の位置、並びに発射部材、発射バー、及びIビームナイフ要素の位置を決定するようにプログラムされ得る又は構成され得るプロセッサ462に、提供される。追加のモータが、Iビームの発射、閉鎖管の移動、シャフトの回転、及び関節運動を制御するために、ツールドライバインターフェースに提供されてもよい。ディスプレイ473は、器具の様々な動作条件を表示し、データ入力のためのタッチスクリーン機能を含んでもよい。ディスプレイ473上に表示された情報は、内視鏡撮像モジュールを介して取得された画像とオーバーレイされてもよい。
【0052】
一態様では、マイクロコントローラ461は、テキサス・インスツルメンツ社(Texas Instruments)のARM Cortexの商品名で周知のものなどの、任意のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサであってもよい。一態様では、主マイクロコントローラ461は、例えば、その詳細が製品データシートで入手可能である、最大40MHzの256KBのシングルサイクルフラッシュメモリ若しくはその他の不揮発性メモリのオンチップメモリ、性能を40MHz超に改善するためのプリフェッチバッファ、32KBのシングルサイクルSRAM、StellarisWare(登録商標)ソフトウェアを搭載した内部ROM、2KBのEEPROM、1つ以上のPWMモジュール、1つ以上のQEIアナログ、及び/又は12個のアナログ入力チャネルを有する1つ以上の12ビットADCを備える、テキサス・インスツルメンツ社から入手可能なLM4F230H5QR ARM Cortex-M4Fプロセッサコアであってもよい。
【0053】
一態様では、マイクロコントローラ461は、同じくテキサス・インスツルメンツ社製のHercules ARM Cortex R4の商品名で周知のTMS570及びRM4xなどの2つのコントローラベースのファミリを備える、安全コントローラを備えてもよい。安全コントローラは、スケーラブルな性能、接続性及びメモリの選択肢を提供しながら、高度な集積型安全機構を提供するために、とりわけ、IEC61508及びISO26262の安全限界用途専用に構成されていてもよい。
【0054】
マイクロコントローラ461は、ナイフ及び関節運動システムの速度及び位置に対する精密制御などの様々な機能を実施するように、プログラムされてもよい。一態様では、マイクロコントローラ461は、プロセッサ462及びメモリ468を含む。電気モータ482は、ギアボックス、及び関節運動部又はナイフシステムへの機械的連結部を備えたブラシ付き直流(DC)モータであってもよい。一態様では、モータドライバ492は、アレグロ・マイクロシステムズ社(Allegro Microsystems,Inc)から入手可能なA3941であってもよい。その他のモータドライバが、絶対位置決めシステムを備える追跡システム480で使用するために、容易に代用されてもよい。絶対位置決めシステムの詳細な説明は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年10月19日に公開された、米国特許出願公開第2017/0296213号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SURGICAL STAPLING AND CUTTING INSTRUMENT」に記載されている。
【0055】
マイクロコントローラ461は、変位部材及び関節運動システムの速度及び位置に対する正確な制御を提供するように、プログラムされてもよい。マイクロコントローラ461は、マイクロコントローラ461のソフトウェア内で応答を計算するように、構成されていてもよい。計算された応答は、実際のシステムの測定された応答と比較されて「観測された(observed)」応答が得られ、これが、実際のフィードバックの決定に使用される。観測された応答は、シミュレートされた応答の滑らかで連続的な性質と、測定された応答とのバランスをとる好適な調整された値であり、これは、システムに及ぼす外部の影響を検出し得る。
【0056】
一態様では、モータ482は、モータドライバ492によって制御されていてもよく、外科用器具又はツールの発射システムによって用いられ得る。様々な形態において、モータ482は、約25,000RPMの最大回転速度を有するブラシ付きDC駆動モータであってもよい。その他の構成では、モータ482としては、ブラシレスモータ、コードレスモータ、同期モータ、ステッパモータ、又は任意のその他の好適な電気モータが挙げられてもよい。モータドライバ492は、例えば、電界効果トランジスタ(FET)を備えるHブリッジドライバを備えてもよい。モータ482は、外科用器具又はツールに制御電力を供給するために、ハンドル組立体又はツールハウジングに解放可能に取り付けられた電源組立体によって、給電され得る。電源組立体は、外科用器具又はツールに給電するための電源として使用され得る、直列に接続された多数の電池セルを含み得る電池を備えてもよい。特定の状況下では、電源組立体の電池セルは、交換可能及び/又は再充電可能であってもよい。少なくとも1つの例では、電池セルは、電源組立体に連結可能かつ電源組立体から分離可能であり得るリチウムイオン電池であり得る。
【0057】
モータドライバ492は、アレグロ・マイクロシステムズ社から入手可能なA3941であってもよい。A3941 492は、特に、ブラシ付きDCモータなどの誘導負荷を目的として設計された外部Nチャネルパワー金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)と共に使用するための、フルブリッジコントローラである。ドライバ492は、固有の電荷ポンプレギュレータを備えるが、これは、完全(>10V)ゲート駆動を7Vまでの電池電圧に提供し、A3941が5.5Vまでの低減ゲート駆動で動作することを可能にする。NチャネルMOSFETに必要な上記の電池供給電圧を与えるために、ブートストラップコンデンサが用いられてもよい。ハイサイド駆動用の内部電荷ポンプにより、DC(100%デューティサイクル)動作が可能となる。フルブリッジは、ダイオード又は同期整流を使用して高速又は低速減衰モードで駆動され得る。低速減衰モードにおいて、電流の再循環は、ハイサイドのFETによっても、ローサイドのFETによっても可能である。電力FETは、抵抗器で調節可能なデッドタイムによって、シュートスルーから保護される。統合診断は、低電圧、温度過昇、及びパワーブリッジの異常を示すものであり、ほとんどの短絡状態下でパワーMOSFETを保護するように構成され得る。その他のモータドライバが、絶対位置決めシステムを備えた追跡システム480で使用するために、容易に代用されてもよい。
【0058】
追跡システム480は、本開示の一態様による位置センサ472を備える、制御されたモータ駆動回路配置を備える。絶対位置付けシステム用の位置センサ472は、変位部材の位置に対応する固有の位置信号を提供する。一態様では、変位部材は、ギア減速機組立体の対応する駆動ギアと噛合係合するための駆動歯のラックを備える、長手方向に移動可能な駆動部材を表す。その他の態様では、変位部材は、駆動歯のラックを含むように適合され、構成され得る発射部材を表す。更に別の態様では、変位部材は、発射バー又はIビームを表し、それらのそれぞれは、駆動歯のラックを含むように適合され、構成され得る。したがって、本明細書で使用される場合、変位部材という用語は、一般的に、駆動部材、発射部材、発射バー、Iビーム、又は変位され得る任意の要素などの、外科用器具又はツールの任意の可動部材を指すために使用される。一態様では、長手方向に移動可能な駆動部材は、発射部材、発射バー、及びIビームに連結される。したがって、絶対位置決めシステムは、実際には、長手方向に移動可能な駆動部材の直線変位を追跡することによって、Iビームの直線変位を追跡し得る。様々なその他の態様では、変位部材は、直線変位を測定するために好適な任意の位置センサ472に、連結されてもよい。したがって、長手方向に移動可能な駆動部材、発射部材、発射バー、若しくはIビーム、又はそれらの組み合わせは、任意の好適な直線変位センサに連結されてもよい。直線変位センサは、接触式変位センサ又は非接触式変位センサを含んでもよい。直線変位センサは、線形可変差動変圧器(LVDT)、差動可変磁気抵抗型変換器(DVRT)、スライドポテンショメータ、移動可能な磁石及び一連の直線状に配置されたホール効果センサを備える磁気感知システム、固定された磁石及び一連の移動可能な直線状に配置されたホール効果センサを備える磁気感知システム、移動可能な光源及び一連の直線状に配置された光ダイオード若しくは光検出器を備える光学検出システム、固定された光源及び一連の移動可能な直線状に配置された光ダイオード若しくは光検出器を備える光学検出システム、又はこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0059】
電気モータ482は、変位部材上の駆動歯のセット、又は駆動歯のラックと噛合係合で取り付けられるギア組立体と動作可能に接続する、回転式シャフトを含み得る。センサ要素は、位置センサ472要素の1回転が、変位部材のいくつかの直線長手方向並進に対応するように、ギア組立体に動作可能に連結されてもよい。ギアリング及びセンサの構成は、ラックピニオン構成によって直線アクチュエータに、又はスパーギア若しくはその他の接続によって回転アクチュエータに接続され得る。電源は、絶対位置付けシステムに電力を供給し、出力インジケータは、絶対位置付けシステムの出力を表示してもよい。変位部材は、ギア減速機アセンブリの対応する駆動ギアと噛合係合するための、その上に形成された駆動歯のラックを含む長手方向に移動可能な駆動部材を表す。変位部材は、長手方向に移動可能な発射部材、発射バー、Iビーム、又はこれらの組み合わせを表す。
【0060】
位置センサ472と関連付けられたセンサ素子の1回転は、変位部材の長手方向直線変位d1に相当し、d1は、変位部材に連結されたセンサ素子の1回転した後で、変位部材が点「a」から点「b」まで移動する長手方向の直線距離である。センサ構成は、位置センサ472が変位部材のフルストロークに対して1回以上の回転を完了する結果をもたらすギアの減速を介して、接続されてもよい。位置センサ472は、変位部材のフルストロークに対して、複数回の回転を完了してもよい。
【0061】
位置センサ472の2回以上の回転に対する固有の位置信号を提供するために、一連のスイッチ(ここでnは、1よりも大きい整数である)が、単独で、又はギアの減速との組み合わせで、用いられてもよい。スイッチの状態は、マイクロコントローラ461にフィードバックされ、マイクロコントローラ461は、論理を適用して、変位部材の長手方向の直線変位d1+d2+...dnに対応する固有の位置信号を決定する。位置センサ472の出力は、マイクロコントローラ461に供給される。センサ構成の位置センサ472は、位置信号又は値の固有の組み合わせを出力する、磁気センサ、電位差計などのアナログ回転センサ、又はアナログホール効果要素のアレイを備えてもよい。
【0062】
位置センサ472は、例えば、全磁界又は磁界のベクトル成分を測定するか否かに従って分類される磁気センサなどの、任意の数の磁気検出素子を備えてもよい。両タイプの磁気センサを生産するために使用される技術は、物理学及び電子工学の多数の側面を含んでいる。磁界の感知に使用される技術としては、とりわけ、探りコイル、フラックスゲート、光ポンピング、核摂動(nuclear precession)、SQUID、ホール効果、異方性磁気抵抗、巨大磁気抵抗、磁気トンネル接合、巨大磁気インピーダンス、磁歪/圧電複合材、磁気ダイオード、磁気トランジスタ、光ファイバ、磁気光学、及び微小電気機械システムベースの磁気センサが挙げられる。
【0063】
一態様では、絶対位置付けシステムを備える追跡システム480の位置センサ472は、磁気回転絶対位置付けシステムを備える。位置センサ472は、オーストリアマイクロシステムズ社(Austria Microsystems、AG)から入手可能なAS5055EQFTシングルチップ磁気回転位置センサとして、実装されてもよい。位置センサ472は、マイクロコントローラ461に接続され、絶対位置決めシステムを実現する。位置センサ472は、低電圧低電力の構成要素であり、磁石の上方に位置する位置センサ472のエリアに、4つのホール効果素子を含む。また、高解像度ADC及びスマート電力管理コントローラが、チップ上に設けられている。加算、減算、ビットシフト、及びテーブル参照演算のみを必要とする、双曲線関数及び三角関数を計算する簡潔かつ効率的なアルゴリズムを実装するために、桁毎法及びボルダーアルゴリズムとしても知られる、座標回転デジタルコンピュータ(coordinate rotation digital computer、CORDIC)プロセッサが設けられる。角度位置、アラームビット、及び磁界情報は、シリアル周辺インターフェース(Serial Peripheral Interface、SPI)インターフェースなどの標準的なシリアル通信インターフェースを介して、マイクロコントローラ461に送信される。位置センサ472は、12ビット又は14ビットの解像度を提供する。位置センサ472は、小型のQFN16ピン4×4×0.85mmパッケージで提供されるAS5055チップであってもよい。
【0064】
絶対位置決めシステムを備える追跡システム480は、PID、状態フィードバック、及び適応コントローラなどのフィードバックコントローラを備えてもよい、及び/又はこれを実装するようにプログラムされてもよい。電源は、フィードバックコントローラからの信号を、システムへの物理的入力、この場合は電圧へと変換する。その他の例としては、電圧、電流、及び力のPWMが挙げられる。位置センサ472によって測定される位置に加えて、物理的システムの物理パラメータを測定するために、その他のセンサ(複数可)が設けられてもよい。いくつかの態様では、その他のセンサ(複数可)としては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2016年5月24日発行の、米国特許第9,345,481号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年9月18日に公開された、米国特許出願公開第2014/0263552号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、及びその全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年6月20日に出願された、米国特許出願第15/628,175号、発明の名称「TECHNIQUES FOR ADAPTIVE CONTROL OF MOTOR VELOCITY OF A SURGICAL STAPLING AND CUTTING INSTRUMENT」に記載されているものなどのセンサ配置が、挙げられ得る。デジタル信号処理システムでは、絶対位置決めシステムはデジタルデータ取得システムに連結され、ここで、絶対位置決めシステムの出力は、有限の解像度及びサンプリング周波数を有する。絶対位置決めシステムは、計算された応答を測定された応答に向けて駆動する加重平均及び理論制御ループなどのアルゴリズムを使用して、計算された応答を測定された応答と組み合わせるために、比較及び組み合わせ回路を備えてもよい。入力を知ることによって物理的システムの状態及び出力がどうなるかを予測するために、物理的システムの計算された応答は、質量、慣性、粘性摩擦、誘導抵抗などの特性を考慮に入れる。
【0065】
絶対位置付けシステムは、単にモータ482がとった前方又は後方への工程の数を計数して装置アクチュエータ、駆動バー、ナイフなどの位置を推定する従来の回転エンコーダで必要となり得るような、変位部材をリセット(ゼロ又はホーム)位置へ後退又は前進させることなしに、器具の電源投入時に変位部材の絶対位置を提供する。
【0066】
例えば、歪みゲージ又は微小歪みゲージなどのセンサ474は、例えば、アンビルに適用される閉鎖力を示し得る、クランプ動作中にアンビルに及ぼされる歪みの振幅などの、エンドエフェクタの1つ以上のパラメータを測定するように、構成されている。測定された歪みは、デジタル信号に変換されて、プロセッサ462に提供される。センサ474の代わりに、又はこれに加えて、例えば、負荷センサなどのセンサ476が、閉鎖駆動システムによってアンビルに加えられる閉鎖力を測定してもよい。例えば、負荷センサなどのセンサ476は、外科用器具又はツールの発射ストローク中にIビームに加えられる発射力を測定してもよい。Iビームは、楔形スレッドと係合するように構成されており、楔形スレッドは、ステープルドライバを上向きにカム作用して、ステープルを押し出してアンビルと変形接触させるように、構成されている。Iビームはまた、Iビームを発射バーによって遠位に前進させる際に組織を切断するために使用され得る、鋭利な切刃を含む。代替的に、モータ482によって消費される電流を測定するために、電流センサ478を用いてもよい。発射部材を前進させるために必要な力は、例えば、モータ482によって消費される電流に対応し得る。測定された力は、デジタル信号に変換されて、プロセッサ462に提供される。
【0067】
一形態では、歪みゲージセンサ474を使用して、エンドエフェクタによって組織に加えられる力を測定し得る。処置されている組織に対するエンドエフェクタによる力を測定するために、歪みゲージが、エンドエフェクタに連結され得る。エンドエフェクタによって把持された組織に加えられる力を測定するためのシステムは、例えば、エンドエフェクタの1つ以上のパラメータを測定するように構成された微小歪みゲージなどの、歪みゲージセンサ474を備える。一態様では、歪みゲージセンサ474は、組織圧縮を示し得る、クランプ動作中にエンドエフェクタの顎部部材に及ぼされる歪みの振幅又は規模を測定し得る。測定された歪みは、デジタル信号に変換されて、マイクロコントローラ461のプロセッサ462に提供される。負荷センサ476は、例えば、アンビルとステープルカートリッジとの間に捕捉された組織を切断するために、ナイフ要素を動作させるために使用される力を測定してもよい。磁界センサは、捕捉された組織の厚さを測定するために用いられ得る。磁界センサの測定値もまた、デジタル信号に変換されて、プロセッサ462に供給されてもよい。
【0068】
センサ474、476によってそれぞれ測定される、組織圧縮、組織の厚さ、及び/又はエンドエフェクタを組織上で閉鎖するために必要な力の測定値は、発射部材の選択された位置、及び/又は発射部材の速度の対応する値を特性決定するために、マイクロコントローラ461によって使用されてもよい。一実施例では、メモリ468は、評価の際にマイクロコントローラ461によって用いられ得る技術、等式及び/又はルックアップテーブルを記憶してもよい。
【0069】
外科用器具又はツールの制御システム470はまた、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第15/940632号、発明の名称「DATA STRIPPING METHOD TO INTERROGATE PATIENT RECORDS AND CREATE ANONYMIZED RECORD」(代理人整理番号END8500USNP/170767)で説明されているように、モジュール式通信ハブと通信する有線通信回路又は無線通信回路を備えてもよい。
【0070】
図5は、本開示の一態様による、外科用器具又はツールの態様を制御するように構成された、制御回路500を示す。制御回路500は、本明細書に記載される様々なプロセスを実装するように、構成され得る。制御回路500は、少なくとも1つのメモリ回路504に連結された1つ以上のプロセッサ502(例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ)を備えるマイクロコントローラを備えてもよい。メモリ回路504は、プロセッサ502によって実行された場合に、プロセッサ502に、本明細書に記載される様々なプロセスを実装するための機械命令を実行させる、機械実行可能命令を記憶する。プロセッサ502は、当該技術分野で周知の多数のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサのうちの任意の1つであってもよい。メモリ回路504は、揮発性及び不揮発性の記憶媒体を備えてもよい。プロセッサ502は、命令処理ユニット506、及び演算ユニット508を含んでもよい。命令処理ユニットは、本開示のメモリ回路504から命令を受信するように、構成されていてもよい。
【0071】
図6は、本開示の一態様による、外科用器具又はツールの態様を制御するように構成された、組み合わせ論理回路510を示す。組み合わせ論理回路510は、本明細書に記載される様々なプロセスを実装するように、構成され得る。組み合わせ論理回路510は、入力514において外科用器具又はツールに関連付けられたデータを受信し、組み合わせ論理512によってデータを処理し、出力516を供給するように構成された組み合わせロジック512を備える、有限状態機械を備えてもよい。
【0072】
図7は、本開示の一態様による、外科用器具又はツールの態様を制御するように構成された、順序論理回路520を示す。順序論理回路520又は組み合わせロジック522は、本明細書に記載される様々なプロセスを実装するように、構成され得る。順序論理回路520は、有限状態機械を備えてもよい。順序論理回路520は、例えば、組み合わせロジック522、少なくとも1つのメモリ回路524、及びクロック529を備えてもよい。少なくとも1つのメモリ回路524は、有限状態機械の現在の状態を記憶し得る。特定の例では、順序論理回路520は、同期式であっても、又は非同期式であってもよい。組み合わせ論理522は、入力526から外科用器具又はツールと関連付けられたデータを受信し、組み合わせ論理522によってデータを処理し、出力528を提供するように構成される。その他の態様では、回路は、プロセッサ(例えば、
図5のプロセッサ502)と、本明細書の様々なプロセスを実装する有限状態マシンと、の組み合わせを含んでもよい。その他の態様では、有限状態マシンは、組み合わせ論理回路(例えば
図6の組み合わせ論理回路510)と、順序論理回路520と、の組み合わせを含んでもよい。
【0073】
図8は、様々な機能を実施するために起動され得る複数のモータを備える外科用器具又はツールを示す。特定の例では、第1のモータを起動させて第1の機能を実施し得、第2のモータを起動させて第2の機能を実施し得、第3のモータを起動させて第3の機能を実施し得、第4のモータを起動させて第4の機能を実施し得る、といった具合である。特定の例では、ロボット外科用器具600の複数のモータは個々に起動されて、エンドエフェクタにおいて発射運動、閉鎖運動、及び/又は関節運動を生じさせ得る。発射運動、閉鎖運動、及び/又は関節運動は、例えば、シャフトアセンブリを介して、エンドエフェクタに伝達され得る。
【0074】
特定の例では、外科用器具システム又はツールは、発射モータ602を含んでもよい。発射モータ602は、具体的にはIビーム要素を変位させるために、モータ602によって生成された発射運動をエンドエフェクタに伝達するように構成され得る発射モータ駆動組立体604に、動作可能に連結されてもよい。特定の例では、モータ602によって生成される発射運動によって、例えば、ステープルをステープルカートリッジから、エンドエフェクタによって捕捉された組織内へと配備し、かつ/又はIビーム要素の切刃を前進させて、捕捉された組織を切断してもよい。Iビーム要素は、モータ602の方向を逆転させることによって後退させてもよい。
【0075】
特定の例では、外科用器具又はツールは、閉鎖モータ603を含んでもよい。閉鎖モータ603は、具体的には閉鎖管を変位させてアンビルを閉鎖し、アンビルとステープルカートリッジとの間で組織を圧縮するためにモータ603によって生成された閉鎖運動をエンドエフェクタに伝達するように構成され得る、閉鎖モータ駆動組立体605と動作可能に連結されてもよい。閉鎖運動によって、エンドエフェクタは、例えば、組織を捕捉する、開放構成から接近構成へと移行されてもよい。エンドエフェクタは、モータ603の方向を逆転させることによって開放位置に移行されてもよい。
【0076】
特定の例では、外科用器具又はツールは、例えば、1つ以上の関節運動モータ606a、606bを含んでもよい。モータ606a、606bは、モータ606a、606bによって生成された関節運動をエンドエフェクタに伝達するように構成され得る、対応する関節運動モータ駆動組立体608a、608bに動作可能に連結されてもよい。特定の事例では、関節運動部によって、例えば、エンドエフェクタがシャフトに対して関節運動してもよい。
【0077】
上述したように、外科用器具又はツールは、様々な独立した機能を実施するように構成され得る複数のモータを含んでもよい。特定の例では、外科用器具又はツールの複数のモータは、その他のモータが停止した状態を維持している間に、個別に又は別個に起動させて、1つ以上の機能を実施し得る。例えば、関節運動モータ606a、606bを起動させて、発射モータ602が停止した状態を維持している間に、エンドエフェクタを関節運動させ得る。代替的に、発射モータ602を起動させて、関節運動モータ606が停止した状態を維持している間に、複数のステープルを発射させ、及び/又は切刃を前進させ得る。更に、閉鎖モータ603は、本明細書の以下でより詳細に説明されるように、閉鎖管及びIビーム要素を遠位に前進させるために、発射モータ602と同時に起動されてもよい。
【0078】
特定の例では、外科用器具又はツールは、外科用器具又はツールの複数のモータと共に用いることができる、共通の制御モジュール610を含んでもよい。特定の例では、共通の制御モジュール610は、一度に複数のモータのうちの1つに対応してもよい。例えば、共通の制御モジュール610は、ロボット外科用器具の複数のモータに対して、個々に連結可能かつ分離可能であってもよい。特定の例では、外科用器具又はツールの複数のモータは、共通の制御モジュール610などの1つ以上の共通の制御モジュールを共有してもよい。特定の例では、外科用器具又はツールの複数のモータは、共通の制御モジュール610に個別にかつ選択的に係合され得る。特定の例では、共通の制御モジュール610は、外科用器具又はツールの複数のモータのうちの一方とのインターフェース接続から、外科用器具又はツールの複数のモータのうちのもう一方とのインターフェース接続へと、選択的に切り替えられ得る。
【0079】
少なくとも1つの例では、共通の制御モジュール610は、関節運動モータ606a、606bとの動作可能な係合と、発射モータ602又は閉鎖モータ603のいずれかとの動作可能な係合と、の間で、選択的に切り替えられ得る。少なくとも1つの実施例では、
図8に示すように、スイッチ614は、複数の位置及び/又は状態間を移動又は移行し得る。例えば、第1の位置616では、スイッチ614は、共通の制御モジュール610を発射モータ602と電気的に連結してもよく、第2の位置617では、スイッチ614は、共通の制御モジュール610を閉鎖モータ603と電気的に連結してもよく、第3の位置618aでは、例えば、スイッチ614は、共通の制御モジュール610を第1の関節運動モータ606aと電気的に連結してもよく、第4の位置618bでは、スイッチ614は、共通の制御モジュール610を第2の関節運動モータ606bと電気的に連結してもよい。特定の例では、同時に、別個の共通の制御モジュール610を、発射モータ602、閉鎖モータ603、及び関節運動モータ606a、606bと電気的に連結してもよい。特定の例では、スイッチ614は、機械的スイッチ、電気機械的スイッチ、固体スイッチ、又は任意の好適な切り替え機構であってもよい。
【0080】
モータ602、603、606a、606bのそれぞれは、モータのシャフト上の出力トルクを測定するためのトルクセンサを備えてもよい。エンドエフェクタ上の力は、顎部の外側の力センサによって、又は顎部を作動させるモータのトルクセンサなどによって、任意の従来の様式で感知されてもよい。
【0081】
様々な例では、
図8に示されるように、共通の制御モジュール610は、1つ以上のHブリッジFETを備え得るモータドライバ626を備えてもよい。モータドライバ626は、例えば、マイクロコントローラ620(「コントローラ」)からの入力に基づいて、電源628から共通の制御モジュール610に連結されたモータへと伝達された電力を、変調してもよい。特定の例では、上述したように、例えば、モータが共通の制御モジュール610に連結されている間にマイクロコントローラ620を用いて、モータによって引き込まれる電流を決定し得る。
【0082】
特定の例では、マイクロコントローラ620は、マイクロプロセッサ622(「プロセッサ(processor)」)と、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体又はメモリユニット624(「メモリ(memory)」)と、を含んでもよい。特定の例では、メモリ624は、様々なプログラム命令を記憶してもよく、それが実行された場合に、プロセッサ622に、本明細書に記載される複数の機能及び/又は計算を実施させ得る。特定の例では、メモリユニット624のうちの1つ以上が、例えば、プロセッサ622に連結されてもよい。
【0083】
特定の事例では、電源628を用いて、例えば、マイクロコントローラ620に電力を供給し得る。特定の事例では、電源628は、例えばリチウムイオン電池などの電池(又は「電池パック」若しくは「電源パック(power pack)」)を含んでもよい。特定の例では、電池パックは、外科用器具600に電力を供給するため、ハンドルに解除可能に装着されるように、構成されていてもよい。直列で接続された多数の電池セルを、電源628として使用してもよい。特定の事例では、電源628は、例えば、交換可能及び/又は再充電可能であってもよい。
【0084】
様々な例では、プロセッサ622は、モータドライバ626を制御して、共通の制御モジュール610に連結されたモータの位置、回転方向、及び/又は速度を制御してもよい。特定の例では、プロセッサ622は、モータドライバ626に信号伝達して、共通の制御モジュール610に連結されるモータを、停止及び/又は無効化し得る。「プロセッサ(processor)」という用語は、本明細書で使用される場合、任意の好適なマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、又は、コンピュータの中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)の機能を、1つの集積回路又は最大で数個の集積回路上で統合した、その他の基本コンピューティング装置を含むと、理解されるべきである。プロセッサは、デジタルデータを入力として受理し、メモリに記憶された命令に従ってそのデータを処理し、結果を出力として提供する、多目的のプログラマブルデバイスである。これは、内部メモリを有するので、逐次的デジタル論理の一例である。プロセッサは、二進数法で表される数字及び記号で動作する。
【0085】
一例では、プロセッサ622は、テキサス・インスツルメンツ社製のARM Cortexの商品名で周知のものなどの、任意のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサであってもよい。特定の例では、マイクロコントローラ620は、例えばテキサス・インスツルメンツ社から入手可能なLM 4F230H5QRであってもよい。少なくとも1つの実施例では、テキサス・インスツルメンツ社のLM4F230H5QRは、製品データシートで容易に利用可能な機能の中でもとりわけ、最大40MHzの256KBのシングルサイクルフラッシュメモリ若しくはその他の不揮発性メモリのオンチップメモリ、性能を40MHz超に改善するためのプリフェッチバッファ、32KBのシングルサイクルSRAM、StellarisWare(登録商標)ソフトウェアを搭載した内部ROM、2KBのEEPROM、1つ以上のPWMモジュール、1つ以上のQEIアナログ、12個のアナログ入力チャネルを備える1つ以上の12ビットADCを含むARM Cortex-M4Fプロセッサコアである。その他のマイクロコントローラが、モジュール4410と共に使用するために、容易に代用されてもよい。したがって、本開示は、この文脈に限定されるべきではない。
【0086】
特定の例では、メモリ624は、共通の制御モジュール610に連結可能な外科用器具600のモータのそれぞれを制御するためのプログラム命令を含んでもよい。例えば、メモリ624は、発射モータ602、閉鎖モータ603、及び関節運動モータ606a、606bを制御するためのプログラム命令を含んでもよい。このようなプログラム命令は、プロセッサ622に、外科用器具又はツールのアルゴリズム又は制御プログラムからの入力に従って、発射機能、閉鎖機能、及び関節運動機能を制御させ得る。
【0087】
特定の例では、例えば、センサ630などの1つ以上の機構及び/又はセンサを用いて、特定の設定で使用すべきプログラム命令を、プロセッサ622に警報し得る。例えば、センサ630は、エンドエフェクタの発射、閉鎖、及び関節運動に関連するプログラム命令を使用するように、プロセッサ622に警報してもよい。特定の例では、センサ630は、例えば、スイッチ614の位置を感知するために用いられ得る位置センサを備えてもよい。したがって、プロセッサ622は、例えば、センサ630を介してスイッチ614が第1の位置616にあることを検出した際に、エンドエフェクタのIビームの発射と関連付けられたプログラム命令を使用してもよく、プロセッサ622は、例えば、センサ630を介してスイッチ614が第2の位置617にあることを検出した際に、アンビルの閉鎖と関連付けられたプログラム命令を使用してもよく、プロセッサ622は、例えば、センサ630を介してスイッチ614が第3の位置618a又は第4の位置618bにあることを検出した際に、エンドエフェクタの関節運動と関連付けられたプログラム命令を使用してもよい。
【0088】
図9は、本開示の一態様による、本明細書に記載される外科用ツールを操作するように構成されたロボット外科用器具700の、概略図である。ロボット外科用器具700は、単一又は複数の関節運動駆動連結部のいずれかを用いて、変位部材の遠位並進/近位並進、閉鎖管の遠位変位/近位変位、シャフトの回転及び関節運動を制御するように、プログラム又は構成されていてもよい。一態様では、外科用器具700は、発射部材、閉鎖部材、シャフト部材、及び/又は1つ以上の関節運動部材を独立して制御するように、プログラム又は構成されていてもよい。外科用器具700は、モータ駆動式の発射部材、閉鎖部材、シャフト部材、又は1つ以上の関節運動部材を制御するように構成された、制御回路710を備える。
【0089】
一態様では、ロボット外科用器具700は、複数のモータ704a~704eを介して、エンドエフェクタ702のアンビル716及びIビーム714(鋭い切刃を含む)部分、取り外し可能なステープルカートリッジ718、シャフト740、並びに1つ以上の関節運動部材742a、742bを制御するように構成された、制御回路710を備える。位置センサ734は、Iビーム714の位置フィードバックを制御回路710に提供するように、構成されていてもよい。その他のセンサ738は、制御回路710にフィードバックを提供するように構成されていてもよい。タイマ/カウンタ731は、制御回路710にタイミング及びカウント情報を提供する。モータ704a~704eを動作させるためにエネルギー源712が設けられてもよく、電流センサ736は、モータ電流フィードバックを制御回路710に提供する。モータ704a~704eは、開ループ又は閉ループフィードバック制御において、718における制御回路710によって、個別に操作され得る。
【0090】
一態様では、制御回路710は、1つ以上のマイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又はプロセッサ(複数可)に、1つ以上のタスクを実施させる命令を実行するための、その他の好適なプロセッサを含んでもよい。一態様では、タイマ/カウンタ731は、経過時間又はデジタルカウントなどの出力信号を制御回路710に提供して、位置センサ734によって決定されたIビーム714の位置をタイマ/カウンタ731の出力と相関させ、それによって、制御回路710は、Iビーム714が開始位置に対して特定の位置にある場合の、開始位置又は時間(t)に対する特定の時間(t)におけるIビーム714の位置を、決定し得る。タイマ/カウンタ731は、経過時間を測定する、外部事象を計数する、又は外部事象の時間を測定するように、構成されていてもよい。
【0091】
一態様では、制御回路710は、1つ以上の組織状態に基づいてエンドエフェクタ702の機能を制御するように、プログラムされていてもよい。制御回路710は、本明細書に記載されているとおり、直接的又は間接的のいずれかで、厚さなどの組織状態を感知するように、プログラムされていてもよい。制御回路710は、組織状態に基づいて発射制御プログラム又は閉鎖制御プログラムを選択するように、プログラムされていてもよい。発射制御プログラムは、変位部材の遠位運動を記述してもよい。様々な組織状態をより良好に治療するために、様々な発射制御プログラムが選択されてもよい。例えば、より厚い組織が存在する場合、制御回路710は、変位部材をより低速で、かつ/又はより低電力で並進させるように、プログラムされていてもよい。より薄い組織が存在する場合、制御回路710は、変位部材をより高速で、かつ/又はより高電力で並進させるように、プログラムされていてもよい。閉鎖制御プログラムは、アンビル716によって組織に加えられる閉鎖力を制御してもよい。その他の制御プログラムは、シャフト740及び関節運動部材742a、742bの回転を制御する。
【0092】
一態様では、制御回路710は、モータ設定点信号を生成してもよい。モータ設定点信号は、様々なモータコントローラ708a~708eに提供されてもよい。モータコントローラ708a~708eは、本明細書に記載されるように、モータ704a~704eにモータ駆動信号を提供してモータ704a~704eを駆動するように構成された、1つ以上の回路を含んでもよい。いくつかの例では、モータ704a~704eは、ブラシ付きDC電気モータであってもよい。例えば、モータ704a~704eの速度は、それぞれのモータ駆動信号に比例してもよい。いくつかの例では、モータ704a~704eはブラシレスDC電気モータであってもよく、それぞれのモータ駆動信号は、モータ704a~704eの1つ以上の固定子巻線に提供されるPWM信号を含んでもよい。また、いくつかの例では、モータコントローラ708a~708eは省略されてもよく、制御回路710が、モータ駆動信号を直接生成してもよい。
【0093】
一態様では、制御回路710は、最初に、モータ704a~704eのそれぞれを、変位部材のストロークの第1の開ループ部分では開ループ構成で、動作させてもよい。ストロークの開ループ部分の間のロボット外科用器具700の応答に基づいて、制御回路710は、閉ループ構成の発射制御プログラムを選択してもよい。器具の応答としては、開ループ部分の間の変位部材の並進距離、開ループ部分の間に経過する時間、開ループ部分の間にモータ704a~704eのうちの1つに提供されるエネルギー、モータ駆動信号のパルス幅の合計などが挙げられてもよい。開ループ部分の後で、制御回路710は、変位部材ストロークの第2の部分に対して選択された発射制御プログラムを実装してもよい。例えば、ストロークの閉ループ部分の間、制御回路710は、変位部材の位置を記述する並進データに基づいて、モータ704a~704eのうちの1つを閉ループ式に変調して、変位部材を一定速度で並進させてもよい。
【0094】
一態様では、モータ704a~704eは、エネルギー源712から電力を受信してもよい。エネルギー源712は、主交流電源、電池、スーパーキャパシタ又は任意のその他の好適なエネルギー源によって駆動されるDC電源であってもよい。モータ704a~704eは、それぞれの伝達機構706a~706eを介して、Iビーム714、アンビル716、シャフト740、関節運動部742a、及び関節運動部742bなどの個々の可動機械的要素に、機械的に連結されてもよい。伝達装置706a~706eは、モータ704a~704eを可動機械的要素に連結するための、1つ以上のギア又はその他の連結構成要素を含んでもよい。位置センサ734は、Iビーム714の位置を感知してもよい。位置センサ734は、Iビーム714の位置を示す位置データを生成することができる任意のタイプのセンサであってもよい、又はそれを含んでもよい。いくつかの実施例では、位置センサ734は、Iビーム714が遠位及び近位に並進する際に、一連のパルスを制御回路710に提供するように構成された、エンコーダを含んでもよい。制御回路710は、パルスを追跡してIビーム714の位置を決定してもよい。例えば、近接センサを含めた、その他の好適な位置センサが使用されてもよい。その他のタイプの位置センサが、Iビーム714の運動を示すその他の信号を提供してもよい。また、いくつかの実施例では、位置センサ734は、省略されてもよい。モータ704a~704eのいずれかがステッパモータである場合、制御回路710は、モータ704が実行するように命令されたステッパの数及び方向を合計することによって、Iビーム714の位置を追跡してもよい。位置センサ734は、エンドエフェクタ702内、又は器具の任意のその他の部分に位置していてもよい。モータ704a~704eのそれぞれの出力は、力を感知するためのトルクセンサ744a~744eを含み、駆動シャフトの回転を感知するエンコーダを有する。
【0095】
一態様では、制御回路710は、エンドエフェクタ702のIビーム714部分などの発射部材を駆動するように、構成されている。制御回路710は、モータ制御部708aにモータ設定点を提供し、モータ制御部708aは、モータ704aに駆動信号を提供する。モータ704aの出力シャフトは、トルクセンサ744aに連結されている。トルクセンサ744aは、Iビーム714に連結された伝達機構706aに連結されている。伝達機構706aは、エンドエフェクタ702の長手方向軸に沿って遠位方向及び近位方向へのIビーム714の移動を制御するための回転要素及び発射部材などの、可動機械的要素を備える。一態様では、モータ704aは、第1のナイフ駆動ギア及び第2のナイフ駆動ギアを含むナイフギア減速セットを含むナイフギアアセンブリに、連結されていてもよい。トルクセンサ744aは、制御回路710に発射力フィードバック信号を提供する。発射力信号は、Iビーム714を発射又は変位させるために必要な力を表す。位置センサ734は、発射ストロークに沿ったIビーム714の位置又は発射部材の位置を、フィードバック信号として制御回路710に提供するように、構成されていてもよい。エンドエフェクタ702は、制御回路710にフィードバック信号を提供するように構成された追加のセンサ738を含んでもよい。使用準備が整うと、制御回路710は、モータ制御部708aに発射信号を提供してもよい。発射信号に応答して、モータ704aは、発射部材をエンドエフェクタ702の長手方向軸線に沿って、近位のストローク開始位置からストローク開始位置の遠位側にあるストローク終了位置まで、遠位方向に駆動してもよい。発射部材が遠位に並進した際に、遠位端部に配置された切断要素を備えるIビーム714は、遠位に前進して、ステープルカートリッジ718とアンビル716との間に位置する組織を切断する。
【0096】
一態様では、制御回路710は、エンドエフェクタ702のアンビル716部分などの閉鎖部材を駆動するように、構成されている。制御回路710は、モータ制御部708bにモータ設定点を提供し、モータ制御部708dは、モータ704bに駆動信号を提供する。モータ704bの出力シャフトは、トルクセンサ744bに連結されている。トルクセンサ744bは、アンビル716に連結された伝達機構706bに連結されている。伝達機構706bは、開放位置及び閉鎖位置からのアンビル716の移動を制御するための回転要素及び閉鎖部材などの、可動機械的要素を含む。一態様では、モータ704bは、閉鎖スパーギアと噛合係合して支持される閉鎖減速ギアセットを含む閉鎖ギアアセンブリに、連結されている。トルクセンサ744bは、制御回路710に閉鎖力フィードバック信号を提供する。閉鎖力フィードバック信号は、アンビル716に適用される閉鎖力を表す。位置センサ734は、閉鎖部材の位置をフィードバック信号として制御回路710に提供するように、構成されていてもよい。エンドエフェクタ702内の追加のセンサ738は、閉鎖力フィードバック信号を、制御回路710に提供してもよい。枢動可能なアンビル716は、ステープルカートリッジ718の反対側に位置付けられている。使用準備が整うと、制御回路710は、モータ制御部708bに閉鎖信号を提供してもよい。閉鎖信号に応答して、モータ704bは、閉鎖部材を前進させて、アンビル716とステープルカートリッジ718との間で、組織を把持する。
【0097】
一態様では、制御回路710は、エンドエフェクタ702を回転させるために、シャフト740などのシャフト部材を回転させるように、構成されている。制御回路710は、モータ制御部708cにモータ設定点を提供し、モータ制御部708cは、モータ704cに駆動信号を提供する。モータ704cの出力シャフトは、トルクセンサ744cに連結されている。トルクセンサ744cは、シャフト740に連結された伝達装置706cに連結されている。伝達装置706cは、シャフト740の時計回り又は反時計回りの回転を、360度まで及びそれを超えて制御するための回転要素などの、可動機械的要素を含む。一態様では、モータ704cは、ツール装着プレート上に動作可能に支持された回転ギア組立体によって動作可能に係合されるように、近位閉鎖管の近位端部上に形成された(又はこれに取り付けられた)管状ギアセグメントを含む回転伝達機構組立体に、連結されている。トルクセンサ744cは、制御回路710に回転力フィードバック信号を提供する。回転力フィードバック信号は、シャフト740に加えられる回転力を表す。位置センサ734は、閉鎖部材の位置をフィードバック信号として制御回路710に提供するように、構成されていてもよい。シャフトエンコーダなどの追加のセンサ738が、シャフト740の回転位置を制御回路710に提供してもよい。
【0098】
一態様では、制御回路710は、エンドエフェクタ702を関節運動させるように、構成されている。制御回路710は、モータ制御部708dにモータ設定点を提供し、モータ制御部708dは、モータ704dに駆動信号を提供する。モータ704dの出力シャフトは、トルクセンサ744dに連結されている。トルクセンサ744dは、関節運動部材742aに連結された伝達装置706dに連結されている。伝達機構706dは、エンドエフェクタ702の±65°の関節運動を制御するための関節運動要素などの、可動機械的要素を含む。一態様では、モータ704dは、関節運動ナットに連結され、関節運動ナットは、遠位スパイン部分の近位端部分上で回転可能に軸支され、遠位スパイン部分の近位端部分上で関節運動ギアアセンブリによって回転可能に駆動される。トルクセンサ744dは、制御回路710に関節運動力フィードバック信号を提供する。関節運動力フィードバック信号は、エンドエフェクタ702に加えられる関節運動力を表す。関節運動エンコーダなどのセンサ738は、エンドエフェクタ702の関節運動位置を、制御回路710に提供してもよい。
【0099】
別の態様では、ロボット外科用システム700の関節運動機能は、2つの関節運動部材又は連結部742a、742bを含んでもよい。これらの関節運動部材742a、742bは、2つのモータ708d、708eによって駆動されるロボットインターフェース(ラック)上の個別のディスクによって駆動される。別個の発射モータ704aが提供された場合に、関節運動連結部742a、742bのそれぞれは、ヘッドが運動していない場合にヘッドに抵抗保持運動及び負荷を提供するために、かつヘッドが関節運動している場合に関節運動を提供するために、その他の連結部に対して、拮抗的に駆動し得る。関節運動部材742a、742bは、ヘッドが回転する際に規定の半径でヘッドに取り付けられる。したがって、ヘッドが回転した際に、プッシュプル連結部の機械的利益は変化する。この機械的利点の変化は、その他の関節運動連結部の駆動システムでより顕著であり得る。
【0100】
一態様では、1つ以上のモータ704a~704eは、ギアボックスと、発射部材、閉鎖部材又は関節運動部材への機械的連結部を備えるブラシ付きDCモータと、を含んでもよい。別の例としては、変位部材、関節運動連結部、閉鎖管及びシャフトなどの可動機械的要素を動作させる電気モータ704a~704eが、挙げられる。外部影響とは、組織、周囲体及び物理システム上の摩擦などのものの、測定されていない予測不可能な影響である。こうした外部影響は、電気モータ704a~704eの1つに反して作用する障害と称され得る。障害などの外部影響は、物理システムの動作を、物理システムの所望の動作から逸脱させる場合がある。
【0101】
一態様では、位置センサ734は、絶対位置付けシステムとして実装されてもよい。一態様では、位置センサ734は、オーストリアマイクロシステムズ社(AG)から入手可能なAS5055EQFTシングルチップ磁気回転位置センサとして実装される、磁気回転絶対位置付けシステムを含んでもよい。位置センサ734は、絶対位置付けシステムを提供するために、制御回路710とインターフェース接続されてもよい。位置は、磁石の上方に位置し、加算、減算、ビットシフト及びテーブル参照演算のみを必要とする、双曲線関数及び三角関数を計算する簡潔かつ効率的なアルゴリズムを実装するために設けられ、桁毎法及びボルダーアルゴリズムとしても周知のCORDICプロセッサに連結された、複数のホール効果素子を含んでもよい。
【0102】
一態様では、制御回路710は、1つ以上のセンサ738と通信してもよい。センサ738は、エンドエフェクタ702上に位置付けされ、ロボット外科用器具700と共に動作して、間隙距離対時間、組織圧縮対時間及びアンビル歪み対時間などの様々な導出パラメータを測定するように、適合されてもよい。センサ738は、磁気センサ、磁界センサ、歪みゲージ、ロードセル、圧力センサ、力センサ、トルクセンサ、渦電流センサなどの誘導センサ、抵抗センサ、容量性センサ、光センサ及び/又はエンドエフェクタ702の1つ以上のパラメータを測定するための任意のその他の好適なセンサを備えてもよい。センサ738は、1つ以上のセンサを含んでもよい。センサ738は、分割された電極を使用して組織の位置を決定するために、ステープルカートリッジ718のデッキ上に位置してもよい。トルクセンサ744a~744eは、とりわけ、発射力、閉鎖力及び/又は関節運動力などの力を感知するように、構成されていてもよい。したがって、制御回路710は、(1)遠位閉鎖管によって経験される閉鎖負荷及びその位置、(2)ラックにある発射部材及びその位置、(3)ステープルカートリッジ718のどの部分がその上に組織を有しているか、並びに(4)両方の関節運動ロッド上の負荷及び位置を、感知し得る。
【0103】
一態様では、1つ以上のセンサ738は、クランプされた状態の間のアンビル716における歪みの大きさを測定するように構成された、微小歪みゲージなどの歪みゲージを含んでもよい。歪みゲージは、歪みの大きさに伴って振幅が変動する電気信号を提供する。センサ738は、アンビル716とステープルカートリッジ718との間で圧縮された組織の存在によって生成された圧力を検出するように構成された、圧力センサを含んでもよい。センサ738は、アンビル716とステープルカートリッジ718との間に位置する組織部分のインピーダンスを検出するように構成されてもよく、このインピーダンスは、それらの間に位置する組織の厚さ及び/又は充満度を示す。
【0104】
一態様では、センサ738は、とりわけ、1つ以上のリミットスイッチ、電気機械デバイス、固体スイッチ、ホール効果デバイス、磁気抵抗(MR)デバイス、巨大磁気抵抗(GMR)デバイス、磁力計として、実装されてもよい。その他の実装形態では、センサ738は、とりわけ光センサ、IRセンサ、紫外線センサなどの光の影響下で動作する固体スイッチとして、実装されてもよい。更に、スイッチは、トランジスタ(例えば、FET、接合FET、MOSFET、バイポーラ等)などの固体デバイスであってもよい。その他の実装形態では、センサ738は、とりわけ、電気導体非含有スイッチ、超音波スイッチ、加速度計及び慣性センサを含んでもよい。
【0105】
一態様では、センサ738は、閉鎖駆動システムによってアンビル716に及ぼされる力を測定するように、構成されていてもよい。例えば、1つ以上のセンサ738は、閉鎖管によってアンビル716に加えられる閉鎖力を検出するために、閉鎖管とアンビル716との間の相互作用点に位置してもよい。アンビル716に対して及ぼされる力は、アンビル716とステープルカートリッジ718との間に捕捉された組織部分が経験する、組織圧縮を表すものであり得る。1つ以上のセンサ738を、閉鎖駆動システムに沿った様々な相互作用点に位置付けて、閉鎖駆動システムによってアンビル716に適用される閉鎖力を、検出し得る。1つ以上のセンサ738は、クランプ動作中に実時間で、制御回路710のプロセッサによってサンプリングされてもよい。制御回路710は、実時間のサンプル測定値を受信して、時間ベースの情報を提供及び分析し、アンビル716に適用される閉鎖力を実時間で評価する。
【0106】
一態様では、電流センサ736を用いて、モータ704a~704eのそれぞれによって引き込まれる電流を、測定し得る。Iビーム714などの可動機械的要素のいずれかを前進させるのに必要な力は、モータ704a~704eのうちの1つによって引き込まれる電流に対応する。力は、デジタル信号に変換されて、制御回路710に提供される。制御回路710は、器具の実際のシステムの応答を、コントローラのソフトウェアでシミュレートするように構成され得る。変位部材を作動させて、エンドエフェクタ702内のIビーム714を、目標速度又はその付近で移動させ得る。ロボット外科用器具700は、フィードバックコントローラを含み得るが、フィードバックコントローラは、例えば、PID、状態フィードバック、線形二次(LQR)及び/又は適応型コントローラが挙げられるがこれらに限定されない、任意のフィードバックコントローラのうちの1つであり得る。ロボット外科用器具700は、フィードバックコントローラからの信号を、例えば、ケース電圧、PWM電圧、周波数変調電圧、電流、トルク及び/又は力などの物理的入力に変換するための電源を、含み得る。追加の詳細は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年6月29日に出願された、米国特許出願第15/636,829号、発明の名称「CLOSED LOOP VELOCITY CONTROL TECHNIQUES FOR ROBOTIC SURGICAL INSTRUMENT」に開示されている。
【0107】
図10は、本開示の一態様による、変位部材の遠位並進を制御するようにプログラムされた外科用器具750の、ブロック図を示す。一態様では、外科用器具750は、Iビーム764などの変位部材の遠位並進を制御するように、プログラムされている。外科用器具750は、アンビル766、Iビーム764(鋭い切刃を含む)、及び取り外し可能なステープルカートリッジ768を備え得るエンドエフェクタ752を備える。
【0108】
Iビーム764などの直線変位部材の位置、移動、変位、及び/又は並進は、絶対位置決めシステム、センサ機構、及び位置センサ784によって、測定され得る。Iビーム764が長手方向に移動可能な駆動部材に連結されているため、Iビーム764の位置は、位置センサ784を使用して長手方向に移動可能な駆動部材の位置を測定することによって、決定され得る。したがって、以下の説明では、Iビーム764の位置、変位、及び/又は並進は、本明細書に記載される位置センサ784によって、達成され得る。制御回路760は、Iビーム764などの変位部材の並進を制御するように、プログラムされていてもよい。いくつかの例では、制御回路760は、1つ以上のマイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は、プロセッサ若しくは複数のプロセッサに記載される方法で、変位部材、例えば、Iビーム764を制御させる命令を実行するための、その他の好適なプロセッサを備えてもよい。一態様では、タイマ/カウンタ781は、経過時間又はデジタルカウントなどの出力信号を制御回路760に提供して、位置センサ784によって決定されたIビーム764の位置をタイマ/カウンタ781の出力と相関させ、それによって、制御回路760は、開始位置に対する特定の時間(t)におけるIビーム764の位置を、決定し得る。タイマ/カウンタ781は、経過時間を測定する、外部事象を計数する、又は外部事象の時間を測定するように、構成されていてもよい。
【0109】
制御回路760は、モータ設定点信号772を生成してもよい。モータ設定点信号772は、モータコントローラ758に提供されてもよい。モータコントローラ758は、本明細書に記載されているとおり、モータ754にモータ駆動信号774を提供して、モータ754を駆動するように構成されている、1つ以上の回路を備えてもよい。いくつかの例では、モータ754は、ブラシ付きDC電気モータであってもよい。例えば、モータ754の速度は、モータ駆動信号774に比例してもよい。いくつかの例では、モータ754は、ブラシレスDC電気モータであってもよく、モータ駆動信号774は、モータ754の1つ以上の固定子巻線に提供されるPWM信号を、含んでもよい。同様に、いくつかの例では、モータコントローラ758は省略されてもよく、制御回路760が、モータ駆動信号774を直接、発生させてもよい。
【0110】
モータ754は、エネルギー源762から電力を受信してもよい。エネルギー源762は、電池、超コンデンサ若しくは任意のその他の好適なエネルギー源であってもよい、又はこれらを含んでもよい。モータ754は、伝達機構756を介して、Iビーム764に機械的に連結されていてもよい。伝達機構756は、モータ754をIビーム764に連結するための1つ以上の歯車又はその他の連結構成要素を含んでもよい。位置センサ784は、Iビーム764の位置を感知してもよい。位置センサ784は、Iビーム764の位置を示す位置データを生成することができる任意のタイプのセンサであってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの実施例では、位置センサ784は、Iビーム764が遠位及び近位に並進する際に、一連のパルスを制御回路760に提供するように構成された、エンコーダを含んでもよい。制御回路760は、パルスを追跡して、Iビーム764の位置を決定してもよい。例えば、近接センサを含めた、その他の好適な位置センサが使用されてもよい。その他のタイプの位置センサが、Iビーム764の運動を示すその他の信号を提供してもよい。また、いくつかの実施例では、位置センサ784は、省略されてもよい。モータ754がステッパモータである場合、制御回路760は、モータ754が実行するように命令されたステップの数及び方向を合計することによって、Iビーム764の位置を追跡してもよい。位置センサ784は、エンドエフェクタ752内、又は器具の任意のその他の部分に位置していてもよい。
【0111】
制御回路760は、1つ以上のセンサ788と通信していてもよい。センサ788は、エンドエフェクタ752上に位置付けられ、外科用器具750と共に動作して、間隙距離対時間、組織圧縮対時間、及びアンビル歪み対時間などの様々な導出パラメータを測定するように、適合されてもよい。センサ788は、磁気センサ、磁場センサ、歪みゲージ、圧力センサ、力センサ、渦電流センサなどの誘導センサ、抵抗センサ、容量センサ、光センサ、及び/又はエンドエフェクタ752の1つ以上のパラメータを測定するための任意のその他の好適なセンサを含んでもよい。センサ788は、1つ以上のセンサを含んでもよい。
【0112】
1つ以上のセンサ788は、クランプされた状態の間のアンビル766における歪みの大きさを測定するように構成されている、微小歪みゲージなどの歪みゲージを含んでもよい。歪みゲージは、歪みの大きさに伴って振幅が変動する電気信号を提供する。センサ788は、アンビル766とステープルカートリッジ768との間で圧縮された組織の存在によって生成された圧力を検出するように構成された、圧力センサを含んでもよい。センサ788は、アンビル766とステープルカートリッジ768との間に位置する組織部分のインピーダンスを検出するように構成されてもよく、このインピーダンスは、それらの間に位置する組織の厚さ及び/又は充満度を示す。
【0113】
センサ788は、閉鎖駆動システムにより、アンビル766上に及ぼされる力を測定するように、構成されていてもよい。例えば、1つ以上のセンサ788は、閉鎖管によってアンビル766に加えられる閉鎖力を検出するために、閉鎖管とアンビル766との間の相互作用点に位置し得る。アンビル766に対して及ぼされる力は、アンビル766とステープルカートリッジ768との間に捕捉された組織部分が経験する、組織圧縮を表すものであり得る。1つ以上のセンサ788を、閉鎖駆動システムに沿った様々な相互作用点に位置付けて、閉鎖駆動システムによってアンビル766に適用される閉鎖力を、検出し得る。1つ以上のセンサ788は、クランプ動作中に実時間で、制御回路760のプロセッサによってサンプリングされ得る。制御回路760は、実時間のサンプル測定値を受信して、時間ベースの情報を提供及び分析し、アンビル766に適用される閉鎖力を実時間で評価する。
【0114】
モータ754によって引き込まれる電流を測定するために、電流センサ786が用いられ得る。Iビーム764を前進させるために必要な力は、モータ754によって引き込まれる電流に対応する。力は、デジタル信号に変換されて、制御回路760に提供される。
【0115】
制御回路760は、器具の実際のシステムの応答を、コントローラのソフトウェアでシミュレートするように、構成され得る。変位部材を作動させて、エンドエフェクタ752内のIビーム764を、目標速度又はその付近で移動させ得る。外科用器具750は、フィードバックコントローラを含み得るが、フィードバックコントローラは、例えば、以下に限定されないが、PID、状態フィードバック、LQR及び/又は適応コントローラを含む、任意のフィードバックコントローラのうちの1つであり得る。外科用器具750は、フィードバックコントローラからの信号を、例えば、ケース電圧、PWM電圧、周波数変調電圧、電流、トルク及び/又は力などの物理的入力値に変換するための電源を含み得る。
【0116】
外科用器具750の実際の駆動システムは、ギアボックス、並びに関節運動及び/又はナイフシステムへの機械的連結部を備えるブラシ付きDCモータによって、変位部材、切断部材、又はIビーム764を駆動するように、構成されている。別の実施例は、交換式シャフトアセンブリの、例えば、変位部材及び関節運動駆動部を動作させる電気モータ754である。外部影響とは、組織、周囲体、及び物理システム上の摩擦などのものの、測定されていない予測不可能な影響である。こうした外部影響は、電気モータ754に反して作用する障害と称され得る。障害などの外部影響は、物理システムの動作を、物理システムの所望の動作から逸脱させる場合がある。
【0117】
様々な例示的態様は、モータ駆動の外科用ステープル留め及び切断手段を有するエンドエフェクタ752を含む外科用器具750を対象とする。例えば、モータ754は、エンドエフェクタ752の長手方向軸線に沿って、遠位方向及び近位方向に変位部材を駆動してもよい。エンドエフェクタ752は、枢動可能なアンビル766と、使用のために構成される場合は、アンビル766の反対側に位置付けられたステープルカートリッジ768と、を含んでもよい。臨床医は、本明細書に記載されるように、アンビル766とステープルカートリッジ768との間で、組織を把持してもよい。器具750を使用する準備が整うと、臨床医は、例えば、器具750のトリガを押すことによって、発射信号を提供してもよい。発射信号に応答して、モータ754は、変位部材を、エンドエフェクタ752の長手方向軸線に沿って、近位のストローク開始位置から、ストローク開始位置の遠位にあるストローク終了位置まで、遠位方向に駆動してもよい。変位部材が遠位方向に並進するにつれて、遠位端部に配置された切断要素を有するIビーム764は、ステープルカートリッジ768とアンビル766との間の組織を切断してもよい。
【0118】
様々な実施例では、外科用器具750は、1つ以上の組織状態に基づいて、例えば、Iビーム764などの変位部材の遠位並進を制御するようにプログラムされた、制御回路760を備えてもよい。制御回路760は、本明細書に記載されているとおり、直接的又は間接的のいずれかで、厚さなどの組織状態を感知するように、プログラムされていてもよい。制御回路760は、組織状態に基づいて、発射制御プログラムを選択するように、プログラムされていてもよい。発射制御プログラムは、変位部材の遠位運動を記述してもよい。様々な組織状態をより良好に治療するために、様々な発射制御プログラムを選択してもよい。例えば、より厚い組織が存在する場合、制御回路760は、変位部材をより低速で、かつ/又はより低電力で並進させるように、プログラムされていてもよい。より薄い組織が存在する場合、制御回路760は、変位部材をより高速で、かつ/又はより高電力で並進させるように、プログラムされていてもよい。
【0119】
いくつかの例では、制御回路760は、最初に、モータ754を、変位部材のストロークの第1の開ループ部分に対する開ループ構成で動作させてもよい。ストロークの開ループ部分の間の器具750の応答に基づいて、制御回路760は、発射制御プログラムを選択してもよい。器具の応答としては、開ループ部分の間の変位部材の並進距離、開ループ部分の間に経過する時間、開ループ部分の間にモータ754に提供されるエネルギー、モータ駆動信号のパルス幅の合計等が挙げられてもよい。開ループ部分の後、制御回路760は、変位部材ストロークの第2の部分に対して、選択された発射制御プログラムを実装してもよい。例えば、ストロークの閉ループ部分の間、制御回路760は、変位部材の位置を記述する並進データに基づいてモータ754を閉ループ式に変調して、変位部材を一定速度で並進させてもよい。追加の詳細は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年9月29日に出願された、米国特許出願第15/720,852号、発明の名称「SYSTEM AND METHODS FOR CONTROLLING A DISPLAY OF A SURGICAL INSTRUMENT」に開示されている。
【0120】
図11は、本開示の一態様による、様々な機能を制御するように構成された外科用器具790の、概略図である。一態様では、外科用器具790は、Iビーム764などの変位部材の遠位並進を制御するように、プログラムされている。外科用器具790は、アンビル766と、Iビーム764と、RFカートリッジ796(破線で示す)と交換することができる着脱可能なステープルカートリッジ768と、を備えてもよい、エンドエフェクタ792を備える。
【0121】
一態様では、センサ788は、とりわけ、リミットスイッチ、電気機械デバイス、固体スイッチ、ホール効果デバイス、MRデバイス、GMRデバイス、磁力計として実装されてもよい。その他の実装形態では、センサ638は、とりわけ、光センサ、IRセンサ、紫外線センサなどの光の影響下で動作する固体スイッチであってもよい。更に、スイッチは、トランジスタ(例えば、FET、接合FET、MOSFET、バイポーラ等)などの固体デバイスであってもよい。その他の実装形態では、センサ788は、とりわけ、電気導体非含有スイッチ、超音波スイッチ、加速度計及び慣性センサを含んでもよい。
【0122】
一態様では、位置センサ784は、オーストリアマイクロシステムズ社(AG)から入手可能なAS5055EQFTシングルチップ磁気回転位置センサとして実装される、磁気回転絶対位置付けシステムを含む、絶対位置付けシステムとして、実装されてもよい。位置センサ784は、絶対位置付けシステムを提供するために、制御回路760とインターフェース接続されてもよい。位置は、磁石の上方に位置し、加算、減算、ビットシフト及びテーブル参照演算のみを必要とする、双曲線関数及び三角関数を計算する簡潔かつ効率的なアルゴリズムを実装するために設けられ、桁毎法及びボルダーアルゴリズムとしても周知のCORDICプロセッサに連結された、複数のホール効果素子を含んでもよい。
【0123】
一態様では、Iビーム764は、上に組織切断ブレードを動作可能に支持するナイフ本体を備えるナイフ部材として実装されてもよく、アンビル係合タブ又は機構、及びチャネル係合機構又は足部を更に含んでもよい。一態様では、ステープルカートリッジ768は、標準的な(機械的)外科用締結具カートリッジとして、実装されていてもよい。一態様では、RFカートリッジ796は、RFカートリッジとして実装されていてもよい。これら及びその他のセンサ構成は、その全体が本明細書に参照により組み込まれる、2017年6月20日に出願された、共同所有の米国特許出願第15/628,175号、発明の名称「TECHNIQUES FOR ADAPTIVE CONTROL OF MOTOR VELOCITY OF A SURGICAL STAPLING AND CUTTING INSTRUMENT」に記載されている。
【0124】
Iビーム764などの直線変位部材の位置、移動、変位、及び/又は並進は、絶対位置決めシステム、センサ機構、及び位置センサ784として表される位置センサにより、測定可能である。Iビーム764が長手方向に移動可能な駆動部材に連結されているため、Iビーム764の位置は、位置センサ784を使用して、長手方向に移動可能な駆動部材の位置を測定することによって、決定され得る。したがって、以下の説明では、Iビーム764の位置、変位、及び/又は並進は、本明細書に記載される位置センサ784によって、達成され得る。制御回路760は、本明細書に記載されるように、Iビーム764などの変位部材の並進を制御するように、プログラムされていてもよい。いくつかの例では、制御回路760は、1つ以上のマイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は、プロセッサ若しくは複数のプロセッサに記載される方法で、変位部材、例えば、Iビーム764を制御させる命令を実行するための、その他の好適なプロセッサを備えてもよい。一態様では、タイマ/カウンタ781は、経過時間又はデジタルカウントなどの出力信号を制御回路760に提供して、位置センサ784によって決定されたIビーム764の位置をタイマ/カウンタ781の出力と相関させ、それによって、制御回路760は、開始位置に対する特定の時間(t)におけるIビーム764の位置を、決定し得る。タイマ/カウンタ781は、経過時間を測定する、外部事象を計数する、又は外部事象の時間を測定するように、構成されていてもよい。
【0125】
制御回路760は、モータ設定点信号772を生成してもよい。モータ設定点信号772は、モータコントローラ758に提供されてもよい。モータコントローラ758は、本明細書に記載されているとおり、モータ754にモータ駆動信号774を提供して、モータ754を駆動するように構成されている、1つ以上の回路を備えてもよい。いくつかの例では、モータ754は、ブラシ付きDC電気モータであってもよい。例えば、モータ754の速度は、モータ駆動信号774に比例してもよい。いくつかの例では、モータ754は、ブラシレスDC電気モータであってもよく、モータ駆動信号774は、モータ754の1つ以上の固定子巻線に提供されるPWM信号を、含んでもよい。同様に、いくつかの例では、モータコントローラ758は省略されてもよく、制御回路760が、モータ駆動信号774を直接、発生させてもよい。
【0126】
モータ754は、エネルギー源762から電力を受信してもよい。エネルギー源762は、電池、超コンデンサ若しくは任意のその他の好適なエネルギー源であってもよい、又はこれらを含んでもよい。モータ754は、伝達機構756を介して、Iビーム764に機械的に連結されていてもよい。伝達機構756は、モータ754をIビーム764に連結するための1つ以上の歯車又はその他の連結構成要素を含んでもよい。位置センサ784は、Iビーム764の位置を感知してもよい。位置センサ784は、Iビーム764の位置を示す位置データを生成することができる任意のタイプのセンサであってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの実施例では、位置センサ784は、Iビーム764が遠位及び近位に並進する際に、一連のパルスを制御回路760に提供するように構成された、エンコーダを含んでもよい。制御回路760は、パルスを追跡して、Iビーム764の位置を決定してもよい。例えば、近接センサを含めた、その他の好適な位置センサが使用されてもよい。その他のタイプの位置センサが、Iビーム764の運動を示すその他の信号を提供してもよい。また、いくつかの実施例では、位置センサ784は、省略されてもよい。モータ754がステッパモータである場合、制御回路760は、モータが実行するように命令されたステッパの数及び方向を合計することによって、Iビーム764の位置を追跡してもよい。位置センサ784は、エンドエフェクタ792内、又は器具の任意のその他の部分に位置していてもよい。
【0127】
制御回路760は、1つ以上のセンサ788と通信していてもよい。センサ788は、エンドエフェクタ792上に位置付けられ、外科用器具790と共に動作して、間隙距離対時間、組織圧縮対時間、及びアンビル歪み対時間などの様々な導出パラメータを測定するように、適合されてもよい。センサ788は、磁気センサ、磁場センサ、歪みゲージ、圧力センサ、力センサ、渦電流センサなどの誘導センサ、抵抗センサ、容量センサ、光センサ、及び/又はエンドエフェクタ792の1つ以上のパラメータを測定するための任意のその他の好適なセンサを含んでもよい。センサ788は、1つ以上のセンサを含んでもよい。
【0128】
1つ以上のセンサ788は、クランプされた状態の間のアンビル766における歪みの大きさを測定するように構成されている、微小歪みゲージなどの歪みゲージを含んでもよい。歪みゲージは、歪みの大きさに伴って振幅が変動する電気信号を提供する。センサ788は、アンビル766とステープルカートリッジ768との間で圧縮された組織の存在によって生成された圧力を検出するように構成された、圧力センサを含んでもよい。センサ788は、アンビル766とステープルカートリッジ768との間に位置する組織部分のインピーダンスを検出するように構成されてもよく、このインピーダンスは、それらの間に位置する組織の厚さ及び/又は充満度を示す。
【0129】
センサ788は、閉鎖駆動システムにより、アンビル766に及ぼされる力を測定するように、構成されていてもよい。例えば、1つ以上のセンサ788は、閉鎖管によってアンビル766に加えられる閉鎖力を検出するために、閉鎖管とアンビル766との間の相互作用点に位置し得る。アンビル766に対して及ぼされる力は、アンビル766とステープルカートリッジ768との間に捕捉された組織部分が経験する、組織圧縮を表すものであり得る。1つ以上のセンサ788を、閉鎖駆動システムに沿った様々な相互作用点に位置付けて、閉鎖駆動システムによってアンビル766に適用される閉鎖力を、検出し得る。1つ以上のセンサ788は、制御回路760のプロセッサ部分によるクランプ動作中に実時間でサンプリングされてもよい。制御回路760は、実時間のサンプル測定値を受信して、時間ベースの情報を提供及び分析し、アンビル766に適用される閉鎖力を実時間で評価する。
【0130】
モータ754によって引き込まれる電流を測定するために、電流センサ786が用いられ得る。Iビーム764を前進させるために必要な力は、モータ754によって引き込まれる電流に対応する。力は、デジタル信号に変換されて、制御回路760に提供される。
【0131】
RFエネルギー源794は、エンドエフェクタ792に連結され、RFカートリッジ796がステープルカートリッジ768の代わりにエンドエフェクタ792内に装填された場合に、RFカートリッジ796に加えられる。制御回路760は、RFカートリッジ796へのRFエネルギーの送達を制御する。
【0132】
追加の詳細は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年6月28日に出願された、米国特許出願第15/636,096号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM COUPLABLE WITH STAPLE CARTRIDGE AND RADIO FREQUENCY CARTRIDGE,AND METHOD OF USING SAME」に開示されている。
【0133】
外科用器具10などの様々な外科用器具、及び制御システム470などのその制御システムの一般的な実装を説明してきたが、本開示は、次に、その他の外科用器具の様々なその他の態様を説明する。簡潔にするために、以下のセクションで説明するその他の外科器具及び制御システムの様々な詳細は、上述の様々な外科器具及び制御システムと同様であるが、ここでは繰り返さない。以下に説明するその他の外科用器具及び制御システムの任意の態様を、上記の外科用器具及び制御システムに組み込み得る。
【0134】
本明細書に記載される種々の外科用器具は、組織を切断及び締結するために使用されてもよい。これは、外科用器具のモータに発射バーを駆動させてエンドエフェクタを作動させることによって、達成されてもよい。例えば、上記でより詳細に説明したように、
図3のエンドエフェクタ300は、発射バー172とIビーム178と、を含む。発射バー172をエンドエフェクタ300内に長手方向に並進させることによって、ステープルカートリッジ304の作動又は発射を引き起こし得る。この作動(例えば、外科用器具の発射)を引き起こすために必要とされる力は、本明細書では、抵抗負荷力、発射力、又は発射力(Force-To-Fire、FTF)と称される場合がある。
【0135】
抵抗負荷力を測定又はその他の方法で決定することによって生成されるデータは、様々な方法で利用されてもよい。例えば、この力データに基づいて、外科用器具の動作パラメータが調整されてもよい。力データに基づいて調整されてもよい動作パラメータは、外科用器具の発射速度又は最大許容力を含んでもよい。なお、外科用器具の目標切断線位置は、力データに基づいて調整されてもよい。更に、発射力は、複数の手段を通して決定されてもよく、冗長力制御監視のために使用されてもよい。更に、以下で詳細に説明するように、発射力データは、不揮発性記憶媒体に記録されてもよい。
【0136】
いくつかの態様では、外科用器具を発射するために必要な力は、発射バー又はIビームに加えられる力を感知するための荷重センサによって、測定されてもよい。あるいは、この力は、発射バーを駆動するために使用されるモータによって引き出される電流を測定することによって、決定されてもよい。例えば、上記でより詳細に説明したように、
図4のセンサ476は、外科用器具又はツールの発射ストローク中にIビームに加えられる発射力を測定するために使用される、荷重センサであってもよい。なお、電流センサ478は、モータ482によって引き込まれる電流を測定するために採用され得るが、モータ電流引き込みは、発射部材を前進させるために必要とされる力に対応する。しかしながら、Iビーム上の負荷又はモータの電流引き込みの直接測定を伴わない手段を使用して、外科用器具を発射又は作動させるために必要とされる力を決定することが、望ましい場合がある。外科用器具を発射するために必要とされる力を決定する様々な態様が、以下で論じられる。
【0137】
様々な態様では、外科用器具が遭遇する抵抗負荷(すなわち、外科用器具を発射するために必要な力)は、外科用器具に電力を供給するために使用される1つ以上の電池の測定電圧、アクチュエータ速度(例えば、発射部材速度)、及び場合によってはパルス幅変調(PWM)値に基づいて、決定されてもよい。測定された電池電圧、作動速度、及びPWM値のそれぞれは、以下で説明されるように決定されてもよい。
【0138】
測定された電池電圧に関して、外科用器具は、1つ以上の電池を含む電源によって電力供給される電気モータを含んでもよい。外科用器具の発射又は作動中、モータが起動され、モータ電源にわたる電圧(例えば、1つ以上の電池にわたる電圧)が、外科用器具に関連付けられた制御システムによって測定される。例えば、制御システムは、モータ482、モータドライバ492、及びマイクロコントローラ461を含む、
図4に示される制御システム470と同様であってもよい。更に、電源は、上述した電源90と同様であってもよい。
【0139】
アクチュエータ速度に関して、外科用器具は、モータによってエンドエフェクタ内に並進された場合に外科用器具を発射させる、アクチュエータ(例えば、発射部材)を含んでもよい。アクチュエータの位置(例えば、変位)は、マイクロコントローラと通信する位置センサによって、監視される。例えば、位置センサ及びマイクロコントローラは、それぞれ、
図4に示される位置センサ472及びマイクロコントローラ461と同様であってもよい。マイクロコントローラは、感知されたアクチュエータの位置変化を経時的に比較することによって、アクチュエータ速度を決定する。
【0140】
PWM値に関して、外科用器具に関連付けられた制御システムは、パルス幅変調を使用してモータに送達される電力を制御するように、構成されていてもよい。パルス幅変調は、それぞれ、
図4に示されるマイクロコントローラ461及びモータドライバ492と同様の、マイクロコントローラ又はモータドライバによって、制御されてもよい。PWM値は、外科用器具の発射中に、モータへの電力送達を制御するために使用される、PWMパーセンテージに基づいて、マイクロコントローラによって決定される。
【0141】
様々な態様において、器具速度定数及び開ループ速度は、外科用器具を発射する場合に遭遇する抵抗負荷を決定するために、使用される。本明細書で使用される場合、器具速度定数は、所与の電圧がモータに印加された場合に、アクチュエータ(例えば、発射部材)が移動する速度を記述する定数(すなわち、モータ電圧特性)である。器具速度定数は、所与の外科用器具に対して、予め決定されてもよい。開ループ速度は、以下の関係に従って計算される。
【0142】
【数1】
上記の式において、v
olは、開ループ速度であり、K
vは、器具速度定数であり、V
mは、発射部材の作動中に測定された電池電圧であり、PWMは、発射部材の作動中に使用されるパルス幅変調値である。所与の発射について、開ループ速度v
oは、抵抗負荷が外科用器具に適用されなかった場合に、アクチュエータが移動したであろう速度を表す。開ループ速度は、マイクロコントローラ461などのマイクロコントローラによって、計算されてもよい。
【0143】
様々な態様では、最大出力は、外科用器具を発射する場合に遭遇する抵抗負荷を決定するために、使用される。本明細書で使用される場合、最大出力は、モータが所与の電力レベルで印加することができる最大の力である。更に、最大出力は、モータの特性、発射部材の作動中に測定された電池電圧、及び/又は発射部材の作動中に使用されるPWM値に基づいて、決定されてもよい。いくつかの態様では、所与の発射に対して、マイクロプロセッサは、測定された電池電圧、及び適用可能な場合にはPWM値を考慮する特性テーブル又は特性方程式に基づいて、最大出力を決定する。
【0144】
様々な態様では、発射中の最大出力、開ループ速度、及びアクチュエータ速度は、外科用器具を発射する場合に遭遇する抵抗負荷を決定するために、使用される。具体的には、抵抗負荷力は、以下の関係に基づいて計算されてもよい。
【0145】
【数2】
上式において、F
rは、抵抗負荷力であり、F
maxは、最大出力であり、v
oは、開ループ速度であり、v
aは、アクチュエータ速度である。この計算は、外科用器具の制御システムによって実施されてもよい。したがって、モータ電流を直接測定することなく、又は負荷センサを使用することなく、外科用器具の発射中の電池電圧、PWM値、及びアクチュエータ速度に基づいて、抵抗負荷力が導出され得る。
【0146】
図12は、本開示の様々な態様による、電池電圧、速度、及びPWMに基づいて抵抗負荷力を決定するための制御プログラム又は論理構成を示すプロセスの、論理フロー
図2100である。一態様では、マイクロコントローラ416などのマイクロコントローラは、プロセッサと、プロセッサに連結されたメモリと、を備える。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を記憶して、(2102)外科用器具のモータの作動中に起動された電池電圧を測定し、(2104)モータ起動に関連付けられたパルス幅変調(PWM)値を特定し、(2106)外科用器具のアクチュエータの感知された位置変化に基づいて、アクチュエータ速度を計算し、(2108)アクチュエータ及びモータの電圧特性に基づいて、速度定数を特定し、(2110)活性化電池電圧、PWM、及び速度定数に基づいて、開ループアクチュエータ速度を決定し、(2112)外科用器具の最大出力を決定し、(2114)最大出力、開ループアクチュエータ速度、及びアクチュエータ速度に基づいて、抵抗負荷力を計算する。その他の態様では、命令(2102)、(2104)、(2106)、(2108)、(2110)、(2112)、及び(2114)は、メモリ上に記憶され、プロセッサによって実行されてもよく、メモリ及びプロセッサの両方は、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第15/940,632号、発明の名称「DATA STRIPPING METHOD TO INTERROGATE PATIENT RECORDS AND CREATE ANONYMIZED RECORD」(代理人整理番号END8500USNP/170767)で議論されるハブのうちの1つなどの、外科用器具に通信可能に連結される外科用ハブ内に、含まれる。
【0147】
図13は、本開示の一態様による、様々なモータ入力電圧における近似された抵抗負荷力対速度曲線の、グラフ図である。具体的には、
図13は、駆動モータに電力を供給するために様々な入力電圧が印加される場合の、抵抗負荷力とアクチュエータ発射速度との間の反比例関係を示す。例えば、データ点2122によって示されるように、計算された抵抗負荷力は、6Vの電圧が駆動モータに印加される場合、アクチュエータ発射速度が増加するにつれて減少する。同様の関係が、それぞれ9V及び12Vの入力電圧におけるデータ点2124及び2126によって、示されている。したがって、この関係を使用して、モータ電源にわたる電圧、すなわち、電池電圧を測定し、位置センサデータに基づいてアクチュエータ速度を決定することは、外科用器具の発射中に遭遇する抵抗負荷力が近似されることを、可能にする。
【0148】
上記で詳細に説明したように、抵抗負荷力に関連する外科用器具制御システムによって生成されたデータは、様々な方法で利用されてもよい。例えば、このデータに基づいて、外科用器具の動作パラメータが調整されてもよい。更に、このデータは、将来のアクセスのために不揮発性記憶媒体に記録されてもよい、又は冗長力制御監視のために使用されてもよい。
【0149】
様々な態様では、外科用器具が遭遇する抵抗負荷(すなわち、外科用器具を発射するために必要な力)は、発射中の1つ以上の電池にわたる活性化電圧、器具が発射していない場合の1つ以上の電池にわたるベースライン電圧、及びアクチュエータ速度(例えば、発射部材速度)に基づいて、決定されてもよい。活性化電池電圧、ベースライン電圧、及びアクチュエータ速度のそれぞれは、以下で説明されるように、決定されてもよい。
【0150】
活性化電池電圧及び基準電池電圧に関して、外科用器具は、1つ以上の電池を含む電源によって電力供給される、電気モータを含んでもよい。外科用器具の発射又は作動中、モータが起動され、モータ電源にわたる電圧(例えば、1つ以上の電池にわたる電圧)が、外科用器具に関連付けられた制御システムによって測定される。この測定された電圧は、活性化電池電圧である。同様に、電源にわたる電圧は、外科用器具が低負荷条件下にある場合に、測定されてもよい。この測定された電圧が、基準電池電圧である。低負荷状態は、例えば、外科用器具が電源投入されているが発射されていない場合に、存在してもよい。更に、外科用器具に関連付けられた制御システムは、モータ482、モータドライバ492、及びマイクロコントローラ461を含む、
図4に示される制御システム470と同様であってもよい。更に、電源は、上述した電源90と同様であってもよい。
【0151】
アクチュエータ速度に関して、外科用器具は、モータによってエンドエフェクタ内に並進された場合に外科用器具を発射させる、アクチュエータ(例えば、発射部材)を含んでもよい。アクチュエータの位置(例えば、変位)は、マイクロコントローラと通信する位置センサによって、監視される。例えば、位置センサ及びマイクロコントローラは、それぞれ、
図4に示される位置センサ472及びマイクロコントローラ461と同様であってもよい。マイクロコントローラは、感知されたアクチュエータの位置変化を経時的に比較することによって、アクチュエータ速度を決定する。
【0152】
様々な態様では、電池電圧低下及び電池出力電力を計算して、外科用器具を発射する場合に遭遇する抵抗負荷を、決定してもよい。本明細書で使用される場合、電池電圧低下は、発射中の活性化電池電圧と基準電池電圧との間の差である。この電池電圧低下に基づいて、電池出力電力(すなわち、外科用器具の発射中に電池によって出力される電力量)が、近似されてもよい。
【0153】
様々な態様では、発射中の電池出力電力及びアクチュエータ速度、並びに場合によっては効率係数が、外科用器具を発射する場合に遭遇する抵抗負荷を決定するために、使用される。具体的には、抵抗負荷力は、以下の関係に基づいて計算されてもよい。
【0154】
【数3】
上式において、F
rは、抵抗負荷力であり、P
batteryは、電池出力電力であり、v
aは、アクチュエータ速度であり、c
effは、効率係数である。いくつかの態様では、効率係数は、アクチュエータ速度に依存する場合がある。例えば、c
effは、v
aに依存する特性テーブル又は特性方程式に基づいて決定されてもよい。その他の態様では、効率係数は、所与の外科用器具について予め決定された定数であってもよい。したがって、上記の式を使用して、及びモータ電流を直接測定することなく、又は負荷センサを使用することなく、抵抗負荷力は、器具が発射していない場合の外科用器具の1つ以上の電池にわたるベースライン電圧、発射中の1つ以上の電池にわたる作動電圧、及び発射中のアクチュエータ速度に基づいて、近似されてもよい。
【0155】
図14は、本開示の様々な態様による、基準電池電圧、活性化電池電圧、及びアクチュエータ速度に基づいて抵抗負荷力を決定するための制御プログラム又は論理構成を示すプロセスの、論理フロー
図2200である。一態様では、マイクロコントローラ416などのマイクロコントローラは、プロセッサと、プロセッサに連結されたメモリと、を備える。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を記憶して、(2202)外科用器具の基準電池電圧を決定し、(2204)外科用器具のモータの作動中に起動された電池電圧を測定し、(2206)活性化電池電圧と基準電池電圧との間の差に基づいて、電池電圧低下を計算し、(2208)電池電圧低下に基づいて、電池出力電力を計算し、(2210)外科用器具のアクチュエータの感知された位置変化に基づいて、アクチュエータ速度を計算し、(2212)外科用器具の効率係数を決定し、(2214)効率係数、電池出力電力、及びアクチュエータ速度に基づいて、抵抗負荷力を計算する。その他の態様では、命令2202、2204、2206、2208、2210、2212、及び2214は、メモリ上に記憶され、プロセッサによって実行されてもよく、メモリ及びプロセッサの両方は、このような外科用の、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、前述の参考文献である米国特許出願第15/940,632号、発明の名称「DATA STRIPPING METHOD TO INTERROGATE PATIENT RECORDS AND CREATE ANONYMIZED RECORD」(代理人整理番号END8500USNP/170767)で議論されるハブのうちの1つなどの、外科用器具に通信可能に連結される外科用ハブ内に、含まれる。
【0156】
図15は、本開示の一態様による外科用器具の例示的な発射についての、抵抗負荷力、電池出力電力、電池電圧低下、及びアクチュエータ速度対時間曲線の、グラフ図である。具体的には、
図15は、上記の様々な態様で説明したように、ベースライン電圧、作動電圧、及びアクチュエータ速度に基づいて計算された、平均抵抗負荷力を示す。時点(2220)において、電圧降下は約0であり、ベースライン電圧に近い電池電圧を表す。時点(2222)において、器具が発射している場合に、電池電圧降下の突然の減少が観察される。電池電圧降下が減少するにつれて、計算された電池出力電力及び平均抵抗負荷力(FTF)は、対応する増加を示す。電池出力電力及び平均抵抗負荷力スパイクの後、これらの値は、時点(2224)における相対的な横ばいを示す。
【0157】
上記で詳細に説明したように、抵抗負荷力に関連する外科用器具制御システムによって生成されたデータは、様々な方法で利用されてもよい。例えば、このデータに基づいて、外科用器具の動作パラメータが調整されてもよい。更に、このデータは、将来のアクセスのために不揮発性記憶媒体に記録されてもよい、又は冗長力制御監視のために使用されてもよい。
【0158】
上記で詳細に説明したように、本明細書で説明する様々な外科用器具の動作中に、器具動作パラメータを測定、計算、又はその他の方法で決定してもよい。例えば、器具動作パラメータは、外科用器具の作動又は発射中に、制御システム(例えば、
図4の制御システム470)によって、決定されてもよい。
【0159】
外科用器具の使用後(例えば、器具が作動又は発射された後)に、測定、計算、又はその他の方法で決定された器具動作パラメータに関連するデータにアクセスすることが、有用である場合がある。例えば、器具に関する臨床研究の一部として、外科用器具の発射に対応する動作パラメータデータを分析することが、有用である場合がある。その他の場合には、器具の設計及び検証試験の一部として、外科用器具の発射に対応する動作パラメータデータを分析することが、有用である場合がある。更にその他の場合には、デバイス製品照会分析の一部として、この動作パラメータデータにアクセスし、提示することが、有用である場合がある。したがって、外科用器具の動作中に測定、計算、又はその他の方法で決定される様々な動作パラメータに関連するデータを記録及び記憶するための装置、システム、及び方法が、必要とされている。
【0160】
様々な態様において、外科用器具の作動又は発射に関連付けられた器具動作パラメータデータは、器具の使用後に検索され得るように、不揮発性記憶媒体に記憶されてもよい。例えば、外科用器具の発射中に、動作パラメータデータは、外科用器具の制御システム(例えば、
図4の制御システム470)によって、生成されてもよい。発射後、制御システムは、生成されたデータを、不揮発性記憶媒体に書き込ませてもよい。いくつかの態様では、不揮発性記憶媒体は、外科用器具の近くに配置されてもよい(例えば、
図4のメモリ448は不揮発性記憶媒体であってもよい)。その他の態様では、不揮発性記憶媒体は、外科用器具の制御システムに通信可能に結合された外科用ハブ、例えば、前述の参考文献である米国特許出願第15/940,632号、発明の名称「DATA STRIPPING METHOD TO INTERROGATE PATIENT RECORDS AND CREATE ANONYMIZED RECORD」(代理人整理番号END8500USNP/170767)で議論される外科用ハブのうちの1つに、配置されていてもよい。本明細書で使用される場合、不揮発性記憶媒体は、電力が記憶デバイスから除去された場合でもデータを記憶するように構成された、任意のタイプの記憶媒体を指す。
【0161】
その他の態様では、外科用器具制御システムは、器具の発射の成功以外の事象の際に、生成されたデータを不揮発性記憶媒体に書き込ませてもよい。例えば、外科用器具を発射しようとする場合に、失速事象が発生する場合があり得る。本明細書で使用される場合、失速事象は、外科用器具が完全に発射することを妨げる事象として、説明され得る。このような失速事象は、何かが器具モータを停止させ(例えば、何かが外科用器具のエンドエフェクタを妨害する)、器具が作動を完了することを妨げる場合に、発生し得る。失速事象の結果として、
図4のプロセッサ462などの器具制御システムのプロセッサは、器具の運動制御に追加の処理能力を充てる必要があり得る。したがって、制御システムは、失速事象が発生した後に、器具の発射の試みの間に生成された動作パラメータデータを、不揮発性記憶媒体に書き込ませてもよい。これは、制御システムの動作制御処理の必要性との干渉が最小限であることを保証するために、動作データを書き込むために割り当てられる処理リソースを、最小限にし得る。
【0162】
外科用器具の制御システムは、多くの異なるタイプの動作パラメータデータを、外科用器具の発射中に生成させ、不揮発性記憶媒体に記憶させてもよい。例えば、外科用器具の制御システムは、器具の発射に関連する時刻印データを、生成及び記憶させてもよい。いくつかの態様では、この時刻印データは、基準時間に対するデバイス動作のマイクロ秒に基づいてもよい。
【0163】
外科用器具の発射に関連する位置データが生成され、不揮発性記憶媒体に記憶されてもよい。例えば、上記で詳細に説明したように、位置(例えば、基準点と比較したアクチュエータの変位)データは、マイクロコントローラと通信する位置センサによって、生成されてもよい。例えば、位置センサ及びマイクロコントローラは、それぞれ、
図4に示される位置センサ472及びマイクロコントローラ461と同様であってもよい。
【0164】
外科用器具の発射に関連する速度データが生成され、不揮発性記憶媒体に記憶されてもよい。例えば、上記で詳細に説明したように、制御システムは、アクチュエータの感知された位置変化を経時的に比較することによって、アクチュエータ速度に関連するデータを生成してもよい(すなわち、アクチュエータの位置変化は、マイクロコントローラと通信する位置センサによって、監視される)。
【0165】
外科用器具の発射に関連するパルス幅変調(PWM)データが生成され、不揮発性記憶媒体に記憶されてもよい。例えば、上記で詳細に説明したように、制御システムは、パルス幅変調を使用して、モータに供給される電力を制御するために、PWM値を選択してもよい。更に、いくつかの態様では、このPMW値は、速度データの計算における誤差に基づいて、制御システムによって決定されてもよい。
【0166】
外科用器具の発射に関連する電池電圧データが生成され、不揮発性記憶媒体に記憶されてもよい。例えば、上記で詳細に説明したように、外科用器具は、1つ以上の電池を含む電源によって電力供給される電気モータを含んでもよい。外科用器具の発射又は作動中、モータが起動され、モータ電源にわたる電圧(例えば、1つ以上の電池にわたる電圧)が、外科用器具に関連付けられた制御システムによって測定されてもよい。
【0167】
外科用器具の発射に関連する力データが生成され、不揮発性記憶媒体に記憶されてもよい。上記で詳細に説明したように、力データを生成する多数の方法が、存在し得る。例えば、外科用器具を発射するために必要な力は、発射バー又はIビームに加えられる力を感知するための荷重センサによって、測定されてもよい。あるいは、この力は、発射バーを駆動するために使用されるモータによって引き出される電流を測定することによって、決定されてもよい。更にその他の態様では、力データは、電池電圧、速度、及びPWM値に基づいて、又は速度及び電池電圧低下に基づいて力を計算するなどの、代替手段を使用して、生成されてもよい。
【0168】
更に、様々な態様では、様々な動作パラメータデータが生成及び捕捉される速度は、パラメータ化された値を使用して、制御システムによって決定されてもよい。このパラメータ化された値は、データ生成及びデータ分析の必要性に基づいて、調整及び最適化されてもよい。
【0169】
様々な態様において、外科用ステープル留め器具の発射に関連付けられたデータを、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に記憶する方法のための、制御プログラム又は論理構成が、開示される。一態様では、マイクロコントローラ416などのマイクロコントローラは、プロセッサと、プロセッサに連結されたメモリと、を備える。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を記憶して、外科用器具のモータの作動中に、起動時刻印を捕捉し、作動中に外科用器具のアクチュエータの位置を測定し、作動中のアクチュエータの感知された位置変化に基づいて、アクチュエータ速度を計算し、活性化に関連するパルス幅変調(PWM)値を識別し、活性化電池電圧を測定し、作動時刻印、アクチュエータ位置、アクチュエータ速度、PWM値、活性化電池電圧、及び抵抗負荷力のうちのいずれかに関連付けられたデータを、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込む。
【0170】
本明細書に記載される外科用器具内に設置されたステープルカートリッジを識別するためのシステム、デバイス、及び方法の様々な態様が、以下の実施例に記載される。
【0171】
本明細書に記載される外科用器具内に設置されたステープルカートリッジを識別するためのシステム、デバイス、及び方法の様々な態様が、以下の実施例に記載される。
【0172】
実施例1-電池と、電池によって電力供給されるモータと、組織を把持するように構成されたエンドエフェクタと、エンドエフェクタに連結されたアクチュエータと、を備える、外科用器具であって、モータが、アクチュエータを移動させてエンドエフェクタによる組織の外科的処置をもたらすように構成されている、外科用器具。外科用器具は、制御回路を更に備える。制御回路は、アクチュエータを移動させるために、モータの作動中に活性化電池電圧を測定し、モータの作動に関連するパルス幅変調(PWM)値を特定し、アクチュエータの感知された位置変化に基づいてアクチュエータ速度を計算し、活性化電池電圧、PWM値、及びアクチュエータ速度に基づいて抵抗負荷力を計算するように、構成されている。
【0173】
実施例2-制御回路が、アクチュエータ及びモータの電圧特性に基づいて速度定数を特定し、起動された電池電圧、PWM、及び速度定数に基づいて、開ループアクチュエータ速度を決定するように、更に構成されている、実施例1に記載の外科用器具。
【0174】
実施例3-制御回路が、モータの最大出力を決定するように、更に構成されている、実施例1又は2に記載の外科用器具。
【0175】
実施例4-制御回路が、開ループアクチュエータ速度及び最大出力に基づいて、抵抗負荷力を計算するように、構成されている、実施例3に記載の外科用器具。
【0176】
実施例5-制御回路が、計算された抵抗負荷力を記憶するように、更に構成されている、実施例1、2、3、又は4に記載の外科用器具。
【0177】
実施例6-制御回路が、計算された抵抗負荷力に基づいて、外科用器具の標的発射位置を最適化するように、構成されている、実施例1、2、3、4、又は5に記載の外科用器具。
【0178】
実施例7-電池と、電池によって電力供給されるモータと、組織を把持するように構成されたエンドエフェクタと、を備える、外科用器具。外科用器具は、エンドエフェクタに連結されたアクチュエータを更に備え、モータは、アクチュエータを移動させて、エンドエフェクタによる組織の外科的処置をもたらすように、構成されている。外科用器具は、基準電池電圧を決定し、モータの作動中に活性化電池電圧を測定するように構成された制御回路を更に備える。制御回路は、アクチュエータの感知された位置変化に基づいてアクチュエータの速度を計算し、基準電池電圧、活性化電池電圧、及びアクチュエータ速度に基づいて抵抗負荷力を計算するように、更に構成されている。
【0179】
実施例8-制御回路が、活性化電池電圧と基準電池電圧との間の差に基づいて、電池電圧低下を計算するように、更に構成されている、実施例7に記載の外科用器具。
【0180】
実施例9-制御回路が、電池電圧低下に基づいて電池出力電力を計算するように、更に構成されている、実施例7又は8に記載の外科用器具。
【0181】
実施例10-制御回路が、電池出力電力に基づいて抵抗負荷力を計算するように、構成されている、実施例9に記載の外科用器具。
【0182】
実施例11-制御回路が、外科用器具の効率係数を決定するように更に構成されており、抵抗負荷力が効率係数に基づいて計算される、実施例7、8、9、又は10に記載の外科用器具。
【0183】
実施例12-効率係数が、アクチュエータ速度に依存する、実施例11に記載の外科用器具。
【0184】
実施例13-制御回路が、計算された抵抗負荷力を記憶するように、更に構成されている、実施例7、8、9、10、11、又は12に記載の外科用器具。
【0185】
実施例14-制御回路が、計算された抵抗負荷力に基づいて、外科用器具の標的発射位置を最適化するように、更に構成されている、実施例7、8、9、10、11、12、又は13に記載の外科用器具。
【0186】
実施例15-外科用ステープル留め器具の発射に関連するデータを記憶する方法。本方法は、外科用器具のモータの作動中に活性化電池電圧を測定することと、外科用器具のアクチュエータの感知された位置変化に基づいてアクチュエータ速度を計算することと、活性化電池電圧及びアクチュエータ速度に関連付けられたデータを不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を含む。
【0187】
実施例16-モータの作動に関連付けられたパルス幅変調(PWM)値を特定することと、PWM値に関連付けられたデータを不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を更に含む、実施例15に記載の方法。
【0188】
実施例17-モータの作動中に作動時刻印を捕捉することと、モータの作動中にアクチュエータの位置を測定することと、作動時刻印及びアクチュエータの位置に関連付けられたデータを不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を更に含む、実施例15又は16に記載の方法。
【0189】
実施例18-外科用ステープル留め器具を発射する場合に遭遇する抵抗負荷力を計算することと、抵抗力に関連付けられたデータを不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を更に含む、実施例15、16、又は17に記載の方法。
【0190】
実施例19-データを書き込む工程が、外科用器具の発射成功後に行われる、実施例15、16、17、又は18に記載の方法。
【0191】
実施例20-データを書き込む工程が、外科用器具の発射に関連する失速事象の後に行われる、実施例15、16、17、又は18に記載の方法。
【0192】
いくつかの形態が示され説明されてきたが、添付の特許請求の範囲をこのような詳細に制限又は限定することは、本出願人が意図するところではない。多くの修正形態、変形形態、変更、置換、組み合わせ及びこれらの形態の等価物を実装してもよく、本開示の範囲から逸脱することなく、当業者によって想到されるであろう。更に、記述する形態に関連した各要素の構造は、その要素によって実施される機能を提供するための手段として代替的に説明され得る。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、その他の材料が使用されてもよい。したがって、上記の説明文及び添付の特許請求の範囲は、全てのこのような修正形態、組み合わせ、及び変形形態を、開示される形態の範囲に含まれるものとして網羅することを意図としたものである点を、理解されたい。添付の特許請求の範囲は、全てのこのような修正形態、変形形態、変更、置換、修正、及び等価物を網羅することを意図する。
【0193】
上記の詳細な説明は、ブロック図、フロー図及び/又は実施例を用いて、デバイス及び/又はプロセスの様々な形態について記載してきた。このようなブロック図、フロー図及び/又は実施例が、1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、当業者に理解されたいこととして、このようなブロック図、フロー図及び/又は実施例に含まれる各機能及び/又は動作は、多様なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの事実上の任意の組み合わせによって、個々にかつ/又は集合的に実装され得る。当業者には、本明細書で開示される形態のうちのいくつかの態様の全部又は一部が、1台以上のコンピュータ上で稼働する1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば、1台以上のコンピュータシステム上で稼働する1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサ上で稼働する1つ以上のプログラムとして(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ上で稼働する1つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又はこれらの実質的に任意の組み合わせとして集積回路上で等価に実装され得、回路を設計すること、並びに/又はソフトウェア及び/若しくはファームウェアのコードを記述することは、本開示を鑑みれば、当業者の技能の範囲内に含まれることが、理解されよう。なお、当業者には理解されることとして、本明細書に記載される主題の機構は、多様な形態で1つ以上のプログラム製品として配布されることが可能であり、本明細書に記載した主題の具体的な形態は、配布を実際に実行するために使用される信号搬送媒体の特定のタイプにかかわらず、適用される。
【0194】
様々な開示された態様を実施するように論理をプログラムするために使用される命令は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、キャッシュ、フラッシュメモリ又はその他のストレージなどの、システム内メモリに記憶され得る。更に、命令は、ネットワークを介して、又はその他のコンピュータ可読媒体によって、配布され得る。したがって、機械可読媒体としては、機械(例えば、コンピュータ)によって読み出し可能な形態で情報を記憶又は送信するための任意の機構が挙げられ得るが、フロッピーディスケット、光ディスク、コンパクトディスク、読み出し専用メモリ(CD-ROM)、並びに磁気光学ディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、磁気若しくは光カード、フラッシュメモリ又は、電気的、光学的、音響的、若しくはその他の形態の伝播信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)を介してインターネットを介した情報の送信に使用される、有形機械可読ストレージに限定されない。したがって、非一時的コンピュータ可読媒体としては、機械(例えば、コンピュータ)によって読み出し可能な形態で電子命令又は情報を記憶又は送信するために好適な、任意のタイプの有形機械可読媒体が、挙げられる。
【0195】
本明細書の任意の態様で使用される場合、「制御回路(control circuit)」という用語は、例えば、ハードワイヤード回路、プログラマブル回路(例えば、1つ以上の個々の命令処理コアを含むコンピュータプロセッサ、処理ユニット、プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコントローラユニット、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、プログラマブル論理アレイ(PLA)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))、状態機械回路、プログラマブル回路によって実行される命令を記憶するファームウェア、及びこれらの任意の組み合わせを指す場合がある。制御回路は、集合的に又は個別に、例えば、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、システムオンチップ(SoC)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートフォン等の、より大きなシステムの一部を形成する回路として具現化され得る。したがって、本明細書で使用される場合、「制御回路」は、少なくとも1つの個別の電気回路を有する電気回路、少なくとも1つの集積回路を有する電気回路、少なくとも1つの特定用途向け集積回路を有する電気回路、コンピュータプログラムによって構成された汎用コンピューティングデバイス(例えば、本明細書に記載されるプロセス及び/若しくはデバイスを少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成された汎用コンピュータ、又は本明細書に記載されるプロセス及び/若しくはデバイスを少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成されたマイクロプロセッサ)を形成する電気回路、メモリデバイス(例えば、ランダムアクセスメモリの形態)を形成する電気回路及び/又は通信デバイス(例えばモデム、通信スイッチ、又は光-電気設備)を形成する電気回路を含むが、これらに限定されない。当業者には、本明細書に記載される主題が、アナログ形式若しくはデジタル形式、又はこれらのいくつかの組み合わせで実装されてもよいことが、認識されよう。
【0196】
本明細書の任意の態様で使用される場合、「論理(logic)」という用語は、前述の動作のいずれかを実施するように構成された、アプリケーション、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又は回路を指す場合がある。ソフトウェアは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記録されたソフトウェアパッケージ、コード、命令、命令セット、及び/又はデータとして具現化されてもよい。ファームウェアは、メモリデバイス内のコード、命令、若しくは命令セット、及び/又はハードコードされた(例えば、不揮発性の)データとして、具現化されてもよい。
【0197】
本明細書の任意の態様で使用される場合、「構成要素(component)」、「システム(system)」、「モジュール(module)」などという用語は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのいずれかであるコンピュータ関連エンティティを指し得る。
【0198】
本明細書の任意の態様で使用される場合、「アルゴリズム(algorithm)」とは、所望の結果につながるステップの自己無撞着シーケンスを指し、「ステップ(step)」とは、必ずしも必要ではないが、記憶、転送、組み合わせ、比較、及び別様に操作されることが可能な電気信号又は磁気信号の形態をとることができる、物理量及び/又は論理状態の操作を指す。これらの信号を、ビット、値、要素、記号、文字、用語、番号などとして言及することが、一般的な扱い方である。これらの及び類似の用語は、適切な物理量と関連付けられてもよく、また単に、これらの量及び/又は状態に適用される便利な標識である。
【0199】
ネットワークとしては、パケット交換ネットワークが挙げられてもよい。通信デバイスは、選択されたパケット交換ネットワーク通信プロトコルを使用して、互いに通信することが可能な場合がある。1つの例示的な通信プロトコルとしては、送信制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)を使用して通信を可能にすることができる場合のある、イーサネット通信プロトコルを挙げてもよい。イーサネットプロトコルは、Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)によって発行された、2008年12月発行の、表題「IEEE802.3 Standard」、及び/又は本規格の後のバージョンのイーサネット規格に準拠するか、あるいは互換性があり得る。代替的に又は追加的に、通信デバイスは、X.25通信プロトコルを使用して、互いに通信することが可能な場合がある。X.25通信プロトコルは、International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector(ITU-T)によって公布された規格に準拠するか、又は互換性があってもよい。代替的に又は追加的に、通信デバイスは、フレームリレー通信プロトコルを使用して、互いに通信することが可能な場合がある。フレームリレー通信プロトコルは、Consultative Committee for International Telegraph and Telephone(CCITT)及び/又はthe American National Standards Institute(ANSI)によって公布された規格に準拠するか、あるいは互換性があり得る。代替的に又は追加的に、送受信機は、非同期転送モード(ATM)通信プロトコルを使用して互いに通信することが、可能な場合がある。ATM通信プロトコルは、ATM Forumによって、2001年8月に公開された、表題「ATM-MPLS Network Interworking 2.0」というATM規格及び/又は本規格の後のバージョンに準拠するか、あるいは互換性があり得る。当然のことながら、異なる及び/又は後に開発されたコネクション型ネットワーク通信プロトコルは、本明細書で等しく企図される。
【0200】
別段の明確な定めがない限り、前述の開示から明らかなように、前述の開示全体を通じて、「処理すること(processing)」、「計算すること(computing)」、「算出すること(calculating)」、「決定すること(determining)」、「表示すること(displaying)」等の用語を使用する考察は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内で物理(電子的)量として表現されるデータを、コンピュータシステムのメモリ若しくはレジスタ又はその他のこのような情報記憶、送信、若しくは表示デバイス内で物理量として同様に表現されるその他のデータへと操作し変換する、コンピュータシステム又は類似の電子計算デバイスの、アクション及び処理を指していることが、理解されよう。
【0201】
1つ以上の構成要素が、本明細書中で、「ように構成される(configured to)」、「ように構成可能である(configurable to)」、「動作可能である/ように動作する(operable/operative to)」、「適合される/適合可能である(adapted/adaptable)」、「ことが可能である(able to)」、「準拠可能である/準拠する(conformable/conformed to)」などと言及され得る。当業者には、「ように構成される」は、一般に、文脈上その他の意味に解釈すべき場合を除き、アクティブ状態の構成要素及び/又は非アクティブ状態の構成要素及び/又はスタンバイ状態の構成要素を包含し得ることが、理解されよう。
【0202】
「近位(proximal)」及び「遠位(distal)」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として、使用される。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直(vertical)」、「水平(horizontal)」、「上(up)」、及び「下(down)」などの空間的用語が、本明細書において図面に対して使用され得ることが、更に理解されよう。しかしながら、外科用器具は、多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
【0203】
当業者には、一般に、本明細書で使用され、かつ特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)で使用される用語は、一般に「オープンな(open)」用語として意図されるものである(例えば、「含む(including)」という用語は、「~を含むが、それらに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、「有する(having)」という用語は「~を少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり、「含む(includes)」という用語は「~を含むが、それらに限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきであるなど)ことが、理解されよう。更に、導入された請求項記載(introduced claim recitation)において特定の数が意図される場合、このような意図は、当該請求項中に明確に記載され、またこのような記載がない場合は、このような意図は存在しないことが、当業者には理解されよう。例えば、理解を助けるものとして、後続の添付の特許請求の範囲は、「少なくとも1つの(at least one)」及び「1つ以上の(one or more)」という導入句を、請求項記載を導入するために含む場合がある。しかしながら、このような句の使用は、「a」又は「an」という不定冠詞によって請求項記載を導入した場合に、たとえ同一の請求項内に「1つ以上の」又は「少なくとも1つの」といった導入句及び「a」又は「an」という不定冠詞が含まれる場合であっても、このような導入された請求項記載を含むいかなる特定の請求項も、このような記載事項を1つのみ含む請求項に限定されると示唆されるものと解釈されるべきではない(例えば、「a」及び/又は「an」は通常、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」を意味するものと、解釈されるべきである)。定冠詞を使用して請求項記載を導入する場合にも、同様のことが当てはまる。
【0204】
なお、導入された請求項記載において特定の数が明示されている場合であっても、このような記載は、典型的には、少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきであることが、当業者には認識されよう(例えば、その他に修飾語のない、単なる「2つの記載事項」という記載がある場合、一般的に、少なくとも2つの記載事項、若しくは2つ以上の記載事項を意味する)。更に、「A、B及びCなどのうちの少なくとも1つ等(at least one of A,B,and C, etc)」に類する表記が使用される場合、一般に、このような構文は、当業者がその表記を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、限定するものではないが、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方、AとCの両方、BとCの両方及び/又はAとBとCの全てなどを有するシステムを含む)。「A、B又はCなどのうちの少なくとも1つ(at least one of A,B,or C, etc)」に類する表記が用いられる場合、一般に、このような構文は、当業者がその表記を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、限定するものではないが、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方、AとCの両方、BとCの両方及び/又はAとBとCの全てなどを有するシステムを含む)。更に、典型的には、2つ又はそれ以上の選択的な用語を表すあらゆる選言的な語及び/又は句は、文脈上その他の意味に解釈すべき場合を除いて、明細書内であろうと、請求の範囲内であろうと、あるいは図面内であろうと、それら用語のうちの1つ、それらの用語のうちのいずれか、又はそれらの用語の両方を含む可能性を意図すると理解されるべきであることが、当業者には理解されよう。例えば、「A又はB(A or B)」という句は、典型的には、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むものと理解されよう。
【0205】
添付の特許請求の範囲に関して、当業者には、本明細書における引用した動作は一般に、任意の順序で実施され得ることが、理解されよう。また、様々な動作のフロー図がシーケンス(複数可)で示されているが、様々な動作は、示されたもの以外の順序で実施されてもよい、又は同時に実施されてもよいことが、理解されよう。このような代替の順序付けの例は、文脈上その他の意味に解釈すべき場合を除いて、重複、交互配置、割り込み、再順序付け、増加的、予備的、追加的、同時、逆又はその他の異なる順序付けを含んでもよい。更に、「~に応答する(responsive to)」、「~に関連する(related to)」といった用語、又はその他の過去時制の形容詞は、一般に、文脈上その他の意味に解釈すべき場合を除き、このような変化形を除外することが意図されるものではない。
【0206】
「一態様(one aspect)」、「態様(an aspect)」、「例示(an exemplification)」、「一例示(one exemplification)」などへの任意の参照は、その態様に関連して記載される特定の特徴部、構造又は特性が少なくとも1つの態様に含まれると意味することは、特記に値する。したがって、本明細書の全体を通じて様々な場所に見られる語句「一態様では(in one aspect)」、「態様では(in an aspect)」、「例示では(in an exemplification)」及び「一例示では(in one exemplification)」は、必ずしも全てが同じ態様を指すものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の態様において、任意の好適な様態で組み合わせられてもよい。
【0207】
本明細書で参照され、かつ/又は任意の出願データシートに列挙される任意の特許出願、特許、非特許刊行物、又はその他の開示資料は、組み込まれる資料が本明細書と矛盾しない範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれると言及されているが、現行の定義、見解、又は本明細書に記載のその他の開示内容と矛盾するあらゆる内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。
【0208】
要約すると、本明細書に記載される構想を用いる結果として得られる多くの利益が記載されてきた。1つ以上の形態の前述の記載は、例示及び説明を目的として提示されているものである。包括的であることも、開示された厳密な形態に限定することも意図されていない。上記の教示を鑑みて、修正又は変形が可能である。1つ以上の形態は、原理及び実際の応用について例示し、それによって、様々な形態を様々な修正例と共に、想到される特定の用途に適するものとして当業者が利用することを可能にするようにするために、選択及び記載されたものである。本明細書と共に提示される特許請求の範囲が全体的な範囲を定義することが、意図される。
【0209】
〔実施の態様〕
(1) 外科用器具であって、
電池と、
前記電池によって電力供給される、モータと、
組織を把持するように構成された、エンドエフェクタと、
前記エンドエフェクタに連結されたアクチュエータであって、前記モータが、前記エンドエフェクタによる前記組織の外科的処置をもたらすために、前記アクチュエータを移動させるように、構成されている、アクチュエータと、
制御回路であって、
前記アクチュエータを移動させるための前記モータの作動中に、活性化電池電圧を測定し、
前記モータの作動に関連付けられたパルス幅変調(PWM)値を特定し、
前記アクチュエータの感知された位置変化に基づいて、アクチュエータ速度を計算し、
前記活性化電池電圧、前記PWM値、及び前記アクチュエータ速度に基づいて、抵抗負荷力を計算するように構成された、制御回路と、を備える、外科用器具。
(2) 前記制御回路が、
前記アクチュエータ及び前記モータの電圧特性に基づいて、速度定数を特定し、
前記活性化電池電圧、前記PWM、及び前記速度定数に基づいて、開ループアクチュエータ速度を決定するように、更に構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(3) 前記制御回路が、前記モータの最大出力を決定するように、更に構成されている、実施態様1又は2に記載の外科用器具。
(4) 前記制御回路が、前記開ループアクチュエータ速度及び前記最大出力に基づいて、前記抵抗負荷力を計算するように、構成されている、実施態様3に記載の外科用器具。
(5) 前記制御回路が、前記計算された抵抗負荷力を記憶するように、更に構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
【0210】
(6) 前記制御回路が、前記計算された抵抗負荷力に基づいて、前記外科用器具の標的発射位置を最適化するように、構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(7) 外科用器具であって、
電池と、
前記電池によって電力供給される、モータと、
組織を把持するように構成された、エンドエフェクタと、
前記エンドエフェクタに連結されたアクチュエータであって、前記モータが、前記エンドエフェクタによる前記組織の外科的処置をもたらすために、前記アクチュエータを移動させるように、構成されている、アクチュエータと、
制御回路であって、
基準電池電圧を決定し、
前記モータの作動中に活性化電池電圧を測定し、
前記アクチュエータの感知された位置変化に基づいて、前記アクチュエータの速度を計算し、
前記基準電池電圧、前記活性化電池電圧、及び前記アクチュエータ速度に基づいて、抵抗負荷力を計算するように構成された、制御回路と、を備える、外科用器具。
(8) 前記制御回路が、前記活性化電池電圧と前記基準電池電圧との間の差に基づいて、電池電圧低下を計算するように、更に構成されている、実施態様7に記載の外科用器具。
(9) 前記制御回路が、前記電池電圧低下に基づいて、電池出力電力を計算するように、更に構成されている、実施態様7又は8に記載の外科用器具。
(10) 前記制御回路が、前記電池出力電力に基づいて、前記抵抗負荷力を計算するように、構成されている、実施態様9に記載の外科用器具。
【0211】
(11) 前記制御回路が、前記外科用器具の効率係数を決定するように更に構成されており、前記抵抗負荷力が、前記効率係数に基づいて計算される、実施態様7に記載の外科用器具。
(12) 前記効率係数が、前記アクチュエータ速度に依存している、実施態様11に記載の外科用器具。
(13) 前記制御回路が、前記計算された抵抗負荷力を記憶するように、更に構成されている、実施態様7に記載の外科用器具。
(14) 前記制御回路が、前記計算された抵抗負荷力に基づいて、前記外科用器具の標的発射位置を最適化するように、構成されている、実施態様7に記載の外科用器具。
(15) 外科用ステープル留め器具の発射に関連するデータを記憶する方法であって、前記方法が、
前記外科用器具のモータの作動中に、活性化電池電圧を測定することと、
前記外科用器具のアクチュエータの感知された位置変化に基づいて、アクチュエータ速度を計算することと、
前記活性化電池電圧及び前記アクチュエータ速度に関連付けられたデータを、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を含む、方法。
【0212】
(16) 前記モータの作動に関連付けられたパルス幅変調(PWM)値を特定することと、
前記PWM値に関連付けられたデータを、前記不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を更に含む、実施態様15に記載の方法。
(17) 前記モータの作動中に、作動時刻印を捕捉することと、
前記モータの作動中に、前記アクチュエータの位置を測定することと、
前記作動時刻印及び前記アクチュエータの前記位置に関連付けられたデータを、前記不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を更に含む、実施態様15又は16に記載の方法。
(18) 外科用ステープル留め器具を発射する場合に遭遇する抵抗負荷力を計算することと、
前記抵抗力に関連付けられたデータを、前記不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に書き込むことと、を更に含む、実施態様15に記載の方法。
(19) 前記データを書き込む工程が、前記外科用器具の発射成功後に行われる、実施態様15に記載の方法。
(20) 前記データを書き込む工程が、前記外科用器具の前記発射に関連する失速事象の後に行われる、実施態様15に記載の方法。
【0213】
(21) 命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、実施態様1に記載の外科用器具の前記制御回路によって実行された場合に、前記制御回路に、
前記アクチュエータを移動させるための前記モータの作動中に、活性化電池電圧を測定させ、
前記モータの作動に関連付けられたパルス幅変調(PWM)値を特定させ、
前記アクチュエータの感知された位置変化に基づいて、アクチュエータ速度を計算させ、
前記活性化電池電圧、前記PWM値、及び前記アクチュエータ速度に基づいて、前記抵抗負荷力を計算させる、コンピュータプログラム製品。
(22) 命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、実施態様7に記載の外科用器具の前記制御回路によって実行された場合に、前記制御回路に、
基準電池電圧を決定させ、
前記モータの作動中に活性化電池電圧を測定させ、
前記アクチュエータの感知された位置変化に基づいて、前記アクチュエータの速度を計算させ、
前記基準電池電圧、前記活性化電池電圧、及び前記アクチュエータ速度に基づいて、抵抗負荷力を計算させる、コンピュータプログラム製品。
(23) 命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、実施態様1に記載の外科用器具の前記制御回路によって実行された場合に、前記制御回路に、実施態様15に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
(24) 実施態様21に記載のコンピュータプログラム製品を記憶した、コンピュータ可読媒体。
(25) 実施態様21に記載のコンピュータプログラム製品を伝送する信号。
【国際調査報告】