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特表2024-540138無線通信システムにおいて代替ネットワークスライス支援方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて代替ネットワークスライス支援方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/12 20180101AFI20241024BHJP
   H04W 28/084 20230101ALI20241024BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20241024BHJP
【FI】
H04W76/12
H04W28/084
H04W92/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525508
(86)(22)【出願日】2022-10-25
(85)【翻訳文提出日】2024-04-26
(86)【国際出願番号】 KR2022016334
(87)【国際公開番号】W WO2023075354
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0143829
(32)【優先日】2021-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0042905
(32)【優先日】2022-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ドングン・ス
(72)【発明者】
【氏名】ホヨン・イ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA28
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
本開示は、より高いデータ送信率を支援するための5G又は6G通信システムに関する。本開示の一実施例に係る無線通信システムにおいてNSACによってPDUセッション生成が拒絶される問題を代替(alternative)S-NSSAIを用いて解決する方案を提示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムのAMF(access and mobility management function)によって行われる方法であって、
第1ネットワークスライスと関連したPDU(protocol data unit)セッションの確立(establishment)要請のための第1メッセージを端末から受信する段階と、
前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを識別する段階と、
前記第1ネットワークスライスが可用でない場合に、前記第1ネットワークスライスの代替(alternative)である第2ネットワークスライスを選択する段階と、
前記PDUセッションの確立のための第2メッセージを、前記第2ネットワークスライスと関連したSMF(session management function)に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項2】
前記第2ネットワークスライスに基づいて前記SMFを選択する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1メッセージは、前記第1ネットワークスライスのS-NSSAI(single-network slice selection assistance information)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも一つのネットワークスライスの情報及び前記少なくとも一つのネットワークスライスのそれぞれと関連した少なくとも一つの代替ネットワークスライスの情報を、UDM(unified data management)から受信する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを識別する段階は、
前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを示す情報を含む第3メッセージをSMFから受信する段階と、
前記情報に基づいて前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを識別する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第3メッセージは、前記第1ネットワークスライスの代替ネットワークスライスである前記第2ネットワークスライスの情報をさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
確立されたPDUセッションの個数が前記第1ネットワークスライスのためのPDUセッションの最大個数と同一である場合に、又は登録された端末の個数が前記第1ネットワークスライスのための可能な端末の最大個数と同一である場合に、前記第1ネットワークスライスは可用でないことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
通信システムのAMF(access and mobility management function)であって、
送受信部;及び
前記送受信部と連結され、
第1ネットワークスライスと関連したPDU(protocol data unit)セッションの確立(establishment)要請のための第1メッセージを端末から受信し、
前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを識別し、
前記第1ネットワークスライスが可用でない場合に、前記第1ネットワークスライスの代替(alternative)である第2ネットワークスライスを選択し、
前記PDUセッションの確立のための第2メッセージを、前記第2ネットワークスライスと関連したSMF(session management function)に送信する制御部、
を含むAMF。
【請求項9】
前記制御部は、前記第2ネットワークスライスに基づいて前記SMFを選択することを特徴とする、請求項8に記載のAMF。
【請求項10】
前記第1メッセージは、前記第1ネットワークスライスのS-NSSAI(single-network slice selection assistance information)を含むことを特徴とする、請求項8に記載のAMF。
【請求項11】
前記制御部は、
少なくとも一つのネットワークスライスの情報及び前記少なくとも一つのネットワークスライスのそれぞれと関連した少なくとも一つの代替ネットワークスライスの情報を、UDM(unified data management)から受信することを特徴とする、請求項8に記載のAMF。
【請求項12】
前記制御部は、
前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを示す情報を含む第3メッセージをSMFから受信し、
前記情報に基づいて前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを識別することを特徴とする、請求項8に記載のAMF。
【請求項13】
前記第3メッセージは、前記第1ネットワークスライスの代替ネットワークスライスである前記第2ネットワークスライスの情報をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載のAMF。
【請求項14】
確立されたPDUセッションの個数が前記第1ネットワークスライスのためのPDUセッションの最大個数と同一である場合に、又は登録された端末の個数が前記第1ネットワークスライスのための可能な端末の最大個数と同一である場合に、前記第1ネットワークスライスは可用でないことを特徴とする、請求項8に記載のAMF。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムにおいて代替ネットワークスライス支援方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
5G移動通信技術は、速い送信速度と新しいサービスが可能となるように広い周波数帯域を定義しており、3.5ギガヘルツ(3.5GHz)などの6GHz以下周波数(Sub 6GHz)帯域はもとより、28GHz及び39GHzなど、ミリメートル波(mmWave)と呼ばれる超高周波帯域(Above6GHz)においても具現が可能である。また、5G通信以後(Beyond5G)のシステムと呼ばれる6G移動通信技術では、5G移動通信技術に比べて50倍速くなった送信速度と10分の1に減った超低遅延時間(Ultra-Low Latency)を達成するためにテラヘルツ(Terahertz,THz)帯域(例えば、95GHzから3THzの帯域)での具現が考慮されている。
【0003】
5G移動通信技術の初期には、超広帯域サービス(eMBB:enhanced Mobile BroadBand)、高信頼/超低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable Low-Latency Communications)、大規模機械式通信(mMTC:massive Machine-Type Communications)に対するサービス支援と性能要求事項満足を目標に、超高周波帯域での電波経路損失の緩和及び電波伝達距離の増加のためのビームフォーミング(Beamforming)及び巨大配列多重入出力(Massive MIMO)、超高周波数リソースの効率的活用のための様々なヌメロロジー支援(複数個のサブキャリア間隔運用など)とスロットフォーマットに対する動的運営、多重ビーム送信及び広帯域を支援するための初期接続技術、BWP(Band-Width Part)の定義及び運営、大容量データ送信のためのLDPC(Low Density Parity Check)符号と制御情報の高信頼性送信のためのポーラーコード(Polar Code)のような新しいチャネルコーディング方法、L2先処理(L2 pre-processing)、特定サービスに特化された専用ネットワークを提供するネットワークスライシング(Network Slicing)などに対する標準化が行われた。
【0004】
現在、5G移動通信技術が支援しようとしたサービスを考慮して、初期5G移動通信技術の改善(improvement)及び性能の向上(enhancement)のための議論が進行中であり、車両が送信する自分の位置及び状態情報に基づいて自律走行車両の走行判断を助け、ユーザの便宜を増大させるためのV2X(Vehicle-to-Everything)、非免許帯域において各種規制上の要求事項に符合するシステム動作を目的とするNR-U(New Radio Unlicensed)、NR端末低電力消耗技術(UE Power Saving)、地上網との通信が不可能な地域でカバレッジ確保のための端末-衛星直接通信である非地上ネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Network)、位置測位(Positioning)などの技術に対する物理層標準化が進行中である。
【0005】
のみならず、他の産業との連係及び融合を用いた新しいサービス支援のための知能型工場(IIoT:Industrial Internet of Things)、無線バックホールリンクとアクセスリンクを統合支援し、ネットワークサービス地域拡張のためのノードを提供するIAB(Integrated Access and Backhaul)、条件付きハンドオーバー(Conditional Handover)、及びDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバーを含む移動性向上技術(Mobility Enhancement)、ランダムアクセス手順を簡素化する2段階ランダムアクセス(2-step RACH for NR)などの技術に対する無線インターフェースアーキテクチャ/プロトコル分野の標準化も進行中であり、ネットワーク機能仮想化(NFV:Network Functions Virtualization)及びソフトウェア定義ネットワーキング(SDN:Software-Defined Networking)技術の融合のための5Gベースラインアーキテクチャ(例えば、SBA:Service-based Architecture、SBI:Service-based Interface)、端末の位置に基づいてサービスの提供を受けるモバイルエッジコンピューティング(MEC:Mobile Edge Computing)などに対するシステムアーキテクチャ/サービス分野の標準化も進行中である。
【0006】
このような5G移動通信システムが商用化されると、爆発的な増加傾向にあるコネクテッド機器が通信ネットワークに連結されるはずであり、これに伴い、5G移動通信システムの機能及び性能の強化とコネクテッド機器の統合運用が必要になると予想される。このために、増強現実(AR:Augmented Reality)、仮想現実(VR:Virtual Reality)、混合現実(MR:Mixed Reality)などを効率的に支援するための拡張現実(XR:eXtended Reality)、人工知能(AI:Artificial Intelligence)及びマシンランニング(ML:Machine Learning)を活用した5G性能改善及び複雑度減少、AIサービス支援、メタバスサービス支援、ドロン通信などに対する新しい研究が進行される予定である。
【0007】
また、このような5G移動通信システムの発展は、6G移動通信技術のテラヘルツ帯域でのカバレッジ保障のための新規波形(Waveform)、全次元多重入出力(FD-MIMO:Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ(Array Antenna)、大規模アンテナ(Large Scale Antenna)のような多重アンテナ送信技術、テラヘルツ帯域信号のカバレッジを改善するためにメタ物質(Metamaterial)ベースレンズ及びアンテナ、OAM(Orbital Angular Momentum)を用いた高次元空間多重化技術、RIS(Reconfigurable Intelligent Surface)技術だけでなく、6G移動通信技術の周波数効率向上及びシステムネットワーク改善のための全二重化(Full Duplex)技術、衛星(Satellite)、AI(Artificial Intelligence)を設計段階から活用し、終端間(End-to-End)AI支援機能を内在化してシステム最適化を実現するAIベース通信技術、端末演算能力の限界を超える複雑度のサービスを超高性能通信とコンピューティングソースを活用して実現する次世代分散コンピュータ技術などの開発に基礎となるであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
PDU(protocol data unit)セッション生成手順において、ネットワークスライス別最大PDUセッション数に対する受諾制御(すなわち、最大PDUセッション数に対するネットワークスライス受諾制御(NSAC:network slice admission control))によってPDUセッション生成が拒絶される場合が発生し得る。特に、NSAC対象である特定スライス(例えば、S-NSSAI)によるPDUセッション生成が一定時間集中して該当のスライスに対する最大確立PDUセッション数に到達すれば、NSACによって該当のスライスへの多くのPDUセッション生成要請が全て拒絶されることがある。このため、NSACによるPDUセッション生成要請拒絶を緩和させるための方法が必要である。
【0009】
本発明で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この開示の一態様によれば、通信システムのAMF(access and mobility management function)によって行われる方法が提供される。該方法は、第1ネットワークスライスと関連したPDU(protocol data unit)セッションの確立(establishment)要請のための第1メッセージを端末から受信する段階;前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを識別する段階;前記第1ネットワークスライスが可用でない場合に、前記第1ネットワークスライスの代替(alternative)である第2ネットワークスライスを選択する段階;及び、前記PDUセッションの確立のための第2メッセージを、前記第2ネットワークスライスと関連したSMF(session management function)に送信する段階を含む。
【0011】
一態様において、前記方法は、前記第2ネットワークスライスに基づいて前記SMFを選択する段階をさらに含む。
【0012】
一態様において、前記第1メッセージは、前記第1ネットワークスライスのS-NSSAI(single-network slice selection assistance information)を含む。
【0013】
一態様において、前記方法は、少なくとも一つのネットワークスライスの情報及び前記少なくとも一つのネットワークスライスのそれぞれと関連した少なくとも一つの代替ネットワークスライスの情報を、UDM(unified data management)から受信する段階をさらに含む。
【0014】
一態様において、前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを識別する段階は、前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを示す情報を含む第3メッセージをSMFから受信する段階;及び、前記情報に基づいて前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを識別する段階を含む。
【0015】
一態様において、前記第3メッセージは、前記第1ネットワークスライスの代替ネットワークスライスである前記第2ネットワークスライスの情報をさらに含む。
【0016】
一態様において、確立されたPDUセッションの個数が前記第1ネットワークスライスのためのPDUセッションの最大個数と同一である場合に、又は登録された端末の個数が前記第1ネットワークスライスのための可能な端末の最大個数と同一である場合に、前記第1ネットワークスライスは可用でない。
【0017】
この開示は、また、通信システムのAMF(access and mobility management function)を提供する。該AMFは、送受信部;及び、前記送受信部と連結され、第1ネットワークスライスと関連したPDU(protocol data unit)セッションの確立(establishment)要請のための第1メッセージを端末から受信し、前記第1ネットワークスライスが可用であるか否かを識別し、前記ネットワークスライスが可用でない場合に、前記第1ネットワークスライスの代替(alternative)である第2ネットワークスライスを選択し、前記PDUセッションの確立のための第2メッセージを、前記第2ネットワークスライスと関連したSMF(session management function)に送信する制御部を含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一実施例によれば、5Gシステムにおいて、代替(alternative)ネットワークスライス技術を用いて、ネットワークスライス受諾制御(NSAC:network slice admission control)によってPDU(protocol data unit)セッション生成要請が拒絶される状況を緩和又は防止することができる。代替ネットワークスライス技術は、次のように活用されてよい:
【0019】
1)網管理者は、初期に要請されたネットワークスライスが使用不可能な場合に、代替スライスを通じてセッションを生成することができる。これによって、ネットワークスライスに対する可用性が向上する長所がある。
【0020】
2)網管理者は、特定ネットワークスライスにセッションが集中する時に、該当のネットワークスライスを要求する新しいセッション要請に対して、代替スライスを利用可能にすることによって、ネットワークスライス間の負荷分散効果を得ることができる。
【0021】
3)網管理者は、ネットワークスライスの使用不可能な理由によってセッション生成要請が拒絶されてはならないセッション生成要請(例えば、緊急電話サービス、国家安保/規制関連サービス、NSACが支援されない環境で結ばれたセッションがNSACが支援される環境へと移動するようになった場合、など)に対して、代替スライスを提供することによって、該当のセッション生成要請が拒絶されることを防止することができる。
【0022】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図面中、同一又は類似の構成要素に対しては同一又は類似の参照番号を使用することができる。
【0024】
図1】本発明の一実施例に係る代替S-NSSAI(alternative S-NSSAI)情報がUDMのAMサブスクリプションデータ(access and mobility(AM) subscription data)に定義されて提供される時に、登録(registration)手順においてAMFが代替S-NSSAI情報を受信する方法を示す。
図2】本発明の一実施例に係る代替S-NSSAI情報がUDMのAMサブスクリプションデータに定義されて提供される時に、PDUセッション確立(PDU Session establishment)手順においてAMFが代替S-NSSAI情報を用いてPDUセッション(PDU session)に対するS-NSSAIを再び選択する方法を示す。
図3】本発明の一実施例に係る代替S-NSSAI情報がUDMのSMサブスクリプションデータ(session management(SM) subscription data)に定義されて提供される時に、PDUセッション確立手順においてAMFが代替S-NSSAI情報を用いてPDUセッションに対するS-NSSAIを再び選択する方法を示す。
図4】本発明の一実施例に係る代替S-NSSAI情報がNSACF(NSAC function)で定義されて提供される時に、PDUセッション確立手順においてAMFが代替S-NSSAI情報を用いてPDUセッションに対するS-NSSAIを再び選択する方法を示す。
図5】本発明の一実施例に係る端末の構成を示す図である。
図6】本発明の一実施例に係るネットワークエンティティ(network entity)の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の詳細な説明を述べる前に、本特許明細書全般にわたって使われる特定単語及び語句の定義を説明するものとする。「含む」及び「構成する」という用語とその派生語は、制限なく含むことを意味する。「又は」という用語は包括的であり、及び/又は、を意味する。「関連する」及び「連係する」という語句とその派生語は、含む、含まれる、相互連結する、構成する、構成される、連結する、連結される、伝達する、伝達され得る、~と協調する、割り込む、併置する、近接する、~に結合する、~と結合する、~の属性を有する、又は有する、を意味し得る。「コントローラ(制御部)」という用語は、少なくとも一つの動作を制御する全ての装置、システム又はその一部を意味し、このような装置は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの少なくとも2つの組合せによって具現することができる。特定コントローラと関連した機能は、ローカルでも遠隔でも中央集中化されたり分散されたりできるという点に留意しなければならない。
【0026】
また、以下に説明される様々な機能は、一つ以上のコンピュータプログラムによって具現又は支援されてよく、各機能は、コンピュータ可読プログラムコードで構成され、コンピュータ可読媒体に具現される。「アプリケーション」及び「プログラム」という用語は、一つ以上のコンピュータプログラム、ソフトウェア構成要素、命令セット、手順、機能、個体、クラス、インスタンス、関連データ又は適切なコンピュータ可読プログラムコードによって具現するように適用されたそれらの一部を意味する。「コンピュータ可読プログラムコード」という語句には、ソースコード、目的コード、実行コードを含むあらゆる類型のコンピュータコードが含まれる。「コンピュータ可読媒体」という語句には、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、ビデオディスク(DVD)又はその他あらゆる類型のメモリなど、コンピュータでアクセスできるあらゆる類型の媒体が含まれる。「非一時的」コンピュータ可読媒体には、一時的な電気又はその他信号を送信する有線、無線、光学又はその他通信リンクが除外される。非一時的コンピュータ可読媒体には、再記録可能な光ディスク又は消去可能なメモリ装置のようにデータが永久的に格納され得る媒体と、データが格納され、後で上書き可能な媒体が含まれる。
【0027】
特定単語及び構文に対する定義は、本特許文書全般にわたって提供され、大部分の場合ではないが、多くの場合に、このような定義が、当該定義された単語及び構文の以前使用だけでなく今後使用にも適用されるという点が、当業者には自明に理解されよう。
【0028】
以下に説明される図1図6、及び本特許明細書で本発明の原理を説明するために使われた様々な実施例は、単なる例示に過ぎず、いかなる方式でも本発明の範囲を限定するものと解釈されてはならない。当業者は、本開示の原理が、任意の適切に配列されたシステム又は装置において具現され得るということが理解できよう。
【0029】
以下、添付の図面を参照して、本発明の動作原理を詳細に説明する。以下の本発明の説明において、関連した公知機能又は構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を却って与曇らせ得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。なお、後述する用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であり、それらはユーザ、運用者の意図又は慣例などによって変わってよい。したがって、その定義は、本明細書全般にわたる内容に基づいて下されるべきである。
【0030】
以下、本発明を説明するとき、関連した公知機能又は構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を却って曇らせ得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略するものとする。以下、添付の図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0031】
以下の説明で使われる、接続ノード(node)を識別するための用語、網客体(network entity)を示す用語、メッセージを示す用語、網客体間のインターフェースを示す用語、様々な識別情報を示す用語などは、説明の便宜のために例示されたものである。したがって、本発明は後述の用語に限定されるものではなく、同等な技術的意味を有する対象を示す他の用語が使われてもよい。
【0032】
5G移動通信ネットワークは、5G UE(user equipment,端末(terminal)など)、5G RAN(radio access network,基地局(base station)、gNB(5g nodeB)、eNB(evolved node B)など)、及び5Gコア網で構成される。5Gコア網は、UEの移動性管理機能を提供するAMF(access and mobility management function)、セッション管理機能を提供するSMF(session management function)、データ伝達役割を担うUPF(user plane function)、政策制御機能を提供するPCF(policy control function)、加入者データ及び政策制御データなどのデータ管理機能を提供するUDM(unified data management)、UDMなどの様々なネットワーク機能(network function)のデータを格納するUDR(unified data repository)などのネットワーク機能(network function)で構成される。
【0033】
5Gシステムにおいて、ネットワークスライシング技術(network slicing)は、一つの物理ネットワークで仮想化された、独立した、複数の論理網を可能にする技術及び構造を表す。網事業者は、サービス/アプリケーションの特化された要求事項を満たすために、ネットワークスライス(network slice)という仮想の終端間(end-to-end)ネットワークを構成してサービスを提供する。このとき、ネットワークスライスは、S-NSSAI(single-network slice selection assistance information)という識別子で区別されてよい。ネットワークは、端末登録手順(例えば、UE registration procedure)中に端末に許容されたスライス集合に関する情報(例えば、許容NSSAI(allowed NSSAI(s))を送信し、端末は、これらのうち一つのS-NSSAI(すなわち、ネットワークスライス)を通じて生成されたPDU(protocol data unit)セッション(session)を通じてアプリケーションデータを送受信できる。
【0034】
一方、5Gシステムでは、ネットワークスライス別登録端末数及び確立されたPDUセッション数(例えば、それぞれ、ネットワークスライス別登録UE数(number of registered UEs per network slice)及びネットワークスライス別確立PDUセッション数(number of established PDU session per network slice))がそれぞれ、定義された最大値を超えないようにするネットワークスライス受諾制御(network slice admission control(NSAC))機能が存在する。
【0035】
ネットワークスライス別最大登録UE(端末)数に対する受諾制御のために、AMFは、UEに許容されたS-NSSAIの集合(allowed NSSAI)の変更(S-NSSAIの追加又は削除)が必要な度に、NSACF(NSAC function)に該当のスライスに対する登録UE数をアップデート(増加又は減少の要請)することができる。NSACFは、あらかじめ設定されたネットワークスライス別最大登録UE数に到達したS-NSSAIに対して、AMFから増加アップデート要請を受信すれば、AMFに、該当のS-NSSAIは最大登録UE数に到達したという情報を提供できる。AMFは、該当の情報を受信すれば、該当のS-NSSAIを許容S-NSSAI集合から除外できる。
【0036】
ネットワークスライス別最大PDUセッション数に対する受諾制御のために、SMFは、S-NSSAIに対するPDUセッション生成又は解除手順を行う時に、NSACF(NSAC function)に該当のS-NSSAIに対する確立されたPDUセッション数をアップデート(増加又は減少の要請)することができる。NSACFは、あらかじめ設定されたネットワークスライス別最大確立PDUセッション数に到達したS-NSSAIに対して、SMFから増加アップデート要請を受信すれば、SMFに、該当のS-NSSAIは最大確立PDUセッション数に到達したという情報を提供できる。SMFは、該当の情報を受信すれば、該当のS-NSSAIを用いるPDUセッション生成を行わなくてよい。一方、AMF及びSMFには、各S-NSSAIに対してNSAC対象情報が設定されていてよく、AMF及びSMFは、NSAC対象であるS-NSSAIに対してのみNSAC手順を行うことができる。
【0037】
図1は、本発明の一実施例に係る代替S-NSSAI(alternative S-NSSAI)情報がUDMのAMサブスクリプションデータ(access and mobility(AM) subscription data)に定義されて提供される時に、登録(registration)手順においてAMFが代替S-NSSAI情報を受信する方法を示す。
【0038】
図1を参照すると、端末(UE)101は、端末登録手順(UE registration procedure)のために基地局(RAN、gNB、base station)102にメッセージを送信できる(110段階)。このとき、前記端末登録手順のためのメッセージは、ANメッセージ(ANパラメータ、登録要請)であってよい。ここで、ANメッセージは、端末101と基地局102間のメッセージであることを表す。このとき、登録要請メッセージには、UE識別子(例えば、SUCI(subscription concealed identifier)、5G-GUTI(5G-globally unique temporary identity)、又はPEI(permanent equipment identifier)など)、要請されるNSSAI(requested NSSAI)、及びUE MM(mobility management)コア網キャパビリティ(core network capability)などの情報のうち少なくとも一つが含まれてよい。
【0039】
そして、RAN102は、UE101から受信したANメッセージ内の情報に基づいてAMF103を選択することができる(120段階)。
【0040】
RAN102は、AMF103にN2メッセージ(N2パラメータ、登録要請のうち少なくとも一つが含まれてよい。)を伝達できる(130段階)。N2パラメータには、選択されるPLMN ID(selected PLMN ID)、UEの位置情報、UEコンテキスト要請(UE context request)などが含まれてよい。
【0041】
AMF103は、UE認証(UE authentication)が必要であると判断するとき、UE識別子(例えば、SUCI又はSUPI(subscription permanent identifier))のうち少なくとも一つに基づいてAUSF(authentication server function)104を選択することができる(140段階)。
【0042】
そして、AMF103は、選択したAUSF104を通じてUE101に対する認証(authentication)手順が行われてよい(145段階)。また、UE101に対するNAS(non-access stratum)セキュリティコンテキスト(security context)がなければ、これを取得するための手順が行われてよい。
【0043】
AMF103は、UE101に対するサブスクリプション(subscription)情報が必要なときは、SUPIに基づいてUDM105を選択でき、UDM105は、UE101に対するサブスクリプション情報が格納されたUDR(図示せず)を選択することができる(150段階)。
【0044】
AMF103は、Nudm_SDM_Get要請(SUPI、AMサブスクリプションデータ(access and mobility subscription data)などのうち少なくとも一つが含まれてよい。)メッセージを用いてUE101に対するAMサブスクリプション情報をUDM105に要請することができる(160段階)。
【0045】
このとき、Nudm_SDM_Get要請メッセージには、代替スライス情報(例えば、代替S-NSSAI(s))を要請する情報が、次の場合に含まれてよい:AMF103のローカル構成(local configuration)による決定、進行中のUE登録手順がEPSから5GSへの移動による登録である場合、など。
【0046】
UDM105は、Nudm_SDM_Get応答メッセージに、サブスクライブされるS-NSSAI(s)(subscribed S-NSSAI(s))、代替スライス情報(例えば、サブスクライブされるS-NSSAI(s)内の各S-NSSAIに対する代替S-NSSAI(s)(alternative S-NSSAI(s) for each S-NSSAI in subscribed S-NSSAI(s)))などを含むサブスクリプション情報を、AMF103に送信できる(165段階)。このとき、前記代替S-NSSAI情報は、Nudm_SDM_Get応答メッセージのAMサブスクリプションデータに定義されてAMF103に伝達されてよい。
【0047】
UDM105は、次の場合に代替S-NSSAI(s)をNudm_SDM_Get応答メッセージに含めることができる:UDM105のローカル構成による決定、AMF103が代替S-NSSAI(s)を要請した場合、など
【0048】
このとき、実施例によって、UDM105は、AMF103に送信する情報をUDRから取得してAMF103に送信できる。
【0049】
AMF103は、サブスクライブされるS-NSSAI(s)を考慮して許容されるNSSAIを計算し、許容されるNSSAIをUEコンテキストに格納することができる(170段階)。
【0050】
また、許容されるNSSAI内のS-NSSAIのうち、NSAC対象であるS-NSSAIに対して、AMF103は、S-NSSAI別代替S-NSSAI(s)をUEコンテキストに格納することができる。AMF103がNSAC拒絶又は他の理由による利用不可能なスライス発生状況(例えば、スライス混雑状況発生など)に代替スライスを活用しようとする場合に、AMF103は、サブスクライブされるS-NSSAI(s)又は許容されるNSSAIに対して、代替スライス(S-NSSAI別代替S-NSSAI(s))をUEコンテキストに格納することができる。AMF103は、利用不可能なスライスに代えて使用するスライス(すなわち、ターゲットスライス)を決定するために、格納されたS-NSSAI別代替S-NSSAI(s)を活用でき、利用不可能なスライスへのPDUセッション生成/修正要請及びハンドオーバー要請時に、PDUセッションをターゲットスライスに移動させることができる。
【0051】
そして、UE101の残っている登録手順が行われてよい(180段階)。
【0052】
図1に示した実施例において、端末101は、登録手順(UE登録手順)によって許容されたスライス集合を受信し、その後、生成しようとするPDUセッションごとに該当の集合内のスライスを選択し、PDUセッション生成手順によってPDUセッションを生成する。図1のように登録手順によって代替スライス(例えば、代替S-NSSAI)を提供する時に、PDUセッション生成手順別代替スライスの提供のためのシグナリングが必要でないので、シグナリング負荷が少ないという長所がある。
【0053】
図2は、本発明の一実施例に係る代替S-NSSAI情報がUDMのAMサブスクリプションデータに定義されて提供される時に、PDUセッション確立(PDU session establishment)手順においてAMFが代替S-NSSAI情報を用いてPDUセッションに対するS-NSSAIを再び選択する方法を示す。
【0054】
図2を参照すると、UE登録手順において、AMF203は、許容されるNSSAI、及び許容されるNSSAI内のNSAC対象であるS-NSSAI別代替S-NSSAI(s)情報を、AMFのUEコンテキストに格納することができる(210段階)。これは、上で図1と関連して説明した実施例によってなされたものであってよい。
【0055】
端末(UE)201は、PDUセッション確立手順(PDU session establishment procedure)のためにAMF203に(基地局202を通じて)要請メッセージを送信できる(215段階)。そして、このメッセージは、PDUセッション確立要請メッセージ(PDU session establishment request message)であってよく、前記PDUセッション確立要請メッセージは、NAS(non-access stratum)メッセージに含まれてAMF203に送信されてよい。NASメッセージは、端末201とAMF203間のメッセージを意味する。実施例によって、前記NASメッセージには、S-NSSAI、DNN(data network name)、PDUセッションID(PDU session ID)などのうち少なくとも一つが含まれてよい。
【0056】
AMF203は、250段階でUE201から受信したメッセージに含まれたS-NSSAIが現在利用不可能な場合に、SMF205を選択しなくてよく、この場合、230段階、240段階、及び250段階が省略され、260段階から手順が行われてよい。AMF203は、DNN、S-NSSAIなどのうち少なくとも一つに基づいてSMF205を選択することができる(220段階)。
【0057】
そして、AMF203は、選択されたSMF205にNsmf_PDUSession_CreateSMContext要請を送信できる。実施例によって、前記Nsmf_PDUSession_CreateSMContext要請メッセージには、S-NSSAI、DNN、PDUセッションID、PDUセッション確立要請メッセージなどのうち少なくとも一つが含まれてよい(230段階)。
【0058】
SMF205は、AMF203から受信したメッセージに含まれたS-NSSAIがNSAC(network slice admission control)対象であるとき、NSACF(NSAC function)206にNnsacf_NSAC_NumOfPDUsUpdate要請(S-NSSAI、UE ID、PDUセッションID、アップデートフラグ(update flag)=INCREASEなどのうち少なくとも一つが含まれてよい。)メッセージを送信できる(240段階)。
【0059】
NSACF206は、受信したメッセージのアップデートフラグ値がINCREASEであり、受信したメッセージのS-NSSAIに対して確立PDUセッション数(number of PDU sessions established)が既に、当該S-NSSAIに対する最大確立PDUセッション数(maximum number of PDU sessions established)に到達した状況である場合に、結果(result)値に、既に最大確立PDUセッション数に到達したことを示す値を含めてSMF205に送信できる(245段階)。このとき、メッセージは、Nnsacf_NSAC_NumOfPDUsUpdate応答メッセージであってよい。
【0060】
SMF205は、AMF203にNsmf_PDUSession_CreateSMContext応答メッセージを送信できる(250段階)。このとき、当該メッセージのcauseには、SMコンテキスト(session management context)生成がS-NSSAIに対する最大確立PDUセッション数到達によって失敗したことを示す情報が含まれてよい。
【0061】
AMF203は、SMF205からのメッセージのcause値に、S-NSSAIに対する最大確立PDUセッション数到達によってSMコンテキスト生成に失敗したことを示す情報が含まれていると、又は220段階でAMF203がUE201からのメッセージに含まれたS-NSSAIが利用不可能であると判断した場合に、AMF203は、失敗した又は利用不可能なS-NSSAIに対する代替S-NSSAI(s)のうち、許容されるNSSAIに含まれたS-NSSAI(s)のうちの一つを選択してPDUセッション生成を再び試みることができる(260段階)。
【0062】
代替S-NSSAI(s)は次の形態でAMF203に格納されていてよい:AMFローカル構成に格納、AMF203のUEコンテキストに格納など。
【0063】
AMF203は、新しく選択したS-NSSAIに基づいて再びSMFを選択することができる(270段階)。同図では、220段階で選択されたSMFと同じSMFが270段階で選択されているように示されているが、220段階で選択されたSMFと270段階で選択されたSMFは互いに、同一のものであっても、異なるものであってもよい。
【0064】
AMF203は、新しく選択したSMFにNsmf_PDUSession_CreateSMContext要請メッセージを送信することができる(280段階)。図2は、説明の便宜のために、複数のSMFを一つのSMFとして示している。AMF203が270段階で新しく選択したSMFは、AMF203が220段階で選択したSMFと異なるSMFであってよい。
【0065】
そして、残っているPDUセッション生成手順が行われてよい(290段階)。
【0066】
図2に例示された実施例では、登録手順を通じて代替スライス(例えば、alternative-SNSSAI)の提供をあらかじめ受けた状況で(例えば、図1に例示されたのと同じ方法によって)、PDUセッションに対して代替スライスが活用されることを示し、PDUセッション生成手順別代替スライス提供のためのシグナリングが不要なので、シグナリング負荷が少ないという長所がある。
【0067】
図3は、本発明の一実施例に係る代替S-NSSAI情報がUDMのSMサブスクリプションデータ(session management(SM) subscription data)に定義されて提供される時に、PDUセッション確立手順において、AMFが代替S-NSSAI情報を用いてPDUセッションに対するS-NSSAIを再び選択する方法を示す。
【0068】
図3を参照すると、UE301は、PDUセッション確立手順(PDU session establishment procedure)のために、AMF303に(基地局302を介して)PDUセッション確立要請メッセージをNASメッセージに含めて送信できる(310段階)。NASメッセージは、端末301とAMF303間のメッセージを意味する。NASメッセージにはS-NSSAI、DNN、PDUセッションIDなどのうち少なくとも一つが含まれてよい。
【0069】
AMF303は、DNN、S-NSSAIなどのうち少なくとも一つに基づいてSMF305を選択できる(320段階)。
【0070】
AMF303はSMF305にNsmf_PDUSession_CreateSMContext要請(S-NSSAI、DNN、PDUセッションID、PDUセッション確立要請メッセージなどのうち少なくとも一つが含まれてよい。)を送信できる(330段階)。
【0071】
SMF305は、AMF303から受信したメッセージに含まれたS-NSSAIがNSAC対象であるとき、NSACF306にNnsacf_NSAC_NumOfPDUsUpdate要請(S-NSSAI、UE ID、PDUセッションID、アップデートフラグ=INCREASEなどのうち少なくとも一つが含まれてよい。)メッセージを送信できる(340段階)。
【0072】
NSACF306は、受信したメッセージのアップデートフラグ値がINCREASEであり、受信したメッセージのS-NSSAIに対して、確立PDUセッション数(number of PDU sessions established)が、既に当該S-NSSAIに対する最大確立PDUセッション数に到達した状況であれば、結果(result)値に、当該S-NSSAIに対して最大確立PDUセッション数に既に到達して使用不可能であることを示す情報を含めてSMF305に送信できる(345段階)。このとき、メッセージは、Nnsacf_NSAC_NumOfPDUsUpdate応答メッセージであってよい。
【0073】
SMF305は、Nudm_SDM_Get要請(SUPI、DNN、S-NSSAI、 SMサブスクリプションデータ(SM subscription data)などのうち少なくとも一つが含まれてよい。)をUDM308に送信してUE301のSMサブスクリプションデータを要請することができる(350段階)。このとき、Nudm_SDM_Get要請メッセージには、代替S-NSSAI(s)を要請する情報が次の場合に含まれてよい:SMF305のローカル構成による決定、進行中のUE登録手順が第1システム(例えば、EPS)から第2システム(例えば、5GS)への移動による登録である場合、345段階での応答メッセージにS-NSSAIが使用不可能であるという情報が含まれている場合、など。
【0074】
UDM308は、Nudm_SDM_Get応答メッセージに、SMF305から受信したメッセージに含まれたS-NSSAIに対する代替NSSAI(s)を含むサブスクリプション情報をSMF305に送信できる(355段階)。UDM308は、次の場合に代替S-NSSAI(s)を含むことができる:UDM308のローカル構成による決定、SMF305が代替S-NSSAI(s)を要請した場合、など。
【0075】
このとき、実施例によって、UDM308は、SMF305に送信する情報をUDR(図示せず)から取得してAMF303に送信できる。
【0076】
SMF305はAMF303にNsmf_PDUSession_CreateSMContext応答メッセージを送信できる(360段階)。このとき、当該メッセージのcauseには、SMコンテキスト生成がS-NSSAIに対する最大確立PDUセッション数到達によって失敗したことを示す情報、及び代替S-NSSAI(s)などが含まれてよい。
【0077】
AMF303は、SMF305からのメッセージのCause値に、S-NSSAIに対する最大確立PDUセッション数到達によってSMコンテキスト生成に失敗したことを示す情報、及び代替S-NSSAI(s)が含まれていれば、失敗したS-NSSAIに対する代替S-NSSAI(s)のうち、許容されるNSSAIに含まれたS-NSSAI(s)のうち一つを選択してPDUセッション生成を再び試みることができる(370段階)。
【0078】
AMF303は、新しく選択したS-NSSAIに基づいて再びSMFを選択することができる(380段階)。
【0079】
AMF303は、新しく選択したSMF305にNsmf_PDUSession_CreateSMContext要請メッセージを送信することができる(390段階)。図3は、説明の便宜のために、複数のSMFを一つのSMFとして示している。AMF303が380段階で新しく選択したSMFは、AMF303が320段階で選択したSMFと異なるSMFであってよい。
【0080】
そして、残っているPDUセッション生成手順が行われてよい(395段階)。
【0081】
図3に例示された実施例では、PDUセッション手順でセッションに対する加入者情報を提供するUDM308を通じて代替スライスを提供するので、加入者の細分化されたセッションに関する情報に基づいて代替スライスを提供できるという長所がある。
【0082】
図4は、本発明の一実施例に係る代替S-NSSAI情報がNSACFで定義されて提供される時に、PDUセッション確立手順においてAMFが代替S-NSSAI情報を用いてPDUセッションに対するS-NSSAIを再び選択する方法を示す。
【0083】
図4を参照すると、UE401は、PDUセッション確立手順(PDU session establishment procedure)のためにAMF403に(基地局402を介して)、PDUセッション確立要請メッセージをNASメッセージに含めて送信できる(410段階)。NASメッセージは、端末401とAMF403間のメッセージを意味する。前記NASメッセージメッセージにはS-NSSAI、DNN、PDUセッションIDなどのうち少なくとも一つが含まれてよい。
【0084】
AMF403は、DNN、S-NSSAIなどのうち少なくとも一つに基づいてSMF405を選択できる(420段階)。
【0085】
AMF403は、選択されたSMF405にNsmf_PDUSession_CreateSMContext要請(S-NSSAI、DNN、PDUセッションID、PDUセッション確立要請メッセージなどのうち少なくとも一つを含んでよい。)を送信できる(430段階)。
【0086】
SMF405は、AMF403から受信したメッセージに含まれたS-NSSAIがNSAC対象であるとき、NSACF406に、Nnsacf_NSAC_NumOfPDUsUpdate要請(S-NSSAI、UE ID、PDUセッションID、アップデートフラグ=INCREASEなどのうち少なくとも一つを含んでよい。)メッセージを送信できる(440段階)。
【0087】
このとき、Nnsacf_NSAC_NumOfPDUsUpdate要請メッセージには、代替S-NSSAI(s)を要請する情報が次の場合に含まれてよい:SMF405のローカル構成による決定、進行中のUE登録手順が第1システム(例えば、EPS)から第2システム(例えば、5GS)への移動による登録である場合など。
【0088】
NSACF406は、受信したメッセージのアップデートフラグ値がINCREASEであり、Nnsacf_NSAC_NumOfPDUsUpdate要請メッセージのS-NSSAIに対して、確立PDUセッション数(number of PDU sessions established)が既に当該S-NSSAIに対する最大確立PDUセッション数に到達した状況であるとき、結果(result)値に、最大確立PDUセッション数に既に到達したことを示す値を含めてSMF405に送信できる(445段階)。また、NSACF406は、次の場合に代替S-NSSAI(s)を含んでよい:SMF405からのメッセージに含まれたS-NSSAIが使用不可能な場合、NSACF406のローカル構成による決定、SMF405から代替S-NSSAI(s)が要請された場合、など。
【0089】
NSACF406は、格納されている該当のS-NSSAIに対する代替S-NSSAI(s)のうち最大確立PDUセッション数に到達していないS-NSSAI(s)、又はNSACの対象でないS-NSSAI(s)を、SMF405に送信するメッセージの代替S-NSSAI(s)に含んでよい。
【0090】
SMF405はAMF403にNsmf_PDUSession_CreateSMContext応答メッセージを送信する(450段階)。このとき、当該メッセージのcauseには、SMコンテキスト生成がS-NSSAIに対する最大確立PDUセッション数到達によって失敗したことを示す情報、及び445段階で受信した代替S-NSSAI(s)が含まれてよい。
【0091】
AMF403は、SMF405からのメッセージのcause値に、S-NSSAIに対する最大確立PDUセッション数到達によってSMコンテキスト生成に失敗したことを示す情報、及び代替S-NSSAI(s)が含まれていれば、失敗したS-NSSAIに対する代替S-NSSAI(s)のうち許容されるNSSAIに含まれているS-NSSAI(s)のうち一つを選択してPDUセッション生成を再び試みることができる(460段階)。
【0092】
AMF403は、新しく選択したS-NSSAIに基づいて再びSMFを選択することができる(470段階)。
【0093】
AMF403は、新しく選択したSMF405にNsmf_PDUSession_CreateSMContext要請メッセージを送信できる(480段階)。図4は、説明の便宜のために、複数のSMFを一つのSMFとして示している。AMF403が470段階で新しく選択したSMFは、AMF403が420段階で選択したSMFと異なるSMFであってよい。
【0094】
そして、残っているPDUセッション生成手順が行われてよい(490段階)。
【0095】
図4に例示された実施例では、ネットワークスライスに対する負荷情報を知っているNSACF406がPDUセッションに対する代替スライス(例えば、代替SNSSAI)を提供するので、ネットワークスライスに対する負荷を考慮した代替スライス決定/提供が可能であるという長所がある。例えば、NSACF406は、許容可能なPDUセッション数が十分に多く残っている代替スライスをSMF405に提供することができる。
【0096】
図5は、本発明の一実施例に係る端末の構成を示す図である。
【0097】
図5を参照すると、本発明の一実施例に係る端末は、送受信部520、及び端末の動作全般を制御する制御部510を含んでよい。そして、前記送受信部520は、送信部525及び受信部523を含んでよい。
【0098】
送受信部520は、他のネットワークエンティティと信号を送受信することができる。
【0099】
制御部510は、上述した実施例のうちいずれか一つの動作を行うように端末を制御できる。一方、前記制御部510及び送受信部520は、必ずしも別個のモジュールとして具現されるわけではなく、単一チップのような形態で一つの構成部として具現されてもよいことは勿論である。そして、前記制御部510及び送受信部520は電気的に連結されてよい。そして、例えば、制御部510は、回路(circuit)、アプリケーション特定(application-specific)回路、又は少なくとも一つのプロセッサ(processor)であってよい。また、端末の動作は、該当のプログラムコードを格納したメモリ装置を端末内の任意の構成部に備えることによって実現されてよい。
【0100】
図6は、本発明の一実施例に係るネットワークエンティティ(network entity)の構成を示す図である。
【0101】
本発明のネットワークエンティティは、システム具現によってネットワークファンクション(network function)を含む概念である。
【0102】
図6を参照すると、本発明の一実施例に係るネットワークエンティティは、送受信部620及びネットワークエンティティの動作全般を制御する制御部610を含んでよい。そして、前記送受信部620は、送信部625及び受信部623を含んでよい。
【0103】
送受信部620は、他のネットワークエンティティと信号を送受信できる。
【0104】
制御部610は、上述した実施例のうちいずれか一つの動作を行うようにネットワークエンティティを制御できる。一方、前記制御部610及び送受信部620は必ずしも別個のモジュールとして具現されるわけではなく、単一チップのような形態で一つの構成部として具現されてよいことは勿論である。そして、前記制御部610及び送受信部620は電気的に連結されてよい。そして、例えば、制御部610は、回路(circuit)、アプリケーション特定(application-specific)回路、又は少なくとも一つのプロセッサ(processor)であってよい。また、ネットワークエンティティの動作は、該当のプログラムコードを格納したメモリ装置をネットワークエンティティ内の任意の構成部に備えることによって実現されてよい。
【0105】
前記ネットワークエンティティは、基地局(RAN)、AMF、SMF、UPF、PCF、NSACF、UDM、UDR、のうちいずれか一つであってよい。
【0106】
上の図1図6が例示する構成図、制御/データ信号送信方法の例示図、動作手順例示図、構成図は、本開示の権利範囲を限定するための意図がないことに留意すべきである。すなわち、上の図1図6に記載された全ての構成部、エンティティ、又は動作の段階が開示の実施のための必須構成要素として解釈されてはならず、一部の構成要素のみを含んでも開示の本質を害しない範囲内で具現されてよい。
【0107】
前述したネットワークエンティティや端末の動作は、該当のプログラムコードを格納したメモリ装置をネットワークエンティティ又は端末装置内の任意の構成部に備えることによって実現されてよい。すなわち、ネットワークエンティティ又は端末装置の制御部は、メモリ装置内に格納されたプログラムコードをプロセッサ或いはCPU(Central Processing Unit)によって読み込んで実行することによって前述の動作を実行できる。
【0108】
本明細書で説明されるネットワークエンティティ、基地局又は端末装置の様々な構成部と、モジュール(module)などは、ハードウェア(hardware)回路、一例として相補性金属酸化膜半導体(complementary metal oxide semiconductor)ベース論理回路と、ファームウェア(firmware)と、ソフトウェア(software)及び/或いはハードウェアと、ファームウェア及び/或いはマシン可読媒体に挿入されたソフトウェアの組合せのようなハードウェア回路を用いて動作されてもよい。一例として、様々な電気構造及び方法は、トランジスター(transistor)と、論理ゲート(logic gate)と、注文型半導体のような電気回路を用いて実施されてよい。
【0109】
一方、本開示の詳細な説明では具体的な実施例に関して説明したが、本開示の範囲から逸脱しない限度内で様々な変形が可能であることは勿論である。したがって、本開示の範囲は、説明された実施例に局限して定められてはならず、添付する特許請求の範囲及び該特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。
【0110】
本発明の一実施例によれば、5Gシステムにおいて代替(alternative)ネットワークスライス技術を用いて、ネットワークスライス受諾制御(NSAC:network slice admission control)によってPDU(protocol data unit)セッション生成要請が拒絶される状況を緩和又は防止することができる。代替ネットワークスライス技術は次のように活用されてよい。
【0111】
一例として、網管理者は、初期に要請されたネットワークスライスが使用不可能な場合に、代替スライスを通じてセッションを生成することができる。これによって、ネットワークスライスに対する可用性が向上する長所がある。
【0112】
他の例として、網管理者は、特定ネットワークスライスにセッションが集中している時に、該当のネットワークスライスを要求する新しいセッション要請に対して、代替スライスを利用可能にすることによってネットワークスライス間に負荷分散効果を得ることができる。
【0113】
さらに他の例として、網管理者は、ネットワークスライスの使用不可能な理由によってセッション生成要請が拒絶されてはならないセッション生成要請(例えば、緊急電話サービス、国家安保/規制関連サービス、NSACが支援されない環境で結ばれたセッションがNSACが支援される環境へと移動するようになった場合、など)に対して、代替スライスを提供することによって、該当のセッション生成要請が拒絶されることを防止できる。
【0114】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【0115】
以上、本発明は様々な実施例によって説明されたが、この技術分野における通常の知識を有する者であれば、様々な変形及び変形が提案されてよい。本開示内容は、添付する請求範囲の範囲内に属する変更及び修正を含むように意図される。
【符号の説明】
【0116】
101 端末(UE)
102 基地局(RAN、gNB、base station)
103 AMF
104 AUSF
105 UDM
201 端末(UE)
202 基地局
203 AMF
205 SMF
206 NSACF
301 端末
302 基地局
303 AMF
305 SMF
306 NSACF
308 UDM
401 UE
401 端末
402 基地局
403 AMF
405 SMF
406 NSACF
510 制御部
520 送受信部
523 受信部
525 送信部
610 制御部
620 送受信部
623 受信部
625 送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムのAMF(access and mobility management function)によって行われる方法であって、
ットワークスライスと関連したPDU(protocol data unit)セッションの確立(establishment)要請のための第1メッセージを端末から受信する段階と、
記ネットワークスライスが可用であるか否かを識別する段階と、
記ネットワークスライスが可用でない場合に、前記ネットワークスライスの代替(alternative)である代替ネットワークスライスを選択する段階と、
前記代替ネットワークスライスに基づいてSMF(session management function)を選択する段階と、
前記代替ネットワークスライスの情報を含み、前記PDUセッションの確立のための第2メッセージを、前記代替ネットワークスライスに基づいて選択された前記SMFに送信する段階
を含む方法。
【請求項2】
前記代替ネットワークスライスは少なくとも一つの許容(allowed)ネットワークスライスから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1メッセージは前記ネットワークスライスの情報を含み、前記ネットワークスライスの情報は記ネットワークスライスのS-NSSAI(single-network slice selection assistance information)を含み、
前記第2メッセージに含まれる前記代替ネットワークスライスの情報は、前記代替ネットワークスライスのS-NSSAIを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも一つのネットワークスライスの情報及び前記少なくとも一つのネットワークスライスのそれぞれと関連した少なくとも一つの代替ネットワークスライスの情報を、UDM(unified data management)から受信する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
記ネットワークスライスが可用であるか否かを識別する段階は、
記ネットワークスライスが可用であるか否かを示す情報を含む第3メッセージをSMFから受信する段階と、
前記ネットワークスライスが可用であるか否かを示す前記情報に基づいて前記ネットワークスライスが可用であるか否かを識別する段階と、
を含み、
前記第3メッセージは、前記ネットワークスライスの代替である前記代替ネットワークスライスの情報をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1メッセージは、要請されたDNN(data network name)、PDUセッション識別子、又はPDUセッション確立要請メッセージのうち少なくとも一つをさらに含み、
前記第2メッセージは、前記要請されたDNN、前記PDUセッション識別子、又は前記PDUセッション確立要請メッセージのうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項7】
確立されたPDUセッションの個数が前記ネットワークスライスのためのPDUセッションの最大個数と同一である場合に、又は登録された端末の個数が前記ネットワークスライスのための可能な端末の最大個数と同一である場合に、前記ネットワークスライスは可用でないことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
通信システムのAMF(access and mobility management function)であって、
送受信部と、
前記送受信部と連結され、
ットワークスライスと関連したPDU(protocol data unit)セッションの確立(establishment)要請のための第1メッセージを端末から受信し、
記ネットワークスライスが可用であるか否かを識別し、
記ネットワークスライスが可用でない場合に、前記ネットワークスライスの代替(alternative)である代替ネットワークスライスを選択し、
前記代替ネットワークスライスに基づいてSMF(session management function)を選択し、
前記代替ネットワークスライスの情報を含み、前記PDUセッションの確立のための第2メッセージを、前記代替ネットワークスライスに基づいて選択された前記SMFに送信する制御部、を含むAMF。
【請求項9】
前記代替ネットワークスライスは少なくとも一つの許容(allowed)ネットワークスライスから選択されることを特徴とする、請求項に記載のAMF。
【請求項10】
前記第1メッセージは前記ネットワークスライスの情報を含み、前記ネットワークスライスの情報は記ネットワークスライスのS-NSSAI(single-network slice selection assistance information)を含み、
前記第2メッセージに含まれる前記代替ネットワークスライスの情報は、前記代替ネットワークスライスのS-NSSAIを含むことを特徴とする、請求項に記載のAMF。
【請求項11】
前記制御部は、
少なくとも一つのネットワークスライスの情報及び前記少なくとも一つのネットワークスライスのそれぞれと関連した少なくとも一つの代替ネットワークスライスの情報を、UDM(unified data management)から受信することを特徴とする、請求項に記載のAMF。
【請求項12】
前記制御部は、
記ネットワークスライスが可用であるか否かを示す情報を含む第3メッセージをSMFから受信し、
前記ネットワークスライスが可用であるか否かを示す前記情報に基づいて前記ネットワークスライスが可用であるか否かを識別し、
前記第3メッセージは、前記ネットワークスライスの代替である前記代替ネットワークスライスの情報をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載のAMF。
【請求項13】
前記第1メッセージは、要請されたDNN(data network name)、PDUセッション識別子、又はPDUセッション確立要請メッセージのうち少なくとも一つをさらに含み、
前記第2メッセージは、前記要請されたDNN、前記PDUセッション識別子、又は前記PDUセッション確立要請メッセージのうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載のAMF。
【請求項14】
確立されたPDUセッションの個数が前記ネットワークスライスのためのPDUセッションの最大個数と同一である場合に、又は登録された端末の個数が前記ネットワークスライスのための可能な端末の最大個数と同一である場合に、前記ネットワークスライスは可用でないことを特徴とする、請求項に記載のAMF。
【請求項15】
無線通信システムの端末によって行われる方法であって、
ネットワークスライスと関連したPDU(protocol data unit)セッションの確立(establishment)要請のためのメッセージをAMF(access and mobility management function)に送信する段階と、
SMF(session management function)と前記PDUセッションの前記確立を行う段階と、
を含み、
前記ネットワークスライスが代替(alternative)ネットワークスライスに代替される場合、前記代替ネットワークスライスの情報が前記SMFから受信され、
前記代替ネットワークスライスは少なくとも一つの許容された(allowed)ネットワークスライスから選択されることを特徴とする方法。
【請求項16】
前記メッセージは前記ネットワークスライスの情報を含み、前記ネットワークスライスの情報は前記ネットワークスライスのS-NSSAI(single-network slice selection assistance information)を含むことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
少なくとも一つのネットワークスライスの情報及び前記少なくとも一つのネットワークスライスのそれぞれと関連した少なくとも一つの代替ネットワークスライスの情報は、UDM(unified data management)に格納されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワークスライスが前記代替ネットワークスライスに代替される場合、前記SMFは前記代替ネットワークスライスに基づいて選択されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記メッセージは、要請されたDNN(data network name)、PDUセッション識別子、又はPDUセッション確立要請メッセージのうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
確立されたPDUセッションの個数が前記ネットワークスライスのためのPDUセッションの最大個数と同一である場合に、又は登録された端末の個数が前記ネットワークスライスのための可能な端末の最大個数と同一である場合に、前記ネットワークスライスが前記代替ネットワークスライスに代替されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
無線通信システムの端末であって、
送受信部と、
前記送受信部と連結され、
ネットワークスライスと関連したPDU(protocol data unit)セッションの確立(establishment)要請のためのメッセージをAMF(access and mobility management function)に送信し、
SMF(session management function)と前記PDUセッションの前記確立を行う制御部と、
を含み、
前記ネットワークスライスが代替(alternative)ネットワークスライスに代替される場合、前記代替ネットワークスライスの情報が前記SMFから受信され、
前記代替ネットワークスライスは少なくとも一つの許容された(allowed)ネットワークスライスから選択されることを特徴とする端末。
【請求項22】
前記メッセージは前記ネットワークスライスの情報を含み、前記ネットワークスライスの情報は前記ネットワークスライスのS-NSSAI(single-network slice selection assistance information)を含むことを特徴とする、請求項21に記載の端末。
【請求項23】
少なくとも一つのネットワークスライスの情報及び前記少なくとも一つのネットワークスライスのそれぞれと関連した少なくとも一つの代替ネットワークスライスの情報は、UDM(unified data management)に格納されることを特徴とする、請求項21に記載の端末。
【請求項24】
前記ネットワークスライスが前記代替ネットワークスライスに代替される場合、前記SMFは前記代替ネットワークスライスに基づいて選択されることを特徴とする、請求項21に記載の端末。
【請求項25】
前記メッセージは、要請されたDNN(data network name)、PDUセッション識別子、又はPDUセッション確立要請メッセージのうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする、請求項22に記載の端末。
【請求項26】
確立されたPDUセッションの個数が前記ネットワークスライスのためのPDUセッションの最大個数と同一である場合に、又は登録された端末の個数が前記ネットワークスライスのための可能な端末の最大個数と同一である場合に、前記ネットワークスライスが前記代替ネットワークスライスに代替されることを特徴とする、請求項21に記載の端末。
【国際調査報告】