IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テルモ ビーシーティー、インコーポレーテッドの特許一覧

特表2024-540155アフェレーシスシステムと共にマイクロ流体装置を使用するためのシステム及び方法
<>
  • 特表-アフェレーシスシステムと共にマイクロ流体装置を使用するためのシステム及び方法 図1
  • 特表-アフェレーシスシステムと共にマイクロ流体装置を使用するためのシステム及び方法 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】アフェレーシスシステムと共にマイクロ流体装置を使用するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/36 20060101AFI20241024BHJP
   A61M 1/38 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
A61M1/36 185
A61M1/38
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525568
(86)(22)【出願日】2022-11-01
(85)【翻訳文提出日】2024-06-17
(86)【国際出願番号】 US2022048504
(87)【国際公開番号】W WO2023081114
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】63/274,883
(32)【優先日】2021-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/977,626
(32)【優先日】2022-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507114521
【氏名又は名称】テルモ ビーシーティー、インコーポレーテッド
【住所又は居所原語表記】10811 West Collins Avenue, Lakewood, Colorado 80215, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003683
【氏名又は名称】弁理士法人桐朋
(72)【発明者】
【氏名】フェルト、トーマス ジェイ.
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA12
4C077BB02
4C077CC08
4C077EE01
4C077EE04
4C077JJ03
(57)【要約】
【解決手段】本開示は、アフェレーシス装置と共にインライン処理装置を使用するためのシステムを提供する。該システムは、アフェレーシス装置を使用して収集された細胞を受け入れるように構成された容器を有する圧力装置を備える。該圧力装置は、容器の圧力を変化させて、アフェレーシス装置を使用して収集された細胞をインライン処理装置に移送するように構成される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アフェレーシス装置と共にインライン処理装置を使用するためのシステムであって、該システムは、
前記アフェレーシス装置を使用して収集された細胞を受け入れるように構成された容器を備える圧力装置であって、前記容器の圧力を変化させて、前記アフェレーシス装置を使用して収集された前記細胞を、前記インライン処理装置に移送するように構成された圧力装置、
を備える、
システム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記圧力装置は、固定プレートと、前記固定プレートに対して移動するように構成された1又は複数の可動プレートと、を備え、
前記容器は、前記固定プレートと前記1又は複数の可動プレートとの間に配置され、
前記1又は複数の可動プレートの移動によって、前記容器の圧力を変化させる、
システム。
【請求項3】
請求項2記載のシステムにおいて、
前記圧力装置は、前記1又は複数の可動プレートを前記固定プレートに対して移動させるように構成された1又は複数のモータをさらに備える、
システム。
【請求項4】
請求項1記載のシステムにおいて、
該システムは、
前記アフェレーシス装置と前記容器とを流体接続する流体ラインであって、バルブを有する流体ライン、
をさらに備える、
システム。
【請求項5】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記流体ラインは第1の流体ラインであり、前記バルブは第1のバルブであり、
該システムは、
前記圧力装置と前記インライン処理装置とを流体接続する第2の流体ラインであって、第2のバルブを有する第2の流体ライン、
をさらに備える、
システム。
【請求項6】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記容器は、2つ以上の別個のコンパートメントを有し、前記2つ以上の別個のコンパートメントのうちの第1のコンパートメントは、前記アフェレーシス装置を使用して収集された前記細胞を受け入れるように構成され、前記2つ以上の別個のコンパートメントのうちの第2のコンパートメントは、緩衝液を受け入れるように構成され、前記第1のコンパートメントと前記第2のコンパートメントとのサイズ比が選択される、
システム。
【請求項7】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記インライン処理装置は、マイクロ流体装置である、
システム。
【請求項8】
アフェレーシス装置と共にマイクロ流体装置を使用するためのシステムであって、該システムは、
2つ以上の別個のコンパートメントを有する容器を備える圧力装置、を備え、前記2つ以上の別個のコンパートメントのうちの第1のコンパートメントは、前記アフェレーシス装置を使用して収集された細胞を受け入れるように構成され、前記2つ以上の別個のコンパートメントのうちの第2のコンパートメントは、緩衝液を受け入れるように構成され、前記圧力装置は、前記第1のコンパートメントの第1の圧力及び前記第2のコンパートメントの第2の圧力を変化させて、前記アフェレーシス装置を使用して収集された前記細胞及び前記緩衝液を、前記マイクロ流体装置に移送するように構成される、
システム。
【請求項9】
請求項8記載のシステムにおいて、
前記圧力装置は、固定プレートと、前記固定プレートに対して移動するように構成された1又は複数の可動プレートと、を備え、
前記容器は、前記固定プレートと前記1又は複数の可動プレートとの間に配置され、
前記1又は複数の可動プレートの移動によって、前記第1のコンパートメントの前記第1の圧力及び前記第2のコンパートメントの前記第2の圧力を変化させる、
システム。
【請求項10】
請求項9記載のシステムにおいて、
前記圧力装置は、前記1又は複数の可動プレートを前記固定プレートに対して移動させるように構成された1又は複数のモータをさらに備える、
システム。
【請求項11】
請求項9記載のシステムにおいて、
前記1又は複数の可動プレートは、前記第1のコンパートメントに対して整列された第1のプレートと、前記第2のコンパートメントに対して整列された第2のプレートとを備える、
システム。
【請求項12】
請求項11記載のシステムにおいて、
前記圧力装置は、前記第1のプレートを前記固定プレートに対して移動させるように構成された第1のモータと、前記第2のプレートを前記固定プレートに対して移動させるように構成された第2のモータと、をさらに備える、
システム。
【請求項13】
請求項8記載のシステムにおいて、該システムは、
前記第1のコンパートメントと前記アフェレーシス装置とを流体接続する第1の流体ラインであって、第1のバルブを有する第1の流体ラインと、
前記第2のコンパートメントと緩衝液源とを流体接続する第2の流体ラインであって、第2のバルブを有する第2の流体ラインと、
をさらに備える、
システム。
【請求項14】
請求項13記載のシステムにおいて、該システムは、
前記第1のコンパートメントと前記マイクロ流体装置の第1のポートとを流体接続する第3の流体ラインであって、第3のバルブを有する第3の流体ラインと、
前記第2のコンパートメントと前記マイクロ流体装置の第2のポートとを流体接続する第4の流体ラインであって、第4のバルブを有する第4の流体ラインと、
をさらに備える、
システム。
【請求項15】
アフェレーシス装置を使用して収集された細胞を処理するための方法であって、該方法は、
前記アフェレーシス装置を使用して収集された前記細胞を容器内に入れるステップと、
前記容器の圧力を調整するステップと、
前記調整された圧力で、前記容器によって保持された前記アフェレーシス装置を使用して収集された前記細胞の少なくとも一部を、処理のためにマイクロ流体装置に移送するステップと、
を有する、
方法。
【請求項16】
請求項15記載の方法において、
前記容器の圧力を調整する前記ステップは、前記容器の圧力を第1の圧力から第2の圧力に減少させることを含む、
方法。
【請求項17】
請求項15記載の方法において、
前記容器の圧力を調整する前記ステップは、前記容器の圧力を第1の圧力から第2の圧力に増加させることを含む、
方法。
【請求項18】
請求項17記載の方法において、前記第1の圧力は大気圧であり、前記第2の圧力は約70ポンド/平方インチ(psi)である、
方法。
【請求項19】
請求項15記載の方法において、
前記圧力は、前記アフェレーシス装置と前記マイクロ流体装置とに流体的に結合された圧力装置を使用して調整され、
前記圧力装置は、固定プレートと、前記固定プレートに対して移動するように構成された1又は複数の可動プレートと、を備え、
前記容器は、前記固定プレートと前記1又は複数の可動プレートとの間に配置され、
前記1又は複数の可動プレートの移動によって、前記容器の圧力を変化させる、
方法。
【請求項20】
請求項18記載の方法において、
前記容器は、第1のコンパートメントと第2のコンパートメントと、を備え、
前記圧力装置は、
前記第1のコンパートメントと前記アフェレーシス装置とを流体接続する第1の流体ラインであって、第1のバルブを有する第1の流体ラインと、
前記第2のコンパートメントと緩衝液源とを流体接続する第2の流体ラインであって、第2のバルブを有する第2の流体ラインと、
前記第1のコンパートメントと前記マイクロ流体装置とを流体接続する第3の流体ラインであって、第3のバルブを有する第3の流体ラインと、
前記第2のコンパートメントと前記マイクロ流体装置とを流体接続する第4の流体ラインであって、第4のバルブを有する第4の流体ラインと、
を備え、
前記方法は、
前記容器の圧力を調整する前記ステップの前に、前記第1のバルブ及び前記第2のバルブを閉じ、前記第3のバルブ及び前記第4のバルブを開くステップ、
をさらに有する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年11月2日に出願された米国仮特許出願第63/274,883号の利益を主張する、2022年10月31日に出願された米国特許出願第17/977,626号の優先権を主張する。上記出願の開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、マイクロ流体装置を使用するための方法に関し、より具体的には、細胞処理のためにアフェレーシスシステムと共にインラインマイクロ流体装置を使用するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
このセクションは、必ずしも先行技術ではない本開示に関連する背景情報を提供する。
【0004】
アフェレーシスは、ドナー対象が専用装置に接続された状態で該ドナー対象から全血を抽出することを含む。該専用装置は、全血を種々のチューブ又はチャネルを通して方向付けて、全血を種々の成分(又は構成要素)に分離するように構成されている。例えば、種々の態様では、血漿、赤血球、白血球、及び/又は血小板が、アフェレーシスプロセスを使用して、全血から分離される。該装置は、様々な療法、治療、及び/又は輸血等のような、後の使用のために、バッグ又はボトル内の血漿(及び/又は他の所望の成分)を分離及び収集するように構成される。該装置は、収集後、全血の残りの成分をドナー対象に戻すように構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この節は、本開示の一般的な概要を提供するものであり、全範囲又は全ての特徴の包括的な開示ではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
種々の態様において、本開示は、アフェレーシス装置と共にインライン処理装置を使用するためのシステムを提供する。該システムは、圧力装置を備えてもよい。前記圧力装置は、アフェレーシス装置を使用して収集された細胞を受け入れるように構成された容器を備えてもよい。前記圧力装置は、前記容器の圧力を変化させて、前記アフェレーシス装置を使用して収集された前記細胞を、インライン処理装置に移送するように構成されてもよい。
【0007】
一態様では、前記圧力装置は、固定プレートと、前記固定プレートに対して移動するように構成された1又は複数の可動プレートとを備えてもよい。前記容器は、前記固定プレートと前記1又は複数の可動プレートとの間に配置され、前記1又は複数の可動プレートの移動によって、前記容器の圧力を変化させてもよい。
【0008】
一態様では、前記圧力装置は、前記1又は複数の可動プレートを前記固定プレートに対して移動させるように構成された1又は複数のモータをさらに備えてもよい。
【0009】
一態様では、該システムは、前記アフェレーシス装置と前記容器とを流体接続する流体ラインをさらに備えてもよい。前記流体ラインは、バルブを有してもよい。
【0010】
一態様では、前記流体ラインは第1の流体ラインであってもよく、前記バルブは第1のバルブであってもよく、該システムは、前記圧力装置と前記インライン処理装置とを流体接続する第2の流体ラインをさらに備えてもよい。前記第2の流体ラインは、第2のバルブを有してもよい。
【0011】
一態様では、前記容器は、2以上の別個のコンパートメントを有してもよい。前記2つ以上の別個のコンパートメントのうちの第1のコンパートメントは、前記アフェレーシス装置を使用して収集された前記細胞を受け入れるように構成され、前記2つ以上の別個のコンパートメントのうちの第2のコンパートメントは、緩衝液を受け入れるように構成されてもよい。
【0012】
一態様では、前記インライン処理装置は、マイクロ流体装置であってもよい。
【0013】
種々の態様において、本開示は、アフェレーシス装置と共にマイクロ流体装置を使用するためのシステムを提供する。該システムは、2つ以上の別個のコンパートメントを有する容器を備える圧力装置を備えてもよい。前記2つ以上の別個のコンパートメントのうちの第1のコンパートメントは、前記アフェレーシス装置を使用して収集された細胞を受け入れるように構成されてもよい。前記2つ以上の別個のコンパートメントのうちの第2のコンパートメントは、緩衝液を受け入れるように構成されてもよい。前記圧力装置は、前記第1のコンパートメントの第1の圧力及び前記第2のコンパートメントの第2の圧力を変化させて、前記アフェレーシス装置を使用して収集された前記細胞及び前記緩衝液を、前記マイクロ流体装置に移送するように構成されてもよい。
【0014】
一態様では、前記圧力装置は、固定プレートと、前記固定プレートに対して移動するように構成された1又は複数の可動プレートと、を備えてもよい。前記容器は、前記固定プレートと前記1又は複数の可動プレートとの間に配置され、前記1又は複数の可動プレートの移動によって、前記第1のコンパートメントの前記第1の圧力及び前記第2のコンパートメントの前記第2の圧力を変化させてもよい。
【0015】
一態様では、前記圧力装置は、前記1又は複数の可動プレートを前記固定プレートに対して移動させるように構成された1又は複数のモータをさらに備えてもよい。
【0016】
一態様では、前記1又は複数の可動プレートは、前記第1のコンパートメントに対して整列された第1のプレートと、前記第2のコンパートメントに対して整列された第2のプレートとを備えてもよい。
【0017】
一態様では、前記圧力装置は、前記第1のプレートを前記固定プレートに対して移動させるように構成された第1のモータと、前記第2のプレートを前記固定プレートに対して移動させるように構成された第2のモータと、をさらに備えてもよい。
【0018】
一態様では、該システムは、前記第1のコンパートメントと前記アフェレーシス装置とを流体接続する第1の流体ラインと、前記第2のコンパートメントと緩衝液源とを流体接続する第2の流体ラインと、をさらに備えてもよい。前記第1の流体ラインは、第1のバルブを有してもよい。前記第2の流体ラインは、第2のバルブを有してもよい。
【0019】
一態様では、該システムは、前記第1のコンパートメントと前記マイクロ流体装置の第1のポートとを流体接続する第3の流体ラインと、前記第2のコンパートメントと前記マイクロ流体装置の第2のポートとを流体接続する第4の流体ラインと、をさらに備えてもよい。前記第3の流体ラインは、第3のバルブを有してもよい。前記第4の流体ラインは、第4のバルブを有してもよい。
【0020】
種々の態様では、アフェレーシス装置を使用して収集された細胞を処理するための方法が提供される。該方法は、前記アフェレーシス装置を使用して収集された前記細胞を容器内に入れるステップと、前記容器の圧力を調整するステップと、前記調整された圧力で、前記容器によって保持された前記アフェレーシス装置を使用して収集された前記細胞の少なくとも一部を、処理のためにマイクロ流体装置に移送するステップと、を有してもよい。
【0021】
一態様では、前記容器の圧力を調整する前記ステップは、前記容器の圧力を第1の圧力から第2の圧力に減少させることを含んでもよい。
【0022】
一態様では、前記容器の圧力を調整する前記ステップは、前記容器の圧力を第1の圧力から第2の圧力に増加させることを含んでもよい。
【0023】
一態様では、前記第1の圧力は大気圧であり、前記第2の圧力は約70ポンド/平方インチ(psi)であってもよい。
【0024】
一態様では、前記圧力は、前記アフェレーシス装置と前記マイクロ流体装置とに流体的に結合された圧力装置を使用して調整されてもよい。前記圧力装置は、固定プレートと、前記固定プレートに対して移動するように構成された1又は複数の可動プレートと、を備えてもよい。前記容器は、前記固定プレートと前記1又は複数の可動プレートとの間に配置され、前記1又は複数の可動プレートの移動によって、前記容器の圧力を変化させてもよい。
【0025】
一態様では、前記容器は、第1のコンパートメントと第2のコンパートメントと、を備えてもよく、前記圧力装置は、前記第1のコンパートメントと前記アフェレーシス装置とを流体接続する第1の流体ラインと、前記第2のコンパートメントと緩衝液源とを流体接続する第2の流体ラインと、前記第1のコンパートメントと前記マイクロ流体装置とを流体接続する第3の流体ラインと、前記第2のコンパートメントと前記マイクロ流体装置とを流体接続する第4の流体ラインと、を備えてもよい。前記第1の流体ラインは、第1のバルブを有してもよい。前記第2の流体ラインは、第2のバルブを有してもよい。前記第3の流体ラインは、第3のバルブを有してもよい。前記第4の流体ラインは、第4のバルブを有してもよい。該方法は、前記容器の圧力を調整する前記ステップの前に、前記第1のバルブ及び前記第2のバルブを閉じ、前記第3のバルブ及び前記第4のバルブを開くステップ、をさらに有してもよい。
【0026】
さらなる適用範囲は、本明細書における説明から明らかになるであろう。この概要における説明及び特定の例は、例示のみを目的とすることを意図しており、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【0027】
本明細書における図面は、選択された実施形態の例示のみを目的とし、全ての可能な実施ではなく、本開示の範囲を限定することを意図しない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、本開示の種々の態様に係る、アフェレーシスシステムに対して変更を必要とせずに、アフェレーシスシステムと共にマイクロ流体装置を使用するための例示的なシステムの概略図である。
図2図2は、本開示の種々の態様に係る、マイクロ流体装置及びアフェレーシスシステムと流体連通する例示的な圧力装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
対応する参照符号は、図面に示される対応する部分を示す。
【0030】
例示的な実施形態は、本開示が完全となるために、また、当業者に範囲が完全に伝わるようにするために、提供される。本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、具体的な構成要素、装置、及び方法の例等の多数の具体的詳細が記載される。具体的詳細を必ずしも用いる必要がないこと、例示的な実施形態は多くの異なる形態で具現化され得ること、及び、本開示の範囲を限定すると解釈されるべきでないことは、当業者には明らかであろう。いくつかの例示的な実施形態では、周知のプロセス、周知の装置構造、及び周知の技術は、詳細には説明されない。
【0031】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態を説明するためのものにすぎず、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図されている。用語「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含んでいる(including)」、及び「有している(having)」は、包括的であり、従って、述べられた特徴、完全体(integer)、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの集合の存在又は追加を排除しない。本明細書に記載された方法のステップ、プロセス、及び動作は、実行の順序として具体的に特定されない限り、必ずしも説明又は図示された特定の順序での実行を必要とすると解釈されるべきではない。追加の又は代替のステップが使用されてもよいことも理解されたい。
【0032】
要素又は層が他の要素又は他の層、「の上にある」、「に係合される」、「に接続される」、又は「に結合される」と称されるとき、それは、該他の要素又は該他の層、の直接上にある、に直接係合される、に直接接続される、又は、に直接結合されてもよく、或いは介在要素又は介在層が存在してもよい。一方、要素が他の要素又は他の層、「の直接上にある」、「に直接係合される」、「に直接接続される」、又は「に直接結合される」と称されるとき、介在要素又は介在層が存在しない。要素間の関係を説明するために使用される他の語は、同様に解釈されるべきである(例えば、「間に」対して「直接間に」、「隣接して」対して「直接隣接して」等)。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つ又は複数の任意の且つ全ての組合せを含む。
【0033】
第1、第2、第3等の用語は、本明細書では、種々の要素、構成要素、領域、層、及び/又はセクションを説明するために使用され得るが、これらの要素、構成要素、領域、層、及び/又はセクションは、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの要素、構成要素、領域、層、又はセクションを他の領域、層、又はセクションと区別するためにのみ使用される。「第1の」、「第2の」等の用語、及び他の数に関する用語は、本明細書で使用されるとき、文脈によって明確に示されない限り、順番や順序を暗示しない。従って、以下で説明される第1の要素、第1の構成要素、第1の領域、第1の層、又は第1のセクションは、例示的な実施形態の教示から逸脱しなければ、第2の要素、第2の構成要素、第2の領域、第2の層、又は第2のセクションと呼ばれることもできる。
【0034】
「内側」、「外側」、「真下」、「下方」、「下側」、「上方」、「上側」等の空間的な関係を示す用語は、図に示されるように、1つの要素又は1つの特徴部分の他の要素(複数可)又は他の特徴部分(複数可)に対する関係を説明する際に、説明を容易にするために本明細書では使用される。空間的な関係を示す用語は、図に示された向きに加えて、使用中又は動作中の装置の異なる向きを包含することを意図され得る。例えば、図中の装置が反転されると、他の要素又は他の特徴部分の「下」又は「真下」にあると説明された要素は、該他の要素又は該特徴部分の「上」と、それに応じて変更されることになる。従って、例えば、用語「下」は、上及び下の両方の向きを包含することができる。装置は、他の方向に向けられてもよく(90度回転して、他の方向に)、本明細書で使用される空間的な関係を示す記載は、その状況に応じて解釈される。
【0035】
マイクロ流体装置を使用するためのシステム及び方法、より具体的には、細胞処理のためにアフェレーシスシステムと共にインラインマイクロ流体装置を使用するためのシステム及び方法が提供される。例えば、図1は、アフェレーシスシステム100及び/又はマイクロ流体装置150に対して変更を必要としない、アフェレーシスシステム110と共にマイクロ流体装置150を使用するための例示的なシステム100の概略図である。アフェレーシスシステム110は、ドナー対象から全血を抽出し、赤血球(RBC)、血小板、血漿、又は白血球(WBC)等の全血の成分を処理又は収集するように構成される。例示的なアフェレーシスシステム100としては、コロラド州レイクウッドのTerumo BCTによって製造されるSPECTRA OPTIA(登録商標)アフェレーシスシステム、COBE(登録商標)スペクトラ・アフェレーシスシステム、TRIMA ACCEL(登録商標)自動血液収集システムが挙げられる。マイクロ流体装置150は、抽出されたアフェレーシス産物(product)102を正確な成分(又は構成要素)に処理するように構成される。例えば、種々の態様では、マイクロ流体装置150は、様々な療法、治療、及び/又は輸血を含む、後の使用のために、抽出されたアフェレーシス産物102から血漿、赤血球、白血球、及び/又は血小板を分離するように構成される。例示的なマイクロ流体装置150は、例えば、元のアフェレーシス分離物から赤血球及び血小板残留物を除去することによって白血球製剤を精製する手段を含む。マイクロ流体装置150は、アフェレーシス産物102を洗浄及び/又は濃縮するために使用されてもよい。血液細胞と同じ相対的スケールであるその精密な幾何学的形状のために、マイクロ流体装置150は、種々の態様において、サイズによる血液細胞の精密な分離を行うことができる。例えば、いくつかの報告では、マイクロ流体分離が、数ミクロンまでの細胞サイズの差を区別できることが報告されている。しかしながら、サイズが小さいが正確な幾何学的形状であるため、マイクロ流体装置150のみを使用して、適当な時間内に(全血中に存在するような)大量の細胞を処理することは困難であることが多い。また、アフェレーシスシステム110は、数リットルの全血を容易に成分に処理することができるが、アフェレーシスシステム110のみの使用では、マイクロ流体装置150を使用するときに可能であるような高い精度を達成することが困難となる場合がある。本開示は、アフェレーシスシステム100とマイクロ流体装置150とを組み合わせて使用するための手段を提供する。
【0036】
いくつかの例示的な実施形態では、図示のように、圧力装置170は、アフェレーシスシステム110とマイクロ流体装置150との間に配置される。例えば、第1のチューブ(又はホース又は他の許容可能なコネクタ)112は、アフェレーシスシステム110と圧力装置170とを流体接続し、第2のチューブ(又はホース又は他の許容可能なコネクタ)120は、圧力装置170とマイクロ流体装置150とを流体接続する。第1のチューブ112は、抽出されたアフェレーシス産物102の少なくとも一部を一時的に収集し、保持するように構成された容器(例えば、バッグ、器、ボトル等)114を含むことができる。第1のチューブ112は、容器114に加えて、又はそれに代えて、1又は複数のバルブ116を含んでもよい。例えば、図示されるように、第1のチューブ112は、容器114の下流に配置されたバルブ116を含むことができる。各例において、1又は複数のバルブ116は、アフェレーシスシステム110と圧力装置170との間の流体の流れを停止及び開始するように構成される。第1のチューブ112と同様に、第2のチューブ120は、1又は複数のバルブ122を含んでもよい。1又は複数のバルブ122は、圧力装置170とマイクロ流体装置150との間の流体の流れを停止及び開始するように構成されてもよい。図示されていないが、第1のチューブ112及び/又は第2のチューブ120は、例えば、1又は複数の無菌コネクタを使用して接続された1又は複数の部品(或いは部分)によって画定され得ることを認識されたい。
【0037】
圧力装置170は、容器180の内容物又はその一部をマイクロ流体装置150に移送する前に、容器180(例えば、バッグ、器、ボトル等)の圧力を調整するように構成される。例えば、アフェレーシスシステム110は、抽出されたアフェレーシス産物102を、常圧又は大気圧で収集バッグに移送することが多い。しかしながら、マイクロ流体装置150は、所望の分離を達成するために必要とされる、該装置に固有の狭い流路断面積及び高い細胞速度要件に起因して、動作するために非常に高い動作圧力(例えば、約70psi以上~約100psi以下)を必要とする。従って、ある変形例では、圧力装置170は、アフェレーシス産物102をマイクロ流体装置150に導入する前に、アフェレーシス産物102の圧力を変化させる(例えば、圧力を増加させる)ように構成される。
【0038】
種々の態様では、容器180は、例えば、第1のチューブ112を介して、アフェレーシスシステム110から抽出されたアフェレーシス産物102を受け入れるように構成される。容器180はまた、緩衝液リザーブ(又は容器)130から緩衝液104を受け入れるように構成される。ある特定の変形例では、緩衝液は、晶質液(例えば、等張生理食塩水)及び/又は細胞貯蔵を増強するように設計された溶液を含む。各例において、緩衝液は、マイクロ流体装置150によって選別又は分離された細胞を懸濁するための流体を提供してもよい。ある変形例では、第3のチューブ(又はホース又は他の許容可能なコネクタ)132は、緩衝液リザーブ130と容器180とを、より具体的には、緩衝液リザーブ130と容器180の第2のチャンバ184とを流体接続する。第1及び第2のチューブと同様に、第3のチューブ132は、1又は複数のバルブ134を含むことができる。1又は複数のバルブ134は、緩衝液リザーブ130と圧力装置170との間の流体の流れを停止及び開始するように構成されてもよい。さらに、図示されていないが、第3のチューブ132は、例えば、1又は複数の無菌コネクタを使用して接続された1又は複数の部品(或いは部分)によって画定され得ることを認識されたい。
【0039】
ある変形例では、図2に示すように、容器180(例えば、高圧バッグ)は、1又は複数の分離した領域又はセクションを含むように分割されてもよい。例えば、ある変形例では、容器180は、第1のチャンバ(又は第1の部分若しくは第1のコンパートメント)182と、第2のチャンバ(又は第2の部分若しくは第2のコンパートメント)184とを含む。第1のチャンバ182及び第2のチャンバ184は、同じサイズでもよいし、異なるサイズでもよい。第1のチャンバ182と第2のチャンバ184とのサイズ比は、マイクロ流体装置150に送達されるべき流量比/体積比をもたらすように選択される。ある変形例では、第2のチャンバ184は、第1のチャンバ182より大きい。例えば、第2のチャンバ184は、第1のチャンバ182よりも約3倍大きくしてもよい。チャンバサイズの違いは、マイクロ流体装置150によって必要とされ得る細胞流体102と緩衝液流体104との間の体積比又は流量比を保証する手段を提供し得る。各例において、第1のチャンバ182は、例えば、第1のチューブ112を介して、抽出されたアフェレーシス産物102を受け入れるように構成され、第2のチャンバ184は、例えば、第2のチューブ132を介して、緩衝液リザーブ(又は容器)130から緩衝液104を受け入れるように構成される。抽出されたアフェレーシス産物102の第1のチューブ112を介した第1のチャンバ182への移動及び/又は緩衝液104の第3のチューブ132を介した第2のチャンバ184への移動は、重力充填プロセスを使用して生じ得る。
【0040】
図2に示すように、圧力装置170は、容器180の第1の側186に配置された静止(又は固定若しくはリアクション)プレート190と、容器180の反対側(又は第2の側)188に配置された1又は複数の可動プレート192、194とを含むことができる。例えば、容器180は、リアクションプレート190と第1及び第2の可動プレート192、194との間に配置される。リアクションプレート190の主軸は、1又は複数の可動プレート192、194の主軸と実質的に平行であってもよく、1又は複数の可動プレート192、194は、図示されるように、並んでいてもよい。第1の(又は細胞用)可動プレート192は、容器180の第1のチャンバ182と関連付けられてもよい(例えば、整列される)。第2の(又は緩衝液用)可動プレート194は、容器180の第2のチャンバ184と関連付けられてもよい(例えば、整列される)。図示されていないが、各変形例において、1又は複数の駆動モータは、静止プレート190に向かう方向及び/又は静止プレート190から離れる方向に、1又は複数の可動プレート192、194を移動させるように構成されてもよい。静止プレートに向かって移動されるとき、第1の可動プレート192及び/又は第2の可動プレート194は、静止プレート190に対して容器180を押圧して、容器180の各チャンバ182、184内の圧力を変化させることができる。例えば、ある変形例では、圧力装置170は、第1及び第2のチャンバ182、184の圧力を増加させる。他の変形例では、圧力装置は、第1及び第2のチャンバ182、184の圧力を減少させる。1又は複数の可動プレート192、194は、同じ又は異なる駆動モータを使用して、一緒に及び/又は独立して移動してもよい。
【0041】
いくつかの例示的な実施形態では、コントローラは、バルブ116と電気的に通信し、アフェレーシスシステム110から収集された細胞(例えば、抽出されたアフェレーシス産物102)が圧力装置170(例えば、第1のチャンバ182)に入ることを可能にする。コントローラはまた、バルブ134と電気的に通信してもよく、緩衝液104が圧力装置(例えば、第2のチャンバ184)に入ることを可能にする。予め選択された量の抽出されたアフェレーシス産物102が圧力装置170に入ると、コントローラは、バルブ116を閉じる。同様に、予め選択された量の緩衝液が圧力装置170に入ると、コントローラはバルブ134を閉じる。適切な体積が受け入れられると、コントローラは、例えば、可動プレート192、194を移動させて、容器180内の圧力が変化するように、容器180に特定の圧力がかかるようにする。該特定の圧力は、抽出されたアフェレーシス産物102及び/又は緩衝液104の受け入れ前の容器180の特定の圧力よりも高くてもよいし、低くてもよい。
【0042】
図1に示すように、1又は複数のチューブ(又はホース又は他の許容可能なコネクタ)140、142は、圧力装置170とマイクロ流体装置150とを流体接続する。例えば、図示されるように、第4のチューブ(又はホース又は他の許容可能なコネクタ)140は、容器180の第1のチャンバ182をマイクロ流体装置150と流体接続し、第5のチューブ(又はホース又は他の許容可能なコネクタ)142は、容器180の第2のチャンバ184をマイクロ流体装置150と流体接続する。第1、第2、及び第3のチューブと同様に、第4のチューブ140は、1又は複数のバルブ144を含むことができる。同様に、第5のチューブ142は、1又は複数のバルブ146を含んでもよい。1又は複数のバルブ144、146は、圧力装置170とマイクロ流体装置150との間の流体の流れを停止及び開始するように構成されてもよい。1又は複数のバルブ144、146は、容器180の特定の圧力が調整されている間、閉じられてもよい。図示されていないが、第4のチューブ140及び/又は第5のチューブ142は、それぞれ、例えば、1又は複数の無菌コネクタを使用して接続された1又は複数の部品(又は部分)によって画定され得ることを認識されたい。
【0043】
第1のバルブ116及び第2のバルブ134が閉じられている間、第3のバルブ144及び/又は第4のバルブ146は開かれてもよい。この状態で、コントローラは、第1の可動プレート192及び/又は第2の可動プレート194を、独立して又は一緒に、リアクションプレート190に向かう方向に、移動させて、容器180に圧力を加えることができる。容器180のチャンバ182、184のうちの1又は複数の内部の圧力が、事前に選択された特定圧力(例えば、約70ポンド/平方インチ(psi))に達すると、容器180内の内容物又はその一部は、第4のチューブ140及び/又は第5のチューブ142に接続される第1及び第2のポート(図示せず)を介して、マイクロ流体装置150の中に流動する。マイクロ流体装置150は、収集バッグ160及び/又は廃棄物バッグ165と連通していてもよい。マイクロ流体装置150について説明されるが、特定の圧力で材料を受け取るように構成された任意の処理装置(例えば、細胞処理装置)が使用されてもよいと理解されるべきである。
【0044】
種々の態様において、本開示は、図1に示されるシステム100のような、取り込みシステムを使用するための方法を提供する。いくつかの例示的な実施形態では、方法は、例えば、アフェレーシスシステムに接続された(図2に示す容器180のような)加圧可能な容器内に、(図1に示すアフェレーシスシステム110のような)アフェレーシスシステム又はアフェレーシス装置を使用してアフェレーシス処置中に収集された細胞(例えば、抽出されたアフェレーシス産物102)を受け入れるステップを含む。該方法はまた、アフェレーシス処置中に、(図2に示される圧力装置170のような)圧力生成装置を使用して、容器の圧力を予め選択された圧力に調整するステップを含む。予め選択された圧力は、容器に接続された(マイクロ流体装置150のような)インライン処理装置に関連付けられてもよい。該方法はまた、アフェレーシス処置中に、細胞の少なくとも一部を容器からインライン処理装置に予め選択された圧力で移送するステップを含む。
【0045】
いくつかの例示的な実施形態では、方法は、例えば、(図1に示されるアフェレーシスシステム110のような)アフェレーシスシステム又はアフェレーシス装置を使用して、アフェレーシス処置中に収集された細胞(例えば、抽出されたアフェレーシス産物102)を(図2に示す容器180のような)容器の第1の容積部分に搬送するステップを含む。細胞は、アフェレーシスシステムを容器に流体接続する(図1に示される流体ライン112のような)第1の流体ラインを介して搬送されてもよい。該方法はまた、緩衝液を容器の第2の容積部分に搬送するステップを含む。緩衝液は、(図1に示す緩衝液リザーブ130のような)緩衝液源を容器に流体接続する(図1に示される流体ライン132のような)第2の流体ラインを介して搬送されてもよい。該方法はまた、第1の流体ラインの第1のバルブを閉鎖してアフェレーシスシステムと容器との間の流れを遮断するステップを含む。該方法はまた、第2の流体ラインの第2のバルブを閉じて、緩衝液源と容器との間の流れを遮断するステップを含む。第1及び第2のバルブは、同時又は並行を含めて、独立して開閉されてもよい。該方法はまた、第1のバルブ及び/又は第2のバルブを閉じた後に、容器、より具体的には容器の第1の容積部分を(マイクロ流体装置150のような)処理装置の第1のポートに接続する第3のバルブを開くステップを含む。該方法はまた、第1のバルブ及び/又は第2のバルブを閉じた後に、容器、より具体的には容器の第2の容積部分を処理装置の第2のポートに接続する第4のバルブを開くステップを含む。第3及び第4のバルブは、同時又は並行を含めて、独立して開閉されてもよい。該方法はまた、第3のバルブ及び/又は第4のバルブを開いた後に、(図2に示される圧力装置170のような)圧力生成装置を使用して、第1の容積部分及び/又は第2の容積部分を含む容器に圧力を印加し、容器の内容物の少なくとも一部を処理装置に移送するステップを含む。
【0046】
実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提供されてきた。網羅的であることや本開示を限定することは意図されていない。特定の実施形態の個々の要素又は特徴は、一般に、その特定の実施形態に限定されず、たとえ具体的に図示又は説明されていなくても、適用可能な場合、交換可能であり、選択された実施形態において使用され得る。同じことが、多くの方法で変更されてもよい。そのような変更は、本開示からの逸脱と見なされるべきではなく、そのような変形は全て、本開示の範囲内に含まれることが意図される。
図1
図2
【国際調査報告】