(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】液体容器のための封止ユニット
(51)【国際特許分類】
B65D 47/24 20060101AFI20241024BHJP
B65D 83/00 20060101ALI20241024BHJP
B65D 47/28 20060101ALI20241024BHJP
B65D 25/42 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
B65D47/24 120
B65D83/00 G BRL
B65D47/28 110
B65D25/42 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525751
(86)(22)【出願日】2022-10-31
(85)【翻訳文提出日】2024-06-20
(86)【国際出願番号】 EP2022080393
(87)【国際公開番号】W WO2023073237
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521568579
【氏名又は名称】スマートシール エーエス
【氏名又は名称原語表記】SMARTSEAL AS
【住所又は居所原語表記】Kvitsoygata 10,4014 Stavanger,Norway
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イェルン・ヘリット・アントン・ゲビンク
(72)【発明者】
【氏名】ルネ・クリスティアン・クヌートセン
【テーマコード(参考)】
3E014
3E062
3E084
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PC12
3E014PE15
3E014PF05
3E062AB01
3E062KA01
3E062KA03
3E062KB02
3E062KB11
3E062KB15
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CB02
3E084CC03
3E084DB12
3E084EA04
3E084GA04
3E084GB04
3E084KB01
3E084LA14
3E084LD01
(57)【要約】
雄型封止ユニット部分及び雌型封止ユニット部分(300,200)を備える封止ユニットが液体容器(100)を選択的に封止及び開放するために提供される。雌型封止ユニット部分は、容器に対して固定して位置付けられるように構成されている液体通路(211)を備える管状要素(210,410)と、閉鎖位置と開放位置の間で軸方向に移動可能な管状バルブ部分(229)を備えるバルブ(220)とを備える。バルブは、管状バルブ部分が外部の軸方向の力によって開放位置に移動するときに曲がり、外部の軸方向の力が除かれたときに開放位置から閉鎖位置に管状バルブ部分を戻すよう促すように構成された可撓性バルブスカート部分(219)を備えることができる。雄型封止ユニットは、バルブ部分の受力部に係合し、外部の軸方向の力を加えてバルブ部分を開くために液体通路内で軸方向に移動可能であるように構成された剛性操作管(310)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を保持するための液体容器(100)において容器液体開口部(101)を選択的に封止及び開放するための雌型封止ユニット部分(200)であって、雌型封止ユニット部分(200)は、
・内側開口部(212)と外側開口部(213)の間で軸方向(A1)に延びる液体通路(211)を備える管状要素(210,410)であって、管状要素(210,410)が、管状要素(210,410)の内側開口部(212)と容器開口部(101)の間に液体接続を提供するように、容器液体開口部(101)に対して固定して位置付けられるように構成されている、管状要素(210,410);
・管状要素(210,410)の液体通路(211)内に配置されたバルブ(220)であって、バルブ(220)が管状バルブ部分(229)を備え、管状バルブ部分(229)が、管状バルブ部分(229)が液体通路(211)を閉じる閉鎖位置と管状バルブ部分(229)が液体通路(211)を開いたままにする開放位置との間で管状要素(210,410)に対して液体通路(211)内を軸方向に移動可能であり、バルブ(220)が、さらに、管状バルブ部分(229)の周面に接続されるか又は管状バルブ部分(229)の周面と一体となって形成される第1の側面と、管状要素(210,410)に接続されるか又は管状要素(210,410)と一体となって形成される第2の側面とを有するバルブスカート部分(219)を備える、バルブ(220)
を備え、
ここで、バルブスカート部分(219)は、可撓性部分(224)を備え、可撓性部分(224)は、管状バルブ部分(229)が管状バルブ部分(229)の受力部(225)に加えられる外部の軸方向の力の影響下で閉鎖位置から開放位置に移動するときに曲がり、外部の軸方向の力が除かれたときに開放位置から閉鎖位置に管状バルブ部分(229)を戻すよう促すように構成され、
管状要素(210,410)は、雄型封止ユニット部分(300)の剛性操作管(310)を液体通路(211)内に取り外し可能に受け入れるように構成され、剛性操作管(310)が、管状バルブ部分の受力部(225)に係合し、外部の軸方向の力を加えてバルブ部分を開くために管状要素(210,410)の液体通路(211)内で軸方向に移動可能であるように構成されている、雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項2】
管状バルブ部分(229)が、一端にて端壁(2281)で閉鎖されている管(2291)を備え、1つ以上の半径方向側面開口部が当該管の側壁に設けられている、請求項1に記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項3】
バルブ(220)のバルブスカート部分(219)の可撓性部分(224)が環状直線部分を備え、環状部分が、好ましくは、管状要素(210,410)の軸方向に対して30~80°、好ましくは40~60°の角度(α)で延びる、請求項1又は2に記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項4】
バルブ(220)のバルブスカート部分(219)の可撓性部分(224)が、環状湾曲部分を備える、請求項1~2のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項5】
管状バルブ部分(229)は、バルブスカート部分(219)によって軸方向外側からの液体の流れに対して閉じている中空円筒形状を有する半径方向外側の液体キャビティ(2211)と、バルブが閉鎖位置にあるときに軸方向内側からの液体の流れに対して閉じている半径方向外側の液体キャビティ(2211)の半径方向内側にある半径方向内側の液体キャビティ(2212)とを画定し、
バルブ(220)が、さらに、バルブが開放位置にあるときに半径方向内側の液体キャビティ(2212)を介して管状要素(210,410)の内側開口部(212)と外側開口部(211)の間の液体の流れを選択的に可能にするように構成されている、請求項1~4のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項6】
バルブスカート部分(219)が、バルブの残りの部分の材料より可撓性である材料でできている、請求項1~5のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項7】
管状要素(210,410)がポリマー材料を含む、請求項1~6のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項8】
管状要素(210,410)を含有する第2の液体通路(231)を画定する第2の管状要素(230)、例えばキャップシェル(230)をさらに備える、請求項1~7のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)であって、第2の管状要素(230)が、
・第2の管状要素(230)を液体容器(100)に取り外し可能に接続するための、好ましくはねじ山を備えている、外向き接続部分(232);及び
・第2の管状要素(230)を管状要素(210,410)に固定して接続するための、好ましくは少なくとも1つの凹部を備えている、内向き接続部分(233)
を備える、雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項9】
第2の管状要素(230)が、さらに、バルブ(220)のバルブスカート部分(219)の第2の側面で固定部分(2211)を受けるために、そして任意選択で、管状要素(210,410)の軸方向内側端部を受けるために、管状要素(210,410)の内部開口部(212)を半径方向に取り囲む、環状凹部(234)を備え、バルブ(220)を第2の管状要素(230)に取り付けるか、又は、好ましくは、バルブ(220)、管状要素(210,410)及び第2の管状要素(230)を相互に取り付けるようにする、請求項8に記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項10】
第2の管状要素(230)が、さらに、管状バルブ部分(229)の内側端部を受けて軸方向内側からの液体の流れに対して半径方向外側の液体キャビティ(2211)を選択的に閉鎖するために、管状要素(210,410)の第1の開口部(212)を半径方向に取り囲む補完的な閉鎖部分(235)を備える、請求項7~9のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項11】
管状要素(210,410)が、周方向のフランジ(214)を備え、周方向のフランジ(214)が、好ましくは、管状要素(210,410)を第2の要素(210,410)に接続して、液体容器(100)の容器開口部(101)に対して管状要素(210,410)を固定して位置付けるように構成されている、請求項1~10のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項12】
管状要素(210,410)が、対応する雄型封止ユニット部分の管状要素(210,410)への結合を可能にするための結合部分(215)、例えばバヨネットタイプ結合の結合部分(215)を備え、
結合部分(215)が、好ましくは、雄型封止ユニット部分の対応する結合部分を受け入れるための1つ以上の凹部を備える、請求項1~11のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項13】
1つ以上の凹部が、全体的に管状要素(210)の軸方向に延びる軸方向凹部(351)である、請求項12に記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項14】
1つ以上の凹部が、全体的に軸方向に対して斜めに延びる湾曲凹部(411)である、請求項12に記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項15】
管状要素(210,410210,410,410)が、受力部(225)及び/又は半径方向内側の液体キャビティ(2212)に対して対応する雄型封止ユニット部分を案内するための内向き案内部分(216)を備える、請求項1~14のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項16】
バルブ(220)が、管状要素(210,410)に対してバルブ(220)を固定して位置付けるための固定部分(222)を備え、
好ましくは、固定部分(222)が、管状要素(210,410)の軸方向内側端部の後ろに引っ掛けるためのフランジを備える、請求項1~15のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項17】
バルブスカート部分(219)が、半径方向外側の液体キャビティ(2211)の半径方向外側の境界を画定する軸方向部分(223)を備え、
軸方向部分(223)が、バルブと向かい合う管状要素(210,410)の内面(218)に対して、好ましくはバルブスカート部分(219)の実質的に高さ全体に亘って内面(218)に接触しながら又は内面(218)の近くで、全体的に平行に延びるように構成されている、請求項1~16のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項18】
バルブ(220)の管状バルブ部分(229)の受力部(225)が、管状要素(210,410)の軸方向に垂直であるリング形状の平面(2251)を備える、請求項1~17のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項19】
バルブ(220)の受力部(225)が、その半径方向外側の周囲に案内リム(2252)を備え、案内リム(2252)は実質的に軸方向外側に向かって延びる、請求項1~18のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項20】
バルブの管状バルブ部分(229)の管(2291)の側壁及び端壁(2281)が、半径方向外側の液体キャビティ(2211)を半径方向内側の液体キャビティ(2212)から分離するように構成され、及び/又は、半径方向側面開口部が、管(2291)の側壁にのみ設けられ、半径方向側面開口部が、半径方向外側の液体キャビティ(2211)と半径方向内側の液体キャビティ(2212)の間の液体の流れを可能にするように構成されている、請求項1~19のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)、好ましくは請求項2に記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項21】
バルブ(220)が、軸方向内側からの液体の流れに対して半径方向内側の液体キャビティ(2212)を閉鎖するための端壁(228)を備え、
好ましくは、端壁(228)が、受力部(225)に対する内向きの圧力がない場合に外向きにドーム状の形状をとる中央部分(2281)を備え、及び、好ましくは、中央部分(2281)が、受力部(225)に対する内向きの圧力がある場合に外向きにドーム状の形状を維持する、請求項1~20のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)、好ましくは請求項2に記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項22】
バルブ(220)が、管状要素(210,410)の内側開口部(212)から半径方向外側の液体キャビティ(2212)への液体の流れを選択的に可能にするように構成されたフランジ(2282)を備え、
フランジ(2282)が、軸方向内側からの液体の流れに対して半径方向外側の液体キャビティ(2211)を選択的に閉鎖するためにバルブの半径方向外側に向かって延びる、請求項19に記載の雌型封止ユニット部分(200)。
【請求項23】
雌型封止ユニット部分(200)、好ましくは請求項1~22のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)を選択的に操作するための雄型封止ユニット部分(300)であって、雄型封止ユニット部分(300)が、
・内側開口部(312)と外側開口部(313)との間で軸方向(A1)に延びる操作管液体通路(311)を備える剛性操作管(310)
を備え、ここで、剛性操作管(310)は、雌型封止ユニット(200)の管状要素(210,410)の液体通路(211)に挿入されるように構成され、そして、受力部(225)に外部の軸方向の力を加えることによりバルブ(220)を閉鎖位置から開放位置に移動させるために雌型封止ユニット(200)におけるバルブ(220)の受力部(225)と接触するように構成されている、雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項24】
剛性操作管(310)が、さらに、雄型封止ユニット部分(300)を対応する雌型封止ユニット部分(200)、より好ましくは管状要素(210,410)の関連した結合部分(215)に取り外し可能に結合するように構成された操作管結合部分(350)を備える、請求項23に記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項25】
雄型封止ユニット部分(300)の操作管結合部分(350)及び雌型封止ユニット部分(200)の結合部分(215)は、好ましくは結合状態にあるときに、バルブを作動させるために剛性操作管(310)が軸方向に移動できるように構成されている、請求項24に記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項26】
雄型封止ユニット部分(300)の操作管結合部分(350)及び雌型封止ユニット部分(200)の結合部分(215)は、バルブを作動させるために剛性操作管(310)が雌型封止ユニット部分(200)内で回転できるように構成されている、請求項24に記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項27】
剛性操作管(310)が、関連した雌型封止ユニット部分(200)の管状要素(210)と協働して、剛性操作管(310)が管状要素(210,410)の液体通路(211)の反対側で軸方向に移動可能に配置され、そして、操作管液体通路(311)が内側開口部(312)が液体通路(211)の外側開口部と対向するように配置されるように構成され、
好ましくは、操作管結合部分(350)がバヨネットタイプ結合である、請求項23~26のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項28】
剛性操作管(310)が、関連した雌型封止ユニット部分(200)の管状要素(210,410)の液体通路(211)内に剛性操作管(310)を案内するように形作られたテーパー状端部(314)を備える、請求項23~27のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項29】
環状押圧端面(360)をさらに備える、請求項23~28のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(300)であって、環状押圧端面(360)が、使用者又は補助装置によって剛性操作管(310)が関連した雌型封止ユニット部分(200)のバルブ(220)の受力部(225)に外部の軸方向の力を加えることを可能にするように構成されている、雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項30】
操作管液体通路(311)に挿入されるように構成され、少なくとも1つの内側開口部(324)、好ましくは半径方向側面開口部と少なくとも1つの外側開口部(333)、好ましくは軸方向開口部との間に内管液体通路(321)を画定する内管(320)
をさらに備える、請求項23~29のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項31】
挿入された内管(320)が、閉鎖位置(P1)と開放位置(P2)の間で剛性操作管(310)に対して軸方向(A1)に移動可能であり、それぞれの位置で内管液体通路(321)を開放し、内管液体通路(321)を閉鎖するように構成されている、請求項30に記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項32】
軸方向に移動可能な内管(320)が、バルブ(220)に面している管の遠位端で、好ましくはキャッピング部分(326)によって閉じられ、そして、内管(320)の遠位端の近くに配置された1つ以上の半径方向側面開口部(324)を備え、ここで、1つ以上の側面開口部(324)が、液体容器(100)の充填操作中に内管(320)の内管液体通路(321)から半径方向内側の液体キャビティ(2212)へ、又は液体容器(100)の排出操作中に液体容器から内管(320)の内管液体通路(321)へ液体が流れることを選択的に可能にするように構成されている、請求項30~31のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項33】
閉鎖位置において、内管(320)の少なくとも1つの半径方向側面開口部(324)が、操作管液体通路(311)を閉鎖するために剛性操作管(310)の操作管液体通路(311)において側壁面に面するように配置され、そして、開放位置において、内管(320)の少なくとも1つの半径方向側面開口部(324)が、操作管液体通路(311)をバルブ(220)の半径方向内側の液体キャビティ(2212)に対して開放するようにバルブ(220)の半径方向内側の液体キャビティ(2212)内に配置されている、請求項31又は32に記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項34】
開放位置と閉鎖位置(P1,P2)の間で軸方向(A1)に剛性操作管(310)に対して内管(320)を移動させるように構成されたアクチュエータ(330)を備える、請求項30~33のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項35】
剛性操作管(310)の第2の液体通路(311)を画定する内側表面が、内側表面と外側表面との間の液体の流れを防ぐために、内管(320)の外側表面に適合するように構成されている、請求項30~34のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項36】
当接部分(340)、任意選択で内管(320)の管状壁から延びる周方向フランジをさらに備える、請求項30~35のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(300)であって、軸方向距離を制限するために、内管(320)の遠位端が剛性操作管(310)の遠位端を越えて移動できる、雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項37】
キャッピング部分(326)が、実質的に軸方向に対して垂直な平面に広がり、及び/又は、内管(320)が、液体通路(311)の軸方向外側を通る液体の流れを選択的に可能にするために、軸方向に延在し、多数の半径方向側面開口部(324)を画定する接続部分(323)を備える、請求項32~36のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項38】
キャッピング部分(326)が少なくとも1つの接続部分(323)よりもさらに半径方向外側に延在し、好ましくは、キャッピング部分(326)が、剛性操作管(310)に対する内管(320)の移動を閉鎖位置(P2)に対して外側への所定の範囲に制限する、請求項37に記載の雄型封止ユニット部分(300)。
【請求項39】
請求項1~22のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)及び請求項23~38のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(300)を備える封止ユニットであって、雄型封止ユニット部分(300)が、雌型封止ユニット部分(200)と取り外し可能に結合するように構成されている、封止ユニット。
【請求項40】
組立体であって、
・液体を保持するための液体容器(100)、例えば注ぎ口付きパウチ容器であって、容器開口部(101)を備える液体容器(100);
請求項1~20のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)と請求項21~34のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(300)の少なくとも1つ
を備える、組立体。
【請求項41】
雄型及び雌型封止ユニット部分(300,200)は、剛性操作管(310)がバルブ(220)を開放位置に配置するとともに剛性操作管(310)内の内管(320)を開放位置に配置するように移動させた場合にのみ、液体が液体容器に充填されるか又は液体が液体容器から排出されることを可能にするように構成されている、請求項40に記載の組立体。
【請求項42】
雌型封止ユニット部分(200)が、液体容器(100)に取り外し可能に取り付けられるか又は液体容器(100)と一体となって形成されるように構成されている、請求項40又は41に記載の組立体。
【請求項43】
液体容器(100)が、液体圧力及び/又は圧縮力に応じて液体容器(100)がその形状及び/又は大きさを変えることができるように可撓性材料で作られたパウチ(100)を備える、請求項40~42のいずれかに記載の組立体。
【請求項44】
液体容器(100)がさらに剛性の外側カセットを備え、ここで、剛性の外側カセットが好ましくは第1の液体容器(100)に固定して接続されている、請求項40~43のいずれかに記載の組立体。
【請求項45】
液体容器(100)を充填又は再充填するためのさらなる液体容器(400)を備える、請求項40~44のいずれかに記載の組立体であって、さらなる液体容器(400)が、液体容器(100)の雌型封止ユニット部分(200)を操作するための雄型封止ユニット部分(300)を備える、組立体。
【請求項46】
請求項1~22のいずれかに記載の雌型封止ユニット部分(200)、請求項23~38のいずれかに記載の雄型封止ユニット部分(200)、請求項39に記載の封止ユニット、及び請求項40~45のいずれかに記載の組立体のうちの少なくとも1つの使用。
【請求項47】
請求項40~46のいずれかに記載の組立体の液体容器(100)における容器液体開口部(101)を選択的に封止及び開放する方法であって、
剛性操作管(310)の軸方向の最も内側にある外側表面が雌型封止ユニット部分(200)のバルブ(220)の受力部(224)に支えられるように、雌型封止ユニット部分(200)及び雄型封止ユニット部分(300)を相対的に移動させて、雌型封止ユニット部分(200)の液体通路(211)内に雄型封止ユニット部分(300)の剛性操作管(310)を配置すること;
バルブを開放位置に進めるために、雌型封止ユニット部分(200)及び雄型封止ユニット部分(300)を相対的にさらに移動させて、剛性操作管(310)がバルブ(220)の受力部(224)に力を加えてバルブ(220)のバルブスカート部分(219)の可撓性部分(224)を変形させること;
雄型封止ユニット部分(300)の内管(320)をバルブ(220)の半径方向内側の液体キャビティ(2212)内に移動させて、内管(320)も開放位置に進めること
を含む、方法。
【請求項48】
内管(320)を閉鎖位置に進めるために、雄型封止ユニット部分(300)の内管(320)をバルブ(220)の半径方向内側の液体キャビティ(2212)から移動させることを含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
雌型封止ユニット部分(200)及び雄型封止ユニット部分(300)を相対的に移動させて、バルブ(220)の受力部(224)に加えられた力を取り除き、バルブ(220)のバルブスカート部分(219)の変形した可撓性部分(224)がバルブを閉鎖位置に進めるようにすることを含む、請求項47又は48に記載の方法。
【請求項50】
雄型封止ユニット部分(300)の内管(320)をバルブ(220)の半径方向内側の液体キャビティ(2212)内に移動させて、内管(320)も開放位置に進めることが、バルブ(220)の半径方向側面開口部(227)の少なくとも1つを内管(3)の半径方向側面開口部(324)の少なくとも1つと位置合わせすることを含む、請求項47、48又は49に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、液体を保持するための液体容器における容器液体開口部を選択的に封止及び開放するための雌型封止ユニット部分に関する。また、本開示は、雌型封止ユニット部分を選択的に操作するための雄型封止ユニット部分、雌型封止ユニット部分及び雄型封止ユニット部分を備える封止ユニット、液体容器と雌型封止ユニット部分及び雄型封止ユニット部分の少なくとも1つとの組立体、並びに液体容器における容器液体開口部を選択的に封止及び開放する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液体容器は、家庭だけでなく、飲食業や医療などさまざまな現場で広く使われている。液体容器は、例えば、(注ぎ口付き)パウチなどの柔らかい壁の容器から、缶やキャニスターなどの硬い壁の容器まで、幅広い種類で具体化され得る。
【0003】
液体容器は、一般に、複数の種類の材料、例えば金属とプラスチック又は複数の異なる種類のプラスチックで作られた部品を含み得る。異なる部品は異なる程度の耐久性を有する場合があり、それらの位置や役割に応じて、異なる量の摩耗や引き裂きを受ける場合がある。
【0004】
液体容器は、通常、いっぱいに供給され、空になるまで使用されるため、使用寿命が限られている。しかしながら、それらの部品の少なくとも一部は、技術的な寿命が長いため、その使用は廃棄物の蓄積につながる。この廃棄物は、多くの場合、複数の材料が使用されているため、リサイクルが困難である。寿命が長く、容易にリサイクル可能で、及び/又はリユース可能な容器を提供することが好ましいであろう。
【0005】
再利用可能な液体容器を提供するために、容器は、液体を分注するために使用される同じ開口部を介して充填及び/又は再充填できることが好ましい。これを可能にするために雄型-雌型接続を使用することができる。
【0006】
このようなシステムは、オーストラリア特許AU775552B2で知られている。ここで、剛性雄型要素と剛性雌型要素は、2つの極端な位置の間で互いに対して移動することができる。雄型要素は、柔軟なアームを介して雌型要素に接続された剛性プラグ要素に結合され得る。これらの要素の配置は、雄型要素の一方の端の位置では雌型要素を通る液体通路がプラグ要素によって閉じられ、もう一方の端の位置では液体通路が開くようになっている。
【0007】
実際には、リジッド・オン・リジッド接続を備えた既知のシステムでは、多くの場合、液体通路の完全な液密閉鎖を確実にすることができないことが判明している。これは、容器上、封止ユニット部分上、又は環境内の液体を駄目にする可能性がある。これは、例えば、廃棄物、衛生上の問題、全体的な使用者経験の悪さといった、さまざまな理由から望ましくない。
【0008】
加えて、実際には、既知のシステムは、高PH物質の処理の結果として、また、例えば高温物質を処理するときの温度変化の結果として、かなりの摩耗を受けることが判明している。これは、容器と封止ユニット部分の寿命を短くし、さらに、閉鎖が完全に液密ではなくなる可能性が高まる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【発明の概要】
【0010】
本開示の目的は、上記課題の少なくとも一部を少なくともある程度対処することにある。
【0011】
さらなる目的は、長い寿命を有し、寿命の終わりに容易にリサイクル可能で、都合よくリユース可能である封止ユニット部分及び容器を提供することにある。
【0012】
さらなる目的は、確実に液密の閉鎖を作る封止ユニット部分を提供することにある。
【0013】
さらなる目的は、便利で魅力的な使用者経験をサポートすると共に使用ごとの新しい装入方法をサポートするための技術プラットフォームを提供するために、店舗内、職場内、及び/又は家庭内での容器の再充填及び再使用のより広範な実践での使用に適している封止ユニット部分及び容器を提供することにある。
【0014】
第1の態様によれば、液体を保持するための液体容器において容器液体開口部を選択的に封止及び開放するための雌型封止ユニット部分が提供され、ここで、雌型封止ユニット部分は、内側開口部と外側開口部の間で軸方向に延びる液体通路を備える管状要素であって、管状要素が、管状要素の内側開口部と容器開口部の間に液体接続を提供するように、容器液体開口部に対して固定して位置付けられるように構成されている、管状要素と;管状要素の液体通路内に配置されたバルブであって、バルブが管状バルブ部分を備え、管状バルブ部分が、管状バルブ部分が液体通路を閉じる閉鎖位置と管状バルブ部分が液体通路を開いたままにする開放位置との間で管状要素に対して液体通路内を軸方向に移動可能であり、バルブが、さらに、管状バルブ部分の周面に接続されるか又は管状バルブ部分の周面と一体となって形成される第1の側面と、管状要素に接続されるか又は管状要素と一体となって形成される第2の側面とを有するバルブスカート部分を備え、バルブスカート部分が可撓性部分を備え、可撓性部分が、管状バルブ部分が管状バルブ部分の受力部に加えられる外部の軸方向の力の影響下で閉鎖位置から開放位置に移動するときに曲がり、外部の軸方向の力が除かれたときに開放位置から閉鎖位置に管状バルブ部分を戻すよう促すように構成されている、バルブとを備え;管状要素は、雄型封止ユニット部分の剛性操作管を液体通路内に取り外し可能に受け入れるように構成され、剛性操作管は、管状バルブ部分の受力部に係合し、外部の軸方向の力を加えてバルブ部分を開けるために管状要素の液体通路内で軸方向に移動可能であるように構成されている。
【0015】
本開示の実施形態において、容器は、雄型封止ユニット部分を雌型封止ユニット部分に結合することによって開けることができ、バルブを開放位置に係合するために剛性操作管を動かすことができる。この状況において、液体は、容器から容易に分注又は排出され得る。他の実施形態において、容器の開口部は、さらに、閉鎖位置から開放位置に移動させ、容器から液体を分注又は排出できるように、剛性操作管に配置された内管を必要とする。
【0016】
本開示による封止ユニットは、剛性要素又は部分の可撓性要素又は部分に対する接続を使用して閉じることができ、その後者は、(主に)液体圧力によって開放及び/又は閉鎖されるのではなく、一時的に変形され得る。このようにして、封止ユニット要素の移動部分及び閉鎖部分に摩耗の影響をほとんど与えずに、確実な液密の閉鎖を達成することができる。
【0017】
剛性と可撓性の要素又は部分の組み合わせを使用する場合、剛性の要素又は部分が可撓性のものを破壊したり又は意図せず永久に変形させたりしないように当該要素の配置を慎重に選択することが重要である。
【0018】
さらに、同じ材料又は廃棄もしくはリサイクル時に同じ方法で処理できる材料ですべて作られた封止ユニット要素を使用してもよい。一般に入手可能な材料を使用してもよい。さらに、関連する種類の摩耗力や影響、例えば高温や酸性物質に対して回復力のあるポリマー材料を使用してもよい。
【0019】
信頼性のある液密性が達成されると、クリーンな充填、再充填及び注入をもたらし、より容易で且つより正確な投薬をももたらす。
【0020】
本開示による雌型封止ユニットは、対応する雄型封止ユニット部分なしで開けることが比較的困難である。このことは、雌型封止ユニットが液体容器に接続されている固定の度合い及び他の要因に応じて、実質的に耐タンパー性のある接続をもたらす。このような雌型封止ユニット部分を備えた液体容器を同じ又は協力する製造業者又は販売業者が提供する装置又は詰め替え容器を使用せずに再充填することはより困難である場合がある。
【0021】
この耐タンパー性は応用においていくつかの利点を有する場合がある。それは、製造業者又は販売業者が望ましくない内容物の検査を必要とせずにリサイクルのために使用済み容器を受け入れること、従量課金制のビジネスモデルの提供が容易になること、そして、使用者経験をよりコントロールできることを意味し得る。
【0022】
特定の実施形態において、管状バルブ部分は、一端にて端壁で閉鎖されている管を備え、ここで、1つ以上の半径方向側面開口部がその管の側壁に設けられている。
【0023】
特定の実施形態において、バルブのバルブスカート部分の可撓性部分は、環状直線部分を備え、ここで、環状部分が、好ましくは、管状要素の軸方向に対して30~80°、好ましくは40~60°の角度で延びる。
【0024】
特定の実施形態において、バルブのバルブスカート部分の可撓性部分は、環状湾曲部分を備える。
【0025】
特定の実施形態において、管状バルブ部分は、バルブスカート部分によって軸方向外側からの液体の流れに対して閉じている中空円筒形状を有する半径方向外側の液体キャビティと、バルブが閉鎖位置にあるときに軸方向内側からの液体の流れに対して閉じている半径方向外側の液体キャビティの半径方向内側にある半径方向内側の液体キャビティとを画定し、
バルブは、さらに、バルブが開放位置にあるときに半径方向内側の液体キャビティを介して管状要素の内側開口部と外側開口部の間の液体の流れを選択的に可能にするように構成されている。
【0026】
特定の実施形態において、バルブスカート部分は、バルブの残りの部分の材料より可撓性である材料でできている。
【0027】
特定の実施形態において、管状要素は、ポリマー材料を含む。
【0028】
特定の実施形態において、雌型封止ユニット部分は、さらに、管状要素を含有する第2の液体通路を画定する第2の管状要素、例えばキャップシェルを備え、第2の管状要素は、第2の管状要素を液体容器に取り外し可能に接続するための、好ましくはねじ山を備えている、外向き接続部分;及び第2の管状要素を管状要素に固定して接続するための、好ましくは少なくとも1つの凹部を備えている、内向き接続部分を備える。
【0029】
特定の実施形態において、第2の管状要素は、さらに、バルブのバルブスカート部分の第2の側面で固定部分を受けるために、そして任意選択で、管状要素の軸方向内側端部を受けるために、管状要素の内部開口部を半径方向に取り囲む環状凹部を備え、バルブを第2の管状要素に取り付けるか、又は、好ましくは、バルブ、管状要素及び第2の管状要素を相互に取り付けるようにする。
【0030】
特定の実施形態において、第2の管状要素は、さらに、管状バルブ部分の内側端部を受けて軸方向内側からの液体の流れに対して半径方向外側の液体キャビティを選択的に閉鎖するために、管状要素の第1の開口部を半径方向に取り囲む補完的な閉鎖部分を備える。
【0031】
特定の実施形態において、管状要素は、周方向のフランジを備え、ここで、周方向のフランジが、好ましくは、管状要素を第2の要素に接続して、液体容器の容器開口部に対して管状要素を固定して位置付けるように構成されている。
【0032】
特定の実施形態において、管状要素は、対応する雄型封止ユニット部分の管状要素への結合を可能にするための結合部分、例えばバヨネットタイプ結合の結合部分を備え、ここで、結合部分が、好ましくは、雄型封止ユニット部分の対応する結合部分を受け入れるための1つ以上の凹部を備える。
【0033】
特定の実施形態において、管状要素は、受力部及び/又は半径方向内側の液体キャビティに対して対応する雄型封止ユニット部分を案内するための内向き案内部分を備える。
【0034】
特定の実施形態において、バルブは、管状要素に対してバルブを固定して位置付けるために固定部分を備え、ここで、好ましくは、固定部分が、管状要素の軸方向内側端部の後ろに引っ掛けるためのフランジを備える。
【0035】
特定の実施形態において、バルブスカート部分は、半径方向外側の液体キャビティの半径方向外側の境界を画定する軸部分を備え、ここで、軸部分は、バルブと向かい合う管状要素の内面に対して、好ましくはバルブスカート部分の実質的に高さ全体に亘って内面に接触しながら又は内面の近くで、全体的に平行に延びるように構成されている。
【0036】
特定の実施形態において、バルブの管状バルブ部分の受力部は、管状要素の軸方向に垂直であるリング形状の平面を備える。
【0037】
特定の実施形態において、バルブの受力部は、その半径方向外側の周囲に案内リムを備え、案内リムは実質的に軸方向外側に向かって延びる。
【0038】
特定の実施形態において、バルブの管状バルブ部分の管の側壁及び端壁は、半径方向外側の液体キャビティを半径方向内側の液体キャビティから分離するように構成され、及び/又は、半径方向側面開口部は、管の側壁にのみ設けられ、半径方向側面開口部が、半径方向外側の液体キャビティと半径方向内側の液体キャビティとの間の液体の流れを可能にするように構成されている。
【0039】
特定の実施形態において、バルブは、軸方向内側からの液体の流れに対して半径方向内側の液体キャビティを閉鎖するための端壁を備え、
ここで、好ましくは、端壁が、受力部に対する内向きの圧力がない場合に外向きにドーム状の形状をとる中央部分を備え、及び、好ましくは、中央部分が、受力部に対する内向きの圧力がある場合に外向きにドーム状の形状を維持する。
【0040】
特定の実施形態において、バルブは、管状要素の内側開口部から半径方向外側の液体キャビティへの液体の流れを選択的に可能にするように構成されたフランジを備え、
ここで、フランジは、軸方向内側からの液体の流れに対して半径方向外側の液体キャビティを選択的に閉鎖するためにバルブの半径方向外側に向かって延びる。
【0041】
別の態様は、内側開口部と外側開口部との間で軸方向に延びる操作管液体通路を備える剛性操作管を備える雄型封止ユニット部分を備え、ここで、剛性操作管は、雌型封止ユニットにおけるバルブの受力部上に外部の軸方向の力を加えて、それによりバルブを閉鎖位置から開放位置に移動させるために、雌型封止ユニットの管状要素の液体通路に挿入されるように構成されている。
【0042】
特定の実施形態において、剛性操作管は、さらに、雄型封止ユニット部分を対応する雌型封止ユニット部分、より好ましくは管状要素の関連した結合部分に取り外し可能に結合するように構成された操作管結合部分を備え、ここで、雄型封止ユニット部分の操作管結合部分及び雌型封止ユニット部分の結合部分は、結合状態にあるときに、剛性操作管が軸方向に移動できるように構成されている。
【0043】
特定の実施形態において、剛性操作管及び関連した雌型封止ユニット部分の管状要素は、協働して、剛性操作管が管状要素の液体通路の反対側で軸方向に移動可能に配置され、そして、操作管液体通路が内側開口部が液体通路の外側開口部と対向するように配置されるように構成され、ここで、好ましくは、結合部分がバヨネットタイプ結合である。
【0044】
特定の実施形態において、剛性操作管は、関連した雌型封止ユニット部分の管状要素の液体通路内に剛性操作管を案内するように形作られたテーパー状端部を備える。
【0045】
特定の実施形態において、雄型封止ユニット部分は、さらに、環状押圧端面を備え、ここで、環状押圧端面は、使用者又は補助装置によって剛性操作管が関連した雌型封止ユニット部分のバルブの受力部上に外部の軸方向の力を加えることを可能にするように構成されている。
【0046】
特定の実施形態において、雄型封止ユニット部分は、さらに、操作管液体通路に挿入されるように構成され、少なくとも1つの内側開口部、好ましくは半径方向側面開口部と少なくとも1つの外側開口部、好ましくは軸方向開口部との間に内管液体通路を画定する内管を備える。
【0047】
特定の実施形態において、挿入された内管は、閉鎖位置と開放位置の間で軸方向に移動可能であり、それぞれの位置で内管液体通路を開放し、内管液体通路を閉鎖するように構成されている。
【0048】
特定の実施形態において、軸方向に移動可能な内管は、バルブに面している管の遠位端で、好ましくはキャッピング部分によって閉じられ、そして、内管の遠位端の近くに配置された1つ以上の半径方向側面開口部を備え、ここで、1つ以上の側面開口部は、液体容器の充填操作中に内管の内管液体通路から半径方向内側の液体キャビティへ、又は液体容器の排出操作中に液体容器から内管の内管液体通路へ液体が流れることを選択的に可能にするように構成されている。
【0049】
特定の実施形態では、閉鎖位置において、内管の少なくとも1つの半径方向側面開口部が、操作管液体通路を閉鎖するために剛性操作管の操作管液体通路において側壁面に面するように配置され、そして、開放位置において、内管の少なくとも1つの半径方向側面開口部が、操作管液体通路をバルブの半径方向内側の液体キャビティに開放するようにバルブの半径方向内側の液体キャビティの内側に配置されている。
【0050】
特定の実施形態において、雄型封止ユニット部分は、開放位置と閉鎖位置の間で軸方向に剛性操作管に対して内管を移動させるように構成されたアクチュエータを備える。
【0051】
特定の実施形態において、剛性操作管の第2の液体通路を画定する内側表面は、内側表面と外側表面との間の液体の流れを防ぐために、内管の外側表面に適合するように構成されている。
【0052】
特定の実施形態において、雄型封止ユニット部分は、さらに、当接部分、任意に内管の管状壁から延びる周方向フランジを備え、軸方向距離を制限するために、内管の遠位端が剛性操作管の遠位端を越えて移動できるようにする。
【0053】
特定の実施形態において、キャッピング部分は、実質的に軸方向に対して垂直な平面に広がり、及び/又は、内管が、液体通路の軸方向外側を通る液体の流れを選択的に可能にするために、軸方向に延在し、多数の半径方向側面開口部を画定する接続部分を備える。
【0054】
特定の実施形態において、キャッピング部分は、少なくとも1つの接続部分よりもさらに半径方向外側に延び、ここで、好ましくは、キャッピング部分が、剛性操作管に対する内管の移動を閉鎖位置に対して外側への所定の範囲に制限する。
【0055】
他の態様は、雌型封止ユニット部分及び雄型封止ユニット部分を備える封止ユニットを含み、ここで、雄型封止ユニット部分は、雌型封止ユニット部分と取り外し可能に結合するように構成されている。
【0056】
他の態様は、液体を保持するための液体容器、例えば注ぎ口付きパウチ容器であって、容器開口部を備える液体容器と、雌型封止ユニット部分と雄型封止ユニット部分の少なくとも1つとを備える組立体を含む。
【0057】
特定の実施形態において、雄型封止ユニット部分及び雌型封止ユニット部分は、剛性操作管がバルブを開放位置に配置するとともに剛性操作管内の内管を開放位置に配置するように移動させた場合にのみ、液体が液体容器に充填されるか又は液体が液体容器から排出されることを可能にするように構成されている。
【0058】
特定の実施形態において、雌型封止ユニット部分は、液体容器に取り外し可能に取り付けられるか又は液体容器と一体となって形成されるように構成されている。
【0059】
特定の実施形態において、液体容器は、液体圧力及び/又は圧縮力に応じて液体容器がその形状及び/又は大きさを変えることができるように可撓性材料で作られたパウチを備える。
【0060】
特定の実施形態において、液体容器は、さらに、剛性の外側カセットを備え、ここで、剛性の外側カセットは、好ましくは、第1の液体容器に固定して接続されている。
【0061】
特定の実施形態において、組立体は、液体容器を充填又は再充填するためのさらなる液体容器を備え、ここで、さらなる液体容器は、液体容器の雌型封止ユニット部分を操作するために雄型封止ユニット部分を備える。
他の態様は、雌型封止ユニット部分、雄型封止ユニット部分、封止ユニット、及び組立体のうちの少なくとも1つの使用を含む。
【0062】
他の態様は、組立体の液体容器における容器液体開口部を選択的に封止及び開放する方法を含み、当該方法は、剛性操作管の軸方向の最も内側にある外側表面が雌型封止ユニット部分のバルブの受力部に支えられるように、雌型封止ユニット部分及び雄型封止ユニット部分を相対的に移動させて、雌型封止ユニット部分の液体通路内に雄型封止ユニット部分の剛性操作管を配置すること、バルブを開放位置に進めるために、雌型封止ユニット部分及び雄型封止ユニット部分を相対的にさらに移動させて、剛性操作管がバルブの受力部に力を加えてバルブのバルブスカート部分の可撓性部分を変形させること、そして、雄型封止ユニット部分の内管をバルブの半径方向内側の液体キャビティ内に移動させて、内管も開放位置に進めることを含む。
【0063】
特定の実施形態において、方法は、内管を閉鎖位置に進めるために、雄型封止ユニット部分の内管をバルブの半径方向内側の液体キャビティから移動させることを含む。
【0064】
特定の実施形態において、方法は、雌型封止ユニット部分及び雄型封止ユニット部分を相対的に移動させて、バルブの受力部に加えられた力を取り除き、バルブのバルブスカート部分の変形した可撓性部分がバルブを閉鎖位置に進めるようにすることを含む。
【0065】
特定の実施形態において、雄型封止ユニット部分の内管をバルブの半径方向内側の液体キャビティ内に移動させて、内管も開放位置に進めることは、バルブの半径方向側面開口部の少なくとも1つを内管の半径方向側面開口部の少なくとも1つと位置合わせすることを含む。
【0066】
本開示は、添付の図面に示される実施形態を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【
図1A】
図1A~Bは、雌型封止ユニット部分(200)の一実施形態を断面図で示す。
【
図1B】
図1A~Bは、雌型封止ユニット部分(200)の一実施形態を断面図で示す。
【
図2】
図2及び
図3は、雄型封止ユニット部分(300)の一実施形態を断面図で示す。
【
図3】
図2及び
図3は、雄型封止ユニット部分(300)の一実施形態を断面図で示す。
【
図4A】
図4A~Bは、封止ユニット部分の要素の実施形態を分解図で示す。
【
図4B】
図4A~Bは、封止ユニット部分の要素の実施形態を分解図で示す。
【
図5A】
図5A~Eは、封止ユニット部分の要素の実施形態を分解図で示す。
【
図5B】
図5A~Eは、封止ユニット部分の要素の実施形態を分解図で示す。
【
図5C】
図5A~Eは、封止ユニット部分の要素の実施形態を分解図で示す。
【
図5D】
図5A~Eは、封止ユニット部分の要素の実施形態を分解図で示す。
【
図5E】
図5A~Eは、封止ユニット部分の要素の実施形態を分解図で示す。
【
図6A】
図6A~Eは、封止ユニット部分の要素の実施形態を断面図で示す。
【
図6B】
図6A~Eは、封止ユニット部分の要素の実施形態を断面図で示す。
【
図6C】
図6A~Eは、封止ユニット部分の要素の実施形態を断面図で示す。
【
図6D】
図6A~Eは、封止ユニット部分の要素の実施形態を断面図で示す。
【
図6E】
図6A~Eは、封止ユニット部分の要素の実施形態を断面図で示す。
【
図10】
図10~13は、封止ユニット部分(200,300)に取り付けられた又は封止ユニット部分(200,300)を備える装置の実施形態を示す。
【
図11】
図10~13は、封止ユニット部分(200,300)に取り付けられた又は封止ユニット部分(200,300)を備える装置の実施形態を示す。
【
図12】
図10~13は、封止ユニット部分(200,300)に取り付けられた又は封止ユニット部分(200,300)を備える装置の実施形態を示す。
【
図13】
図10~13は、封止ユニット部分(200,300)に取り付けられた又は封止ユニット部分(200,300)を備える装置の実施形態を示す。
【
図14A】
図14Aは、押して作動させる実施形態の管状要素(410)の断面図である。
【
図14B】
図14B~14Dは、ねじって作動させる実施形態の管状要素の図であり、より具体的には、管状要素(410)の断面図、キャップシェル(230)の内側に配置された管状要素の断面図、及びキャップシェル(230)の内側に配置された管状要素の上面図である。
【
図14C】
図14B~14Dは、ねじって作動させる実施形態の管状要素の図であり、より具体的には、管状要素(410)の断面図、キャップシェル(230)の内側に配置された管状要素の断面図、及びキャップシェル(230)の内側に配置された管状要素の上面図である。
【
図14D】
図14B~14Dは、ねじって作動させる実施形態の管状要素の図であり、より具体的には、管状要素(410)の断面図、キャップシェル(230)の内側に配置された管状要素の断面図、及びキャップシェル(230)の内側に配置された管状要素の上面図である。
【
図15A】
図15A~15Eは、
図14B~14Dのねじって作動させる実施形態の断面図であり、動作の様々な段階を示している。
【
図15B】
図15A~15Eは、
図14B~14Dのねじって作動させる実施形態の断面図であり、動作の様々な段階を示している。
【
図15C】
図15A~15Eは、
図14B~14Dのねじって作動させる実施形態の断面図であり、動作の様々な段階を示している。
【
図15D】
図15A~15Eは、
図14B~14Dのねじって作動させる実施形態の断面図であり、動作の様々な段階を示している。
【
図15E】
図15A~15Eは、
図14B~14Dのねじって作動させる実施形態の断面図であり、動作の様々な段階を示している。
【発明を実施するための形態】
【0068】
以下の説明では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために多くの特定の詳細が示される。しかしながら、本発明は、これらの特定の詳細がなくても実施できることは明らかとなる。他の例では、本開示を不必要に曖昧にすることを避けるために、周知の構造及び装置については徹底的に詳細に説明しない。
【0069】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、文脈がそうでないことを明確に示していない限り、単数形「a」、「an」及び「the」は複数の指示対象を含むことに留意すべきである。さらに、特許請求の範囲は、任意の要素を除外するように起草され得ることに留意すべきである。従って、この記述は、請求項の要素の記載に関連して「単独で(solely)」、「のみ(only)」等のような排他的な用語の使用又は「否定的な」限定の使用のための先行根拠の役割を果たすことを目的としている。
【0070】
以下の説明で「容器」の概念に言及する場合、内容物を保持するための任意のタイプのホルダー、例えば、石鹸や油等の液体のためのボトルを考慮することができる。しかしながら、ここで説明されるディスペンサは、この特定のタイプの容器200への適用に制限されない。実際、ここで定義されるディスペンサは、液体に限定されず、ジャー、フラスコ、たる、カートン等の任意の他のタイプの容器200にも適用され得る。容器は、液体を保持する物又はシステムである場合もあるが、この目的で設計されていない場合もあり、例えば、自然に発生する液体源である。
【0071】
図1~7は、封止ユニット部分(200,300)及び封止ユニット部分(200,300)のさまざまな要素(210,220,230,310,320)の実施形態を示す。
【0072】
本発明に従う封止ユニット部分(200,300)は、第1の位置と第2の位置の間で液体を移送するように構成されている。封止ユニット部分(200,300)は、専門的な食品サービス又は医療環境で有利に操作され得るが、他の環境、例えば家庭のキッチン若しくはバスルーム又は作業場での適用もまた本発明の利点から恩恵を受ける。
【0073】
封止ユニット部分(200,300)は、液体の移送に適しており、その液体は、流動中の液体と十分に類似して挙動する物質を意味することができ、その物質は、実際には、例えば、乳濁液、懸濁液又はゲルであり得る。封止ユニット部分(200,300)は、一般に、全体的に空気で満たされた環境での使用に適しているように構成され、ここで、封止ユニット部分(200,300)の通路及び空洞は、移送される液体が存在しない場合に、空気で満たされている。
【0074】
図中、封止ユニット部分(200,300)は、軸(A1,A2)が図の上に向かって延びる位置で示されているが、封止ユニット部分(200,300)は、重力の方向に対してさまざまな向きで操作され得る。液体の流れを可能にするために封止ユニット部分(200,300)を操作することは、重力から実質的に独立しているが、液体の流れを所望の方向に誘導することは重力の影響に依存する場合がある。例えば、
図9A~Bに示されるように封止ユニット部分(200,300)を用いて容器から液体を注ぐ場合、使用者は、典型的に、接続された封止ユニット部分(200,300)をある角度で、例えば、軸(A1,A2)が重力の方向に対して垂直よりも水平に近づいて延びる角度で保持し、取り付けられた容器(100)から全体的に下向きの方向に液体が流出するようにする。
【0075】
封止ユニット部分(200,300)は、有利には、全体がポリマー材料、例えば、1つ又は複数のポリプロピレン(PE)、1つ又は複数のポリウレタン(PU/PUR)、1つ又は複数のポリフェニルエーテル(PPE)、又はポリフェニレンオキシド(ブレンド)(PPO)から製造され得る。好ましくは、封止ユニット部分(200,300)の部品、又は少なくとも個々の封止ユニット部分(200,300)の要素は、すべて同じ材料で作られるか、又は製造、リサイクル及び/又は廃棄の目的で同じクラスの材料に属するものとして扱うことができる多数の密接に関連した材料で作られている。例えば、封止ユニット部分(200,300)のすべての要素はポリプロピレンで作られる場合がある。この場合、可撓性の要素は、低密度ポリプロピレン(LDPE)又はポリフェニルエーテルで作られる場合があり、一方、剛性の要素は、高密度ポリプロピレン(HDPE)で作られる場合がある。他の例では、封止ユニット部分(200,300)のすべての要素がポリウレタンで作られる場合がある。
【0076】
封止ユニット部分(200,300)の要素は、任意のポリマー製造又は成形技術によって製造され得る。有利には、すべての部品を射出成形を介して製造することができるが、代替的に又は追加的に、押出、3D印刷又はコンピュータ数値制御(CNC)下での機械加工のようなサブストラクティブ法などの他の技術を使用してもよい。
【0077】
封止ユニット部分(200,300)の要素は、システム若しくは装置によって、手動で、又はその2つの組み合わせによって組み立てられるように構成され得る。組立中に様々な要素を互いに取り付けるために、封止ユニット部分(200,300)の要素(200,300)の接続に、接着剤も化学的又は温度に基づく接着プロセスも実質的に必要とされない場合がある。例えば、そのような方法で封止ユニット部分(200,300)の要素の接続面の複数の組を取り付ける必要がない場合があり、又は、そのような方法で取り付けることが求められる封止ユニット部分(200,300)の要素の接続面が1組だけの場合もある。様々な要素間のあらゆる他の接続(必要な場合)は、適合された形状(例えば、フランジ又は適合したリム)を介して、又は機械的接続(例えば、ねじ山、バヨネットタイプの閉じるもの、又は要素の1つが一時的にわずかに変形した後に固定して接続される突起と凹部)を介して作られ得る。
【0078】
図1A~Bは、第1の仮想軸(A1)に対する雌型封止ユニット部分(200)の一実施形態を示し、半径方向(R)及び周方向(C)が示される。雌型封止ユニット部分(200)は、
図10の実施形態に示されるように、液体を保持するための液体容器(100)において容器液体開口部(101)を選択的に封止及び開放するために、液体容器(100)に接続される場合がある。雌型封止ユニット部分は、
図10の実施形態に示されるように、液体容器(100)に取り付けられる場合がある。
【0079】
雌型封止ユニット部分(200)は、少なくとも2つの要素、つまり管状要素(210)(例えば、ブッシング等)及びバルブ(220)を備える。また、雌型封止ユニット部分は、別個の要素としてキャップシェルを備えていてもよい。あるいは、キャップシェルは無くてもよいし、管状要素(210)とキャップシェル(230)が、それらの間のあらゆる接続部分又は取り付け部分が余分で省くことができるように、単一の要素として具体化されていてもよい。雌型封止ユニット部分(200)は、好ましくは、管状要素(210)、バルブ(220)及び任意選択でキャップシェル(230)以外の要素を何も含まない。
【0080】
図2及び3は、半径方向(R)及び周方向(C)が示された第2の仮想軸(A2)に対する、対応する雌型封止ユニット部分の液体通路を通る液体の流れを選択的に誘導するための雄型封止ユニット部分(300)の実施形態を示す。
【0081】
雄型封止ユニット部分(300)は、少なくとも剛性操作管(310)を備え、また、さらなる内管(320)を備えていてもよい。雄型封止ユニット部分(300)が内管を備える場合、剛性操作管(310)は外管である。雄型封止ユニット部分(300)は、好ましくは、剛性操作管(310)及び任意選択で内管(320)以外の要素を何も含まない。
【0082】
封止ユニット部分(200,300)内の要素の数を制限することは、組み立て及び分解を単純化し、要素間の接続点での封止ユニット部分の破壊の可能性を低減する。
【0083】
図2は、雌型封止ユニット部分を選択的に操作するための雄型封止ユニット部分(300)の第1の実施形態を示し、剛性操作管(310)を備える。
図3は、雄型封止ユニット部分の第2の実施形態を示し、外管としての剛性操作管(310)と、剛性であってもよい内管(320)とを備える。
【0084】
雌型封止ユニット部分(200)及び雄型封止ユニット部分(300)は、相互に接続され、相互動作する組立体を形成することができる。液体容器(100)に接続される場合、雌型封止ユニット部分(200)と雄型封止ユニット部分(300)の組立体は、容器(100)の開口部(101)を通る液体の流れを選択的に可能にするために、使用者又は装置によって使用され得る。この例は、容器(100)から液体を注ぐことであり、又は組立体が第2の実施形態による雄型封止ユニット部分(300)を備える場合には、容器(100)を充填又は再充填することである。
図8A~C及び9A~Bも参照。
【0085】
雌型封止ユニット部分(200)の異なる実施形態は、異なる容器(100)に接続するように構成されていてもよく、又は異なる用途のために構成されていてもよい。例えば、雌型封止ユニット部分(200)は、容器の首部又は開口部の特定のサイズに適合するサイズを有していてもよい。雄型封止ユニット部分(300)の異なる実施形態は、異なる用途のために構成されていてもよい。様々な例示的な用途については、
図10~13を参照して、以下に説明する。
【0086】
雌型封止ユニット部分(200)の1つ以上の実施形態と雄型封止ユニット部分(300)の1つ以上の実施形態の集合は、相互に交換可能に接続されるように構成され得る。これは、使用者に、異なる容器を様々な用途で及び/又は様々な補完的な装置と共に交換可能に使用できるようにする部品のシステムを提供するという利点を有しており、比較的少ない部品で大量の機能性と利便性が達成されるいわゆるプロダクト・ライン・エコシステムを提供することになる。このような場合、相互に交換可能に接続され得る雌型封止ユニット部分(200)の異なる実施形態及び/又は雄型封止ユニット部分(300)の異なる実施形態は、異なる実施形態を区別するために色分けされていてもよい。
【0087】
図4A~Bは、封止ユニット部分の要素の実施形態を分解図で示す。
図5A~E及び6A~Eは、封止ユニット部分の要素の実施形態を分解図及び断面図で示す。
図7は、仮想軸(A1)に沿った図でバルブ(220)の一実施形態を示す。
【0088】
封止ユニット部分(200,300)の各要素は、実質的に半径方向に対称であってもよい。1つ又は複数の要素は、半径方向に繰り返す形状、例えば、交互の突起及び排除又は半径方向側面開口部などを備えていてもよい。1つ又は複数の要素は、内部ねじ山若しくは外部ねじ山又は他の螺旋形状を備えていてもよい。封止ユニット部分(200,300)の要素が実質的に半径方向に対称である場合、封止ユニット部分も全体として実質的に半径方向に対称となる。
【0089】
図4A~B、5A及び6Aは、管状要素(210)の実施形態を示す。管状要素(210)は、内側開口部(212)と外側開口部(213)の間で軸方向(A1)に延びる液体通路(211)を備え、ここで、管状要素(210)は、管状要素(210)の内側開口部(212)と容器開口部(101)の間に液体接続を提供するように、容器液体開口部(101)に対して固定して位置付けられるように構成されている。
【0090】
これに関連して、固定して位置付けるとは、液体容器(100)の接続及び/又は取り付けられた部分に対する管状要素(210)の軸方向の移動を防止するように、管状要素(210)を接続及び/又は取り付けることを意味し得る。これは、封止ユニット部分(200,300)に加えられる軸方向の力をより完全に開口機構に伝達させるという利点を提供することができ、液体容器(100)が可撓性である場合及び/又は組立体が手で使用されている場合に役立つ。
【0091】
図示された管状要素(210)は、その軸方向外側端部の近くに半径方向外側に突き出た部分を備える。少なくとも1つこのような部分を提供することは、液体容器(100)の開口部(101)に対して管状要素(210)を固定して位置付ける、接続する及び/又は取り付けるのに役立つ場合がある。これらの半径方向外側に突き出た部分は、代替的に又は追加的に他の形態をとり得る第1の接続部分(214)の一例である。
【0092】
図示された管状要素(210)は、その半径方向外側端部近くの第1の液体通路(211)の内側に突起を備える。これらの突起は、雌型封止ユニット部分(200)を対応する雄型封止ユニット部分に取り外し可能に接続するのに役立つ。これらの突起は、代替的に又は追加的に他の形態をとり得る結合部分(215)の一例である。
【0093】
図示された管状要素(210)は、その半径方向外側端部の近くに第1の液体通路(211)の内側に案内部分を備える。この部分は、受力部(225)及び/又は半径方向内側の液体キャビティ(2212)に対して対応する雄型封止ユニット部分を案内するのに役立つ。この部分は、代替的に又は追加的に他の形態をとり得る内向き案内部分(216)の一例である。
【0094】
図4A~B、5B、6B及び7は、バルブ(220)の実施形態を示す。バルブ(220)は、第1の液体通路(211)の内側に配置されていてもよく、そして、第1の液体通路(211)を実質的に越えて延びていてもよい。
【0095】
バルブ(220)は、管状バルブ部分(229)であって、管状バルブ部分(229)が液体通路(211)を閉じる閉鎖位置と管状バルブ部分(229)が液体通路(211)を開いたままにする開放位置との間で管状要素(210)に対して液体通路(211)内を軸方向に移動可能である、管状バルブ部分(229);管状バルブ部分(229)の周面に接続されるか又は管状バルブ部分(229)の周面と一体となって形成される第1の側面及び管状要素(210)に接続されるか又は管状要素(210)と一体となって形成される第2の側面を有するバルブスカート部分(219)を備える。
【0096】
バルブスカート部分(219)は可撓性部分(224)を備え、可撓性部分(224)が、管状バルブ部分(229)が管状バルブ部分(229)の受力部(225)に加えられる外部の軸方向の力の影響下で閉鎖位置から開放位置に移動するときに曲がり、外部の軸方向の力が除かれたときに開放位置から閉鎖位置に管状バルブ部分(229)を戻すよう促すように構成されている。
【0097】
管状要素(210)は、対応する雄型封止ユニット部分の剛性操作管を液体通路(211)内に取り外し可能に受け入れるように構成され、剛性操作管は、管状バルブ部分の受力部(225)に係合し、外部の軸方向の力を加えてバルブ部分を開けるために管状要素(210)の液体通路(211)内で軸方向に移動可能であるように構成されている。
【0098】
バルブの半径方向外側の液体キャビティ(2211)は、管状バルブ部分(229)の外側でバルブ(220)によって画定されることができ、軸方向外側からの液体の流れに対して閉じている中空円筒形状を有している。半径方向内側の液体キャビティ(2212)は、管状バルブ部分(229)によって、即ち、軸方向内側からの液体の流れに対して閉じている半径方向外側の液体キャビティ(2211)があればその半径方向内側に、画定されることができる。
【0099】
バルブ(220)は、バルブ(220)に加えられた軸方向内向きの圧力に応じて、第1の内側開口部(212)、半径方向内側の液体キャビティ(2212)及び第1の外側開口部(211)の間の液体の流れを選択的に可能にするように構成されている。実施形態及び用途に応じて、液体の流れは、さらに、半径方向外側の液体キャビティ(2211)を経由してもよい。
【0100】
バルブ(220)は、可撓性シートを備えていてもよいし、又は完全に可撓性シートで構成されていてもよく、ここで、好ましくは、バルブ(220)がポリマー材料を含む。
【0101】
バルブ(220)の図示された実施形態は、半径方向外側から半径方向外側に以下の部分を備える。
【0102】
図示されたバルブ(220)はフランジを備える。このフランジは、管状要素(210)の軸方向内側端部の後ろに引っ掛けるのに役立つ。このフランジは、代替的に又は追加的に他の形態をとり得る固定部分(222)の一例である。
【0103】
バルブ(220)は、半径方向外側の液体キャビティ(2211)の半径方向外側を画定する軸方向外側に延びる部分(223)を備えていてもよく、ここで、外側に延びる部分(223)は、管状要素(210)の内側に沿って延びるように構成され、外側に延びる部分(223)の実質的に半径方向外側全体に亘って第1の液体通路(211)の壁に沿って延びている。
【0104】
バルブ(220)は、半径方向内側に延びる第1の閉鎖部分(2241)を備えていてもよく、半径方向外側の液体キャビティ(2211)(存在する場合)を軸方向外側からの液体の流れに対して閉鎖し、そして、軸方向内向きの圧力下で曲がり、軸方向内向きの圧力がない場合に静止形状を再び取るように構成された可撓性部分(224)と、軸方向内向きの圧力を受けるように構成された受力部(225)とを備えている。
【0105】
図1Aの実施形態に示されるように、バルブ(220)の可撓性部分(224)は、ある角度で、好ましくは30~80°、好ましくは40~60°の角度(α)で外側に延びる部分(223)に接続することができる。
図1Bの実施形態に示されるように、代替的に又は追加的に、バルブ(220)の可撓性部分(224)は、環状湾曲部分を備える。この部分は半径方向内側に湾曲している。
【0106】
バルブ(220)の受力部(225)は、第1の仮想軸(A1)に垂直であるリング形状の平面(2251)を備えることができる。受力部(225)は、代替的に又は追加的に、その半径方向外側の周囲に案内リム(2252)を備え、案内リムは実質的に軸方向外側に向かって延びる。
【0107】
図示されたバルブ(220)は、軸方向内側に延び、半径方向側面開口部(227)を画定する複数の柱(2261)を備える。これらの柱(2261)は、半径方向外側の液体キャビティ(2211)を半径方向内側の液体キャビティ(2212)から分離する軸方向内側に延びる部分(226)を形成する。この軸方向内側に延びる部分(226)は、一方では容器の内側及び任意選択で半径方向外側の液体キャビティ(2211)と他方では半径方向内側の液体キャビティ(2212)の間の液体の流れを可能にするのに役立ち、そして、他の形態をとり得る。
【0108】
バルブ(220)は、半径方向内側の液体キャビティ(2212)を軸方向内側からの液体の流れに対して閉鎖するための第2の閉鎖部分(228)を備えることができる。図示されたバルブ(220)において、第2の閉鎖部分(228)は、受力部(225)に対する内向きの圧力がない場合に外向きにドーム状の形状をとる中央部分(2281)を備える。中央部分(2281)は、受力部(225)に対する内向きの圧力がある場合に外向きにドーム状の形状を維持することができる。接続された容器の内部からの液体圧力に対してバルブ(220)を強化するために、及び対応する雄型封止ユニット部分の内管がバルブ(220)の半径方向内側の液体キャビティ(2212)から後退する際にバルブ(220)の半径方向内側の液体キャビティ(2212)から実質的にすべての液体を除去できるようにするために、外向きにドーム状の形状は、第2の閉鎖部分(228)にとって好ましい。
【0109】
図示されたバルブ(220)は、さらに、軸方向内側からの液体の流れに対して半径方向内側の液体キャビティ(2212)及び任意選択で半径方向外側の液体キャビティ(2211)を選択的に閉鎖するためにバルブの半径方向外側に向かって延びるフランジ(2282)を備える。このフランジ(2282)は、第1の内側開口部(212)から液体キャビティ(2211,2212)への液体の流れを選択的に可能にするのに役立つ。バルブ(220)の第2の閉鎖部分(228)がフランジ(2282)を備える場合、フランジ(2282)は、好ましくは、中央部分(2281)のドーム形状を広げるが、雌型封止ユニット部分(200)の別の要素の一部との液密接続が達成できる限り、第1の内部開口部(212)から液体キャビティ(2211,2212)への液体の流れを選択的に可能にするのに役立つ要素については他の形状も可能である。
【0110】
図4A~B、5C及び6Cは、キャップシェル(230)の実施形態を示す。キャップシェル(230)は、雌型封止ユニット部分(200)の要素として存在する場合、管状要素(210)を含有する第2の液体通路(231)を画定し、カップシェル(230)を液体容器(100)に取り外し可能に接続するための、好ましくはねじ山を備えている、外向き接続部分(232)と、カップシェル(230)を管状要素(210)に固定して接続するための、好ましくは少なくとも1つの凹部を備えている、内向き接続部分(233)とを備える。
【0111】
図示されたキャップシェル(230)は、バルブ(220)の固定部分(222)及び任意選択で管状要素(210)の軸方向内側端部を受けるために、管状要素(210)の第1の開口部(212)を半径方向に取り囲む、環状凹部(234)を備える。これは、管状要素(210)、バルブ(220)及び/又はキャップシェル(23)を相互に固定するのに役立つ。雌型封止ユニット部分(200)の要素を相互に固定するための他のタイプの部分が、代替的に又は追加的に、キャップシェル(230)上に設けられていてもよい。
【0112】
図示されたキャップシェル(230)は、さらに、その端部に軸方向内側に延びる部分を備えた半径方向内側に延びる部分を備え、半径方向内側及び軸方向外側に傾斜した受け面を画定する。半径方向内側に延びる部分は、管状要素(210)の第1の開口部(212)を取り囲む。これは、軸方向内側からの液体の流れに対して半径方向外側の液体キャビティ(2211)を選択的に閉鎖するように、バルブ(220)を変形させる軸方向内向きの圧力がない場合に液密接続を形成するために、バルブ(220)の一部、例えばフランジ(2282)を受けるための補完的な閉鎖部分(235)を備える。代替的又は追加的に、バルブ(220)の補完的な部分を受けるための他のタイプの補完的な閉鎖部分をキャップシェル(230)上に設けることができる。
【0113】
他の実施形態において、キャップシェル(230)は、さらに、雌型封止ユニット部分(200)上での人間の手及び/又は補助装置の握力を増大させるために、その半径方向外側にグリップ部分(237)、好ましくは突起部を備えることができる。
【0114】
図4A~B、5D及び6Dは、剛性操作管(310)の実施形態を示す。剛性操作管(310)は、内側開口部(312)と外側開口部(313)の間で軸方向(A1)に延びる操作管液体通路(311)を備え、ここで、剛性操作管(310)は、雌型封止ユニットにおけるバルブの受力部に外部の軸方向の力を加えることでバルブを閉鎖位置から開放位置に移動させるために、対応する雌型封止ユニットの管状要素(210)の液体通路(211)に挿入されるように構成されている。
【0115】
図示された剛性操作管(310)は、湾曲部分を備える。これらの湾曲部分は、対応する雌型封止ユニット部分に対して剛性操作管(310)を案内するのに役立つ半径方向外側に配置された案内部分(314)の一例である。代替的に又は追加的に、対応する雌型封止ユニット部分に対して剛性操作管(310)を案内するための他のタイプの半径方向外側に配置された案内部分を剛性操作管(310)上に設けることができる。
【0116】
図示された剛性操作管(310)は、外管(310)上に広範囲に広がる部分を備える。これは、対応する雌型封止ユニット部分に対する外管(310)の移動を内側への所定の範囲に制限するのに役立つ当接部分(341)の一例である。代替的に又は追加的に、外管(310)の移動を制限するための他のタイプの当接部分を設けることができ、例えば、フランジを備えている。
【0117】
雄型封止部分ユニット(300)は、雌型封止部分ユニット(300)内に剛性操作管(310)を単純に押すことでバルブ(220)を作動させる(即ち、軸方向に閉鎖位置から開放位置に移動させる)雌型封止部分ユニット(200)に十分奥まで挿入され得る。この押し込みは手動で行うことができ、及び/又は剛性操作管(310)を軸方向に移動させるように構成されたアクチュエータによって達成することができる。ここで、かかる実施形態は、「押して作動させる(プッシュ・トゥ・アクティブ)」実施形態と称される場合がある。
【0118】
本願の一部の実施形態において、剛性操作管(310)は、任意選択で、雄型封止ユニット部分を対応する雌型封止ユニット部分に取り外し可能に接続させるように構成された、ここでは接続部分とも称される、1つ以上の操作管結合部分(350)を備えることができる。図中に示される実施形態のいくつかにおいて、操作管結合部分は、雄型剛性操作管(310)の周方向の対向位置に配置された2つの半径方向の突起によって形成されていてもよい。
【0119】
さらに、本開示の実施形態において、例えば、
図1A、1B、4A、4B、5C及び14Aに示されるプッシュ・トゥ・アクティブ実施形態において、管状要素210は、その内周面に1つ以上の軸方向凹部351を備える(示された実施形態では、2つの軸方向凹部が対向位置に配置されているが、他の実施形態ではただ1つの凹部又は3つ以上の凹部が設けられている)。軸方向凹部351は、突起がそこで軸方向に沿って移動できるような大きさとされている。他の実施形態では、例えば、
図14B~14Dに示されるねじって作動させる(ツイスト・トゥ・アクティブ)実施形態において、管状要素410(結合要素215を除いて管状要素210と同じである)は、管壁412に設けられた1つ以上の全体的に湾曲した凹部411を備える。全体的に湾曲した凹部411は、軸方向に対して斜めに延び、そして、操作管結合部分の1つ以上の半径方向突起を受け、突起をそこに沿って移動できるように構成されている。
【0120】
上述のプッシュ・トゥ・アクティブ実施形態を参照すると、剛性結合管(310)の挿入時に、1つ以上の半径方向突起は、管状要素(210)の内面に設けられた周方向結合部分(215)において1つ以上の軸方向凹部(351)を越えて移動され得る。剛性操作管(310)がその軸方向末端位置(ここで、バルブ(200)が完全に開く)に達すると、それはねじられ、剛性操作管(310)を雌型封止部分ユニット(200)の管状要素(210)にしっかりと取り付けることができる。これらの実施形態において、バルブ(220)の作動は、封止部分ユニット(300)の雄型剛性操作管(310)上に外側の軸方向の力をかけることで(例えば、使用者が管を軸方向に押し込むことで、又はモーター等で同様に行うことで)達成される。作動後(即ち、バルブ220が完全な開放位置に移動した後)雄型封止部分ユニット及び雌型封止部分ユニットは、(任意の)操作管結合部分(350)及び関連した結合部分(215)によって相互に接続又は相互に結合され得る。特定の実施形態では、例えば、
図14Aの実施形態において、剛性操作管(310)は、1つ以上の突起を周方向に移動させることで剛性操作管(310)を結合部分(215)に結合させるために、ある程度回転されるか又はねじられる。操作管結合部分(350)と結合部分(215)は一緒に雄型結合部分と雌型結合部分のバヨネットタイプの結合を構成することができる。
【0121】
雄型結合部分と雌型結合部分は、さらに、剛性操作管(310)が対応する雌型封止ユニット部分の液体通路の反対側に軸方向に移動可能に配置され、第2の液体通路(311)が第2の内側開口部(312)が対応する雌型封止ユニット部分の液体通路の外側開口部と対向するように配置されるように構成されていてもよく、ここで、好ましくは、操作管結合部分又は接続部分(350)はバヨネットタイプの接続を備える。
【0122】
上述のとおり、本開示のさらなる実施形態において、バルブ(220)の作動は、ねじり動作(ツイスト・トゥ・アクティブ実施形態)によって達成される。これらの実施形態の例は、
図14B~14D及び15A~15Eに示される。
【0123】
ツイスト・トゥ・アクティブ実施形態において、前述した1つ以上の半径方向突起(350)は、管状要素(210)の内側表面に設けられた周方向結合部分(215)において1つ以上の湾曲凹部(411)に沿って移動させることができる。凹部411の湾曲形状のため、剛性操作管310をねじると、自動で、剛性操作管(310)を管状要素210の中へ軸方向に徐々に移動させ、それによって、バルブ220を高度に制御された方法で作動(即ち開放)させる。剛性操作管(310)が十分にねじられて、突起が凹部411におけるそれらの末端位置に達すると、バルブ(220)は完全に開放される。本開示の一部の実施形態において、そのときの剛性操作管310は管状要素(210)に十分に固定され、そのため、剛性操作管(310)は、特に凹部(411)の端部が全体的に半径方向に広がる場合、軸方向に対して垂直に、結合部分(215)と結合されているとみなされる。
【0124】
より具体的に、
図14B~14Dに示されるツイスト・トゥ・アクティブ実施形態(その操作は
図15A~15Fにも説明されている)は、使用者又はアクチュエータ/モーターによって(軸方向に剛性操作管を押し込むのではなく)雄型封止ユニット部分の剛性操作管(310)を回転させる又はねじることで、バルブ(220)を作動させるのに必要な軸方向の力を生じさせることができる。剛性結合管(310)の挿入時(いわゆるプラグイン段階を示す
図15Aの軸方向415を参照)、1つ又は複数の突起350は、
図15B及び15Cに示されるように、それぞれの1つ又は複数の湾曲凹部411において軸方向入力凹部420(
図15B)を介して配置され得る。これらの図は開始位置を示し、ここで、封止はまだ作動していない。次いで、使用者は、剛性操作管310を管状要素210に対してねじり又は回転させて(作動/ねじり動作を示す、回転方向417、
図15Dを参照)、剛性操作管(310)は、それ自体をバルブに向かって(下向きの)軸方向(即ち、軸方向416、
図15D)に移動し、それによって、最終的にそれを開放する(
図15Eの開放位置を参照。完全な作動位置)。湾曲凹部の特定の形状によって、剛性操作管310は、(末端位置でロックされた)雌型封止ユニット部分の管状要素(210)に結合されたままである。
【0125】
バルブ(220)を閉じるため、剛性操作管(310)は、反対方向に(方向417の反対に)回転される又はねじられることができ、バルブ(220)は、バルブ(220)のバルブスカート部分の可撓性部分の存在により、それ自体が閉鎖位置に戻る。
【0126】
図3、4A~B、5A、6A、8A~8Cは、内管(320)の実施形態を示す。好ましくは、剛性操作管(310)の第2の液体通路(311)の内側は、内管(320)の外側と適合させて剛性操作管(310)と内管(320)の間で液体が半径方向に流れないように構成されている。
【0127】
内管(320)は、第2の液体通路(311)に配置されるように構成され、第3の内側開口部(322)と第3の外側開口部(333)の間に内管液体通路(321)を画定する。
【0128】
それが内管(320)を備える場合、雄型封止ユニット部分(300)は、さらに、軸方向内側又は外側方向(331)に第2の軸(A2)に沿って剛性操作管(310)に対して内管(320)を移動させるように構成されたアクチュエータ(330)(
図3に概略的に示される)を備えることができる。アクチュエータ(330)は、内管(320)を少なくとも第1の位置(P1、
図8Cに示す)まで、又はさらに第2の位置まで内側に移動させ、そして戻すことができる。
【0129】
内管(320)は、内管(320)が第1の位置(P1)に位置するときに内管液体通路(321)の軸方向内側を液体の流れに対して開放し、内管(320)が第1の位置(P1)よりもさらに軸方向外側の第2の位置(P2)に位置するときに内管液体通路(321)の軸方向内側を液体の流れに対して閉鎖するために、閉鎖部(325)を備える。
【0130】
図示された雄型封止ユニット部分(300)は、内管(320)上にフランジを備える。このフランジは、当接部分(340)の一例である。これらは、剛性操作管(310)に対する内管(320)の移動を第1の位置(P1)に対して内側への所定の範囲に制限するのに役立つ。代替的に又は追加的に、内管(320)の移動を制限するための他のタイプの当接部分を内管(320)上に設けることができる。当接部分(340)は、この範囲を、内管(320)における半径方向側面開口部の軸方向高さに対応する距離に制限することができ、このため、内管の軸方向内側端部は完全に開くこともあるが、バルブの手前で停止させてもよいし、バルブの直前まで移動させてもよい。このようにして、内管(320)の遠位端がバルブ(即ち、本開示の特定の実施形態における、バルブのドーム状の中央部分(2281))と接触できる(そして、それによって損傷する可能性がある)危険を冒さずに、最大の液体流れを可能にする。実際には、この距離は数ミリメートル程度、例えば3mmになる可能性がある。
【0131】
図示された内管(320)の閉鎖部(325)は、軸方向(A2)に垂直な平面に実質的に広がるキャッピング部分(326)と、キャッピング部分(326)を内管(320)の残りの部分と接続するために軸方向(A2)に延在し、液体通路(311)の軸方向外側を通る液体の流れを選択的に可能にするために多数の半径方向側面開口部(324)を画定する3つの接続部分(323)とを備える。また、他の形状のキャッピング部分が、それらが内管液体通路(321)を閉鎖できるように構成されている限り、設けられていてもよい。また、半径方向側面開口部(324)を画定する限り、他の数又は種類の接続部分が設けられていてもよい。
【0132】
他の実施形態において、キャッピング部分(326)は、好ましくはキャッピング部分(326)が剛性操作管(310)に対する内管(320)の移動を第2の位置(P2)に対して外側への所定の範囲に制限するように、少なくとも1つの接続部分(323)よりもさらに半径方向外側に延在することができる。
【0133】
図8A~C及び9A~Bは、操作の様々な段階における雌型封止ユニット部分200及び雄型封止ユニット部分300の実施形態を示す。
図8A~Bは、
図3の第2の実施形態に従う雄型封止ユニット部分300を用いた充填又は再充填操作の段階を示す。
図9A~Bは、
図2の第1の実施形態に従う雄型封止ユニット部分300を用いた注入操作の段階を示す。
【0134】
充填又は再充填については、例えば、雄型封止ユニット部分(300)を使用する人又は装置によって液体の流れが積極的に誘発される前後に剛性操作管(310)の第2の液体通路(311)内に存在する液体が、制御されない方法で液体キャビティ(2211,2212)に流入すること(汚れ又は損傷を引き起こす可能性がある)を防ぐために、液体の流れに対するより詳細な制御を行うことが好ましい場合がある。充填又は再充填中、並びに充填又は再充填の直前及び直後に、組立体の他の部分よりも高い又は低い液圧が雄型封止ユニット部分(300)の第2の液体通路(311)において存在する場合があるので、これは必要となり得る。
【0135】
少なくともこれらの理由で、内管(320)が存在し、
図8A~Cの操作段階が使用されることが好ましい場合がある。この内管(320)は、圧力下にあり得る第2の液体通路(311)を閉鎖するために使用され得る。これは、追加の液体が、剛性操作管(310)が雌型封止ユニット部分(200)に対して移動している第2の段階中に第2の液体通路(311)から流出したり又は第2の流体通路(311)に向かって吸引されたりすることを防ぐ、及び/又は半径方向内側の液体キャビティ(2212)を掃除するために半径方向内側の液体キャビティ(2212)から液体を引く及び/又は掻き取る、及び/又は半径方向内側の液体キャビティ(2212)内に残っている液体が流体容器(100)に戻る時間及び/又は空間を提供するという利点を有している場合がある。これらすべては、汚れ及び/又は損傷を軽減する又は完全に防ぐことができる。
【0136】
図8A~C及び9A~Bに示される段階は、液体の流れを可能にする及び/又は誘導することに対して同程度の制御を行うことが有利である封止ユニット部分(200,300)の他の応用にも使用され得ることに留意すべきである。
【0137】
さらに、図は、液体の流れを選択的に可能にする操作段階のみを示していることに留意すべきである。実際に液体の流れを所望の方向に誘導するために、操作のさらなる段階又は並行した段階が必要になる場合がある。例えば、接続された封止ユニット部分(200,300)の配向を変更すること、及び/又は使用者、即ち雄型封止ユニット部分(300)を用いる人又は装置によって、雄型封止ユニット部分(300)の追加の部分によって、又は接続された装置によって、液体に能動的な推進力又は吸引力を加えることが必要とされる場合がある。かかる段階、部分又は装置は図中に示されていない。
【0138】
図8Aは、充填又は再充填の第1の段階を示し、第1の液体通路(211)並びに第2の及び内管液体通路(311,321)を介して実質的に液密な接続を作るのに(ただし後者は依然として内管(320)によって閉じられている)及び接続された封止ユニット部分(200,300)をそれらの間での制御された圧力の発揮のために準備するのに役立つ。
【0139】
第1の段階において、雌型封止ユニット部分(200)及び雄型封止ユニット部分(300)は、剛性操作管(310)が第1の液体通路(211)内にあるように互いに接続されている。
図8Aに示される実施形態において、剛性操作管(310)及び第1の液体通路(211)は、実質的に滑らかな当接側面を備えて示されており、互いに対して自由に移動可能である。他の実施形態において、剛性操作管(310)及び第1の液体通路(211)は、それらを相互に取り外し可能に取り付けるために、それらの当接側面上に補完的な取り付け部分を備えていてもよく、このため、剛性操作管及び第1の液体通路は操作中に容易に(又は誤って)互いから取り外すことができない。このような補完的な取り付け部分は、バヨネットタイプの閉鎖を形成するそれぞれの補完的な部分を備えることができる。
【0140】
この第1段階において、管状要素(210)の内向き案内部分(216)は、剛性操作管(310)の軸方向の最も内側にある外側表面が、バルブ(220)の受力部(225)、特に受力部(225)のリング形状の平面(2251)に支えられるように、剛性操作管(310)を案内することができる。案内リム(2252)は、剛性操作管(310)を案内する及び/又は所定位置に保つのを助けることができ、そして、接続の液密性を高めることができる。
【0141】
この第1段階において、雌型封止ユニット部分(200)と雄型封止ユニット部分(300)の間に圧力又は他の力はまだ実質的に加えられていない。即ち、同じ封止ユニット部分(200,300)の2つの要素は互いに対して移動せず、どの要素も変形しない。剛性操作管(310)の外側表面と受力部(225)の間にわずかな量の圧力をかけて、両者の間に摩擦を生じさせる及び/又はより良好な液密接続を形成することができる。
【0142】
図8Bは、充填又は再充填の第2の段階を示し、半径方向内側の液体キャビティ(2212)及び任意選択で半径方向外側の液体キャビティ(2211)と接続された容器(100)間で液体の流れを可能にするのに役立つ。
【0143】
第2の段階では、バルブ(220)の半径方向外側部分及び雌型封止ユニット部分(200)の残りの部分、特にカップシェル(230)の補完的な閉鎖部分(235)に対して軸方向内側にバルブ(220)の半径方向内側部分を移動させるために、剛性操作管(310)とバルブ(220)の間に圧力をかけて、剛性操作管(310)を相対的にさらに内側に移動させ、バルブ(220)の可撓性部分(224)を変形させる。このようにして、接続部分(323)、特にバルブ(320)の開口部(324)は、容器から少なくとも半径方向内側の液体キャビティ(2211)への液体の流れを可能にするように、少なくとも部分的に容器(100)内に延びる。
【0144】
この第2段階において、内管(320)の閉鎖部(325)、特にキャッピング部分(326)は(第2の液体通路(311)及び)内管液体通路(321)と半径方向内側の液体キャビティ(2212)の間の液体の流れを依然としてブロックしている。
【0145】
図8Cは、充填又は再充填の第3の段階を示し、半径方向内側の液体キャビティ(2212)と(第2の液体通路(311)及び)内管液体通路(321)の間の液体の流れを可能にするのに役立つ。
【0146】
この第3段階において、内管(320)は、剛性操作管(310)に対して、及び雌型封止ユニット部分(200)に対して軸方向内側に、実質的にバルブ(220)の第2の閉鎖部分(228)の軸方向外側に向かって移動し、半径方向内側の液体キャビティ(2212)への半径方向側面開口部(270)と、ここで実質的に一直線上にある(第2の液体通路(311)及び)内管液体通路(321)への半径方向側面開口部(324)の間の液体の流れを可能にする。
【0147】
好ましくは、内管(320)(の様々な部分)の幅は、半径方向内側の液体キャビティ(2212)の半径方向内側の幅と実質的に等しくなるように適合されており、それらの間で液体の流れは半径方向に存在せず、そして、内管(320)が半径方向外側に戻されると、半径方向内側の液体キャビティ(2212)を掃除するために、実質的にすべての液体が半径方向内側の液体キャビティ(2212)から引かれる及び/又は掻き取られる。これは、汚れ又は損傷を防ぐのに有利である。
【0148】
充填又は再充填のために液体の流れを可能にするための封止ユニット部分(200,300)の操作後、及び充填又は再充填のための液体の流れの誘導後に、液体の流れを止める目的で、第1段階から第3段階までを逆の順序で繰り返すことができることに留意すべきである。即ち、接続を開放することは、最初にバルブを開放すること、次いで内管を開放することをこの順序で含む。接続を閉鎖することは、最初に内管を閉鎖すること、次いでバルブを閉鎖することをこの順序で含む。
【0149】
詳細には、内管(320)を軸方向外側に移動させて、半径方向内側の液体キャビティ(2212)と(第2の液体通路(311)及び)内管液体通路(321)の間の液体の流れを停止する。剛性操作管(310)とバルブ(220)の間の圧力を低減又は除去して、剛性操作管(310)を相対的にさらに外側に移動させ、そして、バルブ(220)の可撓性部分(224)が再形成されることを可能にし、つまり、静止形状に戻すことを可能にする。雌型封止ユニット部分(200)及び雄型封止ユニット部分(300)は必要に応じて取り外され、互いに離される。
【0150】
図9Aは、注入の第1段階を示す。注入の第1段階は、充填又は再充填の第1段階に類似しており、半径方向内側の液体キャビティ(2212)及び任意選択で半径方向外側の液体キャビティ(2211)と接続された容器(100)の間の液体の流れを可能にするのに役立つ。充填又は再充填の第2段階の対応する特徴がここに当てはまるため、繰り返さない。
【0151】
図9Bは、注入の第2段階を示す。注入の第2段階は、充填又は再充填の第2段階に類似しており、第1の液体通路(211)並びに第2及び内管液体通路(311,321)を介して実質的に液密な接続を作るのに、及び接続された封止ユニット部分(200,300)をそれらの間の制御された圧力の発揮のために準備するのに役立つ。充填又は再充填の第1段階の対応する特徴がここに当てはまるため、繰り返さない。
【0152】
この第2段階では、第1の実施形態に従う雄型封止ユニット部分(300)を使用する場合、内管は存在せず、(第2の液体通路(311)及び)内管液体通路(321)と半径方向内側の液体キャビティ(2212)の間の液体の流れが可能になる。
【0153】
第1の実施形態に従う雄型封止ユニット部分(300)を使用する場合に注入のための液体の流れを可能にするのに第3段階は必要とされないが、第2の実施形態に従う雄型封止ユニット部分(300)を使用する場合に充填又は再充填操作と同様に第3段階が必要とされることに留意すべきである。
【0154】
充填又は再充填操作と同様に、注入のための液体の流れを可能にするための封止ユニット部分(200,300)の操作後、及び注入のための液体の流れの誘導後に、液体の流れを停止する目的で、第1段階から第3段階までを逆の順序で繰り返することができることにさらに留意すべきである。
【0155】
この場合、剛性操作管(310)とバルブ(220)の間の圧力を低減又は除去して、剛性操作管(310)を相対的にさらに外側に移動させ、そして、バルブ(220)の可撓性部分(224)が再形成されることを可能にし、つまり、静止形状に戻すことを可能にする。雌型封止ユニット部分(200)及び雄型封止ユニット部分(300)は必要に応じて取り外され、互いに離される。
【0156】
図10~13は、封止ユニット部分(200,300)に取り付けられた又は封止ユニット部分(200,300)を備えた装置の実施形態を示し、当該装置は特定の用途において有利である。
【0157】
図10は、雌型封止ユニット部分(200)に取り付けられた又は雌型封止ユニット部分(200)を備えた液体容器(100)の一実施形態を示す。雌型封止ユニット部分(200)は、好ましくは、液体容器(100)に固定して接続されている。雌型封止ユニット部分(200)は、より好ましくは、液体容器(100)と一体となって形成されている。
【0158】
液体容器(100)は、液体圧力及び/又は圧縮力に応じて液体容器(100)がその形状及び/又は大きさを変えることができるように可撓性材料を含むことができる。これは、容器(100)内の液体の量が変化したときに、容器(100)を膨張又は収縮させることを可能にする。この場合、液体容器(100)は、剛性の外側カセットを備えることができ、ここで、剛性の外側カセットは、好ましくは、第1の液体容器(100)に固定して接続されている。剛性の外側カセットは、特定のタイプの損傷から液体容器(100)を保護する。固定して接続された外側カセットは、さらに損傷を防ぐことができ、異物の混入を防ぐことができる。
【0159】
雌型封止ユニット部分(200)は、すべての液体の流れに対して液体通路(231)を閉鎖するための封止部分(236)を備えることができ、当該封止部分(236)は、最初の使用前に雌型封止ユニット部分(200)から永久に分離されるように構成されている。これは、雌型封止ユニット部分(200)が液体容器(100)に取り付けられ、液体容器(100)がその元の内容物を含有することを保証する場合に特に有利である。
【0160】
第1の応用例において、雌型封止ユニット部分(200)は、一般に入手可能なタイプの液体容器に取り外し可能に取り付けられるルーズキャップとして又はその一部として提供され、使用者によって、補完的な雄型封止ユニット部分を備える装置、例えば、再充填容器又はスーパーマーケットでの自動再充填装置を用いて液体容器を再充填することを可能にする。これは、少なくとも再充填中での流出を低減する利点を有する。
【0161】
第2の応用例において、雌型封止ユニット部分(200)は、依然として、ルーズキャップの一部として提供され、使用者には、補完的な雄型封止ユニット部分(300)を備える分注装置が提供され、使用者によって、キャップが液体容器上にあるままの状態で装置から液体を分注させることが可能になる。これは、少なくとも投与中での流出を低減するさらなる利点を有する。
【0162】
第3の応用例においては、液体容器100に固定して取り付けられた又は液体容器100と一体となって形成された雌型封止ユニット部分が提供される。これは、少なくとも実質的に耐タンパー性のあるさらなる利点を有する。一部の接続部分、例えば、フランジは、依然として雌型封止ユニット部分(200)又は液体容器上に有利に存在していてもよく、使用者によって、雌型封止ユニット部分(200)又は液体容器100を補完的な再充填装置に接続させることを可能にする。
【0163】
図11は、雄型封止ユニット部分(300)に取り付けられた又は雄型封止ユニット部分(300)を備えた液体容器(400)の一実施形態を示す。かかる容器は、補完的な液体容器を充填又は再充填するための再充填パウチとして適用されることができ、好ましくは、人間のユーザーによって持ち運び及び/又は操作されるように構成されている。
【0164】
また、雌型封止ユニット部分(200)に取り付けられた又は雌型封止ユニット部分(200)を備えた液体容器(100)の特定の特徴は、雄型封止ユニット部分(300)に取り付けられた又は雄型封止ユニット部分(300)を備えた液体容器(400)にとっても有利である。雄型封止ユニット部分(300)は、好ましくは、液体容器(400)に固定して接続されている。雄型封止ユニット部分(300)は、より好ましくは、液体容器(400)と一体となって形成されている。さらに、液体容器(400)は、可撓性材料を含んでいてもよく、そして、剛性の外側カセットを備えていてもよく、及び/又は封止部分を備えていてもよい。関連する詳細についてはここでは繰り返さない。
【0165】
図12は、注入ヘッドに取り付けられた又は注入ヘッドを備えた雄型封止ユニット部分(300)の一実施形態を示す。剛性操作管(310)の一部として、又は剛性操作管(310)に加えて、注入ヘッドとして使用される雄型封止ユニット部分(300)は、さらに、実質的にその軸方向外側に環状押圧端面(360)を備えることができる。
【0166】
環状押圧端面(360)は、注入操作を実行するように構成されていてもよい。例えば、それは、使用者又は補助装置によって、第2の液体通路(311)を通る液体の流れを許容しながら、剛性操作管(310)を介して補完的な雌型封止ユニット部分に軸方向内向きの圧力をかけることを可能にし、雌型封止ユニット部分及び雄型封止ユニット部分(300)を介して外側に液体を注ぐための液体の流れを可能にする。
【0167】
図13は、再充填装置に取り付けられた又は再充填装置の一部としての雄型封止ユニット部分(300)の一実施形態を示す。このような再充填装置は、製造業者又は販売業者によって、例えば、スーパーマーケット等の事業所の静止位置に提供され得る。人は、雌型封止ユニット部分(200)を備えた、使用済みの、実質的に空の液体容器(100)を再充填装置に持って行って、それを再充填することができる。再充填装置で液体容器(100)を再充填することは、再充填装置の保持要素に液体容器(100)を置き、液体容器(100)を再充填するための液体を選択する工程を含む操作であり得る。次いで、再充填装置は、少なくとも実質的に自動で、封止ユニット部分(200,300)を接続するさらなる工程、例えば
図8A~Cに従う工程を実行することができ、そして、液体容器(100)に液体の流れを誘導して液体容器(100)を再充填することができる。
【0168】
液体消費装置、例えば食洗器も同様の方法で例えば職場や家庭に提供できることに留意すべきである。人は、雌型封止ユニット部分(200)を備えた少なくとも部分的に満たされた液体容器(100)を消費装置に持って行き、それに液体を提供することができる。液体容器(100)を備えた消費装置を操作することは、液体容器(100)を消費装置の保持要素に置き、既存の装置と同様に消費装置のモードを設定する工程を含む操作であり得る。次いで、消費装置は、少なくとも実質的に自動で、封止ユニット部分(200,300)を接続するさらなる工程、例えば、
図9A~Bに従う工程を実行することができ、そして、液体容器(100)からの液体を消費するために液体容器(100)からの液体の流れを誘導することができる。
【0169】
本発明は、説明された特定の態様に限定されず、したがって、変更され得ることを理解すべきである。また、請求された主題の範囲は添付された特許請求の範囲によってのみ限定されるため、ここで使用される用語は特定の態様のみを説明するためのものであり、制限することを意図したものではないことにも理解すべきである。
【国際調査報告】