IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ビーティーエル ヘルスケア テクノロジーズ エー.エス.の特許一覧

特表2024-540209患者の非アテンド式治療のためのデバイスおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】患者の非アテンド式治療のためのデバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/36 20060101AFI20241024BHJP
   A61N 1/04 20060101ALI20241024BHJP
   A61F 7/00 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
A61N1/36
A61N1/04
A61F7/00 320Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525809
(86)(22)【出願日】2022-11-02
(85)【翻訳文提出日】2024-06-27
(86)【国際出願番号】 EP2022080502
(87)【国際公開番号】W WO2023078896
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】17/518,243
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/664,161
(32)【優先日】2022-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521365598
【氏名又は名称】ビーティーエル ヘルスケア テクノロジーズ エー.エス.
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュヴァルツ トマーシュ
(72)【発明者】
【氏名】イェリンコヴァ ルチア
(72)【発明者】
【氏名】クビーク ヴォイチェフ
【テーマコード(参考)】
4C053
4C099
【Fターム(参考)】
4C053BB02
4C053BB23
4C053BB25
4C053JJ02
4C053JJ13
4C053JJ24
4C053JJ27
4C053JJ33
4C099AA01
4C099CA04
4C099CA05
4C099JA11
4C099NA20
4C099TA10
(57)【要約】
非アテンド式のアプローチは、特定の領域の過剰/過少の治療の可能性が著しく減少するので、治療の再現性および安全性を高めることができる。他方、不均一な領域または凹凸のある領域での非アテンド式治療は、治療される組織との適切な距離または接触を維持することに関して、主に患者ごとに異なる傾向がある領域(例えば、顔の領域)では困難であり得る。皮膚に接着して取り付けられた可撓性パッドに埋め込まれた活性要素のシステムを介してエネルギーを送達することが、可能な解決策を提供する。非アテンド式のアプローチは、視覚的外観を高めるために複数のエネルギーを送達することを含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者を治療するためのデバイスであって、
高周波エネルギーを発生するように構成された第1の発生器と、
パルス電流を生成するように構成された第2の発生器と、
アプリケータであって、
前記アプリケータを前記第1および第2の発生器に接続するように構成されたコネクタ、および
治療領域に取り付けられる、前記第1の発生器からの高周波エネルギーまたは前記第2の発生器からの前記パルス電流を前記治療領域に供給するように構成された、少なくとも1つの活性要素を含むパッド、を含む、アプリケータと、
1つまたは複数の予めプログラムされたプロトコルを含む制御ユニット、を含み、
前記制御ユニットは、前記第1の発生器および前記第2の発生器を制御するように構成され、
前記デバイスは、前記1つまたは複数の予めプログラムされたプロトコルに従って前記治療領域に前記高周波エネルギーおよび前記パルス電流を供給するように構成される、デバイス。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2022年5月19日に出願された現在係属中の米国特許出願第17/664,161号の一部継続出願であり、これは、2021年11月3日に出願された現在係属中の米国特許出願第17/518,243号の一部継続出願であり、これは、2021年5月3日に出願された現在係属中の国際出願第PCT/IB2021/00300号の一部継続出願であり、これは2020年5月4日に出願された米国仮特許出願第63/019,619号の優先権を主張し、これらのすべては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、治療中に活性要素を操作する必要なしに治療領域が均一に治療されるように、電磁エネルギーおよび/または二次エネルギーを送達する、活性要素による患者の治療のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
皮膚は、主にUV曝露(光老化として知られるプロセス)に起因して経時的に老化する。毎日のUV光への曝露は、徐々に皮膚の厚さを減らし、皮膚の基本的な構築タンパク質-コラーゲンおよびエラスチン-の量を減少させる。第3の主要な皮膚成分、ヒアルロン酸の量も減少する。これらの変化は、身体の可視の部分、最も顕著には顔により速く現れる。レーザ、高強度集束超音波および高周波など、顔の非侵襲性の皮膚の若返りに使用されているいくつかの技術がある。超音波およびRF場はまた、真皮のヒアルロン酸のレベルの増加をもたらすと予想される。
【0004】
医療・美容目的での様々な形態の電磁エネルギーの患者への送達が、過去に広く利用されてきた。視覚的外観を改善するためのこれらの一般的な処置には、皮膚の若返り、しわの除去、しわ、皮膚の引き締めおよび持ち上げ、セルライトおよび脂肪の減少、色素性病変の治療、刺青の除去、軟組織の凝固およびアブレーション、血管病変の減少、顔の持ち上げ、筋収縮および筋強化、疼痛の一時的な軽減、筋攣縮、局所循環の増加などが含まれるが、決してこれらに限定されない。
【0005】
これらの処置はまた、温熱療法の多くの明白な利点に加えて、特定の制限および関連するリスクをもたらす。とりわけ、再現可能な結果について可能なことが限られている。適用される治療技術および操作者の能力に、これらが大きく依存するからである。さらに、治療が不適切に行われると、火傷および有害事象のリスクが増加する。
【0006】
最も一般的な処置である操作者の手の手動の動きによってエネルギー送達が制御される場合、均一なエネルギーの分布を確実にすることは非常に困難である。特定のスポットは、容易に過剰治療または過少治療され得る。このため、非アテンドの皮膚への送達が可能な走査または他の機構を含むデバイスが登場した。これらのデバイスは、通常、治療される領域と直接接触することなく、明らかな不均一性のない、限られた明確に画定された領域にのみ、エネルギーを送達する。治療される組織とエネルギー発生器との間で同じ距離を維持すること、または必要な組織の接触を維持することは、不均一な領域または凹凸のある領域を治療するときに困難であり得る。したがって、さらに患者ごとに異なるそのような特定の領域(例えば、顔)で一般的に利用可能なデバイスを使用することは、実質的に不可能であり得る。
【0007】
顔への非アテンドの適用は、凹凸のある領域へ取り付けること、および異なる患者の形状へ適合させることへの必要性によってもたらされる複雑さに加えて、火傷および他の副作用に対して保護する高まった必要性によって、特異的になっている。顔は他の身体領域よりも容易に治癒するが、顔はまたより露出度があり、治療の休止時間に対してはるかに高い要件をもたらしている。顔の治療の別の重要な態様は、顔が最も重要な人間の感覚の主であることであり、その機能は治療中に損なわれてはならない。とりわけ、眼の安全性は、治療全体を通して保証されなければならない。
【0008】
現在の美容市場は、40℃から100℃の範囲の目標温度まで顔の組織を加熱することを可能にする従来の手動制御の高周波または光デバイス、または熱の効果ではなく光の効果(光線療法)に基づいて操作される非アテンド式のLEDフェイシャルマスクのいずれかを提供する。これらのマスクは、主に家庭での使用を意図しており、火傷、過熱または過剰治療の患者に対するリスクをもたらさない。個々の患者の顔の形状のばらつきは、送達されるエネルギーおよび達成される温度が非常に低いため、熱組織損傷のリスクが最小限に抑えられ、均一な治療の必要がないため、これらのマスクは何らかの問題を表すものではない。また、低温のために、そのようなデバイスが個々のダイオードと患者の皮膚との間の所定の距離を維持することは重要ではなく、マスクの形状は人間の顔を非常に近似して表現したものにすぎない。しかし、それらの使用は、エネルギーが低く、熱効果が最小限であるか、または全くないため、大幅に制限され、即時効果を伴う診療所内の皮膚若返りの方法ではなく、日常的な使用のための予防ツールと見なされる。
【0009】
今日、美容市場は、患者の視覚的外観の改善の分野において、表皮、真皮、皮下組織または脂肪組織に送達される電磁エネルギーによって行われる加熱治療と、筋収縮または筋刺激を与える二次エネルギーとを組み合わせる必要性を感じている。しかし、実際のデバイスはいずれも、顔のような不均一で凹凸のある領域を治療するように適合されていない。さらに、市販のデバイスは、通常、治療全体の間に医療専門家によって操作される必要がある手持ち式のデバイスである。
【0010】
したがって、両方のエネルギーが異なる活性要素または同じ活性要素(例えば、電極)を介して送達され得るように、2つ以上の治療エネルギー(例えば、電磁エネルギーおよび電流)を供給する医療機器を改善することが必要である。さらに、患者の非アテンド式治療を可能にするデバイスのアプリケータまたはパッドは、患者に取り付けられる必要があり、アプリケータまたはパッドは、患者の身体部分の不均一な治療領域との十分な接触を可能にする可撓性材料で作られる必要がある。
【発明の概要】
【0011】
安全性を維持しながら、患者の不均一で凹凸のある領域(例えば、顔の領域)の十分画定された非アテンド式治療を可能にするために、単一または複数の活性要素を介した最小限の侵襲から非侵襲の電磁エネルギー送達の方法およびデバイスが提案されている。
【0012】
患者は、皮膚および身体部分を含むことができ、身体部分は身体領域を指すことができる。
【0013】
患者の視覚的外観の改善の所望の効果は、患者に応じて、37.5℃から55℃の範囲の組織(例えば、皮膚)の加熱、50℃から70℃の温度での組織凝固、または55℃から130℃の温度での組織アブレーションを含み得る。様々な患者および皮膚の状態は、異なる治療アプローチを必要とする可能性があり、より高い温度は、より少ないセッションでのより良好な結果を可能にするが、より長い治癒の時間を必要とし、より低い温度は、ダウンタイムなしでの治療を可能にするが、より多くのセッションで限られた結果しか得られない。加熱の別の効果は、脂肪細胞の数の減少をもたらし得る。
【0014】
別の所望の効果は、患者の視覚的外観を改善するための筋刺激(例えば、強化または筋緊張)を引き起こす筋収縮であり得る。
【0015】
接触療法または非接触療法のための構成が提案されている。
【0016】
接触療法のために、提案されているデバイスおよび方法は、皮膚に取り付けられた少なくとも1つの活性要素を介して治療領域に送達される電磁エネルギーを生成する本体ユニット内の少なくとも1つの電磁エネルギー発生器を備える。少なくとも1つの活性要素は、凹凸面の形状に適合する可撓性材料で作られたパッドに埋め込まれてもよい。パッドの下面は、活性要素が治療領域に接着し、必要な組織接触を維持することを可能にする接着剤層を含んでもよい。さらに、デバイスは、少なくとも1つのセンサ、例えば、治療される組織との接触の質を測定することができる熱センサまたはインピーダンス測定センサからの測定値に基づいて、1つまたは複数の治療パラメータを調整することができる安全システムを使用することができる。
【0017】
非接触療法のために、提案されているデバイスおよび方法は、治療される組織から所定の距離に配置された少なくとも1つの活性要素を介して治療領域に送達される電磁エネルギーを生成する本体ユニット内の、少なくとも1つの電磁エネルギー発生器を備える。治療領域からの少なくとも1つの活性要素の距離は、治療前、治療全体または治療後に監視することができる。さらに、デバイスは、少なくとも1つのセンサ、例えば1つまたは複数の距離センサからの測定値に基づいて1つまたは複数の治療パラメータを調整することができる安全システムを使用することができる。エネルギーは、単一または複数の静的活性要素によって、または例えば内蔵自動移動システム、例えば一体型スキャナを介して、治療領域全体にわたって単一または複数の活性要素を移動させることによって、送達され得る。治療領域は、レーザの視野によって設定することができ、操作者は、治療前に治療すべき領域をマークすることができる。
【0018】
活性要素は、活性部分が所定のサイズのポイントによって形成されたマトリックスを含む場合、その表面全体を通して、またはいわゆる部分配置によってエネルギーを送達することができる。これらの点は、より速い組織の治癒を可能にする不活性(したがって治療しない)領域によって分離され得る。ポイントの表面は、活性要素領域の1%から99%を構成することができる。
【0019】
電磁エネルギーは、主に、レーザ、レーザダイオードモジュール、LED、フラッシュランプもしくは白熱電球によって、または患者の加熱を引き起こすための高周波発生器によって生成され得る。さらに、患者を加熱しない音響エネルギーまたは電気もしくは電磁エネルギーは、同時に、交互に、または一次電磁エネルギーと重複して送達されてもよい。
【0020】
さらに、患者の加熱は、加熱された流体、磁場、超音波、または加熱要素(例えば、抵抗線または熱電冷却器(TEC))によってもたらされ得る。
【0021】
活性要素は、2つ以上のエネルギーを同時に(同じときに)、連続的にまたは重複して送達することができる。例えば、活性要素は、高周波エネルギー、続いて電気エネルギー(電流)を送達することができる。別の例では、活性要素は、高周波エネルギーと電気エネルギーとを同時に送達することができる。
【0022】
さらに、デバイスは、少なくとも1つの活性要素によって電磁場を送達し、同時に(同じときに)例えば異なる要素によって電気エネルギーを送達するように構成されてもよい。
【0023】
提案されている方法およびデバイスは、組織の加熱、筋肉の収縮、または加熱と筋肉収縮の組み合わせをもたらすことができる。
【0024】
一態様では、提案されているデバイスは、3つの異なるタイプのエネルギーを供給することができる。例えば、高周波エネルギー、電流、および磁場;高周波エネルギー、電流、および圧力パルス;高周波エネルギー、磁場、および圧力パルス;または提案されているデバイスによって供給されるエネルギーの任意の他の可能な組み合わせがある。
【0025】
したがって、提案されている方法およびデバイスは、患者の身体の重要な部分、例えば神経または内臓にさらに害を与えることなく、適切な皮膚の若返り、しわの除去、皮膚の引き締めおよび持ち上げ、セルライトおよび脂肪の減少、色素性病変の治療、しわ、刺青の除去、軟組織の凝固およびアブレーション、血管病変の減少、疼痛の一時的な軽減、筋攣縮、不均一で凸凹のある領域の局所的な循環の増加などを含むがこれらに決して限定されない視覚的外観の改善をもたらし得る。提案されている方法およびデバイスは、例えば脂肪細胞の脂肪分解またはアポトーシスによる脂肪組織の減少をもたらし得る。
【0026】
さらに、提案されている方法およびデバイスは、視覚的外観の改善、例えば、電流または電磁エネルギーによって引き起こされる筋収縮による筋強化または筋緊張を介した組織の若返り、ならびに弾性形成および/または新生組織形成および/または疼痛および/または筋攣縮の緩和および/または高周波エネルギーによる加熱による局所的な循環の増加をもたらし得る。
【0027】
あるいは、提案されているデバイスおよび方法は、術後の治療、例えば脂肪吸引後、例えば手術によって引き起こされる創傷の治療および/または治癒のために使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】接触療法のための装置のブロック図を示す。
【0029】
図2】接触療法のための装置の図である。
【0030】
図3A】パッドの形状とレイアウトを示す。
【0031】
図3B】パッドの形状とレイアウトを示す。
【0032】
図3C】額の治療のための1つの可能なパッドの形状およびレイアウトを表す。
【0033】
図3D】頬の治療のための1つの可能なパッドの形状およびレイアウトを表す。
【0034】
図3E】頬の治療のための1つの可能なパッドの形状およびレイアウトを表す。
【0035】
図3F】額の治療のための1つの可能なパッドの形状およびレイアウトを表す。
【0036】
図4A】接触療法を意図したパッドの側面図を表す。
【0037】
図4B】接触療法を意図したパッドの側面図を表す。
【0038】
図4C】接触療法を意図したパッドの側面図を表す。
【0039】
図4D】接触療法を意図したパッドの側面図を表す。
【0040】
図4E】1つの可能なパッドの構造の断面図である。
【0041】
図5A】パッドの一変形例の上面図である。
【0042】
図5B】基板のスロットの1つの可能な配置の詳細な図を表す。
【0043】
図6】複数の活性要素を切り替えることによるエネルギー送達の1つの変形例を示す。
【0044】
図7】非接触療法のための装置のブロック図を示す。
【0045】
図8】非接触療法のための装置の図である。
【0046】
図9A】フレーム化された格子状電極の図である。
【0047】
図9B】別のフレーム化された格子状電極の図である。
【0048】
図9C】導電ラインを薄くしたフレーム化された格子状電極の図である。
【0049】
図9D】フレーム化されていない格子状電極の図である。
【0050】
図9E】開口部を有する電極の図である。
【0051】
図9F】電極の1つの可能な図である。
【0052】
図9G】電極の別の図である。
【0053】
図9H】電極の別の図である。
【0054】
図9I】フレーム化された格子状電極の詳細を示す図である。
【0055】
図10】額パッド治療の図である。
【0056】
図11A】電磁エネルギーの連続モードを示す。
【0057】
図11B】電磁エネルギーのパルスモードを示す。
【0058】
図11C】二次エネルギーのパルスモードを示す図。
【0059】
図11D】エネルギーエンベロープを確立するエネルギーの可能な変調を示す。
【発明を実施するための形態】
【0060】
詳細な説明
提示された方法およびデバイスは、皮膚、表皮、真皮、皮下組織または筋肉を含むがこれらに限定されない組織の刺激および/または治療に使用することができる。提案された装置は、患者の身体の重要な部分、例えば神経または内臓にさらに害を与えることなく、単一のまたは複数の活性要素を介した電磁エネルギー送達による不均一で凹凸のある領域(例えば、顔の領域)の十分に規定された非アテンド式治療を可能にするために、組織の1つまたは複数の領域の最小限に非侵襲的な治療用に設計されている。
【0061】
さらに、提示された方法およびデバイスを使用して、頭部、首、ブラファット、脇腹のぜい肉、胴体、背中、腹部、臀部、大腿部、ふくらはぎ、脚、腕、前腕、手、指または体腔(例えば、膣、肛門、口腔、内耳など)のような身体部分または身体領域を刺激することができる。
【0062】
提案された方法およびデバイスは、視覚的外観を改善するためのいくつかのプロトコルを含むことができ、これは制御ユニット(例えば、フレックス回路またはプリント回路基板を含むことができ、デバイスを制御するためのマイクロプロセッサまたはメモリを含むことができるCPU-中央処理装置)に予めプログラムすることができる。
【0063】
所望の効果は、37.5℃から55℃の範囲、または38℃から53℃の範囲、または39℃から52℃の範囲、または40℃から50℃の範囲、または41℃から45℃の範囲の組織(例えば、皮膚の表面)加熱(温熱療法)、50℃から70℃の範囲、または51℃から65℃の範囲、または52℃から62℃の範囲、または53℃から60℃の範囲の温度での組織の凝固、または55℃から130℃の範囲、または58℃から120℃の範囲、または60℃から110℃の範囲、または60℃から100℃の範囲の温度での組織アブレーションを含み得る。デバイスは、接触方式または非接触方式で動作させることができる。接触療法の場合、皮膚の目標温度は、典型的には、37.5℃から95℃の範囲内、または38℃から90℃の範囲内、または39℃から85℃の範囲内、または40℃から80℃の範囲内であり得るが、非接触療法の場合、皮膚の目標温度は、37.5℃から130℃の範囲内、または38℃から120℃の範囲内、または39℃から110℃の範囲内、または40℃から100℃の範囲内であり得る。37.5℃から130℃の範囲、または38℃から120℃の範囲、または39℃から110℃の範囲、または40℃から100℃の範囲内の温度は、線維芽細胞の刺激および結合組織―例えば、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などーの形成をもたらし得る。目標温度に応じて、制御された組織の損傷が引き起こされ、生理学的修復プロセスが開始され、新しい組織が形成される。37.5℃から130℃の範囲内、または38℃から120℃の範囲内、または39℃から110℃の範囲内、または40℃から100℃の範囲内の温度は、脂肪組織の変化をさらにもたらし得る。高温によって引き起こされるアポトーシスの過程の間、脂肪細胞はアポトーシス小体に分かれ、食作用の過程を介してさらに除去される。壊死と呼ばれる過程で、脂肪細胞は高温により破裂し、その内容物が細胞外マトリックスに放出される。両方のプロセスは、顔の再成形を可能にする脂肪層の減少をもたらし得る。顔から脂肪を除去することは、例えば、下唇亜基節または頬のような領域において有益であり得る。
【0064】
別の所望の効果は、組織の若返りを含み得る。例えば、患者に熱を加えない電気または電磁エネルギーによって引き起こされる筋収縮、または圧迫マッサージによって引き起こされる筋弛緩による筋強化がある。本明細書による電気エネルギーおよび電磁場による組織(例えば、皮膚)の加熱を介した筋収縮の複合効果は、視覚的外観の顕著な改善をもたらし得る。
【0065】
図1および2を併せて説明する。図1は、接触療法のための装置1のブロック図を示す。図2は、接触療法のための装置1の図である。接触療法のための装置1は、2つの主要なブロック、すなわち本体ユニット2およびパッド4を備えることができる。さらに、装置1は、相互接続ブロック3または中性電極7を備えることができる。しかし、相互接続ブロック3の構成要素は、本体ユニット2に実装されてもよい。
【0066】
本体ユニット2は、好ましくは10kHzから300GHzもしくは300kHzから10GHzもしくは400kHzから6GHzの範囲、または100kHzから550MHzもしくは250kHzから500MHzもしくは350kHzから100MHzもしくは400kHzから80MHzの範囲の高周波エネルギーを送達し得る一次電磁発生器6、患者を加熱しない電磁エネルギーをさらに送達し得る、または1Hzから10MHzもしくは5Hzから5MHzの範囲、または10Hzから1MHzの範囲、または20Hzから1kHzの範囲、または40Hzから500Hzの範囲、または50Hzから300Hzの範囲の電流を送達し得る二次発生器9、および/または20kHzから25GHzもしくは20kHzから1GHzもしくは50kHzから250MHzもしくは100kHzから100MHzの範囲の周波数を有する音響エネルギーをさらに送達し得る超音波エミッタ10である1つまたは複数の発生器を含むことができる。さらに、超音波エネルギーの周波数は、20kHzから80MHzまたは50kHzから50MHzまたは150kHzから20MHzの範囲内であり得る。
【0067】
高周波エネルギーの出力電力は、450W、300W、250W、または220W以下であってもよい。さらに、一次電磁発生器6(例えば、高周波発生器)の出力における高周波エネルギーは、0.1Wから400Wの範囲、または0.5Wから300Wの範囲、または1Wから200Wの範囲、または10Wから150Wの範囲であってもよい。高周波エネルギーは、6.78MHz、13.56MHz、27.12MHz、40.68MHz、433.92MHz、915MHz、2.45GHz、および5.8GHzのISM帯域内またはその近傍に適用することができる。
【0068】
一次発生器6はまた、異なるパラメータで2つ以上の高周波エネルギーを供給することができる。非限定的な一例として、一次発生器は、100kHzから550MHz、250kHzから500MHz、350kHzから100MHz、または400kHzから80MHzの範囲の周波数を有する1つの高周波エネルギーと、400kHzから300GHz、500kHzから30GHz、600kHzから10GHz、または650kHzから6GHzの範囲の周波数を有する第2の高周波エネルギーとを生成することができる。
【0069】
さらに、患者の加熱は、加熱された流体によってなされてもよい。一態様では、流体は、本体ユニット2の内側の熱発生器で加熱されてもよく、閉ループの形態であってもよい流体導管によって、パッド4に結合され得る。加熱された流体が、例えばポンプ、ファン、または他の流体送出システムを介して、パッド4の活性要素を介して患者に向かって送出されると、流体はその熱を放散し、次いで流体は熱発生器に戻され、そこで再び加熱される。流体は、液体(例えば、水または油)または気体(例えば、空気、窒素、二酸化炭素、酸化炭素、または従来技術で知られている他の適切なガス)の形態であってもよい。流体は、37.5℃から100℃の範囲、38℃から64℃の範囲、または40℃から57℃の範囲の温度に加熱され得る。一態様では、加熱された流体は、電磁加熱エネルギーのための補助加熱エネルギーであってもよく、またはその逆であり得る。
【0070】
一態様では、加熱は、一次電磁発生器6または二次発生器9に接続され得る加熱要素、例えば抵抗線または熱電冷却器(TEC)によってなされてもよい。この態様では、活性要素は加熱要素であり得る。加熱要素は、37.5℃から68℃の範囲、38℃から62℃の範囲、または39℃から50℃の範囲の温度をその表面に有してもよい。
【0071】
本体ユニット2は、操作者が治療および他のデバイスのパラメータを確認および調整することを可能にするディスプレイ、ボタン、キーボード、タッチパッド、タッチパネルまたは他の制御部材によって表されるヒューマンマシンインターフェース8をさらに備えることができる。例えば、各発生器(一次電磁発生器6、二次発生器9、および超音波エミッタ10)の電力、治療時間、または他の治療パラメータを独立して設定することが可能であり得る。ヒューマンマシンインターフェース8は、制御ユニット11(例えば、CPU)に接続されてもよい。本体ユニット2に配置された電源5は、変圧器、使い捨て電池、充電式電池、電源プラグ、または標準電源コードを含むことができる。電源5の出力電力は、10Wから600Wの範囲であってもよく、50Wから500Wの範囲であってもよく、80Wから450Wの範囲であり得る。
【0072】
さらに、ヒューマンマシンインターフェース8は、適用された治療のタイプ、残りの治療の時間、および主な治療パラメータに関する情報も表示することができる。
【0073】
相互接続ブロック3は、本体ユニット2とパッド4との間の通信チャネルとして機能し得る。それは、基本的なインジケータ17および治療制御のための機構を含む単純なデバイスによって表され得る。インジケータ17は、ディスプレイ、LED、音響信号、振動、または操作者および/または患者に適切な通知をすることができる他の形態によって実現することができる。インジケータ17は、実際の患者の温度、接触情報または他のセンサ測定値、ならびに活性要素間の切り替えプロセスの状態、治療される組織との接触の質、実際の治療パラメータ、進行中の治療などを示すことができる。インジケータ17は、疑わしい治療行動、例えば、範囲外の温度、治療される組織との不適切な接触、自動的に調整されたパラメータなどの場合に操作者に警告するように構成されてもよい。相互接続ブロック3は、熱に敏感な患者のための追加の安全機能として使用することができる。それは、患者が治療中にいつでも治療を直ちに停止できるように、緊急停止ボタン16を含むことができる。スイッチング回路14は、活性要素間の切り替え、または一次電磁発生器6、二次発生器9または超音波エミッタ10からのエネルギー送達の調整を担うことができる。活性要素13間のスイッチング速度は、送達されるエネルギーの量、パルスの長さなど、および/またはスイッチング回路14および制御ユニット11(例えば、CPU)の速度に依存し得る。スイッチング回路14は、リレースイッチ、トランジスタ(バイポーラ、PNP、NPN、FET、JFET、MOSFET)サイリスタ、ダイオード、光スイッチ、光電気スイッチもしくは光機械スイッチ、または従来技術で知られている他の任意の適切なスイッチを含むことができる。制御ユニット11(例えば、CPU)に関連するスイッチング回路は、少なくとも1つの活性要素13で一次電磁発生器6によって生成された一次電磁エネルギーと、二次発生器9によって生成された二次エネルギーとの間のスイッチングを制御することができる。
【0074】
さらに、相互接続ブロック3は、一次電磁発生器6、二次発生器9または超音波エミッタ10、またはそれらのうちの1つのみ、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0075】
限定的ではない1つの態様では、本体ユニット2は一次電磁発生器6を備えてもよく、相互接続ブロック3は二次発生器9を備えてもよく、超音波エミッタ10は全く存在しなくてもよい。
【0076】
制御ユニット11(例えば、CPU)は、一次電磁エネルギーが、10mJ/cmから50kJ/cmの範囲、または100mJ/cmから10kJ/cmの範囲、または0.5J/cmから1kJ/cmの範囲のフルエンスを有する少なくとも1つの活性要素に連続モード(CM)またはパルスモードで送達され得るように、一次電磁発生器6を制御する。電磁エネルギーは、主に、レーザ、レーザダイオードモジュール、LED、フラッシュランプもしくは白熱電球によって、または患者の加熱を引き起こすための高周波発生器によって生成され得る。CMモードは、0.05秒から60分の範囲、または0.1秒から45分の範囲、または0.2秒から30分の範囲の時間間隔で動作させることができる。パルス領域で動作するエネルギー送達のパルス持続時間は、0.1ミリ秒から10秒の範囲、または0.2ミリ秒から7秒の範囲、または0.5ミリ秒から5秒の範囲であってもよい。パルス領域の一次電磁発生器6は、シングルショットモードまたは繰り返しモードで制御ユニット11(例えば、CPU)によって動作させることができる。繰り返しモードの周波数は、0.05から10000Hzの範囲、または0.1から5000Hzの範囲、または0.3から2000Hzの範囲、または0.5から1000Hzの範囲であってもよい。あるいは、繰り返しモードの周波数は、0.1kHzから200MHzの範囲、または0.5kHzから150MHzの範囲、または0.8kHzから100MHzの範囲、または1kHzから80MHzの範囲であってもよい。シングルショットモードは、単一の治療領域に送達するための特定のパラメータ(例えば、強度、持続時間など)のただ1つの電磁パルスの生成を意味し得る。繰り返しモードは、単一の治療領域に送達するための上述の周波数の繰り返し速度で、特定のパラメータ(例えば、強度、持続時間など)を有し得る電磁パルスの生成を意味し得る。制御ユニット11(例えば、CPU)は、治療時間、電力、デューティサイクル、複数の活性要素間のスイッチングを調整する期間、デバイス1の温度、ならびに一次電磁発生器6および二次発生器9または超音波エミッタ10の温度を含む治療パラメータの安定化などの治療の制御をもたらすことができる。制御ユニット11(例えば、CPU)は、スイッチング回路14を駆動して情報を提供することができる。制御ユニット11(例えば、CPU)はまた、パッド4上もしくはパッド4内、またはデバイス1のどこかに配置されたセンサから情報を受信および提供することができる。制御ユニット11(例えば、CPU)は、フレックス回路またはプリント回路基板を含んでもよく、デバイスを制御するためのマイクロプロセッサまたはメモリを含んでもよい。
【0077】
図11Aは、連続モードにおける電磁エネルギーの送達を示す。電磁波1101(例えば、正弦波高周波)は、連続した電磁エンベロープ1103(例えば、高周波エンベロープ)によって開始時間t0から継続的に送達される。図11Bは、パルスモードにおける電磁エネルギーの送達を示す。電磁波1101(例えば、正弦波高周波)は、電磁パルス1102(例えば、高周波パルス)で送達される。電磁パルス1102は、図11Bに長方形電磁エンベロープ1105として示されている少なくとも1つの電磁エンベロープ1105(例えば、高周波エンベロープ)を生成することができる。電磁エンベロープ(1103、1105)は、様々な形状、例えば、円形、半円形、正弦波、長方形、三角形、台形、または多角形を有することができる。
【0078】
電磁波1101(例えば、高周波)は、単一の電磁パルス(1102または1103)内部で振幅または周波数が変調されてもよく、異なる電磁パルスで異なるように変調されてもよい。例えば、第1の電磁パルスは長方形エンベロープを有してもよく、第1の電磁パルスに続く第2の電磁パルスは正弦波エンベロープを有してもよい。2つの連続するパルス1102間の休止時間1104は、1マイクロ秒から1秒の範囲、500マイクロ秒から500ミリ秒の範囲、1ミリ秒から450ミリ秒の範囲、または100ミリ秒から450ミリ秒の範囲であり得る。休止時間1104は、デバイスが供給する電磁波が存在しない時間である。
【0079】
制御ユニット11(例えば、CPU)は、少なくとも1つの活性要素の表面に、10mJ/cmから50kJ/cmの範囲、または100mJ/cmから10kJ/cmの範囲、または0.5J/cmから1kJ/cmの範囲のフルエンスを有する少なくとも1つの活性要素に二次エネルギー(例えば、電流または磁場)が連続モード(CM)またはパルスモードで送達され得るように二次発生器9を制御することができる。患者の治療領域に二次エネルギーを適用することは、患者の筋収縮を引き起こし得る。CMモードは、0.05秒から60分の範囲、または0.1秒から45分の範囲、または0.2秒から30分の範囲の時間間隔で動作させることができる。パルス領域で動作する二次エネルギーの送達のパルス持続時間は、0.1マイクロ秒から10秒の範囲、または0.2マイクロ秒から1秒の範囲、または0.5マイクロ秒から500ミリ秒の範囲、または0.5から10秒の範囲、または1から8秒の範囲、または1.5から5秒の範囲、または2から3秒の範囲であり得る。パルス領域の二次発生器9は、シングルショットモードまたは繰り返しモードで制御ユニット11(例えば、CPU)によって動作させることができる。繰り返しモードの周波数は、0.1から12000Hzの範囲、または0.1から8000Hzの範囲、または0.1から5000Hzの範囲、または0.5から1000Hzの範囲であってもよい。
【0080】
図11Cは、パルスモードにおける二次エネルギーの送達を示す。二次エネルギーは、開始時間t0から終了時間t1まで継続的に供給される二次エネルギーパルス1111(例えば、二相長方形電流パルス)で送達され、二次エネルギーエンベロープ1112(例えば電流エンベロープ)を形成する。1つの可能な二次エネルギーパルス1111(例えば、電気パルス)は、図11Cの点線の楕円形で強調されている。二次エネルギーパルス1111は、次々に均一に、または図11Cに見られるように二次エネルギーパルス1111間の二次エネルギーパルス休止時間1113で送達されてもよい。二次エネルギーパルス休止時間1113は、連続する2つの二次エネルギーパルス1111の間に二次エネルギーが送出/生成されない時間を意味する。二次エネルギーパルス1111および二次エネルギーパルス休止時間1113のデューティサイクルは、0.1%から99%の範囲、0.5%から50%の範囲、0.7%から33%の範囲、1%から17%の範囲、または1.5%から10%の範囲であり得る。一態様では、二次エネルギーパルス休止時間1113は、80マイクロ秒から100ミリ秒の範囲、または160マイクロ秒から50ミリ秒の範囲、または250マイクロ秒から10ミリ秒の範囲、または0.5ミリ秒から7ミリ秒の範囲であり得る。
【0081】
二次発生器9によって生成された二次エネルギー(例えば、電流パルスまたは磁場パルス)は、一次発生器6によって生成された電磁エネルギー(例えば、高周波)と同じ方法で周波数または振幅で変調され、図11Dに示すように、二次エネルギーエンベロープ(例えば、電流エンベロープ)の異なる形状を生成することができる。例えば、第1の三角形エンベロープ1112aは、連続する各二次エネルギーパルスが前のものよりも高い振幅を有するように、振幅が変調された一連の二次エネルギーパルス1111を含む。第2の長方形エンベロープ1112bは、同じ振幅を有する一連の二次エネルギーパルス1111を含む。図11Dから分かるように、連続するエンベロープ1112aおよび1112bは、生成/送達される二次エネルギーパルスがなく、エンベロープが確立されない時間であるエンベロープ休止時間によって分離され得る。一態様では、エンベロープ休止時間1114はパルス休止時間1113よりも長い。別の態様では、エンベロープ休止時間1114は、少なくとも二次エネルギーパルス1111に二次エネルギーパルス休止時間1113を加えた長さを有する。一態様では、二次エネルギーは、1つの二次エネルギーエンベロープ1112内部で変調され得、エンベロープは治療全体で同じであってもよく、例えば台形エンベロープのみが治療を通して送達されてもよい。別の態様では、二次エネルギーは、治療中に送達される異なる二次エネルギーエンベロープ1112に対して異なるように変調され得、例えば、増加的エンベロープが最初に送達され得、長方形エンベロープよりも2番目に送達され、それにおいて次いで減少的な三角形エンベロープが送達され得、エンベロープはエンベロープ休止時間1114によって分離される。二次エネルギーエンベロープ1112は、洞、三角形、円錐形、長方形、台形、または多角形の形状を有することができる。
【0082】
二次エネルギー(例えば、電流または磁場)はまた、二次エネルギーエンベロープ1112内の周波数で変調され得、これは患者の体内で治療応答を増加または減少させることができる。例えば、電流または磁場は、二次エネルギーパルス1111の周波数が増加するように変調され得、筋収縮の強度を増加させることができる。次いで、二次エネルギーパルス1111の周波数は一定であり、同じ強度の筋収縮を引き起こすことができ、次いで二次エネルギーパルス1111の周波数は減少して、筋収縮の強度を減少させることができる。一次電磁エネルギーに同じ原理を使用することができ、したがって、例えば、電磁エネルギーの一連の増加する、一定である、および減少する振幅、または電磁波の一連の増加する、一定である、および減少する周波数を生成することができ、これらは両方とも患者の組織の加熱を増加させる、一定にする、および減少させることができる。
【0083】
あるいは、1つのタイプのエネルギー/信号を生成するために1つの発生器のみと、エネルギー/信号を他の1つまたは複数のタイプのエネルギー/信号に変換する1つまたは複数の変換器とを使用することも可能であり得る。例えば、一次発生器は、変換器によって(例えば、変換電気回路によって)電流に変換される高周波信号を生成することができる。
【0084】
提案されているデバイスは、制御ユニット(例えば、CPU)11が一度に複数の治療領域の治療を制御することを可能にするマルチチャネルデバイスであり得る。
【0085】
あるいは、相互接続ブロック3はデバイス1の一部でなくてもよく、制御ユニット(例えば、CPU)11、スイッチング回路14、インジケータ17、および緊急停止ボタン16は、本体ユニット2またはパッド4の一部であり得る。さらに、制御ユニット(例えば、CPU)11、スイッチング回路14、インジケータ17、および緊急停止ボタン16のいくつかは、本体ユニット2の一部であってもよく、それらのいくつかは、パッド4の一部であってもよく、例えば、制御ユニット(例えば、CPU)11、スイッチング回路14、および緊急停止ボタン16は、本体ユニット2の一部であってもよく、インジケータ17は、パッド4の一部であり得る。
【0086】
パッド4は、治療中に患者の皮膚と接触し得るデバイスの部分を表す。パッド4は、可撓性基板材料、例えばポリマーベースの材料、ポリイミド(PI)フィルム、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE、例えばテフロン(登録商標))、エポキシ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミドまたはポリエチレン(PE)発泡体で作られてもよく、下面に追加の接着剤層、例えば、低アレルギー性接着剤ゲル(ヒドロゲル)または静菌性、非刺激性、または水溶性であってもよい接着テープを有する。基板はまた、シリコーン系基板であってもよい。基板はまた、布地、例えば不織布から作製されてもよい。接着剤層は、周波数500kHzにおける電流に対するインピーダンスが、1から150Ωの範囲、または5から130Ωの範囲、または10から100Ωの範囲であってもよく、周波数100Hz以下における電流に対するインピーダンスは、周波数500kHzにおける電流に対するインピーダンスの3倍以上である。接着性ヒドロゲルは、水、多価アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリイソシアネート成分、ポリオール成分を含むポリマーマトリックスまたは混合物から作製され得るか、または主鎖にメチレンジフェニル構造を有する。さらに、導電性接着剤(例えば、ヒドロゲル)は、接着剤の1から90%または2から80%または5から70%を構成する銀、金、銅、アルミニウム、白金またはチタンまたはグラファイトなどの金属充填剤で増強されてもよい。接着剤層は、「ST-gel(登録商標)」または「Tensive(登録商標)」導電性接着ゲルによって覆われてもよく、これは身体に適用されてそのインピーダンスを低下させ、それによって感電の送達を容易にする。
【0087】
接着剤層、例えばヒドロゲルは、患者の身体領域に面するパッドの表面全体を正確に覆うことができる。ヒドロゲル層の厚さは、0.1から3mmの範囲、または0.3から2mmの範囲、または0.4から1.8mmの範囲、または0.5から1.5mmの範囲であり得る。
【0088】
パッド4の下の接着剤層は、接着剤層が患者に面するパッドの表面と患者の身体との間にあることを意味し得る。接着剤層は、パッド4の下の患者の皮膚のインピーダンスよりも1.1倍、2倍、4倍または最大10倍高いインピーダンスを有することができる。皮膚インピーダンスの定義は、内部電流束経路が一定に保持されているとき、表皮と接触している2つの等電位面の間で測定される、すなわち電極の面積に反比例する全インピーダンスの一部であるということであり得る。この定義に適用可能なデータは、他の幾何学的形状への適用を容易にするために単位面積あたりのアドミタンスとして都合よく記録される。接着剤層のインピーダンスは、皮膚インピーダンスを測定するために使用されるのと同じ実験的設定によって設定され得る。接着剤層のインピーダンスは、皮膚のインピーダンスよりも1.1倍から20倍、または1.2倍から15倍、または1.3倍から10倍の範囲の係数だけ高くてもよい。
【0089】
接着剤層のインピーダンスは、患者に送達される異なる種類のエネルギーに対して異なる値を有してもよく、例えば、インピーダンスは、高周波および電流の送達に対して異なってもよい。ヒドロゲルのインピーダンスは、電流(例えば、電気療法中)が送達される場合、100から2000オームの範囲、または150から1800オームまたは200から1500オームまたは300から1200オームの範囲であり得る。一態様では、1kHzでのAC電流に対する接着剤層(例えばヒドロゲル)のインピーダンスは、100から5000オーム、または200から4500オーム、または500から4000オーム、または1000から3000オーム、または1200から2800オーム、または1500から2500オームの範囲内であり得る。別の態様では、10HzでのAC電流に対する接着剤層(例えばヒドロゲル)のインピーダンスは、2000から4000オーム、または2300から3700オーム、または2500から3500オームの範囲であり得る。
【0090】
3.2MHzの高周波での接着剤層の電気伝導率は、20から200ミリ秒/mの範囲、または50から140ミリ秒/mの範囲、または60から120ミリ秒/mの範囲、または70から100ミリ秒/mの範囲であり得る。
【0091】
あるいは、接着剤層は、より多くの要素の組成物であってもよく、いくつかの要素は、適切な物理的特性(本明細書では接着要素と呼ばれる)、例えば適切な接着性および/または伝導率および/またはインピーダンスおよび/または冷却特性などを有してもよく、いくつかの要素は、栄養特性(本明細書では栄養要素と呼ばれる)を有することができ、例えば、治療中に患者の皮膚に送達され得る栄養素、および/またはビタミン、および/またはミネラル、および/または栄養効果を有する有機および/または無機物質を含有することができる。栄養要素に対する接着要素の体積比は、1:1から20:1、または2:1から10:1、または3:1から5:1、または5:1から50:1、または10:1から40:1、または15:1の範囲であり得る。一態様において、接着剤層組成物は、接着要素としてヒドロゲルを含み、栄養要素としてヒアルロン酸を含有し得る。別の態様では、接着剤層組成物は、接着要素としてヒドロゲルおよび栄養要素として1種以上のビタミンを含有し得る。別の態様では、接着剤層組成物は、接着要素としてヒドロゲルおよび栄養要素として1つ以上のミネラルを含有し得る。
【0092】
さらに、デバイスおよび方法は、皮膚脱色成分、例えば美白成分も含み得る。美白成分は、4-メトキシフェノール、コウジ酸、アルブチン、ヒドロキノン、ナイアシンアミド、エラグ酸、4-n-ブチルレゾルシノール(ルシノール)、4-メトキシサリチル酸カリウム(4MSK)、リノール酸、トラネキサム酸、4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール(ロドデノール)、トラネキサム酸セチルエステル、アデノシンモノホスフェート、デキステノール、L-アスコルビン酸マグネシウム-2-ホスフェート、ビタミンC、3-O-エチルアスコルビン酸、5-5-ジプロピル-ビフェニル-2,2-ジオール、テトラ-2-ヘキシルデカン酸アスコルビル、グルタチオン、サリチル酸、グリコール酸、コルチコステロイド、トレチノニン、α-ヒドロキシル酸、アゼライン酸、グルコサミン、レチナールアルデヒド、レチノール、メキノール、レスベトラゾール、オキシレスバレトラール、ビタミンE、チオクト酸、乳酸、グリコール酸、液体スズ、グリチルレチン酸、アロエシン、酢酸トコフェリルおよび/またはグラブレンの少なくとも1つを含み得る。さらに、美白成分は、上記の任意の化合物の任意の塩および/または改変を含み得る。一態様では、皮膚脱色成分は、接着剤層の一部であり得る。例えば、接着剤層は、接着剤部分(例えばヒドロゲル)および/または栄養要素(例えば、ヒアルロン酸)および/または皮膚脱色成分(例えば、美白成分)を含み得る。
【0093】
一態様では、栄養要素は、治療中にそれ自体で連続的に放出され得る。別の態様では、栄養要素は、治療エネルギー(例えば、熱、高周波、光、電流、磁場または超音波)の送達によって放出され得、治療エネルギーは、栄養要素を通過し、したがって患者の皮膚へのその放出を引き起こし得る。
【0094】
一態様では、皮膚脱色成分(例えば、美白成分)は、治療中にそれ自体で連続的に放出され得る。別の態様では、皮膚脱色成分(例えば、美白成分)は、皮膚脱色成分(例えば、美白成分)を通過することができ、したがって患者の皮膚へのその放出を引き起こすことができる治療エネルギー(例えば、熱、高周波、光、電流、磁場または超音波)の送達により放出されることができる。
【0095】
別の態様では、栄養要素(例えば、ヒアルロン酸)および/または皮膚脱色成分(例えば、美白成分)は、接着剤層の一部でなくてもよく、パッドおよび/または活性要素(例えば、電極)の取り付け前に患者に結合され得る。例えば、治療領域は、栄養要素(例えば、ヒアルロン酸)および/または皮膚脱色成分(例えば、美白成分)でコーティングされ得、次いでパッドは、治療領域に取り付けられてもよい(例えば、接着剤層もしくはバンドを介して、またはマスクの形態で)。
【0096】
別の態様では、デバイスおよび方法は、イオン導入(経皮薬物送達)に使用され得る。薬物の分子は、電気泳動および電気浸透によって角質層を横切って輸送され得、電流によって生成される電場はまた、皮膚の透過性を増加させ得る。デバイスは、治療用途-デバイスが、帯電した物質、通常は医薬品または生物活性剤を、皮膚を介して、反発起電力によって経皮的に駆動する-または診断用途で使用され得る。
【0097】
接着剤層を含むパッドは、単回使用(使い捨て)用に構成され得る。
【0098】
あるいは、パッドは接着剤層を含まなくてもよく、少なくとも基板および活性要素(例えば、電極)を含んでもよい。
【0099】
一態様では、治療の開始時、パッドの適用前に接着剤層(例えばヒドロゲル)を患者の表面に外部適用することができる。次いで、パッドは接着剤層に結合される。別の態様では、接着剤層とパッドとの間に被覆層(例えば、薄箔)を挿入してもよい。箔は、片面または両面に接着性があってもよく、パッドと患者の身体との結合をもたらす。この場合、被覆層がパッドの衛生的な安全性を保証するように、同じパッドを複数回使用することが可能であり得る。
【0100】
別の態様では、接着剤層(例えば、導電性接着剤ヒドロゲル)はパッドの一部でなくてもよく、パッドを治療領域の表面と結合する前にパッドに外部から適用され得る。
【0101】
別の態様では、パッドを適用する前に、何らかの他の物質の層を患者の表面に適用することができ、パッドはこの層に結合される。これは、活性物質層、冷却層(例えば冷却ゲル)、部分的な接着剤層、または任意の他の非接着剤層であり得る。一態様では、活性物質層は、例えばヒアルロン酸、1種以上のビタミン、1種以上のミネラル、1種以上の皮膚脱色成分またはそれらの組み合わせのいずれかを含み得る。活性物質層からの活性物質は、患者に適用される溶液(例えば、ゲルまたはクリーム)の形態であってもよく、または被覆層(例えば、薄箔)に結合され得、それは次いで患者の皮膚に付着される。活性物質は、治療全体を通してパッド(例えば、高周波エネルギー、熱、電流または磁場などである)によって供給される少なくとも1つのエネルギーに起因して皮膚に連続的に放出され得る。別の態様では、活性物質は、皮膚を視覚的に改善するために、治療の開始時、治療中のある時点、または治療の終了時に皮膚に放出され得る。
【0102】
パッド4はまた、パッドの上面にステッカーを有してもよい。上面は、下面(接着剤層が堆積され得る側)の反対側の部位であり、言い換えれば、上面は、治療中に患者から外方に向くパッドの面である。ステッカーは、底面および上面を有することができ、ステッカーの底面は粘着層を含むことができ、ステッカーの上面は非粘着層(例えば、ポリイミド(PI)フィルム、PTFE(例えば、テフロン(登録商標))、エポキシ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミドまたはPE発泡体、PEフィルムまたはPVC発泡体)を含むことができる。したがって、ステッカーは、2つの層(上部非粘着層および底部粘着層)で作られてもよい。ステッカーは、パッドの上面を覆い、パッドの上面に位置するいくつかのセンサ(例えば、熱センサ)も覆うことができる。
【0103】
ステッカーは、パッド4と同じ形状を有してもよく、または、例えばパッド4の形状を超えて延在するなど、パッド上に追加の重なりを有してもよい。ステッカーは、ステッカーの底面の粘着層がパッド4の上面に向くようにパッドに接着されてもよい。パッド4から外方に向くステッカーの上面は、非接着剤層で作られてもよい。さらなる重なりがあるステッカーの直線寸法は、0.1から10cmの範囲、または0.1から7cmの範囲、または0.2から5cmの範囲、または0.2から3cmの範囲、または0.3から1cmの範囲のパッドの対応する寸法を超えることができる。ステッカー(重なりあり)の面積は、パッドの面積よりも0.5%から50%、1%から40%、1.5%から33%、2%から25%、3%から20%、または5%から15%大きくてもよい。この重なりはまた、接着剤層を含んでもよく、パッドと患者との追加のより適切な接触を形成するために使用され得る。ステッカーの厚さは、0.05から3mmの範囲、または0.1から2mmの範囲、または0.5から1.5mmの範囲であり得る。ステッカーの上面は、パッド、例えば製造業者のブランドまたは提案される被治療身体領域を容易に認識するために印刷された刻印を有することができる。
【0104】
一態様では、患者の身体領域に面するパッドの下側の接着剤層、例えばヒドロゲルは、パッドの表面全体を覆うことができ、パッドの表面にさえ重なり、粘着層の重なりを少なくとも部分的に覆うことさえできる。別の態様では、接着剤層の下面および/またはステッカーの重なり(患者に面する両方の部分)はライナーによって覆われてもよく、これは治療の直前に除去され得る。ライナーは、接着剤層および/またはステッカーの重なりを保護し、したがってライナーが除去されると、患者の身体領域への適切な接着が確実にされる。
【0105】
あるいは、パッド4は、少なくとも1つの吸引開口部、例えば活性要素に隣接する小さな空洞またはスリットを含んでもよく、または活性要素は空洞の内部に埋め込まれてもよい。吸引開口部は、接続チューブを介して、本体ユニット2の一部であってもよいポンプに接続されてもよい。吸引開口部が皮膚に接触すると、吸引開口部から吸引された空気が接続管およびポンプに向かって流れ、皮膚が吸引開口部にわずかに吸引され得る。したがって、真空化を適用することによって、パッド4の接着をもたらすことができる。さらに、パッド4は、より強固な接着を組み合わせるために、接着剤層と吸引開口部を備えてもよい。
【0106】
真空(負圧)に加えて、ポンプは、流体を吸引開口部に圧送することによって正圧を供給することもできる。正圧は大気圧よりも高い圧力であり、負圧または真空は大気圧よりも低い。大気圧は、治療中の室内の空気の圧力である。
【0107】
圧力(正圧または負圧)は、マッサージ治療を施すパルスで治療領域に加えられ得る。マッサージ治療は、患者の軟組織への圧力の値を変化させる1つ以上の吸引開口部によって施されてもよく、これは吸引開口部が患者の組織に異なる圧力を加えることを意味する。さらに、吸引開口部は、皮膚に触れることなく軟組織に圧力勾配を生じさせることができる。そのような圧力勾配は、軟組織層、皮膚表面下、および/または異なる軟組織構造を標的とすることができる。
【0108】
マッサージは、患者を加熱しない電磁エネルギー、電気エネルギーまたは電磁エネルギーによって治療療法を加速および改善し、血液および/またはリンパ循環、血管浮腫、紅斑効果を改善し、脂肪の除去を促進し、代謝を促進し、弾性形成および/または新形成を促進する。
【0109】
各吸引開口部は、吸引機構、空気またはガスの流れ、液体の流れ、吸引開口部に含まれる物体(例えば、マッサージ対象物、圧力セルなど)によって供給される圧力、および/または他の方法で、圧力を供給することができる。
【0110】
患者の組織に加えられる圧力の値は、マッサージの効果をもたらす吸引開口部が、治療されるおよび/または隣接する患者の組織構造に正、負、および/または順次変化する正および負の圧力を加え、および/または患者の組織表面の下に圧力勾配を生成することを意味する。
【0111】
体液の流れ(例えば、リンパ排液)を改善し、および/または表面軟組織層の組織を弛緩させるために適用されるマッサージは、より深い軟組織層のマッサージ中よりも低い圧力で適用され得る。大気圧と比較したこのような正圧または負圧は、10Paから30000Paの範囲、または100Paから20000Paの範囲、または0.5kPaから19kPaの範囲、または1kPaから15kPaの範囲であり得る。
【0112】
体液の流れおよび/またはより深い軟組織層の組織の弛緩を改善するために適用されるマッサージは、より高い圧力で適用されてもよい。そのような正圧または負圧は、12kPaから400kPa、または15kPaから300kPa、または20kPaから200kPaの範囲であり得る。適用される圧力が高すぎる不快感を使用して、個々の患者のフィードバックに従って圧力閾値を設定することができる。
【0113】
負圧は、体液の流れおよび/または深部軟組織層(軟組織の限定されない深さまで0.5cm)および/または患者の表面付近の軟組織層(0.1mmから0.5cm)の弛緩を刺激し得る。マッサージの有効性を高めるために、負圧の治療を使用し、続いて正圧の治療を使用してもよい。
【0114】
1つのパッド4における患者の軟組織の圧力の値を変化させる吸引開口部の数は、1から100の間、または1から80の間、または1から40の間、または1から10の間であり得る。
【0115】
吸引開口部のサイズおよび/または形状は、治療領域に応じて異なり得る。1つの吸引開口部は、0.1mmから1cm、または0.1mmから50mm、または0.1mmから40mm、または0.1mmから20mmの患者の表面の領域を覆うことができる。別の吸引開口部は、1cmから1m、または1cmから100cm、または1cmから50cm、または1cmから40cmの患者の表面の領域を覆うことができる。
【0116】
いくつかの吸引開口部が同時に機能し得、またはそれらの間の切り替えは、1ミリ秒から10秒の間隔、または10ミリ秒から5秒の間隔、または0.5秒から2秒の間隔であってもよい。
【0117】
マッサージ効果をもたらすための吸引開口部は、1つ以上の治療プロトコルに含まれる1つ以上の所定のマッサージプロファイルに従って誘導されてもよい。マッサージプロファイルは、患者の状態に関して操作者および/または制御ユニット(例えば、CPU)によって選択することができる。例えば、リンパ浮腫を有する患者は、治癒させる下肢潰瘍を有する患者とは異なるレベルの圧迫プロファイルおよび適用圧力を必要とし得る。
【0118】
1つまたは複数の吸引開口部によって加えられる圧力は、好ましくはリンパ流および/または静脈内の血流の正の方向に徐々に加えられ得る。特定の治療プロトコルによれば、圧力は、通常のリンパ流とは反対の方向または異なる方向に徐々に加えられてもよい。治療中に加えられる圧力の値は、治療プロトコルに従って変化し得る。
【0119】
個々の吸引開口部の間に圧力勾配が生じ得る。記載された勾配の例は、この方法および/またはデバイスに限定されない。前の少なくとも2つの吸引開口部と連続する吸引開口部との間の圧力勾配の設定は、以下であってもよい。0%、すなわち吸引開口部によって加えられる圧力は同じである(例えば、パッドのすべての吸引開口部の圧力は同じである)。
【0120】
1%、すなわち前の吸引開口部と連続する吸引開口部との間に加えられる圧力が、1%の勾配で減少および/または増加(例えば、第1の吸引開口部の圧力が5kPaで、連続する吸引開口部の圧力が4.95kPa)する。
【0121】
2%、すなわち圧力が2%の勾配で減少または増加する。2つの吸引開口部間の圧力勾配は、0%から100%の範囲とすることができ、100%は、1つの吸引開口部が活性ではないこと、および/または患者の軟組織にいずれの圧力をも加えないことを意味する。
【0122】
前の吸引開口部と連続する吸引開口部との間の圧力勾配の適用を制御する治療プロトコルは、0.1%から95%の範囲、または0.1%から70%の範囲、または1%から50%の範囲であってもよい。
【0123】
吸引開口部はまた、ピストンによって動力供給される衝撃マッサージ物、入口/出口弁によってギャップの体積部から液体または空気を充填または吸引することによって操作されるマッサージ物、または電場、磁場、または電磁場を生成する要素によって動力供給されるマッサージ物を含んでもよい。さらに、マッサージは、複数のマッサージ物の打撃によってもたらされ得る。複数のマッサージ物は、同じまたは異なるサイズ、形状、重量を有してもよく、または同じまたは異なる材料から作成されてもよい。マッサージ物は、(弁を通って)流れる空気もしくは液体によって、または電場、磁場もしくは電磁場によって加速され得る。マッサージ物の軌道は、ランダム、円形、直線であってもよく、および/またはマッサージ物は、1つまたは複数の軸の周りを回転してもよく、および/またはギャップの体積部で他のタイプの動きをしてもよい。
【0124】
マッサージユニットがまた、電場、磁場、電磁場によって、またはチャンバの壁と膜との間のギャップの体積の圧力の値を変化させることによって加速され得る膜を、患者に面する側に備えてもよい。この膜は、マッサージ物として作用し得る。
【0125】
治療中、接着剤層を有するパッドと吸引開口部を有するパッドとの組み合わせを使用することが好都合であり得る。その場合、治療中に使用される少なくとも1つのパッドは接着剤層を含んでもよく、治療中に使用される少なくとも追加の1つのパッドは吸引開口部を含んでもよい。例えば、接着剤層を有するパッドは、より不均一な領域、例えば眼窩周囲領域の治療に適しており、吸引開口部を有するパッドは、より滑らかな領域、例えば頬の治療に適している場合がある。
【0126】
パッドの取り付けが接着剤層または吸引開口部またはそれらの組み合わせによって設けられ得るデバイスの利点は、患者の不快感を引き起こす可能性がある治療中にパッドを治療領域に保持する必要があるいずれかの追加の把持システム、例えばバンドまたはフェルトが不要であることである。
【0127】
一態様では、吸引開口部は、患者の加熱(例えば、熱風)を引き起こすために加熱された流体を供給することができ、一次電磁エネルギー(例えば、高周波エネルギー)の代わりに、または補助エネルギーとして供給することができる。
【0128】
しかし、さらに別の態様では、可撓性パッド4を、少なくとも1つの締結機構、例えば、弾性の材料から作製され、したがって個々の面に対して調整可能であり得るバンドまたはフェルトによって、面に締結することが可能である。その場合、接着剤層または吸引開口部を有していなくてもよい可撓性パッドは、患者の治療領域に配置され、その位置はそのとき、治療領域からのパッドの撓みを回避するためにバンドまたはフェルトによって固定される。あるいは、バンドは、マスク、例えば、顔の5%から100%、または30%から99%、または40%から95%、または50%から90%を覆い、治療領域に可撓性パッドを固定するのに役立ち得る弾性マスクに置き換えられてもよい。別の態様では、マスクは剛性または半剛性であり得る。マスクは、導電性リードを含む1つの接続部を含むことができ、次いで導電性リードを特定のパッドに分配する。さらに、接着剤層または吸引開口部を有するパッドと、治療領域へのパッドの強固な取り付けを確実にするための締結バンド、フェルトまたはマスクとの組み合わせを使用することが可能であり得る。
【0129】
一態様では、パッドはマスクによって置き換えられてもよく、例えば、マスクは、本出願に記載されているパッドの特性を有し得る。例えば、1つまたは複数の活性要素(例えば、電極)をマスクに配置することができ、それは基板を含むことができる。一態様では、マスクは、パッドに可能なすべての手段によって、例えば接着剤層もしくはバンドもしくはフェルトによって、または上述のように吸引開口部によって患者に取り付けられてもよい。1つの非限定的な例として、マスクは、接着剤層によって患者の顔面に結合され得る2個から100個、または3個から50個または4個から20個の活性要素(例えば、電極)を備えてもよく、および/またはマスクは、マスクおよび頭部を取り囲むバンドによって患者の頭部に固定され得る。例えば、バンドは、マスクに結合され得、患者の頭部の後ろおよび/または頭部の上に配置され得る。
【0130】
さらに、締結機構は、患者の身体部分に装着可能な織物または衣類の形態であってもよい。デバイスの使用時に、活性要素またはパッド4の表面は衣類の内面に沿って位置し、一方で活性要素またはパッド4の反対側の表面は、好ましくは皮膚活性要素ヒドロゲル界面により、患者の皮膚と接触している。
【0131】
衣類は、衣類を患者の身体部分にまたはその周りに固定するために、例えば、面ファスナ、ボタン、バックル、スタッド、ひもまたはコード、磁気誘導ロックシステムまたはクランプバンドによって固定することができ、衣類は、患者の身体または手足の形状に適合する可撓性材料または布地で作ることができる。パッド4は、同様に、衣類の内面に固定されるように構成されてもよい。衣類は、好ましくは通気性材料で作られる。そのような材料の非限定的な例は、軟質ネオプレン、ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、シリコーン、綿、または軟質で可撓性の任意の他の材料である。すべての指定された材料は、織布、不織布、使い捨ての布または積層構造として、使用することができる。
【0132】
衣類およびパッドはモジュール式システムであってもよく、これは、デバイスのモジュールまたは要素(パッド、衣類)および/またはシステムが、それらが互いに適合すると同時に、残りのモジュールまたは要素とは別個かつ独立に設計されることを意味する。
【0133】
パッド4は、衣類に取り付けられるか、または衣類と接触するように設計されてもよく、したがってパッドが衣類の固定の位置に配置されるように、静止状態または固定の状態で衣類によって担持される。衣類は、パッドが患者の皮膚へ正しく接着または配置するのを保証する。デバイスの使用において、衣類と接触していない1つ以上の活性要素の表面は、好ましくは、パッド-皮膚界面として作用するヒドロゲル層によって、患者の皮膚と接触している。したがって、パッドに含まれる活性要素は、患者の皮膚と接触している。
【0134】
患者の身体部分のパッドの最適な配置、したがって活性要素を有するパッドを担持する衣類は、患者を支援する技術者または臨床医によって決定される。
【0135】
さらに、衣類は2つ以上のパッドを含んでもよく、または患者は1つの治療セッション中に1つ以上のパッドを含む2つ以上の衣類を着用してもよい。
【0136】
パッド4は、一次電磁発生器6または二次発生器9または超音波エミッタ10からエネルギーを送達することができる少なくとも1つの活性要素13を含む。様々な態様では、活性要素は、電極、光学要素、音響的な窓、超音波エミッタ、コイル、流体導管、加熱要素、または当技術分野で知られている他のエネルギー送達要素である。電極は、高周波(RF)電極であってもよい。RF電極は、絶縁(例えば誘電体)材料で被覆された誘電体電極であってもよい。RF電極は、ユニポーラ、双極、単極または多極であってもよい。双極構成は、活性機能と戻り機能とを交互に行う電極からなってもよく、この場合電極の下の温度勾配は治療中ほぼ同じである。双極電極は、円形または楕円形を形成してもよく、電極は互いに同心である。しかし、一群の双極電極システムも同様に使用することができる。ユニポーラ電極または1つ以上の多極電極も同様に使用することができる。あるいは、システムは単極電極を使用してもよく、いわゆる戻り電極(または中性電極または接地電極または接地極)は、いわゆる活性電極よりも大きな面積を有する。したがって、活性電極の下の熱勾配は、戻り電極の下よりも高い。活性電極はパッドの一部であってもよく、より大きな表面積を有する受動電極はパッドから少なくとも5cm、10cm、または20cmに位置してもよい。受動電極として中性電極を用いてもよい。中性電極は、パッドが取り付けられているのとは反対側の患者の身体にあってもよい。ユニポーラ電極もまた、任意選択で使用し得る。ユニポーラでのエネルギー送達中、電極が1つで、中性電極がなく、大きなRFの場が単一の電極の周りの全方向の場で放射される。容量電極および/または抵抗電極を使用してもよい。高周波エネルギーは、0.001W/cmから1500W/cmまたは0.01W/cmから1000W/cmまたは0.5W/cmから500W/cmまたは0.5W/cmから100W/cmまたは1W/cmから50W/cmの範囲で、RF電極の表面または治療される組織(例えば、皮膚)の表面にエネルギーの束を供給し得る。RF電極の表面のエネルギー束は、RF電極のサイズおよびエネルギーのその出力値から計算することができる。治療される組織の表面のエネルギーの束は、RF電極の真下の治療される組織のサイズおよびRF電極によって供給されるエネルギーのその入力の値から計算され得る。さらに、パッド4に配置されたRF電極は、超音波エネルギーの音響窓として作用することができる。
【0137】
活性要素13は、電流または磁場の形態で二次発生器9から二次エネルギーを供給することができる。患者の身体の治療領域に二次エネルギーを印加することによって、筋線維刺激(例えば、筋収縮)を達成することができ、したがって筋緊張、筋強化、筋肉の感覚の回復、筋肉組織の弛緩および/または筋肉組織のストレッチを増加させることができる。
【0138】
筋肉のシミュレーションに使用される活性要素13(例えば、コイル)によって供給される磁場は、活性要素(例えば、コイル)の表面で、0.01Tから7Tの範囲、または0.015Tから4Tの範囲、または0.02Tから1Tの範囲、または0.05Tから0.5Tの範囲であり得る。磁束密度の微分の最大値は、1T/sから800kT/sの範囲、または40T/sから320kT/sの範囲、または80T/sから250kT/sの範囲、または100T/sから250kT/sの範囲、または250T/sから180kT/sの範囲、または500T/sから100kT/sの範囲、または1kT/sから65kT/sの範囲であり得る。磁束密度の微分の値は、組織内部の誘導電流に対応し得る。磁場のパルス持続時間は、3マイクロ秒から10ミリ秒、あるいは3マイクロ秒から3ミリ秒、あるいは3マイクロ秒から1ミリ秒の範囲であり得る。活性要素13(例えば、コイル)は、1Hzから1200kHzの範囲、または2Hzから600Hzの範囲、または3Hzから250Hzの範囲、または4Hzから150Hzの範囲、または4Hzから65Hzの範囲の周波数を有する磁場のパルスを供給することができる。
【0139】
磁場の発生に用いられる活性要素13(例えば、コイル)のインダクタンスは、1nHから500mHの範囲であってもよく、10nHから50mHの範囲であってもよく、50nHから10mHの範囲であってもよく、500nHから1mHの範囲であってもよく、1μHから500μHの範囲であり得る。あるいは、磁場の発生に用いられる活性要素(例えば、コイル)のインダクタンスは、1nHから100μHの範囲、または5nHから50μHの範囲、または10nHから25μHの範囲、または45nHから20μHの範囲であり得る。
【0140】
提案されているデバイスは、活性要素13(例えば、電気療法電極、または単に電極と呼ばれ、上記の高周波電極でもあり得る)によって送達される二次エネルギーが二次発生器9によって生成された電流である場合に電気療法を施すことができる。電気療法の主な効果は、鎮痛、筋弛緩、イオン導入、抗浮腫効果、または筋線維収縮を引き起こす筋刺激である。これらの効果の各々は、電気療法の1つまたは複数の種類、すなわちガルバニック電流、パルス直流電流および交流電流によって達成され得る。
【0141】
ガルバニック電流(または「連続的」)は、一定の電流を有し得る電流であり、および/または電流の絶対値は、あらゆる瞬間において0よりも高い。それは主にイオン導入のために使用されてもよく、またはその栄養刺激(充血)効果が利用される。本発明では、この電流をガルバニック断続電流で頻繁に置き換えることができる。さらに、ガルバニック成分は約95%であり得るが、元々連続的な強度の中断により、周波数は5から12kHzまたは5から10kHzまたは5から9kHzまたは5から8kHzに達する可能性がある。
【0142】
パルス直流電流(DC)は、可変強度であるが、1つの極性のみである。基本的なパルス形状は変化してもよい。これは、例えば、1つの極性のダイアダイナミクス、長方形、三角形、および指数関数パルスを含む。使用される周波数および強度に応じて、それは刺激性、向性、鎮痛性、筋弛緩、イオン導入、少なくとも部分的な筋収縮および抗浮腫効果および/または他の効果を有し得る。
【0143】
交流(ACまたは二相)は、基本パルス形状が変化し得るものであり、矩形、三角形、高調波正弦波、指数関数的および/または他の形状、および/または上述のものの組み合わせである。これは、交流、対称および/または非対称であり得る。接触電気療法における交流電流の使用は、電極下の組織に対するはるかに低い応力を意味する。これらのタイプの電流については、皮膚の抵抗の容量成分が関与し、そのため、これらの電流は患者によって非常に良好に耐容される。
【0144】
AC療法は、TENS、古典的(4極)干渉、2極干渉、等平面干渉および双極子ベクトル場の5つのサブタイプに区別され得る。いくつかの特定の電気療法エネルギーの変形形態および周期のモジュール性、エネルギーの形状なども存在する。
【0145】
干渉電気療法により、中周波による異なる神経および組織構造を500Hzから12kHzの範囲、または500Hzから8kHzの範囲、または500Hzから6kHzで刺激して、神経および組織の刺激のための周波数、例えば交感神経(0.1から5Hz)、副交感神経(10から150Hz)、運動神経(10から50Hz)、平滑筋(0.1から10Hz)、センサ神経(90から100Hz)、侵害受容線維(90から150Hz)でパルスエンベロープを作成することができる。
【0146】
電気療法は、0.1Hzから12kHzの範囲、または0.1Hzから8kHzの範囲、または0.1Hzから6kHzの範囲の周波数の電流で刺激を与えることができる。
【0147】
電気療法による筋線維刺激は、RF治療中および/またはRF治療の一部として重要であり得る。筋肉刺激は血流およびリンパ循環を増加させる。それは、治療される細胞の除去を改善し、および/またはホットスポットの生成を防止することができる。さらに、隣接する組織の内部マッサージ刺激は、組織の均一性および送達されるエネルギーの分散を改善する。電気療法による筋線維刺激は筋収縮を引き起こす可能性があり、これは筋肉の硬化および強化を通じて患者の視覚的外観の改善につながる可能性があり、別の有益な効果は、例えばRF療法による脂肪除去中である。RF療法は、脂肪組織の構造を変化させ得る。筋線維刺激は、古典的なマッサージよりも効果的な、肥満患者用であり得る内部マッサージを施し得る。
【0148】
筋肉刺激は、例えば、断続的な直流、交流(例えば、中周波電流、ロシア電流およびTENS電流)、複数の刺激のための方法としてのファラディック電流および/またはその他によって供給され得る。
【0149】
電流の周波数は、0.1Hzから1500Hz、または0.1から1000Hz、または0.1Hzから500Hz、または0.1から300Hzの範囲であってもよい。
【0150】
電流エンベロープの周波数は、典型的には、0.1Hzから500Hz、または0.1から250Hz、または0.1Hzから150Hz、または0.1から140Hzの範囲である。さらに、電流エンベロープは、毎秒0.01から100、または毎秒0.05から50、または毎秒0.07から30、または毎秒0.1から20、または毎秒0.2から6の範囲というエンベロープ繰り返し周波数(ERF)を有することができる。
【0151】
電気刺激は、様々な効果を有する様々な治療が達成され得る組み合わせで供給され得る。例示的な例として、電気刺激を伴う電磁エネルギーは、第1の電気刺激列が第2のまたは他の連続する刺激列とは異なる効果を達成することができる電流のパルス列に投与されてもよい。したがって、治療は、電磁エネルギー発生器によって供給される電磁エネルギーによって供給される、連続的またはパルスの高周波温熱加熱中に、筋線維刺激または筋収縮、それに続く弛緩をもたらすことができる。
【0152】
電気刺激は、単極、ユニポーラ、双極または多極モードでもたらされ得る。
【0153】
双極多極モード(3つ以上の電極間の電流の流れ)で動作され、および/または少なくとも1つの電気療法電極に供給される電気療法電極間の電圧の絶対的な値は、0.8Vから10kVの範囲、または1Vから1kVの範囲、または1Vから300Vの範囲、または1Vから100Vの範囲、または10Vから80Vの範囲、または20Vから60Vの範囲、または30Vから50Vの範囲であり得る。
【0154】
非ガルバニック電流に対する電気療法の電流密度は、0.1mA/cmから150mA/cmの範囲、または0.1mA/cmから100mA/cmの範囲、または0.1mA/cmから50mA/cmの範囲、または0.1mA/cmから20mA/cmの範囲であり得、ガルバニック電流は、好ましくは0.05mA/cmから3mA/cmの範囲、または0.1mA/cmから1mA/cmの範囲、または0.01mA/cmから0.5mA/cmの範囲であってもよい。電流密度は、患者に電気療法を施す電極の表面で計算することができる。一態様では、非ガルバニック電流に対する電気療法の電流密度は、0.1mA/cmから200mA/cmの範囲、または0.5mA/cmから150mA/cmの範囲、または1mA/cmから120mA/cmの範囲、または5mA/cmから100mA/cmの範囲であり得る。
【0155】
パルス電流の場合の1パルスの電流(例えば、パルスモード)は、0.5mAから150mAの範囲、1mAから100mAの範囲、5mAから75mAの範囲、または10mAから55mAの範囲であり得る。1つの電流パルスの持続時間は、好ましくは1から500マイクロ秒の範囲、10から350マイクロ秒の範囲、20から200マイクロ秒の範囲、35から150マイクロ秒の範囲、または50から100マイクロ秒の範囲であり得る。
【0156】
電気療法、例えば双極電気療法の間、2つ以上の電極が使用され得る。双極モード中に少なくとも1つの電極の極性が電極群において非ゼロ値を有する場合、電極群は反対の極性値を有する少なくとも1つの電極を含まなければならない。両電極極性の絶対値は等しくてもよいし、等しくなくてもよい。双極電気刺激モードでは、刺激信号は、反対の極性を有する電極間の組織を通過する。
【0157】
双極モードで動作する2つの電極間の距離は、0.1mmから4cmの範囲、または0.2mmから3cmの範囲、または0.5mmから2cmの範囲、または1mmから1cmの範囲、または2mmから7mmの範囲、または0.1cmから40cmの範囲、または1cmから30cmの範囲、または1cmから20cmの範囲であってもよく、距離は、双極モードで動作する2つの電極の2つの最も近い点の間のことである。
【0158】
単極電気療法モードの間、刺激信号は、神経線維および/または神経筋の疾病の分極を変化させる1つの電極の極性を変化させることによる活動電位の興奮によって誘導され得る。
【0159】
電気療法中、双極または単極電気療法モードのうちの1つが使用されてもよく、または双極または単極電気療法モードが組み合わされてもよい。
【0160】
超音波エミッタは、集束または非集束超音波エネルギーを供給することができる。超音波エネルギーは、音響窓を介して組織に伝達されてもよい。活性要素13の表面の超音波エネルギーの出力電力は、20W以下または15W以下または10W以下または5W以下であってもよい。超音波エネルギーは、0.001W/cmから250W/cmの範囲、または0.005W/cmから50W/cmの範囲、または0.01W/cmから25W/cmの範囲、または0.05W/cmから20W/cmの範囲で、活性要素13の表面または治療される組織(例えば、皮膚)の表面にエネルギーの束を供給し得る。超音波エネルギーの治療深度は、0.1mmから100mmまたは0.2mmから50mmまたは0.25mmから25mmまたは0.3mmから15mmの範囲であり得る。5mmの深さでは、超音波エネルギーは、0.01W/cmから20W/cmまたは0.05W/cmから15W/cmの範囲のエネルギーの束を供給することができる。超音波ビームは、0.1から20または2から15から4から10の範囲のビーム不均一性比(RBN)を有することができる。さらに、超音波ビームは、15未満または10未満のビーム不均一性比を有することができる。超音波ビームは、発散、収束、および/またはコリメートされてもよい。超音波エネルギーは、音響窓を介して組織に伝達されてもよい。電極が音響窓として作用してもよい。さらに、超音波エミッタ10は活性要素13の一部であってもよく、したがって、超音波エミッタ10はパッド4の一部であってもよい。
【0161】
一態様では、超音波は患者の加熱をもたらすことができ、超音波エミッタ10は、デバイスに設けられなくてもよい一次電磁発生器6の代わりに使用され得る。別の態様では、超音波は、一次電磁発生器6によって生成されたエネルギーに補助的な加熱エネルギーを供給することができる。
【0162】
活性要素13の少なくともいくつかは、一次電磁発生器6または二次発生器9または超音波エミッタ10から同時に(同じときに)、連続的に、または重複する方法で、またはそれらの任意の組み合わせでエネルギーを送達することができてよい。例えば、活性要素13(例えば、電極)は、高周波エネルギーおよび電流を順次送達することができてよく、これは、最初に活性要素13が一次電磁発生器6によって生成された一次電磁エネルギーを供給することができ、続いて活性要素13が二次発生器9によって生成された二次エネルギーを供給することができることを意味し得る。したがって、活性要素13は、例えば、患者の組織に高周波エネルギーを適用することができ、次いで、同じ活性要素13は、例えば、患者の組織に電流を適用することができる。一態様では、一次電磁発生器は、高周波エネルギーと電流の両方を生成することができる。
【0163】
一態様では、提案されているデバイス1は、1つの治療エネルギーのみ、例えば筋肉刺激を引き起こすための電流のみ、または組織の加熱を引き起こすための高周波エネルギーのみを供給することができる。
【0164】
活性要素(例えば、電極またはコイル)は冷却され得る。冷却部材が、例えば水冷、噴霧冷却剤、活性固体冷却要素(例えば熱電冷却器)の存在、または空気の流れの冷却を含む任意の既知の機構による冷却をもたらすことができる。活性要素(例えば、電極またはコイル)の冷却は、活性要素が患者にエネルギーを供給する間、前、または後に行うことができる。冷却部材の温度は、-80℃から36℃の範囲、-70℃から35℃の範囲、-60℃から34℃の範囲、-20℃から30℃の範囲、0℃から27℃の範囲、5℃から25℃の範囲であり得る。
【0165】
パッド4は、治療中の温度制御を可能にし、制御ユニット(例えば、CPU)11にフィードバックを提供し、各活性要素の治療パラメータの調整を可能にし、操作者に情報を提供する熱センサ15をさらに備えることができる。熱センサ15は、皮膚の深層、例えば表皮、真皮または皮下組織の正確な温度測定のための接触センサ、非接触センサ(例えば赤外線温度センサ)または侵襲センサ(例えば、熱電対)であってもよい。制御ユニット(例えば、CPU)11はまた、アルゴリズムを使用して深部温度または最上部温度を計算することができる。温度フィードバックシステムは、温度を制御し、設定されたまたは予め設定された制限に基づいて、例えば、ヒューマンマシンインターフェース8で、またはインジケータ17を介して、人間が知覚可能な形態で操作者に警告することができる。限界温度条件では、デバイスは、1つまたは複数の治療パラメータ、例えば出力電力、スイッチングモード、パルスの長さなどを調整するか、または治療を停止するように構成されてもよい。人間が知覚可能な警告は、ヒューマンマシンインターフェース8またはインジケータ17に示される音声、警告メッセージ、または相互接続ブロック3またはパッド4の任意の部分の色の変化であってもよい。
【0166】
パッドは、送達されるエネルギー(例えば電流)に応答して骨格筋によって生成される(例えば、単収縮または収縮)電気的活動を監視、記録または評価するように構成された少なくとも1つの筋電図(EMG)感知電極を含み得る。パッドに配置されている少なくとも1つのEMG感知電極は、活性要素(例えば、治療に使用される電極)から電気的に絶縁され得る。筋電図は、筋細胞が電気的または神経学的に活性化されたときにこれらの細胞によって生成される電位を検出する。シグナルは、異常、活性化レベル、または動員順序を検出するために、または患者の動きの生体力学を分析するために分析することができる。EMGは、表面EMGまたは筋肉内EMGのうちの1つであり得る。表面EMGは、一対の電極によって、または複数の電極のより複雑なアレイによって記録することができる。EMG記録は、2つの別個の電極間の電位差(電圧差)を示す。あるいは、活性要素、例えば電極が、EMGに使用され得、例えば、活性要素が活性ではない(例えば、いかなる種類のエネルギー/信号も患者に供給/送達しない)場合、EMG検出/記録に使用され得る。筋肉内EMGは、1つ(単極)または複数の針電極によって記録することができる。これは、表面電極を基準として筋肉に挿入された細いワイヤまたは互いに基準とする筋肉に挿入されたより微細なワイヤであり得る。静止時の筋肉組織は、通常、電気的に不活性である。送達されたエネルギー(例えば電流)によって電気的活動が引き起こされた後、活動電位が現れ始める。筋収縮の強度が増加するにつれて、ますます多くの筋線維が活動電位を生成する。筋肉が完全に収縮すると、様々な速度および振幅の不規則な活動電位群が現れるはずである(完全な動員および干渉パターン)。
【0167】
パッドはまた、パッドと患者との適切な接触を測定するための少なくとも1つの静電容量センサを備えることができる。静電容量センサは、少なくとも2つの相補型金属酸化膜半導体(CMOS)集積回路(IC)チップ、特定用途向け集積回路(ASIC)コントローラ、および制御ユニットの一部であってもよいデジタル信号プロセッサ(DSP)に接続され得る。静電容量センサは、空気とは異なる誘電特性に基づいて皮膚を検出および測定することができ、したがって、パッドが患者から取り外されると、信号の変化が検出され、さらに制御ユニットによって処理され得る。静電容量センサは、表面の静電容量または発射による静電容量の構成で構成することができる。接触に関するより良い情報およびより高い安全性のために、単一のパッドは、3から30または4から20または5から18または6から16または7から14の静電容量センサを備えることができる。
【0168】
メモリ12は、例えば、パッド4のタイプおよび形状、パッドの残りの寿命、またはパッドで既に実行された治療の時間に関する情報を含むことができる。メモリはまた、パッドの製造業者に関する情報または患者の身体の指定された使用領域に関する情報を備えることができる。メモリは、RFID、MRAM、抵抗器、またはピンを含むことができる。
【0169】
中性電極7は、単極高周波システムのために患者の体内の適切な高周波エネルギー分布を保証することができる。中性電極7は、エネルギーが活性要素13(例えば、電極)と中性電極7との間に分配され得るように、各治療の前に患者の皮膚に取り付けられる。いくつかの双極または多極高周波システムでは、中性電極を使用する必要がない。高周波エネルギーが複数の活性要素13(例えば、電極)の間に分配されるためである。中性電極7は、任意のタイプの高周波システムを統合することができるため、装置1の任意のブロックを表す。一態様において、中性電極7は、パッド4の一部であり得る。
【0170】
さらに、デバイス1は、1つまたは複数のセンサを含むことができる。センサは、少なくとも1つの物理量に関する情報を提供することができ、その測定値は、ヒューマンマシンインターフェース8またはインジケータ17によって表示され得るフィードバックをもたらすことができる。1つまたは複数のセンサは、送達された電磁エネルギー、皮膚のインピーダンス、皮膚の抵抗、治療される皮膚の温度、治療しない皮膚の温度、皮膚の少なくとも1つの層の温度、デバイスの含水量、送達または反射されたエネルギーの位相角、活性要素13の位置、相互接続ブロック3の位置、冷却媒体の温度、一次電磁発生器6および二次発生器9および超音波エミッタ10の温度、または皮膚との接触を感知するために使用され得る。センサは、熱センサ、音響センサ、振動センサ、電気センサ、磁気センサ、流れセンサ、位置センサ、光学センサ、撮像センサ、圧力センサ、力センサ、エネルギー束センサ、インピーダンスセンサ、電流センサ、ホールセンサ、または近接センサであってもよい。センサは、容量性変位センサ、音響近接センサ、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計、赤外線カメラまたはサーモグラフィカメラであり得る。センサは、侵襲的または非接触であり得る。センサは、パッド4上またはパッド4内、本体ユニット2内、相互接続ブロック3内に配置されてもよく、または熱センサ15の一部であってもよい。1つのセンサが複数の物理量を測定し得る。例えば、センサは、ジャイロスコープ、加速度計および/または磁力計の組み合わせを含むことができる。さらに、センサは、治療される皮膚または治療されない皮膚の1つまたは複数の物理量を測定することができる。
【0171】
抵抗センサは、皮膚の抵抗を測定することができ、これは、皮膚の抵抗が異なる患者で異なる可能性があり、湿度-濡れおよび汗が抵抗、したがってエネルギー分野における皮膚の挙動に影響を及ぼす可能性があるためである。測定された皮膚の抵抗に基づいて、皮膚インピーダンスも計算することができる。
【0172】
1つまたは複数のセンサからの情報は、例えば、ヒューマンマシンインターフェース8のディスプレイに示される人体のモデルなどのモデル上の経路の生成に使用することができる。経路は、既に治療されている組織、現在治療されている組織、治療される組織、または治療しない組織の表面または体積を示すことができる。モデルは、既に治療されている組織または治療しない組織に関する情報を提供しながら、治療される組織の温度マップを示し得る。
【0173】
センサは、骨、炎症組織または関節の位置に関する情報を提供することができる。そのようなタイプの組織は、痛みを伴う治療の可能性があるため、電磁エネルギーによって標的化されない場合がある。骨、関節または炎症組織は、撮像センサ(超音波センサ、IRセンサ)、インピーダンスセンサなどの任意の種類のセンサによって検出することができる。これらの組織タイプの検出された存在は、一般的な人間の知覚可能な信号または電磁エネルギーの発生の中断を引き起こす可能性がある。骨は、組織のインピーダンスの変化によって、または反射された電磁エネルギーの分析によって検出され得る。
【0174】
一態様では、活性要素13を上述のセンサとして使用することができる。例えば、活性要素13(例えば、電極)は、高周波エネルギーを供給する前、最中、または後にインピーダンスを測定することができる。さらに、活性要素13(例えば、電極)は、電流刺激中に患者を通過する電圧または電流を測定することができる。これらの情報に基づいて、パッド4または活性要素13(例えば、電極)と患者との適切な接触を決定することが可能であり得る。
【0175】
少なくとも1つの治療部分にわたる患者の皮膚は、選択された期間にわたって選択された温度に予備冷却されてもよく、予備冷却のための選択された温度および期間は、皮膚を通常の体温よりも低い少なくとも選択された温度に冷却するのに十分であり得る。皮膚は、少なくとも1つの治療部分が冷却された皮膚によって実質的に囲まれるように、治療部分の少なくとも1つの深さよりも下の深さまで、少なくとも選択された温度まで冷却され得る。冷却は、エネルギーの適用中に継続することができ、エネルギーの適用の持続時間は、治療部分の熱緩和時間よりも長くすることができる。冷却は、水冷、噴霧冷却剤、活性固体冷却要素(例えば熱電冷却器)の存在、または空気の流れの冷却を含む任意の既知の機構によってもたらされ得る。冷却要素は、光学要素として作用することができる。あるいは、冷却要素はスペーサであってもよい。電磁エネルギーによる治療中、治療前または治療後に冷却を行うことができる。治療前の冷却はまた、急激な熱衝撃の環境を提供し得るが、治療後の冷却は、熱衝撃後のより速い再生をもたらし得る。冷却剤の温度は、-200℃から36℃の範囲であり得る。治療中の冷却要素の温度は、-80℃から36℃または-70℃から35℃または-60℃から34℃または-20℃から30℃または0℃から27℃または5℃から25℃の範囲であってもよい。さらに、パッドが患者の皮膚と接触していない場合、極低温スプレー冷却、ガスの流れまたは他の非接触冷却技術を利用することができる。上記の冷却技術の1つに加えて、またはその代わりに、皮膚表面上の冷却ゲルを利用することもできる。
【0176】
図3Aおよび3Bは、接触療法のための装置によって使用されるパッド4の異なる形状およびレイアウトを示す。パッド4は、少なくとも1つの活性要素13(例えば、電極)を含み、それらが様々な異なる治療領域をカバーし、個々の患者のニーズ、例えば、環状、半円形、楕円形、長円形、正方形、長方形、台形、多角形または無定形(規則的な形態または形状を有しない)に対応することができるように、様々な形状およびレイアウトで利用可能であり得る。パッド4の形状およびレイアウトは、眼窩周囲領域、額(眉間しわ線を含む)、顎のライン、口腔周囲領域(マリオネットライン、口周囲ライン-いわゆる喫煙ライン、法令線、唇および顎を含む)、頬または下唇亜基節などのうちの1つ以上の少なくとも一部を覆うような形状であってもよい。パッド4の形状ならびに活性要素13(例えば、電極)の分布、サイズおよび数は、治療されている領域に応じて異なり得、例えば、パッド4内の活性要素13は、一列、二列、三列、四列または複数列であり得る。活性要素13を有するパッド4は、様々な形状、例えば一列に配置されてもよく、少なくとも2つの活性要素13の中心は、一直線にあり、活性要素13の任意の追加の中心は、パッド4内の同じまたは異なる列にあってもよい。
【0177】
加えて、パッド4は、少なくとも部分的に首、ブラファット、脇腹のぜい肉、胴体、背中、腹部、臀部、大腿部、ふくらはぎ、脚、腕、前腕、手、指または体腔(例えば、膣、肛門、口腔、内耳など)を治療するために使用され得る。
【0178】
一態様では、1つまたは複数のパッド4を使用して、例えばしわを除去するために、患者の開裂または胸部を治療することができる。別の態様では、胸部を押し上げるかまたは増強するために、例えば、乳房拡張を刺激し、乳房をより豊かで健康的にし、乳房を健康にするために、開胸または胸部をデバイスにより治療することができる。1つまたは複数のパッド4は、筋組織の弾性および線維を増強し、乳房の弾性および柔軟性を回復させ、乳房を持ち上げて拡大させ、たるみ、下向きの乳首および乳房拡張などの問題を解決することができる。
【0179】
パッド4は、長方形、長円形、正方形、台形の形態、または凸多角形もしくは凹多角形の形態を有してもよく、パッド4は、凸多角形もしくは凹多角形の構造の少なくとも2つの異なる内角を有してもよい。さらに、パッド4は、円錐断面(円錐とも呼ばれる)、例えば、円、楕円、放物線または双曲線の形状を少なくとも部分的に形成することができる。パッド4は、0.002から10mm-1の範囲、または0.004から5mm-1の範囲、または0.005から3mm-1の範囲、または0.006から2mm-1の範囲の曲率kを有する円弧の形状の少なくとも一部の1、2、3、4、5、またはそれ以上の曲率を有することができる。パッド4は、曲率kを有する少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上の弧を有することができ、あるいは凸または凹多角形構造の少なくとも2つの異なる内角を有することができ、顎、頬、顎下部領域(例えば、「バナナ形状1」4.2)の治療、顎線、口周囲領域、マリオネットラインおよび法令線(例えば、「バナナ形状2」4.4)の治療、眼窩周囲領域(例えば、「馬蹄形」4.3)または顔および首の他の領域の治療に適し得る。「バナナ型」パッド4.2または4.4は、一方の側が凸状であり、反対側が凹状であることを意味する凹凸形状を有してもよく、これは、上から見たパッド4の全周の少なくとも5%から50%、または10%から60%、または15%から70%、または20%から90%を占め、「バナナ型」パッド4.2の終点4.21aと4.21bとの間の最短距離(図3Aの破線)は、「バナナ型」の終点4.21aまたは4.21bと中点4.22との間の最短距離(図3Aのパッド4.2の実線)よりも長い。上から見た「馬蹄形」4.3は、その全周の少なくとも15%から50%、または20%から60%、または25%から70%、または30%から90%を占める凹凸形状を有してもよく、「馬蹄形」パッド4.3の終点4.31aと4.31bとの間の最短距離(図3Bの破線)は、「馬蹄形」の終点4.31aまたは4.31bと中点4.32との間の最短距離(図3Bのパッド4.3内の実線)と等しいかそれよりも短い。上から見たときに、凸状であっても凹状であってもよく、所与の点における垂線がその点の各々においてパッドの周縁から等距離の距離を有する(図3Aのパッド4.2の点線)可能な限り最長の中心の曲線がパッド4の円周と交差する場合、この点はパッドの終点、例えば終点4.21aまたは4.21bである。そのとき、中間点、例えば4.22は、中心曲線の中間として与えられ、中心曲線の全長は、2つの終点、例えば4.21aおよび4.21bによって与えられ、したがって、点4.21aから点4.22までの中心曲線の長さ(図3Aのパッド4.2内の点線)は、点4.21bから点4.22までの長さと同じである。中心曲線の全長は、0.1から30cmの範囲、または0.5から25cmの範囲、または1から20cmの範囲であってもよい。
【0180】
加えて、中心曲線は、パッド4の終点を中心曲線の中点と結ぶ直線が、中心曲線の中点の接線と角度アルファを形成するように、少なくとも部分的に円形、楕円形、放物線形、双曲線形、指数関数、凸または凹の曲線を有してもよい。角度アルファは、0.1°から179°の範囲、または0.2°から170°の範囲、または0.5°から160°の範囲、または1°から150°の範囲であってもよい。
【0181】
形状が曲率kを有する少なくとも2つの凹弧を有するか、多角形構造の少なくとも2つの凹内角を有するパッド4は、図3Aの「T字形」4.1のような額の治療に適し得る。「T字形」4.1はまた、少なくとも2つの活性要素13の中心が一方の直線にあり、少なくとも1つの追加要素13の中心が異なる線にある活性要素13の構成を特徴とし得る。
【0182】
額の治療に使用されるパッド4の別の可能な非限定的な構成が図3Cに示されている。この非限定的な例では、額パッド(額の治療に使用されるパッド4)メイは、図3Cに示すように、2列の活性要素13(例えば、電極)-活性要素13aから13f-を含み、1列の活性要素13aから13fは、パッド4のより良好な可撓性のためにスロット43によって少なくとも部分的に分離され得る。活性要素の第1のラインは、図3Cの点線のボックス131aに示される活性要素(例えば、電極)-活性要素13d、13eおよび13fを含む。活性要素の第2のライン(例えば、電極)は、図3Cの破線のボックス131bに示される活性要素-活性要素13a、13b、13cを含む。点線および破線のボックス131aおよび131bは、それぞれ活性要素(例えば、電極)の第1および第2のラインの視覚化にのみ使用される。このようなパッド4は、曲率kで14から36の範囲、または18から32の範囲、または20から30の範囲、または22から28の範囲の凸および/または凹弧の総数を有する形状を有することができる。さらに、パッド4は、2から20の範囲または5から17の範囲または7から15の範囲または9から13の範囲のいくつかの凹状の内角を有してもよく、またはパッド4は、2から20の範囲または5から17の範囲または10から16の範囲または11から15の範囲のいくつかの凸状の内角を有し得る。
【0183】
図3Cは、パッド4の上面にあるステッカー44も示す。上面は、下面(接着剤層または活性要素がパッド4の基板に堆積され得る面)とは反対側であり、言い換えれば、上面は、治療中に患者から外方に面するパッド4の面である。ステッカー44は、底面および上面を有することができ、ステッカー44の底面は粘着層を含むことができ、ステッカー44の上面は非粘着層(例えば、ポリイミド(PI)フィルム、PTFE(例えば、テフロン(登録商標))、エポキシ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミドまたはPE発泡体)を含むことができる。
【0184】
図3Cに示すように、ステッカー44は、パッド4の上に追加の重なりがある、パッド4と同じまたは類似の形状を有し得る。図3Cでは、重なりにハッチングを付している。ステッカー44は、ステッカー44の底面の粘着層がパッド4の上面に向くようにパッド4に接着されてもよい。ステッカーの重なりは、0.1から10cmの範囲、または0.1から7cmの範囲、または0.2から5cmの範囲、または0.2から3cmの範囲、または0.3から1cmの範囲でパッド4を超えてもよい。この重なりはまた、接着剤層を含んでもよく、パッド4と患者との追加のより適切な接触を形成するために使用され得る。別の態様では、ステッカーは、パッドとは異なる形状またはサイズを有し得る。
【0185】
額パッド(額の治療に使用されるパッド4)は、図3Cに示すように、エッジ活性要素(例えば、電極)13a、13c、13dおよび13fならびに中間活性要素(例えば、電極)-13bおよび13eを含むことができる。額パッド4は、活性要素(例えば、電極)13d、13e、および13fを有する上側131a、および活性要素(例えば、電極)13a、13b、および13cを有する下側131b、ならびに活性要素(例えば、電極)13aおよび13fを有する左側、および活性要素(例えば、電極)13cおよび13dを有する右側に分割され得る。図3Cに示される額パッド4におけるエッジ活性要素(例えば、電極)13a、13c、13dおよび13fは、1から10cmの範囲または2から6.5cmの範囲または2.3から6cmの範囲または2.5から5.5cmの範囲の表面積を有してもよく、これはすべてのエッジ活性要素について同じであり得る。図3Cの中間活性要素(例えば、電極)13bおよび13eは、エッジ活性要素(例えば、電極)と同じ表面積を有してもよく、またはエッジ活性要素(例えば、電極)よりも大きい表面積を有してもよく、中間活性要素(例えば、電極)の表面積は、1から20cmの範囲、または2から15cmの範囲、または3から12cmの範囲、または4から10cmの範囲であり得る。一態様では、各活性要素(例えば、電極)は、異なる表面積を有し得る。額パッドの1つのエッジ活性要素(例えば、電極)の表面積に対する1つの中間活性要素(例えば、電極)の表面積の比は、0.8から2.5の範囲、または1から2.3の範囲、または1.1から2.2の範囲であり得る。
【0186】
図3Cの下側エッジ活性要素(例えば、電極)13aおよび13c、または図3Cの上側エッジ活性要素(例えば、電極)13dおよび13fの最も近い点の間の距離dエッジは、2から8cmの範囲、または3から7cmの範囲、または4から6cmの範囲、または4.5から5.5cmの範囲であり得る。上側エッジ活性要素(例えば、電極)間の距離dエッジと下側エッジ活性要素(例えば、電極)間の距離dエッジとは同じであり得る。
【0187】
図3Cの活性要素13aと13fとの間、活性要素13bと13eとの間、または活性要素13cと13dとの間の距離など、上側活性要素(例えば、電極)の最も近い点と下側活性要素(例えば、電極)との間の片側(左、中央、右)の距離dvertは、0.5から20mmの範囲、または1から10mmの範囲、または1.5から6mmの範囲、または2から5mmの範囲であり得る。距離dvertは、左、中央、および右の活性要素について同じであり得る。
【0188】
そのような距離(dエッジおよびdvert)は、エッジ効果(例えば、エッジ付近のホットスポットの生成を防止する)または漏れ電流を軽減し、治療中に例えば前頭筋または鼻根筋を効果的に治療するために最適化される。図3Cのエッジ活性要素(例えば、電極)-13a、13c、13dおよび13fは、前頭筋および/または皺眉筋の治療に使用され、図3Cの中間活性要素(例えば、電極)-13bおよび13eは、鼻根筋の治療に使用される。
【0189】
図3Cの額パッド(額の治療に使用されるパッド4)はまた、下側中間活性要素(例えば、電極)13bを備えるパッド4の下側中間部分の可能な配置を示す。パッド4は、下側中央部分に凸状の突起4pおよび/または凹状の窪みを含むことができる。また、活性要素13bは、活性要素13bの底部の中央に凸状の突起13pおよび/または凹状の窪みを有する楕円形または長方形に近接した形状に設計され得、突起4pおよび/またはパッドの凹部を有するパッド4の形状をコピーする。この突起4pおよび/または窪みは、パッド4を患者の額の領域に正確に結合するための焦点として機能することができ、突起4pおよび/または窪みは、患者の鼻の中央(例えば、鼻根筋の中央)と位置合わせされるべきであり、同時にパッド4の底縁部は、患者の眉毛の上にわずかに結合されるべきである。
【0190】
左頬の治療に使用されるパッド4の1つの可能な非限定的な構成が図3Dに示されている。この非限定的な例では、中間活性要素(例えば、電極)-活性要素13g、13h、13iおよび13jは、基板で分離され得、2つの隣接する中間活性要素(例えば、電極)の最も近い点の間の距離d中間は、0.5から5mmの範囲、または0.8から3mmの範囲、または1から2.5mmの範囲、または1.2から2.3mmの範囲であり得る。図3Dに示す左頬パッド(左頬の治療に使用されるパッド4)は、パッド4の底部が位置合わせされ、図3Dの数字301で表される下顎骨の基部の左の部分のわずかに上方に位置するように、患者に連結させるように設計され得る。図3Dの中間活性要素(例えば、電極)13g、13h、13iおよび13jは、1から15cmの範囲、または2から8cmの範囲、または2.5から6cmの範囲、または3から5cmの範囲の表面積を有することができる。エッジ活性要素(例えば、電極)13k、13l、および13mは、1から20cmの範囲、または2から10cmの範囲、または2.5から8cmの範囲、または3.5から7cmの範囲の表面積を有することができる。中間活性要素(例えば、電極)-図3Dの13g、13h、13iまたは13jのうちの1つ-の表面積に対するエッジ活性要素(例えば、電極)-13k、13lまたは13mのうちの1つ-の表面積の比は、0.5から3の範囲、または0.8から2.5の範囲、または1から2の範囲、または1から1.8の範囲であり得る。
【0191】
図3Dの中間活性要素(例えば、電極)13g、13h、13iおよび13jは、エッジ効果(例えば、エッジ付近のホットスポットの生成を防止する)または漏れ電流を軽減し、例えば頬筋、菱形筋、頬骨筋および/または咬筋を治療するのに最適に構成される。図3Dの中間活性要素(例えば、電極)13g、13h、13iおよび13jは、例えば、広頸筋、下制筋および/または上唇挙筋を治療するのに最適に構成される。中間活性要素(例えば、電極)の数は、1から10の範囲、1から8の範囲、2から6の範囲、または2から4の範囲であり得る。エッジ活性要素(例えば、電極)の数は、1から10の範囲、1から7の範囲、1から6の範囲、または2から5の範囲であり得る。
【0192】
右頬の治療に使用されるパッド4は、図3Dに示す左頬パッド4に対して対称に配置され得る。
【0193】
一態様では、頬パッド4は、図3Eに示すように対称であり得る。このような対称の頬パッドは、左頬または右頬の治療に使用され得る。対称性は、軸333に沿っている(図3Eの破線)。活性要素(例えば、電極)13n1、13o1および13p1の第1のラインは、軸333の上方にあり、活性要素(例えば、電極)13n2、13o2および13p2の対称的な第2のラインは、軸333の下方にある。したがって、対称的な頬パッドは、対の活性要素(例えば、電極)、例えば13n1および13n2、13o1および13o2、または13p1および13p2を有することができ、各対の活性要素(例えば、電極)は、軸333に対して対称的な同じ形状を有する。活性要素(例えば、電極)の面積は、活性要素(例えば、電極)ごとに同じであっても異なっていてもよい。一態様では、すべての活性要素(例えば、電極)13n1から13p2は同じ表面積を有することができ、1つの活性要素(例えば、電極)の表面は、1から15cmの範囲、2から8cmの範囲、2.5から6cmの範囲、または3から5cmの範囲である。別の態様では、活性要素(例えば、電極)13n1から13p2の表面積は、活性要素(例えば、電極)ごとに異なっていてもよく、または対の活性要素(例えば、対13n1および13n2)は、他の対の活性要素(例えば、対13p1および13p2)の表面積とは異なる同じ表面積を有してもよく、1つの活性要素(例えば、電極)の表面積は、1から20cmの範囲、2から10cmの範囲、または2.5から8cmの範囲、または3.5から7cmの範囲であり得る。
【0194】
図3Eに示される活性要素間距離dintrは、隣接する活性要素(例えば、電極)、例えば活性要素13o1と活性要素13p1との2つの最も近い点の間の距離である。活性要素間距離dintrは、0.5から5mmの範囲、0.8から4mmの範囲、1から3.3mmの範囲、または1.2から2.8mmの範囲であり得る。図3Eの活性要素(例えば、電極)13n1から13p2は、エッジ効果(例えば、エッジ付近のホットスポットの生成を防止する)または漏れ電流を軽減し、例えば、頬筋、菱形筋、頬骨筋、咬筋、広頸筋、下制筋および/または上唇挙筋を治療するように最適に構成される。
【0195】
額の治療に使用され得るパッド4の別の可能な非限定的な構成が図3Fに示されている。パッド4は、一対の左エッジ活性要素(例えば、電極)13q1、13q2と、一対の右エッジ活性要素(例えば、電極)13s1、13s2とを有し得る。左エッジ活性要素(例えば、電極)13q1および13q2は、少なくとも1つの軸、例えば図3Fの水平軸332に沿って対称であり得る。右エッジ活性要素(例えば、電極)13s1および13s2は、少なくとも1つの軸、例えば図3Fの水平軸332に沿って対称であり得る。パッド4は、水平軸332に沿って対称であってもよいし、水平軸332に沿って対称でなくてもよいが垂直軸334に沿って対称であってもよい一対の中間活性要素(例えば、電極)13r1および13r2を有し得る。実際、パッド4の活性要素(例えば、電極)のレイアウト全体は、少なくとも1つの軸、例えば図3Fの垂直軸334に沿って対称であり得る。
【0196】
活性要素(例えば、電極)は、同じまたは異なる表面積を有してもよく、または一対の活性要素(例えば、活性要素13q1および13q2)は、活性要素(例えば、活性要素13r1および13r2)の別の対の表面積とは異なり得る同じ表面積を有し得る。活性要素(例えば、電極)の表面積は、1から10cm2の範囲、または2から6.5cm2の範囲、または2.3から6cm2の範囲、または2.5から5.5cm2の範囲である。活性要素(例えば、電極)は、上述したようにそれらの間の距離dエッジおよびdvertを有することができ、エッジ効果(例えば、エッジ付近のホットスポットの生成を防止する)または漏れ電流を軽減し、治療中に例えば前頭筋または鼻根筋を効果的に治療するために最適化される。いくつかの活性要素(例えば、電極)はまた、パッド4と患者とのより良好な結合のために、例えば活性要素13r2および13s2など、パッドのスロット43によって少なくとも部分的に分離され得る。
【0197】
図3Cから3Fに示すパッドのすべての非限定的な例はまた、パッド4の上面のステッカー44を示す。ステッカーは、パッド4と同じまたは類似の形状を有してもよく、パッド4上に追加の重なりを有する。重なりは、図3Cから3Fにハッチングが付されている。ステッカーの重なりは、0.1から10cmの範囲、または0.1から7cmの範囲、または0.2から5cmの範囲、または0.2から3cmの範囲、または0.3から1cmの範囲でパッド4を超えてもよい。一態様では、ステッカーの重なりはまた、パッドスロット43に近いステッカースロット45(例えば図3Eおよび3Fを参照されたい)を有することができ、身体部分の不均一な領域へのステッカー44の重なりのより良好な接着を可能にする。
【0198】
顎下部の領域の治療に適した治療パッドは、下唇亜基節および頸部の一部を覆うことができる。一態様では、そのような下唇亜基節パッドは、下唇亜基節(顎下部および顎下三角、例えば、舌骨上筋-顎舌骨筋、茎突舌骨筋、オトガイ舌骨筋、および顎二腹筋)および広頸筋のみに収縮(例えば電流)をもたらすのに適したエネルギーを送達する活性要素(例えば、電極)、および下唇亜基節および/または頸部(例えば、頸動脈三角、筋肉三角)の加熱(例えば、高周波)に適したエネルギーを送達する他の活性要素(例えば、電極)を含み得る。このようなパッドの配置は、加熱がパッドの下に均等に分配され、収縮が、舌骨の上に位置し得る一部の下唇亜基節の筋肉(例えば、顎二腹筋、顎舌骨筋および/または茎突舌骨筋)にのみ施される、二重顎の治療に適し得る。一態様では、下唇亜基節パッドは対称であり得る。一態様では、甲状腺へのいずれの損傷をも回避するために、喉頭隆起の領域が高周波エネルギーまたは電流のいずれかで治療されないように、下唇亜基節パッドは、下唇亜基節を治療するように構成された上述の「バナナ形状」を有することができる。
【0199】
下唇亜基節パッドは、視覚的外観を改善するための審美的治療のために構成され得、皮膚の若返り、しわの除去、皮膚の引き締めおよび持ち上げ、セルライトおよび脂肪の減少、色素性病変の治療、刺青の除去、軟組織の凝固およびアブレーション、血管病変の減少、顔のリフティング、筋肉の収縮および筋肉の強化、疼痛の一時的な軽減、筋攣縮、局所循環の増加などが含まれるが、これらに限定されない。
【0200】
別の態様では、下唇亜基節パッドは、睡眠時無呼吸および/またはいびきを治療するように構成され得る。いびきの原因の1つは、気道に向かう軟組織の崩壊である。重症度に応じて、それは、酸素供給不足がある睡眠時無呼吸に対するいびき(空気は乱流し、音を生成し、同時に軟組織を動かし、音も生成する)として現れる。これらの場合、下唇亜基節パッドは、オトガイ舌および気道付近の筋肉を刺激するように構成され得る。刺激は筋緊張を強化し、したがって軟組織は気道からより良好に保たれ、これは睡眠時無呼吸および/またはいびきを軽減し得る。
【0201】
パッドは、0.1から150cm、または0.2から125cm、または0.5から100cmの範囲、または1から50cmの範囲、または10から50cmの範囲、または15から47cmの範囲、または18から45cmの範囲の表面積を有する異なるサイズを有し得る。パッドは、面の約1から99%、または1から80%、または1から60%、または1から50%を占めることができる。単一のパッド4内の活性要素13(例えば、電極)の数は、1から100、または1から80、または1から60、または2から20、または3から10、または4から9の範囲である。パッド4の少なくとも一部の厚みは、0.01から15mmの範囲であってもよく、0.02から10mmの範囲であってもよく、0.05から7mmの範囲であってもよく、0.1から2mmの範囲であってもよい。
【0202】
一態様では、パッド4は、1つまたは複数の治療(例えば、高周波エネルギーおよび電流)を施す1つの活性要素13(例えば、電極)を備えることができるが、複数のそのようなパッドを使用して、1つの治療中に同じ領域を治療することができる。例えば、額の治療に使用することができる6つの活性要素13(例えば、電極)を有する1つのパッド4を使用する代わりに、それぞれが1つの活性要素13(例えば、電極)を有する6つのパッド4を同じ治療に使用することができる。別の態様では、パッド4は、一種類の治療/エネルギーを供給する1つの活性要素13(例えば、電極)を含むことができ、同じまたは異なる治療/エネルギーを供給する複数のパッド4を使用して、一回の治療中に同じ領域を治療することができる。例えば、高周波エネルギーおよび電流を供給する1つの活性要素13(例えば、電極)を有するパッド4の代わりに、一方が高周波エネルギーを供給する活性要素13(例えば、電極)を有し、他方が電流を供給する活性要素13(例えば、電極)を有する2つのパッド4を使用することが可能であり得る。
【0203】
あるいは、基板付きパッド4および活性要素13の代わりに、1つ以上の活性要素13(例えば、電極)自体のみを用いてもよい。一態様では、患者の身体部分を治療するために、1つまたは複数の治療(例えば、高周波エネルギーおよび電流)を施す活性要素13(例えば、電極)を使用することができる。別の態様では、複数の活性要素13(例えば、電極)を使用して、1回の治療中に同じ身体部分を治療することができる。例えば、額の治療に使用することができる6つの活性要素13(例えば、電極)を有する1つのパッド4を使用する代わりに、6つの個々の活性要素13(例えば、電極)を同じ治療に使用することができる。別の態様では、活性要素13(例えば、電極)は、一種類の治療/エネルギーを供給することができ、同じまたは異なる治療/エネルギーを供給する複数の活性要素13(例えば、電極)を使用して、一回の治療中に同じ領域を治療することができる。例えば、高周波エネルギーおよび電流を供給する少なくとも1つの活性要素13(例えば、電極)を有するパッド4を使用する代わりに、少なくとも2つの個々の活性要素(例えば、電極)、高周波エネルギーを供給する少なくとも1つの活性要素13(例えば、電極)、および電流を供給する少なくとも1つの活性要素13(例えば、電極)を使用することが可能であり得る。
【0204】
一態様では、活性要素13(例えば、電極またはコイル)は、少なくとも部分的に互いに重なり合ってもよい。例えば、電極は、パッド4のコイルの下または上に少なくとも部分的に位置し得る。
【0205】
さらに、パッド4は、パッド4が患者の皮膚の表面に装着されたときに、腱膜付着部(galea aponeurotica)、鼻根筋(procerus)、上唇裂(levatar labii superioris alaeque nasi)、鼻翼(nasalis)、上唇挙筋(lavator labii superioris)、小頬骨筋(zygomaticus minor)、大頬骨筋(zygomaticus major)、口角(levator angulis oris)、菱形筋(risorius)、広頸筋(platysma)、下制筋(depressor anguli oris)、下唇(depressor labii inferioris)、後前頭筋(occipitofrontalis)(前頭腹)、上皺筋(currugator supercilii)、眼輪筋(orbicularis oculi)、頬筋(buccinator)、咬筋(masseter)、口輪筋(orbicularis oris)またはオトガイ筋(mentalis muscle)の形状を少なくとも部分的に複製する形状を有してもよい。
【0206】
パッド4は、少なくとも1つの前述の態様によって、または2つ以上の前述の態様の組み合わせによって、または前述のすべての態様の組み合わせによって、特徴付けられ得る。
【0207】
主要ケース内の電磁エネルギー発生器6または二次発生器9は、電磁エネルギーまたは二次エネルギー(例えば電流)を発生させることができ、これらは導電性リード線を介して皮膚に取り付けられた少なくとも1つの活性要素13(例えば、電極)にそれぞれ送達され得る。活性要素13は、その表面全体を通して、またはいわゆる部分的な配置によって、エネルギーを供給することができる。活性要素13は、単極、ユニポーラ、双極または多極高周波システムにおける活性電極であり得る。単極高周波システムでは、活性電極(活性要素13)とはるかに大きな表面積を有する中性電極7との間でエネルギーが供給される。活性電極の表面積と中性電極の表面積との間の相互の距離および差により、活性電極の下にエネルギーが集中し、治療領域を加熱することが可能になる。単極高周波システムでは、エネルギーは、100kHzから550MHzの範囲、または200kHzから300MHzの範囲、または250kHzから100MHzの範囲、または300kHzから50MHzの範囲、または350kHzから14MHzの範囲の周波数で送達され得る。ユニポーラ、双極または多極の高周波システムでは、中性電極7は必要ない。双極および多極の高周波システムでは、エネルギーは、それぞれ同様の表面積を有する2つおよび複数の活性電極の間で送達される。これらの電極間の距離は、エネルギー浸透の深さを決定する。ユニポーラの高周波システムでは、単一の活性電極のみが組み込まれ、活性電極を取り囲む組織および環境にエネルギーが送達される。1つのパッド4の2つの最も近い活性要素13(例えば、電極の最も近い隣接する側)間の距離は、0.1から100mmの範囲、または0.3から70mmの範囲、または0.5から60mmの範囲、または0.7から30mmの範囲、または1から10mmの範囲、または1から5mmの範囲であり得る。電極の2つの最も近い隣接する辺の間の距離は、隣接する電極の2つの最も近い点の間の距離を意味し得る。
【0208】
活性要素13(例えば、電極)の最近接点とパッド4の最近縁との間の距離は、0.1mmから10mmの範囲、0.5mmから5mmの範囲、1mmから4mmの範囲、または1mmから3mmの範囲であり得る。
【0209】
図4Aから4Dは、接触療法のために構成されたパッド4の可能な構成の側面図を表す。パッド4は、可撓性基板材料42-ポリイミド(PI)フィルム、PTFE(例えば、テフロン(登録商標))、PET、エポキシまたはPE発泡体で作られてもよく、下面に追加の接着剤層40を有する。それらは、治療される領域に応じて操作者が選択することを可能にするために、様々な形状であり得る。活性要素13(例えば、電極)は、0.1から70cm、または0.5から50cm、または1から25cm、または1から10cm、または2から9.5cm、または2.5から9cmの範囲の表面積を有する環状、半円形、楕円形、長円形、正方形、長方形、台形、または多角形の円周を有することができる。活性要素(例えば、電極)に使用される材料は、銅、アルミニウム、鉛、またはパッド4に堆積または一体化することができる任意の他の導電性媒体であり得る。さらに、活性要素13(例えば、電極)は、銀、金、またはグラファイトで作ることができる。パッド4内の電極は、銀インク、グラファイトインク、または異なる導電性材料のインクの組み合わせなどの生体適合性インクによって印刷されてもよい。
【0210】
いくつかの態様では、活性要素13(例えば、電極)も可撓性であり得る。パッド4、可撓性基板、または活性要素13(例えば、電極)の剛性は、ショアOO10からショアD80の範囲、ショアOO30からショアA100の範囲、ショアA10からショアA80の範囲、またはショアA20からA70の範囲であり得る。別の態様では、パッド4が、剛性活性要素13(例えば、電極)を有する可撓性基板で作製され得、またはいくつかの活性要素13(例えば、電極)が剛性であり得、いくつかは上述のショアの範囲で可撓性であり得る(例えば、RF電極は剛性であってもよく、電気療法用の電極は可撓性であってもよく、逆もまた同様)。
【0211】
一態様では、1回の治療(例えば、高周波周波数)に適した活性要素13(例えば、電極)は、第2の治療(例えば電流)に適した活性要素13(例えば、電極)とは異なる形状および表面積を有することができる。例えば、高周波電極は、電気療法用の電極よりも大きな表面積を有することができる。
【0212】
活性要素13(例えば、電極)の厚さは、1μmから500μmの範囲、2μmから400μmの範囲、3μmから300μmの範囲、または5μmから100μmの範囲であり得る。別の態様では、電極の厚さは、0.2mmから10mmの範囲、0.4mmから8mmの範囲、または0.5mmから5mmの範囲であり得る。
【0213】
一態様では、活性要素13(例えば、電極)は、複数の導電性材料が互いに徐々に堆積されるサンドイッチ構造、例えば銅-ニッケル-金の構造を有し得る。例えば、銅は、5から100μmの範囲、または15から55μmの範囲、または25から45μmの範囲の厚さで基板に堆積され得る。ニッケルは、0.1から15μmの範囲、または0.5から8μmの範囲、または1から6μmの範囲の厚さで銅に堆積され得る。また、金は、25から200nmの範囲、または50から100nmの範囲、または60から90nmの範囲の厚さでニッケルに堆積され得る。そのようなサンドイッチ構造は、例えば、ENIGプロセスによって作製され得る。
【0214】
別の態様では、活性要素13(例えば、電極)は、銅から作製され、別の導電層、例えば銀もしくは塩化銀インク、カーボンペースト、または導電性接着剤によって銅に結合されたアルミニウムセグメントで覆われてもよい。しかし、別の態様では、電極は、例えば、1から100μmの範囲、または5から55μmの範囲、または8から45μmの範囲という電極の厚さを有する銀インク、塩化銀インク、またはカーボンペーストによって印刷され得る。
【0215】
活性要素13(例えば、電極)は、凸状または凹状の弧の総数が1から12の範囲、または2から10の範囲、または3から9の範囲、または4から8の範囲である形状を有することができる。さらに、活性要素(例えば、電極)は、1から7の範囲または1から6の範囲または1から5の範囲または2から4の範囲のいくつかの凹状の内角を有してもよく、または活性要素(例えば、電極)は、1から10の範囲または1から9の範囲または2から8の範囲、3から7の範囲のいくつかの凸状の内角を有し得る。凹凸のある活性要素13(例えば、電極)の可能な配置が図3Cに示されている。
【0216】
活性要素13(例えば、高周波エネルギーおよび/または電場をもたらす電極)は、完全な活性表面を有する全領域電極であり得る。これは、患者に面する電極の表面全体が、上述のようにパッド4に堆積または一体化された導電性材料で作られることを意味する。
【0217】
一態様では、患者に面する(導電性材料で作られた)電極は、例えば、電極および/またはパッドの可撓性を改善し、および/またはエッジ効果を低減し、および/または送達されるエネルギー密度の均一性を改善し、および/または施される治療の均一性を改善するように構成された、例えば1つまたは複数の開口、切り欠きおよび/または突起を有することができる。開口は、電極の本体の開口部であり得る。切り欠きは、電極の境界に沿った、電極の本体の開口部であり得る。電極の本体の開口部は、電極を上から見た図を示す床の突起からの視界によって定め得る。開口部、例えば開口、切り欠きおよび/または突起の外側の領域は、空気、誘電材料、絶縁材料、パッドの基板、空気またはヒドロゲルによってファイルされ得る。したがって、電極は、表面領域の破壊によって、通常の電極(すなわち、開口または切り欠きのない電極)と比較してセグメント化される。1つの電極の2つ以上の開口または切り欠きは、非対称であり得る。1つまたは複数の開口および切り欠きは、例えば、長方形または円形の形状を有することができる。開口および/または切り欠きは、規則的、不規則的、対称的および/または非対称的な形状を有することができる。電極が2つ以上の開口または切り欠きを含む場合、開口または切り欠きは、同じ対称点および/または対称線を有し得る。電極の2つの異なる開口および/または切り欠きの境界に位置する2つの最近接点の間の距離は、1μmから10mm、または10μmから8mm、または20μmから5mm、または50μmから3mm、または100μmから2mmの範囲であり得る。
【0218】
1つまたは複数の開口部(例えば、開口および/または切り欠き)および/または突起を有する活性要素(例えば、電極)は、導電性材料によってフレーム化され得、フレームの内側は、導電性材料と開口部との組み合わせを有し得る。図9Aから9Cおよび図9Iに示すように、フレーム801は、患者に面する側から電極800の最外周を形成することができる。フレーム801は、環状、半円形、楕円形、長円形、正方形、長方形、台形、または多角形の形状の形態を有することができる。フレーム801の内側は、開口803を有する図9Aおよび9Bに示すようなグリッド802の構造を有することができる。フレーム801およびグリッドライン802は、導電性材料から作られ、電極800の一部である。フレーム801は、グリッドライン802の厚さと同じ厚さであってもよく、またはフレーム801の厚さは、1%から2000%の範囲または10%から1000%の範囲または20%から500%の範囲または50%から200%の範囲でグリッドライン802より厚くてもよい。また、フレーム801は、0.01倍から20倍の範囲、または、0.1倍から10倍の範囲、または、0.2倍から5倍の範囲、または、0.5倍から2倍の範囲で、グリッドライン802よりも細くてもよい。
【0219】
図9Aから9Cおよび図9Iに示すように、フレーム801の厚さは、0.1から5mmの範囲、0.5から2.3mmの範囲、0.6から1.9mmの範囲、または0.8から1.6mmの範囲であり得る。図9Aから9Iに示すように、グリッドライン802の厚さは、0.01から2.3mmの範囲、0.05から1.1mmの範囲、0.1から0.8mmの範囲、または0.2から0.6mmの範囲の厚さを有することができる。フレーム801およびグリッドライン802の厚さは、図9Iに示されており、これは、フレーム801、グリッドライン802、および開口803による電極800の拡大図である。図9Cに示すように、電極の導電性材料が電極800の中心804から薄くなるように電極を設計することも可能である。中心804からフレーム801に向かう方向において隣接するグリッドライン802間の細線化ステップは、最も細い導電性材料のラインを有するフレーム801に対して、0.1倍から10倍の範囲であってもよく、0.2倍から5倍の範囲であってもよく、0.5倍から2倍の範囲であってもよい。
【0220】
第1の態様では、電極800(フレーム801およびグリッドライン802を含む)および前記電極800のフレーム801の内側のすべての開口803の総面積は、1から15cmの範囲、または2から8cmの範囲、または2.5から6cmの範囲、または3から5cmの範囲であり得る。
【0221】
第2の態様では、電極800(フレーム801およびグリッドライン802を含む)および前記電極800のフレーム801の内側のすべての開口803の総面積は、1から20cmの範囲、または2から10cmの範囲、または2.5から8cmの範囲、または3.5から7cmの範囲であり得る。
【0222】
第3の態様では、電極800(フレーム801およびグリッドライン802を含む)および前記電極800のフレーム801の内側のすべての開口803の総面積は、1から10cmの範囲、または2から6.5cmの範囲、または2.3から6cmの範囲、または2.5から5.5cmの範囲であり得る。
【0223】
第4の態様では、電極800(フレーム801およびグリッドライン802を含む)および前記電極800のフレーム801の内側のすべての開口803の総面積は、1から20cmの範囲、または2から15cmの範囲、または3から12cmの範囲、または4から10cmの範囲であり得る。
【0224】
電極800のフレーム801の内側のすべての開口の総面積に対する電極800の導電性材料の面積(すなわち、フレーム801およびグリッドライン802)の比は、1%から50%の範囲、または2%から45%の範囲、または5%から40%の範囲、または8%から35%の範囲、または10%から33%の範囲であり得る。さらに、比率は、1%から20%の範囲、または10%から40%の範囲、または33%から67%の範囲、または50%から70%の範囲、または66%から100%の範囲であってもよい。
【0225】
あるいは、電極800はフレーム化されなくてもよく、例えば、図9Dに示すように、開口部803によって形成された境界のないグリッドの形態を有し得る。電極の切り欠きおよび/または開口に対する導電性材料の比は、1%から50%の範囲、または2%から45%の範囲、または5%から40%の範囲、または8%から35%の範囲、または10%から33%の範囲であり得る。さらに、電極の開口部に対する導電性材料の比率は、1%から20%の範囲、または10%から40%の範囲、または33%から67%の範囲、または50%から70%の範囲、または66%から100%の範囲であってもよい。そのような格子状電極は非常に有利であり得る。それははるかに可撓性であり得、より適切な患者との接触を確実にし得、全領域電極よりもはるかに良好な自己冷却特性を有し得る。
【0226】
図9Eを参照すると、2つの最も近い平行なグリッドライン802aと802bとの間の距離は、少なくとも1つの円820によって示され得、これは、開口および/または切り欠き803に仮想的に内接し、2つの最も近い平行なグリッドライン802aと802bとの間にあり、第1のグリッドライン802aに位置する少なくとも1つの接線点と、第2のグリッドライン802bに位置する少なくとも1つの接線点とを有し、したがって、2つの最も近い平行なグリッドライン802aと802bとの間の距離に等しい直径を有することができる。少なくとも1つの仮想の円820は、0.001から10mm、または0.005mmから9mm、または0.01mmから8mm、または0.05mmから7mm、または0.1mmから6mm、または0.2mmから5mm、または0.3mmから5mm、または0.5mmから5mmの範囲の直径を有することができる。
【0227】
図9Fを参照すると、一態様では、電極800は、切り欠き803によって分離された半径方向導電線808の形態の複数の突起を有することができ、複数の半径方向導電線808は、電極805の一点から突出している。複数の半径方向導電線808は、電極の点805の近くで合流し、共に電極805の点の周りに完全な導電性表面810を形成する。点805からの放射状の半径方向導電線808は、同じ長さを有してもよく、または異なる長さを有し得る。さらに、点805からの放射状の半径方向導電線808のいくつかは同じ長さを有してもよく、いくつかは異なる長さを有し得る。
【0228】
図9Gを参照すると、別の態様では、電極800は、所定の形状の基部806と、切り欠き803によって分離された突起(半径方向導電線)808とを有することができる。基部806は、環状、半円形、楕円形、長円形、正方形、長方形、台形、または多角形の形状を有し得る。基部806は、導電性リードに接続され得る。
【0229】
図9Hを参照すると、依然別の態様では、電極800は、ベース導電線807と、切り欠き803によって分離された複数の突起(半径方向導電線)808とを有することができる。ベース導電線807は、図9Hに示すように、すべての半径方向導電線808に接続されている。ベース導電線はまた、導電性リードに接続され得る。ベース導電線807から出現する半径方向導電線808は、同じ長さを有してもよく、および/または異なる長さを有し得る。
【0230】
2つの最も近い突起808間の距離は、少なくとも1つの円(図9Eの円820と類似)として示され得、これは、開口および/または切り欠き803に仮想的に内接し、2つの最も近い突起808間にあり、第1の突起に位置する少なくとも1つの接線点と、第2の突起に位置する少なくとも1つの接線点とを有し、したがって2つの最も近い突起間の距離に等しい直径を有することができる。少なくとも1つの円は、0.001から10mm、または0.005mmから9mm、または0.01mmから8mm、または0.05mmから7mm、または0.1mmから6mm、または0.2mmから5mm、または0.3mmから5mm、または0.5mmから5mmの範囲の直径を有することができる。
【0231】
突起808または切り欠き803は、対称、非対称、不規則的および/または規則的な形状を有することができる。個々の半径方向導電線のサイズ、形状および/または対称性は、電極全体で同じおよび/または異なり得る。例えば、各突起808は、同じ形状、同じ寸法、同じ方向および/または対称性を有することができる。突起808は、突起の厚さおよび長さによって特徴付けられてもよく、長さは、2から100の範囲、または4から80の範囲、または5から70の範囲の倍数、厚さより大きい。突起の厚さは、1μmから5mmの範囲、または20μmから4mmの範囲、または50μmから3mmの範囲、または100μmから2.5mmの範囲、または120μmから2mmの範囲、または150μmから1.5mmの範囲、または200μmから1mmの範囲であり得る。突起の長さは、0.05から50mmの範囲、または0.1から30mmの範囲、または0.5から20mmの範囲であり得る。1つの電極が含み得る突起の数は、1から1000、または5から500、または10から300、または15から250、または20から240の範囲であり得る。
【0232】
突起808を有する電極800の表面積は、0.1から10cmの範囲、または0.3から9.5cmの範囲、または0.4から9cmの範囲、または0.5から8.5cmの範囲であり得る。
【0233】
さらに、図9Fから9Hに示されるすべての可能な電極の配置は、例えば図9Aに示されるように、導電性フレーム801でフレーム化され得、フレーム801も電極の一部である。
【0234】
平行な切断部とは無関係に、1つの電極における開口および/または切り欠きの総数は、5から250、または10から200、または15から170、または20から150、または300から1500、または400から1400、または500から1300、または600から1200の範囲であり得る。
【0235】
一態様では、1つまたは複数の活性要素が格子状(図9Aから9D)の電極の形態である場合、1つまたは複数の格子状電極のエネルギーの束は、活性要素のグリッド802および/またはフレーム801のエネルギーの束として計算することができ、0.001W/cmから1500W/cmまたは0.01W/cmから1000W/cmまたは0.5W/cmから500W/cmまたは0.5W/cmから200W/cmまたは0.5W/cmから100W/cmまたは1W/cmから70W/cmの範囲とすることができる。
【0236】
別の態様では、1つまたは複数の活性要素が開口部および/または突起を有する電極(図9F~9H)の形態である場合、1つまたは複数の突起電極のエネルギー束は、活性要素の基部806またはベース導電線807および突起808のエネルギーの束として計算することができ、0.001W/cmから1500W/cmまたは0.01W/cmから1000W/cmまたは0.5W/cmから500W/cmまたは0.5W/cmから200W/cmまたは0.5W/cmから100W/cmまたは1W/cmから70W/cmの範囲とすることができる。
【0237】
図4Aおよび4Bに示すように、活性要素13(例えば、電極)は、可撓性基板層42もしくは接着剤層40内に、または可撓性基板層42と接着剤層40との界面に部分的に埋め込まれてもよい。活性要素13(例えば、電極)は、複数の導電性リード41a(図4A)によって独立して供給および制御され得、または単一の導電性リード41b(図4B)を介して導電的に相互接続され、供給/制御され得る。複数の導電性リード41aは、可撓性基板層42の自由空間(例えば、孔)を介して活性要素13(例えば、電極)に接続され得る。自由空間(例えば、孔)は、各導電性リード41aが基板層42にしっかりと嵌合することができるような寸法を有することができ、例えば、導電性リード41aは可撓性基板層42によって封入することができる。さらに、自由空間(例えば、孔)自体が金属化され得、それぞれの導電性リード41aと活性要素13(例えば、電極)との間の接続として機能し得る。図4Aに示すように、活性要素13(例えば、電極)はまた、可撓性基板42の下側に堆積され得、基板42に結合されていない側の接着剤層40によって覆われてもよい。
【0238】
別の態様では、図4Cに示すように、基板401の下面および活性要素13AからDの下面が一平面にあるように、活性要素13(例えば、電極)を可撓性基板42に埋め込むことができる。明確にするために、可撓性基板42は、図4Cにおいてハッチングされている。図4Cの活性要素13Aおよび13Bに示されるように、導電性リードは活性要素(例えば、電極)の上面に直接結合され得るので、基板42は、導電性リード41aのための自由空間を有しなくてもよい。あるいは、可撓性基板は、図4Cの活性要素13Cおよび13Dに示すように、基板よりも薄くてもよい活性要素(例えば、電極)に導電性リード41aを結合するための自由空間(例えば、孔または金属孔)を有し得る。
【0239】
パッド4の活性要素(例えば、電極)の別の可能な配置が図4Dに示されている。第1の態様では、活性要素13Eは、活性要素13Eの下面が基板402の上面に堆積されるように基板402の上面に堆積され得、基板402の上面に活性要素13Eと基板42との界面を形成するようにする。第2の態様では、活性要素13Fは、活性要素の上面(例えば、電極)と基板42の上面とが一平面にあるように、基板402の上面から基板402に埋め込まれてもよい。この場合、活性要素13Fの厚さは、基板42の厚さよりも薄い。第3の態様では、活性要素13Gは、活性要素13Eと同様に表面402の上面に堆積され得るが、さらに、活性要素13Gは、基板の上面から基板42に部分的に埋め込まれる。これらすべての場合(活性要素13EからG)において、基板42は穿孔され、穿孔403を介して接着剤層40と活性要素13EからGとの結合を可能にする。
【0240】
あるいは、活性要素(例えば、電極)は、基板に完全に埋め込まれ、その上面または下面から突出し得る。したがって、活性要素(例えば、電極)の厚さは、基板の厚さよりも大きくてもよい。
【0241】
さらに、上述のパッド4構造の組み合わせが可能であり得、例えば、1つの活性要素(例えば、第1の電極)がパッド4の下面に堆積され、別の活性要素(例えば、第2の電極)がパッド4に埋め込まれる。
【0242】
単一の導電性リード接続の場合、活性要素13(例えば、電極)は、図4Bに示すように、可撓性基板42もしくは接着剤層40の内部、または可撓性基板層42と接着剤層40との界面に部分的に埋め込まれてもよく、活性要素13(例えば、電極)は、可撓性基板42内または可撓性基板42と接着剤層40との界面に位置してもよい単一の導電性リード41bを介して接続されてもよい。単一の導電性リード41bは、患者から外向きで、その側面または上面にパッド4を残すことができる。どちらの場合も、導電性リード41aまたは41bは治療領域と接触しない。
【0243】
さらに、活性要素13(例えば、電極)は、可撓性基板42内に部分的に埋め込まれてもよく、接着剤層40は、活性要素13の表面が治療領域の表面と少なくとも部分的に直接接触し得るように、活性要素13を取り囲んでもよい。
【0244】
さらに、パッド4の上面は、図4Cにのみ簡略化のために示されているカバー層410によって保護され得る。
【0245】
一態様では、上から下までのすべての層は、図4Eに示すように構成することができ、底部は、治療中に患者の方を向いている部分を意図する。層451は、ステッカー450の上部の非粘着部分である。層452は、ステッカー451をパッド420の基板421(例えば、PETベース)に取り付ける、および/またはステッカー451を患者に取り付ける、ステッカーの底部粘着部分(例えば医療用発泡テープ)である。基板421の底部には、同じまたは異なる誘電特性のN個の誘電体層423-1から423-N(Nは負でない整数)によって活性要素(例えば、電極)424から分離された導電性リード422があってもよい。活性要素424(例えば、電極)は、図4Eにハッチングを付した誘電体層内の孔接続部425を介して導電性リード422と接続することができる。活性要素424(例えば、電極)、導電性リード422、および孔接続部425は、銀インク、塩化銀インク、グラファイトインク、または異なる導電性材料のインクの組み合わせなどの同じ生体適合性材料によって印刷され得、または導電性材料の堆積の任意の他の既知の技術(例えば、リソグラフィ)によって作製され得る。接着剤層(例えばヒドロゲル)430は、活性要素424の底部(例えば、電極)に堆積され得、パッドを患者に取り付ける前に除去される剥離剤440によって覆われてもよい。
【0246】
他の態様では、層は異なっていてもよく、これは図4Eに示すパッド420の構造に、より多くの層を除去または追加することが可能であり得る。例えば、上述したように、接着剤層430(および剥離剤440)はパッド420の一部でなくてもよく、代わりに、接着剤層430は、パッド420を患者に結合する前に患者の皮膚に直接適用され得る。別の態様では、ステッカー450は、パッド420に提示されなくてもよい。しかし、別の態様では、基板421および/または誘電体層423-1から423-Nは、パッド420の一部でなくてもよい。さらに、一態様では、導電性リード422を有する活性要素424のみがパッド420の一部であり得る。態様を組み合わせてもよい。
【0247】
パッド4は、可撓性基板500を含むことができ、可撓性基板は、中央部501と、図5Aに示すように互いに少なくとも部分的に独立して移動することができる1つまたは複数のセグメント502とを含むことができる。可撓性基板は、1から500μmの範囲または1から350μmの範囲または1から200μmの範囲または5から100μmの範囲または10から75μmの範囲または15から65μmの範囲の厚さを有することができる。中央部またはセグメントは、センサ15を含むことができる。パッド4のセグメントの数は、1から100の範囲、または1から80の範囲、または1から60の範囲、または2から20の範囲、または3から10の範囲、または4から9の範囲であってもよく、各セグメントは、少なくとも1つの活性要素13(例えば、電極)を含んでもよい。隣接するセグメントは、スロット503によって少なくとも部分的に分離され得る。
【0248】
従来の治療パッドは、場合によってはその上に金属材料の層が堆積された可撓性金属材料またはポリマー材料を含む単一のセグメント化されていない基板に日常的に作製されている。
【0249】
図5Aに見られるように、提案されたセグメント化されたパッド4は、日常的に使用される従来のパッドよりも可撓性が高く、患者との接触量が多くなり得る。パッド4の基板500は、中央部501と、接続された複数のセグメント502とに分割されている。複数のセグメント502は、互いに少なくとも部分的に独立して移動することができる。個々のセグメント502は、例えば、1つ以上のスロット503、または隣接するセグメント502間の他の開放領域によって、少なくとも部分的に互いに物理的に分離され得る。複数のセグメント502は、1つまたは複数の導電性リード506を含む中央部501によって物理的に互いに結合され得る。一態様では、中央部501はまた、1つまたは複数の活性要素13(例えば、電極)を含むことができる。別の態様では、各活性要素13(例えば、電極)は、中央部501に部分的に、および対応するセグメント502に部分的に堆積され得る。別の態様では、いくつかの活性要素(例えば、電極)が中央部に堆積され得、いくつかの活性要素(例えば、電極)がセグメントに少なくとも部分的に堆積され得る。
【0250】
図5Aに示すように、スロット503は、導電性リード508に近接するパッド4の基板500の中央部501から、隣接するセグメント502の間で基板500の縁部まで延在し得る。パッド4の複数のセグメント502が互いに少なくとも部分的に独立して移動することを可能にすることにより、患者の身体の曲線または輪郭へのパッド4の適合を容易にすることができる。図5Aに示すようなセグメント化されたパッド4は、パッド4が単一のセグメント化されていない基板として形成された場合よりも、患者の身体と接触するパッド4部分のより大きな面積、または全面積のより大きな割合を備えることができる。さらに、セグメント502は、図5Aに示す有孔間隙503’を含むことができ、これはまた、患者の身体の湾曲または輪郭に対するパッド4のより大きな適合性をもたらす。
【0251】
セグメント502および/またはスロット503の形状および位置は、図5Aに示されたものとは異なる構成で設けられ得る。例えば、セグメント502は、丸みを帯びた端部もしくは正方形の端部を含むか、または図示されているものとは異なる寸法比率を有することができる。スロット503は、湾曲していてもよく、正方形であってもよく、三角形であってもよく、長円形であってもよく、多角形であってもよく、またはセグメント502の一方と中央部501との間に延びる凹状部分を含んでもよい。スロット503meはまた、上述の形状の組み合わせ、例えば、2つの隣接するセグメント502’と502"との間の1つの可能なスロットの配置の詳細を表す図5Bに示すような湾曲した端部を有する三角形のスロットの組み合わせである。スロットは、非常に薄くても広くてもよく、スロットtの幅は、一例では以下のように示され得る:最初に、仮想曲線または直線520がスロットの中心を通過して、スロットをそれぞれ2つの対称部分503aおよび503bに分割する。次いで、幅は、第1の仮想線520に垂直であり、スロット502aおよび502bに面する隣接するセグメントの縁部を接続する第2の仮想線530によって与えられ、第2の仮想線530は、スロット503cの先頭から少なくとも1mmの距離にある。スロット503cの始端は、図5Bに示すように、パッド4の基板500の中央部501に最も近いスロット503の点である。第1の仮想線520は、図5Bにおいて破線で表され、第2の仮想線530は、図5Bにおいて点線で表される。スロットwの幅は、100μmから10mmの範囲、または500μmから8mmの範囲、または600μmから7mmの範囲、または800μmから5mmの範囲であり得る。
【0252】
基板500の各セグメント502は、セグメント502の一部または全体に活性要素13(例えば、電極)を含むことができる。
【0253】
中央部501は、近位端504および遠位端505を有してもよく、中央部501の近位端504は、接続部507を通過してもよく、または接続され得る。中央部501は、図5Aの点線の円の領域で接続部507に接続されている。接続部507は、図5Aの各活性要素13(例えば、電極)13aから13fの導電性リード508、またはパッド4に含まれるセンサ15を含むことができ、接続部507のすべての導電性リード508は、パッド4の中央部501の近位端504においてパッド4に入る。導電性リード508は、それぞれのセグメントおよびその活性要素またはセンサに到達するまで中央部501によって主に導かれ、したがって、図5Aに示すように中央部501の遠位端505には導電性リードは存在しなくてもよい。導電性リード506は、基板500の上面(例えば、患者から外方に面する側)に導かれてもよく、カバー層(例えばポリイミドのような合成ポリマーによって)によって覆われてもよい。一態様では、パッド4の下面(患者の身体領域に面する側)はまた、主にパッド4が接続部507に結合されている領域-図5Aの点線の円-において、カバー層によって少なくとも部分的に覆われて、活性要素13を避けて、他の利点の中でも、パッド4のこの部分の機械的補強を改善することができる。カバー層(例えば、ポリイミドフィルムまたはフォーム)は、5から50μmの範囲、または7から35μmの範囲、または10から30μmの範囲の厚さを有することができる。別の態様では、導電性リード506は、基板500の下側(例えば、患者に面する側)に導かれてもよく、導電性リード506と患者との接触を防止するために誘電体層によって覆われてもよい(例えば、ポリイミドフィルムまたはフォームのカバー層)。
【0254】
接続部507は、可撓性を有していてもよいし、部分的に弾性を有していてもよい。接続部は、接続部507の上面および/または下面に分離層としてのカバー層を有する可撓性PCBで作製され得る。
【0255】
一態様では、接続部507は、パッドの基板500と同じ材料で作られた基板に印刷され得、基板500の下面に(例えば、金属インクによって)印刷され、カバー層によって覆われてもよく、そのため患者と接触しない。
【0256】
接続部は、その端部にコネクタを有し得る。コネクタは、剛性であり得る。コネクタは、USBタイプA、USBタイプB、USBタイプC、USBマイクロB、DC電源コード、AC電源コード、コンピュータ電源ケーブル、ファイアワイヤ、RJ11、ファイバコネクタ、USB3.0、ミニディスプレイ、ピンコネクタ、SMA、DVI、BNC、IDE、PS/2、RCA、ディスプレイポート、PSU、SATA、mSATA、DB9、RJ45、RS232、または当技術分野で知られている任意の他のコネクタのうちの1つであり得る。ピンコネクタは、5から60の範囲、または10から44の範囲、または15から36の範囲、または20から34の範囲の数のピンを有することができる。あるいは、コネクタは、コネクタを面外変形に対して補強するために使用される下に取り付けられた補剛材を用いて可撓性PCBに作製され得る。補剛材は、プラスチックまたはガラス繊維を含むがこれらに限定されない非導電性材料で作製され得る。補剛材は、0.1から5mmの範囲、または0.5から2mmの範囲、または1から1.5mmの範囲の厚さを有することができる。可撓性PCBコネクタは、5から60の範囲、または10から44の範囲、または15から36の範囲、または20から34の範囲のいくつかの接点を備えることができる。
【0257】
一態様では、パッド4、接続部507、およびコネクタはすべて、アプリケータの一部であり得る。
【0258】
相互接続ブロック3または本体ユニット2は、パッド4が位置する側とは反対側でコネクタを介して接続部を接続するように構成された1つまたは複数のソケットを備えることができ、1つまたは複数のソケットは、任意のパッドおよび/またはアプリケータを接続するように構成される。あるいは、相互接続ブロックまたは本体ユニットは、複数のソケットを備えてもよく、各ソケットは、特定の治療領域用の1つの特定のパッドおよび/またはアプリケータを接続するように構成される。ソケットは、現在接続されているパッドおよび/またはアプリケータを自動的に決定するように構成され得る。接続されたパッドおよび/またはアプリケータに関する情報は、パッドのメモリから読み出すことができる。あるいは、メモリはコネクタの一部であり得る。接続後、コネクタは、制御ユニット11(例えば、CPU)とリンクされ得る。制御ユニット11(例えば、CPU)は、ソケットのパッドの検出後に、ヒューマンマシンインターフェース8を介してユーザに1つまたは複数の所定の治療プロトコルを提供することができる。例えば、額パッドのみが接続されている場合、システムは、この特定のパッドを自動的に検出し、患者の額の治療のみを提案でき、ユーザが患者の他の身体部分の治療を設定することを可能にしない。さらに、コネクタは、コネクタをソケットにロックするための切り欠き、溝、スロット、孔および/またはノッチを備えることができる。ソケットはまた、ソケットのコネクタの意図しない接続を防止する安全装置を備えることができる。
【0259】
一態様では、コネクタは、パッドおよび/またはアプリケータが治療するように指定されている身体部分を示すシンボルを含むことができる。
【0260】
また、本体ユニット2と接続部との間、または本体ユニット3とパッド4との間、または、相互接続ブロック3とパッド4との間の接続を拡張するために、相互接続ブロック3と接続部との間に補助的な接続を用いてもよい。
【0261】
平均のパッドの厚さは、10μmから2000μmの範囲、または50μmから1000μmの範囲、または80μmから300μmの範囲、または100μmから200μmの範囲であり得る。
【0262】
部分的な配置で構成された装置は、定められたサイズの活性ポイントによって形成されたマトリックスを含む活性要素13(例えば、電極)を有することができる。これらの点は、より速い組織の治癒を可能にする不活性(したがって治療しない)領域によって分離される。活性ポイントを含む表面は、活性要素領域全体(活性領域および不活性領域)の1から99%、または2から90%、または3から80%、または4から75%を構成し得る。活性ポイントは、組織を貫通しない組織接触側に鈍い末端を有することができ、表面接触組織は、500μmから250000μmの範囲、または1000μmから200000μmの範囲、または200μmから180000μmの範囲、または5000μmから160000μmの範囲の表面積を有することができる。鈍い末端は、少なくとも0.05mmの曲率半径を有することができる。1つの活性ポイントの表面接触組織の直径は、25μmから1500μmの範囲、または50μmから1000μmの範囲、または80μmから800μmの範囲、または100μmから600μmの範囲であり得る。
【0263】
さらに、デバイスは、熱センサと、測定値に基づいて治療パラメータを調整することができる回路とを備える安全システムを使用することができる。活性要素13(例えば、電極)の数および分布に応じて、1つまたは複数の熱センサをパッド4の上に統合して、加熱の均一性を保証するように異なる箇所からデータを収集することができる。データは、治療領域または活性要素13(例えば、電極)から直接収集されてもよい。不均一な加熱または過熱が検出された場合、デバイスは操作者に通知し、同時に治療パラメータを調整して患者の火傷を回避することができる。1つ以上の活性要素(例えば、電極)の治療パラメータを調整することができる。主な治療パラメータは、複数の活性要素13(例えば、電極)間の切り替えを調整する電力、デューティサイクル、および期間である。温度が安全閾値を超えて上昇した場合、治療は自動的に停止され得る。
【0264】
さらに、皮膚の接触に対する適切な活性要素13(例えば、電極)を監視するために、インピーダンス測定が組み込まれてもよい。インピーダンスの値が許容限界外である場合、治療は自動的に中断され得、操作者は潜在的な接触問題について知らされ得る。その場合、活性要素(例えば、電極)は、インピーダンスセンサ自体として機能することができる。インピーダンスは、治療前、治療中、または治療後にパッドの1つまたは複数の活性要素(例えば、電極)によって測定され得る。
【0265】
一態様では、電圧パルスおよび/または電流パルスおよび/または位相シフトの測定値を使用して、電流治療の経過を監視することができる。1つの非限定的な例として、電流パルスは長方形の形状を有してもよく、対応する測定電圧パルスは、患者に通る電流の量に応じた形状を有し得る。したがって、それは電圧パルスの測定に基づいて、活性要素13(例えば、電極)と患者との正しい接触を判定することが可能であり得る。
【0266】
制御ユニット11(例えば、CPU)は、パッド4自体に組み込まれてもよく、またはパッド4に導電的に接続された別個の部分を形成し得る。制御機構に加えて、制御ユニット11(例えば、CPU)はまた、メインインジケータ(例えば、進行中の治療、実際の温度および活性要素と皮膚との接触)を含んでもよい。
【0267】
図6は、接触療法のための装置のいくつかの送達アプローチを示す。
【0268】
複数の活性要素13(例えば、電極)が同時に、連続的に、または重複する方法で、またはそれらの任意の組み合わせでエネルギーを送達するように、単一のパッド4内の複数の活性要素13を切り替えることが可能である。例えば、2つの活性要素(例えば、電極)の場合、同時の方法では、両方の活性要素が時間間隔、例えば1~20秒の間に同時に使用される。連続的方法では、第1の活性要素(例えば、電極)は、第1の時間間隔、例えば1秒から10秒の間に使用される。次いで、第1の活性要素は停止され、第2の活性要素(例えば、第2の電極)が、例えば10秒から20秒までの後続の時間間隔で、直ちに使用される。この連続ステップを繰り返し得る。重複的方法では、第1の活性要素(例えば、第1の電極)は、例えば1から10秒の時間間隔の間に使用され、第2の活性要素(例えば、第2の電極)は、例えば1から10秒の第2の重複時間間隔の間に使用され、第2の時間間隔の間、第1の活性要素および第2の活性要素は、例えば0.1から9.9秒の総合的な重複的方法の時間で重複している。活性要素13(例えば、電極)は、予め定められた切り替え順序で、またはヒューマンマシンインターフェース8を介して操作者によって設定されたようにランダムにエネルギーを送達することができる。図6のスキーマIは、パッド4内に配置された非隣接活性要素13(例えば、電極)から形成された対/グループ間の切り替えを表す。活性要素13(例えば、電極)のすべての対/グループは、所定の期間(図6の濃い灰色の要素-スキーマIの要素1および3)にわたってエネルギーを送達しているが、活性要素13活性要素の残りの対/グループは、エネルギー送達に関して不活性のままである(図6の明るい灰色の要素-スキーマIの要素2および4)。所定の期間の後、活性要素13(例えば、電極)の別の対/グループによってエネルギーが供給され、初期の活性要素(例えば、電極)は不活性になる。これを図6に矢印で示す。活性要素13(例えば、電極)の対/グループ間の切り替えは、治療領域全体にわたって目標温度に達するまで、または所定のエネルギーがすべての活性要素13(例えば、電極)によって送達されるまで、継続することができる。図6のスキーマIIは、活性要素(例えば、電極)がエネルギーを供給しているときのオン状態と、活性要素(例えば、電極)がエネルギーを供給していないときのオフ状態との間のパッド4内のすべての活性要素13(例えば、電極)の切り替えを表す。オン状態およびオフ状態の持続時間は、所定の設定および/またはセンサ、例えば熱センサによって提供される情報に応じて変化し得る。図6のスキームIIIは、パッド4内の個々の活性要素13(例えば、電極)の順次スイッチングを示す。各活性要素13(例えば、電極)は、治療領域全体にわたって目標温度に達するか、またはすべての活性要素13(例えば、電極)によって所定のエネルギーが送達されるまで、所定の期間にわたってエネルギーを送達する。この順次切り替えは、時計回りまたは反時計回りの順番で実行され得る。図6のスキーマIVは、好ましくは、パッド4内のすべての活性要素13(例えば、電極)がオンになるまで、隣接していない活性要素13(例えば、電極)が順次エネルギーを送達するジグザグの切り替え順序を表す。各活性要素13(例えば、電極)は、治療領域全体にわたって目標温度に達するか、またはすべての活性要素(例えば、電極)によって所定のエネルギーが送達されるまで、所定の期間にわたってエネルギーを送達する。
【0269】
制御ユニット(例えば、CPU)は、刺激デバイスを制御し、視覚的外観の改善の少なくとも1つの治療プロトコルによる治療を施すように構成されてもよい。治療プロトコルは、所望の治療効果を保証する一次電磁エネルギーおよび二次エネルギーのパラメータのセットである。各パッドは、同じまたは代替的に異なるプロトコルを提供するように制御ユニット(例えば、CPU)により制御され得る。対の領域、または対称的な効果が望まれる領域は、同じ治療プロトコルで治療することができる。各プロトコルは、1つまたはいくつかのセクションまたはステップを含むことができる。
【0270】
非限定的な例として、図6のスキーマIIIおよびIVに示すように、活性要素(例えば、電極)によって高周波エネルギーを1つずつ適用する場合、1つの活性要素(例えば、電極)が患者の組織に高周波エネルギーを送達する時間は、1ミリ秒から10秒の範囲、または10ミリ秒から5秒の範囲、または50ミリ秒から2秒の範囲、または100ミリ秒から1500ミリ秒の範囲であり得る。2つの連続する要素は、連続的または重複的方法で、オンおよびオフに切り替えることができる。さらに、2つの連続する活性要素(例えば、電極)による高周波エネルギーの送達は、2つの連続する活性要素(例えば、電極)のいずれも、治療組織の加熱をもたらす高周波エネルギーを供給しないように、高周波刺激なしまたは低周波刺激の時間によって分離されてもよい。高周波刺激なしまたは低周波刺激の時間は、1マイクロ秒から1000ミリ秒の範囲、または500マイクロ秒から500ミリ秒の範囲、または1ミリ秒から300ミリ秒の範囲、または10ミリ秒から250ミリ秒の範囲であり得る。
【0271】
2つ以上のパッドが使用される場合の治療の場合、高周波治療を施す活性要素(例えば、電極)の順次の切り替えは、他のパッドと独立して各パッド内でなされてもよく、または活性要素(例えば、電極)は、すべてのパッドを介して順次エネルギーを供給してもよい。
【0272】
3つの依存するパッドの例として、各々が2つの活性要素(例えば、電極)を有する。
第1のステップ-高周波エネルギーは、第1のパッドの活性要素1によってもたらされてもよく、他の活性要素はオフにされる、
第2のステップ-第1のパッドの活性要素2がオンにされ、残りの活性要素がオフにされる、
第3のステップ-第2のパッドの活性要素1がオンにされ、残りの活性要素がオフにされる、
第4のステップ-第2のパッドの活性要素2がオンにされ、残りの活性要素がオフにされる、
第5のステップ-第3のパッドの活性要素1がオンにされ、残りの活性要素がオフにされる、
第6のステップ-第3のパッドの活性要素2がオンにされ、残りの活性要素がオフにされる。
【0273】
別の非限定的な例は、
第1のステップ-高周波エネルギーは、第1のパッドの活性要素1によってもたらされ得、他の活性要素はオフにされる、
第2のステップ-第2のパッドの活性要素1がオンにされ、残りの活性要素がオフにされる、
第3のステップ-第3のパッドの活性要素1がオンにされ、残りの活性要素がオフにされる、
第4のステップ-第1のパッドの活性要素2がオンにされ、残りの活性要素がオフにされる、
第5のステップ-第2のパッドの活性要素2がオンにされ、残りの活性要素がオフにされる、
第6のステップ-第3のパッドの活性要素2がオンにされ、残りの活性要素がオフにされる。
【0274】
パッドが、対称的な効果が望まれるペア領域(例えば、頬、大腿部または臀部)を治療している場合、ペアパッドは、同時に同じプロトコルによって駆動され得る。
【0275】
患者を加熱するための高周波エネルギーおよび筋収縮を引き起こす電流を送達する1つのパッドの治療プロトコルの例は、以下の通りである。プロトコルは、1つのパッドの電極が、電極が増加する振幅変調のエンベロープ(増加的エンベロープ)において変調された電流パルスを供給し、一定の振幅(長方形エンベロープ)が続き、減少する振幅変調(減少的エンベロープ)が続くよう処理され得る第1のセクションを含むことができ、これら3つのエンベロープすべてが共に台形振幅変調(台形エンベロープ)を生成することができる。台形エンベロープは、1から10秒、または1.5から7秒、または2から5秒持続することができる。増加的エンベロープ、長方形エンベロープ、または減少的エンベロープは、0.1から5秒間、または0.1から4秒間、または0.1から3秒間続くことができる。増加的エンベロープと減少的エンベロープは、同時に持続することができ、したがって、対称台形エンベロープを生成する。あるいは、電流は、正弦波エンベロープまたは長方形エンベロープまたは三角形エンベロープに変調され得る。筋収縮を引き起こすそれぞれのエンベロープは、筋収縮が達成されないように、無電流または低電流刺激の時間によって、または組織の加熱を引き起こす高周波エネルギーによって分離され得る。筋収縮がないこの時間の間、吸引開口部による圧力マッサージを施すことができ、これは筋肉の弛緩を引き起こし得る。第1のセクションは、パッドの様々な場所の電極が交流パルスを供給するために適時に切り替えられ得るように予めプログラムされ得、パッドのいくつかの他の電極は、いずれの交流パルスをも供給せず、組織の加熱を引き起こすRFパルスのみを供給し得る。パッドのすべての電極は、プロトコルのセクションまたはプロトコル中に組織を加熱するためのRFパルスを供給する(供給するために制御ユニット11によって制御されるスイッチング回路14によって切り替えられる)ことを保証することができるが、限られた量の電極のみが、プロトコルのセクションまたはプロトコル中に筋収縮のための交流電流を供給する(供給するためにスイッチング回路14によって切り替えられる)ことができる。デバイスは、第1のセクションが1から5分間続くように構成され得る。
【0276】
第2のセクションは、第1のセクションに続くことができる。第2のセクションは、パッドの様々な場所で第1のセクションで使用されるものとは異なる電極が交流パルスを供給するように時間的に切り替えられ得るように予めプログラムされ得、それにおいてパッドのいくつかの他の電極(第1のセクションで使用されるものと同じまたは異なる電極)は、いずれの交流パルスをも供給せず、組織の加熱を引き起こすRFパルスのみを供給し得る。
【0277】
第3のセクションが、第2のセクションに続くことができる。第3のセクションは、パッドの様々な場所で第2のセクションで使用されるものとは異なる電極が交流パルスを供給するように時間的に切り替えられ得るように予めプログラムされてもよく、それにおいてパッドのいくつかの他の電極(第2のセクションで使用されるものと同じまたは異なる電極)は、いずれの交流パルスをも供給せず、組織の加熱を引き起こすRFパルスのみを供給し得る。
【0278】
3つの依存するパッド、例えば、額の治療用の1つのパッド(額パッド)と、左右の頬の治療用の2つのパッド(左右の頬パッド)との治療プロトコルの例であって、患者の加熱および筋収縮を引き起こす電流のための高周波エネルギーを送達する治療プロトコルは、以下の通りである:例えば、額の治療用の第1のパッドは、6つの活性要素、例えば電極E1からE6を有し得る;例えば左頬の治療のための第2のパッドは、7つの活性要素、例えば電極E7からE13を含んでもよい;例えば右頬の治療のための第3のパッドは、7つの活性要素、例えば電極E14からE20を含んでもよい。いくつかの電極は、高周波エネルギーを供給するように構成され得、いくつかの電極は、高周波エネルギーと電流の両方を供給するように構成され得る。
【0279】
高周波エネルギーは、100kHzから550MHzの範囲、または250kHzから500MHzの範囲、または350kHzから100MHzの範囲、または350kHzから14MHzの範囲の周波数を有する単極高周波エネルギーであり得る。高周波エネルギーは、200から3000ミリ秒、または250から2000ミリ秒、または300から1800ミリ秒、または350から1500ミリ秒持続し得る長方形エンベロープで送達され得る。あるいは、高周波エンベロープ(以下、RFエンベロープ)は、正弦波のエンベロープまたは三角形エンベロープまたは台形エンベロープに変調され得る。
【0280】
電流は、1から10秒または1.5から7秒または2から5秒続く台形エンベロープに変調された、10Hzから10kHzの範囲、または25Hzから1kHzの範囲、または50から500Hzの範囲、または100から300Hzの範囲の周波数を有する双極(二相)長方形AC TENS電流であり得る。台形エンベロープの増加、長方形、または減少的エンベロープは、0.1から5秒、または0.1から4秒、または0.1から3秒持続することができる。増加的エンベロープと減少的エンベロープは、同じ持続時間を有することができ、したがって、対称台形エンベロープを生成する。あるいは、電流エンベロープ(以下、ECエンベロープ)は、正弦波エンベロープまたは長方形エンベロープまたは三角形エンベロープに変調され得る。
【0281】
プロトコルは、セクションを含むサイクルを有し得る。1サイクルのプロトコルセクションの数は、治療に使用されるすべてのパッド内の使用される電極の総数と同じ数であってもよいし、異なっていてもよい。パッドあたりのセクションの数は、1から100、または1から80、または1から60、または2から20、または3から10、または4から9の範囲であり得る。1サイクルあたりのセクションの数は、1から100、または1から80、または1から60、または2から40、または3から35、または4から30の範囲であり得る。各プロトコルセクションは、前のプロトコルセクションに続くことができ、例えば、第2のセクションが、第1のセクションに続く。各プロトコルセクションは、200ミリ秒から3000ミリ秒、または250ミリ秒から2000ミリ秒、または300ミリ秒から1800ミリ秒、または350ミリ秒から1500ミリ秒持続し得る。サイクルは、治療あたり30回から300回、または50回から250回、または80回から220回、または100回から200回繰り返すことができる。代替において、サイクルは、治療あたり150回から600回、または190回から550回、または200回から520回、または210回から500回繰り返される場合がある。一態様では、治療プロトコルは同じサイクルを繰り返し得る。別の態様では、治療プロトコルは異なるサイクルを繰り返すことができ、サイクルは、セクションの数、および/またはセクションの持続時間、および/または電極の活性化および/または非活性化のシーケンス、および/またはRFおよび/またはECエンベロープ(例えば、エンベロープの形状、振幅、周波数、持続時間など)に設定されたパラメータ、および/または高周波に設定されたパラメータおよび/または電流のパラメータが異なり得る。
【0282】
20個のセクションを含むサイクルの例は以下の通りであり得る。
【0283】
第1のセクションでは、電極E2はRFエンベロープを送達する。
【0284】
第2のセクションでは、電極E7がRFエンベロープを送達する。
【0285】
第3のセクションでは、電極E14がRFエンベロープを送達する。
【0286】
第4のセクションでは、電極E5がRFエンベロープを送達する。
【0287】
第5のセクションでは、電極E8がRFエンベロープを送達する。
【0288】
第1から第5のセクション全体にわたって、電極対E1からE4、E3からE6、E9からE10、E11からE12、E16からE17および電極対E18からE19は、第1、第2および第3のパッドの下、例えば額パッド、左頬パッドおよび右頬パッドの下で筋収縮を引き起こすECエンベロープを送達する。
【0289】
第6のセクションでは、電極E15がRFエンベロープを送達する。
【0290】
第7のセクションでは、電極E13がRFエンベロープを送達する。
【0291】
第8のセクションでは、電極E20がRFエンベロープを送達する。
【0292】
第9のセクションでは、電極E1がRFエンベロープを送達する。
【0293】
第10のセクションでは、電極E3がRFエンベロープを送達する。
【0294】
第6から第10のセクション全体にわたって、電極対E9からE10、E11からE12、E16からE17および電極対E18からE19は、第2および第3のパッドの下、例えば左および右の頬パッドの下で筋収縮を引き起こすECエンベロープを送達する。
【0295】
第11のセクションでは、電極E6がRFエンベロープを送達する。
【0296】
第12のセクションでは、電極E4がRFエンベロープを送達する。
【0297】
第13のセクションでは、電極E9がRFエンベロープを送達する。
【0298】
第14のセクションでは、電極E16がRFエンベロープを送達する。
【0299】
第15のセクションでは、電極E12がRFエンベロープを送達する。
【0300】
第11から第15のセクション全体を通して、電極対はECエンベロープを送達せず、筋肉を弛緩させる。
【0301】
第16のセクションでは、電極E19がRFエンベロープを送達する。
【0302】
第17のセクションでは、電極E10がRFエンベロープを送達する。
【0303】
第18のセクションでは、電極E17がRFエンベロープを送達する。
【0304】
第19のセクションでは、電極E11がRFエンベロープを送達する。
【0305】
第20のセクションでは、電極E18がRFエンベロープを送達する。
【0306】
第16から第20のセクションを通して、電極対E1からE4およびE3からE6は、ECエンベロープを送達し、第1のパッドの下、例えば額パッドの下で筋収縮を引き起こす。
【0307】
制御ユニット11によって制御される3つの依存するパッド4、例えば、額の治療用の1つのパッド(額パッド)と、左右の頬の治療用の2つのパッド(左右の頬パッド)との治療プロトコルの別の例であって、患者の加熱および筋収縮を引き起こす電流のための高周波エネルギーを送達する治療プロトコルは、以下の通りである:例えば、額の治療用の第1のパッドは、6つの活性要素、例えば電極E1からE6を有し得る;例えば左頬の治療のための第2のパッドは、6つの活性要素、例えば電極E7からE12を含んでもよい;例えば右頬の治療のための第3のパッドは、6つの活性要素、例えば電極E13からE18を含んでもよい。いくつかの活性要素は、電磁エネルギー(例えば、高周波エネルギー)または二次エネルギー(例えば電流)のいずれかを供給するように構成され得、いくつかの活性要素は、電磁エネルギーと二次エネルギーの両方を供給するように構成され得る。あるいは、各活性要素は、1つのパッド4の一部であってもよく(したがって、3つではなく18個のパッドを使用する)、または治療領域に取り付けられた活性要素(例えば、パッドの基板を有しない電極)のみを使用することが可能であり得る。各プロトコルセクションは、200ミリ秒から3000ミリ秒、または250ミリ秒から2000ミリ秒、または300ミリ秒から1800ミリ秒、または350ミリ秒から1500ミリ秒持続し得る。サイクルは、治療/治療プロトコルごとに30回から300回、または50回から250回、または80回から220回、または100回から200回繰り返すことができる。代替において、サイクルは、治療あたり150回から600回、または190回から550回、または200回から520回、または210回から500回繰り返される場合がある。一態様では、治療プロトコルは同じサイクルを繰り返し得る。別の態様では、治療プロトコルは異なるサイクルを繰り返すことができ、サイクルは、セクションの数、および/またはセクションの持続時間、および/または活性要素の活性化および/または非活性化の順序、および/または電磁エネルギーおよび/または二次エネルギーに設定されたパラメータ(例えば、エンベロープの形状、振幅、周波数、持続時間など)が異なり得る。
【0308】
制御ユニット11によって実行される例示的な治療プロトコルのサイクルは、以下の列挙からの1つまたは複数のセクションを含むことができる。
【0309】
1つのセクションでは、電極E10はRFエンベロープを送達する。
【0310】
別のセクションでは、電極E18はRFエンベロープを送達する。
【0311】
別のセクションでは、電極E11はRFエンベロープを送達する。
【0312】
別のセクションでは、電極E15はRFエンベロープを送達する。
【0313】
別のセクションでは、電極E12はRFエンベロープを送達する。
【0314】
別のセクションでは、電極E1はRFエンベロープを送達する。
【0315】
別のセクションでは、電極E14はRFエンベロープを送達する。
【0316】
別のセクションでは、電極E7はRFエンベロープを送達する。
【0317】
別のセクションでは、電極E13はRFエンベロープを送達する。
【0318】
別のセクションでは、電極E8はRFエンベロープを送達する。
【0319】
別のセクションでは、電極E4はRFエンベロープを送達する。
【0320】
別のセクションでは、電極E3はRFエンベロープを送達する。
【0321】
別のセクションでは、電極はRFエンベロープを送達しない。
【0322】
別のセクションでは、電極E6がRFエンベロープを送達する。
【0323】
別のセクションでは、電極E5がRFエンベロープを送達する。
【0324】
別のセクションでは、電極E16がRFエンベロープを送達する。
【0325】
別のセクションでは、電極E9がRFエンベロープを送達する。
【0326】
別のセクションでは、電極E17がRFエンベロープを送達する。
【0327】
別のセクションでは、電極E2がRFエンベロープを送達する。
【0328】
セクションは、特定の順序で次々に配置され得、各セクションは、サイクルに1回または複数回含まれてもよい。一態様では、いくつかのセクションは、サイクルに含まれなくてもよい(例えば、電極がRFエンベロープを送達しない場合のセクション)。各プロトコルセクションは、200から3000ミリ秒、または250から2000ミリ秒、または300から1800ミリ秒、または350から1500ミリ秒続くことができ、サイクルのいくつかのセクションは時間t1の間続くことができ、いくつかのセクションは時間t2の間続くことができ、t2はt1よりも長い。さらに、いくつかのセクションは、t1およびt2よりも長い時間t3にわたって続くことができる。例えば、セクションは、前の電極に続く電極が前の電極とは異なるパッドからのものであるように配置され得る。
【0329】
サイクルは、一列の1つまたは複数のセクション、例えば、一列の1から7つのセクション、2から6つのセクション、3から5つのセクション、または4から5つのセクションの持続時間にわたって第1のパッド(例えばE3からE5およびE4からE6)の電極対によって電流(例えば、1つ以上のECエンベロープ)を送達することをさらに含むことができ、第1のパッドの下、例えば額パッドの下の筋収縮を引き起こす。したがって、電流は、200ミリ秒から21秒、250ミリ秒から12秒、900ミリ秒から9秒、1.4秒から7.5秒の持続時間の間、第1のパッドの電極対(例えばE3~E5およびE4~E6)によって送達され得る。
【0330】
サイクルは、一列の1つまたは複数のセクション、例えば、一列の1から7つのセクション、2から6つのセクション、3から5つのセクション、または4から5つのセクションの持続時間にわたって第1、第2、および第3のパッド(例えばE3からE5、E4からE6、E9からE11、E10からE12、E15からE17およびE16からE18)の電極対によって電流(例えば、1つ以上のECエンベロープ)を送達することをさらに含むことができ、第1、第2、および第3のパッドの下、例えば額パッドの下および左右の頬パッドの下の筋収縮を引き起こす。したがって、電流は、200ミリ秒から21秒、250ミリ秒から12秒、900ミリ秒から9秒、1.4秒から7.5秒の持続時間の間、第1、第2および第3のパッドの電極対(例えば、E3からE5、E4からE6、E9からE11、E10からE12、E15からE17およびE16からE18)によって送達され得る。
【0331】
サイクルは、一列の1つまたは複数のセクション、例えば、一列の1から7つのセクション、2から6つのセクション、3から5つのセクション、または4から5つのセクションの持続時間にわたって第2および第3のパッド(例えばE9からE11、E10からE12、E15からE17およびE16からE18)の電極対によって電流(例えば、1つ以上のECエンベロープ)を送達することをさらに含むことができ、第2および第3のパッドの下、例えば左右の頬パッドの下の筋収縮を引き起こす。したがって、電流は、200ミリ秒から21秒、250ミリ秒から12秒、900ミリ秒から9秒、1.4秒から7.5秒の持続時間の間、第2および第3のパッドの電極対(例えば、E9からE11、E10からE12、E15からE17およびE16からE18)によって送達され得る。
【0332】
サイクルのいくつかのセクションを通して、電極対はECエンベロープを送達せず、筋肉を弛緩させる。
【0333】
治療プロトコルは、治療中に使用される各電極が1サイクルにつき1回RFエンベロープを送達し得、いくつかの電極対(例えばE1からE4)が1サイクルにつき2回ECエンベロープを送達し得るように予めプログラムされ得る。あるいは、各電極は、1サイクルあたり2から10回、または2から8回、または2から5回RFエンベロープを送達し得る。いくつかの電極対は、1サイクルあたり1から10回、または1から8回、または1から5回、ECエンベロープを送達することができる。
【0334】
一態様では、治療プロトコルは、1つの電極のみがセクションごとにRFエンベロープを送達するように予めプログラムされ得る。別の態様では、2個から20個、または2個から15個、または2個から10個、または2個から5個、または2個から3個の電極が、各セクションのRFエンベロープを同時に送達し、RFエンベロープは同じであっても異なっていてもよく、RFエンベロープを送達する電極は異なるパッドからのものであり得る。別の態様では、少なくとも1つのセクションの間にRFエンベロープが配信されなくてもよい。
【0335】
治療プロトコルは、単一の治療中に、RFエンベロープが各電極によって25から300、または50から250、または80から200、または100から180回送達され、RFエンベロープの各送達の間にRF休止時間があるように予めプログラムすることができる。RF休止時間-RFエンベロープの2回の連続的な送達の間に電極が患者に高周波エネルギーを供給していない時間-は、0.5から20秒、または1から15秒、または1.5から12秒、または2から10秒の範囲であり得る。
【0336】
一態様では、高周波エネルギーは、各電極に加熱の一定の高周波電力(CHRP)を供給するために、制御ユニット(例えば、CPU)によって制御され得、これは、各電極が患者の均一な加熱をもたらすことを意味する。CHRP設定は、電極の寸法および/またはパッドでのその位置および/または患者の身体領域でのその位置に基づいて、各特定のパッドでの各特定の電極に対する治療プロトコルで予めプログラムすることができる。別の態様では、高周波電力は、治療される身体領域の温度および/または高周波エネルギーを供給する電極の温度を測定する少なくとも1つの熱センサからのフィードバックに基づいて制御ユニットによって制御され得、所望の温度に達すると、電極は温度をこの所望のレベルに維持するように制御される。電極下の身体領域の典型的な治療温度は、37.5℃から55℃の範囲、または38℃から53℃の範囲、または39℃から52℃の範囲、または40℃から50℃の範囲、または41℃から45℃の範囲である。
【0337】
治療プロトコルは、単一の治療中に、ECエンベロープが、ECエンベロープの各送達の間にEC休止時間を有する少なくとも一対の電極によって25回から1000回、または50回から900回、または100回から750回、または120回から600回、または150回から500回送達されるように予めプログラムされ得る。EC休止時間-ECエンベロープの2回の連続送達の間に電極対が患者に電流を供給していない時間-は、0.5から20秒、または1から15秒、または1.5から12秒、または2から10秒の範囲であり得る。あるいは、電極対は、EC休止時間なしでECエンベロープを次々と送達し得る。
【0338】
治療プロトコルは、少なくとも1つのセクションの間に、活性要素13(例えば、電極)が1から900個の電気パルス、2から700個の電気パルス、10から500個の電気パルス、25から400個の電気パルス、50から375個の電気パルス、または100から200個の電気パルスを供給するように予めプログラムすることができる。
【0339】
別の態様では、高周波エネルギーは、治療全体の間にすべての電極を通して常に送達され得、ECエンベロープのみが順次送達され得る。
【0340】
筋収縮をもたらす3つのパッド4に対して制御ユニット11によって実行される治療プロトコルのサイクルの別の非限定的な例は、以下の通りであり得る。
【0341】
サイクルは、一列の1つまたは複数のセクション、例えば、一列の1から7つのセクション、2から6つのセクション、3から5つのセクション、または4から5つのセクションの持続時間にわたって第1のパッド(例えばE3からE5およびE4からE6)の電極対によって電流(例えば、1つ以上のECエンベロープ)を送達することを含むことができ、第1のパッドの下、例えば額パッドの下の筋収縮を引き起こす。したがって、電流は、200ミリ秒から21秒、250ミリ秒から12秒、900ミリ秒から9秒、1.4秒から7.5秒の持続時間の間、第1のパッドの電極対(例えばE3~E5およびE4~E6)によって送達され得る。
【0342】
サイクルは、一列の1つまたは複数のセクション、例えば、一列の1から7つのセクション、2から6つのセクション、3から5つのセクション、または4から5つのセクションの持続時間にわたって第1、第2、および第3のパッド(例えばE3からE5、E4からE6、E9からE11、E10からE12、E15からE17およびE16からE18)の電極対によって電流(例えば、1つ以上のECエンベロープ)を送達することをさらに含むことができ、第1、第2、および第3のパッドの下、例えば額パッドの下および左右の頬パッドの下の筋収縮を引き起こす。したがって、電流は、200ミリ秒から21秒、250ミリ秒から12秒、900ミリ秒から9秒、1.4秒から7.5秒の持続時間の間、第1、第2および第3のパッドの電極対(例えば、E3からE5、E4からE6、E9からE11、E10からE12、E15からE17およびE16からE18)によって送達され得る。
【0343】
サイクルは、一列の1つまたは複数のセクション、例えば、一列の1から7つのセクション、2から6つのセクション、3から5つのセクション、または4から5つのセクションの持続時間にわたって第2および第3のパッド(例えばE9からE11、E10からE12、E15からE17およびE16からE18)の電極対によって電流(例えば、1つ以上のECエンベロープ)を送達することをさらに含むことができ、第2および第3のパッドの下、例えば左右の頬パッドの下の筋収縮を引き起こす。したがって、電流は、200ミリ秒から21秒、250ミリ秒から12秒、900ミリ秒から9秒、1.4秒から7.5秒の持続時間の間、第2および第3のパッドの電極対(例えば、E9からE11、E10からE12、E15からE17およびE16からE18)によって送達され得る。
【0344】
サイクルのいくつかのセクションを通じ、電極対はECエンベロープを送達せず、筋肉を弛緩させる。
【0345】
一態様では、治療プロトコルは、治療中に使用される各活性要素13(例えば、電極、コイル、加熱要素、流体導管)がサイクルあたり1回加熱をもたらし得、いくつかの活性要素13(例えば、電極、コイル)がサイクルあたり1回以上筋収縮をもたらせるように予めプログラムされ得る。あるいは、各活性要素13は、1サイクルあたり2回から10回、2回から8回、または2回から5回の加熱をもたらすことができ、いくつかの活性要素13は、1サイクルあたり1回から10回、1回から8回、または1回から5回の筋収縮をもたらすことができる。
【0346】
一態様では、治療プロトコルは、セクション(例えば、高周波エネルギーによって)ごとにただ1つの活性要素13が加熱をもたらすように予めプログラムされ得る。別の態様では、2から20、または2から15、または2から10、または2から5、または2から3個の活性要素13は、各セクションで同時に加熱をもたらし、加熱温度は同じであっても異なっていてもよい。別の態様では、加熱は、少なくとも1つのセクションの間にもたらされなくてもよい。各プロトコルセクションは、200から3000ミリ秒、または250から2000ミリ秒、または300から1800ミリ秒、または350から1500ミリ秒続くことができ、サイクルのいくつかのセクションが時間t1の間続くことができ、いくつかのセクションは時間t2の間続くことができ、t2はt1よりも高い。さらに、いくつかのセクションは、t1およびt2よりも長い時間t3にわたって続くことができる。
【0347】
一態様では、治療プロトコルは、単一の治療中に、加熱(例えば、高周波エネルギーによって)が、各加熱の間に休止時間を設けて、1つまたは複数の活性要素13によって25から300回、または50から250回、または80から200回、または100から180回もたらされるように予めプログラムされ得る。加熱休止時間-非活性要素13が2つの連続する加熱の間に患者の加熱をもたらしている時間-は、20ミリ秒から10秒、または50ミリ秒から5秒、または100ミリ秒から2秒、または250ミリ秒から1秒の範囲であり得る。
【0348】
一態様では、活性要素13は、温度を所望のレベルに保つように制御ユニット(例えば、CPU)によって制御され得る。活性要素13下の身体領域の典型的な治療温度は、37.5℃から55℃の範囲、または38℃から53℃の範囲、または39℃から52℃の範囲、または40℃から50℃の範囲、または41℃から45℃の範囲である。
【0349】
治療プロトコルは、単一の治療中に、各筋収縮の間に収縮休止時間を有する少なくとも1つの活性要素13(例えば、電流を供給することによって)または少なくとも一対の活性要素13によって筋収縮が25から1000、または50から900、または100から750、または120から600、または150から500回もたらされるように予めプログラムされ得る。1回の収縮は、0.1から15秒の範囲、または0.5から12秒の範囲、または1から10秒の範囲、または2から8秒の範囲の持続時間にわたって持続し得る。収縮休止時間-少なくとも1つの活性要素13または少なくとも一対の活性要素13が2つの連続する収縮の間に筋収縮をもたらしていない時間-は、0.5から20秒、または1から15秒、または1.5から12秒、または2から10秒の範囲であり得る。あるいは、少なくとも1つの活性要素13または少なくとも一対の活性要素13は、収縮休止時間なしに次々と収縮をもたらし得る。
【0350】
治療プロトコルは、少なくとも1つのセクション中に、活性要素13(例えば、電極またはコイル)が1から900の二次エネルギーパルスまたは2から700の二次エネルギーパルスまたは10から500の二次エネルギーパルスまたは25から400の二次エネルギーパルスまたは50から375の二次エネルギーパルスまたは100から200の二次エネルギーパルスを供給するように予めプログラムすることができる。さらに、治療プロトコルは、治療中に活性要素13(例えば、電極またはコイル)が二次エネルギーエンベロープを25から1000回、または50から900回、または100から750回、または120から600回、または150から500回をもたらすように予めプログラムすることができる。
【0351】
別の態様では、治療全体のすべての活性要素13を通して常に加熱を行うことができ、例えば各筋収縮の間に収縮休止時間を設けて、収縮のみを順次行うことができる。
【0352】
しかし、別の態様では、治療またはサイクルは、エネルギー/信号が組織に供給されない場合、少なくとも1つのセクションを含み得る。
【0353】
一態様では、パッドは、複数のエネルギーを供給する1つ以上の活性要素13(例えば、電極またはコイル)を備えてもよく、またはパッドは、複数のエネルギーを供給する、さらに異なる活性要素13(例えば、電極およびコイル)を備えてもよい。例えば、高周波エネルギー、電流および磁場、または高周波エネルギー、電流および超音波である。あるいは、パッドは、3つ以上の治療、例えば、皮膚の加熱(例えば、高周波エネルギーによって)、筋肉の収縮(例えば電流によって)、および組織のマッサージ/弛緩(例えば、圧力パルスによって)をもたらすように構成され得る。
【0354】
単一の治療は、治療中に使用されるパッドの数に基づいて、1から60分間、または5から45分間、または10から30分間、または15から25分間、または18から23分間続くことができる。単一の治療に使用されるパッドの数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または最大100であり得る。プロトコルは、筋収縮を引き起こす電流を供給する電極が、最大で1、2、3、4または5回の収縮を生成した後に高周波加熱をもたらすよう切り替えられるように、予めプログラムされ得る。
【0355】
それぞれのセクションは、治療プロトコルの制御ユニット(CPU)によって組み立てられて、治療ごとに単一のパッドによって、少なくとも60から900回の収縮または90から800回の収縮、または150から700回の収縮をもたらす。
【0356】
さらに、患者に電流を供給するそれぞれの電極対は、治療ごとに少なくとも50から1000回の収縮または60から900回の収縮または90から800回の収縮または100から450回の収縮をもたらすように制御ユニット(CPU)によって制御される。
【0357】
前額部のパッドは、図10に示すように、解剖学的領域1および解剖学的領域2が筋収縮を引き起こし得る交流によって刺激され、解剖学的領域3が筋収縮を引き起こす交流によって刺激されないような電極のレイアウトを含むことができる。制御ユニット(CPU)は、図10に示すように、解剖学的領域1および2の近傍または上方に位置する電極のみに交流電流によって通電し、高周波エネルギーのみによって解剖学的領域3の近傍または上方の1つまたは複数の電極に通電する治療プロトコルを施すように構成される。解剖学的領域1および2は前頭筋を含んでもよく、解剖学的領域3は鼻根筋の中心を含んでもよい。額パッドはまた、高周波エネルギーで皺眉筋または眼輪筋を治療することができる。
【0358】
頬(顔の両側の眼の下方)の治療に使用されるパッドは、頬筋、咬筋、頬骨筋の筋肉または笑筋を含む解剖学的領域が電流によって刺激され、それらは筋収縮を引き起こす可能性があり、他の解剖学的領域は高周波エネルギーによってのみ加熱され得るように、電極のレイアウトを含むことができる。頬パッドはまた、上唇挙筋の収縮に使用され得る。
【0359】
反対に、パッドは、眼(例えば、眼輪筋を含む身体部分)または歯(例えば、口輪筋を含む身体部分)に近い電極のレイアウトが、筋収縮を引き起こすエネルギーを供給しないように、構成され得る。
【0360】
下唇亜基節または顎下部の領域の治療に使用されるパッドは、顎舌骨筋顎または顎二腹筋を含む解剖学的領域が電流で刺激されて筋収縮を引き起こすことができるように電極のレイアウトを含むことができ、それにおいて他の解剖学的領域は高周波エネルギーによってのみ加熱することができる。一態様では、下唇亜基節パッド(下唇亜基節の治療に使用されるパッド)は、アダムのリンゴに電流を供給しなくてもよいが、アダムのリンゴに高周波エネルギーで加熱することができる。
【0361】
治療デバイスは、各セクションまたはステップにおいて、インピーダンスセンサがパッドまたは活性要素(例えば、電極)と患者との接触に関する情報を制御ユニット(例えば、CPU)に提供するように構成され得る。インピーダンスは、活性要素(例えば、電極)自体によって測定され得る。制御ユニット(例えば、CPU)は、予め設定された条件に基づいて、パッドまたは活性要素(例えば、電極)と患者との接触が十分であるか否かを判定することができる。十分な接触の場合、制御ユニット(例えば、CPU)は、治療プロトコルを継続させることができる。接触が不適切である場合、評価されたパッドまたは活性要素(例えば、電極)はオフにされ、治療プロトコルは連続したパッドまたは活性要素(例えば、電極)まで継続するか、または治療が終了する。パッドまたは活性要素(例えば、電極)の適切な接触の判定は、ヒューマンマシンインターフェース8に表示することができる。
【0362】
インピーダンス測定は、セクション/ステップの開始時、セクション/ステップ中、またはセクション/ステップの終了時に行うことができる。インピーダンス測定および/または適切な接触評価は、所与のセクション/ステップの活性電極上でのみ判定され得、またはセクション/ステップ中に使用されるすべてのパッドのすべての電極で行われてもよい。
【0363】
一態様では、インピーダンスは、治療が患者に施されている間に、すべての活性要素(例えば、電極)を通して監視することができる。デバイスは、治療エネルギー(例えば、高周波または電流)が患者に送出されている間に活性要素(例えば、電極)と患者の皮膚との間のインピーダンスを監視し、電極-皮膚接触領域のサイズの変化を決定するために2つ以上の異なる時点で監視されたインピーダンスを分析し、監視されたインピーダンスの変化が所定の閾値に達した場合、患者に送出される刺激を変更するか、または治療を終了する。所与の時間におけるインピーダンス値の変化は、その時間におけるインピーダンス値と、所与の活性要素(例えば、電極)のインピーダンス測定の履歴からの第1のインピーダンス値であるベースラインインのピーダンスとの間のインピーダンス比によって定量化され得る。
【0364】
デバイスは、課金システムをさらに備えてもよい。課金システムは、リーダと、治療数を記録した情報媒体(例えば、カード)とに基づくことができる。情報媒体(例えば、カード)は、リーダに入れられてもよく、または非接触の原理で作動してもよく、次いで、記録された治療数の数量が、治療中に使用されたパッドの数量に基づいて減算される。新しい情報媒体(例えば、カード)は、1から100の範囲または2から80の範囲または5から50の範囲または10から40の範囲の記録された治療回数を含むことができる。情報媒体(例えば、カード)に記録される治療数がなくなると、ユーザは新しい情報媒体(例えば、カード)を注文することができる。パッドまたはアプリケータが使い捨てである場合、情報媒体は、新しいパッドまたはアプリケータの注文の一部であってもよく、記録された治療数の数量は、注文されたパッドまたはアプリケータの量に等しくてもよい。例えば、デバイスのユーザが30個の使い捨てパッドを注文した場合、情報媒体(例えば、注文の一部でもあるカード)に記録される治療の量も30である。リーダは、本体ユニット2、または相互接続ブロック3またはアプリケータの一部であり得る。
【0365】
図7および8を併せて説明する。図7は、非接触療法のための装置100のブロック図を示す。図8は、非接触療法のための装置100の図である。非接触療法のための装置100は、2つの主要なブロック、すなわち本体ユニット2と、固定または調整可能アーム21を介して相互接続された送達ヘッド19とを備えることができる。
【0366】
本体ユニット2は、1つまたは複数の形態の電磁放射線を生成することができる一次電磁発生器6を含むことができ、電磁放射線は、例えば、インコヒーレント光の形態または所定の波長のコヒーレント光(例えば、レーザ光)の形態とすることができる。電磁場は、レーザ、レーザダイオードモジュール、LED、フラッシュランプ、または白熱電球によって主に生成され得る。電磁放射線は、患者の皮膚の表面下に少なくとも部分的に吸収され得るようなものであり得る。適用される放射線の波長は、100から15000nmの範囲、または200から12000nmの範囲、または300から11000nmの範囲、または400から10600nmの範囲であってもよく、あるいは上述の波長の範囲の第2、第3、第4、第5、第6、第7または第8の高調波の波長の形態であり得る。本体ユニット2は、操作者が治療および他のデバイスのパラメータを確認および調整することを可能にするディスプレイ、ボタン、キーボード、タッチパッド、タッチパネルまたは他の制御部材によって表されるヒューマンマシンインターフェース8を、さらに備えることができる。本体ユニットに配置された電源5は、変圧器、使い捨て電池、充電式電池、電源プラグ、または標準電源コードを含むことができる。電源5の出力電力は、10Wから600Wの範囲であってもよく、50Wから500Wの範囲であってもよく、80Wから450Wの範囲であり得る。インジケータ17は、ヒューマンマシンインターフェース8で独立して、デバイスの現在の状態に関する追加情報を提供することができる。インジケータ17は、ディスプレイ、LED、音響信号、振動、または適切な通知が可能な他の形態によって実現され得る。
【0367】
送達ヘッド19は、主要な光学的および電気的経路を形成し得るアーム21を介して本体ユニットと相互接続され得る。アーム21は、送達ヘッド19に電力を供給するために必要な光または追加の電気信号の形態の電磁放射のための伝送媒体、例えばワイヤまたは導波路、例えばミラーまたは光ファイバケーブルを含むことができる。制御ユニット(例えば、CPU)11は、一次電磁発生器の出力に0.1pJ/cmから1000J/cmの範囲、または0.5pJ/cmから800J/cmの範囲、または0.8pJ/cmから700J/cmの範囲、または1pJ/cmから600J/cmの範囲のフルエンスを有する連続電磁エネルギー(CM)またはパルスを発生させることができる電磁発生器6を制御する。CMモードは、0.1秒から24時間の範囲、または0.2秒から12時間の範囲、または0.5秒から6時間の範囲、または1秒から3時間の範囲の時間間隔で動作することができる。パルス領域で動作する電磁放射線のパルス持続時間は、0.1フェムト秒から2000ミリ秒の範囲、または0.5フェムト秒から1500ミリ秒の範囲、または1フェムト秒から1200ミリ秒の範囲、または1フェムト秒から1000ミリ秒の範囲であり得る。あるいは、パルス持続時間は、0.1フェムト秒から1000ナノ秒の範囲、または0.5フェムト秒から800ナノ秒の範囲、または1フェムト秒から500ナノ秒の範囲、または1フェムト秒から300ナノ秒の範囲であり得る。あるいは、パルス持続時間は、0.3から5000ピコ秒の範囲、または1から4000ピコ秒の範囲、または5から3500ピコ秒の範囲、または10から3000ピコ秒の範囲であり得る。あるいは、パルス持続時間は、0.05から2000ミリ秒の範囲、または0.1から1500ミリ秒の範囲、または0.5から1250ミリ秒の範囲、または1から1000ミリ秒の範囲であり得る。パルス領域の一次電磁発生器6は、シングルショットモードまたは繰り返しモードまたはバーストモードで制御ユニット(例えば、CPU)11によって動作させることができる。繰り返しモードまたはバーストモードの周波数は、0.05から10000Hzの範囲、または0.1から5000Hzの範囲、または0.3から2000Hzの範囲、または0.5から1000Hzの範囲であり得る。あるいは、繰り返しモードまたはバーストモードの周波数は、0.1kHzから200MHzの範囲、または0.5kHzから150MHzの範囲、または0.8kHzから100MHzの範囲、または1kHzから80MHzの範囲であり得る。シングルショットモードは、単一の治療領域の照射のための特定のパラメータ(例えば、強度、持続時間など)の単一の電磁エネルギーを生成するように構成され得る。繰り返しモードは、単一の治療領域の照射のための上述の周波数の繰り返し速度で、1つまたは複数の特定のパラメータ(例えば、強度、持続時間など)を有し得る電磁エネルギーを生成するように構成され得る。バーストモードは、1つのシーケンス中に可変パラメータ(例えば、強度、持続時間、遅延など)を有することができる複数の連続電磁エネルギーを生成するように構成され得、シーケンスは上述の周波数で繰り返され、シーケンスは同じまたは異なる連続電磁エネルギーのセットを含んでもよい。
【0368】
あるいは、デバイスは、同じまたは異なる電磁エネルギーを生成するための2つ以上の一次電磁発生器6を含むことができ、例えば、一方の一次電磁発生器は切除用電磁エネルギーの生成用であり、他方は非切除用電磁エネルギーの生成用である。この場合、操作者は、所与の治療にどの一次電磁発生器を使用することができるかを選択することが可能であり、または臨床医は、ヒューマンマシンインターフェース8を介して必要な治療を選択することができ、制御ユニット(例えば、CPU)11は、どの一次電磁発生器を使用するかを選択する。デバイス100の1つまたは複数の一次電磁発生器を同時、連続的、または重複的な方法で動作させることが可能である。例えば、2つの一次電磁発生器の場合、同時の方法では、両方の一次電磁発生器が時間間隔、例えば1から20ピコ秒の間に同時に使用される。連続的方法では、第1の一次電磁発生器は、第1の時間間隔、例えば1から10ピコ秒の間に使用される。その後、第1の一次電磁発生器は停止され、第2の一次電磁発生器は、例えば10から20ピコ秒の後続の時間間隔で直ちに使用される。このような連続する2つ以上のステップが繰り返され得る。重複的方法では、第1の一次電磁発生器は、例えば1から10ピコ秒の時間間隔の間に使用され、第2の一次電磁発生器は、例えば2から11ピコ秒の第2の重複時間間隔の間に使用され、第2の時間間隔の間、第1の一次電磁発生器および第2の一次電磁発生器は、例えば2から10ピコ秒の総合的な重複的方法で重複している。3つ以上の一次電磁発生器の場合、連続的または重複的方法における一次電磁発生器の作動および停止は、所与の治療に適した順序で制御ユニット(例えば、CPU)11によって駆動されてもよく、例えば、最初に予熱一次電磁発生器を作動させ、次に切除式の一次電磁発生器を作動させ、次に非切除式の一次電磁発生器を作動させる。
【0369】
送達ヘッド19の活性要素13は、光学要素の形態であってもよく、光学要素は、1つまたは複数の光学窓、レンズ、ミラー、ファイバまたは回折要素によって表され得る。活性要素13を表す光学要素は、送達ヘッド19の内部の一次電磁発生器6に接続され得、または一次電磁発生器6を含んでもよい。光学要素は、電磁エネルギーの1つのビームを生成することができ、1つのビームの光によって照射される組織の表面として定められるエネルギースポットのサイズを有するエネルギースポットを設けることができる。1つの光学要素は、例えば1つのビームを複数のビームに分割することによって、1つまたは複数のエネルギースポットを設けることができる。エネルギースポットのサイズは、0.001cmから1000cmの範囲、または0.005cmから700cmの範囲、または0.01cmから300cmの範囲、または0.03cmから80cmの範囲であり得る。異なる波長または同じ波長のエネルギースポットが重ね合わされ得、または分離され得る。2つ以上の光ビームは、同じスポットに同時に、または0.1マイクロ秒から30秒の範囲の時間のギャップを伴って、照射され得る。エネルギースポットは、それらの直径の少なくとも1%だけ分離され得、さらに、エネルギースポットは、互いに密接に追従してもよく、または0.01mmから20mm、もしくは0.05mmから15mm、もしくは0.1mmから10mmの範囲のギャップによって、分離され得る。
【0370】
制御ユニット(例えば、CPU)は、電磁放射線が照準ビーム18でマークされた治療領域全体に均一に送達され得るように、活性要素13間の切り替えまたは送達ヘッド19内の活性要素13の移動をさらに担うことができる。活性要素13間の切り替え速度は、送達されるエネルギーの量、パルスの長さなど、および制御ユニット(例えば、CPU)または活性要素13の切り替えもしくは移動を担う他の機構(例えば、スキャナ)の速度に依存し得る。さらに、デバイスは、複数の活性要素13が同時、連続的、または重複的な方法でエネルギーを供給するように、それらを切り替えるように構成され得る。例えば、2つの活性要素の場合、同時の方法では、両方の活性要素が時間間隔、例えば1~20ピコ秒の間に同時に使用される。連続的方法では、第1の活性要素は、第1の時間間隔、例えば1から10ピコ秒の間に使用される。次いで、第1の活性要素は停止され、第2の活性要素が、例えば10から20ピコ秒までの後続の時間間隔で、直ちに使用される。この連続ステップを繰り返し得る。重複的方法では、第1の活性要素は、例えば1から10ピコ秒の時間間隔の間に使用され、第2の活性要素は、例えば2から11ピコ秒の第2の重複時間間隔の間に使用され、第2の時間間隔の間、第1の活性要素および第2の活性要素は、例えば2から10ピコ秒の総合的な重複的方法の時間で重複している。
【0371】
照準ビーム18は、治療される組織に臨床的な影響を及ぼさず、治療される領域をマークするツールとして機能することができ、その結果、操作者はどの正確な領域が照射されるかを知り、制御ユニット11(例えば、CPU)はそれに応じて治療パラメータを設定および調整することができる。照準ビームは、別個の電磁発生器または一次電磁発生器6によって生成され得る。照準ビーム18は、300から800nmの範囲の波長でエネルギーを送達することができ、10mWの最大出力でエネルギーを供給することができる。
【0372】
さらに、パッドは、照準ビーム18によってマークされた治療領域内の活性要素13から治療ポイントまでの距離を測定するための制御ユニット11(例えば、CPU)駆動距離センサ22を含むことができる。測定値は、活性要素と治療ポイント、例えばフルエンスとの間の距離に依存し得る1つまたは複数の治療パラメータを調整するためのパラメータとしてCPU11によって使用され得る。距離センサ22からの情報は、活性要素13のすべての切り替え/移動の前に制御ユニット11(例えば、CPU)に提供され得、それにより、送達されるエネルギーは、その形状または不均一性とは無関係に治療領域にわたって同じままである。
【0373】
患者の皮膚は、少なくとも1つの治療部分にわたって選択された期間にわたって、選択された温度まで予冷され得、予冷のための選択された温度および期間は、好ましくは皮膚を正常な体温よりも低い少なくとも選択された温度まで冷却するのに十分である。皮膚は、少なくとも1つの治療部分が冷却された皮膚によって実質的に囲まれるように、治療部分の少なくとも1つの深さよりも下の深さまで、少なくとも選択された温度まで冷却され得る。冷却は、放射線の適用中に継続することができ、放射線の適用の持続時間は、治療部分の熱緩和時間よりも長くすることができる。冷却は、水冷、噴霧冷却剤、活性固体冷却要素(例えば熱電冷却器)の存在、または空気の流れの冷却を含む任意の既知の機構によってもたらされ得る。冷却要素は、光学要素として作用することができる。あるいは、スペーサが冷却要素として機能し得る。電磁エネルギーによる治療中、治療前または治療後に冷却を行うことができる。治療前の冷却はまた、急激な熱衝撃の環境を提供し得るが、治療後の冷却は、熱衝撃後のより速い再生をもたらし得る。冷却剤の温度は、-200℃から36℃の範囲であり得る。治療中の冷却要素の温度は、-80℃から36℃または-70℃から35℃または-60℃から34℃または-20℃から30℃または0℃から27℃または5℃から25℃の範囲であってもよい。さらに、パッドが患者の皮膚と接触していない場合、極低温スプレー冷却、ガスの流れまたは他の非接触冷却技術を利用することができる。上記の冷却技術の1つに加えて、またはその代わりに、皮膚表面上の冷却ゲルを利用することもできる。
【0374】
さらに、デバイス100は、1つ以上のセンサを含んでもよい。センサは、少なくとも1つの物理量に関する情報を提供することができ、その測定値は、ヒューマンマシンインターフェース8またはインジケータ17によって表示され得るフィードバックをもたらすことができる。1つまたは複数のセンサは、送達される電磁放射線または皮膚からの後方散乱電磁放射線のエネルギー、皮膚のインピーダンス、皮膚の抵抗、治療される皮膚の温度、治療しない皮膚の温度、皮膚の少なくとも1つの層の温度、デバイスの含水量、送達または反射されるエネルギーの位相角、活性要素13の位置、送達要素19の位置、冷却媒体の温度または一次電磁発生器6の温度を含むがこれらに限定されない、様々な物理量を感知するために使用され得る。センサは、温度センサ、音響センサ、振動センサ、電気センサ、磁気センサ、流れセンサ、位置センサ、光学センサ、撮像センサ、圧力センサ、力センサ、エネルギー束センサ、インピーダンスセンサ、電流センサ、ホールセンサ、または近接センサであり得る。センサは、容量性変位センサ、音響近接センサ、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計、赤外線カメラまたはサーモグラフィカメラであり得る。センサは、侵襲的または非接触であり得る。センサは、送達要素19または本体ユニット2に配置され得、または距離センサ22の一部であり得る。1つのセンサが複数の物理量を測定し得る。例えば、センサは、ジャイロスコープ、加速度計および/または磁力計の組み合わせを含み得る。さらに、センサは、治療される皮膚または治療されない皮膚の1つまたは複数の物理量を測定することができる。
【0375】
熱センサは、治療される皮膚の温度を測定および監視する。温度は、制御ユニット11(例えば、CPU)によって解析することができる。熱センサは、非接触センサ(例えば赤外線温度センサ)であり得る。制御ユニット11(例えば、CPU)はまた、アルゴリズムを使用して、皮膚の表面温度および1つまたは複数の追加のパラメータに基づいて皮膚の表面下の温度を計算することができる。温度フィードバックシステムは、温度を制御し、設定されたまたは予め設定された制限に基づいて、例えば、ヒューマンマシンインターフェース8でまたはインジケータ17を介して人間が知覚可能な形態で操作者に警告することができる。制限温度条件では、デバイスは、各活性要素の治療パラメータ、例えば出力電力を調整し、冷却を活性化し、または治療を停止するように構成されてもよい。人間が知覚可能な形態は、ヒューマンマシンインターフェース8またはインジケータ17に示される音声、警告メッセージ、またはデバイス100の任意の部分の色の変化であってもよい。
【0376】
抵抗センサは、異なる患者によって異なり得るため、皮膚の抵抗を測定することができ、湿度-濡れおよび汗は、抵抗、したがってエネルギー分野における皮膚の挙動に影響を及ぼし得る。測定された皮膚の抵抗に基づいて、皮膚インピーダンスも計算することができる。
【0377】
1つまたは複数のセンサからの情報は、好都合なモデル、例えば、ヒューマンマシンインターフェース8のディスプレイ上に示される人体のモデルの経路の生成に使用することができる。経路は、既に治療されている組織、現在治療されている組織、治療される組織、または治療しない組織の表面または体積を示すことができる。好都合なモデルは、既に治療されている組織または治療しない組織に関する情報を提供しながら、治療される組織の温度マップを示し得る。
【0378】
センサは、骨、炎症組織または関節の位置に関する情報を提供することができる。そのようなタイプの組織は、痛みを伴う治療の可能性があるため、電磁放射線によって標的化されない場合がある。骨、関節または炎症組織は、撮像センサ(超音波センサ、IRセンサ)、インピーダンスなどの任意の種類のセンサによって検出することができる。これらの組織タイプの検出された存在は、一般的な人間の知覚可能な信号または電磁放射線の発生の中断を引き起こす可能性がある。骨は、例えば、組織のインピーダンスの変化によって、または反射された電磁放射線の分析によって検出することができる。
【0379】
さらに、デバイス100は、患者が治療中にいつでも治療を直ちに停止できるように、緊急停止ボタン16を含むことができる。
【0380】
治療方法が以下のステップ、つまり組織の準備、提案されているデバイスの位置決め、治療パラメータの選択または設定、およびエネルギーの適用を含むことが、本発明の一部であり得る。複数のステップが同時に実行されてもよい。
【0381】
組織の準備は、メイクアップを除去すること、または患者の皮膚を洗浄することを含み得る。より高い目標温度では、麻酔薬を局所的にまたは注射で適用することができる。
【0382】
デバイスを位置決めすることは、治療される領域に応じてパッドの正しい形状を選択することと、例えば接着剤層、真空吸引、バンドまたはマスクを用いてパッドまたは中性電極を患者に固定することと、接触療法の場合に治療される組織との適切な接触を検証することとを含むことができる。非接触療法の場合、デバイスの位置決めは、デバイスが治療領域からの活性要素の距離を測定し、それに応じて治療パラメータを調整することができるように、提案されているデバイスの照準ビームを調整することを含むことができる。
【0383】
治療パラメータを選択または設定することは、治療時間、電力、デューティサイクル、送達時間およびモード(CMまたはパルス)、部分配置および動作モードのための活性ポイント表面密度/サイズを調整することを含むことができる。動作モードを選択することは、同時、連続的または重複的な方法を選択すること、または活性要素もしくは活性要素のグループの切り替え順序を選択すること、または適切な予めプログラムされたプロトコルを選択することを意味し得る。
【0384】
エネルギーの適用は、RFエネルギーの形態の少なくとも1つのタイプのエネルギー、多色光もしくは単色光の形態の電流、超音波エネルギーもしくは電磁エネルギー、またはそれらの組み合わせを提供することを含むことができる。エネルギーは、提案されているデバイスによって少なくとも1つの活性要素から皮膚内部に供給され得る。エネルギーは、熱センサおよびインピーダンス測定値、ならびに非接触療法の場合には距離センサからの情報に従って、制御ユニット(例えば、CPU)によって自動的に送達および調整され得る。治療に対するすべての自動調整および潜在的な影響は、デバイスのディスプレイに表示され得る。操作者または患者のいずれかは、治療中のいつでも治療を中断することができる。典型的な治療は、治療領域ならびに1つ以上のパッドの内部に位置する活性要素のサイズおよび数に応じて、約1から60分または2から50分または3から40分または5から30分または8から25分または10から20分の持続時間を有し得る。1、2、3、4、5または最大10個のパッドによる典型的な治療は、約1から60分または2から50分または3から40分5から30分または8から25分または10から20分の総持続時間を有し得る。1つのパッドによる典型的な治療は、約1から30分または2から25分または3から22分5から20分または5から15分または5から12分の総持続時間を有し得る。
【0385】
一例では、組織へのエネルギーの適用は、パッドに埋め込まれた活性要素から患者の皮膚に高周波エネルギーおよび/または電流および/または超音波エネルギーまたはこれらの任意の組み合わせを供給することを含み得る。そのような実施形態では、高周波エネルギーを供給する活性要素は容量性または抵抗性RF電極であり、RFエネルギーは皮膚の加熱、凝固またはアブレーションを引き起こし得る。電流はRF電極によって供給され、筋収縮を引き起こし得る。超音波エネルギーは、音響窓を通して供給されてもよく、RFエネルギーの勾配損失を抑制することができる深さの温度を上昇させることができ、したがって、胚層の所望の温度に到達することができる。さらに、RF電極は、超音波エネルギーの音響窓として機能することができる。
【0386】
あるいは、組織へのエネルギーの適用は、活性要素から患者の皮膚に多色光または単色光の形態の電磁エネルギーを供給することを含んでもよい。そのような場合、電磁エネルギーを供給する活性要素は、提案されているデバイスに記載された光学要素を含むことができる。光学要素は、光学窓、レンズ、ミラー、ファイバ、または電磁場発生器、例えばLED、レーザ、フラッシュランプ、白熱電球、または最新技術で知られている他の光源によって表されてもよい。多色光または単色光の形態の電磁エネルギーは、治療される領域の皮膚の加熱、凝固またはアブレーションを伴い得る。
【0387】
治療が終了する、必要とされる温度および治療時間に達した後、デバイス付属品を取り外し、患者の皮膚の洗浄を行うことができる。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図9G
図9H
図9I
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
【手続補正書】
【提出日】2024-07-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者を治療するためのデバイスであって、
患者の治療領域に結合されるように構成されたアプリケータであって、前記アプリケータが、
治療の間に前記治療領域に取り付けられるように構成された可撓性パッドであって、前記可撓性パッドが、
前記治療の間に前記患者に面するように構成された下面を含む可撓性基板と、
前記可撓性基板の前記下面に結合され、前記治療領域に取り付けられるように構成された複数の電極と、を備え、
前記複数の電極は、パルス電流を前記治療領域に印加して、前記治療領域内部の少なくとも1つの筋肉の少なくとも1つの筋刺激を引き起こし、高周波エネルギーを前記治療領域に印加して、前記治療領域の皮膚の表面を加熱するように構成された電極を含み、
前記電極の表面積は、1cm~25cmの範囲であり、
前記電極は可撓性であり、
導電性材料を含むグリッドラインと、
前記グリッドラインを分離する開口、および
前記導電性材料を含み、前記グリッドラインおよび開口の境界を画定するフレームを備え、
前記複数の電極から隣り合う電極の間の距離は、0.7mm~30mmの範囲である、可撓性パッドと、
コネクタ、および
片側で前記可撓性パッドに結合され、反対側で前記コネクタに結合された可撓性接続部、を備える、アプリケータを備え、
前記アプリケータは、前記治療の間に前記パルス電流および前記高周波エネルギーを前記治療領域に印加するように構成され、
前記治療領域が、前額部、頬、眼窩周囲領域、顎のライン、口腔周囲領域、首または下唇亜基節のうちの1つを含む、デバイス。
【請求項2】
前記フレームの厚さが0.1mm~5mmの範囲である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記グリッドラインの厚さが、0.01mm~2.3mmの範囲である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記フレーム、前記フレーム内側の前記グリッドライン、および前記フレーム内側の前記開口の総投影表面積は、1cm~20cmの範囲である、請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記複数の電極と前記治療領域との間に配置されるように構成された接着剤をさらに備え、
前記接着剤は、治療中に前記可撓性パッドを身体部分に取り付けるように構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記接着剤が、前記治療領域に面する前記可撓性パッドの表面全体を覆うヒドロゲルを含む、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記コネクタは、可撓性PCBと、その下方において前記コネクタを面外変形に対して補強するように構成された補剛材とを備え、
前記コネクタは、5から60個の接点を備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記アプリケータが、前記可撓性パッドの上面に結合されたステッカーをさらに備え、前記ステッカーが、前記可撓性パッドに重なり、0.1cm~10cmの範囲の前記可撓性パッドの対応する寸法を超える寸法を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記ステッカーの底面が、前記患者の前記治療領域への前記可撓性パッドの追加の固定をもたらすように構成された接着剤層を備える、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記複数の電極が、2から20個の電極を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
前記可撓性パッドは、前記患者の前額部に取り付けられるように構成され、
前記電極が、前頭筋の上に配置された前記可撓性パッドの左側に配置され、前記患者の前頭筋の収縮を引き起こすように構成され、
前記複数の電極のうちの別の電極が、前頭筋の上に配置された前記可撓性パッドの右側に配置され、前記患者の前頭筋の収縮を引き起こすように構成され、
前記電極は、2cm~8cmの範囲の距離で前記別の電極から離隔している、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記複数の電極は、前記電極と前記別の電極との間に配置され、前記高周波エネルギーを印加するように構成された中間電極を含む、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記可撓性パッドは、前記可撓性パッドを前記患者の前記前額部の領域に正確に結合するための焦点として機能するように構成された前記可撓性パッドの底部中間部分に凸状の突起または凹状の窪みを含み、前記凸状の突起または前記凹状の窪みは前記患者の鼻と位置合わせされる、請求項11または12に記載のデバイス。
【請求項14】
患者を治療するためのデバイスであって、
患者の治療領域に結合されるように構成されたアプリケータであって、前記アプリケータが、
治療の間に前記治療領域に取り付けられるように構成された可撓性パッドであって、前記可撓性パッドが、
前記治療の間に前記患者に面するように構成された下面と、前記治療の間に前記患者から外方に面するように構成された上面とを含む可撓性基板と、
前記可撓性基板の前記下面に結合され、前記治療領域に取り付けられるように構成された電極と、を備え、
前記電極は、パルス電流を前記治療領域に印加して、前記治療領域内部の少なくとも1つの筋肉の少なくとも1つの筋刺激を引き起こし、高周波エネルギーを前記治療領域に印加して、前記治療領域の皮膚の表面を加熱するように構成され、
前記電極の表面積は、1cm~25cmの範囲であり、
前記電極の下に配置され、治療の間に前記可撓性パッドを身体部分に取り付けるように構成されたヒドロゲルを含む接着剤と、を含む、可撓性パッドと、
片側で前記可撓性パッドに結合され、可撓性PCBを含む可撓性接続部と、
前記可撓性PCBに作製された可撓性コネクタであって、
前記可撓性コネクタは、前記可撓性コネクタを補強するように構成された補剛材に取り付けられる、可撓性コネクタを備える、アプリケータを備え、
前記アプリケータは、前記治療の間に前記パルス電流および前記高周波エネルギーを前記治療領域に印加するように構成される、デバイス。
【請求項15】
患者を治療するためのデバイスであって、
患者の身体部分に結合されるように構成されたアプリケータであって、前記アプリケータが、
治療の間に前記身体部分の治療領域に取り付けられるように構成された可撓性パッドであって、前記可撓性パッドが、
前記治療の間に前記患者に面するように構成された下面と、前記治療の間に前記患者から外方に面するように構成された上面とを含む可撓性基板と、
前記可撓性基板の前記下面に結合され、前記治療領域に取り付けられるように構成された電極と、を備え、
前記電極は、パルス電流を前記治療領域に印加して、前記治療領域内部の少なくとも1つの筋肉の少なくとも1つの筋刺激を引き起こし、高周波エネルギーを前記治療領域に印加して、前記治療領域の皮膚の表面を加熱するように構成され、
前記電極の表面積は、1cm~25cmの範囲内である、可撓性パッドと、
可撓性コネクタであって、
前記可撓性コネクタが、前記可撓性コネクタを補強するように構成された補剛材に取り付けられる可撓性コネクタ、および
前記可撓性基板の前記上面に結合されたステッカーであって、
前記ステッカーは、前記可撓性パッドと重なり、0.1cm~10cmの範囲で前記可撓性パッドの対応する寸法を超える寸法を有し、
前記ステッカーの前記可撓性パッドを超える部分は、前記可撓性パッドを前記治療領域に取り付けるように構成された粘着層を含む、ステッカーを備える、アプリケータを備え、
前記アプリケータは、前記治療の間に前記パルス電流および前記高周波エネルギーを前記治療領域に印加するように構成され、
前記身体部分は、顔、首、または下唇亜基節のうちの1つを含む、デバイス。
【請求項16】
前記電極が、銅、アルミニウム、金、鉛、銀またはグラファイトを含む、請求項1から3、5から12、または14から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項17】
前記電極の最も近い点と前記可撓性パッドの縁の最も近い点との間の距離が、0.1から10mmの範囲である、請求項1から3、5から12、または14から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
前記可撓性基板が、ポリマー系材料、シリコーン系材料または布地を含む、請求項1から3、5から12、または14から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項19】
前記可撓性パッドが、0.006mm-1~2mm-1の範囲の曲率kを有する円弧の形状の少なくとも1つの曲率を含む凹凸の形状を有し、10μm~2000μmという範囲の平均の厚さを有する、請求項1から3、5から12、または14から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項20】
前記可撓性パッドが、前記患者の前記下唇亜基節に取り付けられるように構成され、
前記電極が、前記患者の顎舌骨筋、筋腱膜、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋、または広頸筋のうちの少なくとも1つの上に配置されるように構成されている、請求項1から3、5から12、または14から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項21】
前記可撓性パッドは、前記患者の前記下唇亜基節に取り付けられるように構成され、
前記電極は、顎舌骨筋または顎二腹筋の少なくとも一方の筋収縮をもたらすように前記可撓性パッドに配置され、
前記高周波エネルギーが、前記下唇亜基節内部の脂肪の脂肪減少をもたらすために、前記下唇亜基節内部の脂肪組織を加熱するように構成された単極高周波エネルギーである、請求項1から3、5から12、または14から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項22】
前記可撓性パッドが、1cm~50cmの範囲の表面積を有し、
睡眠時無呼吸および/またはいびきを治療するために、オトガイ舌筋の筋収縮をもたらすために前記電極が前記可撓性パッド上に配置される、請求項1から3、5から12、または14から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項23】
前記可撓性パッドが、0.5cm~100cmの範囲の表面積を有し、
前記可撓性パッドは、対称的に配置され、前記患者の左頬または右頬に取り付けられるように構成され、
前記複数の電極のうちの少なくとも1つの電極は、前記患者の広頸筋、頬筋、菱形筋、頬骨筋、咬筋、または上唇挙筋のうちの少なくとも1つの上に配置され、広頸筋、頬筋、菱形筋、頬骨筋、咬筋、または上唇挙筋のうちの前記少なくとも1つの収縮を引き起こすように構成される、請求項1から3、5から12、または14から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項24】
前記パルス電流が、前記治療領域の疼痛の一時的な軽減を引き起こすように構成された25Hz~1kHzの範囲の周波数で繰り返す二相電流である、請求項1から3、5から12、または14から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項25】
本体ユニットであって、
1W~200Wの範囲の出力電力で400kHz~80MHzの範囲の周波数を有する前記高周波エネルギーを発生させるように構成された高周波発生器と、
0.5μs~500msの範囲のパルス持続時間を有する前記パルス電流を発生させるように構成された電流発生器と、
前記高周波発生器および前記電流発生器を制御するように構成された制御ユニット、および
前記高周波発生器、前記電流発生器、および前記制御ユニットに結合されたソケット、を含む本体ユニットをさらに含み、
前記可撓性コネクタは、前記ソケットを介して前記アプリケータを前記高周波発生器および前記電流発生器に取り外し可能に接続するように構成される、請求項1から3、5から12、または14から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【国際調査報告】