(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて効率的なネットワークスライス支援方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 48/10 20090101AFI20241024BHJP
H04W 48/18 20090101ALI20241024BHJP
H04W 60/04 20090101ALI20241024BHJP
【FI】
H04W48/10
H04W48/18
H04W60/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525916
(86)(22)【出願日】2022-11-07
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 KR2022017369
(87)【国際公開番号】W WO2023080748
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0152385
(32)【優先日】2021-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0159731
(32)【優先日】2021-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ドングン・ス
(72)【発明者】
【氏名】ホヨン・イ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE16
(57)【要約】
本開示は、より高いデータ送信速度を支援するための5G又は6G通信システムに関する。本開示の一実施例に係る、無線通信システムにおいてネットワークスライスグループを効率的に支援する方案を提示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムのAMF(access and mobility management function)によって行われる方法であって、
端末がネットワークスライスグルーピングを支援することを指示する情報を含む登録要請メッセージを、前記端末から受信する段階と、
1つ以上のTA(tracking area)で有効な、少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた少なくとも1つのネットワークスライスの関連情報を含む登録受諾メッセージを、前記端末に送信する段階と、
を含む、方法。
【請求項2】
前記登録受諾メッセージは、前記少なくとも1つのTAの情報をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた前記少なくとも1つのネットワークスライスの前記関連情報を、NSSF(network slice selection function)から受信する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記登録受諾メッセージは、前記少なくとも1つのネットワークスライスグループの優先順位情報をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線通信システムの端末によって行われる方法であって、
前記端末がネットワークスライスグルーピングを支援することを指示する情報を含む登録要請メッセージをAMF(access and mobility management function)に送信する段階と、
1つ以上のTA(tracking area)で有効な、少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた少なくとも1つのネットワークスライスの関連情報を含む登録受諾メッセージを前記AMFから受信する段階と、
を含む、方法。
【請求項6】
前記登録受諾メッセージは、前記少なくとも1つのTAの情報をさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた前記少なくとも1つのネットワークスライスの前記関連情報は、NSSF(network slice selection function)から受信されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記登録受諾メッセージは、前記少なくとも1つのネットワークスライスグループの優先順位情報をさらに含み、
前記優先順位情報は、セル再選択に使用されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
通信システムにおけるAMF(access and mobility management function)であって、前記AMFは、
送受信部と、
制御部であって、
前記送受信部と連結され、
端末がネットワークスライスグルーピングを支援することを指示する情報を含む登録要請メッセージを前記端末から受信し、
1つ以上のTA(tracking area)で有効な、少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた少なくとも1つのネットワークスライスの関連情報を含む登録受諾メッセージを前記端末に送信する、制御部と、
を含む、AMF。
【請求項10】
前記登録受諾メッセージは、前記少なくとも1つのTAの情報をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のAMF。
【請求項11】
前記制御部は、
前記少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた前記少なくとも1つのネットワークスライスの前記関連情報を、NSSF(network slice selection function)から受信することを特徴とする、請求項9に記載のAMF。
【請求項12】
前記登録受諾メッセージは、前記少なくとも1つのネットワークスライスグループの優先順位情報をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のAMF。
【請求項13】
無線通信システムにおける端末であって、
送受信部と、
制御部であって、
前記送受信部と連結され、
前記端末がネットワークスライスグルーピングを支援することを指示する情報を含む登録要請メッセージをAMF(access and mobility management function)に送信し、
1つ以上のTA(tracking area)で有効な、少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた少なくとも1つのネットワークスライスの関連情報を含む登録受諾メッセージを前記AMFから受信する、制御部と、
を含む、端末。
【請求項14】
前記登録受諾メッセージは、前記少なくとも1つのTAの情報又は前記少なくとも1つのネットワークスライスグループの優先順位情報のうち少なくとも1つをさらに含み、
前記優先順位情報は、セル再選択に使用されることを特徴とする、請求項13に記載の端末。
【請求項15】
前記少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた前記少なくとも1つのネットワークスライスの前記関連情報は、NSSF(network slice selection function)から受信されることを特徴とする、請求項13に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、無線通信システムにおいてセル選択に関し、より具体的には、無線通信システムにおいてネットワークスライスグループ支援方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
5G移動通信技術は、速い送信速度と新しいサービスが可能なように広い周波数帯域を定義しており、3.5ギガヘルツ(3.5GHz)などの6GHz以下周波数(「Sub 6GHz」)帯域はもとより、28GHz及び39GHzなど、ミリメートル波(mmWave)と呼ばれる超高周波帯域(「Above 6GHz」)においても具現が可能である。また、5G通信以後(Beyond 5G)のシステムと呼ばれる6G移動通信技術では、5G移動通信技術に比べて50倍も速くなった送信速度と、10分の1に減った超低(Ultra Low)遅延時間を達成するためにテラヘルツ(Terahertz)帯域(例えば、95GHzから3テラヘルツ(3THz)帯域)での具現が考慮されている。
【0003】
5G移動通信技術の初期には、超広帯域サービス(enhanced Mobile BroadBand,eMBB)、高信頼/超低遅延通信(Ultra-Reliable Low-Latency Communications,URLLC)、大規模機械式通信(massive Machine-Type Communications,mMTC)に対するサービス支援と性能要求事項満足を目標に、超高周波帯域で電波の経路損失を緩和し及び電波の伝達距離を増加させるためのビームフォーミング(Beamforming)及び巨大配列多重入出力(Massive MIMO)、超高周波数リソースの効率的活用のための様々なヌメロロジー支援(複数個のサブキャリア間隔運用など)とスロットフォーマットに対する動的運営、多重ビーム送信及び広帯域を支援するための初期接続技術、BWP(Band-Width Part)の定義及び運営、大容量データ送信のためのLDPC(Low Density Parity Check)符号と制御情報の信頼性高い送信のためのポラーコード(Polar Code)のような新しいチャネルコーディング方法、L2先処理(L2 pre-processing)、特定サービスに特化した専用ネットワークを提供するネットワークスライシング(Network Slicing)などに対する標準化が進行された。
【0004】
現在、5G移動通信技術が支援しようとしたサービスを考慮して、初期の5G移動通信技術改善(improvement)及び性能向上(enhancement)のための議論が進行中であり、車両が送信する自分の位置及び状態情報に基づいて自律走行車両の走行判断を助け、ユーザの便宜を増大させるためのV2X(Vehicle-to-Everything)、非免許帯域で各種規制上の要求事項に符合するシステム動作を目的とするNR-U(New Radio Unlicensed)、NR端末低電力消耗技術(UE Power Saving)、地上網との通信が不可能な地域でカバレッジ確保のための端末-衛星直接通信である非地上ネットワーク(Non-Terrestrial Network,NTN)、位置測位(Positioning)などの技術に対する物理層標準化が進行中である。
【0005】
のみならず、他の産業との連係及び融合を用いた新しいサービス支援のための知能型工場(Industrial Internet of Things,IIoT)、無線バックホールリンクとアクセスリンクを統合支援してネットワークサービス地域拡張のためのノードを提供するIAB(Integrated Access and Backhaul)、条件付きハンドオーバー(Conditional Handover)及びDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバーを含む移動性向上技術(Mobility Enhancement)、ランダムアクセス手順を簡素化する2段階ランダムアクセス(2-step RACH for NR)などの技術に対する無線インターフェースアーキテクチャ/プロトコル分野の標準化も進行中であり、ネットワーク機能仮想化(Network Functions Virtualization,NFV)及びソフトウェア定義ネットワーキング(Software-Defined Networking,SDN)技術の融合のための5Gベースラインアーキテクチャ(例えば、Service based Architecture,Service based Interface)、端末の位置に基づいてサービス提供を受けるモバイルエッジコンピューティング(Mobile Edge Computing,MEC)などに対するシステムアーキテクチャ/サービス分野の標準化も進行中である。
【0006】
このような5G移動通信システムが商用化すると、爆発的な増加の傾向にあるコネクテッド機器が通信ネットワークに連結されるはずであり、これに伴い、5G移動通信システムの機能及び性能の強化とコネクテッド機器の統合運用が必要であると予想される。このために、増強現実(Augmented Reality,AR)、仮想現実(Virtual Reality,VR)、混合現実(Mixed Reality,MR)などを効率的に支援するための拡張現実(eXtended Reality,XR)、人工知能(Artificial Intelligence,AI)及びマシンラーニング(Machine Learning,ML)を活用した5G性能改善及び複雑度減少、AIサービス支援、メタバースサービス支援、ドローン通信などに対する新しい研究が進行される予定である。
【0007】
また、このような5G移動通信システムの発展は、6G移動通信技術のテラヘルツ帯域でのカバレッジ保障のための新規波形(Waveform)、全次元多重入出力(Full Dimensional MIMO,FD-MIMO)、アレイアンテナ(Array Antenna)、大規模アンテナ(Large Scale Antenna)のような多重アンテナ送信技術、テラヘルツ帯域信号のカバレッジを改善するためにメタ物質(Metamaterial)ベースレンズ及びアンテナ、OAM(Orbital Angular Momentum)を用いた高次元空間多重化技術、RIS(Reconfigurable Intelligent Surface)技術だけでなく、6G移動通信技術の周波数効率向上及びシステムネットワーク改善のための全二重化(Full Duplex)技術、衛星(Satellite)、AI(Artificial Intelligence)を設計段階から活用し、終端間(End-to-End)AI支援機能を内在化してシステム最適化を実現するAIベース通信技術、端末演算能力の限界を超える複雑度のサービスを超高性能通信とコンピューティングリソースを活用して実現する次世代分散コンピューティング技術などの開発に基礎となり得るであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
network slice priority手法は、セル再選択(cell reselection)を用いて、端末が所望のスライスを提供するセルを選択できるようにすることである。このために必要なslice info情報は、基地局(RAN)のRRC(radio resource control)シグナリング又はブロードキャストによって端末に提供され、slice infoには、少なくとも、RANが提供する全てのスライスに対する識別子値(S-NSSAI)が含まれなければならず、よって、より効率的に無線リソースを使用する必要がある。
【0009】
そのために、本発明の一実施例は、スライス識別子値の代わりに、1つ以上のスライス識別子を代表するスライスグループ識別子値を活用できる方法を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明の一実施例は、ネットワークスライスグループを既存5Gシステムにおいて効率的に提供するための方法を提供することを目的とする。
【0011】
本発明で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示の一側面によれば、通信システムのAMF(access and mobility management function)によって行われる方法が提供される。前記方法は、端末がネットワークスライスグルーピングを支援することを指示する情報を含む登録要請メッセージを、前記端末から受信する段階;及び、1つ以上のTA(tracking area)で有効な、少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた少なくとも1つのネットワークスライスの関連情報を含む登録受諾メッセージを、前記端末に送信する段階を含んでよい。
【0013】
一実施例によれば、前記登録受諾メッセージは、前記少なくとも1つのTAの情報をさらに含んでよい。
【0014】
一実施例によれば、前記方法は、前記少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた前記少なくとも1つのネットワークスライスの前記関連情報を、NSSF(network slice selection function)から受信する段階をさらに含んでよい。
【0015】
一実施例によれば、前記登録受諾メッセージは、前記少なくとも1つのネットワークスライスグループの優先順位情報をさらに含んでよい。
【0016】
また、本開示は、無線通信システムにおける端末によって行われる方法を提供する。前記方法は、前記端末がネットワークスライスグルーピングを支援することを指示する情報を含む登録要請メッセージを、AMF(access and mobility management function)に送信する段階;及び、1つ以上のTA(tracking area)で有効な、少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた少なくとも1つのネットワークスライスの関連情報を含む登録受諾メッセージを、前記AMFから受信する段階を含んでよい。
【0017】
一実施例によれば、前記登録受諾メッセージは、前記少なくとも1つのTAの情報をさらに含んでよい。
【0018】
一実施例によれば、前記少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた前記少なくとも1つのネットワークスライスの前記関連情報は、NSSF(network slice selection function)から受信されてよい。
【0019】
一実施例によれば、前記登録受諾メッセージは、前記少なくとも1つのネットワークスライスグループの優先順位情報をさらに含み、前記優先順位情報は、セル再選択に使用されてよい。
【0020】
また、本開示は、通信システムのAMF(access and mobility management function)を提供する。前記AMFは、送受信部と、前記送受信部と連結され、端末がネットワークスライスグルーピングを支援することを指示する情報を含む登録要請メッセージを前記端末から受信し、1つ以上のTA(tracking area)で有効な、少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた少なくとも1つのネットワークスライスの関連情報を含む登録受諾メッセージを前記端末に送信する制御部と、を含んでよい。
【0021】
また、本開示は、無線通信システムにおける端末を提供する。前記端末は、送受信部と、前記送受信部と連結され、前記端末がネットワークスライスグルーピングを支援することを指示する情報を含む登録要請メッセージをAMF(access and mobility management function)に送信し、1つ以上のTA(tracking area)で有効な、少なくとも1つのネットワークスライスグループ及び前記少なくとも1つのネットワークスライスグループのそれぞれに含まれた少なくとも1つのネットワークスライスの関連情報を含む登録受諾メッセージを前記AMFから受信する制御部と、を含んでよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一実施例によれば、3GPP(登録商標) 5Gシステムにおいて、ネットワークスライスグループ識別子提供方法により、網事業者はより柔軟にスライスグループ識別子を提供することができる。
【0023】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明の特定実施例の上記の及び他の側面、特徴及び利点は、添付の図面と共に取られた次の説明からより明白になるであろう。
【0025】
【
図1】本発明の一実施例に係る、NG(new generation) setup request手順において基地局がNSGI(network slice group information)を取得する方法を示す。
【
図2】本発明の一実施例に係る、RAN configuration update手順において基地局がNSGI(network slice group information)を取得する方法を示す。
【
図3】本発明の一実施例に係る、端末に対するTA別NSGI情報(a list of TA list and NSGI)を端末登録手順において提供する方法を示す。
【
図4】本発明の一実施例に係る、端末に対するTA別NSGI情報(list of supported TA list and NSGI)をUE configuration update手順(すなわち、端末設定アップデート手順)において提供する方法を示す。
【
図5】本発明の一実施例に係る、基地局が自分の支援するスライスグループ情報をブロードキャストで提供する時に、端末がセル再選択(cell reselection)を行う手順を示す。
【
図6】本発明の一実施例に係る、基地局が自分の支援するスライスグループ情報をRRCシグナリングで端末に提供する時に、端末がセル再選択を行う手順を示す。
【
図7】本発明の一実施例に係る、基地局が自分の支援するスライスグループ情報を RRC signaling又はbroadcastメッセージで端末に提供する時に、端末がセル再選択を行う手順を示す。
【
図8】本発明の一実施例に係る端末の構成を示す図である。
【
図9】本発明の一実施例に係るネットワークエンティティ(network entity)の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施例を、添付の図面を参照して詳細に説明する。同一又は類似の構成要素に対しては、互いに異なる図面に図示されても同一又は類似の参照番号を付するものとする。本発明の要旨を曖昧にすることを避けるために、当該分野に公知の構成又は工程に関する詳細な説明は省略してよい。以下に説明される用語は、本発明における機能を考慮して定義されたものであり、これは、ユーザ、ユーザの意図、慣習などによって変わってよい。したがって、用語の定義は、明細書全般にわたる内容に基づいて下されるべきであろう。
【0027】
以下の説明で、接続ノード(node)を識別するための用語、網客体(network entity)を指す用語、メッセージを指す用語、網客体間のインターフェースを指す用語、様々な識別情報を指す用語などは、説明の便宜のために例示されるものである。したがって、本発明は後述する用語に限定されるものではなく、同等な技術的意味を有する対象を指す他の用語が使われてもよい。
【0028】
5G移動通信ネットワークは、5G UE(user equipment)(例えば、 端末(terminal))、5G RAN(radio access network)(例えは、基地局、gNB(5g nodeB)、eNB(evolved node B)など)、及び5Gコア網で構成される。5Gコア網は、UEの移動性管理機能を提供するAMF(access and mobility management function)、セッション管理機能を提供するSMF(session management function)、データ伝達の役割を担うUPF(user plane function)、政策制御機能を提供するPCF(policy control function)、加入者データ及び政策制御データなどのデータ管理機能を提供するUDM(unified data management)、及びUDMなどの様々なネットワーク機能(network function)のデータを保存するUDR(unified data repository)などのネットワーク機能(network function)で構成される。
【0029】
5Gシステムにおいてネットワークスライシング技術(network slicing)は、1つの物理ネットワークで仮想化された、独立した、様々な論理網を可能にする技術及び構造のことを指す。網事業者は、サービス/アプリケーションの特化された要求事項を満たすために、ネットワークスライス(network slice)という仮想の終端間(end-to-end)ネットワークを構成してサービスを提供する。このとき、ネットワークスライスは、S-NSSAI(single-network slice selection assistance information)という識別子で区分される。ネットワークは、端末登録手順(例えば、UE registration procedure)において、端末に許容されたスライス集合(例えば、allowed NSSAI(s))を送信し、端末は、それらのうち1つのS-NSSAI(すなわち、ネットワークスライス)を通じて生成されたPDU(protocol data unit)セッション(session)でアプリケーションデータを送受信する。
【0030】
一方、端末は、自分が所望するネットワークスライスを、端末が連結されているRANが支援しない場合に、当該ネットワークスライスを利用できない問題がある。これを解決するために、端末が再びRANを選択できるように(例えば、セル再選択(cell reselection))するnetwork slice priority手法が登場した。Network slice priority手法において、端末は、slice info(information)及びslice priority情報を用いてRANを選択できる。Slice info情報は、RANが端末にRRCシグナリングによって提供する情報で、RANが支援するスライス情報及び当該スライスに対してスライス別優先順位が決められた周波数に関する情報が含まれている。Slice priority情報は、端末がNAS(non-access stratum)層から取得する情報で、端末がセル(cell)再選択時に考慮するスライス別優先順位情報を示す。
【0031】
network slice priority手法は、セル再選択により、端末が所望のスライスを提供するセルを選択できるようにする。一方、そのために必要なslice info情報は、RANのRRCシグナリングによって端末に提供され、slice infoには、少なくとも、RANが提供する全てのスライスに対する識別子値(S-NSSAI)が含まれなければならず、よって、より効率的に無線リソースを使用する必要がある。そのために、スライス識別子値の代わりに、1つ以上のスライス識別子を代表するスライスグループ識別子値を活用する方法を考慮できる。
【0032】
本発明の一実施例には、無線通信システムにおいてネットワークスライスグループ提供方案を提示する。
【0033】
本発明の一実施例によれば、ネットワークスライスグループに関する情報を保存し、関連するサービスを提供するNSGMF(network slice group management function)を提案し、NSGMFを介してUE(すなわち、端末)とRAN(すなわち、基地局)にスライスグループに関する情報を提供する方法を提供できる。
【0034】
一方、前記NSGMFは、AMF、SMF、PCFなどのネットワークエンティティとは別個のネットワークエンティティであってよい。又は、実施例によって、NSGMFは、AMFに含まれる機能(function)であってよい。又は、実施例によって、NSGMFは、NSSF(network slice selection function)に含まれる機能であってよい。NSSFは、端末の要請したサービスに対してサービス可能な最適のネットワークスライスを選択し、網においてユーザに許可された要請サービスを支援できる最適のAMF又はAMFセット情報を提供するネットワークエンティティである。又は、実施例によって、NSGMFは、NSACF(network slice admission control(NSAC) function)に含まれる機能であってもよい。NSACFは、ネットワークスライス受諾制御(NSAC)機能を有するネットワークエンティティで、NSAC機能は、ネットワークスライス別登録端末数及び確立されたPDUセッション数(例えば、それぞれ、ネットワークスライス当たりに登録されたUEの数及びネットワークスライス当たりに確立されたPDUセッションの数)がそれぞれ、定義された最大値を超えないようにするものである。又は、実施例によって、NSGMFは、SMF、PCFなどの他のネットワークエンティティに含まれる機能であってもよい。
【0035】
また、本発明の一実施例において、NSGMFは、TA(tracking area)又は複数のTAに対して互いに異なるNSGS(network slice grouping scheme)(例えば、ネットワークスライスグループ化方法)を使用できるようにし、より柔軟にスライスグループを提供することができる。
【0036】
また、本発明の一実施例において、RANにNSGI(network slice group information)(例えば、ネットワークスライス識別子とネットワークスライスグループ識別子間のマッピング情報)を提供する時に、RANが提供するTA情報を考慮して必要なマッピング情報のみがNSGIに含まれるようにし、オーバーヘッドを最小化することができる。
【0037】
また、本発明の一実施例において、UEに提供されるTA別NSGI情報を決定するために事前に決定されるUE別TAリストを決定する時に、UEのTA移動記録情報などを考慮して適宜のTAリスト及びTA別NSGI情報を決定することができる。
【0038】
図1は、本発明の一実施例に係る、NG setup request手順において基地局がNSGIを取得する方法を示す。
【0039】
ここで、NG(new generation) setup request手順は、基地局(RAN)101とAMF102間のアプリケーションレベル設定データ(application level configuration data)をアップデートするために行われる手順を意味する。
【0040】
RAN101がネットワークスライスグループ化(network slice grouping)を支援する場合に、本手順においてRAN101はNSGIを受信することができる。
【0041】
NSGIは、スライスグループ識別子及び各グループ別スライス識別子が含まれた情報を示す。
【0042】
図1を参照すると、110段階で、RAN101はAMF102にNG setup requestメッセージを送ることができる。
【0043】
このとき、NG setup requestメッセージには、次の情報のうち少なくとも1つが含まれてよい:
【0044】
Global RAN Node ID、Supported TA Listなど。
【0045】
Supported TA Listには、RAN101が支援するTAに関する情報が含まれてよい。
【0046】
すなわち、TA別にTAに対する識別子を示すTAC(tracking area code)、及び当該TAでブロードキャストされるPLMN(public land mobile network)リスト情報が含まれてよい。
【0047】
PLMNリスト情報には、PLMN識別子を示すPLMN ID、及び該当するPLMN、及び当該のTAで支援されるスライス情報であるTAI(tracking area identity) slice support listが含まれてよい。
【0048】
実施例によって、RAN101にNSGIが必要なとき、RAN101は、NG setup requestメッセージにNSGI request情報を含むことができる。NSGI request情報は、NSGIが必要であることを指示する情報であり、実施例によって、前記NSGI request情報は識別子の形態であってよい。
【0049】
また、実施例によって、RAN101がネットワークスライスグループ化機能(すなわち、RAN101が支援するスライスに関する情報を無線チャネルで送信する時に、無線リソースを効率的に活用するために、複数のスライスを含むスライスグループ値で送信する機能)、network slice priority機能(端末のセル選択及びセル再選択を可能にするために、RAN101が端末に、自分が支援するスライス(又は、スライスグループ)に関する情報を提供する機能)を支援時にも、NG setup requestメッセージにNSGI requestを含むことができる。又は、実施例によって、前記RAN101がネットワークスライスグループ化機能及びnetwork slice priority機能を支援する場合に、NG setup requestメッセージにNSGI requestが含まれなくてよい。この場合にも、AMF102は、RAN101がNSGIを要請したと見なし、
図1の120段階以下の動作を行うことができる。
【0050】
120段階で、AMF102は、次の場合にNSGMF(network slice group management function)103にNSGIを要請するメッセージを送信することができる。実施例によって、前記要請メッセージはNSGI requestメッセージであってよい。
【0051】
AMF102がRAN101からNSGI request情報を受信した場合、RAN101がネットワークスライスグループ化機能を支援する場合、AMF102がネットワークスライスグループ化機能を支援する場合、など。
【0052】
前記NSGIを要請するメッセージ(AMFがNSGMFに送信するメッセージ)には、次の情報のうち少なくとも1つが含まれてよい。
【0053】
RAN ID(例えば、RAN識別子)、要素としてTA及びTA別支援されるスライスに関する情報を含むTAリストなど。
【0054】
130段階で、NSGMF103は、AMF102からメッセージを受信すれば、RAN101が支援するTAに対してTA別にスライス識別子としてスライスグループ識別子で割り当てる方式であるNSGS(network slice grouping scheme)を決定することができる。
【0055】
そして、NSGMF103は、決定されたNSGS方法により、当該RAN101が支援するTA別に支援するスライスに対するスライスグループ識別子マッピング情報(NSGI)(例えば、該当のスライスに対するNSGI)を決定することができる。
【0056】
NSGSの決定には、次の情報のうち少なくとも1つが考慮されてよい:
【0057】
RAN ID、RAN101が支援するTA、RAN101が支援するTAで支援するスライス情報、端末(UE)が網登録時に要請したスライス集合ヒストリー情報など。
【0058】
一方、当該TAに対するNSGS情報が既に存在する場合(例えば、当該TAが他のAMFによってNSGS、NSGIが決定された場合)に、NSGMF103は当該NSGIを使用することができる。
【0059】
NSGMF103はNSGS及びNSGIの決定後に、次の情報のうち少なくとも1つを保存することができる:
【0060】
RAN ID、NSGS、RAN101で支援するTA情報、TA別に支援するスライス情報、TA別NSGIなど。
【0061】
140段階で、NSGMF103は120段階のメッセージを受信し、130段階後にAMF102に送信するメッセージで次の情報を送信することができる:
【0062】
130段階でRAN101が支援する全てのTAに対してTA別に決定されたNSGI情報(すなわち、a list of TA list and NSGI)、RAN IDなど。ここで、RAN101が支援する全てのTAに対して同一のNSGIが割り当てられるとき、TAリスト情報(例えば、TA識別子リスト情報)は省略されてよい。
【0063】
このとき、前記情報が送信されるメッセージは、NSGI responseメッセージであってよい。
【0064】
150段階で、AMF102は、110段階に対する応答メッセージとしてNG setup responseメッセージをRAN101に送信できる。
【0065】
このとき、当該メッセージにはNSGI情報が含まれてよい:
【0066】
RAN101は、NSGIを用いてUEに送る情報において、UEにスライス識別子の代わりにスライスグループ識別子(slice group identifier)を使用することができる。
【0067】
図2は、本発明の一実施例に係る、RAN configuration update手順において基地局がNSGIを取得する方法を示す。
【0068】
ここで、RAN configuration update手順は、基地局(RAN)201とAMF202間のアプリケーションレベル設定データ(application level configuration data)をアップデートするために行われる手順を意味する。
【0069】
RAN201がネットワークスライスグループ化を支援する場合に、本手順においてRAN201はNSGIを受信することができる。
【0070】
NSGIは、スライスグループ識別子及び各グループ別スライス識別子が含まれた情報を示す。
【0071】
図2を参照すると、210段階で、RAN201はAMF202にRAN configuration updateメッセージを送ることができる。
【0072】
このとき、RAN configuration updateメッセージには、次の情報のうち少なくとも1つが含まれてよい:
【0073】
Global RAN Node ID、Supported TA Listなど。
【0074】
Supported TA Listには、RAN201が支援するTAに関する情報が含まれてよい。
【0075】
すなわち、TA別にTAに対する識別子を示すTAC、及び当該TAでブロードキャストされるPLMNリスト情報が含まれてよい。
【0076】
PLMNリスト情報には、PLMN識別子を示すPLMN Identity、及び該当するPLMN、及び該当のTAで支援されるスライス情報であるTAI slice support listが含まれてよい。
【0077】
実施例によって、RAN201がNSGI情報が必要であるか、NSGIのアップデートが必要であると判断するとき(例えば、RAN201が支援するTAリスト変更又はTA別スライス支援情報変更など)、RAN201は、RAN configuration updateメッセージにNSGI requestを含むことができる。NSGI request情報は、NSGIが必要であることを指示する情報であり、実施例によって、前記NSGI request情報は識別子の形態であってよい。
【0078】
また、実施例によって、RAN201がネットワークスライスグループ化機能(例えば、RAN201が支援するスライスに関する情報を無線チャネルで送信するとき、無線リソースを効率的に活用するために複数のスライスを含むスライスグループ値で送信する機能)、network slice priority機能(端末のセル選択及びセル再選択を可能にするために、RAN201が端末に、自分が支援するスライス(又は、スライスグループ)に関する情報を提供する機能)を支援時にもRAN configuration updateメッセージにNSGI requestを含むことができる。
【0079】
又は、実施例によって、前記RAN201がネットワークスライスグループ化機能及びnetwork slice priority機能を支援する場合に、RAN configuration updateメッセージにNSGI requestが含まれなくてよい。この場合にもAMF202はRAN201がNSGIを要請したと見なし、
図2の220段階以下の動作を行うことができる。
【0080】
220段階で、AMF202は、次の場合にNSGMF(network slice group management function)203にNSGIを要請するメッセージを送信することができる。実施例によって、前記要請メッセージはNSGI requestメッセージであってよい。
【0081】
AMF202がRAN201からNSGI request情報を受信した場合、RAN201がネットワークスライスグループ化機能を支援する場合、AMF202がネットワークスライスグループ化機能を支援する場合、など。
【0082】
前記NSGIを要請するメッセージ(AMF202がNSGMF203に送信するメッセージ)には、次の情報のうち少なくとも1つが含まれてよい。
【0083】
RAN ID、要素としてTA及びTA別に支援されるスライスに関する情報を含むTAリストなど。
【0084】
230段階で、NSGMF203は、AMF202からメッセージを受信すれば、RAN201が支援するTAに対してTA別にスライス識別子をスライスグループ識別子として割り当てる方式であるNSGS(Network slice grouping scheme)を決定できる。
【0085】
そして、NSGMF203は、決定された方法により、当該RAN201が支援するTAで支援されるスライスに対するスライスグループ識別子マッピング情報(NSGI)(例えば、当該スライスに対するNSGI)を決定できる。
【0086】
NSGSの決定には、次の情報のうち少なくとも1つが考慮されてよい:
【0087】
RAN ID、RANが支援するTA、RAN201が支援するTAで支援するスライス情報、端末(UE)が網登録時に要請したスライス集合ヒストリー情報など。
【0088】
一方、当該TAに対するNSGS情報が既に存在する場合(例えば、当該TAに対して他のAMFによってNSGS、NSGIが決定された場合)に、NSGMF203は当該NSGIを使用することができる。
【0089】
NSGMF203は、NSGS及びNSGIの決定後に、次の情報のうち少なくとも1つを保存することができる:
【0090】
RAN ID、NSGS、RANで支援するTA情報、TA別に支援するスライス情報、TA別NSGIなど。
【0091】
240段階で、NSGMF201は220段階のメッセージを受信し、230段階後に、AMF202に送信するメッセージで次の情報を送信することができる:
【0092】
230段階でRAN201が支援する全てのTAに対して、TA別に決定されたNSGI情報(すなわち、a list of TA list and NSGI)、RAN IDなど。ここで、RAN201が支援する全てのTAに対して同一のNSGIが割り当てられるとき、TAリスト情報(例えば、TA識別子リスト情報)は省略されてよい。
【0093】
このとき、前記情報が送信されるメッセージは、NSGI responseメッセージであってよい。
【0094】
250段階で、AMF202は、210段階に対する応答メッセージとしてRAN configuration update acknowledgeメッセージをRAN201に送信する。
【0095】
このとき、当該メッセージにはNSGI情報が含まれてよい。
【0096】
RAN201は、NSGIを用いてUEに送る情報において、UEにスライス識別子の代わりにスライスグループ識別子(slice group identifier)を使用することができる。
【0097】
図3は、本発明の一実施例に係る、端末に対するTA別NSGI情報(a list of TA list and NSGI)を端末登録手順において提供する方法を示す。
【0098】
図3を参照すると、310段階で、端末(UE)301は基地局(RAN)302にAN message(AN parameter、registration request)を送信できる。このとき、registration requestメッセージにはUE識別子(SUCI(subscription concealed identifier)、5G-GUTI(5G-globally unique temporary identity)、又はPEI(permanent equipment identifier)など)、requested NSSAI、UE MM(mobility management) core network capabilityなどのうち少なくとも1つが含まれてよい。
【0099】
実施例によって、registration requestメッセージには、UEがスライスグループ化(slice grouping)を支援するか否かが含まれてよい。
【0100】
実施例によって、registration requestメッセージには、UE301がNSP(network slice priority)を支援するか否かと関連した情報が含まれてよい。このとき、ネットワークスライスグループ化支援の有無とnetwork slice priority支援の有無は、1つの指示子で提供されてよい。
【0101】
320段階で、RAN302は、UE301から受信したAN message内の情報に基づいてAMF303を選択することができる。
【0102】
330段階で、RAN302はAMF303にN2 message(N2 parameters、registration request)を伝達できる。N2 parameterにはselected PLMN ID、UE位置情報、UE context requestなどが含まれてよい。
【0103】
このとき、N2 messageにはRAN IDが含まれてよい。
【0104】
340段階で、UE登録手順において必要な段階が行われてよい。
【0105】
350段階で、AMF303は、次の状況のうち1つを満たす場合に、NSGMF304に、UE301のa list of TA list and NSGIを要請するメッセージを送ることができる:
【0106】
UE301がネットワークスライスグループ化を支援する場合、及びAMF303がネットワークスライスグループ化を支援する場合。
【0107】
実施例によって、前記AMF303がNSGMF304に送るメッセージは、NSGI requestメッセージであってよい。
【0108】
AMF303は、NSGMF304に送るメッセージに、次の情報のうち少なくとも1つを含むことができる:
【0109】
UE301のa list of TA list and NSGIを要請する指示子、UE ID、UE位置(例えば、TA)、UE301に許容されたスライス集合(allowed NSSAI)、UE301に設定されたスライス集合(例えば、Configured NSSAI、及びDefault Configured NSSAI)、UE301が要請するスライス集合(例えば、Requested S-NSSAIs)など。
【0110】
AMF303は、次の状況のうち1つを満たす場合に、NSGMF304に、UE301の NSP(network slice priority)情報(例えば、スライスに対してスライス別優先順位情報が含まれた情報)を要請するメッセージを送ることができる:
【0111】
UE301がnetwork slice priority機能を支援する場合、及びAMF303がnetwork slice priorityを支援する場合。
【0112】
実施例によって、前記AMF303がNSGMF304に送るメッセージは、NSP requestメッセージであってよい。
【0113】
AMF303は、NSGMF304に送るメッセージに、次の情報のうち少なくとも1つを含むことができる:
【0114】
NSP情報を要請する指示子、UE ID、UE位置情報(例えば、TA)、UE301に許容されたスライス集合と関連した情報(例えば、allowed NSSAI)、UE301に設定されたスライス集合と関連した情報(例えば、configured NSSAI、default configured NSSAI)、UE301が要請するスライス集合と関連した情報(例えば、requested S-NSSAIs)、など。
【0115】
360段階で、NSGMF304は、受信メッセージにUE IDが含まれているか、UE301に対するa list of TA list and NSGIを要請する指示子が含まれていると、list of TA list and NSGIを 計算/決定/識別後にAMF303に送信することができる。
【0116】
実施例によって、list of TA list and NSGIはNSGI responseメッセージに含まれ、前記NSGMF304からAMF303に送信されてよい。
【0117】
list of TA list and NSGIには次の情報が含まれてよい:
【0118】
TA情報(例えば、TAリスト)及び当該TAリストで有効なNSGI。
【0119】
list of TA list and NSGIの計算時に、まず、NSGMF304は、UE301に対してNSGIが提供されるべきTAリストを計算し、NSGMF304に保存された情報を用いて、そのTAリスト内のTA又はTAに対して該当するNSGI情報を探す。
【0120】
NSGMF304は、UE301に対してNSGIが提供されるべきTAリストを計算時に、次の情報のうち少なくとも1つを考慮できる:
【0121】
UE301のTA移動記録情報、350段階で受信した情報、NSGMF304に保存されたRAN ID別NSGS、supported TA list、supported slices、NSGI情報、など。
【0122】
また、NSGMF304は、受信メッセージにUE IDが含まれているか、UE301に対するNSP情報を要請する指示子が含まれていると、NSP情報の計算後にAMFに送信できる。
【0123】
実施例によって、NSP情報はNSGI responseメッセージに含まれ、前記NSGMF304からAMF303に送信されてよい。
【0124】
NSP情報には、次の情報のうち少なくとも1つが含まれてよい:
【0125】
スライスに対するスライス別優先順位情報、又はTAに対してTA別にスライスに対するスライス別優先順位情報など
【0126】
NSP情報で対象とするスライスを構成時に、次の情報のうち少なくとも1つが考慮されてよい:
【0127】
UE301の位置、UE301のRA、又はNSGI別TAリストなどを考慮したTA集合に提供されるスライスに関する情報、UE301の加入者情報に含まれたスライス集合情報(すなわち、subscribed S-NSSAIs)、UE301の設定スライス集合情報(例えば、configured NSSAI)など。
【0128】
370段階で、AMF303はN2メッセージ内にregistration acceptメッセージを含めてRAN302に送信できる。このとき、AMF303は、360段階でlist of TA list and NSGIを受信した場合に、registration acceptメッセージに、360段階で受信したlist of TA list and NSGIを含めることができる。
【0129】
RAN302は、AMF303から受信したN2メッセージ内registration acceptメッセージをUE301に伝達することができる。
【0130】
UE301は、list of TA list and NSGIを受信すれば、セル再選択時に、位置(すなわち、TA)によってスライス識別子別にいかなるslice group identifierを使用するべきか(すなわち、TAによっていかなるNSGIを使用するべきか)が分かる。
【0131】
AMF303は、N2メッセージ内にregistration acceptメッセージを含めてRAN302に送信できる。このとき、AMF303は、360段階でNSP情報を受信した場合に、registration acceptメッセージに360段階で受信したNSP情報を含めることができる。
【0132】
RAN302は、AMF303から受信したN2メッセージ内registration acceptメッセージを、UE301に伝達できる。
【0133】
UE301は、NSP情報を受信すれば、セル再選択手順実行時又は初期接続手順(random access channel(RACH) procedure)実行時に、NSP情報に基づいてセルを選択することができる。
【0134】
図4は、本発明の一実施例に係る、端末に対するTA別NSGI情報(a list of TA list and NSGI)をUE configuration update手順(すなわち、端末設定アップデート手順)において提供する方法を示す。
【0135】
図4を参照すると、410段階で、端末(UE)401に対するa list of TA list and NSGI変更が必要なとき、NSGMF404は、UE401に対するa list of TA list and NSGIを新しく 計算/決定/識別し、AMF403に伝達できる。また、410段階で、端末(UE)401に対するNSP情報変更が必要なとき、NSGMF404はUE401に対するNSP情報を新しく計算し、AMF403に伝達できる。
【0136】
420段階で、AMF403は、UE401に対する変更されたa list of TA list and NSGIをUE401に伝達するために、UE configuration update commandメッセージにUE401に対するa list of TA list and NSGIを含めて(基地局402を介して)UE401に送信することができる。このとき、UE configuration update commandには、UE401が当該メッセージを受信したことを知らせることを示す指示子が含まれてよい。
【0137】
420段階で、AMF403は、UE401に対する変更されたNSP情報をUE401に伝達するために、UE configuration update commandメッセージにUE401に対するNSP情報を含めて(基地局402を介して)UE401に送信することができる。このとき、UE configuration update commandには、UE401が当該メッセージを受信したことを知らせることを示す指示子が含まれてよい。
【0138】
430段階で、UE401は、既存a list of TA list and NSGIを、420段階で受信したa list of TA list and NSGIにアップデートすることができる。また、UE401は、既存NSP情報を、420段階で受信したNSP情報にアップデートすることができる。
【0139】
420段階で、UE401が当該メッセージを受信することを知らせることを示す指示子が含まれているか、UE configuration update commandにa list of TA list and NSGIが含まれていると、UE401は、UE configuration update completeメッセージを(基地局402を介して)AMF403に送信することができる。また、420段階で、UE401が当該メッセージを受信したことを知らせることを示す指示子が含まれているか、UE configuration update commandにNSP情報が含まれていると、UE401は、UE configuration update completeメッセージを(基地局402を介して)AMF403に送信することができる。
【0140】
図5は、本発明の一実施例に係る、基地局が自分の支援するスライスグループ情報をブロードキャストで提供時に、端末がセル再選択を行う手順を示す。
【0141】
図5を参照すると、510段階で、端末(UE)501がスライスグループ化(slice grouping)を支援し、NSGI(すなわち、スライス識別子とスライスグループ識別子間のマッピング情報)を有しており、UE501の所望するネットワークスライスが現在サービス中の基地局(RAN)で支援されていないことを識別した場合に、UE501は、セル再選択手順を行うことができる。
【0142】
520段階で、スライスグループ化を支援し、NSGIを受信した周辺基地局(すなわち、RAN1など)502は、受信したNSGIによって自分が支援するスライスグループ識別子情報が含まれたslice infoをbroadcastメッセージに含めてブロードキャストすることができる。
【0143】
530段階で、UE501は、所望のスライスにマップされるスライスグループ識別子情報と、受信されたbroadcastメッセージ内に含まれたスライスグループ識別子情報とを比較し、当該スライスグループを支援するRAN1 502を選択することができる。
【0144】
540段階で、UE501は、新しく選択されたRAN1 502を介して網登録手順を行うことができる。
【0145】
このとき、UE501は、網登録要請メッセージのrequested NSSAI(例えば、要請するスライス情報)に所望のネットワークスライス情報を含めることができる。
【0146】
図6は、本発明の一実施例に係る、基地局がRRCシグナリングによって自分が支援するスライスグループ情報を端末に提供時に、端末がセル再選択を行う手順を示す。
【0147】
図6を参照すると、610段階で、端末(UE)601がスライスグループ化を支援し、NSGI(すなわち、スライス識別子とスライスグループ識別子間のマッピング情報)を有しており、UE601の所望するネットワークスライスが現在サービス中の基地局(RAN)で支援されていないことを識別した場合に、UE601は、セル再選択手順を行うことができる。
【0148】
620段階で、スライスグループ化を支援し、NSGIを受信したRAN1 602は、受信したNSGIによって、自分が支援するスライスグループ識別子情報が含まれたslice infoをRRC signalingメッセージに含めてUE601に送信することができる。
【0149】
630段階で、UE601は、所望のスライスにマップされるスライスグループ識別子情報と、受信されたRRC signalingメッセージ内に含まれたスライスグループ識別子情報とを比較し、当該スライスグループを支援する場合に、当該RAN1 602を選択することができる。
【0150】
640段階で、UE601は、新しく選択されたRAN1 602を介して網登録手順を行うことができる。
【0151】
このとき、UE601は、網登録要請メッセージのrequested NSSAI(例えばち、要請するスライス情報)に所望のネットワークスライス情報を含めることができる。
【0152】
図7は、本発明の一実施例に係る、基地局がRRC signaling又はbroadcastメッセージを用いて自分が支援するスライスグループ情報を提供時に、端末がセル再選択を行う手順を示す。
【0153】
図7を参照すると、710段階で、端末(UE)701がスライスグループ化を支援し、NSGI(すなわち、スライス識別子とスライスグループ識別子間のマッピング情報)を有しており、UE701の所望するネットワークスライスが現在サービス中の基地局(RAN)で支援されていないことを識別した場合に、UE701はセル再選択手順を行うことができる。
【0154】
720段階で、スライスグループ化を支援し、NSGIを受信したRAN1702は、受信したNSGIによって、自分が支援するスライスグループ識別子情報が含まれたslice infoをRRC signalingメッセージに含めてUE701に送信することができる。また、730段階で、スライスグループ化を支援し、NSGIを受信したRAN2703は、受信したNSGIによって、自分が支援するスライスグループ識別子情報が含まれたslice infoをbroadcastメッセージに含めてブロードキャストすることができる。
【0155】
740段階で、UE701は、所望のスライスにマップされるスライスグループ識別子情報と、broadcastメッセージ及びRRC signalingメッセージ内に含まれたスライスグループ識別子情報とを比較し、当該スライスグループを支援するRANを選択することができる。
【0156】
750段階で、UE701は、新しく選択されたRANを介して網登録手順を行うことができる。
【0157】
このとき、UE701は、網登録要請メッセージのrequested NSSAI(すなわち、要請するスライス情報)に所望のネットワークスライス情報を含めることができる。
【0158】
図8は、本発明の一実施例に係る端末の構成を示す図である。
【0159】
図8を参照すると、本発明の一実施例に係る端末は、送受信部820、及び端末の動作全般を制御する制御部810を含んでよい。そして、前記送受信部820は、送信部825及び受信部823を含んでよい。
【0160】
送受信部820は他のネットワークエンティティと信号を送受信することができる。
【0161】
制御部810は、上述した実施例のうちいずれか1つの動作を行うように端末を制御することができる。一方、前記制御部810及び送受信部820は必ずしも別個のモジュールとして具現されず、単一チップのような形態で1つの構成部として具現されてよいことは勿論である。そして、前記制御部810及び送受信部820は電気的に連結されてよい。そして、例えば、制御部810は、回路(circuit)、アプリケーション特定(application-specific)回路、又は少なくとも1つのプロセッサ(processor)であってよい。また、端末の動作は、該当のプログラムコードを保存したメモリ装置を、端末内の任意の構成部に備えることによって実現されてよい。
【0162】
図9は、本発明の一実施例に係るネットワークエンティティ(network entity)の構成を示す図である。
【0163】
本発明のネットワークエンティティは、システム具現によってネットワークファンクション(network function)を含む概念である。
【0164】
図9を参照すると、本発明の一実施例に係るネットワークエンティティは、送受信部920、及びネットワークエンティティの動作全般を制御する制御部910を含んでよい。そして、前記送受信部920は、送信部925及び受信部923を含んでよい。
【0165】
送受信部920は他のネットワークエンティティと信号を送受信することができる。
【0166】
制御部910は、上述した実施例のうちいずれか1つの動作を行うようにネットワークエンティティを制御することができる。一方、前記制御部910及び送受信部920は必ずしも別個のモジュールとして具現されず、単一チップのような形態で1つの構成部として具現されてよいことは勿論である。そして、前記制御部910及び送受信部920は電気的に連結されてよい。そして、例えば、制御部910は、回路(circuit)、アプリケーション特定(application-specific)回路、又は少なくとも1つのプロセッサ(processor)であってよい。また、ネットワークエンティティの動作は、該当のプログラムコードを保存したメモリ装置をネットワークエンティティ内の任意の構成部に備えることによって実現されてよい。
【0167】
前記ネットワークエンティティは、基地局(RAN)、AMF、SMF、UPF、PCF、NSGMF、NSSF、NSACF、UDM、UDRのいずれか1つであってよい。
【0168】
図1~
図9が例示する構成、制御/データ信号送信方法の例示、動作手順の例示及び構成は、本開示の権利範囲を限定するための意図がないことに留意すべきである。すなわち、
図1~
図9に示している全ての構成部、エンティティ、又は動作の段階が、開示の実施のための必須構成要素であると解釈されてはならず、一部の構成要素のみを含むだけでも開示の本質を逸脱しない範囲内で具現が可能である。
【0169】
前述したネットワークエンティティ又は端末の動作は、該当のプログラムコードを保存したメモリ装置をネットワークエンティティ又は端末装置内の任意の構成部に備えることによって実現されてよい。すなわち、ネットワークエンティティ又は端末装置の制御部は、メモリ装置内に保存されたプログラムコードをプロセッサ或いはCPU(Central Processing Unit)によって読み込んで実行することによって前述の動作を実行することができる。
【0170】
本明細書で説明されるネットワークエンティティ、基地局又は端末装置の様々な構成部、モジュール(module)などは、相補性金属酸化膜半導体(complementary metal oxide semiconductor)ベース論理回路のようなハードウェア(hardware)回路と、ファームウェア(firmware)と、ソフトウェア(software)及び/或いはハードウェアとファームウェア及び/或いはマシン可読媒体に組み込まれたソフトウェアの組合せのようなハードウェア回路を用いて動作されてもよい。例えば、様々な電気構造及び方法は、トランジスタ(transistor)と、論理ゲート(logic gate)と、注文型半導体のような電気回路を用いて実施されてよい。
【0171】
一方、本開示の詳細な説明では具体的な実施例に関して説明したが、本開示の範囲から逸脱しない限度内で様々な変形が可能であることは勿論である。したがって、本開示の範囲は、説明された実施例に限定して定められてはならず、後述する特許請求の範囲及びこの特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。
【符号の説明】
【0172】
102 AMF
103 NSGMF
202 AMF
203 NSGMF
301 UE
302 RAN
303 AMF
304 NSGMF
401 UE
402 RAN
403 AMF
404 NSGMF
501 UE
502 周辺基地局(すなわち、RAN1など)
601 UE
701 UE
810 制御部
820 送受信部
823 受信部
825 送信部
910 制御部
920 送受信部
923 受信部
925 送信部
【国際調査報告】