(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて上りリンク送受信を行う方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/21 20230101AFI20241024BHJP
H04W 72/11 20230101ALI20241024BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20241024BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W72/11
H04W28/04 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525942
(86)(22)【出願日】2022-11-04
(85)【翻訳文提出日】2024-06-05
(86)【国際出願番号】 KR2022017285
(87)【国際公開番号】W WO2023080731
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0150817
(32)【優先日】2021-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】イ ヨンテ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチョル
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンウク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
無線通信システムにおいて上りリンク送受信を行う方法及び装置が開示される。本開示の一実施例に係る端末が上りリンク送信を行う方法は、グループ共通SPS PDSCHのための複数の設定を含む情報を受信する段階と、前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを受信する段階と、特定PUCCHリソースで、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報を多重化して決定された情報を送信する段階と、を含んでよい。ここで、前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モードと設定されることに基づいて、前記HARQ-ACK情報は、他のHARQ-ACK報告モードに転換して多重化されてよい。前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されないことに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定されてよい。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末によって上りリンク送信を行う方法であって、前記方法は、
グループ共通半持続的(semi-persistent scheduling,SPS)物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)のための複数の設定を含む情報を受信する段階と、
前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを受信する段階と、
特定物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソースで、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK(Hybrid Automatic repeat request-acknowledgement)情報を多重化して決定された情報を送信する段階と、を含み、
前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モードと設定されることに基づいて、前記HARQ-ACK情報は、他のHARQ-ACK報告モードに転換して多重化され、
前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されないことに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定される、方法。
【請求項2】
前記特定HARQ-ACK報告モードは、ACK値のみを含むHARQ-ACK情報は送信されず、NACK(non-ACK)である場合にのみHARQ-ACK情報が送信されることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記他のHARQ-ACK報告モードは、送信ブロックが成功裏にデコードされたか否かに基づくACK値又はNACK値がHARQ-ACK情報として生成されることを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記特定PUCCHリソースは、前記他のPUCCH設定に含まれるSPS PUCCH AN(AckNack)関連リスト情報及び前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報のビット数に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されることに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記特定PUCCHリソースは、前記PUCCH設定に含まれるマルチキャストのためのSPS PUCCH AN(AckNack)関連リスト情報及び前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報のビット数に基づいて決定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報の多重化は、前記複数のグループ共通SPS PDSCHそれぞれに対するHARQ-ACK情報を運ぶPUCCHリソースが同一の上りリンクスロットに割り当てられることに基づいて行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の設定のそれぞれに対してG-CS-RNTI(group-configured scheduling-radio network temporary identifier)が設定され、
前記複数のグループ共通SPS PDSCHの送信は、前記G-CS-RNTIでスクランブルされたDCIフォーマットに基づいてそれぞれ活性化される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記特定HARQ-ACK報告モードは、2つのHARQ-ACK報告モードのうち一つを指示するマルチキャスト関連HARQフィードバックオプション情報に基づいて設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記HARQ-ACK情報が前記他のHARQ-ACK報告モードに転換して多重化される方式は、前記複数のグループ共通SPS PDSCHの個数とあらかじめ設定された閾値間の比較結果に基づいて実行の有無が決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
無線通信システムにおいて上りリンク送信を行う端末であって、前記端末は、
1つ以上の送受信機(transceiver)と、
前記1つ以上の送受信機と連結された1つ以上のプロセッサと、を含み、
前記1つ以上のプロセッサは、
グループ共通半持続的(semi-persistent scheduling,SPS)物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)のための複数の設定を含む情報を受信し、
前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを受信し、
特定物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソースで、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK(Hybrid Automatic repeat request-acknowledgement)情報を多重化して決定された情報を送信する、ように設定し、
前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モードと設定されることに基づいて、前記HARQ-ACK情報は、他のHARQ-ACK報告モードに転換して多重化され、
前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されないことに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定される、端末。
【請求項12】
無線通信システムにおいて基地局が上りリンク受信を行う方法であって、前記方法は、
グループ共通半持続的(semi-persistent scheduling,SPS)物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)のための複数の設定を含む情報を送信する段階と、
前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを送信する段階と、
特定物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソースで、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK(Hybrid Automatic repeat request-acknowledgement)情報が多重化された情報を受信する段階と、を含み、
前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モードと設定されることに基づいて、前記HARQ-ACK情報は、他のHARQ-ACK報告モードに転換して多重化され、
前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されないことに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定される、方法。
【請求項13】
無線通信システムにおいて上りリンク受信を行う基地局であって、前記基地局は、
1つ以上の送受信機(transceiver)と、
前記1つ以上の送受信機と連結された1つ以上のプロセッサと、を含み、
前記1つ以上のプロセッサは、
グループ共通半持続的(semi-persistent scheduling,SPS)物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)のための複数の設定を含む情報を送信し、
前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを送信し、
特定物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソースで、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK(Hybrid Automatic repeat request-acknowledgement)情報が多重化された情報を受信する、ように設定し、
前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モードと設定されることに基づいて、前記HARQ-ACK情報は、他のHARQ-ACK報告モードに転換して多重化され、
前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されないことに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定される、基地局。
【請求項14】
無線通信システムにおいて端末を制御するように設定されるプロセシング装置であって、前記プロセシング装置は、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサに動作可能に連結され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて、請求項1~10のいずれか一項による方法を行うための命令を保存する1つ以上のコンピュータメモリと、を含む、プロセシング装置。
【請求項15】
1つ以上の命令を保存する1つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体であって、
前記1つ以上の命令は1つ以上のプロセッサによって実行され、無線通信システムで装置が、請求項1~10のいずれか一項による方法を行うように制御する、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて上りリンク送受信を行う方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。しかしながら、移動通信システムは音声に留まらずデータサービスまで領域を拡張し、現在、爆発的なトラフィックの増加によってリソースの不足現象が発生しており、ユーザもより高速のサービスを要求していることから、より発展した移動通信システムが望まれている。
【0003】
次世代移動通信システムの要求条件は、大きく、爆発的なデータトラフィックの受容、ユーザ当たりの送信率の画期的な増加、大幅に増加した連結デバイス個数の受容、非常に低い端対端遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率の支援である。そのために、二重接続性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)支援、端末ネットワーキング(Device Networking)などの様々な技術が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の技術的課題は、無線通信システムにおいて上りリンク送受信を行う方法及び装置を提供することである。
【0005】
また、本開示の更なる技術的課題は、複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報を多重化する方法及び装置を提供することである。
【0006】
本開示で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施例によれば、無線通信システムにおいて端末によって上りリンク送信を行う方法は、グループ共通半持続的(semi-persistent scheduling,SPS)物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)のための複数の設定を含む情報を受信する段階と、前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを受信する段階と、特定物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソースで、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK(Hybrid Automatic repeat request-acknowledgement)情報を多重化して決定された情報を送信する段階と、を含んでよい。前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モードと設定されることに基づいて、前記HARQ-ACK情報は、他のHARQ-ACK報告モードに転換して多重化されてよい。前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されないことに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定されてよい。
【0008】
本開示のさらに他の実施例として、無線通信システムにおいて基地局が上りリンク受信を行う方法は、グループ共通半持続的(semi-persistent scheduling,SPS)物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)のための複数の設定を含む情報を送信する段階と、前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを送信する段階と、特定物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソースで、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK(Hybrid Automatic repeat request-acknowledgement)情報が多重化された情報を受信する段階と、を含んでよい。前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モードと設定されることに基づいて、前記HARQ-ACK情報は、他のHARQ-ACK報告モードに転換して多重化されてよい。前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されないことに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定されてよい。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施例によれば、無線通信システムにおいて上りリンク送受信を行う方法及び装置を提供することができる。
【0010】
本開示の一実施例によれば、複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報を多重化する方法及び装置を提供することができる。
【0011】
本開示の一実施例によれば、グループ共通SPS PDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACKをACK/NACKベースHARQ-ACKに変換して多重化する場合に、多重化されたHARQ-ACK情報の送信のためのPUCCHリソース決定の曖昧さを除去することができる。
【0012】
本開示から得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本開示に関する実施例を提供し、詳細な説明と一緒に本開示の技術的特徴を説明する。
【0014】
【
図1】本開示の適用が可能な無線通信システムの構造を例示する。
【
図2】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
【
図3】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【
図4】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。
【
図5】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
【
図6】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
【
図7】本開示の実施例に係る上りリンク送受信方法に対する端末の動作を例示する図である。
【
図8】本開示の実施例に係る上りリンク送受信方法に対する基地局の動作を例示する図である。
【
図9】本開示の一実施例に係るネットワーク側及び端末のシグナリング手順を説明するための図である。
【
図10】本開示の一実施例に係る無線通信装置を例示するブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示に係る好ましい実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態を説明するためのもので、本開示の実施が可能な唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本開示の完全な理解を提供するために具体的細部事項を含む。ただし、当業者には、このような具体的細部事項無しにも本開示が実施可能であることが理解される。
【0016】
場合によって、本開示の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置が省略されてもよく、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示されてもよい。
【0017】
本開示において、ある構成要素が他の構成要素と“連結”、“結合”又は“接続”されているするとき、これは直接の連結関係の他、それらの間にさらに他の構成要素が存在する間接の連結関係も含むことができる。また、本開示において用語“含む”又は“有する”とは、言及された特徴、段階、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定するものの、1つ以上の他の特徴、段階、動作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しない。
【0018】
本開示において、“第1”、“第2”などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的に使われるだけで、構成要素を制限するために使われることはなく、特に言及されない限り、構成要素間の順序又は重要度などを限定しない。したがって、本開示の範囲内で、一実施例における第1構成要素は他の実施例において第2構成要素と称することもでき、同様に、一実施例における第2構成要素を他の実施例において第1構成要素と称することもできる。
【0019】
本開示で使われる用語は、特定実施例に関する説明のためのもので、特許請求の範囲を限定するためのものではない。実施例の説明及び添付する特許請求の範囲で使用される通り、単数形態は、文脈において特に断らない限り、複数形態も含むように意図したものである。本開示に使われる用語“及び/又は”は、関連した列挙項目のうちの一つを指してもよく、又はそれらのうち2つ以上の任意の及び全ての可能な組合せを指して含むことを意味する。また、本開示において、単語の間における“/”は、別に断らない限り、“及び/又は”と同じ意味を有する。
【0020】
本開示は、無線通信ネットワーク又は無線通信システムを対象にして説明し、無線通信ネットワークにおいてなされる動作は、当該無線通信ネットワークを管轄する装置(例えば、基地局)がネットワークを制御し、信号を送信(transmit)又は受信(receive)する過程においてなされるか、当該無線ネットワークに結合した端末がネットワークとの又は端末間の信号を送信又は受信する過程においてなされてよい。
【0021】
本開示において、チャネルを送信又は受信するということは、当該チャネルで情報又は信号を送信又は受信するという意味を含む。例えば、制御チャネルを送信するということは、制御チャネルで制御情報又は信号を送信するということを意味する。類似に、データチャネルを送信するということは、データチャネルでデータ情報又は信号を送信するということを意味する。
【0022】
以下において、下りリンク(DL:downlink)は、基地局から端末への通信を意味し、上りリンク(UL:uplink)は、端末から基地局への通信を意味する。下りリンクにおいて、送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部であってよい。上りリンクにおいて、送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部であってよい。基地局は第1通信装置と、端末は第2通信装置と表現されてよい。基地局(BS:Base Station)は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、gNB(Next Generation NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、ネットワーク(5Gネットワーク)、AI(Artificial Intelligence)システム/モジュール、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。また、端末(Terminal)は、固定されるか移動性を有してよく、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置、車両(vehicle)、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。
【0023】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような様々な無線接続システムに用いられてよい。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術によって具現されてよい。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現されてよい。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現されてよい。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)/LTE-A proは、3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は、3GPP LTE/LTE-A/LTE-A proの進化したバージョンである。
【0024】
説明を明確にするために、3GPP通信システム(例えば、LTE-A、NR)に基づいて説明するが、本開示の技術的思想がそれに制限されるものではない。LTEは、3GPP TS(Technical Specification) 36.xxx Release 8以後の技術を意味する。細部的に、3GPP TS 36.xxx Release 10以後のLTE技術はLTE-Aと呼ばれ、3GPP TS 36.xxx Release 13以後のLTE技術はLTE-A proと呼ばれる。3GPP NRは、TS 38.xxx Release 15以後の技術を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。“xxx”は、標準文書細部番号を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。本開示の説明に用いられる背景技術、用語、略語などに関しては、本開示の前に公開された標準文書に記載の事項を参照できる。例えば、次の文書を参照できる。
【0025】
3GPP LTEでは、TS 36.211(物理チャネル及び変調)、TS 36.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 36.213(物理層手続)、TS 36.300(説明全般)、TS 36.331(無線リソース制御)を参照できる。
【0026】
3GPP NRでは、TS 38.211(物理チャネル及び変調)、TS 38.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 38.213(制御のための物理層手続)、TS 38.214(データのための物理層手続)、TS 38.300(NR及びNG-RAN(New Generation-Radio Access Network)説明全般)、TS 38.331(無線リソース制御プロトコル規格)を参照できる。
【0027】
本開示で使用可能な用語の略字は次のように定義される。
【0028】
- BM:ビーム管理(beam management)
【0029】
- CQI:チャネル品質指示子(channel quality indicator)
【0030】
- CRI:チャネル状態情報-参照信号リソース指示子(channel state information-reference signal resource indicator)
【0031】
- CSI:チャネル状態情報(channel state information)
【0032】
- CSI-IM:チャネル状態情報-干渉測定(channel state information-interference measurement)
【0033】
- CSI-RS:チャネル状態情報-参照信号(channel state information-reference signal)
【0034】
- DMRS:復調参照信号(demodulation reference signal)
【0035】
- FDM:周波数分割多重化(frequency division multiplexing)
【0036】
- FFT:高速フーリエ変換(fast Fourier transform)
【0037】
- IFDMA:インターリーブされた周波数分割多重アクセス(interleaved frequency division multiple access)
【0038】
- IFFT:逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transform)
【0039】
- L1-RSRP:第1レイヤ参照信号受信パワー(Layer 1 reference signal received power)
【0040】
- L1-RSRQ:第1レイヤ参照信号受信品質(Layer 1 reference signal received quality)
【0041】
- MAC:媒体アクセス制御(medium access control)
【0042】
- NZP:ノンゼロパワー(non-zero power)
【0043】
- OFDM:直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing)
【0044】
- PDCCH:物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel)
【0045】
- PDSCH:物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel)
【0046】
- PMI:プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)
【0047】
- RE:リソース要素(resource element)
【0048】
- RI:ランク指示子(Rank indicator)
【0049】
- RRC:無線リソース制御(radio resource control)
【0050】
- RSSI:受信信号強度指示子(received signal strength indicator)
【0051】
- Rx:受信(Reception)
【0052】
- QCL:準同一位置(quasi co-location)
【0053】
- SINR:信号対干渉及び雑音比(signal to interference and noise ratio)
【0054】
- SSB(又は、SS/PBCH block):同期信号ブロック(プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)、セカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal)及び物理放送チャネル(PBCH:physical broadcast channel)を含む)
【0055】
- TDM:時間分割多重化(time division multiplexing)
【0056】
- TRP:送信及び受信ポイント(transmission and reception point)
【0057】
- TRS:トラッキング参照信号(tracking reference signal)
【0058】
- Tx:送信(transmission)
【0059】
- UE:ユーザ装置(user equipment)
【0060】
- ZP:ゼロパワー(zero power)
【0061】
システム一般
【0062】
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求するにつれ、既存の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信への必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結していつどこででも様々なサービスを提供するマッシブ(massive)MTC(Machine Type Communications)も次世代通信において考慮される主要課題の一つである。これに加え、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/端末を考慮した通信システムデザインも議論されている。このようにeMBB(enhanced mobile broadband communication)、Mmtc(massive MTC)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が議論されており、本開示では便宜上、当該技術をNRと呼ぶ。NRは、5G RATの一例を表す表現である。
【0063】
NRを含む新しいRATシステムは、OFDM送信方式又はこれと類似の送信方式を用いる。新しいRATシステムは、LTEのOFDMパラメータとは異なるOFDMパラメータに従い得る。又は、新しいRATシステムは、既存のLTE/LTE-Aのヌメロロジー(numerology)にそのまま従うが、より大きいシステム帯域幅(例えば、100MHz)を支援できる。又は、一つのセルが複数個のヌメロロジーを支援することもできる。すなわち、互いに異なるヌメロロジーで動作する端末が一つのセル内に共存してもよい。
【0064】
ヌメロロジーは、周波数領域において一つのサブキャリア間隔(subcarrier spacing)に対応する。参照サブキャリア間隔(Reference subcarrier spacing)を整数Nでスケーリング(scaling)することにより、互いに異なるヌメロロジーを定義できる。
【0065】
図1には、本開示の適用が可能な無線通信システムの構造を例示する。
【0066】
図1を参照すると、NG-RANは、NG-RA(NG-Radio Access)ユーザ平面(すなわち、新しいAS(access stratum)サブ層/PDCP(Packet Data Convergence Protocol)/RLC(Radio Link Control)/MAC/PHY)及びUEに対する制御平面(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。前記gNBはXnインターフェースを介して相互連結される。前記gNBは、また、NGインターフェースを介してNGC(New Generation Core)に連結される。より具体的には、前記gNBは、N2インターフェースを介してAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを介してUPF(User Plane Function)に連結される。
【0067】
図2には、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
【0068】
NRシステムは、多数のヌメロロジー(numerology)を支援できる。ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)と循環前置(CP:Cyclic Prefix)オーバーヘッドによって定義されてよい。このとき、多数のサブキャリア間隔は、基本(参照)サブキャリア間隔を整数N(又は、μ)でスケーリング(scaling)することによって誘導されてよい。また、非常に高い搬送波周波数において非常に低いサブキャリア間隔を利用しないと仮定されても、用いられるヌメロロジーは周波数帯域と独立に選択されてよい。また、NRシステムでは多数のヌメロロジーによる様々なフレーム構造が支援されてよい。
【0069】
以下、NRシステムにおいて考慮可能なOFDMヌメロロジー及びフレーム構造について説明する。NRシステムにおいて支援される多数のOFDMヌメロロジーは、下表1のように定義されてよい。
【0070】
【0071】
NRは、様々な5Gサービスを支援するための多数のヌメロロジー(又は、サブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing))を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合に、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)を支援し、SCSが30kHz/60kHzである場合に、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)を支援し、SCSが60kHz又はそれよりも高い場合に、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzよりも大きい帯域幅を支援する。
【0072】
NR周波数バンド(frequency band)は、2タイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)と定義される。FR1、FR2は、下表2のように構成されてよい。また、FR2は、ミリ波(mmW:millimeter wave)を意味できる。
【0073】
【0074】
NRシステムにおけるフレーム構造(frame structure)と関連して、時間領域の様々なフィールドのサイズは、Tc=1/(Δfmax・Nf)の時間単位の倍数と表現される。ここで、Δfmax=480・103Hzであり、Nf=4096である。下りリンク(downlink)及び上りリンク(uplink)送信は、Tf=1/(ΔfmaxNf/100)・Tc=10msの区間を有する無線フレーム(radio frame)で構成(organized)される。ここで、無線フレームはそれぞれ、Tsf=(ΔfmaxNf/1000)・Tc=1msの区間を有する10個のサブフレーム(subframe)で構成される。この場合、上りリンクに対する1セットのフレーム及び下りリンクに対する1セットのフレームが存在してよい。また、端末からの上りリンクフレーム番号iにおける送信は、当該端末における該当の下りリンクフレームの開始よりTTA=(NTA+NTA,offset)Tc以前に始めなければならない。サブキャリア間隔構成μに対して、スロット(slot)は、サブフレーム内でns
μ∈{0,...,Nslot
subframe,μ-1}の増加する順序で番号が付けられ、無線フレーム内でns,f
μ∈{0,...,Nslot
frame,μ-1}の増加する順序で番号が付けられる。一つのスロットはNsymb
slotの連続するOFDMシンボルで構成され、Nsymb
slotは、CPによって決定される。サブフレームにおいてスロットns
μの開始は、同一サブフレームにおいてOFDMシンボルns
μNsymb
slotの開始と時間的に整列される。全ての端末が同時に送信及び受信を行うことができるわけではなく、これは、下りリンクスロット(downlink slot)又は上りリンクスロット(uplink slot)における全てのOFDMシンボルが用いられ得るわけではことを意味する。
【0075】
表3は、一般CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数(Nsymb
slot)、無線フレーム別スロットの個数(Nslot
frame,μ)、サブフレーム別スロットの個数(Nslot
subframe,μ)を示し、表4は、拡張CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数、無線フレーム別スロットの個数、サブフレーム別スロットの個数を示す。
【0076】
【0077】
【0078】
図2は、μ=2である場合(SCSが60kHz)の一例であり、表3を参照すると、1サブフレーム(subframe)は4個のスロット(slot)を含むことができる。
図2に示す1サブフレーム={1,2,4}スロットは一例であり、1サブフレームに含まれ得るスロットの個数は、表3又は表4のように定義される。また、ミニスロット(mini-slot)は、2、4又は7シンボルを含むか、それよりも多い又はより少ないシンボルを含むことができる。
【0079】
NRシステムにおける物理リソース(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、リソースグリッド(resource grid)、リソース要素(resource element)、リソースブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮されてよい。以下、NRシステムにおいて考慮可能な前記物理リソースについて具体的に説明する。
【0080】
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルを、同一のアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャネルから推論できるように定義される。一つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルの広範囲特性(large-scale property)が、他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルから類推され得る場合、2個のアンテナポートはQC/QCL(quasi co-located或いはquasi co-location)関係にあると言える。ここで、前記広範囲特性は、遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のいずれか1つ以上を含む。
【0081】
図3には、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【0082】
【0083】
ポイント(point)Aは、リソースブロックグリッドの共通基準ポイント(common reference point)として働き、次のように取得される。
【0084】
- プライマリセル(PCell:Primary Cell)ダウンリンクに対するoffsetToPointAは、初期セル選択のために端末によって用いられたSS/PBCHブロックと重なる最低リソースブロックの最低サブキャリアとポイントA間の周波数オフセットを示す。FR1に対して15kHzサブキャリア間隔及びFR2に対して60kHzサブキャリア間隔を仮定したリソースブロック単位(unit)で表現される。
【0085】
- absoluteFrequencyPointAは、ARFCN(absolute radio-frequency channel number)におけるように表現されたpoint Aの周波数-位置を示す。
【0086】
共通リソースブロック(common resource block)は、サブキャリア間隔設定μに対する周波数領域において0から上方に番号づけられる。サブキャリア間隔設定μに対する共通リソースブロック0のサブキャリア0の中心は、‘ポイントA’と一致する。周波数領域において共通リソースブロック番号nCRB
μとサブキャリア間隔設定μに対するリソース要素(k,l)との関係は、下記の式1のように与えられる。
【0087】
【0088】
式1で、kは、k=0がポイントAを中心とするサブキャリアに該当するようにポイントAに相対的に定義される。物理リソースブロックは、帯域幅パート(BWP:bandwidth part)内で0からNBWP,i
size,μ-1まで番号が付けられ、iは、BWPの番号である。BWP iにおいて物理リソースブロックnPRBと共通リソースブロックnCRB間の関係は、下記の式2によって与えられる。
【0089】
【0090】
NBWP,i
start,μは、BWPが共通リソースブロック0に相対的に始まる共通リソースブロックである。
【0091】
図4には、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。そして、
図5には、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
【0092】
図4及び
図5を参照すると、スロットは、時間ドメインにおいて複数のシンボルを含む。例えば、一般CPでは1スロットが7個のシンボルを含むが、拡張CPでは1スロットが6個のシンボルを含む。
【0093】
搬送波は、周波数ドメインにおいて複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は、周波数ドメインにおいて複数(例えば、12)の連続した副搬送波と定義される。BWP(Bandwidth Part)は、周波数ドメインにおいて複数の連続した(物理)リソースブロックと定義され、一つのヌメロロジー(例えば、SCS、CP長など)に対応し得る。搬送波は、最大でN個(例えば、5個)のBWPを含むことができる。データ通信は活性化されたBWPで行われ、一つの端末には一つのBWPのみが活性化されてよい。リソースグリッドにおいてそれぞれの要素は、リソース要素(RE:Resource Element)と呼ばれ、一つの複素シンボルがマップされてよい。
【0094】
NRシステムは、一つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)当たりに最大400MHzまで支援されてよい。このような広帯域CC(wideband CC)で動作する端末が常にCC全体に対する無線周波数(RF:radio frequency)チップ(chip)をオンにしたままで動作すると、端末バッテリー消耗が増加し得る。或いは、一つの広帯域CC内に動作する様々な活用ケース(例えば、eMBB、URLLC、Mmtc、V2Xなど)を考慮すれば、当該CC内に周波数帯域別に異なるヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔など)が支援されてよい。或いは、端末別に最大帯域幅に対する能力(capability)が異なることがある。これを考慮して、基地局は広帯域CCの全体帯域幅ではなく一部の帯域幅でのみ動作するように端末に指示してよく、当該一部の帯域幅を便宜上、帯域幅部分(BWP:bandwidth part)と定義する。BWPは、周波数軸上で連続したRBで構成されてよく、一つのヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔、CP長、スロット/ミニスロット区間)に対応し得る。
【0095】
一方、基地局は、端末に設定された一つのCC内でも多数のBWPを設定できる。例えば、PDCCHモニタリングスロットでは相対的に小さい周波数領域を占めるBWPを設定し、PDCCHで指示するPDSCHは、それよりも大きいBWP上にスケジュールされてよい。或いは、特定BWPにUEが集中する場合に、ロードバランシング(load balancing)のために一部の端末に他のBWPを設定してよい。或いは、隣接セル間の周波数ドメインセル間干渉除去(frequency domain inter-cell interference cancellation)などを考慮して、全帯域幅のうち一部のスペクトル(spectrum)を排除し、両方のBWPを同一スロット内でも設定できる。すなわち、基地局は、広帯域CCと関連付けられた(association)端末に、少なくとも一つのDL/UL BWPを設定できる。基地局は特定時点に設定されたDL/UL BWPのうち少なくとも一つのDL/UL BWPを(L1シグナリング又はMAC CE(Control Element)又はRRCシグナリングなどによって)活性化させることができる。また、基地局は、他の設定されたDL/UL BWPへのスイッチングを(L1シグナリング又はMAC CE又はRRCシグナリングなどによって)指示できる。又は、タイマーベースでタイマー値が満了すると、定められたDL/UL BWPにスイッチしてもよい。このとき、活性化されたDL/UL BWPを活性(active)DL/UL BWPと定義する。ただし、端末が最初接続(initial access)過程を行っている中であるか、或いはRRC連結がセットアップ(set up)される前であるなどの状況では、DL/UL BWPに対する設定を受信できないことがあるので、このような状況で端末が仮定するDL/UL BWPは、最初活性DL/UL BWPと定義する。
【0096】
図6には、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
【0097】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink)で情報を受信し、端末は基地局に上りリンク(Uplink)で情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、データ及び様々な制御情報を含み、それらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0098】
端末は、電源が入るか、新しくセルに進入した場合に、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S601)。そのために、端末は基地局から主同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)及び副同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)を受信して基地局と同期を取り、セル識別子(ID:Identifier)などの情報を取得できる。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を受信してセル内放送情報を取得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で下りリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0099】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)及び前記PDCCHに乗せられた情報によって物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を受信し、より具体的なシステム情報を取得できる(S602)。
【0100】
一方、基地局に最初に接続するか、信号送信のための無線リソースがない場合に、端末は、基地局に対して任意接続過程(RACH:Random Access Procedure)を行うことができる(段階S603~段階S606)。そのために、端末は、物理任意接続チャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)で特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S603及びS605)、プリアンブルに対する応答メッセージを、PDCCH及び対応するPDSCHで受信することができる(S604及びS606)。競合ベースRACHの場合、さらに、衝突解決手続(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0101】
上述したような手続を行った端末は、その後、一般の上りリンク/下りリンク信号送信手続として、PDCCH/PDSCH受信(S607)及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)/物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)送信(S608)を行うことができる。特に、端末はPDCCHで下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含み、その使用目的によってフォーマットが互いに異なる。
【0102】
一方、端末が上りリンクで基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報は、下りリンク/上りリンクACK/NACK(Acknowledgement/Non-Acknowledgement)信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムにおいて、端末は上述したCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHで送信できる。
【0103】
表5は、NRシステムでのDCIフォーマット(format)の一例を示す。
【0104】
【0105】
表5を参照すると、DCI format0_0、0_1及び0_2は、PUSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、UL/SUL(Supplementary UL)、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、周波数ホッピングなど)、送信ブロック(TB:Transport Block)関連情報(例えば、MCS(Modulation Coding and Scheme)、NDI(New Data Indicator)、RV(Redundancy Version)など)、HARQ(Hybrid- Automatic Repeat and request)関連情報(例えば、プロセス番号、DAI(Downlink Assignment Index)、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、DMRSシーケンス初期化情報、アンテナポート、CSI要請(CSI要求)など)、電力制御情報(例えば、PUSCH電力制御など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0106】
DCI format 0_0は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット0_0に含まれた情報は、C-RNTI(Cell RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)又はCS-RNTI(Configured Scheduling RNTI)又はMCS-C-RNTI(Modulation Coding Scheme Cell RNTI)によってCRC(cyclic redundancy check)スクランブルされて送信される。
【0107】
DCI format 0_1は、一つのセルにおいて1つ以上のPUSCHのスケジューリング、又は設定されたグラント(CG:configured grant)下りリンクフィードバック情報を端末に指示するために用いられる。DCI format 0_1に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI(Semi-Persistent CSI RNTI)又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0108】
DCI format 0_2は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCI format 0_2に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0109】
次に、DCI format 1_0、1_1及び1_2は、PDSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、VRB(virtual resource block)-PRB(physical resource block)マッピングなど)、送信ブロック(TB)関連情報(例えば、MCS、NDI、RVなど)、HARQ関連情報(例えば、プロセス番号、DAI、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、アンテナポート、TCI(transmission configuration indicator)、SRS(sounding reference signal)要請(SRS要求)など)、PUCCH関連情報(例えば、PUCCH電力制御、PUCCHリソース指示子など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0110】
DCI format 1_0は、一つのDLセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_0に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0111】
DCI format 1_1は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_1に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0112】
DCI format 1_2は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_2に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0113】
MBMS(multimedia broadcast/multicast service)方式
【0114】
以下では、3GPP LTEのMBMS方式を説明する。MBMSは、複数の基地局セルが同期化して同一のデータを、PMCH(physical multicast channel)チャネルを介して送信するSFN(single frequency network)方式、及びPDCCH/PDSCHチャネルを介して当該セルカバレッジ内で放送するSC-PTM(Single Cell Point To Multipoint)方式を含んでよい。
【0115】
ここで、SFN方式は、あらかじめ静的(semi-static)に割り当てられたリソースで広い地域(例えば、MBMS area)に放送サービスを提供するために主に用いられてよく、SC-PTM方式は、動的リソースで特定セルカバレッジ内でのみ放送サービスを提供するために主に用いられてよい。
【0116】
SC-PTMは、1つの論理チャネルSC-MCCH(Single Cell Multicast Control Channel)と1つ又は複数の論理チャネルSC-MTCH(Single Cell Multicast Traffic Channel)を提供することができる。このような論理チャネルは、送信チャネルであるDL-SCH又は/及び物理チャネルであるPDSCHにマップされてよい。SC-MCCH又はSC-MTCHデータを送信するPDSCHは、G-RNTI(Group Radio Network Temporary Identifier)で指示されるPDCCHを介してスケジュールされてよい。
【0117】
このとき、サービスIDに該当するTMGI(temporary mobile group identify)が特定G(group)-RNTI値と一対一マップされてよい。したがって、基地局が複数のサービスを提供する場合に、複数のG-RNTI値がSC-PTM送信のために割り当てられてよい。1つ又は複数の端末が特定サービス受信のために特定G-RNTIを用いてPDCCHモニタリングを行うことができる。
【0118】
そして、特定サービス/特定G-RNTIのためにSC-PTM専用をDRXオン(on)-デュレーション(duration)区間を設定でき、この場合、前記端末は特定オン-デュレーション区間でのみ起床し、前記G-RNTIに対するPDCCHモニタリングを行うことができる。
【0119】
MBS(multicast broadcast service)ベース送受信動作
【0120】
以下に説明される内容は、サービングセルにおけるMBSのためのPDCCH受信/PDSCH受信/PUCCH送信のために適用されてよく、PDSCH受信をスケジュールするDCIフォーマットは、マルチキャストDCIフォーマットと称することができる。
【0121】
端末は、PDSCH受信をスケジュールするためのマルチキャストDCIフォーマットのCRCをスクランブルするための1つ以上のG-RNTIを受信することができる。また、端末は、SPS PDSCH活性化(activation)/解除(release)を提供するマルチキャストDCIフォーマットのCRCをスクランブルするためのSPS PDSCH設定別に1つのG-CS-RNTIを受信することができる。
【0122】
端末は、MCCH及びMTCHを提供するPDCCH及びPDSCHの受信のための周波数リソースであるDownlinkConfigCommonSIBでinitialDownlinkBWPによって構成されてよい(例えば、3GPP TS 38.331参考)。端末にinitialDownlinkBWPが提供されない場合に、周波数リソースは、Type0-PDCCH CSSセットと関連したインデックス0を有するCORESETと同一である。
【0123】
PDCCH-ConfigCommon又はPDSCH-ConfigCommonによって提供される上位層パラメータ値を参照するとき、上位層パラメータ値がcfr-Config-MCCH-MTCHにおいてPDCCH-Config又はPDSCH-Configによって提供されると、後者の値はそれぞれPDCCH受信又はPDSCH受信に対して用いられる。
【0124】
端末はMTCH又はMTCHに対するPDSCH受信をスケジュールするPDCCHをモニターすることができる(例えば、3GPP TS 38.213のclause 10.1参考)。
【0125】
端末は、locationAndBandwidth-MulticastによってDL BWP別にPDCCH及びPDSCHの受信のためのDL BWP内の周波数リソースが設定されてよい(例えば、3GPP TS 38.211参考)。
【0126】
PDCCH-Config又はPDSCH-Config又はSPS-Configによって提供される上位層パラメータ値を参照するとき、上位層パラメータ値がcfr-Config-MulticastにおいてPDCCH-Config又はPDSCH-Config又はSPS-Configによって提供されると、後者の値はそれぞれPDCCH受信又はPDSCH受信に対して用いられる。
【0127】
一番目又は二番目のPUCCH-Configによって提供される上位層パラメータ値を参照するとき、上位層パラメータ値が第1又は第2pucch-Config-Multicast1若しくは第1又は第2pucch-Config-Multicast2によって提供されると、後者の値はPUCCH送信に用いられる。また、SPS-PUCCH-AN又はSPS-PUCCH-AN-Listで提供する上位層パラメータ値を参照するとき、上位層パラメータ値がsps-PUCCH-AN-Multicast又はsps-PUCCH-AN-List-Multicastでそれぞれ提供されると、後者の値がPUCCH送信に用いられる。また、pdsch-HARQ-ACK-Codebook又はpdsch-HARQ-ACK-CodebookListによって提供される上位層パラメータ値を参照するとき、上位層パラメータ値がpdsch-HARQ-ACK-Codebook-Multicast又はpdsch-HARQ-ACK-CodebookList-Multicastによってそれぞれ提供されると、後者の値がPUCCH送信に用いられる。
【0128】
端末は、当該SPS PDSCH設定に対するPDSCH受信スケジューリング又はSPS PDSCH受信の活性化/解除のためにPDCCHをモニターする(例えば、3GPP TS 38.213のclause 10.1参考)。
【0129】
端末に複数のG-RNTI又はG-CS-RNTIが提供される場合に、HARQ-ACKコードブック類型に対する設定は全てのG-RNTI又はG-CS-RNTIに適用される。
【0130】
第1HARQ-ACK報告モード及び第2HARQ-ACK報告モードを支援する能力を示す端末は、第1HARQ-ACK報告モード又は第2HARQ-ACK報告モードによって送信ブロック(TB)受信に対するHARQ-ACK情報を提供するようにharq-Feedback-Option-Multicastによって構成されてよい。第2HARQ-ACK報告モードは、PDSCH受信をスケジュールせず、関連付けられたHARQ-ACK情報を有するDCIフォーマットに適用されない。
【0131】
第1HARQ-ACK報告モードにおいて、端末がSPS PDSCH活性化/解除を示すDCIフォーマットを検出するTBを成功裏にデコードした場合に、当該端末は、ACK値を有するHARQ-ACK情報を生成する。そうでない場合に、端末は、NACK値を有するHARQ-ACK情報を生成する(例えば、3GPP TS 38.213clauses 9,9.1~9.3参考)。
【0132】
第2HARQ-ACK報告モードにおいて、端末は、ACK値を有するHARQ-ACK情報のみを含むPUCCHを送信しない。
【0133】
本開示における提案方法と関連して、ACK/NACKベースHARQ-ACKは、前記第1HARQ-ACK報告モードによって決定されるHARQ-ACKフィードバック/情報/ビットを意味できる。また、NACK onlyベースHARQ-ACKは、前記第2HARQ-ACK報告モードによって決定されるHARQ-ACKフィードバック/情報/ビットを意味できる。
【0134】
TBの初期送信を提供するPDSCH受信は、マルチキャストDCIフォーマットのみによってスケジュールされる。第1HARQ-ACK報告モードにおいて、TBの再送信を提供するPDSCH受信は、マルチキャストDCIフォーマット又はユニキャストDCIフォーマットによってスケジュールされてよい(例えば、3GPP TS 38.214参考)。
【0135】
当該SPS PDSCH構成に対するG-CS-RNTIを使用するSPS PDSCH受信に対する活性化/解除は、CS-RNTIに基づくマルチキャストDCIフォーマットによる方式(例えば、3GPP TS 38.213 clause 10.2参考)においてCS-RNTIがG-CS-RNTIで代替された方式によって提供される。第1HARQ-ACK報告モード及び端末がSPS PDSCHで受信したTBに対して、TBの再送信を提供するPDSCH受信は、ユニキャストDCIフォーマット又はマルチキャストDCIフォーマットによってスケジュールされてよい(例えば、3GPP TS 38.214参考)。
【0136】
第1HARQ-ACK報告モードにおいて、端末は、harq-FeedbackEnabler-MulticastによってHARQ-ACK情報を提供するようにG-RNTI別に設定されてよい。端末に17G-RNTIに対するharq-FeedbackEnabler-Multicastが提供されない場合に、端末は、当該G-RNTIと関連したHARQ-ACK情報を提供しない。端末がマルチキャストDCIフォーマットと関連したHARQ-ACK情報を生成しない能力を指示し、harq-FeedbackEnabler-Multicastが提供される場合に、端末は、マルチキャストDCIフォーマットによる指示に基づいてHARQ-ACK情報を提供するか否かを決定する。
【0137】
第2HARQ-ACK報告モードにおいて、端末がマルチキャストDCIフォーマットと関連したHARQ-ACK情報を、ユニキャストDCIフォーマットと関連したHARQ-ACK情報と共にPUCCH/PUSCHで多重化する場合に、又はP/SP-CSIと共にPUCCHで多重化する場合に、端末は、第1HARQ-ACK報告モードによってHARQ-ACK情報を提供する。
【0138】
端末にpdsch-HARQ-ACK-Codebook=semi-staticが提供された場合に、端末は、あらかじめ規定された方式(例えば、3GPP TS 38.213 clause 9.1.2及び9.1.2.1参考)に基づいてType-1HARQ-ACKコードブックを生成することができる。端末にpdsch-HARQ-ACK-Codebook=dynamicが提供された場合に、端末は、あらかじめ規定された方式(例えば、3GPP TS 38.213 clause 9.1.3.1参考)に基づいてType-2HARQ-ACKコードブックを生成することができる。
【0139】
端末は、あらかじめ規定された方式(例えば、3GPP TS 38.213 clause 9.2,9.2.1~9.2.5参考)に基づいて、HARQ-ACK情報を有するPUCCH送信のためのPUCCHリソースを決定する。端末がマルチキャストDCIフォーマットに関連したHARQ-ACK情報を同一のPUCCHで、ユニキャストDCIフォーマットに関連したHARQ-ACK情報と多重化する場合に、端末がPUCCHリソースを決定するために使用する最後の(last)DCIフォーマットは最後のユニキャストDCIフォーマットに該当してよい(例えば、3GPP TS 38.213 clause 9.2.3参考)。
【0140】
上述したように、既存NR無線通信システムにおいて、基地局は特定端末に端末専用SPS(semi-persistent scheduling)設定(configuration)情報を設定することにより、設定された周期によって反復される下りリンク(downlink,DL)SPS送信リソースが特定端末に対して割り当てられてよい。このとき、端末専用PDCCHを介して送信されるDCIは、特定SPS設定インデックスの活性化(SPS activation)を指示することによって、当該端末がSPS送信リソースを設定された周期によって反復的に受信するように指示されてよい。
【0141】
このような初期SPS送信リソースは初期HARQ送信に用いられてよく、基地局は、端末専用PDCCHを介して送信されるDCIによって特定SPS設定インデックスの再送信リソースを割り当てることができる。例えば、端末がSPS送信リソースに対してHARQ NACK(negative acknowledgement)を報告すれば、基地局はDCIで再送信リソースを割り当て、端末がDL再送信を受信できるようにしてよい。
【0142】
そして、端末専用PDCCHを介して送信されるDCIは、特定SPS設定インデックスの非活性化(SPS解除(release)又はSPS非活性化(deactivation))を指示でき、この場合、当該端末は、指示されたSPS送信リソースを受信しなくてよい。このとき、前記活性化/再送信/非活性化のためのDCIのCRCは、CS-RNTI(Configured Scheduling RNTI)でスクランブルされてよい。
【0143】
無線通信システム(例えば、NR)では、上述したMBMSと類似のMBSを支援するためのDLブロードキャスト(broadcast)又はDLマルチキャスト(multicast)送信方式が適用されてよい。基地局は、DLブロードキャスト又はDLマルチキャストの送信のためにPTM(point-to-multipoint)送信方式及びPTP(point-to-point)送信方式を提供することができる。
【0144】
MBSのためのPTM送信方式では、基地局がグループ共通(group common)PDCCH及びグループ共通PDSCHを複数の端末に送信し、複数の端末は、同一のグループ共通PDCCHとグループ共通PDSCH送信を同時に受信し、同一のMBSデータをデコードすることができる。
【0145】
そして、MBSのためのPTP送信方式では、基地局が端末専用PDCCH及び端末専用PDSCHを特定の端末に送信し、当該端末のみが端末専用PDCCH及び端末専用PDSCHを受信することができる。このとき、同一のMBSサービスを受信する複数の端末が存在する場合に、基地局は、互いに異なる端末専用PDCCH及び端末専用PDSCHを介して個別の端末に同一のMBSデータをそれぞれ送信することができる。
【0146】
MBSの適用のために、グループ共通SPS送信を支援できる。そこで、端末は、グループ共通SPS送信(すなわち、静的スケジューリング送信)及びグループ共通動的スケジューリング送信(dynamically scheduled transmission)を受信することができる。また、端末は、グループ共通SPS送信と端末専用静的/動的スケジューリング送信を受信することもできる。この場合、端末は、同一スロット(slot)又はサブスロット(sub-slot)でこれらの送信に対するHARQ-ACKを送信できる。
【0147】
例えば、グループ共通/端末専用SPSに対するPUCCHリソースとグループ共通/端末専用動的スケジューリング送信に対するPUCCHリソースが同一スロット又は同一サブスロットに割り当てられてよい。上述したような2つ以上の送信に対するHARQ-ACK送信において、同一スロット/サブスロットに複数のPUCCHリソースが割り当てられ、端末が複数のPUCCH送信を行えない場合に、端末は、複数のPUCCHリソースのうち1つのPUCCHリソースで複数の送信に対するHARQ-ACKを多重化して送信できる。
【0148】
ただし、既存の方式では、複数のグループ共通送信又は複数のグループ共通/端末専用送信に対して同一スロット/サブスロットでHARQ-ACKが送信される場合に、いかなる基準でPUCCHリソースを選択するべきかに対する基準/規則が明確でないとの問題点があった。
【0149】
複数のグループ共通送信及び/又は端末専用送信に対するHARQ-ACK多重化及び送信リソース決定方法
【0150】
本開示は、上述した問題点を解決するために、複数のグループ共通(group common)送信又は複数のグループ共通/端末専用送信に対するHARQ-ACKが同一スロット/サブスロットで送信される場合に、1つのPUCCHリソースを選択して当該前記HARQ-ACKを多重化する方式を説明する。
【0151】
以下、本開示において、グループ共通送信は、マルチキャストベースの送信及び/又はブロードキャストベースの送信を意味し、端末特定送信は、ユニキャストベースの送信、上述した端末専用送信を意味する。
【0152】
例えば、複数のMBS用途のSPS PDSCH(すなわち、グループ共通SPS PDSCH)に対するHARQ-ACKのためのPUCCHリソースとスケジューリング要請(スケジューリング要求)(scheduling request,SR)のためのPUCCHリソースが同一スロットに割り当てられる場合に、端末は、HARQ-ACKとSRを多重化して特定PUCCHリソースで送信できる。このとき、当該特定PUCCHリソースはMBS用途のSPS PDSCHに対するPUCCHリソースとして選択されてよい。
【0153】
又は、複数のMBS用途のSPS PDSCH(すなわち、グループ共通SPS PDSCH)に対するHARQ-ACKのためのPUCCHリソースとSRのためのPUCCHリソースが同一スロットに割り当てられる場合に、端末は、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK用途のPUCCHのみを送信し、SRに対するPUCCHはドロップできる。又は、この場合、端末は、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK用途のPUCCHをドロップし、SRに対するPUCCHを送信してもよい。
【0154】
他の例として、MBS用途のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK(すなわち、グループ共通SPS PDSCH)のためのPUCCHリソースとユニキャストPDSCH(すなわち、端末特定SPS PDSCH)に対するHARQ-ACKのためのPUCCHリソースが同一スロットに割り当てられる場合に、端末は、MBS用途のSPS PDSCHに対するHARQ-ACKとユニキャストPDSCHに対するHARQ-ACKを多重化してHARQ-ACKコードブック/情報を構成/決定することができる。このとき、当該端末は、ユニキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)によって(又は、マルチキャストのためのPUCCH設定によって)PUCCHリソースを選択し、前記HARQ-ACKコードブック/情報を送信できる。
【0155】
又は、MBS用途のSPS PDSCHに対するHARQ-ACKのためのPUCCHリソースとユニキャストPDSCHに対するHARQ-ACKのためのPUCCHリソースが同一スロットに割り当てられる場合に、端末は、SPS PDSCHに対するHARQ-ACKをドロップし、ユニキャストPDSCHに対するHARQ-ACKのためのPUCCHを送信できる。又は、この場合、端末は、SPS PDSCHに対するHARQ-ACKのためのPUCCHを送信し、ユニキャストPDSCHに対するHARQ-ACKをドロップすることもできる。
【0156】
さらに他の例として、MBS用途のSPS PDSCHに対するHARQ-ACKのためのPUCCHリソース、ユニキャストPDSCHに対するHARQ-ACKのためのPUCCHリソース、及びSPのためのPUCCHリソースが同一スロットに割り当てられる場合に、端末は、MBS用途のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK、ユニキャストPDSCHに対するHARQ-ACK、及びSRを多重化し、HARQ-ACKコードブック/情報を構成/決定できる。このとき、当該端末は、ユニキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)によって(又は、マルチキャストのためのPUCCH設定によって)PUCCHリソースを選択し、前記HARQ-ACKコードブック/情報を送信できる。
【0157】
又は、MBS用途のSPS PDSCHに対するHARQ-ACKのためのPUCCHリソース、ユニキャストPDSCHに対するHARQ-ACKのためのPUCCHリソース、及びSPのためのPUCCHリソースが同一スロットに割り当てられる場合に、端末は、MBS用途のSPS PDSCHに対するHARQ-ACKをドロップし、ユニキャストPDSCHに対するHARQ-ACK及びSRを多重化してPUCCHを送信できる。又は、この場合、端末は、MBS用途のSPS PDSCHに対するHARQ-ACKのためのPUCCHを送信し、ユニキャストPDSCHに対するHARQ-ACK及びSRをドロップすることもできる。又は、この場合、端末は、MBS用途のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK及びSRを多重化してPUCCHを送信し、ユニキャストPDSCHに対するHARQ-ACKをドロップすることもできる。
【0158】
また、以下に本開示で説明される方式と関連し、(一般的な)複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを多重化するためのPUCCHリソース選択方式の例示は、下記の表6の通りでよい(例えば、3GPP TS 38.213 clause 9.2.1参考)。
【0159】
【0160】
表6と関連して、SPS-PUCCH-AN及びSPS-PUCCH-AN-Listは、下記の表7のように、PUCCH設定(例えば、PUCCH-config)に含まれて設定されてよい。表7における、PUCCH設定は、SPS用途のHARQ-ACK送信のためのPUCCH設定であってよい。
【0161】
【0162】
表7と関連して、SPS-PUCCH-AN-List IE(information element)は、HARQ-ACKコードブック別PUCCHリソースのリストを設定するために用いられてよい。SPS-PUCCH-AN IEは、HARQ-ACKのためのPUCCHリソースを指示し、前記PUCCHリソースに対する当該最大ペイロードサイズ(maximum payload size)を設定するために用いられてよい。
【0163】
以下、本開示では、複数のグループ共通送信、又はグループ共通送信/端末専用送信/SRなどに対するHARQ-ACKが同一スロット/サブスロットで送信される場合に、1つのPUCCHリソースを選択して当該前記HARQ-ACKを多重化する方式について説明する。
【0164】
以下の方式において、マルチキャストPDSCHに対するHARQ-ACKと関連して、NACK onlyベースHARQ-ACK/HARQ-ACKフィードバックは、上述した第1HARQ-ACK報告モードによるHARQ-ACK情報/ビットに該当してよい。また、ACK/NACKベースHARQ-ACK/HARQ-ACKフィードバックは、上述した第2HARQ-ACK報告モードによるHARQ-ACK情報/ビットに該当してよい。
【0165】
また、以下の方式において、マルチキャストPDSCHは、グループ共通PDCCHによってスケジュールされるグループ共通PDSCHを意味し、ユニキャストPDSCHは、端末特定PDCCHによってスケジュールされる端末特定PDSCHを意味できる。また、マルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバックは、マルチキャストPDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを意味し、ユニキャストに対するHARQ-ACKフィードバックは、ユニキャストPDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを意味できる。
【0166】
実施例1
【0167】
本実施例は、マルチキャストPDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACKとユニキャストPDSCHに対するユニキャストHARQ-ACKを多重化する場合におけるPUCCHリソース決定方式に関する。
【0168】
例えば、マルチキャストに対するNACK onlyベースHARQ-ACKフィードバックを運ぶ(carrying)PUCCHリソースと、ユニキャストに対するACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとが同一ULスロットで割り当てられる場合に、端末は、1つのPUCCHリソースでマルチキャストに対するNACK onlyベースHARQ-ACKフィードバック及びユニキャストに対するACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックを多重化できる。
【0169】
マルチキャストに対するNACK onlyベースHARQ-ACKフィードバック及びユニキャストに対する22ACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックを多重化するとき、端末は、最後の(last)DCIで指示されるPRI(PUCCH resource indicator)に基づいて送信のためのPUCCHリソースを決定できる。ここで、最後のDCIは、ユニキャストのための最後に受信された(last received)DCI(すなわち、直近に受信されたDCI)を指すことができる。
【0170】
上述したように、多重化するとき、NACK onlyベースHARQ-ACKフィードバックは、ACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックに変換されてよい。
【0171】
実施例2
【0172】
本実施例は、マルチキャストPDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACKとマルチキャストACK/NACKベースHARQ-ACKを多重化する場合におけるPUCCHリソース決定方式に関する。
【0173】
ここで、マルチキャストACK/NACKベースHARQ-ACKは、マルチキャストPDSCHに対するACK/NACKベースHARQ-ACKに該当してよい。
【0174】
例えば、マルチキャストに対するNACK onlyベースHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースと、マルチキャストに対するACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとが同一ULスロットで割り当てられる場合に、端末は、1つのPUCCHリソースでマルチキャストに対するNACK onlyベースHARQ-ACKフィードバック及びマルチキャストに対するACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックを多重化できる。
【0175】
マルチキャストに対するNACK onlyベースHARQ-ACKフィードバック及びマルチキャストに対するACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックを多重化するとき、端末は、最後のDCIで指示されるPRIに基づいて送信のためのPUCCHリソースを決定できる。ここで、最後のDCIは、マルチキャストに対するACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックのためのPRIを指示する最後に受信されたDCIを指すことができる。
【0176】
上述したように、多重化するとき、NACK onlyベースHARQ-ACKフィードバックは、ACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックに変換されてよい。
【0177】
実施例3
【0178】
本実施例は、動的に(dynamically)スケジュールされるマルチキャストPDSCH及びユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを多重化する場合におけるPUCCHリソース決定方式に関する。
【0179】
ここで、動的にスケジュールされるマルチキャストPDSCHは、マルチキャスト用途のDCIフォーマットに基づいてスケジュールされるPDSCHを意味できる。
【0180】
例えば、マルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとユニキャストSPS(semi-persistent scheduling)に対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとが同一ULスロットで割り当てられる場合に、端末は、1つのPUCCHリソースでマルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバック及びユニキャストSPSに対するHARQ-ACKフィードバックを多重化できる。
【0181】
動的にスケジュールされるマルチキャストPDSCH及びユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを多重化するとき、端末は、次の例示のうち少なくとも一つに基づいてPUCCHリソースを決定できる。一例として、PUCCHリソースは、マルチキャストPDSCHを動的にスケジュールする最後に受信されたDCIによって指示されるPRIに基づいて決定されてよい。他の例として、PUCCHリソースは、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKのためのPUCCHリソースに基づいて決定されてよい。
【0182】
他の例として、マルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとユニキャストSPSに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとが同一ULスロットで割り当てられる場合に、端末は、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを送信する一方、マルチキャストに対するHARQ-ACKはドロップできる。
【0183】
さらに他の例として、マルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとユニキャストSPSに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとが同一ULスロットで割り当てられる場合に、前記マルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバックがNACK onlyベースHARQ-ACKに基づけば、端末は、当該マルチキャストに対するHARQ-ACKをドロップできる。
【0184】
このとき、前記マルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバックがNACK onlyベースHARQ-ACKに基づけば、端末は、1つのPUCCHリソースでマルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバック及びユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを多重化できる。又は、前記マルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバックがNACK onlyベースHARQ-ACKに基づけば、端末は、ユニキャストに対するHARQ-ACKをドロップできる。
【0185】
端末は、マルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバック及びユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKが同じ優先順位を有するか又は互いに異なる優先順位を有するかに関係なく、当該例示における動作を行うことができる。又は、端末は、マルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバック及びユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKが同じ優先順位を有する場合に、当該例示における動作を行い、互いに異なる優先順位を有する場合には、後述する例示における動作が行われてよい。
【0186】
一例として、マルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとユニキャストSPSに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとが同一ULスロットで割り当てられる場合に、端末は、高い優先順位を有するHARQ-ACKを送信する一方、低い優先順位を有するHARQ-ACKをドロップできる。低い優先順位を有するHARQ-ACKは、RRCメッセージによって低い優先順位と設定されるか、DCIによって低い優先順位と指示されるマルチキャストに対するHARQ-ACK又はユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKのいずれか1つであってよい。
【0187】
さらに他の例として、マルチキャストに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとユニキャストSPSに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとが同一ULスロットで割り当てられる場合に、端末は、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKはドロップする一方、マルチキャストのための最後に受信されたDCIによって指示されるPRIに基づいてマルチキャストに対するHARQ-ACKを送信することができる。
【0188】
実施例4
【0189】
本実施例は、マルチキャストSPS PDSCH及び動的にスケジュールされるマルチキャストPDSCHに対するHARQ-ACKを多重化する場合におけるPUCCHリソース決定方式に関する。
【0190】
ここで、動的にスケジュールされるマルチキャストPDSCHは、マルチキャスト用途のDCIフォーマットに基づいてスケジュールされるPDSCHを意味できる。
【0191】
例えば、マルチキャストDCIによってスケジュールされるマルチキャストPDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースとが同一ULスロットで割り当てられる場合に、端末は、1つのPUCCHリソースでマルチキャストPDSCHに対するHARQ-ACKフィードバック及びグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを多重化できる。
【0192】
動的にスケジュールされるマルチキャストPDSCH及びマルチキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを多重化するとき、端末は、マルチキャストPDSCHを動的にスケジュールする最後に受信されたDCIに基づいてPUCCHリソースを決定できる。
【0193】
実施例5
【0194】
本実施例は、マルチキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを多重化する場合におけるPUCCHリソース決定方式に関する。
【0195】
例えば、グループ共通SPS(例えば、マルチキャストSPS)PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースが同一のULスロットに割り当てられる場合に、端末は1つのPUCCHリソースでグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを多重化できる。
【0196】
グループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを多重化するとき、(上述した表6での方式を参照して)端末は、マルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)のSPS PUCCH ACK/NACK関連リスト情報(例えば、sps-PUCCH-AN-List)に基づいてPUCCHリソースを決定できる。
【0197】
これと関連して、マルチキャストのためのPUCCH設定が設定/提供されない場合に、ユニキャストのためのPUCCH設定が用いられてよい。具体的な例として、マルチキャストのためのPUCCH設定のSPS PUCCH ACK/NACK関連リスト情報(例えば、sps-PUCCH-AN-ListMulticast)が設定されていない場合に、PUCCHリソース決定のためにユニキャストのためのPUCCH設定のSPS PUCCH ACK/NACK関連リスト情報(例えば、sps-PUCCH-AN-List)が用いられてよい。
【0198】
及び/又は、スケジューリング要請(SR)がグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックと共に多重化される場合に、(上述した表6における方式を参照して)端末は、ユニキャストのためのPUCCH設定のSPS PUCCH ACK/NACK関連リスト情報(例えば、sps-PUCCH-AN-List)に基づいてPUCCHリソースを決定できる。ユニキャストのためのPUCCH設定は、グループ共通SPS PDSCHを受容できるとの仮定が可能である。又は、SRがグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックと共に多重化される場合に、(ユニキャストのためのPUCCH設定が用いられると)グループ共通SPS PDSCHに対するACK/NACKベースHARQ-ACKはドロップされる一方、SRは送信されてよい。又は、SRがグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックと共に多重化される場合に、(ユニキャストのためのPUCCH設定が用いられると)グループ共通SPS PDSCHに対するACK/NACKベースHARQ-ACKは送信される一方、SRはドロップされてよい。
【0199】
及び/又は、NACK onlyベースHARQ-ACKがグループ共通SPS PDSCHに対する一部/全体のHARQ-ACKのために設定される場合に、1つのPUCCHリソースでグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKを多重化するとき、NACK onlyベースHARQ-ACKはACK/NACKベースHARQ-ACKに変換されてよい。
【0200】
代案として、N個のグループ共通SPS PDSCHに対するN個のNACK onlyベースHARQ-ACKを多重化するとき、PUCCH設定がNACK onlyベースHARQ-ACKに対するSPS特定PUCCHリソースを含み、NACK onlyベースHARQ-ACKがN個のグループ共通SPS PDSCHのために設定されると、端末は、次の例示のうち少なくとも一つによって動作できる。
【0201】
一例として、閾値がNより小さい又は等しい場合に、1つのPUCCHリソースでグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKを多重化するとき、NACK onlyベースHARQ-ACKはACK/NACKベースHARQ-ACKに変換されてよい。
【0202】
他の例として、閾値がNより小さい場合に、端末は、複数のPUCCHリソースの中から、N個のSPS PDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACK値の組合せに対応するPUCCHリソースを選択できる。又は、閾値がNより小さい場合に、端末は、N個のSPS PDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACK値の組合せに対応するPUCCHシーケンスを選択できる。端末は、N個のグループ共通SPS PDSCHのうち、最も低いSPS設定インデックスを有するSPS PDSCHに対するPUCCHリソースを選択できる。
【0203】
実施例6
【0204】
本実施例は、マルチキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK及びユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを多重化する場合におけるPUCCHリソース決定方式に関する。
【0205】
例えば、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソース及びグループ共通SPS(例えば、マルチキャストSPS)PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースが同一のULスロットに割り当てられる場合に、端末は、1つのPUCCHリソースでユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバック及びグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを多重化できる。
【0206】
グループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK及びユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK(存在すれば、及びSR)を多重化するとき、(上述した表6における方式を参照して)端末は、ユニキャストのためのPUCCH設定(例えば、26PUCCH-config)のSPS PUCCH ACK/NACK関連リスト情報(例えば、sps-PUCCH-AN-List)に基づいてPUCCHリソースを決定できる。
【0207】
これと関連して、NACK onlyベースHARQ-ACKがグループ共通SPSのために設定されると、NACK onlyベースHARQ-ACKはACK/NACKベースHARQ-ACKに転換できる。又は、NACK onlyベースHARQ-ACKがグループ共通SPSのために設定されると、NACK onlyベースHARQ-ACKはドロップされてもよい。
【0208】
前記決定されたPUCCHリソースでマルチキャストSPS及びユニキャストSPSに対するHARQ-ACKが多重化される場合に、端末は、次の例示のうち少なくとも一つによってHARQ-ACK情報ビットを決定/構成/生成することができる。
【0209】
一例として、HARQ-ACK情報ビットは、グループ共通SPS PDSCH及びユニキャストSPS PDSCHの両方に対して、最も低いSPS設定インデックスからSPS設定インデックスの昇順に基づいて整列されてよい。基地局(例えば、gNB)は、グループ共通SPS PDSCH及び(HARQ-ACK)ユニキャストSPS PDSCHに対して互いに異なるSPS設定インデックスを設定できる。
【0210】
他の例として、全てのユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報ビットは全てのSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報ビット以前に整列されてよい。全てのユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報ビットに対して、HARQ-ACK情報ビットは、ユニキャストSPS PDSCHに対して最も低いSPS設定インデックスからSPS設定インデックスの昇順に基づいて整列されてよい。また、全てのマルチキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報ビットに対して、HARQ-ACK情報ビットは、マルチキャストSPS PDSCHに対して最も低いSPS設定インデックスからSPS設定インデックスの昇順に基づいて整列されてよい。
【0211】
他の例として、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソース及びグループ共通SPS(例えば、マルチキャストSPS)PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースが同一のULスロットに割り当てられる場合に、端末は、グループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKをドロップし、ユニキャストのためのPUCCH設定に基づいてユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを送信できる(例示6-1)。
【0212】
さらに他の例として、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソース及びグループ共通SPS(例えば、マルチキャストSPS)PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースが同一のULスロットに割り当てられる場合に、端末は、他のSPS PDSCHをドロップしながら、最も低いSPS設定インデックスを有するSPS PDSCHと同じキャスト類型を有する他のSPS PDSCHを送信できる。万一、端末がグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKを送信すると、端末は、マルチキャストのためのPUCCH設定に基づいてグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKを送信できる(例示6-2)。
【0213】
さらに他の例として、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソース及びグループ共通SPS(例えば、マルチキャストSPS)PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを運ぶPUCCHリソースが同一のULスロットに割り当てられる場合に、SRが共に多重化されると、端末は、グループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKをドロップし、ユニキャストのためのPUCCH設定に基づいてSR及びユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACKを送信できる。万一SRが共に多重化されないと、端末は、上述した例示6-1及び例示6-2のように動作できる。
【0214】
実施例7
【0215】
本実施例は、マルチキャストSPS PDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACK及びマルチキャストSPS PDSCHに対するACK/NACKベースHARQ-ACKを多重化する場合におけるPUCCHリソース決定方式に関する。
【0216】
例えば、マルチキャストSPS PDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACK及びACK/NACKベースHARQ-ACKを多重化するとき、(上述した表6における方式を参照して)端末は、ACK/NACKベースHARQ-ACKに対するマルチキャストのためのPUCCH設定のSPS PUCCH ACK/NACK関連リスト情報(例えば、sps-PUCCH-AN-List)に基づいてPUCCHリソースを決定できる。
【0217】
これと関連して、マルチキャストのためのPUCCH設定が設定/提供されない場合に、ユニキャストのためのPUCCH設定が用いられてよい。具体的な例として、マルチキャストのためのPUCCH設定のSPS PUCCH ACK/NACK関連リスト情報(例えば、sps-PUCCH-AN-ListMulticast)が設定されない場合に、PUCCHリソース決定のためにユニキャストのためのPUCCH設定のSPS PUCCH ACK/NACK関連リスト情報(例えば、sps-PUCCH-AN-List)が用いられてよい。
【0218】
及び/又は、スケジューリング要請(SR)が共に多重化される場合に、(上述した表6における方式を参照して)端末は、ユニキャストのためのPUCCH設定のSPS PUCCH ACK/NACK関連リスト情報(例えば、sps-PUCCH-AN-List)に基づいてPUCCHリソースを決定できる。
【0219】
又は、SRが共に多重化される場合に、端末は、グループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKをドロップし、ユニキャストのためのPUCCH設定に基づいてSRを送信できる。又は、SRが共に多重化される場合に、端末は、グループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACKを送信し、SRをドロップできる。
【0220】
実施例8
【0221】
本実施例は、上述したグループ共通SPS PDSCH及びユニキャストSPS PDSCHと関連した受信方案に関する。
【0222】
グループ共通SPS PDSCH及びユニキャストSPS PDSCHが同一DLスロットにスケジュールされる場合に、端末が全てのSPS PDSCHを受信できなければ、当該端末は、次の例示のうち少なくとも一つによって受信する一部のSPS PDSCHを選択できる。
【0223】
例えば、端末は、グループ共通SPS PDSCH及びユニキャストSPS PDSCHの両方に対して、最も低いSPS設定インデックスからSPS設定インデックスの昇順に基づいてSPS PDSCHを選択できる。端末は、選択されていない全てのSPS PDSCHを受信しなくてよい。基地局(例えば、gNB)は、グループ共通SPS PDSCH及び(HARQ-ACK)ユニキャストSPS PDSCHに対して互いに異なるSPS設定インデックスを設定できる。
【0224】
他の例として、端末が全てのユニキャストSPS PDSCHを受信できれば、端末は全てのユニキャストSPS PDSCHを選択し、その後、端末は、グループ共通SPS PDSCHに対して最も低いSPS設定インデックスからSPS設定インデックスの昇順に基づいてグループ共通SPS PDSCHを選択できる。端末は、選択されていない全てのSPS PDSCHを受信しなくてよい。万一、端末が全てのユニキャストSPS PDSCHを受信できない場合に、端末は、ユニキャストSPS PDSCHに対して、最も低いSPS設定インデックスからSPS設定インデックスの昇順に基づいてユニキャストSPS PDSCHを選択できる。端末は、全てのグループ共通SPS PDSCHを含めて選択されていない全てのSPS PDSCHを受信しなくてよい。
【0225】
さらに他の例として、端末は、ユニキャストSPS PDSCHに対して、最も低いSPS設定インデックスからSPS設定インデックスの昇順に基づいて高い優先順位を有するユニキャストSPS PDSCHを選択できる。その後、端末は、グループ共通SPS PDSCHに対して、最も低いSPS設定インデックスからSPS設定インデックスの昇順に基づいて高い優先順位を有するグループ共通SPS PDSCHを選択できる。その後、端末は、ユニキャストSPS PDSCHに対して、最も低いSPS設定インデックスからSPS設定インデックスの昇順に基づいて低い優先順位を有するユニキャストSPS PDSCHを選択できる。その後、端末は、グループ共通SPS PDSCHに対して、最も低いSPS設定インデックスからSPS設定インデックスの昇順に基づいて低い優先順位を有するグループ共通SPS PDSCHを選択できる。端末は、選択されていない全てのSPS PDSCHを受信しなくてよい。
【0226】
その後、端末は、前記選択されたSPS PDSCHに対するHARQ-ACKのみを考慮してPUCCHリソースを決定することができる。また、端末は、前記選択されたSPS PDSCHに対するHARQ-ACKに対するHARQ-ACK情報ビットを決定/構成/生成することができる。
【0227】
本開示において、上述した例示と関連して、端末がグループ共通SPS PDSCHを選択するとき、マルチキャスト/ブロードキャストSPS PDSCHに対するSPS設定インデックスに関係なく、端末はブロードキャストSPS PDSCHよりもマルチキャストSPS PDSCHを優先化することができる
【0228】
実施例9
【0229】
本実施例は、CFR設定が存在するサービングセルが非活性化された(deactivated)状態である場合において、HARQ-ACKコードブック構成のためのモニタリング機会(monitoring occasion)を決定する方式に関する。
【0230】
例えば、(3GPP TS 38.213 clause 9.1.2.1におけるように)サービングセルcが非活性化された場合に、端末は、候補PDSCH受信(candidate PDSCH receptions)のためのMA,c機会の集合を決定するための活性(active)DL BWPとして、上位層パラメータ(例えば、firstActiveDownlinkBWP-Id)によって提供されるDL BWPを用いることができる。
【0231】
本実施例において、MA,c機会の集合は、Type 1 HARQ-ACKコードブック構成のためのMA,c機会の集合に該当してよい(例えば、3GPP TS 38.213のclause 9.1.2.1でのcandidate PDSCH受信に対するa set of MA,c occasions参考)。
【0232】
サービングセルが非活性化され、CFRが当該サービングセルに設定されると、端末は、当該サービングセルでマルチキャストPDSCHを受信することができない。
【0233】
CFRが設定された非活性化サービングセルの場合、端末は、次の例示のうち少なくとも一つによってType 1 HARQ-ACKコードブックのためのMA,c機会の集合を決定できる。
【0234】
例えば、CFRが上位層パラメータ(例えば、firstActiveDownlinkBWP-Id)によって提供されるDL BWPと関連付けられるか否かに関係なく、端末は、当該端末がサービングセルcに対してマルチキャストDCIフォーマットに対するPDCCHをモニターするように設定されないことを仮定し、前記MA,c機会の集合を決定できる。
【0235】
他の例として、CFRが上位層パラメータ(例えば、firstActiveDownlinkBWP-Id)によって提供されるDL BWPと関連付けられる場合に、端末は、当該端末がサービングセルcに対してマルチキャストDCIフォーマットに対するPDCCHをモニターするように設定されると仮定して前記MA,c機会の集合を決定できる。万一CFRが上位層パラメータ(例えば、firstActiveDownlinkBWP-Id)によって提供されるDL BWPと関連付けられない場合に、端末は、当該端末がサービングセルcに対してマルチキャストDCIフォーマットに対するPDCCHをモニターするように設定されないと仮定して前記MA,c機会の集合を決定できる。
【0236】
又は、万一CFRが上位層パラメータ(例えば、firstActiveDownlinkBWP-Id)によって提供されるDL BWPと関連付けられないが、サービングセルのDL BWPと関連付けられる場合に、端末は、当該端末がサービングセルcに対してマルチキャストDCIフォーマットに対するPDCCHをモニターするように設定されると仮定して、候補PDSCHの受信のための前記MA,c機会の集合を決定するためのDL BWPを用いることができる。このとき、サービングセルに対してCFRと関連付けられた1つ以上のDL BWPが存在する場合に、前記利用されるDL BWPは基地局によって指示されるか、最も低い(lowest)(又は、最も高い(highest))BWPインデックスに基づいて選択されてよい。又は、サービングセルに対してCFRと関連付けられたDL BWPが存在しない場合に、端末は、当該端末がサービングセルcに対してマルチキャストDCIフォーマットに対するPDCCHをモニターするように設定されないと仮定して前記MA,c機会の集合を決定できる。
【0237】
図7は、本開示の実施例に係る上りリンク送受信方法に対する端末の動作を例示する図である。
【0238】
図7では、先の提案方法(例えば、実施例1~実施例9、及びそれに対する細部実施例のうちいずれか1つ又は1つ以上の(細部)実施例の組合せ)に基づく端末の動作を例示する。
図7の例示は説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
図7で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、
図7で、端末は一つの例示に過ぎず、後述の
図10で例示される装置によって具現されてよい。例えば、
図10のプロセッサ(processor)102/202は、トランシーバー106/206を用いてチャネル/信号/データ/情報などを送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ104/204に保存するように制御することもできる。
【0239】
また、
図7の動作は、
図10の1つ以上のプロセッサ102,202によって処理されてよく、
図7の動作は、
図10の少なくとも1つのプロセッサ(例えば、102,202)を駆動するための命令語/プログラム(例えば、命令(instruction)、実行コード(executable code))の形態でメモリ(例えば、
図10の1つ以上のメモリ104,204)に保存されてよい。
【0240】
図7を参照すると、段階S710で、端末はグループ共通SPS PDSCHのための複数の設定を含む情報を受信することができる。
【0241】
例えば、本開示での説明及び上述した実施例におけるように、端末は基地局から、グループ共通送信と関連した1つ以上のSPS設定をRRCメッセージで設定されてよい。
【0242】
段階S720で、端末は、前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを受信することができる。ここで、前記複数のグループ共通SPS PDSCHは、それぞれ活性化された複数のグループ共通SPS設定に基づいて送信されるSPS PDSCHに該当してよい。
【0243】
例えば、本開示での説明及び上述した実施例におけるように、前記複数の設定のそれぞれに対してG-CS-RNTI(group-configured scheduling-radio network temporary identifier)が設定され、前記複数のグループ共通SPS PDSCHの送信は、前記G-CS-RNTIでスクランブルされたDCIフォーマットに基づいてそれぞれ活性化されてよい。
【0244】
段階S730で、端末は、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信できる。ここで、端末は、前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報(すなわち、HARQ-ACKビットを多重化して決定された情報)を特定PUCCHリソースで送信できる。
【0245】
このとき、前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モード(例えば、NACK onlyベースHARQ-ACK方式)と設定された場合に、前記HARQ-ACK情報(すなわち、前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報)は、他のHARQ-ACK報告モード(例えば、ACK/NACKベースHARQ-ACK方式)に転換して多重化されてよい。
【0246】
ここで、前記特定HARQ-ACK報告モードは、ACK値のみを含むHARQ-ACK情報は送信されず、NACK(non-ACK)である場合にのみHARQ-ACK情報が送信されることを含んでよい。また、前記他のHARQ-ACK報告モードは、送信ブロックが成功裏にデコードされたか否かに基づくACK値又はNACK値がHARQ-ACK情報として生成されることを含んでよい。
【0247】
例えば、本開示での説明及び上述した実施例を参照すると、前記特定HARQ-ACK報告モードは、NACK onlyベースHARQ-ACK方式に該当し、前記他のHARQ-ACK報告モードはACK/NACKベースHARQ-ACK方式に該当してよい。
【0248】
また、本開示での説明及び上述した実施例のように、前記特定PUCCHリソースと関連して、前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されない場合に、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定されてよい。この場合、前記特定PUCCHリソースは、前記他のPUCCH設定に含まれるSPS PUCCH AN(AckNack)関連リスト情報及び前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報のビット数に基づいて決定されてよい。
【0249】
また、本開示での説明及び上述した実施例のように、前記特定PUCCHリソースと関連して、前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定される場合に、前記特定PUCCHリソースは、前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定に基づいて決定されてよい。この場合、前記特定PUCCHリソースは、前記PUCCH設定に含まれるマルチキャストのためのSPS PUCCH AN(AckNack)関連リスト情報及び前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報のビット数に基づいて決定されてよい。
【0250】
また、前記特定HARQ-ACK報告モードは、2つのHARQ-ACK報告モード(例えば、NACK onlyベースHARQ-ACK方式、ACK/NACKベースHARQ-ACK方式)のうち1つを指示するマルチキャスト関連HARQフィードバックオプション情報(例えば、harq-Feedback-Option-Multicast)に基づいて設定されてよい。
【0251】
また、本開示での説明及び上述した実施例におけるように、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報の多重化は、前記複数のグループ共通SPS PDSCHのそれぞれに対するHARQ-ACK情報を運ぶPUCCHリソースが同一の上りリンクスロットに割り当てられることに基づいて行われることであってよい。
【0252】
図8は、本開示の実施例に係る上りリンク送受信方法に対する基地局の動作を例示する図である。
【0253】
図8では、先の提案方法(例えば、実施例1~実施例9、及びこれに対する細部実施例のうちいずれか1つ又は1つ以上の(細部)実施例の組合せ)に基づく基地局の動作を例示する。
図8の例示は説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
図8で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、
図8で、基地局は一つの例示に過ぎず、後述の
図10で例示される装置によって具現されてよい。例えば、
図10のプロセッサ(processor)102/202はトランシーバー106/206を利用してチャネル/信号/データ/情報などを送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ104/204に保存するように制御することもできる。
【0254】
また、
図8の動作は、
図10の1つ以上のプロセッサ102,202によって処理されてよく、
図8の動作は、
図10の少なくとも1つのプロセッサ(例えば、102,202)を駆動するための命令語/プログラム(例えば、命令(instruction)、実行コード(executable code))の形態でメモリ(例えば、
図10の1つ以上のメモリ104,204)に保存されてよい。
【0255】
図8を参照すると、段階S810で、基地局は、グループ共通SPS PDSCHのための複数の設定を含む情報を送信できる。
【0256】
例えば、本開示での説明及び上述した実施例におけるように、基地局は、グループ共通送信と関連した1つ以上のSPS設定を、RRCメッセージを用いて端末に設定できる。
【0257】
段階S820で、基地局は、前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを送信できる。ここで、前記複数のグループ共通SPS PDSCHは、それぞれ活性化された複数のグループ共通SPS設定に基づいて送信されるSPS PDSCHに該当してよい。
【0258】
例えば、本開示での説明及び上述した実施例におけるように、前記複数の設定のそれぞれに対してG-CS-RNTI(group-configured scheduling-radio network temporary identifier)が設定され、前記複数のグループ共通SPS PDSCHの送信は、前記G-CS-RNTIでスクランブルされたDCIフォーマットに基づいてそれぞれ活性化されてよい。
【0259】
段階S830段階で、基地局は、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報が多重化された情報を受信することができる。ここで、基地局は、前記多重化された情報を特定PUCCHリソースで受信することができる。
【0260】
このとき、前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モード(例えば、NACK onlyベースHARQ-ACK方式)と設定された場合に、前記HARQ-ACK情報(すなわち、前記複数のSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報)は、他のHARQ-ACK報告モード(例えば、ACK/NACKベースHARQ-ACK方式)に転換して多重化されてよい。
【0261】
ここで、前記特定HARQ-ACK報告モードは、ACK値のみを含むHARQ-ACK情報は送信されず、NACK(non-ACK)である場合にのみHARQ-ACK情報が送信されることを含んでよい。また、前記他のHARQ-ACK報告モードは、送信ブロックが成功裏にデコードされたか否かに基づくACK値又はNACK値がHARQ-ACK情報として生成されることを含んでよい。
【0262】
例えば、本開示での説明及び上述した実施例を参照すると、前記特定HARQ-ACK報告モードは、NACK onlyベースHARQ-ACK方式に該当し、前記他のHARQ-ACK報告モードは、ACK/NACKベースHARQ-ACK方式に該当してよい。
【0263】
また、本開示での説明及び上述した実施例のように、前記特定PUCCHリソースと関連して、前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されない場合に、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャストSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定されてよい。この場合、前記特定PUCCHリソースは、前記他のPUCCH設定に含まれるSPS PUCCH AN(AckNack)関連リスト情報及び前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報のビット数に基づいて決定されてよい。
【0264】
また、本開示での説明及び上述した実施例のように、前記特定PUCCHリソースと関連して、前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定される場合に、前記特定PUCCHリソースは、前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定に基づいて決定されてよい。この場合、前記特定PUCCHリソースは、前記PUCCH設定に含まれるマルチキャストのためのSPS PUCCH AN(AckNack)関連リスト情報及び前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報のビット数に基づいて決定されてよい。
【0265】
また、前記特定HARQ-ACK報告モードは、2つのHARQ-ACK報告モード(例えば、NACK onlyベースHARQ-ACK方式、ACK/NACKベースHARQ-ACK方式)のうち1つを指示するマルチキャスト関連HARQフィードバックオプション情報(例えば、harq-Feedback-Option-Multicast)に基づいて設定されてよい。
【0266】
また、本開示での説明及び上述した実施例におけるように、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報の多重化は、前記複数のグループ共通SPS PDSCHのそれぞれに対するHARQ-ACK情報を運ぶPUCCHリソースが同一の上りリンクスロットに割り当てられることに基づいて行われることであってよい。
【0267】
以下では、基地局が1つ以上の端末にグループ共通SPS設定(configuration)を提供し、基地局と端末がグループ共通SPS送受信及びこれに対するHARQ-ACK送受信を行う方法を具体的に説明する。
【0268】
図9は、本開示の一実施例に係るネットワーク側及び端末のシグナリング手順を説明するための図である。
【0269】
図9は、前述した本開示の例示(例えば、実施例1~実施例9、又はその細部例示のうちの1つ以上の組合せ)が適用され得るM-TRP環境(又は、S-TRP環境)において、ネットワーク側(network side)及び端末(UE)間のシグナリングの例示を示す。
【0270】
ここで、UE/ネットワーク側は例示的なものであり、
図10を参照して説明するように様々な装置が代替適用されてよい。
図9は、説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を限定するものでない。また、
図9に示す一部の段階は、状況及び/又は設定などによって省略されてよい。また、
図9のネットワーク側/UEの動作において、前述した上りリンク送受信動作、M-TRP関連動作などが参照又は利用されてよい。
【0271】
以下の説明において、ネットワーク側は、複数のTRPを含む1つの基地局であってよく、複数のTRPを含む1つのセルであってもよい。又は、ネットワーク側は、複数のRRH(remote radio head)/RRU(remote radio unit)を含んでもよい。一例として、ネットワーク側を構成するTRP1とTRP2間には理想的/非理想的バックホール(backhaul)が設定されてもよい。また、以下の説明は、複数のTRPを基準に説明されるが、これは、複数のパネル/セルを介した送信にも同一に拡張して適用されてよく、複数のRRH/RRUなどを介した送信にも拡張して適用されてよい。
【0272】
また、以下の説明において「TRP」を基準に説明されるが、上述したように、「TRP」は、パネル(panel)、アンテナアレイ(antenna array)、セル(cell)(例えば、マクロセル/スモールセル/ピコセルなど)、TP(transmission point)、基地局(base station,gNBなど)などの表現で代替して適用されてよい。上述したように、TRPは、CORESETグループ(又は、CORESETプール)に関する情報(例えば、CORESETインデックス、ID)によって区分されてよい。
【0273】
一例として、1つの端末が複数のTRP(又は、セル)などと送受信を行うように設定された場合に、これは、1つの端末に対して複数のCORESETグループ(又は、CORESETプール)が設定されたことを意味できる。このようなCORESETグループ(又は、CORESETプール)に対する設定は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングなど)で行われてよい。
【0274】
また、基地局は端末とデータの送受信を行う客体(object)を総称する意味であってよい。例えば、前記基地局は、1つ以上のTP(Transmission Point)、1つ以上のTRP(Transmission and Reception Point)などを含む概念であってよい。また、TP及び/又はTRPは、基地局のパネル、送受信ユニット(transmission and reception unit)などを含むものであってよい。
【0275】
端末は、RRC_CONNECTEDモードに進入した後、1つ以上の関心(interested)MBSサービスを示すメッセージをネットワーク側に報告することができる。ここで、前記メッセージは、UCI(Uplink Control Information)、MAC CE(Control Element)、及びRRCメッセージのうち少なくとも一つによってネットワーク側に報告されてよい。
【0276】
前記メッセージ上の関心MBSサービスは、ネットワーク側から受信したDLメッセージに羅列されたTMGI又はG-RNTI(Group Radio Network Temporary Identifier)のうち1つを示すことができる。G-RNTIは、MBSを受信する端末グループ識別子を示す。
【0277】
例えば、前記DLメッセージは、TMGI#1、TMGI#3、TMGI#5及びTMGI#10を羅列するサービス可用性(availability)メッセージを含んでよい。TMGI#5に関心がある場合に、端末は、前記メッセージにTMGI#5の順序を示すことができる。すなわち、端末は基地局に「3」(すなわち、TMGI#5の順序)を報告できる。
【0278】
さらに他の例として、前記DLメッセージは、G-RNTI#1、G-RNTI#3、G-RNTI#5及びG-RNTI#10を羅列するサービス可用性メッセージを含んでよい。G-RNTI#10に関心がある場合に、端末は、前記メッセージにG-RNTI#10の順序を示すことができる。すなわち、UEは基地局に「4」(すなわち、G-RNTI#10の順序)を報告できる。
【0279】
前記メッセージを受信したネットワーク側は、RRCメッセージを用いて共通周波数リソース(common frequency resource,CFR)設定、TCI状態を含む1つ以上のグループ共通SPS設定、TCI状態を含む検索空間(search space)設定、及びGC(group common)-CS-RNTI値を端末(例えば、端末1及び端末2)に提供できる(S910)。RRCメッセージを受信すれば、端末はRRCメッセージによって1つ以上のグループ共通SPS設定を設定できる。
【0280】
ここで、RRCメッセージは、PTM MCCH(Multicast Control Channel)で送信されるグループ共通メッセージ又はUE特定DCCH(Dedicated Control Channel)で送信されるUE専用メッセージであってよい。
【0281】
そして、端末は、各MBS CFR又は各サービングセルに対するGC-CS-RNTI値が設定されてよい。GC-CS-RNTIは、1つ以上のグループ共通SPS設定の活性化、再送信又は解除に用いられてよい。
【0282】
例えば、CFR又はサービングセルに対するGC-CS-RNTIが設定されず、CS-RNTIがCFR又はサービングセルに対して設定された場合に、端末は、1つ以上のグループ共通SPS設定の活性化、再送信又は解除のためにCS-RNTIを使用することができる。
【0283】
さらに他の例として、ネットワーク側は、TMGI目録又はG-RNTI目録を1つのGC-CS-RNTI値に連結できる。このとき、ネットワーク側はGC-CS-RNTI値と関連付けられたTMGI目録又はG-RNTI目録を提供できる。
【0284】
各グループ共通SPS設定(すなわち、SPS-config)は、表8のような情報要素(information element)で設定されてよい。
【0285】
【0286】
表8で、「harq-CodebookID」は、SPS PDSCHに対する当該HARQ-ACKコードブック及びSPS PDSCH解除に対するACKに対するHARQ-ACKコードブックインデックスを示すことができる。
【0287】
「harq-ProcID-offset」は、HARQプロセスIDを導出(derive)するのに用いられるオフセットを示すことができる。
【0288】
「mcs-table」は、端末がDL SPSに使用するMCSテーブルを示すことができる。「mcs-table」フィールドが存在(present)する場合に、端末は、低い(low)-SE64QAMテーブルのMCSテーブルを使用しなければならない。当該フィールドが存在せず、「PDSCH-Config」のフィールド「mcs-table」が「qam256」に設定され、活性化DCIのフォーマット(format)が1_1である場合に、端末は、256QAMテーブルを適用できる。そうでない場合に、端末は、ノン(non)-low-SE64QAMテーブルを適用できる。
【0289】
「n1PUCCH-AN」は、DL SPSのためのPUCCHのためのHARQリソースを意味できる。ネットワーク側はリソースをformat0又はformat1と構成できる。実際にPUCCH-リソースは「PUCCH-Config」に設定され、IDと参照されてよい。
【0290】
「nrofHARQ-process」は、SPS DLに対して構成されたHARQプロセス数を示すことができる。
【0291】
「pdsch-AggregationFactor」は、SPS PDSCHの反復回数を示すことができる。当該フィールドがない場合に、端末は、「PDSCH-Config」のPDSCH集成(aggregation)因子(factor)を適用できる。
【0292】
「periodicity」は、DL SPSの周期を示すことができる。
【0293】
「periodicityExt」は、DL SPSの周期性を計算するのに用いられてよい。当該フィールドが存在する場合に、「periodicity」フィールドは無視されてよい。
【0294】
設定されたSCS[ms]によって下記の周期が支援されてよい。
【0295】
15kHz:「periodicityExt」、ここで、「periodityExt」は1から640の範囲の値を有してよい。
【0296】
30kHz:0.5×「periodicityExt」、ここで、「periodicityExt」は、1から1280の範囲の値を有してよい。
【0297】
一般CPにおいて60kHz:0.25×「periodityExt」、ここで、「periodityExt」は、1から2560の範囲の値を有してよい。
【0298】
60kHz(ECP含む):0.25×「periodityExt」、ここで、「periodityExt」は、1から2560の範囲の値を有してよい。
【0299】
120kHz:0.125×「periodityExt」、ここで、「periodityExt」は、1から5120の範囲の値を有してよい。
【0300】
「sps-ConfigIndex」は、多重(multiple)SPS設定のうち1つのインデックスを示すことができる。
【0301】
「tci-StatesToAddModList」は、一つのRSセットにあるDL RSとPDSCH DMRSポート間のQCL関係を含む送信設定を示すTCI状態目録を示すことができる。
【0302】
「GC-CS-RNTI」は、「sps-ConfigInde×」と関連したGC-CS-RNTI値を示すことができる。当該フィールドが存在せず、「sps-ConfigInde×」と関連したCFR又はサービングセルに対して他のGC-CS-RNTI値が設定されると、端末は、「sps-ConfigIndex」に対して他のGC-CS-RNTI値を使用することができる。当該フィールドが存在せず、「sps-ConfigInde×」と関連したサービングセル又はCFRに対して他のGC-CS-RNTI値が設定されない場合に、端末は、「sps-ConfigIndex」に対してCS-RNTI値を使用することができる。
【0303】
例えば、1つ以上のSPS設定が設定され、TCI状態目録(例えば、CFRに対する「SPS-config」の「tci-StatesToAddModList」)と関連付けられてよい。1つ以上のCFRに対して、他のSPS設定を設定し、「SPS-config」の他の「tci-StatesToAddModList」と関連付けられてよい。グループ共通SPS設定が「SPS-config」において「tci-StatesToAddModList」と設定されない場合に、SPS設定は、CFR又は端末のサービングセルの「PDSCH-config」において「tci-StatesToAddModList」と関連付けられてよい。
【0304】
ここで、「tci-StatesToAddModList」が「SPS-config」においてSPS設定インデックスとして設定されない場合に、SPS設定インデックスは、MBSに用いられるグループ共通SPS設定ではなく端末特定SPS設定であってよい。すなわち、「tci-StatesToAddModList」が「SPS-config」においてSPS設定インデックスとして設定されていない場合に、端末は、SPS設定がグループ共通SPS設定ではなく端末特定SPS設定であると見なすことができる。「tci-StatesToAddModList」が「SPS-config」においてSPS設定インデックスとして設定されると、端末は、SPS設定がグループ共通SPS設定であると見なすことができる。
【0305】
さらに他の例として、1つ以上のTMGIが設定され、「tci-StatesToAddModList」と関連付けられてよい。SPS設定のSPS PDSCH送信が「tci-StatesToAddModList」と関連付けられたTMGIにマップされると、SPS設定のSPS PDSCH送信は「tci-StatesToAddModList」と関連付けられてよい。
【0306】
さらに他の例として、1つ以上のG-RNTIが設定され、「tci-StatesToAddModList」と関連付けられてよい。SPS設定のSPS PDSCH送信が「tci-StatesToAddModList」と関連付けられたG-RNTIのMBSサービスにマップされる場合に、SPS設定のSPS PDSCH送信は、「tci-StatesToAddModList」と関連付けられてよい。
【0307】
さらに他の例として、GC-CS-RNTI又はCS-RNTIの値が設定され、「tci-StatesToAddModList」と関連付けられてよい。SPS設定が「tci-StatesToAddModList」と関連付けられたGC-CS-RNTI又はCS-RNTIの値にマップされる場合に、SPS設定は「tci-StatesToAddModList」と関連付けられてよい。
【0308】
さらに他の例として、1つのSPS設定は、「nrofHARQ-Processes」まで(up to 「nrofHARQ-Processes」)1つ以上のHARQプロセスIDを設定することができる。HARQプロセスIDは、DL SPS PDSCH送信が始まり、下記の式3及び式4のうち1つから導出されるスロットと関連付けられてよい。
【0309】
【0310】
【0311】
さらに他の例として、端末は、1つ以上の端末特定SPS設定によって別に設定されてよい。
【0312】
オプション2-1として、端末特定SPS設定とグループ共通SPS設定の両方とも「sps-ConfigInde×」値を共有することができる。例えば、「sps-ConfigIndex」は、5個の端末特定SPS設定に対して0から4まで設定できるが、「sps-ConfigIndex」は、2個のグループ共通SPS設定に対して7から8まで設定できる。このとき、「sps-ConfigInde×」値である5及び6は、端末に対して用いられなくてよい。
【0313】
前記オプションにおいて、端末は、SPS設定に対するDCIを受信すれば、DCIに含まれた「sps-ConfigInde×」値を確認し、SPS設定がグループ共通であるか又は端末特定であるかを決定できる。DCIにおいて「sps-ConfigIndex」の値はDCIのHARQプロセス番号フィールド又は設定インデックス(Configuration Index)フィールドによって指示されてよい。
【0314】
オプション2-2として、端末特定SPS設定及びグループ共通SPS設定は、「sps-ConfigInde×」値の別途空間を有してよい。例えば、「sps-ConfigIndex」は、5個の端末特定SPS設定に対して0から4まで設定できるが、「sps-ConfigIndex」は、2個のグループ共通SPS設定に対して0から1まで設定できる。
【0315】
前記オプションにおいて、端末は、SPS設定に対するDCIを受信すれば、「sps-ConfigInde×」値を確認せず、下記の1)~4)のうち1つを確認し、SPS設定がグループ共通であるか又はUE特定であるかを決定できる
【0316】
1)DCIのCRCスクランブリングに用いられるRNTI値
【0317】
例えば、RNTI値がGC-CS-RNTI値と同じ特定値に該当する場合に、SPS設定はグループ共通であってよい。
【0318】
2)DCIのDCIフォーマット
【0319】
例えば、MBS特定DCIフォーマットがDCIに用いられる場合に、SPS設定はグループ共通であってよい。
【0320】
3)1つ以上のDCIフィールドはいずれも「0」又はいずれも「1」を示すことができる。
【0321】
例えば、DCIの「MCS」、「ZP CSI-RSトリガー」、「SRS要請(request)」のうち1つ以上がいずれも「0」を示す場合に、グループ共通SPS設定の活性化のためのDCI形式の有効性検査(validation)が達成され得る。
【0322】
4)HARQプロセス番号
【0323】
例えば、1つのSPS設定は、最大「nrofHARQ-Processes」まで複数のHARQプロセス番号を設定することができる。HARQプロセス番号の一番目のセット(例えば、0、2、4)は端末特定SPS送信に用いられてよいが、HARQプロセス番号の二番目のセット(例えば、1、3、5)は、グループ共通SPS送信に用いられてよい。端末は、一番目のセットと関連付けられたスロットのDL SPSリソースが端末特定SPS送信に用いられる一方、二番目のセットと関連付けられたスロットのDL SPSリソースはグループ共通SPS送信に用いられると見なしてよい。
【0324】
又は、1つのSPS設定は、「nrofHARQ-Processes」まで複数のHARQプロセス番号を設定できる。HARQプロセス番号の一番目のセット(例えば、0、2、4)は、TMGI又はG-RNTIの一番目のセットで用いられてよいが、HARQプロセス番号の二番目のセット(例えば、1、3、5)はTMGI又はG-RNTIの二番目のセットで用いられてよい。端末は、一番目のセットのHARQプロセス番号と関連付けられたスロットでのDL SPSリソースが、一番目のセットのTMGI又はG-RNTIのためのSPS送信に用いられると見なすが、二番目のセットのHARQプロセス番号と関連付けられたスロットにおけるDL SPSリソースは二番目のセットのTMGI又はG-RNTIに対するSPS送信のために用いられてよい。
【0325】
設定されたCFRに対してSPS設定が設定された場合に、端末は、設定されたCFRにおいて設定された検索空間(search space,SS)でPDCCHをモニターし、SPS設定の活性化、再送信、又は解除のためにCRCがGC-CS-RNTIでスクランブルされたDCIを受信することができる(S920)。
【0326】
S930段階で、SPS設定のうち1つの活性化、再送信、又は非活性化(解除)のために、ネットワーク側はPDCCHを介してDCIを端末に送信できる。このとき、端末は、SPS設定のノン-確認(non-confirmation)に対してPUCCH上にHARQ NACKをネットワーク側に送信でき、ネットワーク側はDCIを端末に再び送信できる。
【0327】
そして、端末は、SPS設定(例えば、SPS設定#1)を活性化できる(S940)。そして、端末はネットワーク側に、SPS設定(例えば、SPS設定#1)の確認に対するHARQ-ACKをPUCCH上で送信できる(S950)。
【0328】
具体的には、DCIのCRCは、GC-CS-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされてよい。PDCCHは、グループ共通PDCCH又は端末特定PDCCHのうち少なくとも一つを含んでよい。
【0329】
グループ共通SPS設定に対するHARQフィードバック活性化/非活性化は、SPS設定、グループ共通MAC CE、又はUE特定MAC CEの(再)活性化、再送信又は解除DCIで指示されてよい。
【0330】
SPS設定を活性化又は解除するDCIによってHARQ-ACKフィードバックが活性化又は非活性化されると、DCIは、SPS設定、グループ共通MAC CE、又は端末特定MAC CEのための再送信リソースを割り当てることができる。
【0331】
活性化/非活性化指示子がDCIに存在する(present)場合に、活性化/解除DCI活性化HARQ-ACKフィードバックを受信すると、端末は、活性化/解除DCIに(ノン(non))-確認(confirmation)を送信できる。すなわち、ネットワーク側は、端末の送信した確認/ノン(non)-確認を期待できる。
【0332】
活性化/非活性化指示子がDCIに存在する場合に、活性化/解除DCI非活性化HARQ-ACKフィードバックを受信すれば、端末は、活性化/解除DCIにノン-確認を送らなくてよい。すなわち、ネットワーク側は、端末によって確認/ノン-確認が送られないと予想できる。
【0333】
ACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックが設定された場合に、SPS設定を活性化又は解除するDCIを受信すれば、SPS設定の活性化/解除に対する端末特定確認がUCIのACK/NACKによって送信されてよい。
【0334】
SPS設定の活性化/解除DCIと「SPS-config」によって指示されるPUCCHリソースは、SPS設定の活性化/解除に対する確認を送信することに用いられてよい。
【0335】
活性化/解除確認のために互いに異なるSPS設定に対して同一の又は異なるPUCCHリソースが用いられてよい。
【0336】
i.異なるSPS設定の活性化/解除確認のために同一のPUCCHリソースが用いられる場合に、SPS設定に基づいてHARQ-ACK(サブ)コードブックが設定されてよい。HARQ-ACK(サブ)コードブックの異なるビットは、異なるSPS設定の確認又はノン-確認を示すことができる。
【0337】
互いに異なるSPS設定が同一のSPSグループに属する場合に、HARQ-ACK(サブ)コードブックの1ビットは、同一のSPSグループ内の互いに異なるSPS設定の確認又はノン-確認を示すことができる。
【0338】
ii.互いに異なるSPS設定の活性化/解除確認のために互いに異なるPUCCHリソースが用いられる場合に、各SPS設定の活性化/解除確認のために別のPUCCHリソースが用いられてよい。
【0339】
互いに異なるSPS設定が同一のSPSグループに属する場合に、一つのPUCCHリソースは同一のSPSグループ内の互いに異なるSPS設定の確認又はノン-確認を示すことができる。
【0340】
活性化/解除に対するPUCCHベース確認がマルチキャスト又はユニキャストに特定のHARQ-ACKフィードバックと共に多重化される場合に、1つ以上のSPS設定に対する活性化/解除確認は、マルチキャスト特定HARQ-ACK(下位)コードブックの最初のビット又は最後のビットに一般マルチキャスト特定HARQ-ACKに多重化されてよい。
【0341】
グループ共通SPS(非)活性化DCIに対する応答として、UCIに対するHARQ ACKは、活性化に対する確認と解析され、UCIに対するHARQ NACKは、非活性化に対する確認と解析されてよい。
【0342】
グループ共通SPSにおいて、NACK専用HARQ-ACKフィードバックが設定された場合に、SPS設定を活性化又は解除するDCIを受信すれば、SPS設定の活性化/解除に対するグループ共通又は端末特定確認がUCIのACK/NACKによって送信されてよい。
【0343】
SPS設定の活性化/解除DCIと「SPS-config」によって指示されるPUCCHリソースは、SPS設定の活性化/解除に対する確認を送信することに用いられてよい。
【0344】
オプション4-1として、活性化/解除DCIが確認されると、端末は、NACK専用PUCCHリソースに対してNACKを送信することができる。活性化/解除DCIが確認されていない場合に、端末は、NACK専用PUCCHリソースに対してNACKを送信しなくてよい。
【0345】
オプション4-2として、活性化/解除DCIが確認されると、端末は、PUCCHを介して一番目のシーケンスを送信できる。活性化/解除DCIが確認されないと、端末はPUCCHを送信しなくてよい。又は、端末は、PUCCH上で二番目のシーケンスを送信できる。
【0346】
前記一番目のシーケンスは、SPS設定又はSPS設定の活性化/解除と関連付けられてよい。互いに異なる一番目のシーケンスは互いに異なるSPS設定と関連付けられてよい。
【0347】
前記二番目のシーケンスは、SPS設定と関連付けられてよい。互いに異なる二番目のシーケンスは、互いに異なるSPS設定に関連付けられてよい。
【0348】
オプション4-3として、端末は、(活性化/解除DCIが確認された場合に)NACKベースHARQ-ACKフィードバックからACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックに変更できる。そして、端末は、ACK/NACKベースHARQ-ACKフィードバックが設定されると確認を送信できる。
【0349】
ネットワーク側は、SPS設定の活性化、再送信、又は非活性化のために、同一のGC-CS-RNTIを用いて、同一の「sps-ConfigInde×」を指示するDCIを反復して送信できる。DCIは、TCI状態が同一であるか又は異なる複数のCORESETで反復して送信されてよい。ネットワーク側は、活性化、再送信、又は非活性化のために、M-TCI状態で同一DCIをN回送信できる。N及びMは、ネットワーク側によって構成されてよい。
【0350】
例えば、DCIの一番目/二番目の反復は、TCI状態1であるCORESETで送信され、DCIの三番目/四番目の反復は、TCI状態2であるCORESETで送信され、DCIの(N-1)番目/N番目の反復は、TCI状態MであるCORESETで送信されてよい。端末は、1つ又は2つのTCI状態を選択し、選択されたTCI状態と関連付けられたCORESETでDCIの対応する反復を選択的に受信することができる。
【0351】
DCI反復が同一のTCI状態で送信される場合に、端末は、SPS活性化/非活性化確認のために、最後の反復DCIに基づいてPUCCHを送信できる。DCI反復が異なるTCI状態で送信される場合に、端末は、DCI反復を選択的に受信し、SPS活性化/非活性化に対する確認のために、選択されたTCI状態の最後の反復されたDCIに基づいてPUCCHを送信できる。
【0352】
DCIには、SPS設定の活性化、再送信、又は非活性化(すなわち、解除)のための下記のフィールドが含まれてよい。
【0353】
- DCIフォーマットに対する識別子
【0354】
前記DCIフォーマットに対する識別子フィールドは、MBS特定DCI形式又はMBSに対する既存DCI形式のうち1つを指示できる。
【0355】
- キャリア指示子(carrier indicator)
【0356】
前記キャリア指示子フィールドは、CFRの(サービング又はMBS特定)セル又はCFRと関連付けられたUEの活性BWPのサービングセルを指示できる。ここで、グループ共通PDCCH/PDSCHが送信されるか、SPS PDSCHの設定されたDL割り当ては、前記DCIによって指示されるSPS設定に割り当てられてよい。
【0357】
- BWP指示子
【0358】
前記キャリア指示子フィールドは、CFRに割り当てられたBWP ID又はCFRと関連付けられた端末の活性BWPのBWP IDを指示できる。ここで、グループ共通PDCCH/PDSCHが送信されるか、SPS PDSCHの構成されたDL割り当てが前記DCIによって指示されるSPS設定に割り当てられてよい。
【0359】
- 周波数領域リソース割り当て(frequency domain resource assignment)
【0360】
- 時間領域リソース割り当て(time domain resource assignment)
【0361】
- VRB-PRBマッピング
【0362】
- PRBバンドリングサイズ(size)指示子
【0363】
- レートマッチング(rate matching)指示子
【0364】
- ZP CSI-RSトリガー(trigger)
【0365】
- 変調(modulation)及びコーディング方式(coding scheme)
【0366】
- 新しいデータ指示子(new data indicator,NDI)
【0367】
前記NDIは、前記DCIによって指示されるSPS設定に対する再送信のために1に設定されてよい。そして、前記NDIは、前記DCIによって指示されるSPS設定に対する活性化又は解除(すなわち、非活性化)に対して0に設定されてよい。
【0368】
- リダンダンシー(redundancy)バージョン(version)
【0369】
- HARQプロセス番号(process number)
【0370】
- 下りリンク割り当て(assignment)インデックス
【0371】
- スケジュールされたPUCCHに対するTPC命令(command)
【0372】
- PUCCHリソース指示子(resource indicator)
【0373】
- PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミング指示子
【0374】
- アンテナポート
【0375】
- 送信設定指示
【0376】
- SRS要請(request)
【0377】
- DMRSシーケンス初期化(sequence initialization)
【0378】
- 優先順位指示子(priority indicator)
【0379】
DCI(すなわち、活性化DCI)は、下記オプションを用いて特定SPS設定の活性化を指示できる。
【0380】
オプション4-1として、SPS設定の活性化のために、DCIフォーマットのHARQプロセス番号フィールド値は、SPS設定の「sps-ConfigInde×」で提供するのと同じ値でSPS PDSCH設定に対する活性化を指示できる。DCIフォーマットに対するRVフィールドがいずれも「0」に設定されると、DCIフォーマットの有効性検査(validation)が行われてよい。DCIを受信した後に有効性が確認されると、端末は、DCIフォーマットの情報をDL SPS設定の有効な活性化と見なすことができる。有効性検証がなされないと、端末は、DCIフォーマットの全ての情報を廃棄(discard)できる。
【0381】
前記オプション4-1において、SPS設定は、GC-CS-RNTIのみによってグループ共通SPS、CS-RNTIのみによって端末特定SPS、又は互いに異なるHARQプロセスID又は「グループ共通」又は「UE特定」に対する追加指示を有するグループ共通SPS及びUE特定SPSの両方を支援できる。
【0382】
オプション4-2において、SPS設定の活性化のために、DCIフォーマットの設定インデックスフィールドが追加され、前記設定インデックスフィールドは、SPS設定の「sps-ConfigInde×」で提供するのと同じ値でSPS PDSCH設定に対する活性化を指示できる。DCIフォーマットに対するNDIフィールドがいずれも「0」(又は、いずれも「1」)に設定され、DCIフォーマットに対するRVフィールドがいずれも「0」に設定されると、DCIフォーマットの有効性検査が達成され得る。
【0383】
前記オプション4-2において、SPS設定は、設定インデックスフィールドがある場合にのみグループ共通SPSを支援するか、設定インデックスフィールドがない場合にのみ端末特定SPSを支援できる。
【0384】
有効性検証が達成されると、端末は、DCIフォーマットの情報をDL SPS又は設定されたULグラントタイプ(grant type)2の有効な活性化又は有効な解除と見なすことができる。有効性検証が達成されないと、端末は、DCI形式の全ての情報を廃棄できる。
【0385】
グループ共通SPSの場合、ネットワーク側は、グループ共通又は端末特定RRCメッセージによって又はグループ共通又は端末特定MAC CEによって、TMGI又はG-RNTI又はGC-CS-RNTIによって識別されるMBSサービスに対するサービス-リソースマッピングのうち1つ以上を端末に提供できる。MBSサービスのデータはマルチキャストトラフィック論理チャネル、すなわちMBSサービスと関連したMTCHのMBSラジオベアラー(MRB)で搬送できる。RRCメッセージは、PTM MCCH(Multicast Control Channel)で送信されるグループ共通メッセージ、又はUE特定DCCH(Dedicated Control Channel)で送信されるUE専用メッセージであってよい。
【0386】
SPS設定の活性化に対するグループ共通DCIが端末によって確認されない場合に、すなわち、ネットワーク側が活性化DCIに対する確認のためのPUCCH TXを感知できないか、端末からノン-確認を受信する場合に、後述するオプション(オプション5-1~オプション5-3)によってネットワーク側が動作を行うことができる。
【0387】
オプション5-1として、ネットワーク側は、端末によって活性化DCIが確認されるまで、SPS設定の活性化を示すグループ共通DCIを再送信できる。
【0388】
オプション5-1Aとして、SPS設定を既に活性化した他の端末は、再送信された活性化DCIを無視できる。すなわち、再送信された活性化DCIに対する確認が、他の端末からネットワーク側に送信されなくてよい。
【0389】
オプション5-1Bとして、既にSPS確認を活性化した他の端末は、SPS設定を再び活性化しなく、活性化されたSPS設定に対するSPS PDCCH/PDSCH送信を受信する間に再送信された活性化DCIに対する確認をネットワーク側に再び送信できる。
【0390】
オプション5-1Cとして、SPS確認を既に活性化した他の端末は、SPS設定を再び活性化し(すなわち、SPS設定を解除及び活性化)、ネットワーク側に再送信された活性化DCIに確認を再び送信できる。
【0391】
オプション5-2として、ネットワーク側は、SPS設定を活性化する端末特定DCIを端末に提供できる。CRCが端末特定CS-RNTI又はC-RNTIによってスクランブルされるDCIは、グループ共通SPS設定の「sps-ConfigInde×」を指示できる。
【0392】
オプション5-3として、ネットワーク側は、DCIによってスケジュールされた端末特定PDSCHを介してTBをC-RNTI(すなわち、PTP送信)で(再)送信できる。
【0393】
ここで、ネットワーク側は、グループ共通活性化DCI(オプション1)又は端末特定活性化DCI(オプション2)を再送信できる。この場合、ネットワーク側は、再送信された活性化DCIが端末によって確認されるまで、PTP送信でTBを(再)送信できる。
【0394】
設定された検索空間でSPS設定の活性化を指示する活性化DCIを受信すれば、端末は、「sps-ConfigIndex」によって指定されたSPS設定を活性化できる。
【0395】
また、DCIを受信すれば、端末は、MBSサービスとDCIに指示されたSPS設定間のマッピング及び/又はDCIに指示されたSPS設定に対するMBSサービスとHPN(HARQプロセス番号)間のマッピング、及び/又はMBSサービス間のマッピング(使用可能な場合に、DCIで指示された短い(short)ID)に基づいて、設定されたDL割り当てのSPS PDSCH機会(occasion)のそれぞれに対して短いID、MTCH ID、MRB ID、G-RNTI値、及びTMGI値のうち1つ以上と関連付けられたMBSサービスを決定できる。
【0396】
その後、端末が決定されたMBSサービスに関心がある場合に、端末は、SPS設定の活性化を指示するDCIに基づいてSPS設定を活性化できる。端末が決定されたMBSサービスに関心がないと、端末は、DCIに基づくSPS設定を活性化しなくてよい。
【0397】
活性化DCIによって指示されたSPS設定が、他のSPS設定を含む1つのSPSグループに属する場合に、DCIがSPS設定の活性化を指示するとき、端末は、同一のSPSグループに属する他のSPS設定を活性化できる。
【0398】
又は、活性化DCIによって指示されたSPS設定が他のSPS設定を含む1つのSPSグループに属する場合に、SPS設定の活性化を指示するDCIを受信すれば、端末は、活性化された他のSPS設定を解除できる。
【0399】
SPS設定の活性化後に、下記の式5のように、端末はSPS設定のためのSPS PDSCHのN番目のDL割り当てが前記スロットで発生すると順次に考慮することができる。
【0400】
【0401】
ここで、「SFNstart」時間及び「slotstart」時間はそれぞれ、SPS設定に対して設定されたDL割り当てが(再)初期化されたPDSCHの最初の送信のSFN及びスロットであってよい。設定されたDL割り当ては、SPS設定のための周期的なSPS PDSCH機会(occasion)の集合として設定されてよい。
【0402】
セルグループのキャリア全般にわたって整列されていないSFNの場合、CFRと関連した端末の活性BWPのサービングセルのSFNは、設定されたDL割り当ての発生を計算することに用いられてよい。
【0403】
DCIは、また、SPS設定の活性化のための短いID、MTCH ID、MRB ID、G-RNTI値、及びTMGI値のうち1つ以上を指示できる。
【0404】
MBSサービスのためのMRBのMTCH上でデータユニットが利用可能である場合に、ネットワーク側は、SPS PDSCH機会に対するデータユニットを含むTBを構成して送信することができる。ここで、PDSCH機会は、サービス対リソース(service-to-resource)マッピングにしたがって、MBSサービスのためのMRBのMTCHと関連付けられるか、MBSサービスのTMGIと関連付けられるか、MBSサービスの短いIDと関連付けられるか、MBSサービスにマップされたG-RNTIと関連付けられてよい。
【0405】
SPS設定が関心MBSサービスに基づいて端末によって活性化された場合に、端末は、前記式3によってSPS設定に対して構成されたDL割り当てに対して周期的にSPS PDSCH送信機会を受信することができる(S960)。端末は、SPS PDSCH機会のそれぞれの受信のためにNDIがトグル(toggle)されたと見なすことができる。
【0406】
SPS設定をために設定されたDL割り当てに対する特定SPS PDSCH送信機会の受信のために、端末は、MBSサービスとSPS設定間のマッピング、及び/又はSPS設定のためのMBSサービスとHPN間のマッピング、及び/又は活性化DCI又は再送信DCIに指示された通りに、及び/又はRRCメッセージによって構成されたMBSサービス及び使用可能な場合に短いID間のマッピングに基づいて、SPS PDSCH送信機会はMTCH、MRB、TMGI、G-RNTI及び/又はMBSサービスの短いIDに関連付けられると見なすことができる。
【0407】
これと関連して、グループ共通SPS PDSCH及びユニキャストSPS PDSCHが同一DLスロットでスケジュールされるとき、端末が全てのSPS PDSCHを受信する能力がなければ、当該端末は、上述した実施例8における方法に基づいて受信する一部のSPS PDSCHを選択できる。
【0408】
その後、上述した実施例8における方法のように、端末は、選択されたSPS PDSCHに対するHARQ-ACKのみを考慮してPUCCHリソースを決定でき、選択されたSPS PDSCHに対するHARQ-ACKに対するHARQ-ACK情報ビットを構成/決定できる。一部のSPS PDSCHを選択するとき、端末がグループ共通SPS PDSCHを選択すれば、マルチキャスト/ブロードキャストSPS PDSCHに対するSPS設定インデックス(SPS config index)に関係なく、端末はブロードキャストSPS PDSCHよりもマルチキャストSPS PDSCHを優先化できる。
【0409】
SPS PDSCH送信機会でTBデコーディングに成功できなかった場合に、端末は、RRCメッセージによって受信されたSPS設定のPUCCH構成及びSPS設定を活性化するDCIによって受信されたPUCCHリソース指示子及びPDSCH-to-feedbackタイミング指示子によって構成されたUL CFRのPUCCHリソースで、ネットワーク側にHARQ NACKを送信できる。
【0410】
同一のPUCCHリソースを使用することにより、端末は、ユニキャスト送信のような他のPDSCH送信に対するHARQ-ACKを送信することもできる(S970)。
【0411】
この場合、端末は、ユニキャスト送信(すなわち、端末特定データ送信)及び/又はマルチキャスト送信(すなわち、グループ共通データ送信)を多重化するためのPUCCHリソースは、本開示の実施例において上述した方法に基づいて、下記の例示のように決定されてよい。
【0412】
例えば、複数のグループ共通SPS PDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACKを多重化するとき、マルチキャストのためのPUCCH設定がNACK onlyベースHARQ-ACKモードと設定/提供されると、端末は、マルチキャストのためのPUCCH設定のsps-PUCCH-AN-List(例えば、上述した表7参考)に基づいてPUCCHリソースを決定できる(このとき、上述した表6における方式を考慮)。万一、マルチキャストのためのPUCCH設定が設定/提供されないと、ユニキャストのためのPUCCH設定が用いられ、NACK onlyベースHARQ-ACKはACK/NACKベースHARQ-ACKに変換されてよい。
【0413】
他の例として、複数のグループ共通SPS PDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACK及びSRを多重化するとき、マルチキャストのためのPUCCH設定がNACK onlyベースHARQ-ACKモードのために設定/提供されるか否かに関係なく、端末は、ユニキャストのためのPUCCH設定のsps-PUCCH-AN-List(例えば、上述した表7を参考)に基づいてPUCCHリソースを決定できる(このとき、上述した表6における方式を考慮)。代案として、マルチキャストのためのPUCCH設定がACK/NACKベースHARQ-ACKモードのために設定/提供されると、端末は、マルチキャストのためのPUCCH設定のsps-PUCCH-AN-List(例えば、上述した表7を参考)に基づいてPUCCHリソースを決定できる(このとき、上述した表6における方式を考慮)。
【0414】
さらに他の例として、グループ共通SPS PDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACK及びユニキャストSPS PDSCH(及び、SR)を多重化するとき、マルチキャストのためのPUCCH設定がNACK onlyベースHARQ-ACKモードのために設定/提供されるか否かに関係なく、端末は、ユニキャストのためのPUCCH設定のsps-PUCCH-AN-List(例えば、上述した表7参考)に基づいてPUCCHリソースを決定できる(このとき、上述した表6における方式を考慮)。代案として、マルチキャストのためのPUCCH設定がACK/NACKベースHARQ-ACKモードのために設定/提供されると、端末は、マルチキャストのためのPUCCH設定のsps-PUCCH-AN-List(例えば、上述した表7参考)に基づいてPUCCHリソースを決定できる(このとき、上述した表6における方式を考慮)。
【0415】
さらに他の例として、グループ共通SPS PDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACK及びグループ共通SPS PDSCHに対するACK/NACKベースHARQ-ACKを多重化するとき、端末は、マルチキャストのためのPUCCH設定のsps-PUCCH-AN-List(例えば、上述した表7参考)に基づいてPUCCHリソースを決定できる(このとき、上述した表6における方式を考慮)。万一、マルチキャストのためのPUCCH設定が設定/提供されないと、端末は、ユニキャストのためのPUCCH設定のsps-PUCCH-AN-List(例えば、上述した表7参考)に基づいてPUCCHリソースを決定できる(このとき、上述した表6における方式を考慮)。
【0416】
さらに他の例として、グループ共通SPS PDSCHに対するNACK onlyベースHARQ-ACK及びグループ共通SPS PDSCHに対するACK/NACKベースHARQ-ACK及びSRを多重化するとき、端末は、ユニキャストのためのPUCCH設定のsps-PUCCH-AN-List(例えば、上述した表7参考)に基づいてPUCCHリソースを47決定できる(このとき、上述した表6における方式を考慮)。
【0417】
また、これと関連して、CFR設定があるサービングセルが非活性化された状態であれば、端末は、上述した実施例9における方法に基づいてType 1 HARQ-ACKコードブック構成のためのMA,c機会の集合(例えば、3GPP TS 38.213のclause 9.1.2.1でのcandidate PDSCH受信に対するa set of MA,c occasions)を決定できる。
【0418】
TCI状態に基づくHARQ-ACKを受信すれば、ネットワーク側は、TBの再送信のために設定されたDL CFRで当該TCI状態に基づくPDCCH及びPDSCHを送信できる。端末は、TBの再送信を受信するためにDL CFRで設定された検索空間に対するTCI状態でグループ共通及び/又はUE特定PDCCHをモニターできる。
【0419】
SPS設定のための再送信リソースを割り当てるPDCCHは、SPS設定がグループ共通PDCCH又は端末特定PDCCHによって活性化されたか否かに関係なくグループ共通PDCCH又は端末特定PDCCHであってよい。
【0420】
例えば、端末のグループに対するSPS設定を活性化した後、ネットワーク側は、端末特定PDCCHによってグループの端末のうち1つのみをSPS設定のTBを再送信できるが、他の端末は(TBを成功裏に受信したので)SPSに対するTBの再送信を受信しなくてよい。
【0421】
活性化されたSPS設定に対する再送信のために、ネットワーク側はPDCCHを介してDCIを端末に送信できる。DCIのCRCは、GC-CS-RNTI、CS-RNTI、,G-RNTI及びC-RNTIのうち1つでスクランブルされてよい。
【0422】
SPS PDSCH送信機会上でTBをデコードするためには、端末は、MBSサービスとSPS設定間のマッピング、SPS設定のためのMBSサービスとHPN(HARQプロセス番号)間のマッピング、及び/又はMBSサービス間のマッピング、及び使用可能な場合にDCIに指示された短いIDに基づいて、TBがMTCH、MRB、TMGI、G-RNTI及び/又はMBSサービスの短いIDと関連付けられたと見なすことができる。
【0423】
TBの再送信のためのPDCCHを受信すれば、端末は、PDCCHのDCIによってスケジュールされたPDSCHを受信することができる。
【0424】
PDSCH上のTBを成功裏にデコードすれば、端末は、活性化DCI又は再送信DCIに指示されたとおりに、及び/又はRRCメッセージによって設定されたとおりに、MBSサービスとSPS設定間のマッピング、SPS設定のためのMBSサービスとHPN(HARQプロセス番号)間のマッピング、及び/又はMBSサービス間マッピングに基づいて、可能な場合に短いIDでデコードされたTBがMBSサービスのMTCH、MRB、TMGI、G-RNTI及び/又は短いIDと関連付けられると見なすことができる。
【0425】
SPS PDSCH送信機会におけるTBデコーディングに成功すれば、端末は、RRCメッセージによって受信されたSPS設定のPUCCH設定、及び再送信DCIによって受信されたPUCCHリソース指示子、及び「PDSCH-to-HARQ_feedback」タイミング指示子によって構成されたUL CFRのPUCCHリソースで、ネットワーク側にHARQ ACKを送信できる。
【0426】
ここで、当該HARQ ACKのためのPUCCHリソースは、本開示で上述した実施例によるPUCCHリソース決定方式に基づいて決定されてよい。
【0427】
ネットワーク側が活性化DCI又は再送信DCI上で指示された及び/又はRRCメッセージによって設定された、MBSサービスとSPS設定間のマッピング、SPS設定のためのMBSサービスとHPN(HARQプロセス番号)間のマッピング、及び/又はMBSサービス間のマッピング、可能な場合に短いIDを変更する場合に、ネットワーク側は、SPS設定を再活性化できる。
【0428】
例えば、一番目のMBSサービスを指示する活性化DCIを送信することによって一番目のMBSサービスに対してSPS設定が活性化され、ネットワーク側が一番目のMBSサービスから二番目のMBSサービスまでSPS設定マッピングを変更する場合に、ネットワーク側は、二番目のMBSサービスを示す活性化DCIを送信してSPS設定を再活性化できる。例えば、再活性化DCIは、二番目のMBSサービスと関連した短いID又は第2MBSサービスのG-RNTI/TMGIを指示できる。再活性化DCIを受信すれば、端末は、SPS設定が二番目のMBSサービスに再びマップされたと(そして、一番目のMBSサービスにはマップされていないと)見なすことができる。
【0429】
例えば、一番目のMBSサービスを指示する活性化DCIを送信することによって一番目のMBSサービスに対してSPS設定が活性化され、ネットワーク側が一番目のMBSサービスに追加して、二番目のMBSサービスをSPS設定にマッピングすることを追加する場合に、ネットワーク側は、二番目のMBSサービスを示す活性化DCIを送信してSPS設定を再活性化できる。例えば、再活性化DCIは、二番目のMBSサービスと関連付けられた短いID又は二番目のMBSサービスのG-RNTI/TMGIを指示できる。再活性化DCIを受信した端末は、SPS設定が一番目のMBSサービスだけでなく二番目のMBSサービスにもマップされたと見なすことができる。
【0430】
活性化されたSPS設定のPDCCH/PDSCHが他の送受信と衝突する場合に、活性化されたSPS設定のPDCCH/PDSCHの高い優先順位が他の送受信を無視し、他の送信/受信は、活性化されたSPS設定のPDCCH/PDSCHの低い優先順位を無視できる。
【0431】
活性化されたSPS設定に対するPUCCH/PUSCHが他の送受信と衝突する場合に、活性化されたSPS設定のPUCCH/PUSCHの高い優先順位は他の送受信を無視し、他の送受信は、活性化されたSPS設定のPUCCH/PUSCHの低い優先順位を無視できる。
【0432】
優先順位は次の通り決定されてよい。
【0433】
オプション15-1として、GC-CS-RNTI又はCS-RNTIがある活性化又は再送信又は解除DCIは、SPS設定に対して高い優先順位又は低い優先順位を指示できる。
【0434】
オプション15-2として、RRCによって各SPS設定に対して高い優先順位又は低い優先順位が設定されてよい。
【0435】
オプション15-3として、RRCによってSPS設定を活性化することに用いられる各RNTI値に対して、高い優先順位又は低い優先順位が設定されてよい。RNTIは、G-RNTI、49CS-RNTI及びGC-CS-RNTIのうち1つであってよい。
【0436】
SPS設定の非活性化のために、ネットワーク側は、PDCCHを介して端末にDCIを送信できる。DCIのCRCは、GC-CS-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされてよい。SPS設定の非活性化を示すDCIに対するPDCCHは、SPS設定がグループ共通PDCCH又は端末特定PDCCHによって活性化されたか否かに関係なくグループ共通PDCCH又は端末特定PDCCHであってよい。
【0437】
例えば、端末グループに対するSPS設定を活性化した後、ネットワーク側は、端末特定PDCCHによってグループの端末のうち1つに対してのみSPS設定を非活性化でき、他の端末は相変らずSPS設定を活性化できる。
【0438】
非活性化/解除DCIは、下記のオプションを用いてSPS設定の非活性化/解除を指示できる。
【0439】
オプション17-1として、端末に「sps-ConfigDeactivationStateList」が提供される場合に、DCIフォーマットのHARQプロセス番号フィールド値は、1つ以上のSPS PDSCH設定のスケジューリング解除のための対応するエントリー(entry)を指示できる。
【0440】
オプション17-2として、端末に「sps-ConfigDeactivationStateList」が提供されない場合に、DCIフォーマットのHARQプロセス番号フィールドの値は、「ConfiguredGrantConfigInde×」又は「sps-ConfigInde×」のそれぞれによって提供される同一の値を有するSPS PDSCH設定又は当該ULグラントタイプ2PUSCHに対する解除を指示できる。
【0441】
SPS設定の解除に対するグループ共通DCIが端末によって確認されない場合に、すなわち、ネットワーク側が解除DCIに対する確認のためにPUCCH TXを感知できないか又はノン-確認を受信する場合に、後述するオプション17A又はオプション17Bのように動作できる。
【0442】
オプション17Aとして、ネットワーク側は、解除DCIが端末によって確認されるまで、SPS設定の解除を示すグループ共通DCIを再送信できる。
【0443】
オプション17A-1として、SPS設定を既に解除した他の端末は、再送信された解除DCIを無視できる。すなわち、再送信された解除DCIに対する確認は送信されなくてよい。
【0444】
オプション17A-2として、既にSPS確認を解除した他の端末は、SPS設定を再び解除しなく、SPS設定が解除される間に再送信された解除DCIに対する確認をネットワーク側に再び送信できる。
【0445】
オプション17Bとして、ネットワーク側は、SPS設定を解除するUE特定DCIを端末に提供できる。CRCが端末特定CS-RNTI又はC-RNTIによってスクランブルされるDCIは、グループ共通SPS設定の「sps-ConfigInde×」を指示できる。
【0446】
S980段階で、ネットワーク側は端末に、活性化されたSPS設定(例えば、SPS設定#1)に対する非活性化/解除DCIを送信でき、端末はネットワーク側に、PUCCH上でSPS設定(例えば、SPS設定#1)のノン-確認(又は、確認)に対するHARQ-ACK(又は、HARQ-NACK)を送信できる。
【0447】
そして、S990段階で、端末がネットワーク側にPUCCH上でSPS設定(例えば、SPS設定#1)のノン-確認に対するHARQ-ACKを送信した場合に、ネットワーク50側は再びSPS設定(例えば、SPS設定#1)に対する非活性化/解除DCIを端末に送信でき、端末は、TCI状態1を有するPUCCH上でSPS設定(例えば、SPS設定#1)の確認に対するHARQ-NACKをネットワーク側に送信できる。
【0448】
具体的には、活性化されたSPS設定に対する非活性化/解除DCIを受信すれば、端末は、SPS設定及びSPS設定と関連した全ての設定を非活性化/解除できる。
【0449】
解除DCIが指示するSPS設定が、他のSPS設定を含む1つのSPSグループに属する場合に、SPS設定の解除を指示するDCIによって、端末は、同一のSPSグループに属する他のSPS設定を解除できる。
【0450】
又は、解除DCIによって指示されたSPS設定が、他のSPS設定を含む1つのSPSグループに属する場合に、SPS設定の解除を指示するDCIを受信すれば、端末は、活性化された他のSPS設定を活性化できる。
【0451】
本開示の適用が可能な装置一般
【0452】
図10には、本開示の一実施例に係る無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【0453】
図10を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は、様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)を用いて無線信号を送受信することができる。
【0454】
第1無線機器100は、1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに、1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御し、本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、第1情報/信号を含む無線信号を送受信機106から送信してよい。また、プロセッサ102は、第2情報/信号を含む無線信号を送受信機106から受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に保存することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されてよく、プロセッサ102の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機106は、プロセッサ102と連結されてよく、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機106は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0455】
第2無線機器200は、1つ以上のプロセッサ202、1つ以上のメモリ204を含み、さらに、1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御し、本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206から第3情報/信号を含む無線信号を送信してよい。また、プロセッサ202は、第4情報/信号を含む無線信号を送受信機206から受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に保存することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されてよく、プロセッサ202の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機206は、プロセッサ202と連結されてよく、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機206は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機206は、RFユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0456】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに制限されるものではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102,202によって具現されてよい。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的な層)を具現することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、メッセージ、制御情報、データ又は情報を生成できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に含まれた機能、手続、提案及び/又は方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成し、それを1つ以上の送受信機106,206に提供できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得することができる。
【0457】
1つ以上のプロセッサ102,202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ぶことができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せによって具現されてよい。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれてよい。本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、ファームウェア又はソフトウェアを用いて具現されてよく、ファームウェア又はソフトウェアは、モジュール、手続、機能などを含むように具現されてよい。本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、1つ以上のメモリ104,204に保存され、1つ以上のプロセッサ102,202によって駆動されてよい。本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、コード、命令語及び/又は命令語の集合の形態でファームウェア又はソフトウェアによって具現されてよい。
【0458】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を保存することができる。1つ以上のメモリ104,204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ可読記憶媒体及び/又はそれらの組合せによって構成されてよい。1つ以上のメモリ104,204は、1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置してよい。また、1つ以上のメモリ104,204は、有線又は無線連結のような様々な技術によって1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよい。
【0459】
1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置に、本開示の方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信できる。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置から、本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、無線信号を送受信できる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御できる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御できる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208と連結されてよく、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208を介して、本開示に含まれた説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されてよい。本開示において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)であってよい。1つ以上の送受信機106,206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)してよい。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを、ベースバンド信号からRFバンド信号に変換してよい。そのために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含むことができる。
【0460】
以上で説明された実施例は、本開示の構成要素及び特徴が所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、特に明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮されるべきである。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施されてもよい。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合させて本開示の実施例を構成することも可能である。本開示の実施例において説明される動作の順序は変更されてよい。ある実施例の一部の構成又は特徴は他の実施例に含まれてもよく、或いは他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係を有しない請求項を結合させて実施例を構成するか、或いは出願後の補正によって新しい請求項として含めることができることは明らかである。
【0461】
本開示は、本開示の必須特徴を外れない範囲で他の特定の形態として具体化できることは当業者に自明である。したがって、上述した詳細な説明はいかなる面においても制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されるべきである。本開示の範囲は、添付する請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本開示の等価的範囲内における変更はいずれも本開示の範囲に含まれる。
【0462】
本開示の範囲は、様々な実施例の方法による動作を装置又はコンピュータ上で実行させるソフトウェア又はマシン実行可能な命令(例えば、運営体制、アプリケーション、ファームウェア(firmware)、プログラムなど)、及びこのようなソフトウェア又は命令などが記憶されて装置又はコンピュータ上で実行可能な非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)を含む。本開示で説明する特徴を実行するプロセシングシステムをプログラミングするために利用可能な命令は、記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体上に/内に記憶されてよく、このような記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を用いて、本開示に説明の特徴が具現されてよい。記憶媒体は、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスのような高速ランダムアクセスメモリを含むことができるが、それに制限されず、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス又は他の非揮発性ソリッドステート記憶デバイスのような非揮発性メモリを含むことができる。メモリは選択的に、プロセッサから遠隔に位置している1つ以上の記憶デバイスを含む。メモリ又は代案としてメモリ内の非揮発性メモリデバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。本開示に説明の特徴は、マシン可読媒体の任意の一つに記憶され、プロセシングシステムのハードウェアを制御でき、プロセシングシステムが本開示の実施例に係る結果を活用する他のメカニズムと相互作用するようにするソフトウェア及び/又はファームウェアに統合されてよい。このようなソフトウェア又はファームウェアは、アプリケーションコード、デバイスドライバー、運営体制及び実行環境/コンテナを含むことができるが、これに制限されない。
【0463】
ここで、本明細書の無線機器100,200において具現される無線通信技術は、LTE、NR及び6Gの他に、低電力通信のための狭帯域モノのインターネット(Narrowband Internet of Things,NB-IoT)も含むことができる。このとき、例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であってよく、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格によって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本明細書の無線機器100,200において具現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。このとき、一例として、LTE-M技術は、LPWAN技術の一例であってよく、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称と呼ばれてよい。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうち少なくともいずれか一つによって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本明細書の無線機器100,200において具現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee(登録商標))、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))及び低電力広帯域通信網(Low Power Wide Area Network,LPWAN)のうち少なくともいずれか一つを含むことができ、上述した名称に限定されるものではない。一例として、ZigBee技術は、IEEE 802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低い電力デジタル通信に関連したPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称と呼ばれてよい。
【産業上の利用可能性】
【0464】
本開示で提案する方法は、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムの他にも様々な無線通信システムに適用可能である。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末によって上りリンク送信を行う方法であって、前記方法は、
グループ共通
SPS(semi-persistent scheduling)
PDSCH(physical downlink shared channel)のための複数の設定を含む情報を受信する段階と、
前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを受信する段階と、
特定
PUCCH(physical uplink control channel)リソース
上で、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK(hybrid Automatic repeat request-acknowledgement)情報を多重化
することによって決定された情報を送信する段階と、を含み、
前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モード
で設定
される場合、前記HARQ-ACK情報は、他のHARQ-ACK報告モードに転換
することによって多重化され、
前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されないことに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャスト
送信に対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定される、方法。
【請求項2】
前記特定HARQ-ACK報告モードは、ACK値のみを含むHARQ-ACK情報
が送信されず、NACK(non-Ack)
値のみを含むHARQ-ACK情報が送信されることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記他のHARQ-ACK報告モードは、送信ブロックが成功裏にデコードされたか
どうかに基づいてACK値又はNACK値
をHARQ-ACK情報として生成
することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記特定PUCCHリソースは、前記他のPUCCH設定に含まれるSPS PUCCH AN(AckNack)関連リスト情報
、及び前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報のビット数に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記HARQ-ACK情報と関連した
前記PUCCH設定が設定されることに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、前記HARQ-ACK情報と関連した
前記PUCCH設定に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記特定PUCCHリソースは、前記PUCCH設定に含まれるマルチキャストのためのSPS PUCCH A
N関連リスト情報及び前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報のビット数に基づいて決定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報の
前記多重化は、前記複数のグループ共通SPS PDSCH
のそれぞれに対するHARQ-ACK情報を運ぶPUCCHリソースが同一の上りリンクスロットに割り当てられることに基づいて行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の設定のそれぞれに対してG-CS-RNTI(group-configured scheduling-radio network temporary identifier)が設定され、
前記複数のグループ共通SPS PDSCHの送信は、前記G-CS-RNTIでスクランブルされたDCIフォーマットに基づいてそれぞれ活性化される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記特定HARQ-ACK報告モードは、2つのHARQ-ACK報告モードのうち
1つを指示するマルチキャスト関連HARQフィードバックオプション情報に基づいて設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記HARQ-ACK情報が前記他のHARQ-ACK報告モードに転換
することによって多重化される
方法を行うかどうかは、前記複数のグループ共通SPS PDSC
Hとあらかじめ設定された閾値間
との間の比
較に基づい
て決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
無線通信システムにおいて上りリンク送信を行う
UE(user equipment)であって、前記
UEは、
少なくとも1つの送受信機と、
前記
少なくとも1つの送受信機と連結された
少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記
少なくとも1つのプロセッサは、
グループ共通
SPS(semi-persistent scheduling)
PDSCH(physical downlink shared channel)のための複数の設定を含む情報を受信し、
前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを受信し、
特定
PUCCH(physical uplink control channel)リソース
上で、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK(hybrid Automatic repeat request-acknowledgement)情報を多重化
することによって決定された情報を送信する、ように設定
され、
前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モード
で設定される
場合、前記HARQ-ACK情報は、他のHARQ-ACK報告モードに転換
することによって多重化され、
前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されないことに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャスト
送信に対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定される、
UE。
【請求項12】
無線通信システムにおいて上りリンク受信を行う基地局であって、前記基地局は、
少なくとも1つの送受信
機と、
前記
少なくとも1つの送受信機と連結された
少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記
少なくとも1つのプロセッサは、
グループ共通
SPS(semi-persistent scheduling)
PDSCH(physical downlink shared channel)のための複数の設定を含む情報を送信し、
前記複数の設定に基づいて複数のグループ共通SPS PDSCHを送信し、
特定
PUCCH(physical uplink control channel)リソース
上で、前記複数のグループ共通SPS PDSCHに対するHARQ-ACK(hybrid Automatic repeat request-acknowledgement)情報が多重化された情報を受信する、ように設定
され、
前記HARQ-ACK情報が特定HARQ-ACK報告モード
で設定される
場合、前記HARQ-ACK情報は、他のHARQ-ACK報告モードに転換
することによって多重化され、
前記HARQ-ACK情報と関連したPUCCH設定が設定されないことに基づいて、前記特定PUCCHリソースは、ユニキャスト
送信に対するHARQ-ACK情報と関連した他のPUCCH設定に基づいて決定される、基地局。
【国際調査報告】