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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】二環式化合物及びその応用
(51)【国際特許分類】
   C07D 209/10 20060101AFI20241024BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241024BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 31/404 20060101ALI20241024BHJP
   C07D 209/30 20060101ALI20241024BHJP
   C07D 209/18 20060101ALI20241024BHJP
   C07D 417/04 20060101ALI20241024BHJP
   C07D 413/04 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 31/427 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 31/675 20060101ALI20241024BHJP
   C07D 209/42 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 31/403 20060101ALI20241024BHJP
   C07D 209/52 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 31/407 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20241024BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20241024BHJP
   C07D 491/052 20060101ALI20241024BHJP
   C07D 401/04 20060101ALI20241024BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALI20241024BHJP
   C07D 409/04 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
C07D209/10 CSP
A61P43/00 111
A61P37/02
A61P29/00
A61P35/00
A61P35/02
A61K31/404
C07D209/30
C07D209/18
C07D417/04
C07D413/04
A61K31/422
A61K31/427
A61K31/675
C07D209/42
A61K31/403
C07D209/52
A61K31/407
A61K31/437
C07D471/04 104Z
C07D471/04 105E
C07D491/052
C07D401/04
A61K31/4709
C07D409/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526002
(86)(22)【出願日】2022-11-03
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 CN2022129643
(87)【国際公開番号】W WO2023078369
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/128239
(32)【優先日】2021-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/138668
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519223169
【氏名又は名称】貝達薬業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BETTA PHARMACEUTICALS CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】355 Xingzhong Road,Yuhang,Hangzhou,Zhejiang 311100,China
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】楊 栄文
(72)【発明者】
【氏名】孫 雲
(72)【発明者】
【氏名】張 健
(72)【発明者】
【氏名】伊 学剛
(72)【発明者】
【氏名】馬 騰
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲ユー▼
(72)【発明者】
【氏名】王 萍萍
(72)【発明者】
【氏名】丁 列明
(72)【発明者】
【氏名】蘭 宏
(72)【発明者】
【氏名】王 家炳
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086AA04
4C086BC10
4C086BC13
4C086BC28
4C086BC69
4C086BC82
4C086CB05
4C086CB22
4C086DA38
4C086GA04
4C086GA07
4C086GA09
4C086GA10
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA05
4C086NA14
4C086ZB07
4C086ZB11
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZC41
(57)【要約】
本発明は、式(I)に示す化合物に関する。本発明は、またこのような化合物を含む組成物及び製剤、並びにこのような化合物の使用及び製造方法を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)に示す化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物であって、
【化1】

【化2】

は、単結合又は二重結合を表し、
、X、X、Xは、それぞれ独立してC又はNから選択され、且つX、X、X及びXのうちの少なくとも一つはNであり、
Wは、C、N、O又はSから選択され、
は、C-C10アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-C10アルコキシ基、C-C10アリール基、5~18員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基、5~10員ヘテロシクリル基から選択され、ここで、前記5~18員ヘテロアリール基及び5~10員ヘテロシクリル基は、それぞれ独立してN、O及びSから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含有し、前記C-C10アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-C10アルコキシ基、C-C10アリール基、5~18員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基及び5~10員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-OH、-CN、オキソ基、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cアルケニル基、C-Cシクロアルキル基、C-Cアルキニル基、C-Cハロゲン化アルキル基、シアノ置換C-Cアルキル基、シアノ置換C-Cハロゲン化アルキル基、C-Cハロゲン化アルコキシ基、-C-Cアルキレン-OR、-C-Cアルキレン-C=O-R、-NO、-OR、-SR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、-NC(=O)R、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-S(=O)(=NR)R、-P(=O)R又は-P(=S)Rから選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、
は、H、重水素、ハロゲン、-NO、-NR、-CN、-OH、C-C10アルキル基、C-C10アルケニル基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルコキシ基、-O-C(=O)-C1-3アルキル基、-C(=O)-O-C1-3アルキル基又はC-C10アルキニル基から選択され、前記C-C10アルキル基、C-C10アルケニル基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルコキシ基、-O-C(=O)-C1-3アルキル基、-C(=O)-O-C1-3アルキル基、C-C10アルキニル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cアルケニル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく

及びRは、それぞれ独立してH、ハロゲン、-NO、-OH、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-Cシクロアルキル基及び3~6員ヘテロシクリル基から選択され、前記C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-Cシクロアルキル基及び3~6員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、オキソ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cアルケニル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、又はR及びRは、一緒になってオキソ基を形成し、又はR及びRは、それらが結合するC原子とともに置換又は非置換のシクロプロピル基を形成し、
は、H、-CN、ハロゲン、-NO、-OH、-NO、-NR、オキソ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-Cシクロアルキル基及び3~6員ヘテロシクリル基から選択され、前記C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-Cシクロアルキル基及び3~6員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、オキソ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cアルケニル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、又は2つのRは、それらが結合するC原子とともに置換又は非置換のC-Cシクロアルキル基又は3~5員ヘテロシクリル基を形成し、
又はR及びRは、それらが結合するC原子とともに置換又は非置換のC-Cシクロアルキル基を形成し、
は、存在しないか又はH、-CN、ハロゲン、C-C10アルキル基、C-C10ハロゲン化アルキル基、C-C10シクロアルキル基、オキソ基、-NRから選択され、前記C-C10アルキル基、C-C10ハロゲン化アルキル基及びC-C10シクロアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cアルケニル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、
は、-C-Cアルキレン-C(=O)R、-C-Cアルキレン-C(=O)OR、-C、-C(=O)R、-C(=O)OR、-SR、-S(=O)R、-S(=O)又は-S(=O)(=NR)Rから選択され、ここで、前記C-Cアルキレン基は、任意選択的に、H、ハロゲン、シアノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルケニル基、C-Cアルキニル基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-Cアルコキシ基及びC-Cハロゲン化アルコキシ基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、
及びRは、それぞれ独立してH、CN、C-C10アルキル基、C-C10ハロゲン化アルキル基、C-C10アルコキシ基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基、C-C10アリール基又は5~10員ヘテロアリール基から選択され、
は、C-C10アルキル基、C-C10アルコキシ基、C-Cシクロアルキル基及び-NRから選択され、前記C-C10アルキル基、C-C10アルコキシ基及びC-Cシクロアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、CN、-NH、オキソ基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-Cハロゲン化アルコキシ基、C-Cシクロアルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、
nは、0又は1であり、
mは、0、1、2、3又は4であり、
その条件として、前記化合物は、
3-フルオロ-5-(4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
1-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
3-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-5-フルオロベンゾニトリル、
3-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-5-フルオロベンゾニトリル、
1-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
1-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5,6-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
(S)-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
1-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((S)-メチルスルホキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
1-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((R)-メチルスルホキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
3-フルオロ-5-(5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
(S)-1-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-2-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
2-クロロ-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[b]ピロール-1(4H)-イル)ベンゾニトリル、及び
1-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-1,4,5,6-テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロール-4-オールではない、化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項2】
前記化合物は、式(II-1)又は式(II-2):
【化3】

に示すとおりである、ことを特徴とする請求項1に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしく
は溶媒和物。
【請求項3】
前記化合物は、式(III-1)、式(III-2)、式(III-3)又は式(III-4)
【化4】

に示すとおりである、ことを特徴とする請求項1に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項4】
前記Rは、H、重水素、C-Cアルキル基、C-Cアルケニル基から選択され、前記C-Cアルキル基及びC-Cアルケニル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、C-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項5】
前記Rは、H、重水素又はC-Cアルキル基から選択される、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項6】
前記Rは、H又は重水素である、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項7】
及びRは、それぞれ独立してH、ハロゲン又はC-Cアルキル基から選択され、前記C-Cアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基又はオキソ基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項8】
及びRは、それぞれ独立してH、ハロゲン又はC-Cアルキル基から選択される、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項9】
及びRは、それぞれ独立してH又はハロゲンから選択される、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項10】
は、H、-CN、ハロゲン、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択され、前記C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基又はC-Cハロゲン化アルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、オキソ基、アミノ基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項11】
は、H、ハロゲン又はC-Cアルキル基であり、前記C-Cアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、オキソ基、アミノ基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項12】
は、H又はハロゲンである、ことを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項13】
前記Rは、H、-CN、-NH、ハロゲン、C-Cアルキル基、シクロプロピル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択され、前記C-Cアルキル基、シクロプロピル基又はC-Cハロゲン化アルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルケニル基、C-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項14】
前記Rは、H、-CN、ハロゲン、C-Cアルキル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される、ことを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項15】
前記Rは、H、-CN又はハロゲンから選択される、ことを特徴とする請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項16】
前記Wは、C又はOである、ことを特徴とする請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項17】
前記Rは、C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基であり、前記5~10員ヘテロアリール基及び5~10員ヘテロシクリル基は、それぞれ独立してN、O及びSから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含有し、前記C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、ハロゲン、-OH、-CN、オキソ基、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cハロゲン化アルキル基、シアノ置換C-Cアルキル基、シアノ置換C-Cハロゲン化アルキル基、-C-Cアルキレン-OR、-C-Cアルキレン-C=O-R、-NO、C(=O)OR又は-S(=O)から任意選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい、ことを特徴とする請求
項1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項18】
前記Rは、C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基であり、前記5~10員ヘテロアリール基及び5~10員ヘテロシクリル基は、1又は2個のNヘテロ原子を含有し、前記C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、C-Cアルキル基、C3-5シクロアルキル基、C-Cハロゲン化アルキル基、シアノ置換C-Cアルキル基、シアノ置換C-Cハロゲン化アルキル基又はC-Cハロゲン化アルコキシ基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい、ことを特徴とする請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項19】
前記Rは、C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基であり、前記5~10員ヘテロアリール基及び5~10員ヘテロシクリル基は、1又は2個のNヘテロ原子を含有し、前記C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、ハロゲン、シアノ基、シアノ置換C-Cハロゲン化アルキル基、シアノ置換C-Cアルキル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい、ことを特徴とする請求項1~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項20】
前記Rは、フェニル基、ピリジル基、ナフチル基、10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は8~10員ヘテロシクリル基であり、前記10員ヘテロアリール基及び8~10員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、1又は2個のNヘテロ原子を含有し、前記フェニル基、ピリジル基、ナフチル基、10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は8~10員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、ハロゲン、シアノ基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい、ことを特徴とする請求項1~19のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項21】
前記Rは、-C-Cアルキレン-C(=O)R、-C-Cハロゲン化アルキレン-C(=O)R、-C-Cハロゲン化アルキレン-C(=O)OR、-C、-C-Cシアノ置換アルキレン-C(=O)R、-C(=O)R、-C(=O)OR、-SR、-S(=O)R、-S(=O)又は-S(=O)(=NR)Rから選択される、ことを特徴とする請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項22】
前記Rは、-C、-C-Cハロゲン化アルキレン-C(=O)R、-C-Cハロゲン化アルキレン-C(=O)OR、-C(=O)OR、-C(=O)R、-SR、-S(=O)又は-S(=O)(=NR)Rから選択される、ことを特徴とする請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項23】
前記Rは、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cシクロアルキル基及び-NHから選択され、前記C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基及びC-Cシクロアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、CN、-NH、C-Cハロゲン化アルキル基、C-Cシクロアルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい、ことを特徴とする請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項24】
前記Rは、C-Cアルキル基から選択され、前記C-Cアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、CNから選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい、ことを特徴とする請求項1~23のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項25】
前記Rは、H、CN又はC-Cアルキル基から選択される、ことを特徴とする請求項1~24のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項26】
前記Rは、H、CN又はC-Cアルキル基から選択される、ことを特徴とする請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項27】
前記Rは、
【化5】

から選択される、ことを特徴とする請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有
結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項28】
前記化合物は、式(IX-1)又は式(IX-2)、
【化6】

に示すとおりである、ことを特徴とする請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項29】
化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物であって、前記化合物は、
1) 5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2,3-ジフルオロベンゾニトリル、
2) 5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(フルオロメチル)フェニル)-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
3) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル、
4) (S)-5-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
5) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
6) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
7) (S)-3-((S)-(ジフルオロメチル)スルフィニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
8) (S)-3-((R)-(ジフルオロメチル)スルフィニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
9) 5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(パーフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
10) (S)-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロ
メチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
11) (S)-5-(5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
12) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
13) (S)-2-((5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)アセトニトリル、
14) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
15) 2-(1-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)-2,2-ジフルオロアセトアミド、
16) (S)-3-(エチルスルホニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
17) 5-(3-(シアノジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
18) N-(((S)-1-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)(メチル)(オキソ)-16-スルフィノ)シアナミド、
19) (S)-2-((1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)アセトニトリル、
20) (S)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
21) (S)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
22) (S)-5-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-2,5,5-トリフルオロエーテル-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
23) (S)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
24) 1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
25) 1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
26) (R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
27) (S)-2-クロロ-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メ
チルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
28) (S)-2-クロロ-5-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
29) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル、
30) (S)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
31) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、
32) (R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
33) (S)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
34) (S)-4-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、
35) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル、
36) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、
37) (S)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
38) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)フタロニトリル、
39) (S)-4-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)フタロニトリル、
40) (S)-2-クロロ-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
41) 4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(パーフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル、
42) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)フタロニトリル、
43) (S)-2-(ジフルオロメチル)-4-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
44) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)
-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル、
45) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)フタロニトリル、
46) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(パーフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)フタロニトリル、
47) 2-(((S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)-2-フルオロアセトニトリル、
48) (S)-2-(1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル、
49) (S)-2-(1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)-2,2-ジフルオロアセトニトリル、
50) (S)-2-(1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)-2,2-ジフルオロアセトアミド、
51) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(チアゾール-2-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
52) (R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
53) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(オキサゾール-2-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
54) (S)-2-((1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)-2,2-ジフルオロアセトニトリル、
55) 2-(((S)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)-2-フルオロアセトニトリル、
56) (S)-(1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)ジメチルホスフィンオキシドメチル、
57) 2-(((S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)プロピオニトリル、
58) (S)-1-((1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)シクロプロパン-1-ニトリル、
59) N-(((S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)(メチル)(オキソ)-16-スルフィノ)シアナミド、
60) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-カルボン酸エチル、
61) (R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
62) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-ホルムアミド、
63) (4S,5R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5-フルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
64) (4S,5S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5-フルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
65) (R)-2-(ジフルオロメチル)-4-(4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
66) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル、
67) (4S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルフィニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
68) (S)-1-((R)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル-イル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
69) (S)-1-((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル-イル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
70) (S)-1-(2,4-ジフルオロベンジル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
71) (S)-2-((5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)メチル)-5-フルオロベンゾニトリル、
72) (S)-1-(2,4-ジフルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
73) N-(((S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)(オキシ)(トリフルオロメチル)-l6-スルフィノ)シアナミド、
74) N-((ジフルオロメチル)((S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)(オキソ)-16-スルフィノ)シアナミド、
75) (S)-2-(5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロフェニル)アセトニトリル、
76) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(フルオロメチル)ベンゾニトリル、
77) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-1,4,5,6-テトラヒドロ
シクロペンタジエン[b]ピロール-4-オール、
78) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-1,4,5,6-テトラヒドロシクロペンタジエン[b]ピロール-4-オール、
79) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-1,4,5,6-テトラヒドロシクロペンタジエン[b]ピロール-4-オール、
80) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-1,4,5,6-テトラヒドロシクロペンタジエン[b]ピロール-4-オール、
81) (S)-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-5,6-ジヒドロシクロペンタジエン[b]ピロール-1(4H)-イル)-イル2-フルオロベンゾニトリル、
82) (S)-3-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-7,7-ジフルオロ-1-((トリフルオロメチル)スルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロインドール-8-オール、
83) (S)-3-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-7,7-ジフルオロ-1-((トリフルオロメチル)スルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-8-オール、
84) (7R,8S)-3-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-7-フルオロ-1-((トリフルオロメチル)スルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロインドリジン-8-オール、
85) 1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-1,4,5,7-テトラヒドロピラン[3,4-b]ピロール-4-オール、
86) 2-(ジフルオロメチル)-4-((4S,5R)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5-フルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
87) 2-(ジフルオロメチル)-4-((4S,5R)-5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
88) (S)-5,5-ジフルオロ-1-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
89) (4S,5R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5-フルオロ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
90) (S)-8-(5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-5-フルオロ-1-ナフトニトリル、
91) (S)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
92) (S)-5,5-ジフルオロ-1-(キノリン-8-イル)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
93) (4S)-1-(6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
94) (4S)-1-(6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタ
レン-1-イル)-5,5-ジフルオロ-3-((トリフルオロメチル) スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
95) (4S)-1-(6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
96) 1-(6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
97) (4S)-1-(5,7ジフルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
98) (4S)-5,5-ジフルオロ-1-(5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
99) (4S)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-1-(5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
100) 5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-1-(5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
101) (4S)-3-((ジフルオロメチル) スルホニル)-5,5-ジフルオロ-1-(5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
102) (4S)-5,5-ジフルオロ-1-(5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
103) 2-(ジフルオロメチル)-4-(5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)チオ)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
104) 2-(ジフルオロメチル)-4-(5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル) ベンゾニトリル、
105) 2-フルオロ-5-(5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,7-ジヒドロピラン[3,4-b]ピロール-1(5H)-イル)ベンゾニトリル、
106) 2-フルオロ-5-(2,5,5-トリフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(チオフェン-2-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、又は、
107) 2-(ジフルオロメチル)-4-(5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリルから選択される、ことを特徴とする化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【請求項30】
治療有効量の少なくとも一つの請求項1~29のいずれか一項に記載の化合物及び少なくとも一つの薬学的に許容可能な添加物を含む、ことを特徴とする医薬組成物。
【請求項31】
請求項1~29のいずれか一項に記載の化合物又は請求項30に記載の医薬組成物の、HIF-2α媒介性疾患を治療するための医薬品の製造における応用。
【請求項32】
前記疾患は、VHL症候群、自己免疫疾患、炎症性疾患及び/又は癌である、ことを特徴とする請求項31に記載の応用。
【請求項33】
前記癌は、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭頸部癌、悪性黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、胃癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、リンパ腫、食道癌、結腸癌、甲状腺癌、前立腺癌、肉腫、白血病、膀胱癌、腎臓癌、神経膠腫、嚢胞腺腫、扁平上皮癌、褐色細胞腫、肺癌、肝癌、乳癌、髄膜腫、神経細胞腫、傍神経節腫、芽細胞腫、内分泌腫瘍、髄膜腫及び髓芽細胞腫から選択される、ことを特徴とする請求項32に記載の応用。
【請求項34】
HIF-2α媒介性疾患を治療及び/又は予防する方法であって、治療有効量の請求項1~29のいずれか一項に記載の化合物又は請求項30に記載の医薬組成物を治療対象に投与することを含む、ことを特徴とする方法。
【請求項35】
前記HIF-2α媒介性疾患は、VHL症候群、自己免疫疾患、炎症性疾患及び/又は癌である、ことを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記癌は、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭頸部癌、悪性黒色腫、卵巣癌、直腸癌、胃癌、子宮癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、リンパ腫、食道癌、結腸癌、甲状腺癌、前立腺癌、肉腫、白血病、膀胱癌、腎臓癌、神経膠腫、嚢胞腺腫、扁平上皮癌、褐色細胞腫、肺癌、肝癌、乳癌、髄膜腫、神経細胞腫、傍神経節腫、芽細胞腫、内分泌腫瘍、髄膜腫及び髓芽細胞腫から選択される、ことを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項37】
請求項28に記載の化合物を製造する方法であって、中間体である式(A-1)に示す化合物又は式(A-2)に示す化合物を酸化反応させて式(IX-1)又は式(IX-2)に示す化合物を形成することを含み、
【化7】

ここで、R、R、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、
さらに好ましくは、前記方法は、スキーム1又はスキーム2の方法によって式(A-1)に示す化合物を製造することを含み、
スキーム1
【化8】
ここで、R、R、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、
スキーム2
【化9】

ここで、R、R、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、
さらに好ましくは、前記方法は、スキーム3、スキーム4、スキーム5又はスキーム6の方法によって式(A-2)に示す化合物を製造することを含み、
スキーム3
【化10】

ここで、R、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、
スキーム4
【化11】

ここで、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、Xはハロゲンであり、
スキーム5
【化12】

ここで、R、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、Xはハロゲンであり、
スキーム6
【化13】

ここで、R、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、Xは-TIPS、-Trt又は-TBDPSであり、R102はH、C1-3アルキル基であるか、又は2つのR102は、それらが結合するO原子とともに、2つの酸素原子と1つのホウ素原子を含有する5員複素環を形成し、前記5員複素環は、任意選択的に、1つ又は複数のC1-3アルキル基で置換されてもよく、
さらに好ましくは、前記方法は、スキーム7の方法によって式(C-1)に示す化合物を製造することを含み、
スキーム7
【化14】

ここで、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、Xはハロゲンであり、Xは-TIPS、-Trt又は-TBDPSであり、R102はH、C1-3アルキル基であるか、又は2つのR102は、それらが結合するO原子とともに、2つの酸素原子と1つのホウ素原子を含有する5員複素環を形成し、前記5員複素環は、任意選択的に、1つ又は複数のC1-3アルキル基で置換されてもよく、
さらに好ましくは、前記方法は、スキーム8、スキーム9又はスキーム10の方法によって式(B-1)に示す化合物を製造することを含み、
スキーム8
【化15】

ここで、R、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、Xはハロゲンであり、R101はC1-10アルキル基であり、スキーム9
【化16】
ここで、R、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、Xはハロゲンであり、
スキーム10
【化17】

ここで、R、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、R102はH、C1-3アルキル基であるか、又は2つのR102は、それらが結合するO原子とともに、2つの酸素原子と1つのホウ素原子を含有する5員複素環を形成し、前記5員複素環は、任意選択的に、1つ又は複数のC1-3アルキル基で置換されてもよく、
さらに好ましくは、前記方法は、スキーム11の方法によって式(G-5)に示す化合物を製造することを含み、
スキーム11
【化18】

ここで、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、Xはハロゲンであり、Xは-Boc又はフェニルスルホニル基である、ことを特徴とする方法。
【請求項38】
化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物であって、前記化合物は、
【化19】

という構造から選択され、
ここで、R、R、R、R、R、R、R、mは、請求項1~27のいずれか一項に記載のとおりであり、Xはハロゲンであり、Xは-TIPS、-Trt又は-TBDPSであり、Xは-Boc又はフェニルスルホニル基であり、R101はC1-10アルキル基であり、R102はH、C1-3アルキル基であるか、又は2つのR102は、それらが結合するO原子とともに、2つの酸素原子と1つのホウ素原子を含有する5員複素環を形成し、前記5員複素環は、任意選択的に、1つ又は複数のC1-3アルキル基で置換されてもよい、ことを特徴とする化合物、又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体もしくは溶媒和物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二環式化合物、このような化合物を含む組成物及び製剤、並びにこのような化合物の使用及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
HIFs(Hypoxia inducible factors)は、転写因子ファミリーのメンバーに属し、体が酸素の変化を感知する経路であり、低酸素誘導因子とも呼ばれ、下流の40個以上の低酸素適応遺伝子を制御することによって細胞の低酸素応答を媒介する。それは、主にHIFα(HIF-1α、HIF-2α、HIF-3α)及びHIF-1βの二つの部分からなり、ここで、HIF-1βは常に細胞核内に存在するが、HIFαは細胞質内にある。HIFαは、酸素が十分にある条件下で、PHDプロリルヒドロキシラーゼによるヒドロキシル化、VHL(Von Hippel-Lindau Syndrome)ユビキチン化酵素によるユビキチン化標識などの経路を経て、最終的にプロテアソームによって分解される。しかし低酸素又は代謝経路が異常である場合、HIFαは、分解できないため、核内に蓄積し、HIF-1βと結合してヘテロ二量体を形成し、下流遺伝子プロモータにおける低酸素応答エレメント(Hypoxia response element、HRE)を活性化し、さらに関連する遺伝子転写を調節して、細胞が低酸素条件下でも生存できるようにする。これらの遺伝子は、腫瘍血管新生、細胞増殖、生存、代謝、侵襲転移、薬剤耐性、炎症及び免疫などに関する。ここで、HIF-2αは、慢性低酸素を媒介し、生理的低酸素条件下で持続的に活性化することができ、腫瘍の発生及び進行により重要な役割を持つ。
【0003】
現在の研究によれば、HIF-2αが腫瘍の発生及び進行を媒介する機序は、主に以下のことを含み、1、低酸素又はVHL突然変異などの条件下で、HIF-2αは、代謝経路がブロックされ、細胞核内に蓄積し、HIF-1βとヘテロ二量体を形成し、さらに低酸素応答エレメント(HRE)を活性化し、下流のVEGFA、CXCR4、Cyclin D1などの癌関連遺伝子を上方制御し、腫瘍血管新生を促進し、2、HIF-2αは、さらにCD73発現を上方制御することによって免疫抑制シグナルの伝達に関与するため、HIF-2αの標的化により成熟DC細胞、活性化B細胞及びNK細胞の抗腫瘍免疫機能を回復又は増強することができる。
【0004】
HIF-2α経路の活性化は、腎細胞癌、神経膠腫、神経芽細胞腫及び褐色細胞腫などの発生及び進行に密接に関連している。VHLタンパク質は、E3ユビキチンリガーゼの重要な構成部分であり、プロテアソームによるタンパク質の分解を媒介する。VHL遺伝子は、腎臓癌細胞(renal cell carcinoma;RCC)において、57%の高い突然変異率又は98%のヘテロ接合性欠失を有し、偽低酸素をもたらし、核内へのHIF-2α活性化を誘導する。ここで、明細胞腎細胞癌(Clear cell renal cell carcinoma;ccRCC)は、原発性腎細胞悪性腫瘍の70%~75%を占め、ccRCC患者の90%超にはVHLタンパク質欠損が存在する。神経膠腫は、血管新生を伴わない場合、血液供給の不安定化で低酸素微小環境をもたらすことによって、HIF-2αの局所的高発現を誘導し、腫瘍増殖を促進する。褐色細胞腫及び傍神経節腫において、HIF-2αの529-532位のAA突然変異率は81%と高く、HIF-2αのヒドロキシル化分解に直接影響を与え、HIF-2αを持続的に活性化する。
【0005】
HIF-2α活性化とHIF-1βによるヘテロ二量体の形成は下流活性化を引き起こす重要な要因であり、両者のPASドメインはヘテロ二量体形成の結合部位であり、Pe
loton社の開発チームは、これに基づいてHIF-2α低分子抑制剤PT2977を開発し、HIF-2αとHIF-1βとの結合を抑制することによって、抗腫瘍効果を発揮する。
【0006】
HIF-2α経路が腫瘍の発生及び移動と非常に重要で密接な関係にあることに基づいて、より多くの効率的な新規分子実体を開発することが非常に必要である。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、まず式(I)に示す化合物又はその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、キレート、非共有結合複合体又は溶媒和物を提供し、
【化1】

ここで、
【化2】

は、単結合又は二重結合を表し、
、X、X、Xは、それぞれ独立してC又はNから選択され、且つX、X、X及びXのうちの少なくとも一つはNであり、
Wは、C、N、O又はSから選択され、
は、C-C10アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-C10アルコキシ基、C-C10アリール基、5~18員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基、5~10員ヘテロシクリル基から選択され、ここで、前記5~18員ヘテロアリール基及び5~10員ヘテロシクリル基は、それぞれ独立してN、O及びSから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含有し、前記C-C10アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-C10アルコキシ基、C-C10アリール基、5~18員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基及び5~10員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-OH、-CN、オキソ基、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cアルケニル基、C-Cシクロアルキル基、C-Cアルキニル基、C-Cハロゲン化アルキル基、シアノ置換C-Cアルキル基、シアノ置換C-Cハロゲン化アルキル基、C-Cハロゲン化アルコキシ基、-C-Cアルキレン-OR、-C-Cアルキレン-C=O-R、-NO、-OR、-SR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、-NC(=O)R、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-S(=O)(=NR)R、-P(=O)R又は-P(=S)Rから選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、
は、H、重水素、ハロゲン、-NO、-CN、-OH、C-C10アルキル基、C-C10アルケニル基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルコキシ基、-O-C(=O)-C1-3アルキル基、-C(=O)-O-C1-3アルキル基又はC-C10アルキニル基から選択され、前記C-C10アルキル基、C-C10アルケニル基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルコキシ基、-O-C(=O)-C1-3アルキル基、-C(=O)-O-C1-3アルキル基、C-C10アルキニル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cアルケニル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、
【0008】
及びRは、それぞれ独立してH、ハロゲン、-NO、-NR、-OH、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-Cシクロアルキル基及び3~6員ヘテロシクリル基から選択され、前記C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-Cシクロアルキル基及び3~6員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、オキソ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cアルケニル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、又はR及びRは、一緒になってオキソ基を形成し、又はR及びRは、それらが結合するC原子とともに置換又は非置換のシクロプロピル基を形成し、
は、H、-CN、ハロゲン、-NO、-OH、-NO、-NR、オキソ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-Cシクロアルキル基及び3~6員ヘテロシクリル基から選択され、前記C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-Cシクロアルキル基及び3~6員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、オキソ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cアルケニル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、又は2つのRは、それらが結合するC原子とともに置換又は非置換のC-Cシクロアルキル基又は3~5員ヘテロシクリル基を形成し、
又はR及びRは、それらが結合するC原子とともに置換又は非置換のC-Cシクロアルキル基を形成し、
は、不存在、H、-CN、ハロゲン、C-C10アルキル基、C-C10ハロゲン化アルキル基、C-C10シクロアルキル基、オキソ基、-NRから選択され、前記C-C10アルキル基、C-C10ハロゲン化アルキル基及びC-C10シクロアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cアルケニル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、
は、-C-Cアルキレン-C(=O)R、-C-Cアルキレン-C(=O)OR、-C、-C(=O)R、-C(=O)OR、-SR、-S(=O)R、-S(=O)又は-S(=O)(=NR)Rから選択され、ここで、前記C-Cアルキレン基は、任意選択的に、H、ハロゲン、シアノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルケニル基、C-Cアルキニル基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-Cアルコキシ基及びC-Cハロゲン化アルコキシ基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、
及びRは、それぞれ独立してH、CN、C-C10アルキル基、C-C10ハロゲン化アルキル基、C-C10アルコキシ基、C-C10アルケニル基、C-C10アルキニル基、C-C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基、C
-C10アリール基又は5~10員ヘテロアリール基から選択され、
は、C-C10アルキル基、C-C10アルコキシ基、C-Cシクロアルキル基及び-NRから選択され、前記C-C10アルキル基、C-C10アルコキシ基及びC-Cシクロアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、CN、-NH、オキソ基、C-Cハロゲン化アルキル基、C-Cハロゲン化アルコキシ基、C-Cシクロアルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよく、
【0009】
nは、0又は1であり、
mは、0、1、2、3又は4であり、
その条件として、前記化合物は、
3-フルオロ-5-(4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
1-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
3-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-5-フルオロベンゾニトリル、
3-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-5-フルオロベンゾニトリル、
1-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
1-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5,6-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
(S)-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
1-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((S)-メチルスルホキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
1-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((R)-メチルスルホキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
3-フルオロ-5-(5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル(193)、
(S)-1-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-2-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
2-クロロ-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-5,6-ジヒドロシクロペンタ[b]ピロール-1(4H)-イル)ベンゾニトリル、及び
1-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-1,4,5,6-テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロール-4-オールではない。
【0010】
いくつかの実施形態において、前記化合物は、式(II-1)又は式(II-2):
【化3】

に示すとおりである。
【0011】
いくつかの実施形態において、Rは、H、重水素、C-C10アルキル基、C-C10アルケニル基から選択され、前記C-C10アルキル基及びC-C10アルケニル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、C-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0012】
いくつかの実施形態において、Rは、H、重水素、C-Cアルキル基、C-Cアルケニル基から選択され、前記C-Cアルキル基及びC-Cアルケニル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、C-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態において、Rは、H、重水素又はC-Cアルキル基から選択され、前記C-Cアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、C-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態において、Rは、H、重水素又はC-Cアルキル基から選択される。
【0015】
いくつかの実施形態において、Rは、H又は重水素である。
【0016】
いくつかの実施形態において、Rは、Hである。
【0017】
いくつかの実施形態において、R及びRは、それぞれ独立してH、ハロゲン又はC-Cアルキル基から選択され、前記C-Cアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基又はオキソ基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0018】
いくつかの実施形態において、R及びRは、それぞれ独立してH、ハロゲン又はC-Cアルキル基から選択される。
【0019】
いくつかの実施形態において、R及びRは、それぞれ独立してH又はハロゲンから選択される。
【0020】
いくつかの実施形態において、R及びRは、それぞれ独立してH又はFから選択される。
【0021】
いくつかの実施形態において、Rは、H、-CN、-NH、ハロゲン、-NO、C-Cアルキル基、シクロプロピル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択され、前記C-Cアルキル基、シクロプロピル基又はC-Cハロゲン化アルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルケニル基、C-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態において、前記Rは、H、-CN、ハロゲン、C-Cアルキル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される。
【0023】
いくつかの実施形態において、Rは、H、-CN又はハロゲンである。
【0024】
いくつかの実施形態において、Rは、H又はハロゲンである。
【0025】
いくつかの実施形態において、Rは、H、-CN、-F、-Cl、-Br又は-CFである。
【0026】
いくつかの実施形態において、Rは、Hである。
【0027】
いくつかの実施形態において、前記Wは、C又はOである。
【0028】
いくつかの実施形態において、前記Wは、Cである。
【0029】
いくつかの実施形態において、Rは、H、-CN、ハロゲン、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基又はC-Cハロゲン化アルキル基であり、前記C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基又はC-Cハロゲン化アルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、オキソ基、アミノ基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態において、Rは、H、ハロゲン又はC-Cアルキル基であり、前記C-Cアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、-CN、-OH、オキソ基、アミノ基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態において、Rは、H、ハロゲン又はC-Cアルキル基である。
【0032】
いくつかの実施形態において、Rは、H、ハロゲン又はC-Cアルキル基である。
【0033】
いくつかの実施形態において、Rは、H又はハロゲンである。
【0034】
いくつかの実施形態において、Rは、H、F、Cl又はBrである。
【0035】
いくつかの実施形態において、Rは、H又はFである。
【0036】
いくつかの実施形態において、Rは、C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基であり、前記
5~10員ヘテロアリール基及び5~10員ヘテロシクリル基は、それぞれ独立してN、O及びSから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含有し、前記C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、ハロゲン、-OH、-CN、オキソ基、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cハロゲン化アルキル基、シアノ置換C-Cアルキル基、シアノ置換C-Cハロゲン化アルキル基、-C-Cアルキレン-OR、-C-Cアルキレン-C=O-R、-NO、C(=O)OR又は-S(=O)から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0037】
いくつかの実施形態において、Rは、C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基であり、前記5~10員ヘテロアリール基及び5~10員ヘテロシクリル基は、1又は2個のNヘテロ原子を含有し、前記C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cシクロアルキル基、C-Cハロゲン化アルキル基、シアノ置換C-Cアルキル基、シアノ置換C-Cハロゲン化アルキル基又はC-Cハロゲン化アルコキシ基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0038】
いくつかの実施形態において、Rは、C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基であり、前記5~10員ヘテロアリール基及び5~10員ヘテロシクリル基は、1又は2個のNヘテロ原子を含有し、前記C-C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は5~10員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、ハロゲン、シアノ基、シアノ置換C-Cハロゲン化アルキル基、シアノ置換C-Cアルキル基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態において、Rは、フェニル基、ピリジル基、ナフチル基、10員ヘテロアリール基、C8-10シクロアルキル基又は8~10員ヘテロシクリル基であり、前記10員ヘテロアリール基及び8~10員ヘテロシクリル基は、1又は2個のNヘテロ原子を含有し、前記フェニル基、ピリジル基、ナフチル基、10員ヘテロアリール基、C-C10シクロアルキル基又は8~10員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、ハロゲン、シアノ基又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態において、前記Rは、フェニル基であり、前記フェニル基は、任意選択的に、ハロゲン、-CN又はC-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態において、前記Rは、フェニル基であり、前記フェニル基は、任意選択的に、ハロゲン、-CN、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHF又は-CHCFから選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態において、前記Rは、-C-Cアルキレン-C(=O)R、-C-Cハロゲン化アルキレン-C(=O)R、-C-Cハロゲン化アルキレン-C(=O)OR、-C、-C-Cシアノ置換アルキレン-C(=O)R、-C(=O)R、-C(=O)OR、-SR、-S(=O)R、-S(=O)又は-S(=O)(=NR)Rから選択される。
【0043】
いくつかの実施形態において、前記Rは、-C、-C-Cハロゲン化アルキレン-C(=O)R、-C-Cハロゲン化アルキレン-C(=O)OR、-C(=O)OR、-C(=O)R、-SR、-S(=O)又は-S(=O)(=NR)Rから選択される。
【0044】
いくつかの実施形態において、前記Rは、-SR、-S(=O)又は-S(=O)(=NR)Rである。
【0045】
いくつかの実施形態において、前記Rは、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cシクロアルキル基及び-NHから選択され、前記C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基及びC-Cシクロアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、CN、-NH、C-Cハロゲン化アルキル基、C-Cシクロアルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0046】
いくつかの実施形態において、前記Rは、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基及び-NHから選択され、前記C-Cアルキル基及びC-Cアルコキシ基は、任意選択的に、H、ハロゲン、CN、-NH、C-Cハロゲン化アルキル基から選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0047】
いくつかの実施形態において、前記Rは、C-Cアルキル基から選択され、前記C-Cアルキル基は、任意選択的に、H、ハロゲン、CNから選択される一つ又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0048】
いくつかの実施形態において、前記Rは、H、CN又はC-Cアルキル基から選択される。
【0049】
いくつかの実施形態において、前記Rは、H、CN又はC-Cアルキル基から選択される。
【0050】
いくつかの実施形態において、前記Rは、
【化4】

から選択される。
【0051】
いくつかの実施形態において、前記Rは、
【化5】

から選択される。
【0052】
いくつかの実施形態において、前記化合物は、式(III-1)、式(III-2)、式(III-3)又は式(III-4):
【化6】

に示すとおりである。
【0053】
ここで、R、R、R、R、R、R、R、m、n、Wは、上記実施形態に記載のとおりである。
【0054】
いくつかの実施形態において、前記化合物は、式(VI-1)に示すとおりであり、
【化7】

ここで、R、R、R、R、R、R、R、X、X、X、X、m、n、Wは、上記実施形態に記載のとおりである。
【0055】
いくつかの実施形態において、前記化合物は、式(VI-2)に示すとおりであり、
【化8】

ここで、R、R、R、R、R、R、R、R、X、X、X、X、m、n、Wは、上記実施形態に記載のとおりである。
【0056】
いくつかの実施形態において、前記化合物は、式(VII-1)、式(VII-2)、式(VII-3)又は式(VII-4):
【化9】

に示すとおりであり、
ここで、R、R、R、R、R、R、R、m、nは、上記実施形態に記載のとおりである。
【0057】
いくつかの実施形態において、前記化合物は、式(VIII-1)、式(VIII-2)、式(VIII-3)又は式(VIII-4):
【化10】

に示すとおりであり、
ここで、R、R、R、R、R、R、R、R、m、nは、上記実施形態に記載のとおりである。
【0058】
いくつかの実施形態において、前記化合物は、式(VIII-5)、式(VIII-6)、式(VIII-7)又は式(VIII-8):
【化11】

に示すとおりであり、
ここで、R、R、R、R、R、R、R、m、nは、上記実施形態に記載のとおりである。
【0059】
いくつかの実施形態において、前記化合物は、式(IX-1)又は式(IX-2):
【化12】

に示すとおりであり、
ここで、R、R、R、R、R、R、R、mは、上記実施形態に記載のとおりである。
【0060】
いくつかの実施形態において、前記化合物は、式(X-1)、式(X-2)、式(X-3)、式(X-4)、式(X-5)、式(X-6)、式(X-7)又は式(X-8):
【化13】

に示すとおりであり、
ここで、R、R、R、mは、上記実施形態に記載のとおりである。
【0061】
いくつかの実施形態において、前記化合物は、式(XI-1)又は式(XI-2)、
【化14】

に示すとおりであり、
ここで、R、R、R、R、R、R、mは、上記実施形態に記載のとおりであり、
及びRは、それぞれ独立してハロゲン、-OH、-CN、オキソ基、アミノ基、C-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cハロゲン化アルキル基、シアノ置換C-Cアルキル基、シアノ置換C-Cハロゲン化アルキル基、-C-Cアルキレン-OR、-C-Cアルキレン-C=O-R、-NO、-C(=O)OR及び-S(=O)から任意に選択される。
【0062】
本発明は、化合物又はその薬学的に許容可能な塩をさらに提供し、前記化合物は、
1) 5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2,3-ジフルオロベンゾニトリル、
2) 5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(フルオロメチル)フェニル)-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
3) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル、
4) (S)-5-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
5) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
6) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
7) (S)-3-((S)-(ジフルオロメチル)スルフィニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
8) (S)-3-((R)-(ジフルオロメチル)スルフィニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
9) 5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(パーフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
10) (S)-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
11) (S)-5-(5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
12) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
13) (S)-2-((5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)アセトニトリル、
14) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
15) 2-(1-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)-2,2-ジフルオロアセトアミド、
16) (S)-3-(エチルスルホニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
【0063】
17) 5-(3-(シアノ基ジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
18) N-(((S)-1-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)(メチル)(オキソ)-16-スルフィノ)シアナミド、
19) (S)-2-((1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)
-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)アセトニトリル、
20) (S)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
21) (S)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
22) (S)-5-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-2,5,5-トリフルオロエーテル-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
23) (S)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
24) 1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
25) 1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
26) (R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
27) (S)-2-クロロ-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
28) (S)-2-クロロ-5-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
29) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル、
30) (S)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
31) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、
32) (R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
【0064】
33) (S)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
34) (S)-4-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、
35) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル、
36) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、
37) (S)-1-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
38) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)フタロニトリル、
39) (S)-4-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)フタロニトリル、
40) (S)-2-クロロ-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
41) 4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(パーフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル、
42) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)フタロニトリル、
43) (S)-2-(ジフルオロメチル)-4-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
44) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル、
45) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)フタロニトリル、
46) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(パーフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)フタロニトリル、
47) 2-(((S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)-2-フルオロアセトニトリル、
48) (S)-2-(1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸エチル、
49) (S)-2-(1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)-2,2-ジフルオロアセトニトリル、
【0065】
50) (S)-2-(1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)-2,2-ジフルオロアセトアミド、
51) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(チアゾール-2-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
52) (R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドー
ル-4-オール、
53) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(オキサゾール-2-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
54) (S)-2-((1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)-2,2-ジフルオロアセトニトリル、
55) 2-(((S)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)-2-フルオロアセトニトリル、
56) (S)-(1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)ジメチルホスフィンオキシドメチル、
57) 2-(((S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル) プロピオニトリル、
58) (S)-1-((1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)シクロプロパン-1-ニトリル、
59) N-(((S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)(メチル)(オキソ)-16-スルフィノ)シアナミド、
60) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-カルボン酸エチル、
61) (R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
62) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-ホルムアミド、
63) (4S,5R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5-フルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
64) (4S,5S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5-フルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
65) (R)-2-(ジフルオロメチル)-4-(4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
【0066】
66) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル、
67) (4S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルフィニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
68) (S)-1-((R)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル-イル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
69) (S)-1-((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル-イル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
70) (S)-1-(2,4-ジフルオロベンジル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
71) (S)-2-((5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)メチル)-5-フルオロベンゾニトリル、
72) (S)-1-(2,4-ジフルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
73) N-(((S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)(オキシ)(トリフルオロメチル)-l6-スルフィノ)シアナミド、
74) N-((ジフルオロメチル)((S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)(オキソ)-16-スルフィノ)シアナミド、
75) (S)-2-(5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロフェニル)アセトニトリル、
76) (S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(フルオロメチル)ベンゾニトリル、
77) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-1,4,5,6-テトラヒドロシクロペンタジエン[b]ピロール-4-オール、
78) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-1,4,5,6-テトラヒドロシクロペンタジエン[b]ピロール-4-オール、
79) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-1,4,5,6-テトラヒドロシクロペンタジエン[b]ピロール-4-オール、
80) (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-1,4,5,6-テトラヒドロシクロペンタジエン[b]ピロール-4-オール、
81) (S)-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-5,6-ジヒドロシクロペンタジエン[b]ピロール-1(4H)-イル)-イル2-フルオロベンゾニトリル、
82) (S)-3-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-7,7-ジフルオロ-1-((トリフルオロメチル)スルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロインドール-8-オール、
【0067】
83) (S)-3-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-7,7-ジフルオロ-1-((トリフルオロメチル)スルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-8-オール、
84) (7R,8S)-3-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-7-フルオロ-1-((トリフルオロメチル)スルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロインドリジン-8-オール、
85) 1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフル
オロ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-1,4,5,7-テトラヒドロピラン[3,4-b]ピロール-4-オール、
86) 2-(ジフルオロメチル)-4-((4S,5R)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5-フルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
87) 2-(ジフルオロメチル)-4-((4S,5R)-5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
88) (S)-5,5-ジフルオロ-1-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
89) (4S,5R)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5-フルオロ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
90) (S)-8-(5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-5-フルオロ-1-ナフトニトリル、
91) (S)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
92) (S)-5,5-ジフルオロ-1-(キノリン-8-イル)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
93) (4S)-1-(6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
94) (4S)-1-(6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-5,5-ジフルオロ-3-((トリフルオロメチル) スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
95) (4S)-1-(6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
96) 1-(6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル) スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
97) (4S)-1-(5,7ジフルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
98) (4S)-5,5-ジフルオロ-1-(5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
【0068】
99) (4S)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-1-(5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
100) 5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル) スルホニル)-1-(5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
101) (4S)-3-((ジフルオロメチル) スルホニル)-5,5-ジフルオロ-1-(5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)-4,5,6,7-テト
ラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
102) (4S)-5,5-ジフルオロ-1-(5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-8-イル)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール、
103) 2-(ジフルオロメチル)-4-(5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)チオ)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
104) 2-(ジフルオロメチル)-4-(5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリル、
105) 2-フルオロ-5-(5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,7-ジヒドロピラン[3,4-b]ピロール-1(5H)-イル)ベンゾニトリル、
106) 2-フルオロ-5-(2,5,5-トリフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(チオフェン-2-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル) ベンゾニトリル、又は、
107) 2-(ジフルオロメチル)-4-(5-フルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)ベンゾニトリルを指す。
【0069】
本発明は、化合物の製造方法をさらに提供し、本発明の式(I)に記載の化合物又は具体的な実施例に記載の化合物は、いずれも市販されている出発材料、文献に既知の化合物、又は容易に製造できる中間体を用いて、当業者に既知、又は本明細書に記載の内容に基づいて当業者に既知の有機合成技術により製造することができ、具体的な実施例に類似している製造方法を用いて得ることができる。
【0070】
具体的には、別の実施形態において、本発明は、一般式(IX-1)に示す化合物を製造する方法に関し、式(A-1)に示す化合物を用いて還元剤と反応させて得ることを含み、
【化15】

ここで、R、R、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりである。
【0071】
別の実施形態において、本発明は、一般式(IX-2)に示す化合物を製造する方法に関し、式(A-2)に示す化合物を用いて還元剤と反応させて得ることを含み、
【化16】

ここで、R、R、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、さらに、前記R
【化17】

であり、前記R、Rは、前述の実施形態に定義されたとおりである。
【0072】
ここで、前記還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムなどの一般的な還元剤であってもよく、式(IX-1)化合物及び式(IX-2)化合物の骨格構造のヒドロキシ基位置における対応するキラルモノマーは、式(A-1)化合物及び式(A-2)化合物のキラル還元(例えば、Noyori不斉還元、CBS不斉還元など)によって得られ得る。
【0073】
いくつかの実施形態において、前記キラル還元に用いられる還元剤は、[(R,R)-Ts-DPEN]RuCl(p-cymene)]である。
【0074】
いくつかの別の実施形態において、式(A-1)化合物は、以下の方法で製造することができ、ここで、R、R、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、
【化18】
【0075】
式(B-1)に示す化合物は、NH-R(例えば、シアナミドなど)とともに、酸化剤(例えば、ヨードベンゼンジアセタート)の条件下で、式(B-2)に示す化合物を製造することができ、式(B-2)に示す化合物は、酸化により式(A-1)に示す化合物を製造することができる。
【0076】
いくつかの別の実施形態において、式(A-1)に示す化合物は、以下の方法で製造することができ、ここで、R、R、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、
【化19】
【0077】
式(B-1)に示す化合物は、酸化反応(例えば、メタクロロ過安息香酸、ペルオキシ
モノスルホン酸カリウムなど)によって式(B-3)に示す化合物を得て、式(B-3)に示す化合物は、酸化剤(例えば、ヨードベンゼンジアセタート)の存在下でイミド化試薬(例えば、カルバミン酸アンモニウム、トリフルオロアセトアミドなど)と反応して式(B-4)に示す化合物を製造し、式(B-4)に示す化合物は、アルキル化(例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチルなど)によってRaを導入し、又はカップリング反応によってRa(例えば、シアン化第1銅とのカップリング)導入して、式(A-1)に示す化合物を得ることができる。いくつかの別の実施形態において、式(A-2)に示す化合物は、以下の方法で製造することができ、
【化20】

ここで、R、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、さらに、前記R
【化21】

であり、前記R、Rは、前述の実施形態に定義されたとおりである。
【0078】
式(B-1)に示す化合物は、酸化反応によって式(A-2)に示す化合物を得ることができ、ここで、酸化剤は、メタクロロ過安息香酸、ペルオキシモノスルホン酸カリウム、三塩化ルテニウム/過ヨウ素酸ナトリウム系、三塩化ルテニウム/次亜塩素酸ナトリウム系などを含む。
【0079】
いくつかの別の実施形態において、式(A-2)に示す化合物は、以下の方法で製造することができ、ここで、R、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、Xはハロゲンであり、
【化22】
【0080】
式(C-1)に示す化合物を、対応するスルフィン酸塩(例えば、メタンスルフィン酸ナトリウム塩など)と、金属触媒(例えば、第1銅塩)下でカップリングし製造して式(A-2)に示す化合物を得ることができる。
【0081】
いくつかの別の実施形態において、式(A-2)に示す化合物は、以下の方法で製造することができ、ここで、R、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、Xはハロゲンであり、
【化23】
【0082】
式(C-1)に示す化合物は、カップリング反応でスルフィン酸基を導入することによって式(D-1)に示す化合物を得るか、又はそのハロゲン原子Xをマイナスイオンに変換して、インサイツで二酸化硫黄を発生させる二酸化硫黄等価体(例えば、メタ重亜硫酸カリウム、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン-1,4-ジイウム-1,4-ジスルフィン酸など)と反応してスルフィン酸基を導入することによって式(D-1)に示す化合物を得ることができ、式(D-1)に示す化合物は、求電子剤(例えば、Togni’s試薬、ヨウ化メチル、トリフルオロヨウ化メチルなど)との求核反応によって、式(A-2)に示す化合物を製造することができ、ここで、Mは、塩化可能な任意の1価プラスイオン、例えば、Na、K、MgBrなどである。
【0083】
いくつかの別の実施形態において、式(B-1)に示す化合物は、以下の方法で製造することができ、
【化24】

ここで、R、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、Xはハロゲンであり、R101はC1-10アルキル基であり、さらに、前記R
【化25】

であり、前記R、Rは、前述の実施形態に定義されたとおりである。
【0084】
式(C-1)に示す化合物をメルカプトプロピオン酸アルキル(例えば、メルカプトプロピオン酸メチル、メルカプトプロピオン酸エチル、メルカプトプロピオン酸tert-ブチルなど)とカップリング反応させて式(C-2)に示す化合物を得ることができ、式(C-2)化合物に対して、アルカリ条件下(炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリ
ウム、カリウムtert-ブトキシドなど)で、対応するアルキル化又は求電子剤(例えば、ヨウ化メチル、フルオロヨウ化メチル、トリフルオロヨウ化メチル、ブロモアセトニトリル、ブロモフルオロメチルリン酸ジエチルなど)により、硫黄原子に、対応するRc基を導入して、式(B-1)に示す化合物を製造する。
【0085】
いくつかの別の実施形態において、式(B-1)に示す化合物は、以下の方法で製造することができ、ここで、R、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、Xはハロゲンであり、
【化26】
【0086】
求核性硫黄試薬SRc(例えば、銀トリフラート、銅トリフラートなど)を式(C-1)に示す化合物とカップリング反応させることによって、式(B-1)に示す化合物を得ることができる。
【0087】
いくつかの別の実施形態において、式(C-1)に示す化合物は、以下の方法で製造することができ、ここで、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、Xはハロゲンであり、Xは-TIPS、-Trt又は-TBDPSであり、R102はH、C1-3アルキル基であるか、又は2つのR102は、それらが結合するO原子とともに、2つの酸素原子と1つのホウ素原子を含有する5員複素環を形成し、前記5員複素環は、任意選択的に、1つ又は複数のC1-3アルキル基で置換されてもよく、
【化27】
【0088】
式(F-0)に示す化合物は、市販ルートで入手することができ(例えば、1,5,6,7-テトラヒドロ-4H-インドール-4-オン)、アルカリ条件下で、式(F-0)に示す化合物に対してN原子保護反応を行えば、式(F-1)に示す化合物を得る。式(F-1)に示す化合物は、求電子ハロゲン化試薬(例えば、NIS)によりピロールの3位にハロゲン原子を導入することによって式(F-2)に示す化合物を得て、式(F-2)に示す化合物は、アルカリ条件下(例えば、LiHDMS、LDAなど)でカルボニル基のオルト位のプロトンを除去し、求電子剤(例えば、NFSI、Selectfluorなど)と反応してR4及びR5基を導入することによって、式(F-4)に示す化合物を得て、式(F-4)に示す化合物を脱保護して式(F-5)に示す化合物を得て、そしてカップリング反応により式(C-1)に示す化合物を得る。
【0089】
まずアルカリ条件下で、求電子剤により式(F-1)化合物のカルボニル基のオルト位にR及びR基を導入して、式(F-3)化合物を得て、そして対応する求電子ハロゲン化試薬により式(F-3)化合物のピロールの3位にハロゲン原子を導入して式(F-4)に示す化合物を得ることができる。
【0090】
いくつかの別の実施形態において、式(B-1)に示す化合物は、以下の方法で製造することができ、ここで、R、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、Xは-TIPS、-Trt又は-TBDPSであり、R102はH、C1-3アルキル基であるか、又は2つのR102は、それらが結合するO原子とともに、2つの酸素原子と1つのホウ素原子を含有する5員複素環を形成し、前記5員複素環は、任意選択的に、1つ又は複数のC1-3アルキル基で置換されてもよく、
【化28】
【0091】
式(F-1)に示す化合物を求電子剤(例えば、沈試薬、N-(トリフルオロメチルチオ)フタルイミドなど)と反応させてピロールの3位の求電子置換を行って、式(E-1)に示す化合物を製造し、そしてアルカリ条件下で、カルボニル基のオルト位脱プロトン化してR及びR基を導入して、式(E-3)に示す化合物を得て、式(E-3)に示す化合物を脱保護して式(E-4)に示す化合物を得て、そしてカップリング反応により式(B-1)に示す化合物を製造する。
【0092】
まずアルカリ条件下で、式(F-1)化合物に対してカルボニル基のオルト位で脱プロトン化を行ってR及びR基を導入して(F-3)化合物を得て、そしてアルカリ条件下で、式(F-3)化合物に対して求電子置換を行って式(E-3)に示す化合物を得ることができる。
【0093】
いくつかの別の実施形態において、式(A-2)に示す化合物は、以下の方法で製造することができ、ここで、R、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、Xは-TIPS、-Trt又は-TBDPSであり、R102はH、C1-3アルキル基であるか、又は2つのR102は、それらが結合するO原子とともに、2つの酸素原子と1つのホウ素原子を含有する5員複素環を形成し、前記5員複素環は、任意選択的に、1つ又は複数のC1-3アルキル基で置換されてもよく、
【化29】
【0094】
式(F-1)に示す化合物に対してスルホニル化試薬(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸無水物など)との求電子置換を行ってスルホニル導入して式(G-2)に示す化合物を得て、そしてアルカリ条件下で、カルボニル基のオルト位で脱プロトン化を行ってR及びR基を導入して式(G-4)に示す化合物を得て、式(G-4)に示す化合物を脱保護して式(G-5)に示す化合物を得て、そしてカップリング反応により式(A-2)に示す化合物を得る。
【0095】
まずアルカリ条件下で、式(F-1)に示す化合物に対してカルボニル基のオルト位でプロトン化を行ってR及びR基を導入して、式(F-3)に示す化合物を得て、そしてアルカリ条件下で、式(F-3)に示す化合物に対してスルホニル化試薬(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸無水物などの)との求電子置換を行ってスルホニルを導入して、式(G-4)に示す化合物を得る。
【0096】
いくつかの別の実施形態において、式(G-5)に示す化合物は、以下の方法で製造することができ、ここで、R、R、R、R、R、mは、前述の実施形態に定義されたとおりであり、Xはハロゲンであり、Xは-Boc又はフェニルスルホニル基であり、
【化30】
【0097】
式(H-1)に示す化合物は、式(F-0)に示す化合物でN原子保護を行い、そして
ハロゲン化反応を行うことによって得ることができ、式(H-1)化合物を、カップリング反応によって求核性硫黄試薬SRc(例えば、銀トリフラート、銅トリフラートなど)と反応させて式(H-2)に示す化合物を得て、式(H-2)に示す化合物に対して酸化反応を行って式(H-3)に示す化合物を得て、そして脱保護反応を行い、最終的に式(G-5)に示す化合物を得る。
【0098】
本発明の別の態様では、式(IX-1)及び式(IX-2)に示す化合物を製造する中間体をさらに提供し、それは、
【化31】

という構造から選択され、
ここで、R、R、R、R、R、R、R、mは、前述実施形態に記載のと
おりであり、Xはハロゲンであり、Xは、-TIPS、-Trt又は-TBDPSから選択され、Xは-Boc又はフェニルスルホニル基であり、R101はC1-3アルキル基である。
【0099】
さらに、本発明は、式(XI-1)及び式(XI-2)に示す化合物を製造する中間体をさらに提供し、それは、
【化32】

という構造から選択され、
ここで、R、R、R、R、R、R、R、R、R、mは、前述実施形
態に記載のとおりであり、Xはハロゲンであり、Xは、TIPS-、Trt-から選択され、Xは-Bocであり、R101はC1-10アルキル基である。
【0100】
本発明は、医薬組成物をさらに提供し、それは、治療有効量の少なくとも一つの上記化合物及び薬学的に許容可能な添加物、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む。いくつかの組成物において、前記化合物と前記添加物との重量比は約0.001~10である。
【0101】
なお、本発明は、HIF-2α媒介性疾患又は病症に罹患している被験体を治療する方法をさらに提供し、それは、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
【0102】
いくつかの態様では、疾患又は病症は、VHL症候群、自己免疫疾患、癌、炎症性疾患、神経変性疾患、心血管障害、腎障害、ウイルス感染及び肥満から選択される。
【0103】
いくつかの態様では、前記疾患又は病症は、関節リウマチ、変形性関節症、アテローム性動脈硬化症、乾癬、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、炎症性腸疾患、喘息、慢性閉塞性気道疾患、肺炎、皮膚炎、脱毛症、腎炎、血管炎、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、肝炎、原発性胆汁性肝硬変、硬化性胆管炎、糖尿病(I型糖尿病を含む)、移植臓器の急性拒絶反応から選択される。
【0104】
いくつかの態様では、前記疾患又は病症は癌であり、前記癌は、悪性固形腫瘍及び血液学的腫瘍から選択される。
【0105】
いくつかの態様では、前記癌は、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭頸部癌悪性黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、胃癌、子宮癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、リンパ腫、食道癌、結腸癌、直腸癌、甲状腺癌、前立腺癌、肉腫、白血病、膀胱癌、腎臓癌、神経膠腫、嚢胞腺腫、扁平上皮癌、褐色細胞腫、肺癌、膵臓癌、肝癌、腎臓癌、乳癌、髄膜腫、神経細胞腫、傍神経節腫、芽細胞腫、内分泌腫瘍、髄膜腫及び髓芽細胞腫を含むが、それらに限らない。
【0106】
いくつかの態様では、前記疾患又は病症は、VHL症候群である。
【0107】
いくつかの態様では、前記疾患又は病症は、腎臓癌であり、さらに、前記疾患は、腎細胞癌であり、前記疾患は、明細胞腎臓癌である。
【0108】
いくつかの態様では、前記被験体はヒトである。
【0109】
いくつかの態様では、前記化合物は、静脈内、筋肉内、非経口、経鼻又は経口投与される。一態様では、前記化合物は経口投与される。
【0110】
本発明は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の、HIF-2α媒介性疾患又は病症を治療するための医薬品の製造における用途をさらに提供する。
【0111】
本発明は、治療するための式(I)に示す化合物又はその薬学的に許容される塩をさらに提供する。さらに、HIF-2α媒介性疾患又は病症に罹患している被験体を治療するための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
【0112】
本発明は、その精神又は実質的な特性から逸脱することなく、他の特定の形態で実施することができる。本発明は、本明細書で言及される本発明の好ましい態様の全ての組み合わせを包含する。理解すべきこととして、発明の内容に開示される主題は、本発明の技術
又は他の任意の実施形態の全ての範囲を網羅的に又は完全に開示しておらず、本発明の任意及び全ての実施形態は、別の任意の一つ又は複数の実施形態との組み合わせで別の実施形態を記述するために使用され得る。さらに理解すべきこととして、実施形態の個々の要素は、それ自体の独立した実施形態である。なお、実施形態の任意の要素は、任意の実施形態からの任意及び全ての他の要素と組み合わせて別の実施形態を説明することが意図されている。
【0113】
本発明では、特に説明されていない限り、「ハロゲン」(halogen)という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を指す。好ましいハロゲン基は、フッ素、塩素及び臭素を指す。
【0114】
本発明では、特に説明されていない限り、「アルキル基」という用語は、直鎖又は分岐鎖の飽和1価炭化水素基を指す。例えば、アルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、シクロブチル基、n-ペンチル基、3-(2-メチル)ブチル基、2-ペンチル基、2-メチルブチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル基、2-ヘキシル基、2-メチルペンチル基及びシクロヘキシル基を含む。同様に、C-Cアルキル基における「C-C」は、1、2、3、4、5又は6個の炭素原子を含有し、直鎖又は分岐鎖の形態で配列されている基を指す。
【0115】
「アルコキシ基」という用語は、上記の直鎖、分岐鎖又は環状アルキル基からなる酸素エーテルを指す。
【0116】
「アルキレン基」という用語は、2価のアルキル連結基を指す。アルキレン基は、形態的には、2つのC-H結合がアルキレン基と化合物の他の部分との連結点に置き換えられたアルカンを指す。同様に、C-Cアルキレン基における「C-C」は、1、2、3又は4個の炭素原子を含有するアルキレン基を指す。
【0117】
「ハロゲン化アルキル基」という用語は、一つ又は複数のHがすでにハロゲン原子で置換されたアルキル基を指す。「ハロゲン化アルコキシ基」という用語は、-O-ハロゲン化アルキル基の基を指す。
【0118】
「オキソ」又は「オキソ基」という用語は、ジメチル置換基の形態の酸素原子を指し、それは、Cに連結される場合にカルボニル基を形成し、ヘテロ原子に連結されるとスルホキシド基又はスルホン基又はN-オキシド基を形成する。
【0119】
本発明では、特に説明されていない限り、「芳香環」、「芳香族環」又は「芳香族複素環」という用語は、芳香族特徴((4n+2)個の非局在化π電子を有し、ここで、nは整数である)を有する、多価不飽和環である炭素環又は複素環である。
【0120】
「アリール基」は、置換又は非置換の安定的な6~10個の環形成炭素原子がある芳香族炭化水素基であり、それは、1つの芳香環又は複数の芳香環(例えば、縮合二環)を含んでもよい。前記芳香環はヘテロ原子を含有しない。アリール基の実施例は、フェニル基、ナフチル基、インデニル基などを含むが、それらに限らない。
【0121】
「ヘテロアリール基」という用語は、少なくとも一つのヘテロ原子環員を有する単環又は多環(例えば、縮合二環)芳香族複素環を指し、前記ヘテロ原子は、N、O及び/又はSから選択される。5~18員ヘテロアリール基における「5~18員」は、5~18個の炭素原子を含有するか又はN、OもしくはSの環形成原子からなるヘテロアリール基を指す。このようなヘテロアリール基の例は、ピリジル基、ピリミジニル基、ピロール基、
イミダゾリル基、チアゾール基、チオフェニル基、ベンゾイミダゾール、ベンゾチオフェニル基、ベンゾフラニル基などを含むが、それらに限らない。
【0122】
「シクロアルキル基」という用語は、少なくとも一つの環化アルキル基を有する環系を指す。C-C10シクロアルキル基における「C-C10」という用語は、シクロアルキル基が3、4、5、6、7、8、9又は10個の環形成原子を有し得ることを指す。シクロアルキル基は、単環及び多環(例えば、2、3又は4個の縮合環、スピロ環、並列環などを有する)を含んでもよい。いくつかの実施例において、シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基などを含むが、それらに限らず、いくつかの実施例において、シクロアルキル基は、環化アルキル基に縮合する一つ又は複数の芳香族環を有する部分、例えば、シクロヘキサンのベンゾ又はチオフェニル基誘導体などをさらに含む。
【0123】
「シクロアルケニル基」という用語は、少なくとも一つの環化アルケニル基を有する環系を指し、前記シクロアルケニル基には一つ又は複数の炭素-炭素二重結合がある。C-C10シクロアルケニル基における「C-C10」という用語は、シクロアルケニル基が3、4、5、6、7、8、9又は10個の環形成原子を有し得ることを指す。シクロアルケニル基は、単環及び多環(例えば、2、3又は4個の縮合環、スピロ環、架橋環などを有する)を含んでもよい。いくつかの実施例において、シクロアルケニル基は、シクロヘキセニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロヘプタトリエニル基などを含むが、それらに限らず、いくつかの実施例において、シクロアルケニル基は、環化アルケニル基に縮合する一つ又は複数の芳香族環を有する部分、例えば、シクロヘキセン環のベンゾ又はチオフェニル基誘導体などをさらに含む。
【0124】
「ヘテロシクリル基」という用語は、複素環原子を含有する少なくとも一つの環化アルキル基又は環化アルケニル基を有する環系を指し、前記ヘテロ原子は、N、O及び/又はSから選択される。前記ヘテロシクリル基は、単環又は多環(例えば、2、3又は4個の縮合環、スピロ環、架橋環などを有する)を含んでもよい。ヘテロシクリル基は、環形成炭素原子又は環形成ヘテロ原子を介して化合物の他の部分に連結されてもよい。前記ヘテロシクリル基の定義には、環化アルキル基又は環化アルケニル基環に縮合する一つ又は複数の芳香族環を有する部分、例えば、ピペリジン、モルホリンなどのベンゾ又はチオフェニル基誘導体をさらに含む。いくつかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、ピロリジニル基、ピロリニル基、テトラヒドロチオフェニル基、テトラヒドロフラニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、アゼパニル基、ジヒドロベンゾフラニル基などを含むが、それらに限らない。
【0125】
本発明において、「組成物」という用語は、特定の数の特定の成分を含有する製品を含み、また特定の数の特定の成分から直接又は間接的に得られた製品を含むことが意図されている。そのため、本発明における化合物を活性成分として含む医薬組成物及び該化合物の製造方法も本発明の内容である。そして、いくつかの化合物の結晶形は、結晶多形の形態で存在してもよく、これらも本発明に含まれている。なお、いくつかの化合物及び水(例えば、水和物)又は一般的な有機溶媒は溶媒和物を形成し、これらの溶媒和物も本発明に含まれている。
【0126】
本発明に記載の化合物」は、式(I)の化合物、及びその全ての薬学的に許容可能な形態を含む。これらの薬学的に許容可能な形態は、塩、溶媒和物、非共有結合複合体、キレート、立体異性体(ジアステレオマー、エナンチオマー及びラセミ体を含む)、幾何異性体、同位体標識化合物、互変異性体、薬物前駆体、又は上記全ての形態の任意の混合物を含む。
【0127】
前記「エナンチオマー」は、互いに重なり合うことができず、互いに鏡像である一対の立体異性体であり、一対のエナンチオマーの1:1混合物は「ラセミ」混合物である。本発明の化合物の立体化学を特定する場合、一般的なRSシステムが使用される(例えば、(1S,2S)は、2つのキラル中心を有する、相対及び絶対配置が既知である単一の立体異性体を特定する)。光学活性(R)-及び(S)-異性体は、光学活性原料を合成して製造するか又はキラル試薬を用いて製造するか、又は従来の技術を用いて分割する(例えば、キラルSFC又はHPLCクロマトグラフィーカラムで分離する)ことができる。
【0128】
「ジアステレオマー」は、少なくとも二つの不斉原子を有する立体異性体であるが、それらは互いの鏡像ではない。化合物が純鏡像体である場合、各キラル炭素上の立体化学は、R又はSによって特定することができる。
【0129】
絶対配置が未知の分割化合物は、それらがナトリウムD線の波長で平面偏光を回転させる方向(右旋性又は左旋性)に応じて(+)又は(-)と名付けられ得る。又は、分割された化合物は、キラルHPLCの対応するエナンチオマー/ジアステレオマーの対応する保持時間によって定義することができる。
【0130】
当業者であれば、本発明の化合物が一つ又は複数のキラル中心を含有し得、それからジアステレオマー及び光学異性体を生成し得ることを認識するであろう。該化合物は、上記式(I)においてある位置における立体構造が明確に定義されていないため、異なる異性体形態で存在することができる。特に説明されていない限り、本発明は、式(I)に示す化合物の全ての可能な立体異性体及びその薬学的に許容可能な塩、例えば、ラセミ混合物、光学的に純粋な形態及び任意の割合の異性体混合物を含む。さらに、立体異性体の混合物及び分離された特定の立体異性体も本発明に含まれている。このような化合物を製造する合成プロセス、又は当業者に周知のラセミ化もしくはエピマー化法を使用するプロセスに、製造された製品は、立体異性体の混合物であってもよい。
【0131】
本発明の化合物の薬物前駆体(プロドラッグ)は、本発明の保護範囲に含まれている。通常、前記薬物前駆体は、体内で必要な化合物に容易に変換できる機能性誘導体を指す。そのため、本発明による治療方法における「投与」という用語は、本発明に開示される化合物、又は明確に開示されていないが被験体に投与された後に体内で本発明に開示されるプロドラッグに変換できる化合物を投与すること含む。適切な薬物前駆体誘導体の選択及び製造に関する一般的な方法は、例えば、『薬物前駆体設計』(Design of Prodrugs,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985)のような本に記載されている。
【0132】
明らかに、分子における任意の置換基又は特定の位置の変数の定義は、分子における他の位置から独立している。容易に理解できるように、当業者は、従来の技術手段及び本発明に記載の方法に従って、本発明における化合物の置換基又は置換形態を選択することによって、化学的に安定的で容易に合成できる化合物を提供することができる。
【0133】
明らかに、分子における任意の置換基又は特定の位置の変数の定義は、他の分子における任意の置換基又は特定の位置の変数の定義とは無関係である。容易に理解できるように、本発明における化合物は、本学科の従来技術に基づいて適切な置換基又は置換形態を選択することによって、化学的に安定的で本学科の従来技術又は本発明に記載の方法で容易に製造し合成され得るものを提供することができる。
【0134】
式(I)に示す化合物及びその薬学的に許容可能な塩が溶媒和物又は結晶多形の形態である場合、本発明は、任意の可能な溶媒和物及び結晶多形を含む。溶媒和物を形成する溶媒の種類は、該溶媒が薬理学的に許容可能なものであれば特に限定されない。例えば、水
、エタノール、プロパノール、アセトンなどの類似している溶媒を使用することができる。
【0135】
「薬学的に許容可能な塩」という用語は、薬学的に許容可能な非毒性の塩基又は酸から製造された塩を指す。本発明による化合物が酸である場合、無機塩基及び有機塩基を含む薬学的に許容可能な非毒性塩基から、それらの対応する塩を容易に製造することができる。無機塩基に由来する塩は、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅(高原子価及び低原子価)、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン(高原子価及び低原子価)、カリウム、ナトリウム、亜鉛などの塩を含む。特に、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム及びナトリウムの塩が好ましい。薬学的に許容可能な塩に誘導体化できる非毒性有機塩基は、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミンを含み、環状アミン及び置換基含有アミノ、例えば、天然及び合成の置換基含有アミノも含まれている。塩形成可能な他の薬学的に許容可能な非毒性有機塩基は、イオン交換樹脂及びアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N’,N’-ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2-ジエチルアミノエタノール、2-ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-エチルモルホリン、N-エチルピペリジン、還元グルカミンン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、クロロプロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタモールなどを含む。
【0136】
本発明による化合物が塩基である場合、無機酸及び有機酸を含む薬学的に許容可能な非毒性酸から、それらの対応する塩を容易に製造することができる。このような酸は、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、シュウ酸、プロピオン酸、グリコール酸、ヨウ化水素酸、過塩素酸、シクラミン酸、サリチル酸、2-ナフタレンスルホン酸、サッカリン酸、トリフルオロ酢酸、酒石酸及びp-トルエンスルホン酸などを含む。好ましくは、クエン酸、臭化水素酸、ギ酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸、及び酒石酸である。より好ましくは、ギ酸及び塩酸である。式(I)に示す化合物は、医薬品として使用されるため、実質的に純粋な形態、例えば、少なくとも60%の純度、より適切には少なくとも75%の純度、特に少なくとも98%の純度(%が重量比である)を用いることが好ましい。
【0137】
本発明による医薬組成物は、活性成分としての式(I)に示す化合物(又はその薬学的に許容可能な塩)、薬学的に許容可能な賦形剤及び他の選択可能な治療成分又は添加物を含む。いずれかの特定の場合にも、最適な活性成分の投与方式は、投与を受ける特定の対象、対象の性質及び病状の重症度に依存するが、本発明の医薬組成物は、口腔、直腸、局所及び非経口(皮下投与、筋肉ない注射、静脈内投与を含む)投与に適した医薬組成物を含む。本発明の医薬組成物は、当分野に周知の単位剤形で容易に存在し、薬学分野で周知の任意の製造方法で容易に製造することができる。
【0138】
実際には、一般的な薬物混合技術によれば、本発明の式(I)に示す化合物、又は薬物前駆体、又は代謝物、又は薬学的に許容可能な塩は、活性成分として薬物キャリアと混合して医薬組成物を形成することができる。前記薬物キャリアは、様々な形態を用いてもよく、これは、所望の投与方式、例えば、経口投与又は注射(静脈内注射を含む)に依存する。そのため、本発明の医薬組成物は、経口投与に適した個別の単位の形態、例えば、所定用量の活性成分を含むカプセル剤、カシェ剤又は錠剤を用いてもよい。さらに、本発明の医薬組成物は、粉末、顆粒、溶液、水性懸濁液、非水系液体、水中油型エマルション、
又は油中水型エマルションの形態を用いてもよい。また、以上で言及された一般的な剤形以外に、式(I)に示す化合物又はその薬学的に許容可能な塩は、放出制御の方法及び/又は輸送装置によって投与されてもよい。本発明の医薬組成物は、任意の製薬学的方法で製造され得る。一般的には、このような方法は、活性成分を、一つ又は複数の必須成分を構成するキャリアと会合させるステップを含む。一般的には、前記医薬組成物は、活性成分を、液体キャリア又は微粉化固体キャリア又は両方の混合物と均一で緊密に混合することによって製造される。そして、該製品は、容易に必要な外観に製造することができる。
【0139】
そのため、本発明の医薬組成物は、薬学的に許容可能なキャリア及び式(I)に示す化合物又はその薬学的に許容可能な塩を含む。式(I)に示す化合物又はその薬学的に許容可能な塩、及び治療上活性を有する他の一つ又は複数の化合物も本発明の医薬組成物に含まれている。
【0140】
本発明で使用される薬物キャリアは、例えば、固体キャリア、液体キャリア又は気体キャリアであってもよい。固体キャリアは、ラクトース、石膏粉末、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビアゴム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸を含む。液体キャリアは、シロップ、ラッカセイ油、オリーブ油及び水を含む。気体キャリアは、二酸化炭素及び窒素ガスを含む。薬物の経口製剤を製造する場合、任意の便利な製薬学的媒体を使用することができる。例えば、水、グリコール、油、アルコール、風味増強剤、防腐剤、着色料などは、経口液体製剤、例えば、懸濁剤、エリキシル剤及び溶液剤に用いることができ、キャリア、例えば、デンプン類、糖類、微結晶セルロース、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などは、経口固形製剤、例えば、散剤、カプセル剤及び錠剤に用いることができる。投与の容易さを考慮すると、経口製剤は、錠剤、カプセル剤が好ましく、ここで固体の薬学的キャリアが用いられる。任意選択的に、錠剤コーティングは、標準的な水性又は非水性製剤技術を使用してもよい。
【0141】
本発明の化合物又は医薬組成物を含有する錠剤は、任意の一つ又は複数の補助成分又はアジュバントとともに圧縮又は成形することにより製造することができる。活性成分は、自由流動性形態、例えば、粉末又は顆粒で、結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、界面活性剤又は分散剤と混合され、適切な機械で圧縮することによって圧縮錠剤を製造することができる。不活性液体希釈剤で粉末状の化合物又は医薬組成物を湿らせ、そして適切な機械で、成形することによって成形錠剤を製造することができる。好ましくは、各錠剤は、約0.05mg~5gの活性成分を含有し、各カシェ剤又はカプセル剤は、約0.05mg~5gの活性成分を含有する。例えば、ヒトへの経口投与を意図した剤形は、約0.5mg~約5gの活性成分を含み、適切で容易に計量できる補助材料と複合し、該補助材料は、医薬組成物の総量の約5%~95%を占める。単位剤形は、一般的には、約1mg~約2gの活性成分を含み、典型的には25mg、50mg、100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、800mg又は1000mgである。
【0142】
本発明による非経口投与に適した医薬組成物は、活性成分を水に加えて水溶液又は懸濁液として製造することができる。ヒドロキシプロピルセルロースのような適切な界面活性剤が含まれていてもよい。グリセロール、液体ポリエチレングリコール、及びそれらの油中の混合物は、分散系として製造することもできる。さらに、防腐剤は、有害な微生物の成長を防止するために本発明の医薬組成物に含まれていてもよい。
【0143】
本発明による注射に適した医薬組成物は、無菌の水溶液又は分散系を含む。さらに、上記医薬組成物は、無菌の注射液又は分散液を即時に調製するための無菌粉末の形態で製造され得る。いずれにしても、最終的な注射形態は、無菌でなければならず、且つ注射を容易にするために、容易に流動できるものでなければならない。なお、前記医薬組成物は、製造及び貯蔵中に安定的でなければならない。そのため、微生物、例えば、細菌及び真菌
による汚染を防止する保存が好ましい。キャリアは、溶媒又は分散媒、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール)、植物油及びそれらの適切な混合物であってもよい。
【0144】
本発明による医薬組成物は、局所投与に適した形態、例えば、エアロゾル、乳剤、軟膏、ローション、散布剤又は他の類似している剤形であってもよい。さらに、本発明による医薬組成物は、経皮投与装置での使用に適した形態を用いてもよい。これらの製剤は、本発明の式(I)に示す化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を用いて、一般的な加工方法により製造され得る。一例として、乳剤又は軟膏剤は、約5wt%~10wt%の上記化合物に親水性材料及び水を加え、所望の均一性を有する乳剤又は軟膏を製造することによって製造される。
【0145】
本発明による医薬組成物は、固体をキャリアとし、直腸投与に適した形態として製造され得る。好ましい剤形は、混合物を形成する単位用量の坐剤である。適切な添加物は、当分野で一般的に使用されるココアバター及び他の材料を含む。坐剤は、容易に製造することができ、まず医薬組成物を、軟化又は溶融した添加物と混合し、そして冷却し、型成形することによって製造する。
【0146】
上記言及されたキャリア成分に加えて、上記薬学的製剤は、適宜、一つ又は複数の追加の添加物成分、例えば、希釈剤、緩衝剤、香味剤、結合剤、界面活性剤、増粘剤、潤滑剤及び防腐剤(酸化防止剤を含む)などをさらに含んでもよい。なお、他のアジュバントは、薬物と血液の等張圧を調節する浸透促進剤をさらに含んでもよい。式(I)に示す化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を含む医薬組成物は、散剤又は濃縮液の形態として製造されてもよい。
【0147】
一般的には、以上に示す状態又は不快を治療する場合、薬物の用量レベルは、1日あたり約0.01mg/kgの体重から150mg/kgの体重であり、又は患者1人あたり0.5mg~7g/日である。しかし、理解できるように、任意の特定の患者の具体的な用量レベルは、年齢、体重、全体的健康状況、性別、食事、投与時間、投与経路、排泄率、薬物併用の状況及び治療を受ける特定の疾患の重症度を含む様々な要因に依存する。
【発明を実施するための形態】
【0148】
本発明の理解を容易にするために、以下では、実施例を参照しながら本発明を説明し、これらの実施例は、単なる説明するためのものであり、本発明の応用範囲に限定されるものではない。本発明における実験方法は、特に説明されていない限り、いずれも一般的な方法である。本発明で使用される実験材料は、特に説明されていない限り、いずれも市販品として入手可能である。
【0149】
特に説明されていない限り、全ての部分及びパーセントはいずれも重量に基づくものであり、全ての温度はいずれも摂氏度である。
【0150】
実施例では、以下の略語が使用される:
CuI:ヨウ化第1銅、
DAST:ジエチルアミノトリフルオリド、
DCM:ジクロロメタン、
DIEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン、
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド、
DMSO:ジメチルスルホキシド、
EA:酢酸エチル、
ESI-MS:エレクトロスプレー電離質量分析、
CO:炭酸カリウム、
NaH:水素化ナトリウム、
LDA:リチウムジイソプロピルアミド、
LiHMDS:リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、
m-CPBA:メタクロロ過安息香酸、
MtBE:メチルtert-ブチルエーテル、
NaSO:硫酸ナトリウム、
NaBH:水素化ホウ素ナトリウム、
NBS:N-ブロモスクシンイミド、
NFSI:N-フルオロベンゼンスルホンイミド、
NIS:N-ヨードスクシンイミド、
NMP:N-メチルピロリドン、
PE:石油エーテル、
Pd(dba):トリ(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、
Pd(dppf)Cl:1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウム、
Pd(PPh:テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、
Prep-TLC:薄層クロマトグラフィー分取、
TMSC:(ペンタフルオロエチル)トリメチルシラン、
TBAF:テトラブチルアンモニウムフルオリド、
TEA:トリエチルアミン、
THF:テトラヒドロフラン、
Xantphos:4,5-ビス(ジフェニルホスフィン)-9,9-ジメチルキサンテン、
TLC:薄層クロマトグラフィー、
ESI-MS:エレクトロスプレー質量分析、
LCMS又はLC-MS:液体クロマトグラフィー質量分析、
H NMR:プロトン核磁気共鳴、
[(R,R)-Ts-DPEN]RuCl(p-cymene):クロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)。
【0151】
中間体M 1の合成(5,5-ジフルオロ-3-ヨード-1,5,6,7-テトラヒドロ-4H-インドール-4-オン)
【化33】
【0152】
ステップ1:化合物M1-1の合成
窒素ガスの保護下で、6,7‐ジヒドロ‐1H‐インドール‐4(5H)-オン(13.5g)をTHF(100mL)に懸濁し、室温でDBU(33.44g)及びトリイソプロピルシリルクロリド(21.2g)をゆっくりと滴加する。室温で3時間撹拌し、反応液にMTBE(100mL)及び10%のクエン酸水溶液(100mL)を加えた後に分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、目的化合物M1-
1(20.3g)を得て、次のステップで直接使用した。
【0153】
ESI-MS m/z:292.10[M+H]
【0154】
ステップ2:化合物M1-2の合成
窒素ガスの保護下で、化合物M1-1(13.5g)をアセトニトリル(100mL)に溶解させ、NIS(11.5g)を少しずつ加え、室温で5時間反応させ、反応を冷却させ、析出した固体を濾過し、メタノール(50mL*2)でリンスし、乾燥して、目的化合物M1-2(15.4g)を得た。
【0155】
ESI-MS m/z:418.10[M+H]+。
【0156】
ステップ3:化合物M1の合成
化合物M1-2(4.2g)及びNFSI(7.9g)をTHF(100mL)に懸濁させ、-78℃に冷却させ、1.0MのLiHMDSテトラヒドロフラン溶液(28.2mL)をゆっくりと滴加し、-60Cで2時間撹拌した後、反応液に飽和塩化アンモニウムの水溶液(200mL)を加え、酢酸エチルで2回抽出し、飽和食塩水で2回洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物を得て、粗製物をメタノールでリンスして、目的化合物M1(2.1g)を得た。
【0157】
ESI-MS m/z:297.99[M+H]
【0158】
H NMR(500MHz,DMSO-d6):δ 12.05(s,1H),7.12(d,J=2.3Hz,1H),2.98(t,J=6.2Hz,2H),2.60-2.53(m,2H)。
【0159】
中間体M 2の合成(5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-1,5,6,7-テトラヒドロ-4H-インドール-4-オン)
【化34】
【0160】
M1(12g)、ヨウ化第1銅(7.8g)、フルオロスルホニルジフルオロ酢酸メチル(24g)をNMP(120mL)に加え、窒素ガス置換及び保護下で120℃に加熱し、一晩反応させ、TLC及びLCMSにより原料の残りがないことを示し、温度を下げて冷却させ、酢酸エチルで希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗製物を得て、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:5)により精製して、目的化合物M2(8.4g)を得た。
【0161】
ESI-MS m/z:238.00[M-H]
【0162】
H NMR(500MHz,DMSO) δ 12.37(s,1H),7.56(s,1H),3.03(t,J=6.1Hz,2H),2.68 - 2.55(m,2H)。
【0163】
中間体M3の合成(5-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-1,5,6,7-テトラヒドロ-4H-インドール-4-オン)
【化35】
【0164】
ステップ1:化合物M3-1の合成
50mLの片口フラスコに化合物M1-2(834mg)、ヨウ化第1銅(380mg)、NMP(20mL)及びフルオロスルホニルジフルオロ酢酸メチル(1.15g)を順次加え、120℃に昇温させ、6h反応させ、反応混合液をEAにより希釈し、水で3回洗浄し、飽和食塩水で1回洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(DCM=100%)により精製して、目的化合物M3-1(264mg)を得た。
【0165】
ESI-MS m/z:204.08[M+H
【0166】
ステップ2:化合物M3の合成
方法1:
窒素ガスの保護下で、化合物M3-1(264mg)を超脱水テトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、-78℃に冷却させ、1.0MのLDAテトラヒドロフラン溶液(2.5mL)をゆっくりと滴加し、30分間撹拌した後に、NFSI(491mg)のテトラヒドロフラン溶液(5mL)を滴下し、-78℃に維持して2時間撹拌し続けた。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで2回抽出し、飽和食塩水で2回洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(DCM=100%)により精製して、目的化合物M3(147mg)を得た。
【0167】
方法2:
窒素ガスの保護下で、化合物M3-1(200mg)をメタノール(3mL)に溶解させ、NFSI(465mg)を加え、70℃で一晩還流させ、反応完了後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM=100%)により精製して、目的化合物M3(173mg)を得た。
【0168】
ESI-MS m/z:222.12[M+H
【0169】
中間体M 4(3-ブロモ-7-フルオロ-1-(トリフルオロメチル)-6,7-ジヒドロインドリジン-8(5H)-オン)及び中間体M 5(3-ブロモ-7,7-ジフルオロ-1-(トリフルオロメチル)-6,7-ジヒドロインドリジン-8(5H)-オン)の合成
【化36】
【0170】
ステップ1:化合物M4-1の合成
窒素ガスの保護下で、3-ブロモ-1H-ピロール-2-カルボン酸メチル(20.4g)及び4-ブロモ酪酸メチル(19.8g)をDMF(100mL)に溶解させ、炭酸セシウム(65.2g)を加え、室温で4時間撹拌した後に、反応液を氷水(500mL)混合物に入れ、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:10)により精製して、目的化合物M4-1(28.3g)を得た。
【0171】
ESI-MS m/z:304.10[M+H]
【0172】
ステップ2:化合物M4-2の合成
窒素ガスの保護下で、化合物M4-1(15.2g)をTHF(100mL)に溶解させ、氷浴下で1.0Mのカリウムtert-ブトキシドテトラヒドロフラン溶液(60mL)をゆっくりと滴加し、0℃で3時間撹拌した後に-78℃に冷却させ、NFSI(18.9g)のテトラヒドロフラン溶液(50mL)を滴下し、-78℃で1時間反応させ続け、飽和塩化アンモニウムの水溶液を加えて反応をクエンチした後に、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:5)により精製して、目的化合物M4-2(9.1g)を得た。
【0173】
ESI-MS m/z:277.15[M+H]
【0174】
ステップ3:化合物M4-3の合成
窒素ガスの保護下で、化合物M4-2(8.3g)をDMF(100mL)に溶解させ、酢酸パラジウム(3.3g)、CuI(11.4g)及びフルオロスルホニルジフルオロ酢酸メチル(23g)を加え、100℃で3時間撹拌し、酢酸エチルで抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、NaSOにより乾燥させ、濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:4)により精製して、目的化合物M4-3(4.23g)を得た。
【0175】
ESI-MS m/z:279.20[M+H]
【0176】
ステップ4:化合物M4-4の合成
化合物M4-3(4.23g)をエタノール(20mL)と6Mの塩酸水溶液(20mL)との混合溶媒に溶解させ、3時間反応させ還流させた。減圧濃縮してエタノールを遠心して除去し、残留物を酢酸エチル(100mL*2)で抽出し、有機層を食塩水(100mL*2)で洗浄し、NaSOにより乾燥させ、濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:4)により精製して、目的化合物M4-4(2.1g)を得た。
【0177】
ESI-MS m/z:221.20[M+H]
【0178】
ステップ5:化合物M4の合成
化合物M4-4(2.1g)をアセトニトリル(20mL)に溶解させ、室温でNBS(1.8g)を加え、反応液を4時間還流させ、水を加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物M4(2.5g)を得た。
【0179】
ESI-MS m/z:300.10[M+H]
【0180】
ステップ6:化合物M5の合成
化合物M4(1.3g)をTHF(50mL)に溶解させ、-78℃に冷却させ、1.0MのLiHMDSテトラヒドロフラン溶液(6mL)をゆっくりと滴下し、30分間撹拌した後に、NFSI(1.5g)のテトラヒドロフラン溶液(10mL)を滴下し、2時間撹拌し続け、飽和塩化アンモニウムの水溶液を加えて反応をクエンチした後に、酢酸エチルで2回抽出し、飽和食塩水で2回洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物M5(0.8g)を得た。
【0181】
実施例1 5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2,3-ジフルオロベンゾニトリルの合成(化合物B1)
【化37】
【0182】
ステップ1:化合物B1-1の合成
酢酸カリウム(0.76g)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウムジクロロメタン複合体(0.21g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.31g)、5-ブロモ-2,3-ジフルオロベンゾニトリル(0.56g)をジオキサン(6mL)及びジメチルスルホキシド(0.05mL)に溶解させ、窒素ガスを置換し、95℃で一晩撹拌し、反応完了後、酢酸エチル及び水を加え、分液し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物B1-1(0.7g)を得て、次のステップで直接使用した。
【0183】
ステップ2:化合物B1-2の合成
酢酸銅(0.31g)、4Aモレキュラシーブ(0.5g)、化合物M2(0.47g)及び化合物B1-1(0.7g)を反応フラスコに入れ、DMF(1mL)及びトリエチルアミン(0.71mL)を加え、酸素ガスで置換し、80℃で一晩撹拌し、室温に冷却させ、濾過し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物B1-2(0.07g)を得た。
【0184】
ステップ3:化合物B1の合成
化合物B1-2(0.07g)をメタノール(1mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)に溶解させ、氷水浴で冷却させ、水素化ホウ素ナトリウム(0.02g)を加え、室温で一晩撹拌し、反応完了後に反応液に酢酸エチル及び水を加え、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、Prep-TLCにより目的化合物B1(0.07g)を得た。
【0185】
ESI-MS m/z:423.21[M+HCOO
【0186】
実施例2 5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(フルオロメチル)フェニル)-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オールの合成(化合物B2)
【化38】
【0187】
5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(ヒドロキシメチル)フェニル)-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール(100mg)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、氷水浴で冷却させ、DAST(48mg)を加え、氷水浴下で1時間撹拌した後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウムを加え、ジクロロメタンで希釈し、分液し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、Prep-TLC分取により目的化合物B2(10mg)を得た。
【0188】
ESI-MS m/z:350.10[M+HO-H
【0189】
実施例3(S)-4-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリルの合成(化合物B3)
【化39】
【0190】
ステップ1:化合物B3-1の合成
酢酸カリウム(224mg)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウムジクロロメタン複合体(42mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン(305mg)、4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル(265mg)をジオキサン(6mL)に溶解させ、窒素ガス保護下で、80℃で一晩撹拌し、反応完了後、反応液に酢酸エチル及び水を加え、分液し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物B3-1(165mg)を得た。
【0191】
ステップ2:化合物B3-2の合成
酢酸銅(92mg)、4Aモレキュラシーブ(100mg)、化合物M2(61mg)及び化合物B3-1(50mg)の混合物にDCM(5mL)及びジイソプロピルエチルアミン(0.13mL)を加え、酸素ガスで置換し、室温で一晩撹拌し、濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物B3-2(64mg)を得た。
【0192】
ステップ3:化合物B3の合成
化合物B3-2(64mg)のジクロロメタン溶液にトリエチルアミン(0.05mL)、クロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4
-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(10mg)及びギ酸(23mg)を加え、室温で一晩撹拌し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物B3(35mg)を得た。
【0193】
ESI-MS m/z:437.24[M+HCOO
【0194】
実施例4 (S)-5-(3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリルの合成(化合物A3)
【化40】
【0195】
ステップ1:化合物A3-1の合成
化合物M2(0.9g)のDCM(50mL)溶液に酢酸銅(0.55g)、3-シアノ-4-フルオロフェニルボロン酸(1.0g)及びTEA(1.2g)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合液をジクロロメタンで希釈し、飽和食塩水で2回洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:5)により精製して、目的化合物A3-1(0.92g)を得た。
【0196】
ステップ2:化合物A3-2の合成
化合物A3-1(1.26g)、3-メルカプトプロピオン酸メチル(0.73g)、Xantphos(0.35g)、トリ(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.28g)、DIEA(1.5mL)及びトルエン(40mL)の混合物を70℃で一晩撹拌し、反応完了後、濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物A3-2(1.10g)を得た。
【0197】
ステップ3:化合物A3-3の合成
-78℃の条件下で、化合物A3-2(0.40g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に1.0Mのカリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1.5mL)を加え、10分間撹拌した後にブロモフルオロメチルホスホン酸ジエチル(0.40g)を加え、2時間撹拌した後に水を加えて反応をクエンチし、反応液を室温に昇温させ一晩撹拌し続け、反応液に水及び酢酸エチルを加えて希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A3-3(0.18g)を得た。
【0198】
ステップ4:化合物A3-4の合成
【0199】
化合物A3-3(0.15g)、アセトニトリル(1mL)、ジクロロメタン(1mL)及び水(2mL)の混合物に三塩化ルテニウム(0.01g)及び過ヨウ素酸ナトリウム(0.5g)を加え、室温で2h撹拌し、反応完了後、反応液に酢酸エチルを加えて希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A3-4(0.1g)を得た。
【0200】
ステップ5:化合物A3の合成
化合物A3-4(0.12g)のジクロロメタン溶液にトリエチルアミン(0.08mL)、クロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(0.04g)及びギ酸(0.04g)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液にジクロロメタンを加えて希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A3(0.09g)を得た。
【0201】
ESI-MS m/z:451.16[M+HCOO
【0202】
実施例5 (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オールの合成(化合物A4)
【化41】
【0203】
ステップ 1:化合物A4-1の合成
(4-フルオロ-3-ホルミルフェニル)ボロン酸(2.0g)、化合物M2(3.5g)、酢酸銅(2.5g)及びトリエチルアミン(5.0mL)をそれぞれジクロロメタン(40mL)に加え、酸素ガス雰囲気下で、室温で一晩撹拌し、反応完了後、反応液にジクロロメタンを加えて希釈し、飽和食塩水で2回洗浄し、乾燥させ、濾過し、濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A4-1(1.8g)を得た。
【0204】
ESI-MS m/z:420.0[M+H]
【0205】
ステップ 2:化合物A4-2の合成
化合物A4-1(500mg)のジクロロメタン(10mL)溶液にDAST(700mg)を加え、室温で一晩撹拌し、反応完了後、反応液にジクロロメタンを加えて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウムでクエンチし、有機相を水で洗浄し、乾燥させ、濾過し、濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A4-2(150mg)を得た。
【0206】
ESI-MS m/z:442.0[M+H]
【0207】
ステップ 3:化合物A4-3の合成
化合物A4-2(0.88g)、3-メルカプトプロピオン酸メチル(0.36g)、Xantphos(0.23g),トリ(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.18g)、DIEA(0.66mL)及びトルエン(5mL)の混合物を70℃で一晩撹拌し、反応完了後、濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物A4-3(0.8g)を得た。
【0208】
ESI-MS m/z:434.0[M+H]
【0209】
ステップ4:化合物A4-4の合成
化合物A4-3(0.30g)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、-78℃に温度を下げ、30分間撹拌し、そして1.0Mカリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1.0mL)を加え、10分間撹拌した後にヨウ化メチル(0.09mL)を加え、-78℃で2時間撹拌し続け、反応液に水及び酢酸エチルを加えて希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A4-4(0.20g)を得た。
【0210】
ESI-MS m/z:362.0[M+H]
【0211】
ステップ5:化合物A4-5の合成
化合物A4-4(0.2g)、アセトニトリル(10mL)及び水(2mL)の混合物にペルオキシモノスルホン酸カリウム(0.71g)を加え、60℃で2h撹拌し、反応完了後、反応液に酢酸エチルを加えて希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A4-5(0.18g)を得た。
【0212】
ESI-MS m/z:394.0[M+H]
【0213】
ステップ6:化合物A4の合成
A4-5(0.06g)のジクロロメタン(3mL)溶液にトリエチルアミン(0.03g)、クロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル]
(4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(0.01g)及びギ酸(0.02g)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液にジクロロメタンを加えて希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮して粗製物を得て、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A4(0.03g)を得た。
【0214】
ESI-MS m/z:451.16[M+H-HO]
【0215】
実施例6 (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-((ジフルオロメチル)スルホニル)-5,5-ジフルオロ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オールの合成(化合物A5)
【化42】
【0216】
ステップ1:化合物A5-1の合成
化合物A4-3(0.20g)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、-78℃に温度を下げ30分間撹拌し、1.0Mのカリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(0.7mL)を加え、10分間撹拌した後にブロモフルオロメチルホスホン酸ジエチル(0.20g)を加え、-78℃で2時間撹拌し続け、反応液に水及び酢酸エチルを加えて希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物A5-1(0.15g)を得た。
【0217】
ESI-MS m/z:398.0[M+H]
【0218】
ステップ2:化合物A5-2の合成
化合物A5-1(0.15g)、アセトニトリル(2mL)、ジクロロメタン(2mL)及び水(4mL)の混合物に三塩化ルテニウム(0.01g)及び過ヨウ素酸ナトリウム(0.24g)を加え、室温で2h撹拌し、反応完了後、反応液に酢酸エチルを加えて希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物A5-2(0.08g)を得た。
【0219】
ステップ3:化合物A5の合成
化合物A5-2(0.08g)のジクロロメタン(3mL)溶液にトリエチルアミン(0.05mL)、クロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(0.01g)及びギ酸(0.03g)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液にジクロロメタンを加えて希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物A5(0.03g)を得た。
【0220】
ESI-MS m/z:414.05[M+H-HO]
【0221】
実施例7及び実施例8 (S)-3-((S)-(ジフルオロメチル)スルフィニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール(化合物A13、仮定)及び(S)-3-((R)-(ジフルオロメチル)スルフィニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オール(化合物A14、仮定)の合成
【化43】
【0222】
ステップ1:化合物A13-11の合成
3-シアノ-4-フルオロフェニルボロン酸を3-トリフルオロメチル-4-フルオロフェニルボロン酸に置き換え、実施例4ステップ1の方法を参照すれば、化合物A13-11を得ることができる。
【0223】
ステップ2:化合物A13-12の合成
化合物A3-1を化合物A13-11に置き換え、実施例4ステップ2の方法を参照すれば、化合物13-12を得ることができる。
【0224】
ステップ3:化合物13-1の合成
化合物A3-2を化合物13-11に置き換え、実施例4ステップ3の方法を参照すれば、化合物13-1を得ることができる。
【0225】
ステップ4:化合物A13-2の合成
化合物A13-1(120mg)のアセトニトリル(2mL)及び水(2mL)の混合溶液にペルオキシモノスルホン酸カリウム(210mg)を加え、65℃で一晩撹拌し、反応完了後、冷却させ、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物A13-2(90mg)を得た。
【0226】
ESI-MS m/z:430.0[M-H
【0227】
ステップ5:化合物A13及びA14の合成
A13-2(100mg)のジクロロメタン(5mL)溶液にクロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(10mg)、トリエチルアミン(0.06mL)及びギ酸(0.03g)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液にジクロロメタンを加えて希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮し、粗製物をHPLCにより精製し(Luna PREP C18、移動相A:水(0.1%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル(35%~70%)、流速:40mL/min、検出波長:254nm、温度:室温)、プレピークを目的化合物A13(20mg)、ポストピークを目的化合物A14(20mg)として収集した。
【0228】
ESI-MS m/z:416.07[M+H-HO]
【0229】
実施例9 5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-(パーフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリルの合成(化合物A10)
【化44】
【0230】
ステップ1:化合物A10-1の合成
A3-1(130mg)、ヨウ化第1銅(0.12g)、フッ化銀(0.08g)及びジメチルスルホキシド(2mL)の混合溶液にTMSC(0.11mL)及びピリジン(0.12mL)を加え、80℃で一晩撹拌し、反応液に酢酸エチルを加えて希釈し
、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物A10-1(100mg)を得た。
【0231】
ステップ2:化合物A10の合成
化合物A10-1(100mg)をメタノール(1mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)に溶解させ、氷水浴で0℃に冷却させ、水素化ホウ素ナトリウム(30mg)を加え、室温で一晩反応させ、反応液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A10(90mg)を得た。
【0232】
ESI-MS m/z:455.17[M+HCOO
【0233】
実施例10 (S)-5-(5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリルの合成(化合物A11)
【化45】
【0234】
ステップ1:化合物A11-1の合成
チオフェン-2-カルボン酸第1銅(270mg)、化合物A3-1(400mg)及び銀トリフルオロメタンチオール(300mg)の混合物にN、N-ジメチルアセトアミド(2mL)を加え、100℃で一晩撹拌し、室温に冷却させ、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A11-1(210mg)を得た。
【0235】
ESI-MS m/z:389.0[M-H
【0236】
ステップ2:化合物A11-2の合成
化合物A11-1(100mg)のアセトニトリル(2mL)、ジクロロメタン(2mL)及び水(4mL)の混合液に三塩化ルテニウム(0.01g)及び過ヨウ素酸ナトリウム(0.22g)を加え、室温で2h撹拌し、反応完了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A11-2(70mg)を得た。
【0237】
ESI-MS m/z:421.0[M-H
【0238】
ステップ3:化合物A11の合成
化合物A11-2(50mg)のジクロロメタン(5mL)溶液にクロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(10mg)、トリエチルアミン(0.03mL)及びギ酸(30mg)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A11(10mg)を得た。
【0239】
ESI-MS m/z:469.10[M+HCOO
【0240】
実施例11 (S)-5-(5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリルの合成(化合物A16)
【化46】
【0241】
ステップ1:化合物A16-1の合成
-78℃の条件下で、化合物A3-2(120mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、1.0Mのカリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(0.44mL)を加え、10分間撹拌してからフルオロヨウ化メチル(70mg)を加え、2時間撹拌し続け、反応液に水及び酢酸エチルを加えて希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A16-1(80mg)を得た。
【0242】
ESI-MS m/z:353.0[M-H
【0243】
ステップ2:化合物A16-2の合成
化合物A16-1(60mg)のアセトニトリル(3mL)及び水(3mL)の混合溶液にペルオキシモノスルホン酸カリウム(0.63g)を加え、60℃で一晩撹拌し、反応完了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A16-2(50mg)を得た。
【0244】
ESI-MS m/z:385.0[M-H
【0245】
ステップ3:化合物A16の合成
化合物A16-2(70mg)のジクロロメタン(5mL)溶液にトリエチルアミン(
0.05mL)を加え、クロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(10mg)及びギ酸(20mg)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A16(30mg)を得た。
【0246】
ESI-MS m/z:433.16[M+HCOO
【0247】
実施例12 (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オールの合成(化合物A17)
【化47】
【0248】
ステップ1:化合物A17-1の合成
チオフェン-2-カルボン酸第1銅(140mg)、化合物A4-2(220mg)及び銀トリフルオロメタンチオール(160mg)の混合物にN、N-ジメチルアセトアミド(5mL)を加え、100℃で一晩撹拌し、室温に冷却させ、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物A17-1(160mg)を得た。
【0249】
ESI-MS m/z:416.0[M+H
【0250】
ステップ2:化合物A17-2の合成
化合物A17-1(0.17g)のアセトニトリル(3mL)、ジクロロメタン(3mL)及び水(6mL)の混合液に三塩化ルテニウム(0.01g)及び過ヨウ素酸ナトリウム(0.44g)を加え、室温で一晩撹拌し、反応完了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A17-2(0.07g)を得た。
【0251】
ESI-MS m/z:446.0[M-H
【0252】
ステップ3:化合物A17の合成
A17-2(70mg)のジクロロメタン(5mL)溶液にクロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(10mg)、トリエチルアミン(
0.04mL)及びギ酸(0.02g)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A17(60mg)を得た。
【0253】
ESI-MS m/z:494.12[M+HCOO
【0254】
実施例13 (S)-2-((5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)アセトニトリルの合成(化合物A18)
【化48】
【0255】
ステップ1:化合物A18-2の合成
-78℃の条件下で、A18-1(160mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に1.0Mのカリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(0.5mL)を加え、10分間撹拌した後にブロモアセトニトリル(60mg)を加え、2時間撹拌し続け、反応液に水及び酢酸エチルを加えて希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A18-2(120mg)を得た。
【0256】
ESI-MS m/z:405[M+H
【0257】
ステップ2:化合物A18-3の合成
化合物A18-2(120mg)のアセトニトリル(3mL)及び水(3mL)の混合液にペルオキシモノスルホン酸カリウム(457mg)を加え、60℃で2h撹拌し、反応完了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A18-3(100mg)を得た。
【0258】
ESI-MS m/z:435[M-H
【0259】
ステップ3:化合物A18の合成
化合物A18-3(100mg)のジクロロメタン(5mL)溶液にトリエチルアミン(0.06mL)、クロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(10mg)及びギ酸(30mg)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液をジク
ロロメタンで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A18(50mg)を得た。
【0260】
ESI-MS m/z:437.12[M-H
【0261】
実施例14 (S)-1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-3-((フルオロメチル)スルホニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オールの合成(化合物A19)
【化49】
【0262】
ステップ1:化合物A19-1の合成
-78℃の条件下で、化合物A4-3(270mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に1.0Mのカリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1.0mL)を加え、10分間撹拌した後にフルオロヨウ化メチル(0.15g)を加え、該温度に維持して2時間撹拌し続け、反応液に水及び酢酸エチルを加えて希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A19-1(180mg)を得た。
【0263】
ESI-MS m/z:380[M+H
【0264】
ステップ2:化合物A19-2の合成
化合物A19-1(190mg)のアセトニトリル(4mL)/水(4mL)溶液にペルオキシモノスルホン酸カリウム(1.85g)を加え、60℃で3h撹拌し、反応完了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A19-2(150mg)を得た。
【0265】
ESI-MS m/z:412[M+H
【0266】
ステップ3:化合物A19の合成
化合物A19-2(150mg)のジクロロメタン(5mL)溶液にトリエチルアミン(0.11mL)、クロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(20mg)及びギ酸(50mg)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A19(90mg)
を得た。
【0267】
ESI-MS m/z:458.11[M+HCOO
【0268】
実施例15 2-(1-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)-2,2-ジフルオロアセトアミドの合成(化合物A20)
【化50】
【0269】
ステップ1:化合物A20-1の合成
ブロモジフルオロ酢酸エチル(100mg)のジメチルスルホキシド(1mL)溶液に銅粉(30mg)及び化合物A3-1(100mg)を加え、95℃で一晩撹拌し、室温に冷却させ、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物A20-1(70mg)を得た。
【0270】
ステップ2:化合物A20-2の合成
化合物A20-1(70mg)のメタノール(1mL)溶液に7mol/Lのアミノメタノール溶液(0.49mL)を加え、室温で4時間撹拌し、反応液を濃縮して目的化合物A20-2を得て、さらに精製せずに次のステップで直接使用した。
【0271】
ESI-MS m/z:384.1[M+H
【0272】
ステップ3:化合物A20の合成
A20-2(70mg)をメタノール(1mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)に溶解させ、氷水浴で冷却させた後に、水素化ホウ素ナトリウム(20mg)を加え、室温で一晩反応させ、反応完了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A20(40mg)を得た。
【0273】
ESI-MS m/z:430.0[M+HCOO
【0274】
実施例16 (S)-3-(エチルスルホニル)-5,5-ジフルオロ-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-4-オールの合成(化合物A21)
【化51】
【0275】
ステップ1:化合物A21-1の合成
-78℃の条件下、化合物A18-1(180mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に1.0Mのカリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(0.6mL)を加え、10分間撹拌した後にヨウ化エチル(90mg)を加え、反応液を2時間撹拌し、反応液を水及び酢酸エチルで希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A21-1(150mg)を得た。
【0276】
ESI-MS m/z:394[M+H
【0277】
ステップ2:化合物A21-2の合成
化合物A21-1(150mg)、アセトニトリル(5mL)及び水(5mL)の混合物にペルオキシモノスルホン酸カリウム(0.7g)を加え、60℃で2h撹拌し、反応完了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A21-2(150mg)を得た。
【0278】
ESI-MS m/z:424[M-H
【0279】
ステップ3:化合物A21の合成
化合物A21-2(150mg)のジクロロメタン(5mL)溶液にトリエチルアミン(0.10mL)、クロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(20mg)及びギ酸(50mg)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A21(60mg)を得た。
【0280】
ESI-MS m/z:472.15[M+HCOO
【0281】
実施例17 5-(3-(シアノジフルオロメチル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-1-イル)-2-フルオロベンゾニトリルの合成(化合物A22)
【化52】
【0282】
ステップ1:化合物A22-1の合成
化合物A20-2(0.7g)のジクロロメタン(2mL)溶液を0℃に冷却させ、そしてトリエチルアミン(0.07mL)及びトリフルオロ酢酸無水物(0.07mL)を加え、50℃で一晩撹拌し、濃縮して目的化合物A22-1を得て、さらに精製せずに次のステップで直接使用した。
【0283】
ステップ2:化合物A22の合成
化合物A22-1(60mg)をメタノール(1mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)に溶解した溶液に水素化ホウ素ナトリウム(20mg)を加え、室温で一晩反応させ、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A22(20mg)を得た。
【0284】
ESI-MS m/z:412.0[M+HCOO
【0285】
実施例18 N-(((S)-1-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)(メチル)(オキソ)-16-スルフィノ)シアナミドの合成(化合物A23)
【化53】
【0286】
ステップ1:化合物A23-1の合成
-78℃の条件下で、化合物A3-2(180mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に1.0Mのカリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(0.7mL)を加え、10分間撹拌した後にヨウ化メチル(90mg)を加え、反応液を2時間撹拌し、反応液を水及び酢酸エチルで希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A23-1(116mg)を得た。
【0287】
ESI-MS m/z:337[M+H
【0288】
ステップ2:化合物A23-2の合成
化合物A23-1(200mg)のアセトニトリル(5mL)溶液にシアナミド(40mg)及びヨードベンゼンジアセタート(250mg)を加え、室温で一晩撹拌し、濃縮し、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A23-2(120mg)を得た。
【0289】
ESI-MS m/z:377[M+H
【0290】
ステップ3:化合物A23-3の合成
化合物A23-2(120mg)をアセトニトリル(2mL)、ジクロロメタン(2mL)及び水(4mL)に溶解した混合液に三塩化ルテニウム(10mg)及び過ヨウ素酸ナトリウム(370mg)を加え、室温で4時間撹拌し、反応完了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A23-3(40mg)を得た。
【0291】
ESI-MS m/z:393.0[M+H
【0292】
ステップ4:化合物A23の合成
化合物A23-3(40mg)のジクロロメタン(5mL)溶液にクロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(10mg)、トリエチルアミン(0.03mL)及びギ酸(14mg)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物A23(10mg)を得た。
【0293】
ESI-MS m/z:395.11[M+H
【0294】
実施例19 (S)-2-((1-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-5,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-3-イル)スルホニル)アセトニトリルの合成(化合物A24)
【化54】
【0295】
ステップ1:化合物A24-1の合成
-78℃の条件下で、A4-3(0.86g)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に1.0Mのカリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(3.0mL)を加え、10分間撹拌した後にブロモアセトニトリル(0.36g)を加え、反応液を2時間撹拌し続け、反応液を水及び酢酸エチルで希釈し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的化合物A24-1(0.38g)を得た。
【0296】
ESI-MS m/z:387[M+H
【0297】
ステップ2:化合物A24-2の合成
化合物A24-1(0.38g)をアセトニトリル(6mL)及び水(6mL)に溶解した混合液にペルオキシモノスルホン酸カリウム(3.6g)を加え、60℃で一晩撹拌し、反応完了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A24-2(0.34g)を得た。
【0298】
ESI-MS m/z:417[M-H
【0299】
ステップ3:化合物A24の合成
化合物A24-2(0.34g)のジクロロメタン(10mL)溶液にトリエチルアミン(0.23mL)、クロロ{[(1R,2R)-(-)-2-アミノ-1,2-ジフェニルエチル](4-トルエンスルホニル)アミノ}(P-イソプロピルトルエン)ルテニウム(II)(0.08g)及びギ酸(0.11g)を加え、室温で一晩撹拌し、反応液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EA/PE=1:3)により精製して、目的化合物A24(0.18g)を得た。
【0300】
ESI-MS m/z:419[M-H
【0301】
実施例1~実施例19に実質的に類似している方法を用いて、以下の実施例を製造した。
【0302】
【表1-1】

【表1-2】

【表1-3】

【表1-4】

【表1-5】

【表1-6】

【表1-7】

【表1-8】

【表1-9】

【表1-10】

【表1-11】

【表1-12】

【表1-13】
【0303】
一部の例示的化合物のH NMRデータは以下に示すとおりである:
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.91(d,J=8.3Hz,1H),7.71(s,1H),7.56(d,J=8.2Hz,1H),7.21(s,1H),7.00(dd,J=70.0,38.6Hz,1H),4.93(t,J=6.2Hz,1H),2.92 - 2.81(m,1H),2.74 - 2.64(m,1H),2.60 - 2.45(m,1H),2.30 - 2.20(m,1H)。(実施例3)
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.67(dd,J=5.2,2.7Hz,1H),7.62(ddd,J=8.9,4.4,2.8Hz,1H),7.50(s,1H),7.46 - 7.40(m,1H),6.39(t,J=54.0Hz,1H),5.06(t,J=6.3Hz,1H),3.11(s,1H),2.83 -
2.70(m,1H),2.62(ddd,J=16.3,6.3,2.3Hz,1H),2.55 - 2.38(m,1H),2.31 - 2.19(m,1H)。(実施例4)
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.85 - 7.75(m,2H),7.65(s,1H),7.57(t,J=9.2Hz,1H),7.23(t,J=53.9Hz,1H),6.35(d,J=6.0Hz,1H),4.85 - 4.80(m,1H),3.24(s,3H),2.80 - 2.70(m,1H),2.70 - 2.59(m,1H),2.35 - 2.25(m,1H),2.20 - 2.10(m,1H)。(実施例5)
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.62(dd,J=5.7,2.7Hz,1H),7.58(d,J=9.2Hz,1H),7.52 - 7.44(m,1H),7.35(t,J=8.9Hz,1H),7.08 - 6.78(m,1H),5.03(dt,J=7.5,3.7Hz,1H),3.02(d,J=7.4Hz,1H),2.85 - 2.73(m,1H),2.67 - 2.43(m,2H),2.35 - 2.18(m,1H)。(実施例12)
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.60(dd,J=5.8,2.7Hz,1H),7.49 - 7.43(m,2H),7.32(t,J=8.9Hz,1H),6.94(dd,J=59.6,49.5Hz,1H),5.47(dd,J=47.2,9.8Hz,1H),5.25 - 5.07(m,2H),3.00(d,J=3.4Hz,1H),2.76(ddd,J=16.5,10.5,6.1Hz,1H),2.64(ddd,J=16.3,6.2,2.7Hz,1H),2.55 - 2.37(m,1H),2.31 - 2.16(m,1H)。(実施例14)
【0304】
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.63 - 7.58(m,1H),7.56(s,1H),7.51 - 7.42(m,1H),7.33(t,J=8.9Hz,1H),6.94(t,J=54.5Hz,1H),5.15(s,1H),4.63(d,J=16.4Hz,1H),4.17(d,J=16.4Hz,1H),2.90(s,1H),2.83 - 2.61(m,2H),2.53 - 2.16(m,2H)。(実施例19)
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.52(s,J=6.3Hz,1H),7.28 - 7.24(m,1H),7.19(d,J=0.9Hz,1H),7.02(dt,J=8.3,2.1Hz,1H),6.39(t,J=54.0Hz,1H),5.05(t,J=6.4Hz,1H),3.08(s,1H),2.85 - 2.75(m,1H),2.70(ddd,J=16.4,6.3,2.4Hz,1H),2.56 - 2.38(m,1H),2.32 - 2.17(m,1H)。(実施例23)
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.41(dd,J=6.2,2.6Hz,1H),7.36(s,1H),7.29(t,J=8.5Hz,1H),7.21(ddd,J=8.7,4.0,2.7Hz,1H),5.14(t,J=6.4Hz,1H),3.25(s,3H),3.21(d,J=2.2Hz,1H),2.80 -
2.59(m,2H),2.55 - 2.35(m,1H),2.28 - 2.19(m,1H)。(実施例24)
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.74 - 7.67(m,2H),7.55(dd,J=8.6,2.6Hz,1H),7.51(s,1H),6.38(t,J=54.0,1H),5.10 - 5.02(m,1H),3.11(d,J=3.4Hz,1H),2.85 - 2.75(m,1H),2.64(ddd,J=16.3,6.2,2.4Hz,1H),2.57 - 2.36(m,1H),2.33
- 2.20(m,1H)。(実施例28)
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.96(d,J=8.3Hz,1H),7.76(s,1H),7.61(dd,J=8.3,2.1Hz,1H),7.47(s,1H),7.03(t,J=67.7Hz,1H),5.22 - 5.15(m,1H),3.21(d,J=3.0Hz,1H),2.92 - 2.82(m,1H),2.73(ddd,J=16.2,6.0,2.9Hz,1H),2.56 - 2.40(m,1H),2.34 - 2.24(m,1H)。(実施例29)
H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.00(d,J=8.3,1H),7.81(d,J=9.4,1H),7.79 - 7.68(m,1H),7.53(s,1H),5.51(dd,J=47.2,9.9Hz,1H),5.25 - 5.05(m,2H),3.00(s,1H),2.94 - 2.79(m,1H),2.75 - 2. 65(m,1H),2.56 - 2.38(m,1H),2.31 -
2.22(m,1H)。(実施例45)
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.97(d,J=8.4Hz,1H),7.78(d,J=2.1Hz,1H),7.71(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),7.14(s,1H),4.89(t,J=5.9Hz,1H),2.92 -
2.83(m,1H),2.69(dd,J=16.1,6.4Hz,1H),2.63 - 2.42(m,2H),2.34 - 2.17(m,1H)。(実施例46)
【0305】
薬理実験
VEGFA ELISA検出(IC50
対数期で成長する786-O細胞を取り、96ウェルプレートにウェルあたり180ulで接種し、細胞濃度は、65000個の細胞/ミリリットルの培養液である。化合物を対応する濃度に希釈し、20ulの異なる濃度の化合物溶液を対応する細胞ウェルに加え、化合物の濃度をそれぞれ、(nM):1.5、4.6、13.7、41.2、123.5、370.4、1111.1、3333.3、10000にした。24h培養し、細胞培養上清を取り、ELISAキット(abcamから購入)でVEGFA濃度を測定し、最後に反応を停止させ、マイクロプレートリーダーを用いて450nmの波長で各ウェルの光吸収値を測定し、GraphPadPrismによってIC50を計算した。それとともにCellTiter-Glo試薬で細胞生存率を測定した。
【0306】
例示的実施例のIC50データは表2に示され、ここで、Aは、IC50≦0.5μMを表し、Bは、0.5μM<IC50≦1.5μMを表し、Cは、1.5μM<IC50≦10μMを表し、Dは、IC50>10μMを表す。
【0307】
【表2】
【0308】
ルシフェラーゼ実験
ルシフェラーゼLUC遺伝子をLipofectamine 3000トランスフェクション試薬(Invitrogenから購入)で786-O細胞(ATCCから購入)に
安定的に形質転換し、HIF2αレポーター遺伝子細胞(786-O-HIF2α-Luc細胞)として構築した。786-O-HIF2α-Luc細胞が対数増殖期にある場合に試験を行い、培地(RPMI MEDIUM 1640、Invitrogenから購入)を捨て、PBSで3回リンスし、トリプシン(TrypLE、invitrogenから購入)を加えて細胞を消化し、培地、10%ウシ胎児血清、1%ペニシリン、ストレプトマイシンで消化を停止させた。遠心分離して細胞を収集し、PBSで2回パージし、培地中のフェノールスルホンフタレインを除去し、細胞を適切な濃度まで再懸濁させ、細胞密度及び生存率を検出し、細胞生存率が90%以上になるようにしてから実験に用いることができる。
【0309】
Echo550(非接触音波ピペッティングシステム、Labcyteから購入)勾配濃度の化合物を25nl/ウェルで384ウェルに移し、細胞を4500細胞/ウェルで384ウェルプレートに接種し、25μlの培地を用い、化合物の最終濃度をそれぞれ10000、3333、1111、370、123、41.1、13.7、4.6、1.5、0.5nMにした。細胞を37℃、5% COの環境で18~20h培養し、Steady-GloTMルシフェラーゼアッセイ系(Promegaから購入)を25μl/ウェルで384ウェルプレートに加え、Envisionで発光値を検出した。各ウェルのRLU(Record Luminescence)シグナル値に基づいて抑制率%を計算し、そしてGraphpad 8.0によりフィッティングして、対応する化合物のIC50を計算した。
【0310】
例示的実施例のIC50データは表3に示され、ここで、Aは、IC50≦0.1μMを表し、Bは、0.1μM<IC50≦0.5μMを表し、Cは、IC50>0.5μMを表す。
【0311】
【表3】
【0312】
インビボPK
5%DMSO、5%Solutol及び90%NaClで化合物を調製した。投与動物としてSDラット及びBalb/cマウスを選択し、静脈投与量は1mg/kgであり、経口投与量は5mg/kgであり、それぞれ5min、15min、30min、1h、2h、4h、7h、24hに眼窩から採血した。採血後に4000rpmで10min遠心分離し、上清を取り、30μLの上清に200μLの内部標準溶液を加えて沈殿させ、ボルテックスし振盪した後に12000rpmで10min遠心分離し、100μLの上清溶液を取り、1:1の割合で精製水と混合しサンプリングした。高速液体クロマトグラフ質量分析計により血漿における化合物濃度を検出し、内部標準定量法を用いて血漿試料における化合物濃度を定量的に分析した。化合物濃度を測定した後にWinnonlnソフトウェアにより、Cmax、AUCなどを含む関連する薬物動態パラメータを計算した。実験により、本発明の例示的化合物は、良好なインビボPK性質を有することが分かった。
【国際調査報告】