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特表2024-540331縦型製袋充填シール機および該縦型製袋充填シール機を作動させる方法
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  • 特表-縦型製袋充填シール機および該縦型製袋充填シール機を作動させる方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】縦型製袋充填シール機および該縦型製袋充填シール機を作動させる方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 51/09 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
B65B51/09 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526717
(86)(22)【出願日】2022-11-03
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 EP2022080631
(87)【国際公開番号】W WO2023078972
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】102021128884.3
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523338510
【氏名又は名称】シンテゴン パキッジング ソリューションズ ベー.フェー.
【氏名又は名称原語表記】Syntegon Packaging Solutions B.V.
【住所又は居所原語表記】Industriekade 43, 6001 SE Weert, the Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】モーリス ヘンニッセン
【テーマコード(参考)】
3E094
【Fターム(参考)】
3E094AA12
3E094CA40
3E094DA08
3E094EA03
3E094FA27
3E094GA12
(57)【要約】
本発明は、縦型製袋充填シール機(10a~10g)であって、機械フレーム(12a~12g)と、包装材料を横方向でシールするための少なくとも1つの横方向シール装置(14a~14g)であって、この横方向シール装置(14a~14g)の少なくとも実質全体が横方向シール装置(14a~14g)の回転軸線(16a~16g)を中心として回転可能であるように、機械フレーム(12a~12g)に組み付けられている、横方向シール装置(14a~14g)と、回転軸線(16a~16g)を中心とした横方向シール装置(14a~14g)の少なくとも実質全体の回転をガイドするためのガイドユニット(32a~32g)とを備え、このガイドユニット(32a~32g)は、横方向シール装置(14a~14g)が少なくとも実質的に完全に内部に配置された少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)を少なくとも部分的に画定する少なくとも1つのガイド要素(124a~124g)を備え、横方向シール装置(14a~14g)は、少なくとも1つの移動ユニット(36a~36g)と、少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a 20g)と、これら少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a 20g)を移動中にガイドするための少なくとも1つのガイドユニット(82a~82g)とを備える、縦型製袋充填シール機(10a~10g)に基づく。少なくとも1つの移動ユニット(36a~36g)が、少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a 20g)を横方向シール装置(14a~14g)のガイドユニット(82a~82g)の水平移動軸線(38a~38g)に沿って移動させると共に少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a 20g)を横方向シール装置(14a~14g)のガイドユニット(82a~82g)の鉛直移動軸線(40a~40g)に沿って移動させるために設けられていることが提案される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦型製袋充填シール機(10a~10g)であって、
機械フレーム(12a~12g)と、
包装材料を横方向でシールするための少なくとも1つの横方向シール装置(14a~14g)であって、該横方向シール装置(14a~14g)の少なくとも実質全体が前記横方向シール装置(14a~14g)の回転軸線(16a~16g)を中心として回転可能であるように、前記機械フレーム(12a~12g)に組み付けられている、横方向シール装置(14a~14g)と、
前記回転軸線(16a~16g)を中心とした前記横方向シール装置(14a~14g)の少なくとも実質全体の回転をガイドするためのガイドユニット(32a~32g)と、
を備え、
前記ガイドユニット(32a~32g)は、前記横方向シール装置(14a~14g)が少なくとも実質的に完全に内部に配置された少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)を少なくとも部分的に画定する少なくとも1つのガイド要素(124a~124g)を備え、
前記横方向シール装置(14a~14g)は、少なくとも1つの移動ユニット(36a~36g)と、少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a 20g)と、該少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a 20g)を移動中にガイドするための少なくとも1つのガイドユニット(82a~82g)とを備える、縦型製袋充填シール機(10a~10g)において、
前記少なくとも1つの移動ユニット(36a~36g)は、前記少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a 20g)を前記横方向シール装置(14a~14g)の前記ガイドユニット(82a~82g)の水平移動軸線(38a~38g)に沿って移動させると共に前記少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a 20g)を前記横方向シール装置(14a~14g)の前記ガイドユニット(82a~82g)の鉛直移動軸線(40a~40g)に沿って移動させるために設けられていることを特徴とする、縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項2】
前記横方向シール装置(14a~14g)の前記回転軸線(16a~16g)の近位領域内に前記少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)の主延在軸線(136a~136g)が配置されていることを特徴とする、請求項1記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項3】
前記横方向シール装置(14a~14g)は前記少なくとも2つのシールジョー(18a~18g,20a~20g)を備え、該少なくとも2つのシールジョー(18a~18g,20a~20g)のシール平面(22a~22g)の近位領域に前記少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)の主延在軸線(136a~136g)が位置していることを特徴とする、請求項1または2記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項4】
前記横方向シール装置(14a~14g)は、特に該横方向シール装置(14a~14g)の中心点に交差する中心軸線(138a~138g)を有し、該中心軸線(138a~138g)の近位領域に前記少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)の主延在軸線(136a~136g)が配置されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項5】
前記ガイド要素(124a~124g)は円形のガイド経路(140a~140g)を規定しており、前記横方向シール装置(14a~14g)は、前記円形のガイド経路(140a~140g)に対応する円筒(142a~142g)の内部に少なくとも実質的に完全に配置されていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項6】
前記横方向シール装置(14a~14g)は、少なくとも前記回転軸線(16a~16g)に対して平行な方向に見たとき、円形の外側輪郭を少なくとも部分的に有することを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項7】
前記ガイド要素(124a~124g)は、前記横方向シール装置(14a~14g)を前記ガイド要素(124a~124g)に対して相対的な前記横方向シール装置(14a~14g)の少なくとも1つの回転位置において前記横方向シール装置(14a~14g)の周方向に沿って少なくとも75°だけ取り囲んでいることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項8】
パッケージに内容物を充填するための少なくとも1つの充填チューブ(26a~26g)を備えた充填ステーション(24a~24g)を備え、前記少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)の主延在軸線(136a~136g)が、前記充填チューブ(26a~26g)の中心軸線(28a~28g)の近位領域内に配置されていて、特に前記充填チューブ(26a~26g)の前記中心軸線(28a~28g)に等しいことを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項9】
前記ガイド要素(124a~124g)は、アンダカットを有するガイド溝(132a~132g)を有することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項10】
縦型製袋充填シール機(10a~10g)、特に請求項1から9までのいずれか1項記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)を作動させる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術水準
縦型製袋充填シール機であって、機械フレームと、包装材料を横方向でシールするための少なくとも1つの横方向シール装置であって、この横方向シール装置の少なくとも実質全体が横方向シール装置の回転軸線を中心として回転可能であるように、機械フレームに組み付けられている、横方向シール装置と、回転軸線を中心とした横方向シール装置の少なくとも実質全体の回転をガイドするためのガイドユニットとを備える、縦型製袋充填シール機は、すでに提案されている。このような縦型製袋充填シール機は、例えば米国特許第3320721号明細書、米国特許第3332206号明細書、特開2016-94223号および米国特許出願公開第2003/02017531号明細書に開示されている。
【0002】
発明の開示
本発明は、縦型製袋充填シール機であって、機械フレームと、包装材料を横方向でシールする少なくとも1つの横方向シール装置であって、この横方向シール装置の少なくとも実質全体が横方向シール装置の回転軸線を中心として回転可能であるように、機械フレームに組み付けられている、横方向シール装置と、回転軸線を中心とした横方向シール装置の少なくとも実質全体の回転をガイドするためのガイドユニットとを備え、このガイドユニットは、横方向シール装置が少なくとも実質的に完全に内部に配置された少なくとも実質的に円筒形の収容領域を少なくとも部分的に画定する少なくとも1つのガイド要素を備え、横方向シール装置は、少なくとも1つの移動ユニットと、少なくとも2つのシールジョーと、これら少なくとも2つのシールジョーを移動中にガイドするための少なくとも1つのガイドユニットとを備える、縦型製袋充填シール機に基づく。
【0003】
少なくとも1つの移動ユニットが、少なくとも2つのシールジョーを横方向シール装置のガイドユニットの水平移動軸線に沿って移動させると共に少なくとも2つのシールジョーを横方向シール装置のガイドユニットの鉛直移動軸線に沿って移動させるために設けられていることが提案される。「実質的に完全に」という用語は、本明細書では、特に物体の総体積、好ましくは物体を正確に完全に取り囲む円筒の総体積および/または物体の総質量、特に横方向シール装置の総質量の少なくとも50%、好ましくは75%、特に好ましくは少なくとも90%を意味している。縦型製袋充填シール機のガイドユニットは、好ましくは、機械フレームに少なくとも部分的に配置されている。縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素は、好ましくは、機械フレームに配置されている。特に好ましくは、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素は機械フレームと一体形に構成されている。「一体形に構成され」とは、特に、少なくとも材料接続的な結合、例えば溶接プロセス、接着プロセス、射出成形プロセスおよび/または当業者が好都合であると考える別のプロセスによって接続されていて、かつ/または有利には、例えば流込み成形に基づく製造および/または一成分もしくは多成分射出成形過程での製造により1つの部材で形成されていて、有利には単一のブランクから形成されていることを意味している。代替的には、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素が機械フレームに取外し可能に、特に非破壊式に配置されていることも可能である。縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素は、特に、少なくとも横方向シール装置の回転軸線に対して平行な方向に見たとき、円形である。好ましくは、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素は、少なくとも横方向シール装置の回転軸線に対して平行な方向に見たとき、環形状、特に好ましくは環セグメント形状を有している。特に、少なくとも1つの好適な実施形態では、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素は中空筒形状を有している。この場合、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素は、好ましくは、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの中空筒形のガイド要素の各々の端部において、特に好ましくは、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素の内壁に突出部を有している。内壁は、好ましくは、特に突出部を除いて少なくとも実質的に円筒形である。横方向シール装置の少なくとも一部は、特に、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素の突出部同士の間に、好ましくは突出部に接触して配置されている。好ましくは、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素は、ガイドレール、ガイド溝またはこれに類するものを有している。ガイド要素は、特に、少なくとも好適な実施形態では、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素の1つの突出部に配置されている。代替的または付加的には、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素が、少なくとも1つのガイドノブ、少なくとも1つのガイドスタッドまたはこれに類するものを有していることも可能である。さらに、代替的には、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素が、ガイドレール、ガイド溝、ガイドノブ、ガイドスタッドまたはこれに類するものとして構成されていることも可能である。縦型製袋充填シール機のガイドユニットが、円形に配置された複数のガイド要素を備えていることが可能である。縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素が、この少なくとも1つのガイド要素のガイド方向に沿って、特に互いに離間させられた複数のスナップ嵌め箇所を有していることが可能である。この場合、横方向シール装置はスナップ嵌め箇所でスナップ嵌め可能である。代替的には、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素がスナップ嵌め箇所を有しないことも可能である。好ましくは、横方向シール装置は、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素に沿って、例えばクランプ接続またはこれに類することを介して無段階に固定されていてもよい。特に、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素は、機械フレームの内壁に配置されている。好ましくは、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素は、機械フレームの内壁と一体形に構成されている。代替的には、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素が、機械フレームの内壁に取外し可能に、特に非破壊式に配置されていることも可能である。機械フレームの内壁は、好ましくは、機械フレームの、横方向シール装置に面した側に配置されている。内壁が少なくとも部分的に円筒形であることが可能である。代替的には、内壁が、少なくとも回転軸線に対して平行な方向に見たとき、平らであるかまたは多角形の形状を有していることも可能である。
【0004】
縦型製袋充填シール機のガイドユニットは、特に、横方向シール装置に配置された少なくとも1つの別のガイド要素を備えている。縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つの別のガイド要素は、ガイドレール、ガイド溝、ガイドノブ、ガイドスタッドまたはこれに類するものとして構成されている。縦型製袋充填シール機のガイドユニットが、横方向シール装置に配置された複数の別のガイド要素を備えていることも可能である。縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つの別のガイド要素は、好ましくは、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素に対応して構成されている。縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つの別のガイド要素は、特に、少なくとも回転軸線に対して平行な方向に見たとき、横方向シール装置の下面または上面に配置されている。代替的には、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つの別のガイド要素が、少なくとも回転軸線に対して平行な方向に見たとき、横方向シール装置に対して側方に配置されていることも可能である。好ましくは、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つの別のガイド要素は横方向シール装置と一体形に構成されている。代替的には、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つの別のガイド要素が、横方向シール装置に取外し可能に、特に非破壊式に配置されていることも可能である。
【0005】
縦型製袋充填シール機のガイドユニットおよび/または機械フレームが1つ以上の支持箇所を有していることが可能である。この支持箇所では、横方向シール装置、特に横方向シール装置のフレームが、縦型製袋充填シール機のガイドユニットおよび/または機械フレームに可動に接続されている。好適な実施形態では、少なくとも1つの支持箇所が、少なくとも回転軸線に対して平行な方向に見たとき、横方向シール装置の下側または上側において、好ましくは縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素の少なくとも1つの突出部に配置されている。少なくとも1つの支持箇所が横方向シール装置に対して側方に位置していることも可能である。代替的または付加的には、少なくとも1つの支持箇所は、少なくとも回転軸線に対して平行な方向に見たとき、特に横方向シール装置の回転軸線が少なくとも1つの支持箇所を通るように、横方向シール装置の下側または上側において横方向シール装置に対して相対的に中心に位置している。
【0006】
円筒形の収容領域は、特に、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素の内壁によって少なくとも部分的に画定されている。好適な実施形態における縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素の突出部は、特に筒形の収容領域内に突出している。好ましくは、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素の曲率、特にガイド要素の内壁の曲率、特に曲率の曲率半径は、少なくとも実質的に円筒形の収容領域の曲率、特に曲率の曲率半径に等しい。少なくとも実質的に円筒形の収容領域は、好ましくは、この少なくとも実質的に円筒形の収容領域の周方向に沿って縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素、特にこのガイド要素の内壁によって少なくとも75°だけ取り囲まれている。少なくとも実質的に円筒形の収容領域の周方向は、好ましくは、少なくとも実質的に円筒形の収容領域の主延在軸線に対して垂直である平面内に延在している。物体または領域の「主延在軸線」とは、本明細書では、特に、それぞれ物体または領域を完全に取り囲むにすぎない最小の幾何学的な直方体の最長の辺に対して平行に延在する軸線を意味している。少なくとも実質的に円筒形の収容領域が、この少なくとも実質的に円筒形の収容領域の周方向に沿って縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素、特にこのガイド要素の内壁によって少なくとも90°、好ましくは少なくとも135°、特に少なくとも180°だけ取り囲まれていることが可能である。代替的には、少なくとも実質的に円筒形の収容領域が、この少なくとも実質的に円筒形の収容領域の周方向に沿って縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素、特にこの少なくとも1つのガイド要素の内壁によって縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素によって75°未満だけ取り囲まれていることが可能である。特に、横方向シール装置の少なくとも実質的に全ての構成要素は、好ましくは、機械フレームに対して相対的に横方向シール装置の回転軸線を中心として同時に回転可能である。好ましくは、フレーム以外の横方向シール装置の全ての構成要素は、横方向シール装置のフレームに組み付けられている。特に、横方向シール装置のフレームは機械フレームに可動に、好ましくは回転可能に配置されている。特に好ましくは、横方向シール装置は、この横方向シール装置の回転軸線が、機械フレームに対して相対的に、特に機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の作動移動に左右されることなく位置固定されているように、機械フレームに可動に組み付けられている。特に、横方向シール装置は、この横方向シール装置の少なくとも実質全体が、横方向シール装置の回転軸線を中心とした横方向シール装置の実質全体の回転によってしか可動とならないように、機械フレームに組み付けられている。好ましくは、機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の実質全体の回転は、特に機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の少なくとも実質全体の並進移動なしに発生可能である。特に、横方向シール装置は、この横方向シール装置の実質全体が1移動自由度しか有しないように、機械フレームに組み付けられている。代替的には、横方向シール装置が、好ましくは、機械フレームに対して相対的に、特に横方向シール装置の並進移動軸線に沿って並進移動可能であるように、機械フレームに組み付けられていることも可能である。横方向シール装置の回転軸線は、機械フレームの支持面に対して少なくとも実質的に垂直に延在している。機械フレームの支持面は、好ましくは、縦型製袋充填シール機、特に機械フレームの重量を、縦型製袋充填シール機が配置されているフロアに伝達することを意図している。機械フレームの支持面は、特に機械フレームのスタンド、機械フレームの底面またはこれに類するものの一部である。
【0007】
特に、横方向シール装置は少なくとも2つのシールジョーを備えている。これら少なくとも2つのシールジョーは、好ましくは、横方向シール装置のフレームに可動に組み付けられている。横方向シール装置は、フレームに対して相対的な水平移動および/または鉛直移動中に少なくとも2つのシールジョーをガイドするためのガイドユニットを備えている。横方向シール装置は、好ましくは、少なくとも2つのシールジョーを横方向シール装置のガイドユニットの水平移動軸線に沿って、好ましくは互いに相対的に、特に並進移動させるためのかつ/または少なくとも2つのシールジョーを横方向シール装置のガイドユニットの鉛直移動軸線に沿って、特に並進移動させるための少なくとも1つの移動ユニットを備えている。特に、横方向シール装置は、好ましくはフレームおよび/または機械フレームに対して相対的な少なくとも2つのシールジョーの水平移動および/または鉛直移動を発生させるように移動ユニットを駆動するための少なくとも2つの駆動ユニットを備えている。例示的には、横方向シール装置の少なくとも2つの駆動ユニットのうちの少なくとも1つの駆動ユニットは、電動モータ、空気圧式のモータまたは当業者が適切であると考える別の駆動ユニットとして構成されている。
【0008】
好ましくは、横方向シール装置のガイドユニットの水平移動軸線は、横方向シール装置の回転軸線に対して少なくとも実質的に垂直に延在している。「実質的に垂直に」という用語は、本明細書では、特に基準方向に対して相対的な方向の向きを意味している。この場合、方向および基準方向は、特に投影平面で見たとき、90°の角度を含んでおり、角度は、特に8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満の最大偏差を有している。特に、横方向シール装置のガイドユニットの鉛直移動軸線は、横方向シール装置の回転軸線に対して少なくとも実質的に平行に延在している。「実質的に平行に」という用語は、特に本明細書では、特に平面内での基準方向に対して相対的な方向の向きを意味している。この場合、方向は基準方向から、8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満である偏差を有している。好ましくは、少なくとも2つのシールジョーは、特にこれら少なくとも2つのシールジョーの間に配置可能である包装材料をシールするように構成されている。少なくとも2つのシールジョーの各々はシール面を備えている。好ましくは、少なくとも2つのシールジョーのシール面は、互いに向かい合って配置されている。少なくとも2つのシールジョーのシール面は、好ましくは、包装材料にシールを形成するために、少なくとも2つのシールジョーのシール位置で包装材料に接触している。特に、少なくとも2つのシールジョーのシール面は、互いに少なくとも実質的に平行に延在している。好ましくは、横方向シール装置のガイドユニットの水平移動軸線は、少なくとも2つのシールジョーのシール面に対して少なくとも実質的に垂直に延在している。少なくとも2つのシールジョーのシール面は、好ましくは、横方向シール装置のガイドユニットの鉛直移動軸線に対して平行に延在している。横方向シール装置の回転軸線は、特に、少なくとも2つのシールジョーのシール面に対して少なくとも実質的に平行に延在している。
【0009】
好ましくは、横方向シール装置は、回転軸線を中心とした機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の少なくとも実質全体の無段階の回転によって、包装材料を横方向でシールすることを目的とした少なくとも2つの作業位置に位置決め可能である。好ましくは、回転軸線を中心とした機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の少なくとも実質全体の無段階の回転は、純粋な回転であり、特に好ましくは、特に少なくとも2つの作業位置のうちの1つの作業位置から少なくとも2つの作業位置のうちの別の作業位置への機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の並進移動なしの純粋な回転である。特に、横方向シール装置は、この横方向シール装置が、好ましくは機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の少なくとも実質全体の並進移動なしに、包装材料を横方向でシールするための少なくとも2つの作業位置に位置決め可能であるように、機械フレームに組み付けられている。好ましくは、横方向シール装置は、特に機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の少なくとも実質全体の付加的な、特に線形にガイドされる移動なしに、機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の少なくとも実質全体の回転によってのみ、包装材料を横方向でシールするための少なくとも2つの作業位置に位置決め可能である。横方向シール装置の少なくとも2つの作業位置は、好ましくは、特に機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の少なくとも実質全体の回転位置において異なっている。好ましくは、横方向シール装置の少なくとも2つの作業位置は90°の角度だけ互いに異なっている。代替的には、横方向シール装置の少なくとも2つの作業位置が90°と異なる角度だけ、好ましくは0°超360°未満の角度だけ互いに異なっていることも可能である。また、横方向シール装置が、機械フレームに対して相対的に360°を超えて、特に360°の整数倍または非整数倍だけ回転可能であることも可能である。横方向シール装置にエネルギーを供給するように構成された縦型製袋充填シール機のエネルギー供給ラインが、機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の360°回転、好ましくは360°を超える回転、特に360°の整数倍または非整数倍による回転を可能にするように、機械フレームおよび/または横方向シール装置に対して相対的に実現かつ/または配置されていることが可能である。例示的には、エネルギー供給ラインは、機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の360°回転を可能にするように、縦型製袋充填シール機のスリップリング、ロータリトランスまたはこれに類するものと組み合わせて配置されている。横方向シール装置の少なくとも実質全体が、回転軸線を中心として、包装材料を横方向でシールするためのそれぞれ異なる作業位置に無限に回転可能であることが可能である。代替的には、横方向シール装置の少なくとも実質全体が、横方向シール装置の回転軸線を中心として、特に横方向シール装置のそれぞれ異なる作業位置を形成する、機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の固定の、特に離間させられた回転位置に回転可能であることも可能である。
【0010】
好ましくは、縦型製袋充填シール機は、回転軸線を中心とした横方向シール装置の少なくとも実質全体の回転を発生させるための駆動ユニットを備えている。例示的には、縦型製袋充填シール機の駆動ユニットは、電動モータ、空気圧式のモータまたは当業者が適切であると考える別の駆動ユニットとして構成されている。好ましくは、縦型製袋充填シール機は、この縦型製袋充填シール機の駆動ユニットの駆動力を制御するための制御ユニットを備えている。特に、この制御ユニットは、少なくともプロセッサと、記憶素子と、この記憶素子に記憶された作動プログラムとを備えている。記憶素子は、好ましくはデジタル式の記憶素子、例えばハードディスクまたはこれに類するものとして構成されている。特に好ましくは、制御ユニットは、特にこの制御ユニットの実行中の作動プログラムに応じて、縦型製袋充填シール機の駆動ユニットの駆動を自動的に制御する。代替的または付加的には、縦型製袋充填シール装置が、横方向シール装置の少なくとも実質全体を回転軸線を中心として回転させるために、縦型製袋充填シール機の駆動ユニットを手動で制御するための入力ユニットを備えていることが可能である。例示的には、この入力ユニットは、キーボード、タッチスクリーン、ボタン、調整ホイールまたはこれに類するものを備えている。入力ユニットが、機械フレームに取り付けられているかまたは特に縦型製袋充填シール機の制御ユニットへのデータ接続を伴う外部ユニット、例えばサーバ、スマートフォン、ラップトップ、リモートコントロールまたはこれに類するものの一部であることが可能である。さらに、付加的または代替的には、縦型製袋充填シール機が、ユーザによって手動で作動させられるように構成された少なくとも1つの機械式の制御要素を備えていることも可能である。例示的には、少なくとも1つの機械式の制御要素は、レバー、機械式の調整ホイールまたはこれに類するものとして構成されている。好ましくは、横方向シール装置の少なくとも実質全体は、縦型製袋充填シール機の作動中、特に包装材料のシール中かつ/またはパッケージへの充填中、縦型製袋充填シール機の駆動ユニットによって回転可能であり、かつ/または少なくとも1つの機械式の制御要素によって手動で回転可能である。代替的または付加的には、横方向シール装置の少なくとも実質全体が、付加的な機械式の制御要素またはこれに類するものなしに、手動で横方向シール装置の回転軸線を中心として回転可能であることも可能である。付加的または代替的には、縦型製袋充填シール機がパッケージへの充填および/または包装材料のシールを行っていないときに、横方向シール装置の少なくとも実質全体が回転可能であることが可能である。
【0011】
有利には、特に省スペースの構造を有する製袋充填シール機を提供することができる。有利には、横方向シール装置を特に省スペースで回転させることができる。有利には、横方向シール装置が特にコンパクトに配置されており、これによって、横方向シール装置の特に快適な保守および/または交換が可能となる。コンパクトな設計によって、横方向シール装置の回転により発生してしまうトルクを特に小さく保つことができる。有利には、横方向シール装置の、特に構成要素に優しい回転を達成することができる。横方向シール装置の特に迅速な回転移動を達成することができる。有利には、横方向シール装置の回転を発生させるために、特に小さな駆動力で十分となる。
【0012】
さらに、横方向シール装置の回転軸線の近位領域内に少なくとも実質的に円筒形の収容領域の、特にすでに前述した主延在軸線が配置されていることが提案される。横方向シール装置の回転軸線の近位領域は、好ましくは、横方向シール装置の回転軸線を起点とした最大延在長さを有している。この最大延在長さは、特に横方向シール装置の回転軸線に対して垂直に向けられている。最大延在長さの値は、横方向シール装置の最大横方向範囲の値の最大20%、特に好ましくは最大10%である。特に、横方向シール装置の最大横方向範囲は、横方向シール装置のガイドユニットの鉛直移動軸線、横方向シール装置の回転軸線および/または少なくとも2つのシールジョーのシール面に対して少なくとも実質的に垂直に向けられている。好ましくは、少なくとも実質的に円筒形の収容領域の主延在軸線は、横方向シール装置の回転軸線に等しい。有利には、横方向シール装置の回転軸線の近位領域に少なくとも実質的に円筒形の収容領域の主延在軸線を配置することによって、横方向シール装置の特に省スペースの回転と横方向シール装置のコンパクトな設計とを達成することができる。
【0013】
さらに、横方向シール装置が少なくとも2つの、特にすでに前述した2つのシールジョーを備え、これら少なくとも2つのシールジョーのシール平面の近位領域に少なくとも実質的に円筒形の収容領域の、特にすでに前述した主延在軸線が位置していることが提案される。シール平面の近位領域は、好ましくは、シール平面を起点とした最大延在長さを有している。この最大延在長さは、特にシール平面に対して垂直に向けられている。最大延在長さの値は、横方向シール装置の最大横方向範囲の値の最大20%、特に好ましくは最大10%である。少なくとも2つのシールジョーのシール平面は、特に少なくとも2つのシールジョーのシール面によって、少なくとも2つのシールジョーのシール面が互いに直接隣接した、好ましくは互いに接触した位置に規定されている。特に好ましくは、少なくとも実質的に円筒形の収容領域の主延在軸線は、少なくとも2つのシールジョーのシール平面内に位置している。特に、回転軸線は、少なくとも2つのシールジョーのシール平面内に位置している。特に、横方向シール装置の回転軸線は、少なくとも2つのシールジョーのシール面に対して相対的な少なくとも2つのシールジョーの中心点の近位領域に交差しているかまたは少なくとも2つのシールジョーのシール面の中心点を通っている。この中心点の近位領域は、好ましくは、中心点を起点とした最大延在長さを有している。この最大延在長さの値は、横方向シール装置の最大横方向範囲の値の最大20%、特に好ましくは最大10%である。有利には、横方向シール装置を特に省スペースで回転させることができる。回転可能な横方向シール装置を備えた特にコンパクトな縦型製袋充填シール機を提供することができる。
【0014】
さらに、横方向シール装置が、特にこの横方向シール装置の中心点に交差する中心軸線を有し、横方向シール装置の中心軸線の近位領域に少なくとも実質的に円筒形の収容領域の、特にすでに前述した主延在軸線が配置されていることが提案される。特に、横方向シール装置の中心点は、横方向シール装置の幾何学的な中心である。好ましくは、横方向シール装置の中心軸線は、横方向シール装置の主延在軸線に等しい。特に、横方向シール装置の中心軸線は、横方向シール装置の回転軸線に等しい。代替的には、横方向シール装置の中心軸線が、横方向シール装置の回転軸線と異なっていることも可能である。横方向シール装置の中心軸線の近位領域は、好ましくは、横方向シール装置の中心軸線を起点とした最大延在長さを有している。この最大延在長さは、特に横方向シール装置の中心軸線に対して垂直に向けられている。最大延在長さの値は、横方向シール装置の最大横方向範囲の値の最大20%、特に好ましくは最大10%である。有利には、横方向シール装置を特に省スペースで回転させることができる。回転可能な横方向シール装置を備えた特にコンパクトな縦型製袋充填シール機を提供することができる。横方向シール装置の少なくとも実質的に全ての部分に手を届かせることが特に容易になるように、横方向シール装置を機械フレームに配置することができる。横方向シール装置の部材の保守作業および/または交換を特に好都合に実施することができる。
【0015】
さらに、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素が円形のガイド経路を規定しており、横方向シール装置が、円形のガイド経路に対応する円筒の内部に少なくとも実質的に完全に配置されていることが提案される。特に、好適な実施形態では、円形のガイド経路に対応する円筒は、特に半径に関して円筒形の収容領域と異なっている。代替的には、円形のガイド経路に対応する円筒が、円筒形の収容領域に等しいことも可能である。特に、代替的には、円筒形の収容領域が、ガイド要素の円形のガイド経路によって少なくとも部分的に画定されていることが可能である。円形のガイド経路は、好ましくは、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素のガイドレール、ガイド溝またはこれに類するものによって規定されているかまたは複数のガイド要素を配置する際の基準となる円線によって規定されている。有利には、横方向シール装置の特にコンパクトな配置を実現することができる。横方向シール装置の少なくとも実質的に全ての部分に手を届かせることが特に容易になるように、横方向シール装置を機械フレームに配置することができる。横方向シール装置の部材の保守作業および/または交換を特に好都合に実施することができる。
【0016】
さらに、横方向シール装置が、少なくとも回転軸線に対して平行な方向に見たとき、円形の外側輪郭を少なくとも部分的に有することが提案される。好ましくは、横方向シール装置の外側輪郭は、少なくとも回転軸線に対して平行な方向に見たとき、完全な円を形成している。特に、少なくとも部分的に円形の外側輪郭の曲率、好ましくは少なくとも曲率の曲率半径は、好ましくは、少なくとも回転軸線に対して平行な方向に見たとき、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素、特にガイド要素の内壁の曲率、好ましくは曲率の半径および/または縦型製袋充填シール機のガイドユニットの複数のガイド要素を配置する際の基準となる円線の曲率、特に曲率半径に等しい。少なくとも部分的に円形の外側輪郭は、好ましくは、横方向シール装置の、機械フレーム、特に機械フレームの内壁に面した側に配置されている。好ましくは、横方向シール装置のフレームは、横方向シール装置の少なくとも部分的に円形の外側輪郭を形成している。代替的には、少なくとも2つのシールジョーのうちの少なくとも1つのシールジョーまたは横方向シール装置の別の構成要素が、横方向シール装置の少なくとも部分的に円形の外側輪郭を形成していることも可能である。横方向シール装置が円筒形の外壁を有していることが可能である。有利には、横方向シール装置の少なくとも実質全体の特に正確かつコンパクトな回転を実現することができる。
【0017】
さらに、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素、特にガイド要素の内壁が、横方向シール装置を縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素に対して相対的な横方向シール装置の少なくとも1つの回転位置において横方向シール装置の周方向に沿って少なくとも75°だけ取り囲んでいることが提案される。横方向シール装置の周方向は、好ましくは、横方向シール装置の回転軸線に対して垂直である平面内に延在している。縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素、特にガイド要素の内壁が、横方向シール装置をガイド要素に対して相対的な横方向シール装置の少なくとも1つの別の回転位置において横方向シール装置の周方向に沿って270°未満、特に好ましくは180°未満または代替的に75°未満だけ取り囲んでいることが可能である。好ましくは、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素は、横方向シール装置をガイド要素に対して相対的な横方向シール装置の少なくとも1つの回転位置において少なくとも90°だけ取り囲んでいる。また、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つのガイド要素が、横方向シール装置をガイド要素に対して相対的な横方向シール装置の少なくとも1つの回転位置において横方向シール装置の周方向に沿って少なくとも180°、特に好ましくは360°だけ取り囲んでいることも可能である。円線に沿った縦型製袋充填シール機のガイドユニットの複数のガイド要素の配置領域の最大延在長さが、横方向シール装置を複数のガイド要素に対して相対的な横方向シール装置の少なくとも1つの回転位置において横方向シール装置の周方向に沿って少なくとも75°だけ取り囲んでいることも可能である。また、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの複数のガイド要素が、円線に沿って配置されていることも可能である。この場合、円線に沿った縦型製袋充填シール機のガイドユニットの複数のガイド要素の配置領域の最大延在長さは、横方向シール装置を複数のガイド要素に対して相対的な横方向シール装置の少なくとも1つの別の回転位置において横方向シール装置の周方向に沿って270°未満、特に好ましくは180°未満または代替的に75°未満だけ取り囲んでいる。円線に沿った縦型製袋充填シール機のガイドユニットの複数のガイド要素の配置領域の最大延在長さが、横方向シール装置を複数のガイド要素に対して相対的な横方向シール装置の少なくとも1つの回転位置において横方向シール装置の周方向に沿って少なくとも90°、特に好ましくは少なくとも180°、特に好ましくは360°だけ取り囲んでいることが可能である。有利には、横方向シール装置の実質全体の特に正確かつ確実な回転を実現することができる。
【0018】
さらに、縦型製袋充填シール機が、パッケージに内容物を充填するための少なくとも1つの充填チューブを備えた充填ステーションを備え、少なくとも実質的に円筒形の収容領域の、特にすでに前述した主延在軸線が、充填チューブの中心軸線の近位領域内に配置されていて、特に充填チューブの中心軸線に等しいことが提案される。好ましくは、回転軸線は、充填チューブの中心軸線の近位領域に配置されている。充填チューブの中心軸線が、充填チューブの主延在軸線に等しいことも可能である。充填チューブの中心軸線は、特に好ましくは、充填チューブの主出口軸線に等しい。充填チューブの中心軸線の近位領域は、好ましくは、充填チューブの中心軸線を起点とした最大延在長さを有している。この最大延在長さは、特に充填チューブの中心軸線に対して垂直に向けられている。最大延在長さの値は、横方向シール装置の最大横方向範囲の値の最大20%、特に好ましくは最大10%である。特に、充填チューブの中心軸線は、横方向シール装置の回転軸線および/または少なくとも実質的に円筒形の収容領域の主延在軸線に対して少なくとも実質的に平行に延在している。好ましくは、充填ステーションは、横方向シール装置のガイドユニットの鉛直移動軸線が充填ステーションに交差するように配置されている。特に、充填チューブの中心軸線は、横方向シール装置のガイドユニットの鉛直移動軸線および/または少なくとも2つのシールジョーのシール面に対して少なくとも実質的に平行に延在している。有利には、特にコンパクトな製袋充填シール機を提供することができる。有利には、充填チューブに対して相対的な横方向シール装置の特に省スペースの回転中にパッケージへの充填を行うことができる。
【0019】
さらに、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素が、アンダカットを有する、特にすでに前述したガイド溝を有することが提案される。好ましくは、少なくとも好適な実施形態では、縦型製袋充填シール機のガイドユニットの少なくとも1つの別のガイド要素は、この別のガイド要素がガイド溝のアンダカット内に係合するように構成されている。代替的には、縦型製袋充填シール機のガイドユニットのガイド要素のガイド溝がアンダカットなしに構成されていることも可能である。有利には、横方向シール装置と機械フレームとの間の特に安全な接続を実現することができる。有利には、ガイドレールからの要素の意図しない解離を特に効率的かつ簡単に阻止することができるガイド要素を提供することができる。
【0020】
さらに縦型製袋充填シール機、特に本発明に係る縦型製袋充填シール機を作動させる方法が提案される。好ましくは、一プロセスステップでは、縦型製袋充填シール機の、特にすでに前述した横方向シール装置の少なくとも実質全体が、縦型製袋充填シール機の、特にすでに前述した機械フレームに対して相対的に横方向シール装置の、特にすでに前述した回転軸線を中心として回転させられる。一プロセスステップでは、横方向シール装置の実質全体が、包装材料のシール中かつ/またはパッケージへの充填中、好ましくは、縦型製袋充填シール機の駆動ユニットによって回転させられ、かつ/または少なくとも1つの機械式の制御要素によって手動で回転させられることが可能である。また、一プロセスステップでは、縦型製袋充填シール機がパッケージへの充填および/または包装材料のシールを行っていないときに、横方向シール装置の少なくとも実質全体が、好ましくは、縦型製袋充填シール機の駆動ユニットによって回転させられ、かつ/または少なくとも1つの機械式の制御要素によって手動で回転させられることも可能である。好ましくは、一プロセスステップでは、横方向シール装置の少なくとも実質全体が、機械フレームに対して相対的に横方向シール装置の回転軸線を中心として90°の角度にわたって回転させられる。代替的には、一プロセスステップでは、横方向シール装置の少なくとも実質全体が、機械フレームに対して相対的に90°と異なる角度にわたって横方向シール装置の回転軸線を中心として回転させられることも可能である。特に、一プロセスステップでは、横方向シール装置の実質全体が、回転軸線を中心として、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置の1つの作業位置から、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置の別の作業位置に無段階に回転させられる。特に、一プロセスステップでは、横方向シール装置の少なくとも実質全体が、横方向シール装置の、縦型製袋充填シール機の機械フレームに対して相対的に位置固定された回転軸線を中心として、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置の1つの作業位置から、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置の別の作業位置に回転させられる。特に好ましくは、一プロセスステップでは、横方向シール装置の実質全体が、横方向シール装置の回転軸線を中心として、特に、縦型製袋充填シール機の駆動ユニットによって、かつ/または少なくとも1つの機械式の制御要素によって手動で、特定の作業位置から別の作業位置に、機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の並進移動なしに回転させられる。有利には、機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の少なくとも実質全体の特に迅速かつ簡単な省スペースの回転を実現することができる。有利には、横方向シール装置の特にフレキシブルな作動を実現することができる。
【0021】
本発明に係る縦型製袋充填シール機および/または本発明に係る方法は、本明細書では、上述した用途および構成に限定されるものではない。特に、本明細書に記載した機能を果たすために、本発明に係る縦型製袋充填シール機および/または本発明に係る方法は、本明細書に記載した個数と異なる多数の個別の要素、構成要素およびユニットならびに方法ステップを含んでいてもよい。さらに、本開示に記載した値の範囲に関しては、言及した限界の範囲内の値も開示してあるものと見なし、適用可能として使用可能であるものと見なすものとする。
【0022】
更なる利点は、以下の図面の説明から明らかになるはずである。図面には、本発明の7つの例示的な実施形態が示してある。図面、明細書および特許請求の範囲には、複数の特徴が組み合わせて含めてある。当業者であれば、これらの特徴を個別に意図的に考慮し、さらに適切な組合せを見出すはずである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明による横方向シール装置を備えた本発明に係る縦型製袋充填シール機の一部の概略図である。
図2】本発明に係る縦型製袋充填シール機の一部の別の概略図である。
図3】本発明による横方向シール装置の詳細な概略図である。
図4】本発明に係る製袋充填シール機を作動させる方法の概略的なフローチャートである。
図5】本発明による横方向シール装置を作動させる方法の概略的なフローチャートである。
図6】第1の代替的な実施形態における本発明による横方向シール装置を示す図である。
図7】第2の代替的な実施形態における本発明による横方向シール装置を示す図である。
図8】第2の代替的な実施形態における本発明による横方向シール装置を作動させる方法の概略的なフローチャートである。
図9a】第2の代替的な実施形態における本発明による横方向シール装置の少なくとも2つのシールジョーの鉛直移動に対する移動線図である。
図9b】第2の代替的な実施形態における本発明による横方向シール装置の少なくとも2つのシールジョーの水平移動に対する移動線図である。
図10】第3の代替的な実施形態における本発明による横方向シール装置を示す図である。
図11】第4の代替的な実施形態における本発明による横方向シール装置を示す図である。
図12】第5の代替的な実施形態における本発明による横方向シール装置を示す図である。
図13】第6の代替的な実施形態における横方向シール装置を示す図である。
【0024】
例示的な実施形態の説明
図1には、縦型製袋充填シール機10aが示してある。この縦型製袋充填シール機10aは機械フレーム12aを備えている。縦型製袋充填シール機10aは、包装材料を横方向でシールするための少なくとも1つの横方向シール装置14aを備えている。縦型製袋充填シール機10aは、包装材料のロールを保持するように構成された構成要素を有する少なくとも1つの供給ステーション(図示せず)を備えている。縦型製袋充填シール機は、包装材料をチューブに変形加工するための成形ショルダ(図示せず)を備えている。縦型製袋充填シール機は、包装材料を長手方向でシールするための長手方向シール装置(図示せず)を備えている。縦型製袋充填シール機10aは充填ステーション24aを備えている。この充填ステーション24aは、パッケージに内容物を充填するように構成された少なくとも1つの充填チューブ26aを備えている。充填ステーション24a、供給ステーション、横方向シール装置14aおよび/または長手方向シール装置は、縦型製袋充填シール機10aの機械フレーム12aに取り付けられている。
【0025】
横方向シール装置14aは、この横方向シール装置14aの少なくとも実質全体が、横方向シール装置14aの回転軸線16aを中心として回転可能であるように、機械フレーム12aに組み付けられている。横方向シール装置14aの少なくとも実質的に全ての構成要素は、特に機械フレーム12aに対して相対的に横方向シール装置14aの回転軸線16aを中心として同時に回転可能である。横方向シール装置14aはフレーム70aを備えている。このフレーム70a以外の横方向シール装置14aの全ての構成要素は、横方向シール装置14aのフレーム70aに組み付けられている。横方向シール装置14aのフレーム70aは機械フレーム12aに可動に、好ましくは回転可能に配置されている。
【0026】
横方向シール装置14aは、この横方向シール装置14aの回転軸線16aが、機械フレーム12aに対して相対的に、特に機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの作動移動に左右されることなく位置固定されているように、機械フレーム12aに可動に、特に回転可能に組み付けられている。横方向シール装置14aは、この横方向シール装置14aの少なくとも実質全体が、横方向シール装置14aの回転軸線16aを中心とした横方向シール装置14aの実質全体の回転によってしか可動とならないように、機械フレーム12aに組み付けられている。機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの実質全体の回転は、特に機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの少なくとも実質全体の並進移動なしに発生可能である。横方向シール装置14aは、この横方向シール装置14aの実質全体が1移動自由度しか有しないように、機械フレーム12aに組み付けられている。代替的には、横方向シール装置14aが、特に機械フレーム12aに対して相対的に、特に横方向シール装置14aのガイドユニット82aの並進移動軸線に対して平行な方向に沿って並進移動可能であるように、機械フレーム12aに組み付けられていることも可能である。横方向シール装置14aの回転軸線16aは、機械フレーム12aの支持面に対して少なくとも実質的に垂直に延在している。機械フレーム12aの支持面は、縦型製袋充填シール機10a、特に機械フレーム12aの重量を、縦型製袋充填シール機10aが配置されているフロアに伝達するように構成されている。機械フレーム12aの支持面は、特に機械フレーム12aのスタンド、機械フレーム12aの底面またはこれに類するものの一部である。
【0027】
横方向シール装置14aは、回転軸線16aを中心とした機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの無段階の回転によって、包装材料を横方向でシールするための少なくとも2つの作業位置に位置決め可能である。好ましくは、回転軸線16aを中心とした機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの少なくとも実質全体の無段階の回転は、純粋な回転であり、特に好ましくは、特に少なくとも2つの作業位置のうちの1つの作業位置から少なくとも2つの作業位置のうちの別の作業位置への機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの並進移動なしの純粋な回転である。横方向シール装置14aは、この横方向シール装置14aが、特に機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの少なくとも実質全体の並進移動なしに、包装材料を横方向でシールするための少なくとも2つの作業位置に位置決め可能であるように、機械フレーム12aに組み付けられている。横方向シール装置14aは、特に機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの少なくとも実質全体の付加的な、特に線形にガイドされる移動なしに、機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの少なくとも実質全体の回転によってのみ、包装材料を横方向でシールするための少なくとも2つの作業位置に位置決め可能である。横方向シール装置14aの少なくとも2つの作業位置は、特に機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの少なくとも実質全体の回転位置において異なっている。横方向シール装置14aの少なくとも2つの作業位置は90°の角度だけ互いに異なっている。代替的には、横方向シール装置14aの少なくとも2つの作業位置が90°と異なる角度だけ、好ましくは0°超360°未満の角度だけ互いに異なっていることも可能である。また、横方向シール装置14aが、機械フレーム12aに対して相対的に360°を超えて、特に360°の整数倍または非整数倍だけ回転可能であることも可能である。横方向シール装置14aにエネルギーを供給するための縦型製袋充填シール機10aのエネルギー供給ラインが、機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの360°回転、好ましくは360°を超える回転、特に360°の整数倍または非整数倍による回転を可能にするように、機械フレーム12aおよび/または横方向シール装置14aに対して相対的に構成かつ/または配置されていることが可能である。例示的には、エネルギー供給ラインは、機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの360°回転を可能にするように、縦型製袋充填シール機10aのスリップリング、ロータリトランスまたはこれに類するものと組み合わせて配置されている。横方向シール装置14aの少なくとも実質全体が、回転軸線16aを中心として、包装材料を横方向でシールするためのそれぞれ異なる作業位置に無限に回転可能であることが可能である。代替的には、横方向シール装置14aの少なくとも実質全体が、横方向シール装置14aの回転軸線16aを中心として、特に横方向シール装置14aのそれぞれ異なる作業位置を形成する、機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの固定の、特に離間させられた回転位置に回転可能であることも可能である。
【0028】
図2には、図3に示した横方向シール装置14aの実際の構成と少なくとも部分的に異なる横方向シール装置の概略的な構造が示してある。しかしながら、図2には、縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aと横方向シール装置14aとの相互作用が示してある。縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aは、回転軸線16aを中心とした横方向シール装置14aの少なくとも実質全体の回転をガイドすることを意図している。縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aは少なくとも1つのガイド要素124aを備えている。この少なくとも1つのガイド要素124aは、横方向シール装置14aが少なくとも実質的に完全に内部に配置された少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aを少なくとも部分的に画定している。「実質的に完全に」という用語は、本明細書では、特に物体の総体積、好ましくは物体を正確に完全に取り囲む円筒の総体積および/または物体の総質量、特に横方向シール装置の総質量の少なくとも50%、好ましくは75%、特に好ましくは少なくとも90%を意味している。縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aは、機械フレーム12aに少なくとも部分的に配置されている。
【0029】
少なくとも1つのガイド要素124aは機械フレーム12aに配置されている。少なくとも1つのガイド要素124aは機械フレーム12aと一体形に構成されている。「一体形に構成され」とは、特に、少なくとも材料接続的な結合、例えば溶接プロセス、接着プロセス、射出成形プロセスおよび/または当業者が好都合であると考える別のプロセスによって接続されていて、かつ/または有利には、例えば流込み成形に基づく製造および/または一成分もしくは多成分射出成形過程での製造により1つの部材で形成されていて、有利には単一のブランクから形成されていることを意味している。代替的には、ガイド要素124aが機械フレーム12aに取外し可能に、特に非破壊式に配置されていることも可能である。少なくとも1つのガイド要素124aは、少なくとも横方向シール装置14aの回転軸線16aに対して平行な方向に見たとき、円形である。少なくとも1つのガイド要素124aは、少なくとも横方向シール装置14aの回転軸線16aに対して平行な方向に見たとき、環形状、特に好ましくは環セグメント形状を有している。少なくとも1つのガイド要素124aは中空筒形状を有している。この場合、ガイド要素124aは、中空筒形のガイド要素124aの各々の端部において、特にガイド要素124aの内壁130aに突出部128aを有している。内壁130aは、特に突出部128aを除いて円筒形である。横方向シール装置14aの少なくとも一部は、ガイド要素124aの突出部128a同士の間に、好ましくは突出部128aに接触して配置されている。少なくとも1つのガイド要素124aはガイド溝132aを有している。このガイド溝132aは、ガイド要素124aの1つの突出部132aに配置されている。代替的または付加的には、ガイド要素124aが、少なくとも1つのガイドノブ、少なくとも1つのガイドスタッドまたはこれに類するものを有していることも可能である。さらに、代替的には、ガイド要素124aが、ガイドレール、ガイド溝、ガイドノブ、ガイドスタッドまたはこれに類するものとして構成されていることも可能である。代替的には、縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aが、円形に配置された複数のガイド要素124aを備えていることも可能である。ガイド溝132aはアンダカットを有している。代替的には、ガイド要素124aのガイド溝132aがアンダカットなしに構成されていることも可能である。
【0030】
少なくとも1つのガイド要素124aが、この少なくとも1つのガイド要素124aのガイド方向に沿って、特に互いに離間させられた複数のスナップ嵌め箇所を有していることが可能である。この場合、横方向シール装置14aはスナップ嵌め箇所でスナップ嵌め可能である。代替的には、少なくとも1つのガイド要素124aがスナップ嵌め箇所を有しないことも可能である。好ましくは、横方向シール装置14aは、少なくとも1つのガイド要素124aに沿って、例えばクランプ接続またはこれに類することを介して無段階に固定されていてもよい。少なくとも1つのガイド要素124aは、機械フレーム12aの内壁78aに配置されている。少なくとも1つのガイド要素は、機械フレーム12aの内壁78aと一体形に構成されている。代替的には、縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aの少なくとも1つのガイド要素124aが、機械フレーム12aの内壁78aに取外し可能に、特に非破壊式に配置されていることも可能である。機械フレーム12aの内壁78aは、機械フレーム12aの、横方向シール装置14aに面した側に配置されている。内壁78aは平らである。代替的には、内壁78aが、少なくとも回転軸線16aに対して平行な方向に見たとき、少なくとも部分的に円筒形であるかまたは多角形の形状を有していることも可能である。
【0031】
縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aは、横方向シール装置14aに配置された少なくとも1つの別のガイド要素134aを備えている。この少なくとも1つの別のガイド要素134aはガイドノブとして構成されている。少なくとも1つの別のガイド要素134aは、この別のガイド要素134aがガイド溝132aのアンダカット内に係合するように構成されている。代替的には、少なくとも1つの別のガイド要素134aが、ガイドレール、ガイド溝、ガイドスタッドまたはこれに類するものとして構成されていることも可能である。また、縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aが、横方向シール装置14aに配置された複数の別のガイド要素134aを備えていることも可能である。少なくとも1つの別のガイド要素134aは、少なくとも1つのガイド要素124aに対応して構成されている。少なくとも1つの別のガイド要素134aは、少なくとも回転軸線16aに対して平行な方向に見たとき、横方向シール装置14aの下面または上面に配置されている。代替的には、少なくとも1つの別のガイド要素134aが、少なくとも回転軸線16aに対して平行な方向に見たとき、横方向シール装置14aに対して側方に配置されていることも可能である。少なくとも1つの別のガイド要素134aは横方向シール装置14aと一体形に構成されている。代替的には、縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aの少なくとも1つの別のガイド要素134aが、横方向シール装置14aに取外し可能に、特に非破壊式に配置されていることも可能である。
【0032】
縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aおよび/または機械フレーム12aが1つ以上の支持箇所を有していることが可能である。この支持箇所では、横方向シール装置14a、特に横方向シール装置14aのフレーム70aが、縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aおよび/または機械フレーム12aに可動に接続されている。少なくとも1つの支持箇所は、少なくとも回転軸線16aに対して平行な方向に見たとき、横方向シール装置14aの下側または上側において、好ましくはガイド要素124aの少なくとも1つの突出部128aに配置されている。代替的には、少なくとも1つの支持箇所が横方向シール装置124aに対して側方に位置していることも可能である。代替的または付加的には、少なくとも1つの支持箇所は、少なくとも回転軸線16aに対して平行な方向に見たとき、特に横方向シール装置14aの回転軸線16aが少なくとも1つの支持箇所を通るように、横方向シール装置14aの下側または上側において横方向シール装置14aに対して相対的に中心に位置している。
【0033】
円筒形の収容領域126aは、ガイド要素124aの内壁130aによって少なくとも部分的に画定されている。ガイド要素124aの突出部128aは筒形の収容領域126a内に突出している。少なくとも1つのガイド要素124aの曲率、特にガイド要素124aの内壁130aの曲率、特に曲率の曲率半径は、少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aの曲率、特に曲率の曲率半径に等しい。少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aは、この少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aの周方向に沿って少なくとも1つのガイド要素124a、特にこのガイド要素124aの内壁130aによって少なくとも75°、好ましくは少なくとも90°だけ取り囲まれている。少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aの周方向は、少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aの主延在軸線136aに対して垂直である平面内に延在している。物体または領域の「主延在軸線」とは、本明細書では、特に、それぞれ物体または領域を完全に取り囲むにすぎない最小の幾何学的な直方体の最長の辺に対して平行に延在する軸線を意味している。代替的には、少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aが、この少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aの周方向に沿って少なくとも1つのガイド要素124a、特にこのガイド要素124aの内壁130aによって少なくとも135°、好ましくは少なくとも180°だけ取り囲まれていることも可能である。代替的には、少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aが、この少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aの周方向に沿って少なくとも1つのガイド要素124a、特にこの少なくとも1つのガイド要素124aの内壁130aによって少なくとも1つのガイド要素124aによって75°未満だけ取り囲まれていることも可能である。
【0034】
少なくとも実質的に円筒形の収容領域124aの主延在軸線136aは、横方向シール装置14aの回転軸線16aの近位領域内に配置されている。横方向シール装置14aの回転軸線16aの近位領域は、横方向シール装置14aの回転軸線16aを起点とした最大延在長さを有している。この最大延在長さは、特に横方向シール装置の回転軸線に対して垂直に向けられている。最大延在長さの値は、横方向シール装置14aの最大横方向範囲の値の最大20%、特に好ましくは最大10%である。横方向シール装置14aの最大横方向範囲は、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの鉛直移動軸線40aおよび/または横方向シール装置14aの回転軸線16aに対して少なくとも実質的に垂直に向けられている。少なくとも実質的に円筒形の収容領域124aの主延在軸線136aは、横方向シール装置14aの回転軸線16aに等しい。
【0035】
横方向シール装置14aは少なくとも2つのシールジョー18a,20aを備えている。これら少なくとも2つのシールジョー18a,20aの各々はシール面76aを有している。少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aは、互いに向かい合って配置されている。少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aは、包装材料にシールを形成するために、シール位置で包装材料に接触している。少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aは、互いに少なくとも実質的に平行に延在している。少なくとも実質的に円筒形の収容領域124aの主延在軸線136aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール平面22aの近位領域に位置している。回転軸線16aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール平面22aに位置している。少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール平面22aは、特に少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aによって、少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aが互いに直接隣接した、好ましくは互いに接触した位置に規定されている。シール平面22aの近位領域は、シール平面22aを起点とした最大延在長さを有している。この最大延在長さは、特にシール平面22aに対して垂直に向けられている。最大延在長さの値は、横方向シール装置14aの最大横方向範囲の値の最大20%、特に好ましくは最大10%である。少なくとも実質的に円筒形の収容領域124aの主延在軸線136aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール平面22a内に位置している。横方向シール装置14aの回転軸線16aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20aの中心点の近位領域に交差しているかまたは少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aのシール領域の中心点を通っている。この中心点の近位領域は、好ましくは、中心点を起点とした最大延在長さを有している。この最大延在長さの値は、横方向シール装置14aの最大横方向範囲の値の最大20%である。特に、横方向シール装置14aの最大横方向範囲は、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの鉛直移動軸線40aおよび/または少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aに対して少なくとも実質的に垂直に延在している。
【0036】
横方向シール装置14aは、特にこの横方向シール装置14aの中心点に交差する中心軸線138aを有している。少なくとも実質的に円筒形の収容領域124aの主延在軸線136aは、横方向シール装置14aの中心軸線138aの近位領域に配置されている。横方向シール装置14aの中心点は、横方向シール装置14aの幾何学的な中心である。横方向シール装置14aの中心軸線138aは、横方向シール装置14aの主延在軸線に等しい。横方向シール装置14aの中心軸線138aは、横方向シール装置14aの回転軸線16aに等しい。代替的には、横方向シール装置14aの中心軸線138aが、横方向シール装置14aの回転軸線16aと異なっていることも可能である。横方向シール装置14aの中心軸線138aの近位領域は、横方向シール装置14aの中心軸線138aを起点とした最大延在長さを有している。この最大延在長さは、特に横方向シール装置14aの中心軸線138aに対して垂直に向けられている。最大延在長さの値は、横方向シール装置14aの最大横方向範囲の値の最大20%、特に好ましくは最大10%である。
【0037】
縦型製袋充填シール機10aのガイドユニット32aのガイド要素124aは、円形のガイド経路140aを規定している。この場合、横方向シール装置14aは、円形のガイド経路140aに対応する円筒142aの内部に少なくとも実質的に完全に配置されている。円形のガイド経路140aに対応する円筒142aは、特に半径に関して円筒形の収容領域126aと異なっている。円形のガイド経路140aは、ガイド要素124aのガイド溝132aによって規定されている。代替的には、円形のガイド経路140aに対応する円筒142aが、円筒形の収容領域126aに等しいことも可能である。特に、代替的には、円筒形の収容領域126aが、ガイド要素124aの円形のガイド経路140aによって少なくとも部分的に画定されていることが可能である。
【0038】
横方向シール装置14aは、少なくとも回転軸線16aに対して平行な方向に見たとき、円形の外側輪郭を少なくとも部分的に備えている。横方向シール装置14aの外側輪郭16aは、少なくとも回転軸線16aに対して平行な方向に見たとき、完全な円を形成している。少なくとも部分的に円形の外側輪郭の曲率、好ましくは少なくとも曲率の曲率半径は、好ましくは少なくとも回転軸線16aに対して平行な方向に見たとき、少なくとも1つのガイド要素124a、特にガイド要素124aの内壁130aの曲率、好ましくは曲率半径に等しい。少なくとも部分的に円形の外側輪郭は、横方向シール装置14aの、機械フレーム12a、特に機械フレーム12aの内壁78aに面した側に配置されている。横方向シール装置14aのフレーム70aは、横方向シール装置14aの少なくとも部分的に円形の外側輪郭を形成している。代替的には、少なくとも2つのシールジョー18a,20aのうちの少なくとも1つのシールジョーまたは横方向シール装置14aの別の構成要素が、横方向シール装置14aの少なくとも部分的に円形の外側輪郭を形成していることも可能である。また、横方向シール装置14aが円筒形の外壁を有していることも可能である。
【0039】
ガイド要素124a、特にガイド要素124aの内壁130aは、横方向シール装置14aをガイド要素124aに対して相対的な横方向シール装置14aの少なくとも1つの回転位置において横方向シール装置14aの周方向に沿って少なくとも75°だけ取り囲んでいる。横方向シール装置14aの周方向は、横方向シール装置14aの回転軸線16aに対して垂直である平面内に延在している。代替的には、ガイド要素124a、特にガイド要素124aの内壁130aが、横方向シール装置14aをガイド要素124aに対して相対的な横方向シール装置14aの少なくとも1つの別の回転位置において横方向シール装置14aの周方向に沿って75°未満だけ取り囲んでいることが可能である。好ましくは、少なくとも1つのガイド要素124aは、横方向シール装置14aをガイド要素124aに対して相対的な横方向シール装置14aの少なくとも1つの回転位置において少なくとも90°だけ取り囲んでいる。また、少なくとも1つのガイド要素124aが、横方向シール装置14aをガイド要素124aに対して相対的な横方向シール装置14aの少なくとも1つの回転位置において横方向シール装置14aの周方向に沿って少なくとも180°、特に好ましくは360°だけ取り囲んでいることも可能である。
【0040】
少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aの主延在軸線136aは、充填チューブ26aの中心軸線28aの近位領域内に配置されていて、特に充填チューブ26aの中心軸線28aに等しい。横方向シール装置14aの回転軸線16aは、充填チューブ26aの中心軸線28aの近位領域内に配置されていて、特に充填チューブ26aの中心軸線28aに等しい。充填チューブ26aの中心軸線28aは充填チューブ26aの主出口軸線に等しい。また、充填チューブ26aの中心軸線28aが充填チューブの主延在軸線に等しいことも可能である。充填チューブ26aの中心軸線28aの近位領域は、充填チューブ26aの中心軸線28aを起点とした、特に充填チューブ26aの中心軸線28aに対して垂直に延在する最大延在長さを有している。この最大延在長さの値は、横方向シール装置14aの最大横方向範囲の値の最大20%、特に好ましくは最大10%である。充填チューブ26aの中心軸線28aは、横方向シール装置14aの回転軸線16aおよび/または少なくとも実質的に円筒形の収容領域126aの主延在軸線136aに対して少なくとも実質的に平行に延在している。充填ステーション24aは、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの鉛直移動軸線40aが充填ステーション24aに交差するように配置されている。充填チューブ24aの中心軸線28aは、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの鉛直移動軸線40aおよび/または少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aに対して少なくとも実質的に平行に延在している。
【0041】
縦型製袋充填シール機10aは、回転軸線16aを中心とした横方向シール装置14aの少なくとも実質全体の回転を発生させるように移動ユニットを駆動するための駆動ユニット30aを備えている。例示的には、縦型製袋充填シール機10aの駆動ユニット30aは、電動モータ、空気圧式のモータまたは当業者が適切であると考える別の駆動ユニットとして構成されている。縦型製袋充填シール機10aは、この縦型製袋充填シール機10aの駆動ユニット30aの駆動を制御するための制御ユニット(図示せず)を備えている。この制御ユニットは、少なくともプロセッサと、記憶素子と、この記憶素子に記憶された作動プログラムとを備えている。記憶素子は、好ましくはデジタル式の記憶素子、例えばハードディスクまたはこれに類するものとして構成されている。制御ユニットは、特にこの制御ユニットの実行中の作動プログラムに応じて、縦型製袋充填シール機10aの駆動ユニット30aの駆動を自動的に制御する。代替的または付加的には、縦型製袋充填シール機10aが、横方向シール装置14aの少なくとも実質全体を回転軸線16aを中心として回転させるために、縦型製袋充填シール機10aの駆動ユニット30aを手動で制御するための入力ユニット(図示せず)を備えていることが可能である。例示的には、この入力ユニットは、キーボード、タッチスクリーン、ボタン、調整ホイールまたはこれに類するものを備えている。入力ユニットが、機械フレーム12aに取り付けられているかまたは特に縦型製袋充填シール機10aの制御ユニットへのデータ接続を伴う外部ユニット、例えばサーバ、スマートフォン、ラップトップ、リモートコントロールまたはこれに類するものの一部であることが可能である。さらに、付加的または代替的には、縦型製袋充填シール機10aが、ユーザによって手動で作動させられることを意図した少なくとも1つの機械式の制御要素を備えていることも可能である。例示的には、少なくとも1つの機械式の制御要素は、レバー、機械式の調整ホイールまたはこれに類するものとして構成されている。横方向シール装置10aの少なくとも実質全体は、縦型製袋充填シール10a機の作動中、特に包装材料のシール中かつ/またはパッケージへの充填中、縦型製袋充填シール機10aの駆動ユニット30aによって回転可能であり、かつ/または少なくとも1つの機械式の制御要素によって手動で回転可能である。付加的または代替的には、縦型製袋充填シール機10aがパッケージへの充填および/または包装材料のシールを行っていないときに、横方向シール装置14aの少なくとも実質全体が回転可能であることも可能である。また、代替的または付加的には、横方向シール装置10aの少なくとも実質全体が、付加的な機械式の制御要素またはこれに類するものなしに、手動で横方向シール装置14aの回転軸線16aを中心として回転可能であることも可能である。
【0042】
図3には、横方向シール装置14aが詳細図で示してある。少なくとも2つのシールジョー18a,20aは、特に横方向シール装置14aのガイドユニット82aを介してフレーム70aに可動に、特に線形に可動に接続されている。横方向シール装置14aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aを、特にフレーム70aに対して相対的な移動中にガイドするためのガイドユニット82aを備えている。横方向シール装置14a、特に横方向シール装置14aのガイドユニット82aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aを、特にフレーム70aおよび/または機械フレーム12aに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20の鉛直移動中にガイドするための2つのガイド要素64a,74aを備えている。代替的には、横方向シール装置14a、特に横方向シール装置14aのガイドユニット82aが、ただ1つのガイド要素または2つよりも多くのガイド要素を備えていることも可能である。横方向シール装置14aのガイドユニット82aの2つのガイド要素64a,74aは、特にフレーム70aに対して相対的に回転可能に配置されたガイドロッドとして実現されている。代替的には、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの2つのガイド要素64a,74aが、当業者が適切であると考える別のガイド要素として実現されていることも可能である。横方向シール装置14aのガイドユニット82aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aを互いに相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20aの水平移動中にガイドするための2つの別のガイド要素84aを備えている。横方向シール装置14aのガイドユニット82aの2つの別のガイド要素84aは、ガイドユニット82aの2つのガイド要素64a,74aと異なる形態で実現されている。横方向シール装置14aのガイドユニット82aの2つの別のガイド要素84aは、特にフレーム70aに対して相対的に回動不能に配置されたガイドロッドまたはこれに類するものとして構成されている。
【0043】
横方向シール装置14aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aを横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aに対して平行な方向に沿って互いに相対的に、特に並進移動させるためのかつ/または少なくとも2つのシールジョー18a,20aを横方向シール装置14aのガイドユニット82aの鉛直移動軸線40aに対して平行な方向に沿って、特に並進移動させるための少なくとも1つの移動ユニット36aを備えている。横方向シール装置14aは、好ましくはフレーム70aおよび/または機械フレーム12aに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20aの水平移動および/または鉛直移動を発生させるような駆動力を提供するための少なくとも2つの駆動ユニット42a,44aを備えている。少なくとも2つの駆動ユニット42a,44aのうちの1つの駆動ユニット44aは、移動ユニット36aを駆動して、互いに相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20aの水平移動を発生させるように構成されている。少なくとも2つの駆動ユニット42a,44aのうちの少なくとも1つの別の駆動ユニット42aは、移動ユニット36aを駆動して、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの鉛直移動を発生させるように構成されている。代替的には、駆動ユニット44aまたは別の駆動ユニット42aが、移動ユニット36aを駆動して、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの水平移動および鉛直移動を発生させるように構成されていることも可能である。少なくとも2つの駆動ユニット42a,44aのうちの別の駆動ユニット42aは、特にフレーム70aに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20aの鉛直移動を発生させるために、少なくとも1つの別の駆動ユニット42aの駆動力を少なくとも2つのシールジョー18a,20aに伝達するための昇降フォーク、伝動ベルト、歯車またはこれに類するものを備えている。代替的には、別の駆動ユニット42aが、移動ユニット36aを駆動して、特にフレーム70aに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20aの鉛直移動を発生させるように構成されていることも可能である。互いに相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20aの水平移動軸線は、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aに対して平行な方向に沿って延在している。少なくとも2つのシールジョー18a,20aの鉛直移動は、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの鉛直移動軸線40aに対して平行な方向に沿って延在している。横方向シール装置14aの少なくとも2つの駆動ユニット42a,44aは電動モータとして構成されている。代替的には、横方向シール装置14aの少なくとも2つの駆動ユニット42a,44aが、空気圧式のモータまたは当業者が適切であると考える別の駆動ユニットとして構成されていることも可能である。横方向シール装置14aの駆動ユニット44aおよび別の駆動ユニット42aは、機械フレーム12aに対して相対的に少なくとも実質的に位置固定されて配置されている。特に、駆動ユニットが「少なくとも実質的に位置固定されて」配置されているとは、駆動ユニットの作動中に必然的に移動する駆動ユニットの機械的な構成要素の移動以外の移動がないことを意味している。
【0044】
横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aは、横方向シール装置14aの回転軸線16aに対して少なくとも実質的に垂直に延在している。「実質的に垂直に」という用語は、本明細書では、特に基準方向に対して相対的な方向の向きを意味している。この場合、方向および基準方向は、特に投影平面で見たとき、90°の角度を含んでおり、角度は、特に8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満の最大偏差を有している。横方向シール装置14aのガイドユニット82aの鉛直移動軸線40aは、横方向シール装置14aの回転軸線16aに対して少なくとも実質的に平行に延在している。「実質的に平行に」という用語は、特に本明細書では、特に平面内での基準方向に対して相対的な方向の向きを意味している。この場合、方向は基準方向から、8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満である偏差を有している。少なくとも2つのシールジョー18a,20aは、特にこれら少なくとも2つのシールジョー18a,20aの間に配置可能である包装材料をシールするように構成されている。横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aに対して少なくとも実質的に垂直に延在している。少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aは、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの鉛直移動軸線38aに対して少なくとも実質的に垂直に延在している。横方向シール装置14aの回転軸線16aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aに対して少なくとも実質的に平行に延在している。
【0045】
移動ユニット36aは、少なくとも横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18a,20aに対して相対的に少なくとも実質的に完全に側方に配置されている。ある物体が「別の物体に対して相対的に少なくとも実質的に完全に側方に」配置されているという事実は、本明細書では、特に物体の総体積および/または総質量の少なくとも50%、好ましくは75%、特に好ましくは少なくとも90%が、別の物体に対して相対的に側方に配置されていることを意味している。好ましくは、移動ユニットの少なくとも1つの作動状態では、移動ユニットが、少なくとも水平移動軸線に対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョーに対して相対的に完全に側方に配置されている。移動ユニット36aは、駆動ユニット44aおよび/または別の駆動ユニット42aと異なる形態で実現されている。移動ユニット36aは、横方向シール装置14aのガイドユニット82aと異なる形態で、特に少なくとも横方向シール装置14aの位置固定されたガイド要素と異なる形態で実現されている。横方向シール装置14aのガイドユニット82aは、好ましくは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの移動をガイドするように構成されている。少なくとも2つのシールジョー18a,20aは、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aに対して平行な方向に沿って、特に線形に可動に支持されている。少なくとも2つのシールジョー18a,20aは、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの鉛直移動軸線40aに対して平行な方向に沿って、特に線形に可動に支持されている。
【0046】
移動ユニット36aは、駆動ユニット44aおよび/または別の駆動ユニット42aによって発生可能なかつ少なくとも2つのシールジョー18a,20aに作用する力を互いに相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20aの水平移動に変換しかつ/または特にフレーム70aおよび/または機械フレーム12aに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20aの鉛直移動を発生させるように構成されている。鉛直移動軸線40aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aのシール面76aに対して少なくとも実質的に平行にかつ/または水平移動軸線38aに対して少なくとも実質的に垂直に延在している。
【0047】
移動ユニット36aは、この移動ユニット36aが少なくとも2つのシールジョー18a,20aの近位領域内に少なくとも実質的に完全に位置決めされているように、少なくとも2つのシールジョー18a,20aに対して相対的に側方に配置されている。移動ユニット36aは、この移動ユニット36aが少なくとも2つのシールジョー18a,20aの近位領域内に少なくとも実質的に完全に位置決めされているように、少なくとも2つのシールジョー18a,20aに対して相対的に側方に配置されているという事実は、本明細書では、移動ユニット36aは、この移動ユニット36aの総体積および/または総質量の少なくとも50%、好ましくは75%、特に好ましくは少なくとも90%が少なくとも2つのシールジョー18a,20aに対して相対的に側方で少なくとも2つのシールジョー18a,20aの近位領域内に配置されているように、少なくとも2つのシールジョー18a,20aに対して相対的に側方に配置されていることを意味している。特に、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの近位領域は、水平移動軸線38aに対して平行な方向で少なくとも2つのシールジョー18a,20aを越えて、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの最大移動範囲の最大20%、好ましくは最大10%、特に好ましくは最大5%だけ延在している。好ましくは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの近位領域は、鉛直移動軸線38aに対して平行な方向に沿って少なくとも2つのシールジョー18a,20aを越えて、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの最大移動範囲の最大20%、好ましくは最大10%、特に好ましくは最大5%だけ延在している。特に好ましくは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの近位領域は、鉛直移動軸線40aおよび水平移動軸線38aに対して垂直に少なくとも2つのシールジョー18a,20aを越えて、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの最大延在長さの最大20%、好ましくは最大10%、特に好ましくは最大5%だけ延在している。
【0048】
少なくとも2つのシールジョー18a,20aは、移動ユニット36aによってシール位置に引張可能である。少なくとも2つのシールジョー18a,20aは、これら少なくとも2つのシールジョー18a,20aに対する直接的な押圧移動なしに、移動ユニット36aによって互いに相対的にシール位置に可動である。少なくとも2つのシールジョー18a,20aは、移動ユニット36aによって水平移動軸線38aに対して平行な方向に沿って互いに相対的にシール位置に引張可能である。移動ユニット36aは、この移動ユニット36aが、少なくとも2つのシールジョー18a,20aを互いに相対的にシール位置に引っ張るための直接的な引張力を発生させるように構成されているように、少なくとも2つのシールジョー18a,20aに接続されている。移動ユニット36aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aが互いに相対的に同期移動にて移動させられ、特に引っ張られるように、少なくとも2つのシールジョー18a,20aに接続されている。代替的には、移動ユニット36aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aが互いに相対的に非同期移動にて移動させられ、特に引っ張られるように、少なくとも2つのシールジョー18a,20aに接続されていることも可能である。
【0049】
移動ユニット36aは4つの移動要素46a,48a,54a,56a、特に機械的な接続要素を備えている。例示的には、4つの移動要素46a,48a,54a,56aはアームとして構成されている。代替的には、4つの移動要素46a,48a,54a,56aが、ビーム、支持要素、歯車またはこれに類するものとして構成されていることも可能である。代替的には、移動ユニット36aがただ1つの移動要素または4つよりも多くの移動要素を備えていることも可能である。4つの移動要素46a,48a,54a,56aは互いに同一に構成されている。代替的には、4つの移動要素46a,48a,54a,56aが互いに異なって構成されていることも可能である。4つの移動要素46a,48a,54a,56aのうちの2つの移動要素46a,48a,54a,56aは、それぞれ少なくとも2つのシールジョー18a,20aのうちの1つのシールジョーに可動に、特に回転可能に接続されている。
【0050】
ここで、一例として、4つの移動要素46a,48a,54a,56aのうちの1つの移動要素46aを説明する。この移動要素46aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aのうちの1つのシールジョー18aに直接、好ましくは可動に、特に回転可能に接続されている。4つの移動要素46a,48a,54a,56aのうちの少なくとも1つの別の移動要素48aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aのうちの別のシールジョー20aに直接、好ましくは可動に、特に回転可能に接続されている。移動要素46aと別の移動要素48aとは互いに相対的に可動である。この場合、好ましくは、互いに相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20aの移動は、移動要素46aと別の移動要素48aとの相対移動によって発生可能である。移動要素46aと別の移動要素48aとの相対移動によって、少なくとも2つのシールジョー18a,20aが押圧可能または引張可能となる。移動要素46aと別の移動要素48aとは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aを互いに近づく方向でシール位置に引っ張るために、互いに相対的に可動である。少なくとも2つのシールジョー18a,20aを互いに相対的に、特にシール位置に移動させるための互いに相対的な移動要素46aと別の移動要素48aとの移動は、移動ユニット36aの回転移動、特に移動ユニット36aの少なくとも1つの付加的な移動要素86aの回転によって発生可能となる。代替的には、移動要素46aと別の移動要素48aとが、移動ユニット36aの押圧移動および/または引張移動、特に移動ユニット36aの付加的な移動要素86aの押圧移動および/または引張移動によって少なくとも2つのシールジョー18a,20aを互いに相対的に移動させるために、互いに相対的に可動であることも可能である。
【0051】
移動ユニット36aは2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aを備えている。付加的な移動要素86aは、少なくとも2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aのうちの1つのトルク抵抗リニアブッシング62aによって形成されている。代替的には、移動ユニット36aがただ1つのトルク抵抗リニアブッシング62aまたは2つよりも多くのトルク抵抗リニアブッシングを備えていることも可能である。少なくとも2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aを互いに相対的に水平軸線38aに対して平行な方向に沿って移動させるために、駆動トルクを、特に少なくとも1つの駆動ユニット44aから伝達するように構成されている。少なくとも横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの各々の側に2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aのうちの1つのトルク抵抗リニアブッシングが配置されている。少なくとも横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aおよび鉛直移動軸線40aに対して垂直な方向に見たとき、少なくとも2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの互いに反対の側に、特に側方に配置されている。
【0052】
移動要素46aと別の移動要素48aとは、2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aのうちの1つのトルク抵抗リニアブッシング62aに可動に、特に回転可能に接続されている。トルク抵抗リニアブッシング62aと、移動要素46aと、別の移動要素48aとは、クランクスライダ機構100aの構成要素である。このクランクスライダ機構100aは、駆動ユニット44aにより発生可能な駆動力を少なくとも2つのシールジョー18a,20aの水平移動に伝達するように構成されている。トルク抵抗リニアブッシング62aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aを水平移動軸線38aに対して平行な方向に沿って互いに相対的に移動させるために、駆動力を、特に駆動ユニット44aから移動要素46aと別の移動要素48aとに伝達するように構成されている。4つの移動要素46a,48a,54a,56aのうちの2つの別の移動要素54a,56aと、移動ユニット36aの1つの別の付加的な移動要素88aと、特に2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aのうちの1つの別のトルク抵抗リニアブッシング68aと、駆動ユニット44aとの接続は、移動要素46aと、別の移動要素48aと、付加的な移動要素86aと、特に2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aのうちのトルク抵抗リニアブッシング62aと、駆動ユニット44aとの接続に類似している。
【0053】
移動ユニット36a、特に移動ユニット36aの4つの移動要素46a,48a,54a,56aのうちの少なくとも1つの移動要素と、少なくとも2つのシールジョー18a,20a、特に少なくとも2つのシールジョー18a,20aの移動領域60aとが、少なくとも横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aに対して垂直な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの少なくとも1つの作動状態において少なくとも部分的に互いに重なり合っていることが可能である。少なくとも横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの後方の領域および前方の領域は、少なくとも実質的に完全に移動ユニット36aなしである。
【0054】
2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aは、それぞれ横方向シール装置14aのガイドユニット82aの2つのガイド要素64a,74aのうちの1つのガイド要素に可動に、特に線形に可動に接続されている。少なくとも1つの駆動ユニット44aは、互いに相対的な2つのシールジョー18a,20aの水平移動を発生させるために、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの少なくとも2つのガイド要素64a,74aを駆動して、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの少なくとも2つのガイド要素64a,74aの回転軸線66aを中心として回転させるように構成されている。移動ユニット36aは、2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aと、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの2つのガイド要素64a,74aと、4つの移動要素46a,48a,54a,56aとによって形成されている。代替的には、移動ユニット36aが異なる形態で、特に当業者が適切であると考えるように形成されていることも可能である。2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aは、それぞれ横方向シール装置14aのガイドユニット82aの2つのガイド要素64a,74aのうちの1つのガイド要素に相対回動不能に接続されている。横方向シール装置14aのガイドユニット82aの少なくとも2つのガイド要素64a,74aは、少なくとも横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18a,20aに対して相対的に少なくとも実質的に完全に側方に配置されている。横方向シール装置14aのガイドユニット82aの少なくとも2つのガイド要素64a,74aの主延在軸線は、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aに対して少なくとも実質的に垂直である。横方向シール装置14aのガイドユニット82aの少なくとも2つのガイド要素64a,74aの主延在軸線は、横方向シール装置14aのガイドユニット82aの鉛直移動軸線40aに対して少なくとも実質的に平行である。横方向シール装置14aのガイドユニット82aの2つのガイド要素64a,74aの主延在軸線はその回転軸線66aに対応している。横方向シール装置14aのガイドユニット82aの2つのガイド要素64a,74aには、駆動ユニットの伝動ベルト、歯車またはこれに類するものによって駆動ユニット44aの駆動力が伝達可能である。横方向シール装置14aのガイドユニット82aの2つのガイド要素64a,74aは、移動ユニット36aの2つの別の付加的な移動要素90aを形成している。横方向シール装置14aのガイドユニット82aのガイド要素64a,74aは、横方向シール装置70aのフレーム70aに回転可能に接続されている。
【0055】
2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aの鉛直移動のために、それぞれ横方向シール装置14aのガイドユニット82aの2つのガイド要素64a,74aに沿って移動させられてもよい。少なくとも2つのシールジョー18a,20aの鉛直移動は、2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aの鉛直移動に直接連動させられる。少なくとも1つの別の駆動ユニット42aは、フレーム70aに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18a,20aの鉛直移動を発生させるために移動ユニット36cを駆動するように構成されている。
【0056】
図4には、縦型製袋充填シール機10aを作動させる方法のフローチャートが概略的に示してある。プロセスステップ34aでは、縦型製袋充填シール機10aの横方向シール装置14aの少なくとも実質全体が、縦型製袋充填シール機10aの機械フレーム12aに対して相対的に横方向シール装置14aの回転軸線16aを中心として回転させられる。プロセスステップ34aでは、横方向シール装置14aの実質全体が、包装材料のシール中かつ/またはパッケージへの充填中、好ましくは、縦型製袋充填シール機10aの駆動ユニット30aによって回転させられ、かつ/または少なくとも1つの機械式の制御要素によって手動で回転させられることが可能である。また、プロセスステップ34aでは、縦型製袋充填シール機10aがパッケージへの充填および/または包装材料のシールを行っていない間、横方向シール装置14aの少なくとも実質全体が、好ましくは、縦型製袋充填シール機10aの駆動ユニット30aによって回転させられ、かつ/または少なくとも1つの機械式の制御要素によって手動で回転させられることも可能である。好ましくは、プロセスステップ34aでは、横方向シール装置14aの少なくとも実質全体が、機械フレーム12aに対して相対的に横方向シール装置14aの回転軸線16aを中心として90°の角度にわたって回転させられる。代替的には、プロセスステップ34aでは、横方向シール装置14aの少なくとも実質全体が、機械フレーム12aに対して相対的に90°と異なる角度にわたって横方向シール装置14aの回転軸線16aを中心として回転させられることも可能である。
【0057】
プロセスステップ34aでは、横方向シール装置14aの実質全体が、回転軸線16aを中心として、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置14aの1つの作業位置から、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置14aの別の作業位置に無段階に回転させられる。プロセスステップ34aでは、横方向シール装置14aの少なくとも実質全体が、横方向シール装置14aの、縦型製袋充填シール機10aの機械フレーム12aに対して相対的に位置固定された回転軸線16aを中心として、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置14aの1つの作業位置から、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置14aの別の作業位置に回転させられる。特に好ましくは、プロセスステップ34aでは、横方向シール装置14aの実質全体が、横方向シール装置14aの回転軸線16aを中心として、特に、縦型製袋充填シール機10aの駆動ユニット30aによって、かつ/または少なくとも1つの機械式の制御要素によって手動で、特定の作業位置から別の作業位置に、機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの並進移動なしに回転させられる。
【0058】
後続のプロセスステップ80aでは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aが、包装材料を横方向でシールするためのシール位置に移動させられる。少なくとも2つのシールジョー18a,20aが、プロセスステップ34において、特に機械フレーム12aに対して相対的な横方向シール装置14aの回転軸線16aを中心とした横方向シール装置14aの回転中に、包装材料を横方向でシールするためのシール位置に移動させられることも可能である。
【0059】
図5には、パッケージまたは包装材料をシールするための横方向シール装置14aを作動させる方法のフローチャートが概略的に示してある。プロセスステップ72aでは、横方向シール装置14aの少なくとも2つのシールジョー18a,20aが、横方向シール装置14aの移動ユニット36aによってシール位置に引っ張られる。プロセスステップ72aでは、移動ユニット36aの2つの移動要素46a,48aのうちの少なくとも移動要素46aと少なくとも1つの別の移動要素48aとが、少なくとも2つのシールジョー18a,20aを互いに近づく方向でシール位置に引っ張るための引張力を発生させるために、駆動ユニット44aによって互いに相対的に移動させられる。プロセスステップ72aでは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aを互いに相対的に水平移動軸線38aに対して平行な方向に沿って移動させるための駆動力が、移動ユニット36aの2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aによって伝達される。プロセスステップ72aでは、駆動ユニット44aが、2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aの回転を発生させるために、横方向シール装置14aのガイドユニット82aのガイド要素64a,74aをその回転軸線66aを中心として回転させるように駆動する。プロセスステップ72aでは、2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aのうちのトルク抵抗リニアブッシング62aの回転力が、少なくとも2つのシールジョー18a,20aを互いに相対的に横方向シール装置14aのガイドユニット82aの水平移動軸線38aに対して平行な方向に沿って移動させるための引張力または押圧力を発生させるために、移動要素46aと別の移動要素48aとの相対移動に変換される。このことは、2つのトルク抵抗リニアブッシング62a,68aのうちの別のトルク抵抗リニアブッシング68aおよび2つの別の移動要素54a,56aにも類似に当てはまる。後続のプロセスステップ80aでは、少なくとも2つのシールジョー18a,20aが、別の駆動ユニット42aによってフレーム70aに対して相対的に鉛直に移動させられる。
【0060】
図6図13には、本発明の別の例示的な実施形態が示してある。以下の説明および図面は、例示的な実施形態同士の間の違いに実質的に限定してあり、同一の名称の構成要素、特に同じ参照符号を有する構成要素については、特に図1図5の別の例示的な実施形態の図面および/または説明を原則的に参照されたい。例示的な実施形態同士を区別するために、図1図5の例示的な実施形態の参照番号には、文字aを添えていた。図6図13の例示的な実施形態では、文字aを文字b~gに置き換えている。特に、横方向シール装置を、本明細書に示した例示的な実施形態と異なる形態で実現することも可能である。
【0061】
図6には、パッケージまたは包装材料をシールするための横方向シール装置14bが示してある。この横方向シール装置14bは少なくとも2つのシールジョー18b,20bを備えている。横方向シール装置14bは、少なくとも2つのシールジョー18b,20bを横方向シール装置14bのガイドユニット82bの水平移動軸線38bに対して平行な方向に沿って互いに相対的に並進移動させると共に少なくとも2つのシールジョー18b,20bを横方向シール装置14bのガイドユニット82bの鉛直移動軸線40bに対して平行な方向に沿って、特に横方向シール装置14bのフレーム(図示せず)に対して相対的に並進移動させるための少なくとも1つの移動ユニット36bを備えている。この移動ユニット36bは、特に少なくとも2つのシールジョー18b,20bの互いに反対の側に配置された2つのボールねじスライド機構116bを備えている。これら2つのボールねじスライド機構116bによって、横方向シール装置14bの少なくとも1つの駆動ユニット(図示せず)の駆動力を、特にフレームに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18b,20bの水平移動および鉛直移動に変換することができる。移動ユニット36bは、少なくとも横方向シール装置14bのガイドユニット82bの水平移動軸線38bに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18b,20bに対して相対的に少なくとも実質的に完全に側方に配置されている。移動ユニット36bは、この移動ユニット36bが、少なくとも横方向シール装置14bのガイドユニット82bの水平移動軸線38bに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18b,20bの近位領域内に少なくとも実質的に完全に位置決めされているように、少なくとも2つのシールジョー18b,20bに対して相対的に側方に配置されている。少なくとも2つのシールジョー18b,20bは、移動ユニット36bによってシール位置に引張可能である。
【0062】
図7には、パッケージまたは包装材料をシールするための横方向シール装置14cが示してある。この横方向シール装置14cは少なくとも2つのシールジョー18c,20cを備えている。横方向シール装置14cは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cを横方向シール装置14cのガイドユニット82cの水平移動軸線38cに対して平行な方向に沿って互いに相対的に並進移動させると共に少なくとも2つのシールジョー18c,20cを横方向シール装置14cのガイドユニット82cの鉛直移動軸線40cに対して平行な方向に沿って、特に横方向シール装置14cのフレーム(図示せず)に対して相対的に並進移動させるための少なくとも1つの移動ユニット36cを備えている。横方向シール装置14cは、移動ユニット36cを駆動するための少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cを備えている。
【0063】
少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動および/または鉛直移動が少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる移動ユニット36cのジョイント駆動によって発生可能であるように、移動ユニット36cによって互いに接続されている。少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動および/または鉛直移動は、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの全てにより実施される駆動によってのみ発生可能となる。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cのうちの少なくとも1つの駆動ユニットが休止状態にある場合には、移動ユニット36cの移動、特に少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動および/または鉛直移動を発生させるための少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cのうちのただ1つの駆動ユニットによる移動ユニット36cの駆動により生じることがある振動移動以外の移動が阻止されている。移動ユニット36cが、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cのうちの少なくとも1つの駆動ユニットにより実施される駆動を伴わない場合には、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動および/または鉛直移動を発生させるための移動ユニット36cの移動は阻止されている。
【0064】
移動ユニット36cは、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによるジョイント駆動によって、特に横方向シール装置14cのフレーム(図示せず)に対して相対的に少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動しか発生させないように駆動可能である。移動ユニット36cは、少なくとも2つの駆動ユニット18c,20cによるジョイント駆動によって、特に横方向シール装置14cのフレームに対して相対的に少なくとも2つのシールジョー18c,20cの鉛直移動しか発生させないように駆動可能である。また、移動ユニット36cが、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによるジョイント駆動によって、特に横方向シール装置14cのフレームに対して相対的に少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動および鉛直移動を同時に発生させるように駆動可能であることも可能である。
【0065】
移動ユニット36cは、2つの駆動ユニット42c,44cと少なくとも2つのシールジョー18c,20cとの間に可動の接続を形成するために、2つの移動要素46c,48cを備えている。これら2つの移動要素46c,48cはアームとして構成されている。代替的には、2つの移動要素46c,48cが、ビーム、支持要素、特にトルク抵抗リニアブッシング、歯車またはこれに類するものとして構成されていることも可能である。移動ユニット36cは、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cを互いに機械的に接続するための少なくとも1つの駆動接続要素94cを備えている。この駆動接続要素94cはビームとして構成されている。代替的には、駆動接続要素94cが、アーム、支持要素、特にトルク抵抗リニアブッシング、歯車またはこれに類するものとして構成されていることも可能である。駆動接続要素94cは、移動ユニット36cの2つの移動要素46c,48cによって少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cに接続されている。代替的には、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cのうちの少なくとも1つの駆動ユニット42c,44cが、好ましくは付加的な移動要素なしに、駆動接続要素94cに直接、特に可動に接続されていることも可能である。駆動接続要素94cは、好ましくは、この駆動接続要素94cに相対回動不能に接続された移動ユニット36cの少なくとも1つの付加的な移動要素96cを介して少なくとも2つのシールジョー18c,20cに接続されている。移動ユニット36cは、付加的な移動要素94cおよび/または少なくとも2つのシールジョー18c,20cに、特に可動に、特に回転可能に接続された少なくとも2つのスライダ要素98cを備えている。
【0066】
駆動接続要素94cと、2つのスライダ要素98cと、付加的な移動要素96cとは、特に少なくとも2つの移動要素46c,48cと少なくとも2つのシールジョー18c,20cとの間に配置されたクランクスライダ機構100cの構成要素である。2つのスライダ要素98cはアームとして構成されている。代替的には、2つのスライダ要素が、ビーム、支持要素、歯車またはこれに類するものとして構成されている。駆動接続要素94cは、好ましくは、ロッド102cまたはこれに類するものを介して付加的な移動要素96cに接続されている。代替的には、付加的な移動要素96cと駆動接続要素94cとが互いに一体形に構成されていることも可能である。クランクスライダ機構100cは、好ましくは、少なくとも2つの駆動ユニット18c,20cにより発生可能な駆動力、特に駆動接続要素94cの移動を少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動および/または鉛直移動に変換するように構成されている。駆動接続要素94cは、少なくとも2つの駆動ユニット18c,20cのジョイント駆動によってのみ可動となる。特に、本発明の好適な構成では、駆動接続要素が、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動を発生させるように、少なくとも2つの駆動ユニット18c,20cによるジョイント駆動によって駆動接続要素94cの回転軸線104cを中心として回転するように駆動されてもよい。駆動接続要素94cの回転軸線104cは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cのシール面76aに対して少なくとも実質的に平行に延在している。駆動接続要素94cの回転軸線104cは、横方向シール装置14cのガイドユニット82cの水平移動軸線38cおよび横方向シール装置14cのガイドユニット82cの鉛直移動軸線40cに対して少なくとも実質的に垂直に延在している。
【0067】
移動ユニット36cは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの両方の側に類似の構造を有している。移動ユニット36cは、特に駆動接続要素94cと同一に構成された別の駆動接続要素106cを備えている。代替的には、この別の駆動接続要素106cが、駆動接続要素94cと異なる形態で実現されていることも可能である。駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの互いに反対の側に配置されている。少なくとも2つのシールジョー18c,20cへの別の駆動接続要素106cの接続は、好ましくは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cへの駆動接続要素94cの接続に類似している。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cへの別の駆動接続要素106cの接続は、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cへの駆動接続要素94cの接続に類似している。移動ユニット36cは少なくとも2つの別の移動要素54c,56cを備えている。少なくとも2つのシールジョー18c,20cへの少なくとも2つの別の移動要素54c,56cの接続は、少なくとも2つのシールジョー18c,20cへの少なくとも2つの移動要素46c,48cの接続に類似している。別の駆動接続要素106cへの少なくとも2つの別の移動要素54c,56cの接続は、駆動接続要素94cへの少なくとも2つの移動要素46c,48cの接続に類似している。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cへの少なくとも2つの別の移動要素54c,56cの接続は、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cへの少なくとも2つの移動要素46c,48cの接続に類似している。少なくとも2つの移動要素46c,48cと少なくとも2つの別の移動要素54c,56cとは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの互いに反対の側に配置されている。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cは、少なくとも水平移動軸線38cに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18c,20cに対して少なくとも部分的に側方に配置されている。代替的には、2つの駆動ユニット42c,44cが、好ましくは、少なくとも横方向シール装置14cのガイドユニット82cの水平移動軸線38cに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つの移動要素46c,48cと少なくとも2つの別の移動要素54c,56cとに対して相対的に中心位置に配置されていることも可能である。さらに、代替的には、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cが、特に当業者が適切であると考えるような異なる形態で配置されていることも可能である。移動ユニット36cは、4つの移動要素46c,48c,54c,56c、特に2つの移動要素46c,48cおよび2つの別の移動要素54c,56cと、2つの駆動接続要素94c,106c、特に駆動接続要素94cおよび別の駆動接続要素106cと、4つのスライダ要素98cであって、これら4つのスライダ要素98cのうちの、すでに前述した少なくとも2つのスライダ要素98cにより実現された2つのスライダ要素と、2つのロッド102cであって、これら2つのロッド102cのうちの、特にすでに前述したロッド102cにより実現された1つのロッドと、2つの付加的な移動要素96cであって、これら2つの付加的な移動要素96cのうちの、すでに前述した付加的な移動要素96cにより実現された1つの付加的な移動要素とから構成されている。代替的には、移動ユニット36cが、1つの駆動接続要素と、1つのロッドと、2つの移動要素と、2つのスライダ要素と、1つの付加的な移動要素とからしか構成されていないことも可能である。さらに、当業者が適切であると考える移動ユニット36cの別の実施形態が可能である。特に、移動ユニット36cがロッド102cなしに実現されていることが可能である。
【0068】
少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの各々は少なくとも1つの駆動軸108cを備えている。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cのうちの駆動ユニット42c,44cの駆動方向は、駆動軸108cの回転軸線110cを中心とした駆動軸108cの回転の回転方向に対応している。駆動軸108cの回転軸線110cは、各々の駆動軸108cの主延在軸線に対応している。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動軸108cの回転軸線110cは、好ましくは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cのシール面に対して少なくとも実質的に平行に延在している。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動軸108cの回転軸線110cは、横方向シール装置14cのガイドユニット82cの水平移動軸線38cおよび鉛直移動軸線40cに対して少なくとも実質的に垂直に延在している。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動軸108cの回転軸線110cは、互いに少なくとも実質的に平行に延在している。代替的には、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動軸108cの回転軸線110cが、互いに相対的に横方向に、好ましくは少なくとも実質的に垂直に延在していることも可能である。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cのうちの1つの駆動ユニット42cの駆動軸108cは、2つの移動要素46c,48cのうちの1つの移動要素46cと、少なくとも2つの別の移動要素54c,56cのうちの1つの移動要素56cとに直接接続されている。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cのうちの別の駆動ユニット44cの駆動軸108cは、少なくとも2つの移動要素46c,48cのうちの別の移動要素48cと、少なくとも2つの別の移動要素54c,56cのうちの別の移動要素54cとに直接接続されている。
【0069】
駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとは、特に横方向シール装置14cのフレームに対して相対的に少なくとも2つのシールジョー42c,44cの鉛直移動を発生させるために、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによるジョイント駆動によって駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの並進移動軸線に対して平行な方向に沿って並進移動するように駆動されてもよい。駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの並進移動軸線は、駆動接続要素94cの回転軸線104cに対して横方向に、特に好ましくは少なくとも実質的に垂直に延在している。並進移動軸線は、好ましくは、横方向シール装置14cのガイドユニット82cの鉛直移動軸線40cおよび/または少なくとも2つのシールジョー18c,20cのシール面に対して少なくとも実質的に平行に延在している。並進移動軸線は、横方向シール装置14cのガイドユニット82cの水平移動軸線40cに対して少なくとも実質的に垂直に延在している。
【0070】
少なくとも2つのシールジョー18c,20cの鉛直移動は、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる移動ユニット36cの平行な駆動によって発生可能である。少なくとも2つのシールジョー18c,20cの鉛直移動は、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行な駆動によって発生可能である。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行な駆動とは、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cにより発生可能である、駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとに伝達される移動の少なくとも方向および速度が互いに合致していることを意味している。クランクスライダ機構100cの構成要素は、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの鉛直移動を発生させるために、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる移動ユニット36cの平行な駆動を介して全体として単に並進移動させられる。移動ユニット36c、特に駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行な駆動を発生させるための少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動方向は、互いに逆方向に向けられている。代替的には、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動方向が、移動ユニット36c、特に駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行な駆動を発生させるために、互いに合致していることも可能である。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動速度の絶対値が、好ましくは、互いに相対的な少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの配置形態および/または移動ユニット36cの配置形態に応じて、移動ユニット36c、特に駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行な駆動を発生させるために、互いに合致しているかまたは互いに異なっていることが可能である。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動方向は、互いに相対的な少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの配置形態および/または移動ユニット36cの配置形態に左右される。代替的には、2つの駆動ユニット42c,44cが、移動ユニット36cの平行な駆動が少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの同期作動によって発生可能であるように配置かつ/または構成されていることも可能である。移動ユニット36cは、特に横方向シール装置14cのフレームに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18c,20cの鉛直移動を発生させることを目的として、移動ユニット36c、特に駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行な駆動が、駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの並進移動軸線に対して平行な方向に沿った駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの並進移動を発生させるように配置されている。
【0071】
互いに相対的な少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動は、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる移動ユニット36cの平行でない駆動によって発生可能である。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行でない駆動とは、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cにより発生可能である、駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとに伝達される移動の少なくとも方向が互いに異なっていることを意味している。特に、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによって発生可能であり、駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行でない駆動の場合に駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとに伝達される移動の方向は、互いに逆方向に向けられている。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる移動ユニット36c、特に駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行でない駆動によって駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとに伝達される移動は、少なくとも方向および速度の点で互いに合致している。クランクスライダ機構100cは、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる移動ユニット36cの平行でない駆動によって、クランクスライダ機構100cが、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動を発生させるように構成されているように、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cに接続されている。特に、横方向シール装置14cのフレームに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動は、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行でない駆動によって発生可能である。移動ユニット36c、特に駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行でない駆動が、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの非同期作動によって発生可能であることが可能である。この例示的な実施形態における少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動方向は、移動ユニット36c、好ましくは駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行でない駆動を発生させるために、互いに合致している。移動ユニット36cは、この移動ユニット36c、特に駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行でない駆動が、特に少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動を発生させるために、駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの回転軸線104cを中心とした駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの回転移動を発生させるように配置されている。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動速度の絶対値が、好ましくは、互いに相対的な少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの配置形態および/または移動ユニット36cの配置形態に応じて、移動ユニット36c、特に駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行な駆動を発生させるために、互いに合致しているかまたは互いに異なっていることが可能である。代替的には、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動方向が、移動ユニット36c、特に駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行でない駆動を発生させることを目的として、互いに異なっていて、好ましくは互いに逆方向に向けられていることも可能である。
【0072】
2つの移動要素46c,48cは互いに可動に、特に回転可能に接続されている。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cのうちの1つの駆動ユニット42cは、移動要素46cを駆動するために、少なくとも2つの移動要素46c,48cのうちの1つの移動要素46cに機械的に接続されている。少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cのうちの別の駆動ユニット44cは、別の移動要素48cを駆動するために、少なくとも2つの移動要素46c,48cのうちの別の移動要素48cに機械的に接続されている。2つの移動要素46c,48cおよび別の2つの移動要素54c,56cは、特に、好ましくは各々の駆動軸108cに対して相対的に固定位置で2つの駆動ユニット42c,44cの駆動軸108cに配置された少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cのリンクアーム112cを介して、それぞれ少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの駆動軸108cのうちの1つの駆動軸に可動に、特に回転可能に接続されている。
【0073】
移動ユニット36cは、少なくとも横方向シール装置14cのガイドユニット82cの水平移動軸線38cに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18c,20cに対して相対的に少なくとも実質的に完全に側方に配置されている。移動ユニット36cは、この移動ユニット36cが、少なくとも横方向シール装置14cのガイドユニット82cの水平移動軸線38cに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの近位領域内に少なくとも実質的に完全に配置されているように、少なくとも2つのシールジョー18c,20cに対して相対的に側方に配置されている。少なくとも2つのシールジョー18c,20cは、移動ユニット36cによってシール位置に引張可能である。
【0074】
図8には、横方向シール装置を作動させる方法のフローチャートが概略的に示してある。プロセスステップ58cでは、横方向シール装置14cの少なくとも2つのシールジョー18c,20cが、横方向シール装置14cの少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる横方向シール装置14cの移動ユニット36cのジョイント駆動によって、横方向シール装置14cのガイドユニット82cの水平移動軸線18cおよび/または鉛直移動軸線40cに対して平行な方向に沿って並進移動させられる。少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動および/または鉛直移動は、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cの全てにより実施される駆動によって発生させられる。プロセスステップ58cでは、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cにより発生させられた力が、互いに相対的な少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動および/または特に横方向シール装置14cのフレームに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18c,20cの鉛直移動を発生させるために、移動ユニット36cによって少なくとも2つのシールジョー18c,20cに伝達される。プロセスステップ58cでは、移動ユニット36cが、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動または鉛直移動しか発生させないように、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによるジョイント駆動によって駆動されることが可能である。プロセスステップ58cでは、駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとが、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動を発生させることを目的として、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによるジョイント駆動によって駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの回転軸線104cを中心として回転するように駆動される。代替的には、プロセスステップ58cでは、駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとが、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの鉛直移動を発生させることを目的として、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによるジョイント駆動によって駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの回転軸線104cを中心として回転するように駆動されることも可能である。プロセスステップ58cでは、駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとが、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの鉛直移動を発生させることを目的として、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによるジョイント駆動によって駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの並進移動軸線に対して平行な方向に沿って並進移動するように駆動される。プロセスステップ58cでは、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cにより発生させられた駆動力、特に駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの移動が、クランクスライダ機構100cによって少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動および/または鉛直移動に変換される。
【0075】
プロセスステップ58cでは、移動ユニット36c、特に移動ユニット36cの少なくとも2つの移動要素46c,48cが、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの鉛直移動を発生させるために、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによって平行に駆動される。プロセスステップ58cでは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの鉛直移動が、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行な駆動によって発生させられる。プロセスステップ58cでは、移動ユニット36c、特に移動ユニット36cの少なくとも2つの移動要素46c,48cが、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動を発生させるために、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによって互いに逆方向に駆動される。プロセスステップ58cでは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動が、少なくとも2つの駆動ユニット42c,44cによる駆動接続要素94cと別の駆動接続要素106cとの平行でない駆動によって発生させられる。後続のプロセスステップ114cでは、包装材料が少なくとも2つのシールジョー18c,20cによってシールされる。
【0076】
図9aには、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの2つの異なる鉛直位置における移動ユニット36cが概略的に示してある。破線で示した移動ユニット36cは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの第1の鉛直位置における移動ユニット36cの配置形態である。実線で示した移動ユニット36cは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの第2の鉛直位置における移動要素36cの配置形態である。移動ユニット36cの2つのスライダ要素98cと、付加的な移動要素96cと、駆動接続要素94cとの相対的な配置形態は、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの単なる鉛直移動中には固定されている。
【0077】
図9bには、互いに相対的な少なくとも2つのシールジョー18c,20cの2つの異なる水平位置における移動ユニット36cが概略的に示してある。破線で示した移動ユニット36cは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの第1の水平位置における移動ユニット36cの配置形態である。実線で示した移動ユニット36cは、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの第2の水平位置、特にシール位置における移動要素36cの配置形態である。移動ユニット36cの2つのスライダ要素98cと、付加的な移動要素96cと、駆動接続要素94cとの相対的な配置形態は、少なくとも2つのシールジョー18c,20cの水平移動中には互いに相対的に変化させられている。
【0078】
図10には、パッケージまたは包装材料をシールするための横方向シール装置14dが示してある。この横方向シール装置14dは少なくとも2つのシールジョー18d,20dを備えている。横方向シール装置14dは、少なくとも2つのシールジョー18d,20dを横方向シール装置14dのガイドユニット82dの水平移動軸線38dに対して平行な方向に沿って互いに相対的に並進移動させると共に少なくとも2つのシールジョー18d,20dを横方向シール装置14dのガイドユニット82dの鉛直移動軸線40dに対して平行な方向に沿って並進移動させるように構成された少なくとも1つの移動ユニット36dを備えている。
【0079】
移動ユニット36dは少なくとも4つの移動要素46d,48d,54d,56dを備えている。4つの駆動ユニット42d,44d,50d,52dの各々は、少なくとも2つのシールジョー18d,20dの鉛直移動および/または水平移動を発生させるように4つの移動要素46d,48d,54d,56dを駆動するために、これら4つの移動要素46d,48d,54d,56dのうちの1つの移動要素に機械的に接続されている。少なくとも4つの移動要素46d,48d,54d,56dは、図6図8の実施形態の少なくとも2つの移動要素46c,48cおよび少なくとも2つの別の移動要素54c,56cに対応している。4つの移動要素46d,48d,54d,56dは、特に駆動軸またはこれに類するものを介して互いに直接接続されていない。4つの駆動ユニット42d,44d,50d,52dは、横方向シール装置14dのフレーム70dに対して相対的に少なくとも実質的に位置固定されて配置されている。移動ユニット36dは、少なくとも横方向シール装置14dのガイドユニット82dの水平移動軸線38dに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18d,20dに対して相対的に少なくとも実質的に完全に側方に配置されている。移動ユニット36dは、この移動ユニット36dが、少なくとも横方向シール装置14dのガイドユニット82dの水平移動軸線38dに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18d,20dの近位領域内に少なくとも実質的に完全に位置決めされているように、少なくとも2つのシールジョー18d,20dに対して相対的に側方に配置されている。少なくとも2つのシールジョー18d,20dは、移動ユニット36dによってシール位置に引張可能である。
【0080】
図11には、パッケージまたは包装材料をシールするための横方向シール装置14eが示してある。この横方向シール装置14eは少なくとも2つのシールジョー18e,20eを備えている。横方向シール装置14eは、少なくとも2つのシールジョー18e,20eを横方向シール装置14eのガイドユニット82eの水平移動軸線38eに対して平行な方向に沿って互いに相対的に並進移動させると共に少なくとも2つのシールジョー18e,20eを横方向シール装置14eのガイドユニット82eの鉛直移動軸線40eに対して平行な方向に沿って、特に横方向シール装置14eのフレーム(図示せず)に対して相対的に並進移動させるように構成された少なくとも1つの移動ユニット36eを備えている。
【0081】
移動ユニット36eは、特に少なくとも2つのシールジョー18e,20eの互いに反対の側に配置された少なくとも2つのクランクスライダ機構100eを備えている。移動ユニット36eは、互いに相対的な少なくとも2つのシールジョー18e,20eの水平移動を発生させるために、横方向シール装置14eの駆動ユニット44eにより発生可能な駆動力を2つのクランクスライダ機構100eに伝達するためのベルト構成120eを備えている。横方向シール装置14eは、特にフレームに対して相対的な少なくとも2つのシールジョー18e,20eの鉛直移動を発生させるための別の駆動ユニット44eを備えている。移動ユニット36eは、別の駆動ユニット42eの駆動力を少なくとも2つのシールジョー18e,20eの鉛直移動に変換するための、アームとして構成された2つの移動要素46e,48eを備えている。
【0082】
移動ユニット36eは、少なくとも横方向シール装置14eのガイドユニット82eの水平移動軸線38eに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18e,20eに対して相対的に少なくとも実質的に完全に側方に配置されている。移動ユニット36eは、この移動ユニット36eが、少なくとも横方向シール装置14eのガイドユニット82eの水平移動軸線38eに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18e,20eの近位領域内に少なくとも実質的に完全に位置決めされているように、少なくとも2つのシールジョー18e,20eに対して相対的に側方に配置されている。少なくとも2つのシールジョー18e,20eは、移動ユニット36eによってシール位置に引張可能である。駆動ユニット44eと別の駆動ユニット42eとは、横方向シール装置14eのフレームに対して相対的に少なくとも実質的に位置固定されて配置されている。
【0083】
図12には、パッケージまたは包装材料をシールするための横方向シール装置14fが示してある。この横方向シール装置14fは少なくとも2つのシールジョー18f,20fを備えている。横方向シール装置14fは、少なくとも2つのシールジョー18f,20fを横方向シール装置14fのガイドユニット82fの水平移動軸線38fに対して平行な方向に沿って互いに相対的に並進移動させると共に少なくとも2つのシールジョー18f,20fを横方向シール装置14fのガイドユニット82fの鉛直移動軸線40fに対して平行な方向に沿って、特に横方向シール装置14fのフレーム(図示せず)に対して相対的に並進移動させるように構成された少なくとも1つの移動ユニット36fを備えている。
【0084】
移動ユニット36fは、特に少なくとも2つのシールジョー18f,20fの互いに反対の側に配置された少なくとも2つのクランクスライダ機構100fを備えている。横方向シール装置14fは2つの駆動ユニット44fを備えている。これら2つの駆動ユニット44fのうちの1つの駆動ユニットは、2つのクランクスライダ機構100fのうちの1つのクランクスライダ機構に配置されている。2つの駆動ユニット44fは、互いに相対的な少なくとも2つのシールジョー18f,20fの水平移動を発生させるために、2つのクランクスライダ機構100fを駆動するように構成されている。2つの駆動ユニット44fは、少なくとも2つの駆動ユニット44fが、少なくとも2つのシールジョー18f,20fの鉛直移動軸線に対して平行な方向に沿ってフレームに対して相対的に移動させられるように、2つのシールジョー18f,20fに取り付けられている。横方向シール装置14fは、少なくとも2つのシールジョー18f,20fを鉛直移動軸線40fに対して平行な方向に沿って移動させるための駆動力を発生させるための少なくとも1つの別の駆動ユニット42fを備えている。この別の駆動ユニット42fは、フレームに対して相対的に少なくとも実質的に位置固定されて配置されている。移動ユニット36fは、別の駆動ユニット42fの駆動力を少なくとも2つのシールジョー18f,20fの鉛直移動に変換するように構成された2つの移動要素46f,48fを備えている。
【0085】
移動ユニット36fは、少なくとも横方向シール装置14fのガイドユニット82fの水平移動軸線38fに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18f,20fに対して相対的に少なくとも実質的に完全に側方に配置されている。移動ユニット36fは、この移動ユニット36fが、少なくとも横方向シール装置14fのガイドユニット82fの水平移動軸線38fに対して平行な方向に見たとき、横方向シール装置14fのガイドユニット82fの水平移動領域内に少なくとも実質的に完全に位置決めされているように、少なくとも2つのシールジョー18f,20fに対して相対的に側方に配置されている。少なくとも2つのシールジョー18f,20fは、移動ユニット36fによってシール位置に引張可能である。
【0086】
図13には、パッケージまたは包装材料をシールするための横方向シール装置14gが示してある。この横方向シール装置14gは少なくとも2つのシールジョー18g,20gを備えている。横方向シール装置14gは、少なくとも2つのシールジョー18g,20gを横方向シール装置14gのガイドユニット82gの水平移動軸線38gに対して平行な方向に沿って互いに相対的に並進移動させると共に少なくとも2つのシールジョー18g,20gを横方向シール装置14gのガイドユニット82gの鉛直移動軸線40gに対して平行な方向に沿って、特に横方向シール装置14gのフレーム(図示せず)に対して相対的に並進移動させるように構成された少なくとも1つの移動ユニット36gを備えている。
【0087】
移動ユニット36gは、特に少なくとも2つのシールジョー18g,20gの互いに反対の側に配置された少なくとも2つのクランクスライダ機構100gを備えている。横方向シール装置14gは、少なくとも2つのシールジョー18g,20gを水平に移動させるような駆動力を発生させるための駆動ユニット44gを備えている。この駆動ユニット44gは、この駆動ユニット44gが、少なくとも2つのシールジョー18g,20gの鉛直移動と共にフレームに対して相対的に移動させられるように、2つのシールジョー18g,20gに対して相対的に配置されている。横方向シール装置14gは、少なくとも2つのシールジョー18g,20gを鉛直移動軸線40gに対して平行な方向に沿って移動させるような駆動力を発生させるための少なくとも1つの別の駆動ユニット42gを備えている。この別の駆動ユニット42gは、フレームに対して相対的に少なくとも実質的に位置固定されて配置されている。移動ユニット36gは、別の駆動ユニット42gの駆動力を少なくとも2つのシールジョー18g,20gの鉛直移動に変換するための2つの移動要素46g,48gを備えている。駆動ユニット44gは、特に移動ユニット36gの付加的な移動要素122gを介して2つのクランクスライダ機構100gに接続された少なくとも1つの駆動軸108gを備えている。
【0088】
移動ユニット36gは、少なくとも横方向シール装置14gのガイドユニット82gの水平移動軸線38gに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18g,20gに対して相対的に少なくとも実質的に完全に側方に配置されている。移動ユニット36gは、この移動ユニット36gが、少なくとも横方向シール装置14gのガイドユニット82gの水平移動軸線38gに対して平行な方向に見たとき、少なくとも2つのシールジョー18g,20gの近位領域内に少なくとも実質的に完全に位置決めされているように、少なくとも2つのシールジョー18g,20gに対して相対的に側方に配置されている。少なくとも2つのシールジョー18g,20gは、移動ユニット36gによってシール位置に引張可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9a
図9b
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦型製袋充填シール機(10a~10g)であって、
機械フレーム(12a~12g)と、
包装材料を横方向でシールするための少なくとも1つの横方向シール装置(14a~14g)であって、該横方向シール装置(14a~14g)の少なくとも実質全体が前記横方向シール装置(14a~14g)の回転軸線(16a~16g)を中心として回転可能であるように、前記機械フレーム(12a~12g)に組み付けられている、横方向シール装置(14a~14g)と、
前記回転軸線(16a~16g)を中心とした前記横方向シール装置(14a~14g)の少なくとも実質全体の回転をガイドするためのガイドユニット(32a~32g)と、
を備え、
前記ガイドユニット(32a~32g)は、前記横方向シール装置(14a~14g)が少なくとも実質的に完全に内部に配置された少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)を少なくとも部分的に画定する少なくとも1つのガイド要素(124a~124g)を備え、
前記横方向シール装置(14a~14g)は、少なくとも1つの移動ユニット(36a~36g)と、少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a20g)と、該少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a20g)を移動中にガイドするための少なくとも1つのガイドユニット(82a~82g)とを備え、
記少なくとも1つの移動ユニット(36a~36g)は、前記少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a20g)を前記横方向シール装置(14a~14g)の前記ガイドユニット(82a~82g)の水平移動軸線(38a~38g)に沿って移動させると共に前記少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a20g)を前記横方向シール装置(14a~14g)の前記ガイドユニット(82a~82g)の鉛直移動軸線(40a~40g)に沿って移動させるように設けられている、縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項2】
前記横方向シール装置(14a~14g)の前記回転軸線(16a~16g)の近位領域内に前記少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)の主延在軸線(136a~136g)が配置されている、請求項1記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項3】
前記横方向シール装置(14a~14g)は前記少なくとも2つのシールジョー(18a~18g,20a~20g)を備え、該少なくとも2つのシールジョー(18a~18g,20a~20g)のシール平面(22a~22g)の近位領域に前記少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)の主延在軸線(136a~136g)が位置している、請求項1または2記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項4】
前記横方向シール装置(14a~14g)は中心軸線(138a~138g)を有し、該中心軸線(138a~138g)の近位領域に前記少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)の主延在軸線(136a~136g)が配置されている、請求項1記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項5】
前記ガイド要素(124a~124g)は円形のガイド経路(140a~140g)を規定しており、前記横方向シール装置(14a~14g)は、前記円形のガイド経路(140a~140g)に対応する円筒(142a~142g)の内部に少なくとも実質的に完全に配置されている、請求項1記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項6】
前記横方向シール装置(14a~14g)は、少なくとも前記回転軸線(16a~16g)に対して平行な方向に見たとき、円形の外側輪郭を少なくとも部分的に有する、請求項1記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項7】
前記ガイド要素(124a~124g)は、前記横方向シール装置(14a~14g)を前記ガイド要素(124a~124g)に対して相対的な前記横方向シール装置(14a~14g)の少なくとも1つの回転位置において前記横方向シール装置(14a~14g)の周方向に沿って少なくとも75°だけ取り囲んでいる、請求項1記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項8】
パッケージに内容物を充填するための少なくとも1つの充填チューブ(26a~26g)を備えた充填ステーション(24a~24g)をさらに備え、前記少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)の主延在軸線(136a~136g)が、前記充填チューブ(26a~26g)の中心軸線(28a~28g)の近位領域内に配置されてい、請求項1記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項9】
前記ガイド要素(124a~124g)は、アンダカットを有するガイド溝(132a~132g)を有する、請求項1記載の縦型製袋充填シール機(10a~10g)。
【請求項10】
縦型製袋充填シール機(10a~10g)を作動させる方法であって、前記縦型製袋充填シール機(10a~10g)の横方向シール装置(14a~14g)の少なくとも2つのシールジョー(18a~18g;20a~20g)を前記横方向シール装置(14a~14g)の移動ユニット(36a~36g)を介して前記横方向シール装置(14a~14g)のガイドユニット(82a~82g)の鉛直移動軸線(40a~40g)に沿って移動させ、前記横方向シール装置(14a~14g)は、前記ガイドユニット(82a~82g)の少なくとも1つのガイド要素(124a~124g)により少なくとも部分的に画定された少なくとも実質的に円筒形の収容領域(126a~126g)に少なくとも実質的に完全に配置されている、方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
技術水準
縦型製袋充填シール機であって、機械フレームと、包装材料を横方向でシールするための少なくとも1つの横方向シール装置であって、この横方向シール装置の少なくとも実質全体が横方向シール装置の回転軸線を中心として回転可能であるように、機械フレームに組み付けられている、横方向シール装置と、回転軸線を中心とした横方向シール装置の少なくとも実質全体の回転をガイドするためのガイドユニットとを備える、縦型製袋充填シール機は、すでに提案されている。このような縦型製袋充填シール機は、例えば米国特許第3320721号明細書、米国特許第3332206号明細書、特開2016-94223号、国際公開第2016/185875号、欧州特許出願公開第3239060号明細書および米国特許出願公開第2003/02017531号明細書に開示されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
さらに縦型製袋充填シール機、特に本発明に係る縦型製袋充填シール機を作動させる方法であって、縦型製袋充填シール機の、特に前述した横方向シール装置の少なくとも2つのシールジョー、特に前述した2つのシールジョーを横方向シール装置の、特に前述した移動ユニットを介して横方向シール装置の、特に前述したガイドユニットの鉛直移動軸線に沿って移動させ、横方向シール装置は、ガイドユニットの、特に前述した少なくとも1つのガイド要素により少なくとも部分的に画定された少なくとも実質的に円筒形の収容領域に少なくとも実質的に完全に配置されている、方法が提案される。好ましくは、一プロセスステップでは、縦型製袋充填シール機の、特にすでに前述した横方向シール装置の少なくとも実質全体が、縦型製袋充填シール機の、特にすでに前述した機械フレームに対して相対的に横方向シール装置の、特にすでに前述した回転軸線を中心として回転させられる。一プロセスステップでは、横方向シール装置の実質全体が、包装材料のシール中かつ/またはパッケージへの充填中、好ましくは、縦型製袋充填シール機の駆動ユニットによって回転させられ、かつ/または少なくとも1つの機械式の制御要素によって手動で回転させられることが可能である。また、一プロセスステップでは、縦型製袋充填シール機がパッケージへの充填および/または包装材料のシールを行っていないときに、横方向シール装置の少なくとも実質全体が、好ましくは、縦型製袋充填シール機の駆動ユニットによって回転させられ、かつ/または少なくとも1つの機械式の制御要素によって手動で回転させられることも可能である。好ましくは、一プロセスステップでは、横方向シール装置の少なくとも実質全体が、機械フレームに対して相対的に横方向シール装置の回転軸線を中心として90°の角度にわたって回転させられる。代替的には、一プロセスステップでは、横方向シール装置の少なくとも実質全体が、機械フレームに対して相対的に90°と異なる角度にわたって横方向シール装置の回転軸線を中心として回転させられることも可能である。特に、一プロセスステップでは、横方向シール装置の実質全体が、回転軸線を中心として、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置の1つの作業位置から、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置の別の作業位置に無段階に回転させられる。特に、一プロセスステップでは、横方向シール装置の少なくとも実質全体が、横方向シール装置の、縦型製袋充填シール機の機械フレームに対して相対的に位置固定された回転軸線を中心として、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置の1つの作業位置から、包装材料を横方向でシールするための横方向シール装置の別の作業位置に回転させられる。特に好ましくは、一プロセスステップでは、横方向シール装置の実質全体が、横方向シール装置の回転軸線を中心として、特に、縦型製袋充填シール機の駆動ユニットによって、かつ/または少なくとも1つの機械式の制御要素によって手動で、特定の作業位置から別の作業位置に、機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の並進移動なしに回転させられる。有利には、機械フレームに対して相対的な横方向シール装置の少なくとも実質全体の特に迅速かつ簡単な省スペースの回転を実現することができる。有利には、横方向シール装置の特にフレキシブルな作動を実現することができる。
【国際調査報告】