(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】包装機用密封装置、密封装置を有する包装機及び密封装置の動作方法
(51)【国際特許分類】
B65B 51/22 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
B65B51/22 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526752
(86)(22)【出願日】2022-11-10
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 EP2022081409
(87)【国際公開番号】W WO2023088765
(87)【国際公開日】2023-05-25
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】ソーチ、ファビオ
(72)【発明者】
【氏名】ランセロッチ、ミルコ
(72)【発明者】
【氏名】カジーニ、ジュリオ
(72)【発明者】
【氏名】ピロッタ、オノフリオ
【テーマコード(参考)】
3E094
【Fターム(参考)】
3E094AA03
3E094BA02
3E094CA22
3E094DA08
3E094EA03
3E094GA03
3E094GA12
3E094GA23
3E094HA08
(57)【要約】
包装機(1)内で注ぎ込み可能な製品を充填したパッケージ(2)を密封するための密封装置(20)が記載されている。密封装置(20)は、少なくとも1つのソノトロード(21)を備え、ソノトロードは、ソノトロードヘッド(23)と、ソノトロードヘッド(23)に接続され、ソノトロードヘッド(23)の超音波振動を作動させるように構成された振動制御ユニット(25)とを備える。振動制御ユニット(25)は、ソノトロードヘッド(23)に結合される超音波振動を発生するように構成された1つ又は複数の圧電振動子デバイス(30)と、1つ又は複数の圧電振動子デバイス(30)の各々の1つ又は複数の時間依存性電気パラメータを使用中に測定するように構成されたセンサデバイス(34)とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装機(1)内で注ぎ込み可能な製品を充填したパッケージ(2)を密封するための密封装置(20)であって、
当該密封装置(20)は、少なくとも1つのソノトロード(21)を備え、前記ソノトロードは、少なくとも、
ソノトロードヘッド(23)と、
前記ソノトロードヘッド(23)に接続され、前記ソノトロードヘッド(23)の超音波振動を作動させるように構成された振動制御ユニット(25)と、
を備え、
前記振動制御ユニット(25)は、
前記ソノトロードヘッド(23)に結合される超音波振動を発生するように構成された1つ又は複数の圧電トランスデューサ装置(30)と、
使用中に、1つ又は複数の圧電変換器デバイス(30)の少なくとも1つの圧電変換デバイスの1つ又は複数の時間依存電気パラメータを測定するように構成されたセンサデバイス(34)と、
を備える、
密封装置(20)。
【請求項2】
前記電気的パラメータが、電流、電圧、及び/又は電力からなる群から選択される、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項3】
前記センサ装置(34)が、1つ又は複数の圧電変換器装置(30)の1つ又は複数の電気パラメータのそれぞれの時間依存曲線(33、35、36、37)を決定するように構成されている、
請求項1又は2に記載の密封装置。
【請求項4】
前記センサ装置(34)に作動的に接続され、前記時間依存曲線を受信して分析するように構成された分析ユニット(38)をさらに含む、
請求項3に記載の密封装置。
【請求項5】
前記分析ユニット(38)は、
前記1つ又は複数の時間依存曲線(33、35、36、37)から1つ以上の特性パラメータを決定すること、
前記1つ又は複数の時間依存曲線(33、35、36、37)から1つ又は複数の特性パラメータを決定し、決定された特性パラメータを基準パラメータと比較すること、及び/又は、
前記時間依存曲線(33、35、36、37)の1つ又は複数の特性パラメータの関数として、圧電素子(31)のスタックのキャパシタンス、等価抵抗、等価インダクタンス、及びソノトロードを表す電気回路の等価キャパシタンスを計算すること、及び/又は、
前記時間依存曲線(33、35、36、37)の1つ以上を基準曲線と比較すること、及び/又は、
前記時間依存曲線(33, 35, 36, 37)のそれぞれの形状を分析すること、
前記時間依存曲線(33, 35, 36, 37)から、密封プロセスに関する情報を決定すること、
を備える、
請求項4に記載の密封装置。
【請求項6】
前記センサ装置(34)に動作可能に接続され、前記センサ装置(34)によって決定されたそれぞれの電気的パラメータに依存して、前記1つ又は複数の圧電変換器装置(30)の動作状態を選択的に決定するように構成された分析ユニット(38)をさらに備える、
請求項1~5のいずれか一項に記載の密封装置。
【請求項7】
前記1つ又は複数の圧電変換器デバイス(30)の温度を決定するように構成された温度検知装置を含む、
請求項1~6のいずれか一項に記載の密封装置。
【請求項8】
前記センサ装置(34)に動作可能に接続され、前記センサ装置(34)によって決定されたそれぞれの電気パラメータ及び前記温度検出装置によって決定された温度に依存して、前記1つ又は複数の圧電変換器装置(30)の動作状態を選択的に決定するように構成された分析ユニット(38)をさらに備える、
請求項7に記載の密封装置。
【請求項9】
前記振動制御ユニット(25)は、内部空間(41)を有する少なくともハウジングシェル(41)をさらに備え、
各圧電変換器デバイス(30)及び前記センサデバイス(34)は、前記ハウジングシェル(41)内に配置される、
請求項1~8のいずれか一項に記載の密封装置。
【請求項10】
前記センサ装置(34)は、それぞれの圧電変換器装置(30)の1つ又は複数の時間依存電気パラメータを測定するために、前記1つ又は複数のセンサ素子(39)各々が1つのそれぞれの圧電変換器装置(30)に関連付けられ、前記1つ又は複数のセンサ素子(39)が、好ましくは、1つ又は複数のホール効果センサ及び/又はシャントセンサを備える、
請求項1~9のいずれか一項に記載の密封装置。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の少なくとも1つの密封装置(20)を含む、パッケージ(2)への注ぎ込み可能な製品のための包装機(1)。
【請求項12】
請求項1~10のいずれか一項に記載の密封装置(20)の動作方法であって、
当該方法は、少なくとも、
a) 1つ又は複数の圧電振動子デバイス(30)の動作により、ソノトロードヘッド(23)の超音波振動を励起するステップと、
b) 1つ又は複数の圧電トランスデューサ装置(30)の少なくとも1つ、好ましくはそれぞれの1つの、1つ又は複数の時間依存電気パラメータを測定するステップと、
を備える、方法。
【請求項13】
電気的パラメータを分析するステップd)をさらに含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ステップd)の間、前記密封装置(20)の分析ユニット(38)は、
電気的パラメータの1つ以上の時間依存曲線から1つ以上の特性パラメータを決定すること;及び/又は、
1つ又は複数の時間依存曲線から1つ又は複数の特性パラメータを推定し、その特性パラメータを基準パラメータと比較すること、
時間依存曲線の1つ又は複数の特性パラメータの関数として、圧電素子(31)のスタックのキャパシタンス、等価抵抗、等価インダクタンス、及びソノトロードを表す電気回路の等価キャパシタンスを計算すること;及び/又は、
時間依存曲線の1つ以上を基準曲線と比較すること、
時間依存曲線のそれぞれの形状を分析すること、
1つ又は複数の時間依存電気パラメータに基づいて、密封装置(20)によって実行される密封プロセスに関する情報、好ましくは品質情報を決定すること;及び/又は、
1つ又は複数の時間依存電気パラメータに基づいて、1つ又は複数の圧電トランスデューサ装置の動作状態を決定すること、
を備える、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ステップd)の間に、前記1つ又は複数の圧電変換器デバイス(30)の残りの寿命時間及び/又は経年変化及び/又は健康状態及び/又は異常な作動状態が決定される、
請求項13又は14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注ぎ込み可能な製品、特に注ぎ込み可能な食品を包装するための包装機内で、パッケージ、特に複合パッケージを密封、特に横方向に密封するための密封装置に関する。
【0002】
有利には、本発明はまた、注ぎ込み可能な製品、特に注ぎ込み可能な食品をパッケージ、特に複合パッケージに包装するための包装機であって、パッケージを密封するための少なくとも1つの密封装置を有する包装機に関する。
【0003】
さらに、本発明は、注ぎ込み可能な製品、特に注ぎ込み可能な食品をパッケージ、特に複合パッケージに包装するための包装機内で密封装置を動作させる方法にも関する。
【背景技術】
【0004】
周知のように、フルーツジュース、UHT(超高温処理)牛乳、ワイン、トマトソース等、多くの液体又は注出食品は、滅菌された包装材でできたパッケージ、特に密閉されたパッケージで販売されている。
【0005】
典型的な例として、Tetra Brik Aseptic(登録商標)として知られる注ぎ込み可能な食品用の平行六面体パッケージが挙げられ、ラミネートされた帯状の包装材料をシールして折り畳むことによって作られている。この包装材料は、カートン及び/又は紙のベース層を含む多層構造を有し、両側をヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンの層で覆われている。長期保存可能な製品用の無菌包装の場合、包装材料は酸素バリア材料、例えばアルミニウム箔の層を含み、この層はヒートシールプラスチック材料の層と重なり、さらに別のヒートシールプラスチック材料の層で覆われて、最終的に食品に接触する包装の内面を形成する。
【0006】
この種のパッケージは通常、全自動包装機で製造され、この包装機は使用中、包装材料のウェブを包装機の滅菌ユニットを通して前進させ、包装材料のウェブを滅菌する。その後、殺菌された包装材料のウェブは隔離チャンバー内に維持され前進し、長手方向に折り畳まれ密封されてチューブを形成し、さらに前進する。さらに、チューブは注出可能な製品で充填され、横方向にシールされ、チューブの前進中に包装機のパッケージ形成装置内で等間隔に配置された横方向の断面に沿って切断される。
【0007】
より詳細には、パッケージ成形装置は、複数の成形・密封アセンブリからなり、各アセンブリは、使用時に、単一パッケージを得るように、チューブを成形し、横方向に密封し、切断する。
【0008】
各成形・シールアセンブリは、チューブを局所的に圧縮し、ヒートシールプラスチック材料の層のそれぞれの部分を加熱することによって、それぞれの横シール部分を得るために、チューブを横シールするためのそれぞれの密封装置からなる。加熱は、例えば、超音波振動を発生させる密封装置によって行われる。
【0009】
超音波振動によって加熱する密封装置は、超音波振動を発生するように構成されたソノトロードと、チューブを局所的に圧縮するようにソノトロードと協働するように設計されたアンビルとを備える。
【0010】
典型的なソノトロードは、長手方向軸に沿って延びるシール面を有するソノトロードヘッドと、ソノトロードヘッドに接続され、ソノトロードヘッドの超音波振動を作動させるように構成された振動制御ユニットとを備える。
【0011】
より詳細には、振動制御ユニットは、ハウジングシェルと、ハウジングシェル内に配置され、ソノトロードヘッドに結合される超音波振動を発生するように構成された1つ以上の圧電振動子とを備える。
【0012】
既知の密封装置が高い品質と信頼性で作動しているにもかかわらず、この分野では、既知の密封装置をさらに改良することが望まれている。
【0013】
特に、シール工程を可能な限りコントロールしたいという願望が感じられる。
【0014】
特に、それぞれのソノトロードをできるだけ長く使用し、望ましくない故障を避けたいという要望が感じられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、本発明の目的は、改良された密封装置を簡単かつ低コストで提供することである。
【0016】
本発明のさらなる目的は、改良された密封装置を有する包装機を、簡単かつ低コストで提供することである。
【0017】
さらに、本発明の目的は、簡便かつ低コストな方法で、改良された密封装置の動作方法を提供することである。
【0018】
本発明によれば、独立請求項1に記載の密封装置が提供される。
【0019】
密封装置の好ましい実施形態は、請求項1に直接的又は間接的に従属する特許請求の範囲に記載されている。
【0020】
本発明によれば、請求項11に記載の包装機も提供される。
【0021】
さらに、本発明によれば、請求項12による方法も提供される。
【0022】
本方法の好ましい実施形態は、請求項12に直接的又は間接的に従属する特許請求の範囲に記載されている。
【課題を解決するための手段】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら例示的に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明による少なくとも1つの密封装置を有する包装機の概略図であり、明瞭化のために部品が取り除かれている。
【
図2】本発明による密封装置の一部を構成する
図1の包装機の詳細を示す概略図であり、明瞭化のために部品が取り除かれている。
【
図3】
図2の密封装置の一部の側面図であり、明瞭化のために部品が取り除かれている。
【
図4】密封装置のセンサ装置と時間依存の駆動信号で測定された電気パラメータのそれぞれの時間依存曲線を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
番号1は、全体として、注ぎ込み可能な製品、特に、(低温殺菌)牛乳、フルーツジュース、ワイン、トマトソース、塩、砂糖などの特に注ぎ込み可能な食品のパッケージ2、特に密封パッケージ2を製造するための包装機を示す。
【0026】
より詳細には、包装機1は、多層包装材料からパッケージ2を製造するように構成され得る。
【0027】
さらに詳細には、多層包装材料は、例えば紙又は厚紙等の繊維質材料の少なくとも1つの層と、繊維質材料の層を互いの間に介在させる、例えばポリエチレン等のヒートシールプラスチック材料の少なくとも2つの層とを備えてもよい。これら2層のヒートシールプラスチック材料のうちの1層が、注ぎ込み可能な製品に接触するパッケージ2の内側面を画定する。
【0028】
さらに、包装材料は、特にヒートシール性プラスチック材料の層の1つと繊維状材料の層との間に配置される、ガスバリア性及び光バリア性材料の層、例えばアルミニウム箔又はエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルムを備えてもよい。好ましくは、包装材料は、ガスバリア性及び光バリア性材料の層と繊維質材料の層との間に介在される、さらなるヒートシールプラスチック材料の層を備えてもよい。
【0029】
特に、ウェブ3は複数の繰り返しパターンを備え、各パターンが1つのパッケージ2を形成するためのそれぞれのブランクを画定する。
【0030】
さらに、包装機1は、ウェブ3からチューブ4を形成し、チューブ4を縦方向にシールし、チューブ4に注ぎ込み可能な製品を充填し、チューブ4を横方向にシールして切断することにより、パッケージ2を製造するように構成され得る。
【0031】
包装機1によって得られる典型的なパッケージ2は、縦方向シーム部5と、特にパッケージ2の対向する側面に配置された、それぞれの第1横方向シールバンドとそれぞれの第2横方向シールバンドの対とを備える。特に、第1横方向シールバンドは、横方向の上シールバンドを規定し、第2横方向シールバンドは、横方向の下シールバンドを画定してもよい。
【0032】
特に
図1を参照すると、包装機1は、
- ウェブ3を(公知の方法で)ウェブ前進経路Pに沿って成形ステーション8まで前進させるための搬送装置7と、
- 内部環境、特に無菌ガスを含む内部無菌環境を有し、(敵対的な)外部環境から分離されている隔離チャンバー9と、
- 使用時に、内部環境内で前進するウェブ3からチューブ4を成形し、内部環境内でチューブ4を長手方向に密封するように構成されるチューブ成形・密封装置10と、
- 注ぎ込み可能な製品をチューブ4に連続的に充填するための充填装置11と、
- パッケージ2を形成するための前進チューブ4を形成し、横方向にシールし、横方向に切断するように構成されたパッケージ形成装置12と、
を備えてもよい。
【0033】
さらに、包装機1は、滅菌ステーションにおいて、使用時に、前進するウェブ3を滅菌するように構成された滅菌ユニットを備えてもよく、特に、滅菌ステーションは、ウェブ前進経路Pに沿って、成形ステーション8の上流に配置される。
【0034】
より詳細には、搬送装置7は、特に成形ステーション9からパッケージ成形装置16までのチューブ前進経路Qに沿って、チューブ4及びチューブ4の任意の中間体を前進させるように構成され得る。特に、チューブ4の中間体の下では、チューブ構造を得る前であって、チューブ成形・密封装置10によるウェブ3の折り畳みが開始された後のウェブ3の任意の構成を意味する。言い換えれば、チューブ4の中間部は、特にウェブ3の端部を互いに重ね合わせることによって、チューブ4を得るようにウェブ3を徐々に折り畳んだ結果である。
【0035】
好ましくは、チューブ成形・密封装置10は、チューブ4が垂直方向を向くように配置されてもよい。
【0036】
より詳細には、チューブ成形密封装置10は、特に隔離室9内に配置された少なくとも2つの成形リング組立体16から構成されることができ、特にウェブ3の縁部を互いに重ね合わせることによって、互いに協働してウェブ3をチューブ4に徐々に折り畳むように構成されている。これにより、使用時に、チューブ3のシーム部5が形成される。
【0037】
さらに、チューブ成形・密封装置10は、特に隔離チャンバー9内に配置され、特にシーム部5に沿ってチューブ4を長手方向にシールするように構成されたシールヘッド17を備えてもよい。
【0038】
さらに、チューブ成形密封装置10は、シーム部5に沿ってチューブ4の密封を確実にするように、シーム部5に機械的な力を及ぼすように構成された押圧アセンブリを備えてもよい。
【0039】
さらに、充填装置11は、使用時に、注ぎ込み可能な製品をチューブ4内に導くように構成された充填パイプ18を備えてもよい。特に、充填パイプ18は、使用時に、注ぎ込み可能な製品をチューブ4内に供給するために、少なくとも部分的にチューブ4内に配置してもよい。
【0040】
図1及び
図2を参照すると、パッケージ形成装置12は、
- 各々が、少なくともチューブ4を成形し、チューブ4を横方向に密封し、特にチューブ4を横方向にも切断するように構成されている、成形・密封アセンブリ19(
図2には本発明の理解に必要な範囲で部分的のみ示されている)と、
- 成形アセンブリとシールアセンブリ19を前進させる搬送ユニット(公知のため図示せず)と、
を備えてもよい。
【0041】
特に、パッケージ形成装置12は、等間隔に配置された横断面に沿ってチューブ4を横方向にシール及び切断するように、成形・密封アセンブリ19及び搬送ユニットを制御するように構成されてもよい。さらに詳細には、パッケージ形成装置12は、繰り返しパターンに応じて、チューブ4を横方向にシール及び切断するように、形成及びシール組立体19及び搬送ユニットを制御するように構成されてもよい。
【0042】
より詳細には、各成形・密封アセンブリ19は、
- パッケージ2の形状を少なくとも部分的に画定するように構成された成形シェル(公知のため図示せず)と、
- 少なくとも横方向に圧縮、特に平にするように圧搾し、チューブ4を横方向にシールするように構成されている密封装置20と、
を備えてもよい。
【0043】
さらに、各成形・密封アセンブリ19は、チューブ4を横方向に切断するための切断装置(図示せず)を含んでもよい。
【0044】
好ましくは、各密封装置20は、主シール帯を形成するように構成され、特に、それぞれの切断装置は、主シール帯を横方向に切断するように構成される。さらに好ましくは、各主シール帯は、先行するパッケージ2のそれぞれの第1の横方向シール帯と、後続する包装2のそれぞれの第2の横方向シール帯とを結合する。
【0045】
さらに詳細には、各成形シェルは、パッケージ2の形状を少なくとも部分的に協働して規定するように構成された少なくとも第1ハーフシェル(公知のため図示せず)と第2ハーフシェル(公知のため図示せず)とを備えてもよい。特に、第1ハーフシェルと第2ハーフシェルは、その反対側からチューブ4に接触するように構成されてもよい。
【0046】
より詳細には、各密封装置20は超音波タイプであってもよい。すなわち、密封装置20は、ヒートシールプラスチック材料の層の一部を加熱するのに適した超音波振動を発生するように構成されてもよい。
【0047】
さらに、各密封装置20は、少なくとも、
- 超音波振動を発生させるための、特にヒートシールプラスチック材料の層のそれぞれの部分を加熱/溶融させるためのソノトロード21と、
- ソノトロード21と協働して、チューブ4を圧縮、特に局部的に平らにして圧搾するためのアンビル22と、
を備える。
【0048】
さらに詳細には、各切断装置は、チューブ4を横方向に切断するように、少なくとも1つの可動刃を備えてもよい。
【0049】
さらに、各ソノトロード21は、特に各成形・密封アセンブリ19の第1の動作部を画定する、それぞれの第1のハーフシェルに関連付けられ、各アンビル22は、特に各成形・密封アセンブリ19の第2の動作部を画定する、それぞれの第2のハーフシェルに関連付けられてもよい。
【0050】
さらに、それぞれの切断装置のそれぞれの刃は、それぞれのソノトロード21又はそれぞれのアンビル22、具体的な場合にはそれぞれのアンビル22に関連付けてもよい。換言すれば、各切断装置は、それぞれの第1の動作部又はそれぞれの第2の動作部(具体的な場合はそれぞれの第2の動作部)に関連付けてもよい。
【0051】
さらに、搬送ユニットは、それぞれの第1の動作部を第1の経路に沿って前進させ、それぞれの第2の動作部を第2の経路に沿って前進させるように構成されてもよい。
【0052】
さらに、各第1の動作部及び各第2の動作部は、それぞれ、第1の経路及び第2の経路のそれぞれの動作部に沿って前進するときに、パッケージ2を形成するために互いに協働するように構成されてもよい。
【0053】
図2及び
図3を参照すると、各ソノトロード21は、少なくとも、
- 特に長手方向軸Aに沿って延びるシール面24を有するソノトロードヘッド23と、
- ソノトロードヘッド23に接続され、ソノトロードヘッド23の超音波振動を作動させるように構成された振動制御ユニット25と、
を備える。
【0054】
より詳細には、各シール面24は、チューブ4に接触し、ヒートシールプラスチックの層の部分と作動的な接続を確立するように設計されてもよい。
【0055】
さらに、各シール面24は、第1の部分と、互いにずれて平行に配置された第2の部分とを備えてもよい。
【0056】
さらに、各ソノトロードヘッド23は、特に、それぞれの第1部分とそれぞれの第2部分との間に介在された溝26を含んでもよい。特に、各溝26は、チューブ4を横方向に切断する際に、それぞれの刃の一部を受け入れるように設計されてもよい。
【0057】
図3に戻ると、各振動制御ユニット25は、それぞれのソノトロードヘッド23に結合される超音波振動を発生するように構成された1つ以上の圧電振動子装置30を備えてもよい。図示の具体例では、振動制御ユニット25は、3つの圧電振動子装置30を備えるが、その数はパッケージ2の形式及び/又は封止面の寸法に応じて変更してもよい。すなわち、パッケージ2の形式に依存して、封止面24の延長が大きくなったり短くなったりしてもよい。特に、封止面24が短い場合には、必要な圧電振動子装置30の数は、封止面が大きい場合よりも少なくてもよい。
【0058】
図3を参照すると、各圧電変換器デバイス30は、互いに1つずつ積層された複数の圧電(セラミック)素子31を備えてもよい。より詳細には、各圧電変換器デバイス30は、複数の導電性金属シートを備えてもよく、特に、圧電素子31と共に、圧電素子31と導電性金属シートとが交互に積層されたスタックを形成する。
【0059】
さらに、各密封装置20、特にそれぞれの振動制御ユニット25は、圧電振動子30の超音波振動を作動させ制御するように、圧電振動子30、特に圧電素子31に作動可能に接続された1つ以上の発生器32を備えてもよい。
【0060】
特に、各発生器32は、それぞれの圧電変換器30、特に圧電素子31のそれぞれのスタックに駆動信号を導入するように構成されてもよい。
【0061】
より詳細には、
図4を参照すると、このような駆動信号は交流電圧信号33であってもよい(例えば
図4参照)。特に、このような実施例によれば、圧電変換器30を電気的に並列に配置してもよい。
【0062】
あるいは、圧電振動子30を電気的に直列に配置し、駆動信号を交流電流信号としてもよい。
【0063】
有利には、各密封装置20は、使用時に、1つ又は複数の圧電トランスデューサ装置30の少なくとも1つ、例えばそれぞれの1つ、特に圧電素子31のそれぞれのスタック、の1つ又は複数の時間依存性の電気パラメータ又は電気量を測定するように構成されたセンサ装置34を備える。例えば、電気パラメータ又は電気量は、駆動信号が異なる圧電振動子30ごとに細分化された後、それぞれの圧電振動子30で測定されてもよい。測定は、1つ又は複数又は全ての圧電振動子30に対して行われてもよい。
【0064】
特に、各センサ装置34は、1つ以上の時間依存電気パラメータのリアルタイム測定値を得るように構成されている。
【0065】
時間に依存する電気的なパラメータや量の例として、電流、電圧、電力が挙げられる。
【0066】
より詳細には、各センサ装置34は、1つ又は複数の圧電トランスデューサ装置30、特に圧電素子31のそれぞれのスタックのそれぞれの1つの時間依存電気パラメータを、他の圧電トランスデューサ装置30、特に圧電素子31の他のそれぞれのスタックから独立して選択的に決定するように構成されてもよい。
【0067】
優先的には、各センサ装置34は、1つ又は複数の圧電トランスデューサ装置30のそれぞれの1つ、特に圧電素子31のそれぞれのスタックの1つ又は複数の電気パラメータのそれぞれの時間依存曲線を決定するように構成されてもよい。
【0068】
図4を参照すると、各センサ装置34は、3つの圧電変換器装置30のうちの第1の圧電変換器装置30に関連する第1の時間依存曲線35、3つの圧電変換器装置30のうちの第2の圧電変換器装置30に関連する第2の時間依存曲線36、及び3つの圧電変換器装置30のうちの第3の圧電変換器装置30に関連する第3の時間依存曲線37を決定するように構成されてもよい。
【0069】
さらに、第1の時間依存曲線35、第2の時間依存曲線36及び第3の時間依存曲線37は、電気的パラメータ又は量を示し得る。例えば、図示した具体例によれば、第1、第2及び第3の時間依存曲線35、36、37は、それぞれの圧電変換器デバイス30、特に圧電素子31のそれぞれのスタックに流れるそれぞれの時間依存電流を示す。
【0070】
あるいは、同様の方法で、他の電気的パラメータを決定し、その時間依存曲線を測定してもよい。
【0071】
いくつかの非限定的な実施形態によれば、各センサデバイス34は、各圧電変換器デバイス30、特に圧電素子31のそれぞれのスタックの1つ以上の電気的パラメータについて、それぞれの時間依存性曲線を測定するように構成してもよい。
【0072】
好ましくは、各密封装置20、特に各センサ装置34は、電気パラメータ及び/又は各時間依存曲線を記憶する、特に少なくとも一時的に記憶するように構成されたメモリを備えてもよい。
【0073】
さらに詳細には、各密封装置20は、それぞれのセンサ装置34に直接又は間接的に、例えば無線で動作可能に接続され、時間依存電気パラメータ、特にそれぞれの時間依存曲線を受信し、分析するように構成された分析ユニット38を備えてもよい。
【0074】
より具体的には、各分析ユニット38は以下のような構成を備える:
- 1つ又は複数の時間依存曲線から特性パラメータ又は特徴を決定すること、
- 1つ又は複数の時間依存曲線から特性パラメータ又は特性を推論し、特性パラメータ又は特性を基準パラメータ又は特性と比較すること、及び/又は
- 時間依存曲線の1つ以上を基準曲線と比較すること、及び/又は
- 時間依存曲線のそれぞれの形状を分析すること。
【0075】
特性パラメータ又は特性は、1つ又は複数の時間依存曲線の二乗平均平方根値、周波数、電力、瞬時電力、電流と電圧間の位相シフト、及び/又は散逸電力を備えてもよい。
【0076】
1つ又は複数の実施形態において、ソノトロードは、圧電素子31のスタックのキャパシタンス、等価抵抗、等価インダクタンス及び等価キャパシタンスからなる(等価)電気回路によって表してもよい。すなわち、ソノトロード回路は、上述の等価電気回路を用いて近似してもよい。分析ユニット38は、時間依存曲線の特性パラメータ又は特徴の関数として、圧電素子31のスタックのキャパシタンス、等価抵抗、等価インダクタンス、及び等価キャパシタンスを計算するように構成されてもよい。
【0077】
代替的又は追加的に、各分析ユニット38は、決定された電気パラメータ、特にそれぞれの時間依存曲線から、それぞれの密封装置20の横方向密封プロセスに関する情報、例えば品質情報を決定するように構成してもよい。例えば、各分析ユニット38は、それぞれの横シールプロセスの品質を評価するため、及び/又は、それぞれの主シール帯の様々な部分に作用する圧力を決定するために、そのような情報を使用してもよい。
【0078】
いくつかの非限定的な実施形態によれば、各分析ユニット38は、それぞれのセンサデバイス34によって決定されたそれぞれの電気パラメータ、特にそれぞれの時間依存曲線に依存して、1つ又は複数の圧電変換器デバイス30、特に圧電素子31のそれぞれのスタックのそれぞれの動作状態を選択的に決定するように構成されてもよい。
【0079】
好ましくは、各密封装置20は、それぞれの1つ又は複数の圧電変換器デバイス30、特に圧電素子31のそれぞれのスタックの温度、特に時間に依存する温度プロファイルを決定するように構成された温度検出装置を備えてもよい。
【0080】
有利には、各分析ユニット38は、それぞれのセンサデバイス34によって決定されたそれぞれの電気パラメータ、特にそれぞれの時間依存曲線、及びそれぞれの温度検出装置によって決定されたそれぞれの温度、特にそれぞれの時間依存温度プロファイルに依存して、それぞれの1つ又は複数の圧電変換器デバイス30の動作状態を選択的に決定するように構成されてもよい。
【0081】
優先的には、各圧電変換器デバイス30、特に圧電素子31のそれぞれのスタックの動作状態は、各圧電変換器デバイス30、特に圧電素子31のそれぞれのスタックの経年変化及び/又は健康状態及び/又は残りの寿命に関する情報を備えてもよい。
【0082】
いくつかの非限定的な実施形態によれば、密封装置20及び/又は包装機1の各分析ユニット38及び/又は処理ユニットは、圧電振動子デバイス30のそれぞれの動作状態に基づいて保守活動を計画するように構成され得る。特に、分析ユニット38及び/又は処理ユニットは、圧電変換器デバイス30の残りの寿命、及び/又は経年変化、及び/又は健康の関数として、保守活動を計画するように構成されてもよい。このようにして、圧電振動子デバイス30の使用を最適化することが可能である。
【0083】
優先的には、各分析ユニット38及び/又は処理ユニットは、圧電振動子デバイス30の残りの寿命を(直接的又は間接的に)信号で通知し、ある時間領域内にメンテナンスを実行すべきことを信号で通知するように構成されてもよい。
【0084】
代替的に又は追加的に、各分析ユニット38及び/又は処理ユニットは、それぞれの電気パラメータ、特にそれぞれの時間依存曲線に依存して、1つ又は複数の圧電変換器デバイス30の異常な動作状態の発生の可能性を評価するように構成されてもよい。さらに、各分析ユニット38及び/又は処理ユニットは、例えば、(包装機1の)ヒューマン・マシン・インターフェース上のプロンプト、及び/又は音響メッセージ、及び/又は電子メッセージなどによって、異常な動作状態の危険性について警告するように構成されてもよい。
【0085】
特に
図3を参照すると、各センサデバイス34は、それぞれの圧電トランスデューサ装置30の1つ又は複数の時間依存電気パラメータを測定するために、それぞれが1つのそれぞれの圧電トランスデューサ装置30、特に圧電素子のそれぞれのスタックに関連付けられた1つ又は複数のセンサ素子39を備えてもよい。例えば、各センサデバイス34は、圧電素子のそれぞれの複数のスタックに関連付けられ得る複数のセンサ素子39を備えてもよい。
【0086】
好ましくは、各センサ素子39は、少なくとも1つのホール効果センサ(Hole effect sensor)及び/又は少なくとも1つのシャントセンサ(Shunt sensor)を備えてもよい。
【0087】
いくつかの非限定的な実施形態によれば、センサ装置34は、特に信号増幅及び/又は信号濾過のための部分を含む、1つ又は複数の測定回路を備えてもよい。
【0088】
1つ以上の測定回路は、センサ素子39を備えてもよい、又は、センサ素子39に接続されてもよい。
【0089】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、各センサ装置34は、それぞれのセンサ素子39、特にそれぞれの測定回路を搭載した基板を備えてもよい。
【0090】
いくつかの非限定的な実施形態によれば、各分析ユニット38は、それぞれのセンサ装置34のそれぞれの基板上に配置されてもよい。
【0091】
代替的又は追加的に、各センサデバイス34は、それぞれの電気パラメータ、特に時間依存曲線を転送するために、それぞれの分析ユニット38に動作可能に結合された通信グループを備えてもよい。
【0092】
さらに、各通信グループは、配線及び/又は無線によって、それぞれの分析ユニット38と通信するように構成されてもよい。
【0093】
いくつかの可能な実施形態によれば、各分析ユニット38は、それぞれのセンサ装置34から間隔をあけて配置され、及び/又は、パッケージ形成装置12及び/又は包装機1の中央分析ユニットの一部であってもよく、及び/又は、中央分析ユニットに組み込まれてもよい。
【0094】
図2及び
図3を参照すると、振動制御ユニット25は、内部空間41を有する少なくともハウジングシェル41をさらに備えてもよい。
【0095】
さらに、各振動制御ユニット25は、内部空間41を有する少なくともハウジングシェル41(
図2に示す。透明な表示は説明のためである。)を備えてもよく、特に、ハウジングシェル41は、内部空間41を外部空間から密閉するように、それぞれのソノトロードヘッド23と接触している。
【0096】
好ましくは、各圧電変換器デバイス30及び各センサデバイス34は、それぞれの内部空間41内に配置される、すなわち、それぞれのハウジング40によって囲まれる。特に、各センサ装置34のそれぞれの基板は、それぞれの内部空間41内に配置されてもよい。このような解決策は、コンパクトな構造を可能にする。
【0097】
特に、それぞれの生成機32も、それぞれの内部空間41内に配置されてもよい。
【0098】
より詳細には、各ハウジング40は、主壁42と、主壁42から延びる側壁43と、主壁42に対向する開口部とを備えてもよい。
【0099】
さらに、各振動制御ユニット25は、それぞれの接触面に沿ってそれぞれのソノトロードヘッド23に接触する結合部44を備えてもよい。さらに、各圧電振動子装置30は、発生した超音波振動をそれぞれのソノトロードヘッド23に伝達できるように、それぞれの結合部分44のそれぞれの座部45(特に
図2参照)内に配置され、結合部分44と接触してもよい。
【0100】
特に、各ハウジング40のそれぞれの開口部は、それぞれのカップリング部44を内部空間41に導入できるように設計されてもよい。
【0101】
さらに、各センサ装置34は、それぞれの結合部44と主壁42との間に介在されるそれぞれの内部空間41の一部内に配置されてもよい。例えば、各基板をそれぞれの主壁42に取り付けてもよい。
【0102】
使用時、包装機1は注ぎ込み可能な製品を充填したパッケージ2を製造する。
【0103】
より詳細には、搬送装置7は、ウェブ3をウェブ前進経路Pに沿って成形ステーション8まで前進させる。チューブ成形・密封装置10は、前進するウェブ3からチューブ4を成形し、チューブ4を縦方向にシールする。さらに、充填装置11がチューブ4に注ぎ込み可能な製品を充填し、パッケージ成形装置12がチューブ4を成形し、横方向にシールし、横方向に切断してパッケージ2を得る。
【0104】
さらに詳細には、パッケージ成形ユニット12の作動中、成形・密封アセンブリ19は、それぞれの充填済みパッケージ2を得るために、チューブ4を成形し、横方向にシールし、特に横方向に切断する。
【0105】
これにより、成形はそれぞれの成形シェルによって、特にそれぞれの第1のハーフシェルと第2のハーフシェルが互いに協働することによって行われる。
【0106】
さらに、横方向のシールは、それぞれの密封装置20によって行われる。
【0107】
さらに、横方向の切断は、それぞれの切断装置によって行われる。
【0108】
より詳細には、各密封装置20の動作は、少なくとも、
- それぞれのアンビル22とそれぞれのソノトロード21の協働により、チューブ4を圧縮する、特に平らにして圧搾する、ステップと、
- ソノトロード21により超音波振動を発生させ、ヒートシール樹脂層の一部を加熱するステップと、
を備える。
【0109】
さらに詳細には、各密封装置20の動作は、さらに、
a) 振動制御ユニット25、特にそれぞれの発生器32、それぞれの圧電振動子30の動作操作により、それぞれのソノトロードヘッド23の超音波振動を励起するステップと、
b) 1つ又は複数の圧電トランスデューサデバイス30、特に圧電素子31のそれぞれのスタックの少なくとも1つ、例えばそれぞれの圧電トランスデューサデバイス30の、1つ又は複数の時間依存電気パラメータを測定するステップと、
を備える。
【0110】
より詳細には、各ステップb)の間、それぞれの密封装置34は、それぞれの時間依存電気パラメータ、特にそれぞれの時間依存曲線を測定してもよい。
【0111】
優先的には、各密封装置20の動作は、特にそれぞれの温度検知によって、1つ以上の圧電変換器30の温度を測定するステップc)を備えてもよい。
【0112】
好ましい非限定的実施形態によれば、各密封装置20の動作は、特にそれぞれの分析ユニット38によって、電気的パラメータ、特に時間依存性曲線を分析するステップd)を備えてもよい。
【0113】
特に、ステップd)の間、各分析ユニット38は、
- 1つ又は複数の時間依存曲線から1つ又は複数の特性パラメータを決定すること、及び/又は、
- 1つ又は複数の時間依存曲線から1つ又は複数の特性パラメータを推定し、その特性パラメータを基準パラメータと比較すること、
- 時間依存曲線の1つ又は複数の特性パラメータの関数として、圧電素子31のスタックのキャパシタンス、等価抵抗、等価インダクタンス、及びソノトロードを表す(等価)電気回路(電気回路)の等価キャパシタンスを計算すること、及び/又は、
- 時間依存曲線の1つ以上を基準曲線と比較すること、
- 時間依存曲線のそれぞれの形状を分析すること、
- 各密封装置20の横方向シール工程に関する情報、例えば品質情報を決定すること、及び/又は、
- 1つ又は複数の圧電変換器デバイス30の動作状態を決定すること、
を備えてもよい。
【0114】
追加的又は代替的に、ステップd)の間に、1つ又は複数の圧電変換器デバイス30の残りの寿命、及び/又は経年劣化、及び/又は健康状態、及び/又は異常な動作状態を決定してもよい。
【0115】
いくつかの可能な非限定的実施形態によれば,ステップd)の間,1つ又は複数の圧電トランスデューサ装置30の温度を考慮してもよい。
【0116】
さらに、各密封装置20の動作は、移送するステップをさらに含んでもよく、このステップの間、ステップb)からの測定結果、特にステップc)からの測定結果も、分析ユニット38及び/又は処理ユニットに移送してもよい。
【0117】
さらに、各密封装置20の動作は、計画を立てるステップをさらに含んでもよく、このステップでは、1つ又は複数の圧電変換器30の動作状態に基づいてメンテナンスが計画される。特に、このようにして、メンテナンスは、それぞれの1つ又は複数の圧電変換器30の有効残存寿命及び/又は経年劣化及び/又は健康状態に基づいて計画してもよい。
【0118】
さらに、各密封装置20の作動は、警告のステップを含んでもよく、その間に、例えば、ヒューマン・マシン・インターフェース上のプロンプト、及び/又は音響メッセージ、及び/又は同様の電子メッセージによって、異常な作動状態の危険性を知らせてもよい。
【0119】
密封装置20及び/又は包装機1及び/又は本発明による方法の利点は、前述の説明から明らかであろう。
【0120】
特に、センサ装置34を有する各密封装置20により、圧電トランスデューサ装置30の電気的パラメータをモニターすることで、それぞれのソノトロード21をリアルタイムでモニターすることが可能である。
【0121】
さらなる利点は、圧電変換器30から直接フィードバックを得て、密封プロセスを監視できることである。
【0122】
もう一つの利点は、センサ装置34を経済的に実現できる点にある。
【0123】
さらに他の利点として、センサ装置34がコンディショニング・モニタリングと予知保全を可能にすることが挙げられる。
【0124】
さらに、センサ装置34からのデータによってプロセス制御が可能になるという利点もある。
【0125】
しかしながら、添付の特許請求の範囲に定義される保護範囲から逸脱することなく、本明細書に記載されるような密封装置20及び/又は包装機1及び/又は方法に変更を加えてもよい。
【国際調査報告】