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  • 特表-バルブのための精密開閉機構 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】バルブのための精密開閉機構
(51)【国際特許分類】
   H02P 29/024 20160101AFI20241024BHJP
【FI】
H02P29/024
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529146
(86)(22)【出願日】2021-11-19
(85)【翻訳文提出日】2024-06-12
(86)【国際出願番号】 ES2021070837
(87)【国際公開番号】W WO2022223854
(87)【国際公開日】2022-10-27
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524181849
【氏名又は名称】チャベス ガルシア,ホルディ
(71)【出願人】
【識別番号】524181850
【氏名又は名称】チャベス ガルシア,フアン ミゲル
(74)【代理人】
【識別番号】110003487
【氏名又は名称】弁理士法人東海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャベス ガルシア,ホルディ
(72)【発明者】
【氏名】チャベス ガルシア,フアン ミゲル
【テーマコード(参考)】
5H501
【Fターム(参考)】
5H501CC06
5H501DD01
5H501EE08
5H501HA04
5H501LL01
5H501LL22
5H501LL32
5H501MM02
5H501MM04
5H501MM09
(57)【要約】
開閉機構が、以下を備える:
-電源(1)
-回転方向設定器(2)
-回転方向設定器(2)に接続される制御ユニット(3)、
-接続のうちの1つが、制御ユニット(3)からモータ(5)に、モータ回転速度から推測された過トルクに起因してシャットダウンが発生したときに送信される信号であるBREAK命令を送信する、制御ユニットに接続されるバルブアクチュエータモータ(5)。
本開閉機構は、プラグの摩耗によって制限されず、消費された電流の測定値を使用する必要がなく、モータ回転速度の測定値に基づいてトルクレベルを規定し、回転速度は、事前に規定した公称トルクに対応する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブのための精密開閉機構であって、
-商用電源(6)から電力供給され、他のモジュールに電力供給するために24V ACの電圧を生成する役割を担う、電源(1)。
-電力接続(1.2)によって前記電源(1)から電力を受電する回転方向設定器(2)。前記回転方向設定器(2)が、入力電力相に接続される開閉スイッチ(7)を入口に有する、回転方向設定器(2)。
-電力接続(1.1)によって前記電源(1)から電力を受電し、前記回転方向設定器(2)に接続される、制御ユニット(3)。前記制御ユニットが、構成可能であり、前記モータ(5)からの命令の送受信の役割を担い、ならびにその適切な機能を保証する。
-バルブアクチュエータモータ(5)であって、具体的には、
o2つの一次電力接続(3.1)
oオン-オフ制御ユニットから前記モータ(5)に命令を送信するための第3の接続(3.2)
o前記制御ユニット(3)から前記モータ(5)に開閉命令を送信するための第4の接続(3.3)
o前記モータ(5)の回転回転を前記制御ユニット(3)に送信するための第5の接続(3.4)
o前記制御ユニット(3)から前記モータ(5)に、モータ回転速度から推測された過トルクに起因してシャットダウンが発生したときに送信される信号であるBREAK命令を送信するための第6の接続(3.5)
によって、前記制御ユニット(3)に接続される、バルブアクチュエータモータ(5)、
-前記モータ(5)のシャフトに機械的に接続される機械式減速機(4)
を備える、バルブのための精密開閉機構。
【請求項2】
前記制御ユニット(3)が、3つの接続(2.1)によって前記回転方向設定器(2)に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のバルブのための精密開閉機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、発明の名称によって規定するように、異なる流体の供給を制御するバルブのための精密開閉機構であり、その特定の特徴は、精密な開閉が、モータ回転速度の測定に基づいて実行され、消費された電流に基づいて実行されないという事実である。
【0002】
本発明は、その特定の設計及び構成と、バルブ閉鎖シートがそのリミットスイッチに到達したか否かを識別するための信号としてモータ回転速度の測定値を使用するという事実と、によって特徴付けられる。
【0003】
したがって、本発明は、一方ではバルブ開閉制御機構の分野に該当し、他方ではバルブアクチュエータ保護の分野に該当する。
【背景技術】
【0004】
バルブは、流体の流れを許可、防止、または制御するために循環経路を開閉し得る可動デバイスである。
【0005】
プラグが開閉するか否かにかかわらず、意図した目的を達成する方法で位置決めされることを保証するために、バルブを開閉するときに正確に進めることが極めて重要である。
【0006】
これまで、様々な開閉制御システムが存在している。最初に、ストロークリミッタがある。これは、バルブ閉鎖アクチュエータと組み合わせて取り付けられ、アクチュエータがリミットスイッチに到達し、その結果、プラグを開閉するために進んだと考えられるため、アクチュエータをシャットダウンすべきときを決定し得るデバイスである。
【0007】
開閉を制御し、したがってプラグの動きを制限するこれらのシステムは、アクチュエータの摩耗による変化、またはシートの幾何学的変化を、リミットスイッチが捉えないという欠点がある。言い換えれば、リミットスイッチが、プラグの起こり得る変化に敏感ではないので、プラグは、摩耗またはその後の構造的変化を含むその状態に関係なく、常に同じ場所で閉じる。これは、経時的にプラグが摩耗し、適切に閉じるために多くの回転を必要とする可能性があることを意味し、これは、リミットスイッチの位置を変更する必要があるので、困難である。
【0008】
バルブアクチュエータモータのための電子トルクリミッタの使用に基づく他のバルブ開閉制御システムがある。
【0009】
電子トルクリミッタは、機械的な過大応力によって引き起こされる可能性のある故障を防止するために、電気制御盤に組み込まれる構成要素である。
【0010】
トルクリミッタの機能は、電気モータによって消費された公称電流を常に監視し、予め規定した値を超えた場合、モータを自動的に切断することである。
【0011】
特定の電流を超えると、モータによって消費された公称電流が予め規定した値を超えるため、トルクリミッタが作動することになる。したがって、モータは、問題または更なる損傷を防止するために電気的に切断されることになる。トルクリミッタはまた、起動を再開する前に問題を解決し得るように、信号で警告することもできる。
【0012】
これまで使用されてきたトルク保護システムは意図された目的を達成するが、それらは複雑であり、常に電流の測定を必要とする。更に、それらは実施可能な範囲では正確ではなく、保護が、期待されているほど効果的ではないことを表す変動または変化を起こしやすい。
【0013】
したがって、本発明の目的は、プラグの摩耗またはバルブ形状の変化によって制限されず、必要な精度レベルを満たす開閉機構の開発を通じて、バルブアクチュエータ制御方法、特にバルブプラグの移動の上述の欠点を克服することである。このようにして、以下に記載するような精密なバルブ開閉機構を開発し、その本質的な要素を請求項1に記載している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の主題の本質的な要素は、独立請求項に記載している。次いで、異なる実施形態を、従属請求項に記載している。
【0015】
本発明の主題は、バルブのための精密開閉機構であり、それは、以下を備える:
-24V ACを供給する商用電源から電力供給され、バルブアクチュエータモータと機構の他のモジュールとの両方に電力を供給する、電源。
-電源から電力供給される回転方向設定器であって、開閉スイッチを入口に有し、制御ユニットに出口で接続される、回転方向設定器。
-電源から電力供給される制御ユニットは、回転方向設定器から信号を受信する。この制御ユニットは、構成可能であり、バルブアクチュエータモータからの命令を送受信し、システムの適切な機能を保証する役割を担う。したがって、モータ自体及び機械式減速機に接続される。
-機械式減速機は、モータ出口に配置される。
【0016】
制御ユニットとバルブアクチュエータモータとの間の接続は、以下を備える:
-2つの電力接続
-オン-オフ接続
-開閉接続
-モータが回転している速度を制御ユニットにモータが通知するための接続
-制御ユニットが、モータ回転速度から推測された過トルクに起因してシャットダウンが発生したことをモータに通知するための接続
【0017】
制御ユニットは、回転方向情報を受信してモータに送信するとともに、モータの起動を送信する。モータは、機械式モジュールに含まれるリミットスイッチによって示される位置で停止することになる。
【0018】
モータ回転速度から推測された過トルクに起因してシャットダウンが発生すると、制御ユニットは、オン信号を遮断し、BREAK命令を送信する。
【0019】
この機構により、消費された電流の測定を使用する必要なしにバルブアクチュエータモータにおけるトルク保護が可能になり、モータが速度を制御するために既に所定の位置にあるシステムを使用し、モータ回転速度の測定に基づいてトルクレベルを規定する。したがって、公称トルクに対応する回転速度は、過トルクがあるときに回転速度が減少するように事前に規定されている。これにより、過トルクがあると推測することができ、したがって、配線を必要としないため、効果的で、単純で、経済性の高いモータのためのトルク保護が実現可能である。
【0020】
別段の指示がない限り、この報告で使用されるすべての技術的及び科学的要素は、本発明が属する技術の典型的な当業者が通常理解するであろう意味を有する。本発明の実装形態では、報告書に記載しているものと類似または同等の手順及び材料を使用し得る。
【0021】
明細書及び特許請求の範囲を通して、世界「含む(comprises)」及びその変形は、他の技術的特徴、追加、構成要素またはステップを排除することを意図しない。当業者にとって、本発明の他の目的、利点及び特徴は、部分的には説明から、部分的には本発明の実装形態から推測され得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
提供した説明を補足し、本発明の特徴の好適な理解を可能にするために、実際の実施形態の好ましい例によれば、説明の不可欠な部分として添付したものは、例示のみを目的として、以下に表す図のセットである。
【0023】
図1】バルブのための精密開閉機構の一部を形成するモジュールの接続の一般的な概要の図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付の図面に基づいて、提案した発明の好ましい実施形態を以下に説明する。
【0025】
図1において、バルブのための精密開閉機構は、以下を備えることが分かる:-商用電源(6)から電力供給され、他のモジュールに電力供給するために24V ACの電圧を生成する役割を担う、電源(1)。
【0026】
-電力接続(1.2)によって電源(1)から電力を受電する回転方向設定器(2)。回転方向設定器(2)は、入力電力相に接続される開閉スイッチ(7)を入口に有する
-電力接続(1.1)によって電源(1)から電力を受電し、3つの接続(2.1)によって回転方向設定器(2)に接続される制御ユニット(3)。制御ユニットは、構成可能であり、モータからの命令を送受信し、ならびにその適切な機能を保証する役割を担う。
【0027】
-アクチュエータモータ(5)であって、具体的には、
o2つの一次電力接続(3.1)
oオン-オフ制御ユニットからモータ(5)に命令を送信するための第3の接続(3.2)
o制御ユニット(3)からモータ(5)に開閉命令を送信するための第4の接続(3.3)
oモータ(5)の回転回転を制御ユニットに送信するための第5の接続(3.4)
o制御ユニット(3)からモータ(5)に、モータ回転速度値から推測された過トルクに起因してシャットダウンが発生したときに送信される信号であるBREAK命令を送信するための第6の接続(3.5)
によって、制御ユニットに接続される、アクチュエータモータ(5)
-モータシャフト(5)に機械的に接続される機械式減速機(4)。
【0028】
本発明の性質、ならびに本発明が実施される方法を十分に説明してきたが、本発明の本質的な要素は、実施例で与えられたものとは異なる詳細を有する他の実施形態で実施されてもよく、その一方で、保護は求められる範囲内にあり、ただし、それらがその基本原理を変化、変更、または修正しないことを条件とする。
図1
【国際調査報告】