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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】調整可能な自転車
(51)【国際特許分類】
   B62M 23/02 20100101AFI20241024BHJP
   B62M 3/00 20060101ALI20241024BHJP
   B62J 1/00 20060101ALI20241024BHJP
   B62K 21/16 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
B62M23/02 150
B62M3/00 A
B62J1/00 C
B62K21/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529501
(86)(22)【出願日】2022-11-15
(85)【翻訳文提出日】2024-07-04
(86)【国際出願番号】 IS2022050008
(87)【国際公開番号】W WO2023084546
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】050349
(32)【優先日】2021-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IS
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524184747
【氏名又は名称】バイクソン イーエイチエフ
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】マティアッソン アスゲイル
【テーマコード(参考)】
3D013
【Fターム(参考)】
3D013CA02
3D013CE01
3D013CF02
3D013CF33
(57)【要約】
本発明は、サイクリストに適合されるよう設計された電動自転車に関し、ハンドル、サドル、ペダルの位置を含む、自転車の構成要素の1又は2以上の位置が調整可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動自転車であって、
ペダルユニットと、
発電機と、
モータと、
バッテリと
を備え、
前記ペダルユニットは、電気を前記バッテリに充電するために前記発電機に結合され、前記自転車は、ペダルユニット調整機構(10)をさらに備え、前記ペダルユニットは、前記ペダルユニットの長手方向位置を変更するために、前記ペダルユニット調整機構(10)によってフレーム上に又は前記フレーム内に移動可能に配置されている、電動自転車。
【請求項2】
前記ペダルユニット調整機構(10)は、前記フレームの細長いスリットと、前記フレーム(1)の前部と後部との間で、スリット内でペダルユニット(9)を前後に摺動させる手段とを備える、請求項1に記載の電動自転車。
【請求項3】
前記ペダルユニット調整機構(10)は、前記フレーム(1)の外部上で前記ペダルユニットの長手方向位置を変更する手段を備える、請求項1に記載の電動自転車。
【請求項4】
前記自転車は、フレーム内にステアリングロッド(5)の角度を変更するための角度調整ジョイント(6)をさらに備える、請求項1に記載の電動自転車。
【請求項5】
前記ステアリングロッド(5)の長さを調整するステアリングロッド調整機構(7)をさらに備える、請求項1に記載の電動自転車。
【請求項6】
前記自転車は、前記サドルの地面からの高さを変更するサドルロッド調整機構(15)をさらに備える、請求項1に記載の電動自転車。
【請求項7】
前記自転車は、前記サドルロッド(14)の上部上でのサドルのシーソー調整のためのサドル調整ジョイント(17)をさらに備える、請求項1に記載の電動自転車。
【請求項8】
前記自転車は、前記フレーム上でのシートチューブの角度を変更するサドルロッド取り付けジョイント(18)をさらに備える、請求項1に記載の電動自転車。
【請求項9】
前記自転車は、背もたれ取り付けジョイント(19)をさらに備える、請求項1に記載の電動自転車。
【請求項10】
前記自転車は、前記サドルの長手方向位置を調整する機構(21)をさらに備える、請求項1に記載の電動自転車。
【請求項11】
前記電動自転車は、以下の調整機構、すなわち、
-ペダルユニット調整機構(10)、
-角度調整ジョイント(6)、
-ステアリングロッド調整機構(7)、
-サドルロッド調整機構(15)、
-サドル調整ジョイント(17)、
-サドルロッド取り付けジョイント(18)、
-背もたれ調整ジョイント(19)、
-前記サドルの長手方向位置を調整する機構(21)、
のうちの1又は2以上を備え、
前記1又は2以上の調整機構の各々は、ハンドルバー、前記サドル、及び前記ペダルユニットの1又は2以上の位置を、サイクリングの1又は2以上の瞬間に関して決定する、請求項1から10に記載の電動自転車。
【請求項12】
前記1又は2以上の調整機構は、電動調整機構を備える、請求項11に記載の電動自転車。
【請求項13】
電動自転車を動作させるシステムであって、
ペダルユニットと、
発電機と、
モータと、
バッテリと、
を備え、
前記ペダルユニットは、電気を前記バッテリに充電するために前記発電機に結合され、前記自転車は、ペダルユニット調整機構(10)をさらに備え、前記ペダルユニットは、前記ペダルユニットの長手方向位置を変更するために、前記ペダルユニット調整機構(10)によって前記フレーム上に又は前記フレーム内に移動可能に配置され、
前記電動自転車は、1又は2以上のハンドルバー調整機構と、1又は2以上のサドル調整機構をさらに備え、ハンドルバー、前記サドル、及び前記ペダルユニットのうちの1又は2以上の位置は、サイクリング前及び/又はサイクリング中に調整することができる、システム。
【請求項14】
前記1又は2以上の調整機構は、ハンドルバーの又はフレーム上のレバーによってサイクリストによって制御される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記1つ又は2以上の調整機構は、1又は2以上の自転車部品の位置を決定するために、機械的及び/又は電子的手段によって制御される、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記システムは、制御ユニットを備え、コンピューティングデバイス上のアプリケーション(APP)によって、又は、前記ハンドルバーの又は前記フレーム上のレバーによってサイクリストによって操作される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記制御ユニットは、1又は2以上のユーザのためのハンドルバー、前記サドル、及び前記ペダルユニットの位置を決定するために、2以上の設定セットをメモリに格納させるようにプログラムすることができる、請求項15に記載の電動自転車。
【請求項18】
前記制御ユニットは、サイクリングの1又は2以上の瞬間に関するハンドルバー、前記サドル、及び前記ペダルユニットの記位置を決定するために、2以上の設定セットをメモリに格納させるようにプログラムすることができる、請求項15に記載の電動自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の位置で動作するように調整することができる電動自転車に関する。
【背景技術】
【0002】
自転車は、長い間、私たちの連絡システムの一部であった。その起源は、19世紀半ばまで遡ることができ、現在では約1兆台の自転車が存在すると推定され、これは、伝統的な自動車よりもはるかに多い。近年、自転車の人気は、野外活動用としても環境に優しい交通手段としても急上昇している。自転車の大半は伝統的な二輪車であり、サイクリストは自転車のシート(サドル)に座り、両足でペダルを踏み込み、チェーンを回して後輪を回転させる。ペダルのアームは、一定の大きさであり、車輪を推進するのに必要なトルクは、ペダルが駆動される踏力で得られる。大半の現代の車輪は、ギアを備えており、負荷は、可変ギア比で変更することができる。
【0003】
近年、電動自転車が開発され、非常に人気となっている。これらの自転車は、チェーン及びペダルを有する伝統的な自転車であるが、後輪の回転を補助する電気動モータ及びバッテリも備えている。モータの補助は、自転車に乗る人が調整でき、自転車に乗る人は、サイクリングのいかなる時でも補助量を選択できるようになっている。
【0004】
伝統的な自転車の構造及び設計は、大部分が成功しており、健康な人の大半は、自転車が要求する姿勢に容易に適応することができ、彼らはバランスを保ちながら自転車を進ませることができるようになっている。一方で、野外活動に及び移動手段として自転車を利用するのが難しいと感じる大きなグループがあり、その理由は、このグループは運ぶのが難しい荷物を必要とするからである。主として背中を痛めている人の大きなグループ並びに発車時又は停車時にバランスを取るのが難しい高齢者が存在する。研究によれば、この年齢層ではこのような状況で自転車事故が最も多く発生している背中や膝を負傷している人にとっては、自転車の柔軟性のなさが問題であり、自転車を前方に進ませるために、サイクリストは同じ姿勢で固定され、背中と膝に異常な負担がかかる。高齢のサイクリストにとって、バランスは主な問題であり、その理由は、自転車を進ませるには、発車時に両足を地面から離してペダルの上に移動させる必要があり、これには高齢者が失い始めている多くの運動能力を必要とするからである。自転車を停車させる場合も同じことが言え、サイクリストはサドルから降りて足を地面につける必要があり、これは難しい場合があります。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、より多くの人々が移動、運動、レジャーに自転車を利用することを可能するために、このようなグループに対応して、自転車を再設計し、現在の自転車の欠点を解消するよう適合させることが重要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、調整可能な自転車に関し、自転車の1又は2以上の構成要素の位置は、サイクリストに関連するハンドルバー、サドル、及びペダルユニットの位置を変更するために調整可能である。本発明の自転車は、サイクリングの様々な瞬間に基づいて、サイクリング前、サイクリング中、及びサイクリング後に、ハンドルバー、サドル、及びペダルユニットの位置を変更する1又は2以上の調整機構を備えることができる。調整機構は、サイクリストによって手動で制御することができる、又は、コンピューティングデバイス、及び、スマートフォン上のアプリなど、ソフトウェアによって操作されるようにプログラムすることができる。
【0007】
本明細書では電動乗り物が提示され、サイクリストに適合するように設計された自転車が提供され、ハンドルバー、サドル、及びペダルユニットの位置を含む、自転車の構成要素のうちの1又は2以上の位置は調整可能である。これは、年齢及び/又は障害などに起因して、従来の自転車の操縦に何らかの問題を有する人々にとって好都合であろう。本発明は、サイクリストにとって柔軟性が高い電動自転車を提供するので、サイクリストが自転車に適合する必要がなく、自転車をサイクリスト自身に適合させることができる。本発明の自転車は、サイクリストが自転車のペダルの位置を変え、それによってペダルに対するサイクリストの迎え角及び位置を変えることを可能にする。このように、サイクリストは、身体にかかる負担を変えるために、まっすぐ座った場合に脚が身体に対して垂直の角度に近いか又は脚がシートに対して最大120°の角度にあるかを選択することができる。さらに、サイクリングの様々な時点でのシート及びハンドルの位置に関する高い柔軟性が望ましい。
【0008】
本発明は、電動自転車を提供し、自転車の駆動装置の間、すなわち、従来の自転車のペダルと後輪に接続されたチェーンとの間の接続が切り離され、後輪用の駆動力は、チェーン及びはめ歯歯車の代わりにモータ及び発電機によって供給される。動力伝達は、ペダルのハブの発電機によって準備され、ペダルを回転させることによって機械的動力の代わりに電気を生成する。さらに、本発明の自転車は、バッテリと、後輪を回転させるために後輪のハブに電気モータとを備える。ペダルを回転させることによって、電気は、バッテリに充電され、その電気は、後輪に取り付けられた電気モータに電力を供給するために使用される。また、本発明の自転車は、サイクリング前にバッテリを充電する充電器を設けることができるが、発電機は、サイクリング中にバッテリの充電を行う。このように、自転車のフレームに特別に作られたレーン(lane)内でペダルを前後に移動させることができ、このようにして、この自転車は、サイクリストにとってより柔軟性が高い。
【0009】
一部の実施形態において、サドルの位置は、自転車を停車させるために減速されると自動的に又は手動で下げられ、発車時にサドルの位置は低い位置に保たれるが、その後、一定の速度に到達すると、サドルが上げられ、バランスを保持するのがより容易になる。同様に、サイクリングの様々な段階でのサイクリストに対するハンドルバーの位置も同様である。さらに、ペダルの位置は、様々な段階でサイクリストにより適した迎え角をもたらすために、サイクリングの様々な段階で自動的に又は手動で変更することもできる。
【0010】
一部の実施形態において、電動自転車の調整可能な構成要素は、ステアリングロッド、ハンドルバー、ペダル、サドル、サドルロッド、及び背もたれなどの構成要素の位置を決定する調整機構によって、サイクリングの1又は2以上の段階で所望の位置に配置される。これらの調整機構は、携帯電話のAPP又はハンドルバーの又はフレーム上のレバー/シフターなどの、制御ユニット又は制御機構を使用して調整又は調節することができる、電気式ジョイント又は油圧式ジョイント、ロック、及び調整可能なバーを備えることができる。
【0011】
一部の実施形態において、本発明の電動自転車は、限定されるものではないが、加速度計、速度センサ、ペダルの位置及びペダルの回転速度を決定するセンサ、傾斜センサ、ジャイロコンパスなどの、センサ又は測定デバイスを備える。
【0012】
一部の実施形態において、本発明の自転車のフレームは、設計と予想される使用に基づいて、横方向又は斜め方向である。
【0013】
本発明の目的は、従来技術の上述の欠点を解消及び/又は改善することであり、改良された及び/又は代替的な及び/又は追加的な電動自転車を提供することである。本発明の好ましい目的の1つは、チェーン及びはめ歯歯車の代わりに、ペダルに関連付けられているバッテリを充電する発電機を有する電動自転車を容易にする装置を提供することである。さらに、本発明の好ましい目的は、フレーム上のペダルの調整可能な位置、前後に対する並びに地面からの高さに対するサドルの調整可能な位置、及び、ステアの調整可能な位置を可能にすることである。本発明の別の好ましい目的は、ペダル、ステア、サドルの位置はサイクリング中に及び様々なユーザの個人設定を設定するために変更することができる自転車を提供することであり、本発明の別の好ましい目的は、ペダル、ステア、サドルの位置を、制御装置、随意的にコンピューティングデバイス又は携帯電話のAPPを使用して調整することができる自転車を提供することである。
【0014】
本発明の基本的な目的(複数可)は、独立請求項に定義された特徴によって特に解決される。従属請求項は、本発明の好ましい実施形態に関する。さらなる付加的及び/又は代替的な態様については後述する。
【0015】
本発明の目的は、電動自転車を提供することであり、ペダルユニットは、電気をバッテリに充電するために発電機に結合され、ペダルユニットは、ペダルユニットの長手方向位置を変更できるためにフレーム上に移動可能に配置されている。
【0016】
本発明の他の目的は、フレーム、前輪、前輪フォーク、後輪、ハンドルバーを有するステアリングロッド、サドル、ペダルユニット、発電機、及びバッテリを備える電動自転車を提供することであり、ペダルユニットは、発電機に結合され、ペダルユニットは、ペダルユニットの長手方向位置を変更するためにフレーム上に移動可能に配置されている。
【0017】
本発明の別の目的は、i)1又は2以上のペダルユニット調整機構、ii)1又は2以上のハンドルバー調整機構、及びiii)1又は2以上のサドル調整機構を備える電動自転車を操作するシステムを提供することであり、ハンドルバー、サドル、及びペダルユニットのうちの1又は2以上位置は、サイクリング前及び/又はサイクリング中に調整することができる。
【0018】
本発明の別の目的は、自転車は、フレーム、前輪、前輪フォーク、後輪、ステアリングロッド、ハンドルバー、サドル、ペダルユニット、発電機、モータ、及びバッテリを備る電動自転車を操作するシステムを提供することであり、電動自転車は、i)1又は2以上の電動式ペダルユニット調整機構、ii)1又は2以上の電動式ハンドルバー調整機構、iii)1又は2以上の電動式サドル調整機構をさらに備え、ハンドルバー、サドル、及びペダルユニットのうちの1又は2以上の位置は、サイクリング開始後に調整することができる。
【0019】
本発明の別の目的は、フレーム、前輪、前輪フォーク、後輪、ステアリングロッド、ハンドルバー、サドルフレーム、クランクセットとチェーンとチェーンリングとを備えるペダルユニット、発電機、モータ、及びバッテリを備える自転車を提供することであり、モータは、後輪の回転を補助することができ、ペダルユニットは、バッテリを充電するために発電機に結合されている。
【0020】
本発明の目的は、フレーム、前輪、前輪フォーク、後輪、ステアリングロッド、サドルと、ペダルユニット、発電機、及びバッテリを備える電動自転車を提供することであり、ペダルは、発電機に結合されており、ペダルユニットは、ペダルユニットのフレーム上の位置を決定するためにフレームに調整可能に配置されている。
【0021】
本発明の別の目的は、電動自転車を操作するシステムを提供することであり、調整ジョイント、ステアリングロッド調整機構、ペダル調整機構、サドルロッド調整機構、サドル調整ジョイント、サドルロッド取り付けジョイント、及び背もたれ取り付けジョイントのうちの1又は2以上は、サドル及び/又はハンドルバー及び/又はペダルの手動、機械的、又は電子的調整のための調整機構をさらに備え、電動自転車は、個別的に又は組み合わされる、サドル、ステアリングロッド、及びペダルに関する調整機構の機械的及び/又は電気的操作のための装置/機構をさらに備える。
【0022】
本文脈において、用語「自転車(bike)」、「自転車(bicycle)」、及び電動「自転車」は、従来の自転車、ハイブリッド自転車、及び電動自転車に関する。本発明による電動自転車は、乗り物のライディング(riding)に動力を供給するためにその後輪に結合された電気モータを有する電気乗り物を構成することができる。
【0023】
本文脈において、用語「自転車に乗る人(biker)」、「サイクリスト」、及び「オペレータ」は全て本発明の乗り物にライディングする人に関する。
【0024】
本発明の一実施形態において、自転車は、従来の自転車又は電動自転車又はハイブリッド自転車であり、モータは、サイクリストを補助することができるが、自転車は、クランク、ペダル、チェーン、チェーンホイールを備えるペダルユニットのペダルを押すことによって機械的に駆動される。
【0025】
本発明の一実施形態において、自転車は、フレーム、前輪、前輪フォーク、後輪、ステアリングロッド、ハンドルバー、サドル、及びペダルユニットを備える。
【0026】
本発明の一実施形態において、自転車は、発電機、モータ、及びバッテリをさらに備える。
【0027】
本発明の一実施形態において、ステアリングロッドは、ハンドルバーをさらに備える。
【0028】
本発明の一実施形態において、ステアリングロッドは、サイクリストに関するハンドルバーの位置を決定するために調整ジョイントに結合される。
【0029】
本発明の一実施形態において、調整ジョイントは、ステアリングロッドの位置の手動、機械的又は電子的調整のための制御機構をさらに備える。
【0030】
本発明の一実施形態において、ステアリングロッドは、ステアリングロッドの長さを調整するステアリングロッド調整機構をさらに備える。
【0031】
本発明の一実施形態において、ステアリングロッド及びハンドルバーは、一体に形成されている。
【0032】
本発明の一実施形態において、ハンドルバーは、ステムを介してステアリングロッドに結合されている。
【0033】
本発明の一実施形態において、自転車は、ステアリングロッドの角度を変更し、それによってサイクリストに関するハンドルバーのアライメントを変更するために、フレームの角度調整ジョイントをさらに備える。
【0034】
本発明の一実施形態において、自転車は、ペダルユニットの位置を調整するペダルユニット調整機構を備える。
【0035】
本発明の一実施形態において、ペダルユニット調整機構は、電動自転車のフレームに配置されている。
【0036】
本発明の一実施形態において、ペダルユニット調整機構は、フレームの前部と後部との間でペダルを摺動させための、フレームの細長いスリットである。
【0037】
本発明の一実施形態において、ペダルユニットは、ペダルユニットの長手方向位置を変更するために、フレーム上に移動可能に配置されている。
【0038】
本発明の一実施形態において、ペダルユニット調整機構は、フレームの外部上に配置されている。
【0039】
本発明の一実施形態において、ペダルユニット調整機構は、フレームの外部上のペダルユニットの長手方向位置を変更する手段を備える。
【0040】
本発明の一実施形態において、ペダルユニット調整機構は、ペダルユニットの手動、機械的、又は電子的調整を可能にする。
【0041】
本発明の一実施形態において、サドルは、サドルロッドを用いてフレーム上に取り付けられている。
【0042】
本発明の実施形態において、サドルの位置は、フレームの上下方向における又はシートパイプの方向に対するサドルの調整を可能にするサドルロッド調整機構を用いて調整される。
【0043】
本発明の一実施形態において、サドルの位置は、サドルロッドの頂部に対するサドルのシーソー調整を可能にする、サドル調整ジョイントを用いてさらに調整される。
【0044】
本発明の一実施形態において、サドルロッドは、シートチューブに配置され、シートチューブは、長手方向におけるサドルロッドの角度を調整するためのサドルロッド取り付けジョイントを用いてフレームに取り付けられている。
【0045】
本発明の一実施形態において、サドルロッド取り付けジョイントは、フレーム上のシートチューブの角度を調整することができる。
【0046】
本発明の一実施形態において、サドルは、背もたれを有する。
【0047】
本発明の一実施形態において、サドル及び背もたれは、背もたれの位置及びサドルに対する背もたれのアライメントを調整する背もたれ調整ジョイントを用いて結合されている。
【0048】
本発明の一実施形態において、自転車は、自転車のフレームに沿ってサドルの長手方向位置を調整するサドル摺動機構をさらに備える。
【0049】
本発明の一実施形態において、1又は2以上のサドル調整機構は、サドルの手動、機械的、又は電子的調整のための制御機構をさらに備える。
【0050】
本発明の一実施形態において、フレームの一部又はフレーム全体は、中空フレームを形成するために1又は2以上のプレート及び/又はプロファイル(profile)から組み立てられている。
【0051】
本発明の一実施形態において、中空フレームは、チューブ及びプロファイルから組み立てられている。
【0052】
本発明の一実施形態において、中空フレームは、1又は2以上の調整機構を収容するように組み立てられている。
【0053】
本発明の一実施形態において、中空フレームは、フレーム内に収容された構成要素の保守のために中空フレームを少なくとも部分的に開放する手段を備える。
【0054】
本発明の一実施形態において、フレームは、組み立て時に互いに固定される2つのプロファイルを備える。
【0055】
本発明の一実施形態において、フレームは、シートチューブを備える。
【0056】
本発明の一実施形態において、シートチューブは、サドルロッドを備える。
【0057】
本発明の一実施形態において、サドルロッドは、シートチューブに配置される。
【0058】
本発明の一実施形態において、フレームは、ヘッドチューブを備える。
【0059】
本発明の一実施形態において、ヘッドチューブは、ステアリングロッドを備える。
【0060】
本発明の一実施形態において、ステアリングロッド調整機構は、ヘッドチューブに配置されている。
【0061】
本発明の一実施形態において、フレームの少なくとも一部は、2つのプロファイルを備える。
【0062】
本発明の一実施形態において、2つのプロファイルは、組み立て時に一緒に固定される。
【0063】
本発明の一実施形態において、2つのプロファイルは、フレームの側面を形成する。
【0064】
本発明の一実施形態において、フレームの側面を形成する2つのプロファイルは、閉鎖された中空フレームを形成するために、天板及び底板によって頂部及び下部で結合されている。
【0065】
本発明の一実施形態において、2つのプロファイル及び天板及び底板によって形成される閉鎖された中空フレームは、1又は2以上の調整機構を収容することができる。
【0066】
本発明の一実施形態において、閉鎖された中空フレームは、フレームを、1又は2以上の調整機構の保守のために少なくとも部分的に開放することができる締結手段によって組み立てることができる。
【0067】
本発明の一実施形態において、ヘッドチューブは、2つのプロファイルの間でフレームに配置されている。
【0068】
本発明の一実施形態において、シートチューブは、2つのプロファイルの間でフレームに配置されている。
【0069】
本発明の一実施形態において、調整ジョイントは、2つのプロファイルの間でフレームに配置されている。
【0070】
本発明の一実施形態において、自転車は、1又は2以上のペダルユニット調整機構を備える。
【0071】
本発明の一実施形態において、自転車は、1又は2以上のハンドルバー調整機構を備える。
【0072】
本発明の一実施形態において、自転車は、1又は2以上のサドル調整機構を備える。
【0073】
本発明の一実施形態において、1又は2以上のサドル調整機構は、1又は2以上のサドルロッド調整機構、サドル調整ジョイント、サドルロッド取り付けジョイント、サドル摺動機構、及び背もたれ取り付けジョイントを備える。
【0074】
本発明の一実施形態において、1又は2以上のハンドルバー調整機構は、ステアリングロッドの角度を調整する角度調整ジョイント、及び/又は、ステアリングロッドの長さを調整するステアリングロッド調整機構を備える。
【0075】
本発明の一実施形態において、1又は2以上のペダルユニット調整機構、ii)1又は2以上のハンドルバー調整機構、及びiii)1又は2以上のサドル調整機構は、電動式調整機構を備えることができる。
【0076】
本発明の一実施形態において、1又は2以上のサドル調整機構は、 を備えることができる。
【0077】
本発明の一実施形態において、電動式調整機構は、油圧機構又は電気アクチュエータ機構を備えることができる。
【0078】
本発明の一実施形態において、電動式調整機構は、電気式ジョイント、油圧式ジョイント、ロック、及び調整可能なバーを備えることができる。
【0079】
本発明の一実施形態において、サドルロッド調整機構及び/又はサドル調整ジョイントは、フレームの2つのプロファイルの間でフレームに配置されている。
【0080】
本発明の一実施形態において、サドルロッド取り付けジョイントは、2つのプロファイルの間でフレームに配置されている。
【0081】
本発明の一実施形態において、自転車は、モータをさらに備える。
【0082】
本発明の一実施形態において、モータは、後輪を回転させるために後輪の車軸に配置されている。
【0083】
本発明の一実施形態において、モータは、電気モータである。
【0084】
本発明の一実施形態において、自転車は、バッテリをさらに備える。
【0085】
本発明の一実施形態において、自転車は、さらに発電機を備える。
【0086】
本発明の一実施形態において、発電機は、ペダルユニットのハブに配置されている。
【0087】
本発明の一実施形態において、発電機は、磁場型発電機、例えば、可変又は調整可能な磁場型発電機である。
【0088】
本発明の一実施形態において、ペダルにかかる抵抗は調整することができ、大きな抵抗は発電機によるバッテリのより速い充電をもたらすようになっている。
【0089】
本発明の一実施形態において、発電機は、ペダルの回転によって生成された電気エネルギーを蓄えるためにバッテリに接続されている。
【0090】
本発明の一実施形態において、充電器は、サイクリング前にバッテリを充電するために接続することができる。
【0091】
本発明の一実施形態において、i)調整ジョイント、ii)ステアリングロッド及び調整機構、iii)ペダルユニット調整機構、iv)サドルロッド調整機構、v)サドル調整ジョイント、vi)サドルロッド取り付けジョイント、vii)サドル摺動機構、及びviii)背もたれ取り付けジョイントのうちの1又は2以上は、サイクリストに関するサドル、ハンドルバー、及びペダルユニットの位置のための調整機構を指す。
【0092】
本発明の一実施形態において、オペレータに関するサドル、ハンドルバー及びペダルユニットの位置の調整機構は、手動、機械的又は電子的調整機構とすることができる。
【0093】
本発明の一実施形態において、自転車は、サドル、ハンドルバー及びペダルユニット用の調整機構のための制御ユニットをさらに備える。
【0094】
本発明の一実施形態において、各調整機構は、サイクリングの1又は2以上の瞬間についてオペレータに関するサドル、ハンドルバー、及びペダルユニットの位置を決定するために、個別的に又は他のものと組み合わされて制御することができる。
【0095】
本発明の一実施形態において、1又は2以上のペダルユニット調整機構、ii)1又は2以上のハンドルバー調整機構、及びiii)1又は2以上のサドル調整機構は、サイクリング中に自転車の速度に基づいて、自転車の構成を変更することができる。
【0096】
本発明の一実施形態において、自転車は、i)ペダルユニット調整機構、ii)角度調整ジョイント、iii)ステアリングロッド調整機構、iv)サドルロッド調整機構、v)サドル調整ジョイント、vi)サドルロッド取り付けジョイント、vii)背もたれ調整ジョイント、及びviii)サドルの長手方向位置を調整する機構のうちの1又は2以上の調整機構を備え、1又は2以上の調整機構の各々は、ペダルユニット、ハンドルバー、及びペダルのうちの1又は2以上の位置を決定するために、1又は2以上の調整機構を操作するための手段を備える。
【0097】
自転車部品(定義)は、他の自転車部品が関与しているが、ペダルユニット、ハンドルバー、ペダルうちの1又は2以上の位置を決定するために1又は2以上の調整機構を定義する。
【0098】
本発明の一実施形態において、1又は2以上の調整機構を操作する手段は、1又は2以上の自転車部品の位置を決定するための手動手段を備える。
【0099】
本発明の一実施形態において、1又は2以上の調整機構を操作する手段は、1又は2以上の自転車部品の位置を決定するための機械的及び/又は電子的手段を備える。
【0100】
本発明の一実施形態において、1又は2以上の調整機構を操作する手段は、ハンドルバーにおける又はフレーム上のレバーを用いてサイクリストによって操作される。
【0101】
本発明の一実施形態において、自転車は、調整機構の機械的及び/又は電気的動作を調停する制御ユニットをさらに備える。
【0102】
本発明の一実施形態において、制御ユニットは、ハンドルバー上又はフレーム上に位置決めされ、制御ユニットは、サイクリストが制御ユニットを操作するインターフェースを有する。
【0103】
本発明の一実施形態において、制御ユニットは、コンピューティングデバイス上のアプリケーション(APP)によって、又はハンドルバーの又はフレーム上のレバーによってサイクリストによって操作される。
【0104】
本発明の一実施形態において、制御ユニットは、1又は2以上のユーザのためのハンドルバー、サドル、及びペダルユニットの位置を決定するために、2以上の設定セットをメモリに格納させるようにプログラムすることができる。
【0105】
本発明の一実施形態において、制御ユニットは、サイクリングの1又は2以上の瞬間に関するハンドルバー、サドル、及びペダルユニットの位置を決定するために。2以上の設定セットをメモリに格納させるようにプログラムすることができる。
【0106】
当業者であれば、以下に説明する図面は、単に説明を目的とすることを理解するであろう。図面は、本教示の範囲を決して限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0107】
図1】本発明の1つの実施形態による電動自転車の側面図(A)及び上面図(B)であり、自転車の様々な構成要素を示す。
図2図1の電動自転車の側面図であり、様々な調整機構を示す。
図3】本発明の第2の実施形態による電動自転車の側面図であり、自転車の様々な構成要素を示す。
図4図3の電動自転車の側面図であり、様々な調整機構を示す。
図5図1の電動自転車の組み立てを示す。
【発明を実施するための形態】
【0108】
以下において、本発明の例示的な実施形態は、図面を参照して説明される。これらの実施例は、本発明の範囲を限定することなく、本発明のさらなる理解を可能にすれために示される。
【0109】
図1は、本発明の一実施形態による電動自転車を開示する。図1Aは、フレーム1、フォーク3に取り付けられた前輪2と、フレーム1に取り付けられた後輪4とを備える自転車の側面図を示す。ステアリングロッド5は、フレーム1に取り付けられ、前輪フォーク3に結合され、ハンドルバー8は、ステアリングロッド5上に取り付けられている。ペダルユニット9は、軸23上で回転する2つのクランクアーム22と、各クランクアーム22上のペダル24とを含んで示されている。図1に示す実施形態において、ペダルユニット9は、フレーム1の細長い横方向のスリット25に配置されており、サイクリストの必要性に基づいてさまざまな位置に移動可能に調整されるようになっている。発電機11は、ペダル24が押されると電気を生成してバッテリ20を充電するために、ペダル9に関連付けられている。バッテリ20は、フレーム内に配置される(破線で示す)、又は、フレーム上に取り付けられる(図示せず)。後輪4は、フレーム1の後部に取り付けられており、モータ12は、自転車に動力を供給するために後輪4に関連付けられている。シート又はサドル13は、サドルロッド14に取り付けられており、この実施形態では、サドル13は、自転車上でさらなるサポートを必要とする個人のための背もたれ16を備える。図1Bにおいて、同じ実施形態が上面図で示されている。
【0110】
図2は、図1に示す実施形態による電動自転車上の複数の調整機構を示す。調整機構は、フレーム内又はフレーム上の位置で点線の円で示され、矢印(AからE)は、サイクリストとの関連でハンドルバー、サドル、ペダルユニット9及び発電機の調整方向を示す。角度調整ジョイント6は、フレームと一体になって示されており、ここでは車輪フォーク3及びステアリングロッド5が一緒になる。角度調整ジョイント6は、ステアリングロッド5の角度を変更するために使用することができ、これによって、サイクリストに関連する自転車上のハンドルバーの長手方向の位置が変更される。従って、調整ジョイント6は、ステアリングロッド及びハンドルバーを斜め前後方向に調整することができる(その動きは矢印Aで示されている)。また、ステアリングロッド調整機構7は、ステアリングロッドの高さを調整するためにステアリングロッドに示されている。従って、ステアリングロッド5の地面からの高さは、ステアリングロッド調整機構7を用いて設定することができる(その動きは矢印Bで示されている)。本実施形態では、ペダルユニット調整機構10は、フレーム内の細長いスリットと、フレーム1の前部と後部と間でペダルユニット9をスリット内で前後に摺動させる手段とを備える(その動きは矢印Cで示されている)。サドルの位置を変更する複数の手段が示されている。地面又はフレームの下部からのサドルの高さを変更するためのサドルロッド調整機構15が示されている(その動きは矢印Dで示されている)。サドルは、サドルロッド上でサドルのシーソー調整を可能にするために(矢印Eで示されている)、サドルロッド上のサドル調整ジョイント17上に取り付けられている。また、背もたれ取り付けジョイント(19)が示されており、背もたれの位置を変更するようになっている。調整機構の各々は、様々な自転車部品の位置を決定するために調整機構を動作させるための手段と共に配置されており、サイクリングの1つの又は異なる段階に関して各サイクリストに適合するようにペダルユニット、ハンドルバー、サドルの位置を決定するようになっている。
【0111】
図3は、本発明による電動自転車の別の実施形態を示し、前輪2と後輪4との間に延びるフレーム1の部分は、斜め方向のチューブ又はバーである。ステアリングロッド5は、フレーム1のヘッドチューブ26に取り付けられ、ハンドルバー8は、ステアリングロッド5上に取り付けられている。ペダルユニット9は、軸上で回転するペダルを有する2つのクランクアームを有し、発電機11は、ペダルユニットがサイクリストによって動かされると電気を生成するためにペダル9に関連付けられている。後輪4には、自転車に動力を供給するモータ12に関連付けられている。ペダルユニットのための調整機構9は、前輪2と後輪4との間のペダルユニットの斜め方向の調整を可能にする。本実施形態の自転車は、サドル13及び背もたれ16を有する類似のサドル構成を有し、サドルは、サドルロッド14上に取り付けられている。サドルロッドは、シートチューブ27内に配置されており、シートチューブは、フレームに対して調整可能に取り付けられている。
【0112】
図4は、図3に示す実施形態による電動自転車上の複数の調整機構を示す。各調整機構は、フレーム内又はフレーム上の位置で点線の円で示され、矢印(A-H)は、サイクリストとの関連でハンドルバー、サドル、ペダルユニットの調整方向を示す。角度調整ジョイント6は、フレームと一体になって示されており、ここで車輪フォーク及びヘッドチューブが一緒になる。角度調整ジョイント6は、ステアリングロッド5の角度、それによって、サイクリストに関連する自転車のハンドルバーの長手方向の位置を変更する。従って、調整ジョイント6は、ステアリングロッド及びハンドルバーを斜め前後方向に調整することができる(その動きは矢印Aで示されている)。ステアリングロッド調整機構7は、ハンドルバー8の地面からの高さを変更する(その動きは矢印Bで示されている)。本実施形態では、ペダルユニット9及び発電機の調整機構は、フレームの外部上に配置されている(その動きは矢印Cで示されている)。本実施形態に関して、サドルを調整する可能性は、シートチューブ27がフレームに調整可能に取り付けられるので高くなっている。サドルロッド調整機構15は、サドルの地面からの高さを変更し(その動きは矢印Dで示されている)、一方で、シートロッド上に配置されたサドル調整ジョイント17は、サドルロッド上のサドルのシーソー調整を可能にする(矢印Eで示されている)。サドルチューブ取り付けジョイント18は、ペダル及びハンドルバーに対する斜め方向の動きをもたらす(その動きは矢印Fで示されている)。図4に示す実施形態では、サドルは、サドルの長手方向の位置を変更するさらなるサドル摺動機構21を有する(その動きは矢印Gで示されている)。図2に関する説明と同様に、矢印AからGで示した自転車の1又は2以上の調整構成要素は、自転車の調整可能な構成要素の手動、機械的、又は電子的調整のための調整機構と関連付けることができる。また、背もたれの位置を変更する背もたれ取り付けジョイント(19)も示されている。調整機構の各々は、調整機構を作動させる手段と共に配置されている。
【0113】
図5は、図1に示す実施形態による電動自転車の組み立てを示す。図面は、自転車の斜視図であり、フレームは、2つのプロファイルプレート28、ヘッドチューブ26、調整ジョイント6、シートチューブ27から組み立てられる。自転車は、フォーク3に取り付けられた前輪2と、フレーム1に取り付けられた後輪4とをさらに備える。ステアリングロッド5は、ヘッドチューブに配置され、これは調整ジョイント6を介して前輪フォーク3に結合される。ハンドルバー8は、ステアリングロッド5上に取り付けられ、ペダルユニットは、軸23上で回転する2つのクランクアーム22及び各クランクアーム22上のペダル24を備える。発電機11は、ペダルユニットと関連付けられており、ペダルユニットは、フレームのプロファイルプレート28の細長い側方スリット25内にペダルユニット調整機構10と共に配置されている。後輪4は、フレームの後部に取り付けられており、モータ12は、自転車に動力を供給するために後輪4に関連付けられている。シートチューブ27は、2つのプロファイルプレート28の間のフレーム中央部に位置決めされている。
【0114】
特許請求の範囲を含めて本明細書で使用される場合、単数形の用語は、文脈上別の意味を示していない限り、複数形を含むと解釈され、その逆もまた同様である。従って、本明細書で使用する単数形「a」「an」「the」は、文脈上別の意味を明らかに示していない限り、複数形の照応を含むことに留意されたい。
【0115】
本明細書及び特許請求の範囲を通じて、用語「comprise」、「including」、「having」、「contain」及びそれらの変形形態は、「~を含むが、これらに限定されない」ことを意味すると理解されるべきであり、他の構成要素を除外することを意図していない。
【0116】
本発明は、これらの用語、特徴、値及び範囲などが、約、およそ、一般的に、実質的に、本質的に、少なくともなどの用語と共に使用される場合、正確な用語、特徴、値及び範囲なども対象とする(すなわち、「約3」は、正確な3も対象とし、「実質的に一定」は、また、正確な一定も対象とする)。
【0117】
用語「少なくとも1つ」は、「1又は2以上」を意味すると理解されるべきであり、従って、1又は複数の構成要素を含む両方の実施形態を含む。さらに、「少なくとも1つ」で特徴を記述する独立請求項を参照する従属請求項は、その特徴が「the」及び「the at least one」のどちらで参照される場合でも同じ意味を有する。
【0118】
本発明の前述の実施形態に対する変形は、依然として本発明の範囲に含まれながら行い得ることを認識されたい。本明細書において開示する特徴は、特に指示がない限り、同一、同等又は類似の目的を果たす代替的特徴によって置き換えることができる。従って、特に指示がない限り、開示される各特徴は、同等又は類似の特徴の一般的な一連の一例を示す。
【0119】
「例として」、「そのような」、「例えば」などの、例示的な表現の使用は、単に本発明をより良く説明することが意図され、そのように権利主張されない限り、本発明の範囲の限定を示すものではない。本明細書に説明するステップは、文脈上別の意味を明らかに示していない限り、何らかの順序で又は同時に実行することができる。
【0120】
本明細書に開示される全ての特徴及び/又はステップは、特徴及び/又はステップの少なくとも一部が相互排他的である組み合わせを除き、何らかの組み合わせで組み合わせることができる。特に、本発明の好ましい特徴は、本発明の全ての態様に適用可能であり、何らかの組み合わせで使用することができる。
【符号の説明】
【0121】
1 フレーム
9 ペダルユニット
10 ペダルユニット調整機構
11 発電機
12 モータ
20 バッテリ
図1-1】
図1-2】
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】