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特表2024-540565フロントホールネットワークを介した堅牢なメッセージ送受信のための方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】フロントホールネットワークを介した堅牢なメッセージ送受信のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20241024BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20241024BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20241024BHJP
   H04L 1/1607 20230101ALI20241024BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W92/20
H04W28/06 110
H04L1/1607
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529676
(86)(22)【出願日】2022-11-17
(85)【翻訳文提出日】2024-05-17
(86)【国際出願番号】 KR2022018225
(87)【国際公開番号】W WO2023090905
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】63/281,463
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/055,366
(32)【優先日】2022-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】サニル・ラマ・チャンドラン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014FA03
5K067DD17
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
無線通信システムにおいて、C平面メッセージのACK(acknowledgement)を処理するための方法及び装置が提供される。送信装置の方法は、ackNackReqIdフィールド及びextLenフィールドを含むACK/NACK要求に対するセクション拡張を生成する動作を含む。ackNackReqIdフィールドは、セクション記述のACK/NACK要求IDを示し、extLenフィールドは、セクション拡張のサイズを示す。この方法は、ACK/NACK要求のセクション拡張を含むC平面メッセージを受信装置に送信する動作を含む。この方法は、C平面メッセージに対応するACKメッセージを、受信装置から受信する動作を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)分散ユニット(O-DU)によって実行される方法であって、
フロントホールインターフェースを介して、1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを、O-RAN無線ユニット(O-RU)に送信する動作、及び
前記フロントホールインターフェースを介して、O-RUから前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(Acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを受信する動作を含み、
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含み、
前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含み、及び
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうち少なくとも1つを含む、方法。
【請求項2】
前記誤って復号されたセクション記述は、前記誤って復号されたセクション記述に関連付けられたセクション拡張情報が復号された後にドロップされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含み、
前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示され、
前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示され、
前記要求識別子(ID)は、16ビットのセクション拡張情報で示される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージ内のセクション記述のACK/NACK状態が、受信ウィンドウの終了までに受信されないことの識別に基づいて、前記ドロップされたセクション記述に対応するセクション拡張情報が復号される前に、前記セクション記述がドロップされることを識別する動作をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含み、
前記アプリケーションヘッダは、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、開始シンボル識別子、セクション数、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプを含み、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とを含み、
前記ACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示され、及び
前記NACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)無線ユニット(O-RU)によって実行される方法であって、
フロントホールインターフェースを介して、O-RAN分散ユニット(O-DU)から1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを受信する動作、及び
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(Acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを、前記フロントホールインターフェースを介して、前記O-RUに送信する動作を含み、
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含み、
前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含み、及び
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうち少なくとも1つを含む、方法。
【請求項7】
前記誤って復号されたセクション記述は、前記誤って復号されたセクション記述に関連付けられたセクション拡張情報が復号された後にドロップされる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含み、
前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示され、
前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示され、
前記要求識別子(ID)は、16ビットのセクション拡張情報で示される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、ACK送信ウィンドウ内で送信される、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含み、
前記アプリケーションヘッダは、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、開始シンボル識別子、セクション数、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプを含み、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とを含み、
前記ACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示され、及び
前記NACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)分散ユニット(O-DU)の装置であって、
少なくとも1つの送受信機、及び
前記少なくとも1つの送受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの送受信機を制御して、
フロントホールインターフェースを介して、1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを、O-RAN無線ユニット(O-RU)に送信し、及び
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(Acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを、前記フロントホールインターフェースを介して、O-RUから受信するように構成され、
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含み、
前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含み、及び
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうち少なくとも1つを含む、装置。
【請求項12】
前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含み、
前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示され、
前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示され、
前記要求識別子(ID)は、16ビットのセクション拡張情報で示され、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含み、
前記アプリケーションヘッダは、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、開始シンボル識別子、セクション数、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプを含み、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とを含み、
前記ACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示され、及び
前記NACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)無線ユニット(O-RU)の装置であって、
少なくとも1つの送受信機、及び
前記少なくとも1つの送受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの送受信機を制御して、
フロントホールインターフェースを介して、O-RAN分散ユニット(O-DU)から、1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを受信し、及び
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(Acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを、前記フロントホールインターフェースを介して、O-RUに送信するように構成され、
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含み、
前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含み、及び
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうち少なくとも1つを含む、装置。
【請求項14】
前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含み、
前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示され、
前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示され、
前記要求識別子(ID)は、16ビットのセクション拡張情報で示され、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含み、
前記アプリケーションヘッダは、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、開始シンボル識別子、セクション数、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプを含み、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とを含み、
前記ACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示され、
前記NACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)分散ユニット(O-DU)によって実行される方法であって、
フロントホールインターフェースを介して、コントロールプレーン(C平面)メッセージを、O-RAN無線ユニット(O-RU)に送信する動作、及び
前記C平面メッセージに対するACK(Acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを、前記フロントホールインターフェースを介して、O-RUから受信する動作を含み、
前記C平面メッセージは、ACK/NACK要求に対するセクション拡張を含み、
前記セクション拡張は、前記ACK/NACK要求を示すための拡張タイプ、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長、及びACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含み、
前記拡張タイプは、7ビットで示され、前記拡張長は、8ビットで示され、前記要求識別子(ID)は、16ビットで示され、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含み、
前記アプリケーションヘッダは、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、開始シンボル識別子、セクション数、及びACK/NACKをO-RUからO-DUに送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプを含み、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示すための情報、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示すための情報、及び正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すためのACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すためのNACK情報のうち少なくとも1つを含み、及び
前記ACKの数は、8ビットで示され、前記NACKの数は、8ビットで示される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に通信システムに関し、より詳しくは、フロントホールネットワーク(fronthaul network)を介した堅牢なメッセージ送受信に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5G)又はNR(New Radio)移動通信は、産業界及び学術界からの様々な候補技術に関する世界的な技術活動により、最近ますます勢いを増している。現在のオープン無線アクセスネットワーク(Open Radio Access Network:O-RAN)フロントホールネットワークでは、基礎となるネットワークの堅牢性が必要であり、メッセージ送信者がフロントホールネットワークを介したメッセージの送信失敗や受信機でのメッセージの復号化失敗を検出するためのいくつかの方法が提供されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、通信システムに関し、より詳しくは、フロントホールネットワークを介した堅牢なメッセージ送受信に関する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態によれば、無線通信システムにおいて、コントロールプレーン(control plane、以下、C平面)メッセージのACK(acknowledgement)を処理するための基地局の送信装置が提供される。DUは、ACK/NACK要求識別子(ackNackReqId)フィールド及び長さ(extLen)フィールドを含むACK/NACK(acknowledgement/negative acknowledgement)を要求するためのセクション拡張(section extension)を生成するように構成されたプロセッサを含み、ここで、前記ackNackReqIdフィールドは、セクション記述(section description)の前記ACK/NACK要求識別子(ID)を含み、前記extLenフィールドは、前記セクション拡張のサイズを示す。前記送信装置は、前記プロセッサと動作可能に接続された送受信機(transceiver)をさらに含み、前記送受信機は、前記ACK/NACK要求に対する前記セクション拡張を含む前記C平面メッセージを、受信装置に送信し、前記C平面メッセージに対応するACKメッセージを、RUから受信するように構成される。
【0005】
別の実施形態によれば、無線通信システムにおいて、C平面メッセージのACK(acknowledgement)を処理するための受信装置が提供される。前記受信装置は、送信装置からACK/NACKを要求するためのセクション拡張を含むC平面メッセージを受信するように構成された送受信機(transceiver)を含む。前記受信装置は、前記送受信機と動作可能に結合されたプロセッサをさらに含み、前記プロセッサは、ackNackReqIdフィールドと、extLenフィールドとを含むACK/NACKを要求するためのC平面メッセージに含まれるセクション拡張を識別するように構成され、前記ackNackReqIdフィールドは、セクション記述のACK/NACK要求IDを示し、前記extLenフィールドは、セクション拡張のサイズを示す。前記受信装置の送受信機は、C平面メッセージに対応するACKメッセージを、送信装置に送信するようにさらに構成される。
【0006】
さらに別の実施形態によれば、無線通信システムにおいて、C平面メッセージのACK(acknowledgement)を処理するための基地局の送信装置の方法が提供される。前記送信装置は、ackNackReqIdフィールドと、extLenフィールドとを含むACK/NACKを要求するためのセクション拡張を生成する動作を含み、ここで、前記ackNackReqIdフィールドは、セクション記述のACK/NACK要求IDを示し、前記extLenフィールドは、セクション拡張のサイズを示し、前記ACK/NACK要求に対するセクション拡張を含むC平面メッセージを、受信装置に送信する動作、及び前記受信装置からC平面メッセージに対応するACKメッセージを受信する動作を含む。
【0007】
実施形態によれば、O-RAN(open-radio access network)分散ユニット(distributed unit)(O-DU)によって実行される方法が提供される。この方法は、フロントホールインターフェースを介して、1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを、O-RU(O-RAN Radio Unit)に送信する動作を含む。この方法は、前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(acknowledgement)/NACK(non-acknowledgement)フィードバックメッセージを、前記フロントホールインターフェースを介して、O-RUから受信する動作を含む。前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含む。前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含む。前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すためのACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すためのNACK情報のうち少なくとも1つを含む。
【0008】
実施形態によれば、O-RAN(open-radio access network)無線ユニット(radio unit)(O-RU)によって実行される方法が提供される。この方法は、フロントホールインターフェースを介して、O-RAN分散ユニット(O-DU)から、1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを受信する動作を含む。この方法は、前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(acknowledgement)/NACK(non-acknowledgement)フィードバックメッセージを、前記フロントホールインターフェースを介して、前記O-RUに送信する動作を含むことができる。前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含む。このセクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含む。前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すためのACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すためのNACK情報のうち少なくとも1つを含む。
【0009】
実施形態によれば、O-RAN(Open-Radio Access Network)分散ユニット(O-DU)の装置は、少なくとも1つの送受信機と、前記少なくとも1つの送受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。少なくとも1つのプロセッサは、フロントホールインターフェースを介して、1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを、O-RAN無線ユニット(O-RU)に送信するように、前記少なくとも1つの送受信機を制御するように構成される。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(Acknowledgement)/NACK(Non-Acknowledgement)フィードバックメッセージを、フロントホールインターフェースを介して、前記O-RUから受信するように、前記少なくとも1つの送受信機を制御するように構成される。前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含む。前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含む。前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すためのACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すためのNACK情報のうち少なくとも1つを含む。
【0010】
実施形態によれば、O-RAN(Open-Radio Access Network)無線ユニット(O-RU)の装置は、少なくとも1つの送受信機と、前記少なくとも1つの送受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、フロントホールインターフェースを介して、O-RAN分散ユニット(O-DU)から、1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを受信するように、前記少なくとも1つの送受信機を制御するように構成される。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(Acknowledgement)/NACK(Non-Acknowledgement)フィードバックメッセージを、前記フロントホールインターフェースを介して、前記O-RUに送信するように、前記少なくとも1つの送受信機を制御するように構成される。前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含む。このセクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含む。ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すためのACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すためのNACK情報のうち少なくとも1つを含む。
【0011】
他の技術的特徴は、以下の図面、説明、及び特許請求の範囲から当業者に容易に明らかであり得る。
【0012】
以下の詳細な説明を行う前に、本開示の全体にわたって使用される特定の単語及び句の定義を説明することが望ましい場合がある。「結合(couple)」及びその派生語は、対応する要素が互いに物理的に接触しているかどうかにかかわらず、2つ以上の要素間の直接的又は間接的な通信を指す。「送信(transmit)」、「受信(receive)」、「通信(communicate)」という用語及びその派生語は、直間接的な通信をすべて包括する。「含む(include)」及び「有する(comprise)」という用語及びその派生語は、限定されない包含を意味する。「又は(or)」という用語は、「及び/又は(and/or)」を意味する包括的な意味である。「~に関連付けられる(associated with)」という句及びその派生語は、「~を含む(include)、~に含まれる(be included within)、~と相互接続する、含む(contain)、~に含まれる(be contained within)、 ~に接続する又は~と接続する(connect to or with)、~に結合される又は~と結合される(couple to or with)、~と通信できる、~と協力する、インターリーブする、並置する、~に近接する、~に/と結束される、有する、~の属性を有する、~と関連性を有するなど」を意味する。「コントローラ(controller)」という用語は、少なくとも1つの操作を制御する任意の装置、システム、又はその一部を指す。そのようなコントローラは、ハードウェア又はハードウェア及びソフトウェア及び/又はファームウェアとの組み合わせで実装され得る。任意の特定のコントローラに関連した機能は、ローカルかリモートかを問わず、中央集中化又は分散され得る。項目のリストと共に使用する場合、「少なくとも1つ」という語句は、リストされた項目のうちの1つ又はそれ以上の他の組み合わせを使用することができ、そのリストのうちの1つの項目のみが必要であることを意味する。例えば、「A、B及びCのうち少なくとも1つ」という語句は、A、B、C、A及びB、A及びC、B及びC、並びにA及びB及びCの組み合わせのうちいずれかを含む。
【0013】
さらに、以下で説明される様々な機能は、1つ又はそれ以上のコンピュータプログラムによって実現又はサポートされてもよく、それらの各機能は、コンピュータで読み取り可能なプログラムコードから形成され、コンピュータで読み取り可能な媒体で実施されてもよい。「アプリケーション」及び「プログラム」とは、適切なコンピュータで読み取り可能なプログラムコード内に実装するように適合された(adapted for)、1つ又はそれ以上のコンピュータプログラム、ソフトウェアコンポーネント、インストラクションのセット、手順、機能、オブジェクト、クラス、インスタンス、関連データ、又はその一部を指す。「コンピュータで読み取り可能なプログラムコード」という語句には、ソースコード、オブジェクトコード、及び実行可能なコードを含む、任意のタイプのコンピュータコードが含まれる。「コンピュータ読み取り可能媒体」という語句には、例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブ、CD(compact disc)、DVD(digital video disc)、他のメモリなど、コンピュータによってアクセス可能な全てのタイプの媒体が含まれる。「非一時的な(non-transitory)」コンピュータ読み取り可能な媒体は、一時的な電気信号又は他の信号を送信する有線、無線、光学、又は他の通信リンクを除外する。非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体には、データを永久的に記憶することができる媒体と、書き換え可能な光ディスク又は消去可能なメモリデバイスなどのデータを記憶して、後で上書きできる(overwritten)媒体が含まれる。
【0014】
他の特定の単語や句の定義は、この特許文書全体を通して提供される。当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、ほとんどの場合ではなく、多くの場合、これらの定義は、これらの定義された単語や句の従来の使用だけでなく、将来の使用にも適用されることを理解すべきである。
【0015】
本開示及びその利点をより完全に理解するためには、以下の説明を参照して添付の図面を参照する。ここで、同じ参照番号は、同じ構成要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示の実施形態による通信システムの一例を示す。
図2】本開示の実施形態によるネットワークエンティティの一例を示す。
図3】本開示の実施形態によるクライアント装置の一例を示す。
図4】本開示の実施形態による基地局の一例を示す。
図5】本開示の実施形態によるハイレベルメッセージフローの一例を示す。
図6】本開示の実施形態による堅牢なメッセージ送受信のためのメッセージフローの例を示す。
図7】本開示の実施形態による堅牢なメッセージ送受信のためのメッセージフローの別の例を示す。
図8】本開示の実施形態によるメッセージフォーマットの一例を示す。
図9】本開示の実施形態によるメッセージフォーマットの別の例を示す。
図10】本開示の実施形態による、フロントホールネットワークを介した堅牢なメッセージ送受信のための方法のフローチャートを示す。
図11】本開示の実施形態による、フロントホールネットワークを介した堅牢なメッセージ送受信のための方法のフローチャートを示す。
図12】本開示の実施形態によるフロントホールインターフェースの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に説明される図1図12、及びこの特許文書における本開示の原理を説明するために使用される様々な実施形態は、例示的なものに過ぎず、いかなる方法でも本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。当該技術分野における専門家であれば、本開示の原理を任意の適切に配置された装置又はシステムで実施することができることが理解されるであろう。
【0018】
図1は、本開示による通信システム100の一例を示す図である。図1に示される通信システム100の実施形態は、単なる例示に過ぎない。通信システム100の別の実施形態は、本開示の範囲から逸脱することなく使用することができる。
【0019】
図1に示すように、システム100は、システム100内の様々な構成要素間の通信を容易にするネットワーク102を含む。例えば、ネットワーク102は、インターネットプロトコル(IP)パケット、フレーム中継フレーム、非同期転送モード(ATM:Asynchronous Transfer Mode)セル、又はネットワークアドレス間の他の情報を通信してもよい。ネットワーク102は、1つ又はそれ以上のLAN(local area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、インターネットなどのグローバルネットワークの全部又は一部、又は1つ又はそれ以上の位置にある他の通信システムを含んでもよい。
【0020】
ネットワーク102は、少なくとも1つのサーバ104と、ユーザ装置(UE、user equipment)、端末、又は通信能力を含む任意の装置などの様々なクライアント装置106~114間の通信を容易にする。各サーバ104は、1つ又はそれ以上のクライアント装置にコンピューティングサービスを提供することができる任意の適切なコンピューティング又はプロセッシング装置を含む。各サーバ104は、例えば、1つ又はそれ以上のプロセッシング装置、命令及びデータを記憶する1つ又はそれ以上のメモリ、及びネットワーク102を介した通信を容易にする1つ又はそれ以上のネットワークインターフェースを含むことができる。
【0021】
各クライアント装置106~114は、ネットワーク102を介して、少なくとも1つのサーバ又は他の通信装置と相互作用をする任意の適切な通信又はプロセッシング装置を示す。この場合、クライアント装置106~114は、デスクトップコンピュータ106、携帯電話又はスマートフォン108、PDA(personal digital assistant)110、ラップトップコンピュータ112、及びタブレットコンピュータ114を含む。しかしながら、任意の他の又は追加のクライアント装置を通信システム100で使用することができる。
【0022】
この例では、いくつかのクライアント装置108~114は、ネットワーク102と間接的に通信する。例えば、クライアント装置108~110は、セルラー基地局又はeNodeBなどの1つ又はそれ以上の基地局116を介して通信する。さらに、クライアント装置112~114は、IEEE802.11無線アクセスポイントなどの1つ又はそれ以上の無線アクセスポイント118を介して通信する。これらは、例示のためだけのものであり、各クライアント装置は、任意の適切な中間装置又はネットワークを介して、ネットワーク102と直接又は間接的に通信できることに留意すべきである。
【0023】
図1は、通信システム100の一例を示すが、図1には、様々な変更を加えることができる。例えば、システム100は、任意の数の各構成要素を任意の適切な配置で含むことができる。一般に、コンピューティング及び通信システムは、非常に様々な構成からなってもよく、図1は、本開示の範囲をいかなる特定の構成にも限定しない。図1は、本特許文書に開示された様々な特徴を使用することができる1つの動作環境を示すが、これらの特徴は、他の任意の適切なシステムで使用することもできる。
【0024】
図2及び図3は、本開示による通信システムにおける装置の例を示す。特に、図2は、例示的なサーバ200を示し、図3は、例示的なクライアント装置300を示す。 サーバ200は、図1のサーバ104を表すことができ、クライアント装置300は、図1のクライアント装置106~114のうちの1つ又はそれ以上を表すことができる。
【0025】
図2に示すように、サーバ200は、少なくとも1つのプロセッサ210、少なくとも1つの記憶装置215、少なくとも1つの通信回路220、及び少なくとも1つの入出力(I/O)回路225間の通信をサポートするバスシステム205を含む。
【0026】
プロセッサ210は、メモリ230にロードされ得る命令を実行する。プロセッサ210は、任意の適切な配置で任意の適切な数及びタイプのプロセッサ又は他の装置を含んでもよい。プロセッサ210の例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、アプリケーション固有の集積回路、及び離散(discrete)回路が含まれる。さらに、プロセッサ210は、無線通信システムにおいてフロントホールネットワークを介した堅牢なメッセージ送受信のためのプロセスなど、メモリ230に常駐する他のプロセス及びプログラムを実行することができる。
【0027】
メモリ230及び永久記憶装置235は、記憶装置215の一例であり、これは、情報(データ、プログラムコード及び/又は他の適切な情報)を一時的又は永久的に記憶及び容易に検索できる任意の構造を示す。メモリ230は、ランダムアクセスメモリ又は任意の他の適切な揮発性又は不揮発性記憶装置を示すことができる。永久記憶装置235は、読み取り専用メモリ、ハードドライブ、フラッシュメモリ、又は光ディスクなど、データの長期記憶をサポートする1つ又はそれ以上の構成要素又は装置を含むことができる。
【0028】
通信回路220は、他のシステム又は装置との通信をサポートする。例えば、通信回路220は、ネットワークインターフェースカード又はネットワーク102を介した通信を容易にする無線送受信機を含むことができる。通信回路220は、任意の適切な物理的又は無線通信リンクを介した通信をサポートすることができる。
【0029】
入出力回路225は、データの入出力を可能にする。例えば、入出力回路225は、キーボード、マウス、キーパッド、タッチスクリーン又は他の適切な入力装置を介して、ユーザ入力のための接続を提供することができる。入出力回路225はまた、ディスプレイ、プリンタ、又は他の適切な出力装置に出力を伝送することができる。
【0030】
プロセッサ210は、ディスプレイ240にも結合される。ディスプレイ240は、例えば、ウェブサイトからのテキスト及び/又は少なくとも限定されたグラフィックをレンダリングすることができる液晶ディスプレイ又は他のディスプレイであってもよい。
【0031】
図2は、図1のサーバ104を示すものとして説明されているが、クライアント装置106~114のうちの1つ又はそれ以上で、同じ又は類似の構造を使用することができることに留意すべてきである。例えば、ノートブック又はデスクトップコンピュータは、図2に示すものと同じ又は類似の構造を有することができる。
【0032】
図3は、本開示の実施形態によるクライアント装置116の例を示す。図3に示すクライアント装置116の実施形態は、単なる例示であり、図1のクライアント装置106~114と同じ又は類似の構成を有することができる。しかしながら、クライアント装置は、非常に様々な構成からなってもよく、図3は、本開示の範囲をクライアント装置の特定の実装に限定しない。
【0033】
図3に示すように、クライアント装置106~114は、アンテナ305、RF送受信機310、TXプロセッシング回路315、マイクロフォン320、及びRXプロセッシング回路325を含むことができる。クライアント装置104~116は、スピーカ330、プロセッサ340、入出力インターフェース(IF、input/output interface)345、タッチスクリーン350、ディスプレイ355、及びメモリ360を含むことができる。メモリ360は、オペレーティングシステム361及び1つ又はそれ以上のアプリケーション362を含む。
【0034】
RF送受信機310は、アンテナ305からネットワーク100のネットワークエンティティ(例えば、gNB、BS、eNB)によって送信される着信(incoming)RF信号を受信する。RF送受信機310は、着信RF信号をダウンコンバートして、中間周波数(IF)又はベースバンド信号を生成する。IF又はベースバンド信号は、RXプロセッシング回路325に伝達され、RXプロセッシング回路325は、ベースバンド又はIF信号を、フィルタリング、復号化及び/又はデジタル化することによって処理されたベースバンド信号を生成する。RXプロセッシング回路325は、前記処理されたベースバンド信号を、スピーカ330(例えば、音声データの場合)又はプロセッサ340に送信して、追加のプロセッシング(例えば、ウェブブラウジングデータの場合)を実行する。
【0035】
TXプロセッシング回路315は、マイクロフォン320からアナログ又はデジタル音声データを受信するか、プロセッサ340から他の発信(outgoing)ベースバンドデータ(ウェブデータ、電子メール、対話型ビデオゲームデータなど)を受信する。TXプロセッシング回路315は、発信ベースバンドデータを符号化、多重化及び/又はデジタル化して処理されたベースバンド又はIF信号を生成する。RF送受信機310は、TXプロセッシング回路315から発信処理されたベースバンド又はIF信号を受信し、ベースバンド又はIF信号を、アンテナ305を介して送信されるRF信号にアップコンバートする。
【0036】
プロセッサ340は、1つ又はそれ以上のプロセッサ又は他のプロセッシング装置を含み、クライアント装置106~114の全体的な動作を制御するために、メモリ360に記憶されたオペレーティングシステム361を実行することができる。例えば、プロセッサ340は、RF送受信機310、RXプロセッシング回路325、及びTXプロセッシング回路315によるDLチャネル信号の受信及びULチャネル信号の送信を、既知の原理に従って制御することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ340は、少なくとも1つのマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含む。
【0037】
プロセッサ340はまた、無線通信システムにおいてフロントホールネットワークを介した堅牢なメッセージ送受信のためのプロセスなど、メモリ360に常駐する他のプロセス及びプログラムを実行することができる。プロセッサ340は、実行過程によって、必要に応じてメモリ360の内部又は外部にデータを移動させることができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ340は、オペレーティングシステム361に基づいて、又は基地局又はオペレータから受信された信号に応答して、アプリケーション362を実行するように構成される。プロセッサ340はまた、I/Oインターフェース345に接続され、このインターフェースは、クライアント装置106~114に、ノートブックコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータなどの他の装置と接続できる機能を提供する。I/Oインターフェース345は、そのようなアクセサリとプロセッサ340との間の通信経路である。
【0038】
プロセッサ340はまた、タッチスクリーン350及びディスプレイ355に結合される。クライアント装置106~114のオペレータは、タッチスクリーン350を用いて、クライアント装置106~114にデータを入力することができる。ディスプレイ355は、液晶ディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ、又は、例えば、ウェブサイトからのテキスト及び/又は少なくとも限定されたグラフィックをレンダリングすることができる他のディスプレイであってもよい。
【0039】
メモリ360は、プロセッサ340に結合される。メモリ360の一部は、RAM(random access memory)を含むことができ、メモリ360の他の一部は、フラッシュメモリ又は他のROM(read-only memory)を含むことができる。
【0040】
図3は、クライアント装置106~114の一例を示しているが、図3には、様々な変更を加えることができる。例えば、図3では、様々な構成要素を組み合わせたり、さらに分割したり、又は省略したりすることができ、必要に応じて、追加の構成要素を追加することもできる。具体的な例として、プロセッサ340は、1つ又はそれ以上の中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)及び1つ又はそれ以上のグラフィック処理装置(GPU、Graphic Processing Unit)などの複数のプロセッサに分割することができる。さらに、図3は、携帯電話又はスマートフォンとして構成されたクライアント装置を例示しているが、UEは、他の種類のモバイル又は固定装置として動作するように構成できる。
【0041】
図4は、本開示の実施形態による基地局(例えば、116及び118)の例を示す。 図4に示す基地局400の実施形態は、例示に過ぎず、図1の基地局116、118と同じ又は類似の構成を有することができる。ただし、基地局には、様々な構成があり、図2は、本開示の範囲を基地局の特定の実装に限定するものではない。
【0042】
図2に示すように、基地局400は、複数のアンテナ405a~405n、複数のRF送受信機410a~410n、送信(TX)プロセッシング回路415及び受信(RX)プロセッシング回路420を含む。基地局400はまた、コントローラ/プロセッサ425、メモリ430、及びバックホール又はネットワークインターフェース435を含む。
【0043】
RF送受信機410a~410nは、アンテナ405a~405nからネットワーク100内のUEなどのクライアント装置によって送信される信号などの着信(incoming)RF信号を受信する。RF送受信機410a~410nは、着信RF信号をダウンコンバートして、IF又はベースバンド信号を生成する。IF又はベースバンド信号は、RXプロセッシング回路420に伝達され、RXプロセッシング回路420は、ベースバンド又はIF信号を、フィルタリング、復号化及び/又はデジタル化することによって処理されたベースバンド信号を生成する。RXプロセッシング回路420は、処理されたベースバンド信号をさらに処理するために、コントローラ/プロセッサ425に送信する。
【0044】
TXプロセッシング回路415は、コントローラ/プロセッサ425からアナログ又はデジタルデータ(音声データ、ウェブデータ、電子メール、又は対話型ビデオゲームデータなど)を受信する。TXプロセッシング回路415は、発信ベースバンドデータを符号化、多重化及び/又はデジタル化することによって処理されたベースバンド又はIF信号を生成する。RF送受信機410a~410nは、送信プロセッシング回路415から、前記発信処理されたベースバンド又はIF信号を受信し、前記ベースバンド又はIF信号を、アンテナ405a~405nを介して送信されるRF信号にアップコンバートする。
【0045】
コントローラ/プロセッサ425は、基地局400の全体的な動作を制御する1つま又はそれ以上のプロセッサ又は他のプロセッシング装置を含むことができる。例えば、コントローラ/プロセッサ425は、RF送受信機410a~410n、RXプロセッシング回路420、及びTXプロセッシング回路415により順方向チャネル信号の受信及び逆方向チャネル信号の送信を、既知の原理に従って制御することができる。コントローラ/プロセッサ425は、より高度な無線通信機能などの追加の機能もサポートすることができる。例えば、コントローラ/プロセッサ425は、複数のアンテナ405a~405nからの発信/着信信号、又は複数のアンテナ405a~405nへの発信/着信信号に異なる重み付けを行い、発信信号を所望の方向に効果的に誘導するビームフォーミング(beamforming)又は指向性ルーティング動作をサポートすることができる。コントローラ/プロセッサ425は、基地局400において非常に多様な他の機能のうち任意の機能をサポートすることができる。
【0046】
コントローラ/プロセッサ225はまた、OSなど、メモリ430に常駐するプログラム及び他のプロセスを実行することができる。コントローラ/プロセッサ425は、実行プロセスによる要求に従って、メモリ430の内部又は外部にデータを移動させることができる。
【0047】
コントローラ/プロセッサ425はまた、バックホール又はネットワークインターフェース435に結合される。バックホール又はネットワークインターフェース435は、基地局400がバックホール接続を介して又はネットワークを介して、他の装置又はシステムと通信することを可能にする。インターフェース435は、任意の適切な有線又は無線接続を介して、通信をサポートすることができる。例えば、基地局400が、セルラー通信システムの一部として実装される場合(例えば、5G/NR、LTE、又はLTE-Aをサポートするなど)、インターフェース435は、基地局400が、有線又は無線バックホール接続を介して、他の基地局と通信できるようにすることができる。基地局400がアクセスポイントとして実装される場合、インターフェース435は、基地局400がより大きなネットワーク(インターネットなど)に有線/無線近距離通信網又は有線/無線の接続を介して通信できるようにすることができる。インターフェース435は、イーサネット又はRF送受信機などの有線又は無線の接続を介した通信をサポートする任意の適切な構造を含む。
【0048】
メモリ430は、コントローラ/プロセッサ425に結合される。メモリ430の一部は、RAMを含むことができ、メモリ430の他の一部は、フラッシュメモリ又は他のROMを含むことができる。
【0049】
図4は、基地局400の一例を示しているが、図4には、様々な変更を加えることができる。例えば、基地局400には、図4に示す各構成要素を任意の数だけ含めることができる。具体的な例として、アクセスポイントは、複数のインターフェース435を含み、コントローラ/プロセッサ425は、フロントホールネットワークを介した堅牢なメッセージ送受信をサポートすることができる。別の具体例として、単一インスタンスのTXプロセッシング回路415及び単一インスタンスのRXプロセッシング回路420を含むように示されているが、基地局400は、それぞれの複数のインスタンス(例えば、RF送受信機ごとに1つなど)を含むことがある。さらに、図4では、様々な構成要素を組み合わせたり、さらに分割したり、又は省略したりすることができ、特定の必要に応じて、追加の構成要素を追加することもできる。
【0050】
一方、図2図3及び図5では、通信システムにおける装置の例を示しているが、図2図3及び図4には、様々な変更を加えることができる。例えば、図2図3及び図4では、様々な構成要素を組み合わせたり、さらに分割したり、又は省略したりすることができ、特定の必要に応じて、追加の構成要素を追加することもできる。特定の例として、メインプロセッサ340は、1つ又はそれ以上のCPU(central processing unit)及び1つ又はそれ以上のGPU(graphic processing unit)などの複数のプロセッサに分割することができる。さらに、図3は、携帯電話又はスマートフォンとして構成されたクライアント装置300を示しているが、クライアント装置は、他の形態のモバイル又は固定装置として動作するように構成することができる。さらに、コンピューティング及び通信ネットワークと同様に、クライアント装置及びサーバは、非常に様々な構成として実装することができ、図2、3、及び4は、本開示を特定のクライアント装置又はサーバに限定しない。
【0051】
現在のO-RANフロントホールプロトコル規格では、基礎ネットワークの堅牢性が想定されており、送信者は、フロントホールネットワークを介したメッセージの送信失敗や受信機でのメッセージの復号化失敗を検出する方法がない。
【0052】
一例として、オープン分散ユニット(O-DU、open distributed unit)(例えば、ベースバンドユニット(baseband unit、BBU))は、ユーザ平面データをダウンリンク方向に無線で(over air)送信する方法、又はオンエアデータを受信して、アップリンクでO-DUに送信する方法を説明するコントロールプレーンメッセージをオープン無線ユニット(O-RU、open-radio unit)に送信する。
【0053】
一例では、コントロールプレーンパケットが、フロントホールネットワークで失われた場合、又はO-RUによって正しく復号されなかった場合、O-RUは、DLでデータを送信したり、ULでデータを受信したりすることができない。
【0054】
一例では、ユーザデータが無線で(over air)送信されていないというこの情報は、O-DUでは、非常に長期間にわたって(即ち、UEから3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)HARQ(hybrid automatic repeat and request)又はARQフィードバックが受信されるまで)、さらなるアクションを実行するために利用できない。
【0055】
フロントホールインターフェースを介したO-RANメッセージの送信者は、メッセージが受信機に受信されたかどうか、及び受信された場合に、それらのメッセージが受信機で正しく復号されたかどうかを理解する方法がない。場合によっては、この情報がないと、モバイルネットワークの送受信に障害が発生することがある。
【0056】
本開示の実施形態は、送信機によって送信されたメッセージの受信状態及び復号状態に関するフィードバックを、受信機(例えば、O-RU)から受信する送信機(例えば、O-DU)の意図をシグナリングする方法を提供する。本開示において、「O-DU」という用語は、全体的な説明において、「DU」という用語に置き換えることができる。さらに、「O-RU」という用語は、全体的な説明において、「DU」という用語に置き換えることができる。
【0057】
一実施形態では、そのために新しいセクション拡張が提供される。このセクション拡張は、既存のO-RANコントロールプレーンメッセージに添付され得る。
【0058】
一例では、メッセージと共に、フィードバックの要求を指示するセクション拡張を受信すると、メッセージの受信機(例えば、O-RU)は、メッセージ復号の状態を送信機(例えば、O-DU)に送信する。本開示は、この目的のために、O-RAN規格における新しいコントロールプレーンメッセージタイプ(セクションタイプ8)の生成を提供する。
【0059】
一例では、C平面メッセージの受信及び復号状態の確認(例えば、ACK/NACK(acknowledgement/negative acknowledgement))を要求するC平面メッセージへの新しいセクション拡張が提供される。
【0060】
一例では、O-DUは、提供された新しいセクション拡張をC平面メッセージに添付して、ACK/NACKフィードバックを要求する。
【0061】
一例では、C平面メッセージ内のセクション記述のACK/NACK状態を示すO-RUからO-DUへの新しいメッセージが提供される。
【0062】
図5は、本開示の実施形態によるハイレベルメッセージフロー500の例を示す。ハイレベルメッセージフロー500は、ネットワークエンティティ(例えば、図2に例示されたネットワーク102、200)及び/又はクライアント装置(例えば、図1に例示された106~114)によって実行されてもよい。例えば、O-DU520は、102でのネットワークエンティティのうちの1つ、サーバ104、及び/又は基地局116、118で実現されてもよい。具体的には、基地局116、118は、下位階層機能分離(lower layer functional split)に基づいて、無線リンク制御(RLC、radio link control)/媒体アクセス制御(MAC、medium access control)/高フィジカル(PHY)層をホストする論理ノードを含むgNBで実装されてもよい。例えば、O-RU530は、基地局116、118で実装されてもよい。具体的には、基地局116、118は、下位層機能分離に基づいて、低PHY層及びRFプロセッシングをホストする論理ノードを含む送受信ポイント(TRP、transmission and reception point)又は遠隔無線ヘッド(RRH、remote radio head)で実装されてもよい。
【0063】
図5に示すハイレベルメッセージフロー500の実施形態は、例示のためだけのものである。図5に示されている1つ又はそれ以上の構成要素は、前記の機能を実行するように構成された特殊な回路で実装されるか、又は1つ又はそれ以上の構成要素は、前記の機能を実行するための命令を実行する1つ又はそれ以上のプロセッサによって実装され得る。
【0064】
図5に示すように、ステップ502において、O-DU520は、ACK/NACKセクション拡張を有するC平面メッセージ#1を、O-RU530に送信する。しかしながら、このような送信は、ドロップされ、O-RU530に正しく送信されない。ステップ504において、O-RU530は、ACK/NACKセクション拡張を有するC平面メッセージ#2を、O-RU530に送信し、このメッセージは、正常にO-RUに送信される。ステップ506において、O-RU530は、ACK/NACKセクション拡張を有するC平面メッセージ#3を、O-RU530に送信し、このメッセージは、正常にO-RU530に送信される。しかしながら、O-RU530は、このメッセージ#3を正しく復号できない。ステップ508において、O-RU530は、C平面メッセージ#1のためのU平面データ#1を送信するが、O-RU530がそれを受信すると、U平面データ#1は、ドロップ(drop)される。ステップ510において、O-RU530は、C平面メッセージ#2のためのU平面データ#2を送信する。ステップ512において、O-RU530は、(1)C平面#1=ACK、及び(2)C平面#3=NACKとして、ACK/NACKメッセージを送信する。
【0065】
図6は、本開示の実施形態による堅牢なメッセージ送受信のためのメッセージフロー600の例を示す。メッセージフロー600は、ネットワークエンティティ(例えば、図2に例示されたネットワーク102、200)及び/又はクライアント装置(例えば、図1に例示された106~114)によって実行されてもよい。図5に示すメッセージフロー600の実施形態は、例示のためだけのものである。図5に示す1つ又はそれ以上の構成要素は、前記の機能を実行するように構成された特殊な回路で実装されるか、又は1つ又はそれ以上の構成要素は、前記の機能を実行するための命令を実行する1つ又はそれ以上のプロセッサによって実装され得る。
【0066】
例えば、O-DU620は、102のネットワークエンティティのうちの1つ、サーバ104、及び/又は基地局116、118で実装されてもよい。具体的には、基地局116、118は、下位層機能分離に基づいて、RLC/MAC/高PHY層をホストする論理ノードを含むgNBで実装されてもよい。例えば、O-RU630は、基地局116、118で実装されてもよい。具体的には、基地局116、118は、下位層機能分離に基づいて、低PHY層及びRFプロセッシングをホストする論理ノードを含むRRH又はTRPで実装されてもよい。
【0067】
図6に示すように、ステップ602において、O-DU620は、C平面メッセージをO-RU630に送信する。送信中、スロット#nでExt=xxが復号された後、C平面メッセージ(Ext=xx, ackReqSeqId=Sl3)がドロップされる。例えば、このインスタンスでは、「xx」を「22」に設定できる。ステップ604で、O-RU630は、ACKメッセージ(numberofACKs=2、ackSeqId=SI1、SI2、numberofNACKs=1、nackSeqId=SI3)を、O-DU630に送信する。SIとして設定されたnackSeqIdに基づいて、O-DUは、Slot#nで送信されたSIを知っており、ステップ604で、Ext=xxが復号された後にドロップされる。ステップ606において、C平面メッセージ(Ext=xx、ackReqSeqId=SI1)は、Ext=xxが復号される前に、失われるか、又はドロップされる。ステップ608において、O-DU620は、C平面メッセージ再送信(Ext=xx、ackReqSeqId=SI3)をO-RU630に送信する。Slot#n+2の終わりに、O-DUは、ステップ606でSlot#n+1で送信されたSIが、Ext=xxが復号される前に失われるか、又はドロップされることを認識している。ステップ610において、O-RU630は、ACKメッセージ(numberofACKs=1、ackSeqId=SI3)を送信する。ステップ612において、O-DU620は、スロット#n+3でC平面メッセージ再送信(Ext=xx, ackReqSeqId=SI1)を送信する。
【0068】
図7は、本開示の実施形態による堅牢なメッセージ送受信のためのメッセージフロー700の別の例を示す。メッセージフロー700は、ネットワークエンティティ(例えば、図2に例示されたネットワーク102、200)及び/又はクライアント装置(例えば、図1に例示された106~114)によって実行されてもよい。図7に示すメッセージフロー700の実施形態は、例示のためだけのものである。図7に示す1つ又はそれ以上の構成要素は、前記の機能を実行するように構成された特殊な回路で実装されるか、又は1つ又はそれ以上の構成要素は、前記の機能を実行するための命令を実行する1つ又はそれ以上のプロセッサによって実装され得る。
【0069】
例えば、O-DU720は、102におけるネットワークエンティティのうちの1つ、サーバ104、及び/又は基地局116、118で実装されてもよい。具体的には、基地局116、118は、下位層機能分離に基づいて、RLC/MAC/高PHY層をホストする論理ノードを含むgNBで実装されてもよい。例えば、O-RU730は、基地局116、118で実装されてもよい。具体的には、基地局116、118は、下位層機能分離ベースの低PHY層及びRFプロセッシングをホストする論理ノードを含むRRH又はTRPで実装されてもよい。
【0070】
図7に示すように、ステップ702において、O-DU720は、C-平面メッセージをO-RU730に送信する。送信中、シンボルMのためのC平面メッセージ(Ext=xx、ackReqSeqId=Sl2)は、「Ext=xx」が復号される前に失われるか、又はドロップされる。ステップ702において、シンボルMのC平面メッセージ(Ext=xx、ackReqSeqId=Sl3)は、Ext=xxが復号された後にドロップされる。ステップ702で、シンボルMのC平面メッセージ(Ext=xx、ackReqSeqId=Sl1)が受信され、正しく復号される。ステップ704において、O-RU730は、シンボルMの空中時間(the time over-the-air time)からTa3_min_cp_ackの後、即ち、UL C-平面送信ウィンドウの開始に、ACK/NACKメッセージ(numberofACKs=1, ackSeqId=SI1, numberofNACKs=1, nackSeqId=SI3)を送信し、Tax_min_cp_ackは、0又は負の値であり得る。ステップ702において、O-DUは、UL U平面受信ウィンドウの開始と、UL U平面受信ウィンドウの終了との間で、ACK/NACKメッセージ(numberofACKs=1、ackSeqId=SI1、numberofNACKs=1、nackSeqId=SI3)を受信する。O-DUは、Ext=xxを復号する前に、SIがドロップされ、Ext=xxを復号した後に、SIがドロップされることを認識する。O-DUは、ドロップされたセクション記述を再送信することを決定することができる。
【0071】
図8は、本開示の実施形態によるメッセージフォーマット800の例を示す。図8に示すメッセージフォーマット800の一実施形態は、例示のためだけのものである。
【0072】
一実施形態では、AckNackRequestセクション拡張フォーマットは、図8に示すように提供される。
【0073】
表1は、図8に示すように、AckNackRequestセクション拡張フォーマットのために、新しく提供されるフィールドの説明を示している。
【0074】
【表1】
【0075】
表2は、タイプ#8メッセージフォーマットの説明を示している。
【0076】
【表2】
【0077】
図9は、本開示の実施形態によるメッセージフォーマット900の別の例を示す。図9に示すメッセージフォーマット900の一実施形態は、例示のためだけのものである。
【0078】
図9に示すように、メッセージフォーマット900は、以下のフィールドを含む。
【0079】
トランスポートヘッダフィールド:このフィールドは、データフロータイプの説明、送受信ポート識別子、単一のイーサネットパケットで複数のアプリケーションメッセージの連結(concatenation)をサポートする機能、及びシーケンス番号付けを含む基本データルーティング能力を示す。
【0080】
Reservedフィールド:このフィールドは、将来の使用のために予約されている。
【0081】
Payload versionフィールド:このフィールドは、ペイロードプロトコルバージョンを示す。
【0082】
FrameIdフィールド:このフィールドは、10msフレームのフレーム識別及びカウンタを示す。
【0083】
subframeIDフィールド:このフィールドは、1msサブフレームのサブフレーム識別及びカウンタを示す。
【0084】
SlotIdフィールド:このフィールドは、1msサブフレーム内のスロット番号を示す。
【0085】
SymbolIdフィールド:このフィールドは、シンボル番号を示す。
【0086】
SectionTypeフィールド:このフィールドは、U平面日付の特性を示す。
【0087】
numberOfAcksフィールド:このフィールドは,複数のACKを示す。
【0088】
numberOfNacksフィールド:このフィールドは、複数のNACKを示す。
【0089】
ackIdフィールド:このフィールドは、Ackの識別を示す。
【0090】
nackIdフィールド:このフィールドは、Nackの識別を示す。
【0091】
Paddingフィールド:このフィールドは、32ビット境界(boundary)に合わせるために使用される。
【0092】
図10は、本開示の実施形態によるフロントホールネットワークを介した堅牢なメッセージ送受信のための方法1000のフローチャートを示す。この方法1000は、O-DU(例えば、送信装置)、例えば、図2に示すネットワークエンティティ(例えば、図1に示すネットワーク102、104、116、118、200)及び/又はクライアント装置(例えば、図1に示す106~114)によって実行されてもよい。図10に示す方法1000の一実施形態は、例示のためだけのものである。図10に示す1つ又はそれ以上の構成要素は、前記の機能を実行するように構成された特殊回路で実装されるか、1つ又はそれ以上の構成要素は、前記の機能を実行するための命令を実行する1つ又はそれ以上のプロセッサによって実装され得る。
【0093】
図10に示すように、前記方法1000は、O-DUによって実行されてもよい。O-DUは、基地局で実施され、O-RU(例えば、受信装置)と通信されてもよい。O-RUは、RRH又はTRPで実施されてもよい。前記のO-DUとO-RUとの間のフロントホールリンクを確立して、O-DUとO-RUとの間の堅牢なメッセージ伝送をサポートする。O-DUは、RLCプロトコル層、MACプロトコル層、及びPHYプロトコル層を含んでもよい。O-RUは、下位PHY層及びRF層を含んでもよい。
【0094】
一実施形態では、RLCプロトコル層、MACプロトコル層、PHYプロトコル層及びRF層を含むプロトコルスタックは、特定のハードウェア又は装置の種類に関係なく、柔軟に実装されてもよい。すなわち、本開示で言及したO-DU及びO-RUの役割を果たすためのこのプロトコルスタックは、あらゆる種類の電子装置において自由に実装されてもよい。
【0095】
図10に示すように、ステップ1002において、基地局のDU(例えば、O-DU)は、ackNackReqIdフィールド及びextLenフィールドを含むACK/NACK要求に対するセクション拡張を生成し、ここで、ackNackReqIdフィールドは、セクション記述のACK/NACK要求IDを示し、extLenフィールドは、セクション拡張のサイズを示す。
【0096】
以降、ステップ1004で、DUは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張を含むC平面メッセージをRUに送信する。
【0097】
最後に、ステップ1006で、DUは、RUからC平面メッセージに対応するACKメッセージを受信する。
【0098】
一実施形態では、ACKメッセージは、ACKメッセージに含まれるACKの数を示すnumberOfAcksフィールドと、C平面メッセージに含まれるセクション記述がRUによって正しく受信され復号されたことを示すackIdフィールドを含み、前記ackIdフィールドは、セクション記述のackNackReqIdに対応する。
【0099】
一実施形態では、ACKメッセージは、ACKメッセージに含まれるNACKの数を示すnumberOfNacksフィールドと、C平面メッセージに含まれるセクション記述がRUに正しく受信されなかったことを示すnackIdフィールドを示し、前記nackIdフィールドは、セクション記述のackNackReqIdに対応する。
【0100】
一実施形態では、DUは,C平面メッセージのセットを送信し、各C平面メッセージは,セクション拡張をそれぞれ含む。
【0101】
一実施形態では、DUは、ackId又はnackIdのうち少なくとも1つを含むACKメッセージを受信するためのシンボルMの最小ウィンドウ値(ta3_min_ack)及び最大ウィンドウ値(ta3_max_ack)を含むACK受信ウィンドウを識別し、前記シンボルMは、セクション拡張を伝達するC平面メッセージにおけるstartSymbolIdの値であり、DUは、ACKメッセージ又はNACKメッセージが、ACK受信ウィンドウ内で受信されるか否かを判断し、DUは、ACKメッセージ又はNACKメッセージが、ACK受信ウィンドウ内で受信されなかったという決定に基づいて、他のセクション記述をさらに再送信する。この実施形態では、他のセクション記述は、セクション記述又はセクション記述から更新された新しいセクション記述と同じであるか、又はACK受信ウィンドウ内でACKメッセージが受信されなかったという決定に基づいて、セクション記述の再送信を省略する。この実施形態では、前記のta3_min_ack及びta3_max_ackは、RUアンテナでの受信からRUポートでの受信までの間で測定される。
【0102】
一実施形態では、DUは、ackId及びnackIdを含むACKメッセージを受信するためのシンボルMのACK受信ウィンドウを確認し、前記シンボルMは、セクション拡張を伝達するC平面メッセージにおけるstartSymbolIdの値であり、DUは、ACKメッセージがACK受信ウィンドウ内で受信されたか否かを判断し、nackIdを含み、DUは、前記nackIdに基づいて、セクション記述をさらにRUに再送信する。
【0103】
一実施形態では、DUは、ACKメッセージがNACK ID(nackId)を含むか否かを判断し、C平面メッセージを送信する前に、ACKメッセージが受信された場合、NackIdに対応するセクション記述を含むC平面メッセージに対応するU平面メッセージを、RUに送信することを省略する。
【0104】
図11は、本開示の実施形態によるフロントホールネットワークを介した堅牢なメッセージ送受信のための方法1100のフローチャートを示す。この方法1100は、O-RU(例えば、受信装置)、例えば、ネットワーク(図2に示すネットワークエンティティ102、104、116、118、200)及び/又はクライアント装置(例えば、図1に示す106~114)によって実行されてもよい。図11に示す方法1100の一実施形態は、例示のためだけのものである。図11に示す1つ又はそれ以上の構成要素は、前記の機能を実行するように構成された特殊な回路で実装されるか、又は1つ又はそれ以上の構成要素は、前記の機能を実行するための命令を実行する1つ又はそれ以上のプロセッサによって実装され得る。
【0105】
図11に示すように、前記方法1100は、O-RUによって実行されてもよい。O-RUは、基地局に実装され、O-DU(例えば、送信装置)と通信されてもよい。O-RUは、RRH、TRP又はUEで実装されてもよい。前記のO-DUとO-RUとの間の堅牢なメッセージ伝送をサポートするために、前記のO-DUとO-RUとの間のフロントホールリンクが確立される。
【0106】
図11に示すように、前記方法1100は、ステップ1102から始まる。ステップ1102において、RUは、DUからACK/NACKを要求するためのセクション拡張を含むC平面メッセージを受信する。
【0107】
次に、ステップ1104において、RUは、ackNackReqIdフィールド及びextLenフィールドを含むACK/NACK要求に対するC平面メッセージに含まれるセクション拡張を確認する。一例では、前記ackNackReqIdフィールドは、セクション記述のACK/NACK要求IDを示し、前記extLenフィールドは、セクション拡張のサイズを示す。
【0108】
最後に、ステップ1106において、RUは、C平面メッセージに対応するACKメッセージをDUに送信する。
【0109】
一実施形態では、ACKメッセージは、ACKメッセージに含まれるACKの数を示すnumberOfAcksフィールドと、C平面メッセージに含まれるセクション記述がRUによって正しく受信されたことを示すackIdフィールドとを含み、前記ackIdフィールドは、セクション記述のackNackReqIdに対応する。
【0110】
一実施形態では、ACKメッセージは、ACKメッセージに含まれるNACKの数を示すnumberOfNacksフィールドと、C平面メッセージに含まれるセクション記述がRUによって正しく受信されなかったことを示すnackIdフィールドとを含み、前記nackIdフィールドは、セクション記述のackNackReqIdに対応する。
【0111】
一実施形態では、RUは、C平面メッセージのセットを受信し、各C平面メッセージは、セクション拡張をそれぞれ含む。
【0112】
一実施形態では、RUは、ta3_min_ack及びta3_max_ackを含むACK受信ウィンドウ内でACKメッセージが受信されなかったという決定に基づいて、セクション記述の再送信を受信するが、再送信されたセクション記述は、以前に受信されたセクション記述又は以前に受信されたセクション記述から更新された新しいセクション記述と同様である。ACK受信ウィンドウは、シンボルMがackId又はnackIdのうち少なくとも1つを含むACKメッセージを受信するように識別され、前記シンボルMは、セクション拡張を伝達するC平面メッセージでstartSymbolIdの値であり、ta3_min_ack及びta3_max_ackは、RUアンテナでの受信からRUポートでの受信までの間で測定される。
【0113】
一実施形態では、RUは、nackIdに基づいて、セクション記述の再送信をRUに受信し、ACK受信ウィンドウは、シンボルMがackId及びnackIdを含むACKメッセージを受信するように識別され、前記シンボルMは、セクション拡張を伝達するC平面メッセージでstartSymbolIdの値である。
【0114】
一実施形態では、RUは、C平面メッセージを送信する前に、ACKメッセージを受信した場合、DUからnackIdに対応するセクション記述を含むC平面メッセージを受信することを省略する。
【0115】
図12は、本開示の実施形態によるフロントホールインターフェース1200の例を示す。図12に示すフロントホールインターフェース1200の一実施形態は、例示のためだけのものである。
【0116】
図12に示すように、ネットワークアーキテクチャ1200は、ユーザ装置(UE)1202(例えば、図1に示すような106~114)、基地局(BS)1212(例えば、図1に示すような104、116、118)、及びコアネットワーク1210を含む。基地局1212は、アンテナ1204、無線インターフェース1206、及びベースバンド1208をさらに含む。UE1202と基地局1212は、エアインターフェースを介して接続される。基地局1212とコアネットワーク1210は、バックホールインターフェースを介して接続される。アンテナ1204と無線インターフェース1206は、RFインターフェースを介して接続され、無線インターフェース1206とベースバンド1208は、フロントホールインターフェースを介して接続される。
【0117】
無線インターフェース1206とベースバンド1208との間には、DL/UL制御メッセージが送受信されてもよい。DL/UL制御メッセージを送信及び受信するために、無線インターフェース1206及び/又はベースバンド1208には、送信装置及び受信装置が実装されてもよい。
【0118】
現在のxRAN/O-RAN規格では、効率的なフロントホール帯域幅(BW)の使用率に対応するために、5つの候補の圧縮技術が使用される。これらの候補の中で、単純な実装の観点からは、ブロックフローティング(block floating)が良い候補である。BW効率の観点から、DLについては、「変調圧縮(modulation compression)」が非常に推奨される。「変調圧縮」の動機(motivation)は、システム性能を損なうことなく、理想的な圧縮性能を備えた効率的なフロントホールBWを可能にする完璧な全体像を示している。しかしながら、「変調圧縮」を考慮すると、現在の仕様で解決されるべきいくつかの動作上の欠陥が存在した。即ち、REマッピングの後、PRB内でいくつかの異なるデータが共存する。さらに、明確化には、チャネルごとの「電力オフセット(power offset)」情報が必要である。
【0119】
実施形態によれば、無線通信システムにおいて、コントロールプレーン(C平面)メッセージのACK(acknowledgement)を処理するための基地局の送信装置が提供される。この送信装置は、ACK/NACK要求識別子(ackNackReqId)フィールド及び長さ(extLen)フィールドを含むACK/NACK(acknowledgement/negative acknowledgement)を要求するためのセクション拡張を生成するプロセッサを含む。前記ackNackReqIdフィールドは、セクション記述のACK/NACK要求識別子(ID)を示し、前記extLenフィールドは、セクション拡張のサイズを示す。前記送信装置は、プロセッサに動作可能に結合された送受信機を含む。この送受信機は、前記ACK/NACK要求に対するセクション拡張を含む前記C平面メッセージを受信装置に送信し、前記受信装置から前記C平面メッセージに対応するACKメッセージを受信するように構成される。
【0120】
いくつかの実施形態において
いくつかの実施形態では、前記ACKメッセージは、前記ACKメッセージに含まれるNACKの数を示すNACKの数(numberOfNacks)フィールドを含む。前記ACKメッセージは、前記C平面メッセージに含まれるセクション記述が、前記受信装置によって正しく受信されなかったことを示すNACK ID(nackId)フィールドを含む。このnackIdフィールドは、セクション記述のackNackReqIdに対応する。
【0121】
いくつかの実施形態では、前記送受信機は、C平面メッセージのセットを送信するようにさらに構成される。各C平面メッセージはそれぞれ、セクション拡張を含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、前記プロセッサは、ACK ID(ackId)又はNACK ID(nackId)のうち少なくとも1つを含むACKメッセージを受信するために、最小ウィンドウ値(ta3_min_ack)及び最大ウィンドウ値(ta3_max_ack)を含む、シンボルMのACK受信ウィンドウを識別するようにさらに構成される。前記シンボルMは、セクション拡張を伝達するC平面メッセージにおける開始シンボルID(startSymbolId)の値である。ta3_min_ack及びta3_max_ackは、受信装置アンテナでの受信から受信装置ポートでの受信までの間で測定される。前記プロセッサは、ACK受信ウィンドウ内でACKメッセージが受信されたか否かを判断するようにさらに構成される。前記送受信機は、前記ACK受信ウィンドウ内で前記ACKメッセージ又はNACKメッセージが受信されていないと判断することに基づいて、他のセクション記述を再送信するようにさらに構成される。前記他のセクション記述は、前記セクション記述又は前記セクション記述から更新された新しいセクション記述と同じであるか、又はACK受信ウィンドウ内で前記ACKメッセージ又は前記NACKメッセージが受信されなかったという判断に基づいて、前記セクション記述の再送信を省略する。
【0123】
いくつかの実施形態では、前記プロセッサは、ACK ID(ackId)及びNACK ID(nackId)を含むACKメッセージを受信するための、シンボルMに対するACK受信ウィンドウを識別するようにさらに構成される。前記シンボルMは、セクション拡張を伝達するC平面メッセージにおける開始シンボルID(startSymbolId)の値である。前記プロセッサは、前記ACK受信ウィンドウ内で受信されるACKメッセージが、nackIdを含むか否かを判断するようにさらに構成される。前記送受信機は、前記nackIdに基づいて、セクション記述を受信装置に再送信するようにさらに構成される。
【0124】
いくつかの実施形態では、前記プロセッサは、前記ACKメッセージがNACK ID(nackId)を含むか否かを決定するようにさらに構成される。前記プロセッサは、前記ACKメッセージ内で前記nackIdに対応するセクション記述を含むC平面メッセージに対応するユーザ平面(U平面)メッセージを、前記受信装置に送信することを省略するようにさらに構成される。
【0125】
実施形態によれば、無線通信システムにおいて、コントロールプレーン(C平面)メッセージのACK(acknowledgement)を送信するための受信装置が提供される。この受信装置は、ACK/NACK(acknowledgement/negative acknowledgement)を要求するためのセクション拡張を含むC平面メッセージを、送信装置から受信するように構成された送受信機を含む。前記受信装置は、前記送受信機と動作可能に結合されたプロセッサを含み、前記プロセッサは、ACK/NACK要求識別子(ackNackReqId)フィールド及び長さ(extLen)フィールドを含む前記ACK/NACK要求に対するC平面メッセージに含まれる前記セクション拡張を識別するように構成される。前記ackNackReqIdフィールドは、セクション記述のACK/NACK要求識別子(ID)を示し、前記extLenフィールドは、セクション拡張のサイズを示す。前記送受信機は、前記C平面メッセージに対応するACKメッセージを、前記送信装置に送信するようにさらに構成される。
【0126】
いくつかの実施形態では、前記ACKメッセージは、ACKメッセージに含まれるACKの数を示すACKの数(numberOfAcks)フィールドを含む。前記ACKメッセージは、C平面メッセージに含まれるセクション記述が、受信装置によって正しく受信されたことを示すACK ID(ackId)フィールドを含み、前記ackIdフィールドは、セクション記述のackNackReqIdに対応する。
【0127】
いくつかの実施形態では、前記ACKメッセージは、ACKメッセージに含まれるNACKの数を示すNACKの数(numberOfNacks)フィールドを含む。前記ACKメッセージは、C平面メッセージに含まれるセクション記述が、受信装置によって正しく受信されなかったことを示すNACK ID(nackId)フィールドを含み、前記nackIdフィールドは、セクション記述のackNackReqIdに対応する。
【0128】
いくつかの実施形態では、前記送受信機は、C平面メッセージのセットを受信するようにさらに構成され、各C平面メッセージは、セクション拡張をそれぞれ含む。
【0129】
いくつかの実施形態では、前記送受信機は、NackIdに基づいて、受信装置へのセクション記述の再送信を受信するようにさらに構成される。ACK ID(ackId)及びNACK ID(nackId)を含むACKメッセージを受信するシンボルMのACK受信ウィンドウが識別される。前記シンボルMは、セクション拡張を伝達するC平面メッセージの開始シンボルID(startSymbolId)値である。
【0130】
いくつかの実施形態では、前記プロセッサは、送信装置からの受信をスキップ(skip)するようにさらに構成される。前記C平面メッセージは、C平面メッセージを送信する前、ACKメッセージが受信されたときに、nackIdに対応するセクション記述を含む。
【0131】
実施形態によれば、無線通信システムにおいて、コントロールプレーン(C平面)メッセージのACK(acknowledgement)を処理する基地局の送信装置の方法が提供される。この方法は、ACK/NACK要求識別子(ackNackReqId)フィールドと長さ(extLen)フィールドとを含むACK/NACK(acknowledgement/negative acknowledgement)要求のためのセクション拡張を生成する動作を含む。前記ackNackReqIdフィールドは、セクション記述のACK/NACK要求識別子(ID)を示し、前記extLenフィールドは、セクション拡張のサイズを示す。
【0132】
前記方法は、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張を含むC平面メッセージを受信装置に送信する動作を含む。この方法は、受信装置からC平面メッセージに対応するACKメッセージを受信する動作を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、前記ACKメッセージは、ACKメッセージに含まれるACKの数を示すACKの数(numberOfAcks)フィールドを含む。前記ACKメッセージは、C平面メッセージに含まれるセクション記述が、受信装置によって正しく受信されたことを示すACK ID(ackId)フィールドを含み、前記ackIdフィールドは、セクション記述のackNackReqIdに対応する。
【0134】
いくつかの実施形態では、前記ACKメッセージは、ACKメッセージに含まれるNACKの数を示すNACKの数(numberOfNacks)フィールドを含む。前記ACKメッセージは、C平面メッセージに含まれるセクション記述が、受信装置に正しく受信されなかったことを示すNACK ID(nackId)フィールドを含み、前記nackIdフィールドは、セクション記述のackNackReqIdに対応する。
【0135】
いくつかの実施形態では、前記方法は、C平面メッセージのセットを送信する動作をさらに含む。各C平面メッセージはそれぞれ、セクション拡張を含む。
【0136】
いくつかの実施形態では、前記方法は、シンボルMがACK ID(ackId)又はNACK ID(nackId)のうち少なくとも1つを含むACKメッセージを受信するための最小ウィンドウ値(ta3_min_ack)及び最大ウィンドウ値(ta3_max_ack)を含むACK受信ウィンドウを識別する動作をさらに含む。前記シンボルMは、セクション拡張を伝達するC平面メッセージにおける開始シンボルID(startSymbolId)の値である。受信装置アンテナでの受信から受信装置ポートでの受信までの間で測定されたta3_min_ack及びta3_max_ackは、ACK受信ウィンドウ内でACKメッセージが受信されたか否かを判断する動作をさらに含む。この方法は、前記ACK受信ウィンドウ内で前記ACKメッセージ又はNACKメッセージが受信されなかったという判断に基づいて、他のセクション記述(前記他のセクション記述は、前記セクション記述と同じであるか、又は前記セクション記述から更新された新しいセクション記述である)を再送信する動作、又はACKメッセージ又はNACKメッセージが、ACK受信ウィンドウ内で受信されなかったという判断に基づいて、前記セクション記述の再送信をスキップする動作のうちの1つを実行する動作を含む。
【0137】
いくつかの実施形態では、前記方法は、シンボルMがACK ID(ackId)及びNACK ID(nackId)を含むACKメッセージを受信するためのACK受信ウィンドウを識別する動作をさらに含む。前記シンボルMは、セクション拡張を伝達するC平面メッセージの開始シンボルID(startSymbolId)の値である。この方法は、ACK受信ウィンドウ内で受信されたACKメッセージが、nackIdを含むか否かを決定する動作をさらに含む。この方法は、NackIdに基づいて、セクション記述を受信装置に再送信する動作をさらに含む。
【0138】
実施形態によれば、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)分散ユニット(O-DU)によって実行される方法が提供される。この方法は、フロントホールインターフェースを介して、1つ又はそれ以上の制御プレーン(C平面)メッセージを、O-RAN無線ユニット(O-RU)に送信するステップを含む。この方法は、フロントホールインターフェースを介して、前記O-RUから1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを受信する動作を含む。前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACK要求のためのセクション拡張情報を含む。前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されたセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含む。前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0139】
例えば、前記誤って復号されたセクション記述は、前記誤って復号されたセクション記述に関連付けられたセクション拡張情報が復号された後にドロップされる。
【0140】
例えば、前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含む。前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示される。前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示される。前記要求識別子(ID)は、16ビットのセクション拡張情報で示される。
【0141】
例えば、前記方法は、1つ又はそれ以上のC平面メッセージ内のセクション記述のACK/NACK状態が受信ウィンドウの終了までに受信されないことを識別することに基づいて、前記ドロップされたセクション記述に対応するセクション拡張情報が復号される前に、前記セクション記述がドロップされることを識別する動作をさらに含む。
【0142】
例えば、前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含む。このアプリケーションヘッダには、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、開始シンボル識別子、セクション数、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプが含まれる。前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とを含む。前記ACKの数は、ACK/NACKフィードバックメッセージの8ビットで示される。前記NACKの数は、ACK/NACKフィードバックメッセージの8ビットで示される。
【0143】
実施形態によれば、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)無線ユニット(O-RU)によって実行される方法が提供される。この方法は、フロントホールインターフェースを介して、O-RAN分散ユニット(O-DU)から1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを受信する動作を含む。この方法は、1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを、フロントホールインターフェースを介して、O-RUに送信する動作を含む。前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含む。前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されたセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含む。前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0144】
例えば、前記誤って復号されたセクション記述は、前記誤って復号されたセクション記述に関連付けられたセクション拡張情報が復号された後にドロップされる。
【0145】
例えば、前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含む。前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示される。前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示される。前記要求識別子(ID)は、16ビットのセクション拡張情報で示される。
【0146】
例えば、ACK/NACKフィードバックメッセージは、ACK送信ウィンドウ内で送信される。
【0147】
例えば、前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含む。前記アプリケーションヘッダには、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、開始シンボル識別子、セクション数、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプが含まれる。前記ACK/NACKフィードバックメッセージには、ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とが含まれる。前記ACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される。前記NACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される。
【0148】
実施形態によれば、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)分散ユニット(O-DU)の装置は、少なくとも1つの送受信機と、前記少なくとも1つの送受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの送受信機を制御して、フロントホールインターフェースを介して、1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを、O-RAN無線ユニット(O-RU)に送信するように構成される。前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの送受信機を制御して、1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを、フロントホールインターフェースを介して、O-RUから受信するように構成される。前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含む。前記セクション拡張情報には、ACK/NACKフィードバックが要求されたセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)が含まれる。前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうちの1つ又はそれ以上を含む。
【0149】
例えば、前記誤って復号されたセクション記述は、前記誤って復号されたセクション記述に関連付けられたセクション拡張情報が復号された後にドロップされる。
【0150】
例えば、前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含む。前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示される。前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示される。前記要求識別子(ID)は、16ビットのセクション拡張情報で示される。
【0151】
例えば、少なくとも1つのプロセッサは、1つ又はそれ以上のC平面メッセージからセクション記述のACK/NACK状態が受信ウィンドウの終了までに受信されないことを識別することに基づいて、前記ドロップされたセクション記述に対応するセクション拡張情報が復号される前に、セクション記述がドロップされることを識別するようにさらに構成される。
【0152】
例えば、前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含む。前記アプリケーションヘッダには、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、開始シンボル識別子、セクションの数、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプが含まれる。前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とを含む。前記ACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される。前記NACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される。
【0153】
実施形態によれば、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)無線ユニット(O-RU)の装置による方法が提供される。この方法は、少なくとも1つの送受信機と、前記少なくとも1つの送受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの送受信機を制御して、フロントホールインターフェースを介して、O-RAN分散ユニット(O-DU)から1つ又はそれ以上の制御プレーン(C平面)メッセージを受信するように構成される。前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの送受信機を制御して、前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(acknowledgement)/NACK(negative acknowledgement)フィードバックメッセージを、フロントホールインターフェースを介して、O-RUに送信するように構成される。前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含む。前記セクション拡張情報には、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)が含まれる。前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうち少なくとも1つを含む。
【0154】
例えば、前記誤って復号されたセクション記述は、前記誤って復号されたセクション記述に関連付けられたセクション拡張情報が復号された後にドロップされる。
【0155】
例えば、前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含む。前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示される。前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示される。前記要求識別子(ID)は、16ビットのセクション拡張情報で示される。
【0156】
例えば、前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、ACK送信ウィンドウ内で送信される。
【0157】
例えば、前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含む。前記アプリケーションヘッダには、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、開始シンボル識別子、セクション数、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプが含まれる。前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とを含む。前記ACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される。前記NACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される。
【0158】
前記フローチャートは、本開示の原理に従って実施できる例示的な方法を示し、本開示のフローチャートに示された方法には、様々な変更を加えることができる。例えば、一連のステップで示されているが、各図面における様々なステップは、重複されても、並列で発生されても、異なる順序で発生されても、複数回発生されてもよい。別の例では、ステップは、省略されてもよく、他のステップに置き換えられてもよい。
【0159】
本開示が例示的な実施形態で説明されているが、当技術分野における専門家であれば、様々な変更及び変形を提案することができる。本開示は、添付の特許請求の範囲内に属するそのような変更及び変形を全て網羅することを意図している。本出願のいかなる説明も、特定の要素、ステップ、又は機能が特許請求の範囲に必ず含まれるべき必須要素であることを示唆すると解釈されるべきではない。特許されるべき主題の範囲は、後述する特許請求の範囲によって定義される。
【符号の説明】
【0160】
100 通信システム
102 ネットワーク
104 サーバ
106~114 クライアント装置
116 基地局
118 無線アクセスポイント
200 サーバ
205 バスシステム
210 プロセッサ
215 記憶装置
220 通信回路
225 入出力(I/O)回路
225 プロセッサ
230 メモリ
235 永久記憶装置
240 ディスプレイ
300 クライアント装置
305 アンテナ
310 RF送受信機
315 TXプロセッシング回路
320 マイクロフォン
325 RXプロセッシング回路
330 スピーカ
340 メインプロセッサ
345 I/Oインターフェース
350 タッチスクリーン
355 ディスプレイ
360 メモリ
361 オペレーティングシステム
362 アプリケーション
400 基地局
405 アンテナ
410 RF送受信機
415 送信(TX)プロセッシング回路
420 受信(RX)プロセッシング回路
425 プロセッサ
430 メモリ
435 ネットワークインターフェース
500 ハイレベルメッセージフロー
520 DU
530 RU
600 メッセージフロー
620 DU
630 RU
700 メッセージフロー
720 DU
730 RU
800 メッセージフォーマット
900 メッセージフォーマット
1200 フロントホールインターフェース
1200 ネットワークアーキテクチャ
1202 ユーザ装置(UE)
1204 アンテナ
1206 無線インターフェース
1208 ベースバンド
1210 コアネットワーク
1212 基地局(BS)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2024-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)分散ユニット(O-DU)によって実行される方法であって、
フロントホールインターフェースを介して、1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを、O-RAN無線ユニット(O-RU)に送信する動作、及び
前記フロントホールインターフェースを介して、O-RUから前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(Acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを受信する動作を含み、
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含み、
前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含み、及び
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうち少なくとも1つを含む、方法。
【請求項2】
前記誤って復号されたセクション記述は、前記誤って復号されたセクション記述に関連付けられたセクション拡張情報が復号された後にドロップされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含み、
前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示され、
前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示され、
前記要求は、16ビットのセクション拡張情報で示される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージ内のセクション記述のACK/NACK状態が、受信ウィンドウの終了までに受信されないことの識別に基づいて、ドロップされたセクション記述に対応するセクション拡張情報が復号される前に、前記セクション記述がドロップされることを識別する動作をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含み、
前記アプリケーションヘッダは、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプを含み、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とを含み、
前記ACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示され、及び
前記NACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)無線ユニット(O-RU)によって実行される方法であって、
フロントホールインターフェースを介して、O-RAN分散ユニット(O-DU)から1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを受信する動作、及び
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(Acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを、前記フロントホールインターフェースを介して、前記O-RUに送信する動作を含み、
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含み、
前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含み、及び
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうち少なくとも1つを含む、方法。
【請求項7】
前記誤って復号されたセクション記述は、前記誤って復号されたセクション記述に関連付けられたセクション拡張情報が復号された後にドロップされる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含み、
前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示され、
前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示され、
前記要求は、16ビットのセクション拡張情報で示される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、ACK送信ウィンドウ内で送信される、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含み、
前記アプリケーションヘッダは、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプを含み、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とを含み、
前記ACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示され、及び
前記NACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)分散ユニット(O-DU)の装置であって、
少なくとも1つの送受信機、及び
前記少なくとも1つの送受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの送受信機を制御して、
フロントホールインターフェースを介して、1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを、O-RAN無線ユニット(O-RU)に送信し、及び
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(Acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを、前記フロントホールインターフェースを介して、O-RUから受信するように構成され、
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含み、
前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含み、及び
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうち少なくとも1つを含む、装置。
【請求項12】
前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含み、
前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示され、
前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示され、
前記要求は、16ビットのセクション拡張情報で示され、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含み、
前記アプリケーションヘッダは、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプを含み、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とを含み、
前記ACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示され、及び
前記NACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)無線ユニット(O-RU)の装置であって、
少なくとも1つの送受信機、及び
前記少なくとも1つの送受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの送受信機を制御して、
フロントホールインターフェースを介して、O-RAN分散ユニット(O-DU)から、1つ又はそれ以上のコントロールプレーン(C平面)メッセージを受信し、及び
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージに対するACK(Acknowledgement)/NACK(Non-acknowledgement)フィードバックメッセージを、前記フロントホールインターフェースを介して、O-RUに送信するように構成され、
前記1つ又はそれ以上のC平面メッセージの各C平面メッセージは、ACK/NACKを要求するためのセクション拡張情報を含み、
前記セクション拡張情報は、ACK/NACKフィードバックが要求されるセクション記述を識別するために使用される要求識別子(ID)を含み、及び
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、正しく復号されたセクション記述の要求IDを示すACK情報、又は誤って復号されたセクション記述の要求IDを示すNACK情報のうち少なくとも1つを含む、装置。
【請求項14】
前記セクション拡張情報は、ACK/NACK要求に対する拡張タイプと、4バイトに相当する1ワードとして、前記セクション拡張情報のサイズを示す拡張長とを含み、
前記拡張タイプは、7ビットのセクション拡張情報で示され、
前記拡張長は、8ビットのセクション拡張情報で示され、
前記要求は、16ビットのセクション拡張情報で示され、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、C平面メッセージに関連付けられ、トランスポートヘッダとアプリケーションヘッダとを含み、
前記アプリケーションヘッダは、フレーム識別子、サブフレーム識別子、スロット識別子、及びO-RUからO-DUにACK/NACKを送信するためのセクションタイプ8を示すセクションタイプを含み、
前記ACK/NACKフィードバックメッセージは、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるACKの数を示す情報と、前記ACK/NACKフィードバックメッセージに含まれるNACKの数を示す情報とを含み、
前記ACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示され、
前記NACKの数は、8ビットのACK/NACKフィードバックメッセージで示される、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
デバイスによって実行されると、デバイスに請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】