(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】道路舗装を修復するためのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ、そのようなアセンブリを使用して路面を修復する方法、およびそのようなアセンブリにおけるアスファルトの混合物または炭化水素結合剤を含む混合物の使用
(51)【国際特許分類】
E01C 23/00 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
E01C23/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024529728
(86)(22)【出願日】2022-11-18
(85)【翻訳文提出日】2024-07-16
(86)【国際出願番号】 IB2022061130
(87)【国際公開番号】W WO2023089547
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】102021000029318
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524187597
【氏名又は名称】シメックス・エンジニアリング・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ
【氏名又は名称原語表記】SIMEX ENGINEERING S.R.L.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100112911
【氏名又は名称】中野 晴夫
(72)【発明者】
【氏名】リージ,ミルコ
【テーマコード(参考)】
2D053
【Fターム(参考)】
2D053AA03
2D053AA04
2D053AA05
2D053AA14
2D053AA33
2D053AA41
2D053AB06
2D053AD01
2D053AD03
(57)【要約】
損傷した道路舗装(P)を修復するためのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)は、操作機械(2)の可動アームに直接接続するのに適しており、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)の第1領域(D)に収容され、掘り起こされた礫岩材料(C)を得るために、道路舗装(P)の加工面(S)に沿った直線的な前進経路に沿って、1つまたは複数のアスファルト層の礫岩材料を除去するための掘削工具(100)を備える、スカリフィケーショングループ(10)と、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)の第2領域(R)に収容され、掘り起こされた礫岩材料(C)の混合および破砕要素(200)を備えるリサイクルグループ(20)であって、第2領域(R)は、スカリフィケーショングループ(10)からの掘り起こされた礫岩材料(C)が、再生礫岩材料(CR)への再生のためにリサイクルグループ(20)によって受け取られ得るように、第1領域(D)の下流に配置されるリサイクルグループ(20)を備える。駆動手段(102,202)は、掘削工具と混合および破砕要素(200)を移動させることに適している。遮断装置(30)は、第1領域(D)から第2領域(R)へ掘り起こされた礫岩物質(C)を搬送するために、第1の領域(D)を第2領域(R)から少なくとも部分的に分離する。さらに、水および/または再生流体吐出装置(40)は、第1領域(D)および/または第2領域(R)に水および/または再生流体を直接吐出するのに適している。操作機械(2)および路面修復方法には、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)が含まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
劣化した道路舗装(P)を修復するためのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)であって、前記コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)は、一体化され、操作機械(2)の可動アームに直接接続されるのに適しており、
前記コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)は、
前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)の第1領域(D)に収容され、掘り起こされた礫岩材料(C)を得るために、道路舗装(P)の加工面(S)に沿った直線的な前進経路に沿って、1つまたは複数のアスファルト層の礫岩材料を除去するための掘削工具(100)を備える、スカリフィケーショングループ(10)と、
前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)の第2領域(R)に収容され、掘り起こされた礫岩材料(C)の混合および破砕要素(200)を備えるリサイクルグループ(20)であって、前記第2領域(R)は、前記スカリフィケーショングループ(10)からの掘り起こされた礫岩材料(C)が、再生礫岩材料(CR)への再生のために前記リサイクルグループ(20)によって受け取られ得るように、第1の領域(D)の下流に配置される、前記リサイクルグループ(20)と、
前記掘削工具および前記混合および破砕要素(200)を動作させることに適した駆動手段(102,202)と、
掘り起こされた礫岩物質(C)の通過を前記第1領域(D)から前記第2領域(R)へ搬送するために、前記第1領域(D)を前記第2領域(R)から少なくとも部分的に分離する遮断装置(30)と、
水および/または再生流体を、前記第1領域(D)内および/または前記第2の領域(R)内に直接吐出するのに適した水および/または再生流体吐出装置(40)と
を備える、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項2】
アセンブリ本体(2’)と、自動レベリング本体(80)とを備え、
前記アセンブリ本体(2’)は、安定した取り付け、例えば前記アセンブリ本体(2’)を可動アームまたは前記操作機械の支持体へ取付けるために、前記操作機械(2)に結合するための部分(4)を備える、請求項1に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項3】
前記遮断装置(30)は、閉じた構成と、開いた構成とに移動可能であり、
前記閉じた構成では、前記遮断装置(30)は、前記スカリフィケーショングループ(10)、すなわち前記第1領域から、前記リサイクルグループ(20)、すなわち前記第2領域(R)への礫岩物質の通過を防止し、
前記開いた構成では、前記遮断装置は、前記スカリフィケーショングループ(10)、すなわち前記第1領域(D)から、前記リサイクルグループ(20)、前記すなわち前記第2領域(R)への礫岩物質の通過を許容する、請求項1または2に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項4】
前記掘削工具(100)が、前記道路舗装(P)の加工面(S)に実質的に平行な粉砕ドラム回転軸(X)を中心に回転可能であり、路面の礫岩材料を除去するための切断要素(101)を備える粉砕ドラムであり、
前記混合および破砕要素(200)は、突出要素(201)を備え、前記粉砕ドラム回転軸(X)に対して平行かつ間隔を開けて配置された混合ドラム回転軸(X’)を中心に回転可能な混合ドラムである、請求項1から3のいずれか1項に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項5】
前記スカリフィケーショングループ(10)は、掘削工具(100)が収容されるスカリフィケーションチャンバ(11)を備え、
前記リサイクルグループ(20)は、前記混合および破砕要素(200)が収容されるリサイクルチャンバ(21)を備え、
前記スカリフィケーションチャンバ(11)と前記リサイクルチャンバ(21)とは、前記遮断装置(30)によって少なくとも部分的にまたは全体的に閉鎖されるのに適した礫岩通路開口部(22)によって互いに直接連通している、請求項1から4のいずれか1項に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項6】
前記スカリフィケーションチャンバ(11)を少なくとも部分的に画定するスカリフィケーショングループフレーム(15)と、
前記リサイクルチャンバ(21)を少なくとも部分的に画定するリサイクルグループフレーム(25)と
を備え、
前記スカリフィケーショングループフレーム(15)は、前記リサイクルグループフレーム(25)に接合され、
前記礫岩通路開口部(22)が前記スカリフィケーショングループフレーム(15)または前記リサイクルグループフレーム(25)に設けられ、
前記遮断装置は、前記礫岩通路開口部(22)の開放または部分的もしくは全体的な閉鎖を決定するために、前記スカリフィケーショングループフレーム(15)および前記リサイクルグループフレーム(25)に対して並進可能な隔壁(30’)を備える、請求項5に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項7】
前記隔壁(30’)に連結され、前記スカリフィケーショングループフレーム(15)および/または前記リサイクルグループフレーム(25)に連結され、前記道路舗装(P)の地面に実質的に垂直な垂直方向に沿って前記隔壁(30’)を並進させるのに適した隔壁移動グループ(70)、例えば1つまたは複数の油圧シリンダを備える、請求項5に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項8】
前記水および/または再生流体吐出装置(40)によって吐出される水および/または再生流体の量を調整するのに適した注入ユニットと、
前記注入ユニットに作動的に接続され、前記加工面(S)に沿った前記コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ本体の前進速度を検出するのに適した速度検出装置(60)と、
を備え、
前記注入ユニットは、前記速度検出装置(60)によって検出された前進速度に応じて吐出される水および/または再生流体の量を調整するのに適している、請求項1から7のいずれか1項に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項9】
前記速度検出装置(60)は、
車輪(61)と、
車輪回転軸(X’’)を中心として前記車輪を回転可能な態様で支持するのに適し、前記車輪が道路舗装(P)の地面に対して離間している後方構成(A)と、前記車輪が前記コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ本体(1)の前進中に前記道路舗装と接触している加工構成(W)とに前記車輪を位置決めするのに適している、車輪支持グループ(62)と
を備え、
前記速度検出装置は、前記車輪(61)の車輪回転速度センサを有する、請求項8に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項10】
前記ホイール支持グループ(62)は、
前記車輪回転軸(X’’)に対して平行かつ間隔を開けて配置されたアーム回転軸(X’’’)を中心として回転可能な車輪支持アーム(63)と、
前記車輪支持アーム(63)の角度位置の関数として、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリアセンブリ(1)の掘削深さを決定するのに適したアーム角度位置センサと
を備える、請求項9に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項11】
前記リサイクルグループ(20)の下流に配置され、再生礫岩材料を受け入れ、前記加工面(S)への移送のために再生礫岩材料の所定の粒径を篩い分けるのに適した篩い分け要素(50)を備える、請求項1から10のいずれか1項に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項12】
前記篩い分け要素(50)は、前記道路舗装(P)の前記地面に垂直な垂直方向において、前記混合および破砕要素(200)の下方に配置された有孔壁または格子であるコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項13】
請求項1から13のいずれか1項に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を含む操作機械(2)。
【請求項14】
前記操作機械(2)は、ミニローダまたはトラクタである、請求項13に記載の操作機械(2)。
【請求項15】
a)請求項1から12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を提供し、
b)任意に、前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)が搭載される操作機械(2)を提供し、
c’)粉砕礫岩(C)を得るように、損傷した路面上で前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を移動させ、好ましくは同時に、前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)によって作業されている粉砕礫岩に、好ましくは前記操作機械の前進方向(Y)に単一経路で、再生流体および任意に水を注入し、
f)再生粉砕礫岩を、好ましくは前記篩い分け要素(50)によって、前記リサイクルチャンバ(21)から排出させる
ことを含む、路面修復方法。
【請求項16】
a)請求項1から12のいずれか1項に記載の少なくとも1つのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を提供し、
b)任意に、前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)が搭載される操作機械(2)を提供し、
c)前記加工面上に粉砕礫岩を得るために、前記遮断装置(30)を開放位置にして、傷ついた路面上で前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を移動させ、
d)任意に、粉砕礫岩の上に結合剤、例えばセメントを配置し、
e)前記遮断装置(30)を開いた構成にして、前記加工面上に配置された粉砕礫岩上で前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を移動させ、前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)によって加工される粉砕礫岩上に再生流体および任意に水を注入し、
f)再生粉砕礫岩を、好ましくは前記篩い分け要素(50)によって、前記リサイクルチャンバ(21)から排出させ、
g)任意に、再生粉砕礫岩を平滑化し、圧縮する
ことを含む、路面修復方法。
【請求項17】
ステップe)において、再生流体および任意に水を注入することは、
前記コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)の前記道路舗装(P)上での前進速度を検出し、
任意で、前記道路舗装(P)の地面に対して、前記道路舗装のスカリフィケーションおよび深さを測定し、
検出された前進速度および場合によっては検出されたスカリフィケーション深さに応じた量の再生流体および任意に水を吐出する
ことを含む、請求項16に記載の路面修復方法。
【請求項18】
注入される再生流体は、アスファルト混合物または炭化水素結合剤を含む混合物である、請求項15から17のいずれか1項に記載の路面修復方法。
【請求項19】
請求項1から12のいずれか1項に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)における、アスファルト混合物または炭化水素結合剤を含む混合物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
道路舗装を修復するためのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリと、当該アセンブリを備える操作機械は、本発明の主題を形成する。
【0002】
特に、本発明は、アスファルトまたは同様の材料の層の除去と、除去された道路舗装の部分に直接再配置するためのアスファルトまたは同様の材料の層のコールドリサイクルとを意図するアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
掘削装置は、例えば掘削機もしくはブルドーザー、またはアスファルトなどの層を除去するための装輪式もしくは装軌式ローダである土工機械などの運転機械に連結して使用することが知られている。
【0004】
さらに、道路舗装を修復するために、例えば表面に穴またはひび割れがあるような損傷した道路舗装を修復するために、コールドプロセスで路面から除去されたアスファルト層を所定の位置にリサイクルすることが可能であることが知られている。
【0005】
一般に、コールドリサイクルでは、損傷したアスファルト層を掘り起こして破砕し、結合剤を加えて得られた粉砕材料を再生し、圧縮して路床に再敷設する。
【0006】
この種の介入では、粉砕礫岩を受け取り、再生し、ベルトコンベヤを介して道路舗装機に搬送する専用のかさばる再生機が利用され、道路舗装機は、リサイクル機に続いて配置され、再生された礫岩を散布する。
【0007】
不都合なことに、再生機および舗装機を使った路面修復作業は、時間的にも、コスト的にも、道路または輸送のかさばりという点からも、負担が大きいこととなる。実際、不都合なことに、先行技術のシステムでは、粉砕された材料をリサイクルし、舗装機に再搬送する専用の再生機の傍らに粉砕された材料を置いておく必要がある。
【0008】
したがって、この解決策は、損傷した路面の小さなゾーンの修復には適さないこととなり、一般に大規模な路面の再舗装に利用される。
【0009】
さらに不都合なことに、先行技術による路面の再舗装では、再生機が粉砕礫岩を再生し、路面へ再堆積した後、耐摩耗層を形成するために新しい高温の礫岩のさらなる層を塗布する必要がある。従って、先行技術によれば、再生粉砕礫岩は、道路交通がその上で動く新しい高温礫岩を受け入れるためのキャリア層としてのみ機能する。したがって、不便な方法ではあるが、それでも新しい礫岩を堆積させる必要があり、再生礫岩だけで路面を作ることはできない。
【発明の概要】
【0010】
したがって、路面再舗装の手順を迅速化し、より簡素化・合理化する必要性は、特に損傷した路面の表面積が比較的小さい場合に強く感じられる。
【0011】
さらに、損傷した路面の修復を可能にし、コンパクトで合理的かつ効果的で、かさばる支援機械を必要としない装置の必要性が、依然として強く感じられる。特に、道路を移動するための独自の手段が機械自体に通常組み込まれている巨大な寸法の自走式再生機を必要としない、合理的な装置の必要性が感じられる。
【0012】
さらに、リサイクルされた礫岩を利用し、新たな高温礫岩を加えてさらなる表面的な処理を必要とすることなく、損傷した路面を修復できる装置の必要性が感じられる。
【0013】
これらの目的および他の目的は、添付の独立請求項に係るスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ、操作機械、および路面修復方法によって達成される。
【0014】
いくつかの有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0015】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図を参照して、非限定的な例としての好ましい実施形態についての以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係るスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの不等角投影分解図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態に係る、内部構成部品を示すために外部ハウジングが人為的に取り除かれた、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの不等角投影図である。
【
図3】
図3は、この発明の一実施形態に係るスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリを上方から見た不等角投影図である。
【
図4】
図4は、
図3のスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの底面不等角投影図である。
【
図5】
図5は、遮断装置が開いた構成になっている
図3のスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリのさらなる不等角投影図である。
【
図6】
図6は、遮断装置が閉じた構成になっている
図3のスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリのさらなる不等角投影図である。
【
図7】
図7は、本発明のさらなる実施形態に係るカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの不等角投影図である。
【
図8】
図8は、本発明の一実施形態に係る、内部構成部品を示すために外部ハウジングが人為的に取り除かれた、
図7のスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの不等角投影図である。
【
図9】
図9は、
図7のスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの底面不等角投影図である。
【
図10】
図10は、
図7のスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの不等角投影分解図である。
【
図11】
図11は、損傷したアスファルトを粉砕および加工するステップの間、操作機械、特に、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリが接続される操作機械移動アームを有するミニローダに搭載され、遮断装置が開いた構成にある、本発明の一実施形態に係るスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの側面断面図である。
【
図12】
図12は、路面修復方法の一実施形態に係る、好ましくは
図11のステップに続く、路面を加工する第2ステップの側面図であり、結合剤が塗布されている。
【
図13】
図13は、路面修復方法の加工ステップの間、好ましくは第2ステップおよび/または
図11のステップの後、遮断装置が開いた構成にある場合の、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリが接続された操作機械、特にミニローダに搭載されたスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの側面断面図である。
【
図14】
図14は、本発明の一実施形態に係るスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの側面断面図であり、アセンブリは、路面を修復するための方法の加工ステップの間、任意に、好ましくは
図13のステップに続いて、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリが接続される操作機械の可動アームを有する操作機械、特にミニローダに搭載され、遮断装置は閉じた構成にある。
【
図15】
図15は、路面修復方法の一実施形態に係る、好ましくは
図14のステップに続く、圧縮が行われる路面を加工するステップの側面図である。
【
図16】
図16は、操作機械の前進方向が
図13の前進方向Yと逆方向である路面修復方法の機械加工ステップ中の、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリが連結された操作機械の可動アームを有する操作機械、特にミニローダに搭載されたスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの側面断面図である。
【
図17】
図17は、路面修復方法の加工ステップ中に、作業機械、特に油圧式動力取り出し部を備えたトラクタの後部に装着されたスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの側面断面図である。
【
図18】
図18は、路面修復方法の加工ステップの間、作業機械、特に機械式動力取り出し部を備えたトラクタ後部に装着されたスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付の図を参照すると、参照符号1は、全体として、少なくとも最外層に穴またはひび割れがある損傷した道路舗装Pを修復するためのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1を示している。コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1(より簡単にいえば、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1)は、道路舗装のスカリフィケーションと、コールドリサイクル(すなわち、再利用のための礫岩の再生)の両方の機能を単一の機械で行う統合アセンブリである。スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、さらに、例えばミニローダまたはトラクタなどの操作機械2の移動アームに直接連結するのに適している。
図13から
図18を見ればより明らかなように、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、作業上の必要性に応じて、操作機械2によって押され、牽引されるように構成されてもよい。例えば、
図17および
図18に示すように、トラクタの後部に連結されてもよく、
図13から
図16に示すように、ローダやミニローダに載せて前進または後進されてもよい。
【0018】
したがって、操作構成の機能として、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、スカリフィケーショングループ10が、前進方向Yにおいて常にリサイクルグループ20の前に位置するように構成される。
【0019】
本明細書において、「掘り起こす(scarify)」または「スカリフィケーション(scarification)」という用語が、路面を粉砕する作業を意味することも意図していることは明らかである。
【0020】
一実施形態では、スカリフィケーションアセンブリは、アセンブリ本体2’を備える。
【0021】
一実施形態では、スカリフィケーションアセンブリは自動レベリング本体80を備える。
【0022】
スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、好ましくは、アセンブリ本体2’と、自動レベリング本体80とを備える。
【0023】
特に定めのない限り、「軸方向」、「半径方向」、または「接線方向」という用語は、常に回転軸を基準とすることを指摘しておく。
【0024】
一実施形態では、アセンブリ本体2’は、操作機械2への安定した取り付け、例えばアセンブリ本体2’を操作機械の可動アームまたは支持体に取り付けるための、連結部4を備える。
【0025】
好ましくは、自動レベリング体80は、道路舗装Pの地面と接触する一対の接触スキッド81,82を備える。
【0026】
一実施形態によれば、アセンブリ本体2’に対する接触スキッド81,82の位置は調整可能である。
【0027】
この変形例に従って、アセンブリ1は、有利には、各接触スキッド81,82の掘削深さD’を調整するための装置24を備えてもよい。
【0028】
したがって、一実施形態によれば、自動レベリング本体80は、道路舗装面Pに平行な回転軸に平行に回転可能である。
【0029】
一実施形態によれば、自動レベリング本体80は、本体80,2’と協働する案内手段を介して、アセンブリ本体2’によって様々な角度位置に案内される。
【0030】
一実施形態によれば、ガイド手段は、少なくとも1つのガイドピン66によって摺動可能に係合されたガイドスロット64’の少なくとも1つの縁部を備える。
【0031】
したがって、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、接触スキッド81,82と道路舗装Pの平面との間の摺動接触を維持しながら、作業方向(または前進方向)Yに移動可能である。
【0032】
一実施形態によれば、接触スキッド81,82は互いに隣り合って、一方が他方の正面に間隔をあけて配置されている。
【0033】
一実施形態によれば、接触スキッド81,82は折り曲げられた金属板によって作られる。
【0034】
一実施形態によれば、アセンブリ本体2’は、接触スキッド81,82の間に少なくとも部分的に収容されている。
【0035】
一実施形態によれば、アセンブリ本体2’は、接触スキッド81,82にバランスを取って重量を加えるように、自動レベリング本体80に機械的に連結されている。
【0036】
一般的な一実施形態によれば、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1の第1領域Dに収容されたスカリフィケーショングループ10を備える。スカリフィケーショングループ10は、掘り起こされた礫岩材料Cを得るために、道路舗装Pの加工面Sに沿った直線的な前進経路に沿って1層以上のアスファルトの礫岩材料を除去するための掘削工具100を備える。
【0037】
さらに、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1の第2領域R内に収容されたリサイクルグループ20を備える。リサイクルグループ20は、掘り起こされた礫岩材料Cの混合および破砕要素200を備える。
【0038】
第2領域Rは、第1領域Dの下流に配置され、これにより、スカリフィケーショングループ10からの掘り起こされた礫岩材料C(または粉砕礫岩C)は、リサイクルグループ20によって、再生礫岩材料CR(または再生粉砕礫岩CR)への再生のために受け入れられる。
【0039】
駆動手段102,202は、掘削工具100と混合および破砕要素200とを動かすことに適している。
【0040】
一実施形態によれば、駆動手段102,202は油圧式であり、例えば油圧アクチュエータである。
【0041】
一実施形態によれば、駆動手段102,202は電気式であり、例えば電気モータである。
【0042】
コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1はまた、掘り起こされた礫岩材料Cの第1領域Dから第2領域Rへの通路を搬送するために、第1領域Dを第2領域Rから少なくとも部分的に分離する遮断装置30を備える。
【0043】
一実施形態によれば、遮断装置30は、作業される路面の基部に対して支持された状態に維持され、加工される路面の基部のコースに追従するために並進方向Zに沿って受動的に並進して案内されるのに適している。
【0044】
一実施形態によれば、遮断装置30は、閉じた構成でも開いた構成でも能動的に移動可能である。
【0045】
閉じた構成では、遮断装置30は、粉砕礫岩材料Cの、スカリフィケーショングループ10、すなわち第1領域Dからリサイクルグループ20、すなわち第2領域Rへの通過を阻止し、開いた構成では、遮断グループ30は、粉砕礫岩材料Cの、スカリフィケーショングループ10、すなわち第1領域Dからリサイクルグループ20、すなわち第2領域Rへの通過を許容する。
【0046】
コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1はまた、第1領域Dおよび/または第2領域Rに水および/または再生流体を直接吐出するのに適した水および/または再生流体吐出装置40を備える。
【0047】
好ましくは、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、水および/または再生流体をタンクから収集し、水および/または再生流体吐出装置40に向けて搬送するように構成されたポンプ群64を備える。
【0048】
再生流体は、再生粉砕礫岩が再圧縮されると、道路舗装の修復を可能にするように、粉砕礫岩の顆粒間の凝集を再び可能にするのに適した流体である。
【0049】
したがって、「再生流体」という用語は、添加流体またはアスファルト結合剤を意味することが意図されている。
【0050】
例えば、再生流体はアスファルトの混合物または炭化水素結合剤を含む混合物である。
【0051】
有利な態様では、再生流体は、好ましくは、イタリアのベルガモにあるIterchimica Srl社からIterlene ACF 1000 HP GREENという商品名で販売されている流体である。
【0052】
本発明のさらなる目的は、路上に直接コールドプロセスで路面を修復するための、再生流体の使用、特にアスファルト混合物または炭化水素結合剤を含む混合物の使用、好ましくはイタリア、ベルガモのIterchimica Srl社からIterlene ACF 1000 HP GREENという商品名で販売されている流体の使用、およびより詳細には、本発明に係るコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1の使用、または本発明に係る路面を修復するための方法における使用であることは明らかである(本明細書で後述する)。
【0053】
コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、リサイクルグループ20の下流に配置され、再生礫岩材料CRを受け入れ、加工面Sに移送するために再生礫岩材料CRの所定の粒径を篩い分けるのに適した篩い分け要素50をさらに備える。
【0054】
篩い分け要素50は、材料の顆粒が所望の(典型的にはより細かい)サイズに到達しない限り、リサイクルグループ20内で粉砕される状態を維持するために、粉砕礫岩材料Cまたは再生礫岩材料CRの決められたサイズの通過を防止することに適した要素であり、所望のサイズに到達した材料は、例えば、篩い分け要素50の開口部またはメッシュを通過するため、篩い分け要素の下流に排出される。
【0055】
したがって、篩い分け要素50は、粉砕礫岩材料Cまたは再生礫岩材料CRの顆粒が所望のサイズに達したときにのみ、粉砕礫岩材料Cまたは再生礫岩材料CRの顆粒がリサイクルグループ20から加工面Sに向って通過することを可能にする(すなわち、決定されたサイズを有する粉砕礫岩材料または再生礫岩材料CRのみが排出される)。
【0056】
一実施形態によれば、アセンブリ本体2’は、アセンブリ1の掘削深さD’を調整するための少なくとも1つの調整装置24を介して、自動レベリング本体80に接続されている。
【0057】
したがって、この変形例に係る調整装置24の機能は、接触スキッド81,82に対する掘削工具100の突出量を修正または調整することであり、したがって、掘削深さD’を調整することである。
【0058】
調整装置24は、掘削深さD’を決定する目的で(例えば、スパナまたは調整工具Uを介して、あるいは空気圧、油圧、機械式または電気式で)操作されることを指摘しておく。
【0059】
それにもかかわらず、所望の掘削深さが固定された後(すなわち、接触スキッド81,82に対する掘削工具100の突出量の下限または上限が決定された後)、装置24は、好ましくは、決定された掘削操作全体にわたって、調整または設定を一定にまたは変更せずに維持する。
【0060】
この種の調整装置24については、例として説明したに過ぎない。他の実施形態に従って掘削深さを調整する他の態様も可能である。
【0061】
一実施形態によれば、掘削工具100は、道路舗装Pの加工面Sに実質的に平行な掘削ドラム回転軸Xを中心に回転可能な掘削ドラムである。掘削ドラムは、路面の礫岩材料を除去するための切断要素101を備える。
【0062】
一実施形態によれば、混合および破砕要素200は、粉砕ドラム回転軸Xに対して平行かつ間隔を開けて配置された混合ドラム回転軸X’を中心に回転可能な混合ドラムである。混合ドラムは、好ましくは、突出要素201、例えば混合ドラム回転軸X’に対して半径方向に突出する要素を備える。
【0063】
好ましくは、スカリフィケーショングループ10は、掘削工具100が収容されるスカリフィケーションチャンバ11を備え、リサイクルグループ20は、混合および破砕要素200が収容されるリサイクルチャンバ21を備える。スカリフィケーションチャンバ11とリサイクルチャンバ21とは、遮断装置30によって開閉されるのに適した礫岩通路開口部22によって、互いに直接連通している。
【0064】
例えば
図1から
図6に示す一実施形態によれば、アセンブリ本体1は、スカリフィケーションチャンバ11を少なくとも部分的に画定するスカリフィケーショングループフレーム15と、スカリフィケーショングループ15と接続されていないが固定されており、リサイクルチャンバ21を少なくとも部分的に画定するリサイクルグループフレーム25とからなる。
【0065】
スカリフィケーショングループ15とリサイクルグループフレーム25は、接合されると、好ましくはアセンブリ本体2’を形成する。したがって、好ましくは、スカリフィケーショングループ15は、リサイクルグループフレーム25に接合される。
【0066】
例えば
図7から
図10に示す一実施形態によれば、スカリフィケーショングループフレーム15と、リサイクルグループフレーム25とは、アセンブリ本体2’を形成する単一のメインフレームである。好ましくは、この実施形態では、単一のメインフレームは、掘削工具100と、破砕および混合要素200とを支持する一体構造である。
【0067】
好ましくは、礫岩通路開口部22は、スカリフィケーショングループフレーム15またはリサイクルグループフレーム25に作られる。
【0068】
一実施形態によれば、遮断装置30は、礫岩通路開口部22の開放、または部分的もしくは全体的な閉鎖を決定するために、スカリフィケーショングループフレーム15および/またはリサイクルグループフレーム25に対して並進可能な隔壁30’を備える。
【0069】
遮断装置30が、加工される路面の基部に対して支持された状態で遮断装置30自体を維持し、加工される路面の基部のコースに追従するために並進方向Zに沿って受動的に並進して案内されるのに適している実施形態では、隔壁30’は、路面上で支持された状態で遮断装置30’自体を維持し、路面のコースおよび作業深さに応じて可変的に礫岩通路開口部22を閉鎖または開放するのに適している。
【0070】
一般に、隔壁30’は、好ましくは、路面の基部を削るための隔壁として機能し、礫岩通過開口部22が少なくとも部分的に開いているときに、粉砕礫岩Cが最初にリサイクルグループ20を通過することなく、篩い分け要素50の下を直接通過することを防止する。
【0071】
その代わりに、隔壁30’が礫岩通過開口部22を完全に閉鎖する構成にある場合(例えば
図14に示すように)、この場合、隔壁30’は、再生礫岩材料CRの第2領域R、すなわちリサイクルグループ20に向かう通過を防止する。
【0072】
一実施形態によれば、遮断装置30は、隔壁30’に接続され、スカリフィケーショングループフレーム15および/またはリサイクルグループフレーム25に接続された、隔壁移動グループ70、例えば1つまたは複数の油圧シリンダまたは電動シリンダかを備える。隔壁移動グループ70は、道路舗装Pの平面に対して実質的に垂直な並進垂直方向Zに沿って隔壁30’を並進させるのに適している。
【0073】
好ましくは、遮断装置のいずれの変形例においても、スカリフィケーショングループフレーム15および/またはリサイクルグループフレーム25上に、並進方向Zに沿って並進する隔壁30’を収容するのに適した並進ガイドが形成される。
【0074】
有利な一実施形態によれば、アセンブリ1は、水および/または再生流体吐出装置40を介して吐出される水および/または再生流体の量を調整するのに適した注入ユニット(図示せず)を備える。
【0075】
好ましくは、水および/または再生流体吐出装置40は、スカリフィケーションチャンバ11および/またはリサイクルチャンバ21に直接面する吐出口を有する1つまたは複数の吐出ノズルを備える。
【0076】
注入ユニットは、好ましくは、水および再生流体を貯蔵する手段と、貯蔵手段から水および/または再生流体吐出装置に水または再生流体を吐出するポンプ手段とを備える。
【0077】
注入ユニットが、アセンブリ1上に設置されてもよく、または操作機械2上に移設されてもよく、水および/または再生流体吐出装置40に向けて再生流体または水を供給するための流体手段を備えてもよいことは明らかである。
【0078】
一実施形態によれば、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、速度検出装置60を備える。任意には、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、深さ検出装置を備える。
【0079】
速度検出装置60は、注入ユニットに作動的に接続され、加工面Sに沿ったコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリの前進速度を検出することに適している。この変形例では、注入ユニットは、速度検出装置60によって検出された前進速度に応じて、吐出される水および/または再生流体の量を調整することに適している。
【0080】
一実施形態によれば、深さ検出装置は、注入ユニットに作動的に接続されており、道路舗装Pの平面に対してスカリフィケーショングループ10によって実行される道路舗装Pのスカリフィケーション深さD’を検出することに適している。この変形例では、注入ユニットは、深さ検出装置60によって検出された深さに応じて吐出される水および/または再生流体の量を調整することに適している。
【0081】
コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1は、速度検出装置60のみを備えてもよく、速度検出装置60と深さ検出装置との両方を備えてもよいことは明らかである。
【0082】
一実施形態によれば、速度検出装置60は、例えば、GPSのような速度検出器、または直線前進速度を検出するための電子装置などを有する。
【0083】
一実施形態によれば、深さ検出装置は、例えば、レーザー、光学、もしくは超音波検出器、または機械式距離検出器などの距離検出器を有する。
【0084】
一実施形態の変形例によれば、速度検出装置60は、車輪61と、車輪回転軸X’’を中心に回転可能に車輪を支持することに適した車輪支持グループ62とを備える。車輪支持グループ62は、車輪が道路舗装Pの地面に対して離間している後方構成Aと、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1の前進中に車輪が道路舗装Pに接触する加工構成Wとに車輪を位置決めすることに適している。
【0085】
好ましくは、速度検出装置60は、車輪回転速度センサ、例えば電子エンコーダを備える。
【0086】
一実施形態によれば、車輪支持グループ62は、車輪支持アーム63を備える。
【0087】
任意には、車輪支持グループ62は、アーム移動駆動手段を備える。
【0088】
車輪支持アーム63は、車輪回転軸X’’に対して平行かつ間隔を開けて配置されたアーム回転軸X’’’を中心に回転可能である。このようにして、例えば、車輪支持アーム63は、その主延在軸が、アセンブリが作動中であるときには道路舗装Pの地面に対して平行であり、作動中でないとき、または、例えば
図11に示すように、第1スカリフィケーショングステップ(フライス削り)において、または
図14に示すように、アセンブリ1の前進速度を測定する必要がないときには道路舗装Pの地面に対して垂直(すなわち、垂直)であるように構成可能である。
【0089】
好ましくは、車輪支持グループ62は、車輪支持アーム63の角度位置の関数として、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1の粉砕深さを決定するために適した角度位置センサをさらに備える(したがって、深さ検出装置として機能する)。
【0090】
好ましい一実施形態によれば、篩い分け要素50は、篩い分け開口を有する有孔壁または格子であり、道路舗装Pの地面に垂直な垂直方向において、混合および破砕要素200の下方に配置されている。したがって、篩い分け要素は、再生礫岩CRが道路舗装Pの加工面S上に放出される前に遭遇する最後の要素である。
【0091】
一実施形態によれば、篩い分け要素50は、リサイクルグループフレーム25に固定され一体となった円筒形または半円筒形のセクタの形をした有孔壁である。
【0092】
一実施形態によれば、篩い分け要素50は、手動制御によって、または篩い分け要素50に作動的に接続された電気式もしくは油圧式もしくは機械式アクチュエータによって記録可能な大きさの断面を有する篩い分け開口部を有する壁である。例えば、一実施形態によれば、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリは、篩い分け開口部の断面を縮小または拡大するように、篩い分け要素50に対して相対的に移動する第2の壁を備える。例えば、第2の壁と篩い分け要素50とは、好ましくは円筒形または半円筒形のセクタの形をした2つの壁であり、篩い分け開口部を開閉するために互いに対してスライド可能である。
【0093】
好ましくは、篩い分け要素50に対して相対的に移動する第2の壁は、排出される材料の大きさを増加または減少させるか、または排出を完全に閉鎖するために、窓を開閉する。
【0094】
本発明のさらなる目的は、例えば好ましくはトラクタの後部またはミニローダのローダアームに搭載される、前述の段落に記載したコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1を備える操作機械2であることは明らかである。
【0095】
操作機械2は、好ましくは、駆動手段102,202および/または隔壁移動グループ70および/またはアーム移動駆動手段に動力を供給するための少なくとも1つの流体動力取出し部41を備える。
【0096】
一実施形態によれば、操作機械2は、好ましくは、駆動手段102,202および/または隔壁移動グループ70および/またはアーム移動駆動手段に電力を供給するための少なくとも1つの電力取出し部を備える。
【0097】
一実施形態によれば、操作機械2は、好ましくは、駆動手段102,202および/または隔壁移動グループ70および/またはアーム移動駆動手段に動力を供給するための少なくとも1つの機械的動力取出し部42を備える。
【0098】
さらに、本発明の別の目的は、前述したようなコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1が取り付けられた操作機械2を利用する路面修復方法である。例えば
図16または
図17または
図18に示す最も一般的な実施形態の方法は、以下の操作ステップを含む。
【0099】
a)少なくとも1つのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1を提供する。
【0100】
b)スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1が搭載された操作機械2を提供する。
【0101】
c’)粉砕礫岩Cを得るように、好ましくは遮断装置30を開いた構成にして、損傷した路面上でスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1を移動させ、好ましくは同時に、操作機械の前進方向Yに、好ましくは単一の前進経路で、スカリフィケーションおよびリサイクルユニット1によって加工された粉砕礫岩Cに再生流体、場合によっては水を注入する。
【0102】
f)再生粉砕礫岩CRを、好ましくは篩い分け要素50によって、リサイクルチャンバ21から排出させる。
【0103】
好ましくは、本方法は、以下の操作ステップをさらに含む。
【0104】
g)再生粉砕礫岩CRを平滑にし、圧縮する(
図15)。
【0105】
先に述べたようなコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1が取り付けられた操作機械2を利用する路面修復方法のさらなる実施形態が、例えば
図11から15までの一連の図に示されている。この実施形態では、路面修復方法は、以下の操作ステップを含む。
【0106】
a)少なくとも1つのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1を提供する。
【0107】
b)スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1が搭載された操作機械2を提供する。
【0108】
c)加工面に配置された粉砕礫岩Cを得るために(
図11)、遮断装置30を開いた構成にして、損傷した路面上でスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1を移動させる。
【0109】
d)任意に、結合剤L、好ましくは水硬性結合剤、例えばセメントを、粉砕した礫岩の上に配置する(
図12)。
【0110】
e)遮断装置30を開いた構成にして、加工面上に配置された粉砕礫岩上でスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1を移動させ、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1によって加工された粉砕礫岩上に再生流体、場合によっては水を注入する(
図13)。
【0111】
f)再生粉砕礫岩CR(
図13)を、好ましくは篩い分け要素(50)によって、リサイクルチャンバ21から排出させる。
【0112】
g)場合によっては、再生した粉砕礫岩CRを平滑にし、圧縮する(
図15)。
【0113】
一実施形態によれば、ステップc)は、例えば粉塵を抑制するために、スカリフィケーションチャンバおよび/またはリサイクルチャンバ21で加工される粉砕礫岩に、水またはより一般的には液体を注入することを含む。
【0114】
好ましくは、ステップc’)またはステップe)において、再生流体、および場合によっては水を注入することは、以下を含む。
【0115】
コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1の道路舗装P上の前進速度を検出する。
【0116】
任意で、道路舗装Pの地面に対する道路舗装のスカリフィケーション深さを測定する。
【0117】
検出された前進速度に応じて、また任意に検出されたスカリフィケーション深さD’に応じた量の再生流体および場合によっては水を吐出する。
【0118】
一実施形態によれば、路面修復方法は、ステップc)の後またはステップc’)の後に、以下の任意ステップを含む。
【0119】
h)遮断装置30を閉じた構成にして、損傷した路面上、または加工面S上に配置された粉砕礫岩C上、または加工面S上に配置された再生粉砕礫岩CR上でスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1を移動させる。
【0120】
ステップh)は、先行するステップe)、または先行するステップc’)、または先行するステップd)の実行に続いて、スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ1が再生粉砕礫岩CR上で移動される例示的な実施形態において、例えば、
図14に示される。この変形例では、ステップh)により、例えば、礫岩をさらに粉砕したり、リサイクルグループ20で加工される断片のサイズを小さくしたりすることなく、再生粉砕礫岩CRの適切な再混合が可能になる。
【0121】
革新的に、本発明は、従来技術に関する欠点を克服するのに適している。
【0122】
より正確には、本発明のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリは、路面材料を除去して別の場所に運ぶ必要なく、同じ除去材料を再生して路面に新たに再堆積させることにより、損傷した路面を修復することを可能にする。
【0123】
これにより、礫岩を追加することなく(あるいは最小限の追加で)、完全に現場で路面を即座に補修することが可能になる。その結果、最小限の時間とコストで修理が可能になる。
【0124】
さらに、礫岩材料がリサイクルされるおかげで、そのような材料を保管したり、特別廃棄物として処分したりする必要がない。
【0125】
さらに、従来技術の低温再生機と比較して、本発明に係るアセンブリは、特に小型であり、小さな区画の修理という特定の目的に適していることとなる。実際、本発明に係るアセンブリは、かさばる非自走式の礫岩再生機を必要とせず、礫岩のスカリフィケーションと再生と配置の操作を一体的に実行する。
【0126】
さらなる利点によれば、本発明に係るアセンブリが、操作機械の可動アームに直接接続されるのに適しており、好ましくは引っ張られるためにも押されるためにも構成されているという事実により、アセンブリ自体の使用を特に汎用的で柔軟なものにする。実際、本発明に係るアセンブリは、大半の既知の操作機械に簡単に接続でき、既知の操作機械の設計に微妙な修正を加える必要もない。
【0127】
さらに、この可能性により、この用途専用の自走式機械を必要とすることなく、公知の作業機械を道路舗装のスカリフィケーションとリサイクルの実行に適応させることができる。そのため、既存の操作機械を改造する大きな可能性を提供する。
【0128】
有利な態様では、再生流体と水の量をインラインで(すなわち、アセンブリの前進中に)、アセンブリの前進中に制御された方法で計量することが可能であるため、再生手順をより効果的かつ効率的にできる。実際、再生流体の量は、前進速度と、関係する礫岩の種類との関数として適応可能である。
【0129】
さらに、有利な態様では、隔壁の形態の遮断装置の存在のおかげで、スカリフィケーションとリサイクルとの2つの機能を単純かつコンパクトな方法で単一のアセンブリに統合することが可能であり、この単一のアセンブリは、運搬可能であり、小さな寸法の操作機械に接続可能であり、それによって、先行技術の低温再生機(経済的および時間的資源の点で嵩張り、負担が大きい)では実現できない小さな区画の修理作業を可能にする。
【0130】
さらに、本発明に係るアセンブリと方法のおかげで、路面の最も表面的な部分(例えば、最初の5から10センチメートル)だけの再舗装介入を提供することが可能であり、より深い介入の場合にも多大な人件費を必要としない。
【0131】
当業者であれば、偶発的かつ具体的なニーズを満たすために、上述した実施形態に多数の修正および適合を加えることができ、また、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、要素を他の機能的に等価なものと置き換えることができる。
【0132】
さらに、可能な実施形態に属するものとして説明した各変形は、説明した他の変形とは独立して実施できる。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
劣化した道路舗装(P)を修復するためのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)であって、前記コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)は、一体化され、
ミニローダまたはトラクタ(2)の可動アームに直接接続されるのに適しており、
前記コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)は、
前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)の第1領域(D)に収容され、掘り起こされた礫岩材料(C)を得るために、道路舗装(P)の加工面(S)に沿った直線的な前進経路に沿って、1つまたは複数のアスファルト層の礫岩材料を除去するための掘削工具(100)を備える、スカリフィケーショングループ(10)と、
前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)の第2領域(R)に収容され、掘り起こされた礫岩材料(C)の混合および破砕要素(200)を備えるリサイクルグループ(20)であって、前記第2領域(R)は、前記スカリフィケーショングループ(10)からの掘り起こされた礫岩材料(C)が、再生礫岩材料(CR)への再生のために前記リサイクルグループ(20)によって受け取られ得るように、第1の領域(D)の下流に配置される、前記リサイクルグループ(20)と、
前記掘削工具および前記混合および破砕要素(200)を動作させることに適した駆動手段(102,202)と、
掘り起こされた礫岩物質(C)の通過を前記第1領域(D)から前記第2領域(R)へ搬送するために、前記第1領域(D)を前記第2領域(R)から少なくとも部分的に分離する遮断装置(30)と、
水および/または再生流体を、前記第1領域(D)内および/または前記第2の領域(R)内に直接吐出するのに適した水および/または再生流体吐出装置(40)と
を備える、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項2】
アセンブリ本体(2’)と、自動レベリング本体(80)とを備え、
前記アセンブリ本体(2’)は、安定した取り付け、例えば前記アセンブリ本体(2’)を可動アームまたは前記
ミニローダまたはトラクタの支持体へ取付けるために、前記
ミニローダまたはトラクタ(2)に結合するための部分(4)を備える、請求項1に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項3】
前記遮断装置(30)は、閉じた構成と、開いた構成とに移動可能であり、
前記閉じた構成では、前記遮断装置(30)は、前記スカリフィケーショングループ(10)、すなわち前記第1領域から、前記リサイクルグループ(20)、すなわち前記第2領域(R)への礫岩物質の通過を防止し、
前記開いた構成では、前記遮断装置は、前記スカリフィケーショングループ(10)、すなわち前記第1領域(D)から、前記リサイクルグループ(20)
、すなわち前記第2領域(R)への礫岩物質の通過を許容する、請求項
1に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項4】
前記掘削工具(100)が、前記道路舗装(P)の加工面(S)に実質的に平行な粉砕ドラム回転軸(X)を中心に回転可能であり、路面の礫岩材料を除去するための切断要素(101)を備える粉砕ドラムであり、
前記混合および破砕要素(200)は、突出要素(201)を備え、前記粉砕ドラム回転軸(X)に対して平行かつ間隔を開けて配置された混合ドラム回転軸(X’)を中心に回転可能な混合ドラムである、請求項
1に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項5】
前記スカリフィケーショングループ(10)は、掘削工具(100)が収容されるスカリフィケーションチャンバ(11)を備え、
前記リサイクルグループ(20)は、前記混合および破砕要素(200)が収容されるリサイクルチャンバ(21)を備え、
前記スカリフィケーションチャンバ(11)と前記リサイクルチャンバ(21)とは、前記遮断装置(30)によって少なくとも部分的にまたは全体的に閉鎖されるのに適した礫岩通路開口部(22)によって互いに直接連通している、請求項
1に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項6】
前記スカリフィケーションチャンバ(11)を少なくとも部分的に画定するスカリフィケーショングループフレーム(15)と、
前記リサイクルチャンバ(21)を少なくとも部分的に画定するリサイクルグループフレーム(25)と
を備え、
前記スカリフィケーショングループフレーム(15)は、前記リサイクルグループフレーム(25)に接合され、
前記礫岩通路開口部(22)が前記スカリフィケーショングループフレーム(15)または前記リサイクルグループフレーム(25)に設けられ、
前記遮断装置は、前記礫岩通路開口部(22)の開放または部分的もしくは全体的な閉鎖を決定するために、前記スカリフィケーショングループフレーム(15)および前記リサイクルグループフレーム(25)に対して並進可能な隔壁(30’)を備える、請求項5に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項7】
前記隔壁(30’)に連結され、前記スカリフィケーショングループフレーム(15)および/または前記リサイクルグループフレーム(25)に連結され、前記道路舗装(P)の地面に実質的に垂直な垂直方向に沿って前記隔壁(30’)を並進させるのに適した隔壁移動グループ(70)、例えば1つまたは複数の油圧シリンダを備える、請求項5に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項8】
前記水および/または再生流体吐出装置(40)によって吐出される水および/または再生流体の量を調整するのに適した注入ユニットと、
前記注入ユニットに作動的に接続され、前記加工面(S)に沿った前記コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ本体の前進速度を検出するのに適した速度検出装置(60)と、
を備え、
前記注入ユニットは、前記速度検出装置(60)によって検出された前進速度に応じて吐出される水および/または再生流体の量を調整するのに適している、請求項
1に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項9】
前記速度検出装置(60)は、
車輪(61)と、
車輪回転軸(X’’)を中心として前記車輪を回転可能な態様で支持するのに適し、前記車輪が道路舗装(P)の地面に対して離間している後方構成(A)と、前記車輪が前記コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ本体(1)の前進中に前記道路舗装と接触している加工構成(W)とに前記車輪を位置決めするのに適している、車輪支持グループ(62)と
を備え、
前記速度検出装置は、前記車輪(61)の車輪回転速度センサを有する、請求項8に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項10】
前記ホイール支持グループ(62)は、
前記車輪回転軸(X’’)に対して平行かつ間隔を開けて配置されたアーム回転軸(X’’’)を中心として回転可能な車輪支持アーム(63)と、
前記車輪支持アーム(63)の角度位置の関数として、コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリアセンブリ(1)の掘削深さを決定するのに適したアーム角度位置センサと
を備える、請求項9に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項11】
前記リサイクルグループ(20)の下流に配置され、再生礫岩材料を受け入れ、前記加工面(S)への移送のために再生礫岩材料の所定の粒径を篩い分けるのに適した篩い分け要素(50)を備える、請求項
1に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項12】
前記篩い分け要素(50)は、前記道路舗装(P)の前記地面に垂直な垂直方向において、前記混合および破砕要素(200)の下方に配置された有孔壁または格子である
、請求項11に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)。
【請求項13】
請求項
1に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を含む
ミニローダまたはトラクタ(2)。
【請求項14】
a)請求項
1に記載の少なくとも1つのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を提供し、
b
)前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)が搭載される
ミニローダまたはトラクタ(2)を提供し、
c’)粉砕礫岩(C)を得るように、損傷した路面上で前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を移動させ、好ましくは同時に、前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)によって作業されている粉砕礫岩に、好ましくは前記操作機械の前進方向(Y)に単一経路で、再生流体および任意に水を注入し、
f)再生粉砕礫岩を、好ましくは前記篩い分け要素(50)によって、前記リサイクルチャンバ(21)から排出させる
ことを含む、路面修復方法。
【請求項15】
a)請求項
1に記載の少なくとも1つのコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を提供し、
b)任意に、前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)が搭載される操作機械(2)を提供し、
c)前記加工面上に粉砕礫岩を得るために、前記遮断装置(30)を開放位置にして、傷ついた路面上で前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を移動させ、
d)任意に、粉砕礫岩の上に結合剤、例えばセメントを配置し、
e)前記遮断装置(30)を開いた構成にして、前記加工面上に配置された粉砕礫岩上で前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)を移動させ、前記スカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)によって加工される粉砕礫岩上に再生流体および任意に水を注入し、
f)再生粉砕礫岩を、好ましくは前記篩い分け要素(50)によって、前記リサイクルチャンバ(21)から排出させ、
g)任意に、再生粉砕礫岩を平滑化し、圧縮する
ことを含む、路面修復方法。
【請求項16】
ステップe)において、再生流体および任意に水を注入することは、
前記コールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)の前記道路舗装(P)上での前進速度を検出し、
任意で、前記道路舗装(P)の地面に対して、前記道路舗装のスカリフィケーションおよび深さを測定し、
検出された前進速度および場合によっては検出されたスカリフィケーション深さに応じた量の再生流体および任意に水を吐出する
ことを含む、請求項
15に記載の路面修復方法。
【請求項17】
注入される再生流体は、アスファルト混合物または炭化水素結合剤を含む混合物である、請求項
15に記載の路面修復方法。
【請求項18】
請求項
1に記載のコールドスカリフィケーションおよびリサイクルアセンブリ(1)における、アスファルト混合物または炭化水素結合剤を含む混合物の使用。
【国際調査報告】