(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】モジュール式の訓練装置
(51)【国際特許分類】
A63H 33/08 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
A63H33/08 E
A63H33/08 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024529738
(86)(22)【出願日】2022-10-20
(85)【翻訳文提出日】2024-06-07
(86)【国際出願番号】 RU2022000318
(87)【国際公開番号】W WO2023091048
(87)【国際公開日】2023-05-25
(32)【優先日】2021-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】RU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524187841
【氏名又は名称】フョードル アルカジエビッチ レビン
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100112357
【氏名又は名称】廣瀬 繁樹
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】フョードル アルカジエビッチ レビン
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150BA23
2C150BA27
2C150CA01
2C150CA02
2C150CA20
2C150EH09
2C150FD08
(57)【要約】
本発明は、教育的及び発達的訓練装置に関する。該訓練装置の動作概念は、モジュールに基づいている、即ち、空間的構造物は、少年、少女、サボテン、及び犬の特定の寸法上の特徴を有し辺の比率が比例的である立体的なモジュールから形成されている。モジュールは、それが凸部及び凹部から成るように作製されている。1つのモジュールの凸部は他のモジュールの凹部内に挿入され、かつ同じモジュールの凸部は他のモジュールの凹部内に配置される。ここで、1つのモジュールの異なる凹部に他のモジュールの各種凸部が挿入され、1つのモジュールの各種凸部は他のモジュールの凹部内に配置される。同じ構造物の中にあるモジュールは、水平方向と鉛直方向の両方に配置され、互いに対して単に正位置で配置され得るだけではなく、逆位置で配置されることもでき、かつ、側方面内に配置されることもできる。像モジュールの比は、それらの異なる部分が組み合わせられる際に、像モジュールのどの部分が接続されるかにかかわらず、それらがタイトにフィットして合体するような比である。モジュールの各種要素は、空間的構造物を作り出す際には、任意の選択肢及び順番で組み合わせ可能である。すべてのタイプのモジュールの形状は、独立して使用されてもよいし、結合するように使用されてもよい。そのような像のモデルラインは、満たされるべき比の要件に従って拡張可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少年の像を模式的に描く立体的なモジュールから成るモジュール式の訓練装置において、前記モジュールは凸部及び凹部を有しており、1つのモジュールの前記凸部は他のモジュールの前記凹部内に挿入され、かつ同じモジュールの前記凸部は他のモジュールの前記凹部内に配置され、かつ1つの構造物の中にある前記モジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置されており、頭部、腕部、及び脚部が前記凸部の機能を果たし、かつ前記凹部の機能は、前記頭部と前記腕部の間の凹部、体部の両側の凹部、及び前記脚部同士の間の凹部によって果たされ、かつ、前記モジュールの要素は、長方形の形状を有しかつ同じ厚さであり、その一方で前記腕部及び臀部の上面及び前記脚部の下面は、その辺が1に等しい正方形の形状で作製されており、かつ前記モジュールの他の要素の辺の長さの比率は、前記正方形の前記辺の長さに基づいて計算され、従って、前記腕部の高さ、及び前記脚部の外側端間の距離、前記体部の長さは3であり、肩部の幅は1.25であり、前記腕部の外側端間の距離、前記脚部の長さは5であり、肘部から前記体部までの距離は2である、ことを特徴とする、モジュール式の訓練装置。
【請求項2】
少女の像を模式的に描く立体的なモジュールから成るモジュール式の訓練装置において、前記モジュールは凸部及び凹部を有しており、1つのモジュールの前記凸部は他のモジュールの前記凹部内に挿入され、かつ同じモジュールの前記凸部は他のモジュールの前記凹部内に配置され、かつ1つの構造物の中にある前記モジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置されており、頭部、腕部、スカート、及び脚部が前記凸部の機能を果たし、かつ前記凹部の機能は、前記頭部と前記腕部の間の凹部、前記頭部と肩部の間の凹部、体部の両側の凹部、及び前記脚部と前記スカートの下面の間の凹部によって果たされ、かつ、前記モジュールの要素は、長方形の形状を有しかつ同じ厚さであり、その一方で前記腕部の上面及び前記脚部の下面は、その辺が1に等しい正方形の形状で作製されており、かつ前記モジュールの他の要素の辺の長さの比率は、前記正方形の前記辺の長さに基づいて計算され、従って、肘部から前記体部までの距離は2であり、前記腕部の高さ、前記脚部の側点間の距離、腰部から前記スカートの下方側点までの距離は3であり、前記肩部の幅は1.25であり、前記腕部の外側端間の距離は5であり、かつ前記脚部の長さは4である、ことを特徴とする、モジュール式の訓練装置。
【請求項3】
サボテンの像を模式的に描く立体的なモジュールから成るモジュール式の訓練装置において、前記モジュールは凸部及び凹部を有しており、かつ1つのモジュールの前記凸部は他のモジュールの前記凹部内に挿入され、かつ同じモジュールの前記凸部は他のモジュールの前記凹部内に配置され、かつ1つの構造物の中にある前記モジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置されており、主幹部の上部、前記主幹部の下部、及び枝部が前記凸部の機能を果たし、かつ前記凹部の機能は、前記主幹部と前記枝部の間の凹部、前記主幹部の前記下部と側枝部の間の凹部、によって果たされ、かつ前記モジュールの要素は、長方形の形状を有しかつ同じ厚さでありつつ、その一方で前記主幹部の上面及び下面、左右にある前記枝部の上面は、その辺が1に等しい正方形の形状で作製されており、かつ前記モジュールの他の要素の辺の長さの比率は、前記正方形の前記辺の長さに基づいて計算され、従って、前記主幹部の上点から下側の前記側枝部の内側基部までの距離は6であり、前記主幹部の前記上点から上側の前記側枝部の内側基部までの距離は5であり、前記主幹部の下方基部から上側の前記側枝部の下方基部までの距離は4であり、前記主幹部の前記下方基部から下側の前記側枝部の下方基部までの距離は3であり、左右にある前記枝部の高さは4であり、前記枝部の外側基部は2である、ことを特徴とする、モジュール式の訓練装置。
【請求項4】
犬の像を模式的に描く立体的なモジュールから成るモジュール式の訓練装置において、前記モジュールは凸部及び凹部を有しており、かつ1つのモジュールの前記凸部は他のモジュールの前記凹部内に挿入され、かつ同じモジュールの前記凸部は他のモジュールの前記凹部内に配置され、かつ1つの構造物の中にある前記モジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置されており、鼻部、頭部、及び脚部が前記凸部の機能を果たし、かつ前記凹部の機能は、前記頭部と尾部の間の凹部、前記頭部と前記鼻部の間の凹部、前記鼻部と前脚部の間の凹部、前記脚部同士の間の凹部、前記尾部と後脚部の間の凹部によって果たされ、かつ前記モジュールの要素は、長方形の形状を有しかつ同じ厚さでありつつ、前記頭部及び前記尾部の上面、前記鼻部の側面、ならびに前記脚部の下面は、その辺が1に等しい正方形の形状で作製されており、前記モジュールの他の要素の辺の長さの比率は、前記正方形の前記辺の長さに基づいて計算され、従って、前記頭部の頂点から体部までの距離、前記鼻部の長さ、前記尾部の高さ、前記前脚部の高さ、中脚部の高さ、前記後脚部の高さは2であり、前記尾部から前記像の基部までの距離は3であり、前記体部の長さは5であり、前記尾部から前記像の前記基部までの距離は4である、ことを特徴とする、モジュール式の訓練装置。
【請求項5】
少年、少女、サボテン、及び犬の像を模式的に描く立体的なモジュールから成る、請求項1、2、3、及び4に記載のモジュール式の訓練装置において、前記モジュールは、凸部及び凹部を有し、かつ、1つのモジュールの前記凸部は他のモジュールの前記凹部に挿入され、かつ同じモジュールの前記凸部は他のモジュールの前記凹部内に配置され、かつ1つの構造物の中にある前記モジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置されており、前記モジュールの要素は、長方形の形状を有しかつ同じ厚さであり、前記要素の寸法は、1に比例する厳密に定義された比率を有しており、0.5、1、1.25、2、3、4、5、及び6である、ことを特徴とする、モジュール式の訓練装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、教育的及び発達的訓練装置に関する。
【0002】
家を建てるプロセスをシミュレートした組み立てキットからバランサーに至るまで、子供用の、特定の発達のためのモジュール式の組み立てキットは数多く存在する。もっとも、これらの組み立てキットは、ユニークな三次元的な空間的構造物を作り出すことを意図されてはいない。
【0003】
ユーザに課されるタスクは、家を建てる等の所定のスキームを反復することか、又は、バランサーの選択肢が多数である場合のように、1つの平面に限定された独自の空間的構造物を作り出す可能性を反復することのいずれかである。それらの要素から作り出され得る構造物の数はそれほど大きくなく、かつ、構造物の特徴は、互換性のあるモデルラインの拡張をもたらさない。
【0004】
そのようなタイプの組み立てキットは、大人による使用を意図されたものではない。またそのことにより、それらの組み立てキットは、生涯にわたって人に寄り添いその個人の調和的発達をサポートすることができる教育的又は発達的訓練装置ではあり得ず、心理物理学的なウェルビーイングによい影響を与えることもできない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の特許請求されているモジュール式の訓練装置は、年齢制限を有さず、三次元的であり、その利用に際して作り出される空間的構造物の選択肢、及びモジュールの互換性のあるモデルラインの拡張可能性は、限定されていない。
【0006】
本発明は、特定の寸法上の特徴を用いて人間、植物及び動物の像(figure)を模式的に描く体積要素のセットから成るモジュール式の訓練装置を示している。このことは、多数の結合の選択肢により、立体的及び平面的なもの両方である、数を限定されない空間的構造物を建てることを可能にする。
【0007】
記憶力、注意力及び想像力は、教育訓練及び発達訓練の主たる目的を示している。
【0008】
上記の訓練装置は、抽象的思考力、空想力、空間的知能、微細運動スキル、平衡感覚及び創作センスを鍛えるものである。
【0009】
年齢制限を有していない特許請求された訓練装置は、治療効果を有し、かつストレス軽減のために効果的に用いられ得る。本訓練装置は、微細運動スキル及び抽象的思考力を発達させることで、脳卒中、アルツハイマー病、認知症、及び神経疾患に対する効果的な予防手段を示す。本訓練装置は、上記の疾病及び腫瘍学的疾病を患った後のリハビリテーションの間に使用されてもよい。
【0010】
記憶力、注意力、及び想像力に加えて、本訓練装置は、子どもの抽象的思考力、空間的知能、想像力、微細運動スキル、平衡感覚及び創作センスを発達させる。
【0011】
子どもと大人の両方によって共同で使用された場合には、本訓練装置はチームワークにおけるコミュニケーションスキルを発達させる。
【0012】
本訓練装置は、木材、金属、及びプラスチック等の任意の材料から作製可能である。本モジュールは、単色で塗られている場合と異なる色を塗られている場合の両方があり得る。彩色されたモジュールを有する訓練装置の使用にあたっては、メインタスクを達成可能なやり方の選択肢は、即ち、新たな芸術的全体としてユニークであり総合的に芸術的でありかつ空間的であるイメージを創出することは、より難しいものとなる。しかしながら、同時に、ユニークかつ芸術的な対象を創出する可能性が大きく拡張されてもいる。
【0013】
本訓練装置の動作概念は、モジュールに基づいている、即ち、空間的構造物は、特定の寸法上の特徴を有しかつ辺の比率が比例的である立体的なモジュールから形成されている。空間的構造物を作り出す際には、モジュールの異なる要素は、何らかの選択肢及び順序で組み合わせられ、重力及び摩擦力によって、与えられた位置に固定され得る。本訓練装置のモジュール要素は、人間、植物、及び動物を模式的に描いている。
【0014】
特に、特許請求されている本発明においては、これらの要素は少年又は少女、サボテン又は犬の像によって表現され得る。さらに、特定の比が観察されることを考慮すると、すべてのタイプのモジュールの形状を同時に使用することが可能である。そのような像のモデルラインは、満たされるべき比の要件に従って拡張させられ得る。
【0015】
像モジュールは、鉛直方向と垂直方向の両方に一度に配置され得る。このことに加え、像モジュールは、互いに対して単に正位置で配置されることができるだけではなく、逆位置で配置されることもでき、かつ、側方面内に配置されることもできる。
【0016】
像モジュールの比は、それらの異なる部分が組み合わせられる際、それらが、その像モジュールのどの部分が接続される必要があるかにかかわらず、タイトにフィットして合体するような比でなければならない。
【0017】
特に、鉛直方向の構成では、像モジュールの下方の列は正位置で配置されつつ上方の列は逆位置で配置されるという場合があり、又は、上方の列も正位置で配置されるという場合もある。モジュールの水平方向の配置も同時に行われ得る。加えて、像モジュールを、それらを主列の側方で組み合わせることによって、空間的に配置することが可能である。
【0018】
構成物は、主水平列から形成され、この主水平列は、複数の像モジュールを、像モジュールの部品の対応する比によって提供される異なる位置で、上方向、右方向、左方向、前方、後方に向かって建てることによる。比については、像モジュールの各種部分がタイトにフィットして合体し、それらによって形成された構造物が固定的に接続されているような比でなければならない。
【0019】
本出願においては、訓練装置を形成するモジュールの像の発明の実施形態として、少年、少女、サボテン、及び犬の像が提示される。
【0020】
(発明の実施形態1)
本モジュールは、少年の像を表現している。それは体積を有するように作製され、頭部、頸部、腕部、肩部、体部、臀部、及び脚部から成る。すべての要素は長方形の形状であり、同じ厚さを有する。ここで、上記の要素の寸法は、厳密に定義された比率を有する。腕部及び臀部の上面ならびに脚部の下面(「a」)が正方形の形状で作製されており、その辺の長さは1に等しいと仮定すると、腕部の高さ及び脚部の両端間距離、体部の長さ(「e」)は、3aであり、肩部の幅「i」は1.25aであり、腕部の両端間距離及び脚部の長さ「d」は5aであり、かつ、肘部から体部までの距離「f」は2aである。「a」の値が変化すると、比例して他の値もそれぞれ変化する。このような寸法の比率は、モジュール同士のタイトな接続を確実化するものである。
【0021】
本モジュールは、それが凸部及び凹部から成るように作製されている。1つのモジュールの凹部に他のモジュールの凸部が挿入され、同じモジュールの凸部は他のモジュールの凹部の中に配置される。同一な全体的特徴を有する凸な要素及び凹部を交互にする(alternate)ことにより、モジュールが互いに結合する可能性が生み出されよう。
【0022】
ここで、1つのモジュールの各種凸部は、他のモジュールの各種凹部に挿入され得るのであり、同様にして、1つのモジュールの各種凹部の中に、他のモジュールの各種凸部が挿入され得る。この例では、1つの構造物内のモジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置され得る。
【0023】
少年のモジュールにおいては、凸部の機能は、頭部、腕部、及び脚部が担う。凹部の機能は、頭部と腕部の間の凹部、体部の両側の間の凹部、及び脚部同士の間の凹部が示している。
【0024】
(発明の実施形態2)
本モジュールは、少女の像を表現している。それは体積を有するように作製され、頭部、頸部、腕部、肩部、体部、スカート、及び脚部から成る。頭部、頸部、腕部、肩部、体部、及び脚部の要素は長方形であり、スカート側部は体部に対して角度を有するように作製されている。上記の要素は同じ厚さを有する。ここで、上記の要素の寸法は、厳密に定義された比率を有する。腕部の上面が正方形として作製されており、その辺は「a」に等しく1であると仮定すると、腕部の高さ、脚部の外側点間の距離、腰部からスカートの下面までの距離(「e」)は3aであり、肩部の幅(「i」)は1.25aであり、腕部の外側端間距離「d」は5aであり、肘部から体部までの距離「f」は2aである。脚部の長さ「g」は4aである。「a」の値が変化すると、比例して他の値もそれぞれ変化する。このような寸法の比率は、モジュール同士のタイトな接続を確実化するものである。
【0025】
本モジュールは、それが凸部及び凹部から成るように作製されている。1つのモジュールの凹部に他のモジュールの凸部が挿入され、同じモジュールの凸部は他のモジュールの凹部の中に配置される。同一な全体的特徴を有する凸な要素及び凹部を交互にすることにより、モジュールが互いに結合する可能性が生み出されよう。
【0026】
ここで、1つのモジュールの各種凸部は、他のモジュールの各種凹部に挿入され得るのであり、同様にして、1つのモジュールの各種凹部の中に、他のモジュールの各種凸部が挿入され得る。この例では、1つの構造物内のモジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置され得る。
【0027】
少女のモジュールにおいては、凸部の機能は、頭部、腕部、スカート、及び脚部が担う。凹部の機能は、頭部と腕部の間の凹部、体部の両側の間の凹部、及び脚部とスカートの下面の間の凹部が示している。
【0028】
(発明の実施形態3)
本モジュールは、サボテンの像を表現している。それは体積を有し、主幹部、右側の側枝部、及び左側の側枝部から成る。枝部のうち一方は、もう一方よりも下方に配置されている。すべての要素は長方形の形状であり、同じ厚さを有する。ここで、上記の要素の寸法は、厳密に定義された比率を有する。主幹部の上面が正方形の形状で作製されており、その辺は「a」に等しく1であると仮定すると、主幹部の上点から下方側枝部の内側基部までの距離(「h」)は6aである。主幹部の上点から上方側枝部の内側基部までの距離(「d」)は5aであり、かつ主幹部の下方基部から上方側枝部の下方基部までの距離「g」は4aである。主幹部の下方基部から下方枝部の下方基部までの距離「e」は3aである。左右にある枝部の高さ(「g」)は4aであり、枝部の外側基部「f」は2aである。「a」の値が変化すると、比例して他の値もそれぞれ変化する。このような寸法の比率は、モジュール同士のタイトな接続を確実化するものである。
【0029】
本モジュールは、それが凸部及び凹部から成るように作製されている。1つのモジュールの凹部に他のモジュールの凸部が挿入され、同じモジュールの凸部は他のモジュールの凹部の中に配置される。同一な全体的特徴を有する凸な要素及び凹部を交互にすることにより、モジュールが互いに結合する可能性が生み出されよう。
【0030】
ここで、1つのモジュールの各種凸部は、他のモジュールの各種凹部に挿入され得るのであり、同様にして、1つのモジュールの各種凹部の中に、他のモジュールの各種凸部が挿入され得る。この例では、1つの構造物内のモジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置され得る。
【0031】
サボテンのモジュールにおいては、凸部の機能は、主幹部の上部、主幹部の下部、及び枝部が担う。凹部の機能は、主幹部の上部と枝部の間の凹部、主幹部の下部と枝部の間の凹部が担う。
【0032】
(発明の実施形態4)
本モジュールは、犬の像を表現している。それは体積を有し、頭部、鼻部、体部、尾部、及び足部から成る。すべての要素は長方形の形状であり、同じ厚さを有する。ここで、上記の要素の寸法は、厳密に定義された比率を有する。頭部の上面が正方形の形状で作製されており、その辺は「a」に等しく1であると仮定すると、頭部から体部までの距離、鼻部の長さ、尾部の高さ、前脚部の高さ、中脚部の高さ、及び後脚部の高さ「f」は2aであり、尾部から像の基部までの距離「e」は3aであり、体部の長さ「d」は5aであり、鼻部から像の基部までの距離「g」は4aである。「a」の値が変化すると、比例して他の値もそれぞれ変化する。このような寸法の比率は、モジュール同士のタイトな接続を確実化するものである。
【0033】
本モジュールは、それが凸部及び凹部から成るように作製されている。1つのモジュールの凹部に他のモジュールの凸部が挿入され、同じモジュールの凸部は他のモジュールの凹部の中に配置される。同一な全体的特徴を有する凸な要素及び凹部を交互にすることにより、モジュールが互いに結合する可能性が生み出されよう。
【0034】
ここで、1つのモジュールの各種凸部は、他のモジュールの各種凹部に挿入され得るのであり、同様にして、1つのモジュールの各種凹部の中に、他のモジュールの各種凸部が挿入され得る。この例では、1つの構造物内のモジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置され得る。
【0035】
犬のモジュールにおいては、凸部の機能は、鼻部、頭部、尾部、及び脚部が担う。凹部の機能は、頭部と尾部の間の凹部、頭部と鼻部の間の凹部、鼻部と前脚部の間の凹部、脚部同士の間の凹部、尾部と後脚部の間の凹部が担う。
【0036】
(発明の実施形態5)
本モジュールは、少年、少女、サボテン、及び犬の像を表現している。それらは体積を有するように作製されている。それら像の要素は長方形の形状であり、同じ厚さを有する。同時に、上記の要素の寸法は、「a」に比例する厳密に定義された比率を、0.5「a」、1「a」、1.25「a」、1.5「a」、2「a」、3「a」、4「a」、5「a」、6「a」を、有している。このような辺の比率は、異なるモデルのモジュールの組み合わせ及びそれらのタイトな接続を確実化するものである。
【0037】
本モジュールは、それらが凸部及び凹部から成るように作製されている。1つのモジュールの凸部が他のモジュールの凹部に挿入され、同じモジュールの凸部は他のモジュールの凹部の中に配置される。ここで、1つのモジュールの各種凸部は、他のモジュールの各種凹部に挿入され得るのであり、同様にして、1つのモジュールの各種凹部の中に、他のモジュールの各種凸部が挿入され得る。この例では、1つの構造物内のモジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置され得る。
【0038】
以下に、添付図面のリストを記載する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】モジュール「少年」の正面全体図であり、本図において、1:頭部、1.1:頸部、2:腕部、3:肩部、4:前腕部、5:臀部、6:脚部、7:脚部間の隔たり、8:体部、である。
【
図2】同じ大きさのモジュール「少年」の全体図であり、本図において、1:頭部、1.1:頸部、2:腕部、3:肩部、4:前腕部、5:臀部、6:脚部、7:脚部間の隔たり、8:体部、a:モジュールの厚さ、b:頭部の高さ、c:頸部の高さ、d:腕部の外側端間の距離、臀部を含む脚部の長さ、e:腕部の高さ、モジュール基部の幅、体部の長さ、f:前腕の長さ、である。
【
図3】同じ大きさのモジュール「少年」の組立物の全体図であり、本図において、1:頭部、2:腕部、3:肩部、4:前腕部、5:臀部、6:脚部、7:脚部間の隔たり、8:体部、である。
【
図4】同じ大きさのモジュール「少年」の組立物の全体図であり、本図において、1:頭部、2:腕部、6:脚部、8:体部、である。
【
図5】同じ大きさのモジュール「少年」の組立物の全体図であり、本図において、4:前腕部、5:臀部、6:脚部、7:脚部間の隔たり、8:体部、である。
【
図6】同じ大きさのモジュール「少年」の組立物の全体図であり、本図において、1:頭部、4:前腕部、6:脚部、8:体部、である。
【
図7】モジュール「少女」の正面全体図であり、本図において、1:頭部、1.1:頸部、2:腕部、3:肩部、4:前腕部、6.1:脚部、7:脚部間の隔たり、8.1:体部、9:スカート、10:スカート底部、である。
【
図8】同じ大きさのモジュール「少女」の全体図であり、本図において、1:頭部、1.1:頸部、2:腕部、3:肩部、4:前腕部、6.1:脚部、7:脚部間の隔たり、8.1:体部、9:スカート、10:スカート底部、a:モジュールの厚さ、スカート縁部の下部から脚部までの距離、体部の長さ、b:頭部の高さ、c:頸部の高さ、d:腕部の外側端間の距離、e:腕部の高さ、モジュール基部の幅、スカートの長さ、f:前腕の幅、である。
【
図9】同じ大きさのモジュール「少女」の全体図であり、本図において、1:頭部、1.1:頸部、2:腕部、3:肩部、4:前腕部、6.1:脚部、8.1:体部、9:スカート、10:スカート底部、である。
【
図10】同じ大きさのモジュール「少女」の全体図であり、本図において、1:頭部、2:腕部、3:肩部、7:脚部間の隔たり、9:スカート、である。
【
図11】同じ大きさのモジュール「少女」の組立物の全体図であり、本図において、1:頭部、2:腕部、3:肩部、6.1:脚部、7:脚部間の隔たり、8.1:体部、9:スカート、10:スカート底部、である。
【
図12】モジュール「サボテン」の正面全体図であり、本図において、11:主幹部の上部、12:下方側枝部、13:上方側枝部、14:下方側枝部の内側基部、15:上方側枝部の内側基部、16:下方側枝部の外側基部、17:上方側枝部の外側基部、18:主幹部の下部、である。
【
図13】同じ大きさのモジュール「サボテン」の全体図であり、本図において、11:主幹部の上部、12:下方側枝部、13:上方側枝部、14:下方側枝部の内側基部、15:上方側枝部の内側基部、16:下方側枝部の外側基部、17:上方側枝部の外側基部、18:主幹部の下部、a:モジュールの厚さ、d:主幹部の上部から上方側枝部の内側基部までの距離、h:主幹部の上部から下方側枝部の内側基部までの距離、f:側枝部の外側基部、g:側枝部の外側高さ、上方側枝部の下側基部から主幹部の基部までの主幹部の長さ、である。
【
図14】同じ大きさのモジュール「サボテン」の全体図であり、本図において、11:主幹部の上部、12:下方側枝部、13:上方側枝部、14:下方側枝部の内側基部、15:上方側枝部の内側基部、16:下方側枝部の外側基部、17:上方側枝部の外側基部、18:主幹部の下部、である。
【
図15】同じ大きさのモジュール「サボテン」の全体図であり、本図において、11:主幹部の上部、12:下方側枝部、13:上方側枝部、16:下方側枝部の外側基部、17:上方側枝部の外側基部、である。
【
図16】同じ大きさのモジュール「サボテン」の組立物の全体図であり、本図において、11:主幹部の上部、12:下方側枝部、13:上方側枝部、14:下方側枝部の内側基部、16:下方側枝部の外側基部、17:上方側枝部の外側基部、18:主幹部の下部、である。
【
図17】モジュール「犬」の正面全体図であり、本図において、19:尾部、20:頭部、21:鼻部、22:体部、23:後脚部、24:中脚部、25:前脚部、26:後脚部と中脚部の間の凹部、27:前脚部と中脚部の間の凹部、である。
【
図18】同じ大きさのモジュール「犬」の全体図であり、本図において、19:尾部、20:頭部、21:鼻部、22:体部、23:後脚部、24:中脚部、25:前脚部、26:後脚部と中脚部の間の凹部、27:前脚部と中脚部の間の凹部、a:モジュールの幅、d:背中部の長さ、e:尾部側における後脚部の高さ、f:頭部の高さ、鼻部の長さ、体部の反対の側からの尾部の高さ、前脚部及び後脚部の内側高さ、中脚部の高さ、g:モジュール基部から犬の鼻部までの距離、である。
【
図19】同じ大きさのモジュール「犬」の組立物の全体図であり、本図において、19:尾部、20:頭部、21:鼻部、22:体部、23:後脚部、24:中脚部、25:前脚部、26:後脚部と中脚部の間の凹部、27:前脚部と中脚部の間の凹部、である。
【
図20】同じ大きさのモジュール「犬」の組立物の全体図であり、本図において、19:尾部、20:頭部、22:体部、23:後脚部、25:前脚部、である。
【
図21】同じ大きさのモジュール「犬」の組立物の全体図であり、本図において、19:尾部、22:体部、23:後脚部、24:中脚部、25:前脚部、27:前脚部と中脚部の間の凹部、である。
【
図22】同じ大きさのモジュール「少年」、「少女」、「サボテン」、及び「犬」の組立物の全体図であり、本図において、1:頭部、2:腕部、3:肩部、4:前腕部、5:臀部、6:脚部、6.1:少女の脚部、8:体部、10:スカートの下部、11:主幹部の上部、12:下方側枝部、13:上方側枝部、16:下方側枝部の外側基部、18:主幹部の下部、19:尾部、20:犬の頭部、21:鼻部、22:犬の体部、である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明の実施形態は、以下で、添付の図面を参照しつつ記述される。
【0041】
(発明の実施形態1)
本モジュールは、少年の像を表現している(
図1、
図2参照)。それは体積を有するように作製され、頭部1(
図1、
図2参照)、頸部1.1(
図1、
図2参照)、腕部2(
図1、
図2参照)、肩部3(
図1、
図2参照)、体部8(
図1、
図2参照)、臀部5(
図1、
図2参照)、及び脚部6(
図1、
図2参照)から成る。すべての要素は長方形の形状であり、同じ厚さを有する。ここで、上記の要素の寸法は、厳密に定義された比率を有する(
図2参照)。腕部及び臀部の上面(「a」)(
図2参照)が正方形の形状で作製されており、その辺は1に等しいと仮定すると、腕部の高さ及び脚部の両端間距離(「e」)(
図2参照)は、3aであり、肩部の幅「i」(
図2参照)は1.25aであり、頸部の高さ「c」(
図2参照)は0.5aであり、腕部の両端間距離「d」(
図2参照)は5aであり、肘部から体部までの距離「f」(
図2参照)は2aである。「a」の値が変化すると、比例して他の値「e」、「i」、「c」、「d」、「f」もそれぞれ変化させられる。このような辺の寸法の比率は、異なるモジュールモデルの組み合わせ及びそれらのタイトな接続を確実化するものである。
【0042】
本モジュールは、それが凸部及び凹部から成るように作製されている。1つのモジュールの凹部に他のモジュールの凸部が挿入され、同じモジュールの凸部は他のモジュールの凹部の中に配置される。同一な全体的特徴を有する凸な要素及び凹部を交互にすることにより、モジュールが互いに結合する可能性が生み出されよう。ここで、1つのモジュールの各種凸部は、他のモジュールの各種凹部に挿入され得るのであり、同様にして、1つのモジュールの各種凹部の中に、他のモジュールの各種凸部が挿入され得る。この例では、1つの構造物内のモジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置され得る。
【0043】
少年のモジュールにおいては、凸部の機能は、頭部1(
図1、
図2、
図6参照)、腕部2(
図1、
図2、
図3参照)、臀部5(
図1、
図2参照)、脚部6(
図1、
図2、
図3、
図5、
図6、
図22参照)、によって果たされる。凹部の機能は、頭部1と腕部2の間の凹部(
図1、
図2、
図22参照)、体部8の両側の間の凹部(
図1、
図2、
図3、
図5、
図6、
図22参照)、及び脚部6同士の間の凹部(
図1、
図2、
図5、
図6参照)によって果たされる。構造物(
図5、
図3、
図6参照)を構成する際、脚部6は体部8の凹部内に配置され、臀部5(
図5、
図6参照)は脚部の凹部7内に配置され、頭部1及び前腕部4は体部8の凹部内に配置される(
図6参照)。構造物は、モジュールの凸部と凹部を同時に使用すること(
図4参照)に加えて、像を鉛直面内及び水平面内で単に互いの上に配置することによって作製されることができる(
図4参照)。
【0044】
(発明の実施形態2)
本モジュールは、少女の像を表現している。それは体積を有するように作製され、頭部、頸部、腕部、肩部、体部、スカート、及び脚部から成る。頭部、頸部、腕部、肩部、体部、及び脚部の要素は長方形であり、スカート側部は体部に対して角度を有するように作製されている。上記の要素は同じ厚さを有する。ここで、上記の要素の寸法は、厳密に定義された比率を有する。腕部の上面が正方形として作製されており、その辺は「a」に等しく1であると仮定すると、腕部の高さ、脚部の外側点間の距離、腰部からスカートの下面までの距離(「e」)は3aであり、肩部の幅は1.25aであり、腕部の外側端間距離「d」は5aであり、肘部から体部までの距離「f」は2aである。「a」の値が変化すると、比例して他の値もそれぞれ変化する。このような辺の寸法の比率は、異なるモジュールモデルの組み合わせ及びそれらのタイトな接続を確実化するものである。
【0045】
本モジュールは、それが凸部及び凹部から成るように作製されている。1つのモジュールの凸部が他のモジュールの凹部に挿入され、同じモジュールの凸部は他のモジュールの凹部の中に配置される。同一な全体的特徴を有する凸な要素及び凹部を交互にすることにより、モジュールが互いに結合する可能性が生み出されよう。ここで、1つのモジュールの各種凸部は、他のモジュールの各種凹部に挿入され得るのであり、同様にして、1つのモジュールの各種凹部の中に、他のモジュールの各種凸部が挿入され得る。この例では、1つの構造物内のモジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置され得る。
【0046】
【0047】
構造物は、モジュールの凸部と凹部を同時に使用すること(
図11参照)に加えて、像を鉛直面内及び水平面内で単に互いの上に配置することによって作製されることができる(
図11参照)。
【0048】
(発明の実施形態3)
本モジュールは、サボテンの像を表現している。それは体積を有し、主幹部、右側の側枝部、及び左側の側枝部から成る。枝部のうち一方は、もう一方よりも下方に配置されている。要素は長方形の形状であり、同じ厚さを有する。ここで、上記の要素の寸法は、厳密に定義された比率を有する。主幹部の上面が正方形の形状で作製されており、その辺は「a」に等しく1であると仮定すると、主幹部の上点から下方側枝部の内側基部までの距離(「h」)は6aである。主幹部の上点から上方側枝部の内側基部までの距離(「d」)は5aである。左右にある枝部の高さ(「g」)は4aであり、枝部の外側基部「f」は2aである。「a」の値が変化すると、比例して他の値もそれぞれ変化する。このような辺の寸法の比率は、異なるモデルのモジュールの組み合わせ及びそれらのタイトな接続を確実化するものである。
【0049】
本モジュールは、それが凸部及び凹部から成るように作製されている。1つのモジュールの凸部が他のモジュールの凹部に挿入され、同じモジュールの凸部は他のモジュールの凹部の中に配置される。ここで、1つのモジュールの各種凸部は、他のモジュールの各種凹部に挿入され得るのであり、同様にして、1つのモジュールの各種凹部の中に、他のモジュールの各種凸部が挿入され得る。この例では、1つの構造物内のモジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置され得る。
【0050】
【0051】
構造物(
図14参照)を作る際、1つのサボテンモジュールの枝部13(
図14参照)は、主幹部の上部11(
図14参照)と他のサボテンモジュールの上方枝部13(
図14参照)の間の凹部15(
図14参照)内に配置され、下方枝部12(
図14参照)は、主幹部の下部18(
図14参照)と他のサボテンモジュールの上方枝部13(
図14参照)の下方基部の凹部17(
図14参照)内に配置される。
【0052】
構造物は、モジュールの凸部と凹部を同時に使用することに加えて、像を鉛直面内及び水平面内で単に互いの上に配置することによって作製されることができる(
図15、
図16参照)。
【0053】
(発明の実施形態4)
本モジュールは、犬の像を表現している。それは体積を有し(
図17、
図18参照)、頭部20、鼻部21、体部22、尾部19、ならびに足部23、24及び25から成る。要素は長方形の形状であり、同じ厚さを有する。ここで、上記の要素の寸法は、厳密に定義された比率を有する。頭部の上面が正方形の形状で作製されており、その辺は「a」に等しく1であると仮定すると、頭部の頂点から体部までの距離、鼻部の長さ、尾部の高さ、前脚部の高さ、中脚部の高さ、及び後脚部の高さ「f」は2aであり、尾部から像の基部までの距離「e」は3aであり、体部の長さ「d」は5aであり、鼻部から像の基部までの距離「g」は4aである。「a」の値が変化すると、比例して他の値もそれぞれ変化する。このような辺の寸法の比率は、異なるモデルのモジュールの組み合わせ及びそれらのタイトな接続を確実化するものである。
【0054】
本モジュールは、それが凸部及び凹部から成るように作製されている。1つのモジュールの凸部が他のモジュールの凹部に挿入され、同じモジュールの凸部は他のモジュールの凹部の中に配置される。ここで、1つのモジュールの各種凸部は、他のモジュールの各種凹部に挿入され得るのであり、同様にして、1つのモジュールの各種凹部の中に、他のモジュールの各種凸部が挿入され得る。この例では、1つの構造物内のモジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置され得る。
【0055】
【0056】
構造物(
図19、
図20、
図21参照)を作る際、脚部23、24、25(
図19、
図21参照)は、尾部19(
図19、
図21参照)と頭部20(
図19、
図21参照)の間の凹部内に配置される。構造物(
図20参照)においては、1つのモジュールの前脚部25(
図20参照)及び後脚部23(
図20参照)が、他の2つのモジュール(
図20参照)の頭部20(
図20参照)と尾部19(
図20参照)の間の凹部内に配置されている。構造物(
図21参照)においては、複数のモジュールが、凸部及び凹部を用いて配置されている。
【0057】
構造物は、モジュールの凸部と凹部を同時に使用すること(
図20、
図21参照)に加えて、像を鉛直面内及び水平面内で単に互いの上に配置することによって作製されることができる(
図19参照)。
【0058】
(発明の実施形態5)
本モジュールは、少年、少女、サボテン、及び犬の像を表現している。それらは体積を有するように作製されている。それら像の要素は長方形の形状であり、同じ厚さを有する。同時に、上記の要素の寸法は、0.5、1、1.25、1.5、2、3、4、5、6で割り切れる、厳密に定義された比率を有している。「a」の値が変化すると、比例して他の値もそれぞれ変化する。このような辺の寸法の比率は、異なるモデルのモジュールの組み合わせ及びそれらのタイトな接続を確実化するものである。
【0059】
本モジュールは、それらが凸部及び凹部から成るように作製されている。1つのモジュールの凸部が他のモジュールの凹部に挿入され、同じモジュールの凸部は他のモジュールの凹部の中に配置される。ここで、1つのモジュールの各種凸部は、他のモジュールの各種凹部に挿入され得るのであり、同様にして、1つのモジュールの各種凹部の中に、他のモジュールの各種凸部が挿入され得る。この例では、1つの構造物内のモジュールは、水平面内と鉛直面内の両方に配置され得る。
【0060】
構造物(
図22参照)を作る際、少年のモジュール(
図1、
図2、
図3、
図4、
図5、
図6)、少女のモジュール(
図7、
図8、
図9、
図10、
図11)、サボテンのモジュール(
図12、
図13、
図14、
図15、
図16)、犬のモジュール(
図17、
図18、
図19、
図20、
図21)が使用される。複数のモジュールの突出部は、他のモジュールの凹部内に配置される。すべてのモジュールは互いに比例して組み合わせられ、タイトな接続が生み出される。構造物は、モジュールの要素の比例的な比率を、即ちa=1、b=1.5a、c=0.5a、d=5a、e=3a、f=2a、g=4a、h=6a、i=1.25aを用いてモジュールの凸部と凹部を同時に使用すること(
図22参照)に加えて、像を鉛直面内及び水平面内で単に互いの上に配置することによって作製されることができる。
【国際調査報告】